(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2023-12-18
(54)【発明の名称】電子機器及びその制御方法、制御装置と端末機器
(51)【国際特許分類】
H04N 23/50 20230101AFI20231211BHJP
H04N 23/68 20230101ALI20231211BHJP
H04N 23/695 20230101ALI20231211BHJP
G03B 17/56 20210101ALI20231211BHJP
G03B 5/00 20210101ALI20231211BHJP
【FI】
H04N23/50
H04N23/68
H04N23/695
G03B17/56 B
G03B5/00 J
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023535779
(86)(22)【出願日】2021-12-17
(85)【翻訳文提出日】2023-06-12
(86)【国際出願番号】 CN2021139006
(87)【国際公開番号】W WO2022135280
(87)【国際公開日】2022-06-30
(31)【優先権主張番号】202011517166.2
(32)【優先日】2020-12-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】金 ▲銘▼
(72)【発明者】
【氏名】成 ▲東▼村
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲微▼
【テーマコード(参考)】
2H105
2K005
5C122
【Fターム(参考)】
2H105AA06
2K005CA14
2K005CA53
5C122DA03
5C122DA04
5C122EA41
5C122EA66
5C122FH13
5C122GA01
5C122GD04
5C122GE05
5C122GE09
5C122GE11
5C122GE18
5C122GG14
5C122HA13
5C122HA35
5C122HA82
(57)【要約】
本出願は、電子機器を開示し、第一の駆動機構は、内キャビティに設置され、第一の駆動機構は、運動モジュールを、スルーホールを通過してケースから後退又は突出させるように駆動可能であり、運動モジュールは、第一のブラケットと、第二の駆動機構と、第二のブラケットと、機能モジュールと、第三の駆動機構とを含み、機能モジュールは、第二のブラケットに回転可能に設けられ、第三の駆動機構は、第二のブラケットに設けられ、且つ機能モジュールと繋がって機能モジュールを第一の軸線回りに回転させるように駆動し、第二のブラケットは、第一のブラケットに回転可能に設けられ、第二の駆動機構は、第一のブラケットに設置され、第二の駆動機構は、第二のブラケットを第二の軸線回りに回転させるように駆動し、機能モジュールは、第二のブラケットと共に回転可能であり、機能モジュールは、防振マイクロ雲台と、防振マイクロ雲台に可動に設置されるカメラとを含む。本出願は、電子機器の制御方法、制御装置と端末機器をさらに開示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器であって、ケースと、第一の駆動機構と、運動モジュールとを含み、前記ケースは、内キャビティと、前記内キャビティに連通するスルーホールとを有し、前記第一の駆動機構は、前記内キャビティに設置され、前記第一の駆動機構は、前記運動モジュールと繋がり、且つ前記運動モジュールを、前記スルーホールを通過して前記ケース内に後退させるか又は少なくとも部分的に前記ケース外に突出させるように駆動可能であり、ここで、
前記運動モジュールは、第一のブラケットと、第二の駆動機構と、第二のブラケットと、機能モジュールと、第三の駆動機構とを含み、前記機能モジュールは、前記第二のブラケットに回転可能に設けられ、前記第三の駆動機構は、前記第二のブラケット上に設けられ、前記第三の駆動機構は、前記機能モジュールと繋がり、且つ前記機能モジュールを第一の軸線回りに回転させるように駆動し、前記第二のブラケットは、前記第一のブラケットに回転可能に設けられ、前記第二の駆動機構は、前記第一のブラケットに設置され、前記第二の駆動機構は、前記第二のブラケットを第二の軸線回りに回転させるように駆動し、前記機能モジュールは、前記第二のブラケットと共に回転可能であり、前記第一の軸線は、前記第二の軸線と交差するか又はねじれ位置にあり、
前記機能モジュールは、防振マイクロ雲台と、前記防振マイクロ雲台に可動に設置されるカメラとを含み、
前記電子機器は、第一の防振状態と第二の防振状態とを有し、前記電子機器が前記第一の防振状態にある場合に、前記第二の駆動機構と前記第三の駆動機構とのうちの少なくとも一つは、前記機能モジュールの回転を駆動し、前記電子機器が前記第二の防振状態にある場合に、前記カメラは、前記防振マイクロ雲台に対して回転可能である、電子機器。
【請求項2】
前記第二の軸線は、前記スルーホールの貫通方向に沿って延びる軸線であり、前記第二の軸線は、前記第一の軸線と垂直である、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記機能モジュールは、補光アセンブリをさらに含み、前記補光アセンブリは、前記防振マイクロ雲台と固定的に繋がり、前記補光アセンブリの補光方向は、前記カメラの撮影方向と一致する、請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記第三の駆動機構と前記補光アセンブリは、前記第二の軸線の第一側に設置され、前記防振マイクロ雲台と前記カメラは、前記第二の軸線の第二側に設置される、請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記ケース内には、ベースが設置されており、前記第一のブラケットと前記ベースとの間には、弾性構造部材が設置されており、前記弾性構造部材は、前記第一のブラケットの第一の側縁と繋がり、前記第一の駆動機構は、前記第一のブラケットの第二の側縁と繋がり、前記第一の側縁と前記第二の側縁とは、それぞれ前記第一のブラケットの対向する二つの側縁である、請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記電子機器は、ガイドをさらに含み、前記ガイドの一端は、前記ベースと固定的に繋がり、前記ガイドの他端は、自由端であり、前記弾性構造部材は、前記ガイドに嵌合される、請