(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-15
(54)【発明の名称】縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置
(51)【国際特許分類】
F03B 17/06 20060101AFI20231208BHJP
【FI】
F03B17/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558919
(86)(22)【出願日】2021-01-27
(85)【翻訳文提出日】2023-07-20
(86)【国際出願番号】 CN2021074013
(87)【国際公開番号】W WO2022126834
(87)【国際公開日】2022-06-23
(31)【優先権主張番号】202011479383.7
(32)【優先日】2020-12-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523226170
【氏名又は名称】マリン ダイナミック(ハイナン フリー トレード ゾーン)ニュー エナジー テクノロジー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100166372
【氏名又は名称】山内 博明
(72)【発明者】
【氏名】ティァン シァォミン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ビィァオ
【テーマコード(参考)】
3H074
【Fターム(参考)】
3H074AA12
3H074BB11
3H074CC16
3H074CC50
(57)【要約】
ブッシュ、インレット座、スリーブ管、複数の第1ステッププーリー手段、複数の第1シャフト、複数の第2ステッププーリー手段、複数の第2シャフト及び第3シャフトを含み、第1ステッププーリー手段は第2ステッププーリー手段の上方に位置しており、第2ステッププーリー手段が第1ステッププーリー手段に対して反対方法に回転する、縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置を開示している。前記縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置は、ブッシュ、インレット座、スリーブ管、複数の第1ステッププーリー手段、複数の第1シャフト、複数の第2ステッププーリー手段、複数の第2シャフト及び第3シャフトを含み、第1ステッププーリー手段と第2ステッププーリー手段とが反対方向に設計されていることから、排水の際に動きが反対方向に生じ、水が衝突し合い、水圧が増える。水圧が増えると、第1ステッププーリー手段と第2ステッププーリー手段との回転速度が高くなり、それに伴い、第1シャフトと第2シャフトとの回転速度が高くなる。また、2つの水力発電機に動力を出力することにより、水力発電機の作動効率が高まる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブッシュ(1)、インレット座(2)、スリーブ管(3)、複数の第1ステッププーリー手段(41)、複数の第1シャフト(61)、複数の第2ステッププーリー手段(42)、複数の第2シャフト(62)及び第3シャフト(63)を含み、
前記インレット座(2)は前記スリーブ管(3)の上端に配置され、前記ブッシュ(1)は前記スリーブ管(3)に配置されるとともに上端が前記インレット座(2)を通り、前記インレット座(2)は複数のインレット穴(201)が設けられ、前記第1シャフト、第2シャフト及び第3シャフト(63)は、それぞれ、前記ブッシュ(1)に被われ、前記第3シャフト(63)は前記ブッシュ(1)の中央部に配置され、複数の前記第1シャフト(61)と複数の前記第2シャフト(62)とが交互に前記第3シャフト(63)の周囲に等間隔で設けられ、複数の第1ステッププーリー手段(41)は上から下へ順に前記第1シャフト(61)及び第2シャフト(62)に配置され、前記第1ステッププーリー手段(41)は前記第1シャフト(61)と伝動可能に接続されるとともに前記第2シャフト(62)と回転可能に接続され、複数の第2ステッププーリー手段(42)は上から下へ順に前記第1シャフトと第2シャフトとに配置され、前記第2ステッププーリー手段(42)は前記第2シャフトと伝動可能に接続されるとともに前記第1シャフトと回転可能に接続され、前記第1ステッププーリー手段(41)は前記第2ステッププーリー手段(42)の上方に位置し、前記第2ステッププーリー手段(42)は前記第1ステッププーリー手段(41)に対して逆向きに回転する、ことを特徴とする縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置。
【請求項2】
前記第1シャフトは複数の第1シャフト(61)を含み、前記第1ステッププーリー手段(41)は第1ギアセット、第1三角形ステップギア座、第1ギアスレーブ(412)及び複数の第1投影隙間無しギア満ちブレード(413)を含み、前記第1ギアセットは複数の第1インターナルギア(411)を含み、複数の第1インターナルギア(411)はそれぞれ前記第1三角形ステップギア座に配置され、前記第1シャフト(61)は前記第1インターナルギア(411)を通るように配置され、前記第2シャフト(62)は前記第1三角形ステップギア座の第1接続穴(417)を通るように配置され、前記第3シャフト(63)は複数の前記第1三角形ステップギア座の第1中心穴(416)を通るように配置され、前記第1ギアスレーブ(412)は複数の前記第1インターナルギア(411)の外周を被い、複数の前記第1投影隙間無しギア満ちブレード(413)はそれぞれ前記第1ギアスレーブ(412)に配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置。
