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特表2023-551748アスファルトコンクリート保温ボックス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-13
(54)【発明の名称】アスファルトコンクリート保温ボックス
(51)【国際特許分類】
   E01C 19/08 20060101AFI20231206BHJP
【FI】
E01C19/08
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022544257
(86)(22)【出願日】2022-06-22
(85)【翻訳文提出日】2022-07-19
(86)【国際出願番号】 KR2022008820
(87)【国際公開番号】W WO2023075068
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】10-2021-0145412
(32)【優先日】2021-10-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522288898
【氏名又は名称】株式会社リファルトコリア
【氏名又は名称原語表記】REPHALT KOREA CO., LTD.
(71)【出願人】
【識別番号】522288902
【氏名又は名称】ホン キチュル
(71)【出願人】
【識別番号】522288913
【氏名又は名称】ホン ユリム
(74)【代理人】
【識別番号】100083138
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100189625
【弁理士】
【氏名又は名称】鄭 元基
(74)【代理人】
【識別番号】100196139
【弁理士】
【氏名又は名称】相田 京子
(74)【代理人】
【識別番号】100199004
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 洋
(72)【発明者】
【氏名】ホン キチュル
(72)【発明者】
【氏名】ホン ユリム
【テーマコード(参考)】
2D052
【Fターム(参考)】
2D052AA03
2D052AB01
2D052AD02
2D052AD03
2D052AD04
2D052BA06
2D052DA03
2D052DA12
(57)【要約】
【課題】 アスファルトコンクリート保温ボックスの蓋体にレールとチェーンからなるレール型蓋体開閉装置を適用してアスファルトコンクリート保温ボックスの蓋体を容易に開閉し、蓋体を加圧可能な加圧装置を備えてアスファルトコンクリート保温ボックスを容易に密閉できるアスファルトコンクリート保温ボックスを提供すること。
【解決手段】 本発明は、上側が開放されたボックス本体と、ボックス本体の開放上側を覆う蓋体と、蓋体をボックス本体で開閉するレール型蓋体開閉装置)と、を含み、ボックス本体は、上側が開放された外部ボックスと、外部ボックスの内側に設けられ、外部ボックスの大きさよりも小さく形成され、上側が開放された内部ボックス)と、で形成され、外部ボックスと内部ボックスとの間には複数の固定装置が設けられ、固定装置により外部ボックスが内部ボックスの外側に固定されることにより、外部ボックスと内部ボックスとの間には離隔空間が形成され、外部ボックスと内部ボックスとの間に形成された離隔空間には高温断熱材が充填され、ボックス本体の外部ボックスと内部ボックスとの間の離隔空間には防湿剤が塗布され、外部ボックスと内部ボックスとの間の離隔空間における外気とアスファルトコンクリートとの温度差による湿気の発生を防止することを特徴とする。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アスファルトコンクリートを収容してアスファルトコンクリートの適正温度を維持させるアスファルトコンクリート保温ボックスであって、
上側が開放されたボックス本体(10)と、
前記ボックス本体(10)の開放上側を覆う蓋体(30)と、
前記蓋体(30)を前記ボックス本体(10)で開閉するレール型蓋体開閉装置(100)と、を含み、
前記ボックス本体(10)は、
上側が開放された外部ボックス(11)と、前記外部ボックス(11)の内側に設けられ、前記外部ボックス(11)の大きさよりも小さく形成され、上側が開放された内部ボックス(13)と、で形成され、
前記外部ボックス(11)と前記内部ボックス(13)との間には複数の固定装置(220)が設けられ、
前記固定装置(220)により前記外部ボックス(11)が前記内部ボックス(13)の外側に固定されることにより、前記外部ボックス(11)と内部ボックス(13)との間には離隔空間が形成され、
前記外部ボックス(11)と内部ボックス(13)との間に形成された離隔空間には高温断熱材(230)が充填され、
前記ボックス本体(10)の前記外部ボックス(11)と前記内部ボックス(13)との間の離隔空間には防湿剤が塗布されて、前記外部ボックス(11)と前記内部ボックス(13)との間の離隔空間における外気とアスファルトコンクリートとの温度差による湿気の発生を防止することを特徴とする、アスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項2】
前記レール型蓋体開閉装置(100)は、
前記ボックス本体(10)の両側面および前記蓋体(30)の両側面に設けられ、前記蓋体(30)の移動をガイドするガイド部(110)と、
前記ボックス本体(10)の両側面に設けられ、前記蓋体(30)と前記ガイド部(110)とを昇降させる複数の第1シリンダー(120)と、
両端が前記ボックス本体(10)の両側面に結合されて前記ボックス本体(10)の一端部の上側に形成される支持部(130)と、
前記ガイド部(110)に結合されて前記蓋体(30)を前記ボックス本体(10)側に加圧する複数の加圧装置(140)と、
前記蓋体(30)の上面と前記支持部(130)に設けられ、前記蓋体(30)を移動させる駆動部(160)と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項3】
前記第1シリンダー(120)により昇降する前記ガイド部(110)の移動をガイドする複数の第1昇降ガイド(121)をさらに備え、
前記複数の第1昇降ガイド(121)は、前記ボックス本体(10)の両側面でありながら前記ガイド部(110)の下側に設けられることを特徴とする、請求項2に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項4】
前記ガイド部(110)は、
前記ボックス本体(10)の両側の上部に設けられ、前記蓋体(30)が移動する方向に沿って形成されるガイドフレーム(111)と、
前記ガイドフレーム(111)の上側に一定の間隔で回転可能に設けられる複数のガイドローラー(113)と、
前記蓋体(30)の両側に設けられ、前記複数のガイドローラー(113)に装着されるガイドレール(115)と、を含むことを特徴とする、請求項3に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項5】
前記加圧装置(140)は、
前記ガイドフレーム(111)に結合される逆L字状の加圧クランプ(141)と、
前記加圧クランプ(141)が前記蓋体(30)と接触する部分に設けられる加圧部材(143)と、を含むことを特徴とする、請求項4に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項6】
前記加圧装置(140)の上側には、下部から上部に向かって幅が広くなる台形に形成されるホッパー(40)が設けられ、
前記ホッパー(40)は、前記加圧クランプ(141)の上端に結合され、前記第1シリンダー(120)により前記ガイド部(110)が昇降する際に共に昇降することを特徴とする、請求項5に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項7】
前記ガイドフレーム(111)の間には、前記蓋体(30)の移動により回転する複数のローラー(117)が設けられることを特徴とする、請求項4に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項8】
前記支持部(130)は、
前記複数の第1シリンダー(120)のうち、前記ボックス本体(10)の一側端部側に設けられた一対の第1シリンダー(120)の側面にそれぞれ結合される一対の第2昇降ガイド(131)と、
前記一対の第2昇降ガイド(131)に両端がそれぞれ結合される逆U字状の支持ブラケット(132)と、
前記支持ブラケット(132)の側面内側にそれぞれ設けられ、前記ガイドレール(115)の側面が接するように設けられる一対のサイドガイドローラー(135)と、を含むことを特徴とする、請求項4に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項9】
前記支持部(130)は、
前記支持ブラケット(132)の屈曲部の内側面にそれぞれ形成された一対の第1固定ブロック(133)と、
前記第1固定ブロック(133)と一定距離隔てて前記ガイドフレーム(111)の側面に結合される一対の第2固定ブロック(134)と、
一方の側が前記ガイドフレーム(111)の一端部に結合され、他方の側が前記第1固定ブロック(133)に結合されて前記ガイドフレーム(111)を支持する一対の第1支持バー(137)と、
一方の側が前記第1固定ブロック(133)に結合され、他方の側が前記第2固定ブロック(134)に結合されて前記ガイドフレーム(111)及び前記支持ブラケット(132)を支持する一対の第2支持バー(138)と、をさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項10】
前記駆動部(160)は、
前記蓋体(30)の上面に設けられるチェーン(161)と、
前記支持部(130)の中間部に結合される駆動モーター(163)と、
