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特表2023-550460携帯可能頭部及び首部サポート・ピロー
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-01
(54)【発明の名称】携帯可能頭部及び首部サポート・ピロー
(51)【国際特許分類】
   A47G 9/10 20060101AFI20231124BHJP
   A61G 13/12 20060101ALI20231124BHJP
【FI】
A47G9/10 V
A47G9/10 E
A61G13/12 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023530562
(86)(22)【出願日】2021-11-19
(85)【翻訳文提出日】2023-07-12
(86)【国際出願番号】 US2021060216
(87)【国際公開番号】W WO2022109350
(87)【国際公開日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】17/352,289
(32)【優先日】2021-06-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/274,321
(32)【優先日】2021-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/100,296
(32)【優先日】2020-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523184331
【氏名又は名称】マニ、マーク
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マニ、マーク
【テーマコード(参考)】
3B102
4C341
【Fターム(参考)】
3B102AA09
3B102AB07
3B102AC01
4C341MM04
4C341MN12
(57)【要約】
サポート・ピロー・アセンブリは直立の及び/又はもたれかかって着座した及び仰向けの姿勢にあるユーザのために頭部及び隣接首部最適支持体を提供するように設計された携帯可能サポート・ピローを含む。ピローは任意選択で後頭を確実に支持する穴を持つように構成され、より高い又はより短いプロファイルで構成され得、ユーザの首部及び頭部を適切な整列状態に維持するようにテーパ付けされる。サポート・ピロー・アセンブリは十分に堅固で且つ頭部転回及び首部ねじれを防止するように輪郭付けられる単一ピース・フォームで構成され、サポート・ピローは任意選択で有用性、圧縮性、安定性及び快適性を提供するために外部支持パネルを持つように構成される。サポート・ピロー・アセンブリは任意選択で頭部に対する補助支持を提供するために使用され得る調整可能ストラップを含み、携帯可能ピローに圧壊され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仰向け、傾斜、直立姿勢においてユーザの首部及び頭部を支持するためのピローであって、ピロー・アセンブリは、
a.ヘッドレスト部分と、
b.前記ユーザの前記頭部を支持するための第1及び第2のサイド・レストであって、前記ヘッドレスト部分は前記サイド・レスト間に位置決めされ、前記ヘッドレスト部分は、前記頭部及び首部の後方部を支持するための湾曲内部を備え、前記湾曲内部は、前記湾曲内部の下部分におけるより小さい半径までテーパが付く前記湾曲内部の上部分におけるより大きい半径を有する、第1及び第2のサイド・レストと、
c.弧形下部分であって、前記下部分は前記ユーザの前記首部のうなじに載り、さらに、前記弧形下部分の上部は、前記ヘッドレストのベースに位置決めされ、前記弧形下部分の下部は、前記サイド・レストのベースに位置決めされる、弧形下部分と、
d.前記ヘッドレスト部分の第1及び第2の横方向側面上の第1及び第2の耳リセスであって、前記ユーザの耳を収納するように構成される、第1及び第2の耳リセスと、
e.前記弧形下部分の第1及び第2の側面の下部上の第1及び第2の僧帽筋リセスであって、前記ユーザの僧帽筋を収納するように構成される、第1及び第2の僧帽筋リセスと
を備える、ピロー。
【請求項2】
前記ユーザの肩部に載る各サイド・レストの下方表面上に湾曲部をさらに備え、前記湾曲部は、前記ユーザの鎖骨エリアを覆うために後方肩部エリアから下方に延在するときに、後部から前部に下方に傾斜する、請求項1に記載のピロー。
【請求項3】
前記サイド・レストの下方表面は、前記サイド・レストの前記上部の最も前方の範囲の背後の2.54cm(1インチ)のポイントまで延在するだけであり、それにより、前記下方表面は、前記ユーザの鎖骨エリアを覆わない、請求項1に記載のピロー。
【請求項4】
各サイド・レストの前後軸と前記ピローの後部からの垂直ラインとの間の5度と20度との間の内側角度をさらに含む、請求項1、2、又は3に記載のピロー。
【請求項5】
各サイド・レストは、前記ピローの後部に対して前方に垂直に(90度)角度付けされる、請求項1、2、又は3に記載のピロー。
【請求項6】
圧壊構成に折り曲げることが可能であるように構成される、請求項1、2、3、4、又は5に記載のピロー。
【請求項7】
前記ピローの後部表面上に剛性支持体をさらに備える、請求項6に記載のピロー。
【請求項8】
前記ピローの後部上の前記剛性支持体は、前記ピローの後部の約70%をカバーする、請求項7に記載のピロー。
【請求項9】
前記剛性支持体は、前記第1のサイド・レストの横方向表面と同一平面上に整列される、請求項7又は8に記載のピロー。
【請求項10】
前記第1のサイド・レストの前部表面上に剛性支持体をさらに備える、請求項7、8、又は9に記載のピロー。
【請求項11】
前記第2のサイド・レストの横方向表面上に剛性支持体をさらに備える、請求項10に記載のピロー。
【請求項12】
前記第2のサイド・レストの横方向表面上に剛性支持体をさらに備える、請求項7、8、又は9に記載のピロー。
【請求項13】
前記第1のサイド・レストの内部上にノッチをさらに備え、前記ノッチは、前記サイド・レストが、携帯性のために内側に折り曲げられるときに、前記第2のサイド・レストの前内縁部を収納するように構成される、請求項1から12までのいずれか一項に記載のピロー。
【請求項14】
前記ピローの幅は約27cmである、請求項1から13までのいずれか一項に記載のピロー。
【請求項15】
前記サイド・レストの最も前方の範囲の後方2cmで測定された、前記ピローの高さは約15cmであり、前記サイド・レストの最も後方の範囲で測定された、前記ピローの後方高さは約13cmである、請求項1から14までのいずれか一項に記載のピロー。
【請求項16】
前記サイド・レストの最も前方の範囲の後方2cmで測定された、前記ピローの高さは約22cmであり、前記サイド・レストの最も後方の範囲で測定された、前記ピローの後方高さは約17cmである、請求項1から14までのいずれか一項に記載のピロー。
【請求項17】
前記ピローの下部から2.5cm且つ前記サイド・レストの最も横方向の範囲から3.5cmで測定された、前記ピローの前後深さは約18cmであり、前記サイド・レストの最も横方向の範囲から3.5cmで測定された、前記ピローの上部の前後深さは約15.5cmである、請求項1から14までのいずれか一項に記載のピロー。
【請求項18】
前記サイド・レストの前方高さは約22cmであり、後方高さは約17cmである、請求項1から14までのいずれか一項に記載のピロー。
【請求項19】
圧壊されるときに、前記ピローを圧縮するように構成される少なくとも1つのストラップをさらに備える、請求項1から18までのいずれか一項に記載のピロー。
【請求項20】
圧壊されるときに、前記ピローを圧縮するように構成される少なくとも2つのストラップを備える、請求項19に記載のピロー。
【請求項21】
前記耳リセスは、前記ユーザの耳の下部分を収納するために1/4楕円形状を有し、前記1/4楕円は、6cmの最大上下寸法、6cmの最大前後寸法、及び2.2cmの最大左右寸法(深さ)を有する、請求項1から20までのいずれか一項に記載のピロー。
【請求項22】
ポリエステル、ポリウレタン、ポリエーテル・ウレタン、ラテックス、粘弾性又はメモリ・フォームの単一ピースを含む、請求項1から21までのいずれか一項に記載のピロー。
【請求項23】
もたれかかった着座姿勢又は直立姿勢における頭部運動に対する支持を達成するのに十分に快適に軟質であるが堅固であるように構成される、請求項22に記載のピロー。
【請求項24】
約4.00462~80.0923kg/m(0.25~5lb/cu.ft.)密度の高圧圧縮成形ポリエーテル・ウレタンから作られる、請求項22に記載のピロー。
【請求項25】
前記密度は、4.00462~24.0277kg/m(0.25~1.5lb/cu.ft.)である、請求項24に記載のピロー。
【請求項26】
前記密度は、4.00462~16.01846kg/m(0.25~1lb/cu.ft.)である、請求項25に記載のピロー。
【請求項27】
前記ピローは、プラントベース材料から作られる、請求項1から22までのいずれか一項に記載のピロー。
【請求項28】
0.1~約2.5mm厚の平滑ポリウレタン又はプラスチックのコーティングを備える、請求項1から27までのいずれか一項に記載のピロー。
【請求項29】
前記平滑ポリウレタン又はプラスチックは、表面清浄又は減菌を可能にすることが可能である、請求項28に記載のピロー。
【請求項30】
前記平滑ポリウレタン又はプラスチックは、快適性を改善することが可能である、請求項29に記載のピロー。
【請求項31】
前記ピローを保護するために、適合する取り外し可能なカバー又はケースをさらに備え、前記カバー又はケースは、前記カバー又はケースの清浄又は置換のために取り外され得る、請求項30に記載のピロー。
【請求項32】
カラビナ、フック、及びループからなる群から選択される少なくとも1つのアタッチメント特徴部をさらに備える、請求項1から31までのいずれか一項に記載のピロー。
【請求項33】
前記ピローの剛性又は快適性を調整するために、膨張し収縮するように構成される一体化空気袋をさらに備える、請求項1から31までのいずれか一項に記載のピロー。
【請求項34】
前記ユーザの頭部に対して所定の場所に前記ピローを支持するように構成されるストラップをさらに備える、請求項1から31までのいずれか一項に記載のピロー。
【請求項35】
前記ストラップは、前記ユーザの頭部に当てて前記ヘッドレストを固定するために、左右に締め付けることが可能である、請求項34に記載のピロー。
【請求項36】
回復又は治療を必要としている患者の前記回復又は治療を改善するために構成され、前記ピローは、持続的気道陽圧(CPAP)マシン、酸素補給、又は同様なものと共に使用するための補助デバイスとして構成される、請求項1から35までのいずれか一項に記載のピロー。
【請求項37】
診断された病態、又は、背面配置睡眠についての心理的/生理的/快適性嗜好、又は、厳密に仰向け又は傾斜(90度直立を含む90度までの任意の量で、背部を持ち上げた)姿勢でもっぱら又は主に睡眠することを患者に要求する医療又は手術後状態を有する患者のためのよりよい睡眠のために構成される、請求項1から36までのいずれか一項に記載のピロー。
【請求項38】
携帯可能ピローを運ぶ方法であって、請求項1から37までのいずれか一項に記載の圧壊可能ピローの前記第2のサイド・レストを、前記第1のサイド・レストに向かって折り曲げること、及び、前記第2のサイド・レストの内縁部を前記第1のサイド・レスト内のノッチ内に格納することを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年11月20日に出願された米国出願第17/100,296号、現在、米国特許第11,160,400号(2021年11月2日に発行)の継続出願である、2021年6月19日に出願された米国出願第17/352,289号の一部継続出願であり、2021年11月1日に出願された米国仮出願第63/274,321号の利益を主張し、出願の全ては、参照により本明細書に明示的に組み込まれる。
【0002】
本発明は、最適支持及び快適性を提供するように構成される携帯可能頭部及び首部サポート・ピローに関する。より詳細には、本発明は、仰向けと直立の両方の姿勢において並びにユーザがもたれかかっている着座姿勢においてユーザの首部及び頭部を支持する改良型ピローを提供する。しかしながら、本明細書で開示するピローの有用性は、旅行に限定されない。ピローは、最適な頭部及び首部サポートを維持することが必要である医療現場で同様に使用され得る。
【背景技術】
【0003】
ピローは、典型的には仰向け姿勢において頭部及び首部用の緩衝材を一般に提供する。典型的には、旅行用ピロー等のサポート・ピローは、ユーザの頭部が前方又は後方に下がる或いは右か左に倒れることを防止するように設計された方法で、首部に対する堅固な支持を提供する。旅行用ピローは、典型的には、自動車、列車、バス、飛行機、及び同様なものにおける長旅の間に一般的であるように、ユーザが移動乗り物内にいる間、しばしば、或る範囲の角度で着座及び/又はもたれかかる姿勢でいる間、頭部及び首部を支持しなければならない。旅行者にとっての一般的な問題は、旅行中に睡眠することができないことである。別の問題は、ヘッドレストの欠如が休息を難しく且つ不快にする駅又は空港での長い待ち時間の間、旅行者が快適に休息することができないことである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許第9434283号
【特許文献2】韓国特許第101538695号
【特許文献3】米国特許第8584285B1号
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、家庭で、又は、旅行している間、例えば、飛行機上で休息及び睡眠のために使用され得る改良型サポート・ピローを提供する。サポート・ピロー・アセンブリは、直立、仰向け、及び/又は着座姿勢、及びその間の所定の範囲でユーザの首部及び頭部を最適に支持するように構成されるサポート・ピローを備える。1つ又は複数の実施例において、本明細書で開示するピローは、本発明をユーザの頭部によりよく固定するストラップを含む。サポート・ピロー・アセンブリは、直立姿勢にある間、肩部からユーザの頭部の上部まで延在する一対のサイド・レストをさらに含む。サポート・ピローは、頭部の後頭部分を支持するためにサイド・レストの対間にヘッドレストをさらに含む。ヘッドレストは、サイド・レストの対と比較してわずかに押し下げられ、ユーザの頭部が仰向け又は垂直姿勢或いは仰向けと垂直との間のもたれかかった角度姿勢にいる間、ユーザの頭部及び首部を前方姿勢で整列させる。
【0006】
サポート・ピローのヘッドレストは、上部分、中央部分、及び下部分をさらに含む。サポート・ピローの下部分は、首部の後部に巻き付き、ユーザの肩部に載るように設計される弧形になるように構成される。さらに、弧は、一方のサイド・レストから他方のサイド・レストまで延在する。弧の上部は、ヘッドレストのベースにあり、弧の下部は、サイド・レストのベースにあり、ユーザの胸部の前部に対して肩部に載る。ヘッドレストの中央部分は、頭部の中央部分を支持する。幾つかの実施例において、中央部分は、頭部の後頭又は後頭骨部を支持するための穴をさらに含む。さらに、ヘッドレストの後部の中央部分から弧の下部分までの領域は、ユーザがもたれかかる間、首部を適切な整列状態に維持するためにテーパ付けされる。ヘッドレストの上部分は頭部の後方部を支持する。ヘッドレストの上部分は、休息している間、頭部を適切な整列状態で収容するためにテーパ付けされる。しかしながら、幾つかの実施例において、サポート・ピローは、穴を有する必要はない。
【0007】
幾つかの実施例において、ピローは、仰向け、傾斜、又は直立姿勢のユーザの首部及び頭部を支持するように構成される。ピローは、ヘッドレスト部分と、ユーザの頭部を支持するための第1及び第2のサイド・レストであって、ヘッドレスト部分はサイド・レスト間に位置決めされ、ヘッドレスト部分は、頭部及び首部の後方部を支持するための湾曲内部を備え、湾曲内部は、その下部分におけるより小さい半径までテーパが付くその上部分におけるより大きい半径を有する、第1及び第2のサイド・レストと、弧形下部分であって、下部分はユーザの首部のうなじに載り、さらに、弧形下部分の上部は、ヘッドレストのベースに位置決めされ、弧形下部分の下部は、サイド・レストのベースに位置決めされる、弧形下部分と、ヘッドレスト部分の第1及び第2の横方向側面上の第1及び第2の耳リセスであって、ユーザの耳を収納するように構成される、第1及び第2の耳リセスと、弧形下部分の第1及び第2の側面の下部上の第1及び第2の僧帽筋リセスであって、ユーザの僧帽筋を収納するように構成される、第1及び第2の僧帽筋リセスとを備える。
