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特表2023-552339プローブの受動的正常化のためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-15
(54)【発明の名称】プローブの受動的正常化のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 29/265 20060101AFI20231208BHJP
【FI】
G01N29/265
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532599
(86)(22)【出願日】2021-11-30
(85)【翻訳文提出日】2023-07-28
(86)【国際出願番号】 US2021061063
(87)【国際公開番号】W WO2022115728
(87)【国際公開日】2022-06-02
(31)【優先権主張番号】17/107,829
(32)【優先日】2020-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】599130449
【氏名又は名称】サウジ アラビアン オイル カンパニー
(71)【出願人】
【識別番号】521340171
【氏名又は名称】キング・アブドゥッラー・ユニバーシティ・オブ・サイエンス・アンド・テクノロジー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ファドゥル・アブデルラティフ
(72)【発明者】
【氏名】ヘシャム・エー・ジフリ
(72)【発明者】
【氏名】サヘジャド・パテル
(72)【発明者】
【氏名】アリ・アルラシェード
(72)【発明者】
【氏名】アムジャド・フェレンバン
(72)【発明者】
【氏名】ジェフ・エス・シャムマ
【テーマコード(参考)】
2G047
【Fターム(参考)】
2G047AA05
2G047AB01
2G047BC07
2G047BC11
2G047DB03
2G047DB17
2G047GA05
2G047GA06
2G047GJ02
(57)【要約】
システム及び方法は、平坦構造または湾曲管などの構造を検査するために、プローブが構造の表面を横切るときに、超音波乾式連結ホイールプローブを受動的に正常化する。少なくとも一対のアームは、表面に垂直な検出方向におけるプローブの正常化を受動的に維持するように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
試験面に隣接してプローブを保持するように構成されるアセンブリであって、
第1のコネクタと、
第1の端部で前記第1のコネクタに枢動可能に連結される第1のアームであって、前記第1のアームが、前方向に延在し、前記前方向に垂直で、前記試験面に垂直な法線方向に延在する、第1のアームと、
第1の端部で前記第1のコネクタに枢動可能に連結される第2のアームであって、前記第2のアームが、前記前方向とは反対の後方向に延在し、前記法線方向に延在する、第2のアームと、
前記第1のアーム及び前記第2のアームのそれぞれの第2の端部に各々連結される一対の第1の取付部材と、
それぞれの第1の取付部材に各々連結される一対の第1のホイールと、
前記第1のコネクタに連結され、前記プローブを保持するように構成されるホルダと
を備え、
前記第1のアーム及び前記第2のアームを前記第1のコネクタに前記枢動可能に連結することにより、前記プローブが前記試験面を横切るときに、前記プローブの検出方向を受動的に正常化する、アセンブリ。
【請求項2】
前記第1のアーム及び前記第2のアームの各々に接続され、前記第1のアーム及び前記第2のアームを互いに向かって付勢するように構成される第1の弾性部材を更に備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
一対の前記第1のホイールが、キャスタである、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記ホルダが、前記プローブの回転シャフトに連結され、前記プローブが前記回転シャフト回りを回転し得るように、構成される、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記第1のコネクタが、第1のピニオンギアを含む、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記第1のアーム及び前記第2のアームが、それぞれ前記前方向及び前記後方向に第1の自由度で枢動する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
第2のコネクタと、
前記第2のコネクタに枢動可能に連結される第3のアームであって、前記第3のアームが、右方向に延在し、前記法線方向に延在する、第3のアームと、
前記第2のコネクタに枢動可能に連結される第4のアームであって、前記第4のアームが、前記右方向とは反対の左方向に延在し、前記法線方向に延在する、第4のアームと、
前記第3のアーム及び前記第4のアームのそれぞれの第2の端部に各々連結される一対の第2の取付部材と、
それぞれの第2の取付部材に各々連結される一対の第2のホイールと
