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特表2023-552063ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-14
(54)【発明の名称】ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/26 20090101AFI20231207BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20231207BHJP
   H04W 88/14 20090101ALI20231207BHJP
   H04L 61/5007 20220101ALI20231207BHJP
【FI】
H04W8/26
H04W28/06 110
H04W88/14
H04L61/5007
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023526980
(86)(22)【出願日】2021-09-27
(85)【翻訳文提出日】2023-06-30
(86)【国際出願番号】 CN2021121059
(87)【国際公開番号】W WO2022095630
(87)【国際公開日】2022-05-12
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/126610
(32)【優先日】2020-11-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【弁理士】
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【弁理士】
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【弁理士】
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ウェン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ホー, インチアオ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE16
(57)【要約】
本開示の実施形態は、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための方法および装置を提供する。制御プレーン機能によって実施される方法は、端末デバイスから、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための要求を受信すること(S101)と、ネットワークアドレスプレフィックスが制御プレーン機能によって割り振られるのか、ユーザプレーン機能によって割り振られるのかを決定すること(S102)と、ネットワークアドレスプレフィックスがユーザプレーン機能によって割り振られることが決定された場合、ユーザプレーン機能に、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることをユーザプレーン機能に要求するための、PFCPセッション修正要求を送信すること(S103)と、ユーザプレーン機能から、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を受信すること(S104)と、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに送信すること(S105)とを含み得る。端末デバイスが、端末デバイスによって直接要求されないネットワークエンティティからネットワークアドレスプレフィックスを取得するための、特定のプロシージャが規定され得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御プレーン機能によって実行される方法であって、
端末デバイスから、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための要求を受信すること(S101)と、
前記ネットワークアドレスプレフィックスが前記制御プレーン機能によって割り振られるのか、ユーザプレーン機能によって割り振られるのかを決定すること(S102)と、
前記ネットワークアドレスプレフィックスが前記ユーザプレーン機能によって割り振られることが決定された場合、前記ユーザプレーン機能に、前記ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを前記ユーザプレーン機能に要求するための、パケットフォワーディング制御プロトコル(PFCP)セッション修正要求を送信すること(S103)と、
前記ユーザプレーン機能から、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を受信すること(S104)と、
前記割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを前記端末デバイスに送信すること(S105)と
を含み、
前記PFCPセッション修正要求は、前記ユーザプレーン機能が、前記ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み、前記PFCPセッション修正応答が、前記ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含む、
方法。
【請求項2】
前記第1のパラメータまたは前記第2のパラメータが、IPv6プレフィックス委任ビットについてのフィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについてのフィールドを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記IPv6プレフィックス委任ビットおよび/またはIPv6プレフィックス長さが0にセットされる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記割り振られたネットワークアドレスプレフィックスが、インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)プレフィックスである、
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記PFCPセッション修正応答が、前記端末デバイスのIPアドレスについての情報エレメントを含み、
前記端末デバイスのIPアドレスについての前記情報エレメントが、前記第2のパラメータを含む、
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
更新されたパケット検出ルール(PDR)の情報エレメントが、IPv6プレフィックス委任ビットについての前記フィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについての前記フィールドを含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記制御プレーン機能が、セッション管理機能(SMF)、および/またはパケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーン(PGW-C)を備える、
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
ユーザプレーン機能によって実行される方法であって、
制御プレーン機能から、ネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに割り振ることを前記ユーザプレーン機能に要求するための、パケットフォワーディング制御プロトコル(PFCP)セッション修正要求を受信すること(S201)と、
前記制御プレーン機能に、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を送信すること(S202)と
を含み、
前記PFCPセッション修正要求は、前記ユーザプレーン機能が、前記ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み、前記PFCPセッション修正応答が、前記ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含む、
方法。
【請求項9】
前記ユーザプレーン機能が、ローカル設定に基づいて、または前記制御プレーン機能からの前記PFCPセッション修正要求に基づいて、前記ネットワークアドレスプレフィックスの長さを決定する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のパラメータまたは前記第2のパラメータが、IPv6プレフィックス委任ビットについてのフィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについてのフィールドを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記IPv6プレフィックス委任ビットおよび/またはIPv6プレフィックス長さが0にセットされる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記割り振られたネットワークアドレスプレフィックスが、インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)プレフィックスである、
請求項8から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
第2のメッセージが、前記端末デバイスのIPアドレスについての情報エレメントを含み、
前記端末デバイスのIPアドレスについての前記情報エレメントが、前記第2のパラメータを含む、
請求項8から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
更新されたパケット検出ルール(PDR)の情報エレメントが、IPv6プレフィックス委任ビットについての前記フィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについての前記フィールドを含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記制御プレーン機能が、セッション管理機能(SMF)、および/またはパケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーン(PGW-C)を備える、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
1つまたは複数のプロセッサ(101)と、
コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリ(102)と
を備える、制御プレーン機能(100)であって、
前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記1つまたは複数のプロセッサとともに、端末デバイスに、少なくとも、
端末デバイスから、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための要求を受信することと、
前記ネットワークアドレスプレフィックスが前記制御プレーン機能によって割り振られるのか、ユーザプレーン機能によって割り振られるのかを決定することと、
前記ネットワークアドレスプレフィックスが前記ユーザプレーン機能によって割り振られることが決定された場合、前記ユーザプレーン機能に、前記ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを前記ユーザプレーン機能に要求するための、パケットフォワーディング制御プロトコル(PFCP)セッション修正要求を送信することと、
前記ユーザプレーン機能から、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を受信することと、
前記割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを前記端末デバイスに送信することと
を行わせるように設定され、
前記PFCPセッション修正要求は、前記ユーザプレーン機能が、前記ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み、前記PFCPセッション修正応答が、前記ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含む、
制御プレーン機能(100)。
【請求項17】
前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記1つまたは複数のプロセッサとともに、前記制御プレーン機能に、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実行させるように設定された、請求項16に記載の制御プレーン機能。
