IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アガラムドットコム カンパニーリミテッドの特許一覧

特表2023-550232感染症拡散防止のための統合管理方法
<>
  • 特表-感染症拡散防止のための統合管理方法 図1
  • 特表-感染症拡散防止のための統合管理方法 図2
  • 特表-感染症拡散防止のための統合管理方法 図3
  • 特表-感染症拡散防止のための統合管理方法 図4
  • 特表-感染症拡散防止のための統合管理方法 図5
  • 特表-感染症拡散防止のための統合管理方法 図6
  • 特表-感染症拡散防止のための統合管理方法 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-01
(54)【発明の名称】感染症拡散防止のための統合管理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/26 20120101AFI20231124BHJP
【FI】
G06Q50/26
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023518295
(86)(22)【出願日】2021-10-02
(85)【翻訳文提出日】2023-03-20
(86)【国際出願番号】 KR2021013544
(87)【国際公開番号】W WO2022075672
(87)【国際公開日】2022-04-14
(31)【優先権主張番号】10-2020-0128703
(32)【優先日】2020-10-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
(71)【出願人】
【識別番号】516005371
【氏名又は名称】アガラムドットコム カンパニーリミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100130993
【弁理士】
【氏名又は名称】小原 弘揮
(72)【発明者】
【氏名】ジョ ワン ジェ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC35
(57)【要約】
【課題】 現在、新型コロナウイルス感染症によって全世界が深刻な危険に直面しており、防疫システムがうまくいっているとされている韓国でさえ集団感染が一度発生したら、さらなる拡散危険に繋がる可能性のある状況に置かれている。こういう点に着目して、拡散経路をリアルタイムで確認できるシステムを構築しようとするものである。店舗側は情報を登録したバーコードを印刷してテーブルに付着し、顧客は店舗を訪問したらテーブルに付着されたバーコードをダウンロードしてあるアプリを通じてスキャンすることで入場登録される。退場時もアプリから退場登録をすれば退場日時が記録されるのだ。感染者が発生した場合、顧客の携帯電話番号と検索期間を入力すれば、直ちに感染可能性のある店舗及び顧客が抽出できて防疫を行うことができるようになる。
【選択図】 図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗の情報と顧客情報及び出入り情報を管理する管制センター、店舗及びテーブル情報と連動されるバーコード、顧客の出入り登録及び照会を行う店舗用ターミナル、感染経路を照会する防疫当局用ターミナル、出入登録のために使用される顧客用端末機といったものを含む伝染病拡散防止方法に関するもので、
顧客の端末機は、入力されたバーコード情報を管制センターに送信する段階、
管制センターは、未登録の場合、入出管理DBに保存した後、登録メッセージを送信する段階、
顧客端末機は、受信した登録メッセージを画面に表示する段階、
顧客端末は、入力された退場情報を管制センターに伝送する段階、
管制センターは、退場情報を入出管理DBに保存する段階、
顧客端末機は、退場完了をすることでアプリが終了されることを特徴とする感染症拡散防止方法。
【請求項2】
請求項1の顧客の端末機は、入力されたバーコード情報を管制センターに伝送する段階で、
端末機を持っていない顧客の入場登録のために、同伴した顧客の端末機または店舗側のターミナルを通じて入力した携帯電話番号を伝送することを特徴とする感染症拡散防止方法。
【請求項3】