を更に備える、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記右方向及び前記左方向の各々が、前記前方向と前記法線方向との両方に対して垂直である、請求項7に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記第3のアーム及び前記第4のアームが、それぞれ前記右方向及び前記左方向に第2の自由度で枢動する、請求項8に記載のアセンブリ。
【請求項10】
試験面を横切るように構成されるシステムであって、
ハウジングと、
前記ハウジングに回転可能に連結され、前記試験面を横切るように構成される駆動ホイールと、
前記ハウジング内に配置されるアセンブリと、
を備え、
前記アセンブリは、
第1のコネクタと、
第1の端部で前記第1のコネクタに枢動可能に接続される第1のアームであって、前記第1のアームが、前方向に延在し、前記前方向に垂直で、前記試験面に垂直な法線方向に延在する、第1のアームと、
第1の端部で前記第1のコネクタに枢動可能に接続される第2のアームであって、前記第2のアームが、前記前方向とは反対の後方向に延在し、前記法線方向に延在する、第2のアームと、
前記第1のアーム及び前記第2のアームのそれぞれの第2の端部に各々連結される一対の第1の取付部材と、
それぞれの第1の取付部材に各々連結される一対の第1のホイールと、
前記第1のコネクタに連結され、前記試験面に隣接してプローブを保持するように構成されるホルダと
を備え、
前記第1のアーム及び前記第2のアームを前記第1のコネクタに枢動可能に連結することにより、前記駆動ホイールの回転に応答して、前記プローブを有する前記システムが前記試験面を横切るときに、前記試験面に向かう前記プローブの検出方向を受動的に正常化する、システム。
【請求項11】
前記ハウジング内に固定され、前記ハウジングに対して前記アセンブリを直線的にガイドするように構成される直線運動ガイドを更に備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記アセンブリの上面と、前記ハウジングの内面との間に配置される圧縮ベースの弾性部材を更に備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
一対の前記第1のホイールが、キャスタである、請求項10に記載のシステム。
【請求項14】
前記ホルダが、前記プローブの回転シャフトに連結され、前記プローブが前記回転シャフト回りを回転し得るように、構成される、請求項10に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1のアーム及び前記第2のアームの各々に接続され、前記第1のアーム及び前記第2のアームを互いに向かって付勢するように構成される第1の弾性部材を更に備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項16】
第2のコネクタと、
前記第2のコネクタに枢動可能に連結される第3のアームであって、前記第3のアームが、右方向に延在し、前記法線方向に延在する、第3のアームと、
前記第2のコネクタに枢動可能に連結される第4のアームであって、前記第4のアームが、前記右方向とは反対の左方向に延在し、前記法線方向に延在する、第4のアームと、
前記第3のアーム及び前記第4のアームのそれぞれの第2の端部に各々連結される一対の第2の取付部材と、
それぞれの第2の取付部材に各々連結される一対の第2のホイールと
を更に備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項17】
前記右方向及び前記左方向の各々が、前記前方向と前記法線方向との両方に対して垂直である、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記第3のアーム及び前記第4のアームが、それぞれ前記右方向及び前記左方向に第2の自由度で枢動する、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
試験面に隣接してプローブを保持するように構成されるアセンブリであって、
対称性保持サブアセンブリと、
前記対称性保持サブアセンブリに連結される第1のアームであって、前記第1のアームが、前方向に延在し、前記前方向に垂直で、前記試験面に垂直な法線方向に延在する、第1のアームと、
前記対称性保持サブアセンブリに連結される第2のアームであって、前記第2のアームが、前記前方向とは反対の後方向に延在し、前記法線方向に延在する、第2のアームと、
前記第1のアームの端部に連結され、前記試験面を移動するように構成される第1のホイールと、
前記第2のアームの端部に連結され、前記試験面を移動するように構成される第2のホイールと、
前記対称性保持サブアセンブリに連結され、前記プローブを保持するように構成されるホルダと
を備え、
前記第1のアーム及び前記第2のアームの前記対称性保持サブアセンブリへの前記連結が、前記プローブが前記試験面を横切るときに、前記プローブの検出方向を受動的に正常化するために、前記ホルダを通る軸回りに前記第1のアーム及び前記第2のアームの対称構成を維持する、アセンブリ。
【請求項20】
