(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-15
(54)【発明の名称】植物成長を調節する表面改質
(51)【国際特許分類】
A01M 21/04 20060101AFI20231208BHJP
A01P 13/00 20060101ALI20231208BHJP
A01N 59/00 20060101ALI20231208BHJP
【FI】
A01M21/04 Z
A01P13/00
A01N59/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023530663
(86)(22)【出願日】2020-11-24
(85)【翻訳文提出日】2023-05-19
(86)【国際出願番号】 EP2020083150
(87)【国際公開番号】W WO2022111788
(87)【国際公開日】2022-06-02
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520308156
【氏名又は名称】バインド-エックス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100123777
【氏名又は名称】市川 さつき
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100123766
【氏名又は名称】松田 七重
(74)【代理人】
【識別番号】100156982
【氏名又は名称】秋澤 慈
(72)【発明者】
【氏名】メルクル ヤン-フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】フリート ルイトポルト
【テーマコード(参考)】
2B121
4H011
【Fターム(参考)】
2B121AA19
2B121CC40
2B121FA15
4H011AB01
4H011BA02
4H011BB18
(57)【要約】
【課題】植物成長、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するための手段を提供する。
【解決手段】本発明は、第一に、基材の表面/内部において前記基材を硬化させることによって植物成長、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するための混合物の使用に関する。本発明は、さらに、基材の表面/内部において植物成長、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するための方法と、植物成長、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するための混合物と、に関する。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材の表面/内部において植物成長、好ましくは雑草成長を、前記基材を硬化させることによって防止するかまたは低減する、以下の成分、
(a)ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸ルビジウム、ケイ酸セシウムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれた1種類以上のケイ酸アルカリ、
(b)1種類以上の性能調節剤、
(c)任意選択として、1種類以上の硬化剤、
を含むかまたはからなる混合物の使用。
【請求項2】
1種類あるいは前記、いくつかの種類またはすべての種類の性能調節剤は、
(i)(バイオ)ポリマーであって、
セルロースおよびその誘導体、デンプンおよびその誘導体、リグニンおよびその誘導体、好ましくはリグニンスルホネート、クラフトリグニンおよびリグニンカルボキシレート、ペクチンおよびその誘導体、キサンタンおよびその誘導体、グアーエーテルおよびその誘導体;
キチンおよびその誘導体、アルギンおよびその誘導体、キトサンおよびその誘導体、シクロデキストリンおよびその誘導体、デキストリンおよびその誘導体;
天然グルー、ヒドロゲルビルダー、植物ライム、ラテックス、ゴムおよびそれらの誘導体;
アラニン、グリシン、リジン、アスパラギン、グルタミン、グルタメートならびに非タンパク質構成アミノ酸からなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸を含むタンパク質およびペプチド;
産業廃液、好ましくは酵母生産、食肉生産、果実生産、野菜生産、卵生産、乳業および製紙からの、好ましくはコーンスティープリカー、ラクトース母液、タンパク質溶解液および糖蜜、ベジタブルミール、好ましくはコーングルテンミール、ピーミール、フルーツミールおよびタンパク質廃棄物からなる群から選ばれた産業物質、残留ポリマー物質および産業副生物;
デンプンエーテル、デンプンエステル、デンプンカルボキシレート、セルロースエステル、セルロースエーテル、セルロースカルボキシレート、酵母およびそれらの誘導体または抽出物;
有機酸、好ましくはスルホン酸、カルボン酸、ペルオキシカルボン酸およびチオカルボン酸およびそれらの塩、スルホキシド、シアネート、チオシアネート、エステル、エーテル、チオエーテル、オキシド、チオオキシド、アミン、イミン、ヒドラジン、ヒラゾン、アミド、スルフェート、ニトリル、アルデヒド、チオアルデヒド、ケトン、チオケトン、オキシム、アルコール、チオール、ラジカル、ハロゲン、シラン、シロキサン、ホスフェート、ホスホネート、アルキル、アリル、アリールおよびそれらの誘導体を含む液体または乾燥ポリマー分散物またはポリマーであって、好ましくは、前記ポリマーは、生分解性である、液体または乾燥ポリマー分散物またはポリマー、
からなる群から選ばれた(バイオ)ポリマー;
(ii)ラクトース、グルコース、フルクトース、サッカロースおよび/またはガラクトースを含む多糖と、好ましくはラクトース、サッカロース、グルコース、グルコサミン、マンノース、グリセリン、グルコネート、フルクトースおよび/またはイヌリンを含む微生物菌体外多糖と、からなる群から選ばれた多糖、細胞外物質およびそれらの誘導体;
(iii)好ましくはモノカルボン酸、好ましくはギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸およびサリチル酸、ジカルボン酸、好ましくはシュウ酸、マロン酸コハク酸、グルタル酸、アジピン酸およびマレイン酸、脂肪酸、ケト酸、好ましくはピルビン酸およびアセト酢酸、果実酸、好ましくはリンゴ酸および酒石酸、ヒドロキシ酸、好ましくは乳酸、αヒドロキシ酸およびβヒドロキシ酸、トリカルボン酸、好ましくはクエン酸、より好ましくは前述のもののカルボン酸塩ならびにエステルからなる群から選ばれた有機酸およびそれらの誘導体;
(iv)好ましくはアラニン、グリシン、リジン、グルタミン、グルタメートおよび非タンパク質構成アミノ酸からなる群から選ばれたアミノ酸およびそれらの誘導体、好ましくはそれらのエステルならびにアミド;
(v)反応機構を変化させる物質、好ましくは遅延剤、加速剤、にじみ調節剤、親水化剤、疎水化剤、AE剤、粘度調節剤、膨張剤、加速剤、遅延剤、増粘剤、可塑剤、接種材料およびナノ粒子構造の材料;
(vi)生存可能微生物、好ましくはポリマーを形成することができる細菌、非生存可能微生物およびそれらの部位;
(vii)化学除草剤および天然除草剤;殺菌剤;軟体動物駆除剤;殺虫剤;乳化剤;チキソトロピー剤、
からなる群から選ばれる、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
1種類あるいは前記、いくつかの種類またはすべての種類の硬化剤は、存在する場合、
(viii)アルカリ塩、アルカリ土類塩、金属塩および遷移金属塩、好ましくはカルシウム、マグネシウム、アルミニウムおよび鉄塩、より好ましくは炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、カルシウムシアナミド、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、マグネシウムシアナミド、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、塩化鉄、硫酸鉄およびリン酸塩およびそれらの誘導体からなる群から選ばれた無機塩;
および/または
(ix)無機酸、好ましくは硫酸、ハロゲン化水素、硝酸およびリン酸;
および/または
(x)セメント、好ましくはケイ酸セメント、アルミン酸セメント、マグネシアセメントおよびリン酸セメント、硫酸カルシウム、好ましくは石膏、酸化カルシウムおよびリン酸バインダーからなる群から選ばれた無機バインダー
からなる群から選ばれる、請求項1または2に記載の使用。
【請求項4】
前記基材は、土壌、腐植土、砕石、砂利、粘土、シルト、オガクズ、紙、ボール紙、チップボード、ソフトウッド、石灰岩および石炭からなる群から選ばれた1種類以上の材料を含む、請求項1~3の何れかに記載の使用。
【請求項5】
前記基材は、庭区域、農地、果樹園、ブドウ園区域、苗木育苗区域、公園、開発地または都市区域の一部、舗装されていない道路、歩道、線路、工業的に用いられている区域からなる群から選ばれた土地の区域ならびに前記の土地の区域の間および前の区域である、請求項1~4の何れかに記載の使用。
【請求項6】
前記混合物は、液体の形で、ゲル、ペースト、粉体、粒状体または凝集体あるいはそれらの中間の形として存在する、請求項1~5の何れかに記載の使用。
【請求項7】
前記混合物の成分(a)は、ケイ酸カリウムを含むかまたはからなる、請求項1~6の何れかに記載の使用。
【請求項8】
前記基材に施用されるかまたは施用あたり前記基材に導入される混合物の量は、400g/m
2未満、好ましくは300g/m
2未満、より好ましくは200g/m
2未満、もっとも好ましくは100g/m
2未満である、請求項1~7の何れかに記載の使用。
【請求項9】
前記基材の横方向の寸法は、それぞれ、0.5cmより大きく、好ましくは1cmより大きく、より好ましくは2cmより大きく、もっとも好ましくは5cmより大きい、請求項1~8の何れかに記載の使用。
【請求項10】
浸食制御、水分蒸散制御および/または栄養分の供給によって所望植物の成長をさらに促進する、請求項1~9の何れかに記載の使用。
【請求項11】
基材の表面/内部において植物成長、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するための方法であって、
(a)表面/内部において植物成長、好ましくは雑草成長が防止されるかまたは低減される、処理されるべき基材を特定するステップと、
(b)請求項1~3および6または7の何れかに定義の混合物またはその個別成分を提供するステップと、
(c)ステップ(b)において提供された混合物または成分を処理されるべき基材の表面/内部に、前記基材の硬化を可能にするのに十分な量で施用および/または導入するステップと、
(d)前記基材の表面/内部において植物、好ましくは雑草成長が防止されるかまたは低減されるように前記基材の表面/内部において1つ以上の硬化した層または区域を形成するステップと、
を含むかまたはからなる方法。
【請求項12】
前記基材は、土壌、腐植土、砕石、砂利、粘土、シルト、オガクズ、紙、ボール紙、チップボード、ソフトウッド、石灰岩および石炭からなる群から選ばれた1種類以上の材料を含み、
および/または、
前記基材は、庭区域、農地、果樹園、ブドウ園区域、苗木育苗区域、公園、開発地または都市区域の一部、舗装されていない道路、歩道、線路、工業的に用いられている区域ならびに前記土地区域の間および前にある区域からなる群から選ばれた土地区域である、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記基材の横方向の寸法は、それぞれ、0.5cmより大きく、好ましくは1cmより大きく、より好ましくは2cmより大きく、もっとも好ましくは5cmより大きい、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
ステップ(c)において前記基材に施用されるかまたは前記基材に導入される混合物の量は、400g/m
2未満、好ましくは300g/m
2未満、より好ましくは200g/m
2未満、もっとも好ましくは100g/m
2未満である、請求項11~13の何れか一項に記載の方法。
【請求項15】
以下の成分、
(a)ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸ルビジウム、ケイ酸セシウムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれた1種類以上のケイ酸アルカリであって、
前記1種類以上のケイ酸アルカリのモジュラスMは、それぞれ、>1.7、好ましくは>2.0、より好ましくは>2.5、もっとも好ましくは>3.0であるケイ酸アルカリ、
(b)2種類以上の性能調節剤であって、
2種類または前記、いくつかの種類またはすべての種類の性能調節剤は、
(i)(バイオ)ポリマーであって、
セルロースおよびその誘導体、デンプンおよびその誘導体、リグニンおよびその誘導体、好ましくはリグニンスルホネート、クラフトリグニンおよびリグニンカルボキシレート、ペクチンおよびその誘導体、キサンタンおよびその誘導体、グアーエーテルおよびその誘導体;
キチンおよびその誘導体、アルギンおよびその誘導体、キトサンおよびその誘導体、シクロデキストリンおよびその誘導体、デキストリンおよびその誘導体;
天然グルー、ヒドロゲルビルダー、植物ライム、ラテックス、ゴムおよびそれらの誘導体;
アラニン、グリシン、リジン、アスパラギン、グルタミン、グルタメートならびに非タンパク質構成アミノ酸からなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸を含むタンパク質およびペプチド;
産業廃液、好ましくは酵母生産、食肉生産、果実生産、野菜生産、卵生産、乳業および製紙からの、好ましくはコーンスティープリカー、ラクトース母液、タンパク質溶解液および糖蜜、ベジタブルミール、好ましくはコーングルテンミール、ピーミール、フルーツミールおよびタンパク質廃棄物からなる群から選ばれた産業物質、残留ポリマー物質および産業副生物;
デンプンエーテル、デンプンエステル、デンプンカルボキシレート、セルロースエステル、セルロースエーテル、セルロースカルボキシレート、酵母およびそれらの誘導体または抽出物;
有機酸、好ましくはスルホン酸、カルボン酸、ペルオキシカルボン酸およびチオカルボン酸およびそれらの塩、スルホキシド、シアネート、チオシアネート、エステル、エーテル、チオエーテル、オキシド、チオオキシド、アミン、イミン、ヒドラジン、ヒラゾン、アミド、スルフェート、ニトリル、アルデヒド、チオアルデヒド、ケトン、チオケトン、オキシム、アルコール、チオール、ラジカル、ハロゲン、シラン、シロキサン、ホスフェート、ホスホネート、アルキル、アリル、アリールおよびそれらの誘導体を含む液体または乾燥ポリマー分散物またはポリマーであって、好ましくは、前記ポリマーは、生分解性である液体または乾燥ポリマー分散物またはポリマー、
からなる群から選ばれた(バイオ)ポリマー;
(ii)ラクトース、グルコース、フルクトース、サッカロースおよび/またはガラクトースを含む多糖と、好ましくはラクトース、サッカロース、グルコース、グルコサミン、マンノース、グリセリン、グルコネート、フルクトースおよび/またはイヌリンを含む微生物菌体外多糖と、からなる群から選ばれた多糖、細胞外物質およびそれらの誘導体;
(iii)好ましくは、モノカルボン酸、好ましくはギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸およびサリチル酸、ジカルボン酸、好ましくはシュウ酸、マロン酸コハク酸、グルタル酸、アジピン酸およびマレイン酸、脂肪酸、ケト酸、好ましくはピルビン酸およびアセト酢酸、フルーツ酸、好ましくはリンゴ酸および酒石酸、ヒドロキシ酸、好ましくは乳酸、αヒドロキシ酸およびβヒドロキシ酸、トリカルボン酸、好ましくはクエン酸、より好ましくは前述のもののカルボン酸塩ならびにエステルからなる群から選ばれた有機酸およびそれらの誘導体;
(iv)好ましくはアラニン、グリシン、リジン、グルタミン、グルタメートおよび非タンパク質構成アミノ酸からなる群から選ばれたアミノ酸およびそれらの誘導体、好ましくはそれらのエステルならびにアミド;
(v)生存可能微生物、好ましくはポリマーを形成することができる細菌、非生存可能微生物およびそれらの部位;
(vi)化学除草剤および天然除草剤;殺菌剤;軟体動物駆除剤;殺虫剤;乳化剤;チキソトロピー剤、
からなる群から独立に選ばれた2種類以上の性能調節剤;
(c)1種類以上の硬化剤であって、
1種類のまたは前記、いくつかの種類またはすべての種類の硬化剤は、
(vii)アルカリ塩、アルカリ土類塩、金属塩および遷移金属塩、好ましくはカルシウム、マグネシウム、アルミニウムおよび鉄塩、より好ましくは炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、カルシウムシアナミド、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、マグネシウムシアナミド、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、塩化鉄、硫酸鉄およびリン酸塩およびそれらの誘導体からなる群から選ばれた無機塩;
および/または、
(Viii)無機酸、好ましくは硫酸、水素ハロゲン化物、硝酸およびリン酸;
および/または、
(ix)セメント、好ましくはケイ酸セメント、アルミン酸セメント、マグネシアセメントおよびリン酸セメント、硫酸カルシウム、好ましくは石膏、酸化カルシウムおよびリン酸バインダーからなる群から選ばれた無機バインダー、
からなる群から選ばれた硬化剤、
を含むかまたはからなる、植物、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するための混合物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第一に、基材の表面/内部において前記基材を硬化させることによって植物成長、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減する、本明細書において定義される混合物の使用に関する。本発明は、さらに、基材の表面/内部において植物成長、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するための、本明細書において定義されるステップを含むかまたはからなる方法と、植物成長、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するための本明細書において定義される混合物と、に関する。
【0002】
本発明のさらなる側面は、下記の記載から、特に、実施例ならびに添付の特許請求項から明らかになる。
【背景技術】
【0003】
防除されない雑草の成長は、農業、都市および自治体ならびに家庭の庭の分野において絶え間なくかつ高まりつつある問題であり、例えば、農業セクターにおいて収量低下を招く。グローバルな食糧需要は増大しつつあるので、収量低下は食糧サプライチェーンにとって受け入れがたい。防除されない雑草の成長は、自治体道路への安全面の脅威として、また通路および他の地面において非常に目障りであり、見苦しいとも受け取られる。
【0004】
この理由で、雑草は、処理および/または除去の対象であり、火炎法などの熱的な方法によって、または手作業もしくは自動化された方法によって除草される。雑草成長を防止するかまたは低減するかあるいは既存の植物を死滅させる化学薬剤(除草剤)の使用も広く用いられている。しかし、大部分の除草剤は、(急性)毒性を示し、発癌性があり、および/または短期および長期に環境問題を引き起こすと分類されているか、または疑われている。さらに、除草剤に対してますます多くの抵抗種が登場しつつあることが現在みてとれる。従って、除草剤は、量を増やすかまたは新しい組み合わせで使用しなければならず、そのことが上述の負の側面ならびに使用のコストをさらに増加させる。総じて、ここまでに言及した方法の何れによっても、処理された区域は、防除されない種子流入および/または土壌中の残留種子によって、速やかに雑草によって再び占拠されてしまう。
【0005】
植物成長を防止するかまたは低減する化学薬剤は、通常、その植物内の特定の生合成経路と相互作用し、従って、特定の植物に対する選択毒素である。これらの化学物質は、指定された化学構造に起因して、他の植物、ヒトおよび/またはエコシステム全体にとってのリスクとなる。それらは、有毒な元素、例えばスズまたはフッ素を含有することがある。これらの元素を含有する除草剤の使用は、環境中の蓄積にもつながり、そのような生成物の生物分解を減らすかまたは阻害する。大部分の化学除草剤は、熟練作業者によって保証され、施用される必要がある。水溶性および分解特性に依存して、除草剤の生成物または代謝産物は、洗い落とされ、従って環境に曝される。
【0006】
熱的プロセスならびに手作業によるまたは自動化された除草は、労働および/または時間集約的であり、雑草出芽および/または成長に際して速やかな応答時間を必要とする。また、作業場におけるヒトおよび/または機械の存在は、所望植物を損なうことがあり、効果は通常、短期間であり、多くの場合に複数回の繰り返しが必要である。
【0007】
雑草の成長を抑えるためにいくつかの固化方法が存在する。これらの方法のほとんどがセメント質システム、例えばケイ酸セメント、マグネシアバインダー、アルミン酸セメント、またはスラグと酸化カルシウムとの混合物に基づく。例えば、特許文献1は、セメントとケイ酸ナトリウムとの混合物からなる雑草防除用組成物を用いた硬化層を、地表に形成することを開示している。これらの手法は、セメント質バインダーが、通常、農業用途において強く規制されているニッケルおよびクロム(VI)などの重金属で汚染されることを共通に有する。これの他に、そのようなバインダーの絶え間ない使用によって、これらの重金属は、農業用の土壌および植物中に蓄積する。そのようなことは農家および顧客によって許容されない。
【0008】
また、雑草成長を低下させる雑草防御マットまたはネットが記載されている(例えば特許文献2において)が、それらの大規模な利用は労働集約的である。例えば現場における機械的応力に起因する不完全な除去と、風によって運び去られる小さな部分が、環境におけるプラスチックの蓄積(いわゆるホワイト汚染)を招く。
【0009】
従って、上記に記載された問題を克服する、植物成長、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するための手段を提供することが本発明の第一の目的であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平06-245680号(A)
【特許文献2】特開2019-024348号(A)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の側面によれば、上記の目的は、基材の表面/内部における植物成長、好ましくは雑草成長を、前記基材を硬化させることによって防止するかまたは低減する、以下の成分、
(a)ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸ルビジウム、ケイ酸セシウムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれた1種類以上のケイ酸アルカリ、
(b)好ましくは本明細書において下記で定義される、1種類以上の性能調節剤、
(c)任意選択として、好ましくは本明細書において下記で定義される、1種類以上の硬化剤、
を含むかまたはからなる混合物の使用、によって実現される。
【0012】
本発明の根底をなす諸検討の途上において、驚くべきことに、本明細書に記載される混合物が、基材表面および/内部における植物成長、好ましくは雑草成長を、前記基材に施用され、前記基材を硬化させることによって非常に効率よく防止するかまたは低減することが見いだされた。
【0013】
本発明による使用時の基材の硬化は、基材と混合物のすべての成分との間の(または基材と混合物の1種類以上の成分との間の)反応または相互作用によって、ならびに/あるいは混合物の成分の互いとの間の反応または相互作用によって引き起こされる。その結果、基材の表面および/または内部および/または全体に(以下では「表面/内部において(on/in)」)硬さの増加した1つ以上の層または区域が形成される。本発明による使用によって実現される基材の硬さの増加は、基材の表面/内部における1つ以上の植物、好ましくは雑草貫通抵抗層または区域が形成される結果を生み、従って前記基材の表面/内部において植物成長、好ましくは雑草成長の防止または低減をもたらすようなものである。
【0014】
上記に示されるように、本記載の枠組内で、用語「基材の硬化」および「基材の表面/内部において硬化された層または区域を形成するステップ」とは、基材の表面/内部における1つ以上の植物、好ましくは雑草貫通抵抗層または区域の形成に関する。本記載の範囲内で、本発明による使用または方法によって得られる基材の表面/内部における硬化された層または区域は、あるいはまたはさらに、前記基材の処理されていない対応する層または区域より柔軟であり、および/または弾力があり、および/または密なことがある(柔軟性および/または弾力性および/または密着性の増加が基材の表面/内部における植物、好ましくは雑草貫通抵抗層または区域の形成につながる限りにおいて)。本発明によって用いられる良好に性能を発揮する混合物は、好ましくは、―反応後に―破断力と形成された硬化された層または区域の弾力との間の均衡をもたらす。
【0015】
本記載の枠組内で、基材の表面/内部における植物、好ましくは雑草貫通抵抗層または区域への参照は、好ましくは、本発明による使用によって防止されるかまたは低減されるのは、基材の表面/内部における植物、好ましくは雑草の初期の出芽ではなく、植物、好ましくは雑草の成長は、基材の表面/内部における植物、好ましくは雑草貫通に対して抵抗する1つ以上の硬化された層または区域の形成(上記に記載された)によって防止されるかまたは低減されることを示している。植物、好ましくは、雑草は、発芽することはあるが、初期播種段階における基材の表面/内部における植物、好ましくは雑草貫通抵抗層または区域の形成によって成長が妨げられるので、基材の表面まで成長しない。さらに、植物、好ましくは雑草は、基材の表面/内部における植物、好ましくは雑草貫通抵抗層または区域の形成に起因して十分な光を吸収することができず、成長することができない。植物、好ましくは雑草は、光合成活性のために光によって照らされる領域に達するために、基材の表面を貫通しなければならない。成長する植物、好ましくは雑草の表面貫通が本発明による使用によって完全に妨げられるかまたは減らされるので、植物成長、好ましくは雑草成長が防止されるかまたは低減される。従って、植物またはその種子の内部における生化学過程に干渉し、上記に記載された不利な点につながるような除草剤などのあらゆる化学薬剤の施用は、有利に除外され得る。
【0016】
3次元直交座標系において、zは、新芽から光に向かう方向を記述し、一方xおよびy方向は、横方向の座標を記述する。培地または基材を通る体、好ましくは植物体または雑草体の貫通とは、それぞれの体が前記培地または基材を通って動くことができることを意味する。貫通が可能でない場合、貫通しようとする体のエネルギーおよび/または力は、前記培地または基材の地質学的特性を変えるのに十分でない。
【0017】
効率のよい植物、好ましくは雑草貫通抵抗を示すために、本発明による使用によって生成される硬化された基材は、必ずしも高い破断力を示さなくてよい。その代り、基材の表面/内部における硬化された層または区域は、応力を受けたとき、基材の表面への植物、好ましくは雑草の貫通を妨げるそのような層または区域の変形挙動を記述する、応力-歪テンソルおよび/または弾性テンソルを示すことがある。これらのテンソルは、この混合物の使用前の基材(例えば土壌)の応力-歪テンソルおよび/または弾性テンソルと比較すると、本発明による使用に起因して変化している。植物、好ましくは雑草貫通に対して抵抗する基材(例えば土壌)の応力歪テンソルおよび/または弾性テンソルは、典型的に、以下の特性を示す。高い応力(例えば発芽する雑草および/または成長する雑草の並進エネルギーより高い)まで線形の弾性、および高い降伏臨界負荷(例えば発芽する雑草および/または成長する雑草のエネルギーより高い降伏負荷)を生む結果となる高いz-方向の剛性である。このことは、好ましくは、破断力と形成された層の弾性率との間の均衡につながり、好ましくは効果的な植物防除、好ましくは雑草防除を生む結果となる。
【0018】
本発明による使用によって生成される基材の表面/内部における硬化した層または区域の破断力は、前記層または区域を破断させるために加えなければならない破断力(ニュートン(N)での)に対応する。硬化した層または区域の破断は、層または区域の恒久的な塑性変形が、いくつかの部分への体の物理的な分離を生み、従って層または区域を1つの材料要素としてモデル化することができない結果となる点である。これは、硬化された層または区域の降伏と呼ばれる。破断力(力測定の最大値)は、セメントにおける強度決定のための標準化された試験方法DIN EN 196-1:2005-05に基づく方法を用いて決定することができる。製造業者によると、破断力は、デジタル(破断)力計測器を用いて測定される。クランク試験スタンドを用いて検体に試験片が押し込まれ(降伏まで)、加えられている力が連続的に測定される。平均破断力は、いくつかの測定値(>3)から計算される。硬化した基材(本発明による使用によって得られた)の平均破断力は、好ましくは、0.5と1000Nとの間、より好ましくは1と300Nとの間、もっとも好ましくは1.5と100Nとの間である。破断力は、-z方向(逆z-方向)に加えられ、植物および/または雑草および/またはそれらの新芽は、z方向に成長する。従って、破断力の測定に対してz方向における測定がより好ましい。
【0019】
z方向の剛性および臨界負荷は、引き抜き試験を用いて測定することができる。種子/新芽が通常置かれる場所に、中央部において6mmの直径および50mmの高さの横棒(側面図はT字形である)を示す円筒体(h=2.12mm、d=35mm)を有する金属体が置かれる。例えば、篩分された農地土壌がこの円筒体の上に所望の土壌高さに置かれる。本明細書に定義される混合物の施用と所望の時間、好ましくは7日間のインキュベーションとの後に、横棒は、z方向の応力および歪を測定することができる装置に接続される。金属体は、土壌試料からゆっくり引き抜かれ、応力/歪挙動が測定される。硬化した層または区域の応力および/または歪が非線形弾性挙動に至るまで観測される。好ましくは、効率のよい雑草貫通抵抗を得るために、それは、処理されていない土壌対照と比較して少なくとも10%、好ましくは少なくとも20%、より好ましくは少なくとも50%、もっとも好ましくは少なくとも100%増加する。もっとも好ましくは、円筒体は、試験時に試料ホルダーの中に存在する孔(d=45mm)を通して引かれる。試料ホルダーは、硬化した土壌の上に置かれ、固定される。
【0020】
もっとも好ましくは、降伏まで本体になされる仕事は、処理されていない土壌対照と比較して少なくとも10%、好ましくは少なくとも20%、より好ましくは少なくとも50%、もっとも好ましくは少なくとも100%増加する。
【0021】
もっとも好ましくは、本発明による使用は、基材の/における硬化をもたらし、処理されていない基材と比較して前記基材のアッテルベリ限界(例えば収縮限界、塑性限界、および臨界水位である液体限界)を少なくとも5%、好ましくは少なくとも10%、好ましくは少なくとも20%、より好ましくは少なくとも50%、もっとも好ましくは少なくとも100%変化させ、効率のよい植物防除、好ましくは雑草防除を生む結果となる。アッテルベリ限界は、関連試験、好ましくは基準試験、例えばASTM D4318-17e1および/またはISO/TS 17892-12:2004またはアッテルベリ限界を決定するのに適したあらゆる他の試験を用いて決定してもよい。従って、基材の/における硬化が前記基材の密着性、工学特性および/または挙動を変化させ、効率のよい植物防除、好ましくは雑草防除を生む結果となれば好ましい。
