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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-15
(54)【発明の名称】通信処理方法、装置と通信機器
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/1607 20230101AFI20231208BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20231208BHJP
   H04W 72/11 20230101ALI20231208BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20231208BHJP
【FI】
H04L1/1607
H04W28/04 110
H04W72/11
H04W72/0446
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535044
(86)(22)【出願日】2021-12-16
(85)【翻訳文提出日】2023-06-08
(86)【国際出願番号】 CN2021138724
(87)【国際公開番号】W WO2022127849
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】202011511911.2
(32)【優先日】2020-12-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】▲曾▼ 超君
(72)【発明者】
【氏名】李 娜
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K014FA03
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
本出願は、通信処理方法、装置と通信機器を開示し、無線通信技術分野に属する。ここで、方法は、ターゲット物理下りリンク共有チャネルPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行することを含み、ここで、ターゲットPDSCHは、ターゲットハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACK情報のフィードバックなしに配置され、又は、ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在し、所定操作は、ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定することと、ターゲット媒体アクセス制御層制御ユニットMAC CEの有効化時刻を決定することと、ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACKコードブックを決定することと、第一のルールの応用を決定することと、ターゲット非連続受信DRXタイマの起動を決定することとのうちの少なくとも一つを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信処理方法であって、
ターゲット物理下りリンク共有チャネルPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行することを含み、ここで、前記ターゲットPDSCHがターゲットハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、又は、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在し、
前記所定操作は、
前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定することと、
ターゲット媒体アクセス制御層制御ユニットMAC CEの有効化時刻を決定することであって、前記ターゲットMAC CEは、前記ターゲットPDSCHに乗せられることと、
前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACKコードブックを決定することと、
第一のルールの応用を決定することであって、前記第一のルールは、前記ターゲットPDSCHと前記ターゲットHARQ-ACK情報に対応するフィードバック時刻との間のタイミング関係要求を表すことと、
ターゲット非連続受信DRXタイマの起動を決定することであって、前記ターゲットDRXタイマは、第一のHARQプロセスに対応し、前記第一のHARQプロセスは、前記ターゲットPDSCHに対応することとのうちの少なくとも一つを含む、通信処理方法。
【請求項2】
前記所定操作は、前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定する操作である場合に、前記の、前記ターゲットPDSCHが名義HARQフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定することは、
前記ターゲットPDSCHは、第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応しないことと、
前記ターゲットPDSCHは、第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応することとのうちのいずれか一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ターゲットPDSCHが第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、ターゲットPDSCHの伝送時間に基づいて、前記ターゲットPDSCHが名義HARQフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定することは、
前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットを決定することと、
前記伝送時間及び予め定義される時間長に基づき、前記第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットを決定することとのうちのいずれか一つを含み、
ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、且つ前記所定操作が、前記の、ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する操作である場合に、ターゲットPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行することは、
前記伝送時間に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、
前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、
前記伝送時間及び予め定義される時間長に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することとのうちのいずれか一つを含み、
ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在し、且つ前記所定操作が、前記の、ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する操作である場合に、ターゲットPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行することは、
前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、
前記伝送時間長及びフィードバック遅延時間長に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することとのうちのいずれか一つを含み、
ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットであり、前記フィードバック遅延時間長は、前記ターゲットHARQ-ACK情報のフィードバック遅延時間に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、且つ前記所定操作が、前記の、ターゲットPDSCHに対応する前記ターゲットHARQ-ACKコードブックを決定する操作である場合に、ターゲットPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行することは、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応しない場合に、前記ターゲットPDSCHには、対応するターゲットHARQ-ACKコードブックが存在しないことと、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記ターゲットPDSCHには、対応するターゲットHARQ-ACKコードブックが存在することとのうちのいずれか一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックは、第一のタイプのHARQ-ACKコードブック又は第二のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第一のタイプHARQ-ACKコードブックは、
半持続的スケジューリングHARQ-ACKのみを含むコードブックと、
タイプ2コードブックType-2 codebookと、
強化されたenhanced Type-2 codebookとのうちのいずれか一つを含み、
及び/又は、
前記第二のタイプのHARQ-ACKコードブックは、
Type-1 codebookと、
Type-3 codebookとのうちのいずれか一つを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが半持続的スケジューリングHARQ-ACKのみを含むコードブックに対応する場合に、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックに対応するSPS HARQ-ACKビットシーケンスには、前記ターゲットPDSCHに対応するHARQ-ACKビット又はHARQ-ACKビットシーケンスが含まれない、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが前記第一のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する場合に、前記方法はさらに、
前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット内にいかなるHARQ-ACK情報をフィードバックしないことと、
前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット内に第一のHARQ-ACK情報をフィードバックすることとのうちのいずれか一つを含み、前記第一のHARQ-ACK情報は、前記ターゲットHARQ-ACK情報以外の他のHARQ-ACK情報である、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが前記第二のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する場合に、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックにおける第一のHARQ-ACKビットの設定方式は、
前記第一のHARQ-ACKビットを第一の所定値に設定することと、
前記ターゲットPDSCHの復号結果に基づいて前記第一のHARQ-ACKビットを設定することと、
前記ターゲットPDSCH伝送が発生していない状況に応じて、前記第一のHARQ-ACKビットを設定することとのうちのいずれか一つを含み、
ここで、前記第一のHARQ-ACKビットは、前記ターゲットPDSCHに対応する、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記の、前記ターゲットPDSCH伝送が発生していない状況に応じて、前記第一のHARQ-ACKビットを設定することは、
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックがType-1 codebookに対応する場合に、前記第一のHARQ-ACKビットを第二の所定値に設定することと、
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックがType-3 codebookに対応する場合に、第一のPDSCHに基づいて前記第一のHARQ-ACKビットを設定することとのうちのいずれか一つを含み、前記第一のPDSCHと前記ターゲットPDSCHは、同一のHARQプロセスに対応し、且つ前記第一のPDSCHの伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送時間より早い、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
所定操作を実行した後に、前記方法は、
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックがType-1 codebookに対応する場合に、
前記PUCCHパワー制御変数を計算する場合に、前記ターゲットPDSCHを受信したPDSCHカウントに組み入れることと、
前記PUCCHパワー制御変数を計算する場合に、前記ターゲットPDSCHを考慮しないこととのうちのいずれか一つによって前記ターゲットHARQ-ACKコードブックに対応する物理上りリンク制御チャネルPUCCHパワー制御変数を計算することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置される場合に、前記の、第一のルールの応用を決定することは、
前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用しないことと、
前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用することとのうちのいずれか一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記ターゲットPDSCHが前記第一のルールを適用する場合に、前記ターゲットHARQ-ACK情報に対応する第一のフィードバック時刻は、前記ターゲットPDSCHに対応する第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在する場合に、前記の、第一のルールの応用を決定することは、
前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用しないことと、
前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用することとのうちのいずれか一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記ターゲットPDSCHが前記第一のルールを適用する場合に、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報の第二のフィードバック時刻は
前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定することと、
前記伝送時間及びフィードバック遅延時間長に基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定することと、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定することとのうちのいずれか一つの方式で決定され、
ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットであり、前記フィードバック遅延時間長は、前記ターゲットHARQ-ACK情報のフィードバック遅延時間に基づいて決定される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、且つDRXメカニズムをオンにするように配置される場合に、前記ターゲットDRXタイマは、下りリンクHARQ往復時間タイマdrx-HARQ-RTT-TimerDLと下りリンク再送タイマdrx-Retransmission-TimerDLとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記の、ターゲットDRXタイマの起動を決定することは、
前記drx-HARQ-RTT-TimerDL及び前記drx-RetransmissionTimerDLを起動しないことと、
前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動し、及び前記drx-HARQ-RTT-TimerDLがタイムアウトした場合に、前記drx-RetransmissionTimerDLを起動しないことと、
前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動し、及び前記drx-HARQ-RTT-TimerDLがタイムアウトし、且つ前記第一のHARQプロセスが復号に成功しなかった場合に、前記drx-RetransmissionTimerDLを起動することと、
前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動しないが、前記drx-RetransmissionTimerDLを起動することとのうちのいずれか一つを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記の、前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動することは、
第三のフィードバック時刻に前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動することを含み、
ここで、前記第三のフィードバック時刻は、
前記伝送時間に基づき、前記第三のフィードバック時刻を決定することと、
前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記第三のフィードバック時刻を決定することと、
前記伝送時間及び予め定義される時間長に基づき、前記第三のフィードバック時刻を決定することと、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記第三のフィードバック時刻を決定することとのうちのいずれか一つによって決定され、
ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記所定指示情報は、アクティブ化DCI、再アクティブ化DCI又は上位層シグナリングを含む、請求項3、4、5、17又は20に記載の方法。
【請求項22】
前記ターゲットPDSCHは、SPS PDSCHを含む、請求項1から20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
通信処理装置であって、
ターゲット物理下りリンク共有チャネルPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行するための実行モジュールを含み、ここで、前記ターゲットPDSCHがターゲットハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、又は、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在し、
