IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アセンブリオン ビー.ブイ.の特許一覧

特表2023-551966部品配置システムおよびその操作方法
<>
  • 特表-部品配置システムおよびその操作方法 図1
  • 特表-部品配置システムおよびその操作方法 図2
  • 特表-部品配置システムおよびその操作方法 図3
  • 特表-部品配置システムおよびその操作方法 図4
  • 特表-部品配置システムおよびその操作方法 図5
  • 特表-部品配置システムおよびその操作方法 図6
  • 特表-部品配置システムおよびその操作方法 図7
  • 特表-部品配置システムおよびその操作方法 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-13
(54)【発明の名称】部品配置システムおよびその操作方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/04 20060101AFI20231206BHJP
【FI】
H05K13/04 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023534073
(86)(22)【出願日】2021-12-06
(85)【翻訳文提出日】2023-07-10
(86)【国際出願番号】 EP2021084429
(87)【国際公開番号】W WO2022122669
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】63/122,200
(32)【優先日】2020-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521086925
【氏名又は名称】アセンブリオン ビー.ブイ.
(74)【代理人】
【識別番号】100104411
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 太郎
(72)【発明者】
【氏名】ブリューエル、ロイ
(72)【発明者】
【氏名】ホーフス、ロドルファス ヘンドリクス
(72)【発明者】
【氏名】ヴァン スプラン、ウィルヘルムス ガイスベルトゥス レオナルドゥス
【テーマコード(参考)】
5E353
【Fターム(参考)】
5E353EE53
5E353JJ02
5E353JJ43
5E353JJ44
5E353JJ46
5E353KK01
5E353KK11
5E353QQ01
5E353QQ22
(57)【要約】
【要約】
部品配置システムが提供される。部品配置システムは、第1の複数の電子部品を同時に搬送するように構成された第1のボンドヘッドアレイと、第2の複数の電子部品を同時に搬送するように構成された第2のボンドヘッドアレイと、第1のボンドヘッドアレイと第2のボンドヘッドアレイを第1の運動軸に沿って同時に搬送する第1の運動システムと、第2のボンドヘッドアレイとは独立して第1のボンドヘッドアレイを搬送する第2の運動システムとを有する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品配置システムであって、
第1の複数の電子部品を同時に搬送するように構成された第1のボンドヘッドアレイと、
第2の複数の電子部品を同時に搬送するように構成された第2のボンドヘッドアレイと、
前記第1のボンドヘッドアレイと前記第2のボンドヘッドアレイを第1の運動軸に沿って同時に搬送するための第1の運動システムと、
前記第2のボンドヘッドアレイとは独立して前記第1のボンドヘッドアレイを搬送するための第2の運動システムと、
を有する部品配置システム。
【請求項2】
請求項1記載の部品配置システムにおいて、前記第1の運動システムは、長ストロークアクチュエータを含むものである、部品配置システム。
【請求項3】
請求項1記載の部品配置システムにおいて、前記第1の運動軸は、前記部品配置システムのリニア軸を含むものである、部品配置システム。
【請求項4】
請求項3記載の部品配置システムにおいて、前記第1の運動軸は、前記部品配置システムのx軸またはy軸である、部品配置システム。
【請求項5】
請求項1記載の部品配置システムにおいて、前記運動システムは、前記第1の運動軸に沿って前記第1のボンドヘッドアレイと前記第2のボンドヘッドアレイを同時に搬送し、且つ、前記第1のボンドヘッドアレイと前記第2のボンドヘッドアレイを第2の運動軸に沿って同時に搬送するように構成されている、部品配置システム。
【請求項6】
請求項5記載の部品配置システムにおいて、前記第1の運動軸は、前記部品配置システムのy軸であり、前記第2の運動軸は、前記部品配置システムのx軸である、部品配置システム。
【請求項7】
請求項5記載の部品配置システムにおいて、
前記第2の運動システムは、前記第1の運動システムによって搬送されるものである、部品配置システム。
【請求項8】
