(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-13
(54)【発明の名称】撮影方法、撮影装置と電子機器
(51)【国際特許分類】
H04N 23/60 20230101AFI20231206BHJP
G03B 19/07 20210101ALI20231206BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20231206BHJP
【FI】
H04N23/60 500
G03B19/07
G03B15/00 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532613
(86)(22)【出願日】2021-11-23
(85)【翻訳文提出日】2023-05-29
(86)【国際出願番号】 CN2021132386
(87)【国際公開番号】W WO2022111463
(87)【国際公開日】2022-06-02
(31)【優先権主張番号】202011379813.8
(32)【優先日】2020-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100102532
【氏名又は名称】好宮 幹夫
(74)【代理人】
【識別番号】100194881
【氏名又は名称】小林 俊弘
(74)【代理人】
【識別番号】100215142
【氏名又は名称】大塚 徹
(72)【発明者】
【氏名】胡 鵬翔
【テーマコード(参考)】
2H054
5C122
【Fターム(参考)】
2H054BB05
5C122DA03
5C122DA04
5C122EA42
5C122EA52
5C122EA61
5C122FA18
5C122FH12
5C122FH18
5C122FK24
5C122FK41
5C122FL08
5C122GA01
5C122GA23
5C122GA31
5C122HA13
5C122HA35
5C122HB01
5C122HB05
(57)【要約】
本出願は、撮影方法、撮影装置と電子機器を開示し、イメージング技術分野に属する。この撮影方法は、第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集することであって、前記第一の画像が現在の撮影シーンの画面を含み、前記第二のカメラがターゲット運動対象の運動軌跡を収集するために用いられ、前記第一の画像が前記ターゲット運動対象を含むことと、前記第一の画像と前記第二の画像を画像合成し、ターゲット画像を出力することとを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影方法であって、
第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集することであって、前記第一の画像が現在の撮影シーンの画面を含み、前記第二のカメラがターゲット運動対象の運動軌跡を収集するために用いられ、前記第一の画像が前記ターゲット運動対象を含むことと、
前記第一の画像と前記第二の画像を画像合成し、ターゲット画像を出力することとを含む、撮影方法。
【請求項2】
前記の、第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集した後に、前記方法は、
ユーザの前記第二の画像に対する第一の入力を受信することと、
前記第一の入力に応答して、前記第二の画像における前記運動軌跡の軌跡パラメータを調整し、軌跡パラメータ調整後の第二の画像を出力することとをさらに含み、
前記の、前記第一の画像と前記第二の画像を画像合成することは、
前記第一の画像と前記軌跡パラメータ調整後の第二の画像を画像合成することを含み、
ここで、前記軌跡パラメータは、前記運動軌跡の軌跡属性を特徴付ける少なくとも一つのパラメータを含む、請求項1に記載の撮影方法。
【請求項3】
前記第一の画像と前記第二の画像のサイズは、同じであり、
前記の、前記第一の画像と前記第二の画像を画像合成することは、
前記第二の画像における前記運動軌跡上のすべての画素を用いて前記第一の画像におけるターゲット領域の画素を置き換えることを含み、前記ターゲット領域は、前記第一の画像における前記運動軌跡が位置する領域に対応する位置の領域である、請求項1に記載の撮影方法。
【請求項4】
前記の、第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集する前に、前記方法は、
撮影プレビューインタフェースを表示することをさらに含み、
ここで、前記撮影プレビューインタフェースは、前記第一のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、
又は、前記撮影プレビューインタフェースは、前記第二のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、
又は、前記撮影プレビューインタフェースは、第一の撮影プレビューサブインタフェースと第二の撮影プレビューサブインタフェースとを含み、前記第一の撮影プレビューサブインタフェースは、前記第一のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、前記第二の撮影プレビューサブインタフェースは、前記第二のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられる、請求項1に記載の撮影方法。
【請求項5】
第一の画像と第二の画像の収集プロセスにおいて、前記方法は、
前記運動軌跡の生成が始まる場合に、画像収集を停止するように前記第一のカメラを制御することをさらに含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の撮影方法。
【請求項6】
前記第一の画像と前記第二の画像の収集プロセスにおいて、前記方法は、
第一のビデオと第二のビデオを収集することであって、前記第一のビデオが現在の撮影シーンの画面を含み、前記第二のビデオが前記ターゲット運動対象が前記運動軌跡を形成するプロセスを記録するために用いられることと、
ユーザの第二の入力を受信した場合に、前記第二の入力に応答して、前記第一のビデオと前記第二のビデオを同期的に再生することとをさらに含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の撮影方法。
【請求項7】
前記第二のビデオのi番目のビデオフレームは、前記ターゲット運動対象の第iの時間帯における運動軌跡を含み、前記第iの時間帯は、第1の時刻と第iの時刻との間の時間帯であり、前記第1の時刻は、1番目のビデオフレームを収集する時刻であり、前記第iの時刻は、前記i番目のビデオフレームを収集する時刻であり、
又は、前記第二のビデオのi番目のビデオフレームは、収集された前記ターゲット運動対象の第iの時刻での画像であり、前記第iの時刻は、前記i番目のビデオフレームを収集する時刻であり、
ここで、iは、正の整数であり、前記i番目のビデオフレームは、前記第二のビデオにおけるいずれか一つのビデオフレームである、請求項6に記載の撮影方法。
【請求項8】
撮影装置であって、
第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集するための第一の収集モジュールであって、前記第一の画像が現在の撮影シーンの画面を含み、前記第二のカメラがターゲット運動対象の運動軌跡を収集するために用いられ、前記第一の画像が前記ターゲット運動対象を含む第一の収集モジュールと、
前記第一の画像と前記第二の画像を画像合成し、ターゲット画像を出力するための第一の合成モジュールとを含む、撮影装置。
【請求項9】
ユーザの前記第二の画像に対する第一の入力を受信するための第一の受信モジュールと、
前記第一の入力に応答して、前記第二の画像における前記運動軌跡の軌跡パラメータを調整し、軌跡パラメータ調整後の第二の画像を出力するための第一の調整モジュールとをさらに含み、
ここで、前記第一の合成モジュールは、さらに前記第一の画像と前記軌跡パラメータ調整後の第二の画像を画像合成するために用いられ、
ここで、前記軌跡パラメータは、前記運動軌跡の軌跡属性を特徴付ける少なくとも一つのパラメータを含む、請求項8に記載の撮影装置。
【請求項10】
前記第一の画像と前記第二の画像のサイズは、同じであり、
前記第一の合成モジュールは、さらに前記第二の画像における前記運動軌跡上のすべての画素を用いて前記第一の画像におけるターゲット領域の画素を置き換えるために用いられ、前記ターゲット領域は、前記第一の画像における前記運動軌跡が位置する領域に対応する位置の領域である、請求項8に記載の撮影装置。
【請求項11】
撮影プレビューインタフェースを表示するための第一の表示モジュールをさらに含み、
ここで、前記撮影プレビューインタフェースは、前記第一のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、
又は、前記撮影プレビューインタフェースは、前記第二のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、
又は、前記撮影プレビューインタフェースは、第一の撮影プレビューサブインタフェースと第二の撮影プレビューサブインタフェースとを含み、前記第一の撮影プレビューサブインタフェースは、前記第一のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、前記第二の撮影プレビューサブインタフェースは、前記第二のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられる、請求項8に記載の撮影装置。
【請求項12】
前記運動軌跡の生成が始まる場合に、画像収集を停止するように前記第一のカメラを制御するための第一の制御モジュールをさらに含む、請求項8から11のいずれか1項に記載の撮影装置。
【請求項13】
第一のビデオと第二のビデオを収集するための第二の収集モジュールであって、前記第一のビデオが現在の撮影シーンの画面を含み、前記第二のビデオが前記ターゲット運動対象の運動プロセスを記録するために用いられる第二の収集モジュールと、