前記所定操作は、
前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定することと、
ターゲット媒体アクセス制御層制御ユニットMAC CEの有効化時刻を決定することであって、前記ターゲットMAC CEは、前記ターゲットPDSCHに乗せられることと、
前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACKコードブックを決定することと、
第一のルールの応用を決定することであって、前記第一のルールは、前記ターゲットPDSCHと前記ターゲットHARQ-ACK情報に対応するフィードバック時刻との間のタイミング関係要求を表すことと、
ターゲット非連続受信DRXタイマの起動を決定することであって、前記ターゲットDRXタイマは、第一のHARQプロセスに対応し、前記第一のHARQプロセスは、前記ターゲットPDSCHに対応することとのうちの少なくとも一つを含む、通信処理装置。
【請求項24】
前記所定操作は、前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定する操作である場合に、前記の、実行モジュールは、前記ターゲットPDSCHが名義HARQフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定することは、
前記ターゲットPDSCHは、第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応しないことと、
前記ターゲットPDSCHは、第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応することとのうちのいずれか一つを含む、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記ターゲットPDSCHが第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記実行モジュールは、
前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットを決定することと、
前記伝送時間及び予め定義される時間長に基づき、前記第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットを決定することとのうちのいずれか一つを含み、
ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットである、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、且つ前記所定操作が、前記の、ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する操作である場合に、前記実行モジュールは、
前記伝送時間に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、
前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、
前記伝送時間及び予め定義される時間長に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することとのうちのいずれか一つに用いられ、
ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットである、請求項23に記載の装置。
【請求項27】
前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在し、且つ前記所定操作が、前記の、ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する操作である場合に、前記実行モジュールは、
前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、
前記伝送時間及びフィードバック遅延時間長に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することとのうちのいずれか一つに用いられ、
ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットであり、前記フィードバック遅延時間長は、前記ターゲットHARQ-ACK情報のフィードバック遅延時間に基づいて決定される、請求項23に記載の装置。
【請求項28】
前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、且つ前記所定操作が、前記の、ターゲットPDSCHに対応する前記ターゲットHARQ-ACKコードブックを決定する操作である場合に、前記実行モジュールは、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応しない場合に、前記ターゲットPDSCHには、対応するターゲットHARQ-ACKコードブックが存在しないことと、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記ターゲットPDSCHには、対応するターゲットHARQ-ACKコードブックが存在することとのうちのいずれか一つに用いられる、請求項23に記載の装置。
【請求項29】
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックは、第一のタイプのHARQ-ACKコードブック又は第二のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記第一のタイプのHARQ-ACKコードブックは、
半持続的スケジューリングHARQ-ACKのみを含むコードブックと、
タイプ2コードブックType-2 codebookと、
強化されたenhanced Type-2 codebookとのうちのいずれか一つを含み、
及び/又は、
前記第二のタイプのHARQ-ACKコードブックは、
Type-1 codebookと、
Type-3 codebookとのうちのいずれか一つを含む、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが前記の半持続的スケジューリングHARQ-ACKのみを含むコードブックに対応する場合に、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックに対応するSPS HARQ-ACKビットシーケンスには、前記ターゲットPDSCHに対応するHARQ-ACKビット又はHARQ-ACKビットシーケンスが含まれない、請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが前記第一のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する場合に、前記実行モジュールはさらに、
前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット内にいかなるHARQ-ACK情報をフィードバックしないことと、
前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット内に第一のHARQ-ACK情報をフィードバックすることとのうちのいずれか一つに用いられ、前記第一のHARQ-ACK情報は、前記ターゲットHARQ-ACK情報以外の他のHARQ-ACK情報である、請求項29に記載の装置。
【請求項33】
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが前記第二のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する場合に、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックにおける第一のHARQ-ACKビットの設定方式は、
前記第一のHARQ-ACKビットを第一の所定値に設定することと、
前記ターゲットPDSCHの復号結果に基づいて前記第一のHARQ-ACKビットを設定することと、
前記ターゲットPDSCH伝送が発生していない状況に応じて、前記第一のHARQ-ACKビットを設定することとのうちのいずれか一つを含み、
ここで、前記第一のHARQ-ACKビットは、前記ターゲットPDSCHに対応する、請求項29に記載の装置。
【請求項34】
前記の、前記ターゲットPDSCH伝送が発生していない状況に応じて、前記第一のHARQ-ACKビットを設定することは、
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックがType-1 codebookに対応する場合に、前記第一のHARQ-ACKビットを第二の所定値に設定することと、
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックがType-3 codebookに対応する場合に、第一のPDSCHに基づいて前記第一のHARQ-ACKビットを設定することとを含み、前記第一のPDSCHと前記ターゲットPDSCHは、同一のHARQプロセスに対応し、且つ前記第一のPDSCHの伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送時間より早い、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
前記実行モジュールはさらに、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックがType-1 codebookに対応する場合に、
前記PUCCHパワー制御変数を計算する場合に、前記ターゲットPDSCHを受信したPDSCHカウントに組み入れることと、
前記PUCCHパワー制御変数を計算する場合に、前記ターゲットPDSCHを考慮しないこととのうちのいずれか一つによって前記ターゲットHARQ-ACKコードブックに対応する物理上りリンク制御チャネルPUCCHパワー制御変数を計算することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項36】
前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置される場合に、前記の、第一のルールの応用を決定することは、
前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用しないことと、
前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用することとのうちのいずれか一つを含む、請求項23に記載の装置。
【請求項37】
前記ターゲットPDSCHが前記第一のルールを適用する場合に、前記ターゲットHARQ-ACK情報に対応する第一のフィードバック時刻は、前記ターゲットPDSCHに対応する第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットである、請求項36に記載の装置。
【請求項38】
前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在する場合に、前記の、第一のルールの応用を決定することは、
前記ターゲットPDSCHは、第一のルールを適用しないことと、
前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用することとのうちのいずれか一つを含む、請求項23に記載の装置。
【請求項39】
前記ターゲットPDSCHが前記第一のルールを適用する場合に、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報の第二のフィードバック時刻は、
前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定することと、
前記伝送時間及びフィードバック遅延時間長に基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定することと、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定することとのうちのいずれか一つの方式で決定され、
ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットであり、前記フィードバック遅延時間長は、前記ターゲットHARQ-ACK情報のフィードバック遅延時間に基づいて決定される、請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、且つDRXメカニズムをオンにするように配置される場合に、前記ターゲットDRXタイマは、下りリンクHARQ往復時間タイマdrx-HARQ-RTT-TimerDLと下りリンク再送タイマdrx-Retransmission-TimerDLとを含む、請求項23に記載の装置。
【請求項41】
前記の、ターゲットDRXタイマの起動を決定することは、
前記drx-HARQ-RTT-TimerDL及び前記drx-RetransmissionTimerDLを起動しないことと、
前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動し、及び前記drx-HARQ-RTT-TimerDLがタイムアウトした場合に、前記drx-RetransmissionTimerDLを起動しないことと、
前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動し、及び前記drx-HARQ-RTT-TimerDLがタイムアウトし、且つ前記第一のHARQプロセスが復号に成功しなかった場合に、前記drx-RetransmissionTimerDLを起動することと、
前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動しないが、前記drx-RetransmissionTimerDLを起動することとのうちのいずれか一つを含む、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記の、前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動することは、
第三のフィードバック時刻に前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動することを含み、
ここで、前記第三のフィードバック時刻は、
前記伝送時間に基づき、前記第三のフィードバック時刻を決定することと、
前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記第三のフィードバック時刻を決定することと、
前記伝送時間及び予め定義される時間長に基づき、前記第三のフィードバック時刻を決定することと、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記第三のフィードバック時刻を決定することとのうちのいずれか一つによって決定され、
ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットである、請求項41に記載の装置。
【請求項43】
前記所定指示情報は、アクティブ化DCI、再アクティブ化DCI又は上位層シグナリングを含む、請求項25、26、27、39又は42に記載の装置。
【請求項44】
前記ターゲットPDSCHは、SPS PDSCHを含む、請求項23から42のいずれか1項に記載の装置。
【請求項45】
通信機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から22のいずれか1項に記載の通信処理方法のステップを実現する、通信機器。
【請求項46】
可読記憶媒体であって、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から22のいずれか1項に記載の通信処理方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2020年12月18日に中国特許局で提出された、出願番号が202011511911.2であり、発明名称が「通信処理方法、装置と通信機器」である中国特許出願の優先権を主張しており、この出願のすべての内容は、援用により本発明に取り込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信の技術分野に属し、具体的には通信処理方法、装置と通信機器に関する。
【背景技術】
【0003】
関連通信技術では、半持続的スケジューリング物理下りリンク共有チャネル(Semi-Persistent Scheduling Physical downlink shared channel、SPS PDSCH)を例とし、SPS PDSCHがハイブリッド自動再送要求応答(Hybrid automatic repeat request acknowledgement、HARQ-ACK)disabling方案(即ち、HARQ-ACKフィードバックを無効にする、オフにする又は不要にする)を採用する場合、又はSPS PDSCHに対応するHARQ-ACKにフィードバック遅延が発生する場合、いくつかのHARQ-ACKフィードバックに依存する又はHARQ-ACKフィードバックに関連する機能は、正常に実行できない可能性があり、通信性能の低下をもたらす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、少なくともHARQ-ACK disabling方案を採用する場合又はHARQ-ACKフィードバック遅延が発生した場合、いくつかのHARQ-ACKフィードバックに依存する又はHARQ-ACKフィードバックに関連する機能が正常に実行できない可能性があるという問題を解決することができ、通信性能を確保する通信処理方法、装置と通信機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様によれば、通信処理方法を提供し、ターゲット物理下りリンク共有チャネルPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行することを含み、ここで、前記ターゲットPDSCHがターゲットハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、又は、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在し、前記所定操作は、前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定することと、ターゲット媒体アクセス制御層制御ユニットMAC CEの有効化時刻を決定することであって、前記ターゲットMAC CEは、前記ターゲットPDSCHに乗せられることと、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACKコードブックを決定することと、第一のルールの応用を決定することであって、前記第一のルールは、前記ターゲットPDSCHと前記ターゲットHARQ-ACK情報に対応するフィードバック時刻との間のタイミング関係要求を表すことと、ターゲット非連続受信DRXタイマの起動を決定することであって、前記ターゲットDRXタイマは、第一のHARQプロセスに対応し、前記第一のHARQプロセスは、前記ターゲットPDSCHに対応することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0006】
