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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-06
(54)【発明の名称】ステアリングシステム及び車両
(51)【国際特許分類】
   B62D 1/20 20060101AFI20231129BHJP
   B62D 3/12 20060101ALI20231129BHJP
【FI】
B62D1/20
B62D3/12 507
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532568
(86)(22)【出願日】2021-11-24
(85)【翻訳文提出日】2023-06-16
(86)【国際出願番号】 CN2021132829
(87)【国際公開番号】W WO2022111533
(87)【国際公開日】2022-06-02
(31)【優先権主張番号】202011361233.6
(32)【優先日】2020-11-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100198650
【弁理士】
【氏名又は名称】小出 宗一郎
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼敏
(72)【発明者】
【氏名】▲蘇▼俊
(72)【発明者】
【氏名】▲でん▼其成
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼▲沖▼
(72)【発明者】
【氏名】黄▲ちぃ▼
【テーマコード(参考)】
3D030
【Fターム(参考)】
3D030DC39
(57)【要約】
ステアリングシステム及び車両であり、ステアリングシステムは、ステアリングギヤ入力軸(111)及び歯車軸(105)を有するステアリングギヤ本体(1)と、ステアリングギヤ入力軸(111)及び歯車軸(105)を分離するか又は連結する分離機構(2)と、ステアリングギヤ入力軸(111)と歯車軸(105)との分離、及びステアリングギヤ入力軸(111)と歯車軸(105)との連結のうちの少なくとも1つの場合に、ステアリングギヤ入力軸(111)の回転角範囲を制限する制限機構(4)と、を含む。該ステアリングシステムは、自動車がゲームモードに入った後、車輪がハンドルに連れて回転することを回避し、車輪の摩耗を効果的に防止することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステアリングギヤ入力軸(111)及び歯車軸(105)を有するステアリングギヤ本体(1)と、
前記ステアリングギヤ入力軸(111)及び前記歯車軸(105)を分離するか又は連結する分離機構(2)と、
前記ステアリングギヤ入力軸(111)と前記歯車軸(105)との分離、及び前記ステアリングギヤ入力軸(111)と前記歯車軸(105)との連結のうちの少なくとも1つの場合に、前記ステアリングギヤ入力軸(111)の回転角範囲を制限する制限機構(4)と、を含む、ことを特徴とするステアリングシステム。
【請求項2】
前記ステアリングギヤ入力軸(111)は、前記歯車軸(105)と同軸に設けられ、
前記分離機構(2)は、分離スライドスリーブ(210)及び分離シャフト(211)を含み、前記分離スライドスリーブ(210)は、前記ステアリングギヤ入力軸(111)と前記歯車軸(105)のうちの1つに外嵌され、前記分離シャフト(211)は、前記ステアリングギヤ入力軸(111)と前記歯車軸(105)のうちのもう1つに設けられ、前記分離スライドスリーブ(210)は、前記ステアリングギヤ入力軸(111)と前記歯車軸(105)の軸方向に沿って平行移動して前記分離シャフト(211)と噛み合う/離脱することにより、前記ステアリングギヤ入力軸(111)と前記歯車軸(105)を連結/分離することができるように設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載のステアリングシステム。
【請求項3】
前記ステアリングギヤ入力軸(111)は、中空構造を有し、前記歯車軸(105)の上部は、前記中空構造内に伸び、
前記分離スライドスリーブ(210)は、前記ステアリングギヤ入力軸(111)の下部にスプライン接続され、前記分離シャフト(211)の下部は、前記歯車軸(105)の上部にスプライン接続され、かつ第1ロックナット(109)により前記歯車軸(105)の上部にロックされ、前記分離スライドスリーブ(210)は、第1ドグ歯を有し、前記分離シャフト(211)は、第2ドグ歯を有し、前記分離スライドスリーブ(210)は、前記ステアリングギヤ入力軸(111)と前記歯車軸(105)の軸方向に沿って平行移動して前記第1ドグ歯と前記第2ドグ歯を噛み合う/離脱させることにより、前記ステアリングギヤ入力軸(111)と前記歯車軸(105)を連結/分離する、ことを特徴とする請求項2に記載のステアリングシステム。
【請求項4】
前記歯車軸(105)の上部は、第1針状ころ軸受(110)により前記ステアリングギヤ入力軸(111)の下部の前記中空構造内に設けられる、ことを特徴とする請求項3に記載のステアリングシステム。
【請求項5】
前記ステアリングギヤ本体(1)は、ハウジングをさらに含み、前記ステアリングギヤ入力軸(111)の下部と前記歯車軸(105)は、前記ハウジング内に軸方向に回転可能に取り付けられる、ことを特徴とする請求項4に記載のステアリングシステム。
【請求項6】
前記分離機構(2)は、前記ステアリングギヤ入力軸(111)及び前記歯車軸(105)の軸方向に沿って平行移動して前記分離シャフト(211)と噛み合う/離脱するように前記分離スライドスリーブ(210)を駆動する駆動伝動機構をさらに含む、ことを特徴とする請求項5に記載のステアリングシステム。
【請求項7】
前記駆動伝動機構は、
駆動力を提供する第1動力素子(201)と、
前記第1動力素子(201)から出力された回転駆動力を前記分離スライドスリーブ(210)の軸方向平行移動に変換する伝動転向部材と、を含む、ことを特徴とする請求項6に記載のステアリングシステム。
【請求項8】
前記伝動転向部材は、前記第1動力素子(201)の出力軸に同期回転するように接続された親ネジ(204)と、前記親ネジ(204)にネジ接続されたシフトフォーク(206)とを含み、前記分離スライドスリーブ(210)が前記シフトフォーク(206)のシフトフォーク端に嵌め込まれることにより、前記分離スライドスリーブ(210)は、前記ステアリングギヤ入力軸(111)に連れて同期回転することができ、かつ前記ステアリングギヤ入力軸(111)の軸方向に沿って平行移動することができる、ことを特徴とする請求項7に記載のステアリングシステム。
【請求項9】
前記分離スライドスリーブ(210)の外側に分離軸受(207)が同軸に設けられ、前記分離軸受(207)の外輪に駆動ブロック(205)が固定接続され、前記駆動ブロック(205)が前記シフトフォーク(206)に固定的に設けられることにより、前記伝動転向部材の駆動で前記分離スライドスリーブ(210)を軸方向に平行移動させるように駆動する、ことを特徴とする請求項8に記載のステアリングシステム。
