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特表2023-552513モバイルデバイスの都市ロケーション決定のためのシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-18
(54)【発明の名称】モバイルデバイスの都市ロケーション決定のためのシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   G01S 5/02 20100101AFI20231211BHJP
【FI】
G01S5/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023526640
(86)(22)【出願日】2021-10-29
(85)【翻訳文提出日】2023-05-01
(86)【国際出願番号】 US2021072134
(87)【国際公開番号】W WO2022120304
(87)【国際公開日】2022-06-09
(31)【優先権主張番号】17/111,794
(32)【優先日】2020-12-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】スティーヴン・ウィリアム・エッジ
【テーマコード(参考)】
5J062
【Fターム(参考)】
5J062AA09
5J062EE01
5J062HH05
(57)【要約】
本明細書で説明される実施形態は、ターゲットモバイルデバイスの都市ロケーションが他のモバイルデバイスからのクラウドソーシングされた情報を使用して決定され得る手段を提供する。情報は、他のモバイルデバイスによって取得されたアクセスポイント(AP)および/または他のアクセスノードに関する情報、ならびに他のモバイルデバイスのそれぞれのロケーションを含むことができる。サーバは、たとえば、APごとのカバレージヒートマップを決定するために、この情報を使用することができる。カバレージヒートマップは、ターゲットモバイルデバイスの検出およびAPのうちの1つまたは複数からのワイヤレス信号の可能な測定値に基づいてターゲットモバイルデバイスの都市ロケーションを決定するために、都市ロケーション情報とともに使用され得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロケーションサーバによって実行される、モバイルデバイスの都市ロケーションを決定する方法であって、
前記モバイルデバイスから1つまたは複数のアクセスポイント(AP)に関する情報を受信するステップであって、前記情報が、前記1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、ステップと、
前記情報および前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップに基づいて前記モバイルデバイスのロケーションを決定するステップであって、前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの前記カバレージヒートマップが、
前記それぞれのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム、および
追加のモバイルデバイスが前記それぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度
を示す、ステップと、
前記ロケーションに基づいて前記モバイルデバイスの前記都市ロケーションを決定するステップと
を含む、方法。
【請求項2】
前記ロケーションが測地ロケーションを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ロケーションが前記測地ロケーションを含み、前記ロケーションに基づいて前記都市ロケーションを決定するステップが、
前記ロケーションに基づいてマップまたはプラン上の第2のロケーションを識別するステップと、
前記マップまたはプラン上の前記第2のロケーションに基づいて前記都市ロケーションを決定するステップと
を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記モバイルデバイスの前記都市ロケーションを前記モバイルデバイスまたは前記モバイルデバイスの前記都市ロケーションを要求するエンティティに提供するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの前記カバレージヒートマップが、前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内の前記モバイルデバイスロケーションの密度を示し、前記地理的エリアまたは地理的ボリュームが、1つまたは複数の領域を含み、前記モバイルデバイスロケーションの密度が、1つまたは複数の領域の各々について、
モバイルデバイスロケーションの数、
モバイルデバイスの数、
前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの総数またはモバイルデバイスの総数の小部分または部分、
前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスが前記それぞれの領域の中にある確率、あるいは
これらの組合せ
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記1つまたは複数の領域の各々が、前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のそれぞれのサブエリア、サブボリューム、単位面積、単位ボリューム、ピクセル、または都市ロケーションを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記情報および前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの前記カバレージヒートマップに基づいて前記モバイルデバイスの前記ロケーションを決定するステップが、
前記モバイルデバイスについての複数の候補ロケーションを決定するステップと、
前記複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションと前記モバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定するステップと、
前記ロケーションとして、前記モバイルデバイスの前記実際のロケーションとの最大の対応確率を有する前記複数の候補ロケーションのうちの前記候補ロケーションを選択するステップと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションと前記モバイルデバイスの前記実際のロケーションとの前記対応確率を決定するステップが、各候補ロケーションにおける前記1つまたは複数のAPのうちのそれぞれのAPごとの前記モバイルデバイスロケーションの前記密度に基づく、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記情報が、前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの第1の信号測定値を含み、
前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの前記カバレージヒートマップが、前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内の前記モバイルデバイスロケーションにおける前記追加のモバイルデバイスによって取得された第2の信号測定値の統計値を含み、
前記複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションと前記モバイルデバイスの前記実際のロケーションとの前記対応確率を決定するステップが、前記第1の信号測定値と候補ロケーションごとの前記第2の信号測定値との対応に基づく、
請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記第1の信号測定値および前記第2の信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第2の信号測定値の前記統計値が、前記第2の信号測定値の平均、前記第2の信号測定値の加重平均、前記第2の信号測定値の標準偏差、またはこれらの組合せを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
ロケーションサーバによって実行される、1つまたは複数のアクセスポイント(AP)の各々についてのカバレージヒートマップを決定する方法であって、
複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスから前記1つまたは複数のAPに関する情報を受信するステップであって、前記情報が、前記複数のモバイルデバイスのうちのモバイルデバイスごとに、
複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの指示、および
前記1つまたは複数のロケーションのうちのロケーションごとに、ワイヤレス信号が各ロケーションにおける各モバイルデバイスによって受信された前記1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPの識別情報
を含む、ステップと、
前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとに、前記情報から前記それぞれのAPについての前記カバレージヒートマップを決定するステップであって、前記カバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム、および前記それぞれのAPからのワイヤレス信号が前記複数のモバイルデバイスによって受信された前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内の前記複数のロケーションのロケーションの密度を含む、ステップと
を含む、方法。
【請求項13】
前記それぞれのAPからの前記ワイヤレス信号が前記複数のモバイルデバイスによって受信された前記複数のロケーションの前記ロケーションの密度が、前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内の1つまたは複数の領域の各々について決定され、
領域ごとに、前記密度が、
ロケーションの数、
モバイルデバイスの数、
前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のロケーションの総数またはモバイルデバイスの総数の小部分または部分、
前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスが前記それぞれの領域の中にある確率、あるいは
これらの組合せ
を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
各領域が、それぞれのサブエリア、サブボリューム、単位面積、単位ボリューム、ピクセル、または都市ロケーションを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記情報が、前記1つまたは複数のAPについての信号測定値を含み、前記信号測定値が、前記複数のロケーションからの前記1つまたは複数のロケーションの各々における前記複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスによって取得され、前記方法が、
前記複数のモバイルデバイスのうちの少なくとも1つのモバイルデバイスが前記それぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した前記複数のロケーションのうちの各ロケーションにおける前記それぞれのAPについての前記信号測定値の統計値を決定することによって、前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの前記カバレージヒートマップを決定するステップ
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記それぞれのAPについての前記信号測定値の前記統計値を決定することが、
前記信号測定値の平均、
前記信号測定値の加重平均、
前記信号測定値の標準偏差、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを決定するステップを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
モバイルデバイスによって実行される、前記モバイルデバイスの都市ロケーションを取得する方法であって、
1つまたは複数のアクセスポイント(AP)からのワイヤレス信号を検出するステップと、
前記1つまたは複数のAPに関する情報を取得するステップであって、前記情報が、前記1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、ステップと、
前記情報をロケーションサーバに送るステップと、
前記情報を前記ロケーションサーバに送ったことに応答して、前記ロケーションサーバから前記モバイルデバイスの前記都市ロケーションを受信するステップであって、前記都市ロケーションが、
前記ロケーションサーバに送られる前記情報、および
前記1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPのカバレージヒートマップ
に基づいて決定される、ステップと
を含む、方法。
【請求項19】
前記1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPについての第1の信号測定値を取得するステップと、
前記ロケーションサーバに送られる前記情報に前記第1の信号測定値を含めるステップであって、前記都市ロケーションがさらに、前記第1の信号測定値に基づいて決定される、ステップと
をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記1つまたは複数のAPのうちの前記少なくとも1つのAPについての前記カバレージヒートマップが、前記1つまたは複数のAPのうちの前記少なくとも1つのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションにおける追加のモバイルデバイスによって取得された第2の信号測定値の統計値を含み、
前記都市ロケーションを決定するステップが、前記第1の信号測定値と候補ロケーションごとの前記第2の信号測定値の統計値との対応に基づいて、複数の候補ロケーションの中の各候補ロケーションが前記モバイルデバイスの実際のロケーションに対応する確率を決定するステップをさらに含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記統計値が、平均、加重平均、標準偏差、またはこれらの組合せを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
モバイルデバイスの都市ロケーションを決定するためのサーバであって、
通信インターフェースと、
メモリと、
前記メモリおよび前記通信インターフェースと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記通信インターフェースを介して、前記モバイルデバイスから1つまたは複数のアクセスポイント(AP)に関する情報を受信することであって、前記情報が、前記1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、受信することと、
前記情報および前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップに基づいて前記モバイルデバイスのロケーションを決定することであって、前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの前記カバレージヒートマップが、
前記それぞれのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム、および
追加のモバイルデバイスが前記それぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度
を示す、決定することと、
前記ロケーションに基づいて前記モバイルデバイスの前記都市ロケーションを決定することと
を行うように構成される、サーバ。
【請求項24】
前記ロケーションが測地ロケーションを含む、請求項23に記載のサーバ。
【請求項25】
前記ロケーションが前記測地ロケーションを含み、前記ロケーションに基づいて前記都市ロケーションを決定するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記ロケーションに基づいてマップまたはプラン上の第2のロケーションを識別することと、
前記マップまたはプラン上の前記第2のロケーションに基づいて前記都市ロケーションを決定することと
を行うように構成される、請求項24に記載のサーバ。
【請求項26】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記モバイルデバイスの前記都市ロケーションを前記モバイルデバイスまたは前記モバイルデバイスの前記都市ロケーションを要求するエンティティに提供するようにさらに構成される、請求項23に記載のサーバ。
【請求項27】
前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの前記カバレージヒートマップが、前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内の前記モバイルデバイスロケーションの密度を示し、前記地理的エリアまたは地理的ボリュームが、1つまたは複数の領域を含み、前記モバイルデバイスロケーションの密度が、1つまたは複数の領域の各々について、
モバイルデバイスロケーションの数、
モバイルデバイスの数、
前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの総数またはモバイルデバイスの総数の小部分または部分、
前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスが前記それぞれの領域の中にある確率、あるいは
これらの組合せ
を含む、請求項23に記載のサーバ。
【請求項28】
前記1つまたは複数の領域の各々が、前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のそれぞれのサブエリア、サブボリューム、単位面積、単位ボリューム、ピクセル、または都市ロケーションを含む、請求項27に記載のサーバ。
【請求項29】
前記情報および前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの前記カバレージヒートマップに基づいて前記モバイルデバイスの前記ロケーションを決定するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記モバイルデバイスについての複数の候補ロケーションを決定することと、
前記複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションと前記モバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定することと、
前記ロケーションとして、前記モバイルデバイスの前記実際のロケーションとの最大の対応確率を有する前記複数の候補ロケーションのうちの前記候補ロケーションを選択することと
を行うように構成される、請求項23に記載のサーバ。
【請求項30】
前記1つまたは複数のプロセッサが、各候補ロケーションにおける前記1つまたは複数のAPのうちのそれぞれのAPごとの前記モバイルデバイスロケーションの前記密度に基づいて、前記複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションと前記モバイルデバイスの前記実際のロケーションとの前記対応確率を決定するように構成される、請求項29に記載のサーバ。
【請求項31】
前記情報が、前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの第1の信号測定値を含み、
前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの前記カバレージヒートマップが、前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内の前記モバイルデバイスロケーションにおける前記追加のモバイルデバイスによって取得された第2の信号測定値の統計値を含み、
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第1の信号測定値と候補ロケーションごとの前記第2の信号測定値との対応に基づいて、前記複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションと前記モバイルデバイスの前記実際のロケーションとの前記対応確率を決定するように構成される、
請求項29に記載のサーバ。
【請求項32】
前記第1の信号測定値および前記第2の信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを含む、請求項31に記載のサーバ。
【請求項33】
前記第2の信号測定値の前記統計値が、前記第2の信号測定値の平均、前記第2の信号測定値の加重平均、前記第2の信号測定値の標準偏差、またはこれらの組合せを含む、請求項31に記載のサーバ。
【請求項34】
1つまたは複数のアクセスポイント(AP)の各々についてのカバレージヒートマップを決定するためのサーバであって、
通信インターフェースと、
メモリと、
前記メモリおよび前記通信インターフェースと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記通信インターフェースを介して、複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスから前記1つまたは複数のAPに関する情報を受信することであって、前記情報が、前記複数のモバイルデバイスのうちのモバイルデバイスごとに、
複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの指示、および
前記1つまたは複数のロケーションのうちのロケーションごとに、ワイヤレス信号が各ロケーションにおける各モバイルデバイスによって受信された前記1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPの識別情報
を含む、受信することと、
前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとに、前記情報から前記それぞれのAPについての前記カバレージヒートマップを決定することであって、前記カバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム、および前記それぞれのAPからのワイヤレス信号が前記複数のモバイルデバイスによって受信された前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内の前記複数のロケーションのロケーションの密度を含む、決定することと
を行うように構成される、サーバ。
【請求項35】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内の1つまたは複数の領域の各々について、前記それぞれのAPからの前記ワイヤレス信号が前記複数のモバイルデバイスによって受信された前記複数のロケーションの前記ロケーションの密度を決定するように構成され、領域ごとに、前記密度が、
ロケーションの数、
モバイルデバイスの数、
前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のロケーションの総数またはモバイルデバイスの総数の小部分または部分、
前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスが前記それぞれの領域の中にある確率、あるいは
これらの組合せ
を含む、請求項34に記載のサーバ。
【請求項36】
各領域が、それぞれのサブエリア、サブボリューム、単位面積、単位ボリューム、ピクセル、または都市ロケーションを含む、請求項35に記載のサーバ。
【請求項37】
前記情報が、前記1つまたは複数のAPについての信号測定値を含み、前記信号測定値が、前記複数のロケーションからの前記1つまたは複数のロケーションの各々における前記複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスによって取得され、前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記複数のモバイルデバイスのうちの少なくとも1つのモバイルデバイスが前記それぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した前記複数のロケーションのうちの各ロケーションにおける前記それぞれのAPについての前記信号測定値の統計値を決定することによって、前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの前記カバレージヒートマップを決定する
ようにさらに構成される、請求項34に記載のサーバ。
【請求項38】
前記信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを含む、請求項37に記載のサーバ。
【請求項39】
前記それぞれのAPについての前記信号測定値の前記統計値を決定するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記信号測定値の平均、
前記信号測定値の加重平均、
前記信号測定値の標準偏差、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを決定するように構成される、請求項37に記載のサーバ。
【請求項40】
モバイルデバイスであって、
通信インターフェースと、
メモリと、
前記メモリおよび前記通信インターフェースと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記通信インターフェースを用いて、1つまたは複数のアクセスポイント(AP)からのワイヤレス信号を検出することと、
前記1つまたは複数のAPに関する情報を取得することであって、前記情報が、前記1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、取得することと、
前記通信インターフェースを介して、前記情報をロケーションサーバに送ることと、
前記情報を前記ロケーションサーバに送ったことに応答して、前記通信インターフェースを介して、前記ロケーションサーバから前記モバイルデバイスの都市ロケーションを受信することであって、前記都市ロケーションが、
前記ロケーションサーバに送られる前記情報、および
前記1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPのカバレージヒートマップ
に基づいて決定される、受信することと
を行うように構成される、モバイルデバイス。
【請求項41】
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPについての第1の信号測定値を取得することと、
前記ロケーションサーバに送られる前記情報に前記第1の信号測定値を含めることであって、前記都市ロケーションがさらに、前記第1の信号測定値に基づいて決定される、含めることと
を行うようにさらに構成される、請求項40に記載のモバイルデバイス。
【請求項42】
前記1つまたは複数のAPのうちの前記少なくとも1つのAPについての前記カバレージヒートマップが、前記1つまたは複数のAPのうちの前記少なくとも1つのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションにおける追加のモバイルデバイスによって取得された第2の信号測定値の統計値を含み、
前記都市ロケーションを決定するために、前記1つまたは複数のプロセッサが、前記第1の信号測定値と候補ロケーションごとの前記第2の信号測定値の統計値との対応に基づいて、複数の候補ロケーションの中の各候補ロケーションが前記モバイルデバイスの実際のロケーションに対応する確率を決定するようにさらに構成される、
請求項41に記載のモバイルデバイス。
【請求項43】
前記統計値が、平均、加重平均、標準偏差、またはこれらの組合せを含む、請求項42に記載のモバイルデバイス。
【請求項44】
前記第1の信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
を含む、請求項41に記載のモバイルデバイス。
【請求項45】
モバイルデバイスの都市ロケーションを決定するためのデバイスであって、
前記モバイルデバイスから1つまたは複数のアクセスポイント(AP)に関する情報を受信するための手段であって、前記情報が、前記1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、手段と、
前記情報および前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップに基づいて前記モバイルデバイスのロケーションを決定するための手段であって、前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの前記カバレージヒートマップが、
前記それぞれのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム、および
追加のモバイルデバイスが前記それぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度
を示す、手段と、
前記ロケーションに基づいて前記モバイルデバイスの前記都市ロケーションを決定するための手段と
を備える、デバイス。
【請求項46】
前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの前記カバレージヒートマップが、前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内の前記モバイルデバイスロケーションの密度を示し、前記地理的エリアまたは地理的ボリュームが、1つまたは複数の領域を含み、前記モバイルデバイスロケーションの密度が、1つまたは複数の領域の各々について、
