(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-06
(54)【発明の名称】端末装置、及び端末装置により実行される方法
(51)【国際特許分類】
H04W 72/02 20090101AFI20231129BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20231129BHJP
H04W 72/40 20230101ALI20231129BHJP
H04W 72/542 20230101ALI20231129BHJP
【FI】
H04W72/02
H04W72/0446
H04W72/40
H04W72/542
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023533246
(86)(22)【出願日】2020-12-01
(85)【翻訳文提出日】2023-07-28
(86)【国際出願番号】 CN2020133161
(87)【国際公開番号】W WO2022116011
(87)【国際公開日】2022-06-09
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ミャオ ジャオバン
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067CC04
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067JJ03
(57)【要約】
本開示の実施形態は、サイドリンクリソース割当のための解決策を提供する。通信方法において、第1の端末装置は、サイドリンク制御情報のために、第2の端末装置からの制御チャネルを監視する。サイドリンク制御情報は、第2の端末装置により使用される周波数リソース割当及び時間リソース割当を示す。そして、前記第1の端末装置は、前記サイドリンク制御情報に関連付けられるチャネル上で受信された参照信号の電力を測定し、リソースセット内の第1のリソースの前記第1の端末装置についての利用可能性を、少なくとも前記周波数リソース割当と、前記時間リソース割当と、前記電力とに基づいて、決定する。本開示の実施形態により、非周期的トラフィック送信についてサイドリンクリソース割当を実行することができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第2の端末装置により使用される周波数リソース割当及び時間リソース割当を示すサイドリンク制御情報のために、前記第2の端末装置からの制御チャネルを第1の端末装置において監視することと、
前記サイドリンク制御情報に関連付けられるチャネル上で受信された参照信号の電力を測定することと、
リソースセット内の第1のリソースの前記第1の端末装置についての利用可能性を、少なくとも前記周波数リソース割当と、前記時間リソース割当と、前記電力とに基づいて、決定することと、
を含む通信方法。
【請求項2】
前記サイドリンク制御情報は、前記第2の端末装置により使用される第2のリソースに関する情報を含み、前記方法は、
前記サイドリンク制御情報が受信されたリソースと、前記時間リソース割当と、前記周波数リソース割当とに基づいて、前記第2のリソースを決定すること
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のリソースの利用可能性を決定することは、
前記第1のリソースが時間領域において前記第2のリソースと重複しておらず、前記電力が所定閾値以下であるとの決定に従って、前記第1のリソースが前記第1の端末装置に利用可能であると決定することと、
前記第1のリソースが周波数領域において前記第2のリソースと重複しておらず、前記電力が所定閾値以下であるとの決定に従って、前記第1のリソースが前記第1の端末装置に利用可能であると決定することと、
を含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のリソースの利用可能性を決定することは、
前記第1のリソースが時間領域と周波数領域との両方において前記第2のリソースと重複し、前記電力が所定閾値を超えているとの決定に応じて、前記第1のリソースが前記第1の端末装置に利用不可能であると決定すること
を含む請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記電力は参照信号受信電力である
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のリソースの利用可能性を決定することは、
前記周波数リソース割当と、前記時間リソース割当と、前記電力と前記サイドリンク制御情報内の前記第2の端末装置の送信優先度とに基づいて、前記第1のリソースの利用可能性を決定すること
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の端末装置の上位層から物理層に提供されるリソース選択のトリガに応じて、前記物理層から前記上位層に候補リソースを提供することと、
前記上位層から前記物理層に、前記候補リソースから選択された前記リソースセットを提供することと、
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のリソースが利用不可能であるとの決定に従って、前記物理層から前記上位層に利用不可能に関する情報を提供すること
をさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記制御チャネルを監視することは、
前記第1の端末装置から送信されたサイドリンク送信が非周期的送信であるとの決定に従って、前記制御チャネルを監視すること
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記制御チャネルを監視することは、
前記第1の端末装置について部分センシングが有効化されているとの決定に従って、前記制御チャネルを監視すること
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記制御チャネルを監視することは、
リソース選択のトリガが前記第1の端末装置の上位層から物理層に提供されるとの決定に従って、前記制御チャネルを監視すること
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記制御チャネルを監視することは、
前記第1の端末装置の上位層から物理層にリソース割当のトリガが提供されることを決定する前に、前記制御チャネルを監視すること
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記制御チャネルを監視することは、
所定のウィンドウの期間中、前記制御チャネルを監視すること
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記所定のウィンドウの開始時点は、
リソース選択のトリガが前記第1の端末装置の上位層から物理層に提供されるトリガ時点と、
前記リソースセットの開始時点より第1の所定数のタイムスロットだけ前であって、前記トリガ時点より後である第1の時点と、
前記トリガに応じて前記物理層から前記上位層に提供される候補リソースの開始時点より第2の所定数のタイムスロットだけ前にある第2の時点と、
前記トリガ時点より第3の所定数のタイムスロットだけ前にある第3の時点と、
のうちの少なくとも1つから選択される
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記候補リソースの開始時点と前記トリガ時点との間の時間長は、前記第2の所定数のタイムスロットの時間長に等しいか、又はそれを超える
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記トリガ時点からリソース選択ウィンドウの間に最小オフセットが予め設定される
請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記所定のウィンドウの終了時点は、
前記リソースセットの終了時点と、
リソース選択のトリガに応じて前記第1の端末装置の物理層から上位層に提供される候補リソースの終了時点と、
前記リソースセットの前記終了時点より第1の期間だけ前にある第4の時点と、
前記候補リソースの前記終了時点より第2の期間だけ前にある第5の時点と、
リソース選択のトリガが前記第1の端末装置の上位層から物理層に提供されるトリガ時点より第3の期間だけ前にある第6の時点と、
のうちの少なくとも1つから選択される請求項13に記載の方法。
【請求項18】
プロセッサと、前記プロセッサに結合され命令を記憶しているメモリと、を備える端末装置であって、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項1から請求項17の何れか一項に記載の方法を実行する
端末装置。
【請求項19】
装置の少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に、請求項1から請求項17の何れか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶している
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として通信の分野に関し、具体的には、サイドリンクリソース割当のための解決策に関する。
【背景技術】
【0002】
特定の通信システムによって、車両からあらゆるもの(V2X:vehicle to everything)及び装置間(D2D:device to device)通信の実行が可能になる。V2X通信は、サイドリンク通信技術のような通信技術に基づくことができる。このために、サイドリンクリソースプール及びサイドリンクチャネルは、このような通信に関与する車両のために確立されることが可能である。
【0003】
