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特表2023-551000電池交換装置、電池状態診断サーバ装置及び方法、並びにこれを含む電池交換システム
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  • 特表-電池交換装置、電池状態診断サーバ装置及び方法、並びにこれを含む電池交換システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-06
(54)【発明の名称】電池交換装置、電池状態診断サーバ装置及び方法、並びにこれを含む電池交換システム
(51)【国際特許分類】
   H01M 10/44 20060101AFI20231129BHJP
   H01M 10/48 20060101ALI20231129BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20231129BHJP
   H02J 7/10 20060101ALI20231129BHJP
   H02J 7/04 20060101ALI20231129BHJP
   G01R 31/389 20190101ALI20231129BHJP
   G01R 31/392 20190101ALI20231129BHJP
【FI】
H01M10/44 P
H01M10/48 P
H01M10/48 301
H02J7/00 X
H02J7/10 H
H02J7/10 B
H02J7/10 L
H02J7/04 L
H02J7/00 Q
G01R31/389
G01R31/392
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532409
(86)(22)【出願日】2022-07-18
(85)【翻訳文提出日】2023-05-26
(86)【国際出願番号】 KR2022010421
(87)【国際公開番号】W WO2023038275
(87)【国際公開日】2023-03-16
(31)【優先権主張番号】10-2021-0119789
(32)【優先日】2021-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】クンウク・イ
【テーマコード(参考)】
2G216
5G503
5H030
【Fターム(参考)】
2G216BA21
2G216BA51
2G216CA01
2G216CA04
5G503AA01
5G503BA02
5G503BB01
5G503CA01
5G503CA11
5G503CB11
5G503DA04
5G503DA07
5G503EA05
5G503EA09
5G503GD03
5G503GD06
5H030AS06
5H030AS18
5H030BB01
5H030BB21
5H030FF22
5H030FF41
5H030FF42
5H030FF43
5H030FF44
5H030FF52
(57)【要約】
本発明は、電池交換装置、電池状態診断サーバ装置及び方法、並びにこれを含む電池交換システムに関し、上記電池交換装置、電池状態診断サーバ装置及び方法、並びにこれを含む電池交換システムは、充電が中断された特定の電池パックを放電して、放電された特定の電池パックの少なくとも一つの状態情報を算出し、特定の電池パックの充電を再開し、上記電池パックの少なくとも一つの状態情報からインピーダンス情報を算出することにより、上記インピーダンス情報から上記電池パックの劣化度(SoH)及び欠陥有無を判断する、高効率及び高信頼性の電池交換装置、電池状態診断サーバ装置及び方法、並びにこれを含む電池交換システムを提供することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池パックを充電する少なくとも一つの電池収容部を含む電池交換装置において、
前記電池パックを充電する充電器、
前記電池パックを放電する放電器、
前記電池パックの少なくとも一つの状態情報を測定する測定器、及び
前記電池パックの充電率が特定の基準値に達すると前記充電器の動作を中断させ、前記放電器を動作するように制御して、前記測定器によって放電状態の前記電池パックの状態情報を測定する制御器
を含む、電池交換装置。
【請求項2】
前記制御器は、放電状態の前記電池パックの状態情報の測定が完了すると、前記充電器を動作するように制御して、前記電池パックが満充電されるように充電を再開する、請求項1に記載の電池交換装置。
【請求項3】
前記制御器は、外部サーバと連動して、前記電池パックの少なくとも一つの状態情報を前記外部サーバに送信する、請求項1に記載の電池交換装置。
【請求項4】
前記電池パックの状態情報は、前記電池パックの電圧、電流及び温度のうち少なくとも一つを含む、請求項1に記載の電池交換装置。
【請求項5】
前記放電器は、パルス状の放電電流が出力されるように前記電池パックを放電させる、請求項1~4のいずれか一項に記載の電池交換装置。
【請求項6】
電池パックの少なくとも一つの状態情報を用いて前記電池パックの状態を診断するサーバ装置において、
前記サーバ装置は、
メモリ、及び
前記メモリに格納された少なくとも一つの命令を実行するプロセッサ
を含み、
前記少なくとも一つの命令は、
前記電池パックの少なくとも一つの状態情報を受信して保存するようにする命令、
前記電池パックの少なくとも一つの状態情報からインピーダンス情報を算出するようにする命令、及び
前記インピーダンス情報から前記電池パックの劣化度を算出するようにする命令
を含む、電池状態診断サーバ装置。
【請求項7】
前記電池パックの少なくとも一つの状態情報は、電池交換装置から獲得される、請求項6に記載の電池状態診断サーバ装置。
【請求項8】
前記電池パックの状態情報は、前記電池パックの電圧、電流及び温度のうち少なくとも一つを含む、請求項6に記載の電池状態診断サーバ装置。
【請求項9】
前記少なくとも一つの命令は、
前記電池パックの少なくとも一つの状態情報から前記電池パックの内部抵抗の変化を算出するようにする命令、及び
前記電池パックの内部抵抗の変化から前記電池パックの劣化度を算出するようにする命令
