(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-13
(54)【発明の名称】往復ポンプ用シールスタック組立体
(51)【国際特許分類】
F16J 15/3268 20160101AFI20231206BHJP
F16J 15/3248 20160101ALI20231206BHJP
F16J 15/18 20060101ALI20231206BHJP
F16J 15/3208 20160101ALI20231206BHJP
F16J 15/3204 20160101ALI20231206BHJP
【FI】
F16J15/3268
F16J15/3248
F16J15/18 A
F16J15/3208
F16J15/3204 101
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023530303
(86)(22)【出願日】2021-11-23
(85)【翻訳文提出日】2023-05-31
(86)【国際出願番号】 US2021072582
(87)【国際公開番号】W WO2022115853
(87)【国際公開日】2022-06-02
(32)【優先日】2020-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】マフェツォリ、アンドレア
(72)【発明者】
【氏名】デュボワ、ヘルマン エム.
(72)【発明者】
【氏名】スターク、コルビー
(72)【発明者】
【氏名】ブルロー、フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】スティーブンハイデンス、ジノ エル.
(72)【発明者】
【氏名】ゴイ、クリステル シー.
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、シアン
【テーマコード(参考)】
3J006
3J043
【Fターム(参考)】
3J006AB01
3J006AE14
3J006AE34
3J006AE37
3J006AE49
3J006CA02
3J006CA05
3J043AA11
3J043BA07
3J043BA08
3J043CA01
3J043CA02
3J043CA05
3J043CB13
3J043CB14
3J043DA02
3J043HA01
(57)【要約】
システム及び方法は、組立体のための環状シールスタックを提供することを含む。シールスタック組立体は、少なくとも1つの第2の環状シールと、少なくとも1つの第2の環状シールに軸方向に隣接して配置されたスペーサと、スペーサに軸方向に隣接して配置された第3の環状シールとを含む。シールスタック組立体は、組立体のプローブとハウジングとの間に配置され、組立体の極低温での動作中、シールスタック組立体の少なくとも一部の極低温への曝露中、圧力変化中、温度変化中、又はそれらの組み合わせ中に、プローブとハウジングとの間に環状シールを提供するように構成される。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
環状シールスタック組立体であって、
少なくとも1つの第2の環状シールと、
前記少なくとも1つの第2の環状シールに軸方向に隣接して配置されたスペーサと、
前記スペーサに軸方向に隣接して配置された第3の環状シールと、
を備える、環状シールスタック組立体。
【請求項2】
環状シールスタック組立体であって、
前記シールスタックの下端部に向かって配置された少なくとも1つの第2の環状シールと、
前記少なくとも1つの第2の環状シールに対して前記シールスタックの下端部に向かって配置されたスペーサと、
前記シールスタック組立体の前記下端部に配置された第3の環状シールと、
を備える、環状シールスタック組立体。
【請求項3】
組立体であって、
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置されたシャフトと、
前記ハウジングと前記シャフトとの間に形成されたキャビティと、
前記キャビティ内に前記シャフトの周りに環状に配置された環状シールスタック組立体であって、前記環状シールスタックは、前記ハウジングと前記シャフトとの間にシールを提供するように構成されており、前記シールスタック組立体は、
少なくとも1つの第2の環状シールと、
前記少なくとも1つの第2の環状シールに軸方向に隣接して配置されたスペーサと、
前記スペーサに軸方向に隣接して配置された第3の環状シールと、を備える、環状シールスタック組立体と、
を備える、組立体。
【請求項4】
前記キャビティは、第1の部分及び第2の部分を備える、請求項3に記載の組立体。
【請求項5】
前記第2の環状シールは、本体と、前記本体からある角度で延在する内側シール脚部と、前記内側シール脚部の端部からある角度で延在するシールフランジと、シールリングであって、前記本体内に形成されたキャビティ内で、かつ前記シール脚部及び前記シールフランジから前記本体の反対側に配置された、シールリングと、を備える、請求項1又は2に記載のシールスタック組立体。
【請求項6】
前記本体と前記シール脚部及び/又は前記シールフランジとの間に配置された付勢ばねを更に備える、請求項1又は2に記載のシールスタック組立体。
【請求項7】
前記第2の環状シールは、前記組立体のキャビティの前記第1の部分に配置される、請求項1又は2に記載のシールスタック組立体。
【請求項8】
前記第2の環状シールは、前記内側シール脚部が、前記シャフトに向かってある角度で、かつ前記スペーサの方向に、前記本体から内向きに延在するように、前記キャビティ内で配向される、請求項7に記載のシールスタック組立体。
【請求項9】
前記第2の環状シールは、前記シールフランジが前記シャフトと接触するように配向される、請求項8に記載のシールスタック組立体。
【請求項10】
前記シールフランジは、前記シャフトの外周又は外径の周りで実質的に平坦である、請求項9に記載のシールスタック組立体。
【請求項11】
前記第2の環状シールは、前記シールリングが前記組立体の前記ハウジングと接触して環状シールを形成するように配向される、請求項10に記載のシールスタック組立体。
【請求項12】
前記シールリングは、Oリング、付勢ばね、又はばね付勢シールを備える、請求項11に記載のシールスタック組立体。
【請求項13】
前記第2の環状シールは、前記本体、前記内側シール脚部を備える主本体部分を備え、前記第2の環状シールの前記シールフランジは、熱硬化性物質、熱可塑性物質、又はそれらの組み合わせから形成される、請求項1又は2に記載のシールスタック組立体。
【請求項14】
前記第3の環状シールは、
基部と、前記基部から延在する内側シール脚部と、前記基部から延在する外側シール脚部とを備えるジャケットと、
前記ジャケット内に配置された支持リングと、
前記ジャケットの前記内側シール脚部と前記支持リングとの間に接触して配置された付勢ばねと、を備える、請求項1又は2に記載のシールスタック組立体。
【請求項15】
前記支持リングは、実質的にL字形、実質的にU字形、又は実質的に長方形の構成要素を備える、請求項14に記載のシールスタック組立体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
封止部は、組立体の構成要素間の漏れを防止するために、多くの産業用途で使用されている。いくつかの用途において、シールは、例えば極端な圧力又は極端な温度などの、極端な動作条件にさらされる場合があり得る。これらの極端な動作条件は、ハウジングに対して揺動、往復運動、回転、振動、又はそれらの組み合わせを行う長いプローブ又はシャフトに沿って効率的かつ信頼性のあるシールを提供するために、複数の個々のシールを使用するシールスタック組立体の使用を必要とすることが多い。液体水素の使用中に存在するようなそのような極端な動作条件では、従来のシールスタック組立体は、シールを効果的に維持することができない。そのため、産業界は、そのような用途のための封止部技術における改善を要求し続けている。
【図面の簡単な説明】
【0002】
実施形態の特徴及び利点が達成され、より詳細に理解され得るように、添付の図面に例解されるその実施形態を参照することによって、より具体的な説明が行われ得る。しかしながら、図面は、いくつかの実施形態のみを例解し、したがって、他の等しく有効な実施形態が存在し得るため、範囲を限定するものとみなされるべきではない。
【
図1A】本開示の実施形態による、環状シールスタック組立体を有する組立体の断面図である。
【
図1B】本開示の実施形態による、環状シールスタック組立体を有する組立体の断面図である。
【
図2】本開示の一実施形態による第1の環状シールの断面図である。
【
図3】本開示の一実施形態による第2の環状シールの断面図である。
【
図4】本開示の一実施形態によるスペーサの斜視図である。
【
図5】本開示の一実施形態による第3の環状シールの断面図である。
【
図6】本開示の一実施形態による組立体に環状シールを形成する方法のフローチャートである。
【0003】
異なる図面における同じ参照符号の使用は、同様の又は同一の項目を示す。
【発明を実施するための形態】
【0004】
図1Aは、本開示の実施形態による、環状シールスタック組立体101を有する組立体100の断面図を示す。いくつかの実施形態では、組立体100は、極低温往復用途であってもよい。いくつかの実施形態では、組立体100は、結合組立体、ポンプ組立体、ソレノイド組立体、又はバルブ組立体であってもよい。いくつかの実施形態では、組立体100は、往復ポンプ組立体であってもよい。いくつかの実施形態では、組立体100は、極低温ポンプ組立体であってもよい。特定の実施形態では、組立体100は、液体水素(LH2)往復ポンプを備えることができる。組立体100は、概して、ハウジング102と、ハウジング102に対して揺動、往復運動、回転、振動、又はそれらの組み合わせを行うプローブ又はシャフト104とを備えてもよい。より具体的な実施形態では、組立体100は、ハウジング102と、シャフト104の軸106に沿って軸方向に往復運動するシャフト104とを備えることができる。組立体100は更に、ハウジング102とプローブ104との間に形成され、シールスタック組立体101を受容するように構成される、キャビティ108を備えてもよい。いくつかの実施形態では、キャビティ108は、第1の部分107及び第2の部分109を備えてもよい。いくつかの実施形態では、第1の部分107は、第2の部分109よりも大きい、ハウジング102によって画定される外径を備えてもよい。いくつかの実施形態では、第1の部分107は、第2の部分109よりも小さい、ハウジング102によって画定される外径を備えてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、第1の部分107及び第2の部分109は、ハウジング102によって画定される実質的に類似又は同一の外径を備えてもよい。シールスタック組立体101の部分は、キャビティ108の各部分107、109内に配置されて、ハウジング102とシャフト104との間に環状シールを形成することができることが理解されよう。
【0005】
