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特表2023-551213バッテリーモジュールおよびこれを含むバッテリーパック
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-07
(54)【発明の名称】バッテリーモジュールおよびこれを含むバッテリーパック
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/211 20210101AFI20231130BHJP
   H01M 50/289 20210101ALI20231130BHJP
   H01M 50/505 20210101ALI20231130BHJP
【FI】
H01M50/211
H01M50/289
H01M50/505
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023530906
(86)(22)【出願日】2022-10-13
(85)【翻訳文提出日】2023-05-22
(86)【国際出願番号】 KR2022015528
(87)【国際公開番号】W WO2023075231
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】10-2021-0144831
(32)【優先日】2021-10-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ジュ・ファン・シン
(72)【発明者】
【氏名】テ・キョン・イ
(72)【発明者】
【氏名】ジェ・ヒュン・イ
(72)【発明者】
【氏名】ヒョン・スク・イ
【テーマコード(参考)】
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H040AA18
5H040AS04
5H040AT04
5H040AY04
5H040DD03
5H043AA04
5H043CA08
5H043FA04
(57)【要約】
本発明に係るバッテリーモジュールは、電池セルが前記電池セルの厚さ方向に積層された第1電池セル組立体、前記第1電池セル組立体に積層された各電池セルと電池セルの長さ方向に一列で配置される各電池セルがその電池セルの厚さ方向に第1電池セル組立体の電池セルの積層個数と同一の個数で積層される第2電池セル組立体、および前記第1および第2電池セル組立体を収容するモジュールケースを含み、前記第1電池セル組立体の電池セルは互いに電気的に連結され、前記第2電池セル組立体の電池セルは互いに電気的に連結されるが、前記第1、2電池セル組立体の間には電池セルが互いに電気的に連結されないことを特徴とする。また、本発明は前記バッテリーモジュールで構成されたバッテリーパックを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個の電池セルが前記電池セルの厚さ方向に積層された第1電池セル組立体、
前記第1電池セル組立体における積層された各電池セルと前記電池セルの長さ方向に一列で配置される各電池セルがその電池セルの厚さ方向に前記第1電池セル組立体の前記電池セルの積層個数と同一の個数で積層される第2電池セル組立体、および
前記第1電池セル組立体および前記第2電池セル組立体を収容するモジュールケースを含み、
前記第1電池セル組立体の前記電池セルは互いに電気的に連結され、
前記第2電池セル組立体の前記電池セルは互いに電気的に連結されるが、
前記第1電池セル組立体と前記第2電池セル組立体との間では前記電池セルが互いに電気的に連結されない、バッテリーモジュール。
【請求項2】
前記第1電池セル組立体および前記第2電池セル組立体を構成する前記電池セルは、両端から異なる極性の電極リードが導き出されるパウチセルである、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項3】
前記第1電池セル組立体および前記第2電池セル組立体の前記電池セルの積層個数は偶数個である、請求項2に記載のバッテリーモジュール。
【請求項4】
前記第1電池セル組立体および前記第2電池セル組立体に含まれた前記電池セルはそれぞれジグザグ方向に連結される電気的経路を形成するように隣接する電池セルの電極リードが電気接続され、
前記電気的経路の両端部は、前記第1電池セル組立体および前記第2電池セル組立体に含まれた前記電池セルの両端の前記電極リードのうち前記第1電池セル組立体および前記第2電池セル組立体の間に向かってそれぞれ導き出される電極リードとなる、請求項3に記載のバッテリーモジュール。
【請求項5】
前記第1電池セル組立体および前記第2電池セル組立体の間に向かってそれぞれ導き出される前記第1電池セル組立体および前記第2電池セル組立体に含まれた前記電池セルの前記電極リードは極性が反対である、請求項4に記載のバッテリーモジュール。
【請求項6】
前記第1電池セル組立体および前記第2電池セル組立体の間に向かって第1電池セル組立体および前記第2電池セル組立体からそれぞれ導き出される前記電極リードにターミナルバスバーが結合される、請求項5に記載のバッテリーモジュール。
