(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-01
(54)【発明の名称】タイヤの識別用及びタイヤについての安全性の問題に関する継続的な通信用のシステム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20231124BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023529894
(86)(22)【出願日】2021-11-16
(85)【翻訳文提出日】2023-06-26
(86)【国際出願番号】 US2021059578
(87)【国際公開番号】W WO2022108949
(87)【国際公開日】2022-05-27
(32)【優先日】2020-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523179898
【氏名又は名称】イエスピー コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】オハンネシアン,エス
(72)【発明者】
【氏名】コトルズ,トロイ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
車両に搭載されたタイヤを、安全性の問題を有すると知られているタイヤと連続的に比較するタイヤ識別用のシステムが設けられている。車載タイヤ及び安全性の問題を有するタイヤに対して一致が判別され、車両所有者、車両ディーラー、または車両サービスセンターの1つまたは全てに、警告が発せられる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信可能に結合されたメモリを有する、1つ以上のコンピュータープロセッサと、
命令を含む非一時的機械可読記憶媒体で有形に具体化されたコンピュータープログラム製品と、を備え、前記命令は、前記1つ以上のコンピュータープロセッサによって実行されるとき、1つ以上のプロセッサに、
タイヤ安全情報データベースを、安全性の問題を有するタイヤに割り当てられたタイヤ識別子でコンパイルするステップと、
個々の車両が車両ディーラーまたは車両サービス提供業者に運ばれると、搭載されたタイヤの個々のタイヤ側壁のデジタル画像をキャプチャするステップと、
前記個々の車両のVINナンバーまたはナンバープレートに基づいて、車両識別子を前記個々の車両のそれぞれに割り当てるステップと、前記車両識別子のそれぞれを、前記車両ごとに前記車両ディーラーまたは前記車両サービス提供業者に関連付けるステップと、
個々のタイヤ側壁の前記デジタル画像から、前記デジタル画像内の英数字からスキャン済みタイヤ識別子を判別するステップと、
前記スキャン済みタイヤ識別子のそれぞれを前記車両識別子と関連付けるステップと、
一致させるために、前記スキャン済みタイヤ識別子のそれぞれを、安全性の問題を有するタイヤに割り当てられた前記タイヤ識別子を比較するステップと、
前記一致を判別すると、前記スキャン済みタイヤ識別子と、安全性の問題を有するタイヤに割り当てられた前記タイヤ識別子との前記一致をもたらす前記車両識別子と関連付けられた前記車両ディーラーまたはサービス提供業者に警告を伝えるステップと、
を行わせる、タイヤを識別しタイヤについての欠陥を通知するためのシステム。
【請求項2】
安全性の問題を有する新たに識別されたタイヤに関するタイヤの安全情報の政府機関、工業界、及びプライベートの情報源を連続的に検索するステップと、
新しい前記タイヤ識別子を、前記安全性の問題を有する前記新たに識別されたタイヤのそれぞれに割り当てるステップと、
新しい前記タイヤ識別子のそれぞれを前記タイヤ識別子として、前記タイヤ安全情報データベースを追加するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載のタイヤを識別しタイヤについての欠陥を通知するためのシステム。
【請求項3】
前記一致の前記判別がされると、前記車両の整備業者、前記車両の製造業者、または前記車両の所有者のいずれかに、警告を伝えるステップをさらに含む、請求項1に記載のタイヤを識別しタイヤについての欠陥を通知するためのシステム。
【請求項4】
前記一致の前記判別がされると、前記車両の整備業者、前記車両の製造業者、または前記車両の所有者のいずれかに、警告を伝えるステップをさらに含む、請求項2に記載のタイヤを識別しタイヤについての欠陥を通知するためのシステム。
【請求項5】
前記車両内のグラフィックディスプレイに示される、または前記車両内で聞こえるようにアナウンスされる、の一方または両方で、前記所有者の前記車両に伝えられる電子メッセージの形式で、前記警告を前記車両の前記所有者に伝えるステップをさらに含む、請求項3に記載のタイヤを識別しタイヤについての欠陥を通知するためのシステム。
【請求項6】
前記車両内のグラフィックディスプレイに示される、または前記車両内で聞こえるようにアナウンスされる、の一方または両方で、前記所有者の前記車両に伝えられる電子メッセージの形式で、前記警告を前記車両の前記所有者に伝えるステップをさらに含む、請求項4に記載のタイヤを識別しタイヤについての欠陥を通知するためのシステム。
【請求項7】
前記個々の車両が前記車両ディーラーまたは前記車両サービス提供業者に運ばれると、搭載されたタイヤの前記個々のタイヤ側壁の前記デジタル画像をキャプチャするためのデジタルイメージャーを有するドローンを利用するステップと、
前記個々の車両の前記VIN番号または前記ナンバープレートの番号を、前記ドローンによって撮影された前記個々のタイヤ側壁のデジタル画像から判別するステップと、
をさらに含む、請求項1に記載のタイヤを識別しタイヤについての欠陥を通知するためのシステム。
【請求項8】
前記個々の車両が前記車両ディーラーまたは前記車両サービス提供業者に運ばれると、搭載されたタイヤの前記個々のタイヤ側壁の前記デジタル画像をキャプチャするためのデジタルイメージャーを有するドローンを利用するステップと、
前記個々の車両の前記VIN番号または前記ナンバープレートの番号を、前記ドローンによって撮影された前記個々のタイヤ側壁のデジタル画像から判別するステップと、
をさらに含む、請求項2に記載のタイヤを識別しタイヤについての欠陥を通知するためのシステム。
【請求項9】
前記個々の車両が前記車両ディーラーまたは前記車両サービス提供業者に運ばれると、搭載されたタイヤの前記個々のタイヤ側壁の前記デジタル画像をキャプチャするためのデジタルイメージャーを有するドローンを利用するステップと、
前記個々の車両の前記VIN番号または前記ナンバープレートの番号を、前記ドローンによって撮影された前記個々のタイヤ側壁のデジタル画像から判別するステップと、
をさらに含む、請求項3に記載のタイヤを識別しタイヤについての欠陥を通知するためのシステム。
【請求項10】
前記個々の車両が前記車両ディーラーまたは前記車両サービス提供業者に運ばれると、搭載されたタイヤの前記個々のタイヤ側壁の前記デジタル画像をキャプチャするためのデジタルイメージャーを有するドローンを利用するステップと、
前記個々の車両の前記VIN番号または前記ナンバープレートの番号を、前記ドローンによって撮影された前記個々のタイヤ側壁のデジタル画像から判別するステップと、
をさらに含む、請求項4に記載のタイヤを識別しタイヤについての欠陥を通知するためのシステム。
【請求項11】
前記個々の車両が前記車両ディーラーまたは前記車両サービス提供業者に運ばれると、搭載されたタイヤの前記個々のタイヤ側壁の前記デジタル画像をキャプチャするためのデジタルイメージャーを有するドローンを利用するステップと、
前記個々の車両の前記VIN番号または前記ナンバープレートの番号を、前記ドローンによって撮影された前記個々のタイヤ側壁のデジタル画像から判別するステップと、
をさらに含む、請求項5に記載のタイヤを識別しタイヤについての欠陥を通知するためのシステム。
【請求項12】
前記個々の車両が前記車両ディーラーまたは前記車両サービス提供業者に運ばれると、搭載されたタイヤの前記個々のタイヤ側壁の前記デジタル画像をキャプチャするためのデジタルイメージャーを有するドローンを利用するステップと、
前記個々の車両の前記VIN番号または前記ナンバープレートの番号を、前記ドローンによって撮影された前記個々のタイヤ側壁のデジタル画像から判別するステップと、
をさらに含む、請求項6に記載のタイヤを識別しタイヤについての欠陥を通知するためのシステム。
【請求項13】