前記試験面の曲率が変化するにつれて、前記第1のホイールが前記試験面を横切るときに、前記プローブに対する第1の方向への前記第1のアームの移動が、前記対称性保持サブアセンブリによって鏡像反転されて、前記第2のホイールが前記試験面を横切るときに、前記軸回りの前記第1の方向を鏡像反転する第2の方向で、前記プローブに対して前記第2の方向に前記第2のアームを移動させる、請求項19に記載のアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、構造を検査するためのホイールプローブに関し、より詳細には、プローブが構造を検査するときの超音波乾式連結ホイールプローブの受動的正常化(normalization)のためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
石油及びガス産業などの様々な技術分野において、パイプライン及び他の構造は、センサを使用して検査される。超音波試験(UT)において、そのようなセンサは、構造の表面を貫通するために、超音波を利用する。構造のそのような検査のための非破壊試験技術を提供するために、UTベースのセンサが知られている。例えば、鋼管などの鋼構造を検査するとき、UTベースのセンサは、構造の表面を横切って鋼の厚さを測定し、厚さが浸食により特定の臨界限界未満に減少したか否かを判定する。このような非破壊及び表面貫通検査を定期的に実施することにより、鋼構造を評価して、動作中の管の漏れ、故障、及び計画外の停止を回避し得る。
【0003】
UTベースのセンサは、超音波乾式連結ホイールプローブなどの方向センサであり得る。そのようなホイールプローブは、管の平坦面または湾曲面などの任意のタイプの表面を横切り得る。ホイールプローブは、検査される構造の表面を移動するクローラタイプのデバイスに組み込まれ得る。しかしながら、そのような方向センサは、プローブから、生成された超音波が正常に、すなわち試験対象面に対して垂直に向けられることを保証するために、センサの正常化を必要とする。そのような通常の放射は、構造からの超音波の反射をセンサに向け直すことがある。超音波の放射方向のわずかな傾斜は、反射信号の損失を引き起こす場合がある。したがって、既知のプローブが異なる曲率を有する表面を横切るとき、センサを用いた既知のプローブの再較正が必要になることが多い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
プローブを再較正するための1つの技術には、プローブを所与の表面に向かって能動的に正常化するためのアクチュエータを使用することがある。しかしながら、このようなアクチュエータは、プローブ、またはプローブが搭載されるクローラのサイズ及びコストを増大させる。更に、そのようなアクチュエータは、試験対象面の様々な曲率に対して毎回作動されなければならない。本開示は、当技術分野におけるこれらの問題に関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示と一致する実施形態によれば、システム及び方法は、平坦構造または湾曲管などの構造を検査するために、プローブが構造の表面を横切るときに、超音波乾式連結ホイールプローブを受動的に正常化する。少なくとも一対のアームは、表面に垂直な検出方向におけるプローブの正常化を受動的に維持するように構成される。
【0006】
一実施形態では、アセンブリは、試験面に隣接してプローブを保持するように構成されている。アセンブリは、第1のコネクタと、第1のアーム及び第2のアームと、一対の第1の取付部材と、一対の第1のホイールと、ホルダと、を備える。第1のアームは、その第1の端部で第1のコネクタに枢動可能に連結される。第1のアームは、前方向に延在し、前方向に垂直で、試験面に垂直な法線方向に延在する。同様に、第2のアームは、その第1の端部で第1のコネクタに枢動可能に連結される。第2のアームは、前方向とは反対の後方向に延在し、法線方向に延在する。
【0007】
特定の実施形態では、一対の第1の取付部材の各々は、第1のアーム及び第2のアームのそれぞれの第2の端部に連結され、一対の第1のホイールの各々は、それぞれの第1の取付部材に連結され、ホルダは、第1のコネクタに連結され、プローブを保持するように構成され、第1のアーム及び第2のアームの第1のコネクタへの枢動可能な連結は、プローブが試験面を横切るときに、プローブの検出方向を受動的に正常化し、またはこれらの更なる構成の組合せは、所与の実施形態で使用され得る。
【0008】
追加の特定の実施形態では、第1のコネクタは、第1のピニオンギアを含んでもよく、一対の第1のホイールは、キャスタであってもよく、ホルダは、プローブの回転シャフトに連結されてもよく、プローブが回転シャフト回りを回転し得るように、構成されてもよく、第1の弾性部材は、第1のアーム及び第2のアームの各々に接続してもよく、第1の弾性部材は、第1のアーム及び第2のアームを互いに向かって付勢するように構成されてもよく、第1のアーム及び第2のアームは、それぞれ前方向及び後方向に第1の自由度で枢動してもよく、またはこれらの更なる構成の組合せは、上述の実施形態のいずれかを含む所与の実施形態において使用されてもよい。
【0009】
