(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-13
(54)【発明の名称】抗CD30抗体-薬物コンジュゲートを使用した免疫応答の調節
(51)【国際特許分類】
A61K 47/68 20170101AFI20231206BHJP
A61K 38/19 20060101ALI20231206BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20231206BHJP
A61P 37/02 20060101ALI20231206BHJP
A61K 39/395 20060101ALI20231206BHJP
C07K 16/28 20060101ALI20231206BHJP
C07K 19/00 20060101ALI20231206BHJP
A61K 31/4745 20060101ALN20231206BHJP
C12N 15/13 20060101ALN20231206BHJP
【FI】
A61K47/68
A61K38/19
A61P35/00
A61P37/02
A61K39/395 T
C07K16/28 ZNA
C07K19/00
A61K31/4745
C12N15/13
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023533610
(86)(22)【出願日】2021-12-02
(85)【翻訳文提出日】2023-06-07
(86)【国際出願番号】 US2021061660
(87)【国際公開番号】W WO2022120084
(87)【国際公開日】2022-06-09
(32)【優先日】2020-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503188759
【氏名又は名称】シージェン インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハイザー,ライアン エー.
(72)【発明者】
【氏名】グローガン,ブライアン エム.
【テーマコード(参考)】
4C076
4C084
4C085
4C086
4H045
【Fターム(参考)】
4C076AA95
4C076BB13
4C076CC27
4C076CC41
4C076EE59
4C084AA02
4C084AA03
4C084BA44
4C084DA19
4C084NA05
4C084ZB261
4C084ZB262
4C084ZC751
4C085AA26
4C085BB01
4C085BB11
4C085CC23
4C085EE01
4C085GG02
4C086AA01
4C086AA02
4C086CB22
4C086ZB26
4H045AA10
4H045AA30
4H045BA09
4H045CA40
4H045DA76
4H045EA20
4H045FA74
(57)【要約】
抗CD30抗体-薬物コンジュゲート及びそれを使用して対象の免疫応答を調節する方法が、本明細書で提供される。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象におけるCD30
+制御性T(Treg)細胞の数を減少させる方法であって、
抗体-薬物コンジュゲートを前記対象に投与することを含み、
前記抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、前記方法。
【請求項2】
CD30
+Treg細胞の数が、前記抗体-薬物コンジュゲートの投与前の前記対象におけるCD30
+Treg細胞の数と比較して減少する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
対象におけるCD30
+制御性T(Treg)細胞の活性を減少させる方法であって、
抗体-薬物コンジュゲートを前記対象に投与することを含み、
前記抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、前記方法。
【請求項4】
CD30
+Treg細胞の活性の減少が、前記抗体-薬物コンジュゲートの投与前の前記対象におけるCD30
+Treg細胞の活性と比較してのものである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記CD30+Treg細胞が、誘導性制御性T(iTreg)細胞である、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記CD30+Treg細胞が、末梢血制御性T(pbTreg)細胞である、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記抗体-薬物コンジュゲートの前記抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントが、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、
前記重鎖可変領域が、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を含むCDR-H1、
(ii)配列番号2のアミノ酸配列を含むCDR-H2、及び
(iii)配列番号3のアミノ酸配列を含むCDR-H3を含み、
前記軽鎖可変領域が、
(i)配列番号4のアミノ酸配列を含むCDR-L1、
(ii)配列番号5のアミノ酸配列を含むCDR-L2、及び
(iii)配列番号6のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記抗体-薬物コンジュゲートの前記抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントが、
配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び
配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記抗体-薬物コンジュゲートの前記抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントが、
配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び
配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記抗体-薬物コンジュゲートの前記抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントが、
配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び
配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記抗体-薬物コンジュゲートの前記抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントが、
配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び
配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項12】
前記抗体-薬物コンジュゲートの前記抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントが、cAC10である、請求項2に記載の方法。
【請求項13】
前記抗体-薬物コンジュゲートが、式(IC):
【化1】
のカンプトテシンコンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩を形成する、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、式中、
Lは、前記抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントであり、
yは、1、2、3、もしくは4であるか、または1もしくは4であり、
zは、2~12の整数であるか、または2、4、8、もしくは12であり、
pは、1~16であるか、または2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10であるか、または2、4、もしくは8である、請求項2に記載の方法。
【請求項14】
yが1である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
zが8である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
pが8である、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記抗体-薬物コンジュゲートが、SGN-CD30Cである、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記抗体-薬物コンジュゲートが、0.01mg/kg~5mg/kg(前記対象の体重)の用量で投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項19】
前記抗体-薬物コンジュゲートが、0.1mg/kg~2mg/kg(前記対象の体重)の用量で投与される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記抗体-薬物コンジュゲートが、約0.1mg/kg(前記対象の体重)の用量で投与される、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記抗体-薬物コンジュゲートが、約0.5mg/kg(前記対象の体重)の用量で投与される、請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記抗体-薬物コンジュゲートが、約3週間毎に1回、前記対象に投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項23】
前記抗体-薬物コンジュゲートが、3週間毎に1回、前記対象に投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項24】
前記抗体-薬物コンジュゲートが、約21日間の処置サイクルの約1日目に前記対象に投与される、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
前記抗体-薬物コンジュゲートが、21日間の処置サイクルの1日目に前記対象に投与される、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記抗体-薬物コンジュゲートが、静脈内注入によって投与される、請求項2に記載の方法。
【請求項27】
顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)の前記対象への投与を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項28】
前記G-CSFが、前記抗体-薬物コンジュゲートの投与の1~3日後に投与される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記G-CSFが、フィルグラスチム、PEG-フィルグラスチム、レノグラスチム、及びtbo-フィルグラスチムからなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
免疫応答を調節することができる1つ以上の追加の治療剤を投与することを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項31】
前記対象が、がんを有する、請求項2に記載の方法。
【請求項32】
前記がんが、血液癌である、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記がんが、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、未分化大細胞リンパ腫、末梢T細胞リンパ腫、または菌状息肉腫からなる群から選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記がんが、ホジキンリンパ腫である、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記ホジキンリンパ腫が、古典的ホジキンリンパ腫(cHL)である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記がんが、非ホジキンリンパ腫である、請求項33に記載の方法。
【請求項37】
前記非ホジキンリンパ腫が、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)である、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記DLBCLが、胚中心B細胞様(GCB)である、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記DLBCLが、非GCBである、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記がんが、未分化大細胞リンパ腫である、請求項33に記載の方法。
【請求項41】
前記未分化大細胞リンパ腫が、全身性未分化大細胞リンパ腫である、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記未分化大細胞リンパ腫が、原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫である、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
前記非ホジキンリンパ腫が、成熟T細胞リンパ腫である、請求項36に記載の方法。
【請求項44】
前記非ホジキンリンパ腫が、皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)である、請求項36に記載の方法。
【請求項45】
前記がんが、末梢T細胞リンパ腫である、請求項33に記載の方法。
【請求項46】
前記末梢T細胞リンパ腫が、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫である、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
前記がんが、菌状息肉腫である、請求項33に記載の方法。
【請求項48】
前記がんが、非血液癌である、請求項31に記載の方法。
【請求項49】
前記非血液癌が、癌腫である、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
前記非血液癌が、肉腫である、請求項48に記載の方法。
【請求項51】
前記非血液癌が、固形腫瘍である、請求項48に記載の方法。
【請求項52】
前記がんが、進行期がんである、請求項31に記載の方法。
【請求項53】
前記進行期がんが、ステージ3またはステージ4のがんである、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記進行期がんが、転移性がんである、請求項52に記載の方法。
【請求項55】
前記対象が、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置に応答しなかった、請求項31に記載の方法。
【請求項56】
前記対象が、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置後に再発した、請求項31に記載の方法。
【請求項57】
前記対象が、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置中に疾患進行を経験した、請求項31に記載の方法。
【請求項58】
前記対象が、これまでに前記がんを処置するために同種幹細胞移植を受けたことがある、請求項31に記載の方法。
【請求項59】
前記対象が、これまでに前記がんを処置するために自家幹細胞移植を受けたことがある、請求項31に記載の方法。
【請求項60】
前記対象が、幹細胞移植後に再発した、請求項58に記載の方法。
【請求項61】
前記対象が、これまでにCAR-T治療を受けたことがある、請求項31に記載の方法。
【請求項62】
前記対象が、CAR-T治療後に再発した、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記がんが、再発がんである、請求項31に記載の方法。
【請求項64】
前記対象が、これまでに前記がんの処置を受けたことがない、請求項31に記載の方法。
【請求項65】
前記対象が、これまでにCD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートで処置されたことがない、請求項31に記載の方法。
【請求項66】
前記対象のがん細胞の少なくとも1%が、CD30を発現する、請求項31に記載の方法。
【請求項67】
前記がんが、CD30-癌である、請求項31に記載の方法。
【請求項68】
前記抗体-薬物コンジュゲートを前記対象に投与することにより、がん細胞が、前記抗体-薬物コンジュゲートを前記対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも約5%、少なくとも約6%、少なくとも約7%、少なくとも約8%、少なくとも約9%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または約100%枯渇する、請求項31に記載の方法。
【請求項69】
前記対象における1つ以上の治療効果が、ベースラインと比較して、前記抗体-薬物コンジュゲートの投与後に改善される、請求項31に記載の方法。
【請求項70】
前記1つ以上の治療効果が、客観的奏効率、奏効持続期間、奏効までの時間、無増悪生存期間、及び全生存からなる群から選択される、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
前記客観的奏効率が、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、または少なくとも約80%である、請求項65に記載の方法。
【請求項72】
前記対象が、前記抗体-薬物コンジュゲートの投与後、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約2ヶ月、少なくとも約3ヶ月、少なくとも約4ヶ月、少なくとも約5ヶ月、少なくとも約6ヶ月、少なくとも約7ヶ月、少なくとも約8ヶ月、少なくとも約9ヶ月、少なくとも約10ヶ月、少なくとも約11ヶ月、少なくとも約12ヶ月、少なくとも約18ヶ月、少なくとも約2年、少なくとも約3年、少なくとも約4年、または少なくとも約5年の無増悪生存期間を示す、請求項65に記載の方法。
【請求項73】
前記対象が、前記抗体-薬物コンジュゲートの投与後、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約2ヶ月、少なくとも約3ヶ月、少なくとも約4ヶ月、少なくとも約5ヶ月、少なくとも約6ヶ月、少なくとも約7ヶ月、少なくとも約8ヶ月、少なくとも約9ヶ月、少なくとも約10ヶ月、少なくとも約11ヶ月、少なくとも約12ヶ月、少なくとも約18ヶ月、少なくとも約2年、少なくとも約3年、少なくとも約4年、または少なくとも約5年の全生存を示す、請求項65に記載の方法。
【請求項74】
前記コンジュゲートに対する前記奏効持続期間が、前記抗体-薬物コンジュゲートの投与後、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約2ヶ月、少なくとも約3ヶ月、少なくとも約4ヶ月、少なくとも約5ヶ月、少なくとも約6ヶ月、少なくとも約7ヶ月、少なくとも約8ヶ月、少なくとも約9ヶ月、少なくとも約10ヶ月、少なくとも約11ヶ月、少なくとも約12ヶ月、少なくとも約18ヶ月、少なくとも約2年、少なくとも約3年、少なくとも約4年、または少なくとも約5年である、請求項31に記載の方法。
【請求項75】
前記対象が、ヒトである、請求項1~74のいずれか1項に記載の方法。
【請求項76】
CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートを含む医薬組成物であって、
前記抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、
前記組成物が、請求項75に記載の方法で使用するためのものである、前記医薬組成物。
【請求項77】
キットであって、
CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、前記抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、前記CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートと、
請求項75に記載の方法で前記キットを使用するための指示と、
を含む、前記キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年12月3日に出願された米国仮特許出願第63/121,044号に対する優先権及びその利益を主張するものであり、この仮特許出願の内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
ASCIIテキストファイルでの配列表の提出
ASCIIテキストファイルでの以下の提出物に関する内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる:配列表のコンピュータ可読形式(CRF)(ファイル名:761682005840SEQLIST.TXT、記録日:2021年12月1日、サイズ:5,833バイト)。
【0003】
本発明は、抗CD30抗体-薬物コンジュゲート及びそれを使用して対象の免疫応答を調節する方法に関する。
【背景技術】
【0004】
CD30は、120キロダルトンの膜糖タンパク質であり(Froese et al.,1987,J.Immunol.139:2081-87)、ホジキンリンパ腫及び非ホジキンリンパ腫(NHL)のサブセットである未分化大細胞リンパ腫(ALCL)の悪性細胞のマーカーであることが示されているTNF受容体スーパーファミリーのメンバーである(Durkop et al.,1992,Cell 88:421-427)。CD30は、全てのホジキンリンパ腫及び大部分のALCLの細胞表面で高度に発現されることが判明している(Josimovic-Alasevic et al.,1989,Eur.J.Immunol.19:157-162)。
【0005】
CD30は、モノクローナル抗体Ki-1によって最初に同定された(Schwab et al.,1982,Nature 299:65-67)。このモノクローナル抗体は、ホジキンリンパ腫の悪性細胞であるホジキン細胞及びリード・スタンバーグ(H-RS)細胞に対して開発された。その後、Ki-1によって認識されるエピトープとは異なるホルマリン抵抗性エピトープに結合可能な第2のモノクローナル抗体が記載された(Schwarting et al.,1989,Blood 74:1678-1689)。4つの更なる抗体の同定により、1986年にThird Leucocyte Typing WorkshopでCD30クラスターが創出された(McMichael,A.,ed.,1987,Leukocyte Typing III(Oxford:Oxford University Press))。CD30抗原に特異的なモノクローナル抗体は、前臨床モデルと臨床試験の両方で、CD30を発現するがん性細胞に細胞分裂阻害薬、植物毒素、及び放射性同位体を送達するための媒体として調査されてきた(Engert et al.,1990,Cancer Research 50:84-88、Barth et al.,2000,Blood 95:3909-3914)。ホジキンリンパ腫患者において、低用量の抗CD30抗体BerH2でCD30抗原を標的とすることができる(Falini et al.,1992,British Journal of Haematology 82:38-45)。しかし、in vivoでの悪性腫瘍細胞の標的化に成功したにもかかわらず、腫瘍退縮を経験した患者はいなかった。その後の臨床試験では、毒素サポリンをBerH2抗体に化学的にコンジュゲートし、患者4名全員において腫瘍量の迅速かつ大幅な低減が実証された(Falini et al.,1992,Lancet 339:1195-1196)。しかしながら、毒素dgAをKi-1抗体にコンジュゲートした抗体-薬物コンジュゲート(ADC)を使用したin vitro試験では、第1相臨床試験で抵抗性HL患者に投与した際に、中程度の有効性しか実証されなかった(Schnell et al.,2002,Clinical Cancer Research,8(6):1779-1786)。
【0006】
ブレンツキシマブベドチン(BV)は、CD30を対象とする抗体-薬物コンジュゲート(ADC)であり、1)ヒトCD30に特異的なキメラIgG1抗体cAC10、2)微小管破壊剤モノメチルアウリスタチンE(MMAE)、及び3)MMAEをcAC10に共有結合させる、プロテアーゼにより切断可能なリンカー、という3つの構成要素からなる。CD30発現腫瘍細胞へのMMAEの標的送達は、ブレンツキシマブベドチンの主要な作用機序である。MMAEがチューブリンに結合すると、細胞内の微小管ネットワークが破壊され、その後、細胞周期の停止及び細胞のアポトーシス死が誘導される。他の非臨床試験では、更なる作用機序の寄与が示唆されており、それらには、抗体依存性細胞食作用、放出されたMMAEによる腫瘍微小環境内の近傍細胞に対するバイスタンダー効果、及びT細胞応答を促進することができる免疫活性化分子の曝露を推進する小胞体ストレスによる免疫原性細胞死が含まれる。
【0007】
MMAEにコンジュゲートした抗体を含むADCに加えて、臨床開発を是認するのに適切な毒性プロファイルを有しながら十分に活性である別のクラスのADCがある。このクラスには、SGN-CD30Cなどのカンプトテシンコンジュゲート(すなわち、カンプトテシン含有ADC)が含まれる。カンプトテシンは、MMAEと比較して異なる作用機序を有しており、すなわち、微小管を破壊するのではなく、トポイソメラーゼIを阻害する。MMAEとは異なり、カンプトテシンベースの治療は、臨床的に末梢神経障害を生じさせない。
【0008】
制御性T細胞(Treg)は、T細胞免疫応答に不可欠な調節因子であり、慢性炎症を制限し、自己免疫から正常組織を保護する。制御性T細胞は、腫瘍微小環境における免疫抑制状態の維持にも関与しており、細胞傷害性抗腫瘍免疫監視機構を抑止している。臨床腫瘍試料の分析により、腫瘍内Tregの密度増加が、多数のタイプのがんにおける臨床転帰不良に関連していることが示された(Fridman,2012,Nature Reviews Cancer、Charoentong,2017,Cell Reports 18:248-262)。乳癌、肺癌、及び結腸直腸癌組織から単離された腫瘍内Tregの近年のトランスクリプトーム解析により、TNFSFR8(CD30)が、隣接正常組織から単離されたTreg及び血中循環Tregと比較して差次的に上方制御された転写物の1つであることが示された(Plitas,2016,Immunity,45:1122-1134、De Simone,2016,Immunity,45:1135-1147)。TregにおけるCD30転写物の発現増大に関する機能的意義は、依然として不明である。正常組織において免疫恒常性を促進する際のTregの保護的役割を考慮すると、非罹患組織のTregを温存しながら腫瘍内Tregを優先的に標的とするがん治療薬の開発は、重要な関心対象である。したがって、がんの病因に関与する免疫細胞の活性、例えば制御性T細胞の活性を選択的に制御することができる治療が必要であると思われる。
【0009】
特許出願、特許公報、及び科学的文献を含む、本明細書に引用される全ての参照文献は、各個々の参照文献が参照により組み込まれるように具体的かつ個別に示されているかのように、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【0010】
対象におけるCD30
+制御性T(Treg)細胞の数を減少させる方法であって、抗体-薬物コンジュゲートを対象に投与することを含み、抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む方法が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、CD30
+Treg細胞の数は、抗体-薬物コンジュゲートの投与前の対象におけるCD30
+Treg細胞の数と比較して減少する。いくつかの実施形態では、CD30
+Treg細胞の活性の減少は、抗体-薬物コンジュゲートの投与前の対象におけるCD30
+Treg細胞の活性と比較してのものである。いくつかの実施形態では、CD30+Treg細胞は、誘導性制御性T(iTreg)細胞である。いくつかの実施形態では、CD30+Treg細胞は、末梢血制御性T(pbTreg)細胞である。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、重鎖可変領域は、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を含むCDR-H1、
(ii)配列番号2のアミノ酸配列を含むCDR-H2、及び
(iii)配列番号3のアミノ酸配列を含むCDR-H3を含み、
軽鎖可変領域は、
(i)配列番号4のアミノ酸配列を含むCDR-L1、
(ii)配列番号5のアミノ酸配列を含むCDR-L2、及び
(iii)配列番号6のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、cAC10である。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、式(IC):
【化1】
のカンプトテシンコンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩を形成する、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、式中、
Lは、抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントであり、
yは、1、2、3、もしくは4であるか、または1もしくは4であり、
zは、2~12の整数であるか、または2、4、8、もしくは12であり、
pは、1~16であるか、または2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10であるか、または2、4、もしくは8である。いくつかの実施形態では、yは1である。いくつかの実施形態では、zは8である。いくつかの実施形態では、pは8である。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、0.01mg/kg~5mg/kg(対象の体重)の用量で投与される。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、0.1mg/kg~2mg/kg(対象の体重)の用量で投与される。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、約0.1mg/kg(対象の体重)の用量で投与される。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、約0.5mg/kg(対象の体重)の用量で投与される。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、約3週間毎に1回対象に投与される。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、3週間毎に1回対象に投与される。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、約21日間の処置サイクルの約1日目に対象に投与される。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、21日間の処置サイクルの1日目に対象に投与される。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、静脈内注入によって投与される。いくつかの実施形態では、本方法は、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)の対象への投与を更に含む。いくつかの実施形態では、G-CSFは、抗体-薬物コンジュゲートの投与の1~3日後に投与される。いくつかの実施形態では、G-CSFは、フィルグラスチム、PEG-フィルグラスチム、レノグラスチム、及びtbo-フィルグラスチムからなる群から選択される。いくつかの実施形態では、本方法は、免疫応答を調節することができる1つ以上の追加の治療剤を投与することを更に含む。いくつかの実施形態では、対象は、がんを有する。いくつかの実施形態では、がんは、血液癌である。いくつかの実施形態では、がんは、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、未分化大細胞リンパ腫、末梢T細胞リンパ腫、または菌状息肉腫からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、がんは、ホジキンリンパ腫である。いくつかの実施形態では、ホジキンリンパ腫は、古典的ホジキンリンパ腫(cHL)である。いくつかの実施形態では、がんは、非ホジキンリンパ腫である。いくつかの実施形態では、非ホジキンリンパ腫は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)である。いくつかの実施形態では、DLBCLは、胚中心B細胞様(GCB)である。いくつかの実施形態では、DLBCLは、非GCBである。いくつかの実施形態では、がんは、未分化大細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、未分化大細胞リンパ腫は、全身性未分化大細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、未分化大細胞リンパ腫は、原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、非ホジキンリンパ腫は、成熟T細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、非ホジキンリンパ腫は、皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)である。いくつかの実施形態では、がんは、末梢T細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、末梢T細胞リンパ腫は、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、がんは、菌状息肉腫である。いくつかの実施形態では、がんは、非血液癌である。いくつかの実施形態では、非血液癌は、癌腫である。いくつかの実施形態では、非血液癌は、肉腫である。いくつかの実施形態では、非血液癌は、固形腫瘍である。いくつかの実施形態では、がんは、CD30+癌であり、他の実施形態では、がんは、CD30-癌である。いくつかの実施形態では、がんは、進行期がんである。いくつかの実施形態では、進行期がんは、ステージ3またはステージ4のがんである。いくつかの実施形態では、進行期がんは、転移性がんである。いくつかの実施形態では、対象は、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置に応答しなかった。いくつかの実施形態では、対象は、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置後に再発した。いくつかの実施形態では、対象は、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置中に疾患進行を経験した。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにがんを処置するために同種幹細胞移植を受けたことがある。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにがんを処置するために自家幹細胞移植を受けたことがある。いくつかの実施形態では、対象は、幹細胞移植後に再発した。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにCAR-T治療を受けたことがある。いくつかの実施形態では、がんは、再発がんである。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにがんの処置を受けたことがない。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにCD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートで処置されたことがない。いくつかの実施形態では、対象のがん細胞の少なくとも1%が、CD30を発現する。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートを対象に投与することにより、がん細胞が、抗体-薬物コンジュゲートを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも約5%、少なくとも約6%、少なくとも約7%、少なくとも約8%、少なくとも約9%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または約100%枯渇する。いくつかの実施形態では、対象における1つ以上の治療効果は、ベースラインと比較して、抗体-薬物コンジュゲートの投与後に改善される。いくつかの実施形態では、1つ以上の治療効果は、客観的奏効率、奏効持続期間、奏効までの時間、無増悪生存期間、及び全生存からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、または少なくとも約80%である。いくつかの実施形態では、対象は、抗体-薬物コンジュゲートの投与後、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約2ヶ月、少なくとも約3ヶ月、少なくとも約4ヶ月、少なくとも約5ヶ月、少なくとも約6ヶ月、少なくとも約7ヶ月、少なくとも約8ヶ月、少なくとも約9ヶ月、少なくとも約10ヶ月、少なくとも約11ヶ月、少なくとも約12ヶ月、少なくとも約18ヶ月、少なくとも約2年、少なくとも約3年、少なくとも約4年、または少なくとも約5年の無増悪生存期間を示す。いくつかの実施形態では、対象は、抗体-薬物コンジュゲートの投与後、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約2ヶ月、少なくとも約3ヶ月、少なくとも約4ヶ月、少なくとも約5ヶ月、少なくとも約6ヶ月、少なくとも約7ヶ月、少なくとも約8ヶ月、少なくとも約9ヶ月、少なくとも約10ヶ月、少なくとも約11ヶ月、少なくとも約12ヶ月、少なくとも約18ヶ月、少なくとも約2年、少なくとも約3年、少なくとも約4年、または少なくとも約5年の全生存を示す。いくつかの実施形態では、コンジュゲートに対する奏効持続期間は、抗体-薬物コンジュゲートの投与後、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約2ヶ月、少なくとも約3ヶ月、少なくとも約4ヶ月、少なくとも約5ヶ月、少なくとも約6ヶ月、少なくとも約7ヶ月、少なくとも約8ヶ月、少なくとも約9ヶ月、少なくとも約10ヶ月、少なくとも約11ヶ月、少なくとも約12ヶ月、少なくとも約18ヶ月、少なくとも約2年、少なくとも約3年、少なくとも約4年、または少なくとも約5年である。いくつかの実施形態では、対象は、ヒトである。
