(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-05
(54)【発明の名称】干渉測定方法、装置、端末及びネットワーク側機器
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20231128BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20231128BHJP
H04W 28/16 20090101ALI20231128BHJP
H04W 16/26 20090101ALI20231128BHJP
H04B 7/026 20170101ALI20231128BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/28
H04W28/16
H04W16/26
H04B7/026
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532226
(86)(22)【出願日】2021-11-23
(85)【翻訳文提出日】2023-05-25
(86)【国際出願番号】 CN2021132351
(87)【国際公開番号】W WO2022111454
(87)【国際公開日】2022-06-02
(31)【優先権主張番号】202011356528.4
(32)【優先日】2020-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【氏名又は名称】三浦 剛
(72)【発明者】
【氏名】楊 坤
(72)【発明者】
【氏名】姜 大潔
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA03
5K067DD11
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
5K067HH21
5K067KK02
5K067LL11
(57)【要約】
本出願の実施例は、干渉測定方法、装置、端末及びネットワーク側機器を開示する。ここで、干渉測定方法は、第一のセルの第一の基地局が状態情報を取得することであって、状態情報は、ターゲット無線補助機器の作動パラメータと、第二のセルのリファレンス信号の配置情報と、第二のセルによる第一のセルの無線信号に対する第一の測定結果とのうちの一つを少なくとも含み、ここで、第二のセルは、第一のセルの隣接セルであることと、第一の基地局が状態情報に基づいて第一の端末のために測定パラメータを配置することであって、測定パラメータは、測定対象を含み、測定対象は、第二のセルとターゲット無線補助機器との連携による第一の端末の干渉状況を評価するために用いられ、第一の端末は、第一のセルにアクセスする端末であることと、第一の基地局が第一の端末により報告された、第一の端末測定対象を測定して得られた結果である第二の測定結果を受信することとを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
干渉測定方法であって、
第一のセルの第一の基地局が状態情報を取得することであって、前記状態情報は、ターゲット無線補助機器の作動パラメータと、第二のセルのリファレンス信号の配置情報と、第一の測定結果とのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第二のセルは、前記第一のセルの隣接セルであり、前記第一の測定結果は、前記第二のセルの第二の端末が前記ターゲット無線補助機器と連携して前記第一のセルのリファレンス信号を測定して得られた測定結果であることと、
前記第一の基地局が前記状態情報に基づいて第一の端末のために測定パラメータを配置することであって、前記測定パラメータは、測定対象を含み、前記測定対象は、前記第二のセルと前記ターゲット無線補助機器との連携による前記第一の端末に対する干渉状況を評価するために用いられ、前記第一の端末は、前記第一のセルにアクセスする端末であることと、
前記第一の基地局が、前記第一の端末により報告された、前記第一の端末が前記測定対象を測定して得られた結果である第二の測定結果を受信することとを含む、干渉測定方法。
【請求項2】
前記ターゲット無線補助機器は、
前記第二のセルの第二の基地局により制御される第一の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ時分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第二の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ空間分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第三の無線補助機器とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記測定対象は、
前記第一のセルにより送信された複数の第一のリファレンス信号であって、異なる前記第一のリファレンス信号は、前記第一の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する複数の第一のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第二のリファレンス信号であって、前記第一の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第二のリファレンス信号を転送する第二のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第三のリファレンス信号であって、前記第三のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第一の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第三のリファレンス信号を転送する第三のリファレンス信号と、
前記第一のセルにより送信された複数の第四のリファレンス信号であって、異なる前記第四のリファレンス信号は、前記第二の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する第四のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第五のリファレンス信号であって、前記第二の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第五のリファレンス信号をブロードキャストする第五のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第六のリファレンス信号であって、前記第六のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第二の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第六のリファレンス信号を転送する第六のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第七のリファレンス信号であって、前記第七のリファレンス信号は、前記第二のセルのリファレンス信号であり、前記第七のリファレンス信号は、第三の無線補助機器の転送ビームの測定及び/又は前記第三の無線補助機器の転送ビームの訓練に用いられる第七のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一の基地局が第一の端末に対して測定パラメータを配置する前に、前記方法は、
前記第一の基地局が前記状態情報に基づいて、前記第一のセルのカバレッジ領域が前記第一の無線補助機器により影響されるかどうかを決定することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
第一のセルの第一の基地局が状態情報を取得することは、
前記第一の基地局が前記第二の基地局から前記状態情報を取得することと、
前記第一の基地局が、前記第一の端末により送信された、前記作動パラメータが運ばれる報告メッセージを受信することと、
前記第一の基地局が、前記第一の無線補助機器により送信された信号を受信し、前記第一の無線補助機器により送信された信号に基づいて前記作動パラメータを取得することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第一の無線補助機器の作動パラメータは、前記第一の無線補助機器の識別子と、前記第一の無線補助機器に対応する前記第二のセルの識別子と、前記第一の無線補助機器の位置情報と、前記第一の無線補助機器のパターンセットと前記第一の無線補助機器の転送ビームとの第一の対応関係と、前記第一の無線補助機器のパターンセットにおける各パターンに対応する時間配置とのうちの少なくとも一つを含み、
前記第一の測定結果は、前記第一のセルの識別子と、前記第一のセルのリファレンス信号の識別子とのうちの少なくとも一つを含む、請求項2~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
第一のセルの第一の基地局が状態情報を取得することは、
前記第一の基地局が前記第二の基地局により提供される前記第一の測定結果を受信することを含み、ここで、前記第一の測定結果は、前記第一の無線補助機器により影響される第八のリファレンス信号の識別子情報と、前記第八のリファレンス信号と前記第一の無線補助機器の転送ビーム及び/又はパターンセットとの第一の対応関係と、前記第八のリファレンス信号の信号品質とのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第八のリファレンス信号は、前記第一のセルの同期信号ブロックSSBと、前記第一のセルのトラッキングチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSと、前記第一のセルの端末専用リファレンス信号RSとのうちの少なくとも一つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記第一の対応関係における転送ビームは、前記第一の無線補助機器のブロードキャスト用の転送ビーム、又は、前記第一の無線補助機器の、指定された前記第二の端末にサービングするための転送ビームを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第一の基地局が前記第一の端末により報告された第二の測定結果を受信した後に、前記方法は、
前記第一の基地局が前記第二の測定結果に基づいて前記第二の基地局と干渉協調を行い、協調結果に応じて、前記第一の端末をスケジューリングすることをさらに含む、請求項2~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記第一の基地局が前記第二の測定結果に基づいて前記第二の基地局と干渉協調を行い、協調結果に応じて、前記第一の端末をスケジューリングすることは、
前記第一の基地局が前記第二の測定結果に基づいて、前記第一の端末の信号品質が前記第一の無線補助機器により影響されるかどうかを判断し、判断結果を前記第二の基地局に通知することで、前記第二の基地局が判断結果に応じて前記第一の無線補助機器の作動状態を更新することと、
前記第一の基地局が前記第一の無線補助機器の各転送ビーム及び/又はパターンセットの時間配置情報を含む更新後の前記第一の無線補助機器の作動状態を受信することと、
前記第一の基地局が更新後の前記第一の無線補助機器の作動状態に応じて、前記第一の端末をスケジューリングすることとを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第一の基地局が前記第二の測定結果に基づいて、前記第一の端末の信号品質が前記第一の無線補助機器により影響されるかどうかを判断し、判断結果を前記第二の基地局に通知することは、
前記第一の基地局が前記第二の測定結果に基づいて、前記第一の無線補助機器の転送ビーム及び/又はパターンセットを複数のパケットに分けることであって、前記複数のパケットは、第一のパケットと第二のパケットを含み、ここで、前記第一のパケットは、前記第一のセルに対してポジティブな影響を有する転送ビーム及び/又はパターンセットであり、前記第二のパケットは、前記第一のセルに対してネガティブな影響を有する転送ビーム及び/又はパターンセットであることと、
前記第一の基地局が前記第一のパケット及び/又は前記第二のパケットを前記第二の基地局に通知することとを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第一の基地局が前記第二の測定結果に基づいて前記第二の基地局と干渉協調を行い、協調結果に応じて、前記第一の端末をスケジューリングすることは、
前記第一のセルが前記第二のセルと同じ周波数バンドを使用する場合、前記第一の基地局が前記第二の測定結果に基づいて、前記第二の基地局と干渉協調を行い、一つのマルチ転送ビームのパターンセットを生成するように前記第三の無線補助機器を制御することで、前記第一の基地局と前記第二の基地局の信号を異なる方向に反射すること、及び/又は、
前記第一のセルが前記第二のセルと異なる周波数バンドを使用する場合、前記第一の基地局と前記第二の基地局が前記第三の無線補助機器の各パターンセットでそれぞれスケジューリングする必要がある端末を決定し、連携して前記第三の無線補助機器の作動状態を決定することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
干渉測定方法であって、
第一の端末が第一のセルの第一の基地局により配置される測定パラメータを受信することであって、前記測定パラメータは、測定対象を含み、前記測定対象は、第二のセルとターゲット無線補助機器との連携による前記第一の端末に対する干渉状況を評価するために用いられ、前記第二のセルは、前記第一のセルの隣接セルであり、前記第一の端末は、前記第一のセルにアクセスする端末であることと、
前記測定パラメータに基づいて、干渉測定を行い、且つ前記第一の端末が前記測定対象を測定して得られた結果である測定結果を前記第一の基地局に報告することとを含む、干渉測定方法。
【請求項14】
前記ターゲット無線補助機器は、
前記第二のセルの第二の基地局により制御される第一の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ時分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第二の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ空間分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第三の無線補助機器とのうちの少なくとも一つを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記測定対象は、
前記第一のセルにより送信された複数の第一のリファレンス信号であって、異なる前記第一のリファレンス信号は、前記第一の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する複数の第一のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第二のリファレンス信号であって、前記第一の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第二のリファレンス信号を転送する第二のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第三のリファレンス信号であって、前記第三のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第一の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第三のリファレンス信号を転送する第三のリファレンス信号と、
前記第一のセルにより送信された複数の第四のリファレンス信号であって、異なる前記第四のリファレンス信号は、前記第二の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する第四のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第五のリファレンス信号であって、前記第二の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第五のリファレンス信号をブロードキャストする第五のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第六のリファレンス信号であって、前記第六のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第二の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第六のリファレンス信号を転送する第六のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第七のリファレンス信号であって、前記第七のリファレンス信号は、前記第二のセルのリファレンス信号であり、前記第七のリファレンス信号は、第三の無線補助機器の転送ビームの測定及び/又は前記第三の無線補助機器の転送ビームの訓練に用いられる第七のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
