(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-01
(54)【発明の名称】タイミングベースの測位技法
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20231124BHJP
H04W 4/02 20180101ALI20231124BHJP
【FI】
H04W64/00 140
H04W4/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023521518
(86)(22)【出願日】2021-01-18
(85)【翻訳文提出日】2023-05-18
(86)【国際出願番号】 CN2021072387
(87)【国際公開番号】W WO2022151463
(87)【国際公開日】2022-07-21
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】パン, ユー
(72)【発明者】
【氏名】ジェン, グオゼン
(72)【発明者】
【氏名】ジアン, チュアンシン
(72)【発明者】
【氏名】ルー, ジャオフア
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ51
(57)【要約】
タイミング誤差を測定および/または報告することを含むタイミングベースの測位方法を実施するための技法が、説明される。例示的技法は、通信ノードによって、測定結果の組とタイミング遅延の組とを備えている測定情報を決定することであって、測定結果の組は、測位信号が通信ノードのプロセッサによって送信または受信されたときの時間値の第1の組を含み、タイミング遅延の組は、時間値の第2の組を含み、時間値の第2の組の各々は、測位信号が通信ノードのプロセッサによって送信または受信されたときと、測位信号が、それぞれ、通信ノードのアンテナによって伝送または受信されたときとの間の差異である、ことと、通信ノードによって、測定結果の組およびタイミング遅延の組を第2の通信ノードに伝送することとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、前記方法は、
通信ノードによって、測定結果の組とタイミング遅延の組とを備えている測定情報を決定することであって、
前記測定結果の組は、測位信号が前記通信ノードのプロセッサによって送信または受信されたときの時間値の第1の組を含み、
前記タイミング遅延の組は、時間値の第2の組を含み、前記時間値の第2の組の各々は、測位信号が前記通信ノードの前記プロセッサによって送信または受信されたときと、前記測位信号が、それぞれ、前記通信ノードのアンテナによって伝送または受信されたときとの間の差異である、ことと、
前記通信ノードによって、前記測定結果の組および前記タイミング遅延の組を第2の通信ノードに伝送することと
を含む、無線通信方法。
【請求項2】
前記タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との合計を含み、
前記第1の部分は、第1の測位信号が前記通信ノードの前記プロセッサによって送信されたときと、前記第1の測位信号が前記通信ノードの前記アンテナによって伝送されたときとの間の差異であり、
前記第2の部分は、第2の測位信号が前記通信ノードの前記プロセッサによって受信されたときと、前記第2の測位信号が通信ノードの第2のアンテナによって受信されたときとの間の差異である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記タイミング遅延の組は、信号の伝送または受信が前記測位信号の伝送または受信に限定される持続時間中に決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記通信ノードによって、前記第2の通信ノードから、持続時間の構成情報を受信することをさらに含み、前記構成情報は、長さ、周期性、オフセット、アクティベートまたは非アクティベートの切り替え、およびタイミングアドバンスのうちの任意の1つ以上を備えている、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記通信ノードによって、関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを受信することをさらに含み、前記関連付けられたTRPは、同じ通信ノードに信号を伝送するか、または、前記同じ通信ノードから信号を受信する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記通信ノードによって、関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを前記第2の通信ノードに報告することをさらに含み、前記関連付けられたTRPは、同じ通信ノードに信号を伝送するか、または、前記同じ通信ノードから信号を受信する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記関連付けられたTRPのリストは、コアネットワークにおけるロケーションサーバによって送信される補助データにおいて、前記通信ノードによって受信される、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記通信ノードは、少なくとも2つの関連付けられたTRPに信号を伝送することまたはそれらから信号を受信することを行うために同じ物理伝送チャネルを使用することによって、関連付けられたTRPのリストからの前記少なくとも2つの関連付けられたTRPとの通信を実施する、請求項6または7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記測位信号は、サウンディング基準信号(SRS)、測位基準信号(PRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、位相追跡基準信号(PT-RS)、または追跡基準信号(TRS)を含み、
前記タイミング遅延の組は、前記測位信号を使用して決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記通信ノードは、ユーザ機器(UE)を含み、前記第2の通信ノードは、コアネットワークにおけるロケーションサーバ、基地局、または、伝送および受信点(TRP)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
無線通信方法であって、前記方法は、
基地局によって、測定結果の組とタイミング遅延の組とを備えている測定情報を決定することであって、
前記測定結果の組は、測位信号が前記基地局のプロセッサによって送信または受信されたときの時間値の第1の組を含み、
前記タイミング遅延の組は、時間値の第2の組を含み、前記時間値の第2の組の各々は、測位信号が前記基地局の前記プロセッサによって送信または受信されたときと、前記測位信号が、それぞれ、前記基地局のアンテナによって伝送または受信されたときとの間の差異である、ことと、
前記基地局によって、前記測定結果の組および前記タイミング遅延の組を通信ノードに伝送することと
を含む、無線通信方法。
【請求項12】
前記タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との合計を含み、
前記第1の部分は、第1の測位信号が前記基地局の前記プロセッサによって送信されたときと、前記第1の測位信号が前記基地局の前記アンテナによって伝送されたときとの間の差異であり、
前記第2の部分は、第2の測位信号が前記基地局の前記プロセッサによって受信されたときと、前記第2の測位信号が前記基地局の前記アンテナによって受信されたときとの間の差異である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との差異を含み、
前記第1の部分は、第1の測位信号が前記基地局の前記プロセッサによって送信されたときと、前記第1の測位信号が前記基地局の前記アンテナによって送信されたときとの間の差異であり、
前記第2の部分は、第2の測位信号が第2の基地局のプロセッサによって送信されたときと、前記第2の測位信号が前記第2の基地局のアンテナによって送信されたときとの間の差異である、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との差異を含み、
