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特表2023-550524電子デバイスのプローブヘッド用のコンタクトプローブ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-01
(54)【発明の名称】電子デバイスのプローブヘッド用のコンタクトプローブ
(51)【国際特許分類】
   G01R 1/067 20060101AFI20231124BHJP
   G01R 1/06 20060101ALI20231124BHJP
   G01R 1/073 20060101ALI20231124BHJP
【FI】
G01R1/067 G
G01R1/06 D
G01R1/073 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023531647
(86)(22)【出願日】2021-11-22
(85)【翻訳文提出日】2023-07-21
(86)【国際出願番号】 EP2021082521
(87)【国際公開番号】W WO2022112182
(87)【国際公開日】2022-06-02
(31)【優先権主張番号】102020000028364
(32)【優先日】2020-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519046085
【氏名又は名称】テクノプローベ ソシエタ ペル アチオニ
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クリッパ、ロベルト
(72)【発明者】
【氏名】マジョーニ、フラビオ
【テーマコード(参考)】
2G011
【Fターム(参考)】
2G011AA08
2G011AA15
2G011AB07
2G011AB08
2G011AC14
2G011AE03
(57)【要約】
高周波電力信号を伝送するように構成された可撓性膜(30)が記載され、可撓性膜(30)は、複数のマイクロコンタクトプローブ(25)と電気的に接続するように構成された、および可撓性膜(30)の中央部分(30A)に作られた、複数のコンタクトパッド(31A、31B)と、支持プレート(24)に電気的に接続するように構成された、および可撓性膜(30)の周辺部分(30C)に作られた、複数のコンタクト構造(31C)と、また複数の導電性トラック(33A、33B)であって、複数の導電性トラック(33A、33B)の各々が複数のコンタクトパッド(31A、31B)の1つを複数のコンタクト構造(31C)の1つと電気的に接続する、複数の導電性トラック(33A、33B)と、を備え、この可撓性膜(30)は、中央部分(30A)と周辺部分(30C)との間に配され接続された中間部分(30B)をさらに含む。適切には、弾性膜は、第1の総厚さ(HA)を有する第1の領域(34A)と第2の総厚さ(HB)を有する第2の領域(34B)とに分割され、第1の領域(34A)は連続して第2の領域(34B)に隣接し、第1の総厚さ(HA)は75μm以下の値を有し、第2の総厚さ(HB)は第1の総厚さ(HA)の値よりも大きい値を有する。さらに、膜(30)の第1の領域(34A)は、中央部分(30A)で延在し、複数のコンタクトパッド(31A、31B)を備える。この可撓性膜(30)を備える電子デバイスを試験するためのプローブカード(20)も記載される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクトプローブ(20)であって、前記コンタクトプローブ(20)が、試験装置の基板のコンタクトパッドに当接するように構成された第1のコンタクト端部(20B)および被試験デバイスのコンタクトパッドに当接するように構成された第2のコンタクト端部(20A)と、長手方向(x)に従って前記第1のコンタクト端部(20B)と前記第2のコンタクト端部(20A)との間に延在する棒状のプローブ本体(20C)と、を有し、前記コンタクトプローブ(20)が、前記プローブ本体(20C)に沿って、および前記第1のコンタクト端部(20B)および前記第2のコンタクト端部(20A)の少なくとも1つに沿って延在する、少なくとも1つの開口部(17、17’、17”)と、前記プローブ本体(20C)に少なくとも一対のアーム(13a、13b、13c)を画定する第1の開口部分(14、14a、14b)と、前記第1のコンタクト端部(20B)および前記第2のコンタクト端部(20A)の少なくとも1つに少なくとも一対の端部セクション(15a、15b、15c;15a’、15b’)を画定する第2の開口部分(16、16a、16b;16’)と、を備えることを特徴とする、コンタクトプローブ(20)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの開口部(17、17’、17”)が、前記第2の開口部分(16、16a、16b;16’)の横方向寸法(H2)よりも大きい横方向寸法(H1)を有する前記第1の開口部分(14、14a、14b)を備えることを特徴とする、請求項1記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの開口部(17、17’、17”)が、好ましくはそれぞれの円弧(14ac1、14ac2)に従って、前記第1の開口部分(14、14a、14b)と前記第2の開口部分(16、16a、16b;16’)との間に漸進的な移行部を備えることを特徴とする、請求項2記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項4】
前記少なくとも1つの開口部(17”)が、第1のコンタクト端部(20B)に少なくとも一対の端部セクション(15a、15b)を画定する前記第2の開口部分(16)、および、第2のコンタクト端部(20A)に少なくとも一対のさらなる端部セクション(15a’、15b’)を画定するさらなる開口部分(16’)、を備えることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項5】
前記開口部(17”)によって画定された別個のプローブ部分(200a、200b)を接続するように構成された材料ブリッジ(21a、21b)を備えることを特徴とする、請求項4記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項6】
前記開口部(17”)の前記第1の開口部分(14)に対応して前記材料ブリッジ(21a、21b)を備えることを特徴とする、請求項5記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項7】
前記第1のコンタクト端部(20B)が、コンタクトヘッド部分であり、前記コンタクトヘッド部分(20B)の残りの部分の横径(DB1)よりも大きな寸法の横径(DB2)を有する少なくとも1つの拡大領域(18)をさらに備えることで、前記拡大領域(18)のそれぞれのアンダーカット壁(Sqa、Sqb)を画定し、前記横径が前記長手方向(x)に直交する横方向(y)に従った寸法であることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項8】
前記拡大領域(18)以外の前記コンタクトヘッド部分(20B)が、前記プローブ本体(20C)の横径(DC)より小さい横径(DB1)を有することを特徴とする、請求項7記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項9】
前記プローブ本体(20C)の前記横径(DC)が、前記コンタクトチップ部分(20A)の横径(DA)に等しいことを特徴とする、請求項8記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項10】