【請求項3】
前記第1三角形ステップギア座は第1ワッシャー(414)及び第1ステップ座(415)を含み、前記第1ステップ座(415)は前記第1ワッシャー(414)に配置され、前記第1ステップ座(415)は中央に前記第1中心穴(416)が設けられるとともに外周と近い部分に複数の前記第1接続穴(417)が等間隔で設けられ、隣接する2つの前記第1接続穴(417)間には第1欠け溝(418)が設けられ、前記第1インターナルギア(411)は第1欠け溝(418)に配置される、ことを特徴とする請求項2に記載の縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置。
【請求項4】
前記第2ステッププーリー手段(42)は、第2ギアセット、第2三角形ステップギア座、第2ギアスレーブ(422)及び複数の第2投影隙間無しギア満ちブレード(423)を含み、
前記第2ギアセットは複数の第2インターナルギア(421)を含み、複数の第2インターナルギア(421)はそれぞれ前記第2三角形ステップギア座に配置され、前記第2シャフト(62)は前記第2インターナルギア(421)を通るように配置され、前記第1シャフト(61)は前記第2三角形ステップギア座の第2接続穴(427)を通るように配置され、前記第3シャフト(63)は複数の前記第2三角形ステップギア座の第2中心穴(426)を通るように配置され、前記第2ギアスレーブ(422)は複数の前記第2インターナルギア(421)の外周を被い、複数の前記第2投影隙間無しギア満ちブレード(423)はそれぞれ第2ギアスレーブ(422)に配置されるとともに前記第1投影隙間無しギア満ちブレード(413)と逆向きの対称性を持つ、ことを特徴とする請求項2に記載の縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置。
【請求項5】
前記第2三角形ステップギア座は第2ワッシャー(424)及び第2ステップ座(425)を含み、前記第2ステップ座(425)は前記第2ワッシャー(424)に配置され、前記第2ステップ座(425)は中央に第2中心穴(426)が設けられ、外周と近い部分に複数の前記第2接続穴(427)が等間隔で設けられ、隣接する2つの前記第2接続穴(427)間には第2欠け溝(428)が設けられ、前記第2インターナルギア(421)は第2欠け溝(428)が設けられる、ことを特徴とする請求項4に記載の縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置。
【請求項6】
第1出力機構(51)をさらに含み、前記第1出力機構(51)は、前記第1ギアセット、前記第1三角形ステップギア座、前記第1ギアスレーブ(412)及び複数の第1斜めギアスレーブ(52)を含み、
前記第1ギアセットは複数の第1インターナルギア(411)を含み、複数の第1インターナルギア(411)はそれぞれ前記第1三角形ステップギア座に配置され、前記第1シャフト(61)は前記第1インターナルギア(411)を通るように配置され、前記第2シャフト(62)は前記第1三角形ステップギア座の第1接続穴(417)を通るように配置され、前記第3シャフト(63)は複数の前記第1三角形ステップギア座の第1中心穴(416)を通るように配置され、前記第1ギアスレーブ(412)は複数の前記第1インターナルギア(411)の外周を被い、複数の前記第1斜めギアスレーブ(52)はそれぞれ第1ギアスレーブ(412)に配置される、ことを特徴とする請求項2に記載の縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置。
【請求項7】
第2出力機構(53)をさらに含み、前記第2出力機構は、前記第2ギアセット、前記第2三角形ステップギア座、前記第2ギアスレーブ及び複数の第2斜めギアスレーブ(54)を含み、
前記第2ギアセットは複数の第2インターナルギアを含み、複数の第2インターナルギアはそれぞれ前記第2三角形ステップギア座に配置され、前記第2シャフトは前記第2インターナルギアを通るように配置され、前記第1シャフトは前記第2三角形ステップギア座の第2接続穴を通るように配置され、前記第3シャフトは複数の前記第2三角形ステップギア座の第2中心穴を通るように配置され、前記第2ギアスレーブは複数の前記第2インターナルギアの外周を被い、複数の前記第2斜めギアスレーブ(54)はそれぞれ前記第2ギアスレーブに配置される、ことを特徴とする請求項4に記載の縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置。
【請求項8】
前記第1シャフト(61)、第2シャフト(62)及び第3シャフト(63)は、上端に天井座(64)が配置されるとともに、下端に底部座(65)が配置される、ことを特徴とする請求項1に記載の縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、増圧動力装置の技術分野に関し、特に、縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
