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特表2023-552348バッテリー、それを含むバッテリーパック及び自動車
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-15
(54)【発明の名称】バッテリー、それを含むバッテリーパック及び自動車
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/184 20210101AFI20231208BHJP
   H01M 50/107 20210101ALI20231208BHJP
   H01M 50/152 20210101ALI20231208BHJP
   H01M 50/627 20210101ALI20231208BHJP
   H01M 50/167 20210101ALI20231208BHJP
   H01M 50/586 20210101ALI20231208BHJP
   H01M 50/593 20210101ALI20231208BHJP
   H01M 50/213 20210101ALI20231208BHJP
   H01M 50/249 20210101ALI20231208BHJP
   H01M 50/533 20210101ALI20231208BHJP
   H01M 50/474 20210101ALI20231208BHJP
   H01M 50/477 20210101ALI20231208BHJP
   H01M 50/188 20210101ALI20231208BHJP
   H01M 50/503 20210101ALI20231208BHJP
   H01M 50/505 20210101ALI20231208BHJP
【FI】
H01M50/184 D
H01M50/107
H01M50/152
H01M50/627
H01M50/167
H01M50/586
H01M50/593
H01M50/213
H01M50/249
H01M50/533
H01M50/474
H01M50/477
H01M50/188
H01M50/503
H01M50/505
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023533728
(86)(22)【出願日】2022-02-18
(85)【翻訳文提出日】2023-06-02
(86)【国際出願番号】 KR2022002468
(87)【国際公開番号】W WO2022177377
(87)【国際公開日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0022881
(32)【優先日】2021-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0022893
(32)【優先日】2021-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0022894
(32)【優先日】2021-02-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0030291
(32)【優先日】2021-03-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0131207
(32)【優先日】2021-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0131208
(32)【優先日】2021-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0131215
(32)【優先日】2021-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0147363
(32)【優先日】2021-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ジョ、ミン-キ
(72)【発明者】
【氏名】カン、ボ-ヒュン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ド-ギュン
(72)【発明者】
【氏名】チョイ、ス-ジ
(72)【発明者】
【氏名】ホワンボ、クァン-ス
(72)【発明者】
【氏名】リム、ハエ-ジン
(72)【発明者】
【氏名】リム、ジェ-ウォン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ハク-キュン
(72)【発明者】
【氏名】リー、ジェ-ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ジュン、ジ-ミン
(72)【発明者】
【氏名】ミン、ゴン-ウー
(72)【発明者】
【氏名】キム、ジェ-ウーン
【テーマコード(参考)】
5H011
5H021
5H023
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
5H011AA01
5H011DD15
5H011KK00
5H011KK01
5H021AA01
5H021HH00
5H021HH03
5H021HH10
5H023AS01
5H040AA14
5H040AS07
5H040AT01
5H040AY08
5H040NN00
5H040NN01
5H040NN05
5H043AA02
5H043AA13
5H043CA03
5H043CA12
5H043FA04
5H043GA22
5H043JA02
5H043LA00
5H043LA02
5H043LA21
5H043LA32
(57)【要約】
本発明の一実施形態によるバッテリーは、第1電極と第2電極とこれらの間に介在された分離膜とが巻取軸を中心に巻き取られることでコア及び外周面を定義した電極組立体であって、前記第1電極及び第2電極はそれぞれ巻取方向に沿って活物質層がコーティングされていない第1無地部及び第2無地部を含む電極組立体と、下端に形成された開放部を通して前記電極組立体を収容するハウジングと、前記第1無地部と結合されて前記ハウジング内に位置する第1集電体と、前記開放部を覆うキャップと、前記電極組立体を固定して前記ハウジングを密封するように、前記キャップと前記電極組立体との間に配置されるスペーサと、前記第2無地部と電気的に接続される端子と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極と第2電極とこれらの間に介在された分離膜とが巻取軸を中心に巻き取られることでコア及び外周面を定義した電極組立体であって、前記第1電極及び第2電極はそれぞれ巻取方向に沿って活物質層がコーティングされていない第1無地部及び第2無地部を含む電極組立体と、
下端に形成された開放部を通して前記電極組立体を収容するハウジングと、
前記第1無地部と結合されて前記ハウジング内に位置する第1集電体と、
前記開放部を覆うキャップと、
前記電極組立体を固定して前記ハウジングを密封するように、前記キャップと前記電極組立体との間に配置されるスペーサと、
前記第2無地部と電気的に接続される端子と、
を含むバッテリー。
【請求項2】
前記スペーサは、
前記第1集電体と前記キャップとの間に介在される動き防止部と、
前記ハウジングと前記キャップとの間に介在されるシーリング部と、
前記動き防止部と前記シーリング部とを連結する連結部と、
を含む、請求項1に記載のバッテリー。
【請求項3】
前記動き防止部は、前記第1集電体と前記キャップとの間の距離に対応する高さを有する、請求項2に記載のバッテリー。
【請求項4】
前記動き防止部は、前記電極組立体の一面上で中心部に位置している、請求項2または3に記載のバッテリー。
【請求項5】
前記動き防止部は、前記電極組立体の巻取中心孔と対応する位置に形成されるスペーサ孔を備える、請求項2から4のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項6】
前記シーリング部は、
前記ハウジングの内周面の周りに沿って延長された形態を有する、請求項2から5のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項7】
前記ハウジングは、
外周面の周りが押し込まれて形成されたビーディング部と、
前記ビーディング部の下方において前記開放部を定義する終端が前記キャップの周縁を包むように延長されて折り曲げられたクリンピング部と、
を含む、請求項6に記載のバッテリー。
【請求項8】
前記シーリング部は、前記クリンピング部に沿って折り曲げられて前記キャップの周縁を包むように形成される、請求項7に記載のバッテリー。
【請求項9】
前記連結部は、前記動き防止部から放射状、十字状、またはこれらが組み合わせられた形状で延長される複数の延長脚を含む、請求項2から8のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項10】
前記複数の延長脚は、前記第1集電体と接触しないように構成される、請求項9に記載のバッテリー。
【請求項11】
前記複数の延長脚は、前記キャップと接触しないように構成される、請求項9または10に記載のバッテリー。
【請求項12】
前記第1集電体は、
前記電極組立体の一面上で中心部に位置する支持部と、
前記支持部から延長されて前記第1無地部と結合される無地部結合部と、
前記支持部から延長されるかまたは前記無地部結合部の端部から延長され、前記ハウジングと前記シーリング部との間に介在されるハウジング接触部と、
を含む、請求項9から11のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項13】
前記支持部は、前記電極組立体の巻取中心孔と対応する位置に形成される第1集電体孔を備える、請求項12に記載のバッテリー。
【請求項14】
前記ハウジングは、
その側壁の一部が内側に向かって押し込まれたビーディング部と、