【0008】
サポート・ピローは、任意選択で、頭部に対して所定の場所にサポート・ピローを支持するためにヘッドレストの下部に配置されたストラップをさらに含む。ストラップは、ユーザの頭部に当ててヘッドレストを固定するために左右に締め付けるようにヘッドレストに取り付けられ得る。ストラップは、さらに首部に巻き付けられ得、サイド・レストの対の一方のサイド・レストから始まって、ヘッドレストを介して、他のサイド・レストに接続する。さらに、ストラップは、ストラップの一方の側を他の側に固定するコネクタをさらに含む。コネクタは、ここでは、ストラップを共に接続するために、ボタン、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、複数のフック、及び/又は複数のバックル、及び同様なもののいずれかである。ストラップが、ユーザの頭部に当ててヘッドレストを固定する限り、異なる構成で使用され得ることが認識されるであろう。
【0009】
本発明の主要な目的は、仰向きから、もたれかかった角度での着座又は垂直までの姿勢でユーザの首部及び頭部を支持するためのサポート・ピロー・アセンブリを提供することである。サポート・ピロー部分は、飛行機内等でもたれかかった着座姿勢で又は直立姿勢で、頭部運動に抗する支持を達成するのに十分に堅固であるフォームの単一ピースから作られ得る。一実施例において、粘弾性フォーム(メモリ・フォーム又は低弾性ポリウレタン・フォーム(LRPu:Low-Resilience Polyurethane Foam))又はTopiFoam(登録商標)等の他のより軟質のフォーム層は、より大きな快適性のために頭部及び首部を載せるサポート・ピローの内部層として使用され得る。幾つかの実施例において、ブローアップ空気袋が、フォーム内に組み込まれて、有用性の中でもとりわけ、バッグ、ケース、又は同様なものに入れて運ぶために、親しみ易く且つサイズ最小化方法で使用と使用との間にピローを圧縮するために、ユーザが、空気袋を収縮させ、それを、ブック・サイズ・ケース、軟質クロス・タイプ・バッグ、又は、他の手段に格納するより大きい能力を生成する。
【0010】
幾つかの実施例において、ピローは、限定はしないが、ココナツ、トウモロコシ、亜麻、麻、ジュート、サイザル麻、大豆、コーン・スターチ、麻、天然繊維、及び同様なもの等の、プラントベース材料を含むバイオベース材料から作られ得る。幾つかの実施例において、ピローは、グリーン・セル・フォーム、コーン・スターチ、ミルク及び粘土ミックス、マイココンポジット、及び同様なもの等の生分解性材料から作られ得る。幾つかの実施例において、本明細書で説明するピローは、従来材料とバイオベース材料の組み合わせから作られる。「バイオベース(bio-based)」によって、プラント又は他の天然材料等の生体材料に由来することが意味される。幾つかの実施例において、ピローは、5%~95%バイオベース、10%~80%バイオベース、20%~70%バイオベース、30%~60%バイオベース、又は40%~50%バイオベースである。幾つかの実施例において、ピローは、約20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、又は95%バイオベースである。
【0011】
本発明の目的は、直立及び/又は仰向き姿勢、着座している間の中間の姿勢、又は、着座しもたれかかる姿勢において、ユーザが休息又は旅行している間に頭部及び首部に対する最適支持を提供する、堅固に構築されるが快適な軟質サポート・ピローを提供することである。
【0012】
本発明の別の目的は、飛行機内等で直立又はもたれかかった着座姿勢での睡眠にとっての主要な障害である頭部運動及び首部ねじれに抗する支持を提供するのに十分に強いサポート・ピロー・アセンブリを提供することである。
【0013】
本発明のさらに別の目的は、単一ピース・ポリエステル、ポリウレタン、ラテックス、粘弾性又はメモリ・フォームで構成されるサポート・ピロー・アセンブリを提供することである。
【0014】
本発明の別の目的は、後頭が載るための凹状リセスを有し、休息又は旅行中にユーザが頭部をもたれさせるときに、その生来の脊柱前弯を支持するために頸部に合うように形成するサポート・ピロー・アセンブリを提供することである。
【0015】
幾つかの実施例において、本開示は、仰向け姿勢でユーザの首部及び頭部を支持するための圧壊可能ピローを提供する。幾つかの実施例において、ピロー・アセンブリは、ヘッドレスト部分並びにユーザの頭部を支持するための第1及び第2のサイド・レストを備え、ヘッドレスト部分はサイド・レスト間に位置決めされ、ヘッドレスト部分は、頭部の後方部を支持するための湾曲内部を備える。さらに、サポート・ピローは、弧形下部分を備え、下部分はユーザの肩部に載り、さらに、弧形下部分の上部は、ヘッドレストのベースに位置決めされ、弧形下部分の下部は、サイド・レストの対のベースに位置決めされる。ピローは、ピローの後部の剛性支持体、第1のサイド・レストの前部の剛性支持体、及び第2のサイド・レストの外部の剛性支持体も備える。幾つかの実施例において、ピローは、上記第1のサイド・レストの内部にノッチをさらに含み、ノッチは、上記第2のサイド・レストの前内縁部を収納するように構成される。
【0016】
幾つかの実施例において、ピローの後部の剛性支持体は、ピローの後部の60%をカバーする。幾つかの実施例において、剛性支持体は、第1のサイド・レストの外部と同一平面に整列される。幾つかの実施例において、本開示は、本明細書で説明した圧壊可能ピローの第2のサイド・レストを、第1のサイド・レストに向かって折り曲げること、及び、第2のサイド・レストの内縁部を第1のサイド・レスト内のノッチ内に格納することを含む、携帯可能ピローを運ぶ方法を提供する。
【0017】
上記の及び関連する目的を達成するために、本発明は、添付図面に示す形態で具現化され得、しかしながら、図面が例証に過ぎないこと、及び、添付クレームの範囲内で示され説明される特定の構成において変更が行われ得ることに注意が向けられる。
【0018】
本発明は種々の例示的な実施例及び実装態様に関して上記で説明されるが、個々の実施例の1つ又は複数において説明される種々の特徴、態様、及び機能が、それらがそれに関して説明される特定の実施例にその適用性を限定されるのではなく、代わりに、本発明の他の実施例の1つ又は複数に対して、そのような実施例が説明されてもされなくても、また、そのような特徴が、説明される実施例の一部であるとして提示されてもされなくても、単独で又は種々の組み合わせで適用され得ることが理解されるべきである。そのため、本発明の幅及び範囲は、上記で説明した例示的な実施例の任意の実施例によって限定されるべきでない。
【0019】
幾つかの実例における「約(around)」、「およそ(about)」、「1つ又は複数(one or more)」、「少なくとも(at least)」、「限定はしないが(but not limited to)」等の幅広化する語及び句又は他の同様の句の存在は、より狭い事例が、そのような幅広化する句が存在しない場合がある実例において意図又は必要とされることを意味すると読み取られないものとする。「約」又は「およそ」によって、測定値が、挙げた測定値より10%以内高いか又は低いことが意味される。
【0020】
本発明の目的及び特徴は、添付図面と併せて以下の説明及び添付クレームからより完全に明らかになるであろう。これらの図面が本発明の典型的な実施例のみを示し、したがって、その範囲を限定するものと考えられないことを理解して、本発明は、添付図面の使用を通して、さらなる特異性及び詳細と共に記述され説明される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】サポート・ピローの斜視図である。
図2A】本発明によるサポート・ピローのヘッドレストの正面図である。
図2B】本発明によるサポート・ピローのヘッドレストの背面図である。
図2C】本発明による、真正面の眺めからのサポート・ピローのヘッドレストの側面図である。
図2D】本発明による、真正面の眺めからのサポート・ピローのヘッドレストの側面図である。
図2E】本発明によるサポート・ピローのヘッドレストの上面図である。
図2F】本発明によるサポート・ピローのヘッドレストの下面図である。
図3】後部が前部より長いテーパ付き側面を有するサポート・ピローを示す図である。
図4】本発明によるサポート・ピローのストラップを示す図である。
図5】サポート・ピロー・アセンブリの斜視図である。
図6】本明細書で説明する携帯可能サポート・ピローの正面図である。
図7】本明細書で説明する携帯可能サポート・ピローの正面図である。
図8】本明細書で説明する携帯可能サポート・ピローの上面図である。
図9】前剛性支持体を含む本明細書で説明する携帯可能サポート・ピローの正面図である。
図10】前剛性支持体を含む本明細書で説明する携帯可能サポート・ピローの正面図である。
図11】側面剛性支持体を含む本明細書で説明する携帯可能サポート・ピローの斜視図である。
図12】後剛性支持体を含む本明細書で説明する携帯可能サポート・ピローの斜視図である。
図13A】本明細書で説明する折り曲げられたサポート・ピローの底面図である。
図13B】本明細書で説明する折り曲げられたサポート・ピローの斜視図である。
図13C】本明細書で説明する折り曲げられ圧縮されたサポート・ピローの底面図である。
図13D】本明細書で説明する折り曲げられたサポート・ピローの正面図である。
図13E】延長位置の摺動後部プレートを示す本明細書で説明するサポート・ピローの後面図である。
図13F】左右に折り曲げられたときの折り曲げられたピローの底面図である。
図13G】左右に折り曲げられたときの折り曲げられ圧縮されたピローの底面図である。
図14】サポート・ピローの正面図である。
図15】サポート・ピローの正面斜視図である。
図16】サポート・ピローの背面斜視図である。
図17A】サポート・ピローの上面図である。
図17B】サポート・ピローの上面図である。
図18】サポート・ピローの底面図である。
図19】サポート・ピローの底面斜視図である。
図20】サポート・ピローの背面斜視図である。
図21】サポート・ピローの側面図である。
図22】サポート・ピローの背面図である。
図23】サポート・ピローの側面図である。
図24】サポート・ピローの正面図である。
図25】サポート・ピローの底面図である。
図26】サポート・ピローの背面反転(逆さま)図である。
図27】サポート・ピローの上面図である。
図28A】サポート・ピローの正面図である。
図28B】サポート・ピローの側面図である。
図28C】サポート・ピローの背面図である。
図29】サポート・ピローの側面の内部の図である。
図30】サポート・ピローの側面の外部の図である。
図31】サポート・ピローの正面図である。
図32A】より短いサポート・ピローの背面図である。
図32B】丸みのある縁部を有するより短いサポート・ピローを示す図である。
図33A】より短いサポート・ピローの底面図である。
図33B】丸みのある縁部を有するより短いサポート・ピローを示す図である。
図34A】より短いサポート・ピローの側面図である。
図34B】丸みのある縁部を有するより短いサポート・ピローを示す図である。
図35A】より短いサポート・ピローの側面内部図である。
図35B】丸みのある縁部を有するより短いサポート・ピローを示す図である。
図36A】より短いサポート・ピローの上面図である。
図36B】丸みのある縁部を有するより短いサポート・ピローを示す図である。
図37A】本明細書で説明するマルチコンパートメント・キャリアの閉鎖した1ヒンジ・システムを示す図である。
図37B】本明細書で説明するマルチコンパートメント・キャリアの開放した1ヒンジ・システムを示す図である。
図37C】本明細書で説明するマルチコンパートメント・キャリアの閉鎖した2ヒンジ・システムを示す図である。
図37D】本明細書で説明するマルチコンパートメント・キャリアの開放した2ヒンジ・システムを示す図である。
図38】粘弾性(メモリ・フォーム)又は同様の軟質フォーム・インサートを示す図である。
図39】各サイド・レストの背後の延長部であって、上又は下から観察すると形状が三角形であり、その厚さ部分において後方に1.27cm(1/2インチ)~2.54cm(1インチ)延在する、延長部を有するピローの上面図である。
図40】ユーザの頭部が、ピローのヘッドレスト部分を背もたれ、ベッド、又は他の表面に押し付けるときに、ユーザの頭部及び首部によりよく嵌合するために、サイド・レストの前方部分を内側に角度付けるのを助けるために役立つボタン様延長部を有するピローを示す図である。
図41】側面に傾斜することを最小にしながら、頭部を直接前方に向くのを維持するようにさらなる支持を提供するために、内側に角度付けされた側面ヘッドレストを有するピローを示す図である。
図42】空気袋並びにこれらの空気袋の膨張及び収縮のための外部ノズルを含むピローを示す図である。
図43A】より小さいサイズに圧縮するために使用する、取り付け可能弾性バンド又は弾性バンドの対を有するピローを示す図である。
図43B】取り付け可能弾性バンドによって圧縮されたピローを示す図である。
図43C】より小さいサイズに圧縮するために使用する、取り付け可能弾性バンド又はバンドの対を有するピローの代替の構成を示す図である。
図43D】1つ又は複数の取り付け可能弾性バンドによって圧縮されたピローの代替の構成を示す図である。
図44】ピローを飛行機背もたれに留めるアタッチメント装置を有するピローを示す図である。幾つかの実施例において、ピローは、(示すように)一体化式飛行機背もたれ設計の一部である。
図45】代替の構成を有するサポート・ピローの側面図である。
図46】代替の構成を有するサポート・ピローの側面図である。
図47】代替の構成を有するサポート・ピローの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
種々の旅行用ピローが説明された。1つのそのような例は、Danami LLCに譲渡された米国特許第9434283号において説明され、米国特許第9434283号は、特に長旅中に乗り物座席上で、例えば、飛行機上で使用するための旅行用ピローを開示する。旅行用ピローは、頭部の前方向及び/又は横方向への任意のねじれ運動を制限しながら、前方向への頭部に対する支持を提供する。そこに記載されるピローは、人の頭部及び首部に対する支持を提供するが、ピローが頭部及び首部を前方に押しやり、さらに、傾斜又は直立姿勢で使用されると、肩部に載らず、ピローが、これらの姿勢での休息又は睡眠において必須である、頭部及び首部を適切に安定させることを妨げるため、傾斜又は直立姿勢においてその有用性を特に損なうように首部の後ろの周りでかさばり過ぎる。
【0023】
Younghwan Parkに譲渡された別の韓国特許第101538695号は、頭及び首部分が旅行中にいつでも安定した姿勢を維持することを可能にすることによって、椅子に着座している間、快適に休息することを可能にする3次元ピローを開示する。そこに記載される旅行用ピローは、人が睡眠している間、人の首部及び頭部に適切な支持を提供することができる。しかしながら、そのピローは、直立又は垂直姿勢で首部を整列させるのに十分な空間を提供しない。
【0024】
別の例は、首部支持体及び横方向頭部支持体に合うように形成されたU形旅行用ピローを開示する、Ryan Sipherdに譲渡された米国特許第8584285B1号である。このピローは、頭部及び首部を後方に支持するが、頭部及び首部に対する横方向支持を提供するため、頭部バットレスを内側に屈曲させるために、「たわみ逃がし(deflection relief)」スロットに後方に依存する。この設計は、頭部及び首部支持を横方向に提供する適切な深さの頭部バットレスを欠き、半ばもたれかかった又は直立着座姿勢にある間、頭部及び首部横方向運動又はねじれに抵抗するように、肩部に載らない、又は、肩部に合わせて形成されない。
【0025】
従来技術の旅行用ピローの設計の欠点を考慮して、ユーザの頭部及び/又は首部を最適に且つ快適に安定させる改良型ピローについての大きなニーズが存在する。これは、一般に、本明細書でサポート・ピローとして説明され、幾つかの実施例において、旅行用ピローと呼ばれる。特に、ユーザの快適性を最大にするために調節されカスタマイズされるサポート・ピローについてのニーズが存在する。例えば、頭部を前方に押さない、或いは、頭部が前、後、又は横姿勢になることを可能にしないことになるサポート・ピローを開発するニーズが存在する。