請求項5記載の部品配置システムにおいて、前記第2の運動システムは、前記第2のボンドヘッドアレイとは独立して、前記第1の運動軸および前記第2の運動軸に沿って前記第1のボンドヘッドアレイを搬送するように構成されているものである、部品配置システム。
【請求項9】
請求項8記載の部品配置システムにおいて、
前記第1の運動軸は、前記部品配置システムのy軸であり、前記第2の運動軸は、前記部品配置システムのx軸である、部品配置システム。
【請求項10】
請求項1に記載の部品配置システムにおいて、前記第1の運動軸は、前記第1のボンドヘッドアレイが前記第2の運動システムによって搬送される運動軸に対して実質的に垂直である、部品配置システム。
【請求項11】
請求項1に記載の部品配置システムにおいて、
前記第1の運動軸は、前記第1のボンドヘッドアレイが前記第2の運動システムによって搬送される運動軸と実質的に平行である、部品配置システム。
【請求項12】
請求項1に記載の部品配置システムにおいて、
前記第1のボンドヘッドアレイとは独立して前記第2のボンドヘッドアレイを搬送するための第3の運動システムをさらに備えるものである、部品配置システム。
【請求項13】
請求項12に記載の部品配置システムにおいて、
前記第2の運動システムの運動軸は、前記第3の運動システムの運動軸と実質的に平行である、部品配置システム。
【請求項14】
請求項13に記載の部品配置システムにおいて、
前記第2のボンドヘッドアレイとは独立して、前記第2の運動システムの運動軸および前記第3の運動システムの運動軸に実質的に垂直な軸に沿って前記第1のボンドヘッドアレイを搬送するための別の運動システムをさらに備えるものである、部品配置システム。
【請求項15】
請求項14に記載の部品配置システムにおいて、
前記別の運動システムの軸は、前記第1の運動軸と実質的に平行である、部品配置システム。
【請求項16】
請求項1に記載の部品配置システムにおいて、
前記第2の運動システムの運動軸に実質的に垂直な運動軸に沿って前記第1のボンドヘッドアレイを搬送するための別の運動システムをさらに備える、部品配置システム。
【請求項17】
請求項1に記載の部品配置システムにおいて、
回転運動軸の周りで前記第1のボンドヘッドアレイと前記第2のボンドヘッドアレイを同時に搬送するための回転運動システムをさらに備える、部品配置システム。
【請求項18】
請求項17に記載の部品配置システムにおいて、
前記回転運動システムは、前記第1の運動システムによって搬送されるものである、部品配置システム。
【請求項19】
請求項1に記載の部品配置システムにおいて、
前記第1の運動システムが、前記第1の運動軸および第2の運動軸に沿って前記第1のボンドヘッドアレイおよび前記第2のボンドヘッドアレイを同時に搬送するように構成され、
前記部品配置システムは、回転運動軸の周りで第1のボンドヘッドアレイと第2のボンドヘッドアレイを同時に搬送するための回転運動システムをさらに備えるものである、部品配置システム。
【請求項20】
請求項19に記載の部品配置システムにおいて、
前記回転運動システムは、前記第1の運動システムによって搬送されるものである、部品配置システム。
【請求項21】
請求項20に記載の部品配置システムにおいて、
前記第2の運動システムは、前記第2のボンドヘッドアレイとは独立して、前記第1の運動軸および前記第2の運動軸に沿って前記第1のボンドヘッドアレイを搬送するように構成されている、部品配置システム。
【請求項22】
請求項21に記載の部品配置システムにおいて、
前記第1の運動軸は前記部品配置システムのy軸であり、前記第2の運動軸は前記部品配置システムのx軸である、部品配置システム。
【請求項23】
部品配置システムを操作する方法であって、
(a)第1のボンドヘッドアレイを使用して第1の複数の電子部品を搬送する工程と、
(b)第2のボンドヘッドアレイを使用して第2の複数の電子部品を搬送する工程と、
(c)第1の運動システムを使用して、第1の運動軸に沿って第1のボンドヘッドアレイと第2のボンドヘッドアレイを同時に移動させる工程と、
(d)第2の運動システムを使用して、第2のボンドヘッドアレイとは独立して第1のボンドヘッドアレイを移動させる工程と、
を有する、方法。
【請求項24】
部品配置システムであって、
複数のリニア運動システムを担持する第1の支持構造であって、前記リニア運動システムの各々は、複数のピックアップツールのうちの1つを移動させるように構成されている、第1の支持構造と、
前記第1の支持構造体を担持するための第2の支持構造体と、
回転運動軸の周りで前記第2の支持構造に対して前記第1の支持構造を移動させるための回転運動システムと、
を有する、部品配置システム。
【請求項25】
請求項24記載の部品配置システムにおいて、
前記第2の支持構造を支持するための第3の支持構造と、
前記第2の支持構造を第1のリニア運動軸に沿って搬送するための別のリニア運動システムとをさらに備えるものである、部品配置システム。
【請求項26】
請求項25記載の部品配置システムにおいて、
前記第3の支持構造を支持するための第4の支持構造と、
