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特表2023-552486目標情報の取得方法、送信方法、装置、デバイス及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-15
(54)【発明の名称】目標情報の取得方法、送信方法、装置、デバイス及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 4/30 20180101AFI20231208BHJP
   H04W 88/14 20090101ALI20231208BHJP
【FI】
H04W4/30
H04W88/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535956
(86)(22)【出願日】2020-12-14
(85)【翻訳文提出日】2023-06-26
(86)【国際出願番号】 CN2020136206
(87)【国際公開番号】W WO2022126329
(87)【国際公開日】2022-06-23
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100220630
【弁理士】
【氏名又は名称】河崎 亮
(72)【発明者】
【氏名】クオ、ヤリ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
(57)【要約】
本発明は、目標情報の取得方法、送信方法、装置、デバイス及び記憶媒体を開示し、かつモバイル通信の分野に関する。この方法は、目標情報の送信を端末デバイスに指示するための情報取得要求を前記端末デバイスに送信することと、前記端末デバイスが送信した前記目標情報を受信することと、前記目標情報を前記目標情報に応じて前記端末デバイスに対して認証又は承認を行うための前記端末デバイスの管理デバイスに送信することと、を含む。本発明の実施形態による方案では、ネットワークデバイスが情報取得要求を端末デバイスに送信したことを前提に、端末デバイスが認証又は承認を行うための目標情報を送信して、目標情報を自発的に送信することによる端末デバイスの重複送信の問題を防止し、資源の無駄を減らし、資源の利用率を向上する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークデバイスに適用される目標情報の取得方法であって、
情報取得要求を端末デバイスに送信することであって、前記情報取得要求は目標情報の送信を前記端末デバイスに指示するために使用されることと、
前記端末デバイスが送信した前記目標情報を受信することと、
前記目標情報を前記端末デバイスの管理デバイスに送信することであって、前記管理デバイスは前記目標情報に応じて前記端末デバイスに対して認証又は承認を行うために使用されることと、を含むことを特徴とする目標情報の取得方法。
【請求項2】
前記情報取得要求を前記端末デバイスに送信することは、
前記端末デバイスが送信した登録要求を受信するたびに、前記情報取得要求を前記端末デバイスに送信すること、又は、
前記端末デバイスが送信した登録要求を初めて受信すると、前記情報取得要求を前記端末デバイスに送信すること、を含み、
前記登録要求は、前記ネットワークデバイスへの登録を前記端末デバイスに指示するために使用される、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ネットワークデバイスは、アクセス及びモビリティ管理機能AMFネットワークエレメントであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
上前記情報取得要求を前記端末デバイスに送信することは、
前記端末デバイスが送信したセッション確立要求又はセッション修正要求を受信するたびに、前記情報取得要求を前記端末デバイスに送信すること、又は、
前記端末デバイスが送信したセッション確立要求又はセッション修正要求を初めて受信すると、前記情報取得要求を前記端末デバイスに送信すること、を含み、
前記セッション確立要求は、前記ネットワークデバイスに目標条件に該当するプロトコルデータユニットPDUセッションの確立を要求することを前記端末デバイスに指示するために使用され、前記セッション修正要求は、前記ネットワークデバイスに前記目標条件に該当するPDUセッションの修正を要求することを前記端末デバイスに指示するために使用されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記目標条件に該当するPDUセッションは、予め設定されたデータネットワーク名称DNNに対応するPDUセッション、又は予め設定されたネットワークスライス識別子に対応するPDUセッションであることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワークデバイスは、SMFネットワークエレメントであることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記情報取得要求を前記端末デバイスに送信した後に、前記方法は、
参照時間長さごとに、前記情報取得要求を端末デバイスに再び送信することをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記情報取得要求を前記端末デバイスに送信することは、
予め設定された時点に到達したとき、前記情報取得要求を前記端末デバイスに送信することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記目標情報には、前記端末デバイスの識別子、前記端末デバイスのシリアルナンバー、前記端末デバイスのパイロット情報、前記端末デバイスのメーカー情報、前記端末デバイスのデバイスタイプ又は前記端末デバイスの重量のうちの少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記端末デバイスは、無人航空機デバイスであることを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
端末デバイスに適用される目標情報の送信方法であって、
ネットワークデバイスが送信した情報取得要求を受信することであって、前記情報取得要求は前記端末デバイスの目標情報の送信を前記端末デバイスに指示するために使用され、前記目標情報は前記端末デバイスに対して認証又は承認を行うために使用されることと、
前記情報取得要求に基づいて、前記目標情報を前記ネットワークデバイスに送信することと、を含むことを特徴とする目標情報の送信方法。
【請求項12】
前記ネットワークデバイスが送信した情報取得要求を受信することの前に、前記方法は、登録要求を前記ネットワークデバイスに送信することをさらに含み、前記登録要求は前記ネットワークデバイスへの登録を前記端末デバイスに指示するために使用されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記ネットワークデバイスが送信した情報取得要求を受信することの前に、前記方法は、
セッション確立要求又はセッション修正要求を前記ネットワークデバイスに送信することをさらに含み、
