(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-01
(54)【発明の名称】電子霧化装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/50 20200101AFI20231124BHJP
A24F 40/40 20200101ALI20231124BHJP
A24F 40/57 20200101ALI20231124BHJP
【FI】
A24F40/50
A24F40/40
A24F40/57
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023528347
(86)(22)【出願日】2021-12-03
(85)【翻訳文提出日】2023-05-11
(86)【国際出願番号】 CN2021135488
(87)【国際公開番号】W WO2022121806
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】202011437147.9
(32)【優先日】2020-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110384629.0
(32)【優先日】2021-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110383297.4
(32)【優先日】2021-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517419906
【氏名又は名称】深▲せん▼麦克韋爾科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN SMOORE TECHNOLOGY LIMITED
【住所又は居所原語表記】16#, Dongcai Industrial Park, Gushu Town, Xixiang Street, Baoan District, Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】文 治華
(72)【発明者】
【氏名】陳 厚林
(72)【発明者】
【氏名】別 海涛
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB14
4B162AB23
4B162AC27
4B162AC41
4B162AD02
4B162AD13
4B162AD20
4B162AD23
(57)【要約】
電子霧化装置は、排気部(41)、調整部材(5)及びコントローラ(22)を含み、排気部(41)及び排気通路(13)はエアロゾル通路(6)を介して連通され、エアロゾル通路(6)は霧化器(1)の排気通路(13)の排気口(12)と排気部(41)との間に主エアロゾル通路(61)と補助エアロゾル通路(62)とに分けられ、主エアロゾル通路(61)によって霧化器(1)の生成したエアロゾルが調味部材(3)を通過して排気部(41)に到達され、補助エアロゾル通路(62)によって霧化器(1)の生成したエアロゾルが排気部(41)に直接に到達され、調整部材(5)はエアロゾル通路(6)に設置され、補助エアロゾル通路(62)によって排気部(41)に到達されたエアロゾルの量を制御するために用いられる。補助エアロゾル通路(62)を設置し、かつ調整部材(5)が補助エアロゾル通路(62)を介して排気部に到達するエアロゾル量を調整することによって、エアロゾルの分流の動的制御が実現され、使用者は調味材料の香気をスムーズ且つ均一に吸入することができ、調味部材(3)における調味材料の香気放出の大幅な減衰の問題を改善できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
霧化器及び調味部材を収容する収容キャビティを有する電子霧化装置であって、前記霧化器は霧化すべきの基質を霧化してエアロゾルを生成するために用いられ、前記霧化器は霧化室及び前記霧化室と連通する排気通路を含み、前記エアロゾルは前記排気通路から流出され、前記調味部材は調味材料を含み、
前記電子霧化装置は排気部及び調整部材を含み、
前記排気部及び前記排気通路はエアロゾル通路を介して連通され、前記エアロゾル通路は前記霧化器の排気通路の排気口と前記排気部との間に主エアロゾル通路と補助エアロゾル通路とに分けられ、前記主エアロゾル通路によって前記霧化器の生成したエアロゾルが前記調味部材を通過して前記排気部に到達され、前記補助エアロゾル通路によって前記霧化器の生成したエアロゾルが前記排気部に直接に到達され、
前記調整部材は前記エアロゾル通路に設置され、前記補助エアロゾル通路によって前記排気部に直接に到達されたエアロゾルの量を制御するために用いられることを特徴とする電子霧化装置。
【請求項2】
前記調整部材は前記補助エアロゾル通路の吸気口又は排気口に設置され、前記補助エアロゾル通路の吸気口又は排気口の大きさを変更することに用いられることを特徴とする請求項1に記載の電子霧化装置。
【請求項3】
前記電子霧化装置はさらにハウジングを含み、前記霧化器及び前記調味部材は前記ハウジングに設置され、前記調味部材と前記ハウジングとの間に前記補助エアロゾル通路が形成されることを特徴とする請求項1に記載の電子霧化装置。
【請求項4】
前記霧化器は前記調味部材と同軸に設置され、前記霧化器と前記調味部材との間に空隙が存在し、前記補助エアロゾル通路の吸気口は前記霧化器の排気通路の排気口と位置ずれして設置され、前記補助エアロゾル通路は前記空隙を介して前記排気通路と連通されることを特徴とする請求項1に記載の電子霧化装置。
【請求項5】
前記補助エアロゾル通路は前記調味部材と平行に設置され、前記補助エアロゾル通路の吸気口の向き方向は前記調味部材の長手方向と基本的に同じであることを特徴とする請求項4に記載の電子霧化装置。
【請求項6】
前記調整部材は前記補助エアロゾル通路の吸気口に設置され、前記調整部材の移動方向は前記補助エアロゾル通路の吸気口の向き方向と垂直であることを特徴とする請求項2に記載の電子霧化装置。
【請求項7】
前記電子霧化装置はさらに駆動アセンブリを含み、前記駆動アセンブリは前記調整部材に接続され、前記駆動アセンブリは前記調整部材を移動させることに用いられ、コントローラはさらに前記駆動アセンブリの動作を制御することに用いられることを特徴とする請求項6に記載の電子霧化装置。
【請求項8】
前記駆動アセンブリはモータ及びターンテーブルを含み、前記ターンテーブルは前記モータに接続され、前記調整部材は前記ターンテーブルに接続され、前記モータは駆動力を印加して前記ターンテーブルを動かし、前記ターンテーブルの動きは前記調整部材を駆動して、前記調整部材が前記補助エアロゾル通路の吸気口を徐々に塞ぐように移動させることを特徴とする請求項7に記載の電子霧化装置。
【請求項9】
前記調整部材に弾性部材が設置され、前記弾性部材は前記モータの駆動力の印加を停止する時に前記調整部材を元の位置に復帰させることに用いられることを特徴とする請求項8に記載の電子霧化装置。
【請求項10】
前記電子霧化装置はコントローラをさらに含み、前記コントローラは検出された吸引回数に基づいて前記駆動アセンブリによって前記調整部材を制御して、前記補助エアロゾル通路の吸気口の大きさが調整され、吸引過程において前記調味材料の濃度が調整されることが実現されることを特徴とする請求項7に記載の電子霧化装置。
【請求項11】
前記コントローラは検出された吸引回数をパラメータ情報と比較し、且つ比較結果に基づいて前記駆動アセンブリを制御し、ここで、前記パラメータ情報は前記調味部材の吸引可能な設定値及び吸引回数に対応する調味材料の濃度を含むことを特徴とする請求項10に記載の電子霧化装置。
【請求項12】
前記コントローラは前記調整部材を制御して前記補助エアロゾル通路の吸気口を完全に開き、且つ前記霧化器の使用過程において前記調整部材を制御して前記補助エアロゾル通路の吸気口を徐々に小さくすることを特徴とする請求項10に記載の電子霧化装置。
【請求項13】
霧化器、調味部材、排気部、第1エアロゾル通路、第2エアロゾル通路及び第1加熱部材を含む電子霧化装置であって、
前記霧化器は、霧化すべきの基質を霧化してエアロゾルを生成するために使用され、前記霧化器は霧化室及び前記霧化室と連通する排気口を含み、前記エアロゾルは前記排気口から流出され、前記調味部材は調味材料を含み、
前記第1エアロゾル通路および前記第2エアロゾル通路は、前記霧化器の排気口と前記排気部との間に位置され、前記霧化器によって生成されるエアロゾルは、前記第1エアロゾル通路および前記第2エアロゾル通路のうちの少なくとも1つを通過して前記排気部に到達され、
前記第1加熱部材は前記調味部材を加熱するために使用されることを特徴とする電子霧化装置。
【請求項14】
前記第1エアロゾル通路に前記調味材料が設置されることを特徴とする請求項13に記載の電子霧化装置。
【請求項15】
前記電子霧化装置はさらにコントローラを含み、前記コントローラは検出された吸引回数に応じて第1加熱部材の加熱温度を制御し、前記調味材料の放出量が調整され、前記排気部のエアロゾル中の前記調味材料の濃度が均一にされることを特徴とする請求項14に記載の電子霧化装置。
【請求項16】
前記第1加熱部材の温度調整範囲は10℃~380℃であることを特徴とする請求項15に記載の電子霧化装置。
【請求項17】
前記電子霧化装置はハウジングをさらに含み、前記ハウジングは前記霧化器及び前記調味部材を収容するための収容キャビティを有し、前記調味部材は前記第1エアロゾル通路に配置され、前記排気部は前記ハウジングと一体成型に形成されることを特徴とする請求項14に記載の電子霧化装置。
【請求項18】
前記排気部に近い前記調味部材の端部は前記排気部と間隔をあけて設置され、前記排気部に近い前記調味部材の端部と前記排気部との間にエアロゾル混合領域が形成され、前記第1エアロゾル通路におけるエアロゾル及び第2エアロゾル通路におけるエアロゾルは前記エアロゾル混合領域に混合された後に、前記排気部に入ることを特徴とする請求項17に記載の電子霧化装置。
【請求項19】
前記調味部材は、スリーブパイプと、前記スリーブパイプに配置された調味材料と、を含み、前記スリーブパイプの一端には排気部が形成され、前記調味材料と前記排気部との間に空洞が存在し、前記空洞に対応する前記スリーブパイプの側壁には通気孔が設置され、
前記調味材料が設置された前記スリーブパイプの部分は、前記第1エアロゾル通路に配置され、
前記第2エアロゾル通路におけるエアロゾルは、前記通気孔を通過し、前記空洞で前記第1エアロゾル通路におけるエアロゾルと混合された後に、前記排気部に入ることを特徴とする請求項14に記載の電子霧化装置。
【請求項20】
前記電子霧化装置はさらにハウジングを含み、第1加熱部材及び前記調味材料が設置された前記スリーブパイプの部分は、前記ハウジングに形成された調味部材取付けキャビティに収容され、前記通気孔に対応する前記スリーブパイプの外表面と前記調味部材取付けキャビティとの間に連通キャビティが形成され、前記第2エアロゾル通路は、前記連通キャビティおよび前記通気孔を介して前記空洞と連通されることを特徴とする請求項19に記載の電子霧化装置。
【請求項21】
前記スリーブパイプには複数の前記通気孔が設けられ、複数の前記通気孔は前記スリーブパイプの円周方向を囲んで間隔を空けて配置され、複数の前記通気孔に対応する前記スリーブパイプの外表面と前記調味部材取付けキャビティとの間に連通キャビティが形成されることを特徴とする請求項20に記載の電子霧化装置。
【請求項22】
複数の前記通気孔に対応する前記スリーブパイプの外表面と前記調味部材取付けキャビティとの間にシール部材が設けられ、前記第2エアロゾル通路から前記空洞に入るエアロゾルが漏れるのを防止することに用いられることを特徴とする請求項21に記載の電子霧化装置。
【請求項23】
前記霧化器、前記調味部材および前記第2エアロゾル通路は並べて配置され、前記第2エアロゾル通路は前記霧化器から離れた前記調味部材の側に設置されることを特徴とする請求項14に記載の電子霧化装置。
【請求項24】
前記排気口は、前記排気部から離れた前記霧化器の側壁に配置されることを特徴とする請求項23に記載の電子霧化装置。
【請求項25】
スリーブパイプと、前記スリーブパイプに配置された調味材料と、を含む調味部材であって、
前記スリーブパイプの第1端には排気部が形成され、
前記調味材料と前記排気部との間に空洞が存在し、
前記空洞に対応する前記スリーブパイプの側壁には通気孔が設置されることを特徴とする調味部材。
【請求項26】
前記調味部材は抵抗吸収材料をさらに含み、前記抵抗吸収材料は、前記スリーブパイプ内に配置され、且つ前記スリーブパイプの第1端に位置され、前記調味材料は前記スリーブパイプの第2端に位置されることを特徴とする請求項25に記載の調味部材。
【請求項27】
前記スリーブパイプには複数の通気孔が設けられ、複数の前記通気孔は前記スリーブパイプの円周方向を囲んで間隔をあけて配置されることを特徴とする請求項25に記載の調味部材。
【請求項28】
霧化器、調味部材、排気部、第1エアロゾル通路、第2エアロゾル通路及び第1加熱部材を含む電子霧化装置であって、
前記霧化器は、霧化すべきの基質を霧化してエアロゾルを生成するために使用され、前記霧化器は霧化室及び前記霧化室と連通する排気口を含み、前記エアロゾルは前記排気口から流出され、前記調味部材は調味材料を含み、
前記第1エアロゾル通路および前記第2エアロゾル通路は、前記霧化器の排気口と前記排気部との間に位置され、前記霧化器によって生成されるエアロゾルは、前記第1エアロゾル通路および前記第2エアロゾル通路のうちの少なくとも1つを通過して前記排気部に到達され、
前記第1加熱部材は前記調味部材を加熱するために使用され、前記第1加熱部材は前記調味部材を収容するための収容キャビティを含むことを特徴とする電子霧化装置。
【請求項29】
前記第1加熱部材は金属管を含み、前記金属管は前記収容キャビティを有することを特徴とする請求項28に記載の電子霧化装置。
【請求項30】
前記第1加熱部材は加熱体を含み、前記加熱体は前記金属管の外表面を囲んで配置されることを特徴とする請求項29に記載の電子霧化装置。
【請求項31】
前記加熱体は、フレキシブル回路基板、厚膜、金属発熱シートのいずれかの一つであることを特徴とする請求項30に記載の電子霧化装置。
【請求項32】
前記電子霧化装置はされに断熱シートを含み、前記断熱シートは前記調味部材から離れた前記第1加熱部材の側に位置され、且つ前記断熱シートは前記第1加熱部材と間隔をあけて設置され、空気の断熱が実現されることを特徴とする請求項28に記載の電子霧化装置。
【請求項33】
前記電子霧化装置はさらにコントローラを含み、前記コントローラは、検出された吸引回数に応じて第1加熱部材の加熱温度を制御し、前記調味材料の放出量が調整され、前記排気部のエアロゾル中の前記調味材料の濃度が均一にされることを特徴とする請求項28に記載の電子霧化装置。
【請求項34】
前記第1加熱部材の温度調整範囲は10℃~380℃であることを特徴とする請求項33に記載の電子霧化装置。
【請求項35】
前記コントローラは検出された吸引回数をパラメータ情報と比較し、且つ比較結果に基づいて前前記第1加熱部材の加熱温度を制御し、ここで、前記パラメータ情報は前記調味部材の吸引可能な設定値 及び吸引回数に対応する調味材料の濃度を含むことを特徴とする請求項33に記載の電子霧化装置。
【請求項36】
前記第1エアロゾル通路には前記調味材料が設置されることを特徴とする請求項28に記載の電子霧化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、2020年12月07日に提出された202011437149という出願番号である中国特許出願、2021年4月09日に提出された2021103846290という出願番号である中国特許出願、及び2021年4月09日に提出された2021103832974という出願番号である中国特許出願による優先権を請求し、且つその中国特許出願の全体内容が参照により全て本文に組み込まれる。
【0002】
本出願は、霧化器の技術分野に関し、具体的には電子霧化装置に関する。
【背景技術】
【0003】
