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特表2023-550936I/Oデバイス・アクセス方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-06
(54)【発明の名称】I/Oデバイス・アクセス方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 13/12 20060101AFI20231129BHJP
   G06F 13/10 20060101ALI20231129BHJP
【FI】
G06F13/12 340G
G06F13/10 310B
G06F13/10 330C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023530559
(86)(22)【出願日】2020-11-20
(85)【翻訳文提出日】2023-06-28
(86)【国際出願番号】 CN2020130639
(87)【国際公開番号】W WO2022104747
(87)【国際公開日】2022-05-27
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】フゥ,タオ
(57)【要約】
この出願の実施形態は、I/Oデバイス・アクセス方法及び装置を開示する。本方法は、第1の集中型コントローラが、車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することを含む。第1の集中型コントローラが、ユーザのアクセス動作に基づいてリソース・アクセス要求を生成し、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第1のI/Oデバイスの第1の標準モデルを含む。第1の集中型コントローラが、マッピング設定ファイルに基づいて、第1のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信する。この出願の実施形態によれば、集中型コントローラによる異なるタイプのI/Oデバイスへのアクセスの柔軟性及び信頼性が改善され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
I/Oデバイス・アクセス方法であって、
第1の集中型コントローラによって、車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、前記様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、前記様々なI/Oデバイスと前記標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することと、
ユーザのアクセス動作に基づいてリソース・アクセス要求を生成することであって、前記リソース・アクセス要求は、前記ユーザによってアクセスされる第1のI/Oデバイスの第1の標準モデルを含む、ことと、
前記マッピング設定ファイルに基づいて、前記第1のI/Oデバイスに前記リソース・アクセス要求を送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
第1の集中型コントローラによって、車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、前記様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、前記様々なI/Oデバイスと前記標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することは、
前記第1の集中型コントローラによって、アプリケーションによってアクセスされる前記様々なI/Oデバイスのタイプに基づいて、前記アプリケーションのために前記車両内の前記様々なI/Oデバイス対してオブジェクト指向モデリングを実行して、前記様々なI/Oデバイスの前記標準モデルを生成することと、
前記様々なI/Oデバイスの物理ポートに基づいて前記I/Oデバイスに対して物理ポート・モデリングを実行することと、前記標準モデルを制御するために使用される標準化データと前記I/Oデバイスを制御するために使用される制御データとの間の変換関係を設定することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記リソース・アクセス要求は、前記第1の標準モデルを制御するために使用される第1の標準化データをさらに含み、
前記方法は、
前記第1の集中型コントローラによって、前記変換関係に基づいて、前記第1の標準化データを前記第1のI/Oデバイスに対応する第1の制御データに変換することと、
前記第1の制御データを前記第1のI/Oデバイスに送信することと、をさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の集中型コントローラによって、前記第1のI/Oデバイスによって報告されたサンプリング・データを受信することと、
前記変換関係に基づいて、前記サンプリング・データを前記第1の標準モデルに対応する第2の標準化データに変換することと、をさらに含む、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の集中型コントローラが第2の集中型コントローラ下にある第2のI/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、前記リソース・アクセス要求は、前記ユーザによってアクセスされる前記第2のI/Oデバイスの第2の標準モデルを含み、前記方法は、
前記第1の集中型コントローラによって、前記第1の集中型コントローラと前記第2の集中型コントローラの間の通信層リンクを通して、前記第2のI/Oデバイスに前記リソース・アクセス要求を送信することをさらに含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
I/Oデバイス・アクセス装置であって、
車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、前記様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、前記様々なI/Oデバイスと前記標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することと、ユーザのアクセス動作に基づいて、リソース・アクセス要求を生成することであって、前記リソース・アクセス要求は、前記ユーザによってアクセスされる第1のI/Oデバイスの第1の標準モデルを含む、こととを行うように構成された処理ユニットと、
前記マッピング設定ファイルに基づいて、前記第1のI/Oデバイスに前記リソース・アクセス要求を送信することを行うように構成されたトランシーバ・ユニットと、を含む、装置。
【請求項7】
前記処理ユニットは、具体的には、
アプリケーションによってアクセスされる前記様々なI/Oデバイスのタイプに基づいて、前記アプリケーションのために前記車両内の前記様々なI/Oデバイス対してオブジェクト指向モデリングを実行して、前記様々なI/Oデバイスの前記標準モデルを生成することと、
前記様々なI/Oデバイスの物理ポートに基づいて前記I/Oデバイスに対して物理ポート・モデリングを実行することと、前記標準モデルを制御するために使用される標準化データと前記I/Oデバイスを制御するために使用される制御データとの間の変換関係を設定することと、を行うように構成されている、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記リソース・アクセス要求は、前記第1の標準モデルを制御するために使用される第1の標準化データをさらに含み、
前記処理ユニットは、
前記変換関係に基づいて、前記第1の標準化データを前記第1のI/Oデバイスに対応する第1の制御データに変換することを行うようにさらに構成されており、
前記トランシーバ・ユニットは、前記第1の制御データを前記第1のI/Oデバイスに送信するようにさらに構成されている、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記トランシーバ・ユニットは、
前記第1のI/Oデバイスによって報告されたサンプリング・データを受信することを行うようにさらに構成されており、
前記処理ユニットは、前記変換関係に基づいて、前記サンプリング・データを前記第1の標準モデルに対応する第2の標準化データに変換することを行うようにさらに構成されている、請求項7又は8に記載の装置。
【請求項10】
前記装置が第2の集中型コントローラ下にある第2のI/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、前記リソース・アクセス要求は、前記ユーザによってアクセスされる前記第2のI/Oデバイスの第2の標準モデルを含み、前記トランシーバ・ユニットは、
前記第1の集中型コントローラと前記第2の集中型コントローラの間の通信層リンクを通して、前記第2のI/Oデバイスに前記リソース・アクセス要求を送信すること行うようにさらに構成されている、請求項7~9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
I/Oデバイス・アクセス装置であって、
車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、前記様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、前記様々なI/Oデバイスと前記標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することを行うように構成されたデバイス抽象化層と、
ユーザのアクセス動作に基づいてリソース・アクセス要求を生成し、前記リソース・アクセス要求を前記デバイス抽象化層に送信するように構成されたアプリケーション層と、を含み、前記リソース・アクセス要求は、前記ユーザによってアクセスされる第1のI/Oデバイスの第1の標準モデルを含み、
前記デバイス抽象化層は、通信層に前記リソース・アクセス要求を送信するようにさらに構成されており、
前記通信層は、前記I/Oデバイスに対する入力/出力動作を実行するために、前記リソース・アクセス要求に基づいて、トランシーバを使用して制御コマンドをドライバ層に送信するように構成されている、装置。
【請求項12】
前記ドライバ層は、前記制御コマンドに応答して、前記入力/出力動作を通して取得されたサンプリング・データを前記通信層に送信するように構成されており、
前記通信層は、前記サンプリング・データを前記デバイス抽象化層に送信するようにさらに構成されており、
前記デバイス抽象化層は、前記サンプリング・データを前記標準モデルに対応する標準化データに変換し、前記標準化データを前記アプリケーション層に送信するようにさらに構成されている、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
I/Oデバイス・アクセス装置であって、
プロセッサと、メモリと、バスと、を含み、前記プロセッサ及び前記メモリは、前記バスを使用して接続され、前記メモリは、プログラム・コードのグループを記憶するように構成されており、前記プロセッサは、前記メモリに記憶された前記プログラム・コードを呼び出して、請求項1~6のいずれか一項による方法を実行する、装置。
【請求項14】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体は、命令を記憶し、前記命令がコンピュータ上で実行されるときに、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法が実装される、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、通信技術の分野に関連し、特に、I/Oデバイス・アクセス方法及び装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
インテリジェント車両及び新しいエネルギー車の開発に伴い、自動車の電気電子アーキテクチャは分散型から集中型に進化し、コントローラを集中型にする傾向がある。現在の車両は、通常、数十から数百ものコントローラと、入力/出力(Input/Output、略してI/O)インターフェースを有する数百のI/Oデバイスと、を有する。これらのI/Oデバイスは、温度センサ、湿度センサなどの様々なセンサであってもよいし、モータなどの様々なアクチュエータであってもよい。これらのI/Oデバイスは、コントローラ・エリア・ネットワーク(controller area network、略してCAN)インターフェース、ローカル・インターコネクト・ネットワーク(local interconnect network、LIN)インターフェース、パルス幅変調(pulse width modulation、略してPWM)インターフェース、Hブリッジ(H-bridge bus、略してHB)インターフェース、アナログ-デジタル(analog-to-digital、略してAD)変換インターフェース、デジタル入力(digital input、略してDI)インターフェース、デジタル出力(digital output、略してDO)インターフェースなど、複数のタイプのインターフェースを有する。集中型コントローラによって様々なI/Oデバイスにアクセスするときに、柔軟性及び信頼性が比較的低くなる。
【発明の概要】
【0003】
この出願の実施形態は、集中型コントローラによって異なるタイプのI/Oデバイスにアクセスするときに、柔軟性及び信頼性が比較的低いという技術的問題を解決するために、I/Oデバイス・アクセス方法及び装置を提供する。
【0004】
第1の態様によれば、この出願の一実施形態は、I/Oデバイス・アクセス方法を提供し、本方法は、
【0005】
第1の集中型コントローラが、車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することを含んでもよい。
【0006】
第1の集中型コントローラが、ユーザのアクセス動作に基づいてリソース・アクセス要求を生成し、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第1のI/Oデバイスの第1の標準モデルを含む。
【0007】
第1の集中型コントローラが、マッピング設定ファイルに基づいて、第1のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信する。
【0008】
オブジェクト指向モデリングは、様々なI/Oデバイスに対して実行され、その結果、1つの標準モデルが、異なるモデル番号又は異なるインターフェースを有する複数のI/Oデバイスにマッピングされ得る。追加的に、I/Oデバイスにアクセスするときに、集中型コントローラは、I/Oデバイスに対応する標準モデルに対するリソース・アクセス要求を送信することができ、マッピング設定ファイルに基づいて、I/Oデバイスに正確にリソース・アクセス要求を送信して、I/Oデバイスへのアクセスを完了することができ、異なるベンダー、車両モデル、デバイス・モデル番号、又はインターフェース・タイプに基づいて調整を実行する必要がない。したがって、I/Oデバイスへのアクセスの柔軟性及び信頼性が大幅に改善される。
【0009】
可能な実装では、第1の集中型コントローラが、車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することは、
【0010】
第1の集中型コントローラが、アプリケーションによってアクセスされる様々なI/Oデバイスのタイプに基づいて、アプリケーションのために車両内の様々なI/Oデバイス対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成することを含む。
【0011】