前記セッション確立要求は、前記ネットワークデバイスに目標条件に該当するPDUセッションの確立を要求することを前記端末デバイスに指示するために使用され、前記セッション修正要求は、前記ネットワークデバイスに前記目標条件に該当するPDUセッションの修正を要求することを前記端末デバイスに指示するために使用されることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記目標条件に該当するPDUセッションは、予め設定されたDNNに対応するPDUセッション、又は予め設定されたネットワークスライス識別子に対応するPDUセッションであることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記目標情報には、前記端末デバイスの識別子、前記端末デバイスのシリアルナンバー、前記端末デバイスのパイロット情報、前記端末デバイスのメーカー情報、前記端末デバイスのデバイスタイプ又は前記端末デバイスの重量のうちの少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項11~14のいずれかに記載の方法。
【請求項16】
前記端末デバイスは、無人航空機デバイスであることを特徴とする請求項11~15のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
ネットワークデバイスに適用される目標情報の取得装置であって、
前記目標情報の取得装置は、送信モジュールと、受信モジュールと、を含み、
前記送信モジュールは情報取得要求を端末デバイスに送信するために使用され、前記情報取得要求は目標情報の送信を端末デバイスに指示するために使用され、
前記受信モジュールは前記端末デバイスが送信した前記目標情報を受信するために使用され、
前記送信モジュールは前記目標情報を前記端末デバイスの管理デバイスに送信するために使用され、前記管理デバイスは前記目標情報に応じて前記端末デバイスに対して認証又は承認を行うために使用されることを特徴とする目標情報の取得装置。
【請求項18】
前記送信モジュールは、
前記端末デバイスが送信した登録要求を受信するたびに、前記情報取得要求を前記端末デバイスに送信すること、又は、
前記端末デバイスが送信した登録要求を初めて受信すると、前記情報取得要求を前記端末デバイスに送信することに用いられ、
前記登録要求は、前記ネットワークデバイスへの登録を前記端末デバイスに指示するために使用されることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記ネットワークデバイスは、AMFネットワークエレメントであることを特徴とする請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記送信モジュールは、
前記端末デバイスが送信したセッション確立要求又はセッション修正要求を受信するたびに、前記情報取得要求を前記端末デバイスに送信すること、又は、
前記端末デバイスが送信したセッション確立要求又はセッション修正要求を初めて受信すると、前記情報取得要求を前記端末デバイスに送信することに用いられ、
前記セッション確立要求は、前記ネットワークデバイスに目標条件に該当するPDUセッションの確立を要求することを前記端末デバイスに指示するために使用され、前記セッション修正要求は、前記ネットワークデバイスに前記目標条件に該当するPDUセッションの修正を要求することを前記端末デバイスに指示するために使用されることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項21】
前記目標条件に該当するPDUセッションは、予め設定されたDNNに対応するPDUセッション、又は予め設定されたネットワークスライス識別子に対応するPDUセッションであることを特徴とする請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記ネットワークデバイスは、SMFネットワークエレメントであることを特徴とする請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記装置は、
参照時間長さごとに、前記情報取得要求を端末デバイスに再び送信することをさらに含むことを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項24】
前記送信モジュールは、
予め設定された時点に到達したとき、前記情報取得要求を前記端末デバイスに送信することに用いられることを特徴とする請求項17に記載の装置。
【請求項25】
前記目標情報には、前記端末デバイスの識別子、前記端末デバイスのシリアルナンバー、前記端末デバイスのパイロット情報、前記端末デバイスのメーカー情報、前記端末デバイスのデバイスタイプ又は前記端末デバイスの重量のうちの少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項17~24のいずれかに記載の装置。
【請求項26】
前記端末デバイスは、無人航空機デバイスであることを特徴とする請求項17~25のいずれかに記載の装置。
【請求項27】
端末デバイスに適用される目標情報の送信装置であって、
前記目標情報の送信装置は、受信モジュールと、信モジュールと、を含み、
前記受信モジュールはネットワークデバイスが送信した情報取得要求を受信するために使用され、前記情報取得要求は前記端末デバイスの目標情報の送信を前記端末デバイスに指示するために使用され、前記目標情報は前記端末デバイスに対して認証又は承認を行うために使用され、
前記送信モジュールは前記情報取得要求に基づいて、前記目標情報を前記ネットワークデバイスに送信するために使用されることを特徴とする目標情報の送信装置。
【請求項28】
前記送信モジュールは、
登録要求を前記ネットワークデバイスに送信することに用いられ、前記登録要求は前記ネットワークデバイスへの登録を前記端末デバイスに指示することに用いられることを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記送信モジュールは、
セッション確立要求又はセッション修正要求を前記ネットワークデバイスに送信することに用いられ、
前記セッション確立要求は、前記ネットワークデバイスに目標条件に該当するPDUセッションの確立を要求することを前記端末デバイスに指示するために使用され、前記セッション修正要求は、前記ネットワークデバイスに前記目標条件に該当するPDUセッションの修正を要求することを前記端末デバイスに指示するために使用されることを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記目標条件に該当するPDUセッションは、予め設定されたDNNに対応するPDUセッション、又は予め設定されたネットワークスライス識別子に対応するPDUセッションであることを特徴とする請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記目標情報には、前記端末デバイスの識別子、前記端末デバイスのシリアルナンバー、前記端末デバイスのパイロット情報、前記端末デバイスのメーカー情報、前記端末デバイスのデバイスタイプ又は前記端末デバイスの重量のうちの少なくとも1つが含まれることを特徴とする請求項27~30のいずれかに記載の装置。
