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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-11-30
(54)【発明の名称】保持要素を保護するための保持装置
(51)【国際特許分類】
   A44B 18/00 20060101AFI20231122BHJP
【FI】
A44B18/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023530763
(86)(22)【出願日】2021-11-22
(85)【翻訳文提出日】2023-07-21
(86)【国際出願番号】 FR2021052064
(87)【国際公開番号】W WO2022106796
(87)【国際公開日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】2012004
(32)【優先日】2020-11-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】596170996
【氏名又は名称】アプリックス
【氏名又は名称原語表記】APLIX
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】トルレイ、ローラン
【テーマコード(参考)】
3B100
【Fターム(参考)】
3B100DA02
3B100DA03
3B100DA04
3B100DA05
3B100DA06
(57)【要約】
縦方向(X-X)で延びる上面(12)を有するテープ(10)を備え、前記上面(12)には保持要素(20)が設けられる、保持装置であって、テープ(10)の上面(12)は、保持要素(20)を備える内面を有する輪郭(40)を画定する材料の少なくとも1つのストリップ(30)を備え、前記少なくとも1つのストリップ(30)のそれぞれが2つの端部を有し、前記端部が対を成して関連付けられ、端部の各対の端部間の距離が1mm以下であり、材料の前記少なくとも1つのストリップ(30)は、テープ(10)の上面(12)上に材料を堆積させることによって形成されることを特徴とする、保持装置。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦方向(X-X)に沿って延びる上面(12)を有するテープ(10)を備え、前記上面(12)には保持要素(20)が設けられる、保持装置であって、前記テープ(10)の前記上面(12)は、保持要素(20)を備える内面を有する輪郭(40)を画定する材料の少なくとも1つの継ぎ目(30)を備え、前記少なくとも1つの継ぎ目(30)のそれぞれが2つの端部を有し、前記端部が対を成して関連付けられ、端部の各対の端部間の距離が1mm以下であり、材料の前記少なくとも1つの継ぎ目(30)は、前記テープ(10)の前記上面(12)上に材料を堆積させることによって形成されることを特徴とする、保持装置。
【請求項2】
前記テープ(10)の前記上面(12)は、輪郭(40)を画定する材料の少なくとも2つの継ぎ目(30)を備え、前記少なくとも2つの継ぎ目(30)のそれぞれが2つの端部を有し、前記端部が対を成して関連付けられ、端部の各対の端部間の距離が1mm以下である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
2つの継ぎ目(30)間に、縦方向に沿って延びる金属要素(50)を備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記保持要素(20)は、前記縦方向(X-X)に沿って延びる幾つかの縦列を成して配置され、前記継ぎ目(30)のそれぞれは、ゼロでない前記縦方向(X-X)に沿う構成要素を全てのポイントに有する経路に沿って延びる、請求項2又は3に記載の装置。
【請求項5】
前記継ぎ目(30)は、前記テープ(10)の前記上面(12)に対して垂直な垂直方向(Z-Z)で少なくとも1つのポイントにおいて重ね合わされる、請求項2から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記継ぎ目(30)が少なくとも1つのポイントで接している、請求項2から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの継ぎ目(30)のそれぞれが0.5mm~10mmに含まれる幅を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
特に前記輪郭内に配置される前記保持要素(20)の少なくとも1つ、好ましくはそれぞれは、前記縦方向(X-X)に対して垂直で前記テープ(10)の前記上面(12)と平行な横方向(Y-Y)で測定される最大寸法「La」を有し、前記少なくとも1つの継ぎ目(30)のそれぞれは、0.2*La~10*La、例えば0.5*La~10*Laに含まれる幅を有する、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
好ましくは輪郭内に配置される前記保持要素(20)は、前記テープ(10)の前記上面(12)に対して垂直な垂直方向(Z-Z)で測定される高さHaを有し、前記少なくとも1つの継ぎ目(30)のそれぞれは、前記垂直方向(Z-Z)で測定される厚さが厳密にHaよりも大きい、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記継ぎ目(30)のそれぞれがエラストマー材料から形成される、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
- 縦方向(X-X)に沿って延びる上面(12)を有するテープ(10)が設けられ、前記上面(12)には保持要素(20)が設けられ、
- 材料の少なくとも1つの継ぎ目(30)が、輪郭(40)を画定するように、材料の堆積によって前記テープ(10)の前記上面(12)に形成され、前記少なくとも1つの継ぎ目(30)のそれぞれが2つの端部を有し、前記端部が対を成して関連付けられ、端部の各対の端部間の距離が1mm以下である、
保持装置を製造するための方法。
【請求項12】
材料の少なくとも2つの継ぎ目(30)が、前記テープ(10)の前記上面(12)上に材料を堆積させることによって形成され、前記少なくとも2つの継ぎ目(30)のそれぞれが2つの端部を有し、前記端部が対を成して関連付けられ、端部の各対の端部間の距離が1mm以下である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記テープ(10)の前記上面(12)上に材料を堆積させる前記材料の堆積が注入ノズルによって行われ、前記テープ(10)が前記縦方向(X-X)で移動される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記材料の継ぎ目(30)は、前記テープ(10)の前記上面(12)に対して垂直な垂直方向(Z-Z)で少なくとも1つのポイントにおいて重ね合わされる、請求項12又は13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記材料の継ぎ目(30)の生成に続いて、前記テープ(10)が前記材料の継ぎ目(30)によって画定される各輪郭(40)の周りで切断される、請求項11から14のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示は、特にトリムを発泡体に固定するためのフック・アンド・ループ型保持システムの分野に関する。
