(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-14
(54)【発明の名称】半導体デバイスの製造方法および半導体デバイス
(51)【国際特許分類】
H01L 25/07 20060101AFI20231207BHJP
【FI】
H01L25/08 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023534039
(86)(22)【出願日】2020-12-17
(85)【翻訳文提出日】2023-05-31
(86)【国際出願番号】 CN2020137217
(87)【国際公開番号】W WO2022116280
(87)【国際公開日】2022-06-09
(31)【優先権主張番号】202011388107.X
(32)【優先日】2020-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523205119
【氏名又は名称】武▲漢▼新芯集成▲電▼路制造有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲曾▼ 甜
(72)【発明者】
【氏名】占 迪
(72)【発明者】
【氏名】叶 国梁
(57)【要約】
本発明は半導体デバイスの製造方法および半導体デバイスを開示する。前記方法は、トップウエハを第1ウエハに前面対前面でボンディングし、且つトップウエハの前面を上向きにさせ、第1ウエハの前面を下向きにさせることと、第2ウエハの前面を、その前面が下向きになるように第1ウエハの背面にボンディングして、ボンディング構造を形成することと、ボンディング構造を反転することにより、第1ウエハおよび第2ウエハの前面を上向きにさせ、且つトップチップの基板にパッドのリード部を形成することと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トップチップの基板と前記トップチップの基板の前面に位置するトップチップのボンディングパッドを含むトップウエハを提供することと、
第1基板と、前記第1基板の前面に位置する第1素子および第1ボンディングパッドを含む第1ウエハを提供することと、
前記トップウエハを前記第1ウエハに前面対前面でボンディングし、前記トップチップのボンディングパッドを前記第1ボンディングパッドに電気的に接続させ、且つ前記トップウエハの前面を上向きにさせ、前記第1ウエハの前面を下向きにさせることと、
前記第1基板の背面に、第1配線層のボンディングパッドを有する第1配線層を形成することと、
第2基板と、前記第2基板の前面に位置する第2素子および第2ボンディングパッドを含む第2ウエハを提供することと、
前記第2ウエハの前面を前記第1配線層にボンディングし、前記第1配線層のボンディングパッドを前記第2ボンディングパッドに電気的に接続することにより、前記第2ウエハを、その前面が下向きになるように前記第1ウエハに接合してボンディング構造を形成することと、
前記トップチップの基板の背面をトップに置くように、前記ボンディング構造を反転し、且つ前記第1ウエハの前面を上向きにさせ、前記第2ウエハの前面を上向きにさせ、且つ前記トップチップの基板にパッドのリード部を形成することと、を含む半導体デバイスの製造方法。
【請求項2】
前記第1基板の背面に、第1配線層のボンディングパッドを有する第1配線層を形成するステップは、
前記第1基板の背面を薄くすることと、
前記第1基板の背面に第1配線層を形成し、前記第1配線層の中に第1配線層のボンディングパッドを形成することと、を含む請求項1に記載の半導体デバイスの製造方法。
【請求項3】
前記トップチップの基板にパッドのリード部を形成するステップは、
前記トップチップの基板の背面を薄くすることと、
前記トップチップの基板を貫通する開口を形成することと、
前記トップチップの基板の背面、前記開口の側壁、底部に保護層を形成することと、
前記開口の底部の保護層にパッドのリード部を形成することと、を含む請求項1に記載の半導体デバイスの製造方法。
【請求項4】
前記第2ウエハの前面を前記第1配線層にボンディングするステップの後、且つ前記ボンディング構造を反転するステップの前には、
前記第2基板の背面に第2配線層のボンディングパッドを有する第2配線層を形成することと、
第3基板と、前記第3基板の前面に位置する第3素子および第3ボンディングパッドを含む第3ウエハを提供することと、
前記第3ウエハの前面を前記第2配線層にボンディングし、前記第2配線層のボンディングパッドを前記第3ボンディングパッドに電気的に接続することにより、前記第3ウエハを、その前面が下向きになるように前記第2ウエハに接合させることと、をさらに含む請求項1に記載の半導体デバイスの製造方法。
【請求項5】
前記トップウエハは前記トップチップの基板と前記トップチップのボンディングパッドとの間に位置するトップチップの導電層をさらに含み、前記トップチップの導電層が、前記トップチップのボンディングパッドと前記パッドのリード部と、それぞれに電気的に接続され、
前記第1ウエハは、前記第1素子と前記第1ボンディングパッドとの間に位置する第1導電層をさらに含み、且つ前記第1導電層が前記第1素子と、前記第1ボンディングパッドと、前記第1配線層のボンディングパッドと、それぞれに電気的に接続され、
前記第2ウエハは、前記第2素子と前記第2ボンディングパッドとの間に位置する第2導電層をさらに含み、且つ前記第2導電層が前記第2素子と、前記第2ボンディングパッドと、それぞれに電気的に接続される請求項1に記載の半導体デバイスの製造方法。
【請求項6】
前記トップウエハは電気的に接続されるトップチップのトップ導電層とトップチップのボトム導電層を含み、前記トップチップのトップ導電層が前記トップチップのボンディングパッドに電気的に接続され、前記トップチップのボトム導電層が前記パッドのリード部に電気的に接続され、
前記第1導電層は電気的に接続される第1トップ導電層と第1ボトム導電層を含み、前記第1トップ導電層が前記第1ボンディングパッドに電気的に接続され、前記第1ボトム導電層が前記第1素子と、前記第1配線層のボンディングパッドと、電気的に接続され、
前記第2導電層は電気的に接続される第2トップ導電層と第2ボトム導電層を含み、前記第2トップ導電層が前記第2ボンディングパッドに電気的に接続され、前記第2ボトム導電層が前記第2素子に電気的に接続される請求項5に記載の半導体デバイスの製造方法。
【請求項7】
前記トップチップの導電層、前記第1配線層のボンディングパッド、前記第1ボンディングパッドおよび前記第2ボンディングパッドの部材は銅であり、前記第1導電層、前記第2導電層および前記パッドのリード部の部材はアルミニウムである請求項5に記載の半導体デバイスの製造方法。
【請求項8】
前記トップウエハはロジックウエハであり、前記第1ウエハおよび前記第2ウエハはメモリウエハである請求項1に記載の半導体デバイスの製造方法。
【請求項9】
第1チップ、トップチップ、パッドのリード部、第1配線層、および第2チップを含む半導体デバイスであって、
前記第1チップは、第1基板と、前記第1基板の前面に位置する第1素子および第1ボンディングパッドを含み、
前記トップチップは前記第1チップの前面に位置し、トップチップの基板と、前記トップチップの基板と前記第1チップとの間に位置するトップチップのボンディングパッドを含み、前記トップチップが前記第1チップに前面対前面でボンディングされるように、前記トップチップのボンディングパッドが前記第1ボンディングパッドに電気的に接続され、
前記パッドのリード部は前記トップチップの背面に位置し、
前記第1配線層は前記第1チップの背面に位置し、第1配線層のボンディングパッドを含み、
前記第2チップは前記第1配線層の前記第1チップから離れた側に位置し、第2基板と、前記第2基板の前面に位置する第2素子および第2ボンディングパッドを含み、前記第2チップの前面が前記第1配線層にボンディングされるように、前記第2ボンディングパッドが前記第1配線層のボンディングパッドに電気的に接続される半導体デバイス。
【請求項10】
前記半導体デバイスは、第2配線層および第3チップをさらに含み、
前記第2配線層は前記第2チップの背面に位置し、第2配線層のボンディングパッドを含み、
前記第3チップは前記第2配線層の前記第2チップから離れた側に位置し、第3基板と、前記第3基板の前面に位置する第3素子および第3ボンディングパッドを含み、前記第3チップの前面が前記第2配線層にボンディングされるように、前記第3ボンディングパッドが前記第2配線層のボンディングパッドに電気的に接続される請求項9に記載の半導体デバイス。
