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▶ アールイーピージー エネルジ システムレリ サナイ ヴェ ティカレット アノニム シルケティの特許一覧

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  • 特表-ポンプ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-13
(54)【発明の名称】ポンプ
(51)【国際特許分類】
   F04F 5/10 20060101AFI20231206BHJP
   B01D 61/46 20060101ALI20231206BHJP
   B01D 61/54 20060101ALI20231206BHJP
【FI】
F04F5/10 G
B01D61/46 500
B01D61/54 510
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023533666
(86)(22)【出願日】2021-09-08
(85)【翻訳文提出日】2023-07-18
(86)【国際出願番号】 TR2021050905
(87)【国際公開番号】W WO2022119523
(87)【国際公開日】2022-06-09
(31)【優先権主張番号】2020/19646
(32)【優先日】2020-12-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523084938
【氏名又は名称】アールイーピージー エネルジ システムレリ サナイ ヴェ ティカレット アノニム シルケティ
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】アヤルトゥルク,ハサン
【テーマコード(参考)】
3H079
4D006
【Fターム(参考)】
3H079AA15
3H079AA24
3H079BB10
3H079CC05
3H079CC23
3H079DD02
3H079DD16
3H079DD22
4D006GA17
4D006GA18
4D006HA41
4D006JA42A
4D006JA46Z
4D006JA67A
4D006JA68A
4D006KA22
4D006KE03Q
4D006KE07Q
4D006KE18Q
4D006MA03
4D006MA11
4D006PA01
4D006PB20
4D006PC80
(57)【要約】
本発明はポンプ(10)に関し、導電性を有する溶液の圧力を、機械部品の使用を必要とせずに増加させることができる。改善として、本願発明のポンプ(10)は:放出器(50)のインプットポート(51)に関連付けられた、一次媒体(11)と、吸引ポート(52)に関連付けられた、二次媒体(12)と、一次媒体(11)に設けられた一次電極(21)と、二次媒体(12)に設けられた二次電極(22)と、一次電極(21)及び二次電極(22)に関連された、電源(20)と、一次媒体(11)及び二次媒体(12)を互いから分離する、イオン選択膜(30)及び圧力保持膜(40)と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプ(10)であって、導電性を有する溶液の圧力を、機械部品の使用を必要とせずに増加することができ、
放出器(50)のインプットポート(51)に関連付けられた一次媒体(11)と、
吸引ポート(52)に関連付けられた二次媒体(12)と、
前記一次媒体(11)に設けられた一次電極(21)と、
前記二次媒体(12)に設けられた二次電極(22)と、
前記一次電極(21)及び前記二次電極(22)に関連した電源(20)と、
前記一次媒体(11)及び前記二次媒体(12)を互いから分離する、イオン選択膜(30)及び圧力保持膜(40)と、
を備える、ポンプ(10)。
【請求項2】
導電性を有し、等しい密度を伴う溶液は、前記一次媒体(11)及び前記二次媒体(12)に提供される、請求項1に記載のポンプ(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械部品を使用する必要なく、液体を加圧することができるポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
ポンプは、電気エネルギーを液圧エネルギーに変換し、液体を機械的パワーによって動かす機械である。換言すると、ポンプは静止液体を加圧して、可動にする。これを提供するために、機械部品が、電気モータから受け取った駆動力によって動かされ、液体が移動して、この運動によって加圧される。
【0003】
ポンプを伴う一般的な課題は、動作のための継続的なエネルギーの必要性、及び経年による機械部品の変形のための、維持管理の必要性、である。
【0004】
韓国公開特許第2008ー0126391号公報において、異なる電解質密度を有する液体を利用して、浸透圧を生成することによって殺菌剤の噴射をもたらすポンプが提供されている。
【0005】
トルコ国特許発明第202002107号明細書は、磁気的に結合されたポンプ装置に関する。このポンプ装置は、ポンプケーシングによって形成された内部領域;ポンプ装置によって形成された内部領域に従ってチャンバを密閉封止する分離容器;回転軸周りに回転駆動されるホイールシャフト;ホイールシャフトの一方の端部に配置されたホイール及びホイールシャフトの端部に配置された内部ロータ;チャンバに組み立てられた補助的ホイール;ならびに内部ロータと共に機能する外部ロータ、を備える。ここで言及したポンプで判るように、ポンプは、複数の可動要素を備え、ポンプはモータによって駆動される。これはポンプの保守管理及び操作コストを増加させる。
【0006】