ユーザの第二の入力を受信した場合に、前記第二の入力に応答して、前記第一のビデオと前記第二のビデオを同期的に再生するための第一の再生モジュールとをさらに含む、請求項8から11のいずれか1項に記載の撮影装置。
【請求項14】
前記第二のビデオのi番目のビデオフレームは、前記ターゲット運動対象の第iの時間帯における運動軌跡を含み、前記第iの時間帯は、第1の時刻と第iの時刻との間の時間帯であり、前記第1の時刻は、1番目のビデオフレームを収集する時刻であり、前記第iの時刻は、前記i番目のビデオフレームを収集する時刻であり、
又は、前記第二のビデオのi番目のビデオフレームは、収集された前記ターゲット運動対象の第iの時刻での画像であり、前記第iの時刻は、前記i番目のビデオフレームを収集する時刻であり、
ここで、iは、正の整数であり、前記i番目のビデオフレームは、前記第二のビデオにおけるいずれか一つのビデオフレームである、請求項13に記載の撮影装置。
【請求項15】
電子機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行されると、請求項1から7のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実現する、電子機器。
【請求項16】
可読記憶媒体であって、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行されると、請求項1から7のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項17】
電子機器であって、請求項1から7のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実行するように構成される、電子機器。
【請求項18】
コンピュータプログラム製品であって、プロセッサにより実行されて請求項1から7のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実現することができる、コンピュータプログラム製品。
【請求項19】
チップであって、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から7のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2020年11月30日に提出された名称が「撮影方法、撮影装置と電子機器」の中国特許出願202011379813.8の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【技術分野】
【0002】
本出願は、イメージング技術分野に属し、具体的には撮影方法、撮影装置と電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
ライトペインティングカメラは、一つの撮影モードとし、特定の動的シーン、例えば星空、滝、渓流、道路車両及び発光物体の振り回しなどの動的シーンで、帯状の動的効果を撮影するために用いられる。本出願の実現プロセスでは、発明者は、従来の技術には少なくとも以下のような問題が存在することを発見した。一方で、現在のライトペインティングカメラは、撮影プロセスでは、消費電力が大きく、機器の発熱が深刻であり、他方で、現在のライトペインティングカメラは、光線の運動軌跡に不満がある場合に、光線の運動軌跡を調節できず、再撮影することしかできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例の目的は、ライトペインティングカメラモード消費電力を低減させ、且つユーザのターゲット運動対象の運動軌跡に対するカスタマイズを容易にさせることができる撮影方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術課題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。
【0006】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、撮影方法を提供し、この方法は、
第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集することであって、前記第一の画像が現在の撮影シーンの画面を含み、前記第二のカメラがターゲット運動対象の運動軌跡を収集するために用いられ、前記第一の画像が前記ターゲット運動対象を含むことと、
前記第一の画像と前記第二の画像を画像合成し、ターゲット画像を出力することとを含む。
【0007】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、撮影装置を提供し、この装置は、
第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集するための第一の収集モジュールであって、前記第一の画像が現在の撮影シーンの画面を含み、前記第二のカメラがターゲット運動対象の運動軌跡を収集するために用いられ、前記第一の画像が前記ターゲット運動対象を含む第一の収集モジュールと、
前記第一の画像と前記第二の画像を画像合成し、ターゲット画像を出力するための第一の合成モジュールとを含む。
【0008】
第三の態様によれば、本出願の実施例は、電子機器を提供し、この電子機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行されると、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0009】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行されると、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0010】
第五の態様によれば、本出願の実施例は、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0011】
第六の態様によれば、本出願の実施例は、電子機器を提供し、前記電子機器は、第一の態様に記載の撮影方法のステップを実行するように構成される
【0012】
第七の態様によれば、本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム製品は、プロセッサにより実行されて第一の態様による撮影方法のステップを実現することができる。
【発明の効果】
【0013】
本出願の実施例では、ライトペインティング写真の背景画像とターゲット運動対象の運動軌跡を独立して取得することによって、ユーザのターゲット運動対象の運動軌跡に対するカスタマイズを実現でき、ライトペインティングカメラ撮影モードの操作可能性と趣味性を補強し、最後の完成写真の効果がより良く、且つ現在の撮影シーンに対して収集されたフレーム数を減少させることによって、ハードウェア消費電力を低減させることに役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本出願の実施例による撮影方法のフローチャートである。
【
図2】本出願の実施例による第一のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するインタフェース概略図のその一である。
【
図3】本出願の実施例による第二のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するインタフェース概略図のその一である。
【
図4】本出願の実施例による第一のカメラ及び第二のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するインタフェース概略図のその一である。
【
図5】本出願の実施例による第一のビデオと第二のビデオを再生するインタフェース概略図のその一である。
【
図6】本出願の実施例による撮影方法の詳細なフローチャートである。
【
図7】本出願の実施例による第二の画像を表示するインタフェース概略図のその一である。
【
図8】本出願の実施例による第二の画像を表示するインタフェース概略図のその二である。
【
図9】本出願の実施例による第二の画像を表示するインタフェース概略図のその三である。
【
図10】本出願の実施例による第二の画像を表示するインタフェース概略図のその四である。
【
図11】本出願の実施例による第一のビデオと第二のビデオを再生するインタフェース概略図のその二である。
【
図12】本出願の実施例による第一のビデオと第二のビデオを再生するインタフェース概略図のその三である。
【
図13】本出願の実施例による撮影装置の構造図である。
【
図14】本出願の実施例による電子機器の構造概略図のその一である。
【
図15】本出願の実施例による電子機器のハードウェア概略図のその二である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下は、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0016】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能である。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0017】
従来の技術では、ライトペインティングカメラ撮影モードは、いずれもRGB sensorによってフレームをキャプチャしてから、アルゴリズムによって画像のバックグランド処理を行い、固定された短い時間帯内に趣味性のある画像を生成することであり、実際の撮影において、現在の撮影シーンに対して絶えずにフレームをキャプチャして処理する必要があることによって、機器の消費電力と発熱問題は深刻になり、且つ運動対象の運動軌跡とネガフィルムが完全にバインディングされ、効果的に分離できないとともに、運動対象の運動軌跡を単独で調整できないことによって、操作性は比較的悪い。
【0018】
以下では、図面を参照しながら、具体的な実施例及びその応用シーンによって本出願の実施例による撮影方法、撮影装置、電子機器と可読記憶媒体を詳細に説明する。
