(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-30
(54)【発明の名称】ビーム指示方法、装置及び通信機器
(51)【国際特許分類】
H04W 72/231 20230101AFI20231122BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20231122BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20231122BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20231122BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20231122BHJP
H04W 72/1268 20230101ALI20231122BHJP
【FI】
H04W72/231
H04W16/28
H04W72/232
H04B7/06 956
H04W28/04 110
H04W72/1268
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023530724
(86)(22)【出願日】2020-11-20
(85)【翻訳文提出日】2023-05-19
(86)【国際出願番号】 CN2020130583
(87)【国際公開番号】W WO2022104735
(87)【国際公開日】2022-05-27
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100114557
【氏名又は名称】河野 英仁
(74)【代理人】
【識別番号】100078868
【氏名又は名称】河野 登夫
(72)【発明者】
【氏名】リ,ミンジュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH21
5K067HH28
5K067JJ22
5K067KK02
(57)【要約】
本開示は、ビーム指示方法、装置及び通信機器を提案し、無線通信技術の分野に属する。この方法は、ネットワーク機器によってターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報をUEに送信することにより、UEは、ネットワーク機器から送信された第1の指示情報を受信した後、ネットワーク機器と少なくとも2つのチャネル、または少なくとも2つの参照信号、あるいは少なくとも1つの参照信号及び少なくとも1つのチャネルでこのターゲットユニファイドビームを使用して通信伝送を行う。このターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を一度だけ送信することで、参照信号伝送とチャネル伝送を含む様々な通信伝送にこのターゲットユニファイドビームを適用できるため、チャネル伝送または参照信号伝送ごとに別々にビームの指示を行うことが回避され、シグナリングオーバーヘッドが節約される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)に適用されるビーム指示方法であって、
ターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報を取得するステップと、
前記ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うステップであって、前記通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含むステップと、を含む、
ことを特徴とするビーム指示方法。
【請求項2】
前記第1の指示情報は、ターゲットユニファイド伝送設定指示子(TCI)状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のビーム指示方法。
【請求項3】
前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つの送受信ポイント(TRP)インデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する、
ことを特徴とする請求項2に記載のビーム指示方法。
【請求項4】
前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つまたは複数の参照信号に対応し、各前記参照信号は、アップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームとのうちの少なくとも1つを指示するためのものである、
ことを特徴とする請求項2に記載のビーム指示方法。
【請求項5】
前記第1の指示情報を取得するステップは、
前記ネットワーク機器から送信されたメディアアクセス制御層の制御ユニット(MAC CE)シグナリングを受信するステップであって、前記MAC CEには、1つまたは複数のTCI状態インデックスをアクティブ化するための第2の指示情報が搬送されており、前記1つのTCI状態インデックスが1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応するステップと、
前記第2の指示情報によってアクティブ化された前記1つまたは複数のTCI状態インデックスに基づいて、前記第1の指示情報を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のビーム指示方法。
【請求項6】
前記第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCI状態インデックスの数は1つであり、
前記第2の指示情報によってアクティブ化された前記1つまたは複数のTCI状態インデックスに基づいて、前記第1の指示情報を決定するステップは、
前記第2の指示情報によってアクティブ化された1つのTCI状態インデックスを、前記第1の指示情報として決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項5に記載のビーム指示方法。
【請求項7】
前記第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCI状態インデックスの数は複数であり、
前記第2の指示情報によってアクティブ化された前記1つまたは複数のTCI状態インデックスに基づいて、前記第1の指示情報を決定するステップは、
前記ネットワーク機器から送信された第1のダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信するステップであって、前記第1のDCIシグナリングには前記第1の指示情報が搬送されているステップを含み、
前記第1の指示情報は、前記第2の指示情報によってアクティブ化された複数のTCI状態インデックスのうちの1つのターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項5に記載のビーム指示方法。
【請求項8】
前記方法は、
第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック情報を前記ネットワーク機器に送信するステップをさらに含み、
前記第1のHARQフィードバック情報は、前記第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをネットワーク機器に指示するためのものであり、
前記第1のHARQフィードバック情報を送信するためのHARQフィードバックリソースは、前記第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される、
ことを特徴とする請求項7に記載のビーム指示方法。
【請求項9】
前記ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うステップは、
前記ターゲットユニファイドビームを使用して、前記ネットワーク機器から送信された第2のDCIシグナリングをPDCCHで受信するステップを含み、
前記第2のDCIシグナリングには、参照信号、ランダムアクセスチャネル(PRACH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、及び/又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の伝送リソースを設定するためのリソース設定情報が搬送されている、
ことを特徴とする請求項8に記載のビーム指示方法。
【請求項10】
前記第1のDCIシグナリングには、参照信号と、PRACHと、PUSCHと、PUCCHと、PDSCHとのうちの少なくとも1つに伝送リソースを設定するためのリソース設定情報がさらに搬送されている、
ことを特徴とする請求項7に記載のビーム指示方法。
【請求項11】
前記方法は、
第2のHARQフィードバック情報を前記ネットワーク機器に送信するステップをさらに含み、
前記第2のHARQフィードバック情報は、
前記第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをフィードバックするための第1のフィードバック情報と、
前記第1のDCIシグナリングによって設定されたPDSCHとダウンリンク参照信号とのうちの少なくとも1つが受信に成功したか否かをフィードバックするための第2のフィードバック情報と、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項10に記載のビーム指示方法。
【請求項12】
前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのHARQフィードバックリソースは、前記第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される、
ことを特徴とする請求項11に記載のビーム指示方法。
【請求項13】
前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのHARQフィードバックリソースは、同じHARQフィードバックリソースまたは異なるHARQフィードバックリソースである、
ことを特徴とする請求項12に記載のビーム指示方法。
【請求項14】
前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つは、同一のHARQフィードバックリソース内の同じまたは異なるビットに対応する、
ことを特徴とする請求項13に記載のビーム指示方法。
【請求項15】
前記第1のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームであるか、または、前記第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである、
ことを特徴とする請求項8に記載のビーム指示方法。
【請求項16】
前記第2のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームであるか、または、前記第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである、
ことを特徴とする請求項11に記載のビーム指示方法。
【請求項17】
前記方法は、
前記第1のDCIシグナリングに搬送されている前記リソース設定情報に基づいて、設定された前記伝送リソースを使用して前記ネットワーク機器と通信伝送を行うステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項10に記載のビーム指示方法。
【請求項18】
前記通信伝送と前記第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が閾値よりも小さい場合、前記通信伝送には前記第1のDCIシグナリングと同じビームが使用され、
前記通信伝送と前記第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が前記閾値以上である場合、前記通信伝送には前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームが使用される、
ことを特徴とする請求項17に記載のビーム指示方法。
【請求項19】
前記閾値は前記ネットワーク機器によって通知され、
前記方法は、
前記ネットワーク機器が前記閾値を決定するための参照時間を前記ネットワーク機器に送信するステップをさらに含み、
前記参照時間は、前記第1のDCIシグナリングの復号化用の時間、前記第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含み、または、前記参照時間は、前記第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含む、
ことを特徴とする請求項18に記載のビーム指示方法。
【請求項20】
前記閾値はデフォルトで前記UEに設定されている、
ことを特徴とする請求項18に記載のビーム指示方法。
【請求項21】
前記UEが、1つまたは複数の受信ビームを使用して前記第1のDCIシグナリングの一回または複数回の伝送を受信する、
ことを特徴とする請求項7に記載のビーム指示方法。
【請求項22】
前記第1のDCIシグナリングは、ダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクダウンリンクターゲットユニファイドビームの指示のみのためのDCIシグナリングである、
ことを特徴とする請求項7に記載のビーム指示方法。
【請求項23】
前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスは、ダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスとのうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のビーム指示方法。
【請求項24】
前記方法は、
ネットワーク機器から送信された第3の指示情報を受信するステップであって、前記第3の指示情報は、前記ターゲットユニファイドビームまたは専用ビームを使用して前記少なくとも2種類の通信伝送を行うように前記UEに指示するためのものであるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~23のいずれかに記載のビーム指示方法。
【請求項25】
前記第1の指示情報は、前記少なくとも2種類の通信伝送の指示情報をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~24のいずれかに記載のビーム指示方法。
【請求項26】
前記チャネルは、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、
物理ブロードキャストチャネル(PBCH)と、
ランダムアクセスチャネル(PRACH)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項1~25のいずれかに記載のビーム指示方法。
【請求項27】
前記参照信号は、
チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と、
同期信号ブロック(SSB)と、
復調参照信号(DMRS)と、
測位参照信号(PRS)と、
追跡参照信号(TRS)と、
サウンディング参照信号(SRS)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項1~26のいずれかに記載のビーム指示方法。
【請求項28】
ネットワーク機器に適用されるビーム指示方法であって、
ユーザ機器(UE)がターゲットユニファイドビームを使用して前記ネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うように、前記ターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報を前記UEに送信するステップであって、前記通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含むステップを含む、
ことを特徴とするビーム指示方法。
【請求項29】
前記第1の指示情報は、ターゲットユニファイド伝送設定指示子(TCI)状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項28に記載のビーム指示方法。
【請求項30】
前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つの送受信ポイント(TRP)インデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する、
ことを特徴とする請求項29に記載のビーム指示方法。
【請求項31】
前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つまたは複数の参照信号に対応し、各前記参照信号は、アップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームとのうちの少なくとも1つを指示するためのものである、
ことを特徴とする請求項29に記載のビーム指示方法。
【請求項32】
前記第1の指示情報を前記UEに送信するステップは、
メディアアクセス制御層の制御ユニット(MAC CE)シグナリングをUEに送信するステップであって、前記MAC CEには、1つまたは複数のTCI状態インデックスをアクティブ化するための第2の指示情報が搬送されており、前記1つのTCI状態インデックスが1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応するステップを含み、
前記第2の指示情報によってアクティブ化された前記1つまたは複数のTCI状態インデックスは、前記第1の指示情報を決定するためのものである、
ことを特徴とする請求項28に記載のビーム指示方法。
【請求項33】
前記第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCI状態インデックスの数は1つであり、
前記第1の指示情報は、前記第2の指示情報によってアクティブ化された1つのTCI状態インデックスを表す、
ことを特徴とする請求項32に記載のビーム指示方法。
【請求項34】
前記第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCIインデックスの数は複数であり、
前記第1の指示情報を前記UEに送信するステップは、
前記第1の指示情報が搬送されている第1のダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングをUEに送信するステップをさらに含み、
前記第1の指示情報は、前記第2の指示情報によってアクティブ化された複数のTCI状態インデックスのうちの1つのターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項32に記載のビーム指示方法。
【請求項35】
前記方法は、
前記UEから送信された第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック情報を受信するステップをさらに含み、
前記第1のHARQフィードバック情報は、前記第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをネットワーク機器に指示するためのものであり、
前記第1のHARQフィードバック情報を送信するためのHARQフィードバックリソースは、前記第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される、
ことを特徴とする請求項32に記載のビーム指示方法。
【請求項36】
前記方法は、
前記UEが前記ターゲットユニファイドビームを使用して第2のDCIシグナリングを受信するように、前記第2のDCIシグナリングをPDCCHで前記UEに送信するステップを含み、
前記第2のDCIシグナリングには、参照信号、ランダムアクセスチャネル(PRACH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、及び/又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の伝送リソースを設定するためのリソース設定情報が搬送されている、
ことを特徴とする請求項35に記載のビーム指示方法。
【請求項37】
前記第1のDCIシグナリングには、参照信号と、PRACHと、PUSCHと、PUCCHと、PDSCHとのうちの少なくとも1つに伝送リソースを設定するためのリソース設定情報がさらに搬送されている、
ことを特徴とする請求項35に記載のビーム指示方法。
【請求項38】
前記方法は、
前記UEから送信された第2のHARQフィードバック情報を受信するステップをさらに含み、
前記第2のHARQフィードバック情報は、
前記第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをフィードバックするための第1のフィードバック情報と、
前記第1のDCIシグナリングによって設定されたPDSCHとダウンリンク参照信号とのうちの少なくとも1つが受信に成功したか否かをフィードバックするための第2のフィードバック情報と、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項37に記載のビーム指示方法。
【請求項39】
前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのHARQフィードバックリソースは、前記第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される、
ことを特徴とする請求項38に記載のビーム指示方法。
【請求項40】
前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのHARQフィードバックリソースは、同じHARQフィードバックリソースまたは異なるHARQフィードバックリソースである、
ことを特徴とする請求項39に記載のビーム指示方法。
【請求項41】
前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つは、同一のHARQフィードバックリソース内の同じまたは異なるビットに対応する、
ことを特徴とする請求項40に記載のビーム指示方法。
【請求項42】
前記第1のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームであるか、または、前記第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである、
ことを特徴とする請求項35に記載のビーム指示方法。
【請求項43】
前記第2のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームであるか、または、前記第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである、
ことを特徴とする請求項38に記載のビーム指示方法。
【請求項44】
前記方法は、
前記第1のDCIシグナリングに搬送されている前記リソース設定情報に基づいて、前記UEと通信伝送を行うステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項37に記載のビーム指示方法。
【請求項45】
前記通信伝送と前記第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が閾値よりも小さくなるように指示することは、前記第1のDCIシグナリングと同じビームを使用して前記通信伝送を行うように前記UEに指示することを表し、
前記通信伝送と前記第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が前記閾値以上になるように指示することは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームを使用して前記通信伝送を行うように前記UEに指示することを表す、
ことを特徴とする請求項42に記載のビーム指示方法。
【請求項46】
前記方法は、
前記UEから送信された参照時間を受信し、閾値指示情報を前記UEに送信するステップをさらに含み、
前記参照時間は、前記UEによる前記第1のDCIシグナリングの復号化用の時間、前記第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含み、または、前記参照時間は、前記UEによる前記第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含む、
ことを特徴とする請求項45に記載のビーム指示方法。
【請求項47】
前記第1のDCIシグナリングを一回または複数回送信し、1つまたは複数の受信ビームを使用して前記第1のDCIシグナリングを受信するように前記UEに指示する、
ことを特徴とする請求項34に記載のビーム指示方法。
【請求項48】
前記第1のDCIシグナリングは、ダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクダウンリンクターゲットユニファイドビームの指示のみのためのDCIシグナリングである、
ことを特徴とする請求項34に記載のビーム指示方法。
【請求項49】
前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスは、ダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスとのうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項29に記載のビーム指示方法。
【請求項50】
前記ターゲットユニファイドビームまたは専用ビームを使用して前記少なくとも2種類の通信伝送を行うように前記UEに指示するための第3の指示情報を前記UEに送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項28~49のいずれかに記載のビーム指示方法。
【請求項51】
前記第1の指示情報は、前記少なくとも2種類の通信伝送の指示情報をさらに含む、
ことを特徴とする請求項28~50のいずれかに記載のビーム指示方法。
【請求項52】
前記チャネルは、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、
物理ブロードキャストチャネル(PBCH)と、
ランダムアクセスチャネル(PRACH)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項28~51のいずれかに記載のビーム指示方法。
【請求項53】
前記参照信号は、
チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と、
同期信号ブロック(SSB)と、
復調参照信号(DMRS)と、
測位参照信号(PRS)と、
追跡参照信号(TRS)と、
サウンディング参照信号(SRS)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項28~52のいずれかに記載のビーム指示方法。
【請求項54】
ユーザ機器(UE)に適用されるビーム指示装置であって、
ターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報を取得するように構成される取得モジュールと、
前記ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うように構成される実行モジュールであって、前記通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含む実行モジュールと、を含む、
ことを特徴とするビーム指示装置。
【請求項55】
ネットワーク機器に適用されるビーム指示装置であって、
ユーザ機器(UE)がターゲットユニファイドビームを使用して前記ネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うように、前記ターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報を前記UEに送信するように構成される指示モジュールであって、前記通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含む指示モジュールを含む、
ことを特徴とするビーム指示装置。
【請求項56】
トランシーバと、メモリと、前記トランシーバ及び前記メモリにそれぞれ接続されるプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、前記メモリ上のコンピュータ実行可能な命令を実行することによって、前記トランシーバの無線信号送受信を制御し、請求項1~27または28~53のいずれかに記載の方法を実現できるように構成される、
ことを特徴とする通信機器。
【請求項57】
コンピュータ実行可能な命令が記憶されているコンピュータ記憶媒体であって、
