(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-01
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置およびその制御方法
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20231124BHJP
G02F 1/1333 20060101ALI20231124BHJP
G02F 1/133 20060101ALI20231124BHJP
G02F 1/13357 20060101ALI20231124BHJP
H05K 7/20 20060101ALI20231124BHJP
H04N 5/66 20060101ALI20231124BHJP
【FI】
G09F9/00 304B
G09F9/00 323
G09F9/00 366Z
G09F9/00 337C
G02F1/1333
G02F1/133 580
G02F1/13357
H05K7/20 J
H04N5/66 102Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023523083
(86)(22)【出願日】2021-09-16
(85)【翻訳文提出日】2023-06-06
(86)【国際出願番号】 CN2021118789
(87)【国際公開番号】W WO2022083369
(87)【国際公開日】2022-04-28
(32)【優先日】2020-10-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523046659
【氏名又は名称】光遠科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DYNASCAN TECHNOLOGY CORP.
【住所又は居所原語表記】6F, No. 88, Wenmao Rd., Leshan Vil., Guishan Dist., Taoyuan City 333001, TAIWAN
(74)【代理人】
【識別番号】100125450
【氏名又は名称】河野 広明
(72)【発明者】
【氏名】ワン ツンイ
(72)【発明者】
【氏名】ウ チンチュン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン チアリャン
【テーマコード(参考)】
2H189
2H193
2H391
5C058
5E322
5G435
【Fターム(参考)】
2H189AA87
2H189AA88
2H189HA06
2H189LA20
2H193ZH04
2H193ZH07
2H193ZH14
2H193ZH15
2H193ZH17
2H193ZH57
2H193ZH68
2H193ZH74
2H391AA01
2H391AB04
2H391CB24
2H391CB28
5C058AA06
5C058AB03
5C058BA35
5E322BB05
5G435AA12
5G435BB12
5G435CC09
5G435DD13
5G435EE25
5G435EE49
5G435GG44
5G435LL19
(57)【要約】
ディスプレイ装置およびその制御方法を提供する。ディスプレイ装置は、ディスプレイユニットと、光センサと、冷却ファンと、コントローラとを含む。光センサは、環境光を検出し、環境光の輝度を示す輝度値を生成するように構成される。冷却ファンは、ディスプレイ装置内に流体流を生成するように構成される。コントローラは、期間ごとに輝度値を監視し、輝度値に基づいて冷却ファンの回転速度を制御するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイ装置であって、
ディスプレイユニットと、
環境光を検出し、該環境光の輝度を示す輝度値を生成するように構成された光センサと、
前記ディスプレイ装置内に流体流を発生させるように構成された冷却ファンと、
前記輝度値を監視し、前記輝度値に基づいて前記冷却ファンの回転速度を制御するコントローラと、
を備える、
ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記ディスプレイユニットの第1の側に配置されたバックライトモジュールをさらに備え、
前記光センサは、前記ディスプレイユニットの前記第1の側とは異なる第2の側に位置し、前記ディスプレイユニットから離れて向いており、
前記コントローラは、前記輝度値に基づいて、前記バックライトモジュールから放射される光を制御するように構成されている、
請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記光センサは、前記ディスプレイユニットの表示面に対する法線に対して約-90°~約+90°の角度を形成する軸を有する、
請求項2に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記ディスプレイユニットの第1の側に配置されたバックライトモジュールをさらに備え、
前記光センサは、前記バックライトモジュール上に配置され、前記環境光および前記バックライトモジュールによって放射された光を検出するように構成されている、
請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記バックライトモジュールの輝度は、前記バックライトモジュールがオフにされたときに検出された前記輝度値に従って制御される、
請求項4に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記光センサはカメラを含み、
前記コントローラは、前記カメラによって生成された画像に基づいて、物体が前記カメラの前にあるかどうかを判定するように構成されており、
前記コントローラは、前記物体が前記カメラの前にあると判定された場合に、以前の輝度値に基づいて前記冷却ファンを制御するように構成されている、
請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記コントローラは、前記輝度値が第1の閾値よりも大きい場合に、前記冷却ファンの前記回転速度を第1の値に増加させるように構成されており、
前記コントローラは、前記輝度値が第2の閾値より小さい場合、前記冷却ファンの前記回転速度を第2の値に減少させるように構成されており、
前記第1の閾値は前記第2の閾値よりも大きい、
請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記コントローラは、前記輝度値が第3の閾値より大きい場合、前記冷却ファンの前記回転速度を第3の値に増加させるように構成されており、
前記第3の閾値は、前記第1の閾値よりも大きい、
請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記コントローラは、前記輝度値が第4の閾値より小さい場合、前記冷却ファンの前記回転速度を第4の値に減少させるように構成されており、
前記第2の閾値は、前記第4の閾値よりも大きい、
請求項7に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記コントローラは、期間ごとの前記輝度値を監視するように構成され、
前記コントローラは、前記輝度値が第1の閾値よりも大きい場合、前記期間を第1の期間に減少させるように構成され、