【0026】
したがって、本開示は、飛行機内等で、直立又はもたれかかった着座姿勢で休息又は睡眠する間、ユーザの頭部及び/又は首部を複数の姿勢で支持するように構成される改良型サポート・ピローを提供する。「もたれかかる(recline)」によって、ユーザの背中に関して直立から平坦までのもたれかかりの任意の程度が意味される。
【0027】
幾つかの実施例において、ピローは、医療現場で用途を見出す。この実施例において、ピローは、旅行で使用される必要があるのではなく、病院、医師のオフィス、又は手術の後の患者の家庭で用途を見出すことができる。多くの外科手技の後に、患者が、幾つかの実例において常に睡眠しているときでも、直立或いは背中及び/又は頭部を持ち上げた姿勢のままでいるべきである、又は、そのままでいなければならないことが認識される。既存のピローは、必要な程度の支持を提供することができず、患者は、正しい姿勢を維持しようと患者が頻繁にもがくことを報告する。しかしながら、本明細書で説明するピローは、他のピローを使用すると患者によってあまりにもしばしば経験される問題のある横方向運動を防止するのに十分な支持を、頭部の後部に並びに側面に提供する。したがって、本願のピローは、医療施設、ホテル、又は家庭における回復に用途を見出す。幾つかの実施例において、本願のピローは、CPAP(Continuous Positive Airway Pressure、持続的気道陽圧)マシン、酸素補給、又は同様なものの使用と組み合わされたとき等、治療又は健康ベースの理由で、頭部及び首部を不動化する(動かずじっとさせる)ための、及び、診断された病態、又は、背面配置睡眠についての心理的/生理的/快適性嗜好、又は、厳密に仰向け又は傾斜(90度直立を含む90度までの任意の量で、背部を持ち上げた)姿勢でもっぱら又は主に睡眠することを患者に要求する全範囲の医療又は手術後状態を有する患者のためのよりよい睡眠のための補助デバイスとして用途を見出す。上記のほか、そのような状態は、肺及び心臓の病気を含むが、それに限定されず、肺及び心臓の病気において、傾斜又は直立姿勢は、浮腫流体を後端に(胸腔の基部に向かって)強制的にシフトさせる、及び/又は、横隔膜の可動域を改善する、又はそうでなければ、症状であって、起座呼吸及び発作性夜間呼吸困難(PND:Paroxysmal Nocturnal Dyspnea)を含むが、それに限定されない、症状を改善するために必要である。これらの医療実施例において、ピローは、安定性のためにより幅広の寸法を有することができ、ヘッドレストの側面(106a及び106b又は206a及び206b)は図1及び2に示す2.54~5.08cm(1~2インチ)から12.7~17.78cm(5~7インチ)までそれぞれ増加する。幾つかの実施例において、本発明は、肩部及び背中上部が、完全に仰向き姿勢でないときに頭部及び首部に対するさらなる支持を提供することを可能にする。
【0028】
ピローは、ユーザの頭部に優れた垂直支持、横方向支持、及び緩衝材を提供する単一ピース又は複数ピースのフォームから構築され得る。ピローの幾つかの実施例において、ブローアップ空気袋は、フォーム内に組み込まれ得る。ヘッドレストは、軟質であるが、飛行機内等でもたれかかった着座姿勢において、又は、仰向け姿勢に対して任意の角度で上方に傾斜した姿勢での睡眠時に、頭部回転及び首部ねじれに抗する支持を提供するのに十分に強い。ピローは、頭部の後部分が載るための凹状リセスを有し、その生来の脊柱前弯を支持する頸部に合うように形成される。
【0029】
図1は、本発明の態様を具現化するサポート・ピロー(102)の一実施例の斜視図を示す。サポート・ピローは、長さ(l)、高さ(h)、及び幅(w)を有し、ピロー(102)は、ユーザが着座姿勢で休息している間、ユーザの首部及び/又は頭部を支持するように構成される。サポート・ピロー(102)は、ユーザの頭部に対する垂直及び横方向支持も提供する。サポート・ピロー(102)は、ヘッドレスト(104)及び一対のサイド・レスト(106)をさらに備え、一対のサイド・レスト(106)は、幾つかの実施例において、互いに同一であるとすることができ、また、ユーザの頭部の左及び右側面をカバーするように構成される。各サイド・レスト(106a、106b)は、ユーザの頭部の左側面及び右側面を肩部から頭部の側頭頭頂部分までカバーするように構成される。サポート・ピロー(102)は、ユーザによってカスタマイズされる可能性がある、すなわち、ユーザの頭部のおおよその形状に一致するようにサイズ決定され成形され得る。幾つかの実施例において、サポート・ピローは、平均サイズの人間頭部を収納するように構成される。各サイド・レスト(106a、106b)は、頭部が少なくとも中央前向き姿勢にあるときに耳を快適に収容するリセスを持つようにサイズ決定され得る又はその他の方法で構成され得る。幾つかの実施例において、ピローは、ピローの側面に耳穴又は窪んだトラフを持つように構成されるため、ピローは、ユーザの耳を著しく圧縮することなく頭部に接触する。幾つかの実施例において、厚さが0.635cm(1/4インチ)~2.54cm(1インチ)である他のより軟質のフォーム層は、ピローの内部を裏張りする。このフォーム層は、頭部/首部リセス内に配置され、それにより、その寸法は、現在半径プラス又はマイナス1.27cm(1/2インチ)に一致する。このフォーム層は、粘弾性フォーム(メモリ・フォーム又は低弾性ポリウレタン・フォーム(LRPu))、TopiFoam(登録商標)、或いは同様のより軟質のフォーム又は材料等のピローの残りの部分より軟質のフォームで作られ得る。(図38参照)。
【0030】
サポート・ピローのヘッドレスト(104)は、頭部の後部分を支持するためにサイド・レスト(106)の対間でさらに凹状に窪む。ヘッドレスト(104)は、ユーザが旅行中等で休息又は睡眠しているときに、ユーザの頭部及び首部を、前方「解剖学的(anatomical)」姿勢で整列させるために、内側に押し下げられる。サポート・ピロー(102)のヘッドレスト(104)は、上部分、中央部分、及び下部分をさらに含む。
【0031】
サポート・ピロー(102)のヘッドレスト(104)の上部分は、ユーザの頭部の後方(後頭)部及び側面(側頭頭頂)部を支持する。本発明の一実施例において、ヘッドレスト(104)の上部分は、ユーザが休息中に自分の頭部をもたれかける間、頭部を適切な整列状態で収容するためにテーパ付けされる。サポート・ピロー(102)のヘッドレスト(104)の中央部分は、頭部の中央部分を支持する。中央部分は、頭部の後頭部を支持するために、幾つかの実施例において、穴をさらに備える。サポート・ピローのより短い実施例(図32A~36Bに図示される)において、ヘッドレストの上部分は、乳様突起又は頭蓋頸椎移行部のレベルの周りで後方の頭部及び首部を支持する。
【0032】
サポート・ピロー(102)の下部分は、サポート・ピロー(102)をユーザの肩部に載せるために弓形を有し、サポート・ピロー(102)が肩部から落ちることなく所定の位置に留まることを保証し、ピロー及びその結果ユーザの頭部及び首部に必要な安定性を提供する。本発明の一実施例において、弧形下部分の上部は、ヘッドレスト(104)のベースにあり、弧形下部分の下部は、サポート・ピロー(102)のサイド・レスト(106a、106b)のベースにあり、ユーザの前部に向かってアーチ状になり、それにより、サイド・レストの下部は、ユーザの鎖骨、肩部、及び/又は胸部に載る。
【0033】
サポート・ピロー(102)は、単一ピース・フォーム材料で構成され得る。単一ピース・フォーム材料は、サポート・ピロー(102)の頭部及び首部支持部分を形成するように設計され構成される。主に、単一ピース・サポート・ピロー(102)は、ヘッドレスト(104)の両側に一対のサイド・レスト(106)を含み、サイド・レスト(106)は、頭部の左及び右部分を支持するために、ヘッドレスト(104)に対して上方に角度付けされる。ヘッドレスト(104)の厚さは、ピロー(102)の中央線に向かって対称に減少する。代替的に、単一ピース・サポート・ピロー(102)は、ヘッドレスト(104)の両側に一対のサイド・レスト(106)を含む。幾つかの実施例において、一対のサイド・レスト(106)は同一でない。サイド・レストのカスタム化は、同様にユーザ間の種々の解剖学的変動及び/又は嗜好に対処するために想定される。このカスタム化は、他の手段の中でもとりわけ、ユーザの頭部、首部、及び肩部寸法の手作業による及び/又は3次元デジタル・イメージングに基づいて行われると想定される。
【0034】
本発明の一実施例において、サポート・ピロー(102)は、ユーザの頭部、首部、及び肩部の形状に適合する適合可能フォーム材料で構成され、このサポートは、肩部にさらなる快適性及び安定性を提供する。幾つかの実施例において、サポート・ピロー(102)は、メモリ・フォーム又は粘弾性フォームから構築される。代替の実施例において、フォームは、ポリウレタン・フォーム又はラテックス・フォームである。
【0035】
デバイスの主本体は、安定性及び快適性のための適切な軟質性のためにバランスのとれた堅固な構造を提供するために、約4.00462~16.01846kg/m(0.25~1lb/cu.ft.)密度の高圧圧縮成形ポリエーテル・ウレタン、又は、適切な軟質性及び弾性を有する何らかの他のタイプのフォームから作られ得る。幾つかの実施例において、密度は、4.00462~80.0923kg/m(0.25~5lb/cu.ft.)又は8.00923~24.0277kg/m(0.5~1.5lb/cu.ft.)である。デバイスは、材料になるようマシン・カットされ得る、又は、当技術分野で知られているように成形され得る。
【0036】
一実施例において、フォーム又は他の外部材料は、表面清浄及び減菌を可能にし、快適性及び外観を改善する層をコーティングされる。幾つかの実施例において、この裏張りは、平滑なポリウレタン又はプラスチックとすることができ、0.01~約2.5mm厚とすることができる。幾つかの実施例において、裏張りは、0.5~2mm厚とすることができる。この層は、外部噴霧プロセスを通して、又は、この外部層をフォームの外部表面の一体部として生成する代替のフォーム製造方法を通して塗布され得る。
【0037】
ピローは、土及び汚れ、血液、汗、涙、SARS-Cov-2、細菌、他の病原体を含むウィルスを含む種々の要素に曝露され得る。表面コーティング(又は、単に、ピローの外部表面)は、家庭から離れて旅行するときに容易に利用可能でない洗浄機又は手による洗浄プロセス、或いは、家庭において又は家庭の近くで通常利用可能な便利な道具を必要としないというユニーク且つ時宜を得た利点を提供し;即座により好都合且つより効果的であるアルコール又は他の殺菌剤を用いた単純なワイプ・ダウンを代わりに使う。幾つかの実施例において、ピローの表面及び/又はピロー自体は、Covid19並びに他の伝染性ウィルス及び病原体に対する抵抗を含む、抗菌特性を有することが知られている銅又は他の物質が含浸され得る。
【0038】
代替の実施例において、サポート・ピロー(102)は、ピローの清浄又は置換のために取り外され得る取り外し可能カバー又はケースを、ピローを保護するために備えることもできる。取り外し可能カバーは、サポート・ピロー(102)の寸法及び設計に従って又はより緩い様式で設計され得る。サポート・ピロー(102)のカバーは、フリース、コットン、又はシルク等の軟質繊維で主に作製される。他の材料は、環境配慮、健康及び細菌懸念、又はユーザ嗜好に応じて使用され得る。
【0039】
図2Aは、単一ピース・フォームによって構築されたサポート・ピロー(202)の正面図を示し、サポート・ピロー(202)のヘッドレスト(204)及び一対のサイド・レスト(206a、206b)を示す。主に、ヘッドレスト(204)は、上部分(204a)、ヘッドレスト穴(204b)を有する中央部分、及びヘッドレスト下部(204c)を含む。幾つかの実施例において、中央部分は穴を有さない。幾つかの実施例において、上部分は、上部におけるより肉厚部分からヘッドレスト穴(204b)に向かってより薄い部分までテーパが付けられる。幾つかの実施例において、下部分(204c)は、下部におけるより肉厚部分からヘッドレスト穴(204b)に向かってより薄い部分までテーパが付けられる。ヘッドレスト穴(204b)は、ユーザの頭部の後頭を支持するように構成される。下部分(204c)は、弧形で構成される。幾つかの実施例において、穴は、サポート・ピロー(202)が使用中でないとき、又は、ピローがユーザの膝の上に表を下にして配置されるときに、ドリンク・ホルダー又はトレイ・テーブルとして働くこともできる。本発明の一実施例において、穴(204b)形状は円である。
【0040】
本発明の代替の実施例において、穴(204b)の形状は、楕円、正方形、三角形、又は任意の他の形状である。本発明の代替の実施例において、穴(204b)の直径は約2~15cmである。幾つかの実施例において、穴の直径は5~10cmである。幾つかの実施例において、穴は6~8cmであり、幾つかの実施例において、穴は、直径が約7cmである。幾つかの実施例において、ピローの後部に穴は存在しない。幾つかの実施例において、サポート・ピロー(202)の長さは、約20~60cmに及ぶ。本明細書で開示される一部の測定値が、cm単位(メートル単位)で作られ、一方、他の測定値が、インチ単位(帝国単位)で挙げられることが当業者によって認識される。これらの測定値は、変換:1インチ=2.54cmを使用することによって容易に変換可能である。
【0041】
幾つかの実施例において、サポート・ピローの長さは、約25~50cm又は30~40cmとすることができる。より詳細には、サポート・ピロー(202)の長さは約30cmである。幾つかの実施例において、特に、サポート・ピローが医療応用において使用されるとき、ヘッドレストの全長は約60cmまで増加する。
【0042】
一実施例において、上部分は、頭部の後方部を支持するためのものであり、上部分の下部から上部分の上部まで延在する凹状に窪んだ領域を作成するためにテーパ付けされる。幾つかの実施例において、凹状領域は、ピローの両側の前部から作られる平面に対して9cm~13cm窪み、凹状に窪んだ領域は、凹状に窪んだ領域の下部の曲率半径より大きい曲率半径を上部に含む。一実施例において、凹状に窪んだ領域は、頭部及び首部の後方部を支持して、頭部及び首部を適切な整列状態に維持するように構成される。
【0043】
一実施例において、上部分は、上部分の下部から上部分の上部まで延在する凹状に窪んだ領域を備え、凹状領域は、上方又は下方ビューから見られると、半円又は半楕円形状であり、全円の180度から220度、好ましくは、205度と215度との間に及び、4cmと10cmとの間、好ましくは、5cmと8cmとの間の上部分の上部における(円の場合、正確な、楕円の場合、平均の)半径、及び、3cmと8cmとの間、好ましくは、4.5cmと6cmとの間の上部分の下部における(円の場合、正確な、楕円の場合、平均の)半径を有し、部分反転された切頭円錐形状でこれらの2つの半径間で均等にテーパ付けする。
【0044】
一実施例において、上部分は、上部分の下部から上部分の上部まで延在する凹状に窪んだ領域を備え、凹状領域は、上方又は下方ビューから見られると、半円又は半楕円形状であり、全円の180度から220度、好ましくは、205度と215度との間に及び、4cmと10cmとの間、好ましくは、5cmと8cmとの間の上部分の上部における(円の場合、正確な、楕円の場合、平均の)半径、及び、3cmと8cmとの間、好ましくは、4.5cmと6cmとの間の上部分の下部における(円の場合、正確な、楕円の場合、平均の)半径を有し、人間の男性の平均的な後方頭部及び首部(添付図参照)の形状又は人間の女性の平均的な後方頭部及び首部の形状に一致する形状でこれらの2つの半径間で均等にテーパ付けし、人間頭部及び首部輪郭は、平均的な男性と平均的な女性との間に入るサイズ、並びに、平均的な男性の頭部及び首部(円周が57cm(22-1/2インチ))より1%から10%大きい値と平均的な女性の頭部及び首部(円周が55cm(22-3/4インチ))より1%から10%小さい値との間の頭部サイズに一致する。
【0045】
一実施例において、ヘッドレスト(204)のその上部分における幅は、約8cm~20cmに及ぶ。より詳細に説明すると、ヘッドレスト(204)の幅は約9cm~14cmである。さらに、ヘッドレスト(204)の高さは10cm~26cmに及ぶ。より詳細には、ヘッドレスト部分(204)の高さは、その最も後方のポイントにおける17.5cmからその最も前方のポイントにおける21.25cmに及ぶ。
