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特表2023-551037画像撮影方法、装置、電子機器と可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-06
(54)【発明の名称】画像撮影方法、装置、電子機器と可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/68 20230101AFI20231129BHJP
   H04N 23/45 20230101ALI20231129BHJP
   H04N 5/222 20060101ALI20231129BHJP
   H04N 23/695 20230101ALI20231129BHJP
   G06T 5/50 20060101ALI20231129BHJP
【FI】
H04N23/68
H04N23/45
H04N5/222 100
H04N23/695
G06T5/50
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532574
(86)(22)【出願日】2021-11-30
(85)【翻訳文提出日】2023-05-29
(86)【国際出願番号】 CN2021134312
(87)【国際公開番号】W WO2022121731
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】202011429676.4
(32)【優先日】2020-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
2.アンドロイド
3.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】顧 瀚之
(72)【発明者】
【氏名】施 国慶
【テーマコード(参考)】
5B057
5C122
【Fターム(参考)】
5B057CA08
5B057CA12
5B057CA16
5B057CB08
5B057CB12
5B057CB16
5B057CE08
5B057DA16
5B057DB02
5B057DB09
5B057DC22
5C122EA41
5C122EA42
5C122EA67
5C122FA18
5C122FH13
5C122FH18
5C122FK08
5C122GA01
5C122GA23
5C122GD04
5C122GD06
5C122HA13
5C122HA35
5C122HB01
5C122HB05
(57)【要約】
本出願は、画像撮影方法、装置、電子機器と可読記憶媒体を開示し、画像処理分野に属する。具体的な実現方案は、画像撮影をトリガーするための第一の入力を受信することと、第一の入力に応答して、第一のカメラにより撮影された複数フレームの第一の画像を取得し、及び第二のカメラにより撮影された複数フレームの第二の画像を取得することであって、画像撮影プロセスにおいて、自由雲台が、第一のカメラの実際撮影位置が変わらないように制御し、固定雲台が、第二のカメラが電子機器に伴って同期的に移動するように制御することと、複数フレームの第一の画像と複数フレームの第二の画像を合成し、合成画像を得ることと、を含む。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に用いられる画像撮影方法であって、前記電子機器は、第一のカメラと、第二のカメラと、自由雲台と、固定雲台とを含み、前記第一のカメラは、前記自由雲台上に取り付けられ、前記第二のカメラは、前記固定雲台上に取り付けられ、前記方法は、
画像撮影をトリガーするための第一の入力を受信することと、
前記第一の入力に応答して、前記第一のカメラにより撮影された複数フレームの第一の画像を取得し、及び前記第二のカメラにより撮影された複数フレームの第二の画像を取得することであって、画像撮影プロセスにおいて、前記自由雲台が、前記第一のカメラの実際撮影位置が変わらないように制御し、前記固定雲台が、前記第二のカメラが前記電子機器に伴って同期的に移動するように制御することと、
前記複数フレームの第一の画像と前記複数フレームの第二の画像を合成し、合成画像を得ることと、を含む、画像撮影方法。
【請求項2】
前記の、前記複数フレームの第一の画像と前記複数フレームの第二の画像を合成し、合成画像を得ることは、
前記複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び前記複数フレームの第二の画像から複数フレームの第二のターゲット画像を選択することと、
前記複数フレームの第二のターゲット画像を利用して前記第一のターゲット画像に対して画像内容補充を行い、前記合成画像を得ることと、を含み、
ここで、前記第一のターゲット画像は、前記複数フレームの第一の画像における明瞭度が最も高い画像であり、前記複数フレームの第二のターゲット画像は、それぞれ前記第二のカメラが異なる角度に回転する時に撮影した画像である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記自由雲台の回転角度が予め設定される閾値に達し、又は画像撮影の停止をトリガーするための入力を受信したことをモニタリングした場合に、撮影プロセスを停止することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記の、前記複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び前記複数フレームの第二の画像から複数フレームの第二のターゲット画像を選択することは、
前記複数フレームの第一の画像と前記複数フレームの第二の画像に対する第二の入力を受信することと、
前記第二の入力に応答して、前記複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び前記複数フレームの第二の画像から前記複数フレームの第二のターゲット画像を選択することと、を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
プレビューインタフェース上に前記第二のカメラにより撮影された画像を提示することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
電子機器に用いられる画像撮影装置であって、前記電子機器は、第一のカメラと、第二のカメラと、自由雲台と、固定雲台と、を含み、前記第一のカメラは、前記自由雲台上に取り付けられ、前記第二のカメラは、前記固定雲台上に取り付けられ、前記装置は、
画像撮影をトリガーするための第一の入力を受信するための受信モジュールと、
前記第一の入力に応答して、前記第一のカメラにより撮影された複数フレームの第一の画像を取得し、及び前記第二のカメラにより撮影された複数フレームの第二の画像を取得するための取得モジュールであって、画像撮影プロセスにおいて、前記自由雲台が、前記第一のカメラの実際撮影位置が変わらないように制御し、前記固定雲台が、前記第二のカメラが前記電子機器に伴って同期的に移動するように制御する取得モジュールと、