【請求項7】
前記ジグザグ方向に連結される電気的経路を形成するために隣接する前記電池セルの前記電極リードは、インターバスバーを通じてまたは互いに折り曲げられて直接結合される、請求項4に記載のバッテリーモジュール。
【請求項8】
前記第1電池セル組立体と前記第2電池セル組立体の間に前記電池セルの厚さ方向に延びる第1隔壁が設置される、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項9】
前記第1電池セル組立体および前記第2電池セル組立体の厚さ方向に積層される前記電池セルの中間部に前記モジュールケースの長さ方向に延びる第2隔壁が備えられる、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項10】
請求項1~請求項9のいずれか一項に記載されたバッテリーモジュールを電池セルの厚さ方向に複数個積層してなるバッテリーモジュール積層体を含み、
前記厚さ方向に積層される前記バッテリーモジュールの前記第1電池セル組立体同士で電気的に連結されて第1電気ブロックを形成し、前記第2電池セル組立体同士で電気的に連結されて第2電気ブロックを形成し、
前記第1電気ブロックを構成する各第1電池セル組立体および前記第2電気ブロックを構成する各第2電池セル組立体は、前記バッテリーモジュール積層体の最上段に積層されるバッテリーモジュールの前記第1電池セル組立体および前記第2電池セル組立体を除いては互いに電気的に連結されない、バッテリーパック。
【請求項11】
前記バッテリーモジュール積層体の最上段に積層されるバッテリーモジュールの前記第1電池セル組立体および前記第2電池セル組立体は高電圧バスバーによって電気的に連結されて前記第1電気ブロックおよび前記第2電気ブロックを電気的に連結する、請求項10に記載のバッテリーパック。
【請求項12】
前記第1電気ブロックおよび前記第2電気ブロックを形成するために、前記第1電池セル組立体同士で電気的に連結する第1高電圧バスバーおよび前記第2電池セル組立体同士で電気的に連結する第2高電圧バスバーが前記バッテリーモジュールの積層方向に前記バッテリーモジュール上に設置される、請求項10に記載のバッテリーパック。
【請求項13】
前記第1高電圧バスバーは前記各バッテリーモジュールの前記第1電池セル組立体と前記第2電池セル組立体の間に向かって前記第1電池セル組立体から導き出される前記電池セルの電極リードに結合されるターミナルバスバーに連結され、
前記第2高電圧バスバーは前記各バッテリーモジュールの前記第1電池セル組立体と前記第2電池セル組立体の間に向かって前記第2電池セル組立体から導き出される前記電池セルの電極リードに結合されるターミナルバスバーに連結される、請求項12に記載のバッテリーパック。
【請求項14】
前記第1電池セル組立体および前記第2電池セル組立体の電気的連結構造は、1PNS構造であり、前記Nは偶数である、請求項10に記載のバッテリーパック。
【請求項15】
前記バッテリーモジュール積層体を収容するバッテリーパックケースをさらに含む、請求項10に記載のバッテリーパック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はバッテリーモジュールおよびこれを含むバッテリーパックに関する。
【0002】
より詳細には、電気連結構造が簡素であるため電気的に内部ショート回路が形成されることを防止できるバッテリーモジュールおよびバッテリーパックに関する。
【0003】
本出願は2021.10.27付韓国特許出願第10-2021-0144831号に基づいた優先権の利益を主張し、該当韓国特許出願の文献に開示されたすべての内容は本明細書の一部として含まれる。
【背景技術】
【0004】
最近、充放電が可能な二次電池はワイヤレスモバイル機器のエネルギー源として広範囲に使われている。また、二次電池は、化石燃料を使う既存のガソリン車両、ディーゼル車両などの大気汚染などを解決するための方案として提示されている電気自動車、ハイブリッド電気自動車などのエネルギー源としても注目されている。したがって、二次電池を使うアプリケーションの種類は二次電池の長所により非常に多様化されており、今後は今よりは多くの分野と製品に二次電池が適用されるものと予想される。
【0005】
また、エネルギー貯蔵装置(ESS)および電気自動車などの動力源として、電気的に直列または並列で連結された多数の二次電池を内部に収容したバッテリーモジュールおよび前記バッテリーモジュールで構成されたバッテリーパックに対する需要が増加している。
【0006】
このようなバッテリーモジュールやバッテリーパックは、複数の二次電池を外部の衝撃から保護したり収納保管したりするために金属材質の外部ハウジングを具備している。
【0007】
図1は本出願人が提案した拡張性を有するバッテリーモジュール100’の構造の一例を示す平面図(図1(a))および前記バッテリーモジュール100’を積層して構成されたバッテリーモジュール積層体1000’の平面図(図1(b))であり、図2図1のバッテリーモジュールで構成されたバッテリーモジュール積層体1000’の電気的経路を示す概略図である。
【0008】