第1のシール110、少なくとも1つの第2のシール120、スペーサ130、及び第3のシール140を備える環状シールスタック組立体101は、一般に、組立体100のキャビティ108内に、シャフト104の周りに環状に配置することができる。シールスタック組立体101は、概して、第1の環状シール110によって画定される上端部(第1の端部)と、第3の環状シール140によって画定される下端部(反対側の第2の端部)とを備え得る。シールスタック組立体101は、組立体100のハウジング102及びシャフト104に接触するように、かつハウジング102とシャフト104との間に径方向シールを提供するように構成され得る。いくつかの実施形態では、シールスタック組立体101は、極低温での組立体100の動作中、シールスタック組立体101の少なくとも一部の極低温への曝露中、又はそれらの組合せ中に、組立体100のハウジング102とシャフト104との間に環状シールを連続的に提供することができる。いくつかの実施形態では、シールスタック組立体101は、組立体のハウジング102とシャフト104との間に環状シールを連続的に提供するために、室温(少なくとも摂氏約15度)と極低温(少なくとも摂氏約-150度、又は少なくとも摂氏-270度)との間の動作に好適であり得る。いくつかの実施形態では、シールスタック組立体101はまた、組立体100のハウジング102とシャフト104との間に環状シールを連続的に提供するために、高圧(少なくとも最大24バール(約350psi)以上)での動作に好適であってもよい。いくつかの実施形態では、シールスタック組立体101は、圧力変化、温度変化、又はそれらの組み合わせの間、組立体のハウジング102とシャフト104との間に環状シールを連続的に提供するように構成されてもよい。
【0006】
第1の環状シール110は、組立体100のハウジング102の一部とシャフト104の一部との間に接触して環状シールを提供するように構成されてもよい。第1の環状シール110は、概して、基部112と、基部112から延在する内側シール脚部114と、基部112から延在する外側シール脚部116とを備える、ジャケット111を備えてもよい。第1の環状シール110はまた、ジャケット111の内側シール脚部114と外側シール脚部116との間に接触してジャケット111内に配置された付勢ばね118を備えてもよい。いくつかの実施形態では、付勢ばね118は円形であってもよい。しかしながら、他の実施形態では、付勢ばね118は、楕円形、卵形、U字形、又は任意の他の好適な形状であってもよい。付勢ばね118は、内側シール脚部114及び外側シール脚部116を互いから離れるように付勢して、第1の環状シール110のシール脚部114、116と組立体100のハウジング102及びシャフト104の各々との間の接触を維持するように構成されてもよい。
【0007】
いくつかの実施形態では、第1の環状シール110は、スクレーパ119を備えてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、スクレーパ119は、独立型構成要素であってもよく、第1の環状シール110なしでシールスタック組立体101内に存在してもよい。いくつかの実施形態では、スクレーパ119は、第1の環状シール110の基部に隣接して配置されてもよい。他の実施形態では、スクレーパ119は、シールスタック組立体の上端部に配置され、第1の環状シール110のジャケット111のシール脚部114、116の端部に隣接して配置されてもよい。スクレーパ119は、組立体100のシャフト104からの水分、氷、又はそれらの組み合わせの蓄積を防止及び/又は除去するように構成されてもよい。スクレーパ119を備える第1の環状シール110は、米国特許第10,626,994号B2に開示されるものと実質的に類似してもよく、その開示は、参照により本明細書に組み込まれることを理解されたい。
【0008】
第1の環状シール110は、組立体100のキャビティ108の第1の部分107内に配置することができる。第1の環状シール110は、シールスタック組立体101の上端部に配置することができる。第1の環状シール110は、概して、ジャケット111がシールスタック組立体101の上端部に向かって外向きに開き、ジャケット111の基部112がシールスタック組立体101の下端部に向かって内向きに配向されるように、キャビティ108内で配向されてもよい。加えて、第1の環状シール110は、概して、ジャケット111の内側シール脚部114がシャフト104に沿ってかつそれと接触して延在し、ジャケット111の外側シール脚部116がハウジング102に沿ってかつそれと接触して延在するように、キャビティ108内で配向されてもよい。いくつかの実施形態では、シールスタック組立体101は、複数の第1の環状シール110を備えることができる。そのような実施形態では、複数の第1の環状シール110の各々は、本明細書に開示されるのと同じ方向に配向されてもよい。更に、複数の第1の環状シール110を備える実施形態では、複数の第1の環状シール110のうちの1つ以上は、スクレーパ119を備えなくてもよい。したがって、複数の第1の環状シール110を備えるいくつかの実施形態では、シールスタック組立体101が単一のスクレーパ119を備えるように、第1の環状シール110のうちの1つのみがスクレーパ119を備えてもよい。しかしながら、複数の第1の環状シール110を備えるいくつかの実施形態では、シールスタック組立体101は、複数のスクレーパ119を備えてもよい。
【0009】
第2の環状シール120は、組立体100のハウジング102の一部とシャフト104の一部との間に接触して環状シールを提供するように構成されてもよい。第2の環状シール120は、第1の環状シール110と異なっていてもよい。第2の環状シール120は、概して、本体122と、本体122からある角度で延在する内側シール脚部123と、内側シール脚部123の端部からある角度で延在するシールフランジ124と、を備えることができる。第2の環状シール120はまた、本体122内に形成されたキャビティ127内に、かつ本体122のシール脚部123及びシールフランジ124とは反対側に配置されたシールリング126を備えることができる。いくつかの実施形態では、シールリング126はOリングを含むことができる。いくつかの実施形態では、シールリング126は付勢ばねを備えてもよい。いくつかの実施形態では、シールリング126は、キャビティ127内に一体化されたばね付勢シールを備えることができる。更に、いくつかの実施形態では、第2の環状シール120はまた、第2の環状シール120の外径上に外側シール脚部を備えてもよい。特定の実施形態では、外側シール脚部は、本体122から延在してもよく、第2の環状シール120の内径上のシール脚部123と実質的に類似してもよく、かつ/又は本体に対して対称であってもよい。いくつかの実施形態では、本体122は、実質的に長方形又は正方形の外形を備えてもよい。いくつかの実施形態では、本体122は、丸みを帯びた、又は面取りされた角を備えてもよい。いくつかの実施形態では、第2の環状シール120は、本体122とシール脚部123及び/又はシールフランジ124との間に配置された付勢ばねを備えることができる。いくつかの実施形態では、第2の環状シール120は、本体122全体にわたって配置された金属バンド129を備えることができる。金属バンド129は、熱収縮に対する第2の環状シール120の感度を低減することができる。
【0010】
第2の環状シール120は、組立体100のキャビティ108の第1の部分107内に配置することができる。いくつかの実施形態では、第2の環状シール120は、スクレーパ119に隣接して配置されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の環状シール120は、第1の環状シール110に隣接して配置されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の環状シール120は、スクレーパ119とスペーサ130との間に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、第2の環状シール120は、第1の環状シール110とスペーサ130との間に配置されてもよい。第2の環状シール120は、内側シール脚部123が、シャフト104に向かってある角度で、かつスペーサ130の方向に、本体122から内向きに延在するように、キャビティ108内で配向され得る。第2の環状シール120はまた、シールフランジ124がシャフト104と接触するように配向されてもよい。いくつかの実施形態では、シールフランジ124は、シャフト104の円周又は外径の周りで実質的に平坦であってもよい。しかしながら、他の実施形態では、シールフランジ124は、ある角度でシャフト104に接触してもよい。第2の環状シール120はまた、シールリング126がハウジング102と接触して環状シールを形成するように配向されてもよい。いくつかの実施形態では、シールスタック組立体101は、複数の第2の環状シール120を備えることができる。いくつかの実施形態では、シールスタック組立体101は、2つの第2の環状シール120を備えることができる。いくつかの実施形態では、シールスタック組立体101は、3つ以上の第2の環状シール120を備えることができる。そのような実施形態では、複数の第2の環状シール120は、本明細書に開示されるのと同じ方向に配向されてもよい。複数の第2の環状シール120を備える実施形態では、第2の環状シール120のうちの1つ以上は、シールリング126がなくてもよい。更に、いくつかの実施形態では、シールスタック組立体101は、第2の環状シール110及び/又はスクレーパ119がシールスタック組立体101の上端部を画定するように、第1の環状シール120を備えなくてもよい。
【0011】
スペーサ130は、組立体100のハウジング102とシャフト104との間に環状シールを維持するために、第1の環状シール110、少なくとも1つの第2の環状シール120、及び第3の環状シール140と協働及び/又は支持するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ130は、実質的に均一な内径及び実質的に均一な外径を有する剛性中空構成要素を備えてもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ130はまた、環状シール110、120、140のうちの1つ以上に作用する力をシールスタック組立体101内の他の環状シール110、120、140に分散させて、シールスタック組立体101にわたる圧力分布を維持することができる。更に、代替実施形態では、スペーサ130は、組立体のシャフト104の軸方向長さに沿ってシールスタック組立体101の長さを埋めるように構成された複数の環状シール(例えば、シール110、120、140、又は任意の他の適切な環状シール)又は他の環状構成要素を含むことができる。
【0012】
