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特表2023-550869医療デバイスの導入器を人体に固定するためのデバイスおよびその方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-06
(54)【発明の名称】医療デバイスの導入器を人体に固定するためのデバイスおよびその方法
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/02 20060101AFI20231129BHJP
   A61B 90/50 20160101ALI20231129BHJP
【FI】
A61M25/02 502
A61B90/50
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023519534
(86)(22)【出願日】2021-09-29
(85)【翻訳文提出日】2023-05-29
(86)【国際出願番号】 EP2021076768
(87)【国際公開番号】W WO2022069529
(87)【国際公開日】2022-04-07
(31)【優先権主張番号】20306113.0
(32)【優先日】2020-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】509228260
【氏名又は名称】ユニヴェルシテ・ドゥ・ストラスブール
(71)【出願人】
【識別番号】505257372
【氏名又は名称】オピトー・ユニヴェルシテール・ドゥ・ストラスブール
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ナビル・シャクフェ
(72)【発明者】
【氏名】ニコル・ノイマン
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA05
4C267AA14
4C267AA33
4C267BB18
4C267BB19
4C267BB20
4C267BB24
4C267CC01
4C267GG14
(57)【要約】
この固定デバイス(10)は、患者上に保持される支持体(14)と、支持体(14)に装着される接続アセンブリ(18)と、接続アセンブリ(18)に取り付けられたクリップ(16)を受容する導入器(12)であって、クリップ(16)が、長手方向軸(B)に沿って延在する中央通路(60)と、導入器(12)を挿入するための長手方向開口部(62)と、を画定する、導入器(12)と、導入器(12)をクリップ(16)内の適所に保持するための保持システム(20)と、を備える。保持システム(20)は、導入器(12)を固定するための少なくとも1つの可逆的ロックパッド(88)を含み、保持システム(20)は、解放構成から、適所に導入器(12)をロックするための構成に変更することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療デバイスの導入器(12)を人体に固定するための固定デバイス(10)であって、
-患者上に、または患者に対して保持されるように意図された支持体(14)と、
-前記支持体(14)に装着される接続アセンブリ(18)と、
-前記支持体(14)上に装着するために前記接続アセンブリ(18)に取り付けられた前記導入器(12)の受容クリップ(16)であって、前記クリップ(16)が、長手方向軸(B)に沿って延在する中央通路(60)と、前記導入器(12)を前記中央通路(60)に挿入するための長手方向開口部(62)と、を画定する、受容クリップ(16)と、
-前記導入器(12)を前記クリップ(16)内の適所に保持するための保持システム(20)と、
を備え、
前記保持システム(20)が、前記導入器(12)のための少なくとも1つの可逆的ロックパッド(88)を含み、前記保持システム(20)が、前記中央通路(60)内の前記導入器(12)の位置決め、変位、および除去のための解放構成から、前記中央通路(60)内の適所に前記導入器(12)をロックするための構成に変更することができることを特徴とする、固定デバイス。
【請求項2】
前記ロックパッド(88)が、母線に沿って分割されたスリーブを含む、請求項1に記載の固定デバイス。
【請求項3】
前記ロックパッド(88)が、変形可能な材料のブロック、または変形可能な材料を含むバッグから形成される、請求項1または2に記載の固定デバイス。
【請求項4】
前記保持システム(20)が、前記パッド(88)の膨張および収縮を制御する前記パッド(88)のための膨張システム(116)を備える、請求項1または2に記載の固定デバイス。
【請求項5】
前記クリップ(16)と前記支持体(14)との間の前記接続アセンブリ(18)が、ボール(64)と、前記ボール(64)を受けるボールジョイント(54)と、を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の固定デバイス。
【請求項6】
前記支持体(14)が、バー(36)を含み、前記受容クリップ(16)が、前記接続アセンブリ(18)によって前記支持体(14)の前記バー(36)に装着される、請求項1から5のいずれか一項に記載の固定デバイス。
【請求項7】
