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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-06
(54)【発明の名称】電極組立体
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/04 20060101AFI20231129BHJP
   H01M 10/052 20100101ALI20231129BHJP
   H01M 10/0585 20100101ALI20231129BHJP
   H01M 50/595 20210101ALI20231129BHJP
   H01M 50/586 20210101ALI20231129BHJP
   H01M 50/593 20210101ALN20231129BHJP
【FI】
H01M10/04 Z
H01M10/052
H01M10/0585
H01M50/595
H01M50/586
H01M50/593
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023524962
(86)(22)【出願日】2022-10-12
(85)【翻訳文提出日】2023-05-01
(86)【国際出願番号】 KR2022015339
(87)【国際公開番号】W WO2023063700
(87)【国際公開日】2023-04-20
(31)【優先権主張番号】10-2021-0134888
(32)【優先日】2021-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0129405
(32)【優先日】2022-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】クォン、ミュン ビン
【テーマコード(参考)】
5H028
5H029
5H043
【Fターム(参考)】
5H028AA08
5H028CC08
5H028CC11
5H028CC26
5H028EE06
5H028EE10
5H029AJ12
5H029BJ02
5H029BJ12
5H029CJ22
5H029DJ04
5H029EJ12
5H029HJ12
5H043AA04
5H043BA11
5H043BA17
5H043CA03
5H043CA13
5H043GA22
5H043GA26
5H043GA27
5H043HA06
5H043JA21
5H043KA22
5H043KA24
5H043KA26
5H043KA30
5H043LA00
5H043LA21
(57)【要約】
本発明の電極組立体は、第1保護パネル及び前記第1保護パネルの全長方向の一辺から垂直方向に延長された第2保護パネルで構成される保護ブロックを電極積層体のa)全長方向の角部、b)全幅方向の角部、またはc)全長方向及び全幅方向の角部それぞれに備えることによって、分離膜が折りたたまれる現象を予防することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極積層体;
前記電極積層体の角部を包む保護ブロック;及び
前記電極積層体の外面及び前記保護ブロックの外面に全幅方向または全長方向に巻かれた固定テープ;を含み、
前記保護ブロックは第1保護パネル及び前記第1保護パネルの全長方向の一辺から垂直方向に延長された第2保護パネルで構成される電極組立体。
【請求項2】
前記保護ブロックは
a)電極積層体の全長方向の角部を包むこと、
b)電極積層体の電極タップを除いた全幅方向の角部を包むこと、または
c)電極積層体の全長方向及び電極タップを除いた全幅方向の角部を包む、請求項1に記載の電極組立体。
【請求項3】
前記a)電極積層体の全長方向の角部を包む前記保護ブロックは4個で、
前記電極積層体の全長方向の角部それぞれに備えられた、請求項2に記載の電極組立体。
【請求項4】
前記b)電極積層体の電極タップを除いた全幅方向の角部を包む前記保護ブロックは4個で、
前記電極積層体の全幅方向の角部それぞれに備えられた、請求項2に記載の電極組立体。
【請求項5】
前記c)電極積層体の全長方向の角部を包む前記保護ブロックは4個で、電極タップを除いた全幅方向の角部を包む前記保護ブロックは4個で、
前記電極積層体の全長方向及び全幅方向の角部それぞれに備えられた、請求項2に記載の電極組立体。
【請求項6】
各前記保護ブロックは隣接した保護ブロックへの離隔距離を持つ、請求項3から請求項5のいずれか一項に記載の電極組立体。
【請求項7】
前記保護ブロックは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、エチレン酢酸ビニル及びアクリレート系化合物からなる群から選択される1種以上の素材で製造されたブロックである、請求項1に記載の電極組立体。