前記コントローラは、前記輝度値が第2の閾値よりも小さい場合、前記期間を第2の期間に増加させるように構成され、
前記第1の閾値は前記第2の閾値よりも大きい、
請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記コントローラは、前記輝度値が第3の閾値よりも大きい場合、前記期間を第3の期間に減少させるように構成されており、前記第3の閾値は前記第1の閾値よりも大きい、
請求項10に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記コントローラは、前記輝度値が第4の閾値よりも小さい場合、前記期間を第4の期間まで増加させるように構成されており、前記第4の閾値は前記第2の閾値よりも小さい、
請求項10に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記冷却ファンの前記回転速度は、前記輝度値に比例して増加する、
請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記冷却ファンの前記回転速度の加速度は、前記輝度値に比例して増加する、
請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
ディスプレイ装置を制御する方法であって、
冷却ファンを用いてディスプレイ装置内に流体流を生成することと、
光センサを用いて前記ディスプレイ装置の環境光を検出することと、
前記環境光の輝度を示す輝度値を生成することと、
前記輝度値を監視することと、
前記輝度値に基づいて前記冷却ファンの回転速度を制御することと、
を含む、
方法。
【請求項16】
前記冷却ファンの前記回転速度を制御することは、
前記輝度値が第1の閾値よりも大きい場合に、前記冷却ファンの前記回転速度を第1の値に増加させることと、
前記輝度値が第2の閾値よりも小さい場合、前記冷却ファンの前記回転速度を第2の値に減少させることと、を含み、
前記第1の閾値は前記第2の閾値よりも大きい、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記冷却ファンの前記回転速度を制御することは、
前記輝度値が第3の閾値よりも大きい場合、前記冷却ファンの前記回転速度を第3の値に増加させることを含み、
前記第3の閾値は前記第1の閾値よりも大きい、
請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記冷却ファンの前記回転速度を制御することは、
前記輝度値が第4の閾値よりも小さい場合、前記冷却ファンの前記回転速度を第4の値に減少させることを含み、
前記第2の閾値は前記第4の閾値よりも大きい、
請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記輝度値はある期間ごとに監視され、前記方法は、
前記輝度値が第1の閾値よりも大きい場合、前記期間を第1の期間に減少させることと、
前記輝度値が第2の閾値よりも小さい場合、前記期間を第2の期間に増加させることと、をさらに含み、
前記第1の閾値は前記第2の閾値よりも大きい、
請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記輝度値が第3の閾値より大きい場合、前記期間を第3の期間に減少させること、をさらに含み、
前記第3の閾値は前記第1の閾値よりも大きい、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記輝度値が第4の閾値より小さい場合、前記期間を第4の期間に増加させること、をさらに含み、
前記第2の閾値は前記第4の閾値よりも大きい、
請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記冷却ファンの前記回転速度は、前記輝度値に比例して増加する、
請求項15に記載の方法。
【請求項23】
前記冷却ファンの前記回転速度の加速度は、前記輝度値に比例して増加する、
請求項15に記載の方法。
【請求項24】
前記ディスプレイ装置の前に物体があるかどうかを判定すること、をさらに含み、
前記冷却ファンの前記回転速度は、前記物体が前記ディスプレイ装置の前にある場合、以前の輝度値に基づいて制御される、
請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ディスプレイ装置およびその制御方法に関する。より詳細には、本開示は、冷却要素を備えるディスプレイ装置および冷却要素の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
温度は、電子デバイスの性能に影響を及ぼし得る。ディスプレイ装置の内部温度は、例えば、デバイス性能に強く影響し得る。ディスプレイ装置は、バックライトモジュールおよびコントローラなどの熱を発生する複数の要素を含むことができるためである。許容可能なデバイス機能を維持するために、ヒートシンクおよびファンを頻繁に使用する熱管理が重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
いくつかの状況では、外部熱は、太陽などから屋外ディスプレイ装置用のディスプレイデバイスに伝達され得る。そのようなシナリオでは、ディスプレイ装置の要素からの内部熱だけでなく、環境からの外部熱も適切に管理されなければならない。本開示は、効率的に放熱する新規なディスプレイ装置およびその方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一実施形態によれば、本開示は、ディスプレイ装置に関してもよい。ディスプレイ装置は、ディスプレイユニットと、光センサと、冷却ファンと、コントローラとを含む。光センサは、環境光を検出し、環境光の輝度を示す輝度値を生成するように構成されてもよい。冷却ファンは、ディスプレイ装置内に流体流を生成するように構成されてもよい。コントローラは、ある期間ごとに輝度値を監視し、輝度値に基づいて冷却ファンの回転速度を制御するように構成されてもよい。
【0005】
別の実施形態によれば、本開示は、ディスプレイ装置に関してもよい。ディスプレイ装置は、ディスプレイユニットの第1の側に配置されたバックライトモジュールをさらに備える。光センサは、ディスプレイユニットの第1の側とは異なる第2の側に位置し、ディスプレイユニットから離れて向いている。コントローラは、輝度値に基づいてバックライトモジュールから放射される光を制御するように構成される。
【0006】
別の実施形態によれば、本開示は、ディスプレイ装置に関してもよい。ディスプレイ装置は、ディスプレイユニットの第1の側に配置されたバックライトモジュールをさらに備える。光センサは、バックライトモジュール上に配置され、環境光およびバックライトモジュールによって放射された光を検出するように構成される。
【0007】
別の実施形態によれば、本開示は、ディスプレイ装置を制御する方法に関することができる。方法は、冷却ファンを用いてディスプレイ装置内に流体流を生成することと、光センサを用いてディスプレイ装置の環境光を検出することと、環境光の輝度を示す輝度値を生成することと、期間ごとに輝度値を監視することと、輝度値に基づいて冷却ファンの回転速度を制御することと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示のいくつかの実施形態の性質および目的をよりよく理解するために、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照すべきである。図面において、同一または機能的に同一の要素には、特に明記しない限り、同じ参照番号を付す。
