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特表2023-550366一時的なアカウントアクセスのための媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-01
(54)【発明の名称】一時的なアカウントアクセスのための媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/24 20120101AFI20231124BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20231124BHJP
   G06Q 20/34 20120101ALI20231124BHJP
   G06F 21/62 20130101ALI20231124BHJP
   G06F 21/35 20130101ALI20231124BHJP
   B42D 25/305 20140101ALI20231124BHJP
【FI】
G06Q20/24
G06Q30/0601
G06Q20/34
G06F21/62
G06F21/35
B42D25/305 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023529079
(86)(22)【出願日】2021-11-12
(85)【翻訳文提出日】2023-07-04
(86)【国際出願番号】 US2021072373
(87)【国際公開番号】W WO2022109529
(87)【国際公開日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】16/950,058
(32)【優先日】2020-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519111877
【氏名又は名称】キャピタル・ワン・サービシーズ・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Capital One Services, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アドコック,リー
(72)【発明者】
【氏名】ファハディ,ガラティ・ナヒド
(72)【発明者】
【氏名】ファム,ビンセント
(72)【発明者】
【氏名】キャメネアズ,クリストファー
【テーマコード(参考)】
2C005
5L049
5L055
【Fターム(参考)】
2C005MA02
2C005MA05
2C005MB08
2C005NB03
2C005NB40
2C005SA02
2C005SA03
2C005SA05
2C005SA06
2C005SA08
2C005SA26
2C005SA30
5L049BB22
5L055AA52
5L055AA66
(57)【要約】
いくつかの実施態様では、物理媒体は、無線周波数(RF)構成要素および集積回路(IC)チップ構成要素を含むことができる。物理媒体は、RF構成要素を介して、物理媒体が第1のユーザ装置または第1のアカウントに関連付けられた第1の媒体の通信近接内にあることを検出するように構成することができる。物理媒体は、物理媒体が第1のユーザ装置または第1の媒体の通信近接内にあることを検出することに基づいて、RF構成要素を介して、第1のユーザ装置または第1の媒体と通信することができる。物理媒体は、物理媒体が第1のアカウントとペアリングされていることを示すようにICチップ構成要素を構成することができる。物理媒体は、RF構成要素またはICチップ構成要素を介して端末に、物理媒体が第1のアカウントとペアリングされているという指示を送信することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理媒体であって、
無線周波数(RF)構成要素と、
集積回路(IC)チップ構成要素と、
メモリと、
前記メモリに通信可能に結合された1つ以上のプロセッサと、を備え、前記1つ以上のプロセッサは、
前記RF構成要素を介して、前記物理媒体が第1のユーザ装置または第1のアカウントに関連付けられた第1の媒体の通信近接内にあることを検出することであって、前記物理媒体はアカウントに永続的に関連付けられていない、検出することと、
前記物理媒体が前記第1のユーザ装置または前記第1の媒体の前記通信近接内にあることを検出することに基づいて、前記RF構成要素を介して、前記第1のユーザ装置または前記第1の媒体と通信することであって、
前記物理媒体に関連付けられた識別子の指示を送信することと、
前記物理媒体が前記第1のアカウントと一時的にペアリングされているという指示を受信することであって、前記物理媒体は、1つ以上の制限に基づいて前記第1のアカウントと一時的にペアリングされる、受信することとを含む、通信することと、
前記物理媒体が前記第1のアカウントとペアリングされるべきであるという前記指示を受信することに基づいて、前記物理媒体が前記第1のアカウントとペアリングされることを示すように前記ICチップ構成要素を構成することと、
前記RF構成要素または前記ICチップ構成要素を介して、前記物理媒体が端末の通信近接内にあることを検出することと、
前記RF構成要素または前記ICチップ構成要素を介して、前記端末に、前記物理媒体が前記第1のアカウントとペアリングされているという指示を送信することであって、前記端末は、前記物理媒体が前記第1のアカウントとペアリングされているという前記指示に基づいて、前記第1のアカウントに関連付けられた動作を実行する、送信することと、を実行するように構成される、物理媒体。
【請求項2】
カード本体をさらに備え、前記カード本体は、前記カード本体に印刷された識別子を含む、請求項1に記載の物理媒体。
【請求項3】
カード本体をさらに備え、前記カード本体は、前記カード本体に印刷された識別子を含まない、請求項1に記載の物理媒体。
【請求項4】
前記1つ以上のプロセッサは、
前記RF構成要素を介して、前記物理媒体が第2のユーザ装置または第2のアカウントに関連付けられた第2の媒体の通信近接内にあることを検出することと、
前記物理媒体が前記第2のユーザ装置または前記第2の媒体の前記通信近接内にあることを検出することに基づいて、前記RF構成要素を介して、前記第2のユーザ装置または前記第2の媒体と通信することであって、
前記物理媒体と関連付けられた前記識別子の指示を送信することと、
前記物理媒体が前記第2のアカウントと一時的にペアリングされているという指示を受信することであって、前記物理媒体は1つ以上の制限に基づいて前記第2のアカウントと一時的にペアリングされる、受信することと、を含む、通信することと、
前記物理媒体が前記第2のアカウントとペアリングされるべきであるという前記指示を受信することに基づいて、前記物理媒体が前記第1のアカウントおよび前記第2のアカウントとペアリングされていることを示すように前記ICチップ構成要素を構成することと、を実行するようにさらに構成されている、請求項1に記載の物理媒体。
【請求項5】
前記物理媒体は、カードまたはユーザ装置である、請求項1に記載の物理媒体。
【請求項6】
方法であって、
第1のエンティティに関連付けられた装置によって、第2のエンティティに関連付けられたトランザクションカードを使用した、前記第1のエンティティに関連付けられたアカウントのリソースへの一時的なアクセスを許可する要求を受信することと、
前記装置によって、前記トランザクションカードによる前記アカウントの前記リソースへのアクセスを制限するための1つ以上のパラメータを決定することと、
前記装置によって、前記1つ以上のパラメータに従って前記トランザクションカードを使用した前記アカウントの前記リソースへの一時的なアクセスを許可することであって、
前記1つ以上のパラメータを満たす前記トランザクションカードによって実行されたトランザクションは、一時的なアクセスが許可されている間は前記アカウントに関連付けられる、許可することと、
前記装置によって、前記1つ以上のパラメータに基づいて、または前記装置によって受信された入力に基づいて、前記トランザクションカードを使用した前記アカウントの前記リソースへのアクセスを無効にすることと、を含む、方法。
【請求項7】
前記第2のエンティティに関連付けられた前記トランザクションカードを使用した、前記第1のエンティティに関連付けられた前記アカウントの前記リソースへの一時的なアクセスを許可する前記要求を受信することは、
前記装置によって、近距離無線通信(NFC)を介して、前記トランザクションカードからの指示を受信することと、
前記装置によって、前記トランザクションカードが前記アカウントに関連付けられたトランザクションカードとNFCを介して通信したという指示を受信すること、または
前記装置によって、前記トランザクションカードに関連付けられた識別子の指示を受信することを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記トランザクションカードを使用した前記アカウントの前記リソースへの一時的なアクセスを許可する要求を、前記装置によってサーバ装置に送信することと、
前記トランザクションカードを使用した前記アカウントの前記リソースへの一時的なアクセスが許可されたという指示を、前記装置によって前記サーバ装置から受信することと、をさらに含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記トランザクションカードによる前記アカウントの前記リソースへのアクセスを制限するための前記1つ以上のパラメータを決定することは、
前記装置によって、前記1つ以上のパラメータのうちの少なくとも1つを示す入力を受信すること、または
前記装置によって、前記アカウントの前記リソースへのアクセスを制限するための少なくとも1つの記憶されたパラメータを識別することのうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記トランザクションカードを使用した前記アカウントの前記リソースへの一時的なアクセスを許可した後、前記トランザクションカードによる前記アカウントの前記リソースへのアクセスを制限するための、前記1つ以上のパラメータの追加パラメータまたは修正されたパラメータの指示を前記装置によって受信することと、
前記装置によって、前記追加パラメータまたは前記修正されたパラメータに基づいて、前記トランザクションカードを使用した前記アカウントの前記リソースへの前記一時的なアクセスを修正することと、をさらに含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記トランザクションカードによる前記アカウントの前記リソースへのアクセスを制限するための前記1つ以上のパラメータは、
時間パラメータ、
トランザクション金額パラメータ、
トランザクション頻度パラメータ、
許可されたエンティティパラメータ、
許可されたカテゴリパラメータ、または
地理的パラメータのうちの少なくとも1つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項12】
前記トランザクションカードを使用した前記アカウントの前記リソースへのアクセスを無効にすることは、
前記1つ以上のパラメータに基づいて、前記トランザクションカードを使用した前記アカウントの前記リソースへのアクセスが無効にされるべきであると決定すること、または
前記装置によって、前記トランザクションカードを使用した前記アカウントの前記リソースへのアクセスが無効にされることを示す入力を受信することを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項13】
前記トランザクションカードを使用した前記アカウントの前記リソースへの一時的なアクセスを許可することにより、前記トランザクションカードは、
前記トランザクションカードの集積回路チップ構成要素、
前記トランザクションカードの無線周波数構成要素、
前記トランザクションカードの磁気ストリップ、または
前記トランザクションカードの識別子を介して、サーバ装置によって前記アカウントに関連付けられたトランザクションを実行することが可能になる、請求項6に記載の方法。
【請求項14】
命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令のセットは、
1つ以上の命令を含み、前記1つ以上の命令は、サーバ装置の1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記サーバ装置に、
第1のエンティティの情報を支払い媒体の識別子に関連付けることと、
前記支払い媒体の前記識別子を第2のエンティティに関連付けられたアカウントとペアリングする要求を受信することと、
前記支払い媒体の前記識別子と前記第2のエンティティに関連付けられた前記アカウントとのペアリングに関連付けられた1つ以上のパラメータを識別することであって、
前記1つ以上のパラメータは、前記支払い媒体による前記アカウントのリソースへのアクセスを制限する、識別することと、
前記支払い媒体の前記識別子を前記第2のエンティティと関連付けられた前記アカウントとペアリングすることと、
前記支払い媒体によって開始されたトランザクションの指示を受信することと、
前記トランザクションが前記1つ以上のパラメータを満たすかどうかに基づいて動作を実行することであって、前記動作は、
前記トランザクションが前記1つ以上のパラメータを満たす場合、前記第2のエンティティに関連付けられた前記アカウントの前記リソースを使用した前記トランザクションを完了すること、または
前記トランザクションが前記1つ以上のパラメータを満たさない場合、前記トランザクションを拒否することを含む、実行することと、を実行させる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項15】
前記支払い媒体は、前記第1のエンティティと関連付けられたトランザクションカードまたは前記第1のエンティティと関連付けられたユーザ装置である、請求項14に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項16】
前記1つ以上の命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記サーバ装置にさらに、