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記第一のブラケットの第一の側縁には、スリーブ部材が設置されており、前記スリーブ部材は、前記ガイドに嵌合され、且つ前記弾性構造部材は、前記スリーブ部材と前記ベースとの間に弾性的に位置決めされる、請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記ケース内には、第一の回路基板が固定されており、前記第一のブラケットには、第二の回路基板が設けられており、前記第二の回路基板は、第一のフレキシブル電気的な接続部材を介して前記第一の回路基板と電気的に接続され、前記第二のブラケットは、回転軸を介して前記第一のブラケットと回転可能に嵌合され、前記回転軸は、中空軸であり、且つ中心穴を有し、前記第三の駆動機構と前記機能モジュールとは、前記中心穴を通過する第二のフレキシブル電気的な接続部材を介して前記第二の回路基板と電気的に接続される、請求項1に記載の電子機器。
【請求項9】
前記第三の駆動機構は、前記機能モジュールを第一の角度と第二の角度との間で切り替えるように駆動可能であり、前記機能モジュールが前記第一の角度にある場合に、前記機能モジュールは、第一の方向を向き、前記機能モジュールが前記第二の角度にある場合に、前記機能モジュールは、第二の方向を向き、前記第一の方向と前記第二の方向とは、逆方向である、請求項1に記載の電子機器。
【請求項10】
電子機器の制御方法であって、前記電子機器は、請求項1から9のいずれか1項に記載の電子機器であり、前記制御方法は、
制御情報を受信することと、
前記制御情報が第一の制御情報である場合に、前記機能モジュールの回転を駆動するように前記第二の駆動機構と前記第三の駆動機構とのうちの少なくとも一つを制御することと、
前記制御情報が第二の制御情報である場合に、前記防振マイクロ雲台に対して回転するように前記カメラを制御することとを含む、電子機器の制御方法。
【請求項11】
電子機器の制御装置であって、前記電子機器は、請求項1から9のいずれか1項に記載の電子機器であり、前記制御装置は、
制御情報を受信するための受信モジュールと、
前記制御情報が第一の制御情報である場合に、前記機能モジュールの回転を駆動するように前記第二の駆動機構と前記第三の駆動機構とのうちの少なくとも一つを制御するための第一の制御モジュールと、
前記制御情報が第二の制御情報である場合に、前記防振マイクロ雲台に対して回転するように前記カメラを制御するための第二の制御モジュールとを含む、電子機器の制御装置。
【請求項12】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は前記命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項10に記載の制御方法のステップを実現する、端末機器。
【請求項13】
プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は前記命令がプロセッサにより実行される時、請求項10に記載の制御方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年12月21日に中国特許局で提出された出願番号が202011517166.2であり、発明名称が「電子機器及びその制御方法、制御装置と端末機器」である中国特許出願の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、援用により本出願に取り込まれる。
【0002】
本出願は、電子機器の撮影技術分野に関し、特に電子機器及びその制御方法、制御装置と端末機器に関する。
【背景技術】
【0003】
電子機器の急速な発展に伴い、ユーザの電子機器の撮像機能に対する要求は、ますます高まっており、具体的には、ユーザの撮影画像の鮮明度、撮影画角などに対する要求は、ますます高まっている。
【0004】
関連技術において、撮像モジュールは、いずれも電子機器に固定的に設置され、ユーザは、電子機器を用いて写真を撮る時に、手動で電子機器を補助的に支持するため、静止したままの撮影姿勢を維持しにくくて振れが発生しやすくなることによって、電子機器により撮影された画像がぼやけてしまい、さらに関連技術における電子機器に防振効果が悪いという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願は、関連技術における電子機器に防振効果が悪いという問題を解決するための電子機器及びその制御方法、制御装置と端末機器を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の態様によれば、本出願は、電子機器を開示し、この電子機器は、ケースと、第一の駆動機構と、運動モジュールとを含み、前記ケースは、内キャビティと、前記内キャビティに連通するスルーホールとを有し、前記第一の駆動機構は、前記内キャビティに設置され、前記第一の駆動機構は、前記運動モジュールと繋がり、且つ前記運動モジュールを、前記スルーホールを通過して前記ケース内に後退させるか又は少なくとも部分的に前記ケース外に突出させるように駆動可能であり、ここで、
前記運動モジュールは、第一のブラケットと、第二の駆動機構と、第二のブラケットと、機能モジュールと、第三の駆動機構とを含み、前記機能モジュールは、前記第二のブラケットに回転可能に設けられ、前記第三の駆動機構は、前記第二のブラケット上に設けられ、前記第三の駆動機構は、前記機能モジュールと繋がり、且つ前記機能モジュールを第一の軸線回りに回転させるように駆動し、前記第二のブラケットは、前記第一のブラケットに回転可能に設けられ、前記第二の駆動機構は、前記第一のブラケットに設置され、前記第二の駆動機構は、前記第二のブラケットを第二の軸線回りに回転させるように駆動し、前記機能モジュールは、前記第二のブラケットと共に回転可能であり、前記第一の軸線は、前記第二の軸線と交差するか又はねじれ位置にあり、
前記機能モジュールは、防振マイクロ雲台と、前記防振マイクロ雲台に可動に設置されるカメラとを含み、
前記電子機器は、第一の防振状態と第二の防振状態とを有し、前記電子機器が前記第一の防振状態にある場合に、前記第二の駆動機構と前記第三の駆動機構とのうちの少なくとも一つは、前記機能モジュールの回転を駆動し、前記電子機器が前記第二の防振状態にある場合に、前記カメラは、前記防振マイクロ雲台に対して回転可能である。
【0007】