前記ビーディング部の下方において前記開放部を定義する終端が前記キャップの周縁を包むように延長されて折り曲げられたクリンピング部と、
を含み、
前記ハウジング接触部は、前記キャップと対面する前記ビーディング部の一面上に接触する、請求項12または13に記載のバッテリー。
【請求項15】
前記シーリング部は、前記クリンピング部に沿って折り曲げられて前記キャップの周縁を包みながら前記ハウジング接触部と前記キャップとの間を埋めるように形成される、請求項14に記載のバッテリー。
【請求項16】
前記シーリング部は、前記ハウジング接触部と前記キャップとの間における厚さが前記ビーディング部と前記キャップとの間における厚さよりも薄く形成される、請求項15に記載のバッテリー。
【請求項17】
前記シーリング部は、前記ハウジング接触部と前記キャップとの間における圧縮率が前記ビーディング部と前記キャップとの間における圧縮率よりも大きい、請求項15に記載のバッテリー。
【請求項18】
前記シーリング部は、前記ハウジング接触部と前記キャップとの間における圧縮率が前記ビーディング部と前記キャップとの間における圧縮率と同一である、請求項15に記載のバッテリー。
【請求項19】
前記動き防止部は、前記支持部が前記動き防止部の外側に露出しないように前記支持部を覆う、請求項12から18のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項20】
前記キャップは、周辺領域と比べて厚さが薄いベンティング部を備え、
前記動き防止部は、前記ベンティング部を覆わないように前記ベンティング部よりも内側に位置している、請求項2から19のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項21】
前記連結部は、前記バッテリーの高さ方向において前記ハウジング接触部と重ならないように位置している、請求項12に記載のバッテリー。
【請求項22】
前記バッテリーは、
前記第2無地部と結合される第2集電体と、
前記ハウジングの上端に形成された閉鎖部と前記第2集電体との間に介在される絶縁体と、
をさらに含む、請求項1から21のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項23】
前記絶縁体は、前記第2集電体と前記閉鎖部との間の距離に対応する高さを有する、請求項22に記載のバッテリー。
【請求項24】
正極と負極との間で測定された抵抗が4mΩ以下である、請求項1から23のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項25】
前記バッテリーの直径を高さで除したフォームファクタの比が0.4よりも大きい、請求項1から24のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項26】
請求項1から25のいずれか一項に記載のバッテリーを複数個含む、バッテリーパック。
【請求項27】
複数の前記バッテリーは、所定数の列で配列され、
それぞれの前記バッテリーの前記端子及びハウジング閉鎖部の外側面は上部に向かって配置されている、請求項26に記載のバッテリーパック。
【請求項28】
前記バッテリーパックは、複数の前記バッテリーを直列及び並列に連結する複数のバスバーを含み、
前記複数のバスバーは、前記複数のバッテリーの上部に配置され、
前記複数のバスバーのそれぞれは、
隣接するバッテリーの端子同士の間で延長されるボディ部と、
前記ボディ部の一側に延びて前記一側に位置したバッテリーの端子に電気的に結合する複数の第1バスバー端子と、
前記ボディ部の他側に延びて前記他側に位置したバッテリーのハウジングの閉鎖部の外側面に電気的に結合する複数の第2バスバー端子と、
を含む、請求項26または27に記載のバッテリーパック。
【請求項29】
請求項26から28のいずれか一項に記載のバッテリーパックを含む、自動車。
【請求項30】
第1無地部及び第2無地部を備える電極組立体と、
下端に形成された開放部を通して前記電極組立体を収容するハウジングと、
前記ハウジング内で前記第1無地部と結合される第1集電体と、
前記第1集電体の底部を支持する中央部、及び前記ハウジングと接触する周辺部を備えるスペーサと、
を含むバッテリー。
【請求項31】
前記第2無地部と電気的に接続される端子をさらに含む、請求項30に記載のバッテリー。
【請求項32】
前記中央部の上面は、前記周辺部の上面よりも高く位置している、請求項30または31に記載のバッテリー。
【請求項33】
前記中央部は、前記電極組立体の巻取中心孔と対応する位置に形成されるスペーサ孔を備える、請求項30から32のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項34】
前記周辺部は、前記ハウジングの内側面に向かって延長されている、請求項30から33のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項35】
前記スペーサは、前記周辺部の外側縁から下方に延長されるフランジをさらに含む、請求項34に記載のバッテリー。
【請求項36】
前記ハウジングの下端に形成された開放部を覆うキャップをさらに含み、
前記中央部の上面は前記第1集電体の下面と接触し、前記中央部の下面は前記キャップの内側面と接触する、請求項30から35のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項37】
ハウジング内に電極組立体を挿入する段階と、
前記電極組立体の底面上に集電体を位置させる段階と、
スペーサを前記集電体と接触するように配置させる段階と、
前記スペーサの周縁で前記ハウジングをシーリングする段階と、
キャップを前記ハウジングに連結する段階と、
を含むバッテリー製造方法。
【請求項38】
前記スペーサが前記キャップから前記集電体に向かって延長されるように、前記キャップを前記スペーサの周縁に連結する段階をさらに含む、請求項37に記載のバッテリー製造方法。
【請求項39】
前記ハウジングをシーリングする前記スペーサの周縁は円周方向に沿って延長された形態を有する、請求項37または38に記載のバッテリー製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリー、それを含むバッテリーパック及び自動車に関する。より具体的には、本発明は、内部電極組立体の動きを最小化することができる構造を有するバッテリー、それを含むバッテリーパック及び自動車に関する。
【0002】
本出願は、2021年2月19日付け出願の韓国特許出願第10-2021-0022894号、2021年2月19日付け出願の韓国特許出願第10-2021-0022893号、2021年2月19日付け出願の韓国特許出願第10-2021-0022881号、2021年3月08日付け出願の韓国特許出願第10-2021-0030291号、2021年10月1日付け出願の韓国特許出願第10-2021-0131215号、2021年10月1日付け出願の韓国特許出願第10-2021-0131207号、2021年10月1日付け出願の韓国特許出願第10-2021-0131208号、2021年10月29日付け出願の韓国特許出願第10-2021-0147363号に基づく優先権を主張し、当該出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
バッテリーの集電効率を極大化するため、ハウジングの高さ方向に沿って上下に正極タブ及び負極タブがそれぞれ延長された形態を有するゼリーロール(jelly-roll)を適用する。このような構造のゼリーロールが適用されるバッテリーにおいて、正極タブ及び負極タブのそれぞれを端子及びハウジングと連結するための中間媒介体として集電体が用いられ得る。
【0004】
この場合、例えば、正極集電体はゼリーロール構造の一面を覆いながら正極タブと結合され、負極集電体はゼリーロール構造の他面を覆いながら負極タブと結合され得る。また、前記正極集電体は端子と電気的に接続され、負極集電体はハウジングと電気的に接続され得る。
【0005】
上述した構造を有するバッテリーでは、特に負極集電体とキャップとの間に比較的に大きい空いた空間が形成され得る。また、前記キャップと反対側に位置するハウジングの底面と正極集電体との間にも空いた空間が形成され得る。
【0006】
このような空いた空間は、ゼリーロールがハウジングの内部で、特に上下方向、すなわちバッテリーの高さ方向に動く原因になり得る。前記ゼリーロールがこのように上下方向に動く場合、集電体と電極タブとの結合部位に損傷が発生し得、さらには集電体とハウジングとの結合部位、集電体と端子との結合部位などにも損傷が発生し得る。
【0007】
したがって、このようなゼリーロールの移動空間を最大限に減らす必要がある。また、ゼリーロールの移動空間を縮小させるため付加的な部品を適用する場合、工程の複雑性が増加し、製造コストも上昇するため、従来既に適用されている部品を活用してこのような問題を解消する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたものであり、ハウジング内におけるゼリーロールの動きによって電気的結合部位に損傷が発生することを防止することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、バッテリーの製造において、従来適用されていた部品を活用してゼリーロールの動きを防止することで、追加的な部品の適用によって発生する製造工程の複雑化及び製造コストの増加などを防止することを他の目的とする。
【0010】