タービン増圧装置は、内燃機関の稼働で発生した排気ガスによって駆動される、同軸の2つのブレードからなる構成の空気圧縮機である。タービン増圧装置は、機械的増圧装置と機能的に同じであり、内燃機関又はボイラーへの流入空気量を増やすことにより、燃焼効率を高めることができる。自動車のエンジンによく見られるように、排気ガスの熱量及び流量を制御することによって、タービン増圧装置が、内燃機関の出力仕事率を高めたり、同じ出力仕事率で燃料の経済性を高めたりすることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、水力発電装置には、タービン増圧装置を適用することができず、水力を用いて水力発電装置の効率を高め、従来技術に存在している問題の少なくとも一部を解決できるという装置が望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0004】
「課題を解決するための手段」という部分には、形式的に簡単化された一連の概念を説明し、それらについて具体的な内容については実施形態にて詳しく説明する。本発明における「課題を解決するための手段」の記載は、保護しようとする技術手段における重要な役割を果たす特徴や、必要な技術的特徴を限定するものではなく、ひいては、保護しようとする技術手段による保護範囲を特定することを目的とはしていない。
【0005】
本発明は、上記の問題における少なくとも一部を解決するために、縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置であって、ブッシュ、インレット座、スリーブ管、複数の第1ステッププーリー手段、複数の第1シャフト、複数の第2ステッププーリー手段、複数の第2シャフト及び第3シャフトを含み、前記インレット座は前記スリーブ管の上端に配置され、前記ブッシュは前記スリーブ管に配置されるとともに上端が前記インレット座を通り、前記インレット座は複数のインレット穴が設けられ、前記第1シャフト、第2シャフト及び第3シャフトは、それぞれ、前記ブッシュに被われ、前記第3シャフトは前記ブッシュの中央部に配置され、複数の前記第1シャフトと複数の前記第2シャフトとが交互に前記第3シャフトの周囲に等間隔で設けられ、複数の第1ステッププーリー手段は上から下へ順に前記第1シャフト及び第2シャフトに配置され、前記第1ステッププーリー手段は前記第1シャフトと伝動可能に接続されるとともに前記第2シャフトと回転可能に接続され、複数の第2ステッププーリー手段は上から下へ順に前記第1シャフトと第2シャフトとに配置され、前記第2ステッププーリー手段は前記第2シャフトと伝動可能に接続されるとともに前記第1シャフトと回転可能に接続され、前記第1ステッププーリー手段は前記第2ステッププーリー手段の上方に位置し、前記第2ステッププーリー手段は前記第1ステッププーリー手段に対して逆向きに回転する、多軸のステッププーリーによる増圧動力変換装置を提供する。
【0006】
好ましくは、前記第1シャフトは複数の第1シャフトを含み、前記第1ステッププーリー手段は第1ギアセット、第1三角形ステップギア座、第1ギアスレーブ及び複数の第1投影隙間無しギア満ちブレードを含み、前記第1ギアセットは複数の第1インターナルギアを含み、複数の第1インターナルギアはそれぞれ前記第1三角形ステップギア座に配置され、前記第1シャフトは前記第1インターナルギアを通るように配置され、前記第2シャフトは前記第1三角形ステップギア座の第1接続穴を通るように配置され、前記第3シャフトは複数の前記第1三角形ステップギア座の第1中心穴を通るように配置され、前記第1ギアスレーブは複数の前記第1インターナルギアの外周を被い、複数の前記第1投影隙間無しギア満ちブレードはそれぞれ前記第1ギアスレーブに配置される。
【0007】
好ましくは、前記第1三角形ステップギア座は第1ワッシャー及び第1ステップ座を含み、前記第1ステップ座は第1ワッシャーに配置され、前記第1ステップ座は中央に前記第1中心穴が設けられるとともに外周と近い部分に複数の前記第1接続穴が等間隔で設けられ、隣接する2つの前記第1接続穴間には第1欠け溝が設けられ、前記第1インターナルギアは前記第1欠け溝に配置される。
【0008】
好ましくは、前記第2ステッププーリー手段は、第2ギアセット、第2三角形ステップギア座、第2ギアスレーブ及び複数の第2投影隙間無しギア満ちブレードを含み、前記第2ギアセットは複数の第2インターナルギアを含み、複数の第2インターナルギアはそれぞれ前記第2三角形ステップギア座に配置され、前記第2シャフトは前記第2インターナルギアを通るように配置され、前記第1シャフトは前記第2三角形ステップギア座の第2接続穴を通るように配置され、前記第3シャフトは複数の前記第2三角形ステップギア座の第2中心穴を通るように配置され、前記第2ギアスレーブは複数の前記第2インターナルギアの外周を被い、複数の前記第2投影隙間無しギア満ちブレードはそれぞれ前記第2ギアスレーブに配置されるとともに前記第1投影隙間無しギア満ちブレードと逆向きの対称性を持つ。
【0009】
好ましくは、前記第2三角形ステップギア座は第2ワッシャー及び第2ステップ座を含み、前記第2ステップ座は前記第2ワッシャーに配置され、前記第2ステップ座は中央に第2中心穴が設けられ、外周と近い部分に複数の前記第2接続穴が等間隔で設けられ、隣接する2つの前記第2接続穴間に第2欠け溝が設けられ、前記第2インターナルギアは前記第2欠け溝に配置される。
【0010】
好ましくは、第1出力機構をさらに含み、前記第1出力機構は、前記第1ギアセット、前記第1三角形ステップギア座、前記第1ギアスレーブ及び複数の第1斜めギアスレーブを含み、前記第1ギアセットは複数の第1インターナルギアを含み、複数の第1インターナルギアはそれぞれ前記第1三角形ステップギア座に配置され、前記第1シャフトは前記第1インターナルギアを通るように配置され、前記第2シャフトは前記第1三角形ステップギア座の第1接続穴を通るように配置され、前記第3シャフトは複数の前記第1三角形ステップギア座の第1中心穴を通るように配置され、前記第1ギアスレーブは複数の前記第1インターナルギアの外周を被い、複数の前記第1斜めギアスレーブはそれぞれ前記第1ギアスレーブに配置される。