【0019】
本出願の実施例は、撮影方法を提供し、この撮影方法の実行本体は、撮影機能を備えている端末であってもよく、移動端末、カメラ、又は端末の制御装置などを含むが、それらに限らない。
【0020】
この撮影方法は、ライトペインティング写真を取得するために用いられ、ライトペインティング写真には光線の運動軌跡が含まれる。
【0021】
図1に示すように、この撮影方法は、ステップ110とステップ120を含む。
【0022】
ステップ110、第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集し、第一の画像は、現在の撮影シーンの画面を含み、第二のカメラは、ターゲット運動対象の運動軌跡を収集するために用いられ、第一の画像は、このターゲット運動対象を含む。
【0023】
説明すべきこととして、第一の画像は、ライトペインティング写真の背景画像を生成するために用いられ、例えば第一の画像を編集してライトペインティング写真の背景画像を得る。ライトペインティング写真の背景画像は、ライトペインティング写真におけるターゲット運動対象の運動軌跡以外の他の画面を含む。
【0024】
車の流れを含む街角夜景の撮影を例にし、第一の画像は、道路、道路におけるフェンス、道路側の植物及び建物などの基本的に静的な対象を含んでもよく、又は第一の画像はさらに、光強度が比較的弱い運動対象、例えば歩行者などを含んでもよく、第二の画像は、走行している車両上の車灯の運動軌跡のみを含んでもよく、第二の画像は、一本又は複数本の光帯として表現されてもよい。
【0025】
第一のカメラは、RGB sensorであってもよい。
【0026】
第二のカメラは、ターゲット運動対象の運動軌跡を収集するために用いられ、実際の実行では、第二のカメラは、DVS(ダイナミックビジョンセンサ)であってもよい。
【0027】
DVSは、イベント駆動に基づく方式を使用してシーンにおける動的変化を捕捉する。従来のカメラと異なり、DVSは、「フレーム」の概念を有しない。現実シーンには変化が発生する時に、DVSは、いくつかの画素レベルの出力、即ちイベントを発生させる。
【0028】
一方で、DVSは、データ記憶と計算リソースに対する需要が非常に小さいとともに、マイクロ秒レベルに達することができる非常に低い遅延を有する。且つそれは、運動している対象のみを記録でき、静止した背景画面に感知能力を持たない。
【0029】
他方で、いくつかのシーンで、運動しているターゲットの輝度は、比較的低く、例えば強い光により照らされない滝に対し、RGB sensorは、その運動軌跡を効果的にキャプチャできず、DVSは、この運動軌跡を正確に捕捉できる。
【0030】
つまり、DVSの運動対象の運動軌跡に対するキャプチャは、固定時間の制限を有しないだけでなく、消費電力もより低い。
【0031】
第二の画像は、ライトペインティング写真におけるターゲット運動対象の運動軌跡であってもよく、又は第二の画像に基づいてライトペインティング写真におけるターゲット運動対象の運動軌跡を生成してもよい。
【0032】
第一のカメラと第二のカメラは、同一の撮影シーンの対象を収集するために用いられる。
【0033】
滝の撮影を例にし、滝の水の流れは、ターゲット運動対象であり、第一の画像は、滝の水の流れ及びレンズ範囲内の他の背景、例えば静止した石、樹木などを含み、第二のカメラは、滝の水の流れの運動軌跡を収集するために用いられ、第二の画像は、滝の水の流れの運動軌跡のみを含む。
【0034】
いくつかの実施例では、ステップ110で、第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集する前に、この撮影方法は、
ユーザのカメラを起動させる入力を受信することと、
カメラを起動させる入力に応答して、第一のカメラと第二のカメラを起動させることとをさらに含んでもよい。
【0035】
ここで、ユーザのカメラを起動させる入力は、タッチ入力と、ボイス入力と、エンティティボタン入力などのうちの少なくとも一つの方式として表現されてもよく、ここで説明を省略する。
【0036】
このステップでは、端末は、この入力を受信した時に、第一のカメラと第二のカメラを同時に起動させる。
【0037】
実際の実行では、上記ステップ110は、自動トリガーであってもよく、例えば夜の道路上の車の流れを撮影する時に、端末に感光センサが設置され、感光センサは、光線強度がターゲット強度値よりも大きいことを検出した場合に、自動的にオンになるように第一のカメラと第二のカメラを制御して、上記の第一の画像と第二の画像を収集する。
【0038】
無論、上記ステップ110は、さらに手動トリガーであってもよい。
【0039】
例えば、ユーザが手動で撮影するシーンで、上記ステップ110の前に、
ユーザの撮影を起動させる入力を受信することをさらに含んでもよい。
【0040】
説明すべきこととして、本ステップでは、撮影を起動させる入力は、画像を収集するように第一のカメラと第二のカメラをトリガーするために用いられる。
【0041】
ここで、撮影を起動させる入力は、以下のような少なくとも一つの方式として表現されてもよい。
【0042】
その一、撮影を起動させる入力は、タッチ入力として表現されてもよく、クリック入力と、スワイプ入力と押圧入力などを含むが、それらに限らない。
【0043】
この実施の形態では、ユーザの撮影を起動させる入力を受信することは、ユーザの端末表示スクリーンの表示領域でのタッチ操作を受信することとして表現されてもよい。
【0044】
ユーザ誤操作率を低減させるために、この入力の作用領域を特定の領域内、例えば端末表示スクリーンの表示領域の下部中間領域に限定してもよく、又は現在のインタフェースに撮影プレビューインタフェースを表示した状態で、現在のインタフェースにターゲットコントロールを表示し、ターゲットコントロールをタッチすると、撮影を起動させる入力を実現できる。
【0045】
その二、撮影を起動させる入力は、エンティティボタン入力として表現されてもよい。
【0046】
この実施例では、端末の本体上には撮影に対応するエンティティボタンが設けられ、ユーザの撮影を起動させる入力を受信することは、ユーザが対応するエンティティボタンを押圧する入力を受信することとして表現されてもよい。
【0047】
その三、撮影を起動させる入力は、ボイス入力として表現されてもよい。
【0048】
この実施例では、端末は、ボイス、例えば「ライトペインティング撮影」を受信した時に、画像を収集するように第一のカメラと第二のカメラをトリガーすることができる。
【0049】
無論、他の実施例では、撮影を起動させる入力は、他の形式として表現されてもよく、文字入力などを含むが、それらに限らず、具体的には実際の需要に応じて決めてもよく、本出願の実施例は、これに対して限定しない。
【0050】
端末は、撮影を起動させる入力を受信した後に、撮影を起動させる入力に応答して、第一の画像を収集するように第一のカメラを制御し、且つ第二の画像を収集するように第二のカメラを制御することができる。
【0051】
第一のカメラと第二のカメラは、収集を同期的に開始してもよく、又は第一のカメラが第一の画像を収集し終わった後に、第二のカメラが第二の画像を収集し始め、又は第二のカメラが第二の画像を収集し終わった後に、第一のカメラが第一の画像を収集する。
【0052】
いくつかの実施例では、この撮影方法は、
ユーザの撮影を停止する入力を受信することと、
この撮影を停止する入力に応答して、画像収集を停止するように第二のカメラを制御し、且つ第二のカメラが撮影を起動させる入力と撮影を停止する入力との間に収集した画像に基づき、第二の画像を生成することとをさらに含んでもよい。
【0053】
説明すべきこととして、本ステップでは、撮影を停止する入力は、画像収集を終了させるように第二のカメラをトリガーするために用いられる。
【0054】
ここで、撮影を停止する入力は、以下のような少なくとも一つの方式として表現されてもよい。
【0055】
その一、撮影を停止する入力は、タッチ入力として表現されてもよく、クリック入力と、スワイプ入力と押圧入力などを含むが、それらに限らない。
【0056】
この実施の形態では、ユーザの撮影を停止する入力を受信することは、ユーザの端末表示スクリーンの表示領域でのタッチ入力を受信することとして表現されてもよい。
【0057】
ユーザ誤操作率を低減させるために、この入力の作用領域を特定の領域内、例えば端末表示スクリーンの表示領域の下部中間領域に限定してもよく、又は現在のインタフェースに撮影プレビューインタフェースを表示した状態で、現在のインタフェースにターゲットコントロールを表示し、ターゲットコントロールをタッチすると、撮影を停止する入力を実現できる。
【0058】
その二、撮影を停止する入力は、エンティティボタン入力として表現されてもよい。
【0059】
この実施例では、端末の本体上には撮影に対応するエンティティボタンが設けられ、ユーザの撮影を停止する入力を受信することは、ユーザが対応するエンティティボタンを押圧する入力を受信することとして表現されてもよい。
【0060】
その三、撮影を停止する入力は、ボイス入力として表現されてもよい。
【0061】
この実施例では、端末は、ボイス、例えば「ライトペインティング撮影完了」を受信した時に、画像収集を終了させるように第二のカメラをトリガーすることができる。
【0062】
無論、他の実施例では、撮影を停止する入力は、他の形式として表現されてもよく、文字入力などを含むが、それらに限らず、具体的には実際の需要に応じて決めてもよく、本出願の実施例は、これに対して限定しない。
【0063】
無論、別のいくつかの実施例では、さらに自動識別技術によって画像収集を終了させるように第二のカメラを制御してもよい。
【0064】
例えば、プロセッサがターゲット運動対象が運動を停止し(ターゲット時間内に静止したまま)又は消える(光線を収集できない)ことを識別する場合に、画像収集を停止するように第二のカメラを制御する。
【0065】
ステップ120、第一の画像と第二の画像を画像合成し、ターゲット画像を出力する。
【0066】