別の実施形態では、アセンブリは、第2のコネクタと、第3のアーム及び第4のアームと、一対の第2の取付部材と、一対の第2のホイールと、を含む。第3のアームは、第2のコネクタに枢動可能に連結される。第3のアームは、右方向に延在し、法線方向に延在する。同様に、第4のアームが、第2のコネクタに枢動可能に連結される。第4のアームは、右方向とは反対の左方向に延在し、法線方向に延在する。一対の第2の取付部材の各々は、第3のアーム及び第4のアームのそれぞれの第2の端部に連結される。一対の第2のホイールの各々は、それぞれの第2の取付部材に連結される。右方向及び左方向の各々は、前方向と法線方向との両方に対して垂直である。第3のアーム及び第4のアームは、それぞれ右方向及び左方向に第2の自由度で枢動する。
【0010】
別の実施形態では、システムは、試験面を横切るように構成される。システムは、ハウジングと、ハウジングに回転可能に連結され、試験面を横切るように構成される駆動ホイールと、ハウジング内に配置されるアセンブリと、を含む。アセンブリは、第1のコネクタと、第1のアーム及び第2のアームと、一対の第1の取付部材と、一対の第1のホイールと、ホルダと、を備える。第1のアームは、その第1の端部で第1のコネクタに枢動可能に連結される。第1のアームは、前方向に延在し、前方向に垂直で、試験面に垂直な法線方向に延在する。同様に、第2のアームは、その第1の端部で第1のコネクタに枢動可能に連結される。第2のアームは、前方向とは反対の後方向に延在し、法線方向に延在する。第1のアーム及び第2のアームの第1のコネクタへの枢動可能な連結は、プローブを有するシステムが駆動ホイールの回転に応答して試験面を横切るときに、試験面に向かうプローブの検出方向を受動的に正常化する。
【0011】
特定の実施形態では、上述のシステムは、ハウジングに対してアセンブリを直線的にガイドするように構成される直線運動ガイドを含んでもよい。システムは、アセンブリの上面と、ハウジングの内面との間に配置される圧縮ベースの弾性部材を更に含み得る。一対の第1のホイールは、キャスタであってもよい。ホルダは、プローブの回転シャフトに連結され、プローブが回転シャフト回りを回転し得るように、構成され得る。第1の弾性部材が、第1のアーム及び第2のアームの各々に接続され得る。第1の弾性部材を、第1のアーム及び第2のアームを互いに向かって付勢するように構成し得る。所与の実施形態は、前述の更なる特徴、接続、及び配置のうちの任意の1以上を含んでもよい。
【0012】
更なる実施形態では、方法は、試験面を検査するように構成される。本方法は、ハウジングに回転可能に連結され、試験面を横切るように構成される駆動ホイールを有するハウジングを設けることと、ハウジング内に配置されるアセンブリを設けることと、を含む。アセンブリは、第1のコネクタと、第1のアームと、第2のアームと、一対の第1の取付部材と、一対の第1のホイールと、ホルダと、を含む。第1のアームは、その第1の端部で第1のコネクタに枢動可能に連結される。第1のアームは、前方向に延在し、前方向に垂直で、試験面に垂直な法線方向に延在する。同様に、第2のアームは、その第1の端部で第2のコネクタに枢動可能に連結される。第2のアームは、前方向とは反対の後方向に延在し、法線方向に延在する。一対の第1の取付部材の各々は、第1のアーム及び第2のアームのそれぞれの第2の端部に連結される。一対の第1のホイールの各々は、それぞれの第1の取付部材に連結される。ホルダは、第1のコネクタに連結され、試験面に隣接してプローブを保持するように構成される。
【0013】
本開示による方法は、駆動ホイールの動作によって試験面を横切ることと、第1のアーム及び第2のアームを枢動させることと、プローブが試験面を検査するときに、試験面に向かうホルダ内のプローブの検出方向を受動的に正常化することと、を更に含む。特定の実施形態では、本方法は、第1の弾性部材によって、第1のアーム及び第2のアームを互いに向かって付勢することを更に含んでもよい。
【0014】
本明細書に開示した様々な実施形態及び実装形態の任意の組合せは、本開示と一致する更なる実施形態で使用され得る。これら、ならびに他の態様及び特徴は、本開示及び添付の図面、ならびに特許請求の範囲に従って本明細書に提示される特定の実施形態の以下の説明から理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】実施形態による、湾曲面を横切る受動正常化アセンブリを有するクローラシステムの側面概略図である。
図2】実施形態による、図1のクローラシステムが平坦面を横切る側面概略図である。
図3】実施形態による、受動正常化アセンブリの上面後側斜視図である。
図4】実施形態による、図3の受動正常化アセンブリの側面図である。
図5】実施形態による、部品が分離された受動正常化アセンブリの一部の上面後側斜視図である。
図6】実施形態による、部品が組み立てられた図5の受動正常化アセンブリの一部の上面後側斜視図である。
図7】実施形態による、第1の構成のフレームにおける図3の受動正常化アセンブリの側面図である。
図8】実施形態による、第2の構成のフレームにおける図3の受動正常化アセンブリの側面図である。
図9】実施形態による、第3の構成のフレームにおける図3の受動正常化アセンブリの側面図である。
図10】代替的な実施形態による、フレームにおける受動正常化アセンブリの後面図である。
図11】代替的な実施形態による、図10に示すフレームにおける受動正常化アセンブリの上面後側斜視図である。
図12図1図11の受動正常化アセンブリを有するシステムの動作のフローチャートである。
図13】対称性保持機構を示す、図1及び図2のクローラの代替実施形態の側面概略図である。
