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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-07
(54)【発明の名称】平面ファイバシャッフル
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/30 20060101AFI20231130BHJP
   G02F 1/31 20060101ALI20231130BHJP
【FI】
G02B6/30
G02F1/31
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023529893
(86)(22)【出願日】2021-11-19
(85)【翻訳文提出日】2023-07-06
(86)【国際出願番号】 US2021060218
(87)【国際公開番号】W WO2022115340
(87)【国際公開日】2022-06-02
(31)【優先権主張番号】63/117,456
(32)【優先日】2020-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519011669
【氏名又は名称】アヤー・ラブス・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】AYAR LABS INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】メアド・ロイ・エドワード
【テーマコード(参考)】
2H137
2K102
【Fターム(参考)】
2H137AA04
2H137BA15
2H137BA34
2H137BA47
2H137BA48
2H137BA53
2H137CA13A
2H137CA43
2H137CB03
2H137CC01
2H137CC05
2H137DA39
2H137DB12
2H137EA04
2K102BA08
2K102EB16
(57)【要約】
【解決手段】マルチMCP(マルチチップパッケージ)モジュールアセンブリは、プレートと、プレート上に配置されている集積光ファイバシャッフルと、プレート上に配置されている第1MCPと、プレート上に配置されている第2MCPと、プレート上に配置されている第1光ファイバジャンパと、プレート上に配置されている第2光ファイバジャンパと、を備える。第1光ファイバジャンパは、第1MCPを集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続する。第2光ファイバジャンパは、第2MCPを集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続する。集積光ファイバシャッフルは、第1光ファイバジャンパおよび第2光ファイバジャンパの各々へ、および、各々から、光信号を方向付けるよう構成されている光学ネットワークを備える。
【選択図】図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチMCP(マルチチップパッケージ)モジュールアセンブリであって、
プレートと、
前記プレート上に配置されている集積光ファイバシャッフルと、
前記プレート上に配置されている第1MCPと、
前記プレート上に配置されている第2MCPと、
前記プレート上に配置されている第1光ファイバジャンパであって、前記第1MCPを前記集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続する、第1光ファイバジャンパと、
前記プレート上に配置されている第2光ファイバジャンパであって、前記第2MCPを前記集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続する、第2光ファイバジャンパと、
を備える、マルチMCPモジュールセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、前記プレートは、約0.1ワット/(センチメートル・℃)以上の熱伝導率を有する材料で形成されている、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、前記プレートは、前記集積光ファイバシャッフルをアライメントするための第1基準と、前記第1MCPをアライメントするための第2基準と、前記第2MCPをアライメントするための第3基準と、を備える、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項4】
請求項1に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、前記集積光ファイバシャッフルは、第1光ファイバアライメント構造アレイおよび第2光ファイバアライメント構造アレイを備え、前記第1MCPは、第3光ファイバアライメント構造アレイを備え、前記第2MCPは、第4光ファイバアライメント構造アレイを備える、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項5】
請求項4に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、前記第1光ファイバジャンパは、第1複数の光ファイバを備え、前記第1複数の光ファイバの各光ファイバは、前記第1光ファイバアライメント構造アレイおよび前記第3光ファイバアライメント構造アレイの両方の中に配置され、前記第2光ファイバジャンパは、第2複数の光ファイバを備え、前記第2複数の光ファイバの各光ファイバは、前記第2光ファイバアライメント構造アレイおよび前記第4光ファイバアライメント構造アレイの両方の中に配置されている、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項6】
請求項5に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、前記第1光ファイバアライメント構造アレイは、前記集積光ファイバシャッフルの外周に沿って形成されているv字溝構造の第1アレイであり、前記第2光ファイバアライメント構造アレイは、前記集積光ファイバシャッフルの前記外周に沿って形成されているv字溝構造の第2アレイであり、前記第3光ファイバアライメント構造アレイは、前記第1MCPの端部に沿って形成されているv字溝構造の第3アレイであり、前記第4光ファイバアライメント構造アレイは、前記第2MCPの端部に沿って形成されているv字溝構造の第4アレイである、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項7】
請求項5に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、前記第1光ファイバアライメント構造アレイは、前記集積光ファイバシャッフルの第1外縁部に配置され、前記第2光ファイバアライメント構造アレイは、前記集積光ファイバシャッフルの第2外縁部に配置されている、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項8】
請求項7に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、前記集積光ファイバシャッフルの前記第1および第2外縁部は、前記集積光ファイバシャッフルの反対側にある、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項9】
請求項5に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、さらに、
前記集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続されているコネクタ付きファイバアレイを備える、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項10】
請求項9に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、前記集積光ファイバシャッフルは、第5光ファイバアライメント構造アレイを備え、前記コネクタ付きファイバアレイは、前記第5光ファイバアライメント構造アレイ内に配置されている第3複数の光ファイバを備える、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項11】