【背景技術】
【0002】
フック・アンド・ループ型の保持システムは、例えば車両シート又はコーティングのための発泡トリムを固定するために一般的に使用される。
【0003】
繰り返し発生する問題は、トリム内の保持要素の一体化及び保護に関する。実際に、発泡体の注入は、保持要素を覆う傾向があり、したがって保持要素を動作不能にする。保持要素を保護するために、様々な方法が提案されてきた。しかしながら、これらの異なる方法は、製造中に大きな制約を伴い、及び/又はこのようにして製造され得る保持要素のストリップの形状に関する制限を伴う。
【0004】
したがって、国際公開第98/05232号パンフレットの文献は、トリム固定装置及び関連する製造方法の一例を有する。この文献では、フックを備えたテープ上にコーティングが位置され、このコーティングは、その後、フックの領域の周囲に単一の連続した輪郭を形成するために、切断されて、部分的に除去される。しかしながら、そのような方法は技術的に制約がある。
【0005】
この開示は、これらの問題を少なくとも部分的に克服することを目的とする。
【発明の概要】
【0006】
前述の問題を少なくとも部分的に克服するために、本開示は、縦方向に沿って延在する上面を有するテープを備え、前記上面には保持要素が設けられる、保持装置であって、テープの上面が、保持要素を備える内面を有する輪郭を画定する材料の少なくとも1つの継ぎ目を備え、前記少なくとも1つの継ぎ目のそれぞれが2つの端部を有し、前記端部が対を成して関連付けられ、端部の各対の端部間の距離が1mm以下であることを特徴とする、保持装置に関する。
【0007】
一例によれば、テープの上面は、輪郭を画定する材料の少なくとも2つの継ぎ目を備え、前記少なくとも2つの継ぎ目のそれぞれが2つの端部を有し、前記端部が対を成して関連付けられ、端部の各対の端部間の距離が1mm以下である。
【0008】
装置は、一般に、2つの継ぎ目間に、縦方向に沿って延びる金属要素を備えてもよい。
【0009】
一例によれば、保持要素は、縦方向に沿って延びる幾つかの縦列を成して配置され、各継ぎ目は、全てのポイントにおいてゼロでない縦方向に沿う構成要素を有する経路に沿って延びる。
【0010】
一例によれば、前記継ぎ目は、テープの上面に対して垂直な垂直方向で少なくとも1つのポイントにおいて重ね合わされる。
【0011】
一例によれば、前記継ぎ目が少なくとも1つのポイントで接している。
【0012】
一例によれば、前記少なくとも1つの継ぎ目のそれぞれは、0.3mm~10mm、特に0.5mm~10mmに含まれる幅、他の場合には0.4mm~5mmに含まれる幅を有する。
【0013】
一例によれば、特に輪郭内に配置される前記保持要素の少なくとも1つ、好ましくはそれぞれは、縦方向に対して垂直でテープの上面と平行な横方向で測定される最大寸法「La」を有し、前記少なくとも1つの継ぎ目のそれぞれは、0.2*La~10*La、例えば0.5*La~10*Laに含まれる幅を有する。
【0014】
一例によれば、好ましくは輪郭内に配置される前記保持要素は、テープの上面に対して垂直な垂直方向で測定される高さHaを有し、前記少なくとも1つの継ぎ目のそれぞれは、垂直方向で測定される厚さが厳密にHaよりも大きい。
【0015】
一例によれば、前記継ぎ目のそれぞれは、その配合物中に少なくとも1つのエラストマー材料を含む。
【0016】
一例によれば、継ぎ目は、幾つかの部分、例えば、テープ、特にテープのベースとの固定を可能にするように配置された下側部分と、下側部分の自由端に配置された上側部分とを備える。例えば、下側部分及び上側部分は、少なくとも0.2、特に少なくとも0.4の材料密度差を有する。例えば、下側部分は、その配合物中に少なくとも1つのエラストマー材料を含み、上側部分は、0.2未満の密度を有する材料を含む。
【0017】
一例によれば、継ぎ目の材料の密度は、0.2よりも大きく、又は0.5よりも更に大きい。
【0018】
一例によれば、前記継ぎ目のそれぞれは、エラストマー材料及び/又はエラストマー熱可塑性樹脂で作られる。
【0019】
一例によれば、継ぎ目は、保持要素を少なくとも部分的に包含するように形成される。
【0020】
一例によれば、前記継ぎ目が押出成形から生じる。
【0021】
一例によれば、テープは、保持要素と一体的に形成される、例えば注入及び/又は押出成形から生じるベースを備える。
【0022】
一例によれば、ベースは、互いに織り合わされた地糸及び縦糸を備える織布である。したがって、継ぎ目を備える提案された保持装置は、保持装置の可撓性の良好な妥協点を規定することを可能にして、発泡動作の前に、保持装置が剛性すぎずに、したがって保持装置を組み込んだシートのユーザが感じることなく、保持装置の容易な位置決めを可能にする。
【0023】
一例によれば、テープのベースは、互いに織り合わされた地糸及び縦糸を備える織布であり、保持要素は、ベース内に少なくとも部分的に配置された糸によって形成される。
【0024】
一例によれば、保持要素を形成する糸は、モノフィラメント糸である。一例によれば、保持要素を形成する糸は、それらの2つの自由端にヘッドを含む「V」及び/又は「W」の形状でベースに配置される。
【0025】
一例によれば、継ぎ目は、非多孔質及び/又は開放及び/又は閉鎖セルを欠く材料から形成される。
【0026】
一例によれば、テープは、発泡体におけるテープのより良好な機械的固定を可能にするように輪郭の外側及び少なくとも1つの継ぎ目の外側に配置された保持要素を備える。
【0027】
一例によれば、テープは、発泡体におけるテープのより良好な機械的固定を可能にするように輪郭の外側及び少なくとも1つの継ぎ目の外側に配置された保持要素を備える。アンカーを形成するこれらの保持要素は、例えば、特に保持装置の角部に配置され、及び/又はアンカーを形成するこれらの保持要素は、少なくとも2つの別個の固定領域、特に2つの対向する固定領域を画定する。保持装置のアンカーを形成するこれらの保持要素は、一般に、少なくともX個の別個の固定領域を画定し、Xは4~100に含まれる偶数の整数であり、X個の固定領域は、特に互いに対向し及び/又は輪郭の周囲に規則的に分布され及び/又は保持装置の中心線に対して対称に配置される(前記中心線は、実質的に縦方向に沿って延び、保持装置の側縁から等距離にある)。
【0028】
一例によれば、テープのベースは、一般に0.2mm~1mmに含まれる、特に0.3mm~0.7mmに含まれる厚さ「E」を有する。
【0029】
一例によれば、保持装置は、保持要素を備える面とは反対側のテープのベースの面に取り付けられた発泡体に固定するための手段を備える。
【0030】
一例によれば、発泡体に固定するための手段は、ループ、例えばループを含むニット、及び任意選択的に支持フィルムから形成され、発泡体に固定するための手段は、保持要素を備える面とは反対側のテープのベースの面に、例えば接着剤、例えば磁性粒子を含む接着剤で固定される。
【0031】
一例によれば、継ぎ目は、テープ上及び/又はテープのベース上に形成された壁及び/又はリブの外側に配置される。
【0032】
一例によれば、各継ぎ目は、連続的であり、同じ材料から形成される。
【0033】