但し、本発明が解決しようとする技術的課題は上述した課題に制限されず、他の課題は下記の発明の説明から通常の技術者に明らかに理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決するため、本発明の一態様によるバッテリーは、第1電極と第2電極とこれらの間に介在された分離膜とが巻取軸を中心に巻き取られることでコア及び外周面を定義した電極組立体であって、前記第1電極及び第2電極はそれぞれ巻取方向に沿って活物質層がコーティングされていない第1無地部及び第2無地部を含む電極組立体と、下端に形成された開放部を通して前記電極組立体を収容するハウジングと、前記第1無地部と結合されて前記ハウジング内に位置する第1集電体と、前記開放部を覆うキャップと、前記電極組立体を固定して前記ハウジングを密封するように、前記キャップと前記電極組立体との間に配置されるスペーサと、前記第2無地部と電気的に接続される端子と、を含む。
【0012】
前記スペーサは、前記第1集電体と前記キャップとの間に介在される動き防止部と、前記ハウジングと前記キャップとの間に介在されるシーリング部と、前記動き防止部と前記シーリング部とを連結する連結部と、を含み得る。
【0013】
前記動き防止部は、前記第1集電体と前記キャップとの間の距離に対応する高さを有し得る。
【0014】
前記動き防止部は、前記電極組立体の一面上で中心部に位置し得る。
【0015】
前記動き防止部は、前記電極組立体の巻取中心孔と対応する位置に形成されるスペーサ孔を備え得る。
【0016】
前記シーリング部は、前記ハウジングの内周面の周りに沿って延長された形態を有し得る。
【0017】
前記ハウジングは、外周面の周りが押し込まれて形成されたビーディング(beading)部と、前記ビーディング部の下方において前記開放部を定義する終端が前記キャップの周縁を包むように延長されて折り曲げられたクリンピング(crimping)部と、を含み得る。
【0018】
前記シーリング部は、前記クリンピング部に沿って折り曲げられて前記キャップの周縁を包むように形成され得る。
【0019】
前記連結部は、前記動き防止部から放射状、十字状、またはこれらが組み合わせられた形状で延長される複数の延長脚を含み得る。
【0020】
前記複数の延長脚は、前記第1集電体と接触しないように構成され得る。
【0021】
前記複数の延長脚は、前記キャップと接触しないように構成され得る。
【0022】
前記第1集電体は、前記電極組立体の一面上で中心部に位置する支持部と、前記支持部から延長されて前記第1無地部と結合される無地部結合部と、前記支持部から延長されるかまたは前記無地部結合部の端部から延長され、前記ハウジングと前記シーリング部との間に介在されるハウジング接触部と、を含み得る。
【0023】
前記支持部は、前記電極組立体の巻取中心孔と対応する位置に形成される第1集電体孔を備え得る。
【0024】
前記ハウジングは、その側壁の一部が内側に向かって押し込まれたビーディング部と、前記ビーディング部の下方において前記開放部を定義する終端が前記キャップの周縁を包むように延長されて折り曲げられたクリンピング部と、を含み得る。このとき、前記ハウジング接触部は、前記キャップと対面する前記ビーディング部の一面上に接触し得る。
【0025】
前記シーリング部は、前記クリンピング部に沿って折り曲げられて前記キャップの周縁を包みながら前記ハウジング接触部と前記キャップとの間を埋めるように形成され得る。
【0026】
前記シーリング部は、前記ハウジング接触部と前記キャップとの間における厚さが前記ビーディング部と前記キャップとの間における厚さよりも薄く形成され得る。
【0027】
前記シーリング部は、前記ハウジング接触部と前記キャップとの間における圧縮率が前記ビーディング部と前記キャップとの間における圧縮率よりも大きくなり得る。
【0028】
前記シーリング部は、前記ハウジング接触部と前記キャップとの間における圧縮率が前記ビーディング部と前記キャップとの間における圧縮率と同一であり得る。
【0029】
前記動き防止部は、前記支持部が前記動き防止部の外側に露出しないように前記支持部を覆い得る。
【0030】
前記キャップは、周辺領域と比べて厚さが薄いベンティング部を備え得、前記動き防止部は、前記ベンティング部を覆わないように前記ベンティング部よりも内側に位置し得る。
【0031】
前記連結部は、前記バッテリーの高さ方向において前記ハウジング接触部と重ならないように位置し得る。
【0032】
前記バッテリーは、前記第2無地部と結合される第2集電体と、前記ハウジングの上端に形成された閉鎖部と前記第2集電体との間に介在される絶縁体と、をさらに含み得る。
【0033】
前記絶縁体は、前記第2集電体と前記閉鎖部との間の距離に対応する高さを有し得る。
【0034】
上述した課題を解決するため、本発明の他の一態様によるバッテリーパックは、上述した本発明の一態様によるバッテリーを複数個含む。
【0035】
複数の前記バッテリーは、所定数の列で配列され、それぞれの前記バッテリーの前記端子及びハウジング閉鎖部の外側面は上部に向かって配置され得る。
【0036】
前記バッテリーパックは、複数の前記バッテリーを直列及び並列に連結する複数のバスバーを含み得、前記複数のバスバーは、前記複数のバッテリーの上部に配置され得る。このとき、前記複数のバスバーのそれぞれは、隣接するバッテリーの端子同士の間で延長されるボディ部と、前記ボディ部の一側に延びて前記一側に位置したバッテリーの端子に電気的に結合する複数の第1バスバー端子と、前記ボディ部の他側に延びて前記他側に位置したバッテリーのハウジングの閉鎖部の外側面に電気的に結合する複数の第2バスバー端子と、を含み得る。
【0037】
上述した課題を解決するため、本発明のさらに他の一態様による自動車は、本発明の一態様によるバッテリーパックを含む。
【0038】
一方、他の形態によれば、上述した課題を解決するため、本発明の一態様によるバッテリーは、第1無地部及び第2無地部を備える電極組立体と、下端に形成された開放部を通して前記電極組立体を収容するハウジングと、前記ハウジング内で前記第1無地部と結合される第1集電体と、前記第1集電体の底部を支持する中央部、及び前記ハウジングと接触する周辺部を備えるスペーサと、を含み得る。
【0039】
前記バッテリーは、前記第2無地部と電気的に接続される端子をさらに含み得る。
【0040】
前記中央部の上面は、前記周辺部の上面よりも高く位置し得る。
【0041】
前記中央部は、前記電極組立体の巻取中心孔と対応する位置に形成されるスペーサ孔を備え得る。
【0042】
前記周辺部は、前記ハウジングの内側面に向かって延長され得る。
【0043】
前記スペーサは、前記周辺部の外側縁から下方に延長されるフランジをさらに含み得る。
【0044】
前記バッテリーは、前記ハウジングの下端に形成された開放部を覆うキャップをさらに含み得、前記中央部の上面は前記第1集電体の下面と接触し、前記中央部の下面は前記キャップの内側面と接触し得る。
【0045】
一方、上述した課題を解決するため、本発明のさらに他の一態様によるバッテリー製造方法は、ハウジング内に電極組立体を挿入する段階と、前記電極組立体の底面上に集電体を位置させる段階と、スペーサを前記集電体と接触するように配置させる段階と、前記スペーサの周縁で前記ハウジングをシーリングする段階と、キャップを前記ハウジングに連結する段階と、を含む。
【0046】
前記バッテリー製造方法は、前記スペーサが前記キャップから前記集電体に向かって延長されるように、前記キャップを前記スペーサの周縁に連結する段階をさらに含み得る。
【0047】
前記ハウジングをシーリングする前記スペーサの周縁は円周方向に沿って延長された形態を有し得る。
【発明の効果】
【0048】
本発明の一態様によれば、ハウジング内におけるゼリーロールの動きが最小化されて電気的結合部位に損傷が発生することを防止することができる。
【0049】
また、本発明の一態様によれば、ゼリーロールの動き防止のための部品を追加的に適用する代わりに、従来適用されていた部品を活用することで、製造工程の複雑化及び製造コストの増加を防止することができる。
【0050】
本明細書に添付される次の図面は、本発明の望ましい実施形態を例示するものであり、発明の詳細な説明とともに本発明の技術的な思想をさらに理解させる役割のためのものであるため、本発明は図面に記載された事項だけに限定されて解釈されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1】本発明の一実施形態による円筒形バッテリーの外観を示した斜視図である。
図2】本発明の一実施形態による円筒形バッテリーの内部構造を示した断面図である。
図3】本発明に適用される第1集電体の例示的形態を示した斜視図である。
図4】本発明の一体型スペーサが適用された領域を示した部分断面図である。
図5】本発明のスペーサの例示的形態を示した斜視図である。
図6】本発明の円筒形バッテリーの底面を示した平面図である。
図7】本発明の絶縁体が適用された領域を示した部分断面図である。
図8】本発明の分切片が形成された電極組立体を示した図である。
図9】本発明の実施形態による複数の円筒形バッテリーを、バスバーを用いて直列及び並列に連結した様子を示した上面図である。
図10】本発明の一実施形態によるバッテリーパックを示した概略図である。
図11】本発明の一実施形態による自動車を示した概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳しく説明する。これに先立ち、本明細書及び特許請求の範囲において使用された用語や単語は通常的及び辞書的な意味に限定して解釈されるものではなく、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されるものである。したがって、本明細書に記載された実施形態及び図面に示された構成は、本発明の最も望ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを表すものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解されたい。
【0053】
また、発明の理解を助けるため、添付された図面は実際の縮尺通りに図示されず、一部構成要素の寸法を誇張して図示することがある。また、異なる実施形態における同じ構成要素に対しては同じ参照番号が付され得る。
【0054】