前記コンピュータ実行可能な命令がプロセッサによって実行されると、請求項1~27または28~53のいずれかに記載の方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信技術の分野に関し、特にビーム指示方法、装置及び通信機器に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信システムでは、各チャネルに採用されるビームは独立して指示され、例えば、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH、physical downlink control channel)、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH、physical downlink shared channel)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH、physical uplink control channel)及び物理アップリンク共有チャネル(PUSCH、physical uplink shared channel)などはそれぞれのビームを個別に指示する必要がある。このようなビーム指示方式は、ビーム指示が大きなシグナリングオーバーヘッドを占有するようにする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、ビーム指示方法、装置及び通信機器を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一態様の実施例によって提案されるビーム指示方法は、ユーザ機器(UE)に適用され、ターゲットユニファイド(unified)ビームを指示するための第1の指示情報を取得するステップと、前記ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うステップであって、ここで、前記通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含むステップと、を含む。
【0005】
選択的に、前記第1の指示情報は、ターゲットユニファイド伝送設定指示子(TCI)状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む。
【0006】
選択的に、前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つの送受信ポイント(TRP)インデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する。
【0007】
選択的に、前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つまたは複数の参照信号に対応し、各前記参照信号は、アップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームとのうちの少なくとも1つを指示するためのものである。
【0008】
選択的に、前記第1の指示情報を取得するステップは、前記ネットワーク機器から送信されたメディアアクセス制御層の制御ユニット(MAC CE)シグナリングを受信するステップであって、ここで、前記MAC CEには、1つまたは複数のTCI状態インデックスをアクティブ化するための第2の指示情報が搬送(carry)されており、前記1つのTCI状態インデックスが1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応するステップと、前記第2の指示情報によってアクティブ化された前記1つまたは複数のTCI状態インデックスに基づいて、前記第1の指示情報を決定するステップと、を含む。
【0009】
選択的に、前記第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCI状態インデックスの数は1つであり、前記第2の指示情報によってアクティブ化された前記1つまたは複数のTCI状態インデックスに基づいて、前記第1の指示情報を決定するステップは、前記第2の指示情報によってアクティブ化された1つのTCI状態インデックスを、前記第1の指示情報として決定するステップを含む。
【0010】
選択的に、前記第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCI状態インデックスの数は複数であり、前記第2の指示情報によってアクティブ化された前記1つまたは複数のTCI状態インデックスに基づいて、前記第1の指示情報を決定するステップは、前記ネットワーク機器から送信された第1のダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信するステップであって、前記第1のDCIシグナリングには前記第1の指示情報が搬送されているステップを含み、ここで、前記第1の指示情報は、前記第2の指示情報によってアクティブ化された複数のTCI状態インデックスのうちの1つのターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む。
【0011】
選択的に、前記方法は、第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック情報を前記ネットワーク機器に送信するステップをさらに含み、ここで、前記第1のHARQフィードバック情報は、前記第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをネットワーク機器に指示するためのものであり、前記第1のHARQフィードバック情報を送信するためのHARQフィードバックリソースは、前記第1のDCIシグナリングによって設定(configure)されるか、またはデフォルトで設定される。
【0012】
選択的に、前記ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うステップは、前記ターゲットユニファイドビームを使用して、前記ネットワーク機器から送信された第2のDCIシグナリングをPDCCHで受信するステップを含み、ここで、前記第2のDCIシグナリングには、参照信号、ランダムアクセスチャネル(PRACH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、及び/又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の伝送リソースを設定(configure)するためのリソース設定情報が搬送されている。
【0013】
選択的に、前記第1のDCIシグナリングには、参照信号と、PRACHと、PUSCHと、PUCCHと、PDSCHとのうちの少なくとも1つに伝送リソースを設定するためのリソース設定情報がさらに搬送されている。
【0014】
選択的に、前記方法は、第2のHARQフィードバック情報を前記ネットワーク機器に送信するステップをさらに含み、ここで、前記第2のHARQフィードバック情報は、前記第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをフィードバックするための第1のフィードバック情報と、前記第1のDCIシグナリングによって設定されたPDSCHまたはダウンリンク参照信号が受信に成功したか否かをフィードバックするための第2のフィードバック情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0015】
選択的に、前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのHARQフィードバックリソースは、前記第1のDCIシグナリングによって設定(configure)されるか、またはデフォルトで設定される。
【0016】
選択的に、前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのHARQフィードバックリソースは、同じHARQフィードバックリソースまたは異なるHARQフィードバックリソースである。
【0017】
選択的に、前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つは、同一のHARQフィードバックリソース内の同じまたは異なるビットに対応する。
【0018】
選択的に、前記第1のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームであるか、または、前記第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである。
【0019】
選択的に、前記第2のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームであるか、または、前記第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである。
【0020】
選択的に、前記方法は、前記第1のDCIシグナリングに搬送されている前記リソース設定情報に基づいて、設定された前記伝送リソースを使用して前記ネットワーク機器と通信伝送を行うステップをさらに含む。
【0021】
選択的に、前記通信伝送と前記第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が閾値よりも小さい場合、前記通信伝送には前記第1のDCIシグナリングと同じビームが使用され、前記通信伝送と前記第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が前記閾値以上である場合、前記通信伝送には前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームが使用される。
【0022】
選択的に、前記閾値は前記ネットワーク機器によって通知され、前記方法は、前記ネットワーク機器が前記閾値を決定するための参照時間を前記ネットワーク機器に送信するをさらに含み、ここで、前記参照時間は、前記第1のDCIシグナリングの復号化用の時間、前記第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含み、または、前記参照時間は、前記第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含む。
【0023】
選択的に、前記閾値はデフォルトで前記UEに設定されている。
【0024】
選択的に、前記UEが、1つまたは複数の受信ビームを使用して前記第1のDCIシグナリングの一回または複数回の伝送を受信する。
【0025】
選択的に、前記第1のDCIシグナリングは、ダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクダウンリンクターゲットユニファイドビームの指示のみのためのDCIシグナリングである。
【0026】
選択的に、前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスは、ダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスとのうちの少なくとも1つを含む。
【0027】
選択的に、前記方法は、ネットワーク機器から送信された第3の指示情報を受信するステップであって、前記第3の指示情報は、前記ターゲットユニファイドビームまたは専用ビームを使用して前記少なくとも2種類の通信伝送を行うように前記UEに指示するためのものであるステップをさらに含む。
【0028】
選択的に、前記第1の指示情報は、前記少なくとも2種類の通信伝送の指示情報をさらに含む。
【0029】
選択的に、前記チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)と、ランダムアクセスチャネル(PRACH)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む。
【0030】
選択的に、前記参照信号は、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と、同期信号ブロック(SSB)と、復調参照信号(DMRS)と、測位参照信号(PRS)と、追跡参照信号(TRS)と、サウンディング参照信号(SRS)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む。
【0031】
本開示の別の態様の実施例によって提案されるビーム指示方法は、ネットワーク機器に適用され、前記方法は、ユーザ機器(UE)がターゲットユニファイドビームを使用して前記ネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うように、前記ターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報を前記UEに送信するステップであって、ここで、前記通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含むステップを含む。
【0032】
選択的に、前記第1の指示情報は、ターゲットユニファイド伝送設定指示子(TCI)状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む。
【0033】
選択的に、前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つの送受信ポイント(TRP)インデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する。
【0034】
選択的に、前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つまたは複数の参照信号に対応し、各前記参照信号は、アップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームとのうちの少なくとも1つを指示するためのものである。
【0035】
選択的に、前記第1の指示情報をユーザ機器(UE)に送信するステップは、メディアアクセス制御層の制御ユニット(MAC CE)シグナリングをUEに送信するステップであって、ここで、前記MAC CEには、1つまたは複数のTCI状態インデックスをアクティブ化するための第2の指示情報が搬送されており、前記1つのTCI状態インデックスが1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応するステップを含み、ここで、前記第2の指示情報によってアクティブ化された前記1つまたは複数のTCI状態インデックスは、前記第1の指示情報を決定するためのものである。
【0036】
選択的に、前記第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCI状態インデックスの数は1つであり、ここで、前記第1の指示情報は、前記第2の指示情報によってアクティブ化された1つのTCI状態インデックスを表す。
【0037】
選択的に、前記第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCIインデックスの数は複数であり、前記第1の指示情報をユーザ機器(UE)に送信するステップは、前記第1の指示情報が搬送されている第1のダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングをUEに送信するステップをさらに含み、ここで、前記第1の指示情報は、前記第2の指示情報によってアクティブ化された複数のTCI状態インデックスのうちの1つのターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む。
【0038】
選択的に、前記方法は、前記UEから送信された第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック情報を受信するステップをさらに含み、ここで、前記第1のHARQフィードバック情報は、前記第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをネットワーク機器に指示するためのものであり、前記第1のHARQフィードバック情報を送信するためのHARQフィードバックリソースは、前記第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される。
【0039】
選択的に、前記方法は、前記UEが前記ターゲットユニファイドビームを使用して第2のDCIシグナリングを受信するように、前記第2のDCIシグナリングをPDCCHで前記UEに送信するステップを含み、ここで、前記第2のDCIシグナリングには、参照信号、ランダムアクセスチャネル(PRACH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、及び/又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の伝送リソースを設定するためのリソース設定情報が搬送されている。
【0040】
選択的に、前記第1のDCIシグナリングには、参照信号と、PRACHと、PUSCHと、PUCCHと、PDSCHとのうちの少なくとも1つに伝送リソースを設定するためのリソース設定情報がさらに搬送されている。
【0041】
選択的に、前記方法は、前記UEから送信された第2のHARQフィードバック情報を受信するステップをさらに含み、ここで、前記第2のHARQフィードバック情報は、前記第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをフィードバックするための第1のフィードバック情報と、前記第1のDCIシグナリングによって設定されたPDSCHまたはダウンリンク参照信号が受信に成功したか否かをフィードバックするための第2のフィードバック情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0042】
選択的に、前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのHARQフィードバックリソースは、前記第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される。
【0043】
選択的に、前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのHARQフィードバックリソースは、同じHARQフィードバックリソースまたは異なるHARQフィードバックリソースである。
【0044】
選択的に、前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つは、同一のHARQフィードバックリソース内の同じまたは異なるビットに対応する。
【0045】
選択的に、前記第1のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームであるか、または、前記第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである。
【0046】
選択的に、前記第2のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームであるか、または、前記第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである。
【0047】
選択的に、前記方法は、前記第1のDCIシグナリングに搬送されている前記リソース設定情報に基づいて、前記UEと通信伝送を行うステップをさらに含む。
【0048】
選択的に、前記通信伝送と前記第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が閾値よりも小さくなるように指示することは、前記第1のDCIシグナリングと同じビームを使用して前記通信伝送を行うように前記UEに指示することを表し、前記通信伝送と前記第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が前記閾値以上になるように指示することは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームを使用して前記通信伝送を行うように前記UEに指示することを表す。
【0049】
選択的に、前記方法は、前記UEから送信された参照時間に基づいて、前記閾値指示を前記UEに送信するステップをさらに含み、ここで、前記参照時間は、前記UEによる前記第1のDCIシグナリングの復号化用の時間、前記第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含み、または、前記参照時間は、前記UEによる前記第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含む。
【0050】
選択的に、前記第1のDCIシグナリングを一回または複数回送信し、1つまたは複数の受信ビームを使用して受信するように前記UEに指示する。
【0051】
選択的に、前記第1のDCIシグナリングは、ダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクダウンリンクターゲットユニファイドビームの指示のみのためのDCIシグナリングである。
【0052】
選択的に、前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスは、ダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスとのうちの少なくとも1つを含む。
【0053】
選択的に、前記方法は、第3の指示情報を前記UEに送信するステップであって、前記第3の指示情報は、前記ターゲットユニファイドビームまたは専用ビームを使用して前記少なくとも2種類の通信伝送を行うように前記UEに指示するためのものであるステップをさらに含む。
【0054】
選択的に、前記第1の指示情報は、前記少なくとも2種類の通信伝送の指示情報をさらに含む。
【0055】
選択的に、前記チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)と、ランダムアクセスチャネル(PRACH)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む。
【0056】
選択的に、前記参照信号は、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と、同期信号ブロック(SSB)と、復調参照信号(DMRS)と、測位参照信号(PRS)と、追跡参照信号(TRS)と、サウンディング参照信号(SRS)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む。
【0057】
本開示の別の態様の実施例によって提案されるビーム指示装置は、ユーザ機器(UE)に適用され、前記装置は、ターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報を取得するように構成される取得モジュールと、前記ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うように構成される実行モジュールであって、ここで、前記通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含む実行モジュールと、を含む。
【0058】
本開示の別の態様の実施例によって提案されるビーム指示装置は、ネットワーク機器に適用され、前記装置は、ユーザ機器(UE)がターゲットユニファイドビームを使用して前記ネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うように、前記ターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報を前記UEに送信するように構成される指示モジュールであって、ここで、前記通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含む指示モジュールを含む。
【0059】
本開示の別の態様の実施例は、通信機器を提案し、トランシーバと、メモリと、前記トランシーバ及び前記メモリにそれぞれ接続されるプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、メモリ上のコンピュータ実行可能な命令を実行することによって、トランシーバの無線信号送受信を制御し、一態様または別の態様に記載のビーム指示方法を実現できるように構成される。
【0060】
本開示の別の態様の実施例は、コンピュータ実行可能な命令が記憶されているコンピュータ記憶媒体を提案し、前記コンピュータ実行可能な命令がプロセッサによって実行されると、一態様または別の態様に記載のビーム指示方法を実現できる。
【発明の効果】
【0061】
本開示の実施例によって提供されるビーム指示方法、装置及び通信機器は、ネットワーク機器によってターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報をUEに送信することにより、UEは、ネットワーク機器から送信された第1の指示情報を受信した後、ネットワーク機器と少なくとも2つのチャネル、または少なくとも2つの参照信号、あるいは少なくとも1つの参照信号及び少なくとも1つのチャネルでこのターゲットユニファイドビームを使用して通信伝送を行う。このターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を一度だけ送信することで、参照信号伝送とチャネル伝送を含む様々な通信伝送にこのターゲットユニファイドビームを適用できるため、チャネル伝送または参照信号伝送ごとに別々にビームの指示を行うことが回避され、シグナリングオーバーヘッドが節約される。
【0062】
本開示の追加的な態様および利点は、以下の説明の中で一部与えられ、その一部は以下の説明から明らかになるか、または本開示の実践を通して理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0063】
本開示の上記および/または付加的な態様および利点は、以下の図面に関連する実施例の説明から明らかになり、理解しやすくなる。
【
図1】本開示の実施例によって提供されるビーム指示方法の概略フローチャートである。
【
図2】本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートである。
【
図3】本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートである。
【
図4】本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートである。
【
図5】本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートである。
【
図6】本開示の実施例によって提供されるビーム指示方法の概略フローチャートである。
【
図7】本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートである。
【
図8】本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートである。
【
図9】本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートである。
【
図10】本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートである。
【
図11】本開示の実施例によって提供されるビーム指示装置110の概略構成図である。
【
図12】本開示の実施例によって提供されるビーム指示装置120の概略構成図である。
【
図13】本開示の実施例のビーム指示方法の通信機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0064】
ここで、例示的な実施例を詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、別段の表現がない限り、異なる図面の同じ数字は同じまたは類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に記載された実施形態は、本発明と一致する全ての実施形態を表すものではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳細に記載された、本発明のいくつかの態様に一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0065】
本開示の実施例に使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものにすぎず、本開示の実施例を制限することを意図していない。本開示と添付の特許請求の範囲に使用される単数形の「一」及び「当該」は、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形も含むことを意図する。なお、本明細書で使用される用語の「及び/又は」とは、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意の組み合わせ又は全ての可能な組み合わせを指す。
【0066】
なお、本開示の実施例では、第1、第2、第3などの用語を使用して様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報は、これらの用語に限定すべきではないことを理解されたい。これらの用語は、単に同じタイプの情報を区別するために使用される。例えば、本開示の範囲から逸脱しない限り、第1の情報は第2の情報と呼ぶことができ、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ぶこともできる。文脈によっては、ここで使用される単語「もし」は、「……のとき」又は「……の場合」又は「決定に応答する」として解釈することができる。
【0067】