一例によれば、各輪郭は、少なくとも1つの継ぎ目によって境界付けられ、輪郭の周囲は、一般に、30mm~2050mmに含まれる。
【0034】
一例によれば、継ぎ目の幅に対する輪郭の周囲長の比率は、3よりも大きく、特に10よりも大きく、特に30よりも大きく、及び/又は8000未満、特に7000未満、特に4000未満である。
【0035】
一例によれば、各保持要素がロッド及びヘッドを備え、保持要素は、ループを備える相手と協働して「雄雌」タイプのフック・アンド・ループ閉塞体を生成するようになっている。
【0036】
一例によれば、各保持要素がロッド及びヘッドを備え、保持要素は、それぞれがロッド及びヘッドを備える保持要素を備える相手と協働して、「雄-雄」型のフック・アンド・ループ閉塞体を生成するようになっている。
【0037】
一例によれば、各保持要素が少なくとも1つのループを形成し、保持要素は、それぞれがロッド及びヘッドを備える保持要素を備える相手と協働して、「雌-雄」タイプのフック・アンド・ループ閉塞体を生成するようになっている。
【0038】
また、この開示は、
-縦方向に沿って延びる上面を有するテープが設けられ、前記上面には保持要素が設けられ、
-材料の少なくとも1つの継ぎ目が、輪郭を画定するように、材料の堆積によってテープの上面に形成され、前記少なくとも1つの継ぎ目のそれぞれが2つの端部を有し、前記端部が対を成して関連付けられ、各端部対の端部間の距離が1mm以下である、
保持装置を製造するための方法に関する。
【0039】
一例によれば、材料の少なくとも2つの継ぎ目は、テープの上面上に材料を堆積させることによって形成され、前記少なくとも2つの継ぎ目のそれぞれが2つの端部を有し、前記端部が対を成して関連付けられ、各端部対の端部間の距離が1mm以下である。
【0040】
一例によれば、テープには縦方向に沿って延びる金属要素が設けられ、継ぎ目が対を成して形成され、各対が金属要素の両側にある。
【0041】
一例によれば、テープの上面上に材料を堆積させる材料の堆積が注入ノズルによって行われ、前記テープが縦方向で移動される。
【0042】
一例によれば、材料の前述継ぎ目は、テープの上面に対して垂直な垂直方向で少なくとも1つのポイントにおいて重ね合わされる。
【0043】
一例によれば、材料の前記継ぎ目が少なくとも1つのポイントで接している。
【0044】
一例によれば、前記少なくとも1つの継ぎ目のそれぞれは、0.3mm~10mm、特に0.5mm~10mmに含まれる幅、他の場合には0.4mm~5mmに含まれる幅を有する。
【0045】
一例によれば、好ましくは輪郭内に配置された前記保持要素は、縦方向に対して垂直でテープの上面と平行な横方向で測定された最大寸法「La」を有し、前記少なくとも1つの継ぎ目のそれぞれは、0.5*La~10*Laに含まれる幅を有する。
【0046】
一例によれば、好ましくは輪郭内に配置された前記保持要素は、テープの上面に対して垂直な垂直方向で測定された高さ「Ha」を有し、前記少なくとも1つの継ぎ目のそれぞれは、テープの上面に対して垂直な垂直方向で測定された厚さが厳密にHaよりも大きい。
【0047】
一例によれば、前記継ぎ目のそれぞれは、その配合物中に少なくとも1つのエラストマー材料を含む。
【0048】
一例によれば、継ぎ目は、幾つかの部分、例えば、テープ、特にテープのベースとの固定を可能にするように配置された下側部分と、下側部分の自由端に配置された上側部分とを備える。例えば、下側部分及び上側部分は、少なくとも0.2、特に少なくとも0.4の材料密度差を有する。例えば、下側部分は、その配合物中に少なくとも1つのエラストマー材料を含み、上側部分は、0.2未満の密度を有する材料を含む。
【0049】
一例によれば、継ぎ目の材料の密度は、0.2よりも大きく、又は0.5よりも更に大きい。
【0050】
一例によれば、前記継ぎ目のそれぞれは、エラストマー材料及び/又はエラストマー熱可塑性樹脂で作られる。
【0051】
一例によれば、継ぎ目は、保持要素を少なくとも部分的に包含するように形成される。
【0052】
一例によれば、前記継ぎ目が押出成形から生じる。
【0053】
一例によれば、テープは、保持要素と一体的に形成される、例えば注入及び/又は押出成形から生じるベースを備える。
【0054】
一例によれば、ベースは、互いに織り合わされた地糸及び縦糸を備える織布である。したがって、継ぎ目を備える提案された保持装置は、保持装置の可撓性の良好な妥協点を規定することを可能にして、発泡動作の前に、保持装置が剛性すぎずに、したがって保持装置を組み込んだシートのユーザが感じることなく、保持装置の容易な位置決めを可能にする。
【0055】
一例によれば、テープのベースは、互いに織り合わされた地糸及び縦糸を備える織布であり、保持要素は、ベース内に少なくとも部分的に配置された糸によって形成される。
【0056】
一例によれば、保持要素を形成する糸は、モノフィラメント糸である。一例によれば、保持要素を形成する糸は、それらの2つの自由端にヘッドを含む「V」及び/又は「W」の形状でベースに配置される。
【0057】
一例によれば、継ぎ目は、非多孔質及び/又は開放及び/又は閉鎖セルを欠く材料から形成される。
【0058】
一例によれば、テープは、発泡体におけるテープのより良好な機械的固定を可能にするように輪郭の外側及び少なくとも1つの継ぎ目の外側に配置された保持要素を備える。
【0059】
一例によれば、テープは、発泡体におけるテープのより良好な機械的固定を可能にするように輪郭の外側及び少なくとも1つの継ぎ目の外側に配置された保持要素を備える。アンカーを形成するこれらの保持要素は、例えば、特に保持装置の角部に配置され、及び/又はアンカーを形成するこれらの保持要素は、少なくとも2つの別個の固定領域、特に2つの対向する固定領域を画定する。保持装置のアンカーを形成するこれらの保持要素は、一般に、少なくともX個の別個の固定領域を画定し、Xは4~100に含まれる偶数の整数であり、X個の固定領域は、特に互いに対向し及び/又は輪郭の周囲に規則的に分布され及び/又は保持装置の中心線に対して対称に配置される(前記中心線は、実質的に縦方向に沿って延び、保持装置の側縁から等距離にある)。
【0060】
一例によれば、テープのベースは、一般に0.2mm~1mmに含まれる、特に0.3mm~0.7mmに含まれる厚さ「E」を有する。
【0061】
一例によれば、保持装置は、保持要素を備える面とは反対側のテープのベースの面に取り付けられた発泡体に固定するための手段を備える。
【0062】
一例によれば、発泡体に固定するための手段は、ループ、例えばループを含むニット、及び任意選択的に支持フィルムから形成され、発泡体に固定するための手段は、保持要素を備える面とは反対側のテープのベースの面に、例えば接着剤、例えば磁性粒子を含む接着剤で固定される。
【0063】
一例によれば、継ぎ目は、テープ上及び/又はテープのベース上に形成された壁及び/又はリブの外側に配置される。
【0064】
一例によれば、各継ぎ目は、連続的であり、同じ材料から形成される。
【0065】
一例によれば、各輪郭は、少なくとも1つの継ぎ目によって境界付けられ、輪郭の周囲は、一般に、30mm~2050mmに含まれる。
【0066】
一例によれば、継ぎ目の幅に対する輪郭の周囲長の比率は、3よりも大きく、特に10よりも大きく、特に30よりも大きく、及び/又は8000未満、特に7000未満、特に4000未満である。
【0067】