図14】対称性保持機構を示す、図1及び図2のクローラの代替実施形態の側面概略図である。
図15】対称性保持機構を示す、図1及び図2のクローラの代替実施形態の側面概略図である。
図16】対称性保持機構を示す、図1及び図2のクローラの代替実施形態の側面概略図である。
図17】対称性保持機構を示す、図1及び図2のクローラの代替実施形態の側面概略図である。
図18】対称性保持機構を示す、図1及び図2のクローラの代替実施形態の側面概略図である。
図19】対称性保持機構を示す、図1及び図2のクローラの代替実施形態の側面概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図面は例示的なものであり、必ずしも縮尺通りではないことに留意されたい。
【0017】
本開示に含まれる教示と一致する例示的な実施形態は、平坦構造または湾曲管などの構造を検査するためにプローブが構造の表面を横切るときに、超音波乾式連結ホイールプローブを受動的に正常化するシステム及び方法に関する。少なくとも一対のアームは、表面に垂直な検出方向におけるプローブの正常化を受動的に維持するように構成される。
【0018】
一実施形態では図1図9に示すように、システム10は、プローブ12を有するクローラデバイスとして構成される。システム10は、構造16の試験面14を横切る。プローブ12は、試験面14に隣接して、構造16を検査する。プローブ12は、ホイールプローブであってもよい。例えば、プローブ12は、超音波乾式連結ホイールプローブであってもよい。また、プローブ12として、他のタイプのプローブを使用してもよい。図1に示すように、システム10は、湾曲面14を横切る。図2に示すように、システム10は、構造20の実質的に平坦な表面18を横切る。
【0019】
図1及び図2に示すように、システム10は、ハウジング22と、駆動ホイール24と、アセンブリ26と、を含む。駆動ホイール24は、ハウジング22に回転可能に連結される。駆動ホイール24は、試験面14、18を横切るように構成される。アセンブリ26は、ハウジング22内に配置される。システム10は、アセンブリ26をハウジング22に対して、例えば垂直方向30に直線的にガイドするように構成される直線運動ガイド28を更に含み得る。直線運動ガイド28は、ハウジング22内に固定され得る。システム10は、アセンブリ26の上面34と、ハウジング22の内面36との間に配置された圧縮ベースの弾性部材32を更に含むことができ、その一方の面は、上面34、またはハウジング22に固定して取り付けられた構造に対して支えられる。内面36は、直線運動ガイド28の下面とすることができる。圧縮ベースの弾性部材32は、アセンブリ26が弾性部材の復元力に対して上方及び下方に移動することを可能にする。弾性部材32は、アセンブリ26に下向きの押圧力を与える。システム10が横切る表面のトポロジーの変化にかかわらず表面14、18に沿って移動するときに、押圧力は、プローブ12が表面14、18との接触を維持することを保証する。アセンブリ26がハウジング22に対して直線的に移動するときに、弾性部材32はまた、アセンブリ26が内面36に当接することを防止し得る。代替の実施形態では、弾性部材32は、上述のように復元力をもたらすように構成された圧縮ガスまたは真空で満たされたピストン・シリンダ・デバイスであってもよい。
【0020】
図3図6を参照すると、アセンブリ26は、特に図6に示すように、アセンブリ26の右方向部分を形成する構成要素40~46、54~58の右方向セットを含む。同様に、アセンブリ26の構成要素の左方向セットは、構成要素40~46、54~58の右方向セットの鏡像である。したがって、構成要素の左方向セットは、組み立てられると、図6に示すアセンブリ26の右方向部分の鏡像であるアセンブリ26の左方向部分を形成する。次いで、図3に示すように、右方向部分及び左方向部分を組み立てて、全体的なアセンブリ26を形成する。右方向部分及び左方向部分は、任意の既知の締結機構を使用して、後述する取付部材46、48で互いに締結され得る。
【0021】
左方向部分の鏡像である図3図6に示す右方向部分を参照すると、アセンブリ26は、第1のコネクタ40と、第1のアーム42と、第2のアーム44と、一対の第1の取付部材46、48と、一対の第1のホイール50、52と、ホルダ54と、を備える。第1のアーム42は、その第1の端部56で第1のコネクタ40に枢動可能に連結される。図3に示すように、第1のアーム42は、前方向に延在し、前方向に垂直で、試験面14、18に垂直な法線方向に延在する。同様に、第2のアーム44は、その第1の端部58で第1のコネクタ40に枢動可能に連結される。第2のアーム44は、前方向とは反対の後方向に延在し、法線方向に延在する。第1のアーム42及び第2のアーム44の第1のコネクタ40への枢動可能な連結は、駆動ホイール24の回転に応答して、プローブ12を有するシステム10が試験面14、18を横切るときに、試験面14、18に向かうプローブ12の検出方向を受動的に正常化する。
【0022】