前記駆動モーター(163)に結合され、前記チェーン(161)と噛み合うように形成される駆動ギア(165)と、を含むことを特徴とする、請求項2に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項11】
前記蓋体(30)は、
上板(31)と下板(33)とで形成され、
前記上板(31)と前記下板(33)との間には複数の固定装置(220)が設けられ、
前記固定装置(220)により前記上板31と前記下板(33)との間に離隔空間が形成され、
前記蓋体(30)の前記上板(31)と前記下板(33)との間に形成された離隔空間には、高温断熱材(230)が充填されることを特徴とする、請求項1に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項12】
前記ボックス本体(10)の前記内部ボックス(13)の外面と前記蓋体(30)の前記上板(31)の内面にはそれぞれ複数の固定ブラケット(200)が形成され、
前記固定ブラケット(200)には複数の固定バー(210)が嵌合され、
前記複数の固定バー(210)には前記複数の固定装置(220)の一側が結合され、前記複数の固定装置(220)が前記ボックス本体(10)の前記内部ボックス(13)の外面及び前記蓋体(30)の前記上板(31)の内面と接触することを遮断することを特徴とする、請求項11に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項13】
前記蓋体(30)の前記上板(31)と前記下板(33)との間の離隔空間、前記複数の固定ブラケット(200)及び前記複数の固定バー2(10)には防湿剤が塗布されることを特徴とする、請求項12に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項14】
前記固定バー(210)は、木材またはモノマーキャストナイロン(MCナイロン)からなることを特徴とする、請求項12に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項15】
前記ボックス本体(10)の前記外部ボックス(11)と前記内部ボックス(13)との間の離隔空間の上側には断熱樹脂(240)が設けられて仕上げられることを特徴とする、請求項1に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項16】
前記蓋体(30)は、前記下板(33)の下側に断熱樹脂(240)が設けられるか、または前記下板(33)が断熱樹脂(240)で形成されることを特徴とする、請求項11に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項17】
前記蓋体(30)の下側に設けられた断熱樹脂(240)の下側縁、または、断熱樹脂(240)で形成された、前記蓋体(30)の下板(33)の下側縁には、パッキング材(241)が設けられることを特徴とする、請求項16に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項18】
前記外部ボックス(11)の内側面および前記蓋体(30)の前記下板(33)の上側面には、断熱ボード(250)が設けられることを特徴とする、請求項11に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項19】
前記外部ボックス(11)の一側面の下側と前記内部ボックス(13)の一側面の下側には、前記外部ボックス(11)と内部ボックス(13)とを連通する排出口(300)が形成され、
前記排出口(300)の上側には、前記排出口(300)を開閉する開閉扉(310)がヒンジにより回動可能に形成され、
前記開閉扉(310)は、開閉シリンダー(312)により開閉が調節されることを特徴とする、請求項1に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項20】
前記排出口(300)と接触する前記開閉扉(310)の内側面の周りには、断熱樹脂(240)が設けられることを特徴とする、請求項19に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項21】
前記断熱樹脂(240)は、ベークライト板またはMCナイロン板からなることを特徴とする、請求項15から請求項17および請求項20のいずれか一項に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項22】
前記開閉扉(310)の内側面周りに設けられた前記断熱樹脂(240)の縁部にはパッキン材(241)が設けられることを特徴とする、請求項20に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項23】
前記内部ボックス(13)内部の下側中央部には、前記排出口(300)に向かって長手方向にスクリュー(400)が回転可能に形成され、
前記スクリュー(400)の回転により、前記内部ボックス(13)の内部に積載されたアスファルトコンクリートが前記排出口(300)方向に移動されることを特徴とする、請求項19に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項24】
前記開閉扉(310)には、
前記開閉扉(310)の大きさよりも小さい補助排出口及び補助開閉扉(320)が形成されることを特徴とする、請求項19に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項25】
前記外部ボックス(11)の下側には、前記外部ボックス(11)を支持する支持プレート(500)が設けられ、
前記外部ボックス(11)と前記支持プレート(500)との間には、昇降部材(600)が設けられることを特徴とする、請求項1に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【請求項26】
前記防湿剤は、
絶縁油100重量部に対してスチレン-ブタジエン-スチレン(SBS)1~10重量部を添加し、加熱攪拌して第1混合物を得るステップと、
前記第1混合物100重量部に対してアスファルトコンパウンド(asphalt compound)30~70重量部を添加し、加熱攪拌して第2混合物を得るステップと、
前記第2混合物100重量部に対してポリアニリン(PANI)1~5重量部を添加し、加熱攪拌して第3混合物を得るステップと、
前記第3混合物100重量部に対してゼオライト(zeolite)6~12重量部を添加し、加熱攪拌して第4混合物を得るステップと、
前記第4混合物100重量部に対してポリブテン(polybutene)1~5重量部とポリメタクリル酸メチル(PMMA)0.2~0.8重量部を添加し、撹拌し、自然冷却して第5混合物を得るステップと、
前記第5混合物100重量部に対してキシレン(xylene)30~70重量部を添加し、前記第5混合物100重量部に対してソルベント(溶剤)3号を10~40重量部を添加し、溶解して第6混合物を得るステップと、を経て製造されることを特徴とする、請求項1または請求項13に記載のアスファルトコンクリート保温ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスファルトコンクリート保温ボックスに関し、さらに詳しくは、アスファルトコンクリート製造装置から出てくるアスファルトコンクリートを収容し、アスファルトコンクリートを道路建設現場に搬送して排出するまでアスファルトコンクリートが一定の温度を維持できるようにするアスファルトコンクリート保温ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、道路の舗装に使用されるアスファルトコンクリート(asphalt concrete)は、黒色の固体または半固体物質で主成分が炭化水素であり、アスファルチンという固体成分がマルチンという油相成分中に分散したものである。
【0003】
このようなアスファルトコンクリートは、その種類によって道路包装用と空港包装用に分けて使用されたり、舗装または建築分野の防水加工用に使用されたりしている。
【0004】
特に、道路舗装用や空港舗装用などに主に使用されるアスファルトには、砂、石粉、破砕石、砂利などの骨材を混合して使用することになり、これをアスファルトコンクリートという。
【0005】
このようなアスファルトコンクリートは、製造工場から道路建設現場までの搬送において、アスファルトコンクリートの品質維持のためにアスファルトコンクリートの温度を維持した状態で搬送できる別のアスファルトコンクリート貯蔵装置によって搬送することができる。
【0006】
このようにアスファルトコンクリートを保存して移動可能な移動式アスファルトコンクリート保存装置としては、韓国登録実用新案第20-0454650号(移動式アスファルトコンクリート貯蔵装置、以下「従来技術」という)が開示されている。
【0007】
前記従来技術は、上側に開口部が形成され、開口部を開閉する開閉器が設けられ、内部に収容部が形成されてアスファルトコンクリートを貯蔵する積載部;前記積載部の一側に設けられるヒーター部;前記ヒーター部から延設されて前記収容部と連通する流路;前記ヒーター部で発生した熱を前記流路を介して前記収容部に供給する送風機;前記積載部の下側に形成された排出口を介して前記収容部内の前記アスファルトコンクリートを排出するアスファルトコンクリート排出部;前記収容部内の前記アスファルトコンクリートの温度を検知する第1センサー;前記排出口を通じて排出される前記アスファルトコンクリートの温度を検知するために前記排出口の先端部に設けられる第2センサー;および前記第1および第2センサーの検知値を比較し、その差が補償されて排出される前記アスファルトコンクリートの温度を既設定された温度に保つための更なる熱を前記ヒーター部がさらに発生するように前記ヒーター部を制御する制御部;を含んでなり、アスファルトコンクリートを一定温度に保った状態で簡単に施工現場に搬送することができ、収容されたアスファルトコンクリートが施工のために排出されても、排出されたアスファルトコンクリートの温度を施工に適した温度に維持できる移動式アスファルトコンクリート貯蔵装置を提供することをその目的とする。