【請求項11】
前記トップチップは前記トップチップの基板と前記トップチップのボンディングパッドとの間に位置するトップチップの導電層をさらに含み、前記トップチップの導電層が前記トップチップのボンディングパッドと、前記パッドのリード部と、それぞれに電気的に接続され、
前記第1チップは前記第1素子と前記第1ボンディングパッドとの間に位置する第1導電層をさらに含み、且つ前記第1導電層が前記第1素子と、前記第1ボンディングパッドと、前記第1配線層のボンディングパッドと、それぞれに電気的に接続され、
前記第2チップは前記第2素子と前記第2ボンディングパッドとの間に位置する第2導電層をさらに含み、且つ前記第2導電層が前記第2素子と、前記第2ボンディングパッドと、それぞれに電気的に接続される請求項9に記載の半導体デバイス。
【請求項12】
前記トップチップの導電層は電気的に接続されるトップチップのトップ導電層とトップチップのボトム導電層を含み、前記トップチップのトップ導電層が前記トップチップのボンディングパッドに電気的に接続され、前記トップチップのボトム導電層が前記パッドのリード部に電気的に接続され、
前記第1導電層は電気的に接続される第1トップ導電層と第1ボトム導電層を含み、前記第1トップ導電層が前記第1ボンディングパッドに電気的に接続され、前記第1ボトム導電層が前記第1素子と、前記第1配線層のボンディングパッドと、電気的に接続され、
前記第2導電層は電気的に接続される第2トップ導電層と第2ボトム導電層を含み、前記第2トップ導電層が前記第2ボンディングパッドに電気的に接続され、前記第2ボトム導電層が前記第2素子に電気的に接続される請求項11に記載の半導体デバイス。
【請求項13】
前記トップチップの導電層、前記第1配線層のボンディングパッド、前記第1ボンディングパッドおよび前記第2ボンディングパッドの部材は銅であり、前記第1導電層、前記第2導電層および前記パッドのリード部の部材はアルミニウムである請求項9に記載の半導体デバイス。
【請求項14】
前記トップチップはロジックチップであり、前記第1チップおよび前記第2チップはメモリチップである請求項9に記載の半導体デバイス。
【請求項15】
前記第1チップの前面は前記第2チップの前面と同じ方向に向けられ、前記トップチップの前面は前記第1チップの前面と反対方向に向けられる請求項9に記載の半導体デバイス。
【請求項16】
前記半導体デバイスは、前記トップチップの基板を貫通する開口と、前記トップチップの基板の背面、前記開口の側壁、底部に位置する保護層をさらに含み、
前記パッドのリード部は前記開口の底部の保護層に位置する請求項9に記載の半導体デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年12月1日に中国特許庁に出願された出願番号202011388107.X、発明の名称が「半導体デバイスの製造方法および半導体デバイス」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容全体は本願に援用する。
【0002】
本発明は半導体の技術分野に属し、特に半導体デバイスの製造方法および半導体デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、チップトランジスタのサイズは物理的な限界に近づいており、チップの性能向上は3D統合技術の発展に大きく依存している。複数のチップを3D方向に積層することにより、チップ全体の性能とスペースの利用効率を大幅に向上させ、且つチップの製造コストを削減することができる。
【0004】
マルチチップ積層は、一般的に複数のウエハを積層して、積層されたウエハを切断することによって得られる。先行技術のマルチチップ積層は、基本的に2つのウエハを前面対前面でボンディングして、ボンディングされたウエハの一方の背面にボンディング界面を形成することで、ボンディングされた2つのウエハが第3ウエハにボンディングされる。ウエハの積層数の増加に伴い、積層ウエハの回路設計と工程の流れを一致させ、さらに積層プロセスを簡略化することが急務となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、半導体デバイスの製造方法および半導体デバイスを提供する。本発明によれば、トップウエハの底部にある全てのウエハの前面を上向きにさせ、底部のウエハの回路設計と工程の流れを一致させ、工程の複雑性を低減させ、構成の自由度を高めることができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、半導体デバイスの製造方法を提供し、前記製造方法は、
トップチップの基板と前記トップチップの基板の前面に位置するトップチップのボンディングパッドを含むトップウエハを提供することと、
第1基板と、前記第1基板の前面に位置する第1素子および第1ボンディングパッドを含む第1ウエハを提供することと、
前記トップウエハを前記第1ウエハに前面対前面でボンディングし、前記トップチップのボンディングパッドを前記第1ボンディングパッドに電気的に接続させ、且つ前記トップウエハの前面を上向きにさせ、前記第1ウエハの前面を下向きにさせることと、
前記第1基板の背面に、第1配線層のボンディングパッドを有する第1配線層を形成することと、
第2基板と、前記第2基板の前面に位置する第2素子および第2ボンディングパッドを含む第2ウエハを提供することと、
前記第2ウエハの前面を前記第1配線層にボンディングし、前記第1配線層のボンディングパッドを前記第2ボンディングパッドに電気的に接続することにより、前記第2ウエハを、その前面が下向きになるように前記第1ウエハに接合してボンディング構造を形成することと、
前記トップチップの基板の背面をトップに置くように、前記ボンディング構造を反転し、且つ前記第1ウエハの前面を上向きにさせ、前記第2ウエハの前面を上向きにさせ、且つ前記トップチップの基板にパッドのリード部を形成することと、を含む。
【0007】
さらに好ましくは、前記第1基板の背面に、第1配線層のボンディングパッドを有する第1配線層を形成するステップは、
前記第1基板の背面を薄くすることと、
前記第1基板の背面に第1配線層を形成し、前記第1配線層の中に第1配線層のボンディングパッドを形成することと、を含む。
【0008】
さらに好ましくは、且つ前記トップチップの基板にパッドのリード部を形成するステップは、
前記トップチップの基板の背面を薄くすることと、
前記トップチップの基板を貫通する開口を形成することと、
前記トップチップの基板の背面、前記開口の側壁、底部に保護層を形成することと、
前記開口の底部の保護層にパッドのリード部を形成することと、を含む。
【0009】
さらに好ましくは、前記第2ウエハの前面を前記第1配線層にボンディングするステップの後、且つ前記ボンディング構造を反転するステップの前には、
前記第2基板の背面に、第2配線層のボンディングパッドを有する第2配線層を形成することと、
第3基板と、前記第3基板の前面に位置する第3素子および第3ボンディングパッドとを含む前記第3ウエハを提供することと、
前記第3ウエハの前面を前記第2配線層にボンディングし、前記第2配線層のボンディングパッドを前記第3ボンディングパッドに電気的に接続することにより、前記第3ウエハを、その前面が下向きになるように前記第2ウエハに接合させることと、を含む。
【0010】
さらに好ましくは、前記トップウエハは、前記トップチップの基板と前記トップチップのボンディングパッドとの間に位置するトップチップの導電層をさらに含み、前記トップチップの導電層が、前記トップチップのボンディングパッドと前記パッドのリード部と、それぞれに電気的に接続され、
前記第1ウエハは、前記第1素子と前記第1ボンディングパッドとの間に位置する第1導電層をさらに含み、且つ前記第1導電層が前記第1素子と、前記第1ボンディングパッドと、前記第1配線層のボンディングパッドと、それぞれに電気的に接続され、
前記第2ウエハは、前記第2素子と前記第2ボンディングパッドとの間に位置する第2導電層をさらに含み、且つ前記第2導電層が前記第2素子と、前記第2ボンディングパッドと、それぞれに電気的に接続される。
【0011】
さらに好ましくは、前記トップウエハは電気的に接続されるトップチップのトップ導電層とトップチップのボトム導電層を含み、前記トップチップのトップ導電層が前記トップチップのボンディングパッドに電気的に接続され、前記トップチップのボトム導電層が前記パッドのリード部に電気的に接続され、