第一のセルの第一の基地局に用いられる干渉測定装置であって、
状態情報を取得するための取得モジュールであって、前記状態情報は、ターゲット無線補助機器の作動パラメータと、第二のセルのリファレンス信号の配置情報と、第一の測定結果とのうちの一つを少なくとも含み、ここで、前記第二のセルは、前記第一のセルの隣接セルであり、前記第一の測定結果は、前記第二のセルの第二の端末が前記ターゲット無線補助機器と連携して前記第一のセルのリファレンス信号を測定して得られた測定結果である取得モジュールと、
前記状態情報に基づいて第一の端末のために測定パラメータを配置するための配置モジュールであって、前記測定パラメータは、測定対象を含み、前記測定対象は、前記第二のセルと前記ターゲット無線補助機器との連携による前記第一の端末に対する干渉状況を評価するために用いられ、前記第一の端末は、前記第一のセルにアクセスする端末である配置モジュールと、
前記第一の端末により報告された、前記第一の端末が前記測定対象を測定して得られた結果である第二の測定結果を受信するための第一の受信モジュールとを含む、干渉測定装置。
【請求項17】
前記ターゲット無線補助機器は、
前記第二のセルの第二の基地局により制御される第一の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ時分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第二の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ空間分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第三の無線補助機器とのうちの少なくとも一つを含む、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記測定対象は、
前記第一のセルにより送信された複数の第一のリファレンス信号であって、異なる前記第一のリファレンス信号は、前記第一の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する複数の第一のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第二のリファレンス信号であって、前記第一の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第二のリファレンス信号を転送する第二のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第三のリファレンス信号であって、前記第三のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第一の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第三のリファレンス信号を転送する第三のリファレンス信号と、
前記第一のセルにより送信された複数の第四のリファレンス信号であって、異なる前記第四のリファレンス信号は、前記第二の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する第四のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第五のリファレンス信号であって、前記第二の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第五のリファレンス信号をブロードキャストする第五のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第六のリファレンス信号であって、前記第六のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第二の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第六のリファレンス信号を転送する第六のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第七のリファレンス信号であって、前記第七のリファレンス信号は、前記第二のセルのリファレンス信号であり、前記第七のリファレンス信号は、第三の無線補助機器の転送ビームの測定及び/又は前記第三の無線補助機器の転送ビームの訓練に用いられる第七のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記配置モジュールはさらに、前記状態情報に基づいて、前記第一のセルのカバレッジ領域が前記第一の無線補助機器により影響されるかどうかを決定するために用いられる、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記取得モジュールが状態情報を取得することは、
前記第二の基地局から前記状態情報を取得することと、
前記第一の端末により送信された、前記作動パラメータが運ばれる報告メッセージを受信することと、
前記第一の無線補助機器により送信された前記作動パラメータを受信することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記第一の無線補助機器の作動パラメータは、前記第一の無線補助機器の識別子と、前記第一の無線補助機器に対応する前記第二のセルの識別子と、前記第一の無線補助機器の位置情報と、前記第一の無線補助機器のパターンセットと前記第一の無線補助機器の転送ビームとの第一の対応関係と、前記第一の無線補助機器のパターンセットにおける各パターンに対応する時間配置とのうちの少なくとも一つを含み、
前記第一の測定結果は、前記第一のセルの識別子と、前記第一のセルのリファレンス信号の識別子とのうちの少なくとも一つを含む、請求項17~20のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
前記取得モジュールが状態情報を取得することは、
前記第二の基地局により提供される前記第一の測定結果を受信することを含み、ここで、前記第一の測定結果は、前記第一の無線補助機器により影響される第八のリファレンス信号の識別子情報と、前記第八のリファレンス信号と前記第一の無線補助機器の転送ビーム及び/又はパターンセットとの第一の対応関係と、前記第八のリファレンス信号の信号品質とのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第八のリファレンス信号は、前記第一のセルの同期信号ブロックSSBと、前記第一のセルのトラッキングチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSと、前記第一のセルの端末専用リファレンス信号RSとのうちの少なくとも一つを含む、請求項19に記載の装置。
【請求項23】
前記第一の対応関係における転送ビームは、前記第一の無線補助機器のブロードキャスト用の転送ビーム、又は、前記第一の無線補助機器の、指定された前記第二の端末にサービングするための転送ビームを含む、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記装置は、
前記第二の測定結果に基づいて前記第二の基地局と干渉協調を行い、協調結果に応じて、前記第一の端末をスケジューリングするためのスケジューリングモジュールをさらに含む、請求項17~23のいずれか1項に記載の装置。
【請求項25】
前記スケジューリングモジュールが前記第二の測定結果に基づいて前記第二の基地局と干渉協調を行い、協調結果に応じて、前記第一の端末をスケジューリングすることは、
前記第二の測定結果に基づいて、前記第一の端末の信号品質が前記第一の無線補助機器により影響されるかどうかを判断し、判断結果を前記第二の基地局に通知することで、前記第二の基地局が判断結果に応じて前記第一の無線補助機器の作動状態を更新することと、
前記第一の無線補助機器の各転送ビーム及び/又はパターンセットの時間配置情報を含む更新後の前記第一の無線補助機器の作動状態を受信することと、
更新後の前記第一の無線補助機器の作動状態に応じて、前記第一の端末をスケジューリングすることとを含む、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記スケジューリングモジュールが前記第二の測定結果に基づいて、前記第一の端末の信号品質が前記第一の無線補助機器により影響されるかどうかを判断し、判断結果を前記第二の基地局に通知することは、
前記第二の測定結果に基づいて、前記第一の無線補助機器の転送ビーム及び/又はパターンセットを複数のパケットに分けることであって、前記複数のパケットは、第一のパケットと第二のパケットを含み、ここで、前記第一のパケットは、前記第一のセルに対してポジティブな影響を有する転送ビーム及び/又はパターンセットであり、前記第二のパケットは、前記第一のセルに対してネガティブな影響を有する転送ビーム及び/又はパターンセットであることと、
前記第一のパケット及び/又は前記第二のパケットを前記第二の基地局に通知することとを含む、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記スケジューリングモジュールが前記第二の測定結果に基づいて前記第二の基地局と干渉協調を行い、協調結果に応じて、前記第一の端末をスケジューリングすることは、
前記第一のセルが前記第二のセルと同じ周波数バンドを使用する場合、前記第二の測定結果に基づいて、前記第二の基地局と干渉協調を行い、一つのマルチ転送ビームのパターンセットを生成するように前記第三の無線補助機器を制御することで、前記第一の基地局と前記第二の基地局の信号を異なる方向に反射すること、及び/又は、
前記第一のセルが前記第二のセルと異なる周波数バンドを使用する場合、前記第二の基地局と連携して、前記第三の無線補助機器の各パターンセットでそれぞれスケジューリングする必要がある端末を決定し、連携して前記第三の無線補助機器の作動状態を決定することを含む、請求項24に記載の装置。
【請求項28】
干渉測定装置であって、
第一のセルの第一の基地局により配置される測定パラメータを受信するための第二の受信モジュールであって、前記測定パラメータは、測定対象を含み、前記測定対象は、第二のセルとターゲット無線補助機器との連携による前記第一の端末に対する干渉状況を評価するために用いられ、前記第二のセルは、前記第一のセルの隣接セルであり、前記第一の端末は、前記第一のセルにアクセスする端末である第二の受信モジュールと、
前記測定パラメータに基づいて、干渉測定を行い、且つ前記第一の端末が前記測定対象を測定して得られた結果である測定結果を前記第一の基地局に報告するための報告モジュールとを含む、干渉測定装置。
【請求項29】
前記ターゲット無線補助機器は、
前記第二のセルの第二の基地局により制御される第一の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ時分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第二の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ空間分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第三の無線補助機器とのうちの少なくとも一つを含む、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記測定対象は、
前記第一のセルにより送信された複数の第一のリファレンス信号であって、異なる前記第一のリファレンス信号は、前記第一の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する複数の第一のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第二のリファレンス信号であって、前記第一の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第二のリファレンス信号を転送する第二のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第三のリファレンス信号であって、前記第三のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第一の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第三のリファレンス信号を転送する第三のリファレンス信号と、
前記第一のセルにより送信された複数の第四のリファレンス信号であって、異なる前記第四のリファレンス信号は、前記第二の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する第四のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第五のリファレンス信号であって、前記第二の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第五のリファレンス信号をブロードキャストする第五のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第六のリファレンス信号であって、前記第六のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第二の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第六のリファレンス信号を転送する第六のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第七のリファレンス信号であって、前記第七のリファレンス信号は、前記第二のセルのリファレンス信号であり、前記第七のリファレンス信号は、第三の無線補助機器の転送ビームの測定及び/又は前記第三の無線補助機器の転送ビームの訓練に用いられる第七のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
ネットワーク側機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1~12のいずれか1項に記載の干渉測定方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【請求項32】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項13~15のいずれか1項に記載の干渉測定方法のステップを実現する、端末。
【請求項33】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体にプログラム又は命令が記憶され、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1~12のいずれか1項に記載の干渉測定方法を実現し、又は請求項13~15のいずれか1項に記載の干渉測定方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項34】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品が非一時的な記憶媒体に記憶され、前記プログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1~12のいずれか1項に記載の干渉測定方法を実現し、又は請求項13~15のいずれか1項に記載の干渉測定方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
【請求項35】
チップであって、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1~12のいずれか1項に記載の干渉測定方法を実現し、又は請求項13~15のいずれか1項に記載の干渉測定方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2020年11月26日に中国特許局で提出され、出願番号が202011356528.4であり、発明名称が「干渉測定方法、装置、端末及びネットワーク側機器」の中国特許出願の優先権を主張しており、この出願のすべての内容は、援用により本発明に取り込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信の技術分野に属し、具体的に干渉測定方法、装置、端末及びネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0003】
ニューラジオ(New Radio、NR)の無線リソース管理(Radio Resource Management、RRM)機能は、ネットワーク業務量の分布が均一ではなく、チャネル特性がチャネルの衰弱と干渉によって変化するなどの場合に、無線伝送部分とネットワークの利用可能なリソースを柔軟に割り当てて動的に調整し、無線スペクトルの利用率を最大限に高め、ネットワークの輻輳を防止し、できるだけ小さなシグナリング負荷を維持する。