V2X通信には、2つのリソース割当モードが存在する。第1のモード(以下、NR V2Xモード1又はモード1とも称される)において、1つの端末装置は、ネットワーク装置により割り当てられたリソースを用いて、もう1つの端末装置とV2X通信を行ってもよい。第2のモード(以下、NR V2Xモード2又はモード2とも称される)において、1つの端末装置は、該端末装置によりリソース選択ウィンドウ内で自律的に選択したリソースを用いて、もう1つの端末装置とV2X通信を行ってもよい。モード2において、端末装置は、サイドリンクチャネルのセンシング、サイドリンクチャネルの部分センシング、又はリソースのランダム選択を実行することにより、リソース選択ウィンドウ内でリソースを選択してもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、サイドリンクリソース割当のための解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、通信の方法が提供される。前記方法は、第2の端末装置により同一のトランスポートブロック(TB:transport block)の初回送信と再送信とに使用されるリソースの周波数リソース割当及び時間リソース割当を示すサイドリンク制御情報のために、前記第2の端末装置からの制御チャネルを第1の端末装置において監視することを含む。前記方法は、前記サイドリンク制御情報に関連付けられるチャネル上で受信された参照信号の電力を測定することをさらに含む。前記方法は、リソースセット内の第1のリソースの前記第1の端末装置についての利用可能性を、少なくとも前記周波数リソース割当と、前記時間リソース割当と、前記電力とに基づいて、決定することをさらに含む。
【0006】
第2の態様において、第1の端末装置が提供される。第1の端末装置は、プロセッサと、命令を記憶したメモリとを備える。メモリ及び命令は、プロセッサを用いて、端末装置に第1の態様にかかる方法を実行させるように設定されている。
【0007】
第3の態様において、命令を記憶したコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令が装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に第1の態様にかかる方法を実行させる。
【0008】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要又は基本的な特徴を特定することも、本開示の範囲を限定することも意図していないことを理解すべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴及び利点を、さらに明らかにする。
【0010】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態を実施可能な通信環境の模式図である。
【0011】
【
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかる、サイドリンクリソース割当のプロセスのフローチャートである。
【0012】
【
図3】本開示のいくつかの実施形態にかかる、サイドリンクリソース割当の例の模式図である。
【0013】
【
図4A】本開示のいくつかの実施形態にかかる、サイドリンクリソース割当の例の模式図である。
【
図4B】本開示のいくつかの実施形態にかかる、サイドリンクリソース割当の例の模式図である。
【0014】
【
図5A】本開示のいくつかの実施形態にかかる、サイドリンクリソース割当の例の模式図である。
【
図5B】本開示のいくつかの実施形態にかかる、サイドリンクリソース割当の例の模式図である。
【0015】
【
図6】本開示のいくつかの実施形態にかかる、サイドリンクリソース割当のための方法のフローチャートである。
【0016】
【
図7】本開示のいくつかの実施形態を実現するのに適した装置の概略ブロック図である。
【0017】
図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここで、いくつかの例示的実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0019】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本文で使用される全ての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0020】
本文で使用される「ネットワーク装置」又は「基地局」(BS:base station)という用語は、端末装置が通信を実行可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeB又はNB)と、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)と、次世代ノードB(gNB)と、V2X通信のためのインフラストラクチャ装置と、送受信ポイント(TRP:transmission/reception point)と、リモートラジオユニット(RRU:remote radio unit)と、ラジオヘッド(RH:radio head)と、リモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)と、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードとを含むが、これらに限定されない。
【0021】
本文で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を意味する。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE:user equipment)、車載端末装置、歩行者装置、路側機(roadside unit)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA:personal digital assistant)、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、若しくは無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを含むが、これらに限定されない。説明のために、UEを端末装置の例として参照していくつかの実施形態を説明し、用語「端末装置」及び「ユーザ装置」(UE)は、本開示のコンテキストにおいて互換的に使用されてもよい。
【0022】
一つの実施形態において、端末装置は、第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置とに接続されてもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置の一方をマスタノードとして、他方をセカンダリ―ノードとしてもよい。第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置は、異なる無線アクセス技術(RAT:radio access technology)を使用してもよい。一実施形態において、第1のネットワーク装置は第1のRAT装置であってもよく、第2のネットワーク装置は第2のRAT装置であってもよい。一実施形態において、第1のRAT装置はeNBであり、第2のRAT装置はgNBである。
【0023】
異なるRATに関する情報は、第1のネットワーク装置と第2のネットワーク装置とのうちの少なくとも一方から端末装置に送信されることができる。一実施形態において、第1の情報は、第1のネットワーク装置から端末装置に送信されてもよく、そして第2の情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されてもよい。一実施形態において、第2ネットワーク装置により設定された端末装置の設定に関する情報は、第2ネットワーク装置から第1ネットワーク装置を介して送信することができる。第2のネットワーク装置により設定された端末装置の再設定に関する情報は、第2のネットワーク装置から直接又は第1のネットワーク装置を介して端末装置に送信されることができる。
【0024】
本明細書で使用される単数形「1つ」、及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。「に基づく」という用語は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。「一実施形態」及び「実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。「もう1つの実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指すことができる。以下では、その他の明示的及び暗黙的な定義を含む場合がある。
【0025】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことが、理解されるであろう。
【0026】
示されたように、端末装置は、サイドリンクチャネルのセンシング、サイドリンクチャネルの部分センシング、又はリソースのランダム選択を実行することにより、リソース選択ウィンドウ内でリソースを選択してもよい。センシングの場合、端末装置は、リソース選択ウィンドウ内で全ての潜在的候補リソースを選択してもよい。そして、端末装置は、センシングを実行することにより、全ての潜在的候補リソースが他の端末装置により占有されているか否かを決定してもよい。部分センシングの場合、端末装置は、リソース選択ウィンドウ内で全ての潜在的候補リソースの一部を選択してもよい。さらに、端末装置は、部分センシングを実行することにより、選択された潜在的候補リソースが他の端末装置により占有されているか否かを決定してもよい。部分センシングは、省電力の目的に特化して設計されている。ランダム選択の場合、端末装置は、センシング又は部分センシングを実行することにより潜在的候補リソースが他の端末装置により占有されているか否かを決定しない。代わりに、端末装置は、全ての潜在的候補リソースがサイドリンク送信のための候補リソースとして使用されてもよいと考えてもよい。
【0027】
しかしながら、上述した部分センシングの場合、周期的トラフィック送信のみがLTEサイドリンクにおいて定義され、サポートされる。具体的には、LTE部分センシングにおいて、周期的トラフィック送信は以下の通りである。第1のステップにおいて、リソース選択ウィンドウ内のY個の単一サブフレームリソース候補が決定される。Yは、minNumCandidateSF以上であるように定義されてもよく、minNumCandidateSFは、PSCCH/PSSCH送信のために端末装置の上位層に提供される必要のある候補サブフレームの最小数である。第2のステップにおいて、センシングウィンドウ内の任意のサブフレームty-k×P
SLが監視され、ここで、ty