本出願人は、複数個の電池セル1’を電池セルの厚さ方向に積層した第1電池セル組立体10’と前記第1電池セル組立体10’と電池セルの長さ方向に対向し、前記第1電池セル組立体10’と同一に電池セルの厚さ方向に複数個の電池セルを構成した第2電池セル組立体20’で構成される電池セル組立体を、長さ方向に長く延びる直六面体の形状のモジュールケース30’に収容したバッテリーモジュール100’を開発した。このようなバッテリーモジュール100’は、比較的に少ない個数の電池セルをそれぞれのモジュールケース30’に収容し、前記バッテリーモジュールを電池セルの長さ方向または厚さ方向に、まるでレゴブロックのように積層してバッテリーモジュール100’が設置される空間あるいはバッテリーパックの設置空間を考慮して自由にバッテリーパックを構成することができる。このように、本出願人が提案したバッテリーモジュール100’は積層(設計)方式に応じていくらでも多様な形態のバッテリーパックを製造できるため、拡張性のあるバッテリーモジュールと称することができる。
【0009】
ところが、今まで提案した拡張性のあるバッテリーモジュールの場合、長さ方向に対向する前記第1、2電池セル組立体10’、20’を電気的に互いに連結する構造であった。図1を参照すると、第1、2電池セル組立体10’、20’の下部2列の電池セルは互いに連結されていないが、上部2列の電池セルは第1、2電池セル組立体10’、20’の間に互いに電気的に連結されている(図1(a)のAの電気連結部参照)。
【0010】
しかし、このような電気連結構造の拡張性バッテリーモジュールは次のような問題を有している。
【0011】
第1、2電池セル組立体10’、20’間を電気的に連結するので、バッテリーモジュール自らの電気連結構造が複雑になり、これによって前記第1、2電池セル組立体10’、20’を含むバッテリーモジュールを積層する場合には、各バッテリーモジュールの電池セル組立体の間を電気的に連結するために、図1(b)のように総3つ(a、b、c)の高電圧バスバーが必要であった。
【0012】
特に、図2を参照すると、積層されたバッテリーモジュール100’の一部の電池セルに熱暴走(thermal runaway、以下、略称して「TR」とする)が発生する場合、内部ショート回路が形成される問題があった。すなわち、図2の(a)で隣接するバッテリーモジュール間には前述した高電圧バスバーで電気的に連結されるだけであって、各モジュール間の電池セルは互いに直接的に連結されてはならない。しかし、一つの電池セル1’に熱暴走が発生すると、前記電池セル1’がモジュールケース30’に溶けてくっついて接することになり、隣接する他のモジュールのモジュールケース30’およびそのモジュールケース内に位置した電池セル1’に熱暴走が伝播する。これによって、図2の(b)に図示された通り、バッテリーモジュールの積層方向に沿って熱暴走が進行されて、左側のバッテリーモジュールの第1電池セル組立体10’間に熱暴走が伝播する。ところが、前記バッテリーモジュールの第1電池セル組立体10’は各バッテリーモジュールの第2電池セル組立体20’とそれぞれ電気的に連結されているので、第2電池セル組立体20’までショートされて、電気的に全体のバッテリーモジュール100’乃至バッテリーモジュール積層体1000’に内部ショート回路が形成されることになる(図2(c)参照)。このように、バッテリーモジュールまたはバッテリーパックに内部ショート回路が形成されると、ガスが急激に発生し過熱されることになってバッテリーパックの爆発危険が増加する。
【0013】
したがって、拡張性を有するバッテリーモジュールおよびこれによって構成されるバッテリーパックにおいて、電気連結構造をより簡素化して内部の空間活用を最大化しながらも、熱暴走時に内部ショート回路が生成されることを防止乃至遅延させ得る技術の開発が要望されると言える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0014】
【特許文献1】韓国公開特許公報第10-2020-0131500号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は前記のような問題点を解決するために案出されたもので、拡張性モジュールを構成する二つの電池セル組立体の間に電気的連結を排除して電気連結構造を簡素化し、内部ショート回路の発生を防止するバッテリーモジュールおよびバッテリーパックを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前記課題を解決するための本発明に係るバッテリーモジュールは、電池セルが前記電池セルの厚さ方向に積層された第1電池セル組立体、前記第1電池セル組立体における積層された各電池セルと電池セルの長さ方向に一列で配置される各電池セルがその電池セルの厚さ方向に第1電池セル組立体の電池セルの積層個数と同一の個数で積層される第2電池セル組立体、および前記第1電池セル組立体および第2電池セル組立体を収容するモジュールケースを含み、前記第1電池セル組立体の電池セルは互いに電気的に連結され、前記第2電池セル組立体の電池セルは互いに電気的に連結されるが、前記第1電池セル組立体と第2電池セル組立体との間には電池セルが互いに電気的に連結されないことを特徴とする。
