IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アヤー・ラブス・インコーポレーテッドの特許一覧

特表2023-551401イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe)
<>
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図1
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図2
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図3
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図4
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図5
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図6
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図7
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図8
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図9
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図10
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図11
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図12
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図13
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図14
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図15
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図16
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図17
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図18
  • 特表-イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe) 図19
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-08
(54)【発明の名称】イーサネットスイッチのための低電力光入力/出力チップレット(TeraPHYe)
(51)【国際特許分類】
   H01L 25/16 20230101AFI20231201BHJP
   G02B 6/12 20060101ALI20231201BHJP
   G02B 6/34 20060101ALI20231201BHJP
   H01L 23/36 20060101ALI20231201BHJP
【FI】
H01L25/16 A
G02B6/12
G02B6/34
H01L23/36 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023528591
(86)(22)【出願日】2021-11-16
(85)【翻訳文提出日】2023-07-06
(86)【国際出願番号】 US2021059514
(87)【国際公開番号】W WO2022108924
(87)【国際公開日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】63/116,695
(32)【優先日】2020-11-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519011669
【氏名又は名称】アヤー・ラブス・インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】AYAR LABS INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ストヤノビク・ウラディミール
(72)【発明者】
【氏名】サレハ・ヒューゴー
(72)【発明者】
【氏名】メアド・ロイ・エドワード
【テーマコード(参考)】
2H137
2H147
5F136
【Fターム(参考)】
2H137AA01
2H137AA05
2H137AB05
2H137AB06
2H137AB11
2H137BA05
2H137BA15
2H137BA34
2H137BC24
2H137BC43
2H137DB12
2H147AA01
2H147AB02
2H147AB16
2H147AB21
2H147AC04
2H147BD03
2H147BG04
2H147CA03
2H147CA12
2H147CA23
2H147EA13C
5F136BC05
5F136DA13
5F136DA34
(57)【要約】
【解決手段】ネットワークスイッチシステムインパッケージが、キャリア基板を備え、ネットワークスイッチチップおよび複数のフォトニック入力/出力モジュールが基板上に配置されている。複数のフォトニック入力/出力モジュールの各々は、モジュール基板と、モジュール基板上に配置されている複数のフォトニックチップポッドと、を備える。各フォトニックチップポッドは、ポッド基板を備え、フォトニック入力/出力チップレットおよびギアボックスチップレットがポッド基板に取り付けられている。フォトニック入力/出力チップレットは、パラレル電気インターフェースと、フォトニックインターフェースと、フォトニックインターフェースおよびパラレル電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロと、を備える。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースおよびネットワークスイッチチップのシリアル電気インターフェースと電気的に接続している。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースとネットワークスイッチチップのシリアル電気インターフェースとの間の変換を行う。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォトニックチップポッドであって、
基板と、
前記基板に取り付けられているフォトニック入力/出力チップレットであって、パラレル電気インターフェースと、フォトニックインターフェースと、前記フォトニックインターフェースおよび前記パラレル電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロと、を備える、フォトニック入力/出力チップレットと、
前記フォトニック入力/出力チップレットの前記パラレル電気インターフェースと電気的に接続するように前記基板に取り付けられているギアボックスチップレットであって、前記フォトニック入力/出力チップレットの前記パラレル電気インターフェースと別のチップのシリアル電気インターフェースとの間の変換を提供するよう構成されている、ギアボックスチップレットと、
を備える、フォトニックチップポッド。
【請求項2】
請求項1に記載のフォトニックチップポッドであって、前記基板は、2.5D集積化基板、シリコンインターポーザ基板、または、光学強化ウエハレベルファンアウト基板のいずれかである、フォトニックチップポッド。
【請求項3】
請求項1に記載のフォトニックチップポッドであって、前記別のチップの前記シリアル電気インターフェースは、極短距離(XSR)シリアルインターフェースまたは超短距離(USR)シリアルインターフェースのいずれかである、フォトニックチップポッド。
【請求項4】
請求項1に記載のフォトニックチップポッドであって、前記フォトニック入力/出力チップレットの前記パラレル電気インターフェースは、アドバンストインターフェースバス(AIB)インターフェースまたは高帯域幅相互接続(HBI)インターフェースのいずれかである、フォトニックチップポッド。
【請求項5】
請求項1に記載のフォトニックチップポッドであって、前記フォトニック入力/出力チップレットの前記フォトニックインターフェースは、前記フォトニック入力/出力チップレット内に形成されている複数の光グレーティングカプラとのそれぞれの光結合のために複数の光ファイバをそれぞれ受け入れて位置決めするよう構成されている複数の光学アライメント構造を備える、フォトニックチップポッド。
【請求項6】
請求項1に記載のフォトニックチップポッドであって、前記フォトニック入力/出力チップレットの前記複数の光マクロの各々は、複数の光マイクロリング共振器を備え、前記複数の光マイクロリング共振器の各光マイクロリング共振器は、約10マイクロメートル以下の外径を有する、フォトニックチップポッド。
【請求項7】
フォトニック入力/出力モジュールであって、
モジュール基板と、
前記モジュール基板上に配置されている複数のフォトニックチップポッドと、
を備え、
前記複数のフォトニックチップポッドの各フォトニックチップポッドは、
ポッド基板と、
前記ポッド基板に取り付けられているフォトニック入力/出力チップレットであって、パラレル電気インターフェースと、フォトニックインターフェースと、前記フォトニックインターフェースおよび前記パラレル電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロと、を備える、フォトニック入力/出力チップレットと、
前記フォトニック入力/出力チップレットの前記パラレル電気インターフェースと電気的に接続するように前記ポッド基板に取り付けられているギアボックスチップレットであって、前記フォトニック入力/出力チップレットの前記パラレル電気インターフェースと別のチップのシリアル電気インターフェースとの間の変換を提供するよう構成されている、ギアボックスチップレットと、
を備える、フォトニック入力/出力モジュール。
【請求項8】
請求項7に記載のフォトニック入力/出力モジュールであって、さらに、
前記複数のフォトニックチップポッドの前記フォトニック入力/出力チップレットの前記フォトニックインターフェースにそれぞれ接続されている複数のファイバ取り付けユニットを備える、フォトニック入力/出力モジュール。
【請求項9】
請求項8に記載のフォトニック入力/出力モジュールであって、前記フォトニック入力/出力チップレットの前記フォトニックインターフェースは、前記フォトニック入力/出力チップレット内に形成されている複数の光グレーティングカプラとの前記複数の光ファイバのそれぞれの光結合のために前記複数のファイバ取り付けユニットの内の対応する1個の複数の光ファイバをそれぞれ受け入れて位置決めするよう構成されている複数の光学アライメント構造を備え、前記複数のファイバ取り付けユニットの内の所与の1個の前記複数の光ファイバは、前記複数のフォトニックチップポッドの内の所与の1個の前記フォトニック入力/出力チップレットの前記複数の光学アライメント構造内に配置されている、フォトニック入力/出力モジュール。
【請求項10】
請求項9に記載のフォトニック入力/出力モジュールであって、前記モジュール基板の外縁は、前記複数のフォトニックチップポッドに対してそれぞれ形成されている複数の切り欠き領域を備え、前記複数のフォトニックチップポッドの内の所与の1個は、前記複数のフォトニックチップポッドの内の前記所与の1個の前記フォトニック入力/出力チップレットの前記複数の光学アライメント構造が、前記複数の切り欠き領域の内の対応する1個の上に配置されるように、前記モジュール基板上に配置されている、フォトニック入力/出力モジュール。
【請求項11】
請求項10に記載のフォトニック入力/出力モジュールであって、さらに、
前記複数の切り欠き領域内にそれぞれ配置されている複数のカバー構造を備え、前記複数のカバー構造の内の所与の1個は、前記複数の切り欠き領域の内の前記対応する1個の上に配置されている前記複数のフォトニックチップポッドの内の前記所与の1個の前記フォトニック入力/出力チップレットの前記複数の光学アライメント構造内に配置されている前記複数のファイバ取り付けユニットの内の前記所与の1個の前記複数の光ファイバの一部を覆うよう構成されている、フォトニック入力/出力モジュール。
【請求項12】
請求項11に記載のフォトニック入力/出力モジュールであって、さらに、
前記複数のカバー構造を覆って前記複数の切り欠き領域の各々の中に配置されているグローブトップ材料を備える、フォトニック入力/出力モジュール。
【請求項13】
請求項7に記載のフォトニック入力/出力モジュールであって、前記モジュール基板は、有機基板である、フォトニック入力/出力モジュール。
【請求項14】
請求項13に記載のフォトニック入力/出力モジュールであって、前記モジュール基板は、高密度ビルドアップ(HDBU)基板である、フォトニック入力/出力モジュール。
【請求項15】
請求項7に記載のフォトニック入力/出力モジュールであって、さらに、
前記モジュール基板に取り付けられている統合ヒートスプレッダを備え、前記統合ヒートスプレッダは、前記複数のフォトニックチップポッドの各々の前記フォトニック入力/出力チップレットの露出面が統合ヒートスプレッダの方を向いた状態で、前記複数のフォトニックチップポッドの上に広がるよう構成されている、フォトニック入力/出力モジュール。
【請求項16】
請求項15に記載のフォトニック入力/出力モジュールであって、さらに、
前記統合ヒートスプレッダと、前記複数のフォトニックチップポッドの各々の前記フォトニック入力/出力チップレットとの間に配置されている熱伝導材料を備える、フォトニック入力/出力モジュール。
【請求項17】
ネットワークスイッチシステムインパッケージであって、
キャリア基板と、
前記キャリア基板上に配置されているネットワークスイッチチップと、
前記キャリア基板上に配置されている複数のフォトニック入力/出力モジュールと、
を備え、
前記複数のフォトニック入力/出力モジュールの各々は、
モジュール基板と、
前記モジュール基板上に配置されている複数のフォトニックチップポッドと、
を備え、
前記複数のフォトニックチップポッドの各フォトニックチップポッドは、
ポッド基板と、
前記ポッド基板に取り付けられているフォトニック入力/出力チップレットであって、パラレル電気インターフェースと、フォトニックインターフェースと、前記フォトニックインターフェースおよび前記パラレル電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロと、を備える、フォトニック入力/出力チップレットと、
前記フォトニック入力/出力チップレットの前記パラレル電気インターフェースと電気的に接続すると共に前記ネットワークスイッチチップのシリアル電気インターフェースと電気的に接続するように前記ポッド基板に取り付けられているギアボックスチップレットであって、前記フォトニック入力/出力チップレットの前記パラレル電気インターフェースと前記スイッチチップの前記シリアル電気インターフェースとの間の変換を提供するよう構成されている、ギアボックスチップレットと、
を備える、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項18】
請求項17に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記キャリア基板は、埋め込み相互接続ブリッジ基板、光学可能ウエハレベルファンアウト基板、薄膜基板、または、有機基板のいずれかである、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項19】
請求項17に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記複数のフォトニック入力/出力モジュールの各々は、前記複数のフォトニック入力/出力モジュールの前記複数のフォトニックチップポッドの各々における各フォトニック入力/出力チップレットの前記フォトニックインターフェースが前記キャリア基板の外縁に沿って配置されるように、前記キャリア基板の前記外縁に配置されている、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項20】
請求項19に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記複数のフォトニック入力/出力モジュールの前記複数のフォトニックチップポッドの各々における各フォトニック入力/出力チップレットの各フォトニックインターフェースは、対応するファイバ取り付けユニットの複数の光ファイバをそれぞれ受け入れて位置決めするよう構成されている複数の光学アライメント構造を備える、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項21】
請求項20に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、さらに、
前記複数のフォトニック入力/出力モジュールの前記複数のフォトニックチップポッドの前記フォトニック入力/出力チップレットの前記フォトニックインターフェースへそれぞれ接続されているファイバ取り付けユニットを備える、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項22】
請求項17に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記複数のフォトニック入力/出力モジュールの数は8であり、フォトニック入力/出力モジュールあたりの前記複数のフォトニックチップポッドの数は2であり、前記ネットワークスイッチチップは、第1ネットワークスイッチチップであり、前記ネットワークスイッチシステムインパッケージは、さらに、第2ネットワークスイッチチップを備える、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項23】
請求項22に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記キャリア基板は、4つの周縁部によって規定された長方形を有し、前記8個のフォトニック入力/出力モジュールの前記2個のフォトニックチップポッドの各々における各フォトニック入力/出力チップレットの前記フォトニックインターフェースが、前記キャリア基板の外縁に沿って配置されるように、前記キャリア基板の前記4つの周縁部の各々に、前記8個のフォトニック入力/出力モジュールの内の2個が配置され、前記第1ネットワークスイッチチップおよび第2ネットワークスイッチチップは、前記キャリア基板の中央領域に配置されている、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項24】
請求項22に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記8個のフォトニック入力/出力モジュールの内の第1セットの4個が、前記第1ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように電気的に接続され、前記8個のフォトニック入力/出力モジュールの内の第2セットの4個が、前記第2ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように電気的に接続されている、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項25】
請求項24に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記第1セットの各フォトニック入力/出力モジュールと前記第1ネットワークスイッチチップとの間のデータ通信は、それぞれの極短距離(XSR)シリアルインターフェースを通した通信であり、前記第2セットの各フォトニック入力/出力モジュールと前記第2ネットワークスイッチチップとの間のデータ通信は、それぞれのXSRシリアルインターフェースを通した通信である、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項26】
請求項22に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、さらに、
16個のファイバ取り付けユニットを備え、各ファイバ取り付けユニットは、前記8個のフォトニック入力/出力モジュールの前記フォトニックチップポッドの前記フォトニック入力/出力チップレットの内の異なる1個のチップレットの前記フォトニックインターフェースへ接続されている、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項27】