二つの比較対象が同一であるという表現は「実質的に同一である」ことを意味する。したがって、「実質的に同一」とは、当業界において低い水準と見なされる偏差、例えば5%以内の偏差を有する場合を含み得る。また、所定の領域においてあるパラメータが均一であるとは、該当領域において平均的な観点で均一であることを意味する。
【0055】
また、第1、第2などが多様な構成要素を示すために使用されているが、これら用語は構成要素を制限するためのものではない。これら用語は単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものであり、特に言及しない限り、第1構成要素は第2構成要素にもなり得る。
【0056】
明細書の全体において、特に言及しない限り、各構成要素は単数または複数であり得る。
【0057】
構成要素の「上部(または下部)」または構成要素の「上(または下)」に任意の構成が配置されるとは、任意の構成が該構成要素の上面(または下面)に接して配置されることだけでなく、前記構成要素と該構成要素の上に(または下に)配置された任意の構成との間に他の構成が介在され得ることを意味する。
【0058】
また、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されるとするとき、構成要素が相互に直接的に連結されるかまたは接続される場合だけでなく、各構成要素の間に他の構成要素が「介在」されるか、または、各構成要素が他の構成要素を通じて「連結」、「結合」または「接続」されることも含む。
【0059】
明細書の全体において、「A及び/またはB」とは、特に言及しない限り、A、B、またはA及びBを意味し、「C~D」とは、特に言及しない限り、C以上D以下を意味する。
【0060】
図1及び図2を参照すると、本発明の一実施形態によるバッテリー1は、例えば円筒形バッテリーであり得る。前記円筒形バッテリー1は、電極組立体10、ハウジング20、第1集電体30、キャップ40、スペーサ50及び端子60を含む。前記円筒形バッテリー1は、上述した構成要素の他にも、絶縁ガスケットG及び/または第2集電体70及び/または絶縁体80をさらに含み得る。本発明は、電池の形状によって制限されず、他の形状の電池、例えば角形電池にも適用可能である。
【0061】
図2図4図7及び図8を参照すると、前記電極組立体10は、第1無地部11及び第2無地部12を備える。前記電極組立体10は、第1極性を有する第1電極、第2極性を有する第2電極、及び第1電極と第2電極との間に介在される分離膜を含む。前記第1電極は負極または正極であり、第2電極は第1電極と反対極性を有する電極に該当する。
【0062】
前記電極組立体10は、例えばゼリーロール(jelly-roll)構造を有し得る。すなわち、前記電極組立体10は、第1電極、分離膜、第2電極を順次に少なくとも1回積層して形成された積層体を巻き取ることで製造され得る。このようなゼリーロール型の電極組立体10は、その中心部に形成されて高さ方向(Z軸方向)に沿って延在される巻取中心孔Cを備え得る。一方、前記電極組立体10の外周面上にはハウジング20との絶縁のために分離膜がさらに備えられ得る。
【0063】
前記第1電極は、第1導電性基材、及び第1導電性基材の一面または両面上に塗布されて形成される第1電極活物質層を含む。前記第1導電性基材の幅方向(Z軸方向)の一側端部には第1電極活物質が塗布されていない第1無地部が存在する。前記第1無地部は、第1電極を広げた状態を基準にして、第1電極の長手方向に沿って一側端部から他側端部まで延長された形態を有する。前記第1無地部11は、第1電極タブとして機能することができる。前記第1無地部11は、電極組立体10の一面上に備えられる。より具体的には、前記第1無地部11は、ハウジング20内に収容された電極組立体10の高さ方向(Z軸方向)の下側に備えられる。
【0064】
前記第2電極は、第2導電性基材、及び第2導電性基材の一面または両面上に塗布されて形成される第2電極活物質層を含む。前記第2導電性基材の幅方向(Z軸方向)の他側端部には第2電極活物質が塗布されていない無地部が存在する。前記第2無地部は、第2電極を広げた状態を基準にして、第2電極の長手方向に沿って一側端部から他側端部まで延長された形態を有する。前記第2無地部12は、第2電極タブとして機能することができる。前記第2無地部12は、電極組立体10の他面上に備えられる。より具体的には、前記第2無地部12は、ハウジング20内に収容された電極組立体10の高さ方向(Z軸方向)の上側に備えられる。
【0065】
すなわち、前記第1無地部11と第2無地部12とは、電極組立体10の高さ方向(Z軸方向)、すなわち円筒形バッテリー1の高さ方向に沿って互いに反対方向に延長されて突出し、分離膜の外部に露出する。
【0066】
一方、図8を参照すると、前記第1無地部11及び/または第2無地部12の少なくとも一部は、電極組立体10の巻取方向に沿って分割された複数の分切片Fを含み得る。この場合、前記複数の分切片は、電極組立体10の半径方向に沿って折り曲げられ得る。折り曲げられた前記複数の分切片は、多重に重なり得る。この場合、後述する第1集電体30及び/または第2集電体70は、複数の分切片Fが多重に重なっている領域に結合され得る。一方、前記電極組立体10は、第1無地部11の分切片Fの重畳層数が電極組立体10の半径方向に沿って一定に維持される領域である溶接ターゲット領域を備え得る。該領域では重畳層数が略最大に維持されるため、後述する第1集電体30と第1無地部11との溶接及び/または第2集電体70と第2無地部12との溶接はこの領域内で行うことが有利である。これは、例えばレーザー溶接を適用する際、溶接品質を向上させるためレーザーの出力を高める場合、レーザービームが第1無地部11及び/または第2無地部12を貫通して電極組立体10を損傷させることを防止するためである。また、これは、溶接スパッタなどの異物が電極組立体10の内部に流入することを効果的に防止するためである。
【0067】
本発明において、正極集電体にコーティングされる正極活物質及び負極集電体にコーティングされる負極活物質は、当業界に公知の活物質であれば制限なく使用可能である。
【0068】
一例として、正極活物質は、一般化学式A[A]O2+z(AはLi、Na及びKのうちの少なくとも一つの元素を含む;MはNi、Co、Mn、Ca、Mg、Al、Ti、Si、Fe、Mo、V、Zr、Zn、Cu、Al、Mo、Sc、Zr、Ru及びCrから選択された少なくとも一つの元素を含む;x≧0、1≦x+y≦2、-0.1≦z≦2;x、y、z及びMに含まれた成分の化学量論係数は化合物が電気的中性を維持するように選択される)で表されるアルカリ金属化合物を含み得る。
【0069】
他の例として、正極活物質は、米国特許第6,677,082号明細書、米国特許第6,680,143号明細書などに開示されたアルカリ金属化合物xLiM-(1-x)Li(Mは平均酸化状態3を有する少なくとも一つの元素を含む;Mは平均酸化状態4を有する少なくとも一つの元素を含む;0≦x≦1)であり得る。
【0070】
さらに他の例として、正極活物質は、一般化学式Li Fe1-x 1-y 4-z(MはTi、Si、Mn、Co、Fe、V、Cr、Mo、Ni、Nd、Al、Mg及びAlから選択された少なくとも一つの元素を含む;MはTi、Si、Mn、Co、Fe、V、Cr、Mo、Ni、Nd、Al、Mg、Al、As、Sb、Si、Ge、V及びSから選択された少なくとも一つの元素を含む;MはFを選択的に含むハロゲン族元素を含む;0<a≦2、0≦x≦1、0≦y<1、0≦z<1;a、x、y、z、M、M及びMに含まれた成分の化学量論係数は化合物が電気的中性を維持するように選択される)、またはLi(PO[MはTi、Si、Mn、Fe、Co、V、Cr、Mo、Ni、Al、Mg及びAlから選択された少なくとも一つの元素を含む]で表されるリチウム金属ホスフェートであり得る。
【0071】
望ましくは、正極活物質は、1次粒子及び/または1次粒子が凝集した2次粒子を含み得る。
【0072】
一例として、負極活物質としては、炭素材、リチウム金属またはリチウム金属化合物、ケイ素またはケイ素化合物、スズまたはスズ化合物などを使用し得る。電位が2V未満であるTiO、SnOのような金属酸化物も負極活物質として使用可能である。炭素材としては、低結晶性炭素、高結晶性炭素などがいずれも使用され得る。
【0073】
分離膜としては、多孔性高分子フィルム、例えばエチレン単独重合体、プロピレン単独重合体、エチレン/ブテン共重合体、エチレン/ヘキセン共重合体、エチレン/メタクリレート共重合体などのようなポリオレフィン系高分子で製造した多孔性高分子フィルムを、単独でまたはこれらを積層して使用し得る。他の例として、分離膜は通常の多孔性不織布、例えば高融点のガラス繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維などからなる不織布を使用し得る。
【0074】
分離膜の少なくとも一面には、無機物粒子のコーティング層を含み得る。また分離膜自体が無機物粒子のコーティング層からなってもよい。コーティング層を構成する粒子は、隣接する粒子同士の間にインタースティシャル・ボリューム(interstitial volume)が存在するようにバインダーと結合された構造を有し得る。
【0075】
無機物粒子は、誘電率が5以上である無機物からなり得る。非制限的な例として、前記無機物粒子は、Pb(Zr,Ti)O(PZT)、Pb1-xLaZr1-yTi(PLZT)、PB(MgNb2/3)O-PbTiO(PMN-PT)、BaTiO、ハフニア(HfO)、SrTiO、TiO、Al、ZrO、SnO、CeO、MgO、CaO、ZnO及びYからなる群より選択された少なくとも一つの物質を含み得る。
【0076】
電解質は、Aのような構造を有する塩であり得る。ここで、AはLi、Na、Kのようなアルカリ金属陽イオンまたはこれらの組み合わせからなるイオンを含む。そして、Bは、F、Cl、Br、I、NO 、N(CN) 、BF 、ClO 、AlO 、AlCl 、PF 、SbF 、AsF 、BF 、BC 、(CFPF 、(CFPF 、(CFPF 、(CFPF、(CF、CFSO 、CSO 、CFCFSO 、(CFSO、(FSO、CFCF(CFCO、(CFSOCH、(SF、(CFSO、CF(CFSO、CFCO 、CHCO 、SCN及び(CFCFSOからなる群より選択されたいずれか一つ以上の陰イオンを含む。
