(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-01
(54)【発明の名称】タッチ発生器、光タッチシステム及びタッチ制御方法
(51)【国際特許分類】
G06F 3/042 20060101AFI20231124BHJP
G06F 3/041 20060101ALI20231124BHJP
【FI】
G06F3/042 471
G06F3/041 600
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021566355
(86)(22)【出願日】2021-10-27
(85)【翻訳文提出日】2021-12-06
(86)【国際出願番号】 CN2021126723
(87)【国際公開番号】W WO2023060650
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】202111190450.8
(32)【優先日】2021-10-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】ティーシーエル チャイナスター オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TCL China Star Optoelectronics Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.9-2,Tangming Rd,Guangming New District,Shenzhen,Guangdong,China 518132
(74)【代理人】
【識別番号】110002181
【氏名又は名称】弁理士法人IP-FOCUS
(72)【発明者】
【氏名】葛 茹
(72)【発明者】
【氏名】龍 芬
(57)【要約】
本願の実施例によれば、タッチ発生器、光タッチシステム及びタッチ制御方法が開示される。圧力検出ユニットにより受力材の受力状況を検出し、受力材が表示パネルにタッチしたとき、圧力検出ユニットは、受力材が力を受けたことを検出して制御信号を送信し、発光ユニットは、制御信号を受信して受力材から表示パネルに出射される光を発生させることで、誤タッチの発生を回避することができ、かつ、操作が簡便であり、タッチ発生器の使用の難度が大幅に低減される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と、
前記本体に接続される受力材と、
前記受力材の圧力を検出して制御信号を送信するための圧力検出ユニットと、
前記圧力検出ユニットに電気的に接続されるように前記本体内に設けられ、前記制御信号を受信して前記受力材を介して出射される光を発生させるための発光ユニットと、を含む、
タッチ発生器。
【請求項2】
前記本体内に設けられる導光材をさらに含み、
前記受力材には、出光口が設けられ、
前記導光材は、前記発光ユニットと前記出光口との間に位置する、
請求項1に記載のタッチ発生器。
【請求項3】
前記導光材と前記出光口との間に設けられるレンズをさらに含む、
請求項2に記載のタッチ発生器。
【請求項4】
前記本体内に設けられる弾性材であって、一端が前記本体に接続され、他端が前記受力材に接続される弾性材をさらに含み、
前記レンズは、前記受力材に設けられる、
請求項3に記載のタッチ発生器。
【請求項5】
前記本体内には、第1固定段差が設けられ、
前記受力材には、第2固定段差が設けられ、
前記弾性材は、一端が前記第1固定段差に当接し、他端が前記第2固定段差に当接する、
請求項4に記載のタッチ発生器。
【請求項6】
前記第1固定段差及び前記第2固定段差は、いずれも環状をなす、
請求項5に記載のタッチ発生器。
【請求項7】
前記圧力検出ユニットに電気的に接続され、外部機器と通信接続するための通信モジュールをさらに含む、
請求項1に記載のタッチ発生器。
【請求項8】
前記発光ユニットに電気的に接続され、前記発光ユニットを発光状態に保持し、又はオフ状態にするためのメカニカルスイッチをさらに含む、
請求項1に記載のタッチ発生器。
【請求項9】
前記本体内に設けられ、前記タッチ発生器に電力を供給するための電源モジュールをさらに含む、
請求項1に記載のタッチ発生器。
【請求項10】
光を発生させるための請求項1に記載のタッチ発生器と、
前記タッチ発生器により発生させた前記光を感知するための感光ユニットが設けられる表示パネルと、を含む、
光タッチシステム。
【請求項11】
前記感光ユニットは、アレイ状に分布される複数の感光素子を含む、
請求項10に記載の光タッチシステム。
【請求項12】
光を受信したときに前記光を電気信号に変換するように感光ユニットを制御するステップと、
前記電気信号を受信したときにタッチデータを解析するようにマイクロ制御モジュールを制御するステップと、
前記タッチデータに基づいて、前記光に対応するタッチ操作を表示するように表示パネルを制御するステップと、を含む、
タッチ制御方法。
【請求項13】
前記感光ユニットは、複数の感光素子を含み、
光を受信したときに前記光を電気信号に変換するように感光ユニットを制御する前記ステップは、対応する前記光を受信したときに前記光を電気信号に変換するように一つ又は複数の前記感光素子を制御するステップを含む、
請求項12に記載のタッチ制御方法。
【請求項14】
前記電気信号を受信したときにタッチデータを解析するようにマイクロ制御モジュールを制御する前記ステップは、
前記光を受信する前記感光素子の座標を算出するステップと、