前記コンタクトプローブ(20)が、前記プローブ本体(20C)に沿って作られその中に第1の開口部分(14a、14b)によって分離された複数のアーム(13a、13b、13c)を画定する複数の開口部(17a、17b)を備え、前記複数の開口部(17a、17b)の少なくとも1つがまた、少なくとも1つのコンタクト端部(20A、20B)に沿って作られ、その中に一対の端部セクション(15a、15b;15a’、15b’)を画定することを特徴とする、請求項1~9のいずれか1項に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項11】
前記コンタクトプローブ(20)が、テーパ形状のコンタクトチップ部分である第2のコンタクト端部(20A)を備えることを特徴とする、請求項1~10のいずれか1項に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項12】
前記コンタクトプローブ(20)が、縮小した細長い部分(19)が設けられたコンタクトチップ部分である第2のコンタクト端部(20A)を備えることを特徴とする、請求項1~11のいずれか1項に記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項13】
被試験デバイスの機能性試験のためのプローブヘッドであって、前記プローブヘッドが、複数のコンタクトプローブを収容するためのガイドホールが設けられた少なくとも1つのガイドを備え、コンタクトプローブ(20)が、請求項1~12のいずれか1項に従って作られることを特徴とする、プローブヘッド。
【請求項14】
各コンタクトプローブが、単一のコンタクトパッド(50Aa、50Ab;40Aa、40Ab)に圧接している端部セクション(15a、15b;15a’、15b’)を備えることを特徴とする、請求項13記載のプローブヘッド。
【請求項15】
各コンタクトプローブが、それぞれ別個のコンタクトパッド(50Aa、50Ab;40Aa、40Ab)に圧接している端部セクション(15a、15b;15a’、15b’)の各々を備えることを特徴とする、請求項13記載のプローブヘッド。
【請求項16】
前記少なくとも1つのガイドの前記ガイドホールが、前記複数のコンタクトプローブの各々のアームのすべてを収容することを特徴とする、請求項13記載のプローブヘッド。
【請求項17】
前記少なくとも1つのガイドの前記ガイドホールが、前記複数のコンタクトプローブの各々の別個のアームを各々収容することを特徴とする、請求項13記載のプローブヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、そのより一般的な態様では、電子デバイスのプローブヘッド用のコンタクトプローブに関し、以下の記載は、その説明を単純化するという唯一の目的で、この応用分野を参照して行われている。
【背景技術】
【0002】
周知のように、プローブヘッドは、基本的に、微細構造、特にウェーハ上に集積された電子デバイスの複数のコンタクトパッドを、その機能性試験、特に電気試験、または一般的に試験を実施する試験装置の対応するチャネルと電気的に接続するように構成されたデバイスである。
【0003】
集積されたデバイスで実施される試験は、生産段階の早い段階で欠陥のあるデバイスを検出して分離するのに特に有用である。したがって、通常、プローブヘッドは、ウェーハ上に集積されたデバイスを切断してチップ収納パッケージ内に組み込む前に、デバイスを電気的に試験するために使用される。
【0004】
プローブヘッドは、通常、良好な電気的および機械的特性を有する特殊な合金のワイヤによって形成された、および被試験デバイスの対応する複数のコンタクトパッド用の少なくとも1つのコンタクト部分が設けられた、多数のコンタクト要素またはコンタクトプローブを備える。
【0005】
一般に「垂直プローブヘッド」と呼ばれるタイプのプローブヘッドは、プレート形状で互いに平行である少なくとも一対のプレートまたはガイドによって保持された複数のコンタクトプローブを備える。上記ガイドは、適切なホールを備え、特に被試験デバイスのパッドに接触している間に、コンタクトプローブの移動および可能な変形のための自由空間または空隙を残すために、互いに一定の距離を置いて配される。一対のガイドは、プローブヘッドを備える試験装置のより近くに位置づけられた、上部ガイドとして示される第1のガイドと、被試験デバイスを備えるウェーハのより近くに位置づけられた、下部ガイドとして示される第2のガイドと、を備え、両方のガイドにはそれぞれのガイドホールが設けられ、それぞれのガイドホール内で、通常は、良好な電気的および機械的特性を備えた特殊な合金で形成されるコンタクトプローブが軸方向に摺動する。
【0006】
プローブヘッドのコンタクトプローブと被試験デバイスのコンタクトパッドとの間の良好な接続は、デバイス自体に対するプローブヘッドの圧力によって確かなものとされ、上部ガイドおよび下部ガイドに形成されたガイドホール内で移動可能であるコンタクトプローブは、上記圧接中に、2つのガイド間の空隙内で曲がり、上記ガイドホール内で摺動する。
【0007】
さらに、空隙内のコンタクトプローブの曲がりは、図1に概略的に例示されるように、プローブ自体またはそのガイドの適切な構成によって促進される場合があり、ここで、説明を簡潔にするために、プローブヘッドに通常備えられる複数のプローブのうちの1つのコンタクトプローブのみが例示されており、図1に例示されたプローブヘッドは、いわゆる「シフトされたプレート(shifted plates)」のタイプのものである。
【0008】
特に、図1には、少なくとも1つのコンタクトプローブ1が中で摺動する、それぞれ上部ガイドホール2Aおよび下部ガイドホール3Aを有する、少なくとも1つの上部プレート(またはガイド(上部ダイ))2、および、下部プレート(またはガイド(下部ダイ))3を備えるプローブヘッド10が概略的に例示され、プローブ本体1Cが、基本的に図面に示されるHH軸に従って長手展開方向に延在している。通常、上記長手展開方向が被試験デバイスおよびガイドに直交して、すなわち、図面のローカル基準を使用してx軸に沿って略垂直に配された状態で、プローブヘッド10の内部に複数のコンタクトプローブ1が配置される。
【0009】
コンタクトプローブ1は、少なくとも1つの端部またはコンタクトチップ1Aを有する。本明細書および以下において、用語「端部」または「チップ」は、必ずしも尖っているわけではない端部を示す。特に、コンタクトチップ1Aは、被試験デバイス4のコンタクトパッド4Aに当接し、上記デバイスと上記プローブヘッド10が端部要素である試験装置(図示せず)との間の機械的および電気的接触を実現する。
【0010】
場合によっては、コンタクトプローブは、上部ガイドでプローブヘッド自体にしっかりと固定され、このようなプローブヘッドは「ブロックされたプローブヘッド(blocked probe heads)」と呼ばれる。
【0011】
代替的に、しっかりと固定されていないが試験装置の基板にインターフェース接続されて保持されているプローブを備えたプローブヘッドが使用され、そのようなプローブヘッドは「ブロックされていないプローブヘッド(unblocked probe heads)」と呼ばれる。通常、ブロックされていないプローブヘッドは、いわゆる「スペーストランスフォーマ」も備え、これは、プローブヘッドと試験装置との間に挿入され、被試験デバイス上のコンタクトパッドに対してその上に実現されるコンタクトパッドを空間的に再分布することができ、特に、パッド自体の中心間の距離の制約を緩和し、すなわち、隣接するパッドの中心間の距離に関するスペースの変換が伴う。
【0012】
この場合、図1に例示されるように、コンタクトプローブ1は、上記スペーストランスフォーマ5の複数のコンタクトパッド5Aに向かう、一般にコンタクトヘッドとして示される、さらなるコンタクトチップ1Bを有する。プローブ1とスペーストランスフォーマ5との間の良好な電気接触は、スペーストランスフォーマ5のコンタクトパッド5Aに対するコンタクトプローブ1のコンタクトヘッド1Bの圧力によって、被試験デバイス4との接触に対して同様に確保される。より一般的には、プローブのコンタクトヘッドが当接するコンタクトパッドは、プローブヘッド10との接続に使用される試験装置のPCBインターフェースボードなどの基板上に形成される場合があり、前述の考慮事項は上記基板にも適用される。
