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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-14
(54)【発明の名称】家庭用品のための紙ベースの容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 3/04 20060101AFI20231207BHJP
   B65D 3/00 20060101ALI20231207BHJP
【FI】
B65D3/04
B65D3/00 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532257
(86)(22)【出願日】2022-02-22
(85)【翻訳文提出日】2023-05-26
(86)【国際出願番号】 US2022070756
(87)【国際公開番号】W WO2022178552
(87)【国際公開日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】21158329.9
(32)【優先日】2021-02-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590005058
【氏名又は名称】ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー
【氏名又は名称原語表記】THE PROCTER & GAMBLE COMPANY
【住所又は居所原語表記】One Procter & Gamble Plaza, Cincinnati, OH 45202,United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【弁理士】
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【弁理士】
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【弁理士】
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】ブルークス、ローガン・テイラー
(72)【発明者】
【氏名】ウォルバーガー、カッサンドラ
(72)【発明者】
【氏名】ヘフテ、パウルス・アントニウス・アウグスティヌス
(57)【要約】
板紙シェル層と、板紙コア層と、を含む、容器。容器は、分離可能なキャップ部分を提供する、所定の取り外し可能部分を有する。容器の本体部分は、シェル底縁部から下限線まで延在する。シェル層は、容器の長手方向軸に向かって配向された内部対向面を有する。下限線の上方の内部対向面は、少なくとも1つの投与表示を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器(10)であって、
長手方向軸(L)の周りに、かつシェル底縁部(30)からシェル頂縁部(40)まで延在する、板紙シェル層(20)であって、前記シェル層が、
前記シェル底縁部から下限線(60)まで延在する本体部分(50)、
前記下限線から上限線(80)まで延在する所定の取り外し可能部分(70)、及び
前記上限線から前記シェル頂縁部まで延在するキャップ部分(90)、を備えている、板紙シェル層(20)と、
前記シェル層の内部の板紙コア層(100)と、を備え、
前記シェル層が、前記長手方向軸に向かって配向された内部対向面(240)を有し、前記下限線の上方の前記内部対向面が、少なくとも1つの投与表示(260)を備え、
前記コア層が、前記本体部分に結合されて、前記下限線の下方から前記上限線の上方まで延在し、
前記シェル層が、前記シェル底縁部と前記シェル頂縁部との間の少なくとも途中まで延在する重ね合わせ長手方向シーム(230)を備えている、容器(10)。
【請求項2】
前記コア層が、2つのコア層側縁部(21)を有し、前記長手方向軸の周りで前記側縁部の間に延在し、前記2つのコア層側縁部の少なくとも一部が、当接又は互いに重なり合う、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記側縁部の少なくとも一部が、当接シーム(231)によって互いに結合されるか、又は長手方向コア重ね合わせシーム(232)の一部である、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記側縁部は、長手方向コア重ね合わせシーム(232)の一部であり、前記コア重ね合わせシームが、前記重ね合わせ長手方向シームと入れ子である、請求項2又は3に記載の容器。
【請求項5】
前記側縁部が、長手方向コア重ね合わせシーム(232)の一部であり、長手方向コア重ね合わせシームが、前記シェル底縁部と前記上限線との間の途中までだけ延在する、請求項2~4のいずれか一項に記載の容器。
【請求項6】
前記2つの側縁部及び前記重ね合わせ長手方向シームが、前記長手方向軸の周りに互いに15度以内にある、請求項2~5のいずれか一項に記載の容器。
【請求項7】
前記容器が、複数の物品(270)を収容し、前記物品が、香料を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の容器。
【請求項8】
前記コア層が、前記上限線の上方のコアリム(180)まで延在し、前記容器が、香料を含む複数の物品(270)を収容し、前記物品が、前記コアリムの下方の充填レベル(99)まで前記容器に充填され、任意選択的に、前記充填レベルが、前記上限線の下方にある、請求項1~7のいずれか一項に記載の容器。
【請求項9】
前記容器が、直円筒である、請求項1~8のいずれか一項に記載の容器。
【請求項10】
前記コア層が、前記上限線の上方のコアリム(180)まで延在し、前記コアリムが、前記長手方向軸に平行に測定したときに、前記シェル底縁部からリム距離(190)に位置付けられ、前記リム距離が、前記長手方向軸の周りの位置の関数であり、前記コアリムが、前記シェル底縁部に対するリム距離最高点(200)及びリム距離最低点(210)を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の容器。
【請求項11】
前記コアリムが、前記シェル底縁部に対して平面から5度を超える角度で配向される平面に平行である、請求項10に記載の容器。
【請求項12】
前記長手方向軸の周りの任意の位置において、前記キャップ部分が、前記上限線と前記シェル頂縁部との間で前記長手方向軸に平行に測定されるキャップ部分高さ(280)を有し、前記所定の取り外し可能部分が、前記長手方向軸に平行に測定される所定の取り外し可能部分最大高さ(290)を有し、前記キャップ部分高さが、前記所定の取り外し可能部分最大高さよりも高い、請求項1~11のいずれか一項に記載の容器。
【請求項13】
前記本体部分が、前記下限線の直下にローブ(120)を備え、かつ前記ローブの直下の前記長手方向軸の周りに直交する周縁外部長さ(130)を有し、前記ローブが、前記長手方向軸に直交する、又はその周りにローブ外部長さ(140)を有し、前記ローブ外部長さが、前記周縁外部長さの5%超であり、前記ローブが、前記長手方向軸に平行なローブ外部高さ(150)を有し、前記ローブが、1を超える、ローブ外部長さとローブ外部高さとの比率を有する、請求項1~12のいずれか一項に記載の容器。
【請求項14】
前記本体部分が、前記周縁外部長さの10%~80%だけ互いに離間された複数の前記ローブを備えている、請求項13に記載の容器。
【請求項15】
前記容器が、前記所定の取り外し可能部分と前記コア層との間にあり、かつ前記長手方向軸の周りに少なくとも部分的に延在する、切り離しストリップ(110)を更に備え、前記切り離しストリップが、前記所定の取り外し可能部分に結合され、前記切り離しストリップが、前記容器の外部の開始端部(220)を有し、前記開始端部が、前記2つのコア層側縁部が当接又は互いに重なり合う場所の40度以内にある、請求項1~14のいずれか一項に記載の容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
家庭用品のための紙ベースの容器。
【背景技術】
【0002】
食品、洗濯ケア製品、洗浄製品、などを含む家庭用品のためのリサイクル可能なパッケージへの継続的な関心が存在している。紙のリサイクルストリームが十分に確立されているので、紙ベースの容器は、継続的な改善が大いに期待されている。
【0003】
紙ベースの容器は、典型的には、消費者が容器を開いてその中に含まれている内容物にアクセスし、容器から内容物を取得するか又は取り出し、そして、残りの内容物が環境から保護されるように、又は偶発的に容器から溢出しないように容器を閉じる、という原理で動作する。特に、容器が、開かれることとなる端部にいくつかのフラップ及びスロットを含む場合、紙ベースの容器を開き、内容物を取り出すか又は取得して、容器を再度閉じることは、不都合であり得る。
【0004】
多くの紙ベースの容器は、パッケージを初めて開いた後に容器を閉じるために折り畳み及び閉鎖機構、又は相互係止タブ及びスロットを有する、単純な角柱形状又は直円筒形状の容器である。かかる閉鎖機構は、保管中に容器が直立位置を保つならば、粗い大きさの内容物にはそれなりに十分である。しかしながら、容器が転倒するか、又はひっくり返された場合、この閉鎖機構は、しばしば、容器の内容物を内部に維持するための十分な完全性が不足している。
【0005】
多くの紙ベースの容器の場合、内容物は、容器から内容物を注ぐことによって取り出される。多くの紙ベースの容器が単純な角柱形状又は直円筒形状であることを考慮すると、容器からの注ぎ込みは、容器の開放リムを越えて生じ、これは、制御不能な注ぎ込みをもたらし得る。しばしば、容器の開放端部のフラップが、注ぎ込みを妨げるか、又はユーザが容器内の内容物を見ながら制御可能に注ぐことを困難にする。これは、ユーザが、容器から所望の量の内容物を正確に取り出すことを困難にし得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
こうした制限を考慮すると、容易に開くこと、かつ確実に再度閉じることができる、紙ベースの容器の未対応のニーズが依然として存在する。更に、容器から内容物を制御可能に投与することを提供する、紙ベースの容器の未対応のニーズが依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
容器(10)であって、長手方向軸(L)の周りに、かつシェル底縁部(30)からシェル頂縁部(40)まで延在する、板紙シェル層(20)であって、当該シェル層が、当該シェル底縁部から下限線(60)まで延在する本体部分(50)、当該下限線から上限線(80)まで延在する所定の取り外し可能部分(70)、及び当該上限線から当該シェル頂縁部まで延在するキャップ部分(90)、を備えている、板紙シェル層(20)と、当該シェル層の内部の板紙コア層(100)と、を備え、当該シェル層が、当該長手方向軸に向かって配向された内部対向面(240)を有し、当該下限線の上方の当該内部対向面が、少なくとも1つの投与表示(260)を備え、当該コア層が、当該本体部分に結合されて、当該下限線の下方から当該上限線の上方まで延在し、当該シェル層が、当該シェル底縁部と当該シェル頂縁部との間の少なくとも途中まで延在する重ね合わせ長手方向シーム(230)を備えている、容器(10)。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】開いていない容器。
