(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-12
(54)【発明の名称】梯子装置
(51)【国際特許分類】
E06C 7/48 20060101AFI20231205BHJP
E06C 7/18 20060101ALI20231205BHJP
【FI】
E06C7/48
E06C7/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023528110
(86)(22)【出願日】2021-11-04
(85)【翻訳文提出日】2023-06-07
(86)【国際出願番号】 FI2021050747
(87)【国際公開番号】W WO2022096787
(87)【国際公開日】2022-05-12
(32)【優先日】2020-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523168191
【氏名又は名称】タクティカル デザイン アンド テスティング サービシズ オーワイ
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ナイマン,アンドレアス
【テーマコード(参考)】
2E044
【Fターム(参考)】
2E044BA01
2E044BA11
2E044BB00
2E044BC12
2E044CA01
2E044EE13
(57)【要約】
本発明は、特に、コンテナ(102)に固定される梯子装置(100)に関する。梯子(104)の上端をしっかりと固定することができない場合、コンテナ(102)の屋根またはコンテナ(102)の上に登ることは、使用者にとって安全でない場合がある。本発明は、梯子(104)に設けられる締結手段(106)であって、コンテナの下位からコンテナコーナーピース(108)の締結位置およびコンテナコーナーピース(108)から梯子(104)を取り外すための解放位置へ配置され得る締結手段(106)を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナの上隅に寄せて配置される梯子と、前記梯子に接続して設けられた締結手段であって、前記コンテナの下位からコンテナコーナーピースの締結位置および前記コンテナコーナーピースから前記梯子を取り外すための解放位置へ配置され得る締結手段とを備える、梯子装置。
【請求項2】
前記締結手段は、手すりに接続して配置される、請求項1に記載の梯子装置。
【請求項3】
前記締結手段の掌性が変更可能である、請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の梯子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梯子装置、特にコンテナに固定される梯子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
海上、陸上および鉄道における貨物輸送では、貨物は主に標準サイズおよび標準形状の貨物コンテナで運搬される。コンテナを取り扱うときに、コンテナの屋根の上に登る必要がある、または、例えば、コンテナの隅から吊り上げチェーンを外す必要がある場合がある。
しかしながら、コンテナを固定せずにコンテナに寄せて配置された梯子は、使用者にとって安全ではなく、危険な状況またはさらには負傷につながる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、上述した欠点が解消または軽減される解決策を提供することである。本発明は、特に、梯子をコンテナに対して安全かつ容易に固定する方法の問題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は、独立請求項1に記載の特徴によって達成される。
本発明に係る梯子装置は、請求項1の特徴部分に開示されている内容を特徴とする。
【0005】
本発明の一実施形態に係る梯子装置は、コンテナの上隅に寄せて配置される梯子と、梯子に接続して設けられた締結手段とを備え、締結手段は、コンテナの下位からコンテナコーナーピースの締結位置およびコンテナコーナーピースから梯子を取り外すための解放位置へ配置され得る。
【0006】
一実施形態によれば、締結手段は、手すりに接続して設けられる。
【0007】
さらに別の実施形態によれば、締結手段の掌性が変更可能である。
【0008】
本発明の好ましい実施形態は、従属請求項にも開示されている。
【0009】
本発明は、大きな利益をもたらす。本発明は、梯子を安全に使用できるように梯子をコンテナに固定することを可能にする。
さらに、梯子は、別個の工具なしで地面に迅速に固定され、地面から取り外され得る。手すりに接続された締結手段も、梯子を昇降するときの使用者の安全性を高め得る。さらに、掌性を変更することにより、使用者のニーズに応じて梯子をコンテナの右または左のコーナーピースのいずれかに固定することが可能になる。
【0010】
本願において、「数」という用語は、1から始まる任意の正の整数、例えば、1、2または3などを指す。
【0011】
本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照しながら以下により詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】コンテナに固定されたときの本発明の一実施形態に係る梯子装置の側面図である。
【
図2】
図1においてAで示された領域の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、コンテナに固定されたときの本発明の一実施形態に係る梯子装置の側面図である。本発明の一実施形態に係る梯子装置100は、コンテナ102の上隅に寄せて配置される梯子104と、梯子に接続して設けられた締結手段106とを備える。
図1に示される実施形態では、締結手段106は締結位置に配置されている。
【0014】
標準的なコンテナでは、例えばコンテナを持ち上げておよび/または固定するために、コンテナの両側に設けられた開口部110を備えるコーナーピース108が各隅に設けられる。
本発明において、締結手段は、コンテナの上隅のコンテナコーナーピースの開口部110内に配置される。
【0015】
図2は、
図1においてAで示された領域の拡大図である。締結手段106は、締結位置において、締結手段の締結部材112がコンテナコーナー開口部110内に位置決めされるように、梯子104に接続して配置される。
図2の場合、締結部材112が配置される開口部は、コンテナの反対側については見えないが、コンテナコーナーピースの他の開口部は、本発明を明確にするために図示されている。
【0016】
一実施形態によれば、締結部材112は、2つの縁部114a、114bを備え、これらの縁部は、締結位置において、コンテナコーナーピースの開口部110の内側および外側に配置され、そうすることで、梯子をコンテナコーナーピース108に固定する。
【0017】
一実施形態によれば、締結部材112は、梯子の上端に配置された締結アーム116に移動不動に締結される。他の実施形態によれば、締結部材112および締結アーム116は、一体部品で形成される。
【0018】
締結アーム116は、締結アームを回転させることによって梯子に対する締結アームの位置を第1の位置または第2の位置に配置することができるように、梯子の両側に回転可能に接続して配置される。
締結アーム116の第2の位置は、締結位置において梯子に対して実質的に垂直であり、その際に、締結部材112は、コンテナコーナーピースの開口部110内で係止され、解放位置の第1の位置では、締結アーム116は、梯子の上端に向けて垂直位置から回転されることで、開口部110から締結部材112を解放する。
【0019】
締結アーム116には、コンテナの下位から所望の位置へと締結アーム116を回転させる手段が設けられている。一実施形態によれば、締結アーム116は、手すりに接続して配置され、その際、解放位置において、手すりは、実質的に梯子の高さに、梯子に平行に位置決めされる。
締結位置において、締結アーム116は、手すりを使用者に適した高さまで持ち上げる。手すりは、好ましくは、使用者が手すりを下方に引っ張ることによって梯子を固定するのに十分な長さになるように配置され、その際に、締結アームは梯子と実質的に垂直に上昇する。
解放は、手すりを前方に押すことによって行われる。
【0020】
手すりは梯子の下端まで達する必要はなく、梯子の下端の1m~1.5m手前で終端するように配置され得ることは当業者には自明のことである。
さらに、梯子装置は、手すりがその全長にわたって所望の高さまで上昇するように梯子に配置された少なくとも1つの他のアームを備えることも当業者には自明である。
【0021】
別の実施形態によれば、締結アームは、上述したように梯子の下端から使用されるように配置されるケーブルまたはレバー機構などの別の手段に接続される。
【0022】
さらに別の実施形態によれば、締結手段の掌性が変更可能である。これは、締結手段を梯子の側部に締結するために、梯子の両側に同一の開口部を設けることによって実現可能である。
【国際調査報告】