(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-05
(54)【発明の名称】スマートウォーターボトル
(51)【国際特許分類】
F25D 5/02 20060101AFI20231128BHJP
A45F 3/18 20060101ALI20231128BHJP
F25D 23/00 20060101ALI20231128BHJP
A47J 41/02 20060101ALI20231128BHJP
【FI】
F25D5/02
A45F3/18
F25D23/00 301C
F25D23/00 301K
A47J41/02
A47J41/02 101Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023528755
(86)(22)【出願日】2021-11-17
(85)【翻訳文提出日】2023-05-15
(86)【国際出願番号】 US2021059619
(87)【国際公開番号】W WO2022108967
(87)【国際公開日】2022-05-27
(32)【優先日】2020-11-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】591235706
【氏名又は名称】ペプシコ・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100131808
【氏名又は名称】柳橋 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】ファンタッピエ,ジャンカルロ
(72)【発明者】
【氏名】ジャージー,スティーブン ティ
【テーマコード(参考)】
2E181
3L044
3L345
4B002
【Fターム(参考)】
2E181CA01
2E181CB01
2E181CD01
3L044AA04
3L044BA03
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4B002AA02
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4B002CA50
(57)【要約】
飲料用の再封止可能なボトル。ボトルは、内容物を受容するための開口と内容物を貯蔵するためのリザーバとを有する本体と、蓋と、内容物の特性を変化させるためのアクセサリと交換可能な底部と、を含むことができる。蓋は、ボトルを閉じることができ、かつ/又はボトルの内容物の消費を容易にすることができる。ボトルは、LEDなどの1つ以上のインジケータをサポートし得、1つ以上のインジケータは、安全システムが稼働中であり、かつ再封止可能なボトルが不安全状態に入ると起動するように構成された、安全インジケータを含む。アクセサリは、例えば、加熱及び/又は冷却を提供することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再封止可能なボトルシステムであって、
中に内容物が配置される本体を有する再封止可能なボトルと、
前記本体に取り外し可能に取り付けられ、前記再封止可能なボトルシステムに関連するデータを表示するインジケータを備える蓋であって、前記データが温度データを含む、蓋と、
前記本体に取り外し可能に取り付けられたアクセサリと、を備え、前記アクセサリが、膨張チャンバであるように構成された第1のチャンバと、
前記第1のチャンバの側壁に配置された安全開口と、
ガス貯蔵チャンバであるように構成された第2のチャンバであって、前記第1のチャンバ内に配置され、断熱側壁及び断熱基部を備える、第2のチャンバと、
前記第2のチャンバ内に配置され、高圧の流体を収容するように構成された断熱層と、
前記断熱層上に配置され、前記高加圧された流体を吸入し、膨張のためにガスを排出するように構成された圧力調整弁と、
前記第2のチャンバ内に配置され、ガスを供給するように構成された再充填弁と、
前記第1のチャンバの前記安全開口に対応して前記断熱側壁に配置された安全開口と、
を含む、再封止可能なボトルシステム。
【請求項2】
前記アクセサリが、前記ボトルの前記内容物に冷却を提供する、請求項1に記載の再封止可能なボトル。
【請求項3】
前記第2のチャンバの上部が開口している、請求項1に記載の再封止可能なボトル。
【請求項4】
前記高加圧された流体が二酸化炭素である、請求項1に記載の再封止可能なボトル。
【請求項5】
容器の前記内容物に関連する情報を提供する方法であって、
再封止可能なボトルに関連するデータを収集することと、
前記再封止可能なボトルの前記本体に取り外し可能に取り付けられ、前記再封止可能なボトルシステムに関連するデータを表示するインジケータを備える蓋であって、前記データが、安全システムによって提供される安全データを含む、蓋と、
ユーザデバイスに無線通信することであって、前記ユーザデバイスが、マイクロプロセッサと、表示部と、無線通信インターフェースと、を備える、無線通信することと、
前記ユーザデバイスを介して、安全システムを起動することと、
前記データに関連する指示を、前記再封止可能なボトル上に提供することと、を含み、
前記指示が、安全指示を含み、前記安全指示が、前記安全システムが稼働中であり、かつ前記再封止可能なボトルが不安全状態に入ると起動するように構成されている、方法。
【請求項6】
前記安全指示が稼働中であるときに、前記ユーザデバイス上に通知を提供することと、
前記通知が受信確認されたときに、前記安全指示を動作停止させることと、を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記不安全状態が、前記ボトルが前記ユーザデバイスから接続解除されたときを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記ボトルが、開位置にある、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記データが、レベルデータ及び消費データを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記指示が、LED光である、請求項5に記載の方法。
【請求項11】
前記再封止可能なボトルが、蓋を備える、請求項5に記載の方法。
【請求項12】
前記蓋が、無線充電式バッテリを備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
再封止可能なボトルシステムであって、
基部を含む本体と、内容物を受容するための開口と、
前記本体の前記基部に取り外し可能に取り付けられ、前記内容物の特性を変化させるように構成された、アクセサリと、を備える、再封止可能なボトルシステム。
【請求項14】
前記基部が、ねじ切りされている、請求項13に記載の再封止可能なボトルシステム。
【請求項15】
前記アクセサリが、ねじ切りされた上部を含む、請求項13に記載の再封止可能なボトルシステム
【請求項16】
前記本体が、内側側壁及び外側側壁を含む、請求項13に記載の再封止可能なボトルシステム。
【請求項17】
可撓性回路が、前記内側側壁と外側側壁との間に配置されている、請求項16に記載の再封止可能なボトルシステム。
【請求項18】
前記アクセサリが、前記可撓性回路に電力を供給するUSB充電式バッテリを含む、請求項17に記載の再封止可能なボトルシステム。
【請求項19】
前記特性が温度である、請求項13に記載の再封止可能なボトルシステム。
【請求項20】
係止要素が、前記アクセサリが前記本体に取り付けられるときに係合され、前記アクセサリを前記本体から取り外すために所定の最小力が加えられたときに係合解除される、請求項13に記載の再封止可能なボトルシステム。
【請求項21】
蓋を更に備え、前記蓋が、内容物を受容するための前記開口を閉じるように構成されている、請求項13に記載の再封止可能なボトルシステム。
【請求項22】
前記蓋が、内容物を消費するための開口を備える、請求項21に記載の再封止可能なボトルシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
記載される実施形態は、概して、容器に関する。具体的には、実施形態は、液体用ボトルに関する。
【背景技術】
【0002】
一部の食品及び飲料は、好ましくは冷たい状態又は熱い状態で提供される。例えば、冷やした飲料は、周囲温度が高いときに好ましい場合がある。コーヒー又は茶などの飲料は、好ましくは熱いまま提供され得る。いくつかのボトルは、ボトルの内容物を冷やすための手段として氷を使用し得る。いくつかのボトルは、冷却される飲料と氷が直接接触して置かれることを必要とし得る。他のボトルは、その内容物の温度を維持するために、ステンレス鋼の二重壁で作られている。ボトルは、同様に食品及び飲料を貯蔵及び輸送することができる。消費者がボトルから離れているときなどに、ボトル及びその内容物の完全性を維持することが重要である。
【発明の概要】
【0003】
本発明のいくつかの実施形態は、飲料用のスマートボトルを含む。ボトルは、詰め替え可能かつ再封止可能であり得る。ボトルは、貯蔵、及びボトルの内容物を消費するための手段を提供し得る。ボトルは、アクセサリを使用して、ボトルの内容物に加熱又は冷却を提供し得、ボトルが制御された(例えば、移動した又は開けられた)かどうか、及び/又はユーザが不在のときに内容物が露出されたかどうかをユーザに示すための手段を含み得る。
【0004】
例えば、実施形態は、飲料用のボトルを含み、ボトルは、貯蔵目的及び消費目的のために内容物を保持する本体と、本体の上部に取り外し可能に取り付けられる蓋と、本体の基部に取り外し可能に取り付けられるアクセサリと、を含み得る。蓋は、ボトル又はボトルの内容物について収集されたデータに関連する指示を含み得る。蓋は、ボトル内に配置された内容物の消費を容易にするための開口を更に含み得る。アクセサリは、ボトルに配置された内容物の特性を変化させるための手段を提供し得る。
【0005】
本体の基部は閉じたり開いたりすることができ、アクセサリの上部は閉じたり開いたりすることができる。
【0006】
実施形態はまた、安全システムを有するボトルを含み、安全システムは、ユーザのユーザデバイスを介してユーザによって起動され得、ボトルの安全性を監視する。ユーザデバイスは、無線通信を使用してボトルに接続し得る。ボトルは、ボトルを識別するユーザデバイスがボトルと通信することができるように、識別情報を有し得る。ボトルは、ボトルが不安全状態に入るときに伝達する、インジケータを含み得る。不安全状態は、ボトルがユーザデバイスから接続解除され、開位置にあるときを含み得る。ボトルは、ボトルが充填位置又は飲用位置にあるときなど、ボトルが少なくとも部分的に開いているときに、開位置にあり得る。充填位置は、蓋が取り外されたボトルを含み得る。飲用位置は、蓋が取り外されたか又は部分的に開いたボトルを含み得る。