一例によれば、各保持要素がロッド及びヘッドを備え、保持要素は、ループを備える相手と協働して「雄雌」タイプのフック・アンド・ループ閉塞体を生成するようになっている。
【0068】
一例によれば、各保持要素がロッド及びヘッドを備え、保持要素は、それぞれがロッド及びヘッドを備える保持要素を備える相手と協働して、「雄-雄」型のフック・アンド・ループ閉塞体を生成するようになっている。
【0069】
一例によれば、各保持要素が少なくとも1つのループを形成し、保持要素は、それぞれがロッド及びヘッドを備える保持要素を備える相手と協働して、「雌-雄」タイプのフック・アンド・ループ閉塞体を生成するようになっている。
【0070】
一例によれば、材料の継ぎ目の製造後、テープは、材料の継ぎ目によって画定される各輪郭の周りで切断される。
【0071】
また、この開示は、例えばカーシートなどのシートに関し、
-発泡物体と、
-発泡物体の少なくとも一部を覆うようになっているキャップと、
-先に規定された保持装置と、
を備え、
保持装置は、少なくとも1つの取り付け部を発泡物体とキャップとの間に形成できるようにするべく発泡物体内に配置される。
【0072】
一例によれば、保持装置は発泡体と一体である。
【図面の簡単な説明】
【0073】
本発明及びその利点は、非限定的な例として与えられる本発明の様々な実施形態の以下に与えられる詳細な説明を読めば、より良く理解される。
【0074】
図1】本発明の一態様に係る装置の一例を概略的に示す。
【0075】
図2】本発明の一態様に係る装置の他の例を概略的に示す。
【0076】
図3】本発明の一態様に係る装置の他の例を概略的に示す。
【0077】
図4】本発明の一態様に係る装置の他の例を概略的に示す。
【0078】
図5】本発明の一態様に係る装置の他の例を概略的に示す。
【0079】
図6】本発明の一態様に係る装置の他の例を概略的に示す。
【0080】
図7】本発明の一態様に係る装置の他の例を概略的に示す。
【0081】
図8】本発明の一態様に係る装置の他の例を概略的に示す。
【0082】
図9】提案される装置の実施形態を概略的に示す。
【0083】
図10A】本発明の一態様に係る装置の他の例を概略的に示す。
【0084】
図10B図10Aの変形例を示す。
【0085】
図11A】本発明の一態様に係る装置の他の例を概略的に示す。
【0086】
図11B図11Aの変形例を示す。
【0087】
図12】保持要素の一例を図11Bの断面図で概略的に示す。
【0088】
全ての図において、共通の要素は、同一の参照番号によって識別される。
【発明を実施するための形態】
【0089】
図1は、本発明の一態様に係る保持装置の一例を示す。
【0090】
提案される装置は、実質的に平坦な上面12を有するテープ10を備える。テープ10は、縦方向X-Xに沿って延びている。横方向Y-Yが規定され、この横方向Y-Yは、縦方向X-Xに垂直であり、テープ10の上面12によって規定される平面内に延在する。縦方向X-X及び横方向Y-Yによって画定される平面に垂直な、すなわちテープ10の上面12に垂直な、垂直方向Z-Zも規定される。テープは、一般に、織布を形成する横糸及び縦糸を備える。
【0091】
テープ10の上面12には、保持要素20が設けられる。それらの保持要素は、例えば、フック・アンド・ループ型接続をもたらすために、他のフック又はループと協働するようになっているフックであってもよい。テープ10は、例えば、保持要素20と一体的に形成され得る注入及び/又は押出成形から生じるベースを有してもよい。
【0092】
保持要素20は、一般に、縦方向に沿って延びる線を形成するように配置され、縦方向における2つの連続する保持要素20間の間隔は、縦方向におけるピッチを規定する。保持要素の異なる横列は、一般に、保持要素が横方向Y-Yで横列を規定するように、又は互い違いに、すなわち2つの連続する横列が縦方向にピッチの半分だけオフセットされるように配置される。
【0093】
装置は、テープ10の上面12に形成された継ぎ目30を備える。
【0094】
継ぎ目30は、例えば後述するように、テープ10の上面12に材料を堆積させることによって形成される。継ぎ目30は、一般に押出成形から生じる。継ぎ目は、一般に、非多孔質及び/又は開放及び/又は閉鎖セルを欠く材料から形成される。
【0095】
図1に示す例では、4つの継ぎ目30が示されており、前記継ぎ目はテープ10の上面12に形成され、これはそれぞれ30a、30b、30c及び30dによって、又はより一般的には関連する継ぎ目又はその一部を示すためにインデックスa、b、c又はdを追加することによって示される。
【0096】
図示の例では、継ぎ目30は対を成して配置され、各対は1つ以上の輪郭を画定する。図1に見られるように、継ぎ目30a及び30bは、ここでは対称又は実質的に対称であり、縦方向に非線形の外形を有する。外形は、テープ10の上面12上で考慮される継ぎ目30の軌跡、一般に、考慮される継ぎ目30の部分の中心を通過する曲線の縦方向X-X及び横方向Z-Zによって画定される平面上の投影を意味する。
【0097】
このため、継ぎ目30a,30bは、互いに離間した別個の部分30a1,30b1と、継ぎ目30a,30bが接触する部分30a2,30b2とを有する。したがって、2つの連続する部分30a2が輪郭40を画定し、各輪郭40は、保持要素20が配置された内面を有する。ここで、輪郭は、考慮される輪郭を画定する前記継ぎ目の端部が1mmを超えて離間しないように、1つ以上の継ぎ目30によって仕切られる輪郭を画定し、間隔は、例えば、テープ10の上面12と平行な方向で測定される。
様々な輪郭40は、一般に、0mm~50mm、又は0mm~30mmに含まれるテープ10の上面12によって画定される平面内で測定される最大寸法を有する。
【0098】
輪郭40(継ぎ目の寸法を除く)は、縦方向X-Xに沿って延びる少なくとも1つの長さと、横方向Y-Yに沿って延びる少なくとも1つの幅とを含む。輪郭40は、好ましくはゼロでない少なくとも2つの異なる幅を含み、及び/又は輪郭40は、好ましくはゼロでない少なくとも2つの異なる長さを含む。輪郭40は、中央部分と、中央部分における幅が縦方向端部の少なくとも一方における幅の少なくとも1つよりも大きい2つの縦方向端部とを有する。
【0099】
各輪郭40は、少なくとも1つの継ぎ目30によって境界付けられ、輪郭40の周長は、一般に、30mm~2050mmに含まれる。
【0100】
継ぎ目30の幅に対する輪郭40の周長の比率は、一般に3より大きく、特に10より大きく、特に30より大きく、及び/又は8000未満、特に7000未満、特に4000未満である。
【0101】
継ぎ目30c及び30dはそれぞれ継ぎ目30a及び30bと同様の外形を有する。
【0102】
図示の例では、部分30a2及び30b2は、継ぎ目30a及び30bが重ならずに、縦方向X-Xで接しており、すなわち、継ぎ目30a及び30bは垂直方向Z-Zで重ならない。
【0103】