前記第1のエンティティの前記情報のうちの少なくとも1つに基づいて、前記支払い媒体が前記アカウントとペアリングできるかどうか、または前記支払い媒体が現在1つ以上の他のアカウントとペアリングされているかどうかを決定させる、請求項14に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項17】
前記1つ以上の命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記サーバ装置にさらに、
前記支払い媒体の前記識別子を第3のエンティティに関連付けられたアカウントとペアリングする要求を受信することと、
前記支払い媒体の前記識別子と前記第3のエンティティに関連付けられた前記アカウントとのペアリングに関連付けられた1つ以上の他のパラメータを識別することと、
前記1つ以上の他のパラメータに従って、前記支払い媒体の前記識別子を前記第3のエンティティと関連付けられた前記アカウントとペアリングすることと、を実行させる、請求項14に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項18】
前記1つ以上の命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記サーバ装置にさらに、
今後のトランザクションが、前記第2のエンティティに関連付けられた前記アカウントに関連付けられるべきか、または前記第3のエンティティに関連付けられた前記アカウントに関連付けられるべきかの指示を受信することを実行させ、
前記サーバ装置に前記動作を実行させる前記1つ以上の命令は、前記サーバ装置に、
今後のトランザクションが、前記第2のエンティティに関連付けられた前記アカウントに関連付けられるべきか、または前記第3のエンティティに関連付けられた前記アカウントに関連付けられるべきかの前記指示に基づいて、前記第2のエンティティに関連付けられた前記アカウントまたは前記第3のエンティティに関連付けられた前記アカウントに関連付けられた前記動作を実行させる、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記1つ以上の命令は、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記サーバ装置にさらに、
前記1つ以上のパラメータに基づいて、または前記第2のエンティティに関連付けられたユーザ装置から受信した入力に基づいて、前記支払い媒体の前記識別子を前記第2のエンティティに関連付けられた前記アカウントとペアリング解除させる、請求項14に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項20】
前記1つ以上のパラメータは、
時間パラメータ、
トランザクション金額パラメータ、
トランザクション頻度パラメータ、
許可されたエンティティパラメータ、
許可されたカテゴリパラメータ、または
地理的パラメータのうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照により本明細書に明示的に組み込まれる、2020年11月17日に出願された「一時的なアカウントアクセスのための媒体」という名称の米国非仮特許出願第16/950,058号の優先権を主張する。
【背景技術】
【0002】
背景
アカウントのリソースにアクセスするために、物理媒体が使用され得る。物理媒体は、他の物理媒体または他の装置と通信するための無線周波数(RF)構成要素を含むことができる。物理媒体は、物理媒体の使用に関するセキュリティを向上させるための集積回路(IC)チップ構成要素を含むことができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
いくつかの実施態様では、物理媒体は、無線周波数(RF)構成要素と、集積回路(IC)チップ構成要素と、メモリと、メモリに通信可能に結合された1つ以上のプロセッサと、を備え、プロセッサは、RF構成要素を介して、物理媒体が第1のユーザ装置または第1のアカウントに関連付けられた第1の媒体に通信近接内にあることを検出することであって、物理媒体はアカウントに永続的に関連付けられていない、検出することと、物理媒体が第1のユーザ装置または第1の媒体の通信近接内にあることを検出することに基づいて、RF構成要素を介して、第1のユーザ装置または第1の媒体と通信することであって、物理媒体に関連付けられた識別子の指示を送信することと、物理媒体が第1のアカウントと一時的にペアリングされているという指示を受信することであって、物理媒体は、1つ以上の制限に基づいて第1のアカウントと一時的にペアリングされる、受信することとを含む、通信することと、物理媒体が第1のアカウントとペアリングされるべきであるという指示を受信することに基づいて、物理媒体が第1のアカウントとペアリングされることを示すようにICチップ構成要素を構成することと、RF構成要素またはICチップ構成要素を介して、物理媒体が端末の通信近接内にあることを検出することと、RF構成要素またはICチップ構成要素を介して、端末に、物理媒体が第1のアカウントとペアリングされているという指示を送信することであって、端末は、物理媒体が第1のアカウントとペアリングされているという指示に基づいて、第1のアカウントに関連付けられた動作を実行する、送信することと、を実行するように構成される。
【0004】
いくつかの実施態様では、方法は、第1のエンティティに関連付けられた装置によって、第2のエンティティに関連付けられたトランザクションカードを使用した、第1のエンティティに関連付けられたアカウントのリソースへの一時的なアクセスを許可する要求を受信することと、装置によって、トランザクションカードによるアカウントのリソースへのアクセスを制限するための1つ以上のパラメータを決定することと、装置によって、1つ以上のパラメータに従ってトランザクションカードを使用したアカウントのリソースへの一時的なアクセスを許可することであって、1つ以上のパラメータを満たすトランザクションカードによって実行されたトランザクションは、一時的なアクセスが許可されている間はアカウントに関連付けられる、許可することと、装置によって、1つ以上のパラメータに基づいて、または装置によって受信された入力に基づいて、トランザクションカードを使用したアカウントのリソースへのアクセスを無効にすることと、を含む。
【0005】
いくつかの実施態様では、命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体は、1つ以上の命令を含み、1つ以上の命令は、サーバ装置の1つ以上のプロセッサによって実行されると、サーバ装置に、第1のエンティティの情報を支払い媒体の識別子に関連付けることと、支払い媒体の識別子を第2のエンティティに関連付けられたアカウントとペアリングする要求を受信することと、支払い媒体の識別子と第2のエンティティに関連付けられたアカウントとのペアリングに関連付けられた1つ以上のパラメータを識別することであって、1つ以上のパラメータは、支払い媒体によるアカウントのリソースへのアクセスを制限する、識別することと、支払い媒体の識別子を第2のエンティティと関連付けられたアカウントとペアリングすることと、支払い媒体によって開始されたトランザクションの指示を受信することと、トランザクションが1つ以上のパラメータを満たすかどうかに基づいて動作を実行することであって、動作は、トランザクションが1つ以上のパラメータを満たす場合、第2のエンティティに関連付けられたアカウントのリソースを使用してトランザクションを完了すること、またはトランザクションが1つ以上のパラメータを満たさない場合、トランザクションを拒否することを含む、実行することと、を実行させる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図面の簡単な説明
図1A】一時的なアカウントアクセスのための媒体に関する例示的な実施態様の図である。
図1B】一時的なアカウントアクセスのための媒体に関する例示的な実施態様の図である。
図1C】一時的なアカウントアクセスのための媒体に関する例示的な実施態様の図である。
図1D】一時的なアカウントアクセスのための媒体に関する例示的な実施態様の図である。
図2】本明細書に記載のシステムおよび/または方法を実施することができる例示的な環境の図である。
図3図2の1つ以上の装置の例示的な構成要素を示す図である。
図4】一時的なアカウントアクセスのための媒体に関する例示的なプロセスのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
詳細な説明
例示的な実施態様の以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。異なる図面における同じ参照番号は、同じまたは類似の要素を識別することができる。
【0008】
アカウント所有者は、アカウントへのアクセスを管理することができる。例えば、アカウント所有者は、アカウントにアクセスし、アカウントのリソース(例えば、クレジットリソース、デビットリソース、または資金)を使用してトランザクションを完了することができる正規ユーザを管理することができる。アカウント所有者は、アカウントに関連付けられた機関に要求を提出することによって、正規ユーザを追加することができる。要求は、名前、住所、生年月日、および/または社会保障番号などの正規ユーザの情報を識別することができる。機関は、正規ユーザの情報を確認し、正規ユーザのアカウント情報を作成することによって、要求を受信して処理することができる。次いで、機関は、正規ユーザがアカウントのリソースを使用してトランザクションを完了するために使用するための、正規ユーザ用のトランザクションカードを作成することができる。正規ユーザを削除するために、アカウント所有者は、別の要求を機関に提出する必要があり得る。機関は、正規ユーザをアカウントから削除する要求を受信して処理することができる。
【0009】
場合によっては、アカウント所有者が第三者にアカウントへの一時的なアクセスを許可することが有益な場合がある。アカウント所有者は、アカウント所有者に代わって1つ以上のトランザクションを完了するために第三者を必要とする場合がある。例えば、アカウント所有者は、アカウント所有者の家で作業を行うために請負業者を雇用することができる。請負業者は、作業を完了するためにアカウント所有者に代わって1つ以上の購入を行う必要がある場合がある。別の例として、アカウント所有者は、アカウント所有者の子供の世話をしているベビーシッターにアカウントへの一時的なアクセスを許可して、ベビーシッターがアカウント所有者の子供の世話をしている間に、ベビーシッターがアカウントのリソースを使用してトランザクションを完了できるようにしたい場合がある。
【0010】
しかしながら、正規ユーザとして第三者がアカウントにアクセスすることを可能にすることは、アカウント所有者が機関に要求を提供することを必要とし、機関が要求を受信して処理することを必要とし、機関が正規ユーザとして第三者を追加することを必要とし、機関が第三者がアカウントのリソースを使用したトランザクションを実行するために使用するためのトランザクションカードなどの媒体を提供することを必要とする。これは、アカウント所有者が装置を使用して要求を送信することを要求することによって、および/または機関が1つ以上のサーバを使用して要求を処理することを要求することによって、多大な計算リソースを消費する。さらに、このプロセスは非常に時間がかかり、アカウントのリソースを使用したトランザクションを実行できるようにするために、トランザクションカードが送信されるまで第三者が待つ必要がある。さらに、第三者は、アカウント所有者が第三者を正規ユーザとして追加できるようにするために、機密情報(住所、生年月日、および/または社会保障番号など)をアカウント所有者と共有する必要がある場合がある。また、第三者を正規ユーザとして削除するために、第三者が正規ユーザとして削除されることを要求するために、および/または正規ユーザとして第三者を削除する要求を処理するために使用される追加の計算リソースが消費される。
【0011】
さらに、第三者を正規ユーザとして追加することは、アカウント所有者が正規ユーザによって完了されたトランザクションを管理すること、および/または第三者によるアカウントのリソースへのアクセスレベルを管理することを可能にしない、より永続的な動作である。例えば、正規ユーザとして追加されると、第三者は、第三者がアカウント所有者によって正規ユーザとして削除されるまで、アカウントのリソースを使用して任意の購入を行うことができる。上記の例を使用すると、アカウント所有者は、請負業者が建築資材のみのトランザクションを行うためにアカウントへのアクセスを許可したい場合がある。しかしながら、正規ユーザとして追加されると、請負業者は、任意の商品またはサービスのトランザクションを行うことができる場合がある。場合によっては、消費制限がアカウント所有者によって第三者に課される可能性があるが、アカウント所有者は、トランザクションのタイプおよび/または正規ユーザがアカウントにアクセスできる時間量を管理できない可能性がある。これは、正規ユーザとしての第三者による認可されていないトランザクションおよび/または不正行為をもたらす可能性がある。アカウント所有者は、払い戻しを要求することなどによって、不正なトランザクションを識別および是正しようとするために計算リソースを浪費する可能性がある。
【0012】
アカウントへの一時的なアクセスを許可するために、機関は、アカウント所有者に提供される一時的なアカウント識別子(例えば、仮想カード番号)を作成することができる。一時的なアカウント識別子は、一定時間後に期限切れになるように設定されてもよい。一時的なアカウント識別子は、アカウントのリソースを使用して完了される(アカウント所有者または第三者による)トランザクションを実行するために使用できる。しかしながら、当事者は、(オンライントランザクションではなく)直接トランザクションなど、トランザクションを完了するために物理媒体が必要とされる状況では、トランザクションを実行するために一時的なアカウント識別子を使用することができない場合がある。さらに、アカウント所有者は、上述したように、一時的なアカウント識別子を使用して行われるトランザクションのタイプを制限できない可能性があり、それにより、不正な購入のリスクがもたらされる。
【0013】