【0017】
一例として、前記第1電池セル組立体および第2電池セル組立体を構成する電池セルは、両端から異なる極性の電極リードが導き出されるパウチセルであり得る。
【0018】
一例として、前記第1電池セル組立体および第2電池セル組立体の電池セルの積層個数は偶数個である。
【0019】
具体的には、前記第1電池セル組立体および第2電池セル組立体に含まれた電池セルは、それぞれジグザグ方向に連結される電気的経路を形成するように隣接する電池セルの電極リードが電気接続され、前記電気的経路の両端部は前記第1電池セル組立体および2電池セル組立体に含まれた電池セルの両端の電極リードのうち前記第1電池セル組立体および第2電池セル組立体の間に向かってそれぞれ導き出される電極リードとなり得る。
【0020】
また、前記第1電池セル組立体および第2電池セル組立体の間に向かってそれぞれ導き出される前記第1電池セル組立体および第2電池セル組立体に含まれた電池セルの電極リードは極性が反対である。
【0021】
また、前記第1電池セル組立体および第2電池セル組立体の間に向かって第1電池セル組立体および第2電池セル組立体からそれぞれ導き出される電極リードにターミナルバスバーが結合され得る。
【0022】
一例として、前記ジグザグ方向に連結される電気的経路を形成するために隣接する電池セルの電極リードはインターバスバーを通じて、または互いに折り曲げられて直接結合され得る。
【0023】
他の例として、前記第1電池セル組立体と第2電池セル組立体の間に電池セルの厚さ方向に延びる第1隔壁が設置され得る。
【0024】
また、前記第1電池セル組立体および第2電池セル組立体の厚さ方向に積層される電池セルの中間部に前記モジュールケースの長さ方向に延びる第2隔壁が備えられ得る。
【0025】
本発明の他の側面として、バッテリーパックは、前述したバッテリーモジュールを電池セルの厚さ方向に複数個積層してなるバッテリーモジュール積層体を含み、前記厚さ方向に積層されるバッテリーモジュールの第1電池セル組立体同士で電気的に連結されて第1電気ブロックを形成し、前記第2電池セル組立体同士で電気的に連結されて第2電気ブロックを形成し、前記第1電気ブロックおよび第2電気ブロックを構成する各第1電池セル組立体および第2電池セル組立体は、前記バッテリーモジュール積層体の最上段に積層されるバッテリーモジュールの第1電池セル組立体および第2電池セル組立体を除いては互いに電気的に連結されないことを特徴とする。
【0026】
前記バッテリーモジュール積層体の最上段に積層されるバッテリーモジュールの第1、2電池セル組立体は、高電圧バスバーによって電気的に連結されて前記第1電気ブロックおよび第2電気ブロックを電気的に連結する。
【0027】
一例として、前記第1電気ブロックおよび第2電気ブロックを形成するために、前記第1電池セル組立体同士で電気的に連結する第1高電圧バスバーおよび前記第2電池セル組立体同士で電気的に連結する第2高電圧バスバーが前記バッテリーモジュールの積層方向に前記バッテリーモジュール上に設置され得る。
【0028】
具体的には、前記第1高電圧バスバーは前記各バッテリーモジュールの第1電池セル組立体と第2電池セル組立体の間に向かって前記第1電池セル組立体から導き出される電池セルの電極リードに結合されるターミナルバスバーに連結され、前記第2高電圧バスバーは前記各バッテリーモジュールの第1電池セル組立体と第2電池セル組立体の間に向かって前記第2電池セル組立体から導き出される電池セルの電極リードに結合されるターミナルバスバーに連結される。
【0029】
一例として、前記第1電池セル組立体および第2電池セル組立体の電気的連結構造は、1PNS構造であり、前記Nは偶数であり得る。
【発明の効果】
【0030】
本発明によると、2個の電池セル組立体を含む拡張性バッテリーモジュールおよびこれを積層して構成されるバッテリーパックの電気連結構造を大幅に簡素化することができる。
【0031】
また、各電池セル組立体が独立的に電気回路を構成するので、内部ショート回路が形成されることを最大限遅延させるか順次形成されるように制御することができる。これによって、バッテリーパックの安全性を一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本出願人が提案した拡張性を有するバッテリーモジュールの構造の一例を示す平面図および前記バッテリーモジュールを積層して構成されたバッテリーモジュール積層体の平面図である。
図2図1のバッテリーモジュールで構成されたバッテリーモジュール積層体の電気的経路を示す概略図である。
図3】本発明のバッテリーモジュールの平面図および主要部拡大図である。
図4】本発明のバッテリーモジュールの電極組立体の構成を示す斜視図である。
図5図4のバッテリーモジュールの組立過程を示す分解斜視図である。
図6】本発明のバッテリーモジュールを積層した場合の電気的経路を図2の電気的経路と対比して示した概略図である。
図7】本発明のバッテリーモジュールを積層するバッテリーモジュール積層体の電気接続構造を示す平面図である。
