(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-15
(54)【発明の名称】真空掃除機
(51)【国際特許分類】
A47L 5/24 20060101AFI20231208BHJP
【FI】
A47L5/24 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023534259
(86)(22)【出願日】2020-12-07
(85)【翻訳文提出日】2023-06-07
(86)【国際出願番号】 EP2020084792
(87)【国際公開番号】W WO2022122111
(87)【国際公開日】2022-06-16
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516124465
【氏名又は名称】アクチエボラゲット エレクトロルックス
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン、ステファン
(72)【発明者】
【氏名】アウスタッド、フィリップ
(57)【要約】
モータ/ファンユニット(7)の入口(7')に第1の方向(d1)を有する気流を発生するように構成されたモータ/ファンユニット(7)と、モータ/ファンユニット(7)の下流に配置された第1の空気誘導通路(11)とを含む、手持ち式真空掃除機(1)が開示される。第1の空気誘導通路(11)は、空気を第1の方向(d1)と反対の方向(d2)に向けて流すように構成される。第1の空気誘導通路(11)は、第1の方向(d1)に測定されたモータ/ファンユニット(7)の長さ(L)の40%超に沿ってモータ/ファンユニット(7)の半径方向外側に配置される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータ/ファンユニットの入口に第1の方向を有する気流を発生するように構成された前記モータ/ファンユニットと、
前記モータ/ファンユニットの下流に配置された第1の空気誘導通路であって、
前記第1の空気誘導通路は、前記空気を第1の方向と反対の方向に向けて流すように構成され、
前記第1の空気誘導通路は、前記第1の方向に測定された前記モータ/ファンユニットの長さの40%超に沿って前記モータ/ファンユニットの半径方向外側に配置される、第1の空気誘導通路を含む、手持ち式真空掃除機。
【請求項2】
前記第1の空気誘導通路は、前記モータ/ファンユニットの長さの80%超に沿って前記モータ/ファンユニットの半径方向外側に配置される、請求項1に記載の真空掃除機。
【請求項3】
前記第1の空気誘導通路は、前記モータ/ファンユニットの全長に沿って前記モータ/ファンユニットの半径方向外側に配置される、請求項1又は2に記載の真空掃除機。
【請求項4】
前記第1の空気誘導通路は、少なくとも部分的に前記モータ/ファンユニットを閉囲する、請求項1から3のいずれか一項に記載の真空掃除機。
【請求項5】
前記第1の空気誘導通路は、前記モータ/ファンユニットの周囲の50%超を閉囲する、請求項4に記載の真空掃除機。
【請求項6】
前記第1の空気誘導通路は、気流方向を約180度変更するように構成された空気分岐部を含み、前記空気分岐部は、前記モータ/ファンユニットの下流に向けて配置される、請求項1から5のいずれか一項に記載の真空掃除機。
【請求項7】
前記真空掃除機は、ハンドルアセンブリと、前記第1の空気誘導通路の下流に配置された第2の空気誘導通路とを含み、前記第2の空気誘導通路は、前記ハンドルアセンブリの一部を通って延在する、請求項1から6のいずれか一項に記載の真空掃除機。
【請求項8】
前記ハンドルアセンブリは、前記真空掃除機の作動中に使用者によって把持されるように構成された細長いハンドルユニットと、前記細長いハンドルユニットから少し離れて配置された第2の細長いユニットとを含み、前記第2の空気誘導通路は、前記第2の細長いユニットの少なくとも一部を通って延在する、請求項7に記載の真空掃除機。
【請求項9】
前記真空掃除機は、前記第2の細長いユニット上に配置された空気出口を含む、請求項8に記載の真空掃除機。
【請求項10】
前記真空掃除機は、前記モータ/ファンユニットに電気を供給するように構成された電池アセンブリを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の真空掃除機。
【請求項11】
前記電池アセンブリは、前記細長いハンドルユニット及び前記第2の細長いユニットを介して前記真空掃除機の本体に対して支持される、請求項8又は9及び10に記載の真空掃除機。
【請求項12】
前記真空掃除機は、前記第1の方向に沿って見て前記モータ/ファンユニットの正面に配置される、少なくとも一部を含む空気出口を含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の真空掃除機。
【請求項13】
前記真空掃除機は、前記真空掃除機の本体構成要素の穿孔部である空気出口を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の真空掃除機。
【請求項14】
前記穿孔部は、前記本体構成要素を通る多数の小型貫通孔を含み、前記多数の小型貫通孔の総断面積は、前記第1の空気誘導通路の断面積以上である、請求項13に記載の真空掃除機。
【請求項15】
