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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-18
(54)【発明の名称】カメラモジュール
(51)【国際特許分類】
   G02B 7/02 20210101AFI20231211BHJP
【FI】
G02B7/02 F
G02B7/02 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023533289
(86)(22)【出願日】2021-12-09
(85)【翻訳文提出日】2023-05-31
(86)【国際出願番号】 KR2021018690
(87)【国際公開番号】W WO2022124838
(87)【国際公開日】2022-06-16
(31)【優先権主張番号】10-2020-0172217
(32)【優先日】2020-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(74)【代理人】
【識別番号】100202740
【弁理士】
【氏名又は名称】増山 樹
(72)【発明者】
【氏名】ファン ソン ミン
(72)【発明者】
【氏名】パク チェ キョン
【テーマコード(参考)】
2H044
【Fターム(参考)】
2H044AH01
2H044AJ06
(57)【要約】
カメラモジュールは、ハウジングと、前記ハウジング内に配置されるレンズホルダーと、前記レンズホルダー内に配置されるレンズモジュールと、前記ハウジングの下部に配置されて、前記レンズモジュールと向かい合うイメージセンサーを含むプリント回路基板と、を含み、前記レンズモジュールは、前記レンズホルダーの内面にネジ結合され、前記レンズホルダーは、前記ハウジングの内面にネジ結合され、前記レンズモジュールのネジ結合領域は、前記レンズモジュールの下端よりも上端に隣接して配置される。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置されるレンズホルダーと、
前記レンズホルダー内に配置されるレンズモジュールと、
前記ハウジングの下部に配置され、前記レンズモジュールと向かい合うイメージセンサーを含むプリント回路基板と、を含み、
前記レンズモジュールは、前記レンズホルダーの内面にネジ結合され、
前記レンズホルダーは、前記ハウジングの内面にネジ結合され、
前記レンズモジュールのネジ結合領域は、前記レンズモジュールの下端よりも上端に隣接して配置される、カメラモジュール。
【請求項2】
前記ハウジングは、円筒形状の本体部及び前記本体部の下面から下方に突出する突出部を含み、
前記突出部と前記プリント回路基板との間には結合部材が配置される、請求項1に記載のカメラモジュール。
【請求項3】
前記ハウジングは、前記レンズホルダーが配置される第1空間部と、前記突出部の内側に配置される第2空間部を含み、
前記レンズモジュールの下端は、前記第2空間部の内側に配置される、請求項2に記載のカメラモジュール。
【請求項4】
前記レンズホルダーと前記ハウジングがネジ結合される前記ハウジングの内面は、前記第1空間部である、請求項3に記載のカメラモジュール。
【請求項5】
前記レンズホルダーは、上面と下面が開口して前記レンズモジュールが結合される第3空間部を含み、
前記第3空間部の内面には、前記レンズモジュールがネジ結合される結合部が配置され、
前記結合部は、前記レンズホルダーの上端に隣接して配置される、請求項1~4のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項6】
ハウジングと、
前記ハウジングの上部に配置されるレンズホルダーと、
前記ハウジング及び前記レンズホルダーの内側に配置されるレンズモジュールと、
前記ハウジングの下部に配置され、前記レンズモジュールと向かい合うイメージセンサーを含むプリント回路基板と、を含み、
前記レンズモジュールは、前記レンズホルダーの内面にネジ結合され、
前記レンズモジュールのネジ結合領域は、前記レンズモジュールの下端よりも上端に隣接して配置される、カメラモジュール。
【請求項7】
前記ハウジングと前記レンズホルダーとの間には第2結合部材が配置され、
前記第2結合部材は、エポキシ(Epoxy)を含む、請求項6に記載のカメラモジュール。
【請求項8】
前記ハウジングは、上面から上方に突出する第2突出部を含み、
前記レンズホルダーの下部には、他領域よりも外側に突出する第3突出部が配置され、
前記第2結合部材は、前記第2突出部と前記第3突出部との問に配置される、請求項7に記載のカメラモジュール。
【請求項9】
前記ハウジングは、円筒形状の本体部及び前記本体部の下面から下方に突出する第1突出部を含み、
前記第1突出部と前記プリント回路基板との間には、第1結合部材が配置される、請求項6~8のいずれか一項に記載のカメラモジュール。
【請求項10】