前記第1導電層は電気的に接続される第1トップ導電層と第1ボトム導電層を含み、前記第1トップ導電層が前記第1ボンディングパッドに電気的に接続され、前記第1ボトム導電層が前記第1素子と、前記第1配線層のボンディングパッドと、電気的に接続され、
前記第2導電層は電気的に接続される第2トップ導電層と第2ボトム導電層を含み、前記第2トップ導電層が前記第2ボンディングパッドに電気的に接続され、前記第2ボトム導電層が前記第2素子に電気的に接続される。
【0012】
さらに好ましくは、前記トップチップの導電層、前記第1配線層のボンディングパッド、前記第1ボンディングパッドおよび前記第2ボンディングパッドの部材は銅であり、前記第1導電層、前記第2導電層および前記パッドのリード部の部材はアルミニウムである。
【0013】
さらに好ましくは、前記トップウエハはロジックウエハであり、前記第1ウエハおよび前記第2ウエハはメモリウエハである。
【0014】
また、本発明は半導体デバイスをさらに提供し、前記半導体デバイスは、第1チップ、トップチップ、パッドのリード部、第1配線層、および第2チップを含み、
前記第1チップは、第1基板と、前記第1基板の前面に位置する第1素子および第1ボンディングパッドを含み、
前記トップチップは、前記第1チップの前面に位置し、トップチップの基板と、前記トップチップの基板と前記第1チップとの間に位置するトップチップのボンディングパッドを含み、前記トップチップが前記第1チップに前面対前面でボンディングされるように、前記トップチップのボンディングパッドが前記第1ボンディングパッドに電気的に接続され、
前記パッドのリード部は前記トップチップの背面に位置し、
前記第1配線層は前記第1チップの背面に位置し、第1配線層のボンディングパッドを含み、
前記第2チップは、前記第1配線層の前記第1チップから離れた側に位置し、第2基板と、前記第2基板の前面に位置する第2素子および第2ボンディングパッドを含み、前記第2チップの前面が前記第1配線層にボンディングされるように、前記第2ボンディングパッドが前記第1配線層のボンディングパッドに電気的に接続される。
【0015】
さらに好ましくは、前記半導体デバイスは、第2配線層および第3チップをさらに含み、
前記第2配線層は前記第2チップの背面に位置し、前記第2配線層は第2配線層のボンディングパッドを含み、
前記第3チップは、前記第2配線層の前記第2チップから離れた側に位置し、第3基板と、前記第3基板の前面に位置する第3素子および第3ボンディングパッドを含み、前記第3チップの前面が前記第2配線層にボンディングされるように、前記第3ボンディングパッドが前記第2配線層のボンディングパッドに電気的に接続される。
【0016】
さらに好ましくは、前記トップチップは、前記トップチップの基板と前記トップチップのボンディングパッドとの間に位置するトップチップの導電層をさらに含み、前記トップチップの導電層が前記トップチップのボンディングパッドと、前記パッドのリード部と、それぞれに電気的に接続され、
前記第1チップは前記第1素子と前記第1ボンディングパッドとの間に位置する第1導電層をさらに含み、且つ前記第1導電層が前記第1素子と、前記第1ボンディングパッドと、前記第1配線層のボンディングパッドと、それぞれに電気的に接続され、
前記第2チップは前記第2素子と前記第2ボンディングパッドとの間に位置する第2導電層をさらに含み、且つ前記第2導電層が前記第2素子と、前記第2ボンディングパッドと、それぞれに電気的に接続される。
【0017】
さらに好ましくは、前記トップチップの導電層は電気的に接続されるトップチップのトップ導電層とトップチップのボトム導電層を含み、前記トップチップのトップ導電層が前記トップチップのボンディングパッドに電気的に接続され、前記トップチップのボトム導電層が前記パッドのリード部に電気的に接続され、
前記第1導電層は電気的に接続される第1トップ導電層と第1ボトム導電層を含み、前記第1トップ導電層が前記第1ボンディングパッドに電気的に接続され、前記第1ボトム導電層が前記第1素子と、前記第1配線層のボンディングパッドと、電気的に接続され、
前記第2導電層は電気的に接続される第2トップ導電層と第2ボトム導電層を含み、前記第2トップ導電層が前記第2ボンディングパッドに電気的に接続され、前記第2ボトム導電層が前記第2素子に電気的に接続される。
【0018】
さらに好ましくは、前記トップチップの導電層、前記第1配線層のボンディングパッド、前記第1ボンディングパッドおよび前記第2ボンディングパッド前記の部材は銅であり、前記第1導電層、前記第2導電層および前記パッドのリード部の部材はアルミニウムである。
【0019】
さらに好ましくは、前記トップチップはロジックチップであり、前記第1チップおよび前記第2チップはメモリチップである。
【0020】
さらに好ましくは、前記第1チップの前面は前記第2チップの前面と同じ方向に向けられ、前記トップチップの前面は前記第1チップの前面と反対方向に向けられる。
【0021】
さらに好ましくは、前記半導体デバイスは、前記トップチップの基板を貫通する開口と、前記トップチップの基板の背面、前記開口の側壁、底部に位置する保護層をさらに含み、
前記パッドのリード部は前記開口の底部の保護層に位置する。
【発明の効果】
【0022】
本発明の有益な効果として、トップウエハを第1ウエハに前面対前面でボンディングした後、第1ウエハの背面に第1配線層を形成することにより、第2ウエハの前面を第1配線層にボンディングしてボンディング構造を形成し、そして、ボンディング構造を反転してトップウエハの背面をトップに置くことにより、トップウエハの背面にパッドのリード部を形成し、トップウエハの前面を下向きにさせ、第1ウエハと第2ウエハの前面を上向きにさせることにより、トップウエハの底部のすべてのウエハの前面は上向きになり、底部のウエハの回路設計と工程の流れを一致させ、工程の複雑性を低減させ、同時に、底部のウエハ同士のボンディング順を任意に調整でき、構成の自由度を高めることができる。
【0023】
以下、実施例または先行技術の技術的方案をより明確に説明するために、実施例または先行技術の説明に必要な添付図面について簡単に説明する。以下に説明した添付図面は、本発明の一部の実施例に過ぎず、他の添付図面は、当業者であれば、これらの図面に基づいて何ら創作努力をせずに得ることができることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】本発明の実施例に係る半導体デバイスの製造方法のフロー図である。
【
図2a】本発明の実施例に係る半導体デバイスの製造方法の構造模式図である。
【
図2b】本発明の実施例に係る半導体デバイスの製造方法の構造模式図である。
【
図2c】本発明の実施例に係る半導体デバイスの製造方法の構造模式図である。
【
図2d】本発明の実施例に係る半導体デバイスの製造方法の構造模式図である。
【
図2e】本発明の実施例に係る半導体デバイスの製造方法の構造模式図である。
【
図2f】本発明の実施例に係る半導体デバイスの製造方法の構造模式図である。
【
図2g】本発明の実施例に係る半導体デバイスの製造方法の構造模式図である。
【
図2h】本発明の実施例に係る半導体デバイスの製造方法の構造模式図である。
【
図3】本発明の実施例に係る半導体デバイスの構造模式図である。
【
図4】本発明の実施例に係る半導体デバイスの他の構造模式図である。
【
図5】本発明の実施例に係る半導体デバイスの他の構造模式図である。
【
図6】本発明の実施例に係る半導体デバイスの他の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本願に開示された具体的な構成および機能的な詳細は、単に代表的なものであり、本発明の例示的な実施例を説明することを目的としている。しかしながら、本発明は、多くの変形例で具体的に実施することができ、本明細書に記載された実施例にのみ限定されると解釈されるべきではない。
【0026】