第1の集中型コントローラが、様々なI/Oデバイスの物理ポートに基づいてI/Oデバイスに対して物理ポート・モデリングを実行し、標準モデルを制御するために使用される標準化データとI/Oデバイスを制御するために使用される制御データとの間の変換関係を設定する。
【0012】
アップワード・モデリングは、アプリケーションが標準モデルにアクセスすることによってI/Oデバイスにアクセスすることを可能にする。ダウンワード・モデリングは、異なるインターフェースを有するI/Oデバイスを同じ物理ポートにマッピングすることを可能にし、異なるタイプのインターフェースを有するI/Oデバイスへのアクセスが、その物理ポートを通して実装され得る。異なるタイプのインターフェースを有するI/Oデバイスにアクセスするときに、標準モデルに対応する標準化データ及び制御デバイスに対応する制御データに対して、対応する変換が実行される。I/Oデバイスの物理ポートのタイプをシールドする効果を実装することができ、異なる車両モデルの開発中に上位層アプリケーションを変更せずに維持することができる。これは、開発の困難さを軽減し、アプリケーション層ソフトウェアの再利用度を改善し、車両の研究開発及び試験を容易にする。追加的に、ベンダー、車両モデル、モデル番号、又はインターフェースが変更されるときに、設定データのみを更新する必要がある。これはアップグレードに便利である。
【0013】
可能な実装では、リソース・アクセス要求は、第1の標準モデルを制御するために使用される第1の標準化データをさらに含み、本方法は、以下をさらに含む。
【0014】
第1の集中型コントローラが、変換関係に基づいて、第1の標準化データを第1のI/Oデバイスに対応する第1の制御データに変換する。
【0015】
第1の集中型コントローラが、第1の制御データを第1のI/Oデバイスに送信する。
【0016】
データ変換が実行される。異なるベンダーのものか、異なる車両モデルを有する車内のものか、又は異なるモデル番号若しくは異なるインターフェースを有するI/Oデバイスにアクセスするときに、データ間の変換関係のみを適応的に設定する必要がある。
【0017】
可能な実装では、本方法は、以下をさらに含む。
【0018】
第1の集中型コントローラが、第1のI/Oデバイスによって報告されたサンプリング・データを受信する。
【0019】
第1の集中型コントローラは、変換関係に基づいて、サンプリング・データを第1の標準モデルに対応する第2の標準化データに変換する。
【0020】
可能な実装では、第1の集中型コントローラが第2の集中型コントローラ下にある第2のI/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第2のI/Oデバイスの第2の標準モデルを含み、本方法は、以下をさらに含む。
【0021】
第1の集中型コントローラが、第1の集中型コントローラと第2の集中型コントローラの間の通信層リンクを通して、第2のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信する。
【0022】
このクロスノード・アクセス方式では、第2の集中型コントローラのアプリケーション層を修正する必要がなく、新しい通信インターフェースを追加する必要がない。これにより、クロスノード・アクセス効率が向上し、クロスノード・アクセスコストが削減される。
【0023】
第2の態様によれば、この出願の一実施形態は、I/Oデバイス・アクセス装置を提供し、本装置は、
車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することと、ユーザのアクセス動作に基づいて、リソース・アクセス要求を生成することであって、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第1のI/Oデバイスの第1の標準モデルを含む、こととを行うように構成された処理ユニットと、
マッピング設定ファイルに基づいて、第1のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信することを行うように構成されたトランシーバ・ユニットと、を含んでもよい。
【0024】
可能な実装では、処理ユニットは、具体的には、
アプリケーションによってアクセスされる様々なI/Oデバイスのタイプに基づいて、アプリケーションのために車両内の様々なI/Oデバイス対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成することと、
様々なI/Oデバイスの物理ポートに基づいてI/Oデバイスに対して物理ポート・モデリングを実行することと、標準モデルを制御するために使用される標準化データとI/Oデバイスを制御するために使用される制御データとの間の変換関係を設定することと、を行うように構成されている。
【0025】
可能な実装では、リソース・アクセス要求は、第1の標準モデルを制御するために使用される第1の標準化データをさらに含む。
【0026】
処理ユニットは、
変換関係に基づいて、第1の標準化データを第1のI/Oデバイスに対応する第1の制御データに変換することを行うようにさらに構成されている。
【0027】
トランシーバ・ユニットは、第1の制御データを第1のI/Oデバイスに送信するようにさらに構成されている。
【0028】
可能な実装では、トランシーバ・ユニットは、第1のI/Oデバイスによって報告されたサンプリング・データを受信することを行うようにさらに構成されている。
【0029】
処理ユニットは、変換関係に基づいて、サンプリング・データを第1の標準モデルに対応する第2の標準化データに変換することを行うようにさらに構成されている。
【0030】
可能な実装では、本装置が第2の集中型コントローラ下にある第2のI/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第2のI/Oデバイスの第2の標準モデルを含み、トランシーバ・ユニットは、
第1の集中型コントローラと第2の集中型コントローラの間の通信層リンクを通して、第2のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信すること行うようにさらに構成されている。
【0031】
第3の態様によると、この出願の一実施形態は、I/Oデバイス・アクセス装置であって、本装置は、
車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することを行うように構成されたデバイス抽象化層と、
ユーザのアクセス動作に基づいてリソース・アクセス要求を生成し、リソース・アクセス要求をデバイス抽象化層に送信するように構成されたアプリケーション層と、を含み、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第1のI/Oデバイスの第1の標準モデルを含む。
【0032】
デバイス抽象化層は、通信層にリソース・アクセス要求を送信するようにさらに構成されている。
【0033】
通信層は、I/Oデバイスに対して入力/出力動作を実行するために、リソース・アクセス要求に基づいて、トランシーバを使用して制御コマンドをドライバ層に送信するように構成されている。
【0034】
可能な実装では、ドライバ層は、制御コマンドに応答して、入力/出力動作を通して取得されたサンプリング・データを通信層に送信するように構成されている。
【0035】
通信層は、サンプリング・データをデバイス抽象化層に送信するようにさらに構成されている。
【0036】
デバイス抽象化層は、サンプリング・データを標準モデルに対応する標準化データに変換し、標準化データをアプリケーション層に送信するようにさらに構成されている。
【0037】
第4の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供され、コンピュータ・プログラムを記憶するように構成されている。コンピュータ・プログラムは、第1の態様又は第1の態様の可能な実装で方法を実行するために使用される命令を含む。
【0038】
第5の態様によれば、コンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ・プログラム製品は、コンピュータ・プログラム・コードを含む。コンピュータ・プログラム製品がコンピュータ上で実行されるときに、コンピュータは、第1の態様及び第1の態様の可能のいずれかによる方法を実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
この出願の実施例又は背景における技術的解決策をより明確に説明するために、以下、この出願の実施形態又は背景を説明するための添付の図面について説明する。
【0040】
図1】I/Oデバイスにアクセスするための既存のソフトウェア・アーキテクチャの概略図である。
【0041】
図2】この出願の一実施形態による、I/Oデバイス・アクセス方法の概略フローチャートである。
【0042】
図3】この出願の一実施形態による、I/Oデバイスにアクセスするためのソフトウェア・アーキテクチャの概略図である。
【0043】
図4】この出願の一実施形態による、I/Oデバイス・モデリング及び物理ポート・モデリングの概略図である。
【0044】
図5】この出願の一実施形態による、別のI/Oデバイス・アクセス方法の概略フローチャートである。
【0045】
図6】この出願の一実施形態による、I/Oデバイスにアクセスするための別のソフトウェア・アーキテクチャの概略図である。
【0046】
図7】この出願の一実施形態による、I/Oデバイスにアクセスするためのハードウェア・アーキテクチャの概略図である。
【0047】
図8】この出願の一実施形態による、I/Oデバイス・アクセス装置の概略構成図である。
【0048】
図9】この出願の一実施形態による、他のI/Oデバイス・アクセス装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下、この出願の実施態様における添付図面を参照して、この出願の実施形態を説明する。
【0050】
この出願の明細書、特許請求の範囲及び添付の図面における「含む」、「有する」、又はその他のそれらの変形の用語は、非排他的な包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップ又はユニットを含む、プロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、列挙されたステップ又はユニットに限定されず、任意選択で、さらに、列挙されていないステップ又はユニットを含むか、あるいは任意選択で、さらに、プロセス、方法、製品、又はデバイスの別の固有のステップ又はユニットを含む。
【0051】
図1は、I/Oデバイスにアクセスするための既存のソフトウェア・アーキテクチャの概略図である。ソフトウェア・アーキテクチャは、アプリケーション層、通信層(com層)、及びドライバ層を含む。
【0052】
アプリケーション層100は、I/Oデバイスにアクセスするためのプログラム・コードを記録し、関連するアプリケーションを実行するように構成されている。例えば、アプリケーションは、車両内のI/Oデバイスを制御するためのいくつかの制御アプリケーションであってもよいし、テストのためのいくつかのアプリケーションであっってもよい。ユーザがI/Oデバイスへのリソース・アクセスのための動作を実行するときに、アプリケーション層は通信層にリソース・アクセス要求を送信することがある。
【0053】
通信層200は、アプリケーション層によって送信されたリソース・アクセス要求を、トランシーバを使用してドライバ層に送信するように構成されている。
【0054】
ドライバ層300は、関連するI/Oデバイスを駆動するように構成されている。
【0055】
このソフトウェア・アーキテクチャでは、I/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、特定のI/Oデバイス、インターフェースのタイプ、ベンダー、車両モデルなどのデバイス間通信の詳細をアプリケーション層10に示す必要がある。何らかの要因が変化するときに、アプリケーション層10のアプリケーションも更新及び調整する必要がある。結果として、柔軟性及び信頼性が比較的低い。追加的に、このアーキテクチャでは、他の集中型コントローラによって制御されるI/Oデバイスにクロスノード方式でアクセスする必要があるときに、他の集中型コントローラと通信するための通信インターフェースを設定し、他の集中型コントローラの制御コードを変更する必要がある。結果として、アクセス効率が低い。
【0056】
この観点から、この出願の実施形態は、I/Oデバイスへのアクセス及び制御の柔軟性及び信頼性を向上させるために、I/Oデバイス・アクセス方法及び装置を提供する。以下、図2図9を参照して、この出願の実施形態で提供されるI/Oデバイス・アクセス方法及び装置について詳細に説明する。
【0057】
図2は、この出願の一実施形態による、I/Oデバイス・アクセス方法の概略フローチャートである。本方法は、以下のステップを含む。
【0058】
S201:第1の集中型コントローラが、車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成する。
【0059】
車両内の様々なI/Oデバイスは、ワイパー、窓、ライト、シート、ドア、サンルーフ、トランクなど、車両内でアクセス又は制御され得る様々な部品を含んでもよく、距離センサ、温度センサ、光センサ、重力センサ、加速度センサなどの様々なセンサをさらに含んでもよい。追加的に、I/Oデバイスは、第1の集中型コントローラに類似する別の電子制御ユニット(electronic control unit、略してECU)であってもよい。異なるベンダー及び車両モデルの場合、異なるインターフェース又はモデル番号を有するI/Oデバイスが使用されてもよい。アプリケーション層がI/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、様々なベンダー、車両モデル、デバイス・モデル番号、及びインターフェース・タイプに基づいて適応を実行する必要がある。したがって、この出願のこの実施形態では、オブジェクト指向モデリングを様々なI/Oデバイス、例えば、ワイパーに対して実行してもよい。アプリケーションが、任意のベンダーのワイパー、任意の車両モデルを有する車両のワイパー、又は任意のモデル番号又はインターフェース・タイプを有するワイパーにアクセスするか、又はこれを制御する必要があるときに、「ワイパー」のそのような標準化されたオブジェクト指向モデルに対してリソース・アクセス要求が行われ得る。
【0060】
S202:ユーザのアクセス動作に基づいてリソース・アクセス要求を生成し、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第1のI/Oデバイスの第1の標準モデルを含む。
【0061】
S203:マッピング設定ファイルに基づいて、第1のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信する。
【0062】
集中型コントローラは、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成し、その結果、アプリケーションは、アクセス又は制御を完了するためにアクセス又は制御する必要があるI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を正確に送達することができる。
【0063】
この出願のこの実施形態では、オブジェクト指向モデリングは、様々なI/Oデバイスに対して実行され、その結果、1つの標準モデルが、異なるモデル番号又は異なるインターフェースを有する複数のI/Oデバイスにマッピングされ得る。追加的に、I/Oデバイスにアクセスするときに、集中型コントローラは、I/Oデバイスに対応する標準モデルに対するリソース・アクセス要求を送信することができ、マッピング設定ファイルに基づいて、I/Oデバイスに正確にリソース・アクセス要求を送信して、I/Oデバイスへのアクセスを完了することができ、異なるベンダー、車両モデル、デバイス・モデル番号、又はインターフェース・タイプに基づいて調整を実行する必要がない。したがって、I/Oデバイスへのアクセスの柔軟性及び信頼性が大幅に改善される。