モバイルデバイスロケーションの数、
モバイルデバイスの数、
前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの総数またはモバイルデバイスの総数の小部分または部分、
前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスが前記それぞれの領域の中にある確率、あるいは
これらの組合せ
を含む、請求項45に記載のデバイス。
【請求項47】
前記情報および前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの前記カバレージヒートマップに基づいて前記モバイルデバイスの前記ロケーションを決定するための前記手段が、
前記モバイルデバイスについての複数の候補ロケーションを決定するための手段と、
前記複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションと前記モバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定するための手段と、
前記ロケーションとして、前記モバイルデバイスの前記実際のロケーションとの最大の対応確率を有する前記複数の候補ロケーションのうちの前記候補ロケーションを選択するための手段と
を備える、請求項45に記載のデバイス。
【請求項48】
1つまたは複数のアクセスポイント(AP)の各々についてのカバレージヒートマップを決定するためのデバイスであって、
複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスから前記1つまたは複数のAPに関する情報を受信するための手段であって、前記情報が、前記複数のモバイルデバイスのうちのモバイルデバイスごとに、
複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの指示、および
前記1つまたは複数のロケーションのうちのロケーションごとに、ワイヤレス信号が各ロケーションにおける各モバイルデバイスによって受信された前記1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPの識別情報
を含む、手段と、
前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとに、前記情報から前記それぞれのAPについての前記カバレージヒートマップを決定するための手段であって、前記カバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム、および前記それぞれのAPからのワイヤレス信号が前記複数のモバイルデバイスによって受信された前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内の前記複数のロケーションのロケーションの密度を含む、手段と
を備える、デバイス。
【請求項49】
前記それぞれのAPからの前記ワイヤレス信号が前記複数のモバイルデバイスによって受信された前記複数のロケーションの前記ロケーションの密度が、前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内の1つまたは複数の領域の各々について決定され、
領域ごとに、前記密度が、
ロケーションの数、
モバイルデバイスの数、
前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のロケーションの総数またはモバイルデバイスの総数の小部分または部分、
前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスが前記それぞれの領域の中にある確率、あるいは
これらの組合せ
を含む、請求項48に記載のデバイス。
【請求項50】
前記情報が、前記1つまたは複数のAPについての信号測定値を含み、前記信号測定値が、前記複数のロケーションからの前記1つまたは複数のロケーションの各々における前記複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスによって取得され、前記デバイスが、
前記複数のモバイルデバイスのうちの少なくとも1つのモバイルデバイスが前記それぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した前記複数のロケーションのうちの各ロケーションにおける前記それぞれのAPについての前記信号測定値の統計値を決定することによって、前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの前記カバレージヒートマップを決定するための手段
をさらに備える、請求項48に記載のデバイス。
【請求項51】
モバイルデバイスの都市ロケーションを取得するためのデバイスであって、
1つまたは複数のアクセスポイント(AP)からのワイヤレス信号を検出するための手段と、
前記1つまたは複数のAPに関する情報を取得するための手段であって、前記情報が、前記1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、手段と、
前記情報をロケーションサーバに送るための手段と、
前記情報を前記ロケーションサーバに送ったことに応答して、前記ロケーションサーバから前記モバイルデバイスの前記都市ロケーションを受信するための手段であって、前記都市ロケーションが、
前記ロケーションサーバに送られる前記情報、および
前記1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPのカバレージヒートマップ
に基づいて決定される、手段と
を備える、デバイス。
【請求項52】
前記1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPについての第1の信号測定値を取得するための手段と、
前記ロケーションサーバに送られる前記情報に前記第1の信号測定値を含めるための手段であって、前記都市ロケーションがさらに、前記第1の信号測定値に基づいて決定される、手段と
をさらに備える、請求項51に記載のデバイス。
【請求項53】
前記1つまたは複数のAPのうちの前記少なくとも1つのAPについての前記カバレージヒートマップが、前記1つまたは複数のAPのうちの前記少なくとも1つのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションにおける追加のモバイルデバイスによって取得された第2の信号測定値の統計値を含み、
前記都市ロケーションを決定することが、前記第1の信号測定値と候補ロケーションごとの前記第2の信号測定値の統計値との対応に基づいて、複数の候補ロケーションの中の各候補ロケーションが前記モバイルデバイスの実際のロケーションに対応する確率を決定することをさらに含む、
請求項52に記載のデバイス。
【請求項54】
モバイルデバイスの都市ロケーションを決定するための命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、
前記モバイルデバイスから1つまたは複数のアクセスポイント(AP)に関する情報を受信することであって、前記情報が、前記1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、受信することと、
前記情報および前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップに基づいて前記モバイルデバイスのロケーションを決定することであって、前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとの前記カバレージヒートマップが、
前記それぞれのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム、および
追加のモバイルデバイスが前記それぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度
を示す、決定することと、
前記ロケーションに基づいて前記モバイルデバイスの前記都市ロケーションを決定することと
を行うためのコードを含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項55】
1つまたは複数のアクセスポイント(AP)の各々についてのカバレージヒートマップを決定するための命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、
複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスから前記1つまたは複数のAPに関する情報を受信することであって、前記情報が、前記複数のモバイルデバイスのうちのモバイルデバイスごとに、
複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの指示、および
前記1つまたは複数のロケーションのうちのロケーションごとに、ワイヤレス信号が各ロケーションにおける各モバイルデバイスによって受信された前記1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPの識別情報
を含む、受信することと、
前記1つまたは複数のAPのうちのAPごとに、前記情報から前記それぞれのAPについての前記カバレージヒートマップを決定することであって、前記カバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム、および前記それぞれのAPからのワイヤレス信号が前記複数のモバイルデバイスによって受信された前記地理的エリアまたは地理的ボリューム内の前記複数のロケーションのロケーションの密度を含む、決定することと
を行うためのコードを含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項56】
モバイルデバイスの都市ロケーションを取得するための命令を記憶する非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記命令が、
1つまたは複数のアクセスポイント(AP)からのワイヤレス信号を検出することと、
前記1つまたは複数のAPに関する情報を取得することであって、前記情報が、前記1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、取得することと、
前記情報をロケーションサーバに送ることと、
前記情報を前記ロケーションサーバに送ったことに応答して、前記ロケーションサーバから前記モバイルデバイスの前記都市ロケーションを受信することであって、前記都市ロケーションが、
前記ロケーションサーバに送られる前記情報、および
前記1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPのカバレージヒートマップ
に基づいて決定される、受信することと
を行うためのコードを含む、非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にワイヤレス通信の分野に関し、より詳細には、ワイヤレスネットワークにおけるモバイルデバイスのロケーションを決定することに関する。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレスネットワークにアクセスしているモバイルデバイスまたはユーザ機器(UE)のロケーションを取得することは、たとえば、緊急呼、パーソナルナビゲーション、資産追跡、友人または家族の位置を特定することなどを含む、多くの適用例にとって有用または必要であり得る。モバイルデバイスの都市アドレスが測地座標(たとえば、X、Y、およびZ座標)よりも有用であり得ることが多い場合がある。これは、ユーザがワイヤレスネットワーク内のモバイルデバイスを使用して緊急呼(たとえば、米国におけるE911呼)をかけることがある緊急サービスの場合に特に当てはまり、緊急呼は、そのサービスエリアがユーザの現在のロケーションを含む公共安全応答ポイント(PSAP)に転送される。その場合、PSAP事業者は、できるだけ速く公共安全応答者をユーザのもとに派遣するために、ユーザの正確で有意味なロケーションを必要とし得る。
【0003】
緊急サービスの場合、ユーザのモバイルデバイスが認識できるワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)またはWiFiアクセスポイント(AP)の以前から知られているロケーションに基づいてモバイルデバイスの位置を特定するためのソリューションを規格化および展開するための試みがなされてきた。このソリューションは、National Emergency Address Database(NEAD)に記憶されたWiFi APの以前に構成された都市ロケーションを使用する。しかしながら、このソリューションは、NEADに投入されたAPの数が不十分であったために断念された。信頼できる都市ロケーションを他の手段によってPSAPに提供するための手段がなければ、PSAPは緊急呼用のモバイルデバイスの測地ロケーションを受信し続けることになり、これはより迅速な公共安全応答時間を可能にすることができない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書で説明される実施形態は、ターゲットモバイルデバイスの都市ロケーションが他のモバイルデバイスからクラウドソーシングされた情報を使用して決定され得る手段を提供する。情報は、他のモバイルデバイスからのアクセスポイント(AP)(たとえば、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)またはWiFi AP)に関する情報、ならびに他のモバイルデバイスのそれぞれのロケーションを含むことができる。サーバは、たとえば、APごとのカバレージヒートマップを決定するために、この情報を使用することができる。カバレージヒートマップは、ターゲットモバイルデバイスの検出およびAPのうちの1つまたは複数からのワイヤレス信号の可能な測定値に基づいてターゲットモバイルデバイスのロケーションを決定するために、都市ロケーション情報とともに使用され得る。
【0005】
本説明による、ロケーションサーバによって実行される、モバイルデバイスの都市ロケーションを決定する例示的な方法は、モバイルデバイスから1つまたは複数のAPに関する情報を受信するステップであって、情報が、1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、ステップと、情報および1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップに基づいてモバイルデバイスのロケーションを決定するステップであって、1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップが、それぞれのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム、および追加のモバイルデバイスがそれぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度を示す、ステップとを含む。方法は、ロケーションに基づいてモバイルデバイスの都市ロケーションを決定するステップをさらに含む。
【0006】
本説明による、1つまたは複数のAPの各々についてのカバレージヒートマップを決定する例示的な方法は、複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスから1つまたは複数のAPに関する情報を受信するステップであって、情報が、複数のモバイルデバイスのうちのモバイルデバイスごとに、複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの指示、および、1つまたは複数のロケーションのうちのロケーションごとに、ワイヤレス信号が各ロケーションにおける各モバイルデバイスによって受信された1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPの識別情報を含む、ステップを含む。方法は、1つまたは複数のAPのうちのAPごとに、情報からそれぞれのAPについてのカバレージヒートマップを決定するステップであって、カバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム、およびそれぞれのAPからのワイヤレス信号が複数のモバイルデバイスによって受信された地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションのロケーションの密度を含む、ステップをさらに含む。
【0007】
本説明による、モバイルデバイスの都市ロケーションを取得する例示的な方法は、1つまたは複数のAPからのワイヤレス信号を検出するステップと、1つまたは複数のAPに関する情報を取得するステップであって、情報が、1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、ステップと、情報をロケーションサーバに送るステップとを含む。方法は、情報をロケーションサーバに送ったことに応答して、ロケーションサーバからモバイルデバイスの都市ロケーションを受信するステップであって、都市ロケーションが、ロケーションサーバに送られる情報および1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPのカバレージヒートマップに基づいて決定される、ステップをさらに含む。
【0008】
本説明による、モバイルデバイスの都市ロケーションを決定するための例示的なサーバは、通信インターフェースと、メモリと、メモリおよび通信インターフェースと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備える。1つまたは複数のプロセッサは、通信インターフェースを介して、モバイルデバイスから1つまたは複数のAPに関する情報を受信することであって、情報が、1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、受信することを行うように構成される。1つまたは複数のプロセッサはまた、情報および1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップに基づいてモバイルデバイスのロケーションを決定することであって、1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップが、それぞれのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム、および追加のモバイルデバイスがそれぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度を示す、決定することを行うように構成される。1つまたは複数のプロセッサは、ロケーションに基づいてモバイルデバイスの都市ロケーションを決定するようにさらに構成される。
【0009】
本説明による、1つまたは複数のAPの各々についてのカバレージヒートマップを決定するための例示的なサーバは、通信インターフェースと、メモリと、メモリおよび通信インターフェースと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備える。1つまたは複数のプロセッサは、通信インターフェースを介して、複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスから1つまたは複数のAPに関する情報を受信することであって、情報が、複数のモバイルデバイスのうちのモバイルデバイスごとに、複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの指示、および、1つまたは複数のロケーションのうちのロケーションごとに、ワイヤレス信号が各ロケーションにおける各モバイルデバイスによって受信された1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPの識別情報を含む、受信することを行うように構成される。1つまたは複数のプロセッサはまた、1つまたは複数のAPのうちのAPごとに、情報からそれぞれのAPについてのカバレージヒートマップを決定することであって、カバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム、およびそれぞれのAPからのワイヤレス信号が複数のモバイルデバイスによって受信された地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションのロケーションの密度を含む、決定することを行うように構成される。
【0010】
本説明による例示的なモバイルデバイスは、通信インターフェースと、メモリと、メモリおよび通信インターフェースと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備える。1つまたは複数のプロセッサは、通信インターフェースを用いて、1つまたは複数のAPからのワイヤレス信号を検出することと、1つまたは複数のAPに関する情報を取得することであって、情報が、1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、取得することとを行うように構成される。1つまたは複数のプロセッサは、通信インターフェースを介して、情報をロケーションサーバに送ることと、情報をロケーションサーバに送ったことに応答して、通信インターフェースを介して、ロケーションサーバからモバイルデバイスの都市ロケーションを受信することであって、都市ロケーションが、ロケーションサーバに送られる情報および1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPのカバレージヒートマップに基づいて決定される、受信することとを行うようにさらに構成される。
【0011】
本説明による、モバイルデバイスの都市ロケーションを決定するための例示的なデバイスは、モバイルデバイスから1つまたは複数のAPに関する情報を受信するための手段であって、情報が、1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、手段を備える。デバイスは、情報および1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップに基づいてモバイルデバイスのロケーションを決定するための手段であって、1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップが、それぞれのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム、および追加のモバイルデバイスがそれぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度を示す、手段をさらに備える。デバイスは、ロケーションに基づいてモバイルデバイスの都市ロケーションを決定するための手段をさらに備える。
【0012】
本説明による、1つまたは複数のAPの各々についてのカバレージヒートマップを決定するための例示的なデバイスは、複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスから1つまたは複数のAPに関する情報を受信するための手段であって、情報が、複数のモバイルデバイスのうちのモバイルデバイスごとに、複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの指示、および、1つまたは複数のロケーションのうちのロケーションごとに、ワイヤレス信号が各ロケーションにおける各モバイルデバイスによって受信された1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPの識別情報を含む、手段を備える。デバイスは、1つまたは複数のAPのうちのAPごとに、情報からそれぞれのAPについてのカバレージヒートマップを決定するための手段であって、カバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム、およびそれぞれのAPからのワイヤレス信号が複数のモバイルデバイスによって受信された地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションのロケーションの密度を含む、手段をさらに備える。
【0013】
本説明による、モバイルデバイスの都市ロケーションを取得するための例示的なデバイスは、1つまたは複数のAPからのワイヤレス信号を検出するための手段と、1つまたは複数のAPに関する情報を取得するための手段であって、情報が、1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、手段とを備える。デバイスは、情報をロケーションサーバに送るための手段と、情報をロケーションサーバに送ったことに応答して、ロケーションサーバからモバイルデバイスの都市ロケーションを受信するための手段であって、都市ロケーションが、ロケーションサーバに送られる情報および1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPのカバレージヒートマップに基づいて決定される、手段とをさらに備える。
【0014】
本説明による例示的な非一時的コンピュータ可読媒体は、モバイルデバイスの都市ロケーションを決定するための命令を記憶する。命令は、モバイルデバイスから1つまたは複数のAPに関する情報を受信することであって、情報が、1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、受信することを行うためのコードを含む。命令は、情報および1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップに基づいてモバイルデバイスのロケーションを決定することであって、1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップが、それぞれのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム、および追加のモバイルデバイスがそれぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度を示す、決定することを行うためのコードをさらに含む。命令は、ロケーションに基づいてモバイルデバイスの都市ロケーションを決定するためのコードをさらに含む。
【0015】
本説明による例示的な非一時的コンピュータ可読媒体は、1つまたは複数のAPの各々についてのカバレージヒートマップを決定するための命令を記憶する。命令は、複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスから1つまたは複数のAPに関する情報を受信することであって、情報が、複数のモバイルデバイスのうちのモバイルデバイスごとに、複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの指示、および、1つまたは複数のロケーションのうちのロケーションごとに、ワイヤレス信号が各ロケーションにおける各モバイルデバイスによって受信された1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPの識別情報を含む、受信することを行うためのコードを含む。命令は、1つまたは複数のAPのうちのAPごとに、情報からそれぞれのAPについてのカバレージヒートマップを決定することであって、カバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム、およびそれぞれのAPからのワイヤレス信号が複数のモバイルデバイスによって受信された地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションのロケーションの密度を含む、決定することを行うためのコードをさらに含む。
【0016】
本説明による例示的な非一時的コンピュータ可読媒体は、モバイルデバイスの都市ロケーションを取得するための命令を記憶する。命令は、1つまたは複数のAPからのワイヤレス信号を検出することと、1つまたは複数のAPに関する情報を取得することであって、情報が、1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、取得することとを行うためのコードを含む。命令は、情報をロケーションサーバに送ることと、情報をロケーションサーバに送ったことに応答して、ロケーションサーバからモバイルデバイスの都市ロケーションを受信することであって、都市ロケーションが、ロケーションサーバに送られる情報および1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPのカバレージヒートマップに基づいて決定される、受信することとを行うためのコードをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】一実施形態による、測位システムの図である。
図2】第5世代(5G)ニューラジオ(NR)通信システム内で実装される測位システム(たとえば、図1の測位システム)の一実施形態を示す、5G NR測位システムの図である。
図3A】APのカバレージエリアをクラウドソーシングするためにUEからの情報がどのように使用され得るかの一例を示す図である。
図3B】APのカバレージエリアをクラウドソーシングするためにUEからの情報がどのように使用され得るかの一例を示す図である。
図4A】APのカバレージエリアをクラウドソーシングするためにUEからの情報がどのように使用され得るかの一例を示す追加の図である。
図4B】APのカバレージエリアをクラウドソーシングするためにUEからの情報がどのように使用され得るかの一例を示す追加の図である。
図5A】いくつかの実施形態による、カバレージヒートマップの図である。
図5B】いくつかの実施形態による、カバレージヒートマップの図である。
図6A】一例による、都市マップ内の構造物へのカバレージヒートマップのマッピングを示す図である。
図6B】一例による、図6Aのマッピングから得られた確率を示す図である。
図7A】一実施形態による、重複APカバレージエリアがターゲットUEのロケーションの決定においてより高い精度を提供するためにどのように使用され得るかを示す簡略図である。
図7B】一実施形態による、重複APカバレージエリアがターゲットUEのロケーションの決定においてより高い精度を提供するためにどのように使用され得るかを示す簡略図である。