【0011】
また、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートを含む医薬組成物であって、抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、本組成物が、本明細書における実施形態のいずれかの方法で使用するためのものである、医薬組成物も本明細書で提供される。
【0012】
また、キットであって、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートがカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートと、本明細書における実施形態のいずれかの方法でキットを使用するための指示と、を含むキットも本明細書で提供される。
【0013】
本明細書に記載の様々な実施形態の特性の1つ、一部、または全てを組み合わせて、本発明の他の実施形態が形成されてもよいことを理解されたい。本発明のこれらの及び他の態様が、当業者には明らかになるであろう。本発明のこれらの及び他の実施形態は、後続の発明を実施するための形態によって更に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1A】A~Bは、in vitroでCD30+Tregを枯渇させるSGN-CD30Cの能力を示す一連のグラフである。SGN-CD30Cは、総CD30+Treg(A)及び末梢血CD30+Treg(B)を枯渇させた。CD30+Treg数は、対照に対するパーセントとして示されている。hIgG-7782は、非結合性の対照抗体-薬物コンジュゲートである。
【
図1B】A~Bは、in vitroでCD30+Tregを枯渇させるSGN-CD30Cの能力を示す一連のグラフである。SGN-CD30Cは、総CD30+Treg(A)及び末梢血CD30+Treg(B)を枯渇させた。CD30+Treg数は、対照に対するパーセントとして示されている。hIgG-7782は、非結合性の対照抗体-薬物コンジュゲートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
I.定義
本開示がより容易に理解され得るように、特定の用語が最初に定義される。本出願で使用される場合、本明細書中に別途明示的に示されている場合を除き、次の用語の各々は、以下に記載する意味を有するものとする。更なる定義は、本出願全体を通して記載されている。
【0016】
本明細書で使用される「及び/または」という用語は、他方の有無にかかわらず、2つの指定された特質または構成要素の各々の具体的な開示と見なされるべきである。したがって、本明細書において、「A及び/またはB」などの語句で使用される「及び/または」という用語は、「A及びB」、「AまたはB」、「A」(単独)、及び「B」(単独)を含むことが意図される。同様に、「A、B、及び/またはC」などの語句で使用される場合、「及び/または」という用語は、次の態様:A、B、及びC;A、B、またはC;AまたはC;AまたはB;BまたはC;A及びC;A及びB;B及びC;A(単独);B(単独);ならびにC(単独)の各々を包含することが意図される。
【0017】
本明細書に記載される本発明の態様及び実施形態が、態様及び実施形態「を含む」、「からなる」、及び「から本質的になる」を含むことが理解される。
【0018】
別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本開示が関連する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。例えば、Concise Dictionary of Biomedicine and Molecular Biology,Juo,Pei-Show,2nd ed.,2002,CRC Press、The Dictionary of Cell and Molecular Biology,3rd ed.,1999,Academic Press、及びOxford Dictionary Of Biochemistry And Molecular Biology,Revised,2000,Oxford University Pressは、本開示で使用される用語の多くの一般的な辞書を当業者に提供する。
【0019】
単位、接頭辞、及び記号は、それらの国際単位系(SI)で認められている形式で表記される。数値範囲には、その範囲を画定する数が含まれる。本明細書中で提供される見出しは、全体として本明細書を参照することによって得ることのできる本開示の様々な態様を限定するものではない。したがって、直ぐ下に定義される用語は、本明細書全体を参照することによってより完全に定義される。
【0020】
「CD30」または「TNFRSF8」は、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーのメンバーである受容体を指す。CD30は、活性化CD4+及びCD8+T細胞、ならびにB細胞、ならびにウイルス感染リンパ球に発現する膜貫通糖タンパク質である。CD30は、TRAF2及びTRAF3と相互作用し、NF-κBの活性化を招くシグナル伝達を媒介する。CD30は、アポトーシスの正の制御因子として機能し、自己反応性CD8エフェクターT細胞の増殖能を制限することが示されている。CD30は、ホジキンリンパ腫(CD30はリード・スタンバーグ細胞によって発現される)ならびに非ホジキンリンパ腫(例えば、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)、末梢T細胞リンパ腫(PTCL)、及び皮膚T細胞リンパ腫(CTCL))を含む、様々な形態のリンパ腫によっても発現される。
【0021】
「免疫療法」という用語は、免疫応答を誘導する、増強させる、抑制する、または他の方法で変化させることを含む方法による、疾患に罹患した、疾患に罹患するリスクがある、または疾患の再発を来した対象の処置を指す。
【0022】
「免疫グロブリン」という用語は、1対の軽(L)低分子量鎖と1対の重(H)鎖という2対のポリペプチド鎖からなり、4つ全てがジスルフィド結合によって相互接続されている、構造的に関連した糖タンパク質のクラスを指す。免疫グロブリンの構造は良好に特徴付けられている。例として、Fundamental Immunology Ch.7(Paul,W.,ed.,2nd ed.Raven Press,N.Y.(1989))を参照されたい。簡潔に述べると、各重鎖は、典型的には、重鎖可変領域(本明細書ではVHまたはVHと略記される)及び重鎖定常領域(CHまたはCH)で構成される。重鎖定常領域は、典型的には、CH1、CH2、及びCH3という3つのドメインで構成される。重鎖は一般に、いわゆる「ヒンジ領域」でジスルフィド結合を介して相互接続されている。各軽鎖は、典型的には、軽鎖可変領域(本明細書ではVLまたはVLと略記される)及び軽鎖定常領域(CLまたはCL)で構成される。軽鎖定常領域は、典型的には、CLという1つのドメインで構成される。CLは、κ(カッパ)またはλ(ラムダ)アイソタイプのCLであり得る。「定常ドメイン」及び「定常領域」という用語は、本明細書では互換的に使用される。免疫グロブリンは、IgA、分泌型IgA、IgG、及びIgMを含むがこれらに限定されない、一般に知られているアイソタイプのいずれかに由来し得る。IgGサブクラスも当業者に周知であり、このサブクラスには、ヒトIgG1、IgG2、IgG3、及びIgG4が含まれるがこれらに限定されない。「アイソタイプ」は、重鎖定常領域遺伝子によってコードされる抗体クラスまたはサブクラス(例えば、IgMまたはIgG1)を指す。
【0023】
「可変領域」または「可変ドメイン」という用語は、抗原への抗体の結合に関与する抗体重鎖または軽鎖のドメインを指す。天然抗体の重鎖及び軽鎖の可変領域(それぞれVH及びVL)は、超可変性の領域(または超可変領域。この領域は、配列が超可変的であり得、及び/または構造的に定義されたループの形態であり得る)に更に細分することができ、この領域はまた、フレームワーク領域(FR)と呼ばれるより保存された領域が散在する、相補性決定領域(CDR)とも呼ばれる。「超可変領域」または「HVR」と同義である「相補性決定領域」及び「CDR」という用語は、抗原特異性及び/または結合親和性を付与する抗体可変領域内のアミノ酸の非連続配列を指すことが当該技術分野で公知である。一般に、各重鎖可変領域には3つのCDR(CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3)があり、各軽鎖可変領域には3つのCDR(CDR-L1、CDR-L2、CDR-L3)がある。「フレームワーク領域」及び「FR」は、重鎖及び軽鎖の可変領域の非CDR部分を指すことが当該技術分野で公知である。一般に、各完全長重鎖可変領域には4つのFR(FR-H1、FR-H2、FR-H3、及びFR-H4)があり、各完全長軽鎖可変領域には4つのFR(FR-L1、FR-L2、FR-L3、及びFR-L4)がある。各VH及びVL内で、3つのCDR及び4つのFRが、アミノ末端からカルボキシ末端へと、次の順序:FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4で典型的には配列される(Chothia and Lesk J.Mot.Biol.,195,901-917(1987)も参照されたい)。
【0024】
本発明の文脈における「抗体」(Ab)という用語は、免疫グロブリン分子、免疫グロブリン分子のフラグメント、またはそれらのいずれかの誘導体を指し、これらは、典型的な生理学的条件下において、少なくとも約30分、少なくとも約45分、少なくとも約1時間(h)、少なくとも約2時間、少なくとも約4時間、少なくとも約8時間、少なくとも約12時間(h)、約24時間以上、約48時間以上、約3、4、5、6、7日以上などの相当の期間の半減期で、あるいは他の任意の関連する機能的に定義された期間(例えば、抗原への抗体結合に関連する生理学的応答を誘導、促進、増強、及び/または調節するのに十分な時間、及び/または抗体がエフェクター活性を動員するのに十分な時間)、抗原に特異的に結合する能力を有する。免疫グロブリン分子の重鎖及び軽鎖の可変領域は、抗原と相互作用する結合ドメインを含有する。抗体(Ab)の定常領域は、免疫系の様々な細胞(例えば、エフェクター細胞)、及び補体活性化の古典経路における第1の成分であるC1qなどの補体系の成分を含めた宿主組織または因子への免疫グロブリンの結合を媒介し得る。抗体はまた、二重特異性抗体、ダイアボディ、多重特異性抗体、または類似の分子であり得る。
【0025】
本明細書で使用される場合、「モノクローナル抗体」という用語は、単一の一次アミノ酸配列を用いて組換えにより産生された抗体分子の調製物を指す。モノクローナル抗体組成物は、特定のエピトープに対する単一の結合特異性及び親和性を示す。したがって、「ヒトモノクローナル抗体」という用語は、ヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する可変領域及び定常領域を有する、単一の結合特異性を示す抗体を指す。ヒトモノクローナル抗体は、ヒト重鎖導入遺伝子及び軽鎖導入遺伝子を含むゲノムを有するトランスジェニックまたはトランスクロモソーマル非ヒト動物、例えばトランスジェニックマウスから得られたB細胞(不死化細胞に融合されている)を含むハイブリドーマによって作製することができる。
【0026】
「単離抗体」は、異なる抗原特異性を有する他の抗体を実質的に含まない抗体を指す(例えば、CD30に特異的に結合する単離抗体は、CD30以外の抗原に特異的に結合する抗体を実質的に含まない)。但し、CD30に特異的に結合する単離抗体は、異なる種に由来するCD30分子などの他の抗原に対して交差反応性を有する場合がある。更に、単離抗体は、他の細胞物質及び/または化学物質を実質的に含まない場合がある。一実施形態では、単離抗体は、別の薬剤(例えば、小分子薬)に結合した抗体コンジュゲートを含む。いくつかの実施形態では、単離抗CD30抗体は、抗CD30抗体と小分子薬(例えば、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体)とのコンジュゲートを含む。
【0027】
「ヒト抗体」(HuMAb)は、FR及びCDRの両方がヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する可変領域を有する抗体を指す。更に、抗体が定常領域を含有する場合、定常領域もヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する。本開示のヒト抗体は、ヒト生殖系列免疫グロブリン配列によってコードされないアミノ酸残基(例えば、in vitroでのランダム変異誘発もしくは部位特異的変異誘発によって、またはin vivoでの体細胞変異によって導入された変異)を含み得る。しかしながら、本明細書で使用される場合、「ヒト抗体」という用語は、マウスなどの別の哺乳動物種の生殖系列に由来するCDR配列がヒトフレームワーク配列に移植された抗体を含むことを意図しない。「ヒト抗体」及び「完全ヒト抗体」という用語は、同義的に使用される。
【0028】
本明細書で使用される場合、「ヒト化抗体」という用語は、ヒト抗体定常ドメインと、ヒト可変ドメインに対する高レベルの配列相同性を含有するように修飾された非ヒト可変ドメインと、を含有する、遺伝子操作された非ヒト抗体を指す。これは、抗原結合部位を共に形成する6つの非ヒト抗体相補性決定領域(CDR)を、相同なヒトアクセプターフレームワーク領域(FR)に移植することによって実現することができる(WO92/22653及びEP0629240を参照されたい)。親抗体の結合親和性及び特異性を完全に再構成するために、親抗体(すなわち、非ヒト抗体)に由来するフレームワーク残基のヒトフレームワーク領域への置換(復帰変異)が必要となる場合がある。構造的ホモロジーモデリングは、抗体の結合特性に重要であるフレームワーク領域のアミノ酸残基の同定に役立ち得る。したがって、ヒト化抗体は、非ヒトCDR配列(主に、非ヒトアミノ酸配列への1つ以上のアミノ酸復帰変異を任意選択で含むヒトフレームワーク領域)と、完全ヒト定常領域とを含み得る。任意選択で、必ずしも復帰変異とは限らない追加のアミノ酸修飾を適用して、親和性及び生化学的特性などの好ましい特徴を有するヒト化抗体を得ることができる。
【0029】
本明細書で使用される場合、「キメラ抗体」という用語は、可変領域が非ヒト種に由来(例えば、げっ歯類に由来)し、定常領域がヒトなどの異なる種に由来する抗体を指す。キメラ抗体は、抗体工学によって作製することができる。「抗体工学」は、抗体の様々な種類の修飾に対して一般に使用される用語であり、当業者にとって周知のプロセスである。特に、キメラ抗体は、Sambrook et al.,1989,Molecular Cloning:A laboratory Manual,New York:Cold Spring Harbor Laboratory Press,Ch.15に記載されているような標準的DNA技法を使用することによって作製することができる。したがって、キメラ抗体は、遺伝子的または酵素的に操作された組換え抗体であり得る。キメラ抗体を作製することは当業者の知識の範囲内であり、したがって、本発明によるキメラ抗体の作製は、本明細書に記載の方法以外の方法によって実施され得る。抗体の免疫原性を低減させるために、治療用途向けのキメラモノクローナル抗体が開発されている。それらは、典型的には、目的の抗原に特異的な非ヒト(例えば、ネズミ科)可変領域、ならびにヒト定常抗体重鎖ドメイン及び軽鎖ドメインを含有し得る。キメラ抗体の文脈で使用される場合、「可変領域」または「可変ドメイン」という用語は、免疫グロブリンの重鎖と軽鎖の両方のCDR及びフレームワーク領域を含む領域を指す。
【0030】
「抗抗原抗体」は、抗原に結合する抗体を指す。例えば、抗CD30抗体は、抗原CD30に結合する抗体である。
【0031】
抗体の「抗原結合部分」または「抗原結合フラグメント」とは、全抗体によって結合された抗原に特異的に結合する能力を保持する、抗体の1つ以上のフラグメントを指す。抗体フラグメント(例えば、抗原結合フラグメント)の例としては、Fv、Fab、Fab’、Fab’-SH、F(ab’)2;ダイアボディ;線状抗体;一本鎖抗体分子(例えば、scFv);及び抗体フラグメントから形成される多重特異性抗体が挙げられるが、これらに限定されない。抗体のパパイン消化により、「Fab」フラグメントと呼ばれる2つの同一の抗原結合フラグメントが生成され、その各々は、単一の抗原結合部位及び残りの「Fc」フラグメント(この名称は容易に結晶化する能力を反映している)を有している。ペプシン処理により、2つの抗原結合部位を有しかつ依然として抗原を架橋することが可能なF(ab’)2フラグメントが生じる。
【0032】
参照ポリペプチド配列に関する「配列同一性パーセント(%)」は、配列をアラインメントし、配列同一性最大パーセントを得るのに必要な場合はギャップを導入した後に、配列同一性の部分としていかなる保存的置換も考慮に入れずに、参照ポリペプチド配列におけるアミノ酸残基と同一である、候補配列におけるアミノ酸残基のパーセンテージとして定義される。アミノ酸配列同一性パーセントを決定する目的のためのアラインメントは、当該技術分野における技術の範囲内である様々な方式で、例としてBLAST、BLAST-2、ALIGN、またはMegalign(DNASTAR)ソフトウェアなどの公的に利用可能なコンピュータソフトウェアを使用して実現することができる。当業者は、比較されている配列の全長にわたる最大アラインメントを得るために必要とされる任意のアルゴリズムを含めた、配列のアラインメントに適切であるパラメータを決定することができる。例えば、所与のアミノ酸配列Bに対する、それとの、またはそれと対比した、所与のアミノ酸配列Aの配列同一性%(代替的に、所与のアミノ酸配列Bに対する、それとの、またはそれと対比した特定の配列同一性%を有する、またはそれを含む、所与のアミノ酸配列Aと表現され得る)は、次のように算出される:
100×分数X/Y
(式中、Xは、そのプログラムのAとBとのアラインメントにおいて配列によって完全な一致としてスコア化されたアミノ酸残基の数であり、Yは、Bにおけるアミノ酸残基の総数である)。アミノ酸配列Aの長さがアミノ酸配列Bの長さと等しくない場合、AのBに対する配列同一性%は、BのAに対する配列同一性%とは等しくないことが理解されよう。
【0033】
本明細書で使用される場合、所定の抗原への抗体の結合の文脈における「結合する(binding)」、「結合する(binds)」、または「特異的に結合する」という用語は、典型的には、例として、Octet HTX機器で、抗体をリガンドとして、抗原を分析物として使用してバイオレイヤー干渉法(BLI)技術によって決定された場合、約10-6M以下、例えば10-7M以下、例えば約10-8M以下、例えば約10-9M以下、約10-10M以下、もしくは約10-11M、または更にそれ以下のKDに対応する親和性を有する結合であり、ここで、抗体は、所定の抗原または近縁の抗原以外の非特異的抗原(例えば、BSA、カゼイン)に対する結合のKDよりも、少なくとも10倍低い、例えば少なくとも100倍低い、例として少なくとも1,000倍低い、例えば少なくとも10,000倍低い、例として少なくとも100,000倍低いKDに対応する親和性で所定の抗原に結合する。結合のKDが低下する量は抗体のKDに依存するため、抗体のKDが非常に低い場合、非特異的抗原への結合のKDよりも当該抗原への結合のKDが低下する量は、少なくとも10,000倍であり得る(すなわち、抗体は極めて特異的である)。
【0034】
本明細書で使用される場合、「KD」(M)という用語は、特定の抗体-抗原相互作用の解離平衡定数を指す。本明細書で使用される場合、親和性とKDは反比例の関係にある。すなわち、より高い親和性はより低いKDを指すことが意図され、より低い親和性はより高いKDを指すことが意図される。
【0035】
「ADC」という用語は、抗体-薬物コンジュゲートを指し、本発明の文脈において、本出願に記載の薬物部分(例えば、カンプトテシン)に連結された抗CD30抗体を指す。
【0036】
「がん」は、体内の異常細胞の制御不能な増殖を特徴とする様々な疾患の広範な群を指す。「がん」または「がん組織」は、腫瘍を含み得る。無秩序な細胞の分裂及び増殖により悪性腫瘍が形成され、これが隣接組織に浸潤し、またリンパ系または血流を通じて身体の遠位部に転移する場合もある。転移後、遠位腫瘍は転移前の腫瘍に「由来する」と言える。
【0037】
「Treg」または「制御性T細胞」という用語は、CD4 CD25+及びCD8+T細胞の増殖及び/またはエフェクター機能を抑制するか、あるいは別の方法で免疫応答を下方調節するCD4+T細胞を指す。とりわけ、Tregは、ナチュラルキラー細胞、ナチュラルキラーT細胞、及び他の免疫細胞によって媒介される免疫応答を下方制御することができる。
【0038】
「制御性T細胞機能」または「Tregの機能」という用語は、CD4 CD25+もしくはCD8+T細胞の増殖の低減またはエフェクターT細胞媒介性免疫応答の低減をもたらすTregの任意の生物学的機能を指すために互換的に使用される。Treg機能は、当該技術分野で確立されている技法を介して測定することができる。Treg機能を測定するための有用なin vitroアッセイの非限定的な例としては、Transwell抑制アッセイに加えて、ヒト末梢血もしくは臍帯血(またはネズミ科の脾臓もしくはリンパ節)から精製された標的となる通常型T細胞(Tconv)及びTregを、抗CD3+抗CD28被覆ビーズ(または抗原提示細胞(APC)、例えば、照射脾細胞もしくは精製樹状細胞(DC)もしくは照射PBMCなど)によって任意選択的に活性化させ、続いて通常型T細胞の増殖をin vitroで(例えば、放射性ヌクレオチド(例えば[H]-チミジンなど)もしくは蛍光ヌクレオチドの取り込みを測定することによって、またはCayman Chemical MTT Cell Proliferation Assay Kitによって、または緑色蛍光色素エステルCFSEもしくはSeminaphtharhodafluor(SNARF-1)色素の希釈をフローサイトメトリーでモニタリングすることによって)検出するin vitroアッセイが挙げられる。他の一般的なアッセイは、T細胞のサイトカイン応答を測定する。Treg機能の有用なin vivoアッセイには、Tregが重要な役割を果たす疾患の動物モデルでのアッセイが含まれ、それらとしては、例えば、(1)恒常性モデル(恒常的に増大するナイーブCD4+T細胞をTregによって主に抑制される標的細胞として使用する)、(2)炎症性腸疾患(IBD)回復モデル(Thl T細胞(Thl7)をTregによって主に抑制される標的細胞として使用する)、(3)実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)モデル(Thl 7及びThl T細胞をTregによって主に抑制される標的細胞として使用する)、(4)B16メラノーマモデル(抗腫瘍免疫の抑制)(CD8+T細胞をTregによって主に抑制される標的細胞として使用する)、(5)ナイーブCD4+CD45RBM Tconv細胞をRagVマウスに移入した養子移入大腸炎における結腸炎症の抑制、ならびに(6)Foxp3レスキューモデル(リンパ球をTregによって主に抑制される標的細胞として使用する)が挙げられる。一プロトコルによると、全てのモデルで、ドナーT細胞集団にはマウスが必要であり、加えてレシピエントにはRagl-/-またはFoxp3マウスが必要である。様々な有用なアッセイの更なる詳細については、例えば、Collison and Vignali,In Vitro Treg Suppression Assays,Chapter 2 in Regulatory T Cells:Methods and Protocols,Methods in Molecular Biology,Kassiotis and Liston eds.,Springer,2011,707:21-37、Workman et al,In Vivo Treg Suppression Assays,Chapter 9 in Regulatory T Cells:Methods and Protocols,Methods in Molecular Biology,Kassiotis and Liston eds.,Springer,2011,119-156、Takahashi et al,Int.Immunol,1998,10:1969-1980、Thornton et al,J.Exp.Med.,1998,188:287-296、Collison et al,J.Immunol,2009,182:6121-6128、Thornton and Shevach,J.Exp.Med.,1998,188:287-296、Asseman et al,J.Exp.Med.,1999,190:995-1004、Dieckmann et al,J.Exp. Med.,2001,193:1303-1310、Belkaid,Nature Reviews,2007,7:875-888、Tang and Bluestone,Nature Immunology,2008,9:239-244、Bettini and Vignali,Curr.Opin.Immunol,2009,21:612-618、Dannull et al,J Clin Invest,2005,115(12):3623-33、Tsaknaridis,et al,J Neurosci Res.,2003,74:296-308を参照されたい。
【0039】
対象の「処置」または「治療」は、疾患に伴う症状、合併症、状態、または生化学的徴候の発病、進行、発症、重症度、または再発を逆転させること、緩和すること、改善すること、阻害すること、遅らせること、または予防することを目的として、対象に対して実施されるあらゆるタイプの介入もしくはプロセス、または対象への活性剤の投与を指す。いくつかの実施形態では、疾患は、がんである。
【0040】
「対象」には、任意のヒトまたは非ヒト動物が含まれる。「非ヒト動物」という用語には、脊椎動物、例えば、非ヒト霊長類、ヒツジ、イヌ、ならびにマウス、ラット、及びモルモットなどのげっ歯類が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、対象は、ヒトである。「対象」及び「患者」及び「個体」という用語は、本明細書では互換的に使用される。
【0041】
薬物または治療剤の「有効量」または「治療有効量」または「治療有効投薬量」は、単独でまたは別の治療剤と組み合わせて使用した場合に、対象を疾患の発病から保護する、あるいは疾患症状の重症度低下、疾患無症状期間の頻度及び持続期間の増加、または疾患への罹患に起因する機能障害もしくは身体障害の予防によって証明される疾患の退縮を促進する、薬物の任意の量である。疾患の退縮を促進する治療剤の能力は、当業者に公知の様々な方法を使用して、例えば、臨床試験中のヒト対象において、ヒトでの有効性を予測する動物モデル系において、またはin vitroアッセイで薬剤の活性をアッセイすることによって、評価することができる。
【0042】
腫瘍の処置の例として、治療有効量の抗がん剤は、細胞増殖または腫瘍増殖を、未処置の対象(複数可)(例えば、1以上の未処置の対象)と比較して、処置された対象(複数可)(例えば、1以上の処置された対象)において、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、または少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、または少なくとも約99%阻害する。いくつかの実施形態では、治療有効量の抗がん剤は、細胞増殖または腫瘍増殖を、未処置の対象(複数可)(例えば、1以上の未処置の対象)と比較して、処置された対象(複数可)(例えば、1以上の処置された対象)において100%阻害する。
【0043】
本開示の他の実施形態では、腫瘍退縮を認めることができ、それが少なくとも約20日、少なくとも約30日、少なくとも約40日、少なくとも約50日、または少なくとも約60日の期間にわたり継続し得る。
【0044】
薬物の治療有効量には、「予防有効量」が含まれ、これは、がんを発症するリスクのある対象(例えば、前悪性状態を有する対象)またはがんの再発を来すリスクのある対象に単独でまたは抗がん剤と組み合わせて投与されたときに、がんの発症または再発を阻害する薬物の任意の量である。いくつかの実施形態では、予防有効量は、がんの発症または再発を完全に予防する。がんの発症または再発を「阻害する」とは、がんの発症もしくは再発の可能性を減らすこと、またはがんの発症もしくは再発を完全に予防することのいずれかを意味する。
【0045】
本明細書で使用される場合、「治療量以下の用量」とは、過剰増殖性疾患(例えば、がん)の処置のために単独で投与される場合の治療用化合物の通常用量または典型的な用量よりも少ない治療用化合物の用量を意味する。
【0046】
「免疫関連応答パターン」は、がん特異的免疫応答を誘導することにより、または自然免疫プロセスを改変することにより抗腫瘍効果を生じさせる免疫療法剤で処置されたがん患者においてしばしば観察される臨床応答パターンを指す。この応答パターンは、初期の腫瘍量の増加または新病変の出現に続く有益な治療効果を特徴とし、これは、従来の化学療法剤の評価では疾患進行に分類され、薬物の不奏効と同義である。したがって、免疫療法剤を適切に評価するには、標的疾患に対するこれらの薬剤の効果を長期にわたりモニタリングすることが必要とされ得る。
【0047】
例として、「抗がん剤」は、対象におけるがんの退縮を促進する。いくつかの実施形態では、治療有効量の薬物は、がんを排除する段階までがんの退縮を促進する。「がんの退縮を促進する」とは、有効量の薬物を単独でまたは抗がん剤と組み合わせて投与することで、腫瘍増殖もしくは腫瘍サイズの低減、腫瘍の壊死、少なくとも1つの疾患症状の重症度低下、疾患無症状期間の頻度及び持続期間の増加、または疾患への罹患に起因する機能障害もしくは身体障害の予防がもたらされることを意味する。更に、処置に関する「有効な」及び「有効性」という用語は、薬理学的有効性及び生理学的安全性の両方を含む。薬理学的有効性は、患者のがんの退縮を促進する薬物の能力を指す。生理学的安全性は、薬物の投与に起因する細胞レベル、器官レベル、及び/または生物レベルでの毒性または他の有害な生理学的影響(悪影響)のレベルを指す。
【0048】
「持続的奏効」は、処置休止後に腫瘍増殖の低減に及ぼされる持続的効果を指す。例えば、腫瘍サイズは、投与期の開始時のサイズと比較して同じままであり得るか、またはそれより小さくなり得る。いくつかの実施形態では、持続的奏効は、処置持続期間と少なくとも同じか、または処置持続期間よりも少なくとも1.5倍、2.0倍、2.5倍、もしくは3倍長い持続期間を有する。
【0049】
本明細書で使用される場合、「完全奏効」または「CR」は、全標的病変の消失を指し、「部分奏効」または「PR」は、標的病変の最長径(SLD)の和のベースラインSLDを基準とした少なくとも30%の減少を指し、「安定」または「SD」は、処置開始以降の最小のSLDを基準として、PRと見なすのに十分な標的病変の収縮も、PDと見なすのに十分な増大もないことを指す。
【0050】
本明細書で使用される場合、「無増悪生存期間」または「PFS」は、処置されている疾患(例えば、がん)が悪化しない、処置中及び処置後の時間の長さを指す。無増悪生存期間は、患者が完全奏効または部分奏効を経験した時間の量、及び患者が安定を経験した時間の量を含み得る。
【0051】
本明細書で使用される場合、「全奏効率」または「ORR」は、完全奏効(CR)率及び部分奏効(PR)率の和を指す。
【0052】
本明細書で使用される場合、「全生存」または「OS」は、ある群における特定の持続期間後に生存している可能性がある個体のパーセンテージを指す。
【0053】
本明細書で言及される場合、「体重に基づく用量」という用語は、対象に投与される用量が対象の体重に基づいて算出されることを意味する。例えば、体重60kgの対象が0.3mg/kgの抗CD30抗体または抗CD30抗体-薬物コンジュゲートを必要とする場合、前記対象への投与のための抗CD30抗体または抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの適切な量(すなわち、18mg)を算出及び使用することができる。
【0054】
本開示の方法及び投薬量に関する「均一用量」という用語の使用は、対象の体重または体表面積(BSA)に関係なく、対象に投与される用量を意味する。したがって、均一用量は、mg/kg用量としてではなく、薬剤(例えば、抗CD30抗体または抗CD30抗体-薬物コンジュゲート)の絶対量として提供される。例えば、体重60kgの対象と体重100kgの対象は、同じ用量(例えば、18mgの抗CD30抗体または抗CD30抗体-薬物コンジュゲート)を受けることになる。