前記複数フレームの第一の画像と前記複数フレームの第二の画像を合成し、合成画像を得るための合成モジュールと、を含む、画像撮影装置。
【請求項7】
前記合成モジュールは、
前記複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び前記複数フレームの第二の画像から複数フレームの第二のターゲット画像を選択するための選択ユニットと、
前記複数フレームの第二のターゲット画像を利用して前記第一のターゲット画像に対して画像内容補充を行い、前記合成画像を得るための合成ユニットと、を含み、
ここで、前記第一のターゲット画像は、前記複数フレームの第一の画像における明瞭度が最も高い画像であり、前記複数フレームの第二のターゲット画像は、それぞれ前記第二のカメラが異なる角度に回転する時に撮影した画像である、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記装置は、
前記自由雲台の回転角度が予め設定される閾値に達し、又は画像撮影の停止をトリガーするための入力を受信したことをモニタリングした場合に、撮影プロセスを停止するための制御モジュールをさらに含む、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記選択ユニットは、
前記複数フレームの第一の画像と前記複数フレームの第二の画像に対する第二の入力を受信するための受信サブユニットと、
前記第二の入力に応答して、前記複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び前記複数フレームの第二の画像から前記複数フレームの第二のターゲット画像を選択するための選択サブユニットと、を含む、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記装置は、
プレビューインタフェース上に前記第二のカメラにより撮影された画像を提示するための提示モジュールをさらに含む、請求項6に記載の装置。
【請求項11】
電子機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令と、を含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時に、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像撮影方法のステップを実現する、電子機器。
【請求項12】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時に、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像撮影方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項13】
プロセッサと通信インターフェースとを含むチップであって、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像撮影方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【請求項14】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品は、非一時的記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像撮影方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
【請求項15】
端末であって、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像撮影方法のステップを実行するように構成される、端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年12月07日に中国で提出された中国特許出願No.202011429676.4の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、画像処理分野に属し、具体的に画像撮影方法、装置、電子機器と可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、スローシャッターなどの複数フレームの画像のシーンを撮影する時に、一般的には撮影機器を比較的長時間固定して撮影する必要があり、比較的大きく移動してはならず、そうしなければ撮影品質に影響を与える。そのため、撮影機器は、三脚などの機材により補助的に固定されることが多く、それによって撮影難度が比較的大きくなることを引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例の目的は、現在の複数フレームの画像撮影シーンでの撮影難度が比較的大きいという問題を解決する画像撮影方法、装置、電子機器と可読記憶媒体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術課題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。
【0006】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、電子機器に用いられる画像撮影方法を提供し、前記電子機器は、第一のカメラと、第二のカメラと、自由雲台と、固定雲台とを含み、前記第一のカメラは、前記自由雲台上に取り付けられ、前記第二のカメラは、前記固定雲台上に取り付けられ、前記方法は、
画像撮影をトリガーするための第一の入力を受信することと、
前記第一の入力に応答して、前記第一のカメラにより撮影された複数フレームの第一の画像を取得し、及び前記第二のカメラにより撮影された複数フレームの第二の画像を取得することであって、画像撮影プロセスにおいて、前記自由雲台が、前記第一のカメラの実際撮影位置が変わらないように制御し、前記固定雲台が、前記第二のカメラが前記電子機器に伴って同期的に移動するように制御することと、
前記複数フレームの第一の画像と前記複数フレームの第二の画像を合成し、合成画像を得ることと、を含む。
【0007】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、電子機器に用いられる画像撮影装置を提供し、前記電子機器は、第一のカメラと、第二のカメラと、自由雲台と、固定雲台と、を含み、前記第一のカメラは、前記自由雲台上に取り付けられ、前記第二のカメラは、前記固定雲台上に取り付けられ、前記装置は、
画像撮影をトリガーするための第一の入力を受信するための受信モジュールと、