【0046】
ヘッドレスト(204)の下部分(204c)は、サイド・レスト(206a、206b)の下部から或る程度の高さにおいて弧形で湾曲する。例えば、下部分が弧形で構成される高さは、約6cm~約16cmに及ぶ。より詳細には、サイド・レスト(206)の弧形下部分の高さは、ピローの下部からヘッドレスト(204)の下部まで約6cmである。換言すれば、ヘッドレスト(204)のベースにある弧の上部と、サイド・レスト(206a、206b)の前方ベースにある弧の下部との間の距離は約6cmである。この距離は、4cm~8cmに及ぶことができる。
【0047】
同様に図2Aにさらに示すように、サイド・レスト(206a、206b)が、ユーザの頭部、首部、肩部の解剖学的構造に応じて、特定の距離で分離されるため、サポート・ピローは、いろいろなサイズのユーザを容易に収容することが明らかである。サイド・レスト(206a、206b)間の距離は、約9cm~約26cmに及ぶ。より詳細には、サイド・レスト(206a、206b)間の距離は、約12cm~16cmである。幾つかの実施例において、サイド・レスト間の距離は、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、又は26cmである。幾つかの実施例において、サポート・ピロー(202)の長さは、約25~60cmである。幾つかの実施例において、サポート・ピローの長さは、約25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、又は60cmである。より詳細には、サポート・ピロー(202)の長さは約27cmである。
【0048】
図2Bは、単一ピース・フォームによって構築されたサポート・ピロー(202)の背面図を示し、サポート・ピロー(202)の後方部分を示す。サポート・ピロー(202)の長さは、幾つかの実施例において、約25~40cmである。幾つかの実施例において、サポート・ピローの長さは、約25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、又は60cmである。より詳細には、サポート・ピロー(202)の長さは約27cmである。
【0049】
図2Cは、単一ピース・フォームによって構築されたサポート・ピロー(202)のヘッドレストの側面図を示し、サポート・ピロー(202)のサイド・レスト(206a)の図を示す。サポート・ピローの前部は右側(to the right)である。サポート・ピロー(202)の後部は左側である。本発明による一実施例において、サイド・レスト(206a)は、約20cm~約35cmに及ぶ高さを有する。幾つかの実施例において、サイド・レストは、約20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、又は35cmの高さを有する。より詳細には、サイド・レスト(206)の高さは約22cmである。より大きいか又はより小さいサイズのピローの場合、サポート・ピロー(202)の寸法は、そのサイズのユーザの頭部、首部、肩部の解剖学的構造を収容するために、それぞれ増加又は減少することになり、同じことが当業者に知られている。
【0050】
図2Dは、単一ピース・フォームによって構築されたサポート・ピロー(202)の側面図を示し、サポート・ピロー(202)のサイド・レスト(206b)の図を示す。サポート・ピローの前部は左側である。サポート・ピローの後部は右側である。サイド・レスト(206b)は、約20cm~約35cmに及ぶ高さを有する。幾つかの実施例において、サイド・レストは、約20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、又は35cmの高さを有する。より詳細には、サイド・レスト(206)の高さは約22cmである。幾つかの実施例において、左及び右サイド・レスト(206a、206b)は同一であるが、これは、全ての実施例において要求されない。すなわち、幾つかの実施例において、サイド・レストは同一ではない。
【0051】
図2Eは、サポート・ピロー(202)の上面図を示し、ヘッドレスト(204)の上部分の図を示す。図2Eに示すように、ヘッドレスト(204)部分は、ヘッドレスト内で中央から上部分(204a)に向かって湾曲形状で構成される。ヘッドレスト(202)が中央から上部に向かって傾斜するにつれてこの部分の厚さが減少することがこの図から明らかである。ヘッドレスト(204)の曲率半径は4cm~16cmに及ぶ。幾つかの実施例において、曲率半径は5cm~14cmに及ぶ。幾つかの実施例において、曲率半径は6cm~12cmに及ぶ。幾つかの実施例において、ヘッドレストの曲率半径は、約4cm、5cm、6cm、7cm、8cm、9cm、10cm、11cm、12cm、13cm、14cm、15cm、又は16cmである。幾つかの実施例において、ヘッドレストの上縁部の曲率半径は、下縁部より大きい。この実施例において、ヘッドレストの上縁部又は上部の曲率半径は、約3cm、4cm、5cm、6cm、7cm、8cm、9cm、10cm、11cm、12cm、13cm、14cm、15cm、又は16cmである。幾つかの実施例において、ヘッドレストの下縁部又は下部の曲率半径は、約2cm~約12cm又は約3cm~約10cm又は約4cm~約8cmである。幾つかの実施例において、ヘッドレストの下縁部又は下部の曲率半径は、約2cm、2.5cm、3cm、3.5cm、4cm、4.5cm、5cm、5.5cm、6cm、6.5cm、7cm、7.5cm、8cm、8.5cm、9cm、9.5cm、10cm、10.5cm、11cm、11.5cm、又は12cmである。許容可能な平均曲率半径は7.5cmである。幾つかの実施例において、曲率半径は、2.5~6.25cmである、すなわち、直径は5~12.5cmである。
【0052】
図2Fは、サポート・ピロー(202)の下面図を示し、ヘッドレスト(204)の下面図を示す。穴の中央部分から弧形下部分(204c)の下部分までの領域は、ユーザが休息中に自分の頭部をもたれかける間、ユーザの首部を適切な整列状態で収容するために彫られている。
【0053】
図3は、サポート・ピロー(202)の代替の構成を示す。この実施例において、サポート・ピローは、サポート・ピローの前部がサポート・ピローの後部より短いテーパ付き側面を備える。そのような構成は、飛行機背もたれに関して一般に見出されるようにピローが既存の頭部支持体の下に嵌合しなければならず、ピローのより小さいプロファイルが有利とすることができるとき等、旅行者用の空間が制限される場合があるときに用途を見出す。例えば、図に例示するように、サポート・ピローの後部は、約14~20cm、より好ましくは16~18cm、より好ましくは18cmの高さとすることができ、一方、サポート・ピローの前部は、約10~15cm、より好ましくは12~14cm、又はより好ましくは14cmの高さとすることができる。幾つかの実施例において、サポート・ピローの前部の高さは、サポート・ピローの後部の高さより5%、10%、15%、20%、25%、又は30%短い。
【0054】
図4は、本発明によるサポート・ピロー・アセンブリ500(図5参照)のストラップ402を示す。この実施例において、ストラップ(402)は、頭部に対して所定の場所にサポート・ピロー(102)を保持するために設けられる。ストラップ(402)は、種々の構成でサポート・ピロー(102)に係合することができる。図1のサポート・ピローを考慮すると、ストラップ(402)は、ユーザの頭部に対して所定の場所にサポート・ピロー(102)を保持するためにサポート・ピロー(102)の下部に配置され得る。一構成において、ストラップ(402)は、首部の前で一方のサイド・レスト(106)から始めて他方のサイド・レスト(106)まで延在する。
【0055】
ストラップ(400)は、ユーザの首部を収容するのに十分に伸縮自在である弾性材料で作られ得る。さらに、ストラップ(400)は、ユーザの頭部に対して所定の場所にヘッドレストを維持するために必要な支持体を提供する。さらに、ストラップは、弾性コットン材料で作られ得る。他の実施例において、ストラップは、ユーザの頭部に対して所定の場所にサポート・ピロー(102)を保持するベルトとすることができる。本発明の一実施例において、ストラップの幅は、4.5cm~6cmに及ぶ。より詳細には、ストラップの幅は、約4.5cmであり、ユーザの頭部に対して所定の場所にサポート・ピロー(102)を固定する。
【0056】
ストラップ(400)は、種々の材料で作られ得る中央コンポーネント(402)、及び、中央コンポーネント(402)の一方の側を他の側に固定するための、雄部材(404)及び雌部材(406)を有するコネクタを備える。主に、コネクタは、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、雄及び雌部材を有するコネクタで作られる。代替的に、コネクタは、ストラップ(400)端を共に接続するために、ボタン、フック、磁石、及び/又はバックルとすることができる。
【0057】
図5は、サポート・ピロー・アセンブリ(500)の斜視図を示す。本発明によれば、サポート・ピロー・アセンブリ(500)は、仰向け、もたれかかった、又は垂直姿勢でユーザの首部及び/又は頭部を支持するように構成されるサポート・ピロー(502)を備える。サポート・ピロー(502)は、ユーザの頭部に対して垂直及び横方法支持も提供する。サポート・ピロー(502)は、ヘッドレスト(504)及び一対のサイド・レスト(506)をさらに備え、一対のサイド・レスト(506)は、幾つかの実施例において、互いに同一とすることができ、ユーザの頭部の左及び右側面をカバーするように構成される。各サイド・レスト(506a、506b)は、肩部から頭部の上部まで、ユーザの頭部の左側面及び右側面をカバーするように構成される。サイド・レスト(506a、506b)は、頭部が少なくとも中央前向き姿勢にあるときにユーザの耳がサポート・ピローに接触しないようにサイズ決定され得る。
【0058】
サポート・ピローのヘッドレスト(504)は、頭部の後部分を支持するためにサイド・レスト(106)の対間でさらに凹状に窪む。ヘッドレスト(504)は、ユーザが旅行中で休息又は睡眠しているときに、ユーザの頭部及び首部を、前向き姿勢で整列させるために、内側に押し下げられる。サポート・ピロー(502)のヘッドレスト(504)は、上部分、中央部分、及び下部分をさらに含む。
【0059】
サポート・ピロー(502)のヘッドレスト(504)の上部分は、ユーザの頭部の後方部又は上部分を支持する。本発明の一実施例において、ヘッドレスト(504)の上部分は、ユーザが休息中に自分の頭部をもたれかける間、頭部を適切な整列状態で収容するためにテーパ付けされる。サポート・ピロー(502)のヘッドレスト(504)の中央部分は、頭部の中央後方(後頭)部分を支持する。幾つかの実施例において、中央部分は、頭部の後頭部を支持するための穴をさらに備える。
【0060】
サポート・ピロー(502)の下部分は、肩部から落ちることなく所定の位置に留まるため、サポート・ピロー(502)をユーザの肩部に載せるために弓形になるよう成形される。本発明の一実施例において、弧形下部分の上部は、バックレスト(504)のベースにあり、弧形下部分の下部は、サポート・ピロー(502)のサイド・レスト(506a、506b)のベースにあり、ユーザの前部に向かってアーチ状になり、それにより、サイド・レストの下部は、ユーザの肩部及び/又は胸部に載る。
【0061】
幾つかの実施例において、サポート・ピロー・アセンブリ(500)は、ユーザの頭部に対して所定の場所にサポート・ピロー(502)を支持するためにサポート・ピロー(502)の下部に配置されるストラップ(400)をさらに備える。ストラップ(400)は、ユーザの首部の前で、サイド・レストの一方(506a)から始めて、別のサイド・レスト(506b)に接続するために巻き付くように構成され得る。代替的に、ストラップ(400)は、サポート・ピローに巻き付くことができ、幾つかの実施例において、ユーザの首部の後部に当接することができる。ストラップ(400)は、好ましくは、種々の支持構成で、ユーザに対してサポート・ピロー(502)を保持するために使用される。ストラップ(400)は、好ましくは、ユーザの首部の周りに容易に適合する耐久性があり且つ弾性がある材料で作られる。ストラップ(400)の長さは、ユーザの頭部及び首部のサイズ及び形状に応じて調整され得る。
【0062】
オプションのストラップ(400)は、ストラップ(400)の一方の側をストラップ(400)の他の側に固定するために、コネクタを使用することによって結合され得る雄部材及び雌部材をさらに含む。一実施例において、コネクタは、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ・タイプ接続である。他の実施例において、コネクタは、ボタン、磁石、フック、及び/又はループ・コネクタ、又は、種々の配向でピローを適切に保持するための取り付けを可能にする他の分離可能締結具とすることができる。
【0063】
サポート・ピロー・アセンブリ(500)は、単一ピース・フォーム材料から構成されるサポート・ピロー(502)を含む。単一ピース・フォーム材料は、サポート・ピロー(502)の頭部及び首部支持部分を形成するように設計され構成される。主に、単一ピース・サポート・ピロー(502)は、ヘッドレスト(504)の両側に一対のサイド・レスト(506)を含み、サイド・レスト(506)は、頭部の左及び右部分を支持するために、ヘッドレスト(504)に対して上方に角度付けされる。各サイド・レストの厚さは、サポート・ピロー(502)のヘッドレスト(504)に向かって対称に減少する。代替的に、単一ピース・サポート・ピロー(502)は、ヘッドレスト(504)の両側に一対のサイド・レスト(506)を含む。幾つかの実施例において、対のサイド・レスト(506)は同一でない。
【0064】
幾つかの実施例におけるサポート・ピロー・アセンブリ(500)は、サポート・ピロー(502)の下部に配置されたストラップ(400)をさらに含み、ストラップ(400)は、サイド・レストの一方から他のサイド・レスト(506)まで巻き付けられる。
【0065】
本発明の一実施例において、サポート・ピロー・アセンブリ(500)のサポート・ピロー(502)は、ユーザの頭部、首部、及び肩部の形状に適合する適合可能フォーム材料で構成され、このサポートは、肩部にさらなる快適性及び安定性を提供する。幾つかの実施例において、サポート・ピロー(502)は、メモリ・フォーム、TopiFoam(登録商標)、又は粘弾性フォームから全体又は一部を構築される。代替の実施例において、フォームは、ポリウレタン・フォーム又はラテックス・フォームである。サポート・ピローの幾つかの実施例において、ピローの外部層として塗布される薄いコーティング、及び/又は、病原体又は一般的な汚れについての清浄を容易にするために、その付随するストレージ、カバー、ストラップ、ユーティリティ圧壊機構、剛性支持表面のうちの任意のものが存在する場合がある。
【0066】
代替の実施例において、サポート・ピロー(502)は、ピローの清浄又は置換のために取り外され得る取り外し可能カバー又はケースを、ピローを保護するために備えることもできる。取り外し可能カバーは、サポート・ピロー(502)の寸法又は設計に従って設計され得る。サポート・ピロー(502)のカバーは、フリース又はコットン等の軟質繊維で主に作製される。他の材料は、環境配慮、ウィルス又は細菌等の病原体除去、又はユーザ嗜好に応じて使用され得る。
【0067】
図6を参照すると、本開示は、格納を容易にするために、つぶれるように構成されるピロー(602)も提供する。この実施例において、ピローは、右側面(606a)及び左側面(606b)並びにユーザの頭部及び首部を収納するように構成される中央部分(604)を備える単一ユニタリ本体で構成され得る。右側面の下部(608a)及び左側面の下部(608b)のそれぞれは、本明細書において上記で説明したように、湾曲し、ピローの後部で始まり、ユーザの肩部を覆ってユーザの胸部に向かって下方に延在する。さらに、ピローは、右又は左側面のいずれかの下部にあり得るノッチ(610)を含むさらなる特徴部を備える。ノッチは、図6において左側面の下部に示される。上記で述べたように、ピローは、側面の一方の側面を対向側面に折り曲げるように圧壊可能である。ノッチ(610)は、折り曲げられる側面の前内縁部を収納する。例えば、図6において、一旦折り曲げられた前右内縁部(612)は、左側面上のノッチに挿入される。幾つかの実施例において、ピローは、左側面又は右側面の前内縁部をそれぞれ収納することが可能な右及び左側面のそれぞれのノッチを有する。