光軸方向を基準に、前記レンズモジュールと前記レンズホルダーのネジ結合領域の長さは、前記レンズモジュールの長さの1/2以下である、請求項1または6に記載のカメラモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本実施例は、カメラモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、超小型カメラモジュールが開発されており、超小型カメラモジュールはスマートフォン、ノート、ゲーム機などと同じ小型電子製品に広く使用されている。
【0003】
自動車の普及に伴い、超小型カメラは小型電子製品だけでなく車両にも多く使用されている。例えば、車両の保護または交通事故の客観的な資料のためのブラックボックスカメラ、車両後部の死角を運転者が画面を通してモニタリングできるようにし、車両の後進時に安全を確保できるようにする後方監視カメラ、車両の周辺をモニタリングできる周辺感知カメラなどが備えられる。
【0004】
カメラは、レンズと、前記レンズを収容するレンズホルダーと、前記レンズに集められた被写体のイメージを電気信号に変換させるイメージセンサーと、前記イメージンサーが実装されるプリント回路基板を備えることができる。前記カメラの外形を構成するハウジングは、内部部品が水分を含む異物から汚染されるのを防止するために、全領域が密閉された構造からなる。
【0005】
ハウジングまたはレンズホルダーのような器具物は、温度変化によって高温では膨張し、低温では収縮することができる。このような器具物の変形は、イメージセンサーとレンズ間距離を変化させる問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本実施例は、構造を改善して温度変化によるイメージセンサーとレンズモジュール間距離変化を最小化できるカメラモジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施例に係るカメラモジュールはハウジングと、前記ハウジング内配置されるレンズホルダーと、前記レンズホルダー内に配置されるレンズモジュールと、前記ハウジングの下部に配置され、前記レンズモジュールと向かい合うイメージセンサーを含むプリント回路基板と、を含み、前記レンズモジュールは、前記レンズホルダーの内面にネジ結合され、前記レンズホルダーは、前記ハウジングの内面にネジ結合され、前記レンズモジュールのネジ結合領域は、前記レンズモジュールの下端よりも上端に隣接して配置される。
【0008】
前記ハウジングは、円筒形状の本体部、及び前記本体部の下面から下方に突出する突出部を含み、前記突出部と前記プリント回路基板との間には、結合部材が配置されてもよい。
【0009】
前記ハウジングは、前記レンズホルダーが配置される第1空間部と、前記突出部の内側に配置される第2空間部を含み、前記レンズモジュールの下端は、前記第2空間部内に配置されてもよい。
【0010】
前記レンズホルダーと前記ハウジングがネジ結合される前記ハウジングの内面は、前記第1空間部であってもよい。
【0011】
前記レンズホルダーは、上面と下面が開口し、前記レンズモジュールが結合される
【0012】
第3空間部を含み、前記第3空間部の内面には、前記レンズモジュールがネジ結合される結合部が配置され、前記結合部は、前記レンズホルダーの上端に隣接して配置されてもよい。
【0013】
他の実施例に係るカメラモジュールは、ハウジングと、前記ハウジングの上部に配置されるレンズホルダーと、前記ハウジング及び前記レンズホルダーの内側に配置されるレンズモジュールと、前記ハウジングの下部に配置され、前記レンズモジュールと向かい合うイメージセンサーを含むプリント回路基板と、を含み、前記レンズモジュールは、前記レンズホルダーの内面にネジ結合され、前記レンズモジュールのネジ結合領域は、前記レンズモジュールの下端よりも上端に隣接して配置されてもよい。
【0014】
前記ハウジングと前記レンズホルダーとの間には第2結合部材が配置され、前記第2結合部材は、エポキシ(Epoxy)を含むことができる。
【0015】
前記ハウジングは、上面から上方に突出する第2突出部を含み、前記レンズホルダーの下部には、他領域よりも外側に突出する第3突出部が配置され、前記第2結合部材は、前記第2突出部と前記第3突出部との問に配置されてもよい。
【0016】
前記ハウジングは、円筒形状の本体部、及び前記本体部の下面から下方に突出する第1突出部を含み、前記第1突出部と前記プリント回路基板との間には、第1結合部材が配置されてもよい。
【0017】
光軸方向を基準に、前記レンズモジュールと前記レンズホルダーのネジ結合領域の長さは、前記レンズモジュールの長さの1/2以下であってもよい。
【発明の効果】
【0018】
本実施例により、レンズモジュールとレンズホルダー間結合構造を通して温度変化に応じたイメージセンサーとレンズモジュール間距離変化を補償するようになるため、イメージセンサーとレンズモジュール間距離が一定に維持できて、カメラモジュールの解像力が安定化される長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明の第1実施例に係るカメラモジュールの斜視図である。