第二の態様によれば、本出願は、電子機器の制御方法を開示し、前記電子機器は、第一の態様に記載の電子機器であり、前記制御方法は、
制御情報を受信することと、
前記制御情報が第一の制御情報である場合に、前記機能モジュールの回転を駆動するように前記第二の駆動機構と前記第三の駆動機構とのうちの少なくとも一つを制御することと、
前記制御情報が第二の制御情報である場合に、前記防振マイクロ雲台に対して回転するように前記カメラを制御することとを含む。
【0008】
第三の態様によれば、本出願は、電子機器の制御装置を開示し、前記電子機器は、第一の態様に記載の電子機器であり、前記制御装置は、
制御情報を受信するための受信モジュールと、
前記制御情報が第一の制御情報である場合に、前記機能モジュールの回転を駆動するように前記第二の駆動機構と前記第三の駆動機構とのうちの少なくとも一つを制御するための第一の制御モジュールと、
前記制御情報が第二の制御情報である場合に、前記防振マイクロ雲台に対して回転するように前記カメラを制御するための第二の制御モジュールとを含む。
【0009】
第四の態様によれば、本出願は、端末機器を開示し、この端末機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は前記命令が前記プロセッサにより実行される時、第二の態様に記載の制御方法のステップを実現する。
【0010】
第五の態様によれば、本出願は、可読記憶媒体を開示し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は前記命令がプロセッサにより実行される時、第二の態様に記載の制御方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0011】
本出願が採用する技術案は、以下の有益な効果を達成することができる。
【0012】
本出願の実施例に開示された電子機器は、関連技術を改良することにより、カメラがケース外に突出する時に、第二の駆動機構及び/又は第三の駆動機構の駆動で比較的大きい角度範囲の防振を行うことができるとともに、カメラは、防振マイクロ雲台に対して比較的小さい角度範囲の防振を行うこともできる。この場合に、第一の防振状態と第二の防振状態とを協調させることにより、電子機器は、撮影中の振れ角度に応じて該当する防振状態を選択することができ、それによって防振効果を向上させることができる。
【0013】
それと同時に、本出願の実施例に開示された電子機器は、カメラが第一の軸線又は第二の軸線回りに防振回転を行う過程で、ケース外に突出した状態にあるため、他のデバイスに干渉されることがなく、さらに大きな角度の防振を実現し、防振補正角度が比較的小さいことによって防振効果が悪いという問題を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本出願の実施例に開示された電子機器の、運動モジュールがケース外に突出する時の構造概略図である。
【
図2】本出願の実施例に開示された電子機器の、運動モジュールがケース内に後退する時の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本出願の実施例又は背景技術における技術案をより明瞭に説明するために、以上は、実施例又は背景技術の記述において使用される必要のある図面について簡単に紹介した。自明なことに、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。本出願の目的、技術案と利点をより明瞭にするために、以下は、本出願の具体的な実施例及び該当する図面を結び付けながら本出願の技術案を明瞭、完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例にすぎず、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0016】
以下、図面を結び付けながら、本出願の各実施例に開示された技術案を詳細に説明する。
【0017】
図1と
図2を参照すると、本出願の実施例は、電子機器を開示し、開示された電子機器は、ケース100と、第一の駆動機構200と、運動モジュール300とを含む。
【0018】
ケース100は、第一の駆動機構200と運動モジュール300のために取り付け基礎を提供するとともに、第一の駆動機構200と運動モジュール300のためにも防護を提供する。ケース100は、内キャビティと、内キャビティに連通するスルーホール110とを有する。第一の駆動機構200が内キャビティに設置されることによって、ケース100は、第一の駆動機構200のために防護を提供することができる。
【0019】
第一の駆動機構200は、運動モジュール300と繋がり、且つ運動モジュール300を、スルーホール110を通過してケース100内に後退させる(即ちケース100の内キャビティに後退させる)か又は少なくとも部分的にケース100外に突出させるように駆動可能である。この場合に、運動モジュール300は、第一の駆動機構200の駆動作用で少なくとも部分的にケース100外に突出して作動することができる。作動完了後に、運動モジュール300は、第一の駆動機構200の駆動作用でケース100内に後退することによって、ケース100内への収容を実現することができる。
【0020】
運動モジュール300は、第一のブラケット310と、第二の駆動機構320と、第二のブラケット330と、機能モジュール340と、第三の駆動機構350とを含む。機能モジュール340は、第二のブラケット330に回転可能に設けられ、第三の駆動機構350は、第二のブラケット330上に設けられることによって、第二のブラケット330は、第三の駆動機構350と機能モジュール340のために取り付け位置を提供する。具体的には、第三の駆動機構350は、溶接、接着、接続部材(例えばネジ接続部材)による接続などの方式で第二のブラケット330に固定されてもよい。機能モジュール340は、軸穴による回転嵌合又は軸受接続の方式で第二のブラケット330に設置されてもよい。
【0021】
第三の駆動機構350は、機能モジュール340と繋がり、且つ機能モジュール340を第一の軸線回りに回転させるように駆動する。1つの選択的な方式では、第三の駆動機構350は、伝達機構を介して機能モジュール340と繋がってもよく、第三の駆動機構350は、第一の伝達機構を介して機能モジュール340の回転を駆動することができ、ここで、第一の伝達機構は、チェーン伝達機構、歯車伝達機構、ベルト伝達機構などであってもよく、本出願の実施例は、第一の伝達機構の具体的な種類を制限しない。