SLはセットYに含まれるサブフレームであり、k×Pは上位層パラメータgapCandidateSensingにより示される。第3のステップにおいて、SCI復号化及びRSRP測定によるリソース選択ウィンドウ内の関連リソースがセットYから除外される。すなわち、除外される関連リソースは、実際には送信のために他の端末装置に使用されるために予約され、例えば、センシングするUEが経験する干渉のレベルは高い。
【0028】
対照的に、New Radio(NR)において、周期的トラフィック送信と非周期的トラフィック送信との両方が定義され、同時に、NRにおける省電力のために、部分センシングもサポートされる。
【0029】
しかしながら、LTEは周期的送信のみをサポートし、非周期的トラフィック送信をサポートしない。一方、上述した周期的伝送の解決策は、非周期的伝送には適用されない。これは、上述したLTE部分センシングにおける周期的送信の従来の解決策では、周期的トラフィックの到着タイミングが予測可能であるため、端末装置は、パケットが到着する前に、どのスロットをセンシングすべきかを知ることができるからである。すなわち、LTEにおけるトラフィック送信の周期性のために、端末装置は、スロットnにおけるトリガ(端末装置の上位層とリソース選択のための要求とによりトリガされるセンシング結果トリガとも称される)の前のどこでセンシングを行うかを知る。スロットn内のトリガの予測可能性により、トリガが発生した場合、該トリガの前の所定期間におけるセンシングの結果に基づいて選択を行うことができ、これにより、端末装置は、リソースが利用可能であるか否かを知ることができる。
【0030】
しかしながら、非周期的トラフィックの到着時間が予測不可能であるため、端末装置は、パケット(すなわち、非周期的トラフィック)の到着の前に、どのスロットをセンシングすべきか、どのスロットをスキップすべきかを知ることができない。したがって、非周期的トラフィックの送信についてはセンシング結果が無く、LTEにおける部分センシング解決策は、非周期的トラフィックの送信には適用されない。しかしながら、上述したように、部分センシングは、トラフィック送信のための省電力解決策である。したがって、電力を節約すると同時に、信頼性と頑健性のあるトラフィック送信を提供するためには、部分センシングについて、非周期的トラフィック送信のための解決策が必要である。
【0031】
従来の解決策における上述した技術的問題及び潜在的な他の技術的問題を解決するために、本開示の実施形態は、サイドリンクリソース割当のための解決策を提供する。いくつかの実施形態において、第1の端末装置は、サイドリンク制御情報のために、第2の端末装置からの制御チャネルを監視する。サイドリンク制御情報は、第2の端末装置により同一のTBの初回送信と再送信とに使用されるリソースの周波数リソース割当及び時間リソース割当を示す。さらに、第1の端末装置は、サイドリンク制御情報に関連付けられるチャネル上で受信された参照信号の電力を測定し、リソースセット内の第1のリソースの第1の端末装置についての利用可能性を、少なくとも周波数リソース割当と、時間リソース割当と、電力とに基づいて、決定する。本開示の実施形態により、非周期的トラフィック送信のために、サイドリンクリソース割当のための実行可能な解決策が提供される。さらに、本開示の実施形態は部分センシングのために設計されているので、省電力を達成することができる。また、端末装置(すなわち、第1の端末装置)のためのリソースを選択する場合、他の端末装置によるリソース予約を考慮することにより、信頼性と頑健性のあるリソース選択計画が提供される。以下、添付図面を参照して、本開示の原理及び実施態様について詳細に説明する。
【0032】
図1は本開示のいくつかの実施形態を実施可能な通信環境100の模式図である。
図1に示すように、通信ネットワーク100と称されてもよい通信環境100は、第1の端末装置110と第2の端末装置120とを含む。具体的には、第1の端末装置110と第2の端末装置120とは、端末装置110及び端末装置120と称されてもよい。第1の端末装置110は、サイドリンクチャネル105とも称される装置間(D2D:device-to-device)チャネル105を介して第2の端末装置120と通信してもよい。このような場合、通信環境100にネットワーク装置が存在しなくてもよい。例えば、第1の端末装置110と、第2の端末装置120と、他の端末装置(図示せず)とのうちの1つ又は複数は、ネットワーク装置のカバレッジ外にあってもよい。すなわち、第1の端末装置110と第2の端末装置120と、場合によっては
図1には示されていない他の端末装置との間には、サイドリンク通信のみが存在する。
【0033】
いくつかの実施形態において、サイドリンクチャネル135を介した第1の端末装置110と第2の端末装置120との間のサイドリンク通信の期間中に、第1の端末装置110は、1セットの送信リソースを使用して第2の端末装置120へのサイドリンク送信を実行することができる。本明細書で使用されるように、用語「サイドリンク送信」は、一般的には、1つの端末装置から別の端末装置への、それらの間のサイドリンクチャネルを介して実行される任意の送信を意味する。サイドリンク送信は、サイドリンク通信に関連付けられる任意のデータ又は制御情報、例えば、サイドリンクデータ又はサイドリンク制御情報、又はサイドリンクフィードバック情報を送信するために使用されてもよい。本明細書で使用されるように、用語「サイドリンクチャネル」は、一般的には、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:physical sidelink shared channel)、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH:physical sidelink control channel)、物理サイドリンク発見チャネル(PSDCH:physical sidelink discovery channel)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH:physical sidelink broadcast channel)、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH:physical sidelink feedback channel)、及び他の既存又は将来のサイドリンクチャネルなど、サイドリンク通信のための任意のチャネルを指してもよい。
【0034】
本明細書で使用されるように、用語「リソース」、「送信リソース」、又は「サイドリンクリソース」は、時間領域におけるリソース(例えば、タイムスロット)、周波数領域におけるリソース(例えば、サブチャネル)、空間領域におけるリソース、コード領域におけるリソース、又は通信を可能にする任意の他のリソースなど、端末装置間のサイドリンク通信などの通信を実行するための任意のリソースを指してもよい。以下では、周波数領域と時間領域との両方におけるリソースは、本開示のいくつかの実施形態を説明するためのサイドリンクリソースの例として使用されてもよい。しかしながら、本開示の実施形態は、任意の他の領域における任意の他のリソースにも同様に適用可能であることを、理解すべきである。
【0035】
図1の通信環境100では、第1の端末装置110と第2の端末装置120とについて説明したが、本開示の実施形態は、互いに通信する他の適切な通信装置にも同様に適用可能であってもよい。すなわち、本開示の実施形態は、
図1の例示的なシナリオに限定されない。この点において、第1の端末装置110と第2の端末装置120とが
図1において携帯電話として概略的に表示されているが、このような表示は、説明のためだけのものであり、いかなる限定も示唆していないことを、理解すべきである。他の実施形態において、第1の端末装置110と第2の端末装置120とは、車載端末装置のような任意の他の無線通信装置であってもよい。
【0036】
第1の端末装置110と第2の端末装置120とが車載端末装置である場合、これらに関する通信はV2X通信と称されてもよい。より一般的には、
図1には示されていないが、第1の端末装置110と第2の端末装置120とに関連するV2X通信は、第1の端末装置110又は第2の端末装置120と、インフラストラクチャ装置、別の車載端末装置、歩行者の装置、路側機などを含むがこれらに限定されない任意の他の通信装置との間の通信を含んでもよい。さらに、図示されていないが、
図1に示されているような全ての通信リンクは、1つ又は複数のリレーを介してもよい。
【0037】
図1に示す端末装置の数は、例示のためのものだけであり、いかなる限定も示唆していないことを、理解すべきである。通信環境100は、本開示の実施形態を実現するように適合された任意の適切な数の端末装置、任意の適切な数のネットワーク装置、及び任意の適切な数の他の通信装置を含んでもよい。さらに、全ての通信装置の間には、必要であれば、様々な無線通信及び有線通信が存在してもよいことを理解すべきである。
【0038】
通信環境100における通信は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM:global system for mobile communications)、モノのモバイルインターネットのための拡張カバレッジグローバルシステム(EC-GSM-IoT:extended coverage global system for mobile Internet of things)、ロングタームエボリューション(LTE:long term evolution)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:wideband code division multiple access)、符号分割多元接続(CDMA:code division multiple access)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE radio access network)などを含むがこれらに限定されない任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行することができる。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【0039】
図2は本開示のいくつかの実施形態にかかる、サイドリンクリソース割当のプロセスのフローチャートである。