図2】本発明の第1実施例に係るカメラモジュールの上面を図示した平面図である。
図3図2のA-A’を図示した断面図である。
図4】本発明の第1実施例に係るカメラモジュールの分解斜視図である。
図5】本発明の第2実施例に係るカメラモジュールの斜視図である。
図6】本発明の第2実施例に係るカメラモジュールの上面を図示した平面図である。
図7図6のC-C’を図示した断面図である。
図8】本発明の第2実施例に係るカメラモジュールの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0021】
但し、本発明の技術思想は、説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で実施することができ、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間でその構成要素野中一つ以上を選択的に結合または置換して使用することができる。
【0022】
また、本発明の実施例で使用される用語(技術及び科学的用語を含む)は、明らかに特別に定義されて記述されない限り、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者に一般的に理解できる意味と解釈することができ、予め定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈することができるだろう。
【0023】
また、本発明の実施例で使用された用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限するものではない。
【0024】
本明細書において、単数形は、文言で特に言及しない限り、複数形も含むことができ、「A及び(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組み合わせられるすべての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。
【0025】
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにあたり、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を用いることができる。これらの用語は、その構成要素を別の構成要素と区別するためのものであって、その用語によって該当構成要素の本質や順番または順序などに限定されるものではない。
【0026】
なお、ある構成要素が別の構成要素に「連結」、「結合」、または「接続」されると記載された場合、その構成要素は、その別の構成要素に直接的に「連結」、「結合」、または「接続」される場合だけでなく、その構成要素とその別の構成要素の間にあるさらに別の構成要素によって「連結」、「結合」、または「接続」される場合も含むことができる。
【0027】
また、各構成要素の「上(の上)」または「下(の下)」に形成または配置されるものと記載される場合、「上(の上)」または「下(の下)」は、二つの構成要素が互いに直接接触する場合だけでなく、一つ以上のさらに別の構成要素が二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(の上)」または「下(の下)」で表現される場合、一つの構成要素を基準に上側方向だけでなく下側方向の意味も含むことができる。
【0028】
以下で使用される「光軸方向」は、レンズモジュールの光軸方向と定義する。一方、「光軸方向」は、「上下方向」、「z軸方向」などに対応することができる。
【0029】
本発明の実施例に係るカメラモジュールは、車両用カメラモジュールであってもいが、これに制限されない。
【0030】
以下、本発明について添付の図面に従ってより詳細に説明する。
【0031】
図1は、本発明の第1実施例に係るカメラモジュールの斜視図であり、図2は、本発明の第1実施例に係るカメラモジュールの上面を図示した平面図であり、図3は、図2のA-A’を図示した断面図であり、図4は、本発明の第1実施例に係るカメラモジュールの分解斜視図である。
【0032】
図1~4を参照すると、本実施例に係るカメラモジュール10は、ハウジング100、レンズホルダー120、レンズモジュール140及びプリント回路基板150を含むことができるが、これらのうち一部の構成を除いて実施することもでき、それ以外の追加の構成を排除もしない。
【0033】
前記ハウジング100は、前記カメラモジュール10の外形を形成することができる。前記ハウジング100は、前記レンズホルダー120及びレンズモジュール140を収容することができる。前記ハウジング100の内側には、前記レンズホルダー120及びレンズモジュール140を収容するための空間が形成されてもよい。前記ハウジング100は、上面と下面が開口した形状を有することができる。前記ハウジング100の断面形状は長方形に形成されてもよい。
【0034】
前記ハウジング100、前記レンズホルダー120は、プラスチック材質で形成されてもよい。