【請求項8】
前記固定テープは複数の位置に備えられ、互いに離隔されるように位置される、請求項1に記載の電極組立体。
【請求項9】
前記固定テープは前記電極積層体の外面及び前記保護ブロックの外面に全幅方向に1回転以上巻かれた、請求項1に記載の電極組立体。
【請求項10】
複数個の前記固定テープは前記電極組立体の全長方向の中間地点上の全幅ラインに基づいて対称となる位置に固定される、請求項1に記載の電極組立体。
【請求項11】
前記固定テープは前記電極積層体の外面及び前記保護ブロックの外面に全長方向に1回転以上巻かれた、請求項1に記載の電極組立体。
【請求項12】
複数個の前記固定テープは前記電極組立体の全幅方向の中間地点上の全長ラインに基づいて対称となる位置に固定される、請求項1に記載の電極組立体。
【請求項13】
前記電極積層体は正極及び負極の間に分離膜が介在され、
前記電極積層体の全長方向の長さが、前記全長方向と直交する全幅方向の長さより相対的に長い形態からなる、請求項1に記載の電極組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2021年10月12日付韓国特許出願第10-2021-0134888号及び2022年10月11日付韓国特許出願第10-2022-0129405号に基づく優先権の利益を主張し、該当韓国特許出願の文献に開示されている全ての内容を本明細書の一部として組み込む。
【0002】
本発明は保護ブロックを含む電極組立体に関する。
【背景技術】
【0003】
携帯電話やノートパソコンなどの携帯用電子機器が発達することによって、そのエネルギー源として二次電池の需要が急増している。最近では、ハイブリッド電気自動車(HEV)、電気自動車(EV)の動力源として二次電池の使用が現実化されている。それによって、多様な要求に応えられる二次電池に対して多くの研究が行われている。特に、高いエネルギー密度、高い放電電圧及び出力を持つリチウム二次電池に対する需要が高くなる成り行きである。
【0004】
しかし、リチウム二次電池は根本的に安全性が低いという問題点を持っている。二次電池の使用中に電池素子の局所部位で短絡(Micro short)のような欠陷が発生する場合、内部温度上昇及びガス発生のような現象をもたらすことがあって、温度上昇や発生されたガスによって電極など内部素子の形態が変形されることがある。このような形態変形は追加的な短絡発生を加速化させることがあって、短絡による電池発火可能性も高くなる。
【0005】
リチウム二次電池は正極活物質と負極活物質がそれぞれ塗布された正極及び負極が分離膜を挟んで配置された電極組立体と前記電極組立体を電解液とともに密封収納する外装材である電池ケースを備える。
【0006】
前記リチウム二次電池を構成する正極/分離膜/負極構造の電極積層体からなる電極組立体は、その構造によって大きくゼリーロール型(巻取型)、スタック型(積層型)及びこれらの混合形態であるスタック/フォールディング型に分けられる。
【0007】
ゼリーロール型電極組立体は集電体で使われる金属ホイルに電極活物質などをコーティングして乾燥及びプレッシングした後、所望の幅と長さのバンド形態で裁断し、分離膜を使用して負極と正極を隔膜した後で螺旋形で巻いて製造される。前記ゼリーロール型電極組立体は円筒状電池に適する。
【0008】
スタック型またはスタック/フォールディング型の電極組立体は電極積層体が分離膜を挟んで正極及び負極単位体を順次積層した構造であって、角形の形態を得ることが容易である。
【0009】
スタック型またはスタック/フォールディング型リチウム二次電池は、正極/分離膜/負極/分離膜構造のモノセル(mono cell)を反復的に積層したり、連続的な分離膜フィルムを利用してフォールディングする方式、または分離膜/負極/分離膜構造のハフセル(half cell)の上下に正極を追加する方式で得ることができる。
【0010】
一方、スタック型またはスタック/フォールディング型リチウム二次電池は電池が自己放電率以上の電圧降下の挙動を見せる低電圧不良セルが発見されることがあるが、これは組み立ての過程において分離膜の端が折られたり破れることで、正極と負極とが直接向い合うようになって、これらが電気的に短絡されることが主な原因である。ここで、前記問題点を解決することができる電極組立体の開発が必要な状況である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2018-0081926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
前記問題点を解決するために多角的に研究した結果、第1保護パネル及び前記第1保護パネルの全長方向の一辺から垂直方向に延長された第2保護パネルで構成される保護ブロックで電極積層体の角部を包めば、分離膜が折られたり破れる現象が発生しないことを確認した。