第二の態様によれば、通信処理装置を提供し、ターゲット物理下りリンク共有チャネルPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行するための実行モジュールを含み、ここで、前記ターゲットPDSCHがターゲットハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、又は、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在し、前記所定操作は、前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定することと、ターゲット媒体アクセス制御層制御ユニットMAC CEの有効化時刻を決定することであって、前記ターゲットMAC CEは、前記ターゲットPDSCHに乗せられることと、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACKコードブックを決定することと、第一のルールの応用を決定することであって、前記第一のルールは、前記ターゲットPDSCHと前記ターゲットHARQ-ACK情報に対応するフィードバック時刻との間のタイミング関係要求を表すことと、ターゲット非連続受信DRXタイマの起動を決定することであって、前記ターゲットDRXタイマは、第一のHARQプロセスに対応し、前記第一のHARQプロセスは、前記ターゲットPDSCHに対応することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0007】
第三の態様によれば、通信機器を提供し、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の通信処理方法のステップを実現する。
【0008】
第四の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載のいずれか1項に記載の通信処理方法のステップを実現する。
【0009】
第五の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク機器のプログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【0010】
第六の態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、このコンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0011】
本出願の実施例では、ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、又は、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在する状況に対して、ターゲットPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行することができ、ここで、所定操作は、前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定することと、ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACKコードブックを決定することと、第一のルールの応用を決定することと、ターゲットDRXタイマの起動を決定することとのうちの少なくとも一つを含む。それによって、HARQ-ACK disabling方案を採用する場合又はHARQ-ACKフィードバック遅延が発生する場合に、HARQ-ACKフィードバックに依存する又はHARQ-ACKフィードバックに関する機能を正常に実行させることができ、通信性能を確保する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本出願の一つの例示的な実施例による無線通信システムの概略図である。
図2】本出願の一つの例示的な実施例による通信処理方法のフローチャートである。
図3】本出願の別の例示的な実施例による通信処理方法のフローチャートである。
図4】本出願の一つの例示的な実施例による通信処理装置のブロック図である。
図5】本出願の一つの例示的な実施例による通信機器のブロック図である。
図6】本出願の一つの例示的な実施例によるユーザ端末のブロック図である。
図7】本出願の一つの例示的な実施例によるネットワーク機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0014】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0015】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0016】
図1は、本出願の実施例の応用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11と、ネットワーク機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又はノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmission and Reception Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0017】
以下では、図面を結び付けながら、具体的な実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例による技術案を詳細に説明する。
【0018】
図2に示すように、本出願の例示的な実施例による通信処理方法200のフローチャートであり、この方法200は、通信機器(例えば端末、ネットワーク機器など)に応用でき、具体的に前記通信機器にインストールされているハードウェア及び/又はソフトウェアにより実行されてもよい。
【0019】
前記方法200は、以下のステップを含んでもよい。
【0020】
S210において、ターゲットPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行する。
【0021】
ここで、前記ターゲットPDSCHは、ターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、例えば、前記ターゲットPDSCHは、HARQ-ACK disabling方案を採用し又は配置し、ここで、前記HARQ-ACK disabling方案は、フィードバック負荷を軽減するために用いられ、例えば、前記ターゲットPDSCHがSPS PDSCHであると仮定すると、前記SPS PDSCHにHARQ-ACK disabling方案が配置される場合に、SPS PDSCH伝送は、HARQ-ACK情報をフィードバックする必要がないが、ネットワーク機器は、伝送リソースと属性を配置してSPS PDSCHをアクティブ化する時、対応するSPS PDSCHが正確に伝送できることを確保することができる。
【0022】
又は、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在し、例えば、時分割多重化(Time Division Duplex、TDD)システムにおけるターゲットPDSCHに対応するSPS HARQ-ACKは、予め定義されるフィードバック位置の伝送リソースの方向衝突により、予め定義されるフィードバック位置でフィードバックを実行できなくなり、フィードバックを遅延させる必要がある。
【0023】
本実施例では、前記ターゲットPDSCHは、SPS PDSCHなどであってもよい。それに応じて、前記ターゲットHARQ-ACK情報は、SPS PDSCHに対応するSPS HARQ-ACK情報であってもよく、いくつかの状況では、前記ターゲットPDSCHは、動的にスケジューリングされるPDSCHであってもよく、又は、前記ターゲットPDSCHはさらに、ターゲット物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)に展開でき、例えば配置許可(Configured Grant、CG)PUSCHに展開でき、この時、前記ターゲットHARQ-ACK情報は、PUSCHに対応してもよく、ネットワーク機器によって端末に送信され、例えば前記ターゲットHARQ-ACK情報は、NR-Uにおける配置許可下りリンクフィードバック情報(Configured Grant downlink feedback information、CG-DFI)に対応してもよく、本実施例において、ここで制限しない。
【0024】
注意すべきこととして、記述の便宜上、後続の実施例では、前記ターゲットPDSCHのあるSPS配置(SPS Config)にHARQ-ACK disabling方案が配置される場合、その対応するSPS PDSCHを以下では、フィードバックなしSPS PDSCHと呼ばれてもよく、他の(HARQ-ACK disablingが配置されていない)SPS Configに対応するSPS PDSCHを以下では、通常のSPS PDSCHと呼ばれ、後述するSPS PDSCHは、SPS Configに対応するSPS PDSCH伝送を一般的に指し、フィードバックなしSPS PDSCHと通常のSPS PDSCHを含む。
【0025】
さらに、前記所定操作は、以下の(1)から(5)のうちの少なくとも一つを含んでもよい。
【0026】
(1)前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定する。
【0027】
ここで、SPS PDSCHを例として、前記名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットは、SPS PDSCHのHARQ-ACKフィードバック時刻、又はHARQ-ACKフィードバック時間ユニットを使用する必要がある場合、この名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット、又はこの名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する時刻(即ち名義HARQ-ACKフィードバック時刻、例えば、名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する時刻は、この時間ユニットの終了時刻であってもよい)を使用してもよいと理解されてもよく、SPS PDSCHに依存するHARQ-ACKフィードバック時刻又はHARQ-ACKフィードバック時間ユニットの後続機能又はプロセスが順調に実行されることを保証することができる。
【0028】
フィードバックなしSPS PDSCH(即ち、HARQ-ACK情報フィードバックなしに配置されるSPS Configに対応するSPS PDSCH)に対して、上位層でHARQ-ACKフィードバックを必要としないように配置されたが、各フィードバックなしSPS PDSCHには、依然として対応するHARQ-ACKフィードバック時刻、即ち名義HARQ-ACKフィードバック時刻、又は名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットが存在してもよく、無論、各フィードバックなしSPS PDSCHには、対応する名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットが存在しなくてもよい。
【0029】
選択的に、あるフィードバックなしSPS PDSCHに対応する名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットが存在する場合、この名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット又は名義HARQ-ACKフィードバック時刻(例えば、名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットの終了時刻に基づいてこの名義HARQ-ACKフィードバック時刻を決定する)では、このフィードバックなしSPS PDSCH、即ち前記ターゲットPDSCHは、伝送の成功を確認したと見なされてもよいため、名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット又は名義HARQ-ACKフィードバック時刻を前記ターゲットPDSCHの伝送成功時刻としてもよい。
【0030】
対応するHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在するSPS PDSCH(例えば、TDDシステムでは、予め定義されるフィードバック時間位置のリソースが利用できないため、このSPS PDSCHのHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在する)に対して、名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット又は名義HARQ-ACKフィードバック時刻の概念を導入することもでき、この時、名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット又は名義HARQ-ACKフィードバック時刻は、予め定義/予め指示されるフィードバック時間ユニット/フィードバック時刻に基づいて決定されてもよく、他の方式に基づいて決定されてもよい。
【0031】
(2)ターゲット媒体アクセス制御層制御ユニット(Medium Access Control-Control Element、MAC CE)の有効化時刻を決定する。
【0032】
ここで、前記ターゲットMAC CEは、前記ターゲットPDSCHに乗せられる。NRでは、複数の機能に対してMAC CEに基づく指示方式を導入し、それは、L2シグナリング(signalling)に対応する。本実施例では、ターゲットPDSCHの伝送時間に基づいてターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することにより、HARQ-ACKフィードバック時刻に基づいてターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する時、HARQ-ACKフィードバック時刻が使用できないか又は曖昧であるという問題を回避又は解決することができ、前記MAC CEに基づいてこの機能又はプロセスの正常な実行(即ちMAC CEの有効化時刻を明確に定義し、且つネットワーク側と端末側の理解が一致することを保証する)を指示することを確保する。理解できるように、ターゲットPDSCHに乗せられるターゲットMAC CEは、下りリンクMAC CEである。本実施例がPUSCHに展開される場合、それに応じて、対象となるMAC CEは、上りリンクMAC CEであってもよい。
【0033】
(3)前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACKコードブックを決定する。
【0034】
一般的には、フィードバックなしSPS PDSCH伝送は、対応するHARQ-ACKフィードバックビットがなく、又は、対応するHARQ-ACKコードブックがなく、しかしながら、NR Rel-15/16には、いくつかのHARQ-ACK Codebookタイプが存在し、DCI検出漏れなどによる両側(即ち端末とネットワーク機器)のCodebook size(コードブックサイズ、即ちコードブックに対応するHARQ-ACKビットシーケンスの長さ)に対する理解の不一致を回避するために、半静的に配置されるCodebook sizeを採用し、この時、Codebook sizeは、下りリンクデータスケジューリング又は伝送状況に依存せず、Codebookに依然としてフィードバックなしSPS PDSCH伝送に対応するHARQ-ACKビットが存在する可能性があり、これらのHARQ-ACKビットの送信側での設定と受信側での理解は、対応する規定が必要とされ、これらのHARQ-ACK codebookタイプは、後続の実施例で言及される第二のタイプのHARQ-ACKコードブックを参照することができる。また、いくつかの他のHARQ-ACK codebookタイプがあり、その中に含まれるHARQ-ACKビット及び値の設定は、下りリンクデータスケジューリング又は伝送状況に依存し、これらのHARQ-ACK codebookタイプは、後続の実施例で言及される第一のタイプのHARQ-ACKコードブックを参照することができる。
【0035】
上記で言及した異なるHARQ-ACK codebookタイプに対して、フィードバックなしSPS PDSCH伝送(ターゲットPDSCHの一種の状況とすることができる)と、あるHARQ-ACK codebookタイプに対応するある具体的なコードブック(ターゲットHARQ-ACKコードブックとして理解されてもよい)との間の対応関係、及びこの具体的なコードブックにおけるHARQ-ACKビットの設定は、対応するルールが必要とされ、それにより、両側の理解の一致性を保証する。本実施例では、ターゲットPDSCHの伝送時間に基づいて、ターゲットHARQ-ACKコードブックを決定することができ、それによりPDSCHとHARQ-ACKコードブックに対する対応関係、及びHARQ-ACKコードブックにおけるHARQ-ACKビットの設定に対する両側の理解の一致を確保する。
【0036】
(4)第一のルールの応用を決定する。
【0037】
ここで、前記第一のルールは、前記ターゲットPDSCHと前記ターゲットHARQ-ACK情報に対応するフィードバック時刻との間のタイミング関係要求を表し、例えば、早く伝送を開始することが要求されるPDSCHのHARQ-ACKフィードバックは、遅く伝送を開始するPDSCHのHARQ-ACKフィードバックより遅くてはならなく、それにより端末側がスケジューリング下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)の受信、PDSCHの受信とHARQ-ACKのフィードバックなどの操作をパイプライン方式で実行できることを確保し、順序の乱れを回避し、端末の実現複雑度を低下させる。理解すべきこととして、前記の第一のルールは、Out-of-Orderルール、又はOoOルール、又は順序を保証するルール、又は順序の乱れを回避するルールとして理解されてもよい。
【0038】
本実施例では、ターゲットPDSCHの伝送時間によって、第一のルールの応用を決定し、端末とネットワーク側がDCIスケジューリングの受信、PDSCHの受信とHARQ-ACKのフィードバックなどの操作に対する制限理解の一致を確保し、下りリンクPDSCH伝送とHARQ-ACKフィードバックの順調な実行を保証し、それにより下りリンクデータの伝送性能を確保する。
【0039】
(5)ターゲット非連続受信(Discontinuous Reception、DRX)タイマの起動を決定する。
【0040】
ここで、前記ターゲットDRXタイマは、第一のHARQプロセスに対応し、前記第一のHARQプロセスは、前記ターゲットPDSCHに対応する。
【0041】
フィードバックなしSPS PDSCHの場合、上位層でHARQ-ACK disabling方案を配置する時、一度に正しく伝送できることがすでに仮定又は期待されことを考慮して、HARQ再伝送を必要としない。そのため、DRXメカニズムでは、フィードバックなしSPS PDSCH伝送に対応するHARQプロセスに対して、対応するDRXタイマを起動しなくてもよく、それにより端末の実現を簡略化する。無論、一つの実現方式として、対応するDRXタイマ又は対応する一部のDRXタイマを起動してもよい。
【0042】
本実施例では、ターゲットPDSCHの伝送時間に基づいて、ターゲットDRXタイマの起動又は非起動を決定することにより、下りリンク制御チャネルをモニタリングする状態と時間帯に対する端末とネットワーク側の理解の一致を確保でき、それによりエアインターフェースデータの伝送性能を保証する。
【0043】
