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▶ ケーピーエス・グローバル・エルエルシーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-14
(54)【発明の名称】開放壁温度制御環境
(51)【国際特許分類】
   A47F 3/04 20060101AFI20231207BHJP
   F25D 11/00 20060101ALI20231207BHJP
【FI】
A47F3/04 H
F25D11/00 101C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532552
(86)(22)【出願日】2021-05-13
(85)【翻訳文提出日】2023-07-21
(86)【国際出願番号】 US2021032214
(87)【国際公開番号】W WO2022115125
(87)【国際公開日】2022-06-02
(31)【優先権主張番号】63/117,677
(32)【優先日】2020-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/168,207
(32)【優先日】2021-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523195474
【氏名又は名称】ケーピーエス・グローバル・エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】KPS GLOBAL LLC
【住所又は居所原語表記】4201 N.Beach Street,Fort Worth,TX 76137 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110000523
【氏名又は名称】アクシス国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ジェームス・エム・コスタンザ
(72)【発明者】
【氏名】ラフル・シャルマ
(72)【発明者】
【氏名】マイケル・クライン
【テーマコード(参考)】
3B110
3L045
【Fターム(参考)】
3B110AA12
3B110BA05
3L045AA02
3L045BA01
3L045CA02
3L045DA02
3L045EA01
3L045KA01
3L045MA04
3L045NA04
3L045PA03
3L045PA04
(57)【要約】
アクセス可能な冷却環境は、後壁、後壁の反対側の開口部、ルーフパネル、開口部を少なくとも部分的に画定する第1及び第2の側壁、並びに後壁と、ルーフパネルと、第1及び第2の側壁と、によって少なくとも部分的に画定される内部空間を含む。内部空間を通って空気を循環させるように構成されたファン、内部空間内に配置された蒸発器、開口部に隣接してエアバリアを形成するように構成されたエアカーテンアセンブリ。エアカーテンアセンブリは、エアバリアを第1のエアカーテンと第2のエアカーテンとに分離するための1つ以上の偏向器を含む。第1のエアカーテンは、第1の温度を有し、第2のエアカーテンは、第1の温度よりも低い温度を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセス可能な冷却環境であって、
後壁、前記後壁の反対側の開口部、ルーフ、前記開口部を少なくとも部分的に画定する第1及び第2の側壁、並びに前記後壁と、ルーフと、第1及び第2の側壁と、によって少なくとも部分的に画定された内部空間と、
前記開口部に配置され、前記第1及び第2の側壁の間に延びるバリアであって、前記バリアが床と密封的に係合する閉位置と、前記バリアが前記床から離間されている開位置と、から移動可能である、バリアと、
前記内部空間に配置され、入力部及びコイルを有する蒸発器と、
前記蒸発器に接続された制御システムと、を備え、前記制御システムは、
前記蒸発器に結合され、前記蒸発器の前記入力部及び前記コイルのうちの少なくとも1つの温度に関連付けられたセンサデータを捕捉するように構成された少なくとも1つのセンサと、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサに通信可能に結合され、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
前記少なくとも1つのセンサによって捕捉された前記センサデータを受信させ、
前記センサデータを分析させて、前記蒸発器に関連付けられた状態又は状況を識別し、
前記識別された状態又は状況に基づいて、加熱又は冷却するための信号を前記蒸発器に送信させる実行可能命令を記憶するメモリと、を備える、アクセス可能な冷却環境。
【請求項2】
ファン及び1つ以上の偏向器を含むエアカーテンアセンブリを更に備え、前記ファン及び前記1つ以上の偏向器は、エアバリアを形成し、前記開口部に隣接する前記エアバリアを導くように構成され、前記エアバリアは、第1の温度での第1のエアカーテン及び前記第1の温度よりも低い第2の温度での第2のエアカーテンを含む、請求項1に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項3】
前記エアカーテンアセンブリの前記1つ以上の偏向器は、前記開口部と前記ファンとの間に配置されて、前記第1及び第2のエアカーテンを分離する、請求項2に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項4】
前記エアバリアは、前記第2のエアカーテンの前記温度よりも低い温度を有する第3のエアカーテンを含む、請求項2に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項5】
前記第1のエアカーテンの前記温度は、華氏約40度~華氏約50度の範囲にあり、前記第2のエアカーテンの前記温度は、華氏約33度~華氏約40度の範囲にあり、前記第3のエアカーテンの前記温度は、華氏約25度~華氏35度の範囲にある、請求項4に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項6】
可変の高さを有し、前記1つ以上の偏向器に対して近位に配置された拡散器を更に備え、前記拡散器は、ハニカム構造を形成する複数のチャネルを含む、請求項2に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項7】
前記拡散器の高さは、前記第1及び第2の側壁の間に延びる長さにわたって変化する、請求項6に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項8】
前記拡散器に隣接する第2の拡散器を更に備える、請求項6に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項9】
前記少なくとも1つのセンサは、前記蒸発器の前記入力部に配置された第1のセンサと、前記蒸発器の内部に配置された第2のセンサと、を含む、請求項1に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項10】
前記1つ以上のプロセッサは、前記少なくとも1つのセンサのセンサデータを比較し、前記蒸発器の前記温度を上昇させて除霜サイクルを開始する信号を前記蒸発器に送信するように構成される、請求項7に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項11】
前記バリアが前記閉位置にあるときに、前記バリアと前記フロアとの間に配置されたシールを更に備える、請求項1に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項12】
前記内部空間に配置された棚と、前記棚の外縁部に隣接する湾曲した空気偏向器と、を更に備える、請求項1に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項13】