第2のリニア運動軸に沿って前記第3の支持構造を搬送するためのさらに別のリニア運動システムとをさらに備え、
前記第2のリニア運動軸は、前記第1のリニア運動軸に実質的に垂直である、
部品配置システム。
【請求項27】
部品配置システムを操作する方法であって、
(a)第1の支持構造を使用して複数のリニア運動システムを担持する工程であって、前記複数のリニア運動システムのそれぞれは、電子部品を搬送するように構成された複数のピックアップツールのうちの1つを移動させるように構成されている、複数のリニア運動システムを担持する工程と、
(b)第1の支持構造を第2の支持構造によって担持する工程と、
(c)回転運動システムを使用して、回転運動軸の周りで前記第2の支持構造に対して前記第1の支持構造を移動させる工程と、
を有する方法。
【請求項28】
請求項27記載の方法において、
(d)前記第2の支持構造を第3の支持構造によって担持する工程と、
(e)別のリニア運動システムを使用して、第1のリニア運動軸に沿って前記第2の支持構造を前記第3の支持構造に対して移動させる工程と
をさらに含む、方法。
【請求項29】
請求項28記載の方法において、
(f)前記第3の支持構造を第4の支持構造によって担持する工程と、
(g)さらに別のリニア運動システムを使用して、前記第3の支持構造を第2のリニア運動軸に沿って前記第4の支持構造に対して移動させる工程をさらに含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、2020年12月7日に出願された米国仮出願第63/122,200号の利益を主張し、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、電子部品を配置するための部品配置システムに関し、特に、複数の電子部品を配置するための改良された部品配置システム、およびその操作方法に関する。
【背景技術】
【0003】
電子部品組立産業では、電子部品の配置にピックアンドプレイスシステム(すなわち、部品配置システム)が使用されている。特定の配置システムでは、複数のツール(例えば、ピックアップツール、ピペット、ノズルなど)が単一のボンドヘッドアレイによって搬送され得る。したがって、複数の電子部品(それぞれが別個のツールによって搬送)をボンドヘッドアレイによって同時に運ぶことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多くの場合、複数のボンドヘッドアレイが単一の配置システムに含まれる。このような配置システムには、たとえば次のような欠点、すなわち、部品のコストが高い、各ボンドヘッドアレイの複雑な運動システム、複雑な移動経路、スループットの非効率性等、多くある。
【0005】
したがって、従来の配置システムの1つまたは複数の欠点を克服する、改良された部品配置システムを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の例示的な実施形態によれば、部品配置システムが提供される。部品配置システムは、第1の複数の電子部品を同時に搬送するように構成された第1のボンドヘッドアレイと、第2の複数の電子部品を同時に搬送するように構成された第2のボンドヘッドアレイと、第1の運動システムは、第1のボンドヘッドアレイと第2のボンドヘッドアレイを第1の運動軸に沿って同時に搬送する。第2の運動システムは、第2のボンドヘッドアレイとは独立して第1のボンドヘッドアレイを搬送する。
【0007】
本発明の別の例示的な実施形態によれば、部品配置システムを操作する方法が提供される。この方法は、(a)第1のボンドヘッドアレイを使用して第1の複数の電子部品を搬送する工程と、(b)第2のボンドヘッドアレイを使用して第2の複数の電子部品を搬送する工程と、(c)第1の運動システムを使用して、第1の運動軸に沿って第1のボンドヘッドアレイと第2のボンドヘッドアレイを同時に移動させる工程と、(d)第2の運動システムを使用して、第2のボンドヘッドアレイとは独立して第1のボンドヘッドアレイを移動させる工程と、を有する。当業者には理解されるように、そのような方法は、追加の工程(例えば、本明細書に示され説明される例のいずれかに関連して記載される部品配置システムを使用する、または本発明の範囲内のもの)を含み得る。
【0008】
本発明のさらに別の例示的な実施形態によれば、別の部品配置システムが提供される。この部品配置システムは、複数のリニア運動システムを搬送する第1の支持構造であって、前記リニア運動システムの各々は、複数のピックアップツールのうちの1つを移動させるように構成されている、第1の支持構造と、前記第1の支持構造体を搬送するための第2の支持構造体と、回転運動軸の周りで前記第2の支持構造に対して前記第1の支持構造を移動させるための回転運動システムと、を有する。
【0009】