以下に本開示の実施例を詳細に説明し、その実施例の例を図面に示す。ここで、最初から最後まで同じまたは類似の符号は同じまたは類似の要素を示す。以下に添付の図面を参照して説明する実施例は例示的なものであり、本開示を説明するためのものであり、本開示を制限するものと理解することはできない。
【0068】
関連技術では、PDCCH、PUCCH、PDSCH及びPUSCHなどのチャネル上のビームは、すべて独立したシグナリングによって別々に指示され、シグナリングオーバーヘッドが大きい。シグナリングオーバーヘッドが大きいという技術的課題を解決するために、本開示の実施例では、チャネル及び/又は参照信号にターゲットユニファイドビーム(common beam)を使用する方法を採用し、ネットワーク機器はターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を一度だけ送信することで、参照信号伝送とチャネル伝送を含む様々な通信伝送にこのターゲットユニファイドビームを適用できるため、チャネル伝送または参照信号伝送ごとに別々にビームの指示を行うことが回避され、シグナリングオーバーヘッドが節約される。
【0069】
以下、図面を参照して、本開示によって提供されるビーム指示方法、装置及び通信機器を詳細に説明する。
【0070】
図1は本開示の実施例によって提供されるビーム指示方法の概略フローチャートであり、ユーザ機器に適用される。
【0071】
図1に示すように、以下のステップ101~102を含む。
【0072】
ステップ101、ターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報を取得する。
【0073】
本開示の実施例のビーム指示方法は、任意のユーザ機器に適用可能である。ユーザ機器は、モバイル通信システム全体に分散することができ、各ユーザ機器は、静止型であってもよいし、移動型であってもよい。ユーザ機器は、当業者が移動局、加入者局、移動ユニット、加入者ユニット、無線ユニット、遠隔ユニット、モバイル機器、端末機器、無線機器、無線通信機器、遠隔機器、移動加入者局、アクセスユーザ機器、モバイルユーザ機器、無線ユーザ機器、遠隔ユーザ機器、ハンドヘルドデバイス、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語でも呼ばれることがある。ユーザ機器は、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、無線モデム、無線通信機器、ハンドヘルド機器、タブレット、ラップトップ、コードレス電話、無線ローカルループ(Wireless Local Loop、WLL)ステーションなどであってもよく、モバイル通信システム内のネットワーク機器と通信することができる。
【0074】
ここで、第1の指示情報は、制御シグナリング、例えば無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)シグナリング、またはメディアアクセス制御(MAC、Medium Access Control)ユニット(CE、Control Element)、またはダウンリンク制御情報(DCI、Downlink Control Information)シグナリング、または上記シグナリングのうちの少なくとも2つのシグナリングの組み合わせに搬送(carry)されていてもよく、本実施例では、ターゲットユニファイドビームの第1の指示情報の搬送方式は限定されない。
【0075】
ステップ102、ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行う。ここで、通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含む。
【0076】
ここで、ネットワーク機器は無線アクセスネットワークに配置され、ユーザ機器に無線アクセス機能を提供する。ネットワーク機器は、基地局(Base Station、BS)であってもよい。ネットワーク機器は、1つまたは複数のアンテナを介してユーザ機器と無線通信することができる。ネットワーク機器はその地理的エリアに通信のカバーを提供することができる。前記基地局は、マクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイントなどの異なるタイプを含むことができる。いくつかの実施例では、基地局は当業者によって、基地局送受信機、無線基地局、アクセスポイント、無線送受信機、基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、ノードB(NodeB)、進化したノードB(evolved NodeB、eNBまたはeNodeB)またはその他の適切な用語と呼ばれてもよい。例示的に、5Gシステムでは、基地局はgNBと呼ばれる。説明の便宜上、本開示の実施例では、ユーザ機器に無線通信機能を提供する上記装置をネットワーク機器と総称する。
【0077】
一例として、チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel、PBCH)と、ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel、PRACH)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む。
【0078】
一例として、参照信号は、チャネル状態情報参照信号(Channel state information- reference signal、CSI-RS)と、同期信号ブロック(Synchronization Signal and PBCH Block、SSB)と、復調参照信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)と、測位参照信号(Positioning Reference Signal、PRS)と、追跡参照信号(Tracking Refernece Signal、TRS)と、サウンディング参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む。
【0079】
ここで、上記参照信号は、ビーム測定、チャネル状態情報測定、経路損失推定、アンテナ切り替え、測位測定、復調時のチャネル推定または同期追跡など、異なるシナリオで使用することができ、本実施例では一つ一つ列挙しない。また、上記挙げたチャネル及び参照信号は、あくまで例であり、本開示の制限を構成するものではない。
【0080】
本実施例では、ターゲットユニファイドビームはユーザ機器とネットワーク機器との間の通信伝送に適用される。通信伝送方向によって、少なくとも2種類の通信伝送は、すべてアップリンク伝送に属するチャネル及び/又は参照信号を含むことができ、すべてダウンリンク伝送に属するチャネル及び/又は参照信号を含むこともでき、あるいは一部がアップリンク伝送のためのチャネル及び/又は参照信号で、別の一部がダウンリンク伝送のためのチャネル及び/又は参照信号である。次に、いくつかの可能な実現形態について説明する。
【0081】
第1の可能な実現形態として、当該ターゲットユニファイドビームは少なくとも2つのチャネルの通信伝送に適用されてもよい。例えば、ターゲットユニファイドビームはPDSCHチャネル及びPDCCHチャネルに適用されてもよく、ここで、PDSCHチャネルはすべてのPDSCHチャネルを含み、または一部のPDSCHチャネル、例えばユーザ機器専用PDSCHチャネル(UE dedicated PDSCHチャネル)のみを含み、PDCCHはすべてのPDCCHチャネルを含み、または一部のPDCCHチャネル、例えばユーザ機器専用PDCCHチャネル(UE dedicated PDCCHチャネル)のみを含む。または、例えば、ターゲットユニファイドビームはPUSCHチャネル及びPUCCHチャネルに適用されてもよく、ここで、PUSCHチャネルはすべてのPUSCHチャネルを含み、または一部のPUSCHチャネル、例えばユーザ機器専用PUSCHチャネル(UE dedicated PUSCHチャネル)のみを含み、PUCCHはすべてのPUCCHチャネルを含み、または一部のPUCCHチャネル、例えばユーザ機器専用PUCCHチャネル(UE dedicated PUCCHチャネル)のみを含む。また例えば、ターゲットユニファイドビームはPUSCHチャネル及びPDSCHチャネルに適用されてもよく、ここで、PUSCHチャネルはすべてのPUSCHチャネルを含み、または一部のPUSCHチャネル、例えばUE dedicated PUSCHチャネルのみを含み、PDSCHはすべてのPDSCHチャネルを含み、または一部のPDSCHチャネル、例えばUE dedicated PDSCHチャネルのみを含む。ここで、ターゲットユニファイドビームがPDSCHチャネル及びPDCCHチャネルに適用される場合、当該ターゲットユニファイドビームをダウンリンクターゲットユニファイドビーム(DL common beam)と呼ぶことができ、ターゲットユニファイドビームがPUSCHチャネル及びPUCCHチャネルに適用される場合、当該ターゲットユニファイドビームをアップリンクターゲットユニファイドビーム(Ulcommon beam)と呼ぶことができ、ターゲットユニファイドビームがPUSCHチャネル及びPDSCHチャネルに適用される場合、当該ターゲットユニファイドビームはcommon beamと呼ばれ、すなわちアップリンクとダウンリンクとの両方に適用される。
【0082】
第2の可能な実現形態として、当該ターゲットユニファイドビームは少なくとも2つの参照信号の通信伝送に適用されてもよい。ここの少なくとも2つの参照信号は、すべてダウンリンク参照信号に属してもよいし、すべてアップリンク参照信号に属してもよいし、ダウンリンク参照信号とアップリンク参照信号の混合であってもよく、本実施例では限定されない。例えば、ダウンリンク参照信号は、SSB、CSI-RS、PRS、TRS及びDMRSのうちの少なくとも1つを含んでもよく、または、例えば、アップリンク参照信号はSRSとDMRSとのうちの少なくとも1つを含んでもよい。CSI-RSなどの一部の参照信号については、すべてのCSI-RSを含んでもよく、またはすべてのCSI-RSではなく、少なくとも1つの用途のCSI-RS、例えばチャネル状態情報測定、ビーム測定、経路損失推定、測位測定のためのCSI-RSのうちの少なくとも1つを含んでもよい。また例えば、SRSは、すべてのSRSを含んでもよく、またはすべてのSRSではなく、少なくとも1つの用途のSRS、例えばcode book basedのチャネル状態情報測定、non-code book basedのチャネル状態情報測定、ビーム測定、アンテナ切り替え、測位測定のためのSRSのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0083】
第3の可能な実現形態として、当該ターゲットユニファイドビームは少なくとも1つの参照信号及び少なくとも1つのチャネルの通信伝送に適用されてもよい。例えば、ターゲットユニファイドビームはPDSCHチャネル及びダウンリンク参照信号の通信伝送に適用されてもよく、当該ダウンリンク参照信号はSSB、CSI-RS、PRS、TRS及びDMRSのうちの少なくとも1つを含んでもよく、または、例えば、ターゲットユニファイドビームはPUSCH及びアップリンク参照信号の通信伝送に適用されてもよく、当該アップリンク参照信号はSRSとDMRSとのうちの少なくとも1つを含んでもよい。同様に、ここのPDSCHはすべてのPDSCHを含んでもよく、または一部のPDSCH、例えばUE dedicated PDSCHのみを含んでもよく、ここのPUSCHはすべてのPUSCHを含んでもよく、または一部のPUSCH、例えばUE dedicated PUSCHのみを含んでもよく、CSI-RSまたはSRSなどのここの参照信号は、すべての用途または少なくとも1つの用途のCSI-RSまたはSRSを含んでもよい。
【0084】
なお、上記ダウンリンクチャネル、アップリンクチャネル、ダウンリンク参照信号及びアップリンク参照信号は、例示的な説明のためのものであり、具体的な実現に際しては、上記列挙したいくつかのチャネル又は参照信号の種類に限定されず、上記列挙した参照信号の種類は本開示の範囲を限定するものではない。
【0085】
本開示の実施例の可能な実現形態では、第1の指示情報は少なくとも2種類の通信伝送の指示情報をさらに含み、つまり、当該指示情報は、ユーザ機器がターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と通信伝送を行う場合に決定された少なくとも2種類の通信伝送の種類を指示しており、例えば、指示情報は、ユーザ機器とネットワーク機器との間でターゲットユニファイドビームを使用した通信伝送がPDSCHチャネル及びPDCCHチャネルの伝送であることを指示しており、ここで、少なくとも2種類の通信伝送の実現形態については、上記実現形態において説明されているので、ここで説明を省略する。
【0086】
本実施例では、ターゲットユニファイドビームは単一のビームであってもよいし、マルチビームであってもよく、本実施例では限定されない。
【0087】
ターゲットユニファイドビームがマルチビームである場合、ネットワーク機器から送信された第1の指示情報に基づいて、各TRP(Transmission and Reception Point、送受信ポイント)に対応するターゲットユニファイドビームを決定し、または各制御リソースセットプールインデックス番号(Core Set Pool Index)に対応するターゲットユニファイドビームを決定する必要があり、これによって当該第1の指示情報内のターゲットTCI状態インデックスはTRPインデックスまたは制御リソースセットプールインデックスに対応すべきである。
【0088】
本開示の実施例では、ネットワーク機器によって第1の指示情報をUEに送信することにより、UEは、ネットワーク機器から送信された第1の指示情報を受信した後、ネットワーク機器と少なくとも2つのチャネル、または少なくとも2つの参照信号、あるいは少なくとも1つの参照信号及び少なくとも1つのチャネルでこのターゲットユニファイドビームを使用して通信伝送を行う。このターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を一度だけ送信することで、参照信号伝送とチャネル伝送を含む様々な通信伝送にこのターゲットユニファイドビームを適用できるため、チャネル伝送または参照信号伝送ごとに別々にビームの指示を行うことが回避され、シグナリングオーバーヘッドが節約される。
【0089】
図2は本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートであり、ユーザ機器に適用される。
【0090】
図2によって提供されるビーム指示方法を基に、ターゲットユニファイドビームの指示方式を説明し、
図2に示すように、当該方法は、以下のステップ201~203を含む。
【0091】
ステップ201、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイド伝送設定指示子(TCI、Transmission Configuration Indicator)状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを受信する。
【0092】
ここで、ユーザ機器及びネットワーク機器の説明については、上記のいずれかの実施例の説明を参照することができ、本実施例では説明を省略する。
【0093】
本実施例では、ユーザ機器によって受信された第1の指示情報は、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイド伝送設定指示子(TCI)状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む。ここで、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスの組み合わせは、組み合わせ識別子によって決定されてもよく、例えば、01、02はそれぞれ異なるインデックスの組み合わせを指示し、または異なるコードポイント(code point)によって異なるインデックスの組み合わせを指示してもよく、例えば3ビットのcode point 000と001はそれぞれ異なるインデックスの組み合わせを指示する。異なるインデックスの組み合わせには1つまたは複数のTCI状態インデックスが含まれる。一方、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスは1つまたは複数であってもよい。ここで、各ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つまたは複数の参照信号RSに対応し、各参照信号は、アップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームとのうちの少なくとも1つを指示するためのものである。
【0094】
本実施例では、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスは、ダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスとのうちの少なくとも1つを含む。
【0095】
なお、RSなどのダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスに対応する参照信号は、アップリンクチャネルまたはアップリンク参照信号のターゲットユニファイドビームを指示しなく、RSなどのアップリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスに対応する参照信号は、ダウンリンクチャネルまたはダウンリンク参照信号のターゲットユニファイドビームを指示しない。RSなどのアップリンクダウンリンクターゲットユニファイドTC状態インデックスに対応する参照信号は、アップリンク伝送またはダウンリンク伝送のターゲットユニファイドビームを同時に指示することができ、1つの参照信号RSまたは2つの参照信号RSによってそれぞれ指示する。
【0096】
一実現形態として、ネットワーク機器は、無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)シグナリングによって、UEにターゲットユニファイドTCI状態インデックスと参照信号(RS、Reference Signal)との対応関係を設定し、ここで、UEは、ターゲットTCI状態インデックスを取得した後、当該ターゲットTCI状態インデックスに基づいて、上記TCI状態インデックスとRSとの対応関係を検索することにより、当該ターゲットTCI状態インデックスに対応する参照信号RSを取得することができる。それに応じて、UEは当該参照信号RSに基づいて対応するビーム(beam)を決定する。選択的に、当該TCI状態インデックスとRSとの対応関係はTCI表または他の形態であってもよく、この対応関係がTCI表である形態を例として説明する。このTCI表にはTCI状態インデックス(すなわちTCI State ID)、参照信号インデックス(RS ID、Reference Signal ID))などの情報が含まれてもよい。
【0097】
なお、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスの組み合わせが取得された場合、インデックスの組み合わせの識別子、またはビットで表示されたcodepointとインデックスの組み合わせとのマッピング関係に基づいて、含まれる複数のターゲットユニファイドTCI状態インデックスを決定し、さらに、TCI状態インデックスとRSインデックスとの事前に設定された対応関係に基づいて、対応するターゲットユニファイドビームを決定する。
【0098】
可能な一実現形態として、ネットワーク機器から送信されたTCI状態インデックスは、アップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームとのうちの1つを指示することができ、すなわち、アップリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスを使用してアップリンクターゲットユニファイドビームを指示し、ダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスを使用してダウンリンクターゲットユニファイドビームを指示する。
【0099】
別の可能な実現形態として、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドTCI状態インデックスは、アップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームを指示することができる。ここで、一実現形態として、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドTCI状態インデックスは各TRPに対して対応する1つのRSを指示し、すなわち、このRSはアップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームを同時に指示する。別の実現形態として、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドTCI状態インデックスは各TRPに対して対応する1つのRSを指示し、このRSは、アップリンクターゲットユニファイドビームまたはダウンリンクターゲットユニファイドビームを指示することができる。さらなる実現形態として、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドTCI状態は各TRPに対して対応する2つのRSを指示し、2つのRSのうちの1つのRSはアップリンクターゲットユニファイドビームを指示し、もう1つのRSはダウンリンクターゲットユニファイドビームを指示する。
【0100】
なお、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つの送受信ポイント(TRP)インデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する。すなわち、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスは1つのTRPと様々な通信伝送を行う場合にユニファイドであるが、異なるTRPは異なるターゲットユニファイドTCI状態インデックスを使用し、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスは1つの制御リソースセットプールインデックスと様々な通信伝送を行う場合にユニファイドであるが、異なる制御リソースセットプールインデックスは異なるターゲットユニファイドTCI状態インデックスを使用する。
【0101】
なお、一実施例では、TRPが1つである場合、決定されたユニファイドビームは当該TRPに対応するビームである。別の実施例では、TRPが複数である場合、異なるTRPが対応するターゲットユニファイドTCI状態インデックスを有し、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが対応するRSを有し、RSに対応するターゲットユニファイドビームに基づいて、対応するTPRに対応するターゲットユニファイドビームを決定することができる。
【0102】
ステップ202、TCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに基づいて、ターゲットユニファイドビームを決定する。
【0103】
ここで、インデックスの組み合わせには複数のTCI状態インデックスが含まれ、各TCI状態インデックスは異なるTRPに対応する。
【0104】
ネットワーク機器は、無線リソース制御(RRC、Radio Resource Control)シグナリング、またはメディアアクセス制御層(MAC、Medium Access Control)制御ユニット(CE、Control Element)などの高層シグナリングによって、UEにターゲットユニファイドTCI状態インデックスとRSとの対応関係を事前に設定することができる。UEは、事前に設定されたこのような対応関係に応じて、ネットワーク機器によって動的に指示されたターゲットユニファイドTCI状態インデックスに基づいて、対応するターゲットユニファイドビームを決定することができる。
【0105】
ステップ203、ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行う。ここで、通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含む。
【0106】
本開示の実施例では、ステップ203は本開示の各実施例の任意の方式によって実現されてもよく、本開示の実施例はこれを限定せず、説明も省略する。
【0107】
本開示の実施例では、ネットワーク機器によってターゲットユニファイドビームの第1の指示情報をUEに送信することにより、UEは、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を受信した後、ネットワーク機器と少なくとも2つのチャネル、または少なくとも2つの参照信号、あるいは少なくとも1つの参照信号及び少なくとも1つのチャネルでこのターゲットユニファイドビームを使用して通信伝送を行う。このターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を一度だけ送信することで、参照信号伝送とチャネル伝送を含む様々な通信伝送にこのターゲットユニファイドビームを適用できるため、チャネル伝送または参照信号伝送ごとに別々にビームの指示を行うことが回避され、シグナリングオーバーヘッドが節約される。
【0108】
図3は本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートであり、この方法はUEによって実行される。
【0109】
本開示では可能なターゲットユニファイドビームの第1の指示情報の搬送方式を提供し、
図3に示すように、当該方法は、以下のステップ301~303を含む。
【0110】
ステップ301、ネットワーク機器から送信されたメディアアクセス制御層の制御ユニット(MAC CE)シグナリングを受信する。ここで、 MAC CEには、1つまたは複数のTCI状態インデックスをアクティブ化するための第2の指示情報が搬送されており、1つのTCI状態インデックスが1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する。
【0111】
ここで、ユーザ機器及びネットワーク機器の説明については、上記のいずれかの実施例の説明を参照することができ、本実施例では説明を省略する。
【0112】
MACCEシグナリングには、1つまたは複数のTCI状態インデックスをアクティブ化するための第2の指示情報が記録されている指示ビットが含まれ、すなわち、この第2の指示情報は、アクティブ化しようとする1つまたは複数のTCI状態インデックスを指示する。
【0113】
選択的に、MAC CEが1つのTCI状態インデックスに対して対応する指示ビットを有するため、UEは、この指示ビット内の第2の指示情報に基づいて、対応するTCI状態インデックスを決定し、1つのTCI状態インデックスが1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する。
【0114】
なお、ビームはアップリンクビーム、ダウンリンクビーム及びアップリンクダウンリンクユニファイドビームを含み、各TRPに対してアクティブ化されたビームは1つまたは複数であってもよく、ここで、アクティブ化されたビームには少なくとも1つのアップリンクビーム、及び/又は、少なくとも1つのダウンリンクビームまたは少なくとも1つのアップリンクダウンリンクユニファイドビームが含まれてもよく、本実施例では、アクティブ化されたビームの数は限定されない。
【0115】
ステップ302、第2の指示情報によってアクティブ化された1つまたは複数のTCI状態インデックスに基づいて、第1の指示情報を決定する。
【0116】
ここで、第1の指示情報は、ターゲットユニファイドビームを指示するためのものである。
【0117】
本実施例では、1つのTCI状態インデックスが1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する。
【0118】
可能な一シナリオでは、第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCI状態インデックスの数が1つである場合、第2の指示情報によってアクティブ化された1つのTCI状態インデックスを第1の指示情報として決定する。例えば、1つのTRPに対して1つのTCI状態インデックスがアクティブ化された場合、このTRPに対応するTCI状態インデックスは、アクティブ化されたこのTCI状態インデックスである。例えば、アクティブ化されたTCI状態インデックスがダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスに対応する場合、このアクティブ化されたTCI状態インデックスに対応する参照信号はダウンリンクターゲットユニファイドビームを指示し、このTRPのダウンリンクターゲットユニファイドビームは、このTCI状態インデックスに対応する参照信号によって指示されたダウンリンクビームである。また例えば、アクティブ化されたTCI状態インデックスがアップリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスに対応する場合、このアクティブ化されたTCI状態インデックスに対応する参照信号はアップリンクターゲットユニファイドビームを指示し、このTRPのアップリンクターゲットユニファイドビームは、このTCI状態インデックスに対応する参照信号によって指示されたアップリンクビームである。また例えば、アクティブ化されたTCI状態インデックスがターゲットユニファイドTCI状態インデックスに対応する場合、このアクティブ化されたTCI状態インデックスに対応する参照信号はアップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームを指示し、このTRPのアップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームは、このTCI状態インデックスに対応する参照信号によって指示されたアップリンクビームとダウンリンクビームである。