【0013】
既に説明したように、上部ガイド2および下部ガイド3は、プローブヘッド10の動作中にコンタクトプローブ1が変形することを可能にし、それぞれ、コンタクトプローブ1のコンタクトチップ1Aおよびコンタクトヘッド1Bと被試験デバイス4のコンタクトパッド4Aとの、および試験装置のスペーストランスフォーマ5または基板のコンタクトパッド5Aとの接触を確保する、空隙6によって適切に離間される。明らかなことに、上部ガイドホール2Aおよび下部ガイドホール3Aは、上記コンタクトプローブ1を備えるプローブヘッド10によって実施される試験動作中に、その中のコンタクトプローブ1の摺動を可能にするようにサイズ合わせされるべきである。
【0014】
プローブヘッドの正しい動作は、コンタクトプローブの垂直方向の移動(つまりオーバートラベル)と、上記コンタクトプローブのコンタクトチップの水平方向の移動(つまりスクラブ)という、2つのパラメータに基本的にリンクされ、上記スクラブは、コンタクトチップがコンタクトパッドを表面的に引っかくことを可能にし、したがって、その上にたとえば酸化物の薄層または膜の形態で蓄積された可能性のある不純物を除去し、したがってコンタクトプローブを用いてプローブヘッドによって実施される接触を改善する。
【0015】
これらすべての特徴は、プローブヘッドの製造工程で評価および較正される必要があり、プローブと被試験デバイスとの間、特にプローブのコンタクトチップと被試験デバイスのコンタクトパッドとの間の良好な電気的接続が常に確保される必要がある。
【0016】
デバイスのコンタクトパッドに対するプローブのコンタクトチップの圧接が、プローブまたはパッド自体の破損を引き起こすほど高くないことを確保することも等しく重要である。
【0017】
この問題は、いわゆるショートプローブ、すなわち長さが制限された、特に総寸法が5000μm未満である、棒状の本体を備えたプローブの場合に特に重要である。このタイプのプローブは、たとえば高周波用途に使用され、プローブの長さが短縮されることで、接続された自己インダクタンス現象が制限され、これは、高周波用途では非常に不利になり、この用語は、信号が1000MHzを超える周波数でプローブによって伝送されることを含む用途を示唆している。
【0018】
しかし、この場合、プローブの本体の長さが短縮されるため、プローブ全体の剛性が大幅に増加し、これは、それぞれのコンタクトチップによって被試験デバイスのコンタクトパッドに対して加えられた力が増大することを意味しており、これによって、明らかに避けられるべき状況である、被試験デバイスの修復不可能な損傷を伴って、上記コンタクトパッドの破損が引き起こされる。さらに危険なことに、コンタクトプローブのその本体の長さの短縮による剛性の増加によって、プローブ自体の破損の危険性が高まり、プローブヘッド全体の機能不全が引き起こされ、その交換または修理が必要になる。
【0019】
これらの課題を課題するために、プローブの剛性、およびしたがってプローブによってコンタクトパッドに加えられる圧力を低減することができる、関連する棒状の本体に沿って延在した1つまたは複数の開口部を有するプローブであって、一方で上記プローブの本体の十分な弾性を確保し、上記開口部がプローブの本体内で互いに略平行である複数のアームを画定するプローブを作ることが知られている。
【0020】
この場合、図2Aおよび2Bを参照すると、コンタクトプローブ1は、その本体1Cに対応して作られた、および複数のアーム11a、11b、または11a、11b、および11cを中に画定するように構成された、開口部12または複数の開口部12a、12bを備える。このタイプのプローブは、たとえばFeinmetall GmbHによる2010年12月14日に特許査定を受けた米国特許第7,850,460号に記載されている。
【0021】
プローブの本体に開口部およびアームが存在することで、このようにして作られたプローブの弾性が増大し、したがって破損しにくくなり、一方で、関連する用途、すなわち特に高周波用途で十分に高い電流値を有する信号が伝送されることを確保することがすぐに確認される。
【0022】
この解決策は、さまざまな態様下で利点を有するが、コンタクトチップによって被試験デバイスの対応するコンタクトパッドに加えられる圧力が、上記パッドに対する破損を引き起こさず、試験後のデバイスの良好な動作に影響を与えることを確保するには十分ではない。
【0023】
さらに、この既知の解決策は、特に、コンタクトヘッドが、スペーストランスフォーマの、または概して試験装置の基板のコンタクトパッドに等しく当接する、ブロックされていないプローブの場合に、プローブによってそのコンタクトヘッドに対応して加えられる圧力を軽減するのに効果的ではなく、上記パッドが破損する危険性がある。
【0024】
さらに、コンタクトプローブ1が、プローブヘッド10の上部ガイド2または下部ガイド3に作られた対応するガイドホール2A、3Aから滑り落ちないことを確保することができる、上記コンタクトヘッド1Cに対応した少なくとも1つの拡大部分であって、したがって、コンタクトプローブ1の残りの部分よりも大きな寸法、特にプローブ本体1Cの直径よりも大きい少なくとも1つの直径を有する、少なくとも1つの拡大部分を作ることは周知であり、「直径」という用語は、対応する断面の最大延長の寸法を示している。
【0025】
正確には、コンタクトプローブ1のコンタクトヘッド1Cに対応した拡大部分の寸法の増大によって、その剛性が増大し、図1に例示されるように、スペーストランスフォーマ5のコンタクトパッド5Aに対する、または、試験装置であって、プローブヘッド10が試験装置の端部要素である試験装置との接続基板上に作られたパッドに対するプローブの衝撃に関連する前述の問題が悪化することが強調される。
【0026】
本発明の技術的課題は、全体だけでなく特にそのコンタクトヘッド部分にも十分な弾性を有する集積デバイスのプローブヘッド用のコンタクトプローブを提供し、それにより、プローブヘッドに接続された試験装置に向かって対応するコンタクトパッドに当接する間に加えられる力を低減し、一方で、上記パッド上のプローブの適切な電気的および機械的接触を確保し、したがって先行技術に従って作られたコンタクトプローブに依然として影響を及ぼしている制限および欠点を克服する。
【発明の概要】
【0027】
本発明の根底にある解決策は、対応する棒状の本体に沿って延在した少なくとも1つの開口部を備えたコンタクトプローブを提供することであり、上記開口部はまた、少なくとも1つの端部に対応して適切に延在しており、それにより、全体として、および特に上記少なくとも1つの端部に対応してプローブの剛性、および結果としてプローブによって対応するコンタクトパッドに加えられる圧力を低下させるように、プローブ本体は第1の開口部分によって分離された少なくとも一対のアームで作られ、少なくとも1つの端部は第2の開口部分によって分離された少なくとも2つの端部セクションで作られ、一方で、上記プローブの本体の十分な弾性、および被試験デバイスの、または上記プローブを収容するプローブヘッドに接続された試験装置の基板の、対応するコンタクトパッド上でのその端部の適切な接触を確保する。
【0028】