前記光を受信した前記感光素子の座標に基づいて前記タッチデータを取得するステップと、含む、
請求項13に記載のタッチ制御方法。
【請求項15】
前記タッチデータは、タッチ位置を含み、
前記光を受信した前記感光素子の座標に基づいて前記タッチデータを取得する前記ステップは、前記光を受信した前記感光素子の座標に基づいて前記タッチ位置を算出するステップを含む、
請求項14に記載のタッチ制御方法。
【請求項16】
前記タッチデータは、感圧レベルをさらに含み、
前記光を受信した前記感光素子の座標に基づいて前記タッチデータを取得する前記ステップは、
前記光を受信した前記感光素子の座標に基づいて光点面積を算出するステップと、
前記光点面積に基づいて前記感圧レベルを算出するステップと、をさらに含む、
請求項15に記載のタッチ制御方法。
【請求項17】
前記電気信号を受信したときにタッチデータを解析するようにマイクロ制御モジュールを制御する前記ステップは、
前記光を受信した前記感光素子の座標を算出し、前記感光素子が受信した前記光の強度を取得するステップと、
前記光を受信した前記感光素子の座標と前記感光素子が受信した前記光の強度とを組み合わせて前記タッチデータを取得するステップと、含む、
請求項13に記載のタッチ制御方法。
【請求項18】
前記タッチデータは、タッチ位置を含み、
前記光を受信した前記感光素子の座標と前記感光素子が受信した前記光の強度とを組み合わせて前記タッチデータを取得する前記ステップは、
前記光を受信した前記感光素子の座標と前記感光素子が受信した前記光の強度とに基づいて、強度が最大となる前記光に対応する位置を算出することにより、前記タッチ位置を取得し、又は
複数の前記感光素子が受信した前記光の強度を比較し、強度が最大となる前記光に対応する前記感光素子の座標をタッチ位置とするステップを含む、
請求項17に記載のタッチ制御方法。
【請求項19】
前記タッチ位置は、感圧レベルをさらに含み、
前記光を受信した前記感光素子の座標と前記感光素子が受信した前記光の強度とを組み合わせて前記タッチデータを取得する前記ステップは、
強度が最大となる前記光に基づいて前記感圧レベルを算出するステップをさらに含む、
請求項18に記載のタッチ制御方法。
【請求項20】
前記電気信号を受信したときにタッチデータを解析するようにマイクロ制御モジュールを制御する前記ステップは、前記マイクロ制御モジュールが前記電気信号及び圧力のコード信号を受信したときに前記タッチデータを解析するステップを含む、
請求項12に記載のタッチ制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、タッチコントロールの分野に関し、特にタッチ発生器、光タッチシステム及びタッチ制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
表示 化石燃料の減少が日々続くと、新たな再生可能エネルギーとしての太陽エネルギーは、人間が使用するエネルギーの重要な一部になっていた。過去10年間、太陽エネルギー応用技術は、世界の各国で急速に発展してきた。技術の発展に伴い、インタラクション機能を有する表示装置がますます注目されている。例えば、タッチ機能を有する表示画面は、画像を表示するだけではなく、人の意志をタイムリーに画面にフィードバックすることもできる。光タッチ表示技術では、近距離タッチで使用される場合に誤タッチが発生しやすくなる。例えば、光タッチペンによる筆記や描画中に光タッチペンが出光し続ける場合、光タッチペンのタッチ位置を調整する際に、画面に不要なタッチ跡が発生しやすくなるため、筆跡や図画が不明瞭になり、スイッチにより光タッチペンの出光を制御する場合、使用の難度が増大し、操作が複雑になり、筆記や描画が不便になる。
【発明の概要】
【0003】
太陽光パネルの作業環境は、屋外に限られる。太陽光パネルの動作に影響を与える最大
の問題は、風雨雷ではなく、長年蓄積してきた粉塵である。太陽光パネルに付着した粉塵又はその他の付着物は、パネルの透過率に影響し、光電効率を妨げるため、パネルが太陽光を直接に取得する効率に深刻な影響を与え、パネルのエネルギー吸収及び変換効率を低下させ、発電効率を低下させる。本願の実施例によれば、光タッチペンが近距離タッチで使用される場合に誤タッチが発生しやすくなり、操作が複雑になるという技術的問題を解決することができるタッチ発生器、光タッチシステム及びタッチ制御方法が提供される。
【0004】
本願の実施例によれば、本体と、
前記本体に接続される受力材と、
前記受力材の圧力を検出して制御信号を送信するための圧力検出ユニットと、
前記圧力検出ユニットに電気的に接続されるように前記本体内に設けられ、前記制御信号を受信して前記受力材を介して出射される光を発生させるための発光ユニットと、を含むタッチ発生器が提供される。
【0005】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記タッチ発生器は、前記本体内に設けられる導光材をさらに含み、
前記受力材には、出光口が設けられ、
前記導光材は、前記発光ユニットと前記出光口との間に位置する。
【0006】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記タッチ発生器は、前記導光材と前記出光口との間に設けられるレンズをさらに含む。
【0007】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記レンズは、前記受力材に設けられ、
前記タッチ発生器は、前記本体内に設けられ、一端が前記本体に接続され、他端が前記受力材に接続される弾性材をさらに含む。