前記第1の部分は、第1の測位信号が前記基地局の前記プロセッサによって受信されたときと、前記第1の測位信号が前記基地局の前記アンテナによって受信されたときとの間の差異であり、
前記第2の部分は、第2の測位信号が第2の基地局のプロセッサによって受信されたときと、前記第2の測位信号が前記第2の基地局のアンテナによって受信されたときとの間の差異である、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記タイミング遅延の組は、信号の伝送または受信が前記測位信号の伝送または受信に限定される持続時間中に決定される、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記基地局によって、関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを前記通信ノードに伝送することをさらに含み、前記関連付けられたTRPは、同じ通信ノードに信号を伝送するか、または、前記同じ通信ノードから信号を受信する、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記関連付けられたTRPのリストは、コアネットワークにおけるロケーションサーバによって送信される補助データにおいて伝送される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記基地局によって、関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを前記通信ノードから受信することをさらに含み、前記関連付けられたTRPは、同じ通信ノードに信号を伝送するか、または、前記同じ通信ノードから信号を受信する、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記測位信号は、サウンディング基準信号(SRS)、測位基準信号(PRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、位相追跡基準信号(PT-RS)、または追跡基準信号(TRS)を含み、
前記タイミング遅延の組は、前記測位信号を使用して決定される、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記通信ノードは、コアネットワーク内のユーザ機器(UE)またはロケーションサーバを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項21】
プロセッサを備えている無線通信のための装置であって、前記プロセッサは、請求項1-20のうちの1つ以上に規定されている方法を実装するように構成されている、装置。
【請求項22】
コードを記憶している非一過性コンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1-20のうちの1つ以上に規定されている方法を前記プロセッサに実装させる、非一過性コンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、デジタル無線通信を対象とする。
【背景技術】
【0002】
モバイル電気通信技術は、世界をますます接続およびネットワーク化された社会に向かわせている。既存の無線ネットワークと比較して、次世代のシステムおよび無線通信技法は、はるかに幅広い使用事例特性をサポートし、より複雑かつ洗練された範囲のアクセス要件および柔軟性を提供する必要があるであろう。
【0003】
ロングタームエボリューション(LTE)は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって開発されたモバイルデバイスおよびデータ端末に関する無線通信のための規格である。LTEアドバンスト(LTE-A)は、LTE規格を拡張する無線通信規格である。5Gとして公知である第5世代の無線システムは、LTEおよびLTE-A無線規格を進歩させ、より高いデータレート、多数の接続、超低待ち時間、高信頼性、および他の出現するビジネスニーズをサポートすることに力が注がれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
タイミング誤差を測定および/または報告することを含むタイミングベースの測位方法のための技法が、開示される。
【0005】
例示的無線通信方法は、通信ノードによって、測定結果の組とタイミング遅延の組とを備えている測定情報を決定することであって、測定結果の組は、(基準信号としても公知であり得る)測位信号が通信ノードのプロセッサによって送信または受信されたときの時間値の第1の組を含み、タイミング遅延の組は、時間値の第2の組を含み、時間値の第2の組の各々は、測位信号が通信ノードのプロセッサによって送信または受信されたときと、測位信号が、それぞれ、通信ノードのアンテナによって伝送または受信されたときとの間の差異である、ことと、通信ノードによって、測定結果の組およびタイミング遅延の組を第2の通信ノードに伝送することとを含む。
【0006】
いくつかの実施形態において、タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との合計を含み、第1の部分は、第1の測位信号が通信ノードのプロセッサによって送信されたときと、第1の測位信号が通信ノードのアンテナによって伝送されたときとの間の差異であり、第2の部分は、第2の測位信号が通信ノードのプロセッサによって受信されたときと、第2の測位信号が通信ノードの第2のアンテナによって受信されたときとの間の差異である。いくつかの実施形態において、タイミング遅延の組は、信号の伝送または受信が測位信号の伝送または受信に限定される持続時間中に決定される。
【0007】
いくつかの実施形態において、方法は、通信ノードによって、第2の通信ノードから、持続時間の構成情報を受信することをさらに含み、構成情報は、長さ、周期性、オフセット、アクティベートまたは非アクティベートの切り替え、およびタイミングアドバンスのうちの任意の1つ以上を備えている。いくつかの実施形態において、方法は、通信ノードによって、同じ通信ノードに信号を伝送する、または同じ通信ノードから信号を受信する、関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを受信することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、通信ノードによって、同じ通信ノードに信号を伝送する、または同じ通信ノードから信号を受信する、関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを第2の通信ノードに報告することをさらに含む。
【0008】
いくつかの実施形態において、関連付けられたTRPのリストは、通信ノードによって、コアネットワークにおけるロケーションサーバによって送信される補助データにおいて受信される。いくつかの実施形態において、通信ノードは、少なくとも2つの関連付けられたTRPに信号を伝送することまたはそれらから信号を受信することを行うために同じ物理伝送チャネルを使用することによって、関連付けられたTRPのリストからの少なくとも2つの関連付けられたTRPとの通信を実施する。いくつかの実施形態において、測位信号は、サウンディング基準信号(SRS)、測位基準信号(PRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、位相追跡基準信号(PT-RS)、または追跡基準信号(TRS)を含み、タイミング遅延の組は、測位信号を使用して決定される。いくつかの実施形態において、通信ノードは、ユーザ機器(UE)を含み、第2の通信ノードは、コアネットワークにおけるロケーションサーバ、基地局、または伝送および受信点(TRP)を含む。
【0009】
別の例示的無線通信方法は、基地局によって、測定結果の組とタイミング遅延の組とを備えている測定情報を決定することであって、測定結果の組は、(基準信号としても公知であり得る)測位信号が基地局のプロセッサによって送信または受信されたときの時間値の第1の組を含み、タイミング遅延の組は、時間値の第2の組を含み、時間値の第2の組の各々は、測位信号が基地局のプロセッサによって送信または受信されたときと、測位信号が、それぞれ、基地局のアンテナによって伝送または受信されたときとの間の差異である、ことと、基地局によって、測定結果の組およびタイミング遅延の組を通信ノードに伝送することとを含む。
【0010】