【請求項32】
前記端末デバイスは、無人航空機デバイスであることを特徴とする請求項27~31のいずれかに記載の装置。
【請求項33】
プロセッサと、
前記プロセッサに接続される送受信機と、
前記プロセッサの実行可能プログラムコードを記憶するためのメモリと、を含むネットワークデバイスであって、
前記プロセッサは、請求項1~10のいずれかに記載の目標情報の取得方法を実現するために、前記実行可能プログラムコードをロードして実行するように構成されることを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項34】
プロセッサと、
前記プロセッサに接続される送受信機と、
前記プロセッサの実行可能プログラムコードを記憶するためのメモリと、を含む端末デバイスであって、
こ前記プロセッサは、請求項11~15のいずれかに記載の目標情報の送信方法を実現するために、前記実行可能プログラムコードをロードして実行するように構成されることを特徴とする端末デバイス。
【請求項35】
実行可能プログラムコードを記憶する読み取り可能な記憶媒体であって、請求項1~10のいずれかに記載の目標情報の取得方法を実現するために、又は請求項11~15のいずれかに記載の目標送信の送信方法を実現するために、前記実行可能プログラムコードが前記プロセッサによってロードされて実行されることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイル通信の分野に関し、特に目標情報の取得方法、送信方法、装置、デバイス及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、モバイル通信技術の急速な発展及び端末デバイスの広範な応用に伴い、端末デバイスは、モバイル通信ネットワークにアクセスすることができ、モバイル通信ネットワークでのネットワークデバイスを介して目標情報を無人航空機の管理デバイスに送信し、この管理デバイスは、無人航空機が送信した目標情報に基づいて端末デバイスに対して認証又は承認などを行う。
【0003】
端末デバイスは、管理デバイスと通信する時に、ネットワークデバイスの配置を知らず、登録プロセス、セッション確立プロセス及びセッション修正プロセスにおいて、端末デバイスはいずれもネットワークデバイスに目標情報を自発的に送信するため、目標情報を複数回繰り返し送信し、モバイル通信ネットワークの多くの資源を占有し、資源の無駄を招く。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施形態では、目標情報の取得方法、送信方法、装置、デバイス及び記憶媒体を提供しており、ネットワークデバイスが情報取得要求を端末デバイスに送信したことを前提に、端末デバイスが認証又は承認を行うための目標情報を送信して、目標情報を自発的に送信することによる端末デバイスの重複送信の問題を防止し、資源の無駄を減らし、資源の利用率を向上する。前記技術方案は、以下の通りである。
【0005】
本発明の一態様によれば、ネットワークデバイスに適用される目標情報の取得方法を提供しており、前記方法は、
情報取得要求を前記端末デバイスに送信することであって、前記情報取得要求は目標情報の送信を端末デバイスに指示するために使用されることと、
前記端末デバイスが送信した前記目標情報を受信することと、
前記目標情報を前記端末デバイスの管理デバイスに送信することであって、前記管理デバイスは前記目標情報に応じて前記端末デバイスに対して認証又は承認を行うために使用されることと、を含む。
【0006】
本発明の一態様によれば、端末デバイスに適用される目標情報の送信方法を提供しており、前記方法は、
ネットワークデバイスが送信した情報取得要求を受信することであって、前記情報取得要求は前記端末デバイスの目標情報の送信を前記端末デバイスに指示するために使用され、前記目標情報は前記端末デバイスに対して認証又は承認を行うために使用されることと、
前記情報取得要求に基づいて、前記目標情報を前記ネットワークデバイスに送信することと、を含む。
【0007】
本発明の一態様によれば、ネットワークデバイスに適用される目標情報の取得装置を提供しており、前記装置は、送信モジュールと、受信モジュールと、を含み、
前記送信モジュールは情報取得要求を前記端末デバイスに送信するために使用され、前記情報取得要求は目標情報の送信を端末デバイスに指示するために使用され、
前記受信モジュールは前記端末デバイスが送信した前記目標情報を受信するために使用され、
前記送信モジュールは前記目標情報を前記端末デバイスの管理デバイスに送信するに使用され、前記管理デバイスは前記目標情報に応じて前記端末デバイスに対して認証又は承認を行うために使用される。
【0008】
本発明の一態様によれば、ネットワークデバイスに適用される目標情報の送信装置を提供しており、前記装置は、受信モジュールと、送信モジュールと、を含み、 前記受信モジュールはネットワークデバイスが送信した情報取得要求を受信するために使用され、前記情報取得要求は前記端末デバイスの目標情報の送信を前記端末デバイスに指示するために使用され、前記目標情報は前記端末デバイスに対して認証又は承認を行うために使用され、
前記送信モジュールは前記情報取得要求に基づいて、前記目標情報を前記ネットワークデバイスに送信するために使用される。
【0009】
本発明の一態様によれば、ネットワークデバイスを提供しており、前記ネットワークデバイスは、
プロセッサと、
前記プロセッサに接続される送受信機と、
前記プロセッサの実行可能プログラムコードを記憶するためのメモリと、を含み、
ここで、前記プロセッサは、前記態様に記載の前記目標情報の取得方法を実現するために、前記実行可能プログラムコードをロードして実行するように構成される。
【0010】
本発明の一態様によれば、端末デバイスを提供しており、前記端末デバイスは、
プロセッサと、
前記プロセッサに接続される送受信機と、
前記プロセッサの実行可能プログラムコードを記憶するためのメモリと、を含み、
ここで、前記プロセッサは、前記態様に記載の前記目標情報の送信方法を実現するために、前記実行可能プログラムコードをロードして実行するように構成される。
【0011】
本発明の一態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供しており、前記読み取り可能な記憶媒体には実行可能プログラムコードが記憶されていて、前記態様に記載の前記目標情報の取得方法を実現するために、又は前記態様に記載の前記目標情報の送信方法を実現するために、前記実行可能プログラムコードが前記プロセッサによってロードされて実行される。
【0012】
本発明の一態様によれば、チップを提供しており、前記チップは、プログラム可能な論理回路及び/又はプログラム指令を含み、前記チップが端末デバイス又はネットワークデバイスで動作されるとき、前記態様に記載の前記目標情報の取得方法又は目標情報の送信方法を実現するために用いられる。
【0013】
本発明の一態様によれば、本発明の実施形態は、コンピュータプログラム製品を提供しており、前記コンピュータプログラム製品が端末デバイス又はネットワークデバイスのプロセッサによって実行されるとき、それが前記態様に記載の前記目標情報の取得方法又は目標情報の送信方法を実現するために用いられる。
