(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-01
(54)【発明の名称】ベッドフレーム構造
(51)【国際特許分類】
A47D 7/00 20060101AFI20231124BHJP
【FI】
A47D7/00 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023530501
(86)(22)【出願日】2021-11-16
(85)【翻訳文提出日】2023-07-18
(86)【国際出願番号】 EP2021081846
(87)【国際公開番号】W WO2022106415
(87)【国際公開日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】202011317942.4
(32)【優先日】2020-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202022718461.6
(32)【優先日】2020-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、ジレン
(57)【要約】
【課題】携行や運搬に便利で、ユーザに面倒及び不便をもたらすことのないベッドフレーム構造の提供。
【解決手段】ベッドフレーム構造は、底部アセンブリと、2つのサポートアセンブリと、2つのアームレストとを含む。各サポートアセンブリには、サポートアセンブリの両端が折り畳まれるように回転することを可能にする枢動接続点が設けられる。2つのサポートアセンブリのそれぞれの一端は、底部アセンブリに固定され、2つのアームレストは、間隔をおいて2つのサポートアセンブリの間に配置される。アームレストの両端は、上下に移動できるように2つのサポートアセンブリにそれぞれ配置される。底部アセンブリ、2つのサポートアセンブリ及び2つのアームレストは、休憩スペースを形成する。2つのアームレストを枢動接続点の下の位置まで下方へ摺動させて2つのサポートアセンブリをそれぞれ折り畳む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベッドフレーム構造であって、
底部アセンブリと、
2つのサポートアセンブリと、を含み、
前記2つのサポートアセンブリの底部は、前記底部アセンブリに固定され、前記2つのサポートアセンブリは、間隔をおいて前記底部アセンブリの上方に配置される、
ベッドフレーム構造。
【請求項2】
各サポートアセンブリは折り畳み可能である、
請求項1に記載のベッドフレーム構造。
【請求項3】
前記サポートアセンブリは、前記サポートアセンブリの両端が折り畳まれるように回転することを可能にする枢動接続点を有する、
請求項2に記載のベッドフレーム構造。
【請求項4】
前記ベッドフレーム構造は、間隔をおいて前記2つのサポートアセンブリの間に配置された2つのアームレストをさらに含み、
前記2つのアームレストの両端は、上下に移動できるように前記2つのサポートアセンブリに配置され、前記底部アセンブリ、前記2つのサポートアセンブリ、前記2つのアームレストは、共に休憩スペースを形成し、前記2つのアームレストが前記枢動接続点の下の位置まで下方へ摺動すると、前記2つのサポートアセンブリはそれぞれ折り畳まれる、
請求項3に記載のベッドフレーム構造。
【請求項5】
前記サポートアセンブリは、2つのサポートロッドと、接続ロッドとを含み、前記枢動接続点は、前記サポートロッドの両端の間に配置され、前記接続ロッドは、前記2つのサポートロッドの間に固定的に接続され、前記2つのサポートロッドの端部は、前記底部アセンブリにそれぞれ固定され、前記2つのアームレストは、上下に移動できるように前記2つのサポートロッドに配置される、
請求項4に記載のベッドフレーム構造。
【請求項6】
各サポートロッドは、第一ロッド部と、第二ロッド部とを含み、前記第一ロッド部と前記第二ロッド部は、前記枢動接続点によって枢動可能に接続され、前記第二ロッド部は、前記底部アセンブリに固定される、
請求項5に記載のベッドフレーム構造。
【請求項7】
前記サポートロッドは、係止部材をさらに含み、前記係止部材の一端は、前記第一ロッド部と前記第二ロッド部のうちの一方に移動可能に配置され、前記係止部材の他端は、前記第一ロッド部と前記第二ロッド部のうちの他方に係止され、前記係止部材が前記第一ロッド部または前記第二ロッド部から係合解除するように移動させられることにより、前記第一ロッド部が前記第二ロッド部に対して折り畳まれるように回転可能になる、
請求項6に記載のベッドフレーム構造。
【請求項8】
前記第一ロッド部または前記第二ロッド部のうちの一方は、摺動溝を含み、前記第一ロッド部または前記第二ロッド部のうちの他方は、係止溝を含み、前記係止部材は、摺動部と、前記摺動部に接続された係止部とを含み、前記摺動部は、前記摺動溝内に移動可能に配置され、前記係止部は、前記係止溝内に係止される、
請求項7に記載のベッドフレーム構造。
【請求項9】
前記サポートアセンブリは、前記係止部材をリセットするように構成された第一弾性リセット部材をさらに含み、前記第一弾性リセット部材は、前記第一ロッド部と前記第二ロッド部のうちの一方と前記係止部材との間に配置される、
請求項7に記載のベッドフレーム構造。
【請求項10】
前記2つのアームレストのうちの少なくとも1つのアームレストには、前記少なくとも1つのアームレストを前記サポートアセンブリの上部にロックするか、または前記少なくとも1つのアームレストを前記サポートアセンブリの上部からロック解除するように構成されたアームレストロックアセンブリが設けられる、
請求項4に記載のベッドフレーム構造。
【請求項11】
前記ベッドフレーム構造は、間隔をおいて前記底部アセンブリの下方に配置された2つのサポートレッグをさらに含む、
請求項1に記載のベッドフレーム構造。
【請求項12】
前記底部アセンブリは、4つの底部ロッドを含み、前記4つの底部ロッドは、順に固定的に接続されて閉鎖構造を形成し、前記2つのサポートレッグは、2つの対向する底部ロッドにそれぞれ接続される、
請求項11に記載のベッドフレーム構造。
【請求項13】
各サポートレッグは、各底部ロッドに枢動可能に接続される、
請求項12に記載のベッドフレーム構造。
【請求項14】
前記サポートレッグは、前記底部ロッドに対して折り畳まれるように回転可能である、
請求項13に記載のベッドフレーム構造。
【請求項15】
前記底部アセンブリは、横ロッドと、2つの摺動アセンブリとをさらに含み、前記横ロッドは、前記2つの対向する底部ロッドの間に接続され、各摺動アセンブリの一端は、前記横ロッドに摺動可能に配置され、前記摺動アセンブリの他端は、前記サポートレッグに枢動可能に接続され、前記摺動アセンブリは、前記横ロッドに沿って摺動し、前記サポートレッグを折り畳まれるように回転させる、
