(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-14
(54)【発明の名称】ステアリング反射面の決定方法及び外部測定液面計フォーカスステアリング
(51)【国際特許分類】
G01N 29/26 20060101AFI20231207BHJP
G01N 29/02 20060101ALI20231207BHJP
G01F 23/296 20220101ALI20231207BHJP
【FI】
G01N29/26
G01N29/02
G01F23/296
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023544624
(86)(22)【出願日】2021-05-07
(85)【翻訳文提出日】2023-07-24
(86)【国際出願番号】 CN2021092086
(87)【国際公開番号】W WO2022142047
(87)【国際公開日】2022-07-07
(31)【優先権主張番号】202011574832.6
(32)【優先日】2020-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523245975
【氏名又は名称】西安定華電子株式有限会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002251
【氏名又は名称】弁理士法人眞久特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王定華
(72)【発明者】
【氏名】王瑞
(72)【発明者】
【氏名】王璞
【テーマコード(参考)】
2F014
2G047
【Fターム(参考)】
2F014FB10
2G047AA01
2G047BA03
2G047BC18
2G047GB24
2G047GB26
2G047GF17
(57)【要約】
【要約】
【課題】本発明はステアリング反射面の決定方法及び外部測定液面計フォーカスステアリングに係り、液面測定技術分野に関する。
【解決手段】ステアリング反射面の決定方法は放射線放出源ステアリング反射面の中心との距離である焦点距離及び、超音波がステアリングの反射面を介して反射する出射角である設定反射角を取得すること(101)と、焦点距離と設定反射角に基づきステアリング反射面の第0段反射面を決定すること(102)と、第0段反射面に基づき幾何学的方法を用い正数段反射面と負数段反射面を含む隣接段反射面を決定すること(103)と、ステアリング反射面の段数が設定段数に達すると第0段反射面と前記隣接段反射面に基づきステアリング反射面を決定すること(104)を含み、外部測定液面計フォーカスステアリングは該当方法に従って決定されるステアリング反射面、外部測定液面計フォーカスステアリングを含み、縦型貯液タンクの側壁外側で液面を測定する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステアリング反射面の決定方法であって、
放射線放出源ステアリング反射面の中心との距離である焦点距離及び、超音波がステアリングの反射面を介して反射する出射角である設定反射角を取得することと、
前記焦点距離と前記設定反射角に基づいて前記ステアリング反射面の第0段反射面を決定することと、
前記第0段反射面に基づいて、幾何学的方法を用いて、正数段反射面と負数段反射面を含む隣接段反射面を決定することと、
前記ステアリング反射面の段数が設定段数に達すると、前記第0段反射面と前記隣接段反射面に基づいて前記ステアリング反射面を決定することを含むことを特徴とするステアリング反射面の決定方法。
【請求項2】
前記焦点距離と前記設定反射角に基づいて前記ステアリング反射面の第0段反射面を決定する前記のことは、具体的に、
前記焦点距離に基づいて、前記ステアリング反射面における単位角を決定することと、
前記設定反射角に基づいて、前記ステアリング反射面の第0段反射面傾斜角を決定することと、
前記焦点距離、前記単位角及び前記ステアリング反射面の第0段反射面傾斜角に基づいて、前記ステアリング反射面の第0段反射面の辺座標を決定することと、
前記第0段反射面の辺座標に基づいて、前記ステアリング反射面の第0段反射面を決定することとを含み、
前記単位角は第1の挟角辺と第2の挟角辺とのなす挟角であり、前記第1の挟角辺は、各段の反射面の長手方向断面の第1の端点と前記放射線放射源との結線であり、前記第2の狭角辺は、各段の反射面の長手方向断面の第2の端点と前記放射線放射源との結線であり、
前記ステアリング反射面の第0段反射面傾斜角はステアリング反射面の第0段反射面と水平面とのなす角であることを特徴とする請求項1に記載のステアリング反射面の決定方法。
【請求項3】
前記第0段反射面に基づいて幾何学的方法を用いて隣接段反射面を決定する前記のことは、具体的に、
前記単位角と前記第0段反射面の辺座標に基づいて、反射法則を用いて隣接段反射面の辺座標を決定することと、