いくつかの実施形態において、タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との合計を含み、第1の部分は、第1の測位信号が基地局のプロセッサによって送信されたときと、第1の測位信号が基地局のアンテナによって伝送されたときとの間の差異であり、第2の部分は、第2の測位信号が基地局のプロセッサによって受信されたときと、第2の測位信号が基地局のアンテナによって受信されたときとの間の差異である。いくつかの実施形態において、タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との差異を含み、第1の部分は、第1の測位信号が基地局のプロセッサによって送信されたときと、第1の測位信号が基地局のアンテナによって送信されたときとの間の差異であり、第2の部分は、第2の測位信号が第2の基地局のプロセッサによって送信されたときと、第2の測位信号が第2の基地局のアンテナによって送信されたときとの間の差異である。
【0011】
いくつかの実施形態において、タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との差異を含み、第1の部分は、第1の測位信号が基地局のプロセッサによって受信されたときと、第1の測位信号が基地局のアンテナによって受信されたときとの間の差異であり、第2の部分は、第2の測位信号が第2の基地局のプロセッサによって受信されたときと、第2の測位信号が第2の基地局のアンテナによって受信されたときとの間の差異である。いくつかの実施形態において、タイミング遅延の組は、信号の伝送または受信が測位信号の伝送または受信に限定される持続時間中に決定される。
【0012】
いくつかの実施形態において、方法は、基地局によって、同じ通信ノードに信号を伝送する、または同じ通信ノードから信号を受信する、関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを通信ノードに伝送することをさらに含む。いくつかの実施形態において、関連付けられたTRPのリストは、コアネットワークにおけるロケーションサーバによって送信される補助データにおいて伝送される。いくつかの実施形態において、方法は、基地局によって、コアネットワーク内の通信ノードまたはロケーションサーバから、同じ通信ノードに信号を伝送する、または同じ通信ノードから信号を受信する関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを受信することをさらに含む。いくつかの実施形態において、測位信号は、サウンディング基準信号(SRS)、測位基準信号(PRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、位相追跡基準信号(PT-RS)、または追跡基準信号(TRS)を含み、タイミング遅延の組は、測位信号を使用して決定される。いくつかの実施形態において、通信ノードは、コアネットワーク内のユーザ機器(UE)またはロケーションサーバを含む。
【0013】
さらなる別の例示的側面では、上記に説明される方法は、プロセッサ実行可能コードの形態で具現化され、非一過性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に格納される。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に含まれるコードは、プロセッサによって実行されると、本特許文書に説明される方法をプロセッサに実装させる。
【0014】
さらなる別の例示的実施形態において、上記に説明される方法を実施するように構成される、または動作可能であるデバイスが、開示される。
【0015】
上記および他の側面およびそれらの実装は、図面、説明、および請求項において、より詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、2つの伝送および受信点(TRP)およびユーザ機器(UE)に関するダウンリンク到着時間差(DL-TDOA)プロシージャを示す。
【
図2】
図2は、2つのTRPおよびUEに関するアップリンクTDOA(UL-TDOA)を示す。
【
図3】
図3は、単一のTRPとUEとの間のマルチラウンドトリップ時間(マルチRTT)プロシージャを示す。
【
図4】
図4は、少なくとも2つのTRPに関する相互較正の例を示す。
【
図5】
図5は、ネットワークノードまたはユーザ機器の一部であり得るハードウェアプラットフォームの例示的ブロック図を示す。
【
図6】
図6-7は、タイミング誤差を測定および/または報告するための2つの例示的フローチャートを示す。
【
図7】
図6-7は、タイミング誤差を測定および/または報告するための2つの例示的フローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
新規無線(NR)では、測位技法は、UEに精密な場所情報を提供することができる。ダウンリンク(DL)またはアップリンク(UL)到着時間差(TDOA)方法および/またはマルチラウンドトリップ時間(マルチRTT)方法等のタイミングベースの測位方法では、伝送点/受信点(TRP)およびUE側の両方において、ベースバンドデバイスとアンテナとの間にタイミング遅延またはタイミング誤差が、存在し、それは、タイミングベースの測位方法において測定結果を混乱させ、または測定結果に影響を及ぼし、それは、より優れた測定正確度が入手され得るように測定および/または相殺されるべきである。本特許文書は、タイミング遅延が存在するときのタイミングベースの測位方法に関するいくつかの技術的な解決策(タイミング誤差を測定および報告することを含む)を提供する。
【0018】
ベースバンドデバイスとRFチェーンとの間のRx/Txタイミング遅延は、測位のために測定されることになる持続時間、すなわち、伝搬時間が、TRPおよびUEの両方のアンテナ側において遮断される間、時間点が、ベースバンドデバイスにおいて記録されるため、タイミング測定内に組み込まれ得る。タイミング遅延はまた、タイミング誤差、伝送遅延、伝送誤差、群遅延、または群誤差でもあり得る。TRPは、gNBまたは基地局であることができる。RFチェーンは、アンテナまたは物理伝送チャネルを含み得る。
【0019】
下記の実施形態に関する種々の節の例示的見出しは、開示される主題の理解を促進するために使用され、いかようにも、請求される主題の範囲を限定しない。故に、1つの例示的節(または1つの実施形態)の1つ以上の特徴は、別の例示的節(または別の実施形態)の1つ以上の特徴と組み合わせられることができる。さらに、用語「5G」が、解説の明瞭性のために使用されるが、本書に開示される技法は、5G技法のみに限定されず、他のプロトコルを実装した、無線システムにおいて使用され得る。
(実施形態1)
【0020】
UEは、UL時間ギャップにおいて自己較正を実施することができ、UL時間ギャップ(またはULギャップ)は、gNBまたはコアネットワークによって構成され得る持続時間である。ULギャップは、半静的な方法において、または動的な方法において構成され得る。構成情報は、gNB、ロケーションサーバのコアネットワーク、またはネットワークによって示され、ULギャップの長さ、ULギャップの反復周期性、ULギャップの時間オフセット、ULギャップのアクティベートまたは非アクティベートの切り替え、ULギャップのタイミングアドバンス等を備えている。ULギャップは、UEの要求でもあり得る。例えば、UEが、自己較正を実施することを欲する場合、UEは、要求をgNBに送信し、ULギャップを求める。ULギャップにおいて構成される測位信号は、UEの自己較正のために使用される。測位信号は、測位基準信号(PRS)、CSI-RS、PT-RS、追跡基準信号(TRS)、またはサウンディング基準信号(SRS)であることができる。ULギャップにおいて、UEは、自己較正を実施することを除き、信号を伝送または受信しないこともある。
【0021】
いくつかの実施形態において、UEは、UL時間ギャップ中、特定のSRSを使用して、自己較正を実施することができる。測位SRSの使用は、RRCシグナリングにおいて構成される。自己較正SRSは、アクティブ帯域幅部分(BWP)よりも広い帯域幅を有することができる。いくつかの実施形態において、自己較正SRSの帯域幅は、帯域全体であることができる。
(実施形態2)
【0022】
タイミング誤差Δを伴うDL-TDOA方法が、