本発明の説明において、なお、用語「中央」、「行方向」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」など示す向きまたは位置関係は、添付図面に示される向きまたは位置関係に基づいており、本発明の説明を容易にし、簡略化することのみを目的としており、言及された装置又は要素が特定の向きを有し、特定の向きで構成され、動作しなければならないことを示す又は示唆するものではなく、従って、本発明を限定するものと解釈されるものではない。なお、「第1」および「第2」という用語は、目的を説明するためにのみ使用され、相対的な重要性を示すまたは暗示するものとして、または示される技術的特徴の数を暗黙的に指定するものとして理解されることはない。従って、「第1」および「第2」で修飾される特徴は、1つまたは複数のその特徴を明示的または暗黙的に含んでもよい。本発明の説明において、特に記載がない限り、「複数」は2つまたは2つ以上を意味する。また、用語「含む」およびその任意の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図している。
【0027】
本発明の説明において、なお、明示的な指定や限定がない限り、用語「搭載」、「連結」、「接続」は広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続、取り外し可能な接続、または一体型接続であってもよいし、機械的に接続または電気的に接続であってもよいし、直接的に接続、中間媒体を介し間接的に接続、または2つの素子の内部接続であってもよい。当業者にとって、本発明の文脈の上記用語の特定の意味は、特定の場合に理解することができる。
【0028】
本願で使用される用語は、特定の実施例のみを説明しており、例示的な実施例を限定することを意図していない。特に記載がない限り、本願で使用される単数形の「1つ」、「1項」は、複数形を含むことを意図している。また、本願で使用される用語「含む」および/又は「有する」は、記載され特徴、整数、ステップ、操作、ユニットおよび/または素子の存在を示し、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、ユニットおよび/または素子の存在又は付加を排除しないことを理解されたい。
【0029】
図1は本発明の実施例によって提供される半導体デバイスの製造方法のフロー図である。
【0030】
図1に示されるように、本発明の実施例によって提供される半導体デバイスの製造方法は、ステップ101~ステップ107を含む。
【0031】
ステップ101では、トップチップの基板と、前記トップチップの基板の前面に位置するトップチップのボンディングパッドとを含むトップウエハを提供する。
【0032】
トップウエハアレイには、複数のトップチップが配置されており、
図2aは、トップウエハの1つのトップチップの断面を示す模式図である。
図2aに示すように、トップウエハ1は、トップチップの基板11を含み、トップチップの基板11は、Si基板、Ge基板、SiGe基板などの半導体基板であってもよく、他の元素または化合物を含む半導体基板であってもよい。トップウエハが異なる機能を有するウエハを構成するように、トップチップの基板11の前面には、MOS素子、センサ、メモリ、または他の受動素子を含み、様々な機能を有するトップ素子(図示せず)を形成することができ、例えば、トップウエハはロジックウエハであってもよい。
【0033】
トップ素子は、トップチップの誘電体層12で覆われており、トップチップの誘電体層12は単層または複数の層であってもよい。例えば、
図2aに示されるように、トップチップの誘電体層12は、トップチップの絶縁層121、トップチップのバリア層122、トップチップの層間誘電体層123を順に含んでいてもよい。トップチップの誘電体層12の中にトップチップの導電層13が設けられ、例えば、トップチップの導電層13がトップチップの絶縁層121の中に設けられ、トップ素子がトップチップの導電層13に電気的に接続する。トップチップの誘電体層12の部材は、酸化シリコン、窒化シリコン、NDC(Nitrogendoped Silicon Carbide,窒素ドープ炭化ケイ素)等の誘電体部材であってもよく、トップチップの導電層13の部材は、銅、アルミニウム、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくは銅である。トップチップの誘電体層12にトップチップのボンディング層14を形成し、トップチップのボンディング層14の部材は、酸化シリコン、窒化シリコン、炭窒化シリコン等であってもよい。
【0034】
図2aに示されるように、トップチップのボンディング層14およびトップチップの誘電体層12の中には、トップチップの導電層13に電気的に接続されるトップチップのボンディングパッド15が設けられ、トップチップのボンディングパッド15はトップチップのボンディング層14、トップチップの層間絶縁層123およびトップチップのバリア層122を垂直方向に貫通して、トップチップの導電層13に接触し、これにより、トップチップのボンディングパッド15はトップチップの導電層13に電気的に接続されることができ、即ち、トップチップのボンディングパッド15はトップチップの導電層13のリード構造である。トップチップのボンディングパッド15はダマシン構造であってもよく、トップチップのボンディングパッド15部材は、銅、アルミニウム、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくは銅である。
【0035】
ステップ102では、第1基板と、前記第1基板の前面に位置する第1素子および第1ボンディングパッドを含む第1ウエハを提供する。
【0036】
第1ウエハアレイは、複数の第1チップが配置されており、
図2bは、第1ウエハのうち1つの第1チップの断面を示す模式図である。
図2bに示されるように、第1ウエハ2は、第1基板21を含み、第1基板21は、半導体基板であってもよい。第1ウエハ2が異なる機能を有するウエハを構成するように、第1基板21の前面には、MOS素子、センサ、メモリ、または他の受動素子を含み、様々な機能を有する第1素子26を形成することができ、例えば、第1ウエハ2はメモリウエハであってもよい。なお、第1ウエハ2とトップウエハ1は、異なる機能を有するウエハである。
【0037】
第1素子26は、第1誘電体層22で覆われており、第1誘電体層22は単層または複数の層であってもよい。例えば、
図2bに示されるように、第1誘電体層22は、第1絶縁層221、第1バリア層222、第1層間誘電体層223を順に含んでいてもよい。第1誘電体層22の中に第1導電層23が設けられ、例えば、第1導電層23が第1絶縁層221の中に設けられ、第1素子26が第1導電層23に電気的に接続される。第1誘電体層22の部材は、酸化シリコン、窒化シリコン、NDC等の誘電体部材であってもよく、第1導電層23の部材は、アルミニウム、銅、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくはアルミニウムである。第1誘電体層22上に第1ボンディング層24を形成し、第1ボンディング層24の部材は、酸化シリコン、窒化シリコン、炭窒化シリコン等であってもよい。
【0038】
図2bに示されるように、第1ボンディング層24および第1誘電体層22の中には、第1導電層23に電気的に接続される第1ボンディングパッド25が設けられ、第1ボンディングパッド25は第1ボンディング層24、第1層間絶縁層223および第1バリア層222を垂直方向に貫通して、第1導電層23に接触し、これにより、第1ボンディングパッド25は第1導電層23に電気的に接続されることができ、即ち、第1ボンディングパッド25は第1導電層23のリード構造である。第1ボンディングパッド25はダマシン構造であってもよく、第1ボンディングパッド25の部材は、銅、アルミニウム、タングステン等の導電部材であってもよく、本実施例において好ましくは銅である。
【0039】
ステップ103では、前記トップウエハを前記第1ウエハに前面対前面でボンディングし、前記トップチップのボンディングパッドを前記第1ボンディングパッドに電気的に接続させ、且つ前記トップウエハの前面を上向きにさせ、前記第1ウエハの前面を下向きにさせる。
【0040】
ここで、トップウエハ1の前面とは、トップウエハ1のトップ素子を形成する側であり、トップウエハ1の背面とは、トップウエハ1の前面と反対する側であり、即ち、トップウエハ1のトップ素子を有していない側である。第1ウエハ2の前面とは、第1ウエハ2のうち第1素子26を形成する側であり、第1ウエハ2の背面は、第1ウエハ2の前面と反対する側であり、即ち、第1ウエハ2のうち第1素子26を有していない側である。