本ステップでは、端末は、収集された第一の画像と第二の画像に基づき、第一の画像と第二の画像を合成し、合成後のターゲット画像を出力することができ、このターゲット画像は、ライトペインティング写真である。
【0067】
第一の画像と第二の画像のサイズは、同じであってもよく、ステップ120は、以下のような方式によって実現されてもよい。第二の画像における運動軌跡上のすべての画素を用いて第一の画像におけるターゲット領域の画素を置き換え、ターゲット領域は、第一の画像における運動軌跡が位置する領域に対応する位置の領域である。
【0068】
画素の置き換えのため、合成プロセス全体の計算が簡単であり、且つ合成後のターゲット画像において、運動軌跡と背景画像との間の遷移は、スムーズである。
【0069】
この方式は、実質的には第二の画像における運動軌跡に対応する画素を用いて第一の画像における対応する位置の画素を置き換えることである。
【0070】
例えば、第二の画像における運動軌跡のいずれか一つの画素について、その第二の画像での座標位置は、(a、b)であり、このステップでは、第一の画像上で、第二の画像における座標位置が(a、b)の画素を用いて第一の画像における座標位置が(a、b)の画素を置き換える必要があり、第二の画像における運動軌跡の各画素に対していずれも上記方式に従って実行すると、二つの画像の合成を実現することができる。
【0071】
第一の画像と第二の画像の合成方式は、以下のとおりである。
【0072】
(1)第一の画像をAとして記し、第二の画像をBとして記し、
(2)Bは、運動軌跡以外に、他の領域がいずれも透明な部分であり、
(3)且つAとBのサイズは、同じであり、
(4)BをA上に直接に覆い、Bにおける軌跡部分でAにおける画素ポイントを直接に置き換えることができ、
(5)置き換えて覆った後に、保存すると、第一の画像と第二の画像の合成が完了し、
説明すべきこととして、上記撮影方法では、ライトペインティング写真の背景画像とターゲット運動対象の運動軌跡をそれぞれ独立して収集し、このように、ターゲット運動対象の運動軌跡の編集又は調整を可能にさせる。
【0073】
本出願の実施例による撮影方法は、ライトペインティング撮影シーンに用いられてもよく、ライトペインティング写真の背景画像とターゲット運動対象の運動軌跡を独立して取得することによって、ユーザのターゲット運動対象の運動軌跡に対するカスタマイズを実現でき、ライトペインティングカメラ撮影モードの操作可能性と趣味性を補強し、最後の完成写真の効果がより良く、且つ現在の撮影シーンに対して収集されたフレーム数を減少させることによって、ハードウェア消費電力を低減させることに役立つ。
【0074】
いくつかの実施例では、ステップ110で、第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集した後に、この撮影方法は、
ユーザの第二の画像に対する第一の入力を受信することと、
第一の入力に応答して、第二の画像における運動軌跡の軌跡パラメータを調整し、軌跡パラメータ調整後の第二の画像を出力することとをさらに含んでもよく、
ステップ120、第一の画像と第二の画像を画像合成することは、第一の画像と軌跡パラメータ調整後の第二の画像を画像合成することを含む。
【0075】
ここで、第一の入力は、以下のような少なくとも一つの方式として表現されてもよい。
【0076】
その一、第一の入力は、タッチ入力として表現されてもよく、クリック入力と、スワイプ入力と押圧入力などを含むが、それらに限らない。
【0077】
この実施の形態では、ユーザの第一の入力を受信することは、ユーザの端末表示スクリーンの表示領域でのタッチ操作を受信することとして表現されてもよい。
【0078】
端末表示スクリーンの表示領域は、ターゲットコントロールを表示でき、このターゲットコントロールは、様々な画像編集メニューを含み、ズーム、シャープネス調整、パレット、輝度調整などを含むが、それらに限らず、このターゲットコントロールをタッチすると、第一の入力を実現できる。
【0079】
その二、第一の入力は、ボイス入力として表現されてもよい。
【0080】
この実施例では、端末は、ボイス、例えば「20パーセント拡大する」を受信した時に、20%拡大するようにターゲット運動対象の運動軌跡をトリガーすることができる。
【0081】
無論、他の実施例では、第一の入力は、他の形式として表現されてもよく、文字入力などを含むが、それらに限らず、具体的には実際の需要に応じて決めてもよく、本出願の実施例は、これに対して限定しない。
【0082】
第二の画像における運動軌跡の軌跡パラメータを調整することによって第二の画像における運動軌跡の表示効果を変えることができ、軌跡パラメータは、運動軌跡の軌跡属性を特徴付ける少なくとも一つのパラメータを含み、軌跡パラメータは、色と、大きさと、位置と、角度と、ブレークポイントと、輝度とのうちの少なくとも一つを含むが、それらに限らない。
【0083】
それに対応し、第二の画像における運動軌跡の軌跡パラメータを調整することは、以下のようないずれか一つを含むが、それらに限らない。
【0084】
(1)運動軌跡の色を変え、例えば滝を撮影する場合に、運動軌跡の元の色は、大体白色であり、端末表示スクリーンの表示領域上のパレットの色を選択することによって、運動軌跡を青色又は緑色に調整でき、それによって、滝の青空又は樹木に対する反射を現わし、ターゲット運動対象の色彩効果を補強し、
(2)運動軌跡の大きさを変え、例えば、時々現在の画面内に一つの非常に大きい
【数1】
を描きたいが、現在の画面の範囲と運動軌跡の大きさが把握しにくい場合、まず一つの小さい
【数2】
を描き、運動軌跡を生成した後に、端末表示スクリーンの表示領域上のズームコントロールをタッチすることによって運動軌跡の大きさを調整することができ、
(3)現在の運動軌跡の位置を変え、例えば第二の画像の収集が終了した後に、運動軌跡の画像での位置が理想的ではないと発見した場合、端末表示スクリーンの表示領域上の平行移動コントロールをタッチすることによって運動軌跡をターゲット位置に移動させることができ、
(4)現在の運動軌跡の角度を変え、例えば第二の画像の収集が終了した後に、運動軌跡の提示角度が偏ると発見した場合、端末表示スクリーンの表示領域上の回転コントロールをタッチすることによって運動軌跡をターゲット角度に回転させることができ、
(5)運動軌跡のブレークポイントを調整し、例えば手で蛍光棒を持って
【数3】
を描き、そのうちの「i」は、人の腕の動作ではっきりした字形を呈しにくい。操作プロセスでは、一つの「l」を直接に描き、運動軌跡を生成した後に、端末表示スクリーンの表示領域上の消去コントロールをタッチすることによって「l」を二つの部分に切断することができ、
(6)現在の運動軌跡の輝度を変え、例えば第二の画像の収集が終了した後に、運動軌跡の輝度が足りず、背景画像との目立つ対比を形成しにくいと発見した場合、端末表示スクリーンの表示領域上の輝度調節コントロールをタッチすることによって運動軌跡の輝度を増大させることができる。
【0085】
従来の技術では、ライトペインティング写真を撮影する時に、ターゲット運動対象の運動軌跡とネガフィルムが完全にバインディングされ、ターゲット運動対象の運動軌跡に不満があれば、再撮影することしかできない。
【0086】
本出願の実施例の撮影方法は、光線の運動軌跡を独立して編集し又は調整することができ、撮影体験がより柔軟で面白く、且つ完成写真の効果がより良い。
【0087】
説明すべきこととして、編集を必要とするかどうかは、予め設定することによって実現でき、又は編集を必要としないことをデフォルトとし、撮影が完了した後に、編集オプションを提供する。
【0088】
ステップ110で、第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集する前に、この撮影方法はさらに、
撮影プレビューインタフェースを表示することを含んでもよい。
【0089】
実際の実行では、ユーザのカメラを起動させる入力を受信した場合に、この入力に応答して、撮影プレビューインタフェースを表示してもよい。
【0090】
このステップでは、端末がこの入力を受信した時に、端末表示スクリーンの表示領域は、撮影プレビューインタフェースを表示して、ユーザによるビューファインディングを補助することを容易にする。
【0091】
ここで、撮影プレビューインタフェースは、以下のような少なくとも一つの方式として表現されてもよい。
【0092】
その一、
図2に示すように、撮影プレビューインタフェースは、第一のカメラにより収集されたプレビュー画像Picture Aを表示するために用いられる。
【0093】
このような方式では、撮影プレビューインタフェースは、第一のカメラにより収集されたプレビュー画像のみを表示してもよく、このようにライトペインティング写真の背景画像のために比較的大きいファインディング参照図を提供でき、全体的な構図の実現を容易にする。
【0094】
その二、
図3に示すように、撮影プレビューインタフェースは、第二のカメラにより収集されたプレビュー画像Picture Bを表示するために用いられる。
【0095】
このような方式では、撮影プレビューインタフェースは、第二のカメラにより収集されたプレビュー画像のみを表示してもよく、このようにライトペインティング写真における運動軌跡のために比較的大きいファインディング参照図を提供でき、ユーザが正式撮影前にターゲット運動対象の写真での位置と比率を調整することを容易にする。
【0096】
その三、
図4に示すように、撮影プレビューインタフェースは、第一の撮影プレビューサブインタフェースと第二の撮影プレビューサブインタフェースとを含む。
【0097】
第一の撮影プレビューサブインタフェースは、第一のカメラにより収集されたプレビュー画像Picture Aを表示するために用いられ、第二の撮影プレビューサブインタフェースは、第二のカメラにより収集されたプレビュー画像Picture Bを表示するために用いられる。
【0098】
このような方式では、撮影プレビューインタフェースは、分割画面で表示し、二つのサブインタフェースは、それぞれ第一のカメラと第二のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示し、このようにユーザが正式撮影前にターゲット運動対象の写真での位置と比率を調整することを容易にすることができるとともにユーザが正式撮影前に写真全体の構図とレイアウトを調整することを容易にすることもできる。