【0022】
好ましくは、本発明による使用による基材の硬化、すなわち基材の表面/内部における植物、好ましくは雑草貫通抵抗層または区域の形成は、処理されていない基材と比較すると0%を超える、好ましくは25%を超える、より好ましくは50%を超える、より好ましくは75%を超える、もっとも好ましくは90%を超える効率の度合を示す。
【0023】
本記載の文脈において、用語「植物」は、すべての裸子植物、被子植物、好ましくは単子葉植物および双子葉植物、蘚類およびシダ類を含む陸上植物(植物界)、すなわち、共通の、機能的に理解されるいくつかの共有派生形質の特徴複合体(feature complex)を特徴とする陸上植物の分岐群を意味する。それらの主な群は、ゼニゴケ綱(Marchantiopsida)、ツノゴケ類(Anthocerotopsida)および、蘚類(マゴケ綱(Bryopsida))であり、蘚類は、多くの場合に側系統群蘚類、ヒカゲノカズラ綱(ヒカゲノカズラ類)、トクサ(トクサ亜綱)およびシダ植物に分類される狭義のシダ類(Filicopsida)ならびに被子植物および種々の発達系統の裸子植物を有する単系統群種子植物(種子植物)に分類される。
【0024】
本記載の文脈において、用語「雑草」は、特に農業区域もしくは都市区域、草地または(家庭の)庭における、走出芽、好ましくは根および茎走出芽、植物断片または種子流入を通して、土壌の種子潜在力から発達し(最初の芽または再生芽として)、好ましくはそこで特定的に栽培されてはいない、自生または好ましくない付帯植生のすべての植物(蘚類およびシダを含む)を意味する。雑草の同義語は、野性ハーブおよび野生植物である。本記載の文脈において、用語「栽培植物」および/または「所望植物」は、成長または存在が望まれる植物を意味する。
【0025】
特に断らない限り、本明細書において用いられる技術用語および科学用語は、本発明が属する分野における当業者によって共通して理解されるのと同じ意味を有する。
【0026】
化合物が用語「性能調節剤」(本明細書において定義される混合物の成分(b)参照)と用語「硬化剤」(本明細書において定義される混合物の成分(c)参照)との両方に属する場合、この化合物は、両方の成分に割り当てられるものとする。そのような場合、前記化合物の重量または濃度は、性能調節剤(本明細書において定義される混合物の成分(b))と硬化剤(本明細書において定義される混合物の成分(c))とに50:50の割合で割り当てられる。
【0027】
好ましい実施形態によれば、本発明によって用いられる混合物は、非セメント質混合物である、すなわちセメントをまったく含まず、好ましくは、ケイ酸セメントおよび/またはアルミン酸セメントをまったく含まない。
【0028】
別の好ましい実施形態によれば、本発明によって用いられる混合物は、結合部充填用(joint filling)混合物または結合部充填用砂(すなわち、例えば通路、車道または道路を作り出すためにブロックまたは石の間の隙間に充填するために用いられる混合物または砂)ではない。結合部充填用混合物または砂は、通常、高い割合の砂を含む。
【0029】
最新の技術では、結合部(joint)での雑草成長を阻害するために、結合部用の砂にケイ酸アルカリが用いられる(国際公開第2005/025316(A1)号、欧州特許第2570028号)。これらの場合、雑草成長の防止または低減は、カリウムおよびマグネシウムなどの植物必須元素の低い利用可能性および/または結合部充填用砂中のケイ酸アルカリによって発生する高いアルカリ性によって引き起こされ、基材の硬化によるものではない。製造業者情報によれば、結合部用砂は、充填される結合部に40mmの深さで入れなければならず、それらの使用は、わずか1~5mmの幅の結合部に限られる。従って、用いられる量および仕様に基づけば、前記砂の施用は、農業用途などの大規模用途に適用可能ではない。
【0030】
当業者は、混合物の特性が混合物のすべての成分の影響を受けることを承知している。例えば、同じ材料特性を維持しながら、コンクリートまたはモルタル混合物から砂利、砂またはシルトなどの骨材を容易に置き換えおよび/または除去することはできるものではない。従って、本明細書に記載される混合物の使用が、基材(例えば種々の農業土壌)を硬化させることによって機械的な植物、好ましくは雑草防止または低減を可能にすることは、驚くべきことであった。
【0031】
本発明の好ましい実施形態は、基材の表面/内部における植物成長、好ましくは雑草成長を、前記基材を硬化させることによって防止または低減する、以下の成分、
(a)ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸ルビジウム、ケイ酸セシウムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれた1種類以上のケイ酸アルカリ、
(b)1種類以上の性能調節剤、
(c)1種類以上の硬化剤、
を含むかまたはからなる混合物の使用に関する。
【0032】
本発明の別の好ましい実施形態は、基材の表面/内部における植物成長、好ましくは雑草成長を、前記基材を硬化させることによって防止または低減する、以下の成分、
(a)ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸ルビジウム、ケイ酸セシウムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれた1種類以上のケイ酸アルカリ、
(b)1種類以上の性能調節剤、
(c)任意選択として、1種類以上の硬化剤、
を含むかまたはからなる混合物と、水(好ましくは、水道水)との一緒の使用に関する。
【0033】
本発明の別の好ましい実施形態は、基材の表面/内部における植物成長、好ましくは雑草成長を、前記基材を硬化させることによって防止または低減する、以下の成分、
(a)ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸ルビジウム、ケイ酸セシウムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれた1種類以上のケイ酸アルカリ、
(b)1種類以上の性能調節剤、
(c)1種類以上の硬化剤、
を含むかまたはからなる混合物と水(好ましくは、水道水)と一緒の使用に関する。
【0034】
好ましくは、本発明によって用いられる混合物は、混合物の総重量を基準として10~90wt-%(重量パーセント)、好ましくは15~85wt-%、好ましくは20~80wt-%、より好ましくは25~75wt-%の総量の成分(a)を含有する。
【0035】
好ましくは、本発明によって用いられる混合物は、混合物の総重量を基準として10~90wt-%、好ましくは15~85wt-%、好ましくは20~80wt-%、より好ましくは25~75wt-%の総量の成分(b)を含有する。
【0036】
好ましくは、存在する場合、本発明によって用いられる混合物は、混合物の総重量を基準として1~70wt-%、好ましくは2~60wt-%、好ましくは5~50wt-%、より好ましくは10~40wt-%の成分(c)を含有する。
【0037】
好ましくは、本発明によって用いられる混合物の成分(a)の1種類以上のケイ酸アルカリは、好ましくは粒子サイズ分布において500μm未満、より好ましくは250μm未満、もっとも好ましくは125μm未満の最大値をそれぞれ示す、低い粒子サイズ(直径)を有する。
【0038】
粒子サイズは、レーザー粒度測定、小角X線散乱および/または電子顕微鏡法検討などの光および/またはX線散乱方法を用いることによって決定することができる。固体ケイ酸アルカリについては、光散乱および電子顕微鏡法の使用が好ましいが、液体ケイ酸アルカリについては、X線散乱および光散乱の使用が好ましい。
【0039】
本記載の文脈において、ケイ素アルカリ混合比(SAMR:silicon alkali mixture ratio)は、本明細書において定義される、本発明によって用いられる混合物中に含有されるアルカリ酸化物の総モル数(X=Li、Na、K、Rb、Csとしてn(X2O)と表される)で除したケイ素のモル数n(Si)である。
SAMR=n(Si)/[n(Li2O)+n(Na2O)+n(K2O)+n(Rb2O)+n(Cs2O)]
【0040】
好ましい実施形態によれば、SAMRは、本発明によって用いられる混合物において、≧0.5と≦150との、好ましくは≧0.75と≦100との、より好ましくは≧1.0と≦50との、より好ましくは≧1.25と≦25との、より好ましくは、≧1.5と≦12.5との、より好ましくは≧1.75と≦6との、もっとも好ましくは≧2.0と≦3.5との間である。
【0041】
好ましい実施形態によれば、本明細書において定義される混合物は、植物成長、好ましくは雑草成長が減らされるかまたは防がれるべきである場所において用いられる。従って、前記位置からの、表面/内部における植物成長、好ましくは雑草成長が減らされるかまたは防がれるべきである基材の除去は、好ましくは、植物成長、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するために必要でなく、従って、好ましくは、本発明による使用の一部でない。
【0042】
別の好ましい実施形態によれば、表面/内部において植物成長、好ましくは雑草成長が減らされるかまたは防がれるべきである基材の、その最初の位置からの除去後に、異なる位置において(例えばミキサーの中で)前記基材を本明細書において定義される混合物と混合するステップと、その結果得られる基材-混合物組み合わせの、植物成長、好ましくは雑草成長が減らされるかまたは防がれるべきである最初の位置(または代りに別の位置)における(再)施用のステップとが行われる。
【0043】
さらに、本明細書に記載される本発明による使用の文脈において、有利な点として、表面/内部における植物成長が減らされるかまたは防がれるべきである基材の、あるいは基材-混合物組み合わせの圧密は、植物成長、好ましくは雑草成長の防止または低減を実現するために必要ではなく、従って、好ましくは、本発明による使用の一部でない。
【0044】
本発明の好ましい実施形態によれば、混合物の、または結果として得られる反応生成物の1種類以上の成分の溶解度を変化させ、従って、基材の表面/内部における、容易に洗い流されない1つ以上の耐水性の層または区域の形成を可能にする反応が使用時に起る。
【0045】
本発明の好ましい実施形態は、基材の表面/内部において形成される1つ以上の硬化された層または区域が、10-9より大~100m/秒、好ましくは10-9より大~10-3m/秒、より好ましくは10-8より大~10-3m/秒の(水)透過係数を有する、本明細書において定義される混合物の使用に関する。
【0046】
本記載の文脈において、用語「透水性の硬化された層または区域」は、10-6より大~100m/秒の(水)透過係数を有する層または区域を意味し、用語「半透水性の層または区域」は、10-9より大~10-6m/秒の(水)透過係数を有する層または区域を意味し、用語「非透水性の層または区域」というは、10-11(以下)~10-9m/秒の(水)透過係数を有する層または区域を意味する。透過係数を決定するための共通の方法は、試験室方法(例えば試験室におけるラムコアプロービング(ram core probing)とそれに続く水飽和透過性の決定)および現場方法(例えばダブルリングインフィルトロメーター(double ring infliltrometer)を用いる振盪速度の決定)を含む。
【0047】
本発明による使用の好ましい実施形態は、基材の表面/内部において形成される硬化された層または区域の高い持続性、ひいては長期にわたる植物、好ましくは雑草成長防止または低減をもたらす。
【0048】
好ましくは、本発明によって用いられる混合物の成分は、好ましくは固体の形で、基材の表面に直接施用される(事前に混合されるかまたは部分的に事前に混合されるかまたは次々に)。
【0049】
本発明による使用におけるケイ酸アルカリ(成分(a))と性能調節剤(成分(b))との組み合わせは、形成される植物、好ましくは雑草抵抗層または区域にひび割れがないので、特に有利である。
【0050】
好ましい実施形態によれば、成分(b)の1種類あるいは、いくつかの種類のまたはすべての種類の性能調節剤は、
(i)(バイオ)ポリマーであって、
セルロースおよびその誘導体、デンプンおよびその誘導体、リグニンおよびその誘導体、好ましくはリグニンスルホネート、クラフト-リグニンおよびリグニンカルボキシレート、ペクチンおよびその誘導体、キサンタンおよびその誘導体、グアーエーテルおよびその誘導体;
キチンおよびその誘導体、アルギンおよびその誘導体、キトサンおよびその誘導体、シクロデキストリンおよびその誘導体、デキストリンおよびその誘導体;
天然グルー、ヒドロゲルビルダー、植物ライム、ラテックス、ゴムおよびそれらの誘導体;
アラニン、グリシン、リジン、アスパラギン、グルタミン、グルタメートならびに非タンパク質構成アミノ酸からなる群から選ばれたアミノ酸の1種類以上を含むタンパク質およびペプチド;
産業廃液、好ましくはコーンスティープリカー、ラクトース母液、タンパク質溶解液および糖蜜、ベジタブルミール、好ましくはコーングルテンミール、ピーミール、フルーツミールおよび、好ましくは酵母生産、食肉生産、果実生産、野菜生産、卵生産、乳業および製紙からのタンパク質廃棄物からなる群から選ばれた産業物質、残留ポリマー物質および産業副生物;
デンプンエーテル、デンプンエステル、デンプンカルボキシレート、セルロースエステル、セルロースエーテル、セルロースカルボキシレート、酵母およびそれらの誘導体または抽出物;
有機酸、好ましくはスルホン酸、カルボン酸、ペルオキシカルボン酸およびチオカルボン酸およびそれらの塩、スルホキシド、シアネート、チオシアネート、エステル、エーテル、チオエーテル、オキシド、チオオキシド、アミン、イミン、ヒドラジン、ヒラゾン、アミド、サルフェート、ニトリル、アルデヒド、チオアルデヒド、ケトン、チオケトン、オキシム、アルコール、チオール、ラジカル、ハロゲン、シラン、シロキサン、ホスフェート、ホスホネート、アルキル、アリル、アリールおよびそれらの誘導体を含む液体または乾燥ポリマー分散物またはポリマーであって、好ましくは、ポリマーは、生分解性であるポリマー分散物またはポリマー、
からなる群から選ばれた(バイオ)ポリマー;
(ii)ラクトース、グルコース、フルクトース、サッカロースおよび/またはガラクトースを含む多糖類と、好ましくはラクトース、サッカロース、グルコース、グルコサミン、マンノース、グリセリン、グルコネート、フルクトースおよび/またはイヌリンを含む微生物菌体外多糖類からなる群から選ばれた(多)糖、細胞外物質およびそれらの誘導体;
(iii)好ましくはモノカルボン酸、好ましくはギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸およびサリチル酸、ジカルボン酸、好ましくはシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸およびマレイン酸、脂肪酸、ケト酸、好ましくはピルビン酸およびアセト酢酸、果実酸、好ましくはリンゴ酸および酒石酸、ヒドロキシ酸、好ましくは乳酸、α-ヒドロキシ酸およびβ-ヒドロキシ酸、トリカルボン酸、好ましくはクエン酸、より好ましくは前述のもののカルボキシレートおよびエステルからなる群から選ばれた有機酸およびそれらの誘導体;
(iv)好ましくはアラニン、グリシン、リジン、グルタミン、グルタメートおよび非タンパク質構成アミノ酸、好ましくはそれらのエステルおよびアミドからなる群から選ばれたアミノ酸およびそれらの誘導体;
(v)反応機構を変化させる物質、好ましくは遅延剤、加速剤、にじみ調節剤、親水化剤、疎水化剤、AE剤、粘度調節剤、膨張剤、加速剤、遅延剤、増粘剤、可塑剤、播種材料およびナノ粒子構造材料;
(vi)生存可能微生物、好ましくはポリマーを形成する能力がある細菌、非生存可能微生物およびそれらの部位;
(vii)化学除草剤および天然除草剤;殺菌剤;軟体動物駆除剤;殺虫剤;乳化剤;チキソトロピー剤、
からなる群から選ばれる。
【0051】
好ましくは、本発明によって用いられる混合物中の性能調節剤(成分(b))は、基材の硬化をもたらす反応機構に影響を及ぼす。反応機構は、性質が有機的、無機的または物理的であり、例えば、収縮低下(収縮低下剤)、膨張(膨張剤)、加速(加速剤)、遅延(遅延剤)、粘度調節(例えば可塑剤、増粘剤)、保水(例えばにじみ調節剤、保水剤)、吸水(例えば疎水化剤)、空気同伴(例えばエアーエンターテイナー、酸素吸入剤)を生む結果となることがある。それぞれの効果は、セメント研究において確立された手段によって分析されることがある(例えばバウヘミー(Bauchemie)、プランク(Plank)ら、ヘミッシェ・テクニーク―プロツェセ・ウント・プロヅクテ(Chemische Technik―Prozesse und Produkte)、第7巻:工業製品(Industrieprodukte)、ビンナッカー(Winnacker)/キュヒラー(Kuechler)、第5版(2004年)または関連するDIN規格、例えばDIN 1164-1参照)。本明細書に記載される混合物は、好ましくは固体系(ケイ酸アルカリに基づく)なので、指定の規格中の『セメント』は、ケイ酸アルカリ、好ましくは固体ケイ酸アルカリ(参照系)、および同じケイ酸アルカリと性能調節剤の1つであると分類される物質との混合物によって置き換えられなければならず、混合物は、バインダーと試験される物質との混合物の総重量を基準として好ましくは1wt-%、より好ましくは5wt-%、もっとも好ましくは10wt-%の、性能調節剤として試験される物質を含有する。この規格は、当業者によって前述のように適応され、実行されなければならない。バインダーと分類対象物質との混合物における設計された効果(例えば収縮低下、膨張、加速、遅延、可塑化、増粘)に関連のあるパラメータ(例えば収縮率、膨張率、硬化時間、熱発生における最大値、粘度、降伏応力、広がり、流動尺度)の結果が参照系と10%を超えて異なる場合、分類対象物質は、反応機構を変化させる、すなわち性能調節剤であるとみなされる。用いられることがある好ましい規格は、例えば、収縮および膨張に関するASTM C157M-17およびASTM C596-18(参照系に対し10%を超えて長さを変化させる物質は、収縮低下剤または膨張剤である)、加速および遅延に関するDIN EN 480-2(参照系に対し10%を超えて硬化時間を変化させる物質は、遅延剤または加速剤である)、保水に関するDIN EN 480-4(参照系に対し10%を超えてにじみを発生させずに加えられる水の量を変化させる物質は、にじみ調節剤である)、吸水に関するDIN EN 480-5(参照系に対し10%を超えて取り込まれる水の量を変化させる物質は、親水化剤または疎水化剤である)、空気含有量に関するDIN EN 480-11(参照系に対し10%を超えて空気量を変化させる物質は、AE剤である)、粘度に関するDIN EN 480-15(参照系に対し10%を超えて粘度を変化させる物質は、粘度調節剤である)、広がりおよび流動に関するC230M-20(参照系に対し10%を超えて広がりおよび/または流動を変化させる物質は、可塑剤である)、疎水化に関するASTM D7334-08(2013)(参照系に対し10%を超えて接触角を変化させる物質は、疎水化剤または親水化剤である)である。反応機構を変化させることによって、本発明によって用いられる混合物中の性能調節剤の存在は、好ましくは、性能調節剤を用いない対照より有効な植物防除、好ましくは雑草防除につながる。
【0052】
もっとも好ましくは、生存可能微生物は、有機ポリマーを形成する能力がある細菌である。
【0053】
本発明による使用の別の好ましい実施形態によれば、生存可能微生物および/または生存不可能微生物は、炭酸塩を形成する能力を有しない。
【0054】
別の好ましい実施形態によれば、本発明によって用いられる混合物は、炭酸塩を形成する能力がある、および/または炭酸塩形成を誘導および/または触媒する能力があるいかなる生物も含まない。
【0055】
別の好ましい実施形態によれば、本発明によって用いられる混合物は、炭酸塩を形成する能力がある、および/または炭酸塩形成を誘導および/または触媒する能力があるいかなる酵素も含まない。
【0056】
もっとも好ましい実施形態によれば、本発明によって用いられる混合物は、炭酸塩を形成する能力がある、および/またはカーボネート形成を誘導および/または触媒する能力があるいかなる生物もいかなる酵素も含まない。
【0057】
本発明による使用の別の好ましい実施形態によれば、1種類の、あるいはいくつかの種類のまたはすべての種類の性能調節剤は、セルロースおよびその誘導体、デンプンおよびその誘導体、リグニンおよびその誘導体、好ましくは硫酸リグニン、クラフト-リグニンおよびリグニンカルボキシレート、ペクチンおよびその誘導体、キサンタンおよびその誘導体、グアーエーテルおよびその誘導体;キチンおよびその誘導体、アルギンおよびその誘導体、キトサンおよびその誘導体、シクロデキストリンおよびその誘導体、デキストリンおよびその誘導体;天然グルー、ヒドロゲルビルダー、植物ライム、ラテックス、ゴムおよびそれらの誘導体;アラニン、グリシン、リジン、アスパラギン、グルタミン、グルタメートおよび非タンパク質構成アミノ酸からなる群から選ばれたアミノ酸の1種類以上を含むタンパク質およびペプチド;デンプンエーテル、デンプンエステル、デンプンカルボキシレート、セルロースエステル、セルロースエーテル、セルロースカルボキシレート、酵母およびそれらの誘導体または抽出物;有機酸、好ましくはスルホン酸、カルボン酸、ペルオキシカルボン酸およびチオカルボン酸およびそれらの塩、スルホキシド、シアネート、チオシアネート、エステル、エーテル、チオエーテル、オキシド、チオオキシド、アミン、イミン、ヒドラジン、ヒラゾン、アミド、サルフェート、ニトリル、アルデヒド、チオアルデヒド、ケトン、チオケトン、オキシム、アルコール、チオール、ラジカル、ハロゲン、シラン、シロキサン、ホスフェート、ホスホネート、アルキル、アリル、アリールおよびそれらの誘導体を含む液体または乾燥ポリマー分散物またはポリマーであって、好ましくは、ポリマーは、生分解性であるポリマー分散物またはポリマーからなる群から選ばれる。
【0058】
本発明による使用の別の好ましい実施形態によれば、1種類の、あるいはいくつかの種類のまたはすべての種類の性能調節剤は、セルロースおよびその誘導体、デンプンおよびその誘導体、リグニンおよびその誘導体、好ましくはスルホン酸リグニン、クラフト-リグニンおよびリグニンカルボキシレート、ペクチンおよびその誘導体、キサンタンおよびその誘導体、グアーエーテルおよびその誘導体;キチンおよびその誘導体、アルギンおよびその誘導体、キトサンおよびその誘導体、シクロデキストリンおよびその誘導体、デキストリンおよびその誘導体;天然グルー、ヒドロゲルビルダー、植物ライム、ラテックス、ゴムおよびそれらの誘導体;アラニン、グリシン、リジン、アスパラギン、グルタミン、グルタメートおよび非タンパク質構成アミノ酸からなる群から選ばれたアミノ酸の1種類以上を含むタンパク質およびペプチド;デンプンエーテル、デンプンエステル、カルボン酸デンプン、セルロースエステル、セルロースエーテル、カルボン酸セルロース、酵母菌およびそれらの誘導体または抽出物;有機酸、好ましくはスルホン酸、カルボン酸、ペルオキシカルボン酸およびチオカルボン酸およびそれらの塩、スルホキシド、シアネート、チオシアネート、エステル、エーテル、チオエーテル、オキシド、チオオキシド、アミン、イミン、ヒドラジン、ヒラゾン、アミド、サルフェート、ニトリル、アルデヒド、チオアルデヒド、ケトン、チオケトン、オキシム、アルコール、チオール、ラジカル、ハロゲン、シラン、シロキサン、ホスフェート、ホスホネート、アルキル、アリル、アリールおよびそれらの誘導体を含む液体または乾燥ポリマー分散物またはポリマーであって、好ましくは、ポリマーは、生分解性であるポリマー分散物またはポリマー;反応機構を変化させる物質、好ましくは遅延剤、加速剤、にじみ調節剤、親水化剤、疎水化剤、AE剤、粘度調節剤、膨張剤、加速剤、遅延剤、増粘剤、可塑剤、播種材料およびナノ粒子構造材料、からなる群から選ばれる。
【0059】
別の好ましい実施形態によれば、1種類のあるいは、いくつかの種類のまたはすべての種類の硬化剤は、存在する場合、
(viii)アルカリ塩、アルカリ土類塩、金属塩および遷移金属塩、好ましくはカルシウム、マグネシウム、アルミニウムおよび鉄塩、より好ましくは炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、カルシウムシアナミド、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、マグネシウムシアナミド、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、塩化鉄、硫酸鉄およびリン酸塩およびそれらの誘導体からなる群から選ばれた無機塩;
および/または、
(ix)無機酸、好ましくは硫酸、ハロゲン化水素、硝酸およびリン酸;
および/または、
(×)セメント、好ましくはケイ酸セメント、アルミン酸セメント、マグネシアセメントおよびリン酸セメント、硫酸カルシウム、好ましくは石膏、酸化カルシウムおよびホスフェートバインダーからなる群から選ばれた無機バインダー;
および/または、
(xi)粘土、炭酸カルシウムおよびその誘導体、アルミノケイ酸カルシウム、マイクロシリカ、酸化アルミニウム、カオリン、ベントナイトおよび発泡ガラス顆粒からなる群から選ばれた鉱物を含む無機物、
からなる群から選ばれる。
【0060】
好ましくは、炭酸カルシウムおよび/または炭酸水素カルシウム(無機塩参照)は、水道水によって供給され、水道水は、本発明によって用いられる混合物の成分のことがある。
【0061】
好ましくは、本発明によって用いられる混合物中の1種類、あるいはいくつかの種類またはすべての種類の硬化剤は、存在する場合、
(viii)アルカリ塩、アルカリ土類塩、金属塩および遷移金属塩、好ましくはカルシウム、マグネシウム、アルミニウムおよび鉄塩、より好ましくは炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、カルシウムシアナミド、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、マグネシウムシアナミド、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、塩化鉄、硫酸鉄およびリン酸塩およびそれらの誘導体からなる群から選ばれた無機塩;
および/または、
(ix)無機酸、好ましくは硫酸、ハロゲン化水素、硝酸およびリン酸;
および/または、
(x)セメント、好ましくはケイ酸セメント、アルミン酸セメント、マグネシアセメントおよびリン酸セメント、硫酸カルシウム、好ましくは石膏、酸化カルシウムおよびリン酸バインダーからなる群から選ばれた無機バインダー、
からなる群から選ばれる。
【0062】
もっとも好ましくは、本発明によって用いられる混合物中の1種類、あるいはいくつかの種類またはすべての種類の硬化剤は、存在する場合、
(viii)アルカリ塩、アルカリ土類塩、金属塩および遷移金属塩、好ましくはカルシウム、マグネシウム、アルミニウムおよび鉄塩、より好ましくは炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、カルシウムシアナミド、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、マグネシウムシアナミド、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、塩化鉄、硫酸鉄およびリン酸塩およびそれらの誘導体からなる群から選ばれた無機塩;
および/または、
(ix)無機酸、好ましくは硫酸、ハロゲン化水素、硝酸およびリン酸、
からなる群から選ばれる。
【0063】
好ましくは、基材は、砂、土壌、腐植土、砕石、砂利、粘土、シルト、オガクズ、紙、ボール紙、チップボード、軟材、石灰岩および石炭からなる群から選ばれた1種類以上の材料を含む。
【0064】
より好ましくは、基材は、土壌、腐植土、砕石、砂利、粘土、シルト、オガクズ、紙、ボール紙、チップボード、軟材、石灰岩および石炭からなる群から選ばれた1種類以上の材料を含む。
【0065】
好ましくは、基材は、庭区域、舗装材ブロックと石との結合区域、耕地、果樹園、ブドウ畑区域、苗木育苗区域、公園、開発地または都市区域の一部、舗装されていない道路、歩道、線路、工業的に用いられている区域ならびに前記の土地の区域の間および前の区域からなる群から選ばれた土地の区域である。
【0066】
より好ましくは、基材は、園区域、耕地、果樹園、ブドウ畑区域、苗木育苗区域、公園、開発地または都市区域の一部、舗装されていない道路、歩道、線路、工業的に用いられている区域ならびに前記の土地の区域の間および前の区域からなる群から選ばれた土地の区域である。
【0067】
好ましくは、本発明によって用いられる混合物は、液体の形で、ゲル、ペースト、粉体、粒状体または骨材あるいはそれらの中間形として存在する。
【0068】
本記載の文脈において、粉体および/または粉体状とは、本発明によって用いられる混合物の95wt-%が4mmのメッシュサイズを有する篩を通過する(前記混合物の総重量を基準としてDIN EN 12620 コンクリート用骨材による)ことを意味する。好ましくは、粉体の形である、本発明によって用いられる混合物中の液体成分、好ましくは水の含有量は、前記混合物総重量を基準として25wt-%以下、より好ましくは15wt-%以下、より好ましくは10wt-%以下、より好ましくは5wt-%以下、もっとも好ましくは2.5wt-%以下である。
【0069】
本記載の文脈において、粒状体とは、本発明によって用いられる混合物の95wt-%が16mmのメッシュサイズを有する篩を通過する(前記混合物の総重量を基準として、DIN EN 12620 コンクリート用骨材による)ことを意味する。好ましくは、粒状体の形である、本発明によって用いられる混合物中の液体成分、好ましくは水の含有量は、前記混合物の総重量を基準として25wt-%以下、より好ましくは15wt-%以下、より好ましくは10wt-%以下、より好ましくは5wt-%以下、もっとも好ましくは2.5wt-%以下である。
【0070】
本記載の文脈において、骨材とは、本発明によって用いられる混合物の95wt-%が16mmのメッシュサイズを有する篩を通過しない(DIN EN 12620 コンクリート用骨材による、前記混合物の総重量を基準として)ことを意味する。好ましくは、骨材の形である本発明によって用いられる混合物中の液体成分、好ましくは水の含有量は、前記混合物の総重量を基準として25wt-%以下、より好ましくは15wt-%以下、より好ましくは10wt-%以下、より好ましくは5wt-%以下、もっとも好ましくは2.5wt-%以下である。
【0071】
本発明によって用いられる混合物中の液体成分、好ましくは水の含有量は、当業者に公知の標準的な方法によって決定することができる。例えば、液体成分の含有量の重量測定的な決定は、採取した試料を秤量し、それを液体成分の沸点を上回る温度に、乾燥させるのに十分な時間加熱し、次にそれを再び秤量することによって実施することができる。乾燥の前後の重量の差異から、液体成分、好ましくは水の含有量を重量%で決定することができる。
【0072】
本発明によって用いられる混合物は、使用前に互いに別々に貯蔵されることがあり、本発明による使用の前または使用時に一緒に混合される1種類の液体、ゲル、ペースト、粉体、粒状体または骨材の形で、あるいは2種類、3種類、4種類以上の液体および/またはゲル状および/またはペースト状および/または粉体状および/または粒状体および/または骨材予備混合物の形で存在するかまたは用いられることがある。固体(粉体および/または粒状体および/または骨材および/またはそれらの中間形の混合物の使用がもっとも好ましい。