タバコ燃焼によって生成されたエアロゾル中に複数の発癌物質が存在し、人体の健康に対して非常に大きな危害を与え、且つエアロゾルが空気中に拡散すると周囲の人々の身体にも損傷を与え、電子霧化装置が発明されるべきである。電子霧化装置は一般的なタバコと同様の外観及び口当たりを有するが、一般的にはタバコ中のタール、浮遊粒子等の有害成分を含有しない。市場では、ニコチンの満足感が電子霧化装置の核心的な競争力である。従来の電子霧化装置は一般に、ニコチンの放出量が低くかつ減衰が深刻であるという欠点があり、ユーザが良好な満足感を得ることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに鑑みて、本出願は電子霧化装置を提供し、従来技術におけるニコチン放出量が低くかつ減衰が深刻であるという技術的問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的問題を解決するために、本発明が提供する第1技術的解決策は以下のとおりである。電子霧化装置を提供し、霧化器及び調味部材を収容する収容キャビティを有し、前記霧化装置は霧化すべきの基質を霧化してエアロゾルを生成するために用いられ、前記霧化器は霧化室と前記霧化室と連通する排気通路を含み、前記エアロゾルは前記排気通路から流出され、前記調味部材は調味材料を含み、前記電子霧化装置は排気部及び調整部材を含み、前記排気部及び前記排気通路はエアロゾル通路を介して連通され、前記エアロゾル通路は前記霧化器の排気通路の排気口と前記排気部との間に主エアロゾル通路と補助エアロゾル通路に分けられ、前記主エアロゾル通路によって前記霧化器の生成したエアロゾルが前記調味部材を通過して前記排気部に到達され、前記補助エアロゾル通路によって前記霧化器の生成したエアロゾルが前記排気部に直接に到達され、前記調整部材は前記エアロゾル通路に設置され、前記補助エアロゾル通路によって前記排気部に直接に到達されたエアロゾルの量を制御するために用いられる。
【0006】
ここで、前記調整部材は前記補助エアロゾル通路の吸気口又は排気口に設置され、前記補助材通路の吸気口又は排気口の大きさを変更することに用いられる。
【0007】
ここで、前記電子霧化装置はさらにハウジングを含み、前記霧化器及び前記調味部材は前記ハウジングに設置され、前記調味部材と前記ハウジングとの間に前記補助エアロゾル通路が形成される。
【0008】
ここで、前記霧化器は前記調味部材と同軸に設置され、前記霧化器と前記調味部材との間に空隙が存在し、前記補助エアロゾル通路の吸気口は前記霧化器の排気通路の排気口と位置ずれして設置され、前記補助エアロゾル通路は前記空隙を介して前記排気通路と連通される。
【0009】
ここで、前記補助エアロゾル通路は前記調味部材と平行に設置され、前記補助エアロゾル通路の吸気口の向き方向は前記調味部材の長手方向と基本的に同じである。
【0010】
ここで、前記調整部材は前記補助エアロゾル通路の吸気口に設置され、前記調整部材の移動方向は前記補助エアロゾル通路の吸気口と垂直である。
【0011】
ここで、前記電子霧化装置はさらに駆動アセンブリを含み、前記駆動アセンブリは前記調整部材に接続され、前記調整部材を移動させることに用いられ、前記コントローラはさらに前記駆動アセンブリの動作を制御することに用いられる。
【0012】
ここで、前記駆動アセンブリはモータ及びターンテーブルを含み、前記ターンテーブルは前記モータに接続され、前記調整部材は前記ターンテーブルに接続され、前記モータは駆動力を印加して前記ターンテーブルを動かし、前記ターンテーブルの動きは前記調整部材を駆動して、前記調整部材を前記補助エアロゾル通路の吸気口を徐々に塞ぐように移動させる。
【0013】
ここで、前記調整部材に弾性部材が設置され、前記弾性部材は前記モータの駆動力の印加を停止する時に前記調整部材を元の位置に復帰させることに用いられる。
【0014】
ここで、前記電子霧化装置はコントローラをさらに含み、前記コントローラは検出された吸引回数に基づいて前記駆動アセンブリによって前記調整部材を制御して前記補助エアロゾル通路の吸気口の大きさを調整し、吸引過程において前記調味材料の濃度を調整することが実現される。
【0015】
ここで、前記コントローラは検出された吸引回数をパラメータ情報と比較し、且つ比較結果に基づいて前記駆動アセンブリを制御し、ここで、前記パラメータ情報は前記調味部材が吸引可能な設定値及び吸引回数に対応する調味材料の濃度を含む。
【0016】
ここで、前記コントローラは前記調整部材を制御して前記補助エアロゾル通路の吸気口を完全に開き、且つ前記霧化器の使用過程において前記調整部材を制御して前記補助エアロゾル通路の吸気口を徐々に小さくする。
【0017】
上記技術的問題を解決するために、本発明が提供する第2技術的解決策は以下のとおりである。電子霧化装置を提供し、前記電子霧化装置は霧化器及び調味部材を含み、前記霧化器は、霧化すべきの基質を霧化してエアロゾルを生成するために使用され、前記霧化器は霧化室と前記霧化室と連通する排気口を含み、前記エアロゾルは前記排気口から流出され、前記調味部材は調味材料を含み、前記電子霧化装置は排気部を含み、前記電子霧化装置は第1エアロゾル通路および第2エアロゾル通路を含み、前記第1エアロゾル通路および前記第2エアロゾル通路は、前記霧化器の排気口と前記排気部との間に位置され、前記霧化器によって生成されたエアロゾルは、前記第1エアロゾル通路および前記第2エアロゾル通路のうちの少なくとも1つを通過して前記排気部に到達され、前記電子霧化装置は第1加熱部材を含み、前記第1加熱部材は前記調味部材を加熱するために使用される。
【0018】
ここで、前記第1エアロゾル通路に前記調味材料が設置される。
【0019】
ここで、前記電子霧化装置はさらにコントローラを含み、前記コントローラは、検出された吸引回数に応じて第1加熱部材の加熱温度を制御し、前記調味材料の放出量を調整して、前記排気部のエアロゾル中の前記調味材料の濃度を均一にする。
【0020】
ここで、前記第1加熱部材の温度調整範囲は10℃~380℃である。
【0021】
ここで、前記電子霧化装置はハウジングをさらに含み、前記ハウジングは前記霧化器及び前記調味部材を収容するための収容キャビティを有し、前記調味部材は前記第1エアロゾル通路に配置され、前記排気部は前記ハウジングと一体成型に形成される。
【0022】
ここで、前記排気部に近い前記調味部材の端部は前記排気部と間隔をあけて設置され、且つそれらの間にエアロゾル混合領域が形成され、前記第1エアロゾル通路におけるエアロゾル及び第2エアロゾル通路におけるエアロゾルは前記エアロゾル混合領域に混合された後前記排気部に入る。
【0023】
ここで、前記調味部材は、スリーブパイプと、前記スリーブパイプに配置された調味材料と、を含み、前記スリーブパイプの一端には排気部が形成され、前記調味材料と前記排気部との間に空洞が存在し、前記空洞に対応する前記スリーブパイプの側壁には通気孔が設置され、前記調味材料が設置された前記スリーブパイプの部分は、前記第1エアロゾル通路に配置され、前記第2エアロゾル通路におけるエアロゾルは、前記通気孔を通過し、前記空洞で前記第1エアロゾル通路におけるエアロゾルと混合された後に、前記排気部に入る。
【0024】
ここで、前記電子霧化装置はさらにハウジングを含み、第1加熱部材及び前記調味材料が設置された前記スリーブパイプの部分は、前記ハウジングに形成された調味部材取付けキャビティに収容され、前記通気孔に対応する前記スリーブパイプの外表面と前記調味部材取付けキャビティとの間に連通キャビティが形成され、前記第2エアロゾル通路は、前記連通キャビティおよび前記通気孔を介して前記空洞と連通される。
【0025】
ここで、前記スリーブパイプには複数の前記通気孔が設けられ、複数の前記通気孔は前記スリーブパイプの円周方向に沿って間隔をあけて配置され、複数の前記通気孔に対応する前記スリーブパイプの外表面と前記調味部材取付けキャビティとの間に連通キャビティが形成される。
【0026】
ここで、複数の前記通気孔に対応する前記スリーブパイプの外表面と前記調味部材取付けキャビティとの間にシール部材が設けられ、前記第2エアロゾル通路から前記空洞に入るエアロゾルが漏れるのを防止する。
【0027】
ここで、前記霧化器、前記調味部材および前記第2エアロゾル通路は並べて配置され、前記第2エアロゾル通路は前記霧化器から離れた前記調味部材の側に設置される。
【0028】
ここで、前記排気口は、前記排気部から離れた前記霧化器の側壁に配置される。
【0029】
上記技術的問題を解決するために、本発明が提供する第3技術的解決策は以下のとおりである。調味部材を提供する。調味部材はスリーブパイプと、前記スリーブパイプに配置された調味材料と、を含む。 前記スリーブパイプの第1端には排気部が形成され、前記調味材料と前記排気部との間に空洞が存在し、前記空洞に対応する前記スリーブパイプの側壁には通気孔が設置される。
【0030】
ここで、前記調味部材は抵抗吸収材料をさらに含み、前記抵抗吸収材料は、前記スリーブパイプ内に配置され、且つ前記スリーブパイプの第1端に位置され、前記調味材料は前記スリーブパイプの第2端に位置される。
【0031】
ここで、前記スリーブパイプには複数の通気孔が設けられ、複数の前記通気孔は前記スリーブパイプの円周方向に沿って間隔をあけて配置される。
【0032】
上記技術的問題を解決するために、本発明が提供する第4技術的解決策は以下のとおりである。電子霧化装置を提供する。電子霧化装置は、霧化器及び調味部材を含み、前記霧化器は、霧化すべきの基質を霧化してエアロゾルを生成するために使用され、前記霧化器は霧化室と前記霧化室と連通する排気口を含み、前記エアロゾルは前記排気口から流出され、前記調味部材は調味材料を含み、電子霧化装置は排気部を含み、電子霧化装置は前記第1エアロゾル通路および前記第2エアロゾル通路を含み、前記第1エアロゾル通路および前記第2エアロゾル通路は、前記霧化器の排気口と前記排気部との間に位置され、前記霧化器によって生成されたエアロゾルは、前記第1エアロゾル通路および前記第2エアロゾル通路のうちの少なくとも1つを通過して前記排気部に到達され、電子霧化装置は第1加熱部材を含み、前記第1加熱部材は前記調味部材を加熱するために使用され、前記第1加熱部材は前記調味部材を収容するための収容キャビティを含む。
【0033】
ここで、前記第1加熱部材は金属管を含み、前記金属管は前記収容キャビティを有する。
【0034】
ここで、前記第1加熱部材は加熱体を含み、前記加熱体は前記金属管の外表面を囲んで配置される。
【0035】
ここで、前記加熱体は、フレキシブル回路基板、厚膜、金属発熱シートのいずれかの一つである。
【0036】
ここで、前記電子霧化装置はされに断熱シートを含み、前記断熱シートは前記調味部材から離れた前記第1加熱部材の側に位置され、且つ前記断熱シートは前記第1加熱部材と間隔をあけて設置され、空気の断熱が実現される。
【0037】
ここで、前記電子霧化装置はさらにコントローラを含み、前記コントローラは、検出された吸引回数に基づいて第1加熱部材の加熱温度を制御し、前記調味材料の放出量が調整され、前記排気部のエアロゾル中の前記調味材料の濃度が均一にされる。
【0038】
ここで、前記第1加熱部材の温度調整範囲は10℃~380℃である。
【0039】
ここで、前記コントローラは検出された吸引回数をパラメータ情報と比較し、且つ比較結果に基づいて前前記第1加熱部材の加熱温度を制御し、ここで、前記パラメータ情報は前記調味部材の吸引可能な設定値及び吸引回数に対応する調味材料の濃度を含む。
【0040】
ここで、前記第1エアロゾル通路には前記調味材料が設置される。
【0041】
本出願の有益な効果は以下のとおりである。従来技術と異なり、本出願の電子霧化装置は排気部、調整部材及びコントローラを含み、且つ霧化器及び調味部材を収容する収容キャビティを有する。調味部材は調味材料を含み、香気を放出することができる。排気部及び排気通路はエアロゾル通路を介して連通され、エアロゾル通路は霧化器の排気通路の排気口と排気部との間に主エアロゾル通路及び補助エアロゾル通路に分けられる。主エアロゾル通路は霧化器によって生成されたエアロゾルを調味部材に通過させ、調味部材における調味材料の香気を排気部に到達させる。補助エアロゾル通路は霧化器によって生成されたエアロゾルを排気部に直接到達させる。調整部材によって補助エアロゾル通路を介して排気部に到達するエアロゾルの量を変化させることができる。補助エアロゾル通路を設置し、かつ調整部材が補助エアロゾル通路を介して排気部に到達するエアロゾル量を調整することによって、エアロゾルの分流を動的に制御することを実現でき、使用者は調味材料の香気をスムーズ且つ均一に吸入することができ、ユーザーが良好な満足感を得て、調味部材における調味材料の香気放出の大幅な減衰の問題を改善でき、製品競争力を向上させ、経済効果を創造できる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では、実施形態の説明において使用する必要がある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本出願のいくつかの実施形態にすぎない。当業者にとって創造的な努力なしにこれらの図面から他の図面を得ることができる。
【
図1】本出願の第一実施形態に係る電子霧化装置の概略構造図である。
【
図2】本出願の第一実施形態に係る電子霧化装置の霧化器の概略断面図である。
【
図3】本出願の第一実施形態に係る電子霧化装置のエアロゾル通路内のエアロゾルの流れを示す概略図である。
【
図4】本出願の第一実施形態に係る電子霧化装置の部分拡大構造の概略図である。
【
図5】本出願の第一実施形態に係る電子霧化装置の調整部材の状態変化の概略図である。
【
図6】本出願の第二実施形態に係る電子霧化装置の概略構造図である。
【
図7】本出願の第二実施形態に係る電子霧化装置のエアロゾル通路内のエアロゾルの流れを示す概略図である。
【
図8】本出願の第三実施形態に係る電子霧化装置の概略構造図である。
【
図9】本出願の第三実施形態に係る電子霧化装置のエアロゾル通路内のエアロゾルの流れを示す概略図である。
【
図10】本出願の第三実施形態に係る電子霧化装置の調整部材の状態変化の概略図である。
【
図11】本出願の第四実施形態に係る電子霧化装置のエアロゾル通路内のエアロゾルの流れを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下、本出願の図面及び実施形態を参照しながら本出願さらに詳細に説明する。なお、以下の実施形態は本発明を説明するためのものであって、本発明の範囲を制限するものではない。同様に、以下の実施形態は、本出願の実施形態の一部にすぎず、それらのすべてではない。当業者が進歩性のある労働を必要とせずに取得するすべての他の実施形態は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0044】
本出願における用語「第1」、「第2」、「第3」等は、説明目的でのみ使用され、相対的な重要性を示しまたは暗示したり、示された技術的特徴の数を暗示したりすると解釈されるべきではない。従いまして、「第1」、「第2」、「第3」として定義される特徴は、その特徴の少なくとも一つを明示的または黙示的に含むことができる。本出願の説明において、「複数」とは、別段の明確かつ具体的な定義がない限り、少なくとも二つ、例えば二つ、三つなどを意味する。本出願の実施形態におけるすべての方向性指示(例えば上、下、左、右、前、後…)はある特定の姿勢(例えば図面に示される)における各部品間の相対位置関係、運動状況等を解釈するために用いられ、該特定姿勢が変化する場合、該方向性はそれに応じて変化する。また、用語「含む」、「有する」及びそれらの任意の変形は、非排他的包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップ又はユニットを含む過程、方法、システム、製品又は装置は列挙したステップ又はユニットに限定されず、選択的に列挙しないステップ又はユニットを更に含み、又は選択的にこれらの過程、方法、製品又は装置固有の他のステップ又はユニットを更に含む。
【0045】