【0119】
別の可能なシナリオでは、第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCI状態インデックスの数が複数である場合、複数のTCI状態インデックスから、対応するTRPインデックスまたは制御リソースセットプールインデックスに対応する1つのターゲットTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを、第1の指示情報として決定する必要がある。一実現形態として、ネットワーク機器から送信された第1のダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信し、第1のDCIシグナリングには第1の指示情報が搬送されており、ここで、第1の指示情報は、第2の指示情報によってアクティブ化された複数のTCI状態インデックスのうちの1つのターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む。
【0120】
なお、インデックスの組み合わせには複数のユニファイドTCI状態インデックスが含まれ、異なるTCI状態インデックスは異なるTRPまたは異なる制御リソースセットプールインデックスに対応する。
【0121】
ステップ303、ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行う。ここで、通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含む。
【0122】
本開示の実施例では、ステップ303は本開示の各実施例の任意の方式によって実現されてもよく、本開示の実施例はこれを限定せず、説明も省略する。
【0123】
本開示の実施例では、ネットワーク機器によってターゲットユニファイドビームの第1の指示情報をUEに送信することにより、UEは、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を受信した後、ネットワーク機器と少なくとも2つのチャネル、または少なくとも2つの参照信号、あるいは少なくとも1つの参照信号及び少なくとも1つのチャネルでこのターゲットユニファイドビームを使用して通信伝送を行う。このターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を一度だけ送信することで、参照信号伝送とチャネル伝送を含む様々な通信伝送にこのターゲットユニファイドビームを適用できるため、チャネル伝送または参照信号伝送ごとに別々にビームの指示を行うことが回避され、シグナリングオーバーヘッドが節約される。
【0124】
図4は本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートであり、この方法はUEによって実行される。
【0125】
本開示では可能なターゲットユニファイドビームの第1の指示情報の搬送方式を提供し、
図4に示すように、当該方法は、ステップ401~403を含む。
【0126】
ステップ401、ネットワーク機器から送信された第1のダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信する。
【0127】
ここで、ユーザ機器及びネットワーク機器の説明については、上記のいずれかの実施例の説明を参照することができ、本実施例では説明を省略する。
【0128】
ここで、第1のDCIシグナリングにはターゲットユニファイドビームの第1の指示情報が含まれる。すなわち、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせと、リソース設定情報とは異なるDCIシグナリングにあり、第1のDCIシグナリングにはターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせ、すなわち第1の指示情報が含まれる。
【0129】
第1のDCIシグナリングは、単一のTRPベースでも複数のTRPベースでもよいが、本実施例では限定されない。
【0130】
本開示の実施例の可能な実現形態では、UEは、1つまたは複数の受信ビームを使用して第1のDCIシグナリングの一回または複数回の伝送を受信し、すなわち、ネットワーク機器が1つまたは複数のTRPを使用して第1のDCIシグナリングを一回または複数回送信するとともに、各TRPが異なるビームに対応するため、信号伝送中の遮蔽が回避され、通信品質が向上し、第1のDCIシグナリングが確実に受信されることが確保される。
【0131】
ステップ402、第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック情報をネットワーク機器に送信する。
【0132】
ここで、第1のHARQフィードバック情報は、第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをネットワーク機器に指示するためのものである。
【0133】
ここで、第1のHARQフィードバック情報を送信するためのHARQフィードバックリソースは、第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される。
【0134】
可能な一シナリオでは、ネットワーク機器が第1のDCIシグナリングを送信する回数は一回であってもよく、それに応じて、UEが第1のHARQフィードバック情報を送信するための候補PUCCH/PUSCHリソースは1つまたは複数であってもよい。
【0135】
別の可能なシナリオでは、ネットワーク機器が第1のDCIシグナリングを送信する回数は複数回であってもよく、それに応じて、UEが第1のHARQフィードバック情報を送信するための候補PUCCH/PUSCHリソースは1つまたは複数であってもよい。
【0136】
選択的に、UEは第1のDCIシグナリングを受信するごとに、第1のHARQフィードバック情報を送信する。
【0137】
または、選択的に、ネットワーク機器は、N個の送信時間でそれぞれ第1のDCIシグナリングを繰り返し送信し、それに応じて、UEには第1のHARQフィードバック情報の送信のためのL個の候補PUCCH/PUSCHリソースが設定されており、ここで、LはN以下であり、L個の候補PUCCH/PUSCHリソースは、一部がN個の送信時間が終わる前に、一部がN個の送信時間が終わった後にある。N個の送信時間の前にUEが第1のDCIシグナリングを正しく受信した場合、UEは、1つの候補PUCCH/PUSCHリソースを選択し、N個の送信時間の前に第1のHARQフィードバック情報を送信することができる。N個の送信時間が終わったときまたはその後に、UEが第1のDCIシグナリングを正しく受信した場合、UEは、別の候補PUCCH/PUSCHリソースを選択し、N個の送信時間が終わった後に第1のHARQフィードバック情報を送信することができる。
【0138】
または、選択的に、ネットワーク機器がN個の送信時間でそれぞれ第1のDCIシグナリングを繰り返し送信し、それに応じて、UEには第1のHARQフィードバック情報の送信のための1つの候補PUCCH/PUSCHリソースが設定されており、UEは、N個の送信時間が終わった後に第1のHARQフィードバック情報を送信することができる。
【0139】
さらに、UEとネットワーク機器が後続の通信を行う場合、ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行い、ここで、通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含む。
【0140】
本実施例の一例では、第1のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、第1のDCIシグナリングにおけるターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームである。
【0141】
本実施例の別の例では、第1のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである。
【0142】
ステップ403、ターゲットユニファイドビームを使用して、ネットワーク機器から送信された第2のDCIシグナリングを物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)で受信する。
【0143】
本実施例では、説明の便宜上、伝送リソース設定情報が搬送されているDCIシグナリングを、第2のDCIシグナリングと呼ぶ。
【0144】
ここで、第2のDCIシグナリングには、参照信号、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)及び/又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の伝送リソースを設定するためのリソース設定情報が搬送されている。
【0145】
ここで、設定された参照信号は、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と、同期信号ブロック(SSB)と、復調参照信号(DMRS)と、測位参照信号(PRS)と、追跡参照信号(TRS)と、サウンディング参照信号(SRS)と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0146】
上記参照信号は、ビーム測定、チャネル状態情報測定、経路損失推定、アンテナ切り替え、測位測定、復調時のチャネル推定または同期追跡など、異なるシナリオで使用することができ、本実施例では一つ一つ列挙しない。具体的な実現に際しては、上記列挙したいくつかの参照信号の種類に限定されず、上記列挙した参照信号の種類は本開示の範囲を限定するものではない。
【0147】
なお、第2のDCIシグナリングは、第1のDCIシグナリングが送信された後に最初のDCIシグナリングであってもよい。そして、第1のDCIシグナリングと第2のDCIシグナリングとの間の送信時間間隔は、ユーザ機器とネットワーク機器がHARQフィードバックを完了するのに十分であり、すなわち、時間間隔は、ユーザ機器が受信した第1のDCIシグナリングを復号化し、HARQをネットワーク機器にフィードバックするのに十分である。
【0148】
本開示の実施例では、ネットワーク機器によってターゲットユニファイドビームの第1の指示情報をUEに送信することにより、UEは、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を受信した後、ネットワーク機器と少なくとも2つのチャネル、または少なくとも2つの参照信号、あるいは少なくとも1つの参照信号及び少なくとも1つのチャネルでこのターゲットユニファイドビームを使用して通信伝送を行う。このターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を一度だけ送信することで、参照信号伝送とチャネル伝送を含む様々な通信伝送にこのターゲットユニファイドビームを適用できるため、チャネル伝送または参照信号伝送ごとに別々にビームの指示を行うことが回避され、シグナリングオーバーヘッドが節約される。
【0149】
図5は本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートであり、この方法はUEによって実行される。
【0150】
本開示では可能なターゲットユニファイドビームの第1の指示情報の搬送方式を提供し、
図5に示すように、当該方法は、ステップ501~504を含む。
【0151】
ステップ501、ネットワーク機器から送信された第1のDCIシグナリングを受信する。
【0152】
ここで、ユーザ機器及びネットワーク機器の説明については、上記のいずれかの実施例の説明を参照することができ、本実施例では説明を省略する。
【0153】
ここで、第1のDCIシグナリングには第1の指示情報が含まれ、参照信号、PRACH、PUSCH、PUCCH及びPDSCHのうちの少なくとも1つに伝送リソースを設定するためのリソース設定情報が搬送されている。
【0154】
可能な一実現形態として、第1のDCIシグナリングにダウンリンク伝送のための伝送リソースのリソース設定情報が搬送されている場合、この第1のDCIシグナリングは、ダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであり、DCI format 1_0、1_1または1_2などの予め設定されたDCIシグナリング、または再定義されたDCIシグナリングを採用することができ、本実施例では一つ一つ列挙せず、限定もしない。
【0155】
別の可能な実現形態として、第1のDCIシグナリングにアップリンク伝送のための伝送リソースのリソース設定情報が搬送されている場合、この第1のDCIシグナリングは、アップリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであり、DCI format 0_0、0_1または0_2などの予め設定されたDCIシグナリング、または再定義されたDCIシグナリングを採用することができ、本実施例では一つ一つ列挙せず、限定もしない。
【0156】
第3の可能な実現形態として、第1のDCIシグナリングにアップリンクとダウンリンク伝送のための伝送リソースのリソース設定情報が搬送されている場合、この第1のDCIシグナリングは、アップリンクダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングである。
【0157】
第1のDCIシグナリングは、単一のTRPに対してリソース設定を行うDCIシグナリングであってもよいし、マルチTRPに対してリソース設定を行うDCIシグナリングであってもよく、本実施例では限定されない。
【0158】
ステップ502、第2のHARQフィードバック情報をネットワーク機器に送信する。
【0159】
本実施例では、HARQフィードバックリソースが設定されている場合、第2のHARQフィードバック情報をネットワーク機器に送信する。
【0160】
ここで、UEがネットワーク機器に送信する第2のHARQフィードバック情報は、第1のDCIシグナリングを送信するのと同じビームを採用してもよく、または、第1のDCIシグナリングに含まれる第1の指示情報によって指示されたターゲットユニファイドビームを採用してもよく、本実施例では限定されない。
【0161】
可能な一実現形態として、ネットワーク機器は第1のDCIシグナリングによって2つのHARQフィードバックリソースをスケジューリングし、またはUEには2つのHARQフィードバックリソースが事前に設定された場合、第2のHARQフィードバック情報は、第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをフィードバックするための第1のフィードバック情報と、第1のDCIシグナリングによって設定されたPDSCHまたはダウンリンク参照信号が受信に成功したか否かをフィードバックするための第2のフィードバック情報と、を含む。
【0162】
別の可能な実現形態として、ネットワーク機器は第1のDCIシグナリングによって1つのHARQフィードバックリソースをスケジューリングし、または、UEには1つのHARQフィードバックリソースが事前に設定された場合、第2のHARQフィードバック情報は、HARQフィードバックリソースを共用する第1のフィードバック情報と第2のフィードバック情報を含む。
【0163】
本実施例の一実現形態では、第1のフィードバック情報及び/又は第2のフィードバック情報を送信するためのHARQフィードバックリソースは、第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される。
【0164】
本実施例の一実現形態では、第1のフィードバック情報及び/又は第2のフィードバック情報を送信するためのHARQフィードバックリソースは、同じHARQフィードバックリソースまたは異なるHARQフィードバックリソースである。
【0165】
一例では、第1のフィードバック情報及び/又は第2のフィードバック情報を送信するためのHARQフィードバックリソースが同じHARQフィードバックリソースである場合、第1のフィードバック情報及び/又は第2のフィードバック情報は、同一のHARQフィードバックリソース内の同じまたは異なるビットに対応する。
【0166】
可能な一シナリオでは、ネットワーク機器が第1のDCIシグナリングを送信する回数は一回であってもよく、それに応じて、UEが第2のHARQフィードバック情報を送信する候補PUCCH/PUSCHリソースは1つまたは複数であってもよい。
【0167】
別の可能なシナリオでは、ネットワーク機器が第1のDCIシグナリングを送信する回数は複数回であってもよく、それに応じて、UEが第2のHARQフィードバック情報を送信する候補PUCCH/PUSCHリソースは1つまたは複数であってもよい。選択的に、UEは第1のDCIシグナリングを受信するごとに、第2のHARQフィードバック情報を送信する。または、選択的に、ネットワーク機器は、N個の送信時間でそれぞれ第1のDCIシグナリングを繰り返し送信し、それに応じて、UEには第1のHARQフィードバック情報の送信のためのL個の候補PUCCH/PUSCHリソースが設定されており、ここで、LはN以下であり、L個の候補PUCCH/PUSCHリソースは、一部がN個の送信時間が終わる前に、一部がN個の送信時間が終わった後にある。N個の送信時間の前にUEが第1のDCIシグナリングを正しく受信した場合、UEは、1つの候補PUCCH/PUSCHリソースを選択し、N個の送信時間の前に第2のHARQフィードバック情報を送信することができる。N個の送信時間が終わったときまたはその後に、UEが第1のDCIシグナリングを正しく受信した場合、UEは、1つの候補PUCCH/PUSCHリソースを選択し、N個の送信時間が終わった後に第2のHARQフィードバック情報を送信することができる。または、選択的に、ネットワーク機器は、N個の送信時間でそれぞれ第1のDCIシグナリングを繰り返し送信し、それに応じて、UEには第1のHARQフィードバック情報の送信のための1つの候補PUCCH/PUSCHリソースが設定されており、UEは、N個の送信時間が終わった後に第2のHARQフィードバック情報を送信することができる。
【0168】
本実施例の一例では、第2のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、第1のDCIシグナリングにおけるターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームである。
【0169】
本実施例の別の例では、第2のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである。
【0170】
ステップ503、第1のDCIシグナリングに搬送されているリソース設定情報に基づいて、設定された伝送リソースを使用してネットワーク機器と通信伝送を行う。
【0171】
本実施例では、第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かに対してHARQフィードバックを個別に送信しない場合、ネットワーク機器は、UEが設定された伝送リソースを使用してネットワーク機器と通信伝送を行うか否かに基づいて、UEが第1のDCIシグナリングを正しく受信したか否か、すなわちネットワーク機器の設定が完了したか否かを決定する。
【0172】
本実施例の一実現形態では、ユーザ機器は、通信伝送と第1のDCIシグナリングの受信との間の時間間隔が閾値よりも小さい場合、通信伝送に第1のDCIシグナリングと同じビームを使用する。
【0173】
本実施例の別の実現形態では、ユーザ機器は、通信伝送と第1のDCIシグナリングの受信との間の時間間隔が閾値以上である場合、通信伝送に第1のDCIシグナリングにおけるターゲットユニファイドTCI状態インデックスに対応するターゲットユニファイドビームを使用する。
【0174】
本開示の実施例では、ステップ503における閾値はデフォルトでUEに設定される。可能な一実現形態として、ネットワーク機器によって通知されてもよく、別の可能な実現形態として、履歴伝送時間に基づいて決定されてもよい。本実施例では限定されない。
【0175】
一例では、閾値はネットワーク機器によって通知される。
【0176】
可能な一実現形態として、ユーザ機器は、ネットワーク機器が閾値を決定するための参照時間をネットワーク機器に送信する。ここで、参照時間は、第1のDCIシグナリングの復号化用の時間、第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含み、または、参照時間は、第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含む。これにより、ユーザ機器は、参照時間内に、第1のDCIシグナリングの復号化、HARQフィードバック及びビーム切り替えを完了でき、またはHARQフィードバック及びビーム切り替えを完了できる。
【0177】
可能な一実現形態として、ネットワーク機器によって決定された閾値は参照時間以上である。
【0178】
本実施例では、通信伝送に、ユーザ機器がアップリンク伝送をネットワーク機器に送信すること及び/又はダウンリンク伝送を受信することが含まれることを例として具体的に説明する。
【0179】
本実施例では、第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かに対するHARQフィードバックを個別に設定しない場合、ネットワーク機器は、UEが設定された伝送リソースを使用してアップリンク伝送をネットワーク機器に送信するか否かに基づいて、UEが第1のDCIシグナリングを正しく受信したか否かを決定し、または、ネットワーク機器は、設定された伝送リソースを使用してダウンリンク伝送をユーザ機器に送信し、ダウンリンク伝送を復号化してフィードバックされたHARQフィードバック情報をUEが正しく受信したか否かに基づいて、UEが復号化された第1のDCIシグナリングを正しく受信したか否かを決定する。
【0180】
なお、アップリンク伝送及び/又はダウンリンク伝送と第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が閾値よりも小さい場合、アップリンク伝送及び/又はダウンリンク伝送は第1のDCIシグナリングと同じビームを使用する。アップリンク伝送及び/又はダウンリンク伝送と第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が閾値以上である場合、アップリンク伝送及び/又はダウンリンク伝送は、第1のDCIシグナリングにおけるターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームと同じビームを使用する。ここで、この閾値は、UEが第1のDCIシグナリングを復号化するために必要な時間長と、UEが第1のDCIシグナリングを正しく受信したか否かをネットワーク機器にフィードバックするために必要な時間長と、ビーム切り替えの時間長とのうちの少なくとも1つである。この時間閾値は、UEとネットワーク機器の両方が協議して決定することができる。
【0181】
UEが第1のDCIシグナリングを正しく受信したとネットワーク機器によって決定された後、UEとネットワーク機器が後続の通信伝送を行い、ネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行う場合にこのターゲットユニファイドビームを使用し、このターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器とアップリンク伝送及び/又はダウンリンク伝送を行うことができる。
【0182】
ステップ504、ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行う。
【0183】
第1のDCIシグナリングが受信された時刻からタイミングを開始し、タイミングが上記閾値に達した後、少なくとも2種類の通信伝送が行われる。すなわち、ターゲットユニファイドビームを使用して、ネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送におけるチャネル及び/又は参照信号の伝送を行うことにより、シグナリングのオーバーヘッドが節約される。
【0184】
本開示の実施例では、ステップ503は本開示の各実施例の任意の方式によって実現されてもよく、本開示の実施例はこれを限定せず、説明も省略する。
【0185】
本開示の実施例では、ネットワーク機器によってターゲットユニファイドビームの第1の指示情報をUEに送信することにより、UEは、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を受信した後、ネットワーク機器と少なくとも2つのチャネル、または少なくとも2つの参照信号、あるいは少なくとも1つの参照信号及び少なくとも1つのチャネルでこのターゲットユニファイドビームを使用して通信伝送を行う。このターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を一度だけ送信することで、参照信号伝送とチャネル伝送を含む様々な通信伝送にこのターゲットユニファイドビームを適用できるため、チャネル伝送または参照信号伝送ごとに別々にビームの指示を行うことが回避され、シグナリングオーバーヘッドが節約される。
【0186】
本開示では、可能なビーム指示と切り替えの方式を提供し、本実施例では、可能な一実現形態として、ユーザ機器はネットワーク機器から送信された第3の指示情報を受信することもでき、第3の指示情報は、ターゲットユニファイドビームまたは専用ビームを使用して少なくとも2種類の通信伝送を行うようにUEに指示するためのものである。
【0187】
一実現形態では、ユーザ機器によって受信された第3の指示情報は、ユーザ機器が第1の指示情報を受信する前に受信されてもよく、これにより、ユーザ機器は第3の指示情報に基づいて、ターゲットユニファイドビームまたは専用ビームを使用して少なくとも2種類の通信伝送を行うと決定する。一例では、専用ビームを使用して少なくとも2種類の通信伝送を行うと決定された場合、指示された専用ビームに基づいて少なくとも2種類の通信伝送を行い、ここで、各種類の通信伝送を指示するための専用ビームのシグナリングは異なるシグナリングである。別の例では、ターゲットユニファイドビームを使用して少なくとも2種類の通信伝送を行うと決定された場合、さらに取得された第1の指示情報に基づいて、通信伝送のために必要なターゲットユニファイドビームを決定し、具体的には上記いずれかの実施例における実現形態を参照することができ、本実施例では説明を省略する。
【0188】
別の実現形態では、ユーザ機器によって受信された第3の指示情報は、ユーザ機器が第1の指示情報を受信した後に受信されてもよく、さらに、ネットワーク機器は受信された第3の指示情報に基づいて、ターゲットユニファイドビームを専用ビームに切り替える必要があると決定し、この専用ビームは各チャネル及び/又は各参照信号に対してシグナリングをそれぞれ送信して個別に指示する必要がある。可能な応用シナリオでは、ネットワーク機器は、あるチャネルまたは参照信号を専用ビームに切り替える必要があり、そのチャネルまたは参照信号に対応する専用ビームの指示情報のみを送信することができ、専用ビームの指示情報が受信されていない他のチャネルまたは参照信号は引き続きターゲットユニファイドビームを使用する。別の可能な応用シナリオでは、ネットワーク機器は、現在ターゲットユニファイドビームを使用している各チャネル及び/又は各参照信号をすべて専用ビームに切り替え、各チャネル及び/又は参照信号に対する専用ビームの指示情報をそれぞれ送信することができる。
【0189】
図6は本開示の実施例によって提供されるビーム指示方法の概略フローチャートであり、ネットワーク機器に適用される。
【0190】
【0191】
ステップ601、ユーザ機器(UE)がターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うように、ターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報をUEに送信する。ここで、通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含む。
【0192】
本実施例のビーム指示方法は任意のネットワーク機器に適用可能である。ネットワーク機器は無線アクセスネットワークに配置され、ユーザ機器に無線アクセス機能を提供する。ネットワーク機器は、基地局(BS)であってもよい。ネットワーク機器は、1つまたは複数のアンテナを介してユーザ機器と無線通信することができる。ネットワーク機器はその地理的エリアに通信のカバーを提供することができる。前記基地局は、マクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイントなどの異なるタイプを含むことができる。いくつかの実施例では、基地局は当業者によって、基地局送受信機、無線基地局、アクセスポイント、無線送受信機、基本サービスセット(BSS)、拡張サービスセット(ESS)、ノードB(NodeB)、進化したノードB(evolved NodeB、eNBまたはeNodeB)またはその他の適切な用語と呼ばれてもよい。例示的に、5Gシステムでは、基地局はgNBと呼ばれる。説明の便宜上、本開示の実施例では、ユーザ機器に無線通信機能を提供する上記装置をネットワーク機器と総称する。