請求項10に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、前記第1光ファイバアライメント構造アレイは、前記集積光ファイバシャッフルの第1外縁部に配置され、前記第2光ファイバアライメント構造アレイは、前記集積光ファイバシャッフルの第2外縁部に配置され、前記第5光ファイバアライメント構造アレイは、前記集積光ファイバシャッフルの第3外縁部に配置されている、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項12】
請求項11に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、前記集積光ファイバシャッフルの前記第3外縁部は、前記集積光ファイバシャッフルの前記第1および第2外縁部の間に配置されている、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項13】
請求項12に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、前記集積光ファイバシャッフルの前記第1および第2外縁部は、前記集積光ファイバシャッフルの反対側にある、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項14】
請求項13に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、前記集積光ファイバシャッフルの前記第3外縁部は、前記プレートの縁部に隣接して配置されている、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項15】
請求項14に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、前記第1、第2、および、第5光ファイバアライメント構造アレイの各々は、前記集積光ファイバシャッフルの外周に沿って形成されているv字溝構造のそれぞれのアレイであり、前記第3光ファイバアライメント構造アレイは、前記第1MCPの端部に沿って形成されているv字溝構造のアレイであり、前記第4光ファイバアライメント構造アレイは、前記第2MCPの端部に沿って形成されているv字溝構造の別のアレイである、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項16】
請求項15に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、さらに、
前記集積光ファイバシャッフルに取り付けられた第1カバースリップであって、前記第1光ファイバアライメント構造アレイ内に配置されている前記第1複数の光ファイバの第1部分を覆うよう構成されている、第1カバースリップと、
前記集積光ファイバシャッフルに取り付けられた第2カバースリップであって、前記第3光ファイバアライメント構造アレイ内に配置されている前記第1複数の光ファイバの第2部分を覆うよう構成されている、第2カバースリップと、
前記集積光ファイバシャッフルに取り付けられた第3カバースリップであって、前記第2光ファイバアライメント構造アレイ内に配置されている前記第2複数の光ファイバの第1部分を覆うよう構成されている、第3カバースリップと、
前記集積光ファイバシャッフルに取り付けられた第4カバースリップであって、前記第4光ファイバアライメント構造アレイ内に配置されている前記第2複数の光ファイバの第2部分を覆うよう構成されている、第4カバースリップと、
前記集積光ファイバシャッフルに取り付けられた第5カバースリップであって、前記第5光ファイバアライメント構造アレイ内に配置されている前記第3複数の光ファイバの一部分を覆うよう構成されている、第5カバースリップと、
を備える、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項17】
請求項1に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、さらに、
前記集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続されているコネクタ付きファイバアレイを備える、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項18】
請求項17に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、前記集積光ファイバシャッフルは、光ファイバアライメント構造アレイを備え、前記コネクタ付きファイバアレイは、前記光ファイバアライメント構造アレイ内に配置されている複数の光ファイバを備える、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項19】
請求項1に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、前記集積光ファイバシャッフルは、前記第1MCPおよび前記第2MCPの各々へ、および、前記第1MCPおよび前記第2MCPの各々から、光信号をルーティングするよう構成されている光学ネットワークを備える、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項20】
請求項19に記載のマルチMCPモジュールアセンブリであって、前記光学ネットワークは、前記第1MCPと前記第2MCPとの間で光信号をルーティングするよう構成されている、マルチMCPモジュールアセンブリ。
【請求項21】
光データ通信システムのための方法であって、
第1光ファイバを通して集積光ファイバシャッフル内の光学ネットワークへ光信号を伝送し、前記第1光ファイバは、前記集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続され、
前記光学ネットワークを通して第2光ファイバへ前記光信号を方向付け、前記第2光ファイバは、前記集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続され、
前記第2光ファイバを通してマルチチップパッケージ(MCP)内の光導波路へ前記光信号を方向付けることを備え、前記第2光ファイバは、前記MCPへ光学的に接続されている、方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法であって、前記第2光ファイバは、光ファイバジャンパ内に備えられている、方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法であって、前記集積光ファイバシャッフル、前記MCP、および、前記光ファイバジャンパの各々は、プレートに取り付けられている、方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法であって、前記第1光ファイバは、コネクタ付きファイバアレイ内に備えられている、方法。
【請求項25】
請求項23に記載の方法であって、前記光ファイバジャンパは、第1光ファイバジャンパであり、前記第1光ファイバは、第2光ファイバジャンパ内に備えられ、前記第2光ファイバは、前記集積光ファイバシャッフルへ接続され、前記第2光ファイバジャンパは、前記プレートに取り付けられている、方法。
【請求項26】
請求項25に記載の方法であって、前記MCPは、第1MCPであり、前記第1光ファイバは、第2MCPへ光学的に接続され、前記第2MCPは、前記プレートに取り付けられている、方法。
【請求項27】
請求項21に記載の方法であって、さらに、
前記MCPから第3光ファイバを通して前記集積光ファイバシャッフル内の前記光学ネットワークへ第2光信号を伝送し、前記第3光ファイバは、前記集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続され、前記MCPは、第1MCPであり、
前記光学ネットワークを通して第4光ファイバへ前記第2光信号を方向付け、前記第4光ファイバは、前記集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続され、
前記第4光ファイバを通して第2MCP内の光導波路へ前記第2光信号を方向付けること、を備え、前記第4光ファイバは、前記第2MCPへ光学的に接続されている、方法。
【請求項28】
請求項27に記載の方法であって、前記集積光ファイバシャッフル、前記第1MCP、および、前記第2MCPの各々は、プレートに取り付けられている、方法。
【請求項29】
請求項28に記載の方法であって、前記第2および第3光ファイバは、光ファイバジャンパ内に備えられ、前記光ファイバジャンパは、前記プレートに取り付けられている、方法。