【0077】
また、電解質は、有機溶媒に溶解させて使用し得る。有機溶媒としては、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジプロピルカーボネート(DPC)、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、ジメトキシエタン、ジエトキシエタン、テトラヒドロフラン、N-メチル-2-ピロリドン(NMP)、エチルメチルカーボネート(EMC)、γ-ブチロラクトンまたはこれらの混合物が使用され得る。
【0078】
図1図2図4及び図7を参照すると、前記ハウジング20は、その下端に形成された開放部を通って電極組立体10を収容する。前記ハウジング20は、その下端に開放部が形成され、上端には閉鎖部が形成された略円筒形の収容体である。前記ハウジング20は、金属のような導電性を有する材質からなり得る。前記ハウジング20の材質は、例えばアルミニウムであり得る。前記ハウジング20の側面(外周面)と上面とは一体的に形成され得る。前記ハウジング20の上面(X-Y平面に平行な面)は略扁平(flat)な一形態を有し得る。前記ハウジング20は、下端に形成された開放部を通って電極組立体10とともに電解質も収容する。
【0079】
前記ハウジング20は、電極組立体10と電気的に接続される。前記ハウジング20は、電極組立体10の第1無地部11と連結される。したがって、前記ハウジング20は、電気的に第1無地部11と同じ極性を有する。
【0080】
図2及び図4を参照すると、前記ハウジング20は、その下端に形成されるビーディング部21及びクリンピング部22を備え得る。前記ビーディング部21は、ハウジング20の内部に収容された電極組立体10の下側に形成される。前記ビーディング部21は、ハウジング20が外周面の周りを押し込んで形成される。前記ビーディング部21は、ハウジング20の内径を部分的に減少させることで、ハウジング20の幅と略対応するサイズを有する電極組立体10がハウジング20の下端に形成された開放部から抜け出ないようにする。前記ビーディング部21は、キャップ40が載置される支持部としても機能することができる。
【0081】
前記クリンピング部22は、ビーディング部21の下側に形成される。前記クリンピング部22は、スペーサ50の周縁部分が介在された状態で、ハウジング20の開放部を定義する終端がキャップ40の周縁部分を包むように延長されて折り曲げられた形態を有する。
【0082】
図2図4を参照すると、前記第1集電体30は、電極組立体10の第1無地部11と結合されてハウジング20内に位置する。前記第1集電体30は、電極組立体10の下面の少なくとも一部を覆う。前記電極組立体10と第1集電体30を含む結合体は、ハウジング20の下端に形成される開放部を通ってハウジング20内に挿入され得る。前記第1集電体30はハウジング20と電気的に接続される。すなわち、前記第1集電体30は、電極組立体10とハウジング20との間の電気的接続のための媒介体として機能することができる。
【0083】
図3を参照すると、前記第1集電体30は、例えば支持部31、無地部結合部32、及びハウジング接触部33を含み得る。前記支持部31は、電極組立体10の下端に形成される一面において略中心部に位置する。前記支持部31には第1集電体孔H1が備えられ得る。この場合、前記第1集電体孔H1は、電極組立体10の巻取中心孔Cと対応する位置に形成され得る。前記第1集電体孔H1は、後述する端子60と第2集電体70との間の結合のための溶接棒の挿入またはレーザーの照射のための通路として機能することができる。その他にも、前記第1集電体孔H1は、電解液の注液時に、電極組立体10の内部への円滑な電解液含浸のための通路としても機能することができる。
【0084】
前記無地部結合部32は、支持部31から延長されて第1無地部11と結合する。前記無地部結合部32は、例えば複数個備えられ得る。この場合、複数の無地部結合部32のそれぞれは、支持部31から放射状に延長された形態を有し得る。前記ハウジング接触部33は、図3に示されたように支持部31から延長されるか、または、図3と異なって無地部結合部32の端部から延長され得る。前記ハウジング接触部33の端部は、後述するスペーサ50のシーリング部52とハウジング20との間に介在されてハウジング20と接触し、これによりハウジング20と第1集電体30との電気的接続が行われ得る。前記ハウジング接触部33の端部は、例えばキャップ40と対面するビーディング部21の一面上に接触し得る。
【0085】
前記ハウジング接触部33は、例えば複数個備えられ得る。この場合、複数のハウジング接触部33は、図3に示されたように、支持部31から放射状に延長された形態を有し得、隣接する無地部結合部32同士の間に少なくとも一つのハウジング接触部33が位置し得る。または、前記複数ハウジング接触部33は、図3と異なり、複数の無地部結合部32のそれぞれの端部から延長された形態を有してもよい。
【0086】
図2図4及び図6を参照すると、前記キャップ40は、ハウジング20に形成された開放部を覆う。前記キャップ40は、剛性を確保するため、例えば金属材質からなり得る。前記キャップ40は、円筒形バッテリー1の下面を構成する。本発明の円筒形バッテリー1において、キャップ40は、伝導性を有する金属材質である場合にも、極性を持たなくてもよい。極性を持たないとは、前記キャップ40がハウジング20及び端子60と電気的に絶縁していることを意味する。したがって、前記キャップ40は、正極端子または負極端子として機能しない。したがって、前記キャップ40は、電極組立体10及びハウジング20と電気的に接続される必要がなく、その材質が必ずしも伝導性金属である必要もない。
【0087】
本発明のハウジング20がビーディング部21を備える場合、前記キャップ40は、ハウジング20に形成されたビーディング部21上に載置され得る。また、本発明のハウジング20がクリンピング部22を備える場合、前記キャップ40は、クリンピング部22によって固定される。前記キャップ40とハウジング20のクリンピング部22との間には、ハウジング20の気密性を確保するため、スペーサ50の周縁部分が介在される。
【0088】
図4及び図6を参照すると、前記キャップ40は、ハウジング20の内部で発生したガスによって内圧が既に設定された値を超えて増加することを防止するため、ベンティング部41をさらに備え得る。前記ベンティング部41は、キャップ40において周辺領域と比べてより薄い領域に該当する。前記ベンティング部41は、周辺領域と比べて構造的に脆弱である。したがって、前記円筒形バッテリー1に異常が発生してハウジング20の内圧が一定水準以上に増加すれば、ベンティング部41が破断してハウジング20の内部に発生したガスが排出され得る。前記ベンティング部41は、例えばキャップ40の一面上にまたは両面上にノッチング(notching)して部分的にハウジング20の厚さを減らすことで形成され得る。
【0089】
図4に示されたように、前記キャップ40の下端部はハウジング20の下端部よりも上方に位置することが望ましい。この場合、前記ハウジング20の下端部が地面に接するかまたはモジュールやパック構成のためのハウジングの底面に接しても、キャップ40は地面またはハウジングの底面に接しない。したがって、円筒形バッテリー1の重量によってベンティング部41の破断に要求される圧力が設計値から変わる現象を防止でき、これによってベンティング部41の破断円滑性を確保できる。
【0090】
一方、前記ベンティング部41が図4及び図6に示されたように閉ループ形態である場合、破断容易性の面ではキャップ40の中心部からベンティング部41までの距離が遠いほど有利である。これは、同じベンティング圧が作用するとき、前記キャップ40の中心部からベンティング部41までの距離が遠くなるほど、ベンティング部41に作用する力が大きくなって破断が容易になるためである。また、ベンティングガスの排出円滑性の面でも、キャップ40の中心部からベンティング部41までの距離が遠いほど有利である。このような観点からみて、前記ベンティング部41は、キャップ40の周縁領域から下方(図4を基準にして下方)に突出した略扁平な領域の周縁に沿って形成されることが有利である。
【0091】
図6には、前記ベンティング部41が略円を描きながら連続的に形成された場合が示されているが、これによって本発明が限定されることはない。前記ベンティング部41は、キャップ40上に略円を描いて不連続的に形成されてもよく、略直線状またはその外の他の形態で形成されてもよい。
【0092】
図2図4及び図5を参照すると、前記スペーサ50は、電極組立体10の動きを防止し、ハウジング20のシーリング力を強化するように構成される。すなわち、前記スペーサ50は、電極組立体10を固定してハウジング20を密封するように、キャップ40と電極組立体10との間に配置される。前記スペーサ50は、第1集電体30の底部を支持する中央部、及びハウジング20と接触する周辺部を含み得る。この場合、前記中央部の上面は、周辺部の上面よりも高く位置し得る。前記中央部の上面は第1集電体30の下面と接触し、中央部の下面はキャップ40の内側面と接触し得る。前記中央部は、電極組立体10の巻取中心孔Cと対応する位置に形成されるスペーサ孔H2を備え得る。前記周辺部は、ハウジング20の内側面に向かって延長され得る。前記スペーサ50は、周辺部の外側縁から下方に延長されるフランジをさらに含み得る。この場合、前記フランジは、ハウジング20のクリンピング時にハウジング20と一緒に折り曲げられてキャップ40の端を包み得る。
【0093】