【0009】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態による、輝度値と回転速度との関係を示す図である。
【0010】
【
図2】本開示のいくつかの実施形態による、輝度値と回転速度との関係を示す図である。
【0011】
【
図3】本開示のいくつかの実施形態による、輝度値と回転速度との関係を示す図である。
【0012】
【
図4】本開示のいくつかの実施形態による、輝度値と回転速度ステップ値との関係を示す図である。
【0013】
【
図5】本開示のいくつかの実施形態による、輝度値と回転速度調整期間との関係を示す図である。
【0014】
【
図6】本開示のいくつかの実施形態による、時間に対する輝度曲線および温度曲線を示す。
【0015】
【
図7】本開示のいくつかの実施形態による、時間に対する温度曲線を示す。
【0016】
【
図8】本開示のいくつかの実施形態による、ディスプレイ装置を示す図である。
【0017】
【
図9】本開示のいくつかの実施形態による、ディスプレイ装置を示す図である。
【0018】
【
図10】本開示のいくつかの実施形態による方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
熱管理のために1つ以上のファンを利用するディスプレイ装置の場合、過剰なエネルギー消費、発生する望ましくないノイズ、および冷却ファンの寿命を短くするデバイスの摩耗の観点から、冷却ファンを常に最高速度で動作させることは実用的ではない場合がある。同様に、場合によっては、ディスプレイ装置のいくつかの要素はウォームアップを必要とし、最大速度で常に作動しているファンはウォームアップの長さを延長する。
【0020】
一般に、より明るい(例えば、ルーメン)太陽光は、他の時刻と比較して、正午など、より多くの熱(例えば、ジュール)が供給される。しかしながら、正午に太陽からの照射を受ける屋外のディスプレイ装置の場合、ディスプレイデバイスに蓄積される熱が急速かつ著しく増加する。最高内部温度への到達は、蓄熱によってデバイスの内部温度がさらに上昇する可能性があるため、太陽が実際の最高の輝度を生成する時間よりも遅くなり得る。
【0021】
そこで、最高内部温度に到達する前に冷却ファンの回転速度を増加させることが好ましい。本開示によれば、環境光の輝度値に基づいてファンを制御するための方法が提供される。
図1は、本開示のいくつかの実施形態による、輝度値と回転速度との関係を示す図である。例えば、ディスプレイ装置(例えば、
図8または
図9のコントローラ11)のコントローラは、
図1に示す関係に従って1つ以上の冷却ファン(例えば、
図8および
図9のファン131および132)を制御することができる。
図1に示す関係によれば、ディスプレイ装置のコントローラは、輝度値を監視し、それに基づいて1つ以上の冷却ファンの回転速度を制御することができる。
【0022】
いくつかの実施形態では、輝度値は、光センサ(例えば、
図8または
図9の光センサ12または22)によって出力、生成、または検出されてもよい。いくつかの実施形態では、ある期間内の少なくとも1つの検出に基づいて輝度値を生成することができる。例えば、光センサは、1秒ごとに1つの検出を実行し、対応する輝度値をコントローラに出力することができ、コントローラは、ある期間(例えば、数秒)内の輝度値を収集し、対応する輝度値(例えば、平均輝度値)を生成することができる。
【0023】
図1より、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH1と閾値TH2との間であれば、コントローラは冷却ファンの回転速度を速度V0に制御してもよい。閾値TH1は、閾値TH2を超えてもよい。ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH1と閾値TH3との間であれば、コントローラは冷却ファンの回転速度を速度V1に制御してもよい。閾値TH3は、閾値TH1を超えてもよい。速度V1は、速度V0を超えてもよい。ディスプレイ装置のコントローラによって監視された輝度値が閾値TH3を超える場合、コントローラ装置は、冷却ファンの回転速度を速度V3に制御することができる。速度V3は、速度V1を超えてもよい。
【0024】
図1より、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH2と閾値TH4との間であれば、コントローラは冷却ファンの回転速度を速度V2に制御してもよい。速度V2は、速度V0よりも低くてもよい。閾値TH4は、閾値TH2よりも低くてもよい。ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH4よりも低い場合、コントローラは、冷却ファンの回転速度を速度V4に制御してもよい。速度V4は、速度V2よりも低くてもよい。
【0025】
図2は、本開示のいくつかの実施形態による、輝度値と回転速度との関係を示す図である。例えば、ディスプレイ装置(例えば、
図8または
図9のコントローラ11)のコントローラは、
図2に示す関係に従って1つ以上の冷却ファン(例えば、
図8および
図9のファン131および132)を制御することができる。
図2に示す関係によれば、ディスプレイ装置のコントローラは、輝度値を監視し、それに基づいて1つ以上の冷却ファンの回転速度を制御することができる。
【0026】
いくつかの実施形態では、輝度値は、光センサ(例えば、
図8または
図9の光センサ12または22)によって出力、生成、または検出されてもよい。いくつかの実施形態では、ある期間内の少なくとも1つの検出に基づいて輝度値を生成することができる。例えば、光センサは、1秒ごとに1つの検出を実行し、対応する輝度値をコントローラに出力することができ、コントローラは、ある期間(例えば、数秒)内の輝度値を収集し、対応する輝度値(例えば、平均輝度値)を生成することができる。
【0027】
図2より、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が大きくなると、コントローラは、それに応じて冷却ファンの回転速度を増加させるように制御してもよい。いくつかの実施形態では、冷却ファンの回転速度は、輝度値に正比例してもよい。場合によっては、
図1で指定された閾値および対応する速度の数が十分である場合、
図1に示された関係は
図2に示されたものと同様になる。
【0028】
図2を参照すると、冷却ファンは、最大回転速度M1を有することができる。なお、最大回転速度M1は、右上の平坦部に相当してもよい。輝度値が検出または受信されない場合、冷却ファンは最小回転速度で動作することができる。輝度値が検出または受信されない場合、ディスプレイ装置のコントローラは、最小回転速度M2で動作するように冷却ファンを制御することができる。場合によっては、輝度値が検出または受信されない場合、太陽によって提供される熱がない可能性があり、冷却ファンは、ディスプレイ装置の要素によって生成された内部熱を放散するためにのみ使用され得る。
【0029】
図3は、本開示のいくつかの実施形態による、輝度値と回転速度との関係を示す図である。例えば、ディスプレイ装置(例えば、