【請求項18】
1つまたは複数のプロセッサ(201)と、
コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリ(202)と
を備える、ユーザプレーン機能(200)であって、
前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記1つまたは複数のプロセッサとともに、端末デバイスに、少なくとも、
制御プレーン機能から、ネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに割り振ることを前記ユーザプレーン機能に要求するための、パケットフォワーディング制御プロトコル(PFCP)セッション修正要求を受信することと、
前記制御プレーン機能に、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を送信することと
を行わせるように設定され、
前記PFCPセッション修正要求は、前記ユーザプレーン機能が、前記ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み、前記PFCPセッション修正応答が、前記ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含む、
ユーザプレーン機能(200)。
【請求項19】
前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記1つまたは複数のプロセッサとともに、前記ユーザプレーン機能に、請求項8から15のいずれか一項に記載の方法を実行させるように設定された、請求項18に記載のユーザプレーン機能。
【請求項20】
制御プレーン機能および/またはユーザプレーン機能を備えるネットワークエンティティとともに使用するためにその上に具現されたコンピュータプログラムコード(601)を有するコンピュータ可読媒体(600)であって、前記コンピュータプログラムコードが、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法を実行するためのコードを含む、コンピュータ可読媒体(600)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、通信ネットワークに関し、より詳細には、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、本開示のより良い理解を容易にし得る態様を紹介する。したがって、このセクションの記述は、この観点において読み取られるべきであり、従来技術にあるものまたは従来技術にないものに関する承認として理解されるべきではない。
【0003】
端末デバイスが通信ネットワークにおいて接続され、(インターネットプロトコル(IP)データ/パケットなどの)データ/パケットを交換する必要があるとき、(IPアドレスなどの)少なくとも1つのネットワークアドレスが、端末デバイスを識別するために必要であることになる。詳細には、端末デバイスは、いくつかの場合には、アドレスの範囲を要求し得る。たとえば、端末デバイスは、端末デバイスによって管理/サーブされる他のデバイスについて、アドレスのその範囲から複数のIPアドレスを割り当て得る。そのような範囲またはIPアドレスは、プレフィックスと、(サフィックスなどの)他の部分とを有し得る。プレフィックスは、端末デバイスによってサーブされるそれらの他のデバイスについて同じであり得、サフィックスは、特定のデバイスに応じて可変であり得る。
【0004】
必要とされるとき、端末デバイスが、ネットワークエンティティ/サーバからそのようなプレフィックスを取得することが望まれる。
【発明の概要】
【0005】
本発明の概要は、発明を実施するための形態において以下でさらに説明される概念の選択を簡略化された形で紹介するために提供される。本発明の概要は、請求される主題の主要な特徴または不可欠な特徴を識別するものではなく、請求される主題の範囲を限定するために使用されるものでもない。
【0006】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)の現在の技術仕様(TS)は、そのようなプレフィックス管理のための機構を規定する。たとえば、規格TS29.244 V16.5.0、節5.14、IPv6プレフィックス委任サポート、によれば、CP機能は、UP機能におけるUE IPアドレスIEをプロビジョニングすることによって、デフォルト/64プレフィックスよりも短いネットワークプレフィックスを割り振るか、または(UP機能がUEIP特徴のサポートを示す場合、節8.2.25参照)そのネットワークプレフィックスを割り振ることをUP機能に要求するものとする。
【0007】
しかし、現在の規格では、制御プレーン(CP)機能がネットワークプレフィックスをどのように割り振るかのみが、規定されている。ユーザプレーン(UP)機能がネットワークプレフィックスをどのように割り振るかは、規定されていない。
【0008】
すなわち、(CP機能などの)ネットワークエンティティが、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための端末デバイスからの要求を受信し得ることがすでに規定されており、ネットワークエンティティが、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための特徴をサポートする場合、ネットワークエンティティは、規格に従って、ネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに割り振ることになる。しかしながら、端末デバイスによって要求された(CP機能などの)ネットワークエンティティが、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振らないとき、端末デバイスがネットワークアドレスプレフィックスを取得するための特定のプロシージャは、まだ規定されていない。
【0009】
本開示のいくつかの態様およびそれらの実施形態は、これらまたは他の課題のソリューションを提供し得る。本明細書で開示される問題点のうちの1つまたは複数に対処する様々な実施形態が、本明細書で提案される。たとえば、本開示の実施形態では、端末デバイスが、端末デバイスによって直接要求されないネットワークエンティティ(すなわち、端末デバイスからの元の要求をハンドリングしないネットワークエンティティ)からネットワークアドレスプレフィックスを取得するための、特定のプロシージャが規定され得る。
【0010】
本開示の第1の態様によれば、制御プレーン機能によって実施される方法が提供される。本方法は、端末デバイスから、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための要求を受信することと、ネットワークアドレスプレフィックスが制御プレーン機能によって割り振られるのか、ユーザプレーン機能によって割り振られるのかを決定することと、ネットワークアドレスプレフィックスがユーザプレーン機能によって割り振られることが決定された場合、ユーザプレーン機能に、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることをユーザプレーン機能に要求するための、パケットフォワーディング制御プロトコル(PFCP)セッション修正要求を送信することと、ユーザプレーン機能から、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を受信することと、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに送信することとを含み得る。PFCPセッション修正要求は、ユーザプレーン機能が、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み得、PFCPセッション修正応答は、ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含み得る。
【0011】
本開示の例示的な実施形態では、第1のパラメータまたは第2のパラメータは、IPv6プレフィックス委任ビットについてのフィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについてのフィールドを含み得る。
【0012】
本開示の例示的な実施形態では、IPv6プレフィックス委任ビットおよび/またはIPv6プレフィックス長さは0にセットされる。
【0013】
本開示の例示的な実施形態では、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスは、インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)プレフィックスである。
【0014】
本開示の例示的な実施形態では、PFCPセッション修正応答は、端末デバイスのIPアドレスについての情報エレメントを含み、端末デバイスのIPアドレスについての情報エレメントは、第2のパラメータを含む。
【0015】
本開示の例示的な実施形態では、更新されたパケット検出ルール(PDR)の情報エレメントは、IPv6プレフィックス委任ビットについてのフィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについてのフィールドを含む。
【0016】
本開示の例示的な実施形態では、制御プレーン機能は、セッション管理機能(SMF)、および/またはパケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーン(PGW-C)を備える。
【0017】
本開示の第2の態様によれば、ユーザプレーン機能によって実施される方法が提供される。本方法は、制御プレーン機能から、ネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに割り振ることをユーザプレーン機能に要求するための、PFCPセッション修正要求を受信することと、制御プレーン機能に、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を送信することとを含み得る。PFCPセッション修正要求は、ユーザプレーン機能が、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み得、PFCPセッション修正応答は、ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含み得る。
【0018】
本開示の例示的な実施形態では、ユーザプレーン機能は、ローカル設定に基づいて、または制御プレーン機能からのPFCPセッション修正要求に基づいて、ネットワークアドレスプレフィックスの長さを決定する。
【0019】
本開示の例示的な実施形態では、第1のパラメータまたは第2のパラメータは、IPv6プレフィックス委任ビットについてのフィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについてのフィールドを含み得る。
【0020】
本開示の例示的な実施形態では、IPv6プレフィックス委任ビットおよび/またはIPv6プレフィックス長さは0にセットされる。
【0021】
本開示の例示的な実施形態では、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスは、インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)プレフィックスである。
【0022】
本開示の例示的な実施形態では、PFCPセッション修正応答は、端末デバイスのIPアドレスについての情報エレメントを含み、端末デバイスのIPアドレスについての情報エレメントは、第2のパラメータを含む。
【0023】
本開示の例示的な実施形態では、更新されたパケット検出ルール(PDR)の情報エレメントは、IPv6プレフィックス委任ビットについてのフィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについてのフィールドを含む。
【0024】
本開示の例示的な実施形態では、制御プレーン機能は、セッション管理機能(SMF)、および/またはパケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーン(PGW-C)を備える。
【0025】