前記受容クリップ(16)が、前記支持体(14)の前記バー(36)に沿って摺動可能に装着される、請求項6に記載の固定デバイス。
【請求項8】
前記バー(36)が、伸長可能であり、前記バー(36)の長さが、調整可能である、請求項6または7に記載の固定デバイス。
【請求項9】
前記支持体(14)が、前記支持体(14)の高さを高くするために前記バー(36)に取り付けられた少なくとも1つの追加部品(146)を含む、請求項6から8のいずれか一項に記載の固定デバイス。
【請求項10】
前記支持体(14)が、スペーサ(106)を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の固定デバイス。
【請求項11】
前記支持体(14)が、パッチ(34)を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の固定デバイス。
【請求項12】
前記受容クリップ(16)が、開位置と閉位置との間で変形可能なスリーブ(66)を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の固定デバイス。
【請求項13】
前記受容クリップ(16)が、前記変形可能なスリーブ(66)をクランプおよび/またはアンクランプするための機構(68)を含む、請求項12に記載の固定デバイス。
【請求項14】
前記変形可能なスリーブ(66)の前記クランプ機構(68)が、切欠システム、トグルシステム、またはクランプシステムを備える、請求項13に記載の固定デバイス。
【請求項15】
前記受容クリップ(16)および前記支持体(14)から離れたガイド固定システム(22)と、有利には、前記ガイド固定システム(22)を前記支持体(14)または前記受容クリップ(16)に接続する可撓性リンク(94)と、を備える、請求項1から14のいずれか一項に記載の固定デバイス。
【請求項16】
前記ガイド固定システム(22)が、ガイド(24)を受けるためのスロット(96)を画定するパッチ(92)に取り付けられた保持ブロック(90)を備える、請求項15に記載の固定デバイス。
【請求項17】
前記支持体(14)が、滅菌野、関節アーム、または剛性シェルを含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の固定デバイス。
【請求項18】
人体の外部で実施される医療デバイスの導入器(12)を固定するための方法であって、
患者に、または患者に対し予め固定される支持体(14)と、前記支持体(14)に装着される前記導入器(12)を受けるためのクリップ(16)と、を備える固定デバイス(10)を提供するステップであって、前記クリップ(16)が、長手方向軸(B)に沿って延在する中央通路(60)と、前記導入器(12)を前記中央通路(60)に挿入するための長手方向開口部(62)と、を画定し、前記固定デバイス(10)が、前記導入器(12)を前記クリップ(16)内の適所に保持するための保持システム(20)を備え、前記保持システム(20)が、前記導入器(12)のための少なくとも1つの可逆的ロックパッド(88)を含む、ステップと、
前記長手方向開口部(62)を通る前記中央通路(60)内の前記導入器(12)を位置決めするステップと、
前記ロックパッド(88)を、前記導入器(12)を前記中央通路(60)内に配置する間に、解放構成から、前記導入器(12)を前記中央通路(60)内の適所にロックする構成に可逆的に移すステップと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療デバイスの導入器を人体に固定するためのデバイスであって、
患者上に、または患者に対して保持されるように意図された支持体と、
支持体に装着される接続アセンブリと、
支持体上に装着するために接続アセンブリに取り付けられた導入器の受容クリップであって、クリップが、長手方向軸に沿って延在する中央通路と、導入器を中央通路に挿入するための長手方向開口部と、を画定する、受容クリップと、
導入器をクリップ内の適所に保持するためのシステムと
を備える、デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
人体に導入される医療デバイスは、例えば、ステントまたはエンドバルブ(endovalve)によって形成されるインプラントと、インプラント送達ツールと、である。
【0003】
ステントは、例えば、血管が部分的に閉塞している場合に血管の壁を修復および支持するため、または動脈瘤をブリッジするために使用される。エンドバルブは、疾患または欠陥のある生来の弁を置換するために使用される。
【0004】
この目的のために、インプラントを運ぶ治療デバイスは、特に高齢者または衰弱した患者の手術のリスクを最小限に抑えるために、患者の胸部を外科的に開くことを避け、したがって管腔内経路によって導入されることが好ましい。
【0005】
治療デバイスが大動脈などの血管を通ってその移植部位に導かれる場合、患者の鼠径部を切開することによって、大腿動脈などの導入血管を通って血流に導入されることが知られている。
【0006】
頸動脈、上肢の動脈および静脈、または頸静脈などの他の導入血管も、最終移植部位に応じて使用される。
【0007】