隣接段反射面の辺座標に基づいて、隣接段反射面を決定することとを含むことを特徴とする請求項2に記載のステアリング反射面の決定方法。
【請求項4】
前記単位角と前記第0段反射面の辺座標に基づいて、反射法則を用いて隣接段反射面の辺座標を決定することは、具体的に、
反射面の段数Nが正の整数である場合、隣接段反射面の辺座標が、単位角に基づいて次の式を用いて決定され、
【数1】
ここで、(X
N、Y
N)は第N段反射面の辺座標、(X
N-1、Y
N-1)は第N-1段反射面の辺座標、cは単位角、lは焦点距離、(X
0、Y
0)は第0段反射面の辺座標、(X
+0、Y
+0)は第1段反射面の第1象限における辺座標値であることと、
反射面の段数Nが負の整数である場合、隣接段反射面の辺座標が、単位角に基づいて次の式を用いて決定され、
【数2】
ここで、(X
N+1,Y
N+1)は第N+1段反射面の辺座標を示し、(X
-0,Y
-0)は第0段反射面の第3象限における辺座標値を示すことを含むことを特徴とする請求項3に記載のステアリング反射面の決定方法。
【請求項5】
前記第0段反射面及び前記隣接段反射面から前記ステアリング反射面を決定する前記のことの後に、さらに
隣接段反射面の辺座標、焦点距離、単位角をステアリング反射面を照会するためのデータベースに格納することが含まれることを特徴する請求項4に記載のステアリング反射面の決定方法。
【請求項6】
前記第0段反射面に基づいて幾何学的方法を用いて隣接段反射面を決定する前記のことは、具体的に、
前記焦点距離に基づいて前記ステアリング反射面における各反射面の長手方向断面長さである単位長さを決定することと、
前記単位長さと前記第0段反射面に基づいて反射法則を用いて隣接段反射面の辺座標を決定することと、
前記隣接段反射面の辺座標に基づいて前記隣接段反射面を決定することを含むことを特徴とする請求項1に記載のステアリング反射面の決定方法。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載のステアリング反射面の決定方法により決定されるステアリング反射面を含む外部測定液面計フォーカスステアリングであって、
前記ステアリング反射面の第0段反射面は、前記ステアリング反射面により反射される超音波の方向を設定方向とするように、水平面と設定角度をなし、
前記ステアリング反射面の第0段反射面の中点と放射線放射源とが同一水平面にあり、
前記放射線放出源は、前記ステアリング反射面の凹面側に設けられ、
前記ステアリングの反射面の横断面が弧面であることを特徴とする外部測定液面計フォーカスステアリング。
【請求項8】
前記ステアリング反射面の第1の側辺及び第2の側辺はそれぞれ貯液タンクの側壁の内面に接触し、
前記第1の側辺は、前記ステアリング反射面の隣接段反射面の円弧状の一側の端点の結線であり、
前記第2の側辺は、前記ステアリング反射面の隣接段反射面の円弧状の他側の端点の結線であることを特徴とする請求項7に記載の外部測定液面計フォーカスステアリング。
【請求項9】
前記ステアリング反射面は、第0段反射面と負数段反射面とを含むことを特徴とする請求項7に記載の外部測定液面計フォーカスステアリング。
【請求項10】
前記ステアリング反射面は、第0段反射面と正数段反射面とを含むことを特徴とする請求項7に記載の外部測定液面計フォーカスステアリング。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年12月28日に中国特許局、出願番号202011574832.6、発明名「ステアリング反射面の決定方法及び外部測定液面計フォーカスステアリング」を出願した中国特許出願の優先権を主張し、そのすべての内容は援引により本願に組み込まれている。
【0002】
本発明は液面測定技術分野に関し、特にステアリング反射面の決定方法及び外部測定液面計フォーカスステアリングに関する。
【背景技術】
【0003】
外部測定液面計を用いて貯液タンクの外側から液面を測定するのは、中国の石油化学工業や化学工業系企業において非常に一般的である。しかし、貯液タンクの大きな割合を占める縦式タンクについては、タンク本体がセメント基礎に取り付けられているために、タンク底下面には測定ヘッドを取り付けるスペースが開いていない。測定ヘッドを貯液タンク側壁外部に取り付け、測定ヘッドから発射された超音波を45度に回転させて液面に反射させるように、タンク内にステアリングを取り付けるしかない。
【0004】