この解決案に基づいて、当該技術的課題は、試験装置の基板のコンタクトパッドに当接するように構成された第1のコンタクト端部および被試験デバイスのコンタクトパッドに当接するように構成された第2のコンタクト端部と、長手方向に従って上記第1のコンタクト端部と上記第2のコンタクト端部との間に延在する棒状のプローブ本体と、を有するコンタクトプローブであって、プローブ本体に沿って、および上記第1のコンタクト端部および上記第2のコンタクト端部の少なくとも1つに沿って延在する、少なくとも1つの開口部と、プローブ本体に少なくとも一対のアームを画定する第1の開口部分と、上記第1のコンタクト端部および上記第2のコンタクト端部の少なくとも1つに少なくとも一対の端部セクションを画定する第2の開口部分と、を備えることを特徴とする、コンタクトプローブによって解決される。
【0029】
より具体的には、本発明は、単独で、または必要に応じて組み合わせて採用される、以下の追加および随意の特徴を含む。
【0030】
本発明の態様によれば、開口部は、開口部の第2の部分の横寸法よりも大きい横寸法を有する第1の開口部分を備え得る。
【0031】
本発明の別の態様によれば、開口部は、好ましくはそれぞれの円弧に従って、第1の開口部分と第2の開口部分との間に漸進的な移行部(gradual transition)を備え得る。
【0032】
さらに、開口部は、第1のコンタクト端部に少なくとも一対の端部セクションを画定する第2の開口部分、および、第2のコンタクト端部に少なくとも一対のさらなる端部セクションを画定するさらなる開口部分、を備え得る。
【0033】
本発明の別の態様によれば、コンタクトプローブは、開口部によって画定された別個のプローブ部分を接続するように構成された材料ブリッジ(material bridges)を備え得る。
【0034】
特に、上記材料ブリッジは、開口部の第1の部分に作られ得る。
【0035】
さらに、本発明の態様によれば、第1のコンタクト端部は、コンタクトヘッド部分である場合があり、コンタクトヘッド部分の残りの部分の横径よりも大きな寸法の横径を有する少なくとも1つの拡大領域をさらに備え得ることで、拡大領域のそれぞれのアンダーカット壁を画定し、上記横径は、長手方向に直交する横方向に従った寸法である。
【0036】
特に、拡大領域以外のコンタクトヘッド部分は、プローブ本体の横径よりも小さい横径を有し得る。より具体的には、プローブ本体の横径は、コンタクトチップ部分の横径と等しくなり得る。
【0037】
本発明の態様によれば、コンタクトプローブはまた、プローブ本体に沿って作られその中に第1の開口部分によって分離された複数のアームを画定する複数の開口部を備える場合があり、上記開口部の少なくとも1つはまた、少なくとも1つのコンタクト端部に沿って作られ、その中に一対の端部セクションを画定する。
【0038】
さらに、コンタクトプローブは、テーパ形状のコンタクトチップ部分である第2のコンタクト端部を備え得る。第2のコンタクト端部はまた、縮小した細長い部分が設けられたコンタクトチップ部分であり得る。
【0039】
当該技術的課題はまた、被試験デバイスの機能性を試験するためのプローブヘッドによって解決され、当該プローブヘッドは、複数のコンタクトプローブを収容するためのガイドホールが設けられた少なくとも1つのガイドを備え、コンタクトプローブが上記のように作られることを特徴としている。
【0040】
本発明の態様によれば、各コンタクトプローブは、単一のコンタクトパッドに圧接している端部セクションを備え得るか、またはそれぞれの別個のコンタクトパッドに圧接している端部セクションの各々を備え得る。
【0041】
最後に、本発明の別の態様によれば、少なくとも1つのガイドのガイドホールは、各コンタクトプローブのアームのすべてを収容し得るか、または上記コンタクトプローブの各々の別個のアームを各々収容し得る。
【0042】
本発明によるコンタクトプローブの特徴および利点は、添付の図面を参照して、例示的かつ非限定的な例によって与えられる、その実施形態の以下の説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
図1】先行技術に従って作られたプローブヘッドの正面図を概略的に示す。
図2A】先行技術に従って作られたコンタクトプローブのそれぞれの正面図を示す。
図2B】先行技術に従って作られたコンタクトプローブのそれぞれの正面図を示す。
図3】本発明に従って作られたコンタクトプローブの正面図を概略的に示す。
図4】本発明によるコンタクトプローブの代替の実施形態のそれぞれの正面図を概略的に示す。
図5A】本発明によるコンタクトプローブの代替の実施形態のそれぞれの正面図を概略的に示す。
図5B】本発明によるコンタクトプローブの代替の実施形態のそれぞれの正面図を概略的に示す。
図6】本発明によるコンタクトプローブの代替の実施形態のそれぞれの正面図を概略的に示す。
図7】本発明によるコンタクトプローブの代替の実施形態のそれぞれの正面図を概略的に示す。
図8】本発明によるコンタクトプローブの代替の実施形態のそれぞれの正面図を概略的に示す。
図9】本発明に従って作られた複数のコンタクトプローブを備えるプローブヘッドの正面図を概略的に示す。
図10】本発明に従って作られた複数のコンタクトプローブを備えるプローブヘッドの正面図を概略的に示す。
図11】本発明に従って作られた複数のコンタクトプローブを備えるプローブヘッドの正面図を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0044】
これらの図面、特に図3を参照すると、全体的に参照番号20で示される、本発明に従って作られたコンタクトプローブが本明細書で説明される。
【0045】
図面は、概略図を表し、一定の縮尺で描かれていないが、代わりに、本発明の重要な特徴を強調するために描かれていることが留意されるべきである。さらに、図面では、異なる部品が概略的に示されており、これは、それらの形状が所望の用途に応じて変更され得るためである。最後に、実施形態に関連して1つの図面に例示される特定の特徴も、他の図面に例示される実施形態の1つまたは複数で使用され得る。
【0046】
コンタクトプローブ20は、第1のコンタクト端部20Aおよび第2のコンタクト端部20Bの他に、長手方向、特に図面のローカル基準のx方向に従って、当該端部間で延在する棒状のプローブ本体20Cも備える。
【0047】
先行技術に関連して見られるように、第1の端部は、被試験デバイスのコンタクトパッドに当接するように構成されたコンタクト端部を有し、通常、コンタクトチップ部分20Aとして示され、第2の端部は、試験装置の基板のコンタクトパッドに当接するように構成されたコンタクト端部を有し、通常、コンタクトヘッド部分20Bとして示される。
【0048】
適切には、コンタクトプローブ20は、本体20Cに沿って、また少なくとも1つの端部に沿って、図3の例ではコンタクトヘッド部分20Bに沿って延在する、少なくとも1つの開口部17をさらに備える。特に、開口部17は、プローブ本体20Cの全長に沿って延在する第1の開口部分14であって、プローブ本体20Cが、したがって、上記第1の開口部分14によって分離された、互いに略平行である、少なくとも1つの第1のアーム13aおよび第2のアーム13bによって形成される、第1の開口部分14と、コンタクトヘッド部分20Bの全長に沿って延在する第2の開口部分16であって、コンタクトヘッド部分20Bが、したがって、好ましくは鏡面状であり、上記第2の開口部分16によって分離された、2つのセクション、特に2つのヘッドセクション15a、15bによって形成される、第2の開口部分16と、を備える。
【0049】
開口部17の存在により、コンタクトプローブ20の剛性がどのようにして劇的に低減されるかが強調される。特に、図面に例示されていないが、プローブ本体20Cにおけるアーム13a、13bの作成によって、コンタクトチップ部分20Aによって被試験デバイスの対応するコンタクトパッドに対して加えられた力が低減される。より具体的には、上記力は、アーム13a、13bが存在しない場合の、等しい寸法の既知のコンタクトプローブよりも小さい。
【0050】
また、図面に例示されていないが、第2の開口部分16による2つのヘッドセクション15a、15bへのコンタクトヘッド部分20Bの分離によって、同様に、上記コンタクトヘッド部分20Bによって試験装置のPCB基板の対応するパッドに加えられた力を低減することが可能である。