図8】サーバがクラウドソーシングから情報を収集することができる例示的なプロセスのシグナリングフロー図である。
図9】一実施形態による、モバイルデバイスの都市ロケーションを決定する方法のフロー図である。
図10】一実施形態による、1つまたは複数のWiFi APの各々についてのカバレージヒートマップを決定する方法のフロー図である。
図11】一実施形態による、モバイルデバイスの都市ロケーションを決定する方法のフロー図である。
図12】本明細書で説明されるように実施形態において利用され得るUEの一実施形態のブロック図である。
図13】本明細書で説明されるように実施形態において利用され得るコンピュータシステムの一実施形態のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
いくつかの例示的な実装形態によれば、様々な図面における同様の参照シンボルは同様の要素を示す。加えて、要素の複数のインスタンスは、その要素の第1の数字の後にハイフンと文字または数字とを続けることによって示され得る。たとえば、要素110の複数のインスタンスは、110-a、110-bなどまたは110-1、110-2などとして示され得る。第1の数字のみを使用してそのような要素を指すとき、その要素のいずれのインスタンスも理解されるべきである(たとえば、要素110は要素110-aおよび/または110-bを指すことがある)。
【0019】
次に、いくつかの例示的な実施形態が、本明細書の一部を形成する添付の図面に関して説明される。本開示の1つまたは複数の態様が実装され得るいくつかの実施形態が以下で説明されるが、他の実施形態が使用されてもよく、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な修正が加えられてもよい。
【0020】
ワイヤレス通信ネットワーク(たとえば、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズサービス(UMTS)、ロングタームエボリューション(LTE)、またはニューラジオ(NR)(本明細書では第5世代(5G)NRとも呼ばれる))における緊急呼の間に、モバイルデバイス(たとえば、ユーザ機器(UE))と公共安全応答ポイント(PSAP)との間で通信リンク(接続またはセッションとも呼ばれる)が確立され得る。モバイルデバイスのロケーションを決定するのを支援するために、ワイヤレス通信ネットワークの事業者(たとえば、モバイルサービスプロバイダ)は、モバイルデバイスのロケーション推定値をPSAPに提供することもできる。ロケーション推定値の決定は、様々な方法(そのうちのいくつかが以下で本明細書で説明される)のいずれかで行われてもよく、モバイルデバイスから受信されたロケーション関連情報に基づいてもよい。しかしながら、述べられたように、ロケーション推定値はしばしば、測地座標で(たとえば、緯度、経度、および任意選択で高度として)PSAPに提供される。これらの座標は通常、緊急応答サービス(たとえば、救急車、消防、警察など)を展開するために、対応する都市ロケーション(たとえば、ストリートアドレスならびに場合によっては建物および/または部屋の呼称)に変換される必要がある。測地座標を都市ロケーションに変換するための従来の技法は、不正確で信頼できないことが多かった。これは、測地ロケーションが重大な誤差(たとえば、50メートル以上)を有するとき、正確な変換プロセスさえも建物および個人住宅が互いに近いエリア(たとえば、都市または郊外)において正しくない都市ロケーションを割り当てる可能性があるときに、特に当てはまり得る。
【0021】
この問題および他の問題に対処するために、WiFiアクセスポイント(本明細書では「WiFi AP」または単にAPと呼ばれる)およびスモールセルNR gNBなどの他のタイプのアクセスノード(AN)を使用して都市ロケーション(都市アドレスとも呼ばれる)への測地ロケーションの逆ジオコーディングを行う実施形態が本明細書で説明される。いくつかの実施形態によれば、モバイルデバイスは、認識できるAPおよびANに関するデータ(たとえば、AP媒体アクセス制御(MAC)アドレスおよび信号測定値)ならびに現在のモバイルデバイスロケーションをクラウドソーシングすることができる。さらに、サーバは、特定のAPまたはANのワイヤレスカバレージに対応し、そのAPまたはANの周囲のエリア(またはボリューム)内の報告モバイルデバイスの密度を含む、ヒートマップ(またはヒートボリューム)を構築することができる。次いで、ヒートマップまたはボリュームは、都市ロケーションの観点からAPまたはANのワイヤレスカバレージエリア(信号カバレージエリア、単にカバレージのカバレージエリアとも呼ばれる)を決定するために、建物およびストリートアドレス情報を含むマップと比較され得る。カバレージエリアまたはボリューム全体が単一の建物内にあるとき、対応する都市ロケーションがAPまたはANに割り当てられ得る。カバレージエリアまたはボリュームが2つ以上の建物にわたるかつ/または屋外エリアを含むとき、含まれるヒートマップまたはボリュームの小部分に基づいて確率が各建物(または屋外エリア)の都市ロケーションに割り当てられ得る。いくつかの実施形態によれば、平均往復時間(RTT)および/または受信信号強度指示(RSSI)値などの測定値も、各建物または屋外エリア(およびその対応する都市ロケーション)をRSSI範囲および/またはRTT範囲に関連付けるために使用され得る。モバイルデバイスがいくつかのWiFi APまたはANからの受信信号を報告するとき、WiFi APおよび/またはANの各々に関連付けられた都市ロケーション(および確率)は、モバイルデバイスの最も可能性が高い都市ロケーションを決定するために使用され得る。モバイルデバイスが報告したRTTおよびRSSIはまた、最も可能性が高い都市ロケーションをさらに決定するために、候補都市ロケーションごとの予想されたRSSI範囲およびRTT範囲と比較され得る。これらの実施形態に関するさらなる詳細は、以下で提供される。
【0022】
以下で詳述される実施形態は、緊急サービスを提供する(たとえば、都市ロケーションをPSAPに提供する)目的でモバイルデバイスのロケーションが決定される適用例を頻繁に参照するが、実施形態はそのように限定されないことに留意されたい。すなわち、クラウドソーシングされたWiFi AP情報を使用してモバイルデバイスの都市ロケーションを決定するための技法は、他の適用例およびシナリオ(たとえば、ナビゲーション、人の発見、ロケーション追跡など)において使用され得る。以下で詳述される実施形態は、より一般的には、建物内部でより一般的であり得るWiFi APに適用されることがあり、実施形態はまた、事業者または建物内部のユーザによって展開され得るスモールセルAN(たとえば、フェムトセル)に適用されることがあり、必ずしも既知の都市ロケーションまたは既知のワイヤレスカバレージエリアを有するとは限らないことがあることにも留意されたい。
【0023】
本明細書で使用される場合、無線周波数(RF)信号または「ワイヤレス信号」は、送信機(または送信デバイス)と受信機(または受信デバイス)との間の空間を通じて情報を運ぶ電磁波を含む。本明細書で使用される場合、送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通じたRF信号の伝搬特性のせいで、送信された各RF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上で送信される同じRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。また、本明細書で説明されるように、送信デバイス(たとえば、WiFi AP)は、受信デバイス(たとえば、モバイルデバイス/UE)が送信デバイスからのRF/ワイヤレス信号を受信するとき、「認識できる(visible)」、「によって見られる(seen by)」などとして説明されることがある。受信デバイスは受信デバイスの所与のロケーションにおいて複数の送信デバイスからの信号を受信することができるので、受信デバイスはその所与のロケーションにおいて多くの送信デバイスを「見る(see)」ことができる。
【0024】
本明細書で使用される場合、「モバイルデバイス」および「UE」という用語は、互換的に使用され得る。加えて、本明細書で使用される場合、「クラウドソーシングUE」または「クラウドソーシングモバイルデバイス」という用語は、後で使用するために収集および解析され得る情報を(たとえばサーバにおいて)収集するために使用されるデバイスを指す。そのようなクラウドソーシングにおいてどのようなタイプの情報が使用されるかに関する詳細は、本明細書で提供される。さらに、「ターゲットUE」および「ターゲットモバイルデバイス」という用語は、位置決定が行われるべきであるデバイスを指す。いくつかの状況では、単一のモバイルデバイスが異なる時間にクラウドソーシングモバイルデバイスおよびターゲットモバイルデバイスの役割を果たし得ることが留意され得る。さらに、クラウドソーシングUEから情報を収集するために使用されるサーバは、ターゲットモバイルデバイスの位置を決定するために使用されるサーバと同じであってもよく、または異なってもよい。ここでも、さらなる詳細は以下に続く。
【0025】
図1は、一実施形態による、UE105、ロケーションサーバ(LS)160、および/または測位システム100の他の構成要素が、UE105の推定ロケーションを決定するための本明細書で提供される技法を使用することができる、測位システム100の簡略図である。本明細書で説明される技法は、測位システム100の1つまたは複数の構成要素によって実装され得る。測位システム100は、UE105と、全地球測位システム(GPS)、GLONASS、GalileoまたはBeidouなどの全地球航法衛星システム(GNSS)用の1つまたは複数の衛星110(スペースビークル(SV)とも呼ばれる)と、基地局120と、AP130と、LS160と、ネットワーク170と、外部クライアント180とを含むことができる。一般に、測位システム100は、UE105によって受信されたかつ/またはUE105から送られたRF信号と、RF信号を送信かつ/または受信する他の構成要素(たとえば、GNSS衛星110、基地局120、AP130)の既知のロケーションとに基づいて、UE105のロケーションを推定することができる。特定のロケーション推定技法に関するさらなる詳細は、図2に関してより詳細に説明される。
【0026】
図1は、様々な構成要素の一般化された図のみを提供し、構成要素のいずれかまたはすべてが適宜に利用されてもよく、構成要素の各々が必要に応じて複製されてもよいことに留意されたい。具体的には、1つのUE105のみが示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が測位システム100を利用してもよいことが理解されよう。同様に、測位システム100は、図1に示されているものよりも多数のまたは少数の基地局120および/またはAP130を含んでもよい。測位システム100における様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的もしくは間接的な物理および/もしくはワイヤレス接続、ならびに/または追加のネットワークを含んでもよい、データおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わされ、分離され、置換され、かつ/または省略されてもよい。いくつかの実施形態では、たとえば、外部クライアント180は、LS160に直接接続されてもよい。当業者は、図示された構成要素に対する多くの修正形態を認識されよう。
【0027】
所望の機能に応じて、ネットワーク170は、様々なワイヤレスネットワークおよび/またはワイヤラインネットワークのいずれかを含んでもよい。ネットワーク170は、たとえば、パブリックネットワークおよび/またはプライベートネットワーク、ローカルエリアネットワークおよび/またはワイドエリアネットワークなどの任意の組合せを含むことができる。さらに、ネットワーク170は、1つまたは複数のワイヤードおよび/またはワイヤレス通信技術を利用してもよい。いくつかの実施形態では、ネットワーク170は、たとえば、セルラーもしくは他のモバイルネットワーク、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)、および/またはインターネットを含んでもよい。ネットワーク170の例は、ロングタームエボリューション(LTE)ワイヤレスネットワーク、第5世代(5G)ワイヤレスネットワーク(ニューラジオ(NR)ワイヤレスネットワークまたは5G NRワイヤレスネットワークとも呼ばれる)、WiFi WLAN、およびインターネットを含む。LTE、5GおよびNRは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって定義された、または定義されているワイヤレス技術である。ネットワーク170はまた、2つ以上のネットワークおよび/または2つ以上のタイプのネットワークを含んでもよい。
【0028】
基地局120およびAP130は、ネットワーク170に通信可能に結合される。いくつかの実施形態では、基地局120は、セルラーネットワークプロバイダによって所有、維持、かつ/または運用されてもよく、以下で本明細書で説明されるように、様々なワイヤレス技術のいずれかを採用してもよい。ネットワーク170の技術に応じて、基地局120は、ノードB、発展型ノードB(eノードBまたはeNB)、基地トランシーバ局(BTS)、無線基地局(RBS)、NRノードB(gNB)、次世代eNB(ng-eNB)などを含んでもよい。gNBまたはng-eNBである基地局120は、ネットワーク170が5Gネットワークである場合に5Gコアネットワーク(5GC)に接続することができる、次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)の一部であってもよい。AP130は、たとえば、WiFi APまたはBluetooth(登録商標) APを含んでもよい。したがって、UE105は、第1の通信リンク133を使用して基地局120を介してネットワーク170にアクセスすることによって、LS160などのネットワーク接続デバイスと情報を送受信することができる。追加または代替として、AP130もネットワーク170と通信可能に結合され得るので、UE105は、第2の通信リンク135を使用して、LS160を含むネットワーク接続デバイスおよびインターネット接続デバイスと通信することができる。
【0029】
本明細書で使用される場合、「基地局」という用語は、一般的に、基地局120に位置し得る、単一の物理送信ポイントまたは複数のコロケートされた物理送信ポイントを指すことがある。送信受信ポイント(TRP:Transmission Reception Point)(送信/受信ポイント(transmit/receive point)としても知られる)は、このタイプの送信ポイントに対応し、「TRP」という用語は、本明細書では「gNB」、「ng-eNB」、および「基地局」という用語と互換的に使用されてもよい。場合によっては、基地局120は複数のTRPを含んでもよく、たとえば、各TRPは、基地局120用の異なるアンテナまたは異なるアンテナアレイに関連付けられる。物理送信ポイントは、(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムの場合のようにかつ/または基地局120がビームフォーミングを採用する場合に)基地局120のアンテナのアレイを含んでもよい。「基地局」という用語は、追加として、複数のコロケートされていない物理送信ポイントを指すことがあり、物理送信ポイントは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であってもよい。
【0030】
本明細書で使用される場合、「セル」という用語は、一般的に、基地局120との通信に使用される論理通信エンティティを指すことがあり、同じまたは異なるキャリアを介して動作する近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連付けられてもよい。いくつかの例では、キャリアは複数のセルをサポートすることができ、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供することができる異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)など)に従って構成されてもよい。場合によっては、「セル」という用語は、論理エンティティが動作する地理的カバレージエリアの一部分(たとえば、セクタ)を指すことがある。
【0031】
LS160は、UE105によるロケーション測定および/またはロケーション決定を容易にするために、UE105の推定ロケーションを決定するかつ/またはデータ(たとえば、「支援データ」)をUE105に提供するように構成されたサーバおよび/または他のコンピューティングデバイスを含んでもよい。いくつかの実施形態によれば、LS160は、ホームセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(H-SLP)を含んでもよく、H-SLPは、オープンモバイルアライアンス(OMA)によって定義されたSUPLユーザプレーン(UP)ロケーションソリューションをサポートすることができ、LS160に記憶されたUE105についてのサブスクリプション情報に基づいてUE105用のロケーションサービスをサポートすることができる。いくつかの実施形態では、LS160は、発見SLP(D-SLP)または緊急SLP(E-SLP)を含んでもよい。LS160はまた、UE105によるLTE無線アクセス用の制御プレーン(CP)ロケーションソリューションを使用してUE105のロケーションをサポートする拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)を含んでもよい。LS160は、UE105によるNRまたはLTE無線アクセス用の制御プレーン(CP)ロケーションソリューションを使用してUE105のロケーションをサポートするロケーション管理機能(LMF)をさらに含んでもよい。
【0032】
CPロケーションソリューションでは、UE105のロケーションを制御および管理するためのシグナリングは、既存のネットワークインターフェースおよびプロトコルを使用して、ネットワーク170の観点からのシグナリングとして、ネットワーク170の要素とUE105との間で交換されてもよい。UPロケーションソリューションでは、UE105のロケーションを制御および管理するためのシグナリングは、ネットワーク170の観点からのデータ(たとえば、インターネットプロトコル(IP)および/または伝送制御プロトコル(TCP)を使用してトランスポートされるデータ)として、LS160とUE105との間で交換されてもよい。
【0033】
前に述べられたように(かつ以下でより詳細に説明されるように)、UE105の推定ロケーションは、UE105から送られたかつ/またはUE105によって受信されたRF信号の測定値に基づいてもよい。詳細には、これらの測定値は、測位システム100における1つまたは複数の構成要素(たとえば、GNSS衛星110、AP130、基地局120)からのUE105の相対距離および/または角度に関する情報を提供することができる。UE105の推定ロケーションは、1つまたは複数の構成要素の既知の位置とともに距離および/または角度の測定値に基づいて、(たとえば、マルチアンギュレーションおよび/またはマルチラテレーションを使用して)幾何学的に推定され得る。
【0034】
AP130および基地局120などの地上構成要素は固定であってもよいが、実施形態はそのように限定されない。モバイル構成要素が使用されてもよい。その上、いくつかの実施形態では、UE105のロケーションは、UE105とモバイルであり得る1つまたは複数の他のUE(図1には図示せず)との間で通信されるRF信号の測定値に少なくとも部分的に基づいて推定されてもよい。1つまたは複数の他のUEとUE105との間の直接通信は、サイドリンクおよび/または同様のデバイス間(D2D)通信技術を含んでもよい。3GPP(登録商標)によって定義されたサイドリンクは、セルラーベースのLTEおよびNR規格の下でのD2D通信の一形態である。
【0035】
UE105の推定ロケーションは、様々な用途において、たとえば、UE105のユーザのための方向探知もしくはナビゲーションを支援するために、または(たとえば、外部クライアント180に関連付けられた)別のユーザがUE105の位置を特定するのを支援するために、使用され得る。「ロケーション」は、本明細書では、「ロケーション推定値」、「推定ロケーション」、「ロケーション」、「位置」、「位置推定値」、「位置フィックス」、「推定位置」、「ロケーションフィックス」、または「フィックス」とも呼ばれる。UE105のロケーションは、UE105の絶対ロケーション(たとえば、緯度および経度ならびに場合によっては高度)、またはUE105の相対ロケーション(たとえば、何らかの他の既知の固定ロケーションもしくは何らかの既知の前の時間におけるUE105のロケーションなどの何らかの他のロケーションの北もしくは南、東もしくは西、および場合によっては上もしくは下の距離として表されるロケーション)を含んでもよい。ロケーションは、絶対(たとえば、緯度、経度および任意選択で高度)、相対(たとえば、何らかの既知の絶対ロケーションに対する)、または局所(たとえば、工場、倉庫、大学構内、ショッピングモール、スポーツスタジアム、もしくはコンベンションセンターなどのローカルエリアに対して定義された座標系による、X、Y、および任意選択でZ座標)であり得る座標を含む測地ロケーションとして指定されてもよい。ロケーションは、代わりに都市ロケーションであってもよく、その場合、ストリートアドレス(たとえば、国、州、郡、市、道路および/もしくは街路の名称もしくはラベル、ならびに/または道路番号もしくは街路番号を含む)、ならびに/または場所、建物、建物の部分、建物の階、および/もしくは建物内部の部屋のラベルもしくは名称などのうちの1つまたは複数を含んでもよい。前に述べられたように、本明細書の実施形態は、測地ロケーションを都市ロケーションに確実にマッピングするために使用される場合があり、都市ロケーションは次いで、外部クライアント180に提供されてもよい。ロケーションは、ロケーションが誤っていると予想される水平距離および場合によっては垂直距離などの不確実性または誤差の指示、またはあるレベルの信頼度(たとえば、95%の信頼度)でUE105が位置すると予想されるエリアもしくはボリューム(たとえば、円もしくは楕円)の指示をさらに含んでもよい。
【0036】
外部クライアント180は、UE105との何らかの関連付けを有し得る(たとえば、UE105のユーザによってアクセスされ得る)ウェブサーバもしくはリモートアプリケーションであってもよく、または(たとえば、友人もしくは親類の探索、資産追跡、または子供もしくはペットのロケーションなどのサービスを可能にするために)UE105のロケーションを取得および提供することを含み得るロケーションサービスを何らかの他のユーザに提供するサーバ、アプリケーション、もしくはコンピュータシステムであってもよい。追加または代替として、外部クライアント180は、UE105のロケーションを取得し、緊急サービスプロバイダ、政府機関などに提供してもよい。したがって、いくつかの実施形態では、外部クライアント180はPSAPを含んでもよい。
【0037】
前に述べられたように、例示的な測位システム100は、LTEベースまたは5G NRベースのネットワークなどのワイヤレス通信ネットワークを使用して実装され得る。図2は、5G NRを実装する測位システム(たとえば、測位システム100)の一実施形態を示す、5G NR測位システム200の図を示す。5G NR測位システム200は、1つまたは複数の測位方法を実装するためにアクセスノード210、214、216(図1の基地局120およびアクセスポイント130に対応し得る)および(任意選択で)LMF220(LS160に対応し得る)を使用することによって、UE105のロケーションを決定するように構成されてもよい。ここで、5G NR測位システム200は、UE105と、次世代(NG)無線アクセスネットワーク(RAN)(NG-RAN)235および5Gコアネットワーク(5GCN)240を含む5G NRネットワークの構成要素とを含む。5GネットワークはNRネットワークと呼ばれることもあり、NG-RAN235は5G RANまたはNR RANと呼ばれることがあり、5GCN240はNGコアネットワークと呼ばれることがある。5G NR測位システム200はさらに、全地球測位システム(GPS)または同様のシステム(たとえば、GLONASS、Galileo、Beidou、IRNSS)のようなGNSSシステムのGNSS衛星110からの情報を利用してもよい。5G NR測位システム200の追加の構成要素は、以下で説明される。5G NR測位システム200は、追加または代替の構成要素を含んでもよい。
【0038】
図2は、様々な構成要素の一般化された図のみを提供し、構成要素のいずれかまたはすべてが適宜に利用されてもよく、構成要素の各々が必要に応じて複製または省略されてもよいことに留意されたい。具体的には、1つのUE105のみが示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が5G NR測位システム200を利用してもよいことが理解されよう。同様に、5G NR測位システム200は、より多い(またはより少ない)数のGNSS衛星110、gNB210、ng-eNB214、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)216、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)215、外部クライアント230、ならびに/または他の構成要素を含んでもよい。5G NR測位システム200における様々な構成要素を接続する図示された接続は、追加の(中間)構成要素、直接的もしくは間接的な物理および/もしくはワイヤレス接続、ならびに/または追加のネットワークを含んでもよい、データおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能に応じて、並べ替えられ、組み合わされ、分離され、置換され、かつ/または省略されてもよい。
【0039】
UE105は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を含んでもよく、かつ/またはそのように呼ばれるか、もしくは何らかの他の名称で呼ばれることがある。その上、UE105は、セルラーフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、携帯情報端末(PDA)、追跡デバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、または何らかの他のポータブルデバイスもしくは可動デバイスに対応し得る。通常、必ずしもそうではないが、UE105は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、ロングタームエボリューション(LTE)、高速パケットデータ(HRPD)、IEEE802.11 WiFi(「Wi-Fi」とも呼ばれる)、Bluetooth(登録商標)、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX(商標))、5G NR(たとえば、NG-RAN235および5GCN240を使用する)を使用するなどの1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使用するワイヤレス通信をサポートすることができる。UE105はまた、(1つまたは複数のRATのように、また図1に関して前に述べられたように)インターネットなどの他のネットワークに接続し得るWLAN216を使用するワイヤレス通信をサポートすることができる。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用は、UE105が(たとえば、図2に示されていない5GCN240の要素を介して、もしくは場合によってはゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)225を介して)外部クライアント230と通信することを可能にする、かつ/または外部クライアント230が(たとえば、GMLC225を介して)UE105に関するロケーション情報を受信することを可能にすることができる。図2の外部クライアント230は、5G NRネットワークにおいて実装された、または5G NRネットワークと通信可能に結合された、図1の外部クライアント180に対応し得る。その場合、外部クライアント230はPSAPを含んでもよい。
【0040】
図2に示されているNG-RAN235内の基地局は、図1の基地局120に対応してもよく、NRノードB(gNB)210-1および210-2(本明細書ではまとめてgNB210と総称される)を含んでもよい。NG-RAN235内のgNB210のペアは、(たとえば、図2に示されているように直接的に、または他のgNB210を介して間接的に)互いに接続されてもよい。5Gネットワークへのアクセスは、UE105とgNB210のうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介してUE105に提供され、これらのgNB210は、5G NRを使用してUE105の代わりに5GCN240へのワイヤレス通信アクセスを提供し得る。5G NR無線アクセスは、NR無線アクセスまたは5G無線アクセスと呼ばれることもある。図2では、UE105用のサービングgNBはgNB210-1であると想定されるが、他のgNB(たとえば、gNB210-2)は、UE105が別のロケーションに移動する場合にサービングgNBとして働くことができるか、または追加のスループットおよび帯域幅をUE105に提供するために2次gNBとして働くことができる。
【0041】
図2に示されているNG-RAN235内の基地局は、ng-eNB214とも呼ばれる次世代発展型ノードBも含んでもよく、または代わりにそれを含んでもよい。ng-eNB214は、たとえば、直接または他のgNB210および/もしくは他のng-eNBを介して間接的に、NG-RAN235内の1つまたは複数のgNB210に接続されてもよい。ng-eNB214は、LTEワイヤレスアクセスおよび/または発展型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスをUE105に提供してもよい。図2のいくつかのgNB210(たとえば、gNB210-2)および/またはng-eNB214は、測位専用ビーコンとして機能するように構成されてもよく、測位専用ビーコンは、信号(たとえば、測位基準信号(PRS))を送信することができ、かつ/またはUE105の測位を支援するための支援データをブロードキャストすることができるが、UE105からのまたは他のUEからの信号を受信することができない。1つのng-eNB214のみが図2に示されているが、いくつかの実施形態は複数のng-eNB214を含んでもよいことに留意されたい。基地局210、214は、Xn通信インターフェースを介して互いと直接通信してもよい。追加または代替として、基地局210、214は、LMF220およびAMF215などの、5G NR測位システム200の他の構成要素と直接または間接的に通信してもよい。