【0011】
好ましくは、第2出力機構をさらに含み、前記第2出力機構は、前記第2ギアセット、前記第2三角形ステップギア座、前記第2ギアスレーブ及び複数の第2斜めギアスレーブを含み、前記第2ギアセットは複数の第2インターナルギアを含み、複数の第2インターナルギアはそれぞれ前記第2三角形ステップギア座に配置され、前記第2シャフトは前記第2インターナルギアを通るように配置され、前記第1シャフトは前記第2三角形ステップギア座の第2接続穴を通るように配置され、前記第3シャフトは複数の前記第2三角形ステップギア座の第2中心穴を通るように配置され、前記第2ギアスレーブは複数の前記第2インターナルギアの外周を被い、複数の前記第2斜めギアスレーブはそれぞれ前記第2ギアスレーブに配置される。
【0012】
好ましくは、前記第1シャフト、第2シャフト及び第3シャフトは、上端に天井座が配置されるとともに、下端に底部座が配置される。
【0013】
本発明は、従来技術に比べると、少なくとも以下の有益な効果を奏する。
本発明は、縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置を提供する。前記縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置は、ブッシュ、インレット座、スリーブ管、複数の第1ステッププーリー手段、複数の第1シャフト、複数の第2ステッププーリー手段、複数の第2シャフト及び第3シャフトを含み、第1ステッププーリー手段と第2ステッププーリー手段とは対称的に設計されることから、排水の際に逆向きに動いて水が衝突し合って水圧が増える。水圧が増えると、第1ステッププーリー手段と第2ステッププーリー手段との回転速度が高くなり、それに伴い、第1シャフトと第2シャフトとの回転速度が高くなる。また、2つの水力発電機に動力を出力することにより、水力発電機の動作効率が高まる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置は、本発明に係る他の利点、目標や特徴が以下の説明により示されるが、その一部は本発明を研究したり実践したりすることにより当業者に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図面は、本発明を一層に理解するためのものであって、明細書の一部を構成するものであり、本発明の実施例とともに、本発明を解釈することに用いられるが、本発明を限定するものではない。
【
図3】本発明に係るステッププーリーの増圧機構の構成を示す模式図である。
【
図4】本発明に係る第1ステッププーリー手段の構成を示す模式図である。
【
図5】本発明に係る第1三角形ステップギア座の構成を示す模式図である。
【
図6】本発明に係る第2ステッププーリー手段の構成を示す模式図である。
【
図7】本発明に係る第2投影隙間無しギア満ちブレードの構成を示す模式図である。
【
図8】本発明に係る第2ギアスレーブの構成を示す模式図である。
【
図9】本発明に係る第1出力機構の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面とともに実施例に従って本発明をより詳しく説明し、当業者が明細書の文言、記載を参照することによって本発明を理解できるようにする。なお、本明細書において用いられる、例えば、「有し」、「含み」及び「含む」という用語は、1つ又は複数の他の部品やそれらの組み合わせへの追加や付加を排除するという意味に捉えるべきではないと理解されたい。
【0017】
図1乃至
図9に示すように、本発明が提供する、縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置は、ブッシュ1、インレット座2、スリーブ管3、複数の第1ステッププーリー手段41、複数の第1シャフト61、複数の第2ステッププーリー手段42、複数の第2シャフト62及び第3シャフト63を含み、前記インレット座2は前記スリーブ管3の上端に配置され、前記ブッシュ1は前記スリーブ管3に配置されるとともに上端が前記インレット座2を通り、前記インレット座2には複数のインレット穴201が設けられ、前記第1シャフト、第2シャフト及び第3シャフト63は、それぞれ、前記ブッシュ1を通るように配置され、前記第3シャフト63は前記ブッシュ1の中央部に配置され、複数の前記第1シャフト61と複数の前記第2シャフト62とが交互に前記第3シャフト63の周囲に等間隔で設けられ、複数の第1ステッププーリー手段41は上から下へ順に前記第1シャフト61及び第2シャフト62に配置され、前記第1ステッププーリー手段41は前記第1シャフト61と伝動可能に接続されるとともに前記第2シャフト62と回転可能に接続され、複数の第2ステッププーリー手段42は上から下へ順に第1シャフト及び第2シャフトに配置され、前記第2ステッププーリー手段42は前記第2シャフトと伝動可能に接続されるとともに前記第1シャフトと回転可能に接続され、前記第1ステッププーリー手段41は前記第2ステッププーリー手段42の上方に位置し、前記第2ステッププーリー手段42は前記第1ステッププーリー手段41に対して逆向きに回転する。
【0018】