【0013】
したがって、本発明は分離膜損傷が発生しない電極組立体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記目的を達成するために、
本発明は電極積層体;
前記電極積層体の角部を包む保護ブロック;及び
前記電極積層体の外面及び保護ブロックの外面に全幅方向または全長方向に巻かれた固定テープ;を含み、
前記保護ブロックは第1保護パネル及び前記第1保護パネルの全長方向の一辺から垂直方向に延長された第2保護パネルで構成される電極組立体を提供する。
【0015】
本発明の一実施形態において、前記保護ブロックは、
a)電極積層体の全長方向の角部を包むもの、
b)電極積層体の電極タップを除いた全幅方向の角部を包むもの、または
c)電極積層体の全長方向及び電極タップを除いた全幅方向の角部を包むものであってもよい。
本発明の一実施形態において、前記a)電極積層体の全長方向の角部を包む保護ブロックは4個で、前記電極積層体の全長方向の角部それぞれに備えられたものであってもよい。
【0016】
本発明の一実施形態において、前記b)電極積層体の電極タップを除いた全幅方向の角部を包む保護ブロックは4個で、前記電極積層体の全幅方向の角部それぞれに備えられたものであってもよい。
【0017】
本発明の一実施形態において、前記c)電極積層体の全長方向の角部を包む保護ブロックは4個で、電極タップを除いた全幅方向の角部を包む保護ブロックは4個で、前記電極積層体の全長方向及び全幅方向の角部それぞれに備えられたものであってもよい。
【0018】
本発明の一実施形態において、各前記保護ブロックは隣接した保護ブロックへの離隔距離を持つことができる。
【0019】
本発明の一実施形態において、前記保護ブロックは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、エチレン酢酸ビニル及びアクリレート系化合物からなる群から選択される1種以上の素材で製造されたものであってもよい。
【0020】
本発明の一実施形態において、前記固定テープは複数の位置に備えられ、互いに離隔されるように位置されるものであってもよい。
【0021】
本発明の一実施形態において、前記固定テープは電極積層体の外面及び保護ブロックの外面に全幅方向に1回転以上巻かれたものであってもよい。
【0022】
本発明の一実施形態において、複数個の前記固定テープは電極組立体の全長方向の中間地点上の全幅ラインに基づいて対称となる位置に固定されるものであってもよい。
【0023】
本発明の一実施形態において、前記固定テープは電極積層体の外面及び保護ブロックの外面に全長方向に1回転以上巻かれたものであってもよい。
【0024】
本発明の一実施形態において、複数個の前記固定テープは電極組立体の全幅方向の中間地点上の全長ラインに基づいて対称となる位置に固定されるものであってもよい。
【0025】
本発明の一実施形態において、前記電極積層体は正極及び負極の間に分離膜が介在されていて、前記電極積層体の全長方向の長さが、前記全長方向と直交する全幅方向の長さより相対的に長い形態からなるものであってもよい。
【発明の効果】
【0026】
本発明の電極組立体は、電極積層体のa)全長方向の角部、b)全幅方向の角部、またはc)全長方向及び全幅方向の角部それぞれに第1保護パネル及び前記第1保護パネルの全長方向の一辺から垂直方向に延長された第2保護パネルで構成される保護ブロックを備えることによって、分離膜が折りたたまれる現象を予防すること効果を持つことができる。
【0027】
また、前記分離膜の折り畳み現象を予防することによって、分離膜の折り畳みによって発生し得る電池短絡の問題を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の一実施例による電極組立体の斜視図である。
図2】本発明の一実施例による電極組立体の前面図である。
図3】本発明の他の実施例による電極組立体の斜視図である。
図4】本発明の他の実施例による電極組立体の斜視図である。
図5】従来の電極組立体の斜視図である。
図6】従来の電極組立体で分離膜が折りたたまれたことを示す写真である。
図7】他の形態の保護ブロック220を含む電極組立体200の前面図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、添付の図面に基づいて本発明に対して本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明はいくつか異なる形態で具現されることができ、ここで説明する実施例に限定されない。
【0030】