本発明のさらに別の例示的な実施形態によれば、部品配置システムを操作するための別の方法が提供される。この方法は、(a)第1の支持構造を使用して複数のリニア運動システムを搬送する工程であって、前記複数のリニア運動システムのそれぞれは、電子部品を搬送するように構成された複数のピックアップツールのうちの1つを移動させるように構成されている、複数のリニア運動システムを搬送する工程と、(b)第1の支持構造を第2の支持構造によって搬送する工程と、(c)回転運動システムを使用して、回転運動軸の周りで前記第2の支持構造に対して前記第1の支持構造を移動させる工程と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明は、添付図面と併せて以下の詳細な説明を読むことにより最もよく理解される。一般的な慣例によれば、図面のさまざまな特徴は縮尺どおりではないことを強調しておく。逆に、さまざまな機能の寸法は、わかりやすくするために任意に拡大または縮小されている。図面には次の図が含まれる。
図1図1は、本発明の例示的な実施形態による部品配置システムのブロック図の上面図である。
図2図2は、本発明の例示的な実施形態による部品配置システムの要素のブロック図の上面図である。
図3図3は、本発明の別の例示的な実施形態による別の部品配置システムの要素を示すブロック図の上面図である。
図4図4は、本発明のさらに別の例示的な実施形態によるさらに別の部品配置システムの要素を示すブロック図の上面図である。
図5図5は、本発明のさらに別の例示的な実施形態によるさらに別の部品配置システムの要素を示すブロック図の上面図である。
図6図6は、本発明のさらに別の例示的な実施形態によるさらに別の部品配置システムの要素を示すブロック図の上面図である。
図7図7~8は、本発明のさまざまな例示的な実施形態による部品配置システムを操作する方法を示すフロー図である。
図8図7~8は、本発明のさまざまな例示的な実施形態による部品配置システムを操作する方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書で言及される場合、「ボンドヘッドアレイ」は、配置操作に関連して複数のピックツール(例えば、ピペット、グリッパなどのピックアンドプレイスツール)を運ぶように構成されたボンドヘッドを指す。
【0012】
本発明によれば、様々な例示的な「運動システム」が本明細書で説明される。本明細書(特許請求の範囲を含む)で使用される「運動システム」という用語は、単一の運動システム(例えば、図面に関連して図示および説明されるような単一の運動システム)または複数の運動システムを指し得る。例えば、図1を参照すると、y軸運動システム104および2つのx軸運動システム108が記載されている。これらの3つの運動システム(すなわち、y軸運動システム104および2つのx軸運動システム108)は集合的に、ボンドヘッドアレイ106a、106bをy軸およびx軸に沿って移動させる。したがって、これらの3つの運動システム(すなわち、y軸運動システム104および2つのx軸運動システム108)は、集合的に、本発明の範囲内の単一の運動システムとみなすことができる。したがって、本明細書に記載される任意の単一の運動システムまたは任意の運動システムの群は、本発明の範囲内の「運動システム」とみなすことができる。
【0013】
本発明の様々な例示的な実施形態によれば、電子部品を同時にピックおよび/または配置する部品配置システム/装置が提供される。このような部品配置システムは、単一の長ストロークアクチュエータ(例えば、長ストロークy軸アクチュエータ、長ストロークx軸アクチュエータ、またはその両方)上に常駐する2つ(またはそれ以上)のボンドヘッドアレイを含むことができる。ボンドヘッドアレイは互いに独立して配置でき、並列ピッキングおよび/または並列配置が可能になる。
【0014】
本発明の範囲および精神に従って、多くの異なる変形が考えられる。例示的な変形例には以下が含まれる:(a)長ストロークx軸アクチュエータ(例えば、x軸運動システム208a、208bを参照)と短ストロークy軸アクチュエータ(例えば、y軸運動システム220を参照)を使用してXY平面内で互いに独立して位置できる2つのボンドヘッドアレイを備える、1つの長ストロークy軸マニピュレータ(例えば、図2のy軸運動システム204を参照)、(b)1つの長ストロークXYマニピュレータ(例えば、そのようなマニピュレータは図3の運動システム304および308aを含み得る)、2つの短ストロークリニアアクチュエータを使用してXY平面内に独立して配置できる2つのアレイを含む(例えば、図3を参照)1つのボンドヘッド(例えば、そのようなボンドヘッドは図3のボンドヘッドアレイ306a、306bを含み得る);(c)1つの長ストロークXYマニピュレータ(例えば、そのようなマニピュレータは図4の運動システム404および408aを含むことができる)、1つのボンドヘッド(例えば、そのようなボンドヘッドは図4のボンドヘッドアレイ406a、406bを含むことができる)であって、2つの短ストロークリニアアクチュエータを介してXY平面内に独立して配置できる2つのアレイを含むものであり、2つのアレイの組み合わせは回転可能で、アレイを180 