継ぎ目30は、各輪郭40の周りにシール手段を形成する。より具体的には、図示されているようなテープ10の上面12が平坦な表面に当接して位置されると、継ぎ目30は異なる輪郭40を分離することを可能にする。したがって、注入された材料が様々な輪郭40に浸透するのを防止しながら、様々な輪郭40の周りに材料、例えば発泡体を注入することが可能であり、したがって輪郭に配置された保持要素10を保護し、それらが非機能性になる可能性がある材料で覆われるのを防止することが可能である。ここで、輪郭は必ずしも厳密に閉じられていないことに留意されたい。継ぎ目の端部は、連続していても、連続していなくてもよい。考慮される輪郭40を画定する同じ継ぎ目又は幾つかの継ぎ目の2つの端部間に1mmの最大間隔が存在することができる。最大間隔「e」は、一方の継ぎ目の端部から測定され、当該端部を関連する他方の端部から、又は関連する他方の端部の近くに位置する部分から(通常は5mm未満)分離する最小距離である。そのような輪郭は、1mm以下のそのような間隔が輪郭40への発泡体などの材料の浸透を防止するシール効果をもたらすのに十分であることが観察されている限り、閉じていると説明することができる。
【0104】
継ぎ目30は、一般に、保持要素を完全に又は部分的に包囲するように形成される。継ぎ目30によって覆われた保持要素20は、点線で示されている。継ぎ目30は、一般に、テープ10及び/又はテープ10のベースに形成された壁又はリブの外側に配置される。
【0105】
それぞれの継ぎ目30ごとに、その最大寸法である長さ、垂直方向Z-Zにおけるその最大寸法である厚さ、及びその長さ及びその高さに対して垂直な方向におけるその最大寸法である幅が規定される。
【0106】
したがって、保持要素20が、縦方向に対して垂直で且つテープの上面と平行な方向で測定された最大寸法「La」を有すると考えられる場合、継ぎ目30は、0.5*La~10*La、特に0.5*La~3*Laに含まれる幅を有する。
【0107】
一例によれば、前記少なくとも1つの継ぎ目のそれぞれは、0.3mm~10mm、又は0.5mm~10mm、又は特に0.4mm~5mmの幅を有する。
【0108】
保持要素20がテープの上面に垂直な方向で測定された高さHaを有すると考えられる場合、継ぎ目30は、0.98Ha~2Haに含まれる、一般に厳密に1.00Haを超える、一般にHa~1.5Haに含まれる、又は1.01Ha~1.5Haに含まれる、テープの上面に垂直な方向に測定された厚さを有する。
【0109】
図12には、ここでは一般に「マッシュルーム」と呼ばれる保持要素20の形状の例が示されており、球体の一部の形状を有するヘッドが上に取り付けられた、ほぼ円筒形の回転形状を有するロッドを備える。同図は、テープ10の最大寸法La、高さHa、厚みEを示している。この実施形態は限定的ではなく、保持要素は、別の形状、例えば、ロッドの延在方向に垂直な平面内で、4つの取り付け部分を有するヘッドによって上に取り付けられた「+」又は「十字」の形状の断面を有するロッドを備える一般に「四葉」と呼ばれる形状、及び/又は例えば、ロッドの延在方向に垂直な平面内で、「Y」又は同じ長さの分岐を有する「Y」の形状の断面を有するロッドを備える一般に「三葉」と呼ばれる形状を有し、分岐は、100°~140°の角度で対を成して分離され、3つの取り付け部分を有するヘッドによって上に、又は同様の原理上、例えば一般に「五葉」と呼ばれるヘッドによって上に取り付けられていることが明確に理解される。テープ10の厚さEは、一般に、0.2mm~1mm、又は例えば0.3mm~0.7mmに含まれる。
【0110】
また、保持要素20は、ループの形態であってもよく、それぞれがロッド及びヘッドを備える保持要素を備える相手と協働して、「雌-雄」タイプのフック・アンド・ループ閉鎖をもたらすようになっている。
【0111】
図1に示す例において、継ぎ目の異なる対は、特定の領域(間隔領域として知られている)において、互いに離間している。このため、継ぎ目30a,30bは、継ぎ目30c,30dと接触しない。そのような構成は、互いに離間した輪郭40のセットを画定できるようにし、したがって、例えば発泡体における固定を容易にすることを可能にする、広い縁部を有する幾つかの整列した輪郭40を備えるストリップを切断できるようにする。変形実施形態として、継ぎ目間の間隔は、特に用途に応じてより小さい又はより大きいと考えることができる。
【0112】
一例によれば、継ぎ目の対は、間隔領域において、一般に横方向Y-Yに少なくとも10mm、又は少なくとも5mmだけ離間している。
【0113】
継ぎ目の対は、例えば、間隔領域において、一般に横方向Y-Yに400mm、又は200mm、又は100mmの最大距離だけ離間している。
【0114】
継ぎ目30は、一般に押出成形によって作製され、エラストマー材料及び/又はエラストマー熱可塑性樹脂から作製することができ、又は各継ぎ目30は、一般に、その配合物中に少なくともエラストマー材料及び/又はエラストマー熱可塑性樹脂を含む。各継ぎ目30の材料の密度は、一般に0.2よりも大きく、或いは0.5よりも大きい。
【0115】
各継ぎ目30は、一般に連続しており、同じ材料から形成される。一対の継ぎ目を形成する継ぎ目30は、異なる材料、例えば異なる化学抵抗を有する材料で作ることができる。
【0116】
一例によれば、継ぎ目30は、幾つかの部分、例えば、テープ、特にテープのベースとの固定を可能にするように配置された下側部分と、下側部分の自由端に配置された上側部分とを有してもよい。例えば、下側部分及び上側部分は、少なくとも0.2、特に少なくとも0.4の材料密度差を有する。例えば、下側部分は、その配合物中に少なくとも1つのエラストマー材料を含み、上側部分は、0.2未満の密度を有する材料を含む。
【0117】
様々な継ぎ目30の材料は、特に射出成形金型内での位置決め又はパターンの切断を容易にするために、異なる色を有してもよい。
【0118】
本発明に係る装置は、好適には、その輪郭が複雑な形状を有する利用可能な保持要素20の最適化されて最大化された表面を備える。
【0119】
テープ10は、一般に、発泡体におけるテープ10のより良好な機械的固定を可能にするために、輪郭40の外側及び少なくとも1つの継ぎ目30の外側に配置された保持要素20を備える。
【0120】
図2は、図1に示す例の変形例を示す。
【0121】
この変形形態は、図1に既に示されているものと同様である。違いは、継ぎ目30の軌跡にある。この実施形態では、前述の実施形態のように継ぎ目が対を成して配置されるが、各対の継ぎ目は所与の領域で重なり合うことが分かる。
【0122】
より具体的には、この実施形態では、各対の継ぎ目30は、2つの継ぎ目が重ね合わされる少なくとも2つの領域、すなわち、垂直方向Z-Zにおいて上下にある領域を有する。30a3,30b3は、継ぎ目30a,30bの重なり部分を示す。
【0123】
したがって、継ぎ目の各対の継ぎ目30は、中心軸に対して対称であるが、縦方向X-Xにおいて輪郭40の長さだけオフセットされた外形を有する。各対の継ぎ目30は、ここでは規則的な間隔で交差し、各間隔は、縦方向X-Xの輪郭40の長さに対応する。
【0124】
更に、図2に示す実施形態では、継ぎ目の異なる対の継ぎ目30が接している。実際に、図2において、継ぎ目30a及び30dの部分30a1及び30d1が継ぎ目30a及び30dの輪郭の一部に接しており、部分30b1及び30c1が継ぎ目30b及び30cの輪郭の一部に接していることが分かる。このような構成により、装置のコンパクト性を向上させることができ、したがって、装置の切断ステップの終了時の製品廃棄物の量を低減することができる。一例として、切断線CCが図2に示されている。
【0125】
図3は、図1及び図2に示される実施形態の変形例の他の例を示す。この例において、継ぎ目30a及び30bは、図1を参照して既に説明したように、重なり合わない一対の継ぎ目30を形成する。