図2cに示されるように、トップウエハ1の前面を上向きにさせ、第1ウエハ2の前面を下向きにさせ、トップウエハ1のトップチップのボンディングパッド15を第1ウエハ2の第1ボンディングパッド25と位置合わせした後に接触させて、トップチップのボンディングパッド15と第1ボンディングパッド25との電気接続を実現する。トップウエハ1と第1ウエハ2が前面対前面でボンディングされるように、トップチップの導電層13は、トップチップのボンディングパッド15および第1ボンディングパッド25を介して第1導電層23に電気的に接続される。
【0041】
ステップ104では、前記第1基板の背面に、第1配線層のボンディングパッドを有する第1配線層を形成する。
【0042】
図2dに示されるように、第1ウエハ2の第1基板21の背面をトップに置く。そして、第1基板21の背面に第1配線層3を形成し、第1配線層3は、第1配線層のボンディングパッド31を含み、それにより、第1配線層のボンディングパッド31を介して引継ぎに他のウエハにボンディングする。
【0043】
具体的には、前記第1基板の背面に、第1配線層のボンディングパッドを有する第1配線層を形成するステップ104において、
前記第1基板の背面を薄くすることと、
前記第1基板の背面に第1配線層を形成し、前記第1配線層の中に第1配線層のボンディングパッドを形成することと、を含む。
【0044】
図2dに示されるように、最初に、第1基板21の背面を薄くし、次に、薄くされた第1基板21の背面に第1配線層3を形成し、第1配線層3は、第1基板21の背面に順に形成された誘電体層32、バリア層33、絶縁層34およびボンディング層35を含んでもよく、第1配線層3の中に、電気的に接続されるTSV(Through Silicon Via,シリコン貫通ビア)構造36、RDL(Reditional Layer,再配置配線層)層37および第1配線層のボンディングパッド31を形成する。具体的には、第1基板21の背面に誘電体層32を形成した後、誘電体層32の中に電気的に接続されるTSV構造36およびRDL層37を形成し、且つTSV構造36は、第1基板21を垂直方向に貫通して第1導電層23まで延びて第1導電層23に電気的に接続される。そして、第1導電層23上にバリア層33、絶縁層34およびボンディング層35が順に形成されるとともに、バリア層33、絶縁層34およびボンディング層35を垂直方向に貫通する第1配線層のボンディングパッド31を形成し、且つ第1配線層のボンディングパッド31がRDL層37に接触し、それにより、第1配線層のボンディングパッド31がRDL層37、TSV構造36を介して第1導電層23に電気的に接続される。ここで、第1配線層のボンディングパッド31はダマシン構造であってもよく、第1配線層のボンディングパッド31、RDL層37、TSV構造36の部材は、銅、アルミニウム、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくは銅である。
【0045】
ステップ105では、第2基板と、前記第2基板の前面に位置する第2素子および第2ボンディングパッドとを含む前記第2ウエハを提供する。
【0046】
第2ウエハアレイには、複数の第2チップが配置されており、
図2eは、第2ウエハのうち1つの第2チップの断面を示す模式図である。
図2eに示すように、第2ウエハ4は、第2基板41を含み、第2基板41は、半導体基板であってもよい。第2ウエハ4が異なる機能を有するウエハを構成するように、第2基板41の前面には、MOS素子、センサ、メモリまたは他の受動素子を含み、様々な機能を有する第2素子46を形成することができ、例えば、第2ウエハ4はメモリウエハであってもよい。なお、第2ウエハ4とトップウエハ1は、異なる機能を有するウエハであり、第2ウエハ4と第1ウエハ2は、同じ機能を有するウエハであってもよい。
【0047】
第2素子46は、第2誘電体層42で覆われており、第2誘電体層42は単層または複数の層であってもよい。例えば、
図2eに示されるように、第2誘電体層42は、第2絶縁層421、第2バリア層422、第2層間誘電体層423を順に含んでいてもよい。第2誘電体層42の中に第2導電層43が設けられ、例えば、第2導電層43が第2絶縁層421の中に設けられ、第2素子46は第2導電層43に電気的に接続される。第2誘電体層42の部材は、酸化シリコン、窒化シリコン、NDC等の誘電体部材であってもよく、第2導電層43の部材は、アルミニウム、銅、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくはアルミニウムである。第2誘電体層42に第2ボンディング層44を形成し、第2ボンディング層44の部材は、酸化シリコン、窒化シリコン、炭窒化シリコン等であってもよい。
【0048】
図2eに示されるように、第2ボンディング層44および第2誘電体層42の中には、第2導電層43に電気的に接続される第2ボンディングパッド45が設けられ、第2ボンディングパッド45は第2ボンディング層44、第2層間絶縁層423および第2バリア層422を垂直方向に貫通して、第2導電層43に接触し、これにより、第2ボンディングパッド45は第2導電層43に電気的に接続されることができ、即ち、第2ボンディングパッド45は第2導電層43のリード構造である。第2ボンディングパッド45はダマシン構造であってもよく、第2ボンディングパッド45の部材は、銅、アルミニウム、タングステン等の導電部材であってもよく、本実施例において好ましくは銅である。
【0049】
ステップ106では、前記第2ウエハの前面を前記第1配線層にボンディングし、前記第1配線層のボンディングパッドを前記第2ボンディングパッドに電気的に接続することにより、前記第2ウエハを、その前面が下向きになるように前記第1ウエハに接合してボンディング構造を形成する。
【0050】
ここで、第2ウエハ4の前面とは、第2ウエハ4の第2素子46を形成する側であり、第2ウエハ4の背面とは、第2ウエハ4の前面と反対する側であり、即ち、第2ウエハ4の第2素子46を有していない側である。
図2fに示されるように、第2ウエハ4の前面を下向きにさせ、第2ウエハ4の第2ボンディングパッド45を第1配線層3の第1配線層のボンディングパッド31と位置合わせした後に接触させて第2ボンディングパッド45と第1配線層のボンディングパッド31との電気接続を実現する。第2ウエハ4を第1ウエハ2、トップウエハ1にボンディングされてボンディング構造を形成するように、第2導電層43は、第2ボンディングパッド45、第1配線層のボンディングパッド31を介して第1導電層23に電気的に接続される。
【0051】
ステップ107では、前記トップチップの基板の背面をトップに置くように、前記ボンディング構造を反転し、且つ前記第1ウエハの前面を上向きにさせ、前記第2ウエハの前面を上向きにさせ、前記トップチップの基板にパッドのリード部を形成する。
【0052】
図2gに示されるように、トップウエハ1の前面を下向きにさせ、第1ウエハ2および第2ウエハ4の前面を上向きにさせるように、第2ウエハ4、第1ウエハ2およびトップウエハ1からなるボンディング構造を180°反転し、そのとき、トップウエハ1のトップチップの基板11の背面がトップに置かれ、
図2hに示されるように、それにより、トップウエハ1の背面にパッドのリード部5を形成する。
【0053】
具体的には、前記トップチップの基板にパッドのリード部を形成するステップにおいて、
前記トップチップの基板の背面を薄くすることと、
前記トップチップの基板を貫通する開口を形成することと、
前記トップチップの基板の背面、前記開口の側壁、底部に保護層を形成することと、
前記開口の底部の保護層にパッドのリード部を形成することと、をさらに含む。
【0054】
図2hに示されるように、まず、トップチップの基板11の背面を薄くし、次に、薄くされたトップチップの基板11にトップチップの基板11を貫通する開口51を形成する。そして、トップチップの基板11の背面、開口51の側壁、底部にトップチップの基板11を保護するための保護層52を形成する。保護層52の部材は、酸化シリコン、窒化シリコン等であってもよい。そして、開口51の底部の保護層52上にパッドのリード部5を形成し、保護層52は、トップチップの基板11をパッドのリード部5から隔離するために使用することもでき、パッドのリード部5はトップチップのウエハ1のトップチップの導電層13に電気的に接続される。パッドのリード部5は、外部信号と通信するために使用され、パッドのリード部5の部材は、アルミニウム、銅、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくはアルミニウムである。