理解できるように、前記所定操作は、前記(1)-(5)のうちの一つ又は複数を含んでもよく、具体的に実際の通信需要に応じて決定することができ、本実施例は、これに対して制限しない。
【0044】
本出願の実施例では、ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、又は、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在する状況に対して、ターゲットPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行することができ、ここで、所定操作は、前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定することと、ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACKコードブックを決定することと、第一のルールの応用を決定することと、ターゲットDRXタイマの起動を決定することとのうちの少なくとも一つを含む。それによって、HARQ-ACKフィードバックに依存する機能又はHARQ-ACKフィードバックに関する機能を正常に実行させることができ、通信性能を確保する。
【0045】
図3に示すように、本出願の例示的な実施例による通信処理方法300のフローチャートであり、この方法300は、通信機器に応用することができ、例えばユーザ端末、ネットワーク機器などであり、具体的に前記通信機器にインストールされているハードウェア及び/又はソフトウェアにより実行されてもよい。前記方法300は、以下のステップを含んでもよい。
【0046】
S310において、ターゲット物理下りリンク共有チャネルPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行する。
【0047】
ここで、S310の実現プロセスは、前記S210における関連記述を参照できる以外、本実施例では、前記ターゲットPDSCH及び/又は前記所定操作の違いに基づいて、前記S310の実現プロセスは、異なり、本実施例は、異なる例を結び付けて、S310の実現プロセスをさらに説明する。
【0048】
例1
前記所定操作が、前記の、前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定する操作である場合に、前記の、前記ターゲットPDSCHが名義HARQフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定することは、以下の(1)-(2)のいずれか一つを含んでもよい。
【0049】
(1)前記ターゲットPDSCHは、第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応しない。
【0050】
一つの実現方式では、前記ターゲットPDSCHがフィードバックなしPDSCHである場合に、前記ターゲットPDSCHは、第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット(即ち、名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット)に対応しない(即ち存在しない)。
【0051】
(2)前記ターゲットPDSCHは、第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する。
【0052】
ここで、前記ターゲットPDSCHが第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットの決定は、以下の(21)-(22)のいずれか一つを含む。
【0053】
(21)前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットを決定する。
【0054】
ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットである。ここで前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットは、上りリンク方向の時間ユニット、又は上りリンク時間ユニットと理解されてもよく、具体的に上りリンクスロット、上りリンクサブスロット又は上りリンク方向の他の予め定義される時間長であってもよい。
【0055】
理解できるように、前記ターゲットPDSCHが下りリンク方向の時間ユニットn’(即ち下りリンク時間ユニットn’)内に位置し、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が上りリンク方向の時間ユニットn(即ち上りリンク時間ユニットn)内に位置すると仮定すると、n’とnは、必ずしも等しくいとは限らず、下りリンク時間ユニットn’と上りリンク時間ユニットnに時間領域のオーバーラップが存在するが、必ずしも完全に重なるとは限らず、前記ターゲットPDSCH伝送に対応する時間帯も必ずしも完全に上りリンク時間ユニットn内に位置するとは限らず、これは、上りリンク方向と下りリンク方向にそれぞれ独立して配置されるサブキャリア間隔などのパラメータに関連し、即ち上りリンク方向と下りリンク方向の時間ユニットの長さは、等しくてもよく、等しくなくてもよい。本実施例では、統一的な理解を容易にするために、前記ターゲットPDSCH伝送の終了時刻が所在する上りリンク時間ユニットnを前記伝送時間とすることができる。また、前記時間ユニットは、シンボル(OFDM)、サブスロット(sub-slot)、スロット(slot)のいずれか一つを含んでもよいが、それらに限らない。
【0056】
前記所定指示情報は、アクティブ化下りリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)、再アクティブ化DCI又は上位層シグナリング(例えば無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングなどを含んでもよい。前記ターゲットPDSCHがSPS PDSCHである場合、前記アクティブ化DCI/再アクティブ化DCIは、前記ターゲットPDSCHを含む一連のSPS PDSCHのアクティブ化又は再アクティブ化を実現するために用いられる。
【0057】
一つの実現方式では、あるSPS Configを例とし、それが下りリンクDCIによってアクティブ化又は再アクティブ化された後、このアクティブ化DCI又は再アクティブ化DCIによってスケジューリングされるPDSCH伝送のHARQ-ACKフィードバックの相対的なタイミングは、このアクティブ化DCI又は再アクティブ化DCIにおけるPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicatorドメイン(即ちPDSCHとHARQフィードバックとの間のタイミング指示ドメイン)又は上位層パラメータdl-DataToUL-ACK(このDCIに前記のPDSCHとHARQフィードバックとの間のタイミング指示ドメインが存在しない場合)によって指示される。例えば、このアクティブ化DCI又は再アクティブ化DCIにおけるPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicatorドメイン又は上位層パラメータdl-DataToUL-ACK指示の値がkであり、このアクティブ化DCI又は再アクティブ化DCIによってスケジューリングされるPDSCH伝送の終了時刻が上りリンクスロットnに位置すると仮定すると、対応するHARQ-ACKフィードバック時間ユニットは、n+kとなる。このPDSCH伝送の後、解放する前に、周期的に現れる一連のPDSCH伝送又は伝送機会、即ちSPS PDSCHは、ターゲットPDSCHの一種とすることができる。これらのSPS PDSCH又はターゲットPDSCHの終了時刻が所在する上りリンク時間ユニットとその所定指示の第一の時間、又は第一の時間ユニットとの間のオフセット量を依然としてkに保持し、即ちターゲットPDSCHの終了時刻が上りリンク時間ユニットn’’に所在すると仮定すると、対応する第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットは、n’’+kとなる。
【0058】
(22)前記伝送時間長及び予め定義される時間長に基づき、前記第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットを決定する。
【0059】
ここで、(22)で決定される第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットは、前記伝送時間(即ち開始時刻)に基づき、後方に一つの予め定義される時間長を遅延させて得られると理解されてもよい。注意すべきこととして、前記伝送時間については、前記(1)における記述を参照することができ、ここでこれ以上説明しない。
【0060】
前記予め定義される時間長は、所定数の時間長ユニットを含んでもよく、前記時間ユニットは、シンボルと、サブスロットと、スロットとのうちのいずれか一つを含んでもよい。本実施例では、前記予め定義される時間長(又は前記所定数)は、端末がターゲットPDSCHを復号化するために必要な時間長に基づいて決定することができる。
【0061】
例えば、前記予め定義される時間長は、N個の時間領域シンボルに対応する時間長であってもよく、又はN個の時間領域シンボルとして簡単に理解されてもよく、いくつかの状況では、前記伝送時間長に基づいてこの予め定義される時間長を応用した後に得られた時刻をさらに切り上げてもよく、即ち対応する開始時刻が上記で得られた時刻より遅くない上りリンク時間ユニットを取り、この上りリンク時間ユニットの開始時刻、又はこの上りリンク時間ユニットを、ターゲットPDSCHに対応する前記第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットとしてもよい。選択的に、前記開始時刻がターゲットPDSCH伝送の終了時刻を採用することを考慮する場合、このような予め定義される時間長の決定方式を採用してもよい。
【0062】
また例えば、前記予め定義される時間長は、M個の上りリンクスロットに対応する時間長であってもよく、又はM個の上りリンクスロット、又はM個の時間ユニットとして簡単に理解されてもよい。選択的に、前記開始時刻がターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する上りリンク時間ユニットの終了時刻を採用する場合、このような予め定義される時間長の決定方式を採用してもよい。
【0063】
注意すべきこととして、前記予め定義される時間長は、上位層シグナリングによって配置され又はプロトコルに基づいて規定されてもよく、これに対して制限しない。
【0064】
理解できるように、本例1では、ターゲットPDSCHの伝送時間に基づいて、ターゲットPDSCHに対応する名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットを決定することにより、従来のHARQ-ACKフィードバック時刻に依存して実現される機能を、名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに依存して実行し続けることができ、通信性能を効果的に確保する。
【0065】
例2
前記所定操作が、前記の、ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する操作である場合に、以下では、前記ターゲットPDSCHの違いに基づいてS310の実現プロセスを紹介する。
【0066】
第一の実現方式では、前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置される場合に、上位層は、ターゲットPDSCHにターゲットHARQ-ACK情報のフィードバックがないと配置した考えられてもよく、この場合に、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻は、前記ターゲットPDSCHの伝送成功時刻を考慮することができ、さらにこの伝送成功時刻に基づいて前記MAC CEの有効化時刻を決定し、例えば、前記ターゲットPDSCHの伝送成功時刻にさらに一つの所定時間長(例えば3ms)遅延させ、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻とすることができる。
【0067】
これに基づき、以下に以下の(1)-(4)のいずれか一つによって前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する過程について説明する。
【0068】
(1)前記伝送時間に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する。
【0069】
ここで、前記伝送時間については、例1における関連記述を参照することができ、ここでこれ以上説明しない。
【0070】
また、上位層は、ターゲットPDSCHにHARQ-ACK情報フィードバックがないと配置したことを考慮し、即ち、上位層でHARQ-ACK disablingを配置する時にフィードバックなしSPS PDSCHを一度に正しく伝送すると仮定又は期待され、HARQ再送信を必要とせず、ターゲットPDSCHの伝送終了時刻(即ち前記伝送時間)に、前記ターゲットPDSCHの伝送が成功したと考えられてもよいため、ターゲットPDSCHの伝送成功時刻は、直接前記伝送時間に基づいて決定されてもよく、即ち、ターゲットPDSCHの伝送成功時刻は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であってもよく、又は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットであってもよい。
【0071】
最後に、前記ターゲットPDSCHの伝送成功時刻に基づいて前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する。
【0072】
理解できるように、この時、ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する場合、ターゲットPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック時刻又はフィードバック時間ユニットを考慮する必要がなく、又は、ターゲットPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック時刻又はフィードバック時間ユニットに基づいてこのターゲットPDSCHに乗せられるターゲットMAC CEの有効化時刻を決定するのではなく、ターゲットPDSCHの伝送時間(例えば前記の伝送成功時刻)に基づいてこのターゲットPDSCHに乗せられるターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する。
【0073】
(2)前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する。
【0074】
(3)前記伝送時間長及び予め定義される時間長に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する。
【0075】
注意すべきこととして、前記ターゲットPDSCHに対応する第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットを前記ターゲットPDSCHの伝送成功時刻とすることができることを考慮し、そのため、前記(2)と(3)では、前記ターゲットPDSCHの伝送成功時刻を決定するプロセスは、前記例1における第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに関する決定プロセスを参照することができ、決定された第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットを前記ターゲットPDSCHの伝送成功時刻とし、次にターゲットPDSCHの伝送成功時刻に基づいて前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定し、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0076】
(4)前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する。
【0077】
ここで、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットは、前記例1における第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットと同じであってもよく、又は、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットは、上位層シグナリングにより指示され、又はプロトコルにより規定されるなどでもよく、ここで制限しない。
【0078】
理解できるように、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットが前記例1における第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットと同じである場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットの決定プロセスは、前記例1における第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットの決定に関する関連記述を参照することができ、ここでこれ以上説明しない。
【0079】
さらに、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定するプロセスは、第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットを所定時間長遅延させ、前記MAC CEの有効化時刻を得ることを含んでもよい。
【0080】
第二の実現方式では、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在する場合に、前記ターゲットPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行し、以下の(1)から(3)のいずれか一つを含む。
【0081】
(1)前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する。
【0082】
ここで、(1)における前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する決定プロセスは、前記関連記述を参照することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0083】
(2)前記伝送時間長及びフィードバック遅延時間長に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する。
【0084】
ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットである。
【0085】
前記フィードバック遅延時間長k’は、前記ターゲットHARQ-ACK情報のフィードバック遅延時間に基づいて決定でき、即ち、k’は、遅延ターゲットHARQ-ACK情報のフィードバックが所在する上りリンク時間ユニットn+k’とターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する上りリンク時間ユニットnとの間の時間領域オフセット量(ここでの時間ユニットは、スロットSlot又はサブスロットSub-Slotであってもよく、時間領域オフセットは、時間ユニットを粒度とする差であると理解されてもよい)であると理解されてもよい。