前記個々の車両が前記車両ディーラーまたは前記車両サービス提供業者に運ばれると、搭載されたタイヤの前記個々のタイヤ側壁の前記デジタル画像をキャプチャするためのデジタルイメージャーを有するドローンを利用するステップと、
前記個々の車両の前記VIN番号または前記ナンバープレートの番号を、前記ドローンによって撮影された前記個々のタイヤ側壁のデジタル画像から判別するステップと、
をさらに含む、請求項7に記載のタイヤを識別しタイヤについての欠陥を通知するためのシステム。
【請求項14】
前記警告の受信を了解する応答が受信されるまで、前記警告を連続的に伝えるステップをさらに含む、請求項6に記載のタイヤを識別しタイヤについての欠陥を通知するためのシステム。
【請求項15】
タイヤの検査するためのシステムであって、
タイヤの側壁のデジタル画像をキャプチャする少なくとも1つのデジタルカメラと、
通信可能に結合されたメモリを有する1つ以上のコンピュータープロセッサを有するコンピューティングデバイスであって、コンピューターネットワークに接続される、コンピューティングデバイスと、
命令を含む前記コンピューティングデバイス上で起動する非一時的機械可読記憶媒体で有形に具体化されたコンピュータープログラム製品と、を備え、前記命令は、前記1つ以上のコンピュータープロセッサによって実行されるとき、1つ以上のプロセッサに、
タイヤ安全情報データベースを、安全性の問題を有するタイヤに割り当てられたタイヤ識別子でコンパイルするステップと、
個々の車両が車両ディーラーまたは車両サービス提供業者に運ばれると、搭載されたタイヤの個々のタイヤ側壁のデジタル画像をキャプチャするステップと、
前記個々の車両のVINナンバーまたはナンバープレートに基づいて、車両識別子を前記個々の車両のそれぞれに割り当てるステップと、
前記車両識別子のそれぞれを、前記車両ごとに前記車両ディーラーまたは前記車両サービス提供業者に関連付けるステップと、
個々のタイヤ側壁の前記デジタル画像から、前記デジタル画像内の英数字からスキャン済みタイヤ識別子を判別するステップと、
前記スキャン済みタイヤ識別子のそれぞれを前記車両識別子と関連付けるステップと、
一致させるために、前記スキャン済みタイヤ識別子のそれぞれを、安全性の問題を有するタイヤに割り当てられた前記タイヤ識別子を比較するステップと、
前記一致を判別すると、前記スキャン済みタイヤ識別子と、安全性の問題を有するタイヤに割り当てられた前記タイヤ識別子との前記一致をもたらす前記車両識別子と関連付けられた前記車両ディーラーまたはサービス提供業者に警告を伝えるステップと、
を行わせる、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年11月17日に出願された米国仮特許出願第63/114,717号明細書に対する優先権を主張し、この文献に対する参照によって、本明細書に全体として組み込まれる。
【0002】
本明細書に開示される発明は、概して、車両用タイヤに関する。より具体的には、本発明は、コンピューター及びソフトウェアにより可能になるシステムに関し、本発明によって、タイヤは個々に識別され、継続的に、個々の識別されたタイヤのそれぞれに関連する任意の欠陥または安全性の問題と関連付けられ、そのとき、そのような任意の安全性の問題が識別される場合、ディーラー、販売業者、車両整備業者、及び/または車両所有者に、通知が送信される。
【背景技術】
【0003】
数十年にわたって、モーター駆動車両の普及がもたらされており、現代の車両用タイヤの進化によって促進されている。現代の車両用タイヤは、車道上でタイヤの回転を可能にするために特定の車両に連動する車両のリムまたはホイールに設置される。自動車及び自転車用のタイヤ等のほとんどの車両用タイヤは空気圧によって膨張し、ひいては、タイヤが路面上を回転するとき、衝撃の吸収を助ける柔軟なクッションを提供する。
【0004】
現代では、空気式タイヤは、合成ゴム、天然ゴムから形成され、織物及び金属の補強材を含む。従来、そのようなタイヤは、ボディ及び連動するトレッドから形成される。トレッドは静止摩擦を提供する一方、連動するボディは、タイヤを膨張させる圧縮空気の封じ込めを提供する。従来、そのような空気式タイヤは、車、自転車、オートバイ、バス、トラック、重機、及び航空機を含む多くのタイプの車両で利用されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、それらのタイヤが道路に接触する車両のただの一部であるため、タイヤの継続的な性能は、車道上の車両の安全な移動に極めて重要である。車両用タイヤについて、製造欠陥及び設計欠陥だけでなく、寿命による欠陥にも悩まされる可能性がある。製造欠陥及び設計欠陥は、いったん識別されると、報告される傾向があるが、未診断のタイヤ欠陥は、長年報告されない場合があり、そして、タイヤ壁の内側の分離等、人間の目に見えない隠れた危険性は、これらの欠陥の結果として、継続的な使用により、またタイヤの寿命に起因して発生し得る。タイヤが経年劣化するにつれて、タイヤを形成するゴムの小さな亀裂は、時間が経つにつれて発生する可能性があり、トレッド、スチールベルト、及びボディの間における分離に関する問題を生じさせる可能性がある。したがって、自動車運転者、車両ディーラー、タイヤ販売業者、及び車両整備業者は、深刻な安全性の問題に発展する可能性があるタイヤの問題に対して警戒することが重要である。
【0006】
上記に関して、タイヤの安全性の問題を識別し、そのようなことに関する注意を伝えるために、本明細書の方法の少なくとも1つの好ましい実施形態を説明する前に、本明細書のシステムに関する発明は、利用の詳細へのその適用に限定されない、また、以下の図面の説明または説明図に記載されるステップの配置にも限定されないことを理解されたい。本明細書で開示されるシステムの様々な方法及びステップ及び方法の動作は、他の実施形態で可能であり、そして様々な方法で実践及び実行されることが可能になり、それらの方法は、本明細書の情報が精査されると、当業者に自明になる。
【0007】
また、本明細書で用いられた用語及び専門用語は、説明する目的のためのものであり、限定的であると見なすべきではないことを理解されたい。したがって、当業者は、本開示が基づく概念は、他のタイヤの識別システム、監視システム、警告システムの基礎として容易に利用され得ることを認識するであろう。したがって、本明細書の実施形態、目的、及び請求項は、それらが本発明の主旨及び範囲から逸脱しない範囲において、そのように同等の構成及び方法を含むものとして見なすことが重要である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書に開示されるシステムは、乗客車に装備され販売されているタイヤに関する、タイヤの情報及びタイヤのデータを取得のためのソフトウェアにより可能になるシステム及び方法を提供する。ソフトウェアは、通信可能に結合された電子メモリを有する1つ以上のプロセッサ等のコンピューター上で動作し、コンピューター実行可能命令を記憶する非一時的コンピューター可読媒体等のソフトウェアは、タイヤ安全に関するリアルタイム通信を提供するタスクに対して構成される。システムによって識別されたタイヤに関する継続的な情報を提供するタスクのために、システムは、自動車ディーラー、車両サービス部門、自動車販売業者、自動車サービス業者、タイヤサービス業者、車両フリートの所有者、タイヤメーカー、自動車メーカー、及び所有者の個々の車両と通信する。
【0009】
本明細書のシステムの全てのモードでは、非一時的コンピューター可読媒体は、1つ以上のプロセッサによって実行されるとき、1つ以上のプロセッサに、指摘された機能または動作またはタスクを行わせる命令を含む。最初に、安全性の問題があるタイヤに関する現在利用可能である工業界情報と、米国及び政府のデータからのリコール情報と、特定のタイヤに関するタイヤ安全を含む既知の問題に関するウェブサイト及び最新情報と、公的記録または裁判記録におけるタイヤに関する情報の検索と、を集めて整理することによって、そして、裁判分析を行う目的のために、タイヤ故障の履歴と一緒にタイヤ情報を集めることと、ディーラー及び販売業者でタイヤのデータをスキャンすることと、によって、電子的及び検索可能なタイヤ安全情報データベースを形成する。
【0010】
