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特表2023-552066無線LANシステムにおける送信MLD内のAPに部分情報を要求する方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-14
(54)【発明の名称】無線LANシステムにおける送信MLD内のAPに部分情報を要求する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/15 20180101AFI20231207BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20231207BHJP
   H04W 72/0457 20230101ALI20231207BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20231207BHJP
【FI】
H04W76/15
H04W84/12
H04W72/0457 110
H04W28/06 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023527760
(86)(22)【出願日】2021-09-30
(85)【翻訳文提出日】2023-05-09
(86)【国際出願番号】 KR2021013415
(87)【国際公開番号】W WO2022119091
(87)【国際公開日】2022-06-09
(31)【優先権主張番号】10-2020-0168899
(32)【優先日】2020-12-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0171536
(32)【優先日】2020-12-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】キム ナミョン
(72)【発明者】
【氏名】キム チョンキ
(72)【発明者】
【氏名】チェ チンス
(72)【発明者】
【氏名】チャン インソン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE23
5K067JJ13
(57)【要約】
無線LANシステムにおいて、送信MLD内のAPに部分情報を要求する方法及び装置が提案される。具体的には、受信MLDは送信MLDに第1リンクを介してプローブ要求フレームを送信する。受信MLDは送信MLDから第1リンクを介してプローブ応答フレームを受信する。送信MLDは第1リンクにおいて動作する第1送信STA及び第2リンクにおいて動作する第2送信STAを含む。受信MLDは第1リンクにおいて動作する第1受信STAを含む。第1受信STAが第1及び第2リンクに対する部分情報を要求する場合、プローブ要求フレームは第1要求要素及び多重リンク要素を含む。第1リンクに対する部分情報及び第2リンクに対する部分情報が同じである場合、第2リンクに対する部分情報は第1要求要素に基づいて要求され、第1全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定される。
【選択図】図65
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線LANシステムにおいて、
受信MLD(Multi-link Device)が、送信MLDに第1リンクを介してプローブ要求フレームを送信するステップと、
前記受信MLDが、前記送信MLDから前記第1リンクを介してプローブ応答フレームを受信するステップを含み、
前記送信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1送信STA(station)及び第2リンクにおいて動作する第2送信STAを含み、
前記受信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1受信STA及び前記第2リンクにおいて動作する第2受信STAを含み、
前記第1受信STAが前記第1及び第2リンクに対する部分情報を要求する場合、前記プローブ要求フレームは第1要求要素(Request element)及び多重リンク要素(multi-link element)を含み、
前記第1リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、
前記多重リンク要素は前記第2受信STAのプロファイル(profile)フィールドを含み、
前記第2受信STAのプロファイルフィールドは第1全体情報プロファイルサブフィールドを含み、
前記第1リンクに対する部分情報及び前記第2リンクに対する部分情報が同じである場合、前記第2リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、前記第1全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定される、方法。
【請求項2】
前記送信MLDは第3リンクにおいて動作する第3送信STAをさらに含み、
前記受信MLDは前記第3リンクにおいて動作する第3受信STAをさらに含み、
前記多重リンク要素は前記第3受信STAのプロファイルフィールドをさらに含み、
前記第3受信STAのプロファイルフィールドは第2全体情報プロファイルサブフィールドを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1受信STAが前記第1及び第3リンクに対する部分情報を要求して、前記第1リンクに対する部分情報及び前記第3リンクに対する部分情報が同じではない場合、
前記第3受信STAのプロファイルフィールドは第2要求要素を含めて、前記第3リンクに対する部分情報は前記第2要求要素に基づいて要求され、前記第2全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1要求要素に含まれた識別子が指示する値と前記第2要求要素に含まれた識別子が指示する値は互い異なる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記送信MLDは第4リンクにおいて動作する第4送信STAをさらに含み、
前記受信MLDは前記第4リンクにおいて動作する第4受信STAをさらに含み、
前記多重リンク要素は前記第4受信STAのプロファイルフィールドをさらに含み、
前記第4受信STAのプロファイルフィールドは第3全体情報プロファイルサブフィールドを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第1受信STAが前記第1リンクに対する部分情報及び前記第4リンクに対する全体情報を要求する場合、
前記第4リンクに対する全体情報は前記第4受信STAのプロファイルフィールドに基づいて要求され、前記第3全体情報プロファイルサブフィールドの値は1に設定される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
無線LANシステムにおいて、受信MLD(Multi-link Device)は、
メモリと、
送受信機と、
前記メモリ及び前記送受信機と動作できるように結合されたプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
送信MLDに第1リンクを介してプローブ要求フレームを送信し、
前記送信MLDから前記第1リンクを介してプローブ応答フレームを受信し、
前記送信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1送信STA(station)及び第2リンクにおいて動作する第2送信STAを含み、
前記受信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1受信STA及び前記第2リンクにおいて動作する第2受信STAを含み、
前記第1受信STAが前記第1及び第2リンクに対する部分情報を要求する場合、前記プローブ要求フレームは第1要求要素(Request element)及び多重リンク要素(multi-link element)を含み、
前記第1リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、
前記多重リンク要素は前記第2受信STAのプロファイル(profile)フィールドを含み、
前記第2受信STAのプロファイルフィールドは第1全体情報プロファイルサブフィールドを含み、
前記第1リンクに対する部分情報及び前記第2リンクに対する部分情報が同じである場合、前記第2リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、前記第1全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定される、受信MLD。
【請求項8】
無線LANシステムにおいて、
送信MLD(Multi-link Device)が、受信MLDから第1リンクを介してプローブ要求フレームを受信するステップと、
前記送信MLDが、前記受信MLDに前記第1リンクを介してプローブ応答フレームを送信するステップを含み、
前記送信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1送信STA(station)及び第2リンクにおいて動作する第2送信STAを含み、
前記受信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1受信STA及び前記第2リンクにおいて動作する第2受信STAを含み、
前記第1受信STAが前記第1及び第2リンクに対する部分情報を要求する場合、前記プローブ要求フレームは第1要求要素(Request element)及び多重リンク要素(multi-link element)を含み、
前記第1リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、
前記多重リンク要素は前記第2受信STAのプロファイル(profile)フィールドを含み、
前記第2受信STAのプロファイルフィールドは第1全体情報プロファイルサブフィールドを含み、
前記第1リンクに対する部分情報及び前記第2リンクに対する部分情報が同じである場合、前記第2リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、前記第1全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定される、方法。
【請求項9】
前記送信MLDは第3リンクにおいて動作する第3送信STAをさらに含み、
前記受信MLDは前記第3リンクにおいて動作する第3受信STAをさらに含み、
前記多重リンク要素は前記第3受信STAのプロファイルフィールドをさらに含み、
前記第3受信STAのプロファイルフィールドは第2全体情報プロファイルサブフィールドを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1受信STAが前記第1及び第3リンクに対する部分情報を要求して、前記第1リンクに対する部分情報及び前記第3リンクに対する部分情報が同じではない場合、
前記第3受信STAのプロファイルフィールドは第2要求要素を含めて、前記第3リンクに対する部分情報は前記第2要求要素に基づいて要求され、前記第2全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1要求要素に含まれた識別子が指示する値と前記第2要求要素に含まれた識別子が指示する値は互い異なる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記送信MLDは第4リンクにおいて動作する第4送信STAをさらに含み、
前記受信MLDは前記第4リンクにおいて動作する第4受信STAをさらに含み、
前記多重リンク要素は前記第4受信STAのプロファイルフィールドをさらに含み、
前記第4受信STAのプロファイルフィールドは第3全体情報プロファイルサブフィールドを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第1受信STAが前記第1リンクに対する部分情報及び前記第4リンクに対する全体情報を要求する場合、
前記第4リンクに対する全体情報は前記第4受信STAのプロファイルフィールドに基づいて要求され、前記第3全体情報プロファイルサブフィールドの値は1に設定される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
無線LANシステムにおいて、送信MLD(Multi-link Device)は、
メモリと、
送受信機と、
前記メモリ及び前記送受信機と動作できるように結合されたプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
受信MLDから第1リンクを介してプローブ要求フレームを受信し、
前記受信MLDに前記第1リンクを介してプローブ応答フレームを送信し、
前記送信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1送信STA(station)及び第2リンクにおいて動作する第2送信STAを含み、
前記受信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1受信STA及び前記第2リンクにおいて動作する第2受信STAを含み、
前記第1受信STAが前記第1及び第2リンクに対する部分情報を要求する場合、前記プローブ要求フレームは第1要求要素(Request element)及び多重リンク要素(multi-link element)を含み、
前記第1リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、
前記多重リンク要素は前記第2受信STAのプロファイル(profile)フィールドを含み、
前記第2受信STAのプロファイルフィールドは第1全体情報プロファイルサブフィールドを含み、
前記第1リンクに対する部分情報及び前記第2リンクに対する部分情報が同じである場合、前記第2リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、前記第1全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定される、送信MLD。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサ(processor)によって実行されることに基づく命令(instruction)を含む少なくとも1つのコンピューター可読記録媒体(computer readable medium)において、
送信MLDに第1リンクを介してプローブ要求フレームを送信するステップと、
前記送信MLDから前記第1リンクを介してプローブ応答フレームを受信するステップを含み、
前記送信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1送信STA(station)及び第2リンクにおいて動作する第2送信STAを含み、
前記受信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1受信STA及び前記第2リンクにおいて動作する第2受信STAを含み、
前記第1受信STAが前記第1及び第2リンクに対する部分情報を要求する場合、前記プローブ要求フレームは第1要求要素(Request element)及び多重リンク要素(multi-link element)を含み、
前記第1リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、
前記多重リンク要素は前記第2受信STAのプロファイル(profile)フィールドを含み、
前記第2受信STAのプロファイルフィールドは第1全体情報プロファイルサブフィールドを含み、
前記第1リンクに対する部分情報及び前記第2リンクに対する部分情報が同じである場合、前記第2リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、前記第1全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定される、記録媒体。
【請求項16】
無線LANシステムにおいて装置において、
メモリと、
前記メモリと動作できるように結合されたプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
送信MLDに第1リンクを介してプローブ要求フレームを送信し、
前記送信MLDから前記第1リンクを介してプローブ応答フレームを受信し、
前記送信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1送信STA(station)及び第2リンクにおいて動作する第2送信STAを含み、
前記受信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1受信STA及び前記第2リンクにおいて動作する第2受信STAを含み、
前記第1受信STAが前記第1及び第2リンクに対する部分情報を要求する場合、前記プローブ要求フレームは第1要求要素(Request element)及び多重リンク要素(multi-link element)を含み、
前記第1リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、
前記多重リンク要素は前記第2受信STAのプロファイル(profile)フィールドを含み、
前記第2受信STAのプロファイルフィールドは第1全体情報プロファイルサブフィールドを含み、
前記第1リンクに対する部分情報及び前記第2リンクに対する部分情報が同じである場合、前記第2リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、前記第1全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定される、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は無線LANシステムにおいて、多重リンク動作に関するもので、より具体的には、送信MLD内のAPに部分情報を要求する方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
WLAN(wireless local area network)は様々な方法で改善されてきた。例えば、IEEE802.11ax規格はOFDMA(orthogonal frequency division multiple access)及びDL MU MIMO(downlink multi-user multiple input,multiple output)技術を用いて、改善された通信環境を提案した。
【0003】
本明細書は新しい通信規格において活用できる技術的な特徴を提案する。例えば、新しい通信規格は最近議論になっているEHT(Extreme high throughput)規格である。EHT規格は新しく提案された帯域幅の増加、改善されたPPDU(PHY layer protocol data unit)構造、改善されたシーケンス、HARQ(Hybrid automatic repeat request)技術などを使用できる。EHT規格はIEEE802.11be規格と呼べる。
【0004】
新しい無線LAN規格では増加された個数の空間ストリームが用いられる。この場合、増加された個数の空間ストリームを適切に使用するために無線LANシステム内でのシグナリング技術を改善する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書は無線LANシステムにおいて送信MLD内のAPに部分情報を要求する方法及び装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書の一例は送信MLD内のAPに部分情報を要求する方法を提案する。
【0007】
本実施形態は次世代無線LANシステム(IEEE802.11be又は、EHT無線LANシステム)がサポートされるネットワーク環境において実行される。前記次世代無線LANシステムは802.11axシステムを改善した無線LANシステムで802.11axシステムと下位互換性(backward compatibility)を満たすことができる。
【0008】
本実施形態はMLD通信においてnon-AP STAがpeer APではない別のAPに対してpeer APと同じ部分情報を要求する場合、別の(other)APのプロファイルフィールドに(Extended)Request elementを省略してプローブ要求フレームを送信するか、プローブ応答フレームを受信する方法及び装置を提案する。ここで、送信MLDはAP MLDに対応して、受信MLDはnon-AP MLDに対応することができる。non-AP STAが第1受信STAだとすれば、前記第1受信STAと第1リンクに接続された第1送信STAがpeer APであると言うことができ、他のリンクに接続された第2から第4送信STAは別のAPであると言うことができる。
【0009】
受信MLD(Multi-link Device)は送信MLDに第1リンクを介してプローブ要求フレームを送信する。
【0010】
前記受信MLDは前記送信MLDから前記第1リンクを介してプローブ応答フレームを受信する。
【0011】
前記送信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1送信STA(station)及び第2リンクにおいて動作する第2送信STAを含む。前記受信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1受信STA及び前記第2リンクにおいて動作する第2受信STAを含む。
【0012】
前記第1受信STAが前記第1及び第2リンクに対する部分情報を要求する場合、前記プローブ要求フレームは第1要求要素(Request element)及び多重リンク要素(multi-link element)を含む。
【0013】
前記第1リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求される。前記第1要求要素は(Extended)Request elementとして前記多重リンク要素に含まれず前記プローブ要求フレームのフレームボディー(frame body)に含まれる。すなわち、前記第1受信STAが前記第1送信STA(peer AP)に対する部分情報を要求する場合、前記プローブ要求フレームに前記第1要求要素を含めることができ、前記第1要求要素においてElement ID(要素識別子)別に情報を指定することができる。但し、前記第1受信STAが前記第1送信STAに対する全体情報を要求する場合、前記プローブ要求フレームに前記第1要求要素を含まない場合がある。前記第1送信STAは前記プローブ要求フレームに前記第1要求要素が含まれないことを見て前記第1受信STAが全体情報を要求していることを確認することができる。
【0014】
前記多重リンク要素は前記第2受信STAのプロファイル(profile)フィールドを含む。すなわち、前記多重リンク要素はpeer APではない別のAPに対する情報を要求するとき使用される。
【0015】
前記第2受信STAのプロファイルフィールドは第1全体情報プロファイルサブフィールドを含む。
【0016】
前記第1リンクに対する部分情報及び前記第2リンクに対する部分情報が同じである場合、前記第2リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、前記第1全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定される。すなわち、前記第1受信STAが前記第2リンクに対して前記第1リンクと同じ部分情報を要求すれば、前記第2リンクに対する部分情報を前記プローブ要求フレームに含まれた前記第1要求要素((Extended)Request element)を介して要求することができるため、前記第2受信STAのプロファイルフィールドには別途の(Extended)Request elementを含めず送信することができる。但し、前記第1全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定して前記第2リンクに対して部分情報を要求していることは前記第2送信STAに知らせることができる。このような方法は(MLD)プローブ要求フレームにinheritance modelを適用した方法と称することができる。
【発明の効果】
【0017】
本明細書において提案された実施形態によれば、Other APに対してpeer APと同じ部分情報を要求する場合、Other APのプロファイルフィールドに(Extended)Request elementを省略することができ、情報が不要に重複することを防いで全体的なフレームオーバーヘッドを減らせる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本明細書の送信装置及び/または受信装置の一例を示す。
図2】無線LAN(WLAN)の構造を示した概念図である。
図3】通常のリンク設定(link setup)過程を説明する図面である。
図4】IEEE規格において用いられるPPDUの一例を示した図面である。
図5】UL-MUに係る動作を示す。
図6】トリガーフレームの一例を示す。
図7】トリガーフレームの共通情報(common information)フィールドの一例を示す。
図8】ユーザ情報(per user information)フィールドに含まれているサブフィールドの一例を示す。
図9】UORA技術の技術的な特徴を説明する。
図10】本明細書に用いられるPPDUの一例を示す。
図11】本明細書の送信装置及び/又は受信装置の変形例を示す。
図12】非AP MLDの構造の例を示す。
図13】Link setupプロセスを介してAP MLD及び非AP MLDが接続される例を示す。
図14】Linkが変更又は再接続される例を示す。
図15】Linkが変更又は再接続される具体的な例を示す。
図16】link変更又は再接続のためのAP MLD及び非AP MLDの動作を示す。
図17】link変更又は再接続のためのAP MLD及び非AP MLDの動作を示す。
図18】link変更又は再接続のためのAP MLD及び非AP MLDの動作を示す。
図19】link変更又は再接続のためのAP MLD及び非AP MLDの動作を示す。
図20】other APに関する情報を要求するための非AP MLDの動作を示す。
図21】STA ratio per Linkの具体的な例を示す。
図22】link変更又は再接続のためのAP MLD及び非AP MLDの動作を示す。
図23】link変更又は再接続のためのAP MLD及び非AP MLDの動作を示す。
図24】link変更又は再接続のためのAP MLD及び非AP MLDの動作を示す。
図25】Probe request内に追加されたmulti-link elementの一例を示す。
図26】multi-link elementにおいてLink range fieldを使用する一例を示す。
図27】Linkの変更及び再接続を指示するために新しく提案したフィールドの一例を示す。
図28】Request IEフォーマットの一例を示す。
図29】Extended Request IEフォーマットの一例を示す。
図30】PV 1 Probe Response Option elementフォーマットの一例を示す。
図31】MLD Request elementの一例を示す。
図32】MLD Request elementの他の例を示す。
図33】MLD Request elementに基づいて新規elementを定義した一例を示す。
図34】MLD Request elementの他の例を示す。
図35】MLD Request elementの他の例を示す。
図36】MLD Request elementの他の例を示す。
図37】MLD Request elementの他の例を示す。
図38】Common情報を要求するフィールドの一例を示す。
図39】802.11beで定義されたML IEフォーマットの一例を示す。
図40】multi-link elementフォーマットとMulti-link Control fieldフォーマットの一例を示す。
図41】Multi-link Control fieldフォーマットの一例を示す。
図42】ML IEフォーマットの一例を示す。
図43】ML IEフォーマットの他の例を示す。
図44】ML IEフォーマットの他の例を示す。
図45】ML IEフォーマットの他の例を示す。
図46】ML IEフォーマットを含むProbe request frameの一例を示す。
図47】ML IEフォーマットを含むProbe request frameの他の例を示す。
図48】ML IEフォーマットを含むProbe request frameの他の例を示す。
図49】ML IEフォーマットを含むProbe request frameの他の例を示す。
図50】Multi-link Control fieldフォーマットの一例を示す。
図51】ML IEフォーマットにCritical update request fieldが含まれる一例を示す。
図52】Critical update情報を要求する時、Change sequence elementを使用するMLD Probe requestの一例を示す。
図53】Critical update情報を要求する時、Change sequence elementを使用するMLD Probe requestの他の例を示す。
図54】ML IEフォーマットにCritical update request fieldが含まれる一例を示す。
図55】ML IEフォーマットにChange sequence elementが含まれる一例を示す。
図56】MLD Change Sequenceフォーマットの一例を示す。
図57】MLD Change Sequenceフォーマットの他の例を示す。
図58】MLD Change sequence elementの一例を示す。
図59】既存の規格においてのChange sequence elementの一例を示す。
図60】ML IEフォーマットにChange sequence elementが含まれる他の例を示す。
図61】Critical update情報の要求のためのProbe request frameの一例を示す。
図62】Critical update情報の要求のためのProbe request frameの他の例を示す。
図63】Critical update情報の要求のためのProbe request frameの他の例を示す。
図64】Critical update情報の要求のためのProbe request frameの他の例を示す。
図65】本実施形態に係る送信MLDが受信MLDにプローブ応答フレームに基づいて要求されたAPの情報を提供する手順を示したフロー図である。
図66】本実施形態に係る受信MLDが送信MLDにプローブ要求フレームに基づいてAPの情報を要求する手順を示したフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書において「AまたはB(A or B)」は「ただA」、「ただB」または「AとBの両方とも」を意味することができる。また、本明細書において「AまたはB(A or B)」は「A及び/またはB(A and/or B)」と解釈されることができる。例えば、本明細書において「A、BまたはC(A、B or C)」は「ただA」、「ただB」、「ただC」、または「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。
【0020】
本明細書で使われるスラッシュ(/)や読点(comma)は「及び/または(and/or)」を意味することができる。例えば、「A/B」は「A及び/またはB」を意味することができる。それによって、「A/B」は「ただA」、「ただB」、または「AとBの両方とも」を意味することができる。例えば、「A、B、C」は「A、BまたはC」を意味することができる。
【0021】
本明細書において「少なくとも一つのA及びB(at least one of A and B)」は、「ただA」、「ただB」または「AとBの両方とも」を意味することができる。また、本明細書において「少なくとも一つのAまたはB(at least one of A or B)」や「少なくとも一つのA及び/またはB(at least one of A and/or B)」という表現は「少なくとも一つのA及びB(at least one of A and B)」と同様に解釈されることができる。
【0022】
また、本明細書において「少なくとも一つのA、B及びC(at least one of A、B and C)」は、「ただA」、「ただB」、「ただC」、または「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。また、「少なくとも一つのA、BまたはC(at least one of A、B or C)」や「少なくとも一つのA、B及び/またはC(at least one of A、B and/or C)」は「少なくとも一つのA、B及びC(at least one of A、B and C)」を意味することができる。
【0023】
また、本明細書で使われる括弧は「例えば(for example)」を意味することができる。具体的には、「制御情報(PDCCH)」で表示された場合、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたものである。また、本明細書の「制御情報」は「PDCCH」に制限(limit)されずに、「PDDCH」が「制御情報」の一例として提案されたものである。また、「制御情報(即ち、PDCCH)」で表示された場合も、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたものである。
【0024】
本明細書において、一つの図面内で個別的に説明される技術的特徴は、個別的に具現されることもでき、同時に具現されることもできる。
【0025】
本明細書の以下の一例は様々な無線通信システムに適用される。例えば、本明細書の以下の一例は無線LAN(wireless local area network,WLAN)システムに適用される。例えば、本明細書はIEEE802.11a/g/n/acの規格や、IEEE802.11ax規格に適用される。また、本明細書は新しく提案されるEHT規格またはIEEE802.11be規格にも適用される。また、本明細書の一例はEHT規格またはIEEE802.11beを改善(enhance)した新しい無線LAN規格にも適用される。また、本明細書の一例は移動通信システムに適用される。例えば、3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)規格に基づくLTE(Long Term Evolution)及びその進化(evoluation)に基づく移動通信システムに適用される。また、本明細書の一例は3GPP規格に基づく5GNR規格の通信システムに適用される。
【0026】
以下、本明細書の技術的な特徴を説明するために本明細書が適用される技術的な特徴を説明する。
【0027】
図1は本明細書の送信装置及び/または受信装置の一例を示す。
【0028】
図1の一例は以下で説明される様々な技術的な特徴を実行することができる。図1は少なくとも一つのSTA(station)に関連する。例えば、本明細書のSTA(110、120)は移動端末(mobile terminal)、無線機器(wireless device)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装置(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、移動加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)または単にユーザ(user)などの様々な名称として呼ばれる。本明細書のSTA(110、120)はネットワーク、基地局(Base Station)、Node-B、AP(Access Point)、リピータ、ルータ、リレーなどの様々な名称で呼ばれる。本明細書のSTA(110、120)は受信装置、送信装置、受信STA、送信STA、受信Device、送信Deviceなど様々な名称で呼ばれる。
【0029】
例えば、STA(110、120)はAP(Access Point)役割を実行するかnon-AP役割を実行することができる。すなわち、本明細書のSTA(110、120)はAP及び/またはnon-APの機能を実行することができる。本明細書においてAPはAP STAとも表示できる。
【0030】