【0042】
5G NR測位システム200はまた、(たとえば、信頼できないWLAN216の場合に)5GCN240内の非3GPP(登録商標)インターワーキング機能(N3IWF)250に接続し得る1つまたは複数のWLAN216を含んでもよい。たとえば、WLAN216は、UE105用のIEEE802.11 WiFiアクセスをサポートすることができ、1つまたは複数のWiFi AP(たとえば、図1のAP130)を含んでもよい。ここで、N3IWF250は、AMF215などの、5GCN240内の他の要素に接続してもよい。いくつかの実施形態では、WLAN216は、Bluetoothなどの別のRATをサポートすることができる。N3IWF250は、5GCN240内の他の要素へのUE105によるセキュアなアクセスのためのサポートを提供してもよく、かつ/または、WLAN216およびUE105によって使用される1つもしくは複数のプロトコルと、AMF215などの5GCN240の他の要素によって使用される1つもしくは複数のプロトコルとのインターワーキングをサポートすることができる。たとえば、N3IWF250は、UE105とのIPSecトンネル確立、UE105とのIKEv2/IPSecプロトコルの終端、それぞれ、制御プレーンおよびユーザプレーン用の5GCN240へのN2インターフェースおよびN3インターフェースの終端、N1インターフェースにわたるUE105とAMF215との間のアップリンクおよびダウンリンク制御プレーン非アクセス層(NAS)シグナリングの中継をサポートすることができる。いくつかの他の実施形態では、WLAN216は、N3IWF250を介さずに、5GCN240内の要素(たとえば、図2において破線で示されているように、AMF215)に直接接続してもよい。たとえば、5GCN240へのWLAN216の直接接続は、WLAN216が5GCN240にとって信頼できるWLANである場合に行われてもよく、WLAN216内部の要素であり得るトラステッドWLANインターワーキング機能(TWIF)(図2に図示せず)を使用して可能にされてもよい。1つのWLAN216のみが図2に示されているが、いくつかの実施形態は複数のWLAN216を含んでもよいことに留意されたい。
【0043】
アクセスノードは、UE105とAMF215との間の通信を可能にする様々なネットワークエンティティのいずれかを含んでもよい。これは、gNB210、ng-eNB214、WLAN216、および/または他のタイプのセルラー基地局を含むことができる。しかしながら、本明細書で説明される機能を提供するアクセスノードは、追加または代替として、非セルラー技術を含むことがある、図2に示されていない様々なRATのいずれかに対する通信を可能にするエンティティを含んでもよい。したがって、以下で本明細書で説明される実施形態において使用される「アクセスノード」という用語は、gNB210、ng-eNB214、またはWLAN216を含んでもよいが、必ずしもそれらに限定されるとは限らない。
【0044】
いくつかの実施形態では、(単独でまたは5G NR測位システム200の他の構成要素と組み合わせて)gNB210、ng-eNB214、またはWLAN216などのアクセスノードは、LMF220からロケーション情報を求める要求を受信したことに応答して、UE105から受信されたアップリンク(UL)信号のロケーション測定値を取得する、かつ/または、1つもしくは複数のANからUE105によって受信されたダウンリンク(DL)信号についての、UE105によって取得されたUE105からのDLロケーション測定値を取得するように構成されてもよい。述べられたように、図2は、それぞれ、5G NR、LTE、およびWiFi通信プロトコルに従って通信するように構成されたアクセスノード210、214、および216を示すが、たとえば、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズサービス(UMTS)地上波無線アクセスネットワーク(UTRAN)用のWCDMA(登録商標)プロトコルを使用するノードB、発展型UTRAN(E-UTRAN)用のLTEプロトコルを使用するeNB、またはWLAN用のBluetoothプロトコルを使用するBluetooth(登録商標)ビーコンなどの、他の通信プロトコルに従って通信するように構成されたアクセスノードが使用されてもよい。たとえば、LTEワイヤレスアクセスをUE105に提供する4G発展型パケットシステム(EPS)では、RANはE-UTRANを含んでもよく、E-UTRANは、LTEワイヤレスアクセスをサポートするeNBを含む基地局を含んでもよい。EPS用のコアネットワークは、発展型パケットコア(EPC)を含んでもよい。その場合、EPSはEPCを加えたE-UTRANを含んでもよく、図2では、E-UTRANはNG-RAN235に対応し、EPCは5GCN240に対応する。本明細書で説明される、UE105の都市ロケーションを取得するための方法および技法は、そのような他のネットワークに適用可能であり得る。
【0045】
gNB210およびng-eNB214は、測位機能のためにLMF220と通信するAMF215と通信することができる。AMF215は、第1のRATのアクセスノード210、214、または216から第2のRATのアクセスノード210、214、または216へのUE105のセル変更およびハンドオーバを含む、UE105のモビリティをサポートすることができる。AMF215はまた、UE105へのシグナリング接続ならびに場合によってはUE105用のデータベアラおよび音声ベアラをサポートすることに関与してもよい。LMF220は、UE105がNG-RAN235またはWLAN216にアクセスするとき、CPロケーションソリューションを使用してUE105の測位をサポートすることができ、支援型GNSS(A-GNSS)、観測到着時間差(OTDOA)(NRではDL到着時間差(DL-TDOA)と呼ばれることがある)、リアルタイムキネマティック(RTK)、精密単独測位(PPP)、差分GNSS(DGNSS)、拡張セルID(ECID)、到来角(AOA)、離脱角(AOD)、WLAN測位、往復信号伝搬遅延(RTT)、マルチセルRTTなどのUE支援型/UEベースおよび/もしくはネットワークベースの手順/方法、ならびに/または他の測位手順および方法を含む、測位手順および測位方法をサポートすることができる。LMF220はまた、たとえば、AMF215からまたはGMLC225から受信された、UE105に対するロケーションサービス要求を処理してもよい。LMF220は、AMF215におよび/またはGMLC225に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、5GCN240などのネットワークは、追加または代替として、発展型サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)またはSUPLロケーションプラットフォーム(SLP)などの、他のタイプのロケーションサポートモジュールを実装してもよい。いくつかの実施形態では、(UE105のロケーションの決定を含む)測位機能の少なくとも一部は、(たとえば、gNB210、ng-eNB214および/もしくはWLAN216などのワイヤレスノードによって送信されたダウンリンクPRS(DL-PRS)信号を測定すること、ならびに/または、たとえばLMF220によってUE105に提供された支援データを使用することによって)UE105において実行されてもよいことに留意されたい。
【0046】
ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)225は、外部クライアント230から受信されたUE105に対するロケーション要求をサポートすることができ、そのようなロケーション要求を、AMF215によってLMF220に転送するために、AMF215に転送することができる。LMF220からのロケーション応答(たとえば、UE105についてのロケーション推定値を含む)は、直接またはAMF215を介してのいずれかでGMLC225に同様に返されてもよく、次いで、GMLC225は、ロケーション応答(たとえば、ロケーション推定値を含む)を外部クライアント230に返してもよい。
【0047】
ネットワークエクスポージャ機能(NEF)245は、5GCN240に含まれてもよい。NEF245は、外部クライアント230への5GCN240およびUE105に関係する能力およびイベントのセキュアなエクスポージャをサポートすることができ、その場合、これはアクセス機能(AF)と呼ばれることがあり、外部クライアント230から5GCN240への情報のセキュアな提供を可能にすることができる。NEF245は、UE105のロケーション(たとえば、都市ロケーション)を取得し、そのロケーションを外部クライアント230に提供する目的で、AMF215におよび/またはGMLC225に接続されてもよい。
【0048】
図2にさらに示されているように、LMF220は、3GPP(登録商標)技術仕様(TS)38.445において定義されたNR測位プロトコルA(NRPPa)を使用して、gNB210とおよび/またはng-eNB214と通信してもよい。NRPPaメッセージは、AMF215を介して、gNB210とLMF220との間でおよび/またはng-eNB214とLMF220との間で転送されてもよい。図2にさらに示されているように、LMF220およびUE105は、3GPP(登録商標) TS 37.355において定義されたLTE測位プロトコル(LPP)を使用して通信してもよい。ここで、LPPメッセージは、AMF215およびUE105用のサービングgNB210-1またはサービングng-eNB214を介して、UE105とLMF220との間で転送されてもよい。たとえば、LPPメッセージは、(たとえば、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)に基づいて)サービスベースの動作についてのメッセージを使用してLMF220とAMF215との間で転送されてもよく、5G NASプロトコルを使用してAMF215とUE105との間で転送されてもよい。LPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、OTDOA、マルチセルRTT、AOD、および/またはECIDなどのUE支援型および/またはUEベースの測位方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用されてもよい。NRPPaプロトコルは、ECID、AOA、アップリンクTDOA(UL-TDOA)などのネットワークベースの測位方法を使用してUE105の測位をサポートするために使用されてもよく、かつ/または、gNB210および/もしくはng-eNB214からのDL-PRS送信を定義するパラメータなどの、gNB210および/もしくはng-eNB214からのロケーション関連情報を取得するためにLMF220によって使用されてもよい。
【0049】
WLAN216へのUE105アクセスの場合、LMF220は、gNB210またはng-eNB214へのUE105アクセスについてたった今説明された方法と同様の方法で、UE105のロケーションを取得するためにNRPPaおよび/またはLPPを使用してもよい。したがって、NRPPaメッセージは、UE105のネットワークベースの測位および/またはWLAN216からLMF220への他のロケーション情報の転送をサポートするために、AMF215およびN3IWF250を介してWLAN216とLMF220との間で転送されてもよい。代替として、NRPPaメッセージは、N3IWF250に知られているかまたはN3IWF250がアクセス可能であり、NRPPaを使用してN3IWF250からLMF220に転送されるロケーション関連情報および/またはロケーション測定値に基づく、UE105のネットワークベースの測位をサポートするために、AMF215を介してN3IWF250とLMF220との間で転送されてもよい。同様に、LPPメッセージは、LMF220によるUE105のUE支援型またはUEベースの測位をサポートするために、AMF215、N3IWF250、およびUE105用のサービングWLAN216を介して、UE105とLMF220との間で転送されてもよい。
【0050】
UE支援型測位方法を用いると、UE105は、ロケーション測定値を取得し、UE105についてのロケーション推定値の算出のために、その測定値をロケーションサーバ(たとえば、LMF220)に送ることができる。RAT依存測位方法の場合、ロケーション測定値は、gNB210、ng-eNB214、および/またはWLAN216用の1つもしくは複数のアクセスポイントについての受信信号強度インジケータ(RSSI)、RTT、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、基準信号時間差(RSTD)、到着時間(TOA)、AOA、受信時間-送信時間差(Rx-Tx)、差分AOA(DAOA)、AOD、またはタイミングアドバンス(TA)のうちの1つまたは複数を含んでもよい。ロケーション測定値は、GNSS(たとえば、GNSS衛星110についてのGNSS擬似距離、GNSSコード位相、および/またはGNSSキャリア位相)、WLANなどのRAT非依存測位方法の測定値も含んでもよく、または代わりにそれを含んでもよい。
【0051】
UEベースの測位方法を用いると、UE105は、(たとえば、UE支援型測位方法のロケーション測定値と同じまたは同様であり得る)ロケーション測定値を取得することができ、(たとえば、LMF220、SLPなどのロケーションサーバから受信されるか、またはgNB210、ng-eNB214、もしくはWLAN216によってブロードキャストされる支援データを用いて)UE105のロケーションをさらに算出することができる。
【0052】
ネットワークベースの測位方法を用いると、1つもしくは複数の基地局(たとえば、gNB210および/またはng-eNB214)、(たとえば、WLAN216内の)1つもしくは複数のAP、またはN3IWF250は、UE105によって送信された信号についてのロケーション測定値(たとえば、RSSI、RTT、RSRP、RSRQ、AOA、またはTOAの測定値)を取得することができ、かつ/またはUE105によってもしくはN3IWF250の場合はWLAN216内のAPによって取得された測定値を受信することができ、UE105についてのロケーション推定値の算出のために、測定値をロケーションサーバ(たとえば、LMF220)に送ることができる。
【0053】
WLANベースの測位方法を含む、ネットワークベースの測位方法ならびにRAT依存UE支援型およびUEベースの測位方法は、通常、ネットワークノード(たとえば、APおよび/または基地局)がどこに位置するかの知識に基づいており、マルチアンギュレーションおよび/またはマルチラテレーションによって決定されるべきUE105の測位を可能にする。しかしながら、本明細書の実施形態によれば、1つまたは複数のクラウドソーシングUEからの情報は、必ずしもAPの各々の正確なロケーションを知るかまたは決定することなく、1つまたは複数のAPの各々についてのカバレージエリアを決定するために使用され得る。カバレージエリアは、以下でより詳細に説明されるように、ターゲットUEの都市ロケーションを決定するために使用され得る。
【0054】
図3A図4Bは、AP130のカバレージエリアをクラウドソーシングするためにUE105からの情報がどのように使用され得るかの一例を示す図である。ここで、クラウドソーシングの目的で使用されるUEはクラウドソーシングUE305と呼ばれ、それについての情報が収集されるWiFi APは関心AP310と呼ばれる。以下で示されるように、クラウドソーシングUE305は、1つもしくは複数の時間および/または1つもしくは複数のロケーションにおける1つまたは複数の関心AP310についての情報をクラウドソーシングしてもよい。同じまたは同様の技法が、gNB210またはng-eNB214などの任意のアクセスノードについての情報を収集し、カバレージエリアを決定するために使用され得ることに留意されたい。したがって、図3A図4Bの関心AP310は、以下で説明される技法から逸脱することなく、gNB210またはng-eNB214などのANと置き換えられてもよい。
【0055】
図3Aは、関心AP310に関する情報がクラウドソーシングUE305から収集され得る基本構成を示す。ここで、クラウドソーシングUE305は、それ自体のロケーション(図3Bに示されているUEロケーション315)を決定し、関心AP310の識別子(ID)(たとえば、MACアドレス、サービスセットID(SSID)など)を取得し、関心AP310によって送信されたワイヤレス信号320の1つまたは複数の測定値を任意選択で取得することができる。次いで、クラウドソーシングUE305は、関心AP310のカバレージ領域の決定のために、UEロケーション315、関心AP310のID、および(任意選択で)信号測定値を示す情報を(たとえば、NR、LTE、またはWiFiベースの通信を介して)サーバに提供することができる。以下でより詳細に説明されるように、次いで、サーバは、ターゲットUEのロケーションを後で識別するために、この情報を他のクラウドソーシング情報とともに使用することができる。サーバは、たとえば、図2のLMF220もしくは外部クライアント230および/または図1のLS160もしくは外部クライアント180に対応してもよく、LMF、SLP、E-SMLC、または何らかの他のサーバであってもよい。
【0056】
UEロケーション315は、所望の機能、UE能力、利用可能な位置決定技法、および/または他のそのような要因に応じて、様々な方法のいずれかで決定され得る。いくつかの事例では、たとえば、クラウドソーシングUE305は、GNSS受信機またはセンサデータを使用してなど、RAT非依存測位方法を使用してUEロケーション315を決定してもよい。たとえば、センサデータは、1つまたは複数の加速度計、ジャイロスコープ、磁力計、カメラなどの、クラウドソーシングUE305のセンサからのデータを含んでもよい。これは、前に決定されたロケーション(たとえば、GNSSベース、RTKベースまたはネットワークベースのロケーション決定など)からのデッドレコニングに基づいてUEロケーション315の決定を行うために使用され得るか、または非依存ロケーション決定であってもよい。
【0057】
他の事例では、UEロケーション315は、前に説明されたように、ワイヤレスネットワーク(たとえば、WiFi、LTE、またはNRネットワーク)に関連する1つまたは複数のRAT依存測位方法を使用して決定されてもよい。通常、RAT依存測位方法の場合、UE305が、ANもしくはAP(たとえば、gNB210、ng-eNB215、WLAN216)から受信されたDL信号のロケーション測定値を取得する、かつ/または、ANもしくはAP(たとえば、gNB210、ng-eNB215、WLAN216)が、UE305から受信されたUL信号のロケーション測定値を取得し、ここで、ANもしくはAPは、カバレージエリアが決定されるべきAP310もしくは任意の他の関心APを含まない。しかしながら、AP310および他の関心APについてのカバレージエリアを決定するために使用されるクラウドソーシングUEからのロケーション測定値に依存することなく、AP310および他の関心APについてロケーションがすでに知られているかまたは前に決定されているとき、UE305によるまたはUE305のロケーション測定値は、AP310および他の関心APを使用して取得されてもよい。
【0058】
UE305によって取得されたAP310からのDL信号のロケーション測定値は、関心AP310の(図3Bに示されている)APロケーション325を示し得るが、APロケーション325は必ずしも知られていないことがあり、決定されないことがあることが留意され得る。しかしながら、知られていることは、クラウドソーシングUE305が、UEロケーション315にありながら、関心AP310からのワイヤレス信号を受信することができるということである。このようにして、異なるUEロケーションにおける1つまたは複数のクラウドソーシングUE305によって同様の情報を経時的に受信することによって、サーバは関心AP310のカバレージエリアを決定することができる。このプロセスは、図4A図4Bでより詳細に説明される。単一の関心AP310が示されているが、このプロセスは、ワイヤレスネットワークにおけるクラウドソーシングUE305によってワイヤレス信号が受信される多くの(潜在的にはすべての)APについて実行され得ることが留意され得る。その上、所与のUEロケーション315において、クラウドソーシングUE305が認識できる複数のAPがあってもよく、その場合、クラウドソーシングUE305は、サーバに、複数のAPのうちの1つまたは複数に関する情報をUEロケーション315とともに提供してもよい。
【0059】
図4Aは、所与の関心AP310について複数のUEロケーション315がどのようにサーバによって受信され得るかを示す、図3Bに基づく図である。ここで、図3Bの場合と同様に、UEロケーション315は、1つまたは複数のクラウドソーシングUE305が関心AP310からのワイヤレス信号を受信したロケーションを表す。ここでもAPロケーション325が図4Aに示されているが、前に述べられたように、関心AP310のカバレージエリアを決定することは必要とされない。
【0060】
はっきり言えば、UEロケーション315は、クラウドソーシングUE305が関心AP310からのワイヤレス信号を受信したロケーションを表し、ここで、ロケーション、AP識別情報、およびいくつかの事例では、ワイヤレス信号測定値が、サーバに提供される。異なるUEロケーション315に対応するこのクラウドソーシングされた情報は、異なるクラウドソーシングUE305によって提供されてもよいが、単一のクラウドソーシングUE305が、複数のUEロケーション315についての情報を提供してもよい。UEロケーション315の数は、数十、数百、数千、またはそれ以上まで経時的に蓄積することができ、結果として、図4Bに示され、図4Bについて以下で説明される決定されたカバレージエリア410の精度を高め続ける。いくつかの実施形態によれば、より古いクラウドソーシングデータ(たとえば、しきい時間長よりも古いデータ)は、現在の正確なデータの使用を確実にするのを助けるためにパージまたは無視されてもよい。たとえば、これは、AP310が物理的に移動した場合、またはAP310の環境が(たとえば、オフィス環境内の間仕切りを追加もしくは除去することによって、または近くの建物を建設もしくは解体することによってなど)変更された場合、カバレージエリアの決定を改善することができる。クラウドソーシングUE305からの情報の収集に関する追加の情報は、図8に関して以下で提供される。
【0061】
クラウドソーシングされた情報を受信するサーバは、前に述べられたようなロケーションサーバ160、または1つもしくは複数のクラウドソーシングUE305と通信可能に結合された別のコンピュータシステムを含んでもよい。サーバは、1つまたは複数のクラウドソーシングUE305から受信された情報をデータベースに記憶し、その情報を使用して、サーバがそれについての情報を受信する関心AP310ごとにカバレージエリアを決定することができる。
【0062】
図4Bは、APカバレージエリア410が図4AのすべてのUEロケーション315からどのように決定され得るかの一例を示す。(本明細書の実施形態で「カバレージエリア」として頻繁に説明されるが、実施形態は3次元にまで及ぶ「カバレージボリューム」を含んでもよいことが留意され得る。そのようなカバレージボリュームの決定は、たとえば、APが高層建物の複数の階から認識できるとき、特に有用であり得る。)
【0063】
カバレージエリアを決定するためにサーバによって使用される技法は、所望の機能に応じて異なってもよい。いくつかの実施形態によれば、APカバレージエリア410は、最外UEロケーション315を単連結することによって定義されてもよい。代替として(示されているように)、APカバレージエリア410は、すべてのUEロケーション315を囲むエリアとして定義されてもよい。いくつかの実施形態によれば、サーバは、特定の関心AP310に対応するしきい値数のUEロケーション315を受信した後に、その関心AP310についてのAPカバレージエリア410を定義してもよい。その上、いくつかの実施形態によれば、サーバは、関心AP310に対する非定型のまたは異常なUEロケーション315をフィルタで除去するために、外れ値検出を実装してもよい。
【0064】
システムの精度を高めるのを助けるために、サーバは、クラウドソーシングされた情報を記憶し、多くの関心AP310についての対応するAPカバレージエリア410を決定することができる。たとえば、ワイヤレスネットワーク事業者は、クラウドソーシングされた情報を取得し、ワイヤレスネットワーク事業者によってカバーされる領域内のすべてのAPについてのカバレージエリアを決定するサーバを維持することができ、最終的には、カバレージ領域が都市ロケーションにマッピングされると、ワイヤレスネットワーク事業者がワイヤレスネットワーク内のターゲットUEの都市アドレスを正確に決定することを可能にする。(カバレージ領域がどのように都市ロケーションにマッピングされるかに関するさらなる詳細は、以下で提供される。)
【0065】
さらに、いくつかの実施形態によれば、ターゲットUEのロケーションに関するさらなる精度は、APカバレージエリア410についてのカバレージヒートマップを作成することによって決定されてもよい。これは、ターゲットUEがAPカバレージエリア内のどこに位置し得るかの尤度を決定するために、UEロケーション315の密度値および/またはワイヤレス信号の測定値を使用して行われ得る。さらなる詳細は、図5Aおよび図5Bを参照して、以下に続く。
【0066】
図5Aは、一例による、図4BのAPカバレージエリア410に対応する第1のカバレージヒートマップ500-Aの図である。わかるように、第1のカバレージヒートマップ500-Aは、密度領域510に分割されたカバレージエリア410を含む。濃い影付きの密度領域510は、UEロケーション315のより高い密度を有する領域を表す。述べられたように、カバレージヒートマップ500-Aは、ターゲットUEが密度領域510内にあるかどうかの尤度を決定するために、ターゲットUEの測位において使用され得る。(乱雑を避けるために、ほんのいくつかの密度領域510が図5Aに標示されている。)
【0067】
密度領域は、UEロケーション315が特定の範囲内に入る密度を有するカバレージヒートマップ500-A内の領域である。異なる密度領域は、異なる範囲を有することができる。たとえば、高密度領域510-1は、平方メートル当たり100個よりも多いUEロケーション315を有するエリアによって定義されてもよく、低密度領域510-2は、平方メートル当たり10個よりも少ないUEロケーション315を有するエリアによって定義されてもよい。もちろん、これらの密度領域510を定義するために使用される密度範囲は任意に選ばれてもよく、異なる密度領域510の数は所望の機能に応じて変化してもよい。いくつかの実施形態によれば、範囲は一定の時間に(たとえば、毎週、毎月など)かつ/または一定のしきい値で(たとえば、サーバによって取得された追加の1000個のUEロケーション315ごとに)再定義されてもよい。いくつかの実施形態によれば、範囲は、絶対数ではなく、パーセンテージ(percentage)、比率(ratio)、または部分(portion)によって定義されてもよい(たとえば、高密度領域510は、APカバレージエリア410の10%未満のエリア内のすべてのUEロケーション315の50%に対応し、後続の密度領域510は10%の増分で定義される)。密度領域510はAPカバレージエリア410内のUEロケーション315の密度に依存するので、サーバがさらなるクラウドソーシングデータを追加のUEロケーション315から収集すると、密度領域510は経時的に変化する場合がある。
【0068】
UEロケーション315の全体数が増加すると、各密度領域におけるUEロケーション315の密度が高くなる傾向があるので、カバレージエリア420全体の単位面積当たりのUEロケーション315の全体数の小部分としてUEロケーションの密度を定義することが好都合であり得る。たとえば、次のように想定する。
N=UEロケーション315の総数
Nm=密度領域mにおけるUEロケーション315の数
Am=(たとえば平方メートルの単位での)密度領域mの面積
次いで、密度領域mにおけるUEロケーション315の密度Dmは、次のように(たとえばサーバによって)取得され得る。
Dm=Nm/(N*Am) (式1)
【0069】
式1における密度Dmは、統計変動を抑えるためにすでに十分な数のロケーションNがあるという条件で、UEロケーション315の総数が増加するときに比較的静的な(かつ安定した)ままであることができる。式1における密度Dmはまた、任意のUEロケーション315が密度領域mの特定の単位面積の内部にある確率を表すことができる。たとえば、密度Dmが密度領域m全体にわたって合計(または積算)され、次いですべての密度領域mにわたって合計(または積算)されるとき、すべての起こり得る結果の確率の合計に要求され得るように、結果は1になる。
【0070】
たった今示されたように、密度領域510は、所望の機能に応じて、異なる方法で定義されてもよい。図5Aに示されているように、等高線図の等高線と同様に、カバレージヒートマップ500-Aの密度領域510は、共通の密度または密度の範囲を有するAPカバレージエリア410内のエリアとして定義されてもよい。代替として、カバレージヒートマップ500は、事前定義された部分またはサブ領域にスプリットされてもよい。これの一例は、図5Bに示されている「ピクセル化された」カバレージヒートマップ500-Bに示されている。
【0071】
図5Bは、図4BのAPカバレージエリア410内の密度がピクセル化された方式で(たとえばサーバによって)どのように表され得るかを示す第2のカバレージヒートマップ500-Bの図である。図5Aと同様に、密度領域510は異なる陰影によって表される。しかしながら、ここで、APカバレージエリア410は、APカバレージエリア410内の小さい部分(たとえば、1平方メートル)を各々が表す正方形「ピクセル」520のグリッドに分離される。各ピクセルの密度(陰影)は、各ピクセル内のUEロケーション315の密度を表す。各ピクセルにおける密度は、たとえば、式1を使用して取得されてもよく、式1の密度領域mは、各ピクセルに対応する。