上記技術手段の動作原理は、以下のとおりである。本発明は、縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置を提供する。前記縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置は、使用中の水力エンジン/蒸気エンジンの入力端に鉛直に接続される。詳しくは、前記縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置は、ブッシュ1、インレット座2、スリーブ管3、複数の第1ステッププーリー手段41、複数の第1シャフト61、複数の第2ステッププーリー手段42、複数の第2シャフト62及び第3シャフト63を含む。インレット座2には複数のインレット穴201が設けられている。これらのインレット穴201は、使用中に給水用のパイプに接続される。水は、パイプによってインレット穴201を介してスリーブ管3に送られ、重力によって下方へ流れ、スリーブ管3、ブッシュ1の下方に位置する複数の第1ステッププーリー手段41及び複数の第2ステッププーリー手段42に衝突する。ここで、複数の第1ステッププーリー手段41は3つであってもよい。複数の第2ステッププーリー手段42も3つであってもよい。一方、第1ステッププーリー手段41は第2ステッププーリー手段42の上方に位置する。つまり、縦方向において、3層の第1ステッププーリー手段41と3層の第2ステッププーリー手段42とが交互に配置され、つまり、第1層、第3層、第5層は第1ステッププーリー手段41であり、第2層、第4層、第6層は第2ステッププーリー手段42である。しかも、第2ステッププーリー手段42は、第1ステッププーリー手段41と逆向きに配置されている。ゆえに、水が衝突すると、第1層、第3層及び第5層にある第1ステッププーリー手段41は、例えば時計回りという一の方向へ回転し、一方、第2層、第4層、第6層にある第2ステッププーリー手段42は、例えば反時計回りという他の方向へ回転する。このように、第1ステッププーリー手段41と第2ステッププーリー手段42とが逆向きに回転する。排水の際に、逆向きに動く水が互いに衝突する。つまり、3層ある第1ステッププーリー手段41が複数の第1シャフト61により同期して回転することから、水流の位置エネルギーと重力エネルギーとをより十分に吸収して、水力エンジンや蒸気エンジンに出力する際の作動効率が高まる。同様に、3層ある第2ステッププーリー手段42が複数の第2シャフト62により同期して回転することから、水流の位置エネルギーと重力エネルギーとをより十分に吸収して、水力エンジンや蒸気エンジンに出力する際の作動効率が高まる。
【0019】
上記技術手段による有益な効果は、以下のとおりである。本発明は、上記の構成の設計を通じて、縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置を提供する。前記縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置は、ブッシュ1、インレット座2、スリーブ管3、複数の第1ステッププーリー手段41、複数の第1シャフト61、複数の第2ステッププーリー手段42、複数の第2シャフト62及び第3シャフト63を含む。第1ステッププーリー手段41と第2ステッププーリー手段42とが逆に設計されていることから、排水の際に逆向きに動き、水が相互に衝突し合って水圧が増える。水圧が増えると、第1ステッププーリー手段41及び第2ステッププーリー手段42の回転速度が高くなり、それに伴い、第1シャフト61及び第2シャフト62の回転速度も高くなる。また、2つの水力発電機に動力を出力することによって、水力発電機の作動効率が高まる。
【0020】
実施例では、前記第1ステッププーリー手段41は、第1ギアセット、第1三角形ステップギア座、第1ギアスレーブ412及び複数の第1投影隙間無しギア満ちブレード413を含む。前記第1ギアセットは複数の第1インターナルギア411を含む。複数の第1インターナルギア411はそれぞれ前記第1三角形ステップギア座に配置される。前記第1シャフト61は前記第1インターナルギア411を通るように配置され、前記第2シャフト62は前記第1三角形ステップギア座の第1接続穴417を通るように配置され、前記第3シャフト63は複数の前記第1三角形ステップギア座の第1中心穴416を通るように配置され、前記第1ギアスレーブ412は複数の前記第1インターナルギア411の外周を被い、複数の前記第1投影隙間無しギア満ちブレード413はそれぞれ前記第1ギアスレーブ412に配置される。
【0021】
上記技術手段による動作原理は、以下のとおりである。本実施例では、複数の第1シャフト61は、3つあり、それらが正三角形、つまり120°で第3シャフト63の周囲に位置する。また、第2シャフト62も、3つあり、それらも正三角形、つまり120°で第3シャフト63の周囲に位置する。言い換えると、3つの第1シャフト61と3つの第2シャフト62とが交互に第3シャフト63の周囲に位置する。
【0022】