【0064】
図3は、この出願の一実施形態によるI/Oデバイスにアクセスするためのソフトウェア・アーキテクチャの概略図である。ソフトウェア・アーキテクチャは、
車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することを行うように構成されたデバイス抽象化層10と、
ユーザのアクセス動作に基づいてリソース・アクセス要求を生成し、リソース・アクセス要求をデバイス抽象化層10に送信するように構成されたアプリケーション層20と、を含み、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第1のI/Oデバイスの第1の標準モデルを含む。
【0065】
デバイス抽象化層10は、通信層30にリソース・アクセス要求を送信するようにさらに構成されている。
【0066】
通信層30は、I/Oデバイスに対する入力/出力動作を実行するために、リソース・アクセス要求に基づいて、トランシーバを使用して制御コマンドをドライバ層40に送信するように構成されている。
【0067】
ドライバ層40は、トランシーバによって転送されたリソース・アクセス要求を受信し、I/Oデバイスを駆動して、入力/出力動作を完了するように構成されている。
【0068】
図4は、この出願の一実施形態による、I/Oデバイス・モデリング及び物理ポート・モデリングの概略図である。
【0069】
デバイス抽象化層は、デバイス抽象化モジュール11と、ポート抽象化モジュール12と、を含んでもよい。図4に示すように、デバイス抽象化モジュール11は、アプリケーションによってアクセスされる様々なI/Oデバイスのタイプに基づいて、車両制御ユニット(vehicle control unit、略してVCU)ソフトウェア、ボディ制御モジュール(body control module、略してBCM)ソフトウェアなどのアプリケーションのために、車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成してもよい。すなわち、デバイス・モデリングは、ソフトウェア・アーキテクチャ全体でアップワードに実行される。
【0070】
ポート抽象化層12が、様々なI/Oデバイスの物理ポートに基づいてI/Oデバイスに対する物理ポート・モデリングを実行し、標準モデルを制御するために使用される標準化データとI/Oデバイスを制御するために使用される制御データとの間の変換関係を設定してもよい。すなわち、ポート・モデリングは、ソフトウェア・アーキテクチャ全体でダウンワードに実行される。データが変換された後、データは転送プレーンを通して転送される。言い換えれば、I/Oインターフェースはイーサネット・インターフェースに変換される。最後に、データは物理ポートを介して様々なI/Oデバイスに送信される。
【0071】
アップワード・モデリングは、アプリケーションが標準モデルにアクセスすることによってI/Oデバイスにアクセスすることを可能にする。ダウンワード・モデリングは、異なるインターフェースを有するI/Oデバイスを同じ物理ポートにマッピングすることを可能にし、異なるタイプのインターフェースを有するI/Oデバイスへのアクセスが、その物理ポートを通して実装され得る。異なるタイプのインターフェースを有するI/Oデバイスにアクセスするときに、標準モデルに対応する標準化データ及び制御デバイスに対応する制御データに対して、対応する変換が実行される。
【0072】
図2で説明したI/Oデバイス・アクセス方法を参照すると、第1の集中型コントローラによって送達されるデータと第1のI/Oデバイスによって報告されるデータに対して、対応する変換が実行されてもよい。
【0073】
第1の集中型コントローラが第1のI/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、リソース・アクセス要求は、第1の標準モデルを制御するために使用される第1の標準化データをさらに含む。
【0074】
第1の集中型コントローラは、変換関係に基づいて、第1の標準化データを第1のI/Oデバイスに対応する第1の制御データに変換し、
第1の制御データを第1のI/Oデバイスに送信してもよい。
【0075】
第1の集中型コントローラがデータを報告するように第1のI/Oデバイスに示すとき、又は第1のI/Oデバイスが能動的にデータを報告するときに、第1の集中型コントローラは、第1のI/Oデバイスによって報告されたサンプリング・データを受信し、
変換関係に基づいて、サンプリング・データを第1の標準モデルに対応する第2の標準化データに変換してもよい。
【0076】
例えば、ベンダー、車両モデル、デバイス・モデル番号、又はインターフェース・タイプを変更する必要があるときに、管理アプリケーションなどの対応する設計ツールを使用して、ADキャリブレーション設定に使用される温度及び/又はフィッティング式の変更、PWM設定に使用される高低閾値及び/又は計算式の変更、出力設定に使用される高低閾値、高低エッジ設定及び/又は計算式の変更、CAN DBC設定に使用される信号オフセット及び/又は計算式の変更、DI設定に使用される切り替え及び/又は高低マッピングの変更を行ってもよい。次いで、I/Oデバイスへのリソース・アクセスを実行するときに、ポート抽象化モジュール12は、完了した設定に基づいて、ADフィッティング式による計算、PWM周波数比に基づく変換、DI高低値マッピング、CAN/LIN信号変換、ハイサイド・ドライバとローサイド・ドライバの値マッピング、HB定電流値マッピング、又はSENTバス・マッピングを実行して、データ変換を実装してもよい。
【0077】
この実施形態における方法によれば、I/Oデバイスの物理ポートのタイプをシールドすることができ、異なる車両モデルの開発中に上位層アプリケーションを変更せずに維持することができる。これは、開発の困難さを軽減し、アプリケーション層ソフトウェアの再利用度を改善し、車両の研究開発及び試験を容易にする。追加的に、ベンダー、車両モデル、モデル番号、又はインターフェースが変更されるときに、設定データのみを更新する必要がある。これはアップグレードに便利である。
【0078】
図2図4で説明された方法及びアーキテクチャに基づいて、この出願の一実施形態は、クロスノードI/Oデバイス・アクセス方法をさらに提供する。図5は、この出願の本実施形態による、別のI/Oデバイス・アクセス方法の概略フローチャートである。本方法は、以下のステップを含む。
【0079】
S501:第1の集中型コントローラが、車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成する。
【0080】
S502:ユーザのアクセス動作に基づいてリソース・アクセス要求を生成し、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第2のI/Oデバイスの第2の標準モデルを含む。
【0081】
S503:第1の集中型コントローラが、第1の集中型コントローラと第2の集中型コントローラとの間の通信層リンクを通して、第2のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信する。
【0082】
図5の方法に対応するソフトウェア・アーキテクチャの概略図については、図6を参照のこと。図6は、この出願の一実施形態による、I/Oデバイスにアクセスするための別のソフトウェア・アーキテクチャの概略図である。ソフトウェア・アーキテクチャは、第1の集中型コントローラ及び第2の集中型コントローラを含む。第1の集中型コントローラは、デバイス抽象化層110と、アプリケーション層120と、通信層130と、ドライバ層140と、を含み、第2のコントローラは、通信層230と、ドライバ層240と、を含む。
【0083】
第2の集中型コントローラも、デバイス抽象化層210と、アプリケーション層220と、含んでもよいことに留意されたい。しかしながら、この出願のこの実施形態におけるクロスノードI/Oデバイス・アクセス方法では、アプリケーション層220を修正する必要がなく、新しい通信インターフェースを追加する必要がない。これにより、クロスノード・アクセス効率が向上し、クロスノード・アクセスコストが削減される。
【0084】
図6に示すソフトウェア・アーキテクチャに基づいて、特定のI/Oデバイス・アクセス手順は、I/Oデバイスへのローカル・アクセスアクセスと、I/Oデバイスへのクロスノード・アクセスと、を含んでもよい。
【0085】
ローカル・アクセス手順(第1の集中型コントローラが第1のI/Oデバイスにアクセスする)は、以下のようである。
【0086】
アプリケーション層120は、リソース・アクセス要求を生成し、リソース・アクセス要求をデバイス抽象化層110に送信する。
【0087】
デバイス抽象化層110は、通信層130にリソース・アクセス要求を送信する。このステップでは、デバイス抽象化層110は、リソース・アクセス要求における第1の標準化データを、第1のI/Oデバイスに対応する制御データに変換してもよい。
【0088】
通信層130は、第1のI/Oデバイスに対するI/O動作を実行するために、トランシーバを使用して対応する制御コマンドをドライバ層140に送信するように構成されている。物理ポートが異なるため、ここでいうトランシーバは汎用入力/出力(general-purpose input/output、略してGPIO)トランシーバ、CANトランシーバなどである。
【0089】
ドライバ層140は、制御コマンドに応答して、第1のI/Oデバイスにアクセスし、I/O動作を通して取得されたサンプリング・データを通信層130に送信する。
【0090】
通信層130は、サンプリング・データをデバイス抽象化層130に転送する。
【0091】
デバイス抽象化層130は、アクセス・サンプリング・データを標準化する、すなわち、サンプリング・データを第1の標準モデルに対応する第2の標準化データに変換し、次いで、第2の標準化データをアプリケーション層120に転送する。
【0092】
クロスノード・アクセス手順(例えば、第1の集中型コントローラ1が第2のI/Oデバイスにアクセスする)は、以下のようである。
【0093】
アプリケーション層120は、リソース・アクセス要求を生成し、リソース・アクセス要求をデバイス抽象化層110に送信する。
【0094】
デバイス抽象化層110は、通信層130にリソース・アクセス要求を送信する。このステップでは、デバイス抽象化層110は、リソース・アクセス要求における第1の標準化データを、第1のI/Oデバイスに対応する制御データに変換してもよい。
【0095】
通信層130は、第1の集中型コントローラの通信層230にリソース・アクセス要求を送信する。
【0096】
第2の集中型コントローラの通信層230は、第2のI/Oデバイスに対するI/O動作を実行するために対応する制御コマンドを送信する。
【0097】
第2の集中型コントローラのドライバ層240は、制御コマンドに応答して、第2のI/Oデバイスにアクセスし、I/O動作によって取得されたサンプリング・データを通信層230に転送する。
【0098】
次いで、第2の集中型コントローラの通信層230は、サンプリング・データを第1の集中型コントローラの通信層130に転送する。
【0099】
通信層130は、サンプリング・データをデバイス抽象化層130に転送する。
【0100】
デバイス抽象化層130は、サンプリング・データを標準化する、すなわち、サンプリング・データを第2の標準モデルに対応する標準化データに変換し、次いで、標準化データをアプリケーション層120に転送する。
【0101】
前述のソフトウェア・アーキテクチャに対応するハードウェア・アーキテクチャについては、図7を参照のこと。図7は、この出願の一実施形態による、I/Oデバイスにアクセスするためのハードウェア・アーキテクチャの概略図である。図7に示すように、I/Oデバイス・アクセス装置は、第1の集中型コントローラと、第2の集中型コントローラと、を含む。2つの集中型コントローラは、イーサネット(Ethernet、略してETH)を使用して接続される。第1の集中型コントローラは、第1のマイクロ・コントローラ・ユニット(micro controller unit、略してMCU)310と、第1のマイクロ処理ユニット(micro processing unit、略してMPU)320と、第1のイーサネット切り替えモジュール(Ethernet switch、略してLSW)330と、デバイス抽象化モジュール340(デバイス抽象化モジュール340は、デバイス抽象化層に対応する機能モジュールであり、独立して配設されてもよいし、第1のMCU320又は第1のMPU310と統合されてもよい)と、を含む。第2の集中型コントローラは、第2のMPU410、第2のMCU420、及び第2のLSW430を含み(デバイス抽象化モジュール440を含んでも含まなくてもよい)。第1の集中型コントローラによってローカルにアクセスされるI/Oデバイスが第1のI/Oデバイス350であり、第2の集中型コントローラによってローカルにアクセスされるI/Oデバイスが第2のI/Oデバイス450である。
【0102】
MCUは、高いリアルタイム性能と高いセキュリティ・レベルを有するアプリケーションと共に展開されてもよく、I/Oデバイスに対するリソース・アクセス及びデータ転送をさらに担当してもよい。MPUは、計算量の要件が高いADASなどのアプリケーションと共に展開されてもよい。LSWは、バックボーン・ネットワーク通信に使用される。
【0103】
例えば、第1のMPU310は、衝突前警告機能などの自動運転関連アプリケーション機能と共に展開されてもよく、第1のMCU320は、VCU機能と共に展開されてもよく、第2のMPU410は、高度運転支援システム(advanced driver assistance systems、略してADAS)機能と共に展開されてもよく、MCU420は、バッテリ管理システム(battery management system、BMS)機能と共に展開されてもよい。
【0104】
図7の破線矢印で示すように、第1のI/Oデバイス350がローカルにアクセスされるときに、第1のI/Oデバイス350のデータが第1のMPU310/第1のMCU320に転送されてもよいし、イーサネット・インターフェースを通して第2の集中型コントローラの第2のMPU410/第2のMCU420に転送されて、第2の集中型コントローラによる第1のI/Oデバイスへのクロスノード・アクセスを実装してもよい。
【0105】
この実施形態における方法は、車載I/Oデバイスへのリソース・アクセスだけでなく、産業用I/Oデバイスへのリソース・アクセスにも適用してもよい。これは、この出願のこの実施形態において限定されない。
【0106】
図8は、この出願の一実施形態による、I/Oデバイス・アクセス装置の概略構成図である。装置は、
車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することと、ユーザのアクセス動作に基づいて、リソース・アクセス要求を生成することであって、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第1のI/Oデバイスの第1の標準モデルを含む、こととを行うように構成された処理ユニット1000と、
マッピング設定ファイルに基づいて、第1のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信することを行うように構成されたトランシーバ・ユニット2000と、を含む。
【0107】
任意選択で、処理ユニット1000は、具体的には、
アプリケーションによってアクセスされる様々なI/Oデバイスのタイプに基づいて、アプリケーションのために車両内の様々なI/Oデバイス対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成することと、