本開示の第3の態様によれば、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリとを備える、制御プレーン機能であって、1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードが、1つまたは複数のプロセッサとともに、端末デバイスに、少なくとも、端末デバイスから、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための要求を受信することと、ネットワークアドレスプレフィックスが制御プレーン機能によって割り振られるのか、ユーザプレーン機能によって割り振られるのかを決定することと、ネットワークアドレスプレフィックスがユーザプレーン機能によって割り振られることが決定された場合、ユーザプレーン機能に、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることをユーザプレーン機能に要求するための、PFCPセッション修正要求を送信することと、ユーザプレーン機能から、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を受信することと、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに送信することとを行わせるように設定された、制御プレーン機能が提供される。PFCPセッション修正要求は、ユーザプレーン機能が、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み得、PFCPセッション修正応答は、ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含み得る。
【0026】
本開示の例示的な実施形態では、1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、制御プレーン機能に、本開示の第1の態様の実施形態のいずれか1つに記載の方法を実施させるように設定される。
【0027】
本開示の第4の態様によれば、1つまたは複数のプロセッサと、コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリとを備える、ユーザプレーン機能であって、1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードが、1つまたは複数のプロセッサとともに、端末デバイスに、少なくとも、制御プレーン機能から、ネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに割り振ることをユーザプレーン機能に要求するための、PFCPセッション修正要求を受信することと、制御プレーン機能に、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を送信することとを行わせるように設定された、ユーザプレーン機能が提供される。PFCPセッション修正要求は、ユーザプレーン機能が、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み得、PFCPセッション修正応答は、ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含み得る。
【0028】
本開示の例示的な実施形態では、1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、ユーザプレーン機能に、本開示の第2の態様の実施形態のいずれか1つに記載の方法を実施させるように設定される。
【0029】
本開示の第5の態様によれば、ネットワークエンティティとともに使用するためにその上に具現されたコンピュータプログラムコードを有するコンピュータ可読媒体であって、コンピュータプログラムコードが、上述の実施形態のいずれか1つに記載の方法を実施するためのコードを含む、コンピュータ可読媒体が提供される。
【0030】
本開示の第6の態様によれば、制御プレーン機能のための装置が提供される。本装置は、端末デバイスから、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための要求を受信するように設定された第1の受信ユニットと、ネットワークアドレスプレフィックスが制御プレーン機能によって割り振られるのか、ユーザプレーン機能によって割り振られるのかを決定するように設定された決定ユニットと、ネットワークアドレスプレフィックスがユーザプレーン機能によって割り振られることが決定された場合、ユーザプレーン機能に、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることをユーザプレーン機能に要求するための、PFCPセッション修正要求を送信するように設定された第1の送信ユニットと、ネットワークアドレスプレフィックスがユーザプレーン機能によって割り振られることが決定された場合、ユーザプレーン機能から、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を受信するように設定された第2の受信ユニットと、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに送信するように設定された第2の送信ユニットとを備える。PFCPセッション修正要求は、ユーザプレーン機能が、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み得、PFCPセッション修正応答は、ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含み得る。
【0031】
本開示の第7の態様によれば、ユーザプレーン機能のための装置が提供される。本装置は、制御プレーン機能から、ネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに割り振ることをユーザプレーン機能に要求するための、PFCPセッション修正要求を受信するように設定された受信ユニットと、制御プレーン機能に、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を送信するように設定された送信ユニットとを備える。PFCPセッション修正要求は、ユーザプレーン機能が、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み得、PFCPセッション修正応答は、ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含み得る。
【0032】
本明細書の実施形態は多くの利点を与える。たとえば、本明細書の実施形態では、端末デバイスが、端末デバイスによって直接要求されない(ユーザプレーン機能などの)ネットワークエンティティからネットワークアドレスプレフィックスを取得するための、特定のプロシージャが規定され得る。したがって、端末デバイスは、端末デバイスによって直接要求された(制御プレーン機能などの)ネットワークエンティティが、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることをサポートしないときでも、ネットワークアドレスプレフィックスを取得することができる。
【0033】
当業者は、以下の発明を実施するための形態を読めば、追加の特徴および利点を認識するであろう。たとえば、ネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに割り振るための、制御プレーン機能とユーザプレーン機能とによって利用されるさらなる詳細なパラメータおよびメッセージが提供される。
【0034】
本開示自体、好ましい使用モードおよびさらなる目的は、添付の図面とともに読まれるとき、実施形態の以下の詳細な説明を参照することによって最も良く理解される。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本開示の例示的な実施形態による、第1のネットワークエンティティによって実施される方法を示すフローチャートである。
図2】本開示の例示的な実施形態による、第2のネットワークエンティティによって実施される方法を示すフローチャートである。
図3】本開示の例示的な実施形態によるシグナリング図である。
図4】本開示のいくつかの実施形態による、第1のネットワークエンティティのための装置を示すブロック図である。
図5】本開示のいくつかの実施形態による、第2のネットワークエンティティのための装置を示すブロック図である。
図6】本開示の実施形態による、装置可読記憶媒体を示すブロック図である。
図7】本開示のいくつかの実施形態による、第1のネットワークエンティティのための別の装置を示すブロック図である。
図8】本開示のいくつかの実施形態による、第2のネットワークエンティティのための別の装置を示すブロック図である。
図9】本開示のいくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示すブロック図である。
図10】本開示のいくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してUEと通信するホストコンピュータを示すブロック図である。
図11】本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図12】本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図13】本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
図14】本開示の一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0036】
添付の図面を参照しながら本開示の実施形態が詳細に説明される。これらの実施形態は、本開示の範囲に対する限定を示唆するのではなく、当業者が、本開示をより良く理解し、したがって実装することを可能にする目的で論じられるにすぎないことを理解されたい。本明細書全体にわたる、特徴、利点、または同様の言い回しへの言及は、本開示とともに実現され得る特徴および利点のすべてが、本開示の単一の実施形態におけるものであるべきであることまたはその実施形態におけるものであることを暗示しない。むしろ、特徴および利点に言及する言い回しは、一実施形態に関して説明される特定の特徴、利点、または特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解されたい。さらに、本開示の説明される特徴、利点、および特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられ得る。具体的な実施形態の特定の特徴または利点のうちの1つまたは複数なしに本開示が実施され得ることを、当業者は認識されよう。他の事例では、本開示のすべての実施形態に存在するとは限らないことがある追加の特徴および利点が、いくつかの実施形態において認識され得る。
【0037】
本明細書で使用される「ネットワーク」、「通信ネットワーク」という用語は、新無線(New Radio:NR)、long term evolution(LTE)、LTEアドバンスト、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、高速パケットアクセス(HSPA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元アドレス(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)および他の無線ネットワークなど、任意の好適な無線通信規格に従うネットワークを指す。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装し得る。UTRAは、WCDMAとCDMAの他の変形態とを含む。TDMAネットワークは、汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)などの無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、拡張UTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMA、アドホックネットワーク、無線センサーネットワークなどの無線技術を実装し得る。以下の説明では、「ネットワーク」および「システム」という用語は、互換的に使用され得る。さらに、ネットワークにおける2つのデバイス間の通信は、限定はしないが、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)などの規格団体によって規定された通信プロトコルを含む任意の好適な通信プロトコルに従って実施され得る。たとえば、通信プロトコルは、第1世代(1G)、2G、3G、4G、4.5G、5G、6G通信プロトコル、および/あるいは現在知られているかまたは将来において開発されることになる任意の他のプロトコルを含み得る。
【0038】