【0007】
実施形態はまた、ボトルの内容物を加熱するためのアクセサリも含む。加熱アクセサリは、充電式バッテリを含み得る。加熱アクセサリは、本体の基部に取り外し可能に取り付けられ得る。本体は、内側側壁及び外側側壁、並びに内側側壁と外側側壁との間に配置された可撓性回路を含み得る。本体の基部は、加熱アクセサリの係止要素と係合する係止要素を含み得る。ボトルが係止されアクセサリ化された位置にあることをユーザが認識するように、ユーザは、係止要素が係合したときに、触覚信号又は可聴信号などのフィードバックを受信することができる。ボトルが、加熱アクセサリを用いて係止されアクセサリ化された位置にあるとき、この加熱アクセサリは、本体の可撓性回路に電力を供給することができる。可撓性回路に電力を供給することにより、ボトルの内容物に加熱を提供することができる。
【0008】
実施形態はまた、ボトルの内容物を冷却するためのアクセサリも含む。冷却アクセサリは、上部チャンバと下部チャンバとを含む容器によって構成され得る。下部チャンバは、二酸化炭素を貯蔵し得、上部チャンバは、二酸化炭素の膨張をサポートし得る。これらのチャンバは、圧力調整弁を支持し得る断熱層によって分離され得る。下部チャンバは、下部チャンバを充填又は再充填するための二酸化炭素ガス加圧タンクに接続するように構成された、再充填弁を含み得る。上部チャンバは、二酸化炭素の膨張のための出口を提供するために、圧力調整弁の安全弁に対応する安全開口を含み得る。ボトルの本体と冷却アクセサリとの間の熱交換により、ボトルの内容物を冷却することができる。上部チャンバ及び下部チャンバの両方の側壁並びにアクセサリの基部はまた、熱損失を防止し、ボトルのユーザの手を凍えさせるのを回避するために断熱されてもよい。ユーザは、ボトルを振って、ボトルの内容物を本体の熱交換基部に循環させることができる。これにより、内容物の一部又は全部の凍結を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
添付図面は、本発明に組み込まれ、本明細書の一部を形成し、本発明の実施形態を例示し、説明と一緒に、更に本発明の原理を説明し、かつ当業者が本発明を作製し、使用することを可能にする役割を果たす。
【
図3】実施形態によるボトルの本体の斜視図である。
【
図4】実施形態によるボトルの本体の断面斜視図である。
【
図5】いくつかの実施形態によるボトル用の蓋の斜視図である。
【
図7】実施形態によるボトル用の制御スクリーンである。
【
図8】実施形態によるボトルの安全システムを動作させるための方法のフローチャートである。
【
図10】実施形態による加熱アクセサリの斜視図である。
【
図11】実施形態による加熱アクセサリとともにボトルを使用するための方法のフローチャートである。
【
図12】実施形態による冷却アクセサリを備えたボトルの斜視図である。
【
図13】実施形態による
図12のボトルの長手方向側面断面図である。
【
図14】実施形態による冷却アクセサリの長手方向側面断面図である。
【
図15】実施形態による冷却アクセサリ用の圧力調整弁の斜視図である。
【
図16】実施形態による冷却アクセサリとともにボトルを使用するための方法のフローチャートである。
【
図17】実施形態によるボトルの無線通信の概略図である。
【
図18】実施形態による例示的なコンピュータシステムの概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以降、添付図面に例示されるような本発明の実施形態を参照して、本発明を詳細に説明する。「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「例示的な実施形態(an exemplary embodiment)」などの言及は、記載された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、全ての実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を必ずしも含むわけではないことを示す。更に、このような句は、必ずしも同じ実施形態を言及するものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特性が実施形態と関連して記載される場合、明確に記載されているかどうかに関わりなく、他の実施形態と関連するこのような特徴、構造、又は特性への影響は、当業者の知見内であるものとする。
【0011】
既存のボトルは、スマート能力を有しない場合がある。これらのボトルは、例えばリザーバ及び蓋などの、従来のボトルの部品を含み得る。しかしながら、これらのボトルは、ユーザ体験を向上させる付加的な能力を提供しない場合がある。例えば、ボトルは、ボトル又はその内容物に関連する情報を表示しない場合がある。更に、ボトルは、そのような情報を提供する選択的構成要素をサポートしない場合がある。同様に、ボトルは、その内容物の特性を変化させるための能力を有しない、又はそのような機能を提供する選択的構成要素をサポートしない場合がある。
【0012】
また、既存のボトルは、安全性に関連するスマート能力を有しない場合もある。安全性は、ユーザの健康及び/又は快適な状態が悪影響を受けないようなボトル及びその内容物の完全性を指し得る。これらのボトルは、ボトル及びその内容物に関連する安全指示を提供できない場合がある。既存のボトルは、ユーザが、後の消費のために食品又は飲料を貯蔵及び輸送することを可能にし得る。しかしながら、ユーザが常にボトルを所持しているとは限らない。例えば、ユーザは、ボトルをテーブルの上に置いて立ち去り、一定期間後に戻ってくる場合がある。ユーザの視線内にない間、ボトル及びその内容物は、ボトルがユーザ以外の誰かによって制御可能であり得る、かつ/又は内容物が露出され得るという点で、脆弱であり得る。更に、ユーザに有害事象を通知する任意の指示がなければ、ユーザは、起こり得る改ざん(例えば、ユーザ以外の誰かによるボトルの制御及び/又はボトルの内容物の露出)がわからない。ユーザは、自身のボトル及びその内容物の安全性に関連するリスクを防止するために、ボトルを身に着け続けることが必要とされ得る。後の回収のためにボトルを置く能力がないと、ユーザ体験に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0013】
加えて、既存のボトルは断熱性を提供し得るが、ボトルの内容物の温度に対するユーザの制御は制限され得る。例えば、内容物は、消費前にボトル内に貯蔵されている間、内容物は、周囲条件に反応する可能性がある。熱い飲料は、周囲温度がより低いときに冷たくなり得、冷たい飲料は、周囲温度がより温かいときに温かくなり得る。更に、これらのボトルは、温度変化率に対するユーザの制御を制限する可能性がある。断熱では内容物の自然冷却又は自然加温を遅らせるのみで、内容物の初期温度を徐々に周囲温度の値まで近づける可能性がある。望ましくない温度で飲料又は食品を消費することは、ユーザ体験に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0014】
ボトルにおける既存の冷却方法は、消費される飲料を冷却するための主な機構として氷を利用する。これらの冷却方法は、例えば、飲料が注がれ得る、氷を充填した断熱ボトルを含み得る。しかしながら、この冷却方法のための氷は、特にボトルと製氷機とが異なる場所にあるときに、調達及び補充することが困難であり得る。補充のための追加の氷をボトルに付随させようとすれば、必要となる前に氷が溶ける可能性がある。同様に、冷却が必要になる前、例えばユーザが貯蔵及び輸送のためにボトルを準備するときに、冷却のために氷を使用する可能性がある。飲料は、この時点で既に冷たい場合がある。これは、飲料が温まったときなどの、必要なときに使用されるはずの資源を無駄にする。更に、主な冷却方法として氷を使用することは、飲料の温度に関するユーザの制御、並びに飲料が冷却される速度を制限し得る。
【0015】
氷を使用して内容物を冷却する既存のボトルでは、氷を内容物と直接接触させて置くことを必要とし得る。これは、ボトルに含まれる飲料を冷却し得るが、氷が溶けるにつれて飲料の密度が変化し、それによって、飲料が薄くなる。この薄まりは、特定の成分比を有するスポーツ飲料などの飲料において、所望されるよりも低くなり得る。更に、これらのボトルは、食品内容物に所望の冷却を提供することができない。氷を食品と直接接触させることは、ユーザ満足のために特定の味及び食感を必要とする食品においては望ましいものとは言えない場合があり、このユーザ満足が氷の添加によって悪影響を受ける場合がある。更にまた、ボトルが二重壁でない場合、かつ/又は断熱が不十分である場合、氷は、ボトルの比較的温かい表面と接触したときに溶けるので、ボトルの表面が濡れてしまう。これは、ユーザが飲料を飲む前にボトルを拭き取ることを必要とし得、これは、ユーザ体験に悪影響を与え得る。
【0016】
既存のボトルは、ボトルの基部における一部又は全てのアクセサリの取り付けをサポートしない場合がある。ボトルは、例えばリザーバ及び蓋などの、従来の構成要素のみを含み得る。ボトルは、食品又は飲料の、後の消費のための貯蔵及び輸送などのコア機能を提供し得るが、ユーザ体験を向上させる付加的能力を提供しない場合がある。例えば、ボトルの基部は、唯一の開口がボトルの上部にあるように封止され得る。基部を封止することは、ボトル内に配置された内容物の特性を変化させるためにリザーバ内に延在する、アクセサリの取り付けを妨げ得る。更に、ボトルの基部は、アクセサリを支持するための取り付け手段を完全に欠いている場合がある。これは、リザーバ内に延在しないアクセサリを含む、全てのアクセサリの取り付けを妨げ得る。
【0017】
ボトルの内容物の特性を変化させることをサポートする既存のボトルは、そうするための機構として蓋を利用し得る。蓋は、この機能を提供し得るが、内容物の特性を変化させるのにアクセサリほど効果的ではない場合がある。具体的には、蓋はボトルを開位置に設置する機構であるため、ボトルの能力が制限される場合がある。例えば、氷を必要とする冷却機能を備えた蓋は、蓋が開かれたときに氷がより速く溶ける可能性がある。更に、加熱機能を備えた蓋は、リザーバに取り付けられたときにのみ加熱を提供し得る。しかしながら、一部のボトルは、ボトルの内容物を消費するために蓋の取り外しを必要とし得る。この場合ユーザは、蓋が完全に取り外されたときにのみ開位置にあるボトルを、常に加熱のために使用することができない。
【0018】