【0004】
NRのRRMでは、端末は、ネットワーク配置に基づいて、信号測定タスクを完了させる必要がある。ネットワーク配置の測定リファレンス信号は、同期信号/物理ブロードキャストチャネル信号ブロック(又は同期信号ブロック)(Synchronization Signal and PBCH block、SSB)であってもよく、チャネル状態情報リファレンス信号(Channel State Information Reference Signal、CSI-RS)であってもよい。測定結果は、L1でフィルタリングされた後に上位層に報告され、ネットワークは、測定結果に基づいて、関連するスケジューリング決定、例えば周波数内又は周波数間切り替え、又は無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)間の切り替えなどを行う。
【0005】
将来の無線ネットワーク、例えばビヨンド5G(beyond 5G、B5G)、6Gでは、通信品質を向上させるために、セルに無線補助機器を配備し、無線補助機器によって、端末と基地局との間の通信データを転送することができる。例えば、インテリジェント表面(Reconfigurable Intelligent Surface、RIS)機器を配備し、インテリジェント表面機器のデバイスユニットで形成された反射アレイは、基地局と端末との間の無線通信信号を転送することができる。また例えば、ビーム転送機能を有する物理層中継及び/又は反射体(backscatter)ノードを配備し、中継ノードと端末との間のビームリンクを確立し、基地局の信号を特定のビームで端末に転送することができる。
【0006】
具体的な応用では、インテリジェント表面機器などの無線補助機器は、そのカバレッジ領域の複数の隣接セル基地局の信号に影響を与える可能性があり、前記無線補助機器の異なる転送ビームによる隣接セルに対する干渉状況が異なり、従来の測定方法を採用すれば、配備されるインテリジェント表面機器などの無線補助機器の異なるビームによる端末に対する干渉状況を測定できないため、無線伝送部分の調整とネットワークの利用可能なリソースの利用を効果的に行うことができないため、隣接セルの通信品質が不安定になり、無線スペクトルの利用率が低減してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本出願の実施例は、無線補助機器の配備により、無線スペクトルの利用率が低減する問題を解決できる干渉測定方法、装置、端末及びネットワーク側機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第一の態様によれば、干渉測定方法を提供し、この方法は、第一のセルの第一の基地局が状態情報を取得することであって、前記状態情報は、ターゲット無線補助機器の作動パラメータと、第二のセルのリファレンス信号の配置情報と、第一の測定結果とのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第二のセルは、前記第一のセルの隣接セルであり、前記第一の測定結果は、前記第二のセルの第二の端末が前記ターゲット無線補助機器と連携して前記第一のセルのリファレンス信号を測定して得られた測定結果であることと、前記第一の基地局が前記状態情報に基づいて第一の端末のために測定パラメータを配置することであって、前記測定パラメータは、測定対象を含み、前記測定対象は、前記第二のセルと前記ターゲット無線補助機器との連携による前記第一の端末に対する干渉状況を評価するために用いられ、前記第一の端末は、前記第一のセルにアクセスする端末であることと、前記第一の基地局が、前記第一の端末により報告された、前記第一の端末が前記測定対象を測定して得られた結果である第二の測定結果を受信することとを含む。
【0009】
第二の態様によれば、第一のセルの第一の基地局に用いられる干渉測定装置を提供し、前記装置は、状態情報を取得するための取得モジュールであって、前記状態情報は、ターゲット無線補助機器の作動パラメータと、第二のセルのリファレンス信号の配置情報と、第一の測定結果とのうちの一つを少なくとも含み、ここで、前記第二のセルは、前記第一のセルの隣接セルであり、前記第一の測定結果は、前記第二のセルの第二の端末が前記ターゲット無線補助機器と連携して前記第一のセルのリファレンス信号を測定して得られた測定結果である取得モジュールと、前記状態情報に基づいて第一の端末のために測定パラメータを配置するための配置モジュールであって、前記測定パラメータは、測定対象を含み、前記測定対象は、前記第二のセルと前記ターゲット無線補助機器との連携による前記第一の端末に対する干渉状況を評価するために用いられ、前記第一の端末は、前記第一のセルにアクセスする端末である配置モジュールと、前記第一の端末により報告された、前記第一の端末が前記測定対象を測定して得られた結果である第二の測定結果を受信するための第一の受信モジュールとを含む。
【0010】
第三の態様によれば、干渉測定方法を提供し、この方法は、第一の端末が第一のセルの第一の基地局により配置される測定パラメータを受信することであって、前記測定パラメータは、測定対象を含み、前記測定対象は、第二のセルとターゲット無線補助機器との連携による前記第一の端末に対する干渉状況を評価するために用いられ、前記第二のセルは、前記第一のセルの隣接セルであり、前記第一の端末は、前記第一のセルにアクセスする端末であることと、前記測定パラメータに基づいて、干渉測定を行い、且つ前記第一の端末が前記測定対象を測定して得られた結果である測定結果を前記第一の基地局に報告することとを含む。
【0011】
第四の態様によれば、干渉測定装置を提供し、この干渉測定装置は、第一のセルの第一の基地局により配置される測定パラメータを受信するための第二の受信モジュールであって、前記測定パラメータは、測定対象を含み、前記測定対象は、第二のセルとターゲット無線補助機器との連携による前記第一の端末に対する干渉状況を評価するために用いられ、前記第二のセルは、前記第一のセルの隣接セルであり、前記第一の端末は、前記第一のセルにアクセスする端末である第二の受信モジュールと、前記測定パラメータに基づいて、干渉測定を行い、且つ前記第一の端末が前記測定対象を測定して得られた結果である測定結果を前記第一の基地局に報告するための報告モジュールとを含む。
【0012】
第五の態様によれば、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0013】
第六の態様によれば、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0014】
第七の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体にプログラム又は命令が記憶され、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0015】
第八の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、端末プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられ、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、又は第三の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0016】
第九の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、このコンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0017】
本出願の実施例では、第一のセルの第一の基地局は、ターゲット無線補助機器の作動パラメータと、第二のセル(即ち第一のセルの隣接セル)のリファレンス信号の配置情報と、前記第二のセルによる前記第一のセルの無線信号の測定結果とのうちの少なくとも一つの状態情報を取得し、そして前記状態情報に基づいて第一の端末のために測定パラメータを配置し、ここで、配置される測定パラメータは、測定対象を含み、前記測定対象を測定することにより、第二のセルと前記ターゲット無線補助機器との連携による第一の端末の干渉状況を指示することができ、そして第一の端末が前記測定パラメータに基づいて得た測定結果を受信する。それによって、第一の基地局は、前記無線補助機器による第一の端末の干渉状況を取得することができ、さらに測定結果に基づいて第一の端末をスケジューリングすることで、ターゲット無線補助機器の配備による第一のセルの通信へのさらなる影響を回避し、無線スペクトルの利用率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの概略図を示す。
【
図2】本出願の実施例による干渉測定方法のフローチャートを示す。
【
図3】本出願の実施例による干渉測定方法の別のフローチャートを示す。
【
図4】本出願の実施例による干渉測定方法のまた別のフローチャートを示す。
【
図5】本出願の実施例による干渉測定方法のまた別のフローチャートを示す。
【
図6】本出願の実施例による干渉測定装置の構造概略図を示す。
【
図7】本出願の実施例による干渉測定方法の別の構造概略図を示す。
【
図8】本出願の実施例による通信機器の構造概略図を示す。
【
図9】本出願の実施例による端末のハードウェア構造概略図を示す。
【
図10】本出願の実施例によるネットワーク側機器のハードウェア構造概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0020】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0021】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システム、5G NRシステムに限らず、他の無線通信システム、例えば、将来の6G通信システム、符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0022】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの概略図を示す。無線通信システムは、端末11、無線補助機器13とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例では、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らない。無線補助機器13は、インテリジェント表面機器であってもよく、又は、レイヤ1(L1)の中継機器であってもよく、又はL1のリピータ(repeator)、又は反射体(backscatter)であってもよい。ここで、ターゲット無線補助機器は、ビームフォーミング機能を有してもよく、ビームフォーミング機能を有しなくてもよい。説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0023】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオにより、本出願の実施例による干渉測定方法を詳細に説明する。
【0024】
図2は、本出願の実施例における干渉測定方法のフローチャートを示し、この方法200は、第一のセルの第一の基地局により実行されてもよい。言い換えれば、前記方法は、第一の基地局にインストールされたソフトウェア又はハードウェアにより実行されてもよい。
図2に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0025】
S210において、第一のセルの第一の基地局は、状態情報を取得し、前記状態情報は、ターゲット無線補助機器の作動パラメータと、第二のセルのリファレンス信号の配置情報と、第一の測定結果とのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第二のセルは、前記第一のセルの隣接セルであり、前記第一の測定結果は、前記第二のセルの第二の端末が前記ターゲット無線補助機器と連携して前記第一のセルのリファレンス信号を測定して得られた測定結果である。
【0026】
本出願の実施例では、ターゲット無線補助機器は、インテリジェント表面機器であってもよく、又はレイヤ1(L1)の中継機器であってもよく、又はL1のリピータ(repeator)、又は反射体(backscatter)であってもよい。ここで、ターゲット無線補助機器は、ビームフォーミング機能を有してもよく、ビームフォーミング機能を有しなくてもよく、具体的に本出願の実施例では限定しない。
【0027】
S212において、前記第一の基地局は、前記状態情報に基づいて第一の端末のために測定パラメータを配置し、ここで、前記測定パラメータは、測定対象を含み、前記測定対象は、前記第二のセルと前記ターゲット無線補助機器との連携による前記第一の端末に対する干渉状況を評価するために用いられ、前記第一の端末は、前記第一のセルにアクセスする端末である。
【0028】
本出願の実施例では、ターゲット無線補助機器は、以下(1)~(3)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0029】
(1)第一の無線補助機器である。ここで、前記第一の無線補助機器は、前記第二のセルの第二の基地局により制御される。
【0030】
即ち第一の無線補助機器は、現在基地局又は事業者のみにより制御される。例えば、第一のセルの第一の基地局と隣接する第二のセルの第二の基地局は、同じ事業者に属し、同じ周波数バンドを使用し、地理的位置で、二つのセルは、隣接し、インテリジェント表面機器は、第二のセルのエッジ位置に配備され、第二のセルのエッジカバレッジ性能を強める。
【0031】
また例えば、第一のセルの第一の基地局は、隣接する第二のセルの第二の基地局と異なる事業者に属し、使用する周波数バンドは異なるが、間隔が遠くなく、二つのセルのカバレッジ領域は、一部重複する可能性があり、インテリジェント表面機器は、重複領域内に配備され、第二のセルの信号を転送するとともに、隣接する第一のセルの信号に影響を与える。
【0032】
また例えば、インテリジェント表面機器は、第二のセルのスレーブ機器に属し、第一のセルは、第一のセルの隣接セルである。ここで、第一のセルの第一の基地局と隣接する第二のセルの第二の基地局は、同じ事業者に属し、同じ周波数バンドを使用し、地理的位置で、二つのセルは、隣接し、インテリジェント表面機器は、第二のセルのエッジ位置に配備され、第二のセルのエッジカバレッジ性能を強め、又は、第一のセルの第一の基地局は、隣接する第二のセルの第二の基地局と異なる事業者に属し、使用する周波数バンドは異なるが、間隔が遠くなく、二つのセルのカバレッジ領域は、一部重複する可能性があり、インテリジェント表面機器は、重複領域内に配備され、第二のセルの信号を転送するとともに、隣接する第一のセルの信号に影響を与える。
【0033】
(2)第二の無線補助機器である。ここで、前記第二の無線補助機器は、前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ前記第二の無線補助機器は、時分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する。
【0034】
即ち第二の無線補助機器は、複数の基地局及び/又は事業者に属する。第二の無線補助機器は、第一のセルと第二のセルに同時にサービングし、且つ時分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供し、即ち第二の無線補助機器は、異なる期間に異なるセル(又は基地局)により制御される。
【0035】
(3)第三の無線補助機器である。ここで、前記第三の無線補助機器は、前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ前記第三の無線補助機器は、空間分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する。
【0036】
即ち第三の無線補助機器は、複数の基地局及び/又は事業者に属する。第三の無線補助機器は、第一のセルと第二のセルに同時にサービングし、且つ空間分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供し、即ち第三の無線補助機器は、異なる空間領域リソースを使用して異なるセルにサービスを提供し、ここで、空間領域リソースは、アンテナ、アンテナ要素、アンテナパネル、送受信ユニット、ビーム、レイヤ、ランク、及びアンテナ角度のうちの少なくとも一つに応じて分けることができる。例えば、インテリジェント表面機器に対して、チャネル状態に基づいて、第一のセルと第二のセルに対して、マッピングする転送ビームをそれぞれ生成し、異なる転送ビームを使用して第一のセルと第二のセルの通信信号を転送することができる。
【0037】