少なくとも1つの締結具60、62は、第1の端部56、58を第1のコネクタ40にそれぞれ枢動可能に連結する。各締結具60、62は、第1のコネクタ40のアーム42、44のそれぞれの枢動点を画定する。締結具60、62はまた、ピニオン・ギア・アセンブリ内にピニオンギアを含み得る。アーム42、44の第1の端部56、58は、ピニオン・ギア・アセンブリで互いに連結される。ピニオン・ギア・アセンブリは、図7図9に示すように、ホルダ54がアーム42、44と共に回転し得るように、後述するホルダ54にしっかりと取り付けられ得る。ホルダ54のこのような回転は、プローブ12の正常化の角度を調整する。したがって、図2及び図4に示すように、ホイール50、52の両方が同じ水平面18上にあるとき、ホルダ54は、表面18に対して垂直、または垂直の向きを有する。図1の表面14のような表面の湾曲に起因してホイール50、52が上方または下方に傾斜したとき、ホルダ54が、第1のコネクタ40でピニオン・ギア・アセンブリによってアーム42、44にしっかりと連結されるので、ホルダ54は、ホイール50、52と同じ傾斜角を有する。
【0023】
一対の第1のホイール50、52はそれぞれ、アーム42、44の第2の端部47、49で取付部材46、48にそれぞれ保持されるキャスタであってもよい。あるいは、ホイールが試験面14、18上で自由に回転し、転動するように、他の既知のタイプのホイールが、取付部材46、48によって保持されてもよい。アーム42、44、及びキャスタとしてのそれぞれの第1のホイール50、52の構成は、アセンブリ26のバランスをとる。そのようなバランスは、対称性保持機構をもたらす。構造16、20の直径が変化し、したがって表面14、18の曲率がそれぞれ変化すると、対称性の維持により、ホイール50、52は、表面14、18との接触を維持し得る。更に、アーム42、44及びホイール50、52の対称性はまた、表面14、18に対するアセンブリ26の垂直性を維持し、したがってプローブ12は、表面14、18に対して垂直を維持する。
【0024】
ホルダ54は、プローブ12の回転シャフト64に連結され、プローブ12が回転シャフト64回りを回転し得るように構成され得る。図4に示すように、任意選択の第1の弾性部材66は、それぞれのアーム42、44の各締結具68、70で、アーム42、44の各々に接続され得る。第1の弾性部材66は、引張バネなどのバネであってもよい。第1の弾性部材66は、アーム42、44を互いに向かって付勢するように構成され得る。
【0025】
図1及び図2及び図7図9に示すように、図3図6のアセンブリ26は、弾性部材32が配置される上部部材74を有するフレーム72に取り付けられ得る。フレーム72はまた、ガイドスロット76を含み得る。ガイドスロット76は、アーム42、44の枢動点の位置を画定する限定された湾曲経路内で第1のコネクタ40が移動することを可能にする。第1のコネクタ40の中点からシャフト64の中心までの中心線は、法線方向を実質的に画定する。
【0026】
動作中、ホイール50、52が表面14、18を横切ると、アーム42、44は、締結具60、62によって画定された第1のコネクタ40のそれぞれの枢動点回りに枢動する。アーム42、44は、中心線に向かってまたは中心線から離れるように対称的に屈曲し、これにより、プローブ12の検出方向が法線方向と実質的に平行になるように受動的に正常化される。
【0027】
図10及び図11に示す代替的な実施形態では、システム10は、第2のコネクタ82と、第3のアーム84と、第4のアーム86と、一対の第2の取付部材88、90と、一対の第2のホイール92、94と、を有するアセンブリ80を更に含む。第3のアーム84は、第1の端部91で第2のコネクタ82に枢動可能に連結される。第3のアーム84は、右方向に延在し、法線方向に延在する。同様に、第4のアーム86は、第2の端部93で第2のコネクタ82に枢動可能に連結される。第4のアーム86は、右方向とは反対の左方向に延在し、法線方向に延在する。一対の第2の取付部材88、90の各々は、アーム84、86のそれぞれの第2の端部96、98に連結される。一対の第2のホイール92、94の各々は、それぞれの第2の取付部材88、90に連結される。左方向及び右方向の各々は、図11に示すように、前方向と法線方向との両方に対して垂直である。アーム84、86は、それぞれ左方向及び右方向に第2の自由度で枢動する。
【0028】
別の実施形態では、方法100は、ステップ110において、ハウジング22に回転可能に連結された駆動ホイール24を有するハウジング22を設けることを含む。方法100はまた、ステップ120において、ハウジング22内に配置されたアセンブリ26に、枢動アーム42、44と、試験面14、18に隣接してプローブ12を保持するホルダ54と、を設けることを含む。次いで、方法100は、ステップ130において、少なくともプローブ12に試験面14、18を横切らせる。次いで、方法100は、ステップ140において、試験面14、18の曲率の変化に応答してアーム42、44を枢動させる。次いで、方法100は、ステップ150において、プローブ12が試験面14、18を検査するときに、試験面14、18に向かうプローブ12の検出方向を受動的に正常化させる。
【0029】