本明細書で記載されるように、実施形態は、再封止可能なボトルにおいてスマート能力を提供するための、効率的なシステム及び方法を提供し得る。いくつかのボトルは、ユーザによって起動され得る安全システムを含み得る。ボトルは、ボトル及びその内容物からのデータに関連する指示を含み得る。例えば、指示は、ボトル及びボトルの内容物が不安全状態に入るときに伝達することができる。ボトルは、本体と、本体の上部に取り外し可能に取り付けられた蓋とを含み得る。一部のボトルは、ボトルの内容物の特性を変化させ得るアクセサリを支持し得る。アクセサリは、本体の基部に取り外し可能に取り付けられ得る。アクセサリが取り付けられるとき、アクセサリの係止要素は、本体の係止要素と係合し得る。この係合は、触覚信号又は可聴信号などのフィードバックを生成し得る。アクセサリがボトル内に係止されると、アクセサリは、ボトルの内容物の特性を変化させるように機能することができる。確実にボトルを係止し、アクセサリ化された位置にすることで、リソース損失及び/又はエネルギー損失を防止し得る。構成要素を係止解除し、アタッチメントを取り外すためには、所定の力が必要とされ得る。
【0019】
ボトルは、ボトルの内容物を加熱するための加熱要素を含み得る。加熱能力は、アクセサリに組み込まれ得る。加熱アクセサリは、バッテリを含み得、バッテリは、本体の内側側壁と外側側壁との間に配置され得る適切な抵抗要素を有する可撓性電気回路に電力を供給する。ボトルは、ボトルの内容物を冷却するための冷却要素を含み得、この冷却要素もまたアクセサリに組み込まれ得る。冷却アクセサリは、上部チャンバ及び下部チャンバを含んでもよく、その場合、下部チャンバは、圧力下で二酸化炭素ガスを貯蔵し、上部チャンバは、二酸化炭素ガスの膨張をサポートする。2つのチャンバは、圧力調整弁を支持し得る断熱層によって分離され得る。下部チャンバは、(例えば、アダプタを介して)再充填するための二酸化炭素タンクを接続するように構成された、再充填弁を含み得る。上部チャンバは、二酸化炭素の膨張のための出口を提供するように構成された、安全開口を含み得る。本体と冷却アクセサリとの間の熱交換により、ボトルの内容物の冷却を提供し得る。また、下部チャンバの側壁及びアクセサリの基部は、損失を防止するために断熱されてもよい。ユーザは、ボトルを振って、ボトルの内容物を本体の熱交換基部に循環させることができる。これにより、ボトルの熱交換底付近で内容物が凍結するのを防ぐことができ、ボトル内の内容物の温度分布をより均一にすることが可能となる。
【0020】
ここで、実施形態を、図を参照してより詳細に説明する。
図1~
図2を参照すると、ボトル10は、スマート能力及び再封止能力を含む。ボトル10は、本体100、蓋200、及び底部/アクセサリ500を含み得る。本開示全体を通して、構成要素は、ボトル10に関して言及され得るが、他の容器(例えば、魔法瓶、ジャグ、缶、スクイーズボトル、リザーバパックなど)が使用され得ることが理解されるであろう。
【0021】
図2~
図4を参照すると、いくつかの実施形態では、本体100は、ステンレス鋼を含む。本体100は、例えば、アルミニウム、他の金属、プラスチック、複合材料、及びこれらの組み合わせなどの他の材料を含み得、例えば、鋼、ガラス繊維、竹などを含む。本体100は、ボトル10の形状を画定する外面114と、内部空間又はリザーバ116を画定する内面112とを含み得る。内面112及び外面114は、同じ材料又は異なる材料で作られていてもよい。いくつかの実施形態では、本体100は、概して管状又は円筒形状を構成する。いくつかの実施形態では、本体100は、例えば、立方体、直方体、球状、又は円錐状を含む他の形状を構成し得、任意の軸を中心に対称であっても対称でなくてもよい。いくつかの実施形態では、本体100は、上部102を含み得る。上部102は、例えば、本体100の口又は首であると考えることができる。上部102は、本体100の他の部分と同じ形状を構成しても構成しなくてもよい。
【0022】
更に、いくつかの実施形態では、上部102は、例えば、立方体、直方体、球状、又は円錐状を含む形状を構成し得、任意の軸を中心に対称であっても対称でなくてもよい。いくつかの実施形態では、上部102は、例えば、広い又は狭いと考えることができる。いくつかの実施形態では、上部102は、リザーバ116内に内容物を受容するための開口を含み得る。
【0023】
リザーバ116は、液体及び/又は固体内容物を受容及び貯蔵するように構成され得る。本体100は、ボトル10の側面を形成する側壁106を更に含み得る。
図4に示すように、例えば、側壁106は、内側側壁108及び外側側壁110を含み得る。いくつかの実施形態では、本体100又は本体100の一部分は、リザーバ116とボトル10を取り囲む周囲条件との熱交換を低減させるために、断熱材料を含み得る。いくつかの実施形態では、空気の層が、内側側壁108と外側側壁110との間で封止されて、断熱材として作用し得る。いくつかの他の実施形態では、空気の層は低圧である可能性があり、ボトルの断熱特性を高め、ボトルの内容物を外部環境から断熱するために、いくらかの真空が人工的に生成されてもよい。いくつかの実施形態では、内側側壁108と外側側壁110との間の空間は、例えば、本体100が軸を中心に非対称である場合を含めて、本体100全体にわたって一定であり得る。
【0024】
図1~
図2に示すように、いくつかの実施形態では、本体100は基部104を含み得る。いくつかの実施形態では、底部/アクセサリ500は、基部104に取り外し可能に取り付けられるように構成されていてもよい。基部104は、基部104が底部/アクセサリ500の少なくとも上部を完全に覆うように、底部/アクセサリ500を受容するように構成され得る(例えば、基部104は、ねじ切りされ得、かつ/又は底部/アクセサリ500の上部よりも大きい直径であり得る)。底部/アクセサリ500の少なくとも上部は、それに対応して構成されていてもよい(例えば、ねじ切り、及び/又は基部104よりも小さい直径を含む)。例えば、底部/アクセサリ500は、基部104にねじ込まれてもよい。いくつかの実施形態では、取り付けは、例えば1/8~1/4回転の、バヨネットねじ式回転であってもよい。いくつかの実施形態では、基部104は、底部/アクセサリ500に所定の力が加えられた後に、底部/アクセサリ500を受容することができる。いくつかの実施形態では、底部/アクセサリ500は、ボトル10内に配置される内容物の特性を変化させるために、ボトル10に任意選択で追加されてもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、基部104は、係止要素128を含み得る。係止要素128は、底部/アクセサリ500の係止要素に対応してもよい。例えば、係止要素128は、スロットであり得る底部/アクセサリ500の係止要素と係合する、格納式ボタン(例えば、ばねボタン)であってもよい。いくつかの実施形態では、係合は、スナップ嵌合接続であってもよい。他の実施形態では、係合は圧入接続であってもよい。他の実施形態では、係合は、磁気接続であってもよく、他の実施形態では、単純ねじ山又はツイストアンドロック接続であってもよい。係止要素の係合は、底部/アクセサリ500が本体100内に係止されていることをユーザに示すフィードバック(例えば、触覚信号又は可聴信号)を提供してもよい。
【0026】
底部/アクセサリ500が本体100に係止されると、ボトル10は、係止解除/アクセサリ化解除位置50から係止/アクセサリ化された位置60に移動する。いくつかの実施形態では、ボトル10が係止/アクセサリ化された位置60から係止解除/アクセサリ化解除位置50に移動するように、底部/アクセサリ500を本体100から取り外すために所定の力が加えられ得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、底部/アクセサリ500は、単にリザーバ116を周囲環境から分離した状態に保つことができる、ボトル10の底部である。このようにして、リザーバ116内に配置された内容物の温度は、ある長さの時間にわたって維持され得る。この底部/アクセサリ500は、リザーバ116内に配置された内容物の特性を変化させない。他の実施形態では、リザーバ116内に配置された内容物の特性を変化させることが望ましい場合、アクセサリである底部/アクセサリ500を交換してもよい。
【0028】
いくつかの実施形態では、本体100の基部104は、封止されていても開放されていてもよい。いくつかの実施形態では、ボトル10は、封止された又は開放された上部を有する、底部/アクセサリ500を支持し得る。底部/アクセサリ500は、リザーバ116内に延在しない。例示的なアクセサリが以下で更に詳細に記載されるが、他のアクセサリが使用されてもよいことが理解されるであろう。底部/アクセサリ500は、例えば、ろ過、注入、洗浄、加熱、又は冷却、及びそれらの組み合わせなどの複数の機能に関連してもよい。底部/アクセサリ500は、ボトル10の特定の本体100と互換性があってもよい。一例では、本体100の基部104は、UV光線がUV消毒底部/アクセサリ500を透過できる(すなわち、UV光が本体100のリザーバ116と光学的に連通している)ように、透明であってもよい。いくつかの実施形態では、底部/アクセサリ500は、例えば、鋼、ガラス繊維、竹などを含む、金属、プラスチック、又は複合材料、及びそれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、底部/アクセサリ500は、ボトル10内に配置された内容物の特性を変化させるための1つ以上のチャンバ(例えば、
図9~
図10の加熱アクセサリ600及び/又は
図12~
図13の冷却アクセサリ700の機能を実施し得る、例えば、主チャンバ、第2のチャンバなど)を含んでもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、ボトル10は、複数の蓋をサポートしてもよい。ボトル10は、例えば、ユーザが、消費される内容物によって異なる蓋を使用し得るように、複数の種類の蓋をサポートしてもよい。例えば、熱い飲料を消費するためと冷たい飲料を消費するためとでは、異なる蓋が望まれ得る。
【0030】
図1~
図2及び