本発明を明確に説明するために説明と関係のない部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似な構成要素に対しては同一な参照符号を付ける。
【0031】
また、本明細書及び特許請求範囲に使用された用語や単語は通常的や辞書的な意味で限定して解釈されてはならず、発明者は自分の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則に即して本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈しなければならない。
【0032】
以下、添付の図面を参照して実施例を詳しく説明する。しかし、本発明はいくつか異なる形態で具現されることができ、ここで説明する実施例に限定されない。
【0033】
本発明は電極組立体に関わり、本発明の電極組立体100は、
電極積層体110;
前記電極積層体110の角部を包む保護ブロック120;及び
前記電極積層体110の外面及び保護ブロック120の外面に全幅方向または全長方向に巻かれた固定テープ130;を含み、
前記保護ブロック120は、第1保護パネル121及び第1保護パネル121の全長方向の一辺から垂直方向に延長された第2保護パネル122で構成される。
【0034】
前記電極積層体110の角部を包む保護ブロック120は、
a)電極積層体110の全長方向yの角部を包むもの、
b)電極積層体110の電極タップ111a、112aを除いた全幅方向xの角部を包むもの、または
c)電極積層体110の全長方向y及び電極タップ111a、112aを除いた全幅方向xの角部を包むものであってもよい。
【0035】
前記保護ブロック120は、第1保護パネル121及び前記第1保護パネル121の全長方向の一辺から垂直方向に延長された第2保護パネル122で構成されるものであってもよい。
【0036】
具体的に、例えば、前記保護ブロック120は「
」字に類似な形状を持つことができる。
【0037】
また、前記第1保護パネル121及び第2保護パネル122は四角形に類似な形態であってもよい。
【0038】
また、前記保護ブロック120は強度の高い絶縁素材であり、具体的に、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、エチレン酢酸ビニル及びアクリレート系化合物からなる群から選択される1種以上の素材で製造されたブロックであってもよい。
【0039】
前記固定テープ130は電極組立体100の形態が変形されないように維持する役目を遂行することができ、複数の位置に備えられ、互いに離隔されるように位置されることができる。
【0040】
本発明の一実施形態において、前記固定テープ130は電極積層体110の外面及び保護ブロック120の外面に全幅方向xに1回転以上巻かれたものであってもよい。
【0041】
また、複数個の前記固定テープ130は電極組立体100の全長方向yの中間地点上の全幅ラインに基づいて対称となる位置に固定されるものであってもよい。
【0042】
前記固定テープ130は、好ましくは3から5個であってもよい。
【0043】
本発明の他の実施形態において、前記固定テープ130は電極積層体110の外面及び保護ブロック120の外面に全長方向yに1回転以上巻かれたものであってもよい。
【0044】
また、複数個の前記固定テープ130は電極組立体100の全幅方向xの中間地点上の全長ラインに基づいて対称となる位置に固定されるものであってもよい。
【0045】
前記固定テープ130は好ましくは2から4個であってもよい。
【0046】
図1は本発明の一実施例による電極組立体の斜視図で、図2は本発明の一実施例による電極組立体の前面図である。
【0047】
図1及び2を参照すれば、本発明の一実施例による電極組立体100は電極積層体110;前記電極積層体110の全長方向yの角部を包む保護ブロック120;及び前記電極積層体110の外面及び保護ブロック120の外面に全幅方向xに巻かれた固定テープ130;を含むものであってもよい。
【0048】
前記保護ブロック120は4個で、前記電極積層体110の全長方向yの角部それぞれに1個ずつ備えられたものであってもよい。また、前記保護ブロック120は接した保護ブロックと離隔距離を持つことができる。
【0049】
前記電極組立体100で前記保護ブロック120によって被覆される面積は特に制限されるものではなく、例えば、電極組立体100の全長方向y外周面の総表面積に対して30から70%で被覆されることができる。
【0050】
前記固定テープ130は電極積層体110の外面及び保護ブロック120の外面に全長方向yに巻かれることもできるが、前記保護ブロック120が全長方向yの角部を包む場合、電極積層体110の外面及び保護ブロック120の外面に全幅方向xに巻かれることが好ましい。
【0051】
図3は本発明の他の実施例による電極組立体の斜視図である。