様々なI/Oデバイスの物理ポートに基づいてI/Oデバイスに対する物理ポート・モデリングを実行することと、標準モデルを制御するために使用される標準化データとI/Oデバイスを制御するために使用される制御データとの間の変換関係を設定することと、を行うように構成されている。
【0108】
任意選択で、リソース・アクセス要求は、第1の標準モデルを制御するために使用される第1の標準化データをさらに含む。
【0109】
処理ユニット1000は、
変換関係に基づいて、第1の標準化データを第1のI/Oデバイスに対応する第1の制御データに変換することを行うようにさらに構成されている。
【0110】
トランシーバ・ユニット2000は、第1の制御データを第1のI/Oデバイスに送信するようにさらに構成されている。
【0111】
任意選択で、トランシーバ・ユニット2000は、
第1のI/Oデバイスによって報告されたサンプリング・データを受信することを行うようにさらに構成されている。
【0112】
処理ユニット1000は、変換関係に基づいて、サンプリング・データを第1の標準モデルに対応する第2の標準化データに変換することを行うようにさらに構成されている。
【0113】
任意選択で、本装置が第2の集中型コントローラ下にある第2のI/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第2のI/Oデバイスの第2の標準モデルを含み、トランシーバ・ユニット2000は、
第1の集中型コントローラと第2の集中型コントローラの間の通信層リンクを通して、第2のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信すること行うようにさらに構成されている。
【0114】
図9は、この出願の一実施形態による、他のI/Oデバイス・アクセス装置の概略構成図である。図9に示すように、装置は、プロセッサ1110、メモリ1120、及びトランシーバ1130を含んでもよい。プロセッサ1110、メモリ1120、及びトランシーバ1130は、バス1140を使用して接続される。メモリ1120は、命令を記憶するように構成されている。プロセッサ1110は、メモリ1120に記憶された命令を実行するように構成されており、図2図6に対応する方法で第1の集中型コントローラによって実行されるステップを実装する。
【0115】
プロセッサ1110は、メモリ120に記憶された命令を実行し、信号を受信するか、又は信号を送信するようにトランシーバ1130を制御し、前述の方法における装置によって実行されるステップを完了するように構成されている。メモリ1120は、プロセッサ1110に統合されていてもよいし、プロセッサ1110から独立して配設されてもよい。
【0116】
一実装では、トランシーバ回路又は専用のトランシーバチップを使用して、トランシーバ・ユニット1130の機能が実装されることが考えられてもよく、専用の処理チップ、処理回路、プロセッサ、又は汎用チップを使用して、プロセッサ1110が実装されることが考えられてもよい。
【0117】
別の実装では、この出願のこの実施形態で提供される装置が、汎用コンピュータを使用して実装されることが考えられてもよい。すなわち、プロセッサ1110及びトランシーバ1130の機能を実装するためのプログラム・コードがメモリ1120に記憶され、汎用プロセッサが、メモリ1120におけるコードを実行することによってプロセッサ1110及びトランシーバ1130の機能を実装する。
【0118】
この出願のこの実施形態で提供される技術的解決策に関連する装置の概念、説明、詳細な説明、他のステップについては、上記の方法又は他の実施例の内容の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0119】
この実施形態の別の形式では、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、命令を記憶する。命令が実行されて、上述の方法の実施実施形態における第1の集中型コントローラによって実行される方法を実行する。
【0120】
この実施形態の別の形式では、命令を含むコンピュータ・プログラム製品が提供される。命令が実行されて、上述の方法の実施実施形態における第1の集中型コントローラによって実行される方法を実行する。
【0121】
当業者であれば、記載を容易にするために、図9は、1つのメモリ及び1つのプロセッサのみを示していることを理解してもよい。実際のコントローラでは、複数のプロセッサ及びメモリがあってもよい。メモリはまた、記憶媒体、記憶デバイスなどと呼ばれてもよい。これは、この出願のこの実施形態で限定されない。
【0122】
この出願のこの実施形態では、プロセッサは、中央処理ユニット(central processing unit、略してCPU)であってもよいことを理解されたい。プロセッサはさらに、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、略してDSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、略してASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field-programmable gate array、略してFPGA)、又は別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲート若しくはトランジスタ論理デバイス、ディスクリート・ハードウェア・コンポーネントなどであってもよい。
【0123】
さらに、本発明のこの実施形態で言及されているメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含んでいてもよいことを理解されたい。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、略してROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、略してPROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、略してEPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、略してEEPROM)、又はフラッシュ・メモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダム・アクセス・メモリ(random access memory、RAM)であってもよく、外部キャッシュとして使用される。限定的な説明ではなく、例えば、多くの形式のRAMが使用されてもよく、例えば、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(static RAM、略してSRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(dynamic RAM、略してDRAM)、同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchronous DRAM、略してSDRAM)、ダブル・データ・レート同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(double data rate SDRAM、略してDDR SDRAM)、拡張同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(enhanced SDRAM、略してESDRAM)、同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchlink DRAM、略してSLDRAM)、及びダイレクト・ランバス・ランダム・アクセス・メモリ(direct rambus RAM、略してDR RAM)である。
【0124】
プロセッサが、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、又は別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲート若しくはトランジスタ論理デバイス、若しくはディスクリート・ハードウェア・コンポーネントであるときに、メモリ(記憶モジュール)がプロセッサに統合されることに留意されたい。
【0125】
本明細書で説明されるメモリは、これらのメモリ及び別の適切なタイプの任意のメモリを含むが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0126】
バスは、データ・バスに追加して、電力バス、制御バス、ステータス信号バスなどをさらに含んでもよい。しかしながら、明確に説明するために、図における様々なバスは、バスとしてマーク付けされている。
【0127】
この明細書における「第1」、「第2」、「第3」、「第4」及び様々な数字は、説明を容易にするための区別のために使用されるにすぎず、この出願の範囲を限定することを意図していないことをさらに理解されたい。
【0128】
この明細書における「及び/又は」という用語は、関連付けられたオブジェクト間の関連付け関係のみを説明し、3つの関係が存在してもよいことを理解されたい。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在し、A及びBの両方が存在し、Bのみが存在するという3つのケースを表してもよい。追加的に、本明細書における文字「/」は通常、関連付けられたオブジェクト間の「又は」関係を示す。
【0129】
実装プロセスでは、前述の方法におけるステップは、プロセッサ内のハードウェアの統合論理回路を使用して、又はソフトウェアの形態で命令を使用して実装されてもよい。この出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア・プロセッサによって直接的に実行されてもよいし、プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェア・モジュールの組み合わせを使用して実行されてもよい。ソフトウェア・モジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュ・メモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的に消去可能なプログラマブル・メモリ、レジスタなど、本技術分野における成熟した記憶媒体内に位置してもよい。記憶媒体は、メモリ内に位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み出し、プロセッサにおいてハードウェアと組み合わせて前述の方法のステップを完了する。繰り返しを避けるために、詳細は、ここでは再度説明しない。
【0130】
この出願の実施例で提供される方法によれば、この出願の実施形態は、システムをさらに提供する。システムは、第1の集中型コントローラと、様々なI/Oデバイスを含み、第2の集中型コントローラなどをさらに含んでもよい。
【0131】
前述のプロセスのシーケンス番号は、本出願の様々な実施形態における実行シーケンスを意味しない。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能及び内部論理に基づいて決定されるべきであり、この出願の実施形態の実装プロセスに対するあらゆる限定として解釈されるべきではない。
【0132】
当業者は、この明細書に開示された実施形態を参照して説明される様々な例示的な論理ブロック(illustrative logical block、略してILB)及びステップが、電子ハードウェア又はコンピュータ・ソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実装されてもよいことを認識するであろう。機能がハードウェアによって実行されるのか、コンピュータ・ソフトウェアに実行されるのかは、特定のアプリケーションと技術的解決策の設計上の制約条件に依存する。当業者であれば、特定のアプリケーションごとに、説明された機能を実装するために異なる方法を使用してもよいが、その実装がこの出願の範囲を超えると考えられるべきでない。
【0133】
この出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の方式で実装され得ると理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、一例にすぎない。例えば、ユニットへの分割は、単に論理機能分割であり、実際の実装においては他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが別のシステムに組み合わされたり、統合されたりしてもよいし、いくつかの特徴が無視されるか、又は実行されなくてもよい。追加的に、表示又は議論された相互結合、直接結合、又は通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装されてもよい。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形態において実装されてもよい。
【0134】
別々の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってもなくてもよいし、ユニットとして表示されている部分が、物理的ユニットであってもなくてもよいし、1つの位置に位置していてもよいし、複数のネットワーク・ユニットに分散されていてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態における解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0135】
追加的に、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、ユニットの各々は、物理的に単独で存在してもよいし、2つ以上のユニットは、1つのユニットに統合される。
【0136】
前述の実施形態の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを使用して実装されてもよい。ソフトウェアが前述の実施形態を実装するために使用されるときに、実施形態の全部又は一部は、コンピュータ・プログラム製品の形態で実装されてもよい。コンピュータ・プログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータ・プログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行されるときに、この出願の実施形態による手順又は機能の全部又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータ・ネットワーク、又は他のプログラム可能なデバイスであってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータ・センタから、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者線)又は無線(例えば、赤外線、ラジオ、又はマイクロ波)において別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータ・センタに伝送されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体、又は1つ以上の使用可能な媒体を統合するデータ記憶デバイス、例えば、サーバ若しくはデータ・センタであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー・ディスク、ハード・ディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、又は半導体媒体(例えば、ソリッド・ステート・ドライブ)などである。
【0137】
