(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-13
(54)【発明の名称】再ルーティング方法及び装置、通信機器
(51)【国際特許分類】
H04W 40/34 20090101AFI20231206BHJP
H04W 24/02 20090101ALI20231206BHJP
H04W 92/20 20090101ALI20231206BHJP
H04L 45/00 20220101ALI20231206BHJP
【FI】
H04W40/34
H04W24/02
H04W92/20
H04L45/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023533925
(86)(22)【出願日】2021-12-08
(85)【翻訳文提出日】2023-06-02
(86)【国際出願番号】 CN2021136402
(87)【国際公開番号】W WO2022121934
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】202011460042.5
(32)【優先日】2020-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】文 鳴
(72)【発明者】
【氏名】劉 進華
【テーマコード(参考)】
5K030
5K067
【Fターム(参考)】
5K030GA02
5K030GA13
5K030HC09
5K030LB05
5K030MA04
5K030MB04
5K030MC07
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH22
(57)【要約】
本出願は、再ルーティング方法及び装置、通信機器を開示し、通信技術分野に属する。ここで、この方法は、第一の通信ノードがターゲット情報を取得することであって、前記ターゲット情報は、前記第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報とバックホール経路の識別子情報とのうちの少なくとも一つを含むことと、前記第一の通信ノードが前記ターゲット情報に基づいてターゲットバックホール経路を決定することと、を含む。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再ルーティングの方法であって、
第一の通信ノードがターゲット情報を取得することであって、前記ターゲット情報は、前記第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報とバックホール経路の識別子情報とのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記第一の通信ノードが前記ターゲット情報に基づいてターゲットバックホール経路を決定することと、を含む、再ルーティングの方法。
【請求項2】
前記リンク状態情報が下りリンク状態情報である場合に、前記第一の通信ノードが前記第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報を取得することは、
前記第一の通信ノードが下流ノードとの間の下りリンクバックホールリンクの第一のリンク状態情報を取得することと、
前記第一の通信ノードが前記下りリンクバックホール経路上の下流ノードにより報告された第二のリンク状態情報を受信することとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第二のリンク状態情報は、前記下りリンクバックホール経路上の下流ノードにより取得されたリンク状態情報と、前記下りリンクバックホール経路上の下流ノードの下流ノードにより報告されたリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記第一の通信ノードが前記下りリンク状態情報を前記第一の通信ノードの上流ノードに伝送することをさらに含み、ここで、前記下りリンク状態情報は、前記第一のリンク状態情報と、前記第二のリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第一の通信ノードが前記下りリンク状態情報を前記第一の通信ノードの上流ノードに伝送することは、
前記第一の通信ノードが、前記第一のリンク状態情報により指示された冗長容量値である第一の冗長容量値を前記上流ノードに伝送することと、
前記第一の通信ノードが、前記第一のリンク状態情報により指示された冗長容量値と前記第二のリンク状態情報により指示された冗長容量値とのうちの小さい方の冗長容量値である第二の冗長容量値を前記上流ノードに伝送することと、
前記第一の通信ノードが、前記第一のリンク状態情報により指示された伝送遅延値である第一の伝送遅延値を前記上流ノードに伝送することと、
前記第一の通信ノードが、前記第一のリンク状態情報により指示された伝送遅延値と前記第二のリンク状態情報により指示された伝送遅延値との和である第二の伝送遅延値を前記上流ノードに伝送することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記リンク状態情報が上りリンク状態情報である場合に、前記第一の通信ノードが前記第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報を取得することは、
前記第一の通信ノードが、前記第一の通信ノードと上流ノードとの間のバックホールリンクのリンク状態情報である第三のリンク状態情報を取得することと、
前記第一の通信ノードが、上りリンクバックホール経路上の上流ノードにより伝達された第四のリンク状態情報を受信することとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第四のリンク状態情報は、前記上りリンクバックホール経路上の上流ノードにより取得されたリンク状態情報と、前記上りリンクバックホール経路上の上流ノードの上流ノードにより伝送されたリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記第一の通信ノードが前記上りリンク状態情報を前記バックホール経路上の下流ノードに伝送することをさらに含み、ここで、前記上りリンク状態情報は、前記第三のリンク状態情報と、前記第四のリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第一の通信ノードが前記上りリンク状態情報を前記バックホール経路上の下流ノードに伝送することは、
前記第一の通信ノードが、第三のリンク状態情報により指示された冗長容量値である第三の冗長容量値を前記下流ノードに伝送することと、
前記第一の通信ノードが、前記第三のリンク状態情報により指示された冗長容量値と前記第四のリンク状態情報により指示された冗長容量値とのうちの小さい方の冗長容量値である第四の冗長容量値を前記下流ノードに伝送することと、
前記第一の通信ノードが、前記第三のリンク状態情報により指示された伝送遅延値である第三の伝送遅延値を前記下流ノードに伝送することと、
前記第一の通信ノードが、前記第三のリンク状態情報により指示された伝送遅延値と前記第四のリンク状態情報により指示された伝送遅延値との和である第四の伝送遅延値を前記下流ノードに伝送することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記リンク状態情報が冗長容量と伝送遅延とのうちの少なくとも一つを含む場合に、前記第一の通信ノードが前記ターゲット情報に基づいてターゲットバックホール経路を決定することは、
前記第一の通信ノードが前記リンク状態情報からターゲットリンク状態情報を決定することであって、前記ターゲットリンク状態は、前記冗長容量が第一の予め設定される閾値よりも大きいことと、前記伝送遅延が第二の予め設定される閾値よりも小さいこととのうちの少なくとも一つの条件を満たすことと、
前記第一の通信ノードが前記ターゲットリンク状態情報に基づいて前記ターゲットバックホール経路を決定することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第一の予め設定される閾値と前記第二の予め設定される閾値とは、伝送されるべきデータパケットの伝送需要に応じて決定される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第一の通信ノードが前記ターゲット情報を取得する前に、前記方法は、
前記第一の通信ノードがそれ自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を取得することと、
前記第一の通信ノードが自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を第二の通信ノードに伝送することと、をさらに含み、ここで、前記第二の通信ノードは、通信システムにおけるすべての第一の通信ノードを制御するノードである、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記第一の通信ノードが前記第二の通信ノードにより送信されたバックホール経路識別子情報を受信することをさらに含み、ここで、前記バックホール経路識別子情報は、データパケットが前記通信システムにおいて伝送される時に選択されたバックホール経路を指示するために用いられる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、
前記第一の通信ノードが前記第二の通信ノードにより送信された第一の配置情報を受信することをさらに含み、ここで、前記第一の配置情報は、前記バックホール経路の冗長容量及び/又は伝送遅延を指示するために用いられる、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記リンク状態情報の複数の通信ノード間での伝送は、無線リソース制御RRCメッセージと、F1-Cメッセージと、バックホール適応プロトコルBAP制御プロトコルデータユニットPDUと、メディアアクセス制御層制御ユニットとのうちの少なくとも一つのメッセージを介して乗せられる、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記メッセージのフォーマットには、冗長容量と、伝送遅延と、バックホールリンクの識別子と、BAP経路識別子とのうちの少なくとも一つのドメインが含まれる、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記メッセージのフォーマットには、複数のエントリが含まれ、ここで、各エントリは、バックホールリンク識別子の情報と、BAP経路識別子の情報とのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
再ルーティングの方法であって、
第二の通信ノードが通信システムにおける第一の通信ノードにより報告された、それ自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を受信することであって、前記第二の通信ノードは、通信システムにおけるすべての第一の通信ノードを制御するノードであることと、
前記第二の通信ノードが前記リンク状態情報に基づいてバックホール経路の識別子情報を配置することであって、前記バックホール経路の識別子情報は、データパケットが前記通信システムにおいて伝送される時に選択されたバックホール経路を指示するために用いられることと、を含む、再ルーティングの方法。
【請求項17】
前記方法は、
前記第二の通信ノードが第一の配置情報を前記第一の通信ノードに送信することをさらに含み、ここで、前記第一の配置情報は、前記バックホール経路の冗長容量及び/又は伝送遅延を指示するために用いられる、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
第二の通信ノードが通信システムにおける第一の通信ノードにより報告されたリンク状態情報を受信する前に、前記方法は、