【0052】
図3を参照すれば、本発明の他の実施例による電極組立体100は電極積層体110;前記電極積層体110の電極タップ111a、112aを除いた全幅方向xの角部を包む保護ブロック120;及び前記電極積層体110の外面及び保護ブロック120の外面に全長方向yに巻かれた固定テープ130;を含むものであってもよい。
【0053】
前記保護ブロック120は4個で、前記電極積層体110の電極タップ111a、112aを除いた全幅方向xの角部それぞれに1個ずつ備えられたものであってもよい。また、前記保護ブロック120は接した保護ブロックと離隔距離を持つことができる。
【0054】
前記全幅方向xの角部全体を保護ブロック120が包めば、電極タップ111a、112aに断線が発生することがあるので、保護ブロック120は電極タップ111a、112aを除いた全幅方向xの角部を包むものであってもよい。前記電極タップ111a、112aを除いた全幅方向xの角部にそれぞれ備えられた保護ブロック120は、前記第1保護パネル121の全長方向の一辺から垂直方向に延長された第2保護パネル122が電極タップ111a、112aを除いた部分から延長されたものであってもよい。
【0055】
前記電極組立体100で前記保護ブロック120によって被覆される面積は特に制限されるものではなく、例えば、電極組立体100の全幅方向xの外周面の総表面積に対して30から70%で被覆されることができる。
【0056】
前記固定テープ130は電極積層体110の外面及び保護ブロック120の外面に全幅方向xに巻かれることもできるが、前記保護ブロック120が全幅方向xの角部を包む場合、電極積層体110の外面及び保護ブロック120の外面に全長方向yに巻かれることが好ましい。
【0057】
図4は本発明の他の実施例による電極組立体の斜視図である。
【0058】
図4を参照すれば、本発明の他の実施例による電極組立体100は、電極積層体110;前記電極積層体110の全長方向y及び電極タップ111a、112aを除いた全幅方向xの角部を包む保護ブロック120;及び前記電極積層体110の外面及び保護ブロック120の外面に全幅方向xに巻かれた複数の固定テープ130;を含むものであってもよい。
【0059】
前記保護ブロック120は8個で、具体的に前記電極積層体110の全長方向yの角部にそれぞれ1個ずつ4個が備えられたものであり、電極タップ111a、112aを除いた全幅方向xの角部にそれぞれ1個ずつ4個が備えられたものであってもよい。また、前記保護ブロック120は接した保護ブロックと離隔距離を持つことができる。
【0060】
前記全幅方向xの角部全体を保護ブロック120が包めば、電極タップ111a、112aに断線が発生することがあるので、保護ブロック120は電極タップ111a、112aを除いた全幅方向xの角部を包むものであってもよい。前記電極タップ111a、112aを除いた全幅方向xの角部にそれぞれ備えられた保護ブロック120は前記第1保護パネル121の全長方向の一辺から垂直方向に延長された第2保護パネル122が電極タップ111a、112aを除いた部分から延長されたものであってもよい。
【0061】
前記電極組立体100で前記保護ブロック120によって被覆される面積は特に制限されるものではなく、例えば、電極組立体100の全幅方向x及び全長方向yの外周面の総表面積に対して30から70%で被覆されることができる。
【0062】
前記固定テープ130は電極積層体110の外面及び保護ブロック120の外面に全長方向yに巻かれることもできるが、前記保護ブロック120が全幅方向x及び全長方向yの角部を包む場合、電極積層体110の外面及び保護ブロック120の外面に全長方向yに巻かれることが好ましい。
【0063】
本発明の電極組立体100は上述した保護ブロック120を備えることによって、分離膜113の端が外部に露出されないようにすることができる。したがって、電解液の注入などによる外力によって分離膜が折りたたまれる現象を防ぐことができ、電池短絡などの問題を解決することができる。また、外部の衝撃から電極組立体100を保護することができる。
【0064】
前記保護ブロック120がc)電極積層体110の全長方向y及び電極タップ111a、112aを除いた全幅方向xの角部を包む場合が分離膜が折りたたまれる現象を最も効果的に防ぐことができる。また、前記保護ブロック120がa)電極積層体110の全長方向yの角部を包む場合がb)電極積層体110の電極タップ111a、112aを除いた全幅方向xの角部を包む場合より効果が優れることがある。すなわち、保護ブロック120によって被覆される面積が広いほど外力による分離膜の折り畳み現象を効果的に防ぐことができる。
【0065】
前記電極積層体110は正極111及び負極112の間に分離膜113が介在されていて、前記電極積層体110の全長方向yの長さが前記全長方向yと直交する全幅方向xの長さより相対的に長い形態からなることができる。