【0072】
図5Bのピクセル520のサイズおよび形状は変化してもよい。たとえば、ピクセル520は、正方形、矩形、三角形、または六角形であってもよい。サイズは、クラウドソーシングUE305によって提供されるUEロケーション315の数および精度に依存してもよい。たとえば、クラウドソーシングUE305の多数(たとえば、50,000個以上)の非常に正確な(たとえば、1メートル未満のロケーション誤差)ロケーション推定値315により、ピクセルサイズを1平方メートル以下にすることができるが、より少ないおよび/またはあまり正確ではないロケーション推定値は、1平方メートルよりも大きいピクセルサイズを必要とすることがある。これは、UEロケーション315の密度が同じタイプのエリア(たとえば、ピクセルの間のまたはピクセルを隔てる家具または壁などの障害物または大きい物体がない、連続する屋内エリアまたは連続する屋外エリア)内の近くのピクセルについて好ましくは同じまたは同様であるべきであるからである。この性質は、UE305のユーザが近くのピクセルの各々の中にいる同様のまたは等しい尤度を表すにすぎない。この性質は、多数の正確なUEロケーション315の場合はランダムな統計的サンプリングの結果として自然に現れ得るが、より少数のUEロケーション315の場合またはUEロケーション315がピクセルサイズよりも大きい誤差を含む場合は現れないことがある。しかしながら、この性質は、ターゲットUEのロケーションを決定するためにヒートマップデータを使用するとき、より低い密度を有するピクセルが誤って無視または軽視されないことを確実にするために望ましい。
【0073】
カバレージヒートマップ500-Aまたは500-B(本明細書ではまとめてカバレージヒートマップ500と総称される)における密度領域510は、ターゲットUEがカバレージヒートマップ500の特定の密度領域510内にある確率を決定するために(たとえばサーバによって)使用され得る。確率は、それぞれの密度領域510内のUEロケーション315の数に基づき得る。たとえば、高密度領域510-1がAPカバレージエリア410におけるすべてのUEロケーション315の75%を表し、低密度領域510-2が5%を表す場合、APカバレージエリア410内のターゲットUEは、高密度領域510-1の中にある対応する75%の尤度および低密度領域510-2の中にある5%の尤度を有し得る。(ターゲットUEがその他の領域内にあるであろうパーセンテージ尤度は、APカバレージエリア410内のUEロケーション315のパーセンテージを同様に反映することになる。)したがって、ターゲットUEがAPからのワイヤレス信号を受信する場合、ターゲットUEはAPカバレージエリア410内にあると(たとえばサーバによって)想定される可能性があり、ターゲットUEが特定の密度領域510内にあるパーセンテージ尤度は、このようにして決定されてもよい。
【0074】
カバレージヒートマップ500における密度領域510はさらに、ターゲットUEがカバレージヒートマップ500の特定の密度領域510の特定のサブ領域内にある確率を決定するために(たとえばサーバによって)使用され得る。この場合、確率は、式1によるそれぞれの密度領域510内のUEロケーション315の密度に基づき得る。たとえば、高密度領域510-1内に単位面積当たりのすべてのUEロケーション315の2%がある場合、単位面積Xの高密度領域510-1内のサブ領域(たとえば、ここで、単位面積は1平方メートルであり得る)は、平均して、すべてのUEロケーション315の2X%を含むことになる。低密度領域510-2などの任意の他の密度領域内のサブ領域について、同様の決定が実行され得る。これは、ターゲットUEが異なる密度領域の異なるサブ領域に位置する確率と同じ密度領域の異なるサブ領域に位置する確率の比較を可能にすることができる。
【0075】
図5Aおよび図5Bに示されている例においてカバレージヒートマップ500における密度領域510を作成するために使用されるUEロケーション315は、ある時間期間(たとえば数カ月)にわたってUE305ごとに多くの異なるUEロケーション315を提供することができる、(a)多数のクラウドソーシングUE305(たとえば数万)によっておよび/または(b)少数のクラウドソーシングUE305(たとえば数十)によって提供されてもよいことが留意され得る。どちらのケースが適用されるかは、特定のカバレージエリアによく行く異なるユーザの数に依存し得る。重み付けの結果がケース(b)にとって重すぎるのを避けるために、ケース(a)とケース(b)の両方が適用されるとき、各UE305から収集されるロケーション315の数に制限が課されてもよい。一例として、1日当たりUE305ごとに1つだけのロケーションまたは数個のロケーションという制限が適用されてもよい。ケース(a)とケース(b)の両方が適用され得る一例は、店またはホテルのスタッフによって使用される少数のUE305がケース(b)の多数のロケーション315に寄与し、ホテル客または買い物客によって使用される多数のUE305がケース(a)の他のロケーション315に寄与する、ホテルまたはショッピングモールとなろう。ホテルまたはショッピングモールのスタッフは、通常、ホテル客または買い物客とは異なるエリアによく行くことがあるので、ホテルまたはショッピングモールのスタッフだけがよく行き、ホテル客または買い物客が行かないエリアに高密度領域510を偏らせるのを避けるために、ホテルまたはショッピングモールのスタッフに属するUE305から収集されるロケーション315の数に対する何らかの制限が必要とされ得る。
【0076】
UEロケーション315をカバレージヒートマップ500に記憶することの簡略化として、サーバは、各密度領域510に位置するUEの数または(たとえば単位面積当たりまたはピクセル当たりの)UEの密度を密度領域510ごとに記憶してもよい。UEロケーション315を記憶することとの違いは、UE305が位置する密度領域510を決定するためだけにUE305ロケーションが使用されることであり得る。次いで、サーバは、密度領域510に位置するUE305の総数を記憶してもよいが、それらのロケーションを記憶しなくてもよい。同じ簡略化が、任意の単位面積内または任意のピクセル内に位置するUE305の総数を記憶することに適用されてもよい。密度領域510、単位面積、またはピクセルに関連して記憶されるUEの数は、UEの識別情報を区別しないことがあり、その場合、異なる時間にサーバによって記憶された同じUE305の複数のインスタンスを含むことがある。代替として、サーバは、異なるUEを区別することがあり、任意の密度領域510、単位面積、またはピクセルについて任意の特定のUE305を多くても一度含む(たとえばカウントする)ことがある。
【0077】
ワイヤレス信号の測定値がクラウドソーシングUE305によって提供される場合、カバレージヒートマップ500は、追加として、測定値または測定値の統計値を含んでもよい。測定値は、AP310ごとの受信信号強度指示(RSSI)、RSRP、RSRQ、往復信号伝搬時間(RTT)(往復時間とも呼ばれる)、および到来角(AOA)の測定値を含むことができる。測定値は、前に説明されたように、UEロケーション315の密度と同様の方法でカバレージヒートマップ500において使用されてもよい。すなわち、APカバレージエリア410は領域に分割されてもよく、それらの領域についての平均測定値はそれらの領域に起因してもよい。たとえば、カバレージヒートマップ500-Bと同様に、APカバレージエリア410は、各ピクセル内のクラウドソーシングUE305から取得された関心AP310のワイヤレス信号の測定値の統計値がそれぞれのピクセルに適用され得る、1平方メートルのピクセルにピクセル化されてもよい。そのような統計値は、たとえば、信号測定値の平均、加重平均、および/または標準偏差を含んでもよい。後でターゲットUEのロケーションを決定するとき、関心AP310のターゲットUEによって取得された測定値は、各ピクセルにおける測定値と比較され得る。次いで、ターゲットUEがAPカバレージエリア410の任意のピクセルの中にある尤度または確率は、ピクセルについて決定された統計値とターゲットUEによって測定された値との類似度から決定され得る。たとえば、非常に単純なケースでは、ターゲットUEは、ターゲットUEによって測定された値と最も類似する値を有するAPカバレージエリア410のピクセルの中にあると決定されることがある。
【0078】
いくつかの実施形態によれば、UEロケーションの密度値と測定値の両方を有するカバレージヒートマップ500は、ターゲットUEのロケーションを決定する際に、密度値または測定値のいずれかのみを使用することよりも高い精度を達成することができる。たとえば、ターゲットUEが位置している高い尤度を有する所与の密度領域510において、サーバはさらに、測定値を使用して、ターゲットUEによって取得された測定値と最もよく一致する測定値を有する所与の密度領域510内のサブ領域を識別することができる。追加または代替として、サーバは、ターゲットUEが認識できる複数のAPに対応するカバレージヒートマップ500を使用してターゲットUEの考えられるロケーションを絞り込むことによって、精度において同様の利得を達成することができる。さらなる詳細は、図7Aおよび図7Bに関して以下で提供される。
【0079】
カバレージヒートマップ500は、APカバレージエリア410を1つまたは複数の都市ロケーションにマッピングするとき、サーバによって使用され得る。これの例は、図6Aおよび図6Bにおいて提供される。
【0080】
図6Aは、一例による、都市マップ内の構造物への(関心AP310のAPカバレージエリア410に対応する)カバレージヒートマップ500のマッピングを示す図である。これは、カバレージヒートマップ500に関連付けられた測地座標を都市マップの測地座標と相関させることによって行われ得る。この例では、カバレージヒートマップ500は、第1および第2の建物(610-1および610-2)ならびに第1および第2のエリア(620-1および620-2)と重複している。この例に見られるように、建物610はカバレージヒートマップ500のより高密度の部分(より濃い陰影)に対応するが、エリア620はカバレージヒートマップ500のより低密度の部分に対応する。ヒートマップ500は例示のための一例にすぎないが、隣接する高層建物(たとえば建物610-2)が近くにある高層建物(たとえば建物610-1)の上階にAP310が位置するとき、ヒートマップ500が実際に生じる可能性があり、これは、その場合、建物間の空間には通常、UEロケーション315がないかまたはごく少数のUEロケーション315しかない(たとえば、バルコニーがあれば、またはドローンが存在すれば、数個のUEロケーション315があり得る)からである。いくつかの実施形態によれば、カバレージヒートマップ500はさらに、ターゲットUEが対応する都市ロケーションに位置する確率を決定するために使用され得る。これの一例は、図6Bに示されている。
【0081】
図6Bは、一例による、関心AP310からのワイヤレス信号を検出するターゲットUEが関心AP310のカバレージヒートマップ500に対応する都市ロケーションの各々に位置する、得られた確率を示す図である。(ここでも、より濃い陰影はより高い確率を示す。)すなわち、図6Aに示されているようにカバレージヒートマップ500上に都市ロケーションをオーバーレイすることによって、カバレージヒートマップ500に基づいて、確率が都市ロケーションの各々について決定され得る。具体的には、ターゲットUEが各ロケーションに位置し得る確率は、都市ロケーションの境界内に入るカバレージヒートマップ500のすべてのサブ領域の確率の合計によって決定され得る。この例では、関心AP310からのワイヤレス信号を検出するターゲットUEは、第1の建物610-1の中にある最も高い確率および第1のエリア620-1の中にある最も低い確率を有する。図6Aに示されているように、都市ロケーションの境界内に入らない場合がある、カバレージヒートマップ500の部分があり得る。したがって、都市ロケーションのすべての確率の合計は100%未満であり得る。いくつかの実施形態によれば、ターゲットUEの決定されたロケーションは、カバレージヒートマップ500によってカバーされるすべての都市ロケーションの最も高い確率を有する都市ロケーション(たとえば建物610-1)として提供されてもよい。この決定は、ターゲットUE自体、外部エンティティ(たとえば、PSAP)、またはワイヤレス通信ネットワークプロバイダの内部の機能/サーバなどのエンティティに提供されてもよい。代替として、都市ロケーションがある一定のパーセント(たとえば、50%、75%など)を上回る確率を有しない場合、または複数の都市ロケーションが各々、ある一定の最小しきい値(たとえば、20%、30%など)を上回る確率を有する場合、複数の都市ロケーションについての確率が提供されてもよい。
【0082】
いくつかの実施形態では、ターゲットUEの最も可能性が高い測地ロケーションが、対応する都市ロケーションを決定するのに先立って決定されてもよい。たとえば、カバレージヒートマップ500内の密度領域510および(任意選択で)ターゲットUEから取得されたワイヤレス信号測定値に基づいて、サーバは、APカバレージエリア410内の複数の候補ロケーション(たとえば、図5Bのカバレージヒートマップ500-B内の濃い陰影のピクセル520)を識別し、(たとえば、密度および任意選択でワイヤレス信号測定値に基づいて)各候補ロケーションに関連付けられた確率をさらに決定してもよい。次いで、最大確率を有するロケーションが識別され、対応する都市ロケーションにマッピングされてもよい。
【0083】
クラウドソーシング情報の継続的な累積は、経時的に精度の向上をもたらすことができる。すなわち、クラウドソーシング情報は最初に、より大きい都市ロケーション(たとえば、図6Bに示されているような建物およびより大きいエリア)についての確率の決定をもたらすことができるが、経時的に建物内の部屋またはフロアなどの都市ロケーション内のサブロケーションの確率の決定をもたらすことができる。いくつかの実施形態によれば、所与の都市ロケーションについて一定のしきい値が満たされる(たとえば、UEロケーション315の密度がしきい値を超える)場合、かつ都市ロケーション内のサブロケーションのマップ(たとえば、建物のフロアプラン)が利用可能である場合、サーバは、(たとえば、より大きい都市ロケーションについて上記で説明された方法と同様の方法で)サブロケーションについての確率を決定することができる。
【0084】
クラウドソーシング情報への都市ロケーションのマッピングはどの時点でも行われ得ることが留意され得る。図3A図6Bに関して説明される例は、都市ロケーションがどのように(図6Aに示されているような)カバレージヒートマップ500に適用され得るかを示すが、実施形態はそのように限定されない。いくつかの実施形態によれば、UEロケーション315は、APカバレージエリア410の決定に先立ってサーバによって都市ロケーションに変換されてもよい。代替として、いくつかの実施形態によれば、都市ロケーションはAPカバレージエリア410にマッピングされてもよく、これはカバレージヒートマップ500の決定に先立って行われてもよい。
【0085】
図7Aは、一実施形態による、重複APカバレージエリア410がターゲットUEのロケーションの決定においてより高い精度を提供するためにどのように使用され得るかを示す簡略図である。この例では、3つのAPカバレージエリア410が4つの都市ロケーション、すなわち710-1~710-4をまとめてカバーしている。しかしながら、すべての3つのAPカバレージエリア410の重複エリア720は、都市ロケーションのうちの2つ、すなわち710-2および710-3にしか生じない。したがって、ターゲットUEが、3つのAPカバレージエリア410に対応するすべての3つの関心APからのワイヤレス信号を受信したことをサーバに示す場合、サーバは、ターゲットUEが都市ロケーション710-2または710-3内にあると決定することができる。
【0086】
図7Aの重複エリア720に起因する異なる陰影によって示されているように、APカバレージエリア410に対応するカバレージヒートマップ500に基づいて、異なる確率が異なる重複エリア720に関連付けられ得る。すなわち、ターゲットUEがAPカバレージ410の非重複部分に位置する可能性を除外することに加えて、サーバは、重複エリア720の各々に関連付けられた確率に基づいて、ターゲットUEが各重複エリア720内に位置する確率を決定することができる。図7Aに示されている例では、APカバレージエリア410に対応するカバレージヒートマップ500の密度は、重複エリア720ごとに組み合わされ、結果として、都市ロケーション710-3内の重複エリア720、次いで、都市ロケーション710-2内の重複エリア720内にターゲットUEが位置する確率が高くなる。
【0087】
確率は、異なる方法で組み合わされてもよい。一実施形態では、サーバは、前に説明されたように(たとえば、特定の都市ロケーション内にあるかまたは特定の都市ロケーションに対応する認識できるAPについてのヒートマップのすべてのサブ領域内のターゲットUEロケーションの確率を合計することによって)、認識できる各APに基づいて別々に各都市ロケーション内のターゲットUEロケーションの確率を決定してもよい。次いで、特定の都市ロケーションに対する認識できる個々のAPについての得られた確率は、たとえば、組み合わされる確率が互いに依存しないと想定して、それらの確率を乗算してその都市ロケーション内の(単なる相対値であり得る)UEロケーションの組合せ確率を決定することによって組み合わされてもよい。次いで、最も高い組合せ確率を有する都市ロケーションが、ターゲットUEの最も可能性が高い都市ロケーションとして選択されてもよい。
【0088】
図7Bに示されているように、たった今説明されたように確率がすべての都市ロケーション710についても組み合わされる場合があり、図6Bに示されているものと同様に異なる都市ロケーション710についての組合せ確率が得られる。これらの都市ロケーション710およびそれらの関連する組合せ確率が、PSAPなどの要求側エンティティに提供される場合があるか、または最も高い組合せ確率を有する都市ロケーション710が、ターゲットUEの最も可能性が高い都市ロケーションとして選択され、PSAPなどの要求側エンティティに提供される場合がある。
【0089】
図6B図7Bに関してたった今説明されたようなターゲットUEの都市ロケーションの決定は、1段階または2段階のいずれかで進行することができる。1段階手順では、サーバは、説明されたようにターゲットUEについての異なる都市ロケーションの確率または組合せ確率を決定することができ、たとえば、最も高い確率または最も高い組合せ確率を有する都市ロケーションを選択することができる。2段階手順では、サーバは、たった今説明された技法を使用して、ターゲットUEが異なる密度領域、異なるサブ領域および/または異なるピクセルに位置する確率または組合せ確率を決定することができ、確率または組合せ確率は、都市ロケーションが必ずしも存在しない図5Bの場合のようなカバレージヒートマップに基づく。次いで、サーバは、(都市ロケーションについて説明されたように、ただし都市ロケーションの代わりに密度領域、サブ領域および/またはピクセルを使用して)ターゲットUEについての最も可能性が高い密度領域、サブ領域またはピクセルを決定することができる。決定された密度領域、サブ領域またはピクセルは、測地ロケーションとして扱われてもよく(たとえば、密度領域またはサブ領域の場合はいくらかの不確実性を伴う)、図6Aについて説明されたように都市ロケーションにマッピングされ得る。
【0090】
図8は、サーバ805がクラウドソーシングUE305から情報を収集することができる例示的なプロセスのシグナリングフロー図である。図1および図2に示されているように、クラウドソーシングUE305とサーバ805との間に1つまたは複数の介在するデバイスおよび/またはネットワークがあってもよい。述べられたように、クラウドソーシングUE305は、クラウドソーシング機能を実行するモバイルデバイス(たとえば、図1および/または図2のUE105)を含んでもよく、サーバ805は、ロケーションサーバ160、LMF220、SLP、E-SMLC、および/またはクラウドソーシングUE305から離れた別のコンピューティングデバイスなどの、論理または物理コンピュータサーバを含んでもよい。その上、図8に示されているプロセスは、クラウドソーシングされた情報(たとえば、UEロケーション315、AP識別情報、および任意選択の測定値)を累積するために、1つまたは複数のクラウドソーシングUE305とともに経時的にサーバ805によって繰り返され得る。
【0091】
プロセスは、クラウドソーシングUE305およびサーバ805がクラウドソーシングセッションを確立するアクション810において開始することができる。いくつかの実施形態によれば、クラウドソーシングセッションは、(たとえばLPPを使用して)制御プレーンを介して確立されてもよく、または(たとえばSUPLユーザプレーンロケーションプロトコル(ULP)を使用して)ユーザプレーンを介して確立されてもよい。たとえば、セッションは、サーバ805とクラウドソーシングUE305との間のLPPセッションまたはSUPL ULPセッションを含んでもよい。アクション810におけるセッションの確立は、UE305が要求をサーバ805に送ることによって、またはサーバ805が要求をUE305に送ることによって、のいずれかで開始されてもよい。
【0092】
アクション820において、サーバ805はクラウドソーシングUE305に情報要求を提供することができる。この要求は、クラウドソーシングUE305によって検出された任意のAPのID(たとえば、MACアドレス、SSID、または他の識別子)を求める要求、および(任意選択で)APのワイヤレス信号の測定値(たとえば、RTT、RSSI、AOAなど)を求める要求を含んでもよい。いくつかの実施形態によれば、情報要求820はまた、ロケーション(たとえば、UEロケーション315)ならびに/またはクラウドソーシングUE305がAPのAP識別情報および測定値を取得するロケーションに対応するロケーション測定値を明示的に要求してもよい。
【0093】
破線矢印は、アクション820が任意選択であり得ることを示す。これは、いくつかの実施形態によれば、明示的な測定要求が必要とされない場合があるからである。そのような事例では、クラウドソーシングUE305は、(アクション810において)セッションが確立されると、明示的な測定要求なしに、クラウドソーシング情報をサーバ805に提供してもよい。
【0094】
ブロック825において、クラウドソーシングUE305はロケーション測定値を取得してもよい。前に述べられたように、これらは、SV110の擬似距離、コード位相および/もしくはキャリア位相測定値、近くのgNB210のNR測定値(たとえば、RSRP、RSRQ、AOD、AOA、DAOA、Rx-Tx、RSTD、RTTの測定値)、近くのWLAN216用のAPの測定値、センサベースの測定値、ならびに/または他の測定値を含んでもよい。
【0095】
ブロック830において、クラウドソーシングUE305は、任意選択で、ブロック825において取得されたロケーション測定値に基づいて、かつA-GNSS、RTK、DL-TDOA、AOA、DAOA、AOD、マルチセルRTT、ECID、WLAN、センサなどのUEベースの測位方法を使用して、その位置を決定する。UE305は、ブロック830においてその位置を決定するのを助けるための支援データを使用してもよく、支援データは、(たとえば、アクション810におけるセッション確立中にまたはその後に)サーバ805から受信されてもよく、かつ/または近くの(たとえば、サービング)gNB210もしくはWLAN216から送信されたブロードキャスト情報において受信されてもよい。ブロック830は任意選択であり、必ずしも行われるとは限らない場合がある。
【0096】
ブロック840において、クラウドソーシングUE305は、サーバ805に提供すべきAP情報を取得する。ここでも、この情報は、クラウドソーシングUE305が認識できる1つまたは複数のAPのうちの各々について、それぞれのAP識別情報と、それぞれのAPによって送信されたワイヤレス信号の取られた任意選択の測定値とを含むことができる。いくつかの実施形態では、ブロック825および840が組み合わされてもよい。
【0097】
アクション850において、クラウドソーシングUE305は、サーバ805に、(i)ブロック830において取得された場合は位置、(ii)ブロック840において取得されたAP情報、および(iii)ブロック825において取得されたロケーション測定値のうちのいくつかまたはすべてのうちの1つまたは複数を提供する。いくつかの実施形態では、ブロック850においてサーバ805に送られる情報は、2つ以上の異なるメッセージ(たとえば、LPPまたはULP用のメッセージ)において送られてもよく、たとえば、(i)、(ii)、および(iii)の各々についての情報が別個のメッセージにおいてまたは同じメッセージにおいて送られる。
【0098】
ブロック855において、UE305がアクション850においてその位置を提供しない場合、サーバ805は、アクション850において提供されたロケーション測定値を使用して、かつA-GNSS、RTK、DL-TDOA、AOA、DAOA、AOD、マルチセルRTT、ECID、WLAN、センサなどのUE支援型測位方法を使用して、UE305の位置を決定してもよい。サーバ805はまた、UL-TDOA、AOA、またはECIDなどのネットワークベースの測位方法を使用してブロック855におけるUE305の位置の決定を支援するかまたは可能にするために、1つまたは複数のgNB210および/またはWLAN216(図8に図示せず)によって取得されたUE305のロケーション測定値を要求および受信してもよい。
【0099】
前に示されたように、アクション850においてクラウドソーシングUE305によって提供された、またはブロック855においてサーバ805によって取得された位置は、測地座標において提供または取得されてもよい。これらの座標は、APカバレージエリアを決定するのを助けるためにサーバ805によって使用される場合があり、前に説明された実施形態に示された方法で都市ロケーションに変換される場合がある。
【0100】
任意選択で、矢印860によって示されているように、クラウドソーシングUE305は、ロケーション測定値を取得し、任意選択でその位置を決定し、AP情報を取得し、これらのうちの1つまたは複数をサーバ805に提供するプロセスを繰り返してもよい。これらの繰返しは、たとえば、セッションが確立されたとき(アクション810)および/または情報が要求されたとき(アクション820)にサーバ805および/またはクラウドソーシングUE305によって決定され得る、定義された周期、UE305が異なるロケーションにあることを検出するなどのトリガリングイベント、スケジュールなどに基づいて行われてもよい。完了すると、クラウドソーシングUE305およびサーバ805は、アクション870においてセッションを終了することができる。別の実施形態では、図8に示されているプロセス全体は、他の目的のために、周期的間隔で、(たとえば、認識できるAPの異なるセットを検出するなどの)いくつかのイベントがUE305において生じるとき、または、UE305がサーバ805からのロケーション関連情報を要求するときはいつでも、もしくはサーバ805がUE305からのロケーション関連情報を要求するときはいつでも、UE305によっておよび/またはサーバ805によって繰り返されてもよい。
【0101】
ブロック880において、サーバ805は、アクション850においてUE305によって示された1つまたは複数のAPの各々についてのカバレージエリアおよびヒートマップを決定または更新するために、アクション850の1つまたは複数のインスタンスにおいて受信され、ブロック855が行われるときにはブロック855の1つまたは複数のインスタンスにおいて決定された情報を使用する。ブロック880における決定または更新は、図3A図6Aについて説明されたようなものであってもよく、図8に示されているプロセスと同様または同一のプロセスがやはり行われる、他のクラウドソーシングUE305から受信された情報を利用してもよい。
【0102】
(たとえば、図8のシグナリングフローに従って取得されたような)1つまたは複数のAPについてのカバレージエリアおよびヒートマップを使用してターゲットUEの都市ロケーションを取得するために、図8と同様のシグナリングフローが(図8のUE305の代わりに)ターゲットUEおよびサーバ805によって使用されてもよい。シグナリングフローは、任意選択であり得るアクション825、省略され得るアクション830、省略されるアクション860、および通常は省略されるブロック880を除いて、図8について前に説明されたアクションおよびブロックの各々を保持することができる。加えて、サーバ805は今度は、ターゲットUEの位置を決定するためにブロック855を常に実行することができるが、今度は、アクション850において受信され、ブロック840においてターゲットUEによって取得されたAP情報に基づいて、ターゲットUEの都市ロケーションを決定する。ブロック855におけるUE都市ロケーションの決定は、図6B図7Bについて前に説明された技法を使用してもよい。たとえば、UE都市ロケーションの決定は、ターゲットUEの測地ロケーションが取得されない、単一の段階を使用してもよく、または、ターゲットUEの測地ロケーションが最初に取得され、その後にその測地ロケーションに基づいてターゲットUEの都市ロケーションが取得される、2つの段階において進行してもよい。次いで、サーバ805は、モバイルデバイスの都市ロケーションを、モバイルデバイスに、またはPSAPであり得る外部クライアント230などの、モバイルデバイスの都市ロケーションを要求するエンティティに提供してもよい。
【0103】
図9は、一実施形態による、モバイルデバイスの都市ロケーションを決定する方法900のフロー図である。図9に示されているブロックのうちの1つまたは複数に示されている機能を実行するための手段は、図1のロケーションサーバ160、図2のLMF220、あるいはSLP、E-SMLC、または外部クライアント180もしくは230などの、サーバのハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素によって実行されてもよい。以下でより詳細に説明される、サーバの例示的な構成要素は、図13に示されている。ここで、モバイルデバイスは、本明細書で前に説明されたようなUE(たとえば、ターゲットUE105、クラウドソーシングUE305)を含んでもよい。
【0104】
