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特表2023-551137アダプタ、アダプタカバー、およびノッチ付きベースエッジを使用する作業器具アセンブリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-07
(54)【発明の名称】アダプタ、アダプタカバー、およびノッチ付きベースエッジを使用する作業器具アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/28 20060101AFI20231130BHJP
【FI】
E02F9/28 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023528987
(86)(22)【出願日】2021-11-15
(85)【翻訳文提出日】2023-05-16
(86)【国際出願番号】 US2021059309
(87)【国際公開番号】W WO2022108858
(87)【国際公開日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】16/951,630
(32)【優先日】2020-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391020193
【氏名又は名称】キャタピラー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CATERPILLAR INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シン、エリック ティー.
(72)【発明者】
【氏名】セルリエ、ダグラス シー.
(72)【発明者】
【氏名】ヨーウ、ラマジー
【テーマコード(参考)】
2D015
【Fターム(参考)】
2D015JA04
(57)【要約】
ベースエッジ(700)の複数の中央ノッチ(702)、および第一の端部ノッチと第二の端部ノッチ(724、724’)の各々が、アセンブリ方向(714)に沿った中央ノッチ深さ(725’)よりも大きい、アセンブリ方向(714)に沿った異なる端部ノッチ深さ(725)を含む異なる構成を含む。
【選択図】図21

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースエッジ(700)であって、
横方向(712)を画定する作業エッジ(710)、および前記横方向(712)に垂直なアセンブリ方向(714)を含む本体(708)を備え、前記本体(708)が、
第一の横方向端(716)および第二の横方向端(718)、
複数の垂直取付機構受容アパーチャ(720)、
前記作業エッジ(710)から延在する複数の中央ノッチ(702)、および
前記第一の横方向端(716)に近接して配置された第一の端部ノッチ(724)と、前記第二の横方向端(718)に近接して配置された第二の端部ノッチ(724’)であって、前記作業エッジ(710)から延在する、前記第一の端部ノッチ(724)と前記第二の端部ノッチ(724’)をさらに画定し、
前記複数の中央ノッチ(702)および前記第一の端部ノッチと前記第二の端部ノッチ(724、724’)の各々が、異なる構成を含み、前記第一の端部ノッチと前記第二の端部ノッチ(724、724’)が、前記アセンブリ方向(714)に沿ってノッチ深さ(725)を画定し、前記第一の端部ノッチおよび第二の端部ノッチ(724.724’)が、第一の弧状コーナー部分(728)および第二の弧状コーナー部分(728’)によって横方向に跨がる直線状中間部分(726)をさらに含み、前記直線状中間部分(726)が、横方向直線状中間部分幅(W726)を画定し、前記ノッチ深さ(725)が、0.5×前記横方向直線状中間部分幅(W726)~1.25×前記横方向直線状中間部分幅(W726)の範囲である、ベースエッジ(700)。
【請求項2】
前記第一の弧状コーナー部分(728)が、弧状中点(732)、および前記直線状中間部分(726)と100度~160度の範囲の第一の角度(736)を形成する弧状中点接線(734)を画定し、前記第一の弧状コーナー部分(728)がまた、弧状端点(740)、および前記弧状中点接線(734)と100度~160度の範囲の第二の角度(742)を形成する弧状端点接線(740)を画定する、請求項1に記載のベースエッジ(700)。
【請求項3】
前記作業エッジ(710)から延在し、前記複数の中央ノッチ(702)の各々と、前記第一の端部ノッチ(724)および前記第二の端部ノッチ(724’)の各々とを少なくとも部分的に境界付ける面取り面(706’’)をさらに含む、請求項1に記載のベースエッジ(700)。
【請求項4】
前記作業エッジ(710)が、前記横方向(712)に沿って配置され、前記アセンブリ方向(714)に沿って互いにオフセットされた複数のゾーン(744)に分割され、前記複数のゾーン(744)が、横方向に直線的に整列した前記複数の中央ノッチ(702)のうちの三つを含む中央ゾーン(744a)を含む、請求項1に記載のベースエッジ(700)。
【請求項5】
前記複数のゾーン(744)が、前記第一の横方向端(716)から20mm~60mmの範囲の第一の端部距離(746)だけ離間する前記第一の端部ノッチ(724)を含む第一の端部ゾーン(744b)を含む、請求項4に記載のベースエッジ(700)。
【請求項6】
前記複数のゾーン(744)が、前記中央ゾーン(744a)と前記第一の端部ゾーン(744b)との間に横方向に配置された第一の中間ゾーン(744c)、および前記第一の中間ゾーン(744c)と前記第一の端部ゾーン(744b)との間に横方向に配置された第二の中間ゾーン(744d)を含み、前記第一の中間ゾーン(744c)が、前記アセンブリ方向(714)に沿って第一のオフセット距離(748)だけオフセットされ、前記第二の中間ゾーン(744d)が、前記中央ゾーン(744a)から第二のオフセット距離(750)だけオフセットされ、前記第一の端部ゾーン(744b)が、前記中央ゾーン(744a)から第三のオフセット距離(752)だけオフセットされ、前記第三のオフセット距離(752)が、前記第二のオフセット距離(750)より大きく、前記第二のオフセット距離(750)が、前記第一のオフセット距離(748)より大きい、請求項5に記載のベースエッジ(700)。
【請求項7】
前記複数のゾーン(744)が、複数の角度付けられたゾーン(744e)、すなわち前記中央ゾーン(744a)と前記第一の中間ゾーン(744c)との間に配置された前記複数の角度付けられたゾーン(744e)のうちの一つ、前記第一の中間ゾーン(744c)と前記第二の中間ゾーン(744d)との間に配置された前記複数の角度付けられたゾーン(744e)のうちの別の一つ、ならびに前記第二の中間ゾーン(744d)と前記第一の端部ゾーン(744b)との間に配置された前記複数の角度付けられたゾーン(744e)のうちの三つ目の一つ、を含む、請求項6に記載のベースエッジ(700)。
【請求項8】
前記中央ゾーン(744a)が、中央ゾーン中点(754)を画定し、前記本体(708)が、前記中央ゾーン中点(754)を通過する対称面(756)を画定する、請求項7に記載のベースエッジ(700)。
【請求項9】
ベースエッジ(700)であって、
横方向(712)を画定する作業エッジ(710)、および前記横方向(712)に垂直なアセンブリ方向(714)を含む本体(708)を備え、前記本体(708)が、
第一の横方向端(716)および第二の横方向端(718)、
複数の垂直取付機構受容アパーチャ(720)、
前記作業エッジ(710)から延在する複数の中央ノッチ(702)、および
前記第一の横方向端(716)に近接して配置された第一の端部ノッチ(724)と、前記第二の横方向端(718)に近接して配置された第二の端部ノッチ(724’)であって、前記作業エッジ(710)から延在する、前記第一の端部ノッチ(724)と前記第二の端部ノッチ(724’)をさらに画定し、
前記複数の中央ノッチ(702)、および前記第一の端部ノッチと前記第二の端部ノッチ(724、724’)の各々が、前記アセンブリ方向(714)に沿った中央ノッチ深さ(725’)よりも大きい、前記アセンブリ方向(714)に沿った異なる端部ノッチ深さ(725)を含む異なる構成を含む、ベースエッジ(700)。
【請求項10】
前記第一の端部ノッチと前記第二の端部ノッチ(724、724’)が、第一の弧状コーナー部分(728)および第二の弧状コーナー部分(728’)によって横方向に跨がる直線状中間部分(726)をさらに含み、前記中央ノッチ(702)が、第一の弧状コーナー部分(728)および第二の弧状コーナー部分(728’)によって横方向に跨がる直線状中間部分(726)をさらに含み、前記第一の端部ノッチ(724)および前記第二の端部ノッチ(724’)の前記直線状中間部分(726)、前記第一の端部ノッチ(724)および前記第二の端部ノッチ(724’)の前記第一の弧状コーナー部分(728)、ならびに前記第一の端部ノッチ(724)および前記第二の端部ノッチ(724’)の前記第二の弧状コーナー部分(728’)が、前記中央ノッチ(702)の直線状中間部分(726)、前記中央ノッチ(702)の前記第一の弧状部分、および前記中央ノッチ(702)の第二の弧状部分と同じ構成を含む、請求項9に記載のベースエッジ(700)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、土木、鉱山、建設機械などで使用されるバケットアセンブリなどの作業器具アセンブリに関するものである。より具体的には、本開示は、ノッチ付きベースエッジおよびベースエッジと嵌合するツールアダプタ、ならびにツールアダプタの少なくとも一部分を保護するアダプタカバーを採用した、こうしたアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