【0055】
「薬学的に許容される」という語句は、物質または組成物が、製剤に含まれる他の成分と、及び/またはそれで処置されている哺乳動物と、化学的及び/または毒物学的に適合しなければならないことを示す。
【0056】
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」という語句は、本発明の化合物の薬学的に許容される有機塩または無機塩を指す。例示的な塩としては、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、重酒石酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、糖酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩「メシル酸塩」、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p-トルエンスルホン酸塩、パモ酸(すなわち、4,4’-メチレン-ビス-(2-ヒドロキシ-3-ナフトエート))塩、アルカリ金属(例えば、ナトリウム及びカリウム)塩、アルカリ土類金属(例えば、マグネシウム)塩、ならびにアンモニウム塩が挙げられるがこれらに限定されない。薬学的に許容される塩は、酢酸イオン、コハク酸イオン、または他の対イオンなどの別の分子の含有を伴ってもよい。対イオンは、親化合物上の電荷を安定化させる任意の有機部分または無機部分であってよい。更に、薬学的に許容される塩は、2つ以上の荷電原子をその構造内に有してもよい。複数の荷電原子が薬学的に許容される塩の一部である事例は、複数の対イオンを有し得る。故に、薬学的に許容される塩は、1つ以上の荷電原子及び/または1つ以上の対イオンを有し得る。
【0057】
「投与する」または「投与」とは、当業者に公知の様々な方法及び送達系のいずれかを使用して、治療剤を対象に物理的に導入することを指す。抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの例示的な投与経路としては、静脈内投与経路、筋肉内投与経路、皮下投与経路、腹腔内投与経路、脊髄投与経路または他の非経口投与経路の、例えば注射または注入(例えば、静脈内注入)によるものが挙げられる。本明細書で使用される場合、「非経口投与」という語句は、経腸及び局所投与以外の、通常は注射による投与形態を意味し、限定されないが、静脈内、筋肉内、動脈内、髄腔内、リンパ内、病巣内、嚢内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、経気管、皮下、表皮下、関節内、被膜下、くも膜下、脊髄内、硬膜外、及び胸骨内の注射及び注入、ならびにin vivoエレクトロポレーションが含まれる。治療剤は、非経口的でない経路を介して、または経口で投与することができる。他の非経口的でない経路には、例えば、鼻腔内、膣、直腸、舌下、または局所などの、局所投与経路、表皮投与経路、または粘膜投与経路が含まれる。また、投与は、例えば1回、複数回、及び/または1回以上の長期にわたり実施することができる。
【0058】
本明細書で互換的に使用される「ベースライン」または「ベースライン値」という用語は、治療(例えば、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲート)の投与前または治療の投与開始時の症状の測定値または特徴付けを指し得る。本明細書で企図されるCD30関連疾患(例えば、がん)の症状の低減または改善を判定するために、ベースライン値を参照値と比較することができる。本明細書で互換的に使用される「参照」または「参照値」という用語は、治療(例えば、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲート)の投与後の症状の測定値または特徴付けを指し得る。参照値は、投薬レジメンもしくは処置サイクル中、または投薬レジメンもしくは処置サイクルの完了時に、1回以上測定することができる。「参照値」は、絶対値;相対値;上限及び/または下限を有する値;値の範囲;平均値(average value);中央値;平均値(mean value);あるいはベースライン値と比較した値であり得る。
【0059】
同様に、「ベースライン値」は、絶対値;相対値;上限及び/または下限を有する値;値の範囲;平均値(average value);中央値;平均値(mean value);あるいは参照値と比較した値であり得る。参照値及び/またはベースライン値は、1個体、異なる2個体、または個体の群(例えば、2、3、4、5もしくはそれ以上の個体の群)から得ることができる。
【0060】
本明細書で使用される場合、「単剤療法」という用語は、抗CD30抗体-薬物コンジュゲートが、処置サイクル中に対象に投与される唯一の抗がん剤であることを意味する。但し、他の治療剤を対象に投与することができる。例えば、根底にあるがん自体ではなく、がんに伴う症状(例えば、炎症、疼痛、体重減少、及び全身倦怠感を含む)を処置するためにがんを有する対象に投与される抗炎症剤または他の薬剤を、単剤療法期間中に投与することができる。
【0061】
本明細書で使用される場合、「有害事象」(AE)は、医学的処置の使用に伴う、好ましくない、一般に意図されていない、または望ましくないあらゆる徴候(異常臨床検査所見を含む)、症状、または疾患である。医学的処置には1つ以上のAEが伴う場合があり、各AEの重症度レベルは同一であり得るかまたは異なり得る。「有害事象を変化させる」ことができる方法への言及は、異なる処置レジームの使用に伴う1つ以上のAEの発生率及び/または重症度を低下させる処置レジームを意味する。
【0062】
本明細書で使用される場合、「重篤な有害事象」または「SAE」は、次の基準のうちの1つを満たす有害事象である。
・致死的または生命を脅かすもの(重篤な有害事象の定義で使用される場合、「生命を脅かすもの」とは、事象の時点で患者に死亡のリスクがあった事象を指し、これは、事象がより重度であったならば、仮説上は死亡に至ったであろう事象を指さない)。
・永続的または重大な障害または機能不全に陥るもの
・先天異常/先天性欠損を構成するもの
・医学的に重大であるもの、すなわち、患者を危険に晒す、または上記の転帰のうちの1つを予防するために医学的または外科的介入を必要とする可能性がある事象として定義されるもの。AEが「医学的に重大」であるか否かを決定する際には、医学的及び科学的判断が実行されなければならない。
・入院または既存の入院の延長が必要なもの(但し以下を除く):1)状態の悪化を伴わない基礎疾患の日常的処置またはモニタリング、2)試験中の適応症とは無関係であり、かつインフォームドコンセントに署名してから悪化していない既存の状態に対する、待機的処置または事前に計画された処置、ならびに3)患者の全身状態の悪化を伴わない、社会的事由及びレスパイトケア。
【0063】
選択肢(例えば、「または」)の使用は、選択肢の一方、両方、またはその任意の組み合わせのいずれかを意味すると理解されるべきである。本明細書で使用される場合、不定冠詞「a」または「an」は、詳述または列挙された任意の構成要素の「1つ以上」を指すと理解されるべきである。
【0064】
「約」または「~から本質的に構成される」という用語は、当業者によって決定される特定の値または組成について許容可能な誤差範囲内である値または組成を指し、これは、値または組成を測定または決定する方法、すなわち、測定システムの限界に部分的に依存する。例えば、「約」または「~から本質的に構成される」は、当該技術分野における慣例に従い、1以内のまたは1を超える標準偏差を意味し得る。代替的に、「約」または「~から本質的に構成される」は、最大で20%の範囲を意味し得る。更に、特に生物学的システムまたはプロセスに関して、これらの用語は、最大で値の1桁、または最大で値の5倍を意味し得る。本出願及び特許請求の範囲に特定の値または組成が提供される場合、別途記載のない限り、「約」または「~から本質的に構成される」の意味は、その特定の値または組成について許容可能な誤差範囲内にあることが想定されるべきである。
【0065】
「約1週間毎に1回」、「約2週間毎に1回」という用語、または他の任意の類似した投薬間隔の用語は、本明細書で使用される場合、おおよその回数を意味する。「約1週間毎に1回」には、7日±1日毎、すなわち6日毎~8日毎が含まれ得る。「約2週間毎に1回」には、14日±2日毎、すなわち12日毎~16日毎が含まれ得る。「約3週間毎に1回」には、21日±3日毎、すなわち18日毎~24日毎が含まれ得る。同様の概算は、例えば、約4週間毎に1回、約5週間毎に1回、約6週間毎に1回、及び約12週間毎に1回に適用される。いくつかの実施形態では、約6週間毎に1回または約12週間毎に1回の投薬間隔は、初回用量を第1週の任意の日に投与することができ、次いで次の用量を第6週または第12週の任意の日にそれぞれ投与することができることを意味する。他の実施形態では、約6週間毎に1回または約12週間毎に1回の投薬間隔は、初回用量が第1週の特定の日(例えば、月曜日)に投与され、次いで次の用量が第6週または第12週の同じ日(すなわち、月曜日)にそれぞれ投与されることを意味する。
【0066】
本明細書に記載される場合、任意の濃度範囲、パーセンテージ範囲、比率範囲、または整数範囲は、別途示されない限り、詳述される範囲内の任意の整数値を含み、必要に応じて、その分数(整数の10分の1及び100分の1など)を含むものと理解されるべきである。
【0067】
本開示の様々な態様は、以下のサブセクションで更に詳細に説明される。
【0068】
II.本発明の方法
一態様では、本明細書に開示される方法は、標準治療による治療の代わりに使用される。本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートは、対象におけるCD30+制御性T細胞の数を減少させる、及び/またはCD30+制御性T細胞の活性を減少させるために使用され、これにより、標準治療による治療と比較して処置が改善され得る。いくつかの実施形態では、対象は、がんを有する。特定の実施形態では、標準治療による治療が、本明細書に開示される任意の方法と組み合わせて使用される。様々なタイプのがんに対する標準治療による治療は、当業者に周知である。例えば、米国の21の主要ながんセンターの連合であるNational Comprehensive Cancer Network(NCCN)は、多種多様ながんの標準治療処置に関する詳細な最新情報を提供するNCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology(NCCN GUIDELINES(登録商標))を発行している(www.nccn.org/professionals/physician_gls/f_guidelines.asp(最終アクセス2014年5月14日)で利用可能なNCCN GUIDELINES(登録商標),2014を参照されたい)。
【0069】
本発明の一態様は、対象における免疫応答を調節する方法であって、抗体-薬物コンジュゲートを対象に投与することを含み、抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、方法を提供する。本発明の別の態様は、対象におけるCD30+制御性T(Treg)細胞の数を減少させる方法であって、抗体-薬物コンジュゲートを対象に投与することを含み、抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、CD30+Treg細胞の数は、抗体-薬物コンジュゲートの投与前の対象におけるCD30+Treg細胞の数と比較して減少する。本発明の別の態様は、対象におけるCD30+制御性T(Treg)細胞の活性を減少させる方法であって、抗体-薬物コンジュゲートを対象に投与することを含み、抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、CD30+Treg細胞の活性の減少は、抗体-薬物コンジュゲートの投与前の対象におけるCD30+Treg細胞の活性と比較してのものである。いくつかの実施形態では、CD30+Treg細胞は、誘導性制御性T(iTreg)細胞である。いくつかの実施形態では、CD30+Treg細胞は、末梢血制御性T(pbTreg)細胞である。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、ブレンツキシマブまたはそのバイオシミラーの相補性決定領域(CDR)を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、ブレンツキシマブの相補性決定領域(CDR)を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、ブレンツキシマブまたはそのバイオシミラーの重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、ブレンツキシマブの重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体は、ブレンツキシマブまたはそのバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体は、ブレンツキシマブである。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cまたはそのバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。いくつかの実施形態では、対象は、がんを有する。いくつかの実施形態では、がんは、血液癌である。いくつかの実施形態では、がんは、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、未分化大細胞リンパ腫、末梢T細胞リンパ腫、または菌状息肉腫からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、がんは、ホジキンリンパ腫である。いくつかの実施形態では、ホジキンリンパ腫は、古典的ホジキンリンパ腫(cHL)である。いくつかの実施形態では、がんは、非ホジキンリンパ腫である。いくつかの実施形態では、非ホジキンリンパ腫は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)である。いくつかの実施形態では、DLBCLは、胚中心B細胞様(GCB)である。いくつかの実施形態では、DLBCLは、非GCBである。いくつかの実施形態では、がんは、未分化大細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、未分化大細胞リンパ腫は、全身性未分化大細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、未分化大細胞リンパ腫は、原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、非ホジキンリンパ腫は、成熟T細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、非ホジキンリンパ腫は、皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)である。いくつかの実施形態では、がんは、末梢T細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、末梢T細胞リンパ腫は、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、がんは、菌状息肉腫である。いくつかの実施形態では、がんは、非血液癌である。いくつかの実施形態では、非血液癌は、癌腫である。いくつかの実施形態では、非血液癌は、肉腫である。いくつかの実施形態では、非血液癌は、固形腫瘍である。いくつかの実施形態では、がんは、CD30+癌であり、他の実施形態では、がんは、CD30-癌である。いくつかの実施形態では、がんは、進行期がんである。いくつかの実施形態では、進行期がんは、ステージ3またはステージ4のがんである。いくつかの実施形態では、進行期がんは、転移性がんである。いくつかの実施形態では、対象は、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置に応答しなかった。いくつかの実施形態では、対象は、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置後に再発した。いくつかの実施形態では、対象は、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置中に疾患進行を経験した。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにがんを処置するために同種幹細胞移植を受けたことがある。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにがんを処置するために自家幹細胞移植を受けたことがある。いくつかの実施形態では、対象は、幹細胞移植後に再発した。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにCAR-T治療を受けたことがある。いくつかの実施形態では、対象は、CAR-T治療後に再発した。いくつかの実施形態では、がんは、再発がんである。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにがんの処置を受けたことがない。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにCD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートで処置されたことがない。いくつかの実施形態では、対象のがん細胞の少なくとも1%が、CD30を発現する。いくつかの実施形態では、対象は、ヒトである。
【0070】
A.抗CD30抗体及び抗体-薬物コンジュゲート
i.抗CD30抗体
一態様では、本開示の治療は、抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを利用する。CD30受容体は、自己反応性CD8エフェクターT細胞の増殖能の制限に関与する腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリーのメンバーである。CD30を標的とする抗体は、潜在的にこれらのCD30媒介活性のアゴニストまたはアンタゴニストのいずれかであり得る。いくつかの実施形態では、抗CD30抗体は、治療剤にコンジュゲートしている(例えば、抗CD30抗体-薬物コンジュゲート)。
【0071】
当該技術分野で公知のネズミ科抗CD30 mAbは、ホジキン病(HD)細胞株または精製CD30抗原でマウスを免疫することによって作製されている。当初C10と呼ばれていたAC10(Bowen et al.,1993,J.Immunol.151:5896 5906)は、この抗CD30 mAbがヒトNK様細胞株YTに対して調製されたという点で独特である(Bowen et al.,1993,J.Immunol.151:5896 5906)。最初に、このmAbのシグナル伝達活性は、CD28及びCD45分子の細胞表面発現の下方制御、細胞表面CD25の発現の上方制御、ならびにC10のYT細胞への結合後の同型接着の誘導によって証明された。AC10抗体の配列は、配列番号1~16に記載されている。参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,090,843号も参照されたい。
【0072】
一般に、本開示の抗CD30抗体は、CD30、例えばヒトCD30に結合し、CD30発現細胞に対して細胞分裂阻害効果及び細胞傷害性効果を発揮する。本開示の抗CD30抗体は、好ましくはモノクローナルであり、また多重特異性抗体、ヒト抗体、ヒト化抗体、またはキメラ抗体、一本鎖抗体、Fabフラグメント、F(ab’)フラグメント、Fab発現ライブラリによって生成されるフラグメント、及び上記のいずれかのCD30結合フラグメントであってもよい。いくつかの実施形態では、本開示の抗CD30抗体は、CD30に特異的に結合する。本開示の免疫グロブリン分子は、免疫グロブリン分子の任意のタイプ(例えば、IgG、IgE、IgM、IgD、IgA、及びIgY)、クラス(例えば、IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、及びIgA2)、またはサブクラスのものであり得る。
【0073】
本開示の特定の実施形態では、抗CD30抗体は、本明細書に記載の抗原結合フラグメント(例えば、ヒト抗原結合フラグメント)であり、それらとしては、Fab、Fab’、及びF(ab’)2、Fd、一本鎖Fv(scFv)、一本鎖抗体、ジスルフィド結合Fv(sdFv)、ならびにVLまたはVHドメインのいずれかを含むフラグメントが挙げられるがこれらに限定されない。一本鎖抗体を含む抗原結合フラグメントは、可変領域(複数可)を単独で、または次のもの:ヒンジ領域、CH1、CH2、CH3、及びCLドメインの全体または一部と組み合わせて含み得る。また、可変領域(複数可)と、ヒンジ領域、CH1、CH2、CH3、及びCLドメインとの任意の組み合わせを含む抗原結合フラグメントも本開示に含まれる。いくつかの実施形態では、抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、ヒト、ネズミ科(例えば、マウス及びラット)、ロバ、ヒツジ、ウサギ、ヤギ、モルモット、ラクダ科動物、ウマ、またはニワトリである。
【0074】
本開示の抗CD30抗体は、単一特異性、二重特異性、三重特異性、またはそれを超える多重特異性であり得る。多重特異性抗体は、CD30の異なるエピトープに特異的であり得、またはCD30と異種タンパク質の両方に特異的であり得る。例えば、PCT公開WO93/17715、WO92/08802、WO91/00360、WO92/05793、Tutt,et al.,1991,J.Immunol.147:60 69、米国特許第4,474,893号、同第4,714,681号、同第4,925,648号、同第5,573,920号、同第5,601,819号、Kostelny et al.,1992,J.Immunol.148:1547 1553を参照されたい。
【0075】
本開示の抗CD30抗体は、それらが含む特定のCDRに関して記載または指定され得る。特定の実施形態では、本開示の抗体は、AC10の1つ以上のCDRを含む。所与のCDRまたはFRの正確なアミノ酸配列の境界は、いくつかの周知のスキームのいずれかを使用して容易に決定することができ、それらには、Kabat et al.(1991),“Sequences of Proteins of Immunological Interest,”5th Ed.Public Health Service,National Institutes of Health,Bethesda,MD(「Kabat」付番スキーム)、Al-Lazikani et al.,(1997)JMB 273,927-948(「Chothia」付番スキーム)、MacCallum et al.,J.Mol.Biol.262:732-745(1996),“Antibody-antigen interactions:Contact analysis and binding site topography,”J.Mol.Biol.262,732-745.”(「Contact」付番スキーム)、Lefranc MP et al.,“IMGT unique numbering for immunoglobulin and T cell receptor variable domains and Ig superfamily V-like domains,”Dev Comp Immunol,2003 Jan;27(1):55-77(「IMGT」付番スキーム)、Honegger A and Pluckthun A,“Yet another numbering scheme for immunoglobulin variable domains:an automatic modeling and analysis tool,” J Mol Biol,2001 Jun 8;309(3):657-70(「Aho」付番スキーム)、及びMartin et al.,“Modeling antibody hypervariable loops:a combined algorithm,”PNAS,1989,86(23):9268-9272(「AbM」付番スキーム)によって記載されているものが含まれる。所与のCDRの境界は、同定に使用されるスキームによって異なり得る。いくつかの実施形態では、所与の抗体またはその領域(例えば、その可変領域)の「CDR」もしくは「相補性決定領域」、または個々の指定されたCDR(例えば、CDR-H1、CDR-H2、CDR-H3)は、前述のスキームのいずれかによって定義される、ある(または指定された)CDRを包含すると理解されるべきである。例えば、特定のCDR(例えば、CDR-H3)が所与のVHまたはVL領域のアミノ酸配列における対応するCDRのアミノ酸配列を含有すると記載されている場合、そのようなCDRは、前述のスキームのいずれかによって定義される可変領域内の対応するCDR(例えば、CDR-H3)の配列を有すると理解される。Kabat、Chothia、AbM、またはIMGT法によって定義されるCDRなどの、特定のCDR(複数可)を同定するためのスキームが指定される場合がある。
【0076】
本開示は、重鎖または軽鎖可変ドメインを含む抗体またはその誘導体を包含し、前記可変ドメインは、(a)3つのCDRのセットであって、前記CDRのセットがモノクローナル抗体AC10に由来するもの、及び(b)4つのフレームワーク領域のセットであって、前記フレームワーク領域のセットがモノクローナル抗体AC10のフレームワーク領域のセットとは異なるものを含み、前記抗体またはその誘導体は、免疫特異的にCD30に結合する。
【0077】
一態様では、抗CD30抗体は、AC10である。いくつかの実施形態では、抗CD30抗体は、cAC10である。cAC10は、CD30に特異的に結合するキメラIgG1モノクローナル抗体である。cAC10は、in vitroでCD30+細胞株の増殖停止を誘導し、ホジキン病の重度複合免疫不全(SCID)マウス異種移植モデルにおいて顕著な抗腫瘍活性を有する。Francisco et al.,Blood 102(4):1458-64(2003)を参照されたい。AC10抗体及びcAC10抗体は、米国特許第9,211,319号及び米国特許第7,090,843号に記載されている。
【0078】
一態様では、CD30に結合するAC10抗体及び/またはcAC10抗体と競合する、抗CD30抗体が提供される。AC10抗体及びcAC10抗体と同じエピトープに結合する抗CD30抗体もまた、提供される。
【0079】
一態様では、AC10抗体の1、2、3、4、5、または6つのCDR配列を含む抗CD30抗体が、本明細書で提供される。一態様では、cAC10抗体の1、2、3、4、5、または6つのCDR配列を含む抗CD30抗体が、本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、CDRは、Kabat CDRまたはChothia CDRである。
【0080】
一態様では、重鎖可変領域と軽鎖可変領域とを含む抗CD30抗体が本明細書で提供され、ここで、重鎖可変領域は、(i)配列番号1のアミノ酸配列を含むCDR-H1、(ii)配列番号2のアミノ酸配列を含むCDR-H2、及び(iii)配列番号3のアミノ酸配列を含むCDR-H3を含み、及び/または軽鎖可変領域は、(i)配列番号4のアミノ酸配列を含むCDR-L1、(ii)配列番号5のアミノ酸配列を含むCDR-L2、及び(iii)配列番号6のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む。
【0081】
本明細書に記載の抗CD30抗体は、抗体がCD30(例えば、ヒトCD30)に結合する能力を保持する限り、任意の適切なフレームワーク可変ドメイン配列を含み得る。本明細書で使用される場合、重鎖フレームワーク領域は「HC-FR1-FR4」で示され、軽鎖フレームワーク領域は「LC-FR1-FR4」で示される。いくつかの実施形態では、抗CD30抗体は、配列番号9、10、11、及び12の重鎖可変ドメインフレームワーク配列(それぞれ、HC-FR1、HC-FR2、HC-FR3、及びHC-FR4)を含む。いくつかの実施形態では、抗CD30抗体は、配列番号13、14、15、及び16の軽鎖可変ドメインフレームワーク配列(それぞれ、LC-FR1、LC-FR2、LC-FR3、及びLC-FR4)を含む。
【0082】
一実施形態では、抗CD30抗体は、フレームワーク配列と超可変領域とを含む重鎖可変ドメインを含み、フレームワーク配列は、配列番号9(HC-FR1)、配列番号10(HC-FR2)、配列番号11(HC-FR3)、及び配列番号12(HC-FR4)のそれぞれのHC-FR1~HC-FR4アミノ酸配列を含み、CDR-H1は配列番号1のアミノ酸配列を含み、CDR-H2は配列番号2のアミノ酸配列を含み、CDR-H3は配列番号3のアミノ酸配列を含む。
【0083】
一実施形態では、抗CD30抗体は、フレームワーク配列と超可変領域とを含む軽鎖可変ドメインを含み、フレームワーク配列は、配列番号13(LC-FR1)、配列番号14(LC-FR2)、配列番号15(LC-FR3)、及び配列番号16(LC-FR4)のそれぞれのLC-FR1-LC-FR4アミノ酸配列を含み、CDR-L1は配列番号4のアミノ酸配列を含み、CDR-L2は配列番号5のアミノ酸配列を含み、CDR-L3は配列番号6のアミノ酸配列を含む。
【0084】
本明細書に記載の抗CD30抗体のいくつかの実施形態では、重鎖可変ドメインは、QIQLQQSGPEVVKPGASVKISCKASGYTFTDYYITWVKQKPGQGLEWIGWIYPGSGNTKYNEKFKGKATLTVDTSSSTAFMQLSSLTSEDTAVYFCANYGNYWFAYWGQGTQVTVSA(配列番号7)のアミノ酸配列を含み、軽鎖可変ドメインは、DIVLTQSPASLAVSLGQRATISCKASQSVDFDGDSYMNWYQQKPGQPPKVLIYAASNLESGIPARFSGSGSGTDFTLNIHPVEEEDAATYYCQQSNEDPWTFGGGTKLEIK(配列番号8)のアミノ酸配列を含む。
【0085】
本明細書に記載の抗CD30抗体のいくつかの実施形態では、重鎖CDR配列は、以下を含む:
a)CDR-H1(DYYIT(配列番号1))、
b)CDR-H2(WIYPGSGNTKYNEKFKG(配列番号2))、及び
c)CDR-H3(YGNYWFAY(配列番号3))。
【0086】
本明細書に記載の抗CD30抗体のいくつかの実施形態では、重鎖FR配列は、以下を含む:
a)HC-FR1(QIQLQQSGPEVVKPGASVKISCKASGYTFT(配列番号9))、
b)HC-FR2(WVKQKPGQGLEWIG(配列番号10))、
c)HC-FR3(KATLTVDTSSSTAFMQLSSLTSEDTAVYFCAN(配列番号11))、及び
d)HC-FR4(WGQGTQVTVSA(配列番号12))。
【0087】
本明細書に記載の抗CD30抗体のいくつかの実施形態では、軽鎖CDR配列は、以下を含む:
a)CDR-L1(KASQSVDFDGDSYMN(配列番号4))、
b)CDR-L2(AASNLES(配列番号5))、及び
c)CDR-L3(QQSNEDPWT(配列番号6))。
【0088】
本明細書に記載の抗CD30抗体のいくつかの実施形態では、軽鎖FR配列は、以下を含む:
a)LC-FR1(DIVLTQSPASLAVSLGQRATISC(配列番号13))、
b)LC-FR2(WYQQKPGQPPKVLIY(配列番号14))、
c)LC-FR3(GIPARFSGSGSGTDFTLNIHPVEEEDAATYYC(配列番号15))、及び
d)LC-FR4(FGGGTKLEIK(配列番号16))。
【0089】
いくつかの実施形態では、CD30(例えば、ヒトCD30)に結合する抗CD30抗体が本明細書に提供され、ここで、抗体は、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、抗体は、
(a)以下を含む重鎖可変ドメイン:
(1)配列番号9のアミノ酸配列を含むHC-FR1、
(2)配列番号1のアミノ酸配列を含むCDR-H1、
(3)配列番号10のアミノ酸配列を含むHC-FR2、
(4)配列番号2のアミノ酸配列を含むCDR-H2、
(5)配列番号11のアミノ酸配列を含むHC-FR3、
(6)配列番号3のアミノ酸配列を含むCDR-H3、及び
(7)配列番号12のアミノ酸配列を含むHC-FR4、
及び/または
(b)以下を含む軽鎖可変ドメイン:
(1)配列番号13のアミノ酸配列を含むLC-FR1、
(2)配列番号4のアミノ酸配列を含むCDR-L1、
(3)配列番号14のアミノ酸配列を含むLC-FR2、
(4)配列番号5のアミノ酸配列を含むCDR-L2、
(5)配列番号15のアミノ酸配列を含むLC-FR3、
(6)配列番号6のアミノ酸配列を含むCDR-L3、及び
(7)配列番号16のアミノ酸配列を含むLC-FR4、を含む。
【0090】
一態様では、配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含む、及び/または配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含む、抗CD30抗体が本明細書で提供される。
【0091】
いくつかの実施形態では、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインを含む抗CD30抗体が、本明細書で提供される。特定の実施形態では、配列番号7のアミノ酸配列に対して少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む重鎖可変ドメインは、参照配列と比較して置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含有し、かつCD30(例えば、ヒトCD30)に結合する能力を保持している。特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号7において置換、挿入、及び/または欠失されている。特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失(例えば、1、2、3、4、または5つのアミノ酸)は、CDR外部の領域(すなわち、FR)で生じる。いくつかの実施形態では、抗CD30抗体は、配列番号7の重鎖可変ドメイン配列を(その配列の翻訳後修飾を含めて)含む。ある特定の実施形態では、重鎖可変ドメインは、(a)配列番号1のアミノ酸配列を含むCDR-H1、(b)配列番号2のアミノ酸配列を含むCDR-H2、及び(c)配列番号3のアミノ酸配列を含むCDR-H3から選択される1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
【0092】
いくつかの実施形態では、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインを含む抗CD30抗体が、本明細書で提供される。特定の実施形態では、配列番号8のアミノ酸配列に対して少なくとも85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列を含む軽鎖可変ドメインは、参照配列と比較して置換(例えば、保存的置換)、挿入、または欠失を含有し、かつCD30(例えば、ヒトCD30)に結合する能力を保持している。特定の実施形態では、合計1~10個のアミノ酸が、配列番号8において置換、挿入、及び/または欠失されている。特定の実施形態では、置換、挿入、または欠失(例えば、1、2、3、4、または5つのアミノ酸)は、CDR外部の領域(すなわち、FR)で生じる。いくつかの実施形態では、抗CD30抗体は、配列番号8の軽鎖可変ドメイン配列を(その配列の翻訳後修飾を含めて)含む。ある特定の実施形態では、軽鎖可変ドメインは、(a)配列番号4のアミノ酸配列を含むCDR-H1、(b)配列番号5のアミノ酸配列を含むCDR-H2、及び(c)配列番号6のアミノ酸配列を含むCDR-H3から選択される1つ、2つ、または3つのCDRを含む。