タイヤ識別子をキャプチャし、タイヤ安全情報データベースにある、またはそれに追加されたタイヤごとに割り当てるタスクを行うために動作するコンピューター実行可能命令を記憶する非一時的コンピューター可読媒体のソフトウェアを利用して、各タイヤは、最初にデータベースに含まれる、または後でデータベースに追加される各々のタイヤごとに、タイヤ識別子が割り当てられる、またはそうでなければ、タイヤ識別子と関連付けられる。利用されたタイヤ識別子は、集められたデータの特定のタイヤのそれぞれに関連し、タイヤ情報データベース内に記憶され、関連付けられる。
【0011】
そのように割り当てられたタイヤ識別子は英数字であることが好ましく、これにより、タスクを行うために動作するコンピューター実行可能命令を記憶する非一時的コンピューター可読媒体を使用して、タイヤ識別子が容易に検索され、データベースにタイヤ識別子を有する各タイヤに関する記憶された任意のタイヤ安全情報を判別及び識別する。例えば、タイヤ識別子は、米国運輸省(DOT)によって規定されたタイヤコードまたはその並べ換えであり得る。その理由として、アメリカ及びほとんどの先進工業国で販売されるすべてのタイヤには、そのようなコードを付与する必要があるためである。しかしながら、タイヤ識別子は、集められた他のタイヤ情報と組み合わせて、DOTのタイヤコードを利用して、その後、英数字のタイヤ識別子を組み合わせるコンピューター実行可能命令を記憶する非一時的コンピューター可読媒体によって組み合わされた別の英数字識別子であり得る。
【0012】
その後、タイヤ識別子は、タイヤ安全データベースに電子的に記憶される識別されたタイヤに関する個々のタイヤ識別情報に相関付けられ得る。さらに、タイヤ識別情報に含まれるもの、またはそうでなければタイヤ識別子と関連付けられるものは、従来、DOTコードに加えて、タイヤの側壁に配置される指標または記号及び英数字等の追加のタイヤ識別情報であり得る。例えば、ブランド名及びタイヤモデルは、DOTコードと一緒に、側壁にエンボス加工され得、そのような追加タイヤ識別情報を集め、その識別情報を各タイヤ識別子に関連付けるタスクを行うために動作するコンピューター実行可能命令を記憶する非一時的コンピューター可読媒体を利用し得る。
【0013】
この追加タイヤ情報は、安全性の問題があるタイヤのタイヤ識別子に関連付けられる、またはそれと関連付けられるとき、続いて、タイヤ安全情報データベースで一致させるためのスキャン済みタイヤ識別子及び記憶されたタイヤ識別子を検索するユーザーは、ブランド名及びメーカー名及び他の指標を入力し、スキャン済みタイヤ識別子が、安全性の問題があるタイヤのタイヤ識別子と、DOTコードとに実質的に一致することを把握または確認することを可能にし、スキャン済みのタイヤの逆検索が可能になるはずである。
【0014】
システムは、好ましくは、タイヤ情報を捜索するためのコンピューター実行可能命令を記憶するソフトウェアまたは非一時的コンピューター可読媒体を利用して、システムは、インターネット及びタイヤ情報の他のオンラインの情報源を連続的に監視するために動作し、タイヤ安全データベースにおけるタイヤの安全に関する情報を捜索する及び組み合わせる及び追加する。連続的に監視することについて、非一時的コンピューター可読媒体が、ウェブサイト、新しいサイト、電話番号、及びタイヤの安全に関する情報が知られている、または利用可能であることが知られている状態になる他の場所等、既知の及び新たに発見された電子的な及び他のタイヤ情報がある場所で、タイヤ情報を捜索するためのコンピューター実行可能命令を記憶することを意味する。そのような新しい及び追加のタイヤ情報を捜索する動作は初期設定時間または入力時間に基づいて発生し、そのとき、タイヤ情報を連続的に捜索するためにコンピューター実行可能命令を記憶する非一時的コンピューター可読媒体は、スケジュールどおりに、そのような情報がある場所のそれぞれに電子的に接触し、またはその情報を読み取り、タイヤの安全に関する新しい情報を連続的に捜し出す。加えて、下記に留意されるように、システムオペレーターによって採用された専門家は、また、非公開のタイヤ安全情報を捜し出し得る。
【0015】
タイヤ安全情報は、決定されたタイヤ寿命、リコールされたタイヤ、欠陥があり得るタイヤ故障の履歴があるタイヤ、欠陥タイヤの調査、使用期限が切れたタイヤ、経年劣化したタイヤ、技術サービス案内、タイヤサービス部門の警告、及び他のタイヤについての事実ならびに危険性があるタイヤであることを意味する。タイヤの安全性の問題の入力を待機するよりもむしろ、システムは、上記に留意したように、これらの情報がある場所を連続的に捜し出すために動作し、タイヤの安全性の問題に関する警告または情報を含む製造業者または政府機関または工業界の通信手段によって発行された情報等のタイヤ安全情報をキャプチャする。したがって、コンピューター実行可能命令を記憶する非一時的コンピューター可読媒体は、各々のタイヤに関する追加タイヤ安全情報を連続的に検索するタスクを行うために動作し、新しいタイヤ識別子が実質的に同じフォーマットでタイヤ安全データベースに追加され、それが連続的に更新される。
【0016】
タイヤ識別子と関連付けられた個々のタイヤを識別し、判別された任意のタイヤの安全性の問題があるタイヤのブランド及びモデルに関連付けられる、システムコンピューターまたはサーバーにアクセス可能である電子メモリに記憶されたタイヤ識別子を有するタイヤのこのタイヤ安全データベースを使用して、コンピューター実行可能命令を記憶する非一時的コンピューター可読媒体は、特定の車両に搭載されたタイヤとして識別されるスキャン済みタイヤ識別子との一致を把握するように動作する。
【0017】
いったん安全性の問題があるタイヤのタイヤ識別子と、車両に搭載されるタイヤの1つ以上のスキャン済みタイヤ識別子とが一致すると、コンピューター実行可能命令を記憶する非一時的コンピューター可読媒体を使用して、システムはタイヤ安全の通知を伝えるために動作する。そのような通知は、メール、ファックス、電子メール、SMSテキスト、または他の通信手段によるものであり得る。そのような通知は決定された適切な関係者に送信され得、関係者は、車両所有者、自動車ディーラーのサービス部門、タイヤ販売業者、車両サービスセンター、及び安全性の問題を有するとして識別されたタイヤ、またはそのタイヤを有する車両を扱う他の個人または事業所を含み得る。
【0018】
警告を伝えるタスクを行うために動作するように構成されたコンピューター実行可能命令を記憶する非一時的コンピューター可読媒体を利用して、光学的にスキャン、撮像されている、手動で入力されている指標、またはそうでなければ特定の車両に、もしくはタイヤ販売者の在庫品等に搭載されているとして識別されている指標を有する1つ以上のタイヤが、タイヤの安全性の問題を有するデータベースのタイヤ識別子と関連付けられるスキャン済みタイヤ識別子を有することを決定すると、システムは、識別されたタイヤの安全性の問題を、決定された1つ以上の対象の関係者に伝えるために動作する。そのような対象の関係者は、例えば、限定ではないが、自動車ディーラーのサービス部門であり得、サービスマネージャは「サービス部門の通知」を受信する。そのような通知は、マネージャに、安全性の問題と関連付けられる1つ以上のタイヤを有するとして識別されている車両のその顧客及び所有者に通知することを命令し、車両をサービス部門に戻し得、そのとき、タイヤの安全性の問題に対処し得る。
【0019】
応答判定ステップでは、通知された関係者から受信した応答を監視するコンピューター実行可能命令を記憶する非一時的コンピューター可読媒体を利用して、システムは、各々の関係者のそれぞれが安全通知を受信し、問題を解決したことを了解したことを、通知された関係者からの連絡を連続的に監視する。この応答決定において動作する応答通信の受信がない場合、本明細書のシステムは、連続的な自動通知を、安全性の問題を有すると見なされたタイヤと関連付けられた関係者に伝達を試みる。以下の業者が、整備、設置、製造しているとき、または安全性の問題を有するタイヤの所有者であるとき、データベースに関連付けられる場合、そのような継続的な通信は、ディーラー、タイヤ販売業者、車両サービスセンター、及びさらに車両所有者に継続し得る。このように、車両所有者の安全は最重要と見なされ、車両所有者は、適切な関係者に安全性の問題に対処することが促される。
【0020】