前述の説明は、この出願の単に具体的な実装に過ぎないが、この出願の保護範囲を制限することを意図したものではない。この出願に開示された技術的範囲内で、当業者によって容易に理解することができる変更又は代替は、この出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-06-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、通信技術の分野に関連し、特に、I/Oデバイス・アクセス方法及び装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
インテリジェント車両及び新しいエネルギー車の開発に伴い、自動車の電気電子アーキテクチャは分散型から集中型に進化し、コントローラを集中型にする傾向がある。現在の車両は、通常、数十から数百ものコントローラと、入力/出力(Input/Output、略してI/O)インターフェースを有する数百のI/Oデバイスと、を有する。これらのI/Oデバイスは、温度センサ、湿度センサなどの様々なセンサであってもよいし、モータなどの様々なアクチュエータであってもよい。これらのI/Oデバイスは、コントローラ・エリア・ネットワーク(controller area network、略してCAN)インターフェース、ローカル・インターコネクト・ネットワーク(local interconnect network、LIN)インターフェース、パルス幅変調(pulse width modulation、略してPWM)インターフェース、Hブリッジ(H-bridge bus、略してHB)インターフェース、アナログ-デジタル(analog-to-digital、略してAD)変換インターフェース、デジタル入力(digital input、略してDI)インターフェース、デジタル出力(digital output、略してDO)インターフェースなど、複数のタイプのインターフェースを有する。集中型コントローラによって様々なI/Oデバイスにアクセスするときに、柔軟性及び信頼性が比較的低くなる。
【発明の概要】
【0003】
この出願の実施形態は、集中型コントローラによって異なるタイプのI/Oデバイスにアクセスするときに、柔軟性及び信頼性が比較的低いという技術的問題を解決するために、I/Oデバイス・アクセス方法及び装置を提供する。
【0004】
第1の態様によれば、この出願の一実施形態は、I/Oデバイス・アクセス方法を提供し、本方法は、
【0005】
第1の集中型コントローラが、車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することを含んでもよい。
【0006】
第1の集中型コントローラが、ユーザのアクセス動作に基づいてリソース・アクセス要求を生成し、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第1のI/Oデバイスの第1の標準モデルを含む。
【0007】
第1の集中型コントローラが、マッピング設定ファイルに基づいて、第1のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信する。
【0008】
オブジェクト指向モデリングは、様々なI/Oデバイスに対して実行され、その結果、1つの標準モデルが、異なるモデル番号又は異なるインターフェースを有する複数のI/Oデバイスにマッピングされ得る。追加的に、I/Oデバイスにアクセスするときに、集中型コントローラは、I/Oデバイスに対応する標準モデルに対するリソース・アクセス要求を送信することができ、マッピング設定ファイルに基づいて、I/Oデバイスに正確にリソース・アクセス要求を送信して、I/Oデバイスへのアクセスを完了することができ、異なるベンダー、車両モデル、デバイス・モデル番号、又はインターフェース・タイプに基づいて調整を実行する必要がない。したがって、I/Oデバイスへのアクセスの柔軟性及び信頼性が大幅に改善される。
【0009】
可能な実装では、第1の集中型コントローラが、車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することは、
【0010】
第1の集中型コントローラが、アプリケーションによってアクセスされる様々なI/Oデバイスのタイプに基づいて、アプリケーションのために車両内の様々なI/Oデバイス対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成することを含む。
【0011】
第1の集中型コントローラが、様々なI/Oデバイスの物理ポートに基づいてI/Oデバイスに対して物理ポート・モデリングを実行し、標準モデルを制御するために使用される標準化データとI/Oデバイスを制御するために使用される制御データとの間の変換関係を設定する。
【0012】
アップワード・モデリングは、アプリケーションが標準モデルにアクセスすることによってI/Oデバイスにアクセスすることを可能にする。ダウンワード・モデリングは、異なるインターフェースを有するI/Oデバイスを同じ物理ポートにマッピングすることを可能にし、異なるタイプのインターフェースを有するI/Oデバイスへのアクセスが、その物理ポートを通して実装され得る。異なるタイプのインターフェースを有するI/Oデバイスにアクセスするときに、標準モデルに対応する標準化データ及び制御デバイスに対応する制御データに対して、対応する変換が実行される。I/Oデバイスの物理ポートのタイプをシールドする効果を実装することができ、異なる車両モデルの開発中に上位層アプリケーションを変更せずに維持することができる。これは、開発の困難さを軽減し、アプリケーション層ソフトウェアの再利用度を改善し、車両の研究開発及び試験を容易にする。追加的に、ベンダー、車両モデル、モデル番号、又はインターフェースが変更されるときに、設定データのみを更新する必要がある。これはアップグレードに便利である。
【0013】
可能な実装では、リソース・アクセス要求は、第1の標準モデルを制御するために使用される第1の標準化データをさらに含み、本方法は、以下をさらに含む。
【0014】
第1の集中型コントローラが、変換関係に基づいて、第1の標準化データを第1のI/Oデバイスに対応する第1の制御データに変換する。
【0015】
第1の集中型コントローラが、第1の制御データを第1のI/Oデバイスに送信する。
【0016】
データ変換が実行される。異なるベンダーのものか、異なる車両モデルを有する車内のものか、又は異なるモデル番号若しくは異なるインターフェースを有するI/Oデバイスにアクセスするときに、データ間の変換関係のみを適応的に設定する必要がある。
【0017】
可能な実装では、本方法は、以下をさらに含む。
【0018】
第1の集中型コントローラが、第1のI/Oデバイスによって報告されたサンプリング・データを受信する。
【0019】
第1の集中型コントローラは、変換関係に基づいて、サンプリング・データを第1の標準モデルに対応する第2の標準化データに変換する。
【0020】
可能な実装では、第1の集中型コントローラが第2の集中型コントローラ下にある第2のI/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第2のI/Oデバイスの第2の標準モデルを含み、本方法は、以下をさらに含む。
【0021】
第1の集中型コントローラが、第1の集中型コントローラと第2の集中型コントローラの間の通信層リンクを通して、第2のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信する。
【0022】
このクロスノード・アクセス方式では、第2の集中型コントローラのアプリケーション層を修正する必要がなく、新しい通信インターフェースを追加する必要がない。これにより、クロスノード・アクセス効率が向上し、クロスノード・アクセスコストが削減される。
【0023】
第2の態様によれば、この出願の一実施形態は、I/Oデバイス・アクセス装置を提供し、本装置は、
車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することと、ユーザのアクセス動作に基づいて、リソース・アクセス要求を生成することであって、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第1のI/Oデバイスの第1の標準モデルを含む、こととを行うように構成された処理ユニットと、
マッピング設定ファイルに基づいて、第1のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信することを行うように構成されたトランシーバ・ユニットと、を含んでもよい。
【0024】
可能な実装では、処理ユニットは、具体的には、
アプリケーションによってアクセスされる様々なI/Oデバイスのタイプに基づいて、アプリケーションのために車両内の様々なI/Oデバイス対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成することと、
様々なI/Oデバイスの物理ポートに基づいてI/Oデバイスに対して物理ポート・モデリングを実行することと、標準モデルを制御するために使用される標準化データとI/Oデバイスを制御するために使用される制御データとの間の変換関係を設定することと、を行うように構成されている。
【0025】
可能な実装では、リソース・アクセス要求は、第1の標準モデルを制御するために使用される第1の標準化データをさらに含む。
【0026】
処理ユニットは、
変換関係に基づいて、第1の標準化データを第1のI/Oデバイスに対応する第1の制御データに変換することを行うようにさらに構成されている。
【0027】
トランシーバ・ユニットは、第1の制御データを第1のI/Oデバイスに送信するようにさらに構成されている。
【0028】
可能な実装では、トランシーバ・ユニットは、第1のI/Oデバイスによって報告されたサンプリング・データを受信することを行うようにさらに構成されている。
【0029】
処理ユニットは、変換関係に基づいて、サンプリング・データを第1の標準モデルに対応する第2の標準化データに変換することを行うようにさらに構成されている。
【0030】
可能な実装では、本装置が第2の集中型コントローラ下にある第2のI/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第2のI/Oデバイスの第2の標準モデルを含み、トランシーバ・ユニットは、
第1の集中型コントローラと第2の集中型コントローラの間の通信層リンクを通して、第2のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信すること行うようにさらに構成されている。
【0031】
第3の態様によると、この出願の一実施形態は、I/Oデバイス・アクセス装置であって、本装置は、
車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することを行うように構成されたデバイス抽象化層と、
ユーザのアクセス動作に基づいてリソース・アクセス要求を生成し、リソース・アクセス要求をデバイス抽象化層に送信するように構成されたアプリケーション層と、を含み、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第1のI/Oデバイスの第1の標準モデルを含む。
【0032】
デバイス抽象化層は、通信層にリソース・アクセス要求を送信するようにさらに構成されている。
【0033】
通信層は、I/Oデバイスに対して入力/出力動作を実行するために、リソース・アクセス要求に基づいて、トランシーバを使用して制御コマンドをドライバ層に送信するように構成されている。
【0034】
可能な実装では、ドライバ層は、制御コマンドに応答して、入力/出力動作を通して取得されたサンプリング・データを通信層に送信するように構成されている。
【0035】
通信層は、サンプリング・データをデバイス抽象化層に送信するようにさらに構成されている。
【0036】
デバイス抽象化層は、サンプリング・データを標準モデルに対応する標準化データに変換し、標準化データをアプリケーション層に送信するようにさらに構成されている。
【0037】
第4の態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体が提供され、コンピュータ・プログラムを記憶するように構成されている。コンピュータ・プログラムは、第1の態様又は第1の態様の可能な実装で方法を実行するために使用される命令を含む。
【0038】
第5の態様によれば、コンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ・プログラム製品は、コンピュータ・プログラム・コードを含む。コンピュータ・プログラム製品がコンピュータ上で実行されるときに、コンピュータは、第1の態様及び第1の態様の可能のいずれかによる方法を実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
この出願の実施例又は背景における技術的解決策をより明確に説明するために、以下、この出願の実施形態又は背景を説明するための添付の図面について説明する。
【0040】
図1】I/Oデバイスにアクセスするための既存のソフトウェア・アーキテクチャの概略図である。
【0041】
図2】この出願の一実施形態による、I/Oデバイス・アクセス方法の概略フローチャートである。
【0042】
図3】この出願の一実施形態による、I/Oデバイスにアクセスするためのソフトウェア・アーキテクチャの概略図である。
【0043】
図4】この出願の一実施形態による、I/Oデバイス・モデリング及び物理ポート・モデリングの概略図である。
【0044】
図5】この出願の一実施形態による、別のI/Oデバイス・アクセス方法の概略フローチャートである。
【0045】
図6】この出願の一実施形態による、I/Oデバイスにアクセスするための別のソフトウェア・アーキテクチャの概略図である。
【0046】
図7】この出願の一実施形態による、I/Oデバイスにアクセスするためのハードウェア・アーキテクチャの概略図である。
【0047】
図8】この出願の一実施形態による、I/Oデバイス・アクセス装置の概略構成図である。
【0048】
図9】この出願の一実施形態による、他のI/Oデバイス・アクセス装置の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
以下、この出願の実施態様における添付図面を参照して、この出願の実施形態を説明する。
【0050】
この出願の明細書、特許請求の範囲及び添付の図面における「含む」、「有する」、又はその他のそれらの変形の用語は、非排他的な包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップ又はユニットを含む、プロセス、方法、システム、製品、又はデバイスは、列挙されたステップ又はユニットに限定されず、任意選択で、さらに、列挙されていないステップ又はユニットを含むか、あるいは任意選択で、さらに、プロセス、方法、製品、又はデバイスの別の固有のステップ又はユニットを含む。
【0051】
図1は、I/Oデバイスにアクセスするための既存のソフトウェア・アーキテクチャの概略図である。ソフトウェア・アーキテクチャは、アプリケーション層、通信層(com層)、及びドライバ層を含む。
【0052】
アプリケーション層100は、I/Oデバイスにアクセスするためのプログラム・コードを記録し、関連するアプリケーションを実行するように構成されている。例えば、アプリケーションは、車両内のI/Oデバイスを制御するためのいくつかの制御アプリケーションであってもよいし、テストのためのいくつかのアプリケーションであっってもよい。ユーザがI/Oデバイスへのリソース・アクセスのための動作を実行するときに、アプリケーション層は通信層にリソース・アクセス要求を送信することがある。
【0053】
通信層200は、アプリケーション層によって送信されたリソース・アクセス要求を、トランシーバを使用してドライバ層に送信するように構成されている。
【0054】
ドライバ層300は、関連するI/Oデバイスを駆動するように構成されている。