一つの可能な実現形態では、S212の前に、この方法は、前記第一の基地局が前記状態情報に基づいて、前記第一のセルのカバレッジ領域が前記第一の無線補助機器により影響されるかどうかを決定することをさらに含んでもよい。この可能な実現形態において、第一の基地局が状態情報に基づいて、第一のセルのカバレッジ領域が前記第一の無線補助機器により影響されるかどうかを決定し、決定結果に基づいて、第一の端末の測定パラメータを配置することができる。例えば、第一のセルのカバレッジ領域が前記第一の無線補助機器により影響される場合、測定対象が以下の(1)と(2)のうちの少なくとも一つを含むように配置することができる。
【0038】
(1)複数の測定期間における前記第二のセルの第二のリファレンス信号であり、ここで、前記第一の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第二のリファレンス信号を転送する。
【0039】
即ち第一の無線補助機器が異なる測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第二のリファレンス信号を転送すると、第一の基地局が第一の端末のために配置する測定対象は、各測定期間の前記第二のリファレンス信号を含んでもよい。例えば、第一の無線補助機器は、異なる測定期間に異なる転送ビームを使用して、第二のセルによりブロードキャストされる第二のリファレンス信号を転送することができる。
【0040】
(2)前記第二のセルの第三のリファレンス信号であり、ここで、前記第三のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第一の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第三のリファレンス信号を転送する。
【0041】
即ち第一の無線補助機器が第二の端末の専用転送ビームを使用して第二の端末に前記第三のリファレンス信号を転送すると、第一の基地局が第一の端末のために配置する測定対象は、各第二の端末の専用前記第三のリファレンス信号を含んでもよい。
【0042】
選択的に、上記可能な実現形態では、第一の基地局が第一のセルのカバレッジ領域が前記第一の無線補助機器により影響されると決定する場合、さらに前記状態情報に基づいて、第一の無線補助機器により影響される送信ビームを決定することができる。例えば、第一の基地局は、第一の無線補助機器の位置情報に基づいて、どれらの方向の送信ビームが第一の無線補助機器により影響される可能性があるかを大まかに決定することができる。選択的に、第一の基地局は、影響されるカバレッジ領域内の第一の端末のみに対して上記測定対象を配置する。つまり、第一の端末は、影響されるカバレッジ領域内に位置する端末である。
【0043】
一つの可能な実現形態では、第一の基地局は、以下の(1)~(3)のうちの少なくとも一つにより前記状態情報を取得することができる。
【0044】
(1)第一の基地局は、前記第二の基地局から前記状態情報を取得する。
【0045】
例えば、第一の基地局は、X2インターフェースにより第二の基地局から前記状態情報を取得することができる。この可能な実現形態では、前記ターゲット無線補助機器の作動状態は、前記第一の無線補助機器の位置情報と、前記第一の無線補助機器のパターンセットと前記第一の無線補助機器の転送ビームとの第一の対応関係と、前記第一の無線補助機器のパターンセットの各パターンに対応する時間配置とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。前記第一の測定結果は、前記第一のセルの識別子と、前記第一のセルのリファレンス信号の識別子とを含んでもよい。
【0046】
この可能な実現形態では、第二の基地局は、第一の無線補助機器及び/又は第二のセルにアクセスした端末を介して状態情報を取得する可能性がある。例えば、第一の無線補助機器がインテリジェント表面機器であるとすると、このインテリジェント表面機器が現在第二のセル基地局(即ち第二の基地局)により制御されるため、インテリジェント表面機器の基本情報は、すでに第二のセル基地局に報告され、このインテリジェント表面機器の基本情報は、インテリジェント表面機器が能動デバイスを含むかどうか、インテリジェント表面機器の位置、インテリジェント表面機器の転送ビーム及び/又はパターン(pattern)セットの対応関係(この対応関係は、事前の訓練又はネットワークの最適化配備により予め決定されることができる)を含んでもよいが、それらに限らない。本出願の実施例では、パターンは、インテリジェント表面機器のデバイスユニットアレイの作動状態の全体情報であり、インテリジェント表面機器が特定の転送ビームを実現するために対応するデバイスユニットアレイの作動状態を代表し、理解できるように、インテリジェント表面機器のパターン(pattern)セットにおける各パターンと転送ビームは、一対一の関係がある。ここで、インテリジェント表面機器は、通信モジュールを有してもよく、有線又は無線を介して第二のセル基地局に接続され、前記インテリジェント表面のpatternセットを報告するとともに、第二のセル基地局により制御されて転送ビームを切り替える。理解できるように、インテリジェント表面機器は、異なる期間にpatternセットから特定のpatternを選択し、対応するビーム転送機能を実現する。上記第一の無線補助機器の各パターンに対応する時間配置の情報は、第一の補助機器の各転送ビームの作動時間長と作動周期を指示する。
【0047】
さらに、第二のセル基地局は、インテリジェント表面の大まかな位置を既知しており、第二のセル基地局は、大まかな位置により、インテリジェント表面機器への発射ビームを決定することができる。選択的に、第二のセル基地局は、さらに、第二のセルの端末又はインテリジェント表面機器により報告されたチャネル情報に基づいて、発射ビームを細かく調整し、即ち端末専用の転送ビームを生成してもよい。又は、インテリジェント表面機器の初期位置が未知であり、且つインテリジェント表面機器が完全に受動デバイスからなる場合、第二のセル基地局は、第二のセルの端末により報告されたチャネル測定結果に基づいて、インテリジェント表面機器への発射ビームを決定する。又は、インテリジェント表面機器の初期位置が未知であり、且つインテリジェント表面機器が無線信号を送受信できる少量の能動デバイスを含む場合、基地局の異なるビームの信号を測定し又は無線信号を送信することにより、対応する発射ビームを決定することができる。
【0048】
また、インテリジェント表面機器が一部の能動デバイスを有し、異なるセルの信号、例えばSSBを検出でき、インテリジェント表面機器が第一のセルにより送信された信号を検出し、第二のセル基地局に報告し、報告情報が第一のセルのID及び/又は第一のセルのリファレンス信号(SSB)のidを含む可能性がある場合、第一のセル基地局がこのインテリジェント表面機器により影響される可能性があることが説明され、第二のセル基地局は、この報告情報(即ち上記の第一の測定情報)を第一のセル基地局(即ち第一の基地局)に送信する。
【0049】
(2)前記第一の基地局は、前記第一の端末により送信された、前記作動パラメータが運ばれる報告メッセージを受信する。
【0050】
例えば、第一の端末は、第一の無線補助機器により送信された信号(又は変調された信号)を受信することで、第一の無線補助機器の作動パラメータを取得することができ、例えばこの作動パラメータは、第一の無線補助機器の識別子情報及び/又は第一の無線補助機器に対応する第二のセルの識別子情報を含んでもよく、第一の端末は、この作動パラメータを第一の基地局に報告する。
【0051】
例えば、第一の無線補助機器がインテリジェント表面機器であるとすると、このインテリジェント表面機器は、一部の能動デバイス(又は信号を変調する他の機能)を有し、第一のセルの端末は、インテリジェント表面により送信された信号(又は変調された信号)を受信することで、インテリジェント表面機器のid及び/又はインテリジェント表面機器に対応するセルID情報を取得し、上記第一のセル端末がインテリジェント表面により影響されることを表す。上記端末は、UEが受信/検出したインテリジェント表面id、対応するセルid、インテリジェント表面により影響されるかどうかを含む可能性があるメッセージを第一のセルに報告する。例えば、インテリジェント表面機器が位相変調(phase modulation)又は空間変調(spatial modulation)又はインデックス変調(index modulation)の機能を有し又は一部の送信リンクを有する場合、インテリジェント表面機器は、転送信号を変調して、転送信号にインテリジェント表面機器の識別情報(例えば、インテリジェント表面id)を運ばせるか、又は予め定義又は第二のセルの配置に応じて、インテリジェント表面機器の識別情報を運ぶ無線信号を送信する。
【0052】
(3)前記第一の基地局は、前記第一の無線補助機器により送信された信号を受信し、前記第一の無線補助機器により送信された信号に基づいて前記作動パラメータを取得する。
【0053】
即ちこの可能な実現形態では、第一の基地局は、第一の無線補助機器により送信された信号及び/又は情報を受信することによって、第一の無線補助機器の作動パラメータを取得することができる。この作動パラメータは、第一の無線補助機器の識別子情報及び/又は第一の無線補助機器に対応する第二のセルの識別子情報を含んでもよい。
【0054】
例えば、第一の無線補助機器がインテリジェント表面機器であるとすると、第一の基地局は、このインテリジェント表面機器により送信された信号及び/又は情報を受信し、このインテリジェント表面機器の識別子及び/又はこのインテリジェント表面機器に対応するセル識別子情報を取得する。
【0055】
本出願の実施例の別の可能な実現形態では、第一のセルが第二の基地局から取得する状態情報は、さらに、第二の基地局により提供される第一の測定結果であってもよく、この第一の測定結果は、前記第一の無線補助機器により影響される第八のリファレンス信号の識別子情報と、前記第八のリファレンス信号と前記第一の無線補助機器の転送ビーム及び/又はパターンセットとの第一の対応関係と、前記第八のリファレンス信号の信号品質とのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第八のリファレンス信号は、前記第一のセルの同期信号ブロック(SSB)と、前記第一のセルのトラッキングチャネル状態情報リファレンス信号(CSI-RS)と、前記第一のセルの端末専用リファレンス信号(RS)とのうちの少なくとも一つを含む。
【0056】
第二のセルにアクセスする第二の端末は、第一の無線補助機器により転送された第一のセルのリファレンス信号の品質(即ち第一の測定結果)を測定し、且つ第二の基地局に報告することができ、第二の基地局は、第一の測定結果を第一の基地局に提供する。
【0057】
この可能な実現形態では、選択的に、第二の端末は、第一の無線補助機器の各転送ビーム及び/又はパターンセットで、対応する第一のセルのリファレンス信号(例えば同期信号ブロックSSB)を測定する。
【0058】
選択的に、測定前、第一のセルは、第一のセルのリファレンス信号及び/又は同期信号関連情報を第二の基地局に送信し、第二の基地局は、第一のセルのリファレンス信号/同期信号関連情報を第二の端末に送信してもよい。
【0059】
例えば、第一のセルのSSBの数がNで、第一の無線補助機器の転送ビームの数がMであるとすると、第二の端末は、多くともN*M個の測定値をメンテナンスする必要がある。N*M個の測定値のうち、ある閾値を超える測定値は、対応する第一のセルSSB信号が第二の端末の領域を効果的にカバーできることを表す。同じSSBの異なる転送ビームに対応するM個の測定結果のうち、M個の測定結果の差異がある閾値を超えると、第一のセルのSSB信号がインテリジェント表面により影響されることが説明される。
【0060】
M個の測定結果の差異が大きくない場合、第一の無線補助機器による第一のセルの信号への影響が大きくないことが説明され、これは、第一のセル信号が第一の無線補助機器に放射されていない又は非常に弱く放射されるか、又は第一のセル信号の、第一の無線補助機器を介して転送される信号が第二の端末に転送されていないためであると考えられる。
【0061】
第二の端末により報告された測定結果は、第一のセルに対応するSSB id、第一のセルのid、SSBと第一の無線補助機器の転送ビームに対応する測定結果(すべてのM個の結果、又は最適及び/又は最悪の若干の結果である可能性がある)を含む可能性があり、即ち第二の端末の隣接セル信号測定結果は、第一のセルが第一の無線補助機器の干渉測定を行う補助情報とすることができる。
【0062】
第二のセルにより対応する第一のセルに提供される第一の無線補助機器の関連情報は、影響される可能性があるSSB id、第一の無線補助機器の転送ビーム及び/又はパターンセット、対応するリファレンス信号の情報、及び対応する信号品質測定結果を含む可能性がある。理解すべきこととして、ここで上記第一の無線補助機器の転送ビームは、ブロードキャスト転送ビーム又は一時的に生成された特定の第二の端末サービスの転送ビームであってもよい。
【0063】
第一の基地局は、取得された状態情報に基づいて、第一のセルにアクセスする第一の端末の測定パラメータを配置することができる。一つの可能な実現形態では、前記測定対象は、以下の(1)~(7)のうちの少なくとも一つを含むが、それらに限らない。
【0064】
(1)前記第一のセルにより送信された複数の第一のリファレンス信号であり、異なる前記第一のリファレンス信号は、前記第一の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する。
【0065】
この可能な実現形態では、第一のリファレンス信号の数は、第一の無線補助機器の転送ビームの数よりも少なくない。
【0066】
選択的に、上記可能な実現形態では、第一の基地局が前記状態情報に基づいて、第一の無線補助機器により影響される可能性がある発射ビームを決定した場合、この可能な実現形態では、第一のセルにより送信された複数の第一のリファレンス信号は、同じ発射ビームを有し、この発射ビームは、決定された影響される発射ビームと疑似コロケーションであり又は同じ空間ビーム(spatial filter)である。
【0067】
(2)複数の測定期間における前記第二のセルの第二のリファレンス信号であり、前記第一の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第二のリファレンス信号を転送する。
【0068】
例えば、第一の無線補助機器の転送ビームが予め定義されたブロードキャストビームであり、第二のセルの第二のリファレンス信号を転送するために用いられる場合、第一の基地局は、第一の無線補助機器の異なる転送ビームの場合の干渉強度を結び付けて第二のセルの第二のリファレンス信号を測定するために、第一の端末のために複数の測定期間を配置してもよい。
【0069】
(3)前記第二のセルの第三のリファレンス信号であり、前記第三のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第一の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第三のリファレンス信号を転送する。
【0070】
例えば、第一の無線補助機器の転送ビームが第二の端末の業務に対して一時的に生成された特定の転送ビームである場合、第一の端末は、測定期間内に第二の端末の業務が行われる時に第一の端末への影響を測定する必要があるため、第一の基地局が第一の端末のために配置する測定は、対応して第二のセルの第二の端末のリファレンス信号である。
【0071】
(4)前記第一のセルにより送信された複数の第四のリファレンス信号であり、異なる前記第四のリファレンス信号は、前記第二の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する。
【0072】
この測定対象は、(1)と同様であり、相違点は、以下のとおりである。この可能な実現形態では、第二の無線補助機器が期間に分けて第一のセルと第二のセルにサービスを提供するため、この可能な実現形態では、測定対象は、第二の無線補助機器が第二のセルにサービスを提供する期間に、第一のセルにより送信された複数の第四のリファレンス信号である。
【0073】
(5)複数の測定期間における前記第二のセルの第五のリファレンス信号であり、前記第二の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第五のリファレンス信号をブロードキャストする。
【0074】
この測定対象は、(2)と同様であり、相違点は、以下のとおりである。この可能な実現形態では、第二の無線補助機器が期間に分けて第一のセルと第二のセルにサービスを提供するため、この可能な実現形態では、測定対象は、第二の無線補助機器が第二のセルにサービスを提供する期間に、第二のセルにより送信された第五のリファレンス信号である。
【0075】
(6)前記第二のセルの第六のリファレンス信号であり、前記第六のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第二の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第六のリファレンス信号を転送する。
【0076】
この測定対象は、(3)と同様であり、相違点は、以下のとおりである。この可能な実現形態では、第二の無線補助機器が期間に分けて第一のセルと第二のセルにサービスを提供するため、この可能な実現形態では、測定対象は、第二の無線補助機器が第二のセルにサービスを提供する期間に、第二のセルにより送信された第六のリファレンス信号である。