ブロック910において、機能は、モバイルデバイスから1つまたは複数のWiFi APに関する情報を受信することであって、情報が、1つまたは複数のWiFi APのうちの各WiFi APの識別情報を含む、受信することを含む。前に示されたように、識別情報は、MACアドレス、SSIDなどの、1つまたは複数のWiFi APの各々の一意の識別子を含んでもよい。図8に関して前に説明されたように、情報は、モバイルデバイスとサーバとの間の通信セッションにおいて提供されてもよい。その上、情報は、1つまたは複数のWiFi APの各々についての信号測定値(たとえば、RSSI、RTT、および/またはAOA)をさらに含むことができる。
【0105】
ブロック910における機能を実行するための手段は、たとえば、図13に示されているような、バス1305、処理ユニット1310、通信サブシステム1330、および/またはサーバの他の構成要素を含んでもよい。
【0106】
ブロック920において、機能は、情報および1つまたは複数のWiFi APのうちのWiFi APごとのカバレージヒートマップに基づいてモバイルデバイスのロケーションを決定することを含む。1つまたは複数のWiFi APのうちのWiFi APごとのカバレージヒートマップは、それぞれのWiFi APからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム、および追加のモバイルデバイスがそれぞれのWiFi APからのワイヤレス信号を受信した地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度を示してもよい。上記の実施形態に示されているように、これらの追加のモバイルデバイスはクラウドソーシングUE305を含んでもよい。例示的なカバレージヒートマップは、図5A図6Bに示されている。述べられたように、カバレージヒートマップの様々な態様は、フォーマット、粒度などを含め、異なってもよい。
【0107】
いくつかの実施形態によれば、1つまたは複数のWiFi APのうちのWiFi APごとのカバレージヒートマップは、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度を示してもよく、地理的エリアまたは地理的ボリュームは、1つまたは複数の領域を含み、モバイルデバイスロケーションの密度は、1つまたは複数の領域の各々について、モバイルデバイスロケーションの数、モバイルデバイスの数、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの総数またはモバイルデバイスの総数の小部分または部分、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスがそれぞれの領域の中にある確率、あるいはこれらの組合せを含む。上記で説明された実施形態に示されているように、確率は、密度から抽出されてもよく、かつ/または、モバイルデバイスロケーションの総数もしくはモバイルデバイスの総数の小部分もしくは部分(たとえば、パーセンテージ)は、異なる密度領域を定義するために使用されてもよい。追加または代替として、領域は、サブエリア、サブボリューム、単位面積、単位ボリューム、ピクセル、または都市ロケーションを含んでもよい。
【0108】
(たとえば、図6B図7A、および図7Bについて説明されたような)前に説明された実施形態に示されているように、いくつかの実施形態は最初に、ターゲットモバイルデバイスが位置している最大尤度を有する測地ロケーションまたは都市ロケーションを識別してもよい。したがって、いくつかの実施形態によれば、情報および1つまたは複数のWiFi APのうちのWiFi APごとのカバレージヒートマップに基づいてモバイルデバイスのロケーションを決定することは、モバイルデバイスについての複数の候補ロケーションを決定することと、複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションとモバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定することと、ロケーションとして、モバイルデバイスの実際のロケーションとの最大の対応確率を有する複数の候補ロケーションのうちの候補ロケーションを選択することとを含んでもよい。その上、いくつかの実施形態によれば、複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションとモバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定することは、各候補ロケーションにおける1つまたは複数のWiFi APのうちのそれぞれのWiFi APごとのモバイルデバイスロケーションの密度に基づいてもよい。いくつかの実施形態では、サーバによって受信された情報は、1つまたは複数のWiFi APのうちのWiFi APごとの第1の信号測定値を含んでもよく、1つまたは複数のWiFi APのうちのWiFi APごとのカバレージヒートマップは、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションにおける追加のモバイルデバイスによって取得された第2の信号測定値の統計値を含む。そのような事例では、複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションとモバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定することは、第1の信号測定値と候補ロケーションごとの第2の信号測定値との対応に基づいてもよい。上記の実施形態に示されているように、第1の信号測定値および第2の信号測定値は、RSRP、RSRQ、RSSI、RTT、AOA、またはこれらの組合せのうちの少なくとも1つを含んでもよい。第2の信号測定値の統計値は、第2の信号測定値の平均、第2の信号測定値の加重平均、第2の信号測定値の標準偏差、またはこれらの何らかの組合せを含んでもよい。
【0109】
ブロック920における機能を実行するための手段は、たとえば、図13に示されているような、バス1305、処理ユニット1310、および/またはサーバの他の構成要素を含んでもよい。
【0110】
ブロック930において、機能は、ロケーションに基づいてモバイルデバイスの都市ロケーションを決定することを含む。いくつかの実施形態では、ロケーションは都市ロケーションを含んでもよい。他の実施形態では、ロケーションは測地ロケーションを含んでもよく、測地ロケーションは、たとえば、(たとえば図6Aについて説明されたような)マップ、建物プラン、または測地ロケーションと都市ロケーションとを相互参照するデータベースを使用して、都市ロケーションにマッピングされてもよい。いくつかの実施形態では、ロケーションが測地ロケーションであるとき、ロケーションに基づいて都市ロケーションを決定することは、ロケーションに基づいてマップまたはプラン上の第2のロケーションを識別することと、マップまたはプラン上の第2のロケーションに基づいて都市ロケーションを決定することとを含んでもよい。いくつかの実施形態によれば、モバイルデバイスの都市ロケーションはさらに、都市ロケーションを要求するエンティティ、モバイルプロバイダネットワーク内部のデバイス、またはモバイルデバイス自体などの、エンティティに提供されてもよい。
【0111】
ブロック930における機能を実行するための手段は、たとえば、図13に示されているような、バス1305、処理ユニット1310、および/またはサーバの他の構成要素を含んでもよい。
【0112】
図10は、一実施形態による、1つまたは複数のWiFi APの各々についてのカバレージヒートマップを決定する方法1000のフロー図である。図9と同様に、図10に示されているブロックのうちの1つまたは複数に示されている機能を実行するための手段は、図1のロケーションサーバ160、図2のLMF220、SLP、E-SMLC、または外部クライアント180もしくは230などの、サーバのハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素によって実行されてもよい。サーバは、モバイルデバイスの都市ロケーションを決定する(たとえば、図9の方法を実行する)サーバと同じであってもよいが、他の実施形態では異なるサーバであってもよい。以下でより詳細に説明される、サーバの例示的な構成要素は、図13に示されている。ここで、モバイルデバイスは、本明細書で前に説明されたようなUE(たとえば、UE105またはクラウドソーシングUE305)を含んでもよい。
【0113】
ブロック1010において、機能は、複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスから1つまたは複数のWiFi APに関する情報を受信することを含む。情報は、複数のモバイルデバイスのうちのモバイルデバイスごとに、複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの指示、および、1つまたは複数のロケーションのうちのロケーションごとに、ワイヤレス信号が各ロケーションにおける各モバイルデバイスによって受信された1つまたは複数のWiFi APのうちの少なくとも1つのWiFi APの識別情報を含んでもよい。ここで、複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスは、図8に示されているように通信セッションにおいて情報をサーバに提供し得る、クラウドソーシングモバイルデバイス(たとえば、クラウドソーシングUE305などの、クラウドソーシング用に構成されたモバイルデバイス)を含んでもよい。さらに、複数のロケーションからの各ロケーションは、ポイント、所定のサイズのエリアもしくはボリューム、ピクセル、都市ロケーションの構造もしくは部分の一部分を画定するエリアもしくはボリューム、またはこれらの組合せに関連付けられてもよい。
【0114】
ブロック1010における機能を実行するための手段は、たとえば、図13に示されているような、バス1305、処理ユニット1310、通信サブシステム1330、および/またはサーバの他の構成要素を含んでもよい。
【0115】
ブロック1020において、機能は、1つまたは複数のWiFi APのうちのWiFi APごとに、情報からそれぞれのWiFi APについてのカバレージヒートマップを決定することであって、カバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム、およびそれぞれのWiFi APからのワイヤレス信号が複数のモバイルデバイスによって受信された地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションのロケーションの密度を含む、決定することを含む。それぞれのWiFi APからのワイヤレス信号が複数のモバイルデバイスによって受信された複数のロケーションのロケーションの密度は、地理的エリアまたは地理的ボリューム内の1つまたは複数の領域の各々について決定されてもよく、領域ごとに、ロケーションの数、モバイルデバイスの数、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のロケーションの総数またはモバイルデバイスの総数の小部分または部分、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスがそれぞれの領域の中にある確率、あるいはこれらの組合せを含んでもよい。たとえば、領域は、サブエリア、サブボリューム、単位面積、単位ボリューム、ピクセル、または都市ロケーションを含んでもよい。
【0116】
ブロック1020における機能を実行するための手段は、たとえば、図13に示されているような、バス1305、処理ユニット1310、および/またはサーバの他の構成要素を含んでもよい。
【0117】
いくつかの実施形態では、ブロック1010において受信される情報は、1つまたは複数のWiFi APについての信号測定値を含んでもよく、信号測定値は、複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの各々における複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスによって取得される。これらの信号測定値は、RSRP、RSRQ、RSSI、RTT、AOA、またはこれらの組合せを含むことができる。そのような事例では、信号測定値は、位置決定のための密度値のカバレージヒートマップ500とともに使用され、かつ/またはカバレージヒートマップ500に含まれ得る。したがって、方法1000のいくつかの実施形態は、複数のモバイルデバイスのうちの少なくとも1つのモバイルデバイスがそれぞれのWiFi APからのワイヤレス信号を受信した複数のロケーションのうちの各ロケーションにおけるそれぞれのWiFi APについての信号測定値の統計値を決定することによって、1つまたは複数のWiFi APのうちのWiFi APごとのカバレージヒートマップを決定することを含んでもよい。ここでも、統計値は、信号測定値の平均、信号測定値の加重平均、信号測定値の標準偏差、またはこれらの何らかの組合せを含んでもよい。
【0118】
図11は、一実施形態による、モバイルデバイスの都市ロケーションを取得する方法1100のフロー図である。図11に示されているブロックのうちの1つまたは複数に示されている機能を実行するための手段は、図1および図2のUE105などの、モバイルデバイスのハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素によって実行されてもよい。詳細には、図11に示されている機能は、上記の実施形態で説明されたように、ターゲットUEによって実行されてもよい。以下でより詳細に説明される、モバイルデバイスの例示的な構成要素は、図12に示されている。
【0119】
ブロック1110において、機能は、1つまたは複数のWiFi APからのワイヤレス信号を検出することを含み、ブロック1120における機能は、1つまたは複数のWiFi APに関する情報を取得することであって、情報が、1つまたは複数のWiFi APのうちの各WiFi APの識別情報を含む、取得することを含む。前に説明された実施形態で述べられたように、1つまたは複数のWiFi APのカバレージエリア内のモバイルデバイス(たとえば、ターゲットUE)は、1つまたは複数のWiFi APの識別情報を含み得る、1つまたは複数のWiFi APによってブロードキャストされたワイヤレス信号を受信してもよい。この識別情報は、MACアドレス、SSIDなどの一意の識別子を含んでもよい。
【0120】
ブロック1110および1120における機能を実行するための手段は、たとえば、図13に示されているような、バス1305、処理ユニット1310、通信サブシステム1330、および/またはサーバの他の構成要素を含んでもよい。
【0121】
ブロック1130における機能は、情報を、ロケーションサーバ160などのロケーションサーバ、LMF220、SLP、E-SMLC、または外部クライアント180もしくは230に送ることを含む。ここでも、情報は、前に説明されたように、図8に示されているようなロケーションサーバとの通信セッションの一部として提供されてもよい。情報は、LPPプロトコルまたはSUPL ULPプロトコルを使用するなど、通信セッションに関係する任意の管理プロトコルおよび/または規格に従って送られてもよい。
【0122】
ブロック1130における機能を実行するための手段は、たとえば、図13に示されているような、バス1305、処理ユニット1310、通信サブシステム1330、および/またはサーバの他の構成要素を含んでもよい。
【0123】
最後に、ブロック1140において、機能は、情報をロケーションサーバに送ったことに応答して、ロケーションサーバからモバイルデバイスの都市ロケーションを受信することであって、都市ロケーションが、ロケーションサーバに送られる情報および1つまたは複数のWiFi APのうちの少なくとも1つのWiFi APのカバレージヒートマップに基づいて(たとえばロケーションサーバによって)決定される、受信することを含む。
【0124】
実施形態では、機能は、1つまたは複数のWiFi APのうちの少なくとも1つのWiFi APについての第1の信号測定値を取得することと、ロケーションサーバに送られる情報に第1の信号測定値を含めることであって、都市ロケーションがさらに、第1の信号測定値に基づいて(たとえばロケーションサーバによって)決定される、含めることとをさらに含んでもよい。たとえば、第1の信号測定値は、RSRP、RSRQ、RSSI、RTT、AOA、またはこれらの任意の組合せを含んでもよい。第1の信号測定値は、1つまたは複数のWiFi APの各々についてのカバレージヒートマップの中の統計値に関連付けられてもよい。したがって、1つまたは複数のWiFi APのうちの少なくとも1つのWiFi APについてのカバレージヒートマップは、1つまたは複数のWiFi APのうちの少なくとも1つのWiFi APからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションにおける追加のモバイルデバイスによって取得された第2の信号測定値の統計値を含んでもよい。そのような実施形態では、(たとえばロケーションサーバによって)都市ロケーションを決定することは、第1の信号測定値と候補ロケーションごとの第2の信号測定値の統計値との対応に基づいて、複数の候補ロケーションの中の各候補ロケーションがモバイルデバイスの実際のロケーションに対応する確率を決定することをさらに含んでもよい。たとえば、統計値は、平均、加重平均、標準偏差、またはこれらの何らかの組合せを含んでもよい。
【0125】
ブロック1130における機能を実行するための手段は、たとえば、図13に示されているような、バス1305、処理ユニット1310、通信サブシステム1330、および/またはサーバの他の構成要素を含んでもよい。
【0126】
前に述べられたように、(たとえば、図9および図11について説明されたように)ターゲットUEの都市ロケーションを決定するために使用される、または(たとえば、図10について説明されたように)それについてのカバレージヒートマップが取得される様々なWiFi APは、IEEE802.11プロトコルをサポートするAPなどの、図2のWLAN216用のWiFi APを含んでもよい。しかしながら、WiFi APは、必ずしもそのように限定されるとは限らない場合があり、BluetoothをサポートするAPおよび/またはNR(gNB210など)もしくはLTE(ng-eNB214など)をサポートするAN、ならびに他のタイプのAPおよびANを含むことができる。
【0127】
図12は、モバイルデバイスおよび/またはUEに関して(たとえば、図1図11に関連して)本明細書で上記で説明されたように利用され得るモバイルデバイス1200の一実施形態を示す。たとえば、モバイルデバイス1200は、図1図2のUE105または図3Aおよび図8のUE305に対応してもよく、図11に示されている方法の機能のうちの1つまたは複数を実行することができる。図12は、様々な構成要素の一般化された図を提供することが意図されているにすぎず、構成要素のいずれかまたはすべてが適宜に利用されてもよいことに留意されたい。いくつかの事例では、図12によって示されている構成要素が、単一の物理デバイスに局在化され得ること、および/または異なる物理ロケーションにおいて配設され得る様々なネットワーク化されたデバイスの間で分散され得ることが留意され得る。さらに、前に述べられたように、前に説明された実施形態で説明されたUEの各々の機能は、図12に示されているハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素のうちの1つまたは複数によって実行されてもよい。
【0128】
バス1205を介して電気的に結合され得る(または適宜に別様に通信していてもよい)ハードウェア要素を備えるモバイルデバイス1200が示されている。ハードウェア要素は、処理ユニット1210を含んでもよく、処理ユニット1210は、限定はしないが、1つもしくは複数の汎用プロセッサ、(デジタル信号プロセッサ(DSP)チップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)などの)1つもしくは複数の専用プロセッサ、および/または他の処理構造もしくは手段を含むことができる。図12に示されているように、いくつかの実施形態は、所望の機能に応じて、別個のDSP1220を有してもよい。ワイヤレス通信に基づくロケーション決定および/または他の決定は、処理ユニット1210および/または(以下で説明される)ワイヤレス通信インターフェース1230において行われてもよい。モバイルデバイス1200はまた、限定はしないが、1つまたは複数のキーボード、タッチスクリーン、タッチパッド、マイクロフォン、ボタン、ダイヤル、スイッチなどを含むことができる、1つまたは複数の入力デバイス1270と、限定はしないが、1つまたは複数のディスプレイ(たとえば、タッチスクリーン)、発光ダイオード(LED)、スピーカーなどを含むことができる、1つまたは複数の出力デバイス1215とを含むことができる。
【0129】
モバイルデバイス1200はまた、ワイヤレス通信インターフェース1230を含んでもよく、ワイヤレス通信インターフェース1230は、限定はしないが、モデム、ネットワークカード、赤外線通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、および/または(Bluetooth(登録商標)デバイス、IEEE802.11デバイス、IEEE802.15.4デバイス、WiFiデバイス、WiMAXデバイス、WANデバイス、および/または様々なセルラーデバイスなどの)チップセットなどを含んでもよく、これにより、モバイルデバイス1200が上記の実施形態で説明されたように他のデバイスと通信することが可能になり得る。ワイヤレス通信インターフェース1230は、本明細書で説明されるように、たとえば、eNB、gNB、ng-eNB、アクセスポイント、様々な基地局および/もしくは他のアクセスノードタイプ、ならびに/または他のネットワーク構成要素、コンピュータシステム、および/もしくはTRPと通信可能に結合された任意の他の電子デバイスを介して、データおよびシグナリングがネットワークのTRPと通信される(たとえば、送信および受信される)ことを可能にすることができる。通信は、ワイヤレス信号1234を送りかつ/または受信する1つまたは複数のワイヤレス通信アンテナ1232を介して実行され得る。いくつかの実施形態によれば、ワイヤレス通信アンテナ1232は、複数の個別アンテナ、アンテナアレイ、またはそれらの任意の組合せを含んでもよい。アンテナ1232は、ビーム(たとえば、TxビームおよびRxビーム)を使用してワイヤレス信号を送信および受信することが可能であってもよい。ビーム形成は、それぞれのデジタルおよび/またはアナログ回路を用いた、デジタルおよび/またはアナログビーム形成技法を使用して実行されてもよい。ワイヤレス通信インターフェース1230は、そのような回路を含んでもよい。
【0130】
所望の機能に応じて、ワイヤレス通信インターフェース1230は、WiFi AP、基地局(たとえば、ng-eNBおよびgNB)、ならびに他の地上トランシーバおよびワイヤレスデバイスと通信するために、別個の受信機および送信機、またはトランシーバ、送信機、および/もしくは受信機の任意の組合せを含んでもよい。モバイルデバイス1200は、様々なネットワークタイプを含み得る異なるデータネットワークと通信してもよい。たとえば、ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)は、CDMAネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交周波数分割多元接続(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)ネットワーク、WiMAX(IEEE802.16)ネットワークなどであってもよい。CDMAネットワークは、CDMA2000、WCDMA(登録商標)などの、1つまたは複数のRATを実装し得る。CDMA2000は、IS-95規格、IS-2000規格および/またはIS-856規格を含む。TDMAネットワークは、GSM、デジタルアドバンストモバイルフォンシステム(D-AMPS)、または何らかの他のRATを実装し得る。OFDMAネットワークは、LTE、LTEアドバンスト、5G NRなどを採用し得る。5G NR、LTE、LTEアドバンスト、GSM、およびWCDMA(登録商標)は、3GPP(登録商標)からの文書に記載されている。Cdma2000は、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)という名称の団体からの文書に記載されている。3GPP(登録商標)文書および3GPP2文書は、公的に入手可能である。ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)はまた、IEEE802.11xネットワークであってもよく、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク(WPAN)は、Bluetoothネットワーク、IEEE802.15x、または何らかの他のタイプのネットワークであってもよい。本明細書で説明される技法はまた、WWAN、WLANおよび/またはWPANの任意の組合せのために使用され得る。
【0131】
モバイルデバイス1200は、センサ1240をさらに含むことができる。センサ1240は、限定はしないが、1つまたは複数の慣性センサおよび/または他のセンサ(たとえば、加速度計、ジャイロスコープ、カメラ、磁力計、高度計、マイクロフォン、近接度センサ、光センサ、気圧計など)を含んでもよく、それらのうちのいくつかは、本明細書の実施形態で説明されるように、位置関連の測定値および/または他の情報を取得するために使用されてもよい。
【0132】
モバイルデバイス1200の実施形態はまた、(アンテナ1232と同じであり得る)アンテナ1282を使用して1つまたは複数の全地球航法衛星システム(GNSS)衛星から信号1284を受信することが可能な、GNSS受信機1280を含んでもよい。GNSS信号測定値に基づく測位は、本明細書で説明される技法を補完し、かつ/または組み込むために利用され得る。GNSS受信機1280は、従来の技法を使用して、全地球測位システム(GPS)、Galileo、GLONASS、日本上空の準天頂衛星システム(QZSS)、インド上空のインド地域航法衛星システム(IRNSS)、中国上空のBeiDou航法衛星システム(BDS)などのGNSSシステムのGNSS衛星110から、モバイルデバイス1200の位置を抽出することができる。その上、GNSS受信機1280は、たとえば、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(MSAS)、およびジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GAGAN)などの1つもしくは複数の全地球および/もしくは地域航法衛星システムに関連付けられ得るか、またはそれらとともに使用するために別様に有効化され得る、様々なオーグメンテーションシステム(たとえば、衛星ベースオーグメンテーションシステム(SBAS))とともに使用され得る。
【0133】
GNSS受信機1280は別個の構成要素として図12に示されているが、実施形態はそのように限定されないことが留意され得る。本明細書で使用される場合、「GNSS受信機」という用語は、GNSS測定値(GNSS衛星からの測定値)を取得するように構成されたハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素を含んでもよい。したがって、いくつかの実施形態では、GNSS受信機は、処理ユニット1210、DSP1220、および/またはワイヤレス通信インターフェース1230内の(たとえば、モデムの中の)処理ユニットなどの、1つまたは複数の処理ユニットによって(ソフトウェアとして)実行される測定エンジンを備えてもよい。GNSS受信機は、任意選択で、測位エンジンも含んでもよく、測位エンジンは、拡張カルマンフィルタ(EKF)、加重最小2乗(WLS)、ハッチフィルタ、粒子フィルタなどを使用してGNSS受信機の位置を決定するために、測定エンジンからのGNSS測定値を使用することができる。測位エンジンはまた、処理ユニット1210またはDSP1220などの1つまたは複数の処理ユニットによって実行されてもよい。
【0134】
モバイルデバイス1200は、メモリ1260をさらに含んでもよく、かつ/またはメモリ1260と通信していてもよい。メモリ1260は、限定はしないが、ローカルおよび/またはネットワークアクセス可能ストレージ、ディスクドライブ、ドライブアレイ、光記憶デバイス、プログラム可能、フラッシュ更新可能などであり得るランダムアクセスメモリ(RAM)および/または読取り専用メモリ(ROM)などのソリッドステート記憶デバイスを含むことができる。そのような記憶デバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造などを含む、任意の適切なデータストアを実装するように構成されてもよい。
【0135】
モバイルデバイス1200のメモリ1260はまた、オペレーティングシステム、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または1つもしくは複数のアプリケーションプログラムなどの他のコードを含むソフトウェア要素(図12に図示せず)を備えることができ、それらは、本明細書で説明されるように、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを含んでもよく、かつ/または他の実施形態によって提供される方法を実装し、かつ/もしくは他の実施形態によって提供されるシステムを構成するように設計されてもよい。単に例として、上記で説明された方法に関して説明される1つまたは複数の手順は、モバイルデバイス1200(および/またはモバイルデバイス1200内の処理ユニット1210もしくはDSP1220)によって実行可能な、メモリ1260内のコードおよび/または命令として実装されてもよい。一態様では、次いで、そのようなコードおよび/または命令は、説明される方法に従って1つまたは複数の動作を実行するように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成し、かつ/または適応させるために使用され得る。
【0136】