【請求項30】
請求項27に記載の方法であって、さらに、
前記第1MCPまたは前記第2MCPのいずれかから前記集積光ファイバシャッフル内の前記光学ネットワークへ第3光信号を伝送し、
前記光学ネットワークを通して第5光ファイバへ前記第3光信号を方向付けること、を備え、前記第5光ファイバは、前記集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続され、前記第5光ファイバは、コネクタ付きファイバアレイ内に備えられている、方法。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
本願は、米国特許法第119条(e)の下、2020年11月24日出願の米国仮特許出願第63/117,456号に基づく優先権を主張し、その開示は、すべての目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【背景】
【0002】
技術分野
【0003】
本発明は、光データ通信に関する。
【0004】
背景技術
【0005】
光データ通信システムは、デジタルデータパターンを符号化するためにレーザ光を変調することによって動作する。変調レーザ光は、光データネットワークを通して送信ノードから受信ノードへ送信される。受信ノードに到達した変調レーザ光は、元のデジタルデータパターンを取得するために復調される。したがって、光データ通信システムの実装および動作は、光信号変調用および光信号受信用の信頼性の高い効率的なデバイスを有することに依存する。本発明は、この文脈で生まれたものである。
【発明の概要】
【0006】
一実施形態例において、マルチMCP(マルチチップパッケージ)モジュールアセンブリが開示されている。マルチMCPモジュールアセンブリは、プレートと、プレート上に配置されている集積光ファイバシャッフルと、プレート上に配置されている第1MCPと、プレート上に配置されている第2MCPと、プレート上に配置されている第1光ファイバジャンパと、プレート上に配置されている第2光ファイバジャンパと、を備える。第1光ファイバジャンパは、第1MCPを集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続する。第2光ファイバジャンパは、第2MCPを集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続する。
【0007】
一実施形態例において、光データ通信のための方法が開示されている。方法は、第1光ファイバを通して集積光ファイバシャッフル内の光学ネットワークへ光信号を伝送することを備える。第1光ファイバは、集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続されている。方法は、さらに、光学ネットワークを通して第2光ファイバへ光信号を方向付けることを備える。第2光ファイバは、集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続されている。方法は、さらに、第2光ファイバを通してMCP内の光導波路へ光信号を方向付けることを備える。第2光ファイバは、MCPへ光学的に接続されている。
【0008】
本発明のその他の態様および利点については、本発明を例示した添付図面を参照しつつ行う以下の詳細な説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】いくつかの実施形態に従って、光ファイバジャンパを示す図。
【0010】
図2】いくつかの実施形態に従って、図1の矢視線A-Aから見た、光ファイバジャンパを示す側面図。
【0011】
図3】いくつかの実施形態に従って、図1の光ファイバジャンパを示す等角図。
【0012】
図4A】いくつかの実施形態に従って、平面光波回路として構成されている集積光ファイバシャッフルを示す図。
【0013】
図4B】いくつかの実施形態に従って、図4Aに示した、集積光ファイバシャッフルの領域を示す拡大図。
【0014】
図4C】いくつかの実施形態に従って、光ファイバアライメント構造アレイの内の1または複数が、複数の光ファイバとそれぞれの光グレーティングカプラとの面外光結合を提供するために、複数の光ファイバを受け入れて、集積光ファイバシャッフル内に形成されているそれぞれの光グレーティングカプラに整列させるよう構成されている別の実施形態例の集積光ファイバシャッフルの拡大領域を示す図。
【0015】
図4D】いくつかの実施形態に従って、集積光ファイバシャッフルの各端部に露出した光導波路のアレイを備える集積光ファイバシャッフルを示す図。
【0016】
図5】いくつかの実施形態に従って、MCPの一例を示す等角底面図。
【0017】
図6】いくつかの実施形態に従って、図5のMCP例を示す等角上面図。
【0018】
図7】いくつかの実施形態に従って、マルチMCPモジュールアセンブリのプレートを示す等角図。
【0019】
図8】いくつかの実施形態に従って、プレートに対して位置決めされ固定された集積光ファイバシャッフルを備えたプレートを示す等角図。
【0020】
図9】いくつかの実施形態に従って、プレートに対して位置決めされ固定された集積光ファイバシャッフルと、プレートに対して位置決めされて固定された2つのMCPとを備えたプレートを示す等角図。
【0021】
図10】いくつかの実施形態に従って、プレートに対して位置決めされ固定された集積光ファイバシャッフルと、プレートに対して位置決めされ固定された2つのMCPと、MCPを集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続するために配置されている8個の光ファイバジャンパとを備えたプレートを示す等角図。
【0022】
図11】いくつかの実施形態に従って、光ファイバシャッフル上ならびにMCP上の光ファイバアライメント構造アレイ内の光ファイバジャンパの光ファイバの上にカバースリップが配置されている状態の図10の構成を示す図。
【0023】
図12】いくつかの実施形態に従って、コネクタ付きファイバアレイが光ファイバシャッフル上の光ファイバアライメント構造アレイ内に配置されて固定され、別のコネクタ付きファイバアレイが光ファイバシャッフル上の光ファイバアライメント構造アレイ内に配置されて固定された状態の図11の構成を示す図。
【0024】
図13】いくつかの実施形態に従って、光ファイバシャッフル上の対応する光ファイバアライメント構造アレイ内のコネクタ付きファイバアレイの光ファイバの上にカバースリップが配置されている状態の図12の構成を示す図。
【0025】
図14A】いくつかの実施形態に従って、マルチMCPモジュールアセンブリを示す上面図。
【0026】
図14B】いくつかの実施形態に従って、マルチMCPモジュールアセンブリを示す底面図。
【0027】
図14C】いくつかの実施形態に従って、図14Bの矢視線A-Aから見た、マルチMCPモジュールアセンブリを示す側面図。
【0028】
図14D】いくつかの実施形態に従って、図14Bの矢視線B-Bから見た、マルチMCPモジュールアセンブリを示す端面図。
【0029】
図15】いくつかの実施形態に従って、マルチMCPモジュールアセンブリを用いた光データ通信のための方法を示すフローチャート。
【0030】
図16】いくつかの実施形態に従って、マルチMCPモジュールアセンブリを用いた光データ通信のための方法を示すフローチャート。
【0031】
図17】いくつかの実施形態に従って、マルチMCPモジュールアセンブリを用いた光データ通信のための方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下では、本発明を理解できるように、多くの具体的な詳細事項について説明する。ただし、当業者にとって明らかなように、本発明は、これらの具体的な詳細事項の一部または全部がなくとも実施可能である。また、本発明が不必要に不明瞭となることを避けるため、周知の処理動作の詳細な説明は省略している。
【0033】