請求項26に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記16個のファイバ取り付けユニットの各々は、24個の光ファイバを備える、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項28】
請求項27に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記24個の光ファイバの内の第1セットの8個が、入力連続波光を伝達し、前記24個の光ファイバの内の第2セットの8個が、出力変調光を伝達し、前記24個の光ファイバの内の第3セットの8個が、入力変調光を伝達する、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項29】
請求項28に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記第1ネットワークスイッチチップは、50テラビット/秒で動作するよう構成されている第1イーサネットスイッチであり、前記第2ネットワークスイッチチップは、50テラビット/秒で動作するよう構成されている第2イーサネットスイッチである、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項30】
ネットワークスイッチシステムインパッケージであって、
キャリア基板と、
前記キャリア基板上に配置されているネットワークスイッチチップと、
前記キャリア基板に取り付けられている複数のフォトニック入力/出力チップレットと、
を備え、
前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々は、前記ネットワークスイッチチップとの双方向データ通信のために電気的に接続されている電気インターフェースと、フォトニックインターフェースと、前記フォトニックインターフェースおよび前記電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロと、を備える、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項31】
請求項30に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記キャリア基板は、埋め込み相互接続ブリッジ基板、光学可能ウエハレベルファンアウト基板、薄膜基板、または、有機基板のいずれかである、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項32】
請求項30に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々は、前記キャリア基板の外縁に沿って配置されている、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項33】
請求項32に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの各フォトニックインターフェースは、対応するファイバ取り付けユニットの複数の光ファイバをそれぞれ受け入れて位置決めするために、前記キャリア基板の前記外縁に沿って配置されている複数の光学アライメント構造を備える、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項34】
請求項33に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、さらに、
前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの前記フォトニックインターフェースへそれぞれ接続されている複数のファイバ取り付けユニットを備える、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項35】
請求項30に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々と前記ネットワークスイッチチップとの間のデータ通信は、パラレル電気インターフェースを通した通信である、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項36】
請求項35に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記パラレル電気インターフェースは、アドバンストインターフェースバス(AIB)インターフェースまたは高帯域幅相互接続(HBI)インターフェースのいずれかである、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項37】
請求項30に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの数は、8である、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項38】
請求項30に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの数は16であり、前記ネットワークスイッチチップは、第1ネットワークスイッチチップであり、前記ネットワークスイッチシステムインパッケージは、さらに、第2ネットワークスイッチチップを備える、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項39】
請求項38に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記キャリア基板は、4つの周縁部によって規定された長方形を有し、前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々の前記フォトニックインターフェースは、前記キャリア基板の外縁に沿って配置されるように、前記キャリア基板の前記4つの周縁部の各々に、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の2個が配置され、前記第1ネットワークスイッチチップおよび第2ネットワークスイッチチップは、前記キャリア基板の中央領域に配置されている、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項40】
請求項39に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第1セットの8個が、前記第1ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように電気的に接続され、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第2セットの8個が、前記第2ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように電気的に接続されている、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項41】
請求項38に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、さらに、
16個のファイバ取り付けユニットを備え、各ファイバ取り付けユニットは、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の異なる1個の前記フォトニックインターフェースへ接続されている、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項42】
請求項41に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記16個のファイバ取り付けユニットの各々は、24個の光ファイバを備える、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項43】
請求項42に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記24個の光ファイバの内の第1セットの8個が、入力連続波光を伝達し、前記24個の光ファイバの内の第2セットの8個が、出力変調光を伝達し、前記24個の光ファイバの内の第3セットの8個が、入力変調光を伝達する、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項44】
請求項43に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記第1ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第1イーサネットスイッチであり、前記第2ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第2イーサネットスイッチである、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項45】
請求項30に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの数は16であり、前記ネットワークスイッチチップは、第1ネットワークスイッチチップであり、前記ネットワークスイッチシステムインパッケージは、さらに、第2ネットワークスイッチチップ、第3ネットワークスイッチチップ、および、第4ネットワークスイッチチップを備える、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項46】
請求項45に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記キャリア基板は、4つの周縁部によって規定された長方形を有し、前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々の前記フォトニックインターフェースが、前記キャリア基板の外縁に沿って配置されるように、前記キャリア基板の前記4つの周縁部の各々に、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の2個が配置され、前記第1ネットワークスイッチチップ、前記第2ネットワークスイッチチップ、前記第3ネットワークスイッチチップ、および、前記第4ネットワークスイッチチップは、前記キャリア基板の中央領域に配置されている、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項47】
請求項46に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第1セットの4個が、前記第1ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように電気的に接続され、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第2セットの4個が、前記第2ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように電気的に接続され、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第3セットの4個が、前記第3ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように電気的に接続され、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第4セットの4個が、前記第4ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように電気的に接続されている、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項48】
請求項47に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、さらに、
16個のファイバ取り付けユニットを備え、各ファイバ取り付けユニットは、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の異なる1個の前記フォトニックインターフェースへ接続されている、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項49】
請求項48に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記16個のファイバ取り付けユニットの各々は、24個の光ファイバを備える、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項50】
請求項49に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記24個の光ファイバの内の第1セットの8個が、入力連続波光を伝達し、前記24個の光ファイバの内の第2セットの8個が、出力変調光を伝達し、前記24個の光ファイバの内の第3セットの8個が、入力変調光を伝達する、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項51】
請求項50に記載のネットワークスイッチシステムインパッケージであって、前記第1ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第1イーサネットスイッチであり、前記第2ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第2イーサネットスイッチであり、前記第3ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第3イーサネットスイッチであり、前記第4ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第4イーサネットスイッチである、ネットワークスイッチシステムインパッケージ。
【請求項52】
フォトニックチップポッドを製造するための方法であって、
フォトニック入力/出力チップレットを基板へ接続し、前記フォトニック入力/出力チップレットは、パラレル電気インターフェースと、フォトニックインターフェースと、前記フォトニックインターフェースおよび前記パラレル電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロと、を備え、
ギアボックスチップレットが前記フォトニック入力/出力チップレットの前記パラレル電気インターフェースと電気的に接続するように、前記ギアボックスチップレットを前記基板へ接続することを備え、前記ギアボックスチップレットは、前記フォトニック入力/出力チップレットの前記パラレル電気インターフェースと別のチップのシリアル電気インターフェースとの間の変換を提供するよう構成されている、方法。
【請求項53】
請求項52に記載の方法であって、前記基板は、2.5D集積化基板、シリコンインターポーザ基板、または、光学強化ウエハレベルファンアウト基板のいずれかである、方法。
【請求項54】
請求項52に記載の方法であって、前記別のチップの前記シリアル電気インターフェースは、極短距離(XSR)シリアルインターフェースまたは超短距離(USR)シリアルインターフェースのいずれかである、方法。
【請求項55】
請求項52に記載の方法であって、前記フォトニック入力/出力チップレットの前記パラレル電気インターフェースは、アドバンストインターフェースバス(AIB)インターフェースまたは高帯域幅相互接続(HBI)インターフェースのいずれかである、方法。
【請求項56】
請求項52に記載の方法であって、前記フォトニック入力/出力チップレットの前記フォトニックインターフェースは、前記フォトニック入力/出力チップレット内に形成されている複数の光グレーティングカプラとのそれぞれの光結合のために複数の光ファイバをそれぞれ受け入れて位置決めするよう構成されている複数の光学アライメント構造を備える、方法。
【請求項57】
請求項52に記載の方法であって、前記フォトニック入力/出力チップレットの前記複数の光マクロの各々は、複数の光マイクロリング共振器を備え、前記複数の光マイクロリング共振器の各光マイクロリング共振器は、約10マイクロメートル以下の外径を有する、方法。
【請求項58】
フォトニック入力/出力モジュールを製造するための方法であって、
複数のフォトニックチップポッドをモジュール基板へ接続することを備え、
前記複数のフォトニックチップポッドの各フォトニックチップポッドは、
ポッド基板と、
前記ポッド基板に取り付けられているフォトニック入力/出力チップレットであって、パラレル電気インターフェースと、フォトニックインターフェースと、前記フォトニックインターフェースおよび前記パラレル電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロと、を備える、フォトニック入力/出力チップレットと、
前記フォトニック入力/出力チップレットの前記パラレル電気インターフェースと電気的に接続するように前記ポッド基板に取り付けられているギアボックスチップレットであって、前記フォトニック入力/出力チップレットの前記パラレル電気インターフェースと別のチップのシリアル電気インターフェースとの間の変換を提供するよう構成されている、ギアボックスチップレットと、
を備える、方法。
【請求項59】
請求項58に記載の方法であって、さらに、
複数のファイバ取り付けユニットを前記複数のフォトニックチップポッドの前記フォトニック入力/出力チップレットのそれぞれのフォトニックインターフェースへ接続することを備える、方法。
【請求項60】
請求項59に記載の方法であって、前記フォトニック入力/出力チップレットの前記フォトニックインターフェースは、前記フォトニック入力/出力チップレット内に形成されている複数の光グレーティングカプラとの前記複数の光ファイバのそれぞれの光結合のために前記複数のファイバ取り付けユニットの内の対応する1個の複数の光ファイバをそれぞれ受け入れて位置決めするよう構成されている複数の光学アライメント構造を備え、前記複数のファイバ取り付けユニットを接続することは、前記複数のファイバ取り付けユニットの内の所与の1個の前記複数の光ファイバを、前記複数のフォトニックチップポッドの内の所与の1個の前記フォトニック入力/出力チップレットの前記複数の光学アライメント構造内に配置することを含む、方法。
【請求項61】
請求項60に記載の方法であって、さらに、
前記モジュール基板の外縁内に複数の切り欠き領域を形成し、
前記複数のフォトニックチップポッドの各ポッドの前記フォトニック入力/出力チップレットの前記複数の光学アライメント構造が、前記複数の切り欠き領域の対応する1個の上に配置されるように、前記モジュール基板上に前記複数のフォトニックチップポッドを配置すること、
を備える、方法。
【請求項62】
請求項61に記載の方法であって、さらに、
複数のカバー構造を前記複数の切り欠き領域内にそれぞれ配置することを備え、
前記複数のカバー構造の内の所与の1つは、前記複数の切り欠き領域の内の前記対応する1個の上に配置されている前記複数のフォトニックチップポッドの内の所与の1個の前記フォトニック入力/出力チップレットの前記複数の光学アライメント構造内に配置されている前記複数のファイバ取り付けユニットの内の所与の1個の前記複数の光ファイバの一部を覆うよう構成されている、方法。
【請求項63】
請求項62に記載の方法であって、さらに、
前記複数のカバー構造を覆うように前記複数の切り欠き領域の各々の中にグローブトップ材料を配置することを備える、方法。
【請求項64】
請求項58に記載の方法であって、前記モジュール基板は、有機基板である、方法。
【請求項65】
請求項64に記載の方法であって、前記モジュール基板は、高密度ビルドアップ(HDBU)基板である、方法。
【請求項66】
請求項58に記載の方法であって、さらに、
前記複数のフォトニックチップポッドの各々の前記フォトニック入力/出力チップレットの露出面が統合ヒートスプレッダの方を向いた状態で、前記統合ヒートスプレッダが前記複数のフォトニックチップポッドの上に広がるように、前記統合ヒートスプレッダを前記モジュール基板に取り付けることを備える、方法。
【請求項67】
請求項58に記載の方法であって、さらに、
前記統合ヒートスプレッダと、前記複数のフォトニックチップポッドの各々の前記フォトニック入力/出力チップレットとの間に、熱伝導材料を配置することを備える、方法。
【請求項68】
ネットワークスイッチシステムインパッケージを製造するための方法であって、
ネットワークスイッチチップをキャリア基板に取り付け、
複数のフォトニック入力/出力モジュールを前記キャリア基板に取り付けること、
を備え、
前記複数のフォトニック入力/出力モジュールの各々は、