【0099】
以下では、それぞれ二つの異なる実現角度から、本出願の実施例を具体的に説明する。
【0100】
一、第一のカメラは、第一の画像のみを収集する。
【0101】
このような場合に、第一の画像と第二の画像の収集プロセスにおいて、この撮影方法はさらに、運動軌跡の生成が始まる場合に、画像収集を停止するように第一のカメラを制御することを含んでもよい。
【0102】
このように、完全な撮影シーンを収集する第一のカメラの実際の作動時間は、より短く、端末の消費電力を低減させることに役立つ。
【0103】
理解できるように、この実施例では、ユーザの撮影を起動させる入力を受信した時に、第一のカメラと第二のカメラは、いずれも画像を収集し始め、運動軌跡の生成が始まる時に、画像収集を停止するように第一のカメラを制御し、第二のカメラは、ターゲット運動対象の運動軌跡を収集し続け、このように撮影プロセス全体では、第一のカメラが最小一つのフレームのみをキャプチャすることができ、消費電力の最小化を実現し、且つライトペインティング写真の完成写真に影響を与えないことを実現することができる。
【0104】
図6に示すように、このような場合に、この撮影方法の具体的な実現フローは、以下のとおりである。
【0105】
ステップ601:カメラを開き、この時に、第一のカメラ(sensor A)と第二のカメラ(sensor B)は、プレビューを同時に開き、
第一のカメラ(sensor A)は、現在の画面のプレビュー画像を正常に表示し、第二のカメラ(sensor B)は、現在の画面には運動対象がないため、何の画面もない。
【0106】
ステップ602:撮影が始まる前にユーザが編集を必要とするかどうかを設定してもよく、
(1)ユーザが編集を必要としないことを選択すれば、最終的に撮影が完了すると、一つのターゲット画像(即ちライトペインティング写真)を自動的に生成し、運動軌跡の各軌跡属性は、第二のカメラにより収集されたものと同じであり、
(2)ユーザが編集を必要とすることを選択すれば、撮影が完了した後に、第一の画像(ネガフィルム)と第二の画像(運動軌跡の写真)を出力し、ユーザが第二の画像における運動軌跡の軌跡パラメータを調整した後に合成をクリックし、第一の画像と一体に合成して最終的なターゲット画像(即ちライトペインティング写真)を呈し、
ステップ603:ユーザは、撮影をクリックし、この時に、第一のカメラ(sensor A)は、正常に露光し、第一の画像(ネガフィルム)をキャプチャする。
【0107】
ステップ604:第二のカメラ(sensor B)が運動軌跡の生成が始まることを検出した時に、画像収集を停止するように第一のカメラ(sensor A)を制御し、第二のカメラ(sensor B)は、ターゲット運動対象の運動軌跡を常に記録し、
ステップ605:運動軌跡の収集が完了した後に、終了をクリックし、
ステップ606:ユーザがステップ602で編集を必要としないことを選択すれば、第一の画像と第二の画像を直接に合成し、ターゲット画像(即ちライトペインティング写真)を出力する。
【0108】
ユーザがステップ602で編集を必要とすることを選択すれば、ステップ607を行い、
ステップ607:運動軌跡の軌跡パラメータを調整し、
本出願の実施例の撮影方法は、人が手で蛍光棒を持って空中で特定の文字又は画像を描くシーンに用いられてもよく、ターゲット画像を生成する前に、ターゲット運動対象の運動軌跡に対してカスタマイズ編集を容易に行うことができ、それによって、最後に形成したターゲット画像の効果がより良い。
【0109】
撮影者が手で蛍光棒を持ち、空中で
【数4】
を描くことを望むシーンで、第二のカメラにより収集されたターゲット運動対象は、蛍光棒であり、収集された第二の画像は、
図7に示すとおりであり、この第二の画像には以下のような問題が存在する。(1)第二の画像における運動軌跡の比率は、小さすぎ、(2)第二の画像における運動軌跡の位置は、理想的ではなく、(3)「i」について、実際に収集されたのは、「1」である。
【0110】
以下のような方式によって、第一の画像から独立し、第二の画像を編集してもよい。
【0111】
(1)運動軌跡の現在の画面での比率をドラッグすることによって大きさを調整し、
図7に示すように、第二の画像における運動軌跡の比率は、小さすぎ、ズームコントロールをタッチし、拡大を表すターゲットコントロールを選択することによって、運動軌跡を拡大することができ、又は第二の画像上の二つのポイントを同時にタッチし、且つ互いに離反する方向へドラッグすることによって、運動軌跡を拡大することもでき、
図8に示すように、即ち運動軌跡を拡大した後の第二の画像であり、
(2)
図8に示すように、拡大後の第二の画像における運動軌跡は、第二の画像の左上領域にオフセットされ、運動軌跡を押圧し、且つスクリーン上でスワイプすることによって、運動軌跡の位置調整を実現でき、
図9に示すように、即ち運動軌跡を移動させた後の第二の画像であり、この時に運動軌跡は、中部領域に移動し、
(3)「i」が実際に描きにくいため、手で蛍光棒を持つ人は、「1」を直接に描くことができ、収集された第二の画像は、実際に
【数5】
を表示し、端末表示スクリーンの表示領域上の消去コントロールをタッチすることによって「l」を2つの部分に切断し、「i」を出力し、このように第二の画像は、
図10に示す
【数6】
に調整される。
【0112】
無論、さらに必要に応じて運動軌跡の色、輝度、角度などを調整してもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0113】
ステップ608:軌跡パラメータを調整した後の第二の画像と第一の画像を合成し、ターゲット画像(即ちライトペインティング写真)を生成し、終了する。
【0114】
説明すべきこととして、ステップ602は、ステップ605の後に位置してもよい。
【0115】
二、第一のカメラは、第一の画像と第一のビデオを収集し、第二のカメラは、第二の画像と第二のビデオを収集する。
【0116】
このような場合に、第一の画像と第二の画像の収集プロセスでは、この撮影方法はさらに、
第一のビデオと第二のビデオを収集することであって、第一のビデオが現在の撮影シーンの画面を含み、第二のビデオがターゲット運動対象が運動軌跡を形成するプロセスを記録するために用いられることと、
ユーザの第二の入力を受信した場合に、第二の入力に応答して、第一のビデオと第二のビデオを同期的に再生することとを含んでもよい。
【0117】
理解できるように、この実施例では、第一のビデオは、第一のカメラで収集されてもよく、第二のビデオは、第二のカメラで収集されてもよく、又は第一のビデオは、さらに第三のカメラで収集されてもよく、第二のビデオは、第四のカメラで収集されてもよい。
【0118】
以下では、第一のカメラで第一のビデオを収集し、第二のカメラで第二のビデオを収集することのみを例にし、説明する。
【0119】
理解できるように、この実施例では、ユーザの撮影を起動させる入力を受信した時に、第一のカメラと第二のカメラは、いずれも画像を収集し始め、且つ第一のカメラが第一の画像を収集した後に、第一のカメラは、ユーザの撮影を停止する入力を受信するまで第一のビデオを収集し続け、撮影を停止する入力に応答して、ビデオの収集を停止するように第一のカメラを制御し、ビデオの収集を停止するように第二のカメラを制御し、最後に第一の画像、第二の画像、第一のビデオと第二のビデオを得ることができ、第一の画像、第二の画像、第一のビデオと第二のビデオは、いずれもフォトギャラリーに記憶されてもよく、且つ第一のビデオと第二のビデオは、自動的に関連する。
【0120】
このように、この撮影方法は、ターゲット画像を出力できるだけでなく、さらにターゲット画像生成プロセスを特徴付けるための第一のビデオと第二のビデオを出力することもでき、且つ第一のビデオと第二のビデオを同期的に再生することによって、ターゲット画像生成プロセスに対する直感的な提示を実現でき、趣味性が強く、非常に高い商業的見通しを有する。
【0121】
このような場合に、この撮影方法の具体的な実現フローは、以下のとおりである。
【0122】
ステップ701:カメラを開き、この時に、第一のカメラ(sensor A)と第二のカメラ(sensor B)は、プレビューを同時に開き、
第一のカメラ(sensor A)は、現在の画面のプレビュー画像を正常に表示し、第二のカメラ(sensor B)は、現在の画面には運動対象がないため、何の画面もない。
【0123】
ステップ702:撮影が始まる前にユーザが編集を必要とするかどうかを設定してもよく、
(1)ユーザが編集を必要としないことを選択すれば、最終的に撮影が完了すると、一つのターゲット画像(即ちライトペインティング写真)を自動的に生成し、運動軌跡の各軌跡属性は、第二のカメラにより収集されたものと同じであり、
(2)ユーザが編集を必要とすることを選択すれば、撮影が完了した後に、第一の画像(ネガフィルム)と第二の画像(運動軌跡の写真)を出力し、ユーザが第二の画像における運動軌跡の軌跡パラメータを調整した後に合成をクリックし、第一の画像と一体に合成して最終的なターゲット画像(即ちライトペインティング写真)を呈し、
ステップ703:ユーザは、撮影をクリックし、この時に、第一のカメラ(sensor A)は、正常に露光し、第一の画像(ネガフィルム)をキャプチャし、且つ録画し始め、最終的に第一のビデオ(video A)を生成し、
ステップ704:第二のカメラ(sensor B)は、ターゲット運動対象の運動軌跡を常に記録し、且つ運動軌跡の生成画面を録画し、第二のビデオ(video B)を生成し、
ステップ705:運動軌跡の収集が完了した後に、終了をクリックし、
ステップ706:ユーザがステップ702で編集を必要としないことを選択すれば、第一の画像と第二の画像を直接に合成し、ターゲット画像(即ちライトペインティング写真)、及び関連する第一のビデオと第二のビデオを出力する。
【0124】
ユーザがステップ702で編集を必要とすることを選択すれば、ステップ707を行い、