本明細書のSTA(110、120)はIEEE802.11規格以外の様々な通信規格をともにサポートすることができる。例えば、3GPP規格に係る通信規格(例えば、LTE、LTE-A、5GNR規格)などをサポートすることができる。また、本明細書のSTAは携帯電話、車両(vehicle)、パーソナルコンピューターなどの様々な装置に実装される。また、本明細書のSTAは音声通話、ビデオ通話、データ通信、自動走行(Self-Driving,Autonomous-Driving)などの様々な通信サービスのための通信をサポートすることができる。
【0031】
本明細書においてSTA(110、120)はIEEE802.11規格の規定に従う媒体アクセス制御(medium access control,MAC)と無線媒体に対する物理層(Physical Layer)インターフェースを含むことができる。
【0032】
図1(a)に基づいてSTA(110、120)を説明すると以下の通りである。
【0033】
第1STA(110)はプロセッサ(111)、メモリ(112)及びトランシーバ(113)を含む。示されたプロセッサ、メモリ及びトランシーバはそれぞれ別のチップとして実装されるか、少なくとも二つ以上のブロック/機能が一つのチップを介して実装される。
【0034】
第1STAのトランシーバ(113)は信号の送受信動作を実行する。具体的には、IEEE802.11パケット(例えば、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/beなど)を送受信することができる。
【0035】
例えば、第1STA(110)はAPの意図された動作を実行することができる。例えば、APのプロセッサ(111)はトランシーバ(113)を介して信号を受信し、受信信号を処理し、送信信号を生成し、信号送信のための制御を実行することができる。APのメモリ(112)はトランシーバ(113)を介して受信された信号(すなわち、受信信号)を格納することができ、トランシーバを介して送信される信号(すなわち、送信信号)を格納することができる。
【0036】
例えば、第2STA(120)はNon-AP STAの意図された動作を実行することができる。例えば、non-APのトランシーバ(123)は信号の送受信動作を実行する。具体的には、IEEE802.11パケット(例えば、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/beなど)を送受信することができる。
【0037】
例えば、Non-AP STAのプロセッサ(121)はトランシーバ(123)を介して信号を受信し、受信信号を処理し、送信信号を生成し、信号送信のための制御を実行することができる。Non-AP STAのメモリ(122)はトランシーバ(123)を介して受信された信号(すなわち、受信信号)を格納することができ、トランシーバを介して送信される信号(すなわち、送信信号)を格納することができる。
【0038】
例えば、以下の明細書においてAPと表示された装置の動作は第1STA(110)または第2STA(120)において実行される。例えば第1STA(110)がAPである場合、APと表示された装置の動作は第1STA(110)のプロセッサ(111)によって制御され、第1STA(110)のプロセッサ(111)によって制御されるトランシーバ(113)を介して関連する信号が送信されるか受信される。また、APの動作に関連する制御情報やAPの送信/受信信号は第1STA(110)のメモリ(112)に格納される。また、第2STA(110)がAPである場合、APと表示された装置の動作は第2STA(120)のプロセッサ(121)によって制御され、第2STA(120)のプロセッサ(121)によって制御されるトランシーバ(123)を介して関連する信号が送信されるか受信される。また、APの動作に関連する制御情報やAPの送信/受信信号は第2STA(110)のメモリ(122)に格納される。
【0039】
例えば、以下の明細書においてnon-AP(またはUser-STA)と表示された装置の動作は第1STA(110)または第2STA(120)において実行される。例えば、第2STA(120)がnon-APである場合、non-APと表示された装置の動作は第2STA(120)のプロセッサ(121)によって制御され、第2STA(120)のプロセッサ(121)によって制御されるトランシーバ(123)を介して関連する信号が送信されるか受信される。また、non-APの動作に関連する制御情報やAPの送信/受信信号は第2STA(120)のメモリ(122)に格納される。例えば、第1STA(110)がnon-APである場合、non-APと表示された装置の動作は第1STA(110)のプロセッサ(111)によって制御され、第1STA(120)のプロセッサ(111)によって制御されるトランシーバ(113)を介して関連する信号が送信されるか受信される。また、non-APの動作に関連する制御情報やAPの送信/受信信号は第1STA(110)のメモリ(112)に格納される。
【0040】
以下の明細書において(送信/受信)STA、第1STA、第2STA、STA1、STA2、AP、第1AP、第2AP、AP1、AP2、(送信/受信)Terminal、(送信/受信)Device、(送信/受信)apparatus、ネットワークなどと呼ばれる装置は図1のSTA(110、120)を意味する。例えば、具体的な符号なしに(送信/受信)STA、第1STA、第2STA、STA1、STA2、AP、第1AP、第2AP、AP1、AP2、(送信/受信)Terminal、(送信/受信)Device、(送信/受信)apparatus、ネットワークなどと表示された装置も図1のSTA(110、120)を意味する。例えば、以下の一例において様々なSTAが信号(例えば、PPPDU)を送受信する動作は図1のトランシーバ(113、123)において実行される場合がある。また、以下の一例において、様々なSTAが送受信信号を生成するか送受信信号のために事前にデータ処理や演算を実行する動作は図1のプロセッサ(111、121)において実行される場合がある。例えば、送受信信号を生成するか送受信信号のために事前にデータ処理や演算を実行する動作の一例は、1)PPDU内に含まれるサブフィールド(SIG,STF,LTF,Data)フィールドのビット情報を決定/獲得/構成/演算/デコード/エンコードする動作、2)PPDU内に含まれるサブフィールド(SIG,STF,LTF,Data)フィールドのために用いられる時間リソースや周波数リソース(例えば、サブキャリアリソース)などを決定/構成/獲得する動作、3)PPDU内に含まれるサブフィールド(SIG,STF,LTF,Data)フィールドのために用いられる特定のシーケンス(例えば、パイロットシーケンス、STF/LTFシーケンス、SIGに適用されるエクストラシーケンス)などを決定/構成/獲得する動作、4)STAに対して適用される電力制御動作及び/または省電力動作、5)ACK信号の決定/獲得/構成/演算/デコード/エンコードなどに関連する動作を含むことができる。また、以下の一例において様々なSTAが送受信信号の決定/獲得/構成/演算/デコード/エンコードのために使用する様々な情報(例えば、フィールド/サブフィールド/制御フィールド/パラメータ/パワーなどに関連する情報)は図1のメモリ(112、122)に格納される。
【0041】
上述した図1(a)の装置/STAは図1(b)のように変形される。以下の図1(b)に基づいて、本明細書のSTA(110、120)を説明する。
【0042】
例えば、図1(b)に示されたトランシーバ(113、123)は上述した図1(a)に示されたトランシーバと同じ機能を実行することができる。例えば、図1(b)に示されたプロセシングチップ(114、124)はプロセッサ(111、121)及びメモリ(112、122)を含むことができる。図1(b)に示されたプロセッサ(111、121)及びメモリ(112、122)は上述した図1(a)に示されたプロセッサ(111、121)及びメモリ(112、122)と同じ機能を実行することができる。
【0043】
以下で説明される、移動端末(mobile terminal)、無線機器(wireless device)、無線送受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit;WTRU)、ユーザ装置(User Equipment;UE)、移動局(Mobile Station;MS)、移動加入者ユニット(Mobile Subscriber Unit)、ユーザ(user)、ユーザSTA、ネットワーク、基地局(Base Station)、Node-B、AP(Access Point)、リピータ、ルータ、リレー、受信装置、送信装置、受信STA、送信STA、受信Device、送信Device、受信Apparatus、及び/または送信Apparatusは、図1(a)/(b)に示されたSTA(110、120)を意味するか、図1(b)に示されたプロセシングチップ(114、124)を意味する。すなわち、本明細書の技術的な特徴は、図1(a)/(b)に示されたSTA(110、120)に実行できるか、図1(b)に示されたプロセシングチップ(114、124)でのみ実行される場合がある。例えば、送信STAが制御信号を送信する技術的な特徴は、図1(a)/(b)に示されたプロセッサ(111、121)において生成された制御信号が図1(a)/(b)に示されたトランシーバ(113、123)を介して送信される技術的な特徴として理解できる。または、送信STAが制御信号を送信する技術的な特徴は、図1(b)に示されたプロセシングチップ(114、124)においてトランシーバ(113、123)に伝送される制御信号が生成される技術的な特徴として理解できる。
【0044】
例えば、受信STAが制御信号を受信する技術的な特徴は、図1(a)に示されたトランシーバ(113、123)によって制御信号が受信される技術的な特徴として理解できる。または、受信STAが制御信号を受信する技術的な特徴は、図1(a)に示されたトランシーバ(113、123)に受信された制御信号が図1(a)に示されたプロセッサ(111、121)によって獲得される技術的な特徴として理解できる。または、受信STAが制御信号を受信する技術的な特徴は、図1(b)に示されたトランシーバ(113、123)に受信された制御信号が図1(b)に示されたプロセシングチップ(114、124)によって獲得される技術的な特徴として理解できる。
【0045】
図1(b)を参照すると、メモリ(112、122)内にソフトウェアコード(115、125)が含まれる。ソフトウェアコード(115、125)はプロセッサ(111、121)の動作を制御するinstructionが含まれる。ソフトウェアコード(115、125)は様々なプログラミング言語で含まれる。
【0046】
図1に示されたプロセッサ(111、121)またはプロセシングチップ(114、124)はASIC(application-specific integrated circuit)、他のチップセット、論理回路及び/またはデータ処理装置を含むことができる。プロセッサはAP(application processor)である。例えば、図1に示されたプロセッサ(111、121)またはプロセシングチップ(114、124)はDSP(digital signal processor)、CPU(central processing unit)、GPU(graphics processing unit)、モデム(Modem;modulator and demodulator)のうち、少なくとも一つを含むことができる。例えば、図1に示されたプロセッサ(111、121)またはプロセシングチップ(114、124)はQualcomm(登録商標)によって製造されたSNAPDRAGONTM(登録商標)シリーズプロセッサ、Samsung(登録商標)によって製造されたEXYNOSTM(登録商標)シリーズプロセッサ、Apple(登録商標)によって製造されたAシリーズプロセッサ、MediaTek(登録商標)によって製造されたHELIOTM(登録商標)シリーズプロセッサ、INTEL(登録商標)によって製造されたATOMTM(登録商標)シリーズプロセッサまたはこれを改善(enhance)したプロセッサである。
【0047】
本明細書においてアップリンクはnon-AP STAからAP STAへの通信のためのリンクを意味し、アップリンクを介してアップリンクPPDU/パケット/信号などが送信される。また、本明細書においてダウンリンクはAP STAからnon-AP STAへの通信のためのリンクを意味し、ダウンリンクを介してダウンリンクPPDU/パケット/信号などが送信される。
【0048】
図2は無線LAN(WLAN)の構造を示した概念図である。
【0049】
図2の上部はIEEE(institute of electrical and eletronic engineers)802.11のインフラストラクチャーBSS(basic service set)の構造を示す。
【0050】
図2の上部を参照すると、無線LANシステムは一つまたはそれ以上のインフラストラクチャーBSS(200、205)(以下、BSS)を含むことができる。BSS(200、205)は正常に同期を行って互いに通信できるAP(access point,225)及びSTA1(Station,200-1)のようなAPとSTAのセットとして、特定の領域を指す概念ではない。BSS(205)は一つのAP(230)に一つ以上の結合可能なSTA(205-1、205-2)を含めることができる。
【0051】
BSSは少なくとも一つのSTA、配信サービス(distribution Service)を提供するAP(225、230)及び多数のAPを繋げる配信システム(distribution System,DS,210)を含むことができる。
【0052】
配信システム(210)は複数のBSS(200、205)を接続して拡張サービスセットであるESS(extended service set,240)を実装することができる。ESS(240)は一つまたは複数個のAPが配信システム(210)を介して接続されてできた一つのネットワークを指示する用語として使用される。一つのESS(240)に含まれるAPは同じSSID(service set identification)を持つ。
【0053】
ポータル(portal,220)は無線LANネットワーク(IEEE802.11)と他のネットワーク(例えば、802.X)との接続を実行するブリッジ役割を実行することができる。
【0054】
図2の上部のようなBSSではAP(225、230)の間のネットワーク及びAP(225、230)とSTA(200-1、205-1、205-2)の間のネットワークが実装される。しかし、AP(225、230)なしにSTA間でもネットワークを設定して通信を行うこともできる。AP(225、230)なしにSTA間でもネットワークを設定して通信を行うネットワークをアドホックネットワーク(Ad-Hoc network)または独立BSS(independent basic service set,IBSS)と定義する。
【0055】
図2の下部はIBSSを示した概念図である。
【0056】
図2の下部を参照すると、IBSSはアドホックモードに動作するBSSである。IBSSはAPを含まないため中央において管理機能を実行するエンティティ(centralized management entity)がない。すなわち、IBSSにおいてSTA(250-1、250-2、250-3、255-4、255-5)は分散方法(distributed manner)で管理される。IBSSでは全てのSTA(250-1、250-2、250-3、255-4、255-5)が移動STAで構成され、配信システムへの接続が許可されず自己完備ネットワーク(self-contained network)を構成する。
【0057】
図3は通常のリンク設定(link setup)過程を説明する図面である。
【0058】
示されたS310ステップにおいてSTAはネットワークを見つける動作を実行することができる。ネットワークを見つける動作はSTAのスキャニング(scanning)動作を含むことができる。すなわち、STAがネットワークにアクセスするためには参加可能なネットワークを見つける必要がある。STAは無線ネットワークに参加する前に互換性のあるネットワークを識別する必要があるが、特定の領域に存在するネットワークの識別過程をスキャニングという。スキャニング方法にはアクティブスキャン(active scanning)とパシップスキャン(passive scanning)がある。
【0059】
図3では例示的に、アクティブスキャン過程を含むネットワークを見つける動作を示す。アクティブスキャンにおいてスキャニングを行うSTAはチャネルを移動させ周辺にどのAPが存在するか探索するためにプローブ要求フレーム(probe request frame)を送信しこれに対する応答を待つ。応答者(responder)はプローブ要求フレームを送信したSTAへプローブ要求フレームに対する応答にプローブ応答フレーム(probe response frame)を送信する。ここで、応答者はスキャニングされているチャネルのBSSにおいて最後にビーコンフレーム(beacon frame)を送信したSTAである。BSSではAPがビーコンフレームを送信するためAPが応答者になり、IBSSではIBSS内のSTAが戻ってビーコンフレームを送信するため、応答者が一定ではない。例えば、1番チャネルにおいてプローブ要求フレームを送信し1番チャネルにおいてプローブ応答フレームを受信したSTAは、受信したプローブ応答フレームに含まれたBSS関連情報を格納し次のチャネル(例えば、2番チャネル)に移動して同じ方法にスキャニング(すなわち、2番チャネル上においてプローブ要求/応答送受信)を実行することができる。
【0060】
図3の一例と表示されてはいないが、スキャニング動作はパシップスキャン方法で実行される場合もある。パシップスキャンに基づいてスキャニングを行うSTAはチャネルを移動しながらビーコンフレームを待つことができる。ビーコンフレームはIEEE802.11において管理フレーム(management frame)のうちの一つとして、無線ネットワークの存在を知らせ、スキャニングを行うSTAに無線ネットワークを見つけて、無線ネットワークに参加できるように周期的に送信される。BSSにおいてAPがビーコンフレームを周期的に送信する役割を実行し、IBSSではIBSS内のSTAが戻ってビーコンフレームを送信する。スキャニングを行うSTAはビーコンフレームを受信すればビーコンフレームに含まれたBSSに対する情報を格納し、他のチャネルに移動しながら各チャネルにおいてビーコンフレーム情報を記録する。ビーコンフレームを受信したSTAは、受信したビーコンフレームに含まれたBSS関連情報を格納し、次のチャネルに移動して同じ方法で次のチャネルにおいてスキャニングを行うことができる。
【0061】
ネットワークを発見したSTAは、ステップS320を介して認証過程を実行することができる。このような認証過程は後述するステップS340のセキュリティ設定動作と明確に区分するために第1認証(first authentication)過程と称する。S320の認証過程は、STAが認証要求フレーム(authentication request frame)をAPへ送信し、これに応答してAPが認証応答フレーム(authentication response frame)をSTAへ送信する過程を含むことができる。認証要求/応答に用いられる認証フレーム(authentication frame)は管理フレームに該当する。
【0062】
認証フレームは認証アルゴリズム番号(authentication algorithm number)、認証取引シーケンス番号(authentication transaction sequence number)、ステータスコード(status code)、チャレンジテキスト(challenge text)、RSN(Robust Security Network)、有限巡回群(Finite Cyclic Group)などに対する情報を含むことができる。
【0063】
STAは認証要求フレームをAPへ送信することができる。APは受信された認証要求フレームに含まれた情報に基づいて、該当STAに対する認証を許可するか否かを決定することができる。APは認証処理の結果を、認証応答フレームを介してSTAに提供することができる。
【0064】
正常に認証されたSTAはステップS330に基づいて接続過程を実行することができる。接続過程はSTAが接続要求フレーム(association request frame)をAPへ送信し、これに応答してAPが接続応答フレーム(association response frame)をSTAへ送信する過程を含む。例えば、接続要求フレームは様々な能力(capabillity)に関連する情報、ビーコンリスンインターバル(listen interval)、SSID(service set identifier)、サポートレート(supported rates)、サポートチャネル(supported channels)、RSN、移動性ドメイン、サポートオペレーティングクラス(supported operating classes)、TIM放送要求(Traffic Indication Map Broadcast request)、相互動作(inter working)サービス能力などに対する情報を含むことができる。例えば、接続応答フレームは様々な能力に関連する情報、ステータスコード、AID(Association ID)、サポートレート、EDCA(Enhanced Distributed Channel Access)パラメータセット、RCPI(Received Channel Power Indicator)、RSNI(Received Signal to Noise Indicator)、移動性ドメイン、タイムアウトインターバル(アソシエーションカムバック時間(association comeback time))、重複(overlapping)BSSスキャンパラメータ、TIM放送応答、QoSマップなどの情報を含むことができる。
【0065】
以後、S340ステップにおいて、STAはセキュリティ設定過程を実行することができる。ステップS340のセキュリティ設定過程は、例えば、EAPOL(Extesible Authntication Protocol over LAN)フレームを介した4ウェイ(way)ハンドシェイクを介して、プライベートキー設定(private key setup)をする過程を含むことができる。
【0066】
図4はIEEE規格において用いられるPPDUの一例を示した図面である。
【0067】
示されたように、IEEEa/g/n/acなどの規格では様々な形のPPDU(PHY protocol data unit)が使用される。具体的には、LTF、STFフィールドはトレーニング信号を含み、SIG-A、SIG-Bには受信ステーションのための制御情報が含まれ、データフィールドにはPSDU(MAC PDU/Aggregated MAC PDU)に相応するユーザデータが含まれた。
【0068】
また、図4はIEEE802.11ax規格のHE PPDUの一例も含む。図4に係るHE PPDUは多重ユーザのためのPPDUの一例として、HE-SIG-Bは多重ユーザのための場合にのみ含まれ、単一ユーザのためのPPDUには該当HE-SIG-Bが省略される。
【0069】
示されたように、多重ユーザ(Multiple User;MU)のためのHE-PPDUはL-STF(legacy-short training field)、L-LTF(legacy-long training field)、L-SIG(legacy-signal)、HE-SIG-A(high efficiency-signal A)、HE-SIG-B(high efficiency-signal-B)、HE-STF(high efficiency-short training field)、HE-LTF(high efficiency-long training field)、データフィールド(またはMACペイロード)及びPE(Packet Extension)フィールドを含むことができる。それぞれのフィールドは示された時間区間(すなわち、4または8μsなど)の間に送信される。
【0070】
以下のように、PPDUにおいて用いられるリソースユニット(RU)を説明する。リソースユニットは複数個のサブキャリア(またはトーン)を含むことができる。リソースユニットはOFDMA技術に基づいて多数のSTAへ信号を送信する場合に使用される。また、一つのSTAへ信号を送信する場合にもリソースユニットが定義される。リソースユニットはSTF、LTF、データフィールドなどのために使用される。
【0071】
本明細書において説明されたRUはUL(Uplink)通信及びDL(Downlink)通信に用いられる。例えば、Trigger frameによってsolicitされるUL-MU通信が行われる場合、送信STA(例えば、AP)はTrigger frameを介して第1STAには第1RU(例えば、26/52/106/242-RUなど)を割り当て、第2STAには第2RU(例えば、26/52/106/242-RUなど)を割り当てることができる。以降、第1STAは第1RUに基づいて第1Trigger-based PPDUを送信することができ、第2STAは第2RUに基づいて第2Trigger-based PPDUを送信することができる。第1/第2Trigger-based PPDUは同じ時間区間にAPに送信される。
【0072】
例えば、DL MU PPDUが構成される場合、送信STA(例えば、AP)は第1STAには第1RU(例えば、26/52/106/242-RUなど)を割り当て、第2STAには第2RU(例えば、26/52/106/242-RUなど)を割り当てることができる。すなわち、送信STA(例えば、AP)は1つのMU PPDU内で第1RUを介して第1STAのためのHE-STF、HE-LTF、Dataフィールドを送信することができ、第2RUを介して第2STAのためのHE-STF、HE-LTF、Dataフィールドを送信することができる。
【0073】
図5はUL-MUに係る動作を示す。示されているように、送信STA(例えば、AP)はcontending(すなわち、Backoff動作)を介してチャネル接続を実行し、Trigger frame1030を送信することができる。すなわち、送信STA(例えば、AP)はTrigger frame1330が含まれたPPDUを送信することができる。Trigger frameが含まれたPPDUが受信されればSIFSだけのdelay以降、TB(trigger-based)PPDUが送信される。
【0074】
TB PPDU1041、1042は同じ時間帯に送信され、Trigger frame1030内にAIDが表示された複数のSTA(例えば、User STA)から送信される。TB PPDUに対するACKフレーム1050は様々な形で実装される。
【0075】
トリガーフレームの具体的な特徴は図6から図8を介して説明される。UL-MU通信が用いられる場合も、OFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)技術又はMU MIMO技術が用いられ、OFDMA及びMU MIMO技術が同時に用いられる。
【0076】
図6はトリガーフレームの一例を示す。図6のトリガーフレームはアップリンクMU送信(Uplink Multiple-User transmission)のためのリソースを割り当て、例えばAPから送信される。トリガーフレームはMACフレームで構成され、PPDUに含まれる。
【0077】
図6に示したそれぞれのフィールドは一部省略することができ、別のフィールドが追加される。また、フィールドそれぞれの長さは示されたことと異なるように変化する。
【0078】
図6のフレームコントロール(frame control)フィールド1110はMACプロトコルのバージョンに関する情報及びその他の追加的な制御情報が含まれ、デュレーションフィールド1120はNAV設定のための時間情報やSTAの識別子(例えば、AID)に関する情報が含まれる。
【0079】
また、RAフィールド1130は当該トリガーフレームの受信STAのアドレス情報が含まれ、必要によって省略することができる。TAフィールド1140は当該トリガーフレームを送信するSTA(例えば、AP)のアドレス情報が含まれ、共通情報(common information)フィールド1150は当該トリガーフレームを受信する受信STAに適用される共通制御情報を含む。例えば、当該トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのL-SIGフィールドの長さを指示するフィールドや、当該トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのSIG-Aフィールド(すなわち、HE-SIG-Aフィールド)の内容(content)を制御する情報が含まれる。また、共通制御情報として、当該トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのCPの長さに関する情報やLTFフィールドの長さに関する情報が含まれる。
【0080】
また、図6のトリガーフレームを受信する受信STAの数に対応する個別ユーザー情報(per user information)フィールド(1160#1から1160#N)を含むことが望ましい。前記個別ユーザー情報フィールドは、「割り当てフィールド」とも呼ぶことができる。
【0081】
また、図6のトリガーフレームはパディングフィールド1170と、フレームチェックシーケンスフィールド1180を含むことができる。
【0082】
図6に示した、個別ユーザー情報(per user information)フィールド(1160#1から1160#N)それぞれは再び多数のサブフィールドを含むことができる。
【0083】
図7はトリガーフレームの共通情報(common information)フィールドの一例を示す。図7のサブフィールドのうち、一部は省略することができ、その他のサブフィールドが追加される。また、示されたサブフィールドそれぞれの長さは変形することができる。
【0084】
示された長さフィールド1210は当該トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのL-SIGフィールドの長さフィールドと同じ値を持ち、アップPPDUのL-SIGフィールドの長さフィールドはアップPPDUの長さを示す。結果的にトリガーフレームの長さフィールド1210は対応するアップリンクPPDUの長さを指示するのに用いられる。
【0085】
また、カスケード指示子フィールド1220はカスケード動作が実行されるか否かを指示する。カスケード動作は同じTXOP内にダウンリンクMU送信とアップリンクMU送信がともに実行されることを意味する。すなわち、ダウンリンクMU送信が実行された以降、既に設定された時間(例えば、SIFS)以降、アップリンクMU送信が実行されることを意味する。カスケード動作の中にはダウンリンク通信を行う送信装置(例えば、AP)は1つのみ存在し、アップリンク通信を行う送信装置(例えば、non-AP)は複数存在することができる。
【0086】
CS要求フィールド1230は当該トリガーフレームを受信した受信装置が対応するアップリンクPPDUを送信する状況において無線媒体の状態やNAVなどを考慮する必要があるかどうかを指示する。
【0087】
HE-SIG-A情報フィールド1240は当該トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのSIG-Aフィールド(すなわち、HE-SIG-Aフィールド)の内容(content)を制御する情報が含まれる。
【0088】
CP及びLTFタイプフィールド1250は当該トリガーフレームに対応して送信されるアップPPDUのLTFの長さ及びCP長さに関する情報を含むことができる。トリガータイプフィールド1060は当該トリガーフレームが用いられる目的、例えば通常のトリガー、ビームフォーミングのためのトリガー、Block Ack/NACKに対する要求などを指示することができる。
【0089】
本明細書においてトリガーフレームのトリガータイプフィールド1260は通常のトリガーのための基本(Basic)タイプのトリガーフレームを指示すると仮定することができる。例えば、基本(Basic)タイプのトリガーフレームは基本トリガーフレームと言及される。
【0090】
図8はユーザー情報(per user information)フィールドに含まれているサブフィールドの一例を示す。図8のユーザー情報フィールド1300は前記の図6において言及された個別ユーザー情報フィールド(1160#1~1160#N)のうち、いずれか1つとして理解される。図8のユーザー情報フィールド1300に含まれたサブフィールドのうち、一部は省略することができ、その他のサブフィールドが追加される。また、示されたサブフィールドそれぞれの長さは変形することができる。
【0091】
図8のユーザー識別子(User Identifier)フィールド1310は個別ユーザー情報(per user information)に対応するSTA(すなわち、受信STA)の識別子を示すことで、識別子の一例は受信STAのAID(association identifier)値の全部又は一部になる。
【0092】
また、RU割り当て(RU Allocation)フィールド1320が含まれる。すなわち、ユーザー識別子フィールド1310として識別された受信STAが、トリガーフレームに対応してTB PPDUを送信する場合、RU割り当てフィールド1320が指示したRUを介してTB PPDUを送信する。
【0093】
図8のサブフィールドはコーディングタイプフィールド1330を含むことができる。コーディングタイプフィールド1330はTB PPDUのコーディングタイプを指示することができる。例えば、前記TB PPDUにBCCコーディングが適用される場合、前記コーディングタイプフィールド1330は「1」に設定され、LDPCコーディングが適用される場合、前記コーディングタイプフィールド1330は「0」として設定される。
【0094】
また、図8のサブフィールドはMCSフィールド1340を含むことができる。MCSフィールド1340はTB PPDUに適用されるMCS技術を指示することができる。例えば、前記TB PPDUにBCCコーディングが適用される場合、前記コーディングタイプフィールド1330は「1」に設定され、LDPCコーディングが適用される場合、前記コーディングタイプフィールド1330は「0」として設定される。
【0095】
以下のUORA(UL OFDMA-based Random Access)技術に対して説明する。
【0096】
図9はUORA技術の技術的な特徴を説明する。
【0097】
送信STA(例えば、AP)はトリガーフレームを介して図9に示しているように6個のRUリソースを割り当てることができる。具体的には、APは第1RUリソース(AID 0、RU 1)、第2RUリソース(AID 0、RU 2)、第3RUリソース(AID 0、RU 3)、第4RUリソース(AID 2045、RU 4)、第5RUリソース(AID 2045、RU 5)、第6RUリソース(AID 3、RU 6)を割り当てることができる。AID 0、AID 3、又はAID 2045に関する情報は、例えば、図8のユーザー識別フィールド1310に含まれる。RU 1からRU 6に関する情報は、例えば図8のRU割り当てフィールド1320に含まれる。AID=0は接続された(associated)STAのためのUORAリソースを意味し、AID=2045は非接続された(un-associated)STAのためのUORAリソースを意味する。これに応じて、図9の第1から第3RUリソースは接続された(associated)STAのためのUORAリソースとして用いられ、図9の第4から第5RUリソースは非接続された(un-associated)STAのためのUORAリソースとして用いられ、図9の第6RUリソースは通常のUL MUのためのリソースとして用いられる。
【0098】
図9の一例においてはSTA1のOBO(OFDMA random access Back Off)カウンターが0に減少して、STA1が第2RUリソース(AID 0、RU 2)をランダムに選択する。また、STA2/3のOBOカウンターは0より大きいため、STA2/3にはアップリンクリソースが割り当てられなかった。また、図9においてSTA4はトリガーフレーム内に自身のAID(すなわち、AID=3)が含まれたため、バックオフなしにRU 6のリソースが割り当てられた。
【0099】
