(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-06
(54)【発明の名称】アレイ基板及び表示パネル
(51)【国際特許分類】
G02F 1/1368 20060101AFI20231129BHJP
G02F 1/1343 20060101ALN20231129BHJP
【FI】
G02F1/1368
G02F1/1343
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2021568264
(86)(22)【出願日】2021-11-05
(85)【翻訳文提出日】2021-12-14
(86)【国際出願番号】 CN2021128894
(87)【国際公開番号】W WO2023070726
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202111257983.3
(32)【優先日】2021-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515203228
【氏名又は名称】ティーシーエル チャイナスター オプトエレクトロニクス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】TCL China Star Optoelectronics Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.9-2,Tangming Rd,Guangming New District,Shenzhen,Guangdong,China 518132
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】肖 軍城
(72)【発明者】
【氏名】李 吉
(72)【発明者】
【氏名】龍 芬
(72)【発明者】
【氏名】趙 迎春
(72)【発明者】
【氏名】葛 茹
(72)【発明者】
【氏名】兪 云
(72)【発明者】
【氏名】劉 菁
【テーマコード(参考)】
2H092
2H192
【Fターム(参考)】
2H092GA14
2H092JA24
2H092JB35
2H092JB42
2H092NA07
2H192AA24
2H192BA25
2H192BC12
2H192CB13
2H192CB14
2H192DA15
2H192EA43
2H192GA03
2H192GD06
(57)【要約】
本発明は、アレイ基板及び表示パネルに関する。本発明は、第1共有線を前記データ線の下方に対応して設けて、第1共有線により前記データ線の電界を遮蔽し、第1共有線により前記データ線と前記第1共通線との間の結合作用を軽減し、さらに第1共通線の変動によるデータ線へのクロストークを軽減し、従来技術においてA comを用いてデータ線の横電界を遮蔽することにより、表示パネルの開口率が低下することを防止する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と、前記基板上にアレイ状に配列される複数の画素セルと、を含み、
各前記画素セルは、
前記基板に設けられるデータ線と、
前記データ線と互いに交差するように前記基板に設けられる走査線と、
前記基板と前記データ線との間に設けられて、前記データ線と平行である第1共有線と、を含むアレイ基板。
【請求項2】
前記第1共有線は、前記データ線と平行である第1中心軸を有し、前記データ線は、前記第1共有線と平行である第2中心軸を有し、前記第1中心軸と前記第2中心軸とが互いに重なり合っている請求項1に記載のアレイ基板。
【請求項3】
前記第1共有線及び前記データ線の幅が均等に設けられて、前記第1共有線の幅が前記データ線の幅以上である請求項2に記載のアレイ基板。
【請求項4】
各前記画素セルは、主画素領域及び副画素領域に分けられ、前記走査線が前記主画素領域と前記副画素領域との間に設けられ、
前記走査線と平行であって、前記走査線と前記副画素領域との間に設けられる第2共有線と、
前記走査線と平行であって、前記走査線と前記主画素領域との間に設けられる第1共通線とをさらに含み、