【0193】
ユーザ機器は、モバイル通信システム全体に分散することができ、各ユーザ機器は、静止型であってもよいし、移動型であってもよい。ユーザ機器は、当業者が移動局、加入者局、移動ユニット、加入者ユニット、無線ユニット、遠隔ユニット、モバイル機器、端末機器、無線機器、無線通信機器、遠隔機器、移動加入者局、アクセスユーザ機器、モバイルユーザ機器、無線ユーザ機器、遠隔ユーザ機器、ハンドヘルドデバイス、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語でも呼ばれることがある。ユーザ機器は、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線モデム、無線通信機器、ハンドヘルド機器、タブレット、ラップトップ、コードレス電話、無線ローカルループ(WLL)ステーションなどであってもよく、モバイル通信システム内のネットワーク機器と通信することができる。
【0194】
ここで、第1の指示情報は、制御シグナリング、例えば無線リソース制御(RRC)シグナリング、またはメディアアクセス制御層的制御ユニット(MAC CE)、またはダウンリンク制御情報(DCI)シグナリング、または上記シグナリングのうちの少なくとも2つのシグナリングの組み合わせに搬送されていてもよく、本実施例では、ターゲットユニファイドビームの第1の指示情報の搬送方式は限定されない。
【0195】
一例として、チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)と、ランダムアクセスチャネル(PRACH)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む。
【0196】
一例として、参照信号は、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と、同期信号ブロック(SSB)と、復調参照信号(DMRS)と、測位参照信号(PRS)と、追跡参照信号(TRS)と、サウンディング参照信号(SRS)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む。
【0197】
ここで、上記参照信号は、ビーム測定、チャネル状態情報測定、経路損失推定、アンテナ切り替え、測位測定、復調時のチャネル推定または同期追跡など、異なるシナリオで使用することができ、本実施例では一つ一つ列挙しない。また、上記挙げたチャネル及び参照信号は、あくまで例であり、本開示の制限を構成するものではない。
【0198】
本実施例では、ターゲットユニファイドビームはユーザ機器とネットワーク機器との間の通信伝送に適用される。通信伝送方向によって、少なくとも2種類の通信伝送は、すべてアップリンク伝送に属するチャネル及び/又は参照信号を含むことができ、すべてダウンリンク伝送に属するチャネル及び/又は参照信号を含むこともでき、あるいは一部がアップリンク伝送のためのチャネル及び/又は参照信号で、別の一部がダウンリンク伝送のためのチャネル及び/又は参照信号である。次に、いくつかの可能な実現形態について説明する。
【0199】
第1の可能な実現形態として、当該ターゲットユニファイドビームは少なくとも2つのチャネルの通信伝送に適用されてもよい。例えば、ターゲットユニファイドビームはPDSCHチャネル及びPDCCHチャネルに適用されてもよく、ここで、PDSCHチャネルはすべてのPDSCHチャネルを含み、または一部のPDSCHチャネル、例えばUE dedicated PDSCHチャネルのみを含み、PDCCHはすべてのPDCCHチャネルを含み、または一部のPDCCHチャネル、例えばUE dedicated PDCCHチャネルのみを含む。または、例えば、ターゲットユニファイドビームはPUSCHチャネル及びPUCCHチャネルに適用されてもよく、ここで、PUSCHチャネルはすべてのPUSCHチャネルを含み、または一部のPUSCHチャネル、例えばUE dedicated PUSCHチャネルのみを含み、PUCCHはすべてのPUCCHチャネルを含み、または一部のPUCCHチャネル、例えばUE dedicated PUCCHチャネルのみを含む。また例えば、ターゲットユニファイドビームはPUSCHチャネル及びPDSCHチャネルに適用されてもよく、ここで、PUSCHチャネルはすべてのPUSCHチャネルを含み、または一部のPUSCHチャネル、例えばUE dedicated PUSCHチャネルのみを含み、PDSCHはすべてのPDSCHチャネルを含み、または一部のPDSCHチャネル、例えばUE dedicated PDSCHチャネルのみを含む。ここで、ターゲットユニファイドビームがPDSCHチャネル及びPDCCHチャネルに適用される場合、当該ターゲットユニファイドビームをダウンリンクターゲットユニファイドビーム(DL common beam)と呼ぶことができ、ターゲットユニファイドビームがPUSCHチャネル及びPUCCHチャネルに適用される場合、当該ターゲットユニファイドビームをアップリンクターゲットユニファイドビーム(UL common beam)と呼ぶことができ、ターゲットユニファイドビームがPUSCHチャネル及びPDSCHチャネルに適用される場合、当該ターゲットユニファイドビームはcommon beamと呼ばれ、すなわちアップリンクとダウンリンクとの両方に適用される。
【0200】
第2の可能な実現形態として、当該ターゲットユニファイドビームは少なくとも2つの参照信号の通信伝送に適用されてもよい。ここの少なくとも2つの参照信号は、すべてダウンリンク参照信号に属してもよいし、すべてアップリンク参照信号に属してもよいし、ダウンリンク参照信号とアップリンク参照信号の混合であってもよく、本実施例では限定されない。例えば、ダウンリンク参照信号は、SSB、CSI-RS、PRS、TRS及びDMRSのうちの少なくとも1つを含んでもよく、または、例えば、アップリンク参照信号はSRSとDMRSとのうちの少なくとも1つを含んでもよい。CSI-RSなどの一部の参照信号については、すべてのCSI-RSを含んでもよく、またはすべてのCSI-RSではなく、少なくとも1つの用途のCSI-RS、例えばチャネル状態情報測定、ビーム測定、経路損失推定、測位測定のためのCSI-RSのうちの少なくとも1つを含んでもよい。また例えば、SRSは、すべてのSRSを含んでもよく、またはすべてのSRSではなく、少なくとも1つの用途のSRS、例えばcode book basedのチャネル状態情報測定、non-code book basedのチャネル状態情報測定、ビーム測定、アンテナ切り替え、測位測定のためのSRSのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0201】
第3の可能な実現形態として、当該ターゲットユニファイドビームは少なくとも1つの参照信号及び少なくとも1つのチャネルの通信伝送に適用されてもよい。例えば、ターゲットユニファイドビームはPDSCHチャネル及びダウンリンク参照信号の通信伝送に適用されてもよく、当該ダウンリンク参照信号はSSB、CSI-RS、PRS、TRS及びDMRSのうちの少なくとも1つを含んでもよく、または、例えば、ターゲットユニファイドビームはPUSCH及びアップリンク参照信号の通信伝送に適用されてもよく、当該アップリンク参照信号はSRSとDMRSとのうちの少なくとも1つを含んでもよい。同様に、ここのPDSCHはすべてのPDSCHを含んでもよく、または一部のPDSCH、例えばUE dedicated PDSCHのみを含んでもよく、ここのPUSCHはすべてのPUSCHを含んでもよく、または一部のPUSCH、例えばUE dedicated PUSCHのみを含んでもよく、CSI-RSまたはSRSなどのここの参照信号は、すべての用途または少なくとも1つの用途のCSI-RSまたはSRSを含んでもよい。
【0202】
なお、上記ダウンリンクチャネル、アップリンクチャネル、ダウンリンク参照信号及びアップリンク参照信号は、例示的な説明のためのものであり、具体的な実現に際しては、上記列挙したいくつかのチャネル又は参照信号の種類に限定されず、上記列挙した参照信号の種類は本開示の範囲を限定するものではない。
【0203】
本開示の実施例の可能な実現形態では、第1の指示情報は少なくとも2種類の通信伝送の指示情報をさらに含み、つまり、当該指示情報は、ユーザ機器がターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と通信伝送を行う場合に決定された少なくとも2種類の通信伝送の種類を指示しており、例えば、指示情報は、ユーザ機器とネットワーク機器との間でターゲットユニファイドビームを使用した通信伝送がPDSCHチャネル及びPDCCHチャネルの伝送であることを指示しており、ここで、少なくとも2種類の通信伝送の実現形態については、上記実現形態において説明されているので、ここで説明を省略する。
【0204】
本実施例では、ターゲットユニファイドビームは単一のビームであってもよいし、マルチビームであってもよく、本実施例では限定されない。
【0205】
ターゲットユニファイドビームがマルチビームである場合、ネットワーク機器から送信された第1の指示情報に基づいて、各TRPに対応するターゲットユニファイドビームを決定し、または各制御リソースセットプールインデックスに対応するターゲットユニファイドビームを決定する必要があり、これによって当該第1の指示情報内のターゲットTCI状態インデックスはTRPインデックスまたは制御リソースセットプールインデックスに対応すべきである。
【0206】
本開示の実施例では、ネットワーク機器によって第1の指示情報をUEに送信することにより、UEは、ネットワーク機器から送信された第1の指示情報を受信した後、ネットワーク機器と少なくとも2つのチャネル、または少なくとも2つの参照信号、あるいは少なくとも1つの参照信号及び少なくとも1つのチャネルでこのターゲットユニファイドビームを使用して通信伝送を行う。このターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を一度だけ送信することで、参照信号伝送とチャネル伝送を含む様々な通信伝送にこのターゲットユニファイドビームを適用できるため、チャネル伝送または参照信号伝送ごとに別々にビームの指示を行うことが回避され、シグナリングオーバーヘッドが節約される。
【0207】
図7は本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートであり、ユーザ機器に適用される。
【0208】
図7によって提供されるビーム指示方法を基に、ターゲットユニファイドビームの指示方式を説明し、
図7に示すように、当該方法は、ステップ701を含む。
【0209】
ステップ701、ユーザ機器(UE)がTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに基づいてターゲットユニファイドビームを決定し、ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うように、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせをUEに送信する。
【0210】
ここで、ユーザ機器及びネットワーク機器の説明については、上記のいずれかの実施例の説明を参照することができ、本実施例では説明を省略する。
【0211】
本実施例では、ユーザ機器によって受信された第1の指示情報は、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイド伝送設定指示子(TCI)状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む。ここで、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスの組み合わせは、組み合わせ識別子によって決定されてもよく、例えば、01、02はそれぞれ異なるインデックスの組み合わせを指示し、または異なるコードポイント(code point)によって異なるインデックスの組み合わせを指示してもよく、例えば3ビットのcode point 000と001はそれぞれ異なるインデックスの組み合わせを指示する。異なるインデックスの組み合わせには1つまたは複数のTCI状態インデックスが含まれる。一方、ターゲットユニファイド伝送設定指示子(TCI)状態インデックスは1つまたは複数であってもよい。ここで、各ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つまたは複数の参照信号RSに対応し、各参照信号は、アップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームとのうちの少なくとも1つを指示するためのものである。
【0212】
本実施例では、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスは、ダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスとのうちの少なくとも1つを含む。
【0213】
なお、RSなどのダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスに対応する参照信号は、アップリンクチャネルまたはアップリンク参照信号のターゲットユニファイドビームを指示しなく、RSなどのアップリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスに対応する参照信号は、ダウンリンクチャネルまたはダウンリンク参照信号のターゲットユニファイドビームを指示しない。RSなどのアップリンクダウンリンクターゲットユニファイドTC状態インデックスに対応する参照信号は、アップリンク伝送またはダウンリンク伝送のターゲットユニファイドビームを同時に指示することができ、1つの参照信号RSまたは2つの参照信号RSによってそれぞれ指示する。
【0214】
一実現形態として、ネットワーク機器は、無線リソース制御(RRC)シグナリングによって、UEにターゲットユニファイドTCI状態インデックスと参照信号RSとの対応関係を設定し、ここで、UEは、ターゲットTCI状態インデックスを取得した後、当該ターゲットTCI状態インデックスに基づいて、上記TCI状態インデックスとRSとの対応関係を検索することにより、当該ターゲットTCI状態インデックスに対応する参照信号RSを取得することができる。それに応じて、UEは当該参照信号RSに基づいて対応するビーム(beam)を決定する。選択的に、当該TCI状態インデックスとRSとの対応関係はTCI表または他の形態であってもよく、この対応関係がTCI表である形態を例として説明する。このTCI表にはTCI状態インデックス(すなわちTCI State ID)、参照信号インデックス(RS ID)などの情報が含まれてもよい。
【0215】
なお、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスの組み合わせが取得された場合、インデックスの組み合わせの識別子、またはビットで表示されたcodepointとインデックスの組み合わせとのマッピング関係に基づいて、含まれる複数のターゲットユニファイドTCI状態インデックスを決定し、さらに、TCI状態インデックスとRSインデックスとの事前に設定された対応関係に基づいて、対応するターゲットユニファイドビームを決定する。
【0216】
可能な一実現形態として、ネットワーク機器から送信されたTCI状態インデックスは、アップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームとのうちの1つを指示することができ、すなわち、アップリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスを使用してアップリンクターゲットユニファイドビームを指示し、ダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスを使用してダウンリンクターゲットユニファイドビームを指示する。
【0217】
別の可能な実現形態として、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドTCI状態インデックスは、アップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームを指示することができる。ここで、一実現形態として、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドTCI状態インデックスは各TRPに対して対応する1つのRSを指示し、すなわち、このRSはアップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームを同時に指示する。別の実現形態として、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドTCI状態インデックスは各TRPに対して対応する1つのRSを指示し、このRSは、アップリンクターゲットユニファイドビームまたはダウンリンクターゲットユニファイドビームを指示することができる。さらなる実現形態として、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドTCI状態は各TRPに対して対応する2つのRSを指示し、2つのRSのうちの1つのRSはアップリンクターゲットユニファイドビームを指示し、もう1つのRSはダウンリンクターゲットユニファイドビームを指示する。
【0218】
なお、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つの送受信ポイント(TRP)インデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する。すなわち、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスは1つのTRPと様々な通信伝送を行う場合にユニファイドであるが、異なるTRPは異なるターゲットユニファイドTCI状態インデックスを使用し、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスは1つの制御リソースセットプールインデックスと様々な通信伝送を行う場合にユニファイドであるが、異なる制御リソースセットプールインデックスは異なるターゲットユニファイドTCI状態インデックスを使用する。
【0219】
なお、一実施例では、TRPが1つである場合、決定されたユニファイドビームは当該TRPに対応するビームである。別の実施例では、TRPが複数である場合、異なるTRPが対応するターゲットユニファイドTCI状態インデックスを有し、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが対応するRSを有し、RSに対応するターゲットユニファイドビームに基づいて、対応するTPRに対応するターゲットユニファイドビームを決定することができる。
【0220】
さらに、UEがターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに基づいてターゲットユニファイドビームを決定し、ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うようにする。
【0221】
本実施例では、ネットワーク機器は、無線リソース制御(RRC)シグナリング、またはメディアアクセス制御層の制御ユニット(MAC CE)などの高層シグナリングによって、UEにターゲットユニファイドTCI状態インデックスとRSとの対応関係を事前に設定することができる。UEは、事前に設定されたこのような対応関係に応じて、ネットワーク機器によって動的に指示されたターゲットユニファイドTCI状態インデックスに基づいて、対応するターゲットユニファイドビームを決定することができる。
【0222】
ここで、本開示の実施例では、ユーザ機器は、決定されたターゲットユニファイドビームを使用して、少なくとも2種類の通信伝送を行い、ここで、通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含むことについては、本開示の各実施例の任意の方式によって実現されてもよく、本開示の実施例はこれを限定せず、説明も省略する。
【0223】
本開示の実施例では、ネットワーク機器によってターゲットユニファイドビームの第1の指示情報をUEに送信することにより、UEは、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を受信した後、ネットワーク機器と少なくとも2つのチャネル、または少なくとも2つの参照信号、あるいは少なくとも1つの参照信号及び少なくとも1つのチャネルでこのターゲットユニファイドビームを使用して通信伝送を行う。このターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を一度だけ送信することで、参照信号伝送とチャネル伝送を含む様々な通信伝送にこのターゲットユニファイドビームを適用できるため、チャネル伝送または参照信号伝送ごとに別々にビームの指示を行うことが回避され、シグナリングオーバーヘッドが節約される。
【0224】
図8は本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートであり、ネットワーク機器に適用される。
【0225】
本開示では可能なターゲットユニファイドビームの第1の指示情報の搬送方式を提供し、
図8に示すように、当該方法は、ステップ801を含む。
【0226】
ステップ801、メディアアクセス制御層の制御ユニット(MAC CE)シグナリングをUEに送信する。
【0227】
ここで、ユーザ機器及びネットワーク機器の説明については、上記のいずれかの実施例の説明を参照することができ、本実施例では説明を省略する。
【0228】
ここで、MAC CEには、1つまたは複数のTCI状態インデックスをアクティブ化するための第2の指示情報が搬送されており、1つのTCI状態インデックスが1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する。
【0229】
MACCEシグナリングには、1つまたは複数のTCI状態インデックスをアクティブ化するための第2の指示情報が記録されている指示ビットが含まれ、すなわち、この第2の指示情報は、アクティブ化しようとする1つまたは複数のTCI状態インデックスを指示する。
【0230】
選択的に、MAC CEが1つのTCI状態インデックスに対して対応する指示ビットを有するため、UEは、この指示ビット内の第2の指示情報に基づいて、対応するTCI状態インデックスを決定し、1つのTCI状態インデックスが1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する。
【0231】
なお、ビームはアップリンクビーム、ダウンリンクビーム及びアップリンクダウンリンクユニファイドビームを含み、各TRPに対してアクティブ化されたビームは1つまたは複数であってもよく、ここで、アクティブ化されたビームには少なくとも1つのアップリンクビーム、及び/又は、少なくとも1つのダウンリンクビームまたは少なくとも1つのアップリンクダウンリンクユニファイドビームが含まれてもよく、本実施例では、アクティブ化されたビームの数は限定されない。
【0232】
さらに、UEが、第2の指示情報によってアクティブ化された1つまたは複数のTCI状態インデックスに基づいて、第1の指示情報を決定するようにする。
【0233】
本実施例では、1つのTCI状態インデックスが1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する。
【0234】
可能な一シナリオでは、第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCI状態インデックスの数が1つである場合、第2の指示情報によってアクティブ化された1つのTCI状態インデックスを第1の指示情報として決定する。例えば、1つのTRPに対して1つのTCI状態インデックスがアクティブ化された場合、このTRPに対応するTCI状態インデックスは、アクティブ化されたこのTCI状態インデックスである。例えば、アクティブ化されたTCI状態インデックスがダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスに対応する場合、このアクティブ化されたTCI状態インデックスに対応する参照信号はダウンリンクターゲットユニファイドビームを指示し、このTRPのダウンリンクターゲットユニファイドビームは、このTCI状態インデックスに対応する参照信号によって指示されたダウンリンクビームである。また例えば、アクティブ化されたTCI状態インデックスがアップリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスに対応する場合、このアクティブ化されたTCI状態インデックスに対応する参照信号はアップリンクターゲットユニファイドビームを指示し、このTRPのアップリンクターゲットユニファイドビームは、このTCI状態インデックスに対応する参照信号によって指示されたアップリンクビームである。また例えば、アクティブ化されたTCI状態インデックスがターゲットユニファイドTCI状態インデックスに対応する場合、このアクティブ化されたTCI状態インデックスに対応する参照信号はアップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームを指示し、このTRPのアップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームは、このTCI状態インデックスに対応する参照信号によって指示されたアップリンクビームとダウンリンクビームである。
【0235】
別の可能なシナリオでは、第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCI状態インデックスの数が複数である場合、複数のTCI状態インデックスから、対応するTRPインデックスまたは制御リソースセットプールインデックスに対応する1つのターゲットTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを、第1の指示情報として決定する必要がある。一実現形態として、ネットワーク機器から送信された第1のダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信し、第1のDCIシグナリングには第1の指示情報が搬送されており、ここで、第1の指示情報は、第2の指示情報によってアクティブ化された複数のTCI状態インデックスのうちの1つのターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む。
【0236】
なお、インデックスの組み合わせには複数のユニファイドTCI状態インデックスが含まれ、異なるTCI状態インデックスは異なるTRPまたは異なる制御リソースセットプールインデックスに対応する。
【0237】
ここで、本開示の実施例では、ユーザ機器が決定されたターゲットユニファイドビームを使用して、少なくとも2種類の通信伝送を行い、ここで、通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含むことについては、本開示の各実施例の任意の方式によって実現されてもよく、本開示の実施例はこれを限定せず、説明も省略する。
【0238】
本開示の実施例では、ネットワーク機器によってターゲットユニファイドビームの第1の指示情報をUEに送信することにより、UEは、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を受信した後、ネットワーク機器と少なくとも2つのチャネル、または少なくとも2つの参照信号、あるいは少なくとも1つの参照信号及び少なくとも1つのチャネルでこのターゲットユニファイドビームを使用して通信伝送を行う。このターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を一度だけ送信することで、参照信号伝送とチャネル伝送を含む様々な通信伝送にこのターゲットユニファイドビームを適用できるため、チャネル伝送または参照信号伝送ごとに別々にビームの指示を行うことが回避され、シグナリングオーバーヘッドが節約される。
【0239】
図9は本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートであり、当該方法はネットワーク機器によって実行される。
【0240】
本開示では可能なターゲットユニファイドビームの第1の指示情報の搬送方式を提供し、
図9に示すように、当該方法は、ステップ901~903を含む。
【0241】
ステップ901、第1のダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングをUEに送信する。
【0242】
ここで、ユーザ機器及びネットワーク機器の説明については、上記のいずれかの実施例の説明を参照することができ、本実施例では説明を省略する。
【0243】