【0086】
理解できるように、前記(2)では、まず前記伝送時間及びフィードバック遅延時間長に基づいて前記ターゲットPDSCHの伝送成功時刻を決定し、次に前記伝送成功時刻に基づいて前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定すると見なしてもよく、例えば前記伝送成功時刻の上に一つの所定時間長を遅延させて前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を取得する。
【0087】
(3)前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する。
【0088】
ここで、前記(3)の実現プロセスは、前記第一の実現方式における関連記述を参照することができ、例えば前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットは、前記例1における第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットと同じであってもよく、又は、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットは、上位層シグナリングにより指示され、又はプロトコルにより規定されるなどでもよく、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0089】
本例2では、ターゲットPDSCHに対して、ターゲットPDSCHの伝送時間(例えば伝送成功時刻)によってターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することにより、ターゲットMAC CEの有効化時刻の決定フローの正常な実行を確保し、ネットワーク側と端末のMAC CEの有効化時間に対する理解の一致を確保でき、それにより通信性能を保証する。
【0090】
例3
本例3は、前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報のフィードバックなしに配置され、且つ前記所定操作が、前記の、ターゲットPDSCHに対応する前記ターゲットHARQ-ACKコードブックを決定する操作である場合に、S310の実現プロセスを紹介する。
【0091】
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応しない場合に、前記ターゲットPDSCHには、対応するターゲットHARQ-ACKコードブックが存在しない、又は、前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記ターゲットPDSCHには、対応するターゲットHARQ-ACKコードブックが存在する。ここで、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットについては、前記例2における関連記述を参照することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0092】
理解できるように、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットは、前記例1における第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットと同じであってもよく、又は、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットは、上位層シグナリング配置又はプロトコルにより規定されるなどでもよく、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0093】
本実施例では、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックは、第一のタイプのHARQ-ACKコードブック又は第二のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応してもよい。ここで、前記第一のタイプHARQ-ACKコードブックは、半持続的スケジューリングHARQ-ACKのみを含むコードブック(SPS HARQ-ACK only)と、タイプ2コードブック(Type-2 codebook)と、強化された(enhanced)Type-2 codebookとのうちのいずれか一つを含んでもよい。前記第二のタイプのHARQ-ACKコードブックは、Type-1 codebook又はType-3 codebookを含んでもよい。
【0094】
第一の実現方式では、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACKコードブックが存在し、且つ前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが第一のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット内にいかなるHARQ-ACK情報をフィードバックせず、又は、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット内に第一のHARQ-ACK情報をフィードバックし、前記第一のHARQ-ACK情報は、前記ターゲットHARQ-ACK情報以外の他のHARQ-ACK情報である。ここでのターゲットHARQ-ACK情報は、フィードバックなしSPS PDSCHに対応するSPS ConfigがHARQ-ACK disabling方案を採用するように配置されていない場合、ターゲットHARQ-ACKコードブックでは、乗せる又は報告する必要があるHARQ-ACK情報であり、且つターゲットHARQ-ACK情報は、フィードバックなしSPS PDSCH(即ちターゲットPDSCH)に対応すると理解されてもよい。理解できるように、前記の、第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット内に第一のHARQ-ACK情報をフィードバックするか否かなどは、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックに第一のHARQ-ACK情報などが含まれるか否かに依存する。
【0095】
例示的に、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報以外に、第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット内にフィードバックする必要のある他のHARQ-ACK情報(動的スケジューリングPDSCH、通常SPS PDSCH、及びSPS解放に対するHARQ-ACKなどを含む)がないと仮定すると、この第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット内にいかなるHARQ-ACKをフィードバックせず、第一のHARQ-ACK情報をフィードバックしないと理解されてもよく、そうしなければ、この第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット内にターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報以外の他のHARQ-ACKのみをフィードバックし、フィードバックされる第一のHARQ-ACK情報とする。
【0096】
この実現方式では、前記第一のタイプのHARQ-ACKコードブックにおけるHARQ-ACKビット数は、動的スケジューリング又は実際に伝送される前記ターゲットPDSCHの伝送状況に基づいて決定することができる。ここで、前記伝送状況は、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが所在する時間ユニット内にHARQ-ACKのPDSCH伝送又はDCI指示の時間位置と数をフィードバックする必要があると理解されてもよい。指定される時間ユニット内にHARQ-ACKをフィードバックすることに関して、あるPDSCH伝送又はあるDCI指示に対応するHARQ-ACKフィードバック時間がある指定時間ユニット(例えば上りリンクSlot又は上りリンクSub-Slot)に対応する場合、この指定時間ユニット内にこのPDSCH伝送又はこのDCI指示に対応するHARQ-ACKをフィードバックすると理解されてもよい。
【0097】
ただし、注意すべきこととして、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが前記の半持続的スケジューリングHARQ-ACKのみを含むコードブックに対応する場合に、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックに対応するSPS HARQ-ACKビットシーケンスに前記ターゲットPDSCHに対応するHARQ-ACKビット又はHARQ-ACKビットシーケンスが含まれず、ここで前記ターゲットPDSCHに対応するHARQ-ACKビット又はHARQ-ACKビットシーケンスは、HARQ-ACKビット又はビットシーケンス形式で表される前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報と理解されてもよい。例えば、SPS HARQ-ACK onlyのようなコードブックに対して、その伝送時間の所在する上りリンク時間ユニットが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットである場合、SPS HARQ-ACKビットシーケンスを組織する時、「Serving cell -> SPS Config -> DL slot」の循環構造に従って行うことができ、又はServing cell、SPS Config及びDL slot/SPS PDSCHのこれらの次元を含む複数の次元に対して指定される順序に従ってSPS HARQ-ACKビットシーケンスを循環的に決定し、循環プロセスでフィードバックなしSPS PDSCHに対応するHARQ-ACKビット/ビットシーケンスをスキップする必要があり、即ち最終的に得られる又は伝送されるSPS HARQ-ACKビットシーケンスには、フィードバックなしSPS PDSCHに対応するHARQ-ACKビット又はビットシーケンスが含まれない。
【0098】
いくつかの状況では、Type-2 codebook又はenhanced Type-2 codebookに対して、SPS HARQ-ACKが存在する場合、対応するビットシーケンスは、動的スケジューリングHARQ-ACKビットシーケンスの後に付けられ、SPS HARQ-ACKビットシーケンスの組織は、SPS HARQ-ACK only時の処理を流用することができ、上述の対応する記述を参照する。
【0099】
第二の実現方式では、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACKコードブックが存在し、且つ前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが第二のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する場合に、前記第二のタイプのHARQ-ACKコードブックにおけるHARQ-ACKビット数は、上位層半静的パラメータに基づいて決定され、動的スケジューリング又は実際に伝送されるPDSCHの伝送状況に依存しない。
【0100】
本実施例では、様々な動的スケジューリング又は実際に伝送されるPDSCHの伝送状況に互換性を持たせるために、第二のタイプのHARQ-ACKコードブックでは、全ての可能な状況でのPDSCH伝送(SPS PDSCHを含む)に対していずれも対応するHARQ-ACKビットを予約しており、従ってフィードバックなしSPS PDSCHに対して、このようなコードブックにも対応するHARQ-ACKビットが存在する可能性があり、且つ半静的HARQ-ACKビット数属性の制限により、これらのHARQ-ACKビットを削減することができず、そうしなければ、両側のビット数又はビットマッピング関係に対する理解の不一致を引き起こす可能性があり、例えば、動的スケジューリングHARQ-ACKと多重化し且つDCI検出漏れが存在する場合である。
【0101】
理解できるように、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACKコードブックが存在し、且つ前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが第二のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する場合、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックにはターゲットPDSCHに対応するHARQ-ACKビットが必然的に存在する。
【0102】
この場合に、本実施例は、以下の(1)-(4)のいずれか一つによって前記ターゲットHARQ-ACKコードブックにおける第一のHARQ-ACKビットを設定し、ここで、前記第一のHARQ-ACKビットは、前記ターゲットPDSCHに対応する。
【0103】
(1)前記第一のHARQ-ACKビットを第一の所定値に設定する。
【0104】
ここで、前記第一の所定値は、ACKであってもよく、即ち、前記ターゲットPDSCHが常に一度に正しく伝送できると仮定し、そのため、前記第一のHARQ-ACKビットを常にACKに設定する。選択的に、第一のHARQ-ACKビットをNACKに設定してもよい。
【0105】
(2)前記ターゲットPDSCHの復号結果に基づいて前記第一のHARQ-ACKビットを設定する。
【0106】
ここで、前記第一のHARQ-ACKビットの値設定は、HARQ-ACK disabling方案が配置されていない場合と一致する。例えば、前記復号結果が復号失敗である場合、前記第一のHARQ-ACKビットの値は、NACKに設定されてもよく、前記復号結果が復号成功である場合、前記第一のHARQ-ACKビットの値は、ACKに設定されてもよい。
【0107】
(3)前記ターゲットPDSCH伝送が発生していない場合に応じて、前記第一のHARQ-ACKビットを設定する。
【0108】
ここで、前記第二のタイプのHARQ-ACKコードブックの違いに基づいて、前記第一のHARQ-ACKビットの設定方式は、異なる。例えば、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックがType-1 codebookに対応する場合に、前記第一のHARQ-ACKビットを第二の所定値に設定する。即ち、Type-1 codebookに対して、前記第一のHARQ-ACKビットをデフォルト値(即ち第二の所定値)に設定することを考慮してもよい。ここで、前記第二の所定値は、NACKであってもよいが、それに限定されない。
【0109】
また例えば、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックがType-3 codebookに対応する場合に、第一のPDSCHに基づいて前記第一のHARQ-ACKビットを設定し、前記第一のPDSCHと前記ターゲットPDSCHは、同一のHARQプロセスに対応し、且つ前記第一のPDSCHの伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送時間より早い。即ち、ターゲットPDSCHがSPS PDSCHであると仮定すると、Type-3 codebookに対して、あるHARQプロセスの最も近いPDSCH伝送がフィードバックなしSPS PDSCHである場合、このHARQプロセスに対応するビット設定は、このフィードバックなしSPS PDSCHの前にこのHARQプロセスに対する動的スケジューリングPDSCH伝送状況、又は通常のSPS PDSCH伝送の状況に基づいて第一のHARQ-ACKビットの設定を行う。
【0110】
(4)送信側がどのように前記第一のHARQ-ACKビットを設定するかについていかなる限定をせず、受信側は、前記第一のHARQ-ACKビットの値を無視する。
【0111】
この時、送信側(例えば、端末)がどのように前記第一のHARQ-ACKビットを設定するかは、実現に基づき、又は任意の値に設定してもよく、これらのHARQ-ACKビットは、受信側(例えば、ネットワーク機器)で直接無視され、追加の影響を引き起こさない。
【0112】
説明すべきこととして、Type-1 codebookに対して、HARQ-ACKフィードバックがコードブック伝送の所在する上りリンク時間ユニットのPDSCHに対応する(コードブックにおける)HARQ-ACKビットを指す値のみが有効であり、従ってフィードバックなしSPS PDSCHに対して、それに対応する名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットが存在し、且つType-1 codebook伝送が所在する上りリンク時間ユニットである場合のみ、Type-1 codebookにこのフィードバックなしSPS PDSCHに対応するHARQ-ACKビットが存在する。注意すべきこととして、ある上りリンク時間ユニット(例えばある上りリンクスロット又はサブスロット)に対して、フィードバックなしSPS PDSCHに対応するHARQ-ACK以外に、PDSCH動的スケジューリング又はSPS解放に対するHARQ-ACKフィードバックがない場合、通常のType-1 codebookをフィードバックせず、この時、第一のタイプのHARQ-ACKコードブックにおけるSPS HARQ-ACK onlyに対する対応する処理を参照することができる。フィードバックなしSPS PDSCHには、対応する名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットが存在しない場合、それは、いかなる上りリンク時間ユニット内のType-1 codebookにも対応しない。
【0113】
Type-3 codebookに対して、それは、HARQプロセスに基づいて組織され、従ってフィードバックなしSPS PDSCHに対応する名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットが存在するか否かを注目する必要がなく、あるHARQプロセスの最近のPDSCH伝送があるフィードバックなしSPS PDSCHである場合、このHARQプロセスを含むHARQ-ACKのType-3 codebookにフィードバックなしSPS PDSCHに対応するHARQ-ACKビットが存在すると考えることができる。
【0114】
理解できるように、HARQ-ACKビットをACKに設定する場合、そのビット値を1に設定してもよく、HARQ-ACKビットをNACKに設定する場合、そのビット値を0に設定してもよい。
【0115】
いくつかの状況では、第二のタイプのHARQ-ACKコードブックに対して、それに第一のHARQ-ACKビットが存在する場合、これらの第一のHARQ-ACKビットは、コードブックが実際に伝送される時にコードブックから除去され、コードブックにおける他のHARQ-ACKビットで構成された(新しい)コードブックのみを伝送することを考慮してもよいが、このような方式は、DCIの端末側での検出漏れが発生した場合、両側の伝送コードブックのビット数に対する理解の不一致を引き起こし、それによりHARQ-ACKフィードバック性能に影響を与える可能性がある。
【0116】
前記二つの実現方式を基礎として、関連プロトコルの規定に基づき、PUCCHに乗せられる上りリンク制御情報(UCI)ビット数が11(即ち
【数1】