【0022】
第二のブラケット330は、第一のブラケット310に回転可能に設けられ、第二の駆動機構320は、第一のブラケット310に設置されることによって、第一のブラケット310は、第二の駆動機構320と第二のブラケット330のために取り付け位置を提供することができる。第二の駆動機構320は、第二のブラケット330を第二の軸線回りに回転させるように駆動可能であり、機能モジュール340は、第二のブラケット330と共に回転可能であり、ここで、第一の軸線は、第二の軸線と交差するか又はねじれ位置にある。この場合に、機能モジュール340は、第一の軸線回りに回転可能であり、第二の軸線回りにも回転可能であり、さらに機能モジュール340が防振回転を行う自由度を向上させ、電子機器の多方向における防振を実現する。
【0023】
同様に、第二のブラケット330は、軸穴による回転嵌合又は軸受により第一のブラケット310への回転可能な取り付けを実現してもよい。第二の駆動機構320は、溶接、接着、接続部材(例えばネジ接続部材)による接続などの方式で第一のブラケット310に固定されてもよい。
【0024】
本出願の実施例では、機能モジュール340は、防振マイクロ雲台341と、カメラ342とを含み、ここで、カメラ342は、防振マイクロ雲台341に可動に設置され、カメラ342は、機能モジュール340の撮像機能デバイスであり、カメラ342は、防振マイクロ雲台341に対して回転可能であり、それによって防振を実現することもできる。説明すべきこととして、防振マイクロ雲台341には、一般的に電磁駆動機構が配置されており、電磁駆動機構は、カメラ342の防振回転を実現するようにカメラ342の回転を駆動することができ、これは、公知技術であり、ここでこれ以上説明しない。
【0025】
機能モジュール340が第一の軸線回りに回転することによって、カメラ342が第一の軸線回りに回転し、機能モジュール340が第二の軸線回りに回転することを実現することができ、それによってカメラ342が第二の軸線回りに回転することを実現することができる。
【0026】
電子機器の作動中、ユーザが電子機器の機能モジュール340を使用する時に、第一の駆動機構200は、その少なくとも一部を、スルーホール110を通過してケース100外に突出させるように運動モジュール300を駆動することができ、それによって機能モジュール340を、スルーホール110を通過してケース100外に突出させる。この場合に、機能モジュール340は、ケース100により制限されることなく、第二の駆動機構320の駆動で第二の軸線回りに回転し、且つ第三の駆動機構350の駆動で第三の軸線回りに回転することができ、それによって比較的大きい角度範囲での防振回転を実現する。
【0027】
本出願の実施例では、電子機器は、第一の防振状態と第二の防振状態とを有し、ここで、電子機器が第一の防振状態にある場合に、第二の駆動機構320と第三の駆動機構350とのうちの少なくとも一つは、機能モジュール340の回転を駆動する。具体的には、実行可能な駆動プロセスにおいて、第三の駆動機構350は、運行を停止し、第二の駆動機構320は、第二のブラケット330を第二の軸線回りに回転させるように駆動可能であり、さらに機能モジュール340も第二の軸線回りに回転させるように動かし、それによってカメラ342は、第二の軸線回りに回転可能であり、さらにカメラ342が第二の軸線回りに回転することで、最終的に一つの方向における防振を実現することを可能にする。
【0028】
別の実行可能な駆動プロセスにおいて、第二の駆動機構320は、運行を停止し、第三の駆動機構350は、機能モジュール340を第一の軸線回りに回転させるように駆動することによって、カメラ342は、第一の軸線回りに回転可能であり、さらにカメラ342が第一の軸線回りに回転することを実現し、最終的に別の方向における防振を実現する。
【0029】
また別の実行可能な駆動プロセスにおいて、第二の駆動機構320と第三の駆動機構350とが同時に運行することによって、カメラ342は、第一の軸線回りに回転すると同時に、第二の軸線回りにも回転し、さらにカメラ342のより多くの次元での回転防振を実現する。
【0030】
電子機器が第二の防振状態にある場合に、カメラ342は、防振マイクロ雲台341に対して回転可能であり、それによって防振マイクロ雲台341に対して回転することで防振を実現することができる。
【0031】
説明すべきこととして、本出願の実施例では、機能モジュール340が第一の軸線回りに回転し又は第二の軸線回りに回転する回転角度範囲は、第一の角度範囲であり、つまり、カメラ342が第一の軸線回りに回転し又は第二の軸線回りに回転する回転角度範囲は、第一の角度範囲である。
【0032】
カメラ342が防振マイクロ雲台341に対して回転する回転角度範囲は、第二の角度範囲であり、第二の角度範囲は、第一の角度範囲よりも小さい。例えば、カメラ342が第一の軸線回りに回転し又は第二の軸線回りに回転する第一の角度範囲は、5°であってもよく、カメラ342が防振マイクロ雲台341に対して回転する第二の角度範囲は、2°であってもよい。
【0033】
本出願の実施例に開示された電子機器は、関連技術を改良することにより、カメラ342は、ケース100外に突出し、且つ第二の駆動機構320及び/又は第三の駆動機構350の駆動で比較的大きい角度範囲の防振を行うとともに、カメラ342は、防振マイクロ雲台341に対して比較的小さい角度範囲の防振を行うこともできる。この場合に、電子機器は、撮影中の振れ角度に応じて該当する防振状態を選択することができ、それによって防振効果を向上させることができる。
【0034】
それと同時に、本出願の実施例に開示された電子機器は、カメラ342が第一の軸線又は第二の軸線回りに防振回転を行う過程で、ケース100外に突出した状態にあるため、他のデバイスに干渉されることがなく、さらに大きな角度の防振を実現し、防振補正角度が比較的小さいことによって防振効果が悪いという問題を回避することができる。
【0035】
選択的な方案では、第二の軸線は、スルーホール110の貫通方向に沿って延びる軸線であってもよく、第二の軸線は、第一の軸線に垂直であってもよい。選択的に、第一の軸線は、カメラ342の光軸と交差するか又はねじれ位置にあり、無論、第一の軸線は、第二の軸線に垂直でなくてもよい。例えば、第一の軸線と第二の軸線との間のなす角は、30°、45°、60°などであってもよい。
【0036】