ここで、第1のDCIシグナリングにはターゲットユニファイドビームの第1の指示情報が含まれる。すなわち、ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせと、リソース設定情報とは異なるDCIシグナリングにあり、第1のDCIシグナリングにはターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせ、すなわち第1の指示情報が含まれる。
【0244】
第1のDCIシグナリングは、単一のTRPベースでも複数のTRPベースでもよいが、本実施例では限定されない。
【0245】
本開示の実施例の可能な実現形態では、UEは、1つまたは複数の受信ビームを使用して第1のDCIシグナリングの一回または複数回の伝送を受信し、すなわち、ネットワーク機器が1つまたは複数のTRPを使用して第1のDCIシグナリングを一回または複数回送信するとともに、各TRPが異なるビームに対応するため、信号伝送中の遮蔽が回避され、通信品質が向上し、第1のDCIシグナリングが確実に受信されることが確保される。
【0246】
ステップ902、UEから送信された第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック情報を受信する。
【0247】
ここで、第1のHARQフィードバック情報は、第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをネットワーク機器に指示するためのものである。
【0248】
ここで、UEが第1のHARQフィードバック情報を送信するHARQフィードバックリソースは、第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される的。
【0249】
可能な一シナリオでは、ネットワーク機器が第1のDCIシグナリングを送信する回数は一回であってもよく、それに応じて、UEが第1のHARQフィードバック情報を送信するための候補PUCCH/PUSCHリソースは1つまたは複数であってもよい。
【0250】
別の可能なシナリオでは、ネットワーク機器が第1のDCIシグナリングを送信する回数は複数回であってもよく、それに応じて、UEが第1のHARQフィードバック情報を送信するための候補PUCCH/PUSCHリソースは1つまたは複数であってもよい。
【0251】
選択的に、UEは第1のDCIシグナリングを受信するごとに、第1のHARQフィードバック情報を送信する。
【0252】
または、選択的に、ネットワーク機器は、N個の送信時間でそれぞれ第1のDCIシグナリングを繰り返し送信し、それに応じて、UEには第1のHARQフィードバック情報の送信のためのL個の候補PUCCH/PUSCHリソースが設定されており、ここで、LはN以下であり、L個の候補PUCCH/PUSCHリソースは、一部がN個の送信時間が終わる前に、一部がN個の送信時間が終わった後にある。N個の送信時間の前にUEが第1のDCIシグナリングを正しく受信した場合、UEは、1つの候補PUCCH/PUSCHリソースを選択し、N個の送信時間の前に第1のHARQフィードバック情報を送信することができる。N個の送信時間が終わったときまたはその後に、UEが第1のDCIシグナリングを正しく受信した場合、UEは、別の候補PUCCH/PUSCHリソースを選択し、N個の送信時間が終わった後に第1のHARQフィードバック情報を送信することができる。
【0253】
または、選択的に、ネットワーク機器がN個の送信時間でそれぞれ第1のDCIシグナリングを繰り返し送信し、それに応じて、UEには第1のHARQフィードバック情報の送信のための1つの候補PUCCH/PUSCHリソースが設定されており、UEは、N個の送信時間が終わった後に第1のHARQフィードバック情報を送信することができる。
【0254】
さらに、UEとネットワーク機器が後続の通信を行う場合、ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行い、ここで、通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含む。
【0255】
本実施例の一例では、第1のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、第1のDCIシグナリングにおけるターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームである。
【0256】
本実施例の別の例では、第1のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである。
【0257】
ステップ903、UEがターゲットユニファイドビームを使用して第2のDCIシグナリングを受信するように、第2のDCIシグナリングをPDCCHでUEに送信する。
【0258】
本実施例では、説明の便宜上、伝送リソース設定情報が搬送されているDCIシグナリングを、第2のDCIシグナリングと呼ぶ。
【0259】
ここで、第2のDCIシグナリングには、参照信号、物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)及び/又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の伝送リソースを設定するためのリソース設定情報が搬送されている。
【0260】
ここで、設定された参照信号は、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と、同期信号ブロック(SSB)と、復調参照信号(DMRS)と、測位参照信号(PRS)と、追跡参照信号(TRS)と、サウンディング参照信号(SRS)と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0261】
上記参照信号は、ビーム測定、チャネル状態情報測定、経路損失推定、アンテナ切り替え、測位測定、復調時のチャネル推定または同期追跡など、異なるシナリオで使用することができ、本実施例では一つ一つ列挙しない。具体的な実現に際しては、上記列挙したいくつかの参照信号の種類に限定されず、上記列挙した参照信号の種類は本開示の範囲を限定するものではない。
【0262】
なお、第2のDCIシグナリングは、第1のDCIシグナリングが送信された後に最初のDCIシグナリングであってもよい。そして、第1のDCIシグナリングと第2のDCIシグナリングとの間の送信時間間隔は、ユーザ機器とネットワーク機器がHARQフィードバックを完了するのに十分であり、すなわち、時間間隔は、ユーザ機器が受信した第1のDCIシグナリングを復号化し、HARQをネットワーク機器にフィードバックするのに十分である。
【0263】
本開示の実施例では、ネットワーク機器によってターゲットユニファイドビームの第1の指示情報をUEに送信することにより、UEは、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を受信した後、ネットワーク機器と少なくとも2つのチャネル、または少なくとも2つの参照信号、あるいは少なくとも1つの参照信号及び少なくとも1つのチャネルでこのターゲットユニファイドビームを使用して通信伝送を行う。このターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を一度だけ送信することで、参照信号伝送とチャネル伝送を含む様々な通信伝送にこのターゲットユニファイドビームを適用できるため、チャネル伝送または参照信号伝送ごとに別々にビームの指示を行うことが回避され、シグナリングオーバーヘッドが節約される。
【0264】
図10は本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートであり、当該方法はネットワーク機器によって実行される。
【0265】
本開示では可能なターゲットユニファイドビームの第1の指示情報の搬送方式を提供し、
図10に示すように、当該方法は、ステップ1001~1003を含む。
【0266】
ステップ1001、第1のダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングをUEに送信する。
【0267】
ここで、ユーザ機器及びネットワーク機器の説明については、上記のいずれかの実施例の説明を参照することができ、本実施例では説明を省略する。
【0268】
本実施例では、第1のDCIシグナリングには第1の指示情報が含まれ、参照信号、PRACH、PUSCH、PUCCH及びPDSCHのうちの少なくとも1つに伝送リソースを設定するためのリソース設定情報が搬送されている。
【0269】
可能な一実現形態として、第1のDCIシグナリングにダウンリンク伝送のための伝送リソースのリソース設定情報が搬送されている場合、この第1のDCIシグナリングは、ダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであり、DCI format 1_0、1_1または1_2などの予め設定されたDCIシグナリング、または再定義されたDCIシグナリングを採用することができ、本実施例では一つ一つ列挙せず、限定もしない。
【0270】
別の可能な実現形態として、第1のDCIシグナリングにアップリンク伝送のための伝送リソースのリソース設定情報が搬送されている場合、この第1のDCIシグナリングは、アップリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであり、DCI format 0_0、0_1または0_2などの予め設定されたDCIシグナリング、または再定義されたDCIシグナリングを採用することができ、本実施例では一つ一つ列挙せず、限定もしない。
【0271】
第3の可能な実現形態として、第1のDCIシグナリングにアップリンクとダウンリンク伝送のための伝送リソースのリソース設定情報が搬送されている場合、この第1のDCIシグナリングは、アップリンクダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングである。
【0272】
第1のDCIシグナリングは、単一のTRPに対してリソース設定を行うDCIシグナリングであってもよいし、マルチTRPに対してリソース設定を行うDCIシグナリングであってもよく、本実施例では限定されない。
【0273】
ステップ1002、UEから送信された第2のHARQフィードバック情報を受信する。
【0274】
本実施例では、HARQフィードバックリソースが設定されている場合、第2のHARQフィードバック情報をネットワーク機器に送信する。
【0275】
ここで、UEがネットワーク機器に送信する第2のHARQフィードバック情報は、第1のDCIシグナリングを送信するのと同じビームを採用してもよく、または、第1のDCIシグナリングに含まれる第1の指示情報によって指示されたターゲットユニファイドビームを採用してもよく、本実施例では限定されない。
【0276】
可能な一実現形態として、ネットワーク機器は第1のDCIシグナリングによって2つのHARQフィードバックリソースをスケジューリングし、またはUEには2つのHARQフィードバックリソースが事前に設定された場合、第2のHARQフィードバック情報は、第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをフィードバックするための第1のフィードバック情報と、第1のDCIシグナリングによって設定されたPDSCHまたはダウンリンク参照信号が受信に成功したか否かをフィードバックするための第2のフィードバック情報と、を含む。
【0277】
別の可能な実現形態として、ネットワーク機器は第1のDCIシグナリングによって1つのHARQフィードバックリソースをスケジューリングし、または、UEには1つのHARQフィードバックリソースが事前に設定された場合、第2のHARQフィードバック情報は、HARQフィードバックリソースを共用する第1のフィードバック情報と第2のフィードバック情報を含む。
【0278】
本実施例の一実現形態では、第1のフィードバック情報及び/又は第2のフィードバック情報を送信するためのHARQフィードバックリソースは、第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される。
【0279】
本実施例の一実現形態では、第1のフィードバック情報及び/又は第2のフィードバック情報を送信するためのHARQフィードバックリソースは、同じHARQフィードバックリソースまたは異なるHARQフィードバックリソースである。
【0280】
一例では、第1のフィードバック情報及び/又は第2のフィードバック情報を送信するためのHARQフィードバックリソースが同じHARQフィードバックリソースである場合、第1のフィードバック情報及び/又は第2のフィードバック情報は、同一のHARQフィードバックリソース内の同じまたは異なるビットに対応する。
【0281】
可能な一シナリオでは、ネットワーク機器が第1のDCIシグナリングを送信する回数は一回であってもよく、それに応じて、UEが第2のHARQフィードバック情報を送信する候補PUCCH/PUSCHリソースは1つまたは複数であってもよい。
【0282】
別の可能なシナリオでは、ネットワーク機器が第1のDCIシグナリングを送信する回数は複数回であってもよく、それに応じて、UEが第2のHARQフィードバック情報を送信する候補PUCCH/PUSCHリソースは1つまたは複数であってもよい。選択的に、UEは第1のDCIシグナリングを受信するごとに、第2のHARQフィードバック情報を送信する。または、選択的に、ネットワーク機器は、N個の送信時間でそれぞれ第1のDCIシグナリングを繰り返し送信し、それに応じて、UEには第1のHARQフィードバック情報の送信のためのL個の候補PUCCH/PUSCHリソースが設定されており、ここで、LはN以下であり、L個の候補PUCCH/PUSCHリソースは、一部がN個の送信時間が終わる前に、一部がN個の送信時間が終わった後にある。N個の送信時間の前にUEが第1のDCIシグナリングを正しく受信した場合、UEは、1つの候補PUCCH/PUSCHリソースを選択し、N個の送信時間の前に第2のHARQフィードバック情報を送信することができる。N個の送信時間が終わったときまたはその後に、UEが第1のDCIシグナリングを正しく受信した場合、UEは、1つの候補PUCCH/PUSCHリソースを選択し、N個の送信時間が終わった後に第2のHARQフィードバック情報を送信することができる。または、選択的に、ネットワーク機器は、N個の送信時間でそれぞれ第1のDCIシグナリングを繰り返し送信し、それに応じて、UEには第1のHARQフィードバック情報の送信のための1つの候補PUCCH/PUSCHリソースが設定されており、UEは、N個の送信時間が終わった後に第2のHARQフィードバック情報を送信することができる。
【0283】
本実施例の一例では、第2のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、第1のDCIシグナリングにおけるターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームである。
【0284】
本実施例の別の例では、第2のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである。
【0285】
ステップ1003、第1のDCIシグナリングに搬送されているリソース設定情報に基づいて、UEと通信伝送を行う。
【0286】
本実施例では、第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かに対してHARQフィードバックを個別に送信しない場合、ネットワーク機器は、UEが設定された伝送リソースを使用してネットワーク機器と通信伝送を行うか否かに基づいて、UEが第1のDCIシグナリングを正しく受信したか否か、すなわちネットワーク機器の設定が完了したか否かを決定する。
【0287】
本実施例の一実現形態では、ユーザ機器は、通信伝送と第1のDCIシグナリングの受信との間の時間間隔が閾値よりも小さい場合、通信伝送に第1のDCIシグナリングと同じビームを使用する。
【0288】
本実施例の別の実現形態では、ユーザ機器は、通信伝送と第1のDCIシグナリングの受信との間の時間間隔が閾値以上である場合、通信伝送に第1のDCIシグナリングにおけるターゲットユニファイドTCI状態インデックスに対応するターゲットユニファイドビームを使用する。
【0289】
本開示の実施例では、ステップ1003における閾値はデフォルトでUEに設定される。可能な一実現形態として、ネットワーク機器によって通知されてもよく、別の可能な実現形態として、履歴伝送時間に基づいて決定されてもよい。本実施例では限定されない。
【0290】
可能な一実現形態として、ネットワーク機器は、UEから送信された参照時間に基づいて、閾値指示情報をUEに送信する。ここで、参照時間は、第1のDCIシグナリングの復号化用の時間、第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含み、または、参照時間は、第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含む。これにより、ユーザ機器は、参照時間内に、第1のDCIシグナリングの復号化、HARQフィードバック及びビーム切り替えを完了でき、またはHARQフィードバック及びビーム切り替えを完了できる。
【0291】
可能な一実現形態として、ネットワーク機器によって決定された閾値は参照時間以上である。
【0292】
本実施例では、通信伝送に、ユーザ機器がアップリンク伝送をネットワーク機器に送信すること及び/又はダウンリンク伝送を受信することが含まれることを例として具体的に説明する。
【0293】
本実施例では、第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かに対するHARQフィードバックを個別に設定しない場合、ネットワーク機器は、UEが設定された伝送リソースを使用してアップリンク伝送をネットワーク機器に送信するか否かに基づいて、UEが第1のDCIシグナリングを正しく受信したか否かを決定し、または、ネットワーク機器は、設定された伝送リソースを使用してダウンリンク伝送をユーザ機器に送信し、ダウンリンク伝送を復号化してフィードバックされたHARQフィードバック情報をUEが正しく受信したか否かに基づいて、UEが復号化された第1のDCIシグナリングを正しく受信したか否かを決定する。
【0294】
なお、アップリンク伝送及び/又はダウンリンク伝送と第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が閾値よりも小さい場合、アップリンク伝送及び/又はダウンリンク伝送は第1のDCIシグナリングと同じビームを使用する。アップリンク伝送及び/又はダウンリンク伝送と第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が閾値以上である場合、アップリンク伝送及び/又はダウンリンク伝送は、第1のDCIシグナリングにおけるターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームと同じビームを使用する。ここで、この閾値は、UEが第1のDCIシグナリングを復号化するために必要な時間長と、UEが第1のDCIシグナリングを正しく受信したか否かをネットワーク機器にフィードバックするために必要な時間長と、ビーム切り替えの時間長とのうちの少なくとも1つである。この時間閾値は、UEとネットワーク機器の両方が協議して決定することができる。
【0295】
UEが第1のDCIシグナリングを正しく受信したとネットワーク機器によって決定された後、UEとネットワーク機器が後続の通信伝送を行い、ネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行う場合にこのターゲットユニファイドビームを使用することができる。
【0296】
さらに、第1のDCIシグナリングが受信された時刻からタイミングを開始し、タイミングが上記閾値に達した後、少なくとも2種類の通信伝送が行われる。すなわち、ターゲットユニファイドビームを使用して、ネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送におけるチャネル及び/又は参照信号の伝送を行うことにより、シグナリングのオーバーヘッドが節約される。
【0297】
本開示の実施例では、ユーザ機器がターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行い、ここで、通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含むことについては、本開示の実施例ではこれを限定せず、也説明も省略する。
【0298】
本開示の実施例では、ネットワーク機器によってターゲットユニファイドビームの第1の指示情報をUEに送信することにより、UEは、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を受信した後、ネットワーク機器と少なくとも2つのチャネル、または少なくとも2つの参照信号、あるいは少なくとも1つの参照信号及び少なくとも1つのチャネルでこのターゲットユニファイドビームを使用して通信伝送を行う。このターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を一度だけ送信することで、参照信号伝送とチャネル伝送を含む様々な通信伝送にこのターゲットユニファイドビームを適用できるため、チャネル伝送または参照信号伝送ごとに別々にビームの指示を行うことが回避され、シグナリングオーバーヘッドが節約される。
【0299】
本開示では、可能なビーム指示と切り替えの方式を提供し、本実施例では、可能な一実現形態として、ターゲットユニファイドビームまたは専用ビームを使用して少なくとも2種類の通信伝送を行うようにUEに指示するための第3の指示情報をUEに送信する。
【0300】
一実現形態では、ユーザ機器によって受信された第3の指示情報は、ユーザ機器が第1の指示情報を受信する前に受信されてもよく、これにより、ユーザ機器は第3の指示情報に基づいて、ターゲットユニファイドビームまたは専用ビームを使用して少なくとも2種類の通信伝送を行うと決定する。一例では、専用ビームを使用して少なくとも2種類の通信伝送を行うと決定された場合、指示された専用ビームに基づいて少なくとも2種類の通信伝送を行い、ここで、各種類の通信伝送を指示するための専用ビームのシグナリングは異なるシグナリングである。別の例では、ターゲットユニファイドビームを使用して少なくとも2種類の通信伝送を行うと決定された場合、さらに取得された第1の指示情報に基づいて、通信伝送のために必要なターゲットユニファイドビームを決定し、具体的には上記いずれかの実施例における実現形態を参照することができ、本実施例では説明を省略する。
【0301】
別の実現形態では、ユーザ機器によって受信された第3の指示情報は、ユーザ機器が第1の指示情報を受信した後に受信されてもよく、さらに、ネットワーク機器は受信された第3の指示情報に基づいて、ターゲットユニファイドビームを専用ビームに切り替える必要があると決定し、この専用ビームは各チャネル及び/又は各参照信号に対してシグナリングをそれぞれ送信して個別に指示する必要がある。可能な応用シナリオでは、ネットワーク機器は、あるチャネルまたは参照信号を専用ビームに切り替える必要があり、そのチャネルまたは参照信号に対応する専用ビームの指示情報のみを送信することができ、専用ビームの指示情報が受信されていない他のチャネルまたは参照信号は引き続きターゲットユニファイドビームを使用する。別の可能な応用シナリオでは、ネットワーク機器は、現在ターゲットユニファイドビームを使用している各チャネル及び/又は各参照信号をすべて専用ビームに切り替え、各チャネル及び/又は参照信号に対する専用ビームの指示情報をそれぞれ送信することができる。
【0302】
上記いくつかの実施例によって提供される情報伝送方法に対応して、本開示は、ビーム指示装置をさらに提供し、本開示の実施例によって提供されるビーム指示装置が上記いくつかの実施例によって提供される方法に対応するため、ビーム指示方法の実施形態は本実施例によって提供されるビーム指示装置にも適用可能であり、本実施例では説明を省略する。
【0303】
図11は本開示の実施例によって提供されるビーム指示装置110の概略構成図である。前記装置はユーザ機器に適用される。
【0304】
図11に示すように、当該ビーム指示装置110は、取得モジュール1101と実行モジュール1102とを含み、ここで、
取得モジュール1101は、ターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報を取得するように構成され、
実行モジュール1102は、前記ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うように構成され、ここで、前記通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含む。
【0305】
さらに、本開示の可能な一実現形態では、前記第1の指示情報は、ターゲットユニファイド伝送設定指示子(TCI)状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む。
【0306】
本開示の可能な一実現形態では、前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つの送受信ポイント(TRP)インデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する。
【0307】
本開示の可能な一実現形態では、前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つまたは複数の参照信号に対応し、各前記参照信号は、アップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームとのうちの少なくとも1つを指示するためのものである。
【0308】
本開示の可能な一実現形態では、取得モジュール1101は、前記ネットワーク機器から送信されたメディアアクセス制御層の制御ユニット(MAC CE)シグナリングを受信するように構成される受信ユニットであって、ここで、前記MAC CEには、1つまたは複数のTCI状態インデックスをアクティブ化するための第2の指示情報が搬送されており、前記1つのTCI状態インデックスが1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する受信ユニットと、前記第2の指示情報によってアクティブ化された前記1つまたは複数のTCI状態インデックスに基づいて、前記第1の指示情報を決定するように構成される決定ユニットと、を含む。
【0309】
さらに、本開示の可能な一実現形態では、前記第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCI状態インデックスの数は1つであり、上記決定ユニットは、前記第2の指示情報によってアクティブ化された1つのTCI状態インデックスを、前記第1の指示情報として決定するように構成される。
【0310】
本開示の可能な一実現形態では、前記第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCI状態インデックスの数は複数であり、上記決定ユニットは、さらに、前記ネットワーク機器から送信された第1のダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信するように構成され、前記第1のDCIシグナリングには前記第1の指示情報が搬送されており、ここで、前記第1の指示情報は、前記第2の指示情報によってアクティブ化された複数のTCI状態インデックスのうちの1つのターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む。
【0311】
本開示の可能な一実現形態では、前記装置は、第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック情報を前記ネットワーク機器に送信するように構成される送信モジュールをさらに含み、ここで、前記第1のHARQフィードバック情報は、前記第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをネットワーク機器に指示するためのものであり、前記第1のHARQフィードバック情報を送信するためのHARQフィードバックリソースは、前記第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される。
【0312】
本開示の可能な一実現形態では、上記実行モジュール1102は、前記ターゲットユニファイドビームを使用して、前記ネットワーク機器から送信された第2のDCIシグナリングをPDCCHで受信するように構成され、ここで、前記第2のDCIシグナリングには、参照信号、ランダムアクセスチャネル(PRACH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、及び/又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の伝送リソースを設定するためのリソース設定情報が搬送されている。
【0313】
本開示の可能な一実現形態では、前記第1のDCIシグナリングには、参照信号と、PRACHと、PUSCHと、PUCCHと、PDSCHとのうちの少なくとも1つに伝送リソースを設定するためのリソース設定情報がさらに搬送されている。
【0314】