図8または
図9のコントローラ11)のコントローラは、
図3に示す関係に従って1つ以上の冷却ファン(例えば、
図8および
図9のファン131および132)を制御することができる。
図3に示す関係によれば、ディスプレイ装置のコントローラは、輝度値を監視し、それに基づいて1つ以上の冷却ファンの回転速度を制御することができる。
【0030】
いくつかの実施形態では、輝度値は、光センサ(例えば、
図8または
図9の光センサ12または22)によって出力、生成、または検出されてもよい。いくつかの実施形態では、ある期間内の少なくとも1つの検出に基づいて輝度値を生成することができる。例えば、光センサは、1秒ごとに1つの検出を実行し、対応する輝度値をコントローラに出力することができ、コントローラは、ある期間(例えば、数秒)内の輝度値を収集し、対応する輝度値を生成することができる。
【0031】
図3より、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が増加すると、コントローラは、冷却ファンの回転速度を高くなるように制御してもよい。
図3のセクションAにおいて、ディスプレイのコントローラが監視する輝度値が大きくなると、コントローラは、冷却ファンの回転速度を増加させてもよい。
図3のセクションBにおいて、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が大きくなると、コントローラは、冷却ファンの回転速度をそれに応じて増加させてもよい。セクションAとセクションBとを比較すると、セクションBの勾配はセクションAの勾配よりも高くてもよい。同じ輝度値の増加に対して、セクションBにおける回転速度の増加は、セクションAの回転速度の増加を超える場合がある。例えば、セクションAにおいて、輝度値が10単位増加すると、回転速度は5単位増加し得、セクションBにおいて、輝度値が10単位増加する場合、回転速度は15単位増加し得る。
【0032】
場合によっては、太陽によって提供される輝度が低い(例えば、閾値より低い)場合、熱を蓄積する速度は、輝度の増加に対してわずかに増加し、より低い回転速度の冷却ファンは熱を放散するのに十分であり得る。場合によっては、太陽によって提供される輝度が高い(例えば、閾値を超える)場合、熱を蓄積する速度は、輝度の増加に対して劇的に増加する可能性があり、その結果、熱は、はるかに高い回転速度で冷却ファンによって放散される。
【0033】
図3を参照すると、冷却ファンは、最大回転速度M1を有することができる。最大回転速度M1は、セクションCで発生してもよい。輝度値が検出または受信されない場合、冷却ファンは最小回転速度M2で動作するように制御されてもよい。場合によっては、輝度値が検出または受信されない場合、太陽によって提供される熱がない可能性があり、冷却ファンは、ディスプレイ装置の要素によって生成された内部熱を放散するためにのみ使用され得る。
【0034】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、輝度値と回転速度ステップ値との関係を示す図である。例えば、ディスプレイ装置(例えば、
図8または
図9のコントローラ11)のコントローラは、
図4に示す関係に従って1つ以上の冷却ファン(例えば、
図8および
図9のファン131および132)を制御することができる。
図4に示す関係によれば、ディスプレイ装置のコントローラは、輝度値を監視し、それに基づいて1つ以上の冷却ファンを制御することができる。ディスプレイ装置のコントローラは、輝度値を監視し、輝度値とステップ値との間の関係に基づいて1つ以上の冷却ファンの回転速度を調整することができる。
【0035】
いくつかの実施形態では、輝度値は、光センサ(例えば、
図8または
図9の光センサ12または22)によって出力、生成、または検出されてもよい。いくつかの実施形態では、ある期間内の少なくとも1つの検出に基づいて輝度値を生成することができる。例えば、光センサは、1秒ごとに1つの検出を実行し、対応する輝度値をコントローラに出力することができ、コントローラは、ある期間(例えば、数秒)内の輝度値を収集し、対応する輝度値(例えば、平均輝度値)を生成することができる。
【0036】
図4より、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が大きくなると、それに応じて冷却ファンの回転速度のステップ値が大きくなる場合がある。
図4より、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH1と閾値TH2との間である場合、回転速度のステップ値はSV0であってもよい。いくつかの実施形態では、ステップ値SV0は0であってもよい。SV0が0に等しい状況において、ディスプレイ装置のコントローラによって監視された輝度値が閾値TH1と閾値TH2との間にある場合、コントローラは冷却ファンの回転速度を変更しなくてもよい。閾値TH1は、閾値TH2を超えてもよい。
【0037】
ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH1と閾値TH3との間である場合、冷却ファンの回転速度のステップ値はSV1であってもよい。閾値TH3は、閾値TH1を超えてもよい。ステップ値SV1は0を超えてもよい。ステップ値SV1は、正の値であってもよい。つまり、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH1と閾値TH3との間である場合、コントローラはステップ値SV1によって冷却ファンの回転速度を増加させてもよい。
【0038】
ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH3を超える場合、冷却ファンの回転速度のステップ値はSV3であってもよい。ステップ値SV3は、ステップ値SV1を超えてもよい。つまり、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH3を超える場合、コントローラはステップ値SV3によって冷却ファンの回転速度を増加させてもよい。ディスプレイ装置のコントローラによって監視されている輝度値が閾値TH3を超える場合、監視されている輝度値が閾値TH1と閾値TH3との間にある場合よりも、冷却ファンの回転速度をより速く増加させてもよい。
【0039】
図4より、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH2と閾値TH4との間である場合、冷却ファンの回転速度のステップ値はSV2であってもよい。閾値TH4は、閾値TH2よりも低くてもよい。ステップ値SV2は、0より小さくてもよい。ステップ値SV2は、負の値であってもよい。つまり、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH2と閾値TH4との間である場合、コントローラはステップ値SV2(SV2は負の値であってもよい)によって冷却ファンの回転速度を増加させてもよい。つまり、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH2と閾値TH4との間である場合、コントローラは、冷却ファンの回転速度をステップ値SV2の絶対値(すなわち、|SV2|)だけ下げてもよい。
【0040】
ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH4より低い場合、冷却ファンの回転速度のステップ値はSV4であってもよい。ステップ値SV4は、ステップ値SV2よりも低い。つまり、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH4より低い場合、コントローラはステップ値SV4(SV4は負の値であってもよい)によって冷却ファンの回転速度を増加させてもよい。ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH4よりも低い場合、コントローラは、冷却ファンの回転速度をステップ値SV4の絶対値(すなわち、|SV4|)だけ下げてもよい。ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH4よりも低い場合、コントローラは、監視する輝度値が閾値TH2と閾値TH4との間にある状況よりも冷却ファンの回転速度を速く減少させてもよい。
【0041】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、輝度値と回転速度調整期間との関係を示す図である。例えば、ディスプレイ装置(例えば、
図8または
図9のコントローラ11)のコントローラは、
図5に示す関係に従って1つ以上の冷却ファン(例えば、
図8および
図9のファン131および132)を制御することができる。
図5に示す関係によれば、ディスプレイ装置のコントローラは、輝度値を監視し、それに基づいて1つ以上の冷却ファンを制御することができる。また、ディスプレイ装置のコントローラは、輝度値と調整期間との関係に基づく期間ごとに輝度値を監視してもよい。ディスプレイ装置のコントローラは、輝度値を監視し、輝度値と調整期間との間の関係に基づいて1つ以上の冷却ファンの回転速度を調整することができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、輝度値は、光センサ(例えば、
図8または
図9の光センサ12または22)によって出力、生成、または検出されてもよい。いくつかの実施形態では、ある期間内の少なくとも1つの検出に基づいて輝度値を生成することができる。例えば、光センサは、1秒ごとに1つの検出を実行し、対応する輝度値をコントローラに出力することができ、コントローラは、調整期間(前の期間に生成された輝度値に対応する調整期間であってもよい)内の輝度値を収集し、対応する輝度値(例えば、平均輝度値)を生成することができる。
【0043】
図5より、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が増加すると、冷却ファンの回転速度の調整期間が短くなる場合がある。太陽光が直射するディスプレイ装置では、監視された輝度値が非常に高くなり得、ディスプレイ装置に蓄積された熱がすぐに上昇することがある。ファンの回転速度をより頻繁に調整することが望ましい。
図5より、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH5と閾値TH6との間であれば、調整期間はP0であってもよい。すなわち、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH5~TH6の間であれば、コントローラは、調整期間P0ごとに冷却ファンの回転速度を調整または変更してもよい。閾値TH5は、閾値TH6を超えてもよい。
【0044】
ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH5と閾値TH7との間であれば、冷却ファンの回転速度の調整期間はP1であってもよい。閾値TH7、閾値TH5超えてもよい。調整期間P1は、調整期間P0よりも短くてもよい。すなわち、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH5~TH7の間であれば、コントローラは、調整期間P0よりも短い調整期間P1ごとに冷却ファンの回転速度を調整または変更してもよい。
【0045】
ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH7を超える場合、冷却ファンの回転速度の調整期間はP3であってもよい。調整期間P3は、調整期間P1を超えてもよい。すなわち、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH7を超える場合、コントローラは、期間P1よりも短い調整期間P3ごとに冷却ファンの回転速度を調整または変更してもよい。
【0046】
図5より、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH6と閾値TH8との間であれば、冷却ファンの回転速度の調整期間はP2であってもよい。閾値TH8は、閾値TH6よりも低くてもよい。調整期間P2は、調整期間P0を超えてもよい。すなわち、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH6~TH8の間であれば、コントローラは、調整期間P0を超えてもよい調整期間P2ごとに冷却ファンの回転速度を調整または変更してもよい。
【0047】
ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH8より低い場合、冷却ファンの回転速度の調整期間P4はP4であってもよい。調整期間P4は、調整期間P2を超えてもよい。すなわち、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH4より低い場合、コントローラは、調整期間P2を超えてもよい調整期間P4ごとに冷却ファンの回転速度を調整または変更してもよい。現在の輝度値は、以前の期間で生成された以前の輝度値に対応し得る調整期間内の1つ以上の検出に基づいて生成され得ることに留意されたい。
【0048】
いくつかの実施形態では、ディスプレイ装置(例えば、
図8または
図9のコントローラ11)のコントローラは、
図1~
図5に示す1つ以上の関係に従って1つ以上の冷却ファン(例えば、
図8および
図9のファン131および132)を制御することができる。例えば、ディスプレイ装置のコントローラは、
図4および
図5に示す両方の関係に従って1つ以上の冷却ファンを制御することができる。
図4および
図5に示す関係によれば、ディスプレイ装置(例えば、
図8または
図9のコントローラ11)のコントローラは、輝度値を監視し、輝度値に対するステップ値および調整期間に基づいて1つ以上の冷却ファンの回転速度を制御することができる。いくつかの実施形態では、
図5の閾値TH5、TH6、TH7、およびTH8は、それぞれ
図4の閾値TH1、TH2、TH3、およびTH4に等しくてもよいが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ある期間内の少なくとも1つの検出に基づいて輝度値を生成することができる。いくつかのさらなる実施形態では、以前の期間に生成された輝度値に対応する調整期間である調整期間内の1つ以上の検出に基づいて輝度値を生成することができる。
【0049】
図4および