図13は、コンピュータシステム1300の一実施形態のブロック図であり、コンピュータシステム1300は、本明細書の実施形態で説明される1つまたは複数のネットワーク構成要素(たとえば、図1のロケーションサーバ160、図2のLMF220、SLP、E-SMLC、外部クライアント180または230、および図8のサーバ805を含む本明細書で説明される他のサーバ)の機能を提供するために、全体的にまたは部分的に使用されてもよい。図13は、様々な構成要素の一般化された図を提供することが意図されているにすぎず、構成要素のいずれかまたはすべてが適宜に利用されてもよいことに留意されたい。したがって、図13は、個々のシステム要素が、比較的分離された方式または比較的より統合された方式で、どのように実装され得るかを広く示す。加えて、図13によって示されている構成要素が、単一のデバイスに局在化され得ること、および/または異なる地理的ロケーションにおいて配設され得る様々なネットワーク化されたデバイスの間で分散され得ることが留意され得る。
【0137】
バス1305を介して電気的に結合され得る(または適宜に別様に通信していてもよい)ハードウェア要素を備えるコンピュータシステム1300が示されている。ハードウェア要素は、処理ユニット1310を含んでもよく、処理ユニット1310は、限定はしないが、1つもしくは複数の汎用プロセッサ、(デジタル信号処理チップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサなどの)1つもしくは複数の専用プロセッサ、および/または本明細書で説明される方法のうちの1つもしくは複数を実行するように構成され得る他の処理構造を含んでもよい。コンピュータシステム1300はまた、限定はしないが、マウス、キーボード、カメラ、マイクロフォンなどを含んでもよい、1つまたは複数の入力デバイス1315と、限定はしないが、ディスプレイデバイス、プリンタなどを含んでもよい、1つまたは複数の出力デバイス1320とを含んでもよい。
【0138】
コンピュータシステム1300は、1つまたは複数の非一時的記憶デバイス1325をさらに含んでもよく(かつ/またはそれらと通信していてもよく)、1つまたは複数の非一時的記憶デバイス1325は、限定はしないが、ローカルおよび/もしくはネットワークアクセス可能ストレージを含むことができ、かつ/または、限定はしないが、ディスクドライブ、ドライブアレイ、光記憶デバイス、プログラム可能、フラッシュ更新可能などであり得るRAMおよび/もしくはROMなどのソリッドステート記憶デバイスを含んでもよい。そのような記憶デバイスは、限定はしないが、様々なファイルシステム、データベース構造などを含む、任意の適切なデータストアを実装するように構成されてもよい。そのようなデータストアは、本明細書で説明されるように、ハブを介して1つまたは複数のデバイスに送られるべきメッセージおよび/または他の情報を記憶および管理するために使用されるデータベースおよび/または他のデータ構造を含んでもよい。
【0139】
コンピュータシステム1300はまた、通信サブシステム1330を含んでもよく、通信サブシステム1330は、ワイヤレス通信インターフェース1333によって管理および制御されるワイヤレス通信技術、ならびに(イーサネット、同軸通信、ユニバーサルシリアルバス(USB)などの)ワイヤード技術を含んでもよい。ワイヤレス通信インターフェース1333は、ワイヤレスアンテナ1350を介してワイヤレス信号1355(たとえば、5G NRまたはLTEによる信号)を送り、受信してもよい。したがって、通信サブシステム1330は、モデム、ネットワークカード(ワイヤレスもしくはワイヤード)、赤外線通信デバイス、ワイヤレス通信デバイス、および/またはチップセットなどを備えてもよく、これにより、コンピュータシステム1300が本明細書で説明される通信ネットワークのいずれかまたはすべての上で、UE、基地局および/もしくは他のTRP、ならびに/または本明細書で説明される任意の他の電子デバイスを含む、それぞれのネットワーク上の任意のデバイスと通信することが可能になり得る。したがって、通信サブシステム1330は、本明細書の実施形態で説明されるようにデータを受信し、送るために使用されてもよい。
【0140】
多くの実施形態では、コンピュータシステム1300は、上記で説明されたように、RAMデバイスまたはROMデバイスを含んでもよいワーキングメモリ1335をさらに備える。ワーキングメモリ1335内に位置するものとして示されるソフトウェア要素は、オペレーティングシステム1340、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または1つもしくは複数のアプリケーション1345などの他のコードを含んでもよく、それらは、本明細書で説明されるように、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを含んでもよく、かつ/または他の実施形態によって提供される方法を実装し、かつ/もしくは他の実施形態によって提供されるシステムを構成するように設計されてもよい。単に例として、上記で説明された方法に関して説明される1つまたは複数の手順は、コンピュータ(および/またはコンピュータ内の処理ユニット)によって実行可能なコードおよび/または命令として実装されてもよく、一態様では、次いで、そのようなコードおよび/または命令は、説明される方法に従って1つまたは複数の動作を実行するように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成し、かつ/または適応させるために使用され得る。
【0141】
これらの命令および/またはコードのセットは、上記で説明された記憶デバイス1325などの非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に記憶される場合がある。場合によっては、記憶媒体は、コンピュータシステム1300などのコンピュータシステム内に組み込まれる場合がある。他の実施形態では、記憶媒体が、その上に記憶された命令/コードを用いて汎用コンピュータをプログラムし、構成し、かつ/または適合させるために使用され得るように、記憶媒体は、コンピュータシステムとは別個であり(たとえば、光ディスクなどのリムーバブル媒体)、かつ/またはインストールパッケージにおいて提供される場合がある。これらの命令は、コンピュータシステム1300によって実行可能な実行可能コードの形態をとる場合があり、かつ/あるいはソースおよび/またはインストール可能コードの形態をとる場合があり、ソースおよび/またはインストール可能コードは、次いで、(たとえば、様々な一般に入手可能なコンパイラ、インストールプログラム、圧縮/解凍ユーティリティなどのいずれかを使用する)コンピュータシステム1300上でのコンパイルおよび/またはインストール時に、実行可能コードの形態をとる。
【0142】
特定の要件に従って実質的な変形が加えられてもよいことは、当業者には明らかであろう。たとえば、カスタマイズされたハードウェアも使用される場合があり、かつ/または特定の要素が、ハードウェア、ソフトウェア(アプレットなどのポータブルソフトウェアを含む)、またはその両方において実装される場合がある。さらに、ネットワーク入力/出力デバイスなどの他のコンピューティングデバイスへの接続が採用されてもよい。
【0143】
添付の図を参照すると、メモリを含むことができる構成要素は、非一時的機械可読媒体を含むことができる。本明細書で使用される「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械に特定の様式で動作させるデータを提供することに関与する任意の記憶媒体を指す。上記で提供された実施形態では、様々な機械可読媒体は、実行のために命令/コードを処理ユニットおよび/または他のデバイスに提供することに関与する場合がある。追加または代替として、機械可読媒体は、そのような命令/コードを記憶および/または搬送するために使用される場合がある。多くの実装形態では、コンピュータ可読媒体は、物理的なおよび/または有形の記憶媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、多くの形態をとり得る。コンピュータ可読媒体の一般的な形態は、たとえば、磁気媒体および/または光媒体、穴のパターンを有する任意の他の物理媒体、RAM、プログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、FLASH-EPROM、任意の他のメモリチップもしくはカートリッジ、またはコンピュータがそこから命令および/もしくはコードを読み取ることができる任意の他の媒体を含む。
【0144】
本明細書で説明される方法、システム、およびデバイスは例である。様々な実施形態は、適宜に、様々な手順または構成要素を省略してもよく、置換してもよく、または追加してもよい。たとえば、いくつかの実施形態に関して説明される特徴は、様々な他の実施形態において組み合わされ得る。実施形態の異なる態様および要素は、同様にして組み合わされ得る。本明細書で提供される図の様々な構成要素は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて具現化され得る。また、技術は進化し、したがって、要素の多くは、本開示の範囲をそれらの具体例に限定しない例である。
【0145】
主に一般的な用法という理由で、そのような信号をビット、情報、値、要素、シンボル、文字、変数、項、数、数値などと呼ぶことが時として好都合であることが証明されている。しかしながら、これらの用語または同様の用語のすべては適切な物理量に関連付けられるべきであり、好都合なラベルにすぎないことを理解されたい。別段に明記されていない限り、上記の説明から明らかなように、本明細書全体にわたって、「処理する」、「算出する」、「計算する」、「決定する」、「確認する」、「識別する」、「関連付ける」、「測定する」、「実行する」などの用語を利用する説明は、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスなどの特定の装置のアクションまたはプロセスを指すことが諒解される。したがって、本明細書の文脈では、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスは、専用コンピュータまたは同様の専用電子コンピューティングデバイスのメモリ、レジスタ、もしくは他の情報記憶デバイス、送信デバイス、またはディスプレイデバイス内の電子的な、電気的な、または磁気的な物理量として一般に表される信号を操作または変換することが可能である。
【0146】
本明細書で使用される「および」および「または」という用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存することも予想される様々な意味を含み得る。一般に、「または」は、A、B、またはCなどのリストを関連付けるために使用される場合、ここでは包含的な意味で使用されるA、B、およびC、ならびに、ここでは排他的な意味で使用されるA、B、またはCを意味することが意図される。加えて、本明細書で使用される「1つまたは複数の」という用語は、単数の任意の特徴、構造、もしくは特性について説明するために使用され得るか、または特徴、構造、もしくは特性の何らかの組合せについて説明するために使用され得る。しかしながら、これは例示的な例にすぎず、特許請求される主題はこの例に限定されないことに留意されたい。さらに、「のうちの少なくとも1つ」という用語は、A、B、またはCなどのリストを関連付けるために使用される場合、A、AB、AA、AAB、AABBCCCなどの、A、B、および/またはCの任意の組合せを意味するものと解釈され得る。
【0147】
いくつかの実施形態について説明したが、本開示の趣旨から逸脱することなく、様々な修正形態、代替構成、および均等物が使用されてもよい。たとえば、上記の要素は、単により大きいシステムの構成要素であってもよく、ここにおいて、他の規則が、様々な実施形態の適用例に優先するか、または様々な実施形態の適用例を別様に修正してもよい。また、上記の要素が考慮される前、考慮される間、または考慮された後に、いくつかのステップに着手してもよい。したがって、上記の説明は本開示の範囲を限定しない。
【0148】
この説明に鑑みて、実施形態は特徴の異なる組合せを含み得る。以下の番号付き条項において、実装例が説明される。
条項1: ロケーションサーバによって実行される、モバイルデバイスの都市ロケーションを決定する方法であって、
モバイルデバイスから1つまたは複数のアクセスポイント(AP)に関する情報を受信するステップであって、情報が、1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、ステップと、
情報および1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップに基づいてモバイルデバイスのロケーションを決定するステップであって、1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップが、
それぞれのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム、および
追加のモバイルデバイスがそれぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度
を示す、ステップと、
ロケーションに基づいてモバイルデバイスの都市ロケーションを決定するステップと
を含む、方法。
条項2: ロケーションが測地ロケーションを含む、条項1の方法。
条項3: ロケーションが測地ロケーションを含み、ロケーションに基づいて都市ロケーションを決定するステップが、
ロケーションに基づいてマップまたはプラン上の第2のロケーションを識別するステップと、
マップまたはプラン上の第2のロケーションに基づいて都市ロケーションを決定するステップと
を含む、条項2の方法。
条項4: モバイルデバイスの都市ロケーションをモバイルデバイスまたはモバイルデバイスの都市ロケーションを要求するエンティティに提供するステップをさらに含む、条項1~3のいずれかの方法。
条項5: 1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度を示し、地理的エリアまたは地理的ボリュームが、1つまたは複数の領域を含み、モバイルデバイスロケーションの密度が、1つまたは複数の領域の各々について、
モバイルデバイスロケーションの数、
モバイルデバイスの数、
地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの総数またはモバイルデバイスの総数の小部分または部分、
地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスがそれぞれの領域の中にある確率、あるいは
これらの組合せ
を含む、条項1~4のいずれかの方法。
条項6: 1つまたは複数の領域の各々が、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のそれぞれのサブエリア、サブボリューム、単位面積、単位ボリューム、ピクセル、または都市ロケーションを含む、条項5の方法。
条項7: 情報および1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップに基づいてモバイルデバイスのロケーションを決定するステップが、
モバイルデバイスについての複数の候補ロケーションを決定するステップと、
複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションとモバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定するステップと、
ロケーションとして、モバイルデバイスの実際のロケーションとの最大の対応確率を有する複数の候補ロケーションのうちの候補ロケーションを選択するステップと
を含む、条項1~6のいずれかの方法。
条項8: 複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションとモバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定するステップが、各候補ロケーションにおける1つまたは複数のAPのうちのそれぞれのAPごとのモバイルデバイスロケーションの密度に基づく、条項7の方法。
条項9:
情報が、1つまたは複数のAPのうちのAPごとの第1の信号測定値を含み、
1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションにおける追加のモバイルデバイスによって取得された第2の信号測定値の統計値を含み、
複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションとモバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定するステップが、第1の信号測定値と候補ロケーションごとの第2の信号測定値との対応に基づく、
条項7の方法。
条項10: 第1の信号測定値および第2の信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを含む、条項9の方法。
条項11: 第2の信号測定値の統計値が、第2の信号測定値の平均、第2の信号測定値の加重平均、第2の信号測定値の標準偏差、またはこれらの組合せを含む、条項9または10の方法。
条項12: ロケーションサーバによって実行される、1つまたは複数のアクセスポイント(AP)の各々についてのカバレージヒートマップを決定する方法であって、
複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスから1つまたは複数のAPに関する情報を受信するステップであって、情報が、複数のモバイルデバイスのうちのモバイルデバイスごとに、
複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの指示、および
1つまたは複数のロケーションのうちのロケーションごとに、ワイヤレス信号が各ロケーションにおける各モバイルデバイスによって受信された1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPの識別情報
を含む、ステップと、
1つまたは複数のAPのうちのAPごとに、情報からそれぞれのAPについてのカバレージヒートマップを決定するステップであって、カバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム、およびそれぞれのAPからのワイヤレス信号が複数のモバイルデバイスによって受信された地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションのロケーションの密度を含む、ステップと
を含む、方法。
条項13:
それぞれのAPからのワイヤレス信号が複数のモバイルデバイスによって受信された複数のロケーションのロケーションの密度が、地理的エリアまたは地理的ボリューム内の1つまたは複数の領域の各々について決定され、
領域ごとに、密度が、
ロケーションの数、
モバイルデバイスの数、
地理的エリアまたは地理的ボリューム内のロケーションの総数またはモバイルデバイスの総数の小部分または部分、
地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスがそれぞれの領域の中にある確率、あるいは
これらの組合せ
を含む、条項12の方法。
条項14: 各領域が、それぞれのサブエリア、サブボリューム、単位面積、単位ボリューム、ピクセル、または都市ロケーションを含む、条項13の方法。
条項15: 情報が、1つまたは複数のAPについての信号測定値を含み、信号測定値が、複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの各々における複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスによって取得され、方法が、
複数のモバイルデバイスのうちの少なくとも1つのモバイルデバイスがそれぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した複数のロケーションのうちの各ロケーションにおけるそれぞれのAPについての信号測定値の統計値を決定することによって、1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップを決定するステップ
をさらに含む、条項12~14のいずれかの方法。
条項16: 信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを含む、条項15の方法。
条項17: それぞれのAPについての信号測定値の統計値を決定することが、
信号測定値の平均、
信号測定値の加重平均、
信号測定値の標準偏差、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを決定するステップを含む、条項15または16の方法。
条項18: モバイルデバイスによって実行される、モバイルデバイスの都市ロケーションを取得する方法であって、
1つまたは複数のアクセスポイント(AP)からのワイヤレス信号を検出するステップと、
1つまたは複数のAPに関する情報を取得するステップであって、情報が、1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、ステップと、
情報をロケーションサーバに送るステップと、
情報をロケーションサーバに送ったことに応答して、ロケーションサーバからモバイルデバイスの都市ロケーションを受信するステップであって、都市ロケーションが、
ロケーションサーバに送られる情報、および
1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPのカバレージヒートマップ
に基づいて決定される、ステップと
を含む、方法。
条項19:
1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPについての第1の信号測定値を取得するステップと、
ロケーションサーバに送られる情報に第1の信号測定値を含めるステップであって、都市ロケーションがさらに、第1の信号測定値に基づいて決定される、ステップと
をさらに含む、条項18の方法。
条項20:
1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPについてのカバレージヒートマップが、1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションにおける追加のモバイルデバイスによって取得された第2の信号測定値の統計値を含み、
都市ロケーションを決定するステップが、第1の信号測定値と候補ロケーションごとの第2の信号測定値の統計値との対応に基づいて、複数の候補ロケーションの中の各候補ロケーションがモバイルデバイスの実際のロケーションに対応する確率を決定するステップをさらに含む、
条項19の方法。
条項21: 統計値が、平均、加重平均、標準偏差、またはこれらの組合せを含む、条項20の方法。
条項22: 第1の信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
を含む、条項19~21のいずれかの方法。
条項23: モバイルデバイスの都市ロケーションを決定するためのサーバであって、
通信インターフェースと、
メモリと、
メモリおよび通信インターフェースと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、1つまたは複数のプロセッサが、
通信インターフェースを介して、モバイルデバイスから1つまたは複数のアクセスポイント(AP)に関する情報を受信することであって、情報が、1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、受信することと、
情報および1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップに基づいてモバイルデバイスのロケーションを決定することであって、1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップが、
それぞれのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム、および
追加のモバイルデバイスがそれぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度
を示す、決定することと、
ロケーションに基づいてモバイルデバイスの都市ロケーションを決定することと
を行うように構成される、サーバ。
条項24: ロケーションが測地ロケーションを含む、条項23のサーバ。
条項25: ロケーションが測地ロケーションを含み、ロケーションに基づいて都市ロケーションを決定するために、1つまたは複数のプロセッサが、
ロケーションに基づいてマップまたはプラン上の第2のロケーションを識別することと、
マップまたはプラン上の第2のロケーションに基づいて都市ロケーションを決定することと
を行うように構成される、条項24のサーバ。
条項26: 1つまたは複数のプロセッサが、モバイルデバイスの都市ロケーションをモバイルデバイスまたはモバイルデバイスの都市ロケーションを要求するエンティティに提供するようにさらに構成される、条項23~25のいずれかのサーバ。
条項27: 1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度を示し、地理的エリアまたは地理的ボリュームが、1つまたは複数の領域を含み、モバイルデバイスロケーションの密度が、1つまたは複数の領域の各々について、
モバイルデバイスロケーションの数、
モバイルデバイスの数、
地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの総数またはモバイルデバイスの総数の小部分または部分、
地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスがそれぞれの領域の中にある確率、あるいは
これらの組合せ
を含む、条項23~26のいずれかのサーバ。
条項28: 1つまたは複数の領域の各々が、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のそれぞれのサブエリア、サブボリューム、単位面積、単位ボリューム、ピクセル、または都市ロケーションを含む、条項27のサーバ。
条項29: 情報および1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップに基づいてモバイルデバイスのロケーションを決定するために、1つまたは複数のプロセッサが、
モバイルデバイスについての複数の候補ロケーションを決定することと、
複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションとモバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定することと、
ロケーションとして、モバイルデバイスの実際のロケーションとの最大の対応確率を有する複数の候補ロケーションのうちの候補ロケーションを選択することと
を行うように構成される、条項23~28のいずれかのサーバ。
条項30: 1つまたは複数のプロセッサが、各候補ロケーションにおける1つまたは複数のAPのうちのそれぞれのAPごとのモバイルデバイスロケーションの密度に基づいて、複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションとモバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定するように構成される、条項29のサーバ。
条項31:
情報が、1つまたは複数のAPのうちのAPごとの第1の信号測定値を含み、
1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションにおける追加のモバイルデバイスによって取得された第2の信号測定値の統計値を含み、
1つまたは複数のプロセッサが、第1の信号測定値と候補ロケーションごとの第2の信号測定値との対応に基づいて、複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションとモバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定するように構成される、
条項29のサーバ。
条項32: 第1の信号測定値および第2の信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを含む、条項31のサーバ。
条項33: 第2の信号測定値の統計値が、第2の信号測定値の平均、第2の信号測定値の加重平均、第2の信号測定値の標準偏差、またはこれらの組合せを含む、条項31または32のサーバ。
条項34: 1つまたは複数のアクセスポイント(AP)の各々についてのカバレージヒートマップを決定するためのサーバであって、
通信インターフェースと、
メモリと、
メモリおよび通信インターフェースと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、1つまたは複数のプロセッサが、
通信インターフェースを介して、複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスから1つまたは複数のAPに関する情報を受信することであって、情報が、複数のモバイルデバイスのうちのモバイルデバイスごとに、
複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの指示、および
1つまたは複数のロケーションのうちのロケーションごとに、ワイヤレス信号が各ロケーションにおける各モバイルデバイスによって受信された1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPの識別情報
を含む、受信することと、
1つまたは複数のAPのうちのAPごとに、情報からそれぞれのAPについてのカバレージヒートマップを決定することであって、カバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム、およびそれぞれのAPからのワイヤレス信号が複数のモバイルデバイスによって受信された地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションのロケーションの密度を含む、決定することと
を行うように構成される、サーバ。
条項35: 1つまたは複数のプロセッサが、地理的エリアまたは地理的ボリューム内の1つまたは複数の領域の各々について、それぞれのAPからのワイヤレス信号が複数のモバイルデバイスによって受信された複数のロケーションのロケーションの密度を決定するように構成され、領域ごとに、密度が、