具体的には、図9のSTA1は接続された(associated)STAであるためSTA1のためのeligible RA RUは合計3個(RU 1、RU 2、RU 3)であり、これに応じてSTA1はOBOカウンターを3だけ減らしOBOカウンターが0になった。また、図9のSTA2は接続された(associated)STAであるためSTA2のためのeligible RA RUは合計3個(RU 1、RU 2、RU 3)であり、これに応じてSTA2はOBOカウンターを3だけ減らせたがOBOカウンターが0より大きい状態である。また、図9のSTA3は非接続された(un-associated)STAであるためSTA3のためのeligible RA RUは合計2個(RU 4、RU 5)であり、これに応じてSTA3はOBOカウンターを2だけ減らせたがOBOカウンターが0より大きい状態である。
【0100】
以下の通り、本明細書のSTAにおいて送信/受信されるPPDUが説明される。
【0101】
図10は本明細書に用いられるPPDUの一例を示す。
【0102】
図10のPPDUはEHT PPDU、送信PPDU、受信PPDU、第1タイプ又は第NタイプPPDUなどの様々な名称で呼ぶことができる。例えば、本明細書においてPPDU又はEHT PPDUは、送信PPDU、受信PPDU、第1タイプ又は第NタイプPPDUなどの様々な名称で呼ぶことができる。また、EHT PPUはEHTシステム及び/又はEHTシステムを改善した新しい無線LANシステムにおいて用いられる。
【0103】
図10のPPDUはEHTシステムにおいて用いられるPPDUタイプのうち、一部又は全部を示すことができる。例えば、図10の一例はSU(single-user)モード及びMU(multi-user)モード全てのために用いられる。別の言い方をすると、図10のPPDUは1つの受信STA又は複数の受信STAのためのPPDUであり得る。図10のPPDUがTB(Trigger-based)モードのために用いられる場合、図10のEHT-SIGは省略することができる。別の言い方をするとUL-MU(Uplink-MU)通信のためのTrigger frameを受信したSTAは、図10の一例においてEHT-SIGが省略されたPPDUを送信することができる。
【0104】
図10においてL-STFからEHT-LTFはプリアンブル(preamble)又は物理プリアンブル(physical preamble)と呼ぶことができ、物理層において生成/送信/受信/獲得/デコーディングされる。
【0105】
図10のL-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、EHT-SIGフィールドのsubcarrier spacingは312.5kHzに設定され、EHT-STF、EHT-LTF、Dataフィールドのsubcarrier spacingは78.125kHzに設定される。すなわち、L-STF、L-LTF、L-SIG、RL-SIG、U-SIG、EHT-SIGフィールドのtone index(又はsubcarrier index)は312.5kHz単位で表示され、EHT-STF、EHT-LTF、Dataフィールドのtone index(又はsubcarrier index)は78.125kHz単位で表すことができる。
【0106】
図10のPPDUはL-LTF及びL-STFは従来のフィールドと同じであり得る。
【0107】
図10のL-SIGフィールドは例えば24ビットのビット情報を含むことができる。例えば、24ビット情報は4ビットのRateフィールド、1ビットのReservedビット、12ビットのLengthフィールド、1ビットのParityビット及び、6ビットのTailビットを含むことができる。例えば、12ビットのLengthフィールドはPPDUの長さ又はtime durationに関する情報を含むことができる。例えば、12ビットLengthフィールドの値はPPDUのタイプに基づいて決定される。例えば、PPDUがnon-HT、HT、VHT PPDUであるかEHT PPDUである場合、Lengthフィールドの値は3の倍数で決定される。例えば、PPDUがHE PPDUである場合、Lengthフィールドの値は「3の倍数+1」又は「3の倍数+2」で決定される。別の言い方をすると、non-HT、HT、VHT PPDUであるかEHT PPDUのためにLengthフィールドの値は3の倍数で決定することができ、HE PPDUのためにLengthフィールドの値は「3の倍数+1」又は「3の倍数+2」で決定される。
【0108】
例えば、送信STAはL-SIGフィールドの24ビット情報に対して1/2の符号化率(code rate)に基づいたBCCであるコーディングを適用することができる。以降、送信STAは48ビットのBCC符号化ビットを獲得することができる。48ビットの符号化ビットに対してはBPSK変調が適用され48個のBPSKシンボルが生成される。送信STAは48個のBPSKシンボルを、パイロットサブキャリア{サブキャリアインデクス-21、-7、+7、+21}及びDCサブキャリア{サブキャリアインデクス0}を除いた位置にマッピングすることができる。結果的に48個のBPSKシンボルはサブキャリアインデクス-26から-22、-20から-8、-6から-1、+1から+6、+8から+20、及び+22から+26にマッピングされる。送信STAはサブキャリアインデクス{-28、-27、+27、28}に{-1、-1、-1、1}の信号をさらにマッピングすることができる。上記の信号は{-28、-27、+27、28}に対応する周波数領域に対するチャネル推定のために用いられる。
【0109】
送信STAはL-SIGと同じく生成されるRL-SIGを生成することができる。RL-SIGに対してはBPSK変調が適用される。受信STAはRL-SIGの存在に基づいて受信PPDUがHE PPDU又はEHT PPDUであることがわかる。
【0110】
図10のRL-SIG以降はU-SIG(Universal SIG)が挿入される。U-SIGは第1SIGフィールド、第1SIG、第1タイプSIG、制御信号、制御信号フィールド、第1(タイプ)制御信号などの様々な名称で呼ぶことができる。
【0111】
U-SIGはNビットの情報を含むことができ、EHT PPDUのタイプを識別するための情報を含むことができる。例えば、U-SIGは2つのシンボル(例えば、連続の2つのOFDMシンボル)に基づいて構成される。U-SIGのための各シンボル(例えば、OFDMシンボル)は4 usのdurationを持つことができる。U-SIGの各シンボルは26ビット情報を送信するために用いられる。例えばU-SIGの各シンボルは52個のデータトーンと4個のパイロットトーンに基づいて送受信される。
【0112】
U-SIG(又はU-SIGフィールド)を介しては例えばAビット情報(例えば、52 un-coded bit)が送信され、U-SIGの第1シンボルは総Aビット情報のうち、最初のXビット情報(例えば、26 un-coded bit)を送信し、U-SIGの第2シンボルは総Aビット情報のうち、残りのYビット情報(例えば、26 un-coded bit)を送信することができる。例えば、送信STAは各U-SIGシンボルに含まれる26 un-coded bitを獲得することができる。送信STAはR=1/2のrateに基づいてconvolutional encoding(すなわち、BCCであるコーディング)を実行して52-coded bitを生成し、52-coded bitに対するインターリーブを実行することができる。送信STAはインターリーブされた52-coded bitに対してBPSK変調を実行して各U-SIGシンボルに割り当てられる52個のBPSKシンボルを生成することができる。1つのU-SIGシンボルはDCインデクス0を除いて、サブキャリアインデクス-28からサブキャリアインデクス+28までの56個のトーン(サブキャリア)に基づいて送信される。送信STAが生成した52個のBPSKシンボルはパイロットトーンである-21、-7、+7、+21トーンを除いた残りのトーン(サブキャリア)に基づいて送信される。
【0113】
例えば、U-SIGによって送信されるAビット情報(例えば、52 un-coded bit)はCRCフィールド(例えば4ビット長さのフィールド)及びテールフィールド(例えば6ビット長さのフィールド)を含むことができる。前記CRCフィールド及びテールフィールドはU-SIGの第2シンボルを介して送信される。前記CRCフィールドはU-SIGの第1シンボルに割り当てられる26ビットと第2シンボル内で前記CRC/テールフィールドを除いた残りの16ビットに基づいて生成され、従来のCRC calculationアルゴリズムに基づいて生成される。また、前記テールフィールドはconvolutional decoderのtrellisをterminateするために用いられ、例えば「000000」と設定される。
【0114】
U-SIG(又はU-SIGフィールド)によって送信されるAビット情報(例えば、52 un-coded bit)はversion-independent bitsとversion-dependent bitsで分けることができる。例えば、version-independent bitsのサイズは固定的であるか可変的であり得る。例えば、version-independent bitsはU-SIGの第1シンボルにのみ割り当てられるか、version-independent bitsはU-SIGの第1シンボル及び第2シンボル全てに割り当てられる。例えば、version-independent bitsとversion-dependent bitsは第1制御ビット及び第2制御ビットなどの様々な名称で呼ぶことができる。
【0115】
例えば、U-SIGのversion-independent bitsは3ビットのPHY version identifierを含むことができる。例えば、3ビットのPHY version identifierは送受信PPDUのPHY versionに関連する情報を含むことができる。例えば、3ビットのPHY version identifierの第1値は送受信PPDUがEHT PPDUであることを指示することができる。別の言い方をすると、送信STAはEHT PPDUを送信する場合、3ビットのPHY version identifierを第1値として設定することができる。別の言い方をすると、受信STAは第1値を持つPHY version identifierに基づいて、受信PPDUがEHT PPDUであることを判断することができる。
【0116】
例えば、U-SIGのversion-independent bitsは1ビットのUL/DL flagフィールドを含むことができる。1ビットのUL/DL flagフィールドの第1値はUL通信に関連し、UL/DL flagフィールドの第2値はDL通信に関連する。
【0117】
例えば、U-SIGのversion-independent bitsはTXOPの長さに関する情報、BSS color IDに関する情報を含むことができる。
【0118】
例えばEHT PPDUが様々なタイプ(例えば、SUモードに関連するEHT PPDU、MUモードに関連するEHT PPDU、TBモードに関連するEHT PPDU、Extended Range送信に関連するEHT PPDUなどの様々なタイプ)で分けられる場合、EHT PPDUのタイプに関する情報はU-SIGのversion-dependent bitsに含まれる。
【0119】
例えば、U-SIGは1)帯域幅に関する情報を含む帯域幅フィールド、2)EHT-SIGに適用されるMCS技術に関する情報を含むフィールド、3)EHT-SIGにデュアル副搬送波変調(dual subcarrier modulation,DCM)技術が適用されるか否かに関連する情報を含む指示フィールド、4)EHT-SIGのために用いられるシンボルの数に関する情報を含むフィールド、5)EHT-SIGが全帯域にわたって生成されるか否かに関する情報を含むフィールド、6)EHT-LTF/STFのタイプに関する情報を含むフィールド、7)EHT-LTFの長さ及びCP長さを指示するフィールドに関する情報を含むことができる。
【0120】
以下の一例において(送信/受信/アップ/ダウン)信号、(送信/受信/アップ/ダウン)フレーム、(送信/受信/アップ/ダウン)パケット、(送信/受信/アップ/ダウン)データユニット、(送信/受信/アップ/ダウン)データなどで表示される信号は図10のPPDUに基づいて送受信される信号であり得る。図10のPPDUは様々なタイプのフレームを送受信するために用いられる。例えば、図10のPPDUは制御フレーム(control frame)のために用いられる。制御フレームの一例は、RTS(request to send)、CTS(clear to send)、PS-Poll(Power Save-Poll)、Block ACK Req、Block Ack、NDP(Null Data Packet)announcement、Trigger frameを含むことができる。例えば、図18のPPDUは管理フレーム(management frame)のために用いられる。management frameの一例は、Beacon frame、(Re-)Association Request frame、(Re-)Association Response frame、Probe Request frame、Probe Response frameを含むことができる。例えば、図10のPPDUはデータフレームのために用いられる。例えば、図10のPPDUは制御フレーム、管理フレーム、及びデータフレームのうち、少なくとも2つ以上を同時に送信するためにも用いられる。
【0121】
図11は本明細書の送信装置及び/又は受信装置の変形例を示す。
【0122】
図1の(a)/(b)の各装置/STAは図11のように変形することができる。図11の送受信機630は図1の送受信機113、123と同じであり得る。図11の送受信機630は受信機(receiver)及び送信機(transmitter)を含むことができる。
【0123】
図11のプロセッサ610は図1のプロセッサ111、121と同じであり得る。又は、図11のプロセッサ610は図1の処理チップ114、124と同じであり得る。
【0124】
図11のメモリ150は図1のメモリ112、122と同じであり得る。又は、図11のメモリ150は図1のメモリ112、122とは異なる別途の外部メモリであり得る。
【0125】
図11を参照すると、電力管理モジュール611はプロセッサ610及び/又は送受信機630に対する電力を管理する。バッテリー612は電力管理モジュール611に電力を供給する。ディスプレイ613はプロセッサ610によって処理された結果を出力する。キーパッド614はプロセッサ610によって用いられる入力を受信する。キーパッド614はディスプレイ613上に表すことができる。SIMカード615は携帯電話及びコンピューターのような携帯電話装置において加入者を識別して認証するのに用いられるIMSI(international mobile subscriber identity)及びそれに関連するキーを安全に格納するために用いられる集積回路であり得る。
【0126】
図11を参照すると、スピーカー640はプロセッサ610によって処理された音関連結果を出力することができる。マイク641はプロセッサ610によって用いられる音関連入力を受信することができる。
【0127】
以下の本明細書のSTAがサポートするマルチリンク(Multi-link;ML)に対する技術的な特徴が説明される。
【0128】
本明細書のSTA(AP及び/又はnon-AP STA)はマルチリンク(MultiLink;ML)通信をサポートすることができる。ML通信は複数のリンク(Link)をサポートする通信を意味する。ML通信に関連するリンクは2.4GHzバンド、5GHzバンド、6GHzバンドのチャネル(例えば、20/40/80/160/240/320MHzチャネル)を含むことができる。
【0129】
ML通信のために用いられる複数のリンク(link)は多様に設定される。例えば、ML通信のために1つのSTAにサポートされる複数のリンク(link)は2.4GHzバンド内の複数のチャネル、5GHzバンド内の複数のチャネル、6GHzバンド内の複数のチャネルであり得る。又は、ML通信のために1つのSTAにサポートされる複数のリンク(link)は2.4GHzバンド(又は5GHz/6GHzバンド)内の少なくとも1つのチャネルと5GHzバンド(又は2.4GHz/6GHzバンド)内の少なくとも1つのチャネルの組み合わせであり得る。その一方で、ML通信のために1つのSTAにサポートされる複数のリンク(link)のうち、少なくとも1つはプリアンブルパンクチャリングが適用されるチャネルであり得る。
【0130】
STAはML通信を行うためにML設定(setup)を実行することができる。ML設定(setup)はBeacon、Probe Request/Response、Association Request/Responseなどのmanagement frameやcontrol frameに基づいて実行することができる。例えば、ML設定に関する情報はBeacon、Probe Request/Response、Association Request/Response内に含まれるelementフィールド内に含まれる。
【0131】
ML設定(setup)が完了されればML通信のためのenabled linkが決定される。STAはenabled linkで決定された複数のリンクのうち、少なくとも1つを介してフレーム交換(frame exchange)を実行することができる。例えば、enabled linkはmanagement frame、control frame及びdata frameのうち、少なくとも1つのために用いられる。
【0132】
1つのSTAが複数のLinkをサポートする場合、各Linkをサポートする送受信装置は1つの論理STAのように動作することができる。例えば、2個のLinkをサポートする1つのSTAは、第1Linkのための第1STAと第2linkのための第2STAを含む1つのMLデバイス(Multi Link Device;MLD)で表すことができる。例えば、2個のLinkをサポートする1つのAPは、第1Linkのための第1APと第2linkのための第2APを含む1つのAP MLDで表すことができる。また、2個のLinkをサポートする1つのnon-APは、第1Linkのための第1STAと第2linkのための第2STAを含む1つの非AP MLDで表すことができる。
【0133】
以下の通り、ML設定(setup)に関するより具体的な特徴が説明される。
【0134】
MLD(AP MLD及び/又は非AP MLD)はML設定(setup)を介して、当該MLDがサポートできるリンクに関する情報を送信することができる。リンクに関する情報は多様に構成される。例えば、リンクに関する情報は1)MLD(又はSTA)がsimultaneous RX/TX operationをサポートするか否かに関する情報、2)MLD(又はSTA)がサポートするuplink/downlink Linkの数/上限に関する情報、3)MLD(又はSTA)がサポートするuplink/downlink Linkの位置/帯域/リソースに関する情報、4)少なくとも1つのuplink/downlink Linkにおいて使用可能な又は優先されるframeのtype(management、control、dataなど)に関する情報、5)少なくとも1つのuplink/downlink Linkにおいて使用可能な又は優先されるACK policy情報、及び6)少なくとも1つのuplink/downlink Linkにおいて使用可能な又は優先されるTID(traffic identifier)に関する情報のうち、少なくとも1つを含むことができる。TIDはトラフィックデータの優先順位(priority)に関連することで従来無線LAN規格によって8種類の値で表現される。すなわち、従来無線LAN規格に係る4個のアクセスカテゴリー(access category;AC)(AC_BK(background)、AC_BE(best effort)、AC_VI(video)、AC_VO(voice))に対応される8個のTID値が定義される。
【0135】
例えば、uplink/downlink Linkに対して全てのTIDがマッピング(mapping)されることで事前に設定される。具体的には、ML設定(setup)を介して交渉が行われなかった場合は全てのTIDがML通信のために使用され、追加的なML設定を介してuplink/downlink LinkとTID間のマッピングが交渉される場合、交渉されたTIDがML通信のために用いられる。
【0136】
ML設定(setup)を介してML通信に関連する送信MLD及び受信MLDが使用できる複数のLinkが設定され、これを「enabled link」と呼ぶことができる。「enabled link」は様々な表現で呼ぶことができる。例えば、第1Link、第2Link、送信Link、受信Linkなどの様々な表現で呼ぶことができる。
【0137】
ML設定(setup)が完了した以降、MLDはML設定(setup)を更新することができる。例えば、MLDはリンクに関する情報に対する更新が必要な場合、新しいリンクに関する情報を送信することができる。新しいリンクに関する情報はmanagement frame、control frame及びdata frameのうち、少なくとも1つに基づいて送信される。
【0138】
以下において説明されるデバイスは図1及び/又は図11の装置であり、PPDUは図10のPPDUであり得る。デバイスはAP又はnon-AP STAであり得る。以下において説明されるデバイスはマルチリンクをサポートするAP MLD(multi-link Device)又はnon-AP STA MLDであり得る。
【0139】
802.11ax以降、議論されている標準であるEHT(Extremely High Throughput)においては1つ以上の帯域を同時に使用するマルチリンク環境が考慮されている。デバイスがマルチリンクをサポートするようになれば、デバイスは1つ以上の帯域(例えば、2.4GHz、5GHz、6GHz、60GHzなど)を同時又は交互に使用することができる。
【0140】
以下の明細書において、MLDはmulti-link Deviceを意味する。MLDは1つ以上の接続されたSTAを持っており上位リンク層(Logical Link Control,LLC)へ通じる1つのMAC SAP(service access point)を持っている。MLDは物理機器を意味するか論理機器を意味する。以下においてデバイスはMLDを意味する。
【0141】
以下の明細書において、送信デバイス及び受信デバイスはMLDを意味する。受信/送信デバイスの第1リンクは前記受信/送信デバイスに含まれた、第1リンクを介して信号送受信を実行する端末(例えば、STA又はAP)であり得る。受信/送信デバイスの第2リンクは前記受信/送信デバイスに含まれた、第2リンクを介して信号送受信を実行する端末(例えば、STA又はAP)であり得る。
【0142】
IEEE 802.11beにおいては大きく2種類のマルチリンク動作をサポートすることができる。例えばSTR(simultaneous transmit and receive)及びnon-STR動作が考慮される。例えば、STRは非同期マルチリンク動作(asynchronous multi-link operation)と呼ぶことができ、non-STRは同期マルチリンク動作(synchronous multi-link operation)と呼ぶことができる。マルチリンクはマルチバンドを含むことができる。すなわち、マルチリンクは複数周波数バンドに含まれたリンクを意味し、1つの周波数バンド内に含まれた複数のリンクを意味することもできる。
【0143】
EHT(11be)においてはmulti-link技術を考慮しており、ここでmulti-linkはmulti-bandを含むことができる。すなわち、multi-linkは複数bandのlinkを示すことができる同時に1つのband内の複数のmulti-linkを示すことができる。大きく2種類のmulti-link operationが考慮されている。複数のlinkにおいて同時にTX/RXをできるようにするAsynchronous operationと可能でないSynchronous operationを考慮している。以下においては複数のlinkにおいて受信と送信が同時にできるようにするcapabilityをSTR(simultaneous transmit and receive)といい、STR capabilityを持つSTAをSTR MLD(multi-link Device)、STR capabilityを持っていないSTAをnon-STR MLDという。
【0144】
以下の明細書においては説明の便宜上、MLD(又はMLDのプロセッサ)が少なくとも1つのSTAを制御することで説明されるが、これに限られるものではない。上述した通り、前記少なくとも1つのSTAはMLDと関係なく独立して信号を送受信することもできる。
【0145】
一実施形態によれば、AP MLD又は非AP MLDは複数のリンクを持つ構造で構成される。別の言い方をすると、非AP MLDは複数のリンクをサポートすることができる。非AP MLDは複数のSTAを含むことができる。複数のSTAは各STA別にLinkを持つことができる。
【0146】
EHT規格(802.11be規格)においては1つのAP/非AP MLDが複数のLinkをサポートするMLD(Multi-Link Device)構造を主要技術に考慮している。非AP MLDに含まれたSTAは1つのLinkを介して非AP MLD内の別のSTAに対する情報をともに転送することができる。従って、フレーム交換のオーバーヘッドが減る効果がある。また、STAのリンク使用効率を増加させ消費電力を減らせる効果がある。
【0147】
図12は非AP MLDの構造の例を示す。
【0148】
図12を参照すると、非AP MLDは複数のリンクを持つ構造で構成される。別の言い方をすると、非AP MLDは複数のリンクをサポートすることができる。非AP MLDは複数のSTAを含むことができる。複数のSTAは各STA別にLinkを持つことができる。図12は非AP MLD構造の一例を示したが、AP MLDの構造も図12において示された非AP MLDの構造の一例と同じく構成される。
【0149】
例えば、非AP MLDはSTA1、STA2及びSTA3を含むことができる。STA1はLink 1において動作することができる。Link 1は5GHzバンド内に含まれる。STA2はlink2において動作することができる。link2は6GHzバンド内に含まれる。STA3はlink3において動作することができる。link3は6GHzバンド内に含まれる。Link 1/2/3が含まれるバンドは例示的なことであり、2.4、5、及び6GHz内に含まれる。
【0150】
このように、Multi-linkをサポートするAP/非AP MLDの場合、AP MLDの各APと非AP MLDの各STAがLink setupプロセスを介してそれぞれのLinkに接続される。そしてこのとき接続されたLinkは状況によってAP MLD又は非AP MLDによって別のLinkに変更又は再接続される。
【0151】
また、EHT規格においては消費電力減少のために、LinkがAnchored link又はnon-Anchored linkで分けることができる。Anchored link又はnon-Anchored linkは多様に呼ぶことができる。例えば、Anchored linkはPrimary Linkと呼ぶことができる。non-Anchored linkはSecondary linkと呼ぶことができる。
【0152】
一実施形態によれば、Multi-linkをサポートするAP MLDは各LinkをAnchored link又はnon-Anchored Linkに指定することで管理することができる。AP MLDは複数のLinkのうち、1つ以上のLinkをAnchored linkにサポートすることができる。非AP MLDはAnchored link List(AP MLDがサポートするAnchored linkリスト)のうち、自身のAnchored linkを1つ又は1つ以上を選択することで使用することができる。
【0153】
例えば、Anchored linkはsynchronizationのためのframe exchangeだけでなく、non-data frame exchange(i.e.Beacon及びManagement frame)のために用いられる。また、non-Anchored linkはdata frame exchangeのみのために用いられる。
【0154】
非AP MLDはidle期間の間Beacon及びManagement frame受信のために Anchored linkに対してのみモニタリング(又はmonitor)することができる。そのため、非AP MLDの場合、Beacon及びmanagement frame受信のために最小1つ以上のAnchored linkと接続される必要がある。前記1つ以上のAnchored linkは常にenable状態を維持する必要がある。これとは違って、non-Anchored linkは data frame exchangeのみのために使用される。従って、non-Anchored linkに該当するSTA(又はnon-Anchored linkに接続されたSTA)はchannel/linkを使用しないidle期間の間dozeに進入することができる。これを介して消費電力を減らせる効果がある。
【0155】
従って、以下の明細書においては効率的なLink接続のために状況によってダイナミックにAP MLD又は非AP MLDがLink再接続を推奨又は要求するプロトコルが提案される。また、以下の明細書においては、通常のLinkだけでなく電力減少を目的で使用するAnchored linkの特性を考慮したAnchored link再接続プロトコルがさらに提案される。
【0156】
Link変更及び再接続のための実施形態
【0157】
一実施形態によれば、AP MLD及び非AP MLD間の各LinkはAssociation又は(re)Associationプロセスにおいて決定される。このとき接続されたLinkを介してAP MLD及び非AP MLDはframe exchangeを実行することができる。Link setupプロセスを介してAP MLD及び非AP MLDが接続される具体的な実施形態が図13を介して説明される。
【0158】
図13はLink setupプロセスを介してAP MLD及び非AP MLDが接続される例を示す。
【0159】
図13を参照すると、AP MLDはAP1、AP2及びAP3を含むことができる。非AP MLDはSTA1及びSTA2を含むことができる。AP1及びSTA1はLink 1を介して接続される。AP2及びSTA2はlink2を介して接続される。
【0160】
例えば、AP1及びSTA1は第1Link setupプロセスを介してLink 1を介して接続される。AP2及びSTA2は第2Link setupプロセスを介してlink2を介して接続される。別の例では、AP MLD及び非AP MLDは1回のLink setupプロセスを介して接続される。別の言い方をすると、AP MLD及び非AP MLDは1回のLink setupプロセスに基づいて、Link 1及びlink2を介して接続される。
【0161】
上述した通り、それぞれのAP及びSTAは接続されたLinkを介してframe exchangeを実行することができる。また、1つのLinkを介して他のlinkに関するother AP又は他のlinkに関するother STAの情報が送受信される。
【0162】
しかし、このようなLink setupプロセス以降、状況/環境によってさらに効率的なframe exchange(例えば、Load balancing又はinterference avoidingなど)のためにAP MLD又は非AP MLDはLink変更又は再接続を要求することができる。
【0163】
Link変更又は再接続に関する実施形態が図14を介して説明される。
【0164】
図14はLinkが変更又は再接続される例を示す。
【0165】
図14を参照すると、既存ではSTA2がAP2に接続されている。以降、AP2のData loadが過渡に発生することができる。比較的Data loadが少ないAP3にSTA2が再接続される。この場合、AP MLD及び非AP MLDが効率的なデータ交換を実行できる効果がある。
【0166】
図15はLinkが変更又は再接続される具体的な例を示す。
【0167】
図15を参照すると、AP MLDのAP1は非AP MLDのSTA1とLink 1を介して接続される。AP MLDのAP2は非AP MLDのSTA2とlink2を介して接続される。以降、STA2はlink変更又は再接続を介してAP3と接続を試み/要求することができ、STA2は前記link変更又は再接続に基づいて、AP3とlink2を介して接続される。
【0168】
一実施形態によれば、非AP MLDとAP MLDは性能向上のためにLink transitionを要求することができる。AP MLD及び非AP MLDは現在Link別様々な情報及びlink状態(state)に関する情報を送受信/交換することができる。従って、AP MLD及び非AP MLDは現在Link別様々な情報及びlink状態(state)に基づいて、信号を送受信するためにさらに適したlinkを選択することができ、選択をサポートするために上述した情報を送信することができる。例えば、現在Link別様々な情報は各Link別Data traffic load、Link間Channel access capabilityに関する情報を含むことができる。例えば、link状態(state)はdisable又はenableなどとして設定される。
【0169】
以下の明細書においては、AP MLD/非AP MLDが性能を高めるために接続されたLinkではない別のLinkに変更又は再接続を要求するために非AP MLD/AP MLDと交渉するプロセスが「Link switching negotiation」と呼ばれる。前記「Link switching negotiation」の名称は多様に呼ぶことができ、これは変更できる。
【0170】
Link switching negotiationプロセスにおいて非AP MLD(又はAP MLD)は特定のSTAに接続されたLinkを別のLinkに変更するように要求し、この要求に対してAP MLD(又は非AP MLD)は要求承認又は拒否メッセージを介して応答することができる。
【0171】
一例として、図15に示しているように、Link switching negotiationを介してLink変更が合意された場合、STAは既存のLinkをAP2においてAP3に変更して再接続されるLink re-setupプロセスを実行することができる。
【0172】
以下においてはLink変更又は再接続プロセスがAP MLDが要求する場合、及び非AP MLDが要求する場合に分けて説明される。
【0173】
AP MLDがLink変更又は再接続を要求する実施形態
【0174】
一実施形態によれば、AP MLDは効率的なデータ送信のために非AP MLDにLink変更又は再接続を要求することができる。例えば、Load balancingのために各APのData trafficに基づいて、AP MLDはSTAにさらに効率的なLinkに変更又は再接続を要求することができる。
【0175】
例えば、AP MLDは各AP別Data traffic load情報及び/又は各Link間Channel access capability情報(例えば、STR(Simultaneous TX/RX)capabilityに関する情報など)などに基づいて、非AP MLDのSTAに適したLinkを計算/確認/確定することができる。以降、AP MLDは各AP別Data traffic load情報及び/又は各Link間Channel access capability情報などに基づいて、STA(又は非AP MLD)にlink変更又は再接続を要求することができる。
【0176】
上述した通り、Link変更要求時、AP MLDは要求メッセージを介して最も適すると考えるLink情報を非AP MLDに送信することができる。例えば、前記要求メッセージはBeacon又はmanagement frameなどを含むことができる。
【0177】
上述した実施形態に関連して、最も適すると考えるLink情報が含まれたelement又はfieldが新しく提案される。新しく提案されたelement又はfieldが「recommended link」と定義される。「recommended link」は例示的なことであり、具体的なelement又はfieldの名称は変更できる。
【0178】
recommend link(element/field):AP MLDが各Link別様々な情報(例えば、Link別data loadなど)に基づいて、非AP MLDのSTAに最も適したLinkを推奨するためのelement又はfield。例えば、recommend link(element/field)はAP MLDのLink ID情報又はAP BSS情報などで指示される。別の言い方をすると、recommend link(element/field)はAP MLDのLink ID情報又はAP BSS情報などを含むことができる。