図5を参照して、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH1~TH3の間および閾値TH5~TH6の間である場合、冷却ファンの回転速度のステップ値をSV1とし、冷却ファンの回転速度の調整期間をP0としてもよい。すなわち、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH1~TH3の間、および閾値TH5~TH6の間である場合、コントローラは、調整期間P0ごとに冷却ファンの回転速度をステップ値SV1だけ増加させ、調整期間P0内の1つ以上の検出に基づいて次の輝度値を生成してもよい。
【0050】
図4および
図5を参照して、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH4より低い、および閾値TH8より低い場合、冷却ファンの回転速度のステップ値をSV4とし、冷却ファンの回転速度の調整期間をP4としてもよい。これは、太陽光が弱いことを示し得る。すなわち、ディスプレイ装置のコントローラが監視する輝度値が閾値TH4より低い、および閾値TH8より低い場合、コントローラは、調整期間P4ごとに冷却ファンの回転速度をステップ値SV4だけ増加させ(SV4は負の値であってもよい)、調整期間P4内の1つ以上の検出に基づいて次の輝度値を生成してもよい。この場合、冷却ファンの回転速度が減少することがある。
【0051】
図6は、本開示のいくつかの実施形態による、時間に対する曲線を示す。
図6は、時間に対する太陽によって提供される輝度曲線601を示す。
図6は、時間に対する太陽によって提供される温度曲線602を示す。例えば、太陽によって提供される輝度曲線601は、ディスプレイ装置の光センサによる検出に基づくことができ、太陽によって提供される熱による温度曲線602は、ディスプレイ装置のハウジング内の検出に基づくことができる。
【0052】
図6から、輝度曲線601のピークは、温度曲線602のピークの前に生じる。これは、輝度曲線601がピークに達したときにあまり蓄熱しないことに起因し得る。輝度曲線601のピークが発生した後、熱は急速に蓄積し、ゆっくりと放散する。そのため、輝度が減少しても、長時間、温度は高いままである。高レベルの輝度曲線601の時間長は、温度曲線602の時間長よりも短い。ピークからの輝度曲線601は、温度曲線602よりも速く減少する。言い換えると、ディスプレイ装置内の温度は、太陽光の輝度が減少してもしばらく高いレベルのままである。
【0053】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、時間に対する温度曲線を示す。温度曲線702~704は、異なる場合に応じてディスプレイ装置において測定される。温度曲線702は、ディスプレイ装置に冷却手段がない状況について示されている。温度曲線703は、ディスプレイ装置が温度によって制御される冷却ファンを含む状況について示されている。温度曲線704は、ディスプレイ装置が輝度によって制御される冷却ファンを含む状況について示されている。
【0054】
冷却ファンが使用されないので、曲線702の温度は曲線703の温度よりも高い。温度曲線703のピークは、温度曲線702のピークよりも低い。温度曲線703の全体は、温度曲線702よりも実質的に低い。温度曲線703が比較的高いレベル、例えばT1よりも高い時間長は、温度曲線702よりも短い。温度曲線703の温度増加率は、温度曲線702の温度上昇率よりも低く、温度曲線703の温度増加の傾きは、温度曲線702の温度上昇の傾きよりも小さい。温度曲線703の温度低下率は、温度曲線702の温度低下率を超えることができ、温度曲線703の温度低下の傾きは、温度曲線702の温度低下の傾きよりも小さい。温度によって制御される冷却ファンを有するディスプレイ装置の放熱能力は、冷却ファンのないディスプレイ装置の放熱能力を超えることが理解される。
【0055】
温度曲線704は、輝度によって制御される冷却ファンを含む状況について示されている。
図7に示すように、温度曲線704のピークは、温度曲線703のピークよりもわずかに低い。温度曲線704は、温度曲線703よりも実質的に低い。温度曲線704が比較的高いレベル、例えばT1よりも高い時間長は、温度曲線703よりも短い。温度曲線704の温度上昇率は、温度曲線703の温度上昇率よりも低く、温度曲線704の温度上昇の傾きは、温度曲線703の温度上昇の傾きよりも小さい。温度曲線704の温度低下率は、温度曲線703の温度低下率を超えることができ、温度曲線704の温度低下の傾きは、温度曲線703の温度低下の傾きよりも小さい。輝度によって制御される冷却ファンを有するディスプレイ装置の熱を放散する能力は、温度によって制御される冷却ファンを有するディスプレイ装置の能力を超えることが理解されよう。輝度によって制御される冷却ファンの回転速度の増減のタイミングは、温度によって制御される冷却ファンの回転速度の増減のタイミングよりも重要であるか、またはより適切であることが理解されよう。輝度によって冷却ファンが制御されるディスプレイ装置の場合、冷却ファンの回転速度は温度上昇の前に上昇するため、温度が良好に制御される。
【0056】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、ディスプレイ装置10を示す図である。ディスプレイ装置10は、コントローラ11と、光センサ12と、冷却ファン131および132と、ディスプレイユニット14と、バックライトモジュール15と、ヒートシンク16と、通気口171および172と、温度センサ18とを含むことができる。
【0057】
コントローラ11は、光センサ12、冷却ファン131および132、ディスプレイユニット14、バックライトモジュール15、ならびに温度センサ18と結合または通信することができる。光センサ12は、軸121を有することができる。軸121は、光センサ12の中心線と位置合わせされてもよい。軸121は、ディスプレイユニット14の表示面に対する法線に対して角度θを形成してもよい。角度θは、約-90°~約+90°の範囲であってもよい。
【0058】
ディスプレイユニット14は、液晶ディスプレイであってもよいし、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイであってもよい。ディスプレイユニット14は、アクティブ領域141および境界領域142を含むことができる。アクティブ領域141は、色を提示するために液晶または画素を含んでもよい。境界領域142は、色を提示するために有効な液晶または画素を含まなくてもよい。光センサ12は、ディスプレイユニット14の境界領域142に配置されてもよい。光センサ12は、ディスプレイユニット14の一方側に配置されてもよい。光センサ12は、バックライトモジュール15から離れたディスプレイユニット14の表面に配置されてもよい。光センサ12は、バックライトモジュールから離れて向いていてもよい。光センサ12は、環境光の輝度を感知または検出するために使用され得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、光センサ12は、ディスプレイ装置10のハウジング上に配置されてもよい。光センサ12は、バックライトモジュール15から離れたハウジングの表面に配置されてもよい。光センサ12は、バックライトモジュールから離れて向いていてもよい。光センサ12は、環境光の輝度を感知または検出するために使用され得る。
【0060】