図2】所定の取り外し可能部分、キャップ部分、及び所定の取り外し可能部分が互いに分離された、開いた容器。
図3】キャップ部分がローブの上に嵌合された、再度閉じた容器。
図4図3に示される部分図。
図5】開いていない容器。
図6】容器の頂部及び底部の断面図。
図7】開いていない容器。
図8】開いた容器。
図9】容器の底部の部分図。
図10】開いた容器。
図11】所定の取り外し可能部分の部分図。
図12】所定の取り外し可能部分の部分図。
図13】容器を構築するためのブランク。
図14】容器を構築するためのブランク。
図15】開いた容器の上面図。
図16】開いた容器の上面図。
図17】容器を構築するためのブランク。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書に記載される態様を有する容器10が、図1に示されている。容器10は、長手方向軸Lの周りに板紙シェル層20を有することができる。容器10は、長手方向軸に沿って、約50mm~約600mmの、任意選択的に約50mm~約200mmの高さを有することができる。長手方向軸Lに直交する容器10の面積は、約10cm~約300cm、任意選択的に約30cm~約100cmとすることができる。容器の内部容積は、約100mL~約2L、任意選択的に約300mL~約1600mLとすることができる。
【0010】
容器10は、容器10が載置されるように設計された基部32を有することができる。容器基部32は、約5cm~約50cmの最大外部寸法を有することができる。円筒容器10は、約5cm~約50cmの外部直径を有する容器基部を有することができる。約5cm~約20cm、任意選択的に約5cm~約10cmの外部直径を有する円筒容器10が、実用的である。約5cm~約20cm、更には約5cm~約18cmの外部直径を有する容器10は、ユーザが好都合に把持することができる。図1に示される容器10は、閉鎖端部を有する中空の直円筒である。容器10の他の中空形状、例えば、長円形のカラム、不規則形状のカラム、角柱形状、又は任意の他の静的安定形状が企図される。
【0011】
板紙シェル層20及び板紙コア層100はそれぞれ、250g/m超の、任意選択的に約250g/m~約800g/mの坪量を有することができる。板紙は、単層又は多層とすることができる。板紙シェル層20及び板紙コア層100はそれぞれ、約0.3mm~約2mmの厚さを有することができる。板紙コア層100及び板紙シェル層20は、材料が印刷可能になるように、容器10の内容物を保護するために、内容物から容器10の板紙材料を保護するために、又は封止可能若しくは熱封止可能な層を提供するために、物質でコーティングすることができる。例えば、封止可能若しくは熱封止可能な層又はコーティングは、長手方向軸Lに向かって配向された板紙シェル層20の表面、及び長手方向軸Lから離れて配向された板紙シェル層20の表面に提供することができる。かかるコーティング又は層は、長手方向シーム230に沿って板紙シェル層20の封止又は熱封止を提供するのを補助することができる。封止又は熱封止を提供するためのコーティング又は層は、長手方向シーム230に近位の場所にだけ提供することができる。長手方向軸Lから離れる方向を向く表面、又は長手方向軸Lに向かう方向を向く表面のうちの一方又は両方の板紙材料に、インク及び/又はニスを塗布することができる。板紙材料は、繊維状セルロース材料から全体的又は部分的に作製されることができる。繊維状セルロース材料は、バージン材料、リサイクル材料、又はそれらの混合物とすることができる。セルロース材料は、繊維用の硬材、軟材、又は他の天然再生可能資源から得られ得る。繊維状セルロース材料は、竹、麦わら、ガマ、トウモロコシ、もみ殻、サトウキビ、草繊維から、又はリサイクル紙及び板紙から得ることができる。容器10の外面及び/又は内面は、天然又はポリマーコーティングで、非限定的な例として、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、又はポリプロピレンでコーティングして、湿気バリアを提供することができる。容器10の中又は外への水分及び/又は酸素及び/又は香りの移動に対するバリアを十分に提供する、ワックス、クレイ、スターチ、カオリン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリ乳酸、シリケート、エチレンビニルアルコール、ポリビニルアルコールのコーティング、並びに他の天然及び/又は生分解性コーティングが有用であり得る。コア層100は、適当な長さに切断され、かつシェル層20の内面に厳密に適合する外径を有する、螺旋状に巻かれた板紙材料とすることができる。コア層100は、マンドレルの周りに巻き付けて、適当な長さを有するチューブを形成することができる。
【0012】
容器10は、洗濯芳香添加剤粒子、粉末洗濯洗剤、洗濯洗剤の可溶性単位用量パウチ、洗濯洗剤タブレット、粉末食器用洗剤、食器用洗剤の可溶単位用量パウチ、食器用洗剤タブレット、洗濯有益添加剤、塩素タブレット、硬表面洗浄タブレット、が挙げられるが、これらに限定されない物品270を収容するのに実用的であり得る。容器は、香料を含む物品270を収容することができる。容器は、非カプセル化香料を含む物品270を収容することができる。物品270は、粒子であり得る。粒子であり得る物品270は、水溶性又は水分散性担体及び香料を含み得る。粒子であり得る物品270は、約1重量%~約99重量%の水溶性又は水分散性担体、及び約0.1重量%~約80重量%の織物ケア有益剤を含むことができる。織物ケア有益剤は、香料、織物柔軟剤、しわ取り剤、着色防止剤、色回復剤、防汚ポリマー、帯電防止剤、悪臭低減剤、抗菌物質、再付着防止化合物、光学増白剤、退色防止剤、染料移行防止剤、酸化防止剤、及びそれらの組み合わせからなる群から選択することができる。粒子であり得る物品270は、約1mg~約2gの個々の物品270の質量を有することができる。水溶性担体は、水溶性塩、水分散性固体、水溶性炭水化物、水分散性炭水化物、水溶性ポリマー、水分散性ポリマー、非限定的な例として、塩化ナトリウム、糖、スターチ、多糖類、ポリエチレングリコール、ブロックコポリマー、など、とすることができる。物品270は、米国特許第10,167,441号及び同第10,377,966号に記載される粒子とすることができる。
【0013】
容器10は、パスタ、米、茶、小麦粉、ベーキングパウダー、重曹、ポテトチップ、プレッツェル、シリアル、オート麦、オオムギ、豆、調味料、クッキー、栄養補助剤、ペレット状製品、クラッカー、などが挙げられるが、これらに限定されない、食品などの商品を収容するのに実用的であり得る。容器10は、薬用ピル、ビタミン、栄養補助剤、ドライペットフード、ドライペットスナック、などを収容するのに実用的であり得る。
【0014】
容器10は、約50g~約1500gの物品270、例えば粒子を収容するようにサイズ決定及び寸法決定することができる。物品270は、織物ケア利益製品とすることができる。物品270は、水溶性又は水分散性担体と、非カプセル化香料、カプセル化香料、界面活性剤、酵素、漂白剤、増白剤、色相染料、付着補助剤、再付着防止補助剤、発泡抑制剤、織物柔軟剤、染料移行防止剤、防汚ポリマー、酸化防止剤、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される織物ケア有益剤と、を含む粒子とすることができる。
【0015】
容器10は、約30g~約1200g、任意選択的に約100g~約800g、任意選択的に約100g~約600gの物品を収容することができる。シェル層20は、シェル底縁部30からシェル頂縁部40まで延在することができる。シェル層20は、容器10の大部分を形成することができる。シェル層20は、容器10の外側表面又は外面を形成することができる。
【0016】
シェル層20は、本体部分50を備えることができる。本体部分50は、容器10の下部分8の少なくとも一部を形成する。本体部分50は、シェル底縁部30から下限線60まで延在することができる。シェル底縁部30は、平坦面に配置したときに容器10が着座するように設計された、容器10の一部とすることができる。
【0017】
下限線60は、本体部分50の上部境界62を画定することができる。所定の取り外し可能部分70は、下限線60から上限線80まで延在することができる。所定の取り外し可能部分70は、長手方向軸Lの周りに部分的に、実質的に、又は完全に延在することができる。所定の取り外し可能部分70は、長手方向シーム230の場所を除いて、長手方向軸の周りに延在することができる。下限線60及び上限線80はそれぞれ、長手方向軸Lの周り又は部分的に周りの脆弱線160とすることができる。脆弱線160は、シェル層20の穿孔、部分的なカット、又は弱化部分とすることができる。脆弱線160は、容器10の長手方向軸Lの周り又は部分的に周りの所定の経路に沿って、制御可能な様式でユーザが手動で切り離すことができる構造とすることができる。例えば、脆弱線160は、一連の断続的なスルーカット、一連のスコアカット、材料が取り除かれた一連の穿孔、スコア線、部分的なダイカット、対向面上の部分的なダイカット、対向面上のオフセットされた部分的なダイカット、ジッパーダイカット、などとすることができる。脆弱線160は、シェル層20の内部に貼付されるテープで補強することができる。シェル層20に貼付されるポリエチレン、ポリプロピレン、又はポリエチレンテレフタレートテープは、切り離しの案内、及び脆弱線160の意図しない破断の防止を補助することができる。脆弱線160は、互いに離間されたシェル層20の複数の構造的分断部によって画定することができる。ローブ120は、2つを超える構造的分断部によって画定することができる。構造的分断部は、スルーカット、スコアカット、スルーダイ連続カット、部分的ダイ連続カット、部分的ダイカット、ジッパーダイカット、反転部分的ダイ連続カット、反転部分的ダイ断続カット、材料が取り除かれた穿孔、レーザカット、及びそれらの組み合わせからなる群から選択することができる。
【0018】
上限線80は、長手方向軸Lに直交することができる。直線状の上限線80は、容器10を開いているときに、容器10のユーザが切り離しやすい場合がある。更に、直線状の上限線80は、直線状のリップを有し、かつ取り出し及び/又は投与キャップとしての使用に好都合である、キャップ部分90を提供することができる。
【0019】
容器10が開いていない状態にあるときに、所定の取り外し可能部分70は、本体部分50をキャップ部分90に接続する。キャップ部分90は、上限線80からシェル頂縁部40まで延在する。キャップ部分90は、容器10の上部分9の少なくとも一部を形成することができる。容器10は、容器10から所定の取り外し可能部分70を取り除くことによって初めて開く準備をすることができる。所定の取り外し可能部分70と係合され、かつ所定の取り外し可能部分70とコア層100との間に位置決めされた切り離しストリップ110は、ユーザが容器10から所定の取り外し可能部分70を切り離すことを支援するために提供することができる。所定の取り外し可能部分70が容器10から取り除かれた時点で、ユーザは、キャップ部分90を本体部分50から分離させて、容器10の内容物にアクセスすることができる。