【0035】
前記ハウジング100は、本体部110と、前記本体部110の下面から下方に突出する突出部112を含むことができる。前記本体部110の外面は、前記突出部112の外面よりも外側に突出するように配置されてもよい。前記突出部112の断面積は、前記本体部110の断面積よりも小さく形成されてもよい。前記突出部112は、下面が前記プリント回路基板150の上面と向かい合うように配置されてもよい。前記突出部112の側面は、前記プリント回路基板150の側面と同一平面を形成することができる。前記カメラモジュール10の光軸方向に垂直な方向に定義される前記突出部112の断面積は、前記プリント回路基板150の断面積に対応することができる。
【0036】
前記本体部110の内側には第1空間部102が形成されてもよい。前記突出部112の内側には第2空間部116が形成されてもよい。前記第1空間部102と前記第2空間部116は、上下方向に配置されてもよい。前記第1空間部102と前記第2空間部116は、連通することができる。前記第2空間部116の断面積は、前記第1空間部102の断面積よりも大きく形成されてもよい。前記第1空間部102の内周面には、ネジ山またはネジ溝が形成されてもよい。これにより、前記レンズホルダー120が前記第1空間部102内にネジ結合することができる。
【0037】
前記レンズホルダー120は、前記ハウジング100内に配置されてもよい。前記レンズホルダー120は、前記ハウジング100に結合することができる。前記レンズホルダー120は、前記レンズモジュール140の少なくとも一部を収容することができる。前記レンズモジュール140を収容するという点で、前記レンズホルダー120は、レンズバレルと名付けることもできる。前記レンズホルダー120の断面は、円形であってもよい。
【0038】
前記レンズホルダー120は、少なくとも一部が前記ハウジング100内に配置され、他の一部が、前記ハウジング100の上方に突出するように配置されてもよい。前記レンズホルダー120の少なくとも一部は、前記本体部110の内側に配置されてもよい。
【0039】
前記レンズホルダー120は、第1結合部122を含むことができる。前記第1結合部122は、前記レンズホルダー120の下部に配置されてもよい。前記第1結合部122は、前記本体部110の内側に配置されてもよい。前記第1結合部122は、前記レンズホルダー120の側面のうち一部が外側に突出して形成されてもよい。前記第1結合部122は、前記レンズホルダー120の側面の他の領域よりも外側に突出するように配置されてもよい。前記第1結合部122の断面積は、前記レンズホルダー120の側面の他の領域の断面積よりも大きく形成されてもよい。前記第1結合部122は、前記本体部110と光軸方向に垂直な方向に向かい合うように配置されてもよい。前記第1結合部122は、前記第1空間部102内に配置されてもよい。前記第1結合部122の外周面には、ネジ溝またはネジ山が形成されてもよい。これにより、前記レンズホルダー120は、前記ハウジング100にネジ結合することができる。
【0040】
前記レンズホルダー120は、上面と下面が開口して形成されてもよい。前記レンズホルダー120の内側には、第3空間部124が配置されてもよい。前記第3空間部124は、前記レンズホルダー120の上面から下面を貫くホール形状であってもよい。前記レンズホルダー120の断面形状は、リング(Ring)形状で形成されてもよい。
【0041】
前記第3空間部124の内周面には、第2結合部126が配置されてもよい。前記第2結合部126は、前記レンズホルダー120の下端よりも上端に隣接して配置されてもよい。前記第2結合部126は、前記レンズホルダー120の上端から光軸方向である下方に所定距離延びるように配置されてもよい。前記第2結合部126は、前記レンズモジュール140の少なくとも一部と光軸方向に垂直な方向に向かい合うように配置されてもよい。前記第2結合部126は、前記第3空間部124の内面に形成されたネジ山またはネジ溝であてもよい。前記第2結合部126を介して、前記レンズホルダー120は、前記レンズモジュール140とネジ結合することができる。前記第2結合部126は、前記レンズホルダー120の下端よりも上端に隣接して配置されてもよい。
【0042】
前記カメラモジュール10は、レンズモジュール140を含むことができる。前記レンズモジュール140は、前記レンズホルダー120の内側に配置されてもよい。前記レンズモジュール140の上端は、前記カメラモジュール10の上面を形成することができる。前記レンズモジュール140を構成するレンズのうち最外郭に配置されるレンズは、前記レンズホルダー120の上方に突出するように配置されてもよい。前記レンズモジュール140の上端は、他の領域よりも前記カメラモジュール10の上方に突出することができる。前記レンズモジュール140の下端は、前記レンズホルダー120の下端よりも下方に突出し、前記レンズモジュール140の少なくとも一部は、前記第2空間部116内に配置されてもよい。
【0043】