本明細書に記載のいくつかの実施態様は、一時的なアカウントアクセスのための媒体を提供する。例えば、リソースを有するアカウントに関連付けられていないトランザクションカードまたは他の物理媒体を作成または提供することができる。すなわち、トランザクションカードはアカウント識別子に関連付けられてもよいが、トランザクションカードは、クレジットアカウントまたはデビットアカウントなどのトランザクションを完了するために使用できるアカウントに永続的に関連付けられなくてもよい。トランザクションカードは、トランザクションを完了するために使用できるリソース(例えば、トランザクションを完了するために使用することができるアカウント)を有するアカウントと一時的にペアリングまたは関連付けられてもよい。トランザクションカードは、一定時間にわたってアカウントとペアリングされてもよい。追加的または代替的に、トランザクションカードは、アカウントとペアリングされている間にトランザクションカードを使用して完了できるトランザクションのタイプを制限する1つ以上のパラメータに従ってアカウントとペアリングされてもよい。アカウント所有者は、アカウントに関連付けられた機関がトランザクションカードをアカウントとペアリングすることを要求することによってアカウントへのアクセスを許可することができ、その結果、トランザクションカードを使用して実行されるすべてのトランザクション(1つ以上のパラメータを満たす)は、アカウントのリソースを使用して完了される。機関は、一定時間後にアカウントからトランザクションカードを自動的にペアリング解除することができ、パラメータの1つ以上が違反された場合、アカウントからトランザクションカードをペアリング解除することができ、および/またはアカウント所有者がアカウントからトランザクションカードをペアリング解除することを能動的に要求した場合、アカウントからトランザクションカードをペアリング解除することができる。
【0014】
したがって、アカウント所有者は、トランザクションカードをアカウントに一時的にペアリングすることによって、アカウントへの一時的なアクセスを第三者に許可することができ、それにより、トランザクションカードを使用して行われるトランザクションをアカウントのリソースを使用して完了することができる。その結果、アカウント所有者は第三者をアカウントの正規ユーザとして追加する必要がないため、計算リソースを節約することができ、それにより、正規ユーザとして第三者を追加することを要求すること、要求を処理すること、および正規ユーザとして第三者を追加することのために使用されるはずの計算リソースを節約する。さらに、そうでなければ第三者を正規ユーザとして削除するために使用されたであろう計算リソースが節約されてもよい。さらに、アカウントとペアリングされている間にトランザクションカードを使用して完了することができるトランザクションのタイプを制限する1つ以上のパラメータに従って、アカウント所有者がトランザクションカードをアカウントとペアリングすることを可能にすると、不正なトランザクションはトランザクションカードを使用して完了することができないため、アカウントのセキュリティが向上する。これは、そうでなければ不正なトランザクションを識別して是正するために使用されたであろう計算リソースを節約し、不正行為も減らすことができる。
【0015】
図1A図1Dは、一時的なアカウントアクセスのための媒体に関連付けられた例100の図である。図1A図1Dに示すように、実施例100は、クライアント装置と、ユーザ装置と、アカウントおよびアカウントアクセスを管理するためのサーバ装置と、一時的アクセス・トランザクション・カードによって開始されたトランザクションを完了するためにサーバ装置および/またはトランザクションバックエンドと通信するトランザクション端末とを含む。これらの装置は、図2および図3に関連してより詳細に説明される。
【0016】
参照番号105で示すように、第1のエンティティは、クライアント装置を使用した一時的アクセス・トランザクション・カードを申請することができる。例えば、第1のエンティティは、申請フォームと対話する(例えば、閲覧、入力、または完了)ためにクライアント装置を使用することができる。申請フォームは、サーバ装置に関連する機関によって提供されるサービスの与信申請フォームであってもよい。申請フォームは、サーバ装置によってクライアント装置に提供されてもよい。申請フォームは、他の例の中でも、ウェブページまたはアプリケーションを介してクライアント装置上で閲覧することができる。
【0017】
第1のエンティティは、申請フォームに申請情報を入力するためにクライアント装置と対話することができる。申請情報は、他の例の中でも、第1のエンティティの名前、第1のエンティティに関連付けられた地理情報(例えば、他の例の中でも、番地、都市、州、および/または郵便番号)、第1のエンティティの生年月日、および/または第1のエンティティの社会保障番号を含むことができる。参照番号110で示すように、クライアント装置は、申請情報をサーバ装置に送信することができる。
【0018】
参照番号115で示すように、サーバ装置は、第1のエンティティの情報を一時的アクセス・トランザクション・カードの識別子に関連付けてもよい。例えば、サーバ装置は、申請情報を受信し、一時的アクセス・トランザクション・カードのために申請を承認するかどうかを決定することができる。サーバ装置が、申請が承認されたと決定した場合、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードのための第1のエンティティに関連付けられたアカウントを作成することができる。いくつかの実施態様では、アカウントは、トランザクションを完了するために使用できるリソースに関連付けられていない。すなわち、アカウントは、第1のエンティティの情報を一時的アクセス・トランザクション・カードの識別子に関連付けることができる。しかしながら、(例えば、以下でより詳細に説明するように、別のアカウントとペアリングまたは関連付けられることなく)一時的アクセス・トランザクション・カードがトランザクションを実行するために使用される場合、トランザクションは拒否される。
【0019】
あるいは、以下でより詳細に説明するように、一時的アクセス・トランザクション・カード・アカウントは、第1のエンティティに関連付けられた第1のアカウント(例えば、クレジット口座またはデビット口座)に関連付けられるかリンクされてもよいが、一時的アクセス・トランザクション・カードを介して第2のアカウントへの一時的なアクセスを許可する第2のエンティティの第2のアカウントに最初に関連付けられない。例えば、一時的アクセス・トランザクション・カード・アカウントは、報酬ポイントまたは他の利益を追跡する目的で、第1のエンティティの第1のアカウントにリンクされてもよい。この例では、一時的アクセス・トランザクション・カードと第1のアカウントは関連付けられているが、一時的アクセス・トランザクション・カードは第1のアカウントのリソースにアクセスできない。結果として、第1のエンティティが一時的アクセス・トランザクション・カードを使用したトランザクションを完了すると、トランザクションに関連する情報は、第1のアカウント(例えば、一時的アクセス・トランザクション・カードにリンクされた、リンクされたアカウント)に記憶および/または関連付けられ得る。例えば、第1のエンティティは、一時的アクセス・トランザクション・カードを使用したトランザクションを完了することができ、トランザクションは、第2のエンティティに関連付けられた第2のアカウントのリソースを使用して完了される。しかしながら、第1のエンティティが、第2のアカウントからの資金を使用しながら、トランザクションを通じて報酬ポイントを獲得するなど、第1のアカウントからの利益を実現することができるように、トランザクションのトランザクション金額は、第1のアカウントに関連付けられることができる(ただし、第1のアカウントのリソースを使用して完了されない)。これは、第1のエンティティがトランザクションを完了するために第1のアカウントのリソースを使用した場合に第2のアカウントに関連付けられたエンティティに課金するために使用されたはずの計算リソースを節約することができ、第1のエンティティが第1のアカウントから報酬ポイントを獲得することも可能にする。
【0020】
参照番号120で示すように、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードを製造させることができる。例えば、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードを製造するために製造システムに命令を提供することができる。いくつかの実施態様では、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードの表面に含まれるアカウント識別子を用いて一時的アクセス・トランザクション・カードを製造させることができる。いくつかの実施態様では、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードの表面に含まれるアカウント識別子なしで一時的アクセス・トランザクション・カードを製造させることができる。サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードを第1のエンティティに送信させることができる。
【0021】
いくつかの実施態様では、サーバ装置は、物理的な一時的アクセス・トランザクション・カードを製造させない。むしろ、サーバ装置は、第1のエンティティに関連付けられたトランザクションアプリケーション(例えば、デジタルウォレットおよび/または決済アプリケーション)を有するアカウントを作成することができる。第1のエンティティは、第1のエンティティに関連付けられたユーザ装置(図1A図1Dには示さず)上でトランザクションアプリケーションを実行することができる。第1のエンティティは、トランザクションアプリケーションを実行しているユーザ装置を使用して、トランザクションアプリケーションを介してトランザクションを実行することができる。したがって、一時的アクセス・トランザクション・カードによって実行される(または関連付けられる)として本明細書で説明される動作は、トランザクションアプリケーションを実行するユーザ装置によって同様の方法で実行され得る。
【0022】
図1Bに示すように、第1のエンティティは、第2のエンティティの代わりに1つ以上のトランザクションを実行する必要があり得る。第2のエンティティは、一時的アクセス・トランザクション・カードを介して第2のエンティティに関連付けられたアカウントのリソースへのアクセスを第1のエンティティに許可することができる。いくつかの実施態様では、一時的アクセス・トランザクション・カードは、第1のエンティティに関連付けられ得る。いくつかの実施態様では、一時的アクセス・トランザクション・カードは、第2のエンティティに関連付けられ得る。例えば、第2のエンティティは、上述したように、一時的アクセス・トランザクション・カードを申請し、受信することができる。第2のエンティティは、以下でより詳細に説明するように、第1のエンティティが第2のエンティティに関連付けられたアカウントのリソースを使用してトランザクションを完了することを可能にするために、一時的アクセス・トランザクション・カードを第1のエンティティに提供することができる。
【0023】
参照番号125で示すように、第1のエンティティは、一時的アクセス・トランザクション・カードを介して第2のエンティティに関連付けられたアカウントへのアクセスを要求することができる。いくつかの実施態様では、一時的アクセス・トランザクション・カードは、第2のエンティティに関連付けられたユーザ装置と(例えば、近距離無線通信(NFC)などの無線周波数(RF)通信を介して)通信することができる。例えば、一時的アクセス・トランザクション・カードは、ユーザ装置の通信近接内に配置されてもよい。一時的アクセス・トランザクション・カードは、一時的アクセス・トランザクション・カードの識別子などの、一時的アクセス・トランザクション・カードに関連付けられた識別情報をユーザ装置に送信して、一時的アクセス・トランザクション・カードに第2のエンティティに関連付けられたアカウントへのアクセスを許可するようにユーザ装置に促すことができる。いくつかの実施態様では、ユーザ装置は、ユーザ装置のカメラを使用して、一時的アクセス・トランザクション・カード上の1つ以上のシンボルまたは画像をスキャンまたは読み取り、識別情報を取得することができる。例えば、ユーザ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カード上に表示または印刷されたクイックレスポンス(QR)コードをスキャンすることができる。
【0024】
いくつかの実施態様では、一時的アクセス・トランザクション・カードは、NFCを介して、第2のエンティティに関連付けられたトランザクションカードと通信することができる。例えば、一時的アクセス・トランザクション・カードは、第2のエンティティ(いくつかの例では「許可者アカウント」と呼ばれてもよい)のアカウントに関連付けられたトランザクションカードの通信近接内に配置されてもよい。一時的アクセス・トランザクション・カードは、識別情報をトランザクションカードに送信することができる。いくつかの実施態様では、トランザクションカードは、識別情報をユーザ装置に送信することができる。
【0025】
いくつかの実施態様では、一時的アクセス・トランザクション・カードは、ユーザ装置またはトランザクションカードと通信しない。例えば、第2のエンティティは、一時的アクセス・トランザクション・カードの識別子をユーザ装置に入力して、一時的アクセス・トランザクション・カードにアカウントへのアクセスを許可するようにユーザ装置に促すことができる(例えば、識別子が一時的アクセス・トランザクション・カードの表面に印刷されるシナリオでは)。
【0026】
いくつかの実施態様では、一時的アクセス・トランザクション・カードがユーザ装置またはトランザクションカードと通信するとき、一時的アクセス・トランザクション・カードは、一時的アクセス・トランザクション・カードの集積回路(IC)チップを構成(または再構成)するための指示を受信することができる。例えば、一時的アクセス・トランザクション・カードは、アカウント識別子、一時識別子、またはトランザクショントークンなどのアカウントに関連付けられたアカウント情報を受信することができる。以下でより詳細に説明するように、一時的アクセス・トランザクション・カードのICチップは、一時的アクセス・トランザクション・カードがトランザクション端末と対話するときにアカウント情報を示すように構成され得る。