詳しくは、前記第1ステッププーリー手段41は、第1ギアセット、第1三角形ステップギア座、第1ギアスレーブ412及び複数の第1投影隙間無しギア満ちブレード413を含む。複数の第1投影隙間無しギア満ちブレード413は、第1ギアスレーブ412の外壁に沿って傾斜していることから、水が上方から複数の第1投影隙間無しギア満ちブレード413に衝突すると回転する。そして、第1投影隙間無しギア満ちブレード413は、第1ギアスレーブ412を回転駆動し、第1ギアスレーブ412を回転駆動が第1三角形ステップギア座における複数の第1インターナルギア411を回転駆動し、複数の第1インターナルギア411が回転する。複数の第1インターナルギア411は3つとしてもよい。同時に、第1シャフト61は、第1インターナルギア411を通るように配置されていることから、第1インターナルギア411が回転することにより第1シャフト61が回転駆動し、同様に、水が第1ステッププーリー手段41を通過して第2ステッププーリー手段42に流れ、これにより、第2ステッププーリー手段42は、第1ステッププーリー手段41とは逆向きに回転し、第1ステッププーリー手段41が第2シャフト62を回転駆動する。言い換えると、第1シャフト61の回転方向は、第2シャフト62の回転方向とは逆向きである。つまり、第1層、第3層及び第5層にある第1ステッププーリー手段41は、三角形の位置関係にある3つの第1シャフト61と連動して、水流の位置エネルギーと重力エネルギーとをより完全に吸収することができ、前記縦列に並べている3つの第1シャフト61により動力を出力することができる。なお、複数の第1シャフト61及び複数の第2シャフト62は、3本、9本又は12本としてもよいが、ここでは重複して説明しない。
【0023】
上記技術手段による有益な効果は、以下のとおりである。上記の構成を設計することにより、本実施例の第1ステッププーリー手段41の構成を提供する。第1ステッププーリー手段41は、第1ギアセット、第1三角形ステップギア座、第1ギアスレーブ412及び複数の第1投影隙間無しギア満ちブレード413を含む。上記の構成により、具体的に、第1ステッププーリー手段41と第2ステッププーリー手段42とが、排水の際に逆向きに動くことにより水が衝突し合い、水圧が増えることになる。水圧が増えると、下方に位置する第1ステッププーリー手段41及び第2ステッププーリー手段42の回転速度が高くなり、ひいては、出力する回転速度が高くなり、水力発電機に動力を出力することによって、水力発電機の作動効率が高まる。
【0024】
実施例では、前記第1三角形ステップギア座は、第1ワッシャー414及び第1ステップ座415を含む。前記第1ステップ座415は前記第1ワッシャー414に配置される。前記第1ステップ座415は中央に前記第1中心穴416が設けられとともに外周と近い部分に複数の前記第1接続穴417が等間隔で設けられる。隣接する2つの前記第1接続穴417間には第1欠け溝418が設けられる。前記第1インターナルギア411は前記第1欠け溝418に配置される。
【0025】
上記技術手段による動作原理は、以下のとおりである。本実施例に係る第1三角形ステップギア座の構成について、前記第1三角形ステップギア座に第1ワッシャー414及び第1ステップ座415が含まれる。詳しくは、第1ステップ座415は第1ワッシャー414に取り付けられる。しかも、設計済みの3つの第1インターナルギア411を取り付けるために、対応する3つの第1欠け溝418を第1ステップ座415に設ける。また、第1インターナルギア411は第1欠け溝418に取り付けられる。第1ステップ座415には第1中心穴416及び3つの第1接続穴417が設けられる。それらは、それぞれ第3シャフト63及び第2シャフト62に接続され、一方、第1インターナルギア411は第1シャフト61に接続される。
【0026】
上記技術手段による有益な効果は、以下のとおりである。本実施例は、上記構成を設計することによって、第1三角形ステップギア座の構成を提供する。前記第1三角形ステップギア座は、第1ワッシャー414及び第1ステップ座415を含む。第1ステップ座415に第1中心穴416が設けられ、第1三角形ステップギア座に第3シャフト63が固定される。それにより、第1ステッププーリー手段41と第2ステッププーリー手段42とが互いに干渉してしまうことを回避することができる。それとともに、3つの第1シャフト61が三角形状に配置され、3つの第2シャフト62も三角形を形成するように設計される。それにより、機械の構成が安定し、力を均一に受けられ、複数のポイントにトルクを転送することができる。また、第1ステッププーリー手段41について、第1インターナルギア411を3つに設計することにより、より多くの重力エネルギーを吸収することができる。
【0027】
実施例では、前記第2ステッププーリー手段42は、第2ギアセット、第2三角形ステップギア座、第2ギアスレーブ422及び複数の第2投影隙間無しギア満ちブレード423を含む。前記第2ギアセットは複数の第2インターナルギア421を含み、複数の第2インターナルギア421はそれぞれ前記第2三角形ステップギア座に配置され、前記第2シャフト62は前記第2インターナルギア421を通るように配置され、前記第1シャフト61は前記第2三角形ステップギア座の第2接続穴427を通るように配置され、前記第3シャフト63は複数の前記第2三角形ステップギア座の第2中心穴426を通るように配置され、前記第2ギアスレーブ422は複数の前記第2インターナルギア421の外周を被い、複数の前記第2投影隙間無しギア満ちブレード423はそれぞれ前記第2ギアスレーブ422に配置されるとともに前記第2投影隙間無しギア満ちブレード423と前記第1投影隙間無しギア満ちブレード413とが逆向きの対称性を持つ。
【0028】