【0093】
いくつかの実施形態では、抗CD30抗体は、上記で提供される実施形態のいずれかにおけるような重鎖可変ドメイン、及び上記で提供される実施形態のいずれかにおけるような軽鎖可変ドメインを含む。一実施形態では、抗体は、配列番号7の重鎖可変ドメイン配列及び配列番号8の軽鎖可変ドメイン配列を(これらの配列の翻訳後修飾を含めて)含む。
【0094】
いくつかの実施形態では、抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体は、i)配列番号1に記載の重鎖CDR1、配列番号2に記載の重鎖CDR2、配列番号3に記載の重鎖CDR3、ならびにii)配列番号4に記載の軽鎖CDR1、配列番号5に記載の軽鎖CDR2、及び配列番号6に記載の軽鎖CDR3を含む。
【0095】
いくつかの実施形態では、抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体は、i)配列番号7に記載の重鎖可変領域と少なくとも85%同一であるアミノ酸配列、及びii)配列番号8に記載の軽鎖可変領域と少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む。
【0096】
いくつかの実施形態では、抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体は、モノクローナル抗体である。
【0097】
いくつかの実施形態では、抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体は、キメラAC10抗体である。
【0098】
いくつかの実施形態では、抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体は、ブレンツキシマブまたはそのバイオシミラーである。いくつかの実施形態では、抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体は、ブレンツキシマブである。
【0099】
いくつかの実施形態では、抗CD30抗体は、cAC10と同じエピトープ、例えばブレンツキシマブと同じエピトープに結合する抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントである。特定の実施形態では、抗CD30抗体は、cAC10と同じCDR、例えばブレンツキシマブと同じCDRを有する抗体である。同じエピトープに結合する抗体は、CD30の同じエピトープ領域に結合するため、cAC10のものと非常に類似した機能特性を有することが予想される。これらの抗体は、例えば、Biacore分析、ELISAアッセイ、またはフローサイトメトリーなどの標準的なCD30結合アッセイにおいて、cAC10と交差競合する能力に基づいて容易に同定することができる。
【0100】
特定の実施形態では、ヒトCD30への結合についてcAC10と交差競合するか、またはcAC10と同じヒトCD30のエピトープ領域に結合する抗体は、モノクローナル抗体である。ヒト対象への投与の場合、これらの交差競合抗体はキメラ抗体であり得るか、またはヒト化抗体もしくはヒト抗体であり得る。このようなキメラ、ヒト化、またはヒトモノクローナル抗体は、当該技術分野で周知の方法によって調製及び単離することができる。開示された本開示の方法で使用可能な抗CD30抗体には、上記抗体の抗原結合フラグメントも含まれる。
【0101】
本発明の抗体はまた、CD30へのそれらの結合親和性に関して記載または指定され得る。好ましい結合親和性には、解離定数またはKdが、5×102M未満、10-2M未満、5×10-3M未満、10-3M未満、5×10-4M未満、10-4M未満、5×10-5M未満、10-5M未満、5×10-6M未満、10-6M未満、5×10-7M未満、10-7M未満、5×10-8M未満、10-8M未満、5×10-9M未満、10-9M未満、5×10-10M未満、10-10M未満、5×10-11M未満、10-11M未満、5×10-12M未満、10-12M未満、5×10-13M未満、10-13M未満、5×10-14M未満、10-14M未満、5×10-15M未満、または10-15M未満のものが含まれる。
【0102】
IgA、IgD、IgE、IgG、及びIgMの5つのクラスの免疫グロブリンがあり、それぞれ、α、δ、ε、γ、及びμで示される重鎖を有する。γ及びαクラスは、更にサブクラスに分けられ、例えば、ヒトは、以下のサブクラス:IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA1、及びIgA2を発現する。IgG1抗体は、アロタイプと呼ばれる複数の多型バリアントで存在することができ(Jefferis and Lefranc 2009.mAbs Vol 1 Issue 4 1-7に概説されている)、それらのいずれも本明細書の実施形態のいくつかでの使用に適している。ヒト集団における共通アロタイプバリアントは、文字a、f、n、z、またはそれらの組み合わせによって示されるものである。本明細書の実施形態のいずれかでは、抗体は、ヒトIgG Fc領域を含む重鎖Fc領域を含み得る。更なる実施形態では、ヒトIgG Fc領域は、ヒトIgG1を含む。
【0103】
本発明の一態様では、本明細書に記載の抗CD30抗体などの抗CD30抗体をコードするポリヌクレオチドが提供される。特定の実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体をコードするポリヌクレオチドを含むベクターが提供される。特定の実施形態では、そのようなベクターを含む宿主細胞が提供される。本発明の別の態様では、本明細書に記載の抗CD30抗体または本明細書に記載の抗CD30抗体をコードするポリヌクレオチドを含む、組成物が提供される。
【0104】
抗体には、修飾された誘導体、すなわち、抗体への任意のタイプの分子の共有結合によって、抗体がCD30に結合すること、またはHD細胞に対する細胞分裂阻害効果及び細胞傷害性効果を発揮することを共有結合が妨げないように修飾された誘導体も含まれる。例えば、限定するものではないが、抗体誘導体には、例えば、グリコシル化、アセチル化、PEG化、リン酸化、アミド化、既知の保護基/ブロック基による誘導体化、タンパク質分解による切断、細胞リガンドまたは他のタンパク質への結合などによって修飾された抗体が含まれる。特異的な化学的切断、アセチル化、ホルミル化、ツニカマイシンの代謝合成などを含むがこれらに限定されない、多数の化学修飾のいずれかが、既知の技法によって行われ得る。更に、誘導体は、1つ以上の非古典的アミノ酸を含有し得る。
【0105】
ii.抗体-薬物コンジュゲートの構造
いくつかの実施形態では、抗CD30抗体は、治療剤にコンジュゲートしている(例えば、抗CD30抗体-薬物コンジュゲート)。いくつかの実施形態では、治療剤は、抗新生物剤(例えば、抗有糸分裂剤)を含む。特定の実施形態では、治療剤は、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体である。特定の実施形態では、治療剤は、式(IC):
【化2】
のカンプトテシンコンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩を含み、式中、
Lは、本明細書に記載の抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントであり、
yは、1、2、3、もしくは4であるか、または1もしくは4であり、
zは、2~12の整数であるか、または2、4、8、もしくは12であり、
pは、1~16であるか、または2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10であるか、または2、4、もしくは8である。
【0106】
いくつかの実施形態では、yは1、2、3、または4である。いくつかの実施形態では、yは1または2である。いくつかの実施形態では、yは1または3である。いくつかの実施形態では、yは1または4である。いくつかの実施形態では、yは2または3である。いくつかの実施形態では、yは2または4である。いくつかの実施形態では、yは3または4である。いくつかの実施形態では、yは1、2、または3である。いくつかの実施形態では、yは2、3、または4である。いくつかの実施形態では、yは1である。いくつかの実施形態では、yは2である。いくつかの実施形態では、yは3である。いくつかの実施形態では、yは4である。
【0107】
いくつかの実施形態では、yが1である場合、式(I):
【化3】
のカンプトテシンコンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩を含有する製剤が本明細書で提供され、式中、
Lは、抗体であり、
zは、2~12の整数であるか、または2、4、8、もしくは12であり、
pは、1~16であるか、または2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10であるか、または2、4、もしくは8である。
【0108】
ありとあらゆる組み合わせが具体的かつ個別に列挙されているのと同じように、Lに関する各記載を、yに関する各記載と組み合わせることができることが理解される。例えば、いくつかの実施形態では、yは1または4であり、LはcAC10である。別の例として、いくつかの実施形態では、yは1であり、Lは、配列番号1、2、3、4、5、及び6のアミノ酸配列をそれぞれ含むCDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む、抗CD30抗体である。
【0109】
いくつかの実施形態では、zは、2~12、2~11、2~10、2~9、2~8、2~7、2~6、2~5、2~4、2~3、3~12、3~11、3~10、3~9、3~8、3~7、3~6、3~5、3~4、4~12、4~11、4~10、4~9、4~8、4~7、4~6、4~5、5~12、5~11、5~10、5~9、5~8、5~7、5~6、6~12、6~11、6~10、6~9、6~8、6~7、7~12、7~11、7~10、7~9、7~8、8~12、8~11、8~10、8~9、9~12、9~11、9~10、10~12、10~11、または11~12の整数である。いくつかの実施形態では、zは、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12である。いくつかの実施形態では、zは、2、4、6、8、10、または12である。いくつかの実施形態では、zは、2、4、8、または12である。いくつかの実施形態では、zは2である。いくつかの実施形態では、zは3である。いくつかの実施形態では、zは4である。いくつかの実施形態では、zは5である。いくつかの実施形態では、zは6である。いくつかの実施形態では、zは7である。いくつかの実施形態では、zは8である。いくつかの実施形態では、zは9である。いくつかの実施形態では、zは10である。いくつかの実施形態では、zは11である。いくつかの実施形態では、zは12である。ありとあらゆる組み合わせが具体的かつ個別に列挙されているのと同じように、zに関する各記載を、y及び/またはLに関する各記載と組み合わせることができることが理解される。例えば、いくつかの実施形態では、LはcAC10であり、zは2、4、または8である。別の例として、いくつかの実施形態では、Lは、配列番号1、2、3、4、5、及び6のアミノ酸配列をそれぞれ含むCDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む抗CD30抗体であり、zは8である。別の例として、いくつかの実施形態では、yは1または4であり、zは2、4、または8である。別の例として、いくつかの実施形態では、yは1であり、zは8である。別の例として、いくつかの実施形態では、LはcAC10であり、yは1または4であり、zは2、4、または8である。別の例として、いくつかの実施形態では、Lは、配列番号1、2、3、4、5、及び6のアミノ酸配列をそれぞれ含むCDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む抗CD30抗体であり、yは1であり、zは8である。
【0110】
いくつかの実施形態では、下付き文字pは、個々のカンプトテシンコンジュゲートの抗体上の薬物リンカー部分の数を表し、好ましくは1~16、1~12、1~10、または1~8の範囲の整数である。個々のカンプトテシンコンジュゲートは、カンプトテシンコンジュゲート化合物とも称される場合がある。いくつかの実施形態では、pは、1~16、1~15、1~14、1~13、1~12、1~11、1~10、1~9、1~8、1~7、1~6、1~5、1~4、1~3、1~2、2~16、2~15、2~14、2~13、2~12、2~11、2~10、2~9、2~8、2~7、2~6、2~5、2~4、2~3、3~16、3~15、3~14、3~13、3~12、3~11、3~10、3~9、3~8、3~7、3~6、3~5、3~4、4~16、4~15、4~14、4~13、4~12、4~11、4~10、4~9、4~8、4~7、4~6、4~5、5~16、5~15、5~14、5~13、5~12、5~11、5~10、5~9、5~8、5~7、5~6、6~16、6~15、6~14、6~13、6~12、6~11、6~10、6~9、6~8、6~7、7~16、7~15、7~14、7~13、7~12、7~11、7~10、7~9、7~8、8~16、8~15、8~14、8~13、8~12、8~11、8~10、8~9、9~16、9~15、9~14、9~13、9~12、9~11、9~10、10~16、10~15、10~14、10~13、10~12、10~11、11~16、11~15、11~14、11~13、11~12、12~16、12~15、12~14、12~13、13~16、13~15、13~14、14~16、14~15、または15~16の整数である。いくつかの実施形態では、pは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、または16である。いくつかの実施形態では、pは1である。いくつかの実施形態では、pは2である。いくつかの実施形態では、pは3である。いくつかの実施形態では、pは4である。いくつかの実施形態では、pは5である。いくつかの実施形態では、pは6である。いくつかの実施形態では、pは7である。いくつかの実施形態では、pは8である。いくつかの実施形態では、pは9である。いくつかの実施形態では、pは10である。いくつかの実施形態では、pは11である。いくつかの実施形態では、pは12である。いくつかの実施形態では、pは13である。いくつかの実施形態では、pは14である。いくつかの実施形態では、pは15である。いくつかの実施形態では、pは16である。
【0111】
一態様では、実施形態の一群には、各抗体に結合した薬物-リンカーの数を除いて実質的に同一である、個々のカンプトテシンコンジュゲートの集団が含まれる。集団は、カンプトテシンコンジュゲートの抗体に結合した薬物-リンカーの平均数(例えば、薬物-抗体比(「DAR」))によって記載することができる。実施形態の当該群では、平均は、1~約16、1~約12、1~約10、または1~約8、2~約16、2~約12、2~約10、または2~約8の範囲の数である。いくつかの態様では、平均は約2である。いくつかの態様では、平均は約4である。いくつかの態様では、平均は約8である。いくつかの態様では、平均は約16である。いくつかの態様では、平均は2である。いくつかの態様では、平均は4である。いくつかの態様では、平均は8である。いくつかの態様では、平均は16である。いくつかの態様では、集団は、組成物中で多数を占めるADCの薬物搭載量によって記載することができる。
【0112】
いくつかの態様では、コンジュゲーションは鎖間ジスルフィドを介するものであり、抗体にコンジュゲートした1つ~約8つの薬物-リンカーが存在する。いくつかの態様では、コンジュゲーションは、導入されたシステイン残基及び鎖間ジスルフィドを介するものであり、抗体にコンジュゲートした1~10個または1~12個または1~14個または1~16個の薬物-リンカーが存在する。いくつかの態様では、コンジュゲーションは、導入されたシステイン残基を介するものであり、抗体にコンジュゲートした2つまたは4つの薬物-リンカーが存在する。
【0113】
ありとあらゆる組み合わせが具体的かつ個別に列挙されているのと同じように、pに関する各記載を、L、y、及び/またはzに関する各記載と組み合わせることができることが理解される。例えば、いくつかの実施形態では、LはcAC10であり、zは2、4、または8であり、pは8である。別の例として、いくつかの実施形態では、Lは、配列番号1、2、3、4、5、及び6のアミノ酸配列をそれぞれ含むCDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む抗CD30抗体であり、zは8であり、pは8である。別の例として、いくつかの実施形態では、LはcAC10であり、yは1または4であり、zは2、4、または8であり、pは8である。別の例として、いくつかの実施形態では、Lは、配列番号1、2、3、4、5、及び6のアミノ酸配列をそれぞれ含むCDR-H1、CDR-H2、CDR-H3、CDR-L1、CDR-L2、及びCDR-L3を含む抗CD30抗体であり、yは1であり、zは8であり、pは8である。
【0114】
一実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、式(IC):
【化4】
の抗体-薬物コンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩であり、式中、
Lは、抗CD30抗体ブレンツキシマブであり、
yは、1であり、
zは、8であり、
pは、8であり、これはSGN-CD30Cとしても知られている。SGN-CD30Cの調製は、参照により本明細書に組み込まれるWO2019/195665に記載されている。
【0115】
いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、参照により本明細書に組み込まれるWO2019/195665に記載されている抗体-薬物コンジュゲートである。
【0116】
いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、参照により本明細書に組み込まれるWO2019/236954に記載されている抗体-薬物コンジュゲートである。
【0117】
いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、参照により本明細書に組み込まれるPCT/US20/54137に記載されている抗体-薬物コンジュゲートである。
【0118】
一実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cまたはそのバイオシミラーである。一実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。
【0119】
B.処置方法
本発明は、対象における免疫応答を調節する方法であって、抗体-薬物コンジュゲートを対象に投与することを含み、抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、方法を提供する。本発明はまた、対象におけるCD30+制御性T(Treg)細胞の数を減少させる方法であって、抗体-薬物コンジュゲートを対象に投与することを含み、抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、CD30+Treg細胞の数は、抗体-薬物コンジュゲートの投与前の対象におけるCD30+Treg細胞の数と比較して減少する。本発明はまた、対象におけるCD30+制御性T(Treg)細胞の活性を減少させる方法であって、抗体-薬物コンジュゲートを対象に投与することを含み、抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、CD30+Treg細胞の活性の減少は、抗体-薬物コンジュゲートの投与前の対象におけるCD30+Treg細胞の活性と比較してのものである。いくつかの実施形態では、CD30+Treg細胞は、誘導性制御性T(iTreg)細胞である。いくつかの実施形態では、CD30+Treg細胞は、末梢血制御性T(pbTreg)細胞である。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、重鎖可変領域は、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を含むCDR-H1、
(ii)配列番号2のアミノ酸配列を含むCDR-H2、及び
(iii)配列番号3のアミノ酸配列を含むCDR-H3を含み、
軽鎖可変領域は、
(i)配列番号4のアミノ酸配列を含むCDR-L1、
(ii)配列番号5のアミノ酸配列を含むCDR-L2、及び
(iii)配列番号6のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、cAC10である。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。いくつかの実施形態では、対象は、がんを有する。いくつかの実施形態では、がんは、血液癌である。いくつかの実施形態では、がんは、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、未分化大細胞リンパ腫、末梢T細胞リンパ腫、または菌状息肉腫からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、がんは、ホジキンリンパ腫である。いくつかの実施形態では、ホジキンリンパ腫は、古典的ホジキンリンパ腫(cHL)である。いくつかの実施形態では、がんは、非ホジキンリンパ腫である。いくつかの実施形態では、非ホジキンリンパ腫は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)である。いくつかの実施形態では、DLBCLは、胚中心B細胞様(GCB)である。いくつかの実施形態では、DLBCLは、非GCBである。いくつかの実施形態では、がんは、未分化大細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、未分化大細胞リンパ腫は、全身性未分化大細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、未分化大細胞リンパ腫は、原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、非ホジキンリンパ腫は、成熟T細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、非ホジキンリンパ腫は、皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)である。いくつかの実施形態では、がんは、末梢T細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、末梢T細胞リンパ腫は、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、がんは、菌状息肉腫である。いくつかの実施形態では、がんは、非血液癌である。いくつかの実施形態では、非血液癌は、癌腫である。いくつかの実施形態では、非血液癌は、肉腫である。いくつかの実施形態では、非血液癌は、固形腫瘍である。いくつかの実施形態では、がんは、CD30+癌であり、他の実施形態では、がんは、CD30-癌である。いくつかの実施形態では、がんは、進行期がんである。いくつかの実施形態では、進行期がんは、ステージ3またはステージ4のがんである。いくつかの実施形態では、進行期がんは、転移性がんである。いくつかの実施形態では、対象は、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置に応答しなかった。いくつかの実施形態では、対象は、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置後に再発した。いくつかの実施形態では、対象は、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置中に疾患進行を経験した。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにがんを処置するために同種幹細胞移植を受けたことがある。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにがんを処置するために自家幹細胞移植を受けたことがある。いくつかの実施形態では、対象は、幹細胞移植後に再発した。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにCAR-T治療を受けたことがある。いくつかの実施形態では、対象は、CAR-T治療後に再発した。いくつかの実施形態では、がんは、再発がんである。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにがんの処置を受けたことがない。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにCD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートで処置されたことがない。いくつかの実施形態では、対象のがん細胞の少なくとも1%が、CD30を発現する。いくつかの実施形態では、対象のがん細胞の少なくとも約0.1%、少なくとも約1%、少なくとも約2%、少なくとも約3%、少なくとも約4%、少なくとも約5%、少なくとも約6%、少なくとも約7%、少なくとも約8%、少なくとも約9%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、または少なくとも約80%が、CD30を発現する。ある特定の実施形態では、対象は、ヒトである。特定の実施形態では、対象は、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)を更に投与される。特定の実施形態では、G-CSFは、予防的に投与される。特定の実施形態では、G-CSFは、第1の抗CD30抗体-薬物コンジュゲート及び/または第2の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの投与の1~3日後に投与される。特定の実施形態では、G-CSFは、第1の抗CD30抗体-薬物コンジュゲート及び/または第2の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの投与の1日後に投与される。特定の実施形態では、G-CSFは、第1の抗CD30抗体-薬物コンジュゲート及び/または第2の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの投与の2日後に投与される。特定の実施形態では、G-CSFは、第1の抗CD30抗体-薬物コンジュゲート及び/または第2の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの投与の3日後に投与される。特定の実施形態では、G-CSFは、遺伝子組換えヒトG-CSFである。特定の実施形態では、GCSFは、フィルグラスチム(NEUPOGEN(登録商標))である。特定の実施形態では、G-CSFは、PEG-フィルグラスチム(NEULASTA(登録商標))である。特定の実施形態では、G-CSFは、レノグラスチム(GRANOCYTE(登録商標))である。特定の実施形態では、G-CSFは、tbo-フィルグラスチム(GRANIX(登録商標))である。
【0120】
C.投与経路
本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体-薬物は、任意の適切な経路及び形態によって投与することができる。本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体-薬物を投与する適切な経路は、当該技術分野で周知であり、当業者によって選択され得る。一実施形態では、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体-薬物は、非経口投与される。非経口投与は、経腸及び局所投与以外の、通常は注射による投与形態を指し、表皮、静脈内、筋肉内、動脈内、髄腔内、嚢内、眼窩内、心臓内、皮内、腹腔内、腱内、経気管、皮下、表皮下、関節内、被膜下、くも膜下、脊髄内、頭蓋内、胸腔内、硬膜外、及び胸骨内の注射及び注入が含まれる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体-薬物の投与経路は、静脈内注入である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体-薬物の投与経路は、皮下注射である。
【0121】
D.投薬量及び投与頻度
一態様では、本発明は、特定の頻度で、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートの特定の用量で対象を処置する方法であって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、方法を提供する。
【0122】
いくつかの実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートは、約0.01mg/kg~約100mg/kg(対象の体重)、または1.0mg/kg~5.0mg/kg(対象の体重)の範囲の用量で対象に投与される。いくつかの実施形態では、対象に投与される用量は、約0.01mg/kg~約15mg/kg(対象の体重)である。いくつかの実施形態では、対象に投与される用量は、約0.1mg/kg~約15mg/kg(対象の体重)である。いくつかの実施形態では、対象に投与される用量は、約0.1mg/kg~約20mg/kg(対象の体重)である。いくつかの実施形態では、投与される用量は、約0.1mg/kg~約5mg/kgまたは約0.1mg/kg~約10mg/kg(対象の体重)である。いくつかの実施形態では、投与される用量は、約1mg/kg~約15mg/kg(対象の体重)である。いくつかの実施形態では、投与される用量は、約1mg/kg~約10mg/kg(対象の体重)である。いくつかの実施形態では、投与される用量は、約0.1mg/kg~約4mg/kg(対象の体重)である。いくつかの実施形態では、投与される用量は、約0.1mg/kg~約3.2mg/kg(対象の体重)である。いくつかの実施形態では、投与される用量は、約0.1mg/kg~約2.7mg/kg(対象の体重)である。
【0123】
いくつかの実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートは、約0.05mg/kg~約5mg/kg(対象の体重)の範囲の用量で対象に投与される。特定の実施形態では、用量は、約0.05mg/kg、約0.1mg/kg、約0.15mg/kg、約0.2mg/kg、約0.25mg/kg、約0.3mg/kg、約0.35mg/kg、約0.4mg/kg、約0.45mg/kg、約0.5mg/kg、約0.55mg/kg、約0.6mg/kg、約0.65mg/kg、約0.7mg/kg、約0.75mg/kg、約0.8mg/kg、約0.85mg/kg、約0.9mg/kg、約0.95mg/kg、約1.0mg/kg、約1.05mg/kg、約1.1mg/kg、約1.15mg/kg、約1.2mg/kg、約1.25mg/kg、約1.3mg/kg、約1.35mg/kg、約1.4mg/kg、約1.45mg/kg、約1.5mg/kg、約1.55mg/kg、約1.6mg/kg、約1.65mg/kg、約1.7mg/kg、約1.75mg/kg、約1.8mg/kg、約1.9mg/kg、約2.0mg/kg、約2.1mg/kg、約2.2mg/kg、約2.3mg/kg、約2.4mg/kg、約2.5mg/kg、約2.6mg/kg、約2.7mg/kg、約2.8mg/kg、約2.9mg/kg、約3.0mg/kg、約3.1mg/kg、約3.2mg/kg、約3.3mg/kg、約3.4mg/kg、約3.5mg/kg、約3.6mg/kg、約3.7mg/kg、約3.8mg/kg、約3.9mg/kg、約4.0mg/kg、約4.1mg/kg、約4.2mg/kg、約4.3mg/kg、約4.4mg/kg、約4.5mg/kg、約4.6mg/kg、約4.7mg/kg、約4.8mg/kg、約4.9mg/kg、約5.0mg/kg(対象の体重)である。一実施形態では、用量は、約0.1mg/kg(対象の体重)である。一実施形態では、用量は、約0.5mg/kg(対象の体重)である。特定の実施形態では、用量は、0.05mg/kg、0.1mg/kg、0.15mg/kg、0.2mg/kg、0.25mg/kg、0.3mg/kg、0.35mg/kg、0.4mg/kg、0.45mg/kg、0.5mg/kg、0.55mg/kg、0.6mg/kg、0.65mg/kg、0.7mg/kg、0.75mg/kg、0.8mg/kg、0.85mg/kg、0.9mg/kg、0.95mg/kg、1.0mg/kg、1.05mg/kg、1.1mg/kg、1.15mg/kg、1.2mg/kg、1.25mg/kg、1.3mg/kg、1.35mg/kg、1.4mg/kg、1.45mg/kg、1.5mg/kg、1.55mg/kg、1.6mg/kg、1.65mg/kg、1.7mg/kg、1.75mg/kg、1.8mg/kg、1.9mg/kg、2.0mg/kg、2.1mg/kg、2.2mg/kg、2.3mg/kg、2.4mg/kg、2.5mg/kg、2.6mg/kg、2.7mg/kg、2.8mg/kg、2.9mg/kg、3.0mg/kg、3.1mg/kg、3.2mg/kg、3.3mg/kg、3.4mg/kg、3.5mg/kg、3.6mg/kg、3.7mg/kg、3.8mg/kg、3.9mg/kg、4.0mg/kg、4.1mg/kg、4.2mg/kg、4.3mg/kg、4.4mg/kg、4.5mg/kg、4.6mg/kg、4.7mg/kg、4.8mg/kg、4.9mg/kg、5.0mg/kg(対象の体重)である。一実施形態では、用量は、0.1mg/kg(対象の体重)である。一実施形態では、用量は、0.5mg/kg(対象の体重)である。一実施形態では、用量は、0.4mg/kg(対象の体重)である。一実施形態では、用量は、0.1mg/kg(対象の体重)であり、抗CD30抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。一実施形態では、用量は、0.5mg/kg(対象の体重)であり、抗CD30抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。いくつかの実施形態では、体重が100kgを超える対象に対しては、投与される抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、仮に対象の体重が100kgであった場合に投与される量である。いくつかの実施形態では、体重が100kgを超える対象に対しては、投与される抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、10mgである。いくつかの実施形態では、体重が100kgを超える対象に対しては、投与される抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、50mgである。
【0124】