各前記第1共有線は、一端が前記第2共有線に電気的に接続され、他端が前記画素セルの副画素領域から隣り合う前記画素セルの主画素領域まで前記第1軸線に沿って延在する請求項1に記載のアレイ基板。
【請求項5】
前記走査線、前記第2共有線、前記第1共通線及び前記第1共有線が同層に設けられる請求項4に記載のアレイ基板。
【請求項6】
各前記画素セルは、
前記主画素領域内に設けられる主画素電極であって、前記データ線と平行である第1幹電極を含む主画素電極と、
前記副画素領域内に設けられる副画素電極であって、前記データ線と平行である第2幹電極を含む副画素電極と、
ゲートが前記走査線に電気的に接続され、ソースが前記データ線に電気的に接続され、ドレインが前記主画素電極に電気的に接続される主画素薄膜トランジスタと、
ゲートが前記走査線に電気的に接続され、ソースが前記データ線に電気的に接続され、ドレインが前記副画素電極に電気的に接続される副画素薄膜トランジスタと、
ゲートが前記走査線に電気的に接続され、ソースが前記副画素薄膜トランジスタのドレインに電気的に接続され、ドレインが前記第2共有線に電気的に接続される共有薄膜トランジスタと、をさらに含む請求項4に記載のアレイ基板。
【請求項7】
各前記画素セルは、
一端が前記第2共有線に電気的に接続され、他端が前記画素セルの副画素領域から隣り合う前記画素セルの主画素領域まで前記第1軸線に沿って延在する第3共有線をさらに含む請求項6に記載のアレイ基板。
【請求項8】
各前記画素セルは、
一端が前記第1共通線に電気的に接続され、他端が前記画素セルの主画素領域から隣り合う前記画素セルの副画素領域まで前記第1軸線に沿って延在する第2共通線をさらに含む請求項6に記載のアレイ基板。
【請求項9】
前記主画素領域内の前記第3共有線が前記第1幹電極に対応して設けられ、前記副画素領域内の前記第3共有線が前記第2幹電極に対応して設けられる請求項7に記載のアレイ基板。
【請求項10】
アレイ基板と、前記アレイ基板に対応して設けられるカラーフィルタ基板と、前記アレイ基板と前記カラーフィルタ基板との間に設けられる液晶層とを含み、
前記アレイ基板は、基板と、前記基板上にアレイ状に配列される複数の画素セルとを含み、
各前記画素セルは、
前記基板に設けられるデータ線と、
前記データ線と互いに交差するように前記基板に設けられる走査線と、
前記基板と前記データ線との間に設けられて、前記データ線と平行である第1共有線と、を含む表示パネル。
【請求項11】
前記第1共有線は、前記データ線と平行である第1中心軸を有し、前記データ線は、前記第1共有線と平行である第2中心軸を有し、前記第1中心軸と前記第2中心軸とが互いに重なり合っている請求項10に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記第1共有線及び前記データ線の幅が均等に設けられて、前記第1共有線の幅が前記データ線の幅以上である請求項11に記載の表示パネル。
【請求項13】
各前記画素セルは、主画素領域及び副画素領域に分けられ、前記走査線が前記主画素領域と前記副画素領域との間に設けられ、
各前記画素セルは、
前記走査線と平行であって、前記走査線と前記副画素領域との間に設けられる第2共有線と、
前記走査線と平行であって、前記走査線と前記主画素領域との間に設けられる第1共通線とをさらに含み、
各前記第1共有線は、一端が前記第2共有線に電気的に接続され、他端が前記画素セルの副画素領域から隣り合う前記画素セルの主画素領域まで前記第1軸線に沿って延在する請求項10に記載の表示パネル。
【請求項14】
前記走査線、前記第2共有線、前記第1共通線及び前記第1共有線が同層に設けられる請求項13に記載の表示パネル。
【請求項15】
各前記画素セルは、
前記主画素領域内に設けられる主画素電極であって、前記データ線と平行である第1幹電極を含む主画素電極と、
前記副画素領域内に設けられる副画素電極であって、前記データ線と平行である第2幹電極を含む副画素電極と、
ゲートが前記走査線に電気的に接続され、ソースが前記データ線に電気的に接続され、ドレインが前記主画素電極に電気的に接続される主画素薄膜トランジスタと、