本開示の可能な一実現形態では、上記送信モジュールは、さらに、第2のHARQフィードバック情報を前記ネットワーク機器に送信するように構成され、ここで、前記第2のHARQフィードバック情報は、前記第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをフィードバックするための第1のフィードバック情報と、前記第1のDCIシグナリングによって設定されたPDSCHとダウンリンク参照信号とのうちの少なくとも1つが受信に成功したか否かをフィードバックするための第2のフィードバック情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0315】
本開示の可能な一実現形態では、前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのHARQフィードバックリソースは、前記第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される。
【0316】
本開示の可能な一実現形態では、前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのHARQフィードバックリソースは、同じHARQフィードバックリソースまたは異なるHARQフィードバックリソースである。
【0317】
本開示の可能な一実現形態では、前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つは、同一のHARQフィードバックリソース内の同じまたは異なるビットに対応する。
【0318】
本開示の可能な一実現形態では、前記第1のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームであるか、または、前記第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである。
【0319】
本開示の可能な一実現形態では、前記第2のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームであるか、または、前記第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである。
【0320】
本開示の可能な一実現形態では、当該装置は、前記第1のDCIシグナリングに搬送されている前記リソース設定情報に基づいて、設定された前記伝送リソースを使用して前記ネットワーク機器と通信伝送を行うように構成される通信モジュールをさらに含む。
【0321】
本開示の可能な一実現形態では、前記通信伝送と前記第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が閾値よりも小さい場合、前記通信伝送には前記第1のDCIシグナリングと同じビームが使用され、前記通信伝送と前記第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が前記閾値以上である場合、前記通信伝送には前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームが使用される。
【0322】
本開示の可能な一実現形態では、前記閾値は前記ネットワーク機器によって通知され、上記送信モジュールは、さらに、前記ネットワーク機器が前記閾値を決定するための参照時間を前記ネットワーク機器に送信するように構成され、ここで、前記参照時間は、前記第1のDCIシグナリングの復号化用の時間、前記第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含み、または、前記参照時間は、前記第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含む。
【0323】
本開示の可能な一実現形態では、前記閾値はデフォルトで前記UEに設定されている。
【0324】
本開示の可能な一実現形態では、前記UEが、1つまたは複数の受信ビームを使用して前記第1のDCIシグナリングの一回または複数回の伝送を受信する。
【0325】
本開示の可能な一実現形態では、前記第1のDCIシグナリングは、ダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクダウンリンクターゲットユニファイドビームの指示のみのためのDCIシグナリングである。
【0326】
本開示の可能な一実現形態では、前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスは、ダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスとのうちの少なくとも1つを含む。
【0327】
本開示の可能な一実現形態では、上記取得モジュール1101は、さらに、ネットワーク機器から送信された第3の指示情報を受信するように構成され、前記第3の指示情報は、前記ターゲットユニファイドビームまたは専用ビームを使用して前記少なくとも2種類の通信伝送を行うように前記UEに指示するためのものである。
【0328】
本開示の可能な一実現形態では、、前記第1の指示情報は、前記少なくとも2種類の通信伝送の指示情報をさらに含む。
【0329】
本開示の可能な一実現形態では、前記チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)と、ランダムアクセスチャネル(PRACH)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む。
【0330】
本開示の可能な一実現形態では、前記参照信号は、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と、同期信号ブロック(SSB)と、復調参照信号(DMRS)と、測位参照信号(PRS)と、追跡参照信号(TRS)と、サウンディング参照信号(SRS)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む。
【0331】
本開示の実施例では、ネットワーク機器によってターゲットユニファイドビームの第1の指示情報をUEに送信することにより、UEは、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を受信した後、ネットワーク機器と少なくとも2つのチャネル、または少なくとも2つの参照信号、あるいは少なくとも1つの参照信号及び少なくとも1つのチャネルでこのターゲットユニファイドビームを使用して通信伝送を行う。このターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を一度だけ送信することで、参照信号伝送とチャネル伝送を含む様々な通信伝送にこのターゲットユニファイドビームを適用できるため、チャネル伝送または参照信号伝送ごとに別々にビームの指示を行うことが回避され、シグナリングオーバーヘッドが節約される。
【0332】
上記いくつかの実施例によって提供される情報伝送方法に対応して、本開示は、ビーム指示装置をさらに提供し、本開示の実施例によって提供されるビーム指示装置が上記いくつかの実施例によって提供される方法に対応するため、ビーム指示方法の実施形態は本実施例によって提供されるビーム指示装置にも適用可能であり、本実施例では説明を省略する。
【0333】
図12は本開示の実施例によって提供されるビーム指示装置120の概略構成図である。前記装置はネットワーク機器に適用される。
【0334】
図12に示すように、当該ビーム指示装置120は、指示モジュール1201を含む。
【0335】
指示モジュール1201は、ユーザ機器(UE)がターゲットユニファイドビームを使用して前記ネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うように、前記ターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報を前記UEに送信するように構成され、ここで、前記通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含む。
【0336】
さらに、本開示の実施例の可能な実現形態では、前記第1の指示情報は、ターゲットユニファイド伝送設定指示子(TCI)状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む。
【0337】
さらに、本開示の実施例の可能な実現形態では、前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つの送受信ポイント(TRP)インデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する。
【0338】
さらに、本開示の実施例の可能な実現形態では、前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つまたは複数の参照信号に対応し、各前記参照信号は、アップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームとのうちの少なくとも1つを指示するためのものである。
【0339】
さらに、本開示の実施例の可能な実現形態では、上記指示モジュール1201は、メディアアクセス制御層の制御ユニット(MAC CE)シグナリングをUEに送信するように構成され、ここで、前記MAC CEには、1つまたは複数のTCI状態インデックスをアクティブ化するための第2の指示情報が搬送されており、前記1つのTCI状態インデックスが1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応し、ここで、前記第2の指示情報によってアクティブ化された前記1つまたは複数のTCI状態インデックスは、前記第1の指示情報を決定するためのものである。
【0340】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCI状態インデックスの数は1つであり、ここで、前記第1の指示情報は、前記第2の指示情報によってアクティブ化された1つのTCI状態インデックスを表す。
【0341】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCIインデックスの数は複数であり、上記指示モジュール1201は、前記第1の指示情報が搬送されている第1のダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングをUEに送信するように構成され、ここで、前記第1の指示情報は、前記第2の指示情報によってアクティブ化された複数のTCI状態インデックスのうちの1つのターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む。
【0342】
本開示の実施例の可能な実現形態では、当該装置は、前記UEから送信された第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック情報を受信するように構成される受信モジュールをさらに含み、ここで、前記第1のHARQフィードバック情報は、前記第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをネットワーク機器に指示するためのものであり、前記第1のHARQフィードバック情報を送信するためのHARQフィードバックリソースは、前記第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される。
【0343】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記装置は、前記UEが前記ターゲットユニファイドビームを使用して第2のDCIシグナリングを受信するように、前記第2のDCIシグナリングをPDCCHで前記UEに送信するように構成される送信モジュールをさらに含み、ここで、前記第2のDCIシグナリングには、参照信号、ランダムアクセスチャネル(PRACH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、及び/又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の伝送リソースを設定するためのリソース設定情報が搬送されている。
【0344】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記第1のDCIシグナリングには、参照信号と、PRACHと、PUSCHと、PUCCHと、PDSCHとのうちの少なくとも1つに伝送リソースを設定するためのリソース設定情報がさらに搬送されている。
【0345】
本開示の実施例の可能な実現形態では、上記受信モジュールは、さらに、前記UEから送信された第2のHARQフィードバック情報を受信するように構成され、ここで、前記第2のHARQフィードバック情報は、前記第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをフィードバックするための第1のフィードバック情報と、前記第1のDCIシグナリングによって設定されたPDSCHとダウンリンク参照信号とのうちの少なくとも1つが受信に成功したか否かをフィードバックするための第2のフィードバック情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0346】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのHARQフィードバックリソースは、前記第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される。
【0347】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのHARQフィードバックリソースは、同じHARQフィードバックリソースまたは異なるHARQフィードバックリソースである。
【0348】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つは、同一のHARQフィードバックリソース内の同じまたは異なるビットに対応する。
【0349】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記第1のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームであるか、または、前記第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである。
【0350】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記第2のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームであるか、または、前記第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである。
【0351】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記装置は、前記第1のDCIシグナリングに搬送されている前記リソース設定情報に基づいて、前記UEと通信伝送を行うように構成される通信モジュールをさらに含む。
【0352】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記通信伝送と前記第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が閾値よりも小さくなるように指示することは、前記第1のDCIシグナリングと同じビームを使用して前記通信伝送を行うように前記UEに指示することを表し、前記通信伝送と前記第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が前記閾値以上になるように指示することは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームを使用して前記通信伝送を行うように前記UEに指示することを表す。
【0353】
本開示の実施例の可能な実現形態では、上記送信モジュールは、さらに、前記UEから送信された参照時間を受信し、前記閾値指示情報を前記UEに送信するように構成され、ここで、前記参照時間は、前記UEによる前記第1のDCIシグナリングの復号化用の時間、前記第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含み、または、前記参照時間は、前記UEによる前記第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含む。
【0354】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記第1のDCIシグナリングを一回または複数回送信し、1つまたは複数の受信ビームを使用して前記第1のDCIシグナリングを受信するように前記UEに指示する。
【0355】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記第1のDCIシグナリングは、ダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクダウンリンクターゲットユニファイドビームの指示のみのためのDCIシグナリングである。
【0356】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスは、ダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスとのうちの少なくとも1つを含む。
【0357】
本開示の実施例の可能な実現形態では、上記送信モジュールは、さらに、前記ターゲットユニファイドビームまたは専用ビームを使用して前記少なくとも2種類の通信伝送を行うように前記UEに指示するための第3の指示情報を前記UEに送信するように構成される。
【0358】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記第1の指示情報は、前記少なくとも2種類の通信伝送の指示情報をさらに含む。
【0359】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)と、ランダムアクセスチャネル(PRACH)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む。
【0360】
本開示の実施例の可能な実現形態では、前記参照信号は、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と、同期信号ブロック(SSB)と、復調参照信号(DMRS)と、測位参照信号(PRS)と、追跡参照信号(TRS)と、サウンディング参照信号(SRS)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む。
【0361】
本開示の実施例では、ネットワーク機器によってターゲットユニファイドビームの第1の指示情報をUEに送信することにより、UEは、ネットワーク機器から送信されたターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を受信した後、ネットワーク機器と少なくとも2つのチャネル、または少なくとも2つの参照信号、あるいは少なくとも1つの参照信号及び少なくとも1つのチャネルでこのターゲットユニファイドビームを使用して通信伝送を行う。このターゲットユニファイドビームの第1の指示情報を一度だけ送信することで、参照信号伝送とチャネル伝送を含む様々な通信伝送にこのターゲットユニファイドビームを適用できるため、チャネル伝送または参照信号伝送ごとに別々にビームの指示を行うことが回避され、シグナリングオーバーヘッドが節約される。
【0362】
上記実施例を実現するために、本開示は通信機器をさらに提案する。
【0363】
本開示の実施例によって提供される通信機器は、プロセッサと、トランシーバと、メモリと、メモリに記憶され、プロセッサによって実行できる実行可能なプログラムと、を含み、プロセッサが実行可能なプログラムを運行する場合、上記方法を実行する。
【0364】
当該通信機器は上記のネットワーク機器または端末であってもよい。
【0365】
ここで、プロセッサは様々なタイプの記憶媒体を含むことができ、その記憶媒体は非一時的なコンピュータ記憶媒体であり、通信機器の電源が落ちた後も記憶された情報を記憶し続けることができる。ここで、通信機器は、ネットワーク機器または端末を含む。
【0366】
前記プロセッサバスなどを介してメモリに接続されていてもよく、メモリに記憶されている実行可能なプログラム、例えば、
図1~
図5、または
図6~
図10の少なくとも1つを読み出す。
【0367】
上記実施例を実現するために、本開示は、コンピュータ記憶媒体をさらに提案する。
【0368】
本開示の実施例によって提供されるコンピュータ記憶媒体には、実行可能なプログラムが記載されており、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行された後、上記方法、例えば、
図1~
図5、または
図6~
図10の少なくとも1つを実現できる。
【0369】
図13に示すように、それは本開示の実施例のビーム指示方法の通信機器のブロック図である。通信機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、大型コンピュータ、及び他の適切なコンピュータなどの様々な形式のデジタルコンピュータを表すことを目的とする。通信機器は、パーソナルデジタル処理、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、他の同様のコンピューティングデバイスなどの様々な形式のモバイルデバイスを表すこともできる。本明細書で示されるコンポーネント、それらの接続と関係、及びそれらの機能は単なる例であり、本明細書の説明及び/又は要求される本開示の実現を制限することを意図したものではない。
【0370】
図13に示すように、当該通信機器は、一つ又は複数のプロセッサ1300と、メモリ1400と、高速インターフェースと低速インターフェースを含む各コンポーネントを接続するためのインターフェースと、を含む。各コンポーネントは、異なるバスで相互に接続され、ユニファイドのマザーボードに取り付けられるか、又は必要に応じて他の方式で取り付けることができる。プロセッサは、外部入力/出力装置(インターフェースに結合されたディスプレイデバイスなど)にGUIの図形情報をディスプレイするためにメモリに記憶されている命令を含む、通信機器内に実行される命令を処理することができる。他の実施形態では、必要であれば、複数のプロセッサ及び/又は複数のバスを、複数のメモリと複数のメモリとともに使用することができる。同様に、複数の通信機器を接続することができ、各機器は、部分的な必要な操作(例えば、サーバアレイ、ブレードサーバ、又はマルチプロセッサシステムとする)を提供することができる。
図13では、一つのプロセッサ1300を例とする。
【0371】
メモリ1400は、本開示により提供される非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。その中、前記メモリには、少なくとも一つのプロセッサが本開示により提供されるビーム指示方法を実行することができるように、少なくとも一つのプロセッサによって実行される命令が記憶されている。本開示の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータが本開示により提供されるビーム指示方法を実行するためのコンピュータ命令を記憶する。
【0372】
メモリ1400は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、本開示の実施例におけるビーム指示方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、
図11に示す取得モジュール1101と実行モジュール1102、または
図12に示す指示モジュール1201)ように、非一時的なソフトウェアプログラム、非一時的なコンピュータ実行可能なプログラム及びモジュールを記憶するために用いられる。プロセッサ1300は、メモリ1400に記憶されている非一時的なソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを実行することによって、サーバの様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、すなわち上記の方法の実施例におけるビーム指示方法を実現する。
【0373】
メモリ1400は、ストレージプログラム領域とストレージデータ領域とを含むことができる。ストレージプログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができ、ストレージデータ領域は、測位通信機器の使用によって作成されたデータなどを記憶することができる。また、メモリ1400は、高速ランダム存取メモリを含むことができ、非一時的なメモリをさらに含むことができ、例えば、少なくとも一つのディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非一時的なソリッドステートストレージデバイスである。いくつかの実施例では、メモリ1400は、プロセッサ1300に対して遠隔に設置されたメモリを含むことができ、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介してビーム指示方法の通信機器に接続されることができる。上記のネットワークの例は、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク、及びその組み合わせを含むが、これらに限定しない。
【0374】
通信機器は、入力装置1500と出力装置1600とをさらに含むことができる。プロセッサ1300と、メモリ1400と、入力装置1500と、出力装置1600とは、バス又は他の方式を介して接続することができ、
図13では、バスを介して接続することを例とする。
【0375】
入力装置1500は、入力された数字又は文字情報を受信することができ、及び測位通信機器のユーザ設置及び機能制御に関するキー信号入力を生成することができ、例えば、タッチスクリーン、キーパッド、マウス、トラックパッド、タッチパッド、指示杆、一つ又は複数のマウスボタン、トラックボール、ジョイスティックなどの入力装置である。出力装置1600は、ディスプレイデバイス、補助照明デバイス(例えば、LED)、及び触覚フィードバックデバイス(例えば、振動モータ)などを含むことができる。当該ディスプレイデバイスは、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、及びプラズマディスプレイを含むことができるが、これらに限定しない。いくつかの実施形態では、ディスプレイデバイスは、タッチスクリーンであってもよい。
【0376】
本明細書で説明されるシステムと技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、特定用途向けASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせで実現することができる。これらの様々な実施形態は、一つ又は複数のコンピュータプログラムで実施されることを含むことができ、当該一つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも一つのプログラマブルプロセッサを含むプログラム可能なシステムで実行及び/又は解釈されることができ、当該プログラマブルプロセッサは、特定用途向け又は汎用プログラマブルプロセッサであってもよく、ストレージシステム、少なくとも一つの入力装置、及び少なくとも一つの出力装置からデータ及び命令を受信し、データ及び命令を当該ストレージシステム、当該少なくとも一つの入力装置、及び当該少なくとも一つの出力装置に伝送することができる。
【0377】
これらのコンピューティングプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、又はコードとも呼ばれる)は、プログラマブルプロセッサの機械命令、高レベルのプロセス及び/又はオブジェクト指向プログラミング言語、及び/又はアセンブリ/機械言語でこれらのコンピューティングプログラムを実施することを含む。本明細書に使用されるように、用語「機械読み取り可能な媒体」及び「コンピュータ読み取り可能な媒体」は、機械命令及び/又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するために使用される任意のコンピュータプログラム製品、機器、及び/又は装置(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブルロジックデバイス(PLD))を指し、機械読み取り可能な信号である機械命令を受信する機械読み取り可能な媒体を含む。用語「機械読み取り可能な信号」は、機械命令及び/又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意の信号を指す。
【0378】
ユーザとのインタラクションを提供するために、コンピュータ上でここで説明されているシステム及び技術を実施することができ、当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するためのディスプレイ装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)とを有し、ユーザは、当該キーボード及び当該ポインティングデバイスによって入力をコンピュータに提供することができる。他の種類の装置は、ユーザとのインタラクションを提供するために用いられることもでき、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形式のセンシングフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、任意の形式(音響入力と、音声入力と、触覚入力とを含む)でユーザからの入力を受信することができる。