ホイールローダー、ショベルなどの機械は、泥、岩、砂などの材料の作業を支援するために、それらに取り付けられる歯または先端を有するバケットアセンブリ、レーキ、せん断機などを含む、作業器具アセンブリを採用する。例えば、バケットアセンブリに歯またはチップを取り付け、バケットアセンブリが地面を貫通するのを助け、バケットに土を掬うのを容易にすることができる。アダプタは、異なるスタイルの歯またはチップが作業器具に取り付けられ得るように、バケットまたは他の作業器具の作業エッジ(例えば、ベースエッジ、サイドエッジなど)によく取り付けられる。また、作業器具に装着するアダプタを提供することによって、装着時にチップや歯を容易に交換することができる。
【0003】
このようなアダプタの多くは、作業器具の作業エッジに機械的に取り付けられる。ただし、現在のアダプタは、寿命や耐久性に対する顧客の要望を必ずしも満たすとは限らない。
【0004】
本願の出願人に譲渡された米国特許出願公開番号20200157780、2020015779、20200015778、2020015777、2020015776、20200157765は、土木、鉱山、建設産業で使用されるバケットなどの特定の用途に適したコーナーアダプタ、中央アダプタ、コーナーアダプタカバー、中央アダプタカバーおよび切り欠き付きベースエッジについて記述している。
【0005】
しかし、より堅牢なコーナーアダプタおよびバケットなどの作業器具のベースエッジへの取り付けなど、他の作業用途でも継続的な改行が必要とされている。さらに、アダプタカバーは、製造コストが安いものが望ましい。
【発明の概要】
【0006】
本開示の実施形態によるベースエッジは、横方向および横方向に垂直なアセンブリ方向を画定する作業エッジを含む本体を備え得、本体は、第一の横方向端および第二の横方向端、複数の垂直取付機構受容アパーチャ、作業エッジから延在する複数の中央ノッチ、ならびに第一の横方向端に近接して配置される第一の端部ノッチおよび第二の横方向端に近接して配置される第二の端部ノッチをさらに画定し、第一の端部ノッチおよび第二の端部ノッチは作業エッジから延在し得る。複数の中央ノッチおよび第一の端部ノッチおよび第二の端部ノッチのそれぞれは、異なる構成を含む。第一の端部ノッチおよび第二の端部ノッチは、アセンブリ方向に沿ってノッチ深さを画定し、第一の端部ノッチおよび第二の端部ノッチは、第一の弧状コーナー部分および第二の弧状コーナー部分によって横方向に跨る直線状中間部分をさらに含み、直線状中間部分は横方向直線状中間部分幅を画定し、ノッチ深さは、0.5×横方向直線状中間部分幅~1.25×横方向直線状中間部分幅の範囲である。
【0007】
本開示の別の実施形態によるベースエッジは、横方向および横方向に垂直なアセンブリ方向を画定する作業エッジを含む本体を備え、本体は、第一の横方向端および第二の横方向端、複数の垂直取付機構受容アパーチャ、作業エッジから延在する複数の中央ノッチ、ならびに第一の横方向端に近接して配置される第一の端部ノッチおよび第二の横方向端に近接して配置される第二の端部ノッチをさらに画定し、第一の端部ノッチおよび第二の端部ノッチは作業エッジから延在し得る。複数の中央ノッチ、および第一の端部ノッチと第二の端部ノッチの各々は、アセンブリ方向に沿った中央ノッチ深さよりも大きい、アセンブリ方向に沿った異なる端部ノッチ深さを含む異なる構成を含む。
【0008】
本開示の一実施形態によるバケットアセンブリは、開口部を画定するエンクロージャー、後壁を底部プレートに接続する湾曲シェル、後壁に取り付けられる上部プレート、サイドエッジアセンブリ、および底部プレートのフロントエッジに取り付けられるフロントエッジアセンブリを備え、フロントエッジアセンブリはベースエッジを含む。ベースエッジは、作業エッジから延在する複数の中央ノッチ、第一の横方向端に近接して配置された第一の端部ノッチ、および第二の横方向端に近接して配置された第二の端部ノッチを含み、第一の端部ノッチおよび第二の端部ノッチは作業エッジから延在する。複数の中央ノッチ、および第一の端部ノッチと第二の端部ノッチの各々は、アセンブリ方向に沿った中央ノッチ深さよりも大きい、アセンブリ方向に沿った異なる端部ノッチ深さを含む異なる構成を含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本開示の実施形態に従って構成され、中央アダプタ、コーナーアダプタ、負荷共有ブロック、中央アダプタカバー、コーナーアダプタカバー、中央チップ、コーナーチップ、および切り欠き付きベースエッジなどの構成要素を用いたバケットアセンブリなどの作業器具アセンブリの透視図である。
図2図2は、図1のバケットアセンブリから取り外した切り欠き付きベースエッジに中央アダプタを取り付けた状態を示す側面図である。
図3図3は、図2の中央アダプタとノッチ付きベースエッジの上面断面図であり、中央アダプタがノッチ付きベースエッジの中央ノッチに嵌合する様子を示す。
図4図4は、図3のノッチ付きベースエッジの中央ノッチをより鮮明に示すために、中央アダプタを取り外した状態の拡大透視図である。
図5図5は、図2の中央アダプタとノッチ付きベースエッジの拡大側面図であり、ノッチ付きベースエッジの前部と中央アダプタのベースエッジ受容スロットとの間に設けられたクリアランスを図示する。
図6図6は、図2の中央アダプタをノッチ付きベースエッジから取り外した状態の正面方向透視図である。
図7図7は、図6の中央アダプタの背面方向透視図である。
図8図8は、図6の中央アダプタの上面図である。
図9図9は、図6の中央アダプタのノーズ部分の拡大側面図である。
図10図10は、図1のバケットアセンブリの中央アダプタ、中央チップ、中央アダプタカバー、ノッチ付きベースエッジ、負荷共有ブロックの一例を示す側面図である。
図11図11は、図10の中央アダプタの上脚、垂直取付機構、ノッチ付きベースエッジおよび上部負荷共有ブロックを示す図10の上面断面図である。
図12図12は、ベースエッジ上に着座し、中央アダプタを支持する上部負荷共有ブロックを描写する図10の拡大透視図である。
図13図13は、図12の負荷共有ブロックの正面方向透視図である。
図14図14は、図12の負荷共有ブロックの背面方向透視図である。
図15図15は、図12の負荷共有ブロックの上面図である。
図16図16は、図1のバケットアセンブリのコーナーアダプタの側面図であり、より明確にするためにバケットアセンブリから取り外されている。
図17図17は、図16のコーナーアダプタの上面方向透視図であり、その上部フィットパッド(本明細書では後に第一の傾斜部分と称する)をより明確に描写している。
図18図18は、コーナーアダプタの幾何学的形状をより明確にするためにコーナーアダプタカバーを省略した、図1から切り取ったコーナーアダプタおよびチップの上面図である。
図19図19は、コーナーアダプタ、ノッチ付きベースエッジ、およびコーナースタビライザの側面断面図であり、コーナーアダプタがノッチ付きベースエッジに堅牢に取り付けられていることを示す。
図20図20は、コーナーアダプタの突起が図17のノッチ付きベースエッジの角または端部ノッチに嵌合する様子を示す上面断面図である。
図21図21は、分離して示された図1のバケットアセンブリのコーナースタビライザを含むノッチ付きベースエッジの透視図である。
図22図22は、図21のノッチ付きベースエッジの上面図であり、コーナースタビライザおよび角または端部ノッチをより明確に示している。
図23図23は、端部ノッチ、および図22のコーナースタビライザを示す側面断面図である。
図24図24は、図21のノッチ付きベースエッジのコーナースタビライザを取り外した状態の上面図である。
図25図25は、図24のノッチ付きベースエッジの端部ノッチの拡大上面図である。
図26図26は、図1の中央アダプタ、中央チップ、ノッチ付きベースエッジおよび中央アダプタカバーの一例の側面図であり、中央アダプタの上脚を摩耗から保護するのに役立つ、中央アダプタカバー上の材料の流れを図示する。
図27図27は、図26の中央アダプタ、中央チップ、中央アダプタカバー、およびノッチ付きベースエッジを示す拡大透視図である。
図28図28は、図27の中央アダプタ、中央チップ、中央アダプタカバー、およびノッチ付きベースエッジを示す上面図である。
図29図29は、図26の中央アダプタカバーの正面方向透視図である。
図30図30は、図29の中央アダプタカバーの背面図である。
図31図31は、図29の中央アダプタカバーの正面図である。
図32図32は、図1のバケットアセンブリのコーナーチップ、コーナーアダプタカバー、コーナーアダプタ、サイドエッジ、水平取付機構、およびノッチ付きベースエッジの一例を、バケットアセンブリから取り外した透視図である。
図33図33は、図32のコーナーチップ、コーナーアダプタカバー、コーナーアダプタ、サイドエッジ、水平取付機構、およびノッチ付きベースエッジの側面図である。
図34図34は、図33のコーナーチップ、サイドエッジ、コーナーアダプタカバー、コーナーアダプタ、およびノッチ付きベースエッジの上面拡大図である。