【0055】
このソフトウェア・アーキテクチャでは、I/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、特定のI/Oデバイス、インターフェースのタイプ、ベンダー、車両モデルなどのデバイス間通信の詳細をアプリケーション層10に示す必要がある。何らかの要因が変化するときに、アプリケーション層10のアプリケーションも更新及び調整する必要がある。結果として、柔軟性及び信頼性が比較的低い。追加的に、このアーキテクチャでは、他の集中型コントローラによって制御されるI/Oデバイスにクロスノード方式でアクセスする必要があるときに、他の集中型コントローラと通信するための通信インターフェースを設定し、他の集中型コントローラの制御コードを変更する必要がある。結果として、アクセス効率が低い。
【0056】
この観点から、この出願の実施形態は、I/Oデバイスへのアクセス及び制御の柔軟性及び信頼性を向上させるために、I/Oデバイス・アクセス方法及び装置を提供する。以下、図2図9を参照して、この出願の実施形態で提供されるI/Oデバイス・アクセス方法及び装置について詳細に説明する。
【0057】
図2は、この出願の一実施形態による、I/Oデバイス・アクセス方法の概略フローチャートである。本方法は、以下のステップを含む。
【0058】
S201:第1の集中型コントローラが、車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成する。
【0059】
車両内の様々なI/Oデバイスは、ワイパー、窓、ライト、シート、ドア、サンルーフ、トランクなど、車両内でアクセス又は制御され得る様々な部品を含んでもよく、距離センサ、温度センサ、光センサ、重力センサ、加速度センサなどの様々なセンサをさらに含んでもよい。追加的に、I/Oデバイスは、第1の集中型コントローラに類似する別の電子制御ユニット(electronic control unit、略してECU)であってもよい。異なるベンダー及び車両モデルの場合、異なるインターフェース又はモデル番号を有するI/Oデバイスが使用されてもよい。アプリケーション層がI/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、様々なベンダー、車両モデル、デバイス・モデル番号、及びインターフェース・タイプに基づいて適応を実行する必要がある。したがって、この出願のこの実施形態では、オブジェクト指向モデリングを様々なI/Oデバイス、例えば、ワイパーに対して実行してもよい。アプリケーションが、任意のベンダーのワイパー、任意の車両モデルを有する車両のワイパー、又は任意のモデル番号又はインターフェース・タイプを有するワイパーにアクセスするか、又はこれを制御する必要があるときに、「ワイパー」のそのような標準化されたオブジェクト指向モデルに対してリソース・アクセス要求が行われ得る。
【0060】
S202:ユーザのアクセス動作に基づいてリソース・アクセス要求を生成し、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第1のI/Oデバイスの第1の標準モデルを含む。
【0061】
S203:マッピング設定ファイルに基づいて、第1のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信する。
【0062】
集中型コントローラは、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成し、その結果、アプリケーションは、アクセス又は制御を完了するためにアクセス又は制御する必要があるI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を正確に送達することができる。
【0063】
この出願のこの実施形態では、オブジェクト指向モデリングは、様々なI/Oデバイスに対して実行され、その結果、1つの標準モデルが、異なるモデル番号又は異なるインターフェースを有する複数のI/Oデバイスにマッピングされ得る。追加的に、I/Oデバイスにアクセスするときに、集中型コントローラは、I/Oデバイスに対応する標準モデルに対するリソース・アクセス要求を送信することができ、マッピング設定ファイルに基づいて、I/Oデバイスに正確にリソース・アクセス要求を送信して、I/Oデバイスへのアクセスを完了することができ、異なるベンダー、車両モデル、デバイス・モデル番号、又はインターフェース・タイプに基づいて調整を実行する必要がない。したがって、I/Oデバイスへのアクセスの柔軟性及び信頼性が大幅に改善される。
【0064】
図3は、この出願の一実施形態によるI/Oデバイスにアクセスするためのソフトウェア・アーキテクチャの概略図である。ソフトウェア・アーキテクチャは、
車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することを行うように構成されたデバイス抽象化層10と、
ユーザのアクセス動作に基づいてリソース・アクセス要求を生成し、リソース・アクセス要求をデバイス抽象化層10に送信するように構成されたアプリケーション層20と、を含み、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第1のI/Oデバイスの第1の標準モデルを含む。
【0065】
デバイス抽象化層10は、通信層30にリソース・アクセス要求を送信するようにさらに構成されている。
【0066】
通信層30は、I/Oデバイスに対する入力/出力動作を実行するために、リソース・アクセス要求に基づいて、トランシーバを使用して制御コマンドをドライバ層40に送信するように構成されている。
【0067】
ドライバ層40は、トランシーバによって転送されたリソース・アクセス要求を受信し、I/Oデバイスを駆動して、入力/出力動作を完了するように構成されている。
【0068】
図4は、この出願の一実施形態による、I/Oデバイス・モデリング及び物理ポート・モデリングの概略図である。
【0069】
デバイス抽象化層は、デバイス抽象化モジュール11と、ポート抽象化モジュール12と、を含んでもよい。図4に示すように、デバイス抽象化モジュール11は、アプリケーションによってアクセスされる様々なI/Oデバイスのタイプに基づいて、車両制御ユニット(vehicle control unit、略してVCU)ソフトウェア、ボディ制御モジュール(body control module、略してBCM)ソフトウェアなどのアプリケーションのために、車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成してもよい。すなわち、デバイス・モデリングは、ソフトウェア・アーキテクチャ全体でアップワードに実行される。
【0070】
ポート抽象化層12が、様々なI/Oデバイスの物理ポートに基づいてI/Oデバイスに対する物理ポート・モデリングを実行し、標準モデルを制御するために使用される標準化データとI/Oデバイスを制御するために使用される制御データとの間の変換関係を設定してもよい。すなわち、ポート・モデリングは、ソフトウェア・アーキテクチャ全体でダウンワードに実行される。データが変換された後、データは転送プレーンを通して転送される。言い換えれば、I/Oインターフェースはイーサネット・インターフェースに変換される。最後に、データは物理ポートを介して様々なI/Oデバイスに送信される。
【0071】
アップワード・モデリングは、アプリケーションが標準モデルにアクセスすることによってI/Oデバイスにアクセスすることを可能にする。ダウンワード・モデリングは、異なるインターフェースを有するI/Oデバイスを同じ物理ポートにマッピングすることを可能にし、異なるタイプのインターフェースを有するI/Oデバイスへのアクセスが、その物理ポートを通して実装され得る。異なるタイプのインターフェースを有するI/Oデバイスにアクセスするときに、標準モデルに対応する標準化データ及び制御デバイスに対応する制御データに対して、対応する変換が実行される。
【0072】
図2で説明したI/Oデバイス・アクセス方法を参照すると、第1の集中型コントローラによって送達されるデータと第1のI/Oデバイスによって報告されるデータに対して、対応する変換が実行されてもよい。
【0073】
第1の集中型コントローラが第1のI/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、リソース・アクセス要求は、第1の標準モデルを制御するために使用される第1の標準化データをさらに含む。
【0074】
第1の集中型コントローラは、変換関係に基づいて、第1の標準化データを第1のI/Oデバイスに対応する第1の制御データに変換し、
第1の制御データを第1のI/Oデバイスに送信してもよい。
【0075】
第1の集中型コントローラがデータを報告するように第1のI/Oデバイスに示すとき、又は第1のI/Oデバイスが能動的にデータを報告するときに、第1の集中型コントローラは、第1のI/Oデバイスによって報告されたサンプリング・データを受信し、
変換関係に基づいて、サンプリング・データを第1の標準モデルに対応する第2の標準化データに変換してもよい。
【0076】
例えば、ベンダー、車両モデル、デバイス・モデル番号、又はインターフェース・タイプを変更する必要があるときに、管理アプリケーションなどの対応する設計ツールを使用して、ADキャリブレーション設定に使用される温度及び/又はフィッティング式の変更、PWM設定に使用される高低閾値及び/又は計算式の変更、出力設定に使用される高低閾値、高低エッジ設定及び/又は計算式の変更、CAN DBC設定に使用される信号オフセット及び/又は計算式の変更、DI設定に使用される切り替え及び/又は高低マッピングの変更を行ってもよい。次いで、I/Oデバイスへのリソース・アクセスを実行するときに、ポート抽象化モジュール12は、完了した設定に基づいて、ADフィッティング式による計算、PWM周波数比に基づく変換、DI高低値マッピング、CAN/LIN信号変換、ハイサイド・ドライバとローサイド・ドライバの値マッピング、HB定電流値マッピング、又はSENTバス・マッピングを実行して、データ変換を実装してもよい。
【0077】
この実施形態における方法によれば、I/Oデバイスの物理ポートのタイプをシールドすることができ、異なる車両モデルの開発中に上位層アプリケーションを変更せずに維持することができる。これは、開発の困難さを軽減し、アプリケーション層ソフトウェアの再利用度を改善し、車両の研究開発及び試験を容易にする。追加的に、ベンダー、車両モデル、モデル番号、又はインターフェースが変更されるときに、設定データのみを更新する必要がある。これはアップグレードに便利である。
【0078】
図2図4で説明された方法及びアーキテクチャに基づいて、この出願の一実施形態は、クロスノードI/Oデバイス・アクセス方法をさらに提供する。図5は、この出願の本実施形態による、別のI/Oデバイス・アクセス方法の概略フローチャートである。本方法は、以下のステップを含む。
【0079】
S501:第1の集中型コントローラが、車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成する。
【0080】
S502:ユーザのアクセス動作に基づいてリソース・アクセス要求を生成し、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第2のI/Oデバイスの第2の標準モデルを含む。
【0081】
S503:第1の集中型コントローラが、第1の集中型コントローラと第2の集中型コントローラとの間の通信層リンクを通して、第2のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信する。
【0082】
図5の方法に対応するソフトウェア・アーキテクチャの概略図については、図6を参照のこと。図6は、この出願の一実施形態による、I/Oデバイスにアクセスするための別のソフトウェア・アーキテクチャの概略図である。ソフトウェア・アーキテクチャは、第1の集中型コントローラ及び第2の集中型コントローラを含む。第1の集中型コントローラは、デバイス抽象化層110と、アプリケーション層120と、通信層130と、ドライバ層140と、を含み、第2のコントローラは、通信層230と、ドライバ層240と、を含む。
【0083】
第2の集中型コントローラも、デバイス抽象化層210と、アプリケーション層220と、含んでもよいことに留意されたい。しかしながら、この出願のこの実施形態におけるクロスノードI/Oデバイス・アクセス方法では、アプリケーション層220を修正する必要がなく、新しい通信インターフェースを追加する必要がない。これにより、クロスノード・アクセス効率が向上し、クロスノード・アクセスコストが削減される。
【0084】
図6に示すソフトウェア・アーキテクチャに基づいて、特定のI/Oデバイス・アクセス手順は、I/Oデバイスへのローカル・アクセスアクセスと、I/Oデバイスへのクロスノード・アクセスと、を含んでもよい。
【0085】
ローカル・アクセス手順(第1の集中型コントローラが第1のI/Oデバイスにアクセスする)は、以下のようである。
【0086】
アプリケーション層120は、リソース・アクセス要求を生成し、リソース・アクセス要求をデバイス抽象化層110に送信する。
【0087】
デバイス抽象化層110は、通信層130にリソース・アクセス要求を送信する。このステップでは、デバイス抽象化層110は、リソース・アクセス要求における第1の標準化データを、第1のI/Oデバイスに対応する制御データに変換してもよい。
【0088】
通信層130は、第1のI/Oデバイスに対するI/O動作を実行するために、トランシーバを使用して対応する制御コマンドをドライバ層140に送信するように構成されている。物理ポートが異なるため、ここでいうトランシーバは汎用入力/出力(general-purpose input/output、略してGPIO)トランシーバ、CANトランシーバなどである。
【0089】
ドライバ層140は、制御コマンドに応答して、第1のI/Oデバイスにアクセスし、I/O動作を通して取得されたサンプリング・データを通信層130に送信する。
【0090】
通信層130は、サンプリング・データをデバイス抽象化層110に転送する。
【0091】
デバイス抽象化層110は、アクセス・サンプリング・データを標準化する、すなわち、サンプリング・データを第1の標準モデルに対応する第2の標準化データに変換し、次いで、第2の標準化データをアプリケーション層120に転送する。
【0092】
クロスノード・アクセス手順(例えば、第1の集中型コントローラ1が第2のI/Oデバイスにアクセスする)は、以下のようである。
【0093】
アプリケーション層120は、リソース・アクセス要求を生成し、リソース・アクセス要求をデバイス抽象化層110に送信する。
【0094】
デバイス抽象化層110は、通信層130にリソース・アクセス要求を送信する。このステップでは、デバイス抽象化層110は、リソース・アクセス要求における第1の標準化データを、第1のI/Oデバイスに対応する制御データに変換してもよい。
【0095】
通信層130は、第1の集中型コントローラの通信層230にリソース・アクセス要求を送信する。
【0096】
第2の集中型コントローラの通信層230は、第2のI/Oデバイスに対するI/O動作を実行するために対応する制御コマンドを送信する。
【0097】
第2の集中型コントローラのドライバ層240は、制御コマンドに応答して、第2のI/Oデバイスにアクセスし、I/O動作によって取得されたサンプリング・データを通信層230に転送する。
【0098】
次いで、第2の集中型コントローラの通信層230は、サンプリング・データを第1の集中型コントローラの通信層130に転送する。
【0099】
通信層130は、サンプリング・データをデバイス抽象化層130に転送する。
【0100】
デバイス抽象化層110は、サンプリング・データを標準化する、すなわち、サンプリング・データを第2の標準モデルに対応する標準化データに変換し、次いで、標準化データをアプリケーション層120に転送する。