【0008】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記本体内には、第1固定段差が設けられ、
前記受力材には、第2固定段差が設けられ、
前記弾性材は、一端が前記第1固定段差に当接し、他端が前記第2固定段差に当接する。
【0009】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記第1固定段差及び前記第2固定段差は、いずれも環状をなす。
【0010】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記タッチ発生器は、前記圧力検出ユニットに電気的に接続され、外部機器と通信接続するための通信モジュールをさらに含む。
【0011】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記タッチ発生器は、前記発光ユニットに電気的に接続され、前記発光ユニットを発光状態に保持し、又はオフ状態にするためのメカニカルスイッチをさらに含む。
【0012】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記タッチ発生器は、前記本体内に設けられ、前記タッチ発生器に電力を供給するための電源モジュールをさらに含む。
【0013】
本願の実施例によれば、光を発生させるための上記タッチ発生器と、前記タッチ発生器により発生させた前記光を感知するための感光ユニットが設けられる表示パネルと、を含む光タッチシステムがさらに提供される。
【0014】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記感光ユニットは、アレイ状に分布される複数の感光素子を含む。
【0015】
本願の実施例によれば、光を受信したときに前記光を電気信号に変換するように感光ユニットを制御するステップと、
前記電気信号を受信したときにタッチデータを解析するようにマイクロ制御モジュールを制御するステップと、
前記タッチデータに基づいて、前記光に対応するタッチ操作を表示するように表示パネルを制御するステップと、を含むタッチ制御方法がさらに提供される。
【0016】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記感光ユニットは、複数の感光素子を含み、
光を受信したときに前記光を電気信号に変換するように感光ユニットを制御する前記ステップは、対応する前記光を受信したときに前記光を電気信号に変換するように一つ又は複数の前記感光素子を制御するステップを含む。
【0017】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記電気信号を受信したときにタッチデータを解析するようにマイクロ制御モジュールを制御する前記ステップは、
前記光を受信した前記感光素子の座標を算出するステップと、
前記光を受信した前記感光素子の座標に基づいて前記タッチデータを取得するステップと、含む。
【0018】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記タッチデータは、タッチ位置を含み、
前記光を受信した前記感光素子の座標に基づいて前記タッチデータを取得する前記ステップは、前記光を受信した前記感光素子の座標に基づいて前記タッチ位置を算出するステップを含む。
【0019】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記タッチデータは、感圧レベルをさらに含み、
前記光を受信した前記感光素子の座標に基づいて前記タッチデータを取得する前記ステップは、
前記光を受信した前記感光素子の座標に基づいて光点面積を算出するステップと、
前記光点面積に基づいて前記感圧レベルを算出するステップと、をさらに含む。
【0020】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記電気信号を受信したときにタッチデータを解析するようにマイクロ制御モジュールを制御する前記ステップは、
前記光を受信した前記感光素子の座標を算出し、前記感光素子が受信した前記光の強度を取得するステップと、
前記光を受信した前記感光素子の座標と前記感光素子が受信した前記光の強度とを組み合わせて前記タッチデータを取得するステップと、含む。
【0021】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記タッチデータは、タッチ位置を含み、
前記光を受信した前記感光素子の座標と前記感光素子が受信した前記光の強度とを組み合わせて前記タッチデータを取得する前記ステップは、
前記光を受信した前記感光素子の座標と前記感光素子が受信した前記光の強度とに基づいて、強度が最大となる前記光に対応する位置を算出することにより、前記タッチ位置を取得し、又は
複数の前記感光素子が受信した前記光の強度を比較し、強度が最大となる前記光に対応する前記感光素子の座標をタッチ位置とするステップを含む。
【0022】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記タッチ位置は、感圧レベルをさらに含み、
前記光を受信した前記感光素子の座標と前記感光素子が受信した前記光の強度とを組み合わせて前記タッチデータを取得する前記ステップは、
強度が最大となる前記光に基づいて前記感圧レベルを算出するステップをさらに含む。
【0023】