平面反射面は測定ヘッドから発射された超音波の入射角誤差θを2倍の2θに拡大してから再び液面に反射し、液面はステアリングから反射してきた入射角誤差をさらに4θに拡大してから、ステアリングに反射し、ステアリングは再び入射角誤差を8θに拡大してから、測定ヘッドに反射する。例えば測定ヘッドから発射された超音波の入射角誤差はθ=4度であれば、ステアリング、液面、ステアリングを3回反射して測定ヘッドに射出するエコー入射角誤差は23*4度=32度であり、これは測定ヘッドからはるかにずれている。測定ヘッドにエコーが全く受信されず、測定に失敗した。これが外部測定液面計ステアリングが縦式タンクで使用できない主な原因である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、縦式タンクの側壁外側で液面を測定することを実現するためのステアリング反射面の決定方法及び外部測定液面計フォーカスステアリングを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は以下の態様を提供する。
【0007】
放射線放出源ステアリング反射面の中心との距離である焦点距離及び、超音波がステアリングの反射面を介して反射する出射角である設定反射角を取得することと、
前記焦点距離と前記設定反射角に基づいて前記ステアリング反射面の第0段反射面を決定することと、
前記第0段反射面に基づいて、幾何学的方法を用いて、正数段反射面と負数段反射面を含む隣接段反射面を決定することと、
前記ステアリング反射面の段数が設定段数に達すると、前記第0段反射面と前記隣接段反射面に基づいて前記ステアリング反射面を決定するステアリング反射面の決定方法を提供する。
【0008】
オプションとしては、前記焦点距離と前記設定反射角に基づいて前記ステアリング反射面の第0段反射面を決定する前記のことは、具体的に、
前記焦点距離に基づいて、前記ステアリング反射面における単位角を決定することと、
前記設定反射角に基づいて、前記ステアリング反射面の第0段反射面傾斜角を決定することと、
前記焦点距離、前記単位角及び前記ステアリング反射面の第0段反射面傾斜角に基づいて、前記ステアリング反射面の第0段反射面の辺座標を決定することと、
前記第0段反射面の辺座標に基づいて、前記ステアリング反射面の第0段反射面を決定することとを含み、
前記単位角は第1の挟角辺と第2の挟角辺とのなす挟角であり、前記第1の挟角辺は、各段の反射面の長手方向断面の第1の端点と前記放射線放射源との結線であり、前記第2の狭角辺は、各段の反射面の長手方向断面の第2の端点と前記放射線放射源との結線であり、
前記ステアリング反射面の第0段反射面傾斜角はステアリング反射面の第0段反射面と水平面とのなす角であることを特徴とする請求項1に記載のステアリング反射面の決定方法。
【0009】
オプションとしては、前記第0段反射面に基づいて幾何学的方法を用いて隣接段反射面を決定する前記のことは、具体的に
前記単位角と前記第0段反射面の辺座標に基づいて、反射法則を用いて隣接段反射面の辺座標を決定することと、
隣接段反射面の辺座標に基づいて、隣接段反射面を決定することとを含む。
【0010】
オプションとしては、前記単位角と前記第0段反射面の辺座標に基づいて、反射法則を用いて隣接段反射面の辺座標を決定することは、具体的に、
反射面の段数Nが正の整数である場合、隣接段反射面の辺座標が、単位角に基づいて次の式を用いて決定され、
【0011】
【0012】
ここで、(XN、YN)は第N段反射面の辺座標、(XN-1、YN-1)は第N-1段反射面の辺座標、cは単位角、lは焦点距離、(X0、Y0)は第0段反射面の辺座標、(X+0、Y+0)は第1段反射面の第1象限における辺座標値であることと、
反射面の段数Nが負の整数である場合、隣接段反射面の辺座標が、単位角に基づいて次の式を用いて決定され、
【0013】
【0014】
ここで、(XN+1,YN+1)は第N+1段反射面の辺座標を示し、(X-0,Y-0)は第0段反射面の第3象限における辺座標値を示すことを含む。
【0015】
オプションとしては、前記第0段反射面及び前記隣接段反射面から前記ステアリング反射面を決定する前記のことの後に、さらに隣接段反射面の辺座標、焦点距離、単位角をステアリング反射面を照会するためのデータベースに格納することが含まれる。
【0016】
オプションとしては、前記第0段反射面に基づいて幾何学的方法を用いて隣接段反射面を決定する前記のことは、具体的に、
前記焦点距離に基づいて前記ステアリング反射面における各反射面の長手方向断面長さである単位長さを決定することと、
前記単位長さと前記第0段反射面に基づいて反射法則を用いて隣接段反射面の辺座標を決定することと、
前記隣接段反射面の辺座標に基づいて前記隣接段反射面を決定することを含む。
【0017】
オプションとしては、前記のいずれか1項に記載のステアリング反射面の決定方法により決定されるステアリング反射面を含む外部測定液面計フォーカスステアリングであって、
前記ステアリング反射面の第0段反射面は、前記ステアリング反射面により反射される超音波の方向を設定方向とするように、水平面と設定角度をなし、
前記ステアリング反射面の第0段反射面の中点と放射線放射源とが同一水平面にあり、
前記放射線放出源は、前記ステアリング反射面の凹面側に設けられ、
前記ステアリングの反射面の横断面が弧面である外部測定液面計フォーカスステアリングを提供する。
【0018】