度回転することでアレイの順序を入れ替えることができる(例: 右側のピペットは左側に移動し、その逆も同様)(たとえば、図4を参照);(d)1つの長ストロークXYマニピュレータ(例えば、そのようなマニピュレータは、図5の運動システム504および508aを含み得る)、1つのボンドヘッド(例えば、そのようなボンドヘッドは、図5のボンドヘッドアレイ506a、506bを含み得る)であって、単一の短ストロークリニアアクチュエータと回転アクチュエータを使用して、XY 平面内に独立して配置できる2つのアレイを含み、アレイをさらに180 度回転させると、アレイの順序を入れ替えることができるものである(例: 右側のピックアップ(ピペットなど)は左側に移動し、その逆も同様)(たとえば、図5を参照);(e)1つの長ストロークXYマニピュレータ(例えば、そのようなマニピュレータは図6の運動システム604および608aを含むことができる)、回転アクチュエータと組み合わせた3つの短ストロークアクチュエータを介してXY平面内で独立して位置決めできる3つのピックアップツール(ピペットなど)を含む1つのボンドヘッド(例えば、支持構造622がそのようなボンドヘッドとみなされる)であって、回転角度と組み合わせたリニアアクチュエータの適切な位置を選択することで、3つのピックアップツール(ピペットなど)は、任意の順序で配置することができる(例えば、図6を参照)。もちろん、本発明の範囲内で他の変形も考えられる。
【0015】
本発明の特定の例示的な実施形態によれば、部品配置システムでは減少された数の長ストローク軸が使用される。特定の例では、第2のボンドヘッドの場合、長ストローク軸が短ストローク軸に置き換えられ、COGS(つまり、売上原価)が削減される。短ストローク軸は、第2のボンドヘッドを第1(たとえばメインの)ボンドヘッドとは独立して配置できるようにする。このような例では、(例えば、長ストロークの)マニピュレータが1つだけあり、短ストローク軸によって追加の自由度が提供される。
【0016】
次に図面を参照する。図1は、部品配置システム100を示す。部品配置システム100は、ピックされて基板114上に配置される様々な電子部品を供給するための供給エリア102を含む(もちろん、電子部品を受け取るために複数の基板114が提供されてもよい)。ルックアップカメラ112(または他の視覚システム要素)は、位置合わせ、検査などのために設けられている。例示的なボンドヘッドアレイ106a、106bが図1に示され、それぞれが、複数のピックアップツール110(例えば、ピペット、グリッパなどのピックアンドプレースツール)を含む。y軸運動システム104は、ボンドヘッドアレイ106a、106bのそれぞれを部品配置システム100のy軸に沿って同時に移動させるために設けられる。別個のx軸運動システム108がボンドヘッドアレイ106a、106bのそれぞれに設けられ、部品配置システム100のx軸に沿ってそれらを互いに別に移動させる。追加のy軸移動システム120が、ボンドヘッドアレイ106aなしに部品配置システム100のy軸に沿ってピックアップツール110を移動させるためのボンドヘッドアレイ106b用に示されている。
【0017】
ボンドヘッドアレイ106a、106b(およびそれらに関連する支持構造、ピックアップツール、および運動システム)の詳細は、本質的に例示的なものである。図2~6に示す構成、または本発明の範囲内の他の構成は、図1に示すような要素を含む部品配置システムで実装することができる(供給領域102、基板114、ルックアップカメラ112などを含む)ことが理解される。
【0018】
ここで図2を参照すると、ボンドヘッドアレイ206aおよび206bが示されている。支持構造216は、ボンドヘッドアレイ206a、206bのそれぞれを搬送する。さらに、別の支持構造214が支持構造216(したがってボンドヘッドアレイ206a、206bのそれぞれ)を搬送する。より具体的には、支持構造216(したがってボンドヘッドアレイ206a、206bのそれぞれ)は、y軸運動システム204(例えば、長ストロークアクチュエータ)を使用して部品配置システムのy軸に沿って移動することができる。ボンドヘッドアレイ206aは、(支持構造218を介して)x軸運動システム208aによって搬送され、それにより部品配置システムのx軸に沿って移動可能である。同様に、ボンドヘッドアレイ206bはx軸運動システム208bによって搬送され、それにより部品配置システムのx軸に沿って移動可能である。ボンドヘッドアレイ206aはまた、y軸運動システム220(例えば短ストロークアクチュエータ)を使用して部品配置システムのy軸に沿って移動可能である。ボンドヘッドアレイ206a、206bのそれぞれは、複数のピックアップツール210(例えば、ピペットなどのピックアンドプレースツール)を含む。
【0019】