図1に解説される。T1-T3は、TRP1およびUEの両方のベースバンドデバイス側において測定される既知の時間点であるが、Δが、TRP1、TRP2、およびUE側において、未知のRx-Txタイミング誤差として存在する。UE側において、ベースバンドデバイスは、プロセッサを含み得る。RFの2つのインスタンスは、TRP側およびUE側において、アンテナを含む。TRP1およびTRP2が、正確に同期されていると仮定すると、TRPiとUEとの間の伝搬時間ダウンリンク基準信号の時間差
【数1】
は、以下の通りである。
【数10】
式中、iは、1より大きい。
【0023】
式(1)は、以下の通りに書き表されることができる。
【数20】
式中、第3項
【数21】
は、UEが異なるTRPからPRSを受信するとき、TRP間の伝送タイミング誤差の差異を示し、第4項
【数22】
は、受信タイミング誤差の差異を示す。TRPが、相互較正を実施することができる場合、第3項は、実装によって決定される既知の定数または0であり得、例えば、他のTRPは、基準TRPと合わせられるために、若干より早くまたはより遅く、測位信号を送信することによって、タイミング誤差を事前に補償することができる。TRPは、
【数23】
と
【数24】
との間の関係(例えば、両方とも同一値である、または両方のデルタ値間の差異)が、両方のTRPに知られ得るように、相互較正を実施することができる。さらに、UEが、同じRFチェーン(または1つ以上のRFデバイスの同じ組)を使用し、異なるTRPから測位信号を受信する場合、第4項は、0であり得る。
【0024】
タイミング誤差Δを伴うUL-TDOA方法が、
図2に解説される。T1-T3は、TRP1およびUEの両方のベースバンドデバイス側において測定される既知の時間点であるが、Δが、TRP1およびUE側において、未知のRx-Txタイミング誤差として存在する。TRPiとUEとの間の伝搬時間アップリンク基準信号の時間差
【数25】
は、以下の通りである。
【数30】
【0025】
式(3)は、以下の通りに書き表されることができる。
【数40】
式中、第3項
【数41】
は、UEが異なるTRPにSRSと同様の測位信号を送信するとき、TRP間の受信タイミング誤差の差異を示し、第4項
【数42】
は、伝送タイミング誤差の差異を示す。TRPが、相互較正を行うことができる場合、第3項は、実装によって決定される既知の定数であり得る。さらに、UEが同じRFチェーンを使用し、異なるTRPにSRSと同様の測位信号を伝送する場合、第4項は、0であり得る。
【0026】
TRPが、相互較正を行うことができ、UEが、同じRFチェーンを使用し、異なるTRPを用いて測位信号を受信または伝送する場合、DL-TDOA/UL-TDOAスキームは、Tx-Rxタイミング誤差を相殺し、測定正確度を改良することができる。
【0027】
DL/UP-TDOAでは、実装による測定後、ネットワークベースの測位に関して、TRPは、関連付けられたTRPのUL-TDOAにおける、Tx-Txタイミング誤差の差異
【数43】
、または関連付けられたTRPのDL-TDOAにおける、Rx-Rxタイミング誤差の差異
【数44】
を、コアネットワークにおけるロケーションサーバに報告することができる。ロケーションサーバは、拡張サービングモバイルロケーションセンタ(E-SMLC)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)、SUPLロケーションプラットフォーム(SLP)、またはロケーション管理機能(LMF)であることができる。いくつかの実施形態において、TRPの各々は、2つのデルタ値の差異(例えば、
【数45】
または
【数46】
)を説明する単一の値を報告することができる。または、基準TRPが、他の相互作用されるTRPとのタイミング誤差の差異を報告する。UEベースの測位に関して、関連付けられたTRPのUL-TDOAにおけるTx-Txタイミング誤差の差異
【数47】
、または、関連付けられたTRPのDL-TDOAにおけるRx-Rxタイミング誤差の差異
【数48】
が、補助データを通して、またはTRPを通して、UEに示されることができる。
【0028】
DL/UL-TDOAでは、gNBは、基準TRPと合わせられるために、若干より早くまたはより遅く、測位信号を送信することによって、それ自体によって、タイミング誤差を事前に補償することができる。
(実施形態3)
【0029】
DL-TDOAでは、関連付けられたTRPは、測位のためのDL伝搬時間を測定するために、単一のUEに信号を伝送するいくつかのTRPであり;UL-TDOAでは、関連付けられたTRPは、測位のためのUL伝搬時間を測定するために、特定のUEから信号を受信するいくつかのTRPである。いくつかの実施形態において、相互較正を行い得る関連付けられたTRPは、UEに示されることができる。いくつかの実施形態において、関連付けられたTRPは、タイミング誤差を測定または相殺するために、相互較正を実施するTRPであることもできる。
【0030】
DL-TDOAでは、UEは、同じRFチェーンを使用して、関連付けられたTRPから送信される測位信号を受信することができる。UL-TDOAでは、UEは、同じRFチェーンを使用して、関連付けられたTRPに測位信号を伝送することができる。
【0031】
ロケーションサーバは、UEが、測位を実施することを援助するために、(例えば、直接、または基地局またはTRPを経由して)補助データをUEに送信し、TRP場所等について、UEに示すことができる。いくつかの実施形態において、関連付けられたTRPは、補助データにおいてTRP識別子(ID)リストを構成することによって、UEに示されることができ、リストは、関連付けられたTRP IDを含む。
【0032】
代替として、UEは、UEが同じRFチェーンを使用して測位信号を伝送または受信するかどうかを報告することができる。いくつかの実施形態において、UEは、UEが、同じRFチェーンを使用して、伝送する/受信するTRPを報告することができる。いくつかの実施形態において、UEは、TRPを識別し得るTRP IDおよび/または異なるパラメータを報告することができる。
(実施形態4)
【0033】
図3は、単一のTRP(すなわち、TRP1)とUEとの間のマルチRTTプロシージャを示す。T1-T4は、TRP1およびUEの両方のベースバンドデバイス側において測定される既知の時間点である。Δが、TRP1およびUE側において、未知のRx-Txタイミング誤差として存在する。TRP1のRF(例えば、アンテナ)とUEのRF(例えば、アンテナ)との間の破線は、TRPとUEとのアンテナ側間の空中における実伝搬時間を示す。伝搬時間
【数49】
は、以下の通りである。
【数50】
式(5)は、以下の通りに書き表されることができる。
【数60】
式中、第3項
【数61】
は、単一のTRPのRx-Txタイミング誤差の和であり、第4項
【数62】
は、UEのRx-Txタイミング誤差の和である。自己較正が、TRPおよびUEのRx-Txタイミング誤差を測定するために考慮されることができる。自己較正の1つの典型的な方法は、単一のアンテナの自己伝送/自己受信タイミング誤差が、同じ遠隔無線ユニット(RRU)内の複数のアンテナを通して、順に、互いに信号を送信することによって、間接的に測定され得ることである。自己較正が実施されるとき、測定結果を混乱させる(または、測定結果に影響を及ぼす)式(6)における最後の2項は、ある定数であり得る。したがって、TRPおよびUEの両方が、自己較正の能力を有する場合、マルチRTTスキームは、より高い測定正確度を有することができる。
【0034】
マルチRTT方法では、UEおよびTRPは、自己較正の能力を有することができる。マルチRTT方法に関するいくつかの実施形態において、gNBは、Tx-Rxタイミング誤差の和
【数63】
および測定結果
【数64】
をロケーションサーバに報告することができ、UEは、Tx-Rxタイミング誤差の和
【数65】
および測定結果
【数66】
をロケーションサーバに報告することができる。いくつかの実施形態において、gNBは、2つの値を報告することができ、1つは、Tx-Rxタイミング誤差の和
【数67】
に関する値であり、もう1つは、測定結果
【数68】
に関する値である。いくつかの実施形態において、gNBは、3つの値を報告することができ、1つは、Tx-Rxタイミング誤差の和
【数69】
に関する値であり、もう1つは、
【数70】
に関する値であり、さらにもう1つは、
【数71】