【0073】
本発明による使用の好ましい実施形態によれば、混合物の成分は、基材への施用の前に予備混合される。
【0074】
本発明による使用の別の好ましい実施形態によれば、混合物の成分は、次々に基材に施用される。
【0075】
本発明による使用の別の好ましい実施形態によれば、成分(a)が最初に基材に施用され、続いて成分(b)、または成分(b)と(c)との混合物のどちらかが施用される。
【0076】
本発明による使用の別の好ましい実施形態によれば、成分(b)、または成分(b)と(c)との混合物が最初に基材に施用され、続いて成分(a)が施用される。
【0077】
特に、粉体および/または粒状体および/または骨材の形で、すなわち固体の形で、本発明によって用いられる混合物は、有利な点として、好ましくは少なくとも12~36ヶ月の特に長い貯蔵安定性を有する。
【0078】
本発明によって用いられる混合物の粉体形は、当業者に公知の標準的な工業プロセス、例えば乾燥、熱乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥、(低温)真空乾燥、流動床乾燥によって、および/または濾過助剤を用いる濾過を利用して得ることができる。
【0079】
好ましい実施形態によれば、混合物は、1種類以上の所望植物が既に存在する基材(例えば農業土)の表面/内部における所望植物の成長および/または生存能力を妨げることなく雑草成長を防止するために用いられる。従って、好ましくは、本発明によって用いられる混合物は、所望植物に対していかなる毒性も示さない。
【0080】
別の好ましい実施形態によれば、混合物は、1種類以上の化学除草剤と組み合わされて用いられ、それによって基材の硬化に起因する除草剤に対する洗い流し効果を減らす。このことは、有利な点として、必要な除草剤の量を減らす。
【0081】
好ましくは、本発明によって用いられる混合物の成分(a)は、ケイ酸カリウムを含むかまたはからなる。
【0082】
もっとも好ましくは、本発明によって用いられる混合物の成分(a)は、ケイ酸カリウムからなる。すなわち、ケイ酸カリウムは、用いられる唯一のケイ酸アルカリである。
【0083】
本発明による使用の好ましい実施形態において、施用あたり基材に施用されるかまたは基材に導入される混合物の量は、400g/m2より少なく、好ましくは300g/m2より少なく、より好ましくは200g/m2より少なく、もっとも好ましくは100g/m2より少ない(平方メートル計量値は、本発明による使用が行われる前に測定された基材の表面積に関する)。
【0084】
好ましくは、本発明による使用において、本明細書において定義される混合物は、1回だけ基材に施用される。
【0085】
より好ましくは、本発明による使用において、本明細書において定義される混合物は、2回、3回、4回または5回以上同じ基材(の区域)に施用される。
【0086】
好ましくは、基材の横方向寸法は、それぞれ、0.5cmより大きく、好ましくは1cmより大きく、より好ましくは2cmより大きく、もっとも好ましくは5cmより大きい。
【0087】
本記載の文脈において、用語「横方向寸法」は、基材の長さおよび幅をそれぞれ指す。従って、基材の長さと幅との両方が上記に定義される基準を満たさなければならない。
【0088】
好ましくは、本発明による使用によって硬化された基材は、庭、花壇、歩行路あるいは道または圃場に隣接する区域である。
【0089】
好ましくは、基材の横方向の寸法は、それぞれ、10cmより大きく、好ましくは50cmより大きく、より好ましくは1mより大きく、より好ましくは5mより大きく、もっとも好ましくは10mより大きい。
【0090】
好ましくは、本発明による使用による基材の硬化は、基材の表面/内部における、0より大~100mm、好ましくは1~50mm、好ましくは2~25mm、もっとも好ましくは3~10mmの層の厚さを有する、層の形成をもたらす。
【0091】
基材の表面/内部における硬化された層または区域の厚さは、層の機械的破断後のノギスを用いる手作業測定によって決定することができる。あるいは、層または区域の厚さに応じて建設、農業、地質または他の利用分野からの種々の(非破壊)測定方法(例えばハンドヘルドのデバイスMIT-スキャン-T2)を用いることができる。硬化された層または区域の層厚さまたは区域厚さは、本発明による使用によって硬化されている、好ましくは固化されている基材の区域を含む。
【0092】
好ましい実施形態によれば、本発明による使用は、さらに、浸食制御、水分蒸散制御および/または栄養分の供給を用いる所望植物の成長を促進する。
【0093】
上記に記載されたように、本明細書において定義される混合物は、1種類以上の所望植物が既に(本発明による使用の前に)存在する基材(例えば農業土壌)の表面/内部において、所望植物の成長および/または生存能力を損なうことなく雑草成長を防止するために本発明によって用いられることがある。本発明による使用によって基材を硬化させることは、浸食制御、水分蒸散制御および/または所望植物への栄養分の供給を提供するので、基材の表面/内部において既に成長している所望植物にとって有利である。本発明による使用によって基材を硬化させることは、雑草成長の防止または低減をもたらし、このことは、所望植物にとって有利である。なぜならば、何れの雑草とも空間、水、光または栄養分を競い合わなくてよいからである。
【0094】
本発明による使用の別の実施形態において、基材は、雑草成長が防止されるかまたは低減されるが所望植物(例えば木または潅木のような雑草より大きいかまたは強い植物のことがある)の成長は依然可能であるような程度にしか硬化されない。ここでも、そのような実施形態は、浸食制御、水分蒸散制御および/または成長しているかまたは成長した所望植物への栄養分の供給を提供するので、所望植物にとって有利である。さらに、雑草の成長は、防がれるかまたは減らされ、このことは、成長しているかまたは成長した所望植物にとって有利である。なぜならば、何れの雑草とも空間、水、光または栄養分を競い合わなくてよいからである。
【0095】
本発明の別の側面は、以下のステップ、
(a)表面/内部において植物成長、好ましくは雑草成長が妨げられるかまたは減らされる、処理されるべき基材を特定するステップと、
(b)本明細書において定義される混合物またはその個別成分を提供するステップと、
(c)ステップ(b)において提供された混合物または成分を、処理される基材の表面/内部における基材の硬化を可能にするのに十分な量で施用および/または導入するステップと、
(d)基材の表面/内部において植物、好ましくは雑草成長が防止されるかまたは低減されるように基材の表面/内部において1つ以上の硬化された層または区域を形成するステップと、
を含むかまたはからなる、基材の表面/内部において植物成長、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するための方法に関する。
【0096】
本発明による方法の好ましい実施形態によれば、ステップ(c)において、処理される基材表面への、ステップ(b)において提供された混合物または成分の施用(だけ)が行われる。
【0097】
本発明による方法の別の好ましい実施形態によれば、ステップ(c)において、処理される基材の表面/内部への、ステップ(b)において提供された混合物または成分の例えば相互混合による施用とそれに続く導入とが行われる。
【0098】
本発明による方法の好ましい実施形態によれば、ステップ(a)において特定された、表面/内部において植物成長、好ましくは雑草成長が防止されるかまたは低減される基材をその元の位置から取り出すステップは、植物成長を防止するかまたは低減するために必要ではなく、従って、好ましくは本発明による方法の一部ではない。
【0099】
さらに、本明細書に記載される本発明による方法の枠組内で、有利な点として、表面/内部において植物、好ましくは雑草成長が減らされるかまたは防がれる基材を、植物成長、好ましくは雑草成長の防止または低減を実現するために圧密するステップは、必要でなく、従って、好ましくは本発明による方法の一部ではない。
【0100】
本発明による方法の別の好ましい実施形態によれば、ステップ(a)において特定された基材またはその一部は、元の位置から取り出され、ステップ(b)において提供された混合物または成分と、基材の硬化を可能にするのに十分な量で混合され(例えばミキサーの中で、ステップ(c)に対応する)、得られた基材-混合物の組み合わせは、基材の元の位置に戻され(または代りに別の位置に移され)、続いて本明細書において記載されるステップ(d)が行われる。
【0101】
有利な点として、満足な植物、好ましくは雑草成長防止または低減を実現するために、本発明による方法のステップ(b)~(d)を1回だけ実行すれば通常は十分である。
【0102】
しかし、さらなる好ましい実施形態によれば、ステップ(b)~(d)または(b)および(c)は、特に効果的な基材の硬化、ひいては特に効果的な植物、好ましくは雑草成長の防止または低減を実現するために、必要に応じて1回、2回、3回以上繰り返されてよい。
【0103】
任意選択として、本発明による方法のさらなる実施形態によれば、ステップ(a)と(b)との間またはステップ(b)と(c)との間で1つ以上のさらなるステップ、例えば、基材の表面/内部に位置する植物、好ましくは雑草の火炎処理、基材の表面/内部に位置する植物、好ましくは雑草の手作業による除去、および/または化学的雑草防除剤による基材の表面/内部に位置する植物、好ましくは雑草の処理が実行されることがある。前記ステップも、それぞれ1回、2回、3回以上繰り返されてよい。
【0104】
本発明による方法のステップ(b)において提供される混合物または成分の形(固体または液体またはゲル状またはペースト状)(上記参照)に応じて、ステップ(c)における施用および/または導入は、種々の方法で行われてよい。粉体の混合物または成分は、例えば、処理され、および/または基材中に組み込まれるように基材表面に散乱させることができる。液体の混合物または成分は、例えば、好ましくは、処理され、任意選択として続いて例えば混合することによって基材中に組み込まれるように、基材表面に注がれるかまたはスプレーされる。好ましくは、ステップ(b)において提供される混合物または成分の処理される基材の表面/内部への単一の施用および/または導入が、本発明による方法のステップ(d)において基材の表面/内部において植物成長または雑草成長が防止されるかまたは低減されるように1つ以上の硬化された層または区域を形成するのに十分である。
【0105】
本発明による方法の好ましい実施形態によれば、特に本発明による方法のステップ(b)において混合物またはその成分が固体の形で提供され、本発明による方法のステップ(c)においてそのような固体の形で基材の表面/内部に施用され、および/または導入される場合、ステップ(c)と(d)との間で追加のステップ(c’)が行われる。そのようなステップ(c’)は、基材への水および/または水溶液、好ましくは水道水の追加を包含する。
【0106】
従って、本発明による方法の好ましい実施形態は、以下、
(a)表面/内部において植物成長、好ましくは雑草成長が防止されるかまたは低減される、処理されるべき基材を特定するステップと、
(b)本明細書において定義される混合物またはその個別成分を提供するステップと、
(c)ステップ(b)において提供された混合物または成分を処理される基材の表面/内部に基材の硬化を可能にするのに十分な量で施用および/または導入するステップと、
(d)基材の表面/内部において植物、好ましくは雑草成長が防止されるかまたは低減されるように1つ以上の硬化された層または区域を形成するステップと、
を含むかまたはからなる。
【0107】
本発明による方法のステップ(c)において基材の表面/内部に施用および/または導入される、本明細書において定義される混合物の好ましい施用体積(施用可能な場合、そこに含有されるかまたはそれに加えられるあらゆる水を含む)は、少なくとも0.01L/m2、より好ましくは0.1L/m2、より好ましくは少なくとも0.5L/m2、より好ましくは少なくとも1.0L/m2、より好ましくは少なくとも2.0L/m2、より好ましくは少なくとも3.0L/m2、少なくとも4.0L/m2または少なくとも5.0L/m2、および/または好ましくは多くとも20L/m2、より好ましくは多くとも10L/m2である。
【0108】
好ましくは、本発明による方法のステップ(b)において、混合物またはその成分が固体の形で提供され、本発明による方法のステップ(c)において予想される降雨の前に基材の表面/内部に施用および/または導入される。好ましくは、降雨によって提供される水が本方法のステップ(d)において基材の表面/内部において植物成長または雑草成長が防止されるかまたは低減されるように1つ以上の硬化された層または区域を形成するのに十分である。本明細書において定義される混合物またはその成分の最適化された施用形に起因して、本発明による方法のステップ(d)において形成される硬化された層または区域は、有利な点として、このプロセス時に洗い流されない。従って、顕著な洗い流し効果が観測されないので、大雨の前または大雨の時に本発明による方法のステップ(c)を実行すると好ましい。また、存在する場合、本発明による方法のステップ(c’)において硬度≧1°dH(ドイツ硬度)、より好ましくは≧10°dH、もっとも好ましくは≧20°dHを示す予め用いられた水、工業用水、水道水の使用が好ましい。好ましくは、存在する場合、ステップ(c’)における基材への水の添加は、滴下注水によって実行される。
【0109】
本発明による方法のステップ(d)における1つ以上の硬化された層または区域の効果的な形成のために、本発明による方法のステップ(c)において生成した混合物と基材との組み合わせが、前記組み合わせの総重量を基準として25wt-%超の含水量を有すると有利である。本発明による方法のステップ(b)において混合物またはその成分が固体の形(上記参照)で提供され、かつ基材も基本的に水を含まず、そのため、ステップ(c)において生成した混合物と基材の組み合わせの、組み合わせの総重量を基準として10wt-%以下の含水量が得られる場合、本発明による方法が、処理される基材の表面/内部への施用および/または導入の前または間に、ステップ(b)において提供された混合物またはその成分に十分な水および/または水溶液が加えられ、そのため、ステップ(c)において生成される混合物と基材との組み合わせの、前記システムの総重量を基準として10wt-%超の含水量が得られる結果となる、さらなるステップ(b’)を含むと有利である。あるいはまたは同時に、本発明による方法のステップ(b)において提供される混合物およびまたはその成分の施用および/または導入の前または後に、処理される基材に対応する量の水および/または水溶液が加えられることがある。
【0110】
従って、本発明による方法の好ましい実施形態は、以下、
(a)表面/内部において植物成長、好ましくは雑草成長が防止されるかまたは低減される、処理されるべき基材を特定するステップと、
(b)本明細書において定義される混合物またはその個別の成分を提供するステップと、
(b’)ステップ(b)において提供された混合物またはその1種類以上の成分への水および/または水溶液の添加のステップと、
(c)処理される基材の表面/内部にステップ(b’)において得られた混合物または成分を基材の硬化を可能にするのに十分な量で施用および/または導入するステップと、
(d)基材の表面/内部において植物、好ましくは雑草成長が防止されるかまたは低減されるように1つ以上の硬化された層または区域を形成するステップと、
を含むかまたはからなる。
【0111】
本発明による方法の別の好ましい実施形態は、以下、
(a)表面/内部において植物成長、好ましくは雑草成長が防止されるかまたは低減される、処理されるべき基材を特定するステップと、
(b)本明細書において定義される混合物またはその個別の成分を提供するステップと、
(b’)ステップ(b)において提供された混合物またはその1種類以上の成分への水および/または水溶液の添加のステップと、
(c)処理される基材の表面/内部にステップ(b’)において得られた混合物または成分を基材の硬化を可能にするのに十分な量で施用および/または導入するステップと、
(c’)混合物と基材との組み合わせに水および/または水溶液を施用するステップと、
(d)基材の表面/内部において植物、好ましくは雑草成長が防止されるかまたは低減されるように1つ以上の硬化された層または区域を形成するステップと、
を含むかまたはからなる。
【0112】
さらに、本発明による方法が屋外で用いられ、ステップ(c)においてその混合物または成分が粉体の形で基材の表面/内部に施用および/または導入される場合、この方法を例えば強風の場合に実行しない方が有利である。強風は、潜在的に、存在する場合のステップ(c’)における混合物と基材との組み合わせへの水および/または水溶液の施用より前の混合物またはその成分の損失(ドリフト)、またはステップ(d)における硬化された層または区域の形成をもたらす。そうなると、ステップ(d)における硬化された層または区域の形成を防止するか、あるいはその強度および/または厚さに悪影響を及ぼすことがある。この問題は、ステップ(c)において混合物またはその成分が粒状体または凝集体の形で基材の表面/内部に施用および/または導入されると目立たなくなる。
【0113】
本発明による方法のステップ(c)または存在する場合は(c’)の後に、ステップ(d)において、好ましくは少なくとも1時間、好ましくは少なくとも4時間、より好ましくは少なくとも12時間、もっとも好ましくは少なくとも24時間のインキュベーション期間にわたって1つ以上の硬化された層または区域の形成が行われ、この期間に、好ましくは、本明細書において定義される混合物の顕著な損失(ドリフト)をもたらす風または人為的な吸水は、発生しない。本発明による方法のステップ(d)における1つ以上の硬化された層または区域の形成のために必要なインキュベーション期間は、いくつかの環境パラメータ、例えば室内または屋外の温度および湿気、混合物またはその成分の施用体積および速度、および混合物またはその成分の粒子サイズに依存する。少なくとも1時間、好ましくは少なくとも4時間、より好ましくは少なくとも12時間の前記インキュベーション期間の間に、風または他の環境パラメータが本明細書において定義される混合物の基材からの顕著な損失を引き起こすようなことがあった場合、本発明による方法のステップ(b)~(d)を基材の表面/内部における植物、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するための硬化された層または区域の十分な厚さおよび強度が実現されるまで必要なだけ多く、好ましくは1回、2回、3回以上繰り返すと有利である。さらに、またはあるいは、基材の表面/内部において形成された硬化された層または区域の厚さおよび/または強度が風化および/または自然劣化に起因して時間とともに減少し、それによって基材の表面/内部における植物、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するのにもはや十分でない場合、本発明による方法のステップ(b)~(d)を好ましくは1回、2回、3回以上繰り返すと有利なことがある。
【0114】
本発明による方法のステップ(d)において形成される硬化された層または区域が10-9~100m/秒より大きい、好ましくは10-9~10-3m/秒より大きい、さらに好ましくは10-8~10-3m/秒より大きい(水)透過係数を有する、本明細書において定義される方法が好ましい。
【0115】
任意選択として、本発明による方法のステップ(d)の後に、植物、好ましくは雑草成長が防がれたかまたは減らされたかどうかを管理することを含むかまたはからなる、さらなるステップ(e)が行われることがある。前記管理は、下記の実施例に記載されるように、例えば、手作業の視覚アセスメントによって植物または雑草成長の被覆率を決定することによって実行されることがある。本発明による方法のステップ(e)は、存在する場合、必要なら環境パラメータと施用の用量に応じて規則的な間隔で、例えば24または48時間毎に繰り返されることがある。
【0116】
植物または雑草は、アブチロン属(Abutilon)、エゾボウフウ属(Aegopodium)、イヌニンジン属(Aethusa)、ヒユ属(Amaranthus)、ブタクサ属(Ambrosia)、アナチューサ属(Anachusa)、ルリハコベ属(Anagallis)、アノダ属(Anoda)、アンテミス属(Anthemis)、アファネス属(Aphanes)、シロイヌナズナ属(Arabidopsis)、ハマアカザ属(Atriplex)、ヤマガラシ属(Barbarea)、ヒナギク属(Bellis)、センダングサ属(Bidens)、ブニアス属(Bunias)、ナズナ属(Capsella)、ヒレアザミ属(Carduus)、ニッケイ属(Cassia)、ヤグルマギク属(Centaurea)、アカザ属(Chenopodium)、キク属(Chrysanthemum)、アザミ属(Cirsium)、ドクニンジン属(Conium)、イズハハコ属(Conyza)、チドリソウ属(Conasolida)、セイヨウヒルヒルガオ属(Convolvulus)、チョウセンアサガオ属(Datula)、デキュレイニア属(Descurainia)、ヌスビトハギ属(Desmodium)、エメクス属(Emex)、トクサ属(Equisetum)、ムカシヨモギ属(Erigeron)、オランダフウロ属(Erodium)、エリシマム属(Erysimum)、トウダイグサ属(Euphorbia)、カラクサケマン属(Fumaria)、チシマオドリコソウ属(Galeopsis)、コゴメギク属(Galinsoga)、ヤエムグラ属(Galium)、テンジクアオイ属(Geranium)、ハナウド属(Heracleum)、フヨウ属(Hibiscus)、サツマイモ属(Ipomoea)、ホウキギ属(Kochia)、オドリコソウ属(Lamium)、ヤブタビラコ属(Lapsana)、レンリソウ属(Lathyrus)、マメグンバイナズナ属(Lepidium)、ムラサキ属(Lithoserpermum)、ウンラン属(Linaria)、リンデルニア属(Lindernia)、リコプシス属(Lycopsis)、ゼニアオイ属(Malva)、シカギク属(Matricaria)、ハッカ属(Mentha)、ヤマアイ属(Mercurialis)、ムルゴ属(Mullugo)、ワスレナグサ属(Myosotis)、ケシ属(Papaver)、ファルビティス属(Pharbitis)、オオバコ属(Plantago)、タデ属(Polygonum)、スベリヒユ属(Portulaca)、キンポウゲ属(Ranunculus)、ダイコン属(Raphanus)、イヌガラシ属(Rorippa)、キカシグサ属(Rotala)、スイバ属(Rumex)、タカヒジキ属(Salsola)、キオン属(Senecio)、セスバニア属(Sesbania)、シダ属(Sida)、シロガラシ属(Sinapis)、キハナハタザオ属(Sisymbrium)、ナス属(Solanum)、ノゲシ属(Sonchus)、スフェノクレア属(Sphenoclea)、イヌゴマ属(Stachys)、ハコベ属(Stellaria)、タンポポ属(Taraxacum)、グンバイナズナ属(Thlaspi)、シャジクソウ属(Trifolium)、フキタンポポ属(Tussaligo)、イラクサ属(Urtica)、クワガタソウ属(Veronica)、スミレ属(Viola)、オナモミ属(Xanthium)の双子葉植物;ラッカセイ属(Arachis)、フダンソウ属(Beta)、アブラナ属(Brassica)、キュウリ属(Cucumis)、カボチャ属(Cucurbita)、ヒマワリ属(Helianthus)、ニンジン属(Daucus)、ダイズ属(Glycine)、ワタ属(Gossypium)、サツマイモ属(Ipomoea)、アキノノゲシ属(Lactuca)、アマ属(Linum)、トマト属(Lycopersicon)、タバコ属(Nicotiana)、インゲンマメ属(Phaseolus)、エンドウ属(Pisum)、ナス属(Solanum)、ソラマメ属(Vicia)の双子葉植物;エギロプス属(Aegilops)、コムギダマシ属(Agropyron)、ヌカボ属(Agrostis)、スズメノテッポウ属(Alopecurus)、セイヨウヌカボ属(Apera)、カラスムギ属(Avena)、ブラキアリア属(Brachiaria)、スズメノチャヒキ属(Bromus)、クリノイガ属(Cenchrus)、ツユクサ属(Commelina)、ギョウギシバ属(Cynodon)、カヤツリグサ(Cyperus)、タツノツメガヤ属(Dactyloctenium)、メヒシバ属(Digitaria)、ヒエ属(Echinochloa)、ハリイ属(Eleocharis)、オヒシバ属(Eleusine)、スズメガヤ属(Eragrostis)、ナルコビエ属(Eriochloa)、フェスク属(Festuca)、テンツキ属(Fimbristylis)、アメリカコナギ属(Heteranthera)、チガヤ属(Imperata)、カモノハシ属(Ischaemum)、イグサ属(Juncus)、アゼガヤ属(Leptochloa)、ドクムギ属(Lolium)、ミズアオイ属(Monochoria)、キビ属(Panicum)、スズメノヒエ属(Paspalum)、クサヨシ属(Phalaris)、アワガエリ属(Phleum)、イチゴツナギ属(Poa)、ツノアイアシ属(Rottboellia)、オモダカ属(Sagittaria)、ホタルイ属(Scirpus)、エノコログサ属(Setaria)、モロコシ属(Sorghum)の単子葉植物;およびネギ属(Allium)、アナナス属(Ananas)、クサスギカズラ属(Asparagus)、カラスムギ属(Avena)、オオムギ属(Hordeum)、イネ属(Oryza)、キビ属(Panicum)、サトウキビ(Saccharum)、ライムギ属(Secale)、モロコシ属(Sorghum)、ライコムギ属(Triticale)、コムギ属(Triticum)、トウモロコシ属(Zea)の単子葉植物;ゼニゴケ(Marchentiosida)、ツノゴケ(Anthocerotopsida)、蘚類(マゴケ(bryopsida))の系統の蘚類からなる群から選ばれる、上記に記載の方法が好ましい。
【0117】
本発明による方法の好ましい実施形態によれば、植物の1種類、いくつかの種類またはすべての種類は、アコレア属(Acolea)、チチブイチョウゴケ属(Acrobolbus)、アクロキラ属(Acrochila)、アクロマスチグム属(Acromastigum)、アクロスキフェラ属(Acroscyphella)、アクロスキフス属(Acroscyphus)、アクロストリア属(Acrostolia)、アデロコリア属(Adelocolia)、アイチソニエラ属(Aitchisoniella)、アリクラリア属(Alicularia)、アリソンゴケ属(Allisonia)、アリソニエラ属(Allisoniella)、アロビエラ属(Alobiella)、ツツバナゴケ属(Alobiellopsis)、アマゾオプシス属(Amazoopsis)、アンフィセファロジア属(Amphicephalozia)、アンフィロフォコレア属(Amphilophocolea)、アンドルーシアンサス属(Andrewsianthus)、ミドリゼニゴケ属(Aneura)、アノマカウリス属(Anomacaulis)、アノモクラダ属(Anomoclada)、アノミリア属(Anomylia)、カサナリゴケ属(Anthelia)、アンセリス属(Anthelis)、ヒメクサリゴケ属(Aphanolejeunea)、アプロジア属(Aplozia)、アポマルスペラ属(Apomarsupella)、フタマタゴケ属(Apometzgeria)、ヒメトロイブゴケ属(Apotreubia)、アラクニオプシス属(Arachniopsis)、アルクトスキフス属(Arctoscyphus)、アルネリア属(Arnellia)、アスキヂオタ属(Ascidiota)、サイハイゴケ属(Asterella)、チチブゼニゴケ属(Athalamia)、アウストロフォソムブロニア属(Austrofossombronia)、アウストロレムビジウム属(Austrolembidium)、アウストロロフォジア属(Austrolophozia)、フタマタゴケ属(Austrometzgeria)、アウストロスキフス属(Austroscyphus)、バランチオプシス属(Balantiopsis)、ムチゴケ属(Bazzania)、ウスバゼニゴケ属(Blasia)、ブレファリドフィルム属(Blepharidophyllum)、マツバウロコゴケ属(Blepharostoma)、ブレビアンサス属(Brevianthus)、ミヤマミズゼニゴケ属(Calycularia)、ツキヌキゴケ属(Calypogeia)、カリプトコレア属(Calyptrocolea)、カンパノコレア属(Campanocolea)、カスタノクロボス属(Castanoclobos)、シャクシゴケ属(Cavicularia)、セファロヨネシア属(Cephalojonesia)、セファロロブス属Cephalolobus、セファロミトリオン属(Cephalomitrion)、ヤバネゴケ属(Cephalozia)、コヤバネゴケ属(Cephaloziella)、ムカシヤバネゴケ属(Cephaloziopsis)、ツノクサリゴケ属(Ceratolejeunea)、セシウス属(Cesius)、カエトフィロプシス属(Chaetophyllopsis)、キアストカウロン属(Chiastocaulon)、フジウロコゴケ属(Chiloscyphus)、クロランセリア属(Chloranthelia)、コヤバネゴケモドキ属(Chonecolea)、クラドマスチグム属(Cladomastigum)、ウキヤバネゴケ属(Cladopodiella)、クランダリウム属(Clandarium)、クラスマトコレア属(Clasmatocolea)、ヒメクサリゴケ属(Cololejeunea)、ムシトリゴケ属(Colura)、ジャゴケ属(Conocephalum)、コノスキフス属(Conoscyphus)、ゼニゴケモドキ属(Corsinia)、クロニシア属(Cronisia)、クロソジナ属(Crossogyna)、クリプトキラ属(Cryptochila)、クリプトコレア属(Cryptocolea)、エゾヒメソロイゴケ属(Cryptocoleopsis)、クリプトミトリウム属(Cryptomitrium)、クリプトスチプラ属(Cryptostipula)、ミドリゼニゴケ属(Cryptothallus)、クスピダツラ属(Cuspidatula)、シアノロフォコレア属(Cyanolophocolea)、シアソジウム属(Cyathodium)、ツクシヤバネゴケ属(Cylindrocolea)、デラバエラ属(Delavayella)、デンドロバザニア属(Dendrobazzania)、デンドロマスチゴフォラ属(Dendromastigophora)、デノタリシア属(Denotarisia)、ディキトン属(Dichiton)、ディンクレリア属(Dinckleria)、ディプロコレア属(Diplocolea)、シロコオイゴケ属(Diplophyllum)、ドウイニア属(Douinia)、サンカクゴケ属(Drepanolejeunea)、ドルセラ属(Drucella)、ケゼニゴケ属(Dumortiera)、ドモルチエロプシス属(Dumortieropsis)、エニグメラ属(Enigmella)、エオカリポゲイア属(Eocalypogeia)、エオイソタキス属(Eoisotachis)、ミズゴケモドキ属(Eopleurozia)、エオトリココレア属(Eotrichocolea)、ハッコウダゴケ属(Eremonotus)、エウカリクス属(Eucalyx)、エバンシア属(Evansia)、エバンシアンサス属(Evansianthus)、ジャゴケモドキ属(Exormotheca)、