本明細書に言及した「実施形態」とは、実施形態を参照して説明した特定の特徴、構造又は特性が本出願の少なくとも一つの実施形態に含まれてもよいことを意味する。明細書の各箇所に該連語が出現することは必ずしもいずれもが同じ実施形態を指すとは限らず、他の実施形態と相互排他的な独立した又は代替の実施形態でもない。当業者であれば明示的及び暗示的に理解されるように、本明細書に説明される実施形態は他の実施形態と組み合わせられることができる。
【0046】
図1を参照すると、
図1は本出願が提供する電子霧化装置の第一実施形態の構造模式図である。
【0047】
電子霧化装置はニコチンを含有する溶液、薬液などの液体基質の霧化に用いることができる。電子霧化装置は、霧化器1と、電源アセンブリ2と、調味部材3と、を含む。霧化器1と、電源アセンブリ2と、調味部材3とは互いに連結された。
【0048】
霧化器1は、液体基質を貯蔵し、液体基質を霧化して、使用者が吸入できるエアロゾルを形成するために使用される。該霧化器1は具体的に液体を霧化し且つエアロゾルを生成するために用いることができ、それにより様々な分野に用いられ、例えば、医療、電子エアロゾル化装置等である。具体的な実施形態において、該霧化器1は電子エアロゾル化装置に用いられ、霧化すべきのエアロゾル基質を霧化し、喫煙者による吸入されるエアロゾルを生成するために用いられ、以下の実施形態はいずれもこれを例とする。当然ながら、他の実施形態において、該霧化器1はヘアスタイリング用のヘアスプレーを霧化するヘアスプレー機器、または医薬品を霧化する上気道および下気道疾患を治療するための医療機器に適用することもできる。
【0049】
電源アセンブリ2は電池21、コントローラ22及び気流センサー(図示せず)を含む。電池21は霧化器1に電力を供給するために用いられ、霧化器1が液体基質を霧化してエアロゾルを形成することができる。コントローラ22は霧化器1の動作を制御することに用いられる。気流センサーは電子霧化装置における気流の変化を検出して電子霧化装置を起動することに用いられる。
【0050】
霧化器1、電源アセンブリ2及び調味部材3は一体的に設置されてもよく、着脱可能に接続されてもよく、具体的な必要に応じて設計できる。霧化器1、電源アセンブリ2および調味部材3の位置関係は、本出願の実施形態では制限されない。例えば、霧化器1及び調味部材3は同軸に設置され、霧化器1及び電源アセンブリ2は並べて設置されるか、または霧化器1と調味部材3と電源アセンブリ2とは並べて設置されることができる。
【0051】
調味部材3は調味材料を含む。調味材料は、1つ以上の揮発性香料物質を含む。香料物質は、タバコ、タバコ香料、メントール、セイヨウヒイラギ、コショウペパーミント、ハーブ香料、果物香料、ナッツ香料、ワイン香料およびそれらの組合せの一種または多種である。ユーザーは自分の好みに合わせて調味材料を選択することができる。現在、市場占有率が最も高い調味材料はニコチン香料であり、電子霧化装置を喫煙するユーザーを本物のタバコに近づけ、ユーザーの満足感を向上させる。例えば、調味部材3は、いわゆるフレーバーポッドであることができ、調味部材3はまた、加熱されて燃焼しないシガレットであることができる。本実施形態において、調味部材3は、いわゆるフレーバーポッドである。
【0052】
図2を参照すると、
図2は本出願が提供される電子霧化装置の第一実施形態における霧化器の断面概略図である。
【0053】
霧化器1は霧化ハウジング10、霧化器11を含む。霧化器11は霧化座111及び霧化コア112を含む。霧化座111は霧化ハウジング10に設置され、霧化コア112は霧化座111に取り付けられる。
【0054】
霧化ハウジング10内に排気通路13及び貯液タンク14が設置される。貯液タンク14は排気通路13を囲んで設置される。霧化ハウジング10の一端に排気通路13の排気口12が形成される。ここで、貯液タンク14は液体を貯蔵することに用いられる。貯液タンク14は、霧化液体を貯蔵し、霧化液体と反応せず劣化を引き起こさない限り、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属で製造されてもよく、プラスチックで製造されてもよい。貯液タンク14の形状及び大きさは制限されず、必要に応じて設計することができる。
【0055】
霧化座111は、排気口12から離れた貯液タンク14の側に配置される。具体的には、霧化ハウジング10は排気口12から離れた貯液タンク14の側に収容溝が形成され、霧化座111は収容溝に設置される。霧化座111は、霧化頂座113と霧化底座114とを含む。霧化頂座113と霧化底座114との間はスナップ嵌め構造によって接続されてもよい。例えば、霧化頂座113に突起が設置される、霧化底座114に係止溝が設置されることができる。霧化底座114に突起が設置される、霧化頂座113に係止溝が設置されることができる。霧化座111は、支持する役割を果たすことができる限り、セラミック、ステンレス鋼又は他の合金で製造されてもよい。霧化座111の形状及び大きさは制限されず、必要に応じて設計することができる。
【0056】
霧化頂座113と霧化底座114との間に霧化室115が形成される。具体的には、霧化コア112の霧化面と霧化底座114との間に霧化室115が形成される。霧化室115は排気通路13と連通される。霧化コア112の両端が霧化座111に当接され、霧化コア112の中間部が霧化室115に懸架されて設置される。霧化コア112は少なくとも部分的に霧化頂座113に収容され、霧化頂座113は貯液タンク14と霧化コア112との間に設置される。霧化頂座113に第1下液通路116及び第2下液通路117が設置される。第1下液通路116及び第2下液通路117の一端は貯液タンク14に連通され、他端は霧化コア112に接続される。それにより、貯液タンク14の霧化すべきのエアロゾルは第1下液通路116及び第2下液通路117を介して霧化コア112に導かれる。霧化底座114に吸気通路118が設置され、吸気通路118は霧化室115と連通され、吸気通路118により外界と霧化室115とを連通させる。吸気通路118、霧化室115及び排気通路13は霧化器1の気流通路を形成する。
【0057】
霧化コア112は、発熱体と多孔質部材とを含む。貯液タンク14における液体は第1下液体通路116及び第2下液体通路117を介して霧化コア112に入り、多孔質部材はその毛細管力を利用して霧化すべきの液体を発熱体の霧化面に導き、発熱体は液体を加熱して霧化することに用いられる。多孔質部材は綿コア又はセラミックであってもよく、必要に応じて選択できる。
【0058】
図3を参照すると、
図3は本出願の第一実施形態に係る電子霧化装置のエアロゾル通路内のエアロゾルの流れを示す概略図である。
【0059】
図1及び
図3を参照すると、電子霧化装置は、ハウジング4と、調整部材5と、エアロゾル通路6と、駆動アセンブリ7と、をさらに含む。ハウジング4に収容キャビティ40が形成される。霧化器1、電源アセンブリ2、調味部材3、調整部材5、エアロゾル通路6及び駆動アセンブリ7は収容キャビティ40に設置される。ハウジング4の一端に排気部41が形成され、これはユーザーが霧化されたエアロゾルを吸入するのに便利である。
【0060】
エアロゾル通路6は霧化器1の霧化室115及び排気部41に接続される。エアロゾル通路6は霧化器1の排気通路13の排気口12に第1エアロゾル通路61と第2エアロゾル通路62とに分割される。すなわち、エアロゾル通路6は第1エアロゾル通路61及び第2エアロゾル通路62を含む。第1エアロゾル通路61及び第2エアロゾル通路62は霧化器1の排気口12と排気部41との間に位置される。霧化器1で生成されたエアロゾルは、第1エアロゾル通路61および第2エアロゾル通路62の少なくとも1つを通って排気部41に至られる。
【0061】
さらに、調味材料が第1エアロゾル通路61に配置される。この実施形態では、調味部材3は、第1エアロゾル通路61に配置される。第1エアロゾル通路61は、霧化器1で発生されたエアロゾルが調味部材3を通過して排気部41に到達させ、第2エアロゾル通路62は、霧化器1で発生されたエアロゾルが排気部41に直接到達させる。理解できるように、エアロゾル通路6は、霧化器1の排気口で分流され、第1エアロゾル通路61と第2エアロゾル通路62が形成されることができる。エアロゾル通路6は、霧化器1の排気口から特定の距離内に分流され、第1エアロゾル通路61と第2エアロゾル通路62が形成されることができ、具体的な距離は必要に応じて設計することができる。エアロゾル通路6の分流点は必要に応じて設計され、本出願はこれに制限されない。
【0062】
排気部41に近い調味部材3の端部と排気部41とは間隔をあけて設置される。排気部41に近い調味部材3の端部と排気部41との間にエアロゾル混合領域が形成される。第1エアロゾル通路61におけるエアロゾルと第2エアロゾル通路62におけるエアロゾルとがエアロゾル混合領域に混合された後、排気部41に入る。すなわち、第1エアロゾル通路61におけるエアロゾルと第2エアロゾル通路62におけるエアロゾルとは、調味部材3の外部で混合された後、排気部41に入られ、使用者に吸入される。
【0063】
引き続き
図1を参照すると、具体的には、ハウジング4に形成される収容キャビティ40は霧化取付キャビティ43及び本体取付キャビティ44を含む。霧化取付キャビティ43と本体取付キャビティ44とは一つのキャビティ壁が共有される。調味部材3及び霧化器1は霧化取付けキャビティ43に設置される。即ち、電子霧化装置は霧化器1及び調味部材3を収容する収容キャビティを有し、収容キャビティは霧化取付けキャビティ43である。霧化器1及び調味部材3は同軸に設置され、排気部41は霧化器1から離れた調味部材3の一端に設置される。電源アセンブリ2及び駆動アセンブリ7は本体取り付けキャビティ44に設置される。すなわち、駆動アセンブリ7、電池21及びコントローラ22が本体取り付けキャビティ44に設置される。霧化器1及び調味部材3は電池21、コントローラ22、駆動アセンブリ7と霧化取付キャビティ43及び本体取付キャビティ44が共有するキャビティ壁によって隔離され、霧化器1が霧化基質を霧化して生成されたエアロゾルを本体取付キャビティ44に入ることを回避することができる。それによりエアロゾル凝縮後に駆動アセンブリ7、電池21、コントローラ22に影響を与えることを回避できる。理解されるように、エアロゾル通路6を電池21、コントローラ22、駆動アセンブリ7から完全に隔離することができる限り、霧化取付けキャビティ43と本体取付けキャビティ44が共有するキャビティ壁は霧化器1及び調味部材3を電池21、コントローラ22、駆動アセンブリ7から完全に分離する必要がない。
【0064】
電子霧化装置はさらにブラケット45を含み、ブラケット45は霧化取付けキャビティ43に設置される。ブラケット45が囲んで形成された空洞は、調味部材3を設置するために使用される。
【0065】
ブラケット45と霧化取付キャビティ43のキャビティ壁との間に第2エアロゾル通路62が形成され、即ち霧化取付キャビティ43のキャビティ壁と調味部材3の側壁との間に第2エアロゾル通路62が形成され、第2エアロゾル通路62は霧化取付キャビティ43に位置される。第2エアロゾル通路62は、調味部材3と平行に配置され、調味部材3の側部に配置される。霧化器1に近い第2エアロゾル通路62の一端は吸気口であり、排気部41に近接する第2エアロゾル通路62の一端は排気口である。
【0066】
一つの実施形態では、霧化器1の出気通路13の排気口12は調味部材3に面して、霧化器1の霧化により生成されたエアロゾルが調味部材3に直接入る。霧化器1と調味部材3との間に空隙15が存在し、第2エアロゾル通路62が調味部材3の側辺に設置される。即ち、第2エアロゾル通路62が霧化器1の出気通路13の排気口12と位置ずれして設置され、第2エアロゾル通路62が空隙15を介して出気通路13に連通され、第2エアロゾル通路62が排気部41に近接する方向に延伸される。具体的に実施する時に、第2エアロゾル通路62は排気部41に接近する方向に直線的に延伸されることができ、または第2エアロゾル通路62は曲線又は螺旋の方式で排気部41に接近する方向に延伸されることができ、第2エアロゾル通路62が排気部41まで延伸されるだけでよい。本実施形態では、第2エアロゾル通路62は、直線の方式で気部41に接近する方向に延伸され、第2エアロゾル通路62の吸気口の向き方向は、調味部材3の長手方向と同じであり、霧化器1の側に向いている。
【0067】
調整部材5は、第2エアロゾル通路62を通って排気部41に到達するエアロゾルの量を変化させるために使用される。第2エアロゾル通路62を通って排気部41に到達するエアロゾル量を変更させる方式は第2エアロゾル通路62の吸気口の大きさを変更することであってもよく、第2エアロゾル通路62の排気口の大きさを変更することであってもよく、第2エアロゾル通路62の中間部でその気流通路の大きさを変更することであってもよい。すなわち、調整部材5は第2エアロゾル通路62の吸気口に設置されてもよく、エアロゾルが第2エアロゾル通路62に入るエアロゾル量を変更させ、それによりエアロゾルが第2エアロゾル通路62を介して排気部41に入るエアロゾル量を変更できる。調整部材5は第2エアロゾル通路62の排気口に設置されてもよく、エアロゾルが第2エアロゾル通路62を介して排気部41に入るエアロゾル量を変更できる。調整部材5は第2エアロゾル通路62の中間部に設置されてもよく、それによりエアロゾルが第2エアロゾル通路62を介して排気部41に入るエアロゾル量を変更させる。調整部材5の具体的な配置方式は必要に応じて選択できる。本実施形態において、調整部材5は第2エアロゾル通路62の吸気口におけるエアロゾル進入量を調整することにより、第2エアロゾル通路62を介して排気部41に到達するエアロゾル量を調整することを実現する。以下では調整部材5と他の構造との協働関係を説明する。調整部材5が第2エアロゾル通路62の排気口又は中間部に設置されると、調整部材5と他の構造との接続関係が対応して変更される必要がある。
【0068】
霧化取り付けキャビティ43のキャビティ壁には第2エアロゾル通路62の吸気口が位置する平面の下方に貫通孔421が設けられる。即ち、貫通孔421の延伸方向は第2エアロゾル通路62の吸気口の向き方向と垂直であり、貫通孔421は霧化取り付けキャビティ43と本体取り付けキャビティ44とを連通させる。調整部材5は部分的に貫通孔421に設置され、部分的に本体取付けキャビティ44に設置される。調整部材5は貫通孔421に部分的に設置され、調整部材5の寸法は貫通孔421の寸法と合わせて設置されることで、霧化取付キャビティ43と本体取付キャビティ44とを隔離させ、霧化取付キャビティ43における霧化器1が霧化されたエアロゾルは本体取付キャビティ44に入ることを防止する。調整部材5は貫通孔421に部分的に配置されるため、調整部材5は貫通孔421の延伸方向に沿って移動する。貫通孔421の延伸方向が第2エアロゾル通路62の吸気口の向き方向と垂直であるため、調整部材5は貫通孔421に沿って霧化取付キャビティ43に近接する方向に移動し、即ち調整部材5の移動方向は第2エアロゾル通路62の吸気口の向き方向と垂直である。これにより、第2エアロゾル通路62の吸気口を覆うことができ、第2エアロゾル通路62の吸気口の大きさの変更を実現し、霧化器1で霧化されて第2エアロゾル通路62を介して排気部41に入るエアロゾルの量を調整することができる。一つの実施形態では、貫通孔421の高さは、霧化器1と調味部材3との間の空隙15と同じである。それによって、調整部材5が、霧化器1と調味部材3との間の空隙15に部分的に挿入され、第2エアロゾル通路62の吸気口をより良好に覆うことができる。
【0069】
図4を参照すると、
図4は本出願が提供する電子霧化装置の第一実施形態における局所拡大の構造模式図である。
【0070】