【0126】
図1で既に説明した実施形態との違いを以下に説明する。
【0127】
この実施形態において、金属要素、例えば金属ロッド50又は金属材料で作られた継ぎ目は、継ぎ目30aと30bとの間に位置される。金属要素50は、一般に、継ぎ目30aと30b間に正中軸を規定するように配置される。金属要素50は、一般に、縦方向Z-Zに沿って延在する。したがって、継ぎ目30a及び30bの部分30a2及び30b2は、金属要素50の両側で、重なり合うことなく金属要素50に接触する。或いは、継ぎ目30a及び30bは、図2を参照して既に説明したように重なりを有してもよく、重なりは、通常、金属要素50で行われる。
【0128】
したがって、金属要素50は、テープ20から切断されたストリップの剛性を少なくとも1つの継ぎ目30よりも更に大きくできるようにする。
【0129】
図4は、図1に既に示される実施形態の変形例の他の例を示す。
【0130】
この実施形態では、継ぎ目30a及び30bがここでは不連続なレイアウトを有する。より具体的には、図示の例において、継ぎ目30a及び30bは、それぞれそれらの部分30a2及び30b2において不連続である。これらの不連続部30a2,30b2は、一般に、不連続部の縦方向X-Xの投影がゼロ交差を有するように形成される。換言すれば、一対の継ぎ目30a,30bの部分30a2,30b2を考慮すると、これらの部分の連続部分を縦方向に切断した場合、各部分について、2つの継ぎ目の少なくとも一方は不連続部分を有さない。したがって、これにより、一対の継ぎ目30a,30bの部分30a2,30b2が、一対の継ぎ目30a,30bの部分30a2,30b2の全長にわたって障壁を形成するようにすることができる。
【0131】
そのような実施形態は、特に、特に輪郭の外側の領域又は2つの輪郭の間の領域において、必要とされる材料の量及び継ぎ目30の総重量を低減することを可能にする。
【0132】
図5は、本発明の一態様に係る他の実施形態を示す。
【0133】
この実施形態では、縦方向X-Xに沿って延びる直線状又は実質的に直線状の継ぎ目と、2つの直線状の継ぎ目の間に例えば正弦波状のレイアウトを有する波状の継ぎ目とが区別される。
【0134】
図示の例は、4つの直線継ぎ目30a、30c、30d及び30f、並びに2つの波形継ぎ目30b及び30fを備えるテープ10を示す。
【0135】
波形継ぎ目30b及び30fは、波状部の異なるピークで直線継ぎ目と接触するか、又は直線継ぎ目から1mm以下の距離で接触する。したがって、この例では、2つのサブセット、すなわち、継ぎ目30a、30b、及び30cによって形成された第1のサブセットと、継ぎ目30d、30f、及び30gによって形成された第2のサブセットとを規定することができ、これらの2つのサブセットは、一般に保持要素の1つ以上の横列を備えることができるストリップによって分離されている。テープ10は、例えば、2つの別個の製品を得るために、継ぎ目30c及び30d間、及び必要に応じて継ぎ目30a及び30gの近くで、縦方向X-Xに沿って切断することができる。これらの2つのサブセットにおいて、波形継ぎ目の端部は、テープ10上への材料の注入中に保護される保持要素のセクタを画定するために、直線継ぎ目と対を成して関連付けられる。
【0136】
図6は、図5に示す実施形態の変形例であり、直線継ぎ目はより厚く、ここでの厚さは、横方向、すなわちテープ10の平面内で縦方向に垂直な方向の寸法の意味で指定される。
【0137】
したがって、この実施形態は、直線継ぎ目30c及び30dがここではより大きな厚さを有する単一の継ぎ目30cによって形成されることを除いて、図5に既に示されているものと同様である。このテープ10を2つの別々の製品に分離するために、通常、継ぎ目30a、30c及び30gの厚さの中間で縦方向X-Xに切断が行われる。
【0138】
図7は、図5に示される実施形態の他の変形例を示す。
【0139】
この実施形態では、直線継ぎ目30a、30c、30d及び30gがある。しかしながら、ここでは、規則的であってもなくてもよいパターンを有する単一の波形継ぎ目30hが存在し、これは、様々な直線継ぎ目に重なるように横方向Y-Yに延びる横方向部分30h1と、様々な横方向部分30h1の間の継ぎ目の材料連続性を確保する接続部分30h2とを備え、前記接続部分30h2は、場合によっては湾曲しており、及び/又は直線部分を備える。
【0140】
図5を参照して既に説明した実施形態に関して、テープ10は、ここでは、別個の製品を得るために、縦方向X-Xに沿って延びる幾つかの切断軸に沿って切断することができる。したがって、これらの製品のそれぞれについて、2つの縦方向継ぎ目及び複数の横方向部分を備えるテープが得られ、テープは、テープ上に材料を注入する間に保護される保持要素の縦方向継ぎ目セクタを画定する。
【0141】
図8は、図6及び図7に示される実施形態の特徴を組み合わせた変形例である。
【0142】
したがって、ここでは、図7の例に示される直線継ぎ目よりも厚い直線継ぎ目30a、30c及び30g、並びにこれらの様々な直線継ぎ目と重なり合う横方向部分30h1を有する波形継ぎ目30hを見つけることが可能である。
【0143】
次いで、テープ10は、別個の製品を得るために、一般に様々な縦方向継ぎ目の厚さの中央で、縦方向X-Xに沿って延びる幾つかの切断軸に沿って切断することができる。これらの製品のそれぞれについて、テープ上に材料を注入する間に保護される保持要素の縦方向継ぎ目セクタを画定する2つの縦方向継ぎ目及び複数の横方向セグメントを備えるテープが得られる。
【0144】
前述の様々な実施形態は、独立して又は組み合わせて行うことができる。例えば、接線部分と重なり部分とを交互に又は非交互に又は規則的に又は非規則的に有する対を成して配置された継ぎ目30をもたらすことが可能である。継ぎ目30の全部又は一部の重なりを備える実施形態では、金属ロッド50又は金属材料で作られた継ぎ目などの金属要素を一体化することも可能である。
【0145】
前述の図に示す様々な実施形態において、輪郭40は、輪郭40を画定する継ぎ目の各対の様々な継ぎ目の間に界面が観察されるという意味で、材料の不連続な堆積を形成する継ぎ目30によって区切られていることが分かる。
【0146】
図9は、図1図8を参照して示した装置の実施形態を概略的に示す。
【0147】
図示の例では、継ぎ目30a及び30bは、ノズルなどの材料堆積手段60を介した材料堆積によって形成される。図示の例では、横方向Y-Yに移動可能な2つのノズル60a,60bがある。
【0148】
ノズルは、特に重なり合う継ぎ目30の場合に、互いに接触することなく横方向Y-Yに沿って移動することができるように、縦方向X-Xに沿ってオフセットされるように配置される。
【0149】
次に、テープ10は、支持体上に配置され、ここでは、一般に駆動手段、例えばコンベヤ又は1つ以上の駆動ローラ(図示せず)によって縦方向X-Xに移動される。
【0150】
変形実施形態として、支持体はローラであってもよく、ノズル60は、ローラの周囲に配置され、ローラの軸に平行な軸に沿って並進移動可能であってもよい。
【0151】
或いは、テープ10を固定したままにすることができ、その場合、テープは、縦方向X-X及び横方向Y-Yに移動可能な材料堆積手段60である。
【0152】
また、本方法は、少なくとも1つの継ぎ目30を形成するステップの少なくとも上流側で保持装置の厚さを調整するべく保持装置の厚さを調整するための手段によって保持装置の厚さを調整する(較正する)ステップを備えてもよい。