に関する値である。gNBが報告することができる値は、UEベースの測位におけるUEに対する補助データ、または、ネットワークベースの測位/UE補助測位におけるLMF等のロケーションサーバに対する報告において示されることができる。いくつかの実施形態において、UEは、2つの値を報告することができ、1つは、Tx-Rxタイミング誤差の和
【数72】
に関する値であり、もう1つは、測定結果
【数73】
に関する値である。いくつかの実施形態において、UEは、3つの値を報告することができ、1つは、Tx-Rxタイミング誤差の和
【数74】
に関する値であり、もう1つは、
【数75】
に関する値であり、さらにもう1つは、
【数76】
に関する値である。
【0035】
代替として、ネットワークベースの測位において、UE側における、
【数77】
および
【数78】
の測定後、UEは、ロケーションサーバに
【数79】
値を報告し得る。
【数80】
および
【数81】
の測定後、TRPは、ロケーションサーバに
【数82】
を報告し得る。次いで、ロケーションサーバ側において計算される最終的な
【数83】
は、
【数84】
となる。いくつかの実施形態において、TRPおよびUEは、報告が、較正された測定値に基づいているかどうかをLMFに示し得る。例えば、TRPは、TRPが、
【数85】
をLMFに報告するか、
【数86】
をLMFに報告するかを示すために、パラメータを使用して情報を示すことができる。UEも、同じことを行う。いくつかの他の実施形態において、UEベースの測位において、UEは、ロケーションサーバに
【数87】
値を報告する必要がないこともあり、TRPは、
【数88】
をUEに送信することができ、UEは、最終的な
【数89】
を計算することができる。いくつかの実施形態において、TRPは、報告が較正された測定値に基づいているかどうかをUEに示し得る。例えば、TRPは、TRPが、UEに
【数90】
を報告するか、
【数91】
を報告するかを示すために、パラメータを使用して情報を示すことができる。パラメータは、補助データにおいて、またはより上位層のシグナリングにおいて示されることができる。
(実施形態5)
【0036】
相互較正は、いくつかのTRP間の伝送または受信タイミング遅延の差異を測定するための実装方法である。タイミング遅延関係が、入手され得る場合、誤差は、DL-TDOAまたはUL-TDOAの測位方法において、それらを相殺するために、基準TRPと合わせられることができる。
【0037】
図4は、少なくとも2つのTRPに関する相互較正の例を示す。
図4に描写されるように、例えば、2つのTRPを想定すると、相互較正プロシージャは、以下の通りである。
【0038】
TRP1の自己伝送および自己受信を行うことによって、信号伝搬時間t1
【数92】
を測定する。
【0039】
TRP1とTRP2の間の信号伝搬時間t2
【数93】
を測定する(式中、Thは、空中における信号伝搬時間である)。
【0040】
TRP2の自己伝送および自己受信を行うことによって、信号伝搬時間t3
【数94】
を測定する。
【0041】
TRP2とTRP1との間の信号伝搬時間t4
【数95】
を測定する(式中、Thは、空中における信号伝搬時間である)。
【0042】
先の4つのステップに従って、
【数96】
および
【数97】
が、計算されることができる。
【0043】
タイミング遅延の差異は、ステップ5において計算されることが、分かり得る。さらに、TRP1が、基準TRPである場合、TRP2は、TRP1のタイミング遅延と合わせられるように、伝送タイミング遅延を設定することができ、それは、DL/UL-TDOA測位方法に組み込まれるタイミング遅延を相殺することに役立つ。
【0044】
図5は、ネットワークノード(例えば、基地局またはTRP)または通信ノード(例えば、ユーザ機器)の一部であり得るハードウェアプラットフォーム500の例示的ブロック図を示す。ハードウェアプラットフォーム500は、少なくとも1つのプロセッサ510と、命令を記憶しているメモリ505とを含む。プロセッサ510による実行時、命令は、
図1-4および
図6-7および本特許文書に説明される種々の実施形態に説明される動作を実施するように、ハードウェアプラットフォーム500を構成する。伝送機515は、情報またはデータを別のノードに伝送または送信する。例えば、ネットワークノード伝送機は、メッセージを通信ノードに送信することができる。受信機520は、別のノードによって伝送または送信される情報またはデータを受信する。例えば、通信ノードは、メッセージをネットワークノードから受信することができる。
【0045】
図6は、タイミング誤差を測定および/または報告するための例示的フローチャートを示す。動作602は、通信ノードによって、測定結果の組と、タイミング遅延の組とを備えている測定情報を決定することを含み、測定結果の組は、測位信号(基準信号としても公知であり得る)が、通信ノードのプロセッサによって送信または受信されたときの時間値の第1の組を含み、タイミング遅延の組は、時間値の第2の組を含み、時間値の第2の組の各々は、測位信号が通信ノードのプロセッサによって送信または受信されたときと、測位信号が、それぞれ、通信ノードのアンテナによって伝送または受信されたときとの間の差異である。動作604は、通信ノードによって、測定結果の組およびタイミング遅延の組を第2の通信ノードに伝送することを含む。
【0046】
いくつかの実施形態において、タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との合計を含み、第1の部分は、第1の測位信号が通信ノードのプロセッサによって送信されたときと、第1の測位信号が通信ノードのアンテナによって伝送されたときとの間の差異であり、第2の部分は、第2の測位信号が通信ノードのプロセッサによって受信されたときと、第2の測位信号が通信ノードの第2のアンテナによって受信されたときとの間の差異である。いくつかの実施形態において、タイミング遅延の組は、信号の伝送または受信が、測位信号の伝送または受信に限定される持続時間中に決定される。
【0047】
いくつかの実施形態において、方法は、通信ノードによって、第2の通信ノードから、持続時間の構成情報を受信することをさらに含み、構成情報は、長さ、周期性、オフセット、アクティベートまたは非アクティベートの切り替え、およびタイミングアドバンスのうちの任意の1つ以上を備えている。いくつかの実施形態において、方法は、通信ノードによって、同じ通信ノードに信号を伝送する、または同じ通信ノードから信号を受信する、関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを受信することをさらに含む。いくつかの実施形態において、方法は、通信ノードによって、同じ通信ノードに信号を伝送する、または同じ通信ノードから信号を受信する関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを第2の通信ノードに報告することをさらに含む。
【0048】
いくつかの実施形態において、関連付けられたTRPのリストは、通信ノードによって、コアネットワークにおけるロケーションサーバによって送信される補助データにおいて受信される。いくつかの実施形態において、通信ノードは、少なくとも2つの関連付けられたTRPに信号を伝送するために、またはそれらから信号を受信するために同じ物理伝送チャネルを使用することによって、関連付けられたTRPのリストからの少なくとも2つの関連付けられたTRPとの通信を実施する。いくつかの実施形態において、測位信号は、サウンディング基準信号(SRS)、測位基準信号(PRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、位相追跡基準信号(PT-RS)、または追跡基準信号(TRS)を含み、タイミング遅延の組は、測位信号を使用して決定される。いくつかの実施形態において、通信ノードは、ユーザ機器(UE)を含み、第2の通信ノードは、コアネットワークにおけるロケーションサーバ、基地局、または伝送および受信点(TRP)を含む。
【0049】
図7は、タイミング誤差を測定および/または報告するための別の例示的フローチャートを示す。動作702は、基地局によって、測定結果の組とタイミング遅延の組とを備えている測定情報を決定することを含み、測定結果の組は、(基準信号としても公知であり得る)測位信号が基地局のプロセッサによって送信または受信されたときの時間値の第1の組を含み、タイミング遅延の組は、時間値の第2の組を含み、時間値の第2の組の各々は、測位信号が基地局のプロセッサによって送信または受信されたときと、測位信号が、それぞれ、基地局のアンテナによって伝送または受信されtsときとの間の差異である。動作704は、基地局によって、測定結果の組およびタイミング遅延の組を通信ノードに伝送することを含む。