前記真空掃除機は、前記モータ/ファンユニットの作動を制御するように構成されたパワーエレクトロニクスを含み、前記真空掃除機は、前記パワーエレクトロニクスを冷却するために、前記パワーエレクトロニクスを通過して前記真空掃除機の二次空気出口に空気の流れの一部を向けるように構成された空気チャネルを含む、請求項1から14のいずれか一項に記載の真空掃除機。
【請求項16】
前記真空掃除機は、少なくとも前記モータ/ファンユニット及び前記第1の空気誘導通路を収容する本体を含み、前記空気チャネルは、前記本体上に配置される、請求項15に記載の真空掃除機。
【請求項17】
前記空気チャネルは、前記第1の方向に沿って見て前記モータ/ファンユニットの背後に配置される、請求項16に記載の真空掃除機。
【請求項18】
前記二次空気出口は、前記第1の方向に沿って見て前記モータ/ファンユニットの背後の場所で前記本体上に配置される、請求項16又は17に記載の真空掃除機。
【請求項19】
前記真空掃除機は、前記第1の空気誘導通路の下流に配置された第2の空気誘導通路を含み、前記第1及び第2の空気誘導通路の少なくとも1つの壁は、騒音減衰材料によって覆われる、請求項1から18のいずれか一項に記載の真空掃除機。
【請求項20】
前記真空掃除機は、前記モータ/ファンユニットの周りに配置された穿孔円筒本体を含み、前記第1の空気誘導通路は、前記穿孔本体の孔の少なくとも一部を通って延在する、請求項1から19のいずれか一項に記載の真空掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、モータ/ファンユニットの下流に配置された空気誘導通路内に気流を発生するように構成された、モータ/ファンユニットを含む真空掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
真空掃除機は、床、カーペット、家具、カーテン、及び同種のものなどの、表面から粉塵及び埃を吸い上げるための気流を獲得するために、部分真空を生成するためにモータ/ファンユニットを使用する装置である。モータ/ファンユニットは、遠心ファン及び遠心ファンに電力供給する、すなわち回転させるように構成された電動機を通常含む。直立/スティック型真空掃除機、ロボット真空掃除機、キャニスタ真空掃除機、及び手持ち式真空掃除機、例えばピストル・グリップ手持ち式掃除機、及び同種のものを含む、複数の異なる型の真空掃除機が存在する。
【0003】
ブラシレスモータなどの高電力型電池及び小型電動機の開発の急速な進歩により、従来のコード付き掃除機と性能に匹敵することが可能な、電池式真空掃除機が作成されてきた。一部はその理由として、真空掃除機の現在の傾向は、軽量で、小型で、取り扱いやすい電池式真空掃除機である。しかし高電力モータを兼ね備えた薄型の設計は、騒音を抑えるための解決策を含む、真空掃除機の設計により高い需要を置いている。より小型のモータ/ファンユニットで空気性能を保つために、これらのモータ/ファンユニットの多くは、従来の大型のモータ/ファンユニットと比べてほぼ2倍の回転速度を有する。従ってこれらの型のモータ/ファンユニットは、多くの騒音を発生する可能性がある。
【0004】
騒音は、真空掃除機を使用中に使用者と同様に真空掃除機の付近の人々及び動物を煩わせて悩ませることがあるので、問題である。騒音を抑えるための1つの有効な方法は、モータ/ファンユニットの下流に長い空気誘導通路を使用することである。しかし薄型の設計を有する真空掃除機内に、そのような長い空気誘導通路を収容することは難しい。
【0005】
更に概して今日の顧客市場では、真空掃除機及び関連した構成要素などの製品、システム、並びに配置が、費用対効果の良い手法で製造して組み立てるのに適した条件及び/又は特性を有する場合に、好都合である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記の問題及び欠点の少なくとも一部を克服し、又は少なくとも緩和することが、本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様によれば、目的は、モータ/ファンユニットの入口に第1の方向を有する気流を発生するように構成されたモータ/ファンユニットと、モータ/ファンユニットの下流に配置された第1の空気誘導通路とを含む、手持ち式真空掃除機によって達成される。第1の空気誘導通路は、空気を第1の方向と反対の方向に向けて流すように構成される。第1の空気誘導通路は、第1の方向に測定されたモータ/ファンユニットの長さの40%超に沿ってモータ/ファンユニットの半径方向外側に配置される。
【0008】
それによって、モータ/ファンユニットの下流に長い空気誘導通路が可能な手持ち式真空掃除機が提供される一方で、真空掃除機の薄型の設計のための条件が提供される。これは、手持ち式真空掃除機が、空気を第1の方向と反対の方向に向けて流すように構成される、モータ/ファンユニットの長さの40%超に沿ってモータ/ファンユニットの半径方向外側に配置された、第1の空気誘導通路を含むからである。それに応じてこれらの特徴に起因して、手持ち式真空掃除機の内側の利用可能な空間は、効率的な手法で利用され、それによってモータ/ファンユニットの下流に長い空気誘導通路が可能になる。長い空気誘導通路は、モータ/ファンユニットの下流に可能であるので、高レベルの騒音減衰のための条件が提供される。
【0009】