【0101】
前述のソフトウェア・アーキテクチャに対応するハードウェア・アーキテクチャについては、図7を参照のこと。図7は、この出願の一実施形態による、I/Oデバイスにアクセスするためのハードウェア・アーキテクチャの概略図である。図7に示すように、I/Oデバイス・アクセス装置は、第1の集中型コントローラと、第2の集中型コントローラと、を含む。2つの集中型コントローラは、イーサネット(Ethernet、略してETH)を使用して接続される。第1の集中型コントローラは、第1のマイクロ処理ユニット(micro processing unit、略してMU)310と、第1のマイクロ・コントロール・ユニット(micro control unit、略してMU)320と、第1のイーサネット切り替えモジュール(LAN switch、略してLSW)330と、デバイス抽象化モジュール340(デバイス抽象化モジュール340は、デバイス抽象化層に対応する機能モジュールであり、独立して配設されてもよいし、第1のMCU320又は第1のMPU310と統合されてもよい)と、を含む。第2の集中型コントローラは、第2のMPU410、第2のMCU420、及び第2のLSW430を含み(デバイス抽象化モジュール440を含んでも含まなくてもよい)。第1の集中型コントローラによってローカルにアクセスされるI/Oデバイスが第1のI/Oデバイス350であり、第2の集中型コントローラによってローカルにアクセスされるI/Oデバイスが第2のI/Oデバイス450である。
【0102】
MCUは、高いリアルタイム性能と高いセキュリティ・レベルを有するアプリケーションと共に展開されてもよく、I/Oデバイスに対するリソース・アクセス及びデータ転送をさらに担当してもよい。MPUは、計算量の要件が高いADASなどのアプリケーションと共に展開されてもよい。LSWは、バックボーン・ネットワーク通信に使用される。
【0103】
例えば、第1のMPU310は、衝突前警告機能などの自動運転関連アプリケーション機能と共に展開されてもよく、第1のMCU320は、VCU機能と共に展開されてもよく、第2のMPU410は、高度運転支援システム(advanced driver assistance systems、略してADAS)機能と共に展開されてもよく、MCU420は、バッテリ管理システム(battery management system、BMS)機能と共に展開されてもよい。
【0104】
図7の破線矢印で示すように、第1のI/Oデバイス350がローカルにアクセスされるときに、第1のI/Oデバイス350のデータが第1のMPU310/第1のMCU320に転送されてもよいし、イーサネット・インターフェースを通して第2の集中型コントローラの第2のMPU410/第2のMCU420に転送されて、第2の集中型コントローラによる第1のI/Oデバイスへのクロスノード・アクセスを実装してもよい。
【0105】
この実施形態における方法は、車載I/Oデバイスへのリソース・アクセスだけでなく、産業用I/Oデバイスへのリソース・アクセスにも適用してもよい。これは、この出願のこの実施形態において限定されない。
【0106】
図8は、この出願の一実施形態による、I/Oデバイス・アクセス装置の概略構成図である。装置は、
車両内の様々なI/Oデバイスに対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成し、様々なI/Oデバイスと標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを生成することと、ユーザのアクセス動作に基づいて、リソース・アクセス要求を生成することであって、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第1のI/Oデバイスの第1の標準モデルを含む、こととを行うように構成された処理ユニット1000と、
マッピング設定ファイルに基づいて、第1のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信することを行うように構成されたトランシーバ・ユニット2000と、を含む。
【0107】
任意選択で、処理ユニット1000は、具体的には、
アプリケーションによってアクセスされる様々なI/Oデバイスのタイプに基づいて、アプリケーションのために車両内の様々なI/Oデバイス対してオブジェクト指向モデリングを実行して、様々なI/Oデバイスの標準モデルを生成することと、
様々なI/Oデバイスの物理ポートに基づいてI/Oデバイスに対する物理ポート・モデリングを実行することと、標準モデルを制御するために使用される標準化データとI/Oデバイスを制御するために使用される制御データとの間の変換関係を設定することと、を行うように構成されている。
【0108】
任意選択で、リソース・アクセス要求は、第1の標準モデルを制御するために使用される第1の標準化データをさらに含む。
【0109】
処理ユニット1000は、
変換関係に基づいて、第1の標準化データを第1のI/Oデバイスに対応する第1の制御データに変換することを行うようにさらに構成されている。
【0110】
トランシーバ・ユニット2000は、第1の制御データを第1のI/Oデバイスに送信するようにさらに構成されている。
【0111】
任意選択で、トランシーバ・ユニット2000は、
第1のI/Oデバイスによって報告されたサンプリング・データを受信することを行うようにさらに構成されている。
【0112】
処理ユニット1000は、変換関係に基づいて、サンプリング・データを第1の標準モデルに対応する第2の標準化データに変換することを行うようにさらに構成されている。
【0113】
任意選択で、本装置が第2の集中型コントローラ下にある第2のI/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、リソース・アクセス要求は、ユーザによってアクセスされる第2のI/Oデバイスの第2の標準モデルを含み、トランシーバ・ユニット2000は、
第1の集中型コントローラと第2の集中型コントローラの間の通信層リンクを通して、第2のI/Oデバイスにリソース・アクセス要求を送信すること行うようにさらに構成されている。
【0114】
図9は、この出願の一実施形態による、他のI/Oデバイス・アクセス装置の概略構成図である。図9に示すように、装置は、プロセッサ1110、メモリ1120、及びトランシーバ1130を含んでもよい。プロセッサ1110、メモリ1120、及びトランシーバ1130は、バス1140を使用して接続される。メモリ1120は、命令を記憶するように構成されている。プロセッサ1110は、メモリ1120に記憶された命令を実行するように構成されており、図2図6に対応する方法で第1の集中型コントローラによって実行されるステップを実装する。
【0115】
プロセッサ1110は、メモリ120に記憶された命令を実行し、信号を受信するか、又は信号を送信するようにトランシーバ1130を制御し、前述の方法における装置によって実行されるステップを完了するように構成されている。メモリ1120は、プロセッサ1110に統合されていてもよいし、プロセッサ1110から独立して配設されてもよい。
【0116】
一実装では、トランシーバ回路又は専用のトランシーバチップを使用して、トランシーバ・ユニット1130の機能が実装されることが考えられてもよく、専用の処理チップ、処理回路、プロセッサ、又は汎用チップを使用して、プロセッサ1110が実装されることが考えられてもよい。
【0117】
別の実装では、この出願のこの実施形態で提供される装置が、汎用コンピュータを使用して実装されることが考えられてもよい。すなわち、プロセッサ1110及びトランシーバ1130の機能を実装するためのプログラム・コードがメモリ1120に記憶され、汎用プロセッサが、メモリ1120におけるコードを実行することによってプロセッサ1110及びトランシーバ1130の機能を実装する。
【0118】
この出願のこの実施形態で提供される技術的解決策に関連する装置の概念、説明、詳細な説明、他のステップについては、上記の方法又は他の実施例の内容の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再度説明されない。
【0119】
この実施形態の別の形式では、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。コンピュータ可読記憶媒体は、命令を記憶する。命令が実行されて、上述の方法の実施実施形態における第1の集中型コントローラによって実行される方法を実行する。
【0120】
この実施形態の別の形式では、命令を含むコンピュータ・プログラム製品が提供される。命令が実行されて、上述の方法の実施実施形態における第1の集中型コントローラによって実行される方法を実行する。
【0121】
当業者であれば、記載を容易にするために、図9は、1つのメモリ及び1つのプロセッサのみを示していることを理解してもよい。実際のコントローラでは、複数のプロセッサ及びメモリがあってもよい。メモリはまた、記憶媒体、記憶デバイスなどと呼ばれてもよい。これは、この出願のこの実施形態で限定されない。
【0122】
この出願のこの実施形態では、プロセッサは、中央処理ユニット(central processing unit、略してCPU)であってもよいことを理解されたい。プロセッサはさらに、別の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、略してDSP)、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit、略してASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field-programmable gate array、略してFPGA)、又は別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲート若しくはトランジスタ論理デバイス、ディスクリート・ハードウェア・コンポーネントなどであってもよい。
【0123】
さらに、本発明のこの実施形態で言及されているメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよいし、揮発性メモリ及び不揮発性メモリを含んでいてもよいことを理解されたい。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory、略してROM)、プログラマブル読み出し専用メモリ(programmable ROM、略してPROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(erasable PROM、略してEPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(electrically EPROM、略してEEPROM)、又はフラッシュ・メモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダム・アクセス・メモリ(random access memory、RAM)であってもよく、外部キャッシュとして使用される。限定的な説明ではなく、例えば、多くの形式のRAMが使用されてもよく、例えば、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(static RAM、略してSRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(dynamic RAM、略してDRAM)、同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchronous DRAM、略してSDRAM)、ダブル・データ・レート同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(double data rate SDRAM、略してDDR SDRAM)、拡張同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(enhanced SDRAM、略してESDRAM)、同期ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(synchlink DRAM、略してSLDRAM)、及びダイレクト・ランバス・ランダム・アクセス・メモリ(direct rambus RAM、略してDR RAM)である。
【0124】
プロセッサが、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、又は別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲート若しくはトランジスタ論理デバイス、若しくはディスクリート・ハードウェア・コンポーネントであるときに、メモリ(記憶モジュール)がプロセッサに統合されることに留意されたい。
【0125】
本明細書で説明されるメモリは、これらのメモリ及び別の適切なタイプの任意のメモリを含むが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0126】
バスは、データ・バスに追加して、電力バス、制御バス、ステータス信号バスなどをさらに含んでもよい。しかしながら、明確に説明するために、図における様々なバスは、バスとしてマーク付けされている。
【0127】
この明細書における「第1」、「第2」、「第3」、「第4」及び様々な数字は、説明を容易にするための区別のために使用されるにすぎず、この出願の範囲を限定することを意図していないことをさらに理解されたい。
【0128】
この明細書における「及び/又は」という用語は、関連付けられたオブジェクト間の関連付け関係のみを説明し、3つの関係が存在してもよいことを理解されたい。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在し、A及びBの両方が存在し、Bのみが存在するという3つのケースを表してもよい。追加的に、本明細書における文字「/」は通常、関連付けられたオブジェクト間の「又は」関係を示す。
【0129】
実装プロセスでは、前述の方法におけるステップは、プロセッサ内のハードウェアの統合論理回路を使用して、又はソフトウェアの形態で命令を使用して実装されてもよい。この出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア・プロセッサによって直接的に実行されてもよいし、プロセッサ内のハードウェア及びソフトウェア・モジュールの組み合わせを使用して実行されてもよい。ソフトウェア・モジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュ・メモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的に消去可能なプログラマブル・メモリ、レジスタなど、本技術分野における成熟した記憶媒体内に位置してもよい。記憶媒体は、メモリ内に位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み出し、プロセッサにおいてハードウェアと組み合わせて前述の方法のステップを完了する。繰り返しを避けるために、詳細は、ここでは再度説明しない。
【0130】
この出願の実施例で提供される方法によれば、この出願の実施形態は、システムをさらに提供する。システムは、第1の集中型コントローラと、様々なI/Oデバイスを含み、第2の集中型コントローラなどをさらに含んでもよい。
【0131】
前述のプロセスのシーケンス番号は、本出願の様々な実施形態における実行シーケンスを意味しない。プロセスの実行シーケンスは、プロセスの機能及び内部論理に基づいて決定されるべきであり、この出願の実施形態の実装プロセスに対するあらゆる限定として解釈されるべきではない。
【0132】