【0027】
いくつかの実施態様では、一時的アクセス・トランザクション・カードのICチップ(または別の構成要素)は、許可者アカウントに関連する情報を示すように構成されない。例えば、一時的アクセス・トランザクション・カードは、一時的アクセス・トランザクション・カードの識別子など、一時的アクセス・トランザクション・カードに関連付けられた情報を示すように構成され得る。バックエンドシステムは、以下でより詳細に説明するように、一時的アクセス・トランザクション・カードの識別子を受信し、一時的アクセス・トランザクション・カードがペアリングされているアカウント(複数可)を決定することができる。したがって、一時的アクセス・トランザクション・カードは、一時的アクセス・トランザクション・カードが許可者アカウントとペアリングされているときに再構成される必要がない場合がある。
【0028】
参照番号130で示すように、ユーザ装置は、アカウントへの一時的アクセス・トランザクション・カードのアクセスを制限するための1つ以上のパラメータ(本明細書では1つ以上の「アクセスパラメータ」と呼ばれる)を決定することができる。アクセスパラメータは、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントへのアクセスを許可される時間量を決定するために、サーバ装置および/またはトランザクションバックエンドによって使用され得る。追加的または代替的に、アクセスパラメータは、一時的アクセス・トランザクション・カードによって開始されたトランザクションがアカウントのリソースを使用して承認および完了されるべきかどうかを決定するために、サーバ装置またはトランザクションバックエンドによって使用され得る。
【0029】
アクセスパラメータは、他の例の中でも、時間パラメータ、トランザクション金額パラメータ、トランザクション頻度パラメータ、許可されたエンティティパラメータ、許可されたカテゴリパラメータ、および/または地理的パラメータを含むことができる。時間パラメータは、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントへのアクセスを許可される時間量(例えば、以下でより詳細に説明するように、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントとペアリングされるか、そうでなければアカウントに関連付けられる時間量)を示すことができる。トランザクション金額パラメータは、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントのリソースを使用して課金できる金額の制限を示すことができる。トランザクション金額パラメータは、一時的アクセス・トランザクション・カードが単一のトランザクションで、および/または一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントにアクセスできる時間全体にわたって課金できる金額の制限を示すことができる。トランザクション金額パラメータは、消費限度額または与信限度額と呼ばれてもよい。
【0030】
トランザクション頻度パラメータは、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントにアクセスできる間に一時的アクセス・トランザクション・カードが完了することが許可されるトランザクションの数を示すことができる。追加的または代替的に、トランザクション頻度パラメータは、一時的アクセス・トランザクション・カードが一定期間の間に完了することが許可されるトランザクションの数(例えば、他の例の中でも、1時間当たり、1日当たり、および/または1週間当たりに許可されるトランザクションの数)を示すことができる。許可されたエンティティパラメータは、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントにアクセスできる間に一時的アクセス・トランザクション・カードがトランザクションを実行することを許可される1つ以上のエンティティを示すことができる。例えば、許可されたエンティティパラメータは、一時的アクセス・トランザクション・カードがトランザクションを完了することを許可される1つ以上の販売者を示すことができる。いくつかの実施態様では、許可されたエンティティパラメータは、販売者カテゴリを示すことができ、その販売者カテゴリに含まれる販売者は、許可された販売者であり得る。
【0031】
許可されたカテゴリパラメータは、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントにアクセスできる間に一時的アクセス・トランザクション・カードが購入することを許可される商品またはサービスの1つ以上のカテゴリを示すことができる。例えば、許可されたカテゴリパラメータは、一時的アクセス・トランザクション・カードが建築資材に関連する商品またはサービスを購入することを許可されていることを示すことができる。別の例では、許可されたカテゴリパラメータは、一時的アクセス・トランザクション・カードが食品購入(例えば、食料品購入および/またはレストラン購入)に関連する商品またはサービスを購入することを許可されていることを示すことができる。地理的パラメータは、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントにアクセスできる間に、一時的アクセス・トランザクション・カードがトランザクションを完了することを許可される位置範囲を示すことができる。例えば、地理的パラメータは、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントにアクセスできる間に一時的アクセス・トランザクション・カードがトランザクションを完了できる、第2のエンティティに関連付けられた位置からの最大距離(例えば、住所または郵便番号)を示すことができる。いくつかの実施態様では、地理的パラメータは、一時的アクセス・トランザクション・カードがトランザクションを完了することを許可される許可された地理的領域を示すことができる。例えば、地理的パラメータは、市、町、郵便番号、市のセット、および/または郵便番号のセットを示すことができる。
【0032】
いくつかの実施態様では、第2のエンティティは、ユーザ装置上で実行されるアプリケーションまたはウェブページを使用して1つ以上のアクセスパラメータを入力することができる。アプリケーションまたはウェブページは、アカウントに関連付けられた機関によって提供されてもよい。第2のエンティティは、1つ以上のアクセスパラメータの値または情報を入力することができる。例えば、第2のエンティティは、時間パラメータの値が3日間であり、トランザクション金額パラメータの値が1,000ドルであり、トランザクション頻度パラメータの値が10トランザクションであり、および/または地理的パラメータの値が25マイルであることを示すことができる。いくつかの実施態様では、第2のエンティティは、1つ以上のアクセスパラメータの情報を入力することができる。例えば、第2のエンティティは、XYZストアが許可された販売者であること(例えば、許可されたエンティティパラメータについて)、または許可されたカテゴリが建築資材であること(例えば、許可されたカテゴリパラメータについて)を示すことができる。
【0033】
追加的または代替的に、ユーザ装置は、記憶された情報から1つ以上のアクセスパラメータの値または情報を決定することができる。例えば、第2のエンティティは、1つ以上のアクセスパラメータのためのデフォルトまたは好ましい値または情報を提供することができる。ユーザ装置および/またはサーバ装置は、提供された値または情報を記憶することができる。ユーザ装置は、(一時的アクセス・トランザクション・カードがユーザ装置と通信するとき、および/または第2のエンティティがアクセスを許可するためにユーザ装置に入力を提供するときなど)ユーザ装置がアカウントへの一時的アクセス・トランザクション・カード・アクセスを許可するように促されたときに、メモリから記憶された値および/または情報を取得することができる。
【0034】
参照番号135で示すように、ユーザ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードのアカウントへのアクセスを許可する要求をサーバ装置に送信することができる。このようにして、ユーザ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードによるアカウントのリソースへの一時的なアクセスを許可する要求をサーバ装置に送信することによって、一時的アクセス・トランザクション・カードのアカウントへのアクセスを許可することができる。いくつかの実施態様では、要求は、1つ以上(またはすべて)のアクセスパラメータを示すことができる。いくつかの実施態様では、サーバ装置は、メモリから第2のエンティティと関連付けられた記憶されたアクセスパラメータ(例えば、デフォルトまたは好ましいパラメータ)を取得することによって、1つ以上の(またはすべての)アクセスパラメータを識別することができる。
【0035】
参照番号140で示すように、サーバ装置は、アクセスパラメータに従って、一時的アクセス・トランザクション・カードをアカウントとペアリングするか、そうでなければ関連付けることができる。例えば、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードの識別子と、サーバ装置によって記憶されたデータベース内のアカウントのアカウント識別子とをペアリングすることができる。サーバ装置は、トランザクションが一時的アクセス・トランザクション・カードによって開始されたときに、サーバ装置(および/またはトランザクションバックエンド)がアカウントおよび1つ以上のアクセスパラメータを識別し、アカウントのリソースを使用したトランザクションを完了すべきかどうかを決定することができるように、一時的アクセス・トランザクション・カードをアカウントとペアリングすることができる。
【0036】
いくつかの実施態様では、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードをアカウントとペアリングできる(例えば、ペアリングすることが許可されているか、またはペアリングすることが可能である)かどうかを決定することができる。例えば、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードがアクティブであるかどうか(例えば、一時的アクセス・トランザクション・カードに関連付けられたアカウントまたは識別子がアクティブであるかどうか)を決定することができる。追加的または代替的に、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードが許可者アカウント以外の別のアカウントと既にペアリングされているかどうかを決定することができる。いくつかの実施態様では、一時的アクセス・トランザクション・カードは、一度に1つの許可者アカウントとのみペアリングされてもよい。いくつかの実施態様では、一時的アクセス・トランザクション・カードは、一度に複数の許可者アカウントとペアリングされてもよい(例えば、同じまたは異なるエンティティと関連付けられる)。その場合、一時的アクセス・トランザクション・カードが一度にペアリングできるアカウントの最大数があり得る。一時的アクセス・トランザクション・カードが既にアカウントとペアリングされているとサーバ装置が決定した場合(例えば、一時的アクセス・トランザクション・カードが単一のアカウントとしかペアリングできない場合)、または一時的アクセス・トランザクション・カードが既に最大数のアカウントとペアリングされているとサーバ装置が決定した場合(例えば、一時的アクセス・トランザクション・カードが複数のアカウントとペアリングできる場合)、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードを第2のエンティティに関連付けられたアカウントとペアリングできないと決定することができる。この例では、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントとペアリングできなかったことを示す指示をユーザ装置に送信することができる。
【0037】
いくつかの実施態様では、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードが不正を示す任意の情報に関連付けられているかどうかを決定することができる。例えば、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードによって実行された以前のトランザクションが不正を示すと決定することができる。いくつかの実施態様では、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードへのアカウントアクセスを許可する要求の受信などに基づいて、一時的アクセス・トランザクション・カードに関連付けられた不正の報告を要求および/または受信することができる。いくつかの実施態様では、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードが盗まれたか紛失したという指示を受信することができる。結果として、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードが第2のエンティティに関連付けられたアカウントとペアリングされることを許可されていないと決定することができる。この例では、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントとペアリングできなかったことを示す指示をユーザ装置に送信することができる。いくつかの実施態様では、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードが不正行為に関連付けられていることを示す指示をユーザ装置に送信することができ、一時的アクセス・トランザクション・カードとアカウントとのペアリングを続行するための確認を要求することができる。
【0038】