更に第1の空気誘導通路は、空気を第1の方向と反対の方向に向けて流すように構成されるので、高レベルの騒音減衰のための条件が提供されるのは、騒音が、騒音を減衰するように効率的な手法で、第1の空気誘導通路の表面によって偏向されて反射され得るからである。
【0010】
その上、第1の空気誘導通路は、モータ/ファンユニットの長さの40%超に沿ってモータ/ファンユニットの半径方向外側に配置されるので、第1の空気誘導通路は、それ自体がモータ/ファンユニットによって発生された騒音の減衰を提供することがある。
【0011】
更に第1の空気誘導通路は、モータ/ファンユニットの長さの40%超に沿ってモータ/ファンユニットの半径方向外側に配置されるので、第1の空気誘導通路は、モータ/ファンユニットの若干の冷却を提供することがある。それによって、モータ/ファンユニットを過熱することなく、より高い電力レベルでモータ/ファンユニットを作動するための条件が提供される。
【0012】
それに応じて、上記の問題及び欠点の少なくとも一部を克服し、又は少なくとも緩和する手持ち式真空掃除機が提供される。結果として、上記の目的は達成される。
【0013】
任意選択で、第1の空気誘導通路は、モータ/ファンユニットの長さの80%超に沿ってモータ/ファンユニットの半径方向外側に配置される。それによって、モータ/ファンユニットの下流に更に長い空気誘導通路が可能な手持ち式真空掃除機が提供される一方で、手持ち式真空掃除機の薄型の設計のための条件が提供される。更に長い空気誘導通路がモータ/ファンユニットの下流に可能であるので、更に高レベルの騒音減衰のための条件が提供される。
【0014】
その上、第1の空気誘導通路は、モータ/ファンユニットの長さの80%超に沿ってモータ/ファンユニットの半径方向外側に配置されるので、第1の空気誘導通路は、それ自体がモータ/ファンユニットによって発生された騒音のより優れた減衰を提供することがある。
【0015】
更に、第1の空気誘導通路は、モータ/ファンユニットの長さの80%超に沿ってモータ/ファンユニットの半径方向外側に配置されるので、第1の空気誘導通路は、モータ/ファンユニットのより効率的な冷却を提供することがある。それによって、モータ/ファンユニットを過熱することなく、更に高い電力レベルでモータ/ファンユニットを作動するための条件が提供される。
【0016】
任意選択で、第1の空気誘導通路は、モータ/ファンユニットの全長に沿ってモータ/ファンユニットの半径方向外側に配置される。それによって、モータ/ファンユニットの下流に更に長い空気誘導通路が可能な手持ち式真空掃除機が提供される一方で、手持ち式真空掃除機の薄型の設計のための条件が提供される。更に長い空気誘導通路がモータ/ファンユニットの下流に可能であるので、更に高レベルの騒音減衰のための条件が提供される。
【0017】
その上、第1の空気誘導通路は、モータ/ファンユニットの全長に沿ってモータ/ファンユニットの半径方向外側に配置されるので、第1の空気誘導通路は、それ自体がモータ/ファンユニットによって発生された騒音のより優れた減衰を提供することがある。
【0018】
更に、第1の空気誘導通路は、モータ/ファンユニットの全長に沿ってモータ/ファンユニットの半径方向外側に配置されるので、第1の空気誘導通路は、モータ/ファンユニットのより効率的な冷却を提供することがある。それによって、モータ/ファンユニットを過熱することなく、更に高い電力レベルでモータ/ファンユニットを作動するための条件が提供される。
【0019】
任意選択で、第1の空気誘導通路は、少なくとも部分的にモータ/ファンユニットを閉囲する。第1の空気誘導通路は、少なくとも部分的にモータ/ファンユニットを閉囲するので、第1の空気誘導通路は、それ自体がモータ/ファンユニットによって発生された騒音のより優れた減衰を提供することがある。その上、第1の空気誘導通路の大きい断面積が可能である一方で、薄型で小型の手持ち式真空掃除機のための条件を提供する。更に、第1の空気誘導通路は、モータ/ファンユニットのより効率的な冷却を提供することがある。それによって、モータ/ファンユニットを過熱することなく、更に高い電力レベルでモータ/ファンユニットを作動するための条件が提供される。
【0020】
任意選択で、第1の空気誘導通路は、モータ/ファンユニットの周囲の50%超を閉囲する。それによって、モータ/ファンユニットによって発生された騒音の優れた減衰を確保することができる。その上、第1の空気誘導通路は、モータ/ファンユニットのより効率的な冷却を提供することがある。それによって、モータ/ファンユニットを過熱することなく、更に高い電力レベルでモータ/ファンユニットを作動するための条件が提供される。
【0021】
任意選択で、第1の空気誘導通路は、気流方向を約180度変更するように構成された空気分岐部を含み、空気分岐部は、モータ/ファンユニットの下流に向けて配置される。それによって、薄型で小型の手持ち式真空掃除機のための条件が提供される一方で、モータ/ファンユニットの下流に長い空気誘導通路が可能になる。
【0022】
任意選択で、手持ち式真空掃除機は、ハンドルアセンブリと、第1の空気誘導通路の下流に配置された第2の空気誘導通路とを含み、第2の空気誘導通路は、ハンドルアセンブリの一部を通って延在する。それによって、効率的な手法で騒音を減衰するようにモータ/ファンユニットの下流に長い空気誘導通路のための条件が提供される一方で、薄型で小型の手持ち式真空掃除機が可能になる。