本明細書のシステムでは、車両が整備中のディーラーによって販売されたタイヤに関して、そしてスキャン済みのタイヤに関して、各タイヤからの個々のタイヤ識別情報は、好ましくは、各々のタイヤのそれぞれから撮影された各々のタイヤ側壁の画像からキャプチャされる。コンピューター実行可能命令を記憶する非一時的コンピューター可読媒体を利用して、スキャン済みのタイヤまたは写真が撮影されたタイヤのそれぞれに関するキャプチャ済みの情報について、電子的に記憶されデータベースで関連付けられるスキャン済みタイヤ識別子が、各タイヤが搭載される特定の車両(VIN)に割り当てられる。このアクションは、在庫品がある車ディーラーの場所、またはサービスセンターが整備をする場所、またはタイヤディーラーが新しいタイヤを設置する車両に、または車両が整備もしくは販売される任意の他の車両施設に運ばれる車両のタイヤに、または車両所有者がタイヤ監視サービスに知らせることを決定した車両に対して、車両ごとに行われる。
【0021】
本明細書に留意されるように、安全性の問題があるタイヤのタイヤ識別子及びスキャン済みタイヤ識別子の両方に関して同じ様式で使用されたこの個々のタイヤ識別情報は、DOTタイヤのコード指標と、各タイヤの側壁上の他の記号及び英数字のエンボス加工との撮像またはスキャン及び読み取りによって判別される。そのようなDOTタイヤコードは米国運輸省によって要求される。さらに、タイヤ識別情報に含まれるものは、従来、ブランド名、製造識別子等のDOTコードに加えて、タイヤの側壁に配置される追加の指標または記号及び英数字であり得る。
【0022】
本明細書に説明されるように、本明細書の全てのモードでは、ソフトウェアのために識別されたタスクを行うために動作するコンピューター実行可能命令を有する非一時的コンピューター可読媒体を使用するソフトウェアを有するコンピューターを利用する。スキャン済みタイヤ識別子、または安全性の問題があるタイヤのタイヤ識別子のどちらかの画像判別及び入力に関して、そのようなタイヤごとに、個々のタイヤ識別情報を組み合わせて記憶することは、タイヤ側壁の英数字記号の一部または全てから組み合わされた識別子を使用して、同じ方式で達成される。したがって、安全性の問題があるタイヤのタイヤ識別子及び任意のスキャン済みタイヤ識別子は、下記に説明される撮像ステップまたは複数の撮像ステップによって撮像される、そのようなDOTコード、及びタイヤ側壁に位置付けられた追加の指標または英数字を撮像することから組み合わされる。各タイヤと関連付けられたこのタイヤ識別情報の全てを利用して、各々のタイヤのそれぞれに関する特定の情報を識別し得る。特定の情報はDOTコードに含まれ、また、他の画像に、及び製造中に側壁に配置された英数字に含まれる。安全性の問題があるタイヤのタイヤ識別子とスキャン済みタイヤ識別子との一致は、各識別子の各文字に100パーセント一致する必要がないが、両方の実質的な一致によって確認可能になる。この理由として、スキャン済みタイヤ識別子及び安全性の問題が知られているタイヤのタイヤの識別子は、タイヤに同じ英数字のシーケンスを使用して組み合わされるためである。
【0023】
そのようなDOTタイヤコードは、例えば、以下の1~6を利用し得る。
1.工場コードまたは製造業者コード、及びコードが付与される各々のタイヤの製造日。
2.タイヤメーカー名。
3.タイヤの幅(ミリメートル)、タイヤの高さと幅の比(縦横比)、ラジアルタイヤのマーキング、タイヤが搭載されるホイールの直径(インチ)、タイヤ負荷指数、及びタイヤ速度記号のうちの1つ以上を含み得る乗用車のタイヤデータに関する情報。
4.最大冷却負荷及び膨張負荷制限に関する情報。
5.各々のマーク付きタイヤのトレッドの消耗度、静止摩擦、温度のグレードに関する情報。
6.各々のマーク付きタイヤの製造で使用されたタイヤ層構成及び材料に関する情報。
【0024】
側壁の撮像中にキャプチャされ、タイヤ識別情報に含まれ得る、そのような追加の指標または画像及び英数字は、限定ではないが、例えば、以下の7を含み得る。
7.タイヤが販売されているブランド名等の各々のタイヤ側壁の記号または英数字に示される任意の他の適切な情報のシステムによるキャプチャ及び判別。その情報は頻繁にメーカー名とは異なり、そして、側壁画像からキャプチャ及び判別され、各々のタイヤに関する追加情報を発生させるために相関付けられ得る。
【0025】
各タイヤにある英数字タイヤコード及び追加の英数字ならびに画像の撮像及び読み取りが行われ得、好ましくは、自動手段によって実現される。そのような自動手段は、タイヤが輸送される施設に、またはそのようなタイヤを有する車両が整備もしくは他の理由で運ばれる施設に位置するカメラまたは撮像スキャナであり得る。
【0026】
そのようなタイヤ画像または撮像スキャナは、例えば、側壁の画像をキャプチャし、デジタル写真技術を使用して、各々のタイヤコードのそれぞれ、追加画像、及び各タイヤ側壁に位置付けられた英数字をキャプチャし得る。タイヤのDOTコードがタイヤ側壁材料の中または上にエンボス加工されるため、多くの場合、エンボス加工されたDOTコードの色は、側壁を形成するゴムまたは他の材料と本質的に同じ色である。タイヤのブランド名及びモデル等の追加の英数字及び記号は、また、タイヤの側壁と同じ色になる傾向がある。
【0027】
その結果、安全性の問題があるタイヤに割り当てられたタイヤ識別子と同じ方式で形成されるスキャン済みタイヤ識別子を発生させる、側壁にあるDOTコード及び追加の指標または文字ならびに画像のそのようにキャプチャされた及び/または組み合わされたデジタル画像は、製造業者及び他のタイヤ要素に関する側壁にあるDOTタイヤコード及び追加英数字を有する各側壁の複数のデジタル画像を使用して、キャプチャ及び判別され得る。複数のデジタル画像は異なる角度で撮影できる一方、フラッシュまたは他の照明はタイヤ側壁に伝わる。
【0028】
DOTタイヤコード画像の1つもしくは複数の画像からのデジタル画像情報から、及び/または1つもしくは複数の角度からデジタル的に撮像され、ならびにキャプチャされる、側壁のそれらの他の文字ならびに画像のデジタル画像から、及び/または複数の光周波数で、英数字をレビュー及び判別するタスクを行うために動作する、コンピューター実行可能命令を記憶する非一時的コンピューター可読媒体の形態でソフトウェアを利用して、1つまたは複数のデジタル画像から、タイヤ識別子が発生する。
【0029】
タイヤの側壁のそのような最終的なデジタル画像により、そのような複数の画像から組み合わされ、側壁に位置付けられた画像及び英数字等のソフトウェア可読DOTタイヤコード及び追加のソフトウェア可読指標を発生させ、スキャン済みタイヤ識別子を形成し得、そのスキャン済みタイヤ識別子は、タイヤごとに、個々のタイヤ識別情報を使用してタスクを行うために動作するそのようなソフトウェアによって組み合わされる。
【0030】
例えば、本明細書のシステムの1つのモードでは、DOTコード及び他の指標等、側壁の画像または英数字等のソフトウェア判別可能タイヤ識別情報を発生させる最終的なデジタル画像により、マルチバンドイメージング(MBI)を使用してキャプチャされ得る。そのようなものは市販されており、可視光、紫外線で誘発された可視蛍光(UVF)、紫外線反射(UVR)、IRR、及び可視誘起赤外線ルミネセンス(VIL)の画像を使用して撮影された複数の画像を利用する。ADOBEから入手可能であるソフトウェア等のキャプチャ済みの複数の画像を用いる画像結合及び減算ソフトウェアを使用して、撮影された複数の画像は、タイヤごとに英数字タイヤコードをより明確に示し及び判別するために組み合わせることができる。
【0031】
視覚的に判別することが困難である英数字を撮像するための同様の写真システムは、DOTタイヤコードの複数のデジタル画像のキャプチャ中、異なる光スペクトルの可視光及び/または投射光と、側壁に位置付けられた他の画像及び英数字とを利用する。その後、タイヤコード及び他の指標位置に対して異なる角度で撮影された側壁の複数のデジタル画像は、各DOTタイヤコードと、タイヤ側壁に位置するテキストまたは画像等の任意の他の指標との組み合わされた最終的なデジタル画像に、デジタル画像結合ソフトウェアによって組み合わされる。このキャプチャされ及び組み合わされた最終的なデジタル画像は、キャプチャ済みの最終的なデジタル画像のそれぞれを検査する光学式文字認識ソフトウェアによってデータベース記憶可能な英数字及びテキストに変換できる。タイヤ識別子またはスキャン済みタイヤ識別子への英数字の変換は、同じ方式を使用して、各タイヤにあるスキャン済みの英数字を撮影し、同じ様式でタイヤ識別子を組み合わせることによって、タイヤ識別子が安全性の問題があるタイヤの既知のタイヤ識別子と比較するとき実質的に一致することが可能になる。システムの全てのモードの単一または複数のデジタル画像は、車の駐車場に位置付けられた車両用の空中または地上ドローンによって、また、車両整備業者またはディーラーの場所における車両用の固定式デジタル撮像コンポーネントによってキャプチャできる。
【0032】