【0055】
本実施例において、トップウエハ1の背面にパッドのリード部5が設けられ、且つトップウエハ1の底部の第1ウエハ2と第2ウエハ4を上向きにさせることにより、第1ウエハ1と第2ウエハ4のボンディング工程の流れを一致させ、工程の複雑性を低減させ、且つ第1ウエハ1と第2ウエハ4のボンディング順を任意に変更でき、例えば、最初に第2ウエハ4、次に第1ウエハ1をボンディングするなど、これにより、構造の自由度を高めることができる。また、本実施例のトップウエハ1はロジックウエハであってもよく、第1ウエハ2および第2ウエハ4はメモリウエハであってもよく、トップウエハ1の背面にパッドのリード部5が設けられることにより、トップウエハ1による第1ウエハ2および第2ウエハ4に対する一致制御を実現することに有利である。
【0056】
なお、第2ウエハ4の前面を第1ウエハ2の背面に先にボンディングし(第1ウエハ2の前面をキャリアウエハに先に仮ボンディングすべき、且つ第2ウエハ4の前面を第1ウエハ2の背面にボンディングした後にキャリアウエハを取り外す)、次に第1ウエハ2の前面をトップウエハ1の前面にボンディングする製造工程に対し、本実施例では、トップウエハ1の前面を第1ウエハ2の前面に先にボンディングし、次に第1ウエハ2の背面を第2ウエハ4の前面にボンディングしてボンディング構造を形成し、次にボンディング構造を反転することにより、トップウエハ1の前面を下向きにさせ、第1ウエハ2と第2ウエハ4の前面を上向きにさせ、これにより、キャリアウエハが不要となり、工程の簡略化および複雑さの低減が実現される。
【0057】
一部の実施例において、トップウエハ1、第1ウエハ2および第2ウエハ4の導電層は、複数の層を含んでもよく、例えば、
図3に示されるように、トップウエハ1のトップチップの導電層13は、電気的に接続されるトップチップのトップ導電層131とトップチップのボトム導電層132とを含んでもよく(接続関係は図示せず)、トップチップの導電層13はトップチップの基板11とトップチップのボンディングパッド15の間に設けられ、トップチップのボトム導電層132は、トップチップの基板11に最も近い位置に設けられるトップチップの導電層13の導電層であり、トップチップのボトム導電層132は、トップチップ1のトップ素子、パッドのリード部5に電気的に接続され、トップチップのトップ導電層131は、トップチップのボンディングパッド15に最も近い位置に設けられるトップチップの導電層13の導電層であり、トップチップのトップ導電層131は、トップチップのボンディングパッド15に電気的に接続される。
【0058】
第1ウエハ2の第1導電層23は、電気的に接続される第1トップ導電層231と第1ボトム導電層232とを含んでもよく(接続関係は図示せず)、第1導電層23は第1基板21と第1ボンディングパッド25との間に設けられ、第1ボトム導電層232とは、第1基板21に最も近い位置に設けられる第1導電層23の導電層であり、且つ第1ボトム導電層232は、第1チップ2の第1素子26、第1配線層のボンディングパッド31に電気的に接続され、第1トップ導電層231とは、第1ボンディングパッド25に最も近い位置に設けられる第1導電層23の導電層であり、且つ第1トップ導電層231は第1ボンディングパッド25に電気的に接続される。
【0059】
第2ウエハ4の第2導電層43は、電気的に接続される第2トップ導電層431と第2ボトム導電層432とを含んでもよく(接続関係は図示せず)、第2導電層43は第2基板41と第2ボンディングパッド45との間に設けられ、第2ボトム導電層432とは、第2基板41に最も近い位置に設けられる第2導電層43の導電層であり、且つ第2ボトム導電層432は、第2チップ4の第2素子46に電気的に接続され、第2トップ導電層431とは、第2ボンディングパッド45に最も近い位置に設けられる第2導電層43の導電層であり、且つ第2トップ導電層431は第1ボンディングパッド45に電気的に接続される。
【0060】
一部の実施例において、第2ウエハ4を形成した後、第2ウエハ4の背面にウエハをボンディングし続けることも可能であり、ウエハの数は実際のニーズに応じて設定すればよく、ここでは特に限定されない。第1ウエハ2と第2ウエハ4がメモリウエハである場合、第2ウエハ4の背面にメモリウエハをボンディングし続けることにより、半導体デバイスの記憶容量を増大させることができる。
【0061】
具体的には、前記第2ウエハの前面を前記第1配線層にボンディングするステップの後、且つ前記ボンディング構造を反転するステップの前に、
第2基板の背面に、第2配線層のボンディングパッドを有する第2配線層を形成することと、
第3基板と、前記第3基板の前面に位置する第3素子および第3ボンディングパッドとを含む前記第3ウエハを提供することと、
第3ウエハの前面を第2配線層にボンディングし、第2配線層のボンディングパッドを第3ボンディングパッドに電気的に接続し、第3ウエハを、その前面が下向きになるように第2ウエハに接合させることと、を含む。
【0062】
図4は、トップウエハ1、第1ウエハ2、第2ウエハ4、第3ウエハ7をボンディングパッドした後の構造を示す模式図であり、且つトップウエハ1の前面が下向きにされ、第1ウエハ2、第2ウエハ4および第3ウエハ7の前面が上向きにされる。具体的には、第2ウエハ4が第1ウエハ2、トップウエハ1にボンディングされた後(その時、トップウエハ1の前面が上向きにされ、第1ウエハ2および第2ウエハ4の前面が下向きにされている)、引き続き、第2ウエハ4の背面に第2配線層6を形成し、第2配線層6は第2配線層のボンディングパッド61を含み、第2配線層のボンディングパッド61が第2導電層43に電気的に接続され、第2配線層のボンディングパッド61の部材は、銅、アルミニウム、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくは銅である。第2配線層6の構造は、第1配線層3の構造と同じであり、ここでは詳細な説明を省略する。
【0063】
同時に第3ウエハ7を提供し、第3ウエハ7は、第3基板71と、第3基板71の前面に位置する第3素子76とを含み、第3素子76は、MOS素子、センサ、メモリまたは他の受動素子を含む様々な機能を有する第3ウエハ7を形成することができ、例えば、第3ウエハ7はメモリウエハであってもよい。なお、第3ウエハ7とトップウエハ1は、異なる機能を有するウエハである。第3ウエハ7と第1ウエハ2、第2ウエハ4は同じ機能を有するウエハであってもよい。
【0064】
第3素子76は第3誘電体層72で覆われ、第3誘電体層72に第3導電層73を形成し、且つ第3導電層73は第3素子76に電気的に接続され、第3導電層73の部材は、アルミニウム、銅、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくはアルミニウムである。第3誘電体層72に第3ボンディング層74を形成し、第3誘電体層72および第3ボンディング層74に第3導電層に電気的に接続される第3ボンディングパッド75を形成し、即ち、第3ボンディングパッド75は第3導電層73のリード構造であり、第3ボンディングパッド75の部材は、銅、アルミニウム、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくは銅である。第3ウエハ7の構造は、第1ウエハ2、第2ウエハ4と類似であり、ここでは詳細な説明を省略する。
【0065】
第3ウエハ7の前面とは、第3ウエハ7の第3素子76を形成する側であり、第3ウエハ7の背面とは、第3ウエハ7の前面と反対する側であり、即ち、第3ウエハ7の第3素子76を有していない側である。そして、第3ウエハ7の前面を下向きにさせ、第3ウエハ7の第2ボンディングパッド45を第2配線層6の第2配線層のボンディングパッド61と位置合わせした後に接触させて第3ボンディングパッド75と第2配線層のボンディングパッド61との電気接続を実現する。第3ウエハ7を第2ウエハ4にボンディングするように、第3導電層73は、第3ボンディングパッド75、第2配線層のボンディングパッド61を介して第2導電層43に電気的に接続される。
【0066】
第3ウエハ7が第2ウエハ4にボンディングされた後、トップウエハ1、第1ウエハ2、第2ウエハ4および第3ウエハ7を一体化ボンディング構造とし、トップウエハ1のトップチップの基板11の背面をトップに置く、トップウエハ1の前面を下向きにさせ、第1ウエハ2、第2ウエハ4および第3ウエハ7の前面をすべて上向きにさせるため、ボンディング構造を反転することにより、トップウエハ1の底部に積層されたすべてのウエハの前面が確実に上向きになる。