前記第二の通信ノードが第二の配置情報を前記第一の通信ノードに送信することを含み、ここで、前記第二の配置情報は、前記第一の通信ノードが前記リンク状態情報を報告するようにトリガーすることを指示することと、前記第一の通信ノードが局所再ルーティング機能を起動することを指示することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記トリガーの方式は、周期的トリガーと、イベントトリガーと、ポーリングトリガーとのうちの少なくとも一つを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記イベントトリガーは、前記リンク状態情報が予め設定される条件を満たすことと、他の通信ノードにより送信されたリンク状態情報メッセージを受信したことと、トラフィック制御フィードバックメッセージを受信したこととのうちの少なくとも一つのイベントを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記リンク状態情報の前記第二の通信ノードにおける有効時間は、
前記リンク状態情報を受信してからの、前記第二の通信ノードにより決定されるか又はプロトコルにより約定される、予め設定される時間長内と、
前記リンク状態情報を受信してから同じバックホールリンク識別子又はBAP経路識別子を運ぶ次のリンク状態情報を受信するまでとのうちの少なくとも一つである、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
第一の通信ノードに用いられる再ルーティングの装置であって、
ターゲット情報を取得するための第一の取得モジュールであって、前記ターゲット情報は、前記第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報とバックホール経路の識別子情報とのうちの少なくとも一つを含む第一の取得モジュールと、
前記ターゲット情報に基づいてターゲットバックホール経路を決定するための決定モジュールと、を含む、再ルーティングの装置。
【請求項23】
前記リンク状態情報が下りリンク状態情報である場合に、前記第一の取得モジュールは、
下流ノードとの間の下りリンクバックホールリンクの第一のリンク状態情報を取得するための第一の取得ユニットと、
前記下りリンクバックホール経路上の下流ノードにより報告された第二のリンク状態情報を受信するための第一の受信ユニットとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第二のリンク状態情報は、前記下りリンクバックホール経路上の下流ノードにより取得されたリンク状態情報と、前記下りリンクバックホール経路上の下流ノードの下流ノードにより報告されたリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記装置は、
前記下りリンク状態情報を前記第一の通信ノードの上流ノードに伝送するための第一の伝送モジュールをさらに含み、ここで、前記下りリンク状態情報は、前記第一のリンク状態情報と、前記第二のリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記第一の伝送モジュールは、
前記第一のリンク状態情報により指示された冗長容量値である第一の冗長容量値を前記上流ノードに伝送するための第一の伝送ユニットと、
前記第一のリンク状態情報により指示された冗長容量値と前記第二のリンク状態情報により指示された冗長容量値とのうちの小さい方の冗長容量値である第二の冗長容量値を前記上流ノードに伝送するための第二の伝送ユニットと、
前記第一のリンク状態情報により指示された伝送遅延値である第一の伝送遅延値を前記上流ノードに伝送するための第三の伝送ユニットと、
前記第一のリンク状態情報により指示された伝送遅延値と前記第二のリンク状態情報により指示された伝送遅延値との和である第二の伝送遅延値を前記上流ノードに伝送するための第四の伝送ユニットとのうちの少なくとも一つを含む、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記リンク状態情報が上りリンク状態情報である場合に、前記第一の取得モジュールは、
前記第一の通信ノードと上流ノードとの間のバックホールリンクのリンク状態情報である第三のリンク状態情報を取得するための第二の取得ユニットと、
上りリンクバックホール経路上の上流ノードにより伝達された第四のリンク状態情報を受信するための第二の受信ユニットとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第四のリンク状態情報は、前記上りリンクバックホール経路上の上流ノードにより取得されたリンク状態情報と、前記上りリンクバックホール経路上の上流ノードの上流ノードにより伝送されたリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項22に記載の装置。
【請求項27】
前記装置は、
前記上りリンク状態情報を前記バックホール経路上の下流ノードに伝送するための第二の伝送モジュールをさらに含み、ここで、前記上りリンク状態情報は、前記第三のリンク状態情報と、前記第四のリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記第二の伝送モジュールは、
第三のリンク状態情報により指示された冗長容量値である第三の冗長容量値を前記下流ノードに伝送するための第五の伝送ユニットと、
前記第三のリンク状態情報により指示された冗長容量値と前記第四のリンク状態情報により指示された冗長容量値とのうちの小さい方の冗長容量値である第四の冗長容量値を前記下流ノードに伝送するための第六の伝送ユニットと、
前記第三のリンク状態情報により指示された伝送遅延値である第三の伝送遅延値を前記下流ノードに伝送するための第七の伝送ユニットと、
前記第三のリンク状態情報により指示された伝送遅延値と前記第四のリンク状態情報により指示された伝送遅延値との和である第四の伝送遅延値を前記下流ノードに伝送するための第八の伝送ユニットとのうちの少なくとも一つを含む、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記リンク状態情報が冗長容量と伝送遅延とのうちの少なくとも一つを含む場合に、前記決定モジュールは、
前記リンク状態情報からターゲットリンク状態情報を決定するための第一の決定ユニットであって、前記ターゲットリンク状態は、前記冗長容量が第一の予め設定される閾値よりも大きいことと、前記伝送遅延が第二の予め設定される閾値よりも小さいこととのうちの少なくとも一つの条件を満たす第一の決定ユニットと、
前記ターゲットリンク状態情報に基づいて前記ターゲットバックホール経路を決定するための第二の決定ユニットと、を含む、請求項22に記載の装置。
【請求項30】
前記第一の予め設定される閾値と前記第二の予め設定される閾値とは、伝送されるべきデータパケットの伝送需要に応じて決定される、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記装置は、
前記ターゲット情報を取得する前に、それ自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を取得するための第二の取得モジュールと、
それ自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を第二の通信ノードに伝送するための第三の伝送モジュールと、をさらに含み、ここで、前記第二の通信ノードは、通信システムにおけるすべての第一の通信ノードを制御するノードである、請求項22に記載の装置。
【請求項32】
前記装置は、
前記第二の通信ノードにより送信された識別子情報を受信するための第一の受信モジュールをさらに含み、ここで、前記識別子情報は、データパケットが前記通信システムにおいて伝送される時に選択されたバックホール経路を指示するために用いられる、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記装置は、
前記第二の通信ノードにより送信された第一の配置情報を受信するための第二の受信モジュールをさらに含み、ここで、前記第一の配置情報は、前記バックホール経路の冗長容量及び/又は伝送遅延を指示するために用いられる、請求項32に記載の装置。
【請求項34】
前記リンク状態情報の複数の通信ノード間での伝送は、無線リソース制御RRCメッセージと、F1-Cメッセージと、BAP制御プロトコルデータユニットPDUと、メディアアクセス制御層制御ユニットとのうちの少なくとも一つのメッセージを介して乗せられる、請求項29に記載の装置。
【請求項35】
前記メッセージのフォーマットには、冗長容量と、伝送遅延と、バックホールリンクの識別子と、BAP経路識別子とのうちの少なくとも一つのドメインが含まれる、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記メッセージのフォーマットには、複数のエントリが含まれ、ここで、各エントリは、バックホールリンク識別子の情報と、BAP経路識別子の情報とのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
第二の通信ノードに用いられる再ルーティングの装置であって、
通信システムにおける第一の通信ノードにより報告された、それ自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を受信するための第三の受信モジュールであって、前記第二の通信ノードは、通信システムにおけるすべての第一の通信ノードを制御するノードである第三の受信モジュールと、
前記リンク状態情報に基づいてバックホール経路の識別子情報を配置するための配置モジュールであって、前記バックホール経路の識別子情報は、データパケットが前記通信システムにおいて伝送される時に選択されたバックホール経路を指示するために用いられる配置モジュールと、を含む、再ルーティングの装置。
【請求項38】
前記装置は、
第一の配置情報を前記第一の通信ノードに送信するための第一の送信モジュールをさらに含み、ここで、前記第一の配置情報は、前記バックホール経路の冗長容量及び/又は伝送遅延を指示するために用いられる、請求項36に記載の装置。
【請求項39】
前記装置は、
通信システムにおける第一の通信ノードにより報告されたリンク状態情報を受信する前に、第二の配置情報を前記第一の通信ノードに送信するための第二の送信モジュールを含み、ここで、前記第二の配置情報は、前記第一の通信ノードが前記リンク状態情報を報告するようにトリガーすることを指示することと、前記第一の通信ノードが局所再ルーティング機能を起動することを指示することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項37に記載の装置。
【請求項40】
前記トリガーの方式は、周期的トリガーと、イベントトリガーと、ポーリングトリガーとのうちの少なくとも一つを含む、請求項39に記載の装置。
【請求項41】
前記イベントトリガーは、前記リンク状態情報が予め設定される条件を満たすことと、他の通信ノードにより送信されたリンク状態情報メッセージを受信したことと、トラフィック制御フィードバックメッセージを受信したこととのうちの少なくとも一つのイベントを含む、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記リンク状態情報の前記第二の通信ノードにおける有効時間は、
前記リンク状態情報を受信してからの、前記第二の通信ノードにより決定されるか又はプロトコルにより約定される、予め設定される時間長内と、
前記リンク状態情報を受信してから同じリンク識別子又はBAP経路識別子を運ぶ次のリンク状態情報を受信するまでとのうちの少なくとも一つである、請求項37に記載の装置。
【請求項43】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令と、を含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から15のいずれか1項に記載の再ルーティングの方法ステップ、又は請求項16から21のいずれか1項に記載の再ルーティングの方法ステップを実現する、通信機器。
【請求項44】
プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から15のいずれか1項に記載の再ルーティングの方法ステップ、又は請求項16から21のいずれか1項に記載の再ルーティングの方法ステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項45】
プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から15のいずれか1項に記載の再ルーティングの方法のステップを実現し、又は請求項16から21のいずれか1項に記載の再ルーティングの方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【請求項46】
非揮発性の記憶媒体に記憶されており、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1から15のいずれか1項に記載の再ルーティングの方法のステップを実現し、又は請求項16から21のいずれか1項に記載の再ルーティングの方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
【請求項47】
請求項1から15のいずれか1項に記載の再ルーティングの方法のステップを実行するように構成され、又は請求項16から21のいずれか1項に記載の再ルーティングの方法のステップを実行するように構成される、通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年12月11日に中国で提出された中国特許出願No.202011460042.5の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的には再ルーティング方法及び装置、通信機器に関する。
【背景技術】
【0003】
従来の通信システムにおいて自己バックホール(Integrated Access and Backhaul、IAB)ノードが自律的にデータに対して再ルーティングを行うようにすることができるシナリオとして、このIABノードとその親ノードとの間のリンクに無線リンク失敗(Radio Link Failure、RLF)が発生した場合にのみ、データパケットのローカル再ルーティング(local rerouting)をオンにすることができ、即ちIABノードは、データのために現在のバックホール経路と異なる第二のバックホール経路を選択することができ、それによってデータの分岐を実現する。しかしながら現在の機構では、IABノードは、RLFが発生していない場合、データのローカルルーティングをオンにすることができず、ネットワークノードのデータ伝送の柔軟性が低下し、且つ現在のIABノードは、選択可能なバックホール経路の情報(例えば伝送リンクの冗長capacity、又はlatencyなど)を知ることができないため、伝送する必要のあるデータに対してどのように局所再ルーティングを行うかを効果的に判断することができない。第二のバックホール経路をランダムに選択して第二のバックホール経路に分岐するデータ量を決定すると、第二のバックホール経路容量の利用が不十分になり、輻輳が発生し、又は分岐データの伝送遅延が長すぎになるなどの問題をもたらす可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、無線リンク失敗RLFが発生した場合にのみ再ルーティングを行うことができるため、再ルーティングを起動する方式が比較的単一であるという従来技術における問題を解決できる再ルーティング方法及び装置、通信機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様によれば、再ルーティングの方法を提供し、この方法は、第一の通信ノードがターゲット情報を取得することであって、前記ターゲット情報は、前記第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報とバックホール経路の識別子情報とのうちの少なくとも一つを含むことと、前記第一の通信ノードが前記ターゲット情報に基づいてターゲットバックホール経路を決定することと、を含む。
【0006】
第二の態様によれば、再ルーティングの方法を提供し、この方法は、第二の通信ノードが通信システムにおける第一の通信ノードにより報告された、それ自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を受信することであって、前記第二の通信ノードは、通信システムにおけるすべての第一の通信ノードを制御するノードであることと、前記第二の通信ノードが前記リンク状態情報に基づいてバックホール経路の識別子情報を配置することであって、前記バックホール経路の識別子情報は、データパケットが前記通信システムにおいて伝送される時に選択されたバックホール経路を指示するために用いられることと、を含む。
【0007】
第三の態様によれば、第一の通信ノードに用いられる再ルーティングの装置を提供し、この装置は、ターゲット情報を取得するための第一の取得モジュールであって、前記ターゲット情報は、前記第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報とバックホール経路の識別子情報とのうちの少なくとも一つを含む第一の取得モジュールと、前記ターゲット情報に基づいてターゲットバックホール経路を決定するための決定モジュールと、を含む。
【0008】
第四の態様によれば、第二の通信ノードに用いられる再ルーティングの装置を提供し、この装置は、通信システムにおける第一の通信ノードにより報告された、それ自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を受信するための第三の受信モジュールであって、前記第二の通信ノードは、通信システムにおけるすべての第一の通信ノードを制御するノードである第三の受信モジュールと、前記リンク状態情報に基づいてバックホール経路の識別子情報を配置するための配置モジュールであって、前記バックホール経路の識別子情報は、データパケットが前記通信システムにおいて伝送される時に選択されたバックホール経路を指示するために用いられる配置モジュールと、を含む。
【0009】
第五の態様によれば、通信機器を提供し、この通信機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令と、を含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0010】
第六の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第七の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現し、又は第二の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0012】
第八の態様によれば、本出願の実施例は、プログラム製品を提供し、前記プログラム製品は、非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記プログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0013】
第九の態様によれば、本出願の実施例は、通信機器を提供し、この通信機器は、第一の態様に記載の方法のステップを実行するように構成され、又は第二の態様に記載の方法のステップを実行するように構成される。
【発明の効果】
【0014】
本出願の実施例では、第一の通信ノードは、第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報及び/又はバックホール経路の識別子情報に基づいてターゲットバックホール経路を決定することができ、即ち第一の通信ノードは、リンク状態情報及び/又は識別子情報に基づいて現在利用可能なバックホール経路を決定し、さらにその中からターゲットバックホール経路を決定することができ、これによってRLFが発生していない場合でも第二の通信ノードは、バックホール経路を選択するために再ルーティングを行うことができ、再ルーティングの方式がより柔軟になり、それによって無線リンク失敗RLFが発生した場合にのみ再ルーティングを行うことができるため、再ルーティングを起動する方式が比較的単一であるという従来技術における問題を解決した。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図である。
【
図2】従来技術におけるIABシステムの概略図である。
【
図3】一つのIABシステムのCU-DU構造図である。
【
図4】本出願の実施例による再ルーティングの方法のフローチャートのその一である。
【
図5】本出願の実施例による再ルーティングの方法のフローチャートのその二である。
【
図6】本出願の実施例のIABネットワークにおけるバックホール経路の概略図である。
【
図7a】本出願の実施例のリンク状態情報の報告がper BAP routing IDである構造概略図である。
【
図7b】本出願の実施例のリンク状態情報の報告がper link IDである構造概略図である。
【
図8】本出願の実施例による再ルーティング装置の構造概略図のその一である。
【
図9】本出願の実施例による再ルーティング装置の構造概略図のその二である。
【
図10】本出願の実施例の通信機器の構造概略図である。
【
図11】本出願の実施例のネットワーク側機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0017】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0018】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6thGeneration、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0019】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、ワイアレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)アクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0020】
まず、本出願の実施例の関連用語について紹介する。
【0021】
一、IABネットワークの概要
図2は、従来技術におけるIABシステムの概略図であり、
図2に示すように、一つのIABノードは、分散ユニット(Distributed Unit、DU)機能部分と移動端末(Mobile Termination、MT)機能部分とを含む。MTによって、一つのアクセスノード(即ちIAB node)は、一つの上流アクセスポイント(parent IAB node又はIAB-donor-DU)を見つけて、上流アクセスポイントのDUと無線接続を確立することができ、この無線接続は、バックホールリンク(backhaul link)と呼ばれる。一つのIABノードが完全なバックホールリンクを確立した後に、このIABノードは、そのDU機能をオンにし、DUは、セルサービスを提供し、即ちDUは、ユーザ機器(User Equipment、UE)のためにアクセスサービスを提供することができる。一つの自己バックホール回路は、一つのdonor IABノード(又はIAB donorと呼ばれ、IAB-donor-CUとIAB-donor-DUから構成される)を含み、donor IABノードは、直接的に接続される有線伝送ネットワークを有する。
【0022】
図3は、一つのIABシステムの集中/分散ユニット(Centralized Unit-Distributed Unit、CU-DU)構造図である。一つの自己バックホール回路において、すべてのIABノードのDUは、一つのCUノードに接続され、この一つのノードによってF1-APプロトコルを介してDUを配置する。CUは、RRCプロトコルを介して、MTを配置する。IAB-donor-DUノードにはMT機能部分がない。
【0023】
ここで、IABシステムの導入は、アクセスポイントが密集して配備される場合、有線伝送ネットワークの配備が不十分であるという状況を解決するためである。即ち有線伝送ネットワークがない場合、アクセスポイントは、無線バックホールを頼りにすることができる。
【0024】
二、IABネットワークのBAPプロトコルの概要
【0025】
バックホール適応プロトコル(Backhaul Adaptation Protocol、BAP)層は、IABネットワーク固有のプロトコル層であり、各IABノードにおけるBAPエンティティは、BAP addressと呼ばれる一つのアドレスを有し、このアドレスは、IAB-donor-CUにより割り当てられた経路識別子(BAP routing ID)と結び付けてデータに対してルーティングを行うために用いることができる。このプロトコル層が提供する一部の機能は、以下のとおりである。