前記棚に結合され、前記湾曲した空気偏向器の内面に隣接して配置されたライトを更に備える、請求項12に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項14】
アクセス可能な冷却環境であって、
後壁、前記後壁の反対側の開口部、ルーフパネル、前記開口部を少なくとも部分的に画定する第1及び第2の側壁、並びに前記後壁と、ルーフパネルと、第1及び第2の側壁と、によって少なくとも部分的に画定された内部空間と、
前記内部空間を通して空気を循環させるように構成された少なくとも1つのファンと、
前記内部空間内に配置された蒸発器と、
前記開口部に隣接するエアバリアを形成するように構成されたエアカーテンアセンブリであって、前記エアカーテンアセンブリは、前記エアバリアを第1のエアカーテンと第2のエアカーテンとに分離するための1つ以上の偏向器を含む、エアカーテンアセンブリと、
複数のチャネルと、前記拡散器が前記第1及び第2の側壁の間に延びる場合に可変の高さと、を有する拡散器と、を備える、アクセス可能な冷却環境。
【請求項15】
前記第1のエアカーテンは、第1の温度を有し、前記第2のエアカーテンは、前記第1の温度よりも低い温度を有する、請求項14に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項16】
前記エアバリアは、前記第2のエアカーテンの前記温度よりも低い温度を有する第3のエアカーテンを含む、請求項14に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項17】
前記第3のエアカーテンは、前記内部空間に隣接して配置され、前記第1のエアカーテンは、前記開口部に隣接して配置され、前記第2のエアカーテンは、前記第1のエアカーテンと前記第2のエアカーテンとの間に配置される、請求項16に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項18】
前記開口部に配置され、前記第1及び第2の側壁の間に延びるバリアを更に備え、前記バリアは、前記バリアが床と密封に係合する閉位置と、前記バリアが前記床から離間されている開位置と、から移動可能である、請求項14に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項19】
前記バリアと前記第1及び第2の側壁のうちの少なくとも1つとの間に配置されたシールを更に備える、請求項18に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項20】
前記バリアが前記閉位置にあるときに、前記バリアと前記フロアとの間に配置されたシールを更に備える、請求項18に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項21】
前記内部空間に配置された棚と、前記棚の外縁部に隣接する湾曲した空気偏向器と、を更に備える、請求項14に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項22】
前記棚に結合され、前記湾曲した空気偏向器の内面に隣接して配置されたライトを更に備える、請求項21に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項23】
前記蒸発器に接続された除霜システムを更に備え、前記除霜システムは、
前記蒸発器に結合され、前記蒸発器の入力部及びコイルのうちの少なくとも1つの温度に関連付けられたセンサデータを捕捉するように構成された少なくとも1つのセンサと、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサに通信可能に結合され、前記1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記1つ以上のプロセッサに、
前記少なくとも1つのセンサによって捕捉されたセンサデータを受信させ、
前記センサデータを分析させて、前記蒸発器に関連付けられた状態又は状況を識別し、
前記識別された状態又は状況に基づいて、加熱又は冷却するための信号を前記蒸発器に送信させる実行可能命令を記憶するメモリと、を備える、請求項14に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項24】
前記少なくとも1つのセンサは、前記蒸発器の前記入力部に配置された第1のセンサと、前記蒸発器の内部に配置された第2のセンサと、を含む、請求項23に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項25】
前記1つ以上のプロセッサは、前記少なくとも1つのセンサのセンサデータを比較し、前記蒸発器の前記温度を上昇させて除霜サイクルを開始する信号を前記蒸発器に送信するように構成される、請求項23に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項26】
前記開口部に隣接して配置された埋め込まれた加熱要素を更に備える、請求項14に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項27】
前記ファンは、前記内部空間の外側に少なくとも部分的に配置された送風機を含む、請求項3に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項28】
前記ファンは、前記蒸発器の複数のファンを含む、請求項27に記載のアクセス可能な冷却環境。
【請求項29】
前記エアカーテンアセンブリは、送風機及び前記蒸発器の少なくとも1つのファンを含む、請求項2に記載のアクセス可能な冷却環境。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、冷却環境に関し、より具体的には、開放壁を有する温度制御された冷却環境に関する。
【背景技術】
【0002】
冷蔵筐体及び冷蔵陳列ケースは、世界中のスーパーマーケットで冷蔵を必要とする農産物及びその他の製品の一般的な保管ソリューションである。いくつかの筐体は、顧客が冷蔵ケースのドアを開いて農産物の棚にアクセスしたり、開いた冷蔵陳列ケースに手を伸ばしたりすることができる小規模なソリューションであってもよい。他の筐体は、大規模なソリューションであってもよく、顧客は、密閉された冷蔵環境又は広いスペースに入って冷蔵製品にアクセスすることができる。しかしながら、小規模及び大規模冷蔵システムはともに、冷蔵空間へのドア又は入口のいずれかが周囲温度に対して開放されている場合に、冷蔵空間への熱伝達を減少させながら、製品を冷たく保つという両方の課題に直面する。
【発明の概要】
【0003】
本開示の第1の例示的な態様によれば、アクセス可能な冷却環境は、後壁、後壁の反対側の開口部、ルーフ、開口部を少なくとも部分的に画定する第1及び第2の側壁、並びに後壁と、ルーフと、第1及び第2の側壁と、によって少なくとも部分的に画定された内部空間を含んでもよい。バリアは、開口部に配置され、第1及び第2の側壁の間に延びていてもよく、バリアは、バリアが床と密封的に係合する閉位置と、バリアが床から離間されている開位置と、から移動可能である。蒸発器は、内部空間に配置され、入力部及びコイルを有してもよい。制御システムは、蒸発器に接続されていてもよい。制御システムは、蒸発器に結合され、蒸発器の入力部及びコイルの少なくとも1つの温度に関連付けられたセンサデータを捕捉するように構成された少なくとも1つのセンサを含んでもよい。制御システムは、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサに通信可能に結合され、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに、少なくとも1つのセンサによって捕捉されたセンサデータを受信させ、センサデータを分析させて、蒸発器に関連付けられた状態又は状況を識別し、識別された状態又は状況に基づいて、加熱又は冷却する信号を蒸発器に送信させる実行可能命令を記憶するメモリと、を含んでもよい。