本出願の実施例では、機能モジュール340は、補光アセンブリ343をさらに含んでもよく、ここで、補光アセンブリ343は、防振マイクロ雲台341と固定的に繋がってもよく、補光アセンブリ343の補光方向がカメラ342の撮影方向と一致することによって、補光アセンブリ343は、カメラ342のために補光を行い、さらにカメラ342が暗い環境で撮影した画像の鮮明度を向上させ、最終的に電子機器の撮影効果をさらに向上させることができる。
【0037】
本出願の実施例では、第三の駆動機構350と補光アセンブリ343は、第二の軸線の第一側に設置されてもよく、防振マイクロ雲台341とカメラ342は、第二の軸線の第二側に設置されてもよく、このようなレイアウト方式は、第二の軸線の両側の構造、重量を比較的均等にすることができ、機能モジュール340が第二の軸線回りに比較的安定して回転するのに有利である。それと同時に、このようなレイアウト方式は、機能モジュール340の第二の軸線方向に沿うサイズを小さくすることができ、第一の駆動機構200が運動モジュール300を駆動する移動ストロークを減少するのに有利であり、さらに電子機器の他の部材に比較的十分な取り付け空間を与える。
【0038】
本出願の実施例では、第一の駆動機構200は、第二の伝達機構を介して運動モジュール300と繋がってもよく、具体的には、第二の伝達機構は、チェーン伝達機構、歯車伝達機構、ベルト伝達機構などであってもよく、本出願の実施例は、第二の伝達機構の具体的な種類を制限しない。
【0039】
より好ましい方案では、ケース100には、ベース400が設置されてもよく、第一のブラケット310とベース400との間には、弾性構造部材500が設置されてもよく、弾性構造部材500は、第一のブラケット310の第一の側縁と繋がってもよく、第一の駆動機構200は、第一のブラケット310の第二の側縁と繋がってもよく、ここで、第一の側縁と第二の側縁は、それぞれ第一のブラケット310の対向する二つの側縁であり、第一の駆動機構200が作動する過程では、第一の駆動機構200は、運動モジュール300の移動を駆動することによって、弾性構造部材500に伸縮変形を発生させることができ、弾性構造部材500は、自体の変形により緩衝作用を発揮して、運動モジュール300の運動が速すぎて比較的大きい衝突が生じることを回避する。例えば、第一の駆動機構200が運動モジュール300をケース100内に向けて後退させるように駆動する過程において、弾性構造部材500は、圧縮変形され、さらに運動モジュール300の後退方向の反対方向に沿う緩衝力を発生させることによって、運動モジュール300がケース100内に激しく後退して比較的大きい衝突が生じることを回避し、さらに運動モジュール300の後退の安定性を向上させることができる。第一の駆動機構200が運動モジュール300をケース100外に向けて突出させるように駆動する過程において、弾性構造部材500が弾性的に引っ張られ、さらに運動モジュール300が過度に速くケース100外に突出することを回避することができる。
【0040】
それと同時に、弾性構造部材500と第一の駆動機構200が第一の側縁と第二の側縁にそれぞれ設置されることによって、運動モジュール300の受ける力を比較的均等にし、運動モジュール300が比較的大きい偏向力を受けることを回避することができ、運動モジュール300がより安定した移動を実現するのに有利である。
【0041】
さらなる技術案では、電子機器は、ガイド600をさらに含んでもよく、具体的には、ベース400は、ケース100の内キャビティに固定的に設置され、ガイド600の一端は、ベース400と固定的に繋がってもよく、ガイド600の案内方向は、スルーホール110の貫通方向と一致してもよく、ガイド600の他端は、自由端であり、弾性構造部材500がガイド600に嵌合されることによって、弾性構造部材500は、ガイド600の案内方向に変形し、さらに弾性構造部材500の変形精度が比較的高くなり、さらに弾性構造部材500の緩衝効果を向上させる。
【0042】
またさらなる技術案では、第一のブラケット310の第一の側縁には、スリーブ部材700が設置されてもよく、具体的には、スリーブ部材700は、ガイド600に嵌合されてもよく、且つ弾性構造部材500は、スリーブ部材700とベース400との間に弾性的に位置決めされることによって、ガイド600は、ベース400と第一のブラケット310との間に固定的に設置されてもよく、弾性構造部材500が第一のブラケット310と固定的に繋がることを回避することによって、弾性構造部材500が損傷した後に弾性構造部材500を単独で交換することを容易にし、保守員が弾性構造部材500と第一のブラケット310とを一緒に交換する必要があることによって修理コストが比較的高いという問題を回避する。
【0043】
本出願の実施例では、ケース100内には、第一の回路基板800が固定されてもよく、第一のブラケット310には、第二の回路基板900が設けられてもよく、第二の回路基板900は、第一のフレキシブル電気的な接続部材を介して第一の回路基板800と電気的に接続され、第一のフレキシブル電気的な接続部材は、フレキシブルケーブルであってもよく、フレキシブル回路基板であってもよい。一つの選択的な方式では、ガイド600は、中空ガイドロッドであってもよく、第一のフレキシブル電気的な接続部材は、中空ガイドロッドを通過してもよく、それによって運動モジュール300がスルーホール110を通過して突出又は後退を行う時に、第一のフレキシブル電気的な接続部材が電子機器の他の部材と絡み合うことを回避する。
【0044】
同様に、ケース100内には、回転軸120が設置されてもよく、第二のブラケット330は、回転軸120を介して第一のブラケット310と回転可能に嵌合され、ここで、回転軸120は、中空軸であってもよく、且つ中心穴を有し、第三の駆動機構350と機能モジュール340は、中心穴を通過する第二のフレキシブル電気的な接続部材を介して第二の回路基板900と電気的に接続されてもよい。選択的に、第二のフレキシブル電気的な接続部材は、フレキシブル回路基板であってもよく、フレキシブルケーブルであってもよい。
【0045】
具体的には、第三の駆動機構350は、第二のフレキシブル電気的な接続部材を介して第二の回路基板900と電気的に接続されてもよく、第二のフレキシブル電気的な接続部材が中心穴を通過することによって、第二のブラケット330の回転中に第二のフレキシブル電気的な接続部材が電子機器の他の部材と絡み合うことを回避する。
【0046】