オプションとしては、前記ステアリング反射面の第1の側辺及び第2の側辺はそれぞれ貯液タンクの側壁の内面に接触し、
前記第1の側辺は、前記ステアリング反射面の隣接段反射面の円弧状の一側の端点の結線であり、
前記第2の側辺は、前記ステアリング反射面の隣接段反射面の円弧状の他側の端点の結線である。
【0019】
オプションとしては、前記ステアリング反射面は、第0段反射面と負数段反射面とを含む。
【0020】
オプションとしては、前記ステアリング反射面は、第0段反射面と正数段反射面とを含む。
【発明の効果】
【0021】
本発明は従来の技術と比べて、本願発明により提供されるステアリング反射面の決定方法及び外部測定液面計フォーカスステアリングでは、焦点距離と設定反射角に基づいてステアリング反射面の第0段反射面を決定し、第0段反射面に基づいて幾何学的方法を用いて隣接段反射面を決定し、第0段反射面と隣接段反射面に基づいてステアリング反射面を決定し、放射線源から放射される超音波がステアリング反射面の多段反射面を介して液面に反射するように、ステアリング反射面を多段反射面として設計することで、縦型貯液タンク側壁の外側で液面を測定することを実現できるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は本発明のステアリング反射面の決定方法のフローチャートである。
【0023】
【
図2】
図2は本発明のステアリング反射面の正面図である。
【0024】
【
図3】
図3は本発明のステアリング反射面の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して、本願発明をさらに説明する。
【0026】
以下、本発明の実施例における図面と参照して、本発明の実施例における技術的態様について詳細に説明するが、説明する実施例は本発明の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではないことは明らかである。本発明の実施形態に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護の範囲に属する。
【0027】
本発明は、現在の、縦型貯液タンクでは使用できない外部測定液位計ステアリングの欠陥に対して、ステアリング反射面の決定方法及び外部測液面計フォーカスステアリングを提供し、縦型貯液タンクの側壁外側で液面を測定することを実現する。
【実施例】
【0028】
本発明の上記目的、特徴と利点はより明確にわかりやすくすることができ、以下に添付図面と具体的な実施形態を組み合わせて本発明をさらに詳細に説明する。
【0029】
実施例1
本発明により提供されるステアリング反射面の決定方法は、
図1に示すように、ステップ101~102を含む。
【0030】
ステップ101:放射線放出源ステアリング反射面の中心との距離である焦点距離及び、超音波がステアリングの反射面を介して反射する出射角である設定反射角を取得する。
【0031】
ステップ102:前記焦点距離と前記設定反射角に基づいて前記ステアリング反射面の第0段反射面を決定する。
【0032】
ステップ103:前記第0段反射面に基づいて、幾何学的方法を用いて、隣接段反射面を決定し、前記隣接段反射面は正数段反射面と負数段反射面を含む。
【0033】
ステップ104:前記ステアリング反射面の段数が設定段数に達すると、前記第0段反射面と前記隣接段反射面に基づいて前記ステアリング反射面を決定する。
【0034】
選択的な実施形態としては、前記焦点距離と前記設定反射角に基づいて前記ステアリング反射面の第0段反射面を決定する前記のことは、具体的に、
前記焦点距離に基づいて、前記ステアリング反射面における単位角を決定することと、
前記設定反射角に基づいて、前記ステアリング反射面の第0段反射面傾斜角を決定することと、
前記焦点距離、前記単位角及び前記ステアリング反射面の第0段反射面傾斜角に基づいて、前記ステアリング反射面の第0段反射面の辺座標を決定することと、
前記第0段反射面の辺座標に基づいて、前記ステアリング反射面の第0段反射面を決定することとを含み、
前記単位角は第1の挟角辺と第2の挟角辺とのなす挟角であり、前記第1の挟角辺は、各段の反射面の長手方向断面の第1の端点と前記放射線放射源との結線であり、前記第2の狭角辺は、各段の反射面の長手方向断面の第2の端点と前記放射線放射源との結線であり、前記ステアリング反射面の第0段反射面傾斜角はステアリング反射面の第0段反射面と水平面とのなす角である。
【0035】
ここで、前記第0段反射面に基づいて幾何学的方法を用いて隣接段反射面を決定する前記のことは、具体的に、
前記単位角と前記第0段反射面の辺座標に基づいて、反射法則を用いて隣接段反射面の辺座標を決定することと、
隣接段反射面の辺座標に基づいて、隣接段反射面を決定することとを含む。
【0036】
ここで、前記単位角と前記第0段反射面の辺座標に基づいて、反射法則を用いて隣接段反射面の辺座標を決定することは、具体的に、