【0179】
一実施形態によれば、前記recommend link(element/field)はoptionalにLink switching Responseに含まれ送信される。例えば、STAは前記element/field(すなわち、recommend link)に基づいて、APが推奨したLinkに接続を確立することができる。別の例では、STAは前記element/field(すなわち、recommend link)及び自身が持った追加情報に基づいて、指示されたLinkと別のLinkに接続要求を実行することもできる。
【0180】
上述した実施形態に係るAP MLD及び非AP MLDの具体的な信号交換プロセスが図16を介して説明される。
【0181】
図16はlink変更又は再接続のためのAP MLD及び非AP MLDの動作を示す。
【0182】
図16を参照すると、STA2がlink2を介してAP2と接続された状況において、AP2に多くのData trafficが集中する可能性がある。別の言い方をすると、STA2がlink2を介してAP2と接続された状況において、AP2に多くのData trafficが発生する。
【0183】
AP MLD(又はAP2)は比較的STAの接続が少ないAP3に再接続することを非AP MLD(又はSTA2)に要求することができる。通常再接続を要求するためのメッセージは再接続を希望するSTA(すなわち、STA2)に送信するが、状況(例えば、チャネル状況又はリンク状態)によって、どんなSTA(すなわち、other STA)にも送信される。別の言い方をすると、チャネル状況又はリンク状態に基づいて、再接続を要求するための要求メッセージ(例えば、Link switching request frame)が送信されるSTAが変更できる。
【0184】
例えば、前記再接続を要求するための要求メッセージを受信したSTA(すなわち、STA2)はこの要求を承認する場合、「承認(Accept)」の応答メッセージ(例えば、Link switching Response frame)を送信することができる。別の例では、前記STA(すなわち、STA2)はこの要求を拒否する場合、「拒否(Decline)」の応答メッセージを送信することができる。
【0185】
通常再接続を承認するSTA(すなわち、STA2)が既存のLink(再接続以前接続Link)に応答メッセージを送信するが、前記応答メッセージはmulti-linkの特性を用いてどのLink(すなわち、別のSTA)を介しても送信される。
【0186】
もし、STA2がlink再接続要求を承認する場合、応答メッセージ送信以降、STA2は既存のAP2との接続を切断しAP3に対してLink再接続を要求することができる。このとき、再接続要求プロセスが既存のMLD間のLink setupプロセスと同じく実行することができる。AP3及びSTA2間のLink setupプロセスが完了した後、STA2はLink2を介してAP3とFrame exchangeを実行することができる。
【0187】
逆に、STA2がlink再接続要求を拒否する場合、STA2及びAP2は既存の接続されたLink(すなわち、link2)をそのまま使用することができる。
【0188】
一実施形態によれば、APがSTAにリンク変更を要求するとき、適したLinkを推奨した場合、STAは推奨されたLinkにlinkを変更することもでき、変更しない場合もある。例えば、APがSTAに適したlinkを推奨するために上述したrecommend linkが用いられる。
【0189】
例えば、STAはAPの再接続を要求するための要求メッセージに対する応答メッセージでLink変更を承認することができる。STAは推奨Linkにlink変更を承認/確認することができ、前記要求メッセージに含まれた情報以外の別の情報に基づいて、別のLink変更をAPに要求することもできる。
【0190】
従って、APは前記応答メッセージに対する承認可否をSTAに知らせる必要がある。このためAPはSTAの応答メッセージ(例えば、Link switching Response frame)に対するConfirmationメッセージ(例えば、link switching confirmation frame)をSTAに送信することができる。
【0191】
上述した実施形態のAP MLD及び非AP MLDの具体的な動作が図17を介して説明される。
【0192】
図17はlink変更又は再接続のためのAP MLD及び非AP MLDの動作を示す。
【0193】
図17を参照すると、AP2は推奨リンク情報を含めてSTA2にリンク変更を要求することができる。別の言い方をすると、AP2は推奨リンク情報を含むLink switching request frameをSTA2に送信することができる。
【0194】
STA2はリンク要求承認可否をLink switching Response frameを介して送信することができる。
【0195】
例えば、Link switchingを承認した場合、STA2はLink switching Response frameに変更するLink情報を含めて送信することができる。このとき、変更するLink情報は推奨リンクと同じであるか同じではない場合もある。
【0196】
別の例では、STA2が、AP2が提供した推奨リンクではない別のリンクを選択してLink switching Response frameで応答した場合、APはこれに対する最終承認可否に対するメッセージをSTAに送信することができる。前記メッセージはLink switching confirmation frameで呼ぶことができる。
【0197】
一例として、AP2はLink switching confirmation frameを介して、STA2が決めたLinkにlink変更することを承認することができる。STA2はLink switching confirmation frameに基づいて、自身が指定したLinkにlink変更を試みすることができる。
【0198】
別の一例として、AP2はLink switching confirmation frameを介して、STA2が決めたLinkにlink変更することを拒否することができる。STA2及びAP2はlink変更なしに既存に接続されたLinkとの接続を維持することができる。
【0199】
図17において示された実施形態はAPがLink switching request frameに推奨リンク情報を含まず送信した場合も適用される。例えば、AP(例えば、AP2)がSTA(例えば、STA2)に推奨リンク情報なしにLink switching request frameを送信した場合、STAは自身が持った情報に基づいて、直接変更Linkを指定した後、APにLink switching Response frameを介して応答することができる。この場合もAPは最終的に承認に対するLink switching confirmation frameを送信する必要がある。従って、Link switching request frameに推奨リンク情報が含まれない場合もAPがLink switching confirmation frameを送信する実施形態が適用される。
【0200】
非AP MLDがLink変更又は再接続を要求する実施形態
【0201】
一実施形態によれば、非AP MLDは効率的なデータ送信のためにAP MLDにLink変更又は再接続を要求することができる。例えば、データ送信時STR capabilityを使用するために、非AP MLDがAP MLDに接続Link変更又は再接続を要求することができる。
【0202】
図18はlink変更又は再接続のためのAP MLD及び非AP MLDの動作を示す。
【0203】
図18を参照すると、AP MLD及び非AP MLDはLink switching negotiationを実行することができる。非AP MLDのSTA2はLink switching request frameをAP MLDのAP2に送信することができる。AP MLDのAP2は前記Link switching request frameに応答して、Link switching Response frameを非AP MLDのSTA2に送信することができる。Link switching request frame又はLink switching Response frameは変更対象になるlinkを介して送受信されるが、これに限られるものではない。Link switching request frame又はLink switching Response frameは変更対象になるlinkだけでなく様々なlinkを介して送受信される。
【0204】
非AP MLDは様々な方法を介してLink変更又は再接続を要求することができる。以下においては非AP MLDがLink変更又は再接続を要求する3つの方法が提案される。具体的には、前記3つの方法はSolicited方法、Unsolicited方法、及びGeneral方法が順番に説明される。
【0205】
1)Solicited方法:非AP MLDがAP MLDにLink(re)selectionのための様々な情報を要求し、これを介して様々な情報を受信する方法。例えば、様々な情報はcapability、operation element、BSS Parametersに関する情報を含むことができる。
【0206】
一実施形態によれば、STAが接続AP MLDのother APsの情報を要求する方法はlinkを再設定する場合だけでなく、様々な場合に用いられる。例えば、multi-Link setup以降、STAはLink switchingのためにother APのBSS parameter情報を要求し、受信した情報に基づいてbestlinkを選択することができる。又はdiscoveryプロセスにおいてSTAはAP MLDに各APのBSS load情報を要求し、受信した情報に基づいてLink setupを実行するlinkを選択することができる。(但し、非AP MLDのSTA数よりAP MLDのAP数が多い場合を仮定する。)
【0207】
従って、情報要求メッセージを受信したAPはAP MLD内の全てのAPに対するCapability情報、BSS parameter情報、critical parameters、及び/又はOperation element情報などどの情報でも送信することができる。上述した例は以下において説明される実施形態に全て適用される。
【0208】
2)Unsolicited方法:非AP MLDの別途の情報要求なしに、APがLink(re)selectionのための様々な情報を送信する方法。STAは受信した情報を様々な状況において活用することができる。一実施形態によれば、STAの別途の情報要求なしに、AP MLDのAPがother APsの情報を送信する方法はlinkを再設定する場合だけでなく、様々な場合に用いられる。従って、情報要求メッセージを受信したAPはAP MLD内の全てのAPに対するCapability情報、BSS parameter情報、critical parameters、及び/又はOperation element情報など、どの情報でも送信することができる。上述した例は以下において説明される実施形態に全て適用される。
【0209】
3)General方法:非AP MLDが以前Beacon frameなどを介して獲得した情報に基づいて追加情報なしにLink(re)selectionを要求する方法
【0210】
1)Solicited方法
【0211】
以下においては先ず上述したsolicited方法に関する実施形態が説明される。
【0212】
一実施形態によれば、非AP MLDはLink変更又は再接続前にAP MLDに適したLinkを選択するための情報を要求することができる。STAは適したLinkを選択するために各AP別Data load情報又は各LinkのCapability情報(又はother linkの情報)などを活用することができる。
【0213】
例えば、前記各Link別Capability情報はBeacon frameなどに含まれ周期的に送信される。
【0214】
別の例では、Link別Capability情報はoptional情報として周期ごとに送信されるBeacon frameに含まれない場合もある。又は、フレームオーバーヘッドを減らせるためにSTAが接続されたリンク又は関連した一部のリンクの情報のみ受信される。又は、非AP MLDの特性(例えば、低電力デバイス)のためにBeacon受信周期が長い場合、非AP MLDはさらに適したLink選択のためのLink別Capability情報を受信できない場合がある。
【0215】
上述した場合、において、非AP MLDはLink別capability情報及びAP MLDの各Link別情報(例えば、BSS parameter情報又はOperation element情報など)の最新情報を要求することができる。前記link別capability情報及び各Link別情報のlinkは送受信されるlinkだけでなく、other linkも含むことができる。例えば、QoS data frameのfield(11ax規格のA-Control field)、management frame、Probe response/request frame、PS-Pollフレーム又はNull frameなどが最新情報を要求/送信するために用いられる。又は、最新情報を要求/送信するために、別途の新規フレームが定義される。
【0216】
一実施形態によれば、Link別capability情報及びAP MLDの各Link別情報の最新情報を要求するために、STAはAPにLink再選択のために必要な情報を要求する要求メッセージを送信することができる。例えば、前記要求メッセージのために従来に定義されたProbe Request frameが再利用される。別の例では、前記要求メッセージのための新規フレームが定義される。
【0217】
一実施形態によれば、前記要求メッセージを介して、STAは必要な特定の情報を指定してAPに要求することもできる。指定できる特定の情報は状況によって変更できる。すなわち、STAは特定のLinkに該当する情報のみを要求するか、特定のCapabilityに該当する情報のみを要求することもできる。例えば、特定のlinkに該当する情報は特定のlinkのBSS load/parametersに関する情報を含むことができる。また、Capabilityに該当する情報は全てのlink(all link)のBSS load情報又は特定のlinkのBSS load情報を含むことができる。この場合、APは応答メッセージを介してSTAが指定した情報のみを送信することができる。特定の情報要求及び応答に関する具体的な実施形態がIOM定義及び動作に関する実施形態を介して説明される。
【0218】
別の一例として、STAは前記要求メッセージを介してAP MLDが現在持った全てのCapability情報(e.g.other linkの情報も含む)を要求することもできる。
【0219】
上述した例のようにAPが持った全ての情報を送信するための実施形態又はSTAが指定した特定の情報のみを送信するための実施形態は多様に定義/設定される。例えば、APは特定の情報のみを指示(又は送信)するために別途のfield又はbitmapなどに基づいて、全ての情報又は指定された情報を送信することができる。
【0220】
通常AP MLDに情報を要求するメッセージは再接続を希望するSTAを介して送信されるが、状況によって(チャネル状況又はリンク状態)、どんなSTA(すなわち、other STA)にも送信される。
【0221】
前記要求メッセージを受信したAP MLDはSTAが要求した情報(例えば、Link別data load情報、Link間STR capability情報など)を含めた応答メッセージ(すなわち、information message)を非AP MLDに送信することができる。例えば、前記要求メッセージのために従来規格のProbe Request frameが再利用される場合、AP(又はAP MLD)は前記応答メッセージでProbe Response frameを用いて応答する必要がある。
【0222】
前記応答メッセージも通常Request messageを受信したAPを介して送信されるが、multi-linkの特性を用いてどんなAP(すなわち、other AP)にも送信される。
【0223】
選択的に、AP MLDはSTAに適したLinkを推奨する「recommend link」elementを上述した複数情報(例えば、Link再選択のために必要な最新情報)を含む応答メッセージを介してともに送信することができる。
【0224】
本明細書において、non-AP MLDのSTAがOther APの情報を要求する場合に対して詳しく定義する。
【0225】
Non-AP MLDのSTAがpeer APにOther APの全体情報を要求するためにMLD Probe request frameを送信する場合、peer APはSTAが要求したAPに対する全体情報を含むMLD Probe Response frameを応答することである。この場合、peer APはこれに対するMLD Probe Response frameに要求したAPに対する全体情報を次のように応答することができる。
【0226】
1-1)STAがOther APに対する全体情報を要求する時、MLD Probe ResponseにPeer APの全体情報をmandatoryに含める方法
【0227】
この方法はSTAがPeer APを除いた同じAP MLDのOther APの全体情報を要求した場合でもPeer APの全体情報をともに入れる方法である。現在802.11beではMLD Probe Responseのオーバーヘッドを減らすためにinheritance modelを使用する。したがって、STAがOther APの全体情報を要求する時、APはPeer AP全体情報を常に含む場合、inheritance modelを適用することができる。つまり、AP MLDが特定のAPに対する全体情報の要求に応答する時、Peer APの情報を含む場合、同じMLD内で共通する値はML IE内のCommon infoに含めAP別に異なる情報はML IE内Per-STA Profile内のnon-inheritance elementとして各AP別に異なる情報を含むことができる。STAが複数のOther APに対する全体情報を要求する場合は同じく存在する情報に対してはCommon infoとして1回のみ構成させることで全体的なMLD Probe Response frameのオーバーヘッドを減らすことができる。但し、この場合、STAがPeer APに対する全体情報を要求しない場合は、Peer APに対する要求しない情報も含まれるため多少オーバーヘッドが存在するが、複数のOther APに対する情報を要求する場合はinheritance modelを使用して減らせるオーバーヘッドがさらに大きい場合があるため便利に使用することができる。
【0228】
1-2)STAがOther APに対する全体情報を要求する時、MLD Probe ResponseにPeer APの全体情報をmandatoryに含めない方法(すなわち、要求したOther APの全体情報のみ含めて送信する方法)
【0229】
この方法はSTAがPeer APにOther APに対する全体情報を要求する場合、要求したAPに対する全体情報のみをMLD Probe Responseに含めて送信する方法である。当該の方法はSTAがPeer APに対する情報をともに要求する場合はinheritance modelを適用してオーバーヘッドを減らすことができるが、もしSTAがPeer APに対する情報を除いた同じAP MLDのOther APに対する情報のみを要求する場合はinheritance modelを適用することができない。したがって、Peer APに対する情報が含まれない場合はinheritance modelを適用しないため多少オーバーヘッドが増加する可能性はあるが、STAが複数のAPではない特定のAPに対してのみ全体情報を要求する場合は不要なPeer APの情報を含まないためかえってオーバーヘッドが少ない可能性がある。STAが要求したAPの情報のみを含めて応答する方法が1つ目のMandatory方法に比べて多少単純であるが、STAが全体情報を要求する同じAP MLD内のOther APの数が増加するほどinheritance modelを使用する1つ目のmandatory方法がより効率的である。
【0230】
1-3)Peer APが場合によってオーバーヘッドが少ない側に構成して全体情報を送信する方法
【0231】
当該の方法はAPが、STAが要求したAPのCommon info情報に係るMLD Probe Response frameの構成によって1つ目の場合(STAがPeer APに対する情報をともに要求しない場合、ResponseにPeer APの情報をmandatoryに含める方法)と2つ目の場合(STAがPeer APに対する情報をともに要求しない場合、ResponseにPeer APの情報をmandatoryに含めない方法)に発生するframe overheadを比較して、効率的なほうにMLD Probe Responseを構成して送信する方法である。つまり、STAが要求するAPの情報によってInheritance modelを適用の効率性を比較してよりオーバーヘッドが少ないフォーマットを構成して応答する。但し、この方法において2つの場合を比較して効率的であると考える基準はAPの実装によって決定することができる。
【0232】
上記説明した複数のオプションに対する方法はSTAがOther APの全体情報を要求する場合に対する方法でSTAがOther APに対する部分情報を要求した場合は特定のIEに対する情報を要求するため適用されない場合がある。但し、STAが1つのMLD Probe request frameで一部のAPに対して全体情報を要求して一部のAPに対して部分情報を要求する場合、Inheritance modelが適用することができるため上記で言及した3つの方法を使用することができる。
【0233】
上述したsolicited方法はnon-AP MLDのSTAにおいてLinkの変更又は再接続のために使用することができる。例えば、non-AP MLDのSTAがLink congestionのためLink再選択を希望する場合、non-AP MLDのSTAはSolicited methodを介して接続されたAP MLDの各リンク別のBSS load情報及びBSS parameter情報を要求することができる。この要求メッセージを受信したAPはSTAが指示したリンク及び情報を応答メッセージに含め送信することができる。
【0234】
以下では、上述した要求メッセージ及び応答メッセージはLinkの変更のための要求メッセージ及びLinkの変更のための応答メッセージと区分するために情報の要求メッセージ及び情報応答メッセージとして説明される。
【0235】
上述した情報応答メッセージに含まれた情報に基づいて、STAは適したLinkを再選択してAP MLDにLinkの変更又は再接続をLinkの変更のための要求メッセージを介して要求することができる。前記Linkの変更のための要求メッセージは自身が再接続するAP情報とLink情報を含むことができる。
【0236】
前記要求メッセージを受信したAP MLDは要求を承認する場合「承認(Accept)」の応答メッセージを送信することができる。AP MLDは要求を拒否する場合「拒否(Decline)」の応答メッセージを送信することができる。
【0237】
もし要求を承認する場合、APは応答メッセージ送信以降からは再選択されたAPのLinkを介したframe exchangeに基づいて、Link(re)setupを実行することができる。逆に要求を拒否する場合、STAは既存のLinkをそのまま使用することができる。
【0238】
Solicited方法に係る具体的なAP MLD及びnon-AP MLDの動作の例が図19において説明される。
【0239】
図19はLinkの変更又は再接続のためのAP MLD及びnon-AP MLDの動作を示している。
【0240】
図19を参照すれば、non-AP MLDのSTA2が接続されたLinkを再選択したいとき、STA2はAP MLDにLink2を介してInfo要求メッセージを送信することができる。これを受信したAP MLDはnon-AP MLDのLink再選択のために必要な情報を含んだInfo応答メッセージを送信することができる。上述したInfo応答メッセージに含まれた情報に基づいて、non-AP MLDのSTA2はLinkの変更のための要求メッセージ(すなわち、link switching request frame)をAP MLDのAP2に送信することができる。以降、STA2はLinkの変更のための応答メッセージ(すなわち、link switching request frame)を受信し、Linkの変更のためのlink(re)set-upを実行することができる。
【0241】
本明細書において提案される情報の要求に関する実施形態は、STAがAPに必要な情報を要求する場合でも使用/適用される。STAがAPから受信するフレーム(例えば、beacon)に含まれた情報が足りない場合STAは足りない情報に対してAPに要求することができる。例えば、APがother linkの情報を含めず接続されたlinkの情報のみを送信するかother linkの情報更新有無に関する情報のみを送信する場合、STAは足りない情報に対してAPに要求することができる。
【0242】
前記実施形態の具体的な例が図20において説明される。
【0243】
図20はOther APに関する情報を要求するためのnon-AP MLDの動作を示している。
【0244】
図20を参照すれば、AP MLD(又はAP1からAP3)はbeaconフレームを介してSTAにOther AP(すなわち、link)の情報更新有無に関する情報のみを送信することができる。したがって、STA2はInfo要求メッセージ(又はInfo request frame)をAP2に送信することができる。STA2は前記Info要求メッセージに基づいて、Info応答メッセージ(又はInfo message)を受信することができる。STA2は前記Info応答メッセージに基づいて、Other APに関する情報を受信/獲得することができる。
【0245】
例えば、BeaconにAP MLDのOther AP情報(例えば、BSS load情報など)が含まれていないか、AP2がOther AP情報に対する更新有無(例えば、version/update version)に関する情報のみを送信することができる。
【0246】
STA2はAP1の情報(又はAP1に関する情報)が必要な場合がある。STA2はAP2を介して必要な情報を要求することができる。STA2は前記要求に対する応答メッセージを介してAP1の情報を獲得することができる。STA2は前記AP1の情報をLink switchingする適切なリンクを再選択することに使用することができる。例えば、Link switchingのためのframeは多様に設定することができる。
【0247】
さらに、上述したsolicited方法はmulti-link setup以前にもSTAがAP MLDが持ったAPの情報を獲得するために使用される。Non-AP MLD及びAP MLDのmulti-link setupプロセスにおいて、AP MLDが持ったAPの数がnon-AP MLDが持ったSTAの数より多い場合、non-AP MLDのSTAはAP MLDのあるAPとlinkをsetupするか決定する必要がある。この場合、non-AP MLDのSTAはmulti-link setup以前にAP MLDのAPに各リンク別の状態を把握するためにリンク別の特定の情報(例えば、AP MLDが持ったAPのBSS load情報など)を要求することができる。一例として、STAは要求メッセージとしてProbe requestを使用することができる。他の一例として、要求メッセージのための新規フレームが定義される。STAは要求メッセージに特定のelementを要求するためのインジケーター(例えば、Request element又はExtended Request element又はPV 1 Probe Response Option elementなど)及び特定のlink情報を指示するためのインジケーター(例えば、Link IDなど)を含めて送信することができる。
【0248】
例えば、non-AP MLDのSTAは接続するAP MLD内の全てのAP別現在のBSS load情報を要求する指示事項を含んだ要求メッセージを送信することができる。前記要求メッセージを受信したAPはSTAの指示事項に基づいて必要な情報を(APが接続されたAP MLDの全てのAPのBSS load情報)応答メッセージに入れてSTAに送信することができる。このとき、各AP別BSS load情報を確認したSTAは最もBSS loadが少ないBSS(すなわち、AP)順序で接続するリンクを選択することができる。STAはmulti-link setup時、選択されたリンクを指示することができる。つまり、multi-link setup時、選択されたリンクに関する情報をAPに送信することができる。
【0249】
このようにSTAはmulti-link setup以前、接続するlinkを選択するためにAP MLDの各AP別情報を獲得するための方法で上述したsolicited方法を使用することもできる。
【0250】
以下では、non-AP MLDのSTAが適したLinkを選択するための情報を含む新しいelement/fieldが提案される。
【0251】
例えば、「ratio per Link」(element/field)が提案される。「STA ratio per Link」はLink別に接続されたSTA数の比率に関する情報を含むことができる。「STA ratio per Link」の具体的な例が図21において説明される。
【0252】
図21はSTA ratio per Linkの具体的な例を示している。
【0253】
図21を参照すれば、STA ratio per Link(element/field)は全体AP MLDにおいて各Link別に接続されているSTA数又は比率に関する情報を含むことができる。
【0254】
例えば、3つのLinkを持ったAP MLDに合計50個のSTAが接続されている場合、Link1に10個、Link2に20個のSTAが接続される。AP MLDはSTA ratio per Link(element/field)を介してそれぞれのLink別に接続されたSTAに対する情報を値又は比率(%)に関する情報をnon-AP MLDに送信することができる。
【0255】
一例として、それぞれのLink別に接続されたSTAに対する情報が値として表現される場合、Link1は10、Link2は20で表現/設定することができる。したがって、STA ratio per Link1の値が10に設定することができる。又、STA ratio per Link2の値が20に設定することができる。
【0256】
他の一例は、それぞれのLink別に接続されたSTAに対する情報が比率で表現される場合、Link1は20(10/50)%、Link2は40(20/50)%で表現/設定することができる。したがって、STA ratio per Link1の値が20に設定することができる。又、STA ratio per Link2の値が40に設定することができる。
【0257】
上記の例は例示的なものであり、それぞれのLink別に接続されたSTAに対する情報は多様に設定することができる。上記の例に加えて相対値としてそれぞれのLink別に接続されたSTAに対する情報を設定することができる。
【0258】
上述したそれぞれのLink別に接続されたSTAに対する情報に基づいて、STAは各Link別に接続されたSTA数及び比率を確認/獲得することができ、これをLink選択のための情報として使用することができる。
【0259】
一実施形態によれば、上述した「ratio per Link」(element/field)以以外にも様々な情報/element/fieldが情報応答メッセージに含まれる。例えば、下記のような情報/element/fieldが情報応答メッセージに含まれる。
【0260】
-各AP別BSS load情報
【0261】
-Link間STR Capability情報
【0262】
-各Link別TX OP情報
【0263】
-各Link別NAV情報
【0264】
-推奨Link情報(すなわち、「recommend Link」element)
【0265】
-Link別の接続STA比率情報(すなわち、「STA ratio per Link」element)
【0266】
-その他
【0267】
上述した情報/element/field以外にもlink選択のために必要な様々な情報が情報応答メッセージに含まれて送信される。
【0268】
上記の例のような情報を受信したSTAは受信した情報に基づいて、自身が変更又は再接続するAPを選択した後、Linkを再接続を要求するための要求メッセージを送信することができる。前記要求メッセージを受信したAP MLDは要求を承認する場合「承認(Accept)」の応答メッセージを送信することができる。AP MLDは要求を拒否する場合「拒否(Decline)」の応答メッセージを送信することができる。
【0269】
もし要求を承認する場合、APは応答メッセージ送信以降から再選択されたAPとのLinkを介してframe exchangeを実行することができる。逆に拒否する場合、STAは既存のLinkをそのまま使用することができる。
【0270】
2)Unsolicited方法
【0271】
non-AP MLDが直接追加情報を要求するSolicited方法と違って、Unsolicited方法によれば、non-AP MLDの追加情報の要求なしにBeacon frame又は別途のフレーム(例えば、QoS data frameのfield(11ax規格のA-Control field)、management frame、FILS discovery frame、unsolicited Probe Response frame、PS-Pollフレーム又はNull frameなど)を介してAP MLDはnon-AP MLDに追加情報を送信することができる。他の例として、non-AP MLDに追加情報を送信するためのフレームで新規フレームが定義される。
【0272】
例えば、Beacon周期が多少長い場合、non-AP MLDがLink switchingのために必要な必須的な情報が足りないか最新情報ではない可能性がある。したがって、APはAP MLDのLink capability情報が含まれたフレームをnon-AP MLDに送信することができる。以降、non-AP STAはAP MLDの各Link別のCapabilityに対する最新情報を獲得することができる。前記フレームは周期的に送信されるか非周期的に送信される。
【0273】
一例として、前記フレームが周期的に送信される場合、APは一定の時間間隔毎にAPの最新情報を共有するためにフレームを送信することができる。このとき、その時間間隔はAPが送信するBeacon周期よりは短い必要がある。又、前記フレームでFILS discovery frameが使用される場合、前記フレームは20us毎に送信される。他の一例として、APとSTAがcapability negotiationを介して合意した周期が使用される。例えば、IOM capability elementの「periodic」field及び「interval」field/subfieldの値を介して送信周期を指示することができる。
【0274】
他の一例として、前記フレームが非周期的に送信される場合、APの情報(capability、BSS parameter、operation element)が、更新イベントが発生したとき毎にAPは前記フレームを送信することができる。具体的な一例として、AP MLDのAPのLink capabilityが変更するとき毎に接続されたSTAに変更された情報が送信される。この場合、STAはLink capabilityに対する最新情報を維持することができる。
【0275】
上記の例によれば、non-AP STAが別途のLink capability獲得のための要求メッセージを送信しないためsolicited方法に比べて比較的frame exchange overheadが少なく発生する効果がある。又、主要情報が更新するとき毎に更新された情報をSTAが受信することができるため、STAが受信した情報を便利に使用できる効果がある。
【0276】
Unsolicited方法に係る具体的なAP MLD及びnon-AP MLDの動作の例が図22において説明される。
【0277】
図22はLinkの変更又は再接続のためのAP MLD及びnon-AP MLDの動作を示している。
【0278】
図22を参照すれば、AP MLDはnon-AP MLDの別途の要求メッセージなしにLink再選択(reselection)に必要な必須情報を別途のframe(例えば、PS-Pollフレーム又はNull frameなど)でnon-APに送信することができる。