を含む、請求項6に記載の電池状態診断サーバ装置。
【請求項10】
前記少なくとも一つの命令は、
前記電池パックの劣化度から前記電池パックの欠陥の可否を判断するようにする命令をさらに含む、請求項6~9のいずれか一項に記載の電池状態診断サーバ装置。
【請求項11】
前記少なくとも一つの命令は、
前記電池パックの劣化度を同一条件の電池パックの基準劣化度と比較するようにする命令、及び
前記基準劣化度に対し前記電池パックの劣化度にしきい値以上の差が発生すると、前記電池パックに欠陥が発生したと判断するようにする命令
を含む、請求項10に記載の電池状態診断サーバ装置。
【請求項12】
電池パックの少なくとも一つの状態情報を用いて前記電池パックの状態を診断する方法において、
前記電池パックの少なくとも一つの状態情報を受信して保存するステップ、
前記電池パックの少なくとも一つの状態情報からインピーダンス情報を算出するステップ、及び
前記インピーダンス情報から前記電池パックの劣化度を算出するステップ
を含む、電池状態診断方法。
【請求項13】
前記電池パックの少なくとも一つの状態情報は、電池交換装置から獲得する、請求項12に記載の電池状態診断方法。
【請求項14】
前記電池パックの状態情報は、前記電池パックの電圧、電流及び温度のうち少なくとも一つを含む、請求項12に記載の電池状態診断方法。
【請求項15】
前記電池パックの劣化度を算出するステップは、
前記電池パックの少なくとも一つの状態情報から前記電池パックの内部抵抗の変化を算出するステップ、及び
前記電池パックの内部抵抗の変化から前記電池パックの劣化度を算出するステップを
含む、請求項12に記載の電池状態診断方法。
【請求項16】
前記電池パックの劣化度から前記電池パックの欠陥の可否を判断するステップをさらに含む、請求項12~15のいずれか一項に記載の電池状態診断方法。
【請求項17】
前記電池パックの欠陥の可否を判断するステップは、
前記電池パックの劣化度を同一条件の電池パックの基準劣化度と比較するステップ、及び
前記基準劣化度に対し前記電池パックの劣化度にしきい値以上の差が発生すると、前記電池パックに欠陥が発生したと判断するステップ
を含む、請求項16に記載の電池状態診断方法。
【請求項18】
少なくとも一つの電池収容部に収容された電池パックを充電し、前記電池パックの状態を診断する電池交換システムにおいて、
前記電池パックの充電を中断して少なくとも一つの状態情報を測定し、前記電池パックの充電を再開する電池交換装置、及び
前記電池交換装置から前記電池パックの少なくとも一つの状態情報を受信して前記電池パックのインピーダンス情報を算出する電池状態診断サーバ装置
を含む、電池交換システム。
【請求項19】
前記電池交換装置は、
前記電池パックの充電率が特定の基準値に達すると、前記電池パックの充電を中断させる、請求項18に記載の電池交換システム。
【請求項20】
前記電池交換装置は、
充電が中断された前記電池パックを放電して前記少なくとも一つの状態情報を測定する、請求項18に記載の電池交換システム。
【請求項21】
前記電池状態診断サーバ装置は、
前記電池パックのインピーダンス情報を用いて、前記電池パックの劣化度を算出する、請求項18に記載の電池交換システム。
【請求項22】
前記電池状態診断サーバ装置は、
前記電池パックのインピーダンス情報を用いて、前記電池パックの欠陥有無を判断する、請求項18~21のいずれか一項に記載の電池交換システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年9月8日付で韓国特許庁に提出された韓国特許出願第10-2021-0119789号の出願日の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された内容の全ては、本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、電池交換装置、電池状態診断サーバ装置及び方法、並びにこれを含む電池交換システムに関し、より具体的には、電池パックの充電とともにインピーダンスをリアルタイムで測定して、電池パックの劣化度及び欠陥有無を判断する電池交換装置、電池状態診断サーバ装置及び方法、並びにこれを含む電池交換システムに関する。
【背景技術】
【0003】
従来は、電池パックの劣化度の推定のために、電池パックの電圧、電流及び温度を別途測定していた。しかしながら、従来の電池パック劣化度の測定方法は、測定結果の誤差範囲が大きく発生して、電池パックの容量が過度に推定されるという短所があり、これにより、予想される電池の推定容量に対し電池の使用時間が短くなるという問題が発生した。
【0004】
また、従来の電池パックの劣化度推定装置は、電池セル、器具又は電子装置などの電池の内部欠陥の事前診断が難しいため、火事又は爆発現象を事前に感知することが難しかった。
【0005】
これによって、最近は、電池パックの精密な劣化推定及び欠陥診断のために、電池のインピーダンス(Impedance)を測定する方法が提供されている。
【0006】
しかしながら、従来のインピーダンス測定方法は、リアルタイム測定が難しいため、使用中に発生する電池パックの欠陥を診断しにくいという短所がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のような問題点を解決するための本発明の目的は、電池パックの状態情報を測定する、高効率及び高信頼性の電池交換装置を提供することにある。
【0008】
上記のような問題点を解決するための本発明の別の目的は、電池パックの状態情報からインピーダンスを測定して、電池パックの劣化度及び欠陥有無を判断する、高効率及び高信頼性の電池状態診断サーバ装置を提供することにある。
【0009】
上記のような問題点を解決するための本発明のまた別の目的は、電池パックの状態情報からインピーダンスを測定して、電池パックの劣化度及び欠陥有無を判断する、高効率及び高信頼性の電池状態診断方法を提供することにある。
【0010】