【0379】
ここで説明されるシステム及び技術は、バックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバー)、又はフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータ、ユーザは、当該グラフィカルユーザインタフェース又は当該ウェブブラウザによってここで説明されるシステム及び技術の実施形態とインタラクションする)、又はこのようなバックエンドコンポーネントと、ミドルウェアコンポーネントと、フロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムで実施することができる。任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によってシステムのコンポーネントを相互に接続されることができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)と、ワイドエリアネットワーク(WAN)と、インターネットとを含む。
【0380】
コンピュータシステムは、クライアントとサーバとを含むことができる。クライアントとサーバは、一般に、互いに離れており、通常に通信ネットワークを介してインタラクションする。対応するコンピュータ上で実行され、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによってクライアントとサーバとの関係が生成される。
【0381】
当業者は明細書を考慮し、および明細書に開示された内容を実施すると、本開示の他の実施形態に容易に想到し得る。本開示は本開示のあらゆる変形、用途または適応的変化をカバーすることを意図しており、これらの変形、用途または適応的変化は本開示の一般原則に従い、本開示に開示されていない本技術分野における周知技術または慣用されている技術手段を含む。明細書および実施例は例示のみとして見なされ、本開示の真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲によって示される。
【0382】
なお、本開示は、上記に記載されかつ図面において示されている正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更を行うことができることを理解されたい。本開示の範囲は添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0207
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0207】
図7は本開示の実施例によって提供される別のビーム指示方法の概略フローチャートであり、
ネットワーク機器に適用される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)に適用されるビーム指示方法であって、
ターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報を取得するステップと、
前記ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うステップであって、前記通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含むステップと、を含む、
ことを特徴とするビーム指示方法。
【請求項2】
前記第1の指示情報は、ターゲットユニファイド伝送設定指示子(TCI)状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のビーム指示方法。
【請求項3】
前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つの送受信ポイント(TRP)インデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する、
ことを特徴とする請求項2に記載のビーム指示方法。
【請求項4】
前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つまたは複数の参照信号に対応し、各前記参照信号は、アップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームとのうちの少なくとも1つを指示するためのものである、
ことを特徴とする請求項2に記載のビーム指示方法。
【請求項5】
前記第1の指示情報を取得するステップは、
前記ネットワーク機器から送信されたメディアアクセス制御層の制御ユニット(MAC CE)シグナリングを受信するステップであって、前記MAC CEには、1つまたは複数のTCI状態インデックスをアクティブ化するための第2の指示情報が搬送されており、前記1つのTCI状態インデックスが1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応するステップと、
前記第2の指示情報によってアクティブ化された前記1つまたは複数のTCI状態インデックスに基づいて、前記第1の指示情報を決定するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のビーム指示方法。
【請求項6】
前記第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCI状態インデックスの数は1つであり、
前記第2の指示情報によってアクティブ化された前記1つまたは複数のTCI状態インデックスに基づいて、前記第1の指示情報を決定するステップは、
前記第2の指示情報によってアクティブ化された1つのTCI状態インデックスを、前記第1の指示情報として決定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項5に記載のビーム指示方法。
【請求項7】
前記第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCI状態インデックスの数は複数であり、
前記第2の指示情報によってアクティブ化された前記1つまたは複数のTCI状態インデックスに基づいて、前記第1の指示情報を決定するステップは、
前記ネットワーク機器から送信された第1のダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングを受信するステップであって、前記第1のDCIシグナリングには前記第1の指示情報が搬送されているステップを含み、
前記第1の指示情報は、前記第2の指示情報によってアクティブ化された複数のTCI状態インデックスのうちの1つのターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項5に記載のビーム指示方法。
【請求項8】
前記方法は、
第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック情報を前記ネットワーク機器に送信するステップをさらに含み、
前記第1のHARQフィードバック情報は、前記第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをネットワーク機器に指示するためのものであり、
前記第1のHARQフィードバック情報を送信するためのHARQフィードバックリソースは、前記第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される、
ことを特徴とする請求項7に記載のビーム指示方法。
【請求項9】
前記ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うステップは、
前記ターゲットユニファイドビームを使用して、前記ネットワーク機器から送信された第2のDCIシグナリングをPDCCHで受信するステップを含み、
前記第2のDCIシグナリングには、参照信号、ランダムアクセスチャネル(PRACH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、及び/又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の伝送リソースを設定するためのリソース設定情報が搬送されている、
ことを特徴とする請求項8に記載のビーム指示方法。
【請求項10】
前記第1のDCIシグナリングには、参照信号と、PRACHと、PUSCHと、PUCCHと、PDSCHとのうちの少なくとも1つに伝送リソースを設定するためのリソース設定情報がさらに搬送されている、
ことを特徴とする請求項7に記載のビーム指示方法。
【請求項11】
前記方法は、
第2のHARQフィードバック情報を前記ネットワーク機器に送信するステップをさらに含み、
前記第2のHARQフィードバック情報は、
前記第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをフィードバックするための第1のフィードバック情報と、
前記第1のDCIシグナリングによって設定されたPDSCHとダウンリンク参照信号とのうちの少なくとも1つが受信に成功したか否かをフィードバックするための第2のフィードバック情報と、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項10に記載のビーム指示方法。
【請求項12】
前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのHARQフィードバックリソースは、前記第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される、
ことを特徴とする請求項11に記載のビーム指示方法。
【請求項13】
前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのHARQフィードバックリソースは、同じHARQフィードバックリソースまたは異なるHARQフィードバックリソースである、
ことを特徴とする請求項12に記載のビーム指示方法。
【請求項14】
前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つは、同一のHARQフィードバックリソース内の同じまたは異なるビットに対応する、
ことを特徴とする請求項13に記載のビーム指示方法。
【請求項15】
前記第1のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームであるか、または、前記第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである、
ことを特徴とする請求項8に記載のビーム指示方法。
【請求項16】
前記第2のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームであるか、または、前記第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである、
ことを特徴とする請求項11に記載のビーム指示方法。
【請求項17】
前記方法は、
前記第1のDCIシグナリングに搬送されている前記リソース設定情報に基づいて、設定された前記伝送リソースを使用して前記ネットワーク機器と通信伝送を行うステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項10に記載のビーム指示方法。
【請求項18】
前記通信伝送と前記第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が閾値よりも小さい場合、前記通信伝送には前記第1のDCIシグナリングと同じビームが使用され、
前記通信伝送と前記第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が前記閾値以上である場合、前記通信伝送には前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームが使用される、
ことを特徴とする請求項17に記載のビーム指示方法。
【請求項19】
前記閾値は前記ネットワーク機器によって通知され、
前記方法は、
前記ネットワーク機器が前記閾値を決定するための参照時間を前記ネットワーク機器に送信するステップをさらに含み、
前記参照時間は、前記第1のDCIシグナリングの復号化用の時間、前記第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含み、または、前記参照時間は、前記第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含む、
ことを特徴とする請求項18に記載のビーム指示方法。
【請求項20】
前記閾値はデフォルトで前記UEに設定されている、
ことを特徴とする請求項18に記載のビーム指示方法。
【請求項21】
前記UEが、1つまたは複数の受信ビームを使用して前記第1のDCIシグナリングの一回または複数回の伝送を受信する、
ことを特徴とする請求項7に記載のビーム指示方法。
【請求項22】
前記第1のDCIシグナリングは、ダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクダウンリンクターゲットユニファイドビームの指示のみのためのDCIシグナリングである、
ことを特徴とする請求項7に記載のビーム指示方法。
【請求項23】
前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスは、ダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスとのうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のビーム指示方法。
【請求項24】
前記方法は、
ネットワーク機器から送信された第3の指示情報を受信するステップであって、前記第3の指示情報は、前記ターゲットユニファイドビームまたは専用ビームを使用して前記少なくとも2種類の通信伝送を行うように前記UEに指示するためのものであるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載のビーム指示方法。
【請求項25】
前記第1の指示情報は、前記少なくとも2種類の通信伝送の指示情報をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載のビーム指示方法。
【請求項26】
前記チャネルは、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、
物理ブロードキャストチャネル(PBCH)と、
ランダムアクセスチャネル(PRACH)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載のビーム指示方法。
【請求項27】
前記参照信号は、
チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と、
同期信号ブロック(SSB)と、
復調参照信号(DMRS)と、
測位参照信号(PRS)と、
追跡参照信号(TRS)と、
サウンディング参照信号(SRS)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載のビーム指示方法。
【請求項28】
ネットワーク機器に適用されるビーム指示方法であって、
ユーザ機器(UE)がターゲットユニファイドビームを使用して前記ネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うように、前記ターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報を前記UEに送信するステップであって、前記通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含むステップを含む、
ことを特徴とするビーム指示方法。
【請求項29】
前記第1の指示情報は、ターゲットユニファイド伝送設定指示子(TCI)状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項28に記載のビーム指示方法。
【請求項30】
前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つの送受信ポイント(TRP)インデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応する、
ことを特徴とする請求項29に記載のビーム指示方法。
【請求項31】
前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスが1つまたは複数の参照信号に対応し、各前記参照信号は、アップリンクターゲットユニファイドビームとダウンリンクターゲットユニファイドビームとのうちの少なくとも1つを指示するためのものである、
ことを特徴とする請求項29に記載のビーム指示方法。
【請求項32】
前記第1の指示情報を前記UEに送信するステップは、
メディアアクセス制御層の制御ユニット(MAC CE)シグナリングをUEに送信するステップであって、前記MAC CEには、1つまたは複数のTCI状態インデックスをアクティブ化するための第2の指示情報が搬送されており、前記1つのTCI状態インデックスが1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対応するステップを含み、
前記第2の指示情報によってアクティブ化された前記1つまたは複数のTCI状態インデックスは、前記第1の指示情報を決定するためのものである、
ことを特徴とする請求項28に記載のビーム指示方法。
【請求項33】
前記第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCI状態インデックスの数は1つであり、
前記第1の指示情報は、前記第2の指示情報によってアクティブ化された1つのTCI状態インデックスを表す、
ことを特徴とする請求項32に記載のビーム指示方法。
【請求項34】
前記第2の指示情報によって1つのTRPインデックスまたは1つの制御リソースセットプールインデックスに対してアクティブ化されたTCIインデックスの数は複数であり、
前記第1の指示情報を前記UEに送信するステップは、
前記第1の指示情報が搬送されている第1のダウンリンク制御情報(DCI)シグナリングをUEに送信するステップをさらに含み、
前記第1の指示情報は、前記第2の指示情報によってアクティブ化された複数のTCI状態インデックスのうちの1つのターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項32に記載のビーム指示方法。
【請求項35】
前記方法は、
前記UEから送信された第1のハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバック情報を受信するステップをさらに含み、
前記第1のHARQフィードバック情報は、前記第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをネットワーク機器に指示するためのものであり、
前記第1のHARQフィードバック情報を送信するためのHARQフィードバックリソースは、前記第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される、
ことを特徴とする請求項32に記載のビーム指示方法。
【請求項36】
前記方法は、
前記UEが前記ターゲットユニファイドビームを使用して第2のDCIシグナリングを受信するように、前記第2のDCIシグナリングをPDCCHで前記UEに送信するステップを含み、
前記第2のDCIシグナリングには、参照信号、ランダムアクセスチャネル(PRACH)、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、及び/又は物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)の伝送リソースを設定するためのリソース設定情報が搬送されている、
ことを特徴とする請求項35に記載のビーム指示方法。
【請求項37】
前記第1のDCIシグナリングには、参照信号と、PRACHと、PUSCHと、PUCCHと、PDSCHとのうちの少なくとも1つに伝送リソースを設定するためのリソース設定情報がさらに搬送されている、
ことを特徴とする請求項35に記載のビーム指示方法。
【請求項38】
前記方法は、
前記UEから送信された第2のHARQフィードバック情報を受信するステップをさらに含み、
前記第2のHARQフィードバック情報は、
前記第1のDCIシグナリングが受信に成功したか否かをフィードバックするための第1のフィードバック情報と、
前記第1のDCIシグナリングによって設定されたPDSCHとダウンリンク参照信号とのうちの少なくとも1つが受信に成功したか否かをフィードバックするための第2のフィードバック情報と、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項37に記載のビーム指示方法。
【請求項39】
前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのHARQフィードバックリソースは、前記第1のDCIシグナリングによって設定されるか、またはデフォルトで設定される、
ことを特徴とする請求項38に記載のビーム指示方法。
【請求項40】
前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つを送信するためのHARQフィードバックリソースは、同じHARQフィードバックリソースまたは異なるHARQフィードバックリソースである、
ことを特徴とする請求項39に記載のビーム指示方法。
【請求項41】
前記第1のフィードバック情報と前記第2のフィードバック情報とのうちの少なくとも1つは、同一のHARQフィードバックリソース内の同じまたは異なるビットに対応する、
ことを特徴とする請求項40に記載のビーム指示方法。
【請求項42】
前記第1のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームであるか、または、前記第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである、
ことを特徴とする請求項35に記載のビーム指示方法。
【請求項43】
前記第2のHARQフィードバック情報を送信する送信ビームは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームに対応する送信ビームであるか、または、前記第1のDCIシグナリングを受信する受信ビームに対応する送信ビームである、
ことを特徴とする請求項38に記載のビーム指示方法。
【請求項44】
前記方法は、
前記第1のDCIシグナリングに搬送されている前記リソース設定情報に基づいて、前記UEと通信伝送を行うステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項37に記載のビーム指示方法。
【請求項45】
前記通信伝送と前記第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が閾値よりも小さくなるように指示することは、前記第1のDCIシグナリングと同じビームを使用して前記通信伝送を行うように前記UEに指示することを表し、
前記通信伝送と前記第1のDCIシグナリングとの間の時間間隔が前記閾値以上になるように指示することは、前記第1のDCIシグナリングにおける前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスまたはインデックスの組み合わせに対応するターゲットユニファイドビームを使用して前記通信伝送を行うように前記UEに指示することを表す、
ことを特徴とする請求項42に記載のビーム指示方法。
【請求項46】
前記方法は、
前記UEから送信された参照時間を受信し、閾値指示情報を前記UEに送信するステップをさらに含み、
前記参照時間は、前記UEによる前記第1のDCIシグナリングの復号化用の時間、前記第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含み、または、前記参照時間は、前記UEによる前記第1のDCIシグナリングに対応するHARQフィードバック用の時間、及びビーム切り替え用の時間を含む、
ことを特徴とする請求項45に記載のビーム指示方法。
【請求項47】
前記第1のDCIシグナリングを一回または複数回送信し、1つまたは複数の受信ビームを使用して前記第1のDCIシグナリングを受信するように前記UEに指示する、
ことを特徴とする請求項34に記載のビーム指示方法。
【請求項48】
前記第1のDCIシグナリングは、ダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクダウンリンクリソーススケジューリングのためのDCIシグナリングであるか、またはアップリンクダウンリンクターゲットユニファイドビームの指示のみのためのDCIシグナリングである、
ことを特徴とする請求項34に記載のビーム指示方法。
【請求項49】
前記ターゲットユニファイドTCI状態インデックスは、ダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスと、アップリンクダウンリンクターゲットユニファイドTCI状態インデックスとのうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項29に記載のビーム指示方法。
【請求項50】
前記ターゲットユニファイドビームまたは専用ビームを使用して前記少なくとも2種類の通信伝送を行うように前記UEに指示するための第3の指示情報を前記UEに送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項
28に記載のビーム指示方法。
【請求項51】
前記第1の指示情報は、前記少なくとも2種類の通信伝送の指示情報をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
28に記載のビーム指示方法。
【請求項52】
前記チャネルは、
物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)と、
物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)と、
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)と、
物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と、
物理ブロードキャストチャネル(PBCH)と、
ランダムアクセスチャネル(PRACH)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項
28に記載のビーム指示方法。
【請求項53】
前記参照信号は、
チャネル状態情報参照信号(CSI-RS)と、
同期信号ブロック(SSB)と、
復調参照信号(DMRS)と、
測位参照信号(PRS)と、
追跡参照信号(TRS)と、
サウンディング参照信号(SRS)と、のうちの少なくとも1つまたは複数の組み合わせを含む、
ことを特徴とする請求項
28に記載のビーム指示方法。
【請求項54】
ユーザ機器(UE)に適用されるビーム指示装置であって、
ターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報を取得するように構成される取得モジュールと、
前記ターゲットユニファイドビームを使用してネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うように構成される実行モジュールであって、前記通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含む実行モジュールと、を含む、
ことを特徴とするビーム指示装置。
【請求項55】
ネットワーク機器に適用されるビーム指示装置であって、
ユーザ機器(UE)がターゲットユニファイドビームを使用して前記ネットワーク機器と少なくとも2種類の通信伝送を行うように、前記ターゲットユニファイドビームを指示するための第1の指示情報を前記UEに送信するように構成される指示モジュールであって、前記通信伝送は、チャネルの伝送と、参照信号の伝送とのうちの少なくとも1つを含む指示モジュールを含む、
ことを特徴とするビーム指示装置。
【請求項56】
トランシーバと、メモリと、前記トランシーバ及び前記メモリにそれぞれ接続されるプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、前記メモリ上のコンピュータ実行可能な命令を実行することによって、前記トランシーバの無線信号送受信を制御し、請求項1~27または28~53のいずれかに記載の方法を実現できるように構成される、
ことを特徴とする通信機器。
【請求項57】
コンピュータ実行可能な命令が記憶されているコンピュータ記憶媒体であって、
前記コンピュータ実行可能な命令がプロセッサによって実行されると、請求項1~27または28~53のいずれかに記載の方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ記憶媒体。
【国際調査報告】