請求項14に記載のベッドフレーム構造。
【請求項16】
前記2つの摺動アセンブリのうちの少なくとも1つの摺動アセンブリは、摺動スリーブと、連動部材とを含み、前記摺動スリーブは、前記横ロッドに摺動可能に配置され、前記連動部材の一端は、前記摺動スリーブに枢動可能に接続され、前記連動部材の他端は、前記サポートレッグに枢動可能に接続される、
請求項15に記載のベッドフレーム構造。
【請求項17】
前記少なくとも1つの摺動アセンブリは、ロック部材をさらに含み、前記ロック部材は、前記摺動スリーブに配置され、且つ前記横ロッドに選択的に係止され、前記ロック部材が前記横ロッドから係合解除するように操作されると、前記摺動スリーブは、前記横ロッドに沿って摺動可能になる、
請求項16に記載のベッドフレーム構造。
【請求項18】
前記ロック部材は、フック部と、前記フック部に接続されたロック解除ボタン部とを含み、前記フック部は、前記横ロッドに選択的に係止され、前記ロック解除ボタン部は、前記摺動スリーブに枢動可能に接続され、前記ロック解除ボタン部は、前記フック部を前記横ロッドから係合解除させるように回動させられる、
請求項17に記載のベッドフレーム構造。
【請求項19】
前記少なくとも1つの摺動アセンブリは、前記ロック解除ボタン部をリセットするように構成された第二弾性リセット部材をさらに含み、前記第二弾性リセット部材は、前記ロック解除ボタン部と前記摺動スリーブとの間に配置される、
請求項18に記載のベッドフレーム構造。
【請求項20】
前記横ロッドには、前記ロック部材を位置決めするように構成された位置決め部が設けられる、
請求項17に記載のベッドフレーム構造。
【請求項21】
前記位置決め部は、第一係止位置を含み、前記ロック部材は、前記第一係止位置に係止されて前記2つのサポートレッグを前記底部アセンブリに対して展開状態にロックする、
請求項20に記載のベッドフレーム構造。
【請求項22】
前記位置決め部は、第二係止位置をさらに含み、前記ロック部材は、前記第二係止位置に係止されて前記2つのサポートレッグを前記底部アセンブリに対して折り畳み状態にロックする、
請求項21に記載のベッドフレーム構造。
【請求項23】
前記2つのサポートレッグのうちの少なくとも1つのサポートレッグは、サポートレッグ本体と、伸縮部とを含み、前記サポートレッグ本体の上端は、前記底部アセンブリに接続され、前記伸縮部は、横方向に移動できるように前記サポートレッグ本体の下端に配置される、
請求項11に記載のベッドフレーム構造。
【請求項24】
前記少なくとも1つのサポートレッグは、前記伸縮部に枢動可能に接続された脚輪をさらに含む、
請求項23に記載のベッドフレーム構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年11月20日に出願された出願番号が2020113179424であり、発明の名称が「折り畳み可能なベッドフレーム構造」である中国特許出願及び2020年11月20日に出願された出願番号が2020227184616であり、発明の名称が「ベッドサイドベッド」である中国特許出願の優先権を主張するものであり、当該中国特許出願の開示全体をここに参照のために取り込む。本開示はベビーベッドの分野に関し、特にベッドフレーム構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ベビーベッドは、乳児を寝かせるための乳児用製品であり、世話をする人に利便性を提供するものである。現在、異なる形状、構造、及び折り畳み原理を有する大量のベビーベッドが市販されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術のベビーベッドのフレームは複雑な構造を有する。既存のベビーベッドのフレームを折り畳むには、比較的多くのステップが必要であるが、折り畳まれたベビーベッドのフレームの体積は依然として比較的大きい。したがって、携行や運搬に不便である。また、既存のベビーベッドのフレームは、大量の接合部及び複雑な構造を有し、引っかかり及び摩耗しやすく、ユーザに多くの面倒及び不便をもたらす。このようにして、ベビーベッドのフレームの使用性能が低下する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
いくつかの実施形態によるベッドフレーム構造が提供される。
【0005】
ベッドフレーム構造は、底部アセンブリと、2つのサポートアセンブリと、を含む。前記2つのサポートアセンブリの底部は、前記底部アセンブリに固定され、前記2つのサポートアセンブリは、間隔をおいて前記底部アセンブリの上方に配置される。
【0006】
一実施形態において、各サポートアセンブリは折り畳み可能である。
【0007】
一実施形態において、各サポートアセンブリは、各サポートアセンブリの両端が折り畳まれた位置に回転することを可能にする枢動接続点を有する。
【0008】
一実施形態において、ベッドフレーム構造は、2つのアームレストをさらに含む。前記2つのアームレストは、間隔をおいて前記2つのサポートアセンブリの間に配置される。前記アームレストの両端は、上下に移動できるように前記2つのサポートアセンブリにそれぞれ配置される。前記底部アセンブリ、前記2つのサポートアセンブリ、前記2つのアームレストは、共に休憩スペースを形成する。前記2つのアームレストが前記枢動接続点の下の位置まで下方へ摺動すると、前記2つのサポートアセンブリは、それぞれ折り畳まれる。
【0009】
一実施形態において、各サポートアセンブリは、2つのサポートロッドと、接続ロッドとを含み、前記枢動接続点は、前記サポートロッドの両端の間の位置に配置され、前記接続ロッドは、前記2つのサポートロッドの間に固定的に接続され、前記2つのサポートロッドの一端は、前記底部アセンブリに固定され、前記2つのアームレストは、上下に移動できるように前記2つのサポートロッドにそれぞれ配置される。
【0010】
一実施形態において、各サポートロッドは、第一ロッド部と、第二ロッド部とを含み、前記第一ロッド部及び前記第二ロッド部は、前記枢動接続点によって枢動可能に接続され、前記第二ロッド部は、前記底部アセンブリに固定される。
【0011】
一実施形態において、各サポートロッドは、係止部材をさらに含み、前記係止部材の一端は、前記第一ロッド部または前記第二ロッド部のうちの一方に移動可能に配置され、前記係止部材の他端は、前記第一ロッド部または前記第二ロッド部のうちの他方に係止され、前記係止部材が前記第一ロッド部または前記第二ロッド部から係合解除するように移動させられることにより、前記第一ロッド部が前記第二ロッド部に対して折り畳み状態に回転可能になる。