図3及び
図4A~4Bは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、サイドリンクリソース割当の例の模式図である。以下の部分では、本開示のいくつかの実施形態に従って、
図2~4を参照してサイドリンクリソース割当プロセスの一例を示す。本開示の実施形態は、
図2に示すプロセスの例に限定されないことを理解すべきである。
【0040】
図2に示すように、端末装置110は、サイドリンク制御情報のために、端末装置120からの制御チャネルを監視する(202)。サイドリンク制御情報は、第2の端末装置により使用される周波数リソース割当及び時間リソース割当を示す。
【0041】
追加として、第1の端末装置から送信されるサイドリンク送信が非周期的送信であると決定された場合、端末装置110は、制御チャネルを監視してもよい。いくつかの実施形態において、部分センシングが端末装置110について有効化されていると決定された場合、端末装置110は制御チャネルを監視してもよい。
【0042】
追加として又は代替として、端末装置110の上位層から物理層にリソース選択のトリガが提供されると決定された場合、端末装置110は制御チャネルを監視してもよい。代替として、端末装置110の上位層から物理層にリソース割当のトリガが提供されることを決定する前に、端末装置110は、制御チャネルを監視する。
【0043】
追加として、端末装置110は、所定のウィンドウの期間中、制御チャネルを監視してもよい。
【0044】
また、端末装置110は、サイドリンク制御情報に関連付けられるチャネル上で受信された参照信号の電力を測定する(204)。一例において、電力は、復調参照(DM-RS:demodulation reference signal)の参照信号受信電力とすることができる。
【0045】
次に、端末装置110は、リソースセット内の第1のリソースの端末装置110についての利用可能性を、少なくとも周波数リソース割当と、時間リソース割当と、電力とに基づいて、決定する(206)。本開示の実施形態により、非周期的トラフィック送信のために、サイドリンクリソース割当のための実行可能な解決策が提供される。さらに、本開示の実施形態は部分センシングのために設計されているので、省電力を達成することができる。また、端末装置(すなわち、端末装置110)のためのリソースを選択する場合、他の端末装置によるリソース予約を考慮することにより、信頼性と頑健性のあるリソース選択計画が提供される。
【0046】
いくつかの実施形態において、サイドリンク制御情報は、第2の端末装置により使用される第2のリソースに関する情報を含んでもよい。例えば、第2のリソースは、第2の端末装置により、同じTBの初回送信及び再送信のために使用される。このような実施形態において、端末装置110はさらに、サイドリンク制御情報が受信されたリソースと、時間リソース割当と、周波数リソース割当とに基づいて、第2のリソースを決定してもよい。
【0047】
第1のリソースが時間領域において第2のリソースと重複しておらず、電力が所定閾値以下であると決定した場合、端末装置110は、第1のリソースが端末装置110に利用可能であると決定してもよい。代替として、いくつかの他の実施形態において、第1のリソースが周波数領域において第2のリソースと重複しておらず、電力が所定閾値以下であると決定した場合、端末装置110は、第1のリソースが端末装置110に利用可能であると決定してもよい。
【0048】
一方、第1のリソースが時間領域と周波数領域との両方において第2のリソースと重複し、電力が所定閾値を超えていると決定した場合、端末装置110は、第1のリソースが第1の端末装置に利用不可能であると決定してもよい。
【0049】
いくつかの実施形態において、端末装置110は、周波数リソース割当、時間リソース割当、電力及びサイドリンク制御情報内の第2の端末装置の送信優先度に基づいて、第1のリソースの利用可能性を決定してもよい。例えば、第1のリソースが時間領域と周波数領域との両方において第2のリソースと重複し、電力が所定閾値を超え、サイドリンク制御情報内の第2の端末装置の送信優先度が第1の端末装置の送信優先度より高いと決定した場合、端末装置110は、第1のリソースが第1の端末装置に利用不可能であると決定してもよい。
【0050】
第1のリソースが利用不可能である場合、端末装置110は、利用不可能に関する情報を物理層から上位層に提供してもよい。
【0051】
追加として、いくつかの実施形態において、リソース選択のトリガが端末装置110の上位層から物理層に提供される場合、端末装置110において、候補リソースが物理層から上位層に提供されてもよい。その後、端末装置110は、上位層から物理層に、候補リソースから選択されたリソースセットを提供してもよい。
【0052】
所定のウィンドウの開始時点は、様々な方法で予め設定されてもよい。いくつかの実施形態において、所定のウィンドウの開始時点は、リソース選択のトリガが第1の端末装置の上位層から物理層に提供されるトリガ時点であってもよい。代替として、所定のウィンドウの開始時点は、該リソースセットの開始時点より第1の所定数のタイムスロットだけ前にある第1の時点であってもよい。一例において、該リソースセットの開始時点は、該リソースセット内の最初のリソースの開始時点であってもよい。例えば、
図3に示すように、該リソースセットがr1、r2、及びr3を含む場合、該リソースセットの開始時点は、時間ドメインにおける該リソースセットの最初のリソースであるr1(又は、本例ではr2)である。このような実施形態において、第1の時点は、トリガ時点より後である。すなわち、リソース選択のトリガは、時点nで発生し、r1-第1の所定数のタイムスロットは、時点nより後である。例えば、第1の所定数のタイムスロットは、32個のスロットであってもよい。したがって、
図4Aに示すように、所定のウィンドウの開始時点は、r1-32個のスロットとなる。このような実施形態において、候補リソースの開始時点とトリガ時点との間の時間長は、第2の所定数のタイムスロットの時間長に等しいか、又はそれを超えてもよい。例えば、第2の所定数のタイムスロットが32である場合、y1とトリガnとの間の時間長は、32個のスロットに等しいか、又はそれを超えてもよく、すなわち、y1≧n+32個のスロットである。いくつかの他の実施形態において、第1の所定数と第2の所定数とは、シンボル及びサブフレームなどの単位であってもよい。本開示の範囲は、この点において限定されない。
【0053】
別の代替案として、所定のウィンドウの開始時点は、トリガに応じて物理層から上位層に提供される候補リソースの開始時点より第2の所定数のタイムスロットだけ前にある第2の時点であってもよい。いくつかの実施態様において、例えば、
図3に示されるように、候補リソースがy1とy2とを含む場合、候補リソースの開始時点はy1である。例えば、第2の所定数のタイムスロットは、32であってもよい。したがって、
図4Aに示すように、所定のウィンドウの開始時点は、y1-32個のスロットであってもよい。このような実施形態において、第2の時点は、Y1より第2の所定数のタイムスロットだけ前である。さらに、このような実施形態において、候補リソースの開始時点とトリガ時点との間の時間長は、第2の所定数のタイムスロットの時間長に等しいか、又はそれを超えてもよい。例えば、第2の所定数のタイムスロットは、32個のスロットであってもよい。したがって、y1とトリガnとの間の時間長は、32個のスロットに等しいか、又はそれを超えてもよく、すなわち、y1≧n+32個のスロットである。
【0054】
さらに別の代替案として、トリガ時点からリソース選択ウィンドウの間に最小オフセットが予め設定されてもよい。一例において、
図4Bに示すように、端末装置110は、n+T1≧n+32(又はT1>32、T1:nについての選択ウィンドウのオフセット)となるように、リソース選択ウィンドウの開始をn+T1として決定する。
【0055】
所定のウィンドウの終了時点は、様々な方法で設定されてもよい。例えば、終了時点は、該リソースセットの終了時点であってもよい。このような例において、
図3に示されるように、該リソースセットがr1、r2、及びr3を含む場合、該リソースセットの終了時点はr3であり、ここで、r3は時間領域における該リソースセットの最後のリソースである。代替として、所定のウィンドウの終了時点は、リソース選択のトリガに応じて、第1の端末装置の物理層から上位層に提供される候補リソースの終了時点であってもよい。このような例において、
図3に示すように、候補リソースがy1及びy2を含む場合、候補リソースの終了時点はy2である。
【0056】
代替として、いくつかの実施形態において、所定のウィンドウの終了時点は、該リソースセットの終了時点より第1の期間だけ前にある第4の時点であってもよい。このような実施形態において、例えば、終了時点はr3-t_offset1個のタイムスロットであってもよい。代替として、いくつかの他の実施形態において、所定のウィンドウの終了時点は、候補リソースの終了時点より第2の期間だけ前にある第5の時点であってもよい。このような実施形態において、例えば、終了時点はy2-t_offset2個のタイムスロットであってもよい。
【0057】
以下では、
図3及び4A~4Bを参照して、いくつかのより詳細な実施形態を提供する。
図3は本開示のいくつかの実施形態にかかる、リソース選択のための例示的なプロセスを示す模式図である。
図4A及び
図4Bは、本開示のさらに別の実施形態にかかる、リソース選択のための例示的なプロセスを示す模式図である。
【0058】
いくつかの実施形態において、端末装置110の物理層は、端末装置110の上位層(例えば、媒体アクセス制御(MAC:medium access control)層)から(
図3に示されるように)スロットnにおいてリソース選択のトリガを受信してもよい。例えば、端末装置110の上位層は、送信すべきトラフィックを有してもよい。
【0059】
いくつかの実施形態において、スロットn内でリソース選択のトリガを受信した後、何のリソース除外プロシージャも行わずに、端末装置110は、送信すべきトラフィックが周期的トラフィックであるか非周期的トラフィックであるかを決定してもよい。送信すべきトラフィックが周期的であると決定された場合、周期的送信のための従来の解決策をサイドリンクで使用してもよい。
【0060】