【0023】
任意選択で、ハンドルアセンブリは、手持ち式真空掃除機の作動中に使用者によって把持されるように構成された細長いハンドルユニットと、細長いハンドルユニットから少し離れて配置された第2の細長いユニットとを含み、第2の空気誘導通路は、第2の細長いユニットの少なくとも一部を通って延在する。それによって、効率的な手法で騒音を減衰するように、モータ/ファンユニットの下流に長い空気誘導通路のための条件が提供される一方で、薄型で小型の手持ち式真空掃除機が可能になる。その上、手持ち式真空掃除機の作動中に、細長いハンドルユニットが著しく加熱されない手持ち式真空掃除機が提供される。それによって、より使い心地がよい、より使用者に優しい手持ち式真空掃除機が提供される。
【0024】
任意選択で、手持ち式真空掃除機は、第2の細長いユニット上に配置された空気出口を含む。それによって、効率的な手法で騒音を減衰するように、モータ/ファンユニットの下流に長い空気誘導通路のための条件が提供される一方で、薄型で小型の手持ち式真空掃除機が可能になる。その上、空気出口を通って流れる空気が、効率的な手法で手持ち式真空掃除機の使用者から離れた方向に向けられることが可能である、手持ち式真空掃除機が提供される。それによって、より使い心地がよい、より使用者に優しい手持ち式真空掃除機が提供される。
【0025】
任意選択で、手持ち式真空掃除機は、モータ/ファンユニットに電気を供給するように構成された電池アセンブリを含む。それによって、薄型で小型の設計のための条件を有し、高レベルの騒音減衰のための条件を有する、電池式手持ち式真空掃除機が提供される。その上、より使い心地がよい、より使用者に優しい手持ち式真空掃除機が提供される。
【0026】
任意選択で、電池アセンブリは、細長いハンドルユニット及び第2の細長いユニットを介して、手持ち式真空掃除機の本体に対して支持される。それによって、第2の細長いユニットが第2の空気誘導通路の少なくとも一部を収容するために利用できる、堅固で恒久性の手持ち式真空掃除機を提供することができる。更にその結果として、効率的な騒音減衰を提供するように、モータ/ファンユニットの下流に長い空気誘導通路のための条件が提供される。
【0027】
任意選択で、手持ち式真空掃除機は、第1の方向に沿って見てモータ/ファンユニットの正面に配置される、少なくとも一部を含む空気出口を含む。それによって、効率的な手法で騒音を減衰するように、モータ/ファンユニットの下流に長い空気誘導通路のための条件が提供される一方で、薄型で小型の手持ち式真空掃除機が可能になる。その上、空気出口を通って流れる空気が、効率的な手法で手持ち式真空掃除機の使用者から離れた方向に向けることができる、手持ち式真空掃除機が提供される。それによって、より使い心地がよい、より使用者に優しい手持ち式真空掃除機が提供される。
【0028】
任意選択で、手持ち式真空掃除機は、手持ち式真空掃除機の本体構成要素の穿孔部である空気出口を含む。それによって、更に高レベルの騒音減衰のための条件が提供される。その上、従来の空気出口に比べて、空気出口を通るより遅い流速を発生するための条件を有する空気出口が提供される。更なる結果として、より使い心地がよい、より使用者に優しい手持ち式真空掃除機を提供することができる。
【0029】
任意選択で、穿孔部は、本体構成要素を通る多数の小型貫通孔を含み、多数の小型貫通孔の総断面積は、第1の空気誘導通路の断面積以上である。それによって、空気出口を通るより遅い流速を発生するための条件を有する空気出口が提供される一方で、空気出口を通る低い流れ抵抗を提供する。それによって、手持ち式真空掃除機の高い作動効率を確保することができる。
【0030】
任意選択で、手持ち式真空掃除機は、モータ/ファンユニットの作動を制御するように構成されたパワーエレクトロニクスを含み、手持ち式真空掃除機は、パワーエレクトロニクスを冷却するために、手持ち式真空掃除機の二次空気出口にパワーエレクトロニクスを通過する空気の流れの一部を向けるように構成された空気チャネルを含む。それによって、パワーエレクトロニクスの冷却は、単純で費用対効果の良い方法で獲得される。
【0031】
任意選択で、手持ち式真空掃除機は、少なくともモータ/ファンユニット及び第1の空気誘導通路を収容する本体を含み、空気チャネルは、本体上に配置される。それによって、パワーエレクトロニクスの冷却は、単純で費用対効果の良い方法で獲得できる一方で、手持ち式真空掃除機の薄型で小型の設計のための条件が提供される。
【0032】
任意選択で、空気チャネルは、第1の方向に沿って見てモータ/ファンユニットの背後に配置される。それによって、パワーエレクトロニクスの冷却は、単純で費用対効果の良い方法で獲得できる一方で、手持ち式真空掃除機の薄型で小型の設計のための条件が提供される。
【0033】
任意選択で、二次空気出口は、第1の方向に沿って見てモータ/ファンユニットの背後の場所で本体上に配置される。それによって、パワーエレクトロニクスの冷却は、単純で費用対効果の良い方法で獲得できる一方で、手持ち式真空掃除機の薄型で小型の設計のための条件が提供される。
【0034】
任意選択で、手持ち式真空掃除機は、第1の空気誘導通路の下流に配置された第2の空気誘導通路を含み、第1及び第2の空気誘導通路の少なくとも1つの壁は、騒音減衰材料によって覆われる。それによって、更に高い騒音減衰のための条件を有する手持ち式真空掃除機が提供される。