【0067】
第1ウエハ2、第2ウエハ4および第3ウエハ7は、同じ工程の流れ、同じ回路配置で接続されるため、例えば、最初に第2ウエハ4、次に第3ウエハ7、最後に第1ウエハ2をボンディングするなど、第1ウエハ2、第2ウエハ4、第3ウエハ7のボンディング順を任意に変更することができ、異なる構造要件に対応し、構造の柔軟性を向上させることができる。
【0068】
上記のように、本発明の実施例によって提供される半導体デバイスの製造方法は、トップウエハ1を第1ウエハ2に前面対前面でボンディングした後、第1ウエハ2の背面に第1配線層3を形成することにより、第2ウエハ4の前面を第1配線層3にボンディングしてボンディング構造を形成し、そして、トップウエハ1の背面にパッドのリード部5を形成するように、ボンディング構造を反転してトップウエハ1の背面をトップに置き、トップウエハ1の前面を下向きにさせ、第1ウエハ2と第2ウエハ4の前面を上向きにさせることにより、トップウエハ1の底部のすべての前面は上向きになり、底部のウエハの回路設計と工程の流れを一致させ、工程の複雑性を低減させ、同時に、底部のウエハ同士のボンディング順を任意に調整でき、構成の自由度を高めることができる。
【0069】
なお、上記の実施例により製造される半導体デバイスは、ウエハ構造である。トップウエハのアレイに複数のトップチップが配置され、第1ウエハのアレイに複数の第1チップが配置され、第2ウエハのアレイに複数の第2チップが配置され、複数のトップチップ、複数の第1チップおよび複数の第2チップは一対一にボンディングされてウエハ構造を形成する。ウエハ構造をカットすると、チップ構造を形成することができ、チップ構造は、ボンディングされたトップチップ、第1チップおよび第2チップを含む。
【0070】
従って、本発明の実施例は半導体デバイスをさらに提供し、本実施例で提供される半導体デバイスは、チップ構造である。
【0071】
図5は本発明の実施例によって提供される半導体デバイスの他の構造模式図である。
【0072】
図5に示されるように、本発明の実施例によって提供される半導体デバイスはトップチップ10、第1チップ20、第2チップ40、第1配線層3およびパッドのリード部5を含む。ここで、第1チップ20と第2チップ40は同じ機能を有するチップであってもよく、トップチップ10、第1チップ20、第2チップ40は異なる機能を有するチップであってもよい。例えば、トップチップ10はロジックチップであり、第1チップ20はメモリチップである。
【0073】
第1チップ20は、様々な機能を有する第1素子26を形成する第1基板21を含み、第1素子26は、第1チップ20が異なる機能を有するチップに構成されるように、MOS素子、センサ、メモリまたは他の受動素子を含んでもよい。
【0074】
第1素子26は、第1誘電体層22で覆われており、第1誘電体層22は単層または複数の層であってもよい。例えば、第1誘電体層22は、第1絶縁層221、第1バリア層222、第1層間誘電体層223を順に含んでいてもよい。第1誘電体層22の中に第1導電層23が設けられ、例えば、第1導電層23が第1絶縁層221の中に設けられ、第1素子26および第1配線層のボンディングパッド31は、それぞれに第1導電層23に電気的に接続される。第1導電層23の部材は、アルミニウム、銅、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくはアルミニウムである。第1誘電体層22上に第1ボンディング層24を形成する。
【0075】
第1ボンディング層24および第1誘電体層22の中には、第1導電層23に電気的に接続される第1ボンディングパッド25が設けられ、第1ボンディングパッド25は第1ボンディング層24、第1層間絶縁層223および第1バリア層222を垂直方向に貫通して、第1導電層23に接触し、これにより、第1ボンディングパッド25は第1導電層23に電気的に接続されることができ、即ち、第1ボンディングパッド25は第1導電層23のリード構造である。第1ボンディングパッド25はダマシン構造であってもよく、第1ボンディングパッド25の部材は、銅、アルミニウム、タングステン等の導電部材であってもよく、本実施例において好ましくは銅である。
【0076】
トップチップ10は第1チップ20の前面に位置する、トップチップ10はトップチップの基板11を含み、トップチップが異なる機能を有するチップに構成されるように、トップチップの基板11の前面には、MOS素子、センサ、メモリ、または他の受動素子を含み、様々な機能を有するトップ素子(図示せず)を形成することができる。
【0077】
トップチップの基板11から離れた側に位置するトップ素子は、トップチップの誘電体層12で覆われており、トップチップの誘電体層12は単層または複数の層であってもよい。例えば、トップチップの誘電体層12は、トップチップの絶縁層121、トップチップのバリア層122、トップチップの層間誘電体層123を順に含んでいてもよい。トップチップの誘電体層12の中にトップチップの導電層13が設けられ、例えば、トップチップの導電層13がトップチップの絶縁層121の中に設けられ、トップ素子はトップチップの導電層13に電気的に接続する。トップチップの導電層13の部材は、銅、アルミニウム、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくは銅である。トップチップの誘電体層12上にトップチップのボンディング層14を形成する。
【0078】
トップチップのボンディング層14およびトップチップの誘電体層12の中には、トップチップの導電層13に電気的に接続されるトップチップのボンディングパッド15が設けられ、トップチップのボンディングパッド15はトップチップのボンディング層14、トップチップの層間絶縁層123およびトップチップのバリア層122を垂直方向に貫通して、トップチップの導電層13に接触し、これにより、トップチップのボンディングパッド15はトップチップの導電層13に電気的に接続されることができ、即ち、トップチップのボンディングパッド15はトップチップの導電層13のリード構造である。トップチップのボンディングパッド15はダマシン構造であってもよく、トップチップのボンディングパッド15部材は、銅、アルミニウム、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくは銅である。
【0079】
トップチップ10のトップチップのボンディングパッド15が第1チップ20の第1ボンディングパッド25に電気的に接続されることにより、トップチップの導電層13は、トップチップのボンディングパッド15、第1ボンディングパッド25を介して第1導電層23に電気的に接続され、トップチップ10の前面を第1チップ20の前面にボンディングされ、即ち、前記トップチップ10の前面は前記第1チップ20の前面と反対方向に向けられ、例えば、第1チップ20の前面は上向きにされ、トップチップ10の前面は下向きにされる。ここで、トップチップ10の前面とは、トップチップ10のトップ素子を形成する側であり、第1チップ20の前面とは、第1チップ20の第1素子26を形成する側である。
【0080】
パッドのリード部5はトップチップの基板11の中に位置し、且つパッドのリード部5はトップチップ10のトップチップの導電層13に電気的に接続される。パッドのリード部5は、外部信号と通信するために使用され、パッドのリード部5の部材は、アルミニウム、銅、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくはアルミニウムである。具体的には、前記半導体デバイスは、トップチップの基板11を貫通する開口51と、トップチップの基板11の背面、開口51の側壁、底部に位置する保護層52とをさらに含み、パッドのリード部5は開口51の底部の保護層52の上に位置し、且つパッドのリード部5はトップチップ10のトップチップの導電層13に電気的に接続される。ここで、保護層52は、トップチップの基板11の保護と、トップチップの基板11をパッドのリード部5から隔離することに用いられ、保護層52の部材は、酸化シリコン、窒化シリコン等であってもよい。
【0081】
第1配線層3は第1チップ20の背面に位置し、第1配線層3の中には第1配線層のボンディングパッド31を形成する。