【請求項10】
前記分離軸受(207)の内輪は、一側が前記分離スライドスリーブ(210)のショルダに当接し、他側が第3止め輪(209)により軸方向に制限され、前記分離軸受(207)の外輪は、一側が前記駆動ブロック(205)のショルダに当接し、他側が第2止め輪(208)により軸方向に制限される、ことを特徴とする請求項9に記載のステアリングシステム。
【請求項11】
前記第1動力素子(201)は、前記ハウジングに固定的に設けられ、前記ハウジングに開口が設けられ、前記開口は、前記シフトフォーク(206)が前記開口を介して前記分離スライドスリーブ(210)に接続され、かつ前記開口で軸方向に平行移動することができるように設けられる、ことを特徴とする請求項8~10のいずれか一項に記載のステアリングシステム。
【請求項12】
前記ステアリングシステムは、操作感フィードバック機構をさらに含み、該操作感フィードバック機構は、前記ステアリングギヤ入力軸(111)と前記歯車軸(105)が分離するときに前記ステアリングギヤ入力軸(111)にフィードバックトルクを適用することにより、前記ステアリングギヤ入力軸(111)に伝動接続されたハンドルの操作感を向上させる、ことを特徴とする請求項11に記載のステアリングシステム。
【請求項13】
前記操作感フィードバック機構は、
駆動力を提供する第2動力素子(301)と、
前記駆動力を前記ステアリングギヤ入力軸(111)に伝達して前記ステアリングギヤ入力軸(111)に逆方向のフィードバックトルクを適用する伝動機構と、を含む、ことを特徴とする請求項12に記載のステアリングシステム。
【請求項14】
前記伝動機構は、前記第2動力素子(301)の出力軸に同期回転するように接続された駆動プーリ(305)を含み、前記駆動プーリ(305)にベルト(304)を介して従動プーリ(306)が接続され、前記従動プーリ(306)は、従動プーリ軸受(307)を介して前記ステアリングギヤ入力軸(111)に接続され、かつ分離スライドスリーブ(210)と噛み合う/離脱することができるように設けられる、ことを特徴とする請求項13に記載のステアリングシステム。
【請求項15】
前記従動プーリ(306)の前記分離スライドスリーブ(210)に近接する側にベルト止め輪(308)が設けられる、ことを特徴とする請求項14に記載のステアリングシステム。
【請求項16】
前記従動プーリ軸受(307)の外輪は、一側が前記従動プーリ(306)のショルダに当接し、他側が第4止め輪(309)により軸方向に制限され、前記従動プーリ軸受(307)の内輪は、一側が前記ステアリングギヤ入力軸(111)のショルダに当接し、他側が第2スナップリング(310)により軸方向に制限される、ことを特徴とする請求項14に記載のステアリングシステム。
【請求項17】
前記第2動力素子(301)は、ブラケット(302)により前記ハウジングに固定的に取り付けられる、ことを特徴とする請求項13~16のいずれか一項に記載のステアリングシステム。
【請求項18】
前記制限機構(4)は、前記ステアリングギヤ入力軸(111)に外嵌された制限円盤(401)及び制限ガイドレール(402)を含み、
前記制限円盤(401)は、前記ステアリングギヤ入力軸(111)に連れて回転することができるように設けられ、該制限円盤(401)には、螺旋溝が形成され、かつ制限ストッパが設けられ、前記制限ガイドレール(402)は、前記ハウジングに固定され、かつ該制限ガイドレール(402)内に制限スライダ(404)がスライド可能に設けられ、前記制限スライダ(404)には、前記螺旋溝に挿入されたガイドピンを有し、かつ前記制限ストッパに適合する制限ボスが設けられる、ことを特徴とする請求項11~17のいずれか一項に記載のステアリングシステム。
【請求項19】
前記制限機構(4)は、前記ハウジング内に設けられた第1制限ピン(405)と、前記分離スライドスリーブ(210)に設けられた第2制限ピン(406)とを含み、前記第2制限ピン(406)は、前記ステアリングギヤ入力軸(111)が限界位置まで回転するときに前記第1制限ピン(405)に当接して前記ステアリングギヤ入力軸(111)を止めることができる、ことを特徴とする請求項11~17のいずれか一項に記載のステアリングシステム。
【請求項20】
前記歯車軸(105)と前記ステアリングギヤ入力軸(111)との分離又は連結状態を検出する状態検出機構をさらに含む、ことを特徴とする請求項11~17のいずれか一項に記載のステアリングシステム。
【請求項21】
前記状態検出機構は、ホールセンサ(503)及び磁性鋼(502)を含み、前記ホールセンサ(503)が前記ハウジングに設けられ、前記シフトフォーク(206)に圧入鋼製スリーブ(501)が設けられ、前記磁性鋼(502)が圧入鋼製スリーブ(501)と前記シフトフォーク(206)との間の隙間内に設けられる、ことを特徴とする請求項20に記載のステアリングシステム。
【請求項22】
請求項1~21のいずれか一項に記載のステアリングシステムを含む、ことを特徴とする車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年11月27日に提出された、「ステアリングシステム及び車両」という中国特許出願第202011361233.6号に基づくものであり、かつその優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本願は、自動車の技術分野に関し、具体的には、ステアリングシステム及び車両に関する。
【背景技術】
【0003】
生活水準の向上に連れて、車載エンターテインメント機器は、日増しに車種の競争力を向上させる重要な手段となり、現在、市場で乗員のエンターテインメントのためのアプリケーションは、一般的に車載Padに基づいて開発されたものであるため、Padの空間位置が相対的に固定され、操作対話手段が単一であり、ゲームなどを行うと不便である。
【0004】
近年、対話型ハンドルに基づく車載エンターテインメントアプリケーションが次々と開発され、このようなゲームは、車両ステアリングシステムと結合する必要があるが、従来技術に使用されたメカニカルステアリングギヤとステアリングコラムとは、分離することができず、すなわちステアリングシステムは、依然として完全な機械的接続関係が存在する。ゲームエンターテインメントを行うとき、運転者は、ハンドルを回転させると、タイヤがそれに連れて回転し、このように必然的にタイヤの摩耗が激しくなり、潜在的な安全上のリスクをもたらす。
【発明の概要】
【0005】
本願は、従来技術に存在する上記技術的課題を克服するために、自動車がゲームモードに入った後、車輪がハンドルに連れて回転することを回避し、車輪の摩耗を効果的に防止することができるステアリングシステムを提供する。
【0006】
上記目的を達成するために、本願の第1態様は、
ステアリングギヤ入力軸及び歯車軸を有するステアリングギヤ本体と、