【0077】
(7)前記第二のセルの第七のリファレンス信号であり、前記第七のリファレンス信号は、前記第二のセルのリファレンス信号であり、前記第七のリファレンス信号は、第三の無線補助機器の転送ビームの測定及び/又は前記第三の無線補助機器の転送ビームの訓練に用いられる。
【0078】
理解すべきこととして、上記配置された複数のリファレンス信号は、異なる期間に送信され、その送信期間は、前記無線補助機器の複数の転送ビームの作動期間に対応すべきである。さらに理解すべきこととして、第一の端末は、上記リファレンス信号を測定する時、第一のセル又は第二のセルのリファレンス信号の異なる期間での信号強度(RSRP又はRSSI)を検出してもよく、第一のセルのリファレンス信号の第二のセルリファレンス信号により影響される信号干渉雑音比(RSRQ)を検出してもよい。
【0079】
S214において、前記第一の基地局は、前記第一の端末により報告された、前記第一の端末が前記測定対象を測定して得られた結果である第二の測定結果を受信する。
【0080】
本出願の実施例の一つの可能な実現形態では、第一の端末は、第一の基地局配置の測定パラメータを受信すると、測定パラメータに基づいて、そのうちの測定対象を測定し、且つ測定結果を報告する。前記第二の測定結果は、上記測定リファレンス信号の、前記無線補助機器の複数の作動状態に対応する期間内の信号品質を含んでもよい。
【0081】
一つの可能な実現形態では、S214の後、この方法は、前記第一の基地局が前記第二の測定結果に基づいて前記第二の基地局と干渉協調を行い、協調結果に応じて、前記第一の端末をスケジューリングすることをさらに含んでもよい。この可能な実現方式により、第一の基地局は、前記第二の測定に基づいて、前記第二の基地局と干渉協調を行い、協調結果に応じて、前記第一の端末をスケジューリングし、影響される場合、第一の端末をスケジューリングすることを回避し、無線スペクトルの利用率を向上させることができる。
【0082】
一つの可能な実現形態では、第一の基地局は、以下のステップ1-ステップ3に従って干渉協調を行い、且つ協調結果に応じて前記第一の端末をスケジューリングすることができる。
【0083】
ステップ1において、前記第一の基地局は、前記第二の測定結果に基づいて、前記第一の端末の信号品質が前記第一の無線補助機器により影響されるかどうかを判断し、判断結果を前記第二の基地局に通知することで、前記第二の基地局は、判断結果に応じて前記第一の無線補助機器の作動状態を更新する。
【0084】
例えば、第一の基地局は、異なるリファレンス信号の測定結果の間の差異が予め設定される閾値よりも小さいかどうかを判断することができ、そうである場合、前記第一の無線補助機器による第一の端末の信号品質への影響が比較的小さいことが説明され、そうではない場合、前記第一の無線補助機器による第一の端末の信号品質への影響が比較的大きいことが説明され、第二の基地局に通知しなければならない。
【0085】
選択的に、前記第一の基地局は、前記第二の測定結果に基づいて、前記第一の無線補助機器の転送ビーム及び/又はパターンセットを複数のパケットに分けてもよく、ここで、前記複数のパケットは、第一のパケットと第二のパケットを含み、ここで、前記第一のパケットは、前記第一のセルに対してポジティブな影響を有する転送ビーム及び/又はパターンセットであり、前記第二のパケットは、前記第一のセルに対してネガティブな影響を有する転送ビーム及び/又はパターンセットであり、前記第一の基地局は、前記第一のパケット及び/又は前記第二のパケットを前記第二の基地局に通知する。
【0086】
ステップ2において、前記第一の基地局は、更新後の前記第一の無線補助機器の作動状態を受信し、ここで、前記第一の無線補助機器の作動状態は、前記第一の無線補助機器の各転送ビーム及び/又はパターンセットの時間配置情報を含む。
【0087】
干渉を減少させるために、第二の基地局は、第一の基地局により送信された判断結果を受信した後に、第一の無線補助機器の各転送ビーム及び/又はパターンセットの時間を配置することができ、例えばネガティブな影響の転送ビームを使用する時間を減少させることで、第一の無線補助機器による第一のセルへの影響を低減させることができる。
【0088】
ステップ3において、前記第一の基地局は、更新後の前記第一の無線補助機器の作動状態に応じて、前記第一の端末をスケジューリングする。
【0089】
例えば、第一の基地局は、ポジティブな影響の転送ビームに対応する期間に第一の端末をスケジューリングすることにより、ネガティブな影響の転送ビームに対応する期間に第一の端末をスケジューリングすることを回避することができる。
【0090】
別の可能な実現形態では、第一の基地局が第二の基地局と干渉協調を行い、且つ協調結果に応じて前記第一の端末をスケジューリングすることは、以下(1)と(2)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0091】
(1)前記第一のセルが前記第二のセルと同じ周波数バンドを使用する場合、前記第一の基地局は、前記第二の測定結果に基づいて、前記第二の基地局と干渉協調を行い、一つのマルチ転送ビームのパターンセットを生成するように前記第三の無線補助機器を制御することで、前記第一の基地局と前記第二の基地局の信号を異なる方向に反射する。
【0092】
例えば、セルAとセルBが同じ周波数バンドを使用する場合、同時にセルAとセルBにサービングするために、第三の無線補助機器は、測定結果に基づいて、一つのマルチビームのpatternを生成し、セルA基地局の信号とセルB基地局の信号を異なる方向に反射する必要がある。前記インテリジェント表面のマルチビームpatternは、セルA端末とセルB端末により報告された測定結果に基づいて生成されてもよい。
【0093】
(2)前記第一のセルが前記第二のセルと異なる周波数バンドを使用する場合、前記第一の基地局と前記第二の基地局は、前記第三の無線補助機器の各パターンセットでそれぞれスケジューリングする必要がある端末を決定し、連携して前記第三の無線補助機器の作動状態を決定する。
【0094】
例えば、セルAとセルBが異なる周波数バンドを使用する場合、同一のpatternは、同時にセルA端末とセルB端末にサービングすることができる。セルAとセルBは、各patternでそれぞれスケジューリングする必要がある端末を決定し、連携してインテリジェント表面のpatternの作動規則を決定する。
【0095】
説明すべきこととして、以上に、ターゲット無線補助機器が第二の無線補助機器を含むことについて詳細に説明しないが、理解できるように、ターゲット無線補助機器が第二の無線補助機器を含む場合は、ターゲット無線補助機器が第一の無線補助機器を含む場合と同様であり、相違点は、第二の無線補助機器が期間に分けて第一のセルと第二のセルにサービングすることであるため、ターゲット無線補助機器が第二の無線補助機器を含む場合に、第一の端末により測定されるのは、第二のセルの期間での第二の無線補助機器による第一のセルに対する干渉であり、それに対応して、干渉協調時、第一の基地局と第二の基地局は、第二のセルの期間での第二の無線補助機器の転送ビームの時間を協調することができ、具体的には、本出願の実施例では記述しない。
【0096】
図3は、本出願の実施例における干渉測定方法の別のフローチャートを示し、この方法300は、第一の端末により実行されてもよい。言い換えれば、前記方法は、第一の端末上にインストールされるソフトウェア又はハードウェアにより実行されてもよい。
図3に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0097】
S310において、第一の端末は、第一のセルの第一の基地局により配置される測定パラメータを受信し、ここで、前記測定パラメータは、測定対象を含み、前記測定対象は、第二のセルとターゲット無線補助機器との連携による前記第一の端末に対する干渉状況を評価するために用いられ、前記第二のセルは、前記第一のセルの隣接セルであり、前記第一の端末は、前記第一のセルにアクセスする端末である。
【0098】
ここで、第一の基地局は、方法200に記載の方式を採用して第一の端末のために測定パラメータを配置することができ、具体的には、上記方法200における記述を参照する。
【0099】
S312において、前記測定パラメータに基づいて、干渉測定を行い、且つ前記第一の端末が前記測定対象を測定して得られた結果である測定結果を前記第一の基地局に報告する。
【0100】
第一の端末は、第一の基地局配置の測定パラメータに基づいて、測定対象を測定し、且つ測定結果を報告し、この測定結果には、各測定対象の信号品質が少なくとも含まれる。
【0101】
一つの可能な実現形態では、方法200と同様に、前記ターゲット無線補助機器は、
前記第二のセルの第二の基地局により制御される第一の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ時分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第二の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ空間分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第三の無線補助機器とのうちの少なくとも一つを含む。
【0102】
一つの可能な実現形態では、方法200と同様に、前記測定対象は、
前記第一のセルにより送信された複数の第一のリファレンス信号であって、異なる前記第一のリファレンス信号は、前記第一の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する複数の第一のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第二のリファレンス信号であって、前記第一の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第二のリファレンス信号を転送する第二のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第三のリファレンス信号であって、前記第三のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第一の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第三のリファレンス信号を転送する第三のリファレンス信号と、
前記第一のセルにより送信された複数の第四のリファレンス信号であって、異なる前記第四のリファレンス信号は、前記第二の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する第四のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第五のリファレンス信号であって、前記第二の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第五のリファレンス信号をブロードキャストする第五のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第六のリファレンス信号であって、前記第六のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第二の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第六のリファレンス信号を転送する第六のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第七のリファレンス信号であって、前記第七のリファレンス信号は、前記第二のセルのリファレンス信号であり、前記第七のリファレンス信号は、第三の無線補助機器の転送ビームの測定及び/又は前記第三の無線補助機器の転送ビームの訓練に用いられる第七のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む。
【0103】
以下、無線補助機器がインテリジェント表面機器であることを例として、本出願の実施例による干渉測定方法について説明する。
【0104】
実施例1
この実施例では、インテリジェント表面機器は、現在の基地局/事業者のみにより制御され、他の隣接する基地局/事業者の属する端末は、信号により測定フローを干渉(本実施例では、インテリジェント表面機器による隣接セル端末に対する干渉を意味する)し、インテリジェント表面機器のビーム時間領域配置パラメータを結び付けて隣接セル端末をスケジューリングし、インテリジェント表面機器による他の基地局/事業者の端末への影響を減少させる。
【0105】
この実施例では、インテリジェント表面機器の実際の配備は、以下の可能な状況がある。
【0106】
(一)セルA基地局と隣接セルB基地局は、同じ事業者に属し、同じ周波数バンドを使用し、地理的位置で二つのセルは、隣接し、インテリジェント表面機器は、セルのエッジ位置に配備され、セルAのエッジカバレッジ性能を強める。
【0107】
(二)セルA基地局と隣接セルB基地局は、異なる事業者に属し、使用する周波数バンドが異なるが、間隔が遠くなく、二つのセルのカバレッジ領域は、一部が重複する可能性があり、インテリジェント表面機器は、重複領域内に配備され、セルAの信号を転送すると同時に、隣接セルBの信号に影響を与える。
【0108】
(三)インテリジェント表面機器は、セルAのスレーブ機器に属し、セルBは、セルAの隣接セルであり、上記場合のうちの一つを満たす。
【0109】
本実施例では、インテリジェント表面機器が現在のセルA基地局により制御されるとすると、インテリジェント表面機器の基本情報がすでにセルA基地局に報告される(例えば、インテリジェント表面機器が能動デバイスを含むかどうか、インテリジェント表面機器の位置と転送ビーム/patternセットは、すでに事前の訓練又はネットワークの最適化配備により予め決定される)。ここで、patternは、インテリジェント表面機器のデバイスユニットアレイの作動状態の全体情報であり、インテリジェント表面機器が特定の転送ビームを実現するために対応するデバイスユニットアレイの作動状態を代表し、理解できるように、インテリジェント表面機器のpatternと転送ビームとは、一対一の関係がある。
【0110】
インテリジェント表面機器は、通信モジュールを有し、有線又は無線を介してセルA基地局に接続され、前記インテリジェント表面機器のpatternセットを報告するとともに、セルA基地局により制御されて転送ビームを切り替える。
【0111】
また、上記セルA基地局がすでにインテリジェント表面機器の位置とチャネル、及びセルA基地局の発射ビームを決定するとする。
【0112】
具体的な応用では、インテリジェント表面機器の配備位置は、無線伝播環境により最適化に決められ、セルA基地局は、インテリジェント表面機器の大まかな位置を知っており、セルA基地局は、大まかな位置により、インテリジェント表面機器への発射ビームを決定し、選択的に、セルAの端末又はインテリジェント表面機器により報告されたチャネル情報に基づいて、発射ビームを細かく調整し、即ち端末専用の転送ビームを生成する。
【0113】
又は、インテリジェント表面機器の初期位置は未知であり、且つインテリジェント表面機器は完全に受動デバイスからなり、セルAの端末はチャネル測定結果を報告し、それによってインテリジェント表面機器への発射ビームを決定する。
【0114】
又は、インテリジェント表面機器の初期位置は未知であり、且つインテリジェント表面機器は無線信号を受信又は発射できる少量の能動デバイスを含み、基地局の異なるビームの信号を測定し又は無線信号を送信することにより、対応する発射ビームを決定する。
【0115】
図4は、本出願の実施例による干渉測定方法のまた別のフローチャートであり、
図4に示すように、この方法は、以下のステップS410-S418を含んでもよい。
【0116】
S410において、セルB基地局は、セルAのインテリジェント表面機器の関連情報及びセルBのカバレッジ領域がセルAのインテリジェント表面機器により影響されるかどうかという両方のうちの少なくとも一方を決定する。
【0117】
例えば、上記セルB基地局は、X2インターフェースによりセルA基地局からセルAのインテリジェント表面機器の、インテリジェント表面機器の位置情報と、インテリジェント表面機器のpatternセットと、対応する時間配置と、RIS IDに関連する情報との少なくとも一つを取得することができる。インテリジェント表面機器の大まかな位置により、セルB基地局は、どれらの方向の送信ビームが影響されるかを決定することができる。
【0118】
ここで、インテリジェント表面機器が一部の能動デバイスを有し、異なるセルの信号、例えばSSBを検出でき、インテリジェント表面機器がセルBにより送信された信号を検出し、セルA基地局に報告し、報告情報がセルBのID及び/又はセルBリファレンス信号(SSB)のidを含む可能性がある場合、セルB基地局がこのインテリジェント表面機器により影響される可能性があることが説明される。
【0119】