いくつかの実施形態では、光センサ12はカメラを含むことができる。コントローラ11は、カメラによって生成された画像に基づいて、物体がカメラの前にあるかどうかを判定することができる。コントローラ11は、物体がカメラの前にある場合(例えば、センサ12)、以前の輝度値に基づいて冷却ファンを制御することができる。
【0061】
バックライトモジュール15は、ディスプレイユニット14の他方側に配置されてもよい。バックライトモジュール15は、ディスプレイユニット14の背面に配置されてもよい。バックライトモジュール15から放射される光の大きさは、光センサ12によって検知または検出された環境光の輝度に基づいてコントローラ11によって制御することができる。バックライトモジュール15は、ディスプレイユニット14を照明するために使用することができる。バックライトモジュールは、冷陰極蛍光管または発光ダイオードで形成されてもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイユニット14およびバックライトモジュール15は、有機発光ダイオードまたはマイクロ発光ダイオードによって形成されてもよい。ディスプレイ装置において、バックライトモジュール15は、他の要素よりも多くの熱を発生し得る。ヒートシンク16は、バックライトモジュール15の裏に配置されてもよい。ヒートシンク16は、他の要素よりもバックライトモジュール15に近くてもよい。ヒートシンク16は、バックライトモジュール15の裏面に接着されてもよい。
【0062】
通気口171および172は、周囲空気のための経路を提供するために使用することができる。流体流は、ディスプレイ装置10の外部から、ディスプレイ装置10内の放熱空間を通って、ディスプレイ装置10から出てもよい。
【0063】
温度センサ18は、温度値をコントローラ11に出力するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、冷却ファン131および132は、光センサ12によって検知または検出された輝度に基づいて制御されるだけでなく、温度センサ18によって検知または検出された温度に基づいて制御されてもよい。
【0064】
本開示のいくつかの実施形態によれば、光センサ12は、環境光を検知または検出し、コントローラ11に輝度値を出力する。いくつかの実施形態では、ある期間内の少なくとも1つの検出に基づいて輝度値を生成することができる。例えば、光センサ12は、1秒ごとに1つの検出を実行し、対応する輝度値をコントローラ11に出力することができ、コントローラ11は、ある期間(例えば、数秒)内の輝度値を収集し、対応する輝度値(例えば、平均輝度値)を生成することができる。
【0065】
ディスプレイ装置10のコントローラ11は、
図1、
図2、
図3、
図4、または
図5に示す関係に従って、1つ以上の冷却ファン131および132を制御することができる。
図1、
図2または
図3に示す関係によれば、ディスプレイ装置10のコントローラ11は、輝度値を監視し、それに基づいて冷却ファン131、132の回転速度を制御してもよい。
図4に示す関係によれば、ディスプレイ装置10のコントローラ11は、輝度値を監視し、輝度値とステップ値との関係に基づいて冷却ファン131、132の回転速度を調整してもよい。
図5に示す関係によれば、ディスプレイ装置10のコントローラ11は、輝度値と調整期間との関係に基づく期間ごとに輝度値を監視してもよい。
図5に示す関係によれば、ディスプレイ装置10のコントローラ11は、輝度値と調整期間との関係に基づいて、輝度値を監視し、冷却ファン131および132の回転速度を調整してもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイ装置10のコントローラ11は、
図4および
図5に示す両方の関係に従って冷却ファン131および132を制御することができる。
図4および
図5に示す関係によれば、ディスプレイ装置10のコントローラ11は、ある期間ごとに輝度値を監視し、輝度値に対するステップ値および調整期間に基づいて冷却ファン131、132の回転速度を制御してもよい。
【0066】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、ディスプレイ装置20を示す図である。
図9に示すディスプレイ装置20は、
図8に示すディスプレイ装置10と同様であってもよい。
図9に示すディスプレイ装置20の要素は、
図8に同じ参照番号で示すディスプレイ装置10の要素と同一または同様であってもよい。
図8に示す装置10と比較すると、
図9の装置20は光センサ12を含まず、光センサ22を含む。特に、ディスプレイ装置20は、コントローラ11と、光センサ22と、冷却ファン131および132と、ディスプレイユニット14と、バックライトモジュール15と、ヒートシンク16と、通気口171および172と、温度センサ18とを含むことができる。
【0067】
コントローラ11は、光センサ22、冷却ファン131および132、ディスプレイユニット14、バックライトモジュール15、ならびに温度センサ18と結合または通信することができる。バックライトモジュール15は、ディスプレイユニット14の背面に配置されてもよい。バックライトモジュール15は、ディスプレイユニット14を照明するために使用することができる。バックライトモジュールは、光源151(例えば、発光ダイオード)を含むことができる。1つ以上の光センサ22は、光源151の間に配置されてもよい。環境光およびバックライトモジュール15によって放射された光を感知または検出するために、1つ以上の光センサ22を使用することができる。バックライトモジュール15から放射される光の大きさは、光センサ22によって検知または検出された環境光の輝度に基づいてコントローラ11によって制御することができる。例えば、バックライトモジュール15から放射される光の大きさは、バックライトモジュールがオフにされたときに光センサ22によって検知または検出される環境光の輝度に従って制御されてもよい。
【0068】
本開示のいくつかの実施形態によれば、光センサ22は、環境光を検知または検出し、コントローラ11に輝度値を出力する。いくつかの実施形態では、ある期間内の少なくとも1つの検出に基づいて輝度値を生成することができる。例えば、1つ以上の光センサ22は、1秒ごとに1つの検出を実行し、対応する輝度値をコントローラ11に出力することができ、コントローラ11は、ある期間(例えば、数秒)内の輝度値を収集し、対応する輝度値(例えば、平均輝度値)を生成することができる。
【0069】
ディスプレイ装置20のコントローラ11は、
図1、
図2、
図3、
図4、または
図5に示す関係に従って、1つ以上の冷却ファン131および132を制御することができる。
図1、
図2、または
図3に示す関係によれば、ディスプレイ装置20のコントローラ11は、輝度値を監視し、それに基づいて冷却ファン131および132の回転速度を制御することができる。
図4に示す関係によれば、ディスプレイ装置20のコントローラ11は、輝度値を監視し、輝度値とステップ値との関係に基づいて、冷却ファン131および132の回転速度を調整してもよい。
図5に示す関係によれば、ディスプレイ装置20のコントローラ11は、輝度値と調整期間との関係に基づく期間ごとに輝度値を監視してもよい。
図5に示す関係によれば、ディスプレイ装置20のコントローラ11は、輝度値と調整期間との関係に基づいて、輝度値を監視し、冷却ファン131および132の回転速度を調整してもよい。いくつかの実施形態では、ディスプレイ装置20のコントローラ11は、