【0020】
容器10は、キャップ端部93を更に備えることができる。キャップ端部93は、キャップ部分90の閉鎖端部を形成することができる。キャップ端部93は、容器10の頂部を閉鎖することができ、容器10の頂部は、キャップ部分90と関連付けられた容器の端部である。キャップ端部93は、シェル頂縁部40の近くでキャップ部分90と嵌合された板紙の別個の部品とすることができる。任意選択的に、キャップ端部93は、折り畳まれてキャップ端部93を形成するキャップ部分90の一体的な拡張部である、板紙の1つ又は複数のフラップとすることができる。
【0021】
容易に開かれ、かつ再度閉じられる容器10を提供するために、長手方向軸Lの周りに、かつシェル層20の内部に少なくとも部分的に延在するコア層100を提供することが実用的であり得る。コア層100は、シェル層20と長手方向軸Lとの間にあるものとして説明され得る。容器10が開かれた時点で、コア層100は、容器10を再度閉じるために、キャップ部分90を本体部分50の1つ以上の部分に嵌合することを案内することができる構造を提供することができる。
【0022】
コア層100は、本体部分50に結合することができる。コア層100は、下限線の下方で本体部分50に結合することができるが、下限線の上方では結合されない。コア層100は、下限線の下方の場所でだけ本体部分50に結合することができる。コア層100及び本体部分50は互いに、接着、テープ留め、熱封止、又は別様に接合して、2つの部分を結合することができる。接着剤は、ホットメルト、コールドグルー、又は感圧性接着剤とすることができる。コア層100は、下限線60の下側から上限線80の上方まで延在することができる。キャップ部分90は、下限線60の上方のコア層100に固定されていなくてもよい。キャップ部分90は、任意選択的な切り離しストリップ110の上方のコア層100に固定されていなくてもよい。キャップ部分90は、所定の取り外し可能部分70の上方のコア層100に固定されていなくてもよい。このような固定していない状態にすることで、キャップ部分90をねじり、かつ/又はコア層100から外して、本体部分からキャップ部分90を取り外すのを容易にすることができる。
【0023】
任意選択的に、容器10は、所定の取り外し可能部分70とコア層100との間に切り離しストリップ110を備えることができ、また、長手方向軸Lの周りに又は少なくとも部分的に周りに延在する。切り離しストリップ110は、所定の取り外し可能部分70に結合することができる。切り離しストリップ110は、シェル層20に粘着する粘着テープの一部とすることができる。粘着テープの裏当て層は、ポリエチレン、ポリプロピレン、配向ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ナイロン、又は他のポリマー、糸、及びフィラメントとすることができる。粘着テープの接着剤層は、感圧性接着剤、感熱性接着剤、溶剤系又は水性接着剤、又は同類のものとすることができる。切り離しストリップ110は、所定の取り外し可能部分70がシェル層20から制御可能に切り離されるように、ユーザが印加した引き離し力を所定の取り外し可能部分70に伝達するのを補助することができる。
【0024】
容器10を開くために、ユーザは、切り離しストリップ110又は所定の取り外し可能部分70の自由端を引っ張って、本体部分50及びキャップ部分90から所定の取り外し可能部分70を切り離し始めることができる。切り離しは、それぞれの脆弱線160に沿って、下限線60及び上限線80の各々に沿って又はその近くで生じ得る。所定の取り外し可能部分70が容器10から取り外された時点で、キャップ部分90を本体部分50から容易に取り外して、容器10の内容物にアクセスすることができる。キャップ部分90が取り外された時点で、指示された様式で容器10の内容物をキャップ部分90内に取り出し、かつ/又は当該キャップ部分90内で測定して使用することができる。キャップ部分90は、家庭用品用の投与カップ、食品用のサービングカップ、消耗乾燥物品用の計量カップとして、又は同様の用途に使用することができる。
【0025】
好都合な開口を提供するように設計されたいくつかのタイプの板紙容器が存在する。残念なことに、開き易い板紙容器の設計は、しばしば、確実に閉じることが困難である。例えば、板紙のシリアル及びパスタ容器は、確実に閉じることが困難であるものとして周知であり、そのような容器の内容物は、ユーザが食品庫から引き出しを引っ張ったときに容器が転倒した場合、又は偶発的に容器を棚若しくは調理台にぶつけた場合にしばしば溢出する。
【0026】
容器10は、約50g~約1500gの物品270を収容することができる。初めて容器10を開いて容器10の内容物を使用した後に、ユーザは、容器10を確実に閉じることを所望し得る。そうすれば、容器10が偶発的に転倒するか又はひっくり返された場合、容器10の内容物は溢流しない。キャップ壁内部対向面と下限線60の上方に突出するコア層100との間の対面摩擦係合は、特に容器10の内容物が重い場合、容器10を再度閉じた状態に維持するのに十分でない場合がある。これは、典型的な板紙材料間の摩擦係数が低いことによるものであり得、キャップ部分90がコア層100に嵌合された後にある程度弛緩する場合があるので、キャップ部分90が十分に高い垂直応力を印加することができない場合がある。そのためには、容器10をより確実に再度閉じるための機構が所望され得る。1つ以上の楔に基づく機構が実用的であり得る。
【0027】
本明細書で説明されるような容器10のための十分に安全な閉鎖機構を提供するために、容器10の本体部分50は、下限線60の直下にローブ120を備えることができる。ローブ120自体の形状は、下限線60によって画定することができる。すなわち、下限線60は、本体部分の上部境界62を形成することができる。ローブ120は、コア層100よりも高く延在する本体部分50のフラップ又は突起であり、これは、ローブ120に隣接した本体部分50の部分よりも長手方向に広範である。
【0028】
キャップ部分90が本体部分50から取り外された時点で、ユーザは、キャップ部分90を本体部分50に戻すことによって容器10を再度閉じることを所望し得る。コア層100は、キャップ部分90を本体部分50に嵌合するためのガイドとすることができる。ローブ120は、容器が再度閉じられるときに、キャップ部分90の本体部分50への機械的係合を提供するための楔として機能することができる。キャップ部分90は、本体部分50と同じ周縁形状を有し、また、ローブ120に嵌合するように変形又は延伸することを必要とし得る。
【0029】
本体部分50は、1つ又は複数のローブ120の直下の長手方向軸Lの周りに直交する周縁外部長さ130を有することができる。容器10が直円筒形状を有する場合、周縁外部長さ130は、1つ又は複数のローブ120の直下の容器の外面10の外周である。容器10が角柱形状を有する場合、周縁外部長さ130は、角柱の表面の幅の合計である。容器が正方角柱形状を有する場合、周縁外部長さ130は、角柱の1つの表面の幅の4倍である。複数のローブ120が提供される場合、周縁外部長さ130は、容器10のシェル底縁部30に最も近いローブ120の直下で測定される。周縁外部長さ130は、スカラ量である。周縁外部長さ130は、約10cm~約70cmとすることができる。周縁外部長さ130は、約20cm~約40cmとすることができる。
【0030】
各ローブ120は、長手方向軸Lに平行なローブ外部高さ150を有することができる。ローブ外部高さ150は、長手方向軸Lに平行に測定されるローブ120の最大寸法であり、ローブ外部高さ150が測定されるデータムは、測定されるローブ120の端部を接続する線である。半円形又は半長円形ローブ120の場合、ローブ外部高さ150は、半円の半径である。正方形ローブ120の場合、ローブ外部高さ150は、正方形の縁部長さである。台形ローブ120の場合、ローブ外部高さ150は、台形の高さである。三角形ローブ120の場合、ローブ外部高さ150は、三角形の高さである。互いに隣接したローブ120は、互いに異なるローブ外部高さ150を有することができる。千鳥状のローブ外部高さ150を有するかかるローブ120は、キャップ部分90が本体部分50に向かってどのくらい下がるかに応じて、キャップ部分90と本体部分50との可変係合を提供し得る。ローブ外部高さ150は、スカラ量である。ローブ外部高さは、約1mm~約30mmとすることができる。
【0031】
各ローブ120は、湾曲した上部輪郭122を有することができる。湾曲した上部輪郭122は、直線セグメントを備える上部輪郭122と比較して、切り離しがより容易であり得る。更に、容器10が開かれ、次いで、キャップ部分90を使用して容器10を閉じる時点で、湾曲した上部輪郭122は、キャップ部分90により容易に係合され得る。湾曲した上部輪郭122は、キャップ部分90の本体部分50への段階的な係合又は割り込みを提供し得る。ユーザがキャップ部分90を変形させて1つ又は複数のローブ120に嵌合にさせるときに、丸みのある又は湾曲した上部輪郭122は、1つ又は複数のローブ120をキャップ部分90とコア層100との間に緩やかに割り込ませることができるように、キャップ部分90と1つ又は複数のローブ120との段階的な係合を提供する。
【0032】
各ローブ120は、長手方向軸Lに直交する、又はその周りにローブ外部長さ140を有することができる。本体部分50が円筒形である場合、ローブ外部長さ140は、本体部分50の外面上で、かつ特徴付けられるローブ120が存在する本体部分50の外周の一部に沿って測定される。本体部分50が正角柱である場合、ローブ外部長さ140は、本体部分50の外面上で、かつ特徴付けられるローブ120が存在する本体部分50の外周の一部に沿って測定される。ローブ120の一部分は、本体部分50の隣接面にあり得る。
【0033】
ローブ外部長さ140は、周縁外部長さの約5%超、任意選択的に周縁外部長さの約10%超、任意選択的に周縁長さの約5%~周縁長さの約30%、任意選択的に周縁長さの約5%~周縁長さの約20%、任意選択的に周縁長さの約10%~周縁長さの約25%とすることができる。ローブ外部長さ140は、約1mm~約60mmとすることができる。各ローブ120は、約1を超える、ローブ外部長さ140対ローブ外部高さ150を有することができる。かかるアスペクト比を有するローブ120は、容器10の本体部分50から容易に分離することができる、所定の取り外し可能部分70を提供することができる。所定の取り外し可能部分70を引っ張り、所定の取り外し可能部分70を上限線80及び下限線60に沿って切り離すことによって所定の取り外し可能部分70が取り外されるときに、下限線60の限られた方向的な変化により、引き離し線が下限線60から逸脱する可能性が低減される。鋭角部又は急激な方向変化を有するより高いローブ120又は下限線60は、所定の取り外し可能部分70が取り外されるときに、下限線60に最適に従わない引き離し線をもたらし得る。
【0034】