【0068】
図6に示すさらなる特徴部は、ピローの右側面(614a)及び左側面(614b)上にへこみを含む。へこみは、ユーザの耳を収納するように構成され、耳がピローの側面に当たって快適に位置決めされることを可能にする。
【0069】
図7において、おそらくは圧壊可能なピローに関するさらなる詳細が説明される。例示的な寸法は、22.225cm(8.75インチ)の最大高さ(702)、19.685cm(7.75インチ)のピローの上部から最も後方の縁部(704)までの高さを含む。耳リセスの例示的な高さ(706)は8.6868cm(3.42インチ)である。ピローの下方後縁部から耳リセスの下部までの例示的な高さ(710)は6.7818cm(2.67インチ)である。サイド・レストの横方向縁部からサイド・レストの前部の最も前方の縁部までの例示的な長さ(714)は4.5212cm(1.78インチ)である。サイド・レストの横方向縁部からピローの下方側面上の最も前方の縁部までの例示的な長さ(712)は5.969cm(2.35インチ)である。ピローの横方向縁部からサイド・レストの最も上方の前縁部までの例示的な長さ(716)は6.4262cm(2.53インチ)である。ピローの横方向縁部からヘッドレストの前上縁部までの例示的な長さ(718)は7.0866cm(2.79インチ)である。ピローの横方向縁部からヘッドレストの下前縁部までの長さ(720)は8.7122cm(3.43インチ)である。特定の寸法が本明細書で述べられるが、寸法のそれぞれが、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ増加又は減少され得ることが認識される。
【0070】
図8において、おそらくは圧壊可能なピローに関するさらなる詳細が説明される。図8はピローの上面図である。例示的な寸法は、1.7018cm(0.67インチ)のピローの後部からヘッドレストの上部の上後縁部までの幅、3.5306cm(1.39インチ)のピローの後部からヘッドレストの下部の下後方縁部までの幅を含む。ピローの後部から耳リセスの最も後方の縁部までの幅(806)は5.7912cm(2.28インチ)である。ピローの最も前方の縁部から耳リセスの最も前方の縁部までの幅(808)は3.4036cm(1.34インチ)である。下湾曲ヘッドレスト領域の直径(810)は11.811cm(4.65インチ)である。上湾曲ヘッドレスト領域の直径(812)は15.6464cm(6.16インチ)である。後縁部から最も前方の縁部までのピローの上縁部の幅(814)は12.7cm(5インチ)である。後縁部から最も前方の縁部までのピローの幅(816)は16.51cm(6.5インチ)である。特定の寸法が本明細書で述べられるが、寸法のそれぞれが、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ増加又は減少され得ることが認識される。幾つかの実施例において、ピローは、指定された頭部リセス寸法を依然として維持しながら、より大きい水平及び垂直寸法を有することができる。ピローの頭部支持横方向側面は、携帯性をあまり必要としない使用の場合、幅(側面の外部から内部まで)が、指定された6.985cm(2-3/4インチ)~17.78cm(7インチ)に及ぶことができる。
【0071】
図9及び図10は、圧壊可能ピローに関するさらなる詳細を提供する。見ることができるように、左側面の前部に、ピローに取り付けられた硬質表面(902)がある。この硬質表面は、プラスチック、金属、木材、又は任意の他の剛性材料で作られ得、ゴム、或いは、粗い又は粘着性テキスチャを有する、別のおそらくは合成材料でカバーされ得る。幾つかの実施例において、プラスチックは、ポリ乳酸(PLA:Poly-Lactic Acid)等の生分解性プラスチックから作られ得る。この硬質パネルは、ヘッドレストの左、右、又は両方の前面にあるとすることができる。
【0072】
剛性表面の目的は、本明細書でさらに説明する圧壊式ピローの剛性前部のセグメントを形成して、より軟質のフォームが使用されるときに堅固さを提供すると共に、硬質表面であって、折り曲げられると、図11に示し以下で説明される剛性表面を有するその内面に整列する、硬質表面を提供することであり、硬質表面は、ピローの後部上の別の硬質表面に対する圧縮を容易にするためにフォーム上での力の均等分布を可能にし、ピローは、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、タブインスロット、又は他の同様のラチェット機構を用いて又は他の所で説明したケース内に固定されると、より薄く且つ携帯性がより高い構成を生成する。硬質表面は、硬質表面が取り付けられる表面の75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%をカバーすることができる。幾つかの実施例において、中央部分は、本明細書で説明した穴を備えるが、幾つかの実施例において、穴を備えない。ピローのストレージ圧壊を容易にするために中実後部と共に使用されると、穴についての必要性は存在しない場合がある。
【0073】
図11は、ピローの側面図である。見ることができるように、ピローの右側面に、ピローに取り付けられた硬質表面(1102)がある。この硬質表面は、ピローの右又は左側面に配置され得、プラスチック、金属、木材、ポリ乳酸(PLA)又は任意の他の剛性材料で作られ得、ゴム、或いは、粗い又は粘着性テキスチャであって、その目的が、任意の当接表面に対するピローの摺動を減少させることである、粗い又は粘着性テキスチャを有する別のおそらくは合成材料でカバーされ得る。剛性表面の目的は、より軟質のフォームが使用されるときに堅固さを提供すると共に、硬質表面であって、折り曲げられると、図10に示し上記で説明した剛性表面を有するその内面に整列する、硬質表面を提供することであり、硬質表面は、ピローの後部上の別の硬質表面に対する圧縮を容易にするためにフォーム上での力の均等分布を可能にし、ピローは、磁石、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、タブインスロット、バックル、又は他の「ラチェット」機構を用いて又は他の所で説明したケース内に固定されると、より薄く且つ携帯性がより高い構成を作成する。硬質表面は、硬質表面が取り付けられる表面の75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%をカバーすることができる。
【0074】
図12は、ピローの背面図を示す。見ることができるように、硬質表面(1202)もピローの後部に取り付けられる。この硬質表面は、プラスチック、金属、木材、又はポリ乳酸(PLA)等の任意の他の剛性材料で作られ得、ゴム、或いは、粗い又は粘着性テキスチャであって、その目的が、任意の当接表面に対するピローの摺動を減少させることである、粗い又は粘着性テキスチャを有する別のおそらくは合成材料でカバーされ得る。剛性表面の目的は、より軟質のフォームが使用されるときに堅固さを提供すると共に硬質表面を提供することであり、硬質表面は、折り曲げられると、折り曲げられたピローの前部上の2つの整列した硬質表面に対する圧縮を容易にするためにフォーム上での力の均等分布を可能にし、ピローは、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、タブインスロット、又は他の同様のラチェット機構を用いて又は他の所で説明したケース内に固定されると、より薄く且つ携帯性がより高い構成を作成する。硬質表面は、ピローの後部の20%~80%を、又は、幾つかの実施例において、ピローの後部の45%~75%をカバーすることができる。幾つかの実施例において、硬質表面は、硬質表面が取り付けられる後部ピロー表面の20%、30%、40%、50%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%をカバーすることができる。後部硬質表面(1202)は、ピローの後部の100%未満をカバーするとき、ピローの後部の左又は右側面に主に配置され得る。そのような場合、後部硬質表面(1202)は、ノッチ(610)と同じ側面の縁部にほぼ整列する。そのため、ピローの後部のカバーされていない部分(1204)は、硬質表面(1102)が取り付けられている側面と同じ側面にある。ピローのカバーされていない部分は、ピローの柔軟性を提供し、ピローを圧壊させるため側面が前方に折り曲げられることを可能にする。
【0075】
一実施例において、サポート・ピローは、ピローの後方側面に剛性後部を備える。剛性後部は、厚紙、プラスチック、金属、又はユーザのための剛性及び/又は支持を提供することが可能な他の材料で作られ得る。さらに、剛性後部は、本明細書でさらに概説するように、ストレージ・コンテナのコンポーネントとして2重の目的を見出す。幾つかの実施例において、剛性後部は、プラスチック、複合材料、プレスボード、ラミネート、又は他の同様の硬質材料で作られ、2mmと6mmとの間、好ましくは3mmと5mmとの間の厚さであり、ピローの後方表面に存在するか又はピローのその面内に一体化されて、ピローの高さの100パーセントである高さであり、ピローの長さの30パーセントと100パーセントとの間である長さであり、ピローの中央線の周りに均等に集中するか又はピローの後方表面の右又は左面に沿ってのみ配置されて、ピローの長さの30パーセントと80パーセントとの間、そして好ましくは60パーセントと80パーセントとの間である長さであり、ピローの高さの100パーセントである高さである。剛性後部がピローの後方表面の100パーセントを占める実施例において、剛性表面は、時として「リビング・ヒンジ(living hinge)」又は実際のヒンジとも呼ばれるクリンプを有することができ、硬質材料は、ピローの中央線の左又は右に存在する線に沿って、ピローの中央線から横方向縁部までの距離の20~60パーセントだけ、部分的に又は完全に折り曲げることができる。一方のサイド・レストの側面に硬質表面を有する実施例において、このヒンジ又はクリンプは、サイド・レストに向かって存在し、サイド・レストの横方向表面も硬質表面によってカバーされる。
【0076】
一実施例において、剛性後部は、プラスチック、複合材料、プレスボード、ラミネート、又は他の同様の硬質材料で作られ、2mmと6mmとの間、好ましくは3mmと5mmとの間の厚さであり、ピローの側面支持ヘッドレスト部分の一方又は両方、好ましくは一方の前方表面に存在するか又はピローのその面内に一体化されて、ピローの高さの100パーセントと80パーセントとの間、好ましくは100パーセントである高さであり、ピローの長さの100パーセントである長さであり、ピローの中央線の周りに均等に集中するか又はピローの後方表面の右又は左面に沿ってのみ配置されて、ピローの長さの30パーセントと80パーセントとの間、そして好ましくは60パーセントと80パーセントとの間である長さであり、ピローの高さの100パーセントである高さである。
【0077】
幾つかの実施例において、図13Aに示すように、硬質表面(1102)を有するピローの側面は、前方に且つピローの対向側面に向かって折り曲げられ、圧壊サポート・ピローを形成する。縁部(612)は、ノッチ(610)内に嵌合し、ピローの硬質又は剛性前部カバーを形成する。後部硬質表面(1202)は、ピローの後部剛性カバーを形成する。ピローのカバーしていない後部(1204)は、ここで、圧壊ピローの側面に位置決めされ、左及び右側面をピロー材料が露出したままにする。これは、柔軟性があるか又は圧縮可能であるという利点を有し、それは、圧壊ピローのサイズのさらなる低減を可能にする。幾つかの実施例において、圧壊ピローは、その元の圧壊サイズの5%~75%、その元の圧壊サイズの10%~60%、又はその元の圧壊サイズの20%~50%だけ圧縮され得る。幾つかの実施例において、圧壊ピローは、その元の圧壊サイズの5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ圧縮される。
【0078】
図13Bは、圧壊サポート・ピローの前部の斜視図を示し、圧壊サポート・ピローの中実前部を形成するために、側面硬質シェル(1102)が前部硬質シェル(902)にどのように接するかを示す。
【0079】
図13Cは、折り曲げられ圧縮されたサポート・ピローの底面図を示す。側面(1102)は、軟質で圧縮可能な側面を残しながら、前部硬質面(902)に隣接して折り曲がる。圧縮ピローは、前方ロッキング機構(1302)によってロックされ得る。前方ロッキング機構は、ストラップ、バックル、ひも、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、ラチェット・システム、及び同様なもので構成され得る。さらに、圧縮サポート・ピローは、圧縮ピローを圧縮構成に維持することを容易にするために、横方向ロッキング機構(1304a及び1304b)を備えることもできる。横方向ロッキング機構は、ストラップ、バックル、ひも、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、ラチェット・システム、及び同様なもので構成され得る。
【0080】
図13Dは、折り曲げられ、圧縮されたピローの正面図を示す。剛性支持体(1102)及び(902)は、圧壊ピローの前部を形成する。
【0081】
幾つかの実施例において、ピローは、上記のように、前後にではなく左右に折り曲げられ圧縮される。この折り曲げられた構成は、より大きい圧縮の容易さの利点を有する。なぜなら、同じ力がより小さい表面積を圧縮し、圧縮ピローが、前後への圧縮の実施例と比較して、より短い全体寸法を有することができるからである。図13Fは、左右方向寸法に圧縮されるときの、折り曲げられ圧縮されたサポート・ピローのこの代替の構成の底面図を示す。この実施例において、ピロー(1206)の後部の硬質表面は、ピローの後部の約37.5パーセントを占め、この硬質表面がその上に存在する側面に対向するヘッドレストは、その横面の80~100%を占める硬質表面(1104)を有する。剛性支持体を有する後部分の37.5%と同じ側面上のヘッドレストの前部は、その表面の80~100%を占める剛性支持体を有する。縁部(616)は、ノッチ(611)内に嵌合し、ピローの前部及び後部を軟質且つ圧縮可能のままにする。圧縮ピローは、前方ロッキング機構(1309)によってロックされ得る。前方ロッキング機構は、ストラップ、バックル、ひも、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、ラチェット・システム、及び同様なもので構成され得る。さらに、図13Gに示すように、圧縮サポート・ピローは、圧縮ピローを圧縮構成に維持することを容易にするために、さらなる前方及び後方ロッキング機構(1313a及び1313b)を備えることもできる。前方及び後方ロッキング機構は、ストラップ、バックル、ひも、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、ラチェット・システム、及び同様なもので構成され得る。
【0082】
幾つかの実施例において、サポート・ピローは、ピローの後部の下部の下方に延在する延長可能剛性パネルを備える。図13Eは、サポート・ピローの後面図を示し、延長位置にある摺動後部パネル(1306)を示す。延長しないとき、摺動後部パネル(1306)は、剛性後部パネル(1202)の内部に摺動する。幾つかの実施例において、後部プレートは、サポート・ピローに取り付けられ得る、又は、ヒンジを有する後部プレートは、摺動するのではなく折り曲がることができる。延長可能プレートは、プラスチック、金属、木材、ポリ乳酸(PLA)、又は任意の他の剛性材料で作られ得、ゴム、或いは、粗い又は粘着性テキスチャであって、その目的が、任意の当接表面に対するピローの摺動を減少させることである、粗い又は粘着性テキスチャを有する別のおそらくは合成材料でカバーされ得る。
【0083】
幾つかの実施例において、延長可能パネルの高さは、約10cm~約40cmである。延長可能パネルは、剛性後部プレート(1202)のサイズの75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%とすることができる。幾つかの実施例において、延長可能パネルは、剛性後部プレート(1202)の幅の50%、60%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、又は100%である。