モジュール基板と、
前記モジュール基板上に配置されている複数のフォトニックチップポッドと、
を備え、
前記複数のフォトニックチップポッドの各フォトニックチップポッドは、
ポッド基板と、
前記ポッド基板に取り付けられているフォトニック入力/出力チップレットであって、パラレル電気インターフェースと、フォトニックインターフェースと、前記フォトニックインターフェースおよび前記パラレル電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロと、を備える、フォトニック入力/出力チップレットと、
前記フォトニック入力/出力チップレットの前記パラレル電気インターフェースと電気的に接続すると共に前記ネットワークスイッチチップのシリアル電気インターフェースと電気的に接続するように前記ポッド基板に取り付けられているギアボックスチップレットであって、前記フォトニック入力/出力チップレットの前記パラレル電気インターフェースと前記スイッチチップの前記シリアル電気インターフェースとの間の変換を提供するよう構成されている、ギアボックスチップレットと、
を備える、方法。
【請求項69】
請求項68に記載の方法であって、前記キャリア基板は、埋め込み相互接続ブリッジ基板、光学可能ウエハレベルファンアウト基板、薄膜基板、または、有機基板のいずれかである、方法。
【請求項70】
請求項68に記載の方法であって、さらに、
前記複数のフォトニック入力/出力モジュールの前記複数のフォトニックチップポッドの各々における各フォトニック入力/出力チップレットの前記フォトニックインターフェースが前記キャリア基板の外縁に沿って配置されるように、前記複数のフォトニック入力/出力モジュールの各々を前記キャリア基板の前記外縁に配置することを備える、方法。
【請求項71】
請求項70に記載の方法であって、前記複数のフォトニック入力/出力モジュールの前記複数のフォトニックチップポッドの各々における各フォトニック入力/出力チップレットの各フォトニックインターフェースは、対応するファイバ取り付けユニットの複数の光ファイバをそれぞれ受け入れて位置決めするよう構成されている複数の光学アライメント構造を備える、方法。
【請求項72】
請求項71に記載の方法であって、さらに、
前記複数のフォトニック入力/出力モジュールの前記複数のフォトニックチップポッドの前記フォトニック入力/出力チップレットの前記フォトニックインターフェースの各々へ別個のファイバ取り付けユニットを接続することを備える、方法。
【請求項73】
請求項68に記載の方法であって、前記複数のフォトニック入力/出力モジュールの数は8であり、フォトニック入力/出力モジュールあたりの前記複数のフォトニックチップポッドの数は2であり、前記ネットワークスイッチチップは、第1ネットワークスイッチチップであり、前記方法は、第2ネットワークスイッチチップを前記キャリア基板に取り付けることを備える、方法。
【請求項74】
請求項73に記載の方法であって、前記キャリア基板は、4つの周縁部によって規定された長方形を有し、前記8個のフォトニック入力/出力モジュールの前記2個のフォトニックチップポッドの各々における各フォトニック入力/出力チップレットの前記フォトニックインターフェースが、前記キャリア基板の外縁に沿って配置されるように、前記キャリア基板の前記4つの周縁部の各々に、前記8個のフォトニック入力/出力モジュールの内の2個が配置され、前記第1ネットワークスイッチチップおよび第2ネットワークスイッチチップは、前記キャリア基板の中央領域に配置されている、方法。
【請求項75】
請求項73に記載の方法であって、さらに、
前記第1ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように、前記8個のフォトニック入力/出力モジュールの内の第1セットの4個を電気的に接続する工程と、
前記第2ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように、前記8個のフォトニック入力/出力モジュールの内の第2セットの4個を電気的に接続する工程と、
を備える、方法。
【請求項76】
請求項75に記載の方法であって、さらに、
前記第1セットの各フォトニック入力/出力モジュールと前記第1ネットワークスイッチチップとの間のデータ通信のために、それぞれの極短距離(XSR)シリアルインターフェースを実装し、
前記第2セットの各フォトニック入力/出力モジュールと前記第2ネットワークスイッチチップとの間のデータ通信のために、それぞれのXSRシリアルインターフェースを実装すること、
を備える、方法。
【請求項77】
請求項73に記載の方法であって、さらに、
各ファイバ取り付けユニットは、前記8個のフォトニック入力/出力モジュールの前記フォトニックチップポッドの前記フォトニック入力/出力チップレットの内の各異なる1個のチップレットの前記フォトニックインターフェースへ、16個のファイバ取り付けユニットの内の別個の1ユニットを接続することを備える、方法。
【請求項78】
請求項77に記載の方法であって、前記16個のファイバ取り付けユニットの各々は、24個の光ファイバを備える、方法。
【請求項79】
請求項78に記載の方法であって、前記24個の光ファイバの内の第1セットの8個が、入力連続波光を伝達し、前記24個の光ファイバの内の第2セットの8個が、出力変調光を伝達し、前記24個の光ファイバの内の第3セットの8個が、入力変調光を伝達する、方法。
【請求項80】
請求項79に記載の方法であって、前記第1ネットワークスイッチチップは、50テラビット/秒で動作するよう構成されている第1イーサネットスイッチであり、前記第2ネットワークスイッチチップは、50テラビット/秒で動作するよう構成されている第2イーサネットスイッチである、方法。
【請求項81】
ネットワークスイッチシステムインパッケージを製造するための方法であって、
ネットワークスイッチチップをキャリア基板に取り付け、
複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々のそれぞれの電気インターフェースが、前記ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するために電気的に接続されるように、前記複数のフォトニック入力/出力チップレットを前記キャリア基板に取り付けること、
を備え、
前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々は、フォトニックインターフェースと、前記フォトニックインターフェースおよび前記それぞれの電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロと、を備える、方法。
【請求項82】
請求項81に記載の方法であって、前記キャリア基板は、埋め込み相互接続ブリッジ基板、光学可能ウエハレベルファンアウト基板、薄膜基板、または、有機基板のいずれかである、方法。
【請求項83】
請求項81に記載の方法であって、さらに、
前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々を前記キャリア基板の外縁に沿って配置することを備える、方法。
【請求項84】
請求項83に記載の方法であって、さらに、
対応するファイバ取り付けユニットの複数の光ファイバをそれぞれ受け入れて位置決めするために、前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの各フォトニックインターフェースの複数の光学アライメント構造を前記キャリア基板の前記外縁に沿って配置することを備える、方法。
【請求項85】
請求項84に記載の方法であって、さらに、
複数のファイバ取り付けユニットを前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの前記フォトニックインターフェースのそれぞれへ接続することを備える、方法。
【請求項86】
請求項81に記載の方法であって、さらに、
パラレル電気インターフェースを通して前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々と前記ネットワークスイッチチップとの間でデータ通信を実施する工程を備える、方法。
【請求項87】
請求項86に記載の方法であって、前記パラレル電気インターフェースは、アドバンストインターフェースバス(AIB)インターフェースまたは高帯域幅相互接続(HBI)インターフェースのいずれかである、方法。
【請求項88】
請求項81に記載の方法であって、前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの数は、8である、方法。
【請求項89】
請求項81に記載の方法であって、前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの数は16であり、前記ネットワークスイッチチップは、第1ネットワークスイッチチップであり、前記方法は、さらに、第2ネットワークスイッチチップを前記キャリア基板に取り付けることを備える、方法。
【請求項90】
請求項89に記載の方法であって、前記キャリア基板は、4つの周縁部によって規定された長方形を有し、前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々の前記フォトニックインターフェースが、前記キャリア基板の外縁に沿って配置されるように、前記キャリア基板の前記4つの周縁部の各々に、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の2個が配置され、前記第1ネットワークスイッチチップおよび第2ネットワークスイッチチップは、前記キャリア基板の中央領域に配置されている、方法。
【請求項91】
請求項90に記載の方法であって、さらに、
前記第1ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第1セットの8個を電気的に接続し、
前記第2ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第2セットの8個を電気的に接続すること、
を備える、方法。
【請求項92】
請求項89に記載の方法であって、さらに、
前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの各異なる1個の前記フォトニックインターフェースへ、16個のファイバ取り付けユニットの内の別個の1個を接続することを備える、方法。
【請求項93】
請求項92に記載の方法であって、前記16個のファイバ取り付けユニットの各々は、24個の光ファイバを備える、方法。
【請求項94】
請求項93に記載の方法であって、前記24個の光ファイバの内の第1セットの8個が、入力連続波光を伝達し、前記24個の光ファイバの内の第2セットの8個が、出力変調光を伝達し、前記24個の光ファイバの内の第3セットの8個が、入力変調光を伝達する、方法。
【請求項95】
請求項94に記載の方法であって、前記第1ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第1イーサネットスイッチであり、前記第2ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第2イーサネットスイッチである、方法。
【請求項96】
請求項81に記載の方法であって、前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの数は16であり、前記ネットワークスイッチチップは、第1ネットワークスイッチチップであり、前記方法は、第2ネットワークスイッチチップを前記キャリア基板に取り付けることを備え、前記方法は、第3ネットワークスイッチチップを前記キャリア基板に取り付けることを備え、前記方法は、第4ネットワークスイッチチップを前記キャリア基板に取り付けることを備える、方法。
【請求項97】
請求項96に記載の方法であって、前記キャリア基板は、4つの周縁部によって規定された長方形を有し、前記複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々の前記フォトニックインターフェースが、前記キャリア基板の外縁に沿って配置されるように、前記キャリア基板の前記4つの周縁部の各々に、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の2個が配置され、前記第1ネットワークスイッチチップ、前記第2ネットワークスイッチチップ、前記第3ネットワークスイッチチップ、および、前記第4ネットワークスイッチチップは、前記キャリア基板の中央領域に配置されている、方法。
【請求項98】
請求項97に記載の方法であって、さらに、
前記第1ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第1セットの4個を電気的に接続し、
前記第2ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第2セットの4個を電気的に接続し、
前記第3ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第3セットの4個を電気的に接続し、
前記第4ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように、前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第4セットの4個を電気的に接続すること、
を備える、方法。
【請求項99】
請求項98に記載の方法であって、さらに、
前記16個のフォトニック入力/出力チップレットの各異なる1個の前記フォトニックインターフェースへ、16個のファイバ取り付けユニットの内の別個の1個を接続することを備える、方法。
【請求項100】
請求項99に記載の方法であって、前記16個のファイバ取り付けユニットの各々は、24個の光ファイバを備える、方法。
【請求項101】
請求項100に記載の方法であって、前記24個の光ファイバの内の第1セットの8個が、入力連続波光を伝達し、前記24個の光ファイバの内の第2セットの8個が、出力変調光を伝達し、前記24個の光ファイバの内の第3セットの8個が、入力変調光を伝達する、方法。
【請求項102】
請求項101に記載の方法であって、前記第1ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第1イーサネットスイッチであり、前記第2ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第2イーサネットスイッチであり、前記第3ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第3イーサネットスイッチであり、前記第4ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第4イーサネットスイッチである、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
【0002】
本発明は、光データ通信に関する。
【0003】
【背景技術】
【0004】
光データ通信システムは、デジタルデータパターンを符号化するためにレーザ光を変調することによって動作する。変調レーザ光は、光データネットワークを通して送信ノードから受信ノードへ送信される。受信ノードに到達した変調レーザ光は、元のデジタルデータパターンを取得するために復調される。したがって、光データ通信システムの実装および動作は、光信号変調用および光信号受信用の信頼性の高い効率的なデバイスを有することに依存する。本発明は、この文脈で生まれたものである。
【発明の概要】
【0005】
一実施形態例において、フォトニックチップポッドが開示されている。フォトニックチップポッドは、基板と、基板に取り付けられているフォトニック入力/出力チップレットと、基板に取り付けられているギアボックスチップレットと、を備える。フォトニック入力/出力チップレットは、パラレル電気インターフェースと、フォトニックインターフェースと、フォトニックインターフェースおよびパラレル電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロと、を備える。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースと電気的に接続する基板に取り付けられている。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースと別のチップのシリアル電気インターフェースとの間の変換を提供するよう構成されている。
【0006】
一実施形態例において、フォトニック入力/出力モジュールが開示されている。フォトニック入力/出力モジュールは、モジュール基板と、モジュール基板上に配置されている複数のフォトニックチップポッドと、を備える。複数のフォトニックチップポッドの各フォトニックチップポッドは、ポッド基板と、ポッド基板に取り付けられているフォトニック入力/出力チップレットと、ポッド基板に取り付けられているギアボックスチップレットと、を備える。フォトニック入力/出力チップレットは、パラレル電気インターフェースと、フォトニックインターフェースと、フォトニックインターフェースおよびパラレル電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロと、を備える。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースと電気的に接続するようにポッド基板に取り付けられている。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースと別のチップのシリアル電気インターフェースとの間の変換を提供するよう構成されている。
【0007】
一実施形態例において、ネットワークスイッチシステムインパッケージが開示されている。ネットワークスイッチシステムインパッケージは、キャリア基板と、キャリア基板上に配置されているネットワークスイッチチップと、キャリア基板上に配置されている複数のフォトニック入力/出力モジュールと、を備える。複数のフォトニック入力/出力モジュールの各々は、モジュール基板と、モジュール基板上に配置されている複数のフォトニックチップポッドと、を備える。複数のフォトニックチップポッドの各フォトニックチップポッドは、ポッド基板と、ポッド基板に取り付けられているフォトニック入力/出力チップレットと、ポッド基板に取り付けられているギアボックスチップレットと、を備える。フォトニック入力/出力チップレットは、パラレル電気インターフェースと、フォトニックインターフェースと、フォトニックインターフェースおよびパラレル電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロと、を備える。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースおよびネットワークスイッチチップのシリアル電気インターフェースの両方と電気的に接続するようにポッド基板に取り付けられている。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースとネットワークスイッチチップのシリアル電気インターフェースとの間の変換を提供するよう構成されている。
【0008】
一実施形態例において、ネットワークスイッチシステムインパッケージが開示されている。ネットワークスイッチシステムインパッケージは、キャリア基板と、キャリア基板上に配置されているネットワークスイッチチップと、キャリア基板上に取り付けられている複数のフォトニック入力/出力チップレットと、を備える。複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々は、ネットワークスイッチチップとの双方向データ通信のために電気的に接続されている電気インターフェースを備える。複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々は、さらに、フォトニックインターフェースと、フォトニックインターフェースおよび電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロと、を備える。
【0009】
本発明のその他の態様および利点については、本発明を例示した添付図面を参照しつつ行う以下の詳細な説明から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】いくつかの実施形態に従って、TeraPHYe光I/Oチップレットの一例を示す組織図。
【0011】
図2】いくつかの実施形態に従って、図1のTeraPHYe光I/Oチップレットのレイアウト例を示す図。
【0012】
図3】いくつかの実施形態に従って、図1のTeraPHYe光I/Oチップレットのフォトニック構造のレイアウト例を示す図。
【0013】