前記レンズモジュール140は、複数のレンズを含むことができる。前記レンズモジュール140は、後述する前記プリント回路基板150のイメージセンサー152と光軸方向に向かい合うように配置されてもよい。前記レンズモジュール140は、前記イメージセンサー152とアラインメント(alignment)できる。前記レンズモジュール140の光軸は、前記イメージセンサー152の光軸と一致することができる。前記レンズモジュール140と前記イメージセンサー152との間には、赤外線フィルター(IR filter、Infrared Ray filiter、図示せず)が配置されてもよい。
【0044】
前記レンズモジュール140の外面のうち、前記第2結合部126と向かい合う領域には、第3結合部142が配置されてもよい。前記第3結合部142は、前記レンズモジュール140の側面のうち一部が光軸方向に垂直な外側に突出した形状を有することができる。前記第3結合部142は、前記レンズモジュール140の下端よりも上端に隣接して配置されてもよい。前記第3結合部142は、前記第2結合部126と向かい合うように配置されてもよい。前記第3結合部142の外面には、ネジ山またはネジ溝が形成されてもよい。これにより、前記第2結合部126と前記第3結合部142を介して、前記レンズホルダー120と前記レンズモジュール140はネジ結合することができる。要約すると、前記レンズモジュール140の上端は、前記レンズホルダー120の内側にネジ結合することができる。
【0045】
一方、光軸方向を基準に、前記レンズホルダー120と前記レンズモジュール140との間のネジ結合領域の長さは、前記レンズモジュール140の長さの1/2以下で形成されてもよい。
【0046】
前記プリント回路基板150は、前記ハウジング100の下部に配置されてもよい。前記プリント回路基板150は、プレート形状で形成され、外面に前記カメラモジュール10の駆動のための少なくとも一つの電子部品が配置されてもよい。例えば、前記プリント回路基板150の上面には、イメージセンサー152が配置されてもよい。前記イメージセンサー152は、前記レンズモジュール140と光軸方向に向かい合うように配置されてもよい。前記イメージセンサー152は、前記レンズモジュール140を介して入射された被写体のイメージを電気的な信号に変換することができる。前記イメージセンサー152は、前記第2空間部116内に配置されてもよい。
【0047】
前記プリント回路基板150は、前記ハウジング100と結合することができる。前記突出部112の下端は、前記プリント回路基板150の上面に結合することができる。前記突出部112と前記プリント回路基板150との間には、結合部材160が配置されてもよい。前記結合部材160は、エポキシ(Epoxy)またはゴムを含むことができる。例えば、前記結合部材160は、前記ハウジング100と前記プリント回路基板150との間に塗布されたエポキシであってもよい。
【0048】
前記結合部材160は、前記突出部112と前記プリント回路基板150を相互結合させることができるだけでなく、前記第2空間部116に外部異物が流入するのを防止することができる。前記結合部材160は、リング形状で形成されてもよい。前記結合部材160の断面形状は、前記突出部112の断面形状に対応することができる。図3では、前記結合部材160が、前記イメージセンサー152の配置領域を除いた前記プリント回路基板150の上面に広く配置されたのを例示しているが、これを限定するものではなく、前記結合部材160は、前記突出部112の下端と向かい合う前記プリント回路基板150上にだけ配置されてもよい。
【0049】
前記結合部材160を介して、前記レンズモジュール140と前記イメージセンサー152間距離が調節されてもよい。前記レンズモジュール140と前記イメージセンサー152間光軸方向距離は、前記結合部材160の領域毎の厚さ調節により行うことができる。
【0050】
一方、高温では、前記ハウジング100または前記結合部材160の材質的特性により、前記ハウジング110または前記結合部材160は膨張することができる。これにより、前記イメージセンサー152と前記レンズモジュール140間距離が離れることがある。しかし、本実施例では、前記レンズモジュール140と前記レンズホルダー120間ネジ結合構造によって、前記レンズモジュール140の上端は固定され、高温によって前記レンズモジュール140の下端が下方に突出するように膨張することができる。これにより、前記ハウジング100または前記結合部材160の膨張によって遠ざかった前記レンズモジュール140と前記イメージセンサー152の間距離分、前記レンズモジュール140の膨張によって前記レンズモジュール140と前記イメージセンサー152間距離が再び近づくことができる。
【0051】