【0050】
いくつかの実施形態において、タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との合計を含み、第1の部分は、第1の測位信号が基地局のプロセッサによって送信されたときと、第1の測位信号が基地局のアンテナによって伝送されたときとの間の差異であり、第2の部分は、第2の測位信号が基地局のプロセッサによって受信されたときと、第2の測位信号が基地局のアンテナによって受信されたときとの間の差異である。いくつかの実施形態において、タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との差異を含み、第1の部分は、第1の測位信号が基地局のプロセッサによって送信されたときと、第1の測位信号が基地局のアンテナによって送信されたときとの間の差異であり、第2の部分は、第2の測位信号が第2の基地局のプロセッサによって送信されたときと、第2の測位信号が第2の基地局のアンテナによって送信されたときとの間の差異である。
【0051】
いくつかの実施形態において、タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との差異を含み、第1の部分は、第1の測位信号が基地局のプロセッサによって受信されたときと、第1の測位信号が基地局のアンテナによって受信されたときとの間の差異であり、第2の部分は、第2の測位信号が第2の基地局のプロセッサによって受信されたときと、第2の測位信号が第2の基地局のアンテナによって受信されたときとの間の差異である。いくつかの実施形態において、タイミング遅延の組は、信号の伝送または受信が、測位信号の伝送または受信に限定される持続時間中に決定される。
【0052】
いくつかの実施形態において、方法は、基地局によって、同じ通信ノードに信号を伝送する、または同じ通信ノードから信号を受信する関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを通信ノードに伝送することをさらに含む。いくつかの実施形態において、関連付けられたTRPのリストは、コアネットワークにおけるロケーションサーバによって送信される補助データにおいて伝送される。いくつかの実施形態において、方法は、基地局によって、コアネットワーク内の通信ノードまたはロケーションサーバから、同じ通信ノードに信号を伝送する、または同じ通信ノードから信号を受信する関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを受信することをさらに含む。いくつかの実施形態において、測位信号は、サウンディング基準信号(SRS)、測位基準信号(PRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、位相追跡基準信号(PT-RS)、または追跡基準信号(TRS)を含み、タイミング遅延の組は、測位信号を使用して決定される。いくつかの実施形態において、通信ノードは、コアネットワーク内のユーザ機器(UE)またはロケーションサーバを含む。
【0053】
本書では、用語「例示的(exemplary)」は、「~のある例(an example of)」を意味するために使用され、別様に記述されない限り、理想的なまたは好ましい実施形態を含意しない。
【0054】
本明細書に説明される実施形態のいくつかは、方法またはプロセスの一般的な文脈において説明され、それは、一実施形態において、ネットワーク接続された環境において、コンピュータによって実行されるプログラムコード等のコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ読み取り可能な媒体において具現化されるコンピュータプログラム製品によって実装され得る。コンピュータ読み取り可能な媒体は、限定ではないが、読取専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)等を含むリムーバブルおよび非リムーバブル記憶デバイスを含み得る。したがって、コンピュータ読み取り可能な媒体は、非一過性記憶媒体を含むことができる。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを実施する、または特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含み得る。コンピュータまたはプロセッサ実行可能命令、関連付けられたデータ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書に開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連付けられたデータ構造の特定の一続きは、そのようなステップまたはプロセスにおいて説明される機能を実装するための対応する動作の例を表す。
【0055】
開示される実施形態のいくつかは、ハードウェア回路、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせを使用して、デバイスまたはモジュールとして実装されることができる。例えば、ハードウェア回路の実装は、例えば、プリント回路基板の一部として統合される別々のアナログおよび/またはデジタルコンポーネントを含むことができる。代替として、または加えて、開示されるコンポーネントまたはモジュールは、特定用途向け集積回路(ASIC)として、および/またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイスとして実装されることができる。いくつかの実装は、加えて、または代替として、本願の開示される機能性と関連付けられたデジタル信号処理の動作上の必要性のために最適化される、アーキテクチャを伴う特殊マイクロプロセッサであるデジタル信号プロセッサ(DSP)を含み得る。同様に、各モジュール内の種々のコンポーネントまたはサブコンポーネントは、ソフトウェア、ハードウェア、またはファームウェア内に実装され得る。モジュール間および/またはモジュール内のコンポーネント間の接続性は、限定ではないが、適切なプロトコルを使用するインターネット、有線、または無線ネットワークを経由した通信を含む、当技術分野において公知である接続の方法および媒体のうちの任意の1つを使用して提供され得る。
【0056】
本書は、多くの詳細を含むが、これらは、請求される、または請求され得る発明の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ、特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈において、本書に説明されるある特徴は、単一の実施形態において、組み合わせて実装されることもできる。逆に言えば、単一の実施形態の文脈において説明される種々の特徴が、複数の実装において別個に、または任意の好適な副次的な組み合わせにおいて実装されることもできる。さらに、特徴は、ある組み合わせにおいて作動するものとして、上記に説明され、さらに、最初にそのようなものとして請求され得るが、請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、ある場合には、その組み合わせから除外されることができ、請求される組み合わせは、副次的な組み合わせまたは副次的な組み合わせの変形例も対象とし得る。同様に、動作は、図面に特定の順序において描写されるが、それは、そのような動作が、望ましい結果を達成するために、示される特定の順序において、または順次順序で実施されること、または全ての図示される動作が、実施されることを要求するものとして理解されるべきではない。
【0057】
いくつかの実装および例しか、説明されておらず、他の実装、拡張、および変形が、本開示に説明および図示される内容に基づいて行われ得る。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、前記方法は、
通信ノードによって、測定結果の組とタイミング遅延の組とを備えている測定情報を決定することであって、
前記測定結果の組は、測位信号が前記通信ノードのプロセッサによって送信または受信されたときの時間値の第1の組を含み、
前記タイミング遅延の組は、時間値の第2の組を含み、前記時間値の第2の組の各々は、測位信号が前記通信ノードの前記プロセッサによって送信または受信されたときと、前記測位信号が、それぞれ、前記通信ノードのアンテナによって伝送または受信されたときとの間の差異である、ことと、