調整部材5は移動部51及び係合部52を含む。移動部51及び係合部52は固定的に接続され、ネジ、接着剤、スナップ構造等の方式で一体に固定されてもよく、又は移動部51及び係合部52は一体成型に形成されてもよい。ここで、移動部51は部分的に貫通孔421に設置され、部分的に本体取付けキャビティ44に設置される。移動部51の断面形状は長方形、円形又は他の形状であってもよく、必要に応じて選択できる。エアロゾルが本体設置キャビティ44に入るのを防ぐために、調圧部材5が貫通孔421を塞ぐだけでよい。本実施形態において、移動部51の断面形状は長方形である。係合部52は本体取付キャビティ44に設置される。係合部52は駆動アセンブリ7を接続することに用いられ、駆動アセンブリ7は駆動力を提供して調整部材5を移動させる。係合部52の寸法は移動部51の寸法より大きく、且つ係合部52は貫通孔421の近傍の本体取付キャビティ44のキャビティ壁に係止されることができる。別の実施形態では、係合部52の一端がハウジング4の外に延伸され、ユーザーが係合部52を押したり引いたりして、調整部材5を調味部材3に接近又は離れる方向に移動させ、第2エアロゾル通路62を介して排気部41に到達するエアロゾルの量の調整を実現できる。
【0071】
本実施形態では、調整部材5は駆動アセンブリ7の提供される駆動力によって移動する。コントローラ22はまた駆動アセンブリ7の動作を制御するために使用される。すなわち、コントローラ22は駆動アセンブリ7を制御して作動させる。駆動アセンブリ7は調整部材5に駆動力を提供し、調整部材5を移動させ、それにより第2エアロゾル通路62を介して排気部41に到達するエアロゾルの量を変化させる。
【0072】
駆動アセンブリ7は、モータ71と、ターンテーブル72と、を含む。ターンテーブル72はモータ71に接続される。調整部材5はターンテーブル72に接続される。モータ71が駆動力を印加してターンテーブル72を動かし、ターンテーブル72の動きは調整部材5を移動させ、調整部材5が第2エアロゾル通路62の吸気口を徐々に塞ぎ、第2エアロゾル通路62を介して排気部41に到達するエアロゾル量の調整を実現する。
【0073】
本実施形態において、調整部材5はさらに弾性部材53を含む。弾性部材53は、モータ71が駆動力を加えるのを停止する時に調整部材5を元の位置に復帰させることに用いられる。一つの実施形態では、弾性部材53はバネである。バネが移動部51に外嵌され、且つバネの一端が係合部52に固定され、他端が駆動アセンブリ7に接近する本体取付けキャビティ44のキャビティ壁の片側に固定される。調整部材5に元の位置に復帰する力を加えることができれば、バネの設置位置及び固定方式は制限されない。
【0074】
他の実施形態において、弾性部材53は弾性シート、輪ゴム等の弾力性を有し且つ元に戻ることができる素子であってもよく、必要に応じて選択することができる。弾性部材53の他端は固定されなくてもよく、駆動アセンブリ7に近接する貫通孔421の一端の付近の本体取付キャビティ44のキャビティ壁に当接されるだけでよい。弾性部材53の寸法は貫通孔421の寸法より大きく、弾性部材53は移動部51の移動に伴って貫通孔421に嵌め込まれない。弾性部材53の他端はハウジング4に固定されてもよく、弾性部材53の延伸方向は調整部材5の延伸方向と同じである。弾性部材53と他の構造との接続関係は必要に応じて選択できる。
【0075】
別の実施形態では、調整部材5に弾性部材53を設ける必要がない。駆動アセンブリ7が駆動力を印加することによって、調整部材5は第2エアロゾル通路62の吸気口を徐々に塞ぐ。すなわち駆動アセンブリ7は調整部材5を駆動して調味部材3に接近する方向に移動させ、この時のモータ71の回転方向は第一方向である。第2エアロゾル通路62の吸気口は調整部材5によって完全に塞がれた後に、開く必要がある時に駆動アセンブリ7が調整部材5に駆動力を印加して第2エアロゾル通路62の吸気口を徐々に開放する。すなわち駆動アセンブリ7は調整部材5を駆動して調味部材3から離れる方向に移動させ、このときのモータ71の回転方向は第二方向である。第二方向は第一方向と逆である。
【0076】
電子霧化装置はさらにメモリ(図示せず)を含む。メモリにパラメータ情報が記憶される。パラメータ情報は調味部材3が吸引可能な設定値及び吸引回数に対応する調味材料の濃度を含む。メモリはパラメータ情報をコントローラ22に伝送し、コントローラ22は気流センサーによって検出された吸引回数をパラメータ情報と比較し、駆動アセンブリ7に出力する電流を制御し、駆動アセンブリ7の調整部材5への駆動力を制御することにより、調整部材5が調味部材3に接近するように移動し、調整部材5の移動速度が調整され、第2エアロゾル通路62の吸気口のサイズの調整が実現される。さらに、第2エアロゾル流路62を介して排気口41に到達するエアロゾルの量の調整が実現され、吸引過程中の調味材料の濃度が調整され、吸引過程中の調味材料の濃度が均一になる。
【0077】
図5を参照すると、
図5は本出願が提供する電子霧化装置の第一実施形態における調整部材の状態変化の概略図である。
【0078】
作動初期(調味部材3が吸引されない)では、第2エアロゾル通路62の吸気口が完全に開かれ、即ち第2エアロゾル通路62の吸気口は調整部材5によって塞がれない。霧化器1の作動に伴って、調味部材3から放出された調味材料の香気が徐々に減衰し、コントローラ22は、駆動部品7の出力電圧を徐々に増加するように制御し、駆動アセンブリ7の調整部材5への駆動力が徐々に増大し、調整部材5の調味部材3への移動速度を徐々に速くし、調整部材5が第2エアロゾル通路62の吸気口を遮蔽して、吸気口を閉じるまで吸気口の大きさが小さいし、霧化器1によって霧化されて第2エアロゾル通路62を通って排気部41に入るエアロゾルの量を徐々に減少させる。同時に、霧化器1によって霧化されて調味部材3を通って排気部41に入るエアロゾルの量を増加させる。これにより、吸引過程に調味材料の濃度が均一になることを実現でき、従来技術における調味材料の重大な芳香放出減衰の問題が解決される。
【0079】
第一実施形態では、電子霧化装置は、排気部41、調整部材5、およびコントローラ22を含み、且つ霧化器1および調味部材3を収容する収容キャビティを有する。調味部材3は、調味材料を含み、香気を放出することができる。排気部41は、エアロゾル通路6を介して排気通路13と連通される。エアロゾル通路6は、霧化器1の排気通路13の排気口12と排気部41の間で、第1エアロゾル通路61と第2エアロゾル通路とに分かられる。第1エアロゾル通路61によって、霧化器1で生成されたエアロゾルが調味部材3を通過し、調味部材3中の調味材料の香気を奪い、排気部41に到達される。第2エアロゾル通路62によって、霧化器1で生成されたエアロゾルが排気部41に直接到達される。第2エアロゾル通路62を通って排気部41に到達するエアロゾルの量は、調整部材5によって変更されることができる。第2エアロゾル通路62を設定し、調整部材5によって第2エアロゾル通路62を介して排気部41に到達するエアロゾルの量を調整することにより、エアロゾル分流の動的制御が実現され、使用者は調味材料の香気をスムーズかつ均一に吸い込むことができ、使用者は良好な満足感を得ることができ、調味部材中の調味材料の香気の放出の減衰という深刻な問題を改善することができる。これにより、製品競争力を向上させ、経済効果を創造できる。
【0080】
理解できるように、調整部材5は第2エアロゾル通路62を通って排気部41に到達するエアロゾルの量を調整し、アロゾルの分流を動的に制御することを実現でき、ユーザーが調味材料の香気をスムーズかつ均一に吸入できることを満足できる限り、霧化器1及び調味部材3は並列に設置されることができ、霧化器1の排気口12、調整部材5及び駆動アセンブリ7の設置位置は相応の変化を行うことができる。霧化器1及び調味部材3の具体的な構造、及び第1エアロゾル通路61と第2エアロゾル通路62の設置方式は電子霧化装置の第二実施形態を参照する。
【0081】
図6及び
図7を参照すると、
図6は本出願で提供された電子霧化装置の第二実施形態の概略構造図であり、
図7は本出願で提供された電子霧化装置の第二実施形態のエアロゾル通路におけるエアロゾルの流れを示す概略図である。
【0082】
第二実施形態が第一実施形態と同じであるのは、いずれも霧化器の排気通路の排気口と排気部との間に分割され、第1エアロゾル通路及び第2エアロゾル通路が形成されることである。第二実施形態が第一実施形態との違いは、霧化器及び調味部材の設置位置が違い、霧化器の排気口の設置位置が違い、排気部におけるエアロゾル中の調味材料の濃度を調整する調節方式が違うことである。
【0083】
電子霧化装置は、ハウジング1、霧化器2、調味部材3、排気部4、電池5、コントローラ6および気流センサー7を含む。本実施形態において、調味部材3は、いわゆるフレーバーポッドである。
【0084】
ハウジング1には収容キャビティ10が形成される。霧化器2、調味部材3、電池5、コントローラ6および気流センサー7は、ケーシング1に形成された収容キャビティ10に配置される。霧化器2は、霧化すべきの基質を霧化してエアロゾルを生成するために使用される。霧化器2は、霧化室(図示せず)と、霧化室に連通される排気口20と、を含む。霧化器2で霧化されたエアロゾルは、排気口20から流出される。調味部材3は調味材料を含む。調味材料は、ニコチン香料を含むことができる。霧化器2、電池5および気流センサー7は、コントローラ6に電気的に接続され、コントローラ6は気流センサー7の検出情報に基づいて、電池5を制御し、霧化器2に動作電圧を出力し、霧化器2を動作させる。ユーザーは、排気部4を通してエアロゾルを吸引できる。排気部4とハウジング1とは、一体成型に形成されることができ、接着剤等で固定されることができる。
【0085】
具体的には、ハウジング1に形成される収容キャビティ10は、霧化取付けキャビティ11、調味部材取付けキャビティ12、電池取付けキャビティ13、コントローラ取付けキャビティ14、気流センサー取付けキャビティ15を有する。霧化器2は霧化取付けキャビティ11に設置され、調味部材3は調味部材取付けキャビティ12に設置され、電池5は電池取付けキャビティ13に設置され、コントローラ6はコントローラ取付けキャビティ14に設置され、気流センサー7は気流センサー取付けキャビティ15に設置される。
【0086】
本実施形態では、霧化器2と調味部材3と電池5とは並んで配置される。すなわち、霧化取付けキャビティ11と調味部材取付けキャビティ12と電池取付けキャビティ13とは並んで配置される。排気部4は調味部材3の直上に配置され、気流センサー7は調味部材3の直下に配置される。すなわち、気流センサー取付けキャビティ15は、調味部材取付けキャビティ12の直下に配置される。理解できるように、気流センサー7の設置位置は、気流センサー7が吸引プロセス中の気流の変化を感知できる限り、必要に応じて設計できる。コントローラ6は調味部材3から離れた気流センサー7の側に配置され、且つコントローラ6は、霧化器2及び電池5が排気部4から離れた側に配置される。すなわち、コントローラ取付けキャビティ14は、霧化取付けキャビティ11、気流センサー取付けキャビティ15及び電池取付けキャビティ13が排気部4から離れた側に配置される。
【0087】
排気部4は、エアロゾル通路8を介して排気口20と連通される。エアロゾル通路8は、排気口20と空排気部4との間に第1エアロゾル通路81と第2エアロゾル通路82とに分かれる。すなわち、エアロゾル通路8は、第1エアロゾル通路81および第2エアロゾル通路82を含む。第1エアロゾル通路81および第2エアロゾル通路82は、霧化器2の排気口20と排気部4との間に位置される。霧化器2で生成されたエアロゾルは、第1エアロゾル通路81および第2エアロゾル通路82の少なくとも1つを通過して排気部4に至られる。
【0088】
さらに、調味材料が第1エアロゾル通路81に配置される。本実施形態では、調味部材3は、第1エアロゾル通路81に配置される。第1のエアロゾル通路81によって、霧化器2の生成されたエアロゾルが調味部材3を通過して排気部4に到達され、第2のエアロゾル通路82によって、霧化器2の生成されたエアロゾルが排気部4に直接到達される。すなわち、霧化器2で霧化されたエアロゾルが排気口20から流出した後、エアロゾルの一部は調味部材3の調味材料を通過し流れて排気部4に到達され、エアロゾルの一部は調味部材3を通過せずに排気部4に直接到達される。
【0089】
本実施形態では、霧化器2、調味部材3および第2エアロゾル通路82は並列に配置され、第2エアロゾル通路82は、霧化器2から離れた調味部材3の側に設置される。一つの実施形態において、調味部材取付けキャビティ12のキャビティ壁と電池取付けキャビティ13のキャビティ壁とは間隔をあけて設置される。すなわち、調味部材取付けキャビティ12のキャビティ壁と電池取付けキャビティ13のキャビティ壁との間に隙間がある。調味部材取付けキャビティ12のキャビティ壁と電池取付けキャビティ13のキャビティ壁との間の隙間は、第2エアロゾル通路82が形成される。形成された第2エアロゾル通路82の一端は、霧化器2の排気口20と連通され、その他端は排気部4と連通される。別の実施形態において、調味部材取付けキャビティ12のキャビティ壁の一部は電池取付けキャビティ13のキャビティ壁と共有される。共有されるキャビティ壁に電子霧化装置の長手方向に沿って貫通孔を設置することによって、第2エアロゾル通路82が形成される。形成された第2エアロゾル通路82の一端は、霧化器2の排気口20と連通され、その他端は排気部4と連通される。第2エアロゾル通路82の配置方式は、必要に応じて設計することができ、これは本出願では制限されない。
【0090】
一つの実施形態において、第二実施形態の霧化器2の構造は、第一実施形態の霧化器の構造と完全に同じであることができる。すなわち、霧化器2の排気口20は、排気部4に近く霧化器2の一端に配置され、且つ霧化器2の頂部に位置される。第1エアロゾル通路81および第2エアロゾル通路82の吸気口は排気部4から離れた端部に位置されるので、霧化器2の排気口20を第1エアロゾル通路81および第2エアロゾル通路82の吸気口と連通させるために、霧化器2の外表面と霧化取付けキャビティ11の内表面との間には隙間があり、空気通路が形成され、霧化器で霧化されたエアロゾルがエアロゾル通路8に入ることができる。
【0091】
別の実施形態において、第二実施形態の霧化器2の構造は、基本的に第一実施形態の霧化器の構造と同じであるが、違いは、霧化器2の排気口20および吸気口の設置位置が違うことである。霧化器2の排気口20は、排気部4から離れた霧化器2の側壁の端部に設置される。霧化器2の吸気口は、排気部4に近い霧化器2の端部に設置され、且つ霧化器2の頂部に位置される。
【0092】
理解できるように、第二実施形態における霧化器2の吸気口の設置方式は、第一実施形態における霧化器2の吸気口の設置方式と同じであることができる。排気口20は、排気部4から離れた霧化器2の側壁の一端に設置され、第一実施形態における排気通路を設置するスペースを節約することができ、貯液タンクのスペースを増加させることができ、それによって、霧化すべき基質の液体貯蔵量を増加させることができる。第二実施形態における霧化器2の吸気口の設置方式は、必要に応じて設計されるが、本出願には制限されない。
【0093】
第1エアロゾル通路81および第2エアロゾル通路82の吸気口は、排気部4から離れた一端に位置されるため、霧化器2の排気口20は、排気部4から離れた霧化器2の側壁の一端に設置される。これにより、霧化器2で霧化されたエアロゾルが第1エアロゾル通路81および第2エアロゾル通路82に入る経路を短縮し、凝縮液の発生を低減し、排気部4でのエアロゾルの量を増加させ、ユーザーの使用感を向上させることができる。
【0094】
また、排気部4に近く調味部材3の端部は排気部4と間隔をあけて設置され、排気部4に近く調味部材3の端部と排気部4との間にエアロゾル混合領域83が形成され、第1エアロゾル通路81におけるエアロゾルと第2エアロゾル通路82におけるエアロゾルとがエアロゾル混合領域83で混合された後、排気部4に入る。すなわち、第1エアロゾル通路81におけるエアロゾルと第2エアロゾル通路82におけるエアロゾルとは、調味部材3の外部で混合された後、排気部4に入られ、使用者に吸入される。
【0095】
電子霧化装置はさらに第1加熱部材9を含む。第1加熱部材9は、調味部材3を加熱し、排気部4でエアロゾル中の調味材料の香気濃度を調整するために使用される。第1加熱部材9はコントローラ6と電気的に接続される。第1加熱部材9は、ハウジング1に形成される調味部材取付けキャビティ12に配置される。さらに、第1加熱部材9は、調味部材3を収容するための収容キャビティ93を含む。
【0096】