【0084】
図14は、開放したピローの正面図を示し、ノッチ(610)、耳キャビティ(614(a))及び(614(b))並びに前部剛性プレート(902)及び側面又は横方向剛性プレート(1102)を示す。さらに、側面間にあり且つヘッドレストの下方の湾曲セクション(1402)が明らかである。幾つかの実施例において、同様の輪郭付けされた又は湾曲した領域は、上部が後部から前部まで湾曲するヘッドレストの上部に見出される。幾つかの実施例において、上部湾曲部及び下部湾曲部は互いに平行である。幾つかの実施例において、側面の前部輪郭は、平坦であるが、幾つかの実施例において、本明細書で概説するように湾曲する。
【0085】
図15は、サポート・ピローの斜視図を示し、前部プレート(902)及び耳キャビティ(614(a))を示す。
【0086】
図16は、旅行用ピローの背面斜視図を示し、側面又は横方向剛性支持体(1102)並びに後方剛性支持体(1202)を示す。
【0087】
図17Aは、サポート・ピローの上面斜視図を示し、横方向剛性支持体(1102)、前部剛性支持体(902)、耳キャビティ(614(a))及び(614(b))、並びにノッチ(610)を示す。
【0088】
図17Bは、サポート・ピローの上面図を示し、前部剛性支持体(902)、耳キャビティ(614(a))及び(614(b))、並びにノッチ(610)を示す。
【0089】
図18は、サポート・ピローの底面図を示し、ノッチ(610)及び僧帽筋リセス(1802及び1804)を示す。僧帽筋リセスは、ユーザの僧帽筋に当接し、それを収納するように構成される。
【0090】
図19は、サポート・ピローの斜視底面図を示し、ノッチ(610)及び僧帽筋リセス(1802及び1804)を示す。さらに、前部剛性支持体(902)が示される。
【0091】
図20は、サポート・ピローの後面図を示し、後方剛性支持体(1202)並びに僧帽筋リセス(1802及び1804)並びにノッチ(610)を示す。
【0092】
図21は、横方向剛性支持体(1102)を有するサポート・ピローの横方向側面を示す。
【0093】
図22は、ピローの後部を示し、サポート・ピローの例示的な寸法をcm(インチ)単位で示す。長さ及び高さについての例示的な寸法が示される。幾つかの実施例において、サポート・ピローの後部(2204)の長さは、25.4cm(10インチ)~38.1(15インチ)又は27.94(11インチ)~35.56(14インチ)又は28.575(11.25インチ)~31.75(12.5インチ)である。幾つかの実施例において、後部(2204)の長さは、25.4、26.67、27.94、29.21、30.48、31.75、33.02、34.29、35.56、又は36.83cm(10、10.5、11、11.5、12、12.5、13、13.5、14、又は14.5インチ)である。幾つかの実施例において、サポート・ピローの後部(2204)の高さは、12.7cm(5インチ)~30.48cm(12インチ)又は16.51cm(6.5インチ)~27.94cm(11インチ)又は17.78cm(7インチ)~25.4cm(10インチ)又は19.05cm(7.5インチ)~22.86cm(9インチ)である。幾つかの実施例において、サポート・ピローの後部(2204)の高さは、12.7、13.97、15.24、16.51、17.78、18.415、19.05、19.685、20.32、20.955、21.59、22.225、22.86、23.495、24.13、24.765、25.4、26.67、又は27.94cm(5、5.5、6、6.5、7、7.25、7.5、7.75、8、8.25、8.5、8.75、9、9.25、9.5、9.75、10、10.5、又は11インチ)である。寸法のそれぞれが、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ増加又は減少され得ることが認識される。幾つかの実施例において、ピローは、後部から前部に湾曲する輪郭を上部に有する。
【0094】
図23は、ピロー(2306(a))の側面図を示す。図7及び8に対する説明の幾つかの例示的な寸法が図7及び8が述べられる。さらに、ピローの後部からピローの最も下方のポイントまでの幅(2314)は14.2748cm(5.62インチ)である。ピローの最も下方のポイントからピローの最も前方のポイントまでの長さ(2316)は1.9812cm(0.78インチ)である。幾つかの実施例において、サポート・ピローの幅は、上部よりも下部において広い。すなわち、幾つかの実施例において、下部の幅は、ピローの上部の幅より2.54cm(1インチ)~10.16cm(4インチ)広い。幾つかの実施例において、下部は、ピローの上部の幅より3.175cm(1.25インチ)~7.62cm(3インチ)広い。幾つかの実施例において、ピローの下部の幅は、ピローの上部の幅より1.27、1.905、2.54、3.175、3.81、4.445、5.08、5.715、6.35、6.985、又は7.62cm(0.5、0.75、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、又は3インチ)広い。幾つかの実施例において、上部のサポート・ピローの幅は、7.62cm~25.4cm(3~10インチ)又は10.16cm~20.32cm(4~8インチ)又は12.7cm~19.05cm(5~7.5インチ)である。幾つかの実施例において、幅は、7.62、8.89、10.16、11.43、12.7、13.97、15.24、16.51、17.78、19.05、20.32cm(3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、又は8インチ)である。寸法のそれぞれが、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ増加又は減少され得ることが認識される。
【0095】
図23において見ることができるように、幾つかの実施例において、サポート・ピローの側面は2つの湾曲領域を備える。第1の湾曲領域(2302)は、側面の上部前方縁部からのものであり、側面の上部から、側面の下部又は側面の下部の最大幅であるポイント(2304)まで湾曲する。幾つかの実施例において、ピローは、最も広い幅を有するポイント(2304)から、後方向且つ下方向のポイント(2308)まで延在する縁部(2312)を備える。第2の湾曲領域(2310)は、ピローの下後方縁部から後方向且つ下方向のポイント(2308)まで延在する。
【0096】
図24は、ピロー(2402)並びにサイド・レスト(2406(a)及び2406(b))の正面図を示し、例示的な寸法をcm(インチ)単位で提供する。上記で説明したように、サポート・ピローの後部は、或る高さを有するが、ピローの全体高さはより長いとすることができる。これは、幾つかの実施例において、サポート・ピローの側面がピローの後部から下方に湾曲し、それにより、全体高さを増加させるからである。幾つかの実施例において、ピローの全体高さは、後部の高さより0.635~12.7cm(0.25~5インチ)又は1.27~10.16cm(0.5~4インチ)又は1.905~7.62cm(0.75~3インチ)又は2.54~5.08cm(1~2インチ)長い。幾つかの実施例において、サポート・ピローの全体高さは、ピローの後部より1.27、2.54、3.81、5.08、6.35、7.62、8.89、又は10.16cm(0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、又は4インチ)長い。寸法のそれぞれが、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ増加又は減少され得ることが認識される。
【0097】
図25は、サポート・ピローの底面図を示し、僧帽筋リセス(1802及び1804)並びにノッチ(610)を示す。旅行用ピローの特徴部のそれぞれの例示的な寸法が提供される。ノッチ(610)は、正方形、長方形、不等辺三角形、三角形、又は円等の種々の形状をとることができるが、不等辺三角形が図25に例示される。僧帽筋リセスを参照すると、僧帽筋リセスのそれぞれは、ユーザの僧帽筋を収納するように構成される。僧帽筋リセスは、長さ(L)、高さ(H)、及び深さ(D)を有する。幾つかの実施例において、僧帽筋リセスのそれぞれの長さは、2.54~10.16cm(1~4インチ)又は3.81~7.62cm(1.5~3インチ)又は5.08~6.35cm(2~2.5インチ)である。幾つかの実施例において、肩部リセスの長さは、2.54、3.81、5.08、6.35、7.62、8.89、10.16、11.43、又は12.7cm(1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、又は5インチ)である。幾つかの実施例において、肩部リセスの上部は、ヘッドレストの湾曲部のせいで、肩部リセスの下部より短い。僧帽筋リセスの高さは、1.27~10.16cm(0.5~4インチ)又は2.54~7.62cm(1.0~3インチ)又は5.08~6.35cm(2~2.5インチ)である。幾つかの実施例において、肩部リセスの長さは、1.27、2.54、3.81、5.08、6.35、7.62、8.89、10.16、11.43、又は12.7cm(0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、又は5インチ)である。寸法のそれぞれが、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ増加又は減少され得ることが認識される。
【0098】
図26は、逆さまである間のサポート・ピローの斜視後面図を示し、ピローのノッチ(610)並びに側面(2202)及び後部(2204)を強調する。ピローの例示的な長さ(2602)は29.337cm(11.55インチ)である。寸法のそれぞれが、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ増加又は減少され得ることが認識される。
【0099】
図27は、サポート・ピローの上面図を示し、耳キャビティ(614(a))及び(614(b))並びにノッチ(610)、側面(2202)、及び後部(2204)を示す。
【0100】
図28Aは、サポート・ピローの正面図を示し、前部支持体(902)を示す。幾つかの実施例において、前部パネル(902)は、ピローの側面の高さに応じて、高さが10.16~25.4cm(4~10インチ)である。幾つかの実施例において、パネルは高さが15.24~20.32cm(6~8インチ)である。幾つかの実施例において、パネルの幅は、下にあるピロー・セクションの幅を収容するために均一でないとすることができるが、幾つかの実施例において、パネルは、1.27~7.62cm(0.5~3インチ)幅又は2.54~5.08cm(1~2インチ)幅である。寸法のそれぞれが、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ増加又は減少され得ることが認識される。前部支持体が、ピローの前方縁部の少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は100%を占めることができることが認識される。
【0101】
図28Bは、サポート・ピローの側面図を示し、剛性支持体(1102)を示す。幾つかの実施例において、横方向パネル(1102)は、ピローの側面の高さに応じて、高さが12.7~25.4cm(5~10インチ)である。幾つかの実施例において、パネルは、高さが15.24~20.32cm(6~8インチ)である。幾つかの実施例において、パネルの高さは、下にあるピロー・セクションの高さを収容するために均一でないとすることができる。幾つかの実施例において、横方向パネルの幅は、7.62~17.78cm(3~7インチ)又は8.89~15.24cm(3.5~6インチ)又は10.16~13.97cm(4~5.5インチ)である。幾つかの実施例において、パネルの幅は、下にあるピロー・セクションの幅を収容するために均一でないとすることができる。寸法のそれぞれが、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ増加又は減少され得ることが認識される。横方向支持体が、ピローの横方向側面の少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は100%を占めることができることが認識される。
【0102】
図28Cは、サポート・ピローの後面図を示し、後方支持体(1202)の例示的な寸法を記す。旅行用ピローの特徴部のそれぞれの例示的な寸法が提供される。幾つかの実施例において、後方パネル(1102)は、ピローの後部の高さに応じて、高さが8.89~25.4cm(3.5~10インチ)である。幾つかの実施例において、パネルは、高さが14.605~20.32cm(5.75~8インチ)である。幾つかの実施例において、パネルの高さは、下にあるピロー・セクションの高さを収容するために均一でないとすることができる。幾つかの実施例において、横方向パネルの幅は、7.62~25.4cm(3~10インチ)又は10.16~20.32cm(4~8インチ)又は12.7~17.78cm(5~7インチ)である。幾つかの実施例において、パネルの幅は、下にあるピロー・セクションの幅を収容するために均一でないとすることができる。寸法のそれぞれが、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ増加又は減少され得ることが認識される。前部支持体が、ピローの後方縁部の少なくとも50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、又は100%を占めることができることが認識される。
【0103】
図29は、横方向側面の内部図を示し、ノッチ(610)及び耳キャビティ(614(b))を示す。
【0104】
図30は、側面(3006)の外側面図を示す。旅行用ピローの特徴部のそれぞれの例示的な寸法が、図7及び図8の説明において提供される。寸法のそれぞれが、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ増加又は減少され得ることが認識される。幾つかの実施例において、サイド・レストの下方縁部の曲率半径は、約30~50cm、約32~47cm、約35~45cm、約38~42cm、約39~40cmである。幾つかの実施例において、サイド・レストの下方縁部の曲率半径は、約30cm、31cm、32cm、33cm、34cm、35cm、36cm、37cm、38cm、39cm、40cm、41cm、42cm、43cm、44cm、45cm、46cm、47cm、48cm、49cm、又は50cmである。幾つかの実施例において、サイド・レストの前方縁部の曲率半径は、約30~50cm、約32~47cm、約35~45cm、約38~42cm、約39~41cmである。幾つかの実施例において、サイド・レストの前方縁部の曲率半径は、約30cm、31cm、32cm、33cm、34cm、35cm、36cm、37cm、38cm、39cm、40cm、41cm、42cm、43cm、44cm、45cm、46cm、47cm、48cm、49cm、又は50cmである。
【0105】
図31は、ピローの正面図を示し、耳キャビティ(614(a)及び614(b))並びにノッチ(610)を示す。旅行用ピローの特徴部のそれぞれの例示的な寸法が、図7及び図8の説明において提供される。寸法のそれぞれが、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ増加又は減少され得ることが認識される。
【0106】
図32Aを参照すると、より短いサポート・ピローの後方斜視描写が提供される。この実施例において、ピローの測定値は、ピローの全体高さがより短いことを除いて、本明細書で説明する測定値と同様とすることができる。この実施例において、ユーザの胸部に向かって下方に湾曲する側面をピローが備えるため、全体高さは約12.7cm(5インチ)~17.78cm(7インチ)である。幾つかの実施例において、全体高さは13.97cm(5.5インチ)~16.51cm(6.5インチ)である。幾つかの実施例において、全体高さは約12.7、13.97、15.24、16.51、17.78cm(5、5.5、6、6.5、又は7インチ)である。この実施例において、サポート・ピローの後部の高さは10.16cm(4インチ)~15.24cm(6インチ)である。幾つかの実施例において、ピローの後部の高さは約10.16、11.43、12.7、13.97、又は15.24cm(4、4.5、5、5.5、又は6インチ)である。図32Bは、ピローの縁部が、ユーザにさらなる快適性及び安全性を提供するために丸みを帯びることを除いて、図32Aの図の代替の提示を提供する。