上記技術手段による動作原理は、以下のとおりである。本実施例は、第2ステッププーリー手段42の構成を提供する。前記第2ステッププーリー手段42は、第2ギアセット、第2三角形ステップギア座、第2ギアスレーブ422及び複数の第2投影隙間無しギア満ちブレード423を含む。複数の第2投影隙間無しギア満ちブレード423は、第2ギアスレーブ422の外壁において斜めに位置していることから、水は、第1投影隙間無しギア満ちブレード413を通過すると第2投影隙間無しギア満ちブレード423と衝突し、第2投影隙間無しギア満ちブレード423の回転を促進し、第2投影隙間無しギア満ちブレード423が第2ギアスレーブ422を回転駆動し、第2ギアスレーブ422が第2三角形ステップギア座における複数の第2インターナルギア421を回転する。複数の第2インターナルギア421は、3つとしてもよい。また、第2シャフト62が第2インターナルギア421を通るように配置されることから、第2インターナルギア421が回転することにより第2シャフト62を回転駆動する。第2投影隙間無しギア満ちブレード423と第1投影隙間無しギア満ちブレード413とが逆に設計されているため、第2投影隙間無しギア満ちブレード423の回転方向は第1投影隙間無しギア満ちブレード413の回転方向とは逆向きになる。つまり、第2シャフト62の回転方向は、第1シャフト61の回転方向とは逆向きである。ゆえに、それは、出力機構5を回転駆動することにより、互いに逆向きに出力される2つのトルクが、2つの水力エンジンにかかる。
【0029】
上記技術手段による有益な効果は、以下のとおりである。本実施例は、上記の構成を備えることによって、第2ステッププーリー手段42の構成を提供する。前記第2ステッププーリー手段42は、第2ギアセット、第2三角形ステップギア座、第2ギアスレーブ422及び複数の第2投影隙間無しギア満ちブレード423を含む。上記構成を第1ステッププーリー手段41に組み合わせて使用することにより、具体的に、ステッププーリー増圧機構4は、排水の際に逆向きに動き、水圧が増えることになる。水圧が増えると、ステッププーリー増圧機構4の回転速度が高くなり、伝動軸機構の回転速度が高くなり、それに伴い、出力機構の回転速度が高くなり、併せて、水力発電機から動力を出力する作動効率が高まる。
【0030】
実施例では、前記第2三角形ステップギア座は、第2ワッシャー424及び第2ステップ座425を含み、前記第2ステップ座425は前記第2ワッシャー424に配置される。前記第2ステップ座425は中央に前記第2中心穴426が設けられるとともに外周と近い部分に複数の前記第2接続穴427が等間隔で設けられる。隣接する2つの前記第2接続穴427間には第2欠け溝428が設けられる。前記第2インターナルギア421は前記第2欠け溝428に配置される。
【0031】
上記技術手段による動作原理は、以下のとおりである。本実施例は、第2三角形ステップギア座の構成について、前記第2三角形ステップギア座に第2ワッシャー424及び第2ステップ座425が含まれる。詳しくは、第2ステップ座425は第2ワッシャー424に取り付けられる。しかも、設計済みの3つの第2インターナルギア421を取り付けるために、対応する3つの第2欠け溝428を第2ステップ座425に設ける。また、第2インターナルギア421は第2欠け溝428に取り付けられる。第2ステップ座425には第2中心穴426及び3つの第2接続穴427が設けられる。それらは、それぞれ第3シャフト63及び第1シャフト61に接続され、一方、第2インターナルギア421は第2シャフト62に接続される。
【0032】
上記技術手段による有益な効果は、以下のとおりである。本実施例は、上記構成を設計することによって、第2三角形ステップギア座の構成を提供する。前記第2三角形ステップギア座は、第2ワッシャー424及び第2ステップ座425を含む。第2ステップ座425に第2中心穴426が設けられ、第2三角形ステップギア座に第3シャフト63が固定される。それにより、第1ステッププーリー手段41と第2ステッププーリー手段42とが互いに干渉してしまうことを回避することができる。それとともに、3つの第2シャフト61が三角形状に設計され、3つの第2シャフト62も三角形を形成するように設計される。それにより、機械の構成が安定し、力を均一に受けられ、複数のポイントでトルクを転送することができる。また、第2ステッププーリー手段42について、第2インターナルギア421を3つに設計することにより、より多くの重力エネルギーを吸収することができる。
【0033】
実施例では、第1出力機構51をさらに含み、前記第1出力機構51は、前記第1ギアセット、前記第1三角形ステップギア座、前記第1ギアスレーブ412及び複数の第1斜めギアスレーブ52を含む。前記第1ギアセットは複数の第1インターナルギア411を含み、複数の第1インターナルギア411はそれぞれ前記第1三角形ステップギア座に配置される。前記第1シャフト61は前記第1インターナルギア411を通るように配置され、前記第2シャフト62は前記第1三角形ステップギア座の第1接続穴417を通るように配置され、前記第3シャフト63は複数の前記第1三角形ステップギア座の第1中心穴416を通るように配置され、前記第1ギアスレーブ412は複数の前記第1インターナルギア411の外周を被い、複数の前記第1斜めギアスレーブ52はそれぞれ前記第1ギアスレーブ412に配置される。
【0034】
上記技術手段による動作原理は、以下のとおりである。スリーブ管3における複数の第1ステッププーリー手段41は、水流により回転することから、複数の第1シャフト61を回転駆動し、複数の第1シャフト61が回転することによって、第1出力機構51が駆動されて動力を出力する。詳しくは、第1出力機構51の構成は第1ステッププーリー手段41の構成と類似である。ゆえに、本実施例では、第1出力機構51の構成を提供する。前記構成の第1出力機構51は、前記第1ギアセット、前記第1三角形ステップギア座、前記第1ギアスレーブ412及び複数の第1斜めギアスレーブ52を含む。つまり、第1シャフト61が回転することによって、第1出力機構51における第1インターナルギア411が回転駆動して、第1インターナルギア411が第1ギアスレーブ412を回転駆動する。第1ギアスレーブ412には、複数の第1斜めギアスレーブ52が取り付けられ、複数の第1斜めギアスレーブ52により動力を出力する。