図35図35は、図32のコーナーアダプタカバーの正面方向透視図である。
図36図36は、図35のコーナーアダプタカバーの背面図である。
図37図37は、図35のコーナーアダプタカバーの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
参照が本開示の実施形態に対して詳細になされ、その例が添付図面に図示される。可能な限り、同一または類似部品に言及するのに、図面全体を通して同一の参照番号を使用するであろう。一部の事例では、参照番号が本明細書で示され、図面はその後に例えば、100a、100bなどの文字、または100′、100′′などのプライムインジケーターが続く参照番号を示す。参照番号の直後に文字または素数を使用することは、これらの特徴が同様の形状であり、幾何学が対称面の周りにミラーリングされる場合によくあるのと同様の機能を有することを示すことが理解されるべきである。本明細書での説明を容易にするために、文字およびプライムはしばしば本明細書に含まれないが、本明細書内で論じられた特徴の重複を示すために図面に示される場合がある。
【0011】
次に、本開示の様々な実施形態による、中央アダプタ、コーナーアダプタ、負荷共有ブロック、中央アダプタカバー、コーナーアダプタカバー、およびノッチ付きベースエッジを使用する作業器具アセンブリが説明されるであろう。
【0012】
図1から出発して、作業器具アセンブリ100は、概して囲まれた内部と連通する開口部102を画定するエンクロージャー101を含む、バケットアセンブリ100’の形態をとることができる。図1に示すように、バケットアセンブリ100の後部から出発して、バケットアセンブリ100は、シェル104の上端で後壁106に取り付けられる湾曲したシェルプロファイル104を含む。シェルの他方の端は、アセンブリ100の底部プレート108に取り付けられる。上部プレート110は、後壁106の上部端部に取り付けられる。上部プレート110は、材料をバケットの内部に注ぎ込み、材料がバケットから流出するのを防止するように設計された、流出ガード112に移行する。上部プレート110および流出ガード112に取り付けられる補強リブ118が提供され、強度の補強を提供する。二つの実質的に平らな端プレート114は、流出ガード112、上部プレート110、後壁106、底部プレート108およびシェル104の側縁に取り付けられる。
【0013】
サイドエッジアセンブリ115は、各エンドプレート114に取り付けられ、一方、フロントエッジアセンブリ116は、バケットアセンブリ100の底部プレート108の前縁に取り付けられる。フロントエッジアセンブリ116は、ベースエッジ700、ベースエッジ700に取り付けられた複数の中央アダプタ200、複数のツール118の各一つが複数の中央アダプタ200の一つに取り付けられた複数のツール118、および複数の中央アダプタ200の一つと複数のツール118の一つとの間に複数の中央アダプタカバー900’の一つが介在した複数の中央アダプタカバー900’、を含む。また、二つのコーナーアダプタ1100は、バケットアセンブリ100’のベースエッジ700およびサイドエッジ120にも取り付けられる。単一のコーナーアダプタカバー1000、1000’は、コーナーアダプタ1100のそれぞれ一つとツール118との間に挿入される。複数のベースエッジプロテクタ122が提供され、ベースエッジプロテクタ122の各々は、中央アダプタ200の間、および中央アダプタ200とコーナーアダプタ1100の間に位置付けられる。また、コーナーアダプタ1100とコーナーアダプタカバー1000’に近接してサイドエッジ120に取り付けられるサイドエッジプロテクタ124が提供される。
【0014】
作業器具アセンブリは、レーキアセンブリ、せん断機アセンブリなどを含むバケットアセンブリ以外の形態を取り得ることが理解されるべきである。また、以下により詳細に説明するアダプタ、中央アダプタ、コーナーアダプタ、アダプタカバー、コーナーアダプタカバー、中央アダプタカバー、負荷共有ブロック、およびベースエッジの実施形態のいずれもが、図1に図示されたものを含む任意の適切な作業器具アセンブリに使用することができる。
【0015】
次に図2図12を参照して、取付機構126(図11参照)を用いてツール118を作業器具アセンブリ100(図10参照)に取り付けるために使用され得る中央アダプタ200を、より詳細に説明する。中央アダプタ200は、ツール118の取り付けを容易にするように構成されたノーズ部分204を含むことができる本体202を備える。本体202は、第一の脚側面208を含む第一の脚206、第二の脚側面212を含む第二の脚210、脚206、210およびノーズ部分204を接続するスロート部分214をさらに含み得る。第一の脚206および第二の脚210の少なくとも一つは、取付機構126を受容するように構成されるアパーチャ215を画定する(図11参照)。
【0016】
図2、6、7、10および12で最もよく分かるように、本体202は、当接面218を画定するポケット216を画定し得る。ポケット216は、第一の脚側面208または第二の脚側面212に配置され得、ポケット216は、ポケット高さH216、ポケット幅W216(図2参照)、およびポケット深さD216(図11参照)を画定し得る。
【0017】
図2図6図7および図10を見ると、第一および第二の脚206、208およびスロート部分214は、閉鎖端222および開放端224を含むスロット220を画定する。スロット220は、作業器具アセンブリ100aへアセンブリ方向226を画定し得る。第一の脚206は、アセンブリ方向226に沿って閉鎖端222に隣接して配置される傾斜部分228を含み得る。傾斜部分228は、アセンブリ方向226と第一の斜角230を形成し、スロット220を部分的に画定する(図5参照)。傾斜部分228は、下向きに、かつアセンブリ方向226に沿った傾斜部分表面法線231を画定する。第一の斜角230は、20度~40度の範囲であり得る。したがって、スロット220は、面取されたまたは勾配が付けられたベースエッジを収容するように構成され得る。スロットの他の構成は、異なる角度を形成するもの、または正方形のベースエッジに対応するように構成されるものなど、他の実施形態でも可能である。
【0018】
図7を見ると、ポケット216は、開口部がアセンブリ方向226に向かって面している232状態で構成され得る。ポケット216は、アセンブリ方向226に平行ではない方向235(例えば、実質的に垂直)に面する底部ポケット面234を含み得る。したがって、材料が中央アダプタ200を通過する際に、負荷共有ブロック400を摩耗から保護得る、張り出したレッジ236が提供される。他の構成が、他の実施形態において可能である。
【0019】
図7図11、および図12において、当接面218は、負荷共有ブロック400と嵌合するように構成され、弧状面246の形態をとり得ることがわかる。図11に着目すると、弧状面246は、60mm~100mmの範囲の短軸250および100mm~130mmの範囲の長軸252を画定する楕円面248を含み得る。長軸は、アセンブリ方向と整列され得る。いくつかの実施形態では、弧状面246は、複数の異なる構成面に分割される。例えば、弧状面246はまた、50mm~200mmの範囲の曲率半径256を画定する放射状面254を含み得る。放射状面246は、第一の脚側面208と楕円面248との間に配置され得る。負荷共有ブロック400とのインターフェースは、中央アダプタ200がベースエッジ700に向かって押される際に、くさび効果(図11の点線で表される)を生成させ得る。他の構成が、他の実施形態において可能である。
【0020】
ここで図2、3、6、7および10を参照すると、スロット220は、アセンブリ方向226に垂直な横方向238を画定し得る。スロート部分214は、横方向230に沿って配置された第一のスロート側面240と、横方向238に沿ってスロート部分214の反対側に配置された第二のスロート側面242と、をさらに備え得る。スロート部分214は、スロット220の閉鎖端222に配置された突起244をさらに備え得る。突起244は、アセンブリ方向226に沿って、第一のスロート側面240に近接し、第二のスロート側面242に近接する横方向238に沿って延在し得る。
【0021】
図3に着目すると、突起244は、アセンブリ方向226に沿った突起高さH244を画定し、また、第一の弧状部分260および第二の弧状部分262によって横方向にまたがる平坦な中間部分258を含み得る。平坦な中間部分258は、横方向幅W258を画定し得る。突起高さH244は、0.1×横方向幅W258~0.5×横方向幅W258の範囲であり得る。突起244は、ベースエッジ700の対応する中央ノッチ702と相補的に構成され得る(例えば、線間で設計される)。その他の構成も可能である。
【0022】
第一の弧状部分260は、中点264と、100度~160度(例えば、約130度)の範囲の平坦な中間部分258との第一の鈍角268を形成する中点接線266とを画定し得る。第一の弧状部分260は、終点270と、100度~160度(例えば、約130度)の範囲の中点接線266と第二の鈍角274を形成する終点接線272も画定し得る。また、その他の構成も可能である。また、傾斜部分や突起は、ベースエッジとの接触面積を最大にするために構成され、アダプタの安定性を確保するのに役立つ場合がある。
【0023】