一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントとペアリングできるとサーバ装置が決定した場合、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントとペアリングまたは関連付けられていることを示す情報を記憶することができる。いくつかの実施態様では、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードのためのトランザクショントークンを作成することができる。例えば、サーバ装置は、アカウントに関連付けられたアカウント情報にマッピングするトランザクショントークン(例えば、識別子)を作成することができる。トランザクショントークンは、トランザクションがトランザクショントークンを使用して開始されると、サーバ装置(および/またはトランザクションバックエンド)がアカウント情報および1つ以上のアクセスパラメータを識別できるように、1つ以上のアクセスパラメータにマッピングすることができる。いくつかの実施態様では、トランザクショントークンは一時的なトランザクショントークンであってもよい。例えば、トランザクショントークンは、時間パラメータによって示される時間量の後に期限切れになり得る。
【0039】
サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントと正常にペアリングされたという指示をユーザ装置に送信することができる。いくつかの実施態様では、サーバ装置は、アカウントのリソースを使用して完了されるトランザクションを実行するために一時的アクセス・トランザクション・カードによって使用されるべきトランザクショントークンの指示を送信することができる。ユーザ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントとペアリングされたという指示を一時的アクセス・トランザクション・カードに提供することができる。ユーザ装置は、トランザクショントークンの指示を一時的アクセス・トランザクション・カードに提供することができる。いくつかの実施態様では、一時的アクセス・トランザクション・カードのICチップは、トランザクション端末と通信するときにトランザクショントークンを示すように構成されてもよい。
【0040】
いくつかの実施態様では、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードが第2のエンティティに関連付けられたアカウントとペアリングされている間に、一時的アクセス・トランザクション・カードが追加のアカウント(例えば、「第2の許可者アカウント」と呼ばれることもある、第3のエンティティに関連付けられた第3のアカウント)とペアリングされているという指示を受信することができる。例えば、一時的アクセス・トランザクション・カードは、上述したのと同様の方法で、ユーザ装置および/または第3のエンティティ(図1A~1Dには示さず)に関連付けられたトランザクションカードと通信することができる。第3のエンティティに関連付けられたユーザ装置は、追加のアカウントへの一時的アクセス・トランザクション・カードのアクセスを許可する要求を送信することができる。サーバ装置は、上述したのと同様の方法で、一時的アクセス・トランザクション・カードを追加のアカウントとペアリングすることができる。このようにして、一時的アクセス・トランザクション・カードは、同時に複数のアカウントとペアリングされ得る。
【0041】
いくつかの実施態様では、第1のエンティティは、一時的アクセス・トランザクション・カードとペアリングされた複数のアカウントから(例えば、ユーザ装置または第1のエンティティと関連付けられた別の装置を介して)アクティブアカウントを選択することができる。例えば、第1のエンティティは、アクティブアカウントを選択するために第1のエンティティに関連付けられたユーザ装置と対話することができ、ユーザ装置は、アクティブアカウントの指示をサーバ装置に送信することができる。サーバ装置は、アクティブアカウントを識別することができ、新しいアクティブアカウントがサーバ装置に示されるまで(または以下でより詳細に説明するように、アクティブアカウントが一時的アクセス・トランザクション・カードとペアリング解除されるまで)、(例えば、以下でより詳細に説明するように)一時的アクセス・トランザクション・カードによって開始された任意のトランザクションをアクティブアカウントに関連付けることができる。この場合、一時的アクセス・トランザクション・カードは、複数の許可者アカウントにリンクされた単一のトークンに関連付けられてもよく、サーバ装置は、ユーザ装置から受信したアクティブアカウントの指示に基づいて、どの許可者アカウントをトランザクションに使用するかを選択することができる。追加的または代替的に、サーバ装置は、各許可者アカウントに関連付けられた1つ以上のアクセスパラメータに基づいて、どの許可者アカウントをトランザクションに使用するかを選択することができる。例えば、特定のトランザクションに対して第1の許可者アカウントのアクセスパラメータの第1のセットが満たされず、特定のトランザクションに対して第2の許可者アカウントのアクセスパラメータの第2のセットが満たされる場合、サーバ装置は、特定のトランザクションに課金されるアクティブアカウントとして第2の許可者アカウントを選択することができる。
【0042】
いくつかの実施態様では、一時的アクセス・トランザクション・カードが複数の許可者アカウントにリンクされた単一のトークンに関連付けられている場合、サーバ装置(および/またはトランザクションバックエンド)は、単一のトークンを使用して開始されたトランザクションを複数の許可者アカウントの各々に関連付けることができる。例えば、サーバ装置(および/またはトランザクションバックエンド)は、複数の許可者アカウントの各々の間でトランザクションのトランザクション金額を分割することができる。このようにして、トランザクションは、単一のトランザクションカードを使用して複数のエンティティ間で分割され得る。例えば、個人のグループは、レストランで食事をシェアしていてもよい。少なくとも1人の個人は、一時的アクセス・トランザクション・カードに関連付けられ得る。各個人は、個人に関連付けられた許可者アカウントを一時的アクセス・トランザクション・カードとペアリングすることができる。次いで、一時的アクセス・トランザクション・カードを使用して食事のトランザクションを完了することができ、サーバ装置(および/またはトランザクションバックエンド)は、各許可者アカウント間で食事の総トランザクション金額を分割する。例えば、一時的アクセス・トランザクション・カードが5つの許可者アカウントとペアリングされ、食事の合計トランザクション金額が50ドルである場合、サーバ装置(および/またはトランザクションバックエンド)は、トランザクションを完了するために各許可者アカウントに10ドルを課金することができる。これは、時間を節約し、食事のための総トランザクション金額の自分の分について(別個のトランザクションカードを使用して)各個人が別個のトランザクションを完了した場合に使用されたであろう計算リソースを節約することができる。
【0043】
いくつかの実施態様では、一時的アクセス・トランザクション・カードは、一時的アクセス・トランザクション・カードとペアリングされている複数のアカウントから、アクティブなアカウントに関連付けられた識別子を示すように構成することができる。例えば、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードとペアリングされている複数のアカウントに対応する複数のトランザクショントークン(または識別子)を提供することができる。一時的アクセス・トランザクション・カードのICチップは、アクティブアカウントに関連付けられたトランザクショントークンを(例えば、アクティブアカウントを選択するためのユーザ装置とのユーザ対話に基づくなど、第1のエンティティに関連付けられたユーザ装置を介して)示すように構成することができる。アクティブアカウントが一時的アクセス・トランザクション・カードとペアリングされている第2のアカウントに変更された場合、ICチップは、第2のアカウントに関連付けられたトランザクショントークンを示すように構成することができる。この場合、一時的アクセス・トランザクション・カードは、それぞれ異なる許可者アカウントに各々リンクされている複数のトークンに関連付けられ得る。第1のエンティティは、一時的アクセス・トランザクション・カード(例えば、NFCを使用する)にアクティブ化アカウントを示すことができるユーザ装置と対話することによって、異なるアクティブアカウント間を切り替えることができる。トランザクションを実行するとき、一時的アクセス・トランザクション・カードは、アクティブアカウントに対応するトークンを送信することができる。次いで、サーバ装置は、トークンが(例えば、データ構造において)アクティブアカウントのアカウント識別子に関連付けられているため、トークンを使用してトランザクションに課金されるアクティブアカウントを識別することができる。
【0044】
図1Cに示すように、参照番号145により、第1のエンティティは、一時的アクセス・トランザクション・カードを使用してトランザクションを開始することができる。例えば、一時的アクセス・トランザクション・カードは、販売者の位置でトランザクション端末と対話または通信することができる。一時的アクセス・トランザクション・カードは、一時的アクセス・トランザクション・カードに関連付けられた識別子をトランザクション端末に提供することができる。いくつかの実施態様では、識別子は、一時的アクセス・トランザクション・カードの永続的な識別子であってもよい。いくつかの実施態様では、識別子は、一時的アクセス・トランザクション・カードがペアリングされるアカウントに関連付けられてもよい。いくつかの実施態様では、識別子は、上述したように、サーバ装置によって作成されたトランザクショントークンであってもよい。したがって、一時的アクセス・トランザクション・カードは、上述したように、識別子を提供することによって、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントとペアリングされていることをトランザクション端末に示すことができる。
【0045】
トランザクション端末は、一時的アクセス・トランザクション・カードによって提供される識別子を受信することができる。さらに、トランザクション端末は、トランザクションに関連付けられたトランザクションデータを識別することができる。例えば、トランザクション端末は、トランザクションの合計金額を識別することができる。いくつかの実施態様では、トランザクション端末は、トランザクションに関連する1つ以上の商品またはサービスを識別することができる。例えば、図1Cに示すように、トランザクション端末は、トランザクション合計が450ドルであり、トランザクションがフェンス、釘、およびコンクリート用であると識別することができる。
【0046】
参照番号150で示すように、トランザクション端末は、一時的アクセス・トランザクション・カードによって提供されるトランザクションデータおよび識別子をバックエンドシステムに送信することができる(バックエンドシステムは、サーバ装置および/またはトランザクションバックエンドを指すことができる)。参照番号155で示すように、バックエンドシステムは、一時的アクセス・トランザクション・カードがペアリングされているアカウントを識別することができる。例えば、バックエンドシステムは、一時的アクセス・トランザクション・カードによって提供される識別子を使用してルックアップ操作を実行することができる。バックエンドシステムは、ルックアップ操作の実行に基づいて、一時的アクセス・トランザクション・カードがペアリングされているアカウントを識別することができる。バックエンドシステムが、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントとペアリングされていないと(例えば、ルックアップ操作を実行することによって)決定した場合、バックエンドシステムはトランザクションを拒否または却下することができる。さらに、バックエンドシステムは、一時的アクセス・トランザクション・カードとアカウントとの間のペアリングに関連付けられた1つ以上のアクセスパラメータを識別することができる。例えば、一時的アクセス・トランザクション・カードは、アカウントおよび1つ以上のアクセスパラメータに関連付けられたアカウント情報にマッピングするトランザクション端末にトランザクショントークンを提供することができる。バックエンドシステムは、アカウント情報および1つ以上のアクセスパラメータを識別するためにトランザクショントークンを使用することができる。
【0047】
参照番号160で示すように、バックエンドシステムは、トランザクションが1つ以上のアクセスパラメータを満たすかどうかを決定することができる。例えば、バックエンドシステムは、トランザクション金額がトランザクション金額パラメータを満たすかどうかを決定することができる。いくつかの実施態様では、バックエンドシステムは、トランザクション金額がトランザクション金額パラメータによって示される値以下であるかどうかを決定することができる。図1Cに示すように、バックエンドシステムは、450ドルがトランザクション金額パラメータによって示される値(例えば、1,000ドル)以下であるかどうかを決定することができる。450ドルがトランザクション金額パラメータによって示される値以下である場合、バックエンドシステムは、トランザクション金額が満たされていると決定することができる。逆に、450ドルがトランザクション金額パラメータによって示される値よりも大きい場合、バックエンドシステムは、トランザクション金額が満たされていないと決定することができる。いくつかの実施態様では、バックエンドシステムは、アカウントとペアリングされている間に(例えば、以前に完了したトランザクションから)一時的アクセス・トランザクション・カードによって課金される合計金額を決定することができる。バックエンドシステムは、トランザクションからのトランザクション金額(例えば、図1Cに示すように450ドル)によって、一時的アクセス・トランザクション・カードによって課金される合計金額がトランザクション金額パラメータによって示される値を超えることになるかどうかを決定することができる。
【0048】