前記第一の入力に応答して、前記第一のカメラにより撮影された複数フレームの第一の画像を取得し、及び前記第二のカメラにより撮影された複数フレームの第二の画像を取得するための取得モジュールであって、画像撮影プロセスにおいて、前記自由雲台が、前記第一のカメラの実際撮影位置が変わらないように制御し、前記固定雲台が、前記第二のカメラが前記電子機器に伴って同期的に移動するように制御する取得モジュールと、
前記複数フレームの第一の画像と前記複数フレームの第二の画像を合成し、合成画像を得るための合成モジュールと、を含む。
【0008】
第三の態様によれば、本出願の実施例は、電子機器を提供し、前記電子機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令と、を含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時に、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0009】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時に、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0010】
第五の態様によれば、本出願の実施例は、プロセッサと通信インターフェースとを含むチップを提供し、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0011】
第六の態様によれば、本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、非一時的記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様に記載の方法を実現する。
【発明の効果】
【0012】
本出願の実施例では、画像撮影をトリガーするための第一の入力を受信した後に、自由雲台上に取り付けられた第一のカメラにより撮影された複数フレームの第一の画像を取得し、及び固定雲台上に取り付けられた第二のカメラにより撮影された複数フレームの第二の画像を取得し、且つ複数フレームの第一の画像と複数フレームの第二の画像を合成し、合成画像を得ることができる。このように、雲台で三脚などの機材を代替して複数フレームの画像の撮影を補助することによって、撮影難度を低減させることができる。さらに、画像撮影プロセスにおいて、自由雲台が、第一のカメラの実際撮影位置が変わらないように制御し、固定雲台が、第二のカメラが電子機器に伴って同期的に移動するように制御するため、第一のカメラと第二のカメラに異なる画像内容を撮影させることができ、それによって最後に合成された画像が比較的多い画像内容を含むようにし、画像品質を高める。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本出願の実施例による画像撮影方法のフローチャートである。
図2】本出願の具体的な実例における画像撮影プロセスのフローチャートである。
図3】本出願の具体的な実例における携帯電話インタフェースの概略図のその一である。
図4】本出願の具体的な実例における携帯電話インタフェースの概略図のその二である。
図5】本出願の具体的な実例における画像合成プロセスの概略図である。
図6】本出願の実施例による画像撮影装置の構造概略図である。
図7】本出願の実施例による電子機器の構造概略図である。
図8】本出願の実施例による別の電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0015】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」などによって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0016】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例による画像撮影方法を詳細に説明する。
【0017】
図1を参照すると、図1は、本出願の実施例による画像撮影方法のフローチャートであり、この方法は、電子機器に用いられる。この電子機器は、第一のカメラと、第二のカメラと、自由雲台と、固定雲台とを含んでもよい。ここで、第一のカメラは、自由雲台上に取り付けられ、第二のカメラは、固定雲台上に取り付けられる。自由雲台と固定雲台は、いずれもカメラを取り付け、固定する支持機器であり、ぶれ防止の効果を果たすことができ、追加の固定機器を必要としない。
【0018】
図1に示すように、本出願の実施例における画像撮影方法は、以下のようなステップを含んでもよい。
【0019】
ステップ101:画像撮影をトリガーするための第一の入力を受信する。
【0020】
本実施例では、電子機器における撮影機能を起動させた後に、ユーザが撮影ボタンをクリックすることによって電子機器に画像撮影をトリガーするための命令を入力してもよい。それに応じて、電子機器は、画像撮影をトリガーするための第一の入力を受信する。
【0021】
ステップ102:第一の入力に応答して、第一のカメラにより撮影された複数フレームの第一の画像を取得し、及び第二のカメラにより撮影された複数フレームの第二の画像を取得する。
【0022】
本実施例では、画像撮影プロセスにおいて、自由雲台は、第一のカメラの実際撮影位置が変わらないように制御し、固定雲台は、第二のカメラが電子機器に伴って同期的に移動/運動するように制御する。つまり、自由雲台の作用は、電子機器が正方向に回転する時に、その上の第一のカメラが逆方向に回転するように制御し、又は電子機器が逆方向に回転する時に、その上の第一のカメラが正方向に回転するように制御することによって、撮影対象をロックし、第一のカメラの実際撮影位置が変わらないことを確保することである。固定雲台の作用は、画像撮影プロセスにおいて第二のカメラが電子機器に伴って同期的に移動するように制御し、即ち第二のカメラと電子機器との相対的静止を維持するように制御し、電子機器を回す時に、適当なぶれ防止効果を提供し、画像の品質を確保することである。
【0023】
一具体的な例では、第一のカメラにより撮影された第一の画像及び/又は第二のカメラにより撮影された第二の画像については、バッファキューの形式によって電子機器に記憶されてもよく、記憶画像が上限に達すると、バッファキューの先頭の記憶画像を廃棄し、且つバッファキューの末尾に新たな撮影画像を記憶し続けてもよい。この上限は、ユーザの実際の状況に応じて設定されてもよい。例えば、この上限は、2s以内に撮影した画像の数量として設定されてもよく、即ち第一のカメラと第二のカメラが毎秒30フレーム画像を撮影すれば、バッファキューの上限は、60フレーム画像となる。
【0024】
ステップ103:複数フレームの第一の画像と複数フレームの第二の画像を合成し、合成画像を得る。
【0025】