複数のフォトニックダイおよび/またはマルチチップパッケージ(MCP)をより大きいマルチMCPモジュールへ集積化することを可能にするための集積光ファイバシャッフルの実施形態が開示されている。いくつかの実施形態において、集積光ファイバシャッフルは、平面光ファイバシャッフルである。いくつかの実施形態において、平面光ファイバシャッフルは、平面光波回路(PLC)として実装されている。いくつかの実施形態において、複数のフォトニックダイおよび/またはMCPを備えたより大きいマルチMCPモジュールを形成するために集積光ファイバシャッフルを利用することは、IOSMF(入力/出力シングルモードファイバ)など、シリコンフォトニクスのための光ファイバ-チップ技術を利用することを含む。いくつかの実施形態において、本明細書で開示されているように、PLCの形態の集積光ファイバシャッフルを利用することで、(複数のフォトニックダイおよび/またはMCPを備えたより大きいマルチMCPモジュールの外部の)外部光ファイバシャッフルを利用する必要がなくなる。また、本明細書で開示されている様々な実施形態は、最終的なより大きいマルチMCPモジュールアセンブリへの光ルーティング構成要素としてPLCを用いることによって、光ファイバアレイおよび光導波路分配システムを組み込む。本明細書で開示されている様々な実施形態は、v字溝光ファイバアライメント技術も利用する。複数のフォトニックダイおよび/またはMCPを備えたより大きいマルチMCPモジュールを形成するために集積光ファイバシャッフルを利用することは、既存の半導体エコシステムを利用すると同時に、各フォトニックダイおよび/またはMCPが検査(生産)されることを可能にする。したがって、本明細書で開示されている集積光ファイバシャッフルの利用は、最終的なより大きいマルチMCPモジュールアセンブリの歩留まり(ひいてはコスト)を管理するためのアプローチを提供する。また、本明細書で開示されている集積光ファイバシャッフルは、複数のフォトニックダイおよび/またはMCPのよりコンパクトなアセンブリを達成するために、フォトニック構成要素および電子構成要素を組みあわせる。
【0034】
図1は、いくつかの実施形態に従って、光ファイバジャンパ400を示す。光ファイバジャンパ400は、複数の光ファイバ410-1~410-12を備える。光ファイバ410-1~410-12は、任意のタイプ(タイプの中でも特に、シングルモード、偏波保持など)であってよい。いくつかの実施形態において、光ファイバ410-1~410-12のクラッド外径は、約125マイクロメートルである。いくつかの実施形態において、光ファイバ410-1~410-12のクラッド外径は、約80マイクロメートルである。いくつかの実施形態において、光ファイバ410-1~410-12のクラッド外径は、80マイクロメートルまたは125マイクロメートル以外のサイズである。いくつかの実施形態において、光ファイバ410-1~410-12は、光ファイバアライメント構造(図4に示す光ファイバアライメント構造アレイ220~229、および、図5に示す光ファイバアライメント構造アレイ531、532、536、537、など)に適合している。いくつかの実施形態において、光ファイバアライメント構造は、v字溝構造として構成されている。また、複数の光ファイバ410-1~410-12は、カバースリップ420によって拘束されている。光ファイバ410-1~410-12の各々は、別個の光ファイバ対チップアライメント構造アレイを横切りそれらの間を通る距離にわたる長さLを有する。例えば、いくつかの実施形態において、長さLは、各光ファイバ410-1~410-12が、フォトニックチップ/ダイ(またはMCP)上の第1光ファイバアライメント構造アレイ、フォトニックチップ/ダイ(またはMCP)と集積光ファイバシャッフルデバイスとの間の距離、そして、集積光ファイバシャッフルデバイス上の第2光ファイバアライメント構造アレイにわたって伸びるように規定される。いくつかの実施形態において、光ファイバジャンパ400は、図10に光ファイバジャンパ400-1~400-8によって示すように、カバースリップ420がフォトニックチップ/ダイ(またはMCP)と集積光ファイバシャッフルデバイスとの間に配置されている状態で、カバースリップ420の第1側に存在する光ファイバ410-1~410-12の第1部分をフォトニックチップ/ダイ(またはMCP)上の光ファイバアライメント構造アレイに配置することによって、かつ、カバースリップ420の第2側に存在する光ファイバ410-1~410-12の第2部分を集積光ファイバシャッフルデバイス上の光ファイバアライメント構造アレイに配置することによって、フォトニックチップ/ダイ(またはMCP)を集積光ファイバシャッフルデバイスと光学的に接続するために実装されている。
【0035】
図2は、いくつかの実施形態に従って、図1の矢視線A-Aから見た、光ファイバジャンパ400を示す側面図である。光ファイバジャンパ400は、光ファイバアライメント構造アレイ430を備える。カバースリップ420は、光ファイバ410-1~410-12が光ファイバアライメント構造アレイ430とカバースリップ420との間に配置されている状態で、光ファイバアライメント構造アレイ430の上に配置されている。光ファイバアライメント構造アレイ430は、光ファイバ410-1~410-12を整列させるよう構成されている。いくつかの実施形態において、光ファイバアライメント構造アレイ430は、v字溝412-1~412-12を含むv字溝アレイとして構成されており、ここで、v字溝の各々は、光ファイバ410-1~410-12の内の対応する1つを受け入れるよう構成されている。いくつかの実施形態において、光ファイバジャンパ400は、ユニットとして加工、整列、および、扱われる。いくつかの実施形態において、光ファイバアライメント構造アレイ430およびカバースリップ420は、シリコン、二酸化シリコン、および、金属の内の1または複数、もしくは、別の適切な材料で形成されている。いくつかの実施形態において、光ファイバアライメント構造アレイ430およびカバースリップ420は、光ファイバ410-1~410-12が光ファイバアライメント構造アレイ430とカバースリップ420との間に配置されている状態で、接着剤413(エポキシまたはその他の適切な接着剤など)によって共に結合されている。いくつかの実施形態において、接着剤413は、光ファイバアライメント構造アレイ430とカバースリップ420との間に配置されている。いくつかの実施形態において、接着剤413は、光ファイバアライメント構造アレイ430とカバースリップ420との間、および、v字溝412-1~412-12が形成されている領域の外側の光ファイバ412-1~412-12の周りに配置されている。いくつかの実施形態において、接着剤413は、光ファイバアライメント構造アレイ430とカバースリップ420との間、および、v字溝412-1~412-12内に配置されている光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。
【0036】
図3は、いくつかの実施形態に従って、光ファイバジャンパ400を示す等角図である。様々な実施形態において、光ファイバジャンパ400の寸法は、必要に応じて設定されている。いくつかの実施形態において、光ファイバジャンパ400は、各光ファイバ410-1~410-12が距離d1だけ光ファイバアライメント構造アレイ430の各側から外向きに伸びるように形成されている12の光ファイバ410-1~410-12を備える。いくつかの実施形態において、距離d1は、約2ミリメートル(mm)である。しかしながら、他の実施形態において、距離d1は、約2mmより小さいまたは大きい距離のいずれかである。いくつかの実施形態において、光ファイバジャンパ400は、長さd2および幅d3を有する。いくつかの実施形態において、長さd2は、約4mmである。しかしながら、他の実施形態において、長さd2は、約4mmより小さいまたは大きい長さのいずれかである。いくつかの実施形態において、幅d3は、約1mmである。しかしながら、他の実施形態において、幅d3は、約1mmより小さいまたは大きい幅のいずれかである。いくつかの実施形態において、光ファイバジャンパ400は、12より少ない光ファイバを備える。いくつかの実施形態において、光ファイバジャンパ400は、12より多い光ファイバを備える。
【0037】
図4Aは、いくつかの実施形態に従って、PLCとして構成されている集積光ファイバシャッフル200を示す。集積光ファイバシャッフル200は、複数の光ファイバアライメント構造アレイ220~229を備える。集積光ファイバシャッフル200は、破線217で囲まれた領域内に形成されている光学ネットワーク230を備える。光学ネットワーク230は、光ファイバアライメント構造アレイ220~229内に配置されている1または複数の光ファイバから光ファイバアライメント構造アレイ220~229内に配置されている別の1または複数の光ファイバへ光をルーティングするよう構成されている。いくつかの実施形態において、光ファイバアライメント構造アレイ220~229の各々は、複数のv字溝233を含むv字溝アレイとして構成されており、ここで、各v字溝233は、光ファイバのコアを、集積光ファイバシャッフル200内に形成されている光結合装置(例えば、光グレーティングカプラまたは光導波路)と整列させるよう構成されている。