又は、インテリジェント表面機器が一部の能動デバイス(又は信号を変調する他の機能)を有し、セルBの端末がインテリジェント表面機器により送信された信号(又は変調された信号)を受信することで、インテリジェント表面機器のid及び/又はインテリジェント表面機器に対応するセルID情報を取得する場合、上記セルB端末がインテリジェント表面機器により影響されることが表される。上記端末は、UEが受信/検出したインテリジェント表面機器id、対応するセルid、インテリジェント表面機器により影響されるかどうかを含む可能性があるメッセージをセルBに報告する。
【0120】
又は、セルBの基地局は、RIS(能動)により送信された信号/情報を受信し、インテリジェント表面機器のid及び/又はインテリジェント表面機器に対応するセルID情報を取得する。
【0121】
S412において、セルAの端末は、インテリジェント表面機器によるセルB信号の品質への影響を測定し、且つセルA基地局に報告する。セルA基地局は、セルA端末の報告情報をセルB基地局に送信する。
【0122】
このステップは、選択的なステップである。
【0123】
セルAの端末は、インテリジェント表面機器の各転送ビーム/patternで、セルBのリファレンス信号(例えば同期信号ブロックSSB)の信号品質を測定する。
【0124】
測定前、セルB基地局は、セルBのリファレンス信号/同期信号関連情報をセルA基地局に送信し、セルA基地局は、セルBのリファレンス信号/同期信号関連情報をセルAの端末に送信することができる。
【0125】
セルBのSSBの数がNで、インテリジェント表面機器の転送ビームの数がMであるとすると、セルA端末は、多くともN*M個の測定値をメンテナンスする必要がある。これらのN*M個の測定値のうち、ある閾値を超える測定値は、対応するセルB SSB信号がセルA端末の領域を効果的にカバーできることを表す。同じSSBの異なる転送ビームに対応するM個の測定結果のうち、M個の測定結果の差異がある閾値を超える場合、セルBのSSB信号がインテリジェント表面機器により影響されることが説明される。
【0126】
M個の測定結果の差異が大きくない場合、インテリジェント表面機器によるセルBの信号への影響が大きくないことが説明され、これは、セルB信号がインテリジェント表面機器に放射されていない又は非常に弱く放射されるか、又はセルB信号の、インテリジェント表面機器を介して転送される信号がセルA端末に転送されていないためであると考えられる。
【0127】
ここで、セルA端末により報告された測定結果は、セルBに対応するSSB id、セルBのid、SSBとインテリジェント表面機器の転送ビームに対応する測定結果(すべてのM個の結果、又は最適及び/又は最悪の若干の結果である可能性がある)を含む可能性があり、即ちセルA端末の隣接セル信号測定結果は、セルBがインテリジェント表面機器の干渉測定を行う補助情報とすることができる。
【0128】
セルA基地局により対応するセルB基地局に提供されるインテリジェント表面機器の関連情報は、影響される可能性があるSSB id、インテリジェント表面機器の転送ビーム/patternと対応するリファレンス信号の情報、及び対応する信号品質測定結果を含む可能性がある。理解すべきこととして、ここで上記インテリジェント表面機器の転送ビームは、ブロードキャスト転送ビーム又は一時的に生成された特定のセルA端末にサービングされる転送ビームであってもよい。
【0129】
S414において、セルB基地局は、セルB端末のために測定パラメータを配置する。
【0130】
ここで、セルB基地局がセルB端末のために配置する測定パラメータは、インテリジェント表面機器によるセルB信号への影響状況を測定して評価し、インテリジェント表面機器によるセルB端末への影響状況を結び付けてセルA信号を測定して評価するために用いられる。
【0131】
ここで、セルB基地局は、セルB端末に配置情報を送信し、前記配置情報は、複数の測定対象のリファレンス信号の配置情報を少なくとも含み、測定対象のリファレンス信号は、セルBにより送信されたリファレンス信号であってもよく、数がすでに決定されたインテリジェント表面機器の転送ビームの数よりも少なくないとともに、測定対象のリファレンス信号は、同じ発射ビームを有し且つこの前のステップで決定された影響される可能性があるビーム疑似コロケーションであり、異なるリファレンス信号は、異なるインテリジェント表面機器の転送ビームに対応する。複数の測定対象のリファレンス信号を測定することによって、インテリジェント表面機器によるセルB信号への影響状況を評価することができる。
【0132】
また、セルB基地局がセルB端末に送信する配置情報は、以下をさらに含んでもよい。
【0133】
(1)インテリジェント表面機器の転送ビームが予め定義されたブロードキャストビームであり、セルAのSSB信号を転送するために用いられる場合、セルBは、インテリジェント表面機器の異なる転送ビームの場合の干渉強度を結び付けてセルAのSSBを測定するために、セルB端末のために複数の測定期間durationを配置する。
【0134】
(2)インテリジェント表面機器の転送ビームが特定のセルA端末の業務に対して一時的に生成された転送ビームである場合、セルBは、セルB端末のために測定期間を配置して、セルA端末の業務の実行時のセルB端末への影響を測定する。対応する測定リファレンス信号は、セルA端末のCSI-RS又はDMRS又はSSBであってもよい。複数の選択的な転送ビームが存在すれば、セルB端末は、対応するリファレンス信号をそれぞれ測定する。
【0135】
S416において、セルB端末は、配置情報に従って、各リファレンス信号の信号品質をそれぞれ測定し、測定結果をセルB基地局に報告する。
【0136】
ここで、セルB端末は、具体的なインテリジェント表面機器の情報を知る必要がない。セルB基地局は、リファレンス信号とインテリジェント表面機器との対応関係に基づいて、インテリジェント表面機器によるセルB端末への影響を決定する。
【0137】
S418において、セルB基地局は、上記測定結果に基づいてセルAと干渉協調を行い、インテリジェント表面機器の作動規則に基づいてセルB端末をスケジューリングする。
【0138】
セルB基地局は、測定結果に基づいて、セルB端末の信号品質がインテリジェント表面機器により影響されるかどうかを判断することができる。可能な基準は、異なる測定結果の間の差異がある閾値よりも小さいことであり、受ける影響が比較的小さいことが説明され、そうではない場合、受ける影響が比較的大きいことが説明される。
【0139】
セルB端末がインテリジェント表面機器影響を大きく受ける場合、セルB基地局は、インテリジェント表面機器の転送ビーム/patterをセルBへポジティブな影響を与える転送ビーム、セルBへネガティブな影響を与える転送ビームに分類することができる。可能な基準は、すべての測定結果の平均値を閾値とし、閾値以上の転送ビームをポジティブな影響とみなし、逆はネガティブな影響とみなすことである。
【0140】
セルB基地局は、ネガティブな影響の転送ビームをセルAに通知し、補助セルAは、干渉測定を行う。原則的には、セルAは、ネガティブな影響の転送ビームを使用する時間を減少させることによって、セルBへの影響を低減させる。
【0141】
セルBは、セルAにより提供されるインテリジェント表面機器の転送ビームの作動規則(即ちセルAがセルBに更新後のper RISのインテリジェント表面機器のpatternセット及び対応する時間配置を送信する)に基づいて、ポジティブな影響の転送ビームの期間に端末をスケジューリングし、できるだけ、影響される端末をネガティブな影響の転送ビームの期間にスケジューリングしない。
【0142】
実施例2
本実施例では、インテリジェント表面機器は、複数の基地局/事業者に属し、ビーム訓練と干渉測定の結果により、システム全体の配置を決定し、インテリジェント表面機器のpatternを含むが、それらに限らず、各基地局/事業者の端末は、配置をスケジューリングする。
【0143】
本実施例では、セルAとセルBの信号を測定するために、セルA基地局とセルB基地局は、それぞれのセルA端末とセルB端末に信号測定リソースをそれぞれ割り当てる。
【0144】
セルAを例とし、セルA端末は、インテリジェント表面機器の各patternの場合でのセルA基地局の信号とセルB基地局の信号を測定する必要がある。
【0145】
インテリジェント表面機器が二つのセルにサービングするため、セルAとセルB基地局は、インテリジェント表面機器の位置を知っており、それぞれインテリジェント表面機器にビームを送信することを決定することができる。
【0146】
実際の応用において、インテリジェント表面機器が二つのセルにサービングするパターンは、時分割多重化、又は空間分割多重化であってもよい。時分割多重化は、異なる期間に異なるセルの制御に属する。このような場合での干渉測定と協調方法は、実施例1と同様であり、具体的に上記実施例1を参照する。空間分割多重化の場合、インテリジェント表面機器は、チャネル状況に基づいて、セルAユーザとセルBユーザに対してマッピングする転送ビームを生成することで、二つのセルの端末は、干渉が制御可能な場合に通信する。
【0147】
以下、インテリジェント表面機器が二つのセルにサービングするパターンが空間分割多重化であることを例として説明する。
【0148】
図5は、本出願の実施例による干渉測定方法のまた別のフローチャートであり、
図5に示すように、この方法は、以下のステップS510-S514を主に含む。
【0149】
S510において、セルA端末は、セルA基地局により送信された複数のリファレンス信号を測定し、ここで、前記複数のリファレンス信号は、同じ送信ビームを使用し、各リファレンス信号は、異なるインテリジェント表面機器の転送ビームに対応する。セルA端末は、前記複数のリファレンス信号の測定結果をセルA基地局に報告する。
【0150】
S512において、セルA基地局は、基地局間のインタラクションによりセルB基地局のリファレンス信号を取得するとともに、セルB基地局にセルAのインテリジェント表面機器の転送ビームの測定/訓練用のリファレンス信号(即ち上記複数のリファレンス信号)を提供する。
【0151】
ここで、セルA基地局は、セルB基地局のリファレンス信号を取得した後に、セルB基地局の信号品質を測定するための該当する測定リソースをセルA端末のために配置することができる。セルA端末は、セルBリファレンス信号の測定結果をセルA基地局に報告する。
【0152】
ここで、セルB基地局により送信されたリファレンス信号は、インテリジェント表面機器の複数の転送ビームに対応するとともに、セルAの転送ビームは、セルBの転送ビームと必ずしも同じではない。
【0153】
セルB端末の測定行為は、セルA端末と類似している。
【0154】
S514において、セルAとセルBは、測定結果に基づいて、インテリジェント表面機器の反射ビームを決定し、マッピングする端末をスケジューリングする。
【0155】
ここで、セルAとセルBのスペクトル状況に基づいて、異なるマッチング方式があってもよく、例えば以下の二つの方案を採用することができる。
【0156】
(一)セルAとセルBが同じ周波数バンドを使用する場合、同時にセルAとセルBにサービングするために、インテリジェント表面機器は、測定結果に基づいて一つのマルチビームのpatternを生成し、セルA基地局の信号とセルB基地局の信号を異なる方向に反射する必要がある。前記インテリジェント表面機器のマルチビームpatternは、セルA端末とセルB端末により報告された測定結果に基づいて生成される。
【0157】
(二)セルAとセルBが異なる周波数バンドを使用する場合、同一のpatternは、同時にセルA端末とセルB端末にサービングすることができる。セルAとセルBは、各patternでそれぞれスケジューリングする必要がある端末を決定し、連携してインテリジェント表面機器のpatternの作動規則を決定する。
【0158】
本出願の実施例による技術案によって、マルチセルが連携して、インテリジェント表面による端末信号品質への影響を測定するフローを提供し、且つ測定結果に基づいて、インテリジェント表面のスケジューリングポリシーを設計する。隣接セルは、カバレッジ領域内がインテリジェント表面機器により影響されるかどうかを判断し、その可能な方式は、現在のセルの情報インタラクション、端末の自律的な発見報告、インテリジェント表面機器の自発的な報告を含む。隣接セルがそのカバレッジ内の端末のために時間周波数測定リソースを配置して、現在のセル信号と隣接セル信号品質とインテリジェント表面の作動状態との関係を測定する。隣接セルは、測定結果に基づいて、干渉協調の操作を行い、例えば現在のセルと干渉状況をインタラクションして協調を行い、干渉状況に基づいて端末をスケジューリングし、インテリジェント表面の作動状態を最適化させる。
【0159】
説明すべきこととして、本出願の実施例による干渉測定方法の実行本体は、干渉測定装置、又は、この干渉測定装置における干渉測定方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、干渉測定装置が干渉測定方法を実行することを例として、本出願の実施例による干渉測定装置について説明する。
【0160】
図6は、本出願の実施例による干渉測定装置の構造概略図を示し、この干渉測定装置600は、第一のセルの第一の基地局に応用することができる。
【0161】
図6に示すように、前記装置600は、状態情報を取得するための取得モジュール601であって、前記状態情報は、ターゲット無線補助機器の作動パラメータと、第二のセルのリファレンス信号の配置情報と、第一の測定結果とのうちの一つを少なくとも含み、ここで、前記第二のセルは、前記第一のセルの隣接セルであり、前記第一の測定結果は、前記第二のセルの第二の端末が前記ターゲット無線補助機器と連携して前記第一のセルのリファレンス信号を測定して得られた測定結果である取得モジュール601と、前記状態情報に基づいて第一の端末のために測定パラメータを配置するための配置モジュール602であって、前記測定パラメータは、測定対象を含み、前記測定対象は、前記第二のセルと前記ターゲット無線補助機器との連携による前記第一の端末に対する干渉状況を評価するために用いられ、前記第一の端末は、前記第一のセルにアクセスする端末である配置モジュール602と、前記第一の端末により報告された、前記第一の端末が前記測定対象を測定して得られた結果である第二の測定結果を受信するための第一の受信モジュール603とを含む。
【0162】
一つの可能な実現形態では、前記ターゲット無線補助機器は、
前記第二のセルの第二の基地局により制御される第一の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ時分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第二の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ空間分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第三の無線補助機器とのうちの少なくとも一つを含む。
【0163】
一つの可能な実現形態では、前記測定対象は、
前記第一のセルにより送信された複数の第一のリファレンス信号であって、異なる前記第一のリファレンス信号は、前記第一の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する複数の第一のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第二のリファレンス信号であって、前記第一の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第二のリファレンス信号を転送する第二のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第三のリファレンス信号であって、前記第三のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第一の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第三のリファレンス信号を転送する第三のリファレンス信号と、
前記第一のセルにより送信された複数の第四のリファレンス信号であって、異なる前記第四のリファレンス信号は、前記第二の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する第四のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第五のリファレンス信号であって、前記第二の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第五のリファレンス信号をブロードキャストする第五のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第六のリファレンス信号であって、前記第六のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第二の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第六のリファレンス信号を転送する第六のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第七のリファレンス信号であって、前記第七のリファレンス信号は、前記第二のセルのリファレンス信号であり、前記第七のリファレンス信号は、第三の無線補助機器の転送ビームの測定及び/又は前記第三の無線補助機器の転送ビームの訓練に用いられる第七のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む。