図5に示されるように、いくつかの実施形態では、蓋200は、上部102に取り外し可能に取り付けられるように構成され得る。いくつかの実施形態では、蓋200は、例えば、鋼、ガラス繊維、竹などを含む、金属、プラスチック、複合材料、及びそれらの組み合わせを含む。蓋200は、例えば、上部102及び基部204を含み得る。いくつかの実施形態では、ボトル本体100の上部102は、基部204が上部202を完全に覆うように、蓋200の基部204を受容するように構成され得る(例えば、基部204は、ねじ切りされ得、かつ/又は上部102よりも大きい直径であり得る)。上部102は、対応して構成され得る(例えば、上部102は、ねじ切りされ得、かつ/又は基部204よりも小さい直径であり得る)。例えば、蓋200は、基部204を介して上部102にねじ留めされるねじ蓋であり得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、蓋200は、所定の力が加えられた後に、基部204を介して上部102を囲い得る。蓋200は、閉位置(例えば、閉位置/貯蔵位置40)では、上部102に接続され得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、蓋200は、開位置(例えば、開位置/充填位置20又は開位置/飲用位置30)においても上部102に接続されたままであってよい。例えば、蓋200は、上部102に接続されたまま上部102を取り外し可能に囲う、スイングトップであってもよい(例えば、蓋200は、本体100にヒンジ留め又はラッチ留めされてもよい)。
【0032】
いくつかの実施形態では、ボトル10は、内容物をリザーバ116内に配置するときに開位置にあり得る。例えば、開位置/充填位置20は、ボトル10が充填され得るように、蓋200が上部102の開口をクリアすることを含み得る(例えば、蓋200が本体100から取り外されるか、又は蓋200が、スイングトップの実施形態におけるように回して開かれる)。ボトル10は、リザーバ116内に配置された内容物を消費するとき、開位置にあり得る。例えば、開位置/飲用位置30は、飲みやすくするために蓋200の一部分が開放されていることを含み得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、ボトル10は、蓋200が上部102に接続されたままでも、開位置/飲用位置30にあることができる。例えば、蓋200の上部202は、飲みやすくする開口208を含んでもよい。開口208は、覆いを含んでもよく、覆いは、例えば、開口208を完全に覆うように付勢されて、覆われたときにボトル10が閉位置にある(例えば、ボトル10が閉位置/貯蔵位置40にある)ようにする。いくつかの実施形態では、覆いは、スライドして開口208を露出させるタブであってもよい。いくつかの実施形態では、覆いは、この覆いが回し開かれたときに開口208が露出されるように、蓋200にヒンジ式に接続されてもよい。タブは、付勢力に打ち勝つように開口208を維持するために蓋200と係合することが可能であってもよい。いくつかの実施形態では、覆いは、飲用機構(例えば、ストロー又はストロー様要素)の追加を容易にする、可撓性(例えば、フラップ)であってもよい。飲用機構は、挿入されたときにボトル10が開位置/飲用位置30にあるように、開口208を通して挿入されてもよい。いくつかの実施形態では、飲用機構の取り外しにより、ボトル10を閉位置(例えば、閉位置/貯蔵位置40)に戻してもよい。いくつかの実施形態では、手動で係合解除され得る注ぎ口蓋があってもよい。いくつかの実施形態では、開位置(例えば、開位置/充填位置20又は開位置/飲用位置30)に移動するボトル10は、ボトル10内の圧力(例えば、内容物が炭酸であるか又は高温である結果としての残留圧力)の解放を提供し得る。いくつかの実施形態では、蓋200は、ボトル10が開位置に移動する前に、又はボトル10が開位置に移動している間に起動され得る、解放ボタン又は傾斜した封止部(図示せず)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、蓋200は、一般に知られているPET(ポリエチレンテレフタレート)ボトル及びキャップと同様に、圧力を解放するねじ山を含み得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、ボトル10は、1つ以上のセンサを含み得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のセンサは、例えば、本体100及び/又は蓋200に結合され得る。1つ以上のセンサは、ボトル10及び/又はその内容物に関連するデータを提供し得る。データは、例えば、ボトル10及び/若しくはその内容物の完全性に関する情報、並びに/又はボトル10内に配置された内容物に関する情報を提供し得る。1つ以上のセンサは、例えば、ボトル10の位置(例えば、開位置/充填位置20、開位置/飲用位置30、又は閉位置/貯蔵位置40)、ボトル10の場所、ボトル10内に配置された内容物の温度、又はボトル10の充填レベルに関連するデータを提供し得る。1つ以上のセンサは、レベルセンサ118(例えば、
図4に示される導電率式レベルセンサ)、場所センサ(図示せず)、蓋200(例えば、
図9及び
図13に示されるように蓋200の内側)に結合された開位置センサ210、及び/又は温度センサ(図示せず)を含んでもよい。ボトル10は、本明細書で記載されないボトル10の任意の構成要素(例えば、TDSを判定するための導電率センサ又は他のTDSセンサ、位置を判定するための加速度計、貯蔵時間を判定するためのタイマ及び/又はクロック、衛生有効性を判定するためのUV光センサ、過加圧を是正するための圧力スイッチ、自動圧力解放入力など)に追加のセンサ及び/又は入力を含んでもよいことを理解されたい。
【0035】
いくつかの実施形態では、場所センサは、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)受信機を含んでもよい。いくつかの実施形態では、レベルセンサ118はまた、ユーザによる消費の量を伝達し得る。例えば、ボトル10の充填レベルの減少により、内容物が消費されたことを伝達することができる。いくつかの実施形態では、開位置センサ210は、ボトル10が開位置(例えば、開位置/充填位置20又は開位置/飲用位置30)にあるときに伝達する。例えば、開位置センサは、例えば、蓋200が本体100から取り外されたとき、及び/又は開口208が露出したときに伝達することができる、加速度計、磁場センサ、ジャイロスコープなどを含んでもよい。
【0036】
図3及び
図5を参照すると、いくつかの実施形態では、ボトル10は、データに関連する情報を表示する1つ以上のインジケータ300を含み得る。いくつかの実施形態では、インジケータ300は、ユーザデバイス800(
図6及び
図17)などの別個のデバイス上で提供されてもよい。ボトル10では、インジケータ300は、本体100及び/又は蓋200に結合された1つ以上の光(例えば、LED)を備え得る。いくつかの実施形態では、インジケータ300は、単一光、多色光、又は電子表示部であり得る。いくつかの実施形態では、インジケータ300は、本体100の外面114を照らすことができるように、外面114と一体化されてもよい。いくつかの実施形態では、インジケータ300は、蓋200を照らすことができるように、蓋200と一体化されてもよい。
【0037】
更に、インジケータ300は、データに対応する特定の色を表示するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、所望の温度及び/又は充填レベルが(例えば、ボトル10での入力を介して、又はユーザデバイス800などの別個のデバイスを介して)定義されて、これによりインジケータ300が、ボトル10内に配置された内容物が所望の基準に適合していないことを伝達する表示を提供するようにしてもよい。例えば、所望の温度及び/又は充填レベルを定義することができる。ボトル10内に配置された内容物が、定義された温度及び/又は充填レベルを満たさない場合、インジケータ300は赤色光を表示してもよい。ボトル10内に配置された内容物が、定義された温度及び/又は充填レベルに達した場合、インジケータ300は、例えば緑色光を表示してもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、インジケータ300は、定義された基準に基づいて、オン若しくはオフ、又は点滅してもよい。同様に、いくつかの実施形態では、インジケータ300は、定義された基準に基づいて、明るく又は暗くなってもよい。例えば、ボトル10内に配置された内容物が、定義された温度よりも温かい温度に達した場合、インジケータ300は、加熱が完了したことを伝達するために、オフになるか、又は点滅してもよい。同様に、ボトル10内に配置された内容物が、定義された温度よりも冷たい温度に達した場合、インジケータ300は、冷却が完了したことを伝達するために、薄暗く点灯するか、又は関連するグラフィックを表示してもよい。加えて、ボトル10内に配置された内容物が、定義された充填レベルに達した場合、インジケータ300は、ボトル10が所望のように充填された可能性があることを伝達するために、オフになるか又は点滅してもよい。同様に、ボトル10内に配置された内容物が、ボトル10の定義された最小充填レベルを下回った場合、インジケータ300は、ボトル10が充填された可能性があることを伝達するために、オンになるか又は点滅してもよい。いくつかの実施形態では、ボトル10の充填レベルが減少するにつれて、インジケータ300は、ボトル10の充填レベルの減少を伝達するために、徐々に暗くなるか、又は関連するグラフィックを表示してもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、本体100は、例えば、センサ及び/又はインジケータ300に電力供給するために使用され得るバッテリ126(図示せず)を含み得る。同様に、蓋200はバッテリ212を含み得る。いくつかの実施形態では、バッテリ126及びバッテリ212は、(例えば、
図17に示されるようなUSBケーブルを介して)再充電可能であるように構成される。いくつかの実施形態では、1つ以上のセンサは、電源を含むように自己完結型である。
【0040】
図6及び
図17~
図18を参照すると、例えば、いくつかの実施形態では、ボトル10は、ユーザデバイス800と通信し得る。ユーザデバイス800は、例えば、スマートフォン、スマートウォッチ、スマートリング、タブレット、コンピュータ(例えば、ラップトップ900)、又は他の好適な電子デバイスであり得る。いくつかの実施形態では、ユーザデバイス800は、複数のグラフィカルユーザインターフェース(graphical user interface、GUI)をサポートする表示部802を含み得る。いくつかの実施形態では、ボトル10は、ユーザデバイス800と通信するためのQRコード(登録商標)、近距離無線通信(Near Field Communication、NFC)タグ、及び/又はバーコードを含み得る。
【0041】