ウロコゼニゴケ属(Fossombronia)、ヤスデゴケ属(Frullania)、フスコセファロジオプシス属(Fuscocephaloziopsis)、ガクストロエミア属(Gackstroemia)、ソコマメゴケ属(Geocalyx)、ゲオサルス属(Geothallus)、ゲルヒルジエラ属(Gerhildiella)、ゲーベルゴケ属(Goebeliella)、ゲーベロブリウム属(Goebelobryum)、ゴンギランサス属(Gongylanthus)、アマミオヤコゴケ属(Gottschea)、ゴッツケリア属(Gottschelia)、グレエノサルス属(Greeneothallus)、グロレア属(Grollea)、ギムナンテ属(Gymnanthe)、ギムノコレオプシス(Gymnocoleopsis)、サキジロゴケ属(Gymnomitrion)、ギムノスキフス(Gymnoscyphus)、ネジミゴケ属(Gyrothyra)、ハエセリア属(Haesselia)、コマチゴケ属(Haplomitrium)、ハルパレユネア属(Harpalejeunea)、カマウロコゴケ属(Harpanthus)、ヤクシマアミバゴケ属(Hattoria)、エゾヤハズゴケ属(Hattorianthus)、ハットリエラ属(Hattoriella)、ヘパトストロノフォラ属(Hepatostolonophora)、キリシマゴケ属(Herbertus)、ヘルペチウム属(Herpetium)、ヘルポクラディウム属(Herpocladium)、ヘルゾギアンサス属(Herzogianthus)、ヘルゾゴブリウム属(Herzogobryum)、ヘテロゲンマ属(Heterogemma)、ウロコゴケ属(Heteroscyphus)、ホリカワエラ属(Horikawaella)、ヒアロレピドジア属(Hyalolepidozia)、エゾヒメヤバネゴケ属イイシバヤバネゴケ属(HygrobiellaIwatsukia)、ヒグロレンビディウム属(Hygrolembidium)、ヒグロフィラ属(Hygrophila)、コケシノブダマシ属(Hymenophyton)、(Hypoisotachis)、イソレンビディウム属Isolembidium)、ヤクシマゴケ属(Isotachis)、アキウロコゴケ属(Jamesoniella)、ジェンセニア属(Jensenia)、ヒメウルシゴケ属(Jubula)、ジュブロプシス属(Jubulopsis)、ツボミゴケ属(Jungermannia)、ジュンゲルマンニテス属(Jungermannites)、クルノディプロフィルム属(Krunodiplophyllum)、コスギバゴケ属(Kurzia)、キマトカリクス属(Kymatocalyx)、ラメロコレア属(Lamellocolea)、レイココレア属(Leiocolea)、レイオミトラ属(Leiomitra)、レイオミリア属(Leiomylia)、レイオスキフス属(Leioscyphus)、クサリゴケ属(Lejeunea)、レンビディウム属(Lembidium)、レピドギナ属(Lepidogyna)、サワラゴケ属(Lepidolaena)、スギバゴケ属(Lepidozia)、カビゴケ属(Leptolejeunea)、レプトフィロプシス属(Leptophyllopsis)、レプトスキフォプシス属(Leptoscyphopsis)、レプトスキフス属(Leptoscyphus)、レソコレア属(Lethocolea)、リオクラエナ属(Liochlaena)、ヤワラゴケ属(Lobatiriccardia)、トサカゴケ属(Lophocolea)、ロフォナルディア属(Lophonardia)、タカネイチョウゴケ属(Lophozia)、ロフォジオプシス属(Lophoziopsis)、ミカヅキゼニゴケ属(Lunularia)、コオイゴケ属(Macrodiplophyllum)、マクリア属(Maculia)、マキノゴケ属(Makinoa)、ミヤコゼニゴケ属(Mannia)、ゼニゴケ属(Marchantia)、マルケシニア属(Marchesinia)、ミゾゴケ属(Marsupella)、ケハネゴケモドキ属(Marsupidium)、マッスラ属(Massula)、マッスラリア属(Massularia)、マスチゴブリウム属(Mastigobryum)、マスチゴペルマ属(Mastigopelma)、オオサワラゴケ属(Mastigophora)、マスチオプシス属(Mastigopsis)、メソプチキア属(Mesoptychia)、アオホラゴケモドキ属(Metacalypogeia)、ニシムラヤバネゴケ属(Metahygrobiella)、フタマタゴケ属(Metzgeria)、ヒメクサリゴケ属(Metzgeriopsis)、ミクリソフィラ属(Micrisophylla)、ミクロレジュウネア属(Microlejeunea)、ミクロレピドジア属(Microlepidozia)、ミクロプテリギウム属(Micropterygium)、ヌエゴケ属(Mizutania)、ニオローマ属(Mnioloma)、チヂレヤハズゴケ属(Moerckia)、アワゼニゴケ属(Monocarpus)、ミミカキゴケ属(Monoclea)、モノタクチロプシス属(Monodactylopsis)、ヤワラゼニゴケ属(Monosolenium)、ミチロプシス属(Mytilopsis)、(Nanomarsupella)、アカウロコゴケ属(Nardia)、ネエシロスキフス属(Neesioscyphus)、ネオグロレア属(Neogrollea)、ネオホッジソニア属(Neohodgsonia)、サワラゴケ属(Neotrichocolea)、ノテロクラダ属(Noteroclada)、ノソギムノミトリオン属(Nothogymnomitrion)、ノソシトレプタ属(Nothostrepta)、キウロコゴケ属(Notoscyphus)、フクロヤバネゴケ属(Nowellia)、オブツシフォリウム属(Obtusifolium)、オドントレジュウネア属(Odontolejeunea)、
クチキゴケ属(Odontoschisma)、オレオロフォジア属(Oleolophozia)、ハタケゴケモドキ属(Oxymitra)、パキグロッサ属(Pachyglossa)、パキスキストキア属(Pachyschistochila)、クモノスゴケ属(Pallavicinia)、パラクロマスチグム属(Paracromastigum)、アマミオヤコゴケ属(Paraschistochila)、パタロラ属(Patarola)、ペディノフィロプシス属(Pedinophyllopsis)、ハイハネゴケ属(Pedinophyllum)、ミズゼニゴケ属(Pellia)、リシリゼニゴケ属(Peltolepsis)、ペルヅセニア属(Perdusenia)、ペルソンゴケ属(Perssoniella)、ペタロフィルム属(Petalophyllum)、モクズムチゴケ属(Phycolepidozia)、ウロコゴケダマシ属(Phyllothallia)、フィシオチウム属(Physiotium)、フィソセカ属(Physotheca)、ピサノア属(Pisanoa)、ツボゼニゴケ属(Plagiochasma)、ハネゴケ属(Plagiochila)、プラギオキリディウム属(Plagiochilidium)、ムカイバハネゴケ属(Plagiochilion)、プラチカウリス属(Platycaulis)、ソレノストマ属(Plectocolea)、プルウランセ属(Pleuranthe)、プルウロクラダ属(Pleuroclada)、プルウロクラドプシス属(Pleurocladopsis)、シロヤバネゴケ属(Pleurocladula)、タチハイゴケ属(Pleurozia)、ポダンセ属(Podanthe)、ピダミトリウム属(Podomitrium)、クラマゴケモドキ属(Porella)、プラサンサス属(Prasanthus)、アカゼニゴケ属(Preissia)、プリオノロブス属(Prionolobus)、プロトロフォジア属(Protolophozia)、アリソンゴケ属(Protomarsupella)、プロトシズギエラ属(Protosyzgiella)、プロトシジギエラ属(Protosyzygiella)、プセウドセファロジア属(Pseudocephalozia)、プセウドセファロジエラ属(Pseudocephaloziella)、プセウドロフォコレア属(Pseudolophocolea)、プセウドロフォジア属(Pseudolophozia)、プセウドマルスピジウム属(Pseudomarsupidium)、プセウドネウラ属(Pseudoneura)、プセウドトリトマリア属(Pseudotritomaria)、プシロクラダ属(Psiloclada)、プテロプシエラ属(Pteropsiella)、テガタゴケ属(Ptilidium)、ケビラゴケ属(Radula)、ジンガサゴケ属(Reboulia)、リゾカウリア属(Rhizocaulia)、ロドプラギオキラ属(Rhodoplagiochila)、スジゴケ属(Riccardia)、ウキゴケ属Riccia)、リッチエラ属(Ricciella)、イチョウウキゴケ属(Ricciocarpos)、リエラゴケ属(Riella)、ロイバイネニア属(Roivainenia)、ルイザンサス属(Ruizanthus)、ルットネレラ属(Ruttnerella)、サッコバシス属(Saccobasis)、サッコギナ属(Saccogyna)、サンデオタルス属(Sandeothallus)、サルコシフォス属(Sarcocyphos)、サルコミトリウム属(Sarcomitrium)、ジンチョウゴケ属(Sauteria)、ヒシャクゴケ属(Scapania)、スカフォフィルム属(Scaphophyllum)、シフネルゴケ属(Schiffneria)、スキスマ属(Schisma)、オヤコゴケ属(Schistochila)、スキストキラステル属(Schistochilaster)、スキストキロプシス属(Schistochilopsis)、スコフィエルディア属(Schofieldia)、センテネラ属(Sendtnera)、セッペルチア属(Seppeltia)、セワルディエラ属(Sewardiella)、シモドン属(Simodon)、ソレノストマ属(Solenostoma)、ソウスビア属(Southbya)、スファエロカルポス属(Sphaerocarpos)、スファブノエセチス属(Sphagnoecetis)、スプロセラ属(Sprucella)、ステエレエラ属(Steereella)、ステエレオコレア属(Steereocolea)、ステノルリピス属(Stenorrhipis)、ステファンディウム属(Stephandium)、ステファニエラ属(Stephaniella)、ステファニエリディウム属(Stephaniellidium)、ステフェンソニエラ属(Stephensoniella)、シンフィオギナ属(Symphyogyna)、シンフィオギノプシス属(Symphyogynopsis)、シンフィオミトラ属(Symphyomitra)、シンフィメニウム属(Synhymenium)、シルジギエラ属(Syzygiella)、タエニオレジュウネア属(Taeniolejeunea)、ハマグリゼニゴケ属(Targionia)、タグリフォリウム属(Tegulifolium)、テララゴケ属(Telaranea)、タロカルプス属(Thallocarpus)、トロイブゴケ属(Treubia)、トリアンドロフィルム属(Triandrophyllum)、ムクムクゴケ属(Trichocolea)、イヌムクムクゴケ属(Trichocoleopsis)、トリコスチリウム属(Trichostylium)、ケバゴケ属(Trichotemnoma)、トリロフォジア属(Trilophozia)、イチョウゴケ属(Tritomaria)、チリマンサス属(Tylimanthus)、バナエア属(Vanaea)、バンディエメニア属(Vandiemenia)、ベルドオルニア属(Verdoornia)、ベタフォルマ属(Vetaforma)、ウェッツテイニア属(Wettsteinia)、アズマゼニゴケ属(Wiesnerella)、ムカイバハネゴケ属(Xenochila)、キセノサラス属(Xenothallus)、ゾオプシデラ属(Zoopsidella)、ミジンコゴケ属(Zoopsis)からなる群から選ばれた1種類以上の苔類である。
【0118】
本発明による方法のさらなる好ましい実施形態によれば、植物の1種類、いくつかの種類またはすべての種類は、モミシノブゴケ属(Abietinella)、アカントクラディエラ属(Acanthocladiella)、アカントクラディウム属(Acanthocladium)、アカントディウム属(Acanthodium)、アカントリンキウム属(Acanthorrhynchium)、アカウロン属(Acaulon)、アカウロノプシス属(Acaulonopsis)、アクロフィルム属(Achrophyllum)、アシドドンチウム属(Acidodontium)、アクロクラディウム属(Acrocladium)、フデノホゴケ属(Acroporium)、アクロスキスマ属(Acroschisma)、アクチノドンチウム属(Actinodontium)、アクチノツイジウム属(Actinothuidium)、アデロテシウム属(Adelothecium)、アエクアトリエラ属(Aequatoriella)、アエロブリディウム属(Aerobryidium)、ヒカゲノカズラモドキ属(Aerobryopsis)、サナダゴケモドキ属(Aerobryum)、アエロリンディギア属(Aerolindigia)、アルガリア属(Algaria)、アリグリミア属(Aligrimmia)、アレニエラ属(Alleniella)、アリオニエロプシス属(Allioniellopsis)、アロイナ属(Aloina)、アロイネラ属(Aloinella)、アロフォシア属(Alophosia)、アルシア属(Alsia)、アンブリオドン属(Amblyodon)、アンブリオヅム属(Amblyodum)、アンブリステギエラ属(Amblystegiella)、ヒメヤナギゴケ属(Amblystegium)、アンブリトロプシス属(Amblytropis)、アンブカナニア属(Ambuchanania)、カメゴケ属(Amphidium)、アンフォリディウム属(Amphoridium)、アンフォリテカ属(Amphoritheca)、アナカリプタ属(Anacalypta)、ソリハゴケ属(Anacamptodon)、アナコリア属(Anacolia)、アンシストロデス属(Ancistrodes)、アンドア属(Andoa)、クロゴケ属(Andreaea)、クロマゴケ属(Andreaeobryum)、アニクタンギウム属(Anictangium)、アニソテシウム属(Anisothecium)、アンドン属(Anodon)、アノドチウム属(Anodontium)、メンボウゴケ属(Anoectangium)、ギンゴケモドキ属(Anomobryum)、キヌイトゴケ属(Anomodon)、アンチトリキア属(Antitrichia)、ハタキゴケ属(Aongstroemia)、アングストロエミオプシス属(Aongstroemiopsis)、アパロディウム属(Apalodium)、アファノレグマ属(Aphanorrhegma)、アピオカルパ属(Apiocarpa)、アプロドン属(Aplodon)、アプテリギウム属(Apterygium)、タマコモチイトゴケ属(Aptychella)、アプチコプシス属(Aptychopsis)、アプチクス属(Aptychus)、アルブスクラ属(Arbuscula)、アルブスクロヒポプテリギウム属(Arbusculohypopterygium)、アルケフェメロプシス属(Archephemeropsis)、ツチゴケ属(Archidium)、キシッポゴケ属(Arctoa)、アルギロブリウム属(Argyrobryum)、アルスロコルムス属(Arthrocormus)、アスキスマ属(Aschisma)、アスキストドン属(Aschistodon)、アステリスキウム属(Asteriscium)、アストミオプシス属(Astomiopsis)、アストムム属(Astomum)、アストドンチウム属(Astrodontium)、アストロフィルム属(Astrophyllum)、アトラクチロカルプス属(Atractylocarpus)、アトリコプシス属(Atrichopsis)、タチゴケ属(Atrichum)、アウラコミトリウム属(Aulacomitrium)、ナガミチョウチンゴケ属(Aulacomnium)、ヒメシワゴケ属(Aulacopilum)、アウスチネラ属(Austinella)、アウストロホンダエラ属(Austrohondaella)、アウストロフィリベルチエラ属(Austrophilibertiella)、ボールドウィニエラ属(Baldwiniella)、イトゴケ属(Barbella)、バルベロプシス属(Barbellopsis)、ネジクチゴケ属(Barbula)、タマゴケ属(Bartramia)、フウリンゴケ属(Bartramiopsis)、ベエベリア属(Beeveria)、ベリバルブラ属(Bellibarbula)、ベニトタニア属(Benitotania)、ベスチア属(Bestia)、シタゴケ属(Bissetia)、コシッポゴケ属(Blindia)、チャボスズゴケ属(Boulaya)、ブラケリマ属(Brachelyma)、ブラキドンチウム属(Brachydontium)、ブラキメニウム属(Brachymenium)、ブラキミトリオン属(Brachymitrion)、ブラキオヅス属(Brachyodus)、ブラキステレウム属(Brachysteleum)、ブラキテシアストルム属(Brachytheciastrum)、ブラキテシエラ属(Brachytheciella)、アオギヌゴケ属(Brachythecium)、ブラキトリクム属(Brachytrichum)、ブレスウエイトア属(Braithwaitea)、ブラウンフェルシア属(Braunfelsia)、ブラウニア属(Braunia)、ブレイドレリア属(Breidleria)、ウワバミゴケ属(Breutelia)、シシゴケ属(Brothera)、カガミゴケ属(Brotherella)、ブロテロブリウム属(Brotherobryum)、ブルッフゴケ属(Bruchia)、ヤノネゴケ属(Bryhnia)、ブリメラ属(Brymela)、ブリオアンデルソニア属(Bryoandersonia)、ブリオベケッチア属(Bryobeckettia)、ブリオブリトニア属(Bryobrittonia)、ブリオブロテラ属(Bryobrothera)、ブリオセウトスポラ属(Bryoceuthospora)、ブリオケネア属(Bryochenea)、ブリオクルミア属(Bryocrumia)、ブリオディクソニア属(Bryodixonia)、ブリオヅセニア属(Bryodusenia)、ブリオエリトロフィルム属(Bryoerythrophyllum)、ブリオハプロクラディウム測(Bryohaplocladium)、ツリバリゴケモドキ属(Bryohumbertia)、ブリオマルタエア属(Bryomaltaea)、ブリオマンギニア属(Bryomanginia)、ブリオムニウム属(Bryomnium)、ブリオノグチア属(Bryonoguchia)、ブリオノリシア属(Bryonorrisia)、ブリオフィキシア属(Bryophixia)、ブリオセッジウィッキア属(Bryosedgwickia)、ブリオストレイマンニア属(Bryostreimannia)、ブリオテスツア属(Bryotestua)、マゴケ属(Bryum)、バッキエラ属(Buckiella)、バックランディエラ属(Bucklandiella)、バーネッチア属(Burnettia)、キセルゴケ属(Buxbaumia)、カリアラリア属(Callialaria)、クサゴケ属(Callicladium)、カリコスタ属(Callicosta)、サオヒメゴケ属(Callicostella)、カリコステロプシス属(Callicostellopsis)、カリエルギディウム属(Calliergidium)、ササバゴケ属(Calliergon)、カロヒプヌム属(Calohypnum)、カリムペラストルム属(Calymperastrum)、カタシロゴケ属(Calymperes)、カリンペリディウム属(Calymperidium)、カリンペロプシス属(Calymperopsis)、カリプトポゴン属(Calyptopogon)、ミミヒラゴケ属(Calyptothecium)、イバラゴケ属(Calyptrochaeta)、カンプトカエテ属(Camptochaete)、カンプトドンチウム属(Camptodontium)、カンプトテシウム属(Camptothecium)、コガネハイゴケ属(Campyliadelphus)、カンピリディウム属(Campylidium)、ヤナギゴケモドキ属(Campylium)、カンピロドンチウム属(Campylodontium)、カンピロフィルム属(Campylophyllum)、カンピロポディエラ属(Campylopodiella)、ヘビゴケ属(Campylopodium)、ツリバリゴケ属(Campylopus)、ヤマトハクチョウゴケ属(Campylostelium)、カナロヒポプテリギウム属(Canalohypopterygium)、カルドチア属(Cardotia)、カルドチエラ属(Cardotiella)、カリバエオヒプヌム属(Caribaeohypnum)、カタゴニオプシス属(Catagoniopsis)、カタゴニウム属(Catagonium)、カタリネア属(Catharinea)、カタリネラ属(Catharinella)、カタロムニオン属(Catharomnion)、カトスコピウム属(Catoscopium)、セカリフム属(Cecalyphum)、ヤノウエノアカゴケ属(Ceratodon)、セウトスポラ属(Ceuthospora)、セウトテカ属(Ceuthotheca)、カエトミトレラ属(Chaetomitrella)、カエトミトリオプシス属(Chaetomitriopsis)、カエトミトリウム属(Chaetomitrium)、カエトフォラ属(Chaetophora)、カマエブリウム属(Chamaebryum)、チェンバレイニア属(Chamberlainia)、カメレイオン属(Chameleion)、ケイロテラ属(Cheilothela)、ナガバヒョウタンゴケ属(Chenia)、キレオブリオン属(Chileobryon)、キオノロマ属(Chionoloma)、キオノストムム属(Chionostomum)、コリソドンチウム属(Chorisodontium)、クリソ-ヒプヌム属(Chryso-hypnum)、クリソブラステラ属(Chrysoblastella)、クリソクラディウム属(Chrysocladium)、クリソヒプヌム属(Chrysohypnum)、ミギハチョウチンゴケ属(Cinclidium)、シルクリフォニウム属(Circulifolium)、ヒゲバゴケ属(Cirriphyllum)、クラダストムム属(Cladastomum)、クラドムニオン属(Cladomnion)、クラドファスクム属(Cladophascum)、クラドポダンサス属(Cladopodanthus)、クラドポダンサス属(Cladopodanthus)、ハリゴケ属(Claopodium)、クラスマトドン属(Clasmatodon)、ヒロハコモチイトゴケ属(Clastobryella)、クラストブリオフィルム属(Clastobryophilum)、クラストブリオプシス属(Clastobryopsis)、クラストブリウム属(Clastobryum)、クラビテカ属(Clavitheca)、
クレイストカルピディウム属(Cleistocarpidium)、クレイストストマ属(Cleistostoma)、コウヤノマンネングサ属(Climacium)、クレイスツルム属(Cnestrum)、コドノブレファロン属(Codonoblepharon)、コドノブレファルム属(Codonoblepharum)、コドリオフォルス属(Codriophorus)、コエリディウム属(Coelidium)、コレオカエチウム属(Coleochaetium)、コロボドンチウム属(Colobodontium)、コナルディア属(Conardia)、コノミトリウム属(Conomitrium)、コノストムム属(Conostomum)、コスキノドン属(Coscinodon)、コスキノドンテラ属(Coscinodontella)、コステシア属(Costesia)、クラスペドフィルム属(Craspedophyllum)、クラストネウレラ属(Cratoneurella)、シャグマゴケ属(Cratoneuron)、クラストネウロプシス属(Cratoneuropsis)、クロスビア属(Crosbya)、クロスビディウム属(Crossidium)、クロスミトリウム属(Crossomitrium)、クルミア属(Crumia)、クルムスクス属(Crumuscus)、イトヒバゴケ属(Cryhphaea)、クリファエラデルフス属(Cryphaeadelphus)、クリプトカルポン属(Cryptocarpon)、クリプトディクラヌム属(Cryptodicranum)、クリプトゴニウム属(Cryptogonium)、クリプトレプトドン属(Cryptoleptodon)、クリプトパピラリア属(Cryptopapillaria)、クリプトポディア属(Cryptopodia)、クリプトポディウム属(Cryptopodium)、クリプトテカ属(Cryptotheca)、クテニディアデルフフ属(Ctenidiadelphus)、クシノハゴケ属(Ctenidium)、クテニウム属(Ctenium)、クプレッシナ属(Cupressina)、クルビクラディウム属(Curvicladium)、クルビラメア属(Curviramea)、ソテツゴケ属(Cyathophorella)、シアトフォルム属(Cyathophorum)、シクロディクチオン属(Cyclodictyon)、シグニエラ属(Cygniella)、シリコカルプス属(Cylicocarpus)、シノドン属(Cynodon)、シノドンチエラ属(Cynodontiella)、イヌノハゴケ属(Cynodontium)、シノトディウム属(Cynontodium)、シルト-ヒプヌム属(Cyrto-hypnum)、シノブチョウチンゴケ属(Cyrtomnium)、シルトポデンドロン属(Cyrtopodendron)、ホソバツガゴケ属(Daltonia)、ダシミトリウム属(Dasymitrium)、ネジクチスギゴケ属(Dawsonia)、デンドロ-ヒプヌム属(Dendro-hypnum)、デンドロアルシア属(Dendroalsia)、キダチクジャクゴケ属(Dendrocyathophorum)、デンドロヒプテルギウム属(Dendrohypopterygium)、デンドロリゴトリクム属(Dendroligotrichum)、デルマトドン属(Dermatodon)、デスマトドン属(Desmatodon)、デスモテカ属(Desmotheca)、アミバヒゲゴケ属(Dialytrichia)、ディアファノフィルム属(Diaphanophyllum)、ディケロドンチウム属(Dichelodontium)、ディケリマ属(Dichelyma)、ディコドンチウム属(Dichodontium)、ディクラディエラ属(Dicladiella)、ディクネモロマ属(Dicnemoloma)、ススキゴケ属(Dicranella)、ディクラノドン属(Dicranodon)、ユミゴケ属(Dicranodontium)、ヘリトリシッポゴケ属(Dicranoloma)、オウギゴケ属(Dicranoweisia)、シッポゴケ属(Dicranum)、フタゴゴケ属(Didymodon)、ディメロドンチウム属(Dimerodontium)、ディモルフォクラドン属(Dimorphocladon)、ディオベロン属(Diobelon)、ディオベロネラ属(Diobelonella)、ディファスクム属(Diphascum)、イクビゴケ属(Diphyscium)、ディプロコミウム属(Diplocomium)、ディプロネウロン属(Diploneuron)、ディプロスチクム属(Diplostichum)、ヨレエゴケ属(Discelium)、ディスコフィルム属(Discophyllum)、ディッソドン属(Dissodon)、(Distichia)、ケキンシゴケ属(Distichium)、ディスチチョフィリディウム属(Distichophyllidium)、ツガゴケ属(Distichophyllum)、ディトリコプシス属(Ditrichopsis)、キンシゴケ属(Ditrichum)、ディクソニア属(Dixonia)、トラノオゴケ属(Dolichomitra)、イヌエボウシゴケ属(Dolichomitriopsis)、ドロトルツラ属(Dolotortula)、ドンネリア属(Donnellia)、ドンリカルドシア属(Donrichardsia)、ドルカディオン属(Dorcadion)、リスゴケ属(Dozya)、ドレパニウム属(Drepanium)、ドレパノ-ヒプヌム属(Drepano-hypnum)、カギハイゴケ属(Drepanocladus)、ドレパノフィラリア属(Drepanophyllaria)、ドレパノフィルム属(Drepanophyllum)、オオミゴケ属(Drummondia)、ドレプトドン属(Dryptodon)、ドゥンセニア属(Dusenia)、ノコギリゴケ属(Duthiella)、ヤブレキンチャクゴケ属(Eccremidium)、エキノディオプシス属(Echinodiopsis)、コワバゴケ属(Echinodium)、エキノフィルム属(Echinophyllum)、エクトロポテシエラ属(Ectropotheciella)、エクトロポテシオプシス属(Ectropotheciopsis)、エクトロポテシウム属(Ectropothecium)、エレルテラ属(Eleutera)、エルハルベヤ属(Elharveya)、エルメリオブリウム属(Elmeriobryum)、エロディウム属(Elodium)、コムソウゴケ属(Encalypta)、エンドトリケラ属(Endotrichella)、ウシオゴケ属(Endotrichellopsis)、エンドトリクム属(Endotrichum)、ツヤゴケ属(Entodon)、ヒメヒョウタンゴケ属(Entosthodon)、エンドスチメニウム属(Entosthymenium)、エオブルキア属(Eobruchia)、エオヒポプテリギオプシス属(Eohypopterygiopsis)、エオレウコドン属(Eoleucodon)、エオスファグヌム属(Eosphagnum)、エフェメレラ属(Ephemerella)、エフェメリディウム属(Ephemeridium)、エフェメロプシス属(Ephemeropsis)、カゲロウゴケ属(Ephemerum)、アカスジゴケ属(Epipterygium)、エレモドン属(Eremodon)、エリオドン属(Eriodon)、エリオプス属(Eriopus)、ヒナノハイゴケ属(Erpodium)、エリトロバルブラ属(Erythrobarbula)、エリトロドンチウム属(Erythrodontium)、エリトロフィラストルム属(Erythrophyllastrum)、エリトロフィロプシス属(Erythrophyllopsis)、エリトロフィルム属(Erythrophyllum)、エセンベッキア属(Esenbeckia)、エウカンプトドントプシス属(Eucamptodontopsis)、エウカトゴニウム属(Eucatagonium)、ダンダンゴケ属(Eucladium)、エウエフェメルム属(Euephemerum)、ナワゴケ属(Eumyurium)、エウプチキウム属(Euptychium)、エウリンキアデルフス属(Eurhynchiadelphus)、エウルヒンキアストルム属(Eurhynchiastrum)、エウルヒンキエラ属(Eurhynchiella)、ツルハシゴケ属(Eurhynchium)、ミヤマハイゴケ属(Eurohypnum)、エビゴケモドキ属(Eustichia)、エウジゴドン属(Euzygodon)、エクソディクチオン属(Exodictyon)、シラガゴケモドキ属(Exostratum)、エクセルトテカ属(Exsertotheca)、ファブロレスケア属(Fabroleskea)、コゴメゴケ属イスキロドン属(FabroniaIschyrodon)、ファブロニディウム属(Fabronidium)、ファラシエラ属(Fallaciella)、ヒゲゴケ属(Fauriella)、フェリッポネア属(Felipponea)、フィードレリア属(Fiedleria)、フィフェア属イソテシアデルフス属(FifeaIsotheciadelphus)、ホウオウゴケ属(Fissidens)、フラベリディウム属(Flabellidium)、ナガクビサワゴケ属(Fleischerobryum)、シノブイトゴケ属(Floribundaria)、フロルスクエツィエラ属(Florschuetziella)、フロウェルシア属(Flowersia)、カワゴケ属(Fontinalis)、フォレアウエラ属(Foreauella)、スズゴケ属(Forsstroemia)、フラミエラ属(Frahmiella)、