上記のような問題点を解決するための本発明のまた別の目的は、電池パックの状態情報からインピーダンスを測定して、電池パックの劣化度及び欠陥有無を判断する、高効率及び高信頼性の電池交換システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するための本発明の一実施例に係る、少なくとも一つの電池パックを充電する電池交換装置は、上記電池パックを充電する充電器、上記電池パックを放電する放電器、上記電池パックの少なくとも一つの状態情報を測定する測定器及び、上記電池パックの充電率が特定の基準値に達すると、上記充電器の動作を中断させ、上記放電器を動作するように制御して、上記測定器によって放電状態の上記電池パックの状態情報を測定する制御器を含む。
【0012】
ここで、上記制御器は、放電状態の上記電池パックの状態情報の測定が完了すると、上記充電器を動作するように制御して、上記電池パックが満充電されるように充電を再開することができる。
【0013】
また、上記制御器は、外部サーバと連動して、上記電池パックの少なくとも一つの状態情報を上記外部サーバに送信することができる。
【0014】
このとき、上記電池パックの状態情報は、上記電池パックの電圧(V)、電流(I)及び温度(T)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0015】
また、上記放電器は、パルス(Pulse)状の放電電流が出力されるように上記電池パックを放電させることができる。
【0016】
上記目的を達成するための本発明の別の実施例に係る、電池パックの少なくとも一つの状態情報を用いて上記電池パックの状態を診断する電池状態診断サーバ装置は、 メモリ及び、上記メモリに格納された少なくとも一つの命令を実行するプロセッサを含み、上記少なくとも一つの命令は、上記電池パックの少なくとも一つの状態情報を受信して保存するようにする命令、上記電池パックの少なくとも一つの状態情報からインピーダンス情報を算出するようにする命令及び、上記インピーダンス情報から上記電池パックの劣化度(State of Health, SoH)を算出するようにする命令を含む。
【0017】
このとき、上記電池パックの少なくとも一つの状態情報は、電池交換装置から獲得されることができる。
【0018】
また、上記電池パックの状態情報は、上記電池パックの電圧(V)、電流(I)及び温度(T)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0019】
一方、電池状態診断サーバ装置の上記少なくとも一つの命令は、上記電池パックの少なくとも一つの状態情報から上記電池パックの内部抵抗の変化を算出するようにする命令及び、上記電池パックの内部抵抗の変化から上記電池パックの劣化度(SoH)を算出するようにする命令を含むことができる。
【0020】
また、電池状態診断サーバ装置の上記少なくとも一つの命令は、上記電池パックの劣化度(SoH)から上記電池パックの欠陥の可否を判断するようにする命令をさらに含むことができる。
【0021】
また、電池状態診断サーバ装置の上記少なくとも一つの命令は、上記電池パックの劣化度(SoH)を同一条件の電池パックの基準劣化度(SoH)と比較するようにする命令及び、上記基準劣化度(SoH)に対し上記電池パックの劣化度(SoH)にしきい値以上の差が発生すると、上記電池パックに欠陥が発生したと判断するようにする命令を含むことができる。
【0022】
上記目的を達成するための本発明のまた別の実施例に係る、電池パックの少なくとも一つの状態情報を用いて上記電池パックの状態を診断する電池状態診断方法は、上記電池パックの少なくとも一つの状態情報を受信して保存するステップ、上記電池パックの少なくとも一つの状態情報からインピーダンス情報を算出するステップ及び、上記インピーダンス情報から上記電池パックの劣化度(State of Health, SoH)を算出するステップを含む。
【0023】
このとき、上記電池パックの少なくとも一つの状態情報は、電池交換装置から獲得することができる。
【0024】
また、上記電池パックの状態情報は、上記電池パックの電圧(V)、電流(I)及び温度(T)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0025】
一方、上記電池パックの劣化度(SoH)を算出するステップは、上記電池パックの少なくとも一つの状態情報から上記電池パックの内部抵抗の変化を算出するステップ及び、上記電池パックの内部抵抗の変化から上記電池パックの劣化度(SoH)を算出するステップを含むことができる。
【0026】
また、上記電池状態診断方法は、上記電池パックの劣化度(SoH)から上記電池パックの欠陥の可否を判断するステップをさらに含むことができる。
【0027】
ここで、上記電池パックの欠陥の可否を判断するステップは、上記電池パックの劣化度(SoH)を同一条件の電池パックの基準劣化度(SoH)と比較するステップ及び、上記基準劣化度(SoH)に対し上記電池パックの劣化度(SoH)にしきい値以上の差が発生すると、上記電池パックに欠陥が発生したと判断するステップを含むことができる。
【0028】
上記目的を達成するための本発明のまた別の実施例に係る、少なくとも一つの電池収容部に収容された電池パックを充電し、上記電池パックの状態を診断する電池交換システムは、上記電池パックの充電を中断して少なくとも一つの状態情報を測定し、上記電池パックの充電を再開する電池交換装置及び、上記電池交換装置から上記電池パックの少なくとも一つの状態情報を受信して上記電池パックのインピーダンス情報を算出する電池状態診断サーバ装置を含む。
【0029】
ここで、上記電池交換装置は、上記電池パックの充電率(SoC)が特定の基準値に達すると、上記電池の充電を中断させることができる。
【0030】
また、上記電池交換装置は、充電が中断された上記電池パックを放電して上記少なくとも一つの状態情報を測定することができる。
【0031】
一方、上記電池状態診断サーバ装置は、上記電池パックのインピーダンス情報を用いて、上記電池パックの劣化度(SoH)を算出することができる。
【0032】
また、上記電池状態診断サーバ装置は、上記電池パックのインピーダンス情報を用いて、上記電池パックの欠陥有無を判断することができる。
【発明の効果】