次いで、導入器は、治療デバイスを、身体の外側から導入血管を通って、大きい直径の別の血管にガイドする必要がある。導入される治療デバイスによれば、導入器は、例えば4F~26F(すなわち、1.3mm~8.7 mm)の範囲の直径を有し得る。
【0008】
導入器は、治療デバイスの周りの封止による圧力下で、血液が患者から逆流することを防止する封止弁を有する。
【0009】
導入器を介して治療デバイスを導入するプロセス中、導入器が導入血管の外側に移動する危険性が常にある。この危険性は、例えばステントまたはカテーテルなどのデバイスが導入器の内部か除去されたとき、または導入器内のパルス血流の圧力が高すぎるときに起こり得る。
【0010】
血管の外側での導入器のこの移動は、導入器を完全に排出し、患者が穿刺部位から出血する可能性がある。
【0011】
加えて、血管の外側での導入器の移動により、導入器が跳ね返り、患者内での医療デバイスの不適切な位置決めにつながる可能性がある。
【0012】
したがって、患者に対する危険性を最小限に抑えるために、導入器が移動しないように、導入器を固定することが必要である。
【0013】
通常、外科的処置全体を通して導入器を所望の位置に手動で保持するために、オペレータが手伝うことが知られている。しかし、外科的処置は数時間続くことがあり、オペレータの疲労が原因で動く危険性がある。更に、処置全体を通して、患者内の医療デバイスの位置決めを検証するために放射線画像を撮影する。導入器を保持するオペレータは、X線機器からの放射線放出源に近接したままであり、これはオペレータに有害である。
【0014】
導入器を縫合して患者に固定することも知られている。しかしながら、この解決策は、処置中に導入器の位置を適合させることができない。更に、この解決策は、患者を、追加的に縫合糸で縫う必要がある。
【0015】
導入器の移動を回避するために、例えば特許文献1で、導入器を、患者の皮膚に接着されたパッチに縫い付けることも知られている。しかしながら、この解決策は、処置中に、パッチを変更して導入器全体を移動させることなく、導入器の位置を適合することができず、これには患者にとって更なる危険性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】国際公開第2005/081882号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明の1つの目的は、導入器を確実に所望の固定位置に保持し、患者に更なるリスクを生じさせることなく、外科的処置中に、この位置の適合を可能にする、導入器を固定するためのシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
この目的のために、本発明は、その目的として、医療デバイスの導入器を人体に固定するためのデバイスを有し、固定システムは、導入器のための少なくとも1つの可逆的ロックパッドを含み、固定システムは、中央通路内の導入器の位置決め、変位、および除去のための解放構成から、中央通路内の適所に導入器をロックするための構成に変更することができることを特徴とする。
【0019】
本発明による固定デバイスは、単独で、または任意の技術的に実行可能な組合せで、以下の特徴の1以上を含むことができる。
-ロックパッドは、母線に沿って分割されたスリーブを含む。
-ロックパッドは、変形可能な材料のブロック、または変形可能な材料を含むバッグから形成される。
-保持システムは、パッドの膨張および収縮を制御するパッドのための膨張システムを備える。
-クリップと支持体との間の接続アセンブリは、ボールと、ボールを受けるボールジョイントと、を含む。
-クリップは、バーを含み、その受容クリップは、接続アセンブリによって支持体バーに装着される。
-受容クリップは、支持体のバーに沿って摺動可能に装着される。
-バーは伸長可能であり、バーの長さは調整可能である。
-支持体は、支持体の高さを高くするためにバーに取り付けられた少なくとも1つの追加部品を含む。
-支持体は、スペーサを含む。
-支持体は、パッチを含む。
-受容クリップは、開位置と閉位置との間で変形可能なスリーブを含む。
-受容クリップは、変形可能なスリーブをクランプおよび/またはアンクランプする機構を含む。
-変形可能なスリーブのクランプ機構は、切欠システム、トグルシステム、またはクランプシステムを備える。
-それは、受容クリップおよび支持体から離れたガイド固定システムと、有利には、ガイド固定システムを支持体または受容クリップに接続する可撓性リンクと、を備える。
-ガイド固定システムは、ガイドを受けるためのスロットを画定するパッチに取り付けられた保持ブロックを備える。
【0020】
本発明はまた、その目的として、人体の外部で実施される医療デバイスの導入器を固定するための方法を有し、方法は、
-患者に予め固定される支持体と、支持体に装着される導入器を受けるためのクリップと、を備える固定デバイスを提供するステップであって、クリップが、長手方向軸に沿って延在する中央通路と、導入器を中央通路に挿入するための長手方向開口部と、を画定し、固定デバイスが、導入器をクリップ内の適所に保持するためのシステムを含み、保持システムが、導入器のための少なくとも1つの可逆的ロックパッドを含む、ステップと、
-長手方向開口部を通る中央通路内の導入器を位置決めするステップと、
-ロックパッドを、導入器を中央通路内に配置する間に、解放構成から、導入器を中央通路内の適所にロックする構成に可逆的にシフトさせるステップと、