【0008】
しかし、上記従来技術は、アスファルトコンクリートを収容する積載部内に流路を形成してヒーター部により発生した熱を流路に供給する構造となっているので、積載部の構造が非常に複雑であるだけでなく、アスファルトコンクリートの温度を維持し続けるためには、ヒーター部を稼働し続けなければならないという問題がある。
【0009】
また、ヒーター部を通じて収容部内のアスファルトコンクリートに熱を供給しても、熱が収容部内の外側部分のみに伝わり、内部にまで十分に伝わらないため、熱が収容部の内側に配置されたアスファルトコンクリートにまで影響を及ぼし難く、アスファルトコンクリートの適正温度を維持するのが難しいという問題がある。
【0010】
さらに、ヒーター部を通じてアスファルトコンクリートへの熱伝達がうまく行われても、収容部内に過度の熱が伝達され、アスファルトコンクリートの温度が適正温度以上になる場合、アスファルトコンクリート排出部に排出されるアスファルトコンクリートの温度が高すぎて骨材からAPが流れ落ちて脱離現象を起こすことがあるという問題ある。
【0011】
したがって、アスファルトコンクリートを貯蔵して搬送するアスファルトコンクリート貯蔵装置において、簡単な構造でも、アスファルトコンクリート製造工場から道路建設現場までアスファルトコンクリートが適正温度を維持した状態で貯蔵及び搬送が可能なアスファルトコンクリート保温ボックスの開発が求められているのが現状である。
【0012】
また、アスファルトコンクリート保温ボックスの蓋体を開閉する開閉装置および蓋体を密閉する密閉装置を容易に作動できる構造に改善することが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】大韓民国登録実用新案公報第20-0454650号(2011年7月19日公告)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明は、上述した問題を解決するために案出されたものであり、その目的は、アスファルトコンクリート保温ボックスの蓋体にレールとチェーンからなるレール型蓋体開閉装置を適用してアスファルトコンクリート保温ボックスの蓋体を容易に開閉し、蓋体を加圧可能な加圧装置を備えてアスファルトコンクリート保温ボックスを容易に密閉できるアスファルトコンクリート保温ボックスを提供することである。
【0015】
また、本発明の他の目的は、外部ボックスと内部ボックスとの間および蓋体の上板と下板との間に高温断熱材と断熱ボードを備えるための離隔空間を形成しながら、外部ボックスと内部ボックスとの間および蓋体の上板と下板との間を互いに固定する固定装置が、内部ボックスおよび蓋体の上板と直接接触するのを防ぎ、これにより内部ボックスおよび蓋体の下板の熱が外部ボックスおよび蓋体の上板に伝導されることを防いで、アスファルトコンクリート保温ボックス内に積載されたアスファルトコンクリートの熱が外部に伝導されて放出されるのを遮断することにより、アスファルトコンクリート保温ボックスにアスファルトコンクリートを加熱するヒーター部を設けなくても、アスファルトコンクリート製造工場から道路建設現場までアスファルトコンクリートの温度を適正温度に保ちながら搬送できるアスファルトコンクリート保温ボックスを提供することである。
【0016】
さらに、本発明のさらに他の目的は、外部ボックスと内部ボックスとの間の離隔空間および蓋体の上板と下板との間の離隔空間に防湿剤を塗布することにより、外部ボックスと内部ボックスとの間の離隔空間および蓋体の上板と下板との間の離隔空間において温度差により発生する湿気により、内部ボックスの内部に積載されたアスファルトコンクリートの熱が外部に伝導されることを遮断することにより、アスファルトコンクリート保温ボックスの内部に積載されたアスファルトコンクリートを長時間適正温度に保ちながら搬送できるアスファルトコンクリート保温ボックスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記目的を達成するために、本発明のアスファルトコンクリート保温ボックスは、アスファルトコンクリートを収容してアスファルトコンクリートの適正温度を維持させるアスファルトコンクリート保温ボックスであって、上側が開放されたボックス本体10と、前記ボックス本体10の開放上側を覆う蓋体30と、前記蓋体30を前記ボックス本体10で開閉するレール型蓋体開閉装置100と、を含み、前記ボックス本体10は、上側が開放された外部ボックス11と、前記外部ボックス11の内側に設けられ、前記外部ボックス11の大きさよりも小さく形成され、上側が開放された内部ボックス13と、で形成され、前記外部ボックス11と前記内部ボックス13との間には複数の固定装置220が設けられ、前記固定装置220により前記外部ボックス11が前記内部ボックス13の外側に固定されることにより、前記外部ボックス11と内部ボックス13との間には離隔空間が形成され、前記外部ボックス11と内部ボックス13との間に形成された離隔空間には高温断熱材230が充填され、前記ボックス本体10の前記外部ボックス11と前記内部ボックス13との間の離隔空間には防湿剤が塗布されて、前記外部ボックス11と前記内部ボックス13との間の離隔空間における外気とアスファルトコンクリートとの温度差による湿気の発生を防止することを特徴とする。
【0018】
また、前記レール型蓋体開閉装置100は、前記ボックス本体10の両側面および前記蓋体30の両側面に設けられ、前記蓋体30の移動をガイドするガイド部110と、前記ボックス本体10の両側面に設けられ、前記蓋体30と前記ガイド部110とを昇降させる複数の第1シリンダー120と、両端が前記ボックス本体10の両側面に結合されて前記ボックス本体10の一端部の上側に形成される支持部130と、前記ガイド部110に結合されて前記蓋体30を前記ボックス本体10側に加圧する複数の加圧装置140と、前記蓋体30の上面と前記支持部130に設けられ、前記蓋体30を移動させる駆動部160と、を含むことを特徴とする。
【0019】
また、前記第1シリンダー120により昇降する前記ガイド部110の移動をガイドする複数の第1昇降ガイド121をさらに備え、前記複数の第1昇降ガイド121は、前記ボックス本体10の両側面でありながら前記ガイド部110の下側に設けられることを特徴とする。
【0020】
また、前記ガイド部110は、前記ボックス本体10の両側の上部に設けられ、前記蓋体30が移動する方向に沿って形成されるガイドフレーム111と、前記ガイドフレーム111の上側に一定の間隔で回転可能に設けられる複数のガイドローラー113と、前記蓋体30の両側に設けられ、前記複数のガイドローラー113に装着されるガイドレール115と、を含むことを特徴とする。
【0021】
また、前記加圧装置140は、前記ガイドフレーム111に結合される逆L字状の加圧クランプ141と、前記加圧クランプ141が前記蓋体30と接触する部分に設けられる加圧部材143と、を含むことを特徴とする。
【0022】
また、前記加圧装置140の上側には、下部から上部に向かって幅が広くなる台形に形成されるホッパー40が設けられ、前記ホッパー40は、前記加圧クランプ141の上端に結合され、前記第1シリンダー120により前記ガイド部110が昇降する際に共に昇降することを特徴とする。
【0023】
また、前記ガイドフレーム111の間には、前記蓋体30の移動により回転する複数のローラー117が設けられることを特徴とする。
【0024】
また、前記支持部130は、前記複数の第1シリンダー120のうち、前記ボックス本体10の一側端部側に設けられた一対の第1シリンダー120の側面にそれぞれ結合される一対の第2昇降ガイド131と、前記一対の第2昇降ガイド131に両端がそれぞれ結合される逆U字状の支持ブラケット132と、前記支持ブラケット132の側面内側にそれぞれ設けられ、前記ガイドレール115の側面が接するように設けられる一対のサイドガイドローラー135と、を含むことを特徴とする。
【0025】
また、前記支持部130は、前記支持ブラケット132の屈曲部の内側面にそれぞれ形成された一対の第1固定ブロック133と、前記第1固定ブロック133と一定距離隔てて前記ガイドフレーム111の側面に結合される一対の第2固定ブロック134と、一方の側が前記ガイドフレーム111の一端部に結合され、他方の側が前記第1固定ブロック133に結合されて前記ガイドフレーム111を支持する一対の第1支持バー137と、一方の側が前記第1固定ブロック133に結合され、他方の側が前記第2固定ブロック134に結合されて前記ガイドフレーム111及び前記支持ブラケット132を支持する一対の第2支持バー138と、をさらに含むことを特徴とする。
【0026】
また、前記駆動部160は、前記蓋体30の上面に設けられるチェーン161と、前記支持部130の中間部に結合される駆動モーター163と、前記駆動モーター163に結合され、前記チェーン161と噛み合うように形成される駆動ギア165と、を含むことを特徴とする。
【0027】
また、前記蓋体30は、上板31と下板33とで形成され、前記上板31と前記下板33との間には複数の固定装置220が設けられ、前記固定装置220により前記上板31と前記下板33との間に離隔空間が形成され、前記蓋体30の前記上板31と前記下板33との間に形成された離隔空間には、高温断熱材230が充填されることを特徴とする。
【0028】
また、前記ボックス本体10の前記内部ボックス13の外面と前記蓋体30の前記上板31の内面にはそれぞれ複数の固定ブラケット200が形成され、前記固定ブラケット200には複数の固定バー210が嵌合され、前記複数の固定バー210には前記複数の固定装置220の一側が結合され、前記複数の固定装置220が前記ボックス本体10の前記内部ボックス13の外面及び前記蓋体30の前記上板31の内面と接触することを遮断することを特徴とする。
【0029】
また、前記蓋体30の前記上板31と前記下板33との間の離隔空間、前記複数の固定ブラケット200及び前記複数の固定バー210には防湿剤が塗布されることを特徴とする。
【0030】
また、前記固定バー210は、木材またはモノマーキャストナイロンMCナイロンからなることを特徴とする。