【0038】
図4Bは、いくつかの実施形態に従って、図4Aに示した、集積光ファイバシャッフル200の領域219を示す拡大図である。いくつかの実施形態において、光ファイバアライメント構造アレイ220~229の内の1または複数は、集積光ファイバシャッフル200内で複数の光ファイバとそれぞれの光導波路232(または光結合装置)との面内(エッジタイプ)光結合を提供するために、複数の光ファイバのコアを受け入れて、集積光ファイバシャッフル200内に形成されているそれぞれの光導波路232に整列させるよう構成されている。面内光結合により、光は、光ファイバから集積光ファイバシャッフル200内の光導波路232に向かって、および、その逆に、方向付けられる。
【0039】
図4Cは、いくつかの実施形態に従って、光ファイバアライメント構造アレイ220~229の内の1または複数が、複数の光ファイバとそれぞれの光グレーティングカプラ234との面外光結合を提供するために、複数の光ファイバを受け入れて、集積光ファイバシャッフル200内に形成されているそれぞれの光グレーティングカプラ234に整列させるよう構成されている別の実施形態例の領域219を示す。面外光結合により、光は、光ファイバから集積光ファイバシャッフル200内の光グレーティングカプラ234に向かって、および、その逆に、方向付けられる。光グレーティングカプラ234は、集積光ファイバシャッフル200内の光導波路へそれぞれ光学的に結合されている。いくつかの実施形態において、1または複数の鏡面および/または光学回転プリズム235が、光ファイバから集積光ファイバシャッフル200内の光グレーティングカプラ234へ、および、その逆へ、光を方向付けるために用いられる。光グレーティングカプラ234は、集積光ファイバシャッフル200内の1または複数の光導波路232へ光を向け直すよう機能する。同様に、面外光結合により、集積光ファイバシャッフル200内の光グレーティングカプラ234は、集積光ファイバシャッフル200内の光導波路232から、光ファイバアライメント構造アレイ220~229内のv字溝233の内の所与の1つの中に配置されている光ファイバへ、光を向け直すよう機能する。
【0040】
いくつかの実施形態において、集積光ファイバシャッフル200は、集積光ファイバシャッフル200へ結合されている1または複数の光ファイバを、集積光ファイバシャッフル200へ結合されている1または複数のその他の光ファイバへ光学的に接続する光学ネットワーク230を備える。いくつかの実施形態において、光学ネットワーク230は、パッシブ光学構成要素237(特に、アレイ導波路(AWG)、エシェル格子、スターカプラ、および、バタフライネットワークの内の1または複数など)を備える。様々な実施形態において、光学ネットワーク230のパッシブ光学構成要素237は、集積光ファイバシャッフル200の任意の1または複数の部分の中に形成されてよいことを理解されたい。また、いくつかの実施形態において、光学ネットワーク230は、集積光ファイバシャッフル200に取り付けられた2以上の光ファイバの間のポイントツーポイント(P2P)光接続を提供する。いくつかの実施形態において、光学ネットワーク230は、光ファイバアライメント構造アレイ220~229の内の1つに取り付けられた第1光ファイバアレイと光ファイバアライメント構造アレイ220~229の内の別の1つに取り付けられた第2光ファイバアレイとの間のP2P光接続を提供する。いくつかの実施形態において、集積光ファイバシャッフル200は、光スイッチング機能を提供するよう構成されている。これらの実施形態において、光学ネットワーク230は、光ファイバアレイポートの間の光回路スイッチングを提供するために、アクティブ光学構成要素238(マッハツェンダー干渉計など)を備える。様々な実施形態において、光学ネットワーク230のアクティブ光学構成要素238は、集積光ファイバシャッフル200の任意の1または複数の部分の中に形成されてよいことを理解されたい。いくつかの実施形態においては、光スイッチング機能が必要とされず、光学ネットワーク230は、集積光ファイバシャッフル200の設計および製造を単純化するために、パッシブ光学構成要素237のみを用いて構成される。
【0041】
いくつかの実施形態において、集積光ファイバシャッフル200の端部にある光ファイバアライメント構造アレイ228および229は、v字溝アレイとして構成されている。しかしながら、いくつかの実施形態において、集積光ファイバシャッフル200の端部に光ファイバアライメント構造アレイ228および229を有するのではなく、光導波路236のアレイが、集積光ファイバシャッフル200の各端部で露出されている。図4Dは、いくつかの実施形態に従って、集積光ファイバシャッフル200Aの各端部に光導波路236のアレイを備える集積光ファイバシャッフル200Aを示す。集積光ファイバシャッフル200Aは、図4A図4Cの集積光ファイバシャッフル200の変形例である。いくつかの実施形態において、集積光ファイバシャッフル200Aの各端部は、MTフェルールの上半分および下半分の間に配置されるよう構成されており、MTフェルールは、光ファイバを受け入れて、集積光ファイバシャッフル200Aの対応する端部で露出された光導波路236のアレイに整列させるよう構成されている。いくつかの実施形態において、アライメントキーが、MTフェルールの上半分および下半分と集積光ファイバシャッフル200Aとの適切なアライメントを容易にするために、集積光ファイバシャッフル200A内に形成されている。
【0042】
図5は、いくつかの実施形態に従って、MCPの一例500を示す等角底面図である。MCP500の底部側は、MCP500の電気接続側である。いくつかの実施形態において、MCP500の底部側は、導電性はんだボール515または同様の構造のアレイを含むボールグリッドアレイ(BGA)を備える。はんだボール515は、MCP500内部の回路のMCP500外部の電気接点/回路への電気接続を提供する。いくつかの実施形態において、MCP500は、複数のチップ/ダイ530、535を備える。いくつかの実施形態において、複数のチップ/ダイ530、535は、BGAが基板510の底部側で露出された状態で、基板510に取り付けられている。いくつかの実施形態において、基板510は、有機基板である。いくつかの実施形態において、基板510は、シリコンインターポーザ基板である。いくつかの実施形態において、基板510は、埋め込みマルチダイ相互接続ブリッジ(EMIB)基板である。いくつかの実施形態において、基板510は、ウエハレベルファンアウト(WLFO)基板である。ただし、様々な実施形態において、基板510は、半導体チップ/ダイのパッケージングのためにエレクトロニクス産業で用いられる基本的に任意のタイプの基板であることを理解されたい。
【0043】
いくつかの実施形態において、図5に例として示すものなど、MCP500は、2個のシリコンフォトニックダイ530および535を備える。いくつかの実施形態において、シリコンフォトニックダイ530は、少なくとも1つの光ファイバアライメント構造アレイを備える。図5の実施形態例において、シリコンフォトニックダイ530は、2つの光ファイバアライメント構造アレイ531および532を備える。また、いくつかの実施形態において、シリコンフォトニックダイ535は、少なくとも1つの光ファイバアライメント構造アレイを備える。図5の実施形態例において、シリコンフォトニックダイ535は、2つの光ファイバアライメント構造アレイ536および537を備える。いくつかの実施形態において、光ファイバアライメント構造アレイ531、532、536、および、537の各々は、v字溝アレイとして構成されている。光ファイバアライメント構造アレイ531、532、536、および、537の各々は、図1図3の光ファイバジャンパ400とインターフェースを取るよう構成されている。光ファイバジャンパ400ならびに光ファイバアライメント構造アレイ531、532、536、および、537の12光ファイバ構成は、例として提供されていることを理解されたい。他の実施形態において、光ファイバジャンパ400ならびに光ファイバアライメント構造アレイ531、532、536、および、537は、シリコンフォトニックダイ530、535の端部に沿って物理的に収まりうる任意の数の光ファイバを収容するよう構成されてよい。例えば、いくつかの実施形態において、シリコンフォトニックダイ530、535の露出した端部の基本的に全体が、1つの大きい光ファイバアライメント構造アレイ(例えば、v字溝アレイ)として構成される。光ファイバの外径(例えば、125マイクロメートル、80マイクロメートルなど)が、シリコンフォトニックダイ530、535の露出端部に沿ってシリコンフォトニックダイ530、535に接続できる光ファイバの最大数を決定する。