ゲートが前記走査線に電気的に接続され、ソースが前記データ線に電気的に接続され、ドレインが前記副画素電極に電気的に接続される副画素薄膜トランジスタと、
ゲートが前記走査線に電気的に接続され、ソースが前記副画素薄膜トランジスタのドレインに電気的に接続され、ドレインが前記第2共有線に電気的に接続される共有薄膜トランジスタと、をさらに含む請求項13に記載の表示パネル。
【請求項16】
各前記画素セルは、
一端が前記第2共有線に電気的に接続され、他端が前記画素セルの副画素領域から隣り合う前記画素セルの主画素領域まで前記第1軸線に沿って延在する第3共有線をさらに含む請求項15に記載の表示パネル。
【請求項17】
各前記画素セルは、
一端が前記第1共通線に電気的に接続され、他端が前記画素セルの主画素領域から隣り合う前記画素セルの副画素領域まで前記第1軸線に沿って延在する第2共通線をさらに含む請求項15に記載の表示パネル。
【請求項18】
前記主画素領域内の前記第3共有線が前記第1幹電極に対応して設けられ、前記副画素領域内の前記第3共有線が前記第2幹電極に対応して設けられる請求項16に記載の表示パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示の技術分野に関し、具体的にアレイ基板及び表示パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(英語表記:Thin film transistor liquid crystal display,TFT LCDと略称する)のアレイ基板では、データ線(data)の電界が周囲の液晶を反転させて光漏れを発生させる恐れがあり、そして、dataが画素電極(pixel)からの距離が近く、dataがpixelの容量性結合によってクロストークなどの悪影響を与えることがある。
【0003】
現在、データ線の上方にブラックマトリクス(英語表記:Black matrix,BMと略称する)を設けて遮光する以外に、DBS(英語表記:Data line BM Less)技術を用いて、データ線の上方のブラックマトリクスを除去し、データ線の上方にDBS電極を設けて、DBS電極の電位をカラーフィルタ基板における共通電極電位と同一にすることで、データ線の上方に対応する液晶分子を常に非偏向状態に保持して遮光するという役割を果たしていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図1、
図2に示すように、データ線100’の側方に共通電極線200’(A com)を用いて、dataのpixelに対する影響を軽減するように、データ線100’の横電界を遮蔽することもできる。しかしながら、A comを用いてデータ線100’の横電界を遮蔽すると、画素セルの開口率が低下する。現在の共有薄膜トランジスタの共有電極線300’(英語表記:share bar)は、主画素領域及び副画素領域を縦断することで、画素セルの光透過面積を減少させ、画素セルの開口率及び透過率を低下させる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は、従来技術においてA comを用いてデータ線の横電界を遮蔽することにより、表示パネルの開口率が低下するという問題点を解消することができるアレイ基板及び表示パネルを提供することにある。
【0006】
上記問題点を解消するために、本発明は、基板と、前記基板上にアレイ状に配列される複数の画素セルと、を含み、各前記画素セルは、前記基板に設けられるデータ線と、前記データ線と互いに交差するように前記基板に設けられる走査線と、前記基板と前記データ線との間に設けられて、前記データ線と平行である第1共有線と、を含むアレイ基板を提供する。
【0007】
さらに、前記第1共有線は、前記データ線と平行である第1中心軸を有し、前記データ線は、前記第1共有線と平行である第2中心軸を有し、前記第1中心軸と前記第2中心軸とが互いに重なり合っている。
【0008】
さらに、前記第1共有線及び前記データ線の幅が均等に設けられて、前記第1共有線の幅が前記データ線の幅以上である。
【0009】