また、低温では、前記ハウジング100または結合部材160が収縮することができる。これにより、前記イメージセンサー152と前記レンズモジュール140間距離が近づくことができる。しかし、本実施例では、前記レンズモジュール140と前記レンズホルダー120間ネジ結合構造によって、前記レンズモジュール140の上端は固定された状態で前記レンズモジュール140の収縮によって下端が上方に移動するため、前記ハウジング100または前記結合部材160の収縮によって近づいた前記レンズモジュール140と前記イメージセンサー152間の距離だけ、前記レンズモジュール140の収縮により、前記レンズモジュール140と前記イメージセンサー152間距離が再び離れることができる。
【0052】
要約すると、高温または低温で前記ハウジング100、前記レンズホルダー120、前記結合部材160の膨張、収縮によって前記レンズモジュール140と前記イメージセンサー152間変化した距離が、前記レンズモジュール140の収縮、膨張によって補償されるため、温度変化による前記イメージセンサー152と前記レンズモジュール140間距離変化を最小限に抑えることができ、カメラモジュール10の解像力が安定化することができる。
【0053】
図5は、本発明の第2実施例に係るカメラモジュールの斜視図であり、図6は、本発明の第2実施例に係るカメラモジュールの上面を図示した平面図であり、図7は、図6のC-C’を図示した断面図であり、図8は、本発明の第2実施例に係るカメラモジュールの分解斜視図である。
【0054】
本実施例では、他の部分においては第1実施例と同様であり、ただカメラモジュールのケース構造において差がある。従って、以下では本実施例の特徴的な部分についてのみ説明し、残りの部分については第1実施例の説明を援用することにする。
【0055】
図5~8を参照すると、本実施例に係るカメラモジュール20は、ハウジング200、レンズホルダー220、レンズモジュール240及びプリント回路基板250を含むことができるが、これらのうち一部の構成を除いて実施することもでき、それ以外の追加の構成を排除もしない。
【0056】
前記ハウジング200は、前記カメラモジュール20の外形を形成することができる。前記ハウジング200は、前記レンズモジュール240を収容することができる。前記ハウジング200の内側には、前記レンズモジュール240を収容するための空間が形成されてもよい。前記ハウジング200は、上面と下面が開口した形状を有することができる。前記ハウジング200の断面形状は、長方形で形成されてもよい。
【0057】
前記ハウジング200、前記レンズホルダー220は、プラスチック材質で形成されてもよい。
【0058】
前記ハウジング200は、本体部210と、前記本体部210の下面から下方に突出する第1突出部212と、前記本体部210の上面から上方に突出する第2突出部216を含むことができる。前記本体部210の外面は、前記第1突出部212及び第2突出部216の外面よりも外側に突出するように配置されてもよい。前記第1突出部212または第2突出部216の断面積は、前記本体部210の断面積よりも小さく形成されてもよい。
【0059】
前記第1突出部212の下面は、前記プリント回路基板250の上面と向かい合うように配置されてもよい。前記第1突出部212の側面は、前記プリント回路基板250の側面と同一平面を形成することができる。前記カメラモジュール20の光軸方向に垂直な方向に定義される前記第1突出部212の断面積は、前記プリント回路基板250の断面積に対応することができる。
【0060】
前記第2突出部216は、前記本体部210の上面のうち一部が上方に突出して形成されてもよい。前記第2突出部216は、リング(Ring)形状の断面を有することができる。前記第2突出部216の上面は、前記レンズホルダー220の下面と光軸方向に向かい合うように配置されてもよい。前記第2突出部216の上面は、前記レンズホルダー220の下面に後述する第2結合部材270を介して結合することができる。
【0061】
前記本体部210及び前記第2突出部216の内側には、第1空間部202が形成されてもよい。前記第1突出部212の内側には、第2空間部217が形成されてもよい。前記第1空間部202と前記第2空間部217は、上下方向に配置されてもよい。前記第1空間部202と前記第2空間部217は、連通することができる。前記第2空間部217の断面積は、前記第1空間部202の断面積よりも大きく形成されてもよい。
【0062】
前記レンズホルダー220は、前記ハウジング200の上部に配置されてもよい。前記レンズホルダー220は、前記ハウジング200の上面に結合することができる。前記レンズホルダー220は、前記レンズモジュール240の少なくとも一部を収容することができる。前記レンズモジュール240を収容するという点で、前記レンズホルダー220はレンズバレルと名付けることもできる。前記レンズホルダー220の断面は、円形であってもよい。
【0063】
前記レンズホルダー220は、上面と下面が開口した形状であってもよい。前記レンズホルダー220の内側には、前記レンズモジュール240の少なくとも一部を収容する第3空間部224が配置されてもよい。前記第3空間部224は、前記レンズホルダー220の上面から下面を貫くホール形状であってもよい。
【0064】