本明細書で提供される方法または使用または使用のための製品のいくつかの実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートは、約1~4週間毎に1回対象に投与される。特定の実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートは、約1週間毎に1回、約2週間毎に1回、約3週間毎に1回、または約4週間毎に1回投与される。一実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートは、約1週間毎に1回投与される。一実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートは、約2週間毎に1回投与される。一実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートは、約3週間毎に1回投与される。一実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートは、約4週間毎に1回投与される。一実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートは、1週間毎に1回投与される。一実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートは、2週間毎に1回投与される。一実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートは、3週間毎に1回投与される。一実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートは、4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.05mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.05mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.05mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.05mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.1mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.1mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.1mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.1mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.15mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.15mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.15mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.15mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.2mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.2mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.2mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.2mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.25mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.25mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.25mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.25mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.3mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.3mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.3mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.3mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.35mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.35mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.35mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.35mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.4mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.4mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.4mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.4mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.45mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.45mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.45mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.45mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.5mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.5mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.5mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.5mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.55mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.55mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.55mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.55mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.6mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.6mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.6mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.6mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.65mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.65mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.65mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.65mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.7mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.7mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.7mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.7mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.75mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.75mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.75mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.75mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.8mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.8mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.8mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.8mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.85mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.85mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.85mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.85mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.9mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.9mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.9mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.9mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.95mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.95mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.95mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約0.95mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.0mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.0mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.0mg/kgであり、
約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.0mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.05mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.05mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.05mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.05mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.1mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.1mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.1mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.1mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.15mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.15mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.15mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.15mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.2mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.2mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.2mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.2mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.25mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.25mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.25mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.25mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.3mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.3mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.3mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.3mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.35mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.35mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.35mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.35mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.4mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.4mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.4mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.4mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.45mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.45mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.45mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.45mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.5mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.5mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.5mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.5mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.55mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.55mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.55mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.55mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.6mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.6mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.6mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.6mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.65mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.65mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.65mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.65mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.7mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.7mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.7mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.7mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.75mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.75mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.75mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.75mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.8mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.8mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.8mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.8mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.9mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.9mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.9mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約1.9mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.0mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.0mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.0mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.0mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.1mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.1mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.1mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.1mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.2mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.2mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.2mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.2mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.3mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.3mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.3mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.3mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.4mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.4mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.4mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.4mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.5mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.5mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.5mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.5mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.6mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.7mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.7mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.7mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.8mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.8mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.8mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.8mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.9mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.9mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.9mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約2.9mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.0mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.0mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.0mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.0mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.1mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.1mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.1mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.1mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.2mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.2mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.2mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.2mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.3mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。
いくつかの実施形態では、用量は、約3.3mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.3mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.3mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.4mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.4mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.4mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.4mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.5mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.5mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.5mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.5mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.6mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.7mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.7mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.7mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.8mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.8mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.8mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.8mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.9mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.9mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.9mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約3.9mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.0mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.0mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.0mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.0mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.1mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.1mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.1mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.1mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.2mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.2mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.2mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.2mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.3mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.3mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.3mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.3mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.4mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.4mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.4mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.4mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.5mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.5mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.5mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.5mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.6mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.7mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.7mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.7mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.8mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.8mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.8mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.8mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.9mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.9mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.9mg/kgであり、