本出願の実施例では、第三の駆動機構350は、機能モジュール340を第一の角度と第二の角度との間で切り替えるように駆動可能であり、ここで、機能モジュール340が第一の角度にある場合に、機能モジュール340は、第一の方向を向くことによって、カメラ342は、第一の方向に沿って画像を撮影することができ、且つ補光アセンブリ343は、第一の方向を向いて環境に補光を提供することができ、さらにカメラ342が第一の方向に撮影した画像の鮮明度を向上させる。
【0047】
機能モジュール340が第二の角度にある場合に、機能モジュール340は、第二の方向を向くことによって、カメラ342は、第二の方向に沿って画像を撮影することができ、且つ補光アセンブリ343は、第二の方向の環境に光照射を提供することができ、さらにカメラ342が第二の方向に撮影した画像の鮮明度を向上させる。また、第一の方向と第二の方向とは、逆方向であってもよく、それによってカメラ342が第一の軸線回りに回転する幅を増大させ、さらにカメラ342の撮影範囲を拡大する。この場合に、機能モジュール340によれば、カメラ342をフロントカメラとしてもよく、リアカメラとしてもよいようにすることができ、電子機器により少ないカメラを配置するのに有利である。
【0048】
本出願の実施例に開示された電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、電子ブックリーダー、ウェアラブルデバイス(例えばスマートメガネ、スマートウォッチ)、ゲーム機、医療器械などであってもよく、本出願の実施例は、電子機器の具体的な種類を制限しない。
【0049】
本出願の実施例は、電子機器の制御方法を開示し、関わる電子機器は、上述の実施例に記載の電子機器であり、開示された制御方法は、以下のステップを含む。
【0050】
ステップ101、制御情報を受信する。
【0051】
本ステップでは、電子機器は、検出デバイス(例えばジャイロ)により電子機器の撮影時の振れ角度を検出することによって、振れ角度に応じて制御情報を形成することができ、このプロセスは、電子機器のプロセッサによって行われてもよい。具体的には、電子機器は、振れ角度の大きさに応じて異なる制御情報を形成してもよい。振れ角度が比較的大きい場合に、電子機器は、第一の制御情報を形成し、振れ角度が比較的小さい場合に、電子機器は、第二の制御情報を形成する。
【0052】
具体的には、振れ角度の大きさは、振れ角度が予め設定される閾値を超えるかどうかによって判定されてもよい。例えば、振れ角度が予め設定される閾値(例えば4°)よりも大きい場合に、振れ角度が比較的大きいことを示し、電子機器は、第一の制御情報を形成し、振れ角度が予め設定される閾値よりも小さい場合に、振れ角度が比較的小さいことを示し、電子機器は、第二の制御情報を形成することができる。
【0053】
ステップ102、制御情報が第一の制御情報である場合に、機能モジュール340の回転を駆動するように第二の駆動機構320と第三の駆動機構350とのうちの少なくとも一つを制御する。
【0054】
本ステップでは、振れ角度が比較的大きい場合に、第二の駆動機構320と第三の駆動機構350は、機能モジュール340を回転させることができ、さらにカメラ342を第一の軸線又は第二の軸線回りに比較的大きい角度の防振を行わせることができる。
【0055】
ステップ103、制御情報が第二の制御情報である場合に、防振マイクロ雲台341に対して回転するようにカメラ342を制御する。
【0056】
本ステップでは、防振角度が比較的小さい場合に、カメラ342は、防振マイクロ雲台に対して比較的小さい角度の防振を行う。
【0057】
ユーザがカメラ342を用いて撮影する過程では、電子機器は、その振れ状態に応じて第二の駆動機構320と第三の駆動機構350とのうちの少なくとも一つが機能モジュール340の回転を駆動するようにさせることができ、又は、電子機器は、その振れ状態に応じてカメラ342を防振マイクロ雲台341に対して回転させることができ、それによって大きな角度範囲及び小さな角度範囲内の防振を実現することができる。
【0058】
本出願の実施例に開示された電子機器は、上記方法の実施例における制御方法により実現される各プロセスを実現することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0059】
本出願の実施例は、電子機器の制御装置を開示し、関わる電子機器は、上述の実施例に記載の電子機器であり、開示された制御装置は、
制御情報を受信するための受信モジュールと、
制御情報が第一の制御情報である場合に、機能モジュール340の回転を駆動するように第二の駆動機構320と第三の駆動機構350とのうちの少なくとも一つを制御するための第一の制御モジュールと、
制御情報が第二の制御情報である場合に、防振マイクロ雲台341に対して回転するようにカメラ342を制御するための第二の制御モジュールとを含む。
【0060】
本出願の実施例に開示された制御装置が上述の制御方法に対応するため、該当する部分は、上述の制御方法部分の記述を参照してもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0061】
ユーザがカメラ342を用いて撮影する過程では、受信モジュールは、電子機器が振れ状態にある時に関する制御情報を受信することができ、制御情報が第一の制御情報である場合、第一の制御モジュールが機能モジュール340の回転を駆動するように第二の駆動機構320と第三の駆動機構350とのうちの少なくとも一つを制御することによって、電子機器が第一の防振状態で防振を行うことを実現し、制御情報が第二の制御情報である場合、第二の制御モジュールが防振マイクロ雲台341に対して回転して防振を行うようにカメラ342を制御することによって、電子機器に第二の防振状態で防振を行わせる。
【0062】
本出願の実施例は、端末機器1200を開示し、プロセッサ1210と、メモリ1209と、メモリ1209に記憶され、且つプロセッサ1210上で運行できるプログラム又は命令とを含み、このプログラム又は命令がプロセッサ1210により実行される時、上記いずれかの方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0063】
図3は、本出願の各実施例を実現する端末機器1200のハードウェア構造概略図である。
【0064】