最終的なデジタル画像内の光学式文字認識ソフトウェアによって判別されたテキストならびに番号及び/または画像等の光学文字は、その後、スキャン済みタイヤデータベースに、タイヤディーラーの在庫品に関連する個々のタイヤとして、またはタイヤを有する車両の場合、スキャン済みタイヤデータベースに記憶される特定の車両(VIN)と関連付けられた個々のタイヤとして記憶できる。タイヤ安全情報データベースにあるタイヤ識別子を組み合わせる及び割り当てるために使用されたものと同様のパラメータを使用して、タスクを行うように動作するソフトウェアは、スキャン済みタイヤ識別子をスキャン済みのタイヤのそれぞれに割り当て得る。したがって、スキャン済みタイヤデータベースにそのように記憶されたそのような情報は、スキャン済みのタイヤのそれぞれが搭載される各々のスキャン済みのタイヤ及び各々の特定の車両のそれぞれに関連する。また、スキャン済みタイヤデータベースという用語は、人間による及び手動での入力によってキャプチャされるタイヤ情報を含み得る。しかしながら、エラーの可能性及び所要時間に起因して、キャプチャ済みの画像からの入力が好ましい。
【0033】
車両が駐車区画または台もしくは他の位置に運ばれるいくつかの車両販売及びサービス施設の場合、各タイヤの1つ以上のデジタルタイヤ側壁画像をキャプチャするように位置付けられた1つまたは複数のデジタルカメラは、車両のタイヤの画像を自動的にキャプチャするように位置付けできる。その後、各タイヤの最終的なデジタル画像は、上記に留意した様式で形成できる。
【0034】
これらのキャプチャ及び/または組み合わされた最終的なデジタル画像を使用して、次に、側壁のDOTコード及び画像または英数字等の他の指標は、電子画像の光学式文字認識のタスクを行うように電子メモリで起動するソフトウェアによって、電子的に記憶可能な英数字に変換される。光学式文字認識ソフトウェアは、実行可能コンピュータープログラムを記憶するコンピューターアクセス可能メモリで動作する非一時的コンピューター可読媒体を意味し、プログラムは、タイヤ画像のエンボス加工文字の単一の画像または組み合わされた複数の画像から英数字を認識するためのコンピューター実行可能コードと、タイヤ識別子のリレーショナルデータベース電子メモリに記憶されるタイヤ識別子を決定するコンピューター実行可能コードと、を含む。
【0035】
したがって、タイヤの指標の1つまたは複数の画像からそのようにキャプチャ及び変換されたこの英数字情報は、タイヤ安全情報データベースにあるタイヤ識別子を割り当てるために情報を使用するために動作するソフトウェアと同じ組み合わせ方法を使用して、スキャン済みタイヤ識別子を組み合わせて、割り当てるタスクに適応するソフトウェアによって利用可能になる。
【0036】
システムでは、スキャン済みのタイヤごとのタイヤ情報及びスキャン済みタイヤ識別子は、また、タイヤが搭載される各々の車両と関連付けられ得る。これは、車両のVIN番号及び/もしくはナンバープレートのデジタル画像を使用するシステムを用いて、またはキーボードもしくはそのシステムの他の入力によって、または新たに認識された車両のタイヤ識別子を、スキャン済みタイヤデータベースにセットされた事前に記憶されVIN番号と一致させることによって達成される。各々のVIN番号及び/またはナンバープレートの番号のそれぞれを有する車両の所有者またはオペレーターは、サービスセンターもしくはディーラーによって、またはDMVの記録の検索によって識別され得、また車両に対する今後発生する通信のために、スキャン済みタイヤデータベースにある個々の車両と関連付けられ得る。
【0037】
本明細書のシステムの特に好ましいモードでは、ディーラーの駐車場または多くの車両がある他の施設にある各車両の各タイヤの最終的なデジタル画像は、飛行ドローンによってキャプチャされ得る。ドローンには、直接的に、または複数の角度から1つまたは上記に留意した複数の画像を撮影するように構成されたデジタルカメラが装備され、また、指摘した光スペクトルをタイヤの側壁上に投影することが可能である照明コンポーネントも使用し得る。このモードでは、個々の車両の周りにドローンを移動させるために動作するナビゲーションソフトウェアで可能になるドローンは、各タイヤの撮像のために利用され得る。このドローンモードでは、ドローンは自律的に動作するように解放され得ることによって、駐車場または他の施設にあるすべての車両のすべてのタイヤ上のすべてのタイヤコード及び任意の他の指標または画像または英数字の画像をキャプチャする。
【0038】
ドローン動作ソフトウェアは、また、車両識別番号(VIN番号)及び/またはナンバープレートの番号のデジタル画像を、タイヤ側壁が撮像されるそのような車両のそれぞれから、さらにキャプチャするようにドローンを動作させる。各タイヤの側壁の最終的なデジタル画像を組み合わせる、またはそうでなければそのデジタル画像を判別するために動作する上記に留意したステップ及び光学式文字認識ソフトウェアを使用して、側壁に位置付けられた英数字DOT及び他の英数字情報は、個々のタイヤ識別情報に変換され、そして、上記に留意したように、タイヤごとにスキャン済みタイヤ識別子にも変換される。各々の個々のタイヤ識別情報及び/またはスキャン済みのタイヤのそれぞれのスキャン済みタイヤ識別子をタイヤが搭載される車両のVIN番号と関連付けるタスクを行うために動作するソフトウェアは、次に、車両を識別するVIN番号と関連する個々のタイヤ識別情報及び/またはスキャン済みタイヤ識別子を、スキャン済みタイヤデータベースに保存するために利用される。
【0039】
留意されるように、キャプチャ済みのタイヤコードのデジタル画像のキャプチャ及び/または組み合わせに続いて、光学式文字認識ソフトウェアは、キャプチャ済みの場合も、タイヤコードの最終画像及び/またはVIN番号の画像を読み取るために動作する。この光学式文字認識ソフトウェアは、英数字がある図を、最終的なデジタルタイヤ画像のそれぞれから、個々のタイヤ識別情報に変換する。この個々のタイヤ識別情報を使用してタスクを行うために動作するソフトウェアは、タイヤ安全情報データベースにあるタイヤ識別子を割り当てるために動作するソフトウェアと同じ動作を利用して、タイヤごとにスキャン済みタイヤ識別子を組み合わせ得るまたは割り当て得る。次に、このスキャン済みタイヤ識別子及び個々のタイヤ識別情報は各VIN番号と関連付けられ、そのような情報は、スキャン済みタイヤデータに関連して両方とも保持するために、システムサーバーの電子メモリに記憶するために伝えられる。
【0040】
この方式では、各車両の各タイヤはスキャンされ、各タイヤの最終的な個々のタイヤ識別情報が判別され、個々の車両VIN番号及び/またはナンバープレートの番号と関連付けられる。識別された車両と関連付けられた各タイヤの個々のタイヤ識別情報は、システムオペレーターによって、スキャン済みタイヤデータベースに記憶され、スキャン済みタイヤデータベースでは、システムのサーバーまたはコンピューターにある電子メモリにおけるレビュー及び検索及び比較に利用可能である。サーバーまたはコンピューターは、現場にあり得る、またはコンピューターネットワークを通じて、クラウド環境で動作し得る。
【0041】
スキャン済みタイヤデータベース内の各車両と関連付けられた各タイヤに関して、システムは、非一時的コンピューター可読媒体等のタイヤ比較ソフトウェアを利用する。タイヤ比較ソフトウェアは、スキャン済みタイヤデータベースに記憶されたタイヤごとの各々のスキャン済みタイヤ識別子及び/または個々のキャプチャ済みのタイヤ識別情報を、タイヤ安全情報データベースに記憶されたタイヤ識別子と比較するタスクを動作させ、その後、システムタイヤ安全データベースに記憶される安全性の問題があると識別された各々のタイヤの任意の一致を判定するためのものである。
【0042】
留意されるように、そのようなタイヤ安全情報は、製造及び販売されたタイヤの既知の安全性の問題に関し、そのタイヤ安全情報は、そのタイヤに関連付けられた安全性の問題を有するとして、政府機関及び/もしくは製造業者、工業界、または他の所有者の情報によって識別されている。安全性の問題は、リコールされたタイヤ、欠陥があり得るタイヤ故障の履歴があるタイヤ、欠陥タイヤの調査、使用期限が切れたタイヤ、技術サービス案内、タイヤサービス部門の警告、及び他のタイヤについての事実ならびに危険性があるタイヤであることを意味する。
【0043】