図7に示すように、表示部802は、ボトル10に関連するボトルGUI804をサポートし得る。ボトルGUI804は、ユーザ及びユーザデバイス情報を提供することもできる。ボトルGUI804は、各々が彼女/彼の身体特性及び水消費量目標を有する、複数のユーザについて設定されてもよい。更に、ボトルGUI804は、ボトル10と通信する(例えば、温度及び/又は充填レベルに関する所望の基準を入力する)触覚入力(例えば、タッチスクリーン)又はその均等物を提供してもよい。いくつかの実施形態では、レベルセンサ118、場所センサ、及び/又は開位置センサ210などの1つ以上のセンサは、ユーザデバイス800にデータを通信し得る。いくつかの実施形態では、ユーザデバイス800は、データに関連するインジケータ300を提供する。それに対応して、例えばボトルGUI804は、水消費量データ806、水位データ、ボトル10の位置データ、及び/又は場所データをリアルタイムで表示することができる。水消費量データ806は、例えば、一定期間(例えば、日又は月)からの履歴データ、量及び/若しくはパーセンテージによる目標実現(例えば、毎日の消費目標についての入力された基準と比較したデータ)、並びに/又は目標完了情報(例えば、ユーザの目標が実現された連続する日数を示す連続データ)を更に含んでもよい。また、水消費量データ806は、複数のユーザ間の水消費量の比較及びこの情報の共有を可能にし得る。例えば、親又は保護者は、子供が学校で又はスポーツ活動中にどれだけの水を消費するかについての情報を得ることができる。
【0042】
いくつかの実施形態では、ユーザデバイス800は、GPS場所センサによって通信された場所データを処理するGPS受信機を更に含み得る。GPS受信機は、場所データをリアルタイムで処理し、時間、緯度、及び経度を含む、タイムスタンプ付きのウェイポイントを生成することができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、ユーザデバイス800は、安全性に関連する情報を提供し得る。ユーザはボトル10を常に所有しているわけではないので、ボトル10の安全性を監視し、ユーザに不安全状態を警告するための能力を提供することが重要である。例えば、ユーザは、ボトルをテーブルの上に置いて立ち去り、しばらくして戻ってくる場合がある。ユーザの視線内にない間、ボトル10及びその内容物は、ボトル10がユーザ以外の誰かによって制御可能であり得る、かつ/又は内容物が露出され得るという点で、脆弱であり得る。安全システムGUIは、ユーザデバイス800を介してアクセス可能であってもよく、例えば、ボトル10に関連する安全システムを制御し、安全システムに関するデータを提供してもよい。いくつかの実施形態では、安全システム816(図示せず)は、安全システムGUIを介して起動されてもよい。安全システム816は、ボトル10の安全性の定期監視又は常時監視を提供してもよい。同様に、安全システム816は、ボトル10の安全性が監視されないように、安全システムGUIを介して動作停止されてもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、安全システム816が稼働中である場合、安全システム816は、ボトル10が安全状態又は不安全状態のいずれかにあるかを判定し得る。ボトル10及びボトル10内に配置された内容物の両方が、ユーザによって制御される場合、かつ/又はユーザが居合わせる間に別の人によって制御される場合、ボトル10は安全状態にあり得る。ボトル10がユーザデバイス800に接続されている場合、ユーザは居合わせる。例えば、ボトル10は、ユーザがボトル10を(例えば、公共エリア又はコーヒーショップにおいて再充填するために)一時的に彼らの近くの別の人に渡すときは、依然として安全状態であり得る。不安全状態では、安全システム816は、安全システムGUIに、任意選択で受信確認を必要とする、警告メッセージ(
図6)を表示するように指示することができる。いくつかの実施形態では、警告メッセージの後に、ユーザデバイス800上での音声信号又は触覚フィードバックが続いてもよい。他の実施形態では、ユーザデバイス800に、任意選択で受信確認を必要とする、プッシュ通知が提供されてもよい。
【0045】
いくつかの実施形態では、残留圧力解放安全性、UV光消毒、及び/又は抗菌コーティングにより、ボトル10の安全性が促進され得る。安全システム816は、これらの基準についてボトル10を監視し、これらの基準に基づいて、ボトル10が不安全状態にあるとき、例えば、ボトル10の内容物が所定の閾値を超えて加圧されているとき、UV光消毒が無効であるとき、及び/又は抗菌コーティングが無効であるときを示し得る。いくつかの実施形態では、不安全状態は、ボトル10内に配置された内容物の温度が所定の閾値を上回ったときであってもよい。いくつかの実施形態では、不安全状態は、ボトル10の内容物が所定の閾値を超える長さの時間にわたって貯蔵されたときであってもよい。例えば、乳製品は、一定期間後に腐敗した状態に達する場合があり、その後それらを消費することは、ユーザの健康に有害である。不安全状態は、加えて、ボトル10が空であるときを含んでもよい。例えば、ボトル10が空であることがユーザの健康を害するように、常に水を利用できるようにすることが望ましい場合がある。いくつかの実施形態では、不安全状態とは、ボトル10内に配置された内容物中に許容できないレベルの溶解固形物が存在するような、TDS測定値が所定の閾値を上回るときであり得る。TDS状態にある内容物は、ユーザの健康を害する可能性がある。
【0046】
いくつかの実施形態では、不安全状態は、ボトル10及び/若しくはボトル10内に配置された内容物が、改ざんを受けやすい、かつ/又は改ざん(例えば、ユーザ以外の誰かによるボトルの制御及び/又はボトルの内容物の露出)を受けたことを示し得る。ボトル10又はボトル10内に配置された内容物のいずれかが、例えば、ユーザが居合わせない間に別の人によって制御される場合、ボトル10は不安全状態にあり得る。ボトル10がユーザデバイス800から切断されているとき、ユーザは居合わせない。いくつかの実施形態では、ユーザが、ボトル10が位置する場所から、ボトル10がユーザデバイス800から接続解除されるような、事前設定された距離だけ十分に離れて移動すると、ボトル10は不安全状態に入り得る。いくつかの実施形態では、ユーザが、ボトル10が位置する場所から、ボトル10がユーザデバイス800から接続解除されるように十分に離れて移動し、かつボトル10が開位置(例えば、開位置/充填位置20又は開位置/飲用位置30)にあると、ボトル10は不安全状態に入り得る。いくつかの実施形態では、ユーザが、ボトル10が位置する場所から、ボトル10がユーザデバイス800から接続解除されるように十分に離れて移動し、かつボトル10が閉位置から開位置へ(例えば、閉位置/貯蔵位置40から開位置/充填位置20へ、又は閉位置/貯蔵位置40から開位置/飲用位置30へ)移動すると、ボトル10は不安全状態に入り得る。いくつかの実施形態では、例えば、ユーザが、ボトル10が位置する場所から、ボトル10がユーザデバイス800から接続解除されるように十分に離れて移動し、かつボトル10が開位置から別の開位置へ(例えば、開位置/充填位置20から開位置/飲用位置30へ、又はその逆へ)移動すると、ボトル10は不安全状態に入り得る。これには、開位置が、蓋200上の開口208が露出された結果である場合が含まれ得る。いくつかの実施形態では、不安全状態の指示は、デバイス800がボトル10の近くに戻ったときに提示される。
【0047】
ユーザデバイス800は、ボトル10の1つ以上のセンサによって集められたデータを使用して、ボトル10及び/又はボトル10内に配置された内容物の安全状態を判定してもよい。例えば、ユーザデバイス800は、蓋200の開位置センサ210を介して、ボトル10が閉位置若しくは開位置にあるか又はそれらに入ったときを判断し得る。更に、ユーザデバイス800は、ボトル10内に配置された内容物が、ボトル10が不安全状態にあり得るようにいつ変更されたかを、レベルセンサ118を介して判断することができる。例えば、ボトル10は、内部に配置された内容物が操作され得るように、多かれ少なかれ充填され得る。添加物は、例えば、消費するのに不安全であり得る異物が添加されたことを示し得る。温度センサは、内容物の温度の急激な変化を示すことによって、同様に異物が添加されたかどうかを判断するために使用されてもよい。ユーザデバイスはまた、ボトル10が移動したことをGPSセンサを介して判定してもよい。これにより、ボトル10が移動するときにユーザがボトル10から離れている場合に、ボトル10が不安全状態にあり得ることを伝達することができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、ユーザデバイス800及び/又はボトル10は、安全ステータスデータに関連するインジケータ300を提供してもよい。例えば、ボトル10が不安全状態にある場合、インジケータ300は、不安全指示(例えば、赤色LED)を提供してもよい。いくつかの実施形態では、ボトル10及び/又はボトル10内に配置された内容物が安全状態に入った場合、インジケータ300によって表示される不安全指示は消去され得る。いくつかの実施形態では、安全通知がクリアされるか又は別様に受信確認されると、インジケータ300は、不安全指示を消去し得る。
【0049】
いくつかの実施形態では、例えば、安全システムGUIは、ボトル10及び/又はボトル10内に配置された内容物の安全ステータスを示す安全ステータスデータを表示してもよい。いくつかの実施形態では、安全ステータスデータは、ボトル10及び/又はボトル10内に配置された内容物の状態に関連する、インジケータ300を(例えば、テキスト、色、フラッシュ、音などで)含んでもよい。いくつかの実施形態では、不安全状態が(例えば、テキスト、色、フラッシュ、音、点滅/振動/ビープインジケータなどを用いて)安全システムGUIに示された場合、安全ステータスデータは、ボトル10のどのセンサが不安全状態の判定の起因となったか(例えば、ユーザが離れているのにボトル10が開位置にあること、内容物の温度及び/又は充填レベルが変化して異物の存在を伝達していること、内容物が所定の閾値を超えて加圧されていること、抗菌コーティングが不十分であること、内容物がTDS状態にあることなど)に関する情報を更に含んでもよい。いくつかの実施形態では、情報には、ボトル10がどのような状態で開位置にあるかを含んでもよい。例えば、安全ステータスデータは、開口208が露出されている可能性がある(例えば、蓋200上のタブが蓋200から取り外された、又はストローが開口208から取り外された)ことを示してもよい。いくつかの実施形態では、ボトル10及び/又はボトル10内に配置された内容物の状態に関連するインジケータ300、並びに関連する安全ステータスデータは、ユーザデバイス800へのテキストメッセージでユーザに提供されてもよい。
【0050】