さらに、各前記画素セルは、主画素領域及び副画素領域に分けられ、前記走査線が前記主画素領域と前記副画素領域との間に設けられ、前記走査線と平行であって、前記走査線と前記副画素領域との間に設けられる第2共有線と、前記走査線と平行であって、前記走査線と前記主画素領域との間に設けられる第1共通線とをさらに含み、各前記第1共有線は、一端が前記第2共有線に電気的に接続され、他端が前記画素セルの副画素領域から隣り合う前記画素セルの主画素領域まで前記第1軸線に沿って延在する。
【0010】
さらに、前記走査線、前記第2共有線、前記第1共通線及び前記第1共有線が同層に設けられる。
【0011】
さらに、各前記画素セルは、前記主画素領域内に設けられる主画素電極であって、前記データ線と平行である第1幹電極を含む主画素電極と、前記副画素領域内に設けられる副画素電極であって、前記データ線と平行である第2幹電極を含む副画素電極と、ゲートが前記走査線に電気的に接続され、ソースが前記データ線に電気的に接続され、ドレインが前記主画素電極に電気的に接続される主画素薄膜トランジスタと、ゲートが前記走査線に電気的に接続され、ソースが前記データ線に電気的に接続され、ドレインが前記副画素電極に電気的に接続される副画素薄膜トランジスタと、ゲートが前記走査線に電気的に接続され、ソースが前記副画素薄膜トランジスタのドレインに電気的に接続され、ドレインが前記第2共有線に電気的に接続される共有薄膜トランジスタと、をさらに含む。
【0012】
さらに、各前記画素セルは、一端が前記第2共有線に電気的に接続され、他端が前記画素セルの副画素領域から隣り合う前記画素セルの主画素領域まで前記第1軸線に沿って延在する第3共有線をさらに含む。
【0013】
さらに、各前記画素セルは、一端が前記第1共通線に電気的に接続され、他端が前記画素セルの主画素領域から隣り合う前記画素セルの副画素領域まで前記第1軸線に沿って延在する第2共通線をさらに含む。
【0014】
さらに、前記主画素領域内の前記第3共有線が前記第1幹電極に対応して設けられ、前記副画素領域内の前記第3共有線が前記第2幹電極に対応して設けられる。
【0015】
さらに、前記主画素領域内の前記第2共通線が前記第1幹電極に対応して設けられ、前記副画素領域内の前記第2共通線が前記第2幹電極に対応して設けられる。
【0016】
上記の問題点を解消するために、本発明は、本発明に係るアレイ基板と、前記アレイ基板に対応して設けられるカラーフィルタ基板と、前記アレイ基板と前記カラーフィルタ基板との間に設けられる液晶層とを含む表示パネルを提供する。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、第1共有線を前記データ線の下方に対応して設けて、第1共有線により前記データ線の電界を遮蔽し、第1共有線により前記データ線と前記第1共通線との間の結合作用を軽減し、さらに第1共通線の変動によるデータ線へのクロストークを軽減し、従来技術においてA comを用いてデータ線の横電界を遮蔽することにより、表示パネルの開口率が低下することを防止する。本発明は、第1共通線の第1中心軸と前記データ線の第2中心軸とを重ね合わせることによって、従来技術における第1共有線が前記主画素領域及び副画素領域を縦断することを防止し、画素セルの開口率及び透過率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本発明の実施例の技術的手段をより明確に説明するために、以下の実施例の説明で必要となる添付図面を簡単に紹介し、以下の説明における図面は、本発明の幾つかの実施例に過ぎなく、当業者にとっては創造的努力なしにこれらの図面から他の図面を導き出すこともできることは明らかである。
【
図1】
図1は従来技術のアレイ基板の画素セルを示す平面模式図である。
【
図3】
図3は本発明の実施例1のアレイ基板を示す平面模式図である。
【
図4】
図4は本発明の実施例1のアレイ基板の画素セルを示す平面模式図である。
【
図6】
図6は本発明の実施例1のアレイ基板の駆動回路図である。
【
図7】
図7は本発明の実施例1のアレイ基板の2つの画素セルを示す部分平面模式図である。
【
図8】
図8は本発明の実施例2のアレイ基板の画素セルを示す平面模式図である。
【
図9】