請求項2の端末機を持っていない顧客のうち、携帯電話番号を持っていない顧客の場合において、
携帯電話番号に代わって入力された社会保障番号(韓国の場合、住民登録番号)のような個人を特定できる情報に代替することを特徴とする感染症拡散防止方法。
【請求項4】
請求項1において、
バーコードは、1、2次元バーコード、QRコード、イメージコード、無線通信を利用するモノのインターネット機器の中から1つ以上を選択できることを特徴とする感染症拡散防止方法。
【請求項5】
請求項1の顧客端末は、入力された退場情報を管制センターに伝送する段階で、
顧客の端末機に代わって店舗のターミナルを通じて退場情報を管制センターに伝送することを特徴とする感染症拡散防止方法。
【請求項6】
請求項1の顧客端末は、入力された退場情報を管制センターに伝送する段階で、
顧客の端末機は、退場情報の入力がない場合、顧客の位置と店舗の位置を把握し、距離が一定以上離れた場合に自動的に退場情報を管制センターに伝送することを特徴とする感染症拡散防止方法。
【請求項7】
請求項1において、
店舗を利用する顧客が全員出入登録をしているかを確認し、未登録者がいる場合、登録を要請できる手段として、
店舗のターミナルは、現在登録されている顧客情報を要求するメッセージを送信する段階、
管制センターは、現在テーブル単位で登録されている顧客の情報を抽出して伝送する段階、
店舗のターミナルは、受信した情報を表示することを特徴とする感染症拡散防止方法。
【請求項8】
テーブル単位で管理される店舗とは異なり、バスや地下鉄などの公共交通機関の出入記録において、
顧客の端末機は、モノのインターネット機器から受信したコードを管制センターに伝送する段階、
管制センターは、未登録の場合、入出管理DBに保存した後、登録メッセージを送信する段階、
顧客端末機は、受信した登録メッセージを画面に表示する段階、
顧客端末機は、モノのインターネット機器から受信される情報がない場合、退場情報を管制センターに送信する段階、
管制センターは、退場情報を入出管理DBに保存する段階、
顧客端末機は、退場完了することで終了することを特徴とする感染症拡散防止方法。
【請求項9】
請求項1において、
感染者の経路を追跡する方法として、
防疫当局のターミナルは、入力された感染者の携帯電話番号と期間を管制センターに送信する段階、
管制センターは、照会期間中に訪問したすべての店舗の情報、入場及び退場時間、テーブル情報を抽出して伝送する段階、
防疫当局のターミナルは、受信した情報を画面に表示し、選択された店舗の情報と照会期間を管制センターに送信する段階、
管制センターは、照会期間中に店舗を訪問した他の顧客の携帯電話番号と入退場時間及びテーブルの情報を抽出して伝送する段階、
防疫当局のターミナルは、受信した情報を画面に表示することを特徴とする感染症拡散防止方法。
【請求項10】
請求項9で、
実際、感染危険度は感染者との距離及び接触時間で評価される。入退場で確認できる接触時間以外に距離を確認するための手段として、
防疫当局のターミナルは、店舗のテーブル配置図を要請するメッセージを送信する段階、
管制センターは、店舗のテーブル配置情報を抽出して伝送する段階、
店舗のターミナルは、受信した情報を表示することを特徴とする感染症拡散防止方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、拡散している感染症(現在はCOVID-19)の感染経路をリアルタイムで確認できるシステムを構築することによって、効率的に拡散統制をすることができる方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、新型コロナウイルス感染症によって全世界が深刻な危険に直面しており、防疫システムがうまくいっているとされている韓国でさえ集団感染が一度発生したら、さらなる拡散危険に繋がる可能性のある状況に置かれている。また、感染性によって拡散が防止できる効率的な方案が重要であるが、現在までは地域または業種などをまとめて統制する方法が用いられている。
【0003】
これは経済全般に深刻な悪影響を及ぼすにも関わらず、その効果は短期的であり、ひとまず状況が収まった後もいつでもまた拡散する可能性があるという問題を持っている。しかも感染者の動線を追跡することでさらなる拡散を防止するための検査を行う過程で、ほぼすべての作業を人が行うため、多くの費用負担と時間がかかったり、不正確という問題も発生している。