【0012】
一実施形態において、前記第一ロッド部または前記第二ロッド部のうちの一方には、摺動溝が設けられ、前記第一ロッド部または前記第二ロッド部のうちの他方には、係止溝が設けられ、前記係止部材は、摺動部と、前記摺動部に接続された係止部とを含み、前記摺動部は、前記摺動溝内に移動可能に配置され、前記係止部は、前記係止溝内に係止される。
【0013】
一実施形態において、前記摺動部を容易に移動させるために、前記摺動部に溝が形成される。
【0014】
一実施形態において、各サポートアセンブリは、前記係止部材をリセットするように構成された第一弾性リセット部材をさらに含み、前記第一弾性リセット部材は、前記第一ロッド部と前記第二ロッド部のうちの一方と前記係止部材との間に配置される。
【0015】
一実施形態において、各アームレストには、前記アームレストを前記サポートアセンブリの上部にロックするか、または前記アームレストを前記サポートアセンブリの上部からロック解除するように構成されたアームレストロックアセンブリが設けられる。
【0016】
一実施形態において、ベッドフレーム構造は、2つのサポートレッグをさらに含む。前記2つのサポートレッグは、間隔をおいて前記底部アセンブリの下方に配置される。
【0017】
一実施形態において、前記底部アセンブリは、4つの底部ロッドを含み、前記4つの底部ロッドは、順に固定的に接続されて閉鎖構造を形成し、前記2つのサポートレッグは、2つの対向する底部ロッドにそれぞれ接続される。
【0018】
一実施形態において、各サポートレッグは、前記底部ロッドに枢動可能に接続される。
【0019】
一実施形態において、各サポートレッグは、前記底部ロッドに対して折り畳み状態に回転可能である。
【0020】
一実施形態において、前記底部アセンブリは、横ロッドと、摺動アセンブリをさらに含み、前記横ロッドは、前記2つの対向する底部ロッドの間に接続され、各摺動アセンブリの一端は、前記横ロッドに摺動可能に配置され、前記摺動アセンブリの他端は、前記サポートレッグに枢動可能に接続され、前記摺動アセンブリは、前記横ロッドに沿って摺動し、前記サポートレッグを折り畳み状態に回転させる。
【0021】
一実施形態において、前記摺動アセンブリは、摺動スリーブと、連動部材とを含み、前記摺動スリーブは、前記横ロッドに摺動可能に配置され、前記連動部材の一端は、前記摺動スリーブに枢動可能に接続され、前記連動部材の他端は、前記サポートレッグに枢動可能に接続される。
【0022】
一実施形態において、前記摺動アセンブリは、ロック部材をさらに含み、前記ロック部材は、前記摺動スリーブに配置され、且つ前記横ロッドに選択的に係止され、前記ロック部材は、前記横ロッドから係合解除されるように操作され、これにより、前記摺動スリーブは、前記横ロッドに沿って摺動可能になる。
【0023】
一実施形態において、前記ロック部材は、フック部と、前記フック部に接続されたロック解除ボタン部とを含み、前記フック部は、前記横ロッドに選択的に係止され、前記ロック解除ボタン部は、前記摺動スリーブに枢動可能に接続され、前記ロック解除ボタン部は、前記フック部を前記横ロッドから係合解除させるように回転させられる。
【0024】
一実施形態において、前記摺動アセンブリは、前記ロック解除ボタン部をリセットするように構成された第二弾性リセット部材をさらに含み、前記第二弾性リセット部材は、前記ロック解除ボタン部と前記摺動スリーブとの間に配置される。
【0025】
一実施形態において、前記横ロッドには、前記ロック部材を位置決めするように構成された位置決め部が設けられる。
【0026】
一実施形態において、前記位置決め部は、第一係止位置を含み、前記ロック部材は、前記第一係止位置に係止されて前記サポートレッグを前記底部アセンブリに対して展開状態にロックする。
【0027】
一実施形態において、前記位置決め部は、第二係止位置をさらに含み、前記ロック部材は、前記第二係止位置に係止されて前記サポートレッグを前記底部アセンブリに対して折り畳み状態にロックする。
【0028】
一実施形態において、前記サポートレッグは、サポートレッグ本体と、伸縮部とを含み、前記サポートレッグ本体の上端は、前記底部アセンブリに接続され、前記伸縮部は、横方向に移動できるように前記サポートレッグ本体の下端に配置される。
【0029】
一実施形態において、前記サポートレッグは、脚輪をさらに含み、前記脚輪は、前記伸縮部に枢動可能に接続される。
【0030】
ベッドフレーム構造は、収容空間を有するベッド本体と、前記ベッド本体をサポートすることができる2つのサポートレッグとを含む。前記サポートレッグは、前記ベッド本体に対して折り畳み可能であり、展開状態及び折り畳み状態を有する。各サポートレッグは、サポート部と、前記サポート部に接続された下足部とを含む。前記下足部は、本体部と、伸縮部とを含む。前記伸縮部は、前記本体部に対して伸縮可能であり、伸張状態及び退避状態を有する。前記サポートレッグが折り畳み状態にある場合、前記伸縮部は前記退避状態から前記伸張状態への切り替えが制限される。前記サポートレッグが前記展開状態にある場合、前記伸縮部は前記退避状態から前記伸張状態に切り替えることできる。
【0031】
一実施形態において、前記ベッドフレーム構造は、前記サポートレッグに配置された、駆動部とロック機構とをさらに含む。前記サポートレッグが前記折り畳み状態にある場合、前記駆動部が前記ロック機構をロックするように操作されることにより、前記伸縮部が前記退避状態から前記伸張状態への切り替えが制限される。前記サポートレッグが前記展開状態にある場合、前記駆動部は前記ロック機構のロックを解除し、前記伸縮部は前記退避状態から前記伸張状態に切り替えることができる。
【0032】
一実施形態において、前記駆動部と、前記ロック機構とは、前記下足部に配置される。
【0033】
一実施形態において、前記サポートレッグは、前記ベッド本体に枢動可能に接続される。
【0034】
一実施形態において、前記サポートレッグが前記ベッド本体の底部に折り畳まれて前記折り畳み状態になると、前記駆動部は、前記ベッド本体によって駆動されて前記ロック機構をロックする。
【0035】
一実施形態において、前記ベッド本体は、フレームと、前記フレームの底部に配置された第一部とを含む。前記サポートレッグが前記第一部に折り畳まれて前記折り畳み状態になると、前記駆動部が前記第一部によって駆動されて前記ロック機構をロックする。
【0036】