図4】いくつかの実施形態に従って、図1のTeraPHYe光I/Oチップレット内の光マクロの内の所与の1個のレイアウト例を示す図。
【0014】
図5】いくつかの実施形態に従って、図1のTeraPHYe光I/Oチップレットに接続するためのファイバアレイユニットの一例を示す図。
【0015】
図6】いくつかの実施形態に従って、様々な相互接続技術についてのエネルギ効率および帯域幅密度の積対最大相互接続距離(データ通信到達距離)のプロット内で、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット波長分割多重化技術が、どこに位置するのかを示す図。
【0016】
図7】いくつかの実施形態に従って、図1のTeraPHYe MIPO I/Oチップレットを備えたTeraPHYeポッドを示す図。
【0017】
図8】いくつかの実施形態に従って、基板上に取り付けられている図7の2個のTeraPHYeポッドを備えたTeraPHYeモジュールを示す図。
【0018】
図9】いくつかの実施形態に従って、TeraPHYe MIPO I/Oチップレットに接続されたファイバアレイユニットを備えた図8のTeraPHYeモジュールを示す断面図。
【0019】
図10】いくつかの実施形態に従って、TeraPHYeモジュールの基板側から見た、TeraPHYeモジュールのTeraPHYe MIPO I/Oチップレットの1つに取り付けられているファイバアレイユニットを示す図。
【0020】
図11】いくつかの実施形態に従って、図8の複数のTeraPHYeモジュールを実装するイーサネットスイッチシステムインパッケージを示すフロアプラン図。
【0021】
図12】いくつかの実施形態に従って、複数のイーサネットスイッチチップ/ダイと緊密に接続するように図1の複数のTeraPHYe MIPO I/Oチップレットを実装するイーサネットスイッチシステムインパッケージのソリューションを示すフロアプラン図。
【0022】
図13】いくつかの実施形態に従って、図11の50Tbpsイーサネットスイッチシステムインパッケージと、図12の100Tbpsイーサネットスイッチシステムインパッケージの2つの変形例とについて、エネルギブレークダウンを含む表を示す図。
【0023】
図14】いくつかの実施形態に従って、16個のTeraPHYe MIPO I/Oチップレットと緊密に接続する2個のイーサネットスイッチチップ/ダイを備えたイーサネットスイッチSiPのフロアプランを示す図。
【0024】
図15】いくつかの実施形態に従って、16個のTeraPHYe MIPO I/Oチップレットと緊密に接続する1個のイーサネットスイッチチップ/ダイを備えたイーサネットスイッチSiPのフロアプランを示す図。
【0025】
図16】いくつかの実施形態に従って、フォトニックチップポッドを製造する方法を示すフローチャート。
【0026】
図17】いくつかの実施形態に従って、フォトニック入力/出力モジュールを製造する方法を示すフローチャート。
【0027】
図18】いくつかの実施形態に従って、ネットワークスイッチシステムインパッケージを製造する方法を示すフローチャート。
【0028】
図19】いくつかの実施形態に従って、ネットワークスイッチシステムインパッケージを製造する方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下では、本発明を理解できるように、多くの具体的な詳細事項について説明する。ただし、当業者にとって明らかなように、本発明は、これらの具体的な詳細事項の一部または全部がなくとも実施可能である。また、本発明が不必要に不明瞭となることを避けるため、周知の処理動作の詳細な説明は省略している。
【0030】
イーサネットスイッチ用の低電力光入力/出力(I/O)チップレットのための実施形態が開示されている。いくつかの実装形態において、イーサネットスイッチは、カリフォルニア州サンタクララのAyar Labs社製のモノリシック集積型フォトニックI/O(MIPO I/O)TeraPHYチップレットに基づいたチップ、ポッド、モジュール、および、システムインパッケージの構成を備え、TeraPHYチップレットは、イーサネットスイッチと光学的および電気的に適合するように適応されている。TeraPHYチップレットの適応バージョンは、TeraPHYeチップレットと呼ばれる。本明細書で開示されているいくつかの実施形態において、TeraPHYeチップレットに基づくイーサネットスイッチは、50テラビット/秒(Tbps)以上のデータ転送速度が可能である。本明細書で開示されているいくつかの実施形態において、TeraPHYeチップレットに基づくイーサネットスイッチは、100Tbps以上のデータ転送速度が可能である。
【0031】
図1は、いくつかの実施形態に従って、TeraPHYe光I/Oチップレット101の一例を示す組織図である。組織図は、フォトニックインターフェース203から隔離(分離)されている電気インターフェース201を有する。フォトニックインターフェース203は、対応するファイバアレイユニット(FAU)501(図5参照)と光学的に結合するよう構成されている。図1の例において、電気インターフェース201は、TeraPHYe光I/Oチップレット101の左側にあり、フォトニックインターフェース203(FAU501用)は、TeraPHYe光I/Oチップレット101の右側にある。複数の(1~Nの)光マクロ205-1~205-Nが、フォトニックインターフェース203と電気インターフェース201との間に配置されている。電気インターフェース201は、グルーロジック207によって光マクロ205-1~205-Nに接続されている。TeraPHYe光I/Oチップレット101の電気インターフェース201は、TeraPHYe光I/Oチップレット101が接続している集積回路チップのロジックに適合可能である。図1の例において、電子から光へのデータの流れは、左から右である。逆に、図1の例において、光から電子へのデータの流れは、右から左である。他の実施形態において、TeraPHYe光I/Oチップレット101のレイアウトは、フォトニックインターフェース203が左側にあり、電気インターフェース201が右側にあり、グルーロジック207が電気インターフェースと光マクロ205-1~205-Nとの間に配置されるように、反転されている。TeraPHYe光I/Oチップレット101のこの反転レイアウトにおいて、電子機器から光学機器へのデータの流れは、右から左であり、光学機器から電子機器へのデータの流れは、左から右である。
【0032】
電気インターフェース201は、イーサネットスイッチチップ/ダイまたはその他のタイプの集積回路チップなど、TeraPHYe光I/Oチップレット101が接続している集積回路チップとの間の電気I/Oを扱うよう構成されている回路のブロックである。光マクロ205-1~205-Nは、光ドメインと電気ドメインとの間のデータ信号の変換に関与する。具体的には、光マクロ205-1~205-Nの各々は、フォトニックインターフェース203を通した伝送に向けて、電気インターフェース201を通して受信された電気データ信号を光データ信号へ変換するよう構成されている。また、光マクロ205-1~205-Nの各々は、電気インターフェース201を通した伝送に向けて、フォトニックインターフェース203を通して受信された光データ信号を電気データ信号へ変換するよう構成されている。フォトニックインターフェース203は、光マクロ205-1~205-Nへの光信号および光マクロ205-1~205-Nからの光信号を結合するのに関与する。グルーロジック207は、光マクロ205-1~205-Nおよび関連する光波長への電気インターフェース201の柔軟な(動的または静的)マッピングを可能にする。このように、グルーロジック207(クロスバー回路とも呼ばれる)は、光マクロ205-1~205-Nと電気インターフェース201との間の電気信号の動的なルーティングを提供する。また、グルーロジック207は、物理層レベルで、再タイミング、再バッファリング、および、フリット再編成の機能を提供する。また、いくつかの実施形態において、グルーロジック207は、TeraPHYe光I/Oチップレット101が接続している集積回路チップから何らかの処理をアンロードするために、様々なエラー訂正およびデータレベルリンクのプロトコルを実行する。
【0033】
図2は、いくつかの実施形態に従って、TeraPHYe光I/Oチップレット101のレイアウト例を示す。TeraPHYe光I/Oチップレット101の光学構成要素および電気構成要素のレイアウトは、面積効率、エネルギ効率、性能、および、実施上の配慮点(光導波路交差の回避など)を最適化するよう設計されている。いくつかの実施形態において、電気インターフェース201は、一方のチップ縁部(例えば、図2の例における左側縁部)に沿ってレイアウトされ、FAU501と光結合するためのフォトニックインターフェース203は、反対側のチップ縁部(例えば、図2の例における右側縁部)に沿ってレイアウトされている。いくつかの実施形態において、フォトニックインターフェース203は、FAU501内の光ファイバの各々のための光グレーティングカプラを備える。様々な実施形態において、フォトニックインターフェース203は、FAU501と光マクロ205-1~205-Nとの光結合を可能にするために、垂直光グレーティングカプラ、エッジ光カプラ、および/または、基本的に任意のその他のタイプの光カプラデバイス、ならびに/もしくは、それらの組みあわせを備える。いくつかの実施形態において、フォトニックインターフェース203は、FAU501内の24個の光ファイバとインターフェース接続するよう構成されている。いくつかの実施形態において、フォトニックインターフェース203は、FAU501内の16個の光ファイバとインターフェース接続するよう構成されている。グルーロジック207は、電気インターフェース201と光マクロ205-1~205-Nとの間でデータをルーティングする。グルーロジック207は、光マクロ205-1~205-Nとの電気インターフェース201接続をインターフェースする必要に応じて、クロスバースイッチおよびその他の回路を備える。いくつかの実施形態において、光マクロ205-1~205-Nの光トランスミッタ(Tx)および光レシーバ(Rx)は、ペアに組み合わせられており、各Tx/Rxペアが光トランシーバを形成している。グルーロジック207は、光マクロ205-1~205-N内の光レーン/チャネルへの電気インターフェース201内の電気レーン/チャネルの動的マッピングを可能にする。光マクロ205-1~205-N(データ送信(Tx)およびデータ受信(Rx)用)は、グルーロジック207と、FAU501に結合しているフォトニックインターフェース203との間にレイアウトされている。光マクロ205-1~205-Nは、電気信号の光信号への変換および光信号の電気信号への変換に関与する光学回路および電気回路の両方を備える。
【0034】
いくつかの実施形態において、電気インターフェース201は、TeraPHYe光I/Oチップレット101と1または複数のその他の集積回路チップとの間の電気インターフェースを可能にするために、アドバンストインターフェースバス(AIB)プロトコルを実行するよう構成されている。ただし、他の実施形態において、電気インターフェース201は、AIB以外の基本的に任意の電気データ通信インターフェースを実装するよう構成されてもよいことを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態において、電気インターフェース201は、データのシリアライゼーション/デシリアライゼーションのための高帯域幅メモリ(HBM)およびカンドウバス(Kandou Bus)を備える。
【0035】
いくつかの実施形態において、TeraPHYe光I/Oチップレット101は、長さd1および幅d2を有しており、ここで、d1は約8.9ミリメートル(mm)であり、d2は約5.5mmである。本明細書で用いられている用語「約」は、所与の値の+/-10%を意味することを理解されたい。いくつかの実施形態において、長さd1は、約8.9mmより短い。いくつかの実施形態において、長さd1は、約8.9mmより長い。いくつかの実施形態において、幅d2は、約5.5mmより短い。いくつかの実施形態において、幅d2は、約5.5mmより長い。いくつかの実施形態において、電気インターフェース201は、約1.3mmの幅d3を有する。いくつかの実施形態において、幅d3は、約1.3mmより短い。いくつかの実施形態において、幅d3は、約1.3mmより長い。いくつかの実施形態において、光ファイバアレイのためのフォトニックインターフェース203は、約5.2mmの長さd4および約2.3mmの幅d5を有する。いくつかの実施形態において、長さd4は、約5.2mmより短い。いくつかの実施形態において、長さd4は、約5.2mmより長い。いくつかの実施形態において、幅d5は、約2.3mmより短い。いくつかの実施形態において、幅d5は、約2.3mmより長い。いくつかの実施形態において、光マクロ205-1~205-Nは、約1.8mmの幅d6を有する。いくつかの実施形態において、幅d6は、約1.8mmより短い。いくつかの実施形態において、幅d6は、約1.8mmより長い。いくつかの実施形態において、各トランスミッタTx用およびレシーバRx用の光マクロ205-1~205-Nのペアは、約0.75mmの長さd7を有する。いくつかの実施形態において、長さd7は、約0.75mmより短い。いくつかの実施形態において、長さd7は、約0.75mmより長い。いくつかの実施形態において、トランスミッタTx用およびレシーバRx用の光マクロ205-1~205-Nは、フォトニックインターフェース203内の光ファイバピッチと整列するように配置されている。いくつかの実施形態において、各光マクロ205-1~205-N(トランスミッタ(Tx)用およびレシーバ(Rx)用の光マクロのペア)の長さd7は、光ファイバリボン内の光ファイバのピッチに整合される。例えば、光ファイバピッチが光ファイバリボンにおいて250マイクロメートルであり、光ファイバリボン内の光ファイバの内の3つが、光マクロ205-1~205-Nの内の1つに対応する(1つの光ファイバが、レーザからトランスミッタ(Tx)用の光マクロへ連続波光をもたらし、1つの光ファイバが、トランスミッタ(Tx)用の光マクロから変調光としてデータを送信し、1つの光ファイバが、レシーバ(Rx)用の光マクロへ符号化データを搬送する変調光をもたらす)場合、光マクロの長さd7は、750マイクロメートルである。
【0036】
いくつかの実施形態において、光マクロ205-1~205-Nの数Nは、8である。いくつかの実施形態において、光マクロ205-1~205-Nの数Nは、8より少ない。いくつかの実施形態において、光マクロ205-1~205-Nの数Nは、8より多い。また、光マクロ205-1~205-Mの各々は、光ポートを表している。いくつかの実施形態において、デュアル位相ロックループ(PLL)回路が、光マクロ205-1~205-N内の各トランスミッタTx/レシーバRxペアによって共有されている。いくつかの実施形態において、デュアルPLLは、24ギガヘルツ(GHz)~32GHzの周波数範囲を網羅するPLLUと、15GHz~24GHzの周波数範囲を網羅するPLLDと、を備える。
【0037】
TeraPHYe光I/Oチップレット101は、TeraPHYe光I/Oチップレット101との間で電気データ信号を通信するために、管理回路301および汎用入力/出力(GPIO)構成要素303を備える。様々な実施形態において、GPIO構成要素303は、オフチップデータ通信を可能にするために、シリアル・ペリフェラル・インターフェース(SPI)構成要素および/または別のタイプの構成要素を含む。また、いくつかの実施形態において、TeraPHYe光I/Oチップレット101は、メモリ(例えば、SRAM)、CPU、アナログ回路、および/または、CMOSに実装可能な任意のその他の回路など、多くのその他の回路を備える。
【0038】
図3は、いくつかの実施形態に従って、TeraPHYe光I/Oチップレット101のフォトニック構造のレイアウト例を示す。図3は、TeraPHYe光I/Oチップレット101の光学レイアウトのいくつかの光導波路303および関連する光グレーティング構造301を示しているが、光学レイアウトをわかりにくくしないように、光マイクロリング共振器および関連する電子機器など、光学レイアウトのいくつかの部分は示していない。図3におけるTeraPHYe光I/Oチップレット101のフロアプラン例では、光ファイバ(1~N*3)がTeraPHYe光I/Oチップレット101の右側に入ってくる。光が、光ファイバからTeraPHYe光I/Oチップレット101上の光ファイバグレーティングカプラ301へ、および/または、光ファイバグレーティングカプラ301から光ファイバへ結合される。光グレーティングカプラ301に結合された光は、光導波路303によって光マクロ205-1~205-Nの入力へ導かれる。各光マクロ205-1~205-Nは、光トランスミッタへの連続波レーザ光入力(Tx入力)のための1つの光ファイバ接続、光トランスミッタからの光出力(Tx出力)のための1つの光ファイバ接続、および、光レシーバへの変調光入力(Rx入力)のための1つの光ファイバ接続を含む、3つの光ファイバ接続を有する。
【0039】
いくつかの実施形態において、図3に示す光学レイアウトは、光ファイバからTeraPHYe光I/Oチップレット101への光結合構造として単一偏波光グレーティングカプラ301を利用する。いくつかの実施形態において、TeraPHYe光I/Oチップレット101が二重偏波入力を利用する場合、光学レイアウトは、光コンバイナ構造へ続く光グレーティングカプラ301を偏光分離することを含む。いくつかの実施形態において、TeraPHYe光I/Oチップレット101が二重編波入力を利用し、光グレーティングカプラ301がTE/TM偏光状態の両方をサポートする場合、光学レイアウトは、光マクロ205-1~205-Nへの光導波路インターフェース(Tx入力、Tx出力、Rx入力)が単一編波を有するように、光コンバイナ構造へ続く偏光スプリッタ-ローテータを含む。これらの実施形態において、偏光スプリッタ-ローテータは、入力光すべてが、光マクロ205-1~205-Nへ伝達された時に第2偏光の光になるように、入力光の第1偏光成分を第2偏光へ回転させるよう機能する。例えば、いくつかの実施形態において、偏光スプリッタ-ローテータは、入力光すべてが、光マクロ205-1~205-Nへ伝達された時にTE偏光の光になるように、入力光のTM偏光成分をTE偏光へ回転させるよう機能する。あるいは、いくつかの実施形態において、偏光スプリッタ-ローテータは、入力光すべてが、光マクロ205-1~205-Nへ伝達された時にTM偏光の光になるように、入力光のTE偏光成分をTM偏光へ回転させるよう機能する。様々な実施形態において、図3の光学レイアウトは、反転、回転、または、反転かつ回転される。また、いくつかの実施形態において、TeraPHYe光I/Oチップレット101の光ファイバカプラアレイ203構成は、モード変換器、V字溝、および/または、その他の光ファイバ結合機構に基づいた光エッジカプラを含む。
【0040】
図4は、いくつかの実施形態に従って、光マクロ205-1~205-Nの内の所与の1つ(光マクロ205-xとする)のレイアウト例を示す。光マクロ205-xは、M個の送信(Tx)スライス413-1~401-Mと、M個の受信(Rx)スライス414-1~403-Mと、を備える。光マクロ205-xの光スライスとは、光送信スライス413-1~413-Mの内の1つ、もしくは、光受信スライス414-1~414-Mの内の1つ、もしくは、光送信スライス413-1~413-Mの内の1つおよび光受信スライス414-1~414-Mの内の対応する1つの組みあわせ、のいずれかを意味しており、ここで、光送信スライス413-1~413-Mの内の1つおよび光受信スライス414-1~414-Mの内の1つは、単一波長の光を用いて動作する。図4のレイアウト例は、光導波路401のル-ティングと、光マクロ205-xの送信(Tx)部分の中での光マイクロリング共振器405-1~405-Mの配置と、を示している。マイクロリング共振器405-1~405-Mは、変調器として機能する。また、図4のレイアウト例は、光導波路403のル-ティングと、光マクロ205-xの受信(Rx)部分の中での光マイクロリング共振器406-1~406-Mの配置と、を示している。マイクロリング共振器406-1~406-Mは、光検出器として機能する。いくつかの実施形態において、マイクロリング共振器405-1~405-Mおよび406-1~406-Mの内の1または複数は、光マルチプレクサおよび/または光デマルチプレクサとして機能するように制御される。
【0041】