他の形態において、前記スペーサ50は、例えば動き防止部51、シーリング部52及び連結部53を含み得る。前記動き防止部51は第1集電体30とキャップ40との間に介在される。前記動き防止部51は、第1集電体30とキャップ40との間の距離に対応する高さを有し得る。この場合、前記動き防止部51は、第1集電体30とキャップ40との間に形成されるクリアランス(隙間)によって電極組立体10がハウジング20内で動くことを効果的に防止することができる。したがって、前記動き防止部51は、電極組立体10と第1集電体30との間の結合部位及び/または第1集電体30とハウジング20との間の結合部位に損傷が発生することを防止することができる。
【0094】
前記動き防止部51は、電極組立体10の下面において略中心部に位置し得る。前記動き防止部51は、電極組立体10の巻取中心孔Cと対応する位置に形成されるスペーサ孔H2を備え得る。前記スペーサ孔H2は、上述した第1集電体孔H1と同様に、溶接棒の挿入通路またはレーザー照射のための通路として機能できる。前記スペーサ孔H2は、上述した第1集電体孔H1と同様に、電解液の注液時に、電極組立体10の内部への円滑な電解液含浸のための通路としても機能することができる。
【0095】
一方、前記動き防止部51は、第1集電体30の支持部31が動き防止部51の外側に露出しないように前記支持部31を覆い得る。すなわち、前記動き防止部51の上端部の外径は前記支持部31の外径と略同じであるかまたはより大きく形成され得る。この場合、前記動き防止部51は、第1集電体30を効果的に押し付けることができる。
【0096】
他の形態において、前記動き防止部51は、第1集電体30の無地部結合部32と第1無地部11とが溶接されて形成される溶接部の少なくとも一部を覆うように構成され得る。すなわち、前記動き防止部51の上端の半径は、電極組立体10のコアから最も近くに位置する溶接部から電極組立体10のコアまでの距離よりも大きく形成され得る。この場合、前記動き防止部51は、例えばクリンピング工程やサイジング(sizing)工程などを行う過程で第1集電体30と第1無地部11との溶接部位が破損される現象を効果的に防止することができる。
【0097】
さらに他の形態において、前記動き防止部51は、キャップ40に形成されたベンティング部41を覆わないように、ベンティング部41よりもコア方向において内側に位置し得る。すなわち、前記動き防止部51の上端で測定される半径は、キャップ40の中心からベンティング部41までの距離よりも小さく形成され得る。これは、前記スペーサ50によってベンティング部41が塞がれてベンティング部41の破断圧力が設計値から変わることを防止するためである。
【0098】
前記シーリング部52は、ハウジング20とキャップ40との間に介在される。前記シーリング部52は、ハウジング20の内周面の周りに沿って延長された形態を有し得る。前記ハウジング20がクリンピング部22を備える場合、前記シーリング部52は、クリンピング部22の折曲形状に沿って一緒に折り曲げられてキャップ40の周縁領域を包むことができる。他の形態において、前記シーリング部52は、クリンピング部22に沿って折り曲げられてキャップ40の周縁を包みながら、ハウジング接触部33とキャップ40との間を埋めるように形成され得る。このように、前記シーリング部52は、キャップ40の固定力向上及びハウジング20のシーリング力向上のためのガスケットとして機能することができる。
【0099】
一方、前記シーリング部52は、ハウジング接触部33とキャップ40との間における厚さがビーディング部21とキャップ40との間における厚さよりも薄く形成され得る。これは、ハウジング接触部33がキャップ40とビーディング部21との間に介在された領域では、その外の領域と比べてシーリング部52がさらに多く圧縮されるためである。したがって、前記シーリング部52は、ハウジング接触部33とキャップ40との間における圧縮率がビーディング部21とキャップ40との間における圧縮率よりも大きくなり得る。これと異なり、前記シーリング部52は、ハウジング接触部33とキャップ40との間における圧縮率がビーディング部21とキャップ40との間における圧縮率と略同一に構成されてもよい。この場合、前記シーリング部52の圧縮率が領域毎に異なることで部分的に密閉力が低下する現象を防止することができる。
【0100】
前記連結部53は、動き防止部51とシーリング部52との間を連結する。前記連結部53は、例えば動き防止部51から放射状、十字状、またはこれらが組み合わせられた形状で延長される複数の延長脚53aを含み得る。前記連結部53がこのように構成される場合、隣接した延長脚53a同士の間の空間を通って電解液を円滑に注入し、内圧の増加によるベンティング発生時に内部ガスを円滑に排出できる。
【0101】
前記複数の延長脚53aは、図4に示されたように、第1集電体30のハウジング接触部33のうちのクリンピング部22に挿入された部分を除いた他の部分及び/またはキャップ40と接触しないように構成され得る。例えば、前記連結部53は、円筒形バッテリー1の高さ方向(Z軸方向)に沿ってハウジング接触部33と重ならないように位置し得る。特に、複数の延長脚53aが動き防止部51から放射状に延長された形態を有し、複数の前記ハウジング接触部33が支持部31から放射状に延長された形態を有する場合、延長脚53aとハウジング接触部33とは互いに鉛直方向において重ならないように、交互に位置して配置され得る。この場合、前記ハウジング20に鉛直方向の圧縮力が加えられて部品の変形が発生しても、延長脚53aとハウジング接触部33との間で干渉が発生する可能性が著しく低くなり、これにより部品間の結合部位が破損されるなどの問題が発生する可能性を著しく減少させることができる。
【0102】
この場合、前記円筒形バッテリー1を高さ方向(Z軸方向)に沿って圧縮させるサイジング工程やその他の原因によってスペーサ50が変形されても、スペーサ50の連結部53と第1集電体30のハウジング接触部33との間の干渉が最小化できる。特に、前記延長脚53aがキャップ40と接触しないように構成される場合、サイジング工程や外部衝撃によってハウジング20に変形が発生しても、延長脚53aが変形する可能性を減少させることができる。
【0103】
一方、前記スペーサ50を構成するそれぞれの構成要素は一体的に形成され得る。例えば、射出によって動き防止部51、シーリング部52及び連結部53が一体化されたスペーサ50を製造し得る。すなわち、本発明の円筒形バッテリー1は、ハウジング20の開放部をシーリングするために用いられるガスケット部品の変形製作により、一つの部品を通じてハウジング20の開放部に対するシーリング力強化及び電極組立体10の動き防止効果をともに得ることができる。したがって、本発明によれば、追加部品の適用によって発生する製造工程の複雑化及び製造コストの増加などを防止することができる。
【0104】
図1図2及び図7を参照すると、前記端子60は電極組立体10の第2無地部12と電気的に接続される。前記端子60は、例えばハウジング20の上端に形成された閉鎖部の略中心部を貫通し得る。前記端子60の一部はハウジング20の上部に露出し、残りの一部はハウジング20の内部に位置し得る。前記端子60は、例えばリベッティング(riveting)によってハウジング20の閉鎖部の内側面上に固定され得る。
【0105】
上述したように、本発明においてハウジング20は、電極組立体10の第1無地部11と電気的に接続されるため、ハウジング20の上端に形成された閉鎖部は第1極性を有する第1電極端子20aとして機能することができる。一方、前記端子60は、電極組立体10の第2無地部12と電気的に接続されるため、ハウジング20の外側に露出した端子60は第2電極端子として機能することができる。
【0106】
すなわち、本発明の円筒形バッテリー1は、一対の電極端子(端子60、第1電極端子20a)が同一方向に位置する構造を有する。したがって、複数の円筒形バッテリー1を電気的に連結させる場合において、バスバーなどの電気的接続部品を円筒形バッテリー1の一側のみに配置することが可能である。これは、バッテリーパック構造の単純化及びエネルギー密度の向上をもたらすことができる。また、前記円筒形バッテリー1は、略扁平な形態を有するハウジング20の一面を第1電極端子20aとして用いる構造を有することで、バスバーなどの電気的接続部品を第1電極端子20aに接合させるのに十分な接合面積を確保することができる。これにより、前記円筒形バッテリー1は、電気的接続部品と第1電極端子20aとの間の十分な接合強度を確保でき、接合部位における抵抗を望ましい水準に下げることができる。
【0107】
上述したように、前記端子60が第2電極端子として機能する場合、端子60は第1極性を有するハウジング20とは電気的に絶縁される。前記ハウジング20と端子60との間の電気的絶縁は多様な方式で実現可能である。例えば、前記端子60とハウジング20との間に絶縁ガスケットGを介在させることで絶縁を実現し得る。これと異なり、前記端子60の一部に絶縁性コーティング層を形成させることで絶縁を実現してもよい。または、前記端子60とハウジング20とが接触できないように相互離隔した状態で配置し、端子60を構造的に堅固に固定する方式を適用してもよい。または、上述した方式のうちの複数の方式を一緒に適用してもよい。
【0108】
一方、電気的絶縁のために絶縁ガスケットGを適用し、端子60の固定のためにリベッティングが適用される場合、絶縁ガスケットGは端子60のリベッティング時に一緒に変形されてハウジング20の上端閉鎖部の内側面に向かって折り曲げられ得る。前記絶縁ガスケットGが樹脂材質からなる場合において、絶縁ガスケットGは熱融着によって前記ハウジング20及び端子60と結合され得る。この場合、絶縁ガスケットGと端子60との結合界面及び絶縁ガスケットGとハウジング20との結合界面での気密性が強化される。
【0109】
図2及び図7を参照すると、前記第2集電体70は、電極組立体10の上部に結合される。前記第2集電体70は、導電性を有する金属材質からなり、第2無地部12と結合される。前記第2無地部12と第2集電体70との間の結合は、例えばレーザー溶接によって行われ得る。
【0110】