【0004】
本開示の第2の例示的な態様によれば、アクセス可能な冷却環境は、後壁、後壁の反対側の開口部、ルーフパネル、開口部を少なくとも部分的に画定する第1及び第2の側壁、並びに後壁と、ルーフパネルと、第1及び第2の側壁と、によって少なくとも部分的に画定された内部空間を含んでもよい。ファンは、内部空間を通して空気を循環させるように構成されてもよく、蒸発器は、内部空間内に配置されてもよい。エアカーテンアセンブリは、開口部に隣接するエアバリアを形成するように構成されてもよい。エアカーテンアセンブリは、エアバリアを第1のエアカーテンと第2のエアカーテンとに分離するための1つ以上の偏向器を含んでもよい。第1のエアカーテンは、第1の温度を有してもよく、第2のエアカーテンは、第1の温度よりも低い温度を有してもよい。
【0005】
前述の第1及び第2の例示的な態様のいずれか1つ以上に従って、アクセス可能な冷却環境は、以下の好ましい形態のいずれか1つ以上を含んでもよい。
【0006】
1つの好ましい形態では、アクセス可能な冷却環境は、エアカーテンアセンブリを含んでもよい。
【0007】
好ましい形態では、エアカーテンアセンブリは、ファン及び1つ以上の偏向器を含んでもよい。
【0008】
好ましい形態では、ファン及び1つ以上の偏向器は、エアバリアを形成し、開口部に隣接するエアバリアを導くように構成されてもよい。
【0009】
好ましい形態では、エアバリアは、第1の温度での第1のエアカーテンと、第1の温度よりも低い第2の温度での第2のエアカーテンと、を含んでもよい。
【0010】
別の好ましい形態では、エアカーテンアセンブリの1つ以上の偏向器は、開口部とファンとの間に配置されて、第1のエアカーテンと第2のエアカーテンとを分離してもよい。
【0011】
別の好ましい形態では、エアバリアは、第2のエアカーテンの温度よりも低い温度を有する第3のエアカーテンを含んでもよい。
【0012】
好ましい形態では、第1のエアカーテンの温度は、華氏約40度~華氏約50度の範囲にあってもよい。
【0013】
好ましい形態では、第2のエアカーテンの温度は、華氏約33度~華氏約40度の範囲にあってもよい。
【0014】
好ましい形態では、第3のエアカーテンの温度は、華氏約25度~華氏33度の範囲にあってもよい。
【0015】
好ましい形態では、第1のエアカーテンは開口部に隣接してもよく、第3のエアカーテンは内部空間に隣接してもよく、第2のエアカーテンは第1のエアカーテンと第3のエアカーテンとの間に配置されてもよい。
【0016】
好ましい形態では、少なくとも1つのセンサは、蒸発器の入力部に配置された第1のセンサと、蒸発器のコイルに配置された第2のセンサと、を含んでもよい。
【0017】
好ましい形態では、1つ以上のプロセッサは、蒸発器の入力部におけるセンサデータを、蒸発器のコイル内のセンサデータと比較するように構成されてもよい。
【0018】
好ましい形態では、1つ以上のプロセッサは、少なくとも1つのセンサのセンサデータを比較するように構成されてもよい。
【0019】
好ましい形態では、1つ以上のプロセッサは、信号を蒸発器に送信して、蒸発器の温度を上昇させて除霜サイクルを開始するように構成されてもよい。
【0020】
好ましい形態では、シールは、バリアと第1及び第2の側壁の少なくとも1つとの間に配置されてもよい。
【0021】
好ましい形態では、バリアと第1及び第2の側壁の少なくとも1つとの間に配置されたシールは、ブラシシールであってもよい。
【0022】
好ましい形態では、バリアが閉位置にあるときに、バリアと床との間にシールを配置してもよい。
【0023】
好ましい形態では、バリアと床との間に配置されたシールは、バルブシールであってもよい。
【0024】
好ましい形態では、バリアは開口部に配置され、第1及び第2の側壁の間に延びていてもよい。
【0025】
好ましい形態では、バリアは、バリアが床と密封的に係合する閉位置と、バリアが床から離間される開位置と、から移動可能であってもよい。
【0026】
好ましい形態では、バリアと第1及び第2の側壁の少なくとも1つとの間に配置されたシール。
【0027】
好ましい形態では、バリアと床との間に配置されたシールは、圧縮可能なシールであってもよい。
【0028】
好ましい形態では、バリアは、エアバリアの空気流を少なくとも部分的に導くことができる。
【0029】
好ましい形態では、アクセス可能な冷却環境は、蒸発器に接続された除霜システムを含んでもよい。
【0030】
好ましい形態では、除霜システムは、蒸発器に結合され、蒸発器の入力部及びコイルのうちの少なくとも1つの温度に関連付けられたセンサデータを捕捉するように構成された少なくとも1つのセンサを含んでもよい。
【0031】
好ましい形態では、少なくとも1つのセンサは、蒸発器の入力部に配置された第1のセンサと、蒸発器の内部に配置された第2のセンサと、を含む。
【0032】
好ましい形態では、除霜システムは、1つ以上のプロセッサを含んでもよい。
【0033】
好ましい形態では、除霜システムは、1つ以上のプロセッサに通信可能に結合され、1つ以上のプロセッサによって実行されると、1つ以上のプロセッサに、少なくとも1つのセンサによって捕捉されたセンサデータを受信させ、センサデータを分析させて、蒸発器に関連付けられた状態又は状況を識別し、識別された状態又は状況に基づいて、加熱又は冷却する信号を蒸発器に送信させ得る実行可能命令を記憶するメモリを含んでもよい。
【0034】
好ましい形態では、埋め込まれた加熱要素は、開口部に隣接して配置されてもよい。
【0035】
好ましい形態では、エアカーテンアセンブリは、送風機及び蒸発器の少なくとも1つのファンを含んでもよい。
【0036】
好ましい形態では、ファンは、内部空間の外側に少なくとも部分的に配置された送風機を含んでもよい。
【0037】
好ましい形態では、ファンは、蒸発器の複数のファンを含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
図1】本開示の教示に従って組み立てられた開放壁冷却器(「OWC」)ユニットの斜視図である。
図2】OWCユニットのルーフ及び側面パネルを見えないようにしているOWCユニットの内部を示す、図1のOWCユニットの斜視図である。
図2a】OWCユニットの内部を示す、本開示のOWCユニットの代替バージョンの斜視図である。
図3】OWCユニットを通る空気流を示す、図1のOWCユニットの断面側面図である。
図4】第1、第2、及び第3のエアカーテンによって形成されたエアバリアを示す、図1のOWCユニットの斜視断面図である。
図4a図2aに示されるOWCユニットの代替バージョンの斜視図である。
図4b図4aに示されるOWCユニットの正面右斜視図である。
図4c図4aに示されるOWCユニットの断面側面図である。
図4d図4aのOWCユニットの高さ調整可能な棚の棚支持ビームサドルの拡大図である。
図4e図4dの棚支持ビームサドルに結合された棚支持ビームの拡大部分図である。
図4f】OWCユニットを通る空気流を示す、図4aのOWCユニットの断面側面図である。
図4g】右側壁を取り外した、図4aに示されるOWCユニットの部分斜視図である。
図4h図4gのハニカム拡散器センブリの斜視図である。
図4i】構成要素が第1の例示的な拡散器を示すために隠されている、図4aに示されるOWCユニットの部分斜視図である。
図4j図4hに示されるOWCユニットの正面側面斜視図である。
図5】制御システムを示す、図1のOWCユニットの部分背面斜視図である。
図6】閉位置にある可動バリアを示す、図1のOWCユニットの正面図である。
図7】開位置にある可動バリアを示す、図1のOWCユニットの正面図である。
図8図6の閉位置における可動バリアのシール配置の拡大図である。
図9図7の開位置における可動バリアのシール配置の拡大図である。