【0031】
また、前記ボックス本体10の前記外部ボックス11と前記内部ボックス13との間の離隔空間の上側には断熱樹脂240が設けられて仕上げられることを特徴とする。
【0032】
また、前記蓋体30は、前記下板33の下側に断熱樹脂240が設けられるか、または前記下板33が断熱樹脂240で形成されることを特徴とする。
【0033】
また、前記蓋体30の下側に設けられた断熱樹脂240の下側縁、または、断熱樹脂240で形成された、前記蓋体30の下板33の下側縁には、パッキング材241が設けられることを特徴とする。
【0034】
また、前記外部ボックス11の内側面および前記蓋体30の前記下板33の上側面には、断熱ボード250が設けられることを特徴とする。
【0035】
また、前記外部ボックス11の一側面の下側と前記内部ボックス13の一側面の下側には、前記外部ボックス11と内部ボックス13とを連通する排出口300が形成され、前記排出口300の上側には、前記排出口300を開閉する開閉扉310がヒンジにより回動可能に形成され、前記開閉扉310は、開閉シリンダー312により開閉が調節されることを特徴とする。
【0036】
また、前記排出口300と接触する前記開閉扉310の内側面の周りには、断熱樹脂240が設けられることを特徴とする。
【0037】
また、前記断熱樹脂240は、ベークライト板またはMCナイロン板からなることを特徴とする。
【0038】
また、前記開閉扉310の内側面周りに設けられた前記断熱樹脂240の縁部にはパッキン材241が設けられることを特徴とする。
【0039】
また、前記内部ボックス13内部の下側中央部には、前記排出口300に向かって長手方向にスクリュー400が回転可能に形成され、前記スクリュー400の回転により、前記内部ボックス13の内部に積載されたアスファルトコンクリートが前記排出口300方向に移動されることを特徴とする。
【0040】
また、前記開閉扉310には、前記開閉扉310の大きさよりも小さい補助排出口及び補助開閉扉320が形成されることを特徴とする。
【0041】
また、前記外部ボックス11の下側には、前記外部ボックス11を支持する支持プレート500が設けられ、
前記外部ボックス11と前記支持プレート500との間には、昇降部材600が設けられることを特徴とする。
【0042】
また、前記防湿剤は、絶縁油100重量部に対してスチレン-ブタジエン-スチレン(SBS)1~10重量部を添加し、加熱攪拌して第1混合物を得るステップと、前記第1混合物100重量部に対してアスファルトコンパウンド(asphalt compound)30~70重量部を添加し、加熱攪拌して第2混合物を得るステップと、前記第2混合物100重量部に対してポリアニリンPANI1~5重量部を添加し、加熱攪拌して第3混合物を得るステップと、前記第3混合物100重量部に対してゼオライト(zeolite)6~12重量部を添加し、加熱攪拌して第4混合物を得るステップと、前記第4混合物100重量部に対してポリブテン(polybutene)1~5重量部とポリメタクリル酸メチルPMMA0.2~0.8重量部を添加し、撹拌し、自然冷却して第5混合物を得るステップと、前記第5混合物100重量部に対してキシレン(xylene)30~70重量部を添加し、前記第5混合物100重量部に対してソルベント(溶剤)3号を10~40重量部を添加し、溶解して第6混合物を得るステップと、を経て製造されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0043】
上記構成に係る本発明によれば、アスファルトコンクリート保温ボックスの蓋体にレールとチェーンからなるレール型蓋体開閉装置を適用してアスファルトコンクリート保温ボックスの蓋体を容易に開閉することができ、また、蓋体を加圧可能な加圧装置を備えてアスファルトコンクリート保温ボックスを容易に密閉することができる。
【0044】
また、本発明によれば、外部ボックスと内部ボックスとの間および蓋体の上板と下板との間に高温断熱材と断熱ボードを備えるための離隔空間を形成しながら、外部ボックスと内部ボックスとの間および蓋体の上板と下板との間を互いに固定する固定装置が、内部ボックスおよび蓋体の上板と直接接触するのを防ぎ、これにより内部ボックスおよび蓋体の下板の熱が外部ボックスおよび蓋体の上板に伝導されることを防いで、アスファルトコンクリート保温ボックス内に積載されたアスファルトコンクリートの熱が外部に伝導されて放出されるのを遮断することにより、アスファルトコンクリート保温ボックスにアスファルトコンクリートを加熱するヒーター部を設けなくとも、アスファルトコンクリート製造工場から道路建設現場までアスファルトコンクリートを適正温度に保ちながら搬送することができる。
【0045】
また、本発明によれば、外部ボックスと内部ボックスとの間の離隔空間および蓋体の上板と下板との間の離隔空間に防湿剤を塗布することにより、外部ボックスと内部ボックスとの間の離隔空間および蓋体の上板と下板との間の離隔空間において温度差により発生する湿気により、内部ボックスの内部に積載されたアスファルトコンクリートの熱が外部に伝導されることを遮断することにより、アスファルトコンクリート保温ボックスの内部に積載されたアスファルトコンクリートを長時間適正温度に保ちながら搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
図1】本発明の一実施形態によるアスファルトコンクリート保温ボックスの全体的な様子を示す斜視図である。
図2図1を側面から見た様子を示す側面図である。
図3】加圧装置が上昇して蓋体の加圧が解除された後、蓋体が上昇した様子を示す側面図である。
図4】駆動モーターが作動して蓋体が一方の側に移動した様子を示す側面図である。
図5】ガイド部を拡大して示す拡大斜視図である。
図6】加圧装置を拡大して示す拡大図である。
図7図1の内部を正面から見た様子を示す断面図である。
図8図1の内部を側面から見た様子を示す断面図である。
図9】アスファルトコンクリート保温ボックスの内側にスクリューを設けた様子を示す断面図である。
図10図9を側面から見た様子を示す断面図である。
図11】開閉扉および補助開閉扉を拡大して示す拡大図である。
図12】外部ボックスの下側に支持プレートと昇降部材とを備えた様子を示す正面図である。
図13】外部ボックスの下側に支持プレートおよび昇降部材を備えた様子を示す側面図である。
図14】本発明のアスファルトコンクリート保温ボックスをトラックに積み込んだ様子を示す側面図である。
図15】トラックに積載されたアスファルトコンクリート保温ボックスが昇降部材によって上昇した様子を示す側面図である。
図16】本発明のスクリュー付きアスファルトコンクリート保温ボックスをトラックに積み込んだ様子を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
本発明は、様々な変更を加えることができ、また様々な実施形態を有することができるが、特定の実施形態を図面に例示し、詳細な説明において詳述する。しかしながら、これは本発明を特定の実施形態に限定するためのものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物から代替物を含むものとして理解されなければならない。
【0048】
ある構成要素が他の構成要素に「連結される」または「接続される」などと言及されたときには、前記ある構成要素が前記他の構成要素に直接的に連結されてもよく、または、直接的に接続されてもよいが、これらの間に他の構成要素が存在してもよいものと理解されるべきである。
【0049】
別に定義されない限り、技術的や科学的な用語を含む本明細書で使用される全ての用語は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味がある。
【0050】
辞書に定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味と一致するものと解釈されるべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味に解釈されない。
【0051】
以下、本発明の技術的思想を添付の図面を用いてさらに具体的に説明する。添付の図面は、本発明の技術的思想をより具体的に説明するために示した一例に過ぎず、本発明の技術的思想が添付の図面の形態に限定されるものではない。
【0052】
以下、図1から図13を参照して本発明の一例によるアスファルトコンクリート保温ボックスを詳細に説明する。
【0053】
図1は、本発明の一実施形態によるアスファルトコンクリート保温ボックスの全体的な様子を示す斜視図である。
【0054】
図1及び図7を参照すると、本発明の一例によるアスファルトコンクリート保温ボックスは、アスファルトコンクリート製造装置から出てくるアスファルトコンクリートを収容し、アスファルトコンクリートを道路建設現場に搬送して排出するまでアスファルトコンクリートを一定の温度に維持することができる。
【0055】
また、ボックス本体10の外部ボックス11と内部ボックス13との間に形成された複数の固定バー210及び固定装置220により、外部ボックス11と内部ボックス13とが離隔しており、外部ボックス11と内部ボックス13との間の離隔空間には、高温断熱材230及び防湿剤が充填又は塗布されることにより、内部ボックス13の内部に収納されたアスファルトコンクリートの温度が低下することを防止し、アスファルトコンクリートの適正温度を維持することができる。
【0056】
また、ボックス本体10の外部ボックス11と内部ボックス13との間の離隔空間の上側と蓋体30の下側のそれぞれに断熱樹脂240を設けることにより、外部ボックス11と内部ボックス13が蓋体30に直接接触するのを防止し、外部ボックス11と内部ボックス13が蓋体30に直接接触することにより発生する可能性のある熱伝導を遮断して、アスファルトコンクリートを適正温度に保つことができる。
【0057】
このようなアスファルトコンクリート保温ボックス1は、ボックス本体10、蓋体30、レール型蓋体開閉装置100を含む。
【0058】