前記ステアリングギヤ入力軸及び前記歯車軸を分離するか又は連結する分離機構と、前記ステアリングギヤ入力軸と前記歯車軸との分離、及び前記ステアリングギヤ入力軸と前記歯車軸との連結のうちの少なくとも1つの場合に、前記ステアリングギヤ入力軸の回転角範囲を制限する制限機構と、を含む、ステアリングシステムを提供する。
【0007】
いくつかの実施例では、前記ステアリングギヤ入力軸は、前記歯車軸と同軸に設けられ、
前記分離機構は、分離スライドスリーブ及び分離シャフトを含み、前記分離スライドスリーブは、前記ステアリングギヤ入力軸と前記歯車軸のうちの1つに外嵌され、前記分離シャフトは、前記ステアリングギヤ入力軸と前記歯車軸のうちのもう1つに設けられ、前記分離スライドスリーブは、前記ステアリングギヤ入力軸と前記歯車軸の軸方向に沿って平行移動して前記分離シャフトと噛み合う/離脱することにより、前記ステアリングギヤ入力軸と前記歯車軸を連結/分離することができるように設けられる。
【0008】
いくつかの実施例では、前記ステアリングギヤ入力軸は、中空構造を有し、前記歯車軸の上部は、前記中空構造内に伸び、
前記分離スライドスリーブは、前記ステアリングギヤ入力軸の下部にスプライン接続され、前記分離シャフトの下部は、前記歯車軸の上部にスプライン接続され、かつ第1ロックナットにより前記歯車軸の上部にロックされ、前記分離スライドスリーブは、第1ドグ歯を有し、前記分離シャフトは、第2ドグ歯を有し、前記分離スライドスリーブは、前記ステアリングギヤ入力軸と前記歯車軸の軸方向に沿って平行移動して前記第1ドグ歯と前記第2ドグ歯を噛み合う/離脱させることにより、前記ステアリングギヤ入力軸と前記歯車軸を連結/分離する。
【0009】
いくつかの実施例では、前記歯車軸の上部は、第1針状ころ軸受により前記ステアリングギヤ入力軸の下部の前記中空構造内に設けられる。
【0010】
いくつかの実施例では、前記ステアリングギヤ本体は、ハウジングをさらに含み、前記ステアリングギヤ入力軸の下部と前記歯車軸は、前記ハウジング内に軸方向に回転可能に取り付けられる。
【0011】
いくつかの実施例では、前記分離機構は、前記ステアリングギヤ入力軸及び前記歯車軸の軸方向に沿って平行移動して前記分離シャフトと噛み合う/離脱するように前記分離スライドスリーブを駆動する駆動伝動機構をさらに含む。
【0012】
いくつかの実施例では、前記駆動伝動機構は、
駆動力を提供する第1動力素子と、
前記第1動力素子から出力された回転駆動力を前記分離スライドスリーブの軸方向平行移動に変換する伝動転向部材と、を含む。
【0013】
いくつかの実施例では、前記伝動転向部材は、前記第1動力素子の出力軸に同期回転するように接続された親ネジと、前記親ネジにネジ接続されたシフトフォークとを含み、前記分離スライドスリーブが前記シフトフォークのシフトフォーク端に嵌め込まれることにより、前記分離スライドスリーブは、前記ステアリングギヤ入力軸に連れて同期回転することができ、かつ前記ステアリングギヤ入力軸の軸方向に沿って平行移動することができる。
【0014】
いくつかの実施例では、前記分離スライドスリーブの外側に分離軸受が同軸に設けられ、前記分離軸受の外輪に駆動ブロックが固定接続され、前記駆動ブロックが前記シフトフォークに固定的に設けられることにより、前記伝動転向部材の駆動で前記分離スライドスリーブを軸方向に平行移動させるように駆動する。
【0015】
いくつかの実施例では、前記分離軸受の内輪は、一側が前記分離スライドスリーブのショルダに当接し、他側が第3止め輪により軸方向に制限され、前記分離軸受の外輪は、一側が前記駆動ブロックのショルダに当接し、他側が第2止め輪により軸方向に制限される。
【0016】
いくつかの実施例では、前記第1動力素子は、前記ハウジングに固定的に設けられ、前記ハウジングに開口が設けられ、前記開口は、前記シフトフォークが前記開口を介して前記分離スライドスリーブに接続され、かつ前記開口で軸方向に平行移動することができるように設けられる。
【0017】
いくつかの実施例では、前記ステアリングシステムは、操作感フィードバック機構をさらに含み、該操作感フィードバック機構は、前記ステアリングギヤ入力軸と前記歯車軸が分離するときに前記ステアリングギヤ入力軸にフィードバックトルクを適用することにより、前記ステアリングギヤ入力軸に伝動接続されたハンドルの操作感を向上させる。
【0018】
いくつかの実施例では、前記操作感フィードバック機構は、
駆動力を提供する第2動力素子と、
前記駆動力を前記ステアリングギヤ入力軸に伝達して前記ステアリングギヤ入力軸に逆方向のフィードバックトルクを適用する伝動機構と、を含む。
【0019】
いくつかの実施例では、前記伝動機構は、前記第2動力素子の出力軸に同期回転するように接続された駆動プーリを含み、前記駆動プーリにベルトを介して従動プーリが接続され、前記従動プーリは、従動プーリ軸受を介して前記ステアリングギヤ入力軸に接続され、かつ分離スライドスリーブと噛み合う/離脱することができるように設けられる。
【0020】
いくつかの実施例では、前記従動プーリの前記分離スライドスリーブに近接する側にベルト止め輪が設けられる。
【0021】
いくつかの実施例では、前記従動プーリ軸受の外輪は、一側が前記従動プーリのショルダに当接し、他側が第4止め輪により軸方向に制限され、前記従動プーリ軸受の内輪は、一側が前記ステアリングギヤ入力軸のショルダに当接し、他側が第2スナップリングにより軸方向に制限される。
【0022】
いくつかの実施例では、前記第2動力素子は、ブラケットにより前記ハウジングに固定的に取り付けられる。
【0023】
いくつかの実施例では、前記制限機構は、前記ステアリングギヤ入力軸に外嵌された制限円盤及び制限ガイドレールを含み、前記制限円盤は、前記ステアリングギヤ入力軸に連れて回転することができるように設けられ、該制限円盤には、螺旋溝が形成され、かつ制限ストッパが設けられ、前記制限ガイドレールは、前記ハウジングに固定され、かつ該制限ガイドレール内に制限スライダがスライド可能に設けられ、前記制限スライダには、前記螺旋溝に挿入されたガイドピンを有し、かつ前記制限ストッパに適合する制限ボスが設けられる。
【0024】
いくつかの実施例では、前記制限機構は、前記ハウジング内に設けられた第1制限ピンと、前記分離スライドスリーブに設けられた第2制限ピンとを含み、前記第2制限ピンは、前記ステアリングギヤ入力軸が限界位置まで回転するときに前記第1制限ピンに当接して前記ステアリングギヤ入力軸を止めることができる。
【0025】
いくつかの実施例では、前記ステアリングシステムは、前記歯車軸と前記ステアリングギヤ入力軸との分離又は連結状態を検出する状態検出機構をさらに含む。
【0026】
いくつかの実施例では、前記状態検出機構は、ホールセンサ及び磁性鋼を含み、前記ホールセンサが前記ハウジングに設けられ、前記シフトフォークに圧入鋼製スリーブが設けられ、前記磁性鋼が圧入鋼製スリーブと前記シフトフォークとの間の隙間内に設けられる。
【0027】
本願の第1の態様に係るステアリングシステムに基づいて、本願の第2の態様は、本願の第1の態様に記載のステアリングシステムを含む車両を提供する。
【0028】
上記技術手段を用いると、本願は、従来技術に比べて、主に以下の有益な効果を有する。
【0029】