本実施形態では、第1加熱部材9は、金属管94および加熱体91を含む。金属管94は収容キャビティ93を有する。理解できるように、金属管94の内部空間に収容キャビティ93が形成され、調味部材3が金属管94の内部空間に配置される。加熱体91は、金属管94の外表面を囲んで配置され、調味部材3を加熱して調味材料の香気放出量を調整するために用いられる。加熱体91は、フレキシブル回路基板、厚膜、金属加熱シートのいずれかの一つである。加熱体91の加熱効率を向上させるために、加熱体91は金属管94の外表面に貼合して設置される。
【0097】
具体的には、加熱体91はシート構造体であってもよい。電子霧化装置は複数の加熱体91を含む。複数の加熱体91は、調味部材3の周囲を囲んで間隔をあけて配置され、その間隔は加熱体91の加熱効率に応じて設計される。調味部材3の少なくとも一部(調味部材3における調味材料が設置される部分)は、複数の加熱体91が囲んで形成されたキャビティ内に配置される。調味材料が設置されない調味部材3の部分は、複数の加熱体91が囲んで形成されたキャビティ内に配置されてもよく、複数の加熱体91が囲んで形成されたキャビティ外に配置されてもよい。
【0098】
加熱部材91はリング構造体であってもよく、調味部材3の周囲に配置される。一つの実施形態では、電子霧化装置は複数の加熱体91を含む。各加熱体91は調味部材3の周囲を囲んで設置される。複数の加熱体91は調味部材3の長手方向に沿って間隔をあけて配置され、間隔の距離は、加熱体91の加熱効率に応じて設計される。調味材料が設置された調味部材3の部分は、複数の加熱体91が囲んで形成されたキャビティ内に配置される。調味材料が設置されない調味部材3の部分は、複数の加熱体91が囲んで形成されたキャビティ内に配置されてもよく、複数の加熱体91が囲んで形成されたキャビティ外に配置されてもよい。別の実施形態では、電子霧化装置は一つの加熱体91を含み、加熱体91は調味部材3の周囲を囲んで設置される。調味材料が設置された調味部材3の部分は、加熱体91が囲んで形成されたキャビティ内に配置される。調味材料が設置されない調味部材3の部分は、加熱体91が囲んで形成されたキャビティ内に配置されてもよく、加熱体91が囲んで形成されたキャビティ外に配置されてもよい。
【0099】
電子霧化装置は更に断熱シート92を含む。断熱シート92は、調味部材取付けキャビティ12に配置され、且つ調味部材3から離れた第1加熱部材9の側に位置される。断熱シート92は第1加熱部材9と間隔をあけて設置される。これにより、断熱シート91と第1加熱部材9との間に空気断熱が形成され、第1加熱部材9における加熱体91の熱損失が低減され、加熱体91の加熱効率を向上させる。
【0100】
より良好な断熱効果を達成するために、断熱シート92は環状構造を有し、且つ一体構造体である。断熱シート92が囲んで形成される収容キャビティに第1加熱部材9が完全に配置される。第1加熱部材9は調味部材3における調味材料を加熱でき、断熱シート92は断熱を実現できる限り、第1加熱部材9および断熱シート92の具体的な構造は必要に応じて設計できる。理解できるように、断熱シート92は選択できる構造である。
【0101】
理解できるように、第1加熱部材9及び調味部材3は調味部材取付けキャビティ12に配置される。第1加熱部材9及び断熱シート92を固定するために、調味部材取付けキャビティ12のキャビティ壁には固定機構121が設置される。調味部材取付けキャビティ12には固定座122が設置される。調味部材3は第1加熱部材9の金属管94が囲んで形成された収容キャビティ93に設置される。調味部材3が固定座122によって固定され、第1加熱部材9及び断熱シート92が再び固定座122によって固定される。すなわち、調味部材3の一端は固定座122により固定される。第1加熱部材9及び断熱シート92の一端は固定機構121に固定され、第1加熱部材9及び断熱シート92の他端は固定座122に固定される。
【0102】
コントローラ6は、第1加熱部材9の加熱体91に電気的に接続される。コントローラ6は、気流センサー7が検出した吸引回数に応じて、第1加熱部材9の加熱体91の加熱温度を制御する。これにより、調味材料の香気放出量が調整され、霧化器1の作動を継続することに伴って、排気部4におけるエアロゾル中の調味材料の香気濃度が均一になることができる。
【0103】
理解できるように、温度が異なると、調味部材3における調味材料の香気放出量が異なる。温度が高いほど調味部材3における調味材料の香気放出量が多い。継続的な吸引に伴い、調味部材3の調味材料の香気が徐々に減衰される。加熱体91の加熱温度を調整することにより、調味材料の香気の放出量が制御され、霧化器2により霧化されたエアロゾルの一部が調味部材3を通過する必要がなく、排気部4でエアロゾルにおける調味材料の香気濃度が調整される。これにより、ユーザーが吸入するエアロゾルにおける調味材料の香気濃度は、吸引プロセス中に均一に保たれる。
【0104】
具体的に、動作の初期段階では、調味部材3が吸引されず、調味部材3における調味材料が消費されない。このとき、より低い温度では、調味部材3の調味材料が比較的高濃度の香気を放出することができる。これにより、霧化器2によって霧化されたエアロゾルの一部は、調味部材3を通過せず、第2エアロゾル通路82に入られ、エアロゾル混合領域83に到達された後に排気部4に入られ、調味材料の香気濃度を希釈するという目的をある程度達成できる。
【0105】
吸引の進行に伴い、調味部材3における調味材料が消費される。このとき、調味部材3の調味材料が放出できる香気濃度は徐々に減少され、加熱体91の加熱温度を上昇させることにより、調味部材3の調味材料が放出できる香気濃度は上昇される。霧化器2によって霧化されたエアロゾルの一部は、調味部材3を通過せず、第2エアロゾル通路82に入られ、エアロゾル混合領域83に到達された後に排気部4に入る。これにより、エアロゾル混合領域83に負圧が発生され、第1エアロゾル通路81に位置する調味成分3の調味材料は、香気を放出しやすい。
【0106】
第1エアロゾル通路81及び第2エアロゾル通路82を設置することにより、霧化器1により霧化されたエアロゾルの一部は、第1エアロゾル流路81における調味部材3を通過してエアロゾル混合領域83に到達され、霧化器1により霧化されたエアロゾルの一部は第2エアロゾル通路82を通過してエアロゾル混合領域83に到達される。第1エアロゾル通路81におけるエアロゾルと第2エアロゾル通路82におけるエアロゾルとがエアロゾル混合領域83で混合される。これにより、調味材料の香気の効果的な放出を高めることができ、エアロゾルの口当たり及び満足感を高めることができる。同時に、第1加熱部材9の加熱体91を設置することにより、加熱体91の加熱温度が動的に調整され、第2エアロゾル通路82と協働して、吸引プロセス中に調味材料の香気濃度がほぼ均一になることを実現し、従来技術では調味材料の香気がスムーズに出ず、香気が著しく減衰されるという問題を解決できる。
【0107】
さらに、電子霧化装置は、メモリ(図示せず)をさらに含む。メモリはパラメータ情報が記憶される。パラメータ情報は、調味部材3の吸引可能な設定値および吸引回数に対応する調味材料の濃度を含む。メモリは、パラメータ情報をコントローラ6に送信し、コントローラ6は、気流センサー7によって検出された吸引回数をパラメータ情報と比較し、比較結果によって第1加熱部材9における加熱体91の加熱温度を制御する。第1加熱部材9における加熱体91の温度調整範囲は10℃~380℃である。
【0108】
図8~10を参照すると、
図8は、本出願によって提供される電子霧化装置の第三実施形態の概略構造図であり、
図9は、本出願によって提供される電子霧化装置の第三実施形態のエアロゾル通路内のエアロゾルの流れを示す概略図であり、
図10は、本出願が提供される電子霧化装置の第三実施形態における調味部材の概略構造図である。
【0109】
第三実施形態が第一実施形態と同じである点は、霧化器の排気通路の排気口と排気部との間で第1エアロゾル通路と第2エアロゾル通路とに分割されることである。第三実施形態が第一実施形態と違う点は、霧化器及び調味部材の設置位置が異なること、霧化器の排気口の設置位置が異なること、及び排気口でエアロゾルにおける調味材料の濃度を調整する調整方式が異なることである。
【0110】
電子霧化装置は、ハウジング1、霧化器2、調味部材3、排気部4、電池5、コントローラ6および気流センサー7を含む。本実施形態において、調味部材3はいわゆる加熱して燃えないシガレットである。
【0111】
調味部材3は、スリーブパイプ31と、スリーブパイプ31に配置された調味材料36と、を含む。スリーブパイプ31の一端には排気部4が形成される。調味材料36と排気部4との間に空洞32が存在される。空洞32に対応するスリーブパイプ31の側壁には、通気孔33が設置される。選択的に、調味材料36はニコチン香料を含む。
【0112】
具体的には、調味部材3は抵抗吸収材料37をさらに含む。抵抗吸収材料37は、スリーブパイプ31に配置され、且つスリーブパイプ31の第1端に位置される。調味材料36は、スリーブパイプ31の第2端に配置される。すなわち、抵抗吸収材料37が排気部4に設置され、これにより、ユーザーの使用感を向上させる。抵抗吸収材料37及び調味材料36はそれぞれスリーブパイプ31の両端に配置され、抵抗吸収材料37と調味材料36との間に空洞32がある。
【0113】
理解できるように、抵抗吸収材37は排気部4に配置されてよく、調味材料36に近い排気部4の側に配置されてもよい。調味材料36はスリーブパイプ31の一端に配置されてもよく、またはスリーブパイプ31の中間に配置されてもよい。具体的には、調味材料36と排気部4との間に空洞32がある限り、抵抗吸収材37及び調味材料36の位置は必要に応じて設計できる。
【0114】
スリーブパイプ31には複数の通気孔33が設けられる。複数の通気孔33はスリーブパイプ31の円周方向に沿って間隔をあけて配置される。通気孔33の配置方式は必要に応じて設計することができ、通気孔33を介して外界と空洞32とを連通させればよい。
【0115】
ハウジング1には収容キャビティ10が形成される。霧化器2、調味部材3、電池5、コントローラ6および気流センサー7は、ケーシング1に形成された収容キャビティ10に配置される。霧化器2は、霧化すべきの基質を霧化してエアロゾルを生成するために使用される。霧化器2は、霧化室(図示せず)と、霧化室に連通される排気口20とを含む。霧化器2で霧化されたエアロゾルは、排気口20から流出される。霧化器2、電池5および気流センサー7は、コントローラ6に電気的に接続され、コントローラ6は気流センサー7の検出情報に基づいて、電池5を制御し、霧化器2に動作電圧を出力し、霧化器2を動作させる。ユーザーは、排気部4を通してエアロゾルを吸引する。
【0116】
具体的には、ハウジング1に形成された収容キャビティ10は、霧化取付けキャビティ11、調味部材取付けキャビティ12、電池取付けキャビティ13、コントローラ取付けキャビティ14、気流センサー取付けキャビティ15を含む。霧化器2は霧化取付けキャビティ11に設置される。調味材料36が設置された調味部材3のスリーブパイプ31の部分は、調味部材取り付けキャビティ12に配置される。すなわち、調味材料36が設置された調味部材3の部分は、調味部材取り付けキャビティ12に配置される。電池5は電池取付けキャビティ13に設置される。コントローラ6はコントローラ取付けキャビティ14に設置される。気流センサー7は気流センサー取付けキャビティ15に設置される。
【0117】
理解できるように、使用者が排気部4からエアロゾルを直接に吸入する時、調味材料36が設けられた調味部材3の部分は調味部材取り付けキャビティ12に配置され、調味部材3の端部が形成される排気部4は、使用者が吸引するために調味部材取り付けキャビティ12の外に配置される。吸引ノズルはハウジング1に設置されることができる。吸引ノズルは排気部4と連通され、調味部材3の全体が調味部材取り付けキャビティ12内に配置され、使用者は吸引ノズルを通してエアロゾルを吸入する。
【0118】
本実施形態では、霧化器2と調味部材3と電池5とは並んで配置される。すなわち、霧化取付けキャビティ11と調味部材取付けキャビティ12と電池取付けキャビティ13とは並んで配置される。気流センサー7は調味部材3の直下に配置される。すなわち、気流センサー取付けキャビティ15は、調味部材取付けキャビティ12の直下に配置される。理解できるように、気流センサー7の設置位置は、気流センサー7が吸引プロセス中の気流の変化を感知できる限り、必要に応じて設計できる。コントローラ6は調味部材3から離れた気流センサー7の側に配置され、且つコントローラ6は、霧化器2及び電池5が排気部4から離れた側に配置される。すなわち、コントローラ取付けキャビティ14は、霧化取付けキャビティ11、気流センサー取付けキャビティ15及び電池取付けキャビティ13が排気部4から離れた側に配置される。
【0119】
排気部4は、エアロゾル通路8を介して排気口20と連通される。エアロゾル通路8は、排気口20と排気部4との間に第1エアロゾル通路81と第2エアロゾル通路82とに分かれる。すなわち、エアロゾル通路8は、第1エアロゾル通路81および第2エアロゾル通路82を含む。第1エアロゾル通路81および第2エアロゾル通路82は、霧化器2の排気口20と排気部4との間に位置される。霧化器2で生成されたエアロゾルは、第1エアロゾル通路81および第2エアロゾル通路82の少なくとも1つを通過して排気部4に至られる。
【0120】
さらに、調味材料が第1エアロゾル通路81に配置される。本実施形態では、調味材料36が設置された調味部材3のスリーブパイプ31の部分は、第1エアロゾル通路81に配置される。第1エアロゾル通路81によって、霧化器2の生成されたエアロゾルが調味材料36を通過して排気部4に到達され、第2エアロゾル通路82によって、霧化器2の生成されたエアロゾルを排気部4に直接に到達される。すなわち、霧化器2で霧化されたエアロゾルが排気口20から流出した後、エアロゾルの一部は調味材料36を通過して流れて排気部4に到達され、エアロゾルの一部は調味材料36を通過せずに排気部4に直接到達される。さらに、第2エアロゾル通路82におけるエアロゾルは、通気孔33を通過し、空洞32で第1エアロゾル通路81におけるエアロゾルと混合された後に、排気部4に入る。
【0121】
具体的には、通気孔33に対応する調味部材3のスリーブパイプ31の外表面と調味部材取付けキャビティ12との間に連通キャビティ34が形成される。第2エアロゾル通路82は、連通キャビティ34及び通気孔33を介して空洞32と連通される。すなわち、第2エアロゾル通路82におけるエアロゾルは、連通キャビティ34および通気孔33を通って空洞32に入られ、空洞32で第1エアロゾル通路81におけるエアロゾルと混合された後に、排気部4に入られ、使用者によって吸入される。すなわち、第1エアロゾル通路81におけるエアロゾルと第2エアロゾル通路82におけるエアロゾルとが調味部材3内で混合される。一つの実施形態では、スリーブパイプ31には複数の通気孔33が設けられ、複数の通気孔33はスリーブパイプ31の円周方向を囲んで間隔をあけて配置される。複数の通気孔33に対応するスリーブパイプ31の外表面と調味部材取付けキャビティ12との間に連通キャビティ34が形成される。連通キャビティ34はスリーブパイプ31の円周方向を囲んで配置される。第2エアロゾル通路82におけるエアロゾルが連通キャビティ34を通過し、スリーブパイプ31の円周方向に沿って流れ、通気孔33を通って空洞32に入る。別の実施形態では、第2エアロゾル通路82の出口に対応するスリーブパイプ31の部分のみに通気孔33が設けられ、通気孔33に対応するスリーブパイプ31の外表面と調味部材取付けキャビティ12との間に連通キャビティ34が形成される。このとき、第2エアロゾル通路82におけるエアロゾルが空洞32に入ることができる限り、通気孔33は1つであってもよく、複数であってもよい。
【0122】