本体部分50は、複数のローブ120を備えることができる。例えば、本体部分50は、2つのローブ120を備えることができる。2つのローブ120は、下限線60の直線セグメント170によって互いに離間させることができる。任意選択的に、2つのローブ120は、長手方向軸Lの両側にあり得る。任意選択的に、本体部分50は、長手方向軸Lの周りに離間された、任意選択的に長手方向軸Lの周りに均等に離間された、3つ又は4つのローブ120を備えることができる。ローブ120は、周縁外部長さ130の約10%~約80%だけ互いに離間させることができる。かかる間隔は、容器が開かれた後にキャップ部分を本体部分50に再係合させるときに、キャップ部分90が変形してローブ120に割り込み嵌合するための空間を提供するのに実用的であり得る。ローブ120は、約1mm~約350mm、任意選択的に約10mmから約100mm、任意選択的に約20mm~約80mmだけ、互いに離間させることができる。
【0035】
図2には、開いたコンテナ10が示されている。図2では、所定の取り外し可能部分70は、キャップ部分90及び本体部分50から分離されている。容器10のユーザは、リサイクル収集ビン又は廃棄物ビン内に所定の取り外し可能部分70を配置することができる。コア層100は、上限線80の上方に延在することができる。コア層100は、周縁外部長さ130の約5%超、任意選択的に周縁外部長さの約5%~約50%、任意選択的に周縁外部長さの約5%~周縁外部長さの約30%だけ、上限線80の上方に延在することができる。かかる配置は、容器10を開いた後に、キャップ部分90を本体部分90に嵌合させて当該容器を閉じるときにローブ120を支持することができる、コア層100を提供する。
【0036】
コア層100は、長手方向軸Lの周りで不連続であり得る。これは、コア層100の垂直縁部を互いに正確に嵌合及び結合させる必要がないので、容器10の組み立てを簡略化することができる。
【0037】
キャップ部分90は、容器の内容物10の量を測定するための計量カップとしての役割を果たすことができる。キャップ部分90は、単回用量に対応するキャップ部分の内部容積を有するようにサイズ決定及び寸法決定することができる。その場合、完全に一杯のキャップ部分90が容器10の内容物の単回用量に対応することができる。キャップ部分90は、容器10の内容物の2回用量に対応するキャップ部分の内部容積を有するようにサイズ決定及び寸法決定することができる。その配置では、キャップ部分90の半分が容器10の内容物の単回用量に対応することができる。一杯のキャップ部分90及び半分のキャップ部分90は、投与表示260が提供されていなければ、ユーザの測定にとって直観的であり得る。任意選択的に、投与表示260は、キャップ部分90の内部対向面240に提供することができる。投与表示260は、容器10の内容物の意図する使用又は意図する利益を提供するために必要である容器10の内容物の量をユーザに示す、印刷線、数字、又はグラフィックス、エンボス加工、デボス加工、写真、又は文字とすることができる。投与表示260は、容器10が組み立てられるブランク又はブランクの一部に印刷、エンボス加工、又はデボス加工することができる。投与表示260は、意図した利益を送達するために、用量のサイズの数値的なインジケータを含むことができる。投与表示260は、デジタル印刷、フレキソ印刷、凸版印刷、オフセット印刷、輪転グラビア印刷、及びスクリーン印刷からなる群から選択される印刷プロセスによって、キャップ部分90の内部対向面240になるものに印刷することができる。投与表示260は、容器10が組み立てられる前に、内部対向面240になる表面の平坦な板紙に印刷、エンボス加工、又はデボス加工することができ、これは、組み立てられた容器10の内部に同じプロセスを行うよりも比較的単純なプロセスである。
【0038】
本明細書に記載された紙ベースの容器10は、プラスチックベースの容器に勝る特定の利点を有する。プラスチックベースの容器の場合、投与表示260は、キャップ内に成型され得る。プラスチック部品用の金型は、高価である。容器10の内容物の製造業者が、例えば剤形をコンパクト化することによって、容器10の内容物の製法を変えるように所望する場合、新しい金型を用いて、所望の用量を提供するためにマーク付けされた投与表示を成型したキャップを作製しなければならない。本明細書に記載された紙ベースの容器10の場合、容器10が組み立てられる平坦な基板の印刷、エンボス加工、又はデボス加工プロセスを変更することだけしか必要でないので、投与表示を安価に変更することができる。平坦な紙基材の印刷、エンボス加工、及びデボス加工は、プラスチック成型プロセス及び製造パーツを実装及び変更することと比較して、変更を実装及び行うための比較的安価なプロセスである傾向がある。
【0039】
容器10が初めて開かれる前、キャップ部分90は、シェル層20の一部である。シェル層20は、長手方向軸L及び対向する外部対向面242に向かって配向された内部対向面240を有することができる。下限線60の上方の内部対向面240は、少なくとも1つの投与表示260を備えることができる。
【0040】
キャップ部分内部91は、約10mL~約400mLのキャップ部分内部容積を有することができる。容器10は、本体部分内部51を有することができ、底端部34から上限線80までの本体部分内部容積は、約50mL~2000mLとすることができる。キャップ部分内部容積は、本体部分内部容積の約0.5~約50%とすることができる。その配置は、約1~約80用量、任意選択的に約18~約20用量の物品270を収容する容器10を提供することができる。
【0041】
容器内の物品270は、充填レベル99まで充填することができる。充填レベル99は、コアリム180の下方とすることができる。かかる配置は、容器10を直立位置で開いたときに物品270が容器10の下部から落ちる傾向を有する場合に実用的であり得る。粒子である物品270は、開くときに容器10から溢出する傾向を有し得る。充填レベル99は、上限線80の下方とすることができる。その充填レベルは、容器10を開くときに物品270が容器10から偶発的に溢出する可能性を低減することができる。
【0042】
形成された容器10において、シェル層20は、シェル底縁部30とシェル頂縁部40との間の少なくとも途中まで延在し、任意選択的に所定の取り外し可能部分70を除いてシェル底縁部30からシェル頂縁部40まで延在する、長手方向シーム230を備えることができる。長手方向シーム230は、当接シーム又は重ね合わせシームとすることができ、また、接着剤若しくはテープを備えることができ、又は長手方向シーム230の完全性を維持するのを補助するために熱封止することができる。長手方向シーム230は、長手方向シーム230に沿って、離間された場所に接着、テープ留め、又は熱封止することができる。長手方向シーム230は、長手方向軸Lに沿ってシェル層20の両方の縁部がそれぞれフランジを有し、フランジが互いに結合される、フランジシームとすることができる。フランジシールは、容器10の内部に向かって挟み込むか、又は別々の容器10の内部に向かう挟み込みをより分散させた状態で容器10から外向きに配向することができる。長手方向シーム230を構成するフランジシールのフランジは、互いに接着、又はテープ留め、又は熱封止することができる。
【0043】
キャップ部分90は、上限線80とシェル頂縁部40との間で長手方向軸Lに平行に測定されるキャップ部分高さ280を有することができる。所定の取り外し可能部分70は、長手方向軸Lに平行に測定される所定の取り外し可能部分の最大高さ290を有することができる。所定の取り外し可能部分の最大高さ290は、ローブ120から離れる適切な場所で測定される。キャップ部分高さ280は、所定の取り外し可能部分高さ290よりも高くすることができる。かかる配置は、開いた後に容器10を閉じるためにコア層20に完全に嵌合させることができる、キャップ部分90を提供することができる。
【0044】
ユーザは、容器10から所定の取り外し可能部分70を取り外すことによって容器10を開く。次いで、本体部分90からキャップ部分90を分離させ、それにより、ユーザは、容器10の内容物にアクセスすることができる。容器10の内容物の一部分を取り出した後に、ユーザは、例えば図3に示されるように、容器10を再度閉じることができる。図3に示されるように、キャップ壁内部対向面240は、長手方向軸Lに向かって配向される。1つのローブ120又は複数のローブ120は、キャップ壁内部対向面240とコア層100との間に割り込むことができる。本明細書で説明されるように、キャップ部分90及び本体部分50は、シェル層20から形成される。ローブ120は、本体部分50の一体的な拡張部である。このように、キャップ部分90は、キャップ部分90のリップ23が変形してローブ120に嵌合するか、又はその上を摺動しない限り、ローブ120に嵌合することができない。円筒形キャップ部分90場合、ユーザは、キャップ壁92の両側を緩やかに絞ることができ、これによりキャップ壁92にフープ応力が印加されることになる。かかる様式でのキャップ壁92の変形は、絞り力が印加されて、長手方向軸Lから離れて変形し、1つのローブ120又は複数のローブ120上を摺動する場所から離れた、キャップ壁92の一部分のための空間を提供することができる。ユーザがキャップ壁92を絞るのを止めることよってフープ応力が軽減された時点で、キャップ壁92が弛緩して、1つのローブ120又は複数のローブ120をコア層100とキャップ壁内部対向面240との間に割り込ませたままにする。キャップ部分90を本体部分50に摩擦嵌合させ、割り込ませることで、容器10を確実に閉じるのを補助することができる。摩擦嵌合及び割り込みは、閉じられた容器10が横転するか又はひっくり返った場合に、キャップ部分90が本体部分50から引き離されるときに、又は容器10の内容物によって本体部分50から押しのけられるときに、長手方向軸Lの方向に抵抗力を提供する。
【0045】
図4には、まず、所定の取り外し可能部分70を取り外してキャップ部分90を分離させることによって容器10を開き、次いで、キャップ部分90を本体部分50上へ戻すことによって再度閉じた、当該容器の部分断面図が示されている。図4に示されるように、キャップ部分90は、ローブ120上に嵌合するように変形することができる。ローブ120は、キャップ壁内部対向面240とコア層100との間に割り込まされる。
【0046】
本体部分50は、1つ以上のローブ120を備えることができる。単一のローブ120だけが提供された場合、再度閉じられたキャップ部分90は、ローブ120上に嵌合され得、ローブ120の場所に対向するコア層100の内部対向面240は、コア層100と接触し得る。ローブ120をキャップ部分100とコア層100との間に割り込ませることと、キャップ部分90の内部対向面240とローブ120に対向するコア層100との間の摩擦係合を合わせることで、容器10を初めて開いた後に、容器10を閉状態にかなり確実に維持するのに十分になり得る。
【0047】
複数のローブ120は、追加的な割り込み場所を提供して、以前に開いた容器10をより確実に閉じることができる。2つのローブ120は、長手方向軸Lの両側に好都合に位置決めすることができる。その配置において、ユーザは、自分の親指と人さし指との間にリップ23を、例えば12時及び6時の位置に緩やかに挟持してリップ23を変形させることができ、それにより、リップ23に沿った3時及び9時の位置における場所位置が外向きに変形して、ローブ120の上を摺動させることができる。
【0048】
4つのローブ120は、本体部分50の1:30、4:30、7:30、及び10:30の位置に好都合に等間隔とすることができる。ユーザは、12時及び6時の位置でリップ23を緩やかに挟持してリップ23を変形させ、それにより、ローブ120に対応するリップ23に沿った場所を変形させて、4つのローブ120に嵌合することができる。