【0026】
ルーティング機能1:CUからバックホールチャンネルを介してデータパケットをUEに送信し又はUEからバックホールチャンネルを介してデータパケットをCUに送信し、
ルーティング機能2:BAPプロトコルは、F1-AP情報のルーティング機能も提供し、バックホールチャンネルを介してCUからのF1制御情報をIAB-DUに送信し又はバックホールチャンネルを介してIAB-DUからのF1制御情報をCUに送信し、
QoS制御情報の伝送機能:BAPプロトコル層において、トラフィック制御、バックホール無線リンク失敗の通知などのために、IABネットワークに使用されるいくつかのBAP Control PDU(Protocol Data Unit、プロトコルデータユニット)が定義されている。
【0027】
三、IABネットワークにおけるflow control(フロー制御)の概要
IABでは、hop-by-hop及びend-to-end flow controlの二つのタイプのフロー制御機構をサポートする。
【0028】
1)hop-by-hop flow control
3GPP RAN2は、IABネットワークにおいてフロー制御の機構を採用して下りリンク伝送時のデータ輻輳を解決することに同意し、下りリンク伝送時のデータ輻輳は、IABノードがその親IABノードから受信したデータを下流ノード又はUEにタイムリー送信できなかったことによるデータの蓄積を指し、データが蓄積されると、即ちバッファオーバーフローのリスクが生じるまでデータが蓄積される時、その親ノードに一つのflow controlのフィードバックを送信して輻輳を警告し、フロー制御フィードバックを受信したIABノードは、子IABノードに下りリンクデータを送信する伝送レートを制御する。
【0029】
例えば、IAB donor(ドナー)ノードは、IABノード1、IABノード2及びIABノード3を介してUEに下りリンクデータを送信することができ、一旦IABノード2とIABノード3との間のバックホールリンクがリンク輻輳に遭遇すると、IABノード2は、その上流ノード、即ちIABノード1にflow control feedback(BAP control PDUに乗せられる)を送信し、IABノード1は、メッセージを受信するとIABノード2への新たな下りリンクデータの送信を停止、減少する。
【0030】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例による再ルーティングの方法を詳細に説明する。
【0031】
本出願の実施例は、再ルーティングの方法を提供し、
図4は、本出願の実施例による再ルーティング方法のフローチャートのその一であり、
図4に示すように、この方法のステップは、
第一の通信ノードがターゲット情報を取得するステップS402であって、ターゲット情報は、第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報と、バックホール経路の識別子情報とのうちの少なくとも一つを含むステップS402と、
第一の通信ノードがターゲット情報に基づいてターゲットバックホール経路を決定するステップS404と、を含む。
【0032】
上記ステップS402とステップS404によって、第一の通信ノードは、第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報及び/又はバックホール経路の識別子情報に基づいてターゲットバックホール経路を決定することができ、即ち第一の通信ノードは、リンク状態情報及び/又は識別子情報に基づいて現在利用可能なバックホール経路を決定し、さらにその中からターゲットバックホール経路を決定することができ、これによってRLFが発生していない場合でも第二の通信ノードは、バックホール経路を選択するために再ルーティングを行うことができ、再ルーティングの方式がより柔軟になり、それによって無線リンク失敗RLFが発生した場合にのみ再ルーティングを行うため、再ルーティングを起動する方式が比較的単一であるという従来技術における問題を解決した。
【0033】
説明すべきこととして、第一の通信ノードに関連するバックホール経路は、第一の通信ノードに関連するすべてのバックホール経路であるが、この識別子情報により識別されたバックホール経路は、第二の通信ノードが第一の通信ノードのために配置した利用可能な経路であり、第一の通信ノードに関連するすべてのバックホール経路であってもよく、そのうちの一部のバックホール経路であってもよい。例えば、第一の通信ノードに関連するバックホール経路が経路1、経路2、経路3である場合、第二の通信ノードは、識別子情報によって2本の経路(経路1、経路2)のみを利用可能に配置している。
【0034】
説明すべきこととして、本出願の実施例における第一の通信ノードは、IABネットワークにおける通常のノード、例えばIABノード、donor IABノードであってもよい。一方、本出願の実施例に係る第二の通信ノードは、IABネットワークにおけるCUノードであってもよい。
【0035】
なお、さらに説明すべきこととして、本出願の実施例に係るバックホール経路(routing)は、伝送経路全体を表すが、バックホールリンク(link)は、経路におけるあるセグメント(即ち2つのノード間の経路)を指す。
【0036】
本出願の実施例の選択的な実施の形態では、上記本出願の実施例におけるリンク状態情報が下りリンク状態情報である場合に、本出願の実施例におけるステップS402に係る、第一の通信ノードが第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報を取得することは、
第一の通信ノードが下流ノードとの間の下りリンクバックホールリンクの第一のリンク状態情報を取得するステップS402-11と、
第一の通信ノードが下りリンクバックホール経路上の下流ノードにより報告された第二のリンク状態情報を受信するステップS402-12とのうちの少なくとも一つを含み、ここで、第二のリンク状態情報は、下りリンクバックホール経路上の下流ノードにより取得されたリンク状態情報と、下りリンクバックホール経路上の下流ノードの下流ノードにより報告されたリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0037】
上記ステップS402-11とステップS402-12から分かるように、この下りリンク状態情報は、第一のリンク状態情報及び/又は第二のリンク状態情報で構成されてもよく、つまり、第一の通信ノードにとって、第一のリンク状態情報及び/又は第二のリンク状態情報に基づいてターゲットバックホール経路が決定される。
【0038】
これに基づいて、本出願の実施例の方法ステップは、第一の通信ノードが下りリンク状態情報を第一の通信ノードの上流ノードに伝送するステップS406をさらに含んでもよく、ここで、下りリンク状態情報は、第一のリンク状態情報と、第二のリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0039】
本出願の実施例におけるリンク状態情報は、冗長容量(capacity)と、伝送遅延(latency)とのうちの少なくとも一つを含んでもよい。そのため、第一の通信ノードがいずれもリンク状態情報を上流ノードに伝送し、IABネットワークにおける各通信ノードへ広げるため、各IABノードは、下流IABノードの告知メッセージを上流ノードに直接転送し、又は受信した下流IABノードの告知メッセージとそれ自体の告知メッセージと共に上流ノードに告知してもよい。具体的な応用シナリオでは、各ノードは、下流子ノードからのlatency値を受信すると、いずれも上流ノードに転送し、又は自IABノードとこのバックホール経路にある子IABノードのlatencyと共に上流ノードに送信してもよい。
【0040】
説明すべきこととして、本出願の実施例では、冗長容量は、冗長レート容量、ある業務(例えばビデオ)のベアラ数、冗長の利用可能なバッファデータ量を指してもよい。
【0041】
さらに、本出願の実施例では、上記ステップS406に係る、第一の通信ノードが下りリンク状態情報を第一の通信ノードの上流ノードに伝送する方式は、
第一の通信ノードが、第一のリンク状態情報により指示された冗長容量値である第一の冗長容量値を上流ノードに伝送するステップS406-11と、
第一の通信ノードが、第一のリンク状態情報により指示された冗長容量値と第二のリンク状態情報により指示された冗長容量値とのうちの小さい方の冗長容量値である第二の冗長容量値を上流ノードに伝送するステップS406-12と、
第一の通信ノードが、第一のリンク状態情報により指示された伝送遅延値である第一の伝送遅延値を上流ノードに伝送するステップS406-13と、
第一の通信ノードが、第一のリンク状態情報により指示された伝送遅延値と第二のリンク状態情報により指示された伝送遅延値との和である第二の伝送遅延値を上流ノードに伝送するステップS406-14とのうちの少なくとも一つを含む。
【0042】
上記ステップS406-12から分かるように、一つの選択可能なバックホール経路の冗長容量伝送について、このバックホール経路にある各IABノードは、このバックホール経路にあるバックホールリンクの冗長容量min{CIABノード,CIAB子ノード}を上へ告知し、即ち各IABノードは、下流子ノードからの冗長容量値を受信すると、このノードからこのバックホール経路に位置する子IABノードまでのバックホールリンクの推定冗長容量値と比較し、そしてこのIABノードは、両者のうちの最小値を上流ノードに伝達する。
【0043】
上記ステップS406-14から分かるように、下りリンク伝送遅延について、各親ノードは、下流子ノードからの下りリンク値を受信すると、このノードにより推定される、自IABノードとこのバックホール経路にある子IABノードとの間のバックホールリンクの伝送遅延値を加算し、最終的に累加した伝送遅延値のみを上流ノードに伝達する。
【0044】
本出願の実施例の別の選択的な実施の形態では、リンク状態情報が上りリンク状態情報である場合に、本出願の実施例におけるステップS402に係る、第一の通信ノードが第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報を取得する方式は、
第一の通信ノードが、第一の通信ノードと上流ノードとの間のバックホールリンクのリンク状態情報である第三のリンク状態情報を取得するステップS402-21と、
第一の通信ノードが、上りリンクバックホール経路上の上流ノードにより伝達された第四のリンク状態情報を受信するステップS404-22とのうちの少なくとも一つを含んでもよく、ここで、第四のリンク状態情報は、上りリンクバックホール経路上の上流ノードにより取得されたリンク状態情報と、上りリンクバックホール経路上の上流ノードの上流ノードにより伝送されたリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0045】
上記ステップS402-21とステップS402-22から分かるように、この上りリンク状態情報は、第三のリンク状態情報及び/又は第四のリンク状態情報で構成されてもよく、つまり、第一の通信ノードにとって、第三のリンク状態情報及び/又は第四のリンク状態情報に基づいてターゲットバックホール経路が決定される。
【0046】
これに基づいて、本出願の実施例における方法は、第一の通信ノードが上りリンク状態情報をバックホール経路上の下流ノードに伝送するステップS408をさらに含んでもよく、ここで、上りリンク状態情報は、第三のリンク状態情報と、第四のリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0047】
さらに、本出願の実施例では、ステップS408に係る、第一の通信ノードが上りリンク状態情報をバックホール経路上の下流ノードに伝送する方式は、
第一の通信ノードが、第三のリンク状態情報により指示された冗長容量値である第三の冗長容量値を下流ノードに伝送するステップS408-11と、
第一の通信ノードが、第三のリンク状態情報により指示された冗長容量値と第四のリンク状態情報により指示された冗長容量値とのうちの小さい方の冗長容量値である第四の冗長容量値を下流ノードに伝送するステップS408-12と、
第一の通信ノードが、第三のリンク状態情報により指示された伝送遅延値である第三の伝送遅延値を下流ノードに伝送するステップS408-13と、
第一の通信ノードが、第三のリンク状態情報により指示された伝送遅延値と第四のリンク状態情報により指示された伝送遅延値との和である第四の伝送遅延値を下流ノードに伝送するステップS408-14とのうちの少なくとも一つを含む。