さらに、シール部材35はスリーブパイプ31の外表面と調味部材取付けキャビティ12との間に設けられ、第2のエアロゾル通路82から空洞32に入るエアロゾルが漏れるのを防止する。第2エアロゾル通路82の出口に対応するスリーブパイプ31の部分のみに通気孔33が設けられる場合、シール部材35は通気孔33の外表面と調味部材取付けキャビティ12との間に配置される。スリーブパイプ31に複数の通気孔33が設けられる場合、複数の通気孔33はスリーブパイプ31の円周方向に沿って間隔をあけて配置され、複数の通気孔33に対応するスリーブパイプの31外表面と調味部材取付けキャビティ12との間にシール部材35が配置される。すなわち、シール部材35は通気孔33の外表面と調味部材取付けキャビティ12との間に配置され、シール部材35はスリーブパイプ31の円周方向を囲んで配置され、且つ第2エアロゾル通路82と連通される連通キャビティ34が形成される。第2エアロゾル通路82を通って空洞32に入るエアロゾルの漏れを防ぐことができる限り、シール部材35の設置方式は、通気孔33の設置方式に基づいて設計することができる。
【0123】
本実施形態では、霧化器2、調味部材3および第2エアロゾル通路82は並列に配置される。第2エアロゾル通路82は霧化器2から離れた調味部材3の側に設置される。一つの実施形態において、調味部材取付けキャビティ12のキャビティ壁と電池取付けキャビティ13のキャビティ壁とは間隔をあけて設置される。すなわち、調味部材取付けキャビティ12のキャビティ壁と電池取付けキャビティ13のキャビティ壁との間に隙間がある。調味部材取付けキャビティ12のキャビティ壁と電池取付けキャビティ13のキャビティ壁との間の隙間は、第2エアロゾル通路82が形成される。形成された第2エアロゾル通路82の一端は霧化器2の排気口20と連通され、その他端は排気部4と連通される。別の実施形態において、調味部材取付けキャビティ12のキャビティ壁の一部は電池取付けキャビティ13のキャビティ壁と共有される。共有されるキャビティ壁に電子霧化装置の長手方向に沿って貫通孔を設置することによって、第2エアロゾル通路82が形成される。形成された第2エアロゾル通路82の一端は、霧化器2の排気口20と連通され、その他端は排気部4と連通される。第2エアロゾル通路82の配置方式は、必要に応じて設計することができ、これは本出願では制限されない。
【0124】
一つの実施形態において、第三実施形態の霧化器2の構造は、第一実施形態の霧化器の構造と完全に同じであることができる。すなわち、霧化器2の排気口20は、排気部4に近く霧化器2の一端に配置され、且つ霧化器2の頂部に位置される。第1エアロゾル通路81および第2エアロゾル通路82の吸気口が排気部4から離れた端部に位置されるので、霧化器2の排気口20を第1エアロゾル通路81および第2エアロゾル通路82の吸気口と連通させるために、霧化器2の外表面と霧化取付けキャビティ11の内表面との間には隙間があり、空気通路が形成され、霧化器で霧化されたエアロゾルがエアロゾル通路8に入ることができる。
【0125】
別の実施形態において、第三実施形態の霧化器2の構造は、第一実施形態の霧化器の構造と基本的に同じであるが、違いは、霧化器2の排気口20および吸気口の設置位置が違うことである。霧化器2の排気口20は、排気部4から離れた霧化器2の側壁の端部に設置される。霧化器2の吸気口は、排気部4に近い霧化器2の端部に設置され、且つ霧化器2の頂部に位置される。理解できるように、第三実施形態の霧化器2の吸気口の設置方式は、第一実施形態の霧化器の吸気口の設置方式と同じであることができる。排気口20は、排気部4から離れた霧化器2の側壁に設置される。これにより、第一実施形態では、排気通路のスペースを節約することができ、貯液タンクのスペースを増加させることができ、霧化すべきの基質を貯蔵するための液体貯蔵容積を増加させることができる。第三実施形態における霧化器2の吸気口の設定は、必要に応じて設計されるが、これは本出願では制限されない。
【0126】
第1エアロゾル通路81および第2エアロゾル通路82の吸気口は、排気部4から離れた一端に位置されるため、霧化器2の排気口20は、排気部4から離れた霧化器2の側壁の一端に設置される。これにより、霧化器2で霧化されたエアロゾルが第1エアロゾル通路81および第2エアロゾル通路82に入る経路を短縮し、凝縮液の発生を低減し、排気部4でのエアロゾルの量を増加させ、ユーザーの使用感を向上させることができる。
【0127】
電子霧化装置はさらに第1加熱部材9を含む。第1加熱部材9は、調味部材3を加熱し、排気部4でエアロゾル中の調味材料の香気濃度を調整するために使用される。第1加熱部材9はコントローラ6と電気的に接続される。第1加熱部材9は、ハウジング1に形成された調味部材取付けキャビティ12に配置される。さらに、第1加熱部材9は、調味部材3を収容するための収容キャビティ93を含む。
【0128】
本実施形態では、第1加熱部材9は、金属管94および加熱体91を含む。金属管94は収容キャビティ93を有する。理解できるように、金属管94の内部空間に収容キャビティ93が形成され、調味部材3のスリーブパイプ31に設置された調味材料36が金属管94の内部空間に配置される。加熱体91は、金属管94の外表面を囲んで配置され、調味部材3を加熱して調味材料36の香気放出量を調整するために用いられる。加熱体91は、フレキシブル回路基板、厚膜、金属発熱シートのいずれかの一つである。加熱体91の加熱効率を向上させるために、加熱体91は金属管94の外表面に貼合して設置される。
【0129】
具体的には、加熱体91はシート構造体であってもよい。電子霧化装置は複数の加熱体91を含む。複数の加熱体91は、調味部材3の周囲を囲んで間隔をあけて配置され、間隔の距離は加熱体91の加熱効率に応じて設計される。調味部材3の少なくとも一部(調味部材3における調味材料36が設置される部分)は、複数の加熱体91が囲んで形成されたキャビティ内に配置される。調味材料36が設置されない調味部材3の部分は、複数の加熱体91が囲んで形成されたキャビティ内に配置されてもよく、複数の加熱体91が囲んで形成されたキャビティ外に配置されてもよい。
【0130】
加熱部材91はリング構造体であってもよく、調味部材3の周囲に配置される。一つの実施形態では、電子霧化装置は複数の加熱体91を含む。各加熱体91は調味部材3の周囲を囲んで設置される。各加熱体91は調味部材3の長手方向に沿って間隔をあけて配置され、間隔の距離は、加熱体91の加熱効率に応じて設計される。調味材料36が設置された調味部材3の部分は、複数の加熱体91が囲んで形成されたキャビティ内に配置される。調味材料36が設置されない調味部材3の部分は、複数の加熱体91が囲んで形成されたキャビティ内に配置されてもよく、複数の加熱体91が囲んで形成されたキャビティ外に配置されてもよい。別の実施形態では、電子霧化装置は一つの加熱体91を含み、加熱体91は調味部材3の周囲を囲んで設置される。調味材料36が設置された調味部材3の部分は、加熱体91が囲んで形成されたキャビティ内に配置される。調味材料36が設置されない調味部材3の部分は、加熱体91が囲んで形成されたキャビティ内に配置されてもよく、加熱体91が囲んで形成されたキャビティ外に配置されてもよい。
【0131】
電子霧化装置は更に断熱シート92を含む。断熱シート92は、調味部材取付けキャビティ12に配置され、且つは調味部材3から離れた第1加熱部材9の側に位置される。断熱シート92は第1加熱部材9と間隔をあけて設置される。これにより、断熱シート91と第1加熱部材9との間に空気断熱が形成され、第1加熱部材9における加熱体91の熱損失が低減され、加熱体91の加熱効率を向上させる。
【0132】
より良好な断熱効果を達成するために、断熱シート92は環状構造を有し、且つ一体構造体である。断熱シート92が囲んで形成される収容キャビティに第1加熱部材9が完全に配置される。第1加熱部材9が調味部材3における調味材料36を加熱でき、断熱シート92が断熱を実現できる限り、第1加熱部材9および断熱シート92の具体的な構造は必要に応じて設計できる。理解できるように、断熱シート92は選択できる構造である。
【0133】
理解できるように、第1加熱部材9及び調味材料が設置された調味部材3のスリーブパイプ31の部分は調味部材取付けキャビティ12に配置される。第1加熱部材9及び断熱シート92を固定するために、調味部材取付けキャビティ12のキャビティ壁には固定機構121が設置される。調味部材取付けキャビティ12には固定座122が設置される。調味部材3は第1加熱部材9の金属管94が囲んで形成された収容キャビティ93に設置される。調味部材3が固定座122によって固定され、第1加熱部材9及び断熱シート92が再び固定座122によって固定される。すなわち、調味部材3の一端は固定座122により固定される。第1加熱部材9及び断熱シート92の一端は固定機構121に固定され、第1加熱部材9及び断熱シート92の他端は固定座122に固定される。
【0134】
コントローラ6は、第1加熱部材9の加熱体91に電気的に接続される。コントローラ6は、気流センサー7が検出した吸引回数に応じて、第1加熱部材9の加熱体91の加熱温度を制御する。これにより、調味材料36の香気放出量が調整され、霧化器1の作動を継続することに伴って、排気部4におけるエアロゾル中の調味材料36の香気濃度が均一になることができる。
【0135】
理解できるように、温度が異なると、調味部材3における調味材料36の香気放出量が異なる。温度が高いほど調味部材3における調味材料36の香気放出量が多い。継続的な吸引に伴い、調味部材3の調味材料36の香気が徐々に減衰される。加熱体91の加熱温度を調整することにより、調味材料36の香気の放出量が制御され、霧化器2の霧化されたエアロゾルの一部が調味部材3を通過する必要がなく、排気部4でエアロゾルにおける調味材料36の香気濃度が調整される。これにより、ユーザーが吸入するエアロゾルにおける調味材料36の香気濃度は、吸引プロセス中に均一に保たれる。
【0136】
具体的に、動作の初期段階では、調味部材3が吸引されず、調味部材3における調味材料36が消費されない。このとき、より低い温度では、香味部材3の調味材料36が比較的高濃度の香気を放出することができる。これにより、霧化器2によって霧化されたエアロゾルの一部は、調味材料36を通過せず、第2エアロゾル通路82に入られ、空洞32に到達された後に排気部4に入られ、調味材料36を希釈するという目的をある程度達成する。
【0137】
吸引の進行に伴い、調味部材3における調味材料36が消費される。このとき、調味部材3の調味材料36が放出できる香気濃度が徐々に減少され、加熱体91の加熱温度を上昇させることにより、調味部材3の調味材料36が放出できる香気濃度が上昇される。霧化器2によって霧化されたエアロゾルの一部は、調味材料36を通過せず、第2エアロゾル通路82に入られ、空洞32に到達された後に排気部4に入る。これにより、空洞32に負圧が発生され、第1エアロゾル通路81に位置する調味材料36は、香気を放出しやすい。
【0138】
第1エアロゾル通路81及び第2エアロゾル通路82を設置することにより、霧化器1により霧化されたエアロゾルの一部は、第1エアロゾル流路81における調味材料36を通過して空洞32に到達され、霧化器1により霧化されたエアロゾルの一部は、第2エアロゾル通路82及び通気孔33を通過して空洞32に到達される。第1エアロゾル通路81におけるエアロゾルと第2エアロゾル通路82におけるエアロゾルとが空洞32で混合される。これにより、調味材料36の香気の効果的な放出を高めることができ、エアロゾルの口当たり及び満足感を高めることができる。同時に、第1加熱部材9の加熱体91を設置することにより、加熱体91の加熱温度が動的に調整され、第2エアロゾル通路82と協働して、吸引プロセス中に調味材料36の香気濃度がほぼ均一になることを実現し、従来技術では調味材料36の香気がスムーズに出ず、香気が著しく減衰されるという問題を解決できる。
【0139】
さらに、電子霧化装置は、メモリ(図示せず)をさらに含む。メモリはパラメータ情報が記憶される。パラメータ情報は、調味部材3の吸引可能な設定値および吸引回数に対応する調味材料36の濃度を含む。メモリはパラメータ情報をコントローラ6に送信し、コントローラ6は、気流センサー7によって検出された吸引回数をパラメータ情報と比較し、比較結果によって第1加熱部材9における加熱体91の加熱温度を制御する。第1加熱部材9における加熱体91の温度調整範囲は10℃~380℃である。
【0140】
図11を参照すると、
図11は本願によって提供される電子霧化装置の第四実施形態のエアロゾル通路内のエアロゾルの流れを示す概略図である。
【0141】
第四実施形態が第一実施形態と異なる点は、調味部材の構成が異なることである。
【0142】
第四実施形態において、霧化器の設置方式、霧化器及び調味部材が第2エアロゾル通路との相対的な位置関係、ならびに調整部材の設置方式は、第一実施形態と同様で、ここでは繰り返さない。第四実施形態における調味部材の構造は、第三実施形態における調味部の構造と同じであり、ここでは繰り返さない。
【0143】
霧化器2は調味部材3と同軸に配置され、霧化器2は調味部材3の端部に配置される。霧化器2と調味部材3との間には隙間がある。第2エアロゾル通路82の吸気口は霧化器2の排気口20を位置ずれして設置され、第2エアロゾル通路82が隙間を介して排気口20と連通される。第2エアロゾル通路82が調味部材3と平行に配置され、第2のエアロゾル通路82の吸気口の向き方向は、調味部材3の長手方向と実質的に同じである。第1エアロゾル通路81におけるエアロゾルと第2エアロゾル通路82におけるエアロゾルとは、空洞32で混合された後に、排気部4に入る。
【0144】
理解できるように、使用者は調味材料の香気を安定して吸入することを実現できる限り、排気部でエアロゾル中の調味材料の香気濃度を動的に調整する方式は、第1加熱部材による調味部材における調味材料の加熱温度を変更することがであってもよく、第2エアロゾル通路を介して排気部に到達されるエアロゾルの量を変えることがあってもよい。霧化器及び調味部材は、並べて配置されてもよく、同軸に配置されてもよい。第1エアロゾル通路におけるエアロゾル及び第2エアロゾル通路におけるエアロゾルは調味部材の内に混合されることができ、または調味部材の外に混合されることができ、調味部材の構造に応じて変更することができる。上記の複数の方式は、必要に応じて任意に組み合わせて選択することができる。
【0145】
以上は本出願の実施形態の一部のみであって、本出願の特許範囲を制限するものではなく、本出願の明細書及び図面の内容を利用して行われる等価装置又は等価プロセス変換、又は他の関連する技術分野に直接又は間接的に適用されるものは、いずれも同様に本出願の特許保護範囲内に含まれる。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
霧化器、調味部材、排気部、第1エアロゾル通路、第2エアロゾル通路及び第1加熱部材を含む電子霧化装置であって、
前記霧化器は、霧化すべきの基質を霧化してエアロゾルを生成するために使用され、前記霧化器は霧化室及び前記霧化室と連通する排気口を含み、前記エアロゾルは前記排気口から流出され、前記調味部材は調味材料を含み、
前記第1エアロゾル通路および前記第2エアロゾル通路は、前記霧化器の排気口と前記排気部との間に位置され、前記霧化器によって生成されるエアロゾルは、前記第1エアロゾル通路および前記第2エアロゾル通路のうちの少なくとも1つを通過して前記排気部に到達され、
前記第1加熱部材は前記調味部材を加熱するために使用され
、
前記調味部材は、スリーブパイプと、前記スリーブパイプに配置された調味材料と、を含み、前記スリーブパイプの一端には排気部が形成され、前記調味材料と前記排気部との間に空洞が存在され、前記空洞に対応する前記スリーブパイプの側壁には通気孔が設置され、
前記調味材料が設置された前記スリーブパイプの部分は、前記第1エアロゾル通路に配置され、
前記第2エアロゾル通路におけるエアロゾルは、前記通気孔を通過し、前記空洞で前記第1エアロゾル通路におけるエアロゾルと混合された後に、前記排気部に入る
ことを特徴とする電子霧化装置。
【請求項2】
前記電子霧化装置はさらにコントローラを含み、前記コントローラは検出された吸引回数に応じて第1加熱部材の加熱温度を制御し、前記調味材料の放出量が調整され、前記排気部のエアロゾル中の前記調味材料の濃度が均一にされることを特徴とする請求項
1に記載の電子霧化装置。
【請求項3】
前記第1加熱部材の温度調整範囲は10℃~380℃であることを特徴とする請求項