反射面の段数Nが正の整数である場合、隣接段反射面の辺座標が、単位角に基づいて次の式を用いて決定され、
【0037】
【0038】
ここで、(XN、YN)は第N段反射面の辺座標、(XN-1、YN-1)は第N-1段反射面の辺座標、cは単位角、lは焦点距離、(X0、Y0)は第0段反射面の辺座標、(X+0、Y+0)は第1段反射面の第1象限における辺座標値であることと、
反射面の段数Nが負の整数である場合、隣接段反射面の辺座標が、単位角に基づいて次の式を用いて決定され、
【0039】
【0040】
ここで、(XN+1,YN+1)は第N+1段反射面の辺座標を示し、(X-0,Y-0)は第0段反射面の第3象限における辺座標値を示すことを含む。
【0041】
ここで、前記第0段反射面及び前記隣接段反射面から前記ステアリング反射面を決定する前記のことの後に、さらに
隣接段反射面の辺座標、焦点距離、単位角をステアリング反射面を照会するためのデータベースに格納することが含まれる。
【0042】
選択的な実施形態として、前記第0段反射面に基づいて幾何学的方法を用いて隣接段反射面を決定する前記のことは、具体的に、
前記焦点距離に基づいて前記ステアリング反射面における各反射面の長手方向断面長さである単位長さを決定することと、
前記単位長さと前記第0段反射面に基づいて反射法則を用いて隣接段反射面の辺座標を決定することと、
前記隣接段反射面の辺座標に基づいて前記隣接段反射面を決定することを含む。
【0043】
実施例2
本発明により提供される外部測定液面計フォーカスステアリングは、実施例1のステアリング反射面の決定方法により決定されるステアリング反射面を含む。
【0044】
ステアリング反射面の第0段反射面は、ステアリング反射面により反射される超音波の方向を設定方向とするように、水平面と設定角度をなし、ステアリング反射面の第0段反射面の中点と放射線放射源とが同一水平面にあり、放射線放出源は、ステアリング反射面の凹面側に設けられ、ステアリングの反射面の横断面が弧面である。
【0045】
選択的な実施形態としては、ステアリング反射面の第1の側辺及び第2の側辺はそれぞれ貯液タンクの側壁の内面に接触し、第1の側辺は、ステアリング反射面の隣接段反射面の円弧状の一側の端点の結線であり、第2の側辺は、ステアリング反射面の隣接段反射面の円弧状の他側の端点の結線である。
【0046】
選択的な実施形態としては、ステアリング反射面が、第0段反射面と負数段反射面とを含む。
【0047】
選択的な実施形態としては、ステアリング反射面が、第0段反射面と正数段反射面とを含む。
【0048】
実施例3
本実施例が提供する外部計測液面計フォーカスステアリングの具体的な態様では、ステアリングの反射面はフォーカス反射面である。測定ヘッドから発射された超音波の誤差角θをステアリングで反射して0度に消去した。ステアリング反射面の特性に基づいて、測定ヘッドから出射された各方向に散乱した超音波はステアリング反射面を介して反射した後、液面に垂直に出射し、再び液面を介して反射されて、ステアリング反射面に戻り、ステアリング反射面を介して再び反射した後、測定ヘッドに焦点を合わせ、エコー信号を大幅に増強した。従って、フォーカスステアリングと呼ばれている。外部測定液面計フォーカスステアリングを使用し、縦式タンクの側壁外側から容易に縦式タンク液面を測定する目的を達成できるようになった。
【0049】
具体的には、
図2に示すように、OXYZは右手の3次元直角座標系であり、座標軸OX、OYは紙面上にあり、OXは水平方向に右を向かっており、OYは垂直方向に上を向かっており、OZは紙面方向に手前を向かっており、Oは座標原点である。Tは測定ヘッドから発射された超音波が縦式タンクの側壁外側からタンク内部の側壁内面に導入する超音波発射源、すなわち放射線発射源である。放射線放射源TはOX座標軸上で負の値にあり、放射線放射源Tと座標原点Oとの距離は焦点距離lであり、フォーカスステアリングの反射面はステアリング反射面形状に加工されている。ステアリング反射面の中心点は座標原点Oである。TからOへ放射された超音波が方向誤差によりステアリング反射面のいずれかの点Dに放射されたとする。本実施例で提供されるステアリング反射面は、焦点からステアリング反射面のいずれかの点に放射され、反射された後に設定方向に放射された。本実施例における設定方向は垂直に上向きの方向である。すなわち、ステアリング反射面はTDを垂直に上向きのDPに反射し、Pは液面の点である。DPは液面に垂直であるため、DPの反射線PDはDPと重なり、方向は下向きであり、D点に射出した。放射線PDは、ステアリング反射面で反射して、焦点に向けて放射された。ステアリング反射面フォーカシングステアリングの反射面が十分に大きく、測定ヘッドからタンク内に入射した、誤差と散乱により各方向に出射する可能性のある主要な超音波を受信することができれば、これらの超音波をすべて垂直に上向きに反射し、液面に出射し、液面により反射されたエコーを測定ヘッドにフォーカスすることができるようになった。これにより、縦式タンク側壁外側から外部測定液面計とステアリングにより液面を測定する場合、液面によるエコーを受信できないという難題を解決した。また、フォーカスによりエコー信号が大幅に増強されあたため、粘度が大きく、運転状況が悪い場合でも正常に測定することができるようになった。外部測定液面計の適用液体の種類と運転条件の範囲を拡大した。