【0107】
図33Aは、サポート・ピローの底面図を示す。図32で概説したように、幾つかの実施例において、サポート・ピローはより短い。すなわち、高さがより短いが、他の測定値は、本明細書で説明した測定値と同様である。図33Aは、僧帽筋リセス(1802及び1804)並びにノッチ(610)を示す。旅行用ピローの特徴部のそれぞれの例示的な寸法が、提供される。ノッチ(610)は、正方形、長方形、不等辺三角形、三角形、又は円等の種々の形状をとることができるが、不等辺三角形が図33Aに例示される。僧帽筋リセスを参照すると、僧帽筋リセスのそれぞれは、ユーザの僧帽筋を収納するように構成される。僧帽筋リセスは、長さ(l)、高さ(h)、及び深さ(d)を有する。幾つかの実施例において、僧帽筋リセスのそれぞれの長さは、2.54~10.16cm(1~4インチ)又は3.81~7.62cm(1.5~3インチ)又は5.08~6.35cm(2~2.5インチ)である。幾つかの実施例において、肩部リセスの長さは、2.54、3.81、5.08、6.35、7.62、8.89、10.16、11.43、又は12.7cm(1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、又は5インチ)である。幾つかの実施例において、肩部リセスの上部は、ヘッドレストの湾曲部のせいで、肩部リセスの下部より短い。僧帽筋リセスの高さは、1.27~10.16cm(0.5~4インチ)又は2.54~7.62cm(1.0~3インチ)又は5.08~6.35cm(2~2.5インチ)である。幾つかの実施例において、肩部リセスの長さは、1.27、2.54、3.81、5.08、6.35、7.62、8.89、10.16、11.43、又は12.7cm(0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、又は5インチ)である。寸法のそれぞれが、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ増加又は減少され得ることが認識される。図33Bは、ピローの縁部が、ユーザにさらなる快適性及び安全性を提供するために丸みを帯びることを除いて、図33Aの図に対する代替の提示を提供する。
【0108】
図34Aは、より短いピロー(2306(A))の側面図を示し、例示的な寸法をcm(インチ)単位で提供する。図32で概説したように、幾つかの実施例において、サポート・ピローはより短い。すなわち、高さがより短いが、他の測定値は、本明細書で説明した測定値と同様である。幾つかの実施例において、サポート・ピローの幅は上部より下部において大きい。すなわち、幾つかの実施例において、下部の幅は、ピローの上部の幅より2.54cm(1インチ)~10.16cm(4インチ)広い。幾つかの実施例において、下部の幅は、ピローの上部の幅より3.175cm(1.25インチ)~7.62cm(3インチ)広い。幾つかの実施例において、ピローの下部の幅は、ピローの上部の幅より1.27、1.905、2.54、3.175、3.81、4.445、5.08、5.715、6.35、6.985、又は7.62cm(0.5、0.75、1、1.25、1.5、1.75、2、2.25、2.5、2.75、又は3インチ)広い。幾つかの実施例において、上部のサポート・ピローの幅は、7.62~25.4cm(3~10インチ)又は10.16~20.3cm(4~8インチ)又は12.7~19.05cm(5~7.5インチ)である。幾つかの実施例において、幅は、7.62、8.89、10.16、11.43、12.7、13.97、15.24、16.51、17.78、19.05、20.32cm(3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、又は8インチ)である。寸法のそれぞれが、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ増加又は減少され得ることが認識される。
【0109】
図34に見ることができるように、幾つかの実施例において、サポート・ピローの側面は2つの湾曲領域を備える。第1の湾曲領域(2302)は、側面の上部前方縁部からのものであり、側面の上部から、側面の下部又は側面の下部の最大幅であるポイント(2304)まで湾曲する。幾つかの実施例において、ピローは、最も広い幅を有するポイント(2304)から、後方向且つ下方向のポイント(2308)まで延在する縁部(2312)を備える。第2の湾曲領域(2310)は、ピローの下後方縁部から後方向且つ下方向のポイント(2308)まで延在する。この実施例において、ユーザの胸部に向かって下方に湾曲する側面をピローが備えるため、全体高さは約12.7cm(5インチ)~17.78cm(7インチ)である。幾つかの実施例において、全体高さは13.97cm(5.5インチ)~16.51cm(6.5インチ)である。幾つかの実施例において、全体高さは約12.7、13.97、15.24、16.51、17.78cm(5、5.5、6、6.5、又は7インチ)である。この実施例において、サポート・ピローの後部の高さは約10.16cm(4インチ)~15.24cm(6インチ)である。幾つかの実施例において、ピローの後部の高さは約10.16、11.43、12.7、13.97、又は15.24cm(4、4.5、5、5.5、又は6インチ)である。図34Bは、ピローの縁部が、ユーザにさらなる快適性及び安全性を提供するために丸みを帯びることを除いて、図34Aの図の代替の提示を提供する。
【0110】
図35A及び図35Bは、横方向側面の内部図を示し、耳キャビティ又はリセス(614(B))及び僧帽筋リセス(1802)を示す。やはり、ユーザの胸部に向かって下方に湾曲する側面をピローが備えるため、全体高さは約12.7cm(5インチ)~17.78cm(7インチ)である。幾つかの実施例において、全体高さは13.97cm(5.5インチ)~16.51cm(6.5インチ)である。幾つかの実施例において、全体高さは約12.7、13.97、15.24、16.51、17.78cm(5、5.5、6、6.5、又は7インチ)である。この実施例において、サポート・ピローの後部の高さは約10.16cm(4インチ)~15.24cm(6インチ)である。幾つかの実施例において、ピローの後部の高さは約10.16、11.43、12.7、13.97、又は15.24cm(4、4.5、5、5.5、又は6インチ)である。寸法のそれぞれが、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ増加又は減少され得ることが認識される。特に、図35Aに示すピロー構成において、耳リセスは、ピローの上方縁部にある。耳リセスの高さは、約5.08cm(2インチ)、5.715cm(2.25インチ)、6.045cm(2.38インチ)、6.35cm(2.5インチ)、6.985cm(2.75インチ)、又は7.62cm(3インチ)である。図35Bは、ピローの縁部が、ユーザにさらなる快適性及び安全性を提供するために丸みを帯びることを除いて、図35Aの図の代替の提示を提供する。
【0111】
図36は、サポート・ピローの上面図を示し、耳キャビティ又はリセス(614(a)及び614(b))並びにノッチ(610)、側面(2202)、及び後部(2204)を示す。旅行用ピローの特徴部のそれぞれの例示的な寸法が、上記で提供されている。寸法のそれぞれが、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、又は50%だけ増加又は減少され得ることが認識される。図36Bは、ピローの縁部が、ユーザにさらなる快適性及び安全性を提供するために丸みを帯びることを除いて、図36Aの図の代替の提示を提供する。
【0112】
上記で説明したピロー高さの「高い(tall)」変形及び「短い(short)」変形の両方のピローを含むピローの幾つかの実施例において、ピローは、各サイド・レストの背後に延長部を備え、延長部は、上又は下から観察すると、形状が三角形(770a及び770b)であり、その最も厚い部分において後方に1.77cm(1/2インチ)から2.54cm(1インチ)まで延在する。図39参照。延長部の目的は、ユーザの頭部が、ピローのヘッドレスト部分を背もたれ、ベッド、又は他の表面に押し付けるときにユーザの頭部及び首部によりよく嵌合するために、サイド・レストの前方部分を内側に角度付けすることである。これらの延長部の三角形形状は、ピローと、ピローが押し付けられる先の表面との最大接触表面積を保証し、それにより、摩擦、したがって、安定性を増加させる。三角形延長部の幅は、ピローの幅の10パーセントと50パーセントとの間、好ましくは30パーセントを占めることができ、その高さは、ピローの高さの10パーセントと100パーセントとの間、好ましくは100パーセントを占めることができる。幾つかの実施例において、三角形延長部は、他の所で説明され示されたように、ピローの縁部の「ベベル(bevel)」湾曲部に一致するために湾曲し、幾つかの実施例において、三角形延長部は、上又は下から観察されると、三角形ではなく長方形である。これらの実施例において、ピローの後部の剛性支持体は、平坦であるのではなく、延長部に一致するために、屈曲、湾曲、又はその他の方法で輪郭付けされ得る。
【0113】
幾つかの実施例において、ピローは、1個と5個との間の単純な円形、正方形、又は長方形延長部(788a及び788b)を有し、それらの延長部は、幅が2.54cm(1インチ)と12.7cm(5インチ)との間、好ましくは5.08cm(2インチ)(そして、長方形である場合、高さが2.54cm(1インチ)と12.7cm(5インチ)との間)であり、好ましくは、ピローの後部の、それぞれ横方向の1/10~1/3、好ましくは1/4内に存在する。図40参照。これらのボタン様延長部は、ユーザの頭部が、ピローのヘッドレスト部分を背もたれ、ベッド、又は他の表面に押し付けるときにユーザの頭部及び首部によりよく嵌合するために、サイド・レストの前方部分を内側に角度付けするのを助けるという目的を果たす。これらの実施例において、ピローの後部の剛性支持体は、平坦であるのではなく、延長部に一致するために、屈曲、湾曲、又はその他の方法で輪郭付けされ得る。
【0114】
幾つかの実施例において、ピローは、前部圧縮パネルを固定するためにアタッチメントをさらに備える。図13C(1302)参照。アタッチメントは、バックル、ひも、ボタン、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、及び/又はフック、並びに同様なものとすることができる。幾つかの実施例において、圧壊ピローは、圧壊ピローの圧縮を容易にするために圧縮システムを備える。この圧縮システムは、ストラップ、バックル、ひも、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、ラチェット・システム、及び同様なもので構成され得る。(1304(a)及び1304(b))参照。
【0115】
幾つかの実施例において、ボックス又は「外骨格(exoskeleton)」が、製品用のパッケージングを提供するために、及び/又は、圧縮位置でのロッキングを容易にするために使用される。これは、柔軟性があるか又は堅固なプラスチック、金属、木材、又はピローのための保護を提供する任意の材料から作られ得る。幾つかの実施例において、このピースは、ポリ乳酸からも作られることになる。全てのプラスチック部品は、標準的な射出成形を使用して作られ得る。
【0116】
幾つかの実施例において、ピローは、種々の要素を保持するか又はそれらを一体化するようにさらに構成される。一実施例において、ピローは、第3者有線イヤーバッド・スピーカ又はBLUETOOTH(登録商標)無線スピーカのワイヤを収容するために垂直配向スリットを備える。幾つかの実施例において、スリットは、携帯性のために折り曲げられるときにピローの体側性アームが挿入される収納リセスとして機能することもできる。
【0117】
一実施例において、ピローは、耳穴に又はその近くに位置決めされたフォーム内に一体化されたスピーカを有するように構成される。この実施例において、ピローは、スピーカに接続する配線を有することができ、オーディオ入力を可能にする配線を有することもできる。幾つかの実施例において、スピーカは、オーディオ入力に対する無線接続性のためのBLUETOOTH(登録商標)無線技術を有する。幾つかの実施例において、ピローは、必要に応じて、電池、充電器、及び/又は電気プラグも備える。
【0118】
幾つかの実施例において、サポート・ピローは、携帯電話、タブレット、コンピュータ、及び同様なもの等の携帯電子機器のための充電用電池、及び/又は、充電用電池の挿入のためのポケットを持つように構成される。さらに、サポート・ピローは、限定はしないが、USB及び/又はUSB-cポート、マイクロUSBポート、及び同様なもの等の種々のプラグを持つように構成され得る。これらの実施例の幾つかの実施例において、充電機構は、磁気アタッチメント能力がある又はない無線式である。
【0119】
幾つかの実施例において、サポート・ピローは、ユーザのためのさらなる快適性のために電気加熱器及び/又はマッサージャを有するように構成され得る。一実施例において、ピローは、一体化された振動又は他の頭部及び/又は首部マッサージ及び/又は加熱及び/又は冷却機構を有する。
【0120】
幾つかの実施例において、ピローは、限定はしないが、サングラス、携帯電話(cell phone)、ペン、及び同様なもの等のアイテムを保持するための1つ又は複数の一体化ストレージ・コンパートメントを有するようにさらに構成され得る。
【0121】
一実施例において、ピローは、マルチコンポーネント・キャリア(1700)のコンポーネントとして用途を見出す。図37は、マルチコンポーネント・キャリアの側面図である。この実施例において、キャリアは、中央バリア又は壁(1710)を共有する2つのコンパートメント(1702、1704)を備える。マルチコンポーネント・キャリアは、本明細書で説明するピローを格納するように構成される1つのコンパートメント(1704)及びさらなるアイテムの格納用の隣接コンパートメント(1702)を有する。ヒンジ・システム(1706)は、一度に1つの側面を開放することを可能にする。開閉機構(1708)は、一度に1つの側面を又は同時に両方の側面を開放することを可能にする。幾つかの実施例において、これは、ロックを特徴付ける。幾つかの実施例において、各チャンバは同じサイズである。他の実施例において、チャンバは非対称である。一方の側面は、本明細書で説明するピローを保持するように構成され、より詳細には、本明細書で説明する圧縮ピローを保持するように構成される。他のコンパートメントは、このチャンバの内容物を保護するために、フォームで裏張りした内部を含むことができる。1つのヒンジ(1706)が図37A及び図37Bに示すように使用されると、さらなるアイテム用のコンパートメント(1702)は、チャンバが開放するとき、内容物を所定の場所に保持する内部ベース(1712)を含むこともできる。好都合に、1つのコンパートメントが表を下にするとき、上ケースが開放され得る。その後、他のコンパートメントを開放するために、キャリアがひっくり返される。2つのヒンジ・システムが、図37C及び図37Dに示すように使用されるとき、各チャンバの蓋(1714、1716)のみが、開放し、コンパートメントの壁をベース(1710)に取り付けられるか又はそれと一体化されたままにする。これは、蓋が開放されるときにコンパートメントの内容物がこぼれないことを保証するのに役立つ。内容物は、携帯電話、ペン、キー、財布、ビジネス・カード、お金、メガネ、サングラス、及び他の小さい個人用アイテムを含むことができるが、それらに限定されない。別の実施例において、より限定された方法でのそのようなアイテムの一時的ストレージが、ピロー自体の外側上の小さい外部ポケットに配置又は挿入され得、そのようなポケットは、一実施例において、ジッパー、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリによって密閉可能である、或いは、本技術のように又は別の実施例において、一時的ストレージのため、密閉されないが、アイテムを保持するために低プロファイルである。