図10】本開示の教示に従う、図1のOWCユニットの制御システムの例示的な除霜サイクルの概略図である。
図11】複数の木枠を有する図1のOWCユニットの斜視図である。
図12】本開示の教示に従って組み立てられた複数のOWCユニットの例示的なレイアウトの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
本開示は、一般に、アクセス可能な冷却環境ユニットとも称される開放壁冷却器(「OWC」)ユニット、開放壁温度制御環境、及び開放壁冷蔵ユニットを対象とし、これは、スタンドアロンユニットであっても、又は複数のOWCユニットを含むレイアウトで構成されてもよい。OWCユニットは、構築が容易であり、消費者に快適なショッピング体験を提供するエネルギ効率の良い冷蔵環境を提供することによって、既存の小規模及び大規模の冷蔵ソリューションを置き換えることができる。
【0040】
図1において、OWCユニット100は、本開示の教示に従って組み立てられる。OWCユニット100は、後壁104、後壁104の反対側の開口部108、ルーフ112、及び開口部108を部分的に画定する第1及び第2の側壁116、118を含む部分的に密閉された冷蔵保管空間である。内部空間122は、地面又は床面126、後壁104、ルーフパネル112、及び第1及び第2の側壁116、118によって画定される。バリア130はまた、内部空間122を少なくとも部分的に画定し、第1の側壁116と第2の側壁118との間の開口部108に配置される。バリア130は、閉位置にあるときに床又は地面126と密封的に係合し、バリア130が床又は地面126から離間されている開位置(図7に示すように)に移動可能である。以下で更に説明されるように、バリア130は、OWCユニット100に外部環境からの物理的バリアと熱的バリアの両方を提供する。
【0041】
OWCユニット100は、内部の温度を維持し、内部空間122全体に冷蔵空気を分配する冷蔵システム134を有する。冷蔵システム134は、ルーフ112上に配置された凝縮器138、内部空間122内に配置された蒸発器142(図2に示す)、ルーフ112上に配置された送風機146、及び送風機146とOWCユニット100の内部空間122とを接続する断熱ダクト150を含む。制御システム154は、ルーフ112上、内部空間122上、又は蒸発器142内に配置され、冷蔵システム134に結合されて、OWCユニット100の冷蔵システム134を監視、分析、及び制御する。例えば、制御システムは、蒸発器142を高効率で機能させ続ける要求除霜サイクルを有する。制御システム154はリモート又はローカルで操作されて、除霜サイクルを操作、温度又はファン速度を変更、又は冷蔵システム134の他の機能を制御及び/又は操作してもよい。制御システム154は、OWCユニット100の内部空間122内の蒸発器142又は他の領域に結合された1つ以上のセンサと、1つ以上のプロセッサ155と、除霜サイクル及び/又は冷蔵システム134の他の特徴又はプログラムの自動動作を可能にする実行可能命令を記憶するためのメモリ156と、を含んでもよい。冷蔵及び制御システム134、154は、OWCユニットのルーフ112上(又はその近く)に配置されているが、他の例では、冷蔵及び制御システム134、154は、異なるように配置されてもよい。例えば、送風機146、凝縮器138、及び制御システム154は、OWCユニット100の外側か地面126上に配置されてもよく、又はOWCユニット100を画定するパネルのいずれかに取り付けられてもよい。
【0042】
図1のOWCユニット100のルーフ112、側壁116、118、及び後壁104は、好ましくは、接続された断熱パネルを使用して構築される。ルーフ112は、一緒に連結された1つ以上の断熱パネルで構築されてもよい。同様に、第1及び第2の側壁116、118のそれぞれは、断熱フレームを介してルーフ112と背面パネル104の両方に接続された単一の断熱パネルを含む。背面パネル104は、ルーフ及び第1及び第2の側壁116、118に取り付けられる1つ以上の結合された断熱パネルを含んでもよい。一例では、OWCユニット100は、約9フィートの長さ(すなわち、第1及び第2の側壁116、118の間に延びる)、約9フィートの高さ(すなわち、地面126とルーフ112との間に延びる)、及び約5フィートの幅(すなわち、開口部108と後壁104との間で測定される)を有してもよい。しかしながら、他の例示的なOWCユニット100において、これらの寸法は変化してもよい。例えば、側壁116、118、及び/又は後壁104は、OWCユニット100の所望のサイズ及び形状に応じて、複数の接続された断熱パネルを含んでもよい。言い換えれば、OWCユニット100は、カスタマイズされてもよい。パネルは、参照により本明細書に組み込まれる、「Insulated Structural Members for Insulated Panels and a Method of Making Same」と題された2017年11月16日に出願された米国特許第10,246,873号、「Method of Manufacturing Hybrid Insulation Panel」と題された2019年10月25日に出願された米国特許出願第16/663,910号、「Hybrid Insulating Panel,Frame,and Enclosure」と題された2019年9月25日に出願された米国特許出願第16/582,147号に開示されたハイブリッドフレームなどのハイブリッド断熱フレームによって互いに接続されてもよい。他の例では、フレームは、木材、金属、複合材料、発泡体、又は材料の組み合わせであってもよい。
【0043】
ここで図2を参照すると、図1の部分的なOWCユニット100が示されている。図2では、エアカーテンアセンブリ158の一部が示されており、蒸発器142の1つ以上のファン又は送風機162、1つ以上の偏向器166、167、168、1つ以上の有孔天井板172、及びOWCユニット100の内部空間122に配置された1つ以上の後壁板176、178を含む。しかしながら、エアカーテンアセンブリ158はまた、図1の送風機146を含み、これは、説明の目的のために図2では隠されている。このようにして、空気は、送風機146及び/又は蒸発器142のファン162によってOWCユニット100を通って循環される。エアカーテンアセンブリ158は、OWCユニット100の開口部108に隣接してエアバリア190(図3及び4)を形成及び成形して、開口部108を横切る空気交換を低減し、内部空間122に配置された製品が一定の冷たい空気に浸かるように構成される。バリア130はまた、開口部108から地面126にぶつかり、OWCユニット100の内部空間122内の後壁104に向かう空気流を誘導するのに役立つ。後壁104では、次いで、空気は、後壁104と後壁板176、178との間に形成されたダクト180に導かれ、そこで空気は、蒸発器142を通って、又は送風機146を通って再循環され、OWCユニット100内に戻されてもよい。
【0044】
エアカーテンアセンブリ158の第1及び第2の湾曲した偏向器166、167は、ルーフ112に隣接し、蒸発器142のファン162とユニット100の開口部108との間の内部空間122に配置された湾曲した回転ベーンである。2つの湾曲した偏向器166、167は、空気を第1のエアカーテンに導くプレナムを作り出す。第1の湾曲した偏向器166は、プレナムの一方の側を形成し、第2の湾曲した偏向器167は、プレナムの他方の側を作り出す。2つの湾曲した偏向器166、167は、送風機146からの空気がそれを通って第1のエアカーテンに流れる密封されたチャネル(漏斗のような)を作り出す。第3の偏向器168は、第1の側壁116と第2の側壁118との間に延び、有孔天井板172とルーフ112との間に配置された角度付き板である。偏向器166、167、168は、OWCユニット100の再循環された空気の流路内に配置されて、空気を別々の経路に、別々の温度で導き、開口部108で垂直エアバリア190を作り出す。偏向器166、167、168は、金属製偏向器、プラスチック製ハニカム拡散器、又は材料の組み合わせであってもよい。以下で更に詳細に説明されるように、偏向器166、167、168は、各エアカーテンが異なる温度を有する複数のエアカーテンに空気を送り込み、開口部108での熱交換を制限するOWCユニット100の開口部108で温度勾配を提供する。