ステップ707:運動軌跡の軌跡パラメータを調整し、調整方式は、前の実施例の記述を参照すればよい。
【0125】
ステップ708:軌跡パラメータを調整した後の第二の画像と第一の画像を合成し、ターゲット画像(即ちライトペインティング写真)、及び関連する第一のビデオと第二のビデオを生成し、終了する。
【0126】
説明すべきこととして、ステップ702は、ステップ705の後に位置してもよい。
【0127】
この撮影方法はさらに、ユーザの第二の入力を受信した場合に、第二の入力に応答して、第一のビデオと第二のビデオを同期的に再生するステップを含んでもよい。
【0128】
このステップでは、第二の入力は、再生インタフェースに第一のビデオと第二のビデオを同期的に再生するために用いられ、且つ
図5に示すように、再生インタフェースは、第一の再生サブインタフェースと第二の再生サブインタフェースとを含み、第一の再生サブインタフェースは、第一のビデオ(Video A)を再生するために用いられ、第二の再生サブインタフェースは、第二のビデオ(Video B)を再生するために用いられ、二つのビデオは、分割画面で表示し、二つのビデオの対比によって、ターゲット画像の生成プロセス全体を見ることができる。
【0129】
ここで、第二の入力は、以下のような少なくとも一つの方式として表現されてもよい。
【0130】
その一、第二の入力は、タッチ入力として表現されてもよく、クリック入力と、スワイプ入力と押圧入力などを含むが、それらに限らない。
【0131】
この実施の形態では、ユーザの第二の入力を受信することは、ユーザの端末表示スクリーンの表示領域でのタッチ操作を受信することとして表現されてもよい。
【0132】
例えば、フォトギャラリーにおいて、第一のビデオをクリックし、又は第二のビデオをクリックし、又は第一のビデオと第二のビデオは、同一のコントロールに表示され、このコントロールをクリックし、いずれも第一のビデオと第二のビデオの分割画面での同期再生を実現できる。
【0133】
その二、第二の入力は、ボイス入力として表現されてもよい。
【0134】
この実施例では、端末は、ボイス、例えば「ライトペインティング写真のビデオを再生する」を受信した時に、分割画面で第一のビデオと第二のビデオを同期的に再生することができる。
【0135】
無論、他の実施例では、第二の入力は、他の形式として表現されてもよく、文字入力などを含むが、それらに限らず、具体的には実際の需要に応じて決めてもよく、本出願の実施例は、これに対して限定しない。
【0136】
上記撮影方法は、操作可能性と趣味性が強いとともに、光源が比較的悪い場合に、比較的良い効果を得ることができ、且つ運動ターゲットの運動軌跡を描く真実なビデオとこの運動軌跡の動的な生成画面を得る。
【0137】
説明すべきこととして、第二のビデオの内容は、以下のような二つの表現形式を有する。
【0138】
その一、第二のビデオのビデオフレームは、ターゲット運動対象の収集の開始からこのビデオフレームに対応する時刻までの時間帯における連続軌跡を含む。
【0139】
この実施例では、第二のビデオのi番目のビデオフレームは、ターゲット運動対象の第iの時間帯における運動軌跡を含み、第iの時間帯は、第1の時刻と第iの時刻との間の時間帯であり、第1の時刻は、1番目のビデオフレームを収集する時刻であり、第iの時刻は、i番目のビデオフレームを収集する時刻であり、
ここで、iは、正の整数であり、i番目のビデオフレームは、第二のビデオにおけるいずれか一つのビデオフレームである。
【0140】
撮影者が手で蛍光棒1101を持ち、空中で
【数7】
を描くことを望むシーンで、描く起点は、
【数8】
の上部中間の交点であり、第10の時刻に、蛍光棒1101は、下部中間の交点に運動し、第二のビデオの10番目のビデオフレームは、
図11に示すとおりであり、10番目のビデオフレームは、第1の時刻から第10の時刻までの時間帯における蛍光棒1101の運動軌跡1102を特徴付けるために用いられる。
【0141】
上記方法では、第一のビデオと第二のビデオを同期的に再生する時に、第一のビデオは、撮影シーンにおけるすべての対象の画面を提示するために用いられ、第二のビデオは、ターゲット運動対象の運動軌跡の無から有、そして完了までの連続的な生成プロセスを提示するために用いられ、ターゲット画像生成プロセスに対する直感的な提示を実現でき、撮影の趣味性を向上させることに役立つ。
【0142】
その二、第二のビデオのビデオフレームは、ターゲット運動対象の現在のフレームに対応する時刻での表示位置情報を含む。
【0143】
上記表示位置情報は、運動対象の現在のフレームに対応する時刻での現在のフレームにおける位置を表し、且つ現在のフレームにおいて、この表示位置情報は、一つの光スポットとして表示される。
【0144】
この実施例では、第二のビデオのi番目のビデオフレームは、収集されたターゲット運動対象の第iの時刻での画像であり、第iの時刻は、i番目のビデオフレームを収集する時刻であり、
ここで、iは、正の整数であり、i番目のビデオフレームは、第二のビデオにおけるいずれか一つのビデオフレームである。
【0145】
撮影者が手で蛍光棒1101を持ち、空中で
【数9】
を描くことを望むシーンで、描く起点は、
【数10】
の上部中間の交点であり、第10の時刻に、蛍光棒1101は、下部中間の交点に運動し、
図12に示すように、第二のビデオの10番目のビデオフレームは、一つの光スポットとして表示され、10番目のビデオフレームは、第10の時刻に収集された蛍光棒1101の画像であり、この画像は、蛍光棒1101の第10の時刻での表示位置情報のみを含み、この表示位置情報は、蛍光棒を表すための光スポット1201の10番目のビデオフレームでの位置によって表現されてもよい。
【0146】
上記方法では、第一のビデオと第二のビデオを同期的に再生する時に、第一のビデオは、撮影シーンにおけるすべての対象の画面を提示するために用いられ、第二のビデオは、ターゲット運動対象の位置変化プロセスを提示するために用いられ、且つ第二のビデオにおけるターゲット運動対象の画面は、真実なシーンに接近し、ターゲット画像生成プロセスにおける背景と前景の対比提示を実現することができ、撮影の趣味性を向上させることに役立つ。
【0147】
説明すべきこととして、本出願の実施例による撮影方法について、実行本体は、撮影装置であってもよく、又は、この撮影装置における撮影方法のロードを実行するための制御モジュールであってもよい。
【0148】
本出願の実施例は、撮影装置をさらに提供する。
【0149】
図13に示すように、この撮影装置は、第一の収集モジュール1310と第一の合成モジュール1320とを含む。
【0150】
第一の収集モジュール1310は、第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集するために用いられ、第一の画像は、現在の撮影シーンの画面を含み、第二のカメラは、ターゲット運動対象の運動軌跡を収集するために用いられ、第一の画像は、ターゲット運動対象を含み、
第一の合成モジュール1320は、第一の画像と第二の画像を画像合成し、ターゲット画像を出力するために用いられる。
【0151】
いくつかの実施例では、この撮影装置はさらに、
ユーザの第二の画像に対する第一の入力を受信するための第一の受信モジュールと、
第一の入力に応答して、第二の画像における運動軌跡の軌跡パラメータを調整し、軌跡パラメータ調整後の第二の画像を出力するための第一の調整モジュールとを含んでもよく、
第一の合成モジュール1320は、さらに第一の画像と軌跡パラメータ調整後の第二の画像を画像合成するために用いられ、
ここで、軌跡パラメータは、運動軌跡の軌跡属性を特徴付ける少なくとも一つのパラメータを含む。
【0152】
いくつかの実施例では、第一の画像と第二の画像のサイズは、同じであり、
第一の合成モジュール1320は、さらに第二の画像における運動軌跡上のすべての画素を用いて第一の画像におけるターゲット領域の画素を置き換えるために用いられ、ターゲット領域は、第一の画像における運動軌跡が位置する領域に対応する位置の領域である。
【0153】
いくつかの実施例では、この撮影装置はさらに、
撮影プレビューインタフェースを表示するための第一の表示モジュールを含んでもよく、
ここで、撮影プレビューインタフェースは、第一のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、
又は、撮影プレビューインタフェースは、第二のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、
又は、撮影プレビューインタフェースは、第一の撮影プレビューサブインタフェースと第二の撮影プレビューサブインタフェースとを含み、第一の撮影プレビューサブインタフェースは、第一のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、第二の撮影プレビューサブインタフェースは、第二のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられる。
【0154】
いくつかの実施例では、この撮影装置はさらに、
運動軌跡の生成が始まる場合に、画像収集を停止するように第一のカメラを制御するための第一の制御モジュールを含んでもよい。
【0155】
いくつかの実施例では、この撮影装置はさらに、
第一のビデオと第二のビデオを収集するための第二の収集モジュールであって、第一のビデオが現在の撮影シーンの画面を含み、第二のビデオがターゲット運動対象の運動プロセスを記録するために用いられる第二の収集モジュールと、
ユーザの第二の入力を受信した場合に、第二の入力に応答して、第一のビデオと第二のビデオを同期的に再生するための第一の再生モジュールとを含んでもよい。
【0156】
いくつかの実施例では、第二のビデオのi番目のビデオフレームは、ターゲット運動対象の第iの時間帯における運動軌跡を含み、第iの時間帯は、第1の時刻と第iの時刻との間の時間帯であり、第1の時刻は、1番目のビデオフレームを収集する時刻であり、第iの時刻は、i番目のビデオフレームを収集する時刻であり、