【0014】
本発明の実施形態による技術方案は、少なくとも次のような有益な効果を含む。本発明の実施形態は、認証又は承認を行うための目標情報を取得する方案を提供し、ネットワークデバイスが情報取得要求を端末デバイスに送信したことを前提に、端末デバイスが認証又は承認を行うための目標情報を送信して、目標情報を自発的に送信することによる端末デバイスの重複送信の問題を防止し、資源の無駄を減らし、資源の利用率を向上する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
以下、本発明の実施形態における技術方案をより明確に説明するために、実施形態の説明に要する図面を簡単に紹介するが、下記の説明の中の図面は、本発明のいくつかの実施形態にすぎず、当業者であれば、創造的な創作を行うことなく、これらの図面から他の図面に想到することもできることは明らかである。
図1】本発明の一例示的な実施形態による無人航空機デバイスとUTMとの通信構造図を示す。
図2】本発明の一例示的な実施形態による5Gネットワークシステムのアーキテクチャ図を示す。
図3】本発明の一例示的な実施形態による目標情報の取得方法のフローチャートを示す。
図4】本発明の一例示的な実施形態による目標情報の取得方法のフローチャートを示す。
図5】本発明の一例示的な実施形態による目標情報の取得方法のフローチャートを示す。
図6】本発明の一例示的な実施形態による目標情報の取得方法のフローチャートを示す。
図7】本発明の一例示的な実施形態による目標情報の取得方法のフローチャートを示す。
図8】本発明の一例示的な実施形態による目標情報の取得装置のブロック図を示す。
図9】本発明の一例示的な実施形態による目標情報の送信装置のブロック図を示す。
図10】本発明の一例示的な実施形態による通信デバイスの構造模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の目的、技術方案及び利点をより明確にするために、図面に基づいて本発明の実施態様をさらに詳細に説明する。
【0017】
本発明で使用される用語「第一」、「第二」などは、本明細書において様々な概念を説明することに用いられることができるが、特に明記されない限り、これらの概念はこれらの用語によって制限されないことが理解されたい。これらの用語は、ある概念と別の概念を区別するためのものだけである。
【0018】
本発明の実施形態は、無人航空機デバイスがモバイル通信ネットワークを介してUTM(Unmanned Aerial System Traffic Management、無人航空機管理センター)又はUSS(UAS Service Supplier、無人航空機システムサプライヤー)と通信する場面において、無人航空機デバイスがモバイル通信ネットワークにアクセスし、UTM又はUSSとの接続を確立することができ、UTM又はUSSが無人航空機デバイスに対する登録、位置追跡又は無人航空機デバイスの制御を担当する場合に適用される。また、無人航空機デバイスがモバイル通信ネットワークにアクセスした後、モバイル通信ネットワークを介して無人航空機デバイスのコントローラとの間の接続を確立することもでき、これにより、無人航空機デバイスのコントローラは、無人航空機デバイスを制御することができる。
【0019】
例えば、図1に示すように、第1無人航空機デバイス及び第2無人航空機デバイスは、いずれも3GPP(3rd Generation Partnership Project、第3世代パートナーシッププロジェクト)通信ネットワークを介してUTMと接続を確立して、無人航空機デバイスが3GPP通信ネットワークを介してUTMとの間でデータ伝送を行って、そして、第1無人航空機デバイスの第1コントローラも3GPP通信ネットワークを介してUTMとデータ伝送を行って、3GPP通信ネットワークに基づいて第1無人航空機デバイスを制御することができ、第2無人航空機デバイスの第2コントローラは第2無人航空機デバイスを直接的に制御し、3GPP通信ネットワークに基づいて第2無人航空機デバイスを制御する必要はない。
【0020】
いくつかの実施形態では、3GPP通信ネットワークは5G通信ネットワークであり、5Gネットワークシステムのアーキテクチャは、図2に示すように、端末デバイスがUu(ある通信インターフェース)ポートを介してアクセスネットワークとアクセス層接続を行って、さらにアクセスネットワークを介してアクセス層のメッセージを伝送し、かつ無線データ伝送を行う。そして、端末デバイスは、N1(ある通信インターフェース)ポートを介してAMF(Access and Mobility Management Function、アクセス及びモビリティ管理機能)ネットワークエレメントと非アクセス層接続を行って、AMFネットワークエレメントと非アクセス層のメッセージの伝送を行う。UDM(Unified Data Management、統合データ管理機能)は、コアネットワークでの契約データベースであり、5Gネットワークでの端末デバイスの契約データを記憶するために使用される。AMFネットワークエレメントはモビリティ管理機能及びセッション管理メッセージに対する転送機能を有し、SMF(Session Management Function、セッション管理機能)ネットワークエレメントはセッション管理機能を有する。PCF(Policy Control Function、ポリシー制御機能)ネットワークエレメントがポリシー管理機能を有し、端末デバイスに対するモビリティ管理、セッション管理、課金などに関するポリシーの策定を担当する。UPF(User Plane Function、ユーザープレーン機能)ネットワークエレメントはユーザープレーン機能を有し、N6インターフェースを介して外部データネットワークとデータ伝送を行って、N3(ある通信インターフェース)インターフェースを介してコアネットワークとデータ伝送を行う。端末デバイスはUuポートを介して5Gネットワークにアクセスした後、SMFの制御の下で端末からUPFまでのPDU(Protocol Data Unit、プロトコルデータユニット)セッションデータ接続を確立して、データ伝送を行う。NSSF(Network Slice Selection Function、ネットワークスライス選択機能)ネットワークエレメントはネットワークスライスを選択するために使用される。AUSF(Authentication Server Function、認証サービス機能)は認証機能を有する。
【0021】
いくつかの実施形態では、このアクセスネットワークには、いくつかの基地局が含まれる。基地局は、端末デバイスに対して無線通信機能を提供するためのアクセスネットワークに設置される装置である。基地局は、様々な形式のマクロ基地局、マイクロ基地局、中継局、アクセスポイントなどを含んでも良い。異なる無線アクセス技術を採用するシステムでは、基地局の機能を備えるデバイスの名前が異なる場合があり、例えば、LTEシステムでは、eNodeB又はeNBと呼ばれ、5G NR-Uシステムでは、gNodeB又はgNBと呼ばれる。通信技術の発展に伴い、「基地局」という記述が変化する可能性がある。
【0022】