図8】本発明のバッテリーモジュールで構成されたバッテリーモジュール積層体を含むバッテリーパックの斜視図である。
図9】本発明のバッテリーモジュールおよび前記バッテリーモジュールで構成されるバッテリーモジュール積層体の他の積層構造を示す例である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明について詳細に説明することにする。これに先立ち、本明細書および特許請求の範囲に使われた用語または単語は通常的または辞書的な意味で限定して解釈されてはならず、発明者は自身の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則って、本発明の技術的思想に符合する意味と概念で解釈されるべきである。
【0034】
本発明の明細書全体で使われる、「含む」または「有する」等の用語は明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0035】
また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分「上に」あるとする場合、これは他の部分の「真上に」ある場合だけでなくその中間にさらに他の部分がある場合も含む。反対に層、膜、領域、板などの部分が他の部分「下に」あるとする場合、これは他の部分の「真下に」ある場合だけでなくその中間にさらに他の部分がある場合も含む。また、本発明の明細書で「上に」配置されるとは、上部だけでなく下部に配置される場合も含むものであり得る。
【0036】
(バッテリーモジュール)
本発明に係るバッテリーモジュールは、電池セルが前記電池セルの厚さ方向に積層された第1電池セル組立体、前記第1電池セル組立体における積層された各電池セルと電池セルの長さ方向に一列で配置される各電池セルがその電池セルの厚さ方向に第1電池セル組立体の電池セルの積層個数と同一の個数で積層される第2電池セル組立体、および前記第1および第2電池セル組立体を収容するモジュールケースを含み、前記第1電池セル組立体の電池セルは互いに電気的に連結され、前記第2電池セル組立体の電池セルは互いに電気的に連結されるが、前記第1、2電池セル組立体の間には電池セルが互いに電気的に連結されないことを特徴とする。
【0037】
図3は本発明のバッテリーモジュールの平面図および主要部拡大図であり、図4は本発明のバッテリーモジュールの電極組立体の構成を示す斜視図であり、図5図4のバッテリーモジュールの組立過程を示す分解斜視図である。
【0038】
図3に図示された通り、本発明のバッテリーモジュールは電池セル1が前記電池セルの厚さ方向に積層された第1電池セル組立体10、前記第1電池セル組立体10における積層された各電池セル1と電池セルの長さ方向に一列で配置される各電池セル1がその電池セルの厚さ方向に第1電池セル組立体10の電池セルの積層個数と同一の個数で積層される第2電池セル組立体20を含む。本実施例では第1、2電池セル組立体10、20が電池セルの厚さ方向にそれぞれ4個ずつ積層されている。前記第1、2電池セル組立体10、20の同一層の電池セルは長さ方向に互いに対向するように配置される。前記のように、2個の電池セル組立体が長さ方向に長く配置されているので、前記電池セル組立体を収容するモジュールケース30も長さ方向に沿って長く延びた直六面体の形状を有する。図3の拡大図に示された通り、第1、2電池セル組立体の電池セルは第1、2電池セル組立体10、20の間に位置したターミナルバスバーTB1、TB2にそれぞれ連結されるが第1、2電池セル組立体10、20)間には互いに電気的に連結されないことが分かる。ターミナルバスバーは極性によりTB1、TB2に符号を異にした。
【0039】
前記第1、2電池セル組立体10、20を構成する電池セルは、電池セルの両端から極性が異なる電極リードが導き出されるパウチセル、いわゆる両方向パウチセルを採用することができる。また、本発明の拡張性モジュールで電池セルの厚さ方向に積層される電池セル1の個数は偶数である。
【0040】
前記第1、2電池セル組立体10、20の間には電池セルの厚さ方向に延びる第1隔壁40を具備することができる。この第1隔壁40によって第1、2電池セル組立体10、20間の熱伝達を防止することができる。ただし、図4および図5には図示の便宜のために前記第1隔壁40を図示していない。また、前記電池セルの厚さ方向に積層される電池セル1の個数は偶数であるので、上下に同一の個数で区分することができる。すなわち、第1、2電池セル組立体10、20の厚さ方向に積層される電池セルの中間部(図3の例では上下2個ずつの電池セルの間)にモジュールケース30の長さ方向に延びる第2隔壁50が設置される。この第2隔壁50は厚さ方向に熱が伝達することを防止することができる。
【0041】
本発明のバッテリーモジュール100は第1、2電池セル組立体10、20の間にターミナルバスバーTB1、TB2が備えられる。具体的には、前記積層された電池セルを電気的に連結する場合、その電気的経路の端部部分に前記ターミナルバスバーTB1、TB2が結合される。前記ターミナルバスバーTB1、TB2は後述するように、高電圧バスバーに結合されて隣接する他のバッテリーモジュールのターミナルバスバーTB1、TB2と電気的に連結される。