いくつかの実施態様では、バックエンドシステムは、アカウントとペアリングされている間に一時的アクセス・トランザクション・カードによって以前に行われたトランザクションの数を決定することができる。例えば、バックエンドシステムは、一時的アクセス・トランザクション・カードによって提供された識別子を使用して、一時的アクセス・トランザクション・カードがトランザクションを完了した回数を決定することができる。バックエンドシステムは、アカウントとペアリングされている間に一時的アクセス・トランザクション・カードによって以前に行われたトランザクションの数がそのトランザクション頻度パラメータを満たすかどうかを決定することができる。例えば、トランザクション頻度パラメータが、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントとペアリングされている間に10個のトランザクションを完了することが許可されることを示し、バックエンドシステムが、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントとペアリングされている間に5個のトランザクションを以前に完了したと決定した場合、バックエンドシステムは、トランザクション頻度パラメータが満たされていると決定することができる(例えば、これは、アカウントとペアリングされている間に一時的アクセス・トランザクション・カードによって完了された、許可された10個のトランザクションよりも少ない、6番目のトランザクションであるため)。
【0049】
いくつかの実施態様では、バックエンドシステムは、トランザクションに関連付けられた販売者を決定することができる。バックエンドシステムは、トランザクションに関連付けられた販売者が、許可されたエンティティパラメータによって識別された1つ以上の許可された販売者に含まれるかどうかを決定することができる。販売者が許可されたエンティティパラメータによって識別された1つ以上の許可された販売者に含まれている場合、バックエンドシステムは、許可されたエンティティパラメータが満たされていると決定することができる。逆に、許可されたエンティティパラメータによって識別された1つ以上の許可された販売者に販売者が含まれていない場合、バックエンドシステムは、許可されたエンティティパラメータが満たされていないと決定することができる。
【0050】
いくつかの実施態様では、バックエンドシステムは、トランザクションに関連する商品またはサービスの1つ以上のカテゴリを決定するために、トランザクションに関連する情報を分析することができる。例えば、トランザクション端末は、トランザクションに関連する1つ以上の商品またはサービスを示すことができる。バックエンドシステムは、1つ以上の商品またはサービスの指示から1つ以上のカテゴリを決定することができる。例えば、トランザクションに関連付けられた商品がフェンス、釘、およびコンクリートである場合、バックエンドシステムは、トランザクションに関連付けられたカテゴリが建築資材であると決定することができる。トランザクションに関連付けられた商品がバナナおよびヨーグルトである場合、バックエンドシステムは、トランザクションに関連付けられたカテゴリが食品であると決定することができる。いくつかの実施態様では、バックエンドシステムは、機械学習技術を使用して1つ以上のカテゴリを決定することができる。バックエンドシステムは、トランザクションに関連付けられた1つ以上のカテゴリが、許可されたカテゴリパラメータによって識別された1つ以上の許可されたカテゴリに含まれると決定することができる。1つ以上のカテゴリが1つ以上の許可されたカテゴリに含まれる場合、バックエンドシステムは、許可されたカテゴリパラメータが満たされていると決定することができる。1つ以上のカテゴリが1つ以上の許可されたカテゴリに含まれていない場合、バックエンドシステムは、許可されたカテゴリパラメータが満たされていないと決定することができる。
【0051】
いくつかの実施態様では、バックエンドシステムは、トランザクションに関連付けられた地理的位置を決定することができる。例えば、トランザクション端末は、トランザクション端末の地理的位置を示すことができる。バックエンドシステムは、トランザクション端末の位置と第2のエンティティに関連付けられた位置との間の距離を決定することができる。バックエンドシステムは、トランザクション端末の位置と第2のエンティティに関連付けられた位置との間の距離が地理的パラメータを満たすかどうかを決定することができる。いくつかの実施態様では、地理的パラメータは、許可された地域(例えば、許可された都市および/または郵便番号)を示すことができる。バックエンドシステムは、トランザクション端末の地理的位置が許可された地域内にあるかどうかを決定することができる。バックエンドシステムが、トランザクション端末の位置が許可された領域内にあると決定した場合、バックエンドシステムは、地理的パラメータが満たされていると決定することができる。バックエンドシステムが、トランザクション端末の位置が許可された領域外であると決定した場合、バックエンドシステムは、地理的パラメータが満たされていないと決定することができる。
【0052】
参照番号165で示すように、バックエンドシステムは、いずれかのアクセスパラメータがトランザクションによって満たされていないかどうかを決定することができる。トランザクションがすべてのアクセスパラメータを満たす場合、バックエンドシステムは、(例えば、第2のエンティティに関連付けられた)アカウントのリソースを使用してトランザクションを完了することができる。トランザクションが少なくとも1つのアクセスパラメータを満たさない場合、バックエンドシステムはトランザクションを拒否することができる。
【0053】
いくつかの実施態様では、バックエンドシステムは、第2のエンティティに関連付けられたユーザ装置にトランザクションを確認する要求を送信することができる。ユーザ装置がトランザクションが確認されたという指示を送信した場合、バックエンドシステムはトランザクションを完了することができる。ユーザ装置がトランザクションが確認されないという指示を送信した場合(またはユーザ装置が要求に応答しなかった場合)、バックエンドシステムはトランザクションを拒否することができる。バックエンドシステムは、トランザクションが完了したか拒否されたかの指示をトランザクション端末に送信することができる。いくつかの実施態様では、バックエンドシステムは、トランザクションを承認または拒否する前に、バックエンドシステムがユーザ装置からの応答を待つことができる時間量を有することができる。上述したように、バックエンドシステムが時間量が満了する前にユーザ装置から応答を受信しない場合、バックエンドシステムはトランザクションを拒否することができる。バックエンドシステムが、トランザクションが確認されたかどうかを示す指示をユーザ装置から受信した場合、バックエンドシステムは、ユーザ装置からの指示に基づいてトランザクションを完了する第2の試みを完了または拒否することができる。例えば、第1のエンティティは、第1のトランザクションが拒否された後、一時的アクセス・トランザクション・カードを使用して2回目にトランザクションを完了しようと試みることができる。バックエンドシステムは、バックエンドシステムが第1のトランザクションを拒否した後に受信されたユーザ装置からの指示に基づいて、第2のトランザクションを完了するか拒否するかを決定することができる。
【0054】
いくつかの実施態様では、バックエンドシステムは、第2のエンティティに関連付けられたユーザ装置にトランザクションの指示を送信することができる。例えば、バックエンドシステムは、トランザクションデータの指示(例えば、他の例の中でも、レシート、トランザクション金額、販売者、および/または購入された商品もしくはサービス)をユーザ装置に送信することができる。このようにして、第2のエンティティは、一時的アクセス・トランザクション・カードが第2のエンティティに関連付けられたアカウントとペアリングされている間に、一時的アクセス・トランザクション・カードを使用して完了(または試行)したトランザクションを監視および/または管理することができる。
【0055】
図1Dに示すように、第2のエンティティは、一時的アクセス・トランザクション・カードがアカウントとペアリングされた後に、一時的アクセス・トランザクション・カードのアカウントへのアクセスを管理することができる。例えば、第2のエンティティは、1つ以上の新しいおよび/または修正されたアクセスパラメータをユーザ装置に入力することができる。第2のエンティティは、第1のエンティティからの要求に基づいてアクセスパラメータを修正することができる。例えば、第1のエンティティは、トランザクションのトランザクション金額が予想よりも多いことを示すことができる。結果として、第1のエンティティは、第1のエンティティが一時的アクセス・トランザクション・カードを使用してトランザクションを完了することを可能にするために、トランザクション金額パラメータに関連付けられた値を増加させることができる。いくつかの実施態様では、第2のエンティティは、ユーザ装置上で、一時的アクセス・トランザクション・カードを使用して行われたトランザクションを監視することができる。第2のエンティティは、一時的アクセス・トランザクション・カードを使用して完了した以前のトランザクションに基づいて、新しいアクセスパラメータを修正および/または追加することができる。
【0056】
参照番号170で示すように、ユーザ装置は、サーバ装置に、1つ以上の新しいまたは修正されたアクセスパラメータの指示を送信することができる。参照番号175で示すように、サーバ装置は、1つ以上の新しいまたは修正されたアクセスパラメータの指示に基づいてアクセスパラメータを更新することができる。例えば、サーバ装置は、サーバ装置によって記憶されたデータベースにおいて、アクセスパラメータの値または情報を更新するか、またはアクセスパラメータの新しい値または新しい情報を追加することができる。いくつかの実施態様では、サーバ装置は、更新されたアクセスパラメータをトランザクションバックエンドに提供することができる。
【0057】
参照番号180で示すように、サーバ装置は、アクセスパラメータに基づいて、一時的アクセス・トランザクション・カードとアカウントとのペアリング解除をするか、そうでなければ関連付けを解除することができる。例えば、サーバ装置は、時間パラメータによって示される時間量の後に、一時的アクセス・トランザクション・カードとアカウントを自動的にペアリング解除することができる。サーバ装置は、1つ以上のアクセスパラメータがトランザクションによって満たされなかったと決定することに基づいて、一時的アクセス・トランザクション・カードとアカウントを自動的にペアリング解除することができる。いくつかの実施態様では、サーバ装置は、1つ以上のアクセスパラメータがトランザクションによって満たされなかった回数が閾値を満たすと決定することに基づいて、一時的アクセス・トランザクション・カードとアカウントを自動的にペアリング解除することができる。例えば、閾値が4であり、一時的アクセス・トランザクション・カードが少なくとも1つのアクセスパラメータを満たさない5つのトランザクションを完了しようとする場合、サーバ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードとアカウントを自動的にペアリング解除することができる。これにより、アカウントのセキュリティが向上し、一時的アクセス・トランザクション・カードを使用して行われる不正または無許可のトランザクションのリスクが低減される。
【0058】
いくつかの実施態様では、ユーザ装置は、一時的アクセス・トランザクション・カードとアカウントをペアリング解除するための指示をサーバ装置に送信することができる。例えば、第2のエンティティは、一時的アクセス・トランザクション・カードが(例えば、時間パラメータによって示される時間が満了する前に)アカウントからペアリング解除されるべきであると決定することができる。第2のエンティティは、一時的アクセス・トランザクション・カードとアカウントをペアリング解除するための指示をユーザ装置に入力することができる。サーバ装置は、ユーザ装置からの指示の受信に基づいて、一時的アクセス・トランザクション・カードとアカウントをペアリング解除することができる。したがって、ユーザ装置は、1つ以上のアクセスパラメータをサーバ装置に提供することによって暗黙的に、および/または一時的アクセス・トランザクション・カードとアカウントをペアリング解除するようにサーバ装置に指示を提供することによって明示的に、一時的アクセス・トランザクション・カードのアカウントへのアクセスを無効にすることができる。
【0059】
一時的アクセス・トランザクション・カードは、上述したのと同様の方法で別のアカウント(例えば、第3のエンティティと関連付けられている)とペアリングすることができる。一時的アクセス・トランザクション・カードは、上述したのと同様の方法で他のアカウントのリソースを使用してトランザクションを完了するために使用することができる。このようにして、一時的アクセス・トランザクション・カードは、(例えば、複数の異なるエンティティに関連付けられたアカウントのリソースを使用して)経時的に複数の異なるエンティティに代わってトランザクションを完了するために第1のエンティティによって使用され得る。
【0060】
上述したように、図1A図1Dは一例として提供されている。他の例は、図1A図1Dに関して説明したものとは異なり得る。
【0061】
図2は、本明細書に記載のシステム、装置、および/または方法を実装することができる例示的な環境200の図である。図2に示すように、環境200は、トランザクションカード210と、トランザクション端末220と、ユーザ装置230と、ネットワーク240と、トランザクションバックエンド250と、多機能トランザクションカード260と、クライアント装置290と、サーバ装置295とを含むことができる。環境200の装置は、有線接続、無線接続、または有線接続と無線接続との組み合わせを介して相互接続することができる。
【0062】