任意選択的に、本願の他の実施例において、前記電気信号を受信したときにタッチデータを解析するようにマイクロ制御モジュールを制御する前記ステップは、前記マイクロ制御モジュールが前記電気信号及び圧力のコード信号を受信したときに前記タッチデータを解析するステップを含む。
【発明の効果】
【0024】
本願の実施例によれば、タッチ発生器、光タッチシステム及びタッチ制御方法が開示される。圧力検出ユニットにより受力材の受力状況を検出し、受力材が表示パネルにタッチしたとき、圧力検出ユニットは、受力材が力を受けたことを検出して制御信号を送信し、発光ユニットは、制御信号を受信して受力材から表示パネルに出射される光を発生させ、このように設定することで、誤タッチの発生を回避することができ、かつ、操作が簡便であり、タッチ発生器の使用の難度が大幅に低減される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本願の実施例における技術的手段をより明確に説明するために、以下では、実施例の説明において使用する必要がある図面について簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本願の他の実施例にすぎず、当業者にとって、創造的な努力を払わずにこれらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【0026】
【
図1】本願の実施例に係る光タッチシステムの構造を示す概略図である。
【
図2】本願の実施例に係る光タッチシステムの動作原理図である。
【
図3】本願の実施例に係る光タッチシステムの他の動作原理図である。
【
図4】本願の実施例に係るタッチ制御方法のフローチャート1を示す概略図である。
【
図5】本願の実施例に係るタッチ制御方法のステップB4を示す概略フローチャート1である。
【
図6】本願の実施例に係るタッチ制御方法のステップB42を示す概略フローチャートである。
【
図7】本願の実施例に係るタッチ制御方法のステップB4を示す概略フローチャート2である
【
図8】本願の実施例に係るタッチ制御方法のステップB42’を示す概略フローチャートである。
【
図9】本願の実施例に係るタッチ制御方法を示す概略フローチャート2である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本願の実施例における図面を参照しながら、本願の実施例における技術的手段について明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、本願の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではない。本願の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行わなかったことを前提に得られる他のすべての実施例は、いずれも本願の保護の範囲に属する。また、本明細書に記載される具体的な実施形態は、本願の説明及び解釈のみを目的としており、本願を限定するものではないことを理解すべきである。本願において、反対の説明がなされていない場合、「上」や「下」などの使用される方位語は、通常、実際の使用又は動作状態における装置の上と下、具体的には、図面における図面方向を指し、「内」と「外」は装置の輪郭に対するものである。
【0028】
本願の実施例によれば、タッチ発生器、光タッチシステム及びタッチ制御方法が提供される。以下、それぞれ詳細に説明する。なお、以下の実施例の説明順序は、実施例の好適順序を限定するものではない。
【0029】
図1を参照して、本願の実施例によれば、本体111、受力材112、発光ユニット120及び圧力検出ユニット130を含むタッチ発生器100が提供される。受力材112は、本体111に接続される。圧力検出ユニット130は、受力材112の圧力を検出して制御信号を送信するために用いられる。発光ユニット120は、圧力検出ユニット130に電気的に接続されるように本体111内に設けられ、制御信号を受信して受力材112を介して出射される光を発生させるために用いられる。本願の実施例に係るタッチ発生器100は、感光ユニット210が設けられる表示パネル200に適用される。感光ユニット210は、タッチ発生器100から発生する光を感知することができるため、光タッチが実現される。
【0030】
本願の実施例に係るタッチ発生器100によれば、圧力検出ユニット130により受力材112の受力状況を検出し、受力材112が表示パネル200にタッチしたとき、圧力検出ユニット130は、受力材112が力を受けたことを検出し、発光ユニット120は、受力材112から表示パネル200に出射される光を発生させ、このように設定することで、タッチ発生器100が表示パネル200にタッチしたときにのみ発光することができ、感光ユニット210が光を感知することにより光タッチが実現される一方、タッチ発生器100が表示パネル200にタッチしないとき、タッチ発生器100は発光せず、感光ユニット210は光を感知することができないため、誤タッチを回避することができ、かつ、操作が簡便であり、タッチ発生器100の使用の難度が大幅に低減される。
【0031】
ここで、本願の実施例において、圧力検出ユニット130により検出される受力材112の圧力の大きさに基づいて、受力材112から出射される光の光点及び/又は強度を調整することにより、受力材112の圧力の大きさを光の光学特性によって提示し、表示パネル200は、感光ユニット210が受信する光の光学特性に基づいて感圧レベルに変換することができる。
【0032】