【0042】
図4の(b)および(c)は本発明のバッテリーモジュール100を構成する第1または第2電池セル組立体をそれぞれ前面側と後面側から見た斜視図であり、図4(a)は第1、2電池セル組立体が互いに対向配置される側を示した斜視図である。図4を参照すると、ターミナルバスバーTB1、TB2が結合されない電池セル1のリード同氏はインターバスバーIBによって電気的に連結されることが分かる。図4で前記ターミナルバスバーTB1、TB2の間の支持板にインターバスバーIBが結合され(図4(a)参照)、第1および第2電池セル組立体10、20の長さ方向端部に位置した電池セルのリードがインターバスバーIBによって連結される(図4(b)、(c)参照)。
【0043】
図5には、前記第1および第2電池セル組立体10、20がモジュールケース30に収容されることが図示されている。前記モジュールケース30は上部が開口されたU字状フレーム31とこれに結合される上部フレーム32を含むが、これに限定されるものではない。すなわち、一側が開口されたC字状フレームとこれに結合されるI字状フレームの形態も可能であり、前記電池セル組立体を安定的に収容できる形態であれば異なる形態のモジュールケース30も可能である。前記モジュールケース30は前記電池セル組立体の前端と後端に結合される前端板33および後端板34を含む。前記上部フレーム32の中央には凹部が形成され、この凹部に電池セル組立体に結合されるターミナルバスバーの端子部が突出され得るように貫通孔32aが形成される。前記貫通孔32aを通じて突出したターミナルバスバーの端子部は後述する高電圧バスバーに結合される。
【0044】
図6は、本発明のバッテリーモジュールを積層した場合の電気的経路を図2の電気的経路と対比して示した概略図である。
【0045】
図6に図示された通り、複数個のバッテリーモジュールを電池セルの厚さ方向に積層してバッテリーモジュール積層体を構成することができる。バッテリーモジュール積層体の詳しい構成に関しては、バッテリーパックと関連して後述することにする。
【0046】
図3図4および図6を参照して、本発明のバッテリーパックに備えられる電池セル組立体およびバッテリーモジュール積層体の電気連結構造を説明する。
【0047】
図6(a)は図2の第1、2電池セル組立体からなるバッテリーモジュール積層構造の電気連結構造の電気的経路を説明したもので、図6(b)は本発明の第1、2電池セル組立体からなるバッテリーモジュール積層構造の電気連結構造の電気的経路を説明したものである。
【0048】
図6の電池セル組立体は厚さ方向に積層される4個の電池セル1、1’がジグザグ方向に連結される電気的経路を形成するように隣接する各電池セルの電極リードRが電気接続されている。前記ジグザグ方向に連結される電気的経路を形成するために隣接する電池セル1、1’の電極リードRは、互いに折り曲げられて例えば溶接などによって直接結合されるか、あるいは図4に図示された通り、インターバスバーIBを通じて電気的に連結され得る。
【0049】
ジグザグ方向に連結された電気的経路の両端部は、第1、2電池セル組立体(10’、20’)(10、20)に含まれた電池セルの両端電極リードのうち前記第1、2電池セル組立体の間に向かってそれぞれ導き出される電極リード部となる。この場合、前記第1、2電池セル組立体(10’、20’)(10、20)からそれぞれ導き出される前記電極リード部の極性は反対となる。電気的経路の両端部の電極リード部に前述したターミナルバスバーが結合される。
【0050】
図4(a)と図4(b)の相違点は、前記第1、2電池セル組立体の間に向かってそれぞれ導き出される電極リード部のうち一つが図4(a)の例では第1、2電池セル組立体10’、20’間を連結しているのに対し、図4(b)の本発明例では第1、2電池セル組立体10、20間を連結せずに断絶されているという点である。図6で第1、2電池セル組立体間に電池セルの厚さ方向に延びる第1隔壁40が形成されており、図6(a)の例においても前記電極リード部が断絶されているように見えるが、実際には前記第1隔壁40を通って連結されている。このような電気連結構造のバッテリーモジュールを積層してバッテリーパックを構成する場合、図1のように高電圧バスバーも3個連結するなど複雑な構造になるが、内部ショート回路が形成される問題がある。これについては次の本発明のバッテリーパックと関連してより詳細に説明することにする。
【0051】
(バッテリーパック)
本発明の他の側面としてのバッテリーパックは、前述したバッテリーモジュール100を電池セルの厚さ方向に複数個積層してなるバッテリーモジュール積層体1000を含み、前記厚さ方向に積層されるバッテリーモジュール1000の第1電池セル組立体10同士で電気的に連結されて第1電気ブロックPを形成し、前記第2電池セル組立体20同士で電気的に連結されて第2電気ブロックQを形成し、前記第1電気ブロックPおよび第2電気ブロックQを構成する各第1電池セル組立体10および第2電池セル組立体20は、前記バッテリーモジュール積層体1000の最上段に積層されるバッテリーモジュールの第1、2電池セル組立体10、20を除いては互いに電気的に連結されないことを特徴とする。