したがって、要約すると、図2は、2つのボンドヘッドアレイ206a、206bを支持するための単一の長ストロークy軸運動システム204を示す。ボンドヘッドアレイ206a、206bのそれぞれは、それぞれのx軸運動システム208a、208b(例えば、リニアアクチュエータ)を使用して、x軸に沿って独立して移動することができる。最後に、ボンドヘッドアレイ206aは、y軸運動システム220を使用してy軸に沿って移動することができる。
【0020】
図3を参照すると、ボンドヘッドアレイ306aおよび306bが示されている。支持構造316は、ボンドヘッドアレイ306a、306bのそれぞれを搬送する。さらに、別の支持構造314が支持構造316(したがってボンドヘッドアレイ306a、306bのそれぞれ)を搬送する。より具体的には、支持構造316(したがってボンドヘッドアレイ306a、306bのそれぞれ)は、y軸運動システム304(例えば、長ストロークアクチュエータ)を使用して、部品配置システムのy軸に沿って移動することができる。ボンドヘッドアレイ306aおよびボンドヘッドアレイ306bは両方とも、x軸運動システム308a(例えば長ストロークアクチュエータ)によって搬送され、それにより部品配置システムのx軸に沿って移動可能である。ボンドヘッドアレイ306aはまた、ボンドヘッドアレイ306bとは独立して、部品配置システムのx軸およびy軸のそれぞれに沿って移動可能である(ただし、図3の306aは、簡略化のために、X軸およびX軸の両方でローラベアリングによって支持/拘束されて示され、したがって移動を制限されることを示しているが、方向を分離する追加の支持構造を使用できることを理解されたい)。より具体的には、ボンドヘッドアレイ306aは、x軸運動システム308b(例えば短ストロークアクチュエータ)を使用して、ボンドヘッドアレイ306bとは独立してx軸に沿って移動することができる。さらに、ボンドヘッドアレイ306aは、y軸運動システム320(例えば短ストロークアクチュエータ)を使用して、ボンドヘッドアレイ306bとは独立してy軸に沿って移動することができる。ボンドヘッドアレイ306a、306bのそれぞれは、複数のピックアップツール310(例えば、ピペット、グリッパなどのピックアンドプレースツール)を含む。
【0021】
したがって、要約すると、図3は、(i)2つのボンドヘッドアレイ306a、306bを搬送するための単一の長ストロークy軸運動システム304と、(ii)2つのボンドヘッドアレイ306a、306bを搬送するための単一の長ストロークx軸運動システム308aを示す。さらに、ボンドヘッドアレイ306aは、ボンドヘッドアレイ306bとは独立して、x軸運動システム308bを使用してx軸に沿って移動することができ、また、y軸運動システム320を使用してy軸に沿って移動することができる。
【0022】
図4を参照すると、ボンドヘッドアレイ406aおよび406bが示されている。支持構造416は、ボンドヘッドアレイ406a、406bのそれぞれを担持する。さらに、別の支持構造414が支持構造416(したがってボンドヘッドアレイ406a、406bのそれぞれ)を搬送する。より具体的には、支持構造416(したがって、ボンドヘッドアレイ406a、406bのそれぞれ)は、y軸運動システム404(例えば、長ストロークアクチュエータ)を使用して部品配置システムのy軸に沿って移動することができる。
【0023】
ボンドヘッドアレイ406aおよびボンドヘッドアレイ406bは両方とも、x軸運動システム408a(例えば、長ストロークアクチュエータ)によって(支持構造424を介して)搬送され、それによって部品配置システムのx軸に沿って移動可能である。ボンドヘッドアレイ406aおよびボンドヘッドアレイ406bもまた、両方とも回転運動システム426によって(支持構造体422を介して)搬送され、したがって、ボンドヘッドアレイ406aおよびボンドヘッドアレイ406bは、回転運動軸の周りで同時に搬送される(すなわち、z軸の周りに搬送される)。たとえば、180度回転すると、アレイの順序を入れ替えることができる(たとえば、右側のボンドヘッドアレイが左側に移動し、その逆も同様)。
【0024】
ボンドヘッドアレイ406aはまた、ボンドヘッドアレイ406bとは独立して部品配置システムのx軸およびy軸のそれぞれに沿って移動可能である(ただし、図4の406aは、簡略化のためにX軸およびX軸の両方でローラベアリングによって支持/拘束され、したがって移動を制限されるように示されているが、方向を分離する追加の支持構造を使用できることを理解されたい)。より具体的には、ボンドヘッドアレイ406aは、x軸運動システム408b(例えば短ストロークアクチュエータ)を使用して、ボンドヘッドアレイ406bとは独立してx軸に沿って移動することができる。さらに、ボンドヘッドアレイ406aは、y軸運動システム420(例えば短ストロークアクチュエータ)を使用して、ボンドヘッドアレイ406bとは独立してy軸に沿って移動することができる。ボンドヘッドアレイ406a、406bのそれぞれは、複数のピックアップツール410(例えば、ピペット、グリッパなどのピックアンドプレースツール)を含む。
【0025】