具体的には、本願の実施例において、発光ユニット120は、少なくとも一つの光源を含むことができ、圧力検出ユニット130は、受力材112が力を受けたことを検出し、光源は光を発生させる。本実施例において、光源は、一つ、二つ、三つ又はそれ以上に設けることができ、光源の具体的な数は、実際の状況に応じて調整することができ、ここでは一意に限定しない。
【0033】
具体的には、本願の実施例において、光源は、具体的には、レーザー発生器であってもよく、レーザー発生器によって発生する光の強度が高く、タッチの感度及び精度を保証するのに有利である。なお、実際の状況の選択や具体的なニーズに応じて、光源の具体的な選択は、適切に修正することができ、例えば、光源は、発光ダイオード(Light Emitting Diode,LED)であってもよく、光源が光を発生させて送信できることを保証すればよく、ここでは一意に限定しない。
【0034】
さらに、
図1に示すように、タッチ発生器100は、本体111内に設けられる導光材140をさらに含み、受力材112には、出光口1121が設けられ、具体的には、出光口1121は、本体111から離間する受力材112の一端に設けられ、導光材140は、発光ユニット120と出光口1121との間に位置する。この構造において、導光材140は、光の伝播経路に設けられ、光は、導光材140を通過した後に受力材112から出射され、導光材140は、導光作用を果たすことができ、光の利用率を効果的に向上させ、光源の出射光をより均一にすることができる。
【0035】
図1に示すように、導光材140は、本体111の長手方向に沿って延設され、かつ、入光面、出光面及び側面を有し、入光面と出光面とは、対向して設けられ、側面は、入光面と出光面との間に設けられ、入光面は、側面に接続され、出光面は、側面に接続され、入光面は、発光ユニット120に向けて設けられ、出光面は、受力材112に向けて設けられる。この構造において、発光ユニット120から出射された光は、入光面から導光材140の内部に入り、導光材140の伝送を経て、最終的には出光面から出射される。
【0036】
具体的には、導光材140は、側面に光を反射できるように反射材を設けることができる。この構造において、光が導光材140の内部において伝送されるとき、一部の光が導光材140の側面に放射され、導光材140の側面での反射を経て、この一部の光は、導光材140の内部に再び戻ることができ、最終的には導光材140の出光面から出射されるため、光の利用率を確保することができる。
【0037】
さらに、
図1に示すように、タッチ発生器100は、導光材140と出光口1121との間に設けられるレンズ150をさらに含む。この構造において、レンズ150は、光の伝播経路に設けられ、光は、レンズ150を通過した後に受力材112から出射され、レンズ150は、光を合焦させることができるため、光の伝播の精度を向上させることができる。
【0038】
具体的には、
図1に示すように、レンズ150は、受力材112に設けられ、タッチ発生器100は、本体111内に設けられる弾性材160をさらに含む。弾性材160は、具体的には、バネであってもよいがこれに限定されない。弾性材160は、一端が本体111に接続され、他端が受力材112に接続される。この構造において、受力材112は、本体111に伸縮可能に設けられ、弾性材160は、本体111と受力材112とを接続し、弾性材160が圧縮状態にあるときに受力材112が本体111内に収縮し、弾性材160が自然状態又は伸展状態にあるときに受力材112が本体111内から伸出し、タッチ発生器100の受力材112を表示パネル200に押圧したとき、受力材112は、レンズ150を発光ユニット120の方向に移動させるように動かすことにより、レンズ150と発光ユニット120との距離が変化し、受力材112から出射される光の光点や強度を変化させることができる。
【0039】
具体的には、
図1に示すように、本体111内には、第1固定段差1111が設けられ、受力材112には、第2固定段差1122が設けられる。弾性材160は、一端が第1固定段差1111に当接し、他端が第2固定段差1122に当接することにより、受力材112が本体111に伸縮可能に設けられる。
【0040】
具体的には、
図1に示すように、導光材140は、第1固定段差1111に設けられ、かつ、第1固定段差1111及び第2固定段差1122は、いずれも環状をなすため、出光口1121から光を出射させることができる。
【0041】
具体的には、
図1に示すように、圧力検出ユニット130は、弾性材160に接続されるように第1固定段差1111に設けられるため、弾性材160の弾力を検出することができ、ひいては受力材112の圧力を取得することができる。
【0042】
具体的には、
図1に示すように、タッチ発生器100は、圧力検出ユニット130に電気的に接続され、外部機器と通信接続するための通信モジュール170をさらに含む。この構造において、圧力検出ユニット130は、受力材112の圧力を検出した後に圧力の大きさのコード信号を送信することができ、通信モジュール170は、コード信号を表示パネル200に送信する。
【0043】
具体的には、
図1に示すように、タッチ発生器100は、発光ユニット120に電気的に接続されるメカニカルスイッチ180をさらに含む。メカニカルスイッチ180により発光ユニット120を発光状態に保持し、又はオフ状態にすることができる。メカニカルスイッチ180が発光ユニット120を発光状態に保持するとき、タッチ発生器100は、遠距離タッチに用いられ、メカニカルスイッチ180が発光ユニット120をオフ状態にするとき、受力材112を押圧することにより発光ユニット120を発光させることができる。