【0164】
一つの可能な実現形態では、配置モジュール602はさらに、前記状態情報に基づいて、前記第一のセルのカバレッジ領域が前記第一の無線補助機器により影響されるかどうかを決定するために用いられる。
【0165】
一つの可能な実現形態では、取得モジュール601が状態情報を取得することは、
前記第二の基地局から前記状態情報を取得することと、
前記第一の端末により送信された、前記作動パラメータが運ばれる報告メッセージを受信することと、
前記第一の無線補助機器により送信された前記作動パラメータを受信することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0166】
一つの可能な実現形態では、前記第一の無線補助機器の作動パラメータは、前記第一の無線補助機器の識別子と、前記第一の無線補助機器に対応する前記第二のセルの識別子と、前記第一の無線補助機器の位置情報と、前記第一の無線補助機器のパターンセットにおける各パターンと前記第一の無線補助機器の転送ビームとの第一の対応関係と、前記第一の無線補助機器の各パターンセットに対応する時間配置とのうちの少なくとも一つを含み、前記第一の測定結果は、前記第一のセルの識別子と、前記第一のセルのリファレンス信号の識別子とのうちの少なくとも一つを含む。
【0167】
一つの可能な実現形態では、取得モジュール601が状態情報を取得することは、
前記第二の基地局により提供される前記第一の測定結果を受信することを含み、前記第一の測定結果は、前記第一の無線補助機器により影響される第八のリファレンス信号の識別子情報と、前記第八のリファレンス信号と前記第一の無線補助機器の転送ビーム及び/又はパターンセットとの第一の対応関係と、前記第八のリファレンス信号の信号品質とのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第八のリファレンス信号は、前記第一のセルの同期信号ブロックSSBと、前記第一のセルのトラッキングチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSと、前記第一のセルの端末専用リファレンス信号RSとのうちの少なくとも一つを含む。
【0168】
一つの可能な実現形態では、前記第一の対応関係における転送ビームは、前記第一の無線補助機器のブロードキャスト用の転送ビーム、又は、前記第一の無線補助機器の、指定された前記第二の端末にサービングするための転送ビームを含む。
【0169】
一つの可能な実現形態では、
図6に示すように、前記装置は、前記第二の測定結果に基づいて前記第二の基地局と干渉協調を行い、協調結果に応じて、前記第一の端末をスケジューリングするためのスケジューリングモジュール604をさらに含んでもよい。
【0170】
一つの可能な実現形態では、前記スケジューリングモジュール604が前記第二の測定結果に基づいて前記第二の基地局と干渉協調を行い、協調結果に応じて、前記第一の端末をスケジューリングすることは、
前記第二の測定結果に基づいて、前記第一の端末の信号品質が前記第一の無線補助機器により影響されるかどうかを判断し、判断結果を前記第二の基地局に通知することで、前記第二の基地局が判断結果に応じて前記第一の無線補助機器の作動状態を更新することと、
前記第一の無線補助機器の各転送ビーム及び/又はパターンセットの時間配置情報を含む更新後の前記第一の無線補助機器の作動状態を受信することと、
更新後の前記第一の無線補助機器の作動状態に応じて、前記第一の端末をスケジューリングすることとを含む。
【0171】
一つの可能な実現形態では、スケジューリングモジュール604が前記第二の測定結果に基づいて、前記第一の端末の信号品質が前記第一の無線補助機器により影響されるかどうかを判断し、判断結果を前記第二の基地局に通知することは、
前記第二の測定結果に基づいて、前記第一の無線補助機器の転送ビーム及び/又はパターンセットを複数のパケットに分けることであって、前記複数のパケットは、第一のパケットと第二のパケットを含み、ここで、前記第一のパケットは、前記第一のセルに対してポジティブな影響を有する転送ビーム及び/又はパターンセットであり、前記第二のパケットは、前記第一のセルに対してネガティブな影響を有する転送ビーム及び/又はパターンセットであることと、
前記第一のパケット及び/又は前記第二のパケットを前記第二の基地局に通知することとを含む。
【0172】
一つの可能な実現形態では、スケジューリングモジュール604が前記第二の測定結果に基づいて前記第二の基地局と干渉協調を行い、協調結果に応じて、前記第一の端末をスケジューリングすることは、
前記第一のセルが前記第二のセルと同じ周波数バンドを使用する場合、前記第二の測定結果に基づいて、前記第二の基地局と干渉協調を行い、一つのマルチ転送ビームのパターンセットを生成するように前記第三の無線補助機器を制御することで、前記第一の基地局と前記第二の基地局の信号を異なる方向に反射すること、及び/又は、
前記第一のセルが前記第二のセルと異なる周波数バンドを使用する場合、前記第二の基地局と連携して、前記第三の無線補助機器の各パターンセットでそれぞれスケジューリングする必要がある端末を決定し、連携して前記第三の無線補助機器の作動状態を決定することを含む。
【0173】
本出願の実施例における干渉測定装置は、装置であってもよく、基地局における部材、集積回路、又はチップであってもよい。例示的には、基地局は、以上に列挙されたネットワーク側機器12のタイプを含んでもよいが、それらに限らない。本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0174】
本出願の実施例における干渉測定装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0175】
本出願の実施例による干渉測定装置は、
図2~
図5の方法の実施例における基地局により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0176】
図7は、本出願の実施例による干渉測定装置の別の構造概略図を示す。
【0177】
図7に示すように、この干渉測定装置700は、第一のセルの第一の基地局により配置される測定パラメータを受信するための第二の受信モジュール701であって、前記測定パラメータは、測定対象を含み、前記測定対象は、第二のセルとターゲット無線補助機器との連携による前記第一の端末に対する干渉状況を評価するために用いられ、前記第二のセルは、前記第一のセルの隣接セルであり、前記第一の端末は、前記第一のセルにアクセスする端末である第二の受信モジュール701と、前記測定パラメータに基づいて、干渉測定を行い、且つ前記第一の端末が前記測定対象を測定して得られた結果である測定結果を前記第一の基地局に報告するための報告モジュール702とを含んでもよい。
【0178】
一つの可能な実現形態では、前記ターゲット無線補助機器は、
前記第二のセルの第二の基地局により制御される第一の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ時分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第二の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ空間分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第三の無線補助機器とのうちの少なくとも一つを含む。
【0179】
一つの可能な実現形態では、前記測定対象は、
前記第一のセルにより送信された複数の第一のリファレンス信号であって、異なる前記第一のリファレンス信号は、前記第一の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する複数の第一のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第二のリファレンス信号であって、前記第一の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第二のリファレンス信号を転送する第二のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第三のリファレンス信号であって、前記第三のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第一の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第三のリファレンス信号を転送する第三のリファレンス信号と、
前記第一のセルにより送信された複数の第四のリファレンス信号であって、異なる前記第四のリファレンス信号は、前記第二の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する第四のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第五のリファレンス信号であって、前記第二の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第五のリファレンス信号をブロードキャストする第五のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第六のリファレンス信号であって、前記第六のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第二の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第六のリファレンス信号を転送する第六のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第七のリファレンス信号であって、前記第七のリファレンス信号は、前記第二のセルのリファレンス信号であり、前記第七のリファレンス信号は、第三の無線補助機器の転送ビームの測定及び/又は前記第三の無線補助機器の転送ビームの訓練に用いられる第七のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む。
【0180】
本出願の実施例における干渉測定装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0181】
本出願の実施例における干渉測定装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0182】
本出願の実施例による干渉測定装置は、
図2から
図5の方法の実施例において端末により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0183】
選択的に、
図8に示すように、本出願の実施例は、通信機器800をさらに提供し、この通信機器800は、プロセッサ801と、メモリ802と、メモリ802に記憶されており、且つ前記プロセッサ801上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器800が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ801により実行される時、上記干渉測定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器800がネットワーク側機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ801により実行される時、上記干渉測定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0184】
図9は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【0185】
この端末900は、無線周波数ユニット901、ネットワークモジュール902、オーディオ出力ユニット903、入力ユニット904、センサ905、表示ユニット906、ユーザ入力ユニット907、インターフェースユニット908、メモリ909、及びプロセッサ910などの部材を含むが、それらに限らない。
【0186】
当業者であれば理解できるように、端末900は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ910にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図9に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0187】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット904は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)9041とマイクロホン9042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ9041は、ビデオキャプチャパターン又は画像キャプチャパターンにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット906は、表示パネル9061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル9061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット907は、タッチパネル9071及び他の入力機器9072を含む。タッチパネル9071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル9071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器9072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0188】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット901は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ910に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット901は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0189】
メモリ909は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ909は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ909は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0190】
プロセッサ910は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ910は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ910に統合されなくてもよい。
【0191】
ここで、無線周波数ユニット901は、第一のセルの第一の基地局により配置される測定パラメータを受信するために用いられ、ここで、前記測定パラメータは、測定対象を含み、前記測定対象は、第二のセルとターゲット無線補助機器との連携による前記第一の端末に対する干渉状況を評価するために用いられ、前記第二のセルは、前記第一のセルの隣接セルであり、前記第一の端末は、前記第一のセルにアクセスする端末であり、
プロセッサ910は、前記測定パラメータに基づいて、干渉測定を行うために用いられ、
無線周波数ユニット901は、さらに、前記第一の端末が前記測定対象を測定して得られた結果である測定結果を前記第一の基地局に報告するために用いられる。
【0192】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。
図10に示すように、このネットワーク側機器1000は、アンテナ1001、無線周波数装置1002、ベースバンド装置1003を含む。アンテナ1001と無線周波数装置1002とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置1002は、アンテナ1001を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置1003に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置1003は、送信する情報を処理し、無線周波数装置1002に送信し、無線周波数装置1002は、受信した情報を処理した後にアンテナ1001を介して送出する。
【0193】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置1003に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置1003に実現されてもよく、このベースバンド装置1003は、プロセッサ1004とメモリ1005とを含む。