【0004】
また、既存の感染経路を確認のためのシステムとして、店舗を訪問した顧客は事前に登録してあるQRコードを店舗で備えているリード機にスキャンしたり、QRコードがない顧客は手書きで顧客の情報を記録するようにしている。しかし、別途のリード機を備え付けなければならないという問題や使用が不便な点、QRコードがない顧客がほとんどであることから、手書きで顧客の情報を書いているのが現実である。
【0005】
ここで手書き帳簿は、個人情報の流出という深刻な問題に繋がる可能性がある。またQRコードで記録された出入記録と手書き記録が同時に存在することにより、実際の感染者の動線を把握する場合、人がいちいち確認しなければならず、退室時間が明確でないため感染者のあとに訪問したすべての人を対象に検査を行ったり2週間の隔離措置を取ったりという問題が発生する。すなわち、保守的な立場では小さな危険も甘受できないという観点で理解できるが、隔離措置は深刻な個人的・経済的打撃及び人権侵害、過度な検査費用などの問題に繋がる。したがって、適切な危険と費用を考慮した効率的な方案が必要だということだ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、全国民が大半所持している携帯電話を利用して感染可能性のある動線を便利に記録し、感染が確認された人と接触した人に対する情報を効果的に抽出して防疫措置ができるようにするシステムを構築する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明では、感染の主な経路であり不特定多数が利用するほぼすべての飲食店舗などにおいて、事前に統合システムに登録してから必要なPCまたはスマートフォンなどにソリューションをダウンロードして設置し、テーブル単位で必要な識別情報(QR及び1、2次元バーコード、数字など)を印刷または購入して店舗の入口やテーブルに付着する。
【0008】
店舗を訪問した顧客は事前に設置したスマートフォンのアプリを開き、入口やテーブルに付着されている識別情報をカメラまたはキー入力を通じて認識し、入場日時とテーブルに関する情報をリアルタイムで記録し、店舗側でテーブルを精算する時、退場日時が記録されるようにする。ここで必要な場合、テーブルに登録された顧客の数と登録された数をリアルタイムで確認し、不一致の場合、皆が登録するように誘導すれば良い。
【0009】
また、テイクアウトを含む飲食店や感染の可能性がある大学及び塾の講義室、劇場の上映館、タクシー、人が集まる教会のような宗教既設などすべての場所においても、識別情報を付与して参加記録を残すようにし、アプリが使えない携帯電話の場合は店舗が登録した電話番号に電話をかけて発信者表示を利用して入場及び退場を記録することができるようになる。
【0010】
さらに、記録された場合、顧客の携帯電話に登録されたという情報(イメージ、文字など)を伝送し、テーブルを使わないTake-Outを中心とする店舗などは受信した情報を確認することで漏れた顧客がいないよう統制することができる。
【0011】
その後は、感染が確認された顧客の携帯電話番号と感染可能性がある日付と時間を入力すれば、感染可能性がある店舗と顧客の携帯電話番号及びテーブル情報が確認でき、必要な場合はシステムまたは通信会社の情報を比べ感染可能性が高い顧客を抽出して検査を行うことができるようになるのだ。
【0012】
ここで感染の可能性は感染者と接触可能な時間帯及びテーブルの距離を考慮した危険度を評価して、検査対象と順序を決めることができ、必要な場合はテーブルの配置と距離を調整するよう勧告することもできる。
【発明の効果】
【0013】
上記で説明したように、感染症の拡散を防止するためには、対象となる店舗と顧客が便利に利用できながらも構築する費用も最小限にすることを大事であり、全国の全ての店舗および国民がもれなく参加することが重要である。また、感染症の拡散を防止するために強力な移動統制や経済活動を抑制すれば、社会は深刻な恐慌に陥る可能性があるという点から、適切で効率的な統制方案が必要だ。すなわち、現在新型コロナウイルス感染症(その他の感染症を含む)がいつ終息するのか予測が不可能な状況で、適切に危険を統制しながら経済活動ができるようにすることは非常に重要だ。本特許はこのような点を十分に考慮して設計している。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、本発明の総括テンプレート