【0035】
任意選択で、手持ち式真空掃除機は、モータ/ファンユニットの周りに配置された穿孔円筒本体を含み、第1の空気誘導通路は、穿孔本体の孔の少なくとも一部を通って延在する。それによって、更に優れた騒音減衰のための条件が提供される一方で、手持ち式真空掃除機の薄型で小型の設計が確保される。これは、穿孔円筒本体に起因して、より効率的な手法で騒音を偏向して反射することができるからである。
【0036】
任意選択で、手持ち式真空掃除機は、小型の手持ち式真空掃除機である。それによって、モータ/ファンユニットの下流に長い空気誘導通路が可能な小型の手持ち式真空掃除機が提供される一方で、真空掃除機の薄型の設計のための条件が提供される。これは、小型の手持ち式真空掃除機が、空気を第1の方向と反対の方向に向けて流すように構成される、モータ/ファンユニットの大部分に沿ってモータ/ファンユニットの半径方向外側に配置された、第1の空気誘導通路を含むからである。それに応じて、これらの特徴に起因して、小型の手持ち式真空掃除機の内側の利用可能な空間は、効率的な手法で利用され、それによってモータ/ファンユニットの下流に長い空気誘導通路が可能になる。結果として、小型の手持ち式真空掃除機内に高レベルの騒音減衰のための条件が提供される。
【0037】
本発明の更なる特徴及びそれに伴う利点は、添付の特許請求の範囲及び以下の詳述を検討すると明らかになろう。
【0038】
特定の特徴及び利点を含む本発明の様々な態様は、以下の詳述及び添付図面で検討した例示的実施形態から容易に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】一部の実施形態による手持ち式真空掃除機の断面を示す。
【
図2】
図1に示された手持ち式真空掃除機のモータ/ファンユニットの拡大図を示す。
【
図3】一部の更なる実施形態による手持ち式真空掃除機の断面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0040】
次に本発明の態様について、より完全に記載する。全体を通して同じ番号は同じ要素を指す。周知の機能又は構造は、簡潔に及び/又はわかりやすくするために必ずしも詳細に記載されない。
【0041】
図1は、一部の実施形態による手持ち式真空掃除機1の断面を示す。示された実施形態によれば、真空掃除機1は、片手を使用して作動できる、いわゆるピストル・グリップ手持ち式真空掃除機である。特徴「手持ち式」は、本明細書で使用する場合、真空掃除機1が使用者の片手又は両手を使用して作動して支持するように構成されることを意味する。簡潔に及び/又はわかりやすくするために、手持ち式真空掃除機1は、本明細書の一部においては、「真空掃除機1」と呼ばれる。
【0042】
真空掃除機1は、吸引入口3及び空気出口5を含む。その上、真空掃除機1は、吸引入口3から空気出口5に気流を発生するように構成された、モータ/ファンユニット7を含む。モータ/ファンユニット7の作動中、部分真空は、粉塵を収集するために使用することができる吸引入口3で発生される。真空掃除機1は、吸引入口3とモータ/ファンユニット7との間に粉塵分離器6を含む。示された実施形態によれば、粉塵分離器6は、サイクロン分離器を含む。別法として又は追加として、真空掃除機1は、集塵袋又は同種のものなどの別の型の粉塵分離器を含んでもよい。その上、示された実施形態によれば、真空掃除機1は、粉塵分離器6とモータ/ファンユニット7との間に配置されたフィルタ8を含む。フィルタ8は、発泡材料を含んでもよく、モータ/ファンユニット7の入口7'に向かって流れる空気を微細粒子に更に分離するように構成されてもよい。本明細書に更に説明されるように、モータ/ファンユニット7は、モータ/ファンユニット7の入口7'に第1の方向d1を有する気流を発生するように構成される。
【0043】
図2は、
図1に示された真空掃除機1のモータ/ファンユニット7の拡大図を示す。モータ/ファンユニット7は、ファン14及びモータ16を含む。モータ16は、シャフト18を介して回転軸Axを中心にファン14を回転させるように構成される。シャフト18は、
図2に破線で概略的に示されている。モータ16は電動機である。一部の実施形態によれば、モータ16は、ブラシレス電動機であってもよい。更なる実施形態によれば、モータ16は、ブラシ付きモータであってもよい。モータ16は、シャフト18を介してファン14に連結されたロータ23を含む。示された実施形態によれば、ロータ23、シャフト18、及びファン14は、同心に配置され、それら全てがモータ/ファンユニット7の作動中に回転軸Axを中心に回転することを意味する。ファン14は、ファン14の回転中にファン14の半径方向に空気を押し付けることにより、気流を発生するように構成された多数のガイドウェインを含む、ラジアルファンであってもよい。示された実施形態によれば、モータ/ファンユニット7は、ディフューザ24を含む。ディフューザ24は、ファン14の下流に気流を真っ直ぐに伸ばし、それによってモータ/ファンユニット7の作動効率を増加させるように構成された、多数のステータブレードを含んでもよい。
【0044】