を含む。
【0021】
本発明は、例としてのみ与えられ、添付の図面を参照して行われる以下の説明から好適に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】医療デバイスの導入器を人体に固定するための第1のデバイスの斜視図である。
図2図1の固定デバイスの受容クリップ、接続アセンブリ、および保持システムの斜視図である。
図3図1の固定デバイスの支持体および接続アセンブリの斜視図である。
図4】本発明による第2の固定デバイスの斜視図である。
図5図4の固定デバイスの支持体バー、受容クリップ、接続アセンブリおよび保持システムの斜視図である。
図6】本発明による第3の固定デバイスの受容クリップ、接続アセンブリ、および保持システムの斜視図である。
図7】本発明による第4の固定デバイスの受容クリップ、接続アセンブリ、および保持システムの斜視図である。
図8】本発明による第5の固定デバイスの受容クリップ、接続アセンブリ、および保持システムの斜視図である。
図9】固定デバイスの接続アセンブリと支持体との間に備えられる代替的な中間部品の斜視図である。
図10図7の代替的な第4の固定デバイスの斜視図である。
図11】本発明の他の実施形態による固定デバイスの斜視図である。
図12】本発明の他の実施形態による固定デバイスの斜視図である。
図13】本発明の他の実施形態による固定デバイスの斜視図である。
図14】本発明の他の実施形態による固定デバイスの斜視図である。
図15】本発明の他の実施形態による固定デバイスの斜視図である。
図16】本発明の他の実施形態による固定デバイスの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は、人体への医療デバイスの導入器12のための固定デバイス10を示す。
【0024】
図1に見られるように、固定デバイス10は、支持体14と、導入器12を受けるためのクリップ16と、支持体14を受容クリップ16に接続する接続アセンブリ18と、導入器12をクリップ16内の適所に保持するための解放可能保持システム20と、を備える。有利には、固定デバイス10は、外科ガイド24を固定するためのシステム22を含む。
【0025】
「解放可能」とは、保持システム20が、導入器12を適所にしっかりと保持する、導入器12のロック構成から、導入器12が少なくとも軸に沿って並進移動し得る解放構成に移り得ることを意味する。
【0026】
導入器12は、中空導入器チップ26と、医療デバイスを導入血管内にガイドするための実質剛性管28、とを備える。
【0027】
チップ26は、剛性管状処理本体30と、本体30内に配置される封止弁32と、を備える。外科ガイド24を導入器12に導入し、次いで外科ガイド24に装着された医療デバイスを導入するために、弁32は開くことができる。これは、ガイド24の周りを封止するために閉じることができる。
【0028】
血管内をナビゲートするように意図された外科ガイド24は、人体の外側に位置するチップ26の近位点から、人体の内側に位置するチップ26の遠位点まで管28の母線に従って導入される。外科ガイド24は、例えば0.1mm~3mmの間の小径ワイヤで作られる。
【0029】
図1に示すように、支持体14は、接着パッチ34と、パッチ34に対して横方向に固定されるバー36と、を備える。支持体14は、外科的処置全体を通して患者の身体上に固定点を画定するために、切開部の近くで患者に固定されるように意図されている。
【0030】
接着パッチ34は、平坦な馬蹄形の接着要素である。パッチ34は、患者の皮膚への接着に適した第1の非接着性上面40および第2の接着性下面42を画定する。
【0031】
図3に示すように、バー36は、長手方向軸Aに沿って延在する矩形断面の直線片である。バー36は、上面44、下面46、および2つの側面48を画定する。バー36の下面46は、パッチ34の上面40に固定される。
【0032】
バー36は、好ましくは使い捨ての金属またはプラスチックバーである。
【0033】
接続アセンブリ18は、バー36に接続されるクランプ52と、クリップ16に接続されるボールジョイント54と、を備える。
【0034】
クランプ52は、バー36に固定可能なU字状のジャンパである。クランプ52は、バー36に装着され、バー36に沿って長手方向軸Aに従って並進移動可能である。
【0035】
クランプ52はまた、締結ネジ58または他の締結システムを受け得るネジ穴56を、クランプ52の側面の一方に備える。
【0036】
締結ネジ58をネジ穴56に締め付けることにより、バー36に沿ったクランプ52の位置が固定される。
【0037】
有利には、締結ネジ58は、取り外しの際に失わないように、例えばプラスチック製のネジ接続部59によってクランプ52に接続される。
【0038】
図2に示すように、受容クリップ16は、長手方向軸Bに沿って延在する中央通路60と、導入器12を中央通路60に挿入するための長手方向開口部62とを、その長手方向端部で開口する長手方向スロットの形態で画定する。
【0039】
図1では、バー36の長手方向軸A、および中央通路60の長手方向軸Bは、実質的に垂直である。
【0040】
受容クリップ16は、接続アセンブリ18内で受けられるボール64と、変形可能なスリーブ66と、変形可能なスリーブ66を解放するための機構68と、を備える。