このような例示的な実施形態において、部分センシングが設定されている場合、端末装置110は、上位層から提供される以下のパラメータを使用して、送信すべきトラフィックが周期的であるか否かを決定してもよい。一例において、端末装置110は、上位層パラメータsl-ResourceReservePeriodList及びsl-MultiReserveResourceを使用して、トラフィックが周期的送信であるか否かを決定してもよい。上位層パラメータsl-ResourceReservePeriodListは、リソースプールで許可されるリソースセット予約期間をms単位で示すパラメータである。上位層パラメータsl-MultiReserveResourceは、センシング及びリソース選択プロシージャに基づいて、TBの初回送信のためにサイドリンクリソースを異なるTBに関連するSCIにより予約することが許可されているか否かを示すパラメータである。したがって、上位層パラメータsl-ResourceReservePeriodListが有効であり(例えば、ゼロではない値)、sl-MultiReserveResourceが有効化として設定されている場合、端末装置110は、送信すべきトラフィックが周期的トラフィックであると決定してもよい。送信すべきトラフィックが周期的トラフィックである場合、端末装置110は、部分センシングオケージョンを行うべきであると決定してもよく、つまり、RRCパラメータgapCandidateSensingは、周期的トラフィックにのみ適用可能である。
【0061】
例えば、部分センシングオケージョンに従って、選択ウィンドウ内で端末装置110により決定された1セットの候補センシングスロットにスロットt_yが含まれている場合、上位層パラメータgapCandidateSensingのk番目のビットが1に設定されていれば、端末装置110は、任意のスロットt_y-k*P_stepを監視すべきであり、ここで、P_stepは、例えば、TS 36.213内のテーブル14.1.1-1又はTS 38.214内のテーブル8.1.7により与えられる各ビット間の時間ギャップとして予め設定される。さらに、RRCパラメータgapCandidateSensingは、あるスロットがリソース候補であると考えられる場合、どのスロットをセンシングすべきかを示す。
【0062】
いくつかの例示的な実施形態において、送信すべきトラフィックが非周期的であると決定された場合、プロセスは次のステップに進む。一例において、部分センシングが設定されている場合、上位層パラメータsl-ResourceReservePeriodListが無効(例えば、ゼロ値)であるか、又は上位層パラメータsl-MultiReserveResourceが有効化として設定されていない場合、端末装置110は、トラフィックが非周期的トラフィックであると決定してもよい。このような場合、プロセスは次のステップに進む。
【0063】
次に、いくつかの実施形態において、端末装置110の物理層は、(
図3に示すように)リソース選択ウィンドウ[n+T1,n+T2]内で候補リソース(例えば、y1及びy2)を決定してもよい。
【0064】
いくつかの実施形態において、候補リソースを決定した後、端末装置110の物理層は、決定した候補リソース(例えば、y1及びy2)を、何のリソース除外も行わずに上位層(例えば、MAC層)に提供してもよい。
【0065】
いくつかの実施形態において、端末装置110の物理層は、リソース選択ウィンドウ(図示せず)内の全てのスロットリソースを報告/提供してもよい。端末装置110の物理層は、リソース選択ウィンドウ内のスロットリソースの一部又は全部を、リソース選択のために端末装置110の上位層に提供してもよく、本開示の範囲はこの点において限定されないことを、理解すべきである。
【0066】
いくつかの実施形態において、端末装置110の上位層(例えば、MAC層)は、次に、物理層により提供される候補リソース(例えば、y1、y2)からリソースセットを選択してもよい。一例において、端末装置110の上位層は、候補リソースから該リソースセットをランダムに選択してもよい。しかしながら、端末装置110の上位層は、該リソースセットをランダム選択以外の方法で選択してもよく、本開示の範囲はこの点において限定されないことを、理解すべきである。その後、端末装置110の上位層は、該リソースセットをその物理層に提供してもよい。
【0067】
いくつかの例において、ランダム選択の結果として、端末装置110のMAC層は、
図3に示すように、候補リソースからリソースセットr1、r2、及びr3をランダムに選択してもよい。そして、選択された該リソースセットは、監視及び再検査のためにMAC層により物理層に提供されてもよい。
【0068】
いくつかの実施形態において、端末装置110の物理層は、サイドリンク制御情報のために、他の端末装置(例えば、端末装置120)からの制御チャネルを監視する。一例において、他の端末装置(例えば、端末装置120)は、サイドリンク制御情報を制御チャネルを介して端末装置110又は他の装置に送信してもよい。すなわち、他の端末装置、例えば端末装置120は、リソース予約のためにPSCCH上でSCIを送信する。いくつかの実施形態において、端末装置110は、他の端末装置から受信したSCIフォーマット1-A又はPSCCH内のSCIを復号する。サイドリンク制御情報は、端末装置120により使用されるリソースを示す周波数リソース割当と時間リソース割当とを含む。結果として、端末装置120は、端末装置120により使用されるリソースの周波数リソース割当と時間リソース割当とを知ることができる。一例において、端末装置120により使用されるリソースは、同一のTBの初回送信及び再送信のために使用され、サイドリンク制御情報が受信されるリソースと、時間リソース割当と、周波数リソース割当とに基づいて決定されてもよい。
【0069】
[6, TS 38.214]の条項8.1.2.2に定義されているように、上位層パラメータsl-MaxNumPerReserveの値が2に設定されている場合、周波数リソース割当はmビットであり、そうではなく、上位層パラメータsl-MaxNumPerReserveの値が3に設定されている場合、周波数リソース割当はnビットである。m及びnは以下に式(1)及び(2)でそれぞれ定義されている。
【数1】
【数2】
【0070】
[6, TS 38.214]の条項8.1.2.1に定義されているように、時間リソース割当は、上位層パラメータsl-MaxNumPerReserveの値が2に設定されている場合、5ビットであり、そうではなく、上位層パラメータsl-MaxNumPerReserveの値が3に設定されている場合、9ビットである。
【0071】
いくつかの実施形態において、端末装置110は、サイドリンク制御情報に関連付けられるチャネル上で受信された参照信号の電力を測定する。一例において、電力は、関連付けられるDM-RSの参照信号受信電力(RSRP:reference signal receiving power)であってもよい。このような実施形態において、例えば、サイドリンクリソース割当モード2において、上位層パラメータsl-RS-ForSensingが「pssch」にセットされている場合、端末装置110は、受信したSCIフォーマット1-Aに従って、PSSCHのためのDM-RSリソース要素上のPSSCH-RSRPで、リソース選択のためにRSRPを測定してもよい。別の例として、上位層パラメータsl-RS-ForSensingが「pscch」にセットされている場合、端末装置110は、受信したSCIフォーマット1-Aに従って、PSCCHのためのDM-RSリソース要素上のPSSCH-RSRPで、リソース選択のためにRSRPを測定してもよい。
【0072】
いくつかの実施形態において、端末装置110は、次に、少なくとも周波数リソース割当と、時間リソース割当と、電力とに基づいて、端末装置110のための該リソースセット内のリソースの利用可能性を決定してもよい。いくつかの例において、サイドリンク制御情報は、端末装置120により同一のTBに使用されるリソースに関する情報を含む。いくつかの例において、該リソースセット内のリソースが時間領域において第2のリソースと重複せず、電力が所定閾値以下である場合、端末装置110は、該リソースセット内のリソースが端末装置110に利用可能であると決定してもよい。いくつかの他の例において、該リソースセット内のリソースが周波数領域において第2のリソースと重複せず、電力が所定閾値以下である場合、端末装置110は、該リソースセット内のリソースが端末装置110に利用可能であると決定してもよい。
【0073】
いくつかの他の例において、該リソースセット内のリソースが時間領域と周波数領域との両方において第2のリソースと重複し、電力が所定の閾値を超えている場合、端末装置110は、該リソースセット内のリソースが端末装置110に利用不可能とである決定してもよく、端末装置110は、該リソースが第1の端末装置に利用不可能であると決定してもよい。いくつかの例示的な実施形態において、端末装置110は、該リソースセットのセット内の各リソースについて利用可能性を決定してもよい。
【0074】
いくつかの例において、端末装置120により使用されるリソースは、サイドリンク制御情報が受信されるリソースと、時間リソース割当と、周波数リソース割当とに基づいて決定されてもよい。
【0075】
いくつかの実施形態において、端末装置110は、サイドリンク制御情報、電力及びサイドリンク制御情報内の端末装置120の送信優先度に基づいて、該リソースセット内の第1のリソースの利用可能性を決定してもよい。一例において、該リソースセット内のリソースが時間領域と周波数領域との両方において第2のリソースと重複し、電力が所定の閾値を超え、サイドリンク制御情報内の端末装置120の送信優先度が端末装置110の送信優先度より高い場合、端末装置110は、該リソースセット内のリソースが端末装置110に利用不可能であると決定してもよい。
【0076】
いくつかの実施形態において、端末装置110の物理層が、該リソースセット内のリソースが端末装置110に利用不可能であると決定した場合、このような利用不可能性を端末装置110の上位層に報告してもよい。いくつかの例において、物理層からこのような報告を受信した後、端末装置110の上位層は、別のリソースを選択して物理層に提供するために、リソース再選択を実行してもよい。いくつかの他の例において、このような報告を受信した場合、端末装置110の上位層は、別のリソースセットを選択することによりリソース再選択を実行し、再検査のためにそれらを物理層に提供してもよい。代替として、上位層は何もしなくてもよい。上位層は、上述した方法に限定されない多くの方法で実行してもよく、本開示の範囲はこの点において限定されないことを、理解すべきである。