前記通信ノードによって、前記測定結果の組および前記タイミング遅延の組を第2の通信ノードに伝送することと
を含む、無線通信方法。
【請求項2】
前記タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との合計を含み、
前記第1の部分は、第1の測位信号が前記通信ノードの前記プロセッサによって送信されたときと、前記第1の測位信号が前記通信ノードの前記アンテナによって伝送されたときとの間の差異であり、
前記第2の部分は、第2の測位信号が前記通信ノードの前記プロセッサによって受信されたときと、前記第2の測位信号が通信ノードの第2のアンテナによって受信されたときとの間の差異である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記タイミング遅延の組は、信号の伝送または受信が前記測位信号の伝送または受信に限定される持続時間中に決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記通信ノードによって、前記第2の通信ノードから、持続時間の構成情報を受信することをさらに含み、前記構成情報は、長さ、周期性、オフセット、アクティベートまたは非アクティベートの切り替え、およびタイミングアドバンスのうちの任意の1つ以上を備えている、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記通信ノードによって、関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを受信することをさらに含み、前記関連付けられたTRPは、同じ通信ノードに信号を伝送するか、または、前記同じ通信ノードから信号を受信する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記通信ノードによって、関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを前記第2の通信ノードに報告することをさらに含み、前記関連付けられたTRPは、同じ通信ノードに信号を伝送するか、または、前記同じ通信ノードから信号を受信する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記関連付けられたTRPのリストは、コアネットワークにおけるロケーションサーバによって送信される補助データにおいて、前記通信ノードによって受信される、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記通信ノードは、少なくとも2つの関連付けられたTRPに信号を伝送することまたはそれらから信号を受信することを行うために同じ物理伝送チャネルを使用することによって、関連付けられたTRPのリストからの前記少なくとも2つの関連付けられたTRPとの通信を実施する、請求項6
に記載の方法。
【請求項9】
前記測位信号は、サウンディング基準信号(SRS)、測位基準信号(PRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、位相追跡基準信号(PT-RS)、または追跡基準信号(TRS)を含み、
前記タイミング遅延の組は、前記測位信号を使用して決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記通信ノードは、ユーザ機器(UE)を含み、前記第2の通信ノードは、コアネットワークにおけるロケーションサーバ、基地局、または、伝送および受信点(TRP)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
無線通信方法であって、前記方法は、
基地局によって、測定結果の組とタイミング遅延の組とを備えている測定情報を決定することであって、
前記測定結果の組は、測位信号が前記基地局のプロセッサによって送信または受信されたときの時間値の第1の組を含み、
前記タイミング遅延の組は、時間値の第2の組を含み、前記時間値の第2の組の各々は、測位信号が前記基地局の前記プロセッサによって送信または受信されたときと、前記測位信号が、それぞれ、前記基地局のアンテナによって伝送または受信されたときとの間の差異である、ことと、
前記基地局によって、前記測定結果の組および前記タイミング遅延の組を通信ノードに伝送することと
を含む、無線通信方法。
【請求項12】
前記タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との合計を含み、
前記第1の部分は、第1の測位信号が前記基地局の前記プロセッサによって送信されたときと、前記第1の測位信号が前記基地局の前記アンテナによって伝送されたときとの間の差異であり、
前記第2の部分は、第2の測位信号が前記基地局の前記プロセッサによって受信されたときと、前記第2の測位信号が前記基地局の前記アンテナによって受信されたときとの間の差異である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との差異を含み、
前記第1の部分は、第1の測位信号が前記基地局の前記プロセッサによって送信されたときと、前記第1の測位信号が前記基地局の前記アンテナによって送信されたときとの間の差異であり、
前記第2の部分は、第2の測位信号が第2の基地局のプロセッサによって送信されたときと、前記第2の測位信号が前記第2の基地局のアンテナによって送信されたときとの間の差異である、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との差異を含み、
前記第1の部分は、第1の測位信号が前記基地局の前記プロセッサによって受信されたときと、前記第1の測位信号が前記基地局の前記アンテナによって受信されたときとの間の差異であり、
前記第2の部分は、第2の測位信号が第2の基地局のプロセッサによって受信されたときと、前記第2の測位信号が前記第2の基地局のアンテナによって受信されたときとの間の差異である、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記タイミング遅延の組は、信号の伝送または受信が前記測位信号の伝送または受信に限定される持続時間中に決定される、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記基地局によって、関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを前記通信ノードに伝送することをさらに含み、前記関連付けられたTRPは、同じ通信ノードに信号を伝送するか、または、前記同じ通信ノードから信号を受信する、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記関連付けられたTRPのリストは、コアネットワークにおけるロケーションサーバによって送信される補助データにおいて伝送される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記基地局によって、関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを前記通信ノードから受信することをさらに含み、前記関連付けられたTRPは、同じ通信ノードに信号を伝送するか、または、前記同じ通信ノードから信号を受信する、請求項11に記載の方法。
【請求項19】
前記測位信号は、サウンディング基準信号(SRS)、測位基準信号(PRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、位相追跡基準信号(PT-RS)、または追跡基準信号(TRS)を含み、
前記タイミング遅延の組は、前記測位信号を使用して決定される、請求項11に記載の方法。
【請求項20】
前記通信ノードは、コアネットワーク内のユーザ機器(UE)またはロケーションサーバを含む、請求項11に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
上記および他の側面およびそれらの実装は、図面、説明、および請求項において、より詳細に説明される。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信方法であって、前記方法は、
通信ノードによって、測定結果の組とタイミング遅延の組とを備えている測定情報を決定することであって、