いくつかの実施形態において、マイクロリング共振器405-1~405-Mおよび406-1~406-Mの各々は、ディスク形構造または環状リング形構造のいずれかとして構成されている。いくつかの実施形態において、マイクロリング共振器405-1~405-Mおよび406-1~406-Mの各々は、約50マイクロメートル以下の実質的に円形の外径を有する。いくつかの実施形態において、マイクロリング共振器405-1~405-Mおよび406-1~406-Mの各々は、約30マイクロメートル以下の実質的に円形の外径を有する。いくつかの実施形態において、マイクロリング共振器405-1~405-Mおよび406-1~406-Mの各々は、約10マイクロメートル以下の実質的に円形の外径を有する。
【0042】
送信(Tx)スライス413-1~413-Mおよび受信(Rx)スライス414-1~414-Mの対応する各ペアは、光マクロ205-xのスライスを形成する。例えば、Txスライス1 413-1およびRxスライス1 414-1は共に、光マクロ205-xのスライス1を形成する。送信(Tx)スライス413-1~413-Mは、所与の波長で光導波路407を通して入ってくる連続波レーザ光を所与の波長の変調光のストリームへ変調するために、それぞれマイクロリング共振器405-1~405-Mを動作させることによって、ビットストリーム形態の電気データの変調光ストリームへの転換を導くための電気回路を備える。受信(Rx)スライス414-1~414-Mは、それぞれマイクロリング共振器406-1~406-Mを動作させることによって、光導波路403を通して入ってくる変調光のストリーム内の所与の波長の光を検出するための電気回路を備える。いくつかの実施形態において、マイクロリング共振器406-1~406-Mの各々は、組み込み光検出装置を備える。いくつかの実施形態において、マイクロリング共振器406-1~406-Mの各々は、マイクロリング共振器406-1~406-Mの外側に形成されているそれぞれの光検出装置へ光を結合する。受信(Rx)スライス414-1~414-M内の電気回路は、対応する波長のマイクロリング共振器406-1~406-Mによって検出された光を電気ドメイン内のビットストリームに転換する。
【0043】
光導波路401は、光入力407からの連続波レーザ光を送信(Tx)スライス413-1~413-M内のマイクロリング共振器405-1~405-Mの各々へルーティングする。また、光導波路401は、送信(Tx)スライス413-1~413-M内のマイクロリング共振器405-1~405-Mからの変調光を光出力409へルーティングする。いくつかの実施形態において、送信(Tx)スライス413-1~413-M内のマイクロリング共振器405-1~405-Mの各々は、所定の光波長で動作するよう調整可能である。また、いくつかの実施形態において、所与のマイクロリング共振器405-xが動作するよう調整される所定の光波長は、405-x以外の他のマイクロリング共振器405-1~405-Mが動作するよう調整される所定の波長とは異なる。いくつかの実施形態において、加熱装置415-1~415-Mが、マイクロリング共振器405-1~405-Mの共振波長のサーマルチューニングを提供するために、それぞれマイクロリング共振器405-1~405-Mの近くに配置されている。いくつかの実施形態において、マイクロリング共振器405-1~405ーMおよび/または加熱装置415-1~415-Mの各々は、マイクロリング共振器405-1~405-Mの共振波長を電気的に調整するために作動される対応する電気チューニング回路に接続されている。
【0044】
光導波路403は、光入力411からの入力変調光を受信(Rx)スライス414-1~414-M内のマイクロリング共振器406-1~406-Mへルーティングする。いくつかの実施形態において、受信(Rx)スライス414-1~414-M内のマイクロリング共振器406-1~406-Mの各々は、所定の光波長で動作するよう調整可能である。また、いくつかの実施形態において、所与のマイクロリング共振器406-xが動作するよう調整される所定の光波長は、406-x以外の他のマイクロリング共振器406-1~406-Mが動作するよう調整される所定の波長とは異なる。いくつかの実施形態において、加熱装置417-1~417-Mが、マイクロリング共振器406-1~406-Mの共振波長のサーマルチューニングを提供するために、それぞれマイクロリング共振器406-1~406-Mの近くに配置されている。いくつかの実施形態において、マイクロリング共振器406-1~406ーMおよび/または加熱装置417-1~417-Mの各々は、マイクロリング共振器406-1~406-Mの共振波長を電気的に調整するために作動される対応する電気チューニング回路に接続されている。
【0045】
いくつかの実施形態において、光マクロ205-xのアーキテクチャおよびフロアプランは、光マクロ205-x内の様々な位置に異なる数のPLLを備えることによって変更可能である。例えば、いくつかの実施形態において、集中型PLLが、クロックスパイン内に配置され、光マクロ205-xの両側でスライスへファンアウトしている。様々な実施形態において、PLLは、光マクロ205-xにわたる複数のPLLとして複製され、各PLLは、所与の送信(Tx)/受信(Rx)スライスに専用でありまたは送信(Tx)/受信(Rx)スライスの一部で共有されている。様々な実施形態において、光マクロ205-xのその他のフロアプラン構成は、エッジ帯域幅密度を増大させるために、パススルーフォトニック行と共に複数の列の光マクロを含み、および/または、エッジ帯域幅密度を増大させるために、隣り合わせで千鳥に配列された送信(Tx)および受信(Rx)光マクロを含む。
【0046】
光マクロ205-xは、フォトニック構成要素および電子構成要素の両方を備える。光マクロ205-x内の光導波路401および403は、光導波路交差を回避すると共に光導波路長さを最小化する(光学的損失を最小化する)ようにレイアウトされ、それに応じて、システムのエネルギ効率を改善する。光マクロ205-xは、電気トレース長さを最小化するために、電子構成要素と光学構成要素との間の距離を最小化するような方法でレイアウトされ、これは、光マクロ205-xのエネルギ効率を改善し、より高速な信号伝送を可能にし、チップサイズを減少させる。
【0047】
TeraPHYe光I/Oチップレット101は、(N個の)光マクロ205-1~205ーNのセットを備える。(N個の)光マクロ205-1~205-Nのセット内の各光マクロ205-xは、それぞれの光導波路401、403上で数(W)の異なる光波長でビットを送信または受信するように論理的にグループ化された(M個の)光送信スライス413-1~413-Mおよび光受信スライス414-1~414-Mのセットを備える。様々な実施形態において、任意の数の光送信スライス413-1~413-Mおよび/または光受信スライス414-1~414-Mが数(W)の光導波路の内の所与の1つに調整可能であることを考慮すれば、光送信スライス413-1~413-Mおよび光受信スライス414-1~414-Mの数(M)、ならびに、異なる光導波路の数(W)は、必要に応じて規定されることができる。ただし、データビットが、同じ光波長に調整された光マイクロリング共振器405-1~405-Mの内の複数の共振器または光マイクロリング共振器406-1~406-Mの内の複数の共振器によって、送信または受信されている場合、チャネル/波長競合が管理される。光マクロ205-xのフロアプランおよび機構は、以下のメトリックを制御するための調節可能な自由度を表す。a)光導波路401、403の長さ(光損失と直接的に相関する)、b)光マクロ205-xの面積(製造コストと相関する)、c)光マクロ205-xの面積(製造コストと相関する)、d)ビットあたりの消費エネルギ(エネルギ効率と相関する)、e)電気信号伝達のインテグリティ(性能と相関する)、f)所与のセットのチップ寸法に対しておよび所与の間隔/ピッチの電気バンプに対して物理的に利用可能な電気データの入力および出力の量を表す電気パッケージエスケープ(electrical package escape)、ならびに、g)所与のセットのチップ寸法に対しておよび所与の間隔/ピッチの光ファイバに対して物理的に利用可能な光データの入力および出力の量を表す光学パッケージエスケープ(optical package escape)。
【0048】
図5は、いくつかの実施形態に従って、TeraPHYe光I/Oチップレット101に接続するためのFAUの一例501を示す。いくつかの実施形態において、FAU501は、TeraPHYe光I/Oチップレット101に複数の光ファイバを接続する。いくつかの実施形態において、FAU501は、TeraPHYe光I/Oチップレット101の光ファイバカプラアレイ203に接続する複数の光ファイバを含む光ファイバピグテール503を備える。いくつかの実施形態において、光ファイバピグテール503内の光ファイバの一部は、外部レーザ装置からTeraPHYe光I/Oチップレット101へ連続波レーザ光を送るために用いられるものなど、偏波保持単一モード光ファイバ(PMF)である。また、いくつかの実施形態において、光ファイバピグテール503内の光ファイバの一部は、TeraPHYe光I/Oチップレット101へおよび/またはTeraPHYe光I/Oチップレット101から変調光信号を運ぶための非偏波保持単一モード光ファイバ(SMF)である。いくつかの実施形態において、FAU501は、機械式トランスファ(MT)フェルール505(MTP(登録商標)コネクタなど)を備える。いくつかの実施形態において、FAU501は、TeraPHYe光I/Oチップレット101に24本の光ファイバを接続するよう構成されている。例えば、いくつかの実施形態において、MTフェルール505は、2×12MTP(登録商標)コネクタフェルールとして構成される。
【0049】
いくつかの実施形態において、TeraPHYe光I/Oチップレット101は、光マクロ205-1~205ーMの各々が4個のシリアライザ/デシリアライザ(SerDes)スライス(FR-4)または8個のSerDesスライス(FR-8)を備える粗波長分割多重化4レーン(CWDM4)構成を有する。いくつかの実施形態において、光マクロ205-1~205-Mは、波長送信(Tx)/受信(Rx)スライスに分割され、各Tx/Rxスライスは、完全に一体化されたアナログTx/Rxフロントエンド、シリアライゼーション/デシリアライゼーション、クロックデータ回復、および、マイクロリング共振器サーマルチューニングデジタル制御を含む。いくつかの実施形態において、各Tx/Rxスライス/光マクロ205-xの光ポートに統合されたフォトニック構成要素は、マイクロリング共振器(変調器、フィルタなど)に基づいている。いくつかの実施形態において、TeraPHYe光I/Oチップレット101は、埋め込みモード変換器とエッジ結合されたV字溝構造を通して、FAU501へ光学的に結合する。
【0050】
図6は、いくつかの実施形態に従って、様々な相互接続技術についてのエネルギ効率および帯域幅密度の積(単位:(ギガビット/秒/ミリメートル)/(ピコジュール/ビット)[(Gbps/mm)/(pJ/bit)])対最大相互接続距離(データ通信到達距離)(単位:メートル(m))のプロット内で、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101波長分割多重化(WDM)技術が、どこに位置するのかを示す。図6は、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101のWDM技術が、インパッケージ相互接続の帯域幅密度およびエネルギコストで数キロメートル(km)の距離にわたって通信を提供できることを示している。また、図6は、様々な技術メトリック、ならびに、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101のWDM技術と既存の電気技術および光学技術との比較を示している。このように、図6は、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101のWDM技術の能力が特に関連する場所の例を示している。図6は、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101のWDM技術が、インパッケージ電気相互接続と同等の電力、帯域幅、および、待ち時間の特性で、2kmより長いオフパッケージデータ通信到達距離を可能にすることも示している。TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101は、単一のCMOSチップレットから数TbpsのI/O帯域幅を提供するために、数千万個のトランジスタと数百個の光学デバイスとを集積している。トランジスタと光学デバイス(マイクロリング共振器など)とのモノリシック集積化は、CMOSマルチチップパッケージングエコシステムへのTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101のシームレスな挿入を可能にすると同時に、ホストシステムオンチップ(SoC)への柔軟な電気インターフェースを可能にする。
【0051】
図7は、いくつかの実施形態に従って、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101を備えたTeraPHYeポッド701を示す図である。TeraPHYeポッド701は、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101が取り付けられている基板703を備える。いくつかの実施形態において、基板703は、2.5D集積化基板である。ただし、他の実施形態において、基板703は、別のタイプの集積化基板であってもよい。いくつかの実施形態において、基板703は、シリコン(Si)インターポーザ基板である。いくつかの実施形態において、基板703は、光学強化ウエハレベルファンアウト(O-WLFO)基板である。TeraPHYeポッド701は、さらに、基板703に取り付けられているギアボックスチップレット705を備える。ギアボックスチップレット705は、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101が接続しているスイッチチップ/ダイのシリアルインターフェース(例えば、極短距離(XSR)または超短距離(USR)シリアルインターフェース)と、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101のワイドパラレルインターフェース(例えば、AIBまたは高帯域幅相互接続(HBI)インターフェース)との間の変換を実行する。いくつかの実施形態において、ギアボックスチップレット705は、7ナノメートル(nm)または12nmの処理ノードで設計されたバルクCMOSチップレットである。しかしながら、他の実施形態において、ギアボックスチップレット705は、7nmまたは12nm以外のCMOS処理ノードで設計および製造された集積回路デバイスである。TeraPHYeポッド701は、さらに、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101に取り付けられているFAU501を備える。
【0052】
一実施形態例において、フォトニックチップポッド(例えば、701)が開示されている。フォトニックチップポッドは、基板(例えば、703)と、基板に取り付けられているフォトニック入力/出力チップレット(例えば、101)と、基板に取り付けられているギアボックスチップレット(例えば、705)と、を備える。いくつかの実施形態において、基板は、2.5D集積化基板、シリコンインターポーザ基板、または、光学強化ウエハレベルファンアウト基板のいずれかである。フォトニック入力/出力チップレットは、パラレル電気インターフェース(例えば、201)と、フォトニックインターフェース(例えば、203)と、フォトニックインターフェースおよびパラレル電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロ(例えば、205-1~205-N)と、を備える。いくつかの実施形態において、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースは、アドバンストインターフェースバス(AIB)インターフェースまたは高帯域幅相互接続(HBI)インターフェースのいずれかである。いくつかの実施形態において、フォトニック入力/出力チップレットのフォトニックインターフェースは、フォトニック入力/出力チップレット内に形成されている複数の光グレーティングカプラ(例えば、301)とのそれぞれの光結合のために複数の光ファイバをそれぞれ受け入れて位置決めするよう構成されている複数の光学アライメント構造(例えば、v字溝)を備える。また、いくつかの実施形態において、フォトニック入力/出力チップレットの複数の光マクロの各々は、複数の光マイクロリング共振器(例えば、405-1~405-Mおよび406-1~406-M)を備え、ここで、複数の光マイクロリング共振器の各光マイクロリング共振器は、約10マイクロメートル以下の外径を有する。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースと電気的に接続する基板に取り付けられている。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースと別のチップのシリアル電気インターフェースとの間の変換を提供するよう構成されている。いくつかの実施形態において、別のチップのシリアル電気インターフェースは、極短距離(XSR)シリアルインターフェースまたは超短距離(USR)シリアルインターフェースのいずれかである。
【0053】
図8は、いくつかの実施形態に従って、有機基板803に取り付けられている2個のTeraPHYeポッド701を備えたTeraPHYeモジュール801を示す図である。いくつかの実施形態において、有機基板803は、有機高密度ビルドアップ(HDBU)基板である。いくつかの実施形態において、TeraPHYeモジュール801は、有機基板803に取り付けられている2個の8ポートTeraPHYeポッド701を備えたTeraPHYe6.4Tモジュールである。
【0054】
図9は、いくつかの実施形態に従って、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101に接続されたFAU501を備えたTeraPHYeモジュール801を示す断面図である。図9は、シリコンインターポーザ(基板)703上に配置されているTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101を示しており、シリコンインターポーザ(基板)703は、基板803上に配置されている。FAU501の光ファイバピグテール503は、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101に取り付けられている。いくつかの実施形態において、光ファイバピグテール503内の光ファイバは、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101内に形成されている対応する光グレーティングカプラに光学的に結合するように、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101内に形成されている光学アライメント構造(v字溝など)に配置されている。いくつかの実施形態において、光ファイバを保護すると共に、光ファイバを適所に保持する助けとなるように、カバー構造901が、光ファイバと、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101内に形成されている光学アライメント構造とを覆って配置されている。いくつかの実施形態において、グローブトップ材料903が、カバー構造901を覆って配置されている。いくつかの実施形態において、グローブトップ材料903は、接着剤(エポキシまたはその他の適切な材料など)である。いくつかの実施形態において、統合ヒートスプレッダ(IHS)909が、基板803の上面に取り付けられている。いくつかの実施形態において、IHS909は、蓋構造として機能する。いくつかの実施形態において、熱伝導材料(TIM)905が、IHS909と、基板803に接続されたTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101の露出した上面との間に配置されている。様々な実施形態において、IHS909とTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101との間のTIM905は、エポキシ、ポリマ熱伝導材料(PTIM)、エラストマ、または、別のタイプのTIM905、の内の1または複数である。また、いくつかの実施形態において、IHS909は、構造支持部材として機能することで、基板803への構造補強、および/または、ファイバ取り付け領域内でインターポーザ703および基板803の上に張り出すように配置されているTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101の部分への構造補強を提供する。いくつかの実施形態において、IHS909は、アルミニウム、銅、タングステン、モリブデン、銅-タングステン合金、銅-モリブデン合金、窒化アルミニウム、焼結アルミニウム-炭化シリコン、マグネシウム-炭化シリコン、スミクリスタル、化学蒸着ダイヤモンド、銅-ダイヤモンド、銀-ダイヤモンド、および/または、その他の同様のヒートスプレッダ材料など、高い熱伝導率を有する1または複数の材料で形成されている。いくつかの実施形態において、IHS909は、エポキシ材料907によって基板803に固定されている。