【0044】
具体的には、
図1~
図3に示すように、タッチ発生器100は、本体111内に設けられ、タッチ発生器100に電力を供給するための電源モジュール190をさらに含む。電源モジュール190は、圧力検出ユニット130、発光ユニット120及び通信モジュール170に電気的に接続される。
【0045】
図1を参照して、本願の実施例によれば、上述したタッチ発生器100と、光を感知して光を電気信号に変換するための感光ユニット210が設けられる表示パネル200とを含む光タッチシステムがさらに提供される。
【0046】
本願の実施例に係る光タッチシステムにおいて、タッチ発生器100の受力材112を表示パネル200に押圧することにより、圧力検出ユニット130は、受力材112が力を受けたことを検出し、発光ユニット120は、受力材112から表示パネル200に出射される光を発生させ、感光ユニット210は、光を感知することにより、近距離光タッチが実現される。当然のことながら、実際の状況の選択や具体的なニーズに応じて、発光ユニット120は、メカニカルスイッチ180により、受力材112から表示パネル200に出射される光を発生させ、感光ユニット210は、光を感知することにより、遠距離光タッチが実現される。
【0047】
具体的には、感光ユニット210は、表示パネル200の出光側に設けられてもよく、すなわち、表示パネル200を製造した後に感光ユニット210を表示パネル200の出光側に設け、感光ユニット210と表示パネル200とを電気的に接続してもよい。当然のことながら、実際の状況の選択や具体的なニーズに応じて、感光ユニット210は、表示パネル200の内部に集積されてもよく、具体的には、感光ユニット210は、表示パネル200のアレイ基板に集積されてもよく、光を感知する作用も同様に実現することができ、ここでは一意に限定しない。
【0048】
具体的には、
図1に示すように、感光ユニット210は、光を受信して光を電気信号に変換するための複数の感光素子211を含み、複数の感光素子211がアレイ状に分布されることにより、タッチ発生器100から送信される光を検出することができる。
【0049】
具体的には、本願の実施例において、感光素子211は、具体的には、光を電気信号に変換することができるフォトダイオードであり、ここでの電気信号は、電流又は電圧であってもよい。フォトダイオードは、光の変化に非常に敏感であり、一方向の導電性を有し、光の強度が異なる場合、フォトダイオードが変換する電気信号の強度が異なるため、本願の実施例では、光の強度を変化させることにより、タッチの精度を向上させることができ、例えば、受信する光の強度が最大となる感光素子211をタッチ位置として設定してもよい。なお、実際の状況の選択や具体的なニーズに応じて、感光素子211は、光を感知することができる他のデバイスであってもよく、ここでは一意に限定しない。
【0050】
ここで、感光素子211は、表示パネル200に設けられる外付け光センサであってもよく、又は、感光素子211は、表示パネル200の内部に一体的に設けられてもよく、具体的には、実際のニーズに応じて設けられてもよい。
【0051】
具体的には、
図1~
図3に示すように、表示パネル200は、感光ユニット210から送信される電気信号を受信してタッチデータを解析するためのマイクロ制御モジュール220をさらに含む。具体的には、タッチデータは、感圧レベル及びタッチ位置を含んでもよい。マイクロ制御モジュール220は、電気信号に基づいて感圧レベル及びタッチ位置を算出して取得し、タッチデータを解析した後、表示パネル200にタッチデータを反応させて表示することにより、表示パネル200にタッチ点又はタッチ跡が表示される。
【0052】
なお、マイクロ制御モジュール220は、実際の状況の選択や具体的なニーズに応じて、さらに圧力検出ユニット130から送信されるコード信号を受信するために用いられる。具体的には、マイクロ制御モジュール220は、通信モジュールに通信接続されており、圧力検出ユニット130は、受力材112の圧力を検出した後に圧力の大きさのコード信号を送信ことができ、通信モジュール170は、マイクロ制御モジュール220にコード信号を送信し、マイクロ制御モジュール220は、コード信号及び電気信号を受信し、コード信号及び電気信号に基づいて前記タッチデータを解析する。ここで、タッチデータは、感圧レベル及びタッチ位置を含み、マイクロ制御モジュール220は、コード信号を復号して感圧レベルを取得することができ、電気信号を算出してタッチ位置を取得することができる。
【0053】
図1、
図2及び
図4を参照して、本願の実施例によれば、上記光タッチシステムを用いるタッチ制御方法がさらに提供される。タッチ制御方法は、光を受信したときに光を電気信号に変換するように感光ユニット210を制御するステップB3と、電気信号を受信したときにタッチデータを解析するようにマイクロ制御モジュール220を制御するステップB4と、タッチデータに基づいて、光に対応するタッチ操作を表示するように表示パネル200を制御するステップB5と、を含む。ここで、タッチ操作とは、タッチデータに基づいてタッチ発生器100の移動軌跡を位置付けて追跡することを指し、タッチ発生器100の移動軌跡を表示パネル200に表示することにより、描画、筆記、インタラクションなどの機能を実現することができる。
【0054】