スペーサ130は、組立体100のキャビティ108の第1の部分107に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ130は、組立体100のキャビティ108の第1の部分107内に隙間嵌めを含むことができる。いくつかの実施形態では、スペーサ130は、組立体100のキャビティ108の第1の部分107内に厳しい精度の隙間嵌めを含むことができる。スペーサ130は、第2の環状シール120に隣接して配置することができる。スペーサ130は、第2の環状シール120と第3の環状シール140との間に配置することができる。いくつかの実施形態では、スペーサ130は、単一の一体型構成要素であってもよい。いくつかの実施形態において、シールスタック組立体101は、複数のスペーサ130を備えてもよい。そのような実施形態では、Oリング又は他のシール機構が、隣接するスペーサ130間に配置されてもよい。代替的な実施形態では、スペーサ130は、組立体100のシャフト104に沿った長さを占めるように構成された任意の他の外形を備えてもよい。
【0013】
いくつかの実施形態では、スペーサ130は、第1の環状シール110、第2の環状シール120、第3の環状シール140、及び/又はそれらの任意の組合せの全長よりも軸方向に長い長さを備えることができる。いくつかの実施形態では、スペーサ130は、シールスタック組立体101の軸方向全長の大部分を備えてもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ130は、シールスタック組立体101の軸方向全長の少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも65%、又は少なくとも75%を含むことができる。いくつかの実施形態では、スペーサ130は、シールスタック組立体101の軸方向全長の95%以下、90%以下、85%以下、80%以下、75%以下、70%以下、65%以下、又は60%以下を含むことができる。更に、スペーサ130は、シールスタック組立体101の軸方向全長のこれらの最小値と最大値のいずれかの間、例えばシールスタック組立体101の軸方向全長の少なくとも25%から95%以下、又は少なくとも50%から75%以下を含むことができる。
【0014】
第3の環状シール140は、組立体100のハウジング102の一部とシャフト104の一部との間に接触して環状シールを提供するように構成されてもよい。第3の環状シール140は、第1の環状シール110と異なっていてもよい。第3の環状シール140は、第2の環状シール120と異なっていてもよい。第3の環状シール140は、概して、基部142と、基部142から延在する内側シール脚部144と、基部142から延在する外側シール脚部146とを備える、ジャケット141を備えてもよい。第3の環状シール140はまた、ジャケット141内に配置された支持リング148を備えてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング148は、実質的にL字形の構成要素、実質的にU字形の構成要素、実質的に長方形の構成要素、又は任意の他の適切な形状を含むことができる。いくつかの実施形態において、支持リング148は、支持リング148がジャケット141の外側シール脚部146と接触するようにジャケット141内に配置されてもよい。いくつかの実施形態において、支持リング148は、支持リング148がジャケット141の基部142及び外側シール脚部146と接触するようにジャケット141内に配置されてもよい。他の実施形態では、支持リング148は、支持リング148が基部142、ジャケット141の内側シール脚部144、及びジャケット141の外側シール脚部146と接触するようにジャケット141内に配置されてもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、支持リング148は、第1の環状シール110及び第2の環状シール120と比較して、第3の環状シール140に追加の支持を提供することができる。いくつかの実施形態では、支持リング148は、第3の環状シール140が、第1の環状シール110及び第2の環状シール120と比較して、より極端な温度及び/又は圧力に耐えることを可能にすることができる。第3の環状シール140はまた、付勢ばね150を備えてもよい。付勢ばね150は、ジャケット141の内側シール脚部144と支持リング148との間に接触してジャケット141内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、付勢ばね150は楕円形又は卵形であってもよい。しかしながら、他の実施形態では、付勢ばね150は、円形、U字形、又は任意の他の形状であってもよい。付勢ばね150は、内側シール脚部144及び外側シール脚部146を互いから離れるように付勢して、第3の環状シール140のシール脚部144、146と組立体100のハウジング102及びシャフト104の各々との間の接触を維持するように構成されてもよい。
【0016】
第3の環状シール140は、組立体100のキャビティ108の第2の部分109内に配置することができる。いくつかの実施形態では、第3の環状シール140は、第1の環状シール110、第2の環状シール120、及び/又はスペーサ130の外径よりも小さい外径を備えることができる。いくつかの実施形態では、第3の環状シール140は、第1の環状シール110、第2の環状シール120、及び/又はスペーサ130の外径よりも大きい外径を備えることができる。いくつかの実施形態では、第3の環状シール140は、第1の環状シール110、第2の環状シール120、及び/又はスペーサ130の外径と実質的に同様又は同じ外径を備えることができる。第3の環状シール140の外径は、キャビティ108の第2の部分109の外径に基づいてもよいことが理解されよう。
【0017】
いくつかの実施形態では、第3の環状シール140の外径は、第1の環状シール110、第2の環状シール120、及び/又はスペーサ130の外径よりも少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、又は少なくとも25%小さくても、又は大きくてもよい。いくつかの実施形態では、第3の環状シール140の外径は、第1の環状シール110、第2の環状シール120、及び/又はスペーサ130の外径よりも、50%以下、45%以下、40%以下、35%以下、30%以下、又は25%以下小さくても、又は大きくてもよい。更に、第3の環状シール140の外径は、第1の環状シール110、第2の環状シール120、及び/又はスペーサ130の外径よりも少なくとも1%から50%以下、更には少なくとも10%から25%以下小さい又は大きいなど、これらの最小値と最大値のいずれかの間であってもよい。
【0018】
第3の環状シール140は、シールスタック組立体101の下端部においてスペーサ130に隣接して配置することができる。第3の環状シール140は、概して、ジャケット141がシールスタック組立体101の下端部に向かって外向きに開き、ジャケット141の基部142がスペーサ130に隣接して、及び/又はシールスタック組立体101の上端部に向かって内向きに配向されるように、キャビティ108内で配向されてもよい。加えて、第3の環状シール140は、概して、ジャケット141の内側シール脚部144がシャフト104に沿ってかつそれと接触して延在し、ジャケット141の外側シール脚部116がハウジング102に沿ってかつそれと接触して延在するように、キャビティ108内で配向されてもよい。いくつかの実施形態では、シールスタック組立体101は、複数の第3のシール140を備えることができる。そのような実施形態では、複数の第3の環状シール140の各々は、本明細書に開示されるのと同じ方向に配向されてもよい。
【0019】
図1Bは、本開示の実施形態による、環状シールスタック組立体101を有する組立体100の断面図を示す。いくつかの実施形態では、組立体100は、第2のシール120及び第3のシール140のみを有するシールスタック組立体101を含むことができる。組立体100の構成要素は、上述したように、
図1Aで類似して参照された構成要素と全て同じ特徴を有してもよい。
図1Bに示されるように、第2のシール120は、本体122と、内側シール脚部123と、シール脚部123の端部からある角度で延在するシールフランジ124とを含み得る。更に、第2のシール120は、第2のシール120の本体122のキャビティ127内に配置されたシールリング126を含むことができる。更に、シールリング126は付勢ばねを備えてもよい。この実施形態では、第2のシール120は、キャビティ127を部分的に形成する第2の環状シール120の外径上に外側シール脚部を形成する。
【0020】
更に
図1Bに示すように、シールスタック組立体101は、第3のシール140を含むことができる。第3の環状シール140は、組立体100のキャビティ108の第2の部分109内に配置することができる。第3の環状シール140は、概して、基部142と、基部142から延在する内側シール脚部144と、基部142から延在する外側シール脚部146とを備える、ジャケット141を備えてもよい。第3の環状シール140はまた、付勢ばね150を備えてもよい。付勢ばね150は、ジャケット141の内側シール脚部144と支持リング148との間に接触してジャケット141内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、付勢ばね150は楕円形又は卵形であってもよい。しかしながら、他の実施形態では、付勢ばね150は、円形、U字形、又は任意の他の形状であってもよい。付勢ばね150は、内側シール脚部144及び外側シール脚部146を互いから離れるように付勢して、第3の環状シール140のシール脚部144、146と組立体100のハウジング102及びシャフト104の各々との間の接触を維持するように構成されてもよい。更に、第3の環状シール140はまた、ジャケット141内に配置された支持リング148を備えてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング148は、実質的にL字形の構成要素、実質的にU字形の構成要素、実質的に長方形の構成要素、又は任意の他の適切な形状を含むことができる。いくつかの実施形態において、支持リング148は、支持リング148がジャケット141の外側シール脚部146と接触するようにジャケット141内に配置されてもよい。いくつかの実施形態において、支持リング148は、支持リング148がジャケット141の基部142及び外側シール脚部146と接触するようにジャケット141内に配置されてもよい。他の実施形態では、支持リング148は、支持リング148が基部142、ジャケット141の内側シール脚部144、及びジャケット141の外側シール脚部146と接触するようにジャケット141内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、外側シール脚部146は、支持リング148をジャケット141内に保持するために、支持リング148に少なくとも部分的に重なってもよい。