【0033】
本発明の実施例に係る電池交換装置、電池状態診断サーバ装置及び方法、並びにこれを含む電池交換システムは、充電が中断された特定の電池パックを放電して、放電された特定の電池パックの少なくとも一つの状態情報を算出し、特定の電池パックの充電を再開し、上記電池パックの少なくとも一つの状態情報からインピーダンス情報を算出することにより、上記インピーダンス情報から上記電池パックの劣化度(SoH)及び欠陥有無を判断する、高効率及び高信頼性の電池交換装置、電池状態診断サーバ装置及び方法、並びにこれを含む電池交換システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】従来の電池交換システムのブロック図である。
図2】本発明の実施例に係る電池交換システムのブロック図である。
図3】本発明の実施例に係る電池パックの放電電流のパルス信号波形グラフである。
図4】本発明の実施例に係る電池状態診断サーバ装置のブロック図である。
図5】本発明の実施例に係る電池交換システムを用いて電池の状態を診断する方法を説明するためのフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本発明は、種々の変更を加えることができ、様々な実施例を有することができるので、特定の実施例を図面に例示し、詳細な説明で詳しく説明しようとする。ところが、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定しようとするのではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されたい。各図面を説明しながら類似の参照符号を類似の構成要素に対して使用している。
【0036】
第1の、第2の、A、Bなどの用語は、多様な構成要素を説明するのに使用されることができるが、上記構成要素は、上記用語によって限定されてはいけない。上記用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的のみで使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱することなく、第1の構成要素は第2の構成要素と命名されることができ、同様に第2の構成要素も第1の構成要素と命名されることができる。「及び/又は」という用語は、複数の関連して記載された項目の組合わせ又は複数の関連して記載された項目のうちのある項目を含む。
【0037】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるとか「接続されて」いると言及されたときには、当該他の構成要素に直接的に連結されているか又は接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもできると理解されたい。これに対し、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるとか「直接接続されて」いると言及されたときには、中間に他の構成要素が存在しないことと理解されたい。
【0038】
本出願で使用した用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであって、本発明を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明らかに異なる意味でない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」又は「有する」などの用語は、明細書に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものなどの存在又は付加可能性をあらかじめ排除しないことと理解されたい。
【0039】
別に定義されない限り、技術的又は科学的な用語を含め、ここで使用されるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有している。一般的に使用される辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈されるべきであり、本出願において明白に定義しない限り、理想的であるか過度に形式的な意味としては解釈されない。
【0040】
以下、本発明に係る好ましい実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0041】
図1は、従来の電池交換システムのブロック図である。
【0042】
図1を参照すれば、従来の電池交換システムは、電池パックが収容された電池収容部に充電器が個別接続された電池交換装置及び電池パックの充電量を保存する外部サーバの形態で提供された。
【0043】
これによって、従来の電池交換システムは、単に電池パックの充電機能のみを提供することで、電池パックのインピーダンスの変化と、これによる電池パックの劣化度及び欠陥有無などを考慮することができなくて、信頼性が低下するという短所があった。
【0044】
一方、本発明の実施例に係る電池交換システムは、特定の電池パックの充電とともに状態情報を測定し、測定された状態情報から特定の電池パックのインピーダンスを算出することにより、算出されたインピーダンスを用いて劣化度(SoH)及び欠陥有無を判断して、高効率及び高信頼性の電池交換システムが提供されることができる。
【0045】
本発明の実施例に係る電池交換システムについては、下記図面を参照してより詳しく説明する。
【0046】
図2は、本発明の実施例に係る電池交換システムのブロック図である。
【0047】
図2を参照すれば、本発明の実施例に係る電池交換システムは、電池交換装置D及び外部電池状態診断サーバ装置Sを含むことができる。
【0048】
より具体的に説明すれば、電池交換装置Dは、外部電池状態診断サーバ装置Sと外部通信によって互いに連動することができる。これによって、電池交換システムは、電池交換装置Dによって、電池収容部に収容された電池パックPの充電を制御して、特定の電池パックPの少なくとも一つの状態情報を測定し、 外部電池状態診断サーバ装置Sによって、測定された特定の電池パックPの少なくとも一つの状態情報に基づいて、特定の電池パックPのインピーダンス情報、劣化度(State of Health, SoH)及び欠陥有無を判断して提供することができる。