本出願の実施例は、可読記憶媒体を開示し、可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記いずれかの方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。ここで、前記の可読記憶媒体は、例えばリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称される)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称される)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0065】
この端末機器1200は、無線周波数ユニット1201、ネットワークモジュール1202、オーディオ出力ユニット1203、入力ユニット1204、センサ1205、表示ユニット1206、ユーザ入力ユニット1207、インターフェースユニット1208、メモリ1209、プロセッサ1210、及び電源1211などの部材を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、
図3に示す端末機器1200の構造は、端末機器1200の限定を構成せず、端末機器1200は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよい。
【0066】
ここで、センサ1205は、電子機器の撮影時の振れ角度を検出するために用いられ、プロセッサ1210は、制御情報を受信して区別し、制御情報が第一の制御情報である場合、機能モジュール340の回転を駆動するように第二の駆動機構320と第三の駆動機構350とのうちの少なくとも一つを制御し、制御情報が第二の制御情報である場合、防振マイクロ雲台341に対して回転するようにカメラ342を制御するために用いられ、それによってユーザが電子機器を用いて撮影する時に、ユーザが静止したままの撮影姿勢を維持しにくいことによる振れを回避し、さらに防振補正を実現し、最終的に撮像装置により撮影される画像の効果を向上させる。
【0067】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、無線周波数ユニット1201は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ1210に処理させ、また、上りリンクのデータを基地局に送信する。一般的には、無線周波数ユニット1201は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット1201は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行うこともできる。
【0068】
端末機器1200は、ネットワークモジュール1202によりユーザのために無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えばユーザによる電子メールの送受信、ウェブページの閲覧とストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0069】
オーディオ出力ユニット1203は、無線周波数ユニット1201又はネットワークモジュール1202により受信された又はメモリ1209に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換するとともに、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット1203は、端末機器1200により実行される特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することもできる。オーディオ出力ユニット1203は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0070】
入力ユニット1204は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット1204は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)12041とマイクロホン12042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ12041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ342)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット1206上に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ12041により処理された後の画像フレームは、メモリ1209(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット1201又はネットワークモジュール1202を介して送信されてもよい。マイクロホン12042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット1201を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0071】
端末機器1200は、少なくとも一つのセンサ1205、例えば光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、ここで、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル12061の輝度を調整し、接近センサは、端末機器1200が耳元に移動した時、表示パネル12061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末機器1200姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢キャリブレーション)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに適用することができる。センサ1205は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0072】
表示ユニット1206は、ユーザにより入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット1206は、表示パネル12061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル12061が配置されてもよい。
【0073】