約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約4.9mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約5.0mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約5.0mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約5.0mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、約5.0mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.05mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.05mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.05mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.05mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.1mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.1mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.1mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.1mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.15mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.15mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.15mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.15mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.2mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.2mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.2mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.2mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.25mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.25mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.25mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.25mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.3mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.3mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.3mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.3mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.35mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.35mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.35mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.35mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.4mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.4mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.4mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.4mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.45mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.45mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.45mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.45mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.5mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.5mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.5mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.5mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.55mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.55mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.55mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.55mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.6mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.6mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.6mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.6mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.65mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.65mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.65mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.65mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.7mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.7mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.7mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.7mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.75mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.75mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.75mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.75mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.8mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.8mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.8mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.8mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.85mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.85mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.85mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.85mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.9mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.9mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.9mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.9mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.95mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.95mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.95mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.95mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.0mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.0mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.0mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.0mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.05mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.05mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.05mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.05mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.1mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.1mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.1mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.1mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.15mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.15mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.15mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.15mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.2mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.2mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.2mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.2mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.25mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.25mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.25mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.25mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.3mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.3mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.3mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.3mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.35mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.35mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.35mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.35mg
/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.4mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.4mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.4mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.4mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.45mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.45mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.45mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.45mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.5mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.5mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.5mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.5mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.55mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.55mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.55mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.55mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.6mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.6mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.6mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.6mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.65mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.65mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.65mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.65mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.7mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.7mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.7mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.7mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.75mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.75mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.75mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.75mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.8mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.8mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.8mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.8mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.9mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.9mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.9mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、1.9mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.0mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.0mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.0mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.0mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.1mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.1mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.1mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.1mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.2mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.2mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.2mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.2mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.3mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.3mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.3mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.3mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.4mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.4mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.4mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.4mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.5mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.5mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.5mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.5mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.6mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.7mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.7mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.7mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.8mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.8mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.8mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.8mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.9mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.9mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.9mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、2.9mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.0mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.0mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.0mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.0mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.1mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.1mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.1mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.1mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.2mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.2mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.2mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.2mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.3mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.3mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.3mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.3mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.4mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.4mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.4mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.4mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.5mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.5mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.5mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.5mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.6mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.7mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.7mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.7mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.8mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.8mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.8mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.8mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.9mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.9mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.9mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、3.9mg
/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.0mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.0mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.0mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.0mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.1mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.1mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.1mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.1mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.2mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.2mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.2mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.2mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.3mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.3mg/kgであり、約2週間毎
に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.3mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.3mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.4mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.4mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.4mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.4mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.5mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.5mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.5mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.5mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.6mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.7mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.7mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.7mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.8mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.8mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.8mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.8mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.9mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.9mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.9mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、4.9mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、5.0mg/kgであり、約1週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、5.0mg/kgであり、約2週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、5.0mg/kgであり、約3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、5.0mg/kgであり、約4週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.1mg/kgであり、3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.1mg/kgであり、3週間毎に1回投与され、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。いくつかの実施形態では、用量は、0.5mg/kgであり、3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、用量は、0.5mg/kgであり、3週間毎に1回投与され、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。いくつかの実施形態では、用量は、0.1mg/kgであり、約21日間の処置サイクルの約1日目に投与され、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。いくつかの実施形態では、用量は、0.1mg/kgであり、21日間の処置サイクルの1日目に投与され、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。いくつかの実施形態では、用量は、0.5mg/kgであり、約21日間の処置サイクルの約1日目に投与され、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。いくつかの実施形態では、用量は、0.5mg/kgであり、21日間の処置サイクルの1日目に投与され、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。本発明は、対象が、21日間の処置サイクルを少なくとも2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12またはそれ以上のサイクルにわたって継続する実施形態を包含する。別の実施形態では、対象は、2~48サイクル、例えば2~36サイクル、例えば2~24サイクル、例えば2~15サイクル、例えば2~12サイクル、例えば2サイクル、3サイクル、4サイクル、5サイクル、6サイクル、7サイクル、8サイクル、9サイクル、10サイクル、11サイクル、または12サイクルにわたって、21日間の処置サイクルを継続する。いくつかの実施形態では、対象は、12サイクル以上、例えば16サイクル以上、例えば24サイクル以上、例えば36サイクル以上にわたって、21日間の処置サイクルを継続する。いくつかの実施形態では、21日間の処置サイクルは、3以下、4以下、5以下、または6以下の4週間の処置サイクルにわたって投与される。任意の特定の対象または対象群に適した処置サイクル数は、当業者、典型的には医師によって決定され得る。いくつかの実施形態では、体重が100kgを超える対象に対しては、投与される抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、仮に対象の体重が100kgであった場合に投与される量である。いくつかの実施形態では、体重が100kgを超える対象に対しては、投与される抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、10mgである。いくつかの実施形態では、体重が100kgを超える対象に対しては、投与される抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、50mgである。
【0125】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、約0.05mg/kg~約5mg/kgであり、約1~4週間毎に投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、約0.05mg/kg~約5mg/kgであり、約1~4週間毎に投与され、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートは、静脈内注入によって投与される。
【0126】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、約0.1mg/kg~約3.2mg/kgであり、約1~4週間毎に投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、約0.1mg/kg~約3.2mg/kgであり、約1~4週間毎に投与され、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートは、静脈内注入によって投与される。
【0127】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、約0.1mg/kg~約2.7mg/kgであり、約1~4週間毎に投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、約0.1mg/kg~約2.7mg/kgであり、約1~4週間毎に投与され、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートは、静脈内注入によって投与される。
【0128】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、0.1mg/kgであり、約3週間毎(例えば、±3日)に1回投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、0.1mg/kgであり、3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、0.1mg/kgであり、3週間毎に1回投与され、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートは、静脈内注入によって投与される。
【0129】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、0.5mg/kgであり、約3週間毎(例えば、±3日)に1回投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、0.5mg/kgであり、3週間毎に1回投与される。いくつかの実施形態では、抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、0.5mg/kgであり、3週間毎に1回投与され、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートは、静脈内注入によって投与される。