【0049】
本発明の実施例に係る電池交換システムの上記構成D、Sについてより詳しく説明すれば、電池交換装置Dは、少なくとも一つの電池収容部を含むことができる。
【0050】
電池収容部は、使用者によって外部から挿入される電池パックPを収容することができる。これによって、電池交換装置Dは、電池収容部内に収容される少なくとも一つの電池パックPを充電し、充電中の電池パックPの欠陥有無をリアルタイムで診断することができる。
【0051】
また、電池交換装置Dは、少なくとも一つの電池収容部に収容された電池パックPのうち充電が完了した電池パックPを使用者に提供することができる。
【0052】
電池交換装置Dについて構成別により具体的に説明すれば、電池交換装置Dは、充電器1000、放電器3000、測定器5000及び制御器7000を含むことができる。
【0053】
ここで、充電器1000、放電器3000、測定器5000は、並列接続されることができ、充電器1000、放電器3000、測定器5000は、それぞれ内部通信によって制御器7000と接続されることができる。実施例によれば、内部通信は、UART、CAN、LIN及びイーサネットのうちいずれか一つとして提供されることができる。
【0054】
充電器1000は、電池交換装置D内の少なくとも一つとして提供され、電池収容部に収容された少なくとも一つの電池パックPを充電することができる。ここで、電池パックPは、エネルギーを貯蔵する装置であって、少なくとも一つの電動機器に適用され、当該機器に動力を提供することができる。例えば、少なくとも一つの電動機器は、電動スクーター、キックボード、自動車、ロボット又はドローンのうちいずれか一つであってよい。
【0055】
実施例によれば、少なくとも一つの電池収容部に電池パックPが収容される場合、少なくとも一つの充電器1000は、少なくとも一つの電池パックPと個別接続されることができる。言い換えれば、充電器1000は、特定の電池パックPと一対一で接続されることができる。
【0056】
例えば、より具体的に説明すれば、電池パックP及び充電器1000がそれぞれN個提供される場合、第1の充電器1000の+端子及び-端子は、それぞれ第1の電池パックP1が収容された電池収容部の+端子及び-端子に接続されることができ、第Nの充電器1000の+端子及び-端子は、それぞれ第Nの電池パックPが収容された電池収容部の+端子及び-端子に接続されることができる。
【0057】
充電器1000は、後述する制御器7000から第1の制御信号を受信する場合、電池交換装置Dに提供される交流電源を直流電源に変換(Converting)して、個別接続された特定の電池パックPを充電することができる。
【0058】
また、充電器1000は、後述する制御器7000から第2の制御信号を受信する場合、充電中の特定の電池パックPの充電を中断することができる。実施例によれば、後述する制御器7000は、充電中の特定の電池パックPの充電量が特定の基準値を満足する場合、充電器1000に第2の制御信号を送信することができる。これによって、充電器1000は、充電中の特定の電池パックPの充電を中断することができる。例えば、第2の制御信号は、特定の電池パックPの充電率が50%以上であるとき、送信されることができる。
【0059】
放電器3000は、電池交換装置内の少なくとも一つとして提供され、電池収容部に収容された少なくとも一つの電池パックPを放電させることができる。
【0060】
より具体的に説明すれば、少なくとも一つの電池収容部に電池パックPが収容される場合、少なくとも一つの放電器3000は、少なくとも一つの電池パックPと個別接続されることができる。言い換えれば、放電器3000は、特定の電池パックPと一対一で接続されることができる。
【0061】
例えば、電池パックP及び放電器3000がそれぞれN個提供される場合、第1の放電器3000の+端子及び-端子は、それぞれ第1の電池パックPが収容された電池収容部の+端子及び-端子に接続されることができ、第Nの放電器3000の+端子及び-端子は、それぞれ第Nの電池パックPが収容された電池収容部の+端子及び-端子に接続されることができる。
【0062】
放電器3000は、後述する制御器7000から第3の制御信号を受信する場合、個別接続された特定の電池パックPを放電させることができる。
【0063】
実施例によれば、放電器3000は、制御器7000から第3の制御信号を受信することができる。より具体的に説明すれば、放電器3000は、電池パックPの充電率が特定の基準値を満足して充電が中断された後に、制御器7000から第3の制御信号を受信することができる。
【0064】
放電器3000は、制御器7000から第3の制御信号を受信する場合、電池パックPを放電させることができる。
【0065】
このとき、放電器3000は、特定の電池パックPの放電電流がパルス(Pulse)信号波形で出力されるように放電させることができる。
【0066】
図3は、本発明の実施例に係る電池パックの放電電流のパルス信号波形グラフである。
【0067】
図3を参照すれば、放電器3000は、特定の電池パックPの放電電流が多様なパルス波形を有するように振幅、周期、振動数のうちの少なくとも一つのパラメータを調整することができる。
【0068】
一実施例によれば、放電器3000は、0.5Cレートであるとき、10秒内1回の周期で放電電流が出力されるように電池パックPを放電させることができる。
【0069】
他の実施例によれば、放電器3000は、1Cレートであるとき、20秒内3回の周期で放電電流が出力されるように電池パックPを放電させることができる。
【0070】
ここで、Cレートとは、電池パックを特定の定電流で放電させたとき、当該時間の間放電させることができる量と定義されることができる。例えば、充電容量が3000mA/hである電池パックを使用する場合、 実施例に係る放電器3000は、1Cレートのとき、3000mAの最大放電電流を出力することができる。
【0071】