2に記載の電子霧化装置。
【請求項4】
前記電子霧化装置はハウジングをさらに含み、前記ハウジングは前記霧化器及び前記調味部材を収容するための収容キャビティを有し、前記調味部材は前記第1エアロゾル通路に配置され、前記排気部は前記ハウジングと一体成型に形成されることを特徴とする請求項
1に記載の電子霧化装置。
【請求項5】
前記排気部に近い前記調味部材の端部は前記排気部と間隔をあけて設置され、前記排気部に近い前記調味部材の端部と前記排気部との間にエアロゾル混合領域が形成され、前記第1エアロゾル通路におけるエアロゾル及び第2エアロゾル通路におけるエアロゾルは前記エアロゾル混合領域に混合された後に、前記排気部に入ることを特徴とする請求項
4に記載の電子霧化装置。
【請求項6】
前記電子霧化装置はさらにハウジングを含み、第1加熱部材及び前記調味材料が設置された前記スリーブパイプの部分は、前記ハウジングに形成された調味部材取付けキャビティに収容され、前記通気孔に対応する前記スリーブパイプの外表面と前記調味部材取付けキャビティとの間に連通キャビティが形成され、前記第2エアロゾル通路は、前記連通キャビティおよび前記通気孔を介して前記空洞と連通されることを特徴とする請求項
1に記載の電子霧化装置。
【請求項7】
前記スリーブパイプには複数の前記通気孔が設けられ、複数の前記通気孔は前記スリーブパイプの円周方向を囲んで間隔を空けて配置され、複数の前記通気孔に対応する前記スリーブパイプの外表面と前記調味部材取付けキャビティとの間に連通キャビティが形成されることを特徴とする請求項
6に記載の電子霧化装置。
【請求項8】
複数の前記通気孔に対応する前記スリーブパイプの外表面と前記調味部材取付けキャビティとの間にシール部材が設けられ、前記第2エアロゾル通路から前記空洞に入るエアロゾルが漏れるのを防止することに用いられることを特徴とする請求項
7に記載の電子霧化装置。
【請求項9】
前記霧化器、前記調味部材および前記第2エアロゾル通路は並べて配置され、前記第2エアロゾル通路は前記霧化器から離れた前記調味部材の側に設置されることを特徴とする請求項
1に記載の電子霧化装置。
【請求項10】
前記排気口は、前記排気部から離れた前記霧化器の側壁に配置されることを特徴とする請求項
9に記載の電子霧化装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
ここで、前記電子霧化装置はさらに駆動アセンブリを含み、前記駆動アセンブリは前記調整部材に接続され、前記調整部材を移動させることに用いられ、コントローラはさらに前記駆動アセンブリの動作を制御することに用いられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】
電子霧化装置はニコチンを含有する溶液、薬液などの液体基質の霧化に用いることができる。電子霧化装置は、霧化器2と、電源アセンブリ2’と、調味部材3と、を含む。霧化器2と、電源アセンブリ2’と、調味部材3とは互いに連結された。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
霧化器2は、液体基質を貯蔵し、液体基質を霧化して、使用者が吸入できるエアロゾルを形成するために使用される。該霧化器2は具体的に液体を霧化し且つエアロゾルを生成するために用いることができ、それにより様々な分野に用いられ、例えば、医療、電子エアロゾル化装置等である。具体的な実施形態において、該霧化器2は電子エアロゾル化装置に用いられ、霧化すべきのエアロゾル基質を霧化し、喫煙者による吸入されるエアロゾルを生成するために用いられ、以下の実施形態はいずれもこれを例とする。当然ながら、他の実施形態において、該霧化器2はヘアスタイリング用のヘアスプレーを霧化するヘアスプレー機器、または医薬品を霧化する上気道および下気道疾患を治療するための医療機器に適用することもできる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
電源アセンブリ2’は電池21、コントローラ22及び気流センサー(図示せず)を含む。電池21は霧化器1に電力を供給するために用いられ、霧化器2が液体基質を霧化してエアロゾルを形成することができる。コントローラ22は霧化器2の動作を制御することに用いられる。気流センサーは電子霧化装置における気流の変化を検出して電子霧化装置を起動することに用いられる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0050】
霧化器2、電源アセンブリ2’及び調味部材3は一体的に設置されてもよく、着脱可能に接続されてもよく、具体的な必要に応じて設計できる。霧化器2、電源アセンブリ2’および調味部材3の位置関係は、本出願の実施形態では制限されない。例えば、霧化器2及び調味部材3は同軸に設置され、霧化器2及び電源アセンブリ2’は並べて設置されるか、または霧化器2と調味部材3と電源アセンブリ2’とは並べて設置されることができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0053】
霧化器2は霧化ハウジング10’、霧化座111及び霧化コア112を含む。霧化座111は霧化ハウジング10’に設置され、霧化コア112は霧化座111に取り付けられる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
霧化ハウジング10’内に排気通路13’及び貯液タンク14’が設置される。貯液タンク14は排気通路13’を囲んで設置される。霧化ハウジング10’の一端に排気通路13’の排気口12’が形成される。ここで、貯液タンク14’は液体を貯蔵することに用いられる。貯液タンク14’は、霧化液体を貯蔵し、霧化液体と反応せず劣化を引き起こさない限り、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属で製造されてもよく、プラスチックで製造されてもよい。貯液タンク14’の形状及び大きさは制限されず、必要に応じて設計することができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
霧化座111は、排気口12’から離れた貯液タンク14’の側に配置される。具体的には、霧化ハウジング10’は排気口12’から離れた貯液タンク14’の側に収容溝が形成され、霧化座111は収容溝に設置される。霧化座111は、霧化頂座113と霧化底座114とを含む。霧化頂座113と霧化底座114との間はスナップ嵌め構造によって接続されてもよい。例えば、霧化頂座113に突起が設置される、霧化底座114に係止溝が設置されることができる。霧化底座114に突起が設置される、霧化頂座113に係止溝が設置されることができる。霧化座111は、支持する役割を果たすことができる限り、セラミック、ステンレス鋼又は他の合金で製造されてもよい。霧化座111の形状及び大きさは制限されず、必要に応じて設計することができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0056
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0056】
霧化頂座113と霧化底座114との間に霧化室115が形成される。具体的には、霧化コア112の霧化面と霧化底座114との間に霧化室115が形成される。霧化室115は排気通路13’と連通される。霧化コア112の両端が霧化座111に当接され、霧化コア112の中間部が霧化室115に懸架されて設置される。霧化コア112は少なくとも部分的に霧化頂座113に収容され、霧化頂座113は貯液タンク14’と霧化コア112との間に設置される。霧化頂座113に第1下液通路116及び第2下液通路117が設置される。第1下液通路116及び第2下液通路117の一端は貯液タンク14’に連通され、他端は霧化コア112に接続される。それにより、貯液タンク14’の霧化すべきのエアロゾルは第1下液通路116及び第2下液通路117を介して霧化コア112に導かれる。霧化底座114に吸気通路118が設置され、吸気通路118は霧化室115と連通され、吸気通路118により外界と霧化室115とを連通させる。吸気通路118、霧化室115及び排気通路13’は霧化器2の気流通路を形成する。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0057】
霧化コア112は、発熱体と多孔質部材とを含む。貯液タンク14’における液体は第1下液体通路116及び第2下液体通路117を介して霧化コア112に入り、多孔質部材はその毛細管力を利用して霧化すべきの液体を発熱体の霧化面に導き、発熱体は液体を加熱して霧化することに用いられる。多孔質部材は綿コア又はセラミックであってもよく、必要に応じて選択できる。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
図1及び
図3を参照すると、電子霧化装置は、ハウジング
1と、調整部材
5’と、エアロゾル通路
6’と、駆動アセンブリ
7’と、をさらに含む。ハウジング
1に収容キャビティ40が形成される。霧化器
2、電源アセンブリ
2’、調味部材3、調整部材
5’、エアロゾル通路
6’及び駆動アセンブリ
7’は収容キャビティ40に設置される。ハウジング
1の一端に排気部41が形成され、これはユーザーが霧化されたエアロゾルを吸入するのに便利である。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0060】
エアロゾル通路6’は霧化器2の霧化室115及び排気部41に接続される。エアロゾル通路6’は霧化器2の排気通路12’の排気口12’に第1エアロゾル通路61と第2エアロゾル通路62とに分割される。すなわち、エアロゾル通路6’は第1エアロゾル通路61及び第2エアロゾル通路62を含む。第1エアロゾル通路61及び第2エアロゾル通路62は霧化器2の排気口12’と排気部41との間に位置される。霧化器2で生成されたエアロゾルは、第1エアロゾル通路61および第2エアロゾル通路62の少なくとも1つを通って排気部41に至られる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0061】
さらに、調味材料が第1エアロゾル通路61に配置される。この実施形態では、調味部材3は、第1エアロゾル通路61に配置される。第1エアロゾル通路61は、霧化器2で発生されたエアロゾルが調味部材3を通過して排気部41に到達させ、第2エアロゾル通路62は、霧化器2で発生されたエアロゾルが排気部41に直接到達させる。理解できるように、エアロゾル通路6’は、霧化器2の排気口で分流され、第1エアロゾル通路61と第2エアロゾル通路62が形成されることができる。エアロゾル通路6’は、霧化器2の排気口から特定の距離内に分流され、第1エアロゾル通路61と第2エアロゾル通路62が形成されることができ、具体的な距離は必要に応じて設計することができる。エアロゾル通路6’の分流点は必要に応じて設計され、本出願はこれに制限されない。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0063】
引き続き
図1を参照すると、具体的には、ハウジング
1に形成される収容キャビティ40は霧化取付キャビティ43及び本体取付キャビティ44を含む。霧化取付キャビティ43と本体取付キャビティ44とは一つのキャビティ壁が共有される。調味部材3及び霧化器
2は霧化取付けキャビティ43に設置される。即ち、電子霧化装置は霧化器
2及び調味部材3を収容する収容キャビティを有し、収容キャビティは霧化取付けキャビティ43である。霧化器
2及び調味部材3は同軸に設置され、排気部41は霧化器
2から離れた調味部材3の一端に設置される。電源アセンブリ
2’及び駆動アセンブリ
7’は本体取り付けキャビティ44に設置される。すなわち、駆動アセンブリ
7’、電池21及びコントローラ22が本体取り付けキャビティ44に設置される。霧化器
2及び調味部材3は電池21、コントローラ22、駆動アセンブリ7と霧化取付キャビティ43及び本体取付キャビティ44が共有するキャビティ壁によって隔離され、霧化器
2が霧化基質を霧化して生成されたエアロゾルを本体取付キャビティ44に入ることを回避することができる。それによりエアロゾル凝縮後に駆動アセンブリ
7’、電池21、コントローラ22に影響を与えることを回避できる。理解されるように、エアロゾル通路
6’を電池21、コントローラ22、駆動アセンブリ
7’から完全に隔離することができる限り、霧化取付けキャビティ43と本体取付けキャビティ44が共有するキャビティ壁は霧化器
2及び調味部材3を電池21、コントローラ22、駆動アセンブリ
7’から完全に分離する必要がない。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0065】
ブラケット45と霧化取付キャビティ43のキャビティ壁との間に第2エアロゾル通路62が形成され、即ち霧化取付キャビティ43のキャビティ壁と調味部材3の側壁との間に第2エアロゾル通路62が形成され、第2エアロゾル通路62は霧化取付キャビティ43に位置される。第2エアロゾル通路62は、調味部材3と平行に配置され、調味部材3の側部に配置される。霧化器2に近い第2エアロゾル通路62の一端は吸気口であり、排気部41に近接する第2エアロゾル通路62の一端は排気口である。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0066】
一つの実施形態では、霧化器2の出気通路13’の排気口12’は調味部材3に面して、霧化器2の霧化により生成されたエアロゾルが調味部材3に直接入る。霧化器2と調味部材3との間に空隙15’が存在し、第2エアロゾル通路62が調味部材3の側辺に設置される。即ち、第2エアロゾル通路62が霧化器2の出気通路13’の排気口12’と位置ずれして設置され、第2エアロゾル通路62が空隙15’を介して出気通路13’に連通され、第2エアロゾル通路62が排気部41に近接する方向に延伸される。具体的に実施する時に、第2エアロゾル通路62は排気部41に接近する方向に直線的に延伸されることができ、または第2エアロゾル通路62は曲線又は螺旋の方式で排気部41に接近する方向に延伸されることができ、第2エアロゾル通路62が排気部41まで延伸されるだけでよい。本実施形態では、第2エアロゾル通路62は、直線の方式で気部41に接近する方向に延伸され、第2エアロゾル通路62の吸気口の向き方向は、調味部材3の長手方向と同じであり、霧化器2の側に向いている。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0067】
調整部材5’は、第2エアロゾル通路62を通って排気部41に到達するエアロゾルの量を変化させるために使用される。第2エアロゾル通路62を通って排気部41に到達するエアロゾル量を変更させる方式は第2エアロゾル通路62の吸気口の大きさを変更することであってもよく、第2エアロゾル通路62の排気口の大きさを変更することであってもよく、第2エアロゾル通路62の中間部でその気流通路の大きさを変更することであってもよい。すなわち、調整部材5’は第2エアロゾル通路62の吸気口に設置されてもよく、エアロゾルが第2エアロゾル通路62に入るエアロゾル量を変更させ、それによりエアロゾルが第2エアロゾル通路62を介して排気部41に入るエアロゾル量を変更できる。調整部材5’は第2エアロゾル通路62の排気口に設置されてもよく、エアロゾルが第2エアロゾル通路62を介して排気部41に入るエアロゾル量を変更できる。調整部材5’は第2エアロゾル通路62の中間部に設置されてもよく、それによりエアロゾルが第2エアロゾル通路62を介して排気部41に入るエアロゾル量を変更させる。調整部材5’の具体的な配置方式は必要に応じて選択できる。本実施形態において、調整部材5’は第2エアロゾル通路62の吸気口におけるエアロゾル進入量を調整することにより、第2エアロゾル通路62を介して排気部41に到達するエアロゾル量を調整することを実現する。以下では調整部材5’と他の構造との協働関係を説明する。調整部材5’が第2エアロゾル通路62の排気口又は中間部に設置されると、調整部材5と他の構造との接続関係が対応して変更される必要がある。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0068】