【0130】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、0.1mg/kgであり、約21日間(例えば、±3日)の処置サイクルの1日目に投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、0.1mg/kgであり、21日間の処置サイクルの1日目に投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、0.1mg/kgであり、21日間の処置サイクルの1日目に投与され、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートは、静脈内注入によって投与される。
【0131】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、0.5mg/kgであり、約21日間(例えば、±3日)の処置サイクルの1日目に投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、0.5mg/kgであり、21日間の処置サイクルの1日目に投与される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの用量は、0.5mg/kgであり、21日間の処置サイクルの1日目に投与され、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートは、静脈内注入によって投与される。
【0132】
E.処置転帰
いくつかの実施形態では、本発明は、対象における免疫応答を調節する方法であって、抗体-薬物コンジュゲートを対象に投与することを含み、抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、方法を提供する。本発明はまた、対象におけるCD30+制御性T(Treg)細胞の数を減少させる方法であって、抗体-薬物コンジュゲートを対象に投与することを含み、抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、CD30+Treg細胞の数は、抗体-薬物コンジュゲートの投与前の対象におけるCD30+Treg細胞の数と比較して減少する。いくつかの実施形態では、CD30+Treg細胞の数は、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%減少する。本発明はまた、対象におけるCD30+制御性T(Treg)細胞の活性を減少させる方法であって、抗体-薬物コンジュゲートを対象に投与することを含み、抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、CD30+Treg細胞の活性の減少は、抗体-薬物コンジュゲートの投与前の対象におけるCD30+Treg細胞の活性と比較してのものである。いくつかの実施形態では、CD30+Treg細胞の活性は、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%減少する。いくつかの実施形態では、CD30+Treg細胞は、誘導性制御性T(iTreg)細胞である。いくつかの実施形態では、CD30+Treg細胞は、末梢血制御性T(pbTreg)細胞である。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、重鎖可変領域は、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を含むCDR-H1、
(ii)配列番号2のアミノ酸配列を含むCDR-H2、及び
(iii)配列番号3のアミノ酸配列を含むCDR-H3を含み、
軽鎖可変領域は、
(i)配列番号4のアミノ酸配列を含むCDR-L1、
(ii)配列番号5のアミノ酸配列を含むCDR-L2、及び
(iii)配列番号6のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントは、cAC10である。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートは、SGN-CD30Cである。
【0133】
いくつかの実施形態では、対象は、がんを有する。いくつかの実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートの投与により、ベースラインと比較して、抗体-薬物コンジュゲートの投与後の対象における1つ以上の治療効果が改善される。
【0134】
いくつかの実施形態では、1つ以上の治療効果は、客観的奏効率、奏効持続期間、奏効までの時間、無増悪生存期間、全生存、またはそれらの任意の組み合わせである。一実施形態では、1つ以上の治療効果は、安定である。一実施形態では、1つ以上の治療効果は、部分奏効である。一実施形態では、1つ以上の治療効果は、完全奏効である。一実施形態では、1つ以上の治療効果は、客観的奏効率である。一実施形態では、1つ以上の治療効果は、奏効持続期間である。一実施形態では、1つ以上の治療効果は、奏効までの時間である。一実施形態では、1つ以上の治療効果は、無増悪生存期間である。一実施形態では、1つ以上の治療効果は、全生存である。一実施形態では、1つ以上の治療効果は、がんの退縮である。
【0135】
本明細書で提供される方法または使用または使用のための製品の一実施形態では、処置に対する奏効は、Cheson BD,et al.J Clin Oncol.32(27):3059-68(2014)に記載されているように、節性非ホジキン及びホジキンリンパ腫のためのLugano分類改訂病期分類システムを使用して評価される。いくつかの実施形態では、奏効評価の基準は、以下の表に記載の通りである。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【0136】
本明細書で提供される方法または使用または使用のための製品の一実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートによる処置の有効性は、客観的奏効率を測定することによって評価される。いくつかの実施形態では、客観的奏効率は、最短期間にわたって腫瘍サイズが所定量低減した患者の割合である。いくつかの実施形態では、客観的奏効率は、Cheson基準に基づく。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、または少なくとも約80%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも約20%~80%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも約30%~80%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも約40%~80%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも約50%~80%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも約60%~80%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも約70%~80%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも約80%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも約85%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも約90%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも約95%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも約98%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも約99%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、または少なくとも80%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも20%~80%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも30%~80%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも40%~80%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも50%~80%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも60%~80%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも70%~80%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも80%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも85%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも90%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも95%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも98%である。一実施形態では、客観的奏効率は、少なくとも99%である。一実施形態では、客観的奏効率は、100%である。
【0137】
本明細書に記載される方法または使用または使用のための製品の一実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートによる処置に対する奏効は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後の無増悪生存期間の時間を測定することによって評価される。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約2ヶ月、少なくとも約3ヶ月、少なくとも約4ヶ月、少なくとも約5ヶ月、少なくとも約6ヶ月、少なくとも約7ヶ月、少なくとも約8ヶ月、少なくとも約9ヶ月、少なくとも約10ヶ月、少なくとも約11ヶ月、少なくとも約12ヶ月、少なくとも約18ヶ月、少なくとも約2年、少なくとも約3年、少なくとも約4年、または少なくとも約5年の無増悪生存期間を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約6ヶ月の無増悪生存期間を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約1年の無増悪生存期間を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約2年の無増悪生存期間を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約3年の無増悪生存期間を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約4年の無増悪生存期間を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約5年の無増悪生存期間を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも4ヶ月、少なくとも5ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも7ヶ月、少なくとも8ヶ月、少なくとも9ヶ月、少なくとも10ヶ月、少なくとも11ヶ月、少なくとも12ヶ月、少なくとも18ヶ月、少なくとも2年、少なくとも3年、少なくとも4年、または少なくとも5年の無増悪生存期間を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも6ヶ月の無増悪生存期間を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも1年の無増悪生存期間を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも2年の無増悪生存期間を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも3年の無増悪生存期間を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも4年の無増悪生存期間を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも5年の無増悪生存期間を示す。
【0138】
本明細書に記載される方法または使用または使用のための製品の一実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートによる処置に対する奏効は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後の全生存の時間を測定することによって評価される。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約2ヶ月、少なくとも約3ヶ月、少なくとも約4ヶ月、少なくとも約5ヶ月、少なくとも約6ヶ月、少なくとも約7ヶ月、少なくとも約8ヶ月、少なくとも約9ヶ月、少なくとも約10ヶ月、少なくとも約11ヶ月、少なくとも約12ヶ月、少なくとも約18ヶ月、少なくとも約2年、少なくとも約3年、少なくとも約4年、または少なくとも約5年の全生存を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約6ヶ月の全生存を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約1年の全生存を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約2年の全生存を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約3年の全生存を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約4年の全生存を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約5年の全生存を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも4ヶ月、少なくとも5ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも7ヶ月、少なくとも8ヶ月、少なくとも9ヶ月、少なくとも10ヶ月、少なくとも11ヶ月、少なくとも約12ヶ月、少なくとも18ヶ月、少なくとも2年、少なくとも3年、少なくとも4年、または少なくとも5年の全生存を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも6ヶ月の全生存を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも1年の全生存を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも2年の全生存を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも3年の全生存を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも4年の全生存を示す。いくつかの実施形態では、対象は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも5年の全生存を示す。
【0139】
本明細書に記載される方法または使用または使用のための製品の一実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートによる処置に対する奏効は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後の、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントに対する奏効持続期間を測定することによって評価される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントに対する奏効持続期間は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約2ヶ月、少なくとも約3ヶ月、少なくとも約4ヶ月、少なくとも約5ヶ月、少なくとも約6ヶ月、少なくとも約7ヶ月、少なくとも約8ヶ月、少なくとも約9ヶ月、少なくとも約10ヶ月、少なくとも約11ヶ月、少なくとも約12ヶ月、少なくとも約18ヶ月、少なくとも約2年、少なくとも約3年、少なくとも約4年、または少なくとも約5年である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントに対する奏効持続期間は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約6ヶ月である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントに対する奏効持続期間は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約1年である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントに対する奏効持続期間は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約2年である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントに対する奏効持続期間は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約3年である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントに対する奏効持続期間は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約4年である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントに対する奏効持続期間は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも約5年である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントに対する奏効持続期間は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも1ヶ月、少なくとも2ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも4ヶ月、少なくとも5ヶ月、少なくとも6ヶ月、少なくとも7ヶ月、少なくとも8ヶ月、少なくとも9ヶ月、少なくとも10ヶ月、少なくとも11ヶ月、少なくとも12ヶ月、少なくとも18ヶ月、少なくとも2年、少なくとも3年、少なくとも4年、または少なくとも5年である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントに対する奏効持続期間は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも6ヶ月である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントに対する奏効持続期間は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも1年である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントに対する奏効持続期間は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも2年である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントに対する奏効持続期間は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも3年である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントに対する奏効持続期間は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも4年である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントに対する奏効持続期間は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの投与後、少なくとも5年である。
【0140】
本明細書に記載される方法または使用または使用のための製品のいくつかの実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートを対象に投与することにより、対象のがん細胞が枯渇する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを投与することにより、がん細胞が、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも約5%、少なくとも約6%、少なくとも約7%、少なくとも約8%、少なくとも約9%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または約100%枯渇する。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも約5%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも約10%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも約20%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも約30%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも約40%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも約50%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも約60%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも約70%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも約80%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも約90%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも約95%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも約99%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、約100%枯渇している。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを投与することにより、がん細胞が、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも95%、または100%枯渇する。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも5%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも10%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも20%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも30%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも40%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも50%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも60%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも70%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも80%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも90%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも95%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも99%枯渇している。いくつかの実施形態では、がん細胞は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、100%枯渇している。
【0141】
III.組成物
いくつかの態様では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントのいずれかを含む組成物(例えば、医薬組成物及び治療用製剤)もまた、本明細書で提供される。
【0142】
治療用製剤は、所望の純度を有する活性成分を、任意選択の薬学的に許容される担体、賦形剤、または安定剤と混合することにより、保存用に調製される(Remington:The Science and Practice of Pharmacy,20th Ed.,Lippincott Williams & Wiklins,Pub.,Gennaro Ed.,Philadelphia,Pa.2000)。
【0143】
許容される担体、賦形剤、または安定剤は、用いられる投薬量及び濃度ではレシピエントに非毒性であり、緩衝液、抗酸化剤(アスコルビン酸、メチオニン、ビタミンE、メタ重亜硫酸ナトリウムを含む)、防腐剤、等張化剤、安定剤、金属錯体(例えば、Zn-タンパク質錯体)、EDTAなどのキレート剤、及び/または非イオン性界面活性剤を含む。
【0144】
緩衝液は、特に安定性がpH依存的である場合、治療有効性を最適化する範囲内でpHを制御するために使用され得る。緩衝液は、約50mM~約250mMの範囲の濃度で存在し得る。本発明で使用するのに適した緩衝剤には、有機酸及び無機酸の両方ならびにそれらの塩が含まれる。例えば、クエン酸塩、リン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、シュウ酸塩、乳酸塩、酢酸塩。更に、緩衝液は、ヒスチジン及びトリメチルアミン塩、例えば、トリスで構成され得る。
【0145】
防腐剤は、微生物増殖を防止するために添加することができ、典型的には、約0.2%~1.0%(w/v)の範囲で存在する。本発明で使用するのに適した防腐剤としては、オクタデシルジメチルベンジル塩化アンモニウム;塩化ヘキサメトニウム;ベンザルコニウムハロゲン化物(例えば、塩化物、臭化物、ヨウ化物)、塩化ベンゼトニウム;チメロサール、フェノール、ブチルアルコール、またはベンジルアルコール;アルキルパラベン、例えば、メチルパラベンまたはプロピルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール、3-ペンタノール、及びm-クレゾールが挙げられる。
【0146】
「安定剤」として時折知られている等張性剤が、組成物中の液体の等張性を調整または維持するために存在する場合がある。タンパク質及び抗体などの大きな荷電生体分子とともに使用される場合、それらは、アミノ酸側鎖の荷電基と相互作用し、それにより分子間及び分子内相互作用の可能性を低くすることができるため、それらは、「安定剤」と呼ばれることが多い。等張性剤は、他の成分の相対量を考慮して、約0.1重量%~約25重量%または約1重量%~約5重量%の任意の量で存在し得る。いくつかの実施形態では、等張性剤には、多価糖アルコール、三価以上の糖アルコール、例えば、グリセリン、エリトリトール、アラビトール、キシリトール、ソルビトール、及びマンニトールが含まれる。
【0147】
更なる賦形剤としては、以下:(1)増量剤、(2)溶解促進剤、(3)安定剤、及び(4)変性または容器壁への付着を防止する薬剤、のうちの1つ以上として機能し得る薬剤が挙げられる。そのような賦形剤としては、多価糖アルコール(上に列挙されるもの);アミノ酸、例えば、アラニン、グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、リジン、オルニチン、ロイシン、2-フェニルアラニン、グルタミン酸、トレオニンなど;有機糖または糖アルコール、例えば、スクロース、ラクトース、ラクチトール、トレハロース、スタキオース、マンノース、ソルボース、キシロース、リボース、リビトール、ミオイニシトース(myoinisitose)、ミオイニシトール(myoinisitol)、ガラクトース、ガラクチトール、グリセロール、シクリトール(例えば、イノシトール)、ポリエチレングリコール;硫黄含有還元剤、例えば、尿素、グルタチオン、チオクト酸、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリセロール、a-モノチオグリセロール、及びチオ硫酸ナトリウム;低分子量タンパク質、例えば、ヒト血清アルブミン、ウシ血清アルブミン、ゼラチン、または他の免疫グロブリン;親水性ポリマー、例えば、ポリビニルピロリドン;単糖(例えば、キシロース、マンノース、フルクトース、グルコース);二糖(例えば、ラクトース、マルトース、スクロース);三糖、例えば、ラフィノース;ならびに多糖、例えば、デキストリンまたはデキストランが挙げられる。
【0148】
非イオン性界面活性剤または洗浄剤(「湿潤剤」としても知られている)は、治療剤の可溶化を補助するために、かつ撹拌により誘発される凝集から治療用タンパク質を保護するために存在する場合があり、これにより、製剤を、活性治療用タンパク質または抗体の変性を引き起こすことなく剪断面応力に曝露させることも可能になる。非イオン性界面活性剤は、約0.05mg/ml~約1.0mg/mlまたは約0.07mg/ml~約0.2mg/mlの範囲で存在する。いくつかの実施形態では、非イオン性界面活性剤は、約0.001%~約0.1%(w/v)または約0.01%~約0.1%(w/v)または約0.01%~約0.025%(w/v)の範囲で存在する。
【0149】
好適な非イオン性界面活性剤としては、ポリソルベート(20、40、60、65、80など)、ポリオキサマー(polyoxamer)(184、188など)、PLURONIC(登録商標)ポリオール、TRITON(登録商標)、ポリオキシエチレンソルビタンモノエーテル(TWEEN(登録商標)-20、TWEEN(登録商標)-80など)、ラウロマクロゴール400、ステアリン酸ポリオキシル40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油10、50、及び60、モノステアリン酸グリセロール、スクロース脂肪酸エステル、メチルセルロース、ならびにカルボキシメチルセルロースが挙げられる。使用することができる陰イオン性洗浄剤としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、及びジオクチルスルホン酸ナトリウムが挙げられる。陽イオン性洗浄剤としては、塩化ベンザルコニウムまたは塩化ベンゼトニウムが挙げられる。
【0150】
本明細書に提供されるいくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントを含む製剤は、界面活性剤を含まない(すなわち、界面活性剤不含である)。
【0151】
製剤をin vivo投与に使用するためには、それらは滅菌されていなければならない。製剤は、滅菌濾過膜を通した濾過によって滅菌させることができる。本明細書における治療用組成物は、一般に、滅菌アクセスポートを有する容器、例えば、皮下注射針によって穿刺可能なストッパーを有する静脈注射用溶液バッグまたはバイアルに充填される。
【0152】
投与経路は、適切な様式での、例えば、皮下、静脈内、腹腔内、筋肉内、動脈内、病巣内もしくは関節内経路による注射もしくは注入、局所投与、吸入、または徐放もしくは持続放出手段での、公知かつ受け入れられている方法、例えば、単回もしくは複数回のボーラスまたは長期間にわたる注入によるものである。
【0153】
本明細書における製剤はまた、処置されている特定の適応症に対する必要に応じて、2つ以上の活性化合物、好ましくは互いに悪影響を及ぼさない相補的活性を有する活性化合物を含有し得る。あるいは、または加えて、本組成物は、細胞傷害剤、サイトカイン、または増殖阻害剤を含み得る。そのような分子は、好適には、意図される目的のために有効な量で組み合わされて存在する。
【0154】
本発明は、本明細書に記載のCD30+制御性T細胞の数を減少させる方法で使用するための、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの集団を含む組成物を提供する。本発明はまた、本明細書に記載のCD30+制御性T細胞の活性を減少させる方法で使用するための、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートまたはその抗原結合フラグメントの集団を含む組成物を提供する。いくつかの実施形態では、抗体-薬物コンジュゲートの集団を含む組成物が本明細書で提供され、抗体-薬物コンジュゲートは、カンプトテシンに結合したリンカーを含み、抗体-薬物コンジュゲートは以下の構造:
【化5】
またはその薬学的に許容される塩を有し、式中、
Lは、抗CD30抗体ブレンツキシマブなどの抗体であり、
zは、2~12の整数であるか、または2、4、8、もしくは12であり、
pは、1~16であるか、または2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10であるか、または2、4、もしくは8である。いくつかの実施形態では、pは、好ましくは1~16、1~12、1~10、または1~8の範囲の整数である。個々のカンプトテシンコンジュゲートは、カンプトテシンコンジュゲート化合物とも称される場合がある。いくつかの実施形態では、pは、1~16、1~15、1~14、1~13、1~12、1~11、1~10、1~9、1~8、1~7、1~6、1~5、1~4、1~3、1~2、2~16、2~15、2~14、2~13、2~12、2~11、2~10、2~9、2~8、2~7、2~6、2~5、2~4、2~3、3~16、3~15、3~14、3~13、3~12、3~11、3~10、3~9、3~8、3~7、3~6、3~5、3~4、4~16、4~15、4~14、4~13、4~12、4~11、4~10、4~9、4~8、4~7、4~6、4~5、5~16、5~15、5~14、5~13、5~12、5~11、5~10、5~9、5~8、5~7、5~6、6~16、6~15、6~14、6~13、6~12、6~11、6~10、6~9、6~8、6~7、7~16、7~15、7~14、7~13、7~12、7~11、7~10、7~9、7~8、8~16、8~15、8~14、8~13、8~12、8~11、8~10、8~9、9~16、9~15、9~14、9~13、9~12、9~11、9~10、10~16、10~15、10~14、10~13、10~12、10~11、11~16、11~15、11~14、11~13、11~12、12~16、12~15、12~14、12~13、13~16、13~15、13~14、14~16、14~15、または15~16の整数である。いくつかの実施形態では、pは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、または16である。いくつかの実施形態では、pは1である。いくつかの実施形態では、pは2である。いくつかの実施形態では、pは3である。いくつかの実施形態では、pは4である。いくつかの実施形態では、pは5である。いくつかの実施形態では、pは6である。いくつかの実施形態では、pは7である。いくつかの実施形態では、pは8である。いくつかの実施形態では、pは9である。いくつかの実施形態では、pは10である。いくつかの実施形態では、pは11である。いくつかの実施形態では、pは12である。いくつかの実施形態では、pは13である。いくつかの実施形態では、pは14である。いくつかの実施形態では、pは15である。いくつかの実施形態では、pは16である。いくつかの実施形態では、集団は、抗体-薬物コンジュゲートの各々についてpが1~16まで変動する、抗体-薬物コンジュゲートの混合集団である。いくつかの実施形態では、集団は、抗体-薬物コンジュゲートの各々が同じpの値を有する、抗体-薬物コンジュゲートの均一集団である。