本明細書に記載の方法の一部は、有形の(例えば、非一時的)記憶媒体上の機械可読形態のソフトウェアまたはファームウェアによって実施され得る。例えば、プログラムが、コンピュータまたは適切なハードウェアデバイス上で実行されるとき、ソフトウェアまたはファームウェアは、本明細書に記載の様々な動作をシステム及びアセンブリに実施させるように適合したコンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラムの形態であってもよく、コンピュータプログラムは、コンピュータ可読媒体上で具現化されてもよい。有形の記憶媒体の例は、ディスク、サムドライブ、フラッシュメモリなどのコンピュータ可読媒体を有するコンピュータ記憶デバイスを含み、伝播信号を含まない。伝播信号は、有形の記憶媒体内に存在し得る。ソフトウェアは、本明細書に記載の様々な動作が任意の適切な順序で、または同時に実行され得るように、並列プロセッサまたはシリアルプロセッサ上での実行に適し得る。
【0030】
図13図19は、ハウジング22内の対称性保持機構を利用する、図1図2のシステム10の代替実施形態を示している。図13図19の対称性保持機構の各々は、システム10が湾曲面14上にあるか、平坦面18上にあるかにかかわらず、プローブ12の両側でホイール50、52のバランスをとるために、弾性部材、リンク機構、磁石、及び任意選択で重力(システムが構造の上部に位置するとき)のうちの1以上を利用する。表面14、18のホイール50、52の構成は、プローブ12に対する第1の方向へのホイール50の移動が、プローブ12の軸回りの第1の方向を鏡像反転する第2の方向で、プローブ12に対する第2の方向へのホイール52の移動によって鏡像反転されるように変化する。プローブの軸は、シャフト64を通る。軸は、図7図9において点線で示している。各対称性保持機構によって引き起こされるホイール50、52のそのような鏡像反転移動は、プローブ12と、それぞれの表面14、18との連続的な接触を維持する。図13図17に示すように、連続接触は、バネの形態の弾性部材などの押し下げ圧縮機構によって維持され得る。図18及び図19に示すように、磁石によって連続接触を維持してもよい。
【0031】
本明細書に記載の対称性保持機構は、重力とは無関係にホイール50、52及びそれらのアーム42、44の対称性を維持する。しかしながら、表面14、18の向きに応じて、重力は、ホイール50、52及びアーム42、44に追加の対称性保持力をもたらし得る。更に、本明細書に記載の対称性保持機構は、ホイール50、52が様々な曲率を有する表面14、18に沿って移動するときに、ホイール50、52の構成を動的に調整する。このような動的調整は、アクチュエータなしでプローブ12を受動的に正常化する。したがって、本明細書に記載の対称性保持機構は、既知の正常化システムよりも実装コストが低い。
【0032】
図13図19の実施形態を詳細に参照すると、図13のシステムは、対称的なリンクにより、対称的な直線経路205、206でホイール50、52を移動させるように構成される機構200を有する。図14のシステムは、対称的なリンクにより、対称的な対角経路215、216でホイール50、52を移動させるように構成される機構210を有する。図15のシステムは、枢動点との対称的なリンクにより、対称円弧経路225、226でホイール50、52を移動させるように構成される機構220を有する。図16のシステムは、図13の機構200と同様の機構230を有する。機構230は、各ホイール50、52のための専用のリニアガイド233、234をそれぞれ使用する対称的な弾性リンクにより、対称的な直線経路231、232でホイール50、52を移動させる。ホイール50、52は、ホイール50、52間の並進リンク235によって互いに接続される。弾性部材236、237が、並進リンク235とハウジング22との間に設けられる。弾性部材236、237は、圧縮バネであってもよい。図17のシステムは、スイングアーム42、44を使用する図1及び図2のシステム10と同様の機構240を有し、対称リンク241、242により、対称円弧経路でホイール50、52を移動させる。しかしながら、図1及び図2の機構と比較すると、図17の機構240は、リンク241、242をそれぞれ使用したアーム42、44間の連結と、アーム42、44間に引張バネ245を用いた、それぞれ接地された回転ジョイント243、244と、を含む。
【0033】
図18及び図19のシステムは、プローブ12と表面14、18との間の強い接触を維持するために磁石を使用する。ホイール50、52は、ホイール50、52に取り付けられたリンケージ上の磁力により対称円弧経路で移動する。図18のシステムは、プローブ12の両側に、プローブ12のシャフト64の2つの固定磁気ディスクを有する機構250を有する。図18には、プローブ12の右方向側に磁気ディスク255を示している。各磁気ディスク255の二極S、Nの一方は、表面14、18と極を位置合わせするための磁力をもたらす。例えば、図18に示すように、磁気ディスク255のN極は、表面14、18に位置合わせされる。あるいは、図19のシステムは、シャフト64にしっかりと取り付けられた静止リング磁石265を有する機構260を有する。プローブ12のホイール266は、リング磁石265の穴267の内側に位置し、リング磁石265は、プローブ12のホイール266の下部を囲む。リング磁石265は、プローブ12と、表面14、18との連続的な接触を維持するために、プローブ12に磁気牽引力を発生させる。例示的な実施形態では、リング磁石265は、直径方向に磁化され、図19ではN極が右側の横方向に配置され、S極が左側の横方向に配置される。別の例示的な実施形態では、リング磁石265は、軸方向に磁化され、N極は、法線方向に沿って上方に配置され、S極は、法線方向に沿って下方に配置されてもよい。