米国特許出願公開第20110184389号明細書において、水薬などの液体をポンプで送るために、浸透圧を利用する装置及び方法が説明されている。その発明は、液体の配分率を制御するよう設計されたアイテムを備えた、浸透圧ポンプの液体配分装置を提供している。その発明の典型的な配置は、浸透圧ポンプの区画内の、溶解物質の濃度を変えることができる、溶解リザーバのような要素の配置と、ポンプからの液体の移動を制御するための内部浸透圧区画と、を備える。この浸透圧ポンプは、言及した条件で動作するために、外部ポンプによって駆動されることが確認される。
【0007】
その結果、上述の課題のため、及び対象について存在する解決策の不十分さのため、関連の技術分野において改善が要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】韓国公開特許第2008ー0126391号公報
【特許文献2】トルコ国特許発明第202002107号明細書
【特許文献3】米国特許出願公開第20110184389号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上述の欠点を排除するため、及び新たな利点を関連の技術分野にもたらすためのポンプに関する。
【0010】
本発明の目的は、機械部品を使用する必要なく、液体を加圧することができるポンプを提供することである。
【0011】
本発明の別の目的は、導電性を有する溶液の圧力を上昇させることができるポンプを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上述の目標、及び以下の「発明を実施するための形態」から推論される目標を実現するため、本発明はポンプに関する。そのため本願発明のポンプは、放出器のインプットポートに関連付けられた一次媒体と、吸引ポートに関連付けられた二次媒体と、一次媒体に設けられた一次電極と、二次媒体に設けられた二次電極と、一次電極及び二次電極に関連した電源と、一次媒体及び二次媒体を互いから分離するイオン選択膜及び圧力保持膜と、を備える。このように、等しい密度を有する溶液は、第1の媒体と第2の媒体との間の移動によって加圧され、放出器によってポンプで送られる。
【0013】
本発明の、別の可能な実施形態において、導電性を有し、等しい密度を伴う溶液は、一次媒体及び二次媒体に提供される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本願発明のポンプの代表的な概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
この「発明を実施するための形態」において、主題であるポンプ(10)は、主をより理解できるようにするためだけのために、いかなる限定的な影響も形成しない例を参照して説明する。
【0016】
本願発明のポンプ(10)において、一次媒体(11)及び二次媒体(12)が存在し、導電性を有し、かつ等しい密度が提供された液体が位置付けられる。一次媒体(11)及び二次媒体(12)は、少なくとも1つのイオン選択膜(30)及び少なくとも1つの圧力保持膜(40)によって、互いから分離される。さらに、一次媒体(11)に設けられた少なくとも1つの一次電極(21)が存在し、かつ二次媒体(12)に設けられた少なくとも1つの二次電極(22)が存在する。一次電極(21)及び二次電極(22)は、電源(20)によって互いに接続される。ポンプ(10)は、さらに放出器(50)を有する。放出器(50)のインプットポート(51)は、一次媒体(11)に関連付けられ、放出器(50)の吸引ポート(52)は、二次媒体(12)に関連付けられる。
【0017】
上記の実施形態において、電源(20)によって、電流が一次電極(21)及び二次電極(22)に供給される。ここで、この電流は、導電性を有する溶液から提供され得る。この電流のおかげで、イオン流が、イオン選択膜(30)によって、一次媒体(11)と二次媒体(12)との間に形成される。より詳細には、一次媒体(11)に設けられた一次電極(21)が負の端子(-)に接続されたとき、及び二次媒体(12)に設けられた二次電極(22)が正の端子(+)に接続されたとき、イオンの通過が、イオン選択膜(30)によって、二次媒体(12)から一次媒体(11)まで行われる。このように、密度差が2つの側の間で発生する。これに依拠して、圧力保持膜(40)によって、小さい密度の媒体から大きい密度の媒体まで、溶液は通過する。イオンの通過と比較したとき、より多くの溶液の通過が生じるので、浸透圧が生じる。一次媒体(11)で生じた圧力によって、放出器(50)のインプットポート(51)に向けて、流れが生じる。その一方で、溶液は二次媒体(12)から吸引され、放出器(50)の動作原理に従って、そこに放出器(50)の吸引ポート(52)が接続される。このように、一次媒体(11)から来て、二次媒体(12)から吸引された溶液は、合流して、放出器(50)のアウトプットポート(53)を通してポンプで送られる。一次媒体(11)から来た溶液、及び二次媒体(12)から来た溶液が、放出部(50)で合流するので、当初存在した密度を有する溶液は、放出部(50)によってポンプで送られる。
【0018】
上記の実施形態において、形成された圧力、及び放出器(50)からポンプで送られた溶液量は、電源(20)から供給される電流の強度を変えることによって調整することができる。
【0019】
本願発明のポンプ(10)には、可動部品が存在しないので、経年によって変形する可能性は排除され、長い寿命で保守点検の必要がないポンプ(10)が得られる。
【0020】
本発明の保護範囲は、添付の「特許請求の範囲」に記載され、「発明を実施するための形態」における、上記の例示的開示に限定されない。なぜなら、関連技術分野の当業者は、前述の開示基づき、本発明の主な趣旨から逸脱することなく、類似の実施形態を明確に生み出すことができるからである。
【符号の説明】
【0021】
10 ポンプ
11 一次媒体
12 二次媒体
20 電源
21 一次電極
22 二次電極
30 イオン選択膜
40 圧力保持膜
50 放出器
51 インプットポート
52 吸引ポート
53 アウトプットポート
図1
【国際調査報告】