図2図2は、テーブルのある飲食店等の入場及び退場のテンプレート
図3図3は、アプリ使用可能な携帯電話がない場合の入場及び退場のテンプレート
図4図4は、感染者の経路や検査対象を抽出するテンプレート
図5図5は、顧客の入場時に携帯電話アプリの運営方法に関するテンプレート
図6図6は、店舗の情報を管理するDB構成図
図7図7は、顧客の経路情報を管理するDB構成図
【発明を実施するための形態】
【0015】
実際用いる時は、上記で説明した技術を状況に会わせて適切に結合して使用することになり、以下に添付した図を参照して本発明による方法及び装置について詳しく説明する。
【0016】
ここでの例は、単に例示のために提供するものであり、本発明を制限するためのものではない。本発明は実施例を参照して説明しているが、ここで使用される用語は本発明を制限のためのものというよりは、説明や例示のために使用されたものであるという点を理解して頂きたい。
【0017】
また、本発明の思想や範囲から離れない限り、添付した特許請求の範囲内で色々な変形や修正が行われることもある。本発明はここで特定システムを基準に実施例を参照して説明しているが、本発明はこれに限定されず添付した特許請求範囲内で機能的に同じ構造、方法及び用法に拡張することができる。
【0018】
図1は本発明の総括テンプレートで、店舗はオン・オフラインを通じて店舗の情報を登録(106)してアプリをダウンロードしたり、アプリをダウンロードしてからアプリを通じて店舗を登録(106)したりした後、付与されたバーコードを印刷してテーブルに付着する。そして、顧客はアプリをダウンロードした後、基本情報に同意して登録(107)を完了すれば使用できる状態になる。顧客が店舗(101)を訪問してアプリを開き、テーブルに付着されたバーコード(102)をスキャンすれば直ちに店舗の情報と入場した日時などが記録(108)され、退場時もアプリで退場登録をすれば退場日時が記録(108)されるのだ。
【0019】
ここで顧客の登録は、感染症の拡散を防止するためのものであるため、顧客のプライバシーを侵害するようないかなる情報も収集しないことが妥当である。顧客を携帯電話番号のみで区分し、経路に関する情報については防疫のために指定された最小限の期間が経過すれば直ちに破棄するのが合理的である。このような原則に違反して移動に関する敏感な個人情報が使用される場合、顧客は決して防疫に協力しくなり状況は悪化するだろう。ただし、感染が確認された顧客の情報は通信会社とその他の情報を活用して追加照会ができるようにすれば良い。
【0020】
図2はテーブルのある飲食店などの入場及び退場のテンプレートで、顧客は入場してテーブルに案内されたらアプリを開きテーブルに付着してあるバーコードをスキャン(202)する。登録されていない場合、管制センターは入場登録(204)を行い携帯電話電話は登録完了メッセージを受信(205)し、すでに登録されている場合はテーブル情報を変更(206)する。ここで店舗は端末機を通じてテーブルの顧客数と実際の顧客数を確認(207)した後、差がある場合は未登録顧客に登録するよう誘導(208)することになる。
【0021】
ここで、店舗の端末機からテーブルの登録された携帯電話番号を照会する場合、番号全体ではなく下から4桁だけがオープンされるため、個人情報の保護趣旨に符合する。
【0022】
そして顧客が注文をして食事を完了(210)し退場する場合、顧客がアプリを通じて退場登録を行ったり(212)、店舗側がそのテーブルの退場登録(211)をしたりすることができる。どちらかで退場登録ができれば良い。しかし、顧客や店舗が退場登録をしない場合、現在の顧客の位置と店舗の位置を比べ(213)、距離が一定以上離れた時(214)、自動的に退場登録(215)ができるようにする。
【0023】
ここでアプリは、店舗に入場登録した状態のまま終了せず、バックグラウンドで作動しているという前提で可能であり、このような機能および具現はすでに公示された技術なのでここで別途論じない。そして下書で定義しているように、バーコード(102、202)は、携帯電話から伝送してもらえるすべての数字、文字、イメージ、そしてモノのインターネットの中で必要なコードがもらえる。