ところが、開示されたところに限定されず、電池交換装置Dは、放電器3000の代わりに、充電器1000を調整して充電電流をパルス(Pulse)信号の形態で出力させることができる。
【0072】
再び図1を参照すれば、測定器5000は、制御器7000から第4の制御信号を受信して、電池パックPの少なくとも一つの状態情報を測定することができる。
【0073】
実施例によってより具体的に説明すれば、少なくとも一つの電池収容部に電池パックPが収容される場合、少なくとも一つの測定器5000は、少なくとも一つの電池パックPと個別接続されることができる。言い換えれば、測定器5000は、特定の電池パックPと一対一で接続されることができる。
【0074】
例えば、電池パックP及び測定器5000がそれぞれN個提供される場合、第1の測定器5000の+端子及び-端子は、それぞれ第1の電池パックPが収容された電池収容部の+端子及び-端子に接続されることができ、第Nの測定器5000の+端子及び-端子は、それぞれ第Nの電池パックPが収容された電池収容部の+端子及び-端子に接続されることができる。
【0075】
ところが、測定器5000は、開示されたところに限定されず、単一の形態で提供されることができる。より具体的に説明すれば、一つの測定器5000は、少なくとも一つの電池パックPと接続された少なくとも一つのスイッチ(図示せず)と接続されることができる。これによって、測定器5000は、少なくとも一つのスイッチのOn/Offによって、上記スイッチと一対一で接続された少なくとも一つの電池パックPの状態情報を測定することができる。
【0076】
測定器5000は、上述したように、後述する制御器7000から第4の制御信号を受信する場合、個別接続された特定の電池パックPの少なくとも一つの状態情報を測定することができる。
【0077】
実施例によってより詳しく説明すれば、測定器5000は、制御器7000から第4の制御信号を受信することができる。ここで、第4の制御信号は、制御器7000により第3の制御信号が送信された後に送信されることができる。言い換えれば、測定器5000は、放電状態の特定の電池パックPから少なくとも一つの状態情報を測定することができる。例えば、少なくとも一つの状態情報は、電圧(V)、電流(I)及び温度(T)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0078】
その後、測定器5000は、測定された少なくとも一つの状態情報を後述する制御器7000に伝達することができる。
【0079】
制御器7000は、上述したように、充電器1000、放電器3000及び測定器5000とそれぞれ内部通信によって接続されることができる。これによって、制御器7000は、充電器1000、放電器3000及び測定器5000へ動作制御信号を送信するか又は充電器1000、放電器3000及び測定器5000から少なくとも一つの測定情報を受信することができる。
【0080】
一実施例によれば、制御器7000は、少なくとも一つの電池収容部に電池パックPが収容される場合、当該電池収容部と接続された特定の充電器1000に第1の制御信号を送信することができる。ここで、第1の制御信号は、充電器1000の動作を開始する制御信号であってよい。
【0081】
他の実施例によれば、制御器7000は、第1の制御信号による充電器1000の動作中に特定の電池パックPの充電率(State of Charge, SoC)が特定の基準値に達する場合、充電器1000に第2の制御信号を送信することができる。ここで、第2の制御信号は、充電器1000の動作を中断する制御信号であってよく、特定の電池パックの充電率(SoC)の特定の基準値は50%であってよい。
【0082】
言い換えれば、制御器7000は、特定の電池パックの充電率(SoC)が50%以上の場合、充電器1000へ第2の制御信号を送信して、特定の電池パックPの充電を中断させることができる。
【0083】
また、制御器7000は、充電器1000に第2の制御信号を送信した後、上記充電器1000と並列接続された放電器3000に第3の制御信号を送信することができる。
【0084】
ここで、第3の制御信号は、放電器3000の動作を制御する信号であって、放電器3000は、第2の制御信号によって充電が中断された電池パックPに対して、パルス状の放電電流が出力されるように放電させることができる。
【0085】
その後、制御器7000は、充電器1000及び放電器3000と並列接続された測定器5000に第4の制御信号を送信することができる。言い換えれば、制御器7000は、測定器5000を動作させて、測定器5000により測定された特定の電池パックPの少なくとも一つの状態情報を受信することができる。
【0086】
また、制御器7000は、後述する電池状態診断サーバ装置Sと外部通信によって接続されることができる。ここで、外部通信は、イーサネット、3G、4G、5Gなどの有線無線通信のうち少なくとも一つであってよい。
【0087】
制御器7000は、外部の電池状態診断サーバ装置Sと接続されて、測定器5000から受信された特定の電池パックPの状態情報を電池状態診断サーバ装置Sに送信することができる。その後、制御器7000は、外部電池状態診断サーバ装置Sから算出された特定の電池パックPのインピーダンス情報を受信することができる。
【0088】
ここで、特定の電池パックPのインピーダンス情報は、外部電池状態診断サーバ装置Sによって、上記特定の電池パックPの状態情報を用いて算出されることができる。
【0089】
その後、制御器7000は、特定の電池パックPと接続された充電器1000に第1の制御信号を送信することができる。これによって、充電器1000は、充電が中断された特定の電池パックPの充電を再開して、特定の電池パックPを満充電することができる。
【0090】
電池状態診断サーバ装置Sは、外部通信によって制御器7000と連動することができる。これによって、電池状態診断サーバ装置Sは、制御器7000から受信された特定の電池パックPの少なくとも一つの状態情報を保存することができる。ここで、状態情報は、上述したように、特定の電池パックPの電圧(V)、電流(I)及び温度(T)情報を含むことができる。
【0091】