したがって、要約すると、図4は、(i)2つのボンドヘッドアレイ406a、406bを搬送するための単一の長ストロークy軸運動システム404と、(ii)2つのボンドヘッドアレイ406a、406bを搬送するための単一の長ストロークx軸運動システム408aと、(iii)回転運動軸の周りでボンドヘッドアレイ406aおよびボンドヘッドアレイ406bを搬送するための単一の回転運動システム426を示す。さらに、ボンドヘッドアレイ406aは、ボンドヘッドアレイ406bとは独立して、x軸運動システム408bを使用してx軸に沿って移動することができ、また、y軸運動システム420を使用してy軸に沿って移動することができる。
【0026】
図5を参照すると、ボンドヘッドアレイ506aおよび506bが示されている。支持構造516は、ボンドヘッドアレイ506a、506bのそれぞれを搬送する。さらに、別の支持構造514が支持構造516(したがってボンドヘッドアレイ506a、506bのそれぞれ)を担持している。より具体的には、支持構造516(したがって、ボンドヘッドアレイ506a、506bのそれぞれ)は、y軸運動システム504(例えば、長ストロークアクチュエータ)を使用して、部品配置システムのy軸に沿って移動することができる。ボンドヘッドアレイ506aおよびボンドヘッドアレイ506bは両方とも、x軸運動システム508a(例えば、長ストロークアクチュエータ)によって(支持構造524を介して)搬送され、それによって部品配置システムのx軸に沿って移動可能である。ボンドヘッドアレイ506aおよびボンドヘッドアレイ506bもまた、両方とも回転運動システム526によって(支持構造522を介して)搬送され、したがって、ボンドヘッドアレイ506aおよびボンドヘッドアレイ506bは、回転運動軸の周りで同時に搬送される(すなわち、z軸の周りに搬送される)。たとえば、180度回転すると、アレイの順序を入れ替えることができます(たとえば、右側のボンドヘッド アレイが左側に移動し、その逆も同様)。
【0027】
ボンドヘッドアレイ506aも、ボンドヘッドアレイ506bとは独立して部品配置システムのx軸に沿って移動可能である。より具体的には、ボンドヘッドアレイ506aは、x軸運動システム508b(例えば短ストロークアクチュエータ)を使用して、ボンドヘッドアレイ506bとは独立してx軸に沿って移動することができる。ボンドヘッドアレイ506a、506bのそれぞれは、複数のピックアップツール510(例えば、ピペット、グリッパなどのピックアンドプレースツール)を含む。
【0028】
したがって、要約すると、図5は、(i)2つのボンドヘッドアレイ506a、506bを搬送するための単一のy軸運動システム504(例えば、長ストローク運動システム)と、(ii)2つのボンドヘッドアレイ506a、506bを搬送するための単一のx軸運動システム508a(例えば、長ストローク運動システム)と、(iii)回転運動軸の周りでボンドヘッドアレイ506aおよびボンドヘッドアレイ506bを搬送するための単一の回転運動システム526を示す。さらに、ボンドヘッドアレイ506aは、x軸運動システム508bを使用してx軸に沿ってボンドヘッドアレイ506bとは独立して移動することができる。
【0029】
ここで図5の俯瞰図を参照すると、3つの別個のピックアップツール610が示されており、それぞれが支持構造630a、630b、および630cのそれぞれ1つによって搬送されている。リニア運動システム628a、628b、および628cのそれぞれは、支持構造622に対して支持構造630a、630b、および630cのうちのそれぞれ1つ(したがって、それぞれのピックアップツール610)を移動させるために設けられる(支持構造622は、ボンドヘッドとみなされる)。
【0030】
以下に詳述するように、支持構造616は、リニア運動システム608a(例えば、x軸運動システム)、支持構造624、および回転運動システム626を介して支持構造622を担持する。さらに、別の支持構造614は、支持構造616を担持する。より具体的には、支持構造616(したがってピックアップツール610のそれぞれ)は、リニア運動システム604(例えば、長ストロークアクチュエータ、y軸運動システム)を使用して部品配置システムのy軸に沿って移動することができる。3つのピックアップツール610のそれぞれは、(支持構造624を介して)リニア運動システム608a(長ストロークアクチュエータ、x軸運動システムなど)によって搬送され、それにより、部品配置システムのx軸に沿って移動可能である。3つのピックアップツールのそれぞれはまた、両方とも回転運動システム626によって(支持構造622を介して)搬送され、したがって回転運動軸の周りで同時に搬送される(すなわち、z軸の周りで搬送される)。
したがって、要約すると、(i)3つのピックアップツール610を搬送するための単一のリニア運動システム604(例えば、長ストローク運動システム、y軸運動システムなど)と、(ii)3つのピックアップツール610を搬送するための単一のリニア運動システム608a(例えば、長ストローク運動システム、x軸運動システムなど)と、(iii)回転運動軸の周りで3つのピックアップツール610を搬送するための単一の回転運動システム626を示す。