【0024】
店舗の登録ができる時点で退場されていない店舗の情報がある場合は、自動的に退場登録ができるようにするのは当然である。また、大学の講義室の場合はその講義室がテーブルとして認識されるように設定した後、個別座席に対して学生(顧客)が追加で座席番号を入力できるように構成されるようになる。
【0025】
また、一時的に利用するタクシー、バス、地下鉄などの公共交通機関にも車両別にバーコードを付着して管理するのが可能であり、小規模の店舗やサウサ、病院、美容院などは1つのテーブル(00)だけで可能である。その他多様な業種や店舗で修正して使用することで全国のすべての店舗を防疫網内に含ませることができるだろう。ここでバスや地下鉄は出退勤時間の混雑により1、2次元バーコードを適用することが難しいことがあるので、バーコードの定義で言及したモノのインターネット機器を利用して1、2次元バーコードと同じ情報を携帯電話に伝送し、受信距離を離れれば退場処理をすることになるのだ。
【0026】
図3は、アプリが使用できる携帯電話がない場合の入場及び退場のテンプレートで、同行した顧客が以前登録した場合(303)は店舗を選択(304)して追加する顧客の携帯電話番号を入力(305)を行う。登録したことがない場合または最初から店舗の端末機を利用する場合はテーブルを選択(302)して追加する顧客の携帯電話番号を入力(305)すれば入場登録が完了(306)し、システムは携帯電話番号に登録メッセージを送信(307)する。
【0027】
そして顧客は注文をして食事を完了(308)し退場する場合、同伴者のアプリを通じて退場登録を行ったり(310)、登録メッセージと共に送信された退場登録用指定番号に電話をかけ発信者表示を利用して退場登録(311)をしたりすることができる。また、店舗側もそのテーブルの顧客を退場登録(309)することができるが、どちらが先に退場登録をした場合、他は不要である。
【0028】
ここで顧客の携帯電話番号がない場合は、幼児及び青少年、携帯電話の普及が少ない国や地域の場合がある。ここで幼児や青少年の場合、両親と共同生活をする場合がほとんどなので携帯電話の区分コードである「010」の代わりに「001~009」と入力して追加することもできる。携帯電話の区分コードは国別に異なるので、各国の特性に合わせて修正すれば良いので、上記の例は参考用に過ぎない。
【0029】
そして、携帯電話を持っていない成人は、各国で国民に付与した社会保障番号(韓国の場合、住民登録番号)のような個人を特定できる情報を入力して登録することもできるだろう。幼児や青少年は、個別管理のために社会保障番号を使うことができる。
【0030】
登録メッセージには退場時に使用できる固有番号を提供できるが、ここで固有番号はシステム単位で必要な数だけ番号を登録して使用することで、店舗別に番号を付与するものではないので店舗側で負担することは全くない。これは以前に出願した方式である店舗別に番号を備えることと比べたら、はるかに効率的な方法になるだろう。また、実際の発信者表示を抽出して利用する方法はすでに公示された技術であるため、ここで別途に論じない。
【0031】
そして正常な携帯電話番号でない場合、登録メッセージが発送できなくなり、発信者表示を利用して退場することも不可能なことになる。また、正常な携帯電話番号だとしても登録メッセージの発送が本特許の必須事項ではない。すなわち、システムの構成方法によって発送可否を考慮することができるということだ。
【0032】
図4は感染者の経路および検査対象を抽出するテンプレートで、システムに感染者の携帯電話番号と検索期間を入力(402)して照会すれば、該当する期間に訪問した店舗のすべてのリストを照会(403)することができ、その店舗を選択すれば同時間帯の顧客リストも照会(404)することができる。さらにその店舗にテーブル配置図に関する情報(405)があれば、感染者が使用したテーブルや周辺テーブル情報を確認(406)することができる。
【0033】
したがって、重なる時間帯やテーブルの位置、感染者が利用したテーブルの後に利用した顧客、劇場の場合は座席の位置、その他の店舗の情報などを利用して、対象となる店舗のすべての顧客を感染危険度を考慮したリスト(407)にして確認できる。また、通信会社などその他の情報で顧客の詳細情報を確認(409)した後、危険度に応じて適切な検査および防疫措置を取ることができる。