【0035】
上記技術手段による有益な効果は、以下のとおりである。本実施例は、上記の構成を設計することによって、第1出力機構51の構成を提供しており、具体的に、前記縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置が動力を出力する過程を実現することができる。
【0036】
実施例では、第2出力機構53を含み、前記第2出力機構53は、前記第2ギアセット、前記第2三角形ステップギア座、前記第2ギアスレーブ422及び複数の第2斜めギアスレーブ54を含む。前記第2ギアセットは複数の第2インターナルギア421を含み、複数の第2インターナルギア421はそれぞれ前記第2三角形ステップギア座に配置される。前記第2シャフト62は前記第2インターナルギア421を通るように配置され、前記第1シャフト61は前記第2三角形ステップギア座の第2接続穴427を通るように配置され、前記第3シャフト63は複数の前記第2三角形ステップギア座の第2中心穴426を通るように配置され、前記第2ギアスレーブ422は複数の前記第2インターナルギア421の外周を被い、複数の前記第2斜めギアスレーブ54はそれぞれ前記第2ギアスレーブ422に配置される。
【0037】
上記技術手段による動作原理は、以下のとおりである。スリーブ管3における複数の第2ステッププーリー手段42は、第1ステッププーリー手段41とともに水流によって回転することから、複数の第2シャフト62を回転駆動し、複数の第2シャフト62が回転することによって、第2出力機構53が駆動されて動力を出力する。詳しくは、第2出力機構53の構成は第2ステッププーリー手段42の構成と類似である。ゆえに、本実施例では、第2出力機構53の構成を提供する。前記構成の第2出力機構53は、前記第2ギアセット、前記第2三角形ステップギア座、前記第2ギアスレーブ422及び複数の第2斜めギアスレーブ54を含む。つまり、第2シャフト62が回転することによって、第2出力機構53における第2インターナルギア421が回転駆動して、第2インターナルギア421が第2ギアスレーブ422を回転駆動する。第2ギアスレーブ422には、複数の第2斜めギアスレーブ54が取り付けられ、複数の第2斜めギアスレーブ54により動力を出力する。
【0038】
上記技術手段による有益な効果は、以下のとおりである。本実施例は、上記の構成を設計することによって、第2出力機構53の構成を提供する。前記第2出力機構53は、第1出力機構51と組み合わせて使用される。詳しくすると、前記縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置が2つの動力を出力している際に、前記縦列多軸ステッププーリーによる増圧動力変換装置の出力する能力を高めるように実現される。
【0039】
実施例では、前記第1シャフト61、第2シャフト62、第3シャフト63は、上端に天井座64が配置されるとともに下端に底部座65が配置される。
【0040】
上記技術手段による動作原理と有益な効果は、以下のとおりである。第1出力機構51をより良く固定して第1シャフト61、第2シャフト62、第3シャフト63から抜けてしまうことを防ぐために、第1シャフト61、第2シャフト62及び第3シャフト63の上端に天井座64を設ける。同様に、第1シャフト61、第2シャフト62及び第3シャフト63の下端に底部座65を設ける。それにより、最も下端に位置する第2ステッププーリー手段42をより良く固定し、第2ステッププーリー手段42が第1シャフト61、第2シャフト62や第3シャフト63から抜けてしまうことを防ぐことができる。
【0041】
本発明の説明における、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後ろ」、「左」、「右」、「鉛直方向」、「水平」、「天井」、「底部」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などの用語は、図面に基づく方向や位置関係を示すものであり、それらは本発明の説明についての理解を容易にするために用いられる。したがって、係る装置や素子が、必ず特定の方向を有さなければならないわけではなく、特定の方向に従う構造や操作が必須となるわけではなく、明示又は暗示に本発明を限定するものではないと理解されたい。
【0042】
本発明では、明確な規定や規定が記載されている以外に、「取り付け」、「繋がり」、「接続」、「固定」などの用語について広義であると理解すべきである。例えば、これらは、固定的な接続であってもよいし、着脱可能な接続であっても、一体化となる接続であっても、機械的な接続であっても、電気接続や通信接続であってもよく、明確に限定的な記載がされている場合を除き、直接的な繋がりであっても、中間媒体を介した間接的な繋がりであっても、2つの部品の内部に連通したり2つの部品が互いに作用したりする関係であってもよい。本発明における上記の用語の具体的な意味には、当業者にとって理解可能なものを含めてもよいと理解されたい。
【0043】
本発明の実施形態について説明したが、本発明は明細書及び実施形態に開示されたものに限定されるわけではなく、様々な分野に適用することができる。当業者であれば、他の変形例も容易に実現可能である。ゆえに、本発明は、特許請求の範囲とともに均等置換される普通の概念を超えない限り、特定のものに限定されるものではない。
【国際調査報告】