一実施形態において、前記駆動部は係止部材を有する。前記ロック機構は、前記伸縮部に接続されたロック部材を含む。位置決め部材は、前記ロック部材に配置される。前記伸縮部は、前記折り畳み状態になるように操作されて、前記ロック部材を移動させ、前記サポートレッグは、前記退避状態になるように操作されて、これにより、前記駆動部が前記第一部によって圧縮されて、前記位置決め部材を係止するように前記係止部材を駆動する。前記サポートレッグが前記展開状態になるように操作されると、前記位置決め部材は前記係止部材からロック解除され、これにより、前記伸縮部は前記退避状態から前記伸張状態に切り替えられる。
【0037】
一実施形態において、前記ロック機構は、前記本体部に取り付けられた固定部をさらに含み、前記ロック部材の一端は、前記伸縮部に固定的に接続され、前記ロック部材の他端は、前記固定部に摺動可能に配置される。
【0038】
一実施形態において、前記ロック部材は摺動部を有する。前記固定部には、前記摺動部内に延在する摺動部材が設けられる。前記摺動部材と前記摺動溝の案内作用により、前記伸縮部は本体部内に退避され、且つ前記退避状態になる。
【0039】
一実施形態において、前記ロック機構は、前記伸縮部と前記固定部との間に位置するリセット部をさらに含む。前記本体部は、中空構造を有する。前記ロック部材、前記固定部、及び前記リセット部は、前記中空構造内に位置する。前記固定部には第一取付溝が形成される。前記伸縮部には第二取付溝が形成される。前記リセット部は、前記第一取付溝と前記第二取付溝との間に位置する。
【0040】
一実施形態において、前記ベッド本体は、接続部材をさらに含み、前記接続部材の一端は、前記第一部に摺動可能に接続され、前記接続部材の他端は、前記サポートレッグに接続される。
【0041】
一実施形態において、復元部材が、前記固定部と前記駆動部との間に配置される。
【0042】
一実施形態において、前記駆動部は、駆動部本体と、前記駆動部本体に位置する駆動ピンとを含む。前記本体部は、貫通孔を有する。前記駆動部本体は、前記本体部の前記中空構造内に位置する。前記駆動ピンは、前記貫通孔から延出する。前記サポートレッグが前記折り畳み状態にある場合、前記第一部は、前記駆動ピンを押圧する。
【0043】
一実施形態において、前記駆動部本体には、第一位置決め部が配置される。前記固定部には、前記第一位置決め部と係合する第二位置決め部が配置される。前記駆動部は、前記第一部によって圧縮され、これにより、前記第二位置決め部と前記第一位置決め部とが互いに係合して位置決めされる。
【0044】
一実施形態において、前記第二位置決め部は、前記摺動部材に接続され、前記摺動部材における前記駆動部に面する側に位置する。
【0045】
一実施形態において、前記本体部には、前記第一部を位置決めするための規制部が配置される。
【0046】
一実施形態において、前記ロック部材には、抵抗構造が配置され、前記伸縮部は、前記摺動部材を駆動して前記抵抗構造に打ち勝って移動させるように操作される。
【0047】
一実施形態において、前記抵抗構造は、前記摺動部に位置する。
【0048】
一実施形態において、前記抵抗構造は、前記摺動部内に配置された緩衝部を含む。前記緩衝部が前記摺動部材によって圧迫されると、前記緩衝部は弾性変形する。
【0049】
一実施形態において、前記抵抗構造は、中空部を含む。前記中空部は、前記摺動部の一側または両側における前記緩衝部に対応する位置に配置される。前記緩衝部が前記摺動部材によって圧迫されると、前記緩衝部は前記中空部に向かって弾性変形する。
【0050】
上記の説明は、本出願の技術的解決策の概要にすぎない。本出願の技術的手段をより明確に理解するために、本出願の1つまたは複数の実施形態と組み合わせて、添付の図面を参照しながら、以下で詳細な説明を行う。
【0051】
本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下では、実施形態の説明に役立つ添付の図面を簡単に説明する。以下の説明における添付の図面は、本出願のいくつかの実施形態を示しており、当業者は、これらの添付の図面に基づいて他の図面をさらに得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【
図1】
図1は、一実施形態によるベッドフレーム構造の斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示すベッドフレーム構造の摺動アセンブリの斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1に示すベッドフレーム構造の正面図である。
【
図4】
図4は、
図1に示すベッドフレーム構造のサポートロッドの横断面図である。
【
図5】
図5は、
図3に示すベッドフレーム構造のアームレストが枢動接続点の下の位置まで下方へ摺動することを示す概略図である。
【
図6】
図6は、
図5に示すベッドフレーム構造の第一ロッド部が内側に回転して折り畳み状態になることを示す概略図である。
【
図7】
図7は、
図6に示すベッドフレーム構造のサポートレッグが内側に回転して折り畳み状態になることを示す概略図である。
【
図8】
図8は、
図7に示すベッドフレーム構造の上面図である。
【
図9】
図9は、
図8に示すベッドフレーム構造のサポートレッグの伸縮部が内側に退避することを示す概略図である。
【
図10】
図10は、
図1に示すベッドフレーム構造のサポートレッグの展開状態の斜視図である。
【
図12】
図12は、
図1に示すベッドフレーム構造のサポートレッグの折り畳み状態の斜視図である。
【
図14】
図14は、一実施形態によるベッドフレーム構造の斜視図である。
【
図15】
図15は、
図14に示すベッドフレーム構造の上面図であり、伸縮部が本体部に対して伸張状態にある。
【
図16】
図16は、
図14に示すベッドフレーム構造の上面図であり、伸縮部が本体部に対して退避状態にある。
【
図20】
図20は、
図14に示すベッドフレーム構造の1つのサポートレッグが折り畳み状態にあることを示す斜視図である。
【
図21】
図21は、下足部と駆動部との間の接続関係を示す斜視図であり、伸縮部が伸張状態にある。
【
図23】
図23は、下足部と駆動部との間の別の状態の接続関係を示す斜視図であり、伸縮部が退避状態にあり、位置決め部材が係止部材に係止されている。
【
図25】
図25は、下足部と駆動部との間のさらに別の状態の接続関係を示す概略図であり、位置決め部材が係止部材からロック解除されていることを示す。
【
図33】
図33は、
図29に示すベッドフレーム構造の伸縮部のさらに別の伸縮状態の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
本出願の理解を容易にするために、添付の図面を参照して以下で本出願をより詳細に説明する。しかしながら、本出願は、多くの異なる形態で実現することができ、本明細書に記載された実施形態に限定されるものではない。一方、実施形態を提供する目的は、本出願に開示された内容をより明確かつ完全的に理解することである。