トランザクションカード210は、トランザクション端末220および/または多機能トランザクションカード260との販売時点管理(PoS)トランザクションのためのデータを記憶および/または通信することができるトランザクションカードを含む。例えば、トランザクションカード210は、口座情報(例えば、他の例の中でも、アカウント識別子および/またはカード所有者識別子)、トランザクションカード210の有効期限情報、銀行取引情報、トランザクション情報(例えば、支払いトークン)などを含むデータを記憶または通信することができる。例えば、データを記憶または通信するために、トランザクションカード210は、磁気ストライプおよび/またはICチップ(例えば、Europay、Mastercard、およびVisa(EMV)チップおよび/またはこれらに類似するもの)を含むことができる。いくつかの実施態様では、トランザクションカード210は、トランザクションカード210に関連するデータを通信するためのRFアンテナを含むことができ、および/またはトランザクション端末220および/または多機能トランザクションカード260、デジタルウォレット、ユーザ装置230などの別の装置と無線で(例えば、ブルートゥース(登録商標)、ブルートゥース低エネルギー(BLE)、近距離通信(NFC)、および/またはこれらに類似するものを介して)通信することができる。いくつかの実施態様では、トランザクションカード210は、トランザクションを完了するために(例えば、トランザクション端末220および/または多機能トランザクションカード260の通信近接内で移動されることに基づいて)トランザクション端末220および/または多機能トランザクションカード260と通信することができる。
【0063】
トランザクション端末220は、トランザクションカード210および/または多機能トランザクションカード260を介したトランザクションの処理を容易にするための1つ以上の装置を含む。トランザクション端末220は、PoS端末、セキュリティアクセス端末、ATM端末などを含むことができる。トランザクション端末220は、トランザクションカード210および/または多機能トランザクションカード260からのトランザクションカードデータ、および/またはトランザクションカード210および/または多機能トランザクションカード260のカード所有者からの対話または承認の取得を容易にするための1つ以上の入力装置および/または出力装置を含むことができる。トランザクション端末220の例示的な入力装置は、数字キーパッド、タッチスクリーン、磁気ストライプリーダ、チップリーダ、および/またはRF信号リーダを含むことができる。トランザクション端末220の例示的な出力装置は、表示装置、スピーカ、プリンタなどを含むことができる。
【0064】
ユーザ装置230は、トランザクションカード210および/または多機能トランザクションカード260に関連する情報を受信、生成、記憶、処理、および/または提供することができる1つ以上の装置を含む。例えば、ユーザ装置230は、携帯電話(例えば、スマートフォン、無線電話など)、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ゲーム装置、ウェアラブル通信装置(例えば、スマート腕時計、スマート眼鏡など)、または同様の種類の装置などの通信装置および/またはコンピューティング装置を含むことができる。いくつかの実施態様では、ユーザ装置230は、トランザクション端末220と多機能トランザクションカード260との間の通信を容易にすることができるアプリケーション論理を含むことができる。
【0065】
ネットワーク240は、1つ以上の有線および/または無線ネットワークを含む。例えば、ネットワーク240は、セルラーネットワーク、公衆陸上移動ネットワーク、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、メトロポリタン・エリア・ネットワーク、電話ネットワーク、プライベートネットワーク、インターネット、および/またはこれらもしくは他のタイプのネットワークの組み合わせを含むことができる。ネットワーク240は、環境200の装置間の通信を可能にする。
【0066】
トランザクションバックエンド250は、トランザクションカード210および/または多機能トランザクションカード260のカード所有者のアカウントとトランザクション端末220の個人または企業のアカウントとの間のトランザクションを認可し、および/または資金の振替または支払いを容易にする銀行および/またはトランザクションカード組織に関連付けられた1つ以上の装置を含む。例えば、トランザクションバックエンド250は、トランザクションカード210および/または多機能トランザクションカード260のカード所有者に関連付けられた1つ以上の発行銀行の1つ以上の装置、トランザクション端末220に関連付けられた1つ以上の取得銀行(または商業銀行)の1つ以上の装置、および/またはトランザクションカード210および/または多機能トランザクションカード260に関連付けられた1つ以上のカード組織(例えば、VISA(登録商標)、MASTERCARD(登録商標)など)に関連付けられた1つ以上の装置を含むことができる。したがって、トランザクションカード210および/または多機能トランザクションカード260に関連するトランザクションカードデータをトランザクション端末220から受信したことに応答して、様々な銀行機関および/またはトランザクションバックエンド250のカード組織は、トランザクションカード210、多機能トランザクションカード260、および/またはトランザクション端末220に関連するアカウント間でトランザクションおよび/または資金の振替を許可するように通信することができる。
【0067】
多機能トランザクションカード260は、トランザクションカード210に関連して上述したのと同様の方法で、トランザクション端末220とのPoSトランザクションのためのデータを記憶および/または通信することができ、トランザクションカード210とのPoSトランザクションのためのデータを受信および/または記憶することができるトランザクションカードを含む。いくつかの実施態様では、本明細書の他の箇所で説明するように、多機能トランザクションカード260は、一時的アクセス・トランザクション・カードであってもよい。
【0068】
いくつかの実施態様では、多機能トランザクションカード260は、様々な構成要素がその中または上に埋め込まれたカード本体を含むことができる。いくつかの実施態様では、多機能トランザクションカード260は、トランザクション端末220および/またはトランザクションカード210に関連するデータを通信するためのアンテナを含むことができ、および/またはトランザクション端末220、トランザクションカード210、デジタルウォレットなどの別の装置と無線で(例えば、ブルートゥース、BLE、NFCなどを介して)通信することができる。いくつかの実施態様では、多機能トランザクションカード260は、トランザクションを完了するために、(例えば、トランザクション端末220、トランザクションカード210などの通信近接内で移動されることに基づいて)トランザクション端末220、トランザクションカード210などと通信することができる。いくつかの実施態様では、多機能トランザクションカード260は、トランザクション端末220の1つ以上の構成要素および/または1つ以上の機能および/またはトランザクションカード210の1つ以上の構成要素および/または機能を含むことができる。
【0069】
電力バス262は、多機能トランザクションカード260の様々な構成要素への電力の供給を可能にする構成要素を含む。バス264は、多機能トランザクションカード260の様々な構成要素間の通信を可能にする構成要素を含む。RF/NFC266は、セキュア要素274と、NFCアンテナ276と、NFCフロントエンド278との間のデータ配信を可能にする通信リンクを含んでもよい。
【0070】
電源268は、電力を供給することができる多機能トランザクションカード260の内部の1つ以上の装置を含む。例えば、電源268は、バッテリ(例えば、充電式バッテリ、非充電式バッテリなど)、電源、キャパシタ(例えば、スーパーキャパシタ、ウルトラキャパシタなど)などを含むことができる。いくつかの実施態様では、多機能トランザクションカード260(例えば、コントローラ272、セキュア要素274、および/またはNFCフロントエンド278)は、多機能トランザクションカード260がトランザクションを実行するときに電源268から電力を取得することができる。
【0071】
電力管理構成要素270は、多機能トランザクションカード260の様々な構成要素への電力の供給を制御すること、および/または電源268の充電を制御することができる1つ以上の装置を含む。例えば、電力管理構成要素270は、スイッチ、ゲート、コントローラ、レギュレータ、処理構成要素、双方向ロジック・レベル・シフタ、ダイオードなどを含むことができる。いくつかの実施態様では、電力管理構成要素270は、(例えば、コントローラ272とセキュア要素274とを結合または分離し、コントローラ272とセキュア要素274との間で信号が通過するのを防止すること、および/またはこれらに類似することのために)コントローラ272とセキュア要素274との間の信号を制御することができる。
【0072】
コントローラ272は、トランザクションの実行を支援する情報および/または命令を受信、生成、記憶、処理、および/または提供することができる1つ以上の装置を含む。例えば、コントローラ272は、本明細書の他の箇所で説明するように、プロセッサ、メモリなどを含むことができる。いくつかの実施態様では、コントローラ272は、セキュア要素274に(例えば、専用のシングルワイヤ通信リンクを介して)直接、通信可能に結合されてもよい。
【0073】
セキュア要素274は、オペレーティングシステムおよび/またはアプリケーションを安全にホストすることができ、および/または機密情報(例えば、認証情報、暗号情報、および/またはこれらに類似するもの)を記憶することができる1つ以上の装置を含む。例えば、セキュア要素274は、ユニバーサル集積回路カード(UICC)、セキュアデジタル(SD)カード(例えば、マイクロSDカードなど)、埋め込みセキュア要素などを含むことができる。いくつかの実施態様では、セキュア要素274は、耐タンパ性ハードウェアプラットフォームを含むことができる。いくつかの実施態様では、セキュア要素274は、EMVコンソーシアム(EMVCo)認定(例えば、16ビットなど)セキュアマイクロコントローラなどの標準化団体によって認定された1つ以上のプロセッサ(例えば、1つ以上のマイクロコントローラ)を含むことができる。いくつかの実施態様では、セキュア要素274は、個人向けカード申請および(例えば、トランザクション端末220を用いて)金融トランザクションを実行するために必要な暗号鍵をホストすることができる。いくつかの実施態様では、セキュア要素274は、ユーザ名、パスワード、生体情報、トークン、文書に署名するための証明書など、多機能トランザクションカード260および/または別のトランザクションカードに関連付けられた認証情報を記憶することができる。
【0074】
いくつかの実施態様では、セキュア要素274は、NFCフロントエンド278(例えば、NFCフロントエンド278にセキュア要素274からトランザクション端末220にカードデータを提供させて支払いを実行させること、NFCフロントエンド278に別のトランザクションカード(例えば、トランザクションカード210)からカードデータを受信させて支払いを処理させること、および/またはこれらに類似すること)と通信するように構成されたアプリケーション論理を含むことができる。いくつかの実施態様では、セキュア要素274は、(例えば、コントローラ272に、(例えば、トランザクションカード210を用いた)トランザクションに関するオンラインデータ認証を容易にするためにユーザ装置(例えば、ユーザ装置230)と通信させること、コントローラ272から(例えば、トランザクションカード210に関する)トランザクション処理を開始する命令を受信させること、および/またはこれらに類似することをさせるために)コントローラ272と通信するように構成されたアプリケーション論理を含むことができる。いくつかの実施態様では、セキュア要素274は、入力装置280から(例えば、直接またはコントローラ272を介して)入力を受信し、出力装置282に(例えば、直接またはコントローラ272を介して)出力を提供するなどのために構成されたアプリケーション論理を含むことができる。
【0075】
NFCアンテナ276は、NFCプロトコルを使用して情報を送信および/または受信することができるアンテナを含む。例えば、NFCアンテナ276は、ループアンテナ(例えば、NFCループアンテナ)、インダクタ(例えば、NFCインダクタ)などを含んでもよい。いくつかの実施態様では、NFCアンテナ276は、セキュア要素274および/またはNFCフロントエンド278に統合されてもよく、またはそれと共にあってもよい(例えば、トランザクションICなどの同じ集積回路の一部であってもよい)。
【0076】
NFCフロントエンド278は、NFCプロトコルを使用して、トランザクションカード210および/またはトランザクション端末220などの外部装置と通信することができる1つ以上の装置を含む。NFCフロントエンド278は、NFC信号を受信および/または放出するための1つ以上の無線モジュールを含んでもよい。NFCフロントエンド278は、1つ以上のプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラなど)を含んでもよく、および/またはコントローラ272、セキュア要素274に含まれるプロセッサ、および/またはこれらに類似するものなどの1つ以上のプロセッサに結合されてもよい。
【0077】
図示されていないが、いくつかの実施態様では、多機能トランザクションカード260は、セキュア要素274、NFCアンテナ276、および/または多機能トランザクションカード260の1つ以上の他の構成要素を接続する集積回路を含むトランザクションICを含むことができる。例えば、トランザクションICは、セキュア要素274、NFCアンテナ276、NFCフロントエンド278、そしてセキュア要素274、NFCアンテナ276、およびNFCフロントエンド278間の接続、および/またはこれらに類似するものを含んでもよい。
【0078】