指摘すべきこととして、本出願の実施例は、画像合成方式を限定せず、従来の画像合成方式を採用してもよい。本出願の実施例の適用可能なシーンは、複数フレームの画像撮影シーン、例えばスローシャッターの撮影シーン、パノラマ撮影シーンなどを含むが、それらに限らない。
【0026】
本出願の実施例の画像撮影方法は、画像撮影をトリガーするための第一の入力を受信した後に、自由雲台上に取り付けられた第一のカメラにより撮影された複数フレームの第一の画像を取得し、及び固定雲台上に取り付けられた第二のカメラにより撮影された複数フレームの第二の画像を取得し、且つ複数フレームの第一の画像と複数フレームの第二の画像を合成し、合成画像を得ることができる。このように、雲台で三脚などの機材を代替して複数フレームの画像の撮影を補助することによって、撮影難度を低減させることができる。さらに、画像撮影プロセスにおいて、自由雲台が、第一のカメラの実際撮影位置が変わらないように制御し、固定雲台が、第二のカメラが電子機器に伴って同期的に移動するように制御するため、第一のカメラと第二のカメラに異なる画像内容を撮影させることができ、それによって最後に合成された画像が比較的多い画像内容を含むようにし、画像品質を高める。
【0027】
本出願の実施例では、画像合成効果を確保するために、複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び複数フレームの第二の画像から第二のターゲット画像を選択し、且つ第一のターゲット画像と第二のターゲット画像を合成し、合成画像を得てもよい。ここで、第一のターゲット画像の数は、1フレーム又は複数フレームであってもよい。第二のターゲット画像の数は、1フレーム又は複数フレームであってもよい。第一のターゲット画像と第二のターゲット画像を選択する時に、電子機器は、ユーザの選択操作に基づいて選択してもよく、電子機器における予め設定される選択ルールに基づいて選択してもよく、これに対して限定しない。
【0028】
選択的に、上記ステップ103における画像合成プロセスは、複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び複数フレームの第二の画像から複数フレームの第二のターゲット画像を選択することと、複数フレームの第二のターゲット画像を利用して第一のターゲット画像に対して画像内容補充を行い、合成画像を得ることとを含んでもよい。
【0029】
一実施の形態では、第一のターゲット画像と第二のターゲット画像は、撮影が完了した後にキャッシュ画像から選択されてもよい。このように、撮影が完了してから第一のターゲット画像と第二のターゲット画像を選択することで、全量キャッシュ画像から選択することを実現することができ、それによって選択された画像の品質を確保する。
【0030】
指摘すべきこととして、第一のカメラの実際撮影位置が変わらず、即ち第一のカメラが実際に開始撮影位置で複数フレームの画像を撮影するため、第一のカメラにより撮影された複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択する時に、第一のターゲット画像を複数フレームの第一の画像における明瞭度が最も高い画像として選択してもよい。第二のカメラが画像撮影プロセスにおいて移動し又は回転し、即ち第二のカメラにより撮影された画像が異なるシーンでの画像であるため、画像合成効果を確保するために、第二のカメラにより撮影された第二の画像から複数フレームの第二のターゲット画像を選択してもよく、且つ複数フレームの第二のターゲット画像は、それぞれ第二のカメラが異なる角度に回転する時に撮影した画像である。例えば、自由雲台の最大回転角度がTであり、6フレームの第二のターゲット画像を選択する場合、この6フレームの第二のターゲット画像は、それぞれ自由雲台の回転角度がT/6、T/3、T/2、2T/3、5T/6、Tである時の画像に対応するものであってもよい。
【0031】
このように、合成画像に開始撮影位置にある時の画像内容を含ませるとともに、電子機器が回転した後の画像内容を補充し、それによって合成画像の品質を確保する。
【0032】
本出願の実施例では、自由雲台の回転角度が予め設定される閾値を超える時に、第一のカメラの開始撮影位置が変わらないようにロックできず、即ち自由雲台の回転角度が予め設定される閾値に達する時に、それが第一のカメラをロックする限界に達し、回転し続ければ第一のカメラの開始撮影位置が変わらないようにロックできなくなるため、電子機器は、自由雲台の回転角度が予め設定される閾値に達したことをモニタリングする時に、撮影プロセスを停止してもよい。この予め設定される閾値は、該当する自由雲台に基づいて設定されてもよい。
【0033】
選択的に、本実施例の画像撮影方法は、自由雲台の回転角度が予め設定される閾値に達し、又は画像撮影の停止をトリガーするための入力を受信したことをモニタリングした場合に、撮影プロセスを停止することをさらに含んでもよい。
【0034】
つまり、画像撮影プロセスにおいて、電子機器は、自由雲台の回転角度が予め設定される閾値に達したかどうか、又は画像撮影の停止をトリガーするための入力を受信したかどうかをモニタリングし、且つ自由雲台の回転角度が予め設定される閾値に達し、又は画像撮影の停止をトリガーするための入力を受信したことをモニタリングした場合に、撮影プロセスを停止することができる。この入力は、ユーザが撮影ボタンをクリックすることによって実現されてもよい。
【0035】
本出願の実施例では、第一のターゲット画像と第二のターゲット画像は、ユーザの選択操作に基づいて選択されてもよい。上記第一のターゲット画像と第二のターゲット画像を選択するプロセスは、
複数フレームの第一の画像と複数フレームの第二の画像に対する第二の入力を受信することであって、この第二の入力は、押圧操作、スライド操作などを含んでもよいが、それらに限らないことと、
第二の入力に応答して、複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び複数フレームの第二の画像から複数フレームの第二のターゲット画像を選択することと、を含んでもよい。
【0036】
このように、ユーザの選択操作によって必要な第一のターゲット画像と第二のターゲット画像を選択することで、選択された画像の品質を確保し、さらに後続の画像合成効果を高めることができる。
【0037】
一具体的な例では、画像撮影が完了した後に、電子機器の表示インタフェース上に既にキャッシュされた複数フレームの第一の画像と複数フレームの第二の画像を表示してもよい。それによって、ユーザは、複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び複数フレームの第二の画像から第二のターゲット画像を選択することができる。この複数フレームの第一の画像と複数フレームの第二の画像は、電子機器の表示インタフェース上に同時に表示されてもよく、順に表示されてもよく、例えば複数フレームの第一の画像を表示してから複数フレームの第二の画像を表示し、又は複数フレームの第二の画像を表示してから複数フレームの第一の画像を表示する。