端末デバイスは、無線通信機能を有する様々なハンドヘルドデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、計算デバイス又は無線モデムに接続される他の処理デバイス、及び様々な形態のユーザーデバイス、移動局(Mobile Station、MS)、無人航空機デバイスなどを含んでも良い。説明の便宜上、上記のデバイスをまとめて端末デバイスと呼ぶ。
【0023】
図3には、本発明の一例示的な実施形態による目標情報の取得方法のフローチャートを示し、この方法は、ネットワークデバイス及び端末デバイスに適用され、以下の内容のうちの少なくとも一部を含む。
【0024】
ステップ(301)、ネットワークデバイスは、情報取得要求を端末デバイスに送信する。
本発明の実施形態では、端末デバイスがネットワークデバイスを介して該端末デバイスの管理デバイスと接続される場合に、該端末デバイスが正当なデバイスであるか否かを判定するために、ネットワークデバイスは、端末デバイスと管理デバイスとの承認又は認証の結果を確定する必要があり、端末デバイスが正当なデバイスであると判定する場合に、端末デバイスにサービス及び制御機能を提供する。
【0025】
ネットワークデバイスは、端末デバイスに対して認証又は承認を行う必要があると判定すると、情報取得要求を端末デバイスに送信して、この情報取得要求に基づいて目標情報をネットワークデバイスに送信することを端末デバイスに指示するようにする。
【0026】
なお、本発明の実施形態は、ネットワークデバイスが情報取得要求を端末デバイスに送信することを例にとって説明するものだけである。他の実施形態では、ネットワークデバイスは、端末デバイスが送信した要求に応じて情報取得要求を端末デバイスに送信するか否かを判定する必要がある。
【0027】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスは、端末デバイスが送信した登録要求に応じて情報取得要求を端末デバイスに送信する。
【0028】
第1の種類:ネットワークデバイスは、端末デバイスが送信した登録要求を受信するたびに、情報取得要求を端末デバイスに送信する。
【0029】
端末デバイスは、登録を要求するために登録要求をネットワークデバイスに送信し、ネットワークデバイスは、該登録要求を受信すると、端末デバイスに対して認証又は承認を行う必要があると判定することができる。ネットワークデバイスは、端末デバイスが送信した登録要求を受信するたびに、情報取得要求を端末デバイスに送信する。ここで、登録要求は、ネットワークデバイスへの登録を端末デバイスに指示するために使用される。
【0030】
本発明の実施形態におけるネットワークデバイスは、端末デバイスが送信した登録要求を受信するたびに、いずれも端末デバイスの目標情報を取得して、毎回端末デバイスに対して認証又は承認を行うことができることを保証し、端末デバイスと通信する安全性を高める。
【0031】
第2の種類:ネットワークデバイスは、端末デバイスが送信した登録要求を初めて受信すると、情報取得要求を端末デバイスに送信する。
【0032】
本発明の実施形態では、端末デバイスは、登録要求をネットワークデバイスに複数回送信するが、ネットワークデバイスは、端末デバイスが送信した登録要求を初めて受信すると、情報取得要求を端末デバイスに送信し、その後、端末デバイスが登録要求を再び送信する場合に、端末デバイスの目標情報を取得するために情報取得要求を端末デバイスに再び送信する必要がある。
【0033】
本発明の実施形態におけるネットワークデバイスは、端末デバイスが送信した登録要求を初めて受信すると、情報取得要求を送信することによって端末デバイスの目標情報を取得し、その後、端末デバイスに対して承認又は認証を行って、端末デバイスの登録要求を再び受信すると、端末デバイスに対して承認又は認証を再び行う必要がないので、端末デバイスの目標情報を再び取得する必要がなく、シグナリングオーバヘッドを節約し、資源の利用率を向上する。
【0034】
例えば、図4に示すように、ステップ(301)の前に、この方法は、ステップ(401)をさらに含む。
【0035】
ステップ(401)、端末デバイスは、登録要求をネットワークデバイスに送信する。
端末デバイスが登録要求をネットワークデバイスに送信した後、ネットワークデバイスは、端末デバイスに対して認証又は承認を行う必要があると判定すると、ネットワークデバイスは、ステップ(301)を実行する。
【0036】
なお、本発明の実施形態は、ネットワークデバイスを例にとって説明するものだけであり、他の実施形態では、このネットワークデバイスはAMFネットワークエレメントであり、端末デバイスは該AMFネットワークエレメントへの登録を行って、該AMFネットワークエレメントは情報取得要求を端末デバイスに送信する。
【0037】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスは、端末デバイスが送信したセッション確立要求又はセッション修正要求に応じて情報取得要求を端末デバイスに送信する。
【0038】
第1の種類:ネットワークデバイスは、端末デバイスが送信したセッション確立要求又はセッション修正要求を受信するたびに、情報取得要求を端末デバイスに送信する。
【0039】
ここで、セッション確立要求は、ネットワークデバイスに目標条件に該当するPDUセッションの確立を要求することを端末デバイスに指示するために使用され、該セッション修正要求は、ネットワークデバイスに目標条件に該当するPDUセッションの修正を要求することを端末デバイスに指示するために使用される。ここで、目標条件に該当するPDUセッションは、予め設定されたDNNに対応するセッション、又は予め設定されたネットワークスライス識別子に対応するPDUセッションである。
【0040】
本発明の実施形態では、目標条件に該当するPDUセッションの確立又は目標条件に該当するPDUセッションの修正をネットワークデバイスに要求するために、端末デバイスは、セッション確立要求又はセッション修正要求をネットワークデバイスに送信し、ネットワークデバイスは、該セッション確立要求又はセッション修正要求を受信すると、端末デバイスに対して認証又は承認を行う必要があると判定することができ、これにより、ネットワークデバイスは、端末デバイスが送信したセッション確立要求又はセッション修正要求を受信するたびに、情報取得要求を端末デバイスに送信する。
【0041】
本発明の実施形態におけるネットワークデバイスは、端末デバイスが送信したセッション確立要求又はセッション修正要求を受信するたびに、いずれも端末デバイスの目標情報を取得して、毎回端末デバイスに対して認証又は承認を行うことができることを保証し、端末デバイスと通信する安全性を高める。
【0042】
第2の種類:ネットワークデバイスは、端末デバイスが送信したセッション確立要求又はセッション修正要求を初めて受信すると、情報取得要求を端末デバイスに送信する。
【0043】
本発明の実施形態では、端末デバイスは、セッション確立要求又はセッション修正要求をネットワークデバイスに複数回送信するが、ネットワークデバイスは、端末デバイスが送信したセッション確立要求又はセッション修正要求を初めて受信すると、情報取得要求を端末デバイスに送信し、その後、端末デバイスがセッション確立要求又はセッション修正要求を再び送信する場合に、端末デバイスの目標情報を取得するために情報取得要求を端末デバイスに再び送信する必要がある。