【0044】
図6は、いくつかの実施形態に従って、図5のMCP例500を示す等角上面図である。シリコンフォトニックチップ/ダイ530、535が、基板510に取り付けられた様子が示されている。また、システムオンチップ(SoC)ダイ520が、基板510に取り付けられた様子が示されている。いくつかの実施形態において、SoCダイ520は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)ダイ、中央処理装置(CPU)ダイ、グラフィックス・プロセッシング・ユニット(GPU)ダイ、または、別のタイプの半導体チップ/ダイ、のいずれかである。また、いくつかの実施形態において、MCP500は、1または複数のコンピュータメモリデバイス(高帯域幅メモリ(HBM)など)、ならびに/もしくは、1または複数のその他の半導体チップ/ダイを備える。
【0045】
図7は、いくつかの実施形態に従って、マルチMCPモジュールアセンブリ100のプレート110を示す等角図である。いくつかの実施形態において、プレート110は、マルチMCPモジュールアセンブリの上部プレートである。プレート110は、フレームをとも呼ばれる。プレート110は、マルチMCPモジュールアセンブリ100のためのデータム(基準面)を提供する。プレート110は、高い熱伝導率を有すると共に高レベルの平面性を保持する材料で形成されている。いくつかの実施形態において、プレート110は、約0.1ワット/(センチメートル・℃)以上の熱伝導率を有する材料で形成されている。いくつかの実施形態において、プレート110は、約1ワット/(センチメートル・℃)以上の熱伝導率を有する材料で形成されている。いくつかの実施形態において、プレート110は、約2ワット/(センチメートル・℃)以上の熱伝導率を有する材料で形成されている。いくつかの実施形態において、プレート110は、約3ワット/(センチメートル・℃)以上の熱伝導率を有する材料で形成されている。いくつかの実施形態において、プレート110は、シリコン、アルミナ、窒化アルミニウム、炭化シリコンで形成され、もしくは、1または複数の金属(材料の中でも特に、銅、アルミニウム、ニッケルメッキ銅、コバール合金、または、42アロイ、タングステン、亜鉛合金など)で形成されている。いくつかの実施形態において、後のプレート110上でのデバイスの位置決めおよびアライメント(プレート110上での集積光ファイバシャッフル200および複数のMCP500の位置決めおよびアライメントなど)の助けとなるように、基準111が、プレート110に印刷またはエッチングされている。図7に示す基準111は、例として提供されていることを理解されたい。様々な実施形態において、基準111は、プレート110上でのデバイスの位置決めおよびアライメントを支援するために必要に応じて基本的に任意の方法で規定される。
【0046】
図8は、いくつかの実施形態に従って、プレート110に対して位置決めされ固定された集積光ファイバシャッフル200を備えたプレート110を示す等角図である。いくつかの実施形態において、集積光ファイバシャッフル200は、プレート110上の基準111に対してアライメントされる。いくつかの実施形態において、集積光ファイバシャッフル200は、キャピラリアンダーフィル(CUF)プロセスによってプレート110に取り付けられる。いくつかの実施形態において、集積光ファイバシャッフル200は、ダイアタッチフィルム(DAF)によってプレート110に取り付けられる。いくつかの実施形態において、集積光ファイバシャッフル200は、非導電フィルム(NCF)によってプレート110に取り付けられる。いくつかの実施形態において、集積光ファイバシャッフル200は、CUF、DAF、または、NCF以外のプロセス/材料によってプレート110に取り付けられる。いくつかの実施形態において、集積光ファイバシャッフル200は、所定の目標位置およびアライメントの+/-5マイクロメートル以内でプレート110上に位置決めおよびアライメントされる。また、プレート110に取り付けられる時、集積光ファイバシャッフル200は、光ファイバアライメント構造アレイ220~229がプレート110の方を向かないように方向付けられる。
【0047】
図9は、いくつかの実施形態に従って、プレート110に対して位置決めされ固定された集積光ファイバシャッフル200と、プレート110に対して位置決めされ固定された2つのMCP500(500-1および500-2)とを備えたプレート110を示す等角図である。2つのMCP500-1および500-2のプレート110への取り付けは、例として提供されていることを理解されたい。他の実施形態において、MCP500-1および500-2は、互いに異なる構成を有してもよい。例えば、いくつかの実施形態において、MCP500-1は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)MCPであり、MCP500-2は、ネットワークプロセッサであり、または、その逆である。様々な実施形態において、MCP500-1および500-2の各々は、任意のタイプ/構成のMCPであってよいことを理解されたい。MCP500-1および500-2の各々は、MCP500-1および500-2の光ファイバアライメント構造アレイが、集積光ファイバシャッフルの光ファイバアライメント構造アレイ220~223および224~227と整列されるように、プレート110上に位置決めおよびアライメントされる。例えば、MCP500-1は、MCP500-1の光ファイバアライメント構造アレイ531、532、536、および、537が、それぞれ、集積光ファイバシャッフル200の光ファイバアライメント構造アレイ227、226、225、および、224と整列されるように、プレート110上に位置決めおよびアライメントされる。いくつかの実施形態において、MCP500-1および500-2は、プレート110上の基準111に対してアライメントされる。いくつかの実施形態において、MCP500-1および500-2は、集積光ファイバシャッフル200に対して直接的にアライメントされる。
【0048】
図10は、いくつかの実施形態に従って、プレート110に対して位置決めされ固定された集積光ファイバシャッフル200と、プレート110に対して位置決めされ固定された2つのMCP500-1および500-2と、MCP500-1および500-2を集積光ファイバシャッフル200へ光学的に接続するために配置されている8個の光ファイバジャンパ400(400-1~400-8)とを備えたプレート110を示す等角図である。光ファイバジャンパ400-1~400-8の各々は、光ファイバシャッフル200上の1つの対応する光ファイバアライメント構造アレイ(220~227の内の1つ)の中、かつ、MCP500-1および500-2上の1つの対応する光ファイバアライメント構造アレイ(531、532、536、537の内の1つ)の中に配置されている。例えば、光ファイバジャンパ400-5は、光ファイバシャッフル200上の光ファイバアライメント構造アレイ224の中、かつ、MCP500-1上の光ファイバアライメント構造アレイ537の中に配置されている。光ファイバジャンパ400-1~400-8の各々の中の光ファイバ410-1~410-12の長さLは、光ファイバ412-1~412-12が光ファイバシャッフル200とそれぞれMCP500-1および500-2の各々との間の距離にわたるように設定されている。このように、光ファイバジャンパ400-1~400-4は、MCP500-2を光ファイバシャッフル200へ光学的に接続し、光ファイバジャンパ400-5~400-8は、MCP500-1を光ファイバシャッフル200へ光学的に接続する。いくつかの実施形態において、接着剤が、光ファイバジャンパ400-1~400-8を、光ファイバシャッフル200内の光ファイバアライメント構造アレイ220~227へ、かつ、MCP500-1および500-2内の光ファイバアライメント構造アレイ531、532、536、537へ固定するために用いられる。いくつかの実施形態において、光ファイバジャンパ400-1~400-8は、接着剤/接着膜などで、プレート110にも固定される。
【0049】