本願の実施例に係るタッチ制御方法によれば、圧力検出ユニット130により受力材112の受力状況を検出し、受力材112が表示パネル200にタッチしたとき、圧力検出ユニット130は、受力材112が力を受けたことを検出し、発光ユニット120は、受力材112から表示パネル200に出射される光を発生させ、表示パネル200の感光ユニット210は、光を受信して光を電気信号に変換し、マイクロ制御モジュール220は、電気信号を受信してタッチデータを解析することにより、光タッチが実現される。
【0055】
任意選択的に、本願の実施例のステップB4において、タッチデータは、具体的には、タッチ位置及び感圧レベルを含んでもよく、当然のことながら、実際の状況の選択や具体的なニーズに応じて、タッチデータは、他のデータを含んでもよく、ここでは一意に限定しない。
【0056】
具体的には、
図4及び
図9に示すように、上記ステップB3を行う前に、タッチ制御方法は、受力材112が表示パネル200にタッチしたときに受力材112の圧力を検出し、圧力に基づいて制御信号を送信するように圧力検出ユニット130を制御するステップB1と、制御信号を受信したときに光を発生させるように発光ユニット120を制御するステップB2と、をさらに含む。
【0057】
具体的には、
図1及び
図2に示すように、上記ステップB1において、発光ユニット120から出射された光は、導光材140の処理を経た後に出射され、この構造において、導光材140は、導光作用を果たすことができ、光の利用率を効果的に向上させることができる。
【0058】
具体的には、
図1及び
図2に示すように、上記ステップB2において、光の伝播経路には、レンズ150が設けられており、光は、導光材140の処理を経た後に、レンズ150から透過し、レンズ150は、光を合焦させることができ、光の伝播の精度を向上させることができる。
【0059】
図1及び
図2に示すように、光は、導光材140及びレンズ150を通過した後に、その後、感光ユニット210に到達して受信され、感光ユニット210は、受信した光を電気信号に変換して送信し、光線の強度が異なる場合、対応する電気信号の強度も異なる。同様に、マイクロ制御モジュール220は、異なる強度の電気信号を受信し、解析されたタッチデータも異なるため、本願の実施例では、光の強度を変化させることにより、タッチの精度を向上させることができ、例えば、表示パネル200が受信した光の強度が最大となる位置をタッチ位置として設定してもよい。
【0060】
具体的には、
図1及び
図2に示すように、上記ステップB2において、光の強度は、制御信号によって変化する一方、制御信号は、圧力に応じて発生し、すなわち、光の強度は、圧力の強度によって変化する。
【0061】
任意選択的に、発光ユニット120の電流を変化させることにより光の強度を調整して変化させてもよい。本実施例において、受力材112が受ける圧力が小さい場合には、制御信号の制御により、発光ユニット120の電流が小さくなり、それに応じて、発光ユニット120は、強度の低い光を発生させ、受力材112が受ける圧力が大きい場合には、制御信号の制御により、発光ユニット120の電流が大きくなり、それに応じて、発光ユニット120は、強度の高い光を発生させる。
【0062】
図1及び
図2に示すように、光が表示パネル200に到達した後、感光ユニット210は光を受信し、光点の大きさによって感光ユニット210が受信した光の面積も異なり、すなわち、光の光点の大きさも感光ユニット210の検知状況に影響を与えることになる。本願の実施例において、圧力の強度に応じて光点を変化させることにより、光点の大きさに基づいて受力材112が受ける圧力を算出し、筆跡の太さによって表示パネル200に提示することができる。具体的には、感光ユニット210が受信した光の面積は、光点面積であり、光の光点が大きい場合には、感光ユニット210が受信した光の面積も大きくなり、光の光点が小さい場合には、感光ユニット210が受信した光の面積も小さくなる。
【0063】
任意選択的に、発光ユニット120とレンズ150との距離を変化させることにより光の合焦度を変化させることができ、それにより、感光ユニット210に現れる光点の大きさを変化させることができる。この実施例において、
図1に示すように、受力材112が受ける圧力が小さい場合に、発光ユニット120とレンズ150との距離が大きくなり、受力材112が受ける圧力が大きい場合に、発光ユニット120とレンズ150との距離が小さくなり、このように設定することで、光の光点の大きさを変化させることができる。
【0064】
具体的には、
図1及び
図2に示すように、感光ユニット210は、複数の感光素子211を含む。上記ステップB3において、光を受信したときに光を電気信号に変換するように感光ユニット210を制御するステップは、対応する光を受信したときに光を電気信号に変換するように一つ又は複数の感光素子211を制御するステップを含む。
【0065】
具体的には、本願の実施例において、感光素子211は、具体的には、光を電気信号に変換することができるフォトダイオードであり、ここでの電気信号は、電流又は電圧であってもよい。フォトダイオードは、光の変化に非常に敏感であり、一方向の導電性を有し、光の強度が異なる場合、フォトダイオードが変換する電気信号の強度が異なるため、本願の実施例では、光の強度を変化させることにより、タッチの精度を向上させることができ、例えば、受信した光の強度が最大となる表示パネル200における感光素子211をタッチ位置として設定してもよい。なお、実際の状況の選択や具体的なニーズに応じて、感光素子211は、光を感知することができる他のデバイスであってもよく、ここでは一意に限定しない。
【0066】
具体的には、