【0077】
いくつかの例示的な実施形態において、物理層は、競合リソースが端末装置110により使用されないように、リソースタイミングの前に、競合リソースについて端末装置110のMAC層に通知する。そうでなければ、一旦該リソースセットが選択されると、端末装置110は、該リソースセットを使用して送信を実行してもよい。
【0078】
いくつかの実施形態において、端末装置110は、開始時点と終了時点とを有する所定のウィンドウの期間中、関連付けられるRSRPの監視及び測定を実行していてもよい。すなわち、この所定のウィンドウの期間中に、端末装置110は、端末装置110の上位層により選択された該リソースセットのリソースが送信のために使用可能であることを決定するために再検査を実行することができるため、リソースの衝突を回避することができる。以下の部分では、所定のウィンドウに関して、いくつかの例示的な実施形態が提供される。
【0079】
図4A及び
図4Bは、本開示のいくつかの実施形態にかかる所定のウィンドウの例を示す。ウィンドウについていくつかの例示的な実施形態が提供されたが、ウィンドウの開始時点及び終了時点は、他の時点にあってもよく、本開示の範囲はこの点において限定されないことを理解すべきである。
【0080】
図4Aに示すように、端末装置110のためのリソース選択のトリガは、時点nにおいて発生してもよい。いくつかの実施形態において、端末装置110は、トリガ時点nにおいて制御チャネルの監視を開始してもよい。
【0081】
上述したように、端末装置110の物理層は、候補リソース(例えば、y1及びy2)を選択して端末装置110の上位層に提供してもよく、上位層は、該候補リソースからリソースセット(例えば、r1、r2及びr3)を選択してもよい。したがって、いくつかの他の実施形態において、端末装置110は、y1より所定数のタイムスロットだけ早く、サイドリンク制御情報のために制御チャネルの監視を開始してもよく、ここで、y1は候補リソースのうちの第1のリソースである。このような実施形態において、1つの制限は、候補リソースの開始時点(例えば、y1)とトリガ時点との間の時間長は、所定数のタイムスロットに等しいか、又はそれを超えるべきである。すなわち、y1より所定数のタイムスロットだけ前にある時点は、トリガ時点nより遅くなければならない。これらの制限については、以下の部分でさらに議論される。
【0082】
以上の解決策により、端末装置110により実行される再検査/監視は、トリガ時点nの後に発生してもよいため、端末装置110の電力を節約することができる。
【0083】
一例において、他の端末装置(例えば、端末装置120)により実行されるリソース予約がy1より前の32個のスロット内で発生することを考慮して、端末装置110は、y1より32個のスロットだけ早く、サイドリンク制御情報のために制御チャネルの監視を開始してもよく、すなわち、
図4Aに示すように、開始時点はy1-32個のスロットである。これにより、端末装置110は、再検査/監視する十分な時間を有し、リソースの衝突を回避することができる。
【0084】
いくつかの他の実施形態において、端末装置110は、r1より所定数のタイムスロットだけ早く、制御チャネルの監視を開始してもよく、ここで、r1は上位層により選択される該リソースセット内の第1のリソースである。これにより、端末装置110の上位層がy2内のr1(図示せず)を選択した場合、すなわちy1(
図4Aに示すようにy2より前である)内のリソースが選択されなかった場合、端末装置110はy1において再検査/監視を行う必要がないため、所定のウィンドウのサイズを小さくすることができ、端末装置110の電力をさらに節約することができる。
【0085】
一例において、端末装置110は、r1より32個のタイムスロットだけ早く、サイドリンク制御情報のために制御チャネルの監視を開始してもよく、すなわち、開始時点はr1-32個のタイムスロットにある。
【0086】
いくつかの例示的な実施形態において、開始時点がy1又はr1より所定数のタイムスロットだけ前にある場合、いくつかの追加の制限に従う必要がある。一例において、端末装置110は、候補リソースの開始時点(例えば、y1)とトリガ時点(例えば、n)との間の時間長が所定数のタイムスロット(例えば、32個のスロット)の時間長に等しいか又はそれを超えるように、候補リソーススロットを決定してもよい。これにより、所定のウィンドウの開始がトリガ時点nの後に開始することが保証される。
【0087】
代替として、いくつかの例示的な実施形態において、開始時点がy1又はr1より所定数のタイムスロットだけ前にある場合、端末装置110は、
図4Bに示すように、n+T1≧n+32(又はT1>32、T1:nについての選択ウィンドウのオフセット)となるように、リソース選択ウィンドウの開始をn+T1として決定してもよい。これにより、所定のウィンドウの開始がトリガ時点nの後に開始することが保証される。
【0088】
いくつかの実施形態において、再検査のための所定のウィンドウは、y2又はr3において終了してもよく、ここで、y2は候補リソースの最後のリソースであり、r3は該リソースセットの最後のリソースである。代替として、端末装置110が、監視されたSCI情報を処理し、可能性のあるリソース重複を上位層に報告するために、何らかの処理時間を必要とすることを考慮して、r3又はy2より前のオフセットにおいて、再検査のための所定のウィンドウが終了してもよい。結果として、該所定のウィンドウはより早く終了してもよいため、端末装置110の電力を節約することができる。
【0089】
一部の実施形態において、部分センシングについての非周期的トラフィック送信のための解決策を提供するために、本開示の実施形態は、サイドリンクリソース割当のための別の解決策を提供する。この解決策において、端末装置110は、周期的送信についてのセンシング結果を再利用する。すなわち、端末装置110は、周期的送信のためのオケージョンを監視し、非周期的送信のセンシング結果を導出してもよい。
【0090】
図5A及び
図5Bは、本開示のいくつかの実施形態にかかる、サイドリンクリソース割当の例の模式図である。いくつかの実施形態において、
図5Aに示されるように、部分センシングが構成され、リソース選択のための非周期的トラフィック送信のトリガがmである場合、及び、スロットm内のトリガに関連付けられるリソース選択ウィンドウが、スロットn内の周期的送信のセンシング結果報告トリガの候補スロットリソースのうちの少なくとも1つ(例えば、y1及びy2)を含む場合、端末装置110は、関連付けられる候補スロットリソースが、少なくとも、スロットn内のトリガについて決定された候補スロットリソースの同じセット又はサブセットを含むと決定してもよい。一例において、スロットm内のトリガに関連付けられるリソース選択ウィンドウは、候補スロットリソースのうちの少なくとも1つ(例えば、y1又はy2)を含む。したがって、y1及び/又はy2は、非周期的送信の候補リソースとして決定されてもよい。
【0091】
このような実施形態において、一例において、スロットn内のトリガは、スロットm内のこの非周期的トリガの後又は前のトリガであってもよい。別の例において、トリガm及びnの間のオフセットは、予め設定された閾値より少なくてもよい。
【0092】
いくつかの実施形態において、
図5Aに示されているように、y1とy2との両方が、第1の端末装置において、非周期的送信のために決定されてもよい。いくつかの他の実施形態において、
図5Bに示すように、スロットm内のトリガに関連付けられる候補リソースにy2のみが含まれるので、y2は非周期的送信のために決定されてもよい。このような実施形態において、例えば、y2の前半部分は周期的送信のために使用され、y2の後半部分は非周期的送信のために使用されてもよい。y2(又は
図6Aのy1及びy2)を周期的送信と非周期的送信との間でどのように共有できるかについての方法は変更してもよく、本開示の範囲はこの点において限定されない。
【0093】
いくつかの実施形態において、端末装置110は、候補スロットリソース内の占有されているリソースを除外し、残りのリソースを他の候補スロットリソース(もしあれば)と共に上位層に報告してもよい。
【0094】
いくつかの実施形態において、SCIは、32個のタイムスロット内に1つ又は2つ又は3つのリソースを非周期的送信のために予約することができる。部分センシングの拡張のために、このようなリソース予約メカニズムを考慮すべきである。しかしながら、他の端末装置からの非周期的送信との衝突を回避するために、範囲[t_y0^SL-32,n-T_(proc,0)^SL)又は[t_y0^SL-31,n-T_(proc,0)^SL)内のスロットを監視すべきであり、ここで、t_y0^SLは、部分センシングのための決定されたY個の候補スロットリソースの最初のスロットであり、T_(proc,0)^SLは、センシングUEの予め設定された処理時間である。他の端末装置からの非周期的予約の問題を解決するために、端末装置110は、上位層からスロットn内のトリガを受信する前のウィンドウの期間中に、制御チャネル(例えば、PSCCH)の監視及び関連付けられるRSRPの測定を開始してもよい。
【0095】
いくつかの実施形態において、端末装置110は、SCIフォーマット1-A又は他の端末装置から受信したPSCCH内のSCIを復号する。端末装置120により使用される周波数リソース割当と時間リソース割当とがサイドリンク制御情報に含まれる。結果として、端末装置120は、端末装置120により使用されるリソースの周波数リソース割当と時間リソース割当とを知ることができる。例えば、このリソースは同一のTBに使用される。これにより、端末装置110の物理層は、候補スロットリソース内の占有されているリソースを除外し、残りのリソースを上位層に報告することができる。
【0096】
いくつかの実施形態において、このような監視のためのウィンドウは、候補リソースの開始時点より所定数のタイムスロットだけ前から開始してもよく、ここで、該開始時間はトリガ時点nより早い。該所定数のタイムスロットは32個のタイムスロットであってもよく、これにより、端末装置110は、他の端末装置からの非周期的送信のリソース予約のためのSCIのために制御チャネルを監視する十分な時間を有するため、リソースの衝突を回避することができる。いくつかの実施形態において、このような監視のためのウィンドウの終了時点は、n-T_(proc,0)^SLにおいて終了してもよく、ここで、T_(proc,0)^SLは、予め設定された処理時間である。