ユーザデバイス800は、いくつかの実施形態では、例えばボトル10の不安全状態を示す安全通知を、表示部802及び/又は安全システムGUIを介してユーザに提供し得る。いくつかの実施形態では、ボトル10及び/又はボトル10内に配置された内容物が安全状態に入った場合、安全システムGUI上の不安全指示は消去される。いくつかの実施形態では、不安全指示は、安全通知のクリア動作又は受信確認動作によって消去される。いくつかの実施形態では、不安全指示は、安全通知がクリアされるか又は別様に受信確認されるまで残る。不安全状態では、ユーザデバイス800は、任意選択で受信確認を必要とする、警告メッセージを表示してもよい。いくつかの実施形態では、警告メッセージの後に、ユーザデバイス800上での音声信号及び/又は触覚フィードバックが続いてもよい。他の実施形態では、ユーザデバイス800に、任意選択で受信確認を必要とする、プッシュ通知が提供されてもよい。通知は、通常、ユーザによってクリアされるまで、ユーザのアプリに記憶され得る。
【0051】
本明細書に開示される安全システムを動作させる方法もまた企図され、上述した動作の方法を含む。
図8は、ボトルのための安全システムを動作させる方法の態様(例えば、
図1~
図18に示される実施形態)を図示する、例示的ブロック図を示す。
【0052】
いくつかの実施形態では、ユーザデバイス800は、通常動作中(例えば、安全システムが起動しているとき)にボトル10に関連する安全システムを制御する、コンピューティングデバイスであり得る。上述したように、ユーザデバイス800は、例えば、ボトル10に関連するボトルGUI804及び安全システムGUIを含む、GUIをサポートする表示部802を含み得る。ボトル10は、レベルセンサ118、開位置センサ210、及びGPSセンサなどのセンサによって集められたデータを、ユーザデバイス800に通信し得る。ボトルGUI804は、対応して、例えば、水消費量データ806、水位データ、ボトル10の位置データ、場所データ、及び安全状態データを表示し得る。
【0053】
例えば、いくつかの実施形態では、ステップ810において、安全システムは、ユーザデバイス800の安全システムGUIを介して起動され得る。安全システムでデバイス800を起動すること810は、ボトル10とデバイス800との間の距離を検出することに基づく。この距離が所定の距離を超えると、(この機能がユーザのアプリでユーザによって動作停止されない限り)起動が自動的に行われる。いくつかの実施形態では、安全システムを制御する方法は、ステップ820において、ボトル10が不安全状態に入るような安全条件の失敗についてボトル10の安全性を監視することを含む。ユーザデバイス800は、ボトル10の状態を判定するために安全ステータスデータを処理し得る。不安全状態は、ユーザが、ボトル10が位置する場所から、ボトル10がユーザデバイス800から接続解除されるように十分に離れて移動するときを含み得る。加えて、方法はまた、ボトル10が開位置(例えば、開位置/充填位置20又は開位置/飲用位置30)にあるか又はあったかを、遠隔で、又はデバイス800がボトル10の近くに戻されたときに検出し得る。ボトル10が不安全状態に入った場合、いくつかの実施形態では、ステップ830は、不安全状態を伝達するインジケータ300をユーザデバイス800及び/又はボトル10に提供する。例えば、安全システムGUI上の安全ステータスデータによって不安全状態が伝達された場合、同様に、インジケータ300は、ボトル10上に不安全指示(例えば、赤色LED)を提供する。
【0054】
いくつかの実施形態では、ステップ840において、ユーザは、ユーザデバイス800上で安全ステータスデータによって伝達された不安全状態の受信確認をし得る。受信確認は、例えば、安全システムGUI上の触覚入力を介して行われてもよい。いくつかの実施形態では、ステップ850において、このユーザ受信確認により、ボトル10上のインジケータ300によって提供された不安全指示が消去され得る。
【0055】
次に、例示的なアクセサリについて詳細に記載する。
図9~
図10に示されるように、いくつかの実施形態では、加熱アクセサリ600は、本体100の基部104に取り外し可能に取り付けられるように構成され得る。加熱アクセサリは、上述した底部/アクセサリ500の構成要素及び構成を含み得る。更に、加熱アクセサリ600は、例えば、ボトル10内に配置された内容物を加熱することができる。いくつかの実施形態では、加熱アクセサリ600は、上部602、基部604、側壁606、バッテリ608、及び係止要素610を含む。
【0056】
いくつかの実施形態では、本体100の基部104は、基部104が少なくとも上部602を完全に覆うように、加熱アクセサリ600を受容するように構成され得る(例えば、基部104は、ねじ切りされ得、かつ/又は少なくとも上部602よりも大きい直径であり得る)。少なくとも上部602は、対応して構成され得る(例えば、上部は、ねじ切りされ得、かつ/又は基部104よりも小さい直径であり得る。)。例えば、加熱アクセサリ600は、基部104にねじ込まれてもよく、又は単に挿入されてもよい。いくつかの実施形態では、取り付けは、例えば1/8~1/4回転の、バヨネットねじ式回転であってもよい。いくつかの実施形態では、基部104は、加熱アクセサリ600に所定の力が加えられた後に、加熱アクセサリ600を受容することができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、加熱アクセサリ600は、動作のための電気的連続性を達成するために、基部104の凹部に挿入されるだけでよい。いくつかの実施形態では、係止要素610は、本体100の係止要素128(
図1)に対応し得る。係止要素610の係止要素128(例えば、スロットと係合する、ばねボタンなどの格納式ボタン)との係合により、ボトル10は係止位置/アクセサリ化された位置60に設置され得る。いくつかの実施形態では、ボトル10が係止位置/アクセサリ化された位置60にあることをユーザが認識するように、ユーザは、係止要素が係合したときに、触覚信号、視覚信号、又は聴覚信号などのフィードバックを受信することができる。いくつかの実施形態では、ボトル100のLEDは、ボトル10の内容物が温められていることを示すために、(通常は赤色で)点灯し得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、バッテリ608は、ボトル10が係止位置/アクセサリ化された位置60にあるときに、本体100の可撓性回路124に電力を供給する位置にあり得る。いくつかの実施形態では、可撓性回路124は、内側側壁108と外側側壁110との間に配置され得る。電力が供給されると、可撓性回路124は、ボトル10内に配置された内容物を加熱することができる。更に、いくつかの実施形態では、バッテリ608は、(例えば、
図17に示されるようなUSBケーブルを介して)再充電可能であるように構成される。いくつかの実施形態では、バッテリ608は、加熱アクセサリ600内に残っている間に再充電されてもよい。また、いくつかの実施形態では、バッテリ608は、加熱アクセサリ600がボトル10に取り付けられている間に再充電されてもよい。更に、いくつかの実施形態では、上部602は閉じられてもよい。いくつかの実施形態では、アクセサリ600は、ボトルの一体部分で取り外すことができなくてもよく、そのため基部104は、上部602が本体100の封止された底部を提供するように、開いていてもよい。ボトルリザーバ116の内部構造の壁112は、124に接続される可撓性電気抵抗加熱箔で包まれていてもよい。
【0059】
本明細書に開示される加熱アクセサリを動作させる方法もまた企図され、上述した動作の方法を含む。
図11は、ボトルのための加熱アクセサリを動作させる方法の態様(例えば、
図1~
図11及び
図17~
図18に示される実施形態)を図示する、例示的なブロック図を示す。上述したように、ボトル10は、本体100及び底部/アクセサリ500を含み得る。本体100は、消費のための内容物が配置され貯蔵されるリザーバ116を含み得る。底部/アクセサリ500は、ボトル10内に配置された内容物の特性を変化させるように構成することができる。例えば、加熱アクセサリ600は、ボトル10内に配置された内容物を加熱することができる。ステップ1110において、加熱アクセサリ600は、本体100に取り付けられ得る。例えば、加熱アクセサリ600は、本体100の基部104にねじ込まれてもよい。基部104は、ねじ切りされ得、かつ/又は加熱アクセサリ600の上部602よりも大きい直径であり得る。少なくとも上部602は、対応して構成され得る。例えば、上部702は、ねじ切りされ得、かつ/又は基部104よりも小さい直径であり得る。
【0060】
加熱アクセサリ600の係止要素610は、本体100の係止要素128に対応し得る。ステップ1010において、加熱アクセサリ600は、係止要素610を係止要素128(例えば、スロットと係合する、ばねボタンなどの格納式ボタン)と係合させるのに十分に基部104に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、ステップ1120において、加熱アクセサリ600は、ボトル10が係止位置/アクセサリ化された位置60に入るように、ボトル10に係止され得る。ボトル10が係止位置/アクセサリ化された位置60になると、加熱アクセサリ600は、ボトル10の内容物を加熱することができる。加熱アクセサリ600は、本体100の可撓性回路124に電力を供給することができるバッテリ608を含み得る。電力が供給されると、可撓性回路124は、ボトル10内に配置された内容物を加熱することができる。いくつかの実施形態では、可撓性回路124は、ボトルリザーバ116の全ての内壁112まで延在していてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザデバイス800は、温度センサを含み得る、ボトル10に結合された1つ以上のセンサによって集められたデータを介して、内容物の温度を監視し得る。いくつかの実施形態では、ステップ1130において、ユーザは、所望の温度に達したときに加熱アクセサリ600をボトル10から取り外し得る。バッテリ608は、ステップ1030の後など、使用されていないときに充電され得るように、再充電可能に構成されている。いくつかの実施形態では、加熱アクセサリ600は、バッテリを有さなくてもよく、代わりに、エネルギー源に(例えば、電源コードを介して壁コンセントに)電気的に接続されてもよい。
【0061】
図12~