【0122】
幾つかの実施例において、ピローの側面ヘッドレストは、5度~30度、幾つかの実施例において5~20度、10~20度、幾つかの実施例において12~17度に及ぶ角度に内側に角度付けされる。幾つかの実施例において、ヘッドレストは、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、又は20度の角度に内側に角度付けされる。これらの実施例の幾つかの実施例において、後方堅固パネルは、側面パネルがない状態で、側面ヘッドレストに向かって後方表面の60~70パーセントを占め、それは、体側性サイド・レストが、所定の場所に配置されると、ユーザの頭部及び首部を収容するため、横方向にヒンジ式に動くことを可能にし、その後、体側性サイド・レストは、その内側に角度付けされた位置に戻る。図41参照。内側角度の目的は、頭部及び首部のより確実な支持を提供し、他の所で説明した後方ウェッジ延長部の効果を、この効果を達成するためにピローが載せられる背もたれ又は他の表面によってピローの後部に加えられる能動圧力についての必要性なしで、倍加することである。これらの実施例において、サイド・レストの内側角度付けによる圧縮によって、頭部支持体の寸法が減少し、頭部支持体の平均半径が、その上部分で約6cmであり、その下部分で約4.75cmまでテーパが付くことが認識される。
【0123】
幾つかの実施例において、ピローは、空気袋(4200)並びにこれらの空気袋の膨張及び収縮のための外部ノズル(4202)を含む。図42参照。このノズルは、これらの実施例の幾つかの実施例において、手動で開放され得る一方向弁を有することができる。ノズルは、ピローの機能及び/又は快適性に干渉しない限り、ピロー上の任意の場所において構成され得る。これらの実施例の幾つかの実施例において、空気袋は、ヘッドレストの後部を介した空気袋間の接続によって、ピローの側面ヘッドレスト部分のみを占めるため、空気袋は同時に膨張することができる;他の実施例において、後方ヘッドレストも占める空気袋も存在する。これらの空気袋が占めるピローの割合は、10パーセント~100パーセント(後者は、フォームの薄層又は他の軟質コーティングを有する、完全に膨張可能であるピローであることになる)に及ぶことができ、好ましくは30パーセントである。空気袋の目的は2つである:1つ目は、空気袋が完全に膨張したときに堅固さを提供することであって、堅固さは、空気袋が完全に膨張しないときに変動する場合があり、その堅固さは、その密度及び形状仕様が他の所で指定される空気袋の外側のフォーム(空気袋について本実施例で確保された内部部分を差し引く)によってバランスがとられる、堅固さを提供することであり;2つ目は、完全に収縮したときに携帯性を提供することである。これらの実施例の幾つかの実施例において、堅固なパネルの配置及び折り曲げ構成は、他の所で指定されたものであり、幾つかの実施例において、後方表面上のパネルは、30パーセント~100パーセント、好ましくは70パーセントに及ぶその中央部分を占める。これらの構成において、側面アームは、収縮すると、ピローの中央に向かって対称に共に折り曲がる;側面アームは、ピローがこの平坦構成に折り曲げられると、必要に応じてオーバラップする。これらの実施例の幾つかの実施例において、側面パネルは、両側に配置され、カバレジのパーセンテージは、一方の側だけに配置されたパネルの場合に他の所で説明したように変動する。これらの実施例の幾つかの実施例において、前部パネルは存在せず、幾つかの実施例において、前部パネルは、各サイド・レストの前部表面上に対称に配置される。膨張可能ピローの幾つかの実施例において、いずれの表面上にも堅固なパネルは存在しない。堅固なパネルがないこれらの実施例の幾つかの実施例において、30~100パーセント、好ましくは95パーセントを占める、ピローの後面上のゴム、ポリウレタン、又は粘着性表面が存在し、その目的は、堅固なパネルを参照して普通なら説明されるように、ピローの後方表面と、その後方表面が当接する背もたれ又は他の平坦表面との間の摩擦を通して付着性を生成することである。空気袋は、角度付けされた側面ヘッドレストに関する上記の実施例を含んで、他の所で説明した実施例の全てにおいて存在することができる。
【0124】
幼児と10代との間の子供の頭部、首部、及び肩部を収容する寸法をピローが有する代替の実施例が想定される。これらの実施例は、その測定値の全てが、小さいが、上記及び以下で述べる実施例の測定値に正確に又はほぼ比例することを除いて、上記及び以下で述べる他のバージョンの範囲を包含することになる。これらの代替の実施例と他の所で説明した実施例とのサイズ比は、50、55、60、65、70、75、80、85、90、及び95パーセント、好ましくは70パーセントと85パーセントとの間であることになる。
【0125】
これらの実施例のより短い実施例において、全体高さは、約7.62cm(3インチ)~15.24cm(6インチ)である。幾つかの実施例において、全体高さは、約7.62cm(3インチ)~13.97cm(5.5インチ)である。幾つかの実施例において、全体高さは、約7.62、8.89、10.16、11.43、12.7、13.97、又は15.24cm(3、3.5、4、4.5、5、5.5、又は6インチ)である。この実施例において、サポート・ピローの後部の高さは約7.62cm(3インチ)~12.7cm(5インチ)である。幾つかの実施例において、サポート・ピローの後部の高さは、10.16、11.43、12.7、13.97、又は15.24cm(4、4.5、5、5.5、又は6インチ)である。これらの代替の実施例と他の所で説明した実施例とのサイズ比は50、55、60、65、70、75、80、85、90、及び95パーセント、好ましくは70パーセントと85パーセントとの間とすることができる。
【0126】
これらの実施例のより高い実施例において、ピローは、約17.78cm(7インチ)~約25.4cm(10インチ)に及ぶ高さを有する。
【0127】
これらのより小さい実施例において、頭部リセスは、成人のそれに対して幼児及び子供の頭部対首部対肩部比の差を反映するために、全体寸法に比例して変動することができる。上部分の上部における半径(円形の場合、正確な、楕円の場合、平均の)は、上部分の下部において、4cmと7cmとの間、2cmと3cmとの間、好ましくは2.5cmと5.5cmとの間に存在することができ、これらの2つの半径の間で、人間の幼児の平均的な後方頭部及び首部(添付図参照)又は人間の子供の平均的な後方頭部及び首部の半径、及び、平均的な幼児と平均的な子供との間に介在するサイズに一致する頭部及び首部輪郭、並びに、平均的な幼児の頭部及び首部より1~20パーセント大きい(円周が49.5cm(20インチ))及び平均的な幼児の頭部及び首部より1~20パーセント小さい頭部サイズを収容する形状に均等にテーパ付けする。
【0128】
幾つかの実施例において(図43参照)、ピローは、より小さいサイズへの圧縮のために使用するための、取り付け可能な弾性バンド又は弾性バンド等のバンドの対を有する。バンドは、ボタン、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、フック、バックル、及び/又は磁石(2901)を用いて、バンド自体に接続するために巻き付く。幾つかの実施例において、バンドは、ボタン、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、フック、バックル、及び/又は磁石(2902)を用いて、ピロー自体に締結される。(図43A)、ストラップが開放した状態で折り曲げられた、(図43B)、ストラップが閉鎖された状態で折り曲げられ圧縮された。圧縮された小さいサイズの利益又はユーティリティのうちの2つは、ピロー・セキュリティ及び保護、より単純な携帯性、並びに美観的利益の向上を可能にするための、より容易な携帯性及びバッグ、軟質又は硬質ケースの使用である。
【0129】
幾つかの実施例において(図44参照)、ピローは、飛行機背もたれ(3301)にピローを締結するアタッチメント装置(3302)を有する。この装置は、金属、ボタン、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、フック、バックル、及び/又は磁石で作られ得、種々の乗客の頭部及び首部姿勢に一致するために、高さによって調整可能とすることができる。幾つかの実施例において、ピローは、とりわけ、航空会社及び飛行機製作者が乗客快適性のために組み込むことを選択する設計等の一体化飛行機背もたれ設計の一部である。幾つかの実施例において、ヘッドレストは、ヘッドレスト支持体なしでの背もたれ使用を可能にするために、横方向に折り曲がる。
【0130】
幾つかの実施例において(図43参照)、ピローは、より小さいサイズへの圧縮のために使用するための、取り付け可能な弾性バンド又は弾性バンドの対を有する。バンドは、ボタン、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、フック、バックル、及び/又は磁石を用いて、バンド自体(2901)に接続するために巻き付く。幾つかの実施例において、バンドは、ボタン、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、フック、バックル、及び/又は磁石を用いて、ピロー自体(2902)に締結される。(図43A)、ストラップが開放した状態で折り曲げられた、(図43B)、ストラップが閉鎖された状態で折り曲げられ圧縮された。圧縮された小さいサイズの利益又はユーティリティのうちの2つは、ピロー・セキュリティ及び保護、より単純な携帯性、並びに美観的利益の向上を可能にするための、より容易な携帯性及びバッグ、軟質又は硬質ケースの使用である。
【0131】
幾つかの実施例において(図44参照)、ピローは、飛行機背もたれ(3301)にピローを締結するアタッチメント装置(3302)を有する。この装置は、金属、ボタン、ベルクロ(登録商標)フック・アンド・ループ・アセンブリ、フック、バックル、及び/又は磁石で作られ得、種々の乗客の頭部及び首部位置に一致するために、高さによって調整可能とすることができる。幾つかの実施例において、ピローは、とりわけ、航空会社及び飛行機製作者が乗客快適性のために組み込むことを選択する設計等の一体化飛行機背もたれ設計の一部である。幾つかの実施例において、ヘッドレストは、ヘッドレスト支持体なしでの背もたれ使用を可能にするために、横方向に折り曲がる。
【0132】
幾つかの実施例において、鎖骨(clavicle)(鎖骨(collarbone))に適合するサイド・レストの前下部分は切頭される(図45参照)。すなわち、幾つかの実施例において、ピローは、鎖骨に適合するサイド・レストを備え、幾つかの実施例において、ピローは、サイド・レストは鎖骨に適合しない。この後者の実施例において、サイド・レストの下部の長さは、鎖骨に適合するサイド・レストの長さに対して切頭される。鎖骨適合領域を欠いているサイド・レストは、0.254cm(0.1インチ)、0.508cm(0.2インチ)、0.762cm(0.3インチ)、1.016cm(0.4インチ)、1.27cm(0.5インチ)、1.524cm(0.6インチ)、1.778cm(0.7インチ)、2.032cm(0.8インチ)、2.284cm(0.9インチ)、又は2.54cm(1インチ)だけ長さが減少する。幾つかの実施例において、長さの減少は、0.254~2.54cm(0.1~1インチ)、0.508~1.778cm(0.2~0.7インチ)、1.27~1.27cm(0.5~0.5インチ)である。測定値の変化はほぼ2cm以内である。このバージョンにおいて、折り曲げ式アームに対して体側性のヘッドレスト・アーム上の「スロット(slot)」(610)は、切頭前下構成を有する折り曲げ式アームを収納するためになくされるか又は修正され、サイド・レストの側面上の堅固なパネルは、切頭サイド・レストに嵌合するために修正される。この構成は、上記で説明したピローの「高い(tall)」バージョンと「短い(short)」バージョンの両方に適用され、上記で説明したように、ベベル付きの又は湾曲した縁部を有することもできる。
【0133】
上記節で説明したこの切頭バージョンの幾つかの実施例において、前方サイド・レストの全体が切頭される(図46参照)。この実施例において、サイド・レストの長さは、鎖骨適合バージョンの長さに対して1.27~5.08cm(0.5~2インチ)又は2.032~3.81cm(0.8~1.5インチ)又は2.54~3.302cm(1~1.3インチ)だけ減少する。長さは10.16~15.24cm(4~6インチ)又は10.414~12.7cm(4.1~5インチ)とすることができる。測定値の変化はほぼ2cm以内である。このバージョンにおいて、折り曲げ式アームに対して体側性のヘッドレスト・アーム上の「スロット(slot)」は、切頭前下構成を有する折り曲げ式アームを収納するためになくされるか又は修正され、サイド・レストの側面上の堅固なパネルは、切頭サイド・レストに嵌合するために修正される。この構成は、上記で説明したピローの「高い(tall)」バージョンと「短い(short)」バージョンの両方に適用され、上記で説明したように、ベベル付きの又は湾曲した縁部を有することもできる。
【0134】
上記節で説明したこの切頭バージョンの幾つかの実施例において、前方サイド・レストの全体が、前方に凸状表面を持つように切頭され湾曲される(図47参照)。この実施例において、サイド・レストの上部の長さは約12.9286cm(5.09インチ)であり、ピローの後部からピローの最も前方の縁部までの幅は約13.3858cm(5.27インチ)である。測定値の変化はほぼ2cm以内である。このバージョンにおいて、折り曲げ式アームに対して体側性のヘッドレスト・アーム上の「スロット(slot)」は、切頭前下構成を有する折り曲げ式アームを収納するためになくされるか又は修正され、サイド・レストの側面上の堅固なパネルは、切頭サイド・レストに嵌合するために修正される。この構成は、上記で説明したピローの「高い(tall)」バージョンと「短い(short)」バージョンの両方に適用され、上記で説明したように、ベベル付きの又は湾曲した縁部を有することもできる。
【0135】
作られると、本明細書でサポート・ピローとして参照されたピローは種々の用途を見出す。一実施例において、ピローは、快適性或いは必要とされる頭部又は首部不動化のために、飛行機旅行、地上乗り物、又は他の旅行モード用のサポート・ピローとしての用途を見出す。代替の実施例において、ピローは、旅行していてもしていなくても睡眠することに用途を見出す。同様の又は完全に別個の実施例において、ピローは、椅子、ソファ、又は他の着座モードで休息している間に使用され得る。特定の実施例において、ピローは、損傷、医療手技、又は手術の後の患者に関して用途を見出す。そのような手術又は出来事の後に頻繁に、患者は、仰向けで睡眠することを要求される。なぜなら、ピローが、快適にそれを行う能力を促すからである。これは、特に、美容手術及び非美容頭部又は首部手術に適用されることになる。したがって、本明細書の開示は、本明細書で説明したように、患者をピローにもたれかけさせることによって術後患者を不動化する方法を提供し、頭部が快適に不動化されることを保証する。これは、損傷又は医療手技後に、もたれかかった又は仰向けの位置で休息し睡眠することに適用されることもなる;頭部及び首部のそのような位置決めは、治癒を促進し、安定性及び快適性を保証する。
【0136】
本発明の種々の実施例が上記で説明されたが、それらが、限定としてではなく、例としてのみ提示されたことが理解されるべきである。同様に、図は、本発明のために例のアーキテクチャ又は他の構成を示すことができ、それは、本発明に含まれ得る特徴及び機能を理解するのを補助するために行われる。本発明は、示す例のアーキテクチャ又は構成に限定されるのではなく、所望の特徴は、種々の代替のアーキテクチャ及び構成を使用して実装され得る。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図13F
図13G
図14
図15
図16
図17A
図17B
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28A
図28B
図28C
図29
図30
図31
図32A
図32B
図33A
図33B
図34A
図34B
図35A
図35B
図36A
図36B
図37A
図37B
図37C
図37D
図38
図39
図40
図41
図42
図43A
図43B
図43C
図43D
図44
図45
図46
図47
【国際調査報告】