【0031】
さらに、3つのピックアップトル610のそれぞれは、それぞれのリニア運動システム628a、628b、および628c(短ストロークリニアアクチュエータ等)を使用して、それぞれのリニア軸に沿って独立して移動することができる。回転運動システム626の所望の回転角度でリニア運動システム628a、628b、および628cの正しい位置を選択することによって、3つのピックアップツール610(例えば、ピペット、グリッパなど)を任意の所望の構成で配置することができる。
【0032】
図7~8は、部品配置システムの操作方法を示すフロー図である。当業者には理解されるように、フロー図に含まれる特定の工程は省略されてもよい。また特定の追加工程が追加される場合がある。また、工程の順序は、図示された順序から変更されてもよく、これらはすべて本発明の範囲内である。
【0033】
ここで図7を参照すると、工程700において、第1の複数の電子部品が、第1のボンドヘッドアレイを使用して搬送される。工程702では、第2の複数の電子部品が、第2のボンドヘッドアレイを使用して搬送される。工程704において、第1のボンドヘッドアレイおよび第2のボンドヘッドアレイは、第1の運動システムを使用して、同時に第1の運動軸に沿って移動される(例えば、ボンドヘッドアレイ106a、106bは、運動システム104を使用してy軸に沿って移動される。ヘッドアレイ106a、106bは、2つのx軸運動システム108を含む運動システムを使用してx軸に沿って移動する)(例えば、ボンドヘッドアレイ206a、206bは、y軸運動システム204を使用してy軸に沿って移動する。ボンドヘッドアレイ206a、206bは、2つのx軸運動システム208a、208bを含む運動システムを使用してx軸に沿って移動する。)工程706で、第1のボンドヘッドアレイは、第2の運動システムを使用して第2のボンドヘッドアレイとは独立して移動される(例えば、ボンドヘッドアレイ106bは、y軸運動システム120を使用してボンドヘッドアレイ106aとは独立して移動される)(例えば、ボンドヘッド アレイ206aは、y軸運動システム220を使用して、ボンドヘッドアレイ206bとは独立して移動される。)
ここで図8を参照すると、工程800において、複数のリニア運動システムが第1の支持構造を使用して搬送され、複数のリニア運動システムのそれぞれは、電子部品を搬送するように構成された複数のピックアップツールのうちの1つを移動させるように構成される。工程802では、第1の支持構造が第2の支持構造によって担持される。工程804では、回転運動システムを使用して、第1の支持構造が回転運動軸の周りで第2の支持構造に対して移動される(例えば、支持構造622が回転運動システム 626 を使用して回転軸の周りで支持構造624に対して移動される図6を参照)。任意選択の工程806では、第2の支持構造が第3の支持構造によって担持される。任意選択の工程808では、第2の支持構造は、別のリニア運動システムを使用して、第1のリニア運動軸に沿って第3の支持構造に対して移動される(例えば、リニア運動システム608aを使用して支持構造624が支持構造616に対して移動される図6を参照)。任意選択の工程810では、第3の支持構造が第4の支持構造によって担持される。任意選択の工程812では、さらに別のリニア運動システムを使用して、第3の支持構造が第4の支持構造に対して第2のリニア運動軸に沿って移動される(例えば、支持構造616がリニア運動システム604を使って支持構造614に対して移動される図6を参照)。
【0034】
当業者には理解されるように、本明細書に記載のピックアンドプレイスツール(例えば、ピックアップツール、ピペット、グリッパなど)は、特定の用途で必要に応じて任意の電子部品をピックおよび/または配置するように構成されている。例示的な電子部品には、半導体素子、ディスクリート部品、および本明細書に記載の本発明の部品配置システムを使用して配置できる他の電子部品が含まれる。
【0035】
当業者には理解されるように、本明細書に記載の運動システム(y軸運動システム、x軸運動システム、リニア運動システム、回転運動システム等)は、簡略化された形式で示されている。このような運動システムは、様々なサブコンポーネントを含むことができ、マニピュレータ、アクチュエータ、モータ、または本明細書に記載の本発明の部品配置システムに適用可能な他の任意の種類の運動システムであると考えることができる。
【0036】
本明細書では、特定の実施形態を参照して本発明を図示し説明したが、本発明は、示された詳細に限定されることを意図したものではない。むしろ、本発明から逸脱することなく、特許請求の範囲および均等物の範囲内で詳細に様々な修正を行うことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】