【0038】
選択的に、本実施例の画像撮影方法は、ユーザの確認のために、プレビューインタフェース上に第二のカメラにより撮影された画像を提示することをさらに含んでもよい。
【0039】
指摘すべきこととして、第一のカメラの実際撮影位置が変わらず、即ち開始撮影位置の画像がロックされたが、第二のカメラにより撮影された画像が異なるシーンでの画像であるため、プレビューインタフェースに第一のカメラにより撮影された画像を提示する必要がなく、第二のカメラにより撮影された画像のみを提示すればよい。
【0040】
以下では、図2から図5を結び付けながら本出願の具体的な実例を詳細に説明する。
【0041】
本出願の具体的な実例では、電子機器が携帯電話であることを例にし、携帯電話は、第一の後方カメラと、第二の後方カメラと、自由雲台と、固定雲台とを含み、ここで、第一の後方カメラは、自由雲台上に取り付けられ、第二の後方カメラは、固定雲台上に取り付けられる。図2に示すように、スローシャッター撮影を例にする画像撮影プロセスは、以下のようなステップを含んでもよい。
【0042】
ステップ201:携帯電話は、ユーザ入力に基づき、カメラアプリケーションをオンにし、第一の後方カメラと第二の後方カメラを開き、且つ二雲台撮影モードに入る。
【0043】
図3に示すように、携帯電話がカメラアプリケーションをオンにし、後方カメラを開いた後に、携帯電話インタフェース上に二雲台撮影モードに入るかどうかのユーザにより選択可能な情報を表示してもよい。ユーザが「プロ」ボタンをクリックすると、二雲台撮影モードに入ることができる。
【0044】
ステップ202:携帯電話は、ユーザが撮影ボタンをクリックする操作に基づき、画像撮影をトリガーするための入力を受信し、且つ画像撮影を開始する。
【0045】
二雲台撮影モードで、自由雲台と固定雲台は、同時に有効化になり、自由雲台は、現在撮影している画像をロックし、携帯電話が一定範囲で移動する時に、自由雲台も対応して移動し、撮影の実際位置が同じであることを確保する。そのため、ユーザがスローシャッターの撮影を始める時に、撮影ボタンを押す必要があり、押すとすぐに画像撮影を開始する。
【0046】
ステップ203:画像撮影プロセスにおいて、携帯電話が移動し、自由雲台は、第一の後方カメラの実際撮影位置が変わらないように制御し、即ち開始撮影位置をロックし、且つ第一の後方カメラにより撮影された第一の画像をキャッシュする。
【0047】
ステップ204:画像撮影プロセスにおいて、携帯電話が移動し、固定雲台は、第二の後方カメラが携帯電話に伴って同期的に移動するように制御し、即ち携帯電話と第二の後方カメラとの相対的静止を維持し、且つ第二の後方カメラにより撮影された第二の画像をキャッシュする。
【0048】
ここで、スローシャッターの撮影プロセスにおいて、常に長時間の露光を必要とし、このプロセスでは、固定雲台は、適当なぶれ防止効果を提供でき、固定機器を追加して使用する必要がない。
【0049】
ステップ205:自由雲台の回転角度が予め設定される閾値に達したかどうか、又は画像撮影の停止をトリガーするための入力を受信したかどうかを判断する。
【0050】
一実施の形態では、自由雲台がカメラの変位を限界なく相殺できるわけではないため、携帯電話の移動中に、図4に示す携帯電話インタフェース上の矩形枠によって自由雲台の回し状況を示すことで、ユーザに自由雲台の移動状況を知らせてもよい。
【0051】
スローシャッターのライトペインティングシーンを撮影する時に、自由雲台は、既に開始撮影位置をロックし、ユーザがライトペインティングの絵を描き始めることに伴い、撮影ユーザは、携帯電話を対応して移動し始め、絵全体の描きを完了するまで持続する。撮影プロセスにおいて、携帯電話アプリケーションは、自由雲台回転の最大値に達したかどうかを判断する必要がある。自由雲台の最大回転角度がTであるとすると、携帯電話が移動し始める時に、自由雲台は、自体の回しによって、開始撮影位置をロックし、自由雲台回転の角度がTに達した時に、撮影の限界に達したことを示し、回転し続ければ、自由雲台は、撮影の開始位置をロックできなくなる。ユーザが撮影ボタンを再び押すと撮影停止命令が入力され、又はその回転が自由雲台の限界に達する時に、撮影が完了し、ステップ206に入る。
【0052】
ステップ206:撮影が完了した後に、第一の後方カメラにより撮影された第一の画像を読み出し、且つそのうちから第一のターゲット画像を選び取り、第二の後方カメラにより撮影された第二の画像を読み出し、且つそのうちから複数フレームの第二のターゲット画像を選び取る。
【0053】
自由雲台は、始終撮影の開始位置をロックし続けており、撮影した画像がより重要であるが、固定雲台は、携帯電話に伴って回って撮影し、より多くの詳細を補充する。そのため、この二つの雲台に対応する画像を読み出す時に、自由雲台に対応する画像は、最も明瞭なものを選択すればよいが、固定雲台に対応する画像は、異なるシーンでの画像であり、異なる回転角度での複数フレームの画像を選び取る必要がある。
【0054】
ステップ207:第一のターゲット画像と複数フレームの第二のターゲット画像を合成し、合成画像を得る。
【0055】
例えば、図5に示すように、左からの一番目は、自由雲台が撮影した第一の画像であり、複数フレーム撮影したため、この領域でのクリックにより、保存された一連の比較的明瞭な画像をポップアップし、且つユーザの入力に基づいて最も明瞭な画像を選び取ってもよい。左からの二番目と左からの三番目は、固定雲台と携帯電話の回転によって得られた拡張の画像であり、ユーザにより自由に選択して、開始撮影シーン以外のより多くのシーンを補充してもよい。ユーザが合成を必要とする画像を選択した後に、バックグラウンドによって画像の合成を完了する。このように図5に示す3フレームの画像を合成することによって、合成画像を得ることができる。
【0056】
その後に、ユーザは、画像を撮影し続ければ、戻ってステップ202を実行し、そうでなければカメラを終了する。
【0057】
このように、本出願の実例は、自由雲台と固定雲台によって、開始の撮影位置をロックするとともに、携帯電話が回転し始めた後の画像を補充することができ、最後に画像の合成によって、複数フレームシーンでの撮影を完了する。
【0058】
説明すべきこととして、本出願の実施例による画像撮影方法について、実行本体は、画像撮影装置であってもよく、又はこの画像撮影装置における画像撮影方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、画像撮影装置が画像撮影方法を実行することを例にし、本出願の実施例による画像撮影装置を説明する。
【0059】