【0051】
また、そのようなコンタクトヘッド部分20Bによって、試験装置の基板との適切な接触、特に上記基板の対応するコンタクトパッドに対する2つのヘッドセクション15a、15bの圧力により生じる二重接触を確保することが可能になることがすぐに確認される。
【0052】
特にコンタクトヘッド部分20Bのヘッドセクション15a、15bによって行われる二重接触が、上記基板の不正確な位置合わせ、したがって対応するコンタクトパッドの傾きの可能性がある場合に、またプローブヘッドに一旦取り付けられたコンタクトプローブ20の傾き、またはさらにはプローブヘッドが対応する被試験デバイスに当接するときのその変形の場合に、すなわちいわゆるオーバートラベル中に、試験装置の基板との適切な接触をどのようにして確保するかが強調される。
【0053】
好ましくは、プローブ本体20Cに沿って延在する第1の開口部分14の、x軸に従う長手方向に直交する、横方向寸法H1、すなわち、図面のローカル基準のy軸に沿った寸法は、コンタクトヘッド部分20Bに沿って延在する第2の開口部分16の横方向寸法H2よりも大きい。
【0054】
第1の開口部分14と第2の開口部分16との間の横方向寸法の変化が、結果として、段状構成、特に90°の段状構成をもたらし得ることが強調され、図3の好ましい実施形態では、第1の開口部分14と第2の開口部分16との間の移行は、代わりに、プローブ自体における亀裂または破損の形成のクリティカルポイント(critical point)を作成する可能性を低減するように、好ましくはそれぞれの円弧14ac1、14ac2に従って、漸進的でありプローブ本体20Cとコンタクトヘッド部分20Bとの間の連続的な開口部の使用によって、プローブ本体20C全体および上記開口部14の影響を受けた端部に沿った上記の望ましくない亀裂または破損の可能性が既に低減されている。
【0055】
図3に例示される上記好ましい実施形態では、コンタクトヘッド部分20Bは、少なくとも1つの拡大領域18であって、すなわち、コンタクトヘッド部分20Bの残りの部分の横径DB1よりも大きな寸法の横径DB2を有する、少なくとも1つの拡大領域18を備え、特に、上記拡大領域18は、試験装置の基板のパッドに当接するヘッド端部で終端するコンタクトヘッド部分20Bの領域であり、縮小した直径の端部を実現するように先細っている。このようにして、ガイドであって、そのガイドホールに対応してコンタクトプローブ20を収容するガイドに接触するように構成されたヘッドセクション15a、15bに対して、それぞれのアンダーカット壁Sqa、Sqbが画定される。特に、上記ガイドホールは、以下に説明するように、コンタクトプローブ20を摺動可能に収容する一方で、その通過を拡大領域18で防止するようにサイズ合わせされる必要がある。
【0056】
拡大領域18を備えるコンタクトプローブ20は、プローブヘッド内での保持が改善されており、ガイドへのアンダーカット壁Sqa、Sqbの当接は、特に、プローブヘッドが被試験デバイスを備えるウェーハから取り外され、プローブが自由に移動するときに、下方への(すなわち被試験デバイスに向かう)コンタクトプローブ20の移動を防止するように作用し、上記移動は、被試験デバイスのコンタクトパッドへのそのコンタクトチップ部分20Aの均一な一時的の連結の場合に有利となっている。
【0057】
図3に例示されるコンタクトプローブ20は、互いに等しく鏡面状であるヘッドセクション15a、15bを備えるが、被試験デバイスのウェーハに接触していないときでも、特に上記ウェーハから移動させられるときに試験操作が実施されているときに、プローブヘッド内でのコンタクトプローブ20の正確な保持を確保するように、上記セクションを異なって、たとえば、2つのヘッドセクションのうちの一方だけに拡大部分を、対応するガイドに当接する結果となるアンダーカット壁を有して作ることも明らかに可能である。
【0058】
図3に例示される実施形態では、コンタクトプローブ20はさらに、互いに等しい、および拡大領域18のないコンタクトヘッド部分20Bの横径DB1に等しい、そのコンタクトチップ部分20Aおよびプローブ本体20Cのそれぞれの横径DAおよびDCを有する。
【0059】
図4に例示される代替の実施形態によれば、横径DB1は、代わりに、プローブ本体20Cの横径DCよりも小さく、図面の例では、プローブ本体20Cの上記横径DCは、いずれにせよ、そのコンタクトチップ部分20Aの横径DAに等しい。このようにして、この代替の実施形態により適切に、拡大領域18は、プローブヘッドにおけるコンタクトプローブ20の適切な保持を確保することができるアンダーカット壁Sqa、Sqbを実現しながら、そのコンタクトチップ部分20Aおよびプローブ本体20Cの横径DAおよびDCに等しい横径DB2を有し得る。
【0060】
したがって、図4の代替の実施形態によるコンタクトプローブ20は、プローブ本体20Cおよびコンタクトチップ部分20Aに対応して、コンタクトプローブ20の残りの部分の横サイズに等しい、拡大領域18に対応した、コンタクトヘッド部分20Bの最大横サイズを有している。
【0061】
このようにして、図4の代替の実施形態に従って作られた複数のコンタクトプローブ20を備えるプローブヘッドにおいて、コンタクトヘッド部分20Bでプローブを互いに近づけること、すなわち、図3に例示される実施形態に対して、より小さいピッチ、特に被試験デバイスのピッチと等しいピッチで、試験装置とともにインターフェース基板を使用することが可能である。
【0062】
この場合、上記コンタクトプローブ20をそのコンタクトヘッド部分20Bに対応して収容するガイドは、アンダーカット壁Sqa、Sqbの当接を確保しながら、上記コンタクトヘッド部分20Bを収容するのに適した寸法、特に横径のガイドホールを備えて作られる。換言すれば、以下の関係性が確認される:
DB2>DFG>DB1
DFGはガイドホールの横径であり、
DB2は拡大領域18の横径であり、
DB1はコンタクトヘッド部分20Bの残りの部分の横径である。
【0063】
この場合においても、「横径」という用語は、図面のローカル基準のx方向に対応する縦展開軸に直交する横断面で切断した断面の最大サイズ寸法を示す。
【0064】
この場合、第2の開口部分16は、コンタクトヘッド部分20Bがいわゆる「バネ効果」を有し、これによって、拡大領域18がガイドホールを通過するまでガイドホールに押し込まれたときのヘッドセクション15a、15bの接近が要因で、上記拡大領域の横径DB2より小さい寸法のガイドホール内でのその圧力下での組み立てが可能になり、コンタクトヘッド部分20Bの下、特に拡大領域18の下に位置づけられた対応するガイドにアンダーカット壁で当接することが強調される。
【0065】
いずれにせよ、コンタクトヘッド部分20Bに対応したより小さな直径によりコンタクトプローブ20全体のサイズを限定的ではあるが小さくしながら、ガイドのガイドホールの著しいクリアランスの場合であっても対応するガイドに対するアンダーカット壁Sqa、Sqbの当接を確保するように、プローブ本体20Cの横径よりもわずかに大きい横径DB2を有する拡大領域18を作ることが可能である。
【0066】
図4の実施形態から開始して、図5Aおよび5Bに例示されるように、テーパ形状であるか、または縮小した細長い部分19が設けられたコンタクトチップ部分20Aを備える、コンタクトプローブ20の代替の実施形態を考慮することも可能である。明らかなことに、テーパ形状であるか、または縮小した細長い部分19が設けられたコンタクトチップ部分20Aを備えるように、図3のコンタクトプローブ20を作ることも可能である。
【0067】
コンタクトプローブ20のさらなる代替の実施形態が、図6に概略的に例示されている。特に、この場合、コンタクトプローブ20は、プローブ本体20Cに沿って長手方向に作られた複数の開口部17a、17bを備え、上記開口部の少なくとも1つ、代替的には開口部のすべては、コンタクトヘッド部分20Bにも延在する。