【0279】
一実施形態によれば、図22と異なり、AP MLDはnon-AP MLDの別途の要求メッセージなしに、Link capabilityに対する情報を自身がnon-AP MLDに送信するDLフレーム(e.g.QoS data frame)のfieldを介してSTAに送信することもできる。前記実施形態に係るAP MLD及びnon-AP MLDの動作が図23において説明される。
【0280】
図23はLinkの変更又は再接続のためのAP MLD及びnon-AP MLDの動作を示している。
【0281】
図23を参照すれば、AP2はDLフレーム(すなわち、DL1)に基づいて、Other APの情報(又はOther APに関する情報)をSTA2に送信することができる。つまり、DLフレームはOther APに関する情報を含むことができる。例えば、Other APに関する情報は802.11ax規格のA-Control fieldなどに含まれる。前記実施形態によれば、別途のメッセージなしに既存のDLフレームを活用するためフレームオーバーヘッドを減らせる効果がある。もしOther APのCritical情報が変更され、情報のリアルタイム性が必要な場合、図23の実施形態のように別途のメッセージを介して更新情報が送信される。
【0282】
例えば、APのCritical情報は下記のAからQを含むことができる。
【0283】
A. Inclusion of a Channel Switch Announcement element
【0284】
B. Inclusion of an Extended Channel Switch Announcement element
【0285】
C. Modification of the EDCA parameters element
【0286】
D. Inclusion of a Quiet element
【0287】
E. Modification of the DSSS Parameter Set
【0288】
F. Modification of the CF Parameter Set element
【0289】
G. Modification of the HT Operation element
【0290】
H. Inclusion of a WideBand width Channel Switch element
【0291】
I. Inclusion of a Channel Switch Wrapper element
【0292】
J. Inclusion of an Operating Mode Notification element
【0293】
K. Inclusion of a Quiet Channel element
【0294】
L. Modification of the VHT Operation element
【0295】
M. Modification of the HE Operation element
【0296】
N. Insertion of a Broadcast TWT element
【0297】
O. Inclusion of the BSS Color Change Announcement element
【0298】
P. Modification of the MU EDCA Parameter Set element
【0299】
Q. Modification of the Spatial Reuse Parameter Set element
【0300】
したがって、non-AP MLDはBeacon frame周期と関係なしに最新Link capability情報を獲得することができる。non-AP MLDは受信された情報に基づいて、Link switching時、適したLinkを選択することができる。前記受信された情報に基づいて、STAは適したLinkを再選択してAP MLDにLinkの変更又は再接続を要求することができる。前記要求メッセージは自身が再接続するAP情報及びLink情報を含むことができる。また、このメッセージを受信したAP MLDは要求を承認する場合「承認(Accept)」の応答メッセージを送信することができ、拒否する場合「拒否(Decline)」の応答メッセージを送信することができる。
【0301】
もし要求を承認する場合、APは応答メッセージ送信以降からは再選択されたAPのLinkでframe exchangeを介してLink(re)setupを実行することができる。逆に拒否する場合、STAは既存のLinkをそのまま使用することができる。
【0302】
3)General方法
【0303】
General方法によれば、non-AP MLDは自身が現在持った情報に基づいて、追加情報の要求なしにLinkの変更又は再接続を要求することができる。このとき使用される情報は以前に受信したBeacon又はManagement frameなどに含まれたAP MLDの情報及びnon-AP MLDの情報(例えば、Link別STR Capability情報、Link state(enable/disable)情報など)を含むことができる。
【0304】
Solicited方法と異なって、STAはAP MLDに別途の情報の要求なしに直接Linkの変更又は再接続のための要求メッセージをAP MLDに送信することができる。前記要求メッセージは自身が再接続するAP情報とLink情報を含むことができる。前記要求メッセージを受信したAP MLDは要求を承認する場合「承認(Accept)」の応答メッセージを送り、拒否する場合「拒否(Decline)」の応答メッセージを送信することができる。
【0305】
もし要求を承認する場合、APは応答メッセージ送信以降からは再選択されたAPとのLinkを介してframe exchangeを実行することができる。逆に拒否する場合、STAは既存のLinkをそのまま使用することができる。
【0306】
General方法に係る具体的なAP MLD及びnon-AP MLDの動作の例が図24において説明される。
【0307】
図24はLinkの変更又は再接続のためのAP MLD及びnon-AP MLDの動作を示している。
【0308】
図24を参照すれば、STA2はQoS保証を理由に直接Linkを変更することを希望する場合がある。STA2が既存AP MLDから受けた情報(例えば、Beacon frame又はManagement frameなどを介して受信した情報)があるか再接続したいLinkを既に決定した場合、STA2は別途の情報の要求なしにLinkの変更又は再接続を要求することができる。
【0309】
STA2はLink switching request frameにSTA情報(e.g.STA IDなど)及び変更しようとするLink情報(e.g.Link ID又はAPBSS情報など)を含めて送信することができる。これを受信したAP MLDは変更を承認する場合、既存Link2を介して「承認」のLink switching Response frameをSTA3に送信することができる。以降、non-AP MLDのSTA2はLink(re)setupプロセスを実行した後、AP3に再接続される。
【0310】
Linkの変更及び再接続方法をIndicationするためのシグナリング
【0311】
上記提案された方法を指示するために、AP MLD及びnon-AP MLD間のnegotiationを介して相互間合意プロセスが必要な場合がある。このために、以下明細書で提案される方法をenableするためのシグナリング方法が提案される。
【0312】
先ず、上記提案された方法を指示するために、新規elementが提案される。以下ではLinkの変更及び再接続方法に対してIndicationするためのシグナリングに関する実施形態が説明されるが、前記実施形態はAnchored Linkの変更及び再接続方法に対してindicationするためのシグナリングに関する実施形態にも適用される。
【0313】
Linkの変更及び再接続方法をIndicationするためのシグナリングプロセスはmulti-link setup又はmulti-link setup以降実行される。又、Linkの変更及び再接続方法をIndicationするためのシグナリングプロセスに以下で提案される新規elementsを使用することができる。例えば、前記elementsは従来の規格の(re)association frame又は新規frameに含まれる場合もある。
【0314】
IOM(Information Obtain Method)Capability Element
【0315】
IOM capability elementは多重リンクのための追加情報の獲得方法の活性化(enable)可否に関する情報を含むことができる。例えば、AP MLDとnon-AP MLDがmulti-link setupプロセスにおいて動作の合意のためのメッセージを交換するプロセス(例えば、capability negotiationプロセス)においてメッセージにelementにIOM capability値が存在する場合がある。前記メッセージにelementにIOM capability値が存在するということはIOM capabilityがサポートされることを意味する。
【0316】
一実施形態によれば、AP MLDがIOM capabilityをサポートする場合、APはOther APの情報が内部的に共有され、Other APの情報を有する場合がある。Other APの情報が共有されないMLDはIOM capabilityをサポートすることができない。
【0317】
一実施形態によれば、IOM capability elementの値が第1値(例えば、1)に設定される場合、IOM capability elementはIOMを活性化させ指示された機能で動作することを意味する。逆に、IOM capability elementの値が第2値(例えば、0)に設定される場合、IOM capability elementはIOMを非活性化させることを意味する。
【0318】
一実施形態によれば、IOM capability elementは様々な動作を指示するために様々なfield/elementを含むことができる。例えば、IOM capability elementは以下で説明する様々なfield/elementを含むこともできる。但し、AP MLDがリンク変更を要求する場合及びnon-AP MLDがリンク変更を要求する場合によってIOM capability elementに追加されるfield/elementが異なって設定することができる。又、IOM capability elementに追加されるfield/elementのうち、少なくとも一部は省略することもできる。一例として、IOM capability elementに追加されるfield/elementのうち、指示する必要がない情報を含むfield/elementは省略することができる。
【0319】
以下では多重リンクに関する追加情報を獲得するために定義/設定される様々なfield/elementの例が説明される。以下で説明する様々なfield/elementは独立的に構成されるか、2つ以上のfield/elementが結合して様々なフレームを介して送信される。例えば、以下で説明する様々なfield/elementは別のelementに含まれて定義する動作を実行することができる。他の例として、以下で説明する様々なfield/elementはそれぞれのelement又は独立的なfieldで 別のelementに追加され使用される。
【0320】
Method種類(又はMethod)field/element
【0321】
Method種類field/element(以下、Method field/element)はIOMの動作方法に関する情報を含むことができる。つまり、Method field/elementはIOMの動作方法を指示することができる。例えば、Non-AP MLDがAPから情報獲得のためにIOM方法を活性化させるとき、Non-AP MLDは上記提案した方法(例えば、Solicited方法、Unsolicited方法、General方法)のうち、使用する方法を選択して指示することができる。
【0322】
一例として、Method field/elementの値が第1値(例えば、0)であることに基づいて、Solicited方法が指示/使用することができる。Method field/elementの値が第2値(例えば、1)であることに基づいて、Unsolicited方法が指示/使用することができる。Method field/elementの値が第3値(例えば、2)であることに基づいて、General方法が指示/使用することができる。Method field/elementの値が第4値(例えば、3)であることに基づいて、Solicited方法とUnsolicited方法全て指示/使用することができる。
【0323】
他の一例として、Method field/elementとして1bitを使用することができる。この場合、Method field/elementの値が第1値(例えば、0)(例えば、0)であることに基づいて、Solicited方法が指示/使用することができる。Method field/elementの値が第2値(例えば、1)であることに基づいて、Unsolicited方法が指示/使用することができる。
【0324】
他の一例として、Method field/elementとして2bitを使用することができる。この場合、各方法別の単独使用又は重複使用などが指示される。
【0325】
リンク範囲(Link range)field/element
【0326】
non-AP MLDはAP MLDに情報を要求する場合、リンク範囲(Link range)field/elementを介して要求するリンクの範囲を指示することができる。リンク範囲(Link range)field/elementはSTAがAP MLD内の全てのリンクの情報を要求することを希望するか又はAP MLD内の一部のリンクの情報を要求することを希望するか否かに関する情報を含むことができる。
【0327】
例えば、リンク範囲field/elementの値が第1値(例えば、0)である場合、リンク範囲field/elementはAP MLD内の全てのリンクに対する情報を要求することを意味する。リンク範囲field/elementの値が第2値(例えば、1)である場合、リンク範囲field/elementはAP MLD内の一部のリンクに対する情報を要求することを意味する。
【0328】
このとき、リンク範囲field/elementの値が第1値(例えば、0)である場合はAP MLD内の全体リンクに対する要求であるため別途のリンク指示(e.g.「Link condition」field)情報が必要ない。これとは逆に、リンク範囲field/elementの値が第2値(例えば、1)である場合はAP MLD内の一部のリンクに対する情報の要求であるためリンクインジケーター情報が必要である。例えば、このfieldは802.11beで定義したmulti-link elementに含まれて使用することができる。現在定義されたmulti-link elementは図25の通りである。
【0329】
図25はProbe request内の追加されたmulti-link elementの一例を示す。
【0330】
図25のように、non-AP MLDがAP MLDの情報の要求のために要求メッセージを送信する場合、Multi-link element内に「Range」fieldを追加して使用することができる。これに対する例示は図26の通りである。
【0331】
図26はmulti-link elementにおいてLink range fieldを使用する一例を示す。
【0332】
図26のように、Link rangeはMLD MAC address fieldとともに使用され、当該MLD内の全てのリンクの情報の要求を意味するか又は一部のリンクの情報を要求するか示すことができる。もしこのとき、当該フィールドの値が0であれば全てのリンクの情報の要求を意味することになるため、追加リンクインジケーター情報が必要なく「Per-STA Profile(x)」sub-elementを省略することができる。
【0333】
又、このfieldは802.11beで定義したmulti-link elementに含まれず、別のelementに追加され使用される。これに対する例は図27の通りである。
【0334】
図27はLinkの変更及び再接続を指示するために新しく提案したフィールドの一例を示す。
【0335】
図27のように、本明細書において提案する複数のフィールドはともに使用され図27のように統合された形でSTAがAP MLDに要求する情報の範囲及び条件を指示することができる。又はSTAはAP MLDに情報を要求する時、それぞれ提案するフィールドを独立的に要求メッセージに含めることができ、不要な場合、省略することもできる。
【0336】
情報範囲(Info range)field/element
【0337】
情報範囲(Info range)fieldはnon-AP MLDが情報を要求する場合、情報の範囲を指示するため使用することができる。
【0338】
例えば、情報範囲(Info range)fieldの値が第1値(例えば、0)である場合、情報範囲(Info range)fieldはAPが持った一部の情報のみ提供されることを示すことができる。情報範囲(Info range)fieldの値が第2値(例えば、1)である場合、情報範囲(Info range)fieldはAPが持った全ての情報(又は全体情報)が提供されることを示すことができる。
【0339】
一実施形態によれば、APが持った情報(element)の全体又は一部要求を示すために情報範囲(Info range)fieldが定義できるが、STAは追加的なsubfieldを介してより細かな情報を要求することもできる。例えば、提供される情報範囲(例えば、all information又はpartial information)を指示するためのsubfieldが情報範囲fieldに含まれる場合もある。例えば、提供される情報範囲を指示するためのsubfieldはall/partial subfieldとして定義/設定することができる。
【0340】
一実施形態によれば、全ての情報を提供されるか否か又は前記全ての情報のうち、変更された情報のみを提供されるか否かを示すためのsubfieldが新しく提案される。つまり、前記新しく提案されたsubfieldは全ての情報を提供されるか否か又は前記全ての情報のうち、変更された情報のみを提供されるか否かを指示することができる。
【0341】
例えば、全ての情報を提供されるか否か又は前記全ての情報のうち、変更された情報のみを提供されるか否かを示すためのsubfieldはonly updated subfieldとして定義/設定することができる。
【0342】
STAが変更された情報のみの受信を希望する場合、only updated subfieldの値が1に設定することができる。つまり、STAが変更された情報のみの受信を希望する場合、前記STAはonly updated subfieldの値を1に設定することができる。例えば、only updated subfieldの値が1に設定された場合、solicited方法によれば、STAが情報を要求する時、AP(又はAP MLD)は要求した情報のうち、変更された情報(すなわち、更新された情報)のみを送信することができる。他の例として、only updated subfieldの値が1に設定された場合、unsolicited方法によれば、APはSTAが設定した情報範囲において変更された情報のみを告知(notify)することができる。
【0343】
前記の例によれば、変更された情報のみを受信するために、情報範囲(Info range)field内のonly updated subfieldが提案されたが、これに限られるものではない。変更された情報のみを受信するために、別途のfield又はelementを定義/設定することもできる。
【0344】
上述した実施形態によれば、STAが要求できる情報の範囲がUpdateされた情報又は全ての情報に設定することができる。この場合、多いフレームオーバーヘッドを希望しないSTAは変更された情報に対してのみ受信するように要求することができる。したがって、オーバーヘッドを減らせる効果がある。
【0345】
リンク条件(Link condition)field/element
【0346】
リンク条件(Link condition)fieldは要求する特定のリンクを指示するために使用することができる。つまり、リンク条件(Link condition)fieldは要求する特定のリンクに関する情報を含むことができる。リンク条件fieldはSTAが特定のリンク情報のみをAPから提供されることを希望する場合使用することができる。
【0347】
リンク条件(Link condition)fieldはリンク識別子(e.g.Link ID、BSS ID)として示すことができる。つまり、リンク条件(Link condition)fieldはリンク識別子(e.g.Link ID、BSS ID)に関する情報を含むことができる。つまり、情報を獲得するためのリンクを特定のするために、リンク識別子を使用することができる。
【0348】
例えば、Link1に接続されたSTAがLink2、Link3に対する情報のみをAPに要求したい場合、STAはリンク条件fieldにlink2、link3を表示してLink2、Link3に対する情報をAPに要求することができる。例えば、上述したInfo range fieldの値が1である場合、link2、link3に該当する全ての情報が送信される。他の例として、上述したInfo range fieldの値が0である場合、link2、link3においてSTAが指定した一部の情報が送信される。一実施形態によれば、STAが指定する一部の情報は以下のInfo condition fieldを介して決定することができる。
【0349】
一実施形態によれば、リンク条件(Link condition)fieldの値がないか0である場合、APはリンク条件がないと判断することができる。したがって、APはSTAに全てのリンクに関する情報を提供/送信することができる。
【0350】
情報条件(Info condition)field/element
【0351】
情報条件(Info condition)fieldは要求する特定の情報種類を指示するために使用することができる。つまり、情報条件(Info condition)fieldはSTAが特定の情報のみをAPから提供されることを希望する場合使用することができる。
【0352】
例えば、情報条件fieldはInfo range fieldが0に設定された場合にのみ使用することができる。他の例として、情報条件fieldはInfo range fieldがない場合でもSTAが特定の情報を指示するために使用することができる。
【0353】
例えば、情報条件field内において、STAが指定可能な情報(e.g.BSS load、STR Capabilityなど)がBitmapとして示すことができる。一例として、APが提供する情報の種類及びBit内の指示方法又は手順などは多様に設定することができる。
【0354】
一実施形態によれば、情報条件fieldは上述したリンク条件fieldとともに使用することができる。一実施形態によれば、情報条件fieldは様々なfield/elementの組み合わせに基づいて、様々な条件の要求情報をSTA(又はAP)に送信することができる。
【0355】
これに関連して、STAが特定の情報を指示するように要求するために既存の規格のElementを再利用することもできる。例えば、Request IE又はExtended Request IEを使用することができる。これに対するelement情報は図28及び図29の通りである。
【0356】
図28はRequest IEフォーマットの一例を示す。
【0357】
図29はExtended Request IEフォーマットの一例を示す。
【0358】
図28及び図29のelementはProbe request frame又はinformation request frameに特定の情報を要求するために使用することができる。STAが応答を獲得したい情報に対するリストをrequested element IDsに指示すれば、APはそれに対応する情報をProbe Response frame又はinformation Response frameに含めて送信する。したがって、本明細書でもこのelementを特定の情報を要求するためのインジケーターで再利用することができ、リンク識別子(e.g.Link Identifier)とともに希望するリンクの情報を要求するために使用することもできる。例えば、図28及び図29において言及したRequest elementにBSS load情報に対するelement IDを指示してAP2に対する情報が欲しい場合Link Identifierに指示する場合AP2のBSS load情報のみを要求することができる。このようなelement ID情報はLink識別子の情報とともに様々な組み合わせで特定のAPの特定の情報を指示することに使用することができる。もし、本発明において既存のフレームではない情報の要求のための新規フレームを定義する場合でも図28及び図29のRequest element及びExtended Request elementは再利用できる。
【0359】
また、既存の規格では特定の情報を要求するためにPV 1 Probe Response Option elementを提供することに、特定の情報を指示する方法でこのようなelementを再利用することもできる。STAが獲得したい情報をProbe requestとしてoptional informationを要求するために使用する方法で頻繁に使用する情報に対して、以下のようにProbe Response Option bitmapで各情報を指示している。但し、11beの場合、MLDを考慮してmulti-linkの情報を提供する必要があるため、STAは以下のようなbitmapインジケーターとともにLink Identifierを使用して様々な組み合わせの特定のリンクの特定の情報を要求することができる。但し、この場合、802.11beにおいてmulti-linkとともに新しく定義されるoptional information(e.g.STR Capability)があり得るため、もしこのPV 1 Probe Response Option elementを再利用する場合は11beにおいて新しく定義されるかさらに獲得する必要がある情報に対するbitmapが新規定義又は追加定義される必要がある。
【0360】
図30はPV 1 Probe Response Option elementフォーマットの一例を示す。
【0361】
送信周期性(periodic)field/element
【0362】
STAがUnsolicited方法で情報を提供したい場合、前記情報を含むメッセージを周期的に受信するか非周期的に受信するか否かを、送信周期性(periodic)fieldを介して指示することができる。
【0363】
例えば、STAが前記情報を非周期的に受信したい場合、Other APの情報に対して更新が発生するとき毎に更新された情報に対してAPが告知することができる。
【0364】
他の例として、STAが前記情報を周期的に受信するよう指示する場合はSTAが設定した周期間隔で前記情報を含むメッセージを受信することもできる。
【0365】
一実施形態によれば、送信周期性(periodic)fieldが1bitに設定することができる。送信周期性(periodic)fieldの値が1に設定される場合、STAは周期的にメッセージを受信するperiodic方法を介して情報を受信/獲得することができる。送信周期性(periodic)fieldの値が0に設定される場合、STAは非周期的にメッセージを受信する方法を介して情報を受信/獲得することができる。
【0366】
送信周期(interval)field/element
【0367】
一実施形態によれば、STAが周期的にOther APの情報を受信したい場合、STAはその周期を直接設定することもできる。STAは送信周期(interval)fieldに基づいて、Other AP情報を受信する周期に関する情報を送信することができる。但し、周期はBeacon送信周期よりは短く設定する必要がある。例えば、FILS discovery frameが使用される場合、その周期は20usに設定する必要がある。
【0368】
上述したように送信周期を指示するelement内の別途のfieldとして定義され、送信周期性field(periodic field)内subfieldとしても定義される。
【0369】
一実施形態によれば、多重リンクに関する追加情報を獲得するために定義/設定されるfield/elementは上述したfield/elementに限られず、様々なfield/elementがさらに設定される。
【0370】
したがって、MLD(AP MLD又はnon-AP MLD)はmulti-link setupプロセスにおいて上述したelements/fieldsのうち、少なくとも1つを使用してAP MLDとnon-AP MLD間のnegotiationを介してIOM機能(capability)を指示することができる。又、MLDはmulti-link setup完了以降、別途のメッセージ交換を介してMLD間の合意内容を更新させることができる。
【0371】
一実施形態によれば、IOM機能(capability)が活性化された場合、リンク変更及び再接続のための実施形態に基づいてAP MLD及びnon-AP MLDが動作することができる。
【0372】
以下では、IOM機能(capability)が活性化された場合AP MLD及びnon-AP MLDの動作の例が説明される。例えば、non-AP MLDが上述したfield/elementをAP MLDに送信することで、多重リンクのための追加情報を要求することができる。non-AP MLDは上述したfield/elementを含むIOM capability elementをAP MLDに送信することができる。上述したfield/elementがIOM capability elementに含まれることは例示的なものであり、独立的なfield/elementとして送信される。
【0373】
例えば、multi-link setupプロセスにおいてnon-AP MLDは「Method field=0」及び「Info range field=1」を含むIOM capability elementをAP MLDに送信しAP MLDとこれに対して合意することができる。この場合、multi-link setup以降non-AP MLDはSolicited methodに動作し、情報を要求する時、beaconに含まれた全ての情報を含む多重リンクのための情報(例えば、Other APに関する情報)を要求することができる。したがって、AP MLDはSTAから要求メッセージを受信した場合にのみ、Linkに対する情報を応答メッセージで提供/送信することができる。AP MLDは要求メッセージ受信する時、AP MLD内の全てのリンクに対する情報を含む応答メッセージをSTAに送信することができる。前記AP MLD内の全てのリンクに対する情報はbeaconに含まれた情報を全て含むことができる。
【0374】
他の例として、non-AP MLDは「Method field=1」、「Info range field=0」、「Link range=Link ID2」、「Info condition field=(bitmapを介してBSS loadを表示した値)」を含むIOM capability elementをAP MLDに送信しAP MLDとこれに対して合意することができる。この場合、multi-link setup以降、non-AP MLDはUnSolicited methodに動作することができる。したがって、別途の要求メッセージなしにもAPはLink2のBSS load情報を別途のメッセージを介してSTAに送信することができる。
【0375】
他の例として、non-AP MLDは「Method field=0」、「Info range field=0」、「only updated field or subfield=1」、「Info condition field=(bitmapを介してBSS loadを表示した値)」を含むIOM capability elementをAP MLDに送信しAP MLDとこれに対して合意することができる。この場合、multi-link setup以降non-AP MLDはSolicited methodに動作することができる。したがって、AP MLD(又はAP)はSTAが情報を要求する時、接続されたAP MLDの全てのAPのBSS load情報のうち、更新された(変更された)情報のみを応答メッセージに含めてSTAに送信することができる。
【0376】
本明細書ではSTAが接続AP MLDのOther APの一部の情報(すなわち、target information)を要求するために新規elementのための複数のオプションを提案する。
【0377】
図31はMLD Request elementの一例を示す。
【0378】
図31を参照すれば、「The number of Link ID」はSTAが特定のAPの情報を要求する場合、要求するAP(すなわち、リンク)の数を指示するためのフィールドである。
【0379】
「Link ID」はSTAが要求するAPのインジケーター情報を含むフィールドである。
【0380】
例えば、STAがProbe request frameに上記のようなMLD Request elementを含めて送信する場合、request messageを受信したAPは当該elementに指示されたAPの全体情報を含んだProbe Responseを応答する。もしSTAが指示されたAPの全体情報ではない一部の情報を要求したい場合はProbe request frameにMLD Request elementとともに既存の規格で定義したRequest element又はExtended Request elementを含めて送信すれば、これを受信したAPはRequest element又はExtended Request elementにおいて指示する情報のみを含めてProbe Responseで応答する。
【0381】
さらに、図32の新規elementも提案する。
【0382】
図32はMLD Request elementの他の例を示す。
【0383】
図32を参照すれば、「The number of Link ID」はSTAが特定のAPの情報を要求する場合、要求するAP(すなわち、リンク)の数を指示するためのフィールドである。
【0384】
「Link ID」はSTAが要求するAPのインジケーター情報を含むフィールドである。
【0385】
「Requested element IDs/Requested element ID extensions」はSTAが特定の情報(すなわち、element)を要求する場合、要求する情報のElement ID情報を含むフィールドである。このフィールドはElement IDが0-254に該当する場合はelement ID情報のみを含み、もし255以上の値である場合はExtended Element IDとして認知してRequested element ID extensions情報がともに含まれる必要がある。このとき、「Requested element IDs/Requested element ID extensions」に該当する情報はField形で定義されることもできるが図33のように新規elementとして定義されMLD Request elementにsub-element形で含まれる。これに対する新規Elementは図33のように定義することができる。当該elementは既存Request element又はExtended Request elementを区分せず1つのelementに指示することができオーバーヘッドを減らすことができる利点がある。
【0386】
図33はMLD Request elementに基づいて新規elementを定義した一例を示す。
【0387】
例えば、STAがProbe request frameに上記のようなMLD Request elementを含めて送信する場合、request messageを受信したAPは当該elementに指示されたAPの情報を含んだProbe Responseを応答する。
【0388】
図33を参照すれば、当該elementにおいて「Requested element IDs/Requested element ID extensions」フィールド省略可否によってAPはSTAが要求する情報を全体又は部分情報として認知する。規格に定義されたElement ID値情報は802.11規格で定義されている。そして本明細書において言及する「Requested element IDs」と「Element ID extensions」の定義は既存の規格と同じである。