【0097】
図6は本開示のいくつかの実施形態にかかる別の例示的な方法600のフローチャートである。いくつかの実施形態において、方法600は、端末装置、例えば
図1に示すような第1の端末装置110において実現されてもよい。追加として又は代替として、方法600は、第2の端末装置120又は
図1に示されていない他の端末装置において実現されてもよい。説明のために、
図1を参照して、一般性を失わずに、端末装置110により実行されるように方法1100を説明する。
【0098】
ブロック610において、端末装置110は、サイドリンク制御情報のために、第2の端末装置からの制御チャネルを監視する。サイドリンク制御情報は、第2の端末装置により使用される周波数リソース割当及び時間リソース割当を示す。ブロック620において、第1の端末装置110は、サイドリンク制御情報に関連付けられるチャネル上で受信された参照信号の電力を測定する。ブロック630において、第1の端末装置110は、リソースセット内の第1のリソースの第1の端末装置についての利用可能性を、少なくとも周波数リソース割当と、時間リソース割当と、電力とに基づいて、決定する。
【0099】
いくつかの実施形態において、サイドリンク制御情報は、第2の端末装置により使用される第2のリソースに関する情報を含んでもよい。そして、方法600は、端末装置110が、サイドリンク制御情報が受信されたリソースと、時間リソース割当と、周波数リソース割当とに基づいて、第2のリソースを決定することをさらに含む。
【0100】
いくつかの実施形態において、第1のリソースの利用可能性は、以下のように決定される。第1のリソースが時間領域において第2のリソースと重複しておらず、電力が所定閾値以下であるとの決定に従って、端末装置110は、第1のリソースが第1の端末装置に利用可能であると決定する。代替として、第1のリソースが周波数領域において第2のリソースと重複しておらず、電力が所定閾値以下であるとの決定に従って、端末装置110は、第1のリソースが第1の端末装置に利用可能であると決定する。
【0101】
いくつかの実施形態において、第1のリソースの利用可能性は、以下の方法を使用して決定される。第1のリソースが時間領域と周波数領域との両方において第2のリソースと重複し、電力が所定閾値を超えているとの決定に従って、端末装置110は、第1のリソースが第1の端末装置に利用不可能であると決定する。
【0102】
いくつかの実施形態において、電力はDM-RSの参照信号受信電力である。
【0103】
いくつかの実施形態において、第1のリソースの利用可能性は、周波数リソース割当、時間リソース割当、電力及びサイドリンク制御情報内の第2の端末装置の送信優先度に基づいて、第1のリソースの利用可能性を決定することにより決定される。例えば、第1のリソースが時間領域と周波数領域との両方において第2のリソースと重複し、電力が所定閾値を超え、サイドリンク制御情報内の第2の端末装置の送信優先度が第1の端末装置の送信優先度より高いと決定した場合、端末装置110は、第1のリソースが端末装置110に利用不可能であると決定してもよい。
【0104】
いくつかの実施形態において、方法600は、第1の端末装置の上位層から物理層に提供されるリソース選択のトリガに応じて、物理層からの候補リソースを上位層に提供することと、候補リソースから選択されたリソースセットを上位層から物理層に提供することと、をさらに含む。
【0105】
いくつかの実施形態において、方法600は、第1のリソースが利用不可能であるとの決定に従って、物理層からの利用不可能に関する情報を上位層に提供することをさらに含む。
【0106】
いくつかの実施形態において、端末装置110は、以下の方法で制御チャネルを監視する。第1の端末装置から送信されたサイドリンク送信が非周期的送信であるとの決定に従って、制御チャネルを監視する。
【0107】
いくつかの実施形態において、制御チャネルを監視することは、第1の端末装置について部分センシングが有効化されているとの決定に従って、制御チャネルを監視することを含む。
【0108】
いくつかの実施形態において、制御チャネルを監視することは、リソース選択のトリガが第1の端末装置の上位層から物理層に提供されたとの決定に従って、制御チャネルを監視することを含む。
【0109】
いくつかの実施形態において、制御チャネルを監視することは、第1の端末装置の上位層から物理層にリソース割当のトリガが提供される前に、制御チャネルを監視することを含む。
【0110】
いくつかの実施形態において、制御チャネルは、所定のウィンドウの期間中、監視される。
【0111】
いくつかの実施形態において、所定のウィンドウの開始時点は、リソース選択のトリガが第1の端末装置の上位層から物理層に提供されるトリガ時点と、リソースセットの開始時点より第1の所定数のタイムスロットだけ前であって、トリガ時点より後である第1の時点と、トリガに応じて物理層から上位層に提供される候補リソースの開始時点より第2の所定数のタイムスロットだけ前にある第2の時点と、トリガ時点より第3の所定数のタイムスロットだけ前にある第3の時点と、のうちの少なくとも1つから選択される。
【0112】
いくつかの実施形態において、候補リソースの開始時点とトリガ時点との間の時間長は、第2の所定数のタイムスロットの時間長に等しいか、又はそれを超える。
【0113】
いくつかの実施形態において、トリガ時点からリソース選択ウィンドウの間に最小オフセットが予め設定される。一例において、
図4Bに示すように、端末装置110は、n+T1≧n+32(又はT1>32、T1:nについての選択ウィンドウのオフセット)となるように、リソース選択ウィンドウの開始をn+T1として決定する。
【0114】
いくつかの実施形態において、所定のウィンドウの終了時点は、リソースセットの終了時点と、リソース選択のトリガに応じて、第1の端末装置の物理層から上位層に提供される候補リソースの終了時点と、リソースセットの終了時点より第1の期間だけ前にある第4の時点と、候補リソースの終了時点より第2の期間だけ前にある第5の時点と、リソース選択のトリガが第1の端末装置の上位層から物理層に提供されるトリガ時点より第3の期間だけ前にある第6の時点と、のうちの少なくとも1つから選択される。
【0115】
図7は本開示のいくつかの実施形態を実装するのに適した装置700の概略ブロック図である。装置700は、
図1に示す第1の端末装置110、第2の端末装置120の別の例示的な実施形態として考えられる。したがって、装置700は、第1の端末装置110、第2の端末装置120において、又はそれらの少なくとも一部として実現されてもよい。
【0116】
図示されるように、装置700は、プロセッサ710と、プロセッサ710に結合されたメモリ720と、プロセッサ710に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)740と、TX/RX740に結合された通信インターフェースとを備える。メモリ720は、プログラム730の少なくとも一部を記憶する。TX/RX740は双方向通信に用いられる。TX/RX740は、通信を容易にするために少なくとも一つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有することができる。通信インターフェースは、gNB又はeNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME:mobility management entity)/サービングゲートウェイ(S-GW:serving gateway)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、gNB又はeNBと中継ノード(RN:relay node)との間の通信のためのUnインターフェース、又はgNB又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0117】
プログラム730は、
図2を参照して本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ710により実行された場合、装置700が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと仮定する。本文の実施形態は、装置700のプロセッサ710により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せにより実現できる。プロセッサ710は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定することができる。さらに、プロセッサ710とメモリ720との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段750を形成することができる。
【0118】
メモリ720は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現されてもよい。装置700内には1つのメモリ720のみが示されているが、装置700内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ710は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの一つ又は複数を含むことができる。装置700は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有することができる。
【0119】
本開示の機器及び/又は装置に含まれるコンポーネントは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを含む様々な態様で実現されることが可能である。一つの実施形態において、記憶媒体上に記憶されたマシン実行可能な命令などのようなソフトウェア及び/又はファームウェアを使用して1つ又は複数のユニットを実現することができる。マシン実行可能な命令に加えて、又はその代わりに、機器及び/又は装置内のユニットの一部又は全部は、少なくとも部分的に、1つ又は複数のハードウェア論理コンポーネントにより実装されることができる。限定ではなく、一例として、使用可能なハードウェア論理コンポーネントの例示的なタイプは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field-programmable gate array)、特定用途向け集積回路(ASIC:application-specific integrated circuit)、特定用途向け汎用製品(ASSP:application-specific standard product)、システムオンチップ(SOC:system-on-a-chip)、複合プログラマブル論理装置(CPLD:complex programmable logic device)などを含む。