【0068】
このように、コンタクトプローブ20は、開口部17a、17bの第1の開口部分14a、14bによって分離された複数のアーム13a、13b、13cによって作られたプローブ本体20Cと、少なくとも1つの開口部17aまたは17bの少なくとも1つの第2の開口部分(場合によっては開口部17a、17bのすべてのそれぞれの第2の開口部分)16a、16bによって分離された、少なくとも一対のヘッドセクションによって(場合によっては複数のヘッドセクション15a、15b、15c)によって作られたコンタクトヘッド部分20Bと、を備えている。
【0069】
図7に例示される代替の実施形態によれば、コンタクトプローブ20は、本体20Cに沿って(また少なくとも1つの端部に沿って)特にコンタクトチップ部分20Aに沿って延在する、少なくとも1つの開口部17’を備える。この場合、開口部17’は、プローブ本体20Cの全長に沿って延在する第1の開口部分14であって、プローブ本体20Cが、上記第1の開口部分14によって分離された、互いに略平行である、少なくとも1つの第1のアーム13aおよび第2のアーム13bによって形成される、第1の開口部分14と、コンタクトチップ部分20Aの全長に沿って延在する第2の開口部分16’であって、コンタクトチップ部分20Aが、好ましくは鏡面状であり、上記第2の開口部分16’によって分離された2つの端部セクション(特に2つのチップセクション)15a’、15b’によって形成される、第2の開口部分16’と、を備える。
【0070】
さらに上記の代替の実施形態によれば、開口部17’の存在によって、図面には例示されていない被試験デバイスの対応するコンタクトパッドに対して、コンタクトチップ部分20Aによって加えられた力であって、アーム13a、13bおよびコンタクトチップ部分20Aの分離がない等しい寸法の既知のコンタクトプローブよりも小さい場合の力の低減に寄与する、一方ではプローブ本体20Cにおけるアーム13a、13bの作成、他方では2つのチップセクション15a’、15b’へのコンタクトチップ部分20Aの分離により、コンタクトプローブ20の剛性を大幅に低下させることが可能になる。
【0071】
2つのチップセクション15a’、15b’へのコンタクトチップ部分20Aの分離によって、被試験デバイスを備えるウェーハの不正確な位置合わせの場合、またはプローブヘッドに一旦取り付けられたコンタクトプローブの傾き、あるいはさらにはプローブヘッドが対応する被試験デバイスに当接するとき、すなわちいわゆるオーバートラベル中のその変形の場合でも、個別に上記コンタクトパッドに対する2つのチップセクション15a’、15b’の圧力により生じる二重接触を実現することによって、被試験デバイスのコンタクトパッドとの適切な接触も確保される。
【0072】
好ましくは、プローブ本体20Cに沿って延在する第1の開口部分14の、x軸に従う長手方向に直交する、図面のローカル基準のy軸に沿った横方向寸法H1は、コンタクトチップ部分20Aに沿って延在する第2の開口部分16’の横方向寸法H2’よりも大きく、第1の開口部分14と第2の開口部分16’との間の移行は、好ましくは、上記からわかるように、プローブ自体における亀裂または破損の形成のクリティカルポイントを作成する可能性を低減するように、それぞれの円弧に従って漸進的である。
【0073】
また、図7に例示される実施形態では、コンタクトヘッド部分20Bは、少なくとも1つの拡大領域18であって、すなわち、コンタクトヘッド部分20Bの残りの部分の横径DB1よりも大きな寸法の横径DB2を有する、少なくとも1つの拡大領域18を備え、特に、上記拡大領域18は、試験装置の基板のパッドに当接するヘッド端部で終端するコンタクトヘッド部分20Bの領域であり、縮小した直径の端部を形成するように先細っている。このようにして、ガイドであって、上記プローブを摺動可能に収容するようにサイズ合わせされたそのガイドホールでコンタクトプローブ20を収容するガイドに当接するように構成され、一方で、プローブヘッド内でのプローブの保持を改善するように、拡大領域18に対応したその通過を防止するように構成されている、拡大領域18にのそれぞれのアンダーカット壁Sqa、Sqbが画定されている。
【0074】
図7に例示されるコンタクトプローブ20は、互いに等しく鏡面状であるチップセクション15a’、15b’を備えるが、上記セクションを異なるように作ることは明白である。
【0075】
上記からわかるように、プローブ本体20Cの横径DCよりも小さい、拡大領域18のないコンタクトヘッド部分20Bの横径DB1を有するコンタクトプローブ20を作ることが可能であり、したがって、y横方向におけるコンタクトヘッド部分20Bの全体のサイズが縮小される。
【0076】
図8に概略的に例示されるさらなる代替の実施形態によれば、コンタクトプローブ20は、本体20Cに沿って、また両端部に沿って、すなわちコンタクトチップ部分20Aおよびコンタクトヘッド部分20Bに沿って延在する、少なくとも1つの開口部17”を備える。この場合、開口部17”は、プローブ本体20Cの全長に沿って延在する第1の開口部分14であって、プローブ本体20Cが、上記第1の開口部分14によって分離され互いに略平行である少なくとも1つの第1のアーム13aおよび第2のアーム13bによって形成される、第1の開口部分14と、コンタクトヘッド部分20Bの全長に沿って延在する第2の開口部分16であって、コンタクトヘッド部分20Bが、好ましくは鏡面状であり上記第2の開口部分16によって分離された2つの端部セクション(特に2つのヘッドセクション15a、15b)によって形成される第2の開口部分16と、コンタクトチップ部分20Aの全長に沿って延在するさらなる開口部分16’であって、コンタクトチップ部分20Aが、好ましくは鏡面状であり上記さらなる開口部分16’によって分離された2つの端部セクション(特に2つのチップセクション15a’、15b’)によって形成される、さらなる開口部分16’と、を備える。
【0077】
このようにして、コンタクトプローブ20は、開口部17”によって、好ましくは鏡面状であり、上記開口部17”によって分離された、2つのプローブ部分200aおよび200bに分割される。
【0078】
適切には、コンタクトプローブ20はまた、2つのプローブ部分200aおよび200bを互いに接続するように構成された少なくとも1つの材料ブリッジを備える。図8に例示される実施形態では、コンタクトプローブ20は、第1の材料ブリッジ21aおよび第2の材料ブリッジ21bを備え、それぞれ、第1の開口部分14の内側、好ましくはその対向する両端、すなわち第2の開口部分16およびさらには開口部分16’の近くに位置づけられている。
【0079】
この場合、2つの別個のセクションに分割されている両端部が、それぞれ、被試験デバイスおよび試験装置のボードの対応するパッドと二重接触することができることが強調されている。
【0080】
前述のように、コンタクトヘッド部分20Bは、少なくとも1つの拡大領域18であって、すなわち、コンタクトプローブ20を収容するガイドに接触するように構成されたアンダーカット壁Sqa、Sqbを画定するように、コンタクトヘッド部分20Bの残りの部分の横径DB1よりも大きな寸法の横径DB2を有する、少なくとも1つの拡大領域18を備える。
【0081】
全体的に参照番号30で示されている、本発明に従って作られた複数のコンタクトプローブ20を備えるプローブヘッドが、図9に概略的に例示されている。特に、図9の例では、コンタクトプローブ20は、単なる例として、図3の実施形態に従って作られる。
【0082】
プローブヘッド30は、上部ガイドホール31Aおよび下部ガイドホール32Aをそれぞれ有する、上部ガイド31および下部ガイド32を備え、これらのガイドホール内で、図面の例では5個のコンタクトプローブ20が摺動する。コンタクトプローブ20は、基本的に、被試験デバイス40を備えるウェーハの平面に対応する平面πに直交する、図面のローカル基準の長手展開方向xに延在している。