以下、図1から図13を参照して、本発明の一例によるアスファルトコンクリート保温ボックスの構成要素について詳細に説明する。
【0059】
ボックス本体10は、アスファルトコンクリートが収納されるアスファルトコンクリート保温ボックス1の本体である。
【0060】
ボックス本体10は、上部が開放された形態に形成されてもよい。
【0061】
このようなボックス本体10は、外部ボックス11と内部ボックス13とで形成されてもよい。
【0062】
外部ボックス11は、ボックス本体10の外面を形成する構成要素である。外部ボックス11は、上部開放に形成されてもよい。したがって、後述する内側ボックス13を外側ボックス11の内側に配置して形成してもよい。
【0063】
外部ボックス11は、鋼板などの鋼材を用いて形成されてもよい。
【0064】
外部ボックス11の内側には内部ボックス13が設けられてもよい。内側ボックス13は、外側ボックス11の大きさよりも小さく形成され、外側ボックス11と同じ材料で形成されてもよい。
【0065】
したがって、内側ボックス13を外側ボックス11の大きさよりも小さく形成することにより、内側ボックス13を外側ボックス11の内側に容易に設けることができ、また、後述する固定バー210および固定装置220により外部ボックス11と内部ボックス13とが一体化されたとき、外部ボックス11と内部ボックス13との間に離隔空間が形成され、外部ボックス11と内部ボックス13とが固定装置220および固定バー210によって互いに連結されないようにして、内部ボックス13から外部ボックス11への熱伝導を防止するだけでなく、外部ボックス11と内部ボックス13との間の離隔空間内部に高温断熱材230及び防湿剤を充填又は塗布し、断熱ボード250等を設けることで、熱伝導をより効果的に遮断して、内部ボックス13に収容されたアスファルトコンクリートの適正温度を維持できるようになる。
【0066】
外部ボックス11及び内部ボックス13の上側には蓋体30が形成されてもよい。蓋体30は、外部ボックス11及び内部ボックス13の上側を覆うように設けられて、外部ボックス11及び内部ボックス13の開いた上側を開閉することができる。
【0067】
蓋体30は、上板31と、下板33とを含んで構成されてもよい。
【0068】
ボックス本体10と蓋体30とは、レール型蓋体開閉装置100によって相互に結合され、レール型蓋体開閉装置100は、蓋体30がボックス本体10の上側を開閉できるようにする。
【0069】
このようなレール型蓋体開閉装置100は、ガイド部110と、第1シリンダー120と、支持部130と、加圧装置140と、駆動部160とを含んで構成されてもよい。
【0070】
ガイド部110は、ガイドフレーム111と、ガイドローラー113と、ガイドレール115と、複数のローラー117とを含んで構成されてもよい。
【0071】
ガイドフレーム111は、外部ボックス11の両側上部に形成されてもよい。ガイドフレーム111は、外部ボックス11の両側上部で外部ボックス11の長さよりも長く形成され、蓋体30が移動可能な移動経路を形成することができる。したがって、蓋体30をガイドフレーム111に沿って一方の側に移動させることで、アスファルトコンクリート保温ボックス1を開放させることができる。
【0072】
ガイドフレーム111の上側には複数のガイドローラー113が形成されてもよい。ガイドローラー113は、ガイドフレーム111の上側で一定の間隔で回転可能に設けられてもよい。ガイドローラー113は、蓋体30がチェーン161及び駆動モーター163によって移動するとき、ローラーの回転によってより容易に移動することができる。
【0073】
蓋体30の両側にはガイドレール115が形成されてもよい。ガイドレール115は、蓋体30の両側に三角管の頂点部分が下側を向くように溶接等により結合されて設けられてもよい。
【0074】
ガイドレール115は、複数のガイドローラー113の上側に装着されてもよい。すなわち、蓋体30が駆動部160によって移動するとき、ガイドレール115及びガイドローラー113によってガイドフレーム111の上側においてより容易に移動することができる。
【0075】
蓋体30の両側に形成されたガイドフレーム111の間には複数のローラー117が形成されてもよい。複数のローラー117は、蓋体30がガイドフレーム111に沿って移動するときに蓋体30の下面に接触して蓋体30をより容易に移動させることができる。
【0076】
また、複数のローラー117は、ボックス本体10の一端部上側に結合されて形成されてもよい。すなわち、ボックス本体10の上部を、全面を開放するように形成せず、一部の面のみを開放するように形成する場合には、ボックス本体10の一端部上側に開放していない部分に複数のローラー117を形成してもよい。
【0077】
ボックス本体10の両側面には複数の第1シリンダー120が設けられてもよい。複数の第1シリンダー120の各々は、一方の側がボックス本体10の側面に結合され、他方の側がガイドフレーム111の下側と結合されてもよい。
【0078】
したがって、第1シリンダー120の駆動によりガイド部110を昇降させることができるだけでなく、ガイド部110のガイドローラー113及びガイドレール115によって蓋体30を昇降させることができる。このゆえ、第1シリンダー120は、ガイド部110の昇降および蓋体30の開閉を調節できる構成要素であるといえる。
【0079】
また、ボックス本体10の両側面でガイドフレーム111の下側には、複数の第1昇降ガイド121が結合されてもよい。複数の第1昇降ガイド121は、第1シリンダー120によって昇降されるガイドフレーム111の昇降をガイドすることができる。すなわち、第1シリンダー120によってガイドフレーム111が上昇または下降する際に、複数の第1昇降ガイド121は、ガイドフレーム111がねじれることなく昇降できるようにすることで、ガイドフレーム111をより安定的かつ正確に昇降させることができる。
【0080】
支持部130は、両端がボックス本体10の両側面に結合され、ボックス本体10の一端部上側に形成されてもよい。
【0081】
支持部130は、ガイド部110のガイドフレーム111を支持でき、後述する駆動モーター163が結合されてもよい。
【0082】
このような支持部130は、一対の第1シリンダー120の側面の各々に結合される一対の第2昇降ガイド131と、一対の第2昇降ガイド131に両端がそれぞれ結合される逆U字状の支持ブラケット132と、支持ブラケット132の側面内側にそれぞれ設けられるものとして、ガイドレール115の側面と接するように設けられる一対のサイドガイドローラー135と、支持ブラケット132の折曲部の内側面にそれぞれ形成される一対の第1固定ブロック133と、第1固定ブロック133と一定距離隔ててガイドフレーム111の側面に結合される一対の第2固定ブロック134と、一方の側がガイドフレーム111の一端に結合され、他方の側が第1固定ブロック133に結合されてガイドフレーム111を支持する一対の第1支持バー137と、一方の側が第1固定ブロック133に結合され、他方の側が第2固定ブロック134に結合されてガイドフレーム111及び支持ブラケット132を支持する一対の第2支持バー138とを含んで構成されてもよい。
【0083】
一対の第2昇降ガイド131は、複数の第1シリンダー120のうち一側端部側に設けられた一対の第1シリンダー120の側面のそれぞれに結合されてもよい。
【0084】
一対の第2昇降ガイド131は、第1シリンダー120によってホッパー40が昇降する際にホッパー40の下側に結合されて共に昇降する支持ブラケット132の昇降をガイドすることができる。
【0085】
したがって、第2昇降ガイド131は、第2昇降ガイド131によって支持ブラケット132がねじれることなく昇降できるため、支持ブラケット132をより安定的かつ正確に昇降させることができる。
【0086】
支持ブラケット132は、逆U字状に形成されてもよい。したがって、支持ブラケット132の両端を前述の第2昇降ガイド131のそれぞれに結合され、中間部分を後述するホッパー40の下側に結合されてもよい。
【0087】
また、支持ブラケット132は、両端部が一対の第2昇降ガイド131のそれぞれに結合されてもよい。支持ブラケット132の中間部分には駆動部160が結合され、両側の屈曲部の内側面には後述する一対の第1固定ブロック133がそれぞれ設けられてもよい。
【0088】
支持ブラケット132には一対の第1固定ブロック133が設けられてもよい。第1固定ブロック133に後述する第1支持バー137を結合することにより、第1固定ブロック133により第1支持バー137を所定の位置に固定し、第1支持バー137によりガイドフレーム111をより強固に支持することができる。
【0089】
第1支持バー137は、一方の側がガイドフレーム111の一端に結合され、他方の側が第1固定ブロック133に結合されて固定されてもよい。
【0090】
第1支持バー137は、ガイドフレーム111に自重によるたわみが発生したり、蓋体30がガイドフレーム111の上側に移動したときに蓋体30の重さによりガイドフレーム111にたわみが発生したりすることを防止して、蓋体30をより安定的に移動させてガイドフレーム111を支持することができる。
【0091】
第1支持バー137は、鋼材のロッド状又は棒状に形成されてもよく、必要に応じてワイヤや鋼線などで形成されてもよい。
【0092】
ガイドフレーム111の側面には、第2固定ブロック134が結合されてもよい。第2固定ブロック134は、第1固定ブロック133と一定距離隔てて形成されてもよい。
【0093】
第2固定ブロック134に後述する第2支持バー138を結合することにより、第2固定ブロック134により第2支持バー138を所定の位置に固定し、第2支持バー138によりガイドフレーム111および支持ブラケット132をより強固に支持することができる。
【0094】
第2支持バー138は、一方の側が第1固定ブロック133に結合され、他方の側が第2固定ブロック134に結合されて固定されてもよい。
【0095】