【0055】
図10は、いくつかの実施形態に従って、TeraPHYeモジュール801の基板803側から見た、TeraPHYeモジュール801のTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101の1つに取り付けられているFAU501を示す。図10に示すように、基板は、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101の各々に対するFAU501のための切り欠き領域1001を備える。また、図10は、切り欠き領域1001内の光ファイバ上にカバー構造901を配置する前にTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101と光学的に接続するよう配置されている光ファイバピグテール503の光ファイバの拡大図も示している。また、図10は、矢印1003によって示すように、カバー構造901の配置後のFAU501のための切り欠き領域1001の別の拡大図も示している。
【0056】
一実施形態例において、フォトニック入力/出力モジュール(例えば、801)が開示されている。フォトニック入力/出力モジュールは、モジュール基板(例えば、803)と、モジュール基板上に配置されている複数のフォトニックチップポッド(例えば、701)と、を備える。いくつかの実施形態において、モジュール基板は、有機基板である。いくつかの実施形態において、モジュール基板は、高密度ビルドアップ(HDBU)基板である。複数のフォトニックチップポッドの各フォトニックチップポッドは、ポッド基板(例えば、703)と、ポッド基板に取り付けられているフォトニック入力/出力チップレット(例えば、101)と、ポッド基板に取り付けられているギアボックスチップレット(例えば、705)と、を備える。フォトニック入力/出力チップレットは、パラレル電気インターフェース(例えば、201)と、フォトニックインターフェース(例えば、203)と、フォトニックインターフェースおよびパラレル電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロ(例えば、205-1~205-N)と、を備える。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースと電気的に接続するようにポッド基板に取り付けられている。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースと別のチップのシリアル電気インターフェースとの間の変換を提供するよう構成されている。
【0057】
また、いくつかの実施形態例において、複数のファイバ取り付けユニット(例えば、501)は、複数のフォトニックチップポッドのフォトニック入力/出力チップレットのフォトニックインターフェースにそれぞれ接続されている。いくつかの実施形態において、フォトニック入力/出力チップレットのフォトニックインターフェースは、フォトニック入力/出力チップレット内に形成されている複数の光グレーティングカプラ(例えば、301)との複数の光ファイバのそれぞれの光結合のために複数のファイバ取り付けユニットの内の対応する1個の複数の光ファイバをそれぞれ受け入れて位置決めするよう構成されている複数の光学アライメント構造(例えば、v字溝)を備え、ここで、複数のファイバ取り付けユニットの内の所与の1個の複数の光ファイバは、複数のフォトニックチップポッドの内の所与の1個のフォトニック入力/出力チップレットの複数の光学アライメント構造内に配置される。
【0058】
また、いくつかの実施形態例において、モジュール基板の外縁は、複数のフォトニックチップポッドに対してそれぞれ形成されている複数の切り欠き領域(例えば、1001)を備え、ここで、複数のフォトニックチップポッドの内の所与の1個は、複数のフォトニックチップポッドの内のその所与の1個のフォトニック入力/出力チップレットの複数の光学アライメント構造が、複数の切り欠き領域の内の対応する1個の上に配置されるように、モジュール基板上に配置される。いくつかの実施形態例において、複数のカバー構造(例えば、901)が、複数の切り欠き領域内にそれぞれ配置されており、ここで、複数のカバー構造の内の所与の1個は、図10に示すような複数の切り欠き領域の内の対応する1個の上に配置されている複数のフォトニックチップポッドの内の所与の1個のフォトニック入力/出力チップレットの複数の光学アライメント構造内に配置されている複数のファイバ取り付けユニットの内の所与の1個の複数の光ファイバの一部を覆うよう構成されている。いくつかの実施形態例において、グローブトップ材料が、複数のカバー構造を覆って複数の切り欠き領域の各々の中に配置されている。
【0059】
また、いくつかの実施形態例において、統合ヒートスプレッダ(例えば、909)が、モジュール基板に取り付けられている。統合ヒートスプレッダは、複数のフォトニックチップポッドの各々のフォトニック入力/出力チップレットの露出面が統合ヒートスプレッダの方を向いた状態で、複数のフォトニックチップポッドの上に広がるよう構成されている。いくつかの実施形態例において、熱伝導材料(例えば、905)が、統合ヒートスプレッダと、複数のフォトニックチップポッドの各々のフォトニック入力/出力チップレットとの間に配置されている。
【0060】
図11は、いくつかの実施形態に従って、複数のTeraPHYeモジュール801を実装するイーサネットスイッチシステムインパッケージ(SiP)1100を示すフロアプラン図である。イーサネットスイッチSiP例1100は、キャリア基板1101上に配置されている8個のTeraPHYeモジュール801-1~801-8と、キャリア基板1101上に配置されている2個のイーサネットスイッチチップ/ダイ1103-1および1103-2と、を備える。8個のTeraPHYeモジュール801-1~801-8は、それぞれのFAU501がキャリア基板1101の対応する周縁部の方を向いた状態で、キャリア基板1101の外縁の周りに配置されている。より具体的には、イーサネットスイッチSiP1100の例において、2個のTeraPHYeモジュール801が、キャリア基板1101の各周縁部に配置されている。2個のイーサネットスイッチチップ/ダイ1103-1および1103-2は、キャリア基板1101のコア(中央位置)に配置されている。いくつかの実施形態において、イーサネットスイッチSiP1100は、2.5Dアセンブリである。いくつかの実施形態において、キャリア基板1101は、埋め込み相互接続ブリッジ(EMIB)基板である。いくつかの実施形態において、キャリア基板1101は、光学可能ウエハレベルファンアウト(O-WLFO:optically-enabled wafer-level fanout)基板である。いくつかの実施形態において、キャリア基板1101は、有機基板上の薄膜である。また、いくつかの実施形態において、TeraPHYeモジュール801-1~801-8は、FR4モジュールである。
【0061】
いくつかの実施形態において、イーサネットスイッチSiP1100は、ポートあたり200Gbps/400Gbpsの50Tbpsイーサネットスイッチである。いくつかの実施形態において、各FAU501は、対応するTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101へ24の光ファイバを接続する。いくつかの実施形態において、24の光ファイバの内の4つが、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101内の光マクロ205へ第1レーザ波長群のための連続波レーザ光を伝達する。また、24の光ファイバの内の別の4つが、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101内の光マクロ205へ第2レーザ波長群のための連続波レーザ光を伝達する。また、24の光ファイバの内の別の8つが、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101の光マクロ205内の送信(Tx)スライスから変調光を伝達する。また、24の光ファイバの内の別の8つが、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101の光マクロ205内の受信(Rx)スライスへ変調光を伝達する。いくつかの実施形態において、8個のTeraPHYeモジュール801-1~801-8内の各TeraPHYeポッド701のギアボックス705は、XSRシリアルインターフェースリンク1105を通して、対応するTeraPHYeポッド701のTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101をイーサネットスイッチチップ/ダイ1103-1、1103-2の一方に接続している。いくつかの実施形態において、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101内の各光マクロ205は、単一の光ポート上へデータをシリアライズする(50Tbpsソリューションに対して200Gbps/400Gbps)。いくつかの実施形態において、光ポートへの波長の分割および結合は、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101内で行われる。いくつかの実施形態において、イーサネットスイッチSiP1100の外部のファイバシャッフルネットワークが、データ信号(SMF)およびレーザファイバ(PMF)をボードレベルレーザモジュールおよび/またはフェースプレートコネクタに分けるために、ボードレベルでの光ファイバ管理を提供する。
【0062】
様々な実施形態において、イーサネットスイッチSiPは、イーサネットスイッチSiP1100と同様に実装されるが、異なる数(x)のTeraPHYeモジュール801-(1~x)(ここで、xは1以上)、および/または、異なる数(y)のイーサネットスイッチチップ/ダイ1103-(1~y)(ここで、yは1以上)、および/または、TeraPHYeモジュール801-(1~x)あたり異なる数(z)のTeraPHYeポッド701-(1~z)(ここで、zは1以上)、を備えるように、実装されてもよいことを理解されたい、例えば、いくつかの実施形態において、イーサネットスイッチSiPは、イーサネットスイッチSiP1100と同様に実装されるが、1個のイーサネットスイッチチップ/ダイ1103-1と、8個のTeraPHYeモジュール801-1~801-8と、TeraPHYeモジュール801-1~801-8あたり2個のTeraPHYeポッド701-1~701-2と、を備えるように実装される。別の実施形態例において、イーサネットスイッチSiPは、イーサネットスイッチSiP1100と同様に実装されるが、1個のイーサネットスイッチチップ/ダイ1103-1と、4個のTeraPHYeモジュール801-1~801-4と、TeraPHYeモジュール801-1~801-4あたり2個のTeraPHYeポッド701-1~701-2と、を備えるように実装される。別の実施形態例において、イーサネットスイッチSiPは、イーサネットスイッチSiP1100と同様に実装されるが、4個のイーサネットスイッチチップ/ダイ1103-1と、8個のTeraPHYeモジュール801-1~801-8と、TeraPHYeモジュール801-1~801-8あたり2個のTeraPHYeポッド701-1~701-2と、を備えるように実装される。
【0063】
一実施形態例において、ネットワークスイッチシステムインパッケージ(例えば、1100)が開示されている。ネットワークスイッチシステムインパッケージは、キャリア基板(例えば、1101)と、キャリア基板上に配置されているネットワークスイッチチップ(例えば、1103-1、1103-2)と、キャリア基板上に配置されている複数のフォトニック入力/出力モジュール(例えば、801-1~801-8)と、を備える。いくつかの実施形態において、キャリア基板は、埋め込み相互接続ブリッジ基板、光学可能ウエハレベルファンアウト基板、薄膜基板、または、有機基板のいずれかである。複数のフォトニック入力/出力モジュールの各々は、モジュール基板(例えば、801)と、モジュール基板上に配置されている複数のフォトニックチップポッド(例えば、701)と、を備える。複数のフォトニックチップポッドの各フォトニックチップポッドは、ポッド基板(例えば、703)と、ポッド基板に取り付けられているフォトニック入力/出力チップレット(例えば、101)と、ポッド基板に取り付けられているギアボックスチップレット(例えば、705)と、を備える。フォトニック入力/出力チップレットは、パラレル電気インターフェース(例えば、201)と、フォトニックインターフェース(例えば、203)と、フォトニックインターフェースおよびパラレル電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロ(例えば、205-1~205-N)と、を備える。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースおよびネットワークスイッチチップのシリアル電気インターフェースの両方と電気的に接続するようにポッド基板に取り付けられている。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースとスイッチチップのシリアル電気インターフェースとの間の変換を提供するよう構成されている。
【0064】
いくつかの実施形態例において、複数のフォトニック入力/出力モジュールの各々は、複数のフォトニック入力/出力モジュールの複数のフォトニックチップポッドの各々における各フォトニック入力/出力チップレットのフォトニックインターフェースがキャリア基板の外縁に沿って配置されるように、キャリア基板の外縁に配置されている。いくつかの実施形態において、複数のフォトニック入力/出力モジュールの複数のフォトニックチップポッドの各々における各フォトニック入力/出力チップレットの各フォトニックインターフェースは、対応するファイバ取り付けユニット(例えば、501)の複数の光ファイバをそれぞれ受け入れて位置決めするよう構成されている複数の光学アライメント構造(例えば、v字溝)を備える。いくつかの実施形態例において、ファイバ取り付けユニットは、複数のフォトニック入力/出力モジュールの複数のフォトニックチップポッドのフォトニック入力/出力チップレットのフォトニックインターフェースへそれぞれ接続されている。
【0065】
一実施形態例において、複数のフォトニック入力/出力モジュールの数は8であり、フォトニック入力/出力モジュールあたりの複数のフォトニックチップポッドの数は2であり、ネットワークスイッチシステムインパッケージは、第1ネットワークスイッチチップおよび第2ネットワークスイッチチップを備える。この実施形態例のいくつかの実装例において、キャリア基板は、4つの周縁部によって規定された長方形を有し、ここで、各フォトニック入力/出力チップレットのフォトニックインターフェースが、キャリア基板の外縁に沿って配置されるように、キャリア基板の4つの周縁部の各々に、8個のフォトニック入力/出力モジュールの内の2個が配置されている。また、この実施形態例のいくつかの実装例において、第1ネットワークスイッチチップおよび第2ネットワークスイッチチップは、キャリア基板の中央領域に配置されている。この実施形態例のいくつかの実装例において、8個のフォトニック入力/出力モジュールの内の第1セットの4個が、第1ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように電気的に接続され、8個のフォトニック入力/出力モジュールの内の第2セットの4個が、第2ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように電気的に接続されている。
【0066】
この実施形態例のいくつかの実装例において、第1セットの4個のフォトニック入力/出力モジュールの内の各フォトニック入力/出力モジュールと第1ネットワークスイッチチップとの間のデータ通信は、それぞれの極短距離(XSR)シリアルインターフェースを通した通信であり、第2セットの4個のフォトニック入力/出力モジュールの内の各フォトニック入力/出力モジュールと第2ネットワークスイッチチップとの間のデータ通信は、それぞれのXSRシリアルインターフェースを通した通信である。この実施形態例のいくつかの実装例において、16個のファイバ取り付けユニットが、ネットワークスイッチシステムインパッケージに接続され、各ファイバ取り付けユニットは、8個のフォトニック入力/出力モジュールのフォトニックチップポッドのフォトニック入力/出力チップレットの内の異なる1個のチップレットのフォトニックインターフェースへ接続されている。いくつかの実施形態において、16個のファイバ取り付けユニットの各々は、24の光ファイバを備える。いくつかの実施形態において、24の光ファイバの内の第1セットの8個が、入力連続波光を伝達し、24の光ファイバの内の第2セットの8個が、出力変調光を伝達し、24の光ファイバの内の第3セットの8個が、入力変調光を伝達する。また、この実施形態例のいくつかの実装例において、第1ネットワークスイッチチップは、50テラビット/秒で動作するよう構成されている第1イーサネットスイッチであり、第2ネットワークスイッチチップは、50テラビット/秒で動作するよう構成されている第2イーサネットスイッチである。
【0067】
図12は、いくつかの実施形態に従って、複数のイーサネットスイッチチップ/ダイ1203-1~1203-4と緊密に接続するように複数のTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101を実装するイーサネットスイッチSiP1200のソリューションを示すフロアプラン図である。イーサネットスイッチSiP例1200は、キャリア基板1121上に配置されている16個のTeraPHYe MIPO I/O101-1~101-16と、キャリア基板1201上に配置されている4個のイーサネットスイッチチップ/ダイ1203-1~1203-4と、を備える。16個のTeraPHYe MIPO I/O101-1~101-16は、それぞれのFAU501-1~501-16がキャリア基板1201の対応する周縁部の方に向いた状態で、キャリア基板1201の外縁の周りに配置されている。より具体的には、イーサネットスイッチSiP1200の例において、4個のTeraPHYe MIPO I/O101が、キャリア基板1201の各周縁部に配置されている。4個のイーサネットスイッチチップ/ダイ1203-1~1203-4は、キャリア基板1201のコア(中央位置)に配置されている。TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-16の内の4個を含むそれぞれのグループが、イーサネットスイッチチップ/ダイ1203-1~1203-4の内の所与の1個に接続されている。具体的には、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-4は、イーサネットスイッチチップ/ダイ1203-1へ接続されている。TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-5~101-8は、イーサネットスイッチチップ/ダイ1203-2へ接続されている。TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-9~101-12は、イーサネットスイッチチップ/ダイ1203-3へ接続されている。TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-13~101-16は、イーサネットスイッチチップ/ダイ1203-4へ接続されている。いくつかの実施形態において、イーサネットスイッチSiP1200は、2.5Dアセンブリである。いくつかの実施形態において、キャリア基板1201は、埋め込み相互接続ブリッジ(EMIB)基板である。いくつかの実施形態において、キャリア基板1201は、光学可能ウエハレベルファンアウト(O-WLFO:optically-enabled wafer-level fanout)基板である。いくつかの実施形態において、キャリア基板1201は、有機基板上の薄膜である。また、いくつかの実施形態において、TeraPHYe MIPO I/O101-1~101-16は、FR8チップレットである。