ヒョウタンゴケ属(Funaria)、フナリエラ属(Funariella)、ガンミエラ属(Gammiella)、ガングレエア属(Ganguleea)、シバゴケ属(Garckea)、オオカクレゴケ属(Garovaglia)、ガステログリミア属(Gasterogrimmia)、ゲヘエビア属(Geheebia)、ゲンマブリウム属(Gemmabryum)、ゲオルギア属(Georgia)、ゲルトルディア属(Gertrudia)、ゲルトルディエラ属(Gertrudiella)、ギガスペルムム属(Gigaspermum)、ギラルディエラ属(Giraldiella)、グロブリナ属(Globulina)、グロブリネラ属(Globulinella)、グロッサデルフス属(Glossadelphus)、サヤゴケ属(Glyphomitrium)、サヤゴケ属(Glyphomitrium)、グリホテシウム属(Glyphothecium)、グリプトテシウム属(Glyptothecium)、ラッコゴケ属(Gollania)、ゴングロニア属(Gongronia)、ゴニオブリウム属(Goniobryum)、ゴニオミトリウム属(Goniomitrium)、グラドステイニア属(Gradsteinia)、ギボウシゴケ属(Grimmia)、ゴルチエラ属(Groutiella)、グエンベリア属(Guembelia)、グエラモンテシア属(Guerramontesia)、フガゴケ属(Gymnostomiella)、ハナシゴケ属(Gymnostomum)、グリオウェイシア属(Gyroweisia)、カマバコモチゴケ属(Habrodon)、カマバコモチゴケ属イシバエア属コモチゴケ属(HabrodonIshibaeaIwatsukiella)、ハゲニエラ属(Hageniella)、ハマトカウリス属(Hamatocaulis)、ハンペエラ属(Hampeella)、ハンペオヒプヌム属(Hampeohypnum)、ハンデリオブリウム属(Handeliobryum)、コバノキヌゴケ属(Haplocladium)、ハプロドン属(Haplodon)、ハプロドンチウム属(Haplodontium)、イワイトゴケ属(Haplohymenium)、ハプチメニウム属(Haptymenium)、ハルピディウム属(Harpidium)、ハルポフィルム属(Harpophyllum)、ハリソニア属(Harrisonia)、ハルベイア属(Harveya)、ヘバンチア属イタチエラ属(HebantiaItatiella)、ヘデナエシア属(Hedenaesia)、ヘデナシアストルム属(Hedenasiastrum)、ヒジキゴケ属(Hedwigia)、ヘドウィギディウム属(Hedwigidium)、ヘリコブレファルム属(Helicoblepharum)、ヘリコドンチアデルフス属(Helicodontiadelphus)、コンテリケゴケ属(Helicodontium)、ヘリコネマ属(Heliconema)、ホゴケモドキ属(Helicophyllum)、ヌマシノブゴケ属(Helodium)、ヘミラギス属(Hemiragis)、ヘニコディウム属(Henicodium)、ヘンネディエラ属(Hennediella)、ラセンゴケ属(Herpetineuron)、ツヤイチイゴケ属(Herzogiella)、イトツルゴケ属(Heterocladium)、ヘテロドン属(Heterodon)、モリクサゴケ属(Heterophyllium)、ヒルデブランドチエラ属(Hildebrandtiella)、ヒルペルチア属(Hilpertia)、エビスゴケ属(Himantocladium)、ホロブレファルム属(Holoblepharum)、ホロドンチウム属(Holodontium)、ホロミトリオプシス属(Holomitriopsis)、マイマイゴケ属(Holomitrium)、ヤマトヒラゴケ属(Homalia)、タチヒラゴケ属(Homaliadelphus)、キダチヒラゴケ属(Homaliodendron)、ホマリオプシス属(Homaliopsis)、ホマロテシエラ属(Homalotheciella)、アツブサゴケ属(Homalothecium)、キヌタゴケ属(Homomallium)、ホンダゴケ属(Hondaella)、アブラゴケ属(Hookeria)、ホオケリオプシス属(Hookeriopsis)、ホリカワエラ属(Horikawaea)、ホリドヒプヌム属(Horridohypnum)、フエスノチエラ属(Husnotiella)、ヒアロフィルム属(Hyalophyllum)、ヒドロクリファエア属イソドレパニウム属(HydrocryphaeaIsodrepanium)、ヒドロゴニウム属(Hydrogonium)、ヒドロポゴン属(Hydropogon)、ヒドロポゴネラ属(Hydropogonella)、ミズヤナギゴケ属(Hygroamblystegium)、ヒグロディクラヌム属(Hygrodicranum)、ヒグロヒプネラ属(Hygrohypnella)、シメリゴケ属(Hygrohypnum)、ヒロコミアデルフス属(Hylocomiadelphus)、ヒヨクゴケ属(Hylocomiastrum)、ヒナトラノオゴケ属(Hylocomiopsis)、イワダレゴケ属(Hylocomium)、ヒメノドン属(Hymenodon)、ヒメノドントプシス属(Hymenodontopsis)、ヒメノロマ属(Hymenoloma)、ヒメノストムム属(Hymenostomum)、ヒメノスチリエラ属(Hymenostyliella)、オウムゴケ属(Hymenostylium)、ヒオコミウム属(Hyocomium)、ハマキゴケ属(Hyophila)、ヒフィラデルフス属(Hyophiladelphus)、ヒオフィロプシス属(Hyophilopsis)、ヒプネラ属(Hypnella)、ヒプニテス属(Hypnites)、ヒプノバルトレッチア属(Hypnobartlettia)、キダチゴケ属(Hypnodendron)、ハイゴケ属(Hypnum)、ヒポドンチウム属(Hypodontium)、クジャクゴケ属(Hypopterygium)、インブリブリウム属(Imbribryum)、インドポッチア属(Indopottia)、インドツイジウム属(Indothuidium)、インドゥシエラ属(Indusiella)、イノウエトゥイディウム属(Inouethuidium)、エゾノヒラツボゴケ属(Isopterygiopsis)、シロイチイゴケ属(Isopterygium)、イソテシオプシス属(Isotheciopsis)、コクサゴケ属(Isothecium)、イェーゲリナ属(Jaegerina)、イェーゲリノプシス属(Jaegerinopsis)、イァッフエリオブリウム属(Jaffueliobryum)、ユラツカエラ属(Juratzkaeella)、カマシッポゴケ属(Kiaeria)、キブリナギゴケ属(Kindbergia)、フタゴゴケ属(Kingiobryum)、クレイドウェイシオプシス属(Kleioweisiopsis)、コッポネニア属(Koponenia)、クロヒメゴケ属(Kurohimehypnum)、ランプロフィルム属(Lamprophyllum)、レエルシア属(Leersia)、レイオドンチウム属(Leiodontium)、レイオメラ属(Leiomela)、レイオミトリウム属(Leiomitrium)、レイオテカ属(Leiotheca)、トラノオゴケ属(Lembophyllum)、レピドピリディウム属(Lepidopilidium)、レピドピルム属(Lepidopilum)、レプタンギウム属(Leptangium)、レプトバルブラ属(Leptobarbula)、ナシゴケ属(Leptobryum)、レプトクラディエラ属(Leptocladiella)、レプトクラディウム属(Leptocladium)、ヤナギゴケ属(Leptodictyum)、レプトドンチエラ属(Leptodontiella)、レプトドンチオプシス属(Leptodontiopsis)、オウゴンゴケ属(Leptodontium)、レプトヒメニウム属(Leptohymenium)、レプトハスクム属(Leptophascum)、レプトプテリギナンドルム属(Leptopterigynandrum)、レプトストモプシス属(Leptostomopsis)、ハリヤマゴケ属(Leptostomum)、レプトテカ属(Leptotheca)、レプトトリケラ属(Leptotrichella)、レプトトリクム属(Leptotrichum)、ミナミイタチゴケ属(Lepyrodon)、レピロドントプシス属(Lepyrodontopsis)、レラチア属(Leratia)、レラチエラ属(Leratiella)、タカネゴケ属(Lescuraea)、ウスグロゴケ属(Leskea)、レスケアデルフス属(Leskeadelphus)、イトウスグロゴケ属(Leskeella)、レスケオドン属(Leskeodon)、レスケオドントプシス属(Leskeodontopsis)、レスクエレウキシア属(Lesquereuxia)、シラガゴケ属(Leucobryum)、イタチゴケ属(Leucodon)、レウコドンテラ属(Leucodontella)、レウコレプシス属(Leucolepis)、マツバゴケ属(Leucoloma)、ホソハシゴケ属(Leucomium)、レウコペリカエチウム属(Leucoperichaetium)、レウコファネラ属(Leucophanella)、ニセハブタエゴケ属(Leucophanes)、レビエレラ属(Levierella)、リンベラ属(Limbella)、リムノビウム属(Limnobium)、リンプリクチア属(Limprichtia)、ヒトエゴケ属(Lindbergia)、リンディギア属(Lindigia)、リュウビゴケ属(Loeskeobryum)、ロエスキプヌム属(Loeskypnum)、ロワゾーブリウム属(Loiseaubryum)、ロオセリア属(Looseria)、ロフィロドン属(Lophiodon)、ナゼゴケ属(Lopidium)、ロレンツィア属(Lorentzia)、ロレンツィエラ属(Lorentziella)、ロキソチス属(Loxotis)、ルドルグビア属(Ludorugbya)、クロコゴケ属(Luisierella)、リエリア属(Lyellia)、マグレゴレラ属(Macgregorella)、マコウニエラ属(Macouniella)、ホソミノゴケ属(Macrocoma)、
マクロディクチウム属(Macrodictyum)、マクロヒメニウム属(Macrohymenium)、ミノゴケ属(Macromitrium)、マクロスポリエラ属(Macrosporiella)、マクロタムニエラ属(Macrothamniella)、フウチョウゴケ属(Macrothamnium)、マミラレイエラ属(Mamillariella)、マンドニエラ属(Mandoniella)、マスカランサス属(Maschalanthus)、マスカロカルプス属(Maschalocarpus)、マストポマ属(Mastopoma)、マッテリア属(Matteria)、ヌマチゴケ属(Meesia)、メイオテシエラ属(Meiotheciella)、メイオテシオプシス属(Meiotheciopsis)、メイオテシウム属(Meiothecium)、メイオトリクム属(Meiotrichum)、メルセイア属(Merceya)、メルセイオプシス属(Merceyopsis)、メソカエテ属(Mesochaete)、メソノドン属(Mesonodon)、メソトゥス属(Mesotus)、メタディスチコフィルム属(Metadistichophyllum)、メタネッケラ属(Metaneckera)、メテオリディウム属(Meteoridium)、ミミゴケ属(Meteoriella)、ヤエゴケ属(Meteoriopsis)、ハイヒモゴケ属(Meteorium)、メッツレラ属(Metzlerella)、メッツレリア属(Metzleria)、ミクロルソプシス属(Micralsopsis)、ミクロブリウム属(Microbryum)、ミクロカンピロプス属(Microcampylopus)、ミクロクロシディウム属(Microcrossidium)、ミクロクテニディウム属(Microctenidium)、ミクロドゥス属(Microdus)、ミクロエウrヒンキウム属(Microeurhynchium)、カンムリゴケ属(Micromitrium)、ミクロポマ属(Micropoma)、ミクロタムニウム属(Microthamnium)、スジバヒナノハイゴケ属(Microtheciella)、ミクロツアディウム属(Microthuidium)、ミエヘア属(Miehea)、ホソバゴケ属(Mielichhoferia)、ミルデア属(Mildea)、ミルデエラ属(Mildeella)、ミロニア属(Mironia)、ミトロブリウム属(Mitrobryum)、ミナミヒカリゴケ属(Mittenia)、ミッテノタムニウム属(Mittenothamnium)、ミットヒリディウム属(Mitthyridium)、ミヤベゴケ属(Miyabea)、ムニアデルフス属(Mniadelphus)、ムニオブリウム属(Mniobryum)、ムニオデンドロン属(Mniodendron)、ムニオマリア属(Mniomalia)、チョウチンゴケ属(Mnium)、モエンケメイエラ属(Moenkemeyera)、ハリイシバイゴケ属(Molendoa)、モリア属(Mollia)、モリニア属(Morinia)、モセニエラ属(Moseniella)、ムレリエラ属(Muelleriella)、ムレロブリウム属(Muellerobryum)、ムスコフロルシュエツィア属(Muscoflorschuetzia)、ムスコヘルゾギア属(Muscoherzogia)、ミリニア属(Myrinia)、レイシゴケ属(Myurella)、ナワゴケ属(Myuriopsis)、ナワゴケ属(Myurium)、ネズミノオゴケ属(Myuroclada)、ナノブリウム属(Nanobryum)、ナノミトリオプシス属(Nanomitriopsis)、ナノミトリウム属(Nanomitrium)、ヒラゴケ属(Neckera)、ネッケラデルフス属(Neckeradelphus)、ネッケリテス属(Neckerites)、リボンゴケ属(Neckeropsis)、ネマトクラディス属(Nematocladia)、イヌコクサゴケ属(Neobarbella)、ネオカルドチア属(Neocardotia)、ネオディクラディエラ属(Neodicladiella)、ネオドリコミトラ属(Neodolichomitra)、ネオヒオフィラ属(Neohyophila)、ネオレスクラエア属(Neolescuraea)、ネオリンドベルギア属(Neolindbergia)、ネオマコウニア属(Neomacounia)、ネオメエシア属(Neomeesia)、ネオノグチア属(Neonoguchia)、ネオフォエニクス属(Neophoenix)、ネオルーテンベルギア属(Neorutenbergia)、ネオシャルピエラ属(Neosharpiella)、ニプホトリクム属(Niphotrichum)、ノブレガエア属(Nobregaea)、ノゴプテリウム属(Nogopterium)、ノグチオデンドロン属(Noguchiodendron)、ノトリゴトリクム属(Notoligotrichum)、オキオブリウム属(Ochiobryum)、オキロブリウム属(Ochrobryum)、オクラエア属(Ochyraea)、オクトディセラス属(Octodiceras)、オオキヌタゴケ属(Oedicladium)、オエディポディエラ属(Oedipodiella)、イシヅチゴケ属(Oedipodium)、オカムラゴケ属(Okamuraea)、タチゴケモドキ属(Oligotrichum)、コブゴケ属(Oncophorus)、ヤマゴケ属(Oreas)、ミヤマゴケ属(Oreoweisia)、オロントブリウム属(Orontobryum)、タチヤナギゴケ属(Orthoamblystegium)、オルトディクラヌム属(Orthodicranum)、オルトドン属(Orthodon)、オルトドンチウム属(Orthodontium)、オルトドントプシス属(Orthodontopsis)、オルトグリンミア属(Orthogrimmia)、オルトミトリウム属(Orthomitrium)、タチチョウチンゴケ属(Orthomnion)、オルトムニオプシス属(Orthomniopsis)、オルトプス属(Orthopus)、オルトピクシス属(Orthopyxis)、オルトリンキディウム属(Orthorrhynchidium)、オルトリンチウム属(Orthorrhynchium)、オルトスチケラ属(Orthostichella)、オルトスチキディウム属(Orthostichidium)、オルトスチコプシス属(Orthostichopsis)、オルトテシエラ属(Orthotheciella)、タチミツヤゴケ属(Orthothecium)、タチミツヤゴケ属(Orthothecium)、オルトトゥイディウム属(Orthothuidium)、タチヒダゴケ属(Orthotrichum)、オステルワルディエラ属(Osterwaldiella)、オチコディウム属(Oticodium)、オキシリンキウム属(Oxyrrhynchium)、ツツクチヒゲゴケ属(Oxystegus)、パキネウロプシス属(Pachyneuropsis)、パキネウルム属(Pachyneurum)、パラエオカンピロプス属(Palaeocampylopus)、アツブサゴケモドキ属(Palamocladium)、カキネゴケ属(Palisadula)、ヌマチゴケ属(Paludella)、パルストリエラ属(Palustriella)、パンコウィア属(Panckowia)、パンコビア属(Pancovia)、パピラリア属(Papillaria)、パピリディオプシス属(Papillidiopsis)、ナガバノシッポゴケ属(Paraleucobryum)、パラミウリウム属(Paramyurium)、パララコカルプス属(Pararhacocarpus)、パリシア属(Parisia)、パレキウム属(Pelekium)、ペンドゥロテシウム属(Pendulothecium)、ペンタスチケラ属(Pentastichella)、ペンジギエラ属(Penzigiella)、ペロムニオン属(Peromnion)、ファロミトリウム属(Pharomitrium)、コゴケ属(Phasconica)、ファスコプシス属(Phascopsis)、ファスクム属(Phascum)、フィリベルチエラ属(Philibertiella)、サワゴケ属(Philonotis)、フィロフィルム属(Philophyllum)、フォチノフィルム属(Photinophyllum)、タカサゴイチイゴケモドキ属(Phyllodon)、カタフチゴケ属(Phyllodrepanium)、フナバゴケ属(Phyllogonium)、ニセツリガネゴケ属(Physcomitrella)、ツリガネゴケ属(Physcomitrium)、フィセディウム属(Physedium)、ピコブリウム属(Picobryum)、ピクトゥス属(Pictus)、ピロエシウム属(Piloecium)、ピロポゴン属(Pilopogon)、ピロポゴネラ属(Pilopogonella)、ピロセリオプス属(Piloseriopus)、ピロトリケラ属(Pilotrichella)、ピロトリキディウム属(Pilotrichidium)、ピロトリクム属(Pilotrichum)、キブリハネゴケ属(Pinnatella)、ピレア属(Pirea)、ピレエラ属(Pireella)、プラギオブリオイデス属(Plagiobryoides)、ヒョウタンハリガネゴケ属(Plagiobryum)、ツルチョウチンゴケ属(Plagiomnium)、エゾタマゴケ属(Plagiopus)、プラギオラセロプス属(Plagioracelopus)、サナダゴケ属(Plagiothecium)、プラステウリンキウム属(Plasteurhynchium)、イトヤナギゴケ属(Platydictya)、プラスチギリエラ属(Platygyriella)、イヌサナダゴケ属(Platygyrium)、アオハイゴケ属(Platyhypnidium)、(プラチヒプヌム属Platyhypnum)、プロチロマ属(Platyloma)、プラチオメラ属(Platylomella)、プラチネウロン属(Platyneuron)、プラウベラ属(Plaubelia)、プレウリディトリクム属(Pleuriditrichum)、キンチャクゴケ属(Pleuridium)、プレウロカエテ属(Pleurochaete)、ツヤサワゴケ属(Pleurophascum)、プレウロプス属(Pleuropus)、プレウロトトリクム属(Pleurorthotrichum)、プレウロウェイシア属(Pleuroweisia)、プレウロジウム属(Pleurozium)、プレウロジゴドン属(Pleurozygodon)、ポクシエラ属(Pocsiella)、ポドペラエア属(Podperaea)、ポエシロフィルム属(Poecilophyllum)、ニワスギゴケ属(Pogonatum)、ヘチマゴケ属(Pohlia)、
ポラ属(Polla)、ポリメロドン属(Polymerodon)、ポリポディオプシス属(Polypodiopsis)、ポリトリカデルフス属(Polytrichadelphus)、ミヤマスギゴケ属(Polytrichastrum)、ポリトリキテス属(Polytrichites)、スギゴケ属(Polytrichum)、ポロタムニウム属(Porothamnium)、ポロトリケラ属(Porotrichella)、ポロトリコデンドロン属(Porotrichodendron)、ポロトリコプシス属(Porotrichopsis)、ポロトリクム属(Porotrichum)、ポタミウム属(Potamium)、ポッチア属(Pottia)、ポッチオプシス属(Pottiopsis)、ポウェリア属(Powellia)、ポウェリオプシス属(Powelliopsis)、プリングレエラ属(Pringleella)、プリオニディウム属(Prionidium)、タイワントラノオゴケ属(Prionodon)、シューダトリクム属(Pseudatrichum)、ニセカゲロウゴケ属(Pseudephemerum)、シューディソテシウム属(Pseudisothecium)、シュードアンブリステギウム属(Pseudoamblystegium)、シュードバルベラ属(Pseudobarbella)、シュードブラウニア属(Pseudobraunia)、ムツデチョウチンゴケ属(Pseudobryum)、シュードカリエルゴン属(Pseudocalliergon)、シュードカンピリウム属(Pseudocampylium)、シュードコリソドンチウム属(Pseudochorisodontium)、シュードクロシディウム属(Pseudocrossidium)、シュードディメロドンチウム属(Pseudodimerodontium)、シュードディスチキウム属(Pseudodistichium)、ニセキンシゴケ属(Pseudoditrichum)、タカネシメリゴケ属(Pseudohygrohypnum)、シュードヒオフィラ属(Pseudohyophila)、シュードヒプネラ属(Pseudohypnella)、ムクゲゴケ属(Pseudoleskea)、クサリウスグロゴケ属(Pseudoleskeella)、アサイトゴケ属(Pseudoleskeopsis)、シュードピロエシウム属(Pseudopiloecium)、シュードピロトリクム属(Pseudopilotrichum)、アオハイゴケ属(Pseudopleuropus)、シュードポーリア属(Pseudopohlia)、シュードプテロブリウム属(Pseudopterobryum)、シュードラセロプス属(Pseudoracelopus)、シュードリンコステギエラ属(Pseudorhynchostegiella)、ヒョウノオゴケ属(Pseudoscleropodium)、アナシッポゴケモドキ属(Pseudosymblepharis)、シュードチンミエラ属(Pseudotimmiella)、シュードトリスメギスチア属(Pseudotrismegistia)、プシロピルム属(Psilopilum)、ネジレイトゴケ属(Pterigynandrum)、プテロブリエラ属(Pterobryella)、プテロブリディウム属(Pterobryidium)、プテロブリオン属(Pterobryon)、プテロブリオプシス属(Pterobryopsis)、プテロゴニアデルフス属(Pterogoniadelphus)、プテロゴニディウム属(Pterogonidium)、プテロゴニエラ属(Pterogoniella)、プテロゴニウム属(Pterogonium)、プテリオネウルム属(Pterygoneurum)、プテリゴフィルム属(Pterygophyllum)、ダチョウゴケ属(Ptilium)、プチコディウム属(Ptychodium)、プチコミトリオプシス属(Ptychomitriopsis)、チジレゴケ属(Ptychomitrium)、プチコムニエラ属(Ptychomniella)、プチコムニオン属(Ptychomnion)、プチコストムム属(Ptychostomum)、プイッガリア属(Puiggaria)、プイッガリエラ属(Puiggariella)、プイッガリオプシス属(Puiggariopsis)、プルクリノダス属(Pulchrinodus)、プンゲンテラ属(Pungentella)、プルセリア属(Pursellia)、ピライシア属(Pylaisia)、コモチイトゴケ属(Pylaisiadelpha)、ピライシエラ属(Pylaisiella)、ピライシオブリウム属(Pylaisiobryum)、ピラミドゥラ属(Pyramidula)、ピラミトリム属(Pyramitrium)、ピロミトリウム属(Pyromitrium)、ヒノキゴケ属(Pyrrhobryum)、クアエスチクラ属(Quaesticula)、ラセロポドプシス属(Racelopodopsis)、ラセロプス属(Racelopus)、シモフリゴケ属(Racomitrium)、シバゴケ属(Racopilum)、ラドゥリナ属(Radulina)、ライネリア属(Raineria)、ラウイア属(Rauia)、バンダイゴケ属(Rauiella)、ニセウスグロゴケ属(Regmatodon)、レイメルシア属(Reimersia)、レミエルラ属(Remyella)、レナウルディア属(Renauldia)、ラブドドンチウム属(Rhabdodontium)、ヤスジゴケ属(Rhabdoweisia)、ラコカルプス属(Rhacocarpus)、ラコピロプシス属(Rhacopilopsis)、ラムフィルジウム属(Rhamphidium)、ニセカガミゴケ属(Rhaphidorrhynchium)、ラフィドステギウム属(Rhaphidostegium)、ラフィドスティクム属(Rhaphidostichum)、レキソフィルム属(Rhexophyllum)、リゾファブロニア属(Rhizofabronia)、リゾゴニウム属(Rhizogonium)、リゾフィプヌム属(Rhizohypnum)、ウチワチョウチンゴケ属(Rhizomnium)、リゾペルマ属(Rhizopelma)、カサゴケ属(Rhodobryum)、リンコ-ヒプヌム属(Rhyncho-hypnum)、ツノブエゴケ属(Rhynchostegiella)、リンコステギオプシス属(Rhynchostegiopsis)、リンコステギウム属(Rhynchostegium)、リストフィルム属(Rhystophyllum)、フサゴケ属(Rhytidiadelphus)、リチディアスツルム属(Rhytidiastrum)、リティディオプシス属(Rhytidiopsis)、フトゴケ属(Rhytidium)、リカルドシオプシス属(Richardsiopsis)、キツネゴケ属(Rigodiadelphus)、ロエルリア属(Roellia)、ロスラブリウム属(Rosulabryum)、ロットレリア属(Rottleria)、アフリカトラノオゴケ属(Rutenbergia)、アオゴケ属(Saelania)、サゲノトルツラ属(Sagenotortula)、サインセレニア属(Sainthelenia)、サイトア属(Saitoa)、サイトブリウム属(Saitobryum)、サイトエラ属(Saitoella)、カギハイゴケ属(Sanionia)、サプロマ属(Saproma)、サルコネウルム属(Sarconeurum)、サルメンチプヌム属(Sarmentypnum)、ササオカゴケ属(Sasaokaea)、サウロマ属(Sauloma)、スカブリデンス属(Scabridens)、スキムペレラ属(Schimperella)、