一対のサイドガイドローラー135は、支持ブラケット132の両側内面にそれぞれ結合され、ガイドレール115の側面に接するように設けられてもよい。したがって、サイドガイドローラー135は、ガイドレール115の側面でガイドレール115をガイドして、蓋体30をより容易に一方の側に移動させることができる。
【0096】
ボックス本体10の両側面に形成されたガイドフレーム111には、複数の加圧装置140が設けられてもよい。
【0097】
加圧装置140は、ガイドフレーム111と結合される逆L字状の加圧クランプ141と、加圧クランプ141が蓋体30と接触する部分に設けられる加圧部材143とを含んでいてもよい。
【0098】
加圧クランプ141は、ガイドフレーム111の下側に溶接等により結合されてもよい。
【0099】
加圧クランプ141は、逆L字状に形成されてもよい。加圧クランプ141は、第1シリンダー120によってガイドフレーム111が昇降する際に共に昇降することにより、蓋体30の上側を加圧したり加圧を解除したりすることができる。
【0100】
したがって、蓋体30をボックス本体10の上側に密着させることができ、ボックス本体10をより確実に密閉することができる。
【0101】
加圧クランプ141には加圧部材143が設けられてもよい。加圧部材143は、加圧クランプ141が蓋体30と接触する部分に設けられてもよい。加圧部材143は、加圧クランプ141が蓋体30側に加圧されるときに蓋体30の上面に接触できる。このとき、加圧部材143が蓋体30の上側を加圧して、後述するパッキン材241が最大収縮点に達するまで蓋体30を加圧する。したがって、蓋体30がボックス本体10をより強く密閉することができる。
【0102】
支持部130の下側には駆動モーター163が結合されてもよい。駆動モーター163は、支持ブラケット132の中間部分に溶接等により結合されてもよい。
【0103】
駆動部160は、蓋体30の上面に形成されるチェーン161と、支持部130の中間部分に結合される駆動モーター163と、駆動モーター163の一側に結合され、チェーン161に噛み合うように形成される駆動ギア165とを含んで構成されてもよい。
【0104】
チェーン161は、蓋体30の上面に設けられてもよい。チェーン161は、後述する駆動ギア165と噛み合うことにより、駆動ギア165を駆動する駆動モーター163の駆動により、蓋体30をアスファルトコンクリート保温ボックス1の前後方向に移動させることができる。
【0105】
支持部130の中間部分でありながらチェーン161の上側には駆動モーター163が結合されてもよい。駆動モーター163としては、一般的なモーターを使用してもよく、油圧または空気圧によって駆動される油空圧動力装置を使用してもよい。
【0106】
駆動モーター163は、一側に結合された駆動ギア165を回転させることにより、駆動ギア165と噛み合うチェーン161を一側に移動させて蓋体30を移動させることができる。
【0107】
駆動モーター163の一側には駆動ギア165が結合されてもよい。駆動ギア165は、チェーン161と噛み合うように形成されているため、駆動モーター165の駆動により回転して蓋体30を移動させることができる。
【0108】
加圧クランプ141の上側には、ホッパー40が溶接等により結合されて形成されてもよい。
【0109】
ホッパー40が加圧クランプ141の上側に結合されることにより、ガイドフレーム111と加圧クランプ141とホッパー40とが一体化され、これにより第1シリンダー120の駆動によりガイドフレーム111と加圧クランプ141とホッパー40とが一緒に昇降することができる。
【0110】
ホッパー40は、下側から上側に向かうにつれて幅が広がる台形状に形成されてもよい。
【0111】
ホッパー40は上側の幅が広く、下側の幅が狭く形成されているので、アスファルトコンクリート製造装置から放出されたアスファルトコンクリートがホッパー40を介して内部ボックス13に容易に誘導されて積載され得る。すなわち、ホッパー40は、アスファルトコンクリートを内部ボックス13の内側に誘導する漏斗のような効果を発揮できるものである。したがって、アスファルトコンクリート保温ボックス1の内側にアスファルトコンクリートをより容易に積載できるようにする。
【0112】
ホッパー40は、蓋体30の上側に一定間隔隔てて形成されてもよい。したがって、ホッパー40と蓋体30との間に形成された離隔空間を介して蓋体30を上昇させて蓋体30が移動できる空間を形成することができる。
【0113】
以下、レール型蓋体開閉装置100による蓋体30の開放駆動過程について説明する。
【0114】
レール型蓋体開閉装置100は、第1シリンダー120の引張駆動によりガイドフレーム111が上側に上昇するにつれて、蓋体30の上側を加圧する加圧装置140の加圧クランプ141が共に上昇して蓋体30の上面から離間することによって、蓋体30に作用する付勢力を解除することができる。
【0115】
その後、第1シリンダー120が連続的に引張駆動し、ガイドフレーム111が蓋体30の両側に形成されたガイドレール115を支持し、上側に持ち上げると蓋体30が上昇してボックス本体10の上側から離間することにより、ボックス本体10の上部を開放することができる。
【0116】
これにより、ボックス本体10の上側に離隔した蓋体30は、上面に設けられたチェーン161と噛み合った駆動ギア165を駆動する駆動モーター163の駆動により蓋体30がガイドフレーム111に沿って一方の方向に移動することができる。
【0117】
したがって、蓋体30がガイドフレーム111に沿って移動することにより、ボックス本体10の上部が完全に開放され、アスファルトコンクリート製造装置から出てくるアスファルトコンクリートを内部ボックス13の内部に積載できる。
【0118】
以下、レール型蓋体開閉装置100による蓋体30の閉鎖駆動過程について説明する。
【0119】
レール型蓋体開閉装置100は、内部ボックス13の内部へのアスファルトコンクリートの積載作業が完了すると、駆動モーター163の駆動により蓋体30を他方の方向に移動させることができる。
【0120】
蓋体30が他方の方向に移動してボックス本体10の上側に到達すると、第1シリンダー120が収縮駆動してガイドフレーム111を下降させることで、蓋体30が下降してボックス本体10の上側を閉じることができる。
【0121】
その後、第1シリンダー120が連続的に収縮駆動し、加圧装置140の加圧クランプ141が蓋体30の上面と密着して蓋体30を加圧することにより、蓋体30を外部ボックス本体10の上側に密着させることができる。
【0122】
したがって、上述したレール型蓋体開閉装置100の閉駆動過程により、加圧装置140が蓋体30の上側を加圧し、蓋体30によりボックス本体10の上側を強く密閉させることができる。
【0123】
ボックス本体10の外部ボックス11と内部ボックス13との間、及び蓋体30の上板31と下板33との間には複数の固定装置220を設けることができる。
【0124】
外部ボックス11と内部ボックス13との間に設けられた複数の固定装置220は、外部ボックス11の外側から外部ボックス11を貫通した後、一側端部が内部ボックス13に締結されて外部ボックス11を内部ボックス13の外側に固定する。
【0125】
したがって、外部ボックス11は、複数の固定装置220によって内部ボックス13の外側に支持されて固定され得る。
【0126】
このような複数の固定装置220により、外部ボックス11と内部ボックス13との間には離隔空間が形成される。
【0127】
また、蓋体30の上板31と下板33との間に設けられた複数の固定装置220は、蓋体30の下板33を上板31に固定しながら蓋体30の上板31と下板33との間での離隔空間の形成を可能にする。
【0128】
蓋体30の内部に設けられた複数の固定装置220は、下板33の外側から下板33を貫通した後、一側端部が上板31に締結されて下板33を上板(31)に固定する。
【0129】
すなわち、外部ボックス11と内部ボックス13とを結合固定する複数の固定装置220と、蓋体30の上板31と下板33とを結合固定する複数の固定装置220とにより、外部ボックス11と内部ボックス13との間および蓋体30の上板31と下板33との間に離隔空間が形成される。
【0130】
したがって、外部ボックス11と内部ボックス13との間および蓋体30の上板31と下板33との間に離隔空間を形成し、内部ボックス13の内側に収容されたアスファルトコンクリートの熱が外部ボックス11及び蓋体30の上板31に伝導されることを防止することができ、外部ボックス11と内部ボックス13との間および蓋体30の上板31と下板33との間に形成された離隔空間の内部には、後述する高温断熱材230が充填され、アスファルトコンクリート保温ボックス1に収容されたアスファルトコンクリートの熱が外部に伝導されることを防止し、アスファルトコンクリートの温度をより効率的に保つことができる。
【0131】
また、複数の固定装置220は、蓋体30の下板33及び外部ボックス11を後述する熱伝導率がほとんどない複数の固定バー210に固定することにより、外部ボックス11と内部ボックス(13)とが複数の固定装置220によって互いに連結されるのを遮断し、蓋体30の上板31と下板33とが複数の固定装置220によって互いに連結されるのを遮断する。これにより、内部ボックス13の内側に収容されたアスファルトコンクリートの熱が外部ボックス11及び蓋体30の上板31に伝導されてアスファルトコンクリート保温ボックス1に収容されたアスファルトコンクリートの温度が低下することを防止することができる。
【0132】
内部ボックス13の外面と蓋体30の上板31の内面には、後述する複数の固定バー210を固定するための複数の固定ブラケット200が結合され得る。すなわち、複数の固定ブラケット200は、上述した複数の固定装置220が内部ボックス13及び蓋体30の上板31に直接連結されるのを防ぐために設けられる後述の複数の固定バー210を固定して結合するために、内部ボックス13の外面と蓋体30の上板31の内面に形成される。
【0133】
複数の固定ブラケット200は、中央部分が凹状に形成されたコ字状に形成されてもよい。したがって、凹状に形成された中央部分に後述の固定バー210が嵌合されてもよい。
【0134】