【0048】
上記ステップS408-12について、冗長容量について、min{CIABノード,C子IABノード}のみを伝達し、即ち各ノードは、上流子ノードからの冗長容量値を受信すると、このノードに対応するリンクの推定冗長容量値と比較し、両者のうちの最小値を下流ノードに伝達する。つまり、各バックホール経路の冗長容量の比較的小さい値によってその中から冗長容量の多いバックホール経路を選択する。
【0049】
上記ステップS408-14について、上りリンク伝送遅延について、各IABノードは、上流ノードからの伝送遅延値を受信すると、このノードにより推定される伝送遅延値を加算し、最終的に累加した伝送遅延値のみを下流ノードに伝達する。伝送遅延の値によって利用可能なバックホール経路を決定し、即ちできるだけ伝送遅延値の比較的小さいバックホール経路を選択する。
【0050】
本出願の実施例の選択的な実施の形態では、リンク状態情報が冗長容量と伝送遅延とのうちの少なくとも一つを含む場合に、本出願ステップS402に係る、第一の通信ノードがターゲット情報に基づいてターゲットバックホール経路を決定する方式は、
第一の通信ノードがリンク状態情報からターゲットリンク状態情報を決定するステップS21であって、ターゲットリンク状態は、冗長容量が第一の予め設定される閾値よりも大きいことと、伝送遅延が第二の予め設定される閾値よりも小さいこととのうちの少なくとも一つの条件を満たすステップS21と、
第一の通信ノードがターゲットリンク状態情報に基づいてターゲットバックホール経路を決定するステップS22と、をさらに含んでもよい。
【0051】
説明すべきこととして、この第一の予め設定される閾値と第二の予め設定される閾値とは、伝送されるべきデータパケットの伝送需要に応じて決定される。つまり、異なる伝送されるべきデータパケットに基づいて異なる第一の閾値と第二の閾値とを決定してもよい。
【0052】
具体的な応用シナリオでは、第一の通信ノードが選択可能なバックホール経路に関する輻輳指示を受信した場合、第一の通信ノードは、この経路の冗長容量を減少し又は0にし、更新後の冗長容量に応じて該当するバックホール経路の選択を行う。つまり、現在選択可能なバックホール経路の冗長容量は、状況に応じて更新されてもよい。
【0053】
本出願の実施例の別の選択的な実施の形態では、ステップS402に係る、第一の通信ノードがターゲット情報を取得する前に、本出願の実施例の方法は、
第一の通信ノードがそれ自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を取得するステップS410と、
第一の通信ノードがそれ自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を第二の通信ノードに伝送するステップS412と、をさらに含んでもよく、ここで、第二の通信ノードは、通信システムにおけるすべての第一の通信ノードを制御するノードである。
【0054】
上記ステップS410とステップS412によって、第一の通信ノードがIABネットワークにおけるノードである場合、第二の通信ノードは、IABネットワークにおけるCUノードであり、CUノードは、IABネットワークにおける他のIABノードにより送信されたリンク状態情報を受信し、このリンク状態情報は、IABネットワークにおける利用可能なバックホール経路を決定するために用いられてもよい。
【0055】
これに基づいて、第一の通信ノードは、第二の通信ノードにより送信された識別子情報を受信し、ここで、識別子情報は、データパケットが通信システムにおいて伝送される時に選択されたバックホール経路を指示するために用いられる。この識別子情報によって第一の通信ノードは、現在利用可能なバックホール経路がどれであるかを決定することができ、さらに伝送されるべきデータパケットに必要なサービス需要に応じて、利用可能なバックホール経路の中から一つの利用可能なバックホール経路を選択してデータを分岐すればよく、選択したバックホール経路が利用可能であることが確保される。
【0056】
説明すべきこととして、本出願の実施例における方法は、第一の通信ノードが第二の通信ノードにより送信された第一の配置情報を受信することをさらに含み、ここで、第一の配置情報は、バックホール経路の冗長容量及び/又は伝送遅延を指示するために用いられる。つまり、第二の通信ノードは、第一の通信ノードのバックホール経路の識別子情報を通知すると同時に、バックホール経路の冗長容量及び/又は伝送遅延を通知してもよく、この局所再ルーティングの冗長容量及び/又は伝送遅延によって第一の通信ノードは、利用可能なバックホール経路の中からより優れたバックホール経路、即ち伝送遅延が低く、冗長容量が大きい経路を選択することができる。
【0057】
本出願の実施例の選択的な実施の形態では、本出願の実施例におけるリンク状態情報の複数の通信ノード間での伝送は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)メッセージと、F1-Cメッセージと、バックホール適応プロトコルBAP制御プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)と、メディアアクセス制御層(Media Access Control、MAC)制御ユニット(Control Element、CE)とのうちの少なくとも一つのメッセージを介して乗せられる。
【0058】
なお、本出願の実施例におけるリンク状態情報を乗せるフォーマットには、冗長容量と、伝送遅延と、バックホールリンクの識別子と、バックホール適応プロトコルBAP経路識別子とのうちの少なくとも一つのドメインが含まれる。ここで、メッセージのフォーマットには、複数のエントリが含まれ、ここで、各エントリは、バックホールリンク識別子の情報と、バックホール適応プロトコルBAP経路識別子の情報とのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0059】
上記実施例は、第一の通信ノード側から本出願を解釈して説明したものであり、以下は、第二の通信ノード側から本出願を解釈して説明する。
【0060】
本出願の実施例は、再ルーティングの方法をさらに提供し、
図5は、本出願の実施例による再ルーティング方法のフローチャートのその二であり、
図5に示すように、この方法のステップは、
第二の通信ノードが通信システムにおける第一の通信ノードにより報告された、それ自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を受信するステップS502であって、第二の通信ノードは、通信システムにおけるすべての第一の通信ノードを制御するノードであるステップS502と、
第二の通信ノードがリンク状態情報に基づいてバックホール経路の識別子情報を配置するステップS504であって、バックホール経路の識別子情報は、データパケットが通信システムにおいて伝送される時に選択されたバックホール経路を指示するために用いられるステップS504と、を含む。
【0061】
上記ステップS502とステップS504から分かるように、第二の通信ノードは、第一の通信ノードにより伝送されたリンク状態情報を受信した後に、このリンク状態情報に基づいてこの通信システムにおける利用可能なバックホール経路を決定し、且つバックホール経路の識別子情報を第一の通信ノードに通知することができ、このようにRLFが発生していない場合でも第二の通信ノードは、バックホール経路を選択するために再ルーティングを行うことができ、再ルーティングの方式がより柔軟になり、それによって無線リンク失敗RLFが発生した場合にのみ再ルーティングを行うため、再ルーティングを起動する方式が比較的単一であるという従来技術における問題を解決した。
【0062】
本出願の実施例の選択的な実施の形態では、本出願の実施例の方法は、
第二の通信ノードが第一の配置情報を第一の通信ノードに送信するステップS506をさらに含んでもよく、ここで、第一の配置情報は、バックホール経路の冗長容量及び/又は伝送遅延を指示するために用いられる。つまり、第二の通信ノードは、第一の通信ノードのバックホール経路の識別子情報を通知すると同時に、このバックホール経路に対応する冗長容量及び/又は伝送遅延を通知してもよく、この局所再ルーティングの冗長容量及び/又は伝送遅延によって第一の通信ノードは、利用可能なバックホール経路の中から伝送されるべきデータパケットのためにより優れたバックホール経路、即ち伝送遅延が低く、冗長容量が大きい経路を選択することができる。
【0063】
本出願の実施例の選択的な実施の形態では、第二の通信ノードが通信システムにおける第一の通信ノードにより報告されたリンク状態情報を受信する前に、本出願の実施例の方法ステップは、
第二の通信ノードが第二の配置情報を第一の通信ノードに送信するステップS508をさらに含んでもよく、ここで、第二の配置情報は、第一の通信ノードがリンク状態情報を報告するようにトリガーすることを指示することと、第一の通信ノードが局所再ルーティング機能を起動することを指示することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0064】
この第二の配置情報によって、どれらの具体的なリンク状態情報、例えば冗長容量、又は伝送遅延を報告するかを第一の通信ノードに通知し、且つ局所再ルーティング機能をオンにするかどうかを第一の通信ノードに通知することができる。
【0065】
ここで、上記トリガーの方式は、周期的トリガーと、イベントトリガーと、ポーリングトリガーとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0066】
ここで、この周期性は、第二の通信ノードにより予め設定されてもよく、プロトコルにより約定されてもよい。一方、イベントトリガーは、リンク状態情報が予め設定される条件を満たすことと、他の通信ノードにより送信されたリンク状態情報メッセージを受信したことと、トラフィック制御フィードバックメッセージを受信したこととのうちの少なくとも一つのイベントを含み、例えばあるリンク冗長容量又は冗長容量の変化が一定の閾値を超えたこと、フロー制御フィードバック(flow control feedback)メッセージを受信したこと、子ノード/親ノードにより送信されたリンク状態情報メッセージを受信したことなどである。ポーリングトリガーは、IAB-donor-CU又はIAB-donor-DU/IABノードによりトリガーシグナリングが送信されてもよい。
【0067】
説明すべきこととして、本出願の実施例におけるリンク状態情報は、第二の通信ノードにおいて有効時間長が存在し、具体的な応用シナリオでは、このリンク状態情報の第二の通信ノードにおける有効時間は、1)リンク状態情報を受信してからの、第二の通信ノードにより決定されるか又はプロトコルにより約定される、予め設定される時間長内と、2)リンク状態情報を受信してから同じリンク識別子又はBAP経路識別子を運ぶ次のリンク状態情報を受信するまでとのうちの少なくとも一つである。
【0068】
以下では本出願の実施の具体的な実施の形態を結び付けながら、例を挙げて本出願を説明し、この具体的な実施の形態ではIABネットワークを例に、第一の通信ノードは、IABネットワークにおける通常のノード(IABノード又はdonor DU)であり、第二の通信ノードは、IABネットワークにおけるCUノードである。
【0069】
この具体的な実施の形態では、まず、CUは、RRCシグナリングを介して各IABノードを配置し、又はF1シグナリングを介してIAB-donor-DUを配置して選択可能なバックホール経路状態情報の配置を行い、この配置は、
a)報告する必要のある選択可能なバックホール経路状態情報を下りリンクの冗長容量と伝送遅延として配置することと、
b)この情報が、下りリンクflow control feedbackメッセージを受信するとトリガーされ且つIABノードが他のノードにより送信されたリンク状態情報を受信する時も該当する情報の報告をトリガーするように構成されることと、
c)且つ、この配置が、Local rerouting機能をオンにするようにIAB/IAB-donor-DUノードに非明示的に指示し、即ち、この配置を受信したIABノードが本ノードに基づいてIABネットワークにおける選択可能なバックホール経路情報に対して下りリンクデータパケットの再ルーティングを行ってもよいことと、