【0041】
ボール64は、接続アセンブリ18のボールジョイント54内に固定され、したがってクリップ16と支持体14とをボールソケット接続で接続する。このボールソケット接続で、患者の身体に固定された支持体14に対して、クリップ16、したがって導入器12を方向付けることができる。
【0042】
スリーブ66は、中央通路60周りに延在し、長手方向開口部62の両側で第1の長手方向縁部70および第2の長手方向縁部72を画定する。
【0043】
スリーブ66は、開位置と閉位置との間で変形可能である。
【0044】
閉位置では、スリーブ66の第1の縁部70および第2の縁部72は、互いに隣接し、かつ/または互いに接触しているため、長手方向開口部62が狭くなり、したがって、導入器12を中央通路60に挿入すること、または導入器12を中央通路60から除去することが不可能になる。この例では、閉位置は静止位置である。
【0045】
開位置では、スリーブ66の第1の縁部70および第2の縁部72は、互いに離れているので、長手方向開口部62を開放させ、したがって、導入器12を中央通路60に挿入して移動させること、または、導入器12を中央通路60から長手方向開口部62を通って引き出すことを可能にする。
【0046】
解放機構68は、スリーブ66を閉位置から開位置に移動させるように施術者によって動作可能である。
【0047】
この例では、解放機構68は、スリーブ66の第1の縁部70に回転可能に装着される第1の顎部74と、スリーブ66の第2の縁部72に回転可能に装着される第2の顎部76と、を備える。
【0048】
2つの顎部74、76は、B軸に平行な軸回りで、スリーブ66に対して回転するようにヒンジ止めされる。顎部74、76が互いに押し付けられると、それらは、後述するように、第1の縁部72を第2の縁部74から離れるように移動させ、保持システム20を開いて導入器12を解放することができる。
【0049】
導入器12をクリップ16内に保持するための保持システム20は、受容クリップ16のスリーブ66内に固定的に装着され、スリーブ66の内面に付けられる。これは、中央通路60内に延在する。
【0050】
保持システム20は、中央通路82を画定し、この中央通路は、中央通路60の長手方向軸Bに沿って延在し、クリップ16の中央通路60よりも小さい直径である。保持システム20はまた、クリップ16の長手方向開口部62と連続して、導入器12を中央通路82に挿入するための長手方向開口部86を画定する。
【0051】
この例では、保持システム20は、母線に沿って分割された円筒スリーブ形状を呈するロックパッド88を備える。
【0052】
ロックパッド88は、導入器12を受けて、導入器12を中央通路82内にクランプし、それを適所に保持することができる。これは、特に中央通路82の軸に沿った並進において、導入器12を部分的に解放するように変形することができる。
【0053】
したがって、保持システム20は、ロックパッド88が導入器12とスリーブ66の内側との間で圧縮されるロック構成と、導入器12が少なくとも中央通路82内で並進移動可能である解放構成と、を呈する。
【0054】
有利には、導入器12が中央通路82内で滑ることを防止し、通常、動脈内で好適に滑り得ることに関連する導入器の親水性処理に対抗するために、ロックパッド88の表面テクスチャは粗くなっている。
【0055】
ロックパッド88は、例えば、シリコーン、ゴム、PVCなどのエラストマー材料から一体に作製されるか、または変形可能な材料、例えば水、油、ゼラチンまたは液体シリコーンを含む、例えばプラスチックのパウチで作製される。
【0056】
図1に示すように、ガイド24の固定システム22は、接着パッチ92に固定された保持ブロック90と、支持体14に接続するための可撓性リンク94と、を備える。
【0057】
保持ブロック90は、ガイド24を受けるためのスロット96を画定する。スロット96は、対応するガイド24の直径に応じて0.1mm~3mmの直径を有する。
【0058】
有利には、保持ブロック90は発泡体で作られる。
【0059】
接着パッチ92は、非接着性上面98および接着性下面100を画定する、ここでは円形の平坦な接着要素である。保持ブロック90は、接着パッチ92の上面98に、例えば、接着により固定される。接着パッチ92の下面100は、患者に接着される。
【0060】
固定システム22は、患者に固定され、支持体14に対して変位し、これにより、ガイド24を受けるためのスロット96は、受容クリップ16の長手方向軸Bに沿って実質的に延在する。
【0061】
可撓性リンク94は、有利には、一端がバー36上のリング102に固定され、他端が保持ブロック90上のリング104に固定されたボールカラーである。
【0062】
ここで、前述の固定デバイス10に医療デバイス導入器12を固定する方法について説明する。
【0063】
図1を参照すると、外科ガイド24を、最初に患者の所望の位置に挿入する。
【0064】
次いで、導入器12を、外科ガイド24上に係合することによって位置決めする。管28は、チップ26が患者の外側に残った状態で、患者に部分的に挿入される。
【0065】
次いで、導入器12から突出する外科ガイド24の部分は、保持ブロック90のスロット96に挿入され、ひいては導入器12の所望の中心軸を画定する。