複数の固定ブラケット200は鋼材で形成され、一面が内部ボックス13の外面または蓋体30の上板31内側に溶接等の結合手段により結合されてもよい。
【0135】
複数の固定ブラケット200には、複数の固定バー210がそれぞれ嵌合されてもよい。複数の固定バー210は、複数の固定ブラケット200にそれぞれ嵌合されるとともに、複数の固定装置220の一側端部がそれぞれ締結される。すなわち、複数の固定バー210は、複数の固定ブラケット200にそれぞれ固定され、複数の固定装置220が内部ボックス13及び蓋体30の上板31に直接接触することを防いで、アスファルトコンクリート保温ボックス1に収容されたアスファルトコンクリートの熱が複数の固定装置220を介して外部に伝導されてアスファルトコンクリートの温度が低下することを防止することができる。
【0136】
このような固定バー210としては、熱伝導率がほとんどない木材またはMCナイロンを使用することができる。
【0137】
すなわち、複数の固定ブラケット200と複数の固定装置220との間に熱伝導率がほとんどない固定バー210を設けることにより、複数の固定装置220によって内部ボックス13内にあるアスファルトコンクリートの熱が外部ボックス11に伝導されたり、蓋体30の上板31に伝導されたりすることを遮断できる。
【0138】
したがって、複数の固定バー210によって内部ボックス130内にあるアスファルトコンクリートの熱が複数の固定装置220を介して外部に伝導されてアスファルトコンクリートの温度が低下することを防止できる。
【0139】
例えば、複数の固定装置220を内部ボックス13に直接締結すると、内部ボックス13に収容されたアスファルトコンクリートの熱が内部ボックス13と複数の固定装置220を介して外部ボックス11および蓋体30の上板31に伝導され、アスファルトコンクリート保温ボックス1に収容されたアスファルトコンクリートの温度が短時間で低下する要因となり得る。
【0140】
したがって、これを防止するために、本発明は、複数の固定装置220が内部ボックス13および蓋体30の上板31に直接接触することを防止するために、熱伝導率がほとんどない複数の固定バー210に複数の固定装置220の一側端部をそれぞれ固定することにより、外部ボックス11を内部ボックス13の外側に安定して固定するだけでなく、外部ボックス11と内部ボックス13との間に後述する高温断熱材230を充填できる離隔空間を形成させることができる。
【0141】
外部ボックス11と内部ボックス13との間の離隔空間及び蓋体30の上板31と下板33との間の離隔空間には、高温断熱材230を充填することができる。高温断熱材230を、外部ボックス11と内部ボックス13との間の離隔空間及び蓋体30の上板31と下板33との間の離隔空間に充填して、アスファルトコンクリート保温ボックス1に収容されたアスファルトコンクリートの熱が外部に伝導されることを防ぐことができる。
【0142】
このような高温断熱材230は、セラミックウール(ceramic wool)、ミネラルウール(mineral wool)、セルロース(cellulose)、セラミックペーパー(ceramic paper)、ウレタン、セラックウール(cerak wool)、バイオセラックウール(biocerak wool)およびロックウール(rock wool)から選択されるいずれかを使用できる。
【0143】
外部ボックス11の内側面および蓋体30の下板33の上側面のそれぞれに断熱ボード250をさらに設けてもよい。断熱ボード250としては、セラミックボード、セラミック布、シリカボード、シリカ布などのセラミック系とシリカ系の断熱ボードを用いることができる。
【0144】
断熱ボード250を外部ボックス11の内側面及び蓋体30の下板33の上側面にそれぞれ設けることにより、アスファルトコンクリート保温ボックス1に収容されたアスファルトコンクリートの熱が外部ボックス11及び蓋体30の上板31へ伝導されることをより効果的に遮断できるだけでなく、外部ボックス11及び蓋体30の上板31の外気が外部ボックス11と内部ボックス13との間の離隔空間及び蓋体30の上板31と下板33との間の離隔空間に伝導されることをより効果的に遮断できる。すなわち、高温断熱材230と断熱ボード250とによって複合的に断熱効果を達成することにより、内部ボックス13に収容されたアスファルトコンクリートの温度低下をより効果的に防止することができる。
【0145】
外部ボックス11と内部ボックス13との間の離隔空間の上側には断熱樹脂240を設けてもよい。断熱樹脂240は、外部ボックス11と内部ボックス13との間の離隔空間の上側を仕上げることができるように設けられる。断熱樹脂240は、外部ボックス11と内部ボックス13及び蓋体30とが直接接触することを防止し、熱伝導をより効果的に遮断してアスファルトコンクリートの温度低下を防止することができる。
【0146】
また、蓋体30の下板33の下側に断熱樹脂240をさらに設けてもよいし、蓋体30の下板33を断熱樹脂240で形成してもよい。蓋体30の下側に断熱樹脂240を設けるか、または蓋体30の下板33を断熱樹脂240で形成することにより、外部ボックス11と内部ボックス13の上側に設けられた断熱樹脂240と、蓋体30の下側に設けられた断熱樹脂240とが接触したり、断熱樹脂240で形成された蓋体30の下板33とが接触したりすることにより、外部ボックス11と内部ボックス(13)の上側と蓋体30とが直接接触しないため、アスファルトコンクリートの熱が蓋体(30)を介して外部に伝導されることをより効果的に防止することができる。
【0147】
このような断熱樹脂240としては、断熱効果に優れたベークライト板またはMCナイロン板を用いることができる。
【0148】
外部ボックス11および内部ボックス13の上側に設けられた断熱樹脂240の上側と、蓋体30の下側に設けられた断熱樹脂240の下側とのそれぞれにパッキング材241を設けてもよく、蓋体30の下側に設けられた断熱樹脂240の下側縁または断熱樹脂240で形成された蓋体30の下板33の下側縁にのみパッキング材241を設けてもよい。。
【0149】
パッキング材241は、外部ボックス11および内部ボックス13の上側と蓋体30との接触面をパッキングすることにより、アスファルトコンクリート保温ボックス1の内部に積載されたアスファルトコンクリートの熱が外部に放出されることをより効果的に防止することができる。
【0150】
このようなパッキング材241としては、発泡シリコンを使用可能であり、熱伝導率が低く耐熱性が強い材質であればどのようなものでも使用可能である。
【0151】
外部ボックス11の内面と内部ボックス13の外面と複数の固定ブラケット200及び複数の固定バー210には防湿剤が塗布可能であり、蓋体30の上板31と下板33の内面と上板31の内面に設けられた固定ブラケット200および固定バー210にも防湿剤を塗布可能である。防湿剤は、外部ボックス11と内部ボックス13との間の離隔空間および蓋体30の上板31と下板33との間の離隔空間において外気とアスファルトコンクリートの温度差により湿気が発生することを防止する。
【0152】
防湿剤は、外部ボックス11と内部ボックス13との間の離隔空間および蓋体30の内側に形成された離隔空間に高温断熱材230を充填する前に塗布されもよい。
【0153】
このように、外部ボックス11の内面と内部ボックス13の外面と固定ブラケット200及び固定バー210に防湿剤を塗布することにより、外部ボックス11と内部ボックス13との間の離隔空間で発生する湿気により、内部ボックス13から外部ボックス11への熱の伝導を遮断し、また、蓋体30の上板31と下板33の内面と上板31の内面に設けられた固定ブラケット200及び固定バー210に防湿剤を塗布することにより、蓋体30の上板31と下板33との間の離隔空間で発生する湿気により、蓋体30の下板33から上板31への熱の伝導を遮断する。
【0154】
さらに、外部ボックス11と内部ボックス13と蓋体30の上板31と下板33、複数の固定ブラケット200及び複数の固定バー210が湿気によって腐食することを防止し、アスファルトコンクリート保温ボックス1の耐久性を確保できるようになる。
【0155】
防湿剤は、絶縁油100重量部に対してスチレン-ブタジエン-スチレン(SBS)1~10重量部を添加し、加熱攪拌して第1混合物を得るステップと、第1混合物100重量部に対してアスファルトコンパウンド(asphalt compound)30~70重量部を添加し、加熱攪拌して第2混合物を得るステップと、第2混合物100重量部に対してポリアニリン(PANI)1~5重量部を添加し、加熱攪拌して第3混合物を得るステップと、第3混合物100重量部に対してゼオライト(zeolite)6~12重量部を添加し、加熱攪拌して第4混合物を得るステップと、第4混合物100重量部に対してポリブテン(polybutene)1~5重量部とポリメタクリル酸メチル(PMMA)0.2~0.8重量部を添加し、攪拌し、自然冷却して第5混合物を得るステップと、第5混合物100重量部に対してキシレン(xylene)30~70重量部を添加し、第5混合物100重量部に対してソルベント(溶剤)3号を10~40重量部を添加し、溶解して第6混合物を得るステップと、を経て製造されてもよい。
【0156】
外部ボックス11の一側面の下側および内部ボックス13の一側面の下側には、外部ボックス11と内部ボックス13とを連通する排出口300が形成されてもよい。排出口300は、アスファルトコンクリート保温ボックス1の内側に積載されたアスファルトコンクリートを外部に排出させる通路である。
【0157】
排出口300の周り及び外側に断熱樹脂240を設けることができる。したがって、熱伝導率の高い材質からなる排出口300の外面と後述する開閉扉310とが直接接触することを防止することで、アスファルトコンクリートの熱が排出口300及び開閉扉310を介して外部に放出されることを防止できる。
【0158】
排出口300には、蓋体30と同じ構造を有する開閉扉310が設けられてもよい。開閉扉310は、排出口300の上側でありながら外部ボックス11の外側にヒンジによって回動可能に結合され得る。
【0159】