【0066】
また、前記電極積層体110は、正極111及び負極112の間に分離膜113が介在された単位セルが複数個からなるスタック型電極積層体110であってもよい。また、電極積層体110の最外層が分離膜からなる電極積層体110であってもよい。これと一緒に複数の単位セルをラミネーションするラミネーション/スタック型電極積層体を使用することもでき、前記電極積層体110の構造は本明細書に記載された電極積層体110全てに適用されることができる。
【0067】
前記正極111は正極タップ111aを含み、前記負極112は負極タップ112aを含むことができる。
【0068】
図5は従来の電極組立体の斜視図である。
【0069】
図5を参照すれば、従来の電極組立体10は電極積層体20及び前記電極積層体20の外面に全幅方向xに巻かれた固定テープ30を含んでいる。
【0070】
前記電極積層体20及び固定テープ30は上述した本発明と同一である。
【0071】
従来の電極組立体10は電極積層体の全長方向の角部を包む保護ブロックを含まず、分離膜が外部に露出されている。
【0072】
一般に、電極組立体は全ての方向から外力を受け、この時、複数の固定テープで巻かれた領域を除いた領域は外力に脆弱である。特に、分離膜の端は外力にもっと脆弱で、小さい外力にも分離膜の折りたたまれる現象が発生する(図6)。
【0073】
しかし、本発明の一実施例による電極組立体100は第1保護パネル121及び前記第1保護パネルの全長方向の一辺から垂直方向に延長された第2保護パネル122で構成される保護ブロック120を備え、前記保護ブロック120が電極積層体110のa)全長方向yの角部、b)全幅方向xの角部、またはc)全長方向y及び全幅方向xの角部それぞれに備えられることによって分離膜を外部に露出させないこともあって、前記のように外力によって分離膜が折りたたまれる問題を解決することができる。
【0074】
図7は電極積層体210の全長方向yの角部及び側面を包む保護ブロック220を含む電極組立体200の前面図である。
【0075】
図7を参照すれば、前記保護ブロック220は四角パネル221及び前記四角パネル221の全長方向の両端部を同じ方向に前記四角パネル221と垂直になるように延長させた2個の延長部222で構成されるものであってもよい。
【0076】
具体的に、例えば、前記保護ブロック220は「
」字に類似な形状を持つことができる。
【0077】
また、前記2個の延長部222は四角形に類似な形態であってもよい。
【0078】
前記保護ブロック220の内部に電極積層体210が挿入され、挿入過程で前記保護ブロック220の内部の高さが十分ではないと、外力によって分離膜213が折りたたまれるか、負極212または正極211が損傷される現象が発生することがある。また、前記保護ブロック220の内部の高さが電極積層体210の高さより高い場合、前記保護ブロック220の内部で電極積層体210が動くことができて損傷が発生することがある。
【0079】
しかし、本発明の一実施例による電極組立体100は第1保護パネル121及び前記第1保護パネルの全長方向の一辺から垂直方向に延長された第2保護パネル122で構成される保護ブロック120を電極積層体110のa)全長方向yの角部、b)電極タップ111a、112aを除いた全幅方向xの角部、またはc)全長方向y及び電極タップ111a、112aを除いた全幅方向xの角部それぞれに備えられ、前記保護ブロック120は接した保護ブロックと離隔距離を持つ。したがって、上述したように前記図7に示された保護ブロック220で発生する問題点を解決することができる。
【0080】
すなわち、本発明の一実施例による電極組立体100は分離膜113の折りたたまれる現象が発生せず、それによって電池短絡などの問題を解決することができる。
【0081】
以上のように、本発明はたとえ限定された実施例と図面によって説明されたが、本発明はこれによって限定されず、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって本発明の技術思想と下記特許請求範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0082】
10、100、200:電極組立体
20、110、210:電極積層体
111、211: 正極
21a、111a:正極タップ
112、212: 負極
22a、112a:負極タップ
113、213:分離膜
120、220:保護ブロック
121: 第1保護パネル
122: 第2保護パネル
30、130:固定テープ
221: 四角パネル
222: 延長部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】