【0052】
本発明のバッテリーパック2000は前述した第1、2電池セル組立体間に電気的に連結されないバッテリーモジュール100を電池セルの厚さ方向に複数個積層してなるバッテリーモジュール積層体1000を含む。前記バッテリーモジュール積層体1000で厚さ方向に積層されるバッテリーモジュール10の第1電池セル組立体10同士で電気的に連結されて第1電気ブロックPを形成する。また、前記バッテリーモジュール積層体1000で厚さ方向に積層されるバッテリーモジュールの第2電池セル組立体20同士で電気的に連結されて第2電気ブロックQを形成する。本発明のバッテリーパックが具備した前記バッテリーモジュール積層体1000は、モジュール段で第1、2電池セル組立体10、20同士が電気的に連結されないのと同様に、前記第1、2電気ブロックP、Q間にも原則的に電気的に連結されないようにしている。すなわち、前記第1、2電気ブロックP、Qを構成する各バッテリーモジュールの第1、2電池セル組立体10、20が電気的に連結されないので、前記第1、2電気ブロックP、Qも互いに電気的に連結されなくなる。しかし、前記バッテリーモジュール積層体の最上段に積層されるバッテリーモジュールの第1、2電池セル組立体は、例えば高電圧バスバーH3によって電気的に連結されるので、バッテリーモジュール積層体1000の最上段では前記第1電気ブロックPおよび第2電気ブロックQが電気的に連結される。したがって、図7を参照すると、前記第1電気ブロックおよび第2電気ブロックを構成する9個のバッテリーモジュールのうち、下から8個までのバッテリーモジュールの第1、2電気ブロックP、Qは互いに電気的に連結されないが、9個目のバッテリーモジュールでは第1、2電気ブロックP、Qが電気的に連結される構造となる。
【0053】
図6および図7に前記バッテリーモジュール積層体の一例が図示されている。
【0054】
図6(a)は図2に図示されたものと同一のものであり、熱暴走によって内部ショート回路が形成されることを示している。すなわち、図6(a)のバッテリーモジュール積層体は、第1、2電池セル組立体10’、20’間に電気的に連結されるバッテリーモジュール100’を積層したので、隣接するバッテリーモジュールの第1電池セル組立体同士がそして第2電池セル組立体同士が高電圧バスバーで連結してそれぞれ電気ブロックP、Qを形成する場合、前記電気ブロックP、Qも電気的に連結される構造となる。図6(a)の場合、電池セル組立体のいずれか一つの電池セル1’で熱暴走TRが発生し、それが隣接するバッテリーモジュールの電池セル1’に伝播して電気回路が結果的に連結されると、内部ショート回路が生成される。このようになると、熱暴走TRも順次伝播するのではなく、内部ショート回路により第1電池セル組立体10’から第2電池セル組立体20’に熱暴走TR伝播順序を跳び越えて伝播することができる。すなわち。図1(b)のように、電気がさかさまとなったU字状経路に沿って流れる時、熱暴走が順次熱暴走が発生した部分から上下に広がるのではなく、内部ショートによって左右にも広がるなど熱暴走伝播速度がはやくなる。このようになると、バッテリーパック内のガス発生量が大きく増加し、爆発危険性も急増することになる。
【0055】
反面、図6(b)、すなわち本発明の場合には、例えば、左側の第1電池セル組立体10で熱暴走が発生しても、その上部および下部のバッテリーモジュール100にのみ熱暴走が伝播し、右側の第2電池セル組立体20、具体的には第2電気ブロックQ側には伝播しない。それは、第1、2電池セル組立体10、20、そして第1、2電気ブロックP、Q間には原則的に電気的に連結されていないので、内部ショート回路が形成されないためである。
【0056】
図7は、本発明のバッテリーモジュールを積層するバッテリーモジュール積層体の電気接続構造を示す平面図である。
【0057】
図7にも本発明のバッテリーモジュール積層体1000を含んだバッテリーパックの効果がよく示されている。前述した通り、本発明のバッテリーモジュール積層体1000は、前記積層体の最上段に積層されるバッテリーモジュール100を除いては第1、2電気ブロックP、Q間に電気的に連結されていないので、熱暴走時に左右の電気ブロック部P、Qがそれぞれ別途に伝播する構造である。ただし、例えば車両の電装部品などに連結されなければならないバッテリーパックの構造上、電気の流れは図7のように逆U字状にならなければならないので、バッテリーモジュール積層体1000の最上段に積層されるバッテリーモジュール100の第1、2電池セル組立体10、20は電気的に連結される必要がある。しかし、この場合にも、前記最上段に達する時まで熱暴走TRは各バッテリーモジュール100の第1、2電池セル組立体10、20間に伝播されずに順次伝播する。付言すれば、本発明はバッテリーパック内に内部ショート回路が発生することを抑制して、熱暴走TRが急速に伝播することを防止し順次伝播するようにすることによって、ガス発生量を減らし爆発のリスクも大幅に低減することができるのである。
【0058】