霧化取り付けキャビティ43のキャビティ壁には第2エアロゾル通路62の吸気口が位置する平面の下方に貫通孔421が設けられる。即ち、貫通孔421の延伸方向は第2エアロゾル通路62の吸気口の向き方向と垂直であり、貫通孔421は霧化取り付けキャビティ43と本体取り付けキャビティ44とを連通させる。調整部材5’は部分的に貫通孔421に設置され、部分的に本体取付けキャビティ44に設置される。調整部材5’は貫通孔421に部分的に設置され、調整部材5’の寸法は貫通孔421の寸法と合わせて設置されることで、霧化取付キャビティ43と本体取付キャビティ44とを隔離させ、霧化取付キャビティ43における霧化器2が霧化されたエアロゾルは本体取付キャビティ44に入ることを防止する。調整部材5’は貫通孔421に部分的に配置されるため、調整部材5’は貫通孔421の延伸方向に沿って移動する。貫通孔421の延伸方向が第2エアロゾル通路62の吸気口の向き方向と垂直であるため、調整部材5は貫通孔421に沿って霧化取付キャビティ43に近接する方向に移動し、即ち調整部材5’の移動方向は第2エアロゾル通路62の吸気口の向き方向と垂直である。これにより、第2エアロゾル通路62の吸気口を覆うことができ、第2エアロゾル通路62の吸気口の大きさの変更を実現し、霧化器2で霧化されて第2エアロゾル通路62を介して排気部41に入るエアロゾルの量を調整することができる。一つの実施形態では、貫通孔421の高さは、霧化器2と調味部材3との間の空隙15’と同じである。それによって、調整部材5’が、霧化器1と調味部材3との間の空隙15’に部分的に挿入され、第2エアロゾル通路62の吸気口をより良好に覆うことができる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0070
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0070】
調整部材5’は移動部51及び係合部52を含む。移動部51及び係合部52は固定的に接続され、ネジ、接着剤、スナップ構造等の方式で一体に固定されてもよく、又は移動部51及び係合部52は一体成型に形成されてもよい。ここで、移動部51は部分的に貫通孔421に設置され、部分的に本体取付けキャビティ44に設置される。移動部51の断面形状は長方形、円形又は他の形状であってもよく、必要に応じて選択できる。エアロゾルが本体設置キャビティ44に入るのを防ぐために、調整部材5’が貫通孔421を塞ぐだけでよい。本実施形態において、移動部51の断面形状は長方形である。係合部52は本体取付キャビティ44に設置される。係合部52は駆動アセンブリ7を接続することに用いられ、駆動アセンブリ7’は駆動力を提供して調整部材5’を移動させる。係合部52の寸法は移動部51の寸法より大きく、且つ係合部52は貫通孔421の近傍の本体取付キャビティ44のキャビティ壁に係止されることができる。別の実施形態では、係合部52の一端がハウジング4の外に延伸され、ユーザーが係合部52を押したり引いたりして、調整部材5’を調味部材3に接近又は離れる方向に移動させ、第2エアロゾル通路62を介して排気部41に到達するエアロゾルの量の調整を実現できる。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0071】
本実施形態では、調整部材5’は駆動アセンブリ7’の提供される駆動力によって移動する。コントローラ22はまた駆動アセンブリ7’の動作を制御するために使用される。すなわち、コントローラ22は駆動アセンブリ7を制御して作動させる。駆動アセンブリ7’は調整部材5’に駆動力を提供し、調整部材5を移動させ、それにより第2エアロゾル通路62を介して排気部41に到達するエアロゾルの量を変化させる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0072】
駆動アセンブリ7’は、モータ71と、ターンテーブル72と、を含む。ターンテーブル72はモータ71に接続される。調整部材5’はターンテーブル72に接続される。モータ71が駆動力を印加してターンテーブル72を動かし、ターンテーブル72の動きは調整部材5’を移動させ、調整部材5’が第2エアロゾル通路62の吸気口を徐々に塞ぎ、第2エアロゾル通路62を介して排気部41に到達するエアロゾル量の調整を実現する。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0073】
本実施形態において、調整部材5’はさらに弾性部材53を含む。弾性部材53は、モータ71が駆動力を加えるのを停止する時に調整部材5’を元の位置に復帰させることに用いられる。一つの実施形態では、弾性部材53はバネである。バネが移動部51に外嵌され、且つバネの一端が係合部52に固定され、他端が駆動アセンブリ7に接近する本体取付けキャビティ44のキャビティ壁の片側に固定される。調整部材5’に元の位置に復帰する力を加えることができれば、バネの設置位置及び固定方式は制限されない。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0074】
他の実施形態において、弾性部材53は弾性シート、輪ゴム等の弾力性を有し且つ元に戻ることができる素子であってもよく、必要に応じて選択することができる。弾性部材53の他端は固定されなくてもよく、駆動アセンブリ7に近接する貫通孔421の一端の付近の本体取付キャビティ44のキャビティ壁に当接されるだけでよい。弾性部材53の寸法は貫通孔421の寸法より大きく、弾性部材53は移動部51の移動に伴って貫通孔421に嵌め込まれない。弾性部材53の他端はハウジング4に固定されてもよく、弾性部材53の延伸方向は調整部材5’の延伸方向と同じである。弾性部材53と他の構造との接続関係は必要に応じて選択できる。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0075
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0075】
別の実施形態では、調整部材5’に弾性部材53を設ける必要がない。駆動アセンブリ7’が駆動力を印加することによって、調整部材5’は第2エアロゾル通路62の吸気口を徐々に塞ぐ。すなわち駆動アセンブリ7は調整部材5’を駆動して調味部材3に接近する方向に移動させ、この時のモータ71の回転方向は第一方向である。第2エアロゾル通路62の吸気口は調整部材5’によって完全に塞がれた後に、開く必要がある時に駆動アセンブリ7’が調整部材5’に駆動力を印加して第2エアロゾル通路62の吸気口を徐々に開放する。すなわち駆動アセンブリ7’は調整部材5’を駆動して調味部材3から離れる方向に移動させ、このときのモータ71の回転方向は第二方向である。第二方向は第一方向と逆である。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0076】
電子霧化装置はさらにメモリ(図示せず)を含む。メモリにパラメータ情報が記憶される。パラメータ情報は調味部材3が吸引可能な設定値及び吸引回数に対応する調味材料の濃度を含む。メモリはパラメータ情報をコントローラ22に伝送し、コントローラ22は気流センサーによって検出された吸引回数をパラメータ情報と比較し、駆動アセンブリ7’に出力する電流を制御し、駆動アセンブリ7’の調整部材5’への駆動力を制御することにより、調整部材5’が調味部材3に接近するように移動し、調整部材5’の移動速度が調整され、第2エアロゾル通路62の吸気口のサイズの調整が実現される。さらに、第2エアロゾル流路62を介して排気口41に到達するエアロゾルの量の調整が実現され、吸引過程中の調味材料の濃度が調整され、吸引過程中の調味材料の濃度が均一になる。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0078】
作動初期(調味部材3が吸引されない)では、第2エアロゾル通路62の吸気口が完全に開かれ、即ち第2エアロゾル通路62の吸気口は調整部材5によって塞がれない。霧化器2の作動に伴って、調味部材3から放出された調味材料の香気が徐々に減衰し、コントローラ22は、駆動部品7の出力電圧を徐々に増加するように制御し、駆動アセンブリ7’の調整部材5’への駆動力が徐々に増大し、調整部材5’の調味部材3への移動速度を徐々に速くし、調整部材5’が第2エアロゾル通路62の吸気口を遮蔽して、吸気口を閉じるまで吸気口の大きさが小さいし、霧化器2によって霧化されて第2エアロゾル通路62を通って排気部41に入るエアロゾルの量を徐々に減少させる。同時に、霧化器2によって霧化されて調味部材3を通って排気部41に入るエアロゾルの量を増加させる。これにより、吸引過程に調味材料の濃度が均一になることを実現でき、従来技術における調味材料の重大な芳香放出減衰の問題が解決される。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0079】
第一実施形態では、電子霧化装置は、排気部41、調整部材5’、およびコントローラ22を含み、且つ霧化器2および調味部材3を収容する収容キャビティを有する。調味部材3は、調味材料を含み、香気を放出することができる。排気部41は、エアロゾル通路6’を介して排気通路13’と連通される。エアロゾル通路6’は、霧化器2の排気通路13’の排気口12’と排気部41の間で、第1エアロゾル通路61と第2エアロゾル通路とに分かられる。第1エアロゾル通路61によって、霧化器2で生成されたエアロゾルが調味部材3を通過し、調味部材3中の調味材料の香気を奪い、排気部41に到達される。第2エアロゾル通路62によって、霧化器1で生成されたエアロゾルが排気部41に直接到達される。第2エアロゾル通路62を通って排気部41に到達するエアロゾルの量は、調整部材5’によって変更されることができる。第2エアロゾル通路62を設定し、調整部材5’によって第2エアロゾル通路62を介して排気部41に到達するエアロゾルの量を調整することにより、エアロゾル分流の動的制御が実現され、使用者は調味材料の香気をスムーズかつ均一に吸い込むことができ、使用者は良好な満足感を得ることができ、調味部材中の調味材料の香気の放出の減衰という深刻な問題を改善することができる。これにより、製品競争力を向上させ、経済効果を創造できる。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0080】
理解できるように、調整部材5’は第2エアロゾル通路62を通って排気部41に到達するエアロゾルの量を調整し、アロゾルの分流を動的に制御することを実現でき、ユーザーが調味材料の香気をスムーズかつ均一に吸入できることを満足できる限り、霧化器2及び調味部材3は並列に設置されることができ、霧化器2の排気口12’、調整部材5’及び駆動アセンブリ7’の設置位置は相応の変化を行うことができる。霧化器2及び調味部材3の具体的な構造、及び第1エアロゾル通路61と第2エアロゾル通路62の設置方式は電子霧化装置の第二実施形態を参照する。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0099】
電子霧化装置は更に断熱シート92を含む。断熱シート92は、調味部材取付けキャビティ12に配置され、且つ調味部材3から離れた第1加熱部材9の側に位置される。断熱シート92は第1加熱部材9と間隔をあけて設置される。これにより、断熱シート92と第1加熱部材9との間に空気断熱が形成され、第1加熱部材9における加熱体91の熱損失が低減され、加熱体91の加熱効率を向上させる。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0102】
コントローラ6は、第1加熱部材9の加熱体91に電気的に接続される。コントローラ6は、気流センサー7が検出した吸引回数に応じて、第1加熱部材9の加熱体91の加熱温度を制御する。これにより、調味材料の香気放出量が調整され、霧化器2の作動を継続することに伴って、排気部4におけるエアロゾル中の調味材料の香気濃度が均一になることができる。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0106
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0106】
第1エアロゾル通路81及び第2エアロゾル通路82を設置することにより、霧化器2により霧化されたエアロゾルの一部は、第1エアロゾル流路81における調味部材3を通過してエアロゾル混合領域83に到達され、霧化器2により霧化されたエアロゾルの一部は第2エアロゾル通路82を通過してエアロゾル混合領域83に到達される。第1エアロゾル通路81におけるエアロゾルと第2エアロゾル通路82におけるエアロゾルとがエアロゾル混合領域83で混合される。これにより、調味材料の香気の効果的な放出を高めることができ、エアロゾルの口当たり及び満足感を高めることができる。同時に、第1加熱部材9の加熱体91を設置することにより、加熱体91の加熱温度が動的に調整され、第2エアロゾル通路82と協働して、吸引プロセス中に調味材料の香気濃度がほぼ均一になることを実現し、従来技術では調味材料の香気がスムーズに出ず、香気が著しく減衰されるという問題を解決できる。
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0115
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0115】
ハウジング1には収容キャビティ10が形成される。霧化器2、調味部材3、電池5、コントローラ6および気流センサー7は、ケーシング1に形成された収容キャビティ10に配置される。霧化器2は、霧化すべきの基質を霧化してエアロゾルを生成するために使用される。霧化器2は、霧化室(図示せず)と、霧化室に連通される排気口20とを含む。霧化器2で霧化されたエアロゾルは、排気口20から流出される。霧化器2、電池5および気流センサー7は、コントローラ6に電気的に接続され、コントローラ6は気流センサー7の検出情報に基づいて、電池5を制御し、霧化器2に動作電圧を出力し、霧化器2を動作させる。ユーザーは、排気部4を通してエアロゾルを吸引する。
【手続補正34】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0138
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0138】
第1エアロゾル通路81及び第2エアロゾル通路82を設置することにより、霧化器2により霧化されたエアロゾルの一部は、第1エアロゾル流路81における調味材料36を通過して空洞32に到達され、霧化器2により霧化されたエアロゾルの一部は、第2エアロゾル通路82及び通気孔33を通過して空洞32に到達される。第1エアロゾル通路81におけるエアロゾルと第2エアロゾル通路82におけるエアロゾルとが空洞32で混合される。これにより、調味材料36の香気の効果的な放出を高めることができ、エアロゾルの口当たり及び満足感を高めることができる。同時に、第1加熱部材9の加熱体91を設置することにより、加熱体91の加熱温度が動的に調整され、第2エアロゾル通路82と協働して、吸引プロセス中に調味材料36の香気濃度がほぼ均一になることを実現し、従来技術では調味材料36の香気がスムーズに出ず、香気が著しく減衰されるという問題を解決できる。
【手続補正35】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正36】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正37】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正38】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正39】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】