、OACK、OSRとOCSIは、それぞれHARQ-ACKコードブックサイズ、スケジューリング要求(Scheduling Request、SR)ビット数とチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)ビット数である)を超えない場合、Type-1codebook又はType-2 codebookにおける有効なHARQ-ACKビット数、即ちPUCCHパワー制御変数nHARQ-ACKを計算する必要があり、PUCCH送信パワーの調整量を決定するために用いられる。
【0117】
以下では、異なるコードブックタイプに対して前記PUCCHパワー制御変数の計算を説明する。
【0118】
(1)第一のタイプのHARQ-ACKコードブック(Type-2 codebookを含む)に対して、それが実際に伝送される時、コードブックには、フィードバックなしSPS PDSCHに対応するHARQ-ACKビットが含まれず、この時、PUCCHパワー制御変数nHARQ-ACKの計算もフィードバックなしSPS PDSCHに対応するHARQ-ACKビットを排除し、又は、フィードバックなしSPS PDSCHを排除し、即ちフィードバックなしSPS PDSCHをPDSCH又はTBカウントに組み入れない。
【0119】
(2)第二のタイプのHARQ-ACKコードブックに対して、Type-3 codebookは、現在UCIビット数が11を超えない状況を考慮しないため、本実施例は、ここでType-1 codebookに対応するPUCCHパワー制御変数の計算のみを説明する。
【0120】
ここで、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックがType-1 codebookに対応する場合に、以下の(21)又は(22)によって前記ターゲットHARQ-ACKコードブック(Type-1 codebookに対応する)に対応するPUCCHパワー制御変数を計算することができる。
【0121】
(21)前記PUCCHパワー制御変数を計算する場合に、前記ターゲットPDSCHを受信したPDSCHカウントに組み入れる。この計算方式では、PUCCHパワー制御変数nHARQ-ACKの計算は、フィードバックなしSPS PDSCHに対応する第一のHARQ-ACKビットを考慮し、又はフィードバックなしSPS PDSCH又はそれに乗せられるTB(伝送ブロック)又はCBG(コードブロックグループ)を考慮し、その計算方式は、従来のプロトコル規定を流用することができる。
【0122】
なお、この第一のHARQ-ACKビットの設定方式は、前記第一のHARQ-ACKビットを第一の所定値に設定すること、又は前記ターゲットPDSCHの復号結果に基づいて前記第一のHARQ-ACKビットを設定することを含んでもよく、具体的に前記関連記述を参照することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0123】
(22)前記PUCCHパワー制御変数を計算する場合に、前記ターゲットPDSCHは、考慮されない(又は、フィードバックなしSPS PDSCHを排除し、即ちフィードバックなしSPS PDSCHをPDSCH又はTBカウントに組み入れない)。この計算方式では、PUCCHパワー制御変数nHARQ-ACKの計算は、フィードバックなしSPS PDSCHに対応する第一のHARQ-ACKビットを考慮しないか、又はフィードバックなしSPS PDSCH又はそれに乗せられるTB(伝送ブロック)又はCBG(コードブロックグループ)を考慮せず、即ちPUCCHパワー制御変数を計算する時にそれを排除すると考えられてもよい。
【0124】
なお、前記の、第一のHARQ-ACKビットの設定方式は、前記ターゲットPDSCH伝送が発生していない状況に応じて、前記第一のHARQ-ACKビットを設定する方式であってもよく、具体的に前記関連記述を参照することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0125】
本例3では、ターゲットPDSCHに対して、ターゲットPDSCHの伝送時間に基づいて、ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACKコードブック、及びPUCCHパワー制御変数を決定し、それによって、通信性能を確保することができる。
【0126】
例4
本例4は、前記所定操作が、前記の、第一のルールの応用を決定する操作である場合に、S310の実現プロセスを説明する。
【0127】
第一の実施方式では、前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置される場合に、前記の、第一のルールの応用を決定することは、以下の(1)と(2)のいずれか一つを含む。
【0128】
(1)前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用しない。
【0129】
ここで、ターゲットPDSCHに対して、フィードバックなしSPS PDSCHを含み、前記第一のルールを適用しないことを統一的に規定してもよく、配置に基づき、それは、実際のHARQ-ACKフィードバックがないためである。いくつかの状況では、前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応しない場合に、前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用せず、即ち、前記ターゲットPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック時刻がないため、前記第一のルールを応用することができなく、前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用してもよい。
【0130】
(2)前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用する。
【0131】
ここで、ターゲットPDSCHに対して、フィードバックなしSPS PDSCHを含み、それが依然として前記第一のルールを適用することを統一的に規定することができる。この時、前記第一のルールを応用する場合、ターゲットPDSCHに対応するHARQ-ACKフィードバック時刻を使用する必要がある。この時、前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、その対応する名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットを使用して対応するHARQ-ACKフィードバック時刻として前記第一のルールを応用することができ、前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応しない場合に、他の方式を使用してその対応するHARQ-ACKフィードバック時刻を決定し且つ前記第一のルールを応用してもよい。
【0132】
いくつかの状況では、前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用してもよい。この場合に、フィードバックなしターゲットPDSCHに対応する名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づいて上述した第一のルールを応用してもよい。理解できるように、前記ターゲットPDSCHが前記第一のルールを適用する場合に、前記ターゲットHARQ-ACK情報に対応する第一のフィードバック時刻は、前記ターゲットPDSCHに対応する第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットであってもよい。
【0133】
ここで、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットは、前記例1における第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットと同じであってもよく、又は、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットは、上位層シグナリング配置又はプロトコルにより規定されるなどでもよく、ここで制限しない。理解できるように、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットが前記例1における第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットと同じである場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットの決定プロセスは、前記例1における第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに関する関連記述を参照することができ、ここでこれ以上説明しない。
【0134】
第二の実現方式では、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在する場合に、前記の、第一のルールの応用を決定することは、以下の(1)又は(2)のいずれか一つを含む。
【0135】
(1)前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用しない。
【0136】
理解できるように、前記ターゲットPDSCHに対して、予め定義されるHARQ-ACKフィードバック位置は、実際にフィードバックできず、従って前記ターゲットPDSCHは、第一のルールを適用しない。遅延されるHARQ-ACKフィードバック位置は、HARQ-ACK再送信と見なされてもよく、NR-UにおけるHARQ-ACK再送信に対するOoO要求に基づいて緩和するという結論(即ち、OoO要求は、HARQ-ACKに割り当てられた初期伝送機会(assigned initial HARQ-ACK transmission occasion)のみに応用される)に基づいても、OoOルール(即ち第一のルール)を応用する必要もない。
【0137】
(2)前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用する。
【0138】
理解できるように、前記ターゲットPDSCHは、PDSCH受信とHARQ-ACKフィードバックとの間のOoOルールを適用し、この時にOoOルールを応用する第二のフィードバック時刻は、以下の(1)-(3)のいずれか一つの方式によって決定することができ、前記第二のフィードバック時刻は、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報のフィードバック時刻である。
【0139】
(1)前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定し、ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットである。
【0140】
(2)前記伝送時間及びフィードバック遅延時間長に基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定し、前記フィードバック遅延時間長は、前記ターゲットHARQ-ACK情報のフィードバック遅延時間に基づいて決定される。
【0141】
(3)前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定する。
【0142】
例5
本例5は、前記所定操作が前記決定ターゲットDRXタイマをオンにすることであることに基づいて、前記S310の実現プロセスを説明する。
【0143】
ここで、前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、且つDRXメカニズムをオンにするように配置される場合に、前記ターゲットDRXタイマは、下りリンクHARQ往復時間タイマ(drx-HARQ-RTT-TimerDL)と下りリンク再送タイマ(drx- Retransmission-TimerDL)を含む。
【0144】
この例では、前記の、ターゲットDRXタイマの起動を決定することは、以下の(1)-(4)のいずれかを含んでもよい。
【0145】
(1)前記ターゲットPDSCHを受信した後、前記drx-HARQ-RTT-TimerDL及び前記drx-RetransmissionTimerDLを起動しない。
【0146】
(2)前記ターゲットPDSCHを受信した後、前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動し、且つ前記drx-HARQ-RTT-TimerDLがタイムアウトした場合に、前記drx-RetransmissionTimerDLを起動しない。
【0147】
(3)前記ターゲットPDSCHを受信した後、前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動し、及び前記drx-HARQ-RTT-TimerDLがタイムアウトし、且つ前記第一のHARQプロセスが復号に成功しなかった場合に、前記drx-RetransmissionTimerDLを起動する。
【0148】
(4)前記ターゲットPDSCHを受信した後、前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動しないが、前記drx-RetransmissionTimerDLを起動する。
【0149】
前記四つの実現方式では、前記の、前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動することは、第三のフィードバック時刻に前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動することを含んでもよく、ここで、前記第三のフィードバック時刻は、以下の(a)-(d)のいずれか一つによって決定される。
【0150】
(a)前記伝送時間に基づき、前記第三のフィードバック時刻を決定し、ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットである。
【0151】
(b)前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記第三のフィードバック時刻を決定する。
【0152】
(c)前記伝送時間長及び予め定義される時間長に基づき、前記第三のフィードバック時刻を決定する。
【0153】
(d)前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記第三のフィードバック時刻を決定する。
【0154】
(a)-(d)に基づいて前記第三のフィードバック時刻を決定するプロセスは、前記各例における関連記述を参照することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0155】
前記各例に基づき、前記所定操作の違いに基づいて、本実施例により与えられる通信処理方法の実現プロセスは、前記例1~例5のうちの一つ又は複数を含んでもよく、例えば、前記所定操作は、前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定し、及びターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することを含む場合に、前記通信処理方法の実現プロセスは、例1と例2における実現方式を含んでもよく、本実施例は、これに対して制限しない。
【0156】
なお、本実施例により与えられる通信処理方法300では、異なるターゲットPDSCH及び/又は所定操作に対して、一連の適応性解決案を導入することにより、通信性能を確保する。
【0157】
例えば、あるSPS Config配置に対してHARQ-ACK disabling方案を採用する場合、HARQ-ACKフィードバックに依存する又はそれに関連する機能とプロセスに対して、一連の適応性方案を導入し、それによりHARQ-ACK disbaling方案を完全に応用できることを保証し、SPS HARQ-ACKフィードバック負荷を低減させる目標を実現する。
【0158】
また例えば、TDDシステムにおけるSPS HARQ-ACKに対して遅延してフィードバックされる時、HARQ-ACKフィードバックに依存する又はそれに関連する機能とプロセスに対して、一連の適応性方案を導入し、UEとネットワークの両側の理解の一致性を保証する。
【0159】
説明すべきこととして、前記各実施例では、通信処理プロセスに係る各通信機器(端末機側機器とネットワーク側機器を含む)は、通信処理方法に対していずれも一致する理解を有し、例えば、端末側機器がターゲットPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行する時、前記端末側機器に対応するネットワーク側機器に対応するプロトコル又は配置が予め設定され、ネットワーク側機器が端末側機器により実行される前記操作を理解できるようにすることで、通信プロセスの順調な実行を確保する。
【0160】
なお、本出願の実施例による通信処理方法は、実行本体が通信処理装置であってもよく、又はこの通信処理装置における通信処理方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、通信処理装置が通信処理方法を実行することを例として、本出願の実施例による通信処理装置を説明する。
【0161】
図4に示すように、本出願の例示的な実施例による通信処理装置400のブロック図であり、前記装置は、ターゲット物理下りリンク共有チャネルPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行するための実行モジュール410を含み、ここで、前記ターゲットPDSCHがターゲットハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、又は、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在し、前記所定操作は、前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定することと、ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することであって、前記ターゲットMAC CEは、前記ターゲットPDSCHに乗せられることと、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACKコードブックを決定することと、第一のルールの応用を決定することであって、前記第一のルールは、前記ターゲットPDSCHと前記ターゲットHARQ-ACK情報に対応するフィードバック時刻との間のタイミング関係要求を表すことと、ターゲット非連続受信DRXタイマの起動を決定することであって、前記ターゲットDRXタイマは、第一のHARQプロセスに対応し、前記第一のHARQプロセスは、前記ターゲットPDSCHに対応することとのうちの少なくとも一つを含む。
【0162】
一つの可能な実現方式として、前記所定操作は、前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定する操作である場合に、前記実行モジュール410が前記ターゲットPDSCHに対応する名義HARQフィードバック時間ユニットを決定することは、前記ターゲットPDSCHが第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応しないことと、前記ターゲットPDSCHが第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応することとのうちのいずれか一つを含む。
【0163】