図11は、いくつかの実施形態に従って、光ファイバシャッフル200上ならびにMCP500-1および500-2上の光ファイバアライメント構造アレイ220~227内の光ファイバジャンパ400-1~400-8の光ファイバ410-1~410-12の上にカバースリップ450-1~450-16が配置されている状態の図10の構成を示す。具体的には、カバースリップ450-1は、光ファイバシャッフル200上の光ファイバアライメント構造アレイ220内の光ファイバジャンパ400-1の光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。カバースリップ450-2は、MCP500-2に取り付けられたチップ530上の光ファイバアライメント構造アレイ531-2内の光ファイバジャンパ400-1の光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。カバースリップ450-3は、光ファイバシャッフル200上の光ファイバアライメント構造アレイ221内の光ファイバジャンパ400-2の光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。カバースリップ450-4は、MCP500-2に取り付けられたチップ530上の光ファイバアライメント構造アレイ532-2内の光ファイバジャンパ400-2の光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。カバースリップ450-5は、光ファイバシャッフル200上の光ファイバアライメント構造アレイ222内の光ファイバジャンパ400-3の光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。カバースリップ450-6は、MCP500-2に取り付けられたチップ535上の光ファイバアライメント構造アレイ536-2内の光ファイバジャンパ400-3の光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。カバースリップ450-7は、光ファイバシャッフル200上の光ファイバアライメント構造アレイ223内の光ファイバジャンパ400-4の光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。カバースリップ450-8は、MCP500-2に取り付けられたチップ535上の光ファイバアライメント構造アレイ537-2内の光ファイバジャンパ400-4の光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。
【0050】
カバースリップ450-9は、光ファイバシャッフル200上の光ファイバアライメント構造アレイ224内の光ファイバジャンパ400-5の光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。カバースリップ450-10は、MCP500-1に取り付けられたチップ535上の光ファイバアライメント構造アレイ537内の光ファイバジャンパ400-5の光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。カバースリップ450-11は、光ファイバシャッフル200上の光ファイバアライメント構造アレイ225内の光ファイバジャンパ400-6の光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。カバースリップ450-12は、MCP500-1に取り付けられたチップ535上の光ファイバアライメント構造アレイ536内の光ファイバジャンパ400-6の光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。カバースリップ450-13は、光ファイバシャッフル200上の光ファイバアライメント構造アレイ226内の光ファイバジャンパ400-7の光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。カバースリップ450-14は、MCP500-1に取り付けられたチップ530上の光ファイバアライメント構造アレイ532内の光ファイバジャンパ400-7の光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。カバースリップ450-15は、光ファイバシャッフル200上の光ファイバアライメント構造アレイ227内の光ファイバジャンパ400-8の光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。カバースリップ450-16は、MCP500-1に取り付けられたチップ530上の光ファイバアライメント構造アレイ531内の光ファイバジャンパ400-8の光ファイバ410-1~410-12の上に配置されている。
【0051】
いくつかの実施形態において、カバースリップ450-1~450-16は、光ファイバシャッフル200上の光ファイバアライメント構造アレイ220~227の中、ならびに、MCP500-1および500-2のチップ530上の光ファイバアライメント構造アレイ531および532の中、ならびに、MCP500-1および500-2のチップ535上の光ファイバアライメント構造アレイ536および537の中での光ファイバ410-1~410-12の固定を支援する。いくつかの実施形態において、カバースリップ450-1~450-16の各々は、基本的に同じ構成を有する。ただし、いくつかの実施形態において、カバースリップ450-1~450-16の内の1または複数が、カバースリップ450-1~450-16の内の別のものと比べて異なる構成を有する。また、いくつかの実施形態において、カバースリップ450-1~450-16は、対応する光ファイバジャンパ400-1~400-8内に(構成要素としてまたは機能的に)一体化されている。例えば、いくつかの実施形態において、カバースリップ450-1および450-2は、光ファイバジャンパ400-1に一体化されている。例えば、図3を参照すると、いくつかの実施形態において、カバースリップ420は、光ファイバジャンパ400-1のカバースリップ450-1および450-2ならびにカバースリップ420が、単一のモノリシックカバースリップとして集合的に形成されるように、光ファイバ410-1~410-12の上で幅d3の方向に伸びている。同様に、いくつかの実施形態において、光ファイバジャンパ400-2のカバースリップ450-3および450-4ならびにカバースリップ420は、単一のモノリシックカバースリップとして集合的に形成されている。いくつかの実施形態において、光ファイバジャンパ400-3のカバースリップ450-5および450-6ならびにカバースリップ420は、単一のモノリシックカバースリップとして集合的に形成されている。いくつかの実施形態において、光ファイバジャンパ400-4のカバースリップ450-7および450-8ならびにカバースリップ420は、単一のモノリシックカバースリップとして集合的に形成されている。いくつかの実施形態において、光ファイバジャンパ400-5のカバースリップ450-9および450-10ならびにカバースリップ420は、単一のモノリシックカバースリップとして集合的に形成されている。いくつかの実施形態において、光ファイバジャンパ400-6のカバースリップ450-11および450-12ならびにカバースリップ420は、単一のモノリシックカバースリップとして集合的に形成されている。いくつかの実施形態において、光ファイバジャンパ400-7のカバースリップ450-13および450-14ならびにカバースリップ420は、単一のモノリシックカバースリップとして集合的に形成されている。いくつかの実施形態において、光ファイバジャンパ400-8のカバースリップ450-15および450-16ならびにカバースリップ420は、単一のモノリシックカバースリップとして集合的に形成されている。
【0052】
図12は、いくつかの実施形態に従って、コネクタ付きファイバアレイ310が光ファイバシャッフル200上の光ファイバアライメント構造アレイ228内に配置されて固定され、コネクタ付きファイバアレイ320が光ファイバシャッフル200上の光ファイバアライメント構造アレイ229内に配置されて固定された状態の図11の構成を示す。コネクタ付きファイバアレイ310は、複数の光ファイバ312と、コネクタ313と、光ファイバアライメントブロック314と、を備える。いくつかの実施形態において、光ファイバアライメントブロック314は、光ファイバジャンパ400の光ファイバアライメント構造アレイ430およびカバースリップ420と同様の方法で形成される。例えば、いくつかの実施形態において、光ファイバアライメントブロック314は、光ファイバアライメント構造アレイ314Aおよびカバースリップ314Bを備えており、ここで、光ファイバアライメント構造アレイ314Aは、光ファイバアライメント構造アレイ430と同様に構成され、カバースリップ314Bは、カバースリップ420と同様に構成されている。コネクタ付きファイバアレイ320は、複数の光ファイバ322と、コネクタ323と、光ファイバアライメントブロック324と、を備える。いくつかの実施形態において、光ファイバアライメントブロック324は、光ファイバジャンパ400の光ファイバアライメント構造アレイ430およびカバースリップ420と同様の方法で形成される。例えば、いくつかの実施形態において、光ファイバアライメントブロック324は、光ファイバアライメント構造アレイ324Aおよびカバースリップ324Bを備えており、ここで、光ファイバアライメント構造アレイ324Aは、光ファイバアライメント構造アレイ430と同様に構成され、カバースリップ324Bは、カバースリップ420と同様に構成されている。