電池状態診断サーバ装置Sは、受信された特定の電池パックPの状態情報を用いて、電池パックPの状態をリアルタイムで診断することができる。
【0092】
より具体的に説明すれば、電池状態診断サーバ装置Sは、制御器7000に受信された特定の電池パックPの状態情報を用いて、特定の電池パックPのインピーダンス情報を算出することができる。
【0093】
電池状態診断サーバ装置Sは、算出された特定の電池パックPのインピーダンス情報を保存し、保存された上記インピーダンス情報を制御器7000に送信することができる。
【0094】
電池状態診断サーバ装置Sは、電池パックPのインピーダンス情報に基づいて、特定の電池パックPの劣化度(State of Health, SoH)を算出することができる。
【0095】
実施例によれば、電池状態診断サーバ装置Sは、特定の電池パックPのインピーダンスの変化に応じた上記特定の電池パックPの内部抵抗の変化を算出することができる。
【0096】
その後、電池状態診断サーバ装置Sは、算出された内部抵抗の変化から特定の電池パックPの劣化度を算出することができる。例えば、内部抵抗が上昇する場合、特定の電池パックPの寿命が短くなって、劣化度(SoH)が高くなり得る。
【0097】
また、電池状態診断サーバ装置Sは、特定の電池パックPのインピーダンス情報に基づいて、特定の電池パックPの電池パックの欠陥有無を判断することができる。
【0098】
実施例によってより具体的に説明すれば、電池状態診断サーバ装置Sは、特定の電池パックPのインピーダンス変化から算出された上記特定の電池パックPの劣化度(SoH)を同一条件での基準電池パックの劣化度(SoH)と比較することができる。
【0099】
このとき、特定の電池パックPの劣化度(SoH)が基準劣化度(SoH)に対ししきい値以上の差が発生する場合、電池状態診断サーバ装置Sは、特定の電池パックPに欠陥が発生したと判断することができる。ここで、欠陥は、電池セル、電気装置又は器具などによる欠陥を含むことができる。
【0100】
図4は、本発明の実施例に係る電池状態診断サーバ装置のブロック図である。
図4を参照すれば、電池サーバ診断装置Sは、メモリ100、プロセッサ200、送受信装置300、入力インターフェース装置400、出力インターフェース装置500及び記憶装置600を含むことができる。
【0101】
実施例によれば、電池サーバ診断装置Sに含まれたそれぞれの構成要素100、200、300、400、500、600は、バス(bus)700によって接続されて互いに通信を行うことができる。
【0102】
電池サーバ診断装置Sの上記構成要素100、200、300,400、500、600のうちメモリ100及び記憶装置600は、揮発性記憶媒体及び非揮発性記憶媒体のうち少なくとも一つから構成されることができる。例えば、メモリ100及び記憶装置600は、読み出し専用メモリ(read only memory, ROM)及びランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)のうち少なくとも一つから構成されることができる。
【0103】
この中でもメモリ100は、プロセッサ200によって実行される少なくとも一つの命令を含むことができる。
【0104】
実施例によれば、少なくとも一つの命令は、上記電池パックの少なくとも一つの状態情報を受信して保存するようにする命令、上記電池パックの少なくとも一つの状態情報からインピーダンス情報を算出するようにする命令及び、上記インピーダンス情報から上記電池パックの劣化度(State of Health, SoH)を算出するようにする命令を含むことができる。
【0105】
プロセッサ200は、中央処理装置(central processing unit, CPU)、グラフィックス・プロセッシング・ユニット(graphics processing unit, GPU)、又は本発明の実施例に係る方法が行われる専用のプロセッサを意味することができる。
【0106】
プロセッサ200は、上述したように、メモリ100に格納された少なくとも一つのプログラム命令(program command)を実行することができる。
【0107】
以上、本発明の実施例に係る電池交換装置及び電池状態診断サーバ装置を含む電池交換システムを説明した。以下では、電池交換システムを用いた電池状態診断方法をより詳しく説明する。
【0108】
図5は、本発明の実施例に係る電池交換システムを用いて電池の状態を診断する方法を説明するためのフロー図である。
【0109】
図5を参照すれば、電池交換システムは、電池収容部に放電状態の特定の電池パックPが収容されているか否かを確認することができる(S1000)。
【0110】
このとき、少なくとも一つの電池収容部に電池パックPが収容される場合、電池交換システムは、制御器7000の第1の制御信号を用いて、上記電池収容部と接続された充電器1000を動作させることにより、上記電池パックPを充電することができる(S2000)。
【0111】
その後、電池交換システムは、第1の制御信号によって充電中の電池パックPが特定の基準のしきい値に達する場合(S3000)、制御器7000の第2の制御信号を用いて、上記充電器1000の動作を中断させることができる(S4000)。ここで、上記特定の基準は、電池パックの充電量(State of Charge, SoC)であってよい。言い換えれば、電池交換システムは、充電中の上記電池パックPの充電量(SoC)が50%以上である場合、制御器7000の第2の制御信号を用いて充電器1000の動作を中断させることができる。
【0112】
その後、電池交換システムは、制御器7000の第3の制御信号を用いて放電器3000を動作させることができる。これによって、電池交換システムは、第2の制御信号によって充電が中断された上記電池パックPを放電させることができる(S5000)。ここで、放電器3000は、放電電流の変化値が明確に表れるパルス(Pulse)状の信号波形が出力されるように特定の電池パックPを放電させることができる。
【0113】