【0153】
また、本方法は、少なくとも1つの継ぎ目30を形成するステップの前及び最中に保持装置の一定の厚さを維持するようになっている保持装置の一定の厚さを維持するための手段を実装することができる。任意選択的に、維持手段は、少なくとも1つの継ぎ目30を形成するステップの前に保持装置の一定の厚さを維持するのに適しており、継ぎ目を形成する手段の直近に配置される。任意選択的に、維持手段はまた、少なくとも10cmの距離にわたって少なくとも1つの継ぎ目30を形成するステップの後に保持装置の一定の厚さを維持する。任意選択的に、一定の厚さを維持するための手段は、少なくとも、少なくとも1つの継ぎ目30を形成するステップの間に、任意選択的に少なくとも1つの継ぎ目30を形成するステップの前及び/又は後に、保持装置に張力を加えるように構成される。
【0154】
一例によれば、保持装置を調整及び維持する手段は、少なくとも1つの継ぎ目30を形成するステップの上流側に少なくとも1つのローラを備え、任意選択的に、少なくとも1つの継ぎ目30を形成するステップの下流側に少なくとも1つのローラを備える。
【0155】
図示の例は、一対の継ぎ目を形成するための装置を示す。しかしながら、特にテープの全幅に応じて、所望の数の継ぎ目30を形成するために複数の材料堆積手段60を有する装置に一般化できることが理解される。
【0156】
例えば金属ロッド50又は例えば追加の金属継ぎ目のような金属要素を含むテープ10の場合、金属要素は、例えば継ぎ目30を形成するための材料を堆積する前にテープと関連付けることができる。
【0157】
図10A及び図10Bは、この分野で一般的に使用される名称に従ってペレット又は「パッチ」と呼ばれる要素を形成するように輪郭40が生成される、別の実施形態の2つの変形例を示す。
【0158】
輪郭40は、ここでは、先に定義されたように、閉じた輪郭を形成するようにその端部が対を成して関連付けられた2つの継ぎ目30a及び30bによって区切られている。これらの2つの図のそれぞれには、一対の連続する端部及び一対の不連続な端部が示されている。
【0159】
この図に示されるように、端部が連続している場合であっても、継ぎ目30a及び30bのそれらの端部における接合部が材料35の不連続部を形成することが分かる。このようにして作成された輪郭は、不連続と呼ばれる。端部が連続している場合、継ぎ目の端部は、(図10Aに概略的に示すように)互いに接触するように、垂直方向Z-Zで重なるように、又は(図10Bに概略的に示すように)所与の距離にわたって接するように接合することができる。端部が重なる場合、前記端部は、一般に、少なくとも1mmの距離にわたって重なる。一方の端部のテープ10の上面12によって画定される平面に沿った投影は、通常、他方の端部のテープ10の上面12によって画定される平面に沿った投影に重ね合わされる。
【0160】
そのような輪郭40は、例えば、テープ10を固定したままにし、材料堆積手段60を縦方向X-X及び縦方向Y-Yに移動させることによって、又は図5を参照して既に説明した方法で、生成された輪郭40の形状がそれを可能にする場合に生成することができる。次いで考慮される一対の継ぎ目30の継ぎ目30a及び30bのそれぞれは、一般に、テープ10の進行方向、すなわち図9に示す例を参照すると縦方向にゼロでない構成要素を全てのポイントに有する外形を有する。図10A図10B図11A及び図11Bでは、継ぎ目は保持要素上に配置されているが、代替実施形態では、この(又はこれらの)継ぎ目は、2つの保持要素間に配置することができる。
【0161】
図11A及び図11Bは、図11A及び図11Bを参照して既に説明した実施形態の変形例を示す。これらの実施形態では、輪郭40は、材料の単一の継ぎ目30によって画定され、その両端は連続している。特に図10A及び図10Bを参照して既に説明したように、端部は不連続であってもよいことが理解される。
【0162】
図10A及び図10Bを参照して既に説明したように、材料35の不連続部は、継ぎ目30の両端間の接合部に観察される。継ぎ目の端部は、互いに接触するように(図11A)、垂直方向Z-Zに重なるように、又は所与の距離にわたって接するように(図11B)互いに接合することができる。
【0163】
材料の単一の継ぎ目30によって画定されたそのような輪郭40を製造するために、材料堆積は、一般に、テープ10が所定の位置に保持されている間に、例えば縦方向X-X及び横方向Y-Yの2つの軸に沿って移動可能な材料堆積手段60を介して行われるが、例えば同じテープ10上に異なるパターンを連続して製造するために移動することができる。
【0164】
このようにして製造されたペレットの異なる形状について、形状は、一般に、中心軸に沿って対称である。
【0165】
図示の様々な実施形態では、継ぎ目30の生成は、輪郭40の周りに発泡体などの材料を注入するためのシールを形成する要素を生成することを可能にし、したがって、保持要素20を輪郭40内に保持して、機能性を維持する。
【0166】
継ぎ目30の細かさは、製造される部品の幅を小さくすることを可能にし、シート又は車両トリムなどの組み立てられた製品において知覚される品質を向上させることを可能にする。
【0167】
様々な実施形態において、継ぎ目30は、一般に、円形又は半円形、三角形、長方形、フック形状、リップ形状(例えば、単一又は複数のリップ)、スタッド形状部分、又はより一般的にはシール要素の製造に適した任意の形状を有する。
【0168】
一例によれば、様々な継ぎ目30は、特にそれらの高さを標準化するために、テープ10の上面12上へのそれらの堆積後にカレンダ加工ステップを受ける。
【0169】
様々な実施形態において、保持要素は、例えば、ロッド及びヘッドを有するフックである。ヘッドは、一般に、0.1~2mm、又は0.2~0.9mmに含まれるテープ10の上面12によって画定される平面に沿った投影における最大寸法を有する。ロッドは、一般に、0.1~0.8mm、又は0.1~0.6mmに含まれるテープ10の上面12によって画定される平面に沿った投影における最大寸法を有する。
【0170】
このようにして生成された輪郭40の異なる形状及び幾何学的形状は、例としてのみ示されており、限定するものではない。継ぎ目30を生成するための材料の堆積は、様々なシート形状、特にいわゆる「表面型」シートに適合するように、すなわち目に見える継ぎ目を伴うことなく、テープ10の上面12上に様々な形状及びパターン、特に対称、非対称又は任意の形状を有する輪郭、反復的又は非反復的、連続的又は分離した輪郭をもたらすことができるようにすることが実際に理解される。
【0171】
テープ10は、保持要素と一体的に形成された注入及び/又は押出から生じるベースを備える。変形実施形態では、ベースは、互いに織り合わされた地糸及び縦糸を備える織布である。変形実施形態では、ベースは、互いに織り合わされた地糸及び縦糸を備える織布であり、保持要素は、ベース内に少なくとも部分的に配置された糸によって形成される。より詳細には、保持要素を形成する糸は、モノフィラメント糸である。保持要素を形成する糸は、「V」及び/又は「W」の形状でベースに配置される。
【0172】