【0083】
各コンタクトプローブ20は、被試験デバイス40のコンタクトパッド40Aに当接するように構成されたコンタクト端部を有するコンタクトチップ部分20Aと、スペーストランスフォーマ50などの、試験装置の基板のコンタクトパッド50Aに当接するように構成されたコンタクト端部を有するコンタクトヘッド部分20Bと、を有している。
【0084】
適切には、各コンタクトプローブ20は開口部17を備え、開口部17は、プローブ本体20Cに沿って配され、その中に一対のアーム13a、13bを画定する第1の部分14と、コンタクトヘッド部分20Bに沿って配され、その中に一対のヘッドセクション15a、15bを画定する第2の部分16と、を有している。
【0085】
このようにして、前に説明したように、プローブヘッド30の動作、および被試験デバイス40およびスペーストランスフォーマ50それぞれへのそのコンタクトプローブ20の圧接の間にパッドまたはプローブを破損させる危険性なしで、被試験デバイス40のコンタクトパッド40Aへの圧接が確保するのに十分な弾性を、コンタクトプローブ20および特にコンタクトチップ部分20Aに帰属する、プローブ本体20Cにおけるアーム13a、13bの存在により、またスペーストランスフォーマ50のコンタクトパッド50Aとのコンタクトヘッド部分20Bの圧接に対しても同様の弾性を確保し、さらに上記パッド上で二重接触を実現するヘッドセクション15a、15bの存在により、各コンタクトプローブ20の正常な動作が確保される。
【0086】
図10に概略的に例示される代替の実施形態によれば、プローブヘッド30は、複数のコンタクトプローブ20(図面では3個)を備え、各コンタクトプローブ20は、スペーストランスフォーマ50のそれぞれ別個のコンタクトパッド50Aaおよび50Abに圧接しているヘッドセクション15aおよび15bを有している。
【0087】
さらに、上部ガイド31および下部ガイド32は、図10に例示されるように、複数のそれぞれのガイドホール31Aa、31Abおよび32Aa、32Abを備える場合があり、その各々は、コンタクトプローブ20のアーム13a、13bを収容するように構成され、本例では一対のガイドホールは一対のアームを収容している。
【0088】
たとえば、被試験デバイス40の単一のコンタクトパッド40Aに当接する、いわゆるフォースおよびセンスプローブ(force and sense probes)の場合に、プローブヘッド30の上記の代替の実施形態を使用することが可能である。本発明によって適切には、これらの条件で、コンタクトプローブ20の寄生抵抗は、コンタクトチップ部分20Aを除外するだけで、ほぼ完全に補償される。
【0089】
図11に概略的に例示されるように、各アーム13a、13bに対応して少なくとも一対のチップセクション15a’、15b’を有する複数のコンタクトプローブ20を備えるようにプローブヘッド30を作ることも可能であり、上記チップセクション15a’および15b’の各々は、被試験デバイス40のそれぞれのコンタクトパッド40Aa、40Abに当接し、一方で、コンタクトヘッド部分20Bは、スペーストランスフォーマ50の単一のコンタクトパッド50Aに当接する。
【0090】
この場合でも、上部ガイド31および下部ガイド32は、本例では2つである、複数のそれぞれのガイドホール31Aa、31Abおよび32Aa、32Abを備える場合があり、その各々は、コンタクトプローブ20のアーム13a、13bを収容するように構成されている。
【0091】
この場合、被試験デバイス40の2つの別個のコンタクトパッド40Aa、40Abを短絡し、図11の例では単なる例として3つのコンタクトプローブを含むが、プローブヘッド30に含まれる1つのコンタクトプローブ20のみを使用して、それらをスペーストランスフォーマ50の単一のコンタクトパッド50Aに接続することが可能である。
【0092】
明らかなことに、2つを超える多数のアームが設けられたコンタクトプローブを使用して、スペーストランスフォーマのおよび/または被試験デバイスの2つを超える多数のコンタクトパッドを用いて、プローブがそのヘッドセクションおよび/またはチップセクションに対応して圧接しているプローブヘッドを作ることが可能である。
【0093】
結論として、プローブ本体に沿って延在する少なくとも1つの開口部およびその少なくとも1つのコンタクト端部が設けられたコンタクトプローブは、対応するコンタクトパッド上での上記コンタクト端部の接触中に改善された弾性を有し、したがって、そのプローブ本体に複数のアームが存在することにより、プローブ全体の剛性が低下し、その破損の可能性が大幅に低下し、一方で、開口部の対応する部分によって上記部分に形成された複数の端部セクションの存在により、少なくとも1つのコンタクト端部によって加えられた圧力の適切な低下が確保される。
【0094】
適切には、複数の端部セクション(特にヘッドセクションおよび/またはチップセクション)の存在によって、それらの不正確な位置合わせ、およびしたがって対応するコンタクトパッドの傾きの可能性がある場合の他に、プローブヘッドに一旦取り付けられたコンタクトプローブの傾き、またはさらにはプローブヘッドが対応する被試験デバイスおよび試験装置の基板に当接するときのその変形の場合でも、試験装置の基板および被試験デバイスとのそのようなコンタクトプローブの適切な接続を確保する、少なくとも二重接触(場合によっては多数の接触)を行うこともできる。
【0095】
本発明に従って作られたコンタクトプローブは、高周波用途でのそれらの使用に適した性能を有し、特に、パッドを損傷させたりプローブを破損させたりする危険性なしで、プローブの本体の長手方向寸法の必要な縮小を可能にする。
【0096】
さらに、上記プローブに設けられている開口部が、特にそのプローブ本体に沿って、およびそのコンタクト端部に沿って中に連続的に形成されているため、提案された解決策は、亀裂の形成を引き起こす結果となり、少なくとも常にプローブ自体の破損を引き起こす結果となり得る、不連続性またはクリティカルポイントをプローブに導入しない。
【0097】
上記開口部とコンタクトヘッド部分の縮小した直径との併用によって、プローブの最大サイズを変化させずに維持することがさらに可能になり、したがって、既知の解決策と比較して、コンタクトヘッド部分に作られた拡大領域の存在により、プローブヘッド内でのプローブの正確な保持を確保しながら、上記プローブを備えるプローブヘッドに接続された試験装置の基板のピッチを低減させることが可能になる。
【0098】
特に上記拡大領域の存在によって、被試験デバイスのパッドとのコンタクトチップ端部の望ましくない接着の場合にも、プローブヘッドが被試験デバイスを備えるウェーハから取り外されるときに(たとえば試験動作の終了時に)、被試験デバイスに向かうコンタクトプローブの移動を防止するように作用する、対応するガイドへのそのアンダーカット壁の当接が確保される。
【0099】
そのプローブのヘッドセクションおよび/またはチップセクションが、被試験デバイスおよび/またはスペーストランスフォーマの別個のコンタクトパッドを互いに短絡させるべく、それらに圧接しているように、プローブヘッドを作ることも可能である。
【0100】
明らかなことに、当業者は、不定および特定の要件を満たすために、上記のコンタクトプローブに対して多数の修正および変更を行うことが可能であり、これらはすべて、以下の請求項によって定義されるように本発明の保護範囲に含まれる。
【0101】
特に、プローブ本体に任意の数のアームを形成するように任意の数の長手方向開口部を考慮することが可能であり、これらの開口部の1つまたは複数はまた、その延長の全体に沿って、または単にその一部に沿って、コンタクトヘッド部分および/またはコンタクトチップ部分に存在する場合があり、また、図面に例示されていなくても、横方向と縦方向の両方で異なる寸法のアームおよび/または開口部を備えたプローブを作ることが可能である。