図6を参照すると、図6は、本出願の実施例による画像撮影装置の構造概略図であり、電子機器に用いられる。電子機器は、第一のカメラと、第二のカメラと、自由雲台と、固定雲台とを含んでもよい。ここで、第一のカメラは、自由雲台上に取り付けられ、第二のカメラは、固定雲台上に取り付けられる。自由雲台と固定雲台は、いずれもカメラを取り付け、固定する支持機器であり、ぶれ防止の効果を果たすことができる。画像撮影プロセスにおいて、自由雲台は、第一のカメラの実際撮影位置が変わらないように制御し、固定雲台は、第二のカメラが電子機器に伴って同期的に移動するように制御する。図6に示すように、この画像撮影装置60は、
画像撮影をトリガーするための第一の入力を受信するための受信モジュール61と、
前記第一の入力に応答して、前記第一のカメラにより撮影された複数フレームの第一の画像を取得し、及び前記第二のカメラにより撮影された複数フレームの第二の画像を取得するための取得モジュール62と、
前記複数フレームの第一の画像と前記複数フレームの第二の画像を合成し、合成画像を得るための合成モジュール63とを含む。
【0060】
選択的に、前記合成モジュール63は、
前記複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び前記複数フレームの第二の画像から複数フレームの第二のターゲット画像を選択するための選択ユニットと、
前記複数フレームの第二のターゲット画像を利用して前記第一のターゲット画像に対して画像内容補充を行い、前記合成画像を得るための合成ユニットと、を含み、
ここで、前記第一のターゲット画像は、前記複数フレームの第一の画像における明瞭度が最も高い画像であり、前記複数フレームの第二のターゲット画像は、それぞれ前記第二のカメラが異なる角度に回転する時に撮影した画像である。
【0061】
選択的に、この画像撮影装置60は、
前記自由雲台の回転角度が前記予め設定される閾値に達し、又は画像撮影の停止をトリガーするための入力を受信したことをモニタリングした場合に、撮影プロセスを停止するための制御モジュールをさらに含む。
【0062】
選択的に、前記選択ユニットは、
前記複数フレームの第一の画像と前記複数フレームの第二の画像に対する第二の入力を受信するための受信サブユニットと、
前記第二の入力に応答して、前記複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び前記複数フレームの第二の画像から前記複数フレームの第二のターゲット画像を選択するための選択サブユニットと、を含む。
【0063】
選択的に、この画像撮影装置60は、
プレビューインタフェース上に前記第二のカメラにより撮影された画像を提示するための提示モジュールをさらに含む。
【0064】
本出願の実施例における画像撮影装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動電子機器であってもよく、非移動電子機器であってもよい。例示的には、移動電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)などであってもよく、非移動電子機器は、パーソナルコンピュータ(Personal Computer、PC)、テレビ(Television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0065】
本出願の実施例における画像撮影装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0066】
本出願の実施例による画像撮影装置60は、図1に示す方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0067】
選択的に、図7に示すように、本出願の実施例は、電子機器700をさらに提供し、プロセッサ701と、メモリ702と、メモリ702に記憶されており、且つ前記プロセッサ701上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサ701により実行される時、上記画像撮影方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0068】
説明すべきこととして、本出願の実施例における電子機器は、以上に記載の移動電子機器と非移動電子機器を含む。
【0069】
図8は、本出願の実施例を実現する電子機器のハードウェア構造概略図である。
【0070】
この電子機器800は、無線周波数ユニット801、ネットワークモジュール802、オーディオ出力ユニット803、入力ユニット804、センサ805、表示ユニット806、ユーザ入力ユニット807、インターフェースユニット808、メモリ809、及びプロセッサ810などの部材を含むが、それらに限らない。
【0071】
本出願の実施例では、入力ユニット804は、撮像アセンブリ8041を含んでもよい。この撮像アセンブリ8041は、第一のカメラと、第二のカメラと、自由雲台と、固定雲台とを含んでもよい。ここで、第一のカメラは、自由雲台上に取り付けられ、自由雲台は、画像撮影プロセスにおいて第一のカメラの実際撮影位置が変わらないように制御する。第二のカメラは、固定雲台上に取り付けられ、固定雲台は、画像撮影プロセスにおいて第二のカメラが電子機器800に伴って同期的に移動するように制御する。
【0072】
当業者であれば理解できるように、電子機器800は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ810にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図8に示す電子機器構造は、電子機器に対する限定を構成せず、電子機器は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0073】
ここで、ユーザ入力ユニット807は、画像撮影をトリガーするための第一の入力を受信するために用いられ、
プロセッサ810は、前記第一の入力に応答して、前記第一のカメラにより撮影された複数フレームの第一の画像を取得し、及び前記第二のカメラにより撮影された複数フレームの第二の画像を取得し、前記複数フレームの第一の画像と前記複数フレームの第二の画像を合成し、合成画像を得るために用いられる。
【0074】
選択的に、プロセッサ810は、さらに前記複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び前記複数フレームの第二の画像から複数フレームの第二のターゲット画像を選択し、前記複数フレームの第二のターゲット画像を利用して前記第一のターゲット画像に対して画像内容補充を行い、前記合成画像を得るために用いられ、ここで、前記第一のターゲット画像は、前記複数フレームの第一の画像における明瞭度が最も高い画像であり、前記複数フレームの第二のターゲット画像は、それぞれ前記第二のカメラが異なる角度に回転する時に撮影した画像である。
【0075】
選択的に、プロセッサ810は、さらに前記自由雲台の回転角度が前記予め設定される閾値に達し、又はユーザ入力ユニット807が画像撮影の停止をトリガーするための入力を受信したことをモニタリングした場合に、撮影プロセスを停止するために用いられる。