図13に示されるように、いくつかの実施形態では、冷却アクセサリ700は、ボトル10の本体100の基部104に取り外し可能に取り付けられるように構成され得る。冷却アクセサリは、上述した底部/アクセサリ500の構成要素及び構成を含み得る。更に、冷却アクセサリ700は、例えば、ボトル10内に配置された内容物を冷却することができる。いくつかの実施形態では、冷却アクセサリ700は、上部702、基部704、及び係止要素706を含む。
【0062】
いくつかの実施形態では、本体100の基部104は、基部104が少なくとも上部702を完全に覆うように、冷却アクセサリ700を受容するように構成され得る(例えば、基部104は、ねじ切りされ得、かつ/又は少なくとも上部702よりも大きい直径であり得る)。少なくとも上部702は、それに対応して構成されていてもよい(例えば、ねじ切り、及び/又は基部104よりも小さい直径を含む)。例えば、冷却アクセサリ700は、基部104にねじ込まれてもよい。いくつかの実施形態では、取り付けは、例えば1/8~1/4回転の、バヨネットねじ式回転であってもよい。いくつかの実施形態では、基部104は、冷却アクセサリ700に所定の力が加えられた後に、冷却アクセサリ700を受容することができる。
【0063】
いくつかの実施形態では、係止要素706は、本体100の係止要素128に対応し得る。係止要素706の係止要素128(例えば、スロットと係合する、ばねボタンなどの格納式ボタン)との係合により、ボトル10は係止位置/アクセサリ化された位置60に置かれ得る。いくつかの実施形態では、ボトル10が係止位置/アクセサリ化された位置60にあることをユーザが認識するように、ユーザは、係止要素が係合したときに、触覚信号又は聴覚信号などのフィードバックを受信することができる。いくつかの実施形態では、冷却アクセサリ700は、ボトル10が係止位置/アクセサリ化された位置60にあるときに損失を最小限に抑えながら、ボトル10内に配置された内容物に冷却を提供する位置にあってもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、上部702は、基部104が閉じられて本体100の封止された底部を提供するように、開いていてもよい。
図13~
図14に示すように、いくつかの実施形態では、冷却アクセサリ700は、上部チャンバ710(例えば、膨張チャンバ)及び下部チャンバ750(例えば、貯蔵チャンバ)を更に含み得、上部チャンバ710は、下部チャンバ750の真上に配される。上部チャンバ710は、下部チャンバ750に貯蔵されたガス(例えば、二酸化炭素)の膨張を提供するように構成され得る。
【0065】
いくつかの実施形態では、例えば、下部チャンバ750は、再充填弁754を含み得る。再充填弁754は、下部チャンバ750における貯蔵のために入力ガスを受容するように構成されてもよい(例えば、下部チャンバ750は、二酸化炭素で充填されてもよい)。いくつかの実施形態では、再充填弁754は、アダプタを介して二酸化炭素シリンダに接続するように構成されてもよい。冷却アクセサリ700は、シリンダ又はタンクをガスで再充填する、当業者によって採用される同一のプロセスを使用して、再充填弁754を介して、高圧のガス(例えば、二酸化炭素)で再充填可能であり得る。いくつかの実施形態では、下部チャンバ750は、側壁752を更に含み得る。側壁752は、下部チャンバ750内の貯蔵ガスが保持されるように断熱されてもよい。いくつかの実施例では、基部704は断熱されている。いくつかの実施形態では、基部704は、下部チャンバ750及び側壁752の少なくとも一部を含み得る。いくつかの実施形態では、上部チャンバ710と下部チャンバ750との間に、断熱層720が配置され得る。断熱層720は、下部チャンバ750及び上部チャンバ710の両方に部分的に配置された圧力調整弁730を含み得る。
【0066】
図15を参照すると、いくつかの実施形態では、圧力調整弁730は、入口734(すなわち、一次ポート)を介して、下部チャンバ750内に貯蔵されたガス(例えば、二酸化炭素)を受容するように構成され得る。したがって、入口734は、実質的に下部チャンバ750内に配置され得る。膨張チャンバ732は、ガスが大気圧まで膨張するときにガスを保持し得る。圧力調整弁730は、ガスが放出される出口736(すなわち、二次ポート)を含み得る。出口736は、実質的に上部チャンバ710内に配置され得る。いくつかの実施形態では、ダイヤフラムなどの加圧機構が、膨張チャンバ732内のガスに作用し得る。更に、入口734は、入口圧力センサ738(すなわち、一次のためのセンサ)に対応し得る。出口736は、出口圧力センサ740(すなわち、二次のためのセンサ)に対応し得る。入口圧力及び出口圧力は、上述したものと同じ構成要素及び同じ方法を用いて取得され、ユーザに連通させてもよい。圧力調整弁730は、安全弁742を更に含み得る。この弁システムは、当業者にとって実行可能な選択肢である。
【0067】
図13~
図14を参照すると、いくつかの実施形態では、上部チャンバ710は、圧力調整弁730からの排出が保持されるように、断熱を提供する側壁712を含み得る。これはまた、ユーザの手を凍えさせるのを回避する利点を提供する。いくつかの実施形態では、上部チャンバ710は、安全弁742に対応する複数の安全開口714を更に含み得る。膨張したガスは、安全弁742及び安全開口714を介して逃げることができるため、上部チャンバ710は、依然として安全に使用することができる。いくつかの実施形態では、上部702は、上部チャンバ710及び側壁712の少なくとも一部を含み得る。更に、上部702は、上部チャンバ710が封止解除されるように開いていてもよい。したがって、上部702と基部104とが連通している場所で熱交換が起こる。二酸化炭素が大気圧まで膨張することにより、ボトル10の内容物が冷却される。
【0068】
本明細書に開示される冷却アクセサリを動作させる方法もまた企図され、上述した動作の方法を含む。
図16は、ボトルのための冷却アクセサリを動作させる方法の態様(例えば、
図1~
図8及び
図12~
図18に示される実施形態)を図示する、例示的なブロック図を示す。上述したように、ボトル10は、本体100及び底部/アクセサリ500を含み得る。本体100は、消費のための内容物が配置されるリザーバ116を含み得る。底部/アクセサリ500は、ボトル10内に配置された内容物の特性を変化させるように構成することができる。例えば、冷却アクセサリ700は、ボトル10内に配置された内容物を冷却することができる。ステップ1610において、冷却アクセサリ700は、本体100に取り付けられ得る。例えば、冷却アクセサリ700は、本体100の基部104にねじ込まれてもよい。基部104は、ねじ切りされ得、かつ/又は冷却アクセサリ700の上部702よりも大きい直径であり得る。冷却アクセサリ700の少なくとも上部702は、対応して構成され得る。例えば、上部702は、ねじ切りされ得、かつ/又は基部104よりも小さい直径であり得る。
【0069】
冷却アクセサリ700の係止要素706は、本体100の係止要素128に対応し得る。ステップ1610において、冷却アクセサリ700は、係止要素610を係止要素128(例えば、スロットと係合する、ばねボタンなどの格納式ボタン)と係合させるのに十分に基部104に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、ステップ1620において、冷却アクセサリ700は、ボトル10が係止位置/アクセサリ化された位置60に入るように、ボトル10に係止され得る。いくつかの実施形態では、ボトル10が係止位置/アクセサリ化された位置60にあることをユーザが認識するように、ユーザは、係止要素が係合したときに、触覚信号又は聴覚信号などのフィードバックを受信することができる。ボトル10が係止位置/アクセサリ化された位置60になると、ユーザは膨張弁730を開くことができ、冷却アクセサリ700は、ボトル10の内容物を冷却することができる。
【0070】
冷却アクセサリ700は、下部チャンバ750から受容した二酸化炭素などのガスを膨張させる圧力調整弁730を含み得る。圧力調整弁730は、ガスを上部チャンバ710内に放出する出口736を含み得る。更に、冷却アクセサリ700は、冷却アクセサリ700の上部702を除いて完全に断熱されてもよい。上部702は、冷却アクセサリ700がリザーバ116内に配置された内容物に冷却を提供するように、ボトル10の基部104と連通していてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザデバイス800は、温度センサを含み得るボトル10に結合されたセンサによって集められたデータを介して、内容物の温度を監視し得る。いくつかの実施形態では、ステップ1620において、ユーザは、膨張弁730を手動で開き得る。いくつかの実施形態では、ステップ1640において、ユーザは、ガス膨張が起こったときに冷却アクセサリ700をボトル10から取り外し得る。下部チャンバ750は、ステップ1640の後など、使用されていないときに充填され得る再充填弁754を含み得る。したがって、下部チャンバ750は、冷却アクセサリ700のその後の動作のために再充填することができる。ステップ1640の直後に、ユーザは、内容物の底部が凍結することを回避するために、かつ熱を全ての内容物に均等に分散させるために、ボトル10の内容物を激しく振らなければならない。
【0071】
図17~
図18を参照すると、いくつかの実施形態では、ボトル10は、有線インターフェース(例えば、USBケーブルを介して)又は無線インターフェースを利用して、ユーザデバイス800を感知するか又はそれと通信し得る。いくつかの実施形態では、他のデバイスとの通信をサポートするために、ボトル10は、1つ以上のローカル無線インターフェース400を更に含んでもよい。例えば、ローカル無線インターフェースは、802.11x無線規格、Bluetooth、900mHz通信などのためのインターフェースを含み得る。そのような技術又は同様の技術を利用して、ボトル10は、同様に無線インターフェースを含み得るユーザデバイス800からデータを送受信することによって、ユーザと通信し得る。
【0072】