【0049】
容器10は、正角柱、任意選択的に正長方角柱(図5)とすることができる。容器10の基部32は、正方形、長方形、三角形、五角形、六角形、七角形、八角形、長円形、楕円形、及びスタジアム形からなる群から選択される形状を有することができる。容器は、容器10の組み立てに使用されるコア層及び/又はシェル層において、正長方角柱、正三角柱、正正方角柱、正五角柱、正六角柱、正七角柱、正八角柱、直円筒形、正直長円形、正直楕円形、正スタジアム形からなる群から選択された形状、並びに重ね合わせシームを含む、典型的な製造公差内にある実質的にそのような形状、及び長手方向シームの結果として起こり得る形状のわずかな変形が認められる形状を有することができる。容器10は、円形、楕円形、不規則な丸みのある形状、正方形、長方形、三角形、五角形、六角形、七角形、八角形、楕円形、長円形、及びスタジアムからなる群から選択される、長手方向軸Lに直交する内部断面形状又は外部断面形状を有することができる。正直長方角柱、正直正方角柱、及び正直三角柱は、外側ケース、パレット、又は棚に効率的に包装することができる。正直直方角柱及び正直正方角柱は、eコマース配送に十分適している。直円筒形、正直長円形、正直楕円形、及び正直スタジアム形などの丸みのある容器10は、長手方向軸Lに沿ったそれらの湾曲したシェルのため、構造的に安定し得る。
【0050】
キャップ端部93は、図6に示されるように、容器10の頂部内のインサートとすることができる。キャップ端部93は、板紙又は波形とすることができる。キャップ端部93は、キャップ端部93から周縁に延在するフランジ94を備えることができる。フランジ94は、キャップ部分90の内部対向面240に接着、テープ留め、又は熱封止することができる。任意選択的に、フランジ94は、シェル頂縁部40から一体的に延在する折り畳まれた拡張部96内に挟み込むことができる。折り畳まれた拡張部96は、フランジ94に接着、テープ留め、又は熱封止することができ、フランジ94は、任意選択的にキャップ部分90の内部対向面240に接着、テープ留め、又は熱封止することができる。同様の構築物を提供して、底端部34を形成することができる。底端部34は、底端部34から周縁に延在するフランジ94を備えることができる。フランジ94は、本体部分50の内部対向面240に接着、テープ留め、又は熱封止することができる。任意選択的に、フランジ94は、本体部分50のシェル底縁部30から一体的に延在する折り畳まれた拡張部96内に挟み込むことができる。折り畳まれた拡張部96は、フランジ94に接着、テープ留め、又は熱封止することができる。フランジ94は、任意選択的に本体部分50の内部対向面240に接着、テープ留め、又は熱封止することができる。フランジ94が、折り畳まれた拡張部96の対向する部分の間に位置決めされ、かつ折り畳まれた拡張部96に接着、テープ留め、又は熱封止された、折り畳まれた拡張部96を用いることで、頑丈な容器10を提供することができる。コールド、ホットメルト、若しくは感圧性接着剤、又はヒートシール、又はテープ、又は他の接合を用いて、キャップ端部93をシェル層20に結合することができる。
【0051】
容器10は、閉端容器とすることができる。シェル頂縁部40は、キャップ端部93によって閉じることができる。シェル底縁部30は、底端部34によって閉じることができる。キャップ端部93は、底端部34に対向することができる。キャップ端部93は、シェル頂縁部40の頂点の近位として、シェル頂縁部40に閉鎖端部を形成することができる。底端部34は、シェル底縁部30の近位として、シェル底縁部30に閉鎖端部を形成することができる。
【0052】
図7に示されるように、容器10は、容器10からの内容物の好都合な取り出しを提供することができる構造体を備えることができる。コア層100は、上限線80の上方のコアリム180まで延在することができる。この配置では、コア層100は、容器10を確実に再度閉じるためにローブが用いられるときに、1つ又は複数のローブ120の裏面支持を提供することができる。コアリム180は、キャップ部分90をコア層100に嵌合させることができるように、シェル頂縁部40の下方にすることができる。
【0053】
容器10の単純構造は、容器10が組み立てられるブランクのレイアウトを簡略化し得るように、長手方向シーム230がコアリム180の最高点よりもコアリム180の最低点に近いものである。コアリム180は、長手方向軸Lに平行に測定したときに、シェル底縁部30からリム距離190に位置付けられる。リム距離190は、長手方向軸Lの周りの位置の関数とすることができる。
【0054】
図2には、リム距離190が長手方向軸Lの周りの位置の関数ではない容器10が示されている。図2に示される容器10の場合、リム距離190は一定である。コア180に非平坦な輪郭を含むことで、容器10の内容物の好都合な取り出しを提供することができる。
【0055】
コアリム180は、シェル底縁部30に対するリム距離最高点200及びリム距離最低点210を有することができる(図8)。リム距離最高点200及びリム距離最低点210は、場所であり、スカラ量ではない。リム距離190のバリエーションは、容器10からの取り出しを制御するのを補助するための注ぎ口又は堰として機能する構造体を提供することができる。1つの実用的な配置は、楕円形であるコアリム180である。円筒形コア層100の場合、容器10の高さに従う小さい不連続部分が存在し得るにも関わらず、コアリム180は、円筒形断面によって画定することができる。同様に、角柱状に成形された容器10の場合、コアリム180は、角柱断面によって画定することができる。例えば、破線で図式的に描画された図5のコアリム180は、長方形とすることができる。コアリム180は、シェル底縁部30に対する平面から約5度を超える角度で配向された平面に平行であり得る。コアリム180は、シェル底縁部30に対する平面から約10度を超える、更には約20度、約30度、又は約40度を超える角度で配向された平面に平行であり得る。リム距離最高点200は、容器10の内容物を注ぐことができるコアリム180上の場所とすることができる。
【0056】
シェル頂縁部40は、所定の取り外し可能部分高さ290を超える、リム距離最高点200の上方とすることができる。これは、取り外したキャップ部分90を1つのローブ120又は複数のローブ120に嵌合させて、容器10を再度閉じるための十分な空間を提供することができる。
【0057】
向上した容器10の構造安定性を提供するために、リム距離最低点210において、コア層100は、周縁外部長さ130の約5%超、任意選択的に約5%~約75%、任意選択的に約5%~約50%、任意選択的に約5%~約30%だけ上限線80の上方に延在することができる。その配置では、コア層100は、1つのローブ120又は複数のローブ120の背面及び本体部分50のシェル層20を支持することができる。
【0058】
リム距離最高点200及びリム距離最低点210は、長手方向軸Lがリム距離最高点200とリム距離最低点210の間にあるように位置決めすることができる。この配置は、ユーザが、容器10の内容物を注ぐために好都合に用いることができる、コアリム180に沿った場所を容易に特定するのを補助することができる。
【0059】
1つの実用的な構造では、コア層100は、長手方向軸Lの周りで測定したときに、リム距離最低点210の約40度以内の、更には約20度以内の、更には約10度以内の、更には約5度以内の場所で、長手方向軸Lの周りに位置において不連続であり得る。そのように位置付けられた不連続部は、容器10が組み立てられるブランクの好都合な設計を提供することができ、また、容器10から注ぐときにユーザの手の中で容器10をどのように位置合わせするべきかに関して、ユーザに視覚キューを提供することができる。コア層100は、長手方向軸Lの周りのある幅にわたって不連続であり得る。不連続部19の幅は、コアリム180のコア層側縁部21間の距離である。本明細書で説明されるように、コア層20は、コア層側縁部21間に延在し、組み立てられた容器10の場合、コア層20は、長手方向軸Lの周りに少なくとも部分的に、更には長手方向軸Lの周りに全体的に延在する。幅は、コア層側縁部21の間で測定することができる。不連続部19の幅は、物品270の最小寸法よりも狭くすることができる。不連続部19の幅は、容器10内に保存された物品270を保持するようにサイズ決定及び寸法決定することができる。不連続部19の幅は、容器10内に保存された物品270が不連続部19を通過することができないようにサイズ決定及び寸法決定することができる。これは、容器10を開いたときに、又は物品270が容器10から取り出されるときに、物品270が意図せずに不連続部19を通過する可能性を低減することができる。幅は、100重量%の物品270が容器10に保持される公称ふるい目開きサイズ以下とすることができる。不連続部19の幅は、容器10内の個々の物品270の各々のサイズよりも小さくすることができる。
【0060】
長手方向シーム230は、長手方向軸Lの周りで測定したときに、リム距離最低点210の約40度以内とすることができる。任意選択的に、長手方向シーム230は、長手方向軸Lの周りで測定したときに、リム距離最低点210の約20度以内に、又は約10度以内、又は約5度以内とすることができる。かかる容器10のためのブランクは、設計により好都合であり得る。また、かかるブランクは、実用的に組み立てることができる。
【0061】
キャップ端部93は、キャップ部分90を形成するシェル層20の一体的な拡張部であるフラップ98によって形成することができる。フラップ98は、互いの上に折り畳み、互いにテープ、コールド、ホットメルト、若しくは感圧性接着剤などの接着剤、又はヒートシール、又は他のタイプの接合によって結合することができる(図9)。同様に、底端部34は、同じ構造体によって形成することができ、フラップ98は、本体部分50を形成するシェル層20の一体的な拡張部である。
【0062】
コアリム180は、容器10の内容物を導いて注ぐために、ノッチ185を備えることができる(図10)。ノッチ185は、粒状材料の流れを導くことができる、V字形状ノッチ、半円形ノッチ、台形ノッチ、又は別の形状とすることができる。ノッチ185は、リム距離最高点200の近位に位置付けることができる。ノッチ185は、長手方向シーム230に対向して位置決めすることができる。ノッチ185は、周縁外部長さ130の約10%を超える、コアリム180の下方の深さを有することができる。ノッチ185は、容器10からの制御可能な注ぎ込みを提供するための堰として機能することができる。
【0063】
ユーザが所定の取り外し可能部分70を取り外すのを補助するための様々な構造体が企図される(図11)。所定の取り外し可能部分70は、容器10からの所定の取り外し可能部分70の切り離しを開始するための自由端112を備えることができる。ユーザは、自由端112を引っ張って、本体部分50及びキャップ部分90から離れた所定の取り外し可能部分70の切り離しを開始することができる。自由端112は、台形端部、半円形端部、三角形端部、又は湾曲端部などのプルタブ形状を有することができる。自由端112は、上限線80及び下限線60よりも周縁に広範であり得る。自由端112は、周縁に上限線80及び下限線60よりも約1mm~約5mm広範であり得る。自由端112又は切り離しストリップ110は、長手方向シーム230に位置付けることができる。このように位置付けることで、下限線60及び上限線は、長手方向シーム230と交差させる必要はない。これは、所定の取り外し可能部分70を容器10から切り離すときに長手方向シーム230を切り離してしまう可能性を低減することができる。