ロケーションの数、
モバイルデバイスの数、
地理的エリアまたは地理的ボリューム内のロケーションの総数またはモバイルデバイスの総数の小部分または部分、
地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスがそれぞれの領域の中にある確率、あるいは
これらの組合せ
を含む、条項34のサーバ。
条項36: 各領域が、それぞれのサブエリア、サブボリューム、単位面積、単位ボリューム、ピクセル、または都市ロケーションを含む、条項35のサーバ。
条項37: 情報が、1つまたは複数のAPについての信号測定値を含み、信号測定値が、複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの各々における複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスによって取得され、1つまたは複数のプロセッサが、
複数のモバイルデバイスのうちの少なくとも1つのモバイルデバイスがそれぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した複数のロケーションのうちの各ロケーションにおけるそれぞれのAPについての信号測定値の統計値を決定することによって、1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップを決定する
ようにさらに構成される、条項34~36のいずれかのサーバ。
条項38: 信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを含む、条項37のサーバ。
条項39: それぞれのAPについての信号測定値の統計値を決定するために、1つまたは複数のプロセッサが、
信号測定値の平均、
信号測定値の加重平均、
信号測定値の標準偏差、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを決定するように構成される、条項37または38のサーバ。
条項40: モバイルデバイスであって、
通信インターフェースと、
メモリと、
メモリおよび通信インターフェースと通信可能に結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、1つまたは複数のプロセッサが、
通信インターフェースを用いて、1つまたは複数のアクセスポイント(AP)からのワイヤレス信号を検出することと、
1つまたは複数のAPに関する情報を取得することであって、情報が、1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、取得することと、
通信インターフェースを介して、情報をロケーションサーバに送ることと、
情報をロケーションサーバに送ったことに応答して、通信インターフェースを介して、ロケーションサーバからモバイルデバイスの都市ロケーションを受信することであって、都市ロケーションが、
ロケーションサーバに送られる情報、および
1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPのカバレージヒートマップ
に基づいて決定される、受信することと
を行うように構成される、モバイルデバイス。
条項41: 1つまたは複数のプロセッサが、
1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPについての第1の信号測定値を取得することと、
ロケーションサーバに送られる情報に第1の信号測定値を含めることであって、都市ロケーションがさらに、第1の信号測定値に基づいて決定される、含めることと
を行うようにさらに構成される、条項40のモバイルデバイス。
条項42:
1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPについてのカバレージヒートマップが、1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションにおける追加のモバイルデバイスによって取得された第2の信号測定値の統計値を含み、
都市ロケーションを決定するために、1つまたは複数のプロセッサが、第1の信号測定値と候補ロケーションごとの第2の信号測定値の統計値との対応に基づいて、複数の候補ロケーションの中の各候補ロケーションがモバイルデバイスの実際のロケーションに対応する確率を決定するようにさらに構成される、
条項41のモバイルデバイス。
条項43: 統計値が、平均、加重平均、標準偏差、またはこれらの組合せを含む、条項42のモバイルデバイス。
条項44: 第1の信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
を含む、条項41~43のいずれかのモバイルデバイス。
条項45: モバイルデバイスの都市ロケーションを決定するためのデバイスであって、
モバイルデバイスから1つまたは複数のアクセスポイント(AP)に関する情報を受信するための手段であって、情報が、1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、手段と、
情報および1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップに基づいてモバイルデバイスのロケーションを決定するための手段であって、1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップが、
それぞれのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム、および
追加のモバイルデバイスがそれぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度
を示す、手段と、
ロケーションに基づいてモバイルデバイスの都市ロケーションを決定するための手段と
を備える、デバイス。
条項46: ロケーションが測地ロケーションを含む、条項45のデバイス。
条項47: ロケーションが測地ロケーションを含み、ロケーションに基づいて都市ロケーションを決定するための手段が、
ロケーションに基づいてマップまたはプラン上の第2のロケーションを識別するための手段と、
マップまたはプラン上の第2のロケーションに基づいて都市ロケーションを決定するための手段と
を備える、条項46のデバイス。
条項48: モバイルデバイスの都市ロケーションをモバイルデバイスまたはモバイルデバイスの都市ロケーションを要求するエンティティに提供するための手段をさらに備える、条項45~47のいずれかのデバイス。
条項49: 1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度を示し、地理的エリアまたは地理的ボリュームが、1つまたは複数の領域を含み、モバイルデバイスロケーションの密度が、1つまたは複数の領域の各々について、
モバイルデバイスロケーションの数、
モバイルデバイスの数、
地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの総数またはモバイルデバイスの総数の小部分または部分、
地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスがそれぞれの領域の中にある確率、あるいは
これらの組合せ
を含む、条項45~48のいずれかのデバイス。
条項50: 1つまたは複数の領域の各々が、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のそれぞれのサブエリア、サブボリューム、単位面積、単位ボリューム、ピクセル、または都市ロケーションを含む、条項49のデバイス。
条項51: 情報および1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップに基づいてモバイルデバイスのロケーションを決定するための手段が、
モバイルデバイスについての複数の候補ロケーションを決定するための手段と、
複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションとモバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定するための手段と、
ロケーションとして、モバイルデバイスの実際のロケーションとの最大の対応確率を有する複数の候補ロケーションのうちの候補ロケーションを選択するための手段と
を備える、条項45~50のいずれかのデバイス。
条項52: 複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションとモバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定することが、各候補ロケーションにおける1つまたは複数のAPのうちのそれぞれのAPごとのモバイルデバイスロケーションの密度に基づく、条項51のデバイス。
条項53:
情報が、1つまたは複数のAPのうちのAPごとの第1の信号測定値を含み、
1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションにおける追加のモバイルデバイスによって取得された第2の信号測定値の統計値を含み、
複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションとモバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定することが、第1の信号測定値と候補ロケーションごとの第2の信号測定値との対応に基づく、
条項51のデバイス。
条項54: 第1の信号測定値および第2の信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを含む、条項53のデバイス。
条項55: 第2の信号測定値の統計値が、第2の信号測定値の平均、第2の信号測定値の加重平均、第2の信号測定値の標準偏差、またはこれらの組合せを含む、条項53または54のデバイス。
条項56: 1つまたは複数のアクセスポイント(AP)の各々についてのカバレージヒートマップを決定するためのデバイスであって、
複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスから1つまたは複数のAPに関する情報を受信するための手段であって、情報が、複数のモバイルデバイスのうちのモバイルデバイスごとに、
複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの指示、および
1つまたは複数のロケーションのうちのロケーションごとに、ワイヤレス信号が各ロケーションにおける各モバイルデバイスによって受信された1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPの識別情報
を含む、手段と、
1つまたは複数のAPのうちのAPごとに、情報からそれぞれのAPについてのカバレージヒートマップを決定するための手段であって、カバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム、およびそれぞれのAPからのワイヤレス信号が複数のモバイルデバイスによって受信された地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションのロケーションの密度を含む、手段と
を備える、デバイス。
条項57:
それぞれのAPからのワイヤレス信号が複数のモバイルデバイスによって受信された複数のロケーションのロケーションの密度が、地理的エリアまたは地理的ボリューム内の1つまたは複数の領域の各々について決定され、
領域ごとに、密度が、
ロケーションの数、
モバイルデバイスの数、
地理的エリアまたは地理的ボリューム内のロケーションの総数またはモバイルデバイスの総数の小部分または部分、
地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスがそれぞれの領域の中にある確率、あるいは
これらの組合せ
を含む、条項56のデバイス。
条項58: 各領域が、それぞれのサブエリア、サブボリューム、単位面積、単位ボリューム、ピクセル、または都市ロケーションを含む、条項57のデバイス。
条項59: 情報が、1つまたは複数のAPについての信号測定値を含み、信号測定値が、複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの各々における複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスによって取得され、デバイスが、
複数のモバイルデバイスのうちの少なくとも1つのモバイルデバイスがそれぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した複数のロケーションのうちの各ロケーションにおけるそれぞれのAPについての信号測定値の統計値を決定することによって、1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップを決定するための手段
をさらに備える、条項56~58のいずれかのデバイス。
条項60: 信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを含む、条項59のデバイス。
条項61: それぞれのAPについての信号測定値の統計値を決定するための手段が、
信号測定値の平均、
信号測定値の加重平均、
信号測定値の標準偏差、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを決定するための手段を備える、条項59または60のデバイス。
条項62: モバイルデバイスの都市ロケーションを取得するためのデバイスであって、
1つまたは複数のアクセスポイント(AP)からのワイヤレス信号を検出するための手段と、
1つまたは複数のAPに関する情報を取得するための手段であって、情報が、1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、手段と、
情報をロケーションサーバに送るための手段と、
情報をロケーションサーバに送ったことに応答して、ロケーションサーバからモバイルデバイスの都市ロケーションを受信するための手段であって、都市ロケーションが、
ロケーションサーバに送られる情報、および
1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPのカバレージヒートマップ
に基づいて決定される、手段と
を備える、デバイス。
条項63:
1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPについての第1の信号測定値を取得するための手段と、
ロケーションサーバに送られる情報に第1の信号測定値を含めるための手段であって、都市ロケーションがさらに、第1の信号測定値に基づいて決定される、手段と
をさらに備える、条項62のデバイス。
条項64:
1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPについてのカバレージヒートマップが、1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションにおける追加のモバイルデバイスによって取得された第2の信号測定値の統計値を含み、
都市ロケーションを決定することが、第1の信号測定値と候補ロケーションごとの第2の信号測定値の統計値との対応に基づいて、複数の候補ロケーションの中の各候補ロケーションがモバイルデバイスの実際のロケーションに対応する確率を決定することをさらに含む、
条項63のデバイス。
条項65: 統計値が、平均、加重平均、標準偏差、またはこれらの組合せを含む、条項64のデバイス。
条項66: 第1の信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
を含む、条項63~65のいずれかのデバイス。
条項67: モバイルデバイスの都市ロケーションを決定するための命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令が、
モバイルデバイスから1つまたは複数のアクセスポイント(AP)に関する情報を受信することであって、情報が、1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、受信することと、
情報および1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップに基づいてモバイルデバイスのロケーションを決定することであって、1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップが、
それぞれのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム、および
追加のモバイルデバイスがそれぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度
を示す、決定することと、
ロケーションに基づいてモバイルデバイスの都市ロケーションを決定することと
を行うためのコードを含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
条項68: ロケーションが測地ロケーションを含む、条項67の非一時的コンピュータ可読媒体。
条項69: ロケーションが測地ロケーションを含み、ロケーションに基づいて都市ロケーションを決定するためのコードが、
ロケーションに基づいてマップまたはプラン上の第2のロケーションを識別することと、
マップまたはプラン上の第2のロケーションに基づいて都市ロケーションを決定することと
を行うためのコードを含む、条項68の非一時的コンピュータ可読媒体。
条項70: モバイルデバイスの都市ロケーションをモバイルデバイスまたはモバイルデバイスの都市ロケーションを要求するエンティティに提供するためのコードをさらに含む、条項67~69のいずれかの非一時的コンピュータ可読媒体。
条項71: 1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの密度を示し、地理的エリアまたは地理的ボリュームが、1つまたは複数の領域を含み、モバイルデバイスロケーションの密度が、1つまたは複数の領域の各々について、
モバイルデバイスロケーションの数、
モバイルデバイスの数、
地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションの総数またはモバイルデバイスの総数の小部分または部分、
地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスがそれぞれの領域の中にある確率、あるいは
これらの組合せ
を含む、条項67~70のいずれかの非一時的コンピュータ可読媒体。
条項72: 1つまたは複数の領域の各々が、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のそれぞれのサブエリア、サブボリューム、単位面積、単位ボリューム、ピクセル、または都市ロケーションを含む、条項71の非一時的コンピュータ可読媒体。
条項73: 情報および1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップに基づいてモバイルデバイスのロケーションを決定するためのコードが、
モバイルデバイスについての複数の候補ロケーションを決定することと、
複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションとモバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定することと、
ロケーションとして、モバイルデバイスの実際のロケーションとの最大の対応確率を有する複数の候補ロケーションのうちの候補ロケーションを選択することと
を行うためのコードを含む、条項67~72のいずれかの非一時的コンピュータ可読媒体。
条項74: 複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションとモバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定することが、各候補ロケーションにおける1つまたは複数のAPのうちのそれぞれのAPごとのモバイルデバイスロケーションの密度に基づく、条項73の非一時的コンピュータ可読媒体。
条項75:
情報が、1つまたは複数のAPのうちのAPごとの第1の信号測定値を含み、
1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスロケーションにおける追加のモバイルデバイスによって取得された第2の信号測定値の統計値を含み、
複数の候補ロケーションのうちの各候補ロケーションとモバイルデバイスの実際のロケーションとの対応確率を決定することが、第1の信号測定値と候補ロケーションごとの第2の信号測定値との対応に基づく、
条項73の非一時的コンピュータ可読媒体。
条項76: 第1の信号測定値および第2の信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを含む、条項75の非一時的コンピュータ可読媒体。
条項77: 第2の信号測定値の統計値が、第2の信号測定値の平均、第2の信号測定値の加重平均、第2の信号測定値の標準偏差、またはこれらの組合せを含む、条項75または76の非一時的コンピュータ可読媒体。
条項78: 1つまたは複数のアクセスポイント(AP)の各々についてのカバレージヒートマップを決定するための命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令が、
複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスから1つまたは複数のAPに関する情報を受信することであって、情報が、複数のモバイルデバイスのうちのモバイルデバイスごとに、
複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの指示、および
1つまたは複数のロケーションのうちのロケーションごとに、ワイヤレス信号が各ロケーションにおける各モバイルデバイスによって受信された1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPの識別情報
を含む、受信することと、
1つまたは複数のAPのうちのAPごとに、情報からそれぞれのAPについてのカバレージヒートマップを決定することであって、カバレージヒートマップが、地理的エリアまたは地理的ボリューム、およびそれぞれのAPからのワイヤレス信号が複数のモバイルデバイスによって受信された地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションのロケーションの密度を含む、決定することと
を行うためのコードを含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
条項79:
それぞれのAPからのワイヤレス信号が複数のモバイルデバイスによって受信された複数のロケーションのロケーションの密度が、地理的エリアまたは地理的ボリューム内の1つまたは複数の領域の各々について決定され、
領域ごとに、密度が、
ロケーションの数、
モバイルデバイスの数、
地理的エリアまたは地理的ボリューム内のロケーションの総数またはモバイルデバイスの総数の小部分または部分、
地理的エリアまたは地理的ボリューム内のモバイルデバイスがそれぞれの領域の中にある確率、あるいは
これらの組合せ
を含む、条項78の非一時的コンピュータ可読媒体。
条項80: 各領域が、それぞれのサブエリア、サブボリューム、単位面積、単位ボリューム、ピクセル、または都市ロケーションを含む、条項79の非一時的コンピュータ可読媒体。
条項81: 情報が、1つまたは複数のAPについての信号測定値を含み、信号測定値が、複数のロケーションからの1つまたは複数のロケーションの各々における複数のモバイルデバイスのうちの各モバイルデバイスによって取得され、命令が、
複数のモバイルデバイスのうちの少なくとも1つのモバイルデバイスがそれぞれのAPからのワイヤレス信号を受信した複数のロケーションのうちの各ロケーションにおけるそれぞれのAPについての信号測定値の統計値を決定することによって、1つまたは複数のAPのうちのAPごとのカバレージヒートマップを決定する
ためのコードをさらに含む、条項78~80のいずれかの非一時的コンピュータ可読媒体。
条項82: 信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを含む、条項81の非一時的コンピュータ可読媒体。
条項83: それぞれのAPについての信号測定値の統計値を決定するためのコードが、
信号測定値の平均、
信号測定値の加重平均、
信号測定値の標準偏差、または
これらの組合せ
のうちの少なくとも1つを決定するためのコードを含む、条項81または82の非一時的コンピュータ可読媒体。
条項84: モバイルデバイスの都市ロケーションを取得するための命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令が、
1つまたは複数のアクセスポイント(AP)からのワイヤレス信号を検出することと、
1つまたは複数のAPに関する情報を取得することであって、情報が、1つまたは複数のAPのうちの各APの識別情報を含む、取得することと、
情報をロケーションサーバに送ることと、
情報をロケーションサーバに送ったことに応答して、ロケーションサーバからモバイルデバイスの都市ロケーションを受信することであって、都市ロケーションが、
ロケーションサーバに送られる情報、および
1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPのカバレージヒートマップ
に基づいて決定される、受信することと
を行うためのコードを含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
条項85:
1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPについての第1の信号測定値を取得することと、
ロケーションサーバに送られる情報に第1の信号測定値を含めることであって、都市ロケーションがさらに、第1の信号測定値に基づいて決定される、含めることと
を行うためのコードをさらに含む、条項84の非一時的コンピュータ可読媒体。
条項86:
1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPについてのカバレージヒートマップが、1つまたは複数のAPのうちの少なくとも1つのAPからのワイヤレス信号が受信され得る地理的エリアまたは地理的ボリューム内の複数のロケーションにおける追加のモバイルデバイスによって取得された第2の信号測定値の統計値を含み、
都市ロケーションを決定することが、第1の信号測定値と候補ロケーションごとの第2の信号測定値の統計値との対応に基づいて、複数の候補ロケーションの中の各候補ロケーションがモバイルデバイスの実際のロケーションに対応する確率を決定することをさらに含む、
条項85の非一時的コンピュータ可読媒体。
条項87: 統計値が、平均、加重平均、標準偏差、またはこれらの組合せを含む、条項86の非一時的コンピュータ可読媒体。
条項88: 第1の信号測定値が、
受信信号強度指示(RSSI)、
往復時間(RTT)、
到来角(AOA)、または
これらの組合せ
を含む、条項85~87のいずれかの非一時的コンピュータ可読媒体。
【符号の説明】
【0149】
100 測位システム
105 UE
110 要素、衛星、GNSS衛星、SV
120 基地局
130 AP
133 第1の通信リンク
135 第2の通信リンク
160 ロケーションサーバ(LS)
170 ネットワーク
180 外部クライアント
200 5G NR測位システム
210 アクセスノード、gNB、基地局
210-1 NRノードB(gNB)
210-2 NRノードB(gNB)
214 アクセスノード、ng-eNB、基地局
215 アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)、ng-eNB
216 アクセスノード、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)
220 LMF
225 ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)
230 外部クライアント
235 次世代(NG)無線アクセスネットワーク(RAN)(NG-RAN)
240 5Gコアネットワーク(5GCN)
245 ネットワークエクスポージャ機能(NEF)
250 非3GPPインターワーキング機能(N3IWF)
305 クラウドソーシングUE、UE
310 関心AP
315 UEロケーション、ロケーション推定値、UE
320 ワイヤレス信号
325 APロケーション
410 カバレージエリア、APカバレージエリア
500 カバレージヒートマップ
500-A 第1のカバレージヒートマップ
500-B 「ピクセル化された」カバレージヒートマップ、第2のカバレージヒートマップ
510 密度領域、高密度領域
510-1 高密度領域
510-2 低密度領域
520 ピクセル
610 建物
610-1 第1の建物
610-2 第2の建物
620 エリア
620-1 第1のエリア
620-2 第2のエリア
710 都市ロケーション
710-1 都市ロケーション
710-2 都市ロケーション
710-3 都市ロケーション
710-4 都市ロケーション
720 重複エリア
805 サーバ
820 情報要求
860 矢印
900 方法
1000 方法
1100 方法
1200 モバイルデバイス
1205 バス
1210 処理ユニット
1215 出力デバイス
1220 DSP
1230 ワイヤレス通信インターフェース
1232 ワイヤレス通信アンテナ
1234 ワイヤレス信号
1240 センサ
1260 メモリ
1270 入力デバイス
1280 全地球航法衛星システム(GNSS)受信機
1282 アンテナ
1284 信号
1300 コンピュータシステム
1305 バス
1310 処理ユニット
1315 入力デバイス
1320 出力デバイス
1325 非一時的記憶デバイス
1330 通信サブシステム
1333 ワイヤレス通信インターフェース
1335 ワーキングメモリ
1340 オペレーティングシステム
1345 アプリケーション
1350 ワイヤレスアンテナ
1355 ワイヤレス信号
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】