【0054】
特に定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語の意味は、本出願が属する技術分野の当業者が通常理解する意味と同じである。本出願において、本出願の明細書で使用される用語は、単に特定の実施形態を説明することを目的とするものであり、本出願を限定することを意図するものではない。本明細書で使用される用語「および/または」は、1つまたは複数の関連リスト項目の任意およびすべての組み合わせを含む。
【0055】
図1、
図3、
図5、及び
図6を参照して、一実施形態によるベッドフレーム構造100は、底部アセンブリ1及び2つのサポートアセンブリ2を含む。2つのサポートアセンブリ2の底部は、底部アセンブリ1に固定され、2つのサポートアセンブリ2は、間隔をおいて底部アセンブリ1の上方に配置される。2つのサポートアセンブリ2のそれぞれは、折り畳み可能である。具体的には、サポートアセンブリ2は、サポートアセンブリの両端が折り畳まれるように回転することを可能にする枢動接続点21を有する。また、ベッドフレーム構造100は、2つのアームレスト3をさらに含む。2つのアームレスト3は、間隔をおいて2つのサポートアセンブリ2の間に配置される。2つのアームレスト3の両端は、上下に移動できるように2つのサポートアセンブリ2にそれぞれ配置される。底部アセンブリ1、サポートアセンブリ2、2つのアームレスト3は、共に休憩スペース4を形成する。2つのアームレスト3が枢動接続点21の下の位置まで下方へ摺動すると、2つのサポートアセンブリ2はそれぞれ内側に折り畳むことができ、それによってベッドフレーム構造100を折り畳むことができる。このようにして、他の方法に比べて、操作が簡単で便利である。
【0056】
図1及び
図3を参照して、サポートアセンブリ2は、2つのサポートロッド22と、接続ロッド23とを含む。枢動接続点21は、各サポートロッド22の両端の間の位置に配置される。接続ロッド23は、2つのサポートロッド22の間に固定的に接続される。本実施形態において、2つのサポートロッド22の一端は、接続ロッド23に固定的に接続され、2つのサポートロッド22の他端は、底部アセンブリ1に固定される。2つのアームレスト3は、上下に移動できるように2つのサポートロッド22にそれぞれ配置される。具体的に、各サポートロッド22は、第一ロッド部221と、第二ロッド部222とを含む。第一ロッド部221と第二ロッド部222は、枢動接続点21によって枢動可能に接続される。第二ロッド部222の底部は、底部アセンブリ1に固定される。
【0057】
図4も参照して、サポートロッド22は、係止部材223をさらに含む。本実施形態において、係止部材223の一端は、第一ロッド部221に移動可能に配置され、係止部材223の他端は、第二ロッド部222に係止される。係止部材223が第二ロッド部222から係合解除するように移動させられることにより、第一ロッド部221が第二ロッド部222に対して折り畳み状態に回転可能になる。第一ロッド部221に摺動溝221aが形成され、第二ロッド部222の上部に係止溝222aが形成される。係止部材223は、摺動部223aと、摺動部223aに接続された係止部223bとを含む。摺動部223aは摺動溝221a内に移動可能に配置され、摺動部223aの構造の一部は外部に露出される。係止部223bは係止溝222a内に係止される。係止部材223は、上方に押し上げられて、摺動溝221aに沿って移動することにより、係止部材223の係止部223bは係止溝222aから係合解除される。これにより、第一ロッド部221と第二ロッド部222とのロックが解除され、第一ロッド部221は、第二ロッド部222に対して内側に回転して折り畳み状態になる。
【0058】
図4を参照して、摺動部223aには、摺動部を容易に移動させるための溝223cがさらに形成される。ユーザは、摺動部223aの溝223cに力を加えて、摺動部223aを駆動して下方に移動させることができる。さらに、サポートアセンブリ2は、係止部材223をリセットするように構成された第一弾性リセット部材6をさらに含む。本実施形態において、第一弾性リセット部材6は、摺動溝221a内に配置され、且つ第一ロッド部221と係止部材223との間に位置する。係止部材223が上方に押し上げられると、係止部材223が第一弾性リセット部材6を圧縮し、これにより係止部223bが係止溝222aから係合解除される。係止部材223に力が加えられていない場合に、係止部223bは、第一弾性リセット部材6の弾性復元力によって、再び係止溝222aに係止される。本実施形態において、第一弾性リセット部材6は、圧縮ばねであるが、これに限定されない。別の実施形態において、係止部材223の一端が第二ロッド部222に移動可能に配置され、この場合、係止部材223の他端が第一ロッド部221内に係止されることが理解され得る。
【0059】
図1及び
図2を参照して、ベッドフレーム構造100は、2つのサポートレッグ5をさらに含む。2つのサポートレッグ5は、間隔をおいて底部アセンブリ1の下方に配置される。具体的には、底部アセンブリ1は、4つの底部ロッド11を含む。4つの底部ロッド11は、順に固定的に接続されて閉鎖矩形構造を形成する。2つのサポートレッグ5は、2つの対向する底部ロッド11にそれぞれ接続される。第二ロッド部222は、各底部ロッド11に固定される。本実施形態において、サポートレッグ5は底部ロッド11に枢動可能に接続され、サポートレッグ5は、ベッドフレーム構造100を折り畳むために、底部ロッド11に対して内側に回転し、折り畳み状態になる。さらに、底部アセンブリ1は、横ロッド12と、摺動アセンブリ13とをさらに含む。横ロッド12は、2つの対向する底部ロッド11の間に接続される。各摺動アセンブリ13の一端は、横ロッド12に摺動可能に配置され、摺動アセンブリ13の他端は、サポートレッグ5に枢動可能に接続される。摺動アセンブリ13は、横ロッド12に沿って摺動し、サポートレッグ5を折り畳み状態に回転させる。具体的には、摺動アセンブリ13は、摺動スリーブ131と、連動部材132とを含む。摺動スリーブ131は、横ロッド12に摺動可能にスリーブ装着される。連動部材132の一端は、摺動スリーブ131に枢動可能に接続され、連動部材132の他端は、サポートレッグ5に枢動可能に接続される。摺動スリーブ131は、横ロッド12に沿って摺動するように駆動され、これによって連動部材132を回転させ、連動部材132がサポートレッグ5を内側に回転させて折り畳み状態にする。
【0060】