スキンペロブリウム属(Schimperobryum)、ミズギボウシゴケ属(Schistidium)、スキストミトリウム属(Schistomitrium)、スキストフィルム属(Schistophyllum)、ヒカリゴケ属(Schistostega)、スキゾミトリウム属(Schizomitrium)、スキジメニウム属(Schizymenium)、スクリエファケア属(Schliephackea)、モミゴケ属(Schlotheimia)、スクラデロブリウム属(Schraderobryum)、ケゴケ属(Schwetschkea)、キノウエノホソゴケ属(Schwetschkeopsis)、スキアドクラドゥス属(Sciadocladus)、スキアロミエラ属(Sciaromiella)、スキアロミオプシス属(Sciaromiopsis)、スキアロミウム属(Sciaromium)、スキウロ-ヒプヌム属(Sciuro-hypnum)、スクレロドンチウム属(Sclerodontium)、スクレロヒプヌム属(Sclerohypnum)、スクレロポディオプシス(Scleropodiopsis)、スクレロポディウム属(Scleropodium)、イワマセンボンゴケ属(Scopelophila)、スコルピディウム属(Scorpidium)、イソナギゴケ属(Scorpiurium)、スコウレリア属(Scouleria)、スキタリナ属(Scytalina)、セビレア属(Sebillea)、セーネモブリウム属(Sehnemobryum)、セクラ属(Sekra)、キヌシッポゴケ属(Seligeria)、セマトフィリテス属(Sematophyllites)、ナガハシゴケ属(Sematophyllum)、セミブルブラ属(Semibarbula)、セルポレスケア属(Serpoleskea)、セルポトルテラ属(Serpotortella)、シャルピエラ属(Sharpiella)、スケボッキア属(Shevockia)、シグマテラ属(Sigmatella)、シモフィルム属(Simophyllum)、シンプリシデンス属(Simplicidens)、シノカリエルゴン属(Sinocalliergon)、シンスケア属(Sinskea)、スキトフィルム属(Skitophyllum)、スコッツゲルギア属(Skottsbergia)、(Solmsia)、(Solmsiella)、スケバゴケ属(Sorapilla)、スファエランギウム属(Sphaerangium)、スファエロセファルス属(Sphaerocephalus)、スファエロテシウム属(Sphaerothecium)、ミズゴケ属(Sphagnum)、スピリデントプシス属(Spiridentopsis)、スピルラ属(Spirula)、オオツボゴケ属(Splachnum)、スポルレデラ属(Sporledera)、スプルセエラ属(Spruceella)、スクアミジウム属(Squamidium)、スタブレリア属(Stableria)、ステエレクレウス属(Steerecleus)、ステエレオブリオン属(Steereobryon)、ステゴニア属(Stegonia)、ステラリオムニウム属(Stellariomnium)、ステノカルピディオプシス属(Stenocarpidiopsis)、ステノデスムス属(Stenodesmus)、ステノディクチオン属(Stenodictyon)、ステノテシオプシス属(Stenotheciopsis)、ステノテシウム属(Stenothecium)、ステッポミトラ属(Steppomitra)、ステレオドン属(Stereodon)、フトハイゴケ属(Stereodontopsis)、ステレオフィルム属(Stereohypnum)、ステイエルマルキエラ属(Steyermarkiella)、ストケシエラ属(Stokesiella)、ストネア属(Stonea)、ストネオブリウム属(Stoneobryum)、ストラミネルゴン属(Straminergon)、ストラミネルゴン属(Straminergon)、ストレブロピルム属(Streblopilum)、ストレブロトリクム属(Streblotrichum)、ストレイマンニア属(Streimannia)、ストレフェディウム属(Strephedium)、ストレプトカリプタ属(Streptocalypta)、ストレプトコレア属(Streptocolea)、ストレプトポゴン属(Streptopogon)、ストレプトトリクム属(Streptotrichum)、ストロエミア属(Stroemia)、ストロンブリデンス属(Strombulidens)、ストルッキア属(Struckia)、ストルッキア属(Struckia)、スチロコミウム属(Stylocomium)、スバルツィア属(Swartzia)、シンブレファリス属(Symblepharis)、ウニゴケ属(Symphyodon)、シンフィソドン属(Symphysodon)、シンフィソドンテラ属(Symphysodontella)、シントリキア属(Syntrichia)、アミゴケ属(Syrrhopodon)、システギウム属(Systegium)、タイワノブリウム属(Taiwanobryum)、ナンジャモンジャゴケ属(Takakia)、タマリスセラ属(Tamariscella)、タキシカウリス属(Taxicaulis)、キャラハゴケ属(Taxiphyllum)、イボゴケ属(Taxithelium)、ユリゴケ属(Tayloria)、テイコドンチウム属(Teichodontium)、テニオロフォラ属(Teniolophora)、テレチデンス属(Teretidens)、テレストリア属(Terrestria)、テトラコスシノドン属(Tetracoscinodon)、テトラフィドプシス属(Tetraphidopsis)、ヨツバゴケ属(Tetraphis)、マルダイゴケ属(Tetraplodon)、テトラプテルム属(Tetrapterum)、テトラスチキウム属(Tetrastichium)、コヨツバゴケ属(Tetrodontium)、タムニエラ属(Thamniella)、コアブラゴケ属(Thamniopsis)、タムニウム属(Thamnium)、オオトラノオゴケ属(Thamnobryum)、タムノマリア属(Thamnomalia)、ヒゲゴケ属(Thelia)、ティエメア属(Thiemea)、ツイディオプシス属(Thuidiopsis)、シノブゴケ属(Thuidium)、チリジウム属(Thyridium)、チサノミトリオン属(Thysanomitrion)、クサスギゴケ属(Timmia)、センボンウリゴケ属(Timmiella)、チモコポネニア属(Timokoponenia)、トロキシス属(Toloxis)、トメンチプヌム属(Tomentypnum)、ヨリイトゴケ属(Tortella)、ネジレゴケ属(Tortula)、トウウィア属(Touwia)、トウウィオデンドロン属(Touwiodendron)、トラキブリウム属(Trachybryum)、トラキカルピディウム属(Trachycarpidium)、トラキクラディエラ属(Trachycladiella)、コバノチョウチンゴケ属(Trachycystis)、トラキロマ属(Trachyloma)、トラキミトリウム属(Trachymitrium)、トラキオドンチウム属(Trachyodontium)、トラキフィルム属(Trachyphyllum)、トラキテシウム属(Trachythecium)、トラキクシフィウム属(Trachyxiphium)、トレマトドゥム属(Trematodum)、ナガミゴケ属(Trichodon)、トリコドンチウム属(Trichodontium)、トリコレプシス属(Tricholepis)、ホソエゴケ属(Trichosteleum)、トリコストモプシス属(Trichostomopsis)、クチヒゲゴケ属(Trichostomum)、トリドンチウム属(Tridontium)、トリゴノディクチオン属(Trigonodictyon)、トリプテロクラディウム属(Tripterocladium)、トリクエトレラ属(Triquetrella)、トリスメチスチア属(Trismegistia)、トリスチキウム属(Tristichium)、ニセイシバイゴケ属(Tuerckheimia)、ウレアストルム属(Uleastrum)、ウレオブリウム属(Uleobryum)、キンモウゴケ(Ulota)、ウンクレジャッキア属(Unclejackia)、バルドニア属(Valdonia)、ヒナノハイゴケ属(Venturiella)、ベルシデンス属(Verrucidens)、フクロハイゴケ属(Vesicularia)、ベシクラリオプシス属(Vesiculariopsis)、ベチプラナキシス属(Vetiplanaxis)、エツキカゲロウゴケ属(Viridivellus)、ビッチア属(Vittia)、ボイチア属(Voitia)、ブロリイクヘイディア属(Vrolijkheidia)、ワールブルギエラ属(Warburgiella)、ワルディア属(Wardia)、ワルンストルフィア属(Warnstorfia)、ウェベラ属(Webera)、ウェイシオドン属(Weisiodon)、コゴケモドキ属(Weisiopsis)、コゴケ属(Weissia)、ウェイシオディクラヌム属(Weissiodicranum)、ウェルネリオブリウム属(Werneriobryum)、ウェイモウティア属(Weymouthia)、トゲハイゴケ属(Wijkia)、ウィルディア属(Wildia)、ウィリア属(Willia)、ウィルソニエラ属(Wilsoniella)、ウンナノブリオン(Yunnanobryon)、ゼロメテオリウム属(Zelometeorium)、カメゴケモドキ属(Zygodon)、ジゴトリキア属(Zygotrichia)属からなる群から選ばれた1種類以上の蘚類である。
【0119】
本発明による方法の別の好ましい実施形態によれば、1種類の、いくつかの種類のまたはすべての種類の植物は、ツノゴケ属(Anthoceros)、キノボリツノゴケ属(Dendroceros)、ミヤベツノゴケ属(Folioceros)、スジツノゴケ属(Leiosporoceros)、アナナシツノゴケ属(Megaceros)、メソセロス属(Mesoceros)、ノトセロス属(Nothoceros)、ツノゴケモドキ属(Notothylas)、パラフィマトセロス属(Paraphymatoceros)、ニワツノゴケ属(Phaeoceros)、ファエオメガセロス属(Phaeomegaceros)、フィマトセロス(Phymatoceros)、スファエロスポロセロス属(Sphaerosporoceros)からなる群から選ばれた1種類以上のツノゴケ類である。
【0120】
好ましくは、基材は、砂、土壌、腐植土、砕石、砂利、粘土、シルト、オガクズ、紙、ボール紙、チップボード、ソフトウッド、石灰岩および石炭からなる群から選ばれた1種類以上の材料を含み、より好ましくは、基材は、土壌、腐植土、砕石、砂利、粘土、シルト、オガクズ、紙、ボール紙、チップボード、ソフトウッド、石灰岩および石炭からなる群から選ばれた1種類以上の材料を含み、
および/または
好ましくは、基材は、庭区域、舗装用のブロックと石との結合区域、耕地、果樹園、ブドウ園区域、苗木育苗区域、公園、開発地または都市区域の一部、舗装されていない道路、歩道、線路、工業的に用いられている区域ならびに前記の土地の区域の間および前の区域からなる群から選ばれた土地の区域であり、より好ましくは、基材は、庭区域、耕地、果樹園、ブドウ園区域、苗木育苗区域、公園、開発地または都市区域の一部、舗装されていない道路、歩道、線路、工業的に用いられている区域ならびに前記の土地の区域の間および前の区域からなる群から選ばれた土地の区域である。
【0121】
好ましくは、基材は、好ましくは生物発生および/または人類発生起源の、さらに、好ましくは変成岩、堆積岩、火成岩およびそれらの誘導体および混合物の有機材料および無機材料からなる群から選ばれる。
【0122】
もっとも好ましくは、基材は、砂、土壌、好ましくは土地土壌(land soil)、篩分された土地土壌および植物土壌、腐植土、砕石、砂利、粘土、シルト、オガクズ、紙、ボール紙、チップボード、ソフトウッド、石灰岩、石炭およびそれらの混合物からなる群から選ばれる。
【0123】
基材は、H.ストルンツ(Strunz)およびE.H.ニケル(Nickel)、ストルンツ鉱物学諸表(Strunz Mineralogical Tables、2001年、第9版による下位群の1つ以上によって記載されている材料、
(i)元素(すべての下位群を含む)、例えば、限定するものではないが、炭素、ケイ素、アルミニウム、窒素、酸素、リン、水素、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム;
(ii)硫化物およびスルホ塩(すべての下位群を含む)、例えば、限定するものではないが、黄銅鉱、方鉛鉱、黄鉄鉱;
(iii)ハロゲン化物(すべての下位群を含む)、例えば、限定するものではないが、フッ化物、塩化物、臭化物;
(iv)酸化物、水酸化物および亜ヒ酸(すべての下位群を含む)、例えば、限定するものではないが、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、水酸化カルシウム;
(v)炭酸塩および硝酸塩(すべての下位群を含む)、例えば、限定するものではないが、方解石、炭酸マグネシウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム、硝酸カルシウム;
(vi)ホウ酸塩(すべての下位群を含む)、例えば、限定するものではないが、ホウ砂;
(vii)硫酸塩、クロム酸塩、モリブデン酸塩およびタングステン酸塩(すべての下位群を含む)、例えば、限定するものではないが、硫酸カルシウム;
(viii)リン酸塩、ヒ酸塩、バン酸塩(すべての下位群を含む)、例えば、限定するものではないが、モナズ石;
(ix)ケイ酸塩、ゲルマニウム酸塩(すべての下位群を含む)、例えば、限定するものではないが:橄欖石、トパーズ、白雲母、滑石、セメント、マイクロシリカ;
(x)有機化合物(すべての下位群を含む)、例えば、限定するものではないが、腐植質物質、リグニおよびそれらの誘導体および酸化生成物、堆肥材料、
からなる群から選ばれた1種類以上の材料を含む、上記に記載の方法が好ましい。
【0124】
好ましくは、基材は、上述の材料(i)~(×)の1つ以上の混合物、ならびにその中で植物成長が可能である生体発生および/または人類発生の起源を有する物質および混合物、例えば、ケーブル砂、細砂、天然砂、ケイ砂、水晶ケイ砂、バードサンド、砂利砂、ジョイントサンド、砕砂、石英粉末、鉱物混合物(石、切り屑、砂利)、トリプルヘル、サボニエール石粉末、石膏、黄土、表土、石灰岩砕砂、石灰岩粉末、炭酸カルシウム(多形体、誘導体および混合物、ならびに天然系(GCC(ground calcium carbonate)粉に挽かれた炭酸カルシウム)と合成PCC(precipitated calcium carbonate)(沈殿炭酸カルシウム)とを含む)、滑石、ドロマイト、ホワイトライム(水和物)、トラス、セメントおよびそれらの混合物、マイクロシリカ、チョーク(混合物)、大理石、パーライト、オーバーバーデン、堆積材料、ヘマタイト、レッドチョーク、マグネサイト、鉄鉱石、ステアタイト、石鹸石、カオリン、マール、アルミナ、アタパルジャイト、粘土鉱物、ベントナイト、ゼオライト、(カルコ)スタッコ、砂利、ガラス粉末、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、マグネサイト、スレート粉体、軽石、クリストバライト(砂)、ローマンセメント、ボーキサイト、黄鉄鉱、閃亜鉛鉱、ケイ酸塩、酸化物、炭酸塩、木材(チップ)、マルチ、沖積土壌、ラテライト、ヘマタイト、アッシュ(ウッドアッシュ、フライアッシュ、骨灰)、(ブタ)農場土壌、LUFA標準土壌(例えばhttp://www.lufa-speyer.de/参照)またはその混合物、からなる群から選ばれた1種類以上の材料を含むが、これに限定されるものではない。
【0125】
基材が庭区域、テラスまたは入口と出口との結合区域、農耕区域、農地、果樹園、ブドウ園区域、苗木育苗区域、公園、開発土地または都市区域の一部、道路、街路、歩道、線路、工業的に用いられている区域、前述の区域の間および前の区域、好ましくは、1mmを超える、好ましくは0.5cmを超える、より好ましくは1cmを超える、より好ましくは2cmを超える、より好ましくは5cmを超える、もっとも好ましくは10cmを超える幅を有する結合部からなる群から選ばれた土地の区域である、本発明による方法が好ましい。
【0126】
本発明による方法のステップ(a)において特定された、処理されるべき基材の特性に応じて、本方法のステップ(c)を行う(またはステップ(b)において提供された、本明細書において定義される混合物の残りの成分(a)、(b)および/または(c)を施用および/または導入する)前に、例えば、基材とステップ(c)において施用および/または導入されるかあるいはステップ(c)の間に形成された混合物との反応性を向上させるために、上記で定義された硬化剤および/または性能調節剤の1つ以上(またはステップ(b)において提供される、本明細書において定義された混合物の成分(a)、(b)および/または(c)の1つ以上)を基材に加えると有利なことがある。これは、ステップ(d)において、植物、好ましくは雑草成長を特に効果的に抑止する特に固い、および/または柔軟な、および/または安定な硬化した層または区域の形成を有利にもたらす。
【0127】
好ましくは、硬化剤(混合物の成分(c))は、存在する場合、液体ケイ酸アルカリが混合物の成分(a)として用いられるとき、基材に予め施用されることがある。さらに、それらは、1種類以上の粉体化されたケイ酸アルカリと混合され、基材表面に同時施用されてよく、処理された基材の得られた雑草貫通抵抗における顕著な利得が得られる。
【0128】
本発明による方法は、例えば、本明細書において定義される混合物を利用してテラス、入口、出口、車道、道または小道または開放区域の連結表面を閉じ、および/または硬化させ、従って、これらの基材内部/表面において植物、好ましくは雑草の成長を効果的に抑止することを可能にする。
【0129】
本発明による方法を、例えば穀物、野菜または果実農業のために用いられている農地における農業の植物、好ましくは雑草抑止に適用すると好ましい。
【0130】
有利な点として、本発明による方法では、小量の本明細書において定義される混合物を施用し、それでも効率的な植物、好ましくは雑草成長防止または低減を実現することが可能である。
【0131】
好ましい実施形態は、ステップ(d)において形成された1つ以上の硬化した層または区域が所望植物の(さらなる)成長を可能にするが(新しい)雑草の成長を防止するかまたは低減する、本明細書に記載の本発明による方法に関する。
【0132】
好ましくは、基材の横方向寸法は、それぞれ、0.5cmより大きく、好ましくは1cmより大きく、より好ましくは2cmより大きく、もっとも好ましくは5cmより大きい。
【0133】
好ましくは、本発明による方法によって硬化した基材は、庭、花壇、歩行路または道もしくは圃場の隣の区域である。
【0134】
好ましくは、基材の横方向寸法は、それぞれ、10cmより大きく、好ましくは50cmより大きく、より好ましくは1mより大きく、より好ましくは5mより大きく、もっとも好ましくは10mより大きい。
【0135】
好ましくは、本発明に記載の方法による基材の硬化は、0より大~100mm、好ましくは1~50mm、好ましくは2~25mm、もっとも好ましくは3~10mmの層厚を有する基材の表面/内部における硬化した層の形成をもたらす。
【0136】
好ましくは、ステップ(c)において基材に施用されるかまたは基材に導入される混合物の量は、400g/m2未満、好ましくは、300g/m2未満、より好ましくは200g/m2未満、もっとも好ましくは100g/m2未満である。
【0137】
これは、本方法のステップ(b)~(d)が繰り返される場合、定義された量は、実行されるそれぞれのステップ(c)において基材に施用されたかまたは基材に導入される混合物の量にそれぞれ関することを意味する。
【0138】
本発明の別の側面は、以下の成分、
(a)ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸ルビジウム、ケイ酸セシウムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれた1種類以上のケイ酸アルカリであって、
好ましくは、1種類以上のケイ酸アルカリのモジュラスMは、それぞれ>1.7、好ましくは>2.0、より好ましくは>2.5、もっとも好ましくは>3.0であるケイ酸アルカリ、
(b)2種類以上の性能調節剤であって、
2種類のあるいは、いくつかの種類のまたはすべての種類の性能調節剤は、
(i)(バイオ)ポリマーであって、
セルロースおよびその誘導体、デンプンおよびその誘導体、リグニンおよびその誘導体、好ましくはリグニンスルホン酸塩、クラフトリグニンおよびリグニンカルボン酸塩、ペクチンおよびその誘導体、キサンタンおよびその誘導体、グアーエーテルおよびその誘導体;
キチンおよびその誘導体、アルギンおよびその誘導体、キトサンおよびその誘導体、シクロデキストリンおよびその誘導体、デキストリンおよびその誘導体;
天然グルー、ヒドロゲルビルダー、植物ライム、ラテックス、ゴムおよびそれらの誘導体;
アラニン、グリシン、リジン、アスパラギン、グルタミン、グルタメートおよび非タンパク質構成アミノ酸からなる群から選ばれたアミノ酸の1種類以上を含むタンパク質およびペプチド;
産業物質、残留ポリマー物質ならびに工業廃水、好ましくはコーンスティープリカー、ラクトース母液、タンパク質溶解液および糖蜜、野菜食、好ましくはコーングルテン食、マメ食、フルーツ食およびタンパク質廃棄物、好ましくは酵母菌製造、肉製造、フルーツ製造、野菜製造、卵製造、乳業および製紙からのからなる群から選ばれた産業副生物;
デンプンエーテル、デンプンエステル、デンプンカルボキシレート、セルロースエステル、セルロースエーテル、セルロースカルボキシレート、酵母およびそれらの誘導体または抽出物;
有機酸、好ましくはスルホン酸、カルボン酸、ペルオキシカルボン酸およびチオカルボン酸およびそれらの塩、スルホキシド、シアネート、チオシアネート、エステル、エーテル、チオエーテル、オキシド、チオオキシド、アミン、イミン、ヒドラジン、ヒラゾン、アミド、スルフェート、ニトリル、アルデヒド、チオアルデヒド、ケトン、チオケトン、オキシム、アルコール、チオール、ラジカル、ハロゲン、シラン、シロキサン、ホスフェート、ホスホネート、アルキル、アリル、アリールおよびそれらの誘導体を含む液体または乾燥したポリマー分散物またはポリマーであって、好ましくは、ポリマーは、生分解性である、液体または乾燥したポリマー分散物またはポリマー、
からなる群から選ばれた(バイオ)ポリマー;
(ii)ラクトース、グルコース、フルクトース、サッカロースおよび/またはガラクトースを含む多糖と、好ましくはラクトース、サッカロース、グルコース、グルコサミン、マンノース、グリセリン、グルコネート、フルクトースおよび/またはイヌリンを含む微生物菌体外多糖と、からなる群から選ばれた多糖、その細胞外物質および誘導体;
(iii)好ましくは、モノカルボン酸、好ましくはギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸およびサリチル酸、ジカルボン酸、好ましくはシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸およびマレイン酸、脂肪酸、ケト酸、好ましくはピルビン酸およびアセト酢酸、フルーツ酸、好ましくはリンゴ酸および酒石酸、ヒドロキシ酸、好ましくは乳酸、αヒドロキシ酸およびβヒドロキシ酸、トリカルボン酸、好ましくはクエン酸、より好ましくは前述のもののカルボキシレートおよびエステルからなる群から選ばれた、有機酸およびそれらの誘導体;
(iv)好ましくはアラニン、グリシン、リジン、グルタミン、グルタメートおよび非タンパク質構成アミノ酸からなる群から選ばれたアミノ酸およびそれらの誘導体、好ましくはそれらのエステルおよびアミド;
(v)生存可能微生物、好ましくはポリマーを形成することができる細菌、非生存可能微生物およびその一部;
(vi)化学および天然の除草剤;殺菌剤;軟体動物駆除剤;殺虫剤;乳化剤;チキソトロピー剤、
からなる群から独立に選ばれた性能調節剤;
(c)1種類以上の硬化剤であって、1種類のあるいは、いくつかの種類のまたはすべての種類の硬化剤は、
(vii)アルカリ塩、アルカリ土類塩、金属塩および遷移金属塩、好ましくはカルシウム、マグネシウム、アルミニウムおよび鉄塩、より好ましくは炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、カルシウムシアナミド、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、マグネシウムシアナミド、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、塩化鉄、硫酸鉄およびリン酸塩およびそれらの誘導体からなる群から選ばれた無機塩;
および/または
(viii)無機酸、好ましくは硫酸、ハロゲン化水素、硝酸およびリン酸;
および/または
(ix)セメント、好ましくはケイ酸塩セメント、アルミン酸塩セメント、マグネシアセメントおよびリン酸塩セメント、硫酸カルシウム、好ましくは石膏、酸化カルシウムおよびリン酸塩バインダーからなる群から選ばれた無機バインダー;
および/または
(x)粘土、炭酸カルシウムおよびその誘導体、カルシウムアルモケイ酸塩、マイクロシリカ、酸化アルミニウム、カオリン、ベントナイトおよび発泡ガラス顆粒を含む無機鉱物からなる群から選ばれた鉱物、
からなる群から選ばれる硬化剤、
を含むかまたはからなる、植物、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するための混合物に関する。
【0139】
好ましい実施形態は、以下の成分、
(a)ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸ルビジウム、ケイ酸セシウムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれた1種類以上のケイ酸アルカリであって、
1種類以上のケイ酸アルカリのモジュラスMは、それぞれ>1.7、好ましくは>2.0、より好ましくは>2.5、もっとも好ましくは>3.0であるケイ酸アルカリ、
(b)2種類以上の性能調節剤であって、
2種類のあるいは、いくつかの種類のまたはすべての種類の性能調節剤は、
(i)(バイオ)ポリマーであって、
セルロースおよびその誘導体、デンプンおよびその誘導体、リグニンおよびその誘導体、好ましくはリグニンスルホン酸塩、クラフトリグニンおよびリグニンカルボン酸塩、ペクチンおよびその誘導体、キサンタンおよびその誘導体、グアーエーテルおよびその誘導体;
キチンおよびその誘導体、アルギンおよびその誘導体、キトサンおよびその誘導体、シクロデキストリンおよびその誘導体、デキストリンおよびその誘導体;
天然グルー、ヒドロゲルビルダー、植物ライム、ラテックス、ゴムおよびそれらの誘導体;
アラニン、グリシン、リジン、アスパラギン、グルタミン、グルタメートおよび非タンパク質構成アミノ酸からなる群から選ばれたアミノ酸の1種類以上を含むタンパク質およびペプチド;
産業物質、残留ポリマー物質ならびに工業廃水、好ましくはコーンスティープリカー、ラクトース母液、タンパク質溶解液および糖蜜、野菜食、好ましくはコーングルテン食、マメ食、フルーツ食およびタンパク質廃棄物、好ましくは酵母菌製造、肉製造、フルーツ製造、野菜製造、卵製造、乳業および製紙からのからなる群から選ばれた産業副生物;
デンプンエーテル、デンプンエステル、デンプンカルボキシレート、セルロースエステル、セルロースエーテル、セルロースカルボキシレート、酵母およびそれらの誘導体または抽出物;
有機酸、好ましくはスルホン酸、カルボン酸、ペルオキシカルボン酸およびチオカルボン酸およびそれらの塩、スルホキシド、シアネート、チオシアネート、エステル、エーテル、チオエーテル、オキシド、チオオキシド、アミン、イミン、ヒドラジン、ヒラゾン、アミド、スルフェート、ニトリル、アルデヒド、チオアルデヒド、ケトン、チオケトン、オキシム、アルコール、チオール、ラジカル、ハロゲン、シラン、シロキサン、ホスフェート、ホスホネート、アルキル、アリル、アリールおよびそれらの誘導体を含む液体または乾燥したポリマー分散物またはポリマーであって、好ましくは、ポリマーは、生分解性である、液体または乾燥したポリマー分散物またはポリマー、
からなる群から選ばれた(バイオ)ポリマー;
(ii)ラクトース、グルコース、フルクトース、サッカロースおよび/またはガラクトースを含む多糖と、好ましくはラクトース、サッカロース、グルコース、グルコサミン、マンノース、グリセリン、グルコネート、フルクトースおよび/またはイヌリンを含む微生物菌体外多糖と、からなる群から選ばれた多糖、その細胞外物質および誘導体;
(iii)好ましくは、モノカルボン酸、好ましくはギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸およびサリチル酸、ジカルボン酸、好ましくはシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸およびマレイン酸、脂肪酸、ケト酸、好ましくはピルビン酸およびアセト酢酸、フルーツ酸、好ましくはリンゴ酸および酒石酸、ヒドロキシ酸、好ましくは乳酸、αヒドロキシ酸およびβヒドロキシ酸、トリカルボン酸、好ましくはクエン酸、より好ましくは前述のもののカルボキシレートおよびエステルからなる群から選ばれた、有機酸およびそれらの誘導体;
(iv)好ましくはアラニン、グリシン、リジン、グルタミン、グルタメートおよび非タンパク質構成アミノ酸からなる群から選ばれたアミノ酸およびそれらの誘導体、好ましくはそれらのエステルおよびアミド;
(v)生微生物、好ましくはポリマーを形成することができる細菌、非生微生物およびその一部;
(vi)化学および天然の除草剤;殺菌剤;軟体動物駆除剤;殺虫剤;乳化剤;チキソトロピー剤、
からなる群から独立に選ばれた2種類以上の性能調節剤;
(c)1種類以上の硬化剤であって、1種類のあるいはいくつかのまたはすべての種類の硬化剤は、
(vii)アルカリ塩、アルカリ土類塩、金属塩および遷移金属塩、好ましくはカルシウム、マグネシウム、アルミニウムおよび鉄塩、より好ましくは炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、カルシウムシアナミド、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、マグネシウムシアナミド、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、塩化鉄、硫酸鉄およびリン酸塩およびそれらの誘導体からなる群から選ばれた無機塩;
および/または
(viii)無機酸、好ましくは硫酸、ハロゲン化水素、硝酸およびリン酸;
および/または
(×)粘土、からなる群から選ばれた鉱物、炭酸カルシウムおよびその誘導体、カルシウムアルモケイ酸塩、マイクロシリカ、酸化アルミニウム、カオリン、ベントナイトおよび発泡ガラス顆粒を含む無機鉱物、
からなる群から選ばれた硬化剤、
を含むかまたはからなる、植物、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するための混合物に関する。
【0140】
特に好ましい実施形態は、以下の成分、
(a)ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸ルビジウム、ケイ酸セシウムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれた1種類以上のケイ酸アルカリであって、
1種類以上のケイ酸アルカリのモジュラスMは、それぞれ、>1.7、好ましくは>2.0、より好ましくは>2.5、もっとも好ましくは>3.0である、1種類以上のケイ酸アルカリ、
(b)2種類以上の性能調節剤であって、
2種類のあるいは、いくつかの種類のまたはすべての種類の性能調節剤は、
(i)(バイオ)ポリマーであって、
セルロースおよびその誘導体、デンプンおよびその誘導体、リグニンおよびその誘導体、好ましくはリグニンスルホネート、クラフト-リグニンおよびリグニンカルボキシレート、ペクチンおよびその誘導体、キサンタンおよびその誘導体、グアーエーテルおよびその誘導体;
キチンおよびその誘導体、アルギンおよびその誘導体、キトサンおよびその誘導体、シクロデキストリンおよびその誘導体、デキストリンおよびその誘導体;
天然グルー、ヒドロゲルビルダー、植物ライム、ラテックス、ゴムおよびそれらの誘導体;
アラニン、グリシン、リジン、アスパラギン、グルタミン、グルタメートならびに非タンパク質構成アミノ酸からなる群から選ばれたアミノ酸の1種類以上を含むタンパク質およびペプチド;
産業物質、残留ポリマー物質ならびに工業廃出物、好ましくはコーンスティープリカー、ラクトース母液、タンパク質溶解液および糖蜜、野菜食、好ましくはコーングルテン食、エンドウ食、フルーツ食およびタンパク質、好ましくは酵母菌製造、肉製造、フルーツ製造、野菜製造、卵製造、乳業および製紙からの廃棄物からなる群から選ばれた産業副生物;
デンプンエーテル、デンプンエステル、デンプンカルボキシレート、セルロースエステル、セルロースエーテル、セルロースカルボキシレート、酵母菌およびそれらの誘導体または抽出物;
有機酸、好ましくはスルホン酸、カルボン酸、ペルオキシカルボン酸およびチオカルボン酸およびそれらの塩、スルホキシド、シアネート、チオシアネート、エステル、エーテル、チオエーテル、オキシド、チオオキシド、アミン、イミン、ヒドラジン、ヒラゾン、アミド、スルフェート、ニトリル、アルデヒド、チオアルデヒド、ケトン、チオケトン、オキシム、アルコール、チオール、ラジカル、ハロゲン、シラン、シロキサン、ホスフェート、ホスホネート、アルキル、アリル、アリールおよびそれらの誘導体を含む液体または乾燥したポリマー分散物またはポリマーであって、好ましくは、ポリマーは、生分解性である、液体または乾燥したポリマー分散物またはポリマー、
からなる群から選ばれた(バイオ)ポリマー;
(ii)ラクトース、グルコース、フルクトース、サッカロースおよび/またはガラクトースおよび微生物外多糖を含む、好ましくはラクトース、サッカロース、グルコース、グルコサミン、マンノース、グリセリン、グルコネート、フルクトースおよび/またはイヌリンを含む、多糖からなる群から選ばれた多糖、細胞外物質およびそれらの誘導体;
(iii)好ましくはモノカルボン酸、好ましくはギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸およびサリチル酸、ジカルボン酸、好ましくはシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸およびマレイン酸、脂肪酸、ケト酸、好ましくはピルビン酸およびアセト酢酸、フルーツ酸、好ましくはリンゴ酸および酒石酸、ヒドロキシ酸、好ましくは乳酸、αヒドロキシ酸およびβヒドロキシ酸、トリカルボン酸、好ましくはクエン酸、より好ましくは前述のもののカルボキシレートおよびエステルからなる群から選ばれた有機酸およびそれらの誘導体;
(iv)好ましくはアラニン、グリシン、リジン、グルタミン、グルタメートならびに非タンパク質構成アミノ酸、好ましくはそれらのもののエステルおよびアミドからなる群から選ばれたアミノ酸およびその誘導体;