上に示されたように、モータ/ファンユニット7は、モータ/ファンユニット7の入口7'に第1の方向d1を有する気流を発生するように構成される。示された実施形態によれば、第1の方向d1は、ファン14の回転軸Axに平行であり、その結果、シャフト18の回転軸Ax及びモータ16のロータ23の回転軸Axにも平行である。第1の方向d1は、モータ/ファンユニット7に流入する空気の入口方向d1と呼ばれることもある。第1の方向d1は、モータ/ファンユニット7を通る平均気流方向に対応してもよく、モータ/ファンユニット7の作動可能な気流方向と呼ばれることもある。
【0045】
図2では、モータ/ファンユニット7を通る気流は、点線で概略的に示されている。モータ/ファンユニット7の作動中に、空気はモータ/ファンユニット7の入口7'を介してファン14に流入する。ファン14は、ファン14の半径方向、すなわち第1の方向d1に垂直な方向に空気を押し付ける。次いで空気は、ディフューザ24を介してモータ16を通って導かれる。空気は、こうしてモータ16を通って流れ、それによってモータ16を冷却する。空気は、モータ16のロータ23を通り、同様にモータ16のステータ26を通って流れてもよい。示された実施形態によれば、モータ/ファンユニット7は、空気を出口7"から流出して第1の方向d1と実質的に一致する方向に向けるように構成された出口7"を含む。更なる実施形態によれば、モータ/ファンユニット7は、空気を出口から流出して第1の方向d1と異なる方向に、第1の方向d1に実質的に垂直な方向、すなわちモータ/ファンユニット7の実質的に半径方向に向けるように構成された、1つ又は複数の出口を含んでもよい。このような1つ又は複数の出口は、それぞれが半径方向出口と呼ばれることがある。
【0046】
以下では、別段の指示がない限り、
図1及び
図2を同時に参照する。真空掃除機1は、第1の空気誘導通路11を含む。第1の空気誘導通路11は、モータ/ファンユニット7の下流に配置される。真空掃除機1は、モータ/ファンユニット7及び第1の空気誘導通路11を収容する本体9を含む。
図1及び
図2に見られるように、第1の空気誘導通路11は、空気を第1の方向d1と反対の方向d2に向けて流すように構成される。すなわち、
図1及び
図2に見られるように、第1の空気誘導通路11は、気流方向を約180度変える、すなわち第1の方向d1から第1の方向d1と反対の方向d2に流れの方向を変えるように構成された空気分岐部11'を含む。第1の方向d1と反対の方向d2は、第2の方向d2と呼ばれることもある。示された実施形態によれば、空気分岐部11'は、モータ/ファンユニット7の下流に向けて、すなわちモータ/ファンユニット7の出口7"の下流に向けて配置される。モータ/ファンユニット7が1つ又は複数の半径方向出口を含む実施形態などの更なる実施形態によれば、上に言及されたように、モータ/ファンユニット7は、空気分岐部11'の少なくとも一部を含んでもよい。
【0047】
その上、
図1及び
図2に明らかに見られるように、且つ
図1に示されたように、示された実施形態によれば、第1の空気誘導通路11は、第1の方向d1に沿って測定されたモータ/ファンユニット7の全長Lに沿って、モータ/ファンユニット7の半径方向外側に配置される。換言すると、示された実施形態によれば、第1の空気誘導通路11は、第1の方向d1に測定されたモータ/ファンユニット7の全長Lに対応する距離を、モータ/ファンユニット7の半径方向外側に延在する。更なる実施形態によれば、第1の空気誘導通路11は、第1の方向d1に測定されたモータ/ファンユニット7の長さLの40%超、又は80%超に沿って、モータ/ファンユニット7の半径方向外側に配置されてもよい。
【0048】
それによって、モータ/ファンユニット7の下流に長い空気誘導通路11、12が可能な真空掃除機1が提供される一方で、真空掃除機1の薄型の設計のための条件が提供される。長い空気誘導通路11、12が、モータ/ファンユニット7の下流に可能であるので、本明細書に更に説明されるように、騒音の効率的な減衰のための条件が提供される。
【0049】
図1及び
図2に示された実施形態によれば、第1の空気誘導通路11は、モータ/ファンユニット7のほぼ全周を閉囲する。更なる実施形態によれば、第1の空気誘導通路11は、モータ/ファンユニット7の周囲の20%超、又は50%超を閉囲してもよい。それによってモータ/ファンユニット7によって発生された騒音の優れた減衰を確保することができる。その上、第1の空気誘導通路11は、モータ/ファンユニット7の冷却を提供することがある。加えて、第1の空気誘導通路11の大きい断面積が可能である一方で、薄型で小型の真空掃除機1のための条件が提供される。
【0050】
図1に見られるように、示された実施形態によれば、真空掃除機1は、ハンドルアセンブリ20を含む。ハンドルアセンブリ20は、細長いハンドルユニット21を含む。細長いハンドルユニット21は、真空掃除機1の作動中に、使用者によって意図した把持方向に把持されるように構成される。示された実施形態によれば、細長いハンドルユニット21の意図した把持方向は、第1の方向d1と実質的に反対である。ハンドルアセンブリ20は、細長いハンドルユニット21から少し離れて配置された第2の細長いユニット22を更に含む。示された実施形態によれば、第2の細長いユニット22は、細長いハンドルユニット21に実質的に平行である。ハンドルアセンブリ20は、使用者が細長いハンドルユニット21を意図した把持方向に把持すると、第2の細長いユニット22が使用者の指に面するように配置される。
【0051】