図9は本発明の実施例2のアレイ基板の2つの画素セルを示す部分平面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明することにより、当業者に本発明の技術内容を十分に紹介し、本発明が実施できることを例として示し、本発明が開示された技術内容をより明確にすることにより、当業者が本発明をどのように実施するかをより容易に理解することができるようにする。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態の実施例によって具現化されてもよく、本発明の保護範囲は、本明細書に言及される実施例に限定されるものではない。以下の実施例の説明は、本発明の範囲を限定するためのものではない。
【0020】
[上]、[下]、[前]、[後]、[左]、[右]、[内]、[外]、「側面]などの本発明で言及された方向の用語は、図面における方向に過ぎず、本明細書で使用された方向の用語は、本発明の保護範囲を限定するためのものではなく、本発明を解釈し説明するためのものである。
【0021】
図面において、同一の構成要素は同一の符号で表され、各同様の構成又は機能を有する構成要素は同様の符号で表される。また、図面に示された各構成要素の寸法及び厚さは、説明の便宜のために任意に示されたものであり、本発明が各構成要素の寸法及び厚さを限定するものではない。
【実施例1】
【0022】
本実施例は、表示パネルを提供する。前記表示パネルは、アレイ基板100、前記アレイ基板100に対応して設けられるカラーフィルタ基板、及び前記アレイ基板100と前記カラーフィルタ基板との間に設けられる液晶層を含む。
【0023】
図3に示すように、前記アレイ基板100は、基板101と、前記基板101上にアレイ状に配列される複数の画素セル102とを含む。
基板101の材質がガラス、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート及びポリエチレンナフタレートの1種以上であるため、基板101は優れた耐衝撃性を有して、表示パネルを効果的に保護することができる。
【0024】
図4に示すように、各前記画素セル102は、主画素領域1021と副画素領域1022とに分けられる。各前記画素セル102は、データ線1、走査線2、第1共有線3、第2共有線4、第1共通線5、主画素電極6、副画素電極7、主画素薄膜トランジスタ8、副画素薄膜トランジスタ9、共有薄膜トランジスタ10及び第3共有線11を含む。
【0025】
図3、
図4及び
図5に示すように、データ線1が前記基板101に設けられる。本実施例において、前記データ線1の材質が金属である。他の実施例において、前記データ線1の材質が他の導電性材料であってもよい。例えば、合金、金属材料の窒化物、金属材料の酸化物、金属材料の酸窒化物、又は金属材料と他の導電性材料との積層体、又は他の適切な材料である。
【0026】
図3、
図4に示すように、走査線2は、前記主画素領域1021と前記副画素領域1022との間に設けられて、前記データ線1と互いに交差して設けられる。即ち、前記データ線1の延在方向と走査線2の延在方向とは平行ではない。本実施例において、前記データ線1の延在方向と走査線2の延在方向とは互いに直交する。本実施例において、前記走査線2の材質が金属である。他の実施例において、前記走査線2の材質が他の導電性材料であってもよい。例えば、合金、金属材料の窒化物、金属材料の酸化物、金属材料の酸窒化物、又は金属材料と他の導電性材料との積層体、又は他の適切な材料である。
【0027】
図3、
図4及び
図5に示すように、前記第1共有線3が前記基板101と前記データ線1との間に設けられて、前記データ線1と平行である。本実施例において、前記第1共有線3の材質が金属である。他の実施例において、前記第1共有線3の材質が他の導電性材料であってもよい。例えば、合金、金属材料の窒化物、金属材料の酸化物、金属材料の酸窒化物、又は金属材料と他の導電性材料との積層体、又は他の適切な材料である。
【0028】
第1共有線3により前記データ線1の電界を遮蔽し、第1共有線3により前記データ線1と前記第1共通線5との間の結合作用を軽減し、さらに第1共通線5の変動によるデータ線1へのクロストークを軽減する。従来技術においてA comを用いてデータ線の横電界を遮蔽することにより、表示パネルの開口率が低下するという問題を防止する。