図2は、本開示の一実施形態による第1の環状シール110の断面図を示す。第1の環状シール110は、概して、基部112と、基部112から延在する内側シール脚部114と、基部112から延在する外側シール脚部116とを備える、ジャケット111を備えてもよい。第1の環状シール110はまた、ジャケット111の内側シール脚部114と外側シール脚部116との間に接触してジャケット111内に配置された付勢ばね118を備えてもよい。いくつかの実施形態では、内側シール脚部114及び外側シール脚部116は、基部112の中心線に対して実質的に同様及び/又は対称であってもよい。加えて、図示されていないが、第1の環状シール110はまた、スクレーパ119を備えてもよい。
【0021】
いくつかの実施形態では、ジャケット111は、熱硬化性物質、熱可塑性物質、又はそれらの組み合わせから形成されてもよい。より具体的には、ジャケット111は、補強充填剤を伴って、又は伴わずに、PTFE、フルオロポリマー、パーフルオロポリマー、PTFE、TFM、PVF、PVDF、PCTFE、PFA、FEP、ETFE、ECTFE、PCTFE、PEEK、PEK、若しくはPEKKなどのポリアリールケトン、PPS、PPSU、PSU、PPE、若しくはPPOなどのポリスルホン、PPAなどの芳香族ポリアミド、PEI若しくはTPIなどの熱可塑性ポリイミド、又はそれらの任意の組み合わせから形成されてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態では、付勢ばね118は、弾性金属材料から形成されてもよい。より具体的には、付勢ばね118は、Inconel(登録商標)などのニッケル-クロム系合金、ニッケル系合金、コバルト-クロム-ニッケル-モリブデン合金、Elgiloy(登録商標)などのコバルト-クロム-ニッケル合金、ニッケル、チタン、タングステン、ステンレス鋼、ばね鋼、鋼、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、鉛、鉄、又は青銅から形成することができる。いくつかの実施形態では、付勢ばね118は、金めっき、銀めっき、ニッケルめっき、窒化アルミニウムクロム(AlCrN)めっき、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)めっき、任意の他の耐摩耗性金属めっき、又はそれらの任意の組み合わせなどのコーティング又はめっきを含むことができる。
【0023】
図3は、本開示の一実施形態による第2の環状シール120の断面図を示す。第2の環状シール120は、概して、本体122と、本体122からある角度で延在する内側シール脚部123と、内側シール脚部123の端部からある角度で延在するシールフランジ124と、を備えることができる。第2の環状シール120はまた、本体122内に形成されたキャビティ127内に、かつ本体122のシール脚部123及びシールフランジ124とは反対側に配置されたシールリング126を備えることができる。いくつかの実施形態では、シールリング126はOリングを含むことができる。しかしながら、いくつかの実施形態では、シールリング126は付勢ばねを備えてもよい。いくつかの実施形態では、本体122は、実質的に長方形又は正方形の外形を備えてもよい。更に、いくつかの実施形態では、本体122は、丸みを帯びた、又は面取りされた角を備えてもよい。いくつかの実施形態では、第2の環状ばね120は、本体122とシール脚部123及び/又はシールフランジ124との間に配置された付勢ばねを備えることができる。いくつかの実施形態では、第2の環状シール120は、本体122全体にわたって配置された金属バンド129を備えることができる。金属バンド129は、熱収縮に対する第2の環状シール120の感度を低減することができる。
【0024】
上述したように、内側シール脚部123は、本体122からある角度で延在してもよい。いくつかの実施形態では、内側シール脚部123は、少なくとも15度、少なくとも30度、少なくとも35度、少なくとも40度、少なくとも45度、少なくとも50度、少なくとも55度、少なくとも60度、少なくとも65度、又は少なくとも70度の角度で本体122から延在することができる。いくつかの実施形態では、内側シール脚部123は、90度以下、85度以下、80度以下、75度以下、又は70度以下の角度で本体122から延在してもよい。更に、内側シール脚部123は、少なくとも15度から90度以下、又は更に少なくとも30度から60度以下など、これらの最小値と最大値のいずれかの間の角度で本体122から延在してもよいことが理解されよう。
【0025】
いくつかの実施形態では、本体122、内側シール脚部123、及びシールフランジ124(まとめて主本体部分)は、概して、熱硬化性物質、熱可塑性物質、又はそれらの組合せから形成することができる。より具体的には、本体122、内側シール脚部123、及びシールフランジ124(まとめて主本体部分)は、補強充填剤を伴って、又は伴わずに、PTFE、フルオロポリマー、パーフルオロポリマー、PTFE、TFM、PVF、PVDF、PCTFE、PFA、FEP、ETFE、ECTFE、PCTFE、PEEK、PEK、若しくはPEKKなどのポリアリールケトン、PPS、PPSU、PSU、PPE、若しくはPPOなどのポリスルホン、PPAなどの芳香族ポリアミド、PEI若しくはTPIなどの熱可塑性ポリイミド、又はそれらの任意の組み合わせから形成されてもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、シールリング126はエラストマ材料から形成されてもよい。いくつかの実施形態では、シールリング126は、弾性金属材料から形成されてもよい。より具体的には、シールリング126は、Inconel(登録商標)などのニッケル-クロム系合金、ニッケル系合金、コバルト-クロム-ニッケル-モリブデン合金、Elgiloy(登録商標)などのコバルト-クロム-ニッケル合金、ニッケル、チタン、タングステン、ステンレス鋼、ばね鋼、鋼、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、鉛、鉄、又は青銅から形成することができる。いくつかの実施形態では、シールリング126は、金めっき、銀めっき、ニッケルめっき、窒化アルミニウムクロム(AlCrN)めっき、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)めっき、任意の他の耐摩耗性金属めっき、又はそれらの任意の組み合わせなどのコーティング又はめっきを含むことができる。
【0027】
図4は、本開示の一実施形態によるスペーサ130の斜視図を示す。スペーサ130は、概して、実質的に均一な内径及び実質的に均一な外径を有する剛性中空構成要素を備えてもよい。いくつかの実装形態では、スペーサ130は、組立体100のハウジング102とシャフト104との間に環状シールを維持するために、第1の環状シール110、少なくとも1つの第2の環状シール120、及び第3の環状シール140と協働及び/又は支持するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、スペーサ130はまた、環状シール110、120、140のうちの1つ以上に作用する力をシールスタック組立体101内の他の環状シール110、120、140に分散させて、シールスタック組立体101にわたる圧力分布を維持することができる。
【0028】
いくつかの実施形態では、スペーサ130は、金属材料から形成されてもよい。より具体的には、スペーサ130は、Inconel(登録商標)などのニッケル-クロム系合金、ニッケル系合金、コバルト-クロム-ニッケル-モリブデン合金、Elgiloy(登録商標)などのコバルト-クロム-ニッケル合金、ニッケル、チタン、タングステン、ステンレス鋼、ばね鋼、鋼、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、鉛、鉄、又は青銅から形成することができる。いくつかの実施形態では、スペーサ130は、コーティング又はめっきを含むことができる。いくつかの実施形態では、コーティングは、PTFE、金、銀、ニッケル、窒化アルミニウムクロム(AlCrN)、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)、青銅、任意の他の耐摩耗性金属めっき、任意の他の軟質金属めっき、又はそれらの任意の組み合わせから形成されてもよい。コーティング又はめっきは、スペーサ130に対するシャフト104の相対運動によって引き起こされる摩耗からスペーサ130を保護するように構成され得る。
【0029】
他の実施形態では、スペーサ130は、熱硬化性物質、熱可塑性物質、又はそれらの組み合わせから形成されてもよい。より具体的には、スペーサ130は、補強充填剤を伴って、又は伴わずに、PTFE、フルオロポリマー、パーフルオロポリマー、PTFE、TFM、PVF、PVDF、PCTFE、PFA、FEP、ETFE、ECTFE、PCTFE、PEEK、PEK、若しくはPEKKなどのポリアリールケトン、PPS、PPSU、PSU、PPE、若しくはPPOなどのポリスルホン、PPAなどの芳香族ポリアミド、PEI若しくはTPIなどの熱可塑性ポリイミド、又はそれらの任意の組み合わせから形成されてもよい。
【0030】
図5は、本開示の一実施形態による第3の環状シール140の断面図を示す。第3の環状シール140は、概して、基部142と、基部142から延在する内側シール脚部144と、基部142から延在する外側シール脚部146とを備える、ジャケット141を備えてもよい。第3の環状シール140はまた、ジャケット141内に配置された支持リング148を備えてもよい。いくつかの実施形態では、支持リング148は、実質的にL字形の構成要素、実質的にU字形の構成要素、又は任意の他の適切な形状を含むことができる。いくつかの実施形態において、支持リング148は、支持リング148がジャケット141の外側シール脚部146と接触するようにジャケット141内に配置されてもよい。いくつかの実施形態において、支持リング148は、支持リング148がジャケット141の基部142及び外側シール脚部146と接触するようにジャケット141内に配置されてもよい。他の実施形態では、支持リング148は、支持リング148が基部142、ジャケット141の内側シール脚部144、及びジャケット141の外側シール脚部146と接触するようにジャケット141内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、外側シール脚部146は、支持リング148をジャケット141内に保持するために、支持リング148に少なくとも部分的に重なってもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、支持リング148は、第1の環状シール110及び第2の環状シール120と比較して、第3の環状シール140に追加の支持を提供することができる。いくつかの実施形態では、支持リング148は、第3の環状シール140が、第1の環状シール110及び第2の環状シール120と比較して、より極端な温度及び/又は圧力に耐えることを可能にすることができる。第3の環状シール140はまた、付勢ばね150を備えてもよい。付勢ばね150は、ジャケット141の内側シール脚部144と支持リング148との間に接触してジャケット141内に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、付勢ばね150は楕円形又は卵形であってもよい。