「エンティティ」、「ネットワークエンティティ」、「ネットワーク機能」という用語は、通信ネットワークにおけるアクセス能力をもつネットワークデバイス/装置/ノード/モジュールを指し得、それを介して、端末デバイスが、通信ネットワークにアクセスし、通信ネットワークからサービスを受信する。エンティティ/機能は、無線通信ネットワークにおける基地局(BS)、アクセスポイント(AP)、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、(サービス能力サーバ/アプリケーションサーバ(SCS/AS)、グループ通信サービスアプリケーションサーバ(GCS AS)、アプリケーション機能(AF)などの)サーバノード/機能、(サービス能力公開機能(SCEF)、ネットワーク公開機能(NEF)などの)公開ノード、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、モビリティ管理エンティティ(MME)、セッション管理機能(SMF)、パケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーン(PGW-C)、ユーザプレーン機能(UPF)、コントローラまたは任意の他の好適なデバイスを含み得る。BSは、たとえば、ノードB(ノードBまたはNB)、エボルブドノードB(eノードBまたはeNB)、次世代ノードB(gノードBまたはgNB)、リモートラジオユニット(RRU)、無線ヘッダ(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、リレー、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードなどであり得る。
【0039】
ネットワークノードのまたさらなる例は、マルチスタンダード無線(MSR)BSなどのMSR無線機器、無線ネットワークコントローラ(RNC)または基地局コントローラ(BSC)などのネットワークコントローラ、基地トランシーバ局(BTS)、送信ポイント、送信ノード、測位ノードなどを備える。しかしながら、より一般的には、ネットワークノードは、無線通信ネットワークへの端末デバイスアクセスを可能にし、および/または提供し、あるいは、無線通信ネットワークにアクセスした端末デバイスに何らかのサービスを提供することが可能な、そうするように設定された、構成された、および/または動作可能な任意の好適なデバイス(またはデバイスのグループ)を表し得る。
【0040】
「端末デバイス」という用語は、通信ネットワークにアクセスし、通信ネットワークからサービスを受信することができる任意のエンドデバイスを指す。限定ではなく例として、端末デバイスは、モバイル端末、ユーザ機器(UE)、または他の好適なデバイスを指し得る。UEは、たとえば、加入者局、ポータブル加入者局、移動局(MS)またはアクセス端末(AT)であり得る。端末デバイスは、限定はしないが、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ端末デバイス、ゲーミング端末デバイス、音楽記憶および再生器具、モバイルフォン、セルラフォン、スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、携帯情報端末(PDA)、車両などを含み得る。
【0041】
また別の特定の例として、モノのインターネット(IoT)シナリオでは、端末デバイスは、IoTデバイスと呼ばれることもあり、監視、検知および/または測定などを実施し、そのような監視、検知および/または測定などの結果を別の端末デバイスおよび/またはネットワーク機器に送信する、マシンまたは他のデバイスを表し得る。端末デバイスは、この場合、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり得、M2Mデバイスは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)コンテキストではマシン型通信(MTC)デバイスと呼ばれることがある。
【0042】
1つの特定の例として、端末デバイスは、3GPP狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのようなマシンまたはデバイスの特定の例は、センサー、電力計などの計量デバイス、産業用機械類、あるいは家庭用または個人用電気器具、たとえば、冷蔵庫、テレビジョン、時計などの個人用ウェアラブルなどである。他のシナリオでは、端末デバイスは、車両または他の機器、たとえば、医療器械を表し得、これは、その動作ステータスに対する監視、検知および/または報告など、あるいはその動作に関連する他の機能が可能である。
【0043】
本明細書で使用される「第1の」、「第2の」などという用語は、異なるエレメントを指す。単数形「a」および「an」は、コンテキストが別段に明確に示すのでなければ、複数形をも含むものとする。本明細書で使用される「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「有する(has)」、「有する(having)」、「含む(includes)」および/または「含む(including)」という用語は、述べられた特徴、エレメント、および/または構成要素などの存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、エレメント、構成要素および/またはそれらの組合せの存在または追加を排除しない。「に基づいて」という用語は、「に少なくとも部分的に基づいて」として読み取られるべきである。「一実施形態(one embodiment)」および「一実施形態(an embodiment)」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」として読み取られるべきである。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」として読み取られるべきである。明示的および暗黙的な他の規定が、以下で含まれ得る。
【0044】
上述のように、ネットワークのタスクの分散により、端末デバイスによって要求された設定は、(端末デバイスによって要求された、または端末デバイスからの要求をハンドリングするように設定された)第1のネットワークエンティティによって、または(端末デバイスによって直接要求された、または端末デバイスからの元の要求をハンドリングしない)第2のネットワークエンティティによって提供され得る。端末デバイスは、いずれの状況でも、第1のネットワークエンティティに対する1つの要求によって設定を取得することが予想される。
【0045】
図1は、本開示の例示的な実施形態による、第1のネットワークエンティティによって実施される方法を示すフローチャートである。
【0046】
限定はしないが一例として、第1のネットワークエンティティは、制御プレーン機能であり得る。
【0047】
制御プレーン機能によって実施される方法は、S101、端末デバイスから、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための要求を受信することと、S102、ネットワークアドレスプレフィックスが制御プレーン機能によって割り振られるのか、ユーザプレーン機能によって割り振られるのかを決定することと、S103、ネットワークアドレスプレフィックスがユーザプレーン機能によって割り振られることが決定された場合、ユーザプレーン機能に、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることをユーザプレーン機能に要求するための、PFCPセッション修正要求を送信することと、S104、ユーザプレーン機能から、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を受信することと、S105、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに送信することとを含み得る。
【0048】
さらに、PFCPセッション修正要求は、ユーザプレーン機能が、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み得、PFCPセッション修正応答は、ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含み得る。
【0049】
本開示の実施形態によれば、端末デバイスが、端末デバイスによって直接要求されない(ユーザプレーン機能などの)ネットワークエンティティからネットワークアドレスプレフィックスを取得するための、特定のプロシージャが規定され得る。したがって、端末デバイスは、端末デバイスによって直接要求された(制御プレーン機能などの)ネットワークエンティティが、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることをサポートしないときでも、ネットワークアドレスプレフィックスを取得することができる。
【0050】
図2は、本開示の例示的な実施形態による、第2のネットワークエンティティによって実施される方法を示すフローチャートである。
【0051】
限定はしないが一例として、第2のネットワークエンティティは、ユーザプレーン機能であり得る。
【0052】
ユーザプレーン機能によって実施される方法は、S201、制御プレーン機能から、ネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに割り振ることをユーザプレーン機能に要求するための、PFCPセッション修正要求を受信することと、S202、制御プレーン機能に、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を送信することとを含み得る。
【0053】
さらに、PFCPセッション修正要求は、ユーザプレーン機能が、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み得、PFCPセッション修正応答は、ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含み得る。
【0054】
たとえば、ネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに割り振るための、第1のネットワークエンティティと第2のネットワークエンティティとによって利用されるさらなる詳細なパラメータおよびメッセージが提供される。
【0055】
本開示の例示的な実施形態では、ユーザプレーン機能は、ローカル設定に基づいて、または制御プレーン機能からのPFCPセッション修正要求に基づいて、ネットワークアドレスプレフィックスの長さを決定する。
【0056】
本開示の例示的な実施形態では、第1のパラメータまたは第2のパラメータは、IPv6プレフィックス委任ビットについてのフィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについてのフィールドを含む。
【0057】
本開示の例示的な実施形態では、IPv6プレフィックス委任ビットおよび/またはIPv6プレフィックス長さは0にセットされる。
【0058】
第1のパラメータおよび第2のパラメータが、個々に、または組み合わせてのいずれかで利用され得ることを理解されたい。たとえば、ある状況では、第1のパラメータがアクティブであり、第2のパラメータが0にセットされるときのみ、第2のネットワークエンティティが要求される。さらに、0の代わりに他の値も、そのような値が第2のパラメータの通常値範囲で区別され得る限り、第2のパラメータのために使用され得る。
【0059】
本開示の例示的な実施形態では、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスは、インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)プレフィックスである。
【0060】
本開示の例示的な実施形態では、第2のメッセージは、端末デバイスのIPアドレスについての情報エレメントを含み、端末デバイスのIPアドレスについての情報エレメントは、第2のパラメータを含む。
【0061】
本開示の例示的な実施形態では、更新されたパケット検出ルール(PDR)の情報エレメントは、IPv6プレフィックス委任ビットについてのフィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについてのフィールドを含む。
【0062】
本開示の例示的な実施形態では、制御プレーン機能は、セッション管理機能(SMF)、および/またはパケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーン(PGW-C)を備える。
【0063】
現在の規格に対する改善を伴うさらなる詳細な実施形態が、以下でさらに示され得る。しかしながら、現在の規格の状況が、限定ではなく、より良い説明のための例にすぎないことを理解されたい。
【0064】
3GPP TS23.401バージョン16.8.0の節5.3.1.2.6および3GPP TS23.316バージョン16.5.0の節4.6.2.3は、PDN(パケットデータネットワーク)接続またはPDU(プロトコルデータユニット)セッションにデフォルト/64プレフィックスよりも短い単一のネットワークプレフィックスを割り振ることを可能にする、DHCPv6(IPv6についての動的ホスト設定プロトコル)を介したIPv6プレフィックス委任についての要件を指定する。
【0065】
本開示の実施形態によれば、UP機能が、(CP機能によってなど)UE IPアドレス割振りを実施することを要求されたとき、およびIPv6プレフィックス委任が使用されたとき、IPv6プレフィックス長さは、CP機能またはUP機能によって決定され得る。