d)選択可能なバックホール経路状態情報を受信した後の有効時間として、次の選択可能なバックホール経路状態情報を受信するまでこの情報が有効であると見なされることとのうちの少なくとも一つを含む。
【0070】
図6に示すように、伝送経路(routing ID=1とする)IAB-donor-CU->IAB-donor-DU1->IAB1->IAB3->IAB4を例に、まずIAB4は、DL HbH flow control feedbackメッセージをトリガーするとともにIAB3に送信し、選択可能なバックホールリンク状態情報の報告を行うようにIAB3をトリガーし、IAB3は、その下りリンクlink H31のcapacityとlatencyをそれぞれC31とL31と推定するとともに、BAP control PDUを介してIAB1に報告し、IAB1が子ノードにより送信された選択可能なバックホールリンク状態情報を受信すると、IAB1もリンク状態情報の報告を行うようにトリガーされ、IAB1は、その下りリンクlink H21の冗長容量と伝送遅延をそれぞれC21とL21と推定するとともに、BAP control PDUを介してIAB-donor-DU1に報告するが、capacityについてはC21とC31とのうちの最小値のみを報告し、伝送遅延については両者の和、即ちL21+L31を報告する。
【0071】
さらに、IAB-donor-DU1がIAB1により送信された選択可能なバックホールリンク状態情報を受信すると、IAB-donor-DU1は、リンク状態情報の報告を行うようにトリガーされ、IAB-donor-DU1は、その下りリンクlink H11の冗長容量と伝送遅延をそれぞれC11とL11と推定し、
図6において、IAB-donor-DU1からIAB2への下りリンクlinkは、H12であり、IAB-donor-DU1は、受信したすべての下流ノードの選択可能なバックホールリンク状態情報を、F1シグナリングを介してIAB-donor-CUに報告してもよく、この時、capacityについてはC11とmin{C21,C31}とのうちの最小値を報告し、伝送遅延については両者の和、即ちL11+(L21+L31)を報告し、最終的にIAB-donor-CUは、取得したIABネットワークにおける各リンクの状態情報に基づいて、データパケットのルーティングマッピング配置を調整するとともに、F1シグナリングを介してトポロジ構造における各ノードに配信し、IAB-donor-DU1は、変更後の配置に基づいてデータに対して再ルーティングを行う。
【0072】
さらに、以下のとおりであってもよい。IAB-donor-DU1は、下流ノードの選択可能なバックホールリンク状態情報をIAB-donor-CUに報告せずに、IAB-donor-DU1により得られた各経路のリンク状態情報(例えば経路routing ID=2、即ちIAB-donor-DU1->IAB2->IAB3->IAB4)に基づいて、現在データパケットを伝送する必要のある最も適切な経路を選択し、データパケットに対してre-routingを行い(選択した、データパケットを伝送する必要のある経路が、元のデータパケットのパケットヘッダにおいて運ばれている経路IDと一致すれば、re-routingを必要としない)、IAB-donor-DU1が受信した下流リンク状態情報は、routing ID1により指示された経路の利用可能なcapacityがrouting ID2により指示された経路の利用可能なcapacityよりも大きく且つ総遅延がrouting ID2により指示された経路の総遅延よりも小さいことを示す場合、IAB-donor-DU1は、IAB4に伝送する必要のあるデータに対して自律的に再ルーティングを行い(IAB-donor-CUにより配置されたデータパケットがrouting ID2を介して伝送される場合)、routing ID1の経路を介してデータを送信することができる。
【0073】
説明すべきこととして、必ずしもIAB-donor-DU1によってしか再ルーティングできないというわけではなく、ノードのうち、複数の伝送経路を有するいずれか一つのノードであってもよい(元のデータパケットのdestination IABノードは、このIABノードの他の伝送経路を介して送達可能であることが前提である)。
【0074】
なお、本出願の実施例におけるバックホールリンク状態情報は、F1、RRCメッセージによって乗せられてもよく、BAP control PDUとMAC CEによって乗せられてもよく、本出願は、BAP control PDUを例に、例を挙げてそれを説明し、
図7aに示すように、リンク状態情報の報告は、per BAP routing IDであり、具体的には以下のとおりである。
【0075】
1)PDU type(タイプ)は、このPDUのタイプを表し、現在すでに使用されているPDU typeは、表1に示すとおりである。
【0076】
【0077】
下りリンク状態情報レポートについて、PDU typeは、0100~1111のうちのいずれか一つの予約値を使用してもよく、又は第一の通信プロトコルにおけるflow control feedbackメッセージフォーマットを強化してもよく、例えばPDU typeは、0001を使用し、且つ一つのRビットで現在異なるプロトコルであるメッセージを区別する。具体的には、
図7aにおいて一番目のバイトにおける1番目のRビット=1が区別のために用いられる場合、第一の通信プロトコルにおけるIABは、このRビットを読み取り、1であれば、PDU typeが「0001」であるメッセージが下りリンク状態情報を乗せるためのものであることを表し、0であれば、依然として第一の通信プロトコルにおけるflow control feedbackフォーマットを表す。
【0078】
2)上りリンク状態情報レポートについて、PDU typeは、0100~1111のうちの1つの予約値を使用して指示されてもよく、又は下りリンク状態情報レポートと同じPDU type値(0100~1111のうちの1つの予約値)を使用してもよいが、一つのRビットで上下りリンク状態情報レポートを区別する。
【0079】
3)各バックホール経路について、いずれもCUの配置に応じて冗長容量及び/又は伝送遅延を運ぶことを選択してもよく、そして注意すべきこととして、各メッセージは、複数のバックホール経路のリンク状態情報を運んでもよく、ここで、運ばれている冗長容量は、この経路上のすべてのリンク状態情報のうちの最小値であってもよく、運ばれている伝送遅延は、この経路上のすべてのリンク状態情報における伝送遅延の合計であってもよい。
【0080】
図7bに示すように、リンク状態情報の報告は、per link IDであり、具体的には以下のとおりである。
【0081】
1)下りリンク状態情報レポートについて、PDU typeは、0100~1111のうちのいずれか一つの予約値(
図7aと異なる値、言い換えれば、per BAP routing IDフォーマットでの状態情報レポートと異なるPDU type値)を使用してもよい。
【0082】
2)上りリンク状態情報レポートについて、それぞれ0100~1111のうちの1つの予約値を使用して指示されてもよく、又は同じ予約値を使用してもよいが、1つのRビットで上下りリンクを区別する。
【0083】
3)各link IDについて、いずれもCUの配置に応じて冗長容量及び/又は伝送遅延を運ぶことを選択してもよく、そして注意すべきこととして、各メッセージは、複数のlink IDのリンク状態情報を運んでもよい。
【0084】
4)運ばれているcapacityとlatencyは、このlink IDに対して推定されたリンク状態値である。
【0085】
本出願の具体的な実施の形態によれば、IABノード又はIAB-donor-DUノードは、それに関連するリンク状態情報レポートを受信することによって、データパケットに対して再ルーティングを行うために最適な伝送経路、及びどれだけのデータを他の経路に乗せるかを自律的に選択することができる能力を備えることができ、それによってデータ伝送の信頼性を保証する。
【0086】
説明すべきこととして、本出願の実施例による再ルーティングの方法では、実行本体は、再ルーティングの装置、又は、この再ルーティングの装置における再ルーティングの方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では再ルーティングの装置が再ルーティングの方法を実行することを例に、本出願の実施例による再ルーティングの装置を説明する。
【0087】
本出願の実施例は、第一の通信ノードに用いられる再ルーティングの装置を提供し、
図8に示すように、この装置は、
ターゲット情報を取得するための第一の取得モジュール82であって、ターゲット情報は、第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報と、バックホール経路の識別子情報とのうちの少なくとも一つを含む第一の取得モジュール82と、
ターゲット情報に基づいてターゲットバックホール経路を決定するための決定モジュール84と、を含む。
【0088】
本出願の実施例の装置によって、第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報及び/又はバックホール経路の識別子情報に基づいてターゲットバックホール経路を決定することができ、即ち第一の通信ノードは、リンク状態情報と識別子情報に基づいて現在利用可能なバックホール経路を決定し、さらにその中からターゲットバックホール経路を決定することができ、これによってRLFが発生していない場合でも第二の通信ノードは、バックホール経路を選択するために再ルーティングを行うことができ、再ルーティングの方式がより柔軟になり、それによって無線リンク失敗RLFが発生した場合にのみ再ルーティングを行うため、再ルーティングを起動する方式が比較的単一であるという従来技術における問題を解決した。
【0089】
選択的に、リンク状態情報が下りリンク状態情報である場合に、本出願の実施例における第一の取得モジュール82は、
下流ノードとの間の下りリンクバックホールリンクの第一のリンク状態情報を取得するための第一の取得ユニットと、
下りリンクバックホール経路上の下流ノードにより報告された第二のリンク状態情報を受信するための第一の受信ユニットとのうちの少なくとも一つをさらに含んでもよく、ここで、第二のリンク状態情報は、下りリンクバックホール経路上の下流ノードにより取得されたリンク状態情報と、下りリンクバックホール経路上の下流ノードの下流ノードにより報告されたリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0090】
選択的に、本出願の実施例の装置は、下りリンク状態情報を第一の通信ノードの上流ノードに伝送するための第一の伝送モジュールをさらに含んでもよく、ここで、下りリンク状態情報は、第一のリンク状態情報と、第二のリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0091】
選択的に、本出願の実施例における第一の伝送モジュールは、
第一のリンク状態情報により指示された冗長容量値である第一の冗長容量値を上流ノードに伝送するための第一の伝送ユニットと、
第一のリンク状態情報により指示された冗長容量値と第二のリンク状態情報により指示された冗長容量値とのうちの小さい方の冗長容量値である第二の冗長容量値を上流ノードに伝送するための第二の伝送ユニットと、
第一のリンク状態情報により指示された伝送遅延値である第一の伝送遅延値を上流ノードに伝送するための第三の伝送ユニットと、
第一のリンク状態情報により指示された伝送遅延値と第二のリンク状態情報により指示された伝送遅延値との和である第二の伝送遅延値を上流ノードに伝送するための第四の伝送ユニットとのうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0092】
選択的に、リンク状態情報が上りリンク状態情報である場合に、本出願の実施例における第一の取得モジュール82は、
第一の通信ノードと上流ノードとの間のバックホールリンクのリンク状態情報である第三のリンク状態情報を取得するための第二の取得ユニットと、
上りリンクバックホール経路上の上流ノードにより伝達された第四のリンク状態情報を受信するための第二の受信ユニットとのうちの少なくとも一つをさらに含んでもよく、ここで、第四のリンク状態情報は、上りリンクバックホール経路上の上流ノードにより取得されたリンク状態情報と、上りリンクバックホール経路上の上流ノードの上流ノードにより伝送されたリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0093】