しかしながら、他の実施形態では、付勢ばね150は、円形、U字形、又は任意の他の形状であってもよい。付勢ばね150は、内側シール脚部144及び外側シール脚部146を互いから離れるように付勢して、第1の環状シール140のシール脚部144、146と組立体100のハウジング102及びシャフト104の各々との間の接触を維持するように構成されてもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、ジャケット141は、概して、熱硬化性物質、熱可塑性物質、又はそれらの組み合わせから形成されてもよい。より具体的には、ジャケット141は、補強充填剤を伴って、又は伴わずに、PTFE、フルオロポリマー、パーフルオロポリマー、PTFE、TFM、PVF、PVDF、PCTFE、PFA、FEP、ETFE、ECTFE、PCTFE、PEEK、PEK、若しくはPEKKなどのポリアリールケトン、PPS、PPSU、PSU、PPE、若しくはPPOなどのポリスルホン、PPAなどの芳香族ポリアミド、PEI若しくはTPIなどの熱可塑性ポリイミド、又はそれらの任意の組み合わせから形成されてもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、支持リング148は、一般に、弾性金属材料から形成されてもよい。より具体的には、支持リング148は、Inconel(登録商標)などのニッケル-クロム系合金、ニッケル系合金、コバルト-クロム-ニッケル-モリブデン合金、Elgiloy(登録商標)などのコバルト-クロム-ニッケル合金、ニッケル、チタン、タングステン、ステンレス鋼、ばね鋼、鋼、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、鉛、鉄、又は青銅から形成することができる。いくつかの実施形態では、金属支持リング148は、金めっき、銀めっき、ニッケルめっき、窒化アルミニウムクロム(AlCrN)めっき、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)めっき、任意の他の耐摩耗性金属めっき、又はそれらの任意の組み合わせなどのコーティング又はめっきを含むことができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、付勢ばね150は、一般に、弾性金属材料から形成されてもよい。より具体的には、付勢ばね150は、Inconel(登録商標)などのニッケル-クロム系合金、ニッケル系合金、コバルト-クロム-ニッケル-モリブデン合金、Elgiloy(登録商標)などのコバルト-クロム-ニッケル合金、ニッケル、チタン、タングステン、ステンレス鋼、ばね鋼、鋼、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、鉛、鉄、又は青銅から形成することができる。いくつかの実施形態では、付勢ばね150は、金めっき、銀めっき、ニッケルめっき、窒化アルミニウムクロム(AlCrN)めっき、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)めっき、任意の他の耐摩耗性金属めっき、又はそれらの任意の組み合わせなどのコーティング又はめっきを含むことができる。
【0035】
図5は、本開示の一実施形態による組立体100に環状シールを形成する方法500のフローチャートを示す。方法500は、ブロック502において、第1の環状シール110と、第1の環状シール110に軸方向に隣接して配置された少なくとも1つの第2の環状シール120と、少なくとも1つの第2の環状シール120に軸方向に隣接して配置されたスペーサ130と、スペーサ130に軸方向に隣接して配置された第3の環状シール140とを有するシールスタック組立体101を含む組立体100を提供することによって開始することができる。方法500は、ブロック504において、組立体100を極低温で動作させること、シールスタック組立体101の少なくとも一部を極低温にさらすこと、又はそれらの組合せによって継続することができる。方法500は、ブロック506において、組立体100のハウジング102とシャフト104との間に環状シールを連続的に提供することによって継続することができる。いくつかの実施形態では、組立体100のハウジング102とシャフト104との間に環状シールを連続的に提供することは、組立体100を極低温で動作させること、シールスタック組立体101の少なくとも一部分を極低温にさらすこと、又はそれらの組合せと同時に行うことができる。いくつかの実施形態では、組立体100のハウジング102とシャフト104との間に環状シールを連続的に提供することは、シャフト104とシールスタック組立体101との間の相対運動中に行うことができる。いくつかの実施形態では、組立体100のハウジング102とシャフト104との間に環状シールを連続的に提供することは、圧力の変化、温度の変化、又はそれらの組み合わせの間に起こり得る。いくつかの実施形態では、シールスタック組立体101は、第3の環状シール140が極低温にさらされるように、組立体100内で配向されてもよい。
【0036】
シールスタック組立体101の実施形態は、特定の用途に適した軸方向全長を含むことができる。いくつかの実施形態では、シールスタック組立体101の軸方向全長は、少なくとも25mm、少なくとも50mm、少なくとも75mm、少なくとも100mm、少なくとも125mm、少なくとも150mm、少なくとも175mm、少なくとも200mm、少なくとも225mm、少なくとも250mm、少なくとも275mm、少なくとも300mm、少なくとも325mm、少なくとも350mm、少なくとも375mm、少なくとも400mm、少なくとも425mm、少なくとも450mm、少なくとも475mm、少なくとも500mm、又は少なくとも1000mmであってもよい。
【0037】
シールスタック組立体101の実施形態は、特定の用途に適した内径及び外径を含むことができる。いくつかの実施形態では、シールスタック組立体101の内径は、少なくとも1mm、少なくとも2mm、少なくとも3mm、少なくとも4mm、少なくとも5mm、少なくとも6mm、少なくとも7mm、少なくとも8mm、少なくとも9mm、少なくとも10mm、少なくとも25mm、少なくとも50mm、少なくとも75mm、少なくとも100mm、少なくとも150mm、少なくとも200mm、少なくとも250mm、少なくとも300mm、少なくとも500mm、又はそれ以上であってもよい。いくつかの実施形態では、シールスタック組立体101の外径は、少なくとも1mm、少なくとも2mm、少なくとも3mm、少なくとも4mm、少なくとも5mm、少なくとも6mm、少なくとも7mm、少なくとも8mm、少なくとも9mm、少なくとも10mm、少なくとも11mm、少なくとも12mm、少なくとも13mm、少なくとも14mm、少なくとも15mm、少なくとも25mm、少なくとも50mm、少なくとも75mm、少なくとも100mm、少なくとも150mm、少なくとも200mm、少なくとも250mm、少なくとも300mm、少なくとも500mm、少なくとも1000mm、又はそれ以上であってもよい。
【0038】
更に、第1の環状シール110、第2の環状シール120、及び/又は第3の環状シール140は、他の適切な環状シールと交換可能であってもよいことが理解されよう。例えば、いくつかの実施形態では、第1の環状シール110、第2の環状シール120、及び/又は第3の環状シール140は、交換可能であってもよい。いくつかの実施形態では、第1の環状シール110、第2の環状シール120、及び/又は第3の環状シール140は、シールスタック組立体101内になくてもよい。いくつかの実施形態では、シールスタック組立体101は、第1の環状シール110を備えなくてもよいが、スクレーパ119を含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の環状シール110は、第3の環状シール140と実質的に類似していてもよく、又は同一であってもよい。したがって、いくつかの実施形態では、第1の環状シール110は、第3の環状シール140と同一であってもよく、本明細書に開示されるようなスクレーパ119を備えてもよい。更に、いくつかの実施形態では、組立体100及び/又はシールスタック組立体101は、第1の環状シール110、第2の環状シール120若しくは複数の第2の環状シール120、スペーサ130、及び/又は第3の環状シール140のいずれかの間に追加の介在環状シールを備えることができる。
【0039】
組立体100、シールスタック組立体101、及び/又は組立体100内に環状シールを形成する方法600の実施形態は、以下のうちの1つ以上を含むことができる。
【0040】
実施形態1.環状シールスタック組立体であって、第1の環状シールと、第1の環状シールに軸方向に隣接して配置された少なくとも1つの第2の環状シールと、少なくとも1つの第2の環状シールに軸方向に隣接して配置されたスペーサと、スペーサに軸方向に隣接して配置された第3の環状シールと、を備える、環状シールスタック組立体。
【0041】
実施形態2.環状シールスタック組立体であって、環状シールスタックの上端部に配置された第1の環状シールと、第1の環状シールに対してシールスタックの下端部に向かって配置された少なくとも1つの第2の環状シールと、少なくとも1つの第2の環状シールに対してシールスタックの下端部に向かって配置されたスペーサと、シールスタック組立体の下端部に配置された第3の環状シールと、を備える、環状シールスタック組立体。
【0042】
実施形態3.シールスタック組立体は、組立体のハウジングとシャフトとの間にシールを提供するように構成される、実施形態1又は2に記載のシールスタック組立体。
【0043】
実施形態4.ハウジングと組立体のシャフトとの間にキャビティが形成されている、実施形態3に記載のシールスタック組立体
【0044】
実施形態5.組立体であって、ハウジングと、ハウジング内に配置されたシャフトと、ハウジングとシャフトとの間に形成されたキャビティと、キャビティ内にシャフトの周りに環状に配置された環状シールスタック組立体であって、環状シールスタックは、ハウジングとシャフトとの間にシールを提供するように構成されており、シールスタック組立体は、第1の環状シールと、第1の環状シールに軸方向に隣接して配置された少なくとも1つの第2の環状シールと、
少なくとも1つの第2の環状シールに軸方向に隣接して配置されたスペーサと、スペーサに軸方向に隣接して配置された第3の環状シールと、を備える、組立体。
【0045】
実施形態6.キャビティは、第1の部分及び第2の部分を含む、実施形態4に記載のシールスタック組立体又は実施形態5に記載の組立体。
【0046】
実施形態7.第1の部分は、第2の部分よりも大きい、ハウジングによって画定される外径を備える、実施形態6に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0047】
実施形態8.第1の部分は、第2の部分よりも小さい、ハウジングによって画定される外径を備える、実施形態6に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0048】