【0064】
所定の取り外し可能部分の自由端112は、長手方向軸Lの周りのコア層100が不連続である場所に位置付けることができる。かかる場所は、切り離しストリップ110の端部をブランクの横方向縁部に位置付けることができるので、容器10が構築されるブランクの設計を簡略化することができる。
【0065】
容器10が、長手方向軸Lに対してある角度であるコアリム180を備えている場合、又は容器10からの取り出しを向上させるいくつかの他の構造体を備えている場合、自由端112は、長手方向軸Lの周りで測定したときに、長手方向シーム230の約40度以内、任意選択的に約20度以内、任意選択的に約10度以内、任意選択的に約5度以内とすることができる。長手方向シーム230は、所定の取り外し可能部分70を長手方向シーム230の近位で容器10から容易に分離することができるように、所定の取り外し可能部分70の下に接続しないこと、又はわずかに接続することができる。長手方向シーム230は、所定の取り外し可能部分70を除いてシェル底縁部30からシェル頂縁部40まで延在することができる。長手方向シーム230は、所定の取り外し可能部分70を除いてシェル底縁部30からシェル頂縁部40まで延在することができ、また、長手方向シーム230に沿って接着、テープ留め、又は熱封止することができる。
【0066】
非限定的な例として、図11に示されるように、脆弱線160は、互いに離間されたシェル層20の複数の構造的分断部16によって画定されることができる。
【0067】
図12には、容器10の部分図である、上で説明した任意選択的な切り離しストリップ110の追加的な詳細が示されている。任意選択的な切り離しストリップ110は、所定の取り外し可能部分70を容器10から取り外すための向上した制御を提供することができる。切り離しストリップ110は、容器10の外部である開始端部220を有することができる。容器10が、長手方向軸Lに対してある角度にあるコアリム180を備えている場合、又は容器10からの取り出しを向上させるいくつかの他の構造体を備えている場合、切り離しストリップ110は、長手方向軸Lの周りで測定したときに、最低点210の約40度以内、任意選択的に約20度以内、任意選択的に約10度以内、任意選択的に約5度以内にある開始端部220を有することができる。かかる配置は実用的であり得るので、切り離しストリップ110は、長手方向シーム230の近位又はそこから始まる。
【0068】
任意選択的な切り離しストリップ110は、コア層100が長手方向軸Lの周りで不連続な場所に位置付けることができる。かかる場所は、切り離しストリップ110の端部をブランクの横方向縁部に位置付けることができるので、容器10が構築されるブランクの設計を簡略化することができる。容器10が組み立てられるときに、切り離しストリップ110は、長手方向シーム230の近くに位置付けられる。
【0069】
非限定的な例として、図12に示されるように、脆弱線160は、互いに離間されたシェル層20の複数の構造的分断部161によって画定することができる。ローブ120は、2つを超える構造的分断部161によって画定することができる。
【0070】
容器10は、図13に示されるように、実際に容器ブランク12から形成することができる。ブランク12は、ブランク12をマンドレルの周りに巻き付けて、平坦なブランク12を部分的に形成された容器10に変化させることによって、容器10に組み立てることができる。キャップ端部93は、板紙シェル層20を折り畳んでへりを形成することによって機械的に嵌合又は捕捉することができ、又は開口頂部及び底部に嵌合して、接着、テープ留め、若しくは熱封止して容器10を形成することができる。任意選択的に、延在してシェル層20を形成するフラップ98は、折り畳んで互いに接着、テープ留め、又は熱封止して容器10の頂部及び底部を形成することができる。ホットメルト若しくは感圧性接着剤、テープ、又はヒートシールが実用的であり得る。他の周知の接合技術又は溶接技術を使用することができる。
【0071】
容器素材12は、板紙材料の積層体とすることができる。ブランク12は、板紙シェル層20を備えることができる。シェル層20は、中心軸Aの両側に2つの横方向縁部22を備えることができる。板紙シェル層20は、中心軸Aに直交する横方向縁部22の間に延在するシェル底縁部30を備えることができる。板紙シェル層20は、シェル底縁部に対向し、かつ横方向縁部22の間に延在する、シェル頂縁部40を備えることができる。容器10のように、ブランク12のシェル層20は、シェル底縁部30から下限線60まで延在する本体部分50を備えることができる。シェル層20は、下限線から上限線80まで延在する所定の取り外し可能部分70を備えることができる。上限線80は、中心軸Aに直交すること、又は実質的に直交することができる。キャップ部分90は、上限線80からシェル頂縁部40まで延在することができる。
【0072】
板紙コア層100は、シェル層20と対面関係で提供することができる。コア層100は、シェル層20に接着、テープ留め、又は熱封止して、組み立てられた容器10に剛性を提供すること、及び容器10を組み立てるように操作することができるブランクを提供することができる。コア層100は、下限線60の下方から、上限線80の上方のコアリム180まで延在することができる。コア層100は、シェル層20に接着、テープ留め、熱封止すること、又は別様に結合することができる。
【0073】
コア層100は、横方向縁部22の1つから延在して、それと一体とすることができ、また、横方向縁部22の周りに折り畳むことができる。すなわち、単一シートの板紙からシェル層20及びコア層100を形成することができる。組み立て中に板紙の個々のシートを互いに対して正確に位置付けする必要がないので、ブランク12を単一シートの板紙から構築することは魅力的であり得る。更に、単一のダイカットを行って、単一の平坦なシートからシェル層20及びコア層100を構築することができる。単一のダイカットシートは、横方向縁部22の意図した場所に沿って折り畳んで、コア層100をシェル層20と対面関係にして、二層ブランク12を形成することができる。任意選択的に、コア層100及びシェル層20は、非一体的とすることができる。例えば、シェル層20及びコア層100は、ブランク12を形成するために組み立てられる板紙の個々の部品とすることができる。
【0074】
コア層100がシェル層20と対面関係であるときに、コアリム180は、中心軸Aに平行に測定したときに、シェル底縁部30からリム距離190に位置付けることができる。長手方向軸Lに垂直な円によって画定されたコアリム180が容器10に所望される場合、リム距離190は一定であり得る。
【0075】
リム距離190は、中心軸Aからの距離の関数とすることができる。かかる配置を使用して、容器10の長手方向軸Lの周りの位置の関数として底縁部30からの距離が変化するコアリム180を作成することができる。コア層100がシェル層20と対面関係であるときに、コアリム180は、シェル底縁部30に対するリム距離190最高点200及びリム距離最低点210を有することができる。かかるブランク12が容器10に組み立てられるときに、最高点200及び最低点210は、容器10に関して上で論じたように対応する。最高点200は、中心軸Aに位置付けることができる。容器10が組み立てられるときに、最高点200は、長手方向シーム230に対向し得る。
【0076】
ブランク12のコアリム180は、正弦波状であり得る。正弦波状コアリム180を有するブランク12は、コアリム180が円筒形断面である容器10を提供するように組み立てることができる。コアリム180は、170度未満の内角を有する2つの直線セグメント170によって画定することができる。2つの直線セグメント170は、中心軸Aに接近することができる。内角は、コア層100にわたる内角である。そのように構築されたブランク12を長手方向軸Lの周りに巻いたときに、結果として生じるコア180は、シェル底縁部30に対して傾斜する。コア層100の横方向縁部は、中心軸Aに沿ったコア層100よりも短くすることができる。角柱形状の容器10が所望される場合、ブランク12のコアリム180の形状は、ブランク12が長手方向軸の周りに折り畳まれたときに容器のコアリム180が所望の形状を有するように設計することができる。
【0077】
ブランク12は、リム距離最高点200に、中心軸Aに平行して測定される上限線80と下限線60との間の最大距離を加えた距離よりも長い距離だけ、シェル頂縁部40がシェル底縁部30から離れるように設計することができる。これは、下限線60の上に着座するコア層100の一部に嵌合させることができるキャップ部分90を提供することができる。同様に、キャップ部分90は、上限線80とシェル頂縁部40との間の中心軸Aに平行に測定されるキャップ部分高さ280を有することができる。所定の取り外し可能部分70は、中心軸Aに平行に測定される所定の取り外し可能部分最大高さ290を有することができ、キャップ部分高さ280は、所定の取り外し可能部分高さ290よりも高くすることができる。
【0078】
所定の取り外し可能部分70の切り離し経路の強化された制御を提供するために、所定の取り外し可能部分70は、シェル層20の横方向縁部22の間に延在して横断することができる。
【0079】
脆弱線160は、ブランク12に提供することができる。板紙の層がダイカットされる場合、ダイは、脆弱線160を形成するためのクリーズ、及び切断ナイフ、部分的切断ナイフ、反転部分的切り込みナイフ、又は穿孔、ナイフ、又はそれらの組み合わせを含むことができる。任意選択的に、例えば別のダイ、又はスコア線若しくは断続的なスコア線、又はレーザカット、などをシェル層20に適用することによって、シェル層20及びコア層100の全体的な形状をダイカットした後にシェル層20内に脆弱線160を形成することができる。
【0080】
キャップ部分90を本体部分50に戻して容器を再度閉じるためのガイドとして十分に作用するように、コア層100が下限線60の上方に突出している容器10を形成するために、コア層100は、本体部分長さ52の約5%超、約5%~約50%、任意選択的に約5%~約30%だけ、上限線80の上方に延在することができる。本体部分長さ52は、下限線60の直下で中心軸Aに直交する横方向縁部22の間で測定される。
【0081】
ブランク12が構築される板紙は、印刷することができる。例えば、シェル層内部対向面240は、投与表示260を備えることができる。コア層100の一部分は、シェル層20と対面関係にすることができる。投与表示260は、下限線60の上方の内部対向面240に提供することができる。印刷はまた、シェル層20によって形成された容器の外面に提供することもできる。平坦なシート、又はリール、又は板紙の部品に印刷を行うことは、成形された容器10への印刷よりも技術的に単純である。例えば、投与表示260の印刷及び容器10の外部への印刷は、板紙ストックの連続ウェブに行うことができる。板紙ストックは、切断して、ブランク12又はブランク12の構成部品を形成することができる。