その後、電池交換システムは、制御器7000の第4の制御信号を用いて測定器5000を動作させることができる。これによって、電池交換システムは、放電された状態の特定の電池パックの少なくとも一つの状態情報を測定することができる(S6000)。ここで、少なくとも一つの状態情報は、上述したように、電圧(V)、電流(I)及び温度(T)のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0114】
その後、電池交換システムは、測定された少なくとも一つの状態情報を電池状態診断サーバ装置Sに保存することができる(S7000)。
【0115】
一方、電池交換システムは、制御器7000の第1の制御信号によって充電器1000を動作させて、充電が中断された特定の電池パックPが満充電されるまで再充電することができる(S8000)。
【0116】
また、電池交換システムは、電池状態診断サーバ装置Sに保存された少なくとも一つの状態情報を用いて、特定の電池パックPのインピーダンス情報を算出することができる(S9000)。
【0117】
電池交換システムは、電池状態診断サーバ装置Sを用いて、上記特定の電池パックPのインピーダンス情報に基づいて特定の電池パックPの劣化度(State of Health, SoH)を算出することができる(S10000)。
【0118】
実施例によってより詳しく説明すれば、電池交換システムは、特定の電池パックPのインピーダンス変化に応じた上記特定の電池パックPの内部抵抗の変化を算出することができる。その後、電池交換システムは、算出された内部抵抗の変化に基づいて、特定の電池パックPの劣化度を算出することができる。例えば、内部抵抗が上昇する場合、特定の電池パックPの寿命が短くなって、特定の電池パックPの劣化度が高くなり得る。
【0119】
また、電池交換システムは、電池状態診断サーバ装置Sを用いて、上記特定の電池パックPのインピーダンス情報に基づいて、特定の電池パックPの電池パックの欠陥有無を判断することができる(S11000)。
【0120】
実施例によってより具体的に説明すれば、電池交換システムは、電池状態診断サーバ装置Sを用いて、特定の電池パックPのインピーダンス変化から算出された上記電池パックの特定の電池パックPの劣化度(SoH)を同一条件での基準電池パックの劣化度(SoH)と比較することができる。
【0121】
このとき、特定の電池パックPの劣化度(SoH)が基準劣化度(SoH)に対ししきい値以上の差を有する場合、電池交換システム内の電池状態診断サーバ装置Sは、特定の電池パックPに欠陥が発生したと判断することができる。ここで、欠陥は、電池セル、電気装置又は器具などによる欠陥を含むことができる。
【0122】
以上、本発明の実施例に係る電池交換装置、電池状態診断サーバ装置及び方法、並びにこれを含む電池交換システムを提供することができる。
【0123】
本発明の実施例に係る電池交換装置、電池状態診断サーバ装置及び方法、並びにこれを含む電池交換システムは、充電が中断された特定の電池パックを放電して、放電された特定の電池パックの少なくとも一つの状態情報を算出し、特定の電池パックの充電を再開し、上記電池パックの少なくとも一つの状態情報からインピーダンス情報を算出することにより、上記インピーダンス情報から上記電池パックの劣化度(SoH)及び欠陥有無を判断する、高効率及び高信頼性の電池交換装置、電池状態診断サーバ装置及び方法、並びにこれを含む電池交換システムを提供することができる。
【0124】
本発明の実施例に係る方法の動作は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体にコンピュータで読み取り可能なプログラム又はコードとして具現化することが可能である。コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、コンピュータシステムによって読み込まれることができるデータが保存されるすべての種類の記録装置を含む。また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ネットワークで接続されたコンピュータシステムに分散して、分散方式でコンピュータで読み取り可能なプログラム又はコードが保存されて実行されることができる。
【0125】
また、コンピュータで読み取り可能な記録媒体は、ロム(rom)、ラム(ram)、フラッシュメモリ(flash memory)などのようにプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含むことができる。プログラム命令は、コンパイラ(compiler)によって作られるような機械語コードのみならず、インタプリタ(interpreter)などを使用してコンピュータによって実行されることができる高級言語コードを含むことができる。
【0126】
本発明の一部の側面は、装置の文脈で説明されたが、それは、対応する方法による説明も示すことができ、ここで、ブロック又は装置は、方法ステップ又は方法ステップの特徴に対応する。同様に、方法の文脈で説明された側面は、対応するブロック又はアイテム又は対応する装置の特徴で示すことができる。方法ステップのいくつか又は全部は、例えばマイクロプロセッサ、プログラム可能なコンピュータ又は電子回路のようなハードウェア装置によって(又は用いて)行われることができる。いくつかの実施例において、最も重要な方法ステップの一つ以上は、このような装置によって行われることができる。
【0127】
以上、本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、当該技術分野の熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正及び変更できることを理解するであろう。
【符号の説明】
【0128】
1000:充電器 3000:放電器
5000:測定器 7000:制御器
9000:サーバ 100:メモリ
200:プロセッサ 300:送受信装置
400:入力インターフェース装置 500:出力インターフェース装置
600:記憶装置 700:バス
P:電池パック
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】