ここで、図2~12に示すような中央アダプタ、またはコーナーアダプタなどの形態をとり得る、本開示の別の実施形態によるアダプタ300を説明する。図2、6、7、および8を参照すると、アダプタ300は、ツール118の取り付けを容易にするように構成されたノーズ部分204を含む本体202、第一の脚側面208を含む第一の脚206、第二の脚側面212を含む第二の脚210、脚206、210およびノーズ部分204を接続するスロート部分214からなり得る。第一の脚206および第二の脚210の少なくとも一つは、取付機構126を受容するように構成されるアパーチャ215を画定し得る。
【0024】
本体202はまた、当接面218を画定するポケット216を画定し得る。ポケット216は、第一の脚206および第二の脚210のうちの少なくとも一つの側面208、212上に位置し得る。ポケット216は、本明細書で前述したように構成され得る。
【0025】
第一および第二の脚206、210およびスロート部分214は、閉鎖端222および開放端224を含むスロット220を画定し得る。スロット220は、作業器具アセンブリ100aへのアセンブリ方向226と、アセンブリ方向226に垂直な横方向238と、アセンブリ方向226および横方向238に垂直な垂直方向302とを画定し得る。スロート部分214は、横方向238に沿って配置された第一のスロート側面304と、横方向238に沿ってスロート部分214の反対側に配置された第二のスロート側面306と、をさらに備え得る。第一のスロート側面304は、第一の垂直面310を含む第一のアダプタカバー受容凹部308を画定し得る。第一のキー312は、第一の垂直面310から横方向に延在し得る。第一のキー312は、アダプタに挿入されるアダプタカバーの安定性および支持を提供し得る。
【0026】
同様に第二のスロート側面306は、第二の垂直面316を含む第二のアダプタカバー受容凹部314を画定し得る。第二のキー318は、第二の垂直面318から横方向に延在し得る。
【0027】
本体202は、ノーズ部分204からスロート部分214を越えて第一の脚206まで延在し得る上面320を含む。スロート部分214は、第一のスロート側面304から延在する第一の側壁322をさらに含み、第一のアダプタカバー受容凹部308を部分的に画定し得る。第一のキー312は、第一の側壁322から離間し得、また、上面320から離間し得る。
【0028】
図6を見ると、第一の側壁322は、アセンブリ方向226に沿ってノーズ部分204に近接して配置された前部導出部分324を含み得る。前部導出部分324は、アセンブリ方向226と、15度~30度の範囲の導出鋭角326を形成し得る。また、第一の側壁322は、アセンブリ方向226に沿って配置された後部当接部分328、および後部当接部分328を前部導出部分324とつなぐ移行部分330をさらに備える。後部当接部分328は、後部当接垂直面332を含む。移行部分330は、蛇行形状を含み得る。これらの様々な特徴のための他の構成は、他の実施形態で可能である。
【0029】
第一のキー312は、第一のキー上面334および第一のキー底面336を含み得る。第一のキー上面334および第一のキー底面336は、アダプタ200へのアダプタカバーの取り付けを容易にするように構成される、アセンブリ方向226に沿ってテーパ状であり得る(例えば、中央アダプタカバー900)。
【0030】
次に、図1~5を参照して、作業器具アセンブリ100について説明する。作業器具アセンブリ100aは、中央ノッチ702を画定するノッチ付きベースエッジ700a、およびノッチ付きベースエッジ700aに取り付けられるように構成された中央アダプタ200から構成され得る。中央アダプタ200は、本願の譲受人が販売するCAPSUREの商標で販売されているような取付機構126aを用いてツール118の取り付けを容易にするように構成されるノーズ部分204を含む本体202を有する。取付機構126aは、ノーズ部分204上に位置するラグ276にツール118を取り付けるために使用され得る。
【0031】
本体202はまた、第一の脚側面を含む第一の脚206、第二の脚側面212を含む第二の脚210、脚206、210およびノーズ部分204を接続するスロート部分214を有する。第一の脚206および第二の脚210の少なくとも一つは、取付機構126を受容するように構成されるアパーチャ215を画定する。
【0032】
第一および第二の脚206、210およびスロート部分214は、閉鎖端222および開放端224を含むスロット220を画定する。スロット220は、作業器具アセンブリ100aへのアセンブリ方向226と、アセンブリ方向226に垂直な横方向238とを画定し得る。スロート部分214は、横方向238に沿って配置された第一のスロート側面240と、横方向238に沿ってスロート部分214の反対側に配置された第二のスロート側面242と、をさらに備える。スロート部分214は、スロット220の閉鎖端222に配置された突起244をさらに備える。突起244は、アセンブリ方向226に沿って、第一のスロート側面240に近接し、第二のスロート側面242に近接する横方向238に沿って延在し得る。
【0033】
図3に着目すると、突起244は、アセンブリ方向226に沿った突起高さH244を画定し得る。突起244は、第一の弧状部分260および第二の弧状部分262によって横方向に跨がれる平坦な中間部分258を有し得る。平坦な中間部分258はまた、横方向幅W258を画定し得る。突起高さH244は、0.1×横方向幅W258~0.5×横方向幅W258の範囲であり得る。
【0034】
第一の弧状部分260は、中点264と、100度~160度(例えば、約130度)の範囲の平坦な中間部分258との第一の鈍角268を形成する中点接線266とを画定する。同様に、第一の弧状部分260は、終点270と、100度~160度(例えば、約130度)の範囲の中点接線266と第二の鈍角274を形成する終点接線272も画定し得る。ノッチ付きベースエッジ700aの中央ノッチ702は、突起244に相補的に構成され、突起244と接触する(例えば、線間で設計される)。
【0035】
図4および5を見ると、ノッチ付きベースエッジ700aは、上部ベベル面706を含む前部分704を含み得る。第一の脚206は、アセンブリ方向226に沿って閉鎖端222に隣接して配置される傾斜部分228を含む。傾斜部分228は、アセンブリ方向226と第一の斜角230を形成し、スロット220を部分的に画定する。第一の斜角230は、20度~40度の範囲であり得る。傾斜部分228は、上部ベベル面706に接触し得る。アダプタとベースエッジのインターフェースは、上下方向の負荷におけるアダプタの応力を低減するために最大限の接触面積を提供し、弧状部分はベースエッジの応力を低減し得る。構成要素は、「プレシート」またはライン・トゥ・ラインで設計され得、これは、負荷を分散させるのを助けることによって、装填時にアダプタ支持を提供するのに役立ち得る。
【0036】
図11および12に示すように、作業器具アセンブリ100aはまた、弧状補強面402を有するノッチ付きベースエッジ700aに取り付けられる負荷共有ブロック400も有し得る。作業器具アセンブリ100aはまた、第一の脚206と第二の脚210の少なくとも一方のアパーチャ215に配置された垂直取付機構126’を有し得る。
【0037】
中央アダプタ200の本体202は、弧状補強面202と相補的に構成され、弧状補強面402と接触する(例えば、ライン・トゥ・ラインで設計された)当接面218を画定する第一の脚側面208に配置されたポケット216を画定する。負荷共有ブロック400は、横方向に所定の距離128で第一の脚側面208から横方向に離間し得る。
【0038】
本明細書で先に述べた負荷共有ブロック400の様々な実施形態、およびそれらの関連する特徴を、次に、図13~15を参照してさらに詳細に説明する。負荷共有ブロック400は、第一の端部408および第二の端部410を画定する平坦な外面406を含む本体404を備え得る。平坦な外面406の第一の端部408から延在する第一の弧状外側部分412、および平坦な外面406の第二の端部410から延在する第二の弧状外側部分414がある。第一の弧状外側部分412は、第一の自由端416で終端し、第一の自由端416から延在する第一の楕円外面418を含む。
【0039】
さらに、図15で最もよく分かるように、第一の弧状外側部分412は、第一の楕円外面418と平坦な外面406との間に配置される第一の放射状面420をさらに含み得る。第一の楕円外面418は、30mm~60mmの範囲の短軸422および70mm~100mmの範囲の長軸424を画定し得る。第一の放射状面420は、50mm~100mmの範囲の曲率半径426を画定し得る。
【0040】
本体404は、平坦な外面406から内側へオフセットされた所定の厚さ430の平坦な内面428をさらに含み得る。同様に、第一の弧状内側部分432は、第一の弧状外側部分412から同じ所定の厚さ430だけ内側にオフセットされ得る。
【0041】
本体404はまた、所定の厚さ430に垂直な垂直方向434(図13も参照)、および垂直方向434に沿って測定される高さ436を画定し得る。高さ436は、1.5×所定の厚さ430~3.0×所定の厚さ430の範囲とし得る。
【0042】