(v)生微生物、好ましくはポリマーを形成することができる細菌、非生微生物およびそれらの一部;
(vi)化学除草剤および天然除草剤;殺菌剤;軟体動物駆除剤;殺虫剤;乳化剤;チキソトロピー剤、
からなる群から独立に選ばれる2種類以上の性能調節剤;
(vii)アルカリ塩、アルカリ土類塩、金属塩ならびに遷移金属塩、好ましくはカルシウム、マグネシウム、アルミニウムおよび鉄塩、より好ましくは炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、カルシウムシアナミド、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、マグネシウムシアナミド、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、塩化鉄、硫酸鉄およびリン酸塩およびそれらの誘導体からなる群から選ばれた無機塩;
および/または
(viii)無機酸、好ましくは硫酸、ハロゲン化水素、硝酸およびリン酸、
を含む2種類以上の性能調節剤、
を含むかまたはからなる、植物、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するための混合物に関する。
【0141】
好ましくは、本発明による混合物において、成分(b)の2種類以上の性能調節剤の少なくとも1種類は、(バイオ)ポリマーである。
【0142】
より好ましくは、本発明によると混合物において、成分(b)の2種類以上の性能調節剤のうち少なくとも2種類は、(バイオ)ポリマーである。
【0143】
もっとも好ましくは、本発明による混合物の成分(a)の1種類以上のケイ酸アルカリは、低い粒子サイズ(直径)をそれぞれ有し、好ましくは、粒子サイズ分布において500μm未満、より好ましくは250μm未満、もっとも好ましくは125μm未満の最大値を示す。
【0144】
別の好ましい実施形態は、混合物がゲル、ペースト、粉体、粒状体または凝集体あるいはそれらの中間の形(上記で定義される)として液体の形で存在する、本発明による混合物に関する。
【0145】
別の好ましい実施形態は、成分(a)がケイ酸カリウムを含むかまたはからなる、本発明による混合物に関する。
【0146】
もっとも好ましくは、本発明による混合物において、成分(a)は、ケイ酸カリウムからなる。
【0147】
好ましくは、本発明による混合物は、混合物の総重量を基準として10~90wt-%、好ましくは15~85wt-%、好ましくは20~80wt-%、より好ましくは25~75wt-%の成分(a)の総量を含有する。
【0148】
好ましくは、本発明による混合物は、混合物の総重量を基準として10~90wt-%、好ましくは15~85wt-%、好ましくは20~80wt-%、より好ましくは25~75wt-%の成分(b)の総量を含有する。
【0149】
好ましくは、本発明による混合物は、混合物の総重量を基準として1~70wt-%、好ましくは2~60wt-%、好ましくは5~50wt-%、より好ましくは10~40wt-%の成分(c)の総量を含有する。
【0150】
ケイ酸アルカリは、モジュラスMと呼ばれる二酸化ケイ素とアルカリ酸化物との間のそれぞれのモル比M、
M=[SiO2]/[X2O]
によって特性が表され、[SiO2]は二酸化ケイ素のモル濃度であり、[X2O]はX=Li、Na、K、RbまたはCsでのそれぞれのアルカリ酸化物のモル濃度である(すなわち、[X2O]はLi2O、Na2O、K2O、Rb2OまたはCs2Oのいずれかのモル濃度を表す。
【0151】
固体調合物において、モル濃度は、それぞれのモル数n(SiO2)およびn(X2O)によって置き換えられてよい。すなわち、固体調合物において、ケイ酸アルカリのモジュラスMは、次のように、
M=n(SiO2)/n(X2O)
計算されることがあり、X2Oは、Li2O、Na2O、K2O、Rb2OまたはCs2Oの何れかである。
【0152】
本発明による混合物が2種類以上のケイ酸アルカリを含む場合、混合物の成分(a)に含有されるそれぞれのケイ酸アルカリのモジュラスMは、>1.7、好ましくは>2.0、より好ましくは>2.5、もっとも好ましくは>3.0である。
【0153】
本発明による使用のために本明細書において記述されるものは、本発明による方法または混合物にも適用され、その逆も成り立つ。これは、特に、本発明による方法の(好ましい)実施形態に対応するかまたはこれらから導くことができる本発明による使用の(好ましい)実施形態に適用され、その逆も成り立つ。また、本発明による使用の(好ましい)実施形態は、本発明による混合物の(好ましい)実施形態に対応するかまたはから導くことができ、その逆も成り立つ。
【0154】
本発明は、次に、実施例を参照してさらに詳細に記載される。特に明記しない限り、すべてのデータは、重量を指す。
【図面の簡単な説明】
【0155】
【
図1】さまざまな時点における雑草貫通抵抗の効率の度合:7日:黒いバー、13日:縦縞、15日:白抜き、22日:横縞、27日:ドット、34日:白黒正方形で充填。x軸に平方メートルあたりグラムで示される種々の用量で混合物1[K-M-1.7]が用いられた。左から右へ:1003g/m
2、825g/m
2、750g/m
2、675g/m
2、600g/m
2、525g/m
2、450g/m
2、375g/m
2、300g/m
2、225g/m
2、150g/m
2。負の値は、雑草成長の加速を示す。正の値は、雑草成長の防除を示す。
【
図2】さまざまな時点における雑草貫通抵抗の効率の度合:7日:黒いバー、13日:縦縞、15日:白抜き、22日:横縞、27日:ドット、34日:白黒正方形で充填。平方メートルあたりグラムでx軸に示される種々の用量で混合物2[Na-M-1.7]が用いられた。左から右へ:1003g/m
2、975g/m
2、900g/m
2、825g/m
2、750g/m
2、675g/m
2、600g/m
2、525g/m
2、450g/m
2、375g/m
2、300g/m
2、225g/m
2、150g/m
2、75g/m
2。負の値は、雑草成長の加速を示す。正の値は、雑草成長の防除を示す。
【
図3】さまざまな時点における雑草貫通抵抗の効率の度合:7日:黒いバー、13日:縦縞、15日:白抜き、22日:横縞、27日:ドット、34日:白黒正方形で充填。x軸に平方メートルあたりグラムで示される種々の用量で混合物3[Na-M-2.5]が用いられた。左から右へ:1003g/m
2、975g/m
2、900g/m
2、825g/m
2、750g/m
2、675g/m
2、600g/m
2、525g/m
2、450g/m
2、375g/m
2、300g/m
2、225g/m
2、150g/m
2、75g/m
2。負の値は、雑草成長の加速を示す。正の値は、雑草成長の防除を示す。
【
図4】さまざまな時点における雑草貫通抵抗の効率の度合:7日:黒いバー、13日:縦縞、15日:白抜き、22日:横縞、27日:ドット、34日:白黒正方形で充填。ケイ酸アルカリとして混合物2[Na-M-1.7]が225g/m
2で用いられた。225g/m2ケイ酸アルカリプラスそれぞれの硬化剤および/または性能調節剤を用いて混合物6、7、8および9が用いられた。負の値は、雑草成長の加速を示す。正の値は、雑草成長の防除を示す。
【
図5】さまざまな時点における雑草貫通抵抗の効率の度合:7日:黒いバー、13日:縦縞、15日:白抜き、22日:横縞、27日:ドット、34日:白黒の正方形で充填、種々の施用量、すなわち375g/m
2、250g/m
2、125g/m
2、62.52g/m
2の粉末状ケイ酸アルカリ。A:[Na-M-2.5]、B:[Na-M-3.3]。粉体は、塗ることによって施用され、水によって活性化された。
【
図6】機械的雑草予防の例示。A:雑草は、発芽し、硬化した層に達するまで成長することができる。硬化した層は、2つの矢印によって示され、上の矢印が土壌表面を表し、下の矢印が硬化した外層の端を示す。外層厚さは、本発明の好ましい実施形態を用いて調整することができる。B:雑草は、材料内の隙間を通って成長する。本発明の好ましい実施形態は、ひび割れの低減、ひいては雑草貫通抵抗の増加を可能にする。右の試料:[Na-M-3.3](150g/m
2)、中央の試料:[Na-M-3.3]+塩化カルシウム(硬化剤)、左の試料:[Na-M-3.3]+ナノ粒子播種材料(性能調節剤)。
【
図7】様々な時点における雑草貫通抵抗の効率の度合:7日:黒棒、13日:縦縞、15日:白抜き、22日:横縞、27日:細かいドット、34日:白黒格子、200g/m
2施用率を用いて。A:固体ケイ酸アルカリ[Na-M-2.5]を土台とする種々の調合物の使用、B:ケイ酸アルカリ[Na-M-3.3]を土台とする種々の調合物の使用。
【
図8】様々な時点における雑草貫通抵抗の効率の度合:7日:黒いバー、13日:縦縞、15日:白抜き、22日:横縞、27日:細かなドット、34日:格子縞、種々のサイズ分布の[Na-M-3.3]を用いて。A:80μmにおいて粒子サイズ分布の最大値を有する[Na-M-3.3](粒子の2%未満が250μmより大きく、粒子の40%未満が63μm未満である)。B:125μmにおいて粒子サイズ(直径)分布の最大値を有する[Na-M-3.3](粒子の5%未満が250μmより大きく、粒子15%未満が63μmより小さい)。平方メートルあたりグラムでの施用率は、x軸上にそれぞれ示される。
【
図9】ブドウ園における屋外現場試験。施用後1ヶ月の3つのプロットの例示。A:処理されていない対照、B:[Na-M-1.7]-450、C:[Na-M-2.5]-425+CLS-25。
【
図10】ヘラオオバコおよびスズメノカタビラを用いるケイ酸アルカリ混合物の層効果および成長する雑草における化学的相互作用の不在の例示。A:施用後2週間の層実験:砂利の分離層は、2つの矢印によって示される。下の土壌層中に種子が配置された。混合物[K-M-3.3]-75+CLS-50+CaCl
2-20+ナノ粒子播種材料-5が雑草防除のために用いられた。雑草は、発芽し、硬化した層に達するまで成長した。B:施用後3週間の層実験、対照試料。ケイ酸アルカリ混合物がないと、雑草は表面を通って成長した。C:ヘラオオバコの発芽した種子[K-M-3.3](20wt-%)との24時間のインキュベーション、洗浄および曝露後2日の湿った明るい空間における貯蔵。
【実施例】
【0156】
実施例1:液体ケイ酸アルカリの使用または植物成長を制御する混合物
材料および方法
実験室において450cm3の体積を有する透明なプラントポット中で実験を行った。施用面積は、78.5cm2であった。
【0157】
土壌基材は、篩分した土地土壌であった。所望植物のための栄養源として腐植質(腐植土)を用いた。
【0158】
プラスチックのプラントポットの中に腐植土(250g)を入れた。篩分した250gの土地土壌を腐植土の上に置いた。土壌基材は処理の前に両方とも雑草成長がなかった。両方の土壌は、地場雑草種子または流入種子の最小限の残留物を含んでいた。存在するこれらの種子は、効果的な雑草成長に十分ではなかった。容器あたりそれぞれ0.2gのプランタゴ・ランセオラテ(Plantago lanceolate)(ヘラオオバコ(ribwort plantain))と0.1gのポア・アンヌア(Poa annua)(スズメノカタビラ(annual meadow grass))とを用いて雑草播種を行った。この目的で、雑草を表層土層中2~4mmの深さに入れた。
【0159】
下記で特定される種々のケイ酸アルカリ溶液をこの実験において用いた。平方メートルあたりの施用率は1平方メートルあたり3リットルであった。高度に濃縮されたケイ酸アルカリ原液を脱イオン水を用いて施用可能濃度に希釈することによって前述の平方メートルあたりケイ酸アルカリ用量を得た。下記に記述される平方メートルあたりグラムでの各用量は、平方メートルあたりケイ酸アルカリおよび/または硬化剤および/または性能調節剤を指す。水は、平方メートルあたりグラムでの質量に含まれない。
【0160】
混合物を土壌表面に施用し、最初の濡らしの前に2日間インキュベートした。各混合物について合計3つの試料を土壌に施用し、結果を平均した。2~3日毎にすべての試料に水をやり、少なくとも2ヶ月にわたって実験を続行した。試料を外光と、加えて人工成長光とに12時間の昼夜サイクル間リズムで曝露した。この期間の間、最低温度は、14.5℃であり、最大温度は、28.8℃であった。
【0161】
用いたケイ酸アルカリを以下のコード[ケイ酸アルカリのアルカリカチオンの化学記号-M-ケイ酸アルカリのモジュラスMの数値(本明細書において定義される)]によって略記する。用いる化学記号は、リチウムがLi、ナトリウムがNa、カリウムがK、ルビジウムがRb、セシウムがCsおよびフランシウムがFrである。Mは、モジュラス(本明細書において定義される)を表す。モジュラスの数値は、典型的には、0.5と4.0との間である。従って、例えばモジュラス4.0のケイ酸ナトリウムは、[Na-M-4.0]と略記される。
混合物0(M0) 水(対照試料)。
混合物1(M1) 1.7のモジュラスを有するケイ酸カリウム[K-M-1.7]、様々な平方メートルあたりグラム用量。
混合物2(M2) 1.7のモジュラスを有するケイ酸ナトリウム[Na-M-1.7]、様々な平方メートルあたりグラム用量。
混合物3(M3) 2.5のモジュラスを有するケイ酸ナトリウム[Na-M-2.5]、様々な平方メートルあたりグラム用量。
混合物4(M4) 3.3のモジュラスを有するケイ酸ナトリウム[Na-M-3.3]、様々な平方メートルあたりグラム用量。
混合物5(M5) 3.3のモジュラスを有するケイ酸カリウム[K-M-3.3]、様々な平方メートルあたりグラム用量。
混合物6(M6) 1.7のモジュラスを有するケイ酸ナトリウム[Na-M-1.7]、225g/m2、
25g/m2塩化カルシウム。
混合物7(M7) 1.7のモジュラスを有するケイ酸ナトリウム[Na-M-1.7]、225g/m2、
25g/m2水酸化カルシウム。
混合物8(M8) 1.7のモジュラスを有するケイ酸ナトリウム[Na-M-1.7]、225g/m2、
12.5g/m2ナノ粒子播種材料。
混合物9(M9) 1.7のモジュラスを有するケイ酸ナトリウム[Na-M-1.7]、225g/m2、
12.5g/m2塩化カルシウム、
12.5g/m2ポリビニルアルコール(PVOH)。
混合物10(M10) 3.3のモジュラスを有するケイ酸ナトリウム[Na-M-3.3]、225g/m2、
25g/m2塩化カルシウム。
混合物11(M11) 3.3のモジュラスを有するケイ酸ナトリウム[Na-M-3.3]、225g/m2
12.5g/m2塩化カルシウム、
12.5g/m2ナノ粒子播種材料。
混合物12(M12) 3.3のモジュラスを有するケイ酸カリウム[K-M-3.3]、225g/m2、
12.5g/m2酢酸カルシウム。
【0162】
塩化カルシウムおよび水酸化カルシウムが混合物M6、M7、M9、M10およびM11中の硬化剤であった。ナノ粒子播種材料および/またはポリビニルアルコールおよび/または酢酸カルシウムが混合物M8、M9およびM11およびM12中の性能調節剤であった。ナノ粒子播種材料は、ナノサイズのシリカであった。
【0163】
ケイ酸アルカリは、液体形で施用した。ケイ酸アルカリの施用の前に土壌の表面に固体物質(塩化カルシウム、水酸化カルシウム、ナノ粒子播種材料、酢酸カルシウム)を均一に加えた。M9のポリビニルアルコールは、液体形のケイ酸アルカリと混合した。
【0164】
雑草成長を定期的、少なくとも週に1回、記録保管した。手作業によるプラントポットの視覚アセスメントによって特定の時点におけるいわゆる被覆率を決定した。被覆速度は、雑草によって被覆される面積をパーセントで記述する。これから、今度は、アボット(Abott)による効率の度合を次のように計算した。
【0165】
効率の度合=[被覆率対照(日x)-被覆率生成物(日x)]/被覆率対照(日x)*100
【0166】
効率の度合の増加は、表面への雑草貫通を妨げることができる層の形成を示す。
【0167】
7%を超える効率の度合の変動は、解釈に適しているとみなす。例えば、15%と22%との効率を示す試料は差異がないとして処理したが、15%と23%との試料は差異があるとして処理した。
【0168】
透明なプラントポットによって種子の出芽を調べた。
【0169】
結果
高い種子量および篩分した土地土壌の下の腐植土に起因して、記載された雑草成長試験は、強い雑草成長をミミックするストレス試験である。すべての実験において、発芽した種子は、種子および/または植物の生存能力を示す。
【0170】
得られた結果は、高い量のケイ酸アルカリが雑草の成長をそれぞれ効率よく防止したことを示している(
図1~3参照)。カチオン源とケイ酸アルカリのモジュラスとに依存して成長の加速が観測された用量が存在する。混合物1[K-M-1.7]の場合、この用量は488g/m
2であった。[K-M-1.7]をこれより低い用量で施用すると、効率の度合の負の値によって示されるように、雑草成長は、対照と比べて加速した。この負の値は、それぞれの水対照より大きな被覆率の度合によって引き起こされる。
【0171】
1.7のモジュラスのケイ酸ナトリウムを2.5のモジュラスのケイ酸ナトリウムに変えることによって、同様な効率を観測した。形成した層の雑草貫通抵抗は、
図2および3に示すように、これらの2つの溶液の間で同じ程度であった。300g/m
2の施用率は、雑草の貫通を実際に妨げたが、225g/m
2は雑草成長を加速した。成長を加速する傾向は、モジュラスの増加とともに低下した。
【0172】
高いモジュラス(M=3.3)のケイ酸ナトリウムおよびカリウムを含有する混合物4および5は、効果的な雑草防除特性を示さなかった。75g/m2と740g/m2との間の範囲で雑草貫通抵抗は観測されなかった。
【0173】
雑草の貫通は、形成された層の機械的特性と相関があった。雑草は、発芽することができたが硬化された土壌層の貫通は可能でなかった。ケイ酸アルカリは、硬化し、雑草が貫通しない層を形成する。
【0174】
雑草は、表面に達すると土壌表面にあるひび割れを通って成長した。その結果、形成された層の均質さおよびひび割れのないことが、効率のよい雑草防除にとって重要である。しかし、硬い層の外観は、効果的な雑草成長抑制のための必要条件ではない。特定の性能調節剤を用いたとき、雑草の貫通は可能にならない、形成された層の凝集、弾性挙動も観測した。雑草成長の機械的な妨害は、実施例2においてさらに考察するように、種子が典型的な出芽を示すという事実を特徴としていた。
【0175】
ケイ酸アルカリと硬化剤および/または性能調節剤との組み合わせは、より効率的な雑草貫通抵抗と、ひいてはより効率的な雑草防除を生む結果となった。用いた量において、硬化剤および/または性能調節剤単独は、雑草成長への影響を示さなかった(データ図示せず)。1種類以上の硬化剤および/または1種類以上の性能調節剤をケイ酸アルカリと組み合わせて用いることによって、雑草成長は、より効率的に防除された。このことは、
図4に示す効率の度合の増加によって示される。混合物6、7、8、9の施用率を低くする(225g/m
2)と混合物2と比較して(
図2と4を比較する)効率的な雑草貫通抵抗を生む結果となった。例えば、27日後に混合物6および7(ケイ酸アルカリ+硬化剤、225g/m
2)と同じように効率的な雑草防除に到達するために、525g/m
2の液体[Na-M-1.7]が必要だった。混合物8および9(ケイ酸アルカリ+性能調節剤+任意選択として硬化剤、225g/m
2)と同じように効率的な雑草防除に到達するために600g/m
2の[Na-M-1.7]が必要だった。硬化剤および/または性能調節剤とケイ酸アルカリとの組み合わせは、ケイ酸アルカリ単独を用いるより低い施用率において雑草貫通抵抗層の形成を可能にする。
【0176】
上記記載のように、高いモジュラスを有する液体ケイ酸アルカリの使用は、効果的な雑草防除を示さなかった(例えば27日後に0%雑草貫通抵抗)が、高モジュラスケイ酸アルカリと硬化剤および/または性能調節剤(M10、M11およびM12)との組み合わせは、27日後に50%を超える雑草貫通抵抗を生む結果となり、より高いモジュラスのケイ酸アルカリを用いると硬化剤および/または性能調節剤の添加が特に必要であることを示している。
【0177】
これらの図において報告した時間にわたり実験を続行した。通常は、34日後に、性能は顕著に変化せず(観測された変化は、+/-8%であった)、混合物(本明細書において定義された)を用いて雑草防止層を形成させると持続性のある雑草防止効果を示した。
【0178】
実施例2 植物成長を防除する固体ケイ酸アルカリまたは混合物の使用
材料および方法
この実験は、450cm3の体積を有するプラントポット中で試験室において行った。施用面積は、78.5cm2であった。
【0179】
土壌基材は、篩分された土地土壌であった。所望植物のための栄養源として腐植土(腐植質土壌)を用いた。
【0180】
プラスチックプラントポットの中に腐植質土壌(250g)を入れた。腐植質土壌の上に、250gの篩分した土地土壌を置いた。処理の前に両土壌基材に雑草成長はなかった。両土壌は、最小限の風土性雑草種子の残留物または流入種子を含んでいた。これらの存在する種子は、効果的な雑草成長のために十分でなかった。容器あたりそれぞれ0.2gのプランタゴ・ランセオラテ(ヘラオオバコ)と0.1gのポア・アンヌア(スズメノカタビラ)とを用いて雑草播種を行った。この目的で、雑草を表層土層中2~4mmの深さに入れた。
【0181】
この実験においては、下記に詳細に指定する種々のケイ酸アルカリ粉体を用いた。適用可能な場合、硬化剤および/または性能調節剤を加えた。固体調合物を混合し、次に土壌表面に均一に施用した。ケイ酸アルカリまたはケイ酸アルカリと硬化剤および/または性能調節剤との混合物の表面への施用後、水を施用した。対照表面として、土壌表面に物質を加えず、対照を試料と同じ方法で処理した。施用体積は、それぞれの試料において1平方メートルあたり3リットルであった。水は、平方メートルあたりグラムでの用量に含めない。各混合物について合計3つの試料を土壌に施用し、結果を平均した。
【0182】
次の濡らしの前に、系を48時間硬化するにまかせた。続いて、2~3日毎に試料に水をやり、実験を少なくとも2ヶ月続行した。試料を外光と、追加として人工的な成長光に12時間の昼夜サイクル間リズムで曝露した。この期間の間、最低温度は14.5℃、最高温度は28.8℃であった。
【0183】
ケイ酸アルカリについて実施例1において記載したのと同じ命名法を用いる。ケイ酸アルカリについての上記記載の略記に加えて、適用可能な場合、「―平方メートルあたりグラムの施用率」を用いることによって略記の終りに施用率を加える。例えば、100g/m2施用率を用いるモジュラス4.0のケイ酸ナトリウムを、「[Na-M-4.0]-100」によって略記したことを意味する。
【0184】
雑草成長を定期的に記録保管した。実施例において記載されたように、被覆率は指定された時点において手作業によるプラントポットの視覚アセスメントによって決定された。被覆率は、雑草によって覆われた面積をパーセントで記載する。このものから、今度は、アボットによる効率の度合を次のように計算した。
【0185】
効率の度合=[被覆率対照(日x)-被覆率生成物(日x)]/被覆率対照(日x)*100
【0186】
さらに、形成された層のひび割れ形成に関する品質を定期的に観測した。ひび割れ出現も被覆率、ひび割れによって占められる合計面積に対応する百分率として記述される。効率の度合は、雑草貫通抵抗に等しい。
【0187】
結果
驚くべきことに、雑草防除効率とモジュラスとの関係は、粉体ケイ酸アルカリを用いると変化することを見いだした。より高いモジュラスの液体ケイ酸アルカリが効果的な雑草防除を示さなかった実施例1とは対照的に、粉体形のより高いモジュラスのケイ酸アルカリは、雑草成長をより効果的に低減した。これを、
図5に示す。より低いモジュラスのケイ酸アルカリ[Na-M-2.5](上)は、125g/m
2の施用率において効果的な雑草貫通抵抗を示さないが、より高いモジュラスケイ酸アルカリ[Na-M-3.3](下)は、62.52g/m
2の用量でも雑草貫通抵抗(例えば3週間の実験後に22%の雑草貫通抵抗)を示す。
【0188】
この効果は、反応性の増加および高品質材料のためにより低いモジュラスのケイ酸アルカリが必要であるというジオポリマーシステムに関する文献(例えばオポイル(Aupoil)ら、ジオポリメリゼーション時におけるケイ酸塩イオンと水酸化物イオンとの間の相互作用(Interplay between silicate and hydroxide ions during geopolymerization)、セメント・アンド・コンクリート・リサーチ(Cement and Concrete Research)、115巻、2019年1月、426~432頁ならびにその参考文献)を考慮すると、特に驚くべきものである。これは、本事例において、重合するために基本的に高いpHを必要とするジオポリメリゼーションは、起らないことを示している。
【0189】
表面に向かう雑草成長を減らす潜在力は、形成された土壌層の機械的特性と密接に結び付いていることを観測した。雑草が発芽することができ、苗が形成された層を貫通することができない効果を
図6Aに例示する。この図は、混合物(本明細書において定義される)の施用の7日後に効果的な雑草貫通抵抗を有する典型的な試料を示す。本実施例において雑草貫通抵抗は、100%である。粉体の、より高いモジュラスのケイ酸ナトリウム[Na-M-3.3]がより低いモジュラス(=より高いアルカリ)の粉体ケイ酸ナトリウム[Na-M-2.5]より効率的に雑草成長を妨げた効果は、形成された層の品質で説明することもできる。[Na-M-2.5]で形成された外皮の方が脆く、発芽種子の圧力への抵抗が少ない。
【0190】
固体ケイ酸アルカリを単独で用いたとき、通常、雑草貫通抵抗効率は、実験時間とともに減少した(
図5B参照)。これは、形成された層が脆く、かつ形成された層を発芽する雑草の圧力が続いて時間とともに破壊するという事実に起因する。実際、最初の層の一部を実験後の断片として特定することができた。この断片生成は、結合能は、持続性であったが、層品質(例えば凝集)は十分でなかったことを示した。
【0191】
形成された層の品質(例えば凝集力)を増大させるために、硬化剤および/または性能調節剤を固体調合物に加えた。これは、
図6Bに示すように顕著に増加した層品質を生む結果となった。右側に、14日の反応後の150g/m
2を用いる純ケイ酸アルカリを有する試料[Na-M-3.3]を示す。雑草貫通抵抗は、効果的であったが、ひび割れが形成されなかった場所だけであった。
図6Bの中央において硬化剤塩化カルシウムの効果を示す。ケイ酸アルカリ[Na-M-3.3]を135g/m
2で用い、15g/m
2の塩化カルシウムを加えた。硬化剤塩化カルシウムを加え、用量率を一定に保つことによって、よりひび割れの少ないより良好な層が形成され、そのことが層を通る雑草貫通の顕著な減少を生む結果となった。本実施例におけるひび割れは、表面において形成しただけであり、これらのひび割れの下の層において土壌は硬くなり、弾力があり、雑草に層を貫通させなかった。
【0192】
形成された層の品質は、無機硬化剤の代りとして性能調節剤を混合物に加えるとさらに増大させることができる。本実施例において、15g/m
2の硬化剤塩化カルシウムの代りとして15g/m
2の性能調節剤ナノ粒子播種材料(ナノサイズシリカ)を用いた(
図6Bの左側参照)。この変更は、さらに凝集力のある層、ひいては高くなった雑草貫通抵抗を生む結果となった。雑草は成長しなかったが硬化した表面、雑草の一部は、土壌とプラスチックポットとの間の空いた空間に侵入し、この雑草防除は、化学的な性質のものではなく機械的であることを明確に示していた。さらに、15g/m
2の硬化剤塩化カルシウムの代りに硬化剤塩化カルシウム(7.5g/m
2)とナノ粒子播種材料(7.5g/m
2)との混合物を用い、雑草貫通抵抗を維持した(データ図示せず)。
【0193】
発芽する新芽の圧力を受けてひび割れない柔軟な層がもっとも効率的な雑草防除を生む結果となることを観測した。好ましくは硬化剤ではなく性能調節剤をケイ酸アルカリと組み合わせて用いるとひび割れない層が形成されることも観測した。性能調節剤と硬化剤との組み合わせも、通常、形成された層のひび割れのなさを生む結果となった。
【0194】
特に、液体ケイ酸アルカリを用いたとき本実施例に記載されたような低い施用量での雑草貫通抵抗を実現することは可能でなかった(実施例1参照)。このことは、溶解および表面への施用がより大きな土壌体積中のケイ酸アルカリ化学種の分布を引き起こし、そのことが効率の低下した硬化を生む結果となるという事実に起因する。粉体として施用されると、反応性化学種は、雑草防除が望まれる場合に土壌基材を硬化させるためにもっとも効果的な場所である土壌表面に置かれる。
【0195】
本発明による使用は、混合物の容易な施用と効率的な雑草防除とを可能にする。例えば、混合物(本明細書において定義される)と土壌基材との予備混合は必要でなく、作業努力を減らし、大規模な利用のための前提条件であるより高い生産性を可能にした。有利な点として、本発明は、高い施用量および/またはモルタル様物質を用いたら可能ではない、大面積用途の硬化のために必要な低い施用率での雑草防除を可能にする。
【0196】
雑草貫通抵抗に対する硬化剤および/または性能調節剤の正の効果と、従って層形成に対する有益な効果を、
図7において見ることができる。粉体化された、固体の形での200g/m
2の用量[Na-M-2.5]において、同じ用量および施用形の[Na-M-3.3]と比較した場合、雑草成長の防止において効果が低い。しかし、性能調節剤(酢酸カルシウム(CaAc)またはカゼインカルシウム(CaCas))あるいは性能調節剤(CaAc)とナノ粒子播種材料との組み合わせと組み合わせた場合、雑草防止効率は、形成された上層のより高い機械的強度と弾力性とに起因して顕著に増加した。200g/m
2[Na-M-2.5]を用いたとき、雑草防止効率は、15日後に19%であった(
図7A、左のグラフ、白抜き棒)。同じ施用率を用いた効率は、1種類以上の性能調節剤の添加によって70%(酢酸カルシウム)、75%(カゼインカルシウム)および87%(酢酸カルシウムとナノ粒子播種材料)に増加した。性能調節剤は、
図7A右側に例証される用量単独使用で効率的な雑草貫通抵抗を生む結果とならなかった。ケイ酸アルカリの硬化を調節するために適している用量における酢酸カルシウムの雑草貫通抵抗効率を示す。実験の始めにおいてのみ効果が観察され、用いられた量は、実験の始めにおいて雑草成長を部分的にのみ減らし、その後、洗い流される(雑草の水やりに起因して)可能性が高いことを示している。本実施例において、酢酸カルシウムの溶解性を変える硬化反応は起らない。最初の硬化の効果は、表面に施用したあらゆる可溶性材料が水の添加時に溶解し、最初の乾燥時に層の中に再沈殿するので、驚くほどではない。特に、同じ合計施用量(表面に向けて施用されたすべての固体の合計、g/m
2)を用いた。従って、
図7Aにおける結果は、ケイ酸アルカリと性能調節剤との間に相乗効果が存在することを示している。試料[Na-M-2.5]+CaAcは、[Na-M-2.5]-100とCaAc-100との組み合わせであり、雑草貫通抵抗に対する相乗効果がケイ酸アルカリと性能調節剤との混合物によって増加することを示している。前述の調合物(10wt-%の組み合わせ性能調節剤、10g/m
2ナノ粒子播種材料と90g/m
2酢酸カルシウムを生む結果となり、従って総施用量を一定に保っている)中の酢酸カルシウムの部分を置き換える別の性能調節剤(ナノ粒子播種材料)の使用は、形成された層のより効率的な硬化に起因して雑草貫通抵抗をさらに増加させる(
図7A参照)。性能調節剤ナノ粒子播種材料は、単独では施用された量で雑草貫通抵抗に対するいかなる効果も示さなかった(データ図示せず)。
【0197】
より高いモジュラス(すなわちアルカリ性がより低い)固体ケイ酸ナトリウム[Na-M.3.3]が粉体化された形で用いられたときの雑草貫通抵抗分析を
図7Bに示す。200g/m