いくつかの実施形態では、ボトル10は、無線周波数識別(radio-frequency identification、RFID)タグを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザデバイス800は、センサデータなど、ボトル10に関するデータを通信してもよく、ボトル10がRFIDタグを含む場合、ボトル10に関する識別情報を通信してもよい。更に、ボトル10は、例えば、ボトル10に関連する識別情報を有する複数のユーザデバイスと接続してもよい。このようにして、ボトル10に関連する識別情報を有する複数のユーザデバイス(例えば、同じユーザ又は同じ世帯のユーザのユーザデバイス)は、同じボトル10と通信することができる。いくつかの実施形態では、ユーザデバイス800によって収集及び/又は処理されたデータは、ユーザデバイス800によってローカルに、例えば、内部メモリ内に記憶されてもよく、又は場合によってはリアルタイムで、リモートストレージシステム(例えば、クラウドストレージシステム)に送信されてもよい。ユーザデバイスは、クラウドからボトルアプリをダウンロードすることができる。ユーザは、ユーザデバイス800上でボトルアプリを開き、ユーザデバイス800を1つ以上のボトル(例えば、ボトル10)とペアリングすることができる。様々な実施形態では、ボトル10は、QRコード(登録商標)、バーコード、NFCなどを使用して、ユーザデバイス800に接続され得る。
【0073】
図18は、実施形態又はその一部分がコンピュータ可読コードとして実装され得る例示的なコンピュータシステム1800を示す。本明細書で考察される制御ユニット900は、本明細書で考察されるプロセスを実装するためのコンピュータシステム1800の構成要素の全て又は一部を有するコンピュータシステムであり得る。
【0074】
プログラマブルロジックが使用される場合、このようなロジックは、市販の処理プラットフォーム又は特定の目的のデバイス上で実行することができる。当業者であれば、開示された主題の実施形態が、マルチコアマルチプロセッサシステム、ミニコンピュータ、及びメインフレームコンピュータ、分散された機能とリンク又はクラスタ化されたコンピュータ、並びに、仮想的に任意のデバイスに埋め込まれ得る普及型又は小型コンピュータを含む、様々なコンピュータシステム構成により実践され得ることを理解し得るであろう。
【0075】
例えば、少なくとも1つのプロセッサデバイス及びメモリは、上記の実施形態を実装するために使用されてもよい。プロセッサデバイスは、単一のプロセッサ、複数のプロセッサ、又はこれらの組み合わせであってもよい。プロセッサデバイスは、1つ以上のプロセッサ「コア」を有してもよい。
【0076】
様々な実施形態が、このコンピュータシステム例1800に関して実装され得る。本明細書を読めば、他のコンピュータシステム及び/又はコンピュータアーキテクチャを使用して、本発明のうちの1つ以上を実装する方法が当業者には明らかになるであろう。動作は連続的なプロセスとして記載され得るが、動作の一部は、実際に、平行して、同時に、かつ/又は分散環境において実施されてもよく、シングル又はマルチプロセッサマシンによるアクセスに対してローカルに又はリモートに記憶されたプログラムコードにより実施されてもよい。加えて、いくつかの実施形態では、動作順序は、開示された主題の趣旨を逸脱することなく、再調整されてもよい。
【0077】
プロセッサデバイス1804は、専用プロセッサデバイスであっても汎用プロセッサデバイスであってもよい。当業者に理解されるように、プロセッサデバイス1804はまた、マルチコア/マルチプロセッサシステムにおける単一のプロセッサであってもよく、かかるシステムは、単独で動作するか、又はクラスタ若しくはサーバファームにおいて動作するコンピュータデバイスのクラスタで動作する。プロセッサデバイス1804は、通信インフラストラクチャ1806、例えば、バス、メッセージキュー、ネットワーク、又はマルチコアメッセージパッシング方式に接続される。
【0078】
コンピュータシステム1800はまた、メインメモリ1808、例えば、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)を含み、また二次メモリ1810を含んでもよい。二次メモリ1810としては、例えば、ハードディスクドライブ1812又は取り外し可能な記憶ドライブ1814を挙げることができる。取り外し可能な記憶ドライブ1814としては、フロッピーディスクドライブ、磁気テープドライブ、光ディスクドライブ、フラッシュメモリなどを挙げることができる。取り外し可能な記憶ドライブ1814は、周知の様式で、取り外し可能な記憶ユニット1818に対する読み出し及び/又は書き込みを行う。取り外し可能な記憶ユニット1818としては、フロッピーディスク、磁気テープ、光ディスク、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ドライブなどが挙げられ得るが、これらに対しては、取り外し可能な記憶ドライブ1814によって読み出し及び書き込みがなされる。当業者に理解されるように、取り外し可能な記憶ユニット1818としては、コンピュータソフトウェア及び/又はデータを記憶したコンピュータによって使用可能な記憶媒体が挙げられる。
【0079】
コンピュータシステム1800は(任意選択で)、表示部802に表示する対象のグラフィックス、テキスト、及び他のデータを通信インフラストラクチャ1806から(又は、図示されていないフレームバッファから)転送する表示部802(キーボード、マウスなどの入力デバイス及び出力デバイスを含めることができる)を含む。
【0080】
代替的な実装形態では、二次メモリ1810は、コンピュータプログラム又は他の命令がコンピュータシステム1800にロードされることを可能にするための、他の類似の手段を含んでもよい。かかる手段は、例えば、取り外し可能な記憶ユニット1822及びインターフェース1820を含んでもよい。かかる手段の例は、プログラムカートリッジ及びカートリッジインターフェース(ビデオゲームデバイスに見られるようなものなど)、取り外し可能なメモリチップ(EPROM又はPROMなど)及び関連するソケット、並びに、ソフトウェア及びデータを取り外し可能な記憶ユニット1822からコンピュータシステム1800に伝送することができる他の取り外し可能な記憶ユニット1822及びインターフェース1820を含んでもよい。
【0081】
コンピュータシステム1800はまた、通信インターフェース1824を含んでもよい。通信インターフェース1824により、ソフトウェア及びデータをコンピュータシステム1800と外部デバイスとの間で伝送することができるようになる。通信インターフェース1824は、モデム、ネットワークインターフェース(イーサネットカードなど)、通信ポート、PCMCIAスロット及びカードなどを含んでもよい。通信インターフェース1824を介して伝送されるソフトウェア及びデータは、信号の形態であってもよく、これは、電子的信号、電磁気的信号、光学的信号、又は通信インターフェース1824により受信され得る他の信号であってもよい。これらの信号は、通信経路1826を介して通信インターフェース1824に提供されてもよい。通信経路1826は、信号を搬送し、電線又はケーブル、光ファイバ、電話線、携帯電話リンク、RFリンク、又は他の通信チャネルを使用して実装されてもよい。
【0082】
本明細書では、「コンピュータプログラム媒体」及び「コンピュータ使用可能媒体」という用語は、概して、取り外し可能な記憶ユニット1818、取り外し可能な記憶ユニット1822、及びハードディスクドライブ1812内にインストールされたハードディスクなどの媒体を指すために使用される。コンピュータプログラム媒体及びコンピュータ使用可能媒体はまた、メインメモリ1808及び二次メモリ1810などのメモリを指すこともあり、これは、メモリ半導体(例えば、DRAMなど)であってもよい。
【0083】
コンピュータプログラム(コンピュータ制御ロジックとも呼ばれる)は、メインメモリ1808及び/又は二次メモリ1810内に記憶される。コンピュータプログラムはまた、通信インターフェース1824を介して受信されてもよい。かかるコンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステム1800が、本明細書で考察される実施形態を実装することを可能にする。具体的には、このコンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサデバイス1804が、本明細書で考察される実施形態のプロセスを実装することを可能にする。したがって、かかるコンピュータプログラムは、コンピュータシステム1800の制御装置を表す。実施形態がソフトウェアを使用して実装される場合、ソフトウェアは、コンピュータプログラム製品内に記憶され、取り外し可能な記憶ドライブ1814、インターフェース1820、及びハードディスクドライブ1812、又は通信インターフェース1824を使用してコンピュータシステム1800にロードされてもよい。
【0084】
本発明の実施形態はまた、任意のコンピュータ使用可能媒体上に記憶されたソフトウェアを含むコンピュータプログラム製品を対象とするものであり得る。このようなソフトウェアは、1つ以上のデータ処理デバイスにおいて実行されると、データ処理デバイスに、本明細書で記載されたように動作させる。本発明の実施形態は、コンピュータ使用可能又は読み取り可能媒体を採用してもよい。コンピュータ使用可能媒体の例としては、一次記憶デバイス(例えば、任意の種類のランダムアクセスメモリ)、二次記憶デバイス(例えば、ハードドライブ、フロッピーディスク、CD ROM、ZIPディスク、テープ、磁気記憶デバイス、及び光学記憶デバイス、MEMS、ナノ技術記憶デバイスなど)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0085】
「発明の概要」及び「要約書」の項ではなく、「発明を実施するための形態」の項は、特許請求の範囲を解釈するために使用されることが意図されていることを理解されたい。発明の概要及び要約の項は、本発明者によって想到されるような、本発明の1つ以上であるが全てではない例示的な実施形態を示し得るが、本発明及び添付の特許請求の範囲をいかようにも限定することを意図するものではない。
【0086】
特定の実施形態の前述の説明により、本発明の一般的な性質が完全に明らかになり、他者が、当業者の知識を適用することによって、過度の試行錯誤をすることなく、本発明の一般的な概念を逸脱することなく、そのような特定の実施形態を様々な用途に容易に修正及び/又は適合させてもよい。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書で提示した教示及び指導に基づいて、開示された実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。本明細書の表現法又は用語法は、説明を目的とするものであって、限定するものではないことを理解されたく、その結果、本明細書の用語法又は表現法は、教示及び指導の観点から当業者によって解釈されるべきである。
【0087】
本発明の広がり及び範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、下記特許請求の範囲及びこれらの等価物に従ってのみ定義されるべきである。
【国際調査報告】