さらに、本体404は、平坦な外面406の中点438および中点438を通過する対称面440を画定し得る。本体404はまた、垂直方向434に沿って配置され、平坦な外面406および第一の楕円外面418と直角444をなす上面442を含み得る。本体404は、底面446、ならびに底面446から第一の弧状内側部分432および平坦な内面428に至るベベル面448をさらに含み得る。ベベル面448は、30度~60度の範囲の第一の自由端416で底面446を有する斜角のベベル角450を形成し得る。
【0043】
ベベル特徴により、負荷共有ブロックをベースエッジに取り付けるために溶接ビードを使用し得る一方、負荷共有ブロックの対称性により、アダプタの反対側で使用し得る。負荷共有ブロックのこれらの様々な特徴の構成は、異なるように変更され得、または本開示の他の実施形態では省略され得る。
【0044】
次に、負荷共有ブロック400の別の実施形態について、図13~15を引き続き参照しながら説明する。このような負荷共有ブロック400は、第一の端部408および第二の端部410を画定する平坦な外面406、平坦な外面406の第一の端部408から延在する第一の弧状外側部分412、ならびに平坦な外面406の第二の端部410から延在する第二の弧状外側部分414を含む本体404を備え得る。
【0045】
図15に着目すると、平坦な内面428は、平坦な外面406から所定の厚さ430だけ内側にオフセットされ得る。第一の弧状内側部分432は、第一の弧状外側部分412から同じ所定の厚さ430だけ内側にオフセットされ得る。また、第二の弧状内側部分432’は、第二の弧状外側部分414から同じ所定の厚さ430だけ内側にオフセットされ得る。
【0046】
第一の弧状外側部分412は、第一の自由端416で終端し得、第一の自由端416から平坦な外面406に延在する第一の楕円外面418を含み得る。第二の弧状外側部分414は、第二の自由端416’で終端し得、第二の自由端416’から平坦な外面406に向かって延在する第二の楕円外面418’を含み得る。
【0047】
第一の弧状外側部分412は、第一の楕円外面418と平坦な外面406との間に配置される第一の放射状面420をさらに含み得る。第二の弧状外側部分414は、第二の楕円外面418’と平坦な外面406との間に配置される第二の放射状面420’をさらに含み得る。
【0048】
第二の楕円外面418’は、第一の楕円外面418に対して対称的に構成され得、第一の楕円外面418および第二の楕円外面418’の両方は、30mm~60mmの範囲の短軸422および70mm~100mmの範囲の長軸424を画定し得る。第二の放射状面420’は、第一の放射状面420に対して対称的に構成され得、第一の放射状面420および第二の放射状面420’の両方は、50mm~100mmの範囲の曲率半径426を画定し得る。
【0049】
本体404はまた、所定の厚さ430に垂直な垂直方向434、および垂直方向434に沿って測定される高さ436を画定し得る。高さ436は、1.5×所定の厚さ430~3.0×所定の厚さ430の範囲とし得る。
【0050】
本体404は、垂直方向434に沿って配置され、平坦な外面406および第一の楕円外面418と直角444をなす上面442を含み得る。本体404は、底面446、ならびに底面446から第一の弧状内側部分432および平坦な内面428に至るベベル面448をさらに含み得る。
【0051】
図2、6、7、10、および11に戻ると、本開示の実施形態による負荷共有ブロック400および中央アダプタ200を利用する作業器具アセンブリ100は、以下のように特徴付けられ得る。作業器具アセンブリ100bは、ベースエッジ700、およびベースエッジ700に取り付けられるように構成された中央アダプタ200を含み得る。中央アダプタ200は、ツール118の取り付けを容易にするように構成されたノーズ部分204を有する本体202、一対の第一の脚対向側面208’を含む第一の脚206、一対の第二の脚対向側面210’を含む第二の脚210、ならびに脚部206、210およびノーズ部分204を接続するスロート部分214を含み得る。
【0052】
第一の脚206および第二の脚210の少なくとも一つは、取付機構126を受容するように構成されるアパーチャ215を画定し得る。本体202は、一対の第一の脚対向側面208’のうちの一つに隣接して配置された第一の上部ポケット弧状当接面218aを画定する第一の上部ポケット216aを画定し得る。第一および第二の脚206、208およびスロート部分214は、閉鎖端222および開放端224を含むスロット220を画定し得る。スロット220は、作業器具アセンブリ100へのアセンブリ方向226と、アセンブリ方向226に垂直な横方向238と、横方向238およびアセンブリ方向226に垂直な垂直方向302とを画定する。作業器具アセンブリ100bはまた、第一の上部ポケット弧状当接面218aと係合する第一の弧状補強面402aを含む第一の負荷共有ブロック400aを含み得る。
【0053】
同様に、本体202は、一対の第一の脚対向側面208’の他方に隣接して配置された第二の上部ポケット弧状当接面218bを画定する第二の上部ポケット216bをさらに備える。作業器具アセンブリ100bは、第二の上部ポケット弧状当接面218bに係合する第二の弧状補強面402bも含む第二の負荷共有ブロック400bも有し得る。
【0054】
図11を見ると、第一および第二の負荷共有ブロック400a、400bは、引き込まれる中央アダプタ200用のくさび型プロファイル278を生成し、横方向負荷および垂直負荷に対する支持を提供するように構成される。また、第一の負荷共有ブロック400aは、一対の第一の脚対向側面208の一方から横方向に離間し得、第二の負荷共有ブロック400bは、一対の第一の脚対向側面部208’の他方から横方向に離間し得る。
【0055】
作業器具アセンブリ100はまた、第一の脚206と第二の脚210の少なくとも一方のアパーチャ215に配置された垂直取付機構126’をさらに備え得る。第一の弧状補強面402は、楕円面418aと放射状面420から構成され得る。
【0056】
楕円面418aは、30mm~60mmの範囲の短軸422および70mm~100mmの範囲の長軸424を画定し得る。放射状面420は、50mm~100mmの範囲の曲率半径426を画定し得る。
【0057】
前述した負荷共有ブロック400の形状および特徴は、以下の機能を有する。楕円形の負荷共有ブロックプロファイルは、接触面積を最大化し、負荷共有ブロックとアダプタの間に干渉を引き起こして、負荷共有ブロックの取り付けまたは取り外しをより困難し得る負荷共有ブロックの材料がマッシュルーム化するリスクを低減し得る。弧状負荷共有ブロックのプロファイルは、いくつかの実施形態において、アダプタのプロファイルと一致し得る。負荷共有ブロックとアダプタの間に隙間は、負荷共有ブロックを取り付けたりアダプタから取り外したりする際の干渉を抑制する助けとなり得る。本開示の様々な実施形態でじゃ、これらの機能のいずれかが省略され得るか、存在し得る。
【0058】
次に、本開示の様々な実施形態によるコーナーアダプタ500について、図16~20および32~34を参照しながら説明する。コーナーアダプタ500は、取付機構126を用いてツール118を作業器具アセンブリ100に取り付けることができるように構成され得る。図16を見ると、コーナーアダプタ500は、垂直方向504および水平方向506を画定する本体502を備え得る。本体502は、ツール118の取り付けを容易にするように構成されたノーズ部分508を含み得る(例えば、本発明の譲受人によってCAPSUREの商標Eで販売されているような取付機構126aと共に用いられるラグ510を介して;図32および33を参照)。
【0059】
ここで図16~18に焦点を当てると、本体502はまた、一対の第一の脚側面514を含む第一の分岐脚512を有し得る。第一の分岐脚512は、第一の分岐脚512を第一の分岐部分518および第二の分岐部分520に分割する垂直スロット516を画定し得る。本体502は、一対の第二の脚側面524を含む第二の脚522、脚512、522およびノーズ部分508を接続するスロート部分526を有し得る。第一の分岐部分518および第二の分岐部分520の少なくとも一方は、取付機構126(例えば、取付機構126は、水平取付機構126’’の形態をとり得る;図18、29、および30参照)を受容するように構成されたアパーチャ528を画定する。
【0060】
図16を引き続き参照すると、第一および第二の脚512、522、およびスロート部分526は、閉鎖端532および開放端534を含む水平スロット530を画定する。水平スロット530は、作業器具アセンブリ100へアセンブリ方向536を画定し得る。第一の分岐脚512は、垂直スロット516に配置された第一の傾斜部分538を含み得る。第一の傾斜部分538は、20度~40度(例えば約30度)の範囲のアセンブリ方向536と第一の鋭角540(図19も参照)を形成し得る。第一の傾斜部分538は、上方かつアセンブリ方向536を向く第一の傾斜部分表面法線550を画定し得る。換言すれば、本開示のいくつかの実施形態において、第一の鋭角540は、アセンブリ方向536の方を向いている。
【0061】