本願のステアリングシステムのステアリングギヤ入力軸と歯車軸は、分離機構により分離されるか又は連結され、ステアリングギヤ入力軸と歯車軸が連結されるときに、自動車は、通常の運転モードに入り、ハンドルが回転すると、ステアリングギヤ入力軸を回転させるように駆動し、かつ分離機構により歯車軸を回転させるように共に駆動し、ユーザは、ハンドルを回転させるように操作して、車輪をステアリングさせるように駆動することができ、ステアリングギヤ入力軸と歯車軸が分離されるときに、自動車は、ゲームモードに入り、ハンドルが回転すると、ステアリングギヤ入力軸を回転させるように駆動するが、歯車軸は、ステアリングギヤ入力軸と分離されるため、ステアリングギヤ入力軸により回転するように駆動されず、これにより、自動車のハンドルの回転トルクを車輪に伝達して車輪をステアリングさせるように駆動することがなく、これにより車輪の摩耗状況を改善することができる。
【0030】
上記説明は、本願の技術手段の概要に過ぎず、本願の技術手段をより明確に理解するために、明細書の内容に基づいて実施することができ、かつ本願の上記及び他の目的、特徴及び利点をより分かりやすくするために、以下、本願の具体的な実施形態を特に挙げる。
【0031】
図面は、本願のさらなる理解を提供し、明細書の一部を構成するものであり、以下の具体的な実施形態と共に本願を説明するものであるが、本願を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本願のステアリングシステムの概略構成図である。
図2】本願のステアリングシステムの断面図である。
図3】本願のステアリングギヤ本体の断面図である。
図4】連結状態での分離機構の概略構成図である。
図5】分離状態での分離機構の概略構成図である。
図6】本願の操作感フィードバック機構の概略構成図である。
図7】本願の制限機構の概略構成図1である。
図8】本願の制限機構の概略構成図2である。
図9】本願の制限機構の概略構成図3である。
図10】本願の制限機構の概略構成図4である。
図11】本願の制限機構の概略構成図5である。
図12】分離状態での制限機構の概略構成図1である。
図13】分離状態での制限機構の概略構成図2である。
図14】連結状態での制限機構の概略構成図である。
図15】連結状態での制限機構の平面図である。
図16】本願の状態検出機構の概略構成図1である。
図17】本願の状態検出機構の概略構成図2である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本願の実施例の目的、技術手段及び利点をより明確にするために、以下、本願の実施例における図面を参照しながら、実施例における技術手段を明確かつ完全に説明し、以下の実施例は、本願を説明するためのものであるが、本願の範囲を限定するものではない。
【0034】
なお、本願の説明では、用語「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「内」、「外」などで示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本願を容易に説明し説明を簡略化するためのものに過ぎず、示された装置又は部品が特定の方位を有するとともに、特定の方位で構成されて動作しなければならないことを示すか又は示唆するものではないため、本願を限定するものであると理解すべきではない。
【0035】
自動車ステアリングシステムは、ハンドルと車輪との間の伝動接続を実現し、ユーザがハンドルを回転させるように操作する場合、自動車ステアリングシステムにより車輪を偏向させるように駆動することにより、自動車の走行方向の制御を実現することができる。
【0036】
図1図8に示すように、本願は、ステアリングギヤ本体1及び分離機構2を含むステアリングシステムを提供し、上記ステアリングギヤ本体1は、ステアリングギヤ入力軸111及び歯車軸105を有し、上記分離機構2は、上記ステアリングギヤ入力軸111及び上記歯車軸105を分離するか又は連結する。
【0037】
ステアリングギヤ入力軸111と歯車軸105は、分離機構2により分離されるか又は連結され、ステアリングギヤ入力軸111と歯車軸105が連結されるときに、自動車は、通常の運転モードに入り、ハンドルが回転すると、ステアリングギヤ入力軸111を回転させるように駆動し、かつ分離機構2により歯車軸105を回転させるように共に駆動し、ユーザは、ハンドルを回転させるように操作して、車輪をステアリングさせるように駆動することができ、ステアリングギヤ入力軸111と歯車軸105が分離されるときに、自動車は、ゲームモードに入り、ハンドルが回転すると、ステアリングギヤ入力軸111を回転させるように駆動するが、歯車軸105は、ステアリングギヤ入力軸111と分離されるため、ステアリングギヤ入力軸111により回転するように駆動されず、これにより、自動車のハンドルの回転トルクを車輪に伝達して車輪をステアリングさせるように駆動することがなく、これにより車輪の摩耗状況を改善することができる。
【0038】
上記分離機構2の具体的な構造は、複数種であってもよく、本願は、以下、分離機構2の具体的な実施例を示し、当然のことながら、上記分離機構2の構造は、これに限定されない。
【0039】
具体的には、上記ステアリングギヤ入力軸111は、上記歯車軸105と同軸に設けられ、上記分離機構2は、分離スライドスリーブ210及び分離シャフト211を含み、上記分離スライドスリーブ210は、上記ステアリングギヤ入力軸111と上記歯車軸105のうちの1つに外嵌され、上記分離シャフト211は、上記ステアリングギヤ入力軸111と上記歯車軸105のうちのもう1つに設けられ、上記分離スライドスリーブ210は、上記ステアリングギヤ入力軸111と上記歯車軸105の軸方向に沿って平行移動して上記分離シャフト211と噛み合うか又は離脱することにより、上記ステアリングギヤ入力軸111と上記歯車軸105を連結するか又は分離することができるように設けられる。
【0040】
分離機構2を利用してステアリングギヤ入力軸111と上記歯車軸105を連結する場合、ステアリングギヤ入力軸111と上記歯車軸105が互いにセンタリングする状態にある必要があり、そうでなければ、分離機構2は、ステアリングギヤ入力軸111と上記歯車軸105とのスムーズな連結を実現することができない。
【0041】
本願のいくつかの実施例では、上記ステアリングギヤ入力軸111は、中空構造を有し、上記歯車軸105の上部は、上記中空構造内に伸びることにより、上記ステアリングギヤ入力軸111が上記歯車軸105と同軸であることを保証する。いくつかの実施例では、上記歯車軸105の上部は、第1針状ころ軸受110により上記ステアリングギヤ入力軸111の下部の上記中空構造内に設けられる。
【0042】