【0050】
図2の折れ線はステアリング反射面とXOY座標面との交線であり、この交線は2N+1本の直線セグメントが接続された折れ線である。ステアリング反射面は滑らかな曲面ではない。しかし、単位角cが0に近づき、同時に反射面段数Nが無限大に近づくと、ステアリング反射面は滑らかな曲面に無限的に近づく。ステアリングの反射面は放物面であってもよいが、本実施形態が提供する決定方法は、任意の領域にフォーカスしたり、発散したりするより複雑な状況を設計することができるが、放物面法はできない。本実施例が提供する決定方法は、放物面法の金型加工精度よりも高い。ステアリング反射面には焦点距離l、単位角cの2つのパラメータがあり、ステアリング反射(l,c)と表記される。ステアリングの反射(150,4)面の焦点距離l=150mm、単位角c=4度。放射線放出源であるステアリング反射面の焦点Tは、X水平座標軸の負の半軸上にある。Oは座標原点であり、TOの長さはlである。放射線はTからOに出射する。ステアリング反射面の第0段反射面とOXY座標面との交線は直線のセグメントであり、このセグメントの中点はOにあり、X軸との角度は45度である。放射線TOは、第0段反射面を介して、反射され、水平液面のP
0点に垂直に上向きに放射され、液面反射を経て反射線P
0Oを形成し、第0段反射面によって再び反射され、放射線OTを形成して放射線放射源Tに戻る。第1象限におけるN段反射面の右上辺線がnであり、n=2N+1であることを定義する。第3象限におけるN段反射面の下辺線はn=2N-1である。ステアリングの反射面は、焦点から放出された放射線を特定のポイントで焦点を合わせたり、特定の方向に平行させたり、特定の方向に沿って特定の角度で発散したりする設定方向に反射する。本実施例における設定方向は、垂直に上向きに水平液面に出射するものである。
【0051】
図面を作成する際には、長さの誤差が0.2mm未満、角度の誤差が0.5度未満であることが要求される。第0段反射面右上辺の座標(X0,Y0)は、Tから放出される放射線角度がc/2に等しい放射線と45度反射面との交点で決定することができる。第0段反射面の左下辺の座標(X0,Y0)は、Tから放出される放射線角度がc/2に等しい放射線と45度反射面との交点で決定することができる。(X0,Y0)、(X-0,Y-0)の座標値を図面上で幾何学的に推定する。単位角cは、Tから(XN-1,YN-1)までの放射線と(XN,YN)までの放射線との間の角度である。本実施例における各段の単位角はcである。具体的には表1に示すように、表1はステアリング反射(150,4)面データテーブルであり、表中の第1象限における第3列において、Nの第0、1、2、3…段に対応する奇数辺放射線角θ=(2N+1)*c/2またはθ=(2N+1)*c/2の値はそれぞれ2、6、10、14…度であり、第3象限において、Nの第0、-1、-2、-3…段に対応する奇数辺放射線角θ=(2N+1)*c/2又はθ=(2N-1)*c/2の値はそれぞれ-2、-6、-10、-14…度であり、一段ごとにc=4度の差がある。本実施形態が提供する決定方法は、他の方法を用いて各段を分割することができる。例えば、各段の反射面の辺長が等しいことを設定することができる。また、第1段反射面の右上辺の座標は(X1,Y1)、第2段反射面の右上辺の座標は(X2,Y2)、第3段反射面の右上辺の座標は(X3,Y3)、第4段反射面の右上辺の座標は(X4,Y4)、第-0段反射面の右上辺の座標は(X-0,Y-0)、第-1段反射面の右上辺の座標は(X-1,Y-1)、第-2段反射面の右上辺の座標は(X-2,Y-2)、第-3段反射面の右上辺の座標は(X-3,Y-3)、第-4段反射面の右上辺の座標は(X-4,Y-4)、第-5段反射面の右上辺の座標は(X-5,Y-5)である。
【0052】
いずれかの段の反射面の右座標(X
N-1,Y
N-1)を決定し、段を分割するための単位角cまたは段の長さ及び、要求される反射線方向角度(本実施例では垂直に上向き)に基づいて、正確な図を作成することにより、幾何学的に(X
N,Y
N)を推定することができ、具体的には座標(X
N-1,Y
N-1)の放射線上に単位角を1つ増加させることにより、座標(X
N,Y
N)が位置する放射線を得て、座標(X
N,Y
N)を得ることができる。(X
N-1,Y
N-1)から(X
N,Y
N)を計算する計算式(X
N,Y
N)=F(((X
N-1,Y