【0082】
第2チップ40は第1配線層3の第1チップ20から離れた側に位置し、第2チップ40は、様々な機能を有する第2素子46を形成する第2基板41を含み、第2素子46は、第2チップ40が異なる機能を有するチップに構成されるように、MOS素子、センサ、メモリまたは他の受動素子を含んでもよい。
【0083】
第2素子46は、第2誘電体層42で覆われており、第2誘電体層42は単層または複数の層であってもよい。例えば、第2誘電体層42は、第2絶縁層421、第2バリア層422、第2層間誘電体層423を順に含んでいてもよい。第2誘電体層42の中に第2導電層43が設けられ、例えば、第2導電層43が第2絶縁層421の中に設けられ、第2素子46が第2導電層43に電気的に接続される。第2導電層43の部材は、アルミニウム、銅、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくはアルミニウムである。第2誘電体層42に第2ボンディング層44を形成する。
【0084】
第2ボンディング層44および第2誘電体層42の中には、第2導電層43に電気的に接続される第2ボンディングパッド45が設けられ、第2ボンディングパッド45は第2ボンディング層44、第2層間絶縁層423および第2バリア層422を垂直方向に貫通して、第2導電層43に接触し、これにより、第2ボンディングパッド45は第2導電層43に電気的に接続されることができ、即ち、第2ボンディングパッド45は第2導電層43のリード構造である。第2ボンディングパッド45はダマシン構造であってもよく、第2ボンディングパッド45部材は、銅、アルミニウム、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくは銅である。
【0085】
第1配線層のボンディングパッド31が第2ボンディングパッド45に電気的に接続されることにより、第1導電層23は、第1配線層のボンディングパッド31、第2ボンディングパッド45を介して第2導電層43に電気的に接続され、第2チップ40を第1チップ20にボンディングされることを実現し、第2チップ40の前面は第1チップ20の前面と同じ方向に向けられ、例えば、第1チップ20の前面は上向きにされ、第2チップ40の前面は上向きにされる。ここで、第2チップ40の前面とは、第2チップ40の第2素子46を形成する側である。
【0086】
一部の実施例において、トップチップ10、第1チップ20および第2チップ40の導電層は、複数の層を含んでもよく、例えば、
図5に示されるように、トップチップ10のトップチップの導電層13は、電気的に接続されるトップチップのトップ導電層131とトップチップのボトム導電層132とを含んでもよく、トップチップの導電層13はトップチップの基板11とトップチップのボンディングパッド15の間に設けられ、トップチップのボトム導電層132は、トップチップの基板11に最も近い位置に設けられるトップチップの導電層13の導電層であり、トップチップのボトム導電層132は、トップチップ1のトップ素子、パッドのリード部5に電気的に接続され、トップチップのトップ導電層131は、トップチップのボンディングパッド15に最も近い位置に設けられるトップチップの導電層13の導電層であり、トップチップのトップ導電層131は、トップチップのボンディングパッド15に電気的に接続される。
【0087】
第1チップ20の第1導電層23は、電気的に接続される第1トップ導電層231と第1ボトム導電層232とを含んでもよく、第1導電層23は第1基板21と第1ボンディングパッド25との間に設けられ、第1ボトム導電層232とは、第1基板21に最も近い位置に設けられる第1導電層23の導電層であり、且つ第1ボトム導電層232は、第1チップ2の第1素子26、第1配線層のボンディングパッド31に電気的に接続され、第1トップ導電層231とは、第1ボンディングパッド25に最も近い位置に設けられる第1導電層23の導電層であり、且つ第1トップ導電層231は第1ボンディングパッド25に電気的に接続される。
【0088】
第2チップ40の第2導電層43は、電気的に接続される第2トップ導電層431と第2ボトム導電層432とを含んでもよく、第2導電層43は第2基板41と第2ボンディングパッド45との間に設けられ、第2ボトム導電層432とは、第2基板41に最も近い位置に設けられる第2導電層43の導電層であり、且つ第2ボトム導電層432は、第2チップ4の第2素子46に電気的に接続され、第2トップ導電層431とは、第2ボンディングパッド45に最も近い位置に設けられる第2導電層43の導電層であり、且つ第2トップ導電層431は第1ボンディングパッド45に電気的に接続される。
【0089】
一部の実施例において、
図6に示されるように、半導体デバイスはより多数のチップをさらに含み、チップの数は実際のニーズに応じて設定すればよく、ここでは特に限定されない。例えば、半導体デバイスは、前記第2チップの背面に位置する第2配線層と、前記第2配線層の前記第2チップから離れた側に位置する前記第3チップと、をさらに含む。
【0090】
第2配線層6は第2配線層のボンディングパッド61を含み、第2配線層のボンディングパッド61が第2導電層43に電気的に接続され、第2配線層のボンディングパッド61の部材は、銅、アルミニウム、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくは銅である。第2配線層6の構造は、第1配線層3の構造と同じであり、ここでは詳細な説明を省略する。
【0091】
第3チップ70は、第3基板71と、第3基板71の前面に位置する第3素子76とを含み、第3素子76は、MOS素子、センサ、メモリまたは他の受動素子を含み様々な機能を有する第3チップ70を形成することができ、例えば、第3チップ70はメモリチップであってもよい。なお、第3チップ70とトップチップ10は、異なる機能を有するチップである。第3チップ70、第1チップ20、第2チップ40は同じ機能を有するチップであってもよい。
【0092】
第3素子76は第3誘電体層72で覆われ、第3誘電体層72に第3導電層73を形成し、且つ第3導電層73は第3素子76に電気的に接続され、第3導電層73の部材は、アルミニウム、銅、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくはアルミニウムである。第3誘電体層72に第3ボンディング層74を形成し、第3誘電体層72および第3ボンディング層74に第3導電層に電気的に接続される第3ボンディングパッド75を形成し、即ち、第3ボンディングパッド75は第3導電層73のリード構造であり、第3ボンディングパッド75の部材は、銅、アルミニウム、タングステン等の金属部材であってもよく、本実施例において好ましくは銅である。第3チップ70の構造は、第1チップ20、第2チップ40と類似であり、ここでは詳細な説明を省略する。
【0093】
第3ボンディングパッド75が第2配線層のボンディングパッド61に電気的に接続されることにより、第3導電層73は、第3ボンディングパッド75、第2配線層のボンディングパッド61を介して第2導電層43に電気的に接続され、第3チップ70を第2チップ40にボンディングされ、第3チップ70の前面は第2チップ40の前面と同じ方向に向けられ、例えば、第2チップ40の前面は上向きにされ、第3チップ70の前面は上向きにされる。ここで、第3チップ70の前面とは、第3チップ70の第3素子76を形成する側である。
【0094】
本発明の実施例によって提供される半導体デバイスは、トップチップ10の背面にパッドのリード部5が設けられ、且つトップチップ10の前面が下向きにされ、トップチップ10の底部の第1チップ20と第2チップ40が上向きにされることにより、第1チップ20と第2チップ40の回路設計および工程の流れを一致させ、工程の複雑性を低減させることができる。そして、第1チップ20と第2チップ40のボンディング順を任意に変更でき、例えば、最初は第2チップ40、次に第1チップ20でボンディングすることにより、異なる構造のニーズに応じ、構造の自由度を高めることができる。
【0095】
本発明は上記の好ましい実施例によって開示されているが、上記の好ましい実施形態は本発明を限定するためのものではなく、当業者であれば本発明の限定および範囲から逸脱することなく様々な変更および変形を行うことができ、従って本発明の保護範囲は請求項によって定められた範囲を基準とする。
【国際調査報告】