【0044】
本発明の実施形態におけるネットワークデバイスは、端末デバイスが送信したセッション確立要求又はセッション修正要求を初めて受信すると、情報取得要求を送信することよって端末デバイスの目標情報を取得し、その後、端末デバイスに対して承認又は認証を行って、端末デバイスのセッション確立要求又はセッション修正要求を再び受信すると、端末デバイスに対して承認又は認証を再び行う必要がないので、端末デバイスの目標情報を再び取得する必要がなく、シグナリングオーバヘッドを節約し、資源の利用率を向上する。
【0045】
例えば、図5に示すように、ステップ(301)の前に、この方法は、ステップ(501)をさらに含む。
【0046】
ステップ(501)、端末デバイスは、セッション確立要求又はセッション修正要求をネットワークデバイスに送信する。
端末デバイスがセッション確立要求又はセッション修正要求をネットワークデバイスに送信した後、ネットワークデバイスが該セッション確立要求又はセッション修正要求に基づいて端末デバイスに対して承認を行う必要があると判定することができると、ネットワークデバイスは、ステップ(301)を実行する。
【0047】
なお、本発明の実施形態は、ネットワークデバイスがステップ(301)を実行することを例にとって説明するものだけである。他の実施形態では、該ネットワークデバイスはSMFネットワークエレメントであり、端末デバイスは、目標条件に該当するPDUセッションの確立又は修正をSMFネットワークエレメントに要求して、該SMFネットワークエレメントは情報取得要求を端末デバイスに送信する。
【0048】
一つの可能な実現方式では、SMFネットワークエレメントと端末デバイスとの相互情報は、AMFネットワークエレメントを介してトランスペアレント伝送する必要がある。すなわち、該AMFネットワークエレメントは転送機能を有し、SMFネットワークエレメントと端末デバイスとの間の相互情報はAMFネットワークエレメントを介して転送する必要がある。
【0049】
なお、本発明の実施形態では、ネットワークデバイスは端末デバイスが送信したセッション確立要求又はセッション修正要求に応じて情報取得要求を端末デバイスに送信することを判定することを例にとって説明するに過ぎない。他の実施形態では、ネットワークデバイスは、端末デバイスが送信したセッション確立要求又はセッション修正要求を受信すると、まず、端末デバイスに対する認証結果又は承認結果を取得したか否かを判定し、ネットワークデバイスが端末デバイスに対する承認結果又は認証結果を取得した場合に、情報取得要求を端末デバイスに送信せず、端末デバイスに対して承認又は認証を行う。一方、ネットワークデバイスが端末デバイスに対する認証結果又は承認結果を取得しない場合に、情報取得要求を端末デバイスに送信する。
【0050】
いくつかの実施形態では、該ネットワークデバイスはSMFネットワークエレメントであり、SMFネットワークエレメントは、AMFネットワークエレメントから承認結果又は認証結果を取得したか否かを判定して、さらに情報取得要求を端末デバイスに送信するか否かを判定する。ここで、該AMFネットワークエレメントは、端末デバイスが送信した登録要求に応じて情報取得要求を端末デバイスに送信することを判定して、取得された端末デバイスの目標情報に応じて端末デバイスに対して認証又は承認を行って、端末デバイスに対する承認結果又は認証結果を取得する。
【0051】
いくつかの更なる実施形態では、ネットワークデバイスは、予め設定された時点に到達したとき、情報取得要求を端末デバイスに送信する。
【0052】
ネットワークデバイスでは、予め設定された時点が設定されており、予め設定された時点に到達したとき、端末デバイスに対して承認又は認証を行う必要があり、こうして、情報取得要求を端末デバイスに送信して、端末デバイスの目標情報を取得する。
【0053】
ここで、該予め設定された時点は、ネットワークデバイスによって設定されるか、又はオペレータによって設定されるか、又は他の方式で設定される。
【0054】
ネットワークデバイスでは、1つ又は複数の予め設定された時点を設定することができ、予め設定された時点に達するたびに、情報取得要求を端末デバイスに送信する。
【0055】
ステップ(302)、端末デバイスは、ネットワークデバイスが送信した情報取得要求を受信する。
【0056】
ステップ(303)、端末デバイスは、該情報取得要求に基づいて目標情報をネットワークデバイスに送信する。
【0057】
本発明の実施形態では、ネットワークデバイスが情報取得要求を端末デバイスに送信すると、端末デバイスは、ネットワークデバイスが送信した情報取得要求を受信し、ネットワークデバイスが該端末デバイスの目標情報を取得する必要があると判定することができ、こうして、端末は、該情報取得要求に基づいて目標情報をネットワークデバイスに送信する。
【0058】
ここで、該目標情報は、管理デバイスが該端末デバイスに対して認証又は承認を行うために使用される。
【0059】
いくつかの実施形態では、該目標情報には、端末デバイスの識別子、端末デバイスのシリアルナンバー、端末デバイスのパイロット情報、端末デバイスのメーカー情報又は端末デバイスのデバイスタイプのうちの少なくとも1つが含まれる。
【0060】
ここで、該目標情報はいずれも端末デバイスを指示することができる。該端末デバイスの識別子は、該端末デバイスのID(Identity document、身分識別番号)、又はその他の識別子である。端末デバイスのシリアルナンバーは、製造過程でメーカーが端末デバイスに付加した番号である。例えば、端末デバイスのシリアルナンバーは、端末デバイスの製造順に付加されたり、他の方式で付加されたりする。端末デバイスのパイロット情報は、該端末デバイスにログインするユーザの識別子である。該端末デバイスのメーカー情報は該端末デバイスを製造するメーカーの情報であり、このメーカー情報に応じて端末デバイスが属するメーカーを確定することができる。該端末デバイスのデバイスタイプは、該端末デバイスが属するタイプである。
【0061】
いくつかの実施形態では、該端末デバイスが無人航空機デバイスであり、こうして、デバイスタイプは、無人航空機デバイスが属するタイプである。例えば、該デバイスタイプは、固定翼型の無人航空機、回転翼型の無人航空機、傘翼型の無人航空機などを含む。
【0062】
ステップ(304)、ネットワークデバイスは、端末デバイスが送信した目標情報を受信する。
【0063】
ステップ(305)、ネットワークデバイスは、目標情報を端末デバイスの管理デバイスに送信する。
【0064】
本発明の実施形態では、ネットワークデバイスが受信された目標情報を管理デバイスに送信すると、管理デバイスは、該目標情報に応じて端末デバイスに対して認証又は承認を行うことができる。
【0065】
ここで、該管理デバイスは、UTM、USS又は管理機能を有する他のデバイスである。ここで、該UTM又はUSSは、いずれも端末デバイスに対して承認又は認証を行って、端末デバイスに対する承認結果又は認証結果を確定することができる。
【0066】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスは目標情報を担持する承認要求を端末デバイスに送信し、又はネットワークデバイスは目標情報を担持する認証要求を端末デバイスに送信する。