前記第3空間部224の内周面には、第1結合部226が配置されてもよい。前記第1結合部226は、前記レンズホルダー220の下端よりも上端に隣接して配置されてもよい。前記第1結合部226は、前記レンズホルダー220の上端から光軸方向である下方に所定距離延びるように配置されてもよい。前記第1結合部226は、前記第3空間部224の内面に形成されたネジ山またはネジ溝を含むことができる。前記第1結合部226を介して、前記レンズモジュール240は、前記レンズホルダー220の内側にネジ結合することができる。
【0065】
一方、光軸方向を基準に、前記レンズホルダー220と前記レンズモジュール240間ネジ結合領域の長さは、前記レンズモジュール240の長さの1/2以下で形成されてもよい。
【0066】
前記レンズホルダー220の下部には、前記ハウジング200との結合のための第3突出部222が配置されてもよい。前記第3突出部222は、前記レンズホルダー220の側面のうち一部が外側に突出する形状を有することができる。前記第3突出部222は、前記レンズホルダー220の下端を形成することができる。前記第3突出部222の外側面は、前記レンズホルダー220の他の領域に形成された外側面よりも外側に配置されてもよい。前記第3突出部222の下面のうち一部は、前記第2突出部216の上面と光軸方向に向かい合うように配置されてもよい。前記第3突出部222の外面は、前記第2突出部216の外面よりも内側に配置されるが、これを限定するものではなく、前記第3突出部222の外面と前記第2突出部216の外面は、同一平面を形成することができる。
【0067】
前記第2突出部216の上面と前記第3突出部222の下面との間には、第2結合部材270が配置されてもよい。
【0068】
前記カメラモジュール20は、レンズモジュール240を含むことができる。前記レンズモジュール240は、少なくとも一部が前記レンズホルダー220の内側に配置されてもよい。前記レンズモジュール240の上端は、前記カメラモジュール20の上面を形成することができる。前記レンズモジュール240の上端は、他の領域よりも前記カメラモジュール20の上方に突出することができる。前記レンズモジュール240の下端は、前記レンズホルダー220の下端及び前記本体部210の下面よりも下方に突出し、前記レンズモジュール240の少なくとも一部は、前記第2空間部217内に配置されてもよい。
【0069】
前記レンズモジュール240は複数のレンズを含むことができる。前記レンズモジュール240は、後述する前記プリント回路基板250のイメージセンサー252と光軸方向に向かい合うように配置されてもよい。前記レンズモジュール240は、前記イメージセンサー252とアラインメント(alignment)される。前記レンズモジュール240の光軸は、前記イメージセンサー252の光軸と一致することができる。前記レンズモジュール240と前記イメージセンサー252との間には、赤外線フィルター(IR filter、Infrared Ray filiter、図示せず)が配置されてもよい。
【0070】
前記レンズモジュール240の外面のうち前記第1結合部226と向かい合う領域には、第2結合部242が配置されてもよい。前記第2結合部242は、前記レンズモジュール240の側面のうち一部が光軸方向に垂直な外側に突出した形状を有することができる。前記第2結合部242は、前記レンズモジュール240の下端よりも上端に隣接して配置されてもよい。前記第2結合部242は、前記第1結合部226と光軸方向に垂直な方向に向かい合うように配置されてもよい。前記第2結合部242の外面には、ネジ山またはネジ溝が形成されてもよい。これにより、前記第1結合部226と前記第2結合部242を介して、前記レンズホルダー220と前記レンズモジュール240は、ネジ結合することができる。要約すると、前記レンズモジュール240の上端は、前記レンズホルダー220にネジ結合することができる。
【0071】
前記プリント回路基板250は、前記ハウジング200の下部に配置されてもよい。前記プリント回路基板250は、プレート形状で形成され、外面に前記カメラモジュール20の駆動のための少なくとも一つの電子部品が配置されてもよい。例えば、前記プリント回路基板250の上面には、イメージセンサー252が配置されてもよい。前記イメージセンサー252は、前記レンズモジュール240と光軸方向に向かい合うように配置されてもよい。前記イメージセンサー252は、前記レンズモジュール240を介して入射された被写体のイメージを電気的な信号に変換することができる。前記イメージセンサー252は、前記第2空間部217内に配置されてもよい。
【0072】
前記プリント回路基板250は、前記ハウジング200と結合することができる。前記第1突出部212の下端は、前記プリント回路基板250の上面に結合することができる。前記突出部212と前記プリント回路基板250との間には、第1結合部材260が配置されてもよい。前記第1結合部材260は、エポキシ(Epoxy)またはゴムを含むことができる。例えば、前記第1結合部材260は、前記ハウジング200と前記プリント回路基板250との間に塗布されたエポキシであってもよい。
【0073】