図17に示すように、水平スロット530は、アセンブリ方向536に垂直な横方向542を画定する。スロート部分526は、横方向542に沿って配置された第一のスロート側面544(図18参照)と、横方向542に沿ってスロート部分526の反対側に配置された第二のスロート側面546と、をさらに備える。スロート部分526は、水平スロット530の閉鎖端532に配置された突起548(図16参照)をさらに備える。突起548は、アセンブリ方向536に沿って、第一のスロート側面544に近接し、第二のスロート側面546に近接する横方向542に沿って延在する。第一の分岐脚512は、水平方向506に沿ってアパーチャ528の前方に配置されるキー受容スロット547を画定し得、キー受容スロット547は、一対の第一の脚側面514の少なくとも一つに配置され、水平方向506に沿ってノーズ部分508に向かって(例えばアセンブリ方向536と反対の方向)開放端549を画定する。キー受容スロット547はまた、本開示のいくつかの実施形態では、水平スロット530の上で少なくとも部分的に垂直に配置され得る。
【0062】
また、水平スロット530は、ストラップギャップ垂直高さ531を画定し、突起548は、第一の弧状部分556および第二の弧状部分558によって横方向に跨がれた平坦な中間部分554を含む(図20も参照)。平坦な中間部分554はまた、横方向中間部分幅560、および横方向中間部分垂直高さ561を画定し得る(図16を参照)。本開示のいくつかの実施形態では、横方向中間部分垂直高さ561は、0.7~0.75×ストラップギャップ垂直高さ531の範囲である。水平スロット530は、上部クリアランス部分533を画定し得、本開示のいくつかの実施形態では、水平方向および垂直方向を含む平面(例えば、図16の俯瞰図)において、上部クリアランス部分533と外側スロート面537との間で測定されるスロート部分526の最小厚さ535が、1.6~1.9×ストラップギャップ垂直高さ531の範囲となる。
【0063】
図20では、第一の弧状部分556は、中点562と、100度~160度(例えば、約130度)の範囲の平坦な中間部分554との第一の鈍角566を形成する中点接線564とを画定し得る。同様に、第一の弧状部分556は、終点568と、100度~160度(例えば、約130度)の範囲の中点接線564と第二の鈍角572を形成する終点接線570も画定し得る。このように、図20に示す構造は、図3の構造とは異なる。図3および図20の特徴の他の構成は、本明細書において明示的に示され、説明されるもの他、本開示の他の実施形態において可能である。
【0064】
図16に戻ると、第一の分岐部分518および第二の分岐部分520の少なくとも一方は、これらの分岐部分のいずれかまたは両方から垂直に上方に延在する持ち上げストラップ521を含み得る。本明細書で先に言及したように、一対の第一の脚側面514のうちの一つは、ノーズ部分508に近接して配置され、アセンブリ方向536に沿って延在し、後部当接面578で終端する開放端549を画定する第一のキー受容スロット547を画定し得る。また、第一のキー受容スロット547を部分的に画定する、上部フレア壁580および底部フレア壁582が提供される。上部フレア壁580および底部フレア壁582は、コーナーアダプタカバー1000の取り付けを容易にするように構成される(図32~34を参照)。
【0065】
図18で最もよく分かるように、本体502は、対称性のある垂直面586を画定し得る。これは、本開示の他の実施形態には当てはまらない場合がある。
【0066】
さて、本開示のさらに別の実施形態によるアダプタ500について、図16~20を参照しながら説明する。アダプタ500は、中央アダプタまたはコーナーアダプタの形態をとり得ることに留意されたい。
【0067】
図16を見ると、アダプタ500は、以下の特徴を用いて、本明細書に記載されるように構成され得る。第一および第二の脚(例えば512、522)ならびにスロート部分526は、閉鎖端532および開放端534を含むスロット(例えば530)を少なくとも部分的に画定する上面602および下面604を含み得る。スロットは、作業器具へのアセンブリ方向536と、アセンブリ方向536に垂直な横方向542と、アセンブリ方向536および横方向542に垂直な垂直方向504とを画定し得る。スロットは、スロットの閉鎖端532において、第一の弧状部分556、および第二の弧状部分558によって横方向に跨がれた平坦な中間部分554を含む突起548を画定し得る。平坦な中間部分554は、横方向中間部分幅560(図20参照)と、スロットの閉鎖端532から平坦な中間部分554までアセンブリ方向に沿って測定した突起突出距離606とを画定し得、突起突出距離606は、0.8~1.2×横方向中間部分幅560の範囲であり得る。
【0068】
さらに、本体502は、閉鎖端532から上面602および下面604のうちの少なくとも一方に延在する弧状境界面626を画定する(図16を参照)。上面602は水平面628であり得、下面604は水平面630であり得る。他の実施形態では、この限りではない場合がある。
【0069】
図16に示すように、スロットは、閉鎖端に近接する底部クリアランス部分636を画定し得る。この部分636は、下面604から底部クリアランス部分636の下端まで測定された底部クリアランス部分垂直高さ538を画定し得る。底部クリアランス部分垂直高さ638は、本開示のいくつかの実施形態において、0.1~0.15×中間部分垂直高さ561の範囲であり得る。
【0070】
ここで、図18、19および32~34を再び参照し、本開示の一実施形態による作業器具アセンブリ100が説明されるであろう。図19で最もよく分かるように、作業器具アセンブリ100は、ベースエッジ700と、ベースエッジ700に接触するようにベースエッジ700に取り付けられたコーナーアダプタ500と、を備え得る。コーナーアダプタ500は、垂直方向504、水平方向506、および本体502を通過する垂直平面586(図18参照)を画定する本体502を含み得る。本体502は、ツール118の取り付けを容易にするように構成されたノーズ部分508を有し得る。
【0071】
ここで、本開示の様々な実施形態によるベースエッジ700が、図21~25を参照して説明されるであろう。ベースエッジ700は、横方向712と、横方向712に垂直なアセンブリ方向714(これはアダプタまたはツールがベースエッジに取り付けられる方向であるため、そう呼ばれる)を画定する作業エッジ710を含む本体708を有し得る。本体708は、第一の横方向端716と、第二の横方向端718と、複数の垂直取付機構受容アパーチャ720と、作業エッジ710から延在する複数の中央ノッチ702(中央ノッチは横方向端から離間しているためそう称する)と、第一の横方向端716に近接して配置された第一の端部ノッチ724、および第二の横方向端718に近接して配置された第二の端部ノッチ724’をさらに画定し得る。第一の端部ノッチ724および第二の端部ノッチ724’は、作業エッジ710から延在し得る。
【0072】
複数の中央ノッチ702および第一の端部ノッチおよび第二の端部ノッチ724、724’のそれぞれは、異なる構成を含み得る。例えば、第一の端部ノッチ724および第二の端部ノッチ724’は、中央ノッチ702の対応する寸法よりも大きい、アセンブリ方向714に沿ったノッチ深さ725(図25参照)を画定し得る。すなわち、端部ノッチ深さ725は、中央ノッチ深さ725’よりも大きくてもよい(図24参照)。複数の中央ノッチ702と第一および第二の端部ノッチ724、724’のそれぞれは、第一の弧状コーナー部分728と第二の弧状コーナー部分728’によって横方向に跨がる直線状中間部分726をさらに含み得る(図21および25を参照)。図25では、直線状中間部分726は、横方向直線状中間部分幅W726を画定し得、端部ノッチのノッチ深さ725は、0.5×横方向直線状中間部分幅W726~1.25×横方向直線状中間部分幅W726の範囲であり得る。
【0073】
第一の弧状コーナー部分728は、100度~160度(例えば、約130度)の範囲の直線状中間部分726との第一の角度736を形成する弧状中点732および弧状中点接線734を画定し得る。第一の弧状コーナー部分728は、弧状端点738と、100度~160度(例えば、約130度)の範囲の弧状中点接線734と第二の角度742を形成する弧状端点接線740も画定し得る。
【0074】
図21および24を見ると、本体は、複数の中央ノッチ722のそれぞれと、第一の端部ノッチ724および第二の端部ノッチ724’のそれぞれとを少なくとも部分的に境界付ける、作業エッジ710から延在する面取り面706’’も含み得る。
【0075】
さらに、作業エッジ710は、横方向712に沿って配置され、アセンブリ方向714に沿って互いにオフセットされた複数のゾーン744に分割され得る。複数のゾーン744は、直線的に横方向に整列した複数の中央ノッチ722のうちの三つを含む中央ゾーン744aを含み得る。
【0076】
複数のゾーン744は、20mm~60mmの範囲であり得る第一の端部距離746だけ第一の横方向端から離間している第一の端部ノッチ724を含む第一の端部ゾーン744bも含み得る(図25参照)。また、複数のゾーン744は、中央ゾーン744aと第一の端部ゾーン744bとの間に横方向に配置された第一の中間ゾーン744c、および第一の中央ゾーン744cと第一の端部ゾーン744bとの間に横方向に配置された第二の中間ゾーン744dを含む。第一の中間ゾーン744cは、アセンブリ方向714に沿って第一のオフセット距離748だけオフセットされ得、第二の中間ゾーン744dは、中央ゾーン744aから第二のオフセット距離750だけオフセットされ得る。第一の端部ゾーン744bは、中央ゾーン744aから第三のオフセット距離752だけオフセットされ得る。第三のオフセット距離752は、第二のオフセット距離750よりも大きくてもよく、第二のオフセット距離750は、第一のオフセット距離748よりも大きくてもよい。他の構成が、本開示の他の実施形態において可能である。