上記分離スライドスリーブ210は、上記ステアリングギヤ入力軸111の下部にスプライン接続され、上記分離シャフト211の下部は、上記歯車軸105の上部にスプライン接続され、かつ第1ロックナット109により上記歯車軸105の上部にロックされ、上記分離スライドスリーブ210は、第1ドグ歯を有し、上記分離シャフト211は、第2ドグ歯を有し、上記分離スライドスリーブ210を上記ステアリングギヤ入力軸111と上記歯車軸105の軸方向に沿って平行移動させるように駆動して、上記第1ドグ歯が上記第2ドグ歯と噛み合うことにより、上記ステアリングギヤ入力軸111と上記歯車軸105を連結するか、又は上記第1ドグ歯が上記第2ドグ歯から離脱することにより、上記ステアリングギヤ入力軸111と上記歯車軸105を分離する。
【0043】
分離シャフト211の下部は、スプラインにより歯車軸105に取り付けられ、かつ第1ロックナット109を用いて分離シャフト211を歯車軸105に押し付け、分離シャフト211の下部に対する位置決めを実現する。分離スライドスリーブ210は、スプラインによりステアリングギヤ入力軸111の下部に取り付けられる。上記分離スライドスリーブ210の分離シャフト211に近接する側に第1ドグ歯が設けられ、上記分離シャフト211に上記第1ドグ歯に適合する第2ドグ歯が設けられる。
【0044】
分離スライドスリーブ210は、上記第1ドグ歯と上記第2ドグ歯が噛み合うまで、上記ステアリングギヤ入力軸111と上記歯車軸105の軸方向に沿って平行移動するときに、上記ステアリングギヤ入力軸111が歯車軸105に連結されると、自動車は、通常の運転モードに入り、ハンドルが回転すると、ステアリングギヤ入力軸111を回転させるように駆動し、かつ分離機構2により歯車軸105を回転させるように共に駆動し、ユーザは、ハンドルを回転させるように操作して、車輪をステアリングさせるように駆動することができる。
【0045】
分離スライドスリーブ210は、上記第1ドグ歯と上記第2ドグ歯が離脱するまで、上記ステアリングギヤ入力軸111と上記歯車軸105の軸方向に沿って平行移動するときに、ステアリングギヤ入力軸111と歯車軸105が分離されると、自動車は、ゲームモードに入り、ハンドルが回転すると、ステアリングギヤ入力軸111を回転させるように駆動するが、歯車軸105は、ステアリングギヤ入力軸111と分離されるため、ステアリングギヤ入力軸111により回転するように駆動されず、これにより、自動車のハンドルの回転トルクを車輪に伝達して車輪をステアリングさせるように駆動することがなく、これにより車輪タイヤの摩耗状況を改善することができる。
【0046】
本願の実施例における分離機構2は、ドグクラッチ式の構造を用いるが、その代わりに他の剛性クラッチを用いてもよく、電磁クラッチの形式を用いて、電磁石を直接駆動して分離を実現してもよく、利点は、第1動力素子201を削減できることであるが、コストを増加させる可能性があり、ここでは説明を省略し、ユーザは、実際の需要に応じて自分で選択することができる。
【0047】
いくつかの実施例では、上記分離機構2は、上記ステアリングギヤ入力軸111及び上記歯車軸105の軸方向に沿って平行移動して上記分離シャフト211の下部と噛み合う/離脱するように上記分離スライドスリーブ210を駆動する駆動伝動機構をさらに含む。
【0048】
上記駆動伝動機構は、第1動力素子201及び伝動転向部材を含み、上記第1動力素子201は、駆動力を提供し、ここでの第1動力素子201は、第1モータであってもよく、上記伝動転向部材は、上記第1動力素子201から出力された回転駆動力を上記分離スライドスリーブ210の軸方向平行移動に変換する。
【0049】
具体的には、上記伝動転向部材は、上記第1動力素子201の出力軸に同期回転するように接続された親ネジ204と、上記親ネジ204に接続されたシフトフォーク206とを含み、上記シフトフォーク206は、ナットシフトフォークであり、親ネジ204と螺合してネジ対偶を形成し、第1動力素子201の回転運動をシフトフォーク206の軸方向平行移動に変換し、上記分離スライドスリーブ210が上記シフトフォーク206のシフトフォーク端に嵌め込まれることにより、上記分離スライドスリーブ210は、上記ステアリングギヤ入力軸111に連れて同期回転することができ、かつ上記ステアリングギヤ入力軸111の軸方向に沿って平行移動することができる。
【0050】
上記親ネジ204の軸方向は、ステアリングギヤ入力軸111及び歯車軸105の軸方向と平行であり、第1モータは、コントローラに接続されてもよく、上記コントローラは、ワンチップマイコン、プログラマブルロジックコントローラなどであってもよく、コントローラは、分離又は連結信号を受信し、かつ分離又は連結信号に基づいて第1モータを通電して回転させるように制御することができ、第1モータが通電して回転するときに、親ネジ204は、それに連れて同期回転し、シフトフォーク206を親ネジ204の軸方向に沿って平行移動させるように駆動し、シフトフォーク206が軸方向に平行移動するときに、それに連れて軸方向に平行移動して上記分離シャフト211と噛み合うか又は離脱するように分離スライドスリーブ210を駆動することにより、上記ステアリングギヤ入力軸111及び歯車軸105を連結するか又は分離する。
【0051】
本願の実施例における伝動転向部材は、ネジ対偶であり、当然のことながら、ウォームギアペア又はラックアンドピニオンを用いてもよく、本願においてモータの回転運動を分離スライドスリーブ210に必要な直線運動に変換することを実現することができればよく、ここで具体的に限定しない。
【0052】
上記分離スライドスリーブ210が上記ステアリングギヤ入力軸111に連れて同期回転するだけでなく、上記ステアリングギヤ入力軸111の軸方向に沿って平行移動することができることを実現するために、上記分離スライドスリーブ210の外側に分離軸受207が同軸に設けられ、上記分離軸受207の外輪に駆動ブロック205が固定接続され、上記駆動ブロック205が上記シフトフォーク206に固定的に設けられることにより、上記伝動転向部材の駆動で上記分離スライドスリーブ210を軸方向に平行移動させるように駆動する。
【0053】
駆動伝動機構が制御装置に電気的に接続され、分離スライドスリーブ210の回転に連れて回転することができない必要があるため、分離スライドスリーブ210がステアリングギヤ入力軸111に連れて同期回転するときに、分離軸受207の内輪のみが分離スライドスリーブ210に連れて回転するが、分離軸受207の外輪が影響を受けず、駆動伝動機構が分離軸受207の外輪に接続されるため、分離スライドスリーブ210の回転の影響を受けない。すなわち、分離軸受207を設けることにより、分離スライドスリーブ210の軸方向回転が駆動伝動機構に伝動されないため、分離スライドスリーブ210が駆動部材を回転させるように駆動することを回避する。
【0054】
このように、上記駆動伝動機構は、上記分離軸受207を上記ステアリングギヤ入力軸111の軸方向に沿って平行移動させるように駆動することで、上記ステアリングギヤ入力軸111の軸方向に沿って平行移動して上記分離シャフト211と噛み合うか又は離脱するように上記分離スライドスリーブ210を駆動することにより、ステアリングギヤ入力軸111と歯車軸105との間の連結又は分離を実現することができる。
【0055】