【0034】
図面の同様または類似の符号は、いくつかの図面を通して同様または類似の要素を表し、図面を参照して説明及び図示したすべての構成要素またはステップがすべての実施形態または配置に必要とされないことを更に理解されたい。
【0035】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明するものであり、本発明を限定することを意図しない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が明らかにそうでないことを示さない限り、複数形も含むことを意図する。「含む(contains)」、「含んでいる(containing)」、「含む(includes)」、「含んでいる(including)」、「備える(comprises)」、及び/または「備えている(comprising)」という用語、ならびにそれらの変形は、本明細書で使用される場合、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/または構成要素の存在を指定するが、1以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、及び/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことを更に理解されよう。
【0036】
向きの用語は、本明細書では単に慣例及び参照の目的で使用されており、限定として解釈されるべきではない。しかしながら、これらの用語は、オペレータまたはユーザを参照して使用し得ることが認識される。したがって、制限は暗示されておらず、推測されるものでもない。更に、序数(例えば、第1、第2、第3)の使用は、区別のためのものであり、計数ではない。例えば、「第3」の使用は、対応する「第1」または「第2」があることを意味しない。また、本明細書で使用される表現及び用語は、説明のためのものであり、限定と見なされるべきではない。本明細書における「含んでいる(including)」、「備えている(comprising)」、「有している(having)」、「含んでいる(containing)」、「包含している(involving)」、及びそれらの変形の使用は、その後に列挙される項目、及びその均等物、ならびに追加の項目を包含することを意味する。
【0037】
本開示は、いくつかの例示的な実施形態を説明したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変更を行い、その要素を等価物で置き換え得ることが当業者には理解されよう。更に、本開示の本質的な範囲から逸脱することなく、特定の器具、状況、または材料を本開示の実施形態に適合させるために、多くの修正が当業者によって理解されるであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態、または本発明を実行するために企図される最良の形態に限定されず、本発明は、添付の特許請求の範囲内に入るすべての実施形態を含むことが意図される。
【0038】
上記の主題は例示のみを目的として提供されており、限定として解釈されるべきではない。例示及び説明した例示的な実施形態及び用途に従うことなく、また本開示によって包含される本発明の真の精神及び範囲から逸脱することなく、本明細書に記載された主題に対して様々な修正及び変更を行うことができ、本開示は、以下の特許請求の範囲における列挙のセットによって、及びこれらの列挙と同等の構造及び機能またはステップによって定義される。
【符号の説明】
【0039】
10 システム、12 プローブ、14 試験面、16 構造、18 表面、20 構造、22 ハウジング、24 駆動ホイール、26 アセンブリ、28 直線運動ガイド、30 垂直方向、32 弾性部材、34 上面、36 内面、40 コネクタ、42 第1のアーム、44 第2のアーム、46 第1の取付部材、47 第2の端部、48 第1の取付部材、49 第2の端部、50 第1のホイール、52 第1のホイール、54 ホルダ、56 第1の端部、58 第1の端部、60 締結具、62 締結具、64 回転シャフト、66 第1の弾性部材、68 締結具、70 締結具、72 フレーム、74 上部部材、76 ガイドスロット、80 アセンブリ、82 第2のコネクタ、84 第3のアーム、86 第4のアーム、88 第2の取付部材、90 第2の取付部材、91 第1の端部、92 第2のホイール、93 第2の端部、94 第2のホイール、96 第2の端部、98 第2の端部、200 機構、205 直線経路、206 直線経路、210 機構、215 対角経路、216 対角経路、220 機構、225 対称円弧経路、226 対称円弧経路、230 機構、231 直線経路、232 直線経路、233 リニアガイド、234 リニアガイド、235 並進リンク、236 弾性部材、237 弾性部材、240 機構、241 対称リンク、242 対称リンク、243 回転ジョイント、244 回転ジョイント、245 引張バネ、250 機構、255 磁気ディスク、260 機構、265 静止リング磁石、266 ホイール、267 穴
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
【国際調査報告】