また、図7に示された通り、第1、2電気ブロックP、Q間に電気的に連結されない構造にすれば、各バッテリーモジュール100の第1、2電池セル組立体10、20に備えられたターミナルバスバーTB1、TB2に高電圧バスバーHB1、HB2を連結する時に、バッテリーモジュール積層方向に延びる2個の高電圧バスバーHB1、HB2さえ具備すれば充分である。すなわち、図1のように高電圧バスバーを3個準備する必要がない。したがって、バッテリーパックの電気接続構造も大きく簡素化される。図7の拡大図に示された通り、前記第1、2高電圧バスバーHB1、HB2はバッテリーモジュールの上部に露出された異なる極性のターミナルバスバーTB1、TB2にそれぞれ結合されてバッテリーモジュール100間を電気的に連結する。
【0059】
一方、バッテリーモジュール積層体1000の最上段に積層されるバッテリーモジュール100の第1、2電池セル組立体10、20間の電気的連結は高電圧バスバーH3によって行うことができる。具体的には、上段に積層されるバッテリーモジュール100の第1、2電池セル組立体10、20の間に導き出される電池セルの電極リードに結合されるターミナルバスバーTB1、TB2に前記高電圧バスバーH3(第3高電圧バスバー)を連結することによって、逆U字状の電気経路をバッテリーモジュール積層体で具現することができる。
【0060】
図8は、本発明のバッテリーモジュールで構成されたバッテリーモジュール積層体1000を含むバッテリーパック2000の斜視図である。
【0061】
前記バッテリーモジュール積層体1000は図7に図示されたものと同一であり、第1、2電気ブロックP、Qの中に2個の高電圧バスバーHB1、HB2がモジュール積層方向に並んで結合されている。このようなバッテリーモジュール積層体1000を適切なバッテリーパックケース2100に収容すると、電気接続構造が簡素化されてパック内部の空間活用度が増大し、内部ショート回路の発生を防止できるバッテリーパック2000を得ることができる。
【0062】
図9は、本発明のバッテリーモジュールおよび前記バッテリーモジュールで構成されるバッテリーモジュール積層体1000の他の積層構造および電気連結構造を示す例である。
【0063】
図9(a)は一つのバッテリーモジュール内に2個の電池セルが厚さ方向に積層されて形成された第1、2電池セル組立体10、20が、それぞれ1P2S構造の電池セル組立体を形成するバッテリーモジュールが1個、2個、4個積層される構造を示したものである。
【0064】
図9(b)は一つのバッテリーモジュール内に6の電池セルが厚さ方向に積層されて形成された第1、2電池セル組立体10、20が、それぞれ1P6S構造の電池セル組立体を形成するバッテリーモジュールが1個、2個、4個積層される構造を示したものである。
【0065】
図3図6では前記第1および第2電池セル組立体10、20の電気的連結構造をそれぞれ1P4S構造にした。しかし、図9に示された通り、前記バッテリーモジュールの電気連結構造は1P2S、1P6Sなどの異なる構造にすることができる。例えば、図9に図示されてはいないが、1P8Sの電気連結構造も採用することができる。要するに、前記第1、2電池セル組立体10、20の電気連結構造は1PNS(Nは偶数)にすることができる。どのような構造であれ、積層されたバッテリーモジュール100間に前記第1、2電池セル組立体10、20、そして隣接する第1電池セル組立体10同士で連結されて形成する第1電気ブロックP、第2電池セル組立体20同士で連結されて形成する第2電気ブロックQは、終端のバッテリーモジュール100の第1、2電池セル組立体10、20を除いては互いに電気的に連結されない。
【0066】
以上、本発明に開示された図面は本発明の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような図面によって本発明の技術思想の範囲が限定されるものではない。本発明の保護範囲は下記の請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にあるすべての技術思想は本発明の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【0067】
一方、本明細書で上、下、左、右、前、後のような方向を示す用語が使われたが、このような用語は説明の便宜のためのものに過ぎず、対象となる事物の位置や観測者の位置などにより変わり得ることは自明である。
【符号の説明】
【0068】
1:電池セル
10:第1電池セル組立体
20:第2電池セル組立体
30:モジュールケース
40:第1隔壁
50:第2隔壁
TB1、TB2:ターミナルバスバー
IB:インターバスバー
TR:熱暴走電池セル
HB1、HB2、HB3:高電圧バスバー
R:電極リード
P:第1電気ブロック
Q:第2電気ブロック
100:バッテリーモジュール
1000:バッテリーモジュール積層体
2100:バッテリーパックケース
2000:バッテリーパック
図1(a)】
図1(b)】
図2(a)】
図2(b)】
図2(c)】
図3
図4(a)】
図4(b)】
図4(c)】
図5(a)】
図5(b)】
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】