【0077】
さらに、複数のゾーン744は、複数の角度付けられたゾーン744eを含む。複数の角度付けられたゾーン744eのうちの一つは、中央ゾーン744aと第一の中間ゾーン744cとの間に配置され得る。複数の角度付けられたゾーン744eのうちの別の一つは、第一の中間ゾーン744cと第二の中間ゾーン744dとの間に配置され得る。複数の角度付けられたゾーン744eのうちの三つ目の一つは、第二の中間ゾーン744dと第一の端部ゾーン744bとの間に配置され得る。中央ゾーン744aは、中央ゾーン中点754を画定し得、本体708は、中央ゾーン中点754を通過する対称面756(図24参照)を画定し得る。他の実施形態では、これがベースとならない場合がある。
【0078】
引き続き、図24を参照すると、いくつかの実施形態では、第一の端部ノッチ724および第二の端部ノッチ724’の直線状中間部分726、第一の端部ノッチ724および第二の端部ノッチ724’の第一の弧状コーナー部分728、ならびに第一の端部ノッチ724および第二の端部ノッチ724’の第二の弧状コーナー部分728’が、中央ノッチ702の直線状中間部分726、中央ノッチ702の第一の弧状部分728、および中央ノッチ702の第二の弧状部分728’と同じ構成を有し得ることが注目されるべきである。これは、本開示の他の実施形態には当てはまらない場合がある。さらに、中央ゾーン744aは、互いに横方向に直線的に整列している複数の中央ノッチ702のうちの三つを含み得るが、他のゾーンは、一つの中央ノッチ702のみを有し得る。これは、本開示の他の実施形態には当てはまらない場合がある。
【0079】
図19において、バケットアセンブリ100’などの作業器具アセンブリ100は、先ほど説明したものと同様のベースエッジ700を使用することができる。より具体的には、作業器具アセンブリ100は、ノッチ701を画定するノッチ付きベースエッジ700a(図20参照)、ならびに第一の端部ノッチおよび/または第二の端部ノッチを張り出させるコーナースタビライザ140から構成され得る(図21~23も参照)。このコーナースタビライザ140は、図19に示すように、コーナースタビライザが掘削作業等の間にコーナーアダプタが垂直に持ち上がるのを防ぐのに役立つように、コーナーアダプタ500の第一の傾斜部分538に係合し得る。
【0080】
ここで図29~31、および35~37を参照すると、中央アダプタカバー900’またはコーナーアダプタカバーの形態を取り得るアダプタカバー900の様々な実施形態について、ここで詳細に論じる。
【0081】
図29~31に焦点を当てると、アダプタカバー900は、外面904と内面906を含むシェル本体902を備え得る。図31で最もよく分かるように、シェル本体902は、垂直方向908、水平方向910、および垂直平面912を画定し得る。垂直平面912は、アダプタカバー900に対して対称面912’を画定し得るが、必ずしもそうである必要はない。
【0082】
図29~31を引き続き参照すると、シェル本体902は、アダプタ800のノーズ部分804がスルーホール916を水平に通り内面906を通過し外面904を通過することができるように構成されたスルーホール916を画定する前面部914をさらに含み得る。
【0083】
また、シェル本体902は、前面部914から水平に延在する単一の上脚918であって、内面906にアダプタキー受容凹部920を画定し、前面部914から後方に延在する凹状弧状部分924と、凹状弧状部分924から水平に延在し、垂直後面928で終端する凸状弧状部分926を画定する上脚側部922を有する。アダプタキー受容凹部920は、垂直後面928まで延在し、15mm~35mmの範囲の垂直開口部寸法929、および10mm~20mmの範囲の水平凹部深さ930を画定し得る(図30参照)。
【0084】
図31に最もよく見られるように、スルーホール916は、底部横方向開口部寸法940を画定する底部垂直開放端938、および底部横方向開口部寸法940よりも大きい上部閉鎖端横方向寸法944を画定する上部垂直閉鎖端942を有する部分台形外周936を画定し得る。これは、本開示の他の実施形態には当てはまらない場合がある。
【0085】
さらに、ツールアダプタ持ち上げストラップ受容ノッチ946は、垂直後面928を通って水平に、単一の上脚918を通って垂直に延在し得る。さらに、単一の上脚918から垂直上方に延在するツールアダプタ持ち上げストラップ受容ノッチ946の前に、持ち上げストラップ948が水平に配置され得る。
【0086】
図30は、単一の上脚918が、水平方向(または平面)に沿ってU字形部分964で終端し、後方のU字形部分964から前面部914に向かって水平方向に延在する面取り966をさらに含み得ることを示す。
【0087】
直前で述べた特徴や寸法のいずれかは、本開示の他の実施形態において異なる構成とし得るか、または省略され得る。
【0088】
図26~28を引き続き参照すると、アダプタカバー900の別の実施形態も記載される。アダプタカバー900は、外面904と内面906を含むシェル本体902を備え得る。シェル本体902はまた、垂直方向908、水平方向910、および垂直平面912を画定し得る(対称面912’の形状を取り得る)。
【0089】
シェル本体902はまた、前面部914から水平方向に延在する上脚918、および前面部914から水平方向に延在する底脚932を有し得る。上脚918は、内面906上のアダプタキー受容凹部920、および前面部914から後方に延在する凹状弧状部分924を画定する上脚側部922を画定し得る。凸状弧状部分926は、凹状弧状部分924から水平方向に延在し、垂直な後面924で終端し得る。他の構成が、本開示の他の実施形態において可能である。
【0090】
図26~28は、図29~31に示されるような中央アダプタカバー900’を使用し得る作業器具アセンブリ100を示す。作業器具アセンブリ100は、ベースエッジ700、およびベースエッジ700に取り付けられた中央アダプタ200を含み得る。
【0091】
図6および7で最もよく分かるように、中央アダプタ200は、ツール118の取り付けを容易にするように構成されたノーズ部分204を有する本体202(図26~28に示す)、一対の第一の脚対向側面208’を含む第一の脚206、一対の第二の脚対向側面210’を含む第二の脚210、ならびに脚部206、210およびノーズ部分204を接続するスロート部分214を含み得る。
【0092】
図6および7を引き続き参照すると、第一の脚206および第二の脚210の少なくとも一つは、取付機構126を受容するように構成されるアパーチャ215を画定する。本体202は、一対の第一の脚対向側面208’のうちの一つに隣接して配置された第一の上部ポケット弧状当接面218aを画定する第一の上部ポケット216aを画定し得る。また、第一および第二の脚206、210およびスロート部分214は、閉鎖端222および開放端224を含むスロット220を画定する。スロット220は、作業器具アセンブリ100eへアセンブリ方向226を画定し得る。本体202は、上部中央アダプタカバー受容凹部308’を画定し得る。
【0093】
ここで図26~28に焦点を当てると、作業器具アセンブリ100は、外面904および内面906を有するシェル本体902を含む中央アダプタカバー900’をさらに含み得る。シェル本体902はまた、垂直方向908、水平方向910、および垂直平面912を画定し得る(対称面912’であり得る)。シェル本体は、中央アダプタ200のノーズ部分204が、内面906を通過し外面904を通過しスルーホール916を水平に通過できるように構成されたスルーホール916を画定する前面部914を有し得る。さらに、上脚918が前面部914から水平方向に延在し得、底脚932も前面部914から水平方向に延在し得る。
【0094】
中央アダプタカバー900’は、ツール118と中央アダプタ200との間に挟まれ得る。中央アダプタカバー900’の上脚918は、中央アダプタ200の上部中央アダプタカバー受容凹部308’に少なくとも部分的に着座し得る。中央アダプタ200は上面320を含み、中央アダプタカバー900’の上脚918は中央アダプタ200の上方に垂直に立ち上がり得、一方、中央アダプタカバー900’の底脚932は中央アダプタ200の下に垂直に延在し得る。これは、材料がカバーの上や下を通過する際に、アダプタを保護するのに役立ち得る(図23の材料流路136を参照)。
【0095】
そのために、ツール118はツール上面132を画定し、中央アダプタカバー900’は、ツール上面132と調和するカバー上面966を画定し得る。ツール118はまた、ツール底面を画定し得る。これらの様々な特徴のための他の構成は、他の実施形態で可能である。
【0096】
次に、材料がアダプタとカバーの上を材料流路136などに沿って流れることを可能にし得る他の特徴について説明する。例えば、前面部914は、ツール上面132とカバー上面966との間に介在する前部放射状面970を含み得る。したがって、これらの特徴は、カバー上面966上にツール上面132に沿って材料流路136を提供するように構成され得る。さらに、中央アダプタカバー900’の前面部914は、前面部周囲976を画定し、前部放射状面970は、前面部周囲976に沿って完全に延在し得る(図31参照)。
【0097】