入力装置280は、多機能トランザクションカード260が(例えば、トランザクションカード210からカードデータを受信するなど、トランザクションを開始するための)ユーザ入力などを介して情報を受信することを可能にする1つ以上の構成要素を含む。例えば、入力装置280は、本明細書の他の箇所で説明される入力構成要素を含むことができる。出力装置282は、多機能トランザクションカード260が(例えば、トランザクションカード210および/またはトランザクション端末220に関連付けられたトランザクション処理に関する)出力情報を提供することを可能にする1つ以上の構成要素を含む。例えば、出力装置282は、本明細書の他の箇所に説明される出力構成要素を含むことができる。通信装置284は、多機能トランザクションカード260が他の装置と通信することを可能にするトランシーバのような構成要素を含む。例えば、通信装置284は、本明細書の他の箇所で説明される通信構成要素を含みうる。
【0079】
クライアント装置290は、本明細書で説明される情報などの情報を受信、生成、記憶、処理、および/または提供することができる1つ以上の装置を含むことができる。例えば、クライアント装置290は、携帯電話、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、ウェアラブル通信装置(例えば、スマート腕時計、スマート眼鏡など)、または同様の種類の装置を含むことができる。いくつかの実施態様では、クライアント装置290は、本明細書の他の箇所で説明するように、一時的アクセス・トランザクション・カードのアカウントを確立するためにサーバ装置295と通信することができる。
【0080】
サーバ装置295は、上述したように、トランザクションアカウントの管理および/またはペアリングに関連する情報を受信、記憶、提供、生成、および/または処理することができる1つ以上の装置を含むことができる。例えば、サーバ装置295は、サーバ装置またはサーバ装置のグループ(例えば、マルチサーバ・マイクロ・データ・センタに関連付けられている)、ワークステーションコンピュータまたはワークステーションコンピュータのグループ、クラウドコンピューティング環境で提供される1つ以上のコンピューティング装置によって実装される仮想マシン(VM)または仮想マシンのグループ(VM)、または同様のタイプまたは装置のグループを含むことができる。いくつかの実施態様では、サーバ装置295は、アカウントを一時的アクセス・トランザクション・カードとペアリングすることができ、および/またはペアリングに関連する1つ以上のアクセスパラメータをトランザクションバックエンドに提供することができる。
【0081】
図2に示す装置およびネットワークの数および配置は、一例として提供される。実際には、追加の装置および/またはネットワーク、より少ない装置および/またはネットワーク、異なる装置および/またはネットワーク、または図2に示すものとは異なる配置の装置および/またはネットワークが存在してもよい。さらに、図2に示す2つ以上の装置は、単一の装置内に実装されてもよく、または、図2に示す単一の装置は、複数の分散された装置として実装されてもよい。追加的または代替的に、環境200の装置のセット(例えば、1つ以上の装置)は、環境200の装置の別のセットによって実行されるものとして説明される1つ以上の機能を実行することができる。
【0082】
図3は、トランザクションカード210、トランザクション端末220、ユーザ装置230、トランザクションバックエンド250、多機能トランザクションカード260、クライアント装置290、および/またはサーバ装置295に対応することができる装置300の例示的な構成要素の図である。いくつかの実施態様では、トランザクションカード210、トランザクション端末220、ユーザ装置230、トランザクションバックエンド250、多機能トランザクションカード260、クライアント装置290、および/またはサーバ装置295は、1つ以上の装置300および/または装置300の1つ以上の構成要素を含むことができる。図3に示すように、装置300は、バス310と、プロセッサ320と、メモリ330と、記憶構成要素340と、入力構成要素350と、出力構成要素360と、通信構成要素370とを含むことができる。
【0083】
バス310は、装置300の構成要素間の有線および/または無線通信を可能にする構成要素を含む。プロセッサ320は、中央処理装置、グラフィックス処理装置、マイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブル・ゲート・アレイ、特定用途向け集積回路、および/または別の種類の処理構成要素を含む。プロセッサ320は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせに実装される。いくつかの実施態様では、プロセッサ320は、機能を実行するようにプログラムすることができる1つ以上のプロセッサを含む。メモリ330は、ランダムアクセスメモリ、読み出し専用メモリ、および/または別の種類のメモリ(例えば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、および/または光メモリ)を含む。
【0084】
記憶構成要素340は、装置300の動作に関連する情報および/またはソフトウェアを記憶する。例えば、記憶構成要素340は、ハード・ディスク・ドライブ、磁気ディスクドライブ、光ディスクドライブ、ソリッド・ステート・ディスク・ドライブ、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、および/または別の種類の非一時的コンピュータ可読媒体を含むことができる。入力構成要素350は、装置300がユーザ入力および/または感知入力などの入力を受信することを可能にする。例えば、入力構成要素350は、タッチスクリーン、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、マイクロフォン、スイッチ、センサ、全地球測位システム構成要素、加速度計、ジャイロスコープ、および/またはアクチュエータを含むことができる。出力構成要素360は、装置300がディスプレイ、スピーカ、および/または1つ以上の発光ダイオードなどを介して出力を提供することを可能にする。通信構成要素370は、装置300が有線接続および/または無線接続などを介して他の装置と通信することを可能にする。例えば、通信構成要素370は、受信機、送信機、トランシーバ、モデム、ネットワーク・インターフェース・カード、および/またはアンテナを含むことができる。
【0085】
装置300は、本明細書に記載された1つ以上のプロセスを実行することができる。例えば、非一時的コンピュータ可読媒体(例えば、メモリ330および/または記憶構成要素340)は、プロセッサ320による実行のための命令のセット(例えば、1つ以上の命令、コード、ソフトウェアコード、および/またはプログラムコード)を記憶することができる。プロセッサ320は、本明細書に記載の1つ以上のプロセスを実行するために命令のセットを実行することができる。いくつかの実施態様では、命令のセットを、1つ以上のプロセッサ320によって実行することにより、1つ以上のプロセッサ320および/または装置300は、本明細書に記載の1つ以上のプロセスを実行する。いくつかの実施態様では、本明細書に記載の1つ以上のプロセスを実行するために、命令の代わりに、または命令と組み合わせてハードワイヤード回路を使用することができる。したがって、本明細書に記載の実施態様は、ハードウェア回路とソフトウェアとの任意の特定の組み合わせに限定されない。
【0086】
図3に示す構成要素の数および配置は、一例として提供される。装置300は、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、または図3に示すものとは異なる配置の構成要素を含むことができる。追加的または代替的に、装置300の構成要素のセット(例えば、1つ以上の構成要素)は、装置300の構成要素の別のセットによって実行されるものとして説明される1つ以上の機能を実行することができる。
【0087】
図4は、一時的なアカウントアクセスのための媒体に関連付けられた例示的なプロセス400のフローチャートである。いくつかの実施態様では、図4の1つ以上のプロセスブロックは、装置(例えば、ユーザ装置230)によって実行されてもよい。いくつかの実施態様では、図4の1つ以上のプロセスブロックは、トランザクションカード210、トランザクション端末220、トランザクションバックエンド250、多機能トランザクションカード260、クライアント装置290、および/またはサーバ装置295などの、装置とは別個の、または装置を含む別の装置または装置のグループによって実行されてもよい。追加的または代替的に、図4の1つ以上のプロセスブロックは、プロセッサ320、メモリ330、記憶構成要素340、入力構成要素350、出力構成要素360、および/または通信構成要素370などの装置300の1つ以上の構成要素によって実行されてもよい。
【0088】
図4に示すように、プロセス400は、第2のエンティティに関連付けられたトランザクションカードを使用して、第1のエンティティに関連付けられたアカウントのリソースへの一時的なアクセスを許可する要求を受信することを含むことができる(ブロック410)。図4にさらに示すように、プロセス400は、トランザクションカードによるアカウントのリソースへのアクセスを制限するための1つ以上のパラメータを決定することを含むことができる(ブロック420)。図4にさらに示すように、プロセス400は、1つ以上のパラメータに従ってトランザクションカードを使用したアカウントのリソースへの一時的なアクセスを許可することを含むことができる(ブロック430)。いくつかの実施態様では、1つ以上のパラメータを満たすトランザクションカードによって実行されるトランザクションは、一時的なアクセスが許可されている間はアカウントに関連付けられる。図4にさらに示すように、プロセス400は、1つ以上のパラメータに基づいて、または装置によって受信された入力に基づいて、トランザクションカードを使用したアカウントのリソースへのアクセスを無効にすることを含むことができる(ブロック440)。
【0089】
図4はプロセス400の例示的なブロックを示しているが、いくつかの実施態様では、プロセス400は、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または図4に示されたものとは異なる配置のブロックを含むことができる。追加的または代替的に、プロセス400のブロックのうちの2つ以上が並列に実行されてもよい。
【0090】
前述の開示は、例示および説明を提供するが、網羅的であること、または実施態様を開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。変更は、上記の開示に照らして行われてもよく、または実装の実施から取得されてもよい。
【0091】
本明細書で使用される場合、「構成要素」という用語は、ハードウェア、ファームウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせとして広く解釈されることを意図している。本明細書に記載のシステムおよび/または方法は、ハードウェア、ファームウェア、および/またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせの異なる形態で実装され得ることは明らかであろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の専用の制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、実装を限定するものではない。したがって、システムおよび/または方法の動作および挙動は、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書に記載されており、ソフトウェアおよびハードウェアを使用して、本明細書の記載に基づいてシステムおよび/または方法を実装できることを理解されたい。
【0092】
本明細書で使用される場合、閾値を満たすことは、文脈に応じて、閾値より大きい、閾値以上、閾値未満、閾値以下、閾値に等しい、閾値に等しくないなどの値を指すことができる。
【0093】
特徴の特定の組み合わせが特許請求の範囲に記載され、および/または本明細書に開示されているが、これらの組み合わせは、様々な実施態様の開示を限定することを意図するものではない。実際、これらの特徴の多くは、特許請求の範囲に具体的に記載されていない、および/または明細書に開示されていない方法で組み合わされてもよい。以下に列挙される各従属請求項は1つの請求項のみに直接依存し得るが、様々な実施態様の開示は、各従属請求項を請求項セット内の他のすべての請求項と組み合わせて含む。本明細書で使用される場合、項目のリストの「少なくとも1つ」を指す語句は、単一の部材を含む、それらの項目の任意の組み合わせを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a~b、a~c、b~c、およびa~b~c、ならびに同じ項目の複数との任意の組み合わせを網羅することを意図している。
【0094】
本明細書で使用される要素、動作、または命令は、そのように明示的に記載されていない限り、重要または必須であると解釈されるべきではない。また、本明細書で使用される場合、冠詞「a」および「an」は、1つ以上の項目を含むことを意図しており、「1つ以上」と交換可能に使用され得る。さらに、本明細書で使用される場合、冠詞「the」は、冠詞「the」に関連して参照される1つ以上の項目を含むことが意図され、「the one or more」と交換可能に使用され得る。さらに、本明細書で使用される場合、「セット」という用語は、1つ以上の項目(例えば、関連項目、無関係な項目、または関連項目と無関係な項目との組み合わせ)を含むことを意図しており、「1つ以上」と交換可能に使用され得る。1つの項目のみが意図される場合、「1つのみ」という語句または同様の言語が使用される。また、本明細書で使用される場合、「有する(has)」、「有する(have)」、「有する(having)」などの用語は、オープンエンド用語であることを意図している。さらに、「に基づいて」という語句は、特に明記しない限り、「少なくとも部分的に基づいて」を意味することを意図している。また、本明細書で使用される場合、「または」という用語は、連続で使用される場合に包括的であることを意図しており、特に明記しない限り(例えば、「いずれか」または「1つのみ」と組み合わせて使用される場合)、「および/または」と交換可能に使用され得る。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3
図4
【国際調査報告】