図2に示すように、さらに、摺動アセンブリ13は、ロック部材133をさらに含む。ロック部材133は、摺動スリーブ131に配置され、且つ横ロッド12の位置決め部内に選択的に係止される。ロック部材133は、横ロッド12の位置決め部から係合解除されるように操作され、これにより、摺動スリーブ131は、横ロッド12に沿って摺動可能になる。具体的には、ロック部材133は、フック部133aと、フック部133aに接続されたロック解除ボタン部133bとを含む。フック部133aは、横ロッド12の位置決め部に選択的に係止され、ロック解除ボタン部133bは、摺動スリーブ131に枢動可能に接続される。ロック解除ボタン部133bは、回転し、フック部133aを横ロッド12の位置決め部から係合解除させることにより、摺動スリーブ131をロック解除し、摺動スリーブ131が横ロッド12に沿って移動可能になる。別の実施形態において、ロック部材133は、横ロッド12内に摺動可能に係止されてもよい。ロック部材133が引き出され、これにより、ロック部材133が横ロッド12から係合解除され、摺動スリーブ131が横ロッド12に沿って摺動可能になる。
【0061】
引き続き
図2を参照して、摺動アセンブリ13は、ロック解除ボタン部133bをリセットするように構成された第二弾性リセット部材7をさらに含む。第二弾性リセット部材7は、ロック解除ボタン部133bと摺動スリーブ131との間に配置される。ロック解除ボタン部133bが押されて回転すると、ロック解除ボタン部133bは、第二弾性リセット部材7を圧縮し、且つフック部133aを回転させて横ロッド12から係合解除させることにより、摺動スリーブ131は、横ロッド12に沿って移動可能になる。摺動スリーブ131が逆方向に摺動すると、ロック解除ボタン部133bは、第二弾性リセット部材7の弾性復元力によって回転し、且つフック部133aを回転させ、これにより、フック部133aは、再び横ロッド12に係止される。第二弾性リセット部材7は圧縮ばねでもよいが、これに限定するものではない。
【0062】
図10~
図13を参照して、ロック部材133を位置決めするように構成された位置決め部は、横ロッド12に設けられる。位置決め部は、第一係止位置121及び第二係止位置122を含む。本実施形態において、第一係止位置121及び第二係止位置122は、横ロッド12に形成された矩形溝である。ロック部材133のフック部133aが第一係止位置121に係止されると、サポートレッグ5は底部アセンブリ1に対して展開状態にロックされる。ロック部材133のフック部133aが第二係止位置122に係止されると、サポートレッグ5は底部アセンブリ1に対して折り畳み状態にロックされる。ロック解除ボタン部133bは、回転し、フック部133aを回転させ、これにより、フック部133aを第一係止位置121または第二係止位置122から係合解除させることにより、摺動スリーブ131をロック解除する。このようにして、摺動スリーブ131は、横ロッド12に沿って移動可能であり、これにより、連動部材132を介してサポートレッグ5を回転させて展開又は折り畳みにする。
【0063】
図1及び
図7~
図9を参照して、サポートレッグ5は、サポートレッグ本体51と、伸縮部52とを含む。サポートレッグ本体51の上端は、底部アセンブリ1に枢動可能に接続され、伸縮部52は、横方向に移動できるようにサポートレッグ本体51の下端に配置される。本実施形態において、サポートレッグ本体51が底部アセンブリ1に対して内側に回転して折り畳み状態になると、伸縮部52をサポートレッグ本体51内に退避されるように移動させることができる。このようにして、折り畳み後のベッドフレーム構造100の体積をさらに低減することができ、これは、他の方法に比べて保管がさらに便利になる。また、サポートレッグ5は脚輪53をさらに含み、脚輪53は伸縮部52に枢動可能に接続される。脚輪53はベッドフレーム構造100全体を駆動して移動させることができる。
【0064】
図1を参照して、各アームレスト3には、アームレストをサポートアセンブリの上部にロックするか、またはアームレストをサポートアセンブリ2の上部からロック解除するように構成されたアームレストロックアセンブリ31が設けられる。アームレストロックアセンブリ31は、既存のロックアセンブリを採用することができる。例えば、アームレストロックアセンブリ31は、既存の押圧部材、回転ホイール、スチールワイヤ、及びアームレストロック部材133の組み合わせを採用して、回転ホイールを駆動して回転させ、押圧部材を押圧することによってスチールワイヤを引っ張ってもよい。このようにして、スチールワイヤは、アームレストロック部材133を引っ張ってサポートロッド22の第一ロッド部221から係合解除させるために用いられる。これにより、アームレスト3のロックを解除して下方に移動させることができる。この構造はベビーベッドなどの子供用製品に広く使用されており、したがって、本明細書では詳細を説明しない。
【0065】
ベッドフレーム構造100の具体的な動作原理を、
図1~
図9を参照して以下に簡単に説明する。
【0066】
ベッドフレーム構造100が折り畳まれる必要がある場合、アームレスト3は、サポートロッド22の枢動接続点21の下の最も低い位置まで下方へ摺動するように駆動されることができる。そして、係止部材223を上方に押し上げて摺動溝221aに沿って移動させることにより、係止部材223の係止部223bが第二ロッド部222から係合解除される。このようにして、第一ロッド部221と第二ロッド部222とのロックが解除される。両側の第一ロッド部221が内側に回転して折り畳み状態になる。次に、ロック部材133のロック解除ボタン部133bを押圧してフック部133aを回転させて横ロッド12の位置決め部から係合解除させることにより、摺動スリーブ131をロック解除する。両側の摺動スリーブ131を横ロッド12に沿って内側に移動させることにより、連動部材132を介してサポートレッグ5を折り畳み状態に回転させる。最後に、伸縮部52は、サポートレッグ本体51内に退避するように駆動される。このようにして、折り畳まれたベッドフレーム構造100の体積をさらに低減することができ、これは、他の方法に比べて保管がより便利になる。
【0067】
上記に基づいて、上記のベッドフレーム構造100のサポートアセンブリ2は、サポートアセンブリの両端が折り畳み状態に回転することを可能にする枢動接続点21が設けられ、アームレスト3の両端は、上下に移動できるように2つのサポートアセンブリ2に配置することができ、2つのアームレスト3は、枢動接続点21の下の位置まで下方へ摺動されることができ、その後、2つのサポートアセンブリ2は内側に回転して折り畳み状態になる。最後に、両側のサポートレッグ5をそれぞれ内側に回転させて折り畳むことで、ベッドフレーム構造100を折り畳む。折り畳みが簡単で便利であり、構造が簡単で、製造コストが低い。したがって、このベッドフレーム構造は、広く普及するのに適する。