【0045】
図2に示されるように、第1の壁板176は、接地126から離間され、第2の壁板178から離間され、それによって、接地126とともに第1の開口部又はスロット182を形成し、第2の壁板178とともに第2の開口部又はスロット186を形成する。空気は、第1又は第2の開口部182、186のいずれかを通ってダクト180に流れる。天井板172は、OWCユニット100の内部空間122の製品空間への空気の流入を可能にする。動作中、エアカーテンアセンブリ158は、OWCユニット100の内部空間122への空気侵入を制限し、内部空間122内の製品の冷却を促進する。蒸発器142のファン162及びルーフ112上の送風機146は、空気を開口部108に向かわせ、偏向器166、167、168は、空気を迂回させて、垂直エアバリアを形成し、内部空間122全体に冷却空気を均等に分配する。次いで、エアバリア190からの空気は、後部ダクト180を通って循環し、ダクト150及び送風機146のいずれか、又は蒸発器142の入力部のいずれかに入る。
【0046】
図2aに示される第2の例示的なOWCユニット100に示されるように、偏向器168自体は、互いに対して角度が付けられた複数の表面を有し、空気流を所望の方向に更に向けることができる。例えば、偏向器168は、OWCユニット100の後方に向かって低く、OWCユニット100の前方に向かって高くなる角度で傾斜した傾斜面168a、168bを含んでもよく、傾斜面168aと傾斜面168bは、OWCユニット100の中心線に沿うなどの頂点168cに沿って接合し、傾斜面168a、168bのそれぞれは、OWCユニット100のそれぞれの側壁116、118に向かう方向に頂点168cから下向きに垂れ下がっている。頂点は、OWCユニット100の後方に向かって平坦である。
【0047】
図3に示すように、空気は、例示的な流れ図に従ってOWCユニット100を通って再循環される。垂直エアバリア190は、開口部108に形成され、第1のエアカーテン192、第2のエアカーテン194、及び第3のエアカーテン196を含む。第1、第2、及び第3のエアカーテン192、194、及び196は、それぞれ特定の温度範囲で異なる温度を有し、第3のエアカーテン196は、3つのエアカーテン192、194、及び196の中で最も低い温度を有する。冷蔵システム134及びエアカーテンアセンブリ158は、それぞれの温度範囲で各エアカーテン192、194、196の温度を維持するために協働して動作する。エアバリア190の例示される例は、3つのエアカーテン192、194、196を含むが、他の例では、エアバリア190は、3つよりも多い又は少ないエアカーテン192、194、196を含んでもよい。更に、エアバリア190は、垂直方向に開口部108を横切って流れるように配向されているが、他の例では、エアバリアは、エアカーテンアセンブリ158の位置に応じて、水平に又は異なる角度でなど異なるように配向されてもよい。
【0048】
第1のエアカーテン192は、開口部108に隣接しており、最も高いカーテン温度を有する。例えば、第1のエアカーテン192の温度は、華氏約40度~華氏約50度の範囲にあり、好ましくは華氏約45度である。送風機146は、ルーフ112内の開口部を通って内部空間122内に、及び湾曲した偏向器166と偏向器167との間に空気を通過させて、第1のエアカーテン192を形成する。1つ以上の拡散器を含んでもよいハニカム拡散器センブリ204は、偏向器166、167の底部に配置され、第1及び第2のエアカーテン192、194を受け入れる。ハニカムアセンブリ204は、乱流を減少させることによって空気流を調整して、開口部108を横切る層流を作り出す。空気流は、垂直方向に開口部108を横切って流れることによって、第1のエアカーテン192を形成する。バリア130は、第1のエアカーテン192からOWCユニット100の内部122に、地面126にぶつかって空気流を誘導する。次いで、空気は、後壁104に向かって地面126を横切り、後壁板176の第1の開口部182を通って、後部ダクト180内に流れる。次いで、第1のカーテン192からの空気の一部は、ルーフ112に接続されたダクト150を通って送られ、送風機146に至り、OWCユニット100を通って再度リサイクルされる。第1のエアカーテン192を形成する空気は、この経路に沿って循環し、蒸発器142には入らない。
【0049】
エアバリア190の第2のエアカーテン194は、第1のエアカーテン192と第3のエアカーテン196との間に形成される。蒸発器142の出口ファン162から出る冷蔵空気は、OWCユニット100の内部空間122に入り、第2のエアカーテン194又は第3のエアカーテン196のいずれかを形成する。角度付き及び湾曲した偏向器168、166、及び167は、湾曲した偏向器167と有孔天井板172の外縁部との間の空間を通って冷却空気を誘導し、第2のエアカーテン194を形成する。このようにして、湾曲した偏向器166、167は、開口部108に隣接してエアバリア190を形成する第1及び第2のエアカーテン192、194を分離する。湾曲した偏向器167はまた、蒸発器142から空気を成形し、それを第2のエアカーテン194に向ける。第2のエアカーテン194に向かう空気の一部が分離し、第3のエアカーテン196を形成する。第2のエアカーテン194からの空気は、ハニカムアセンブリ204内に流入し、開口部108を横切って、OWCユニット100の内部空間122内に流入する。第2のエアカーテン194からの空気の一部は、地面に到達し、別の部分は、内部空間122の下部(すなわち、保管された製品が配置される場所)を横切って流れ、後壁板176の第1の開口部182を通って後部ダクト180に流入し、別の部分は、任意の第2の開口部186を通って流れてもよい。第2のエアカーテン194からの空気は、垂直方向に後部ダクト180を通って流れ、蒸発器142の吸気口又は入力部214に流入し、OWCユニット100を通って再びリサイクルされる。第2のエアカーテン194の温度は、華氏約30度~華氏約40度の範囲にあり、好ましくは華氏約34度である。
【0050】
第3のエアカーテン196は、第2のエアカーテン194及びOWCユニット100の内部空間122に隣接している。第3のエアカーテン196は、華氏約25度~華氏約35度の範囲の温度を有し、好ましくは華氏約32度の温度を有する。このように、第3のエアカーテン196は、エアバリア190の最も低い温度を有する。第2のエアカーテン194と同様に、蒸発器142から出る冷却空気は、OWCユニット100の開口部108に向かって導かれる。第3のエアカーテン196は、開口部108を横切り内部空間122の上部に部分的に流れ込み、後壁板176、178によって形成された第2の開口部186を通って流れる。次いで、空気は蒸発器142の入力部214に流れ込み、OWCユニット100を通って再びリサイクルされる。第1のエアカーテン192に加えて、第2のエアカーテン194、第3のエアカーテン196からの空気の一部は、送風機146を通って内部空間122内に、通常の動作で再循環され得る。
【0051】
図4a~図4fを参照すると、OWCユニット100は、高さ調節可能な棚500を含んでもよい。高さ調節可能な棚500は、網棚であり得る。複数の垂直に離間した高さ調整穴502を側壁116、118に沿って設けることができ、これにより、レールサドル506のボルトを介して側壁116、118に接続することができる。図4d及び図4eに示されるように、調整可能性を促進するために、棚支持ビーム504のそれぞれは、1対のレールサドル506に着座されてもよく、各レールサドル506は、床、ペグ又はダボが突出する端壁、及び1対の離間された側壁部材によって画定され、離間された側壁部材及び床は、U字形のチャネルを画定して棚支持ビーム504を受け入れる。高さ調節可能な棚500は、有利には、パレット化された製品の1つ以上の積み重ねの上に、OWCユニット内の商品の目の高さの小売り陳列のための支持面を提供する。