図4および
図5に示す両方の関係に従って冷却ファン131および132を制御することができる。
図4および
図5に示す関係によれば、ディスプレイ装置20のコントローラ11は、ある期間ごとに輝度値を監視し、輝度値に対するステップ値および調整期間に基づいて冷却ファン131、132の回転速度を制御してもよい。
【0070】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、ディスプレイ装置10(または20)のコントローラ11によって実行される方法のフローチャートを示す。動作1001において、コントローラ11は、冷却ファン131および132を用いてディスプレイ装置10(または20)内に流体流を生成することができる。流体流は空気流であってもよい。いくつかの実施形態では、流体流は液体流であってもよい。例えば、冷却液は、1つ以上の管およびタンクを通って流れてもよく、通気口171および172は、液体入口および出口と置き換えられてもよく、冷却ファン131、132をポンプに置き換えてもよい。
【0071】
動作1003において、コントローラ11は、光センサ12を用いてディスプレイ装置10の環境光を検出することができる。動作1003において、コントローラ11は、光センサ22を用いてディスプレイ装置20の環境光を検出することができる。
【0072】
動作1005において、コントローラ11は、環境光の輝度を示す輝度値を生成することができる。動作1007において、コントローラ11は、期間ごとに輝度値を監視することができる。動作1003、1005、および1007のいくつかの実施形態では、コントローラは、光センサ12または22で環境光を検出し、1秒ごとに対応する輝度値を生成することができ、コントローラ11は、ある期間(例えば、数秒)内の輝度値を収集し、対応する輝度値(例えば、平均輝度値)を生成することができる。いくつかの実施形態では、1007の動作は任意である。
【0073】
動作1009において、コントローラ11は、それに基づいて冷却ファン131および132の回転速度を制御することができる。輝度値は、ある期間内の対応する輝度値であってもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、動作1009は、輝度値が閾値TH1を超えると、冷却ファン131および132の回転速度を速度V1まで増加させることをさらに含むことができる。動作1009は、輝度値が閾値TH2未満である場合に、冷却ファン131および132の回転速度を速度V2に減少させることをさらに含むことができる。閾値TH1は、閾値TH2を超えてもよい。
【0075】
いくつかの実施形態では、動作1009は、輝度値が閾値TH3を超えると、冷却ファン131および132の回転速度を速度V3まで増加させることをさらに含むことができる。閾値TH3は、閾値TH1を超えてもよい。
【0076】
いくつかの実施形態では、動作1009は、輝度値が閾値TH4未満である場合に、冷却ファン131および132の回転速度を速度V4に減少させることをさらに含むことができる。閾値TH2は、閾値TH4を超えてもよい。
【0077】
コントローラ11は、輝度値が閾値TH5を超えた場合、調整期間P1までの期間を短くしてもよい。コントローラ11は、輝度値が閾値TH6未満である場合、調整期間P2までの期間を長くしてもよい。閾値TH5は、閾値TH6を超えてもよい。コントローラ11は、輝度値が閾値TH7を超えた場合、調整期間P3までの期間を短くしてもよい。閾値TH7、閾値TH5超えてもよい。コントローラ11は、輝度値が閾値TH8未満である場合、調整期間P4までの期間を長くしてもよい。閾値TH6は、閾値TH8を超えてもよい。
【0078】
コントローラ11は、輝度値に比例して冷却ファン131、132の回転速度を増加させてもよい。いくつかの実施形態では、コントローラ11は、輝度値に比例して冷却ファン131、132の回転速度の加速度を増加させることができる。
【0079】
コントローラ11は、ディスプレイ装置10(または20)の前方に物体があるか否かを判断してもよい。判定は、カメラによって取り込まれた画像に基づいてもよい。光センサ12は、カメラであってもよい。ディスプレイ装置の前方に物体があると判定された場合、以前の輝度値に基づいて冷却ファン131、132の回転速度を制御してもよい。以前の輝度値は、以前の期間に生成された輝度値であってもよい。
【0080】
本開示によれば、環境光の輝度値に基づいてファンを制御するための方法が提供される。太陽光によって提供される熱は、屋外ディスプレイ装置の性能および寿命に強く影響し得ることが理解される。本開示によれば、ディスプレイ装置内の温度が上昇するよりむしろ、太陽光の強度が増加するにつれて、ファンの回転速度は増加する。これにより、太陽光による熱をより早く放散することができ、太陽光によるダメージを解消することができる。
【0081】
本明細書で使用される場合、単数形の用語「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数の指示対象を含み得る。例えば、電子デバイスへの言及は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数の電子デバイスを含み得る。
【0082】
本明細書で使用される場合、「接続する」、「接続された」、「接続」、「結合する」、「結合された」という用語は、動作可能な結合または連結を指す。接続された構成要素は、例えば、構成要素の別のセットを介して互いに直接的または間接的に結合することができる。
【0083】
さらに、量、比、および他の数値は、本明細書では範囲の形式で提示されることがある。そのような範囲の形式は、便宜上および簡潔さのために使用され、範囲の限界として明示的に指定された数値を含むが、各数値および部分範囲が明示的に指定されているかのように、その範囲内に包含されるすべての個々の数値または部分範囲も含むように柔軟に理解されるべきであることを理解されたい。
【0084】
本開示は、その特定の実施形態を参照して説明および例示されているが、これらの説明および例示は限定的ではない。当業者であれば、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の真の精神および範囲から逸脱することなく、様々な変更を行うことができ、均等物を置き換えることができることを理解されたい。図は、必ずしも縮尺通りに描かれていなくてもよい。本開示における芸術的表現と実際の装置との間には、製造プロセスおよび公差に起因する区別が存在し得る。具体的に示されていない本開示の他の実施形態が存在してもよい。明細書および図面は、限定的ではなく例示的であると見なされるべきである。特定の状況、材料、物質の組成、方法、またはプロセスを本開示の目的、趣旨、および範囲に適合させるために修正を行うことができる。そのような修正はすべて、添付の特許請求の範囲内にあることが意図されている。本明細書に開示された方法は、特定の順序で実行される特定の動作を参照して説明されているが、これらの動作は、本開示の教示から逸脱することなく、同等の方法を形成するために組み合わされ、細分され、または並べ替えられてもよいことが理解されよう。したがって、本明細書で特に明記しない限り、動作の順序およびグループ化は、本開示の限定ではない。
【国際調査報告】