別の可能な実現方式として、前記ターゲットPDSCHが第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記実行モジュール410は、前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットを決定することと、前記伝送時間及び予め定義される時間長に基づき、前記第一の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットを決定することとのうちのいずれか一つに用いられ、ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットである。
【0164】
別の可能な実現方式として、前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、且つ前記所定操作が、前記の、ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する操作である場合に、前記実行モジュール410は、前記伝送時間に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、前記伝送時間及び予め定義される時間長に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することとのうちのいずれか一つに用いられ、ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットである。
【0165】
別の可能な実現方式として、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在し、且つ前記所定操作が、前記の、ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定する操作である場合に、前記実行モジュール410は、前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、前記伝送時間及びフィードバック遅延時間長に基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することと、前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記ターゲットMAC CEの有効化時刻を決定することとのうちのいずれか一つに用いられ、ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットであり、前記フィードバック遅延時間長は、前記ターゲットHARQ-ACK情報のフィードバック遅延時間に基づいて決定される。
【0166】
別の可能な実現方式として、前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、且つ前記所定操作が、前記の、ターゲットPDSCHに対応する前記ターゲットHARQ-ACKコードブックを決定する操作である場合に、前記実行モジュール410は、前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応しない場合に、前記ターゲットPDSCHには、対応するターゲットHARQ-ACKコードブックが存在しないことと、前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記ターゲットPDSCHには、対応するターゲットHARQ-ACKコードブックが存在することとのうちのいずれか一つに用いられる。
【0167】
別の可能な実現方式として、前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACKコードブックに対応する場合に、即ち、この実現方式では、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックは、実際の伝送待ちのコードブックであり、この場合に、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックは、第一のタイプのHARQ-ACKコードブック又は第二のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応してもよい。
【0168】
別の可能な実現方式として、前記第一のタイプのHARQ-ACKコードブックは、半持続的スケジューリングHARQ-ACKのみを含むコードブックと、タイプ2コードブックType-2 codebookと、強化されたenhanced Type-2 codebookとのうちのいずれか一つを含み、及び/又は、前記第二のタイプのHARQ-ACKコードブックは、Type-1 codebookと、Type-3 codebookとのうちのいずれか一つを含む。
【0169】
別の可能な実現方式として、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが前記の半持続的スケジューリングHARQ-ACKのみを含むコードブックに対応する場合に、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックに対応するSPS HARQ-ACKビットシーケンスには、前記ターゲットPDSCHに対応するHARQ-ACKビット又はHARQ-ACKビットシーケンスが含まれない。
【0170】
別の可能な実現方式として、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが前記第一のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する場合に、前記実行モジュール410はさらに、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット内にいかなるHARQ-ACK情報をフィードバックしないことと、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット内に第一のHARQ-ACK情報をフィードバックすることとのうちのいずれか一つに用いられ、前記第一のHARQ-ACK情報は、前記ターゲットHARQ-ACK情報以外の他のHARQ-ACK情報である。
【0171】
別の可能な実現方式として、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが前記第二のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する場合に、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックにおける第一のHARQ-ACKビットの設定方式は、前記第一のHARQ-ACKビットを第一の所定値に設定することと、前記ターゲットPDSCHの復号結果に基づいて前記第一のHARQ-ACKビットを設定することと、前記ターゲットPDSCH伝送が発生していない状況に応じて、前記第一のHARQ-ACKビットを設定することとのうちのいずれか一つを含み、ここで、前記第一のHARQ-ACKビットは、前記ターゲットPDSCHに対応する。
【0172】
別の可能な実現方式として、前記の、前記ターゲットPDSCH伝送が発生していない状況に応じて、前記第一のHARQ-ACKビットを設定することは、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックがType-1 codebookに対応する場合に、前記第一のHARQ-ACKビットを第二の所定値に設定することと、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックがType-3 codebookに対応する場合に、第一のPDSCHに基づいて前記第一のHARQ-ACKビットを設定することとを含み、前記第一のPDSCHと前記ターゲットPDSCHは、同一のHARQプロセスに対応し、且つ前記第一のPDSCHの伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送時間より早い。
【0173】
別の可能な実現方式として、前記実行モジュール410はさらに、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックがType-1 codebookに対応する場合に、前記PUCCHパワー制御変数を計算する場合に前記ターゲットPDSCHを受信したPDSCHカウントに組み入れることと、前記PUCCHパワー制御変数を計算する場合に、前記ターゲットPDSCHを考慮しないこととのうちのいずれか一つによって前記ターゲットHARQ-ACKコードブックに対応する物理上りリンク制御チャネルPUCCHパワー制御変数を計算するために用いられる。
【0174】
別の可能な実現方式として、前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置される場合に、前記の、第一のルールの応用を決定することは、前記ターゲットPDSCHが前記第一のルールを適用しないことと、前記ターゲットPDSCHが前記第一のルールを適用することとのうちのいずれか一つを含む。
【0175】
別の可能な実現方式として、前記ターゲットPDSCHが前記第一のルールを適用する場合に、前記ターゲットHARQ-ACK情報に対応する第一のフィードバック時刻は、前記ターゲットPDSCHに対応する第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットである。
【0176】
別の可能な実現方式として、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在する場合に、前記の、第一のルールの応用を決定することは、前記ターゲットPDSCHが第一のルールを適用しないことと、前記ターゲットPDSCHが前記第一のルールを適用することとのうちのいずれか一つを含む。
【0177】
別の可能な実現方式として、前記ターゲットPDSCHが前記第一のルールを適用する場合に、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報の第二のフィードバック時刻は、前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定することと、前記伝送時間及びフィードバック遅延時間長に基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定することと、前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定することとのうちのいずれかの方式で決定され、ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットであり、前記フィードバック遅延時間長は、前記ターゲットHARQ-ACK情報のフィードバック遅延時間に基づいて決定される。
【0178】
別の可能な実現方式として、前記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、且つDRXメカニズムをオンにするように配置される場合に、前記ターゲットDRXタイマは、下りリンクHARQ往復時間タイマdrx-HARQ-RTT-TimerDLと下りリンク再送タイマdrx-Retransmission-TimerDLとを含む。
【0179】
別の可能な実現方式として、前記の、ターゲットDRXタイマの起動を決定することは、前記drx-HARQ-RTT-TimerDL及び前記drx-RetransmissionTimerDLを起動しないことと、前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動し、及び前記drx-HARQ-RTT-TimerDLがタイムアウトした場合に、前記drx-RetransmissionTimerDLを起動しないことと、前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動し、及び前記drx-HARQ-RTT-TimerDLがタイムアウトし、且つ前記第一のHARQプロセスが復号に成功しなかった場合に、前記drx-RetransmissionTimerDLを起動することと、前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動しないが、前記drx-RetransmissionTimerDLを起動することとのうちのいずれか一つを含む。
【0180】
別の可能な実現方式として、前記の、前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動することは、第三のフィードバック時刻に前記drx-HARQ-RTT-TimerDLを起動することを含み、ここで、前記第三のフィードバック時刻は、前記伝送時間に基づき、前記第三のフィードバック時刻を決定することと、前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記第三のフィードバック時刻を決定することと、前記伝送時間及び予め定義される時間長に基づき、前記第三のフィードバック時刻を決定することと、前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記第三のフィードバック時刻を決定することとのうちのいずれか一つによって決定され、ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットである。
【0181】
別の可能な実現方式として、前記所定指示情報は、アクティブ化DCI、再アクティブ化DCI又は上位層シグナリングを含む。
【0182】
別の可能な実現方式として、前記予め定義される時間長は、所定数の時間ユニットを含む。
【0183】
別の可能な実現方式として、前記時間ユニットは、シンボルと、サブスロットと、スロットとのうちのいずれか一つを含む。
【0184】
別の可能な実現方式として、前記ターゲットPDSCHは、SPS PDSCHを含む。
【0185】
本出願の実施例による前記通信処理装置400は、図2から図3の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0186】
なお、本出願の実施例における通信処理装置400は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0187】
本出願の実施例における通信処理装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0188】
図5に示すように、本出願の一つの例示的な実施例は、通信機器500をさらに提供し、前記通信機器500は、プロセッサ501と、メモリ502と、メモリ502に記憶されており、且つ前記プロセッサ501上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器500が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ501により実行される時、上記通信処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器500がネットワーク機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ501により実行される時、上記通信処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0189】
一つの実施の形態として、前記通信機器500は端末であってもよく、図6は、本出願の実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。この端末600は、無線周波数ユニット601、ネットワークモジュール602、オーディオ出力ユニット603、入力ユニット604、センサ605、表示ユニット606、ユーザ入力ユニット607、インターフェースユニット608、メモリ609、及びプロセッサ610などの部材を含むが、それらに限らない。
【0190】
当業者であれば理解できるように、端末600は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ610にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。図6に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0191】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット604は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)6041とマイクロホン6042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ6041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット606は、表示パネル6061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル6061が配置されてもよい。ユーザ入力ユニット607は、タッチパネル6071及び他の入力機器6072を含む。タッチパネル6071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル6071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器6072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0192】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット601は、ネットワーク機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ610に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット601は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器と、送受信機と、カプラと、低雑音増幅器と、デュプレクサなどとを含むが、それらに限らない。
【0193】
メモリ609は、ソフトウェアプログラム又は命令及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ609は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ609は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、 ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、 PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、 EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、 EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0194】
プロセッサ610は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ610は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ610に統合されなくてもよい。
【0195】
ここで、プロセッサ610は、メモリ609における命令又はプログラムを呼び出し、図4に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0196】