分離軸受207と分離スライドスリーブ210の相対的な位置決めを実現するために、上記分離軸受207の内輪は、一側が上記分離スライドスリーブ210のショルダに当接し、他側が第3止め輪209により軸方向に制限され、上記分離軸受207の外輪は、一側が上記駆動ブロック205のショルダに当接し、他側が第2止め輪208により軸方向に制限されることにより、上記分離スライドスリーブ210は、上記ステアリングギヤ入力軸111に連れて同期回転するだけでなく、上記ステアリングギヤ入力軸111の軸方向に沿って平行移動することができる。
【0056】
具体的には、上記ステアリングギヤ本体1は、ハウジングをさらに含み、上記ステアリングギヤ入力軸111の下部と上記歯車軸105は、上記ハウジング内に軸方向に回転可能に取り付けられる。上記ハウジングは、サブフレームに固定接続された下部ハウジング101と、上記下部ハウジング101に設けられた上部ハウジング102とを含む。
【0057】
ラック103は、左右両側の滑り軸受により下部ハウジング101内に相対的に平行移動することができ、歯車軸105は、ラック103と噛み合ってステアリング駆動力を伝達し、上記歯車軸105の下部は、第2針状ころ軸受104により下部ハウジング101と嵌合し、歯車軸105の中部は、第1軸受106により下部ハウジング101と嵌合し、第1軸受106は、下部ハウジング101内に取り付けられ、第1軸受106の外輪は、第2ロックナット107により軸方向に位置決めされ、第1軸受106の内輪は、一側が歯車軸105のショルダに当接し、他側が第3ロックナット108により軸方向に位置決めされることにより、歯車軸105に対する位置決めを実現する。
【0058】
上記ステアリングギヤ入力軸111の上部は、第2軸受112により上部ハウジング102と嵌合して位置決めされ、第2軸受112は、上部ハウジング102内に取り付けられ、第2軸受112の外輪は、第1止め輪113により軸方向に位置決めされ、内輪は、一側がステアリングギヤ入力軸111の上部ショルダに当接し、他側が第1スナップリング114により軸方向に位置決めされることにより、ステアリングギヤ入力軸111に対する位置決めを実現し、オイルシール115は、上部ハウジング102に圧入され、オイルシール115の内輪は、ステアリングギヤ入力軸111と嵌合して、上端の密封機能を実現する。
【0059】
上記駆動伝動機構を取り付けやすいために、上記第1動力素子201は、第1ボルト203により上部ハウジング102に取り付けられ、密封エンドカバー202は、それぞれ上部ハウジング102と下部ハウジング101に固定接続され、このような設計構造を用いることは、主に組み立てやすいためである。シフトフォーク206と分離スライドスリーブ210との間の接続を実現するために、上記上部ハウジング102に開口が設けられ、上記開口は、上記シフトフォーク206が上記開口を介して上記分離スライドスリーブ210に接続され、かつ上記開口で軸方向に平行移動することができるように設けられる。
【0060】
上記分離機構2により歯車軸105とステアリングギヤ入力軸111を分離すると、自動車は、ゲームモードに入る。しかし、ゲームモードでは、ユーザがハンドルを操作することは、いかなる抵抗を受けず、ハンドルの操作感に影響を与え、ユーザのエンターテインメント体験を低下させる。
【0061】
この技術的課題を解決するために、本願に係るステアリングシステムは、操作感フィードバック機構3をさらに含み、該操作感フィードバック機構3は、歯車軸105とステアリングギヤ入力軸111が分離するときに上記ステアリングギヤ入力軸111にフィードバックトルクを適用することにより、上記ステアリングギヤ入力軸111に伝動接続されたハンドルの操作感を向上させ、ユーザが自動車のハンドルを操作してゲームエンターテインメントを行うときの体験効果を向上させて、自動車ゲームシミュレーションの真実性を向上させる。
【0062】
上記操作感フィードバック機構3の構造は、複数種であってもよい。本願の一実施例では、上記操作感フィードバック機構3は、第2動力素子301及び伝動機構を含み、上記第2動力素子301は、駆動力を提供し、ここでの上記第2動力素子301は、第2モータであってもよく、上記伝動機構は、上記駆動力を上記ステアリングギヤ入力軸111に伝達して上記ステアリングギヤ入力軸111に逆方向のフィードバックトルクを適用する。
【0063】
具体的には、上記第2動力素子301は、ブラケット302及び第1ネジ303により上記上部ハウジング102に固定的に取り付けられ、上記伝動機構は、上記第2動力素子301の出力軸に同期回転するように接続された駆動プーリ305を含み、上記駆動プーリ305にベルト304を介して従動プーリ306が接続されることにより、動力を伝達し、上記従動プーリ306は、従動プーリ軸受307を介して上記ステアリングギヤ入力軸111に接続され、かつ上記分離スライドスリーブ210の上方に位置し、該従動プーリ306は、分離スライドスリーブ210と噛み合う。
【0064】
上記従動プーリ306の上記分離スライドスリーブ210に近接する側にベルト止め輪308が設けられる。上記従動プーリ軸受307の外輪は、一側が上記従動プーリ306のショルダに当接し、他側が第4止め輪309により軸方向に制限され、上記従動プーリ軸受307の内輪は、一側が上記ステアリングギヤ入力軸111のショルダに当接し、他側が第2スナップリング310により軸方向に制限されることにより、従動プーリ306とステアリングギヤ入力軸111との相対的な位置決めを実現する。
【0065】
ステアリング分離機能を実行した後、上記分離スライドスリーブ210は、上記分離シャフト211の下部から離脱するまで上記分離シャフト211から離れる方向に軸方向に平行移動し、この時に上記ステアリングギヤ入力軸111は、上記歯車軸105と分離する。分離スライドスリーブ210と従動プーリ306は、いずれも互いに適合する三角形ドグ歯を有し、この時に三角形ドグ歯が噛み合う。第2モータのトルクフィードバックは、駆動プーリ305とベルト304との噛み合いにより従動プーリ306に伝達され、従動プーリ306は、三角形ドグ歯の噛み合いによりトルクを分離スライドスリーブ210に伝達し、分離スライドスリーブ210がスプラインによりステアリングギヤ入力軸111に接続されることにより、ハンドル端に道路フィードバックシミュレーションを適用する。
【0066】
いくつかの実施例では、上記操作感フィードバック機構3は、トルクセンサをさらに含んでもよく、上記トルクセンサは、上記ステアリングギヤ入力軸111の分離状態でのねじりモーメントを検出し、コントローラは、検出されたねじりモーメントの大きさに基づいて第2モータの入力電流を制御することにより第2モータから出力された駆動力を変更することができる。
【0067】
本願の実施例における操作感フィードバック機構3は、プーリを選択してトルク伝達を行い、単段又は多段歯車伝動を用いてトルク伝達を行ってもよく、モータに対する性能要件を低下させるようにウォームギアなどを用いて大減速比伝動を行ってもよい。
【0068】
本願の一実施例では、上記ステアリングシステムは、制限機構4をさらに含んでもよく、上記制限機構4は、ステアリングギヤ入力軸111が歯車軸105に連結されるときに、上記ステアリングギヤ入力軸111の回転角範囲を制限するだけでなく、ステアリングギヤ入力軸111が歯車軸105と分離されるときに、上記ステアリングギヤ入力軸111の回転角範囲を制限することができる。