図2及び図7を参照すると、前記絶縁体80は、ハウジング20の上端に形成された閉鎖部と電極組立体10の上端との間または前記閉鎖部と第2集電体70との間に介在される。前記絶縁体80は、例えば絶縁性を有する樹脂材質からなり得る。前記絶縁体80は、電極組立体10とハウジング20との間の接触及び/または電極組立体10と第2集電体70との間の接触を防止する。
【0111】
前記絶縁体80は、その他にも電極組立体10の外周面の上端とハウジング20の内側面との間にも介在され得る。この場合、前記電極組立体10の第2無地部12がハウジング20の側壁部の内側面と接触して短絡が発生することを防止することができる。
【0112】
前記絶縁体80は、ハウジング20の上端に形成された閉鎖部と電極組立体10との間の距離または前記閉鎖部と第2集電体70との間の距離に対応する高さを有し得る。この場合、前記電極組立体10がハウジング20の内部で動くことを防止でき、これにより部品間の電気的接続のための結合部位が破損される危険性を著しく減少させることができる。前記絶縁体80が上述したスペーサ50とともに適用される場合、電極組立体10の動き防止効果が極大化できる。
【0113】
前記絶縁体80は、電極組立体10の巻取中心孔Cと対応する位置に形成される開口を備え得る。前記開口を通して端子60は第2集電体70と直接接触し得る。
【0114】
上述した本発明の円筒形バッテリー1は、折曲面を通じる溶接面積の拡大、第1集電体30を用いた電流経路(path)の多重化、電流経路長さの最小化などを通じて抵抗が最小化された構造を有する。正極と負極との間、端子60とその周辺の扁平な面(第1電極端子20a)との間で抵抗測定器によって測定される円筒形バッテリー1のAC抵抗は、急速充電に適した約0.5mΩ~4mΩ、望ましくは約1mΩ~4mΩであり得る。
【0115】
望ましくは、円筒形バッテリーは、例えばフォームファクタの比(円筒型バッテリーの直径を高さで除した値、すなわち高さ(H)対比直径(Φ)の比で定義される)が約0.4よりも大きい円筒形バッテリーであり得る。
【0116】
ここで、フォームファクタ(form factor)とは、円筒形バッテリーの直径及び高さを示す値を意味する。望ましくは、円筒形バッテリーの直径は約40mm~50mmであり得、高さは約60mm~130mmであり得る。本発明の一実施形態による円筒形バッテリーは、例えば46110バッテリー、4875バッテリー、48110バッテリー、4880バッテリー、4680バッテリーであり得る。フォームファクタを示す数値において、前方の二桁はバッテリーの直径を示し、残り数字はバッテリーの高さを示す。
【0117】
フォームファクタの比が0.4を超過する円筒形バッテリーにタブレス(tab-less)構造の電極組立体を適用する場合、無地部の折り曲げ時に半径方向に加えられる応力が大きく、無地部が破れ易い。また、無地部の折曲表面領域に集電体を溶接するとき、溶接強度を十分に確保して抵抗を下げるためには、折曲表面領域での無地部の積層数を十分に増加させなければならない。このような要求条件は、本発明の実施形態(変形例)による電極と電極組立体によって達成できる。
【0118】
本発明の一実施形態によるバッテリーは、略円柱状のバッテリーであって、直径が約46mmであり、高さが約110mmであり、フォームファクタの比が約0.418である円筒形バッテリーであり得る。
【0119】
他の実施形態によるバッテリーは、略円柱状のバッテリーであって、直径が約48mmであり、高さが約75mmであり、フォームファクタの比が約0.640である円筒形バッテリーであり得る。
【0120】
さらに他の実施形態によるバッテリーは、略円柱状のバッテリーであって、直径が約48mmであり、高さが約110mmであり、フォームファクタの比が約0.418である円筒形バッテリーであり得る。
【0121】
さらに他の実施形態によるバッテリーは、略円柱状のバッテリーであって、直径が約48mmであり、高さが約80mmであり、フォームファクタの比が約0.600である円筒形バッテリーであり得る。
【0122】
さらに他の実施形態によるバッテリーは、略円柱状のバッテリーであって、直径が約46mmであり、高さが約80mmであり、フォームファクタの比が約0.575である円筒形バッテリーであり得る。
【0123】
従来、フォームファクタの比が約0.4以下であるバッテリーが用いられている。すなわち、従来は、例えば1865バッテリー、2170バッテリーなどが用いられている。1865バッテリーの場合、直径が約18mmであり、高さが約65mmであり、フォームファクタの比が約0.277である。2170バッテリーの場合、直径が約21mmであり、高さが約70mmであり、フォームファクタの比が約0.300である。
【0124】
一方、上述した本発明のバッテリー1を製造する方法は、ハウジング内に電極組立体10を挿入する段階と、電極組立体10の底面上に集電体(第1集電体)30を位置させる段階と、スペーサ50を集電体30と接触するように配置させる段階と、スペーサ50の周縁でハウジング20をシーリングする段階と、キャップ40をハウジング20に連結する段階と、を含む。
【0125】
製造方法は、スペーサ50がキャップ40から集電体30に向かって延長されるように、キャップ40をスペーサ50の周縁に連結する段階をさらに含み得る。前記ハウジング20をシーリングするスペーサ50の周縁は円周方向に沿って延長された形態を有し得る。
【0126】
図9を参照すると、複数の円筒形バッテリー1は、バスバー150を用いて円筒形バッテリー1の上部で直列及び並列に連結され得る。円筒形バッテリー1の個数はバッテリーパックの容量を考慮して増減可能である。
【0127】
各円筒形バッテリー1において、端子60は正の極性を有し、ハウジング20の閉鎖部の外側面(第1電極端子20a)は負の極性を有し得る。勿論、その反対も可能である。
【0128】
望ましくは、複数の円筒形バッテリー1は複数の列と行で配置され得る。列は地面を基準にして上下方向であり、行は地面を基準にして左右方向である。また、空間効率性を最大化するため、円筒形バッテリー1は最密パッキング構造(closest packing structure)で配置され得る。最密パッキング構造は、ハウジング20の外部に露出した端子60の中心同士を連結したとき、正三角形が描かれる場合に形成される。望ましくは、バスバー150は、複数の円筒形バッテリー1の上部、より望ましくは隣接する列同士の間に配置され得る。代案的には、バスバー150は、隣接する行同士の間に配置され得る。
【0129】
望ましくは、バスバー150は、同一列に配置されたバッテリー1を互いに並列に連結し、隣接する二つの列に配置された円筒形バッテリー1を互いに直列に連結する。
【0130】
望ましくは、バスバー150は、直列及び並列連結のため、ボディ部151、複数の第1バスバー端子152、及び複数の第2バスバー端子153を含み得る。
【0131】
前記ボディ部151は、隣接する円筒形バッテリー1の端子60同士の間で、望ましくは円筒形バッテリー1の列同士の間で延長され得る。代案的には、前記ボディ部151は、円筒形バッテリー1の列に沿って延長されるが、ジグザグ状のように規則的に折り曲げられてもよい。
【0132】
複数の第1バスバー端子152は、ボディ部151の一側から各円筒形バッテリー1の端子60に向かって突出して延び、端子60に電気的に結合され得る。第1バスバー端子152と端子60との電気的結合は、レーザー溶接、超音波溶接などで行われ得る。また、複数の第2バスバー端子153は、ボディ部151の他側から各円筒形バッテリー1の外側面(第1電極端子20a)に電気的に結合され得る。前記第2バスバー端子153と外側面(第1電極端子20a)との電気的結合は、レーザー溶接、超音波溶接などで行われ得る。
【0133】
望ましくは、前記ボディ部151、複数の第1バスバー端子152、及び複数の第2バスバー端子153は、一つの導電性金属板から構成され得る。金属板は、例えばアルミニウム板または銅板であり得るが、本発明がこれに限定されることはない。変形例として、前記ボディ部151、複数の第1バスバー端子152、及び第2バスバー端子153を別個のピース単位で製作した後、それぞれを溶接などによって結合してもよい。
【0134】
本発明による円筒形バッテリー1は、正の極性を有する端子60と負の極性を有するハウジング20の閉鎖部の外側面(第1電極端子20a)とが同じ方向に位置しているため、バスバー150を用いて円筒形バッテリー1同士の電気的接続を容易に具現することができる。
【0135】
また、円筒形バッテリー1の端子60とハウジング20の閉鎖部の外側面(第1電極端子20a)は面積が広いため、バスバー150の結合面積を十分に確保して円筒形バッテリー1を含むバッテリーパックの抵抗を十分に下げることができる。
【0136】
図10を参照すると、本発明の一実施形態によるバッテリーパック3は、上述した本発明の一実施形態による複数の円筒形バッテリー1が電気的に接続されたバッテリー集合体、及びそれを収容するパックハウジング2を含む。バスバーを通じた複数のバッテリー1の電気的接続構造については、図9を参照して例示的に上述した通りであり、その他に冷却ユニット、電力端子などの部品は図示の便宜上省略されている。
【0137】
図11を参照すると、本発明の一実施形態による自動車5は、例えば電気自動車、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車であり得、本発明の一実施形態によるバッテリーパック3を含む。前記自動車5は、四輪自動車及び二輪自動車を含む。前記自動車5は、本発明の一実施形態によるバッテリーパック3から電力の供給を受けて動作する。
【0138】
以上のように、本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0139】
5:自動車
3:バッテリーパック
2:パックハウジング
1:円筒形バッテリー
10:電極組立体
11:第1無地部
12:第2無地部
C:巻取中心孔
20:ハウジング
20a:第1電極端子
21:ビーディング部
22:クリンピング部
30:第1集電体
31:支持部
32:無地部結合部
33:ハウジング接触部
H1:第1集電体孔
40:キャップ