示された実施形態によれば、真空掃除機1は、電池アセンブリ25を含む。電池アセンブリ25は、モータ/ファンユニット7に電気を供給するように構成される。電池アセンブリ25は、多数のリチウムイオン電池セルなどの多数の再充電可能な電池セルを含んでもよい。
図1に見られるように、示された実施形態によれば、電池アセンブリ25は、細長いハンドルユニット21を介して、及び第2の細長いユニット22を介して、真空掃除機1の本体9に対して支持される。細長いハンドルユニット21は、従って第1の細長いハンドル/支持ユニット21と呼ばれることもあり、第2の細長いユニット22は、第2の支持ユニット22又は第2のハンドル/支持ユニット22と呼ばれることもある。
【0052】
示された実施形態によれば、真空掃除機1は、第1の空気誘導通路11の下流に配置された第2の空気誘導通路12を含む。第2の空気誘導通路12は、第2の細長いユニット22の少なくとも一部を通って、ひいてはハンドルアセンブリ20の一部を通って延在する。この手法で、長い空気誘導通路11、12は、モータ/ファンユニット7の下流が可能である一方で、小型で薄型の設計を有する真空掃除機1のための条件が提供される。更に、これらの特徴に起因して、空気誘導通路11、12は、いくつかの屈曲及び回転を含むモータ/ファンユニット7の下流に提供される。その結果として、騒音は、空気誘導通路11、12の壁に対して偏向して反射することができるので、騒音は、より効率的な手法で減衰される。その上、第2の細長いユニット22は、細長いハンドルユニット21の代わりに、第2の空気誘導通路12の一部を収容するために利用されるので、使用者の掌及び指は、真空掃除機1の作動中に加熱されない。それによって、より使い心地のよい、より使用者に優しい真空掃除機1が提供される。
【0053】
その上、
図1に見られるように、示された実施形態によれば、真空掃除機1の空気出口5は、第2の細長いユニット22上に配置される。より詳細には、示された実施形態によれば、空気出口5は、細長いハンドルユニット21に背を向けて第2の細長いユニット22の側面上に配置される。その上、空気出口5は、第1の方向d1に沿って見てモータ/ファンユニット7の正面に配置される少なくとも一部5'を含む。これらの理由からも、より使い心地のよい、より使用者に優しい真空掃除機1が提供される。これは、空気出口5から流出する空気が、細長いハンドルユニット21から離れた方向に、それによって真空掃除機1の作動中に使用者の手から離れた方向にも流れるからである。その上、これらの特徴に起因して、騒音を効率的な手法で減衰するようにモータ/ファンユニット7の下流に長い空気誘導通路のための条件が提供される一方で、真空掃除機1の薄型で小型の設計が可能になる。
【0054】
その上、
図1に見られるように、示された実施形態によれば、真空掃除機1の空気出口5は、真空掃除機1の本体構成要素22の穿孔部5"、つまり第2の細長いユニット22の穿孔部5"である。この理由からも、より使い心地のよい、より使用者に優しい真空掃除機1が提供される。これは、空気出口5から流出する空気が、低い流速を有するからである。
【0055】
図1に示されたように、示された実施形態によれば、穿孔部5"は、第2の細長いユニット22を通る多数の小型の貫通孔15を含む。多数の小型の貫通孔15の総断面積は、第1の空気誘導通路11の断面積以上、及び/又は第2の空気誘導通路12の断面積以上であってもよい。この手法で、真空掃除機1の高い作動効率のための条件を提供する、空気出口5を通る低い流れ抵抗が獲得される一方で、高レベルの騒音減衰のための条件が提供される。
【0056】
一部の実施形態によれば、第1及び第2の空気誘導通路11、12の少なくとも1つの壁51、52は、騒音減衰材料によって覆われてもよい。この手法で、騒音は、更に高い効率で減衰することができる。騒音減衰材料は、軟質発泡材料及び/又は軟質若しくはより硬質のスポンジ材料を含んでもよい。一部の実施形態によれば、第1及び第2の空気誘導通路11、12の壁51、52は、軟質発泡材料とより硬質のスポンジ材料の組合せによって覆われてもよい。この手法で、騒音は、異なる周波数で効率的な手法で減衰することができる。
【0057】
真空掃除機1は、モータ/ファンユニット7の作動を制御するように構成されたパワーエレクトロニクス27を含む。示された実施形態によれば、真空掃除機1は、空気チャネル29及び二次空気出口35を含む。示された実施形態によれば、空気チャネル29は、第1の空気誘導通路11の空気分岐部11'に流体連結される。空気チャネル29は、パワーエレクトロニクス27を冷却するために、パワーエレクトロニクス27を通る気流の一部を真空掃除機1の二次空気出口35に向けるように構成される。
【0058】
図1に見られるように、示された実施形態によれば、空気チャネル29は、第1の方向d1に沿って見てモータ/ファンユニット7の背後の場所において本体9上に配置される。同様に、二次空気出口35は、第1の方向d1に沿って見てモータ/ファンユニット7の背後の場所において本体9上に配置される。
図1では、真空掃除機1は、1つの二次空気出口35に連結された1つの空気チャネル29を含むように示されている。しかし真空掃除機1は、それぞれの二次出口35にそれぞれが連結された多数の空気チャネル29を含んでもよい。これらの特徴に起因して、パワーエレクトロニクス27の効率的な冷却が、単純で費用対効果の良い方法で提供される一方で、薄型で小型の設計の真空掃除機1のための条件が提供される。