【0120】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現することができる。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行できるファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装できることを理解されたい。
【0121】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも一つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、
図2を参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行したり、特定の抽象データ型を実装したりするルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割することができる。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行することができる。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
【0122】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、一つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
【0123】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装することができ、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により使用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体とすることができる。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含むことができるが、これらに限定されない。マシンが読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、一つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、リードオンリーメモリ(ROM:read-only memory)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM(erasable programmable read-only memory)又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブル光ディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM:compact disc read-only memory)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組合せを含んでもよい。
【0124】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続した順序で実行し、又は、説明された全ての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実施形態の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブ組合せで実装されてもよい。
【0125】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
【手続補正書】
【提出日】2023-07-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサを備える端末装置であって、前記プロセッサは、前記端末装置に、
非周期的送信によりトリガされるリソース選択のためのリソース選択ウィンドウ内で、周期的送信のセンシング結果に対応する第1の候補スロットリソースを含む候補スロットリソースを決定することと、
決定された候補スロットリソースに基づいて部分センシングを実行することと、
を行わせるように設定されている端末装置。
【請求項2】
前記プロセッサはさらに、
上位層パラメータがゼロに等しいことに基づいて、前記非周期的送信が発生すると決定するように設定されている
請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
端末装置により実行される方法であって、
非周期的送信によりトリガされるリソース選択のためのリソース選択ウィンドウ内で、周期的送信のセンシング結果に対応する第1の候補スロットリソースを含む候補スロットリソースを決定することと、
決定された候補スロットリソースに基づいて部分センシングを実行することと、
を含む方法。
【請求項4】
上位層パラメータがゼロに等しいことに基づいて、前記非周期的送信が発生すると決定すること
をさらに含む請求項3に記載の方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
いくつかの実施形態において、サイドリンクチャネル105を介した第1の端末装置110と第2の端末装置120との間のサイドリンク通信の期間中に、第1の端末装置110は、1セットの送信リソースを使用して第2の端末装置120へのサイドリンク送信を実行することができる。本明細書で使用されるように、用語「サイドリンク送信」は、一般的には、1つの端末装置から別の端末装置への、それらの間のサイドリンクチャネルを介して実行される任意の送信を意味する。サイドリンク送信は、サイドリンク通信に関連付けられる任意のデータ又は制御情報、例えば、サイドリンクデータ又はサイドリンク制御情報、又はサイドリンクフィードバック情報を送信するために使用されてもよい。本明細書で使用されるように、用語「サイドリンクチャネル」は、一般的には、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH:physical sidelink shared channel)、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH:physical sidelink control channel)、物理サイドリンク発見チャネル(PSDCH:physical sidelink discovery channel)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH:physical sidelink broadcast channel)、物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH:physical sidelink feedback channel)、及び他の既存又は将来のサイドリンクチャネルなど、サイドリンク通信のための任意のチャネルを指してもよい。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0092
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0092】
いくつかの実施形態において、
図5Aに示されているように、y1とy2との両方が、第1の端末装置において、非周期的送信のために決定されてもよい。いくつかの他の実施形態において、
図5Bに示すように、スロットm内のトリガに関連付けられる候補リソースにy2のみが含まれるので、y2は非周期的送信のために決定されてもよい。このような実施形態において、例えば、y2の前半部分は周期的送信のために使用され、y2の後半部分は非周期的送信のために使用されてもよい。y2(又は図
5Aのy1及びy2)を周期的送信と非周期的送信との間でどのように共有できるかについての方法は変更してもよく、本開示の範囲はこの点において限定されない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0094】
いくつかの実施形態において、SCIは、32個のタイムスロット内に1つ又は2つ又は3つのリソースを非周期的送信のために予約することができる。部分センシングの拡張のために、このようなリソース予約メカニズムを考慮すべきである。しかしながら、他の端末装置からの非周期的送信との衝突を回避するために、範囲[t_y0^SL-32,n-T_(proc,0)^SL]又は[t_y0^SL-31,n-T_(proc,0)^SL]内のスロットを監視すべきであり、ここで、t_y0^SLは、部分センシングのための決定されたY個の候補スロットリソースの最初のスロットであり、T_(proc,0)^SLは、センシングUEの予め設定された処理時間である。他の端末装置からの非周期的予約の問題を解決するために、端末装置110は、上位層からスロットn内のトリガを受信する前のウィンドウの期間中に、制御チャネル(例えば、PSCCH)の監視及び関連付けられるRSRPの測定を開始してもよい。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0097
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0097】
図6は本開示のいくつかの実施形態にかかる別の例示的な方法600のフローチャートである。いくつかの実施形態において、方法600は、端末装置、例えば
図1に示すような第1の端末装置110において実現されてもよい。追加として又は代替として、方法600は、第2の端末装置120又は
図1に示されていない他の端末装置において実現されてもよい。説明のために、
図1を参照して、一般性を失わずに、端末装置110により実行されるように方法
600を説明する。
【国際調査報告】