【0102】
遊離体であり、場合によっては予め変形させられた、垂直プローブまたはバックリングビーム(buckling beam)などのさまざまなタイプのプローブ、特にブロックされたタイプまたはブロックされていないタイプのプローブを作ることも可能である。
【0103】
最後に、本発明のコンタクトプローブに、チップ部分およびコンタクトヘッドの他の幾何学的構成に加えて、プローブ本体から突出するストッパなどの、さらなる特徴を提供することが可能である。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5A-5B】
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-07-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクトプローブ(20)であって、前記コンタクトプローブ(20)が、試験装置の基板のコンタクトパッドに当接するように構成された第1のコンタクト端部(20B)および被試験デバイスのコンタクトパッドに当接するように構成された第2のコンタクト端部(20A)と、長手方向(x)に従って前記第1のコンタクト端部(20B)と前記第2のコンタクト端部(20A)との間に延在する棒状のプローブ本体(20C)と、を有し、前記コンタクトプローブ(20)が、前記プローブ本体(20C)に沿って、および前記第1のコンタクト端部(20B)および前記第2のコンタクト端部(20A)の少なくとも1つに沿って延在する、少なくとも1つの開口部(17、17’、17”)と、前記プローブ本体(20C)に少なくとも一対のアーム(13a、13b、13c)を画定する第1の開口部分(14、14a、14b)と、前記第1のコンタクト端部(20B)および前記第2のコンタクト端部(20A)の少なくとも1つに少なくとも一対の端部セクション(15a、15b、15c;15a’、15b’)を画定する第2の開口部分(16、16a、16b;16’)と、を備えることを特徴とする、コンタクトプローブ(20)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの開口部(17、17’、17”)が、前記第2の開口部分(16、16a、16b;16’)の横方向寸法(H2)よりも大きい横方向寸法(H1)を有する前記第1の開口部分(14、14a、14b)を備えることを特徴とする、請求項1記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項3】
前記少なくとも1つの開口部(17、17’、17”)が、前記第1の開口部分(14、14a、14b)と前記第2の開口部分(16、16a、16b;16’)との間に漸進的な移行部を備えることを特徴とする、請求項2記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項4】
前記漸進的な移行部が円弧(14ac1、14ac2)に従うことを特徴とする、請求項3記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項5】
前記少なくとも1つの開口部(17”)が、第1のコンタクト端部(20B)に少なくとも一対の端部セクション(15a、15b)を画定する前記第2の開口部分(16)、および、第2のコンタクト端部(20A)に少なくとも一対のさらなる端部セクション(15a’、15b’)を画定するさらなる開口部分(16’)、を備えることを特徴とする、請求項記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項6】
前記開口部(17”)によって画定された別個のプローブ部分(200a、200b)を接続するように構成された材料ブリッジ(21a、21b)を備えることを特徴とする、請求項記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項7】
前記開口部(17”)の前記第1の開口部分(14)に対応して前記材料ブリッジ(21a、21b)を備えることを特徴とする、請求項記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項8】
前記第1のコンタクト端部(20B)が、コンタクトヘッド部分であり、前記コンタクトヘッド部分(20B)の残りの部分の横径(DB1)よりも大きな寸法の横径(DB2)を有する少なくとも1つの拡大領域(18)をさらに備えることで、前記拡大領域(18)のそれぞれのアンダーカット壁(Sqa、Sqb)を画定し、前記横径が前記長手方向(x)に直交する横方向(y)に従った寸法であることを特徴とする、請求項記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項9】
前記拡大領域(18)以外の前記コンタクトヘッド部分(20B)が、前記プローブ本体(20C)の横径(DC)より小さい横径(DB1)を有することを特徴とする、請求項記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項10】
前記プローブ本体(20C)の前記横径(DC)が、前記コンタクトチップ部分(20A)の横径(DA)に等しいことを特徴とする、請求項記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項11】
前記コンタクトプローブ(20)が、前記プローブ本体(20C)に沿って作られその中に第1の開口部分(14a、14b)によって分離された複数のアーム(13a、13b、13c)を画定する複数の開口部(17a、17b)を備え、前記複数の開口部(17a、17b)の少なくとも1つがまた、少なくとも1つのコンタクト端部(20A、20B)に沿って作られ、その中に一対の端部セクション(15a、15b;15a’、15b’)を画定することを特徴とする、請求項記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項12】
前記コンタクトプローブ(20)が、テーパ形状のコンタクトチップ部分である第2のコンタクト端部(20A)を備えることを特徴とする、請求項記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項13】
前記コンタクトプローブ(20)が、縮小した細長い部分(19)が設けられたコンタクトチップ部分である第2のコンタクト端部(20A)を備えることを特徴とする、請求項記載のコンタクトプローブ(20)。
【請求項14】
被試験デバイスの機能性試験のためのプローブヘッドであって、前記プローブヘッドが、複数のコンタクトプローブを収容するためのガイドホールが設けられた少なくとも1つのガイドを備え、コンタクトプローブ(20)が、請求項1~13のいずれか1項に従って作られることを特徴とする、プローブヘッド。
【請求項15】
各コンタクトプローブが、単一のコンタクトパッド(50Aa、50Ab;40Aa、40Ab)に圧接している端部セクション(15a、15b;15a’、15b’)を備えることを特徴とする、請求項14記載のプローブヘッド。
【請求項16】
各コンタクトプローブが、それぞれ別個のコンタクトパッド(50Aa、50Ab;40Aa、40Ab)に圧接している端部セクション(15a、15b;15a’、15b’)の各々を備えることを特徴とする、請求項14記載のプローブヘッド。
【請求項17】
前記少なくとも1つのガイドの前記ガイドホールが、前記複数のコンタクトプローブの各々のアームのすべてを収容することを特徴とする、請求項14記載のプローブヘッド。
【請求項18】
前記少なくとも1つのガイドの前記ガイドホールが、前記複数のコンタクトプローブの各々の別個のアームを各々収容することを特徴とする、請求項14記載のプローブヘッド。
【国際調査報告】