【0068】
いくつかの実施形態において、イーサネットスイッチSiP1200は、ポートあたり800Gbpsの100Tbpsイーサネットスイッチである。いくつかの実施形態において、FAU501~501-16の各々は、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-16の内の対応する1つへ24の光ファイバを接続する。いくつかの実施形態において、24の光ファイバの内の8つが、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101内の光マクロ205へ連続波レーザ光を伝達する。また、24の光ファイバの内の別の8個が、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101の光マクロ205内の送信(Tx)スライスから変調光を伝達する。また、24の光ファイバの内の別の8個が、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101の光マクロ205内の受信(Rx)スライスへ変調光を伝達する。
【0069】
100TbpsイーサネットスイッチSiP1200のいくつかの実施形態において、16個のTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-16は、ワイドパラレルインターフェース(AIBまたはHBIなど)を用いて、4個のスイッチチップ/ダイ1203-1~1203-4と共に密にコパッケージングされている。このように、図12の100TbpsイーサネットスイッチSiP1200におけるTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-16は、図11の50TbpsイーサネットスイッチSiP1100におけるTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101とスイッチチップ/ダイ1103-1、1103-2との間の接続と比べて、スイッチチップ1203-1~1203-4とより密に集積化されている。また、図12の100TbpsイーサネットスイッチSiP1200において、エネルギ効率のよいワイドパラレルインターフェースを通したTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-16のスイッチチップ/ダイ1203-1~1203-4への接続は、図11の50TbpsイーサネットスイッチSiP1100内のTeraPHYeポッド701において用いられるXSRシリアルインターフェースリンクおよびギアボックスチップの両方を排除する。
【0070】
いくつかの実施形態において、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-16内の各光マクロ205は、単一の光ポート上へデータをシリアライズする(100Tbpsソリューションに対して800Gbps)。いくつかの実施形態において、光ポートへの波長の分割および結合は、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-16内で行われる。いくつかの実施形態において、イーサネットスイッチSiP1200の外部のファイバシャッフルネットワークが、データ信号(SMF)およびレーザファイバ(PMF)をボードレベルレーザモジュールおよび/またはフェースプレートコネクタに分けるために、ボードレベルでの光ファイバ管理を提供する。
【0071】
図12の100TbpsイーサネットスイッチSiP1200は、高い帯域幅密度かつエネルギ効率を達成する。また、フォトニックリンクが機能を制御および駆動し、動作がTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-16内で実施されるので、より多くのチップ領域が、スイッチ機能および動作の実施のためにスイッチチップ/ダイ1203-1~1203-4で利用可能である。これは、イーサネットスイッチSiP1200が、図11のXSRベースの50TbpsイーサネットスイッチSiP1100ソリューションとおおよそ同じ電力フットプリントで100Tbpsソリューションを提供しつつ、I/Oパッケージフットプリントを削減して、増加したスイッチチップ/ダイ1203-1~1203-4リソースが100Tbpsスイッチング機能をサポートするためにより大きいスペースを残すことを可能にする。
【0072】
図13は、いくつかの実施形態に従って、図11の50TbpsイーサネットスイッチSiP1100と、図12の100TbpsイーサネットスイッチSiP1200の2つの変形例とについて、エネルギブレークダウンを含む表を示す。図13における100TbpsイーサネットスイッチSiP1200の第1変形例において、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-16は、106Gbps NRZ(非ゼロ復帰)の波長あたりデータ速度でポートあたり8波長を用いて、CWDMを実装する。図13において、100TbpsイーサネットスイッチSiP1200の第1変形例は、「100TbpsシステムCWDM」変形例として識別されている。図13における100TbpsイーサネットスイッチSiP1200の第2変形例において、TeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-16は、より低い53Gbps NRZ(非ゼロ復帰)の波長あたりデータ速度でポートあたり16波長を用いて、高密度WDMを実装する。図13において、100TbpsイーサネットスイッチSiP1200の第2変形例は、「100TbpsシステムWDM」変形例として識別されている。100TbpsシステムWDM変形例は、100TbpsシステムCWDM変形例と比べて良好なビットあたりエネルギコストを達成しつつ、100TbpsシステムCWDM変形例と同じ帯域幅密度を維持する。高密度WDMグリッド変形例(100TbpsシステムWDM変形例)は、既存のCWDM規格と互換性がないが、その代わり、連続波波長分割多重マルチソースアグリーメント(CW-WDM MSA)から利用可能なレーザグリッドに依存する。総ソケットスループットが数Tbsp~50Tbpsの範囲にあるコンピュートファブリック応用例について、図12の100TbpsイーサネットスイッチSiP1200は、波長あたり16Gpbs~32Gpbs NRZのフォーマットで構成され、それは、TeraPHYe光マクロ205あたり1ピコジュール/ビット(pJ/b)に近い、さらに低いビットあたりエネルギを提供する。
【0073】
様々な実施形態において、イーサネットスイッチSiPは、1または複数のTeraPHYe MIPO I/Oチップレットと緊密に接続する1または複数のイーサネットスイッチチップ/ダイを備えるよう実装されうることを理解されたい。例えば、図14は、いくつかの実施形態に従って、16個のTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-16と緊密に接続する2個のイーサネットスイッチチップ/ダイ1403-1および1403-2を備えたイーサネットスイッチSiP1400のフロアプランを示す。イーサネットスイッチSiP1400は、イーサネットスイッチSiP1200の変形例である。したがって、イーサネットスイッチSiP1200に関して上述した概念および原理は、イーサネットスイッチSiP1400へ等しく当てはまる。イーサネットスイッチSiP1400において、2個のイーサネットスイッチチップ/ダイ1403-1および1403-2ならびに16個のTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-16が、キャリア基板1401に取り付けられている。第1イーサネットスイッチチップ/ダイ1403-1は、TeraPHYe MIPO I/Oチップレットの内の8個101-1~101-8と双方向データ通信で電気的に接続されている。いくつかの実施形態において、8個のTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-8の各々のパラレル電気インターフェース201は、キャリア基板1401内に形成されている電気的に接続を通して第1イーサネットスイッチチップ/ダイ1403-1へ直接的に電気的に接続されていることを理解されたい。第2イーサネットスイッチチップ/ダイ1403-2は、TeraPHYeMIPO I/Oチップレットの内の別の8個101-9~101-16と双方向データ通信で電気的に接続されている。いくつかの実施形態において、8個のTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-9~101-16の各々のパラレル電気インターフェース201は、キャリア基板1401内に形成されている電気的に接続を通して第2イーサネットスイッチチップ/ダイ1403-2へ直接的に電気的に接続されていることを理解されたい。
【0074】
別の例において、図15は、いくつかの実施形態に従って、16個のTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-16と緊密に接続する1個のイーサネットスイッチチップ/ダイ1503を備えたイーサネットスイッチSiP1500のフロアプランを示す。イーサネットスイッチSiP1500は、イーサネットスイッチSiP1200の変形例である。したがって、イーサネットスイッチSiP1200に関して上述した概念および原理は、イーサネットスイッチSiP1500へ等しく当てはまる。イーサネットスイッチSiP1500において、イーサネットスイッチチップ/ダイ1503およびTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-16が、キャリア基板1501に取り付けられている。イーサネットスイッチチップ/ダイ1503は、16個すべてのTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-16と双方向データ通信で電気的に接続されている。いくつかの実施形態において、16個のTeraPHYe MIPO I/Oチップレット101-1~101-16の各々のパラレル電気インターフェース201は、キャリア基板1501内に形成されている電気的に接続を通してイーサネットスイッチチップ/ダイ1503へ直接的に電気的に接続されていることを理解されたい。様々な実施形態において、本明細書で開示されている概念および原理は、1または複数のイーサネットスイッチチップ/ダイならびに1または複数のTeraPHYe MIPO I/Oチップレットを備えたイーサネットスイッチSiPを形成するために実施されることが可能であり、ここで、1または複数のTeraPHYe MIPO I/Oチップレットの各々は、1または複数のイーサネットスイッチチップ/ダイの任意の1つと双方向データ通信で電気的に緊密に接続されていることを理解されたい。
【0075】
一実施形態例において、ネットワークスイッチシステムインパッケージ(例えば、1200)が開示されている。ネットワークスイッチシステムインパッケージは、キャリア基板(例えば、1201)と、キャリア基板上に配置されているネットワークスイッチチップ(例えば、1203-1~1203-4)と、キャリア基板上に取り付けられている複数のフォトニック入力/出力チップレット(例えば、101-1~101-16)と、を備える。いくつかの実施形態において、キャリア基板は、埋め込み相互接続ブリッジ基板、光学可能ウエハレベルファンアウト基板、薄膜基板、または、有機基板のいずれかである。複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々は、ネットワークスイッチチップとの双方向データ通信のために電気的に接続されている電気インターフェース(例えば、201)を備える。複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々は、さらに、フォトニックインターフェース(例えば、203)と、フォトニックインターフェースおよび電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロ(例えば、205-1~205-N)と、を備える。この実施形態例のいくつかの実装例において、複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々とネットワークスイッチチップとの間のデータ通信は、パラレル電気インターフェースを通した通信である。また、いくつかの実施形態において、このパラレル電気インターフェースは、アドバンストインターフェースバス(AIB)インターフェースまたは高帯域幅相互接続(HBI)インターフェースのいずれかである。
【0076】
この実施形態例のいくつかの実装例において、複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々は、キャリア基板の外縁に沿って配置されている。いくつかの実施形態において、複数のフォトニック入力/出力チップレットの各フォトニックインターフェースは、対応するファイバ取り付けユニット(例えば、501)の複数の光ファイバをそれぞれ受け入れて位置決めするために、キャリア基板の外縁に沿って配置されている複数の光学アライメント構造を備える。この実施形態例のいくつかの実装例において、複数のファイバ取り付けユニットは、複数のフォトニック入力/出力チップレットのフォトニックインターフェースへそれぞれ接続される。
【0077】
一実施形態例において、複数のフォトニック入力/出力チップレットの数は8であり、複数のフォトニック入力/出力チップレットの数は16であり、ネットワークスイッチシステムインパッケージは、第1ネットワークスイッチチップおよび第2ネットワークスイッチチップを備える。いくつかの実施形態において、キャリア基板は、4つの周縁部によって規定された長方形を有し、ここで、複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々のフォトニックインターフェースが、キャリア基板の外縁に沿って配置されるように、キャリア基板の4つの周縁部の各々に、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の4個が配置されている。いくつかの実施形態において、第1ネットワークスイッチチップおよび第2ネットワークスイッチチップは、キャリア基板の中央領域に配置されている。いくつかの実施形態において、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第1セットの8個が、第1ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように電気的に接続され、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第2セットの8個が、第2ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように電気的に接続されている。また、いくつかの実施形態において、16個のファイバ取り付けユニットが、ネットワークスイッチシステムインパッケージに接続され、各ファイバ取り付けユニットは、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の異なる1個のフォトニックインターフェースへ接続されている。いくつかの実施形態において、16個のファイバ取り付けユニットの各々は、24の光ファイバを備える。いくつかの実施形態において、24の光ファイバの内の第1セットの8個が、入力連続波光を伝達し、24の光ファイバの内の第2セットの8個が、出力変調光を伝達し、24の光ファイバの内の第3セットの8個が、入力変調光を伝達する。いくつかの実施形態において、第1ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第1イーサネットスイッチであり、第2ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第2イーサネットスイッチである。
【0078】
別の実施形態例において、複数のフォトニック入力/出力チップレットの数は16であり、ネットワークスイッチシステムインパッケージは、第1ネットワークスイッチチップ、第2ネットワークスイッチチップ、第3ネットワークスイッチチップ、および、第4ネットワークスイッチチップと呼ばれる4個のネットワークスイッチチップを備える。いくつかの実施形態において、キャリア基板は、4つの周縁部によって規定された長方形を有し、ここで、複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々のフォトニックインターフェースが、キャリア基板の外縁に沿って配置されるように、キャリア基板の4つの周縁部の各々に、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の4個が配置されている。いくつかの実施形態において、第1ネットワークスイッチチップ、第2ネットワークスイッチチップ、第3ネットワークスイッチチップ、および、第4ネットワークスイッチチップは、キャリア基板の中央領域に配置されている。いくつかの実施形態において、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第1セットの4個が、第1ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように電気的に接続され、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第2セットの4個が、第2ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように電気的に接続され、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第3セットの4個が、第3ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように電気的に接続され、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第4セットの4個が、第4ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように電気的に接続されている。いくつかの実施形態において、16個のファイバ取り付けユニットが、ネットワークスイッチシステムインパッケージに接続され、各ファイバ取り付けユニットは、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の異なる1個のフォトニックインターフェースへ接続されている。いくつかの実施形態において、16個のファイバ取り付けユニットの各々は、24の光ファイバを備える。いくつかの実施形態において、24の光ファイバの内の第1セットの8個が、入力連続波光を伝達し、24の光ファイバの内の第2セットの8個が、出力変調光を伝達し、24の光ファイバの内の第3セットの8個が、入力変調光を伝達する。いくつかの実施形態において、第1ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第1イーサネットスイッチであり、第2ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第2イーサネットスイッチであり、第3ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第3イーサネットスイッチであり、第4ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第4イーサネットスイッチである。
【0079】
図16は、いくつかの実施形態に従って、フォトニックチップポッドを製造する方法を示すフローチャートである。方法は、フォトニック入力/出力チップレット(例えば、101)を基板(例えば、703)へ接続する工程1601を備え、ここで、フォトニック入力/出力チップレットは、パラレル電気インターフェース(例えば、201)と、フォトニックインターフェース(例えば、203)と、フォトニックインターフェースおよびパラレル電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロ(例えば、205-1~205-N)と、を備える。方法は、さらに、ギアボックスチップレットがフォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースと電気的に接続するように、ギアボックスチップレット(例えば、705)を基板へ接続する工程1603を備える。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースと別のチップのシリアル電気インターフェースとの間の変換を提供するよう構成されている。いくつかの実施形態において、別のチップのシリアル電気インターフェースは、極短距離(XSR)シリアルインターフェースまたは超短距離(USR)シリアルインターフェースのいずれかである。いくつかの実施形態において、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースは、アドバンストインターフェースバス(AIB)インターフェースまたは高帯域幅相互接続(HBI)インターフェースのいずれかである。