【0069】
具体的には、図7及び図8に示すように、上記制限機構4は、上記分離スライドスリーブ210の上方に位置し、該制限機構4は、上記ステアリングギヤ入力軸111に外嵌された制限円盤401及び制限ガイドレール402を含み、上記制限円盤401は、上記ステアリングギヤ入力軸111に連れて回転することができるように設けられ、該制限円盤401には、螺旋溝が形成され、かつ制限ストッパが設けられ、上記制限ガイドレール402は、第2ネジ403により上記上部ハウジング102に固定的に取り付けられ、かつ該制限ガイドレール402内に制限スライダ404がスライド可能に設けられ、上記制限スライダ404は、上記螺旋溝に挿入されたガイドピンを有し、ガイドレール方向に沿って自由にスライドし、軸方向に弾性コーティングにより付勢及び摩耗防止を行うことができ、制限スライダ404に上記制限ストッパに適合する制限ボスがさらに設けられる。
【0070】
歯車軸105とステアリングギヤ入力軸111が分離されると、自動車は、ゲームモードに入り、ハンドルが回転すると、ステアリングギヤ入力軸111は、それに連れて回転し、制限円盤401を回転させるように駆動し、制限円盤401の内部に螺旋溝を有するため、回転時に制限スライダ404のガイドピンに対してガイドレール方向に沿った推力を発生させ、回転回数が設計限界値に達すると、制限スライダ404は、ガイドレール方向に沿って、制限円盤401上の制限ストッパを制限スライダ404上の制限ボスにぴったりと当接させる位置に移動し、この時に構造強度の許容トルクでハンドルが回転し続けることができないことにより、ステアリング制限機能を実現し、これにより、ユーザ体験を向上させ、かつクロックスプリングの保護に役立つ。
【0071】
本願の実施例における上記制限機構4は、実施例に記載の構造を用いることに限定されず、本実施例は、配置空間が制限された場合の1つの選択であり、さらに、少歯数差減速構造、ナットスクリュー制限装置などの構造を用いてもよく、配置空間が十分である前提で強度検証に合格して用いればよい。
【0072】
本願の別の実施例では、上記ステアリングシステムは、制限機構4をさらに含んでもよく、本実施例では、上記制限機構4は、ステアリングギヤ入力軸111と歯車軸105が分離状態にある場合のみに上記ステアリングギヤ入力軸111の回転角範囲を制限することができる。
【0073】
従来技術におけるステアリングシステムについて、一般的に、いずれも最大回転回数が設定されることは、ステアリング操作の操作感に基づく一方で、車輪の回転角が大きすぎて周辺部品と摩擦衝突が発生することを回避する。市販の一般的なステアリングギヤ制限方式は、一般的にラックの移動空間を制限することにより、ハンドルの回転に対する制限を達成する。一般的なメカニカルステアリングギヤのステアリングラックは、ボールピンスリーブにネジ接続され、ボールピンスリーブは、ボールヘッドプルロッドと嵌合してステアリング駆動力を車輪に伝達する。ラックが限界まで移動するとき、ボールピンスリーブの端面がハウジングと接触して、ラックが移動し続けることを阻止することによりステアリング角度への制限を実現する。
【0074】
しかし、分離機構2が上記ステアリングギヤ入力軸111と歯車軸105への分離を実現した後、動力伝達経路は、ラックから切断されると、ラック制限構造は、ハンドルに対して角度制限を行うことができない。この時に、ハンドル内部のクロックスプリングアセンブリは、回転回数が制限を超えることにより損傷して、ハンドル上の多くの電子キーの機能が無効になる可能性がある。
【0075】
上記技術的課題を解決するために、本願に記載のステアリングシステムは、歯車軸105とステアリングギヤ入力軸111が分離されるときに上記ステアリングギヤ入力軸111の回転角範囲を制限する制限機構4をさらに含むため、ステアリング分離動作状況で運転者による過大なステアリング角度によりクロックスプリングなどのアセンブリが破壊されることを回避する。
【0076】
図9図15に示すように、本実施例では、分離機構2に制限機構4が取り付けられ、該制限機構4は、ステアリングシステムが分離された後にハンドルの回転角への制限を実現することを保証し、ステアリングして分離された後にクロックスプリングなどのアセンブリが破損するリスクを回避することができるとともに、ステアリングして分離されるときに作用するために設計され、空間利用率が高く、かつ通常の走行工程におけるステアリング制限に影響を与えない。
【0077】
上記制限機構4は、上記ハウジング内に設けられた第1制限ピン405と、上記分離スライドスリーブ210に設けられた第2制限ピン406とを含み、上記第2制限ピン406は、上記ステアリングギヤ入力軸111が限界位置まで回転するときに上記第1制限ピン405に当接して上記ステアリングギヤ入力軸111を止めることができる。
【0078】
上記第1制限ピン405は、上記ハウジング内に取り付けられ、かつ第2ボルト407によりロックされ、上記第2制限ピン406は、上記分離スライドスリーブ210に設けられ、分離スライドスリーブ210に連れて回転し、かつ分離した後に第1制限ピン405と協働して角度制限機能を実現する。
【0079】
本願における分離機構2の分離機能は、主にネジ対偶により実現され、具体的には、第1モータの出力軸と同軸である親ネジ204が回転するとき、シフトフォーク206及び親ネジ204の自由度が限定されるため、シフトフォーク206は、上記親ネジ204に直線運動を行い、この時にシフトフォーク206は、駆動ブロック205を駆動して、分離軸受207と協働し、分離スライドスリーブ210を軸方向に平行移動させ、分離スライドスリーブ210が上昇するときに分離シャフト211から離脱し、操作感フィードバック機構3と連結する。上記第2制限ピン406が上記分離スライドスリーブ210に設けられるため、第2制限ピン406と第1制限ピン405も分離関係を構成し、ステアリングシステムが分離状態にある場合のみに、第2制限ピン406は、第1制限ピン405と同じ水平面にあり、ステアリング角度を制限する機能を果たす。
【0080】
図12及び図13に示すように、歯車軸105がステアリングギヤ入力軸111に連結されるときに、すなわち分離スライドスリーブ210が下死点に位置するときに、制限機構4は、分離状態にあり、すなわち第2制限ピン406と第1制限ピン405は、同じ水平面になく、この時に分離スライドスリーブ210は、ステアリングギヤ入力軸111に連れて自由に回転することができ、角度制限は、ステアリングギヤラックにより実現することができる。
【0081】
図14及び図15に示すように、歯車軸105がステアリングギヤ入力軸111と分離されるときに、すなわち分離スライドスリーブ210が上死点に位置するときに、制限機構4は、連結状態にあり、すなわち第2制限ピン406と第1制限ピン405は、同じ水平面にあり、この時にステアリングギヤ入力軸111が回転するとき、分離スライドスリーブ210は、それに連れて回転するとともに、第2制限ピン406を回転させるように駆動し、ハンドル端の回転角が設計目標360-α/2度に達すると、上記第2制限ピン406は、上記第1制限ピン405に当接して上記ステアリングギヤ入力軸111を止め、分離スライドスリーブ210は、回転し続けることができず、ステアリング角度の制限機能を実現する。