【0066】
接続アセンブリ18によって、受容クリップ16が装着される支持体14は、次いで、施術者の作業空間を妨げることなく、パッチ34の接着性下面42を、挿入切開部に近い患者の皮膚の表面に接着することによって、患者に固定される。
【0067】
次いで、導入器12は、長手方向開口部62、86を通って中央通路82に挿入される。開口部62、86を通過する間、導入器12は、第1の縁部70を第2の縁部72から押し離し、スリーブ66を開放位置に通過させ、パッド88を解放構成にする。導入器12が、通路60に到達すると、スリーブ66は、自発的にその閉位置に戻り、パッド88は、導入器12をクランプするそのロック構成に移る。
【0068】
次いで、受容クリップ16は、バー36に沿って長手方向軸Aに従って並進移動され、接続アセンブリ18に接続されたボールジョイント64によって方向付けられ、それにより、受容クリップ16の長手方向軸Bは、導入器12の所望の中心軸と一致する。
【0069】
次いで、一方の側で支持体14に取り付けられ、他方の側で保持ブロック90に取り付けられる可撓性リンク94がピンと張られ、ガイド24の受容スロット96が、中央通路60の長手方向軸Bに平行な方向に従って延在するように、パッチ92の接着性下面100は、患者の皮膚に接着される。
【0070】
この構成では、ロックパッド88はロック構成にある。ロックパッド88は、導入器12とスリーブ66の内側との間で圧縮され、それによって、導入器12をクリップ16の中央通路60内の適所に保持する。
【0071】
ここで、導入器12は所望の位置に固定される。次いで、導入器12内への医療デバイスの配置が実施される。
【0072】
処置中、必要に応じて、外科ガイド24に対して中心に留まりつつ、中央通路60内の導入器12の位置を調整することが可能である。
【0073】
施術者は、2つの顎部74、76を共に押圧する。したがって、スリーブ66は、第1の縁部70を第2の縁部72から離れて開位置に移動させるように変形される。したがって、ロックパッド88は、導入器12とスリーブ66の内側との間でもはや圧縮されない。ロックパッド88は、解放構成にある。したがって、導入器12を中央通路60内に移動させることができる。両方の顎部74、76が解放されると、スリーブ66は、その閉鎖位置に戻り、ロックパッド88は、導入器12とスリーブ66の内側との間で再び圧縮され、それによって導入器12は新しい位置にある。
【0074】
配置が完了すると、導入器12は、クリップ16および患者の身体から除去される。次いで、接着パッチ34、92を患者の皮膚から剥がす。
【0075】
したがって、本発明による固定デバイス10は、患者および医療従事者に対する危険性を最小限に抑えつつ、導入器12を所望の固定位置に保持する。
【0076】
更に、固定デバイス10内の導入器12の保持位置は、外科ガイド24によって画定された中心軸を中心としたままで、患者に更なる危険性を生じさせることなく、外科的処置中に容易に適合可能である。
【0077】
本発明によるデバイス10は、固定デバイス10を導入器12の異なる直径について使用し得るので、更に極めて汎用性がある。
【0078】
接着パッチ34、92の使用により、導入器12の固定方法は、例えば縫合とは異なり、患者の身体上に最小限の一時的な痕跡しか残さない。
【0079】
一代替形態では、固定デバイス10は、ガイド24を複数の点で固定するために、外科ガイド24の複数の固定システム22を含む。
【0080】
図4に示す一代替形態では、支持体14は開創器106を含む。バー36は、パッチ34に接着される代わりに開創器106に取り付けられる。
【0081】
開創器106は、挿入切開部の壁の一方を患者の身体に広げるための2つの対向する脚部108を含む。各脚部108は、切開部の縁部の一方を押圧して配置されるように意図された開創器パドル110を含む。
【0082】
図5に示すように、バー36は、開創器106の脚部108に取り付け得るフック112を各端部に含む。
【0083】
バー36は拡張可能であり、バー36の長さは調整可能である。
【0084】
有利には、バー36は、一方が他方の内部に入れ子式に装着される2つの部品111、113を備える。したがって、バー36の長さは調整可能であり、バー36のサイズを開創器106の脚部108の間隔に適合させることができる。
【0085】
開創器106を有する実施形態では、固定方法は、支持体14を患者の身体に固定するステップのみが先の実施形態の固定方法と異なる。
【0086】
実際、脚部108を広げた後、開創器パドル110の各々は、切開部の縁部の一方に対して固定される。したがって、開創器106は、患者の身体上に固定位置を画定することを可能にする。
【0087】
次いで、バー36の長さは、2つの部品111、113を互いに対して移動させることによって、開創器106の脚部108の間隔に応じて調整される。次いで、フック112は、開創器106の脚部108にクリップ留めされる。したがって、バー36は、支持体14を画定する開創器106に固定される。
【0088】
有利には、バー36は、外科的大腿骨開創器が以前に開いた経路を維持するように配置されるときに、金属製であるように選択される。
【0089】