図5に示すように、上記ステップB4において、電気信号を受信したときにタッチデータを解析するようにマイクロ制御モジュール220を制御するステップは、光を受信した感光素子211の座標を算出するステップB41と、光を受信した感光素子211の座標に基づいてタッチデータを取得するステップB42と、を含む。
【0067】
具体的には、
図6に示すように、上記ステップB42において、タッチデータは、タッチ位置を含み、光を受信した感光素子211の座標に基づいてタッチデータを取得するステップは、具体的には、光を受信した感光素子211の座標に基づいてタッチ位置を算出するステップB421を含む。具体的には、光を受信した感光素子211が一つしかない場合には、光を受信したこの感光素子211の座標はタッチ位置であり、光を受信した感光素子211が複数ある場合には、光を受信した複数の感光素子211の座標の中心点がタッチ位置となり、又は、光を受信した複数の感光素子211の座標間の領域がタッチ位置となる。
【0068】
具体的には、
図6に示すように、上記ステップB42において、タッチデータは、感圧レベルをさらに含み、光を受信した感光素子211の座標に基づいてタッチデータを取得するステップは、具体的には、光を受信した感光素子211の座標に基づいて光点面積を算出するステップB422と、光点面積に基づいて感圧レベルを算出するステップB423と、を含む。この実施例では、第1関係マッピングテーブルにおいて光点面積に対応する感圧レベルを取得し、ここで、第1関係マッピングテーブルは、光点面積と感圧レベルとのマッピング関係である。第1関係マッピングテーブルでは、一つの光点面積が一つの感圧レベルに対応してもよく、複数の光点面積が一つの感圧レベルに対応してもよい。
【0069】
具体的には、
図7に示すように、上記ステップB4において、電気信号を受信したときにタッチデータを解析するようにマイクロ制御モジュール220を制御するステップは、一対一で対応する、光を受信した感光素子211の座標と感光素子211が受信した光の強度とを算出するステップB41’と、光を受信した感光素子211の座標と、感光素子211が受信した光の強度とを組み合わせてタッチデータを取得するステップB42’と、を含む。本実施例において、光を受信した感光素子211の座標と感光素子211が受信した光の強度とを組み合わせてタッチデータを取得することにより、タッチ精度を向上させることができる。
【0070】
なお、上記ステップB41’において、感光素子211は、光を電気信号に変換することができ、電気信号は電流又は電圧であってもよく、光の強度が異なる場合には、変換される電気信号の強度が異なるため、マイクロ制御モジュール220が受信した電気信号に基づいて感光素子211が受信した光の強度を逆に推定することができる。
【0071】
具体的には、
図8に示すように、上記ステップB42’において、タッチデータは、タッチ位置を含み、光を受信した感光素子211の座標と、感光素子211が受信した光の強度とを組み合わせてタッチデータを取得するステップは、具体的には、光を受信した感光素子211の座標と感光素子211が受信した光の強度とに基づいて、強度が最大となる光に対応する位置を算出することにより、タッチ位置を取得し、又は、複数の感光素子211が受信した光の強度を比較し、強度が最大となる光に対応する感光素子211の座標をタッチ位置とするステップB421’を含む。
【0072】
具体的には、
図8に示すように、上記ステップB42’において、タッチ位置は、感圧レベルをさらに含み、光を受信した感光素子211の座標と、感光素子211が受信した光の強度とを組み合わせてタッチデータを取得するステップは、具体的には、強度が最大となる光に基づいて感圧レベルを算出するステップB422’を含む。この実施例では、第2関係マッピングテーブルにおいて強度が最大となる光に対応する感圧レベルを取得し、ここで、第2関係マッピングテーブルは、光の強度と感圧レベルとのマッピング関係である。第2関係マッピングテーブルでは、一つの光の強度が一つの感圧レベルに対応してもよく、複数の光の強度が一つの感圧レベルに対応してもよい。
【0073】
具体的には、上記実施例において、感圧レベルは、電気信号によらないで取得することができる。具体的には、
図3及び
図9に示すように、上記ステップB1において、受力材112が表示パネル200にタッチしたときに受力材112の圧力を検出し、圧力に基づいて制御信号と、感圧レベル情報を携帯する信号であるコード信号とを送信するように圧力検出ユニット130を制御する。上記ステップB4において、電気信号及び圧力のコード信号を受信したときにタッチデータを解析するようにマイクロ制御モジュール220を制御する。この実施例において、圧力検出ユニット130は、通信モジュール170を介してマイクロ制御モジュール220にコード信号を送信し、タッチデータは、タッチ位置及び感圧レベルを含み、マイクロ制御モジュール220は、コード信号に基づいて感圧レベルを算出し、電気信号に基づいてタッチ位置を算出し、マイクロ制御モジュール220が電気信号に基づいてタッチ位置を算出する方法は、上記実施例の方法を採用することができる。
【0074】
以上、本願に係るタッチ発生器、光タッチシステム及びタッチ制御方法について詳細に紹介し、本明細書では、具体的な例を適用して本願の原理及び実施形態について詳述した。上記の実施例の説明は、本願の方法及びそのコア思想の理解を助けるためにのみ用いられるものである。同時に、当業者にとっては、本願の思想に基づき、具体的な実施形態及び適用範囲にいずれも変更箇所があることから、本明細書の内容は、本願の制限として理解すべきではない。
【国際調査報告】