実施形態9.第1の部分は、第2の部分と実質的に類似又は同一の、ハウジングによって画定される外径を備える、実施形態6に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0049】
実施形態10.シールスタック組立体は、第1の環状シールによって画定される上端部と、第3の環状シールによって画定される下端部とを備える、実施形態1から9のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0050】
実施形態11.第1の環状シールは、基部と、基部から延在する内側シール脚部と、基部から延在する外側シール脚部とを備える、ジャケットと、ジャケットの内側シール脚部と外側シール脚部との間に、それらと接触して、ジャケット内に配置される、付勢ばねと、を備える、実施形態1から10のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0051】
実施形態12.第1の環状シールはスクレーパを備える、実施形態11に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0052】
実施形態13.スクレーパは、第1の環状シールの基部に隣接して配置されている、実施形態12に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0053】
実施形態14.スクレーパは、組立体のシャフトからの水分、氷、又はそれらの組み合わせの蓄積を防止又は除去するように構成されている、実施形態12又は13に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0054】
実施形態15.第1の環状シールは、組立体のキャビティの第1の部分に配置されている、実施形態5から7のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0055】
実施形態16.第1の環状シールは、シールスタック組立体の上端部に配置される、実施形態10から15のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0056】
実施形態17.第1の環状シールは、ジャケットがシールスタック組立体の上端部に向かって外向きに開き、ジャケットの基部がシールスタック組立体の下端部に向かって内向きに配向されるように、キャビティ内で配向される、実施形態11から16のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0057】
実施形態18.第1の環状シールは、ジャケットの内側シール脚部がシャフトに沿ってかつそれと接触して延在し、ジャケットの外側シール脚部がハウジングに沿ってかつそれと接触して延在するように、キャビティ内で配向される、実施形態17に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0058】
実施形態19.シールスタック組立体は、複数の第1の環状シールを備える、実施形態1から18のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0059】
実施形態20.複数の第1の環状シールの各々は同じ方向に配向されている、実施形態19に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0060】
実施形態21.第1の環状シールのジャケットは、熱硬化性物質、熱可塑性物質又はそれらの組み合わせから形成される、実施形態11から20のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0061】
実施形態22.第1の環状シールのジャケットは、補強充填剤を伴って、又は伴わずに、PTFE、フルオロポリマー、パーフルオロポリマー、PTFE、TFM、PVF、PVDF、PCTFE、PFA、FEP、ETFE、ECTFE、PCTFE、PEEK、PEK、若しくはPEKKなどのポリアリールケトン、PPS、PPSU、PSU、PPE、若しくはPPOなどのポリスルホン、PPAなどの芳香族ポリアミド、PEI若しくはTPIなどの熱可塑性ポリイミド、又はそれらの任意の組み合わせから形成される、実施形態21に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0062】
実施形態23.付勢ばねは、弾性金属材料から形成されている、実施形態11から22のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0063】
実施形態24.付勢ばねは、コーティングを伴う、又は伴わないInconel(登録商標)などのニッケル-クロム系合金、ニッケル系合金、コバルト-クロム-ニッケル-モリブデン合金、Elgiloy(登録商標)などのコバルト-クロム-ニッケル合金、ニッケル、チタン、タングステン、ステンレス鋼、ばね鋼、鋼、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、鉛、鉄、又は青銅から形成される、実施形態23に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0064】
実施形態25.第1の環状シールは、組立体のハウジングの一部とシャフトの一部との間に接触して環状シールを提供するように構成される、実施形態2から24のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0065】
実施形態26.第2の環状シールは、第1の環状シールとは異なる、実施形態1から25のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0066】
実施形態27.第2の環状シールは、本体と、本体からある角度で延在する内側シール脚部と、内側シール脚部の端部からある角度で延在するシールフランジと、シールリングであって、本体内に形成されたキャビティ内で、かつシール脚部及びシールフランジから本体の反対側に配置された、シールリングと、を備える、実施形態1から26のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0067】
実施形態28.本体とシール脚部及び/又はシールフランジとの間に配置された付勢ばねを更に備える、実施形態27に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0068】
実施形態29.本体は、実質的に長方形又は正方形の輪郭を含む、実施形態27又は28に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0069】
実施形態30.本体は、丸みを帯びた又は面取りされた角部を含む、実施形態29に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0070】
実施形態31.第2の環状シールは、組立体のキャビティの第1の部分に配置されている、実施形態6から30のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0071】
実施形態32.第2の環状シールは、第1の環状シールに隣接して配置される、実施形態1から31のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0072】
実施形態33.第2の環状シールは、第1の環状シールとスペーサとの間に配置されている、実施形態32に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0073】
実施形態34.第2の環状シールは、内側シール脚部が、シャフトに向かってある角度で、かつスペーサの方向に、本体から内向きに延在するように、キャビティ内で配向される、実施形態27から33のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0074】
実施形態35.第2の環状シールは、シールフランジがシャフトと接触するように配向される、実施形態34に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0075】
実施形態36.シールフランジは、シャフトの外周又は外径の周りで実質的に平坦である、実施形態35に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0076】
実施形態37.第2の環状シールは、シールリングが組立体のハウジングと接触して環状シールを形成するように配向される、実施形態27から36のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0077】
実施形態38.シールリングは、Oリング、付勢ばね、又はばね付勢シールを備える、実施形態37に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0078】
実施形態39.シールスタック組立体は、複数の第2の環状シールを備える、実施形態1から38のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0079】
実施形態40.シールスタック組立体は、2つの第2の環状シールを備える、実施形態39に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0080】
実施形態41.シールスタック組立体は、3つ以上の第2の環状シールを備える、実施形態39に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0081】
実施形態42.複数の第2の環状シールの各々は、同じ方向に配向されている、実施形態39から41のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0082】
実施形態43.複数の第2の環状シールのうちの1つ以上は、シールリングを含まない、実施形態39から42のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0083】
実施形態44.第2の環状シールは、本体、内側シール脚部を備える主本体部分を備え、第2の環状シールのシールフランジは、熱硬化性物質、熱可塑性物質、又はそれらの組み合わせから形成される、実施形態27から43のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0084】
実施形態45.主本体部分は、補強充填剤を伴って、又は伴わずに、PTFE、フルオロポリマー、パーフルオロポリマー、PTFE、TFM、PVF、PVDF、PCTFE、PFA、FEP、ETFE、ECTFE、PCTFE、PEEK、PEK、若しくはPEKKなどのポリアリールケトン、PPS、PPSU、PSU、PPE、若しくはPPOなどのポリスルホン、PPAなどの芳香族ポリアミド、PEI若しくはTPIなどの熱可塑性ポリイミド、又はそれらの任意の組み合わせから形成される、実施形態44に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0085】