別の実現方式では、通信機器500はネットワーク機器であってもよく、ネットワーク機器は、図7に示すように、前記ネットワーク機器700のブロック図であり、このネットワーク機器は、アンテナ701と、無線周波数装置702と、ベースバンド装置703とを含んでもよい。アンテナ701と無線周波数装置702とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置702は、アンテナ701を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置703に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置703は、送信する情報を処理し、無線周波数装置702に送信し、無線周波数装置702は、受信した情報を処理した後にアンテナ701を介して送出する。
【0197】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置703に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク機器により実行される方法は、ベースバンド装置703に実現されてもよく、このベースバンド装置703は、プロセッサ704とメモリ705とを含む。
【0198】
ベースバンド装置703は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、図7に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ704であり、メモリ705と接続されて、メモリ705におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク機器操作を実行する。
【0199】
このベースバンド装置703は、ネットワークインターフェース706をさらに含んでもよく、無線周波数装置702との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRIと略称)である。
【0200】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク機器は、メモリ705に記憶されており、且つプロセッサ704上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ704は、メモリ705における命令又はプログラムを呼び出し、図4に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0201】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記通信処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0202】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例における前記の端末内のプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、 ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、 RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0203】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、ネットワーク機器のプログラム又は命令を運行し、上記通信処理方法の実施例の各プロセスを実現すために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0204】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0205】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、このコンピュータプログラム製品は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、上記通信処理方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0206】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0207】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0208】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【符号の説明】
【0209】
11 端末
12 ネットワーク機器
400 通信処理装置
410 実行モジュール
500 通信機器
501 プロセッサ
502 メモリ
600 端末
601 無線周波数ユニット
602 ネットワークモジュール
603 オーディオ出力ユニット
604 入力ユニット
605 センサ
606 表示ユニット
607 ユーザ入力ユニット
608 インターフェースユニット
609 メモリ
610 プロセッサ
700 ネットワーク機器
701 アンテナ
702 無線周波数装置
703 ベースバンド装置
704 プロセッサ
705 メモリ
706 ネットワークインターフェース
6041 グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)
6042 マイクロホン
6061 表示パネル
6071 タッチパネル
6072 入力機器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-06-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信処理方法であって、
ターゲット物理下りリンク共有チャネルPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行することを含み、ここで、前記ターゲットPDSCHがターゲットハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、又は、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在し、
前記所定操作は、
前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定することと、
ターゲット媒体アクセス制御層制御ユニットMAC CEの有効化時刻を決定することであって、前記ターゲットMAC CEは、前記ターゲットPDSCHに乗せられることと、
前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACKコードブックを決定することと、
第一のルールの応用を決定することであって、前記第一のルールは、前記ターゲットPDSCHと前記ターゲットHARQ-ACK情報に対応するフィードバック時刻との間のタイミング関係要求を表すことと、
ターゲット非連続受信DRXタイマの起動を決定することであって、前記ターゲットDRXタイマは、第一のHARQプロセスに対応し、前記第一のHARQプロセスは、前記ターゲットPDSCHに対応することとのうちの少なくとも一つを含む、通信処理方法
【請求項2】
記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、且つ前記所定操作が、前記の、ターゲットPDSCHに対応する前記ターゲットHARQ-ACKコードブックを決定する操作である場合に、ターゲットPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行することは、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応しない場合に、前記ターゲットPDSCHには、対応するターゲットHARQ-ACKコードブックが存在しないことと、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記ターゲットPDSCHには、対応するターゲットHARQ-ACKコードブックが存在することとのうちのいずれか一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックは、第一のタイプのHARQ-ACKコードブック又は第二のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記第一のタイプHARQ-ACKコードブックは、
半持続的スケジューリングHARQ-ACKのみを含むコードブックと、
タイプ2コードブックType-2 codebookと、
強化されたenhanced Type-2 codebookとのうちのいずれか一つを含み、
及び/又は、
前記第二のタイプのHARQ-ACKコードブックは、
Type-1 codebookと、
Type-3 codebookとのうちのいずれか一つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが半持続的スケジューリングHARQ-ACKのみを含むコードブックに対応する場合に、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックに対応するSPS HARQ-ACKビットシーケンスには、前記ターゲットPDSCHに対応するHARQ-ACKビット又はHARQ-ACKビットシーケンスが含まれない、請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが前記第一のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する場合に、前記方法はさらに、
前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット内にいかなるHARQ-ACK情報をフィードバックしないことと、
前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット内に第一のHARQ-ACK情報をフィードバックすることとのうちのいずれか一つを含み、前記第一のHARQ-ACK情報は、前記ターゲットHARQ-ACK情報以外の他のHARQ-ACK情報である、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが前記第二のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する場合に、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックにおける第一のHARQ-ACKビットの設定方式は、
前記第一のHARQ-ACKビットを第一の所定値に設定することと、
前記ターゲットPDSCHの復号結果に基づいて前記第一のHARQ-ACKビットを設定することと、
前記ターゲットPDSCH伝送が発生していない状況に応じて、前記第一のHARQ-ACKビットを設定することとのうちのいずれか一つを含み、
ここで、前記第一のHARQ-ACKビットは、前記ターゲットPDSCHに対応する、請求項に記載の方法
【請求項8】
記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在する場合に、前記の、第一のルールの応用を決定することは、
前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用しないことと、
前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用することとのうちのいずれか一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ターゲットPDSCHが前記第一のルールを適用する場合に、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報の第二のフィードバック時刻は
前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定することと、
前記伝送時間及びフィードバック遅延時間長に基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定することと、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定することとのうちのいずれか一つの方式で決定され、
ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットであり、前記フィードバック遅延時間長は、前記ターゲットHARQ-ACK情報のフィードバック遅延時間に基づいて決定される、請求項に記載の方法
【請求項10】
信処理装置であって、
ターゲット物理下りリンク共有チャネルPDSCHの伝送時間に基づいて、所定操作を実行するための実行モジュールを含み、ここで、前記ターゲットPDSCHがターゲットハイブリッド自動再送要求応答HARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、又は、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在し、
前記所定操作は、
前記ターゲットPDSCHが名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応するか否かを決定することと、
ターゲット媒体アクセス制御層制御ユニットMAC CEの有効化時刻を決定することであって、前記ターゲットMAC CEは、前記ターゲットPDSCHに乗せられることと、
前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACKコードブックを決定することと、
第一のルールの応用を決定することであって、前記第一のルールは、前記ターゲットPDSCHと前記ターゲットHARQ-ACK情報に対応するフィードバック時刻との間のタイミング関係要求を表すことと、
ターゲット非連続受信DRXタイマの起動を決定することであって、前記ターゲットDRXタイマは、第一のHARQプロセスに対応し、前記第一のHARQプロセスは、前記ターゲットPDSCHに対応することとのうちの少なくとも一つを含む、通信処理装置
【請求項11】
記ターゲットPDSCHがターゲットHARQ-ACK情報フィードバックなしに配置され、且つ前記所定操作が、前記の、ターゲットPDSCHに対応する前記ターゲットHARQ-ACKコードブックを決定する操作である場合に、前記実行モジュールは、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応しない場合に、前記ターゲットPDSCHには、対応するターゲットHARQ-ACKコードブックが存在しないことと、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記ターゲットPDSCHには、対応するターゲットHARQ-ACKコードブックが存在することとのうちのいずれか一つに用いられ
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックは、第一のタイプのHARQ-ACKコードブック又は第二のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する、請求項10に記載の装置
【請求項12】
記第一のタイプのHARQ-ACKコードブックは、
半持続的スケジューリングHARQ-ACKのみを含むコードブックと、
タイプ2コードブックType-2 codebookと、
強化されたenhanced Type-2 codebookとのうちのいずれか一つを含み、
及び/又は、
前記第二のタイプのHARQ-ACKコードブックは、
Type-1 codebookと、
Type-3 codebookとのうちのいずれか一つを含み、
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが前記の半持続的スケジューリングHARQ-ACKのみを含むコードブックに対応する場合に、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックに対応するSPS HARQ-ACKビットシーケンスには、前記ターゲットPDSCHに対応するHARQ-ACKビット又はHARQ-ACKビットシーケンスが含まれない、請求項11に記載の装置
【請求項13】
記ターゲットHARQ-ACKコードブックが前記第一のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する場合に、前記実行モジュールはさらに、
前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット内にいかなるHARQ-ACK情報をフィードバックしないことと、
前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニット内に第一のHARQ-ACK情報をフィードバックすることとのうちのいずれか一つに用いられ、前記第一のHARQ-ACK情報は、前記ターゲットHARQ-ACK情報以外の他のHARQ-ACK情報であ
又は、
前記ターゲットHARQ-ACKコードブックが前記第二のタイプのHARQ-ACKコードブックに対応する場合に、前記ターゲットHARQ-ACKコードブックにおける第一のHARQ-ACKビットの設定方式は、
前記第一のHARQ-ACKビットを第一の所定値に設定することと、
前記ターゲットPDSCHの復号結果に基づいて前記第一のHARQ-ACKビットを設定することと、
前記ターゲットPDSCH伝送が発生していない状況に応じて、前記第一のHARQ-ACKビットを設定することとのうちのいずれか一つを含み、
ここで、前記第一のHARQ-ACKビットは、前記ターゲットPDSCHに対応する、請求項11に記載の装置
【請求項14】
記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報にフィードバック遅延が存在する場合に、前記の、第一のルールの応用を決定することは、
前記ターゲットPDSCHは、第一のルールを適用しないことと、
前記ターゲットPDSCHは、前記第一のルールを適用することとのうちのいずれか一つを含
前記ターゲットPDSCHが前記第一のルールを適用する場合に、前記ターゲットPDSCHに対応するターゲットHARQ-ACK情報の第二のフィードバック時刻は、
前記伝送時間及び所定指示情報により指示される第一の時間に基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定することと、
前記伝送時間及びフィードバック遅延時間長に基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定することと、
前記ターゲットPDSCHが第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに対応する場合に、前記第二の名義HARQ-ACKフィードバック時間ユニットに基づき、前記第二のフィードバック時刻を決定することとのうちのいずれか一つの方式で決定され、
ここで、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻であり、又は、前記伝送時間は、前記ターゲットPDSCHの伝送終了時刻が所在する時間ユニットであり、前記フィードバック遅延時間長は、前記ターゲットHARQ-ACK情報のフィードバック遅延時間に基づいて決定される、請求項10に記載の装置
【請求項15】
読記憶媒体であって、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1からのいずれか1項に記載の通信処理方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【国際調査報告】