【0155】
いくつかの実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートを含む組成物であって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、組成物は、1つ以上の有害事象をなくすため、またはその重症度を低減させるために、1つ以上の治療剤と共投与される。いくつかの実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートを含む組成物であって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、組成物は、有害事象の発生を予防するためまたは有害事象の重症度を低減させるために、1つ以上の治療剤と共投与される。
【0156】
いくつかの実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートを含む組成物であって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、組成物は、1つまたは追加の治療剤と共投与される。いくつかの実施形態では、共投与は、同時または逐次的である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートは、1つ以上の追加の治療剤と同時に投与される。いくつかの実施形態では、同時とは、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲート及び1つ以上の治療剤が、約1時間未満の間隔で、例えば、約30分未満の間隔、約15分未満の間隔、約10分未満の間隔、または約5分未満の間隔で対象に投与されることを意味する。いくつかの実施形態では、同時とは、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲート及び1つ以上の治療剤が、1時間未満の間隔で、例えば、30分未満の間隔、15分未満の間隔、10分未満の間隔、または5分未満の間隔で対象に投与されることを意味する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートは、1つ以上の追加の治療剤と逐次的に投与される。いくつかの実施形態では、逐次投与は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲート及び1つ以上の治療剤が、少なくとも1時間間隔、少なくとも2時間間隔、少なくとも3時間間隔、少なくとも4時間間隔、少なくとも5時間間隔、少なくとも6時間間隔、少なくとも7時間間隔、少なくとも8時間間隔、少なくとも9時間間隔、少なくとも10時間間隔、少なくとも11時間間隔、少なくとも12時間間隔、少なくとも13時間間隔、少なくとも14時間間隔、少なくとも15時間間隔、少なくとも16時間間隔、少なくとも17時間間隔、少なくとも18時間間隔、少なくとも19時間間隔、少なくとも20時間間隔、少なくとも21時間間隔、少なくとも22時間間隔、少なくとも23時間間隔、少なくとも24時間間隔、少なくとも2日間隔、少なくとも3日間隔、少なくとも4日間隔、少なくとも5日間隔、少なくとも5日間隔、少なくとも7日間隔、少なくとも2週間隔、少なくとも3週間隔、または少なくとも4週間隔で投与されることを意味する。
【0157】
いくつかの実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートを含む組成物であって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、組成物は、1つ以上の有害事象をなくすため、またはその重症度を低減させるために、1つ以上の治療剤と共投与される。いくつかの実施形態では、共投与は、同時または逐次的である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートは、1つ以上の有害事象をなくすため、またはその重症度を低減させるために、1つ以上の治療剤と同時に投与される。いくつかの実施形態では、同時とは、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲート、及び1つ以上の有害事象をなくすためまたはその重症度を低減させるための1つ以上の治療剤が、約1時間未満の間隔で、例えば、約30分未満の間隔、約15分未満の間隔、約10分未満の間隔、または約5分未満の間隔で対象に投与されることを意味する。いくつかの実施形態では、同時とは、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲート、及び1つ以上の有害事象をなくすためまたはその重症度を低減させるための1つ以上の治療剤が、1時間未満の間隔で、例えば、30分未満の間隔、15分未満の間隔、10分未満の間隔、または5分未満の間隔で対象に投与されることを意味する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートは、1つ以上の有害事象をなくすため、またはその重症度を低減させるために、1つ以上の治療剤と逐次的に投与される。いくつかの実施形態では、逐次投与は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲート及び1つ以上の治療剤が、少なくとも1時間間隔、少なくとも2時間間隔、少なくとも3時間間隔、少なくとも4時間間隔、少なくとも5時間間隔、少なくとも6時間間隔、少なくとも7時間間隔、少なくとも8時間間隔、少なくとも9時間間隔、少なくとも10時間間隔、少なくとも11時間間隔、少なくとも12時間間隔、少なくとも13時間間隔、少なくとも14時間間隔、少なくとも15時間間隔、少なくとも16時間間隔、少なくとも17時間間隔、少なくとも18時間間隔、少なくとも19時間間隔、少なくとも20時間間隔、少なくとも21時間間隔、少なくとも22時間間隔、少なくとも23時間間隔、少なくとも24時間間隔、少なくとも2日間隔、少なくとも3日間隔、少なくとも4日間隔、少なくとも5日間隔、少なくとも5日間隔、少なくとも7日間隔、少なくとも2週間隔、少なくとも3週間隔、または少なくとも4週間隔で投与されることを意味する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートは、1つ以上の有害事象をなくすため、またはその重症度を低減させるために、1つ以上の治療剤の前に投与される。いくつかの実施形態では、1つ以上の有害事象をなくすためまたはその重症度を低減させるための1つ以上の治療剤は、本明細書に記載の抗CD30抗体-薬物コンジュゲートの前に投与される。
【0158】
IV.製造品及びキット
別の態様では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートを含む製造品またはキットであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、製造品またはキットが提供される。製造品またはキットは、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートの、本発明の方法における使用上の指示を更に含み得る。したがって、特定の実施形態では、製造品またはキットは、対象におけるCD30+制御性T(Treg)細胞の数を減少させるための方法であって、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む有効量の抗体-薬物コンジュゲートを対象に投与することを含む方法における、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む抗体-薬物コンジュゲートの使用上の指示を含む。他の実施形態では、製造品またはキットは、対象におけるCD30+制御性T(Treg)細胞の活性を減少させるための方法であって、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む有効量の抗体-薬物コンジュゲートを対象に投与することを含む方法における、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む抗体-薬物コンジュゲートの使用上の指示を含む。いくつかの実施形態では、対象は、がんを有する。いくつかの実施形態では、がんは、血液癌である。いくつかの実施形態では、がんは、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、未分化大細胞リンパ腫、末梢T細胞リンパ腫、または菌状息肉腫からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、がんは、ホジキンリンパ腫である。いくつかの実施形態では、ホジキンリンパ腫は、古典的ホジキンリンパ腫(cHL)である。いくつかの実施形態では、がんは、非ホジキンリンパ腫である。いくつかの実施形態では、非ホジキンリンパ腫は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)である。いくつかの実施形態では、DLBCLは、胚中心B細胞様(GCB)である。いくつかの実施形態では、DLBCLは、非GCBである。いくつかの実施形態では、がんは、未分化大細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、未分化大細胞リンパ腫は、全身性未分化大細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、未分化大細胞リンパ腫は、原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、非ホジキンリンパ腫は、成熟T細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、非ホジキンリンパ腫は、皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)である。いくつかの実施形態では、がんは、末梢T細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、末梢T細胞リンパ腫は、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫である。いくつかの実施形態では、がんは、菌状息肉腫である。いくつかの実施形態では、がんは、非血液癌である。いくつかの実施形態では、非血液癌は、癌腫である。いくつかの実施形態では、非血液癌は、肉腫である。いくつかの実施形態では、非血液癌は、固形腫瘍である。いくつかの実施形態では、がんは、CD30+癌であり、他の実施形態では、がんは、CD30-癌である。いくつかの実施形態では、がんは、進行期がんである。いくつかの実施形態では、進行期がんは、ステージ3またはステージ4のがんである。いくつかの実施形態では、進行期がんは、転移性がんである。いくつかの実施形態では、対象は、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置に応答しなかった。いくつかの実施形態では、対象は、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置後に再発した。いくつかの実施形態では、対象は、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置中に疾患進行を経験した。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにがんを処置するために同種幹細胞移植を受けたことがある。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにがんを処置するために自家幹細胞移植を受けたことがある。いくつかの実施形態では、対象は、幹細胞移植後に再発した。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにCAR-T治療を受けたことがある。いくつかの実施形態では、対象は、CAR-T治療後に再発した。いくつかの実施形態では、がんは、再発がんである。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにがんの処置を受けたことがない。いくつかの実施形態では、対象は、これまでにCD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートで処置されたことがない。いくつかの実施形態では、対象は、ヒトである。
【0159】
製造品またはキットは、容器を更に含んでもよい。好適な容器としては、例えば、ボトル、バイアル(例えば、二重チャンババイアル)、シリンジ(単一または二重チャンバシリンジなど)、及び試験管が挙げられる。いくつかの実施形態では、容器はバイアルである。容器は、ガラスまたはプラスチックなどの様々な材料から形成されてもよい。容器は製剤を保持する。
【0160】
製造品またはキットは、容器上にあるかまたは容器に付随するラベルまたは添付文書を更に含んでもよく、製剤の再構成及び/または使用に関する指図を示してもよい。ラベルまたは添付文書は、製剤が皮下、静脈内(例えば、静脈内注入)、または本明細書に記載の対象のがんを処置するための他の投与形態に有用であるかまたはそれが意図されていることを更に示してもよい。製剤を保持する容器は、使い切りバイアルであってもよく、または再構成された製剤の反復投与が可能となる複数回使用バイアルであってもよい。製造品またはキットは、好適な希釈剤を含む第2の容器を更に含んでもよい。製造品またはキットは、他の緩衝液、希釈剤、フィルタ、針、シリンジ、及び使用上の指示を有する添付文書を含む、商業的視点、治療的視点、及び使用者の視点から望ましい他の物質を更に含んでもよい。
【0161】
本明細書における製造品またはキットは、任意選択で、第2の医薬品を含む容器を更に含み(ここで、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体-薬物は第1の薬剤である)、製造品またはキットは、有効量の第2の医薬品で対象を処置するためのラベルまたは添付文書上の指示を更に含む。いくつかの実施形態では、ラベルまたは添付文書は、第1及び第2の医薬品が、本明細書に記載されるように逐次的または同時に投与されるべきであることを示す。
【0162】
いくつかの実施形態では、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、抗体-薬物コンジュゲートが、本明細書に記載のカンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートは、凍結乾燥粉末として容器内に存在する。いくつかの実施形態では、凍結乾燥粉末は、活性剤の量が示された気密封止容器、例えば、バイアル、アンプル、またはサシェ中にある。医薬が注射によって投与される場合、成分が投与前に混合され得るように、注射用滅菌水または食塩水のアンプルを、例えば、任意選択でキットの一部として提供することができる。そのようなキットには、必要に応じて、当業者には容易に明らかであるように、例えば、1つ以上の薬学的に許容される担体を含む容器、追加の容器などの、様々な従来の薬学的構成要素のうちの1つ以上を更に含めることができる。投与される成分の量、投与に関する指針、及び/または成分の混合に関する指針を示す、添付文書またはラベルのいずれかの印刷された指示もキットに含めることができる。
【0163】
本発明は、以下の実施例を参照することによってより完全に理解される。しかしながら、それらは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。本明細書に記載の実施例及び実施形態が例証のみを目的とするものであり、それを考慮した様々な修正または変更が当業者に提案され、本出願の趣旨及び範囲ならびに添付の特許請求の範囲内に含まれるべきであることが理解される。
【0164】
実施形態の列挙
1.対象におけるCD30+制御性T(Treg)細胞の数を減少させる方法であって、抗体-薬物コンジュゲートを前記対象に投与することを含み、前記抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、前記方法。
【0165】
2.CD30+Treg細胞の数が、前記抗体-薬物コンジュゲートの投与前の前記対象におけるCD30+Treg細胞の数と比較して減少する、実施形態1に記載の方法。
【0166】
3.対象におけるCD30+制御性T(Treg)細胞の活性を減少させる方法であって、抗体-薬物コンジュゲートを前記対象に投与することを含み、前記抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、前記方法。
【0167】
4.CD30+Treg細胞の活性の減少が、前記抗体-薬物コンジュゲートの投与前の前記対象におけるCD30+Treg細胞の活性と比較してのものである、実施形態3に記載の方法。
【0168】
5.前記CD30+Treg細胞が、誘導性制御性T(iTreg)細胞である、実施形態1~4のいずれか1つに記載の方法。
【0169】
6.前記CD30+Treg細胞が、末梢血制御性T(pbTreg)細胞である、実施形態1~5のいずれか1つに記載の方法。
【0170】
7.前記抗体-薬物コンジュゲートの前記抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントが、重鎖可変領域及び軽鎖可変領域を含み、前記重鎖可変領域が、
(i)配列番号1のアミノ酸配列を含むCDR-H1、
(ii)配列番号2のアミノ酸配列を含むCDR-H2、及び
(iii)配列番号3のアミノ酸配列を含むCDR-H3を含み、
前記軽鎖可変領域が、
(i)配列番号4のアミノ酸配列を含むCDR-L1、
(ii)配列番号5のアミノ酸配列を含むCDR-L2、及び
(iii)配列番号6のアミノ酸配列を含むCDR-L3を含む、実施形態1~6のいずれか1つに記載の方法。
【0171】
8.前記抗体-薬物コンジュゲートの前記抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントが、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも85%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、実施形態1~7のいずれか1つに記載の方法。
【0172】
9.前記抗体-薬物コンジュゲートの前記抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントが、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、実施形態1~7のいずれか1つに記載の方法。
【0173】
10.前記抗体-薬物コンジュゲートの前記抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントが、配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列と少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、実施形態1~7のいずれか1つに記載の方法。
【0174】
11.前記抗体-薬物コンジュゲートの前記抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントが、配列番号7のアミノ酸配列を含む重鎖可変領域、及び配列番号8のアミノ酸配列を含む軽鎖可変領域を含む、実施形態1~6のいずれか1つに記載の方法。
【0175】
12.前記抗体-薬物コンジュゲートの前記抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントが、cAC10である、実施形態1~6のいずれか1つに記載の方法。
【0176】
13.前記抗体-薬物コンジュゲートが、式(IC):
【化6】
のカンプトテシンコンジュゲートまたはその薬学的に許容される塩を形成する、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、式中、
Lは、前記抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントであり、
yは、1、2、3、もしくは4であるか、または1もしくは4であり、
zは、2~12の整数であるか、または2、4、8、もしくは12であり、
pは、1~16であるか、または2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10であるか、または2、4、もしくは8である、実施形態1~12のいずれか1つに記載の方法。
【0177】
14.yが1である、実施形態13に記載の方法。
【0178】
15.zが8である、実施形態13または実施形態14に記載の方法。
【0179】
16.pが8である、実施形態13~15のいずれか1つに記載の方法。
【0180】
17.前記抗体-薬物コンジュゲートが、SGN-CD30Cである、実施形態1~16のいずれか1つに記載の方法。
【0181】
18.前記抗体-薬物コンジュゲートが、0.01mg/kg~5mg/kg(前記対象の体重)の用量で投与される、実施形態1~17のいずれか1つに記載の方法。
【0182】
19.前記抗体-薬物コンジュゲートが、0.1mg/kg~2mg/kg(前記対象の体重)の用量で投与される、実施形態18に記載の方法。
【0183】
20.前記抗体-薬物コンジュゲートが、約0.1mg/kg(前記対象の体重)の用量で投与される、実施形態18に記載の方法。
【0184】
21.前記抗体-薬物コンジュゲートが、約0.5mg/kg(前記対象の体重)の用量で投与される、実施形態18に記載の方法。
【0185】
22.前記抗体-薬物コンジュゲートが、約3週間毎に1回、前記対象に投与される、実施形態1~21のいずれか1つに記載の方法。
【0186】
23.前記抗体-薬物コンジュゲートが、3週間毎に1回、前記対象に投与される、実施形態1~21のいずれか1つに記載の方法。
【0187】
24.前記抗体-薬物コンジュゲートが、約21日間の処置サイクルの約1日目に前記対象に投与される、実施形態1~22のいずれか1つに記載の方法。
【0188】
25.前記抗体-薬物コンジュゲートが、21日間の処置サイクルの1日目に前記対象に投与される、実施形態1~22のいずれか1つに記載の方法。
【0189】
26.前記抗体-薬物コンジュゲートが、静脈内注入によって投与される、実施形態1~25のいずれか1つに記載の方法。
【0190】
27.顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)の前記対象への投与を更に含む、実施形態1~26のいずれか1つに記載の方法。
【0191】
28.前記G-CSFが、前記抗体-薬物コンジュゲートの投与の1~3日後に投与される、実施形態27に記載の方法。
【0192】
29.前記G-CSFが、フィルグラスチム、PEG-フィルグラスチム、レノグラスチム、及びtbo-フィルグラスチムからなる群から選択される、実施形態27または実施形態28に記載の方法。
【0193】
30.免疫応答を調節することができる1つ以上の追加の治療剤を投与することを更に含む、実施形態1~29のいずれか1つに記載の方法。
【0194】
31.前記対象が、がんを有する、実施形態1~30のいずれか1つに記載の方法。
【0195】
32.前記がんが、血液癌である、実施形態31に記載の方法。
【0196】
33.前記がんが、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、未分化大細胞リンパ腫、末梢T細胞リンパ腫、または菌状息肉腫からなる群から選択される、実施形態31または実施形態32に記載の方法。
【0197】
34.前記がんが、ホジキンリンパ腫である、実施形態33に記載の方法。
【0198】
35.前記ホジキンリンパ腫が、古典的ホジキンリンパ腫(cHL)である、実施形態34に記載の方法。
【0199】
36.前記がんが、非ホジキンリンパ腫である、実施形態33に記載の方法。
【0200】
37.前記非ホジキンリンパ腫が、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)である、実施形態36に記載の方法。
【0201】
38.前記DLBCLが、胚中心B細胞様(GCB)である、実施形態37に記載の方法。
【0202】
39.前記DLBCLが、非GCBである、実施形態37に記載の方法。
【0203】
40.前記がんが、未分化大細胞リンパ腫である、実施形態33に記載の方法。
【0204】
41.前記未分化大細胞リンパ腫が、全身性未分化大細胞リンパ腫である、実施形態40に記載の方法。
【0205】
42.前記未分化大細胞リンパ腫が、原発性皮膚未分化大細胞リンパ腫である、実施形態40に記載の方法。
【0206】
43.前記非ホジキンリンパ腫が、成熟T細胞リンパ腫である、実施形態36に記載の方法。
【0207】
44.前記非ホジキンリンパ腫が、皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)である、実施形態36に記載の方法。
【0208】
45.前記がんが、末梢T細胞リンパ腫である、実施形態33に記載の方法。
【0209】
46.前記末梢T細胞リンパ腫が、血管免疫芽球性T細胞リンパ腫である、実施形態45に記載の方法。
【0210】
47.前記がんが、菌状息肉腫である、実施形態33に記載の方法。
【0211】
48.前記がんが、非血液癌である、実施形態31に記載の方法。
【0212】
49.前記非血液癌が、癌腫である、実施形態48に記載の方法。
【0213】
50.前記非血液癌が、肉腫である、実施形態48に記載の方法。
【0214】
51.前記非血液癌が、固形腫瘍である、実施形態48に記載の方法。
【0215】
52.前記がんが、進行期がんである、実施形態31~51のいずれか1つに記載の方法。
【0216】
53.前記進行期がんが、ステージ3またはステージ4のがんである、実施形態52に記載の方法。
【0217】
54.前記進行期がんが、転移性がんである、実施形態52または実施形態53に記載の方法。
【0218】
55.前記対象が、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置に応答しなかった、実施形態31~54のいずれか1つに記載の方法。
【0219】
56.前記対象が、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置後に再発した、実施形態31~54のいずれか1つに記載の方法。
【0220】
57.前記対象が、これまでに1つ以上の治療剤で処置されており、処置中に疾患進行を経験した、実施形態31~54のいずれか1つに記載の方法。
【0221】
58.前記対象が、これまでに前記がんを処置するために同種幹細胞移植を受けたことがある、実施形態31~57のいずれか1つに記載の方法。
【0222】
59.前記対象が、これまでに前記がんを処置するために自家幹細胞移植を受けたことがある、実施形態31~57のいずれか1つに記載の方法。
【0223】
60.前記対象が、幹細胞移植後に再発した、実施形態58または実施形態59に記載の方法。
【0224】
61.前記対象が、これまでにCAR-T治療を受けたことがある、実施形態31~60のいずれか1つに記載の方法。
【0225】
62.前記対象が、CAR-T治療後に再発した、実施形態61に記載の方法。
【0226】
63.前記がんが、再発がんである、実施形態31~62のいずれか1つに記載の方法。
【0227】
64.前記対象が、これまでに前記がんの処置を受けたことがない、実施形態31~54のいずれか1つに記載の方法。
【0228】
65.前記対象が、これまでにCD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートで処置されたことがない、実施形態31~64のいずれか1つに記載の方法。
【0229】
66.前記対象のがん細胞の少なくとも1%が、CD30を発現する、実施形態31~65のいずれか1つに記載の方法。
【0230】
67.前記がんが、CD30-癌である、実施形態48~65のいずれか1つに記載の方法。
【0231】
68.前記抗体-薬物コンジュゲートを前記対象に投与することにより、がん細胞が、前記抗体-薬物コンジュゲートを前記対象に投与する前のがん細胞の量と比較して、少なくとも約5%、少なくとも約6%、少なくとも約7%、少なくとも約8%、少なくとも約9%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、または約100%枯渇する、実施形態31~67のいずれか1つに記載の方法。
【0232】
69.前記対象における1つ以上の治療効果が、ベースラインと比較して、前記抗体-薬物コンジュゲートの投与後に改善される、実施形態31~68のいずれか1つに記載の方法。
【0233】
70.前記1つ以上の治療効果が、客観的奏効率、奏効持続期間、奏効までの時間、無増悪生存期間、及び全生存からなる群から選択される、実施形態69に記載の方法。
【0234】
71.前記客観的奏効率が、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、または少なくとも約80%である、実施形態31~70のいずれか1つに記載の方法。
【0235】
72.前記対象が、前記抗体-薬物コンジュゲートの投与後、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約2ヶ月、少なくとも約3ヶ月、少なくとも約4ヶ月、少なくとも約5ヶ月、少なくとも約6ヶ月、少なくとも約7ヶ月、少なくとも約8ヶ月、少なくとも約9ヶ月、少なくとも約10ヶ月、少なくとも約11ヶ月、少なくとも約12ヶ月、少なくとも約18ヶ月、少なくとも約2年、少なくとも約3年、少なくとも約4年、または少なくとも約5年の無増悪生存期間を示す、実施形態31~71のいずれか1つに記載の方法。
【0236】
73.前記対象が、前記抗体-薬物コンジュゲートの投与後、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約2ヶ月、少なくとも約3ヶ月、少なくとも約4ヶ月、少なくとも約5ヶ月、少なくとも約6ヶ月、少なくとも約7ヶ月、少なくとも約8ヶ月、少なくとも約9ヶ月、少なくとも約10ヶ月、少なくとも約11ヶ月、少なくとも約12ヶ月、少なくとも約18ヶ月、少なくとも約2年、少なくとも約3年、少なくとも約4年、または少なくとも約5年の全生存を示す、実施形態31~72のいずれか1つに記載の方法。
【0237】
74.前記コンジュゲートに対する前記奏効持続期間が、前記抗体-薬物コンジュゲートの投与後、少なくとも約1ヶ月、少なくとも約2ヶ月、少なくとも約3ヶ月、少なくとも約4ヶ月、少なくとも約5ヶ月、少なくとも約6ヶ月、少なくとも約7ヶ月、少なくとも約8ヶ月、少なくとも約9ヶ月、少なくとも約10ヶ月、少なくとも約11ヶ月、少なくとも約12ヶ月、少なくとも約18ヶ月、少なくとも約2年、少なくとも約3年、少なくとも約4年、または少なくとも約5年である、実施形態31~73のいずれか1つに記載の方法。
【0238】
75.前記対象が、ヒトである、実施形態1~74のいずれか1つに記載の方法。
【0239】
76.CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートを含む医薬組成物であって、前記抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、前記組成物が、実施形態1~75のいずれか1つに記載の方法で使用するためのものである、前記医薬組成物。
【0240】
77.キットであって、CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートであって、前記抗体-薬物コンジュゲートが、カンプトテシンまたはその機能的類似体もしくはその機能的誘導体にコンジュゲートした抗CD30抗体またはその抗原結合フラグメントを含む、前記CD30に結合する抗体-薬物コンジュゲートと、実施形態1~75のいずれか1つに記載の方法で前記キットを使用するための指示と、を含む、前記キット。
【実施例】
【0241】
実施例1:抗CD30抗体-薬物コンジュゲートはin vitroでCD30+制御性T細胞を枯渇させた
抗CD30抗体-薬物コンジュゲートSGN-CD30CがCD30+制御性T(Treg)を枯渇させる能力を、in vitroで評価した。誘導性制御性T細胞(iTreg)を、50ng/ml TGFβ1(R&D、カタログ番号100-B)、50ng/ml IL-2(R&D、カタログ番号202-IL/CF)、及びLipid Mixture 1(Sigma、カタログ番号L0288-100ml)の1:100希釈物を補充したX-Vivo 15培地(Lonza、カタログ番号04-418Q)中で、CD3/CD28ビーズ(Miltenyi、カタログ番号130-095-345)とともに、ビーズ:細胞比1:20で、37℃、5%CO2で6日間にわたり、正常ドナー2名の凍結保存CD4+T細胞(Cellero,Bothell,Washington、カタログ番号1023)から分化させ、続いてX-Vivo 15培地単独中で2日間休止させた。次に、分化させたiTregを、免疫表現型決定を行ってから、生死判定色素及び蛍光標識抗ヒトCD3、CD4、CD8、CD25、及びFoxp3(Biolegend及びBD Pharmingen)を用いてin vitro細胞傷害性アッセイを行い、Attune NxT Flow Cytometer(Life Technologies)で分析した。分化後、iTreg集団は、CD25+FoxP3+が38%及び53%であった。追加の3名の正常ドナーからの誘導性Tregも、Celleroに直接発注した(カタログ番号1042)。
【0242】
正常ドナー5名からの凍結保存誘導性Treg、及び正常ドナー2名からのCD4+CD127lowCD25+末梢血Treg(Cellero及びStem Cell Technologies)を洗浄し、10%FBSを含有するRPMI 1640培地に再懸濁させ、CD3/CD28ビーズ(ビーズ:細胞比1:4)及び10ng/ml IL-2とともに、96ウェル丸底プレートで、37℃、5%CO2で4~5日間にわたり、cAC10-7782または非特異的対照hIgG-7782の滴定下で培養した。インキュベーション終了時に、細胞を洗浄し、Zombie Aqua生死判定色素及びCD30 PE(Biolegend)で染色し、Attune Nxtフローサイトメーターを使用して総生細胞数とCD30+生細胞数の両方を決定した。アッセイ終了時に、未処置の誘導性Tregは、CD30+が37~80%であり、末梢Tregは、CD30+が33~68%であった。
【0243】
SGN-CD30Cは、非結合性の対照抗体-薬物コンジュゲートと比較して、総CD30
+ iTreg(
図1A)及び末梢血CD30+Treg(
図1B)の用量依存的低減を推進した。細胞数は、未処置対照に対するパーセントとして示している。
【配列表】
【国際調査報告】