実施形態46.シールリングはエラストマ材料から形成される、実施形態27から45のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0086】
実施形態47.シールリングは弾性金属材料から形成される、実施形態27から45のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0087】
実施形態48.シールリングは、Inconel(登録商標)などのニッケル-クロム系合金、ニッケル系合金、コバルト-クロム-ニッケル-モリブデン合金、Elgiloy(登録商標)などのコバルト-クロム-ニッケル合金、ニッケル、チタン、タングステン、ステンレス鋼、ばね鋼、鋼、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、鉛、鉄、又は青銅から形成される、実施形態47に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0088】
実施形態49.第2の環状シールは、組立体のハウジングの一部とシャフトの一部との間に接触して環状シールを提供するように構成される、実施形態2から48のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0089】
実施形態50.スペーサは、実質的に均一な内径及び実質的に均一な外径を有する剛性中空構成要素、複数の環状シール、他の環状構成要素、又はそれらの組合せを備える、実施形態1から49のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0090】
実施形態51.スペーサは、組立体のキャビティの第1の部分に配置されている、実施形態6から50のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0091】
実施形態52.スペーサは、組立体のキャビティの第1の部分内に隙間嵌めを備える、実施形態51に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0092】
実施形態53.スペーサは、第2の環状シールに隣接して配置される、前述の実施形態のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0093】
実施形態54.スペーサは、第2の環状シールと第3の環状シールとの間に配置される、実施形態53に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0094】
実施形態55.スペーサは単一の一体型構成要素である、実施形態1から54のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0095】
実施形態56.スペーサは、シールスタック組立体の軸方向全長の少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも65%、又は少なくとも75%を含む、実施形態1から55のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0096】
実施形態57.スペーサは、シールスタック組立体の軸方向全長の95%以下、90%以下、85%以下、80%以下、75%以下、70%以下、65%以下、又は60%以下を含む実施形態56に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0097】
実施形態58.スペーサは、金属材料から形成される、実施形態1から57のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0098】
実施形態59.スペーサは、Inconel(登録商標)などのニッケル-クロム系合金、ニッケル系合金、コバルト-クロム-ニッケル-モリブデン合金、Elgiloy(登録商標)などのコバルト-クロム-ニッケル合金、ニッケル、チタン、タングステン、ステンレス鋼、ばね鋼、鋼、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、鉛、鉄、又は青銅から形成される、実施形態58に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0099】
実施形態60.スペーサはコーティングを含む、実施形態59に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0100】
実施形態61.コーティングは、PTFE、青銅、銀、金、ニッケル、窒化アルミニウムクロム(AlCrN)、窒化チタンアルミニウム(TiAlN)、任意の他の耐摩耗性金属めっき、任意の他の軟質金属めっき、又はそれらの任意の組み合わせから形成される、実施形態60に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0101】
実施形態62.スペーサが、組立体のハウジングとシャフトとの間に環状シールを維持するために、第1の環状シール、第2の環状シール、及び第3の環状シールを支持するように構成されている、実施形態2から61のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0102】
実施形態63.第3の環状シールは、第1の環状シールとは異なる、実施形態1から62のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0103】
実施形態64.第3の環状シールは、第2の環状シールとは異なる、実施形態1から63のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0104】
実施形態65.第3の環状シールは、基部と、基部から延在する内側シール脚部と、基部から延在する外側シール脚部とを備える、ジャケットと、ジャケット内に配置された支持リングと、ジャケットの内側シール脚部と支持リングとの間に配置され、内側シール脚部と支持リングとに接触している付勢ばねと、を備える、実施形態1から64のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0105】
実施形態66.支持リングは、実質的にL字形、実質的にU字形、又は実質的に長方形の構成要素を備える、実施形態65に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0106】
実施形態67.支持リングが、基部、ジャケットの内側シール脚部、ジャケットの外側シール脚部、又はそれらの組み合わせと接触するように、支持リングはジャケット内に配置される、実施形態65又は66に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0107】
実施形態68.支持リングが、第1の環状シール及び第2の環状シールと比較して第3の環状シールに追加の支持を提供し、第3の環状シールが第1の環状シール及び第2の環状シールと比較してより極端な温度及び/又は圧力に耐えることを可能にする、実施形態65から67のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0108】
実施形態69.第1の環状シールの付勢ばね及び第2の環状シールの付勢ばねは、楕円形、卵形、円形、又はU字形である、実施形態11から68のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0109】
実施形態70.第3の環状シールは、組立体のキャビティの第2の部分に配置される、実施形態6から69のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0110】
実施形態71.第3の環状シールは、第1の環状シール、第2の環状シール、及び/又はスペーサの外径よりも小さい外径を備える、実施形態70に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0111】
実施形態72.第3の環状シールの外径は、第1の環状シール、第2の環状シール、及び/又はスペーサの外径よりも少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、又は少なくとも25%小さい、実施形態71に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0112】
実施形態73.第3の環状シールの外径は、第1の環状シール、第2の環状シール、及び/又はスペーサの外径よりも50%以下、45%以下、40%以下、35%以下、30%以下、又は25%以下小さい、実施形態72に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0113】
実施形態74.第3の環状シールは、第1の環状シール、第2の環状シール、及び/又はスペーサの外径よりも大きい外径を備える、実施形態70に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0114】
実施形態75.第3の環状シールの外径は、第1の環状シール、第2の環状シール、及び/又はスペーサの外径よりも少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、又は少なくとも25%大きい、実施形態74に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0115】
実施形態76.第3の環状シールの外径は、第1の環状シール、第2の環状シール、及び/又はスペーサの外径よりも、50%以下、45%以下、40%以下、35%以下、30%以下、又は25%以下大きい、実施形態75に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0116】
実施形態77.第3の環状シールは、第1の環状シール、第2の環状シール、及び/又はスペーサの外径と実質的に類似である又は同じ外径を備える、実施形態70に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0117】
実施形態78.第3の環状シールは、シールスタック組立体の下端部でスペーサに隣接して配置される、実施形態11から77のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0118】
実施形態79.第3の環状シールは、ジャケットがシールスタック組立体の下端部に向かって外向きに開き、ジャケットの基部がスペーサに隣接して、及び/又はシールスタック組立体の上端部に向かって内向きに配向されるように、キャビティ内に配向される、実施形態63から78のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0119】