その他、材料の流れの反転を可能にする特徴も提供され得る。例えば、中央アダプタカバー900’の上脚918は、中央アダプタ200の第一の脚部206に向かってカバー上面966から角度付けられた上部後部面取り972を画定する。
【0098】
図29~31、図35~37を参照すると、アダプタカバーのさらに別の実施形態として、中央アダプタカバーまたはコーナーアダプタカバーの形態を取り得る。図35~37に焦点を当てると、アダプタカバー1000は、外面1004と内面1006を含むシェル本体1002を備え得る。シェル本体1002はまた、垂直方向1008、水平方向1010、および垂直平面1012(対称面1012’であり得るが、必ずしもその必要はない、図37参照)を画定し得る。シェル本体1002は、アダプタ500のノーズ部分508が、内面1006を通過し外面1004を通過しスルーホール1016を水平に通過できるように構成されたスルーホール1016を画定する前面部1014を備え得る。前面部1014から水平に延在し、内面1006にアダプタカバーキー1020を画定する単一上脚1018が提供され得る。また、前面部1014から後方に延在する凹状弧状部分1024を画定する上脚側部1022(図35参照)が提供される。凸状弧状部分1026は、凹状弧状部分1024から水平方向に延在し、垂直後面1028で終端し得る。
【0099】
図36を見ると、アダプタカバーキー1020は、垂直後面1028から離間し得、40mm~60mmの範囲の垂直アダプタキー寸法1032、25mm~35mmの範囲の水平キー高さ1034、および横方向キー幅1030を画定し得る。水平キー高さ1034の垂直アダプタキー寸法1032に対する比は、1.5から3.0までの範囲であり得る。他の実施形態では、他の寸法や比率が可能である。図35~37に示す実施形態では、横方向キー高さが垂直アダプタキー寸法を超え、垂直アダプタキー寸法が横方向キー幅を超える。
【0100】
図37に図示されるように、スルーホール1016は、右側端1040、左側端1042、および上端1044を有する台形状周囲1038を画定し得る。スルーホール1016はまた、本開示のいくつかの実施形態において、アダプタカバーの全幅W1002の0.4~0.6の範囲である底部開放端横方向幅1036wを有する底部開放端1036を画定し得る。
【0101】
上脚1018は、水平方向1010(または平面)に沿って、U字形部分1062で終端し得る(図35および36参照)。上脚1018は、後部U字形部分1062から前面部1014に向かって水平に延在する面取り部1064をさらに含み得る。
【0102】
単一の上脚は、前面部1014から水平方向に延在する上部分岐脚1122の形態をとり得る。上部分岐脚1122は、前面部1114に沿って水平に広がる棚1124を含み、上部分岐脚1122を右分岐部分1128と左分岐部分1130に分割する上部垂直スロット1126を画定し得る。
【0103】
上部分岐脚1122は、棚1124の上に配置されたV字形パッド1134を含み、右分岐部分1128および左分岐部分1130は、棚1124から延在し得る。また、上部分岐脚1122は、V字形パッド1134の上に水平に延在し、V字形パッド1134を貫通する切り欠き1162をさらに画定し得る。
【0104】
図32~34は、本開示の様々な実施形態による作業器具アセンブリ100を図示する。作業器具アセンブリ100は、ベースエッジ700、ならびに外面1004および内面1006を含むシェル本体1002を含むコーナーアダプタカバー1000を含み得る(図35~37参照)。
【0105】
図32~34では、コーナーアダプタ500は、ベースエッジ700に取り付けられ得る。ツール118は、本明細書に記載の方法で、ノーズ部分508に取り付けられ得る。図32~34では、作業器具アセンブリ100はまた、サイドエッジ120を含み得る。コーナーアダプタカバー1100は、ツール118とコーナーアダプタ500との間に挟まれ得る。
【0106】
図33では、コーナーアダプタ500は上面596を含み、コーナーアダプタカバー1000の上部分岐脚1122は、中央アダプタ500の上に垂直に上昇し得る。サイドエッジ120は、コーナーアダプタカバー1100の上部垂直スロット1126(図32および33参照)およびコーナーアダプタ500の垂直スロット516(図17参照)に配置され得る。
【0107】
図33を引き続き参照すると、ツール118はツール上面132を画定し、コーナーアダプタカバー1100は、ツール上面132と少なくとも部分的に調和するコーナーアダプタカバー上面1154を画定し得る。さらに、ツール118は、ツール底面134を画定し得る。
【0108】
コーナーアダプタカバー1100の前面部1114は、ツール上面132とコーナーアダプタカバー上面1154との間に介在する前部放射状面1158を含み得、ツール上面132に沿った流路をコーナーアダプタカバー上面1154上に提供するように構成される。
【0109】
同様の目的で、コーナーアダプタカバー1100の前面部1014は、前面部周囲1160を画定し得る。前部放射状面1158は、前面部周囲1160に沿って完全に延在し得る(図37参照)。
【0110】
その他の合理化特徴が提供され得る。例えば、図32に示されるように、上部分岐脚1122は、V字形パッド1134の上に水平に延在し、V字形パッド1134を貫通する切り欠き1162をさらに画定し得る。作業器具アセンブリ100fは、切り欠き1162に着座するV字形前部分1164を含む、サイドエッジ120に取り付けられたサイドエッジプロテクタ124をさらに含み得る。V字形前部分1164は、上部頂点1166を画定し得、一方、V字形パッド1134は、上部頂点1166に近接して位置付けられる、下部頂点1168を画定し得る。これらの特徴により、材料がより容易に作業器具アセンブリ100fの側面に流入し、それに沿って流れ得る。これらの様々な特徴のための他の構成が可能であり、これらの様々な特徴は、本開示の他の実施形態において省略されることができる。
【0111】
繰り返すが、さまざまな寸法、角度、表面積、および/または構成の範囲のいずれかは、本明細書で具体的に言及されていないものを含めて、所望または必要に応じて変化し得ることに留意されたい。具体的には論じていないが、フィレットなどのブレンドは、さまざまな表面を接続するために示される。これらは、他の実施形態では省略されることがあり、特に言及しない限り、本明細書を読む際にその存在を無視することがあることを理解されたい。
【産業上の利用可能性】
【0112】
実際には、機械、作業器具アセンブリ、中央アダプタ、コーナーアダプタ、負荷共有ブロック、中央アダプタカバー、コーナーアダプタカバー、および/またはベースエッジは、アフターマーケットの文脈で、現場で機械または作業器具アセンブリを後付けするために製造、購入、または販売されてもよく、代替的に、OEM(相手先ブランド製造業者)の文脈で製造、購入、販売またはその他の方法で入手し得る。
【0113】
前述の構成要素のいずれも、鉄、ねずみ鋳鉄、鋼など、任意の適切な材料から作製することができる。
【0114】
当然のことながら、前述の説明は、開示されたアセンブリおよび技術の例を提供する。しかしながら、本開示の他の実施は、前述の実施例から詳細な点で異なってもよいことが意図される。本開示またはその実施例への全ての参照は、その点で考察される特定の実施例を参照することを意図しており、一般開示に関する限定を意味するものではない。特定の特徴に関する区別および名誉棄損の全ての文言は、それらの特徴に対する選好性の欠如を示すことを意図しているが、別段の指示がない限り、本開示の範囲からそのようなものを完全に除外するものではない。
【0115】
本明細書の値の範囲の列記は、本明細書中で特に示さない限り、該範囲内の個々の値を個別に参照する簡略な方法として機能することが意図されるものであり、個々の値はそれぞれ本明細書に個別に記載されるものとして本明細書に組み込まれる。
【0116】
本発明の範囲または精神から逸脱することなく、本明細書で論じられるような装置および組み立て方法の実施形態に対してさまざまな修正および変形を行うことができることは当業者には明らかであろう。本開示のその他の実施形態は、本明細書に開示されるさまざまな実施形態の仕様および実践を考慮することで、当業者には明らかであろう。例えば、いくつかの機器は、本明細書に記載されたものとは異なる構造および機能を有し得、任意の方法の特定のステップは省略され、具体的に言及されたものとは異なる順序で実行され、または場合によっては同時にまたはサブステップで実行される。さらに、さまざまな実施形態の特定の態様または特徴に対する変形または修正を行って、さらなる実施形態を作成することができ、さらにさらなる実施形態を提供するために、さまざまな実施形態の特徴および態様を、他の実施形態の他の特徴または態様に追加または置換することができる。
【0117】
従って、本開示は、適用法により許可される特許請求の範囲に記載された主題の全ての修正および均等物を含む。さらに、本明細書に別途指示がない限り、あるいは別途に文脈によって明らかに矛盾しない限り、その可能性のある全ての変形における上述の要素の任意の組み合わせは、本開示によって包含される。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
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図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
【国際調査報告】