前記第1結合部材260は、前記第1突出部212と前記プリント回路基板250を相互結合させるだけでなく、前記第2空間部217に外部異物が流入するのを防止することができる。前記第1結合部材260は、断面がリング形状で形成されてもよい。前記第1結合部材260の断面形状は、前記第1突出部212の断面形状に対応することができる。図7では、前記第1結合部材260が、前記イメージセンサー252の配置領域を除いた前記プリント回路基板250の上面に広く配置されたことを例示しているが、これに限定するものではなく、前記第1結合部材260は、前記第1突出部212の下端と向かい合う前記プリント回路基板250上にだけ配置されてもよい。
【0074】
前記第1結合部材260を介して、前記レンズモジュール240と前記イメージセンサー252間距離が調節されてもよい。前記レンズモジュール240と前記イメージセンサー252間光軸方向距離は、前記第1結合部材260の領域毎の厚さ調節により行うことができる。
【0075】
前記第2結合部材270は、前記レンズホルダー220と前記ハウジング200との間に配置されてもよい。前記第2結合部材270は、前記第2突出部216の上面と前記第3突出部222の下面との間に配置されてもよい。前記第2結合部材270は、エポキシ(Epoxy)またはゴムを含むことができる。例えば、前記第2結合部材260は、前記第2突出部216の上面と前記第3突出部222の下面との間に塗布されたエポキシであってもよい。
【0076】
前記第2結合部材270は、前記レンズホルダー220と前記ハウジング200を相互結合させるだけでなく、前記ハウジング200内に外部異物が流入するのを防止することができる。前記第2結合部材270は、断面がリング形状で形成されてもよい。
【0077】
前記第2結合部材270を介して、前記レンズモジュール240と前記イメージセンサー252間距離が調節されてもよい。前記レンズモジュール240と前記イメージセンサー252間光軸方向距離は、前記第2結合部材270の領域毎の厚さ調節により行うことができる。
【0078】
一方、本実施例では、前記カメラモジュール20内に第1結合部材260及び第2結合部材270を含む複数の結合部材が配置されたものを例に挙げているが、前記カメラモジュール20は、このうちいずれか一つのみを含み、他の一つを排除してもよい。
【0079】
一方、高温では、前記ハウジング200、前記レンズホルダー220、前記結合部材260、270の材質的特性により、前記ハウジング200、前記レンズホルダー220、前記結合部材260、270は、膨張することができる。これにより、前記イメージセンサー252と前記レンズモジュール240間距離が遠くなることがある。しかし、本実施例では、前記レンズモジュール240と前記レンズホルダー220間ネジ結合構造によって、前記レンズモジュール240の上端は固定され、高温によって前記レンズモジュール240の下端が下方に突出するように膨張することができる。これにより、前記ハウジング200、前記レンズホルダー220、前記結合部材260、270の膨張によって遠ざかった前記レンズモジュール240と前記イメージセンサー252との間の距離分、前記レンズモジュール240の膨張によって、前記レンズモジュール240と前記イメージセンサー252間距離が再び近づくことができる。
【0080】
また、低温では、前記ハウジング200、前記レンズホルダー220、前記結合部材260、270が収縮することができる。これにより、前記イメージセンサー252と前記レンズモジュール240間距離が近づくことができる。しかし、本実施例では、前記レンズモジュール240と前記レンズホルダー220間ネジ結合構造によって、前記レンズモジュール240の上端は固定された状態で、前記レンズモジュール240の収縮によって下端が上方に移動するため、前記ハウジング200、前記レンズホルダー220、前記結合部材260、270の収縮によって近づいた前記レンズモジュール240と前記イメージセンサー252との間の距離分、前記レンズモジュール240の収縮によって、前記レンズモジュール240と前記イメージセンサー252間距離が再び離れることができる。
【0081】
要約すると、高温または低温で、前記ハウジング200、前記レンズホルダー220、前記結合部材260、270の膨張、収縮によって前記レンズモジュール240と前記イメージセンサー252間変化した距離が、前記レンズモジュール240の収縮、膨張によって補償されるため、温度変化による前記イメージセンサー252と前記レンズモジュール240間距離変化を最小化することができ、カメラモジュール20の解像力が安定化することができる。
【0082】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更することなく、他の具体的な形態で実施することができることを理解できるだろう。従って、以上で記述した実施例は、すべての面で例示的なものであり、限定的ではないと理解しなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】