キャプチャ済みのタイヤコードを使用して、各タイヤの製造業者及び各タイヤの製造日を判別することによって、考えられる追加の安全性の問題が識別され得る。現在の日付を判別された製造日と比較することによって、識別されたタイヤのそれぞれの使用年数は判別され得、判別された使用年数が安全である年数を超えているかが判定される。例えば、6年を超えるタイヤは、従来、安全な寿命を超えて利用されていると考えられる。
【0044】
また、システムは、好ましくは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピューターの電子メモリで起動するタイヤ情報捜索ソフトウェアを有する。非一時的コンピューター可読媒体を利用するそのようなタイヤ情報捜索ソフトウェアは、ただ、政府機関及び製造業者の情報源によって、そのような情報がそのソフトウェアに転送することを待機するよりもむしろ、政府機関及び製造業者のネットワーク接続データベースから販売及び製造されたタイヤに関するタイヤ安全情報を連続的に捜索するタスクを行うために動作する。この求められるタイヤ安全情報は、個々のタイヤ識別子と関連する欠陥タイヤまたは安全性が損なわれたタイヤのタイヤ安全データベースに連続的に追加される。また、タイヤ情報捜索ソフトウェアは、欠陥タイヤに関する訴訟、及び欠陥タイヤについての新聞記事、及び新たに決定された欠陥タイヤに関して政府機関が発行した警告において識別された情報等、欠陥タイヤに関する他の情報源もインターネットで連続的に検索できる。
【0045】
加えて、ディーラー及び自動車サービスセンター等のユーザーによって、タイヤ推奨を可能にするために、リレーショナルデータベースにあるタイヤ情報を組み合わせるタスクを行うために動作するタイヤ情報捜索ソフトウェアは、また、個々のタイヤに関するレビュー及びレ-ティング及びポジティブなニュース記事を捜し出し、検索のために、そのような情報を記憶できる。タイヤ安全情報として欠陥及び危険性があるタイヤに関するデータの捜索及び記憶と同様に、自動車雑誌、タイヤ雑誌、及びタイヤをレビューならびにレーティングする他の出版物ならびにウェブサイトを監視することによって、タイヤに関するポジティブな情報に対して動作するソフトウェアは、そのようなタイヤ推奨情報を連続的に捜し出すために動作するであろう。
【0046】
車両のタイヤから、またはそうでなければ、スキャン済みタイヤデータベースに通信するサービスセンター等に運ばれるタイヤから、タイヤ識別情報をキャプチャすると、コンピューターまたはサーバーで起動するタイヤ識別子比較ソフトウェアは、非一時的コンピューター可読媒体を使用して動作し、スキャン済みタイヤデータベースに記憶された各々のタイヤのそれぞれからのスキャン済みタイヤ識別子及び/または個々のタイヤ識別情報を、タイヤ安全データベースにあるタイヤ識別子及び/またはタイヤ情報に一致させるために、一致させるタスクを行うために動作する。そうすることで、比較ソフトウェアは、スキャン済みタイヤデータベースの個々のタイヤと、タイヤ安全データベースのタイヤとを比較するために動作し、スキャン済みタイヤデータベースにあるタイヤと、タイヤ安全データベースにあるそのタイヤとの任意の一致を識別する。タイヤ識別子比較ソフトウェアは、タイヤ安全データベースにあるタイヤ識別子と、スキャン済みタイヤデータベースにあるスキャン済みタイヤ識別子との一致を捜索することに加えて、また、DOTコード、ブランド名、及び一致させるために両方のデータベースに記憶された他の情報も検索し得る。
【0047】
スキャン済みタイヤデータベースにある任意の個々のタイヤと、任意の識別された車両と関連付けられるタイヤ安全情報データベースにあるタイヤとの一致がタイヤの安全性の問題に関して発見される場合、警告を伝えるタスクを行うために動作する非一時的コンピューター可読媒体またはコードを利用する通信ソフトウェアを利用するシステムは、識別されたVIN番号またはナンバープレートが、安全性の問題を有するとして識別されたタイヤコードと関連付けられた車両の販売業者、整備業者、及び/または所有者に安全性に関する警告を伝えるために動作する。
【0048】
この方式では、ディーラーの駐車場、あるいは車両ディーラーもしくは他のサービスセンターに運ばれる車両、または、タイヤ販売業者、あるいは任意の他の車両整備施設、販売所、もしくは修理施設に運ばれる車両に位置付けられたタイヤは、個々にスキャンされて識別され、そしてスキャン済みタイヤデータベースに伝えられ得、そのとき、それらのタイヤは安全性の問題について確認される。
【0049】
さらに、システムが、安全上の懸念があると関連付けられたタイヤを有する車両に対する一致を判定すると、知られた場合、タイヤ安全通知を車両所有者または顧客に送信し、そして自動車ディーラーのサービス部門等に送信することに続いて、サービス部門マネージャは、安全上の懸念があると識別されたタイヤに関するサービス部門の通知を受信する。このサービス部門の通知は、サービス部門に戻すことをその顧客または車両所有者に通知することをマネージャに命令する。
【0050】
さらには、別のステップでは、上記に留意した通信ソフトウェアは、車両に搭載された問題があるタイヤを有するとして識別された実際の車両に通信するために通告を送信するために動作できる。メッセージは、VIN番号及びその車両に対する任意の既知の電子通信手段を使用して、車両に直接送信される、または、メッセージは、その車両の製造業者あるいは既知のディーラーもしくは整備業者に送信できる、のどちらかであり、そのとき、メッセージは車両に伝えられる。その後、警告は、ディスプレイ上に視覚的に、もしくは音声メッセージによって、のどちらかで、またはそれら両方でドライバーに伝えられるであろう。車両のダッシュボードに送信された通知は、車両所有者に、安全性の理由で、その自動車ディーラーのサービス部門にすぐに戻すことを推奨するであろう。これにより、サービス部門への運搬を効果的に増加させ、自動車メーカー及びそのディーラーのサービス部門に追加の収益をもたらすため、それにより、車両及び所有者に通知することをサービス部門に促す。加えて、それにより、訴訟と、製造業者及びディーラーの両方に対する損害とにつながる潜在的なタイヤ故障を回避し得る。
【0051】
例えば、自動車メーカーは、製造時、VIN、DOT、OEMタイヤをそのデータベース、及び各車両のコンピューターシステムにダウンロードし、その結果、タイヤ安全通知は、自動車メーカーのデータベースから、影響を受ける個々の車両に送信され得る。そのような通知は、「タイヤ安全通知」を製造業者に伝える通知をサードパーティーから製造業者が受信する時点で、送信され得る。また、場合により、サードパーティーのデータベース及び自動車メーカーのデータベースの両方は、タイヤの安全性の問題がある個々の車両に警告を送信し得る。車両のダッシュボードに送信された通知は、ディスプレイ上に視覚的に、もしくは音声メッセージによって、のどちらかで伝えられ得る、またはそれら両方でドライバーに伝えられ得る。加えて、「タイヤ安全通知」の通信は、サードパーティーのブランドと呼ばれ得る。
【0052】
その後、コンピューターまたはサーバーで起動する継続中の通知ソフトウェアは、実行可能コンピュータープログラムを記憶するコンピューター可読媒体を使用して、継続中のメッセージ送信ルーチンで動作し、プログラムは、伝達が送信されている識別されたタイヤに関する問題が車両で新しいタイヤ等を取り付けることによって解決されたかを決定するためのコンピューター実行可能コードを含み、解決されていない場合、コンピューター実行可能コードは、通知タスクの固定スケジュールまたはデフォルトスケジュールのどちらかをして動作させることを継続し、サービス部門及びマネージャの代わりに、連続的な自動化サービス部門の通知を車両所有者に伝え、アポイントを取る、及び/またはサービス部門に戻す。そのようなサービス部門の通知は、顧客が整備された識別済みタイヤ(複数可)を有していたことをシステムが決定するまで、またはその情報が入力されるまで継続する。この決定は、サービス部門のマネージャもしくは作業者の手動入力によって、または上記に留意した方式でそのように運ばれるときにタイヤの次のスキャンによって発生し得る。
【0053】
車両所有者にタイヤ欠陥を知らせることに加えて、システムは、ディーラー及び整備業者が、タイヤの安全性を推進し、同時に、車の所有者または購入者に、顧客の安全性が最優先であるとの認識を提供することを可能にする。また、システムは、それが追加の販売の機会も提供し得るディーラーまたは整備業者に戻すことを促進する点で、ディーラー及び整備業者に、そのようなタイヤの安全性を顧客に促進するインセンティブも提供する。
【0054】