N-1),l,c)形式は複雑であるが、段の分割規則と反射線方向を決定した後、計算式が共通である。この式をEXCELデータテーブルまたは他のデータテーブルに入力後、パラメータl、cを記入すれば、表1に示すように、データテーブルの性質を利用して、再帰的方法によって、各段の反射面の奇数辺の正面図上の座標を容易に算出することができ、ステアリング反射(l,c)面データテーブルを構成する。
図3に示すように、各段反射面の辺線のY軸方向への投影は円弧であり、例えば-5段反射面の下辺線は半径R
-5の円弧である。
【0053】
焦点Tから放射される、放射角θ>0度の任意の放射線TD、放射角θ=0度の任意の放射線TO、放射角θ<0度の任意の放射線TD1、ステアリング反射面で反射された放射線DP、OP0、D1P1はいずれも垂直に上向きに水平液面に放射され、P、P0、P1は液面上の点である。液面反射後の反射線PD、P0O、P1D1はいずれも垂直に下向きにステアリング反射面に放射され、ステアリング反射面で反射後の放射線DT、OT、D1Tは焦点Tに放射される。
【0054】
第N段反射面の偶数辺の序数はn=2Nであり、偶数辺放射線はNcであり、ここで、第N段反射面の偶数辺放射線の角は第N段反射面の偶数辺とX軸との角度であり、偶数辺は反射面の正確な反射位置であり、即ち放射線源からいずれの一段反射面の偶数辺までの放射線の反射線は指定された水平面で反射した後、該偶数辺に正確に射出し、再び放射線源に反射し、反射角誤差は0である。各段の反射面の奇数辺座標に基づいて金型を加工すると、研磨時に各反転面の奇数辺の稜が研磨・消却され、下反射角誤差が0の正確な偶数辺座標面が残され、ステアリング反射面によるフォーカシングがより正確になる。
【0055】
例えば、表1のステアリング反射(150,4)面のデータテーブルにおいて、第2列辺序数nが偶数である行が対応する第4列は偶数辺座標値X
NEであり、対応する第5列は偶数辺座標値Y
NEであり、第1象限において、段数Nの0、1、2、3…について、偶数辺序数がそれぞれ0、2、4、6…であり、偶数辺線角がそれぞれ0度、4度、8度、12度…であり、偶数辺座標値(X
0E,Y
0E)、(X
1E,Y
1E)、(X
2E,Y
2E)、(X
3E,Y
3E)…がそれぞれ(0.000,0.000)、(10.855,11.248)、(22.555,24.251)、(35.235,39.373)…であり、第3象限において、段数Nの0、-1、-2、-3…について、偶数辺序数がそれぞれ0、-2、-4、-6…偶数辺放射線角はそれぞれ0度、-4度、-8度、-12度…、偶数辺座標値(X
0E,Y
0E)、(X
-1E,Y
-1E)、(X
-2E,Y
-2E)、(X
-3E,Y
-3E)…が、それぞれ(0.000,0.000)、(-10.123,-9.781)、(-20.221,-18.239)、(-29.637,-25.584)…であり、
図2のステアリング反射(150,4)面正面図において、座標(X
0E,Y
0E)は第0段反射面の偶数辺座標を示し、すなわち座標原点Oであり、座標(X
1E,Y
1E)、(X
2E,Y
2E)、(X
3E,Y
3E)、(X
4E,Y
4E)、(X
5E,Y
5E)と(X
-1E,Y
-1E)、(X
-2E,Y
-2E)、(X
-3E,Y
-3E)、(X
-4E,Y
-4E)、(X
-5E,Y
-5E)はそれぞれ第1段、第2段、第3段、第4段、第5段と第-1段、第-2段、第-3段、第-4段、第-5段反射面の偶数辺座標を表示する。
図3のステアリング反射(150,4)面の上面図において、各破線アークは各段の反射面の偶数辺を示す。
【0056】
データテーブルを用いてコンピュータ上で任意の小単位角である角度精度、任意の多段反射面のステアリング反射面の座標表を容易に算出することができる。表2は、ステアリング反射(1000,0.2)面データテーブルであり、例えば、表2に示す単位角0.2度、反射面240個である。座標データは、このステアリング反射面がほぼ滑らかな曲線であることを示す。座標データシートに基づいて加工された金型を研磨した後、各段反射面の奇数辺の稜が研磨・消却され、偶数辺の正確な反射位置を研磨することはなく、角精度がさらに向上し、フォーカシング効果がより正確になる。したがって、この方法に基づいて計算されたステアリング反射面は理論的に任意の角度精度要求を達成することができる。
【0057】
焦点放射線の異なる向きによっては、局所的なステアリング反射面を形成することができる。測定ヘッドが取り付けられているタンクの壁が垂直でない場合。例えば外側に傾斜しており、測定ヘッドから放射される放射線方向が上向きであり、上部の局所面積のみを含むステアリング反射面フォーカスステアリングを作成することができる。タンク壁が内側に傾斜している場合は、ヘッドから放射される放射線方向を下向きにして、下部局所面積のみを含むステアリング反射面フォーカスステアリングを作成することができる。タンク壁が左または右に傾斜し、測定ヘッドが放射する放射線方向が左向きまたは右向きにする場合、左または右の部分面積のみを含むステアリング反射面フォーカシングステアリングを作成することができる。