【0066】
IPv6プレフィックス長さがCP機能によって決定された場合、IPv6プレフィックス委任ビットまたはIPv6プレフィックス長さフィールドは、CP機能による要求メッセージ中の所望のIPv6プレフィックス長さに従ってセットされるものとし、あるいはIPv6プレフィックス長さがUP機能によって決定された場合、CP機能は、IPv6プレフィックス委任ビットまたはIPv6プレフィックス長さフィールドを「0」にセットするものとする。
【0067】
図3は、本開示の例示的な実施形態によるシグナリング図である。
【0068】
図3に示されているように、ステップ1において、PDUセッションまたはPDN接続が、正常にセットアップされる。
【0069】
ステップ2において、ユーザ機器は、DHCPv6送信請求メッセージを送ることによって、ユーザ機器の背後のデバイスまたはローカルエリアネットワーク(LAN)のために使用されるデフォルト/64プレフィックスよりも短いものを要求するための、DHCPv6プロシージャをトリガし得る。このメッセージは、UPFを通してSMFまたはPGW-Cに送られる。ここで、UPFは、このメッセージを直接ハンドリングしない。
【0070】
ステップ3において、SMFまたはPGW-Cは、UPがIPアドレス管理を担当することがわかり、SMFまたはPGW-Cは、委任されたプレフィックスを割り振ることをUPFに告げるために、PFCPセッション修正を送る。
【0071】
PFCPセッション修正メッセージ中のIPv6Dフラグ、またはIP6PL(IPv6プレフィックス長さ)フラグなど、いくつかのフラグが、アクティブとして1にセットされ得る。さらに、いくつかのパラメータが、詳細に規定された値にセットされ得る。たとえば、「0」への、(IPv6Dフラグが「1」にセットされた場合の)IPv6プレフィックス委任ビット、または(IP6PLフラグが「1」にセットされた場合の)IPv6プレフィックス長さフィールド。表1は、そのようなフィールドについての一例を示す。
【0072】
オクテットrは、存在する場合、(デフォルト/64IPv6プレフィックスに関して)IPv6プレフィックス委任のために割り振られたビット数を含んでいるものとし、たとえば、/60IPv6プレフィックスが使用される場合、値は「4」にセットされるものとする。パケットを一致させるためにPDI中のUE IPアドレスIEを使用するとき、UP機能は、IPv6プレフィックス部分のみを使用し、インターフェース識別子部分を無視するものとする。フィールドが「0」にセットされたとき、UP機能は、ローカル設定に基づいて値を決定するものとする。
【0073】
オクテットsにおけるIPv6プレフィックス長さは、存在するとき、8ビットバイナリ整数として符号化されるものとし、たとえば、/72プレフィックスが使用される場合、値は(10進法)72にセットされるものとし、または/56プレフィックスが使用される場合、値は(10進法)56にセットされるものとする。プレフィックス長さ値「128」は、個々の/128 IPv6アドレスを示す。フィールドが「0」にセットされたとき、UP機能は、ローカル設定に基づいて値を決定するものとする。
【0074】
ステップ4において、UPFは、ローカルポリシに従って委任されたプレフィックスを割り振り、UE IPアドレスなどの新たに追加されたIEを含むIE更新されたPDRを使用して、PFCPセッション修正応答メッセージ中で、この委任されたプレフィックスをSMFまたはPGW-Cに送る。
【0075】
【0076】
【0077】
本開示の実施形態によれば、(条件付きであり得る)UE IPアドレスは、更新されたPDRに追加され、したがって、更新されたPDRは、UP機能がデフォルト/64プレフィックスよりも短いネットワークプレフィックスを割り振ることを要求されたときの状況のために使用され得る。
【0078】
一例として、「2a00:20:87c1:3500::/56」などの「/56プレフィックス」が、更新されたPDR中のUE IPアドレスにおいて提供され得る。さらに、「デフォルト/64プレフィックスよりも短い」はまた、限定はしないが、一例にすぎず、デフォルト/64プレフィックスに等しいか、さらにはそれよりも長いプレフィックスも可能であり得ることを理解されたい。
【0079】
ステップ5において、SMFまたはPGW-Cは、委任されたプレフィックスを含むDHCPv6返答メッセージを編成し、そのDHCPv6返答メッセージをUPFを通してUEに送る。
【0080】
ステップ6において、ユーザ機器は、ネットワークからのこの委任されたプレフィックスに基づいて、/64プレフィックスを、ユーザ機器の背後のデバイスまたはLANに割り振ることができる。すなわち、ここで、ユーザ機器は、ルータ、またはサーバ、または、多くの他のデバイスさらには多くのサブネットワークのための管理デバイスであり得る。
【0081】
図4は、本開示のいくつかの実施形態による、第1のネットワークエンティティのための装置を示すブロック図である。
【0082】
図4に示されているように、1つまたは複数のプロセッサ101と、コンピュータプログラムコード103を備える1つまたは複数のメモリ102とを備える、(制御プレーン機能などの)第1のネットワークエンティティ100であって、1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードが、1つまたは複数のプロセッサとともに、制御プレーン機能に、少なくとも、端末デバイスから、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための要求を受信することと、ネットワークアドレスプレフィックスが制御プレーン機能によって割り振られるのか、ユーザプレーン機能によって割り振られるのかを決定することと、ネットワークアドレスプレフィックスがユーザプレーン機能によって割り振られることが決定された場合、ユーザプレーン機能に、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることをユーザプレーン機能に要求するための、PFCPセッション修正要求を送信することと、ユーザプレーン機能から、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を受信することと、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに送信することとを行わせるように設定された、第1のネットワークエンティティ100が提供される。PFCPセッション修正要求は、ユーザプレーン機能が、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み得、PFCPセッション修正応答は、ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含み得る。
【0083】
本開示の例示的な実施形態では、1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、第1のネットワークエンティティに、図1図3における方法など、上述の実施形態のいずれか1つに記載の方法を実施させるように設定される。
【0084】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による、第2のネットワークエンティティのための装置を示すブロック図である。
【0085】
図5に示されているように、1つまたは複数のプロセッサ201と、コンピュータプログラムコード203を備える1つまたは複数のメモリ202とを備える、(ユーザプレーン機能などの)第2のネットワークエンティティ200であって、1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードが、1つまたは複数のプロセッサとともに、端末デバイスに、少なくとも、制御プレーン機能から、ネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに割り振ることをユーザプレーン機能に要求するための、PFCPセッション修正要求を受信することと、制御プレーン機能に、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を送信することとを行わせるように設定された、第2のネットワークエンティティ200が提供される。PFCPセッション修正要求は、ユーザプレーン機能が、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み得、PFCPセッション修正応答は、ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含み得る。
【0086】
本開示の例示的な実施形態では、1つまたは複数のメモリおよびコンピュータプログラムコードは、1つまたは複数のプロセッサとともに、第2のネットワークエンティティに、図2図3における方法など、上述の実施形態のいずれか1つに記載の方法を実施させるように設定される。
【0087】
プロセッサ101、201は、1つまたは複数のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラなど、任意の種類の処理構成要素、ならびに、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用デジタル論理などを含み得る、他のデジタルハードウェアであり得る。メモリ102、202は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ、キャッシュメモリ、フラッシュメモリデバイス、光記憶デバイスなど、任意の種類の記憶構成要素であり得る。
【0088】
図6は、本開示の実施形態による、装置可読記憶媒体を示すブロック図である。
【0089】
図6に示されているように、制御プレーン機能および/またはユーザプレーン機能を備えるネットワークエンティティとともに使用するためにその上に具現されたコンピュータプログラムコード601を有するコンピュータ可読媒体600であって、コンピュータプログラムコードが、上述の実施形態のいずれか1つに記載の方法を実施するためのコードを含む、コンピュータ可読媒体600が提供される。
【0090】
コンピュータ可読記憶媒体600は、RAM、ROM、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM)、磁気ディスク、光ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、リムーバブルカートリッジ、またはフラッシュドライブなど、メモリを含むように設定され得る。
【0091】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による、第1のネットワークエンティティのための別の装置を示すブロック図である。
【0092】
図7に示されているように、(制御プレーン機能などの)第1のネットワークエンティティのための装置が提供される。装置100は、端末デバイスから、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための要求を受信するように設定された第1の受信ユニット1001と、ネットワークアドレスプレフィックスが制御プレーン機能によって割り振られるのか、ユーザプレーン機能によって割り振られるのかを決定するように設定された決定ユニット1002と、ネットワークアドレスプレフィックスがユーザプレーン機能によって割り振られることが決定された場合、ユーザプレーン機能に、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることをユーザプレーン機能に要求するための、PFCPセッション修正要求を送信するように設定された第1の送信ユニット1003と、ユーザプレーン機能から、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を受信するように設定された第2の受信ユニット1004と、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに送信するように設定された第2の送信ユニット1005とを備える。PFCPセッション修正要求は、ユーザプレーン機能が、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み得、PFCPセッション修正応答は、ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含み得る。
【0093】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による、第2のネットワークエンティティのための別の装置を示すブロック図である。
【0094】