【0389】
例えば、もしSTAがAPにAP又はOther APの情報を要求する場合、Probe request frameに上記の MLD Request elementを含めて送信する。これを受信したAPは「Link ID」フィールドを介して要求されたAPの情報のうち、「Requested element IDs/Requested element ID extensions」フィールドを介して要求された情報のみを含めProbe Response frameを応答する。
【0390】
このとき、もしSTAが「Requested element IDs/Requested element ID extensions」フィールドを省略して送信する場合は、これを受信したAPは「Link ID」フィールドを介して要求されたAPの全体情報を含めてProbe Response frameを応答する。
【0391】
上記提案したformatは全てのリンクに対する同じ情報のみを要求することができる。
【0392】
しかし、STAは場合によってリンク別に異なる情報を要求することもできる。本明細書ではそのための複数のオプションを提案する。
【0393】
第1に、図34のようにリンク別に異なる情報を要求するためのformatをさらに提案する。
【0394】
図34はMLD Request elementの他の例を示す。
【0395】
図34のように、STAはリンク別異なる情報を要求するためにMLE Request element内においてリンク別に既存Request element or/and Extended Request element情報を含めて示す方法である。このとき、要求するelementの長さを知らせるために新規フィールド又は要素「The number of Elements」を定義する。この情報はLink ID(x)に対して要求されたelementsの数を意味する。
【0396】
これを受信したAPはMLD Request elementに基づいて各リンク別に異なる要求をされた情報を確認してResponse frameに含めて応答する。
【0397】
このとき、既存Request element or/and Extended Request elementではない本発明において提案するフィールドを使用する場合、実施形態は図35の通りである。各フィールド又は要素は必要によって省略することができる。
【0398】
図35はMLD Request elementの他の例を示す。
【0399】
第2に、STAが情報を要求する時、全てのリンクに対して同じく要求するCommon情報とリンク別に異なる要求をするlink specific情報を区分するformatを図36のように提案する。
【0400】
図36はMLD Request elementの他の例を示す。
【0401】
図36のように、The number of Link IDフィールドの前にRequest element or/and Extended Request elementが含まれた場合、後で指示するリンクに対して共通的に要求するCommon情報に対するelementsを意味し、The number of Link IDフィールドの後にLink ID(x)とともにThe number of Elementsの後に並べられた情報はリンク別に要求するelement情報を意味する。各フィールド又は要素は必要によって省略することができる。
【0402】
このとき、既存Request element or/and Extended Request elementではない本発明において提案するフィールドを使用する場合、実施形態は図37の通りである。各フィールド又は要素は必要によって省略することができる。
【0403】
図37はMLD Request elementの他の例を示す。
【0404】
図37のように、The number of Link IDフィールドの前にRequest element or/and Extended Request elementが含まれた場合、後に指示するリンクに対して共通的に要求するCommon情報に対するelementsを意味し、The number of Link IDフィールドの後にLink ID(x)とともにThe number of Elementsの後に並べられた情報はリンク別に要求するelement情報を意味する。各フィールド又は要素は必要によって省略することができる。
【0405】
第4に、STAが情報を要求する時、全てのリンクに対して同じく要求するCommon情報はMLD Request elementとともに別途のRequest element又はExtended Request elementとして図38のように指示することに使用される。
【0406】
図38はCommon情報を要求するフィールドの一例を示す。
【0407】
STAがRequest frameを介してAP MLDの複数のリンクに対する情報を要求する場合、共通的に要求する情報は既存Request or/and Extended Request elementを介して指示し、リンク別に異なる要求をする情報の場合、MLD Request elementを介して指示する方法である。このとき、MLD Request elementのformatは複数の形で定義される。この要求メッセージを受信したAPはRequest or/and Extended Request elementに含まれた情報はMLD Request elementに指示されたリンクに対して共通的に要求される情報として認知してMLD Request elementに指示された全てのリンクに対する当該の要素情報を応答メッセージに含めて送信する。さらに、STAがリンク別に異なる情報を要求する場合はMLD Request element内にリンク別に指示された情報に基づいてAPが応答メッセージに含めて送信する。
【0408】
802.11be規格で定義したML(Multi-Link)IEを使用してSTAが接続AP MLDのOther APの部分情報を要求する方法も提案する。
【0409】
図39は802.11beで定義されたML IEフォーマットの一例を示す。
【0410】
802.11beでは各リンク別情報を定義するために図39のようにML IE(Multi-Link Information Element)を定義した。以降、提案する機能によってElement又はFieldが追加される。Per-STA Profile(x)sub-elementでは当該リンクに対する複数の情報を含むことができる。当該sub-elementはPer-STA Control fieldを介して 当該リンクID及び当該sub-elementが含む情報範囲に対する内容を含み、以降STAが要求した情報に該当する情報(Element)を並べる。このとき、もしnon-inheritance情報がある場合non-inheritance elementを使用して情報を含むこともできる。Per-STA Control sub-element内のComplete Profileは含まれた情報が当該リンクのComplete情報であるか、Partial情報あるかを区分するフィールドである。
【0411】
したがってこのようなML IEをrequest frame(e.g.Probe request frame)に含め、STAはOther APの部分情報の要求に活用することができ、そのための様々なオプションを提案する。
【0412】
本明細書ではMLD ProbingのためにML IEを使用するために以下のような制限要素を定義する。STAがMLD ProbingのためにProbe request frameにおいてML IEを使用する場合は、Per-STA Profile(x)において提供するElement情報(e.g.Elementx,…,Elementn)はオーバーヘッドを減らすために省略して送信することができる。(但し、Associationのために使用するAssociation request/Response frameにおいてML IEを使用する場合はElement情報が含まれる必要がある。)。STAが要求する情報がLinkのComplete情報である場合は、Per-STA Control fieldを介してComplete情報bitを指示した後、element情報リストは省略して送信する。そのではない場合、Per-STA Control fieldを介してPartial情報bitを指示しての後に要求するelement IDに対する情報を追加する。但し、STAが全体情報ではない特定の要素(Element)に対する部分情報を要求する場合に関する複数のオプションに対しては以下で詳細に定義する。
【0413】
上記のように、802.11beで定義するML IEは当該要素がAssociation frame又はProbe frameに含まれるか当該frameがRequestであるか、Responseであるかにしたがって含まれる情報が変更される。例えば、STAがProbe requestするとき、ML IEを使用する場合は、Per-STA Profile(X)内の複数の情報を含むElementが省略されるが、そうではない場合はElement情報を含める必要がある。したがって、これを指示するためのControl fieldを提案する。
【0414】
現在802.11be標準で定義したmulti-link elementとMulti-link Control fieldformatは図40の通りである。
【0415】
図40はmulti-link elementフォーマットとMulti-link Control fieldフォーマットの一例を示す。
【0416】
このとき、現在のMulti-link elementが含まれたframeの形を指示するためのfieldをMulti-link Control field elementに追加する。提案するfieldは「Elements per-STA Present」に定義する。当該フィールドの名称は必要によって再定義される。当該フィールドは現在のML IEが要求するSTA別Elementリスト情報の有無を示す。当該値が1である場合はPer-STA Profile(x)フィールド内のPer-STA Control fieldの後、element情報が含まれることを意味して、0である場合はPer-STA Profile(x)フィールド内のPer-STA Control fieldの後、element情報が省略されることを意味する。これに対する実施形態は図41の通りである。
【0417】
図41はMulti-link Control fieldフォーマットの一例を示す。
【0418】
さらに、上記で説明したように802.11beにおいて定義するML IEは当該要素がAssociation frame又は、Probe frameに含まれるか当該frameがRequestであるかResponseであるかによって含まれる情報が変更される。よって、これを指示できるfieldを提案する。当該filedはrequest/Response frameのML IE内に含まれてSTAが現在送信するFrame typeを示し、これによって追加的で構成されるelement(0 or variableで構成されたelement)内容や配列手順が異なる場合がある。
【0419】
「Frame type」:現在のSTAが送信するFrame typeを意味するインジケータである。当該フィールドの値によって現在のML IEが含まれたframeのtypeを示す。例えば、0:Association request、1:association response、3:Probe request、4:Probe Responseなどで区分して指示することができる。これは整数値で示すこともできるがbitmapで示すこともできる。これ以外にも、802.11beにおいて構成するMLD Probingを区分すれば、さらに5:MLD Probe request frame、6:MLD Probe Response frameなどを追加することもできる。このようにFrame typeによってML IEのelement構成が異なることを示すためのインジケータである。各Frame typeは「Frame type」field内のsubfieldの形で並べて1である場合、指示するフレームタイプを示す形で構成される。
【0420】
このとき、送信されるframeの複数の機能によって「Frame type」内の複数のsubfieldで再び分類することもできる。したがって、本明細書では「Frame type」内のframeの目的によって詳細分類するsubfieldである「request type」を定義する。当該「request type」subfieldは「Frame type」で分類されたメッセージの形においてより詳細に分類することで、これは現在送信されるframeの目的によって分類される。例えば、「Frame type」が特定のAPに対する全体又は、一部の情報を要求するためにMLD Probe request frameを送信する場合「Frame type」fieldはMLD Probe request frame(field=5)に設定されるが、要求する情報が全体又は部分であるか、また、部分情報を要求するとき、当該情報がある特定の情報(e.g.Critical update関連情報、link re-setupのためのsetupされないlink subset情報など)を要求するのかを「request type」で詳細分類することができる。もし「Frame type」が特定のAPに対するリンク転換のために(re)Association request frameに設定された場合、「Frame type」fieldは(re)Association request frameに設定されるが(参考に、現在の802.11beにおいてMLD Probe request frameを除いて全てのframeを同じbasic typeで区分しているため、(re)Association request frameはbasic typeで分類される。しかし以降、フレームタイプ分類は変更される)、フレームを要求する目的(e.g.TID-link mapping、MLD間Link switching、同じMLD内のLink switching)によって「request type」subfieldにそれを指示することができる。これを受信したnon-AP STA又は、APは現在受信したframeのtypeとともに転送されたsubfieldの値を介してSTAが送信したフレームの目的をより詳細に把握して適切な情報をResponse frameに含めて送信することができる。
【0421】
STAが全体情報ではない特定の要素(Element)に対する部分情報を要求する場合、に関するML IEに対する複数のFormatオプション及び動作は以下のように提案する。
【0422】
第1に、既存のML IE内のPer-STA Profile(x)にSTAが当該APに要求しようとする情報を指示するためのRequest element or/and Extended Request elementを含めて送信する方法である。
【0423】
当該情報を指示した要求メッセージを受信したAPはML IE情報を介してSTAが要求しようとするLinkの部分情報がわかり、当該情報をResponse frame(e.g.Probe Response frame)に含めて送信する。STAはRequest frameにML IE内のPer STA Profile(x)内のPer-Control fieldを介して要求したいLink IDと現在要求する情報が全部(Complete)であるか一部(Partial)であるか表示して、さらにRequest element or/and Extended Request elementを介して要求しようとする特定の情報を表示する方法である。図42のようなformatを用いてSTAは各リンク別獲得したい特定の情報を要求することができる。もしRequest element or/and Extended Request elementを省略する場合は当該APの全体情報(すなわち、complete情報)を要求することを意味する。但し、上記で提案したようにPer-STA Control fieldの後、並べられたElement情報は必要によって省略することができる。
【0424】
図42はML IEフォーマットの一例を示す。
【0425】
第2に、既存のML IE内のPer-STA Profile(x)にSTAが当該APに要求しようとする情報を指示するためのRequested element IDs/Requested element ID extensions fieldを含めて送信する方法である。当該フィールドは本明細書において提案するフィールドで図43において定義している。
【0426】
図43はML IEフォーマットの他の例を示す。
【0427】
当該情報を受信したAPはML IE情報を介してSTAが要求しようとするLinkの部分情報がわかり、当該情報をResponse frame(e.g.Probe Response frame)に含めて送信する。STAはRequest frameにML IE内のPer STA Profile(x)内のPer-STA Control fieldを介して要求したいLink IDと現在要求する情報がCompleteであるかPartialであるか表示して、さらにRequested element IDs/Requested element ID extensions fieldを介して要求しようとする特定の情報を表示する方法である。Requested element IDs/Requested element ID extensions fieldを省略する場合は当該APの全体情報(すなわち、all elements情報)を要求することを意味する。当該format実施形態は以下の通りである。但し、上記で提案したようにPer-STA Control fieldの後、並べられたElement情報は必要によって省略することができる。
【0428】
図43のformatは802.11規格において定義するelement指示情報をRequest element or/and Extended Request elementとして区分せず1つの情報で送信することでdefault field overhead(e.g.element ID、Length)などを減らせるという利点がある。
【0429】
第3に、STAが各APに要求しようとする情報を指示するためにRequest element or/and Extended Request elementを含めて送信することで、STAが全てのAPに対して共通的に要求しようとするCommon infoとLink specific infoを区分して要求するformatである。前記フォーマットは図44において定義している。
【0430】
図44はML IEフォーマットの他の例を示す。
【0431】
STAがrequest frame(e.g.Probe request frame)を介して各APの情報を要求する場合、一部の情報に対しては同じく要求することができ他の一部の情報に対しては各AP別に異なる情報を要求することもできる。これを指示するためのFormatを定義して実施形態を提案する。図44のように、STAがrequest frameを介して情報を要求するAPに対して要求する同じ情報を示すためのインジケータはrequest Frame内のML IEとともにRequest or/and Extended Request elementとして用いて、各AP別に要求する異なる情報を示すためのインジケータはPer-STA Profile(x)内にRequest or/and Extended Elementを使用する。但し、上記で提案したようにPer-STA Control fieldの後、並べられたElement情報は必要によって省略することができる。
【0432】
例えば、STAがProbe request frameにTIM elementに該当する情報(e.g.Element5=11)をRequest elementで表示して、ML IE内のPer-STA Profile(x)のPer-STA ControlにLink ID=1、Complete Profile=0(逆に値が1である場合はall elements情報要求を意味)に指示して、Request elementにBSS load elementに該当する情報(e.g.Element ID=11)を表示して、Per-STA Profile(y)のPer-STA ControlにLink ID=2、Complete Profile=0に指示して、Extended Request elementにnon-inheritance elementに該当する情報(e.g.Element ID=255、Element IDextension=56)を表示して送信する場合にAPは次のような情報を含めてProbe Response frameを応答する。
【0433】
-Link1、Link2に対するTIM element情報
【0434】
-Link1に対するBSS load element情報
【0435】
-Link2に対するnon-inheritance element情報
【0436】
STAはFrame内のelement階層によって要求する情報をCommon又は、Link specificで区分することで、リンク別異なる情報を要求することができる。
【0437】
このように、802.11beではML Probe request frameに対してもinheritance modelを適用させることができる。上記で説明したようにSTAがML Probe requestの中に(Extended)Request elementを含めて送信する場合、このような部分情報要求はpeer APだけでなくML IE(i.e.Probe request variant Multi-Link element)を介して要求されたAPにもinheritance modelが適用され全てのAPに対する共通情報要求でpeer APは受け入れる。よって、STAから図44のようにML IEの外に(Extended)Request elementを含めたProbe request frameを受信した場合、peer APとrequested APs(i.e.ML IE内のOther AP情報要求のために指示されたAP)に対する共通した情報要求で解析して、ML Probe Responseに(Extended)Request elementとして指示された要求された情報を確認してML IE(i.e.basic variant Multi-Link element)の中の各APに該当する情報をPer-STA Profileの中に含めて応答することができる。
【0438】
第4に、STAが各APに要求しようとする情報を指示するためにMulti-link elementの中にRequest element or/and Extended Request elementを含めて送信することで、STAが全てのAPに対して共通的に要求しようとするCommon infoとLink specific infoを区分して要求するformatである。前記フォーマットは図45において定義している。
【0439】
図45はML IEフォーマットの他の例を示す。
【0440】
STAがrequest frame(e.g.Probe request frame)を介して各APの情報を要求する場合、一部の情報に対しては同じく要求することができ他の一部の情報に対しては各AP別に異なる情報を要求することもできる。これを指示するためのFormatを定義して実施形態を提案する。もしRequest frame(e.g.Probe request)内のMulti-link elementとともにRequest or/and Extended Request elementが含まれる場合、これはSTAが、自身が接続されたLink(すなわち、associated AP)に対して部分情報を要求することを意味する。もしSTAが接続されたAP MLDのAPにうち、自身のリンクではないAPの情報を要求する場合、これに対する指示情報はML IE(multi-link element)に含める。よって上記のようにML IE内にPer-STA Profile(x)element以前にRequest or/and Extended Request elementを含む場合、当該要素を介してSTAが要求するAP MLDのOther AP(STAが接続されたAP MLDが含むAPにうち、自身のリンクに当該されないAP)に対して共通的に要求する情報を指示することができる。Other APに対して共通的に要求する情報はML IE内のRequest or/and Extended Request elementを介して指示して、Other AP毎にそれぞれ異なる要求をする情報はPer-STA Profile(x)内のPer-STA Control fieldの後にRequest or/and Extended Request elementを追加して指示することができる。このとき、もしML IE内にPer-STA Profile(x)にOther APではない自身のリンクに該当するAPのインジケータを含む場合はML IEを介してSTAが自身のリンクに該当するAPの情報も得ることができる。この場合、自身のリンクに該当するAPの部分情報を要求するためにML IEとともに含んだRequest or/and Extended Request elementは省略することができる。
【0441】
但し、上記で提案したようにPer-STA Control fieldの後、並べられたElement情報は必要によって省略することができる。
【0442】
第5に、STAはMLD Probe requestを介してPeer AP(すなわち、transmitting link)とOther APs(すなわち、Other link)に対して一部の全体情報又は、一部の部分情報を要求することができる。これに関連した複数のケースと実施形態は以下の通りである。
【0443】
1)Peer APに対して、全体情報を要求しOther APに対しても全体情報を要求する場合、
【0444】
EHT non-AP STAは1つのProbe request frameでPeer APとOther APに対して全体情報を要求するメッセージ送信が可能である。
【0445】
図46はML IEフォーマットを含むProbe request frameの一例を示す。
【0446】
図46を参照すれば、Peer APに対して全体情報を要求する場合、Core of Probe request frame(Probe request frameのframe body)に(Extended)Request elementを含めず、Multi-Link element(すなわち、Probe request variant Multi-Link element)のPer-STA Profileの中にある「Per-STA Control」fieldの中のComplete Profile「subfieldを1に設定してOther APに対する全体情報要求を指示する。
【0447】
2)Peer APに対して全体情報を要求してOther APに対して全体又は部分情報を要求する場合、
【0448】
2)Peer APに対して全体情報を要求してOther APに対して全体又は部分情報を要求する場合、
【0449】
EHT non-AP STAは1つのProbe request frameでPeer APに対して全体情報を要求してML IEを介して指示されたOther APに対して全体又は部分情報を要求するメッセージ送信が可能である。
【0450】
図47はML IEフォーマットを含むProbe request frameの他の例を示す。
【0451】
図47を参照すれば、Peer APに対して全体情報を要求する場合、Core of Probe request frameに(Extended)Request elementを含めず、Other APに対して部分情報を要求する場合は、Multi-Link element(すなわち、Probe request variant Multi-Link element)のPer-STA Profileの中に(Extended)Request elementを含め「Per-STA Control」fieldの中の「Complete Profile」subfieldを0に設定してOther APに対する部分情報要求を指示する。このとき、もし他のOther APに対して全体情報を要求したい場合はPer-STA Profileの中に(Extended)Request elementなしに「Per-STA Control」fieldの中の「Complete Profile」subfieldを1に設定する。このように、Other APに対しても各AP別に全体情報要求又は部分情報要求が1つのProbe request frameで可能である。
【0452】
3)Peer APに対して部分情報を要求してOther APに対して全体又は部分情報を要求する場合、
【0453】
EHT non-AP STAは1つのProbe request frameでPeer APに対して部分情報を要求してMulti-Link elementを介して指示されたOther APに対して全体又は部分情報要求が可能である。
【0454】
図48はML IEフォーマットを含むProbe request frameの他の例を示す。
【0455】
図48を参照すれば、Peer APに対して部分情報を要求する場合、Core of Probe request frameに(Extended)Request elementを含め、Other APに対して全体情報を要求する場合はMulti-Link element(すなわち、Probe request variant Multi-Link element)のPer-STA Profileの中に(Extended)Request elementなしに「Per-STA Control」fieldの中の「Complete Profile」subfieldを1に設定してOther APに対する全体情報要求を指示することができる。
【0456】
このとき、もし他のOther APに対しては部分情報を要求したい場合はPer-STA Profileの中に(Extended)Request elementを含め「Per-STA Control」fieldの中の「Complete Profile」subfieldを0に設定する。このとき、もしMLD Probe requestに対してinheritance modelを適用する場合、Peer APとPer-STA Profile(x)に指示されたAP(x)(すなわち、Link)に要求した部分情報に対して同じ情報である場合Per-STA Profile(x)の中の(Extended)Request elementは省略することができる。すなわち、Core of Probe request frameに含まれた(Extended)Request elementに対してnon-inheritance elementに該当する場合にのみPer-STA Profile(x)の中に(Extended)Request elementが含まれ、そのではない場合は省略することができる。
【0457】
MLD Probe requestに対してinheritance modelを適用するときの実施形態は図49の通りである。
【0458】
図49はML IEフォーマットを含むProbe request frameの他の例を示す。
【0459】
図49を参照すれば、EHT non-AP STAがMLD Probe requestを介してPeer APに対して部分情報を要求する場合、Core of Probe request frameに(Extended)Request elementを含める。このとき、Multi-Link elementとして指示されたAPにうち、一部のAP(すなわち、Per-STA Profile(x))に対してはPeer APと異なる部分情報を要求する場合はPer-STA Profile(x)の中にnon-inheritance elementに該当する(Extended)Request elementを含めて異なる情報を要求することができる。このとき、Per-STA Control fieldのComplete Profile値は0に設定する。
【0460】
又は、Multi-Link elementとして指示されたAPにうち、一部のAP(すなわち、Per-STA Profile(y))に対してPeer APと同じ部分情報を要求する場合はPer-STA Profile(y)の中に(Extended)Request elementを省略する。このとき、Per-STA Control fieldのComplete Profile値は0に設定する。このようにMLD Probe requestにinheritance modelを適用させる場合は、もしEHT non-AP STAがPeer APにElement(a)、Element(b)を要求してPer-STA Profile(x)に指示したAP(x)にElement(a)、Element(c)を要求した場合はPeer APとAP(x)に同じく要求する情報(e.g.Element(a))があるが異なる情報(e.g.Element(c))も含めるためこれをAPが区分するためにPer-STA Profile(x)の中にElement(a)、Element(c)に対する情報要求を指示する(Extended)Request elementを含む必要がある。(Inheritance modelを適用するとき、APはPer-STA Profile(x)の中に(Extended)Request elementがある場合Peer APと重複して要求する部分情報があるとしてもこれをnon-inheritance elementとして認識するためPeer APと同じ部分情報を要求する場合ではなければ、Per-STA Profile(x)の中に含まれる(Extended)Request elementの中にはPeer APに対して要求する部分情報と関係なしにPer-STA Profile(x)を介して指示するAP(e.g.AP(x))に要求する全てのElement情報を指示する必要がある)。但し、もしEHT non-AP STAがPeer APにElement(a)、Element(b)を要求してPer-STA Profile(x)に指示したAP(x)に同じElement(a)、Element(b)を要求した場合はPeer APとAP(x)に要求する情報が全て同じであるためinheritance modelを適用してPer-STA Profile(x)の中に「Complete Profile」subfieldを0に設定してElement(a)、Element(b)に対する情報要求を指示する(Extended)Request elementを省略することができる。
【0461】
この場合、Per-STA Control fieldのComplete Profile値を1に設定する場合はPeer APの要求情報に対してinheritance modelが適用されることではなく、AP(y)に対する全体情報要求を意味する。すなわち、Peer APに対する部分情報の要求内容をMulti-Link elementにinheritance modelを適用するためにはPer-STA Control fieldのComplete Profile値は0に設定する必要がある。
【0462】
STAはFrame内のelementの配置によって要求する情報をCommon又は、Link specificで区分することで、リンク別異なる情報を要求することができる。
【0463】
そのために、さらに、Multi-Link Control fieldに当該ML IEが要求する情報がCommon情報を区分するかを示すための新規フィールドを提案する。上記のように、STAはRequest element or/and Extended Request elementの配置によって当該リンクに対するCommon情報を示すことができる。これは、Common情報要求可否によってrequest frameにML IE内のPer-STA Profile(x)以前にRequest element or/and Extended Request elementが存在することができる。よってこれを示すためのControl fieldを図50のように提案する。
【0464】
図50はMulti-link Control fieldフォーマットの一例を示す。
【0465】