2および100g/m
2の用量の純ケイ酸アルカリは、雑草成長を完全に妨げることができる層を形成しなかった。雑草防除をさらに増大させるために、ケイ酸ナトリウムを硬化剤塩化カルシウム(C)と性能調節剤リグニンスルホン酸カルシウム(CLS)との組み合わせ(2重量部ケイ酸アルカリ[Na-M-3.3]、1重量部塩化カルシウムおよび1重量部リグニンスルホン酸カルシウム)または性能調節剤ギ酸カルシウム(CaF)(1重量部ケイ酸アルカリ[Na-M-3.3]および1重量部ギ酸カルシウム)と混合した。これらの混合物において、調合物は、水と接触すると、発芽する雑草の土壌表面への貫通を妨げる層を形成した。15日後の雑草貫通抵抗の効率は、硬化剤および/または性能調節剤を用いると55%(純[Na-M-3.3])から75%(塩化カルシウムとリグニンスルホン酸カルシウムとの添加)または65%(ギ酸カルシウム)に増加した。なお、同一の総施用量(表面に施用されたすべての固体の合計、g/m
2)を用いた。従って、性能調節剤(および硬化剤)とケイ酸アルカリとの間に相乗効果が存在する。総施用量を一定にして硬化剤塩化カルシウムを性能調節剤セルロースエステルによって交換すると、例えば15日後に最大100%に達するさらに効率的な雑草貫通抵抗を生む結果となる([Na-M-3.3]+CLS+Perf.Mod.(性能調節剤)-200、Perf.Mod.=セルロースエステル)(
図7B参照)。試験したさらなる性能調節剤の一覧を下記に示す。性能調節剤リグニンスルホン酸カルシウムの性能調節剤サッカロースによる交換([Na-M-3.3]+C+CLS-200から[Na-M-3.3]+C+Perf.Mod.-200、Perf.Mod.=サッカロース)は、非常に効率的な雑草防除を生む結果となり、形成される層の性能に性能調節剤が顕著な影響を及ぼすことを示した。実際、同様な施用率を比較すると、ケイ酸アルカリ調合物中に存在するとき、性能調節剤の影響は、硬化剤のそれより大きかった。
【0198】
一連の実験において、上述の混合物([Na-M-3.3]+CLS+Perf.Mod.、200g/m2)中で様々な性能調節剤を試験し、Perf.Mod.は、非タンパク質構成アミノ酸N-(1-カルボキシエチル)-イミノジ酢酸、L-アラニン、ポリグルタミン酸、クラフトリグニン、アクリル酸スチレン、セルロースエステル、グルコース、マイクロシリカ、プロピオン酸カルシウムであり、形成された層の同様な性能とそれぞれの対照に比較してすべてが雑草貫通抵抗の増加を示した(データ図示せず)。
【0199】
また、200g/m2を用いて[K-M-3.3]を有するケイ酸アルカリ調合物(1重量部[K-M-3.3]と1重量部性能調節剤)中でこれらの性能調節剤を用い、雑草貫通抵抗に対する相乗効果を示した。これは、性能調節剤非タンパク質構成アミノ酸N-(1-カルボキシエチル)-イミノジ酢酸、L-アラニン、ポリグルタミン酸、クラフトリグニン、アクリル酸スチレン、セルロースエステル、グルコース、マイクロシリカ、プロピオン酸カルシウム、メタカオリンがケイ酸アルカリの反応性を変化させ、より高い雑草防除を生む結果となることを示している(データ図示せず)。
【0200】
施用率を一定に保ってケイ酸アルカリ調合物中の性能調節剤(リグニンスルホン酸カルシウムまたはギ酸カルシウム)の相対的な割合を9重量部の性能調節剤と1重量部のケイ酸アルカリ[Na-M-3.3]から1重量部の性能調節剤と9重量部のケイ酸アルカリに変えたところ、単独成分より高い雑草防除を示し、ケイ酸アルカリと性能調節剤との間の相乗効果を示した(データ図示せず)。
【0201】
図に報告する時間にわたって実験を続行した。通常、34日後には性能はあまり変化せず(観測した変化は+/-10%であり、従って提案した仕組の精度に関りない)、雑草防止層が形成されたときの持続性ある雑草防止効果を示した。
【0202】
さらなる実験において、粒子サイズ(直径)分布の最大値を125μmにおいて有する(粒子の5%未満が250μmより大きく、粒子の15%未満が63μmより小さい)前に用いたケイ酸アルカリ[Na-M-3.3]を粒子サイズ分布の最大値を80μmにおいて有する[Na-M-3.3](粒子の2%未満が250μmより大きく、粒子の40%未満が63μmより下にある)で置き換えた。そうしたところ、15日後の雑草貫通効率は、純ケイ酸アルカリを用いて53%から94%に増加した(
図8参照)。さらに大きなサイズを有するケイ酸アルカリを試験し、さらに低下した雑草貫通抵抗を示した。小さな粒子ほど良好に溶解し、従って高い品質の雑草貫通抵抗層を形成する。125μmより小さい直径の固体ケイ酸アルカリを砂と混合し、土壌基材に施用した結合砂調合物中でもこのことを見いだした。形成された層の雑草貫通抵抗は、より大きなサイズのケイ酸アルカリを有する結合砂より良好であった。
【0203】
実施例3 現場施用試験
材料および方法
ブドウ園と2つの異なる農地との、3つの異なる屋外の場所において実験を行った。農業土壌は、位置、雑草成長圧および組成物が異なるローム質の土地土壌と砂地の土壌とであった。
【0204】
よって、土壌基材は、実験の場所において天然の形で見いだされるままであった。すべての場合に、土壌基材は、腐植質含量を示した。
【0205】
この実験においては、下記に詳細に記載し、上記実施例の命名法に従う種々の混合物を用いた。
【0206】
平方メートルあたりの施用率は、1平方メートルあたり3リットルであった。水道水を用いて高濃度のケイ酸アルカリ原液を施用可能な濃度に希釈することによってケイ酸アルカリおよび/または混合物の平方メートルあたり用量を得た。下記に言及する平方メートルあたりグラムでの各用量は、平方メートルあたりケイ酸アルカリおよび/または硬化剤および/または性能調節剤の用量を指す。水は、平方メートルあたりグラムでの質量に含まない。下記に詳述する液体および固体のケイ酸アルカリまたは混合物を用いた。対照(処理されていない対照)として、純粋に水3l/m2を別のプロットに施用した。化学除草剤対照として、ラウンドアップ(グリホセート系除草剤)を製造業者によって記載された通りに用いた。
【0207】
混合物を土壌表面に施用し、3ヶ月間外部条件に任せた。施用後少なくとも48時間雨は発生しなかった。各混合物について、30メートル(45m2)の下段面積(ブドウ園)または5m2(農業土壌、それぞれ)を処理した。雨の発生は、実験の3ヶ月にブドウ園において平方メートルあたり120リットル、ローム質の土地において平方メートルあたり400リットル、砂地において平方メートルあたり200リットルであった。収穫後のワイン用ブドウを秤量することによってワイン収量を決定した。
【0208】
雑草成長の記録保管は、2名の経験ある評定者によって実行され、第1の評定者は、雑草防除において20年を超える経験を有し、第2の評定者は、雑草防除において5年の経験を有する。当分野において、当業者に公知のように1(土壌表面に雑草の発生なし)から9(目に見えるあらゆる箇所に雑草、100%被覆率に対応)の評価スケールを用いた。前述の評価は、2人の評定者の平均値である。
【0209】
水酸化カルシウム(Ca(OH)2)がこれらの調合物中の硬化剤であり、ナノ粒子播種材料(ナノサイズシリカ)および/またはリグニンスルホン酸カルシウム(CLS)および/または酢酸カルシウムを性能調節剤として用いた。
【0210】
結果
すべての屋外実験において機械的雑草防除を観測した。
【0211】
ブドウ園
土壌への性能調節剤の事前施用により、屋外施用においてより高い貫通抵抗を実証した。性能調節剤を用いたとき、性能調節剤のない対照に対して約33%少ない雑草成長を観測した。一般に、既存の植物の植物生存力に対するケイ酸アルカリまたは混合物施用の負の影響を観測しなかった。おそらく蒸発制御に起因して、処置されていない対照と比較して高いワインの収量(水対照と比較した[Na-M-2.5]+CLSのプロットから、15%高いブドウの重量)を観測した。
【0212】
【表1】
* 当業者によって、製造業者からのマニュアルに記載されている通りに用いられた。
表1 ブドウ園において種々の液体ケイ酸アルカリと混合物とを用いた施用2ヶ月後の雑草成長の評点
【0213】
農業土壌
2種類の異なる農業土壌への施用によって、ケイ酸アルカリと混合物とは、機械的雑草防除を示した。もっとも注目される点として、粉体ケイ酸アルカリの施用は、高い雑草圧を有する土壌であっても効率的な層形成と高い雑草防除とを生む結果となった(表3参照)。1種類以上の性能調節剤を用いることによって、雑草貫通抵抗層の性能は、純ケイ酸アルカリと比較して顕著に向上した。
【0214】
形成された層を鋤で切り開くことによって機械的雑草防除を確かめた。形成された層の側方からの観察は、
図6に示すものと同程度の姿を示した。幼植物は、生存力を示したが、土壌表面への成長を示さなかった。
【0215】
【表2】
* 当業者によって、製造業者からのマニュアルに記載されている通りに用いられた。
表2 ローム質の農業土壌において種々の液体ケイ酸アルカリと混合物とを用いた施用後2ヶ月の雑草成長の評点
【0216】
【表3】
* 当業者によって、製造業者からのマニュアルに記載されている通りに用いられた。
表3 高い雑草成長圧を有する砂質の農業土壌において種々の粉体ケイ酸アルカリと混合物とを用いた施用後2ヶ月の雑草成長の評点
【0217】
すべての実験において、混合物(上記で定義された)の使用は、化学防除と同程度、場合によっては上回ることさえある効率で雑草成長を妨げ、別の作用モードで作用する層形成を生む結果となった(表1および2参照)。表3は、[Na-M-2.5]と性能調節剤酢酸カルシウムおよびナノ粒子播種材料とを含むケイ酸アルカリ調合物が化学防除より良好な性能を示したことを示している。
【0218】
実施例4 機械的雑草防除および種子発芽率にたいするケイ酸アルカリと混合物との影響
材料および方法
層効果実験
プラスチックポットに腐植質土壌(200g)を入れた。腐植質土壌の上に50gの篩分した土地土壌を置いた。両方の土壌基材は、処理の前に雑草成長がなかった。50gの篩分した土地土壌に植物種子(0.2gのプランタゴ・ランセラテ(ヘラオオバコ)種子と0.1gのポア・アンヌア種子(スズメノカタビラ)[種子セット4.1]または0.1gのファゼリア(Phazelia)(ハゼリソウ(ファセリア・タナセチフォリア(Phacelia tanacetifolia))種子[種子セット4.2]または0.1gの白菜種子[種子セット4.3]を入れた(各種子セット用に個別のビーカーを準備した)。この土壌層の上に、砂利の層(約50g、1つの分離単一層)を入れた。砂利層の上に250gの篩分した土地土壌を入れた。この表層の上に、ケイ酸アルカリまたは混合物(下記詳細参照)を施用し、3l/m2の水を用いて水やりした。この仕組は、この最初に施用された水の体積が土壌体積の半分まで侵入するのに十分でしかないように設計した。従って、ケイ酸アルカリまたは混合物と種子との間の直接の物理的接触を防いだ。両方の土壌は、最小限の風土性雑草種子の残留物または流入種子を含有していた。これらの存在する種子は、効率的な雑草成長に十分ではなかった。対照として、土壌の表層の上にケイ酸アルカリも混合物も入れず、処理された試料にならって処理した。
【0219】
底からの水やりを可能にするためにポットを平板上に置いた。ケイ酸アルカリまたは混合物の反応をそれぞれ生む結果となった最初の水の施用後、2~3日毎にポットに底から水をやり、少なくとも2ヶ月にわたって実験を続けた。この仕組は、ケイ酸アルカリまたは混合物と種子との間に物理的接触がないことを可能にした。試料を昼夜12時間のリズムのサイクルで外光、さらに人工成長光に曝した。この期間の間、最高温度は28.8℃、最低温度は14.5℃であった。
【0220】
固体および液体の形でケイ酸アルカリ[Na-M-2.5]、[K-M-3.3]、[Na-M-3.3](実施例1における定義参照)を150g/m2の施用率で用いた。さらに、ケイ酸アルカリ[Na-M-3.3]と下記一覧からの何れかの硬化剤および/または性能調節剤との何れかの組み合わせを表面に施用した。
【0221】
この実験において用いた硬化剤 塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化鉄、炭酸カルシウム。
【0222】
この実験において用いた性能調節剤 フミン酸カリウム、グルコース、乳酸、乳酸カルシウム、D/L-アラニン、ジカルボキシメチルアラニン酸三ナトリウム(トライトン(Triton)M、アルブミン、リグニンスルホン酸ナトリウム、リグニンスルホン酸マグネシウム、リグニンスルホン酸カリウム、カゼインカルシウム、酢酸カルシウム、リグニンスルホン酸カルシウム、クラフトリグニン。
【0223】
ケイ酸アルカリと硬化剤および性能調節剤の施用率とを報告するためにこれまでの実施例に記載した命名法を用いた。例えば、150g/m2の施用率での50wt-%[Na-M-3.3]と50wt-%CLSとのケイ酸アルカリ調合物は、[Na-M-3.3]-75+CLS-75によって略記し、75g/m2のケイ酸アルカリ[Na-M-3.3]と硬化剤リグニンスルホン酸カルシウムとにそれぞれ対応する。実施例1および2に記載したように効率の度合を決定した。
【0224】
発芽率
プランタゴ・ランセラテ種子(ヘラオオバコ)の100個の種子[種子セット4.4]、ポア・アンヌア種子(スズメノカタビラ)の100個の種子[種子セット4.5]、ファゼリア・タナセチフォリア(Phazelia tanacetifolia)(ファセリア(Phacelia))の100個の種子[種子セット4.6]およびブラシカ・ラパ・ペキネンシス(Brassica rapa pekinensis)(白菜)の50個の種子[種子セット4.7]をケイ酸アルカリへの曝露のために別々のポットに別々に入れた。続いて、種子の各セット(種子セット4.4~4.7)を20wt-%ケイ酸アルカリ溶液[Na-M-2.5]、[Na-M-3.3]ならびに脱イオン水(対照試料)に曝露し、24時間インキュベートした。曝露後、種子を脱イオン水で洗浄し(40mLで3回)、紙タオルの上に置き、脱イオン水で湿らせ、プラスチックホイルで覆い、昼光に7日間曝露した。この期間、最高温度は25.8℃、最低温度は14.5℃であった。
【0225】
1日後、2日後、3日後および7日後、数えることによって発芽した種子の量を決定した。発芽した種子の数を種子の総数で除し、100を乗じることによってパーセントでの発芽率を決定した。
【0226】
結果
層効果実験
実験装置によってケイ酸アルカリまたは混合物と種子との間の物理的な接触を排除した。ケイ酸アルカリまたは混合物の施用は、雑草成長を減らす層の形成を生む結果となった。表面において雑草が発生した場合、雑草は、層内のひび割れを通って成長した。特に性能調節剤が存在すると、硬くかつ柔軟な層がひび割れの発生なしで形成された。従って、この場合、雑草貫通抵抗は、より効率的な雑草防除を生む結果となった。混合物[K-M-3.3]-75+CLS-50+CaCl
2-20+ナノ粒子播種材料-5を用いた実験を施用後14日示している
図10Aにおいてこのことを例示する。表面まで貫通した雑草がなかったので効率の度合は100%である。高い種子量に起因して、この場合もこの試験をストレステストとして評価することができる。
【0227】
上述のすべての混合物は、層形成と正の雑草貫通効率を示した。結果から選抜したものを表4にまとめる。
【0228】
【表4】
表4 ファゼリア種子を用いた層実験におけるケイ酸アルカリ[Na-M-3.3]と混合物との雑草防除効率。この実験においては、ケイ酸アルカリまたは混合物と種子との間の物理的な接触をそれぞれ防止した。
【0229】
雑草種子とケイ酸アルカリまたは混合物との物理的な接触がないため、化学的な作用モードを排除することができる。この場合も、硬化した層の雑草成長防止は、機械的バリアー形成と表面への雑草貫通の防止に起因すると決定することができる。
【0230】
発芽率
ケイ酸アルカリ[K-M-3.3]および[K-M-2.5]への種子の24時間の曝露は、種子の何れの発芽率にも影響を及ぼさなかった。3日間のウェットインキュベーション後、種子の98%が、ケイ酸アルカリ溶液および脱イオン水(対照)への曝露後に発芽した。2日後の発芽したヘラオオバコの写真を
図10Cに示す。3日後の発芽率は98%であったが、水(対照)に同じ時間曝露された種子の発芽率は98%であった。このことは、ケイ酸アルカリが化学的な手段によって発芽率を変えたのではないことを示している。
【0231】
他の植物種子で、同じ結果を得た。また、もっと長いケイ酸アルカリまたは混合物のインキュベーション時間(2、3および7日)を試験し、種子の発芽率に影響を及ぼさなかった(データ図示せず)。
【0232】
実施例5 液体性能調節剤(および硬化剤)とケイ酸アルカリ溶液との連続施用ならびに成分の予備混合
材料と方法
層効果実験
プラスチックポットに腐植質土壌(200g)を入れた。腐植質土壌の上に50gの篩分した土地土壌を入れた。両方の土壌基材は、処理の前に雑草成長がなかった。この50gの篩分した土地土壌に植物種子(0.2gのプランタゴ・ランセラテ種子(ヘラオオバコ)と0.1gのポア・アンヌア種子(スズメノカタビラ)[種子セット5.1]または0.1gのファゼリア(ハゼリソウ)種子[種子セット5.2]または0.1gの白菜種子[種子セット5.3]を入れた(各種セット用に別々のビーカーを準備した)。この土壌層の上に、砂利の層(約50g、1つの分離単一層)を敷いた。砂利層の上に、250gの篩分した土地土壌を入れた。全部で3l/m2を用いて表層の上にケイ酸アルカリまたは混合物を液体の形で施用した。この最初に施用した水体積(ケイ酸アルカリまたは混合物溶液中に含有される)は、土壌体積の半分まで侵入するのに十分でしかないように仕組を設計した。従って、溶液と種子との間の直接の物理的接触を防止した。両方の土壌は、最小限の風土性の雑草種子の残留物または流入種子を含有した。これらの存在する種子は、効率的な雑草成長に十分ではなかった。対照として、土壌の表層の上にケイ酸アルカリも混合物も入れず、処理された試料にならって取り扱った。
【0233】
この実験においては、3種類の異なる施用の順序を試験した。
a)最初に1.5l/m2施用体積を用いて性能調節剤(および硬化剤)を施用し、液体ケイ酸アルカリの施用が後に続く
b)最初に1.5l/m2施用体積を用いてケイ酸アルカリを施用し、液体性能調節剤(および硬化剤)の施用が後に続く
c)ケイ酸アルカリと性能調節剤(および硬化剤)との予備混合
【0234】
先行する実施例と同じ命名法を用いた。大腸菌W3110を用いて非生存性細菌塊を取得した。細胞を標準条件のLB培地(ベーア(Behr)ら、2014年、大腸菌における新規な栄養分感作性ヒスチジンキナーゼ/応答調節因子ネットワークの特定(Identification of a novel nutrient-sensing histidine kinase/response regulator network in Escherichia coli)、ジャーナル・オブ・バクテリオロジー(Journal of bacteriology)、196巻11号、2023~2029頁参照)中で培養した。定常期の終りに達した後に培養を終了し、液体細胞ブロスをオートクレーブ処理した。結果として得られる残留物を乾燥した。
【0235】
結果
施用順序は、表5に示すように機械的層形成の結果に顕著に影響を及ぼす。添加の順序が実験の結果を決定することは、構築システムの典型的な特性であり、性能調節剤と組み合わせたケイ酸アルカリの使用が化学的相互作用ではなく機械的雑草防除を生む結果となることを実証する。相互作用が化学的な手段によって推進されたのであったら、実験a)、b)およびc)の性能は、表5に示すよりもっと類似していたであろう。
【0236】
【表5】
表5 ケイ酸アルカリおよび硬化剤および/または性能調節剤の添加の異なる順序を有する、ファセリア属種子を用いる層実験におけるケイ酸アルカリに基づく混合物[Na-M-3.3]、[K-M-3.3]および[Na-M-2.5]の雑草防除効率。この実験においてはケイ酸アルカリまたは混合物と種子との間の物理的な接触をそれぞれ防止した。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-24
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材の表面/内部において植物成長、好ましくは雑草成長を、前記基材を硬化させることによって防止するかまたは低減する
ための、以下の成分、
(a)ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸ルビジウム、ケイ酸セシウムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれた1種類以上のケイ酸アルカリ
と、
(b)1種類以上の性能調節剤
であって、
1種類あるいは前記、いくつかの種類またはすべての種類の性能調節剤は、
(i)(バイオ)ポリマーであって、
セルロース、デンプン、リグニン、リグニンスルホネート、クラフトリグニンおよびリグニンカルボキシレート、ペクチン、およびグアーエーテル;
アルギン、シクロデキストリン、およびデキストリン;
天然グルー、ヒドロゲルビルダー、植物ライム、ラテックス;
アラニン、グリシン、リジン、アスパラギン、グルタミン、グルタメートならびに非タンパク質構成アミノ酸からなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸を含むタンパク質およびペプチド;
好ましくは酵母生産、食肉生産、果実生産、野菜生産、卵生産、乳業および製紙由来の、コーンスティープリカー、ラクトース母液、タンパク質溶解液および糖蜜、ベジタブルミール、好ましくはコーングルテンミール、ピーミール、フルーツミールおよびタンパク質廃棄物;
デンプンエーテル、デンプンエステル、デンプンカルボキシレート、セルロースエステル、セルロースエーテル、セルロースカルボキシレート、酵母およびそれらの抽出物;
有機酸、好ましくはスルホン酸、カルボン酸およびそれらの塩、シアネート、エーテル、オキシド、スルフェート、ニトリル、アルデヒド、ケトン、アルコール、チオール、シロキサン、ホスフェート、およびホスホネートを含む液体または乾燥ポリマー分散物またはポリマーであって、好ましくは、前記ポリマーは、生分解性である、液体または乾燥ポリマー分散物またはポリマー、
からなる群から選ばれた(バイオ)ポリマー;
(ii)ラクトース、グルコース、フルクトース、サッカロースおよび/またはガラクトースを含む多糖と、好ましくはラクトース、サッカロース、グルコース、グルコサミン、マンノース、グリセリン、グルコネート、フルクトースおよび/またはイヌリンを含む微生物菌体外多糖と、からなる群から選ばれた多糖、および細胞外物質;
(iii)好ましくはモノカルボン酸、好ましくはギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸およびサリチル酸、ジカルボン酸、好ましくはシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸およびマレイン酸、ケト酸、好ましくはピルビン酸およびアセト酢酸、果実酸、好ましくはリンゴ酸および酒石酸、ヒドロキシ酸、好ましくは乳酸、αヒドロキシ酸およびβヒドロキシ酸、トリカルボン酸、好ましくはクエン酸、より好ましくは前述のもののカルボン酸塩ならびにエステルからなる群から選ばれた有機酸;
(iv)好ましくはアラニン、グリシン、リジン、グルタミン、グルタメートおよび非タンパク質構成アミノ酸からなる群から選ばれたアミノ酸およびそれらの誘導体、好ましくはそれらのエステルならびにアミド;
からなる群から選ばれる1種類以上の性能調節剤と、
(c)1種類以上の硬化剤
であって、
1種類あるいは前記、いくつかの種類またはすべての種類の硬化剤は、
(vii)アルカリ塩、アルカリ土類塩、金属塩および遷移金属塩、好ましくはカルシウム、マグネシウム、アルミニウムおよび鉄塩、より好ましくは炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、塩化鉄、硫酸鉄およびそれらのリン酸塩からなる群から選ばれた無機塩;
(viii)硫酸カルシウム、好ましくは石膏、酸化カルシウムおよびリン酸バインダーからなる群から選ばれた無機バインダー;
からなる群から選択される1種類以上の硬化剤とを、
含むかまたはからなる混合物の使用
であって、
施用あたり前記基材に施用される混合物の量は、300g/m
2
未満であり、かつ
前記混合物はケイ酸セメントおよび/またはアルミン酸セメントを含まない、前記使用。
【請求項2】
前記基材は、土壌、腐植土、砕石、砂利、粘土、シルト、オガクズ、紙、ボール紙、チップボード、ソフトウッド、石灰岩および石炭からなる群から選ばれた1種類以上の材料を含む、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
前記基材は、庭区域、農地、果樹園、ブドウ園区域、苗木育苗区域、公園、開発地または都市区域の一部、舗装されていない道路、歩道、線路、工業的に用いられている区域からなる群から選ばれた土地の区域ならびに前記の土地の区域の間および前の区域である、請求項1
または2に記載の使用。
【請求項4】
前記混合物は、液体の形で、ゲル、ペースト、粉体、粒状体または凝集体あるいはそれらの中間の形として存在する、請求項1~
3の何れかに記載の使用。
【請求項5】
前記混合物の成分(a)は、ケイ酸カリウムを含むかまたはからなる、請求項1~
4の何れかに記載の使用。
【請求項6】
前記基材の横方向の寸法は、それぞれ、0.5cmより大きく、好ましくは1cmより大きく、より好ましくは2cmより大きく、もっとも好ましくは5cmより大きい、請求項1~
5の何れかに記載の使用。
【請求項7】
浸食制御、水分蒸散制御および/または栄養分の供給によって所望植物の成長をさらに促進する、請求項1~
6の何れかに記載の使用。
【請求項8】
基材の表面/内部において植物成長、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するための方法であって、
(a)表面/内部において植物成長、好ましくは雑草成長が防止されるかまたは低減される、処理されるべき基材を特定するステップと、
(b)請求項1
、4または
5の何れかに定義の混合物またはその個別成分を提供するステップと、
(c)ステップ(b)において提供された混合物または成分を処理されるべき基材の表面/内部に、前記基材の硬化を可能にするのに十分な量で施用および/または導入するステップと、
(d)前記基材の表面/内部において植物、好ましくは雑草成長が防止されるかまたは低減されるように前記基材の表面/内部において1つ以上の硬化した層または区域を形成するステップとを、
含むかまたはからなる方法
であって、ステップ(c)において前記基材に施用される混合物の量は、300g/m
2
未満である、前記方法。
【請求項9】
前記基材は、土壌、腐植土、砕石、砂利、粘土、シルト、オガクズ、紙、ボール紙、チップボード、ソフトウッド、石灰岩および石炭からなる群から選ばれた1種類以上の材料を含み、
および/または、
前記基材は、庭区域、農地、果樹園、ブドウ園区域、苗木育苗区域、公園、開発地または都市区域の一部、舗装されていない道路、歩道、線路、工業的に用いられている区域ならびに前記土地区域の間および前にある区域からなる群から選ばれた土地区域である、
請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記基材の横方向の寸法は、それぞれ、0.5cmより大きく、好ましくは1cmより大きく、より好ましくは2cmより大きく、もっとも好ましくは5cmより大きい、請求項
8または
9に記載の方法。
【請求項11】
以下の成分、
(a)ケイ酸リチウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸ルビジウム、ケイ酸セシウムおよびそれらの混合物からなる群から選ばれた1種類以上のケイ酸アルカリであって、
前記1種類以上のケイ酸アルカリのモジュラスMは、それぞれ、>1.7、好ましくは>2.0、より好ましくは>2.5、もっとも好ましくは>3.0である
1種類以上のケイ酸アルカリ
と、
(b)2種類以上の性能調節剤であって、
2種類または前記、いくつかの種類またはすべての種類の性能調節剤は、
(i)(バイオ)ポリマーであって、
セルロース、デンプン、リグニン、リグニンスルホネート、クラフトリグニンおよびリグニンカルボキシレート、ペクチン、
およびグアーエーテル;
アルギン、シクロデキストリン、
およびデキストリン;
天然グルー、ヒドロゲルビルダー、植物ライム、ラテックス;
アラニン、グリシン、リジン、アスパラギン、グルタミン、グルタメートならびに非タンパク質構成アミノ酸からなる群から選ばれた1種類以上のアミノ酸を含むタンパク質およびペプチド;
好ましくは酵母生産、食肉生産、果実生産、野菜生産、卵生産、乳業および製紙
由来の、コーンスティープリカー、ラクトース母液、タンパク質溶解液および糖蜜、ベジタブルミール、好ましくはコーングルテンミール、ピーミール、フルーツミールおよびタンパク質廃棄物;
デンプンエーテル、デンプンエステル、デンプンカルボキシレート、セルロースエステル、セルロースエーテル、セルロースカルボキシレート、酵母およびそれらの抽出物;
有機酸、好ましくはスルホン酸
およびカルボン酸およびそれらの塩、シアネート、エーテル、オキシド、スルフェート、ニトリル、アルデヒド、ケトン、アルコール、チオール、シロキサン、ホスフェート、
およびホスホネートを含む液体または乾燥ポリマー分散物またはポリマーであって、好ましくは、前記ポリマーは、生分解性である液体または乾燥ポリマー分散物またはポリマー、
からなる群から選ばれた(バイオ)ポリマー;
(ii)ラクトース、グルコース、フルクトース、サッカロースおよび/またはガラクトースを含む多糖と、好ましくはラクトース、サッカロース、グルコース、グルコサミン、マンノース、グリセリン、グルコネート、フルクトースおよび/またはイヌリンを含む微生物菌体外多糖と、からなる群から選ばれた多糖、
および細胞外物質;
(iii)好ましくは、モノカルボン酸、好ましくはギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸およびサリチル酸、ジカルボン酸、好ましくはシュウ酸、マロン酸
、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸およびマレイン酸、ケト酸、好ましくはピルビン酸およびアセト酢酸、フルーツ酸、好ましくはリンゴ酸および酒石酸、ヒドロキシ酸、好ましくは乳酸、αヒドロキシ酸およびβヒドロキシ酸、トリカルボン酸、好ましくはクエン酸、より好ましくは前述のもののカルボン酸塩ならびにエステルからなる群から選ばれた有機酸;
(iv)好ましくはアラニン、グリシン、リジン、グルタミン、グルタメートおよび非タンパク質構成アミノ酸からなる群から選ばれたアミノ酸およびそれらの誘導体、好ましくはそれらのエステルならびにアミド;
からなる群から独立に選ばれた2種類以上の性能調節剤と
、
(c)1種類以上の硬化剤であって、
1種類のまたは前記、いくつかの種類またはすべての種類の硬化剤は、
(vi)アルカリ塩、アルカリ土類塩、金属塩および遷移金属塩、好ましくはカルシウム、マグネシウム、アルミニウムおよび鉄塩、より好ましくは炭酸カルシウム、炭酸水素カルシウム、塩化カルシウム、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸水素マグネシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、塩化鉄、硫酸鉄およびそれらのリン酸塩からなる群から選ばれた無機塩;
(
vii)硫酸カルシウム、好ましくは石膏、酸化カルシウムおよびリン酸バインダーからなる群から選ばれた無機バインダー、
からなる群から選ばれた1種以上の硬化剤
とを、
含むかまたはからな
り、
ケイ酸セメントおよび/またはアルミン酸セメントを含まない、
植物、好ましくは雑草成長を防止するかまたは低減するための混合物。
【国際調査報告】