一代替形態では、選択された開創器106は、開創器106の2つの脚部108間に既に装着されたバー36を有する使い捨て開創器である。したがって、使い捨て開創器は、それ自体で支持体14を画定する。
【0090】
図6に示す別の実施形態によれば、保持システム20のロックパッド88は、流体の注入によって膨張し得る少なくとも1つのバルーン114を備える。図6には、4つのバルーン114が示されている。
【0091】
有利には、バルーン114の外側のテクスチャは、滑りを防止するために粗くなっている。保持システム20は、例えば、弁120を通して、バルーン114内への流体の注入に適したシリンジ118を備える、バルーン114用の膨張システム116を備える。
【0092】
有利には、バルーン114に注入される流体は、水、油、ゼラチンまたは液体シリコーンである。
【0093】
バルーン114は、上述のパッドと同一の圧縮挙動を有する。
【0094】
膨張システム116は、圧力ボタン122によって制御される。ボタン122を押すと、弁120が開き、ポンプ118からバルーン114内に液体が注入され、バルーン114が膨張する。
【0095】
一代替形態(図示せず)では、機構68は、スリーブ66のためのクランプ機構である。スリーブ66は、閉位置での静止位置に保持されない。
【0096】
第1の顎部74は、切欠部を有し、第2の顎部76は、その切欠部との係合に適したストッパを含む。
【0097】
スリーブ66を閉位置に移動させるために、施術者は、第1の顎部74を上方に枢動させると同時に、第2の顎部76を上方に枢動させる。施術者は、2つの顎部74、76を接触させる。したがって、第2の顎部76の停止部は、第1の顎部74の切欠部と係合し、スリーブ66が開位置から閉位置に確実に移動する。
【0098】
図7に示す一実施形態では、スリーブ66のクランプ機構68は、顎部74、76を含まないが、第1の部分124および第2の部分126を備える切欠システムを画定する。
【0099】
クランプ機構68の第1の部分124は、スリーブ66の第1の縁部70を越えて延在し、その中に内歯を有する切欠部128を画定する。
【0100】
クランプ機構68の第2の部分126は、スリーブ66の第2の縁部72上に延在し、外歯を呈するタブ130を画定する。タブ130は、第1の部分124の切欠部128に面して延在し、切欠部128に挿入されるようになっている。
【0101】
第1の部分124をクランプ機構68の第2の部分126に向かって押圧することによってタブ130を切欠部128に挿入することにより、第1の縁部70がスリーブ66の第2の縁部72に接触し、したがってスリーブ66が閉位置に移動する。タブ130の外歯は、切欠部128の内歯と係合して、適所でのロックをもたらす。
【0102】
スリーブ66は、スリーブ66の長手方向軸に平行な方向に従って延在するヒンジ131を備える。有利には、ヒンジ131は、長手方向開口部62の正反対に延在する。
【0103】
図10に示すこの実施形態の代替例では、受容クリップ16は、導入器12の中空チップ26を受けることができる。
【0104】
有利には、スリーブ66は、切欠部152を呈し、この切欠部は、中空チップ26の管状本体30の内側に配置された封止弁32に接続された、流体を導入するパイプ154の通過に適している。
【0105】
図8に示す別の実施形態によれば、スリーブ66のクランプ機構68は、第1の部分132および第2の部分134を備えるトグルシステムを画定する。
【0106】
第1の部分132は、トグルを画定し、スリーブ66の第1の縁部70上で軸Bに平行に回転するように装着される関節レバー136と、軸Bに平行な軸回りに、レバー136に関節接合された接続ロッド138と、を備える。接続ロッド138は、軸Bに平行に延在する横材の形態の閉鎖リンク140をその端部に含む。
【0107】
第2の部分134は、スリーブ66の第2の縁部72に固定的に装着され、閉鎖リンク140を受け得るフック144を画定する。
【0108】
第1の部分132は、スリーブ66の第1の縁部70上に緩く延在する第1の自由位置と、図8に示すように、閉鎖リンク140がフック144内にロックされ、レバー136が上方位置にある第2の部分との第2の係合位置と、閉鎖リンク140がフック144内にロックされ、レバー136が下方位置にある第3の位置と、を画定する。
【0109】
レバー136を押すことによって第1の部分132の第2の位置から第3の位置に移動すると、接続ロッド138は下方位置に移動させられる。接続ロッド138は、それと共にスリーブ66の第2の縁部72を第1の縁部70に向かって駆動し、したがってスリーブ66の閉位置への通過を駆動する。
【0110】
レバー136を持ち上げることによって第1の部分132の第3の位置から第2の位置に移動すると、スリーブ66を開位置に戻して、外科的処置中の導入器12の位置を調整する。
【0111】
図9に示す一代替形態では、支持体14は、支持体14の高さを高くするようにバー36に取り付けられる少なくとも1つの追加部品146を備える。
【0112】
追加部品146、または部品146のスタックは、支持体14の高さを高くし、それにより、例えば、切開の出口での導入器の角度を維持するために、導入器12を所望の高さに位置決めする。
【0113】