図50のfieldは「Common info Present「fieldのように定義することができ、当該名称は以降異なる名称で定義される。前記fieldが1に指示された場合STAはAP MLDにOther APに対する情報を要求するとき、同じ情報要求を意味するRequest element or/and Extended Request elementをPer-STA Profile(x)要素以前に含めて送信する。そして各AP別異なる要求をするLink specific情報に対してはPer-STA Profile(x)要素の中に含まれたRequest element or/and Extended Request elementを介して指示する。前記fieldが0で指示された場合はSTAがOther APに対して同じく要求する情報がないということを意味し、Per-STA Profile(x)要素以前に別途のRequest element or/and Extended Request elementが存在しないことを意味する。
【0466】
これに対する実施形態は以下の通りである。
【0467】
STAはAP MLDのAPにCritical update情報に対してのみ部分要求をすることもできる。そのために2つのオプションを提案する。このとき、APはSTAがBeaconを介して獲得できる全てのAP(reporting AP及びreported AP)が該当される。Reported APはSTAがBeaconのRNR elementを介して獲得できるOther APを意味し、reporting APと同じAP MLD内のOther APだけでなく、TxBSSIDグループに該当するOther AP、non-TxBSSIDグループに該当するOther APなどがある。つまり、STAはBeaconを介してCSN(Change Sequence Number)情報を獲得できる全てのOther APに対してCritical update情報を要求することができる(参考に、802.11beではBeacon frameのRNR elementにOther APのChange Sequence field情報を含めることに同意した)。
【0468】
第1に、Other APのCritical update情報要求のための「Critical update request」fieldを新規定義する方法である。
【0469】
-「Critical update request」field:APのCritical updateに定義されたシステム情報のみを要求するフィールドである。リンクインジケータとともに使用され特定のリンクのCritical updateに定義されたシステム情報を要求するとき使用される。
【0470】
STAがAP MLDのOther APの情報を要求するとき、Request frame(e.g.Probe request frame)にリンクインジケータ情報とともに当該フィールド値を1に設定して送信すればこれを受信したAPは指示されたリンクに対するCritical update情報をResponse frameに含めて応答する。このとき、Critical update情報は既存の802.11規格のSystem information update procedureにおいてCritical updateに定義する複数のシステム情報(a)Inclusion of an Extended Channel Switch Announcement、b)Modification of the EDCA parameters、c)Modification of the S1G Operation element)を意味する。但し、以降802.11beの場合Critical updateに対して既に定義されたsystem情報以外に新規情報が追加定義され、本明細書では言及するCritical update情報は802.11beにおいて新規定義したCritical update情報を含んだ情報を意味する。もし当該フィールド値を0に設定して送信すればAPは既存の動作のままResponse frameを応答する。提案するフィールドはRequest Frame内にあるelementに含めることができ、上記で言及したMLD Request element又は、ML IEに含まれて使用される。これに対する実施形態は図51の通りである。
【0471】
図51はML IEフォーマットにCritical update request fieldが含まれる一例を示す。
【0472】
図51を参照すれば、STAがProbe request内のML IEで特定のリンクに対する情報を要求する場合、Per-STA Profile(x)を介して特定のリンクに該当する情報を要求することができる。このとき、Per-STA Profile(x)内のPer-STA Controlに新規定義した「Critical update request」fieldを含めて1に設定して送信する場合、APはPer-STA Profile(x)において指示するリンクに対してCritical updateに定義した現在のsystem情報を含んだResponse frameを応答する。このとき、non-AP MLDのnon-AP STAはMLD Probe requestを介してCritical update情報を要求するために「Critical update request」fieldの値を1に設定して送信するとき、non-AP MLDの各non-AP STAに対するCSN(Change Sequence Number)情報(e.g.Change sequence element、Change Sequence fieldなど)をともに含めて送信するかSTAの実装によって省略して送信することもできる。この場合、もしMLD Probe requestを用いてAPのCritical update情報を要求する場合、(すなわち、「Critical update request」field=1)、CSN情報を含めるときChange sequence elementを使用する場合は別途の追加インジケータが必要ないが(APがChange sequence elementのelement IDを確認してpresenceを確認することができるため)、もしCSN情報でChange Sequence fieldを使用する場合はChange Sequence fieldのpresence有無を示すための(sub)field(e.g.「CSN Presence」subfield)に対する追加定義が必要である。よって本明細書ではML IEのPer-STA Profile内のCSN情報有無を表示するためのインジケータを以下のように追加して提案する。
【0473】
-「CSN Presence」(sub)field:Change Sequence fieldが存在することを示すためのフィールドである。値が1に設定された場合はChange Sequence fieldが存在することを示し、値が0である場合はChange Sequence fieldが存在しないことを示す。
【0474】
->当該フィールドはSTAがOther APのCritical update情報を要求する場合、「Critical update request」fieldとともに使用される(例えば、「CSN Presence」(sub)fieldはML IE内のPer-STA Profile elementのper-STA Control field内の「Critical update request」(sub)fieldとともに使用される)。
【0475】
->当該フィールドはAPがBeacon/Probe Responseを介してAP(reporting AP and reported APを含む)のCSN情報を広告(advertising)する場合も使用される。当該CSN情報をadvertisingするためにChange sequence elementを使用する場合は当該フィールドが必要ないが、Change Sequence fieldを使用する場合はfield存在を示す「CSN Presence」(sub)fieldが必要である。この場合、当該(sub)fieldは各APのCSN情報が含まれる位置によって多様に含まれる。Beacon/Probe Response frame内に含まれるか(e.g.reporting APのCSN情報がBeacon/Probe Response frameに位置する場合)、ML IE内のCommon info partに含まれるか(e.g.reported APのCSN情報がML IE内のCommon info partに位置する場合)per-STA Profile(e.g.reported APのCSN情報がML IE内のLink info partに位置する場合)の中に含まれる。
【0476】
このとき、もしnon-AP STAがMLD Probe requestを用いて各STA(x)、(y)…など(すなわち、AP(x)、(y)…に対するCritical update情報を要求するために、Multi-Link element(e.g.Probe request variant Multi-Link element)のPer-STA Profile(x)内のPer-STA Controlの「Critical update request」fieldの値を1に設定してSTA(x)に対するCritical update情報を要求する場合、CSN情報を含めるか否かによってこれを受信したAPはMLD Probe Responseに対して以下のように応答することができる。
【0477】
1)Non-AP STAがPer-STA Profile(x)に「Critical update request」field=1とともに、自身のCSN情報(すなわち、最も最近に受信したCSN情報でChange sequence element又は、Change Sequence field形で含まれる)を含めてMLD Probe requestを送信する場合
【0478】
A.APはnon-AP STA(x)のCSN情報とnon-AP STA(x)と接続されたAP(x)の現在のCSN情報を比較して更新されたCritical update情報(すなわち、802.11beにおいてCritical update eventに分類されたelements)のみをMLD Probe Responseに含めて応答することができる。
【0479】
B.但し、この場合ももし受信したAP MLDがAPのCSN別更新情報をtrackingする機能を実装しない場合はCSNバージョン別にどの情報が更新されたことがわからないためnon-AP STA(x)と接続されたAP(x)の現在の全てのCritical update情報(すなわち、802.11beにおいてCritical update eventに分類されたelements)をMLD Probe Responseに含めて応答することもできる。
【0480】
C.本明細書ではMLD Probe Responseのオーバーヘッドを減らせるためにCritical update情報を要求するとき、AP(x)の全体情報ではないAP(x)の現在の全てのCritical update情報を応答することを提案するが、AP実装によってnon-AP STAからPer-STA Profile(x)に「Critical update request」field=1に設定されたMLD Probe requestを受信してもAP(x)のComplete Profile(すなわち、全体情報)を応答することもできる。
【0481】
2)Non-AP STAがPer-STA Profile(x)に「Critical update request」field=1とともに、自身のCSN情報(すなわち、最も最近に受信したCSN情報)を省略してMLD Probe requestを送信する場合
【0482】
A.APはnon-AP STA(x)のCSN情報がわからないため、non-AP STA(x)と接続されたAP(x)の現在の全てのCritical update情報(すなわち、802.11beにおいてCritical update eventに分類されたelements)をMLD Probe Responseに含めて応答することができる。
【0483】
B.本明細書ではMLD Probe Responseのオーバーヘッドを減らせるためにCritical update情報を要求するとき、AP(x)の全体情報ではないAP(x)の現在の全てのCritical update情報を応答することを提案するが、AP実装によってnon-AP STAからPer-STA Profile(x)に「Critical update request」field=1に設定されたMLD Probe requestを受信してもAP(x)のComplete Profile(すなわち、全体情報)を応答することもできる。
【0484】
図52はCritical update情報を要求するとき、Change sequence elementを使用するMLD Probe requestの一例を示す。
【0485】
図53はCritical update情報を要求するとき、Change sequence elementを使用するMLD Probe requestの他の例を示す。
【0486】
例えば、non-AP STAが特定のSTA(x)に対するCritical update情報を要求する場合でも53のようにCritical update request=1に設定してChange Sequence Number情報(e.g.Change sequence element orChange Sequence field)をともに送信することができる。このとき、non-STAは場合によってChange Sequence Number情報は省略して送信することもできる。但し、この場合は上記で定義したようにAPが応答するMLD Probe Responseに含まれる情報が限られる。
【0487】
図54はML IEフォーマットにCritical update request fieldが含まれる一例を示す。
【0488】
図54を参照すれば、上記のようにCritical update request fieldをML IE内に位置させる場合、Per-STA Profile(x)を介して指示する全てのリンクに対するCritical update情報を要求することができる。もしCritical update request fieldをML IE内のCommon informationを含む位置に含め、フィールド値を1に指示して送信する場合、これを受信したAPは当該request frameにおいて要求するリンクに対するCritical update情報を含めた応答フレームを応答する。又は、Critical update request fieldをML IE内のMulti-link Control field内のsubfieldに含めて指示することもできる。このように定義したfieldの形(field or subfield or subelementなど)又は、ML IE内の位置は規格定義によって多様に定義される。
【0489】
第2に、Other APのCritical update情報要求のためのChange sequence elementを使用する方法である。802.11ahではProbe request frameにChange sequence elementを含めて送信する場合、APはProbe Response frameに当該リンクに対する変更されたCritical update情報のみをCompressed Probe Response frameに含めて送信する。802.11beでもそれを活用することができる。
【0490】
STAがProbe request frameにOther APに対するリンクインジケータとともにChange sequence elementを含めて要求する場合、これを受信したAPは指示されたリンクに対する変更されたCritical update情報のみをProbe Responseに含めて送信する。Change sequence elementはRequest Frame内にあるelement又は、sub-element内に含めることができ、上記で言及したMLD Request element又は、ML IEに含めて使用される。これに対する実施形態は図55の通りである。
【0491】
図55はML IEフォーマットにChange sequence elementが含まれる一例を示す。
【0492】
例えば、図55のようにML IE内のChange sequence elementを含めて送信する場合、APはML IEを介して指示されたリンクに対して現在自身が持ったChange Sequence fieldの値とSTAが送信したChange sequence element内のChange Sequence fieldの値を比較して変更事項がある場合、変更されたCritical update情報をProbe Responseに含めて応答する。このとき、STAが送信するChange sequence elementはML IEにおいて情報を要求する全てのリンクに対するChange Sequence情報を含める必要がある。よって既存のChange sequence elementを使用する場合さらに要求するリンクインジケータ情報が必要な場合がある。さらに本明細書では上記のようにML IE内のChange sequence elementを含めて送信する場合、APが現在の持ったCritical updateに関連した全ての情報を含めて送信するオプションも考慮する。もしAPがSTAが送信したChange Sequence fieldの値と現在自身が持ったfieldを比較して異なる場合、APが現在の持ったCritical updateに関連した全ての情報をSTAに送信する。このような方法はAPが送信する情報に対するオーバーヘッドは増えることができるが各APに対するCritical updateバージョン別変更情報を格納する必要がないためより簡単に実装することができる。
【0493】
さらに、本明細書ではMLDを考慮した新規elementをさらに提案する。
【0494】
「MLD Change sequence element」:複数のリンクのChange Sequence情報を含めることができるElement
【0495】
これに対する実施形態は図56及び図57の通りである。
【0496】
図56はMLD Change Sequenceフォーマットの一例を示す。
【0497】
図57はMLD Change Sequenceフォーマットの他の例を示す。
【0498】
図56のようにMLD Change Sequence値は各リンク別にChange Sequence値を繰り返して並べるか、図57のようにリンクの数を「The number of Link ID」に指示した後、Link ID情報とChange Sequence情報をそれぞれ指示して示すこともできる。
【0499】
MLD Change sequence elementに対する実施形態は図58の通りである。
【0500】
図58はMLD Change sequence elementの一例を示す。
【0501】
図58のようにMLD Change sequence elementがProbe request Frame内のML IEに含まれて送信する場合、APは各リンク別受信したChange Sequence valueと自身が持ったChange Sequence valueを比較して、更新されたChange Sequence valueに該当するリンクに対する変更されたCritical update情報をResponse frameに含めて応答することができる。この場合、もしSTAがリンク別に異なる情報を要求することがない場合Per-STA Profile(x)sub-elementは省略して送信することもできる。
【0502】
このとき、既存のChange sequence elementを使用する場合、図59のように使用される。
【0503】
図59は既存の規格においてのChange sequence elementの一例を示す。
【0504】
ML IE内に既存のChange sequence elementをそのまま用いてリンク別に更新されたCritical update情報を要求することもできる。これに対する実施形態は図59の通りである。
【0505】
図60はML IEフォーマットにChange sequence elementが含まれる他の例を示す。
【0506】
図60を参照すれば、STAがProbe request内のML IE内のPer-STA Profile(x)内にChange sequence elementを含めて送信する場合、Per STA Profile(x)において指示するリンクの変更されたCritical update情報要求を意味する。よって、Request frameに含まれたChange sequence elementを確認したAPは受信したChange Sequence valueと自身が持ったChange Sequence valueを比較して更新がある場合(すなわち、STAが更新する必要がある変更された情報がある場合)、変更されたCritical update情報を含んだResponse frameを送信するか全体Critical update関連情報を含んだResponse frameを送信することができる。
【0507】
第3に、Other APのCritical update情報要求のために上記で定義した「Critical update request」fieldとともにChange Sequence fieldを使用する方法である。上記でSTAがOther APの情報を要求するためのインジケータで以下のように「Critical update request」fieldを定義した。
【0508】
-「Critical update request」field:APのCritical updateに定義されたシステム情報のみを要求するフィールド。リンクインジケータとともに使用され特定のリンクのCritical updateに定義されたシステム情報を要求するとき使用される。
【0509】
しかし、STAが上記のように1bitのインジケータとして特定のリンクのCritical update情報を要求する場合、これを受信したAPが現在のSTAが持ったCritical update情報のバージョン(すなわち、STAが持ったCritical update情報のChange Sequence fieldの値)がわからない場合、APは要求を受けたリンクに対する全てのCritical update情報を含んだresponse messageを送信する必要がある。そして当該Response frameにCritical update情報とともにChange sequence elementをともに含めて送信することもできる。これは多少簡単な方法であるがSTAが既に持っている情報に対する重複送信である場合があるためこれに対するオーバーヘッドを減らすためのformatを追加提案する。これに対する実施形態は以下の通りである。
【0510】
図61はCritical update情報要求のためのProbe request frameの一例を示す。
【0511】
図61を参照すれば、STAはRequest frameにCritical update情報要求を指示するためのインジケータであるCritical update requestフィールドとともに現在のSTAが持ったCritical updateのバージョン情報を示すChange Sequence fields(又は、Change sequence element)を含めて送信することができる。このとき、Change Sequence fieldsはリンク別Change Sequence valueを示したインジケータを意味する。802.11beにおいて、STAはbeacon又は、Probe Responseを介して周期的に接続されたAP MLDのAPに対するChange Sequence value値を得ることができ、また、STAがこの値を格納することで定義されたため、STAは自身が現在受信したリンク別Change Sequence value情報を認知している。よって本明細書において定義するChange Sequence fieldsフィールドはSTAがBeacon又は、Probe Responseを介して以前に獲得した接続AP MLDのAPに対するCritical update情報のバージョン(すなわち、Change Sequence value)に対する情報を意味する。
【0512】
このとき、「Critical update request」fieldの値が1である場合はSTAがCritical update情報を要求することを意味して、そのではない場合値を0で指示する。「Critical update request」fieldの値が1である場合はCritical update情報要求を意味するためChange Sequence fieldsフィールド(又は、Change sequence element)を含めて送信するが、値が0である場合はこのフィールドを省略して送信する。すなわち、つまり、「Critical update request」fieldの値が1である場合はSTAがChange Sequence fields(又は、Change sequence element)を追加して送信することでこれを受信したAPが、自身が持った現在の情報と比較して変更された情報のみを(すなわち、STAが更新する必要がある変更された情報のみを)応答メッセージに含めて送信することができ、「Critical update request」fieldの値が0である場合はオーバーヘッドを減らせるためにChange Sequence fields(又は、Change sequence element)を省略して送信する。さらに本明細書では上記のようにML IE内のChange Sequence fieldsを含めて送信する場合、APが現在の持ったCritical updateに関連した全ての情報を含めて送信するオプションも考慮する。もしAPが、STAが送信したChange Sequence fieldの値と現在自身が持ったfieldを比較して異なる場合、APが現在の持ったCritical updateに関連した全ての情報をSTAに送信する。このような方法はAPが送信する情報に対するオーバーヘッドは増加する場合があるが、各APに対するCritical updateバージョン別変更情報を格納する必要がないためより簡単に実装することができる。
【0513】
上記のように「Critical update request」fieldの値によってChange Sequence field(又は、Change sequence element)の存在有無を区分して定義することもできるが、オプションによって、「Critical update request」fieldの値とChange Sequence fieldフィールド(又は、Change sequence element)を独立的に定義して使用することもできる。この場合は、もしSTAが送信した要求メッセージに1の値を持った「Critical update request」fieldとともにChange Sequence fieldsフィールド(又は、Change sequence element)を含まない場合が発生する場合があるが、この場合、これを受信したAPが更新されたCritical update情報ではない全てのCritical update情報のみを受信したいことと見なして応答メッセージに全てのCritical update情報を含めて応答する。本明細書では以下のように「Critical update request」fieldとともにSTAが以前に獲得したChange Sequence value情報を送信してAPが、現在自身が持ったChange Sequence value情報と比較して変更された情報のみをResponse frameに含めて送信する方法を提案する。このとき、当該セクションではリンクのChange Sequence情報を転送するために例としてChange Sequence fieldsフィールドを提供するが、STAはChange Sequence fieldsフィールドではないChange sequence elementとして要求することもできる。但し、上記のセクションにおいてChange sequence element使用は既に言及したため当該セクションにおいて「Critical update request」fieldとともにChange sequence elementを使用する実施形態は省略した。
【0514】
例えば、STAがMLD ProbingのためにProbe request frameにML IEを含めて送信する場合、Critical updateを要求するための情報は図61のように各STA別情報を要求するためのPer-STA Profile(x)subelement内に含まれる。このとき、Per-STA Control field内のCritical update request fieldが含まれ、現在のSTAのCritical update情報を持ったChange Sequence fieldsフィールドはPer-STA Profile(x)の中に位置することができる。このとき、Critical update request fieldはPer-STA Control fieldの中ではないPer-STA Profile(x)の中にChange Sequence fieldsとともに位置することもできる。これに対する実施形態は図62の通りである。
【0515】
図62はCritical update情報要求のためのProbe request frameの他の例を示す。
【0516】
図62のようなRequest frameを受信したAPはRequest Frame内のML IE情報を見て、STAが要求した特定のリンクのCritical update情報を含んだ応答メッセージを送信する。このとき、もしML IE内のPer-STA Profile(x)要素内にCritical update request fieldが存在して、その値が1である場合、STAがCritical update情報を要求したことと認識する。また、このとき、一緒に受信したChange Sequence fields情報を介してSTAが持ったChange Sequence情報とSTAが要求したリンク(X)に対する現在のChange Sequence情報を比較して、更新された事がある場合(すなわち、STAが更新する必要がある変更された情報がある場合)更新された情報のみを含んだCompressed Probe Response frameを送信するか更新された事がある場合Critical updateに関連した全ての情報をProbe Response frameで応答することができる。
【0517】
上記で言及した情報はML IE内のLink specificレベルではないCommon infoレベルに含まれて、特定のリンクではない全てのリンクに対しても1度にCritical update情報を要求することもできる。
【0518】
これに対する実施形態は図63の通りである。
【0519】
図63はCritical update情報要求のためのProbe request frameの他の例を示す。
【0520】
図63のように、STAがML IE内のLink specific情報の位置(e.g.Per-STA Profile(x)ではないCommon情報の位置にCritical update request field(すなわち、値を1に設定)及びChange Sequence fieldsを含めてrequest frameを送信することができる。これを受信したAPはSTAが特定のリンクではない自身が持った全てのリンクに対する要求と認識して、STAが送信したChange Sequence fields情報と自身が持った全てのリンクに対する現在のChange Sequence情報を比較して、更新された事がある場合(すなわち、STAが更新する必要がある変更された情報がある場合)全てのリンクに対して更新された情報のみを含んだCompressed Probe Response frameを送信するか更新された事がある場合Critical updateに関連した全ての情報をProbe Response frameで応答することができる。
【0521】
図64はCritical update情報要求のためのProbe request frameの他の例を示す。
【0522】
このとき、STAは図64のようにCritical update request fieldをMulti-link Control field内に位置してリンクの変更されたCritical update情報要求を指示することもできる。
【0523】
上記でSTAが特定のAPに対するCritical update変更情報を要求する方法に対して、本明細書ではAPが応答するResponse動作に対して追加提案する。現在の802.11ax規格では、6GHz APがProbe requestを受信した場合Probe Response frame送信をするとき、APが自身のBeacon frameのSSID elementのactual SSIDを指示しない場合、Address 1 fieldにbroadcast addressを設定して送信するルールが既に定義されている。これを参考して、802.11be規格では、2.4GHz band又は5GHz bandにおいて作動するAPに対しても完全な情報を要求するMLD Probe request frameを受信した場合、MLD Probe Response frameの応答をするとき、APが自身のBeacon frameのSSID elementのactual SSIDを指示しない場合、Address 1 fieldをbroadcast addressに設定する方法に対して議論されている。
【0524】
これに対して、本明細書では、STAがMLD Probe request frameを介して特定のAPに対するCritical update更新関連情報を要求した場合も(例えば、STAがMLD Probe request frameにChange Sequence field情報を含めて送信した場合)、APがMLD Probe Response frameの応答をするときAPが自身のBeacon frameのSSID elementのactual SSIDを指示しない場合、Address 1 fieldをbroadcast addressに設定する方法に対して提案する。Critical update情報はAPの重要な変更情報で全てのSTAがデータ送/受信前に認知する必要がある情報である。よってMLD Probingのためのstormを防ぐために、本明細書ではSTAが特定のAPのCritical updateに対する部分情報を要求するとき、別途の指示がない場合、broadcast messageで応答する方法を提案する。
【0525】
また、上記で説明したように、AP MLDの実装によってAP MLDは各APのCSN(Change Sequence Number、Critical update発生するとき毎に)別にどの情報(すなわち、IEs)が更新したかを格納する方法を実装する場合もあり、メモリサイズによって実装しない場合がある。もし、当該方法をサポートする場合はAPが自身のCSN変更をするとき毎にどのIE情報に対する更新が発生したかを記憶する必要がある。例えば、APがCSNn=1においてElement Xに対するCritical update eventが起きてCSN=n+1においてElement Y、Zに対する更新が起きれば、APはCSN=nとCSNn+1においてどの情報が変更されたか情報を維持する必要がある。もし、APがこのようにCSN別にどのIEが変更されたかをTrackingすることができれば、STAが自身が現在の格納しているCSN情報をRequest frameに含めて送信したとき、全体情報ではないAPの現在のCSN値と比較して変更された情報のみをResponse frameに含めて送信することができるためオーバーヘッドの面で便利である。しかし、このようなtrackingは簡単でない場合があり、APにもさらにメモリを要求するためAPの実装仕様によって当該能力をサポートする場合もあればサポートできない場合もある。よってこのようなAPのCSN別の更新情報Trackingに対する能力を指示するためのcapabilityを当該発明において次のように提案する。
【0526】
-「Critical update Tracking Support」field:当該fieldは現在のAPがCSN value別にどの情報(e.g.EI情報)が更新されたか格納する機能に対するサポートの有無を指示する情報である。当該値が1である場合はAPがCSN value別にどの情報に対する更新が発生したかを格納する能力をサポートすることを意味し、0である場合はAPが当該機能をサポートしないことを意味する。例えば、このfieldはExtended Capabilities element又は、EHT Capabilities elementなどに含まれる。
【0527】