【0082】
任意選択的な切り離しストリップ110は、シェル層20をダイカットする前又はその後に、所定の取り外し可能部分70に結合することができる。任意選択的な切り離しストリップ110は、コア層100とシェル層20との間にあり得る。
【0083】
1つ又は複数のローブ120は、ブランク12に提供することができる。本体部分50は、下限線60の直下にローブ120を備えることができる。本体部分50は、1つ又は複数のローブ120の直下の中心軸Aに直交する横方向縁部22の間で測定される、本体部分長さ52を有することができる。1つ又は複数のローブ120は、中心軸Aに直交するローブ長さ142を有することができ、ローブ長さは、本体部分長さ52の約5%超、任意選択的に約10%超、任意選択的に約5%~約30%、任意選択的に約5%~約20%とすることができる。追加的に、1つ又は複数のローブ120は、中心軸Aに平行なローブ外部高さ150を有することができ、ローブ長さ142とローブ外部高さ150との比率を1よりも大きくすることができる。
【0084】
容器10のように、ブランク12は、複数のローブ120を備えることができる。また、上限線80は、中心軸Aに直交することができる。容器ブランク12は、下限線60の直線セグメント170によって互いに離間された2つのローブ120を備えることができる。本体部分50は、2つのローブ120を備えることができ、ローブ120は、中心軸Aの両側にあり得る。ローブ120は、ローブ長さ142の約10%~約80%だけ、互いに離間することができる。
【0085】
ブランクの一部として提供される1つ又は複数のローブ120は、組み立てられた容器10に1つ又は複数のローブ120を提供するようにサイズ決定及び寸法決定することができる。ローブ120は、ローブ長さ142の約10%~約80%だけ、互いに離間することができる。1つ又は複数のローブ120は、湾曲した上部輪郭122を有することができ、互いに隣接するローブ120は、互いに異なるローブ外部高さ150を有することができる。
【0086】
図14には、同様のブランク12が示され、図14のブランク12は、一体的なシートの板紙で形成することができる。ダイカットブランク12は、所望に応じて成形することができ、脆弱線160を提供することができる。所望に応じて、切り離しストリップ110は、所望の場所でシェル層20に結合することができる。脆弱線160は、切り離しストリップ110を所定の取り外し可能部分70に結合する前又はその後に提供することができる。
【0087】
コア層100は、横方向縁部22の周りに折り畳んで、ブランク12を形成して、コア層100のシェル層20を所定の取り外し可能部分70を覆うコア層100と対面関係にすることができる。コア層100は、任意選択的にシェル層20に接着、テープ留め、又は熱封止して、組み立てられた容器10に剛性を提供することができる。
【0088】
2つのコア層側縁部21の少なくとも一部を互いに当接させる又は重ね合わせるコア層100を提供することが実用的であり得る(図15及び図16)。互いに当接させる又は重ね合わせるコア層側縁部21の一部は、少なくとも下限線60と上限線80との間にあり得る。互いに当接させる又は重ね合わせるコア層側縁部21の一部は、シェル底縁部30と上限線80との間にあり得る。互いに当接させる又は重ね合わせるコア層側縁部21の一部は、シェル底縁部30と上限線80との間の途中までだけ延在することができる。互いに当接させる又は重ね合わせる2つのコア層側縁部21だけを提供することは、容器10を形成するためのブランク12の取り扱い及び組み立て能力を高めることができる。
【0089】
コア層100は、2つのコア層側縁部21を有することができ、コア層100は、長手方向軸Lの周りで側縁部21の間に延在することができる。かかる配置は、容器10の高さに沿って、基部32から局所的に厚い容器の一部分をもたらすことができる。容器10を開いた後に、キャップ部分90は、本体部分50の下限線60上に割り込まされるか、又は別様に押し込んで、キャップ部分90を本体部分50とぴったりと係合させることができる。キャップ部分90は、長手方向軸Lの周りの本体部分50の外周の周りで下限線60の上に広げる、若しくは嵌合するのに十分な可撓性若しくは変形性を有することができ、又は下限線60の近位の本体部分50は、当該本体部分に嵌合されたキャップ部分90に割り込むように変形することができる。キャップ部分90と本体部分50との間の割り込み嵌合は、キャップ部分90で閉じた以前に開いた容器10が偶発的に転倒するか又はひっくり返ったときに、容器10の内容物が溢出する可能性を低減するのを補助するのに十分な強度にすることができる。コア層100の側縁部21に当接関係又は重ね合わせ関係を提供することはまた、容器10を開くときに、特に、充填レベル99が下限線60の上方にあるときに、物品270が容器10から溢出する可能性を低減するのを補助し、かつ本体部分50が慎重に配向されなかったことにより、物品270が分配又は注がれ得るコアリム180上の場所よりもコア層100の不連続部が高い場合、物品270を容器10から取り出すときに、物品270がコア層100の間隙から無秩序に注がれる可能性を低減するのを補助することができる。キャップ部分90は、下限線60の近位でシェル層20と同じシーム及び形状を有し得ることが留意され得る。このように、下限線60の近位の本体部分及びリップ23の近位のキャップ部分90の一方又は両方は、キャップ部分90を本体部分50に割り込み嵌合することができるように変形することができる。
【0090】
コア層100の側縁部21は、当接シーム231によって互いに結合することができ、又は長手方向コアの重ね合わせシーム232の一部とすることができる。当接シーム231は、コア層100の側縁部21をテープ留め又は別様に結合することによって形成することができる。コア重ね合わせシーム232は、側縁部21を重ね合わせ関係で接着又は熱封止することによって形成することができる。側縁部21は、長手方向のコア重ね合わせシーム232の一部とすることができる。任意選択的に、コア重ね合わせシーム232は、重ね合わせ長手方向シーム230と入れ子にすることができる。図15には、入れ子関係の非限定的な例が示されている。重ね合わせ長手方向シーム230及びコア重ね合わせシーム232は、外側から内側へ同じ方向に(例えば、時計回り又は反時計周りに、図15では、反時計周りに示されている)長手方向軸Lの周りに重ね合わされる。外側が内側よりも長手方向軸Lから更に離れているという意味で、外側が使用される。重ね合わせ長手方向シーム230及びコア重ね合わせシーム232を提供することで、容器10の高さに沿って基部32から追加的な局所的壁厚を容器10に提供することができる。容器10を開いた後に、側縁部21を互いに当接させること関して上で論じた機構と同じ又は類似の機構によって、キャップ部分90を本体部分50の頂部上に無理に押し込み、キャップ部分90を本体部分50とぴったりと係合させることができる。
【0091】
実質的に直円筒である容器10の場合、コア層100が長手方向軸Lに直交する正確に円形の断面を有し得ないという点で、長手方向コア重ね合わせシーム232又は当接シーム232を提供することが実用的であり得る。シェル層20が、重ね合わせシームである長手方向シーム230を有する場合、キャップ部分90は、長手方向軸Lに直交する正確に円形の断面を有し得ない。シェル層20及びコア層100が互いに結合され得、構成する板紙材料がいくらかの可撓性を有するので、コア層100は、少なくともある程度は、長手方向軸Lに直交するシェル層20の形状に合致することができる。キャップ部分90を取り外した後に、キャップ部分90は、コア層100に再嵌合することができる。シェル層20から形成されたキャップ部分90の実質的に円形の断面、及び長手方向軸Lに直交するコア層100は、キャップ部分90をコア層100に再嵌合するときに、シェル層の長手方向シーム230をコア重ね合わせシーム232とずらして位置付けることによって、互いに割り込み嵌合することができる。これは、キャップ部分90をコア層100上へ嵌合する前に、長手方向シーム230をコア重ね合わせシーム232とずらして位置付けることによって達成され得る。これは、任意選択的に、キャップ部分90を長手方向シーム230でコア層100及びコア重ね合わせシーム232に嵌合し、長手方向シーム230を整列又はほぼ整列した状態に位置付け、次いで、キャップ部分90を長手方向軸Lの周りにわずかに回転させて、キャップ部分90の内部をシェル層20の外部とカム作用させることによって達成され得る。係合機構は、2つの同心の長円をなし、長手方向軸の周りに長円形の一方を他方に対してわずかに回転させることと同様であるとみなされ得る。外側長円形の形状は、内側長円の相対回転に抵抗すること、又はその逆も同様に抵抗することができ、長円間のある程度の回転により、2つの長円間に生じる垂直力と長円を形成する材料の摩擦係数との組み合わせが、長円の回転関係を、長手方向軸Lの周りのいずれかの方向に印加された回転力のいくらかの範囲内に固定することができる。生じた摩擦力はまた、長手方向軸Lの方向におけるシェル層20からキャップ部分90の分離に抵抗することもできる。コア層100及びシェル層20が板紙材料であるので、キャップ部分90及び下限線60の上方のコア層100の一部は、わずかに変形して、かなり確実にキャップ部分90をコア層100と係合することができる。この係合機構は、キャップ部分90のリップ23が下限線60の近位でシェル層20に嵌合する係合機構ほど多くの変形を必要とし得ない。
【0092】
2つの側縁部21及び重ね合わせ長手方向シーム230は、長手方向軸Lの周りに互いの約15度以内にあり得る。
【0093】
2つのコア層側縁部21の少なくとも一部が当接する、又は互いに重なり合うコア層100を提供することは、連続したコアリム180を提供するのに実用的であり得る。容器10の物品270を長手方向軸Lの周りの任意の位置で容器10から取り出すか又は注ぐことを可能にするために、連続したコアリム180が望ましくなり得る。連続したコアリム180はまた、下限線60の上方の充填レベル99まで、かつコアリム180の最も低い場所の下方まで物品270を充填することを可能にすることもできる。
【0094】
図17には、当接シーム231又はコア重ね合わせシーム232を有するコア層100を有する容器10を形成するためのブランク12が示されている。かかる当接シーム231又はコア重ね合わせシーム232を形成するために、板紙コア層100は、2つのコア層側縁部21を備えることができる。コア層100がシェル層20と対面関係である場合、コア層100は、下限線60の下方からコアリム180の上限線の上方まで延在し、側縁部21の一方は、横方向縁部22の一方よりも中心軸Aから更に離れている。任意選択的に、コア層100は、横方向縁部21の一方から延在し、それと一体になり、側縁部21の1つの周りに折り畳み可能であり得る。中心軸Aは、自由端112と、横方向縁部22の一方よりも中心軸Aから更に離れている側縁部21との間にあり得る。本明細書で記載されている他のブランク12の特質は、かかる特質が、図17に示されるようにコア層100が中心軸Aに対してシェル層20からオフセットされるブランク12と一致し得るという点で、図17に示されるブランク12に共通である。図17に示されるブランク12は、折り畳んで又はマンドレルの周りに巻いて、側縁部21の一方を側縁部21の他方と当接関係にして、コア層100に当接シーム231を形成することができる。任意選択的に、側縁部21の一方は、ブランク12を折り畳む又はマンドレルの周りに巻くときに、コア層100を十分に重ね合わせて、コア重ね合わせシーム232を形成するように、中心軸Aから更に離れて位置付けることができる。