ベース及び保持要素は、以下の特許出願、すなわち、米国特許出願公開第2005268439号明細書、欧州特許出願公開第0604869号明細書、国際公開第18007338号パンフレット、国際公開第17187096号パンフレット及び国際公開第11100999号パンフレットのうちの1つに記載され得る。
【0173】
したがって、提案された構造は、テープ10上への材料の注入中に保持要素を保護する障壁を形成することを可能にする。提案された構造は、輪郭40の幾何学的形状に関して大きな柔軟性を提供し、テープ10上に部分マスクを堆積させることを目的とする方法よりも製造に関して有利である。
【0174】
したがって、提案された構造は、発泡体の注入中に狭いバリアを生成するために中実で連続的なカバーを使用する従来技術の製品よりも少ない材料を使用して製品を生成することを可能にする。本明細書に示されるように、出願人は、驚くべきことに、考慮される輪郭の内面への発泡体の浸透を防止し、したがってこの内面に存在する保持要素が発泡体で覆われるのを防止するために、完全なシールを形成する縁部を有する必要はないことを実際に観察することができた。
【0175】
更に、接合又は分離された2つの端部を有する材料の継ぎ目の製造は、保持要素を保持しながら製品の製造を著しく単純化する。本発明は、特に、既知の方法で必要とされる切断ステップを省くことを可能にし、これにより、製造方法が大幅に簡素化され、生成される廃棄物が低減又は排除される。
【0176】
本発明を特定の典型的な実施形態に関連して説明してきたが、特許請求の範囲によって規定される本発明の一般的な範囲から逸脱することなくこれらの例に対して修正及び変更を行なうことができることは明らかである。特に、異なる図示/言及された実施形態の個々の特徴は、追加の実施形態で組み合わせることができる。したがって、説明及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で考慮されるべきである。
【0177】
方法を参照して説明された全ての特徴は、単独で又は組み合わせて装置に転置することができ、逆に、装置を参照して説明された全ての特徴は、単独で又は組み合わせて方法に転置することができることも明らかである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-07-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦方向(X-X)に沿って延びる上面(12)を有するテープ(10)を備え、前記上面(12)には保持要素(20)が設けられる、保持装置であって、前記テープ(10)の前記上面(12)は、保持要素(20)を備える内面を有する輪郭(40)を画定する材料の少なくとも1つの継ぎ目(30)を備え、前記少なくとも1つの継ぎ目(30)のそれぞれが2つの端部を有し、前記端部が対を成して関連付けられ、端部の各対の端部間の距離が1mm以下であり、材料の前記少なくとも1つの継ぎ目(30)は、前記テープ(10)の前記上面(12)上に材料を堆積させることによって形成されることを特徴とする、保持装置。
【請求項2】
前記テープ(10)の前記上面(12)は、輪郭(40)を画定する材料の少なくとも2つの継ぎ目(30)を備え、前記少なくとも2つの継ぎ目(30)のそれぞれが2つの端部を有し、前記端部が対を成して関連付けられ、端部の各対の端部間の距離が1mm以下である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
2つの継ぎ目(30)間に、縦方向に沿って延びる金属要素(50)を備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記保持要素(20)は、前記縦方向(X-X)に沿って延びる幾つかの縦列を成して配置され、前記継ぎ目(30)のそれぞれは、ゼロでない前記縦方向(X-X)に沿う構成要素を全てのポイントに有する経路に沿って延びる、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記継ぎ目(30)は、前記テープ(10)の前記上面(12)に対して垂直な垂直方向(Z-Z)で少なくとも1つのポイントにおいて重ね合わされる、請求項2から4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記継ぎ目(30)が少なくとも1つのポイントで接している、請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの継ぎ目(30)のそれぞれが0.5mm~10mmに含まれる幅を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
特に前記輪郭内に配置される前記保持要素(20)の少なくとも1つ、好ましくはそれぞれは、前記縦方向(X-X)に対して垂直で前記テープ(10)の前記上面(12)と平行な横方向(Y-Y)で測定される最大寸法「La」を有し、前記少なくとも1つの継ぎ目(30)のそれぞれは、0.2*La~10*La、例えば0.5*La~10*Laに含まれる幅を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
好ましくは輪郭内に配置される前記保持要素(20)は、前記テープ(10)の前記上面(12)に対して垂直な垂直方向(Z-Z)で測定される高さHaを有し、前記少なくとも1つの継ぎ目(30)のそれぞれは、前記垂直方向(Z-Z)で測定される厚さが厳密にHaよりも大きい、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記継ぎ目(30)のそれぞれがエラストマー材料から形成される、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
- 縦方向(X-X)に沿って延びる上面(12)を有するテープ(10)が設けられ、前記上面(12)には保持要素(20)が設けられ、
- 材料の少なくとも1つの継ぎ目(30)が、輪郭(40)を画定するように、材料の堆積によって前記テープ(10)の前記上面(12)に形成され、前記少なくとも1つの継ぎ目(30)のそれぞれが2つの端部を有し、前記端部が対を成して関連付けられ、端部の各対の端部間の距離が1mm以下である、
保持装置を製造するための方法。
【請求項12】
材料の少なくとも2つの継ぎ目(30)が、前記テープ(10)の前記上面(12)上に材料を堆積させることによって形成され、前記少なくとも2つの継ぎ目(30)のそれぞれが2つの端部を有し、前記端部が対を成して関連付けられ、端部の各対の端部間の距離が1mm以下である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記テープ(10)の前記上面(12)上に材料を堆積させる前記材料の堆積が注入ノズルによって行われ、前記テープ(10)が前記縦方向(X-X)で移動される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記材料の継ぎ目(30)は、前記テープ(10)の前記上面(12)に対して垂直な垂直方向(Z-Z)で少なくとも1つのポイントにおいて重ね合わされる、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記材料の継ぎ目(30)の生成に続いて、前記テープ(10)が前記材料の継ぎ目(30)によって画定される各輪郭(40)の周りで切断される、請求項11に記載の方法。
【国際調査報告】