【0059】
図3は、一部の更なる実施形態による真空掃除機1の断面を示す。
図3に示された実施形態による真空掃除機1は、
図1を参照して説明された真空掃除機1と同じ特徴、機能、及び利点を含んでもよく、以下に説明するいくつかの相違がある。全体を通して同じ参照番号は同じ要素を指す。
【0060】
図3に示された実施形態によれば、真空掃除機1は、穿孔円筒本体17を含む。穿孔円筒本体17は、モータ/ファンユニット7の周りに同心に配置される。
図3に示されたように、第1の空気誘導通路11は、穿孔本体17の孔19の少なくとも一部を通って延在する。すなわち穿孔本体17の孔19は、貫通孔であり、空気はモータ/ファンユニット7から貫通孔を通って流れることができる。
図3に見られるように、孔19は、穿孔円筒本体17の表面にわたって分配され、且つ穿孔円筒本体17の長さLにわたって分配される。これは、モータ/ファンユニット7の入口7'のより近くに位置付けられた気流貫通孔19は、モータ/ファンユニット7の入口7'から更に離れて位置付けられた孔19を通る気流より、短い距離を真空掃除機1の空気誘導通路を通って流れることがあることを意味する。しかしこれらの実施形態でも、第1の空気誘導通路11は、第1の方向d1に測定されたモータ/ファンユニット7の全長Lに沿ってモータ/ファンユニット7の半径方向外側に配置される。
【0061】
換言すると、示された実施形態によれば、第1の空気誘導通路11は、第1の方向d1に測定されたモータ/ファンユニット7の全長Lに対応する距離を、モータ/ファンユニット7の半径方向外側に延在する。これは、示された実施形態による真空掃除機1の第1の空気誘導通路11が、
図3に示されたように、第1の方向d1に測定されたモータ/ファンユニット7の全長Lに沿って延在する少なくとも一部を含むからである。しかし
図3に示された真空掃除機1の更なる実施形態によれば、第1の空気誘導通路11は、第1の方向d1に測定されたモータ/ファンユニット7の長さLの40%超、又は80%超に沿ってモータ/ファンユニット7の半径方向外側に配置されてもよい。
【0062】
モータ/ファンユニット7の周りに配置された穿孔円筒本体17に起因して、更に高レベルの騒音減衰のための条件が提供される一方で、真空掃除機1の薄型で小型の設計が確保される。これは、穿孔円筒本体17に起因して、より効率的な手法で騒音を偏向して反射することができるからである。
【0063】
語句「下流」は、本明細書で使用する場合、真空掃除機1の空気誘導通路を通る意図した流れ方向に対して言及された構成要素の場所/位置付けを説明し、真空掃除機1の空気誘導通路は、真空掃除機1の吸引入口3から真空掃除機1の空気出口5に延在する。本明細書に明示されたように、モータ/ファンユニット7は、モータ/ファンユニット7の作動中に吸引入口3から空気出口5に気流を発生するように構成される。それに応じて、第1の空気誘導通路11が、モータ/ファンユニット7の下流に配置される特徴は、第1の空気誘導通路11が、モータ/ファンユニット7を通り、第1の空気誘導通路11を通る流れ方向に対して、モータ/ファンユニット7の下流に配置されることを意味する。換言すると、第1の空気誘導通路11がモータ/ファンユニット7の下流に配置される特徴は、第1の空気誘導通路11が、モータ/ファンユニット7を通り、第1の空気誘導通路11を通る流れ方向に対して、モータ/ファンユニット7の後に配置されることを意味する。こうして真空掃除機1の空気誘導通路を通って励起された空気は、まずモータ/ファンユニット7を通り、次いで第1の空気誘導通路11を通って流れる。
【0064】
同じことは、第1及び第2の空気誘導通路11、12の位置付け/場所に適合する。すなわち第2の空気誘導通路12が、第1の空気誘導通路11の下流に配置される特徴は、第2の空気誘導通路12が、第1及び第2の空気誘導通路11、12を通る流れ方向に対して、第1の空気誘導通路11の下流に配置されることを意味する。換言すると、第2の空気誘導通路12が第1の空気誘導通路11の下流に配置される特徴は、第2の空気誘導通路12が、第1及び第2の空気誘導通路11、12を通る流れ方向に対して、第1の空気誘導通路11の後に配置されることを意味する。こうして真空掃除機1の空気誘導通路11、12を通って励起された空気は、まず第1の空気誘導通路11を通り、次いで第2の空気誘導通路12を通って流れる。
【0065】
前述は様々な例示的実施形態の例示であり、本発明は添付の特許請求の範囲のみによって画定されることを理解されたい。例示的実施形態は修正されてもよく、例示的実施形態の異なる特徴が、添付の特許請求の範囲によって画定されたように、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載された実施形態以外の実施形態を生成するために組み合わされてもよいことが当業者には認識されよう。
【0066】
本明細書で使用する場合、用語「comprising(含む)」又は「comprises(含む)」は無制限であり、1つ又は複数の記載された特徴、要素、ステップ、構成要素若しくは機能を含むが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、構成要素、機能若しくはそれらの群の存在或いは追加を排除しない。
【国際調査報告】