又は、第二のビデオのi番目のビデオフレームは、収集されたターゲット運動対象の第iの時刻での画像であり、第iの時刻は、i番目のビデオフレームを収集する時刻であり、
ここで、iは、正の整数であり、i番目のビデオフレームは、第二のビデオにおけるいずれか一つのビデオフレームである。
【0157】
本出願の実施例による撮影装置は、ライトペインティング写真の背景画像とターゲット運動対象の運動軌跡を独立して取得することによって、ユーザのターゲット運動対象の運動軌跡に対するカスタマイズを実現でき、ライトペインティングカメラ撮影モードの操作可能性と趣味性を補強し、最後の完成写真の効果がより良く、且つ現在の撮影シーンに対して収集されたフレーム数を減少させることによって、ハードウェア消費電力を低減させることに役立つ。
【0158】
本出願の実施例における撮影装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動電子機器であってもよく、非移動電子機器であってもよい。例示的には、移動電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などであってもよく、非移動電子機器は、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0159】
本出願の実施例における撮影装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0160】
本出願の実施例による撮影装置は、
図1又は
図6の方法の実施例における撮影装置によって実現される各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0161】
図14に示すように、本出願の実施例は、電子機器140をさらに提供し、プロセッサ142と、メモリ141と、メモリ141に記憶されており、且つ前記プロセッサ142上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサ142により実行される時、上記撮影方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0162】
注意すべきこととして、本出願の実施例における電子機器は、以上に記載の移動電子機器と非移動電子機器を含む。
【0163】
図15は、本出願の実施例を実現する電子機器のハードウェア構造概略図である。
【0164】
この電子機器1500は、無線周波数ユニット1501、ネットワークモジュール1502、オーディオ出力ユニット1503、入力ユニット1504、センサ1505、表示ユニット1506、ユーザ入力ユニット1507、インターフェースユニット1508、メモリ1509及びプロセッサ1510などの部材を含むが、それらに限らない。
【0165】
当業者であれば理解できるように、電子機器1500は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ1510にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図15に示す電子機器の構造は、電子機器に対する限定を構成せず、電子機器は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0166】
ここで、入力ユニット1504は、第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集するために用いられ、第一の画像は、現在の撮影シーンの画面を含み、第二のカメラは、ターゲット運動対象の運動軌跡を収集するために用いられ、第一の画像は、ターゲット運動対象を含み、
プロセッサ1510は、第一の画像と第二の画像を画像合成し、ターゲット画像を出力するために用いられ、
本出願の実施例による電子機器は、ライトペインティング写真の背景画像とターゲット運動対象の運動軌跡を独立して取得することによって、ユーザのターゲット運動対象の運動軌跡に対するカスタマイズを実現でき、ライトペインティングカメラ撮影モードの操作可能性と趣味性を補強し、最後の完成写真の効果がより良く、且つ現在の撮影シーンに対して収集されたフレーム数を減少させることによって、ハードウェア消費電力を低減させることに役立つ。
【0167】
いくつかの実施例では、ユーザ入力ユニット1507は、ユーザの第二の画像に対する第一の入力を受信するために用いられ、
プロセッサ1510は、さらに前記第一の入力に応答して、前記第二の画像における前記運動軌跡の軌跡パラメータを調整し、軌跡パラメータ調整後の第二の画像を出力するために用いられ、
プロセッサ1510は、さらに前記第一の画像と前記軌跡パラメータ調整後の第二の画像を画像合成するために用いられ、
ここで、前記軌跡パラメータは、前記運動軌跡の軌跡属性を特徴付ける少なくとも一つのパラメータを含む。
【0168】
いくつかの実施例では、第一の画像と第二の画像のサイズは、同じであり、プロセッサ1510は、さらに前記第二の画像における前記運動軌跡上のすべての画素を用いて前記第一の画像におけるターゲット領域の画素を置き換えるために用いられ、前記ターゲット領域は、前記第一の画像における前記運動軌跡が位置する領域に対応する位置の領域である。
【0169】
いくつかの実施例では、表示ユニット1506は、撮影プレビューインタフェースを表示するために用いられ、
ここで、前記撮影プレビューインタフェースは、前記第一のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、
又は、前記撮影プレビューインタフェースは、前記第二のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、
又は、前記撮影プレビューインタフェースは、第一の撮影プレビューサブインタフェースと第二の撮影プレビューサブインタフェースとを含み、前記第一の撮影プレビューサブインタフェースは、前記第一のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、前記第二の撮影プレビューサブインタフェースは、前記第二のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられる。
【0170】
いくつかの実施例では、プロセッサ1510は、さらに前記運動軌跡の生成が始まる場合に、画像収集を停止するように前記第一のカメラを制御するために用いられる。
【0171】
いくつかの実施例では、入力ユニット1504は、さらに第一のビデオと第二のビデオを収集するために用いられ、前記第一のビデオは、現在の撮影シーンの画面を含み、前記第二のビデオは、前記ターゲット運動対象が前記運動軌跡を形成するプロセスを記録するために用いられ、
表示ユニット1506は、さらにユーザの第二の入力を受信した場合に、前記第二の入力に応答して、前記第一のビデオと前記第二のビデオを同期的に再生するために用いられる。
【0172】
説明すべきこととして、本実施例では、上記電子機器1500は、本出願の実施例における方法の実施例における各プロセスを実現することができ、且つ同じ有益な効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0173】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット1504は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)15041とマイクロホン15042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ15041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静的画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット1506は、表示パネル15061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル15061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット1507は、タッチパネル15071及び他の入力機器15072を含む。タッチパネル15071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル15071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器15072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。メモリ1509は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよく、アプリケーションプログラムとオペレーティングシステムとを含むが、それらに限らない。プロセッサ1510は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ1510に統合されなくてもよい。
【0174】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記撮影方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0175】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の電子機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体の例は、非一時的コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0176】