選択的に、本出願の実施例の装置は、上りリンク状態情報をバックホール経路上の下流ノードに伝送するための第二の伝送モジュールをさらに含んでもよく、ここで、上りリンク状態情報は、第三のリンク状態情報と、第四のリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0094】
選択的に、本出願の実施例における第二の伝送モジュールは、
第三のリンク状態情報により指示された冗長容量値である第三の冗長容量値を下流ノードに伝送するための第五の伝送ユニットと、
第三のリンク状態情報により指示された冗長容量値と第四のリンク状態情報により指示された冗長容量値とのうちの小さい方の冗長容量値である第四の冗長容量値を下流ノードに伝送するための第六の伝送ユニットと、
第三のリンク状態情報により指示された伝送遅延値である第三の伝送遅延値を下流ノードに伝送するための第七の伝送ユニットと、
第三のリンク状態情報により指示された伝送遅延値と第四のリンク状態情報により指示された伝送遅延値との和である第四の伝送遅延値を下流ノードに伝送するための第八の伝送ユニットとのうちの少なくとも一つをさらに含んでもよい。
【0095】
選択的に、リンク状態情報が冗長容量と伝送遅延とのうちの少なくとも一つを含む場合に、本出願の実施例の決定モジュール84は、リンク状態情報からターゲットリンク状態情報を決定するための第一の決定ユニットであって、ターゲットリンク状態は、冗長容量が第一の予め設定される閾値よりも大きいことと、伝送遅延が第二の予め設定される閾値よりも小さいこととのうちの少なくとも一つの条件を満たす第一の決定ユニットと、ターゲットリンク状態情報に基づいてターゲットバックホール経路を決定するための第二の決定ユニットと、をさらに含んでもよい。
【0096】
ここで、第一の予め設定される閾値と第二の予め設定される閾値とは、伝送されるべきデータパケットの伝送需要に応じて決定される。
【0097】
選択的に、本出願の実施例における装置は、ターゲット情報を取得する前に、それ自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を取得するための第二の取得モジュールと、それ自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を第二の通信ノードに伝送するための第三の伝送モジュールとをさらに含んでもよく、ここで、第二の通信ノードは、通信システムにおけるすべての第一の通信ノードを制御するノードである。
【0098】
選択的に、本出願の実施例における装置は、第二の通信ノードにより送信された識別子情報を受信するための第一の受信モジュールをさらに含んでもよく、ここで、識別子情報は、データパケットが通信システムにおいて伝送される時に選択されたバックホール経路を指示するために用いられる。
【0099】
選択的に、本出願の実施例における装置は、第二の通信ノードにより送信された第一の配置情報を受信するための第二の受信モジュールをさらに含んでもよく、ここで、第一の配置情報は、バックホール経路の冗長容量及び/又は伝送遅延を指示するために用いられる。
【0100】
選択的に、本出願の実施例におけるリンク状態情報の複数の通信ノード間での伝送は、無線リソース制御RRCメッセージと、F1-Cメッセージと、バックホール適応プロトコルBAP制御プロトコルデータユニットPDUと、メディアアクセス制御層制御ユニットとのうちの少なくとも一つのメッセージを介して乗せられる。
【0101】
選択的に、本出願の実施例におけるメッセージのフォーマットには、冗長容量と、伝送遅延と、バックホールリンクの識別子と、バックホール適応プロトコルBAP経路識別子とのうちの少なくとも一つのドメインが含まれる。
【0102】
選択的に、本出願の実施例におけるメッセージのフォーマットには、複数のエントリが含まれ、ここで、各エントリは、バックホールリンク識別子の情報と、バックホール適応プロトコルBAP経路識別子の情報とのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0103】
上記実施例は、第一の通信ノードに用いられる装置側から記述したものであり、以下は、第二の通信ノードに用いられる装置側から記述する。
【0104】
本出願の実施例は、第二の通信ノードに用いられる再ルーティングの装置を提供し、
図9に示すように、この装置は、
通信システムにおける第一の通信ノードにより報告された、それ自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を受信するための第三の受信モジュール92であって、第二の通信ノードは、通信システムにおけるすべての第一の通信ノードを制御するノードである第三の受信モジュール92と、
リンク状態情報に基づいてバックホール経路の識別子情報を配置するための配置モジュール94であって、識別子情報は、データパケットが通信システムにおいて伝送される時に選択されたバックホール経路を指示するために用いられる配置モジュール94と、を含む。
【0105】
本出願の実施例における第二の通信ノードに用いられる装置によって、第一の通信ノードにより伝送されたリンク状態情報を受信した後に、このリンク状態情報に基づいてこの通信システムにおける利用可能なバックホール経路を決定し、且つバックホール経路の識別子情報を第一の通信ノードに通知することができ、これによってRLFが発生していない場合でも第二の通信ノードは、バックホール経路を選択するために再ルーティングを行うことができ、再ルーティングの方式がより柔軟になり、それによって無線リンク失敗RLFが発生した場合にのみ再ルーティングを行うため、再ルーティングを起動する方式が比較的単一であるという従来技術における問題を解決した。
【0106】
選択的に、本出願の実施例の装置は、第一の配置情報を第一の通信ノードに送信するための第一の送信モジュールをさらに含んでもよく、ここで、第一の配置情報は、バックホール経路の冗長容量及び/又は伝送遅延を指示するために用いられる。
【0107】
選択的に、本出願の実施例の装置は、通信システムにおける第一の通信ノードにより報告されたリンク状態情報を受信する前に、第二の配置情報を第一の通信ノードに送信するための第二の送信モジュールをさらに含んでもよく、ここで、第二の配置情報は、第一の通信ノードがリンク状態情報を報告するようにトリガーすることを指示することと、第一の通信ノードが局所再ルーティング機能を起動することを指示することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる。
【0108】
選択的に、本出願の実施例におけるトリガーの方式は、周期的トリガーと、イベントトリガーと、ポーリングトリガーとのうちの少なくとも一つを含む。
【0109】
選択的に、本出願の実施例におけるイベントトリガーは、リンク状態情報が予め設定される条件を満たすことと、他の通信ノードにより送信されたリンク状態情報メッセージを受信したことと、トラフィック制御フィードバックメッセージを受信したこととのうちの少なくとも一つのイベントを含む。
【0110】
選択的に、本出願の実施例におけるリンク状態情報の第二の通信ノードにおける有効時間は、1)リンク状態情報を受信してからの、第二の通信ノードにより決定されるか又はプロトコルにより約定される、予め設定される時間長内と、2)リンク状態情報を受信してから同じリンク識別子又はBAP経路識別子を運ぶ次のリンク状態情報を受信するまでとのうちの少なくとも一つである。
【0111】
本出願の実施例における再ルーティングの装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0112】
本出願の実施例における再ルーティングの装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0113】
本出願の実施例による再ルーティングの装置は、
図4と
図5の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0114】
選択的に、
図10に示すように、本出願の実施例は、通信機器1000をさらに提供し、プロセッサ1001と、メモリ1002と、メモリ1002に記憶されており、且つ前記プロセッサ1001上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器1000が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ1001により実行される時、上記再ルーティングの方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器1000がネットワーク側機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ1001により実行される時、上記再ルーティングの方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0115】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。
図11に示すように、このネットワーク側機器1100は、アンテナ111、無線周波数装置112、ベースバンド装置113を含む。アンテナ111と無線周波数装置112とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置112は、アンテナ111を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置113に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置113は、送信する情報を処理し、無線周波数装置112に送信し、無線周波数装置112は、受信した情報を処理した後にアンテナ111を介して送出する。
【0116】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置113に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置113に実現されてもよく、このベースバンド装置113は、プロセッサ114とメモリ115とを含む。
【0117】
ベースバンド装置113は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、
図11に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ114であり、メモリ115と接続されて、メモリ115におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク側機器の操作を実行する。
【0118】
このベースバンド装置113は、ネットワークインターフェース116をさらに含んでもよく、無線周波数装置112との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRIと略称)である。
【0119】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ115に記憶されており、且つプロセッサ114上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ114は、メモリ115における命令又はプログラムを呼び出し、
図8又は9に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0120】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記再ルーティングの方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0121】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0122】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク側機器のプログラム又は命令を運行し、上記再ルーティングの方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0123】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品を提供し、前記プログラム製品は、非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記プログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記再ルーティングの方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0124】