【0029】
図3、
図4及び
図5に示すように、前記第1共有線3は前記データ線1と平行である第1中心軸12を有し、前記第1中心軸12が対称軸である。前記データ線1は前記第1共有線3と平行である第2中心軸13を有し、前記第2中心軸13が対称軸である。前記第1中心軸12と前記第2中心軸13とは互いに重なり合っている。第1共有線3の第1中心軸12と前記データ線1の第2中心軸13とを重ね合わせることによって、従来技術における第1共有線3が前記主画素領域1021及び副画素領域1022を縦断することを防止し、アレイ基板100の開口率及び透過率を向上させる。
【0030】
図7に示すように、各前記第1共有線3は、一端が前記第2共有線4に電気的に接続され、他端が前記画素セル102の副画素領域1022から隣り合う前記画素セル102の主画素領域1021まで前記第1軸線1011に沿って延在する。
【0031】
図4、
図5に示すように、前記第1共有線3の幅が均等に設けられ、前記データ線1の幅が均等に設けられ、前記第1共有線3の幅が前記データ線1の幅以上である。具体的には、前記第1共有線3の幅と前記データ線1の幅との差の範囲が0~15μmである。前記第1共有線3の幅と前記データ線1の幅との差が小さい場合には、第1共有線3がデータ線1の電界を遮蔽する効果が低くなり、前記第1共有線3の幅と前記データ線1の幅との差が15μmより大きい場合には、第1共有線3がアレイ基板100の開口面積を占有し、アレイ基板100の開口率及び透過率を低下させる。
【0032】
図5に示すように、前記第1共有線3と前記データ線1との間に絶縁層14がさらに設けられる。前記絶縁層14は、主に第1共有線3とデータ線1との接触による短絡現象を防止するためのものである。絶縁層14の材質がSiO
2、SiNxの1種又は複数種を用いてもよい。
【0033】
図3、
図4に示すように、前記第2共有線4は、前記走査線2と平行であって、前記走査線2と前記副画素領域1022との間に設けられて、前記走査線2と離間して設けられる。本実施例において、前記第2共有線4の材質が金属である。他の実施例において、前記第2共有線4の材質が他の導電性材料であってもよい。例えば、合金、金属材料の窒化物、金属材料の酸化物、金属材料の酸窒化物、又は金属材料と他の導電性材料との積層体、又は他の適切な材料である。
【0034】
図3、
図4に示すように、前記第1共通線5は、前記走査線2と平行であって、前記走査線2と前記主画素領域1021との間に設けられて、前記走査線2と離間して設けられる。本実施例において、前記第1共通線5の材質が金属である。他の実施例において、前記第1共通線5の材質が他の導電性材料であってもよい。例えば、合金、金属材料の窒化物、金属材料の酸化物、金属材料の酸窒化物、又は金属材料と他の導電性材料との積層体、又は他の適切な材料である。
【0035】
前記走査線2、前記第2共有線4、前記第1共通線5及び前記第1共有線3が同層に設けられる。本実施例において、前記走査線2、前記第2共有線4、前記第1共通線5及び前記第1共有線3の材質が同じであるため、一工程で同時に製造形成することができ、工程を節約し、製造コストを節約することができる。
【0036】
図4に示すように、主画素電極6は前記主画素領域1021内に設けられる。前記主画素電極6は前記データ線1と平行である第1幹電極61を含む。
【0037】
図4に示すように、副画素電極7は前記副画素領域1022内に設けられる。前記副画素電極7は前記データ線1と平行である第2幹電極71を含む。
【0038】
図4、
図6に示すように、前記主画素薄膜トランジスタ8(即ち
図4におけるT1)のゲートは前記走査線2(即ち
図4におけるGate)に電気的に接続され、前記主画素薄膜トランジスタ8(即ち
図4におけるT1)のソースは前記データ線1(即ち
図4におけるData)に電気的に接続され、前記主画素薄膜トランジスタ8(即ち
図4におけるT1)のドレインは前記主画素電極6に電気的に接続される。
【0039】
図4、
図6に示すように、前記副画素薄膜トランジスタ9(即ち