【0052】
高さ調節可能な棚500には、OWCユニット100のための電源と電気的に通信している細長いLED電球509などの電球からの光を保護して導くのに役立つ翼状の湾曲した光/空気偏向器508が設けられている。ライト509は、例えば、電気発光テープ、蛍光体結晶、有機発光ダイオード(OLED)、ガラス繊維チューブ、太陽電池又はアレイ、ネオン又は他のガス充填ライト、又は他の照明材料などの様々な光源であってもよい。OWCユニット100の領域及び高さ調節可能な棚500の下のパレット化された商品に向かって光を反射することに加えて、翼状の湾曲した光/空気偏向器508は、図4fを参照して理解することができるように、第2及び第3のエアカーテン194、196からOWCユニット100内のパレット化された製品の下部前方に冷却された空気を向ける役割を果たす。
【0053】
図4g~図4jを参照すると、ハニカム拡散器センブリ204は、本開示の教示に従って組み立てられる。ハニカム拡散器センブリ204は、可変高さハニカム拡散器510及び非可変高さ拡散器514を含む。図示される例では、可変高さのハニカム拡散器510は、図4hに示されるように、1つ以上の非可変高さ拡散器又は拡散器部514と併せて使用される。しかしながら、他の例では、ハニカム拡散器センブリ204は、1つ以上の可変高さ拡散器又は1つ以上の非可変高さ拡散器を含んでもよい。本明細書で使用される場合、「可変高さ」は、図4h~図4jに示されるように、Z座標軸上で測定される1つ以上の異なる高さを指す。拡散器510の高さは、X座標軸上に延びる拡散器510の長さに沿って、又は言い換えれば、OWCユニット100の第1の側壁116と第2の側壁118との間で変化してもよい。拡散器510は、上面及び底面のうちの1つ以上について傾斜され、段違いにされ、波形にされ、隆起され、又はそうでなければ非平面であってもよい。しかしながら、別の例では、拡散器の高さは、代替的又は追加的に、Y座標軸内に延びる拡散器510の幅に沿って変化してもよい。更に、本明細書で使用される場合、「非可変高さ」は、拡散器が均一な、平らな、又は水平な上面及び/又は下面を有するように、Z座標軸上で測定された均一な高さを指す。
【0054】
図4gに示されるように、ハニカム拡散器センブリ204は、各拡散器510、514の入口518、520が、それぞれ第1及び第2の偏向器166、167に対して近位に配置されるように、第1及び第2の偏向器166、167の底部522、524のすぐ後方に配置される。図4c及び図4gに示されるように、各偏向器の底部522、524は、ハニカムアセンブリ204に対して段違いになっている。図4gの特定の例では、非可変高さ拡散器514は、第1の偏向器166の底部522から離間され、第2の偏向器167の底部524に隣接している。図4i及び図4jに示されるように、可変高さ拡散器510は、第2の偏向器167の底部524から離間している。そのように構成される場合、偏向器166、167、168は、第1の偏向器166と第2の偏向器167との間に形成されたチャネルを通って、拡散器510、514の入口518、520に空気を導く。拡散器510、514は空気流を成形して、空気が拡散器510、514の複数のチャネル526を通って流れるようにする。
【0055】
図4iにより明確に示されるように、可変高さ拡散器510の複数のチャネル526は、複数の壁によって分離された、又は画定された正方形又は長方形の開口部を有する。図4hに示されるように、複数のチャネル526は、拡散器510と拡散器514の両方において同一か又は類似している。しかしながら、他の例では、複数のチャネル526は、様々な厚さの各チャネルを隔てる壁を有する円形、八角形、又は他の多角形であってもよい。
【0056】
図4hでは、可変及び非可変高さ拡散器510、514が、OWCユニット100の内部から外を見た視点で示されている。一般的に言って、可変高さ拡散器510の入口又は上面518は、非可変高さ拡散器514の平面入口520に対して非平面である。しかしながら、アセンブリ204の右側(すなわち、図4gのOWCユニット100の第1の側壁116に隣接する)では、可変及び非可変拡散器510、514は、最初に、Z座標軸で測定された同じ高さh1でX軸に沿って延在する。しかしながら、別の例では、第1及び第2の拡散器510、514の高さは、一致又は一線になり得ない、あるいは左側(すなわち、OWCユニット100の第2の側壁118に隣接する)で、又は拡散器センブリ204の右端と左端との間で、それらは一致する。可変高さ拡散器510の出口528又は底面は平面であり、図示される例では、非可変高さ拡散器514の出口530(図4g)又は底面と共平面である。しかしながら、他の例では、拡散器510、514のうちの1つ以上の出口528、530は、例えば、波形にされる及び/又は段違いにされるなどの非平面であってもよい。更に追加の例では、可変及び非可変拡散器510、514は、Y座標方向(図4hのページ内)に互いに間隔を置いてもよく、又はそれらはZ座標軸に対して段違いにされてもよい。拡散器510、514は、別個の構成要素であってもよく、又は拡散器510、514は、単一の構成要素を形成するために固定的に取り付けられてもよい。
【0057】
ハニカム拡散器510に、ハニカムの長さにわたる(すなわち、OWCユニット100の幅にわたる、及び/又は第1の側壁116と第2の側壁118との間の)複数の高さ及びプロファイルを提供することによって、ハニカム拡散器510は、蒸発器142のファン142a、142b、142c、142d、142eによって与えられる著しく変化しやすい空気速度をよりうまく減衰させることができることが分かる(図4g)。エアカーテンの中心では毎分800フィートのオーダの高い空気速度が見られるが、エアカーテンの遠端ではかなり低い空気速度が見られる(毎分約100~約200フィートのオーダ)。拡散器センブリ204は、OWCユニット100内の気流特性に基づいて、OWCユニット100の開口部108にわたって空気分布を最大化するように設計される。可変高さハニカム拡散器510は、第1の高さh1の第1の領域510a、第1の領域510aよりも短い第2の高さh2の第2の領域510b、及び先細りの第3の領域510cを有するものとして(図4h~図4jなどに)示されているが、可変高さハニカム拡散器510のトポグラフィは、図示されるものに限定されないことが認識される。むしろ、トポグラフィは、OWCユニット100内で最適な空気流の均一性を提供するように選択されることにより、蒸発器ファン出力の変動を補償し、所望の空気流速及び/又は圧力を達成することができる。拡散器204のハニカム構造を通る空気速度を改善することによって、特に床の近くで低い空気及び製品温度を維持することが容易になり、エネルギ効率が高くなる。
【0058】
図1及び5では、制御システム154がより詳細に示されている。制御システム154は、ルーフ112(図5では隠されている)又はOWCユニット100の蒸発器142に配置され、エアカーテンアセンブリ158及び/又は冷蔵システム134の様々な機能を制御するように結合される。例えば、制御システム154は、除霜サイクルを動作させ、蒸発器142に結合され、入力部214での及び/又は蒸発器142のコイルなどの蒸発器142内部の温度に関連付けられたセンサデータを捕捉するように構成された少なくとも1つのセンサを含む。制御システム154は、1つ以上のプロセッサ155と、1つ以上のプロセッサ155に通信可能に結合され、冷蔵システム134を操作するための実行可能命令を記憶するメモリ156とを含む。実行可能命令は、1つ以上のプロセッサ155に、1つ以上のセンサによって捕捉されたセンサデータを受信させ、センサデータを分析させて、蒸発器142に関連付けられた状態又は状況を識別し、識別された状態又は状況に基づいて、加熱又は冷却する信号を蒸発器142に送信させる。