【0034】
ここで重要なのは、感染者が訪問したということだけで店舗を訪問したすべての顧客を検査対象とするのではなく、詳細な情報を通じて緊急検査、普通検査、検査留保などと対象を区分することによって、防疫が効率的に進むよう情報抽出が設定できるようになることだ。また、対象を区分するよってすべての顧客を隔離しないことによって相対的に経済活動に役立つのである。
【0035】
特に座席が特定されていない大学や塾などでは、講義室の座席配置をすることが重要であり、このような情報まで確認できれば非常に効率的に緊急防疫対象の情報が抽出できるようになる。
【0036】
そして個人情報の保護は非常に重要なものであるため、「防疫当局も店舗の訪問記録を確認する過程で携帯電話番号は一部だけ表示され、最終検疫対象となる場合のみ全体が表示されるようにする。」のように個人情報にアクセスすることに対して徹底した規定の設定および履行が非常に重要だということだ。
【0037】
図5は、顧客が入場する時の携帯電話アプリの運営方法についてのテンプレートで、アプリを開いた時、まず退場登録をしていない店舗の情報があるかを確認(502)し、現在の店舗(503)でない場合は退場登録(504)を行う。現在店舗で合ってる場合は席の移動(505)でなければ確認終了(506)を、席を移動した場合はテーブルにあるバーコードをスキャン(507)すれば良い。ただし、ここで講義室、劇場の上映館の場合、自動的に座席が入力(509)できるようにした後、登録を行う(510)ことになる。
【0038】
もちろん講義室、劇場の座席を移動しようとする場合、アプリで座席を変更して登録することができ、その他アプリの開発や使用で顧客の便宜および情報確認の効率のための手続きや方法は修正できる。
【0039】
図6は店舗の情報を管理するDB構成図で、店舗のコードには店舗の種類を区分できる部分コードが含まれていて、一般は0番、大学の講義室や劇場の上映館は9番のように設定できる。位置情報は、顧客が退場登録を別途しなくても、アプリで位置情報を確認して店舗と指定された距離以上が離れた場合に退場登録をするためのもので、店舗の指定番号は、発信者表示を利用して入場と退場を管理するためのものだ。ただし、指定番号は店舗で使用する端末機とは全く関係ない情報で、それは店舗で使用できる端末機の種類と数は制限がないためである。
【0040】
そして店舗のテーブル配置情報は、感染者との接触程度が判断できる詳細情報で、検査対象を区分するのにとても重要な情報になる。また必要な場合は防疫に効率的であるよう配置変更を勧告したり、一部のテーブルを除去するよう勧告することもできる。
【0041】
図7は顧客の経路情報を管理するDB構成図で、テーブル(ルーム)Noは、店舗の場合はテーブルで、講義室や上映館の場合はルームで指定し、テーブル(ルーム)名称と座席Noは、大学の講義室、映画館の上映館に対する管理の便宜性のために設定している。
【0042】
また、TakeOutの場合、一定時間(30分以降など)が経過すれば自動的に退場できたり、感染経路の照会時に参考にすることができる。もちろん、顧客が直接退場登録をするのが一番正確なことだが、しなかった場合に付随的に活用できる。
【0043】
そして図6と7のDB構成は、固定されたものではなく、店舗の特性によってDB、Tableを区分して別途設計できる。ここで表示しているものは最小限の設定で、説明や例示のために使用されたものであることが理解して頂きたい。
【符号の説明】
【0044】
102 バーコード
テイクアウト(00番)とテーブル番号などの情報をスマートフォンに伝達できる1、2次元バーコード、QRコード、イメージコード、無線通信を利用するモノのインターネット機器を含む情報提供が可能である。また、1、2次元バーコードやQRコードは、必要な場合、店舗でいつでも出力して使用できるようにオープンされている。

207 端末機
店舗で使用する機器でインターネット接続ができるPC、スマートフォン及びパッドを含む類似機器。サーバーの情報を照会し修正できるプログラムが作動できるすべての装備が可能であり、使用台数も原則的に制限がない。


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】