【0067】
なお、本発明の実施形態は、ネットワークデバイスが1回情報取得要求を端末デバイスに送信することを例にとって説明するものだけである。他の実施形態では、ネットワークデバイスが情報取得要求を端末デバイスに送信した後、参照時間長さごとに、情報取得要求を端末デバイスに再び送信し、ステップ(302)~ステップ(305)を継続して実行する。
【0068】
ここで、参照時間長さは、ネットワークデバイスによって設定されるか、又はオペレータによって設定されるか、又は他の方式で設定される。例えば、該参照時間長さは10秒間、20秒間又は他の数値である。
【0069】
本発明の実施形態では、管理デバイスは、端末デバイスの目標情報を受信すると、該目標情報に基づいて該端末デバイスに対して承認又は認証を行って、承認結果又は認証結果を確定することができる。
【0070】
管理デバイスは、承認結果又は認証結果を確定した後、承認結果又は認証結果をネットワークデバイスに送信して、ネットワークデバイスは承認結果又は認証結果を端末デバイスに送信する。
【0071】
なお、本発明の実施形態は、ネットワークデバイスがAMFネットワークエレメント又はSMFネットワークエレメントであることを例にとって説明するものだけであり、他の実施形態では、該ネットワークデバイスは無人航空機管理機能ネットワークエレメントをさらに含み、AMFネットワークエレメント又はSMFネットワークエレメントは目標情報を無人航空機管理機能ネットワークエレメントに送信して、該無人航空機管理機能ネットワークエレメントは該目標情報を管理デバイスに送信する。
【0072】
本発明の実施形態は、認証又は承認を行うための目標情報を取得する方案を提供し、ネットワークデバイスが情報取得要求を端末デバイスに送信したことを前提に、端末デバイスが認証又は承認を行うための目標情報を送信して、目標情報を自発的に送信することによる端末デバイスの重複送信の問題を防止し、資源の無駄を減らし、資源の利用率を向上する。
【0073】
いくつかの実施形態では、端末デバイスが無人航空機デバイスであり、ネットワークデバイスがAMFネットワークエレメントであり、無人航空機デバイスの管理デバイスがUTMであり、かつUTMが無人航空機管理機能ネットワークエレメントと接続される。こうして、上記の図3の実施形態において登録要求によって承認又は認証を実行する方案は、図6に示すように実現でき、この方法は、以下のことを含む。
601、無人航空機デバイスは、登録要求をAMFネットワークエレメントに送信する。
602、AMFネットワークエレメントは、無人航空機デバイスに対して承認又は認証を行う必要があると判定する。
603、AMFネットワークエレメントは、情報取得要求を無人航空機デバイスに送信する。
604、無人航空機デバイスは、情報取得要求に基づいて承認情報又は認証情報をAMFネットワークエレメントに送信する。
605、AMFネットワークエレメントは、承認情報又は認証情報を受信する。
606、AMFネットワークエレメントは、承認情報を担持する承認要求又は認証情報を担持する認証要求を無人航空機管理機能ネットワークエレメントに送信する。
607、無人航空機管理機能ネットワークエレメントは、承認情報を担持する承認要求又は認証情報を担持する認証要求をUTMに送信する。
608、UIMは、承認情報又は認証情報に応じて端末デバイスに対する承認結果又は認証結果を確定する。
【0074】
いくつかの更なる実施形態では、端末デバイスが無人航空機デバイスであり、ネットワークデバイスがSMFネットワークエレメントであり、無人航空機デバイスの管理デバイスがUTMであり、かつUTMが無人航空機管理機能ネットワークエレメントと接続される。こうして、上記の図3の実施形態においてセッション確立要求又はセッション修正要求によって承認又は認証を実行する方案は、図7に示すように実現でき、この方法は、以下のことを含む。
701、無人航空機デバイスは、AMFネットワークエレメントを介してセッション確立要求又はセッション修正要求をSMFネットワークエレメントに送信する。
702、SMFネットワークエレメントは、無人航空機デバイスに対して承認又は認証を行う必要があると判定する。
703、SMFネットワークエレメントは、AMFネットワークエレメントを介して情報取得要求を無人航空機デバイスに送信する。
704、無人航空機デバイスは、情報取得要求に基づいてAMFネットワークエレメントを介して承認情報又は認証情報をSMFネットワークエレメントに送信する。
705、SMFネットワークエレメントは、承認情報又は認証情報を受信する。
706、SMFネットワークエレメントは、承認情報を担持する承認要求又は認証情報を担持する認証要求を無人航空機管理機能ネットワークエレメントに送信する。
707、無人航空機管理機能ネットワークエレメントは、承認情報を担持する承認要求又は認証情報を担持する認証要求をUTMに送信する。
708、UIMは、承認情報又は認証情報に応じて端末デバイスに対する承認結果又は認証結果を確定する。
【0075】
図8には、本発明の一例示的な実施形態による目標情報の取得装置のブロック図を示しており、該装置は、ネットワークデバイスに適用され、図8を参照して、この装置は、送信モジュール801と、受信モジュール802と、を含む。送信モジュール801は情報取得要求を端末デバイスに送信するために使用され、情報取得要求は目標情報の送信を端末デバイスに指示するために使用される。受信モジュール802は端末デバイスが送信した目標情報を受信するために使用される。送信モジュール801は目標情報を端末デバイスの管理デバイスに送信するために使用され、管理デバイスは目標情報に応じて端末デバイスに対して認証又は承認を行うために使用される。
【0076】
本発明の実施形態は、認証又は承認を行うための目標情報を取得する方案を提供し、ネットワークデバイスが情報取得要求を端末デバイスに送信したことを前提に、端末デバイスが認証又は承認を行うための目標情報を送信して、目標情報を自発的に送信することによる端末デバイスの重複送信の問題を防止し、資源の無駄を減らし、資源の利用率を向上する。
【0077】
いくつかの実施形態では、送信モジュール801は、端末デバイスが送信した登録要求を受信するたびに、情報取得要求を端末デバイスに送信すること、又は、端末デバイスが送信した登録要求を初めて受信すると、情報取得要求を端末デバイスに送信することに用いられる。ここで、登録要求は、ネットワークデバイスへの登録を端末デバイスに指示するために使用される。
【0078】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスは、アクセス及びモビリティ管理機能AMFネットワークエレメントである。
【0079】
いくつかの実施形態では、送信モジュール801は、端末デバイスが送信したセッション確立要求又はセッション修正要求を受信するたびに、情報取得要求を端末デバイスに送信すること、又は、端末デバイスが送信したセッション確立要求又はセッション修正要求を初めて受信すると、情報取得要求を端末デバイスに送信することに用いられる。ここで、セッション確立要求は、ネットワークデバイスに目標条件に該当するプロトコルデータユニットPDUセッションの確立を要求することを端末デバイスに指示するために使用され、セッション修正要求は、ネットワークデバイスに目標条件に該当するPDUセッションの修正を要求することを端末デバイスに指示するために使用される。