【0059】
図5に示される一例では、制御システム154は、第1のセンサ211、第2のセンサ212、第3のセンサ213、及び導管216、又は第1のセンサ、第2のセンサ、及び第3のセンサ211、212、及び213を制御システム154に接続する温度ワイヤを含む。温度ワイヤ216は、蒸発器142の前面(すなわち、出口側)を通って走り、蒸発器142の背面(すなわち、入口側)を通って走っている。第1のセンサ211は、蒸発器142の入力部214でコイルに入る前の戻り気流に存在し、第2のセンサ212は、蒸発器142を凝縮器138に接続する吸引線215上に配置され、第3のセンサ213は、蒸発器142の内部であって蒸発器142のコイルの間(すなわち、氷が最後に消える場所)に配置される。そのように構成された場合、3つの温度センサ211、212、213は、蒸発器142上の又はその近くの様々な場所での温度に関する情報を制御システム154へ中継し、除霜サイクルがいつ、どのくらいの長さで実行されるべきかを正確に決定するとともに、除霜サイクル及び冷却サイクル中の蒸発器142を監視する。
【0060】
図5に更に示されるのは、OWCユニット100のバッカー217である。バッカー217は、OWCユニット100に構造的支持を提供し、後部ダクト180を通る空気流を導くのに役立つ。OWCユニット100は、OWCユニット100の後壁104に沿って間隔を置いて配置された複数のバッカー217を含んでもよい。バッカー217は、図2に示されるように、後部ダクト180からの空気流を導いて(ダクト150を介して)送風機146に供給するように配置されてもよい。後壁104及び壁板176、178とともに、バッカー217は、後部ダクト180内に形成された別のプレナムを画定して、空気を蒸発器142の入力部214に分配することができる。バッカー217のうちの1つ以上は、Zの断面を有する「Z」バッカーであってもよい。バッカー217は、OWCユニット100の高さに沿って部分的に又は全体的に延在してもよい。
【0061】
ここで図6図9を参照すると、OWCユニット100は、バリア130が閉位置(図6及び図8)及び開位置(図7及び図9)にある状態で示される。バリア130は、OWCユニット100の内部空間122を通って空気が循環し続けると同時に、OWCユニット100に格納された製品を保護するのにも役立つ可動板である。図6では、バリア130は、フロア126と密封的に係合し、開口部108にわたる熱交換を制限する。エアバリア190から地面126に向かって冷却空気が流れるとき、バリア130は、冷却空気を内部空間122内に保持する。バリア130が閉位置にある場合、OWCユニット100の開口部108は、顧客がOWCユニット100に快適に到達して内部空間122に格納された製品にアクセスするのに十分な大きさである。図8では、バリア130が開位置に持ち上げられ、OWCユニット100に冷蔵を必要とする物品を補充することが可能になる。特に、バリア130は、フォークリフトがOWCユニット100に入って物品のパレットを受け渡すか、又はOWCユニット100からパレットを取り出すことを可能にする高さまで持ち上げられてもよい。
【0062】
第1のシール218は、バリア130の底縁部222に沿って配置され、第2のシール226は、バリア130の第1の側縁部230及び第2の側縁部234に配置される。図8は、バリア130が閉位置にあるときのバリア130の底縁部222及び第2の側縁部234の第1のシール218及び第2のシール226の拡大図を示す。第1のシール218は、バリア130の幅に実質的に類似した幅と、バリア130の底縁部222に沿って延びる長さと、を有する、バルブシールなどの耐久性シールである。バリア130が閉位置にあるとき、シール218は、バリア130の重量の下で圧縮され、床126に対して密封する。図7及び9に示されるように、バリア130が開位置にあるとき、シール218は非圧縮構成にある。シール218は、床126内の任意の不均一な表面を収容するように可撓性であり、軽い破片が地面126上及び開口部108内に配置されている場合でも密封を作り出すように構成されてもよい。シール218はまた、低温環境での繰り返し使用のために耐久性がある。シール218は、球状シール、ブラシシール、又は他の適切なシールであってもよく、これは、泡状物質、ビニール、及びゴムで作られてもよく、充填された構成又は固体構成のいずれかであってもよい。
【0063】
第2のシール226は、バリア130の第1の側縁部230及び第2の側縁部234のそれぞれと、第1の側壁部116及び第2の側壁部118との間に配置される。第2のシール226は、第1及び第2の側壁116、118とバリア130との間の接合部238を十分に密封しながらも、開位置と閉位置との間のバリア130の移動を可能にし、それによって、接合部238においてOWCユニット100から冷気が逃げるのを制限する。接合部238(すなわち、バリア130が第1及び第2の側壁116、118に結合される場所)は、バリア130を第1及び第2の側壁116、118に摺動可能に接続するスライドレール、プーリ、又は他の機械装置であってもよい。接合部238は、作業者又は自動プーリ又は他の機械システムがバリア130を閉位置から開位置に持ち上げることができるようにする。バリア130は、ロック機構又は他の装置と係合することにより、開位置に留まってもよい。
【0064】
図6に少し戻ると、任意の加熱装置242が破線で示されている。加熱装置242は、装置242が、第1の側壁116と第2の側壁118との間の開口ヘッダ243の底部に沿って配置され、第1及び第2の側壁116、118の外側端部及び開口ヘッダ243を保護するステンレス鋼三方枠ガードに沿って配置されるように、OWCユニット100に埋め込まれている。加熱装置242は、開口部108を取り囲む表面の温度を露点範囲より上に上昇させるように構成されている。加熱装置242は、OWCユニット100の開口部108の周りに延びる加熱ワイヤを含んでもよく、特に、そこでは冷蔵システム134によって開口部108の周りの表面から熱が除去される。しかしながら、他の例では、加熱ワイヤは、開口部108の周りに部分的に延在してもよく、開口部108の周りのセグメント内の対象領域内に配置されてもよく、側壁116、118の端部に対してのみ配置されてもよく、又はルーフパネル112のドアヘッダに対してのみ配置されてもよい。一例では、加熱装置242は、Chromalox(登録商標)CPRヒートトレースなどの10ワット/ラインフットの自己調整ヒータを含み、開口部108のステンレス鋼三方枠ガードトリムの後ろにも埋め込まれたPEPI(登録商標)クリープ動作サーモスタットなどのクリープ動作サーモスタットによって制御されてもよい。ヒータ装置242は、ローカル又はリモートで制御されてもよく、制御システム154とは別に、及びバリア130を操作することとは別に操作されてもよい。
【0065】
図10に、OWCユニット100の制御システム154を操作するための例示的な流れ図が示されている。第1のブロック310では、センサデータは、蒸発器142に結合された少なくとも1つのセンサによって連続的に(又は定期的に)収集される。例えば、センサは、入力部214及び蒸発器142のコイルで温度データを収集してもよい。第2のブロック320では、1つ以上のプロセッサ155は、センサによって捕捉されたセンサデータを受信する。第3のブロック330では、1つ以上のプロセッサ155は、センサデータを分析し、センサデータをメモリ156に記憶された命令と比較する。例えば、少なくとも1つのセンサによって捕捉された温度は、メモリ156に記憶された蒸発器142の状態又は状況に関連付けられた温度と比較されてもよい。捕捉された温度は、メモリ156に記憶された閾値温度と比較されてもよい。別の例では、プロセッサ155は、蒸発器142の入力部214の温度と蒸発器142のコイルとの間の差を測定する。測定された温度又は温度差が記憶された閾値を満たすか、又は超える場合、その閾値温度での蒸発器142に関連付けられた状態又は状況が、ブロック340で識別され、割り当てられる。その識別に基づいて、ブロック350で、制御システム154は、除霜を開始するための信号を蒸発器142に送信する。