【0076】
選択的に、ユーザ入力ユニット807は、さらに前記複数フレームの第一の画像と前記複数フレームの第二の画像に対する第二の入力を受信するために用いられ、
プロセッサ810は、さらに前記第二の入力に応答して、前記複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び前記複数フレームの第二の画像から前記複数フレームの第二のターゲット画像を選択するために用いられる。
【0077】
選択的に、表示ユニット806は、プレビューインタフェース上に第二のカメラにより撮影された画像を提示するために用いられる。
【0078】
本出願の実施例による電子機器800は、図1に示す方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0079】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット804はさらに、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)8042とマイクロホン8043を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ8042は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば撮像アセンブリ8041)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット806は、表示パネル8061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル8061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット807は、タッチパネル8071及び他の入力機器8072を含む。タッチパネル8071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル8071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器8072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。メモリ809は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよく、アプリケーションプログラムとオペレーティングシステムとを含むが、それらに限らない。プロセッサ810は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ810に統合されなくてもよい。
【0080】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記画像撮影方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0081】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の電子機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0082】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記画像撮影方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0083】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0084】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0085】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0086】
当業者であれば意識できるように、本明細書に開示された実施例を結び付けて記述された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現されることができる。これらの機能がハードウェア方式で実行されるかソフトウェア方式で実行されるかは、技術案の特定の応用及び設計拘束条件によるものである。当業者は、各特定の応用に対して異なる方法を使用して、記述された機能を実現することができるが、このような実現は、本開示の範囲を超えていると考えられるべきではない。
【0087】
当業者であればはっきりと分かるように、記述の利便性および簡潔性のために、以上に記述されたシステム、装置とユニットの具体的な作動プロセスは、前述方法の実施例における対応するプロセスを参照すればよく、ここでこれ以上説明しない。
【0088】
本出願による実施例では、理解すべきこととして、掲示された装置と方法は、他の方式によって実現されてもよい。例えば、以上に記述された装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、例えば前記ユニットの区分は、単なる論理的機能区分であり、実際に実現する時、別の区分方式があってもよく、例えば複数のユニット又はアセンブリは、別のシステムに結合されてもよく、又は統合されてもよく、又はいくつかの特徴が無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、表示又は討論された同士間の結合又は直接的な結合又は通信接続は、いくつかのインターフェース、装置又はユニットによる間接的な結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形式であってもよい。
【0089】
前記分離部材として説明されたユニットは、物理的に分離されてもよく、又は分離されなくてもよく、ユニットとして表示された部材は、物理的ユニットであってもよく、又はそうではなくてもよく、一つの箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際の必要に応じてそのうちの一部又はすべてのユニットを選択して本実施例の方案の目的を実現することができる。
【0090】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットが一つの処理ユニットに統合されてもよく、各ユニットが物理的に単独で存在してもよく、二つ以上のユニットが一つのユニットに統合されてもよい。
【0091】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-05-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に用いられる画像撮影方法であって、前記電子機器は、第一のカメラと、第二のカメラと、自由雲台と、固定雲台とを含み、前記第一のカメラは、前記自由雲台上に取り付けられ、前記第二のカメラは、前記固定雲台上に取り付けられ、前記方法は、