【0080】
いくつかの実施形態では、目標条件に該当するPDUセッションは、予め設定されたデータネットワーク名称DNNに対応するPDUセッション、又は予め設定されたネットワークスライス識別子に対応するPDUセッションである。
【0081】
いくつかの実施形態では、ネットワークデバイスはSMFネットワークエレメントである。
【0082】
いくつかの実施形態では、送信モジュール801は、参照時間長さごとに、情報取得要求を端末デバイスに再び送信することに用いられる。
【0083】
いくつかの実施形態では、送信モジュール801は、予め設定された時点に到達したとき、情報取得要求を端末デバイスに送信することに用いられる。
【0084】
いくつかの実施形態では、目標情報には、端末デバイスの識別子、端末デバイスのシリアルナンバー、端末デバイスのパイロット情報、端末デバイスのメーカー情報、端末デバイスのデバイスタイプ又は端末デバイスの重量のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0085】
いくつかの実施形態では、端末デバイスは無人航空機デバイスである。
【0086】
図9には、本発明の一例示的な実施形態による目標情報の送信装置のブロック図を示し、該装置は、端末デバイスに適用され、図9を参照して、該装置は、受信モジュール901と、送信モジュール902と、を含む。受信モジュール901はネットワークデバイスが送信した情報取得要求を受信するために使用され、情報取得要求は端末デバイスの目標情報の送信を端末デバイスに指示するために使用され、目標情報は端末デバイスに対して認証又は承認を行うために使用される。送信モジュール902は情報取得要求に基づいて、目標情報をネットワークデバイスに送信するために使用される。
【0087】
本発明の実施形態は、認証又は承認を行うための目標情報を取得する方案を提供し、ネットワークデバイスが情報取得要求を端末デバイスに送信したことを前提に、端末デバイスが認証又は承認を行うための目標情報を送信して、目標情報を自発的に送信することによる端末デバイスの重複送信の問題を防止し、資源の無駄を減らし、資源の利用率を向上する。
【0088】
いくつかの実施形態では、送信モジュールは登録要求をネットワークデバイスに送信することに用いられ、登録要求はネットワークデバイスへの登録を端末デバイスに指示することに用いられる。
【0089】
いくつかの更なる実施形態では、送信モジュール902は、セッション確立要求又はセッション修正要求をネットワークデバイスに送信することに用いられる。ここで、セッション確立要求は、ネットワークデバイスに目標条件に該当するPDUセッションの確立を要求することを端末デバイスに指示するために使用され、セッション修正要求は、ネットワークデバイスに目標条件に該当するPDUセッションの修正を要求することを端末デバイスに指示するために使用される。
【0090】
いくつかの実施形態では、目標条件に該当するPDUセッションは、予め設定されたデータネットワーク名称DNNに対応するPDUセッション、又は予め設定されたネットワークスライス識別子に対応するPDUセッションである。
【0091】
いくつかの実施形態では、目標情報には、端末デバイスの識別子、端末デバイスのシリアルナンバー、端末デバイスのパイロット情報、端末デバイスのメーカー情報、端末デバイスのデバイスタイプ又は端末デバイスの重量のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0092】
いくつかの実施形態では、端末デバイスは無人航空機デバイスである。
【0093】
図10には、本発明の一例示的な実施形態による通信デバイスの構造模式図を示し、該通信デバイスは、プロセッサ1001、受信機1002、送信機1003、メモリ1004及びバス1005を含む。
【0094】
プロセッサ1001は一つ又はそれ以上の処理コアを含む。プロセッサ1001はソフトウェアプログラム及びモジュールを動作させることによって、様々な機能アプリケーション及び情報処理を実行する。
【0095】
受信機1002と送信機1003は、一つの通信コンポーネントによって実現されてもよく、該通信コンポーネントは、1枚の通信チップであってもよい。
【0096】
メモリ1004はバス1005を介してプロセッサ1001と接続される。
【0097】
メモリ1004は、少なくとも1つのプログラムコードを記憶することに用いられることができる。プロセッサ1001は、上記の方法の実施形態における各ステップを実現するために、該少なくとも1つのプログラムコードを実行することに用いられる。
【0098】
また、通信デバイスは、端末デバイス又はネットワークデバイスであってもよい。メモリ1004は、任意のタイプの揮発性または不揮発性記憶デバイス又はこれらの組み合わせによって実現することができ、揮発性または不揮発性記憶デバイスは、磁気ディスク又は光ディスク、電気的消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ(PROM)を含むが、これらに制限されない。
【0099】
例示的な実施形態では、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記読み取り可能な記憶媒体には実行可能プログラムコードが記憶され、上記の各方法の実施形態による通信デバイスが実行する目標情報の取得方法又は目標情報の送信方法を実現するために、前記実行可能プログラムコードが前記プロセッサによってロードされて実行される。
【0100】
例示的な実施形態では、チップをさらに提供し、前記チップは、プログラム可能な論理回路及び/又はプログラム指令を含み、前記チップが端末デバイス又はネットワークデバイスで動作されるとき、上記の目標情報の取得方法又は目標情報の送信方法を実現するために用いられる。
【0101】
例示的な実施形態では、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム製品が端末デバイス又はネットワークデバイス端末デバイス又はネットワークデバイスのプロセッサによって実行されるとき、それが上記の目標情報の取得方法又は目標情報の送信方法を実現するために用いられる。
【0102】
当業者には理解されるように、上記の実施形態を実現するステップの全部又は一部が、ハードウェアによって達成されるものであってもよく、プログラムによって関連するハードウェアに命令することによって達成されるものであってもよく、前記プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよく、上記の記憶媒体は、読み出し専用メモリ、磁気ディスク又は光ディスクなどであってもよい。
【0103】
上記は、本発明の選択可能な実施形態だけであり、本発明を制限するためのものではなく、本発明の精神と原則の範囲内で行われたいかなる修正、同等の置換、改良などは、いずれも本発明による保護範囲内に含まれるものとすべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】