本出願の実施例は、電子機器をさらに提供し、前記電子機器は、上記撮影方法の実施例の各プロセスを実行するように構成され、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0177】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品は、プロセッサにより実行されて上記のような撮影方法の実施例の各プロセスを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0178】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記撮影方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0179】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0180】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0181】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0182】
以上は、図面を参照しながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【手続補正書】
【提出日】2023-05-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影方法であって、
第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集することであって、前記第一の画像が現在の撮影シーンの画面を含み、前記第二のカメラがターゲット運動対象の運動軌跡を収集するために用いられ、前記第一の画像が前記ターゲット運動対象を含むことと、
前記第一の画像と前記第二の画像を画像合成し、ターゲット画像を出力することとを含む、撮影方法。
【請求項2】
前記の、第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集した後に、前記方法は、
ユーザの前記第二の画像に対する第一の入力を受信することと、
前記第一の入力に応答して、前記第二の画像における前記運動軌跡の軌跡パラメータを調整し、軌跡パラメータ調整後の第二の画像を出力することとをさらに含み、
前記の、前記第一の画像と前記第二の画像を画像合成することは、
前記第一の画像と前記軌跡パラメータ調整後の第二の画像を画像合成することを含み、
ここで、前記軌跡パラメータは、前記運動軌跡の軌跡属性を特徴付ける少なくとも一つのパラメータを含む、請求項1に記載の撮影方法。
【請求項3】
前記第一の画像と前記第二の画像のサイズは、同じであり、
前記の、前記第一の画像と前記第二の画像を画像合成することは、
前記第二の画像における前記運動軌跡上のすべての画素を用いて前記第一の画像におけるターゲット領域の画素を置き換えることを含み、前記ターゲット領域は、前記第一の画像における前記運動軌跡が位置する領域に対応する位置の領域である、請求項1に記載の撮影方法。
【請求項4】
前記の、第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集する前に、前記方法は、
撮影プレビューインタフェースを表示することをさらに含み、
ここで、前記撮影プレビューインタフェースは、前記第一のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、
又は、前記撮影プレビューインタフェースは、前記第二のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、
又は、前記撮影プレビューインタフェースは、第一の撮影プレビューサブインタフェースと第二の撮影プレビューサブインタフェースとを含み、前記第一の撮影プレビューサブインタフェースは、前記第一のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、前記第二の撮影プレビューサブインタフェースは、前記第二のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられる、請求項1に記載の撮影方法。
【請求項5】
第一の画像と第二の画像の収集プロセスにおいて、前記方法は、
前記運動軌跡の生成が始まる場合に、画像収集を停止するように前記第一のカメラを制御することをさらに含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の撮影方法。
【請求項6】
前記第一の画像と前記第二の画像の収集プロセスにおいて、前記方法は、
第一のビデオと第二のビデオを収集することであって、前記第一のビデオが現在の撮影シーンの画面を含み、前記第二のビデオが前記ターゲット運動対象が前記運動軌跡を形成するプロセスを記録するために用いられることと、
ユーザの第二の入力を受信した場合に、前記第二の入力に応答して、前記第一のビデオと前記第二のビデオを同期的に再生することとをさらに含む、請求項1から4のいずれか1項に記載の撮影方法。
【請求項7】
前記第二のビデオのi番目のビデオフレームは、前記ターゲット運動対象の第iの時間帯における運動軌跡を含み、前記第iの時間帯は、第1の時刻と第iの時刻との間の時間帯であり、前記第1の時刻は、1番目のビデオフレームを収集する時刻であり、前記第iの時刻は、前記i番目のビデオフレームを収集する時刻であり、
又は、前記第二のビデオのi番目のビデオフレームは、収集された前記ターゲット運動対象の第iの時刻での画像であり、前記第iの時刻は、前記i番目のビデオフレームを収集する時刻であり、
ここで、iは、正の整数であり、前記i番目のビデオフレームは、前記第二のビデオにおけるいずれか一つのビデオフレームである、請求項6に記載の撮影方法。
【請求項8】
撮影装置であって、
第一のカメラで第一の画像を収集し、且つ第二のカメラで第二の画像を収集するための第一の収集モジュールであって、前記第一の画像が現在の撮影シーンの画面を含み、前記第二のカメラがターゲット運動対象の運動軌跡を収集するために用いられ、前記第一の画像が前記ターゲット運動対象を含む第一の収集モジュールと、
前記第一の画像と前記第二の画像を画像合成し、ターゲット画像を出力するための第一の合成モジュールとを含む、撮影装置。
【請求項9】
ユーザの前記第二の画像に対する第一の入力を受信するための第一の受信モジュールと、
前記第一の入力に応答して、前記第二の画像における前記運動軌跡の軌跡パラメータを調整し、軌跡パラメータ調整後の第二の画像を出力するための第一の調整モジュールとをさらに含み、
ここで、前記第一の合成モジュールは、さらに前記第一の画像と前記軌跡パラメータ調整後の第二の画像を画像合成するために用いられ、
ここで、前記軌跡パラメータは、前記運動軌跡の軌跡属性を特徴付ける少なくとも一つのパラメータを含む、請求項8に記載の撮影装置。
【請求項10】
前記第一の画像と前記第二の画像のサイズは、同じであり、
前記第一の合成モジュールは、さらに前記第二の画像における前記運動軌跡上のすべての画素を用いて前記第一の画像におけるターゲット領域の画素を置き換えるために用いられ、前記ターゲット領域は、前記第一の画像における前記運動軌跡が位置する領域に対応する位置の領域である、請求項8に記載の撮影装置。
【請求項11】
撮影プレビューインタフェースを表示するための第一の表示モジュールをさらに含み、
ここで、前記撮影プレビューインタフェースは、前記第一のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、
又は、前記撮影プレビューインタフェースは、前記第二のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、
又は、前記撮影プレビューインタフェースは、第一の撮影プレビューサブインタフェースと第二の撮影プレビューサブインタフェースとを含み、前記第一の撮影プレビューサブインタフェースは、前記第一のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられ、前記第二の撮影プレビューサブインタフェースは、前記第二のカメラにより収集されたプレビュー画像を表示するために用いられる、請求項8に記載の撮影装置。
【請求項12】
前記運動軌跡の生成が始まる場合に、画像収集を停止するように前記第一のカメラを制御するための第一の制御モジュールをさらに含む、請求項8から11のいずれか1項に記載の撮影装置。
【請求項13】
第一のビデオと第二のビデオを収集するための第二の収集モジュールであって、前記第一のビデオが現在の撮影シーンの画面を含み、前記第二のビデオが前記ターゲット運動対象の運動プロセスを記録するために用いられる第二の収集モジュールと、
ユーザの第二の入力を受信した場合に、前記第二の入力に応答して、前記第一のビデオと前記第二のビデオを同期的に再生するための第一の再生モジュールとをさらに含む、請求項8から11のいずれか1項に記載の撮影装置。
【請求項14】
前記第二のビデオのi番目のビデオフレームは、前記ターゲット運動対象の第iの時間帯における運動軌跡を含み、前記第iの時間帯は、第1の時刻と第iの時刻との間の時間帯であり、前記第1の時刻は、1番目のビデオフレームを収集する時刻であり、前記第iの時刻は、前記i番目のビデオフレームを収集する時刻であり、
又は、前記第二のビデオのi番目のビデオフレームは、収集された前記ターゲット運動対象の第iの時刻での画像であり、前記第iの時刻は、前記i番目のビデオフレームを収集する時刻であり、
ここで、iは、正の整数であり、前記i番目のビデオフレームは、前記第二のビデオにおけるいずれか一つのビデオフレームである、請求項13に記載の撮影装置。
【請求項15】
電子機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行されると、請求項1から7のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実現する、電子機器。
【請求項16】
可読記憶媒体であって、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行されると、請求項1から7のいずれか1項に記載の撮影方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【国際調査報告】