【0068】
図14~
図16を参照して、別の実施形態によるベッドフレーム構造100は、収容空間を有するベッド本体10と、ベッド本体10をサポートすることができるサポートレッグ5とを含む。使用時、幼児や幼い子供を収容空間に入れることができる。各サポートレッグ5は、ベッド本体10に対して折り畳み可能であり、展開状態及び折り畳み状態を有する。
【0069】
サポートレッグ5は、サポート部331と、サポート部331に接続された下足部350とを含む。下足部350は、本体部351と、伸縮部52とを含む。伸縮部52は、本体部351に対して伸縮可能であり、伸張状態(
図15参照)及び退避状態(
図16参照)を有する。サポートレッグ5が折り畳み状態にある場合、伸縮部52は退避状態から伸張状態への切り替えが制限される。サポートレッグ5が展開状態にある場合、伸縮部52は退避状態から伸張状態に切り替えることができる。即ち、サポートレッグ5が折り畳み状態にある場合に、伸縮部52が本体部351に対して退避状態に退避するように操作され、伸縮部52の伸縮が制限される。サポートレッグ5が展開状態にある場合、伸縮部52は伸縮自在である。使用されない場合、サポートレッグ5をベッド本体10に対して折り畳んで折り畳み状態にすることで、伸縮部52が退避状態から伸張状態に切り替えることを制限し、ベッドフレーム構造の占有空間を効果的に減少させ、収納及び運搬を容易にする。サポートレッグ5が展開状態にある場合に、伸縮部52は、使用を容易にするために、退避状態から伸張状態に切り替えられる。
【0070】
本体部351はサポート部331に接続され、本体部351の両端には伸縮部52が設けられていることにさらに留意すべきである。伸縮部52が本体部351に対して伸張状態にある場合、ベッドフレーム構造100はベビーベッドとして使用することができる。ベッドフレーム構造100がベッドサイドベッドとして使用される場合、成人用ベッドに当接すると、伸縮部52が退避することにより、伸縮部52は、本体部351に対して退避状態となり、ベッドサイドベッドが成人用ベッドに近づき、ベッドフレーム構造の使用が容易となる。
【0071】
図14~
図19を参照して、ベッドフレーム構造100は、各サポートレッグ5に設けられた駆動部70(
図22参照)と、ロック機構とをさらに含む。サポートレッグ5が折り畳み状態にある場合、駆動部70がロック機構をロックするように操作されることにより、伸縮部52は、退避状態から伸張状態への切り替えが制限される。サポートレッグ5が展開状態にある場合、駆動部70はロック機構のロックを解除し、伸縮部52は退避状態から伸張状態に切り替えられる。ベッド本体10は、4つの側部及び底部を有する。一実施形態において、サポートレッグ5がベッド本体10の底部に折り畳まれて折り畳み状態になると、駆動部70は、ベッド本体10によって駆動されてロック機構を係止する。駆動部70を駆動してロック機構を係止するベッド本体10の任意の部分は、本出願の保護範囲に含まれることに留意すべきである。さらに、ベッド本体10は、フレーム311と、フレーム311の底部に配置された第一部315とを含む(
図14参照)。サポートレッグ5が第一部315に折り畳まれて折り畳み状態になると、駆動部70が第一部315によって駆動されてロック機構を係止する。ベッド本体10は、接続部材313をさらに含み、接続部材313の一端は、第一部315に摺動可能に接続され、接続部材313の他端は、サポートレッグ5に接続される。接続部材313は、ベッド本体10に対してサポートレッグ5を折り畳むように摺動される。本実施形態において、フレーム311は、上部フレーム3111と、下部フレーム3113と、上部フレーム3111と下部フレーム3113との間に位置する複数のポスト3115とを含む。第一部315は、下部フレーム3113に位置し、下部フレーム3113によって形成される構造は、ベッド本体10の底部であると理解してもよい。
【0072】
図20~
図25を参照して、駆動部70は係止部材3711を有する。ロック機構は、伸縮部52に接続されたロック部材355を含む。位置決め部材553は、ロック部材355に配置される。伸縮部52が退避状態になるように操作されると、伸縮部52がロック部材355に固定的に接続されるため、伸縮部52はロック部材355を固定部57に向かって退避させるように駆動し、位置決め部材553は固定部57に接近することができる。サポートレッグ5がベッド本体10に対して折り畳まれるように操作されると、駆動部70は第一部315によって圧縮され、位置決め部材553は係止部材3711に係止される。位置決め部材553が係止部材3711に係止されると、伸縮部52は常に退避状態にあり、即ち、伸縮部52はロックされ、伸張することができない。サポートレッグ5がフレーム311に対して展開状態になるように操作されると、位置決め部材553は係止部材3711からロック解除される。即ち、サポートレッグ5が展開状態になるように操作されると、第一部315は駆動部70に圧力を加えない。駆動部70が伸張して係止部材3711及び位置決め部材553を駆動してロックを解除すると、リセット部59によって、伸縮部52は固定部57から離れて伸張状態になる。
【0073】
図20~
図25を参照して、ロック機構は、本体部351に取り付けられた固定部57と、伸縮部52と固定部57との間に位置するリセット部59とをさらに含む。本体部351は中空構造を有し、ロック部材355、固定部57、及びリセット部59は中空構造内に位置する。ロック部材355の一端は、伸縮部52に固定的に接続され、ロック部材355の他端は、固定部57に摺動可能に配置される。また、ロック部材355は摺動部551を有し、固定部57には、摺動部551内に延在する摺動部材571が設けられる。摺動部551と摺動部材571とは摺動嵌合する。伸縮部52が成人用ベッドに当接すると、伸縮部52は外力によってリセット部59の弾性力に打ち勝ち、本体部351の中空構造内に退避し、これにより、ロック部材355が固定部57に向かって摺動するように駆動される。摺動部材571と摺動部551の案内作用により、伸縮部52は本体部351内に退避して退避状態になる。また、固定部57には第一取付溝573が形成され、伸縮部52には第二取付溝531が形成され、リセット部59は第一取付溝573と第二取付溝531との間に位置する。具体的には、リセット部59はばねを含んでもよいが、これに限定されない。ベッドフレーム構造100をより便利に移動させるために、伸縮部52に移動部533が配置される。
【0074】
図20~