本出願の実施例は、通信機器を提供し、上記のような再ルーティングの方法の各実施例の各プロセスを実行するように構成され、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0125】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0126】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0127】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0128】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【手続補正書】
【提出日】2023-06-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
再ルーティングの方法であって、
第一の通信ノードがターゲット情報を取得することであって、前記ターゲット情報は、前記第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報とバックホール経路の識別子情報とのうちの少なくとも一つを含むことと、
前記第一の通信ノードが前記ターゲット情報に基づいてターゲットバックホール経路を決定することと、を含む、再ルーティングの方法。
【請求項2】
前記リンク状態情報が下りリンク状態情報である場合に、前記第一の通信ノードが前記第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報を取得することは、
前記第一の通信ノードが下流ノードとの間の下りリンクバックホールリンクの第一のリンク状態情報を取得することと、
前記第一の通信ノードが前記下りリンクバックホール経路上の下流ノードにより報告された第二のリンク状態情報を受信することとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第二のリンク状態情報は、前記下りリンクバックホール経路上の下流ノードにより取得されたリンク状態情報と、前記下りリンクバックホール経路上の下流ノードの下流ノードにより報告されたリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、
前記第一の通信ノードが前記下りリンク状態情報を前記第一の通信ノードの上流ノードに伝送することをさらに含み、ここで、前記下りリンク状態情報は、前記第一のリンク状態情報と、前記第二のリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含み、
前記第一の通信ノードが前記下りリンク状態情報を前記第一の通信ノードの上流ノードに伝送することは、
前記第一の通信ノードが、前記第一のリンク状態情報により指示された冗長容量値である第一の冗長容量値を前記上流ノードに伝送することと、
前記第一の通信ノードが、前記第一のリンク状態情報により指示された冗長容量値と前記第二のリンク状態情報により指示された冗長容量値とのうちの小さい方の冗長容量値である第二の冗長容量値を前記上流ノードに伝送することと、
前記第一の通信ノードが、前記第一のリンク状態情報により指示された伝送遅延値である第一の伝送遅延値を前記上流ノードに伝送することと、
前記第一の通信ノードが、前記第一のリンク状態情報により指示された伝送遅延値と前記第二のリンク状態情報により指示された伝送遅延値との和である第二の伝送遅延値を前記上流ノードに伝送することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記リンク状態情報が上りリンク状態情報である場合に、前記第一の通信ノードが前記第一の通信ノードに関連するバックホール経路のリンク状態情報を取得することは、
前記第一の通信ノードが、前記第一の通信ノードと上流ノードとの間のバックホールリンクのリンク状態情報である第三のリンク状態情報を取得することと、
前記第一の通信ノードが、上りリンクバックホール経路上の上流ノードにより伝達された第四のリンク状態情報を受信することとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第四のリンク状態情報は、前記上りリンクバックホール経路上の上流ノードにより取得されたリンク状態情報と、前記上りリンクバックホール経路上の上流ノードの上流ノードにより伝送されたリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記第一の通信ノードが前記上りリンク状態情報を前記バックホール経路上の下流ノードに伝送することをさらに含み、ここで、前記上りリンク状態情報は、前記第三のリンク状態情報と、前記第四のリンク状態情報とのうちの少なくとも一つを含み、
前記第一の通信ノードが前記上りリンク状態情報を前記バックホール経路上の下流ノードに伝送することは、
前記第一の通信ノードが、第三のリンク状態情報により指示された冗長容量値である第三の冗長容量値を前記下流ノードに伝送することと、
前記第一の通信ノードが、前記第三のリンク状態情報により指示された冗長容量値と前記第四のリンク状態情報により指示された冗長容量値とのうちの小さい方の冗長容量値である第四の冗長容量値を前記下流ノードに伝送することと、
前記第一の通信ノードが、前記第三のリンク状態情報により指示された伝送遅延値である第三の伝送遅延値を前記下流ノードに伝送することと、
前記第一の通信ノードが、前記第三のリンク状態情報により指示された伝送遅延値と前記第四のリンク状態情報により指示された伝送遅延値との和である第四の伝送遅延値を前記下流ノードに伝送することとのうちの少なくとも一つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記リンク状態情報が冗長容量と伝送遅延とのうちの少なくとも一つを含む場合に、前記第一の通信ノードが前記ターゲット情報に基づいてターゲットバックホール経路を決定することは、
前記第一の通信ノードが前記リンク状態情報からターゲットリンク状態情報を決定することであって、前記ターゲットリンク状態は、前記冗長容量が第一の予め設定される閾値よりも大きいことと、前記伝送遅延が第二の予め設定される閾値よりも小さいこととのうちの少なくとも一つの条件を満たすことと、
前記第一の通信ノードが前記ターゲットリンク状態情報に基づいて前記ターゲットバックホール経路を決定することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第一の通信ノードが前記ターゲット情報を取得する前に、前記方法は、
前記第一の通信ノードがそれ自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を取得することと、
前記第一の通信ノードが自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を第二の通信ノードに伝送することと、をさらに含み、ここで、前記第二の通信ノードは、通信システムにおけるすべての第一の通信ノードを制御するノードである、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記方法は、
前記第一の通信ノードが前記第二の通信ノードにより送信されたバックホール経路識別子情報を受信することをさらに含み、ここで、前記バックホール経路識別子情報は、データパケットが前記通信システムにおいて伝送される時に選択されたバックホール経路を指示するために用いられ、
前記方法は、
前記第一の通信ノードが前記第二の通信ノードにより送信された第一の配置情報を受信することをさらに含み、ここで、前記第一の配置情報は、前記バックホール経路の冗長容量及び/又は伝送遅延を指示するために用いられる、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記リンク状態情報の複数の通信ノード間での伝送は、無線リソース制御RRCメッセージと、F1-Cメッセージと、バックホール適応プロトコルBAP制御プロトコルデータユニットPDUと、メディアアクセス制御層制御ユニットとのうちの少なくとも一つのメッセージを介して乗せられ、
前記メッセージのフォーマットには、冗長容量と、伝送遅延と、バックホールリンクの識別子と、BAP経路識別子とのうちの少なくとも一つのドメインが含まれ、
前記メッセージのフォーマットには、複数のエントリが含まれ、ここで、各エントリは、バックホールリンク識別子の情報と、BAP経路識別子の情報とのうちの少なくとも一つを指示するために用いられる、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
再ルーティングの方法であって、
第二の通信ノードが通信システムにおける第一の通信ノードにより報告された、それ自体に関連するバックホールリンクのリンク状態情報を受信することであって、前記第二の通信ノードは、通信システムにおけるすべての第一の通信ノードを制御するノードであることと、
前記第二の通信ノードが前記リンク状態情報に基づいてバックホール経路の識別子情報を配置することであって、前記バックホール経路の識別子情報は、データパケットが前記通信システムにおいて伝送される時に選択されたバックホール経路を指示するために用いられることと、を含む、再ルーティングの方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記第二の通信ノードが第一の配置情報を前記第一の通信ノードに送信することをさらに含み、ここで、前記第一の配置情報は、前記バックホール経路の冗長容量及び/又は伝送遅延を指示するために用いられる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
第二の通信ノードが通信システムにおける第一の通信ノードにより報告されたリンク状態情報を受信する前に、前記方法は、
前記第二の通信ノードが第二の配置情報を前記第一の通信ノードに送信することを含み、ここで、前記第二の配置情報は、前記第一の通信ノードが前記リンク状態情報を報告するようにトリガーすることを指示することと、前記第一の通信ノードが局所再ルーティング機能を起動することを指示することとのうちの少なくとも一つを指示するために用いられ、
前記トリガーの方式は、周期的トリガーと、イベントトリガーと、ポーリングトリガーとのうちの少なくとも一つを含み、
前記イベントトリガーは、前記リンク状態情報が予め設定される条件を満たすことと、他の通信ノードにより送信されたリンク状態情報メッセージを受信したことと、トラフィック制御フィードバックメッセージを受信したこととのうちの少なくとも一つのイベントを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記リンク状態情報の前記第二の通信ノードにおける有効時間は、
前記リンク状態情報を受信してからの、前記第二の通信ノードにより決定されるか又はプロトコルにより約定される、予め設定される時間長内と、
前記リンク状態情報を受信してから同じバックホールリンク識別子又はBAP経路識別子を運ぶ次のリンク状態情報を受信するまでとのうちの少なくとも一つである、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令と、を含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から13のいずれか1項に記載の再ルーティングの方法ステップを実現する、通信機器。
【請求項15】
プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令が、第一の通信ノードのプロセッサにより実行される時、請求項1から9のいずれか1項に記載の再ルーティングの方法ステップを実現するか、又は、第二の通信ノードのプロセッサにより実行される時、請求項10から13のいずれか1項に記載の再ルーティングの方法ステップを実現する、可読記憶媒体。
【国際調査報告】