また、開閉扉310は、開閉シリンダー312によって排出口300を自動的に開閉することができる。
【0160】
開閉シリンダー312は、一方の側が開閉扉310と結合され、他方の側が外部ボックス11と結合されてもよい。
【0161】
したがって、開閉シリンダー312の作動により、開閉扉310が排出口300を密閉または開放することにより、開閉扉310による排出口300の開閉を行うことができる。
【0162】
このような開閉シリンダー312としては、油圧シリンダーまたは空気圧シリンダーを用いることができる。
【0163】
開閉扉310は、排出口300と接触する内側面の周りに断熱樹脂240を設けてもよいし、排出口300と接触する開閉扉310の内側面に断熱樹脂240を設けてもよい。
【0164】
したがって、排出口300と開閉扉310にそれぞれ断熱樹脂240が設けられているため、排出口300と開閉扉310とが直接接触せず、これにより排出口300から開閉扉310への熱伝導を防止することができる。
【0165】
開閉扉310には、補助排出口および補助開閉扉320がさらに形成されてもよい。補助排出口および補助開閉扉320は、開閉扉310の大きさよりも小さく形成され、開閉扉310によって排出されるアスファルトコンクリートの量より少ない量のアスファルトコンクリートを排出する際に使用するためのものである。
【0166】
補助排出口は、排出口300と同じ形状に形成されてもよく、補助開閉扉320は、開閉扉310と同じ形状に形成されてもよい。
【0167】
補助開閉扉320には補助開閉シリンダー322が設けられて補助開閉扉320の開閉を調節することができる。開閉扉310に補助排出口及び補助開閉扉320を形成することにより、アスファルトコンクリート保温ボックス1から少量のアスファルトコンクリートを排出する際に、開閉扉310による外気のアスファルトコンクリート保温ボックス1内への流入量を減らし、その結果、できるだけアスファルトコンクリートの温度低下を防止することができる。
【0168】
このような補助開閉シリンダー322としては、上述した開閉シリンダー312と同様に油圧シリンダーまたは空気圧シリンダーを用いることができる。
【0169】
また、補助開閉扉320は、補助開閉シリンダー322による開閉の他にも、手動で開閉可能な開閉操作装置を備えてもよい。
【0170】
開閉操作装置は、作業者が補助開閉扉の開閉を手動で操作可能なロッキング構造で形成され、補助開閉シリンダー322の駆動がなくても補助開閉扉の開閉を容易に操作することができる。
【0171】
また、補助排出口及び補助開閉扉320は、排出口300及び開閉扉310と同様に、補助排出口の周り及び補助開閉扉320の内側面の周りにも断熱樹脂240を備えてもよい。
【0172】
すなわち、補助排出口と接触する補助開閉扉320の内側面の周りに断熱樹脂240を備えることにより、補助排出口と補助開閉扉320とが直接接触することを防止し、補助排出口と補助開閉扉320によりアスファルトコンクリートの温度が外部に伝わるのを防ぐことができる。
【0173】
また、排出口300の周りと開閉扉310の内側面の周り及び補助排出口の周りと補助開閉扉320の内側面の周りに設けられる断熱樹脂240の一側にはパッキン材241が設けられてもよく、開閉扉310の内側面の周りおよび補助開閉扉320の内側面の周りに設けられる断熱樹脂240の縁部にのみパッキング材241が設けられてもよい。
【0174】
パッキング材241は、排出口300と開閉扉310との接触面および補助排出口と補助開閉扉320との接触面をパッキングすることにより、アスファルトコンクリート保温ボックス1の内部に積載されたアスファルトコンクリートの熱が外部に放出されることをより効果的に防止できる。
【0175】
アスファルトコンクリート保温ボックス1をダンプトラックではなく一般トラックに積載してアスファルトコンクリートを施工現場に搬送して排出する場合に備えて、アスファルトコンクリート保温ボックス1の外部ボックス11の下側には、アスファルトコンクリート保温ボックス1を支持する支持プレート500をさらに備えてもよい。
【0176】
このとき、支持プレート500の一方の側の端部は、アスファルトコンクリート保温ボックス1の外側ボックス11下部の一方の側の端部とヒンジで結合され、後述する昇降部材600によってアスファルトコンクリート保温ボックス1が上昇または下降する場合、外部ボックス11と支持プレート500とを結合するヒンジを基準としてアスファルトコンクリート保温ボックス1が回転することにより、アスファルトコンクリート保温ボックス1の他方の側が昇降することができる。
【0177】
支持プレート500と外部ボックス11との間に形成された離隔空間の内部には昇降部材600が設けられてもよい。
【0178】
昇降部材600は、油圧シリンダー及び空気圧シリンダーで形成され、支持プレート500と外部ボックス11とを互いに結合するように設けられ、油圧シリンダー及び空気圧シリンダーの引張及び収縮により昇降部材600が駆動され、アスファルトコンクリート保温ボックス1の他方の側を昇降させることができる。
【0179】
したがって、昇降部材600の駆動によりアスファルトコンクリート保温ボックス1の他方の側が上昇または下降することにより、アスファルトコンクリート保温ボックス1に積載されたアスファルトコンクリートを排出口300を介して容易に排出させることができる。
【0180】
また、アスファルトコンクリート保温ボックス1をダンプトラックではなく一般トラックに積載して施工現場に搬送して排出する別の方法として、内部ボックス13の内部に形成されるスクリュー400による排出方法がある。
【0181】
このために、内部ボックス13内部の下側中央部に、排出口300に向かって長手方向にスクリュー400を形成することができる。
【0182】
スクリュー400は、内部ボックス13の内側の一方の端部から排出口300に向かって長手方向に回転可能に形成することができる。
【0183】
このようなスクリュー400は、回転により、内部ボックス13の内部に積載されたアスファルトコンクリートを排出口300を介して外部に排出することができる。
【0184】
すなわち、ダンプトラックではなく一般トラックにアスファルトコンクリート保温ボックス1を搭載する際に、アスファルトコンクリート保温ボックス1の下部に昇降部材600を備えていない場合でも、内部ボックス13の内側に設けられたスクリュー400の回転により、内部ボックス13の内部に積載されたアスファルトコンクリートを排出口300に移動させることにより、アスファルトコンクリートを容易に外部に排出することができる。
【0185】
また、外部ボックス11の外側下部には重量測定センサーが形成されてもよい。重量測定センサーは、アスファルトコンクリート保温ボックス1の全体重量を測定することにより、アスファルトコンクリート積載量によって変わる重量測定値によってアスファルトコンクリートの積載量を把握することができる。
【0186】
重量測定センサーとしては、一般的に使用されるロードセルや、油圧センサーおよび重量センサーを使用することができる。
【0187】
図14から図16に示すように、本発明の一例によるアスファルトコンクリート保温ボックスは、トラックなどの車両の積載部に搭載することができる。すなわち、アスファルトコンクリート保温ボックス1を施工現場に移動させるために、昇降装置またはクレーン等を用いてアスファルトコンクリート保温ボックス1をトラックに搭載した後、固定装置等で固定させることができる。
【0188】
したがって、アスファルトコンクリート保温ボックス1がトラックに搭載されて固定されることで、アスファルトコンクリート製造工場から施工現場へアスファルトコンクリートを搬送することができる。
【0189】
本発明のアスファルトコンクリート保温ボックス1をダンプトラックに搭載して使用する場合には、支持プレート500と昇降部材600及びスクリュー400を備えていないアスファルトコンクリート保温ボックス1を搭載して、ダンプトラックの昇降装置によりアスファルトコンクリートを容易に排出することができる。
【0190】
また、本発明のアスファルトコンクリート保温ボックス1をダンプトラックではなく一般トラックに搭載する場合には、アスファルトコンクリート保温ボックス1に支持プレート500と昇降部材600とをさらに備えたアスファルトコンクリート保温ボックス1を搭載したり、アスファルトコンクリート保温ボックス1の内側にスクリュー400をさらに備えたアスファルトコンクリート保温ボックス1を搭載したりしてアスファルトコンクリートを容易に排出することができる。
【0191】
本発明は、上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、適用範囲が多様であることは勿論であり、特許請求の範囲において請求する本発明の要旨を逸脱することなく様々な変形実施が可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0192】
1 アスファルトコンクリート保温ボックス
10 ボックス本体
11 外部ボックス
13 内部ボックス
30 蓋体
31 上板
33 下板
40 ホッパー
100 レール型蓋体開閉装置
110 ガイド部
111 ガイドフレーム
113 ガイドローラー
115 ガイドレール
117 ローラー
120 第1シリンダー
121 第1昇降ガイド
130 支持部
131 第2昇降ガイド
132 支持ブラケット
133 第1固定ブロック
134 第2固定ブロック
135 サイドガイドローラー
137 第1支持バー
138 第2支持バー
140 加圧装置
141 加圧クランプ
143 加圧部材
160 駆動部
161 チェーン
163 駆動モーター
165 駆動ギア
200 固定ブラケット
210 固定バー
220 固定装置
230 高温断熱材
240 断熱樹脂
250 断熱ボード
300 排出口
310 開閉扉
312 開閉シリンダー
320 補助開閉扉
322 補助開閉シリンダー
400 スクリュー
500 支持部プレート
600 昇降部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】