41:ベンティング部
50:スペーサ
51:動き防止部
H2:スペーサ孔
52:シーリング部
53:連結部
53a:延長脚
60:端子(第2電極端子)
G:絶縁ガスケット
70:第2集電体
80:絶縁体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2023-06-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極と第2電極とこれらの間に介在された分離膜とが巻取軸を中心に巻き取られることでコア及び外周面を定義した電極組立体であって、前記第1電極及び第2電極はそれぞれ巻取方向に沿って活物質層がコーティングされていない第1無地部及び第2無地部を含む電極組立体と、
下端に形成された開放部を通して前記電極組立体を収容するハウジングと、
前記第1無地部と結合されて前記ハウジング内に位置する第1集電体と、
前記開放部を覆うキャップと、
前記電極組立体を固定して前記ハウジングを密封するように、前記キャップと前記電極組立体との間に配置されるスペーサと、
前記第2無地部と電気的に接続される端子と、
を含むバッテリー。
【請求項2】
前記スペーサは、
前記第1集電体と前記キャップとの間に介在される動き防止部と、
前記ハウジングと前記キャップとの間に介在されるシーリング部と、
前記動き防止部と前記シーリング部とを連結する連結部と、
を含む、請求項1に記載のバッテリー。
【請求項3】
前記動き防止部は、前記第1集電体と前記キャップとの間の距離に対応する高さを有する、請求項2に記載のバッテリー。
【請求項4】
前記動き防止部は、前記電極組立体の一面上で中心部に位置している、請求項2または3に記載のバッテリー。
【請求項5】
前記動き防止部は、前記電極組立体の巻取中心孔と対応する位置に形成されるスペーサ孔を備える、請求項2から4のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項6】
前記シーリング部は、
前記ハウジングの内周面の周りに沿って延長された形態を有する、請求項2から5のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項7】
前記ハウジングは、
外周面の周りが押し込まれて形成されたビーディング部と、
前記ビーディング部の下方において前記開放部を定義する終端が前記キャップの周縁を包むように延長されて折り曲げられたクリンピング部と、
を含む、請求項6に記載のバッテリー。
【請求項8】
前記シーリング部は、前記クリンピング部に沿って折り曲げられて前記キャップの周縁を包むように形成される、請求項7に記載のバッテリー。
【請求項9】
前記連結部は、前記動き防止部から放射状、十字状、またはこれらが組み合わせられた形状で延長される複数の延長脚を含む、請求項2から8のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項10】
前記複数の延長脚は、前記第1集電体と接触しないように構成される、請求項9に記載のバッテリー。
【請求項11】
前記複数の延長脚は、前記キャップと接触しないように構成される、請求項9または10に記載のバッテリー。
【請求項12】
前記第1集電体は、
前記電極組立体の一面上で中心部に位置する支持部と、
前記支持部から延長されて前記第1無地部と結合される無地部結合部と、
前記支持部から延長されるかまたは前記無地部結合部の端部から延長され、前記ハウジングと前記シーリング部との間に介在されるハウジング接触部と、
を含む、請求項9から11のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項13】
前記支持部は、前記電極組立体の巻取中心孔と対応する位置に形成される第1集電体孔を備える、請求項12に記載のバッテリー。
【請求項14】
前記ハウジングは、
その側壁の一部が内側に向かって押し込まれたビーディング部と、
前記ビーディング部の下方において前記開放部を定義する終端が前記キャップの周縁を包むように延長されて折り曲げられたクリンピング部と、
を含み、
前記ハウジング接触部は、前記キャップと対面する前記ビーディング部の一面上に接触する、請求項12または13に記載のバッテリー。
【請求項15】
前記シーリング部は、前記クリンピング部に沿って折り曲げられて前記キャップの周縁を包みながら前記ハウジング接触部と前記キャップとの間を埋めるように形成される、請求項14に記載のバッテリー。
【請求項16】
前記シーリング部は、前記ハウジング接触部と前記キャップとの間における厚さが前記ビーディング部と前記キャップとの間における厚さよりも薄く形成される、請求項15に記載のバッテリー。
【請求項17】
前記シーリング部は、前記ハウジング接触部と前記キャップとの間における圧縮率が前記ビーディング部と前記キャップとの間における圧縮率よりも大きい、請求項15に記載のバッテリー。
【請求項18】
前記シーリング部は、前記ハウジング接触部と前記キャップとの間における圧縮率が前記ビーディング部と前記キャップとの間における圧縮率と同一である、請求項15に記載のバッテリー。
【請求項19】
前記動き防止部は、前記支持部が前記動き防止部の外側に露出しないように前記支持部を覆う、請求項12から18のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項20】
前記キャップは、周辺領域と比べて厚さが薄いベンティング部を備え、
前記動き防止部は、前記ベンティング部を覆わないように前記ベンティング部よりも内側に位置している、請求項2から19のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項21】
前記連結部は、前記バッテリーの高さ方向において前記ハウジング接触部と重ならないように位置している、請求項12に記載のバッテリー。
【請求項22】
前記バッテリーは、
前記第2無地部と結合される第2集電体と、
前記ハウジングの上端に形成された閉鎖部と前記第2集電体との間に介在される絶縁体と、
をさらに含む、請求項1から21のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項23】
前記絶縁体は、前記第2集電体と前記閉鎖部との間の距離に対応する高さを有する、請求項22に記載のバッテリー。
【請求項24】
正極と負極との間で測定された抵抗が4mΩ以下である、請求項1から23のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項25】
前記バッテリーの直径を高さで除したフォームファクタの比が0.4よりも大きい、請求項1から24のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項26】
第1無地部及び第2無地部を備える電極組立体と、
下端に形成された開放部を通して前記電極組立体を収容するハウジングと、
前記ハウジング内で前記第1無地部と結合される第1集電体と、
前記第1集電体の底部を支持する中央部、及び前記ハウジングと接触する周辺部を備えるスペーサと、
を含むバッテリー。
【請求項27】
前記第2無地部と電気的に接続される端子をさらに含む、請求項26に記載のバッテリー。
【請求項28】
前記中央部の上面は、前記周辺部の上面よりも高く位置している、請求項26または27に記載のバッテリー。
【請求項29】
前記中央部は、前記電極組立体の巻取中心孔と対応する位置に形成されるスペーサ孔を備える、請求項26から28のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項30】
前記周辺部は、前記ハウジングの内側面に向かって延長されている、請求項26から29のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項31】
前記スペーサは、前記周辺部の外側縁から下方に延長されるフランジをさらに含む、請求項30に記載のバッテリー。
【請求項32】
前記ハウジングの下端に形成された開放部を覆うキャップをさらに含み、
前記中央部の上面は前記第1集電体の下面と接触し、前記中央部の下面は前記キャップの内側面と接触する、請求項26から31のいずれか一項に記載のバッテリー。
【請求項33】
請求項1から32のいずれか一項に記載のバッテリーを複数個含む、バッテリーパック。
【請求項34】
複数の前記バッテリーは、所定数の列で配列され、
それぞれの前記バッテリーの端子及びハウジング閉鎖部の外側面は上部に向かって配置されている、請求項33に記載のバッテリーパック。
【請求項35】
前記バッテリーパックは、複数の前記バッテリーを直列及び並列に連結する複数のバスバーを含み、
前記複数のバスバーは、前記複数のバッテリーの上部に配置され、
前記複数のバスバーのそれぞれは、
隣接するバッテリーの端子同士の間で延長されるボディ部と、
前記ボディ部の一側に延びて前記一側に位置したバッテリーの端子に電気的に結合する複数の第1バスバー端子と、
前記ボディ部の他側に延びて前記他側に位置したバッテリーのハウジングの閉鎖部の外側面に電気的に結合する複数の第2バスバー端子と、
を含む、請求項33または34に記載のバッテリーパック。
【請求項36】
請求項33から34のいずれか一項に記載のバッテリーパックを含む、自動車。
【請求項37】
ハウジング内に電極組立体を挿入する段階と、
前記電極組立体の底面上に集電体を位置させる段階と、
スペーサを前記集電体と接触するように配置させる段階と、
前記スペーサの周縁で前記ハウジングをシーリングする段階と、
キャップを前記ハウジングに連結する段階と、
を含むバッテリー製造方法。
【請求項38】
前記スペーサが前記キャップから前記集電体に向かって延長されるように、前記キャップを前記スペーサの周縁に連結する段階をさらに含む、請求項37に記載のバッテリー製造方法。
【請求項39】
前記ハウジングをシーリングする前記スペーサの周縁は円周方向に沿って延長された形態を有する、請求項37または38に記載のバッテリー製造方法。
【国際調査報告】