【0194】
ベースバンド装置1003は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、
図10に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ1004であり、メモリ1005と接続されて、メモリ1005におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク側機器操作を実行する。
【0195】
このベースバンド装置1003は、ネットワークインターフェース1006をさらに含んでもよく、無線周波数装置1002との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRIと略称)である。
【0196】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ1005に記憶されており、且つプロセッサ1004上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ1004は、メモリ1005における命令又はプログラムを呼び出し、
図6に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0197】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記干渉測定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0198】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0199】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、上記干渉測定方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0200】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、このコンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、上記干渉測定方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0201】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0202】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0203】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0204】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
干渉測定方法であって、
第一のセルの第一の基地局が状態情報を取得することであって、前記状態情報は、ターゲット無線補助機器の作動パラメータと、第二のセルのリファレンス信号の配置情報と、第一の測定結果とのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第二のセルは、前記第一のセルの隣接セルであり、前記第一の測定結果は、前記第二のセルの第二の端末が前記ターゲット無線補助機器と連携して前記第一のセルのリファレンス信号を測定して得られた測定結果であることと、
前記第一の基地局が前記状態情報に基づいて第一の端末のために測定パラメータを配置することであって、前記測定パラメータは、測定対象を含み、前記測定対象は、前記第二のセルと前記ターゲット無線補助機器との連携による前記第一の端末に対する干渉状況を評価するために用いられ、前記第一の端末は、前記第一のセルにアクセスする端末であることと、
前記第一の基地局が、前記第一の端末により報告された、前記第一の端末が前記測定対象を測定して得られた結果である第二の測定結果を受信することとを含む、干渉測定方法。
【請求項2】
前記ターゲット無線補助機器は、
前記第二のセルの第二の基地局により制御される第一の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ時分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第二の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ空間分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第三の無線補助機器とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記測定対象は、
前記第一のセルにより送信された複数の第一のリファレンス信号であって、異なる前記第一のリファレンス信号は、前記第一の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する複数の第一のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第二のリファレンス信号であって、前記第一の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第二のリファレンス信号を転送する第二のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第三のリファレンス信号であって、前記第三のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第一の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第三のリファレンス信号を転送する第三のリファレンス信号と、
前記第一のセルにより送信された複数の第四のリファレンス信号であって、異なる前記第四のリファレンス信号は、前記第二の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する第四のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第五のリファレンス信号であって、前記第二の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第五のリファレンス信号をブロードキャストする第五のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第六のリファレンス信号であって、前記第六のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第二の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第六のリファレンス信号を転送する第六のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第七のリファレンス信号であって、前記第七のリファレンス信号は、前記第二のセルのリファレンス信号であり、前記第七のリファレンス信号は、第三の無線補助機器の転送ビームの測定及び/又は前記第三の無線補助機器の転送ビームの訓練に用いられる第七のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一の基地局が第一の端末に対して測定パラメータを配置する前に、前記方法は、
前記第一の基地局が前記状態情報に基づいて、前記第一のセルのカバレッジ領域が前記第一の無線補助機器により影響されるかどうかを決定することをさらに含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
第一のセルの第一の基地局が状態情報を取得することは、
前記第一の基地局が前記第二の基地局から前記状態情報を取得することと、
前記第一の基地局が、前記第一の端末により送信された、前記作動パラメータが運ばれる報告メッセージを受信することと、
前記第一の基地局が、前記第一の無線補助機器により送信された信号を受信し、前記第一の無線補助機器により送信された信号に基づいて前記作動パラメータを取得することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第一の無線補助機器の作動パラメータは、前記第一の無線補助機器の識別子と、前記第一の無線補助機器に対応する前記第二のセルの識別子と、前記第一の無線補助機器の位置情報と、前記第一の無線補助機器のパターンセットと前記第一の無線補助機器の転送ビームとの第一の対応関係と、前記第一の無線補助機器のパターンセットにおける各パターンに対応する時間配置とのうちの少なくとも一つを含み、
前記第一の測定結果は、前記第一のセルの識別子と、前記第一のセルのリファレンス信号の識別子とのうちの少なくとも一つを含む、請求項2~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
第一のセルの第一の基地局が状態情報を取得することは、
前記第一の基地局が前記第二の基地局により提供される前記第一の測定結果を受信することを含み、ここで、前記第一の測定結果は、前記第一の無線補助機器により影響される第八のリファレンス信号の識別子情報と、前記第八のリファレンス信号と前記第一の無線補助機器の転送ビーム及び/又はパターンセットとの第一の対応関係と、前記第八のリファレンス信号の信号品質とのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第八のリファレンス信号は、前記第一のセルの同期信号ブロックSSBと、前記第一のセルのトラッキングチャネル状態情報リファレンス信号CSI-RSと、前記第一のセルの端末専用リファレンス信号RSとのうちの少なくとも一つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記第一の対応関係における転送ビームは、前記第一の無線補助機器のブロードキャスト用の転送ビーム、又は、前記第一の無線補助機器の、指定された前記第二の端末にサービングするための転送ビームを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第一の基地局が前記第一の端末により報告された第二の測定結果を受信した後に、前記方法は、
前記第一の基地局が前記第二の測定結果に基づいて前記第二の基地局と干渉協調を行い、協調結果に応じて、前記第一の端末をスケジューリングすることをさらに含む、請求項2~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記第一の基地局が前記第二の測定結果に基づいて前記第二の基地局と干渉協調を行い、協調結果に応じて、前記第一の端末をスケジューリングすることは、
前記第一の基地局が前記第二の測定結果に基づいて、前記第一の端末の信号品質が前記第一の無線補助機器により影響されるかどうかを判断し、判断結果を前記第二の基地局に通知することで、前記第二の基地局が判断結果に応じて前記第一の無線補助機器の作動状態を更新することと、
前記第一の基地局が前記第一の無線補助機器の各転送ビーム及び/又はパターンセットの時間配置情報を含む更新後の前記第一の無線補助機器の作動状態を受信することと、
前記第一の基地局が更新後の前記第一の無線補助機器の作動状態に応じて、前記第一の端末をスケジューリングすることとを含
み、
前記第一の基地局が前記第二の測定結果に基づいて、前記第一の端末の信号品質が前記第一の無線補助機器により影響されるかどうかを判断し、判断結果を前記第二の基地局に通知することは、
前記第一の基地局が前記第二の測定結果に基づいて、前記第一の無線補助機器の転送ビーム及び/又はパターンセットを複数のパケットに分けることであって、前記複数のパケットは、第一のパケットと第二のパケットを含み、ここで、前記第一のパケットは、前記第一のセルに対してポジティブな影響を有する転送ビーム及び/又はパターンセットであり、前記第二のパケットは、前記第一のセルに対してネガティブな影響を有する転送ビーム及び/又はパターンセットであることと、
前記第一の基地局が前記第一のパケット及び/又は前記第二のパケットを前記第二の基地局に通知することとを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第一の基地局が前記第二の測定結果に基づいて前記第二の基地局と干渉協調を行い、協調結果に応じて、前記第一の端末をスケジューリングすることは、
前記第一のセルが前記第二のセルと同じ周波数バンドを使用する場合、前記第一の基地局が前記第二の測定結果に基づいて、前記第二の基地局と干渉協調を行い、一つのマルチ転送ビームのパターンセットを生成するように前記第三の無線補助機器を制御することで、前記第一の基地局と前記第二の基地局の信号を異なる方向に反射すること、及び/又は、
前記第一のセルが前記第二のセルと異なる周波数バンドを使用する場合、前記第一の基地局と前記第二の基地局が前記第三の無線補助機器の各パターンセットでそれぞれスケジューリングする必要がある端末を決定し、連携して前記第三の無線補助機器の作動状態を決定することを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
干渉測定方法であって、
第一の端末が第一のセルの第一の基地局により配置される測定パラメータを受信することであって、前記測定パラメータは、測定対象を含み、前記測定対象は、第二のセルとターゲット無線補助機器との連携による前記第一の端末に対する干渉状況を評価するために用いられ、前記第二のセルは、前記第一のセルの隣接セルであり、前記第一の端末は、前記第一のセルにアクセスする端末であることと、
前記測定パラメータに基づいて、干渉測定を行い、且つ前記第一の端末が前記測定対象を測定して得られた結果である測定結果を前記第一の基地局に報告することとを含む、干渉測定方法。
【請求項13】
前記ターゲット無線補助機器は、
前記第二のセルの第二の基地局により制御される第一の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ時分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第二の無線補助機器と、
前記第一の基地局と前記第二の基地局により共同制御され、且つ空間分割多重化の方式で前記第一のセルと前記第二のセルにサービスを提供する第三の無線補助機器とのうちの少なくとも一つを含
み、
前記測定対象は、
前記第一のセルにより送信された複数の第一のリファレンス信号であって、異なる前記第一のリファレンス信号は、前記第一の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する複数の第一のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第二のリファレンス信号であって、前記第一の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第二のリファレンス信号を転送する第二のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第三のリファレンス信号であって、前記第三のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第一の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第三のリファレンス信号を転送する第三のリファレンス信号と、
前記第一のセルにより送信された複数の第四のリファレンス信号であって、異なる前記第四のリファレンス信号は、前記第二の無線補助機器の異なる転送ビームに対応する第四のリファレンス信号と、
複数の測定期間における前記第二のセルの第五のリファレンス信号であって、前記第二の無線補助機器は、異なる前記測定期間に異なる転送ビームを使用して前記第五のリファレンス信号をブロードキャストする第五のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第六のリファレンス信号であって、前記第六のリファレンス信号は、前記第二のセルの第二の端末のリファレンス信号であり、前記第二の無線補助機器は、一つ又は複数の転送ビームを使用して前記第六のリファレンス信号を転送する第六のリファレンス信号と、
前記第二のセルの第七のリファレンス信号であって、前記第七のリファレンス信号は、前記第二のセルのリファレンス信号であり、前記第七のリファレンス信号は、第三の無線補助機器の転送ビームの測定及び/又は前記第三の無線補助機器の転送ビームの訓練に用いられる第七のリファレンス信号とのうちの少なくとも一つを含む、請求項
12に記載の方法。
【請求項14】
ネットワーク側機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1~
11のいずれか1項に記載の干渉測定方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【請求項15】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項
12又は13に記載の干渉測定方法のステップを実現する、端末。
【国際調査報告】