前記測定結果の組は、測位信号が前記通信ノードのプロセッサによって送信または受信されたときの時間値の第1の組を含み、
前記タイミング遅延の組は、時間値の第2の組を含み、前記時間値の第2の組の各々は、測位信号が前記通信ノードの前記プロセッサによって送信または受信されたときと、前記測位信号が、それぞれ、前記通信ノードのアンテナによって伝送または受信されたときとの間の差異である、ことと、
前記通信ノードによって、前記測定結果の組および前記タイミング遅延の組を第2の通信ノードに伝送することと
を含む、無線通信方法。
(項目2)
前記タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との合計を含み、
前記第1の部分は、第1の測位信号が前記通信ノードの前記プロセッサによって送信されたときと、前記第1の測位信号が前記通信ノードの前記アンテナによって伝送されたときとの間の差異であり、
前記第2の部分は、第2の測位信号が前記通信ノードの前記プロセッサによって受信されたときと、前記第2の測位信号が通信ノードの第2のアンテナによって受信されたときとの間の差異である、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記タイミング遅延の組は、信号の伝送または受信が前記測位信号の伝送または受信に限定される持続時間中に決定される、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記通信ノードによって、前記第2の通信ノードから、持続時間の構成情報を受信することをさらに含み、前記構成情報は、長さ、周期性、オフセット、アクティベートまたは非アクティベートの切り替え、およびタイミングアドバンスのうちの任意の1つ以上を備えている、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記通信ノードによって、関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを受信することをさらに含み、前記関連付けられたTRPは、同じ通信ノードに信号を伝送するか、または、前記同じ通信ノードから信号を受信する、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記通信ノードによって、関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを前記第2の通信ノードに報告することをさらに含み、前記関連付けられたTRPは、同じ通信ノードに信号を伝送するか、または、前記同じ通信ノードから信号を受信する、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記関連付けられたTRPのリストは、コアネットワークにおけるロケーションサーバによって送信される補助データにおいて、前記通信ノードによって受信される、項目5に記載の方法。
(項目8)
前記通信ノードは、少なくとも2つの関連付けられたTRPに信号を伝送することまたはそれらから信号を受信することを行うために同じ物理伝送チャネルを使用することによって、関連付けられたTRPのリストからの前記少なくとも2つの関連付けられたTRPとの通信を実施する、項目6または7のいずれかに記載の方法。
(項目9)
前記測位信号は、サウンディング基準信号(SRS)、測位基準信号(PRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、位相追跡基準信号(PT-RS)、または追跡基準信号(TRS)を含み、
前記タイミング遅延の組は、前記測位信号を使用して決定される、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記通信ノードは、ユーザ機器(UE)を含み、前記第2の通信ノードは、コアネットワークにおけるロケーションサーバ、基地局、または、伝送および受信点(TRP)を含む、項目1に記載の方法。
(項目11)
無線通信方法であって、前記方法は、
基地局によって、測定結果の組とタイミング遅延の組とを備えている測定情報を決定することであって、
前記測定結果の組は、測位信号が前記基地局のプロセッサによって送信または受信されたときの時間値の第1の組を含み、
前記タイミング遅延の組は、時間値の第2の組を含み、前記時間値の第2の組の各々は、測位信号が前記基地局の前記プロセッサによって送信または受信されたときと、前記測位信号が、それぞれ、前記基地局のアンテナによって伝送または受信されたときとの間の差異である、ことと、
前記基地局によって、前記測定結果の組および前記タイミング遅延の組を通信ノードに伝送することと
を含む、無線通信方法。
(項目12)
前記タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との合計を含み、
前記第1の部分は、第1の測位信号が前記基地局の前記プロセッサによって送信されたときと、前記第1の測位信号が前記基地局の前記アンテナによって伝送されたときとの間の差異であり、
前記第2の部分は、第2の測位信号が前記基地局の前記プロセッサによって受信されたときと、前記第2の測位信号が前記基地局の前記アンテナによって受信されたときとの間の差異である、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との差異を含み、
前記第1の部分は、第1の測位信号が前記基地局の前記プロセッサによって送信されたときと、前記第1の測位信号が前記基地局の前記アンテナによって送信されたときとの間の差異であり、
前記第2の部分は、第2の測位信号が第2の基地局のプロセッサによって送信されたときと、前記第2の測位信号が前記第2の基地局のアンテナによって送信されたときとの間の差異である、項目11に記載の方法。
(項目14)
前記タイミング遅延の組は、第1の部分と第2の部分との差異を含み、
前記第1の部分は、第1の測位信号が前記基地局の前記プロセッサによって受信されたときと、前記第1の測位信号が前記基地局の前記アンテナによって受信されたときとの間の差異であり、
前記第2の部分は、第2の測位信号が第2の基地局のプロセッサによって受信されたときと、前記第2の測位信号が前記第2の基地局のアンテナによって受信されたときとの間の差異である、項目11に記載の方法。
(項目15)
前記タイミング遅延の組は、信号の伝送または受信が前記測位信号の伝送または受信に限定される持続時間中に決定される、項目11に記載の方法。
(項目16)
前記基地局によって、関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを前記通信ノードに伝送することをさらに含み、前記関連付けられたTRPは、同じ通信ノードに信号を伝送するか、または、前記同じ通信ノードから信号を受信する、項目11に記載の方法。
(項目17)
前記関連付けられたTRPのリストは、コアネットワークにおけるロケーションサーバによって送信される補助データにおいて伝送される、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記基地局によって、関連付けられた伝送および受信点(TRP)のリストを前記通信ノードから受信することをさらに含み、前記関連付けられたTRPは、同じ通信ノードに信号を伝送するか、または、前記同じ通信ノードから信号を受信する、項目11に記載の方法。
(項目19)
前記測位信号は、サウンディング基準信号(SRS)、測位基準信号(PRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、位相追跡基準信号(PT-RS)、または追跡基準信号(TRS)を含み、
前記タイミング遅延の組は、前記測位信号を使用して決定される、項目11に記載の方法。
(項目20)
前記通信ノードは、コアネットワーク内のユーザ機器(UE)またはロケーションサーバを含む、項目11に記載の方法。
(項目21)
プロセッサを備えている無線通信のための装置であって、前記プロセッサは、項目1-20のうちの1つ以上に規定されている方法を実装するように構成されている、装置。
(項目22)
コードを記憶している非一過性コンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、項目1-20のうちの1つ以上に規定されている方法を前記プロセッサに実装させる、非一過性コンピュータ読み取り可能なプログラム記憶媒体。
【国際調査報告】