図25を参照して、復元部材90が、固定部57と駆動部70との間に配置される。復元部材90は、駆動部70を固定部57から離れさせるように駆動する傾向がある。具体的には、復元部材90は、ばねを含んでもよいが、これに限定されない。また、駆動部70は、駆動部本体71と、駆動部本体71に位置する駆動ピン73とを含む。本体部351は、貫通孔を有し、駆動部本体71は、本体部351の中空構造内に位置する。一実施形態において、使用寿命を延長するために、駆動部本体71と駆動ピン73とは一体に形成される。駆動ピン73が貫通孔から延出すると、サポートレッグ5は折り畳み状態になり、第一部315は駆動ピン73を押圧する。駆動部本体71には、第一位置決め部713が配置される。固定部57には、第一位置決め部713と係合する第二位置決め部575が配置される。駆動部70は、第一部315によって圧縮され、第二位置決め部575は第一位置決め部713内に位置し、駆動部70の振動を防止する。具体的には、第二位置決め部575は、摺動部材571に接続され、摺動部材571における駆動部70に面する側に位置する。第一部315が駆動ピン73をより正確かつ安定的に押圧するために、本体部351には、第一部315を位置決めするための規制部513が設けられる。規制部513は、第一規制部5131及び第二規制部5133を含み(
図19参照)、規制部513の数は、必要に応じて調整することができ、これに限定されない。駆動ピン73は、貫通孔から延出した後、第一規制部5131と第二規制部5133との間に位置する。サポートレッグ5が折り畳み状態にある場合、第一部315は、駆動ピン73を正確に押圧する。
【0075】
図27~
図34を参照して、ロック部材355には、抵抗構造80が配置される。伸縮部52は、摺動部材571を駆動して抵抗構造80に打ち勝って移動させるように操作される。即ち、加えられた外力が規定値に達すると、伸縮部52は、摺動部材571が抵抗構造80を乗り越えるように駆動する。つまり、伸縮部52が完全に伸張したり伸びたりしたときには、摺動部材が抵抗構造80を乗り越えることを可能にするために、抵抗構造80を打ち勝つための一定の推力が必要とし、伸縮部52が勝手に伸張したり退避したりすることを防止することができる。例えば、推力は>50ニュートン(N)に設定されることができるが、これに限定されない。このようにして、伸縮部52が完全に伸張するまで、摺動部材が抵抗構造80を乗り越えることができる。したがって、実際の需要に応じて推力を設定することができる。一実施形態において、抵抗構造80は摺動部551に配置される。具体的には、抵抗構造80は緩衝部83を含み、緩衝部83は摺動部551内に突出する。緩衝部83が摺動部材571によって圧迫されると、緩衝部83は弾性変形する。
【0076】
さらに、抵抗構造80は、中空部81をさらに含む。中空部81は、摺動部551の一側または両側における緩衝部83に対応する位置に配置される。緩衝部83が摺動部材571によって圧迫されると、緩衝部83は中空部81に向かって弾性変形する。
図29~
図34に示すように、伸縮部52が退避状態と完全伸張状態との間で変化する場合、抵抗構造80の抵抗が打ち勝たれない限り、伸縮部が折り畳まれたり展開されたりしないので、伸縮部52は、自由に伸縮することができない。このようにして、安全で信頼性がある。抵抗構造80の数は、1つ、2つ、またはそれ以上であってもよいが、それらに限定されず、抵抗構造の構造及び形状は、本実施形態で説明されるものに限定されない。伸縮部52に加わる外力は、押したり引いたりすることで抵抗構造80の抵抗に打ち勝つために用いられる。具体的には、本実施例において、図中のK方向の推力を利用する場合、
図33~
図34に示すように、伸縮部52が退避状態にあり、摺動部材571は、推力によって緩衝部83に向かって移動する(
図31~
図32参照)。当該推力が緩衝部83の弾性力に打ち勝つと、摺動部材は緩衝部83を乗り越えて完全伸張状態になる(
図19~
図20参照)。
【0077】
以下、
図14~
図34を参照して、ベッドフレーム構造100の動作原理を具体的に説明する。
【0078】
伸縮部52が本体部351に対して伸張状態にある場合、ベッドフレーム構造100が安定して立っており、ベッドフレーム構造100をベビーベッドとして使用することができる。
【0079】
ベッドフレーム構造100がベッドサイドベッドとして使用される必要がある場合、ベッドフレーム構造100は成人用ベッドの近くに移動される。伸縮部52は成人用ベッドに当接し、伸縮部52は外力によってリセット部59の弾性力に打ち勝ち、本体部351内に退避し、これによってロック部材355を固定部57に向かって摺動させる。摺動部材571と摺動部551の案内作用により、伸縮部52は本体部351内に退避し、退避状態となり、ベッドフレーム構造100は成人用ベッドに近づく。
【0080】
ベッドフレーム構造100が必要ではなくなった場合、ベッドフレーム構造100を折り畳むことができる。サポートレッグ5がベッド本体10に向かって折り畳まれるように操作されて折り畳み状態となり、第一部315が駆動ピン73を押圧し、駆動ピン73が駆動部本体71を駆動して復元部材90の弾性力に打ち勝って固定部57に向かって移動させる。次に、伸縮部52が退避するように操作され、ロック部材355上の位置決め部材553は、係止部材3711が位置決め部材553に係止されるまで、固定部57に近づくように駆動され、伸縮部52は、退避状態にロックされる。
【0081】
ベッドフレーム構造100を展開する必要がある場合、サポートレッグ5は展開状態になるように操作され、第一部315は駆動部70に圧力を加えない。復元部材90により、駆動部70は、伸張して、係止部材3711を位置決め部材553からロック解除させる。また、リセット部59によって、伸縮部52は固定部57から離れて伸張状態になる。接続部材313はサポートレッグ5に組み付けられ、ベッドフレーム構造100は正常に使用することができる。
【0082】
従来技術と比較して、上記ベッドフレーム構造100が使用されていない場合、伸縮部52は、本体部351に対して退避して、退避状態になる。また、サポートレッグ5をベッド本体10に対して折り畳んで折り畳み状態にすることにより、伸縮部52が退避状態から伸張状態に移行することを制限し、ベッドフレーム構造の占有空間を効果的に減少させ、収納及び運搬を容易にする。サポートレッグ5が展開状態にある場合、伸縮部52を退避状態から伸張状態に変化させ、使用を容易にする。
【0083】
前述の開示は、本出願の例示的な実施形態を含み、本出願の保護範囲を制限することは意図していない。したがって、本出願の特許請求の範囲に基づいて行われる同等の変形は、本出願の範囲内に入るものとする。
【国際調査報告】