STAはAssociationプロセスにおいて当該APがこの機能に対するサポート有無を確認して、特定のAPに対するCritical update情報を要求することに活用することができる。当該機能はMLD levelにおいてサポートされるか、各STA別にSTA levelにおいてサポートされる。
【0528】
一実施形態によれば、AP MLDとnon-AP MLDはmulti-link setupプロセスにおいて又は、multi-link setup以降、本明細書において提案されたシグナリング方法を介して提案するIOM方法を活性化させることができる。また、AP MLDとnon-AP MLDはIOM capability element内の様々なfieldの値を介して要求する情報範囲及び種類を制限することができる。
【0529】
一実施形態によれば、上述したIOMシグナリング方法を介してMLD間の正確な動作交渉(Negotiation)以降IOM動作が実行されるが、別途のシグナリングプロセスなしにMLD実装によってIOM動作が実行される。これはAP MLDとnon-AP MLDの交渉なしにAP MLD実装によって又は、non-AP MLDの実装によって動作することを意味する。
【0530】
上述した実施形態に基づいて、AP MLD及びnon-AP MLDが動作することができるが、別途のシグナリング交換なしにMLDがIOM動作を実行する場合、以下のような制約事項が発生する。
【0531】
1)Solicited方法に対する制約事項:もしAP MLDのAP間にInfo sharingがサポートされない場合、STAが異なるLinkに対する情報を要求した場合、応答することができない。
【0532】
2)Unsolicited方法に対する制約事項:APはLink追加情報が必要なSTAを自ら判断して(e.g.beacon周期など)別途のメッセージを提供することができる。よってSTAは自身がこの情報を受信するか予め予測することができない。
【0533】
MLDが別途のシグナリング方法なしにIOMを実装する場合、動作プロセスが単純になる効果があるが、上述した制約事項が発生する問題がある。
【0534】
一実施形態によれば、上述したIOM capability elementを用いて実行されるAP MLDとnon-AP MLD間の合意に基づいて、多重リンクに関する情報を要求する方法を設定することができる。これとは異なって、Solicited方法の場合、STAが合意された内容ではない特定の情報を指示して一時的にその情報を獲得したい場合がある。この場合、dynamicにSTAがrequest messageを送信するとき、指示する内容(例えば、IOM capability情報)を含めて要求することもできる。
【0535】
例えば、Multi-link setup時、又は、それ以降、AP MLDとnon-AP MLDが合意して合意された内容に基づいてSTAがAPから情報を提供される場合もあるが、STAが一時的に特定のAPの情報又は、APの特定のパラメータ情報を要求したい場合がある。この場合、STAは情報を要求するとき、要求フレーム(e.g.Probe request frame又は、(re)association frame又は、新規frameなど)内の「IOM capability」elementに要求したい情報に対する指示事項を含めて送信することができる。APは前記要求フレームに基づいて、STAが要求したい情報を含む応答メッセージをSTAに送信/提供することができる。一実施形態によれば、IOM capability element内のフィールドが省略された場合は既存の合意された内容に基づいて、APはSTAに情報を提供することができる。
【0536】
よって、MLD(AP MLD又は、non-AP MLD)はmulti-link setupプロセス又は、その後、上述したelementを用いてAP MLDとnon-AP MLD間のnegotiationを実行することができる。non-AP MLDは前記negotiationに基づいて、提供される情報(又は、受信する情報)に対して合意を実行して、これを受信することができる。また、STAは要求メッセージに要求される情報に対する指示事項を含めて送信することで一時的に要求した情報に対してのみ受信することもできる。但し、要求メッセージに特別な指示事項が省略された場合、基本的に合意された指示事項に基づいて、non-AP MLD及びAP MLDが動作することができる。
【0537】
一実施形態によれば、multi-link setup完了以降、合意内容を変更したい場合、non-AP MLD及びAP MLDは別途のメッセージ交換を介してMLD間の合意内容を更新させる場合もある。
【0538】
以下では、図1から図64を参照して、上述した実施形態を説明する。
【0539】
図65は本実施形態に係る送信MLDが受信MLDにプローブ応答フレームに基づいて要求されたAPの情報を提供する手順を示したフロー図である。
【0540】
図65の一例は次世代無線LANシステム(IEEE802.11be又は、EHT無線LANシステム)がサポートされるネットワーク環境において実行される。前記次世代無線LANシステムは802.11axシステムを改善した無線LANシステムで802.11axシステムと下位互換性(backward compatibility)を満たすことができる。
【0541】
本実施形態はMLD通信においてnon-AP STAがpeer APではない別のAPに対してpeer APと同じ部分情報を要求する場合、別の(other)APのプロファイルフィールドに(Extended)Request elementを省略してプローブ要求フレームを送信するか、プローブ応答フレームを受信する方法及び装置を提案する。ここで、送信MLDはAP MLDに対応して、受信MLDはnon-AP MLDに対応することができる。non-AP STAが第1受信STAだとすれば、前記第1受信STAと第1リンクに接続された第1送信STAがpeer APであると言うことができ、他のリンクに接続された第2から第4送信STAは別のAPであると言うことができる。
【0542】
S6510ステップにおいて、送信MLD(Multi-link Device)は受信MLDから第1リンクを介してプローブ要求フレームを受信する。
【0543】
S6520ステップにおいて、前記送信MLDは前記受信MLDに前記第1リンクを介してプローブ応答フレームを送信する。
【0544】
前記送信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1送信STA(station)及び第2リンクにおいて動作する第2送信STAを含む。前記受信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1受信STA及び前記第2リンクにおいて動作する第2受信STAを含む。
【0545】
前記第1受信STAが前記第1及び第2リンクに対する部分情報を要求する場合、前記プローブ要求フレームは第1要求要素(Request element)及び多重リンク要素(multi-link element)を含む。
【0546】
前記第1リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求される。前記第1要求要素は(Extended)Request elementとして前記多重リンク要素に含まれず前記プローブ要求フレームのフレームボディー(frame body)に含まれる。すなわち、前記第1受信STAが前記第1送信STA(peer AP)に対する部分情報を要求する場合、前記プローブ要求フレームに前記第1要求要素を含めることができ、前記第1要求要素においてElement ID(要素識別子)別に情報を指定することができる。但し、前記第1受信STAが前記第1送信STAに対する全体情報を要求する場合、前記プローブ要求フレームに前記第1要求要素を含まない場合がある。前記第1送信STAは前記プローブ要求フレームに前記第1要求要素が含まれないことを見て前記第1受信STAが全体情報を要求していることを確認することができる。
【0547】
前記多重リンク要素は前記第2受信STAのプロファイル(profile)フィールドを含む。すなわち、前記多重リンク要素はpeer APではない別のAPに対する情報を要求するとき使用される。
【0548】
前記第2受信STAのプロファイルフィールドは第1全体情報プロファイルサブフィールドを含む。
【0549】
前記第1リンクに対する部分情報及び前記第2リンクに対する部分情報が同じである場合、前記第2リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、前記第1全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定される。すなわち、前記第1受信STAが前記第2リンクに対して前記第1リンクと同じ部分情報を要求すれば、前記第2リンクに対する部分情報を前記プローブ要求フレームに含まれた前記第1要求要素((Extended)Request element)を介して要求することができるため、前記第2受信STAのプロファイルフィールドには別途の(Extended)Request elementを含めず送信することができる。このような方法は(MLD)プローブ要求フレームにinheritance modelを適用した方法と称することができる。但し、前記第1全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定して前記第2リンクに対して部分情報を要求していることは前記第2送信STAに知らせることができる。これは、情報が不要に重複することを防ぎ全体的なフレームオーバーヘッドを減らせる効果がある。
【0550】
また、前記送信MLDは第3リンクにおいて動作する第3送信STAをさらに含めて、前記受信MLDは前記第3リンクにおいて動作する第3受信STAをさらに含む。
【0551】
前記多重リンク要素は前記第3受信STAのプロファイルフィールドをさらに含めて、前記第3受信STAのプロファイルフィールドは第2全体情報プロファイルサブフィールドを含む。
【0552】
前記第1受信STAが前記第1及び第3リンクに対する部分情報を要求して、前記第1リンクに対する部分情報及び前記第3リンクに対する部分情報が同じではない場合、前記第3受信STAのプロファイルフィールドは第2要求要素を含めて、前記第3リンクに対する部分情報は前記第2要求要素に基づいて要求され、前記第2全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定される。この場合、前記第1受信STAが前記第3リンクに対して前記第1リンクと同じ部分情報を要求することではないため、前記第3受信STAのプロファイルフィールドには別途の(Extended)Request element(前記第2要求要素)が含まれる必要がある。但し、前記第1受信STAが前記第3リンクに対して部分情報を要求しているため、前記第2全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定される。このとき、前記第1要求要素に含まれた識別子が指示する値と前記第2要求要素に含まれた識別子が指示する値は互い異なる。すなわち、前記第1要求要素のElement IDが指示する情報と前記第2要求要素のElement IDが指示する情報は互い異なる。
【0553】
また、前記送信MLDは第4リンクにおいて動作する第4送信STAをさらに含めて、前記受信MLDは前記第4リンクにおいて動作する第4受信STAをさらに含む。
【0554】
前記多重リンク要素は前記第4受信STAのプロファイルフィールドをさらに含めて、前記第4受信STAのプロファイルフィールドは第3全体情報プロファイルサブフィールドを含む。
【0555】
前記第1受信STAが前記第1リンクに対する部分情報及び前記第4リンクに対する全体情報を要求する場合、前記第4リンクに対する全体情報は前記第4受信STAのプロファイルフィールドに基づいて要求され、前記第3全体情報プロファイルサブフィールドの値は1に設定される。この場合、前記第1受信STAが前記第4リンクに対して全体情報を要求しているため、前記第4受信STAのプロファイルフィールドには別途の(Extended)Request elementが含まれる必要がなく、前記第3全体情報プロファイルサブフィールドの値のみ1に設定すればよい。前記第4送信STAは前記第4受信STAのプロファイルフィールドに基づいて自身に全体情報が要求されたことを確認することができる。
【0556】
図66は本実施形態に係る受信MLDが送信MLDにプローブ要求フレームに基づいてAPの情報を要求する手順を示したフロー図である。
【0557】
図66の一例は次世代無線LANシステム(IEEE802.11be又は、EHT無線LANシステム)がサポートされるネットワーク環境において実行される。前記次世代無線LANシステムは802.11axシステムを改善した無線LANシステムで802.11axシステムと下位互換性(backward compatibility)を満たすことができる。
【0558】
本実施形態はMLD通信において、non-AP STAがpeer APではない別のAPに対してpeer APと同じ部分情報を要求する場合、別の(other)APのプロファイルフィールドに(Extended)Request elementを省略してプローブ要求フレームを送信するか、プローブ応答フレームを受信する方法及び装置を提案する。ここで、送信MLDはAP MLDに対応して、受信MLDはnon-AP MLDに対応することができる。non-AP STAが第1受信STAだとすれば、前記第1受信STAと第1リンクに接続された第1送信STAがpeer APであると言うことができ、他のリンクに接続された第2から第4送信STAは別のAPであると言うことができる。
【0559】
S6610ステップにおいて、受信MLD(Multi-link Device)は送信MLDに第1リンクを介してプローブ要求フレームを送信する。
【0560】
S6620ステップにおいて、前記受信MLDは前記送信MLDから前記第1リンクを介してプローブ応答フレームを受信する。
【0561】
前記送信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1送信STA(station)及び第2リンクにおいて動作する第2送信STAを含む。前記受信MLDは前記第1リンクにおいて動作する第1受信STA及び前記第2リンクにおいて動作する第2受信STAを含む。
【0562】
前記第1受信STAが前記第1及び第2リンクに対する部分情報を要求する場合、前記プローブ要求フレームは第1要求要素(Request element)及び多重リンク要素(multi-link element)を含む。
【0563】
前記第1リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求される。前記第1要求要素は(Extended)Request elementとして前記多重リンク要素に含まれず前記プローブ要求フレームのフレームボディー(frame body)に含まれる。すなわち、前記第1受信STAが前記第1送信STA(peer AP)に対する部分情報を要求する場合、前記プローブ要求フレームに前記第1要求要素を含めることができ、前記第1要求要素においてElement ID(要素識別子)別に情報を指定することができる。但し、前記第1受信STAが前記第1送信STAに対する全体情報を要求する場合、前記プローブ要求フレームに前記第1要求要素を含まない場合がある。前記第1送信STAは前記プローブ要求フレームに前記第1要求要素が含まれないことを見て前記第1受信STAが全体情報を要求していることを確認することができる。
【0564】
前記多重リンク要素は前記第2受信STAのプロファイル(profile)フィールドを含む。すなわち、前記多重リンク要素はpeer APではない別のAPに対する情報を要求するとき使用される。
【0565】
前記第2受信STAのプロファイルフィールドは第1全体情報プロファイルサブフィールドを含む。
【0566】
前記第1リンクに対する部分情報及び前記第2リンクに対する部分情報が同じである場合、前記第2リンクに対する部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、前記第1全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定される。すなわち、前記第1受信STAが前記第2リンクに対して前記第1リンクと同じ部分情報を要求すれば、前記第2リンクに対する部分情報を前記プローブ要求フレームに含まれた前記第1要求要素((Extended)Request element)を介して要求することができるため、前記第2受信STAのプロファイルフィールドには別途の(Extended)Request elementを含めず送信することができる。このような方法は(MLD)プローブ要求フレームにinheritance modelを適用した方法と称することができる。但し、前記第1全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定して前記第2リンクに対して部分情報を要求していることは前記第2送信STAに知らせることができる。これは、情報が不要に重複することを防ぎ全体的なフレームオーバーヘッドを減らせる効果がある。
【0567】
また、前記送信MLDは第3リンクにおいて動作する第3送信STAをさらに含めて、前記受信MLDは前記第3リンクにおいて動作する第3受信STAをさらに含む。
【0568】
前記多重リンク要素は前記第3受信STAのプロファイルフィールドをさらに含めて、前記第3受信STAのプロファイルフィールドは第2全体情報プロファイルサブフィールドを含む。
【0569】
前記第1受信STAが前記第1及び第3リンクに対する部分情報を要求して、前記第1リンクに対する部分情報及び前記第3リンクに対する部分情報が同じではない場合、前記第3受信STAのプロファイルフィールドは第2要求要素を含めて、前記第3リンクに対する部分情報は前記第2要求要素に基づいて要求され、前記第2全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定される。この場合、前記第1受信STAが前記第3リンクに対して前記第1リンクと同じ部分情報を要求することではないため、前記第3受信STAのプロファイルフィールドには別途の(Extended)Request element(前記第2要求要素)が含まれる必要がある。但し、前記第1受信STAが前記第3リンクに対して部分情報を要求しているため、前記第2全体情報プロファイルサブフィールドの値は0に設定される。このとき、前記第1要求要素に含まれた識別子が指示する値と前記第2要求要素に含まれた識別子が指示する値は互い異なる。すなわち、前記第1要求要素のElement IDが指示する情報と前記第2要求要素のElement IDが指示する情報は互い異なる。
【0570】
また、前記送信MLDは第4リンクにおいて動作する第4送信STAをさらに含めて、前記受信MLDは前記第4リンクにおいて動作する第4受信STAをさらに含む。
【0571】
前記多重リンク要素は前記第4受信STAのプロファイルフィールドをさらに含めて、前記第4受信STAのプロファイルフィールドは第3全体情報プロファイルサブフィールドを含む。
【0572】
前記第1受信STAが前記第1リンクに対する部分情報及び前記第4リンクに対する全体情報を要求する場合、前記第4リンクに対する全体情報は前記第4受信STAのプロファイルフィールドに基づいて要求され、前記第3全体情報プロファイルサブフィールドの値は1に設定される。この場合、前記第1受信STAが前記第4リンクに対して全体情報を要求しているため、前記第4受信STAのプロファイルフィールドには別途の(Extended)Request elementが含まれる必要がなく、前記第3全体情報プロファイルサブフィールドの値のみ1に設定すればよい。前記第4送信STAは前記第4受信STAのプロファイルフィールドに基づいて自身に全体情報が要求されたことを確認することができる。
【0573】
上述した本明細書の技術的な特徴は様々な装置及び方法に適用される。例えば、上述した本明細書の技術的な特徴は図1及び/又は図11の装置を介して実行/サポートされる。例えば、上述した本明細書の技術的な特徴は、図1及び/又は図11の一部にのみ適用される。例えば、上述した本明細書の技術的な特徴は、図1の処理チップ114、124に基づいて実装されるか、図1のプロセッサ111、121とメモリ112、122に基づいて実装されるか、図11のプロセッサ610とメモリ620に基づいて実装される。例えば、本明細書の装置は、送信MLDに第1リンクを介してプローブ要求フレームを送信し;及び前記送信MLDから前記第1リンクを介してプローブ応答フレームを受信する。
【0574】
本明細書の技術的な特徴はCRM(computer readable medium)に基づいて実装される。例えば、本明細書によって提案されるCRMは少なくとも1つのプロセッサ(processor)によって実行されることに基づく命令(instruction)を含む少なくとも1つのコンピューター可読記録媒体(computer readable medium)である。
【0575】
前記CRMは、送信MLDに第1リンクを介してプローブ要求フレームを送信するステップ;及び前記送信MLDから前記第1リンクを介してプローブ応答フレームを受信するステップを含む動作(operations)を実行する命令(instructions)を格納することができる。本明細書のCRM内に格納される命令は少なくとも1つのプロセッサによって実行(execute)される。本明細書のCRMに関連された少なくとも1つのプロセッサは図1のプロセッサ111、121又は処理チップ114、124であるか、図11のプロセッサ610である。その一方で、本明細書のCRMは図1のメモリ112、122であるか図11のメモリ620であるか、別途の外部メモリ/記憶媒体/ディスクなどである。
【0576】
上述した本明細書の技術的な特徴は様々なアプリケーション(application)やビジネスモデルに適用可能である。例えば、人工知能(Artificial Intelligence:AI)をサポートする装置での無線通信のために上述した技術的な特徴が適用される。
【0577】
人工知能は人工的な知能またはこれを作る方法論を研究する分野を意味し、機械学習(Machine Learning)は人工知能分野において扱う様々な問題を定義し、それを解決する方法論を研究する分野を意味する。機械学習はある作業に対して継続的な経験を介してその作業に対する性能を高めるアルゴリズムと定義することもある。
【0578】
人工ニューラルネットワーク(人工ニューラルネットワーク;ANN)は機械学習において用いられるモデルとして、シナプスの結合にネットワークを形成した人工ニューロン(ノード)で構成される、問題解決能力を持つモデル全般を意味する。人工ニューラルネットワークは他のレイヤーのニューロンの間の接続パターン、モデルパラメータを更新する学習過程、出力値を生成する活性化関数(Activation Function)によって定義される。
【0579】
人工ニューラルネットワークは入力層(Input Layer)、出力層(Output Layer)、そして選択的に一つ以上の隠れ層(Hidden Layer)を含むことができる。各層は一つ以上のニューロンを含み、人工ニューラルネットワークはニューロンとニューロンを接続するシナプスを含むことができる。人工ニューラルネットワークにおいて各ニューロンはシナプスを介して入力される入力信号、加重値、偏向に対する活性化関数の関数値を出力することができる。
【0580】
モデルパラメータは学習を介して決定されるパラメータを意味し、シナプス接続の加重値とニューロンの偏向などが含まれる。そして、ハイパーパラメータは機械学習アルゴリズムにおいて学習前に設定する必要があるパラメータを意味し、学習率(Learning Rate)、繰り返し回数、ミニバッチサイズ、初期化関数などが含まれる。
【0581】
人工ニューラルネットワークの学習の目的は損失関数を最小化するモデルパラメータを決定することである。損失関数は人工ニューラルネットワークの学習過程において最適のモデルパラメータを決定するための指標として用いられる。
【0582】
機械学習は学習方法によって教師あり学習(Supervised Learning)、教師なし学習(Unsupervised Learning)、強化学習(Reinforcement Learning)として分類することができる。
【0583】
教師あり学習は学習データに対するラベル(label)が与えられた状態において人工ニューラルネットワークを学習させる方法を意味し、ラベルという学習データが人工ニューラルネットワークに入力される場合、人工ニューラルネットワークが推論する必要がある正解(または、結果値)を意味する。教師なし学習は学習データに対するラベルが与えられない状態において人工ニューラルネットワークを学習させる方法を意味する。強化学習はある環境内において定義されたエージェントが各状態において累積報酬を最大化する行動または行動順序を選択するように学習させる学習方法を意味する。
【0584】
人工ニューラルネットワークのうち、複数の隠れ層を含む深層ニューラルネットワーク(DNN:Deep Neural Network)として実装される機械学習を深層学習(Deep Learning)とも呼び、深層学習は機械学習の一部である。以下で、機械学習は深層学習を含む意味として使用される。
【0585】
また、上述した技術的な特徴はロボットの無線通信に適用される。
【0586】
ロボットは自ら保有した能力によって与えられた仕事を自動に処理するか、作動する機械を意味する。特に、環境を認識し自ら判断して動作を実行する機能を持つロボットを知能型ロボットと称する。
【0587】
ロボットは使用目的や分野によって産業用、医療用、家庭用、軍事用などで分類できる。ロボットはアクチュエータまたはモータを含む駆動部を備えロボット関節を動かすなどの様々な物理動作を実行することができる。また、移動可能なロボットは駆動部にホイール、ブレーキ、プロペラなどが含まれ、駆動部を介して地上で走行するか空中で飛行することができる。
【0588】
また、上述した技術的な特徴は拡張現実をサポートする装置に適用される。
【0589】
拡張現実は仮想現実(VR:Virtual Reality)、拡張現実(AR:Augmented Reality)、複合現実(MR:Mixed Reality)を総称する。VR技術は現実世界のオブジェクトや背景などをCG映像としてのみ提供し、AR技術は実際の物体映像上に仮想として作られたCG映像をともに提供し、MR技術は現実世界に仮想物体をミックスして、且つ、結合させて提供するコンピューターグラフィックス技術である。
【0590】
MR技術は仮想物体と仮想物体を一緒に見せるという点でAR技術と似ている。しかし、AR技術では仮想物体が仮想物体を補完する形で用いられる一方、MR技術では仮想物体と仮想物体が同等な性格で使用されるという点で違いがある。
【0591】
XR技術はHMD(Head-Mount Display)、HUD(Head-Up Display)、携帯電話、タブレットPC、ノートパソコン、デスクトップ、TV、デジタルサイネージなどに適用され、XR技術が適用された装置をXR装置(XR Device)と称することができる。
【0592】
本明細書に記載された請求項は様々な方法に組み合わせることができる。例えば、本明細書の方法請求項の技術的な特徴を組み合わせて装置に実装され、本明細書の装置請求項の技術的な特徴を組み合わせて方法として実装される。また、本明細書の方法請求項の技術的な特徴と装置請求項の技術的な特徴を組み合わせて装置に実装され、本明細書の方法請求項の技術的な特徴と装置請求項の技術的な特徴を組み合わせて方法として実装される。
図1(a)】
図1(b)】
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【手続補正書】
【提出日】2023-06-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線LANシステムにおける方法であって
第1non-access point (ノンAP)station (STA)が、第1APにプローブ要求フレームを送信するステップと、
前記第1ノンAP STAが、前記第1APからプローブ応答フレームを受信するステップを含み、
1リンクで動作する前記第1APと第2リンクで動作する第2APは、AP多重リンクデバイス(MLD)と関連し
前記第1リンクで動作する前記第1ノンAP STAと、前記第2リンクで動作する第2ノンAP STAは、ノンAP MLDと関連し、
前記第1ノンAP STAが前記第1及び第2APについての部分情報を要求することに基づいて、前記プローブ要求フレームは第1要求要素(Request element)及び多重リンク要素(multi-link element)を含み、
前記第1APについての部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、
前記多重リンク要素は前記第2APに対するプロファイル(profile)フィールドを含み、
前記第2APに対するプロファイルフィールドは第1の要求された全体のプロファイルサブフィールドを含み、
前記第1APについての部分情報及び前記第2APについての部分情報が同じであることに基づいて、前記第2APについての部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、前記第1の要求された全体のプロファイルサブフィールドの値は0に設定される、方法。
【請求項2】
第3リンクで動作する第3APは、前記AP MLDとさらに関連し、
前記第3リンクで動作する第3ノンAP STAは、前記ノンAP MLDとさらに関連し
前記多重リンク要素は前記第3APに対するプロファイルフィールドをさらに含み、
前記第3APに対するプロファイルフィールドは第2の要求された全体のプロファイルサブフィールドを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1ノンAP STAが前記第1及び第3APについての部分情報を要求することに基づいて、前記第1APについての部分情報及び前記第3APについての部分情報が同じではないことに基づいて
前記第3APに対するプロファイルフィールドは第2要求要素を含、前記第3APについての部分情報は前記第2要求要素に基づいて要求され、前記第2の要求された全体のプロファイルサブフィールドの値は0に設定される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1要求要素に含まれた識別子により指示されるは、前記第2要求要素に含まれた識別子により指示される異なる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
第4リンクで動作する第4APは、前記AP MLDとさらに関連し、
前記第4リンクで動作する第4ノンAP STAは、前記ノンAP MLDとさらに関連し
前記多重リンク要素は前記第4APに対するプロファイルフィールドをさらに含み、
前記第4APに対するプロファイルフィールドは第3の要求された全体のプロファイルサブフィールドを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第1ノンAP STAが前記第1APについての部分情報及び前記第4APについての全体情報を要求することに基づいて
前記第4APについての全体情報は、前記第4APに対するプロファイルフィールドに基づいて要求され、前記第3の要求された全体のプロファイルサブフィールドの値は1に設定される、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
無線LANシステムにおいて、第1non-access point (ノンAP)station (STA)は、
メモリと、
送受信機と、
前記メモリ及び前記送受信機と動作できるように結合されたプロセッサを含み、
前記プロセッサは、
第1APにプローブ要求フレームを送信し
前記第1APからプローブ応答フレームを受信し
第1リンクで動作する前記第1APと第2リンクで動作する第2APは、AP多重リンクデバイス(MLD)と関連し
前記第1リンクで動作する前記第1ノンAP STAと、前記第2リンクで動作する第2ノンAP STAは、ノンAP MLDと関連し、
前記第1ノンAP STAが前記第1及び第2APについての部分情報を要求することに基づいて、前記プローブ要求フレームは第1要求要素(Request element)及び多重リンク要素(multi-link element)を含み
前記第1APについての部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、
前記多重リンク要素は前記第2APに対するプロファイル(profile)フィールドを含み
前記第2APに対するプロファイルフィールドは第1の要求された全体のプロファイルサブフィールドを含み
前記第1APについての部分情報及び前記第2APについての部分情報が同じであることに基づいて、前記第2APについての部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、前記第1の要求された全体のプロファイルサブフィールドの値は0に設定される、第1ノンAP STA。
【請求項8】
無線LANシステムにおける方法であって
第1AP(access point)が、第1non-access point (ノンAP)station (STA)からプローブ要求フレームを受信するステップと、
前記第1APが、前記ノンAP STAにプローブ応答フレームを送信するステップを含み、
第1リンクで動作する前記第1APと第2リンクで動作する第2APは、AP多重リンクデバイス(MLD)と関連し
前記第1リンクで動作する前記第1ノンAP STAと、前記第2リンクで動作する第2ノンAP STAは、ノンAP MLDと関連し、
前記第1ノンAP STAが前記第1及び第2APについての部分情報を要求することに基づいて、前記プローブ要求フレームは第1要求要素(Request element)及び多重リンク要素(multi-link element)を含み
前記第1APについての部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され
前記多重リンク要素は前記第2APに対するプロファイル(profile)フィールドを含み
前記第2APに対するプロファイルフィールドは第1の要求された全体のプロファイルサブフィールドを含み
前記第1APについての部分情報及び前記第2APについての部分情報が同じであることに基づいて、前記第2APについての部分情報は前記第1要求要素に基づいて要求され、前記第1の要求された全体のプロファイルサブフィールドの値は0に設定される、方法。
【請求項9】
第3リンクで動作する第3APは、前記AP MLDと関連し
前記第3リンクで動作する第3ノンAP STAは、前記ノンAP MLDとさらに関連し、
前記多重リンク要素は前記第3APに対するプロファイルフィールドをさらに含み
前記第3APに対するプロファイルフィールドは第2の要求された全体のプロファイルサブフィールドを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1ノンAP STAが前記第1及び第3APについての部分情報を要求することに基づいて、前記第1APに対する部分情報及び前記第3APに対する部分情報が同じではないことに基づいて
前記第3APに対するプロファイルフィールドは第2要求要素を含み、前記第3APについての部分情報は前記第2要求要素に基づいて要求され、前記第2の要求された全体のプロファイルサブフィールドの値は0に設定される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1要求要素に含まれた識別子により指示されるは、前記第2要求要素に含まれた識別子により指示される異なる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
第4リンクで動作する第4APは、前記AP MLDと関連し、
前記第4リンクで動作する第4ノンAP STAは、前記ノンAP MLDとさらに関連し、
前記多重リンク要素は、前記第4APに対するプロファイルフィールドをさらに含み
前記第4APに対するプロファイルフィールドは、第3の要求された全体のプロファイルサブフィールドを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第1ノンAP STAが前記第1APについての部分情報及び前記第4APについての全体情報を要求することに基づいて
前記第4APについての全体情報は、前記第4APに対するプロファイルフィールドに基づいて要求され、前記第3の要求された全体のプロファイルサブフィールドの値は1に設定される、請求項12に記載の方法。
【国際調査報告】