【0066】
除霜動作に関して、制御システム154は、図10の流れ図に従って動作し、蒸発器コイル上での氷の形成を制限する。蒸発器142上の氷の形成は、蒸発器142の動作効率を低下させ、蒸発器142が空気から熱を除去する能力を低下させ得る。本開示の制御システム154の除霜サイクルは、OWCユニット100内で可能な限り低い平均温度を維持するために、定期的に蒸発器142に熱を加え、コイルから氷を取り除く。除霜機能は、蒸発器コイルと蒸発器142に入る空気との間の温度差に基づいている。制御システム154の除霜機能は、第1、第2、及び第3の温度センサ211、212、213を監視することによって温度差を測定する。蒸発器142の近く又は上の様々な位置の温度は、一定期間にわたって監視されてもよい。蒸発器コイルと入力部214との間の温度差が、メモリ156に記憶された温度差閾値を超える場合、除霜サイクルは、信号を蒸発器142に送信して、蒸発器142内のコイルアセンブリの温度を上昇させることによって開始される。除霜機能はまた、氷が最後に消える蒸発器142のコイルを監視する。この温度が特定の閾値に達すると、データが蒸発器142に氷がないことを示しているため、除霜サイクルが停止し得る。更に、蒸発器142と凝縮器138とを接続する吸引ライン215で得られた温度は、蒸発器142上での氷の形成を示してもよい。例えば、通常の動作中に、熱が冷媒に伝達され、その熱が第2の温度センサ212によって読み取られる。蒸発器142のコイル上に氷が発生すると、第2の温度センサ212は、その熱が氷の蓄積によってブロックされるため、冷媒に伝達される熱を全く感知しないことになる。この場合、この温度センサ212は、いつ除霜サイクルを開始するかを決定するのに役立つ。除霜サイクルを実行するための他のセンサ構成及びアルゴリズムが可能である。オンデマンドの除霜サイクルは、冷蔵システムに典型的な毎日の除霜回数を減らし、それによりエネルギを節約する。除霜サイクルも必要に応じて実行される。制御システム154は、他のセンサ及びセンサデータを含む他の機能を動作させてもよい。他の例では、制御システム154は、圧力センサ、湿度センサ、及び補助温度センサを動作させてもよい。
【0067】
図11は、本開示の教示に従って組み立てられた複数の積み重ねられた木枠又はパレット400を有するOWCユニット100を示す。図11において、ファサード404は、冷蔵及び制御システム134、154を隠すようにルーフ112から延在し、設計又は広告表示の機会を提供してもよい。
【0068】
図12は、本開示の教示に従って組み立てられた複数のOWCユニット100を含む例示的なOWCユニットレイアウト500を示す。図12に示されるように、複数のOWCユニット100が、背中合わせの構成(すなわち、OWCユニット100の後壁104が別のOWCユニット100の後壁104に隣接又は当接している)で2つの平行な列に組み立てられ、OWCユニット100が、その列の各端部に配置されている。ただし、他のレイアウト及び方向も可能である。
【0069】
本開示のOWCユニット100は、製品を保管及び冷却するためのエネルギ効率の高いソリューションを提供する。まず、OWCユニット100のエアカーテン設計及びバリア130は協働して、開口部108を横切る熱交換を制限し、それによって、より低い温度を維持するのに必要なエネルギが少なくなる。エアカーテンアセンブリによって提供される循環はまた、OWCユニット100の内部122内の冷却空気をより均等に分配する。結果として、製品は冷蔵空気で連続的に囲まれてもよく、農産物の場合、均等に冷やされることにより霜による局所的な損傷の影響を受けにくくなる。例えば、本開示のエアカーテン192、194、196は、OWCユニット100の内部空間122の異なるセクション又は空間に流れるように導かれ、偏向される。例えば、第1のエアカーテン192は、地面127に近い製品の下を流れ、第2のカーテン194は、格納された製品の中央部に流れ、第3のエアカーテン196は、製品の上部を横切って流れる。
【0070】
第二に、冷蔵システム134及び制御システム154は、エネルギ消費を削減し、OWCユニットを稼働させるためのコストを低く抑えるのにも役立つ。制御システム154は、オンデマンドの除霜サイクルを実行して、蒸発器142をより効率的に実行し、結果的に冷蔵システム134の動作寿命を延ばすようにプログラムされてもよい。エネルギ効率に加えて、各OWCユニット100に必要な冷蔵システム134は、既存の冷却ソリューションと比較して相対的に小型である。例えば、各ユニットは、ノイズを低減し、占有するスペースが少ない小型の凝縮器138を含む。
【0071】
本開示のOWCユニット100は、アクセス可能で低メンテナンスの冷蔵貯蔵ソリューションも提供する。可動バリア130は、製品に対する貯蔵及び補充を容易にし、バリア130を単に開位置に移動させることによって容易なクリーンアップを可能にする。開位置では、作業者はフォークリフトで製品の木枠にアクセスし、木枠を取り囲む地面を簡単に清掃することができる。内部空間122は単純であり、顧客のアクセスのために製品の木枠を簡単に積み重ねることを可能にする。他の実施例では、OWCユニット100は、組み込まれた又はローラ上に提供された棚を含んでもよい。バリア130が閉位置にあるとき、開口部108は、顧客がOWCユニット100の内部122に快適に到達して、OWCユニット100内に格納された製品をつかむことを可能にする。このソリューションは、顧客が製品にアクセスするために冷蔵室に完全に入る必要がないため、より快適なショッピング体験を提供する。
【0072】
OWCユニット100はまた、組み立てが容易であり、顧客のニーズを満たすようにスケールアップ又はスケールダウンされてもよい。例えば、スーパーマーケットのオーナは、OWCユニット100を設置するための単一の場所に限定されない。フットプリントが小さく、モジュール構造であるために、OWCユニット100は、別の場所にかなり容易に移すことができる。更に、OWCユニット100は、いくつかの機能、例えば、バリア130を移動させ、冷蔵システム134を監視し、制御システム154を操作するようにリモートで管理されてもよい。
【0073】
本発明の好ましい実施形態が、本発明を実施するために本発明者に既知の最良の形態又は複数の形態を含んで、本明細書に記載される。多数の例が本明細書に示され、記載されているが、当業者であれば、様々な実施形態の詳細が相互に排他的である必要はないことを容易に理解するであろう。そうではなく、本明細書の教示を読んだ当業者であれば、一実施形態の1つ以上の特徴を、残りの実施形態の1つ以上の特徴と組み合わせることができるはずである。更に、図示の実施形態は単に例示的なものであり、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではないことも理解されるべきである。本明細書に記載される全ての方法は、別段に本明細書に示されない限り、又は別段に文脈と明確に矛盾しない限り、任意の好適な順序で実行され得る。本明細書に提供される任意の及び全ての例、又は例示的な言語(例えば、「など(such as)」)の使用は、本発明の例示的な実施形態又は実施形態の態様をよりよく明らかにすることを意図するだけであり、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書中のいかなる文言も、本発明の実施に不可欠であると主張されていない要素を示すものとして解釈されるべきではない。
図1
図2
図2A
図3
図4
図4A
図4B
図4C
図4D
図4E
図4F
図4G
図4H
図4I
図4J
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】