ユーザ入力ユニット1207は、入力された数字又は文字情報の受信、及び端末機器1200のユーザによる設定及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット1207は、タッチパネル12071及び他の入力機器12072を含む。タッチパネル12071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えばユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル12071又はタッチパネル12071付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル12071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。ここで、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに配信する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ1210に送信し、プロセッサ1210から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを採用してタッチパネル12071を実現することができる。タッチパネル12071のほか、ユーザ入力ユニット1207は、他の入力機器12072を含んでもよい。具体的には、他の入力機器12072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0074】
さらに、タッチパネル12071は、表示パネル12061に覆われてもよく、タッチパネル12071は、その上又は付近でのタッチ操作を検出すると、プロセッサ1210に配信して、タッチイベントのタイプを決定し、その後、プロセッサ1210は、タッチイベントのタイプに基づいて表示パネル12061で該当する視覚出力を提供する。
図3において、タッチパネル12071と表示パネル12061は、二つの独立した部材として端末機器1200の入力と出力機能を実現するものであるが、いくつかの実施例では、タッチパネル12071と表示パネル12061を統合して端末機器1200の入力と出力機能を実現してもよく、具体的には、ここで限定しない。
【0075】
インターフェースユニット1208は、外部装置と端末機器1200との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット1208は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信された入力を端末機器1200内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は端末機器1200と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0076】
メモリ1209は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ1209は、主にプログラム記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよい。ここで、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、電子機器の使用により作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ1209は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスを含んでもよい。
【0077】
プロセッサ1210は、端末機器1200の制御センターであり、様々なインターフェースと回線によって端末機器1200全体の各部分に接続され、メモリ1209内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行し、またメモリ1209内に記憶されたデータを呼び出し、端末機器1200の様々な機能を実行し、データを処理することにより、端末機器1200全体をモニタリングする。プロセッサ1210は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ1210は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ1210に統合されなくてもよい。
【0078】
端末機器1200は、各部材に給電する電源1211(例えば、電池)を含んでもよく、選択的に、電源1211は、電源管理システムによってプロセッサ1210にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0079】
また、端末機器1200は、いくつかの示されていない機能モジュールを含み、ここでこれ以上説明しない。
【0080】
本出願の上述した実施例では、各実施例の間の相違点を重点として記述し、各実施例の間の異なる最適化特徴は、矛盾がない限り、いずれも組み合わせによりさらに好適な実施例を形成することができる。記述を簡潔にするために、ここでこれ以上説明しない。
【0081】
以上は、本出願の実施例にすぎず、本出願を限定するためのものではない。当業者にとって、本出願は、様々な変更と変化が可能である。本出願の精神と原理の範囲内で行われた任意の修正、同等の置き換え、改良などは、いずれも本出願の特許請求の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0082】
100 ケース
110 スルーホール
120 回転軸
200 第一の駆動機構
300 運動モジュール
310 第一のブラケット
320 第二の駆動機構
330 第二のブラケット
340 機能モジュール
341 防振マイクロ雲台
342 カメラ
343 補光アセンブリ
350 第三の駆動機構
400 ベース
500 弾性構造部材
600 ガイド
700 スリーブ部材
800 第一の回路基板
900 第二の回路基板
1200 端末機器
1201 無線周波数ユニット
1202 ネットワークモジュール
1203 オーディオ出力ユニット
1204 入力ユニット
1205 センサ
1206 表示ユニット
1207 ユーザ入力ユニット
1208 インターフェースユニット
1209 メモリ
1210 プロセッサ
1211 電源
【国際調査報告】