【0058】
本実施形態が提供する決定方法は、検証プロセスをさらに含む。
【0059】
一、正確に作図する(精度は長さ精度が0.2mm、角度精度が0.5度などの具体的な問題要求によって決定される)。
【0060】
二、幾何学的方法を用いて第0段反射面辺座標を推定し、いずれかの一段反射面の辺座標から隣接段反射面の辺座標を導出する。
【0061】
三、幾何学に基づいていずれの一段の反射面辺座標から隣接段の反射面辺座標を計算する汎用計算式を導出する。
【0062】
四、この汎用計算式を電子データテーブルに入力し、電子データテーブルの特性は第0段反射面辺座標と隣接反射面辺座標の計算式から各段反射面辺座標を複製し、任意の高精度要求の反射面辺座標データテーブルを容易に大規模に生成する。
【0063】
五、測定図上の反射面辺座標値を測定し、検査にデータテーブルで生成した反射面辺座標値を計算し、汎用計算式が正しいことを確認する。
【0064】
平行、フォーカシング、発散など異なる反射方向要件、各段の対応する放射角cが等しい、または各レベルの長さが等しいなどの段分割に異なる方法、および奇数辺座標データテーブルまたは偶数辺座標データテーブルを生成することにより、隣接反射面辺座標を推定する一般式は異なり、算出座標値も異なる。しかし、ステアリング反射面を生成する5つのステップの方法は同じである。
【0065】
本実施形態で提供されるステアリングはタンク内に取り付けられ、フォーカシング面の焦点Tを測定ヘッドの正対の内壁に設置し、焦点TはOX座標軸にあり、XOY座標面はタンク内壁に垂直し、XOZ座標面は水平で、OY軸は垂直に上向きである。外部測定液面計測定ヘッドを用いて、縦式タンク側壁外からタンク内を向いて、T点に合わせて、超音波を発送し、液面エコーはすべてT点付近の測定ヘッドにフォーカスし、測定ヘッドに強大な液面エコー信号を受信させ、外部測定液面計フォーカスステアリングを用いて、側壁から縦式タンクの液面を測定することを実現した。
【0066】
現在使用されている外部測定液面計ステアリングは、水平面と45度角度をなす平板反射面である。これにより、測定ヘッドからの超音波放射角誤差が複数回反射されて測定ヘッドに戻ったときに8倍に増幅された。長い間、外部測定液面計とステアリングにより、縦式タンク側壁で液面を測定していた時、エコーを受けられず、液面を測定できなかった。本実施例は、0段反射面から再帰的に隣接段反射面を導出し、さらに各段反射面を再帰的に導出し、電子データテーブルを用いて任意の高精度なステアリング反射面データテーブルを容易に生成する。データテーブルによる確認定のステアリングは、外部測定液面計測定ヘッドが各方向に発射した超音波をフォーカスステアリングを介して反射させ、上向きに液面に垂直的に発射し、液面反射エコーをフォーカスさせ、液面測定ヘッドに反射させる。測定ヘッドに強力な液面エコー信号を正確に受信させる。外部測定液面計とフォーカスステアリングを用いて側壁から縦型タンク液面を測定することを実現する。実用的には、ステアリング反射面の代わりに放物面を用いてフォーカスステアリングを作成することができる。しかし、放物面は非平行方向に反射することはできない。ステアリングの反射面の応用範囲は放物面より広く、より柔軟で、加工精度は放物面より高い。
【0067】
表1に示すように、表1はステアリング反射(150,4)面データテーブルであり、
図2の正面図における各反射面奇数辺のX、Y座標値を直尺で実測したところ、ステアリング反射面データテーブルで算出されたX、Y座標値と完全に一致した。ステアリング反射面法が正確であることを確認した。表1の入力は焦点距離lと単位角cであり、焦点距離が150ミリ、単位角が4度である。ここで、表1では、辺序数11の1行から辺序数1の1行までは第1象限データであり、辺序数-1の1行から辺序数-11の1行までは第3象限データを示す。
【0068】
【0069】
表2に示すように、表2はステアリング反射(1000,0.2)面データテーブルであり、
図3の正面図における各反射面の奇数辺のX、Y座標値を直尺で実測したところ、ステアリング反射面データテーブルで算出されたX、Y座標値と完全に一致した。ステアリングホイール反射面法が正確であることを確認した。表2の入力は、焦点距離lと単位角cであり、焦点距離は1000mm、単位角は0.2度である。表2の上から下への3行目から反射面奇数辺の序数が1の1行までのは第1象限データである。上から下へ反射面奇数辺序数が-1の1行から反射面奇数辺序数が-120の1行までのは第3象限データである。
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【産業上の利用可能性】
【0076】
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、当業者は備える知識の範囲内において、本発明の趣旨を逸脱することなく種々の変化をすることができる。
【国際調査報告】