実施形態80.第3の環状シールは、ジャケットの内側シール脚部がシャフトに沿ってかつそれと接触して延在し、ジャケットの外側シール脚部がハウジングに沿ってかつそれと接触して延在するように、キャビティ内で配向される、実施形態79に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0120】
実施形態81.シールスタック組立体は、複数の第3の環状シールを備える、実施形態1から80のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0121】
実施形態82.複数の第3の環状シールの各々は同じ方向に配向されている、実施形態81に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0122】
実施形態83.第3の環状シールのジャケットは、熱硬化性物質、熱可塑性物質又はそれらの組み合わせから形成される、実施形態11から82のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0123】
実施形態84.第3の環状シールのジャケットは、補強充填剤を伴って、又は伴わずに、PTFE、フルオロポリマー、パーフルオロポリマー、PTFE、TFM、PVF、PVDF、PCTFE、PFA、FEP、ETFE、ECTFE、PCTFE、PEEK、PEK、若しくはPEKKなどのポリアリールケトン、PPS、PPSU、PSU、PPE、若しくはPPOなどのポリスルホン、PPAなどの芳香族ポリアミド、PEI若しくはTPIなどの熱可塑性ポリイミド、又はそれらの任意の組み合わせから形成される、実施形態83に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0124】
実施形態85.付勢ばねは、弾性金属材料から形成されている、実施形態11から84のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0125】
実施形態86.付勢ばねは、コーティングを伴う、又は伴わないInconel(登録商標)などのニッケル-クロム系合金、ニッケル系合金、コバルト-クロム-ニッケル-モリブデン合金、Elgiloy(登録商標)などのコバルト-クロム-ニッケル合金、ニッケル、チタン、タングステン、ステンレス鋼、ばね鋼、鋼、アルミニウム、亜鉛、銅、マグネシウム、スズ、白金、鉛、鉄、又は青銅から形成される、実施形態85に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0126】
実施形態87.第3の環状シールは、組立体のハウジングの一部とシャフトの一部との間に接触して環状シールを提供するように構成される、実施形態2から86のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0127】
実施形態88.ハウジングと組立体のシャフトとの間に環状シールを連続的に提供するために、シールスタック組立体は、室温(少なくとも摂氏約15度)と極低温(少なくとも摂氏約-150度、又は少なくとも摂氏約-270度)との間で、高圧(少なくとも最大24バール(約350psi)以上)で、又はそれらの組み合わせでの動作に適している、実施形態2から87のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0128】
実施形態89.シールスタック組立体は、極低温での組立体の動作中、シールスタック組立体の少なくとも一部の極低温への曝露中、又はそれらの組合せ中に、組立体のハウジングとシャフトとの間に環状シールを連続的に提供するように構成される、実施形態2から88のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0129】
実施形態90.シールスタック組立体は、圧力の変化、温度の変化、又はそれらの組み合わせの間、組立体のハウジングとシャフトとの間に環状シールを連続的に提供するように構成される、実施形態2から89のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0130】
実施形態91.組立体は極低温往復用途を含む、実施形態2から90のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0131】
実施形態92.組立体はポンプを備える、実施形態2から91のいずれか1つに記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0132】
実施形態93.組立体は往復ポンプを含む、実施形態92に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0133】
実施形態94.組立体は極低温往復ポンプを含む、実施形態93に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0134】
実施形態95.組立体は、液体水素(LH2)往復ポンプを備える、実施形態94に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0135】
実施形態96.シールスタック組立体は、液体水素(LH2)往復ポンプの低圧側に配置される、実施形態95に記載のシールスタック組立体又は組立体。
【0136】
実施形態97.組立体において環状シールを形成する方法であって、第1の環状シールと、第1の環状シールに軸方向に隣接して配置された少なくとも1つの第2の環状シールと、少なくとも1つの第2の環状シールに軸方向に隣接して配置されたスペーサと、スペーサに軸方向に隣接して配置された第3の環状シールとを有するシールスタック組立体を含む組立体を提供することと、組立体を極低温で動作させることと、シールスタック組立体の少なくとも一部を極低温にさらすこと、又はそれらの組み合わせと、組立体のハウジングとシャフトとの間に環状シールを連続的に提供することと、を含む、方法。
【0137】
実施形態98.ハウジングと組立体のシャフトとの間に環状シールを連続的に提供することは、シャフトとシールスタック組立体との間の相対運動中に行われる、実施形態97に記載の方法。
【0138】
実施形態99.組立体のハウジングとシャフトとの間に環状シールを連続的に提供することは、組立体を極低温で動作させること、シールスタック組立体の少なくとも一部を極低温にさらすこと、又はそれらの組み合わせと同時に行われる、実施形態97又は98に記載の方法。
【0139】
実施形態100.組立体のハウジングとシャフトとの間に環状シールを連続的に提供することは、圧力の変化、温度の変化、又はそれらの組み合わせの間に行われる、実施形態97から99のいずれか1つに記載の方法。
【0140】
実施形態101.組立体は、極低温往復用途を含む、実施形態97から100のいずれか1つに記載の方法。
【0141】
実施形態102.組立体はポンプを含む、実施形態97から101のいずれか1つに記載の方法。
【0142】
実施形態103.組立体は往復ポンプを含む、実施形態102に記載の方法。
【0143】
実施形態104.組立体は極低温往復ポンプを含む、実施形態103に記載の方法。
【0144】
実施形態105.組立体は液体水素(LH2)往復ポンプを含む、実施形態104に記載の方法。
【0145】
実施形態106.シールスタック組立体は、液体水素(LH2)往復ポンプの低圧側に配置される、実施形態105に記載の方法。
【0146】
本明細書は、最良の形態を含む実施形態を開示するために、また、当業者が本発明を作製及び使用することを可能にするために、実施例を使用している。特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の実施例を含み得る。そのような他の実施例は、それらが特許請求の範囲の文字通りの言葉と異ならない構造要素を有する場合、又はそれらが特許請求の範囲の文字通りの言葉と実質的に異ならない等価な構造要素を含む場合、特許請求の範囲内であることが意図される。
【0147】
一般的な説明又は実施例において、上で説明される活動の全てが必要とされるわけではなく、特定の活動の一部が必要とされない場合があり、説明される活動に加えて1つ以上の更なる活動が行われ得ることに留意されたい。更に、活動が列挙される順序は、必ずしもそれらが行われる順序ではない。
【0148】
前述の明細書では、特定の実施形態を参照して概念を記載してきた。しかしながら、当業者であれば、以下の特許請求の範囲に掲げる本発明の範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができることを理解する。したがって、明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で考慮されるべきであり、全てのこのような修正は、本発明の範囲内に含まれることが意図される。
【0149】
本明細書中で使用される場合、「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含を網羅することが意図される。例えば、特徴のリストを含むプロセス、方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されず、明示的に列挙されていないか、又はそのようなプロセス、方法、物品、若しくは装置に固有の他の特徴を含み得る。更に、矛盾する記載がない限り、「又は(or)」は、包含的なorを指し、排他的なorを指すものではない。例えば、条件A又はBは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(又は存在し)、Bが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)、Bが真である(又は存在する)、及び、AとBとの両方が真である(又は存在する)。
【0150】
また、「1つの(a)」又は「1つの(an)」の使用は、本明細書に記載の要素及び部品を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この記載は、1つ又は少なくとも1つを含むように読まれるべきであり、単数はまた、そうでないことを意味することが明らかでない限り、複数も含む。
【0151】
利益、他の利点、及び問題の解決策は、特定の実施形態に関して上で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、及び任意の利益、利点、又は解決策をもたらすかより顕著にする可能性がある任意の特徴は、請求項のいずれか又は全ての重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0152】
本明細書を読んだ後、当業者には、特定の特徴が、明確にするために、別個の実施形態の文脈において本明細書に記載されており、単一の実施形態において組み合わせて提供され得ることが理解されよう。逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴は、別個に又は任意の部分的な組み合わせで提供され得る。更に、範囲で述べられた値への言及は、その範囲内のありとあらゆる値を含む。
【国際調査報告】