図8に示されているように、(ユーザプレーン機能などの)第2のネットワークエンティティのための装置が提供される。装置200は、制御プレーン機能から、ネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに割り振ることをユーザプレーン機能に要求するための、PFCPセッション修正要求を受信するように設定された受信ユニット2001と、制御プレーン機能に、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を送信するように設定された送信ユニット2002とを備える。PFCPセッション修正要求は、ユーザプレーン機能が、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み得、PFCPセッション修正応答は、ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含み得る。
【0095】
ユニットという用語は、エレクトロニクス、電気デバイス、および/または電子デバイスの分野での通常の意味を有し得、たとえば、本明細書で説明されるものなど、それぞれのタスク、プロシージャ、算出、出力、および/または表示機能を行うための、電気および/または電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理固体および/または個別デバイス、コンピュータプログラムまたは命令などを含み得る。
【0096】
機能ユニットがある場合、通信管理ノードまたはネットワークノードは、固定プロセッサまたはメモリを必要としないことがあり、任意のコンピューティングリソースおよび記憶リソースが、通信システムにおける少なくとも1つのノードから構成され得る。仮想化技術およびネットワークコンピューティング技術の導入は、ネットワークリソースの使用効率およびネットワークのフレキシビリティを改善し得る。
【0097】
本開示の実施形態によれば、IPアドレス管理がUPによって行われ、UPが、委任されたプレフィックスを割り振ることが予想される場合、それをどのように行うかに関する明確な規定が提供される。
【0098】
本開示の実施形態は、以下のソリューション、すなわち、CPがUEから要求を受信するとき、委任プレフィックスがUPによって割り振られることをUPに告げるための、CPについての挙動を規定すること、CPが委任プレフィックスを伴う返答メッセージをUEに送ることができるように、どの委任されたプレフィックスが使用されるかをCPに告げるための、UPについての挙動を規定すること、および/または、規格においてUPによって割り振られるプレフィックス委任(prefix delegate)を規定することを提案し得る。
【0099】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信ネットワークを示すブロック図である。
【0100】
図9を参照すると、一実施形態によれば、通信システムが、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク911とコアネットワーク914とを備える、3GPPタイプセルラネットワークなどの通信ネットワーク910を含む。アクセスネットワーク911は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、複数の基地局912a、912b、912cを備え、各々が、対応するカバレッジエリア913a、913b、913cを規定する。各基地局912a、912b、912cは、有線接続または無線接続915を介してコアネットワーク914に接続可能である。カバレッジエリア913c中に位置する第1のUE991が、対応する基地局912cに無線で接続するか、または対応する基地局912cによってページングされるように設定される。カバレッジエリア913a中の第2のUE992が、対応する基地局912aに無線で接続可能である。この例では複数のUE991、992が示されているが、開示される実施形態は、唯一のUEがカバレッジエリア中にある状況、または唯一のUEが、対応する基地局912に接続している状況に等しく適用可能である。
【0101】
通信ネットワーク910は、それ自体、ホストコンピュータ930に接続され、ホストコンピュータ930は、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて、あるいはサーバファーム中の処理リソースとして具現され得る。ホストコンピュータ930は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得るか、あるいはサービスプロバイダによってまたはサービスプロバイダに代わって動作され得る。通信ネットワーク910とホストコンピュータ930との間の接続921および922が、コアネットワーク914からホストコンピュータ930に直接延び得るか、または随意の中間ネットワーク920を介して進み得る。中間ネットワーク920は、公衆ネットワーク、プライベートネットワークまたはホストされたネットワークのうちの1つ、あるいはそれらのうちの2つ以上の組合せであり得、中間ネットワーク920は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得、特に、中間ネットワーク920は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0102】
図9の通信システムは全体として、接続されたUE991、992とホストコンピュータ930との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続950として説明され得る。ホストコンピュータ930および接続されたUE991、992は、アクセスネットワーク911、コアネットワーク914、任意の中間ネットワーク920および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続950を介して、データおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続950は、OTT接続950が通過する、参加する通信デバイスが、アップリンクおよびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、基地局912は、接続されたUE991にフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ930から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、基地局912は、UE991から発生してホストコンピュータ930に向かう発信アップリンク通信の将来ルーティングに気づいている必要がない。
【0103】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による、部分的無線接続上で基地局を介してUEと通信するホストコンピュータを示すブロック図である。
【0104】
次に、一実施形態による、前の段落において説明されたUE、基地局およびホストコンピュータの例示的な実装形態が、図10を参照しながら説明される。通信システム1000では、ホストコンピュータ1010が、通信システム1000の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース1016を含む、ハードウェア1015を備える。ホストコンピュータ1010は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路1018をさらに備える。特に、処理回路1018は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。ホストコンピュータ1010は、ホストコンピュータ1010に記憶されるかまたはホストコンピュータ1010によってアクセス可能であり、処理回路1018によって実行可能である、ソフトウェア1011をさらに備える。ソフトウェア1011は、ホストアプリケーション1012を含む。ホストアプリケーション1012は、UE1030およびホストコンピュータ1010において終端するOTT接続1050を介して接続するUE1030など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション1012は、OTT接続1050を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。
【0105】
通信システム1000は、通信システム中に提供される基地局1020をさらに含み、基地局1020は、基地局1020がホストコンピュータ1010およびUE1030と通信することを可能にするハードウェア1025を備える。ハードウェア1025は、通信システム1000の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線接続または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース1026、ならびに基地局1020によってサーブされるカバレッジエリア(図10に図示せず)中に位置するUE1030との少なくとも無線接続1070をセットアップおよび維持するための無線インターフェース1027を含み得る。通信インターフェース1026は、ホストコンピュータ1010への接続1060を容易にするように設定され得る。接続1060は直接であり得るか、あるいは、接続1060は、通信システムのコアネットワーク(図10に図示せず)を、および/または通信システムの外部の1つまたは複数の中間ネットワークを通過し得る。図示の実施形態では、基地局1020のハードウェア1025は、処理回路1028をさらに含み、処理回路1028は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。基地局1020は、内部的に記憶されるかまたは外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア1021をさらに有する。
【0106】
通信システム1000は、すでに言及されたUE1030をさらに含む。UE1030のハードウェア1035は、UE1030が現在位置するカバレッジエリアをサーブする基地局との無線接続1070をセットアップおよび維持するように設定された、無線インターフェース1037を含み得る。UE1030のハードウェア1035は、処理回路1038をさらに含み、処理回路1038は、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらの組合せ(図示せず)を備え得る。UE1030は、UE1030に記憶されるかまたはUE1030によってアクセス可能であり、処理回路1038によって実行可能である、ソフトウェア1031をさらに備える。ソフトウェア1031は、クライアントアプリケーション1032を含む。クライアントアプリケーション1032は、ホストコンピュータ1010のサポートを伴って、UE1030を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ1010では、実行しているホストアプリケーション1012は、UE1030およびホストコンピュータ1010において終端するOTT接続1050を介して、実行しているクライアントアプリケーション1032と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション1032は、ホストアプリケーション1012から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続1050は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション1032は、クライアントアプリケーション1032が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0107】
図10に示されているホストコンピュータ1010、基地局1020およびUE1030は、それぞれ、図9のホストコンピュータ930、基地局912a、912b、912cのうちの1つ、およびUE991、992のうちの1つと同様または同等であり得ることに留意されたい。つまり、これらのエンティティの内部の働きは、図10に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、図9のものであり得る。
【0108】
図10では、OTT接続1050は、仲介デバイスとこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングとへの明示的言及なしに、基地局1020を介したホストコンピュータ1010とUE1030との間の通信を示すために抽象的に描かれている。ネットワークインフラストラクチャが、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、UE1030からまたはホストコンピュータ1010を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続1050がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが、(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