【0080】
図17は、いくつかの実施形態に従って、フォトニック入力/出力モジュールを製造する方法を示すフローチャートである。方法は、複数のフォトニックチップポッド(例えば、701)をモジュール基板(例えば、803)へ接続する工程1701を備える。複数のフォトニックチップポッドの各フォトニックチップポッドは、ポッド基板(例えば、703)と、ポッド基板に取り付けられているフォトニック入力/出力チップレット(例えば、101)と、ポッド基板に取り付けられているギアボックスチップレット(例えば、705)と、を備える。フォトニック入力/出力チップレットは、パラレル電気インターフェース(例えば、201)と、フォトニックインターフェース(例えば、203)と、フォトニックインターフェースおよびパラレル電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロ(例えば、205-1~205-N)と、を備える。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースと電気的に接続するようにポッド基板に取り付けられている。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースと別のチップのシリアル電気インターフェースとの間の変換を提供するよう構成されている。方法は、さらに、複数のフォトニックチップポッドのフォトニック入力/出力チップレットのそれぞれのフォトニックインターフェースへ複数のファイバ取り付けユニット(例えば、501)を接続する工程1703を備える。
【0081】
いくつかの実施形態において、フォトニック入力/出力チップレットのフォトニックインターフェースは、フォトニック入力/出力チップレット内に形成されている複数の光グレーティングカプラ(例えば、301)との複数の光ファイバのそれぞれの光結合のために複数のファイバ取り付けユニットの対応する1つの複数の光ファイバをそれぞれ受け入れて位置決めするよう構成されている複数の光学アライメント構造(例えば、v字溝)を備える。いくつかの実施形態において、工程1703は、複数のフォトニックチップポッドの内の所与の1個のフォトニック入力/出力チップレットの複数の光学アライメント構造内に複数のファイバ取り付けユニットの内の所与の1個の複数の光ファイバを配置する工程を含む。
【0082】
いくつかの実施形態において、図17の方法は、さらに、モジュール基板の外縁内に複数の切り欠き領域(例えば、1001)を形成する工程を備える。これらの実施形態において、方法は、さらに、複数のフォトニックチップポッドの各ポッドのフォトニック入力/出力チップレットの複数の光学アライメント構造が、図10に示したような複数の切り欠き領域の対応する1個の上に配置されるように、モジュール基板上に複数のフォトニックチップポッドを配置する工程を備える。いくつかの実施形態において、方法は、複数の切り欠き領域内に複数のカバー構造(例えば、901)をそれぞれ配置する工程を備え、ここで、複数のカバー構造の内の所与の1個は、複数の切り欠き領域の内の対応する1個の上に配置されている複数のフォトニックチップポッドの内の所与の1個のフォトニック入力/出力チップレットの複数の光学アライメント構造内に配置されている複数のファイバ取り付けユニットの内の所与の1個の複数の光ファイバの一部を覆うよう構成されている。いくつかの実施形態において、方法は、複数のカバー構造を覆って複数の切り欠き領域の各々の中にグローブトップ材料を配置する工程を備える。
【0083】
いくつかの実施形態において、図17の方法は、さらに、複数のフォトニックチップポッドの各々のフォトニック入力/出力チップレットの露出面が統合ヒートスプレッダに向かった状態で、統合ヒートスプレッダが複数のフォトニックチップポッドの上に広がるように、統合ヒートスプレッダ(例えば、909)をモジュール基板へ取り付ける工程を備える。いくつかの実施形態例において、方法は、さらに、統合ヒートスプレッダと、複数のフォトニックチップポッドの各々のフォトニック入力/出力チップレットとの間に、熱伝導材料(例えば、905)を配置する工程を備える。
【0084】
図18は、いくつかの実施形態に従って、ネットワークスイッチシステムインパッケージ(例えば、1100)を製造する方法を示すフローチャートである。方法は、ネットワークスイッチチップ(例えば、1103-1、1103-2)をキャリア基板(例えば、1101)に取り付ける工程1801を備える。いくつかの実施形態において、キャリア基板は、埋め込み相互接続ブリッジ基板、光学可能ウエハレベルファンアウト基板、薄膜基板、または、有機基板のいずれかである。方法は、さらに、複数のフォトニック入力/出力モジュール(例えば、801-1~801-8)をキャリア基板に取り付ける工程1803を備える。複数のフォトニック入力/出力モジュールの各々は、モジュール基板(例えば、803)と、モジュール基板上に配置されている複数のフォトニックチップポッド(例えば、701)と、を備える。複数のフォトニックチップポッドの各フォトニックチップポッドは、ポッド基板(例えば、703)と、ポッド基板に取り付けられているフォトニック入力/出力チップレット(例えば、101)と、ポッド基板に取り付けられているギアボックスチップレット(例えば、705)と、を備える。フォトニック入力/出力チップレットは、パラレル電気インターフェース(例えば、201)と、フォトニックインターフェース(例えば、203)と、フォトニックインターフェースおよびパラレル電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロ(例えば、205-1~205-N)と、を備える。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースおよびネットワークスイッチチップのシリアル電気インターフェースの両方と電気的に接続するようにポッド基板に取り付けられている。ギアボックスチップレットは、フォトニック入力/出力チップレットのパラレル電気インターフェースとネットワークスイッチチップのシリアル電気インターフェースとの間の変換を提供するよう構成されている。
【0085】
いくつかの実施形態において、図18の方法は、複数のフォトニック入力/出力モジュールの複数のフォトニックチップポッドの各々における各フォトニック入力/出力チップレットのフォトニックインターフェースがキャリア基板の外縁に沿って配置されるように、複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々をキャリア基板の外縁に配置する工程を備える。いくつかの実施形態において、複数のフォトニック入力/出力モジュールの複数のフォトニックチップポッドの各々における各フォトニック入力/出力チップレットの各フォトニックインターフェースは、対応するファイバ取り付けユニット(例えば、501)の複数の光ファイバをそれぞれ受け入れて位置決めするよう構成されている複数の光学アライメント構造を備える。いくつか実施形態において、方法は、複数のフォトニック入力/出力モジュールの複数のフォトニックチップポッドのフォトニック入力/出力チップレットのフォトニックインターフェースの各々へ別個のファイバ取り付けユニットを接続する工程を備える。
【0086】
図18の方法の一実施形態例において、複数のフォトニック入力/出力モジュールの数は8であり、フォトニック入力/出力モジュールあたりの複数のフォトニックチップポッドの数は2であり、方法は、第1ネットワークスイッチチップおよび第2ネットワークスイッチチップの両方をキャリア基板に取り付ける工程を備える。いくつかの実施形態において、キャリア基板は、4つの周縁部によって規定された長方形を有し、ここで、8個のフォトニック入力/出力モジュールの2個のフォトニックチップポッドの各々における各フォトニック入力/出力チップレットのフォトニックインターフェースが、キャリア基板の外縁に沿って配置されるように、キャリア基板の4つの周縁部の各々に、8個のフォトニック入力/出力モジュールの内の2個が配置されている。いくつかの実施形態において、第1ネットワークスイッチチップおよび第2ネットワークスイッチチップの両方が、キャリア基板の中央領域に配置されている。いくつかの実施形態において、第1ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように、8個のフォトニック入力/出力モジュールの内の第1セットの4個を電気的に接続する工程と、第2ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように、8個のフォトニック入力/出力モジュールの内の第2セットの4個を電気的に接続する工程と、を備える。いくつかの実施形態において、方法は、8個のフォトニック入力/出力モジュールの内の第1セットの4個の内の各フォトニック入力/出力モジュールと第1ネットワークスイッチチップとの間のデータ通信のために、それぞれの極短距離(XSR)シリアルインターフェースを実装する工程を備える。また、いくつかの実施形態において、方法は、8個のフォトニック入力/出力モジュールの内の第2セットの4個の内の各フォトニック入力/出力モジュールと第2ネットワークスイッチチップとの間のデータ通信のために、それぞれのXSRシリアルインターフェースを実装する工程を備える。また、いくつか実施形態において、方法は、8個のフォトニック入力/出力モジュールのフォトニックチップポッドのフォトニック入力/出力チップレットの内の各異なる1個のフォトニックインターフェースへ、16個のファイバ取り付けユニット(例えば、501)の内の別個の1個を接続する工程を備える。いくつかの実施形態において、16個のファイバ取り付けユニットの各々は、24の光ファイバを備える。いくつかの実施形態において、24の光ファイバの内の第1セットの8個が、入力連続波光を伝達し、24の光ファイバの内の第2セットの8個が、出力変調光を伝達し、24の光ファイバの内の第3セットの8個が、入力変調光を伝達する。いくつかの実施形態において、第1ネットワークスイッチチップは、50テラビット/秒で動作するよう構成されている第1イーサネットスイッチであり、第2ネットワークスイッチチップは、50テラビット/秒で動作するよう構成されている第2イーサネットスイッチである。
【0087】
図19は、いくつかの実施形態に従って、ネットワークスイッチシステムインパッケージ(例えば、1200、1400、1500)を製造する方法を示すフローチャートである。方法は、ネットワークスイッチチップ(例えば、1203-1~1203-4、1403-1および1403-2、1503)をキャリア基板(例えば、1201、1401、1501)に取り付ける工程1901を備える。いくつかの実施形態において、キャリア基板は、埋め込み相互接続ブリッジ基板、光学可能ウエハレベルファンアウト基板、薄膜基板、または、有機基板のいずれかである。方法は、さらに、複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々のそれぞれの電気インターフェース(例えば、201)が、ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するために電気的に接続されるように、複数のフォトニック入力/出力チップレット(例えば、101-1~101-16)をキャリア基板に取り付ける工程1903を備える。いくつかの実施形態において、方法は、パラレル電気インターフェースを通して複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々とネットワークスイッチチップとの間でデータ通信を実施する工程を備える。いくつかの実施形態において、パラレル電気インターフェースは、アドバンストインターフェースバス(AIB)インターフェースまたは高帯域幅相互接続(HBI)インターフェースのいずれかである。複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々は、フォトニックインターフェース(例えば、203)と、フォトニックインターフェースおよびそれぞれの電気インターフェースの間に実装されている複数の光マクロ(例えば、205-1~205-N)と、を有する。
【0088】
いくつかの実施形態において、図19の方法は、複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々をキャリア基板の外縁に沿って配置する工程を備える。いくつかの実施形態において、方法は、対応するファイバ取り付けユニット(例えば、501)の複数の光ファイバをそれぞれ受け入れて位置決めするために、複数のフォトニック入力/出力チップレットの各フォトニックインターフェースの複数の光学アライメント構造(例えば、v字溝)をキャリア基板の外縁に沿って配置する工程を備える。いくつかの実施形態において、方法は、複数のファイバ取り付けユニットを複数のフォトニック入力/出力チップレットのフォトニックインターフェースのそれぞれへ接続する工程を備える。
【0089】
図19の方法のいくつかの実施形態において、複数のフォトニック入力/出力チップレットの数は、8である。図19の方法のいくつかの実施形態において、複数のフォトニック入力/出力チップレットの数は16であり、方法は、第1ネットワークスイッチチップおよび第2ネットワークスイッチの両方をキャリア基板に取り付ける工程を備える。いくつかの実施形態において、キャリア基板は、4つの周縁部によって規定された長方形を有し、ここで、複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々のフォトニックインターフェースが、キャリア基板の外縁に沿って配置されるように、キャリア基板の4つの周縁部の各々に、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の4個が配置されている。いくつかの実施形態において、第1ネットワークスイッチチップおよび第2ネットワークスイッチチップの両方が、キャリア基板の中央領域に配置されている。いくつかの実施形態において、第1ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第1セットの8個を電気的に接続する工程と、第2ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように、16個のフォトニック入力/出力モジュールの内の第2セットの8個を電気的に接続する工程と、を備える。いくつか実施形態において、方法は、16個のフォトニック入力/出力チップレットの各異なる1つのフォトニックインターフェースへ、16個のファイバ取り付けユニット(例えば、501)の内の別個の1つを接続する工程を備える。いくつかの実施形態において、16個のファイバ取り付けユニットの各々は、24の光ファイバを備える。いくつかの実施形態において、24の光ファイバの内の第1セットの8個が、入力連続波光を伝達し、24の光ファイバの内の第2セットの8個が、出力変調光を伝達し、24の光ファイバの内の第3セットの8個が、入力変調光を伝達する。いくつかの実施形態において、第1ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第1イーサネットスイッチであり、第2ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第2イーサネットスイッチである。
【0090】
図19の方法の別の実施形態例において、複数のフォトニック入力/出力チップレットの数は、16である。この実施形態例において、方法は、第1ネットワークスイッチチップをキャリア基板に取り付ける工程と、第2ネットワークスイッチチップをキャリア基板に取り付ける工程と、第3ネットワークスイッチチップをキャリア基板に取り付ける工程と、第4ネットワークスイッチチップをキャリア基板に取り付ける工程と、を備える。いくつかの実施形態において、キャリア基板は、4つの周縁部によって規定された長方形を有し、ここで、複数のフォトニック入力/出力チップレットの各々のフォトニックインターフェースが、キャリア基板の外縁に沿って配置されるように、キャリア基板の4つの周縁部の各々に、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の4個が配置されている。いくつかの実施形態において、第1ネットワークスイッチチップ、第2ネットワークスイッチチップ、第3ネットワークスイッチチップ、および、第4ネットワークスイッチチップは、キャリア基板の中央領域に配置されている。
【0091】
いくつかの実施形態において、方法は、第1ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第1セットの4個を電気的に接続する工程と、第2ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第2セットの4個を電気的に接続する工程と、第3ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第3セットの4個を電気的に接続する工程と、第4ネットワークスイッチチップと双方向データ通信するように、16個のフォトニック入力/出力チップレットの内の第4セットの4個を電気的に接続する工程と、を備える。いくつか実施形態において、方法は、16個のフォトニック入力/出力チップレットの各異なる1つのフォトニックインターフェースへ、16個のファイバ取り付けユニット(例えば、501)の内の別個の1つを接続する工程を備える。いくつかの実施形態において、16個のファイバ取り付けユニットの各々は、24の光ファイバを備える。いくつかの実施形態において、24の光ファイバの内の第1セットの8個が、入力連続波光を伝達し、24の光ファイバの内の第2セットの8個が、出力変調光を伝達し、24の光ファイバの内の第3セットの8個が、入力変調光を伝達する。いくつかの実施形態において、第1ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第1イーサネットスイッチであり、第2ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第2イーサネットスイッチであり、第3ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第3イーサネットスイッチであり、第4ネットワークスイッチチップは、100テラビット/秒で動作するよう構成されている第4イーサネットスイッチである。
【0092】
以上の実施形態の記載は、例示および説明を目的としたものであり、包括的であることも限定的であることも意図されていない。特定の実施形態の個々の要素または特徴は、一般に、その特定の実施形態に限定されず、適用可能であれば、置き換え可能であり、特に図示も記載もない限りは、選択された実施形態で利用できる。このように、本明細書で開示されている1または複数の実施形態からの1または複数の特徴を、本明細書で開示されている1または複数の他の実施形態からの1または複数の特徴と組み合わせることで、本明細書で明示的に開示されていないが本明細書で暗示的に開示されている別の実施形態を形成することができる。この他の実施形態も、多くの方法で変形されてよい。かかる実施形態の変形例は、本開示からの逸脱と見なされず、すべてのかかる実施形態の変形例および変更例が、本明細書で提供されている開示の範囲内に含まれると意図されている。
【0093】
いくつかの方法工程は、本明細書で具体的な順序で記載されている場合があるが、方法工程の処理が、方法の実施が成功するような方法で実行される限りは、他のハウスキーピング工程が、方法工程の合間に実行されてもよく、および/または、方法工程が、若干異なる時刻または同時に実行されるように調整されてもよく、または、処理に関連する様々な間隔で処理工程が実行されることを許容するシステムに分配されてもよいことを理解されたい。
【0094】
本実施形態は、理解しやすいように、或る程度詳しく説明されているが、添付の特許請求の範囲内でいくらかの変更および変形を行ってもよいことは明らかである。したがって、本明細書で開示されている実施形態は、例示的なものであって、限定的なものではないとみなされ、そのため、本明細書に示した詳細のみに限定されず、添付の特許請求の範囲の範囲および等価物の中で変形されてもよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
【国際調査報告】