追加ステップでは、キャプチャ済みのタイヤ識別情報及び/または特定のタイヤに関連するスキャン済みタイヤデータベースのスキャン済みタイヤ識別子を比較するために使用されたタイヤ安全データベースに加えることができる実際のまたは潜在的なタイヤの安全性の問題の連続決定では、法科学の専門家/分析者は、継続的に、欠陥タイヤ、または経年劣化した/使用期限が切れたタイヤを識別する行動をする。継続中のタイヤの安全性の問題の決定するタスクを行うために、分析者は、レクシスネクシスデータベースを用いて、オンラインで、また他の調査で、安全に関連する問題を有するとして、政府機関及び/もしくは製造業者、工業界または他の所有者の情報によってリコールまたは識別されなかった特定のタイヤを連続的に特定しようとし、特定のタイヤは、タイヤ故障を受けている、またはタイヤ故障の履歴があるとして識別される。
【0055】
識別されたタイヤごとに決定された安全性の問題は、安全性の問題を有するとして判別されたタイヤの個々のタイヤ識別情報として、タイヤ安全データベースに保持されたタイヤのタイヤ識別子に関連して追加される。その後、ソフトウェアは、各々のタイヤ識別情報を、システムタイヤ安全データベースに記憶された安全性の問題があると識別されているタイヤ識別情報と比較するタスクを行うために動作する。
【0056】
加えて、個々のタイヤ識別情報に関するタイヤ安全情報を記憶するタイヤ安全データベースへの連続更新の一部として、本明細書のシステムのオペレーターは、また、調査を特定し、公開し、タイヤ故障を受けている、またはタイヤ故障の履歴がある潜在的な欠陥タイヤを検査し、法科学的に試験する法科学分析者、専門家、または調査員のチームを有し得る。
【0057】
システムの欠陥が任意の故障タイヤで発見される場合、通知を送信するために動作する通信ソフトウェアは、タイヤに関するドキュメンテーションを含むであろう(pdf)文書を含む、自動化されたリアルタイムの専門家向け欠陥タイヤの警告、または使用期限が切れた/経年劣化したタイヤの警告を、自動車ディーラー、自動車サービス業者、製造業者、車両所有者等に送信する。
【0058】
本明細書のシステムの別の特徴として、自動車販売業者、タイヤ販売業者/ディーラー、あるいは自動車もしくはタイヤの卸売販売業者から取得した車もしくはタイヤ(複数可)の車両所有者もしくは潜在的な購入者、またはプライベートの関係者から取得した車もしくはタイヤ、あるいはタイヤを有する車の潜在的な購入者/販売者は、オンラインでまたはアプリベースデバイスを使用して検索され、交渉前または交渉中にタイヤデータベース情報についてクエリを行い得、タイヤ(複数可)または車のタイヤを買う、及び/または見る、もしくは購入する。
【0059】
上記の説明に関して、本明細書のタイヤの識別、監視、及び警告通信システムの方法の少なくとも1つの好ましい実施形態を説明する前に、本発明は、動作の詳細へのその適用に限定されない、また、以下の図面の説明または説明図に記載されるコンポーネントまたはステップの配置にも限定されないことを理解されたい。実施態様の様々な方法、及び本明細書のシステムならびに方法の動作は、他の実施形態で可能であり、いったん当業者が本開示を精査すると、当業者に自明になる様々な方法で実践及び実行されることが可能になる。また、本明細書で用いられた用語及び専門用語は、説明する目的のためのものであり、限定的であると見なすべきではないことを理解されたい。
【0060】
したがって、当業者は、本開示が基づく概念は、本発明のタイヤ検査及び警告システムのいくつかの目的を実施するための他の方法及びシステムの設計の基礎として容易に利用され得ることを認識するであろう。したがって、本明細書の目的及び請求項は、それらが本発明の主旨及び範囲から逸脱しない範囲において、そのような同等の構成、ステップ、方法を含むものとして見なすべきである。
【0061】
本発明の目的は、リアルタイムのタイヤ識別子のキャプチャ及び識別と、その識別に関連するタイヤの安全性の問題の決定とを行うための自動システムを提供することである。
【0062】
本発明のさらなる目的は、タイヤの安全性の問題を複数の情報源から判別するように連続的に動作する、そのようなタイヤ安全システム及び方法を提供し、施設に残ったままであり得る車両のタイヤの次の安全性の問題を決定し、安全性の問題を有すると識別された任意のタイヤと関連付けられた関係者に通知を提供することである。
【0063】
これらは、後で、以下により十分に説明される及び特許請求されるような本明細書のシステムの構造及び動作の詳細に存在することが明らかになる他の目的及び利点と一緒に、そのシステムの一部を形成する添付図を参照する必要があり、同様の数字は全体にわたって同様の部分を指す。
【0064】
本発明のさらなる目的は、本明細書の以下の部分で明らかになるように、当業者によって把握され、詳細な説明は、本発明に制限を課すことなく、本発明を十分に開示する目的のためである。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【
図1】本明細書に開示されたシステムに利用されたステップを示す本明細書の方法及びシステムのフローチャートを示す。
【
図2】車両用タイヤにエンボス加工または刻印された指標を画像キャプチャするためのデジタルカメラを伴う飛行ドローンを利用する、本明細書のシステムの例を示す。
【
図3】車両用タイヤにエンボス加工または刻印された指標をキャプチャするように構成されたデジタルカメラが装備されるドローン車両の例を示す。
【
図4】一般的な従来のタイヤの側壁と、タイヤに関する指標と、タイヤに位置付けられたブランド、製造業者、同等物に関する指標とを示す。
【発明を実施するための形態】
【0066】
ここで、システムを参照すると、システムのステップ、及びシステムコンポーネントは、本明細書の
図1~
図4の図面描写で単純な形式でそれらのものが示される。本明細書のシステム10の全てのモードでは、システムプロバイダーは、インターネット等のコンピューターネットワークを通じて運用通信でアクセス可能な電子メモリを伴うコンピューターまたはサーバーが利用され、コンピューターネットワークは、タイヤメーカー、自動車メーカー、政府規制官庁、タイヤならびに車両の販売業者、車両整備業者、車両所有者、及び車両用タイヤの販売ならびに使用に関連し、それらを報告する他の組織との電子通信に及びそれらのコンピューティングデバイス間でアクセス可能であることに留意されたい。
【0067】
システムプロバイダーは、本明細書に説明されるシステムでは、上記に留意したように、そして、さらに下記に説明されるように、インターネットまたはプライベートネットワーク等のネットワーク通信を有するコンピューター及びサーバー等、1つまたは複数のコンピューティングデバイスを利用する。コンピューティングデバイスはアクセス可能電子メモリを有し、電子メモリでは、本明細書でのタスクを行うために構成されたソフトウェアまたは非一時的コンピューター可読媒体は、それらに記憶されたコンピューター実行可能命令を利用して動作する。そのような命令は、本明細書では、例えば、1つもしくは複数のデジタル画像及び/もしくは手動入力から、及び/または利用可能であるそのデータベースから、電子的に記憶可能な英数字のタイヤ識別子を判別する及び/または組み合わせるステップ、その後、各タイヤ識別子を、スキャン済みタイヤが搭載される各々の車両に関連付けるデータベースの電子メモリに、そのように判別されたタイヤ識別子を記憶するステップ等を含む。
【0068】
実行可能コンピュータープログラムを記憶する非一時的コンピューター可読媒体は、本明細書で指摘されたステップ及びタスクの全てを行うために動作する電子メモリで起動する実行可能コードを有する。コンピューティングデバイスまたはサーバー等と通信するそのような電子メモリは、また、電子的にアクセス可能である方式では、製造されたタイヤの1つまたは複数のリレーショナルデータベース、及びタイヤに関連する任意の安全性の問題だけでなく、安全性の問題があるタイヤが関与するとして判別される任意の特定の車両を保持する。
【0069】
上記に詳細に留意されるように、本明細書のシステム10は、
図1に説明される。
【0070】
本明細書のシステム10を最初に動作して継続的に動作させることを可能にするために、システムオペレーターは、安全性の問題を有することが知られているタイヤに一致するタイヤ識別子を有するタイヤ安全情報データベースをコンパイルする(12)。そのようなものは上記に詳細に説明され、電子メモリに保持された検索可能なリレーショナルデータベースを連続的に提供し、それにより、ユーザーが、もしくはユーザーによってライセンスが与えられたソフトウェアが、及び/またはシステムオペレーターが、ユーザーまたはライセンシーによって整備されている車両に既に搭載されている車両またはタイヤに搭載するために販売されているタイヤに関して、スキャン済みタイヤ識別子に関するシステムに自動的にクエリを行うことを可能にする。