【0109】
UE1030と基地局1020との間の無線接続1070は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従う。様々な実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続1070が最後のセグメントを形成するOTT接続1050を使用して、UE1030に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態の教示は、レイテンシおよび電力消費を改善し、それにより、複雑さの低下、セルにアクセスするために必要とされる時間の低減、応答性の向上、バッテリー寿命の延長などの利益を提供し得る。
【0110】
1つまたは複数の実施形態が改善する、データレート、レイテンシおよび他のファクタを監視する目的での、測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ1010とUE1030との間のOTT接続1050を再設定するための随意のネットワーク機能がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続1050を再設定するためのネットワーク機能は、ホストコンピュータ1010のソフトウェア1011およびハードウェア1015でまたはUE1030のソフトウェア1031およびハードウェア1035で、またはその両方で実装され得る。実施形態では、OTT接続1050が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例示された監視された量の値を供給すること、あるいはソフトウェア1011、1031が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続1050の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、基地局1020に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、基地局1020に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。そのようなプロシージャおよび機能は、当技術分野において知られ、実践され得る。いくつかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ1010の測定を容易にするプロプライエタリUEシグナリングを伴い得る。測定は、ソフトウェア1011および1031が、ソフトウェア1011および1031が伝搬時間、エラーなどを監視する間にOTT接続1050を使用して、メッセージ、特に空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0111】
図11は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および図10を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図11への図面参照のみがこのセクションに含まれる。ステップ1110において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。ステップ1110の(随意であり得る)サブステップ1111において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1120において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。(随意であり得る)ステップ1130において、基地局は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが始動した送信において搬送されたユーザデータをUEに送信する。(また、随意であり得る)ステップ1140において、UEは、ホストコンピュータによって実行されるホストアプリケーションに関連するクライアントアプリケーションを実行する。
【0112】
図12は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および図10を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図12への図面参照のみがこのセクションに含まれる。方法のステップ1210において、ホストコンピュータはユーザデータを提供する。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1220において、ホストコンピュータは、UEにユーザデータを搬送する送信を始動する。送信は、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局を介して通り得る。(随意であり得る)ステップ1230において、UEは、送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0113】
図13は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および図10を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図13への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ1310において、UEは、ホストコンピュータによって提供された入力データを受信する。追加または代替として、ステップ1320において、UEはユーザデータを提供する。ステップ1320の(随意であり得る)サブステップ1321において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによって、ユーザデータを提供する。ステップ1310の(随意であり得る)サブステップ1311において、UEは、ホストコンピュータによって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する、クライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータを提供する際に、実行されたクライアントアプリケーションは、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮し得る。ユーザデータが提供された特定の様式にかかわらず、UEは、(随意であり得る)サブステップ1330において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を始動する。方法のステップ1340において、ホストコンピュータは、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されたユーザデータを受信する。
【0114】
図14は、一実施形態による、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、図9および図10を参照しながら説明されたものであり得る、ホストコンピュータと基地局とUEとを含む。本開示の簡単のために、図14への図面参照のみがこのセクションに含まれる。(随意であり得る)ステップ1410において、本開示全体にわたって説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからユーザデータを受信する。(随意であり得る)ステップ1420において、基地局は、ホストコンピュータへの、受信されたユーザデータの送信を始動する。(随意であり得る)ステップ1430において、ホストコンピュータは、基地局によって始動された送信において搬送されたユーザデータを受信する。
【0115】
概して、様々な例示的な実施形態は、ハードウェアまたは専用チップ、回路、ソフトウェア、論理あるいはそれらの任意の組合せで実装され得る。たとえば、いくつかの態様は、ハードウェアで実装され得、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサまたは他のコンピューティングデバイスによって実行され得るファームウェアまたはソフトウェアで実装され得るが、本開示はそれに限定されない。本開示の例示的な実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャートとして、または何らかの他の図式表現を使用して、例示および説明され得るが、本明細書で説明されるこれらのブロック、装置、システム、技法または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路または論理、汎用ハードウェアまたはコントローラまたは他のコンピューティングデバイス、あるいはそれらの何らかの組合せで実装され得ることを十分に理解されたい。
【0116】
したがって、本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様が、集積回路チップおよびモジュールなど、様々な構成要素において実施され得ることを諒解されたい。したがって、本開示の例示的な実施形態は、集積回路として具現される装置において実現され得、ここで、集積回路は、本開示の例示的な実施形態に従って動作するように設定可能である、データプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、ベースバンド回路および無線周波数回路のうちの少なくとも1つまたは複数を具現するための回路(ならびに場合によってはファームウェア)を備え得ることを諒解されたい。
【0117】
本開示の例示的な実施形態の少なくともいくつかの態様が、1つまたは複数のコンピュータまたは他のデバイスによって実行される、1つまたは複数のプログラムモジュールでなど、コンピュータ実行可能命令で具現され得ることを諒解されたい。概して、プログラムモジュールは、コンピュータまたは他のデバイス中のプロセッサによって実行されたとき、特定のタスクを実施するか、または特定の抽象データ型を実装する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。コンピュータ実行可能命令は、ハードディスク、光ディスク、リムーバブル記憶媒体、固体メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)など、コンピュータ可読媒体に記憶され得る。当業者によって諒解されるように、プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態において、必要に応じて、組み合わせられるかまたは分散され得る。さらに、機能は、集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)など、ファームウェアまたはハードウェア等価物において全体的にまたは部分的に具現され得る。
【0118】
本開示は、明示的に本明細書で開示される特徴の任意の新規の特徴または組合せあるいはその任意の一般化のいずれかを含む。本開示の上記の例示的な実施形態への様々な修正および適応は、添付の図面とともに読まれるとき、上記の説明に鑑みて、当業者に明らかになり得る。しかしながら、任意のおよびすべての修正が、依然として、本開示の非限定的なおよび例示的な実施形態の範囲内に入る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2022-05-31
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御プレーン機能によって実行される方法であって、
端末デバイスから、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための要求を受信すること(S101)と、
前記ネットワークアドレスプレフィックスが前記制御プレーン機能によって割り振られるべきであるのか、ユーザプレーン機能によって割り振られるべきであるのかを決定すること(S102)と、
前記ネットワークアドレスプレフィックスが前記ユーザプレーン機能によって割り振られるべきであることが決定された場合、前記ユーザプレーン機能に、前記ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを前記ユーザプレーン機能に要求するための、パケットフォワーディング制御プロトコル(PFCP)セッション修正要求を送信すること(S103)と、
前記ユーザプレーン機能から、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を受信すること(S104)と、
前記割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを前記端末デバイスに送信すること(S105)と
を含み、
前記PFCPセッション修正要求は、前記ユーザプレーン機能が、前記ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み、前記PFCPセッション修正応答が、前記ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含み、