【0053】
図4Dに関して上述したように、いくつかの実施形態においては、光ファイバアライメント構造アレイ228および/または229を用いるのではなく、光ファイバシャッフル200の対応する端部が、光導波路236を露出させて、光ファイバシャッフル200をコネクタ付きファイバアレイ310および/または320へ接続するための光コネクタを形成している。例えば、いくつかの実施形態において、光ファイバシャッフル200の端部は、MTフェルールの上半分および下半分の間に配置されている光ファイバシャッフル200の端部で光導波路236露出された状態で、MTフェルールの上半分および下半分の間に挟まれている。次いで、MTフェルールは、コネクタ付きファイバアレイ310、320へ接続するために用いられる。
【0054】
図13は、いくつかの実施形態に従って、光ファイバシャッフル200上のそれぞれ対応する光ファイバアライメント構造アレイ228および229内のそれぞれのコネクタ付きファイバアレイ310および320のそれぞれの光ファイバ312および322の上にカバースリップ311-1および311-2が配置されている状態の図12の構成を示す。いくつかの実施形態において、カバースリップ311-1は、光ファイバシャッフル200上の光ファイバアライメント構造アレイ228内のコネクタ付きファイバアレイ310の光ファイバ312の固定/接着を支援する。いくつかの実施形態において、カバースリップ311-2は、光ファイバシャッフル200上の光ファイバアライメント構造アレイ229内のコネクタ付きファイバアレイ320の光ファイバ322の固定/接着を支援する。図13の構成は、集積光ファイバシャッフル200を備えたマルチMCPモジュールアセンブリ100を表している。
【0055】
図14Aは、いくつかの実施形態に従って、マルチMCPモジュールアセンブリ100を示す上面図である。図14Bは、いくつかの実施形態に従って、マルチMCPモジュールアセンブリ100を示す底面図である。図14Cは、いくつかの実施形態に従って、図14Bの矢視線A-Aから見た、マルチMCPモジュールアセンブリ100を示す側面図である。図14Dは、いくつかの実施形態に従って、図14Bの矢視線B-Bから見た、マルチMCPモジュールアセンブリ100を示す端面図である。
【0056】
集積光ファイバシャッフル200は、外部光ファイバシャッフルを有する必要性をなくす。したがって、集積光ファイバシャッフル200を用いて実装されたマルチMCPモジュールアセンブリ100は、外部光ファイバシャッフルを用いて実装されたマルチMCPモジュールアセンブリと比較して、空間効率がよく、安価である。より具体的には、光ファイバジャンパ400は、光ファイバジャンパ400によって置き換えられる対応するMTフェルールよりもコストが低いため、集積光ファイバシャッフル200は、外部光ファイバシャッフルを用いて達成可能なものと比べて、マルチMCPモジュールアセンブリのコストを全体的に削減する。また、光ファイバジャンパ400は、MTフェルールよりも光学的に効率のよい光接続を提供するため、集積光ファイバシャッフル200と共に光ファイバジャンパ400を利用すれば、MTフェルールと共に外部光ファイバシャッフルを利用するマルチMCPモジュールアセンブリ100の実装と比較して、マルチMCPモジュールアセンブリ100内の光パワー損失が低減される。
【0057】
図15は、いくつかの実施形態に従って、マルチMCPモジュールアセンブリ(例えば、100)を用いた光データ通信のための方法を示すフローチャートである。方法は、光信号が第1光ファイバ(例えば、410-1~410-12、312、322)を通して集積光ファイバシャッフル(例えば、200)内の光学ネットワーク(例えば、230)へ伝送される工程1501を備える。方法は、さらに、光信号が光学ネットワークを通して第2光ファイバ(例えば、410-1~410-12、312、322)へ方向付けられる工程1503を備える。方法は、さらに、光信号が第2光ファイバを通してMCP(例えば、500-1、500-2)内の光導波路へ方向付けられる工程1505を備え、ここで、集積光ファイバシャッフルおよびMCPは、共通のプレート(例えば、110)に取り付けられている。
【0058】
図16は、いくつかの実施形態に従って、マルチMCPモジュールアセンブリ(例えば、100)を用いた光データ通信のための方法を示すフローチャートである。方法は、光信号が第1MCP(例えば、500-1)から第1光ファイバ(例えば、410-1~410-12)を通して集積光ファイバシャッフル(例えば、200)内の光学ネットワーク(例えば、230)へ伝送される工程1601を備え、ここで、第1MCPおよび集積光ファイバシャッフルは、共通のプレート(例えば、110)に取り付けられている。方法は、さらに、光信号が光学ネットワークを通して第2光ファイバ(例えば、410-1~410-12)へ方向付けられる工程1603を備える。方法は、さらに、光信号が第2光ファイバを通して第2MCP(例えば、500-2)内の光導波路へ方向付けられる工程1605を備え、ここで、第2MCPも、共通のプレートに取り付けられている。
【0059】
図17は、いくつかの実施形態に従って、マルチMCPモジュールアセンブリ(例えば、100)を用いた光データ通信のための方法を示すフローチャートである。方法は、光信号がMCP(例えば、500-1または500-2)から第1光ファイバ(例えば、410-1~410-12)を通して集積光ファイバシャッフル(例えば、200)内の光学ネットワーク(例えば、230)へ伝送される工程1701を備え、ここで、MCPおよび集積光ファイバシャッフルは、共通のプレート(例えば、110)に取り付けられている。方法は、さらに、光信号が光学ネットワークを通して第2光ファイバ(例えば、312、322)へ方向付けられる工程1703を備え、ここで、第2光ファイバは、集積光ファイバシャッフルへ光学的に接続されているコネクタ付きファイバアレイ(例えば、310、320)内に備えられている。
【0060】
以上の実施形態の記載は、例示および説明を目的としたものであり、包括的であることも限定的であることも意図されていない。特定の実施形態の個々の要素または特徴は、一般に、その特定の実施形態に限定されず、適用可能であれば、置き換え可能であり、特に図示も記載もない限りは、選択された実施形態で利用できる。このように、本明細書で開示されている1または複数の実施形態からの1または複数の特徴を、本明細書で開示されている1または複数の他の実施形態からの1または複数の特徴と組み合わせることで、本明細書で明示的に開示されていないが本明細書で暗示的に開示されている別の実施形態を形成することができる。この他の実施形態も、多くの方法で変形されてよい。かかる実施形態の変形例は、本開示からの逸脱と見なされず、すべてのかかる実施形態の変形例および変更例が、本明細書で提供されている開示の範囲内に含まれると意図されている。
【0061】
いくつかの方法工程は、本明細書で具体的な順序で記載されている場合があるが、方法工程の処理が、方法の実施が成功するような方法で実行される限りは、他のハウスキーピング工程が、方法工程の合間に実行されてもよく、および/または、方法工程が、若干異なる時刻または同時に実行されるように調整されてもよく、または、処理に関連する様々な間隔で処理工程が実行されることを許容するシステムに分配されてもよいことを理解されたい。
【0062】
本実施形態は、理解しやすいように、或る程度詳しく説明されているが、添付の特許請求の範囲内でいくらかの変更および変形を行ってもよいことは明らかである。したがって、本明細書で開示されている実施形態は、例示的なものであって、限定的なものではないとみなされ、そのため、本明細書に示した詳細のみに限定されず、添付の特許請求の範囲の範囲および等価物の中で変形されてもよい。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B
図14C
図14D
図15
図16
図17
【国際調査報告】