画像撮影をトリガーするための第一の入力を受信することと、
前記第一の入力に応答して、前記第一のカメラにより撮影された複数フレームの第一の画像を取得し、及び前記第二のカメラにより撮影された複数フレームの第二の画像を取得することであって、画像撮影プロセスにおいて、前記自由雲台が、前記第一のカメラの実際撮影位置が変わらないように制御し、前記固定雲台が、前記第二のカメラが前記電子機器に伴って同期的に移動するように制御することと、
前記複数フレームの第一の画像と前記複数フレームの第二の画像を合成し、合成画像を得ることと、を含む、画像撮影方法。
【請求項2】
前記の、前記複数フレームの第一の画像と前記複数フレームの第二の画像を合成し、合成画像を得ることは、
前記複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び前記複数フレームの第二の画像から複数フレームの第二のターゲット画像を選択することと、
前記複数フレームの第二のターゲット画像を利用して前記第一のターゲット画像に対して画像内容補充を行い、前記合成画像を得ることと、を含み、
ここで、前記第一のターゲット画像は、前記複数フレームの第一の画像における明瞭度が最も高い画像であり、前記複数フレームの第二のターゲット画像は、それぞれ前記第二のカメラが異なる角度に回転する時に撮影した画像である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記自由雲台の回転角度が予め設定される閾値に達し、又は画像撮影の停止をトリガーするための入力を受信したことをモニタリングした場合に、撮影プロセスを停止することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記の、前記複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び前記複数フレームの第二の画像から複数フレームの第二のターゲット画像を選択することは、
前記複数フレームの第一の画像と前記複数フレームの第二の画像に対する第二の入力を受信することと、
前記第二の入力に応答して、前記複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び前記複数フレームの第二の画像から前記複数フレームの第二のターゲット画像を選択することと、を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
プレビューインタフェース上に前記第二のカメラにより撮影された画像を提示することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
電子機器に用いられる画像撮影装置であって、前記電子機器は、第一のカメラと、第二のカメラと、自由雲台と、固定雲台と、を含み、前記第一のカメラは、前記自由雲台上に取り付けられ、前記第二のカメラは、前記固定雲台上に取り付けられ、前記装置は、
画像撮影をトリガーするための第一の入力を受信するための受信モジュールと、
前記第一の入力に応答して、前記第一のカメラにより撮影された複数フレームの第一の画像を取得し、及び前記第二のカメラにより撮影された複数フレームの第二の画像を取得するための取得モジュールであって、画像撮影プロセスにおいて、前記自由雲台が、前記第一のカメラの実際撮影位置が変わらないように制御し、前記固定雲台が、前記第二のカメラが前記電子機器に伴って同期的に移動するように制御する取得モジュールと、
前記複数フレームの第一の画像と前記複数フレームの第二の画像を合成し、合成画像を得るための合成モジュールと、を含む、画像撮影装置。
【請求項7】
前記合成モジュールは、
前記複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び前記複数フレームの第二の画像から複数フレームの第二のターゲット画像を選択するための選択ユニットと、
前記複数フレームの第二のターゲット画像を利用して前記第一のターゲット画像に対して画像内容補充を行い、前記合成画像を得るための合成ユニットと、を含み、
ここで、前記第一のターゲット画像は、前記複数フレームの第一の画像における明瞭度が最も高い画像であり、前記複数フレームの第二のターゲット画像は、それぞれ前記第二のカメラが異なる角度に回転する時に撮影した画像である、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記装置は、
前記自由雲台の回転角度が予め設定される閾値に達し、又は画像撮影の停止をトリガーするための入力を受信したことをモニタリングした場合に、撮影プロセスを停止するための制御モジュールをさらに含む、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記選択ユニットは、
前記複数フレームの第一の画像と前記複数フレームの第二の画像に対する第二の入力を受信するための受信サブユニットと、
前記第二の入力に応答して、前記複数フレームの第一の画像から第一のターゲット画像を選択し、及び前記複数フレームの第二の画像から前記複数フレームの第二のターゲット画像を選択するための選択サブユニットと、を含む、請求項7に記載の装置。
【請求項10】
前記装置は、
プレビューインタフェース上に前記第二のカメラにより撮影された画像を提示するための提示モジュールをさらに含む、請求項6に記載の装置。
【請求項11】
電子機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令と、を含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時に、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像撮影方法を実現する、電子機器。
【請求項12】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時に、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像撮影方法を実現する、可読記憶媒体。
【請求項13】
プロセッサと通信インターフェースとを含むチップであって、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像撮影方法を実現するために用いられる、チップ。
【請求項14】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、非一時的記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラムは、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像撮影方法を実現する、コンピュータプログラム。
【国際調査報告】