前記PFCPセッション修正要求が、IPv6プレフィックス委任ビットについてのフィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについてのフィールドを含み、
IPv6プレフィックス委任ビットについての前記フィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについての前記フィールドが、前記ネットワークアドレスプレフィックスの長さを示す、あるいは、IPv6プレフィックス委任ビットについての前記フィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについての前記フィールドは、前記ユーザプレーン機能が、ローカル設定に基づいて、前記ネットワークアドレスプレフィックスの前記長さを決定することを示すために、0にセットされる、
方法。
【請求項2】
前記第1のパラメータまたは前記第2のパラメータが、IPv6プレフィックス委任ビットについてのフィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについてのフィールドを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記IPv6プレフィックス委任ビットおよび/またはIPv6プレフィックス長さが0にセットされる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記割り振られたネットワークアドレスプレフィックスが、インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)プレフィックスである、
請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記PFCPセッション修正応答が、前記端末デバイスのIPアドレスについての情報エレメントを含み、
前記端末デバイスのIPアドレスについての前記情報エレメントが、前記第2のパラメータを含む、
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
更新されたパケット検出ルール(PDR)の情報エレメントが、IPv6プレフィックス委任ビットについての前記フィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについての前記フィールドを含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記制御プレーン機能が、セッション管理機能(SMF)、および/またはパケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーン(PGW-C)を備える、
請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
ユーザプレーン機能によって実行される方法であって、
制御プレーン機能から、ネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに割り振ることを前記ユーザプレーン機能に要求するための、パケットフォワーディング制御プロトコル(PFCP)セッション修正要求を受信すること(S201)と、
前記制御プレーン機能に、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を送信すること(S202)と
を含み、
前記PFCPセッション修正要求は、前記ユーザプレーン機能が、前記ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み、前記PFCPセッション修正応答が、前記ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含み、
前記PFCPセッション修正要求が、IPv6プレフィックス委任ビットについてのフィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについてのフィールドを含み、
IPv6プレフィックス委任ビットについての前記フィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについての前記フィールドが、前記ネットワークアドレスプレフィックスの長さを示す、あるいは、IPv6プレフィックス委任ビットについての前記フィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについての前記フィールドは、前記ユーザプレーン機能が、ローカル設定に基づいて、前記ネットワークアドレスプレフィックスの前記長さを決定することを示すために、0にセットされる、
方法。
【請求項9】
前記ユーザプレーン機能が、ローカル設定に基づいて、または前記制御プレーン機能からの前記PFCPセッション修正要求に基づいて、前記ネットワークアドレスプレフィックスの前記長さを決定する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のパラメータまたは前記第2のパラメータが、IPv6プレフィックス委任ビットについてのフィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについてのフィールドを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記IPv6プレフィックス委任ビットおよび/またはIPv6プレフィックス長さが0にセットされる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記割り振られたネットワークアドレスプレフィックスが、インターネットプロトコルバージョン6(IPv6)プレフィックスである、
請求項8から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
第2のメッセージが、前記端末デバイスのIPアドレスについての情報エレメントを含み、
前記端末デバイスのIPアドレスについての前記情報エレメントが、前記第2のパラメータを含む、
請求項8から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
更新されたパケット検出ルール(PDR)の情報エレメントが、IPv6プレフィックス委任ビットについての前記フィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについての前記フィールドを含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記制御プレーン機能が、セッション管理機能(SMF)、および/またはパケットデータネットワークゲートウェイ制御プレーン(PGW-C)を備える、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
1つまたは複数のプロセッサ(101)と、
コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリ(102)と
を備える、制御プレーン機能(100)であって、
前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記1つまたは複数のプロセッサとともに、端末デバイスに、少なくとも、
端末デバイスから、ネットワークアドレスプレフィックスを割り振るための要求を受信することと、
前記ネットワークアドレスプレフィックスが前記制御プレーン機能によって割り振られるべきであるのか、ユーザプレーン機能によって割り振られるべきであるのかを決定することと、
前記ネットワークアドレスプレフィックスが前記ユーザプレーン機能によって割り振られるべきであることが決定された場合、前記ユーザプレーン機能に、前記ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを前記ユーザプレーン機能に要求するための、パケットフォワーディング制御プロトコル(PFCP)セッション修正要求を送信することと、
前記ユーザプレーン機能から、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を受信することと、
前記割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを前記端末デバイスに送信することと
を行わせるように設定され、
前記PFCPセッション修正要求は、前記ユーザプレーン機能が、前記ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み、前記PFCPセッション修正応答が、前記ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含み、
前記PFCPセッション修正要求が、IPv6プレフィックス委任ビットについてのフィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについてのフィールドを含み、
IPv6プレフィックス委任ビットについての前記フィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについての前記フィールドが、前記ネットワークアドレスプレフィックスの長さを示す、あるいは、IPv6プレフィックス委任ビットについての前記フィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについての前記フィールドは、前記ユーザプレーン機能が、ローカル設定に基づいて、前記ネットワークアドレスプレフィックスの前記長さを決定することを示すために、0にセットされる、
制御プレーン機能(100)。
【請求項17】
前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記1つまたは複数のプロセッサとともに、前記制御プレーン機能に、請求項2から7のいずれか一項に記載の方法を実行させるように設定された、請求項16に記載の制御プレーン機能。
【請求項18】
1つまたは複数のプロセッサ(201)と、
コンピュータプログラムコードを備える1つまたは複数のメモリ(202)と
を備える、ユーザプレーン機能(200)であって、
前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記1つまたは複数のプロセッサとともに、端末デバイスに、少なくとも、
制御プレーン機能から、ネットワークアドレスプレフィックスを端末デバイスに割り振ることを前記ユーザプレーン機能に要求するための、パケットフォワーディング制御プロトコル(PFCP)セッション修正要求を受信することと、
前記制御プレーン機能に、割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを含むPFCPセッション修正応答を送信することと
を行わせるように設定され、
前記PFCPセッション修正要求は、前記ユーザプレーン機能が、前記ネットワークアドレスプレフィックスを割り振ることを委任されることを示す第1のパラメータを含み、前記PFCPセッション修正応答が、前記ユーザプレーン機能による割り振られたネットワークアドレスプレフィックスを示す第2のパラメータを含み、
前記PFCPセッション修正要求が、IPv6プレフィックス委任ビットについてのフィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについてのフィールドを含み、
IPv6プレフィックス委任ビットについての前記フィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについての前記フィールドが、前記ネットワークアドレスプレフィックスの長さを示す、あるいは、IPv6プレフィックス委任ビットについての前記フィールドおよび/またはIPv6プレフィックス長さについての前記フィールドは、前記ユーザプレーン機能が、ローカル設定に基づいて、前記ネットワークアドレスプレフィックスの前記長さを決定することを示すために、0にセットされる、
ユーザプレーン機能(200)。
【請求項19】
前記1つまたは複数のメモリおよび前記コンピュータプログラムコードが、前記1つまたは複数のプロセッサとともに、前記ユーザプレーン機能に、請求項9から15のいずれか一項に記載の方法を実行させるように設定された、請求項18に記載のユーザプレーン機能。
【請求項20】
制御プレーン機能および/またはユーザプレーン機能を備えるネットワークエンティティとともに使用するためにその上に具現されたコンピュータプログラムコード(601)を有するコンピュータ可読媒体(600)であって、前記コンピュータプログラムコードが、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法を実行するためのコードを含む、コンピュータ可読媒体(600)。
【国際調査報告】