【0082】
本実施例の上記このような制限機構4の利点は、構造が簡単であり、信頼性が高く、かつ分離機能により正常な走行工程におけるステアリング制限に影響を与えず、システムの障害許容力を向上させるとともに、軸方向に任意の軸方向空間を増加させず、組み立てやすいことである。
【0083】
本実施例は、第1制限ピン405及び第2制限ピン406の形状を具体的に限定せず、図中の矩形断面のピンに限定されず、受力条件がより優れた異なる形状のピンに加工することもできる。また、本願では、制限角度αは、具体的に限定されず、実際にステアリングして分離するときにゲームハンドルの回転角の需要に応じて設定され、図12又は図15に示すように第1制限ピン405の両側壁を斜面に加工してもよく、当然のことながら、第2制限ピン406を斜面に加工してもよく、接触面積が十分であり、強度が需要に適合すればよい。
【0084】
なお、上記制限機構4は、ステアリングギヤ入力軸111と歯車軸105が分離状態にある場合のみに制限作用を果たす。ハンドルが分離されず、自動車が正常な走行状態にある場合、制限機構4は、ハンドルを制限せず、自動車のハンドルの回転限界位置は、従来の本分野の既知の制限システムにより制限され、ここで詳細に説明しない。
【0085】
図16及び図17に示すように、上記ステアリングシステムは、上記歯車軸105と上記ステアリングギヤ入力軸111との分離又は連結状態を検出する状態検出機構をさらに含む。上記状態検出機構は、分離スライドスリーブ210の位置を検出することによりステアリングシステムが確実な連結を行うか否かを判断し、ゲーム車システムが分離機能を実行することに状態入力を提供し、異常な分離が発生するときに車両全体がタイムリーに応答して駐車などの故障処理手段を実行することができることを確保し、自動車の安全性を向上させる。
【0086】
上記状態検出機構は、ホールセンサ503及び磁性鋼502を含み、上記ホールセンサ503は、ボルトにより上記上部ハウジング102に締結され、かつO型リングにより密封される。上記磁性鋼502は、圧入鋼製スリーブ501と上記シフトフォーク206との間の隙間内に設けられることにより、シフトフォーク206の移動と一致することを確保する。
【0087】
磁性鋼502は、圧入鋼製スリーブ501に内嵌され、かつ上記シフトフォーク206に設けられることにより、磁性鋼502と分離スライドスリーブ210との移動関係が一致することを確保し、このような組立方式を用いることは、主に、異なる車種に応用される場合、配置空間に制限され、シフトフォーク206とホールセンサ503との相対的な位置関係が異なるためであり、シフトフォーク206の汎用性を確保するために、磁性鋼502を後圧入する方式で組み立て、すなわちシフトフォーク206は、圧入溝を後加工することにより金型の汎用性を保証することができる。
【0088】
ホールセンサ503は、磁性鋼502の位置を検出することができ、図17に示すように、分離スライドスリーブ210が下死点にあるとき、分離スライドスリーブ210は、分離シャフト211の下部と噛み合い、かつシフトフォーク206により押し付けられ、この時にホールセンサ503は、連結状態をシステムコントローラ及び車両全体関連モジュールに送信する。
【0089】
図18に示すように、シフトフォーク206が第2モータに駆動されることにより、分離スライドスリーブ210が上向きに移動して分離シャフト211から離脱し、ステアリングシステムが分離状態にあり、この時に磁性鋼502が上死点位置にあり、ホールセンサ503が分離状態をシステムコントローラ及び車両全体関連モジュールに送信する。
【0090】
本願に記載の状態検出機構は、ホール原理を用いることに限定されず、接触式測定の原理を用いてもよく、分離スライドスリーブ210の位置に対する検出を実現できればよい。
【0091】
なお、本実施例に記載の状態検出機構を用いる場合、操作感フィードバック機構3を取り消すことができ、該ステアリングシステムがC-EPSを使用する車両に適合し、走行操作感がC-EPSモータによりフィードバックされるため、コストの観点から、ステアリングシステム内部の操作感フィードバック機構3を取り消し、C-EPSプログラムを調整することによりゲーム操作感の開発を行うことにより、相当なハードウェアコストを低減し、かつ分離式ステアリングギヤコントローラの開発コストを低減することができる。
【0092】
また、本願の実施例の第1態様に係るステアリングシステムに基づいて、本願の実施例の第2態様は、本願の実施例の第1態様に記載のステアリングシステムを含む車両を提供する。
【0093】
以上の記載は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願をいかなる形式で限定するものではなく、以上の好ましい実施例は、本願において開示されているが、本願を限定するものではなく、当業者であれば、本願の技術手段の範囲から逸脱せずに、上記開示した技術内容を利用して、同等変化した等価実施例に変更又は修飾することができるが、本願の技術手段から逸脱しない内容であれば、本願の技術的思想に従って以上の実施例に対して行われたいかなる簡単な修正、等価変更及び修飾は、いずれも本願の技術手段の範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0094】
1 ステアリングギヤ本体
101 下部ハウジング
102 上部ハウジング
103 ラック
104 第2針状ころ軸受
105 歯車軸
106 第1軸受
107 第2ロックナット
108 第3ロックナット
109 第1ロックナット
110 第1針状ころ軸受
111 ステアリングギヤ入力軸
112 第2軸受
113 第1止め輪
114 第1スナップリング
115 オイルシール
2 分離機構
201 第1動力素子
202 密封エンドカバー
203 第1ボルト
204 親ネジ
205 駆動ブロック
206 シフトフォーク
207 分離軸受
208 第2止め輪
209 第3止め輪
210 分離スライドスリーブ
211 分離シャフト
3 操作感フィードバック機構
301 第2動力素子
302 ブラケット
303 第1ネジ
304 ベルト
305 駆動プーリ
306 従動プーリ
307 従動プーリ軸受
308 ベルト止め輪
309 第4止め輪
310 第2スナップリング
4 制限機構
401 制限円盤
402 制限ガイドレール
403 第2ネジ
404 制限スライダ
405 第1制限ピン
406 第2制限ピン
407 第2ボルト
501 圧入鋼製スリーブ
502 磁性鋼
503 ホールセンサ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図14
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図16
図17
【国際調査報告】