【0095】
実施例は、以下のとおりである:
A.容器(10)であって、
長手方向軸(L)の周りに、シェル底縁部(30)からシェル頂縁部(40)まで延在する、板紙シェル層(20)であって、当該シェル層が、
当該シェル底縁部から下限線(60)まで延在する本体部分(50)、
当該下限線から上限線(80)まで延在する所定の取り外し可能部分(70)、及び
当該上限線から当該シェル頂縁部まで延在するキャップ部分(90)、を備えている、板紙シェル層(20)と、
当該シェル層の内部の板紙コア層(100)と、を備え、
当該シェル層が、当該長手方向軸に向かって配向された内部対向面(240)を有し、当該下限線の上方の当該内部対向面が、少なくとも1つの投与表示(260)を備え、
当該コア層が、当該本体部分に結合されて、当該下限線の下方から当該上限線の上方まで延在し、
当該シェル層が、当該シェル底縁部と当該シェル頂縁部との間の少なくとも途中まで延在する重ね合わせ長手方向シーム(230)を備えている、容器(10)。
B.当該コア層が、2つのコア層側縁部(21)を有し、当該長手方向軸の周りで当該側縁部の間に延在し、当該2つのコア層側縁部の少なくとも一部が、当接又は互いに重なり合う、パラグラフAに記載の容器。
C.当該側縁部が、当接シーム(231)によって互いに結合されるか、又は長手方向コア重ね合わせシーム(232)の一部である、パラグラフBに記載の容器。
D.当該側縁部は、長手方向コア重ね合わせシーム(232)の一部であり、当該コア重ね合わせシームが、当該重ね合わせ長手方向シームと入れ子である、パラグラフB又はCに記載の容器。
E.当該側縁部が、長手方向コア重ね合わせシーム(232)の一部である、パラグラフB~Dのいずれかに記載の容器。
F.当該2つの側縁部及び当該重ね合わせ長手方向シームが、当該長手方向軸の周りに互いに約15度以内にある、パラグラフB~Eのいずれかに記載の容器。
G.当該容器が、複数の物品(270)を収容し、当該物品が、香料を含む、パラグラフA~Fのいずれかに記載の容器。
H.当該コア層が、当該上限線の上方のコアリム(180)まで延在し、当該容器が、香料を含む複数の物品(270)を収容し、当該物品が、当該コアリムの下方の充填レベル(99)まで当該容器に充填され、任意選択的に、当該充填レベルが、当該上限線の下方にある、パラグラフA~Gのいずれかに記載の容器。
I.当該コア層が、当該上限線の上方のコアリム(180)まで延在し、当該コアリムが、当該長手方向軸に平行に測定したときに、当該シェル底縁部からリム距離(190)に位置付けられ、当該リム距離が、当該長手方向軸の周りの位置の関数であり、当該コアリムが、当該シェル底縁部に対するリム距離最高点(200)及びリム距離最低点(210)を有する、パラグラフA~Hのいずれかに記載の容器。
J.当該長手方向軸が、当該最高点と当該最低点との間にある、パラグラフIに記載の容器。
K.当該コアリムが、当該シェル底縁部に対して平面から約5度を超える角度で配向される平面に平行である、パラグラフI又はJのいずれかに記載の容器。
L.当該長手方向軸の周りの任意の位置において、当該キャップ部分が、当該上限線と当該シェル頂縁部との間で当該長手方向軸に平行に測定されるキャップ部分高さ(280)を有し、当該所定の取り外し可能部分が、当該長手方向軸に平行に測定される所定の取り外し可能部分最大高さ(290)を有し、当該キャップ部分高さが、当該所定の取り外し可能部分最大高さよりも高い、パラグラフA~Kのいずれかに記載の容器。
M.本体部分が、該下限線の直下にローブ(120)を備え、かつ該ローブの直下の該長手方向軸の周りに直交する当該周縁外部長さ(130)を有し、当該ローブが、当該長手方向軸に直交する、又はその周りにローブ外部長さ(140)を有し、当該ローブ外部長さが、当該周縁外部長さの約5%超であり、当該ローブが、当該長手方向軸に平行なローブ外部高さ(150)を有し、当該ローブが、約1を超える、ローブ外部長さとローブ外部高さとの比率を有する、パラグラフA~Lのいずれかに記載の容器。
N.当該本体部分が、当該周縁外部長さの約10%~約80%だけ互いに離間された複数の当該ローブを備えている、パラグラフMに記載の容器。
O.当該ローブが、当該長手方向軸の周りに湾曲した上部輪郭(122)を有する、パラグラフM又はNに記載の容器。
P.当該容器が、直円筒であり、任意選択的に実質的に直円筒である、パラグラフA~Oのいずれかに記載の容器。
Q.当該容器が、正角柱である、パラグラフA~Pのいずれかに記載の容器。
R.当該容器が、当該所定の取り外し可能部分と当該コア層との間にあり、かつ当該長手方向軸の周りに少なくとも部分的に延在する、切り離しストリップ(110)を更に備え、当該切り離しストリップが、当該所定の取り外し可能部分に結合され、当該切り離しストリップが、当該容器の外部の開始端部(220)を有し、当該開始端部が、当該2つのコア層側縁部が当接又は互いに重なり合う場所の約40度以内にある、パラグラフA~Qのいずれかに記載の容器。
S.当該側縁部が、長手方向コア重ね合わせシーム(232)の一部であり、長手方向コア重ね合わせシームが、当該シェル底縁部と当該上限線との間の途中までだけ延在する、パラグラフA~Rのいずれかに記載の容器。
【0096】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳密に限定されるものとして理解されるべきではない。その代わりに、特に指示がない限り、そのような寸法は各々、列挙された値とその値を囲む機能的に同等な範囲の両方を意味することが意図される。例えば、「40mm」と開示された寸法は、「約40mm」を意味することが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
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図12
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図14
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図17
【手続補正書】
【提出日】2023-05-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器(10)であって、
長手方向軸(L)の周りに、かつシェル底縁部(30)からシェル頂縁部(40)まで延在する、板紙シェル層(20)であって、前記シェル層が、
前記シェル底縁部から下限線(60)まで延在する本体部分(50)、
前記下限線から上限線(80)まで延在する所定の取り外し可能部分(70)、及び
前記上限線から前記シェル頂縁部まで延在するキャップ部分(90)、を備えている、板紙シェル層(20)と、
前記シェル層の内部の板紙コア層(100)と、を備え、
前記シェル層が、前記長手方向軸に向かって配向された内部対向面(240)を有し、前記下限線の上方の前記内部対向面が、少なくとも1つの投与表示(260)を備え、
前記コア層が、前記本体部分に結合されて、前記下限線の下方から前記上限線の上方まで延在し、
前記シェル層が、前記シェル底縁部と前記シェル頂縁部との間の少なくとも途中まで延在する重ね合わせ長手方向シーム(230)を備えている、容器(10)。
【請求項2】
前記コア層が、2つのコア層側縁部(21)を有し、前記長手方向軸の周りで前記側縁部の間に延在し、前記2つのコア層側縁部の少なくとも一部が、当接又は互いに重なり合う、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記側縁部の少なくとも一部が、当接シーム(231)によって互いに結合されるか、又は長手方向コア重ね合わせシーム(232)の一部である、請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記側縁部は、長手方向コア重ね合わせシーム(232)の一部であり、前記コア重ね合わせシームが、前記重ね合わせ長手方向シームと入れ子である、請求項2又は3に記載の容器。
【請求項5】
前記側縁部が、長手方向コア重ね合わせシーム(232)の一部であり、長手方向コア重ね合わせシームが、前記シェル底縁部と前記上限線との間の途中までだけ延在する、請求項に記載の容器。
【請求項6】
前記2つの側縁部及び前記重ね合わせ長手方向シームが、前記長手方向軸の周りに互いに15度以内にある、請求項に記載の容器。
【請求項7】
前記容器が、複数の物品(270)を収容し、前記物品が、香料を含む、請求項に記載の容器。
【請求項8】
前記コア層が、前記上限線の上方のコアリム(180)まで延在し、前記容器が、香料を含む複数の物品(270)を収容し、前記物品が、前記コアリムの下方の充填レベル(99)まで前記容器に充填され、任意選択的に、前記充填レベルが、前記上限線の下方にある、請求項に記載の容器。
【請求項9】
前記容器が、直円筒である、請求項に記載の容器。
【請求項10】
前記コア層が、前記上限線の上方のコアリム(180)まで延在し、前記コアリムが、前記長手方向軸に平行に測定したときに、前記シェル底縁部からリム距離(190)に位置付けられ、前記リム距離が、前記長手方向軸の周りの位置の関数であり、前記コアリムが、前記シェル底縁部に対するリム距離最高点(200)及びリム距離最低点(210)を有する、請求項に記載の容器。
【請求項11】
前記コアリムが、前記シェル底縁部に対して平面から5度を超える角度で配向される平面に平行である、請求項10に記載の容器。
【請求項12】
前記長手方向軸の周りの任意の位置において、前記キャップ部分が、前記上限線と前記シェル頂縁部との間で前記長手方向軸に平行に測定されるキャップ部分高さ(280)を有し、前記所定の取り外し可能部分が、前記長手方向軸に平行に測定される所定の取り外し可能部分最大高さ(290)を有し、前記キャップ部分高さが、前記所定の取り外し可能部分最大高さよりも高い、請求項に記載の容器。
【請求項13】
前記本体部分が、前記下限線の直下にローブ(120)を備え、かつ前記ローブの直下の前記長手方向軸の周りに直交する周縁外部長さ(130)を有し、前記ローブが、前記長手方向軸に直交する、又はその周りにローブ外部長さ(140)を有し、前記ローブ外部長さが、前記周縁外部長さの5%超であり、前記ローブが、前記長手方向軸に平行なローブ外部高さ(150)を有し、前記ローブが、1を超える、ローブ外部長さとローブ外部高さとの比率を有する、請求項に記載の容器。
【請求項14】
前記本体部分が、前記周縁外部長さの10%~80%だけ互いに離間された複数の前記ローブを備えている、請求項13に記載の容器。
【請求項15】
前記容器が、前記所定の取り外し可能部分と前記コア層との間にあり、かつ前記長手方向軸の周りに少なくとも部分的に延在する、切り離しストリップ(110)を更に備え、前記切り離しストリップが、前記所定の取り外し可能部分に結合され、前記切り離しストリップが、前記容器の外部の開始端部(220)を有し、前記開始端部が、前記2つのコア層側縁部が当接又は互いに重なり合う場所の40度以内にある、請求項に記載の容器。
【国際調査報告】