当業者は、この明細書に開示された実施形態を参照して説明される様々な例示的な論理ブロック(illustrative logical block、略してILB)及びステップが、電子ハードウェア又はコンピュータ・ソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実装されてもよいことを認識するであろう。機能がハードウェアによって実行されるのか、コンピュータ・ソフトウェアに実行されるのかは、特定のアプリケーションと技術的解決策の設計上の制約条件に依存する。当業者であれば、特定のアプリケーションごとに、説明された機能を実装するために異なる方法を使用してもよいが、その実装がこの出願の範囲を超えると考えられるべきでない。
【0133】
この出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、及び方法は、他の方式で実装され得ると理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は、一例にすぎない。例えば、ユニットへの分割は、単に論理機能分割であり、実際の実装においては他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが別のシステムに組み合わされたり、統合されたりしてもよいし、いくつかの特徴が無視されるか、又は実行されなくてもよい。追加的に、表示又は議論された相互結合、直接結合、又は通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実装されてもよい。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的、機械的、又は他の形態において実装されてもよい。
【0134】
別々の部分として説明されたユニットは、物理的に別個であってもなくてもよいし、ユニットとして表示されている部分が、物理的ユニットであってもなくてもよいし、1つの位置に位置していてもよいし、複数のネットワーク・ユニットに分散されていてもよい。ユニットの一部又は全部は、実施形態における解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0135】
追加的に、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、ユニットの各々は、物理的に単独で存在してもよいし、2つ以上のユニットは、1つのユニットに統合される。
【0136】
前述の実施形態の全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを使用して実装されてもよい。ソフトウェアが前述の実施形態を実装するために使用されるときに、実施形態の全部又は一部は、コンピュータ・プログラム製品の形態で実装されてもよい。コンピュータ・プログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータ・プログラム命令がロードされ、コンピュータ上で実行されるときに、この出願の実施形態による手順又は機能の全部又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータ・ネットワーク、又は他のプログラム可能なデバイスであってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよいし、1つのコンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータ・センタから、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者線)又は無線(例えば、赤外線、ラジオ、又はマイクロ波)において別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータ・センタに伝送されてもよい。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な任意の使用可能な媒体、又は1つ以上の使用可能な媒体を統合するデータ記憶デバイス、例えば、サーバ若しくはデータ・センタであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー・ディスク、ハード・ディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、又は半導体媒体(例えば、ソリッド・ステート・ドライブ)などである。
【0137】
前述の説明は、この出願の単に具体的な実装に過ぎないが、この出願の保護範囲を制限することを意図したものではない。この出願に開示された技術的範囲内で、当業者によって容易に理解することができる変更又は代替は、この出願の保護範囲に含まれるものとする。したがって、この出願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両内の様々なI/Oデバイスへのアクセスを制御するための第1の集中型コントローラに適用される、I/Oデバイス・アクセス方法であって、前記第1の集中型コントローラは、前記様々なI/Oデバイスの標準モデル、及び前記様々なI/Oデバイスと前記標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを制御し、前記方法は、
前記第1の集中型コントローラが第1のI/Oデバイスにアクセスするときに、リソース・アクセス要求を生成することであって、前記リソース・アクセス要求は、第1の標準モデルを制御するために使用される第1の標準化データを含み、前記第1の標準モデルは、前記様々なI/Oデバイスの前記標準モデルに含まれる、ことと、
前記マッピング設定ファイルに基づいて、前記第1の標準化データを前記第1のI/Oデバイスに対応する第1の制御データに変換することと、
記第1のI/Oデバイスに前記第1の制御データを送信することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記様々なI/Oデバイスと前記標準モデルとの間のマッピング設定ファイルは、前記標準モデルを制御するために使用される標準化データと前記様々なI/Oデバイスを制御するために使用される制御データとの間の変換関係含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
記第1のI/Oデバイスによって報告されたサンプリング・データを受信することと、
前記マッピング設定ファイルに基づいて、前記サンプリング・データを前記第1の標準モデルに対応する第2の標準化データに変換することと、をさらに含む、請求項又はに記載の方法。
【請求項4】
前記様々なI/Oデバイスの前記標準モデルは、オブジェクト指向モデリングによって生成される、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記リソース・アクセス要求は、ユーザのアクセス動作に基づいて生成される、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記マッピング設定ファイルは、設定によって実装される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のI/Oデバイスは、前記第1の集中型コントローラ下にある、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の集中型コントローラが第2の集中型コントローラ下にある第2のI/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、前記リソース・アクセス要求は、前記ユーザによってアクセスされる前記第2のI/Oデバイスの第2の標準モデルを制御するために使用される標準化データを含み、前記方法は、
前記マッピング設定ファイルに基づいて、前記標準化データを前記第2のI/Oデバイスに対応する制御データに変換することと、
記第1の集中型コントローラと前記第2の集中型コントローラの間の通信層リンクを通して、前記第2のI/Oデバイスに前記制御データを送信することと、をさらに含む、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
車両内の様々なI/Oデバイスへのアクセスを制御するために適用されるI/Oデバイス・アクセス装置であって、
プロセッサであって、
記様々なI/Oデバイスの標準モデルを、及び前記様々なI/Oデバイスと前記標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを制御することと、
前記装置が第1のI/Oデバイスにアクセスするときに、リソース・アクセス要求を生成することであって、前記リソース・アクセス要求は、第1の標準モデルを制御するために使用される第1の標準化データを含み、前記第1の標準モデルは、前記様々なI/Oデバイスの前記標準モデルに含まれる、ことと、
前記マッピング設定ファイルに基づいて、前記第1の標準化データを前記第1のI/Oデバイスに対応する第1の制御データに変換することと、を行うように構成されたプロセッサと、
前記マッピング設定ファイルに基づいて、前記第1のI/Oデバイスに前記第1の制御データを送信することを行うように構成されたトランシーバ、を含む、装置。
【請求項10】
前記様々なI/Oデバイスと前記標準モデルとの間のマッピング設定ファイルは、前記標準モデルを制御するために使用される標準化データと前記様々なI/Oデバイスを制御するために使用される制御データとの間の変換関係を含む、請求項に記載の装置。
【請求項11】
前記トランシーバ
前記第1のI/Oデバイスによって報告されたサンプリング・データを受信すること
マッピング設定ファイルに基づいて、前記サンプリング・データを前記第1の標準モデルに対応する第2の標準化データに変換することと、を行うようにさらに構成されている、請求項又は10に記載の装置。
【請求項12】
前記様々なI/Oデバイスの前記標準モデルは、オブジェクト指向モデリングによって生成される、請求項9~11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記リソース・アクセス要求は、ユーザのアクセス動作に基づいて生成される、請求項9~12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記マッピング設定ファイルは、設定によって実装される、請求項9~13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記第1のI/Oデバイスは、前記第1の集中型コントローラ下にある、請求項9~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記装置が第2の集中型コントローラ下にある第2のI/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、前記リソース・アクセス要求は、前記ユーザによってアクセスされる前記第2のI/Oデバイスの第2の標準モデルを制御するために使用される標準化データを含み、
前記プロセッサは、
前記マッピング設定ファイルに基づいて、前記標準化データを前記第2のI/Oデバイスに対応する制御データに変換することを行うようにさらに構成されており、
前記トランシーバは、
前記第1の集中型コントローラと前記第2の集中型コントローラの間の通信層リンクを通して、前記第2のI/Oデバイスに前記制御データを送信すること行うようにさらに構成されている、請求項15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
車両内の様々なI/Oデバイスへのアクセスを制御するために適用されるI/Oデバイス・アクセス装置であって、
記様々なI/Oデバイスの標準モデル、及び前記様々なI/Oデバイスと前記標準モデルとの間のマッピング設定ファイルを制御することを行うように構成されたデバイス抽象化層と、
前記装置が第1のI/Oデバイスにアクセスするときに、リソース・アクセス要求を生成することを行うように構成されたアプリケーション層であって、前記リソース・アクセス要求は、第1の標準モデルを制御するために使用される第1の標準化データを含み、前記第1の標準モデルは、前記様々なI/Oデバイスの前記標準モデルに含まれる、アプリケーション層とを含み
前記デバイス抽象化層は、前記マッピング設定ファイルに基づいて、前記第1の標準化データを前記第1のI/Oデバイスに対応する第1の制御データに変換し、通信層によって前記第1のI/Oデバイスに前記第1の制御データを送信することを行うようにさらに構成されている 、装置。
【請求項18】
前記様々なI/Oデバイスと前記標準モデルとの間の前記マッピング設定ファイルは、前記標準モデルを制御するために使用される標準化データと前記様々なI/Oデバイスを制御するために使用される制御データとの間の変換関係を含む、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記デバイス抽象化層は、前記通信層によって報告された前記サンプリング・データを受信することと、
前記マッピング設定ファイル基づいて、前記サンプリング・データを前記第1の標準モデルに対応する第2の標準化データに変換することと、を行うようにさらに構成されている、請求項17又は18に記載の装置。
【請求項20】
前記様々なI/Oデバイスの前記標準モデルは、オブジェクト指向モデリングによって生成される、請求項17~19のいずれか一項に記載の装置。
【請求項21】
前記リソース・アクセス要求は、ユーザのアクセス動作に基づいて生成される、請求項17~20のいずれか一項に記載の装置。
【請求項22】
前記マッピング設定ファイルは、設定によって実装される、請求項17~21のいずれか一項に記載の装置。
【請求項23】
前記第1のI/Oデバイスは、前記第1の集中型コントローラ下にある、請求項17~22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
前記装置が前記第2の集中型コントローラ下にある第2のI/Oデバイスにアクセスする必要があるときに、前記リソース・アクセス要求は、前記ユーザによってアクセスされる前記第2のI/Oデバイスの第2の標準モデルを制御するために使用される標準化データを含み、
前記デバイス抽象化層は、
前記マッピング設定ファイルに基づいて、前記標準化データを前記第2のI/Oデバイスに対応する制御データに変換することと、
前記第1の集中型コントローラと前記集中型コントローラとの間の通信層リンクを通して、前記第2のI/Oデバイスに前記制御データを送信することと、を行うようにさらに構成されている、請求項17~22に記載の装置。
前記第1のI/Oデバイスは、前記第1の集中型コントローラ下にある、請求項17~22のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
I/Oデバイス・アクセス装置であって、
プロセッサと、メモリと、バスと、を含み、前記プロセッサ及び前記メモリは、前記バスを使用して接続され、前記メモリは、プログラム・コードのグループを記憶するように構成されており、前記プロセッサは、前記メモリに記憶された前記プログラム・コードを呼び出して、請求項1~のいずれか一項による方法を実行する、装置。
【請求項26】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体は、命令を記憶し、前記命令がコンピュータ上で実行されるときに、請求項1~のいずれか一項に記載の方法が実装される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項27】
前記車両は、請求項9~16のいずれか一項に記載の装置、又は請求項17~24のいずれか一項に記載の装置を含む、車両。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正の内容】
図7
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正の内容】
図9
【国際調査報告】