【0071】
上記に詳細に留意されるように、タイヤに関する情報及びタイヤに関連する安全性の問題について、データマイニングのタスクを行うために動作する検索ソフトウェアを使用して、タイヤ情報データベースを連続的に更新すること(14)がより好ましい。そのように、実行可能コンピューター検索プログラムを動作させる非一時的コンピューター可読媒体を利用するであろう。検索プログラムは、既知のウェブサイト、新しいウェブサイト、及びネットワークからアクセス可能である既存の政府機関及び工業界の情報源、安全性の問題を有するとして識別されたタイヤに関する新しい情報を最初に特定するためのコンピューター実行可能コードを含む。
【0072】
いったん新しい情報がそのように決定されると、安全性の問題を有するとして識別された、新たに発見されたタイヤに関する新しい情報についての政府機関及び工業界の情報源を検索するタスクを行うために動作するコンピューター実行可能コードは、タイヤに関連して決定された任意のタイヤ識別子と一緒に、安全性の問題を有するとして発見された新たに発見されたタイヤに関連するタイヤ識別子を、タイヤ安全情報データベースに追加するステップ(12)を行う。また、そのようなことは人員によって行われ得る。しかしながら、上記に留意したように、連続して及び継続して、コンピューター検索が行われるのが好ましい。
【0073】
同時に、システムオペレーターは、継続的に、システムプロバイダーによって動作する、またはシステム加入者に提供される、のどちらかが行われたデジタル撮像デバイスを利用することによって、スキャン済みタイヤ識別子及び識別情報をキャプチャし(16)、タイヤ識別情報の指標15を、車両19用に販売されているタイヤ21から、または整備される車両19に既に搭載されているタイヤ21から、または販売されている車両に既に搭載されているタイヤ21からキャプチャする。
【0074】
上記に留意したように、そのような撮像デバイスを使用して、タイヤ識別情報をキャプチャし、スキャン済みタイヤ識別子を生成する、そのような継続中のプログラムは、車両整備者の車庫及びアライメントラックのデジタルカメラ等、タイヤ指標15の情報をキャプチャできる固定式撮像デバイスを利用し得る。タイヤ指標15からスキャン済みタイヤ識別子に関するタイヤ情報は、また、搭載型デジタル画像キャプチャ機能を伴うドローン17を使用して、デジタル写真でキャプチャされ、ディーラーまたは整備業者の施設に位置する車両19に搭載されたタイヤ21に指標15の1つまたは複数の画像をキャプチャし、新しいタイヤ識別情報を発生させ得る。ドローン17は、また、そのようにスキャン済みタイヤ21のそれぞれに及びディーラーまたは整備業者と関連付けられる車両19のそれぞれのVIN番号及び/またはナンバープレートの番号(示されないが、両方の番号とも撮像が容易になるように位置付けられることがよく知られている)のデジタル画像をキャプチャするようにプログラムできる。
【0075】
図2~
図3に示されるように、ドローン17は、飛行ドローンもしくは車輪型ドローン17であり得る、または両方のドローンを利用することができる。ドローン17を動作させるように構成されたソフトウェアを用いて、タイヤ21のそれぞれから指標15をキャプチャするために適切に移動し、VIN番号及び/またはナンバープレートの番号をキャプチャする従来型の搭載型制御器は、次の車両19に移動する前に、ドローン17を自律的に動作させる。
【0076】
そのようにキャプチャされたデジタル撮像は、ネットワークを通じて、システムプロバイダー伝えられる。ドローン17のそれぞれは、デジタル画像を記憶するための、また、タイヤ21の指標15のデジタル撮像、及び/または識別されたタイヤ21を有する車両19の各々のVIN番号もしくはナンバープレートの番号を、システムプロバイダーに後で伝えるための、従来型の有線または無線の搭載型通信手段及び搭載型電子メモリを有し得る。
【0077】
継続的に、識別されたタイヤ21と関連付けられた車両19の各々を識別するVIN番号及び/またはナンバープレートの番号と関連付けられたタイヤ指標15からキャプチャ済みのタイヤ識別情報を使用して、システムは、そのような情報を形成し、スキャン済みタイヤ識別データベース18に追加する。このスキャン済みタイヤ識別データベースに追加された各タイヤは、車両に搭載された各々のタイヤ21のそれぞれが識別されることを決定しているVIN番号及び/またはナンバープレートの番号によって、特定の車両19に搭載されたスキャン済みタイヤと関連付けられるスキャン済みタイヤ識別子が割り当てられる。
【0078】
安全性の問題があるタイヤのタイヤ情報データベースのタイヤ識別子及びタイヤ情報を用いて、スキャン済みタイヤデータベースに保持されたタイヤ21に関するスキャン済みタイヤ識別子を比較するタスクを行うために動作するソフトウェアを使用して、それらの識別子の一致を決定する(20)。この一致ステップは、タイヤ情報データベースが好ましくは連続的に更新されるために継続中であることが好ましく、過去の比較で一致しなかった場合があるスキャン済みタイヤデータベースのタイヤは、今後の比較で一致が生じ得る。
【0079】
継続中の比較20で、スキャン済みタイヤ識別子とタイヤ識別子との一致が決定される場合、電子メール、SMSテキスト、ファックス、または郵便による通信のタスク22を行うように構成されたソフトウェアを利用するシステムは、車両所有者、車両メーカー、タイヤメーカー、車両ディーラー、またはサービス提供業者、及び車両の所有者等、対象の関係者に通知する。
【0080】
システムは、従来から利用可能であるDMV記録から所有者を検索するために動作するソフトウェアを利用することによって、安全性の問題があると決定されたタイヤ21を有するとして識別された各々のVIN番号及び/またはナンバープレートの番号を用いて、車両の所有者を把握し、その所有者に通知を開始し得る。同時に、システムは、その所有者から受信通知を要求する。安全性の問題があるタイヤ21を有するとして識別された車両19のVIN番号及び/またはナンバープレートに関連するとして識別されたディーラー及び車両整備業者も通信によって通知されため、それらは、また、車両所有者との接触を試みることができる。
【0081】
車両所有者及び/または車両販売者もしくは製造業者もしくは整備業者の一方または両方から応答を受信する場合、システムは、そのようなことを指摘し、その応答のコピーを記憶し、その応答を取り出す通信を停止する。1週間または1カ月等の定義された期間内に応答が受信されない場合、システムは警告を再度伝える(24)。受信通知が受信され、システムメモリに記憶されるまで、この警告の継続的な通信は継続する。
【0082】
したがって、本明細書のシステム10は、安全性の問題があるタイヤ21を識別し、安全性の問題があると識別されたそのようなタイヤのタイヤ識別子を、車両19及び所有者を識別するVIN番号及び/またはナンバープレートを用いて、車両19にスキャン済みのタイヤ21のスキャン済みタイヤ識別子に、連続的に一致させることを試みている。安全性の問題があるタイヤ21を有すると識別された車両19と関連付けられることが発見された製造業者、所有者、車両ディーラー、及び車両整備業者にメッセージを送信することによって、システムは、多くの場合、悲惨な損傷または死をもたらす欠陥または他の危険性があるタイヤによって生じるタイヤの故障を減らすのに役立つ。
【0083】
本明細書に説明されるタイヤ識別及び通知システムの基本的な特徴及び特性の全ては、その特定の実施形態を参照して、修正、様々な変化、及び置換の許容範囲は前述の開示で意図されるが、いくつかの場合、記載される本発明の範囲から逸脱することなく、他の特徴に対応して使用することなく、本発明のいくつかの特徴が利用され得ることは明らかである。他の使用及び/または特徴は、タイヤを買うとき、または潜在的な購入者/販売者等のプライベートな関係者が車両及び/またはタイヤの価格を交渉するとき、車両所有者によって使用されるアプリベースの非営利的な機能を含む。
【0084】
また、様々な置換、修正、及び変形は、本発明の主旨または範囲から逸脱することなく、当業者によってなされ得ることも理解されたい。その結果、そのような修正及び変形及び置換の全ては、以下の請求項によって定義された本発明の範囲内に含まれる。
【国際調査報告】