図4におけるT2)のゲートが前記走査線2(即ち
図4におけるGate)に電気的に接続され、前記副画素薄膜トランジスタ9(即ち
図4におけるT2)のソースが前記データ線1(即ち
図4におけるData)に電気的に接続され、前記副画素薄膜トランジスタ9(即ち
図4におけるT2)のドレインが前記副画素電極7に電気的に接続される。
【0040】
図4、
図6に示すように、前記共有薄膜トランジスタ10(即ち
図4におけるT3)のゲートが前記走査線2(即ち
図4におけるGate)に電気的に接続され、前記共有薄膜トランジスタ10(即ち
図4におけるT3)のソースが前記副画素薄膜トランジスタ9(即ち
図4におけるT2)のドレインに電気的に接続され、前記共有薄膜トランジスタ10(即ち
図4におけるT3)のドレインが前記第2共有線4に電気的に接続される。
【0041】
前記主画素薄膜トランジスタ8のゲート、前記副画素薄膜トランジスタ9のゲート及び前記共有薄膜トランジスタ10のゲートが、同一の前記走査線2に電気的に接続され、前記主画素薄膜トランジスタ8のソース及び前記副画素薄膜トランジスタ9のソースが、同一の前記データ線1に電気的に接続される。
【0042】
図7に示すように、第3共有線11は、一端が前記第2共有線4に電気的に接続され、他端が前記画素セル102の副画素領域1022から隣り合う前記画素セル102の主画素領域1021まで前記第1軸線1011に沿って延在する。
【0043】
図4に示すように、前記主画素領域1021内の前記第3共有線11が前記第1幹電極61に対応して設けられ、前記副画素領域1022内の前記第3共有線11が前記第2幹電極71に対応して設けられる。これにより、アレイ基板100の光透過面積を余分に占有することを防止し、アレイ基板100の開口率を向上させることができる。
【実施例2】
【0044】
図8、
図9に示すように、実施例2は、実施例1の技術的特徴の大部分を含み、実施例1の第3共有線11を除去し、実施例1の第3共有線11の位置に第2共通線15を設けた点で実施例1と異なる。
【0045】
図8、
図9に示すように、第2共通線15は、一端が前記第1共通線5に電気的に接続され、他端が前記画素セル102の主画素領域1021から隣り合う前記画素セル102の副画素領域1022まで前記第1軸線1011に沿って延在する。
【0046】
図8に示すように、前記主画素領域1021内の前記第2共通線15が前記第1幹電極61に対応して設けられ、前記副画素領域1022内の前記第2共通線15が前記第2幹電極71に対応して設けられる。これにより、アレイ基板100の光透過面積を余分に占有することを防止し、アレイ基板100の開口率を向上させることができる。
【0047】
第1共有線3により前記データ線1の電界を遮蔽し、第1共有線3により前記データ線1と前記第1共通線5との間の結合作用を軽減し、さらに第1共通線5の変動によるデータ線1へのクロストークを軽減する。第1共有線3の第1中心軸12と前記データ線1の第2中心軸13とを重ね合わせることによって、従来技術における第1共有線3が前記主画素領域1021及び副画素領域1022を縦断することを防止し、アレイ基板100の開口率及び透過率を向上させる。
【0048】
以上、本発明に係るアレイ基板及び表示パネルについて詳細に説明したが、本明細書では具体的な実施例を用いて本発明の原理及び実施形態について説明したが、以上の実施例の説明は本発明の方法及びその核心的な思想を理解するためのものに過ぎず、一方、当業者であれば、本発明の構想に基づき、具体的な実施形態及び適用範囲に変更を加えることがあり、要約すると、本明細書の内容は本発明を限定するものとして理解されるべきではない。
【符号の説明】
【0049】
100 アレイ基板、101 基板、102 画素セル、1021 主画素領域、1022 副画素領域、1 データ線、2 走査線、3 第1共有線、4 第2共有線、5 第1共通線、6 主画素電極、7 副画素電極、8 主画素薄膜トランジスタ、9 副画素薄膜トランジスタ、10 共有薄膜トランジスタ、11 第3共有線、12 第1中心軸、13 第2中心軸、14 絶縁層、15 第2共通線、61 第1幹電極、71 第2幹電極。
【国際調査報告】