部品146は、バー36を受けるように意図された中空空洞を画定する第1の部分148と、バー36と同じサイズであり、接続アセンブリ18を受けるように意図された第2の部分150と、を備える。
【0114】
部品146は、部品146の第1の部分148をバー36にクリップ留めすることによってバー36に装着される。接続アセンブリ18は、部品146の第2の部分180に装着される。
【0115】
第1の部品146は、第1の部品146の第1の部分148を第2の部品146の第2の部分150にクリップ留めすることによって、第2の部品146にスタックされ得る。この動作は、部品146のスタックを所望の高さにするために、必要な回数実施することができる。
【0116】
部品146のスタックは、バー36上のスタックの底部に位置する部品146の第1の部分148をクリップ留めすることによってバー36に固定され、接続アセンブリ18は、スタックの上部に位置する部品146の第2の部分150に装着される。
【0117】
あるいは、部品146のスタックの代わりに、ネジシステムなどの別の昇降システムが使用される。
【0118】
図11に示す本発明の代替形態では、支持体14は、開創器106の2つの脚部108間に既に装着されたバー36を有する使い捨て開創器106を含む。このような使い捨て開創器106は、例えばプラスチック材料で作製される。
【0119】
図12に示す本発明の実施形態では、支持体14は、患者の皮膚に貼り付けられたその下面とその表面との間に滅菌バリアを画定する接着フィルム158からなる滅菌野を含む。接着フィルム158は、中央に窓を有する。
【0120】
この実施形態では、バー36の各端部は、接着フィルム158に取り付けられた2つの金属保持タブ160間に装着される。
【0121】
図13に示す代替実施形態では、バー36の各端部は、接着フィルム158に取り付けられた単一の金属保持タブ160に装着される。
【0122】
図14に示す代替形態では、バー36は、滅菌野の接着フィルムに直接接着される。
【0123】
図15および図16に示す本発明の代替形態では、支持体14は、患者に直接保持されず、患者に対して固定された方法で保持される。
【0124】
「患者に対して固定的に保持される」とは、特に、支持体14がテーブルに対して、したがって患者に対して固定的に保持された状態で、患者が、例えば手術台の表面に固定されることを意味する。
【0125】
図15に示す実施形態では、支持体14は、患者が横たわっている手術台に一端が取り付けられる関節アームを含む。バー36を、関節アームの他端に取り付けし、関節アームによって患者に対して所望の位置に位置決めし、保持することができる。関節アームは、好ましくは、放射線透過性である。
【0126】
図16に示す実施形態では、支持体14は、2つの可動側壁162を備える剛性シェルを含む。側壁162を備える剛性シェルは、好ましくは放射線透過性である。
【0127】
患者は、患者の両側で患者に当接するように患者に向かって移動される2つの側壁162間で、剛性シェル上で受けられる。バー36は、2つの側壁162間に延在し、患者の上にベルトを形成する。バー36は、例えば、各側壁162に画定されたレール上に摺動可能に装着される。任意選択的に、バー36はまた、患者の皮膚に接着パッチによってその各端部に取り付けられる。
【0128】
本発明の一代替形態では、固定デバイス10は、複数のガイド固定システム22を備える。ガイド固定システム22の各々は、外科ガイド24の一種類および/または直径を固定するように適合される。ガイド固定システム22は、色および/またはテクスチャが互いに異なるため、容易に区別および識別される。
【符号の説明】
【0129】
10 固定デバイス、12 導入器、14 支持体、16 受容クリップ、18 接続アセンブリ、20 解放可能保持システム、22 固定システム、24 外科ガイド、26 中空導入器チップ、28 実質剛性管、30 剛性管状処理本体、32 封止弁、34 接着パッチ、36 バー、40 第1の非接着性上面、42 第2の接着性下面、44 上面、46 下面、48 側面、52 クランプ、54 ボールジョイント、56 ネジ穴、58 締結ネジ、59 ネジ接続部、60 中央通路、62 長手方向開口部、64 ボール、66 変形可能なスリーブ、68 機構、70 第1の長手方向縁部、72 第2の長手方向縁部、74 第1の顎部、76 第2の顎部、82 中央通路、86 長手方向開口部、88 ロックパッド、90 保持ブロック、92 接着パッチ、94 可撓性リンク、96 スロット、98 非接着性上面、100 接着性下面、102 リング、104 リング、106 開創器、スペーサ、108 脚部、110 開創器パドル、111 部品、112 フック、113 部品、114 バルーン、116 膨張システム、118 シリンジ、120 弁、122 圧力ボタン、124 第1の部分、126 第2の部分、128 切欠部、130 タブ、131 ヒンジ、132 第1の部分、134 第2の部分、136 関節レバー、138 接続ロッド、140 閉鎖リンク、144 フック、146 部品、148 第1の部分、150 第2の部分、152 切欠部、154 パイプ、158 接着フィルム、160 金属保持タブ、162 可動側壁、180 第2の部分
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】